咲「徒然チルドレン」 (29)




※咲SSですが元ネタがあり、キャラの性格がそちら寄りになっています
※オムニバス形式の短編計四編
※ステマっぽいSSが許せる方向け




SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1402039866

第一話『告白』



咲「・・・」ドキドキ

和「・・・」ドキドキ

咲(放課後の校舎裏に、好きな女の子から呼び出された・・・)

咲(この様子だと告白されるかもしれない・・・嬉しい)

和「・・・」ドキドキ

咲「・・・」ドキドキ

和「・・・」ドキドキ

咲「・・・?」

咲(黙り込んでかれこれ10分・・・もしかして勇気がでないのかな?)

咲「あ、あの・・・」

和「ま、待ってください!」

咲「!?」

和「さ、咲さんは・・・その・・・誰か好きな人とかいるんですか?」ドキドキ

咲「」ビクッ


咲(こ、この場合なんて答えるべきなんだろう? ・・・和ちゃんの事が好きだっていうべきなのかな?)

咲(でもそれじゃ和ちゃんの告白を横取りする事になるし・・・うーん)

和「え・・・いるんですか?」

咲「え!?」

和「・・・やっぱりいるんですね・・・ハハ」レイプメ

咲「い、いやそういうわけじゃなくて・・・」

和「いるならいるって言ってくれればいいじゃないですか!」

咲「・・・じゃあ、いないよ」

和「じゃあってなんですかじゃあって!」

咲「いないからいないって事だよ!」

和「・・・むう」ムムム


咲「・・・」

和「・・・本当ですか?」

咲「」イラッ

咲「・・・和ちゃん、話があって私を呼び出したんだよね?」

和「うっ!?」

和「だ、だから・・・そう! 咲さんに好きな人がいるか聞きたくて!」

咲「・・・ふうん、で聞いてどうするの?」

和「ふ、ふひゅー、ふひゅー・・・」

咲「口笛吹けてないよ?」

和「・・・」ムウ


咲「もう・・・用がないなら帰るからね?」

和「え!?」

和「あ、用が無いわけじゃないんです・・・ただ、何か今日はタイミングが悪いような、ような・・・」

咲「・・・じゃあ私、帰るからね」

和「・・・・・・あ」

和「ま・・・待ってください!」ギュッ

咲(よし・・・来て)

和「あ、あの・・・私と・・・その・・・」

咲「・・・」ドキドキ

和「あ、明日も会ってくれますか! 明日は必ず言いますので!」

咲「」チーン

咲(はあ・・・やっぱり私から言うか・・・)

咲「いいよ・・・また明日ね。でもその前に私から・・・」

和「本当に・・・また会ってくれるんですか?」パアア

咲「う」ドキッ


和「今日はすみません・・・言おうとしていた事忘れてしまって・・・」

咲「いや・・・それなんだけどね・・・」

和「あ、明日はちゃんと・・・『好き』って言いますから!!」

咲「え? あ・・・」

和「じゃ、じゃあまた明日!!」タッタッタ



第一話「告白」――カン!


第二話「不真面目な彼女」



咲(同じ学生議会の竹井さんは、真面目に働いてくれない・・・)

咲「・・・竹井さん、いい加減に働いてください」

久「え? 嫌よ、座席表作りなんてめんどくさいもの」

咲「・・・じゃあなんで委員になったんですか?」

久「ふふ・・・咲の事が好きだからよ」

咲「!?」

久「・・・」ニヤニヤ

咲「か、からかわないでもらえますか!?」

久「あら、怒った?」


久「ごめんなさい、そんなつもりはなかったの・・・」

咲「べ、別に怒ってませんけど・・・」

久「でも好きだっていうのは本当よ?」

咲「」ドキッ

久「ふふーん」

咲「そ、それって告白のつもりですか!?」

久「もちろんよ、つきあってくれる?」

咲「・・・」ドキドキ

久「・・・」ワクワク

咲「でもその・・・竹井さんは・・・何人もの女の子と遊んでるって噂が・・・」

久「え? でも私、処女よ?」

咲「・・・」アセダラダラ

久「それに友達はいるけど、そういう関係じゃないわ」

咲「ふ、ふーん・・・」

久「疑っているの?」

咲「そんな事ないですけど・・・」

久「私が誰とでも寝る女だと思ってるのね?」

咲「べ、別にそんな・・・」

久「私がエッチしてるところ想像して悶々と・・・」

咲「してません!」


咲「やっぱりただ、からかっているだけですよね!?」

久「ごめんごめん・・・でもこういうの照れくさいじゃない?」

咲「・・・・・・だから本気かどうかわからないんですよ」

久「じゃあ真面目に言ったら、ちゃんと応えてくれる?」真顔

咲「」ドキッ

久「・・・」真顔

咲「こ、応えるって・・・私、竹井さんの事あんまり知らないし・・・」

咲「大体・・・なんで私なんか、竹井さんならもっと他に・・・」

久「好き」真顔

咲「あ・・・は・・・?」アセダクダク

久「それで、咲は?」

咲「わ、私は・・・付き合うとかは、まだよく解らなくて・・・その、でも・・・」

久「・・・」ニマニマ

咲「」プルプル

咲「何笑ってるんですか!?」


久「だって咲がかわいいから」

咲「・・・もうこの話終わり!」

久「えー? まだ答え聞いてないわよ?」

咲「・・・でも私が答えようとしたら笑うんですよね」

久「うん!!」

咲「」プルプル

久「私の事嫌いになった?」

咲「ええ!! そういうふざけた所が!!」

久「ならフればいいじゃない?」

咲「・・・だからもうその話は」

久「まんざらでもないのね!!」パアッ

咲「ほんと嫌い!!」


第二話「不真面目な彼女」――カン!


第三話「雨」


ザーザーザー

咲(予報外れの雨が降った・・・どうしよう・・・)

京太郎「あ、宮永・・・傘ねえの?」

咲(あ、同じクラスの須賀くん・・・ほとんどしゃべったことないけど)

京太郎「俺の傘使えよ」グイッ

咲「え? でも・・・」

京太郎「いいから、俺走って帰るし、じゃあな」ダッシュ

咲「あ・・・雨の日にそんな急ぐと転・・・・」

タッタッタッタ ドテーーーーン ビシャーー

京太郎「・・・」ズブヌレ

咲「・・・」


咲(申し訳ないので、途中まで一緒に帰る事にした・・・)

咲「ごめんね、女子と帰るの恥ずかしいでしょ?」

京太郎「べ、別に・・・」

京太郎「宮永だったら・・・いい」

咲「?」

咲(私じゃ噂にならないって事かな? それなら良かった)

京太郎「」ドキドキ

咲「あ、肩濡れてるよ」

京太郎「へ? あ、別にいいよこれくらい」

咲「よくないよ、ほらもう少し寄って」

京太郎「じゃ、じゃあ・・・」ススス

咲「ごめんもう少し」グイッ

京太郎「!?」ドキッ


京太郎「み、宮永は恥ずかしくねえの? 男と二人傘とか・・・」

咲「別に、誰も見てないし」

京太郎「で、でもさ・・・好きな人とかに見つかったらさ・・・」

咲「別に、そういうのいないし」

京太郎「」ヨッシャ

咲「? なんで笑ってるの?」

京太郎「い、いやなんでもない! っほんとに」

咲「・・・恋愛ってよくわからなくて」

京太郎「あ、じゃあもし告白とかされたらどうする?」

咲「そんな相手いないよ」

京太郎「もしもだよ・・・もし告白されたら」

咲「うーん・・・断るんじゃないかな」

京太郎「」チーン

京太郎「な、何で?」

咲「だって私なんかに告白してくるとか、そのひと絶対おかしいよ」

咲「私かわいくないし、暗いし」

京太郎「そ、そんなことねえよ! 宮永が他人の掃除手伝ってるのとか、毎日メダカの世話してるのとか俺知ってるし! ・・・だから俺、宮永の事」

咲「あ、私ここでバスに乗るから」カサアリガト

京太郎「」チーン


咲「あれ? いま何か言いかけてた?」

京太郎「え・・・いや、何も・・・」

咲「そう、じゃあね」

咲(告白に恋愛か・・・私には無理だな・・・)

咲(そういえば須賀くんは優しいし、きっとモテ・・・あれ? 外にいない・・・)

京太郎「すいません乗ります!」プシュー

咲「え? どうしたの?」

京太郎「さ、さっき言いかけてた事・・・やっぱり言おうと思って・・・」

京太郎「お、俺は宮永の事・・・好き・・・だ・・・ぜ?」

咲「・・・」

京太郎「・・・」ドキドキ

咲「・・・ありがとう」

京太郎「・・・ん?」

咲「励ましてくれたんだよね? 私のこと・・・もっと人付き合いがんばるよ」ウン

京太郎「」チーン

咲「・・・あ、違うの?」

京太郎「いや、あの・・・そ、そうです」

京太郎「じゃ、じゃあ俺ここで降りるから・・・」

咲「うん、じゃあね」

咲(須賀君っていい人だな・・・今度傘のお礼にクッキーでも焼こうかな)

京太郎(チクショーーーーーー!!)ダダダダダダダ


第三話「雨」――カン!


おまけ「寿司」



塞(留学生のエイスリンは日本語がおかしい)

エイスリン「私アナタノコト、寿司!」

塞「・・・それを言うなら好き、じゃないのか?」

エイスリン「No、好キデハアリマセン」ブンブン

塞(・・・くっそ)ハズカシイ

塞「寿司は食べ物だろう?」

エイスリン「寿司オイシイ!」

塞「じゃあ寿司じゃないんじゃない?」

エイスリン「アナタノコト寿司!」

塞「・・・もう一回聞くけど、好きではなく?」

エイスリン「寿司!」


塞「・・・?」

エイスリン「・・・」ニコニコ

エイスリン「サエハ、メッチャ親切。ノート見セテクレルカラ」

塞「それはエイスリンが授業中寝てるから・・・」

エイスリン「ソレハ時差ボケ」

エイスリン「実ハサエモ私ノコト寿司ナンデショウ?」ウリウリ

塞「え? ・・・・・・いや?」シラナイケド

エイスリン「・・・マジカヨ」

塞「ま、マジだけど」

エイスリン「」ショック


胡桃「で、さっきからエイちゃんの元気がないと?」

塞「う、うん・・・意味わかんないよね」

胡桃「いや、その寿司って、どう考えても好きの事だよ」

塞「でも、そうじゃないってエイスリンが・・・」

胡桃「いいから謝ってきなよ、本当は塞も好きなんでしょ?」

塞「だ、だって好きじゃないって・・・」トボトボ


塞「わ、悪かったよエイスリン」

エイスリン「・・・」ツーン

塞「わ、私もエイスリンの事、寿司かも・・・」

エイスリン「・・・」シラー

塞(あ、あれ? 違うの? こういう使い方じゃないの!?)

エイスリン「カモ、トハ何デスカ?」チラ

塞「へッ?」ビクッ

エイスリン「適当ナコト言ッテルンジャナイノカ?」

塞「ち、違・・・」

エイスリン「寿司ナラ寿司! 寿司ジャナイナラ寿司ジャナイ! ハッキリシロヨ!」

塞「す、寿司です!」

エイスリン「ジャア何デサッキ、寿司ジャナイッテ言ッタデスカ?」

塞「いや、さっきは意味がわかんなくて・・・」

エイスリン「今ハ、ワカッテル?」


塞「お、おう・・・」

エイスリン「ジャア寿司ヲ、行動デ示シテ見テ下サイ」

塞「え?」

エイスリン「・・・」ジー

塞(・・・寿司ってなんだよ・・・好きじゃないなら何なんだよ・・・っていうか好きじゃないの? 私の事好きじゃないの?)

エイスリン「ヤッパリ寿司ジャナインデスネ・・・」ガッカリ

塞「そ、そんなことないよ! でもちょっと待って」

エイスリン「・・・モウイイデス、寿司ダッタノ私ダケダッタ」トボトボ

塞「す、寿司!」ガバッ ギュッ

エイスリン「!?」


塞(あれ? 抱きついてみたけど・・・無反応・・・やっぱり好きとは違うのか・・・)

エイスリン「」カチンコチン ドキドキ

塞(・・・うーん、寿司ってなんだ)

塞「ごめんエイスリン、私寿司の意味・・・」

エイスリン「モウイイデス・・・サエノ寿司ナ気持チ、ヨク解ッタ」

塞「え? 今ので!? じゃあ寿司って何?」

エイスリン「私モ、サエノ事・・・寿司ダヨ」ドキドキ ニコニコ

塞(けっきょく寿司って何!? 寿司ってなんの事なの!?)



おまけ「寿司」――カン!



これで終わりです
元ネタは「徒然チルドレン」というWEB4コマ漫画
なんとなく気分転換に好きな漫画のステマ(布教?)をしたくなったので書きました
付き合ってくれた方いたらありがとうございます

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