冬馬「今日これから始まる私のドッキリ」 P「またかよ!」 (130)

このSSは 冬馬「ドッキリしようぜドッキリ」 P「ふむ」 の設定を引き継いでお送りいたします。
続きを書くのを我慢出来なかった 後悔はない

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【事務所】

P「ふぅ……食った食った」

貴音「真、美味でございました……」

千早「ありがとうございます、あなた」

伊織「役に浸かり過ぎよアンタ……」

春香「そ、そうだね、そろそろ交代してくれても良いんじゃないかな!?」

千早「ふふ、そうね。それじゃ、冬馬に譲ろうかしら」

冬馬「いや、いらねぇよ……」

伊織「ふふん、それじゃこの伊織ちゃんがアンタの奥さまよ。まったく、幸せ者ねぇ」

P「ああ、そうだなあ……みんな大事な俺の家族だよ」

伊織「っ、ふふ、そう、そうよね……にひひっ♪」

貴音「伊織が今度はお母様役ですか……それでは千早お姉様、春香お姉様、そろそろお仕事へ参りましょう」

千早「はうっ……」

春香「た、貴音さんにお姉様って呼ばれるの……違和感あるけどそれ以上にゾクゾク来るね……」

P「送ってかなくて大丈夫か?」

貴音「お父様の手を煩わせるまでもございませんよ。ですね、お姉様方?」

千早「ええ、だから安心していてください……と、父さん……」テレッ

春香「うん、行ってくるね、伊織おかーさん!」フリフリ

伊織「そ、そうね、まあ精々気をつけるのよ……」クスッ

冬馬「顔がニヤけてるぞ水瀬」

伊織「う、うるっさいわね! て、いうか、あんたもその……水瀬呼びは止めなさいよ!」

冬馬「えっ……」

P「ははは、ま、お前が始めたことだからな。みんなの遊びに付き合ってやろうぜ」

冬馬「ったく……おままごとが好きだな765プロは……」

伊織「さっきまでアンタがその筆頭だったじゃないの、冬馬」

冬馬「おーおー、そうでした悪うございました。……ところで母ちゃんは」

伊織「お母様、よ」

冬馬「……はい?」

伊織「母として息子の教育はキッチリしないとね?」

冬馬「いやいやいや役に入りすぎだから!」

冬馬「大体さっきの天……春香だっておかーさんって」

伊織「春香は良いのよ」

冬馬「な、なんだそれ、横暴じゃねえか……」

伊織「娘を可愛いがってしまうのは必然よね、ア・ナ・タ?」クイッ

P「は、はは……まあ、冬馬も可愛がってやらないと……」

伊織「可愛がってないつもりはないわよ? 早くお母様とお呼びなさいな?」

冬馬「ノリノリだな……っ、お、お母様……」

伊織「あら……ふふ、結構似合ってるわよ、冬馬」

P「あ、それは良いんだが伊織もそろそろレッスンの時間じゃないか?」

伊織「あら、ホントね」

P「送ってこうか?」

伊織「ううん、大丈夫」

伊織「……それより、帰ってきたらまた……続き……してもいいかしら?」

P「……」

冬馬「……」

伊織「な、何で黙るのよ……」

P「あ、ごめんごめん、まさか伊織がそこまで気に入ってるとは思わなくて」

伊織「ふ、ふんっ……」

冬馬「好きなだけやってやりゃいいだろ。俺が許可するぜお母様!」

P「吹っ切れましたねキミィ……まあ、いいけどさ」

伊織「ふふ、冬馬の癖にやるじゃない! それじゃ、また後でね」フリフリ

P「なーんかみんなノリノリだよな」

冬馬「楽しそうなのは良いことじゃねえか」

P「色々鬱憤たまってんのかな……うーむ……」

冬馬「大丈夫だっての。こういう遊びに付き合ってやるだけで十分さ」

P「そういうものか」

冬馬「おうよ。なんたって俺も結構楽しんでるからな――」


美希「ハニー、今日もよろしくお願いしますなのー!」ガチャッ


冬馬「――父さん!」ケラケラ

P「ばっかお前……ん?」

美希「 」トサッ

冬馬(おっと、星井か。今日これから始まる私のドッキリ、だぜ!)ニヤリ

P「またかよ!」

美希「は、ハニーいま、あまとうがハニーのこと父さんって……」ガクガク

P「あ、ああいや美希、これはな……」

美希「ハニー、け、ケッコン、してたの……? ミキ、泥棒猫だったの……?」

美希「「relations」歌った方が良いかな……それとも「Day of the future」……?」ブツブツ

美希「私のモノにならなくていい……そばに居るだけでいい……」ブツブツ

冬馬「斬新な動揺の仕方だな」

P「原因の一端はお前にあるんだからな!」

美希「あ、アノコに飽きたら、すぐ呼び出して……?」ニコッ

P「笑顔が痛々しい……」

冬馬「なんだかんだで諦めてはいないのがキモだな」

P「あー、ちゃんと説明するよ美希、ビックリさせてゴメンな」

P「実は俺達ドッキr」

冬馬「いやー悪い悪い星井、実は俺達兄弟なんだ」

P(おい!)ボソッ

冬馬(ここで終わらせたらつまらないだろ?)ボソッ

美希「きょ、兄弟……?」

冬馬「そう。ずっと黙ってたんだが……な」

美希「で、でも今父さんって……」

冬馬「冷静に考えろよ。俺達の年の差を」

美希「……た、確かに、なの」ウンウン

P「冷静に考えて俺達が兄弟なのもどうかと……」

冬馬「うるせぇ」

冬馬「まあ、それでな、兄貴は俺が小さい頃から面倒見てくれてたから……つい、父さんってな」

P「……親父呼ばわりされる歳じゃねえけどな……」

美希「なるほど……そういう事情だったんだ……」

美希「じゃあミキ、泥棒猫じゃないんだね!」パァァッ

P「お、おう……」

冬馬「てわけで星井、兄貴ともどもよろしくな!」

美希「うん! でもこれからはあまとうって呼んじゃダメだね!」

冬馬「?」

美希「だってあまと……冬馬はミキの、ギリの弟になるんだもん!」

P「 」

冬馬「 」

美希「義姉さんってよんでもいーんだよ?」キラキラ

冬馬「……や、やりおる……兄嫁という境地か……」

P「キラキラしてるな……あとスキャンダルは止めてね……」

美希「ハニーも、ミキと冬馬が仲良くしてる方が嬉しいよね?」

P「そりゃあもちろんな」

美希「だったら決まりなの!」

美希「ミキのカラダはハニーだけのものだけど、たまに甘えるくらいなら許してあげるの!」

美希「……ハッ! いっそギリの姉弟でデュオもいいかもなの! 「relations」なの!」

美希「ハニーとミキの関係、ハニーと冬馬の関係……」

美希「そんな中で苦悩する三人の大人びた恋愛を歌ったハードナンバー、なの!」

冬馬「天海といい星井といい「relations」好きすぎんだろ……」

P「急なネタ振りで隙なく踊れたお前も十分だよ……あとまた俺の取り合いなのね……」

冬馬「確かに違和感を感じなかった……ほいじゃネタバレするか」

P「あいよ……あと違和感は感じろよ」

美希「……?」



「ドッキリ大成功」

美希「えーっ! それじゃハニーと冬馬は別になんでもないただの他人だったの?」

冬馬「べ、別に何でもないただの他人って……」

P「ははは、兄弟じゃあないが冬馬は俺の大事な親友だよ」

冬馬「ぷ、プロデューサー……アンタ……」ウルッ

美希「むーっ……冬馬、大事に思われてる! ズルいの! そこ代わるの!」

冬馬「お、お前だって十分今でも美味しい位置にいるだろ!」

美希「ミキもハニーに大事って言われたい!」

P「お、おいおい、美希は疑いようもなく俺の大事なアイドルだよ……」

美希「大事なアイドルだけじゃ、ヤ!」

P「ええー……」

冬馬「おっと、そういや星井が来たの急だったから録画してねえや」

美希「……録画? なにそれ」

P「あ、ちょっと止めなさいよ」

冬馬「へへっ、お前が来る前にも数人にドッキリしかけててな、録画してたんだよ」

美希「なにそれ、見たいの! 見たいの!」

P「や、やめよう? 見せちゃいけない映像(特に春香)が……」

冬馬「なーに、大丈夫!」

カチッ

美希「なにこれ……ヒドいの……」

P「気持ちはわかる……すまなかった……修羅場とか特にヒドい」

冬馬「そういう意味じゃねえと思うぜ」

美希「春香も千早さんも貴音もでこちゃんもみんなズルいって思うな!」

P「そっち?」

冬馬「な」

美希「ミキもハニーとイチャイチャしたいの! 奥さん役したいの! カラダを持て余す新妻なの!」

P「どこでそんな言葉覚えてくるんだ止めなさい」

美希「それに、ミキだけ録画されてないのもズルい! だからイチャイチャするとこ録画して、冬馬!」

冬馬「任せな!」ガチャガチャ

P「任せなじゃないよ! おい、冬馬! うわ美希ぶつかってくるな、うお!」

ドンガラガッシャン

美希「えっへへ、今日のハニー分補給なの!」

冬馬「今のでたった一日分かよ……胃がもたれる……」

P「……あ、仕事しなきゃ……」

美希「ハニー、おしごとするの?」

P「ああ、事務関係がちょっとな……」

美希「じゃあミキも手伝うの! 夫婦のキョードーサギョーなの!」

P「手伝ってくれるのは素直にありがたいよ。ありがとな、美希」

美希「うん! 今日は一日、ハニーの奥さんするの! 冬馬はギリの弟ね!」

冬馬「引張るなあお前……」

美希「あ、ちなみにドッキリにはミキも参加するからね!」

P「もう手伝うつもりなさげだね……」

冬馬「まあいいだろ、んで、プロデューサーの嫁役で参加か?」

美希「うん!」

P「あ、あはは……勘弁してくれぇ……」

冬馬「じゃ、引くとするか!」

P「躊躇いないのな……じゃあ俺仕事してるから」カタカタッ


バッ

冬馬「えっと」

美希「ふむふむ、『実は性別を偽っていた』だって!」

P「ぷっ……くくっ、マジか……」

冬馬「性別を偽ってたって……」

美希「天ヶ瀬冬子ちゃんなの!」

冬馬「安直すぎるだろ……」

P「ていうかやるのか、これ。多分女装になるぞ」

冬馬「へっ! ここまで来てやらない選択肢はないぜ!」キリッ

美希「その心意気、尊敬するの! ミキも手伝ってあげるね!」

冬馬「まずはこの髪……全部降ろさねえとな」

美希「へー、冬馬けっこー髪あるんだね」

冬馬「まあな……」

美希「あはっ、お下げ作れそうなの」

冬馬「あ、おいまだ髪型決めんのは早いだろ! 衣装にあった髪型にしねーと」

P「……二人ともノリノリだね」

冬馬「へへっ、新境地開拓、だぜ!」

P「今までのファン層が一気に吹っ飛ぶ気がする……」

P(が、実に楽しそうな冬馬と美希を見てると……瑣末なことに思えて……)

P「……いや、冬馬のファンがいなくなったらまずいだろ」ブンブン

美希「ねぇハニー、冬馬って顔整ってるから、メイクしたら良い線いきそうじゃない?」

冬馬「あまり褒めるなよ星井、照れるぜ……」

美希「あ、ダメダメ、冬馬はギリの弟なんだから、義姉さんって呼ぶの!」

冬馬「おっと、すまねえな義姉さん、あまり褒めないでくれよな!」

P「いや、照れてるんじゃないよっていうか二人して乗り気過ぎだよ」

冬馬「止めてくれるなよプロデューサー……俺が765プロのアイドル以上に輝くには」

冬馬「今までと同じ道で立ち止まってちゃダメなんだ……。壊さなくちゃならねぇんだよ」

冬馬「既成概念っつー壁を! 自分の限界を!」

冬馬「だが昨日までの生き方を否定するだけじゃダメだ……!」

冬馬「自分の可能性を信じて挑まなくちゃ、何も始まらないだろ?」

美希「冬馬REST@RTなの!」

冬馬「だから俺は女装という禁じ手にも敢えて手を伸ばすんだ!」キリッ

美希「冬馬が良い事言ったよ! ねぇハニー、弟の決意、無駄には出来ないよね!」

P「ああ、いや、うん……色々言いたいことあるけど、冬馬ってかなり765プロの歌好きだよね」

P「振り付けも完璧だったし……」

冬馬「自分、完璧だからな!」

P「……もはや何も言うまい。協力は惜しまないよ……」ハァ

一時休止

前スレのコンセプトがPとあまとうなら
今回のコンセプトは765プロが好きすぎるあまとう だろうか

美希「うんうん、大体ミキの中でイメージ掴めてきたの!」

冬馬「おっ、本当かほし……義姉さん!」

美希「うん、冬馬のことキラキラさせちゃうよ!」

P(仲いいなー)

美希「ねえハニー、衣装を貸して欲しいな!」

P「ん? まあ協力を惜しまないと言ったのは俺だしな……」

P「でもライブで使うのとかはダメだぞ」

美希「うん、大丈夫」

美希「この前ハニーと律子が話してたでしょ?」

美希「発注をミスしちゃって余分に届いたってやつ」

冬馬「おっ、そんなのがあるのか! お誂え向きだな!」

P「いや、待て美希、あれは……」

美希「大丈夫、きっとミキが冬馬をキラキラさせてあげるから!」

美希「だからお願いハニー、冬馬に……」



美希「冬馬にマイディアヴァンパイアを貸してあげて欲しいの!」



冬馬「 」

冬馬「マイディアヴァンパイアっつったら……あの、ヴァンパイアガールの……か?」

美希「そうだよ! ね、いいでしょハニー!」

P「あ、ああ、まあ、俺は冬馬が良いなら……」

冬馬「……」

美希「冬馬? どうしたの?」

冬馬「いや、流石に今になって葛藤が……あれガーターベルトあるよな……」

美希「冬馬!」

冬馬「お、おう!?」

美希「ガーターベルトの一つや二つでガタガタ言わないの!」キリッ

冬馬「……。……そう、そうだよな。何を今さらだよな」

美希「あの修羅場を演じきった冬馬に、怖れる物なんてないんだよ?」

美希「だからお姉ちゃんに任せて!」

冬馬「ああ、任せるぜ、義姉さん! 俺を絶対、トップアイドルにしてくれよな!」

美希「まっかせるの!」

P(良い話……なのかなぁ……)

冬馬「どうだ、ヴァンパイアガール、だぜ!」

美希「うん、すっごく似合ってるの! ミキもうかうかしてらんないな!」

P「……確かに似合ってるな……」

冬馬「へへっ! これから義姉さんにメイクして貰うぜ!」

美希「765プロの新アイドル、天ヶ瀬冬子ちゃんなの!」

P「……なあ冬馬……お前それで良いのか……」

冬馬「ん? なにがだ?」

美希「はいはい冬馬よそ見しないの! メイクするの!」

冬馬「ああ、悪い悪い」

P「……まあおぞましいってより似合いすぎててマズいって感じか、これは」

美希「かんっぺきなの! 今日のミキ、とってもいい仕事したの!」キラキラ

冬馬「……よ、よし、どうだプロデューサー?」

P(白く透き通る肌、瑞々しい唇、ほんのり頬は上気して、長い睫毛に濡れた瞳……)

P「……キミ、アイドルに興味ないかな? 君ならきっとウチでトップを……」

美希「ハニー! 素で勧誘しようとしてるの!」

P「ハッ!? い、いかん、そうだった……これは冬馬冬馬冬馬」

冬馬「へへっ、でもアンタにスカウトされるんだったら将来有望じゃねえか」

P「うーむ確かに……いっそこれでデビューも……いやそれはやり過ぎか……」

冬馬「ま、次出社してきたアイドル限定のドッキリだからな」

美希「誰が来てもおったまげるの」

コツコツコツコツ

冬馬「そうこう言ってるうちにターゲットが来たみたいだぜ」

美希「じゃあ、冬馬は今日から765プロに来た新人アイドル冬子ちゃんなの!」

冬馬「よろしくお願いします星井先輩!」

美希「苦しゅうないの」

P「ははは……」

ガチャッ

響「はいさーい! 今日も頑張ってこー!」

美希「響なの! はいさーい!」

響「プロデューサーも、はいさーい!」

P「おう、元気そうで何よりだな」

響「あったりまえ! 今日も自分、元気で頑張るぞー!」

響「……って、あれ、そこの子……ん……?」

冬馬「こんにちは」ニコッ

響「冬馬? 冬馬だよね……なんでマイディアヴァンパイア着てるの……?」

響「というか、フツーに可愛い……え? あれ? 冬馬って男じゃ……」

響「うがー! 混乱してきたぞー! どーなってるのー!?」

美希「ふふふ、なんと、なんとなの!」

美希「今日から冬馬……ううん、冬子は765プロの新しい仲間なの!」

P「ああ。天ヶ瀬冬子、765プロ期待の新星だ」

冬馬「よろしくお願いします、我那覇先輩!」ペコリ

響「えっ、いやいや、ちょっと待ってよ、色々おかしいでしょ」

響「まず冬馬って男だよね?」

響「いや、ここにいる冬馬すっごく可愛いっていうか女の子にしか見えないけど……」

冬馬「はい、それなんですけど……もう、自分を偽りたくない、って思って」グスッ

響「自分を、偽る……?」

P「聞くも涙、語るも涙だ……」

美希「ミキ、思わずもらい泣きしちゃったの」

冬馬「我那覇先輩は私のこと可愛いって言ってくれたけど……」

冬馬「候補生時代、『君はカッコ良さを全面に出して男装アイドルで行こう』って……」グスッ

冬馬「天ヶ瀬冬馬として男装しなくちゃ、デビューしても売れないって……」グスッ

響「そ、そんなことがあったのか……」

冬馬「本当の自分を見せて、キラキラしたかったけど……」

冬馬「でも、天ヶ瀬冬馬として名が知れた以上、それも無理で……っ」

冬馬「ありのままで輝いてる765プロのみんなを見てると……どうしても、堪えきれなくて……ッ!」

響「そ、それで……何かと突っかかってきたことがあったんだね……」

冬馬「うぅ、ごめんなさい……私、ただ、羨ましかっただけなんです……」

冬馬「みんなが仲良くキラキラ輝く……765プロが……」

響「と、冬馬ぁ……」ウルッ

冬馬「でも、そんな天ヶ瀬冬馬もここで終わりなんです……」グシグシ

冬馬「今日からは本当の自分……天ヶ瀬冬子として、ありのままの自分で、輝きますから……!」

冬馬「だからよろしくお願いしますね、我那覇先輩……」

響「うぅ……健気だぞ冬子ぉ……!」

P「泣かせるだろ……」

響「冬子、自分、大歓迎だからね! わからないことあったら、何でも聞くんだぞ!」

冬馬「はいっ! 我那覇先輩!」

響「が、我那覇先輩はちょっと堅くないかな……今日から765プロの仲間なんだから、響って呼んでよ、ね!」ニコッ

冬馬「は、はい……響!」

美希「良い話なの! じゃあ冬子の入社祝いにデュオなの!」

響「それじゃ自分もマイディアヴァンパイアに着替えてくるぞー!」バタバタ

冬馬「いってらっしゃーい!」



P「……さて」

冬馬「ああ」

美希「……うん」

P「予想以上にすんなりいったな」

冬馬「ああ……裏声を練習した甲斐があった」

美希「冬子、ヴァンパイアガールは踊れる?」

冬馬「当然、自分、完璧だからな!」

美希「あはっ、似てる似てる!」

P「恐ろしい」


響「着替えてきたよ!」バッ

冬馬「はい!」

響「それじゃヴァンパイアガール、いっちゃおー!」


テレーレーレレレーテレレテレーテーレレレー
 テレーレーレレレーテレレ デッ デッ デッ ♪

「きゅんっ! ヴァンパイアガール」 
「歌:我那覇響/天ヶ瀬冬子」



冬馬「二番目にイケてーる ひとがいいー」

響「いいえ 人なら誰でもいいのー ぜいたくいわなーい」

冬馬・響「はっけん!」

響「おいしそーうなおとこのこ」

冬馬「じゅるるん♪」


♪ ♪ ♪


響「はーにかーみながらー」

冬馬「めーをふせーてー」

響「バッと舞って♪」

冬馬「ガッとやって♪」

響・冬馬「チュッとして♪」


響・冬馬「はぁぁぁぁぁぁん」





「ドッキリ大成功」

あまとうのマイディアヴァンパイアMADはニコニコにあるの?

響「はぁぁぁぁぁん!?」

P「ぶっ」

美希「そ、その驚き方は反則なの……ぷふっ!」

冬馬「騙して悪いな、我那覇!」

響「いや、ちょ、ドッキリ!? これドッキリなの!?」

響「冬馬は冬子じゃないって事!? なにそれ、うぎゃー!」

P「はっはっは、個人的には今までで一番楽しいドッキリだったよ」

美希「二人ともノリノリだったの! このVTRは結構イイ感じかも!」

響「な、なんだよぉ……自分のあり方に迷ってる冬馬は居ないのか……」

冬馬「おう、俺はいつでも自信たっぷり、だぜ!」

響「女装、似合ってるよ……悔しいくらいマイディアヴァンパイアが似合ってる……」

P「くっくっく……」

響「ふーん、冬馬の発案でドッキリを」

冬馬「おう。結構楽しいぜ」

美希「これが今までのVTRなの。春香がズルいって思うよ、きっと!」

響「へー、どれどれ……」(視聴中

響「えっ、いや、こんな……直接的すぎるぞ……」(視聴中

響「ひゃああ、プロデューサー何言ってるの、へ、ヘンタイだぞ!」(視聴中

響「……なにこれ、なんで春香と冬馬は急にrelationsを……」(視聴中

響「伊織がボーゼンとするの、わかるな……」(視聴中


P「と、こんな具合でな」

響「なるほど、流れは掴んだよ!」

美希「ちなみにミキは今日一日ハニーの奥さまなの! 新婚さんいらっしゃいなの!」ダキッ

響「ちょっ」

>>49
いや、ヴァンパイアガールを歌ってるのを見た
ヴァンパイアを着てるのは見てない

なんか誤解させる書き方してごめんなさい

響「美希も結構ズルくないか、それ?」

美希「ズルくないの。当然の権利なの」

P「当然ではないと思う」

冬馬「さて、そろそろ次のくじ、引いちまうか」

響「おっ、自分も参加しちゃうぞ! 楽しそうだしね!」

冬馬「それじゃ、くじ、ゲッチュ!」


バッ

>>52
口パクのやつ?あれなら見てきたしあまとうの声で脳内再生余裕ですた

響「えっと……『ペット』……??」

P(これを作ったの音無さんだしまともな意味のペットじゃないだろうな)

美希「ふーん、ペットだったら響が仕掛け人なのは確実だね!」

響「お、確かに! ふふん、それじゃ冬馬は今日から自分のペットだぞ!」ニコッ

冬馬「 」

P「き、気を確かに持て冬馬! 確かに破壊力あるけど!」

冬馬「ふっ……我那覇のペットってのも、悪くないかもな……」

響「へへーん、可愛がってやるぞー。餌も散歩もどんとこいさー!」

冬馬「……ポテンシャル高いな……」

P「俺も可愛がって貰いたい……」

美希「ハニーはいくらでもミキに甘えていいってばー!」

一時休止

今回も後二人くらいで終わりかなーって!

まだあすささん律子亜美真美小鳥さん真雪歩やよいが残ってるな
あと響のペット(性的意味)になりたいです!

これか?
http://nicomoba.jp/watch/sm16025647?guid=ON&cp_webto=pc_jump

マイディアヴァンパイア着てて歌は貴音といおりんのきゅんパイアでそれを口パクだが面白かったww
見る価値はあると思う

響「んー、ペット、家族……か……」

響「冬馬……ウマ……うーん」

響「じゃあ、飼ってた馬が朝起きたら人の姿になってたってのでどう?」

P「いや、それは……」

美希「ちょっと無理があるって思うな」

響「うぅ、そうかぁ……」

冬馬「いや、良いと思うぜ。その案で行こう」

P「冬馬?」

冬馬「俺を信じて俺と踊ってくれた我那覇に、ここで報いずどうするんだよ」キリッ

響「冬馬……! いや、トウ馬!」

美希「……名前、かわってないの」

P「素晴らしい心意気だ……そんな冬馬にこれをやろう」

ニア よくある馬の被り物

冬馬「これは……!」

美希「目が死んでるの……」

響「うん! これを被れば完璧だよトウ馬!」パァァ

冬馬「おう、任せろ!」ズボッ



P「マイディアヴァンパイア+馬マスク……」

美希「ごめん……ミキ、笑いがこらえきれそうにないの……」

そうか!例のアレは実はあまとうだったんだな!
まさかショタ好きだったなんて(混乱)

P「確かにこれできゅんパイアを踊られたら間違いなく耐えられないな……」

美希「後で頼んでみる?」

P「そこまで追い詰めなくても良いだろ……ぷふっ……」


響「トウ馬、急にどうして人間みたいになっちゃったのさー!?」

冬馬「響に恩返しがしたかったんだ」

冬馬「いつもいつも僕たちを可愛がってくれてありがとう、響」

冬馬「ハム蔵たちを代表してお礼を言うよ」

響「と、トウ馬ぁ……自分、感激してるぞぉぉ!」ブワッ



美希「響、役への入り込みスゴイの!」

P「いや……あれ、素じゃないか……?」

冬馬「響が望むなら今日の僕は何でもやるよ」

響「ほ、ほんとに!?」

冬馬「馬に二言はないよ」キリッ

美希「も、もうダメ……あの姿じゃ何を言ってもギャグにしかならないの……」フルフル

P「よせ美希……俺達には二人の行く末を見届ける義務がある……」

美希「ハニー……うん、そうだよね、ミキ、目を逸らさないよ……」

冬馬「なんでも言ってごらん、響」

響「そ、それじゃあ自分、久しぶりにトウ馬の上に乗りたいぞ!」

冬馬「!?」

P「ストップ、ストップ!」

美希「えまーじぇんしーなの!」

響「なんで慌ててるの?」

P「いや、ちょっとアイドルの口からはあまりよろしくない表現が」

冬馬「天海の時点で今さらだよ」

P「……それもそうだな。続けて、どうぞ」

響「じゃあトウ馬、四つん這いになって!」

P「……落ち着け、落ち着け」

冬馬「任せてよ響!」スッ

美希「スカート! スカートの中身が見えちゃうの!」

冬馬「僕は馬だよ! 恥じる事なんて何も無いよ!」

響「そうだぞ美希! トウ馬は立派なお馬さんさー!」

美希「て、手に負えないの……」

P「恐ろしい怪物を目覚めさせてしまったな……」


ニア 冬馬(マイディアヴァンパイア+馬マスク)with響

トウ馬の上(意味深)に乗るのか…あまとうそこかわれ

響「走れ走れトウマオー! 本命穴馬かきわけろー!」

冬馬「うおおお! 負けないぜ!」ドタドタドタ


P「すごい絵面だ……すごい絵面だこれ……」ガクガク

美希「ハニー……ちょ、ちょっとミキ震えが止まらない気がするの……」ガクガク

P「ああ……マイディアヴァンパイ馬の上に同じくヴァンパイアガールが跨って事務所を駆けずり回るこの光景……」

美希「サバトと言われても仕方ないってミキ思うなっ!」

P「難しい言葉知ってるな美希……」

美希「うん……」

P「早くターゲット来ないかな……」

美希「解放されたいの……」

>P「ああ……マイディアヴァンパイ馬の上に同じくヴァンパイアガールが跨って事務所を駆けずり回るこの光景……」
ちょっwwww想像したら笑いが止まらないだろwwww

コツコツコツ

美希「きた、来たよハニー! 救いの足音が!」ユサユサ

P「お、おう……美希、ごめんな、俺もう……」

美希「やだ、やだよハニー! もっと、ずっと一緒にいるって! 約束したでしょ!?」ユサユサ

P「もう、精神がごりごり削れてく音が聞こえるんだ……」

美希「ハニィィィィ! やだ、やだよぉぉぉぉ!」ユサユサ


響「いけいけー! 今日はダービーだぞー!」

冬馬「ふっ、ふぐっ……流石に体力が……」ゼェゼェ


ガチャッ

やよい「うっうー! 今日は午後からの出社でーす! いぇい!」



美希「救いだったよ、救世主だったんだよハニー! 天使だったよ! だから!」

P「美希……お前だけでも幸せに……」ガクッ

美希「はに、ぃ……嘘、だよね……」

やよい「……? ????」

響「おっ、やよい! はいさーい!」

やよい「あーっ、響さん、はいさー……い?」

やよい「……は、はわっ! 見慣れないお馬さんがいますーっ!」

響「うん、この子トウ馬って言うんだ! 今日、朝起きたら人間になってたんだぞ!」

冬馬「よろしくな!」

やよい「あ、よろしくおねがいしまーす!」ガルーン

響「うんうん、やよいはいい子だなあ」

冬馬「おはよう朝ご飯、毎朝聞いてます」

響「トウ馬、そうだったの!?」



美希「ツッコミがいないなんて無情すぎるの、目を開けてよハニー……」

やよいだからまだいいが律子や亜美真美だったらもっとカオスに

やよい「でも、どうしてマイディアヴァンパイア着てるんですかー?」

冬馬「ペットは飼い主に似るだろ?」

やよい「あ、よく聞きますー! お揃いですねーっ!」

響「そうさー! なんたってトウ馬と自分は家族だからな! 衣装も同じなんだぞ!」

冬馬「きゅんっ! ヴァンパイアガールも完璧、だぜ!」

やよい「はわっ、ほんとですか!? 見てみたいですー!」

響「へっへーん! その台詞を待ってたよ、やよい!」

冬馬「今日二度目のきゅんパイア、行っちゃおうか、響!」



美希「ハニー! 止めて! 悪魔降臨の儀式が始まるの!」

P「ふごっ! ……お、おうすまん寝てた……そろそろ止めよう……」フラフラ

美希「ハニー! よかった、目を覚ましたんだね……!」

テレーレーレレレーテレレテレーテーレレレー
 テレーレーレレレーテレレ デッ デッ デッ ♪

「きゅんっ! ヴァンパイアガール」 
「歌:我那覇響/トウ馬」


♪ ♪ ♪


響「はーにかーみながらー」

冬馬「めーをふせーてー」

響「バッと舞って♪」

冬馬「ガッとやって♪」

響・冬馬「チュッとして♪」



「ドッキリ大成功」



響・冬馬「はぁぁぁぁぁぁん!?」

やよい「はわっ!?」

P「もう満喫しただろ……これ以上はストップだ」

響「な、何で止めるのさプロデューサー!」

冬馬「まだ歌い足りないぜ!」

美希「いやもう冬馬、さっきはマックスだったビジュアル値がゼロに振り切れてるよ……」ヒョイッ

冬馬「うお、眩しっ」

やよい「あれ、冬馬さんです! ドッキリって、そういうことだったんですかー!」

冬馬「ああ、そういうことだぜ!」

やよい「うっうー! ……あれ、じゃあ、私の歌を聴いてくれてるトウ馬さんも……?」

冬馬「いや、それは嘘じゃない」

やよい「あっ、えへへ、ありがとうございますーっ!」

冬馬「へへ、それじゃ折角だしアレやらして貰うかな」

やよい「あ、はいっ! いきますよー!」



冬馬・やよい「はい、ターッチ! いぇい!」パァン

一時休止
わかってはいたが冬馬くん役得スレですね

あまとう裏山

あまとうがやよいの奴隷だとか

あ、ちなみにジュピターは961プロ所属かつ
黒ちゃんともなんやかんや和気藹々な幸せ世界線でお送り致します

やよい「冬馬さんが計画したドッキリ、ですかー!」

冬馬「おう。どうだった?」

やよい「響さんとトウ馬さんの仲が良くて、楽しそうでした!」

冬馬「そうか。言ってくれればいつでも背中に乗せてやるよ」

冬馬「高槻なら大歓迎だぜ! ……亜美と真美は多分俺が持たないだろうしな……」

やよい「うっうー! ありがとうございまーす!」

やよい「……ところで……」

冬馬「ん?」

やよい「冬馬さん……すっごく綺麗ですー! びっくりしましたー!」

冬馬「ははは、天ヶ瀬冬子だぜ! よろしくな!」



P「冬馬……業が深いよ……」

美希「冬馬ってもしかしてロ」

響「その先は言っちゃダメだぞ美希……」


冬馬「それじゃ、次のドッキリ引こうぜ!」

美希「うん」

響「今度は順番で言えばやよいが仕掛け人だぞ」

やよい「えっ、一緒にドッキリやっても良いんですか!?」

P「ああ、冬馬はみんなに協力して貰ってるからな」

冬馬「良かったら力貸してくれよな!」

やよい「はいっ! 頑張ります!」

冬馬「行くぜ、運命のドロー!」

バッ

やよい「うっうー! 『事務所移籍』でーす!」

冬馬「事務所移籍か……」

響「やよいと一緒に仕掛けるとしたら……」

P「やよいが961プロに移籍する方向になりそうだな」

美希「でこちゃんとか千早さんが聞いたら卒倒するんじゃない?」

響「じ、自分もちょっと膝震えそう」

P「落ち着け」

冬馬「961プロの高槻やよいか……」

P「……こう、罵って貰いたいな」

美希「ハニー、心の声がダダ漏れなの。ミキならいくらでもやってあげるよ?」

やよい「はわっ! 私が961プロに移籍、ですかー!」

響「うん、そういうフリをすることになるね。フリだよ、フリ。フリだからな」

冬馬「必死すぎる……」

P「765プロの天使高槻やよいと期待の木星天ヶ瀬冬子のユニットでどうだ」

冬馬「期待の木星ってなんだよ」

P「可愛いはやよい、格好いいは冬子が担当で……でも二人とも妖しげで……」

P「ああそう、やよいは前のキサラギを思い出してくれればいいかも」

やよい「あ、あれですかー!」

やよい「……うっうー! 私たちの覇道を邪魔するものは、みーんな、潰しちゃいますよー!」

響「つ、潰されたい! 自分潰されてもいい!」

美希「響……」

961プロの春香SSでやよいは961プロに移籍したっけか…

ナニが持たない?

>>95
そりゃ72だろ

冬馬「高槻……いや、やよい、これから一緒にトップを目指そうぜ!」

やよい「はい、冬馬……冬子さん! 私たちなら誰にも負けませんーっ!」

P「うむ、素晴らしい」

響「ううぅ……やよいとフェスで当たるなんてイヤだぞー……」

美希「響、これドッキリだよ……? 知ってる?」

冬馬「ユニット名も決めなくちゃな!」

やよい「はい! 一度限りのスペシャルユニットです!」

冬馬「そうだな……天ヶ瀬……高槻……天、高い……」

やよい「あっ! アマテラスなんてどーでしょー! この前学校で習いましたー!」

冬馬「おお、やよいは賢いな! よし、それだ!」

P「961プロっぽくないがまあいいんじゃないか?」

響「ぐう、こうなったら美希、自分たちもフェアリーで対抗だよ!」

美希「響、熱入ってるね……ミキはちょっとそこまでは……」

P「じゃーフェアリーとアマテラス、勝った方は一日俺に甘えて良いぞ」

美希「やるの! 全力で! 潰すの!」

響「おう、その意気さ!」

冬馬「負けねぇぜ! な、やよい!」

やよい「うっうー! 王者の座は常に一つで十分かなーって!」

響「ひゃあ! やよいかっこかわいいぞー!」

美希「響はどっちの味方なの!?」

ギャースカ ドンチャカ

P「さて……四人が遊んでるうちにいい加減仕事しよう……」

P「……」

美希「ハニー! ハニー! 審査員が何サボってるの!?」

響「見ててくれなきゃ困るぞー!」

冬馬「浮気は厳禁、だぜ!」

やよい「目を離せなくしちゃいまーすっ!」

P「アカン……仕事できへん……」



響「貴音がいないから完全なフェアリーじゃないけど……」

美希「出来たばっかのユニットに遅れを取るほど落ちぶれちゃいないの!」

響・美希「二人でも、オーバーマスターしかない!」キッ

冬馬「だったら俺達は決まってるよな、やよい!」

やよい「はい! 可愛く!」バッ

冬馬「格好良く!」バッ

冬馬・やよい「そして妖しく!」バッ


冬馬・やよい「「KisS」で行くしかないかなーって!」キッ


P(息ピッタリですね)

響「や、やよいのKisSだって……!?」ガタッ

美希「ミキ達の曲はアウトだと思うの! ね、ハニー!」

P「セーフで」

美希「ひっどいの! 横暴なの!」

P「じゃーちゃっちゃとすましてね」カタカタッ

美希「扱いがぞんざいだと思うな!」

P「いや、流石にそろそろ仕事やらんとまずくて……」

響「ダメダメ、ちゃんと見ててよね!」

美希「ハニーの心も視線も釘付けなの!」

響・美希「765プロでプロジェクト・フェアリー、「オーバーマスター」行くよ!」


♪ ♪ ♪


やよい「さ、流石は響さんと美希さんです……!」

冬馬「ああ、流石だぜ……けどやよい、俺達だって、譲れないモノ、あるだろ!」

やよい「はいっ! 勝ってプロデューサーに甘えちゃいましょう!」

P「……」

P「……ん? 冬馬がやる気なのって……いやいや……」

美希「ざっとこんなもんなの!」

響「さあ、次は二人の番だぞ!」


コツコツコツコツ


冬馬「ふっ、そう急かすなよ……」

やよい「王者は常に余裕を持って臨むべし、かなーって」クスッ

美希「くっ……悔しいけどやよいの言う通りかもなの……」

響「凛々しいやよいもいいぞー!」

冬馬「それじゃ聞いてくれよな!」


ガチャッ

黒井「フフン、今日も仕事が少なくて苦労しているのではないかね底辺事務所の諸君?」

黒井「この黒井崇男が嘲笑いに来てやったぞ……ハーハッハッハッ!」



冬馬・やよい「961プロ、アマテラスで「KisS」!」



黒井「 」

P「 」

美希「 」

響「 」

やよい「どこにkissしてほしい?」

冬馬「Uh……」ハァン


黒井「 」

P(色々と事故だこれぇー!)

黒井「おい……冬馬……」

冬馬「……っ、お、おっさん……!?」

やよい「は、はわっ……黒井社長……!」

黒井「こぉんな弱小事務所でこぉんなちんちくりんと一緒に」

黒井「女装してデュエットするのが貴様のオフの過ごし方なのかね? んん?」


美希「笑っちゃダメ笑っちゃダメ……」

響「改めて説明しなくていいよ社長……」

P「まずなんで来たんだろうなこの人」

黒井「フン、教えてやろうそこの弱小プロデューサー」

黒井「私はただ単に負け犬根性の染みついた弱小プロダクションを嘲笑うべく足を運んだまで……」

黒井「いや、まあ……そこでこんなものを目にするのは些か想定外だったが……」

冬馬「こんなものって……」

やよい「そ、そんな言い方はないと思いますーっ!」

黒井「ほう、なにかね高槻やよい、反論があるのかね?」

やよい「冬子さんと私のデュオは、これから961プロでお世話になるんです! うっうー!」

黒井「 」


P「そこでぶっ込むかー」

美希「流石はやよいってカンジ」

黒井「お、お世話だと……私は貴様のような貧乏人共を養うほど暇では……」

黒井「…………」

やよい「?」

冬馬「……」

黒井(いや、765プロでは純粋無垢な存在として売り出している高槻やよいを真逆の方向で売り出すのは悪くない線か?)

黒井(先ほどの歌唱も……聞けば聞くだけやみつきになりそうな勢いを秘めていた……)

黒井(加えて隣の冬馬……らしき女装アイドル……タイプが違うが芯は似通う二人を組ませれば……)

黒井「フッ……そうかね……」



P「なんか一人で納得し始めたぞ」

響「ドッキリだと知らせるのがある意味哀れだぞ……」

黒井「我が961プロの門を叩こうというのであれば、私が君たちに望むのは唯一つだ」

冬馬「ああ、わかってるぜ! 勝利、だろ!」

黒井「ああ、うん……」サッ

美希「目ぇ逸らしたの」

P「社長酷いな」

黒井「う、うるさい! 高槻やよい、貴様もわかっているんだろうな!」

やよい「うっうー! 玉座は我らがためにあるかなーって!」

黒井「よく言った……ククク、これで……」

冬馬「ああ、おっさん」

黒井「な、なんだ冬馬……冬馬、だよな……」

冬馬「おう、あのさ、おっさん、さっきから言いたかったことがあるんだけどよ……」

黒井「フン、なんだ、女装の言い訳か? ヴァンパイアガールの衣装など着おって……」




冬馬「――どこにKisSしてほしい?」ニヤッ

黒井「 」

P「はい!」

美希「ドッキリ大成功、なの!」

響「はいはい、これで終わり! 冬馬も悪ノリ禁止だぞ!」

冬馬「へへっ! 悪いな!」

やよい「最後の冬馬さん、すごーくゾクゾクってしちゃいましたー!」

黒井「……ハッ!? ドッキリ!?」

P「すみません黒井社長、実はですね」

黒井「フン……冬馬主導のドッキリだと?」

黒井「貴様は考えることまでこの弱小プロダクションに毒されてきているのか……?」

冬馬「おいおい、確かに765プロはウチに比べりゃ小さいけどよ」

冬馬「頭ごなしに馬鹿にしちゃなんねぇって事はおっさんだってわかってんだろ?」

冬馬「そうじゃなきゃわざわざ敵情視察に来たりしねーよな?」

P「え? そうなんですか?」

美希「社長、なんだかんだでミキ達のこと認めてるんだね!」

黒井「ち、違う! そんなわけないだろう!」

響「照れなくてもいいさー」

やよい「うっうー! お客さんにお茶出さなきゃー!」

黒井「あ、お構いなく……。ハッ……」

冬馬「うんうん、気持ちはわかるぜ。無碍にできねえよな!」

響「よーし、一旦休憩するぞー」

美希「流石にちょっと疲れちゃったの。あふぅ」

冬馬「やよい、これまでの撮り溜め見るか?」

やよい「あ……」

冬馬「ん?」

やよい「えへへ、名前で呼んでもらっちゃいましたー! いぇい!」

冬馬「お、おう、まあ、一度はユニット組んだ仲だしな!」

美希「ねぇやっぱり冬馬って」

響「それ以上いけない」



黒井「……まったく」ズズズ

P「ま、たまには冬馬がハメ外してても許してあげて下さいよ」

黒井「フン……認めるのは癪だが、確かにここでの奴は歳相応の顔つきに戻っている……」

黒井「……961では出せん顔だ。まったく、認めるのは業腹だがな……」

P「ははは、居心地が良いのが取り柄なので!」

冬馬「なんか馬鹿騒ぎしてたら腹減ってきたな」

響「三時かあ。おやつの時間だぞ」

美希「まだグラビア撮影には遠いし……スイーツ食べたいの!」

やよい「あ、えと……」

冬馬「俺に任せとけよ、やよい」

やよい「冬馬さん!」

冬馬「つーわけでここの全員分のおやつ、奢ってくれよな、おっさん!」

黒井「何を言っているんだ貴様は」

P「え、いいんですか?」

黒井「良いと言っておらんだろうが」

美希「太っ腹なの!」

響「白井社長に改名したら?」

やよい「う、えーと……」

黒井「……むぅ」

黒井「ふん、まあ、貧乏人共に施してやるのもセレブの務めというものかもしれんな……」

黒井「この黒井崇男に任せておくが良い! とっておきのスウィーツをくれてやろう!」

冬馬「へへっ、やーりぃ!」

響「真の持ちネタだぞー、それ」

P「冬馬は765プロ好きすぎるからな、仕方ないね」

美希「ハニーは渡さないよ!」

冬馬「いや、いらねぇから……」

やよい「うっうー! ありがとうございます、黒井社長!」

黒井「フン……と、ところで次のドッキリの予定はあるのか?」


P(やりたいんだ)

響(やりたそう)

美希(やりたいんだね)

冬馬「ま、遠くないうちにな!」


おわり

というわけで勢いに任せて今回もしゅーりょーです。
昨日に引き続いてお突き合い頂きありがとうございました。

それではまたいずれ

まさか黒ちゃんがくるなんてヨソウガイデス
もう次スレたてずこのスレでやった方がよくない?

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