君を殺すためそのために生まれてきたんだ(38)

「…目覚めたか…自分が誰か分かるか?」

「うん、勇者」

「では私はどうだ?」

勇者「パパ、肩書きで言うなら国王陛下」

国王「お前の使命は?」

勇者「魔王を殺すこと」

「最低限のプログラムは正しく組み込まれているようですね」

国王「そうだな、大臣」

大臣「陛下、そろそろ出発させるべきかと…検査も碌に行っていない分不安はありますが、それ以上に時間が…」

国王「分かっている。では勇者よ、お前の使命を果たしてくるのだ…!」

勇者「うん、行ってきます」

城下町の門付近

勇者「君たち何か用?」

「お前、勇者か?」

勇者「うん、勇者だよ」

「この人で間違いないようですね…」

勇者「用がないならどいてくれない?これから魔王殺しに行くから」

「その件で君を待ってたんだよ」

「そういうこった。端的に言うと、魔王討伐の仲間ってとこだ」

勇者「そうなんだ、仲間がいるなんて初めて知ったよ」

「ちっ!こんな奴に頼らなきゃいけねえのかよ…!」

勇者「行けって言われただけで頼られてはないよ」

「まあまあ、これから一緒に旅するんだし仲良くしよ?あたし、魔法使い。よろしくね」

「私は僧侶です。宜しくお願いします。ほら、あなたも」

「っせえな…戦士だ」

勇者「よろしく、じゃあ行こうか」

街道

戦士「気をつけろ!向こうから魔物が来てるぜ!」

僧侶「聞こえなかったんですか!?魔物が出たんですよ!」

勇者「聞こえてるよ、でもパパからは魔王を殺せって言われただけで、魔物を殺せとは言われてないよ?」

戦士「あほかてめえ!向こうから襲ってくるから迎撃するっつってんだよ!!」

勇者「そうなんだ、でもまだ襲われてないよ?」

戦士「てめえは黙ってろ!埒が明かねえ!!敵は!?」

魔法使い「西南西から毒蛇7、北北西からハイエナウルフ4!」

戦士「俺と僧侶でハイエナをやる!そっちは任せた!」

魔法使い「は~い」

僧侶「…来ます!」

勇者「どうすればいい?」

魔法使い「こっちで毒蛇倒すの手伝って」

勇者「うん」

僧侶「こちらは片付きました」

魔法使い「こっちもあとちょっと」

勇者「えい、やあ」

戦士「…一振りごとに3匹ずつか…さすがは化物だ」

魔法使い「もう、そういうことばっか言わないの!いい?」

戦士「っせえな…俺の勝手だろうが」

勇者「魔物も倒したし、出発しよう」

戦士「おい待て、行き先はそっちじゃねえぞ」

勇者「魔界は、魔王がいるのは西の方角だよ、こっちで合ってると思うけど」

僧侶「その前に、北西にある魔王軍の砦に向かいます」

魔法使い「そこから来る魔物のせいで、隣国が壊滅寸前らしいからね」

戦士「土の四天王が守ってるらしい、それで攻め切れねえから俺らが砦攻めを命じられたんだよ」

勇者「命令があったんだ、じゃあ行くよ」

6日後

魔王軍の砦

戦士「有象無象を蹴散らして辿り着いたが、ここが土の四天王の部屋か?」

土「いかにも」

僧侶「大きな蠍の魔物!」

魔法使い「大きさは、あたしたちと同じくらいだね」

勇者「あれが土の四天王なんだ」

土「私は、魔王軍国境警備隊隊長…土の四天王と言うのは貴様らがそう呼んでいるに過ぎん」

戦士「どうでもいいぜ、これから死ぬ奴の役職名なんてな!」

警備隊長「塵から生まれし者共よ、塵に還るがいい…!」

僧侶「くっ!なんて馬鹿力ですか…!」

戦士「剣が通らねえほど硬えし!」

魔法使い「尻尾から毒まで飛ばしてくるね、また壁が砂になった」

戦士「んな馬鹿げた相手だってのに…」

警備隊長「お前は魔物ではない……何故これほどの力を…!何者なんだお前は!」

戦士「何で単独で圧倒してんだよ!」

勇者「人工生命らしいよ、対魔王戦を想定した」

警備隊長「ぬおおお…」

勇者「じゃあね、ばいばい」

警備隊長「」

魔法使い「ほとんど一人で倒したようなもんだね」

勇者「指令をこなしたから、改めて西を目指そう」

僧侶「待って下さい、隣国への報告が先です」

戦士「こいつの言う通りだ!報告まで含めて任務ってことくらい常識だろうがっ!!」

勇者「まだ任務は終わってなかったんだ、分かった、報告に行く」

隣国首都の宿屋

戦士「謁見は明日だ、今日はもう遅いし寝るぞ」

魔法使い「は~い。あ、部屋割りどうする?」

僧侶「男女別に決まっているでしょう、行きますよ」

魔法使い「はいはい、つまんないの~」

勇者「じゃあこっちはこの部屋だね」

戦士「…ちっ」

部屋

勇者「お休み」

戦士「待てよ」

勇者「どうかした?」

戦士「俺はよ、これでも国で一番の剣の使い手って謳われてんだよ…」

勇者「そうなんだ」

戦士「そうだ、勇者候補の中では飛び抜けた実力者なんだよ…!それがなんだって…」

戦士「てめえみてえなぽっと出の、しかも人間ですらねえ奴に!魔物同然の奴にいいとこ持ってかれなきゃいけねえんだよ!!」

勇者「いいとこ取ってるつもりはないよ、言われた通り使命を果たそうとしてるだけなんだ」

戦士「一々とぼけやがって!そういうとこも気に食わねえんだよ!」

勇者「そっか、仕方ないね」

戦士「…はっきり言ってやろう…誰もお前なんか信用しちゃいないんだよ…!命令した国王さえもな!!」

勇者「へえ、パパもなんだ」

戦士「ああ、俺らはお前の仲間として集められたんじゃねえ……監視役なんだよ!!」

勇者「監視だったんだ」

戦士「てめえがちゃんと魔王を倒すよう、人間に危害を加えねえよう、逐一監視報告するために、同行してんだよ!」

戦士「勇者の最有力候補だった、この俺がな!!」

勇者「明日の謁見はその報告も兼ねてるんだね」

戦士「ああそうだ!そこで悪事をでっち上げて即刻処刑させたいくらい、てめえがむかつく!!」

勇者「でっち上げるんだ」

戦士「だが、今日の戦いを見る限りそうも行かなくなった」

戦士「この先、魔王を含む強大な魔物とやる上で、てめえの力は欠かせねえ」

戦士「てめえを憎みながらもてめえの力を頼らざるを得ない…そんな俺の気持ちが分かるか?」

戦士「分からねえからそうやってすっとぼけた面してんだろうな…!ちっ!無駄に睡眠時間削っちまったぜ…!」

勇者「寝るの?改めてお休み」

10日後

魔王軍幹部の城

僧侶「ここに火の四天王がいるとのことですが、どうやらあのドラゴンのようですね」

魔法使い「かもね、どうせ聞こえてるから確かめてみよっか」

火「貴様ら人間の言う火の四天王は確かに俺のことだ、魔王軍実行部隊総司令官、元帥たる俺のな」

勇者「四天王最強って話だったけど、また正確には四天王じゃないんだ」

戦士「ドラゴンだろうが元帥だろうが関係ねえ…ぶっ殺すだけだ!」

元帥「威勢だけはいいなあ、ほれ、とっととかかって来い」

戦士「言われるまでもねえ!」

元帥「ま、大口叩く輩は大体こんなもんか」

戦士「…うおあ…」

僧侶「」

戦士「勇者が…投石で封じられてんじゃねえよ…」

勇者「いや、魔物の直接攻撃や魔法ならあんまり効かないけど、こればっかりは無理だよ」

元帥「警備隊長がやられた時点で、勇者については良く調べさせてもらった」

元帥「退魔の力を持つため、魔物や魔法に対して強い抵抗力を持ち、それを武器に伝わせ攻撃力にも転化している」

元帥「だが肉体そのものの強度は並みの兵士程度」

勇者「詳しいね、全部当たりだよ」

戦士「…だから…監視が最小限だったのか…」

元帥「なら簡単な話、魔力を使わず触れず、かつ人間の体で受けられないレベルの力で攻めりゃいい」

勇者「それで投石なんだ、上手いな」

戦士「…ここ最近、魔物の襲撃が多かったのは…情報収集のためだったのか」

戦士「なら…何とかしろ……魔法使い…」

魔法使い「え~?何とかって言われてもなあ…」

元帥「…茶番はもう宜しいかと存じます、姫君」

戦士「…何を言ってる…?」

魔法使い「やだなあ、皇女より元帥の方が位は上なんだから、かしこまらなくていいのに」

戦士「なっ…!魔物…だったのか…?」

元帥「このお方は、現魔王陛下のご息女。貴様が気安く話しかけていい存在じゃねえんだよ」

勇者「魔王の娘だったんだ、気付かなかったよ」

戦士「今まで、俺たちを騙してたってのか…!このくそおん…!」

元帥「図に乗るな死に損ない!いや、もう死体か」

戦士「」

元帥「冥土の土産に教えてやるけど、姫君は陛下とサキュバスの子で、魔界の要人で実力者でもある」

魔法使い「半サキュバスってところだね」

勇者「そっか、皇女が敵国で活動するなんて、面白いね」

元帥「そいつは本人希望だがな、もういいだろ、姫、こやつを消して本国へ戻りましょう」

半淫魔「そのことなんだけど、もう暫く旅していい?」

元帥「ご冗談を…陛下が心配されます、すぐにでも帰りましょう」

半淫魔「だよね~、そうなるよね、ごめんね」

元帥「ごふっ!!ひ、姫…何を…」

半淫魔「先手必勝。実力行使されないうちに、実力行使しちゃいました~」

勇者「大きな氷柱が背中に刺さってる、上級魔法だね」

元帥「ぐう…わ、私が認めたとしても、勇者は…人間でないあなたと旅など…」

半淫魔「魔王城まで一緒に行こ?」

勇者「うんいいよ」

元帥「ば、馬鹿な…!」

半淫魔「じゃ、勇者君、後よろしく」

勇者「分かった、せえの!」

元帥「」

半淫魔「お疲れ様、それじゃ、行こっか?」

勇者「うん」

半淫魔「仲間が死んじゃったけど、大丈夫?寂しくない?」

勇者「うん大丈夫、何ともないよ」

半淫魔「そっか、何かそう言うと思った」

勇者「襲ってきた魔物は全部倒してたのに、元帥はどうやってこっちのこと知ってたのかな?」

半淫魔「ああ、あたしが報告してたんだ」

勇者「そうなんだ、でもずっと一緒にいたのにどうやって?」

半淫魔「あたしさ、お母さんがサキュバスでね、人の夢に出られるんだ」

半淫魔「あたしはまだ未熟だから、一度寝た相手の夢にしか出られないけど、それで報告してたんだ」

勇者「夢ならどこにいても報告できるね、それに、一緒に旅した皆の夢にも出られるんだよね?」

半淫魔「それは無理かな、勇者君とは寝れないし、二人は死んでるし」

勇者「え?野宿の度に皆で雑魚寝したけど」

半淫魔「…その方面の知識はインプットされてないんだ」

勇者「どの方面?」

半淫魔「何でもないよ」

勇者「そっか、何でもないんだ」

速報に立てようとしたらエラー連発で書き込むことも状態を確認することもできなくなって結局深夜に戻ってきた
以来はエラーや規制がなくなり次第出しておく

20日後

魔王城

半淫魔「ただいま~」

「姫、よくぞご無事…そいつから離れて下さい!」

「くそ!勇者に姫様を捕らわれるなど親衛隊の名折れだ!」

勇者「知ってる魔物?」

半淫魔「そうそ、側近さんに親衛隊長さん。君たち人間の言う水の四天王と風の四天王だよ」

親衛隊長「おい側近!即刻陛下に報告しろ!国境警備部隊の二の舞にならん内に!」

側近「承知した!貴殿も無理はするな、元帥までも倒した相手ぞ!」

勇者「何か大変な騒ぎになっちゃったね」

半淫魔「そりゃ皇女と宿敵が連れ立って城に入ったらこうなるよ」

勇者「また誰か出てきた」

「娘が帰ってきたというのは本当だったんだな、そして宿敵も…」

親衛隊長「陛下!?ここは危のうございます、お下がり下さい!おい側近!陛下を招いてどうする!!」

側近「止められなんだ!しかし勇者め、まだ生きていたか…消え失せろ!」

勇者「娘?陛下?ってことはこの人が…」

半淫魔「そゆこと。あたしのお父さんでこの魔の国の長、魔王だよ」

勇者「そうなんだ、じゃあ殺さないと」

側近「やはり陛下のお命を…!」

親衛隊長「刺し違えてでもこの場で…!!」

魔王「待て!下手に刺激するな!この場は任せてもらう」

側近・親衛隊長「「しかし…!」」

半淫魔「お父さんも考えがあって言ってるみたいだし、任せてみたら?」

魔王「さて、勇者、君は私を殺すことが使命だとされているが…」

勇者「うん、だから殺すね」

親衛隊長「させるか…!」

魔王「即刻抹殺するように言われたのかな?」

勇者「殺せとしか言われてないよ、確かに急げとも言われてないね」

魔王「なら、急ぐこともあるまい。娘も思うところがあって君を連れてきたのだろうし、暫く一緒に暮らさないか?」

側近・親衛隊長「「陛下!?何を馬鹿な…!」」

勇者「うんいいよ」

半淫魔「あはは、お父さんも勇者君もぶっ飛んでるね」

食堂

魔王「二人とも、ここまで来るのに疲れたろうから、まずは食事にしようか」

半淫魔「はーい、ってこのやり取りも久しぶりだな」

勇者「久々の帰省なのかな?」

魔王「彼是5年ぶりになるな」

半淫魔「人間界の潜入調査するのに、頻繁に帰ってたら魔族だってばれちゃうからね、報告も夢でできるし」

魔王「分かっているんだが、親としては顔を見せて欲しいと…と、できたようだから、後は食べながらにしようか」

勇者・半淫魔「「いただきます」」

応接間

半淫魔「7」

魔王「ダウト」

半淫魔「相変わらず読みが鋭いな~、また当てられちゃった」

魔王「お前は分かってないかも知れないが、笑い方に差が出てるんだぞ?8」

勇者「最後の1枚だし、ダウト」

魔王「残念だが、この通り、ハートの8だ」

勇者「負けちゃった、7並べもばば抜きもだけど、魔王って強いんだね」

半淫魔「そういう君だって、神経衰弱はほとんど一人で取っちゃったでしょ」

魔王「確かに…君は心理戦には不慣れだが、記憶力はいいようだね」

勇者「そうかな?」

半淫魔「きっとそうだよ」

来客用寝室

魔王「来て早々振り回して済まない、疲れたろうから、今日はゆっくり休んでくれ」

勇者「うん、じゃあお休み」

魔王「…なあ、今日は…楽しかったかい?」

勇者「楽しいってどんな感じ?」

魔王「…そうだな……ずっとこのままでいたい…こうしていたい、この状態が終わる時が来なければいいとすら感じること…」

魔王「そんなところか…楽しいという感覚は」

勇者「じゃあ、楽しかったよ」

魔王「それは良かった。では改めて、お休み」

勇者「お休み」

翌日

魔王「この朝日はここ、魔王城のこの部屋からしか見えないんだ、どうだい?」

勇者「へえ、すごく眩しいね」

2日後

半淫魔「こっちこっち、ここが厨房だよ。ここで作られたものを、そこの食堂まで運んで食べてたってわけ」

勇者「そうなんだ」

3日後

勇者「魔王城にこんな庭園があるなんてね」

魔王「行政府とは言っても、迎賓館も兼ねているからね。それ相応には飾ってあるさ」

4日後

勇者・半淫魔「「いただきまーす」」

魔王「いただきます」

側近「…召し上がれ…」

数日後

執務室

魔王「この辺でやめておくか…ん?どうぞ」

勇者「どうも」

魔王「ああ、君か。どうした?こんな夜遅くに」

勇者「使命を果たそうと思って」

魔王「ぐふっ…!!」

魔王「…こうなること…は、分かって…いた……が、予想より遅く…気が…緩んでしまった…か…」

勇者「そっか、分かってはいたんだ」

魔王「…最後に、聞きたい……半淫魔のことは、好きか…?」

勇者「うん、好きだよ」

魔王「なら…頼む……娘を守って、くれ……娘の、命を脅かす…全て…から…」

勇者「うん分かった」

魔王「…頼んだ…ぞ……」

魔王「」

皇女の寝室

半淫魔「そっか、お父さんを…」

勇者「うん、殺しちゃった」

半淫魔「ところで、お父さん何か言ってた?」

勇者「いずれ殺されることは分かってたけど、予想より遅くて、気が緩んでたって」

半淫魔「確かに、馴れ合ってたもんね」

勇者「あと、君を守ってくれって、それで全部だよ」

半淫魔「そっか」

勇者「ごめんね」

半淫魔「ううん、仕方ないよ」

勇者「そうかな?」

半淫魔「うん、そうだよ」

勇者「じゃあ、仕方ないね」

半淫魔「うん、仕方ないよ」

翌日

勇者「城から追放されちゃったね、二人とも」

半淫魔「処刑されなかっただけでも喜ばないと」

勇者「確かに、普通国家元首を殺したら、一族皆処刑でも不思議じゃないしね、どういうことなんだろ?」

半淫魔「さあ?それより、これからどうする?」

勇者「パパのところに帰ろうかな」

半淫魔「もう用済みだろうし、殺されちゃうよ?何で人間の国?」

勇者「戦士が言ってたよね?報告するまでが任務だって、だから」

半淫魔「分かった、じゃああたしも行く」

勇者「危ないよ?殺されちゃうんでしょ?」

半淫魔「一人じゃどこにいたって危ないからね、ならついていっても同じことだよ」

勇者「そっか、じゃあ行こっか」

半淫魔「ごーごー」

1ヵ月後

勇者「もうそろそろ着くね」

半淫魔「そうだね、あ、報告はあたしに任せて、勇者君じゃ色々不安だから」

勇者「うん分かった、報告終わったら次の使命を言い渡されるのかな?」

半淫魔「死ねって命令かもよ?そしたらどうする?」

勇者「逃げたり戦ったりかな?君も殺すようならね」

半淫魔「ちゃんと守ってくれるんだ、じゃあちょっと楽しみだな」

勇者「楽しみなんだ」

半淫魔「うん、楽しみ」

勇者「じゃあ楽しみだね」

半淫魔「そうだね」

終わり

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