【解読困難】 一寸法師 そして永遠の愛へ 【続エヴァ昔話・最終話】 (36)

 
(完結編です、LAS注意)


むかしあるところに、お爺さんとお婆さんが住んでおりました。
二人は細々と幸せに暮らしておりましたが、
子どもが居ないのが悩みでありました。


リョウジ「なぁ婆さまよ、なしておらいさワラス出来ねがったんだべなぁ」

ミサト「ワラスば天がらの授がりもんだおん…なんじょにもなんねべ…」

リョウジ「今さらだけんど、神様さお願いすっぺがな…」

ミサト「んだなぁ…」


リョウジ「天照様、なんじょにがすて、おらいさワラスば授げでけらい…」パンパン

ミサト「めんけぇワラスば授げでけらい…」パンパン

二人は天照大神に祈りました、
そしてその夜。



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リョウジ… ミサト…


リョウジ「ん…?なんだべ…」

ミサト「どごがらが声聞こえっと?」

パァァァァァ…

リョウジ「うっ…まつぺぇ…」

ミサト「なんだべこの光!?」


天照マヤ「リョウジ…ミサト…」


リョウジ「ひぇっ!!あ、天照様?」

ミサト「こりゃたまげだぁ!」


天照マヤ「あなた達の願い…しかと聞きました、
        真面目に慎ましく生きてきたあなた達に子どもを授けます…」

天照マヤ「朝になったら神棚を見てみなさい…」フワァァァァ…

ピカッ!!

リョウジ「うわっ!?」
ミサト「ひゃっ!?」


天照大神はそう告げると、
まばゆい光を放ち消えていきました。
そして二人は気を失いそのまま寝入ってしまいました。
 

  
 
翌朝、リョウジは天照大神の御告げ通り、

神棚を覗いて見ました。


リョウジ「神棚見でみろったっけな…」ガタッ

オギャー オギャー

リョウジ「おお!ワ、ワラス居だじゃ!!」

ミサト「ひぇぇ!天照様ば本当にワラス授げでけだのが!?」

オギャー オギャー

リョウジ「んだども…こったにちゃっけぇワラス…見だごど無ぇど…」

ミサト「あんりまぁ…爪の先ぐれぇしか無ぇじゃ…」

リョウジ「まんずせっかぐ授がったんだがら、マデに育でるべぇ…」

ミサト「おお…よすよす…良い子だなぁ…」

リョウジ「なんじょな名前付けっぺ?」

ミサト「んだなぁ…スンズど付けるべが?」

リョウジ「スンズがぁ…よす!おめこれがらぁスンズだ!」

オギャー オギャー


二人はシンジを大事に大事に育て、
小さいながらも立派な男子に育て上げました。
しかし、身体が一寸しか無いので、
近所の子ども達に苛められたりするのでした。


村の子どもマリ「やーい やーい!一寸、一寸、一寸法師〜」キャッキャッ

村の子どもレイ「あんだ、出世でぎねぇわ…背、足りねもの…」

シンジ「……」

ミサト「こりゃあああ!スンズば馬鹿にすんでねぇ!!」クワッ!

村の子どもマリ「うわあああ!婆ぁが怒ったあああ!!逃げろおおお!」タッタッタッタッ


ミサト「ったぐしょーもねぇワラスだずだじゃ…」

スンズ「おっかぁ、おら平気だがら心配すんなや」ニコッ

ミサト「ほうがほうが…スンズば優しいなぁ」ニコニコ
 


 
ある日シンジは二人にこう言いました。


シンジ「おっとぉ、おっかぁ、おら都さ行って武士さなりでぇ!」

リョウジ「んだども、スンズばちゃっけぇおん、武士さなれるべが?」

ミサト「んだんだ、都さ着ぐ前に獣さ喰われでしまうど」

スンズ「大丈夫だぁ!針ど、藁ど、お椀こど、箸一本おらさけらい!」

ミサト「そったなの、なんじょすってよ?」

シンジ「針ば刀、藁ば鞘、お椀こば舟、箸ば楷さすっからよ」

リョウジ「決心ば固ぇようだなや…」

シンジ「」コクリ

リョウジ「よし、行ってこ!都さ行って一旗挙げでこや!」

ミサト「爺さま…」


ミサト「スンズや、ぜってぇ死んだりすてわがねど…」

シンジ「うん!」


二人はシンジに旅支度をしてあげました、
小さいながらもちゃんと武士らしい着物も拵えてあげました。


シンジ「おっとぉ、おっかぁ、行ってくっからなぁ!」フリフリ

リョウジ「しっかりなぁ!」フリフリ

ミサト「やんたぐなったら、帰って来いよぉ…」ウルウル


シンジは意気揚々と旅立ちました。
太陽は燦々と輝き、天照大神もシンジを見守っているようです。
しかし小さいシンジは川への方向を見失ってしまいました。
 

 
シンジ「さてど…川どっちだべな?」キョロキョロ


蟻カヲル「よいしょ、よいしょ…」

シンジ「蟻さんさ聞いでみっか…」


シンジ「そご行ぐ蟻さん!ぺっこ道教ぇでけらい!川ばどっちだべ?」

蟻カヲル「ん?川かい?向こうのタンポポ畑の近くだよ」

シンジ「そが、あっちだな…」

蟻カヲル「旅かい?」

シンジ「んだ、都さ行って武士さなるんだ!」

蟻カヲル「旅は良いね、旅は心を潤してくれる…リリンが産み出した文化の極みだよ」

蟻カヲル「そう思わないかい?」

シンジ「んにゃ、別に」

蟻カヲル「」


蟻カヲル「ま、まぁ良いけどね、気をつけて旅をしてくれよ」

シンジ「ありがど〜」フリフリ


シンジは蟻に聞いた方向に進みました。


シンジ「お、川ば有った!早速下るべ…」


ポチャン

シンジ「よっ!」ピョン チャポチャポ

シンジ「今日ば天気良いし、川下り日和だなや」チャポチャポ
 

 
 
ユラッ…


シンジ「ん…?」

バシャッ!

シンジ「うわっ!魚っこだ!」グラグラ

シンジ「おらどご餌だど思ってんな?」

バシャッバシャッ!

シンジ「あぶねぇ!」グラグラ

シンジ「こりゃ戦うすかねぇな…」チャポチャポ

ユラッ…

シンジ「魚っこば真ん中さ入れで針、魚っこば真ん中さ入れで針、
        魚っこば真ん中さ入れで針、魚っこば真ん中さ入れで針…」

バシャッ!

シンジ「そごだ!!」プスッ!

バシャッ バシャッ バシャッ! ユラッ…

シンジ「ふぅ〜逃げでった見でだな…」チャポチャポ


しばらく川を下ると都が見えて来ました。


シンジ「お、都さ着いだな…」チャポチャポ

シンジ「じゃじゃじゃ…なんたら華やがな所だべぇ」


都は人も大勢で大変賑わっておりました、
シンジは自分の小ささを気にも留めず、
堂々と都を歩きました、
時々踏まれそうになりつつも。
 

 
シンジ「さてど…どごの武家さ行げば良いべな…」キョロキョロ


シンジは一際大きい門構えの家を見つけました。


シンジ「お!あそごのでっけぇ門の所さすっぺ!」


シンジ「冬月家つーのが…立派な家だなや…」コンコンコン…

シンジ「御免下さい!御免下さい!」コンコンコン…


冬月「誰じゃ?」ガチャ

冬月「なんじゃ…誰も居ねでねが…」


シンジ「こごでがす!旦那様の足元でがす!」

冬月「おお!なんたらちゃっけぇべ!」ギョッ

シンジ「おらばこごで雇ってけらい!」

冬月「雇ってけろったって、こったにちゃっけぇ人間役さ立づべが?」

シンジ「頑張ってなんでもすます!」

冬月「ふむ…娘さ預げでみでも良いがもしんねな…猫死んでがら塞ぎこんでっからな…」

シンジ「お願ぇします!」

冬月「いいじゃろ…娘のアスガの付ぎ人さなれや」

シンジ「ありがど〜ごぜぇます!」ペコリ


シンジは冬月家で働く事になりました、
家の娘、アスカの付き人です。
 


冬月「アスガや、ほれ新すぐ入ぇった付ぎ人だ」

アスカ「え?どごさ居るの?」キョロキョロ

シンジ「こごでがすお嬢様!」

アスカ「へ?」

アスカ「きゃあああ!なんたらめんけぇんだべ♪」ハシッ!

シンジ「うわっ…お嬢様…く、苦しい…」ジタバタジタバタ

アスカ「あ、ごめんごめん…」ソッ

シンジ「はあはあ…」

アスカ「あんだ、なんて名だ?」

シンジ「おらぁスンズど申します」

アスカ「スンズが、あだしアスガ、よろすぐね」ニコッ

シンジ「はい!よろすぐお願いすます!」ペコリ


アスカは一目でシンジを気に入りました。


シンジ「して、おらぁ何すたら良いんでがすか?」

アスカ「ん〜、今のところ特にしてもらいでぇごど無ぇな〜」


侍女リツコ「お嬢様、お風呂の準備ば出来ますた」

アスカ「ん、入る入る♪」


脱衣場

アスカ「ふんふ〜ん♪」ヌギヌギ

シンジ「……///」

アスカ「ん?」

シンジ「……///」ニヤニヤ

アスカ「こっ…こんスケベ!馬鹿!変態!信じらんねぇ!」ゲシッ!

シンジ「ぶっ!!」ビターン!!

シンジ「……」ズルズル…

アスカ「あっ…スンズ!大丈夫?」ソッ…

 
 
 

 
チャポン…

アスカ「〜♪」チャポン

シンジ「うっ…」

アスカ「あ、気ぃ付いだ?」

シンジ「ア、アスガ様…」

アスカ「ごめんねぇ、思いっきし蹴っちゃって」テヘッ

シンジ「し、死ぬがど思いますたよ…」

アスカ「お詫びさ一緒にお風呂入るべし♪」

シンジ「ええっ!///」

アスカ「ただす、下見だら殺すがらね?」ジロッ

シンジ「ハ、ハヒッ…」



アスカ「あんだ、小せぇクセに良い身体してんのね」

シンジ「そ、そったにジロジロ見ねでけらい…おしょすじゃ…///」

アスカ「良く見だら、可愛い顔してるし、こんで普通の大ぎさだったら、お婿さんさしてけでも良いのになぁ〜」クスクス

シンジ「じ、冗談やめでけらい…お、おらなんか…///」

アスカ「あんだ、おもしぇなぁ〜」ケラケラ


アスカはシンジをからかって遊ぶのでした。
猫を亡くした心の傷は癒えたようです。

 
数日後

シンジ「何読んでんでがすか?」

アスカ「これば兵法書」

シンジ「ひ、兵法書?」

アスカ「お父様さ借りだの、意外どおもしぇのよ?」

シンジ「へぇ…そっただ難しい本読めるどがすげぇなぁ…」マジマジ

アスカ「あんだも読んでみる?」

シンジ「いや、おら読み書ぎ出来ねのす…」

アスカ「はぁ?あんだバガぁ?こんぐれぇ読めねでなんじょすってよ?」

シンジ「……」ショボーン

アスカ「はぁ…すかだねぇ、わだしが教えでけっから…ほれ、こごさ乗さらい」

シンジ「は、はい…///」ピョン

アスカ「ぶふっほふ、こそばいいでねが…///」

シンジ「お、おがすねぇ笑い方しねでけらい…」



数ヵ月後

アスカ「あんだ、ながなが賢ぇんだな〜、もう読み書ぎ出来る用になったじゃ」

シンジ「アスガ様のおかげでがす!」



アスカ「ねぇスンズ」

シンジ「なんでがすか?」

アスカ「今日町まで買い物さ行ぐがらお供すらい」

シンジ「はい!」




アスカ「あんだ、わだしの肩さ乗ってらい」ヒョイ

シンジ「おお…目線が高い…」

アスカ「さぁ行ぐわよ」


アスカとシンジは町に向かいました、
しかし町では大変な事が起きていました。

 
 

 
キャーキャー ワーワー

シンジ「ん?何の騒ぎだべ…?」

アスカ「あ!あれ鬼だじゃ!」


鬼ゲンドウ「おりゃあああ!!」ドガシャーン!!

鬼ゲンドウ「ぐふふふ…酒だ!酒持ってこお!!」ドカッ ドカッ!

町人トウジ「ひぃぃぃ!!」

町人ケンスケ「だ、誰が退治すてけろお〜」


武士青葉「……」ガクガクブルブル

アスカ「なんたら情げねぇ…戦がわれねぇ武士なんぞ意味無ぇべ…」

鬼ゲンドウ「ぐはははは!骨の有るヤヅいねぇのがあ?」ドカン!


アスカ「うぬぬ…武家の娘どして、見過ごす事ば出来ねぇ!!」グイッ スタスタ

シンジ「ア、アスガ様!危ねがすよ!!」

アスカ「あんだは黙ってらい!」スタスタ


ザザッ!

アスカ「こらぁ!!そごの髭面の鬼!!町で暴れんでねぇ!!」ビシッ!


鬼ゲンドウ「なんだぁ〜?小娘でねが…なんたら威勢ば良いなや…」ユラッ…

アスカ「とっとど山さ帰ぇんねば、蹴り殺すど!!」

鬼ゲンドウ「うははははは!!こんおらば蹴り殺すだど?無駄無駄無駄!!」

アスカ「」ムカッ!


気性の荒いアスカは怒り心頭です。
 

 
アスカ「スンズ!しっかど掴まってでけらいよ!」フンス!

アスカ「くらえクソ鬼!!」ダダダダダ

アスカ「どおぉうりゃあああああああ」ドカッ!


鬼ゲンドウ「んん〜?何かしたがあぁ〜?」ポリポリ


アスカ「わ、わだしの飛び蹴りば効がねぇどは…」

鬼ゲンドウ「そっただ蹴りなんぞ、蚊が刺したぐれぇにも感じねぇわ!!」ブン!

バシッ!

アスカ「きゃあああ!!」ドサッ!

シンジ「ア、アスガ様あああ!!」

アスカ「うう…」ガクッ…

シンジ「アスガ様!アスガ様!」

鬼ゲンドウ「ぐはは、そごの娘ばアジトさ連れで帰ぇって、奴隷にさでもしてけるべがなあ!」

シンジ「くっ…逃げでわがね、逃げでわがね、逃げでわがね、逃げでわがね…」

シンジ「アスガ様さ触んでねぇ!!」シュピン

鬼ゲンドウ「ん?なんだおめ?なんたらちゃっけぇ武士だなや」

シンジ「おらば馬鹿さすっと痛ぇ目さあうど!!」

鬼ゲンドウ「ぐははははは!おめさ何出来ってよ?」

鬼ゲンドウ「めんどくせぇがらおめば喰ってやる!」ヒョイ

シンジ「あ!離せ!」ジタバタジタバタ

鬼ゲンドウ「おら おめぇ まるかじり」アーン パクッ

ゴックン…

鬼ゲンドウ「呑んじゃった」エヘェ
 


 
 
シンジ『しまった、呑み込まれでしまったじゃ…』


シンジ『くそ〜こうなったら…』シュピン

シンジ『あだりほどりさ針刺してやる!』プスプスプスプスプスプスプスプス


鬼ゲンドウ「!?」

鬼ゲンドウ「あだだだだ!!は、腹が痛ぇ〜」ゴロゴロ

鬼ゲンドウ「ぐわああああ!!や、やめでけろ!!」ゴロゴロ

シンジ『うおおおおおお!!』プスプスプスプスプスプス

鬼ゲンドウ「わ、わがった!!降参だあああ!!おどなしぐ帰ぇるがらやめでけろおおお!!」ゴロゴロ

ゲロッ! ピョン

シンジ「参ったが!!」

鬼ゲンドウ「ひぃぃぃ!!退散だあああ!!」スタコラサッサー


町人達「「「おおお!!」」」パチパチパチパチ


なんとシンジは鬼相手に勝利を納めました。


アスカ「スンズ…あんだぁ勇気あるんだなぁ…//」

シンジ「アスガ様、気が付きますたが?」

アスカ「いたた…大したごどねぇがら…大丈夫だぁ」

シンジ「今日は買い物諦めで、屋敷さ帰ぇりますべぇ」

アスカ「んだなぁ…」


シンジ「ん?これなんだべ?」ペチペチ

シンジ「アスガ様ぁ、これさっきの鬼が落どしでったみでぇです…」ペチペチ

アスカ「どれどれ…」ヒョイ

アスカ「こ、これ…打ぢ出の小槌でねが!!」

シンジ「なんでがす?打ぢ出の小槌って…」

アスカ「これ大黒様ば持ってだど言われるお宝の小槌だぁ」

シンジ「へぇ〜」

アスカ「願いごど語りながら振るど、願いが叶うんだど」

シンジ「すんげぇお宝でねが!」
 



アスカ「!!」ピコーン!

アスカ「スンズ!家さ帰ぇるよ!」

シンジ「は、はい!」
 


アスカ「スンズ!そごさちょんどしろ!」

シンジ「はい!」チョコン

アスカ「大ぎぐな〜れ、大ぎぐな〜れ、大ぎぐな〜れ」ブンブン

ムクムクムク…

シンジ「おお!?か、身体が大ぎぐなって来た!!」ムクムクムク…

アスカ「大ぎぐな〜れ、大ぎぐな〜れ、大ぎぐな〜れ」ブンブン

アスカ「やった!成功したじゃ!」

シンジ「アスガ様…おら…」

アスカ「スンズ!あんだぁあだしの婿さなってけらい!///」

シンジ「ええっ!!///」


そこに冬月が現れ、
大きくなったシンジを見て驚きました。


冬月「なに騒いでだ?」

冬月「じゃじゃじゃ!スンズすっかりおがってだじゃ!」

アスカ「お父様!あだしスンズば婿さしてぇ!」

冬月「なんじゃど!?」

アスカ「スンズば鬼退治したんだよ!そごいらのへっぽこ武士なんがより、よっぽど勇敢だじゃ!」


冬月「ふむ…そごまで語るんだば良いじゃろ」

アスカ「ありがどお父様!」

冬月「スンズ、アスガばよろすぐ頼む」

シンジ「え? あ、はい…///」

シンジ(こったに簡単で良いのだベが?)



シンジとアスカは夫婦になり、シンジは晴れて武士になりました、
村に置いてきたお爺さんとお婆さんには、
打ち出の小槌から出した小判を送りました。
こうしてみんな末長く幸せに暮らしたそうです。



どんどはれ

 
NERV試写会場 
 

シンジ「いきなりの結婚オチだったんだね、この話って」

アスカ「あんなのあり得ないわよ、わたしがすぐシンジに惚れちゃったみたいじゃない」

シンジ「でも…本当だったら、嬉しいな…」ボソッ

アスカ「ん?なんか言った?」

シンジ「えっ?な、なんでも無いよ!///」



ミサト「打ち出の小槌欲しいわ〜」

リツコ「何に使うつもり?」

ミサト「お金に決まってるじゃな〜い」

リツコ「紙幣は無理じゃない?番号有るし、硬貨なら行けるかもしれないわね」

ミサト「紙幣は無理か…偽造扱いされそうねぇ〜」

マヤ「んふふ〜」ニコニコ

リツコ「どうしたのマヤ?ご機嫌じゃない」

マヤ「だって神様役なんて、嬉しすぎるんですもの」ニコニコ

リツコ「良かったわね、私もやりたかったわ」

ミサト「くじ運無かったわね〜」

 
 

 
 
シンジ「ねぇアスカ…」


アスカ「な〜に?」

シンジ「僕、あの役みたいになれるかな…」

アスカ「え?」

シンジ「アスカを守って生きて行きたいんだ…」


アスカ「シンジ…あんた何言ってるか自分で分かってる?」

シンジ「うん、分かってるよ…」

アスカ「………//」



マリ「ありゃ〜」ニヤッ

マリ(姫〜!イケイケ!)ブンブン

アスカ「!?」

アスカ(うっさいコネメガネ!向こう向いてろ!///)ブンブン


シンジ「アスカ……僕じゃダメかな?」

アスカ「あ、あんたバカぁ?生意気ね!あんたなんかにあたしを守る事が出来るわけ無いでしょーが!///」フンッ

シンジ「そ、そうか…そうだよね…ははっ」

アスカ「一生よ?あたしと一生暮らして行く度胸あるの?ず〜っと罵倒されたり馬鹿にされたり蹴られたりすんのよ?」

アスカ「あんたにその覚悟が有るわけぇ!?」ビシッ!

シンジ「有るよ!!てかもう慣れたもんだよ!!ダメなんだよ!!アスカじゃないとダメなんだ!!///」

アスカ「うー…///」ジワッ
 


 
 
ミサト「あらあら…大変な事になってるわね…」


加持「やるなぁシンジ君、アスカが圧されてるじゃないか」


アスカ「なによ…バカシンジのクセに…」ポロポロ

シンジ「なに泣いてんだよ…?」

アスカ「うるさいわね…バカシンジ…」ゴシゴシ

マリ「姫〜、覚悟決めるのは姫じゃないかにゃ〜」ニヤニヤ

アスカ「あんたまでうっさい!バカメガネ!」



シンジ「もう一度、はっきり言うよ…アスカ…」ジッ…

アスカ「…///」ドキッ


シンジ「アスカが好きだ、僕と生涯生きて行って欲しい…」

アスカ「うぅ〜……///」ポロポロ


ミサト(アスカ!がんばりなさい!)

マリ(イケイケ〜!)


シンジ「アスカ!!」

アスカ「ひゃい!?」ビクッ!

マリ(ぶっふ、声が裏返ってる)プルプル


シンジ「……」ジィー…


アスカ「ッタ…///」ボソッ

シンジ「え?」

アスカ「わかったって言ってるの!!///」

シンジ「そ、それじゃあ…」パァ

アスカ「これからずっと、今まで以上にコキ使ってやるんだから!///」

シンジ「わかったよ」ニコッ

アスカ「た、大切にしなさいよね…///」

シンジ「うん、大切にする」ニコニコ
 

 
マリ「やったああああ!!」パンッ!!

ミサト「ブラボー!!」パンッ!!


アスカ「な、なによあんたたち!?」

マリ「このこの〜ニクいね〜」ウリウリ

アスカ「バカ、やめてよね!///」


リツコ「お似合いのカップルじゃない」フフッ

加持「良かったじゃないかシンジ君」

シンジ「はい、ありがとうございます///」


レイ「ぽかぽかしないけど…敢えておめでとうと言わせてもらうわ…」

アスカ「エコヒイキ…」

レイ「ただし、碇くんを不幸にしたら…」

アスカ「したら…?」

レイ「七代先まで祟るから…」

アスカ「うっ…わ、わかったわよ…(目がマジだわ…)」



カヲル(シンジ君の選択した未来…これで良いんだね)

カヲル(ならば僕のするべき事は一つだ…)スッ…



ゲンドウ「これから四年後、シンジが十八歳になり次第挙式を取り行う」クイッ

冬月「碇…」

ゲンドウ「これは決定事項だ、変更は許されない」

シンジ「と、父さん…」

ゲンドウ「早く孫の顔を見たいものだ…」ニヤッ

アスカ「///」カァ



マヤ「あら?渚くんが居ないわね…」

青葉「どこ行ったんだろう?」


日向「………」

ミサト「………」

リツコ「………」

 
 
 

 
数日後


キール「タブリス…いきなり私を呼び出すとは何事だ?」

キール「他のメンバーとの連絡も途絶えている、何が起きてる?」

カヲル「彼らには死んでもらったよ…」

キール「な、ば、馬鹿な?有り得ん…」

カヲル「後はあなただけだキール・ローレンツ、リリンの未来…シンジ君の未来の為に死んでもらいますよ」ニコッ

キール「その為にホログラムでは無く、生身の私に近づいたのか…」

カヲル「そうだね、あなたを道連れに僕も消えようと思ってるのでね」

キール「お前は、それで良いのか…?」

カヲル「愚問ですよ…」ニヤッ



カヲル(シンジ君…幸せになりなよ…)キュィィィィィィ…

 
 
 
 





 
NERV本部

冬月「委員会の老人達が何者かに暗殺されたそうだが…」

ゲンドウ「ああ…」

冬月「しかも一夜にしてだ、議長に到っては建物ごと消し飛んだらしいぞ…」

ゲンドウ「ああ…」

冬月「貴様、何か知っているのか?」

ゲンドウ「いや…知らんな…」


 

ミサトのオフィス

リツコ「恐らく…フィフスチルドレンの仕業ね…」

ミサト「やはりね…」

リツコ「あなた気付いてたんでしょ?あの子が最後の使徒だって…」

ミサト「ええ…色々調べさせてもらったわ…」

リツコ「食えない女ね…」フフッ

ミサト「あんたもね」クスッ

ミサト「しっかし、人類の滅亡を救ったのが使徒だったなんて、皮肉よね〜」

リツコ「そうね…」

ミサト「いずれにしても、ネルフは解体よね?」

リツコ「そうなるでしょうね…」

ミサト「あたし達どうなっちゃうのかしら?」

リツコ「さぁね…」


ミサト「フィフスチルドレンの事……あの子達には言わない方が良いわね…」




その後ネルフは解体され、多くの職員は解雇された。
しかし主要職員だけは残り、ネルフの一部の施設を使い、
映画会社を設立、高度なCGを使いこなすハイレベルな映画を世界中に配信、
かなりの興行収入を得るまでに成長した。
エヴァンゲリオンはネルフ内で有料で観覧可能とし、連日大盛況である。


ゲンドウ「問題ない…」ニヤリ

 
 

 
時に2019年



シンジ「早くしないと遅れちゃうよ!」

アスカ「ああん、待ってよシンジ!」


ミサト「あなた達!早く車に乗りなさい!」

シンジ「す、すみませんミサトさん!」

アスカ「ごめ〜んミサト!」


ブロロロロ…

シンジ「家から着てくなんて言うから遅くなるんだよ!」

アスカ「なによ!いいじゃない!いち早く拝めたんだから!」

シンジ「ま、まあ…それはそうだけど…」

アスカ「どうよ?」

シンジ「凄く綺麗だと思います…///」

アスカ「よし!許す!」

ミサト「うふふ…かわいいわね〜あなた達」



ミサト「さぁ着いたわよ!」



キキィ〜! バタン!

ミサト「ほら早く!みんな待ってるわ!」

シンジ「行こうアスカ!」

アスカ「うん!」

 
 
 




 
ガチャッ…ギィィィ…


ミサトにエスコートされ、
バージンロードを進むアスカは、
天使の様に美しかった。


マヤ「アスカ…綺麗…」

日向「シンジ君も見違える程凛々しいな」

青葉「こりゃ凄いな…」


マリ「うう…生きて姫の花嫁姿見れるなんて…あたしゃ幸せだよ〜」ダクダク…

レイ「あなた…婆さんみたい…」

マリ「うるさいにゃ!」


ゲンドウ「………」ダクダクダクダク…


冬月「碇…涙を拭かんか」ソッ

ゲンドウ「すみません…冬月先生…」チーン! ズビビビビビ!

冬月「」


トウジ「あの二人がな〜」

ケンスケ「なるべくしてなった、イヤ〜んな感じ〜」

ヒカリ「アスカ…ホントに良かったね…」ウルウル


トウジ「おい、始まるで…」

 
 

 
司祭「碇シンジ、あなたは式波・アスカ・ラングレーを妻とすることを望みますか?」

シンジ「はい、望みます!」

司祭「順境にあっても逆境にあっても、病気の時も健康の時も、
         夫として生涯、愛と忠実を尽くすことを誓いますか?」

シンジ「はい、誓います!」


司祭「式波・アスカ・ラングレー、あなたは碇シンジを夫とすることを望みますか?」

アスカ「はい、望みます」

司祭「順境にあっても逆境にあっても、病気の時も健康の時も、
         妻として生涯、愛と忠実を尽くすことを誓いますか?」

アスカ「はい、誓います」

司祭「私は、二人の結婚が成立したことを宣言いたします、
      二人が今私たち一同の前でかわされた誓約を神が固めてくださり、
         祝福で満たしてくださいますように…」

 
 
 



 
司祭「それでは指輪の交換を」

シンジ(夢みたいだよ…)スッ…

アスカ(これで永遠の愛を…)スッ…


司祭「ベールをめくり誓いのキスを」


チュッ…




カラ〜ン コロ〜ン カラ〜ン コロ〜ン


ミサト「おめでとう」
レイ「おめでとう」
マリ「おめでとにゃ」
リツコ「おめでとう」
加持「おめでとう」
ヒカリ「おめでとう」
ケンスケ「めでたいな」
トウジ「おめでとさん」
ペンペン「クエッ」
日向「おめでとう」
青葉「おめでとう」
マヤ「おめでとう」
冬月「おめでとう」
ゲンドウ「おめでとう」ダクダク
ユイ『おめでとう』

シンジ「ありがとう」
アスカ「ありがとう」

父に、ありがとう 母に、さようなら
 
そして、全ての人々に ありがとう



カヲル「おめでとう…シンジ君♪」




エヴァ昔話シリーズ 完

以上で終了となります、長い間お付き合い頂きありがとうございました。

最後の最後でやっちまったな
なにこの蛇足感

>>26
最後だから妄想全開したのっす。

あめゆじゅとってきてけんじゃぁ

今までありがとう

別にLAS好きならそれでいいけどわざわざこのシリーズの最後の最後でこれか
がっかり

>>30
前々からLAS〆で終わらせたかったので、
これで良いんですよ。
がっかりしないで下さい。

まあ、最初に警告あったし好きなように書いてこれなんだから仕方ないよな

このシリーズはみんな元気にわきあいあいやってるのが好きだったんで最後にカヲルが死んだのがちょっと残念だったわ

乙でした

死んだと見せかけて、しれっと生きてますよ。
それがカヲルくんです。

気持ち悪い…(終わり方が)

うんこスレ

HAPPY ENDなのに
なんかモヤモヤする

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