京太郎「清澄高校麻雀部員共」久「6は英語でー?ほらほら、○ックス」 (997)

咲の本編を下ネタ交じりに進めていくだけのスレです。時に小ネタ、番外も

※非安価進行

※京太郎が中心になります

※キャラが下ネタ連発。「○○はそんなこと言わない」可能性が大なので注意!


まとめwiki
http://www59.atwiki.jp/45451919/pages/1.html

前スレ:京太郎「清澄高校麻雀部員共」まこ「5万円。コミコミじゃ」
京太郎「清澄高校麻雀部員共」まこ「5万円。コミコミじゃ」 - SSまとめ速報
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過去スレ:京太郎「清澄高校麻雀部員共」
京太郎「清澄高校麻雀部員共」 - SSまとめ速報
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京太郎「清澄高校麻雀部員共」咲「2本挿し!」
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(http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1396471849/)

京太郎「清澄高校麻雀部員共」和「人の体に口3つ」
京太郎「清澄高校麻雀部員共」和「人の体に口3つ」 - SSまとめ速報
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京太郎「清澄高校麻雀部員共」優希「4つん這いで待機だじぇ!」
京太郎「清澄高校麻雀部員共」優希「4つん這いで待機だじぇ!」 - SSまとめ速報
(http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1399279453/)


SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1402058080

清澄高校
須賀キョータロー
麻雀部員。帰宅後はランニングシャツとハーフパンツ。そのままコンビニへ走る。

宮永サキ
麻雀部員。帰宅後はロンTとホットパンツ。そのまま宅配便に出る。

原村ノドカ
麻雀部員。帰宅後はトップブラとショーツ。そのまま家を闊歩できるが父に頼まれてロンT愛用。

片岡ユーキ
麻雀部員。帰宅後はちびTとホットパンツ。そのまま京太郎に抱きつきたい。

染谷マコ
麻雀部員。帰宅後はメイド服。そのまま寝られるように生地と縫い方を試行錯誤中。

竹井ヒサ
麻雀部長。帰宅後はTシャツとジャージ。そのまま下ははいてない。


阿知賀女学院
新子アコ
麻雀部員。帰宅後はキュロットワンピース。そのまま出られない服は寝る直前に着る。

高鴨シズノ
麻雀部員。帰宅後は丈が少し短いジャージ。そのまま山を駆け回る。

松実クロ
麻雀部員。帰宅後は帯の緩い浴衣。そのまま寝るので朝には脱ぎ散らかしている。

松実ユウ
麻雀部員。帰宅後はカーディガンに毛布。そのまま真夏の夕方に出歩ける。

鷺森アラタ
麻雀部長。帰宅後ははるちゃープリントTシャツとミニスカート。そのまま買い物余裕。

赤土ハルエ
麻雀顧問。帰宅後は全裸。そのまま散歩できる。狙い目は男子校付近。

龍門渕
天江コロモ
麻雀部員。帰宅後はえびふらい。そのまま寝るため夏には特別素材を用意(ハギヨシ話)。

龍門渕トーカ
麻雀部長。帰宅後は華美なサマードレス。そのまま高いところに登ろうとする。

井上ジュン
麻雀部員。帰宅後はタンクトップとステテコ。そのままナンパに向かえる。

沢村トモキ
麻雀部員。帰宅後はエアリズムインナーとトランクス。そのまま寝落ちする。

国広ハジメ
麻雀部員。帰宅後はヒモと布切れ。そのままテレビの前にも余裕。


鶴賀学園
蒲原サトミ
麻雀部長。帰宅後は七分シャツと短パン。そのまま車の中で着替えだす。

加治木ユミ
麻雀部員。帰宅後はジャージにハーフパンツ。そのまま桃子のおもちを夢想する。

東横モモコ
麻雀部員。帰宅後はワンピースにカーディガン。そのまま眠って後悔する。

津山ムツキ
麻雀部員。帰宅後はワンピース。そのまま宅配便には出られない。

妹尾カオリ
麻雀部員。帰宅後はタンクトップとホットパンツ。そのまま出歩こうとする。

風越女子
福路ミホコ
麻雀部長。帰宅後は割烹着。そのまま買い物も行くし風呂洗いも添い寝もしてくれる。

池田カナ
麻雀部員。帰宅後はTシャツにジーパン。そのまま穿かずにいるとごわごわして結構好き。

吉留ミハル
麻雀部員。帰宅後はパジャマ。そのまま寝られるように。家では案外ズボラ。

文堂セイカ
麻雀部員。帰宅後はワイシャツとホットパンツ。そのまま写メを取ると焦る。

深堀スミヨ
麻雀部員。帰宅後は浴衣。しっかり締めるが少し緩んでくる。マシュマロ系で癒し系。

久保タカコ
コーチ。帰宅後はフリフリドレス。そのまま家の外に出ることは決して無い。


白糸台
弘世スミレ
麻雀部長。帰宅後は改造下着とワンピース。そのまま立ったままでお花が摘める。

宮永テル
麻雀部員。帰宅後はワイシャツ、ベスト、スキニー。一部の隙も許さない。

大星アワイ
麻雀部員。帰宅後は眼帯、レザー手袋、黒のシャツ、ダメージジーンズ。そのままスーパーへおつかいに行く。

渋谷タカミ
麻雀部員。帰宅後はキャミソール。そのままお茶で体が火照ってしかたがない。

亦野セイコ
麻雀部員。帰宅後はスポーツシャツにレギンス。そのまま魚釣りに行くこともある。

姫松高校
清水谷リューカ
麻雀部長。帰宅後はブラとハーフパンツ。そのまま自撮りして怜に送り付けるのが趣味。

園城寺トキ
麻雀部員。帰宅後はジャージ上下。そのまま動かずにリビングで寝るのが幸せ。

江口セーラ
麻雀部員。帰宅後はランニングシャツにハーパン。そのままコンビニの本棚の端っこに走る。

船久保ヒロコ
麻雀部員。帰宅後はどてら。そのままトイレに行くのが億劫になりつつある。

二条イズミ
麻雀部員。帰宅後はスポブラにレギンス。そのまま宅配便に出て以来、羽織るシャツも置いている。


プロ勢
小鍛治スコヤ
女性プロ。帰宅後はブラウスとフレアスカート。そのまま出かけられるよう、ファッション誌を買いだしている。

戒能ヨシコ
女性プロ。帰宅後は全裸。そのまま宅配便を大歓迎する。

藤田ヤスコ
女性プロ。帰宅後はバスローブ。そのまま宅配便は招き入れる。

三尋木ウタ
女性プロ。帰宅後は薄手のバスタオル。そのまま宅配便をまさぐり始める。

瑞原ハヤリ
女性プロ。帰宅後はフリッフリドレス(おもちオープン)。そのまま宅配便は逃がさない。

野依リサ
女性プロ。帰宅後はパンイチ。そのまま宅配便を引き留める。

前スレ終了後使用していきます。

Oh…姫松→千里山で脳内変換よろしゅう。

前スレ 風邪引き阿知賀PART2



憧「京太郎ー、お昼ご飯どうするー?」

京太郎「んー…どうすっかなー、全然決めてないけど」

憧「それじゃ学食行かない? しずは用事ってメール来たから、二人になっちゃうけど」

京太郎「おー、そんじゃ行くか」


憧「私はレディースランチにしよっかな」

京太郎「俺はカルボナーラにするか…お、今日のレディースランチ美味そうだなあ」

憧「アンタってホントこういうの好きよね…一口いる?」

京太郎「いいのか? やりっ」

憧「タダじゃないわよー。カルボナーラで手打ってあげるっ」

京太郎「う…仕方ないか…」

憧「そーそー。それじゃ一口いただきま」

京太郎「ほい、あーん」スッ

憧「……ふぇ?」

京太郎「あーん。ほら口開けろよ」

憧「……あ、あーん」

京太郎「美味いか?」

憧「う、うん…ばっ! 馬鹿なことしないでよね! ったく、あー、なんか暑いっ!」パタパタ

京太郎「ははは。それじゃ憧、あーん」アー

憧「…ちょっ、とぉ…」

京太郎「ほら憧、早く食べさせてくれよ。それとも――」


京太郎「もう一回、食べさせてやろうか?」

ちょっと眠気がMAXなので今日はここまででー。明日は本編進めていきたいね。
小ネタもいずれやっていきましょうー。

夜に米を洗ってセットして、朝開けて水に沈んだ米を見た時のやっちゃった感ときたら。
本編透華よー。ちなみにリチャはツッコミスキル持ちで大確定。書くかどうかは別として

憧「ちょ…待ってよこの人、確か東横さん…だっけ?」

桃 「え?  んで 前…」

憧「ほら、あのお屋敷で撮影してた映像見せて貰ったじゃん」

穏乃「?」

玄「豊満かつ良型のおもち! 一度見たら忘れられない素敵なおもちなのです!」

穏乃「あ! そういえば…って居ない!?」

桃 「こ  い  すよ」

灼「さっきまで目の前にいた…」

憧「んんん? なんか気配がするんだけど…」

ゆみ「ほう、君はなかなか素質がありそうだな」ズイッ

憧「へっ!? え、えと、確か鶴賀の部長さん…」

ゆみ「部長ではないが…まあいいさ、確かにモモはここにいる。そう…」スッ

桃子「ふあっ!? ちょっ、先輩やめるっすよ! どこ、触ってる、っすかぁ! ひうっ」

玄「ふおおお! 素敵な手もみ! かといって形を崩さず、強すぎず弱すぎず…」ゴクリ

ゆみ「ふっ…モモのことなら私に聞いてくれればいい。いつでも見つけて見せるさ」モミモミ

憧「これまた面倒くさいのが増えたわねー」

智美「ここがばーちゃんちだー」ワハハ

玄「わー、広いねー」

宥「おっきくて…あったかーい…」

穏乃「すっごいなあ!」

灼「お金持ち…」

憧「うっぷ…あんたら、なんであの運転で無事なのよ…」ヨロヨロ…

穏乃「憧はもうちょっと三半規管鍛えないとダメだよー」

憧「鍛えるったって、どうすればいいのよ…」

玄「え? 憧ちゃんは子供の頃とかやってないの?」

灼「意外…」

憧「なによぉ…子供のころ? なんかあったっけ…」

穏乃「そういえば河水浴でもやってなかったよね」

憧「だから何? 全然思い当たるのがないんだけど…」

穏乃「そりゃあもちろん」


「「「「「犬神家!」」」」」

憧「誰がやるかぁ!」

智美「ただいまむっきー」

睦月「おかえりなさい…そちらの方達が?」

ゆみ「ああ、奈良代表の阿知賀女子麻雀部だ」

桃子「先輩引っ付きすぎっすよ! 離れるはなれーるー!」

玄「ふあー、羨ましいなぁ…おねーちゃん、私達もー!」ガバァ

宥「ふえっ!? は、ぅ…ん、ふぅ…」

憧「あーもう、またそういうことする! さっさと離れる!」


睦月「せいっ」ドスッ

ゆみ「あだっ…て、的確に狙うじゃないか…」

桃子「まったく、先輩は反省するっす! 他の学校の人の前でー」


憧「……あーいうツッコミでもいいかもしれないわね」チラッ

玄「ひええ…でもちょっと欲しいかも…」ポッ

憧「あ、ダメだこれ。効果無いや」

ゆみ「なるほど、準決勝で勝つために強くなりたいと」

穏乃「よろしくお願いします!」

ゆみ「確かに区間一位がうちには二人ほどいるが…急激な強化は望めないだろう」

穏乃「それは分かってるんですが、このままだと…」

ゆみ「ふむ、それならとりあえず打ってみよう。そっちに個人戦の出場者は?」

憧「いませんけど…」

智美「それなら迎えに行ってくるぞー」ワハハ

灼「? 誰を…」

ゆみ「うちの部員が一人、近くのホテルに行っていてな。一緒に何人か拾ってきて貰おう」

ゆみ「個人戦の全国出場者もいるはずだ。期待してくれていい」フッ

玄「わ、楽しみだねー」


佳織「た、ただいま戻りましたー」ボイーン

美穂子「こんばんは、お招きありがとうございます」ポヨーン

玄「ふ、ふおおおおおお! おおおおおももおもおも! 天国ですか!」

ゆみ「ふふ、期待以上だろう?」ドヤァ

玄「はいっ! 加治木さん、ハンパないのです!」

桃子「先輩までそっちの意味で言ってたっすか!?」

憧「あんたら麻雀に関して期待持ちなさい!」

ゆみ「それじゃあ早速打とうか。メンツはどうするか…」

玄「はいはい! 福路さんと妹尾さんと東横さんで囲みたいです!」ピョンピョン

憧「それだと麻雀に絶対集中しないわよね?」

池田「おっと待つし! キャプテンのおもちに埋まりたければこの華菜ちゃんを超えていくし!」

智美「ワハハ、佳織のおもちはそう簡単には揉み解させないぞー」

ゆみ「モモのおもちもだ。こればかりは君と言えども譲る訳にはいかないな」ゴゴゴ

玄「むむむ…望むところなのです! おもちのためなら松実玄、全力全開で頑張ります!」フンス


憧「あ、それロンで」

佳織「は、はいっ! えと…それ、当たり牌っていくつあるんですか?」

未春「五面待ちですね、少しわかりにくいですけど落ち着いて数えてみてください」

睦月「うまく捨て牌で迷彩が掛かったね」

憧「そうなんですよねー、ここまで上手く本番でも来てくれればいいのに」

桃子「それじゃあ私も本気出させてもらうっすよー?」

憧「う…が、頑張る!」

未春「頑張って下さいね、出来る限り私達も応援しますから」

睦月「でも決勝で清澄と闘ったらどうしようかな…迷うけど、ここは清澄かな?」

憧「あー、ひどーい!」

桃子「あはは、頑張るっすよー」

ホットライン。レベル19

『もしもし? 今大丈夫か?』

憧「いいわよ別に。なに?」

『いや…用は無いんだけどさ。今ジョギングで展望台の上に来てるんだよ』

憧「へー、いいじゃない。夜景とか見える?」

『結構街の明かりとか見えて綺麗だぜ。なんつーか一人で見てると、ちょっと寂しくなってくるよな』

憧「あー…分かる気がする。それで電話してきたわけ?」

『女々しい感じあるか?』

憧「別にそんなこと無いけど…」

『そっか。ホント静かなんだよなぁ、風と木の音ばっかで誰も居ない感じでさ』

憧「…声、なんだかスッゴイ寂しそうよ?」

『あー…なんだろな。わり、あんまテンション上げられないから切るわ』

憧「……ダメ」

『へ?』

憧「もしそこにまだ居るつもりで、他に電話する人がいないなら切っちゃだめ」

『……それじゃ、少しだけ付き合ってくれるか?』

憧「ん。そうだ、今日の事なんだけどね――」

今日はここまででー。憧ちゃーの面倒見の良さはマジパネエレベル。
そしてやたらと進まない本編。

遊戯王はエキスパートルールで止まってる感。手持ちで一番のレアは気まぐれの女神か初期ブルーアイズでFA
ちょっとだけ小ネタ透華でー。

しとしとぴっちゃん

京太郎「やべー…傘持って来てねーのに夕立が…」

咲「あ、京ちゃん。帰らないの?」

京太郎「いや、傘持ってきて無くてさ」

咲「そうなんだ…それじゃあ私のに入る? 折り畳みだから小さいけど」ゴソゴソ

京太郎「いいのか? まあ頭だけでも濡れなければ気持ち悪さも少ないし、サンキュー」

咲「えっと…確かこの辺に…あれ?」ゴソゴソ

京太郎「……はぁ」

咲「きょーちゃん…」ウルウル


咲「なんだか二人で校門に立ってると、AVの冒頭みたいだね」テレテレ

京太郎「なんで知ってるのか、止むまでの間聴取させて貰おうか」

京太郎「やべー…傘持って来てないのに雨が…」

和「須賀君? どうしたんですか」

京太郎「いや、傘持って来てなくてさ」

和「そうですか…それなら私の傘に入って行きますか? 途中までになってしまって申し訳ないですが」

京太郎「いいのか? いや、すげー助かるよ。サンキュー」

和「どういたしまして。それでは行きましょう…すみません、須賀君の方が背が高いので傘を持ってくれますか?」

京太郎「おう。お任せあれー」


和「凄い雨ですね…傘が激しいスパンキングで鳴いてますよ」

京太郎「校門では平和だったのに急にグイグイ来たな」

和「この雨なら、傘の外には声が漏れませんからね。途中までたくさんお話しましょう」ニッコリ

京太郎「ハメられた!?」

和「あら…須賀君もノリノリですね」ポッ

京太郎(早く、早く止んでくれ…)

京太郎「また雨か」

優希「おっ、どーした犬! 水が怖いのか?」

京太郎「狂犬じゃねーんだから…そういうお前は傘はどうしたよ」

優希「へっへーん、抜かりはないじょ! こんなこともあろうかと折り畳みが――」

京太郎「フッ、俺も折り畳み持って来てるぜ。さすがに学習したからな!」

優希「…あ、れ? 入ってない…」

京太郎「はあ? …ったく仕方ねーな、ほら入れよ」

優希「おう! 送らせてやるじぇ!」

京太郎「へいへい」


京太郎「しっかしすげー雨だよなあ。つーかもうちょっと寄らないと濡れるぞ」

優希「ん、う…こ、これで傘から出たら擬似びしょ濡れプレイができてしまうな!」

京太郎「普通にびしょ濡れになるだけだろ…ほら、行くぞ」

優希「え? 京太郎の家はこっちじゃ…」

京太郎「ここでほかったらアホなこと言いそうだし、家まで送ってくって」

優希「……うん」

京太郎「はいはい雨っすね」

久「あら須賀君、どうしたの?」

京太郎「いや…傘忘れまして。折り畳みも家に置きっぱなしだし」

久「奇遇ねー、私も傘無いのよ」

京太郎「それじゃあ止むまで…止まないか。弱まるまで待ってみます?」

久「そうねえ…ちなみに須賀君、天気予報見た?」

京太郎「へ?」

久「夕方から夜にかけて大雨のピークですって。弱まらないらしいわよ」

京太郎「マジっすか…どうします?」

久「どうするって一つしかないでしょ。行くわよ須賀部員!」

京太郎「うっす! 竹井部長!」


久「あはははは! いやー! 疲れるわねこれ!」

京太郎「雨の中走るのはキツイっすよ! 休憩します!?」

久「いいわよー! こっちこっち!」

京太郎「そっちは高校生立ち入り禁止だ!」

京太郎「狙い澄ましてるよな、この雨」

まこ「なんじゃ京太郎、傘忘れとるんか」

京太郎「まあ…忘れた時に限って降るんですよね」

まこ「そういうこともあるじゃろ。ま、わしので良ければ入ってくか?」

京太郎「それじゃ失礼して…」


まこ「京太郎、そんなに離れとったら濡れるぞ?」

京太郎「いや、染谷先輩の傘だし、先輩を濡らすわけにはいかないでしょ」

まこ「別に構わんっちゅうに…ほれ、見てみい。今日は下に水着を着とるからの!」

京太郎「また小学生みたいなことを…っていうか今日プールの予定でもあったんですか?」

まこ「? そんなもん無いが。ただのコスプレじゃ」

京太郎「制服の下でなんの意味があるんですかそれ」

清澄だけなんだなあ…小ネタはここまででー。
本編はまたいつもの時間帯でー。

私が言うのもなんだけど、プロをやっていると差し入れを頂くこともある。
大抵は花とかお菓子なんだけど…たまにお酒とか、そういうのを頂くと知り合いと一緒に飲んだりします。

はやり「だからねぇ? はやりはぁ、もーちょっとねぇ? あと三発くらいイけるでしょ? ってぇ」

今日の相手ははやりちゃん。歳が…まあ、近いせいもあって時々一緒に食事したりして。
中央に氷を入れるポケットのあるカラフェ。中身は今日は、山形の方から頂いた日本酒。
東光…『とうこう』かあ。純米吟醸だからいいお酒だね。

はやり「なのにぃ…逃げるんだよ!? これからじゃん! おもっきし猫被ってたのにぃ!」

多分9割方、皮が脱げかかってたんじゃないかな…
もちろん冷やしていただきます。喉を流れる感覚は…うん、スッキリした辛口。少し強いかな?
最初の舌触りはまろやかだけど、流れるうちにピリピリ走る刺激が心地いい。

はやり「ねぇー、すこやん誰か紹介してよぅ…ほら、高校生の、誰だっけ…」

駄目。そんな、日本酒を水みたいに飲む人はダメです。
香りはほのかな果実の香り。舌触りのわりに優しく残って、上手に最後の余韻に浸らしてくれる。
辛さがあとに残らないけど、次々飲めるというには強いから味わうお酒かな。

はやり「はぁー…うー…ん、ん…」

…寝ちゃったかな? 顔真っ赤にして、もしかしたらヤケ酒の一種だったのかも。
少しだけ、体が熱い。頭がぽかぽかして気分が高揚して。うん、美味しいお酒だったなあ。

「…もしもし、京太郎君? そうだよ…久しぶり。ごめんね、なんとなく――」

ごちそうさまでした。

酒の勢いなのでほぼ単発に近い感。
それじゃあ本編透華よー。

玄(この人たち、凄く強い…)

池田「ぐわー! 裏ドラサービスだし! オプション代もサービスで!」

睦月「一言まったく不必要です」ドスッ

ゆみ「裏ドラが乗っても点数は変わらないから構わないが…代わりに何を捲るべきか」フム

未春「はい、桃子さんのスカートから目を離して下さいね」ニコッ

智美「ワハハー。テンパってたけど一足早くイかれたかー、欲求不満だなー」

憧「うーんその言い方はセーフ…にはなりませんけど?」

玄(でもここでもっと強くならないと、全国には敵わないんだ…)

玄(強くならなきゃ…!)

憧「へえ…玄ってば真面目じゃない。そうやってると年上っぽ」

玄「強くならないと、どのおもちにも触れずに終わってしまうのです…!」ゴゴゴ

憧「んー。尊敬した五秒がもったいなく感じるわー」

穏乃「送って下さってありがとうございます!」

智美「あんまり相手できなくてごめんなー、みんな明日が清澄の試合だからナニもせず寝るって聞かなくてなー」

玄「それはもったいない…うぅ、おもち~…」

憧「玄が一番打ってたでしょ。諦めなさいって」

灼「でも重大なヒントを貰ったような…」

宥「私たちは個人戦に出てないから…明日一日しかないけど…」

穏乃「赤土先生方式の、押し倒し練習試合で行こう!」

玄「東京に出てきてる人にはおもちが大きい人もいるはず!」

宥「人が多いほど…あったかくなれるかも…」モジモジ

灼「浮気はしないけど、フレンドになるのはいいかも…」ウズウズ

憧「目的すり替わってるわよー、犯人は玄!」

晴絵「クロだけに?」ススッ

憧「うっさい!…なんでいるのよ!?」

晴絵「いやー、帰ってきて誰もいないって、ちょー寂しくてロビーで待ってたんだよね」

翌日

晴絵「あらたー、朝飯どうするー…あれ?」

晴絵「手紙…なになに、『はるちゃんの寝顔が可愛かったので待ち受けにしました。代わりにパンツを置いておきます。PS:昨日言った通りみんなと練習してきます』。そっか、それじゃあ今日は私一人かー」

晴絵「……」ポケー

晴絵「あー…一人なら全裸でもいっかなー、なんちゃって」

晴絵「……」ポケー

晴絵「……みんなは練習、すこやん達は解説の仕事」

晴絵「やるか」ムクッ

晴絵「明日の対戦校の牌譜の見直し、傾向と対策は纏めたし…穏乃の覚醒も想定より早い。調整が要るか」

晴絵「ふんふーん♪ 灼はまだ隠せるかどうか。憧は一番メンタル変わりやすいからこっちがいつも通りとして――」

穏乃「ひゃー、雨すごいねー」

玄「うん。下半身びちょびちょだよ」

憧「あんたらの口はそういう方向にしか動かないんかい…失礼しまーす」

憩「いらっしゃーい。遠いところをわざわざ大変だったでしょーぅ、雨も降っちゃって」

灼「ナース、いいですね…こちらこそ突然すみません」

憧「謝罪の前にそれが来るってのもどーなの?」

宥「たくさん申し込んだけど…荒川さんだけで…」

憧「さすがに子供主導だと難しいですねー」

憩「いえいえ、ウチらも練習になって嬉しいわー」

憧「ウチ、ら?」

憩「ちょっとツテで呼びかけてん」ガチャッ

穏乃「これって…!」


憩「あ、間違えた。こっちはコケシとコス衣装部屋やった」パタン

穏乃「凄い!」

憧「露骨に余分なものを持ち込んでくる…っていうかこの人大阪から来たばっかよね?」

憩「こちらは九州の藤原リセさん、そちらが東海王者のモコちゃん」

憩「で、あっちが静岡一位のナキリさんでー、霜崎さんは千葉MVP」

憩「ウチらがお相手しますーぅ」


もこ「……サイドツインは髪コキしやすそう。おもちの大きいのは挟めそう…」ブツブツ

藍子「催眠術ってホントにエロゲみたいになるのかなー」

絃「……どうも」

リセ「よろしくお願いします」


憧「二人、かしら」

穏乃「? えーと、霜崎さん、なんか前かがみですけど大丈夫ですか?」

絃「はい…ただ、深く入れすぎて少しツライだけですから…」

憧「三人…」


宥「わあ…藤原さん、すごくあったかそうな服…」ポワーン

リセ「ありがとうございます、確かに服自体は暖かいので、きちんと下は脱いでいるんですよ」ニコリ


憧「う、うあああ! いいけど、いくない!」

――夜――

「「「「「ありがとうございました!」」」」」

憩「楽しかったでー」

憧(身になったけど、ちょー疲れた…)グッタリ


穏乃「うー、帰ってきたー」

灼「連泊してると、ホーム感…」

玄「だねー。でも今日はよかったね!」

宥「うん…最初は手も足も出なかったけど…」

憧「掴めるものは多かったわねー。肩凝ったけどさ」

穏乃「大変だったもんねー。そういえば和は勝ったのかな?」

憧「んー…気にしないでおこ。万一負けたりしてたら、こっちのモチベ下がったらやだし」

穏乃「そっか…うん、そだね」


穏乃「入れる前に渇いちゃったら痛いだけだもんね」

憧「そうねー」

宥(憧ちゃんがツッコミ放棄してる…疲れたのかな…)

灼「ただいま…」

晴絵「おかえりー」

憧「またロビーで待ってたの?」

晴絵「いやー、部屋にいると自家発電くらいしかすることないじゃん?」

憧「せめて読書だのテレビだのあるでしょーが!」

晴絵「んでんで、穏乃はどれくらい打った?」

穏乃「えっと…けっこう!」

晴絵「それならこれ上げよっか」スッ

憧「なに?」

晴絵「脱衣麻雀アプリ」

憧「くぉらっ!」ドスッ

晴絵「おうふっ」

晴絵「うぐぅ…く、玄は? ドラ爆ってきた?」

玄「えっと…いつもの感じで」

晴絵「そんなら玄には助言が一つあるよ」キリッ

玄「は、はいっ!」ピシッ

晴絵「いいかい玄…時にはね、清水の舞台から飛び降りる決意が必要な場面が来る」キリリ

灼「はるちゃん真面目…か、かっこいいたる…」ハアハア

晴絵「そういう時には臆さないこと。周りには仲間もいるんだからね」キリ…

憧「晴絵…」

晴絵「まー分かりやすく言うと、処女を捨てるときはスパッと捨てる覚悟を持てってゆーことで」

玄「はいっ!」

憧「その真面目モード、持続時間の短さはどうにかならないわけ?」

晴絵「えとねー、でねー、灼と宥はありのままの姿がいいからー」

灼「プ、プロポーズ…?」ポッ

宥「はぅ…恥ずかしい…」カァッ

晴絵「憧はー、そだねー」

憧(さて…ちょっと疲れてるけど、突っ込まないとね…)

晴絵「明日はがんばろーか」ナデナデ

憧「……え」

晴絵「まーアレよ。ビシっと相手を叩いてM奴隷にしちゃいなー」ナデナデ

憧「ん……誰がんなことしとるかー!」ビシィ

晴絵「あだっ」


憧「…ありがとね」

晴絵「おやすみー」ヒラヒラ

ホットライン。レベル20

憧「もしもし」

『おう。今日も暑いなー』

憧「そうねー、私も外歩いてたけど暑くて喫茶店で休憩してるとこ」

『俺もだよ。ツレと来たけど忘れ物取りに行ってくるって、少し暇なんだよな』

憧「へえ? 奇遇じゃない。私もちょうど友達が忘れ物して、取りに戻ってるのよね」

『なんだそりゃ、珍しいこともあるんだな…』

憧「そうねー…ね、今何か食べてる?」

『いや、コーヒーだけ。結構美味しいんだよここのコーヒー』

憧「へー…ブラック?」

『まーなー』

憧「ふうん。ちなみに私はマンゴーパフェね、これが美味しいのよー」

『マンゴーも嫌いじゃないんだよなあ…あ、メニューにあるわ。頼んでもいいよなあ』

憧「まあ店は違うでしょうけど、いいんじゃない? 私なら多分頼むわよ」

『そうだな…っと、悪い、ツレから電話来たら切るわ。またなー』

憧「ん、またね…すみませーん」


穏乃「ごめん憧! おまたせ…あれ? 憧ってブラックコーヒー飲んでたっけ?」

憧「なんとなくねー…にっが」

今日はここまででー。巻き巻き気味で。
レジェンゴ有能説を推していくスタイル。

頂くお酒は続くもので、今日は愛知県のお酒。
空…『くう』って読むみたい。純米大吟醸かあ…これまた良いのを頂いちゃったなあ。

良子「イエス。大吟醸ともなれば随分と米を削っています…頂いても?」

今日のお相手は、戒能良子ちゃん。普段はみんなの中でも一番突拍子がないけど、お酒には何故か真摯。
ビール、ワインから焼酎、ウイスキー、日本酒。なんでもイケるみたい。
はやりちゃんとは違って、グラスに鼻を寄せて、軽く舐める。その後一口含んだら、少し汚いけど空気を口に含む。

良子「ソーリー、こうすると日本酒のフレグランスが鼻腔に広がります…素晴らしい、フルーティーですね」

うん。一口入るだけでびっくりするくらい、フルーツみたいな香りが広がっていく。
下に触る感覚もびっくりするくらいまろやかで。包み込んで染み込むような甘口。
そのくせあとに残さない清涼感があるんだから凄いよね。

良子「ええ…吐息でさえ心地いい。一杯だけでも幸福感が漂います」

…良子ちゃん、凄く綺麗な顔してるなあ。こうしてればどんな男の人でも良子ちゃんを好きになっちゃいそう。
それにしても本当に美味しいお酒。まだ二口目なのに、このまま心地よさに預けて寝たくなるくらい。

良子「ぬるくならない程度にスロウリィに飲みましょう。急いで飲むには、あまりにも」

遠くで人の声ががかすかに響く。静かな夜を肴に飲めるくらい素敵なお酒…少し、生意気かな。
たっぷり時間を掛けてグラスを乾かした良子ちゃんが、幸せそうに口を開く。

良子「さて…気分も良いですし、ボーイズハントといきましょうか」スクッ

余韻を残させてほしいなぁ!

お酒はアラサーになってから。
本編透華よー。

憧「ねえ、一つだけ訊いてもいい?」

晴絵「にゃにー」

憧「晴絵さ…プロに、行くの?」

穏乃「あ…」

灼「くっ」

玄「め?」

晴絵「行かないけどー」

宥「そうなんだ…」

憧「なんか随分軽くない?」

晴絵「いやー、だってみんなの成長見たいじゃん? また後で考えるよ」

憧「……そっか」

晴絵「そーそー、そんじゃおやすみー」

穏乃「赤土さんは?」

灼「寝てる…寝顔が超可愛かった…」ハフゥ

玄「それでどうしたの? 先生が眠ったら集まろうなんて」

憧「それがさ、穏乃がどうしても決断式? やるって聞かなくって」

宥「わ…でも、そういうの、あったかくていいな…」

穏乃「えーとね、とりあえずがんばろうじゅんけつ!」

穏乃「千里山も白糸台も、新道寺だって強い!」

穏乃「でもうちらだって今朝よりも、今この時のほうが強い!」

憧「…県民未踏のベスト4」

灼「はるちゃんがイきたかった場所」

玄「目前だね」

宥「うん…」

穏乃「辿り着くんだ。うちらの代で…!」


穏乃「絶頂の先へ――!」

憧「決勝を汚さないの」

『ついにこの時が来た…準決勝!』

恒子「ベスト4を(シュッ)賭けた戦いが(バッ)今始まる!」

健夜「なにその動作…何、その指」

恒子「これが私のブイライン! あー! でもこれ映像じゃなくて音声かぁー!」

健夜「ぜんっぜん要らないよそれ!? はやく本題に入って!」

恒子「んじゃ対戦校の紹介イっちゃう?」

健夜「はいはい、早く行ってね」


恒子「奈良県代表、阿知賀女子学院は10年ぶりの全国出場! 前回同様じゅんけつを破ろうと気合が入ってます!」

健夜「なんか言い方がおかしいよ!?」

恒子「その勢いはさながら全国童貞! 果たして最後までイクことができるのかー!」

健夜「それは禁止ワードだって決まってたでしょ!」


恒子「福岡県代表、新道寺女子! 北部九州の最強が今年もその姿を晒してくれるのかー!?」

恒子「あ! スカート短い! これはいい画が撮れそうです!」

健夜「対局室のカメラは卓より上しか映さないってば!」

恒子「北大阪代表は千里山女子! 昨年インターハイでは4位ですが春には全国2位にアゲアゲです」

恒子「ところで小鍛治プロは揚げマンじゅうと下げ饅頭だったらどっちがいい?」

健夜「下げ饅頭ってなに!? ていうか揚げ饅頭のイントネーションワザとらしいよ!」


恒子「そして最後は白糸台高校! 言わずと知れた昨年、一昨年の優勝校です!」

恒子「既に絶頂は経験済み! 更なる開発のため三連覇を狙います!」

健夜「もうどこからツッコんだらいいのか全然分からない!」

恒子「小鍛治プロの23年前より強いと思いますか?」

健夜「いやそれは比べられるものじゃ…」

健夜「10年前だよ! なんでそんな生々しい半端な数字で言うの!?」


えり「この新人アナ、ひどすぎでしょ」

咏「あっはっは、すこやんも大変だねぃ」

健夜「えーと…紹介はともかくとして、かなりの好カードだと思います」

健夜「白糸台はもちろん、千里山も全国トップクラス。新道寺は強豪ひしめく九州を制する王者」

健夜「そして阿知賀女子…こう言っては失礼ですが、10年前よりも総合力では上回っている印象です」


晴絵「はっはっは、すこやんも嬉しいこと言ってくれるね」

『まもなく先鋒戦! 見てる人はトイレとかご飯とか済ませちゃってねー』

『だからトイレとかご飯とかって言わないの!…なんでそこは普通なの!?』

玄「うー、でも緊張感ほぐれたかも…行ってまいります!」

憧「玄、がんばって!」

宥「玄ちゃんふぁいとー…」

玄「おまかせあれ!」


玄「あ」

怜「ども…」

玄「お願いします」ペコリ

怜「よろしゅう…」

怜(やっぱこのおもちさん、ブラ付けとらんやろ…)

怜(ま…出掛けに着け忘れたウチに言えることちゃうか…)フフッ

照「……よろしく」パタン

玄(あれが全国最強の高校生…宮永照さん)

「すばらっ! みなさんおそろいですね」コツコツ

照「……」ピクッ

「真打は後から登場するってことです!」グッ

「宮永さんは二回戦でさんざん強引にネチっこくいたぶってくれましたけど」

照「また来た…新道寺の」

「なんにせよ。今日の日は負けませんよ? 強引に捻じ込まれるツッコミなんかに負けませんからね」ポッ

照「…潰す」ゴゴゴ

煌「ふっ、いいでしょう――この花田煌、全身何処ででも受け止めてみせましょう!」

玄「チャンピオンが凄いやる気だよ…うぅ」

怜「こらシンドイわー…朝も食べてれてへんし、お腹空いた…」

ホットライン。レベル21

『もっしもーし』

憧「なに? なんかテンション高いけど」

『そっか? いやー、部活でオムライス作ったら好評価でさあ』

憧「部活でオムライスって言葉が違和感ハンパないんだけど…」

『ちょっとめんどいけど、食べてから美味しいって言われるのは嬉しいよなあ』

憧「ふーん。でも凄いじゃない、あれ作れる男の人って結構ポイント高くない?」

『へー。お? 惚れ直しちまったか?』

憧「はいはい惚れた惚れた。それより帰り道が暑くてさー」

『ぐぐぐ…速攻流してきたか。確かに暑いんだよな…結局アイス買って食べたし』

憧「大丈夫ー? アンタ最近甘い物とか取りすぎじゃない? 太ったりしてないでしょーね」

『まあ運動してるし大丈夫だろ。そういうお前こそ、マンゴーパフェとか食べてたじゃん』

憧「うぐっ…し、仕方ないでしょ! 暑いんだもん!」

『ははは、気を付けろよー。腹の肉がつかないようになー』

憧「うっさいっ! ばかばか、ばか、ばかっ! あほ!」ピッ

憧「……」ムニッ

憧「……今日は、晩御飯抜き…」

今日はここまででー。よーやくじゅんけつだけど、ここからですわ。
こーこちゃんはどっちかなあ…どっちでもイけそうなんだよなぁ…

今日のお酒は理沙ちゃんの持ち込み、大関の甘酒カクテル。
普段はカクテルばっかりだけど、はやりちゃんと良子ちゃんが日本酒を飲んだって知って日本酒仕立てのお酒を用意したみたい。それでも甘いけど。

理沙「甘い! お米!」

うん、意外としっかりお米の香りがするね。基本は日本酒で、うまく甘酒の甘味を混ぜ込んである感じ。
牛乳を多めで割って…うん、お酒の強さが紛れるから、甘いのが好きな人にはすっごく良いと思う。

理沙「ふわふわ! ぐらぐら…」

あ、やっぱり…理沙ちゃん、一番弱いもんね。前もはやりちゃんや良子ちゃんに潰されてたし…
弱いのにみんなと同じの飲みたがるんだもん、寂しがりだよね。

理沙「…もう、一杯!」

だめだめ、顔真っ赤だし、すっごく眠たそうなんだから。はいお水。
少しだけ不満そうだけど大人しくお水を飲むから、多分回ってるんだろうなぁ。

理沙「……お話!」

うん、そういえば阿知賀女子学院って知ってる?
こういうお酒も悪くないかな。飲みやすさとかじゃなくて、お話するためのお酒って感じがするよ。

理沙「はるにゃん! 監督!」

そうそう、それで今度一緒にご飯でも食べよっかってはやりちゃんとも話してたの――

本編はゆっくり行く感。というか先鋒戦からなんだか…
本編透華よー。

――東一局――

玄(ドラはちゃんと来てくれてる…今日は園城寺さんと、もっと怖い人がいるんだ…)チラッ

照「……」ゴゴゴ

玄(えうぅ…プレッシャーがすごいけど、負けられないよ…!)トン


怜「リーチ」ドッ

怜「一発、ツモ! 2000,4000!」

玄(園城寺さん、やっぱり強い…っ、!?)


煌(すばらっ! その固いリー棒を指先で押す仕草…実にすばらです!)

煌(クリを押しつぶすようでいて、ぽっちを撫で潰すようでいて…如何様に取れるじゃないですか!)

煌(これは後でグラビア撮影ですよ…すばらっ!)スバラッ


玄(し、新道寺さん…! なにこれ、何もしゃべってないのに、伝わってくる!)ゾクッ

怜(なんちゅーエロ思考…雰囲気がどんどん持ってかれとるやん…きっついなー)

『千里山、先制リーチをまたもいっぱぁーつ!』

『やはり千里山の園城寺選手は一発率が非常に高いですね…』


玄(これで東一局は終了…え!?)

照「……」ゴゴゴゴゴッ

照「――照魔鏡――」


玄「ぅ、あっ…」ゾクン

玄(今…後ろから視姦、盗撮されてたような…気のせい?)

照(阿知賀は、敵だけど無難なボケ…難しくは無い)


怜(今の感じ…セーラの言うてた、盗撮なんとかっちゅーやつか)

照(手ごわいけど、だいたいマトモな人。問題ない)


煌(ふっふふふ! いいですねぇ、視姦プレイは背筋がゾクゾクしてきますよ!)

煌(すばらっ! 今にも昇天しそうなほど…あ、少し濡れ…いや結構キてますねこれは)

照(やっぱり、一番の敵は新道寺…花田煌…!)

恒子「さて、チャンピオンの宮永照はいきなりぶっかけられて最下位に転落!」

健夜「親被りでしょ! 全然違うからね!」

恒子「んんん、どっちかと言うと子供が被ってるのでは? でもみんな女の子ですけど…」

健夜「被りの意味合いも違うよ!? ってその話はもういいから!」

恒子「ところで宮永選手は起家だともったいない感じしませんか?」

健夜「いきなり本題!? そうですね、宮永選手は最初の東一局では和了らないことが多いんですが――」


憧「小鍛治プロすっご…あのツッコミの勢いから何も無かったみたいに解説してる…」

晴絵「いやー、すこやんはすっごいよ? なんだかんだ言って誰にも飲まれないんだよね」

晴絵「しかも麻雀は超強いし。欠点のズボラもなんか最近直ってきてるらしいしー」

憧「なにそれ。なんでそんなの知ってんの?」

晴絵「いや、動画で出回ってるから。これ」ピッ


『おはようございます…これから小鍛治プロの寝起きドッキリを敢行します…』ソーッ

『おや? これはぬぎっぱの服。こっちは飲みかけでしょうか、お茶の入ったコップがあります』

『あっちは洗濯物ですね…綺麗に畳んでありますが、情報によるとお母さんが畳んだものだそうです』

『更に我々は奥地へと潜入――』

『ふあ…おかーさん?……ちょっ、人の家でなにやってんの!?』

『あー、ここまでのようです! さらば皆さん、またいずれ!』ブチッ


晴絵「春の頃はこんなんだったっぽいよん」

憧「女子プロって芸人枠なの?」

セーラ「だいたい何されとるっちゅーのは分かるけど、しょーまきょーってなんや?」

浩子「いわゆる神器の一種ですかね。妖怪や人のオカルティックな正体を見破る鏡ですわ」

泉「オカルトを見破るオカルトってのもありがちですねー」

竜華「……」

泉「清水谷先輩? どうしたんです?」

竜華「いやな…その力、オカルト以外に見破るモンはないんかなー、って」

浩子「そうですね、どうも話によると相手の雀力も推し量れるようで」

セーラ「けったいなモンやなー」

竜華「…そんだけなん?」

浩子「あとは、これは確かなモンとちゃいますが」

浩子「なんでも相手が色ボケの時には、東二局から凄まじい勢いで飛ばしにかかるそうです」

竜華「…そか」

泉「先輩? どーしたんですかホンマに」


竜華「……おもちは?」

竜華「おもちのサイズを細かに測る力はないん?」

泉「それ分かってもなんの意味もありませんよ、普通の人には」

――東二局――

玄(さっき、チャンピオンに何か大事なものを見られたような…)

玄(うぅ…今日はタンポンだってバレちゃったかな…)トン

照「ロン、1000点」

照「……」ギラリ

玄「ひっ、は、はい…」

照「…思うに」

玄「え?」

照「麻雀の最中に不埒な思考は必要ない。無しでも、貴方は強いはず」ジッ

玄「あ…れ?」

玄(なんだろ、少し、変…まるで前だと思ったら後ろに入れてたみたいな…)


玄(私、なんでこんな変な事考えてるんだろ…?)


煌「すばらっ! しかし張りつめているよりも、少しリラックスできた方が入れやすいし痛くないでしょうに」

玄(……やっぱりそうだよね。体が固いと体位もあんまり選べないもん)

照(引き戻された…やっぱり、彼女が一番の敵)

怜(和了り自体は安い…問題はこっからやな)チャッ

玄(チャンピオン、強いけど頑張るよ!)

煌(小さい絶頂からだんだんソレが大きくなっていく…やはり宮永さんはすばらですっ!)

怜「リーチ」

照「……」トッ

煌(おや安全日…ではなく安牌ですか。それなら私も排卵日を調整して合わせ、じゃなくて)

煌「合わせ打ちぃ」

照「ポン」

煌「おや…意外な鳴きですねぇ」

煌(真っ最中にポンポンチーチー鳴いたら…さすがに気色悪いですね)

照(花田煌…さすがにこの卓では大きく影響しないと思うけど、それでも放っておくとまずい)

照(二回戦で放置したら、同卓した二校は新道寺から鳴くか鳴かれると下ネタ思考が伝染した…繰り返させない!)ゴッ

怜(鳴かれてもーた…一発ならずてことは)トン

煌「それ、ポ」

照「ロン、1300」

怜(初顔合わせでもう見透かされとるか…)

怜(けど、なんや? 新道寺が鳴きそうになったときの僅かな違和感…気にするほどちゃうか?)

煌「あらま、すばらくないですが宮永さんはすばらでしたかっ」

照(……まだ、東三局が終わったばかり。気は抜けない…!)


姫子「花田はよう鳴いてきますね」

美子「ほんなごと、ポンをアンアンとか言わなくてよかと…」

仁美「なんもかんも政治が悪い…」

哩「うん、でも一番驚くんは宮永照」

姫子「凄いですからね。連続和了ば止めんとあかんですが…」

哩「うん」

哩(それ以上に驚くんは、二回戦からずっと花田から鳴いて鳴かれても変わらないこと)

哩(…情けなか。チャンピオンが花田を変えてくれるか期待するしかなかと)

哩(美子も仁美もツッコミはできん。私一人では姫子と花田の二人は荷が重い…)

姫子「でも部長もよう私を鳴かせてくれますし、罪な人です…」ポッ

哩「アホなこと言わんと!」ベシッ

姫「あうっ、こういう刺激もよかと…」ハアハア

ホットライン。レベル22

憧「もしもし?」

『よ、どうした?』

憧「特に用はないんだけどさ…もう東京行く準備は終わった?」

『まーな。つっても適当に着替えと暇つぶし道具、デジカメくらいだけど』

憧「あー…男子はいいわよねー、全部アメニティで終わらせちゃうんでしょ」

『よく御存じで。でも部活で持ってくもんは俺が担いでくぜー』

憧「そうなの? さすが男手。あーあ、うちにも男子がいたら荷物全部持ってくれるのにー」

『全部は持たねーっつの! つーか男に手荷物預けないだろ?』

憧「んー…ちなみにアンタだったら、手荷物預けられたらどうするワケ?」

『普通に運びますー。どうもしねーっての』

憧「ふぅーん…根性なし」

『なんでじゃ! んで? 何かしたらどうするよ』

憧「変態。生きる価値無し」

『どーしよーもねーのな…』

憧「そういうコト。ま、根性なしが丁度いいってことで…あ、化粧水忘れちゃった。買ってこないと」

『そっか。それじゃあまた――』

憧「えー、いいじゃない。薬局まで暇だもん、もうちょっと付き合ってよ」

『へいへい…りょーかいしました、ワガママお姫様』

憧「よろしい。ふふっ、それじゃあまずは――」

咲のいない今はこうでも、咲の名前聞くだけで↓


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         } /::::::::::::::::::|::::: / | ::|:::::::ト- ::|--∨\ ::::::::::::::::| {
       { /::::::::::::::::::/|::::::|ノ|:八 ::::| _..斗-=ミ\| ::::::::::|::::|
      /::::::::::::::| :: /-匕-=ミ\|\|  〃⌒゙ヾⅥ :::::::: |::::|  }  「私に妹はいない……!」ビクビクッ
        ̄ ̄ |::::::|::イ /〃⌒ヾ     {{    }} }|/| ::::::|::::|  {
      {  |:: 八ハ{ {{   }}     ゞ==(⌒) | :: /:::::|

       } |/|::: {. ハ (⌒)==''         ///  |/}:::::|
            |:::: ヽ_| ///              __,ノ :::::|  }
.          { |:::::::::八     _.. ‐~‐-、   イ:::::::::::::::|  {
.          } |::::::::::::个 .._ (_,,.. ‐~~' イヘ::::::::::::::::::|
           レヘ::::::::::::::::::::::_≧=一ァ  〔/⌒T:iT7ス::::/
            ∨\::/r ̄ ̄ ̄7____/    / ∧/  }
               {  ∧    |   /    /   / ∧ {
                } / {\/⌒)_∠__/|    / ∧
              /  ゙T{  二(__ `ヽ        _ヽ
            /   ∨ハ.  {_  /     \/  _〉
.            { /\ _ |  ノ   _) 人._     |_/|/ }
              } \_____,|/  /i:i\     ̄ ̄`ヽ  j  {
             ∨ /   /|i: ハ:i:\            |
              /     /:i:i:i:ハ:i:i:i:i:丶 ... ______丿
               〈      i:i:i:i/   :i:i:i:i:i|    |    }
              、___/:i:i:i:i/    Ⅵ:i/    |   {


こうなる

今日はここまででー。なんかすばら先輩が凄いことになってきた…
ちなみに姫子はガッツリ元からなのでご心配なく。

すみません、諸事情により今日の更新は無しでお願いします。遅れてすまぬ…スマヌ
明日はいつもの時間で行けるとおもいますのでー。

あっつい夏の日、こういう日にはどうしてもアイスが食べたくなるのよね。
スーパーにはいくつも種類あるし、つい買っちゃうし。

穏乃「ぱっぴこぱぴこー、ふぁー、みへみへー! じゃぶるふぇらー」チュパチュパ

なに純粋で楽しそうな笑顔浮かべながらのたまってんのよ! 一個ずつ食べなさい!
私の場合はこれかな…ピノ。時々星ピノが入ってたりするのよねー。

玄「牧場搾り! 牛さんのおもちから溢れるミルクが…はふぅ、なんだか体が熱くなっちゃいそう」

アイス食べて体が熱くなるってどうなのよ…てゆーか牛でもいいわけ?

玄「ち、違うよぅ! 私が想像したのは牛さん水着を着たおねーちゃんで…」
宥「ふぇっ!? ぼ、母乳はでないよぉ…」

当たり前でしょうが! 出てたらびっくりってレベルじゃないっての…
んー…今日は残念、星ピノは無しっと。それじゃあさっそく一粒。
そうそう、これよこれ。薄いように見えてしっかりとしたチョコ、歯を立てるとキリっとしつこさのないバニラ。
複雑に口の中で絡み合って、トロッとあまーい刺激が喉を流れてく。

灼「サンデーカップ…今日は木曜なのにサンデーカップ…ふふっ」

曜日ごとに変わるって喫茶店じゃないんだから…そんなキャラだったっけ?
二つ目。口の中が冷えてきたせいで、さっきより溶けるのが遅い感じ。そのぶん舌にずーっと味が残ってる。

晴絵「いやー、やっぱり卵アイスじゃない? 最後ビュルッて出るよ、ビュルッて」

最後の二言、超いらないんだけど。
三つ、四つ。五つに、六つ目が最後。さすがに慣れるから飽きが来る、そんな直前に食べ終わるのがいいのよね。
名残惜しいからゆっくり咀嚼する。あまーい味と香りが口の中で広がるように。
それで最後に嚥下して、あとはお茶で口の中を潤して。

「ごちそうさまっ」

うん――たまには、いいわよね。後で運動すればいいんだし?

ぼちぼち本編透華よー。

照「ツモ。1000,2000」

『またまた宮永照! 怒涛の連続和了が始まったー!』

『南入して親はチャンピオンに! 親と言ってもできちゃったワケじゃないぞー!』

『分かりきってる強引なボケは冷めちゃうよ!?』

煌(連荘されたらかなわないから、速攻でいかせてもらいますね!)

煌(あ、別に次のお客さんがつかえてるとか、時間制回数無制限とかじゃ――)

照「ロン! 7700」ギュルルッ

煌「すばらっ!?」

照(そしてもう一つ…花田煌の思考を阻害する…!)

『四連続だー! 止まらない快進撃、何が彼女を駆り立てるのかー!?』

怜(こら面倒なことになってきたで…チャンピオンはなんか、えらくやる気に満ち満ちとるし…)

玄(また連荘…赤玉とか出ないのかな…赤5筒とか?)

――南一局一本場――

怜(さて…そろそろヴィジョン・アイの出番やな!)ギンッ!

怜(宮永が次順に親マンツモか。早いっちゅうに…させへん)グゥ

怜「ポン」

怜(……)

煌「すばっ!」

照(…千里山、さすが一回程度じゃ影響はなさそうかな…そこは一安心として)

照「ツモ。4100オール」

怜(な…ズラして挿れるんか…)


怜(ちゃうやろ、ズラしても和了るんか…あかん、うちまで竜華みたいな思考になっとる)

怜(新道寺か。チャンピオンが敵意むき出しになるわけや…ツッコミからしたら、天敵にもほどがある…!)

竜華「今の手の進まん鳴き…」

セーラ「使ったっちゅーことやろ」

泉「でもそれで和了されたってことは…」

竜華「チャンピオンは怜よりヤリ手ってこと!? なんちゅうお尻の軽いチャンプや!」

泉「そういう無駄な風評被害、外に出さんといてくださいよ!」

浩子「まあその辺はわきまえとるやろ…しかし春に手合せできんかったのがつくづく悔やまれますね」

セーラ「せやな。リハーサルさえできればまだ良かったんやろーけど」

竜華「でもリハーサルしてたら、そのまま本番もしたくなるやろ?」キョトン

泉「すんません、もしかしたら今麻雀の話してるって知りませんでした?」

怜(さて、この局…もっかい行こか)キンッ

怜(…っ、一巡後に6000オールって、たった四巡でそれかいな)

怜(ズラすこともできへんし…)


煌(さてと…このまま好き勝手にはさせませんよー、ヤリタイホーダイのホワイトぶっかけプランは対象外です)

煌(攻めの姿勢は崩しません! それが! MかつSの流儀!)カッ!


怜「っ…」

怜(新道寺…どんだけやねん。チャンピオンのプレッシャー、その空隙を縫うように這い寄ってくる…)

怜(どうにかせんと――)


照(させない)ギュルルルルルッ!

照「―――ツモ。6200オール」ギュルル…


玄(あれ…空気が、変わった?)

怜(イメージとしては台風っちゅーか…新道寺の桃色思考を吹き飛ばしよった…)

煌(すばらくはないですが、すばら! 負けませんよ!)

怜(しかしチャンピオン…想像以上や)グゥー…


セーラ「白糸台は春とは違うオーダーやったからなあ」

竜華「せやな…でも、チャンピオンも相当やけど…なんか別の問題もありそうや。何かわからんけど…」


――1年前――

セーラ『トッキー!』

怜『二人とも、今日は遅れてごめん…看護婦さんの検査が長引いてな?』

竜華『ウソつきーや、こないだ病院なんて何年も行っとらんゆーとったやないか』

怜『まあ…てかなんで二人ともここにいんの? 今日は部活無かったやろ?』

竜華『部活は無かったけど、秋季大会のスタメン発表があったんや』

セーラ『トッキーはエースやでー! 先鋒ワントップや、トップレスちゃうでー』

怜『麻雀でツートップやスリートップの方がビビるやろ…ちゃんと付けとるわ!』

竜華『監督が近頃の怜を見て決めたんや』

怜『嬉しいけど…プレッシャーあるなあ、セーラにも悪いし』

セーラ『アホ! こちとら気にしてへんのに気ィ使われると逆にイヤやわ』

竜華『せやせや、おもちが小さいとか早いとか、気にしすぎるとかえってモテへんでー』

怜『一番おもちサイズを気にしとるりゅーかが言うことちゃうやろ…』

セーラ『まあなんにせよ来年は白糸台に勝ちたいし、トッキーに譲るに異論はないっちゅーことや』

怜『ほな私をあの化け物にあてる気なんか?』

セーラ『おー、そーゆーこっちゃ。トッキーには更に強くなってもらわんとな』

怜『……ごめん、そのご期待にはちょっと添えられへんかも』

竜華『なんで? 前より格段に強くなっとるやん、今』

怜『実際の技量は三軍やった時のままなんや…信じられへんやろうけど、落ち着いて聞いてや』


怜『なんかお腹減ると一巡先が見えんねん』

セーラ『なんじゃそらっ!』ベシッ

竜華『ベッタベタなツッコミやなー…いっぺんツッコんだ後ってこと?』

セーラ『いやでもすっげーやん! それであのリーチ一発率か! 不思議や思っとったんや、無敵やん!』

怜『でも、見えたことに反応して自分の行動を変えると、二巡くらいたつまで何も見えへんし』

セーラ『それでも全然すごいって! なあ竜華!』

竜華『うん、これなら白糸台に勝てるかもしれん…他に弱点はないん? 酷く疲れるとか』

怜『疲れるっちゅーか…条件はあるんや。まずは空腹状態なこと。そんでもう一つが――』


怜(やっぱり、今までよりずっと使いすぎとる…けど使わんことにはどうにもならんしなあ)

怜(しっかし新道寺…あんだけチャンピオンからメタメタにされとんのに、不屈にも程あるやろ)

怜(…せやな、楽しみながら打たんとあかん。なにもうちとチャンピオンの一騎打ちっちゅーわけじゃ…!)

煌「ポン!」

怜(さっきから安い鳴き…ワザとか! そういうことなら…!)キンッ!

怜(これでは振り込まれへん…こっちか)トン

煌「ロン!」

怜(……新道寺からのエロ思考の影響は、構えておけばさほどでもない。問題は…)グゥゥー…

怜(先を見た後に来る、空腹感や…!)グゥ…

ホットライン。レベル23

『もしもしー』

憧「はいはい、もしもしー? ごめん、ちょっと帰り遅くなってシャワー浴びてたー」

『おー、つっても別に約束してる訳じゃないし、時間も決めてないだろ?』

憧「今更でしょ。だいたい同じ時間に電話してるじゃない」

『まあなあ…ところで電話しといてなんだけどさ、別に用は無いんだよ』

憧「今更でしょ、だいたい適当に話してるだけじゃない?」

『それもそーだな。じゃあ今日は何にしますかね』

憧「んー…何がいい?」

『いや、俺もそれ聞いてるんだけど』

憧「そう言われてもねー、男らしくビシッとリードしてよ」

『じゃあ今日の天気の話。雨降ってたよなあ』

憧「うわ…それって汎用性高すぎて逆に引くんだけど」

『なんだこの言われよう…んじゃ、何を話すか話そうぜ』

憧「不毛な事するわねー。それじゃあ晩御飯のこととか?」

『それ昨日しただろ? チェンジ』

憧「じゃあ何がいいのよー」

『だからそれを決めるんだろ。テレビとかはどうよ』

憧「うーん、なんか違うのよね。それじゃあさ――」

今日はここまででー。超ゆっくり進む感。
そんでもって明後日はお休みになるますというお知らせ。

じゃあ次のキャラ紹介はみんなの草原紹介にしよう(提案)
本編透華よー。

恒子「新道寺の花田煌! 王者の連荘にストップをかけたーっ!」

健夜「応援席は凄い歓声ですね…これが、宮永選手を止めることが如何に難しいかということを物語っています」

恒子「こう、ギュッてするんですかね? 根元をキュッと」

健夜「え?……女子だよ!? 急に分かりにくいの行かれると反応しにくいよ!」

恒子「いやー、すこやんのツッコミスキルもまだまだハッテンジョウってことだね…あ、噛んじゃった」

健夜「抜け落ちてるのは噛むとは言わないからね!?」


煌「ようやくお気づきになられましたようですばらです! この卓は二人の世界ではありません!」

怜(エロ思考はともかく、卓を囲むんは四人。一人でなければ宮永照を止められる!)

煌「そういうのは是非、対局が終わってからしっぽりぬっぽりとやって貰いたいものです…いい画が撮れ…」

照「何が撮れるって?」ゴゴゴッ

煌「いえなんでも。おほほほほ」

怜(コレと共闘するんかー…竜華と同類って考えればええんかな…)

――南二局――

怜(お腹空いてきたけど、もっかい…!)キンッ!

怜(これを捨てたらチャンピオンに1300振り込み…一回連荘が止まれば点がリセットされるんはありがたいな)

怜(今がチャンス…っちゅーかお腹すくわほんまに…)グゥゥゥゥ

煌「ポン!」トッ

怜(あ…これ、あかんわ)

照「ロン、2600」

怜(変えたのにまた和了られた…)

怜(腹減り損とは言わんけど、そろそろシンドイなー…)グギュウウ…

――南三局――

玄(前半戦が終わりそうなのに、まだ一度も和了れてないよっ!)

玄(またみんなに迷惑になっちゃう…この親でなんとかしなきゃ!)フンス!

怜(阿知賀のおもちさん…ここでどうにかしたいとこやろーけど)

怜(これで誰も鳴かへんのやったらもう)トン

照「――ツモ。1300、2600」

玄「はぅっ…あ、れ?」

玄(さっき私が捨てた9萬でも和了れたのに、なんで…?)


憧「もしかして、チャンピオンも玄と同じ?」

穏乃「え…何が?」

晴絵「宮永照は過去に何回かこういう和了りがあってね。見逃した後に高い方を和了るから注目されなかったけど」

灼「もしかしたらそれ…」

晴絵「そう、それが王者の弱点…いや、性感帯なのかもしれない」

憧「逆! ぎゃーくっ! でも、逆でもダメ!」

灼「玄と同じような…共通点があるかも…」

憧「それよ。玄みたいな仲間がいるから私たちはそう疑える」

穏乃「つまり…それって」ゴクッ


穏乃「玄さんと同じで、おもちが性感帯ってこと?」

憧「これっぽちも合ってない! 晴絵の言葉は忘れなさい!」

晴絵「えへー、教え子に影響与えるってなんか恥ずかしいねー」テヘッ

憧「悪影響でドヤってんじゃないわよ!」

照「リーチ」カッ

『前半戦オーラス! チャンピオンダメ出しのダブル立直だー!』

『NGなんか出してないってば! なににダメ出しするの!?』

『おっと間違えた…チャンピオン、ナカ出』

『それ以上言ったら、アレ出すからね』

『チャンピオンダメ押しのダブル立直です。三校とも厳しい局面に立たされました』


怜(せっかくのラス親やけど、こりゃどうにもならへんな)グウゥ…

煌(ゴム…じゃなくて安牌ないし)

煌「こんなもん当たったら事故だってーの! ほりゃ!」

照「ロン! 8000…!」ギロッ!

煌「うはう! すばらっ…ゴムに穴が空いてたかー!」

照「……」ギュム

煌「ふべ! は、鼻は摘ま゛ま゛れると、いたっ! あだだ!」

照「ごめん、カン裏捲ろうとして間違えた」グイグイ

煌「あだー! きょ、強制ごっくんプレイですかぁ!?」

照「こっちだったかな」ギュィー

煌「ほっひはほっへはへふー!」

玄(この二人、仲いいなあ…ほっぺたつねってる…)

恒子「前半戦終了ー! 終わってみればチャンピオンの圧倒的な一人浮き!」

恒子「他の三校は後半戦で巻き返していけるのかー!?」

健夜「打点は低いものの、和了率は脅威的ですね」

恒子「え? 18000とか出たけど、打点低いんだ?」

健夜「あ、いえ。去年の天江衣選手などと比べると、の話ですが…」

恒子「さすが小鍛治プロ! 日本最強は若い子に厳しいですねー。自分は若い子と仲良いのにー」

健夜「若さは関係ないよ…ちょっ、こーこちゃん? 今なんて言ったの?」

恒子「若い雀士との師弟愛…いやあ、これも一つの青春の形かなって思うわけですよ」

健夜「待って、ちょっと休憩時間中詳しく聞かせて」

憧「玄!」

玄「みんなー…ごめん、また点棒取られちゃったよー…」シュン…

穏乃「そんなことないよ! 健闘してる!」

灼「二回戦より点数削られてない…」

憧「そうそう! 過去のデータから見ても全然戦えてる! 自信持って!」

玄「焼き鳥で自信なんか持てないよぅ」

宥「まだ後半があるよ…」

憧「それに宮永照、ちょっと気付いたことがあるんだ」

玄「打点制限の事? それともおもちが小さい事?」

憧「それは見れば分かるから、別にどうでもいいから」

ホットライン。レベル24

憧「もしもし? 今だいじょうぶ?」チャプ…

『別に何もないけど、どーしたよ』

憧「ちょっとねー。携帯機種変したんだけど、分かる?」

『いやいや…通話に影響しないだろ、それ』

憧「もしかしたら分かるかもしれないでしょー?」

『わっかんねーっての。で、何にしたんだ?』

憧「えーと…なんだっけ。防水のやつで、湿気の多いとことか、水に落としても大丈夫なやつ」

『へえー、なんか意外だな。あんまりそんなアウトドアっぽいイメージ無かったけど』

憧「そう? 結構川とか山とかで遊んでたわよ。昔の話だけど」

『そうなのか…今はやっぱ麻雀ばっかになるのかねー』

憧「今はねえ…水遊びってゆーか、リラックスしてるとこ」

『? まあ麻雀ばっかってのもな、気晴らしは大事だよな』

憧「んー…にぶちん。ま、いいけどね…ふう、そろそろ切るわね」

『へ? ああ…??』

憧「ばいばーい……ふふ、やっぱり気付かなかったかぁ」チャプ…

憧「この時期って半身浴でもすぐ熱くなるのよね…あがろっと」

ホットラインは先鋒戦が終わって和との邂逅までが一応区切りの予定。早く先鋒終わんないと憧ちゃーがどうにかなっちゃいそう…
そしてみんなの煩悩への素直さに脱帽するぜ(草原話)
明日は所用のため更新ありませんー。明後日はあるとは思いますが、場合によってはお休みor極少量かもしれません。

ホットライン。Ver.SK

健夜「もしもし。こんにちは京太郎君、今大丈夫?」

『小鍛治さん? こんちわっす! どうしたんですか?』

健夜「うーん…ごめんね、実はあんまり用は無くて…少し声が聴きたいって思ったんだ」

『…ありがとうございます。その、なんか気にかけてもらえてるみたいで、嬉しいです』

健夜「ううん、個人戦でも応援しただけだし。もっと色々教えて上げられるといいんだけど」

『小鍛治さんは忙しいですし仕方ないですよ。それに小鍛治さんの牌譜見るだけでも勉強になりますから』

健夜「あはは…ほんとに、勉強になってるかな…」

『ええと…こ、小鍛治さんが凄い人だってことは良く分かるんですけど』

健夜「ごめんね…うぅ、何も力になれてないよね…」ズーン

『いや! そんなこと無いっす! あのとき小鍛治さんに励まされて、俺、悔しいよりももっと頑張りたいって思ったんです!』

健夜「そう、かな。私でも少しは役に立てたかなあ…」

『もちろんっすよ。それに小鍛治さんが対局して、勝ってるの見るとすげえ嬉しいし…俺、小鍛治さんのファンですから!』

健夜「そっかぁ…うん、ありがとう。それじゃあファンのためにも頑張らないとね?」

『ホント頑張って下さい。ずっと応援してますから』

健夜「ふふ、それじゃあ私は来年京太郎君を応援したいなぁ…全国行けるように、頑張ってね」

『いぃっ…が、頑張ります…』

健夜「うんうん、その意気。そうなったらねぇ…」

健夜「私が須賀京太郎君のファンの一人になってあげるからね。これは絶対だから」

『はは…ありがとうございます、ファンになる人のためにも、頑張ります!』

ホットライン。Ver.KA

衣「えと、あの…」

『もしもし? どなたですか?』

衣「あう…こ、衣だっ!」

『ああ、なんだ。どうしたー?』

衣「むっ! なんだとは何だー! 衣はおねーさんだぞ!」

『へいへい…それで衣おねーさんは何の用で? 前、携帯とか持ってないって言ってたよな』

衣「これは家の電話だっ、衣だって電話くらい…ハギヨシが掛けてくれるんだっ」

『人任せじゃん。まあでも、手紙もいいけど電話だと声の感じが伝わっていいよなあ』

衣「然りっ! きょーたろーの文字は字形崩壊、判読困難な文字が多すぎる」

『うぐっ…て、手紙なんてほとんど書いたことねーし…そういうそっちこそ、意味わかんねー言葉が多すぎだっての!』

衣「ふふん、貧相極まりない語彙の責任だ…ん? それなら手紙の内容は…」

『あー…ぶっちゃけ、わかんないとこあるんだよ。特にこないだの最後の方、吉留さんや東横さんの名前はわかったけど、なんて内容だったんだ?』

衣「う…あ、あれは…その」

『ん?』

衣「うー…な、何でもないっ!」

『いやそう言われても』ガチャン!

衣「あ…は、ハギヨシー! もう一回掛けてくれ!」

ホットライン。Ver.NH

和「しこしこ…すみません、もしもし?」

『切るぞ』

和「すみません、ほんのジョークです。部活の連絡なんですが今日は部長が学生議会、染谷先輩は家の用事ということで一年生で練習することになりました」

『ったく…りょーかい。そんじゃ俺も当番終わったらすぐ行くわ』

和「どれくらいかかりそうですか?」

『そうだなー、多分10分くらいで終わると思う。もう二人ともいるか?』

和「いえ、まだ咲さんもゆーきも来てません。もし二人以外の人が来たら…」

『おいィ! 何してんだ今!』

和「ナニと言われても…なんだと思います?」

『知らねーよ! ええい、なるべく早く行くから待ってろ!』

和「はい。お待ちしてますね、従順なメス犬みたいに」

『一言余計だっつーの! 一旦切るぞ!』

和「あ……切れてしまいました。別に何もしてないんですが」

和「どうやって待機しましょうか…このホワイトボード、いいですね」カキカキ

和「『おかえりなさいませご主人様』…ありがちですね。『おかえりなさいアナタ』…悪くないですが、ええと…」

和「『須賀君専用↓』…この下で正座して待機しましょうか。私の性癖にも合致してますし」ウンウン

小ネタはこれくらいでー。またいつもの時間帯に本編透華していきましょー。

ダイレクトライン。

久「それじゃあ咲、コレで須賀君に連絡お願いね」

咲「はいっ」


咲「えっと…すまーとほんって、どうすれば電話できるのかな…」ペチペチ

咲「うぅ、引き受けちゃったけど使ったことないよ…」ウルウル

咲「これ…わ、わ! これはメール…電源ボタンがない…どうすれば終われるんだろ」オロオロ

咲「それじゃあこう…きないもーど? いいのかな…」ペチ

咲「あれ? 電波がなくなっちゃった…あれ?」


咲「京ちゃーん!」トテトテ

京太郎「どしたー」

咲「えっとね、京ちゃんに電話したいんだけど、電波が勃ってなくて」

京太郎「後でイントネーションの練習しような…ああ、機内モードになってんだよ。これ解除して…んで、こっちでダイヤル。通話ボタンはこれな」

咲「えっと…こう? 『もしもし、京ちゃん?』」

京太郎「『もしもし、咲か。どうした?』」

咲「『えっとね、明日みんなで買い出しに行くからそのつもりでね、って部長が言ってたよ』」

京太郎「『そっか。サンキュー』」

咲「『うん! それじゃあまた後でね』」

京太郎「『おう。また後でな』」

咲「『……京ちゃん、通話切るときはどれ?』」

京太郎「『これだよ…』ほい、これで通話終了な」

咲「そっかー。ありがとう京ちゃん! やっと京ちゃんに連絡できたよー」ホッ

京太郎「そーかそーか。良かったな」ナデナデ

のどっちは当初全然惚れてない予定でした。どうしてこうなった。
なおエロススレは…いつか…まあ…そのうち………本編透華よー。

竜華「怜ー、お疲れ」

怜「ん…お腹すいたー…」グギュルルル

セーラ「パン持ってきたわ、あとカロリー摂取にチョコもあるでー」

怜「んん…チョコだけ貰うわ」

竜華「いや、それだけやとお腹空いたままやろ? パンくらい食べんと」

怜「いつもやったらそれでいいけどな…今日は東一局から使わんと危ないし、空いたままにしとくわ」

怜「その分膝枕しといてやー…」フラフラ

竜華「怜…分かった、始まるまで存分に舐めてええよ」ポンポン

怜「枕を舐める阿呆なんて見たこと無いで…」

煌「……」

照「……」チラッ

照(さっきから突っ伏したまま…少し力が強かったかな)ジッ

照「花田さん。ごめん、さっきはやりすぎた…」

煌「……」

照「花田さん?」


煌「……スピー」zzz

照「……」グイッ

煌「ふぁふぃー…」

照(ほっぺた柔らかい…下ネタさえなければいいのに)グイグイ

穏乃『のどかー! 見て見てこれ! 制服プレイできるよ!』

晴絵『私は大学で構内プレイしてたなー、懐かしいよ』

玄『ふおおおおおお! おもももももちいいいいがあああ!』フンフン!

憧『興奮しすぎー』

和(……夢ですね)

和(同い年のはずの穏乃が、制服を着たばかりの頃の発言…憧はランドセルでプレイどころかガチロリで)

和(私は高校の制服…はっ!)

和(夢と言うことは、小~高でのハーレム複数プレイができるんじゃないですか!?)

和(ええと、どうすれば…とりあえず須賀君を思い浮かべるべきでしょうか?)


和「……ん」

和「何も始まってないのにもう目が覚めてしまいました…」ガックリ

恒子「さあ後半戦スタートです! 体力に不安がある場合はマカや亜鉛を飲んできてくださいね!」

健夜「麻雀にその二つは必要性皆無だよね!?」


照「ツモ。300、500」

煌「うーん親っかぶり! 早い一発目の発射をぶっかけられましたが、量が少なくて助かりました!」

玄(新道寺さん、なんだか元気になってる…あれだけヤられてたのに凄いなあ、絶倫さんだぁ)

怜(エロ思考が口からダダ漏れやな…しっかし、ようチャンピオンの視線に耐えられるなあ…まるで大魔王やんか)


友香「先輩、紅茶ここに置いときますんでー。アバティーで良かったですか?」

美幸「んー、アーリーモーニング…」

美幸「いいわけないでしょもー! 何用意してるの、もおおお!」

友香「あ、それレモンティーなんでー。テレビ付けますね…おおー、宮永照だ」ピ

美幸「うぅ、朝から振り回され気味かもー…ええと、後半東二局で…二位と八万点差!?」

友香「胸囲は阿知賀が一番で他は大差ないんですけどー」

美幸「胸囲で点数が決まったらおもちお化けしかいなくなっちゃうでしょもー!」

照「ツモ」

怜(あかんか…ズラせる機会がきても和了られる。一巡見るくらいじゃアカンのか)


――東四局――

煌(さて、宮永さんの親ですか。さっさと流さないとイケませんね)

怜(配牌から重い…ここは新道寺に和了ってもらお)トン

煌「ポン」

怜(よし…っと、やっぱり浸食するんやな…『重い』の言葉で女の子の日が強く連想される)

怜(これ、耐性無いとホンマキッツイ…ちゅーかボケ思考に寄せられるやろ)

怜(でもって辛いんが今のが無意味っちゅーこと…またアカンかったか…)

照「ロン!」ゴオオオッ

煌「すばー…」

玄(また順調に小刻みな絶頂が大きくなってる…)ゴクリ

照(阿知賀…不味い。千里山と違って雰囲気だけでボケ思考が悪化している…)

照(けど…ごめん。私は私のために、連荘を止めない。この対局を止めるつもりは無い…!)

照(そして二回戦で分かった。花田煌は私では飛ばせない)

照(だから可能な限り、花田煌の影響を阻害する!)ギュルルルルッ!

煌「すばー…」

怜(チャンピオンの連荘が始まってから、新道寺のエロ思考が霧散した…とゆーか、卓まで広がらなくなった)

怜(この間になんとか和了りに集中せなアカン…ここで止める!)

玄(うー…そろそろ和了りにもってかないと。頑張るよ!)

照「……カン」カッ

怜(カン…そういえばフナQが言うてたな。天江衣を倒した長野の選手が宮永照の親戚ぽいて)

照「リ、リーチ」

怜(さすがに嶺上はないか…けどなんや?)

怜(なーんか冷や汗かいとる…カンに嫌な思い出でもあるとか? んなアホな…)

ホットライン。レベル25

『もしもしー』

憧「はいはーい、お待たせ。なんだか楽しそうねー」

『そうか…? まあ個人的に面白いことがあったからな』

憧「なになに? わざわざ言うからには自信あるんでしょーね」

『いや俺の個人的な感想だけどな…それがさ、俺の友達なんだけどすっげー機械オンチなんだよ』

憧「あー、いるわよねたまに。私は見たことないんだけどさ」

『それで俺にスマホで連絡したかったみたいなんだけど、分かんなくて使い方を俺に聞きに来たんだよ』

憧「…ん? 連絡を取りたかったのよね」

『そう。そんで使い方押してたらさ、俺の目の前で俺に電話かけてきた』

憧「……ちょっと頭痛くなってきたんだけど。よく面倒みられるわね」

『まあ慣れたっつーか…あいつポンコツだからなあ、寒いって言って男の布団に潜り込むアホなんだよ』

憧「ふーん…………そう、女の子なんだ」

『おう。機械オンチなのは昔からなんだけどな、そうそう他にも色々あるんだけどそいつさあ――』

憧「――ごめん、ちょっと、用があるから切るわね」

『あ、そっか。ごめんなー、また今度』

憧「うん……また、こんど」ピッ

憧「……」ゴロン

憧「あー、なんだろ…」

憧「――その子は、アンタの事、きっとたくさん知ってるのよね」

憧「もう…寝よっかな」

今日はここまででー。ようやく三巻が終わりに近づいてきて折り返しぽ。
ホットラインも終わりを迎えそうだけど着地点が見えないあたり、のどっちと同じでどうなるやら。

すばら先輩すばら先輩言うからいつ煌「」をすばら「」で書くか…
本編透華よー。

煌(今度はリーチですか。さすがに打点を上げるためには苦労がありますね)

煌(快感を高めるために自分の捨て牌を縛る…リーチにはSMに通じるものがありますね)ウンウン

煌(つまり麻雀即ちエロス…脱衣麻雀…エロゲのファンディスク…全国大会…全て同じものでは!?)ハッ

照「……ふっ!」ギュルルルルルルルルルルル

怜(うおっ…なんちゅー風圧や…いや、実際には吹いとらんけど)

怜(しかしこうなるとおもちさん、とんでもない手になってそうやな)


玄「うぐぐー…」

玄(うー、ドラはたくさんあるけど手が全然できない…でもドラ以外は全部危ない気もするし)

玄(えっちなゲームの主人公ってこんな感じなのかな…フラグはたくさんあるけど処理を間違えたら大変みたいな)トン

照「ロン。10200」

玄「はぅあー」

恒子「六連続和了ー! チャンピオン宮永照、後半に入ってから完全な独壇場!」

恒子「そして東四局は三本場! 二位との差はもう10万点だぁー!」

恒子「でも小鍛治プロ、なんかチャンピオン、ギュルってません?」

健夜「ギュルってって何!? 言わんとすることは分かるけど、よく恒子ちゃん感じれたね…」

恒子「いやー! 私ってば性感帯四つくらいあるからね!」

健夜「どこで感じ取ってるの!?」


玄「うー…」

煌「これはすばらくないですねー」

怜(これは、しゃーないかなー)


竜華『なーなー怜、一巡先が見えるって言うけど、囲碁とかみたいに一巡周るのに次の日とかになっても見えるん?』

怜『例えが麻雀の常識の範疇から飛び越えとるで…まあ翌日はともかく、大体見えるで』

竜華『ほなネト麻で相手が次の一手を打つ時に自家発電しとったら覗けるん!?』ワクワク

怜『ネト麻は対象外やっちゅー話でな…』

竜華『えー…ほなめっちゃ早く回したら二巡先が見えるんー?』ガックシ

怜『なんでリアル麻雀に役立つ情報はテンション下がんねん…まあ無理やな』

竜華『そっか…』

怜『でもちょっと見えそうな時もあんねん。一巡見て更に見たいとき、ちょっとだけ何か見えるんや』

竜華『自家発電が?』

怜『どんだけ覗きに興味あるん』

怜『そんじゃちょいと試してみよかな、二巡先』

竜華『……怜、自家発電があかんならパンツくらいは』

怜『諦め悪すぎやでりゅーか』


怜『さて…次巡ドラが来る…もう一巡先…!』ギンッ

怜(見え…って竜華のパンツ…なんでさかさま?)

竜華『怜っ!』

怜『って穿いとらんやないか!』ガバッ!

竜華『うおぉっ! 怜が生き返りよった!』


竜華『よー食べるなあ』

怜『んぐ、むぐむぐ…もとから一巡先見るとなんか無茶苦茶お腹空くんやけど、ダブルやったら目まいレベルでな』

セーラ『それで最近部活後におにぎりとかパン食ってんのか、不思議やおもっとったんや』

怜『うん…一回お腹膨れると、空くまで見えんくなるから部活後まで我慢しとるんやけど』

セーラ『今日はそれが祟ったっちゅーわけか』

竜華『そんなに食べたら太るでー』アハハ

怜『いや、なんかカロリーも消費されるみたいでな? 最近痩せてきてん』

竜華『ほーん、そら羨ましいなあ、あははははははは』

怜『目が笑っとらんで竜華…』

怜(あれから家で練習して、空腹で倒れたりしたけど…今なら一回くらい耐えられるかもしれへん)ギンッ!

怜(まだ一つ先…二つ先、もう一巡!)ギュン!


ぐぎゅううううううううううう


怜(な、鳴りすぎやろ! アカン、目まいしてきた…)グゥゥ…

玄(園城寺さん、顔真っ赤だー。イキ過ぎた後みたい)

照(千里山…お腹空いてるのかな。さっきの時間にソイジョイあげればよかった)

煌(空腹は最高のスパイスと言いますが…食ザーにも適用されるのでしょうか?)


恒子「ありゃー、千里山の園城寺選手、盛大にお腹が鳴っています! はっきりと聞こえました!」

健夜「そういうことは言ってあげない方が…けれど、空腹で集中力が低下するのはコンディションとしては…験担ぎなどもありますから、一概には言えませんが」

恒子「はい長台詞ありがとうございました! エロゲでこんなん来たら飛ばすこと必須!」

健夜「うぅ…だって解説だし…」

煌「ポン」

怜(新道寺が無茶してくれるおかげで手は進みそうや…問題は)

煌「ポン」

怜(……あー、お腹空いとるのもあって、無性にバナナとかソーセージ食べたい…)

怜(って言っとってもしゃーないやんな…もう一回!)ギュン!

怜(っぐ…でも見えたで。新道寺のアシストのおかげやけど、連荘はそろそろ蹴らんとな)

怜「ツモ! 2300、4300!」

『おーっと、ここで園城寺選手、チャンピオンの連荘を止めたぁー!』

怜(悪いな新道寺…その裸単騎、分からんかった)


煌(裸単騎…こう、相手がシャワーを浴びてるとき、今か今かと待つ感じがして実にすばらっ!)

煌(もっとも今回は相手が来ず、独りのまま終えてしまいましたが…これはすばらくないですね)

ホットライン。レベル26

憧「もしもし?」

『よ、今日は遅めだな』

憧「うん…ごめん、寝るとこだった?」

『いや大丈夫。今日は全然寝る気ないぜー』

憧「なにそれ。ちゃんと勉強しなさいよね」

『う…まあ、赤点は取ってねーから大丈夫だって』

憧「ふふ、そんなこと言ってるとダメなの。後で苦労するんだからね?」

『ぐぅ…そうなったら誰かに教えてもらうしかないか…』

憧「ちょっとー、他力本願すぎ。自分でどーにかしなさい」

『いやいや、せっかく部活仲間に学年トップクラスがいるんだぜ? 教えて貰わないともったいない!』

憧「それはアンタの都合でしょ…ちなみに私、偏差値70の高校A判定でした。どう? 見直した?」

『マジで!? 無茶苦茶頭いいじゃねーか…お前が同じ高校ならテスト前でも楽勝だよなー』

憧「そうねー…同じだったら、ね。そしたらきっと――」

『きっと? カット?』

憧「…ばーか。つまんないわよ、それ」

『正直反省してる…そろそろ勉強するわ。明日テストだし』

憧「はあ!? なに悠長に電話してるわけ!?」

『息抜き息抜き。勉強ばっかだと頭痛くなるからさ、んじゃまたなー』

憧「はー…もう、頑張りなさいよ? ばいばい」

憧「……」

憧「きっと――」

今日はここまででー。眠気大爆発!
まだしばらくは阿知賀が続きますが唐突に前置きも無しに小ネタをぶっこんでいく可能性もなきにあらずなのでご了承ください。

ぶっこんでいくとなると、ブンブンブブブンと言いたくなる感。
本編透華よー。

玄(リーチ掛けたら一発ツモなのに…得意ワザを捨ててまで責めに来てるなんて…)

玄(――――そっか。赤土先生も言ってたっけ)

玄(大事なものを捨てる覚悟!)ゴクリ…

照(……嫌な、予感がする)ゾワッ


『ついに後半戦もひんにゅー、じゃなかった! ごめんすこやん、南入です! 先鋒戦も残るはあと四局だー!』

『ちょっ…どこ見て謝ってるの!? そんなちっさくない…何言わせるの!?』

――南一局――

怜(っ、牌をツモってくるんがこんなにツラいなんて…)グギュウゥ

怜(…お腹空きすぎて、お腹痛い。またチャンピオンは止められんし)

照「ロン。1300」

玄「はい」ジィッ…

照「…?」

玄(大事なものを捨てる…捨てないと勝てないなら…)

玄(私は…!)

煌(残り三局。これはさすがにマズイかもですよ!)

煌(本番無しで終わるAVなんて、もえないゴミみたいなもんですからね!)


姫子「部長! 花田んやつ大丈夫とでしょうかねぇ」

哩「ダメやね。全然、まったくもってダメやねぇ。具体的に言えば性癖がまったくもって最悪やけん」

姫子「あー…花田はSもMもイケる口ですからね。どっちか一つにしろってことで!」プンスコ!

哩「あー。こっちもまったくもってダメやね」ハァ…

仁美「なんもかんもジュースが美味い」

美子「仁美ちゃん、何飲んでるの?」

仁美「ラブ・ジュース桃色味」

美子「そうなんだ。美味しい?」

仁美「どろり濃厚…なんもかんも、発案者が悪い」

哩「あっちはあっちでフリーダムやけん…」

姫子『インハイレギュラー、なんで花田が先鋒とですかね? 他のメンツも去年までと違う感じですし』

哩『…先鋒は捨てるんやってさ。ここ数年、他校のエースに競り負けとっけん。ゆえの方針転換ばい』

哩『そいけん今年は後ろから順に強か選手ば並べて、先鋒は捨てるって先生が』

姫子『え? 処女ば捨てるとですか?』

哩『その耳は飾りか!』

姫子『部長が処女ば捨てるなら、私も捨てます! 同じ相手で!』

哩『意味が分からんわ!』

姫子『だってそしたら間接的に…ああん、言わせんといて下さいよ~』クネクネ

哩『あーなんも聞こえん』アーアー

姫子『そいぎ、なんでうちの五位の友清じゃなかとですか』

哩『この前のプロとの練習試合覚えとる? あのとき、一度も箱にならんやったとは花田だけやった』

哩『聞けば点棒全てを失ったことはなかていう。あいつはトバん』

姫子『そんな…イケん体質ちゅうことですか…?』プルプル

哩『そんな事はこれっぽっちも訊いたことなかと』

姫子『でも私なら部長の指一本でもイケますけどー!』ハアハア!

哩『外で阿呆なこと言わんと!』ベシッ

姫子『ふあぁああ!』ビビクン

哩『あーもー! 勝手にしぃ!』

姫子『はふん…放置プレイも素敵です…』

姫子『はあはあ…けど、花田が聞いたらマジへこむでしょうね…レギュラーに選ばれて喜びよったし』

哩『そいげん、うちは後ろの四人の火力で勝負すっとよ』


煌『聞いてしまった…うわぁショック…』

煌『なんってことはないですね!』キラン

煌(嬉しい事です。私には誰かから必要とされる力がある。必要とされる、そんなすばらなことはない!)

煌(あいにく不感症ではありませんが、捨てゴマ任されましたぁ!)

煌(捨てゴマ女の気分を味わうのも悪くありません…これもまた、すばらっ! 実に!)

――南二局――

煌(役回りとしては失点を最小限に…それともトバない範囲で責めてイかせるべきか)

煌(わかんない! 面白い! せっかくだしチャンピオンの乱れる姿も見て見たいですね!)トン

照「ロン。2600」ギロッ

煌「すばっ!? はいぃ…」

照(花田煌の思考がこっちに向いてる…させるとでも思うか…!)


――南三局――

玄(あと二局しかない…やっぱりここは!)

煌(どうすんでしょこれ…)

怜(もうラス前。何もできひんのか…?)グギュウウウウゥゥゥゥ

怜(あだだだだ…集中できん…骨皮筋衛門になってまうわコレ)

照「ツモ。1300、2600」

怜(っ! 今、一巡先も見えへんかった…集中力が切れまくっとる…)


『ついにオーラスがやってきたァ! 20万点近い点棒を持ってる選手がいるぞー!』

『そのチャンピオンの親番! 一晩でどれだけ稼ぐ女なんだ宮永照ー!』

『なんだか言い方が変っぽいんだけど!?』

怜(あかん、これホンマあかん。頭ぜんぜん働かんわ…カロリー足りなさすぎや)トン

照「ロン。7700」

『オーラスで二位の千里山に直撃一閃!』

玄(園城寺さんが…)

煌(千里山のエース…)


竜華「怜が振り込んだ!?」


恒子「千里山の園城寺選手、リーチを掛けずに振り込むのは記録ではこれが初めてです! まさに初体験!」

健夜「そうですね…園城寺選手の場合は驚きとも言えます」

恒子「……すこやん、今のにはツッコまないねー。パンチが足りなかった?」

健夜「……誰のせいだと思ってるの!?」

恒子「あっはー! さあなんとオーラスですがラス親続行です!」

健夜「誤魔化さない! それにこの団体戦のルールは知ってるでしょ!?」


竜華「まさか怜…もう見えないんじゃ…」

竜華「今まで能力で倒してきた子が力を失うとか…薄い本展開やん!」ムッハー!

ホットライン。レベル27

『もしもし? おーい、起きてるかー』

憧「……んん、あと5分」

『ベッタベタすぎだろ! ったく、モーニングコールくれって言うから掛けたんだぞ』

憧「んぅ…血圧低いんだもん…」

『ほれほれさっさと起きる! 顔洗ってきたら目も覚めるだろ』

憧「やー…」

『やーじゃねーっつの! 何か用があるんだろ?』

憧「うー…しずと映画見る…」

『それなら着替えもいるな。化粧は?』

憧「する…」モゾモゾ

『少しは時間かかるだろ? 待ち合わせは?』

憧「9時半…」

『ほら急げ! 布団から起き上がれば嫌でも目は覚める!』

憧「うぅー…おはよー…」

『おはようさん、それじゃあ準備するんだぞ?』

憧「はぁい…ありがと」

『どーいたしまして。ったくお前も結構ポンコツっぽいとこあるんだな…遅れないようにな』

憧「分かってる…ばいばい」ピッ

憧「だーれがポンコツよ…そんなんじゃないっての…もうちょっと、あと1分だけ…」

今日はここまででー。これで三巻終わりっ!
哩さんはあえて言うなら逃避型ツッコミ。キャパを超えると見ざる言わざる聞かざる状態。

それと方言は半ばあきらめムードなのでなるべくエセ方言にしつつ、ほぼ共通語化してしまう可能性もあります。なってます。
あと全然違うんだけど「でんでら竜」って九州の方言だったんだね…

塞「塞ぐの(ツッコミ)やめるか」

塞「ヤラレちゃいな」

あれ?どっちもできる?

洋榎ちゃんは首輪だけつけてリードは無いイメージ。柴犬。和風総本家。
本編透華よー。

『さあ準決勝先鋒戦オーラスはチャンピオンの独り勝ち! 他を蹂躙しているぞー!』

『おら! 点棒を出せ! と言わんばかりの勢いだー!』


怜(竜華…もうアカンかも…)グギュウウウウウウルルルル


怜『ときシフト? 何それ』

竜華『怜をサポートするようなスケジュールをみんなで組むちゅうことや』

セーラ『ほら、トッキーもだいぶ腹減りに耐えられるようになったやろー?』

竜華『それをもっと耐えられるようになれば、試合でもバンバン使えるやん!』

怜『ああ…それで空腹に耐えられるようにする特訓ちゅうことか』

泉『対局途中に空腹で集中できないのは困りますからね』

浩子『合宿中なんかのレシピは、満腹になりすぎないよう考慮してます』

竜華『トイレの時間も考えとるんや!』

怜『きっついなー、それ…』

竜華『あと夜八時から十時までは自家発電の時間や』

怜『ながっ! ちゅーか、合宿中にそんなんする奴おらんやろ!』

怜『しかし申し訳ないなー…上げ膳据え膳はありがたいけど…そうや、食器洗いくらいは』

浩子『いや、食器洗いは全員分泉がやりますんで』

泉『任せて下さ…え?』

怜『それじゃあ買い出しとかはやるで?』

セーラ『それは俺がやるわ』

怜『えーと…じゃあ料理の手伝い』

竜華『うちがやるから怜は座っといてなー』

怜『えっと、えっと…じゃあ』

浩子『園城寺先輩』

怜『フナQ…』

浩子『どうせドジして時間がかかるだけなんで、大人しく上げ膳据え膳で居てください』

怜『あ、はい』

セーラ『走れー! 100キロマラソンやー!』

怜『あー、疲れるわー…っ、っとっとっと!』

セーラ『あぶねーなトッキー! だいじょーぶかー!』

怜『だいじょーぶやー、もーちょい走るん?』

セーラ『おー行くでー!』


竜華『ぜはっ…は、はっ…』

泉『だ、大丈夫ですか先輩…無理せんといて下さいよ…』

浩子『はひっ…はっ、ひ、ぃ…』フラフラ

泉『船久保先輩ぃー! 死んといて下さいよぉ!?』

泉『あの二人、体力おかしいでしょ…』

怜『あぁー…いい気持ちやー』

セーラ『ほんっと、いい湯やなー…ばばばんっと』

竜華『足が死にそうや…明日筋肉痛やでこれ…』

泉『とんでもないですよ、ホント』

浩子『……』トクトク

泉『ちょおっ!? 何注いでんですか先輩ぃ!』

浩子『ラムネやラムネ…ひっひっひ』

泉『立ち上る揮発性の匂いがラムネとちゃいますやん!』

浩子『甘露甘露…うひひ』

怜『甘露かー…うちも普通の甘い飲みもん欲しいなー』

竜華『ホットで良ければ甘露でも出すで?』ザバァ

怜『それが甘かったら竜華をすぐにでも病院に連れてかなアカンな…』

竜華『ふんふふーん♪』

浩子『上手いもんですね』

竜華『得意なだけやでー。手料理が上手いとモテるゆーやろ?』

セーラ『なんや、モテるためにやっとったんか?』

竜華『まあモテたらええなー、って思ってたけど』

怜『意外やなあ…もーちょいアホなこと考えとると思っとったわ』

竜華『えー、そうでもないでー?』テレテレ

泉『なんでそこでテレるのか全然分かんないんですけど…』


竜華『できたでー。煮込み長ハンバーグ、黄金ポテトダブル添えや。先端にチーズもかかっとるでー』

泉『わあ! 言葉だと全然分かりにくいですけど無駄に完成度高すぎですってぇ!』

怜『竜華ー、そんなとこいたら蚊に食われんでー』

竜華『んー、なんや寝るのがもったいなくて』

怜『それで優雅に涼んでんの』

竜華『案外虫もおらんし、風も気持ちええで。スースーして』

怜『…まあ浴衣やしな。別にええけど、何見てたん?』

竜華『ほら…川の向こうにあかりが見えるやろ。それってそれぞれに家庭があるわけやん』

怜『ほーん…竜華にしてはロマンチックなこと言うなー』

竜華『それぞれに営みがあるんやで…営みが…ふえっへっへ』ジュルリ

怜『そんなに目を凝らしても絶対見えへんやろ…涎!』

竜華は「覗きにいったらレスな夫婦で残念」とか言いかねん…

竜華『そーいえばセーラがいっとったんやけどなー。去年のインハイで負けて戻ったとき、飛行機から地元のあかりが見えたんやって』コロッ

怜『切り替えはっや…そんで?』

竜華『こんなかに自分を応援してくれた人がおったか思うと、申し訳なくて悲しくなったって』

怜『らしくないなぁ』

竜華『せやな…でも、らしくなくなるんがインハイなんかも』

怜『ほーん』

竜華『リアクション薄いー…うちかて、インハイ行ったららしくなくなるかも知れんで?』

怜『いやー…竜華は変わらんやろ』

竜華『えー? もしかしたら清純乙女になるかもしれんでー?』クネクネ

怜『自覚もっとるあたりめっちゃタチ悪いなー』


怜(…結局、変わらんかったなあ竜華。まーホンマに清純乙女になったら超ビビって眼科行くけど)

怜(お腹は減りまくりやけど…やるしかないやろ。この局はツモられても)

照「ツモ。4100オール」

怜(こーゆーたらアレやけど、まだ次の局があるんやからな…!)グウウウウウ…

ホットライン。レベル28

憧「もしもし? もっしもーし」

『おう、どしたー? ちょっと早いな』

憧「まーねー…明日は朝早いから。ウチの高校、車で行くのよねー」

『ああ…車か。東京って遠いよなあ』

憧「まーね、アンタんとこがどれくらいかは知らないけど」

『うちも結構遠いぜ…ちなみに、新幹線な?』

憧「はー!? うらやまし…ちょっとチケット寄越しなさいよ!」

『知らんがな。まあ車もいいんじゃね? 仲良くいけるじゃんか』

憧「そりゃ楽しいだろうけどさ…しんどさはあるでしょ?」

『運転手に比べればいいんじゃねーの? 高速でも結構かかるだろーし』

憧「……まあね。自分から運転するって言ってくれてるし、ありがたいわよ」

『ああ…っと、結構いい時間だな。そろそろ切るわ』

憧「うん。アンタも明日には東京ってワケかー…なんか、感慨深い感じ?」

『それ使い方あってんの? ま、お互い東京ってことで、もし会ったらよろしくなー』

憧「そんときはよろしく……」

憧「東京、かあ。近い気もするけど、まさかね…」

今日はここまででー。
明日は所用あるんでまたもお休みでー。申し訳。

あえて言うなら、地獄。それ以上の言葉があるだろうか。

和「リーチ」ヒュンッ

咲「カン」ゴッ

久「んー…それじゃ、私もリーチしようかしら」フフッ

京太郎「……ふぅー」

和「須賀君? どうしたんですか?」

どうしたんですか、とはまた嫌な言い方だ。
その目を見ればお前らが何を期待しているのか、まるっと御見通しだっつーの。

京太郎「……ツモ」パタン

咲「わー、京ちゃん強いねっ!」

和「本当に。実際私達も本気なのですが…」

久「まいっちゃうわねー。それで須賀君? 次はどれにする?」

京太郎「……」

選べと。どれにするかを選べと、みんなの目が突き刺さる。
和はおそらく上…上に視線が行ってるからな。
部長は下。目が面白そうに笑ってるが、正直狩人っぽくてこえーよ…
咲は…更に下、か。そこはもう何もないんだが…何もないからこそ見てるってか?

京太郎「……上に、します」

和「っ!」グッ!

久「あらそう? そっちはそっちで楽しみだから別にいいわよー」

咲「わ、わ…!」

咲さんよ、目を覆うんならきっちり覆ってくれませんかね。それだとガッツリ見えてるよね。
和…ガッツポーズはやめろ!
部長はもうどうにもならん。諦めよう。

京太郎「ふー…これで、満足ですか」

久「あらあら? それはこっちのセリフ…ダントツトップの須賀君は、今満足かしら?」

和「プールで見るのとはまた違いますからね、部室で見るからこその背徳感が、ええ、ええ! 実にすばらです!」

咲「京ちゃん大丈夫? 風邪引かないように…ネギ買ってこようか?」

こいつらのテンションだだ上がり。俺のテンションだだ下がり。
何でもってこんなことが始まってしまったんだろうか。そして、俺ってなんでここに座ってるんだろうか。
むき出しの背中が、少しざらつく椅子の感触に違和感を覚えてしまう。

久「さあ、残り二局。存分にイキましょうか…!」


久「和了ったら一枚脱ぐ、スペシャル脱衣麻雀!」

ほんと、どうしてこうなった。

――南三局――

残り二局。正直言って絶望的な状況だ。
どれだけ早く終わっても、二枚脱ぐ。誰かが二回かもしれないし、一回ずつかも。とにかく和了った奴が脱ぐ。

和「けれど、須賀君以外みんな焼き鳥なんて…どういうことでしょうか」

久「そうねえ…これが須賀君の能力なのかしら?」

どんな能力だ。相手のエロボケを封じるのか? 超役にたたねえ…いや、立つのかもしれないけどさ。
まあいい、今はそんなことよりもこの状況だ。

咲「カン」

他の三人に和了らせるわけにはいかない。
そんなことしたら、一枚目から何を脱ぐか分かったもんじゃないからな…
だから俺が今までは和了ってきたわけだけど、もう、俺にはズボンとトランクスしかない。
最悪ズボンは仕方ない…トランクスを海パンと思えば、まあ、いい。問題は二枚目だ。

和「ポン」

くそ…どいつもこいつも、最速トップギアできてやがる…!
どうする? 二枚目脱いでもこいつらは嫌がらない気がして物凄く嫌なんだが…俺が嫌すぎる。
かと言って三人の誰かに和了らせると、それはマズイだろうし。

京太郎「…チー」

手が進む。咲のカンも、和の確率も、部長の悪待ちも避けて面白くないくらい手が入る。
これでテンパイだ。きっとツモるんだろうけど…俺は、どうすればいい?
ベルトなんて奇手はとっくに使っちまった。正真正銘ズボンとトランクスじゃ、どうにもならねえ。

久「ふふ、須賀君困ってるわねえ…」

京太郎「ええ…むちゃくちゃ困ってますよ」

久「正直でよろしい。それじゃあそんな須賀君に、ひとつプレゼント」

京太郎「…なんです?」

久「ふっふっふ。私はねぇ…次和了ったら、ブラを外すわ」

何言ってんだこの人…暑さで頭トンだのか?
やたら得意満面の笑みだし、どうにも読めないなこの人は…

京太郎「それならなおさら、和了らせるわけには――」

久「あらそう? でもルールでは脱げるのは一枚だけ…ブラを脱ぐから、制服は決して脱がないわ」

久「ヘソチラも無し。肌が見えないように私はブラを脱ぐ…露出度としては、低いと思わない?」

この、人は…! 確かにそれなら露出自体は低い。けど、確実にアブノーマルだ。
俺にそれを選べと言うのか…! 俺に、それを選ばせる気か、この人は…!
くそっ…笑ってやがる、この部長、ホント面白そうに笑ってやがる…っ!


和「では私はショーツを…いえ、ブラ…今日はどっちもありませんでしたね」

とりあえず和だけは和了らせないようにしよう。

透華しといてなんですが、明日の朝七時のために早く寝ましょう(提案)
続きは明日でー。今日はここまででー。

絹恵「ちゅーわけで、11対11なんや。これはワントップって言って…」

洋榎「ほーん、なるほど全然分からん」

京太郎「まあ雰囲気でもいいんじゃないですかね…あの、朝早く呼ばれたのって、これのためですか」

絹恵「当たり前やん。このためにサボっ…特別な用事やろぉ?」

京太郎「サボるのはともかく…七時からでいいじゃないですか。なんで五時から…」

絹恵「手越君が出るやん」

京太郎「ミーハーか! ったく…洋榎先輩? 起きてます?」

洋榎「起きとる起きとる…おきとるでー…」ガックンガックン

京太郎「むちゃくちゃ舟漕いでるし…っと」

洋榎「すぴー…」

絹恵「あー、ホンマ手越くんええなー」

京太郎「こっちはマイペースだし。肩は重くないけど、髪の毛が首筋に当たってくすぐったい…」

洋榎「ん…んー…」

絹恵「さあ始まるで! おねーちゃん起きて!」

洋榎「ふあ…なんやこの枕、固いー…」

京太郎「そりゃあ男の膝ですからね。むちゃくちゃ痺れるんでどいてもらっていいですか?」

洋榎「……え、あ…ひぁっ!? ななな、なっ!」

絹恵「え? 長友?」

京太郎「どんな耳してんですか…いや、いつもの下ネタよりマシですけど」

絹恵「あ! もう始まる! キックオフや!」

京太郎「勝てるといいですねー。あと洋榎先輩? 早くどいてもらえると助かるんですけど…」

洋榎「あわわわわわわ…」

京太郎「あー、あとちょっと左でしたね」

洋榎「おー、惜しいやんか」

絹恵「っぐ…イケるで! このまま勢いに乗って攻め立てる! カウンターなんかさせんなー!」


京太郎「あ、ギリシャの人、一人退場しますね…レッドカードかあ」

洋榎「黄色二枚で赤になるんか…これで、えっと…10対11? おー、行けるんちゃう?」

絹恵「そらイって欲しいけど…! 気は抜かんといてや…!」


京太郎「前半終了ですね。そういえば香川って出てないんですよね」

洋榎「カガワ? なんでうどんが関係あんねん」

絹恵「そら監督の采配やけど…うぅ、頼むでホンマに…」


絹恵「はー…休憩の間、コーヒー淹れてくるわ。京太郎はブラック?」

京太郎「すみません、ブラックでお願いします」

洋榎「絹ー、おねーちゃんもブラッ」

絹恵「いつものミルクたっぷり砂糖入りでええやろ? UCC以上の」

京太郎「……」

洋榎「き、絹ー! ゆーたらアカンやろ!」

京太郎「後半戦もなかなか点入らないですねー」

洋榎「負けへんならええんちゃう?」

絹恵「いやいやいや、引き分けでも絶望的やって…ここで勝っとかんと!」


京太郎「あー、惜しい。結構シュート蹴ってるんですけどねー」

洋榎「なんや全然入らんなぁ。攻めとる違うん?」

絹恵「攻めてるけど…でも、なんか…」


京太郎「あー…終わっちゃいましたねー」

洋榎「ヘロヘロやなー。でも頑張ったん違う? 負ける言われとったんやろ?」

絹恵「……あぁ…なんやねんこの采配…」

京太郎「絹恵先輩? えーと…大丈夫ですか?」

絹恵「…ん、大丈夫やってこれくらい…しゃーないしゃーない…」スック

洋榎「絹ぅ? どこ行くんやー?」

絹恵「部屋行くわー…京太郎、ゆっくりしてってな…」

京太郎「あ、すみません…洋榎先輩、絹恵先輩大丈夫ですか?」

洋榎「大丈夫大丈夫。落ち込んでもちょーっとしたらすぐ復活すんねんでー」

京太郎「へー…メンタル強いんですね」

洋榎「せやで? まあいっつも部屋に行って、なんか変な声出しとるんやけどな」

洋榎「多分そろそろ聞こえてくると思うわー。何しとるんやろ?」

京太郎「帰ります、今帰ります。すぐに!」

ダイジェストとしては「ギリシャ一人退場した。攻めはした。決定打なし」これでいいかな…
>>705の続きですが、適当にぶつんと区切って後日の可能性大。


さて…もう南三局も8巡目。そろそろ和了ってもおかしくない巡目だ。
俺自身、もういい形の聴牌になってるし、いつ和了ってもおかしくないが…やっぱりトランクス一枚はキツイ。
かと言ってここで、仮に部長に和了られたとしても次に和了れるとは限らない。そう考えると今和了してしまったほうが…くそっ、どうすればいい?

久「あら? あらあら…」

っ…和了ったか…!?

久「ふふっ、ざんねぇん。これじゃあ無かったわ」

ちらりと向けられる北…しらじらしい、自分で鳴いた牌じゃねーか。

久「須賀君? ほっとしてるところ悪いんだけど、これにも何か意味があるのかも知れないわよ?」

……嫌な、顔だ。別に歪んでるわけじゃないし、いつもの楽しそうな部長の顔。それがこんなにも、嫌に感じるものだなんて。
平常心、平常心。咲じゃあるまいし、そうそう嶺上なんて出るもんじゃない…

久「カン…あら、これも違ったわ。残念無念」トン

汗が滲んでくる。どっと疲れが襲ってくる、そんな感覚。
そしてその感覚が全く薄くならない間に――ツモった指先に走る悪寒。牌を見るまでもなく、俺の和了り牌だと分かる。分かっちまう。
そしてもう一つ…これは、部長の和了り牌だ…!

久「あらあら…いい牌が来ちゃったんじゃないの? 須賀君。私のカンのおかげかしらー」

卓に肘をついて、小さな顔を細い指で支える。悪役の仕草が驚くほど似合うのが、この部長だ。
くそ…どうする? どうすればいい――!?

やっぱり切る訳には行かない。なら和了るしか…
いや…ちょっと、待てよ?

京太郎「咲…お前、本気でやってないだろ」

咲「え? そんなことないよ?」

京太郎「そっか…」

目に映るのは、靴を脱いだ可愛らしい足、白いソックスが映えていて。
咲がもし、和みたいに脱ぎたい意思が強いわけじゃなければ…!

京太郎「じゃあ、さ。くつろいで打った方がいいんじゃねえの?」

咲「え?」

ワザとらしい俺の口調。部長も呆れ顔だが…あいにく、咲との付き合いは俺のがずっと長い。

咲「そうだね…うん、それじゃあ」

咲は、これくらいの言葉でも素直に動くんだよ!

京太郎「待てって咲、脱ぐのは和了ってからだっての」

咲「あ、そっか。うぅー…なんか言われると、早く、『靴下』脱ぎたいよぅ」モジモジ

京太郎「ははは…そうだな!」

指を左端の牌へ。こいつはそのまま河へと投げ捨てれば――

咲「あ、京ちゃんそれカン!」

すかさず拾ってくれる牌なんだよ!

咲「――嶺上開花」パタン

久「……へぇー? やるじゃない」

京太郎「ええ、咲はさすがですよね」

…アンタの顔が相変わらず笑ってることが、俺には一番怖いんですよ。

小ネタはここまででー。正直書いていて謎。
本編はいつもの時間くらいに透華よー。

夏になってからペットのコーヒーの消費がちょー増加だよー。
本編透華だよー。

飲み終わったあとは黄金水入れて時短できるな

>>759-760 ナイス小ネタアイデア



恒子「またもチャンピオン! 2位との差は13万点!」

恒子「捕えた獲物は枯れ果てるまで逃がさない、そんな瑞原プロや戒能プロみたいな表情をしています!」

健夜「何それ!? なんとなく分かっちゃうのが凄く嫌なんだけど!?」


怜(あー…腹減りの波がひと段落して、見えるようになってきた…しっかし次は18600以上か)

煌(このまま宮永さんに和了られ続けるのはマズいですねえ)

煌(誰かがトバされて撮影終了…そんな中途半端はお断りしたいですから)

煌(イった時に私が2番手の可能性と、みんなが出演して2番で終わる可能性)

煌(それが計算できるほど頭は良くない…でも、自分の納得できるほうを選ぶ!)

煌(決してバカビッチではありませんからね! まだ処女ですし!)

玄(うー…和了れてないよ。全然みんなの役に立ってないのに)

玄(…踏ん切りがつかないよ…捨てなきゃいけないのに…!)

怜(随分迷っとるようやけど、この人には助かっとる)

煌(阿知賀がドラを独り占めするから他の手が読みやすく、チャンピオンは無理をする必要がある)

煌(さながら寄せて上げて谷間を作るように…いや、宮永さんだと寄せても無理でしょうかねー…)

照(なんだかムカムカする…花田煌、ぶちのめす)

怜(チャンピオンもやる気みたいやし…腹の具合はヤバいやろうけど、こっちも無理するしかないな)

怜(トリプル…! っぐ、がっ…ぁ…もう腹も鳴らん、これホンマヤバいって)

照「リーチ!」

怜(それは見えとった…このあと、新道寺が動くことも)

煌「ポン!」

煌(リーチ、かけましたね。捕まえましたよ宮永さんの尻尾…ならぬ、スカートの裾!)

怜(まだまだ行くで…ああ、もう腹も減らん。こうなったら開き直りや、トリプルッ!)キンッ!

怜(…なんや、ここで来るんか…阿知賀のおもちさん!)


玄(チャンピオンさん…次は18000以上だよね…そんなおっきいの、入らないよぉ…)

玄(でも…園城寺さん、怖いところ切るなあ)

玄(これでドラを切れば大物手のテンパイ…うぅ、まだ、もうちょっと待って!)トン

煌「ポン!」

玄(っ…ロンじゃなかった。けどこのままじゃ…)


憧「玄…なんで現物を落とさないんだろ」

宥「玄ちゃんはドラが来るから…」

穏乃「そっか…寄って来るもんね。他の牌を待ってても群がってくるし」

灼「ドラも所詮男のサガには逆らえな…」

憧「ドラに性別あるとか初耳もいいとこなんだけど…てゆーかそう考えたらなんか、ドラに触りたくなくなるから!」

晴絵「そう? むしろ挿れたくならない?」

憧「アンタそれ、絶対部室の牌でやるんじゃないわよ!」

玄(園城寺さん、また危険牌…まさか、安牌を増やしてくれてるのかな)

玄(私の赤ドラが安牌だってわかったけど…!)ギュッ

玄(そっか…そうだったんだ。園城寺さん…それに、新道寺の花田さんも)

玄(二人とも無茶してくれてるんだ…私だけが縮こまって怯えてる場合じゃない…!)

玄(和ちゃん、おねーちゃん、清水谷さん…同級生、学校の子、他校の人…)

玄(ずっとずっと大事にしてたけど、今まで自分から別れを決めたことは無かったけど!)

玄(前に向かうために…一旦、お別れ!)


玄(私は――おもちの小さい人も、分け隔てなく妄想する。おもちへの偏愛を捨てる――っ!)

玄「リーチッ!」

照(っ!? なに、これ…ッ!? 冷や汗が、止まらない!)

玄(チャンピオン…宮永照さん…えへ、えへへ…すべすべしてそう…)ジュルリ

煌(ついに大事なものを捨てる決断をしましたか…すばらですっ!)

園城寺(何があったか知らんけど、汲み取ってもらえたようで何よりや…これ以上はうちも持たん)


恒子「これはチャンピオン、4索を切っておけば決まっていた! なぜそうしなかったのかー!?」

健夜「その待ちだとドラしか残ってませんから…相手の性質を推し量った結果、松実選手はドラを捨てないと思ったんでしょう」

健夜「けれど、人は予想を超えてくるものですから…」

恒子「なーるほど! すこやんが今頃になって女を磨き始めるくらいですからね!」

健夜「恒子ちゃんにとってそんなに予想外なことだったの!?」


怜「ポン」

怜(ふぁー…改変完了。もー動けん。カロリーゼロや)

煌(園城寺さん、まるで三日三晩ヤリ続けたような顔で…お疲れ様です)

怜(ありがたいことにリーチなんぞかけて…嫌な予感があっても逃げられんやろ)

照(…これは、振り込む牌。振り込むこと自体は仕方ない)ギュッ

照(問題は…この、酷い怖気…なぜか松実玄から、花田煌に近いものを感じる…!)トン

玄「――ロン」

玄「メンタンピン一盃口ドラ6。16000の2本場は16600です!」

玄(……見えたッ! チャンピオン、宮永さんのおもち! これはこれはささやかながら愛らしい…!)ペロリ

照(!? この、松実玄! さっきまでとは全然違う…!)ゾクゾク

恒子「先鋒戦決着ー! チャンピオンがこんなに大きく振り込んだのは何十年ぶりかぁ!?」

健夜「2年ぶりだよ! 私も高校生の頃、ハネマン以上の振り込みをしたことが一度だけあります」

健夜「それもまったく想定を超える打ち筋で、今でもその人と打つと驚かされます」


灼「はるちゃー…」

晴絵「ふっふーん、私の時は共闘なんて考えもしなかったけどね。息はむちゃくちゃ合ったけど」

晴絵「まして自分の性癖を対局中に拡大するなんて…今後は私以上になるね。大したもんだ」

晴絵「頑張ったね玄…」ウンウン

憧「ちょ、ちょっと待って。晴絵以上って…嘘でしょ? 嘘よね?」

穏乃「憧? 顔青いけど大丈夫? 女の子の日始まっちゃった?」

憧「ちょっ、ちょっと待って…受け入れたくないこと聞いて、ツッコむ余裕ないわ…」

玄「おつかれさまですっ!」

照「お疲れ様でした…」

煌「いやあすばらでした…実にすばらでしたよ!」

玄「時に宮永さん、是非握手など…先っちょだけ、先っちょだけでもいいですから!」ススス…

照「寄らないで…千里山?」

怜「……」

玄「お、園城寺さん!?」

怜「…あぁ、お疲れ様…」

玄「大丈夫ですか?」

怜「だいじょぶだいじょぶ…こちとら健康優良児やで…ただの、腹減りやから…」フラッ

怜「心配、せんとって…ありゃ、足が…」ドサッ


竜華「怜!」

怜「竜華…学校でコケた時より、床が冷たい…」


怜「なんや…ストレッチャーなんて大げさやで。しかしスマンなー…あんなに点離されて、こんなことなって」

泉「うちらが頑張りますんで、任せてください!」

セーラ「このアホ! さっさと腹膨らませてきーや!」

竜華「大丈夫やで怜、妊婦プレイができるくらいしっかり食べよな!」

怜「おー…竜華が安定しとってありがたいわ…ホンマ」

玄「園城寺さん大丈夫かな…」

憧「途中からダルそうだったけど、栄養失調だって…」

穏乃「……え?」

憧「しず? どうしたのよ」

穏乃「なんでここにいるんだ…?」

憧「え?」チラッ


和「ところで須賀君? 男性は貧血を起こすと、頭意外に血液が著しく減少する所はないんでしょうか?」チラチラ

京太郎「俺ってば極稀に風邪引くだけだからわかんないなー」

和「そうですか…では、貧血を起こすときはぜひ言って下さいね。看病しますから」ジィッ…

京太郎「救急車呼んでー!」


憧「あ、和じゃなかったかー。人違い人違い、たははー」テヘッ

和「えっ?」クルッ

穏乃「和!」

和「穏乃…それに、憧…」

憧「あははー、聞き間違い聞き間違い…うん、そうよ私。和がそんなこという訳ないじゃない!」

憧「……あの声、気のせいよね」ボソッ

ホットライン。レベル29

『もしもしぃ、起きてるかー?』

憧「まだ8時でしょ、起きてるわよ…なに? 騒がしいけど外にいるの?」

『ああ。せっかくだし夜の東京を散策ーってな』

憧「ふーん、私と同じか。私もホテルの周りを散歩してるとこー」

『おいおい大丈夫か? 気を付けろよ』

憧「大丈夫大丈夫。人の多い大きな通りだし…それよりいろんなお店があって、目が忙しいわよー」

『俺も俺も。あちこち色んなのがあって、なんかすげー楽しくなってくるんだよな』

憧「そうそう、『お腹とか減ってきちゃうのよね』」

『「夜食食べたくなるよな」…っと、なんか声が二重に聞こえたな』

憧「私も。東京の通信網でもこんなことあるのねー」

『人が多いし、そのせいで負担も多いんじゃねーの?』

憧「それはありそうね…あ、ホテルに着いちゃった。部屋に行くまで電話してもいい?」

『おー。全然いいぜ』

憧「ありがと…それでね――」

今日はここまででー。ようやっと先鋒戦終了したわけで。
憧ちゃーの明日はどっちだ。

すんまそん、今日はお休みさせてくださいー。
明日はきちんと更新しますので、なにとぞ…

>>751の続きでござい



久「さて…それで、南四局。オーラスに入ったわけだけど…これは須賀君の勝ちかしらね」

こりゃまた簡単に言ってくれる。それはつまり、俺にパンイチになれってことだろ。
さて…オーラスもオーラス。全員本気ときたもんだ、正直俺がこの卓にいること自体、妙な感じがする。

咲「うん、すっごくくつろげてる感じだよ…これならイけそう」ペチペチ

久「あらあら。これは私も全力でイク必要があるわよねぇ…」

和「……それではサイをマワしますね」ピッ

いちいち耳につく個々のイントネーションだが、今は置いておこう。
配牌はまあまあ。鳴いて早和了りもできそうだけど…微妙な感じだ。
まずはセオリー通りの打ち方で様子見、そんなとこだろう。

久「なかなか無難な一打ねえ…ま、それは須賀君の打ち方なワケだけど」

京太郎「そういう部長こそ、第一打はオタ風じゃないですか。無難もいいとこですよ?」

久「定石こそ後の一手に繋がる奇手…なんてのはどう?」

京太郎「意味わかんないっすね」

故意でのトラッシュトークというわけでもなく、部長の話し方は大概こんなもんだ。
思ったことをそのまま口にするから、時々支離滅裂に感じることがあるし、下ネタも普通にエグい。

久「ほら、開発しすぎると正常位が逆に新鮮みたいなコトってあるじゃない?」

ほら、意味わかんないじゃない?

和「……」トン

咲「うー…京ちゃん、裸足だとエアコンで寒いよぅ」スリスリ

こいつらマイペースだな。まあこうしてる分には安全だし、別にいいか…

久「須賀君、咲の足をあたためてあげないと。そのための太くて熱い棒でしょ?」

咲「うーん…やったことないけど、あらかじめ足の裏をあっためておいたほうが良いかな?」

久「冷たいと血流悪くなるかもしれないし、ナイスアイデアじゃない?」

京太郎「ええい、コイツらときたら…」

トン、トンと牌が卓に吸われていく。
相当の時間が経ったと感じるけれど、河はまだまだ一列目。とはいえテンパってる奴もいるだろう。

京太郎「……部長? どうしたんですか、部長の番ですよ」

久「あ…ええ、ごめんね」トン

京太郎「……咲、次はお前だって」

咲「わ、わっ! ごめんね京ちゃん…えっと、これ」トン

なんだろう、どうも二人の様子がおかしい。二人の目線が俺に向いていて…? 下のほうか?
よくよく見れば二人の表情は険しい感じなのに目が泳いでいる。どことなく、頬を染めて。

久「須賀君やるわねえ…ここにきて精神攻撃ってわけ?」

咲「うー、うー…」チラチラ

京太郎「は?」

どちらかというと日々精神を削られてるのは俺の方なんですけどね。

咲「もー…女の子の前でそんな格好して、襲われても知らないよ?」

その言葉、男が女の子に言う言葉じゃねーのかなぁ。

久「須賀君って良い肌よね。舐めてもいい?」

京太郎「部長のレベルが違いすぎてチョイ引くんですけど」


久「咲、今のって言い過ぎ?」ヒソヒソ

咲「うーん、どうなんでしょうか…わかんないです」ヒソヒソ

京太郎「おーっと麻雀部全体のレベルが高かったかあー」

しかしアレだな、部長と咲がトークに熱中してて進みが遅い…個人的には悪くないんだけど。
そのくせ打ち方は、容赦ゼロのガチなんだからタチが悪すぎて困る。

咲「カン」

咲のカンは二回目。正直和了られたかと思ったけど、なんとか首の皮一枚か。次は和了るだろうな…

久「ふんふーん…それじゃそろそろ、私もリーチといこうかしら」

でもってこっちもリーチですか。いつもの悪待ちとなると、和了れそうで怖いっすね。

京太郎「やー…参ったな、まだ聴牌できてないんですけど」

久「ふぅん? ウソ、ってわけでもなさそうね」

京太郎「ええ、まあ」

はは、と笑いが漏れてしまう。結局こんなもんで、ガチ本気の三人相手には俺程度じゃ敵わないわけだ。

京太郎「この局は…譲るしかないですね」

事実上の敗北宣言。それを聞いた部長はニンマリと、少しだけ物足りなそうに笑った。

久「素直でよろしい。誰になるか分からないけど、最後に脱ぎ終わるまで途中退席は無しよ?」

京太郎「……分かってますよ、ははっ」

思わず、笑みがこぼれてしまう。徐々に部長の笑みが困惑に変わるのが分かっても、止められなくて。
後で聞いたところ、さっきからツッコミのキレが悪いし、これでツッコミが嫌になったんじゃないかと心配になったらしい。いや…心配のしどころがおかしいだろ。

京太郎「部長。この卓は凄いですよね? 俺も含めて四人とも、大会と同じくらい本気になってるでしょう」

久「…そうね、脱衣を抜きにしても楽しい卓だわ。それが?」

それですよ部長。それだけが、俺の望みだったんです。

京太郎「そう…みんな、本気なんですよ」

京太郎「和を含めて、ね」

久「――須賀君、まさか」

キラリと光る部長の目。睨む感じは欠片もなくて、心底面白そうな色をしている。

京太郎「はい、まあ」

久「ふふ…そう、そういうこと。ツッコミがやけにキレがないと思ったのよ。要は時間稼ぎだったってことね?」

さすがは部長。こっちの狙いはすぐにバレちまうか…まあ、終わってからバレたわけだし、成功だよな。

咲「え? なにがですか…?」

咲は分かってないような顔。実際分かってないんだろうな…咲らしいぜ。
そんな咲に対して、部長はなぜか得意満面の笑み。なぜだ。

久「そうねえ…ギアがかかるというか、発熱というか。それまで私達に和了らせないように、ツッコミを雑にして対局を長引かせてたわけ」

京太郎「ま…脱衣なだけあって、煩悩が強いせいか時間がかかっちまったけどな」

咲「…?」

こてん、と擬音をつけて咲が首を傾ける。お前の目はぽんこつか…

京太郎「さっきから全然喋ってないやつ、いるだろ」

咲「……あっ」

ようやっとお気づきのようで。
赤く染まった頬、荒い息。濡れた目は山と河と手牌を見つめて、手は微動だにせず次のツモ巡を待っている。
桃色の髪を揺らすことなく、お得意の下ネタもなにもなく。

真面目な顔をしたのどっちが、静かに座っていた。

久「まったく、やってくれるわね」

ため息とともに広がる表情は、どこか諦めたような、それでいて楽しげなもの。
正直蛇足だろうけど…咲もいるし、説明しとくべきだろう。

京太郎「…のどっちに頼ろうと思ったのは、だいぶ最初の頃です。東二局くらいかな…」

久「そう、そうでしょうね。のどっちの下ネタ嫌いを考えれば、脱衣麻雀なんか…なんで気が付かなかったのかしら」

京太郎「別に不思議じゃありませんよ。ガチ麻雀とは言っても、脱衣がかかった麻雀です。どうしても下ネタフィルターが入ってそっちに思考が持っていかれるし、事実和も最後の局まで覚醒しなかった」

京太郎「…正直、南三局になっても覚醒してなかった時点で諦めてましたけど…最後まで悪あがきをしてみるもんですね」

久「なるほどね。ちなみに、目覚めてなかったら?」

おっと、キツイ質問だ。正直そっちの方が可能性としては高かったからな…

京太郎「その時は、トランクス一丁になるつもりでしたよ…もう策がありませんでしたからね」

大げさに肩をすくめると、部長がおかしそうに笑う。咲は分かっているのか分かってないのか、ほへー…と間の抜けた顔をしていた。

久「あーあ…惜しいわねえ、外したブラは須賀君にあげてもよかったんだけど?」

いらんわ!
ったく、どこまでも…もういいけど。慣れてしまったわけだし。
手牌の真ん中にある牌を摘まむ。じっと動かない和、その和了り牌を。ゆっくりと、河へと流す。

和「ロン。これで対局終了ですね」

ピンフのみ。点数に関係のない対局だからこその、4確和了。そして――

和「ルールですから仕方ありませんが…」

しゅるり、と服の擦れる音。
胸元を飾る赤いリボンがセーラー服から離れて、1枚の布になる。

和「1枚、脱ぎました。ではこの下らないルールはおしまいですね? 須賀君は早く服を着て下さい」

一切の下ネタのない和の瞳。
それに急かされるように、部長も、咲も、俺自身も。脱衣麻雀と言う地獄から抜け出して、いつもの麻雀へと戻るのだった。

謎の脱衣麻雀編終了の巻。最初から最後まで、なんで書き始めたのかも含めて謎。
本編はいつもくらいでー。それまでに小ネタ透華もあるかもです。

一個だけ小ネタ



菫「…ふむ」ペラッ

照「おはよう菫…コーヒーは、ブラック?」

菫「おはよう照。ああ、基本的にコーヒーはブラックだよ。飲むか?」

照「私は牛乳多めで…あと砂糖も」

菫「カフェオレか。ほら、これでいいか?」

照「ありがと…ブラックは苦くないの?」

菫「まあ多少苦いが…カフェインが必要だし、もう慣れたよ」

照「ああ…朝は眠いから、目を覚まさないといけない…そういうことだね」


菫「? ああ、カフェインにはそういう効果もあったっけか…」モジモジ

照「菫、それ何杯目?」

菫「三杯目だ。あー、そろそろだな。そろそろ…」ブルッ

照「今すぐトイレに行く…!」

菫さんは某アイドルに多大な影響を受けております。あしからず。
それとウィキ更新しました。主に阿知賀編とホットラインとごはんの所。
http://www59.atwiki.jp/45451919/pages/1.html

それじゃ本編透華よー。

和「それに玄さんも、お久しぶりです」ペコリ

優希「おりょー、のどちゃん知り合いか?」

和「ええ…奈良にいた頃の友達です」

京太郎「へー…偶然か?」

和「はい。驚きました…出会いがしらに胸を揉みしだかれるくらい驚きました」

京太郎「驚きレベルが半端なさすぎだろ!」


憧「3年…3年って長いのね…」フフッ…

穏乃「今日は和の試合ないのに、なんでここに!?」

和「観戦にきたのですが、立ち見してたらプレスルームで見ていいと雑誌社の方が」

玄「わわっ! さすが注目選手さんだ」

和「いえそんなことは。それより玄さん、どこか落ち着きましたね…」

玄「うん…私、分かったんだ。世の中にあるのは大きいおもちだけじゃない」

玄「形、色、肌触り…どれもが大事なんだって。みんな違って、みんないいんだって」ニコニコ

和「そうですか。素晴らしい考えだと思いますよ」ニコッ

京太郎「あー、和の知り合いっぽい感じがするわー」

憧「頭痛くなってきた…あ、あのー、和…? そっちの人たちは…」

和「こちらは同じ麻雀部で友人の片岡優希と、須賀京太郎君です…憧、大丈夫ですか?」

憧「大丈夫か大丈夫じゃないかならあんまりだけど…和、よね?」

和「ええ、そうですが」

憧「奈良で小6まで遊んだり、麻雀教室行ったりした和よね?」

和「はい。懐かしいですね…赤土先生も、お久しぶりです」

晴絵「ういうい、和もおもちおっきくなったねー、ちょっとちょうだい?」

和「物理的に差し上げられませんが、吸った揉んだくらいなら構いませんよ?」

憧「いいわけ無いでしょぉ!? あんた、いつの間にそんなボケになっちゃったのよぉ!」グイグイ!

和「憧、顔が怖いですよ、あと、頭が、がっくんがっくんするので、肩を揺らすのは、やめて、ください」ガクガク

穏乃「あはは、それされると結構目が回るよね。昏睡プレイみたいなー」

和「それもそうですね。憧、もっと強くても大丈夫ですよ」

憧「う、うわあああああ!!」バッ!

京太郎「…ほれ、相手が困ってるみたいだしやめとけっての」ペチッ

和「須賀君はもーっと強くお願いします!」クワッ!

京太郎「うーっし、黙りたまえよ君ぃ」

京太郎「えーと、大丈夫ですか?」

憧「うぅ、嘘よぉ…あのボケ嫌いでツッコミの和が、ボケになってるだなんて…」メソメソ

京太郎「なんだと…すいません、詳しく聞かせて貰えませんか」

憧「え? うひゃぅっ!? ななな、なんですか!?」

京太郎「今言ってたの、マジっすか? 和について聞きたいんですけど」ズイッ

憧「あ、あわわわわ…」ビクビク


玄「わわっ、憧ちゃんが男の人に迫られてるよっ!」ドキドキ

和「もう、須賀君もいつもあれくらい迫ってくれるといいんですが…」ハア…

優希「な、な…なんだっ! どうなってるんだじょ!?」

穏乃「いいなー憧、私もそーいうシチュ味わいたいなー」

晴絵「あー青春いいなー…私にもあーいうのあったなー…ふふ、ふふふふふ…」

灼「はるちゃー…その時は、膜はあった…?」ゴクリ


京太郎「俺、須賀京太郎って言います。それで和についてなんですけど」ズイィッ

憧「ひゃぃ…あ、あたらひ、あこでしゅ…」ビクビク

京太郎「部内一のトンデモボケの和が昔ツッコミだった? マジですか?」

憧「……なんですって? ちょっと詳しく聞かせてもらえます?」

京太郎「話を統合するに…」

憧「和は転校まではマトモ。それで高1からはボケ…しかもそこらのボケじゃないレベル」

京太郎「カギになるのは」

京太郎・憧「「中学時代…!」」


和「なんだか二人とも、こっちを見てますね。視姦でしょうか? 困りました…着替えは持ってきて無いのですが」

優希「そもそも今日は穿いてるのかー?」

穏乃「あ、わたし穿いてないや」

玄「私も穿いてなかったー」

晴絵「私も私も」

灼「私は穿いてる…はるちゃーのお下がり…」フンス

宥「毛糸のぱんつ…あったかーい…」ポワポワ

晴絵「おーい憧ー、そろそろ行かないと次の試合が始まっちゃうから、行くよーん」

憧「あ、うん! ちょっと待って、ええと…須賀君、でしたっけ?」

京太郎「そうっすけど」

憧「また聞きたいことあるから…そのっ、ら…ラインやってる!?」

穏乃「うわっ、憧がナンパしてる!」

憧「ちがっ! そ、それでどうな…んですか?」

京太郎「やってますよ。これ、俺のID」

憧「ん…それじゃああとで、また」

京太郎「うっす。ところで、一ついいですか?」

憧「なに、じゃなくて、なんですか?」

京太郎「俺達…会ったことってあります?」

和「あら、須賀君がナンパしてますね」

京太郎「そうじゃなくて…純粋な疑問だっての。なんか聞き覚えっつーか…」

憧「会ったことはないですけど…」

京太郎「あ、そっすか。すみません時間とらせて。また連絡しますんで」

憧「あ、はい…それじゃ」トテトテ


晴絵「あー、いいなあ。私も現役高校生と色々交換したいわー」

灼「たとえば…?」

晴絵「液体とか」

憧「あたしが戻ってきて真っ先にそれかい!」

穏乃「そうだ…和! うちらは必ず決勝行くから、和も来てよ! 決勝!」

和「そんな約束はできませんが…私自身はできるだけ頑張るつもりです」

穏乃(それは別として、和の性感帯っておもち?)

和(もちろん。常日頃から開発も進めてますから)

穏乃(私はおもち無いからわかんないけど…アッチなら負けないよ!)

和(なるほど。これは私も是非決勝に行かなければいけませんね)

穏乃「うん! 決勝で白黒つけよう!」

和「はい」


玄「わあ、目と目で会話するって感じだね!」

憧「そうねー。すごーく嫌な気配を感じなければなかなか熱い展開ね」


優希「京太郎、のどちゃんジャージ少女とエロ会話してるじょ」

京太郎「だろうな。分からなければマンガみたいな展開で熱いのにな」

優希「のどちゃん…」

和「少し、楽しみですね」ブルッ…

京太郎「もういいのか? なんか震えてるけど」

和「大丈夫です…この震えは期待に濡れてるだけなので」

京太郎「そこは嘘でも武者震いって言って欲しかったね俺ぁ」


憧「あー、しずはもういいわけー?」

穏乃「うん、絶対性感帯比べでは勝つから!」

憧「麻雀で勝ちなさい麻雀で」


宥「じゃあ…行ってきます…」

玄「お姉ちゃんふぁいと!」

憧「宥姉頑張って!」

灼「がんばって…」

穏乃「イっけー! 宥さん!」

宥「う、うん…」モジモジ

晴絵「宥。イけ! イってきな! イっちゃえ!」

宥「はふ…んん…イってきますぅ…」ハアハア

憧「イくなぁ! いや行っていいけど…あーもうメンドくさいっ!」

ホットライン。

憧「……もしもし? 須賀、さんですか?」

『ああ…新子さん、ですよね』

憧「……え、と」

『いや…なんつーか…』

憧「……」

『……』

憧「のっ、和の友達だなんて知らなかった! です…」

『ああ! 俺も驚き、ました…』

憧「ん……」

『あー……』

『なあ……忘れないか?』

憧「…何を?」

『メアドと番号交換して分かったこと、全部。いや、忘れるなんてできなくてもさ、考えないで話そう』

憧「それって…今まで通りってこと?」

『ああ、ラインは和繋がりで。だから、こっちの電話はさ』

憧「……」

憧「ばーか。ばーか、ばーか、バーッカ! アンタなんか…」

『うえー、ひっでーなオイ』

憧「ふんっ! アンタの名前なんかどうでもいいわよ! だから!」

憧「……アンタの名前なんか、登録してあげないんだから!」

『はは…へへ、そこまで言うなら俺も「変な奴」で登録したままにしとくわ』

憧「ふーんだ。アンタなんか最初っから『アンタ』でしか登録してないわよ!」

『へいへい。そんじゃこれからもよろしくな、名前も知らないおじょーさん?』

憧「仕方ないわねえ…相手してあげるわよ、どこかの誰かさん」

LINE交換して電番とメアド交換する奴おらんやろ…とか思いながら書いてみたり。
今日はここまででー。

一つ勢い小ネタがあるけど某スレの現行エピまるパクリ。wikiにでもこっそり乗せようか…

あたりさわりなさそーなとこまで



京太郎「そろそろ帰ろうぜ、もうだいぶ遅いし」

和「ああ…こんな時間ですか。夏至だと陽が長くて感覚が信用できませんね」

咲「それじゃあ行こっか…あ! 本! 今日発売日だった…ごめんみんな、先に帰るね!」

京太郎「ん? おう…」

優希「おお! そういえばそうだったじぇ、私も買わなきゃならないのがあるから、お先に失礼だじぇ!」

和「そうでしたね。それではすみませんが須賀君、片づけを手伝ってもらえますか?」

京太郎「ああ、りょーかい」


京太郎「あの二人、何の本買うんだろうな。漫画か?」

和「いえ。咲さんは『蹴って踏みたい背中』、ゆーきは『手作りお菓子、ガラナ版』だと思います」

京太郎「へえー、それは是非とも読みたくないな」

和「そうですね…あ、ここが須賀君の家ですね」

京太郎「おう。んじゃまたな」

和「はい。それでは」

ガチャ…バタン

和「お邪魔します」

京太郎「うん、ナチュラルに一緒に入ったけど何故に?」

和「ええと…有体に言えば家出ですね」サラリ

京太郎「っはあ!? 何言ってんだよ…なんかあったのか?」

和「……」

京太郎「和…」

和「聞いて、くれますか? 馬鹿にしたりしないで、聞いてくれますか…」

京太郎「…絶対しないよ、約束する。何でもできる訳じゃないけど、できることなら俺に任せてくれよ」ナデナデ

和「はい…ありがとうございます」


京太郎「これ、お茶しかなくてゴメンな」

和「いえ。部屋まで押しかけてしまって…」

京太郎「えーと…親は居ないけど、一応ドアは開けとくから」

和「ふふっ、そんな、妙な気を使わないでください…それより、家出の理由なんですが」

京太郎「ああ…どうしたんだよ?」

和「……簡潔に言いますね。あまり長く言っても分かりにくいだけなので」

和「とどのつまり……」

京太郎「……」ゴクリ

和「母と、ゴムの色は赤か青かで争いになりまして」キリッ

京太郎「うーん、この空気の落差いい加減にしろ!」

和「それで一晩泊めさせてくれませんか?」

京太郎「それが男の家に泊まる理由になるとでも思っているのかなー?」

京太郎「だいたい、親御さんが許さないだろ…」

和「…もしもし? ええ、今須賀君の家にいるのですが…はい、泊まらせていただこうかと」

京太郎「ちょっ!」

和「はい? いえ、ご両親は居ないとのことで…はい、はい。それでは」

和「母が『全然おっけーだから既成事実でも作ってきたら? これは言わないでおいた方がいいわね、三つ指折って夜まで大人しくしときなさいねー』とのことです」

京太郎「ホントに喧嘩してたんかい…っつーか母親も母親だけど、和も超素直!」

和「お世話になります」フカブカー

京太郎「いや…もういいけどさ。別に俺の部屋にいなくても…リビングでテレビでも見ようぜ」

和「いえ、私は須賀君の部屋に居たいので…邪魔でしたらもちろん、部屋から出ますが」

京太郎「邪魔ってワケじゃないけど。俺の部屋だと、漫画くらいしかないぞ?」

和「漫画も興味がありますから。須賀君のおすすめはありませんか?」

京太郎「それなら…これかな」

和「これですか…独特な絵ですね」

京太郎「まあなあ…内容は、俺は好きなんだけど。もっとすっきりした絵だとこっちとか」

和「いえ。こちらを読ませてもらいますね。せっかくなので、須賀君が好きなものを知りたいですし」

京太郎「? そっか。まあくつろいでくれよ」

和「ありがとうございます…」チョコン


京太郎「……ん?」チラッ

和「……」ペローン

京太郎「和、スカートめくれてるぞ」

和「あら…すみません」ササッ

和「パンツを穿いてきた覚えはなかったのですが…朝は急いでましたからね」

京太郎「その言葉はどこかおかしいと思わないのかね、和さんや」

露骨にパクリ。これで小ネタはおしまいにしましょう。本格的にマズいですよ!
今日はここまででー。お叱りは受けます。マジですみませんでした。

ネタ被りならまだしも、積極的にネタをパクリにいってるわけなので…
その辺誠に申し訳ありません。

950も越えたので今日は本編お休みで。新スレ立てつつ小ネタで埋めていくスタイル。

次スレはこちらでいきまうす。

京太郎「清澄高校麻雀部員共」透華「7曲りシップス…あら、左曲りですの?」
京太郎「清澄高校麻雀部員共」透華「7曲りシップス…あら、左曲りですの?」 - SSまとめ速報
(http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1403526346/)

春の小川はサラサラかもしれないが、夏の川床はどっどどどどうって感じだ。

衣「見ろトーカ! 鮎の成魚が竹床で七転八倒だ!」

透華「衣、そんなに急ぐと転びますわよ?」

トテトテ走りよる天江さんは…なんというか、周りではしゃぐ子供たちより、更に。
あ、滑った。転んだ。びちょびちょになってる。

衣「う゛あ゛ああああん!」

京太郎「あーあ…ほら、立てるか? 結構滑るから気を付けないと」

泣き声は甲高く、周りの子供が心配して寄ってくる。
俺が手を差し伸べる前に駆け寄る、小学生の少女たち。いいねえ、世の中優しいもんだ。
俺に出来る事と言えば、タオルで体や頭を拭ってやって、ワンピースの裾を軽く縛ってやるだけ。

京太郎「うし…こんなもんだろ。ほら、さっきの子達も待ってるし行ってこい」ポスン

衣「…衣は子供じゃない。年嵩の離れた小娘らと遊ぶ時間なんて無いんだ」チラチラ

素直さの欠片も無い仕草! しっかしどうしたものか…っと。

透華「まったく、おどきになってくださいまし…」

透華「衣? ここは鮎を取って、店員の方に焼いていただくのですが…ハギヨシでは取れなかったようですの」

ハギヨシ「申し訳ございません。不徳の極みでございます」ヒュパッ

指と指の間に挟んで、片手に四匹くらい捕ってきそうだけどな。

透華「だから衣が捕ってきてくださいませんこと?」

衣「うん! あ、でも…捕り方が分からない…」シュン…

透華「あら、簡単じゃありませんの。先客が、あそこにいるでしょう?」

スッと白い指が指す、その先に。
楽しそうに鮎を捕まえる子供たちと、こちらを見つめる少女たちが居た。

透華「知らないことの教えを乞うのは当然の事。それを嫌がるなんて、年長者の行いではありませんわよ?」

衣「…うんっ! 仕方ない、衣が行かないと駄目のようだからな!」

透華「ええ、いってらっしゃい……さ、私たちは休みましょうか」

京太郎「お見事っすね…お供しますよ」

笑みを浮かべる透華さんの顔は、とても優しくて。
自然と隣に寄り添いたくなって。
手を、握りたくなった。

透華さんと二人、安っぽい机を挟んで畳に座る。といっても二人きりじゃなくて、畳の大部屋にたくさん机が並べてあるだけなんだけどな。
これはこれでなかなか、風情があって良い感じだ。

京太郎「結構人いますね」

透華「ええ…まったく、夏だから川床だなんて、単純も単純ですわね」

京太郎「俺達も同じなんですけど…」

衣と似た、白いワンピース。
華美な感じこそないものの、透華さんの雰囲気がそうさせるのかどこか目を引くものがある。
別に引かれるほどの膨らみは無いんだけどな…って。

京太郎「いっ…てぇえ…!」

透華「どこを見ていらっしゃるのかしら? まったく…」

ぎゅむううううう。俺の手の甲ってこんなに伸びるもんですか。そうですか、ちょー痛いんですけど。
ぺちんともう一度手の甲をはたいて、透華さんが腰を上げる。流れる金髪が、俺の目を引いて。

透華「衣が何匹か捕まえたみたいですわ。焼いていただいて来ますから、貴方はそこで待っていてくださいな」

京太郎「あ、はい…」

よく見てるなあ…確かに、川床では嬉しそうな天江さんがこっちに向かって歩いてくるのが見える。
お、透華さんが出て…ああ、籠に入れるのか。手を繋ぐとホント兄弟っつーか…うん。

京太郎「そんじゃ、俺もなんか買ってきますかね…」

人も多いけど、店というか、売り物も多い。
おにぎり、みたらし、五平餅。お茶もあるし…鮎だし、塩焼がメインだろうな。


適当に三人分買って戻ってみるも、まだ戻ってはいないようで。
パーティーさながらに並べると…うん、いい感じだ。こういうのって非日常感というか特別感あるよな。

衣「キョータロー! 鮎が塩に塗れてその身を焼いた! って、うわー!」

おしおし…天江さんの顔がめっちゃ輝いてるぜ。これは嬉しいね…後ろの透華さんの呆れ顔はアレだけど。

透華「鮎が三人分ありますのよ? 買いすぎですわ」

京太郎「まあ、余ったら持って帰ればいいかなって思いまして」

透華「仕方ありませんわね…さ、どうぞ。衣の取った鮎、これが一番大きいですわね」

衣「む! それは衣の! キョータローは一番年下だから、一番小さい奴だ!」

京太郎「ありゃ。それじゃおにぎりは一番大きい奴食べようかなー」

衣「あー! ずるい! 衣も食べるっ、はんぶんこ!」

透華「ほらほら…衣、わたくしとはんぶんこしましょう。それなら二つ違う味が食べられますわ」

やれやれ。三人しかいないってのに、賑やかもいいとこだよな。

カリカリと焦げ目の付いた皮。しかししっかり処理してあるおかげで、臭みもなくパリパリと海苔のように香ばしい音を立てる。
更に歯を突き立てれば…ふわっとほぐれる熱い身が。ほろほろ崩れるのは焼き立てだよな。

衣「はふ、んっ…トーカ、美味しいか?」

透華「ええ。さすが衣の取ってきた鮎ですわね」

衣「ふふん…キョータロー。美味しいか?」

奥歯で噛みしめる。鮎の淡白な味が、香りと共に広がって口の中を泳ぎまわるぜ。

京太郎「ああ、すっげー美味い。ありがとな」ナデナデ

衣「んー…ふふん! 当然至極、衣が捕ってきた鮎は天下一品だ!」

くすっ、と笑う透華さんが目に入る。すると見られたことに気づいたのか、かるーく指を一本、唇に当てて。
内緒ですわと言わんばかりに天江さんの頭を撫でる、ふりをする。

京太郎「それじゃ俺からは…天江さんはどっちがいい?」

選択肢は二択。みたらしか、五平餅か。醤油味の甘味か、味噌味の甘味かだ。

京太郎「こっちはお団子、しっかり絡んでるぞー。おっと、五平餅も味噌のいい香り…」

衣「あうっ、あうー…」

面白い。右に振れば右に目が揺れて、左に振れば首ごとカクンと揺れる。
それじゃあ今度は……あれ? 

透華「なにを遊んでるんですの。みたらし団子はわたくしが頂きますわ」

ありゃ…んじゃ俺は五平餅…あれ?

衣「それじゃあ衣は五平餅だ! わーい、おっきい!」

京太郎「…あのう、俺の分は」

プイッと逸らされる天江さんの顔。なんてこったい…

透華「……まったく、ほら、口をお開けなさいな」

京太郎「へ? むぐっ」

団子一つをいきなり放り込むのはちょいしんどいっすよ…
つーかその食べ方というか、透華さんって団子を全部串から外すのな。焼き鳥みてえ。

透華「あら、文句でもありまして?」

京太郎「なんでもないっす…」

透華「……さ、行きましょうか」

京太郎「そっすね」

ほんの少しの間。食べ終わってからそんなに時間は経ってない、と思う。
陽はまだまだ高いし、子供の歓声も止むことが無くて。それなのに畳に足を延ばして、透華さんと並んで座るといつの間にか時間が経っていく気がした。

透華「…行きませんの?」

京太郎「透華さんこそ」

あいにくまっすぐ伸びた俺の足は、天江さんの抱き枕。動くに動けないのが辛いところだ。
そんでもって、透華さんの膝も動くに動けない。天江さんの頭がのっかてるのがツライところだろう。

透華「少し、疲れますわね…背もたれが欲しいところですけど」

京太郎「そんな気の利いたものはなさそうっすね」

透華「ええ…あなた、もう少しこちらへ寄ってもらえません?」

京太郎「うっす」

なるべく揺れないように慎重に尻で動く。しかしもともと近かったせいか、意外と大きく動くことになって。

透華「……」

京太郎「……」

身体の横が熱い。夏の熱気のせいかは知らないけどな。
しかしなんつーか、セミの泣き声や子供の声、川の音。なんか心が落ち着いてくる気がする。
だからかね…体が少しずつ、横へ崩れていく人がいて。

透華「ん…すこし、肩、お借りしますわ…」

京太郎「どうぞ」

二人分の寝息を守らないといけないのが、男のツライとこだよな。

一「純くん純くん、あれってどう見える?」

純「親子連れだろ、どーみても」

智紀「金髪…若夫婦と子供」

一「家族プレイっていいよね。夫婦の定番感と親子の背徳感がハンパないよ」

純「そういや車は回したか?」

智紀「準備万端…後部座席はカーセ仕様…」

純「カメラは?」

一「バッチリだよ。間違いが起こったら困るからね」

智紀「そう…間違って、撮れてなかったら…困る」

一「ホントだよ、あー、なんとか冷やし透華が終わる前に仕向けられないかなあ」

純「いつもの透華だと須賀もいつも通りのツッコミに戻るからな…」

智紀「あ…起きる…」

一「純くん、カメラカメラ。回して回して」

純「おうよ」

透華「ん…あら、おはようございます」

京太郎「おはようございます…透華さん?」

透華「…そろそろ帰りましょうか。そろそろ帰らないと…」

京太郎「あ、そうですね。もういい時間ですし」

透華「そろそろ帰らないとミニスカポリス再放送に間に合いませんわっ!」

京太郎「それってそこまで大切っすかね」

衣「……」ムクリ

京太郎「天江さん? 起きたんならそろそろ」

衣「…トーカはまた、呆けはじめたか」ハア…

京太郎「はは…まあ、いつもらしいけどな」

衣「それもそうだ…けれど、楽しかった」

京太郎「俺もっすよ」

透華「――私も、とても楽しめましたわ」

京太郎「……え?」

透華「くす…なんでもありません」

そう言って、指を一本唇に当てて。
俺は少しの間後姿を見送って、天江さんに呼ばれて立ち上がるのだった。まる。

冷やし透華と川床。おしまい。うめうめよー

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