【安価】京太郎「プロになったはいいけれど……」 第34位【アラフォーマーズ】 (1000)

・京太郎主人公

・安価スレ

・某掲示板ネタ

・原作本編の8~9年後。京太郎はプロになってる

・基本ギャグ仕立て時々しんみりシリアス

・でも腹パンとか川落ちとか関係ない

・京太郎は麻雀ガチ勢(ランキング13位)

・でもドラマに出たり(松実宥とゲスト同士共演)、料理番組を持ってたり

・異名は「オカルトスレイヤー」。堅実な技術を持つオールラウンダー。闘牌時は非常に獰猛

・でも上位ランカーのオカルト持ちと打つと、ミンチより酷い状態になる。

・プロ以外なら初見の魔物もルール次第で。イカサマ相手だとランク以上に強くなる

・高校生の頃の恋人は高鴨穏乃。進学などの関係により、破局している

・大学時代、晴絵に息抜きとして連れていかれた先で鷺森灼と出会い、そして恋仲になる。

・なお、関係は切れている。灼が京太郎をフッた(身を退いた)

・同じ大学(T大)なのは、江崎仁美・辻垣内智葉・弘世菫・小瀬川白望(2年上級生)
 鹿倉胡桃(浪人)・臼沢塞(浪人)・荒川憩(1年上級生)、原村和・新子憧(同級生)

・カリス……ではなく、一とは高校時代に一緒にゲーセン行ったり、夏祭り行ったり、バッセン行く程度の仲

・脚力がヤバイ。女子サッカー日本代表にPK対決で勝利

・オカルトスレイヤーの愛称は、出演ドラマから
 超能力ヒーロー学園ものドラマ。超能力者に対抗する、唯一の魔法使い(物理)

・大学2年時に、オカルトを暴走させた夢乃マホと対局し、敗北

・男友達は残念・不遇(古市孝之、花村陽介、シン・アスカ)

・ムエタイの達人。パルクール(フリーラン)を習得。ハンドボールに比べりゃよけてもいいなんて……

・バイク大好き。愛車には話しかけたりする

・カピバラとは死別。死因は細菌性の消化器潰瘍。ピロリ菌。ゴキブリ殺す

・高校時代の最終成績は男子インターハイ個人戦2位

・チームメイトは、小走やえ・弘世菫・南浦数絵・清水谷竜華である

・マホの暴走を止められてたら穏乃と結婚して奈良で教師をやってた。なお憧はお察し

・照は幼馴染みだったけど、思い出を咲と混同。なお互いの初恋はこれだった模様

・偽の恋人やったり色々してたが、決してここは京憧スレではない(←重要)


    須賀 京太郎 日[ ● ]本

   24歳 ♂ 184cm 76Kg
  『M.A.R.S.ランキング』 13位
    M.O.手術 〝昆虫型″
    ━サバクトビバッタ━


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(http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1396274421/)
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(http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1399901443/)


・安価を出して、安価先の内容を基に、
 そういう「そういう事があった」「そういうトピックのスレッドが立ってる」としてそれに絡めた話を書きます
 例えば安価先が【小鍛治健夜結婚】なら


引用元:【リアルババ抜き】 小鍛治健夜、結婚 【ターンエンド】

1 名前:名無しさんリーチ 投稿日:20XX/XX/XX(X) XX:XX:XX.XX ID:???
ソースはブログ。すこやんが男の手料理を食べたとかなんとか

2 名前:名無しさんリーチ 投稿日:20XX/XX/XX(X) XX:XX:XX.XX ID:???
すこやんみたいな干物が手料理をごちそうになる……これは結婚ですなぁ

3 名前:名無しさんリーチ 投稿日:20XX/XX/XX(X) XX:XX:XX.XX ID:???
やっとすこやんにも春が来たんだね……遅すぎるとしても

4 名前:名無しさんリーチ 投稿日:20XX/XX/XX(X) XX:XX:XX.XX ID:???
釣りかと思ったらマジだった

5 名前:名無しさんリーチ 投稿日:20XX/XX/XX(X) XX:XX:XX.XX ID:???
【悲報】ついに人柱がささげられる

6 名前:名無しさんリーチ 投稿日:20XX/XX/XX(X) XX:XX:XX.XX ID:???
勇者ありがとう。お似合いだよ……どんな人かはしらんけど

7 名前:名無しさんリーチ 投稿日:20XX/XX/XX(X) XX:XX:XX.XX ID:???
おめでとうすこやん!これで俺も安心できる

8 名前:名無しさんリーチ 投稿日:20XX/XX/XX(X) XX:XX:XX.XX ID:???
なんだこれは……たまげたなぁ

9 名前:名無しさんリーチ 投稿日:20XX/XX/XX(X) XX:XX:XX.XX ID:???
しつぼうしました。うえのさんのふぁんになります

10 名前:名無しさんリーチ 投稿日:20XX/XX/XX(X) XX:XX:XX.XX ID:???
ん、でもこれさ……この背景……スッガが出てる料理番組じゃないか……?

11 名前:名無しさんリーチ 投稿日:20XX/XX/XX(X) XX:XX:XX.XX ID:???
糸冬 了

12 名前:名無しさんリーチ 投稿日:20XX/XX/XX(X) XX:XX:XX.XX ID:???
やっぱりそんな都合がいい話がすこやんにあるはずがなかった


・と言う感じで、これならその番組ですこやんで絡んだシーンとか

・開始時の人間関係はフラットです。安価で人間関係が決まります

・安価についても、明示された部分以外にはキュゥべえ理論展開されたり

・いちゃいちゃとかルートとかコンマで闘牌とか今のところ予定はない。今のところ

安価でお題を3つくらい募集
お題については以下

①いつもの掲示板形式
②掲示板によらない京太郎のオフの日の話
③高校・大学時代の話とか、作中で触れられたけどキンクリされた話(桃子のバスケ、やえタッグ)とか


一応のルールとか

【見出し系】
・基本、恋愛&マイナス結果確定系はNG
 状況なら確定系は可。
 例えば、『須賀プロ、○○プロと路上で口論』。
 但し、『須賀プロ、○○プロと路上で口論。その後、暴行』はNG
 同様に『○○プロ、須賀プロと共演。須賀プロを激怒させる』

・状況確定系でも恋愛関係確定はNG
 『恋人の○○と~』は駄目。
 『恋人と噂される○○と~』はギリOK
 あんまり恋人と噂が多いとなんか悪いこと起こるかもね

・順位確定系もアウト
 『須賀京太郎、M.A.R.S.ランキング2位に』みたいのは駄目

・暴行&下衆&鬱&エログロネタはNG
 AVデビューとかいじめ、強姦被害とか自殺とか薬物中毒とか元風俗嬢など。
 不良に絡まれたとかならまあよし

【ファンスレッド系】
・「○○プロ応援スレ」など
・一般人についてはNG

【質問、目撃スレ】
・「スッガと話したけど質問ある?」のような
・恋愛関係確定系はNG(彼女・元彼女など)


これ+同一IDの連続取得については再安価とします
なお、ズレて取得になった場合もこれにカウント
多重投稿の際は最も低いコンマを適用し、その投稿の数だけ範囲や安価先を下にズラします

好感度

★13+4★
大星淡:やたら絡んでくるアホの子ライバル。麻雀人生をやってもいいよ。甘いものやるから笑えよ。いや、お前なら判ってくれるかなって……

★13★
ハギヨシ:師匠にして友人にして悪友にして戦友。この人抜きじゃ生きていけない。大丈夫です! ハギヨシさんのためなら……俺……!
宮永照:強大な目標。勝負事では頼りになる人。なんか放っとけない。次こそは、勝つ……! なんですか、照おねーちゃんって……

★12
辻垣内智葉:姐さん、一生ついてきます! 姐さんがいたからあの大学に……! あんまり苛めないで下さい
弘世菫:菫さんは最高です! 菫さんのおかげで戦えるんです! 菫さんを目標に大学決めました! 弘世先輩は最高です!

★11
宮永咲:気のおけない幼馴染み。絶対の目標にして憧憬を覚えさせた存在。タッグ戦、負けねーからな!

★9
松実玄:おっきくてやわらかい。軽く残念な人。中々、結婚したいんだけどな……
松実宥:なんでも共演。寒がり大変そう。正直おもちあるし結婚したい。玄さんにはお義兄ちゃん呼びでもいいかな
赤土晴絵:師匠! 師匠がいなかったら俺は……。負けませんよ、師匠
天江衣:ころたんいえーい。駄目です、そっちの道は! その……ハギヨシさんのことを労ってあげて下さい
新子憧:高校大学と、本当に世話になった女友達。いい女。何年後かで、フリーなら結婚したい。ファン1号

★7
小走やえ:頼りになる小走先輩だけど、やっぱ相棒としてやえさんのフォローもしないと……。だいぶ打ち解けたよなぁ
高鴨穏乃:元恋人。ありがとう……穏乃、本当にありがとう……。お前以外と付き合ってたら、多分俺はこうはなれなかったよ。ファン2号。かわいい
国広一:一さんといると落ち着くんだよなぁ……僕っ娘いいよな。あ、終わったら遊園地行きませんか?
姉帯豊音:大きな小動物可愛い。大天使豊音。酔うとやばいよこの人。今回ばかりは、負けない

★6
鶴田姫子:立てばセクハラ、座ればビッチ。歩く姿は猥褻物。付き合ったら痴女じゃなく……ならないよな、うん
鷺森灼:天の道を往き、総てを灼きつくす女。色々かわいい。今度は――俺が護るッ!
竹井久:部長がくれたあの言葉――俺は覚えてます。……悪癖も貰っちゃったけど。絶対このコンビはマズイ……

★5
三尋木咏:流石の火力っすね……三尋木プロは。ごめんなさい、俺もやりすぎました。いや、俺は全然オッケーですけど
エイスリン・ウィッシュアート:ニンジャは実在しない。いいね? もしかして俺、宮守の全員と知り合ったんですか?
小瀬川白望:思えば昔は色々あったよなぁ。あの、先輩……背中にのしかかられるのはちょっと……

★4
東横桃子:消えても追える。俺たち、バスケなら世界狙えたんじゃねーの? お前の場所判るからって、全力で急所狙ってくるなよ……
江口セーラ:ギャップにやられるかも知れない
清水谷竜華:おもちもちもち。頼りになるチームメイト。その眼はヤバイ。結婚したい。ナチュラル辛辣
荒川憩:先輩のおかげで、俺、かなり体もいいとこまで行きました! 先輩笑顔可愛い、癒される! 実際ナース服エロい
原村和:初恋……だったんだ。まあ、いい思い出って奴だよなぁ。フラグはない……? アッハイ


好感度その2

★3
池田華菜:KMG(華菜ちゃんマジゴッド)。正直男前過ぎて今すぐ告白したい。あ、あれから全部1位……ハハハ
龍門渕透華:すっげえスポンサー。結構めんどくさ可愛いし、いい人。あのー……智紀さんからの提示連絡とレポートって一体……
沢村智紀:巨乳メイドマネージャー。でもなんか寒気がする……。その、なんの……レポート……?
花田煌:聖人。デートの約束ですよね? ……あ、照さんとのコンビっすか
南浦数絵:一緒に戦う仲間。大丈夫だって、前に言ったよな? その辛辣キャラは……。お祖父さんに言い付けるのは……
片岡優希:いい女になったな。大丈夫か? M.A.R.S.ランカー相手はキツいぞ?
渋谷尭深:大学時代紹介されたし、おもちあるしおしとやかでタイプ……なのになんだか寒気する
鹿倉胡桃:かわいい真面目な先輩。先輩、充電って……アッハイ
臼沢塞:頼りになるお姉さん先輩。臼沢先輩、今度はどこへ遊びに行きます?

★2
亦野誠子:お互い大変っすよねー……今度、海釣り行きましょうよ!
対木もこ:小動物可愛い
夢乃マホ:可愛い可愛い後輩。何かあったら、今度こそは俺が止める
江崎仁美:先輩の適当さに、結構俺って癒されてたんですよ? 政界、おめでとうございます!
愛宕洋榎:当意即妙。いや、流石にお笑いはやりませんから……
瑞原はやり:なんか目がマジな話怖い。光がないんだもん
小鍛治健夜:アハハ……ハハ……
野依理沙:怒って……ませんよね……?
戒能良子:JOS(実際・おもち・凄い)。解説でのフォローありがとうございます……。うちの部長が……
上重漫:JOS(実際・おもち・凄い)。その節はどうもお世話に……
佐々野いちご:うおっ、本物のちゃちゃのんだ!? ドラマの際は大変お世話になりました

★1
愛宕絹恵
染谷まこ
加治木ゆみ
新免那岐
福路美穂子
白水哩
薄墨初美
石戸霞
滝見春
狩宿巴
井上純
園城寺怜
船久保浩子

13位「オカルトスレイヤー」 須賀 京太郎
ベーススタイル:『技術昇華』

攻撃力:40/40 防御力:40/40 速度:40/40
技術:60/60 幸運:10/10 気力:80/80

★麻雀スキル
・『情報(0)』
・『分析(0)』
・『対策(0)』
・『オカルトスレイヤー(10)』
・『最古の害虫(10)』
・『偽・闇を裂く雷神(10)』
・『偽・神眼の拳闘家(10)』
・『偽・悪魔の天敵(10)』
・『偽・天上の荒武者(10)』
・『信念を貫く撃針(10)』


☆スキル
>『爽やかな笑顔』
>女性キャラと(ゲーム的には初登場)遭遇時の判定について
>内容や判定に正の補正が加わります

>『プロ並のシュートセンス』
>スポーツや運動関連の判定について
>内容や判定への正の補正が加わります

>『愚行権』
>彼は本当の意味での凡人だ
>運があろうが実力があろうが、とにかく分かりやすい華はない
>因縁めいた偶然なんて存在しない
>物語の補正なんてのは、ない
>だからこそ、普通と違う誰かには、もの珍しく映ったり……
>【……思考が常識離れしている相手の好感度に影響】

>『反響定位』
>舌打ち音の反響により、無視界でも通常通りの活動が可能
>音感関連の判定や『反響定位』が活用可能な判定について
>内容や判定への正の補正が加わります

>『マッハ!!!!!』
>大学時代限度ギリギリまで打ち込んだ古式ムエタイの成果
>立っている人間の肩を足場に走れる、肘でヘルメットを割れる等々……
>タイってスゲー。仏像や象さんに手を出すのはやめよう
>格闘やアクション判定について
>内容や判定に正の補正が加わります

>『舌使いが上手い』
>種を残して食べたサクランボを舌で結べる程度には舌の使い方が上手く、繊細で精密
>味覚を用いた判定や舌を使用する判定について
>内容や判定への正の補正が加わります

?位 「???」 宮永 照
ベーススタイル:『技術昇華+運+オカルト』

攻撃力:30+?/60 防御力:30+?/60 速度:30+?/60
技術:45/60 幸運:30+?/60 気力:60/60

・『レーダー:照魔鏡(0)』
・『黄金回転の連続和了(0)』
・『黄金回転の連続和了Act.2(10)』
・『連続和了Act.3(10)』
・『連続和了Act.4(10)』
・『ファーストガスト:神砂嵐(20)』


3位 「赤き腕を持つ帝王」 荒川 憩
ベーススタイル:『技術昇華+オカルト』

攻撃力:50/60 防御力:60/60 速度:35/60 
技術:45/60 幸運:50/60 気力:60/60
※(35+45)/2+50=90 コンマ10以上にて聴牌
※50×(50+45/2)=3650 これをコンマ一桁倍

・『赤き腕を持つ帝王(0)』
・『赤き腕を持つ帝王(5)』
・『赤き腕を持つ帝王(10)』


5位「爆ぜる報仇の女王」 宮永咲
ベーススタイル:『技術昇華+運+オカルト』

攻撃力:55/60 防御力:40/60 速度:40/60
技術:40/60 幸運:50/60 気力:60/60
※(40+40)/2+50=90 コンマ10以上でテンパイ
※55×(50+40/2)=3850 これをコンマ一桁倍

・『爆ぜる報仇の女王(0)』
・『爆ぜる報仇の女王(5)』
・『怒れる大天使の鉄槌(10)』
・『???』


7位「退くことなき双剣の騎士」 小走 やえ
ベーススタイル:『技術昇華+運+不運』

攻撃力:45/60 防御力:45/60 速度:40/60
技術:55/60 幸運:35/60 気力:60/60
※(40+55)/2+35=83 コンマ17以上で聴牌
※45×(35+55/2)=2835 これをコンマ一桁倍

・『退くことなき双剣の騎士(0)』
・『退くことなき双剣の騎士(10)』


8位「神眼の拳闘家」 清水谷 竜華
ベーススタイル:『技術昇華+運』

攻撃力:60/60 防御力:45/60 速度:35/60
技術:55/60 幸運:40/60 気力:60/60
※(35+55)/2+40=85 コンマ15以上にて聴牌
※60×(40+55/2)=4050 これをコンマ一桁倍

・『神眼の拳闘家(0)』
・『神眼の拳闘家(10)』
・『神眼の拳闘家(15)』


9位 「悪魔の天敵」 辻垣内 智葉
ベーススタイル:『技術昇華+運』

攻撃力:40/60 防御力:40/60 速度:60/60
技術:50/60 幸運:40/60 気力:60/60
※(60+50)/2+40=95 コンマ5以上にて聴牌
※40×(40+50/2)=2600 これをコンマ一桁倍

・『悪魔の天敵(15)』
・『神速(0)』

10位「夢を盗む天使」 エイスリン・ウィッシュアート
ベーススタイル:『技術昇華+オカルト』

攻撃力:30/50 防御力:35/50 速度:35/50
技術:40/50 幸運:40/50 気力:60/60
※(35+40)/2+45=78 コンマ22以上にて聴牌
※30×(45+40/2)=1950 これをコンマ一桁倍

・『夢を盗む天使(0)』
・『夢を盗む天使(10)』


12位「天上の荒武者」 弘世 菫
ベーススタイル:『技術昇華+運』

攻撃力:30/50 防御力:40/50 速度:40/50
技術:50/50 幸運:40/50 気力:60/60
※(40+50)/2+40=85 コンマ15以上にて聴牌
※30×(40+50/2)=1950 これをコンマ一桁倍

・『天上の荒武者(0)』
・『シャープシュート Mk.Ⅱ改 トランジスタ・スライダーICBM(5)』


13位「オカルトスレイヤー」 須賀 京太郎
ベーススタイル:『技術昇華』

攻撃力:40/40 防御力:40/40 速度:40/40
技術:60/60 幸運:10/10 気力:80/80
※(40+60)/2+10=60 コンマ40以上にて聴牌
※40×(10+60/2)=1600 これをコンマ一桁倍

・『オカルトスレイヤー(10)』
・『最古の害虫(10)』
・『偽・闇を裂く雷神(10)』
・『偽・神眼の拳闘家(10)』
・『偽・悪魔の天敵(10)』
・『偽・天上の荒武者(10)』


15位「視えざる空の支配者」 南浦 数絵
スタイル:『技術昇華+オカルト』

攻撃力:40/50 防御力:40/50 速度:30/50
技術:50/50 幸運:40/50 気力:60/60
※(30+50)/2+40=80 コンマ20以上にて聴牌
※40×(40+50/2)=2600 これをコンマ一桁倍

・『視えざる空の支配者(0)』
・『視えざる空の支配者(10)』


44位「蒼い血の死神」 大星淡
ベーススタイル:『技術昇華+運+オカルト』

攻撃力:45/60 防御力:30/60 速度:40/60
技術:40/60 幸運:45/60 気力:60/60
※(40+40)/2+45=85 コンマ15以上にて聴牌
※45×(40+40/2)=2700 これをコンマ一桁倍

・『蒼い血の死神(0)』
・『蒼い血の死神(5)』
・『蒼い血の死神(10)』
・『???』


【好感度7】


照「――ということがあった」

照「京ちゃん、申し開きは?」

照「……」

照「そっか。そういうこと言うんだね」

照「へー」

照「おねーちゃんとの約束を忘れてたのに、そういうことを」

照「……」

照「……なんてね」

照「おねーちゃんだから、許してあげます」

照「……そう」

照「私に言ったみたいなことを言いながら小学生の女の子からキスされてたときは、どうしようかと思ったけど」

照「おねーちゃんだから許します」


照「……そういえば京ちゃんに、前に本を貸すって言ってたはず」

照「そう、これ……お薦めしたかった本」

照「そう」

照「喫茶店、入ろうか。……あそこの」

照「そう」


照「……ブラックでいい」

照「大丈夫。おねーちゃんだから、大丈夫」

照「……」

照「……京ちゃん、一口交換しよう」

照「そう」

照「京ちゃんがどうしてもって言うなら、全部交換してもいいから」

照「京ちゃんがどうしてもって言うなら」

照「……」

照「……言わないの?」

照「そう……」

照「……」

照「……『どうしても』?」

照「……仕方ないな、京ちゃんは」

オチ用意してたのに埋められてしまった僕の心情をジョセフさんで例えなさい

まだ埋めないでと書くべきだった


【好感度13】


照「私はおねーちゃんだから、甘えようとは思わないけど」

照「京ちゃんがどうしても甘えさせたいって言うなら、甘えさせてあげてもいい」

照「今ならおねーちゃんだから、京ちゃんが頭を撫でても許してあげる」

照「……」

照「……」

照「……」

照「……むぅ」

照「おねーちゃんなのに」

照「京ちゃんの初恋の、照おねーちゃんなのに」

照「ふぅん」


照「仕方ないなぁ、京ちゃんは」

照「……えへへ」

照「……」

照「……」

照「……」

照「私だけだと不公平だから、京ちゃんも甘えていいよ」

照「……」

照「……むぅ」

照「……」

照「じゃあ、勝手に甘やかせるから。おねーちゃん特権」

照「ここまで――――」

照「本当に本当に――――がんばったね、京ちゃん」

という感じじゃないっすかね、幼馴染みテルー

好感度表に準じて、このスレがギャルゲースレならこうなってた模様
ハギヨシさんは言うまでもないよね

なお好感度表がギャルゲーに準じていたら松実とは今ごろ子供ができている模様

IFと言いつつも結局は途中までは本編整理兼ねた所詮埋めネタだけど、どうする? 他の選ばれたけど書かれてない人間の分もいる?

あと2人ほどやって本編行こうか

じゃあ、安価出すでー

①原村和 (暫定好感度★4)
②ナンポッポ (暫定好感度★3)
③大星淡 (暫定好感度★13+4)
④小走やえ (暫定好感度★7)


>えらべえ

↓5

なんぽっぽかなー

>>36
ナンポッポ

①原村和 (暫定好感度★4)
③大星淡 (暫定好感度★13+4)
④小走やえ (暫定好感度★7)


>もう一人、えらべえ

↓5

やえさんねー
丁度今の本編の分、捌けそうでよかった

って思ったら範囲外やん

淡とのどっちのどっちがいいか書いて、どうぞ

安価取った人、もうおらんのかな?

おらんみたいだし……しゃーない、全部書く
近頃のやえさんとの日常でも眺めていてお待ちください


京太郎「やえさん、一緒に夕御飯とかどうですか?」

やえ「悪いけど、収録あるのよ」

京太郎「そうですか。がんばってくださいね!」

やえ「ん、あぁ……まーね」

やえ「べ、別にそんな風に言わなくても相棒の名前を落とすようなことは――」

京太郎「急に話を振られても、噛まないようにっすよ!」

京太郎「先輩、落ち着いて考えれば大丈夫だから……とにかく、最初に考えておいたほうがいいです」

京太郎「よかったら、俺も一緒に考えるんで……反省点とかも含めて、終わった後に夕御飯でも――」

やえ「夕御飯はパス」

京太郎「あ、はい」

京太郎「でも……」

京太郎「とにかく、がんばってください! メディア露出麻雀プロ――“1位(おれ)”は、やえさんの味方ですから!」

やえ「……」

やえ「……ああ、うん」

京太郎「……?」


【好感度1】


和「須賀くんも……?」

和「はぁ、その……難しいですよ?」

和「漫画じゃありませんので、一年半と少しでは――」

和「……」

和「……本気、みたいですね」

和「では、判らないことがあったらお互いに教えあいましょう」

和「お互い、頑張りましょうね」


【好感度2】


和「模擬試験の結果はどうでした?」

和「……」

和「……須賀くん、なんですかコレは」

和「いえ……その、すみません。確かに、難しい大学ですから仕方ないと言えば……はい」

和「……」

和「……私の方でも、思い当たる参考書を調べておきましたので」

和「よろしければ、咲さんと買いに行ったらどうでしょうか?」

和「あ、別に……お礼なんて」

和「須賀くんの本気を信じてみようと思っただけなので、気にしないで下さい」

和「やるからには頑張って下さいね、須賀くん」

和「はい」

和「では、私はこれで」


【好感度3】


和「……須賀くん」

和「さすがに、部長職と兼任で……後輩指導もしながらは無茶ですよ」

和「私たちも行っていますし……模試の結果もあるので、一本に絞ってみたらどうでしょうか?」

和「……『マホだけは』、ですか?」

和「……」

和「判りました。……理由は判りませんが、判りました」

和「……なら」

和「副部長として、部長の仕事の一部を引き継ぎますね」

和「須賀くんだから言う必要はないと思いますが……部活だけじゃなくて、勉強も忘れないで下さい」

和「はい」

和「……」

和「……私の結果ですか?」

和「あまり、見せるものではないけど……これです」

和「はい。ですから、部長職の方は受け取っても大丈夫なんです」

和「お互いに頑張りましょう、須賀くん」


【好感度4】


和「……実際に合格となると感慨深いですね」

和「学部は違いますけど、これから四年間……よろしくお願いしますね、須賀くん」

和「それにしても……咲さんは麻雀のプロになるなんて」

和「負けてられませんね、須賀くん」

和「……はい!」

和「お昼ご飯ですか?」

和「すみません。ちょっと……昔の友達と会うので、失礼します」

和「え?」

和「あ、はい。おめでとうございます。……はい、お互いにどっちも。のどっちだけに」

和「えっと……」

和「どうかたんでしょうか、須賀くん?」

すまんち寝ます

ifネタでものどっちとは結ばれんのは諦めて欲しい
基本的に「原作には書かれてない範囲や可能性」は好き勝手に書くけど、「原作で確定されたもの」は変更しない方針なんで
憧ちゃんが円光キャラじゃないようなもんや

原作から離れたくない仲間として思い浮かべられてないって時点で、まぁ……


おやすみー

のどっちとはまぁ、40代近くになったとき周りが結婚してたら「須賀くん、お互いそろそろいい歳なので結婚しませんか?」的な
その前に咲ちゃんと結婚したりする模様

なお憧ちゃん

好感度が13になれば報われるよ(報われるとは言ってない)

掲示板ネタむしろ書きたいよ

や京咲N1

アイアンナイト買ってきたんですよ。打ち切りになったけど
やっぱり王道ヒーローものっていいですね。打ち切りになったけど
主人公が熱い作品(物理的にも)っていいですね。打ち切りになったけど

やっぱり幼馴染みは最高だね
じゃけえ首コキャせんと


「あはは、ドジっちゃった……せっかく、京ちゃんを見返すチャンスだと思ったのに」

「あのさ……」

「今だから言うけど、私京ちゃんのことずっと嫌いだったんだよ? 無神経で、馬鹿で、お調子者で、意地っ張りで……」

「すぐ人のことドジって馬鹿にするし……私に構わず押しきっちゃうし、一人がいいって言うのに無理矢理遊びに連れてくし……」

「本当、京ちゃんなんて大嫌い」

「嫌い……京ちゃんなんて大っ嫌いだから……顔を合わせたくなんてないから……」

「京ちゃんは、こっちに来ちゃ駄目。……もっと嫌いになるよ、京ちゃんのこと」

って京咲ほのぼの純愛下さい



始めます


【好感度1】


数絵「……確か、新人の」

数絵「須賀さんでしたか? よろしくお願いします。南浦数絵です」

数絵「あ、そう。聡は私の祖父」

数絵「はい、M.A.R.S.ランキングは15位で……向こうからそれぞれ、7位、8位、12位」

数絵「えっと、緊張しないで下さい。私も、まだまだなんだから」

数絵「ええ」

数絵「お互い、チームメイトとして頑張りましょう」


【好感度2】


数絵「慣れました?」

数絵「……あ、はい、メディア関連ばっかり、あ、はい」

数絵「この間のデビュー戦は……うん、言わなくてもいいです。うん」

数絵「あれは……」

数絵「……」

数絵「お祖父様を紹介しましょうか? 何かの参考になるかも……」

数絵「……はい」

数絵「では、どこかで余裕があったらということで」

数絵「私は試合です。それじゃあ、撮影頑張って下さい」



【好感度3】


数絵「……」

数絵「……13位」

数絵「……六段」

数絵「……タイトル持ち」

数絵「……」

数絵「……イケメン」

数絵「……コミュ力過多」

数絵「……レギュラー多数」

数絵「……」

数絵「……顔が広い」

数絵「……スポーツ万能」

数絵「……ドラマ出演」

数絵「……」

数絵「……」

数絵「……」

数絵「ちょっとこれ酷すぎやしませんか、須賀くん」

数絵「……」

数絵「……」

数絵「……」

数絵「京太郎は私が育てた。良いですよね?」

数絵「良いですよね?」

数絵「良いわね?」

数絵「ね?」


じゃあ次行きます。ヒョウモンダコです
というか登場多くてあんまキンクリされてないからなぁ

ちなみに南浦さんは「こいつ一年で私抜きやがった。しかもドラマとか出てて」という複雑な感情を、
表に出さずに変な空気になるよりは時々辛辣に接することで笑い話にしようと考えてくれてるいい娘です


【好感度1】


淡「へー」

淡「あっれー、珍しいなぁ……男の人が最後まで残ってるなんて」

淡「どうもー、大星淡です」

淡「……?」

淡「……え、どこかで会ったことありましたっけ?」

淡「……撮影? チップスの?」

淡「……?」

淡「……」

淡「……すみませーん。人の顔覚えるの苦手なんで」

淡「ま、タイトル戦だし……楽しく打とっか」

淡「うんうん」

淡「……“楽しく”、ね」


【好感度2】


淡「嘘……」

淡「な、なんで…………なんで、私が……」

淡「変な感じなんて、なかったのに……」

淡「……っ」

淡「名前」

淡「名前、教えてよ。……もう一回」

淡「……」

淡「……須賀京太郎」

淡「須賀、京太郎……覚えた」


淡「次は……」

淡「次は――絶対に負けない! 絶対絶対倒す! 100倍で返す!」

淡「絶対、絶対絶対絶対……あんたにはもう負けない! 100回は倒してやる!」

淡「大星淡」

淡「――あんたを100回は倒す名前だから、覚えときなよ!」


京太郎「あ、えっと……」

京太郎(……カメラがきっとどこかに)


素直直球を投げるとこうなる模様
ドッキリの罪は重い

残念じゃないイケメンっぷりを発揮させる為に、そろそろ裏切り者+テラフォーマー数千匹と戦わせなければならないのかもしれない
まぁ、オカルト使い小学生相手とかなるんだろうけど

始めますかね


【好感度3】


淡「……あ」

淡「……」

淡「へー、須賀プロもこの店知ってるんだー」

淡「うんうん、この店いいですよねー」

淡「それじゃあ」


【好感度4】


淡「……へ?」

淡「珍しいなぁ、これ。偶然ってありますねー」

淡「あはは、これ以上は続かないんじゃないの?」

淡「じゃあねー」


【好感度5】


淡「……あ」

淡「もう、また……?」

淡「本当だよねー。これぐらい偶然あったら、宝くじとかあたっちゃったり」

淡「……」

淡「……負けた奴相手に何度も顔合わせる方の身にもなりなよ」

淡「え? 何でもないですよー?」

淡「じゃあ」


【好感度6】


淡「……げっ」

淡「なにこれ。なんなのかな、もうさー」

淡「あ、席は別々で」

淡「……はぁ」

淡「……」

淡「……」

淡「……」

淡「余韻とか判らないのかなー、もう」

淡「……でも」

淡「私に勝ったわりに全然嬉しそうでもないの、なーんかムカムカするなー」

淡「……次は、二度と立ち上がれないくらいにしてやるから」


【好感度7】


淡「……はぁ」

淡「ねえこれドッキリ? カメラとかあったり?」

淡「……あー」

淡「…………もーいいや」

淡「いいよ。ちょうどいいし、ご飯一緒に食べようか」

淡「……」

淡「そーそー、これオススメなんだよねー」


【好感度8】


淡「……知ってた。こうなるって」

淡「へー、須賀プロもこの店好きなんだー」

淡「私も先輩から――――って、なぁにそれ?」

淡「へー、オススメなんだ」

淡「なら一口貰ってもいい?」

淡「んー」

淡「結構美味しいねー」

淡「でも、まーまーかな。65点ぐらい?」

淡「私のオススメならとーぜん100点だけどね。もう、センスとか全然違うから!」

淡「じゃあねー」


淡「……はっ」

淡「須賀プロと普通にご飯食べちゃってた。しまった」

淡「……それにしても、やっぱなんなのアイツ?」

淡「勝ったのに全然嬉しそうじゃないじゃん。嬉しそうな顔してくんないと、あとで倒しがいないってのに」

淡「うー」

淡「なんだかなぁ……ムーカーつーくーなぁー、もう」

淡「……よし。もしまた会うことがあったら、そこらへん聞いてみちゃおっか!」

淡「まぁ、これで次も会ったらストーカーってレベルじゃないよねー」


【好感度9】


淡「『だから次も勝って、実力で勝ったって証明してやる』……か」

淡「いいよー、いいよー」

淡「そうじゃなきゃこっちも倒しがいがないし……これでやっと楽しめそう」

淡「そこでもう、こっちに100年は勝てないってぐらいに叩き潰してやる……!」

淡「……」


淡「……そういえばアイツ、菫先輩の後輩なんだっけ? だからお店屋さん被るのかな?」

淡「……」

淡「……それにしてもやっぱり」

淡「うー、ムカつく」

淡「須賀とかいうあいつムカつく」

淡「菫先輩と仲良くしてるし、テルとったし」

淡「なんか、完全に私のこと研究して狙い打ちしてたからムカつく」

淡「行く先々で顔会わせてムカつく。ストーカーじゃん」

淡「次は絶っっっ対、倒す! タイトル、全部ブンとってやる!」

淡「でも、どうしようかなー」

淡「うーん」

淡「……!」

淡「私も、あいつの研究すればいいんじゃん!」

淡「やっぱ私って冴えてるな。流石、実力的には100 段!」

淡「それじゃあ、TSUT○YAに行ってこーようっと」


淡「……ほうほう」

淡「ふーむふむ」

淡「そこだ! やっちゃえ!」

淡「うー、なにやってるのかな……もう! 私倒したのに!」

淡「よしよしよし、やった! 勝った! いいよいいよ! イケてんじゃん!」

淡「こっちは……へー、あはは、なにこれ? ザツギダンー?」

淡「すっごい動けるんだねー、へー」

淡「……はっ」

淡「ドラマとバラエティまで全部観ちゃった」


【好感度10】


淡「あ、須賀」

淡「……こっち見んな」

淡「見ないでよ、もう」

淡「……うー」

淡「何って……その……髪型失敗しちゃって……」

淡「やだ」

淡「絶対、あんたなんかには見せない」

淡「やーだよーだ!」

淡「……」

淡「……笑わない?」

淡「ん、ほらこれ……変じゃない?」

淡「……そっか。ふーん」

淡「でもさー、どう見ても変わってるよね? なんでわからないの? 私のどこ見てるのかなー」

淡「全っ然、観察眼とかないじゃん。ばーかばーか!」

淡「……」

淡「……~♪」


【好感度11】


淡「そーそー、勉強会! 勉強会!」

淡「なんで……って」

淡「……」

淡「ほら、やっぱり実際に打った方が勉強になるよね! お互いさ!」

淡「別にこれで須賀に偽の癖を覚えさせて本番で騙そうとか思ってる訳じゃないから!」

淡「……はっ」

淡「……」

淡「……」

淡「……」

淡「うー」

淡「うっさい」

淡「うっさいばか」

淡「うっさいばか。ばか須賀。須賀のばーか。ばーか」


淡「……ダブリーなしとかずっこい」

淡「競技用ルールとか知ーらない。私はM.A.R.S.ランカーだからいいんだよ?」

淡「世界大会とか?」

淡「……うー。まぁ、確かに。そーだけど」

淡「……」

淡「……うん」

淡「ん、判った……須賀に免じて覚えたげてもいいよ。特別に教えさせたげる」

淡「……」

淡「うう……また負けた。須賀なんかに」

淡「ううぅ……すがのばか。死んじゃえ」

淡「うっさいの。ばーか……うぅぅぅ」


【好感度12】


淡「――ツモ」

淡「これで全員トビかな」

淡「まぁ、イカサマなんかに頼ってた奴の実力なんてこんなもんだよね」

淡「弱いんだよねー、そんなのに頼ろうとしてる時点でさ。心がどうしようもなく」

淡「それで私たちをどうにかできるなんて思ってるあたりが、どうしようもないってなんで判らないかなー?」

淡「やるならさ、全力で来なよ。須賀みたいに」

淡「そうじゃなきゃ――――潰すよ? こんなもんじゃないぐらいに」

淡「判ったらどっか行きなよ。見逃してあげるから。……次出てきたらどうなるか、判ってるよねぇ?」


淡「……」

淡「あーあ、またトビかぁ」

淡「……つまんないの。折角新技作ったのに」

淡「そうそう、対須賀用に新技を――――はっ」

淡「誘導尋問……!?」

淡「……」

淡「……」

淡「……」

淡「まぁ、次は全力でやろっか。こんな奴ら抜きで」

淡「私? 帰るよ、つまんないから」

淡「じゃあね、須賀。あとはてきとーに頑張ってねー」


【好感度13】


淡「うー、またタイトル取られた」

淡「……」

淡「……そうだ!」

淡「須賀さ、名前を大星にしなよ!」

淡「そうすれば、新聞とかニュースも『大星プロ、タイトル防衛』になるじゃん!」

淡「どう? どうどう?」

淡「……へ?」

淡「……」

淡「……」

淡「……」

淡「んー」

淡「まぁ、須賀って馬鹿で残念で弱っちくてストーカーでスケベで馬鹿だけど」

淡「私はー、須賀のこと……別に嫌いじゃないけどね?」

淡「うん」

淡「考えといてね、きょーたろー」

Q:何故、淡はツンデレに分類されてるんですか?

A:プライド高い子供メンタルが自分倒してタイトルとった野郎があんまり嬉しそうにしてなかったらそりゃムカついてツンになりますわ
  つまりなんもかんも咲ちゃんと三倍満安価としばしば散見安価とかとった奴が悪い

Q:憧ちゃんが告白したらどうなりますか?

A:菫さんが投げた野球ボールが窓ガラスブチ破ったり収録で疲れてた京太郎が寝ていて聞き逃したりします
  小野寺さんの不運を背負わされた千棘になります


それじゃあまた夜にー

このスレが安価スレで本当によかったと思いました
いつもどおり、2200から始めます

ごめん、寝過ごした

ちょっと没になったエンディングプロット貼りますね




 没ネタ【Aces High オカルトスレイヤー最後の戦い】


 

/
「京ちゃん……なんか、顔怖いよ」

「そうか? 気のせいじゃないか?」

「京ちゃん……」

「……」

「京ちゃん……!」

「……バレるのかよ、やっぱり」

「やっぱり……?」

「ああ……。なんとなく、悩んでてさ。スランプ気味なんだよな」

「……何かあったの?」

「いや…………、……別にいいんだ。俺にはどうしようもないから――、忘れることにした」

「……嘘」

「嘘、って」

「本当は、『京ちゃんが頑張ったらどうにかなりそうなこと』……でしょ?」

「……」

「本当にどうにもならなかったら、そこまで悩まないし――――頑張らなくていいんなら、やっぱり悩まないよ。京ちゃんは」

「……そうか? いや、実際俺じゃあなんとも――――」

「無理して誤魔化さなくていいよ、京ちゃん」

「無理なんて……」

「……相談があったら、いつでも聞くからね?」

「……。ありがとな、咲」

/
「そーそー、折角だから楽しもうよ!」

「はは、だよな」

「……なーんて言っても、楽しめてないよね」

「え?」

「別にこうして遊んでなくたって、打ち方見れば一発だよ? 須賀、最近全然集中できてないじゃん」

「え、気のせいじゃないか?」

「むむむむむむむむむむむむむむむ、んー……………………気のせいじゃないんだよねー」

「根拠どこだよ」

「最近実装された須賀センサー」

「……はい?」

「須賀と戦うようになってから二回ぐらいパワーアップしたからねー。今の私は大星淡改二だよ!」

「……そこは改百じゃないのか」

「………………はっ」

「『はっ』じゃなくてだな」


「……なんかは知んないけどさ、ちょっとでも納得できる方に行けばいいじゃん」

「納得?」

「どっちにしてもおんなじなら、少しでも心が楽になる方選んだ方がお得だよねーってこと」

「……納得か。そっか、なるほどな」

「いーよー、別にー? じゃあ、アイス奢って! 五段で!」

「……三段にしとけよ」

「やだ。三段とかプロじゃないでしょ? ここは自分の段位に肖ってねー」

「俺は六段食べるのか?」

「むっ。やっぱ、私が六段食べる!」

「は?」

「これからアイスを喰って、あんたを喰って、試合もタイトルも喰ってやる!」

「へ、ああ……」

「だからさ。なんか知んないけど、さっさとそれ解決してきなよ」

「無茶言うなよ……」

「無理だの無茶だのは聞き飽きたし関係ないんじゃないの?」

「それ、俺じゃなくてハギヨシさんの台詞……しかもなんか微妙に違わないか?」

「そーぉ? まぁ、あんたならどーにかするでしょ? この淡ちゃん様のライバルなんだからさ!」

「……。まぁ、ありがとな。大星」

「……」

「え、どうかしたのか?」

「……………………………………須賀が壊れた」

「沈めるぞ」

/
「……辻垣内先輩」

「わざわざこんな、人気がないところに呼び出して……告白でもするのか?」

「……」

「……何があったんだ、須賀」

「実は俺――――、――――ってことがあって」

「……」

「……どうしたら、いいんですか? どうすれば、いいんですか?」

「……答えようがない」

「ですよね……すみません、先輩」

「ただ……」

「え?」

「速く忘れるんだな。実際、試合に影響が出てるんだろ? それの所為で」

「……ッ、そんな……」

「須賀」

「先輩、俺は……!」

「須賀」

「なんですか、辻垣内先輩!」

「いいから、私の目を見ろ。見るんだ、須賀」

「……ッ」

「はき違えるなよ、須賀京太郎。私たちは神様でもなきゃ、仏様でもない……麻雀プロだ。“プロの麻雀打ち”だ」

「俺は……」

「勘違いするな。私たちは万能じゃないし――、そんなことは、ありふれてるんだ」

「まさか……、許される訳が……!」

「――――“ある”さ。私だって、何人か見たことがあるからな」

「……なんなんだよ」

「諦めろ。麻雀がここまで流行っているんだから……あってもおかしくない。いや、ないと考える方が間抜けだよ」

「……ッ」

「忘れるんだな、須賀。私からできるアドバイスはそれだけだ」

「でも……」

「私たちは神様でもなきゃ、仏様でもないんだ。人の人生を救おうだなんて――思い上がりでしかない」

「……思い、上がり」

「責任を持って、背負えもしないことに首を突っ込むな。……私から言えるのはそれだけだ」

/
「……京太郎」

「ん?」

「なんか、悩んでない?」

「あー、今夜の夕飯を――」

「京太郎」

「……」

「京太郎、言ってよ。聞かせなさい、それ」

「え、いや、何が……」

「判りやすいボケは要らないわよ。ほら、さっさと」

「いや……」

「京太郎」

「憧、あのさ、何か勘違いしてるんじゃないのか?」

「……あたし、そんなに信用できない? 京太郎にとってのあたしって、その程度?」

「……狡くないか、その言い方」

「どーでしょー? 誰かさんの傍に居たら、そろそろ狡い女になってもいいかな……って」


「もしも――――俺が、プロを辞めるかも知れないって言ったら、どうする?」

「辞めればいいでしょ?」

「軽ッ!?」

「あたしはあんたと違って重くないんですー」

「………………え、まさか、尻軽」

「ブッ飛ばすわよ」

「……臀部が軽巡洋艦」

「……その喧嘩、買った。全砲門叩き込んであげるから待ってなさい」


「まぁ、あんたなりに考えてるんだろうから……好きにしたらいいんじゃないの?」

「……扱い、軽すぎない?」

「それだけ信頼してるってこと。……なんなら阿知賀に来る? 確か教員免許持ってたよね? 口利いて上げるけど」

「あー」

「……それともあたしが養ってあげようか?」

「んー、やるとしても俺の方が預金多いから…………逆じゃないのか、それ?」

「……」

「憧?」

「と、とにかく……あんたが考えた末なら、好きにしなさい! 以上!」

「アッハイ」

/
「……京ちゃん」

「なんですか、照さん? お菓子ならここに――」

「違う」

「あ、ジュースですか? ドクターペッパーが――」

「いらない」

「……電池?」

「……」

「え、あの……一体……?」

「私は――――、信じてる」

「は……?」

「……どんな選択をしたとしても、私の知っている須賀京太郎は――誰かの涙を止めるって」

「……」

「信じてるから」

「……照さん」

「照だけに」

「……」

「照だけに」

「……聞こえてます」

/
「あれ、居たの?」

「やえ、さん…………?」

「丁度いいし、この間の…………まぁ、その、お祝いでも兼ねて何か食べにいく?」

「え」

「たまには一緒に飯でも食わないっつってんの」

「……マジかよ」

「大マジ。まぁ、たまには親睦を深めてもいいかな、――――って何持ってんだ?」

「……ッ」

「これ……。『辞表』って……京太郎、あんた一体、何を……」

「すみません」

「……何が理由なのよ。もしかして、その眼が悪化して――」

「違いますけど、言えません」

「……相棒の私にも?」

「……相棒だから、無理です。退いて下さい、やえさん」

「……ッ、ざけんな! 須賀京太郎!」

/
「やえから聞いた。……決めたのか、その分じゃ」

「はい」

「義理と人情を秤にかけりゃ、か」

「……先輩?」

「正直、止めたい。止めようとは思ってたが……その分じゃ」

「悩みました。悩んで悩んで、忘れられないか考えたけど……」

「……」

「……無理でした。打っててどうしても考えちゃって、集中できなくて、普段通り打てなくて。それで……」

「……決めたのか」

「どっちにしろ駄目なら……俺は、少しでも納得できる方を選びたい」

「無視するというのは?」

「……できません。泣いてる顔が、瞼に焼き付いて」

「……そうか」

「どうしても――――、ほっとけないんです」

「……」

「先輩、神様でもなきゃ仏様でもないって言ってましたけど――」

「……」

「――だからこそ、人間の手でどうにかしなきゃいけない。俺はそう思います」

「警察じゃどうにもならない。結局は解決にならない……その上で?」

「……はい。解決したらそれがいいんですけど」

「無理だな。……どんな形にしたって、警察が介入したら“報復”は起こる」

「……」

「一度負けてるのに、やるのか?」

「……勝ちます。今度こそは」

「勝ったとしても、具合を間違えたら終わりってことを忘れるな。……忘れるなよ」

「はい。でも、先輩は……」

「――――後は聞かない。言わなくていい」

「先輩……?」

「ただ、仲介はしてやる。私のところじゃないが……信頼できるところに、立ち会い人になってもらう」

「あの……」

「文句は言わせない。……勝つことだけを考えろ、須賀京太郎」

/

「……リベンジ、させて貰いに来た」


 その為に、プロが“裏”まで?――と少女の視線が疑問を投げ付ける。

 一瞬、息が詰まりそうになったのを堪える。

 あの日の涙が嘘のような無表情。絶望に擦りきれ、諦観に塗れて心を失った瞳。

 眺めるだけ、怒りが込み上がる。同時に、哀しみも。

 この歳の少女が、こんな表情をしなければならないなんて――――これは世界の歪みだ。

 かぶりを振って、思考を切り替える。

 ここから先、感情に身を任せてはならない。心を震わせてはならない。感傷に身を裂いてはならない。

 神が居らぬとも神を斬り、仏が居らぬとも仏を斬らねばならない。

 修羅を、阿修羅を――凌駕する存在にならなくてはならない。


(……ああ、やっぱり無理だよな。俺には――――こんなん、我慢できねーよ!)


 拳を握り、息を漏らす。

 激情を己の内に飼い殺し、努めて鷹揚に笑いかける――――知らず、獰猛な笑みに。


「知ってるか? 麻雀プロってのはさ、諦めが悪いんだ。…………敗けっぱなしとかは、特に」

/
「俺の、勝ちだ」

「……え」

「もう、打たなくていい。……泣かなくていいんだ」

「ぁ……私」

「言ったよな……俺がお前の、最後の希望だって」


 少女の手をとって、笑いかける。

 これはただの独り善がりなのかもしれない。智葉に言われたように、結果としてファンを裏切る事に繋がるのかもしれない。

 今日のこの結果が、或いは映像なんて用意されていたら京太郎は破滅する。

 目の前の極道者には、京太郎を破壊する手段がいくらでもあった。

 天下の麻雀プロが裏の賭け麻雀を行うなんて衝撃的な事実が公表されたら須賀京太郎は破滅するし、そんなネタを肴に所属先の団体を恐喝もできる。

 智葉に言い含められた。相手を追い詰めすぎるなと。追い詰められた相手は、京太郎を殺さんと牙を向くと。

 公正な賭けの上での敗北。今のこれが、ギリギリの分水嶺だ。辛うじて損失と面子が秤の内側に収まる値だ。

 だけれども――許せない。

 相手がここで収まるというのは、さほど懐が痛くもないからだ。

 替えが利くから、代わりがあるからここで駒を一つ手放しても痛くはない。

 だからこそこの少女は解放され、京太郎は光の道に戻ることができる。


(この娘を助けるんなら、これでいい。……これ以上の終わりなんてないんだよな)


 だから――どうした。


 許せない。そんなことは認められない。見過ごすことなどできない。

 死にたくはない。これから先の未来を手放したくない。軌道に乗った今を打ち捨てたくない。

 当然だ。理性の自分は止めに来ている。

 約束があるんだろうと、己は叫んだ。内なる声が拒絶を呼んだ。


「……ッチ。持ってけよ、クソ。あんたが勝ったから、免除だ」

「……おい」

「今日のことは他言無用だってのは、判ってるよ。なぁ、須賀“プロ”?」

「違う。“持ってけ”とか……この娘を、物みたいに扱うんじゃねえ」

「はは、お優しいことで。流石はテレビに出てるだけはあるなぁ」

「……それと」

「ん?」


 だけれども――。


「次また同じことをするようなら――――何度でも俺が立ちはだかる。お前らの企みは、俺が止めてやる」


 許せる訳がない。

 魔物的な麻雀の腕を持つ少女を、そんな少女たちの家庭を破滅させて、借金を負わせて、自分達に都合の良い代打ちを作ろうなんてのは――。


(ふざけんなよ……! ふざけんな、お前ら……!)


 誰かの涙を肴に、愉悦を貪ろうなど――。

 麻雀プロであるか否かは関係ない。

 人として、許せない。子供を食い物にしようなんて奴は許せない。それが目の前で行われるのを、黙って観てはいられない。

  迷って、悩んで、探したけど……やはり。


(こんな事知ってるのに、黙ってられるかよ……!)


 拳を固く握る。

 警察が介入したって、この問題は解決しないと智葉は言った。

 智葉の組の力を使えば解決するかもしれないが――そうなったら、京太郎のツケが智葉に向かうだけ。

 今度恐喝の対象となるのは……。或いは遠巻きな抗争となり得るのは……。


  いくら見ない振りをしようとしても、どうしても脳裏を過る。

 知ってしまった以上、逃げ出す術はなかった

 試合をしても、ふと頭の片隅に思い浮かばれては集中なんてできやしない。

 忘れようとするには、記憶力が良すぎた。

 関わってしまったことで、どちらにしても自分のこれからが決定されてしまうというなら。

 少しでも納得できる方を選ぶしかない。

 後戻りできぬなら、戦って勝ち取るほか運命を選ぶ手段がないと言うなら。

 だったら、戦う。戦ってやるさと睨み付ける。


「お前らが絶望を与えるんなら――――」


 かかってこいと、両の瞳で戦端を切る。

 戦う以上は負けてはならない。絶対などなくても、絶対に負けてはならない。

 オカルトスレイヤーは、希望の象徴だ。

 希望が絶望に負けることなど、あってはならない。――そう、絶対に。


「――――俺がこいつらの、最後の希望だ」

京太郎、雀荘荒しの少女の噂を聞く
 ↓
雀荘荒しの少女は魔物だった! ボコボコ、イヤーッ!グワーッ!
 ↓
はっずかしいなーと思ってたら、少女が裏の雀荘荒し・ヤクザの代打ちだって聞く
 ↓
予め調べてから代打ちに使おうと目論んだヤクザにハメられて家に借金負わされて、働かされてるよ
 ↓
女の子泣いてたよ
 ↓
警察がなんとか……してくれないのよ。アッハイ
 ↓
色々考えたけど、やっぱほっとけない!
 ↓
「ドーモ、ヤクザ=サン。オカルトスレイヤーです。オカルト悪用殺すべし慈悲はない」
 ↓
負けたら自分がプロ引退して代打ちという対価で、少女の借金を賭けて「少女にはその条件を知らせない」という条件で闘牌
 ↓
サヨナラ!(好感度到達陣と幸せなキスをして終了。個別エンディング分岐あり)


というのがまぁ、なんとなく考えてたエンディングだったけど……
うん、このスレはほのぼのギャグだからそういう暗いのは要らねーわと没になりました。ご安心下さい

こう、設定が暗い訳であってまんま展開と結末は「悪い奴やっつけて女の子助けて、待ってくれてるヒロインの元に帰る」って王道ヒーローだから
畜生ではないから(憤慨)
むしろアコチャーがいい女として報われる慈悲深さだったから

今日は寝過ごしすまんのです
明日は小走先輩の続きを行って、さくさく掲示板ネタ進めたい所存ー

「代打ちとして使う為に、魔物級少女の一家を罠に嵌める」ってのは、あれだけ麻雀流行ってる世界を現実として考えるなら、あってもおかしくないんですよ
例えば、インハイ中継で実家の職業とか顔にあたりを付けてハイエースるとか
転がされちゃった後にAVのパッケに「第○○インハイ、出場のあの選手が……!」書かれるだろうなーってのと同じように

ただ、そういう要らん『悪意』とか要らん『現実的に考えて』とかいらん『谷』をSSの中持ち込まないのがこのスレなんで榛名は大丈夫です
いつかどっかで、闘牌ものとしてオカスレ書くなら使うかもですが


おやすみー

なんでキャッシュが消えてるんや


大星改百はもう開発時の台詞が「入水? なにそれ?」で確定ですわ

あ、2230か2300から始めます

すまんち。なんもかんも筋トレが悪い

ところで闘牌やけど、一括して『闘牌』で安価とって、書きやすいのから書いてくって形にしたいんだけどいいかな?

ざっす。では以降、そうさせて貰います
書きやすさ同率なら選択肢出すので

そうか灰崎系の能力者か……なるほどなるほど
テラフォオマージュである以上、あってもおかしくないよな。なるほどなるほど

ちゃお

ちょっと待っててね、今クロチャーヒロインにするから


玄「京太郎くん……」

京太郎「どうしたんですか、玄さん」

玄「ううぅ……」

京太郎「玄さん?」

玄「き゛ょ゛う゛た゛ろ゛う゛く゛ん゛~~~~~~~~~~~~!」

京太郎「へっ!?」


 唐突に胸に飛び込んでくる松実玄に、心臓の高鳴りを覚えるがすぐに忘却。

 泣いている女性を前に我が身の益を考えられるほど、京太郎は打算的や利己的な人間ではなかった。

 されるがままに胸を貸す。シャツのあたりが涙と鼻水で濡らされるが、堪える。

 腹部あたりに彼女の豊満な胸が押し当てられるも、努めて沈黙。

 沸き立つ邪な感情を殴り付ける――までもなく無視できた。いや、むしろ抱きすらしなかった。それよりも心配が勝るのだ。

 泣いている人を見かけるといつもそうだった。

 悲しんでいる人は放っておけず、見逃せない。何か力になれることはないかと、思えてならない。


京太郎「……ドラが?」

玄「うん。……来なくなっちゃって、それで」


 なんとか泣き止むまで、待つこと一分弱だろうか。

 努めて言葉少なげに、幾度か相槌や励ましをすることで松実玄は漸く会話ができる状態へと回復した。

 自ら付けた涙の後に吃驚して何度も頭を下げようとする松実玄を座らせ、コーヒーを手渡し、彼女から説明を受ける京太郎。

 言葉を探しつつ幾度も缶を傾け嚥下する玄の様子に、京太郎もただならぬ雰囲気を覚えた。


京太郎「間違えて、ドラを切ったとかは?」

玄「そ、そんなことしないよ! これでも、インターハイに出てたんだよ!?」

京太郎「……あ、そ、その、すみません」

玄「ぅぁ……ご、ごめんね? 大きな声出しちゃって」


 なおも、「しかも相談に乗ってもらってるのに――」と謝罪を伝えようと玄を手で制して、笑いかける。

 状況を確かめたいが故の言葉だったが、確かに聞こえようによっては無神経な言葉であるのは事実なのだから。

 これでは本当に、デリカシーがないと言われても仕方ない。



京太郎「他に心当たりとかは、ないんですか?」

玄「えっと……ううん、こんなこと初めてで……」

京太郎「そうですか……」

玄「普通にお客さんとは打ててたのに……」


 なのに駄目になってしまったと、松実玄は目を落とした。

 詳しくは聞いていない――聞いていないから、彼女がドラにどれだけ思い入れがあるのかは判らない。

 ただ、切ったら暫く来なくなってしまう――というのは裏返しで互いに結び付きが強いというのは判った。

 そして同時、しばしばオカルトはその人のパーソナルな領域に関わっているという例があることも。


玄「それで、私……どうしたらいいのか判らなくなっちゃって……」

京太郎「……」

玄「京太郎くん?」

京太郎「……です」

玄「え?」

京太郎「任せてください、俺がなんとかします」

京太郎「俺は、オカルトスレイヤー。……専門家です」

玄「京太郎くん……」

京太郎「玄さん。あなたの涙、俺が止めます。止めてみせます」

京太郎「玄さんの笑顔はきっと……旅館に来た人たちに安らぎを与える、素敵な笑顔なんだ」

京太郎「だから、笑顔を失わないでください。絶望に、絶望しないで下さい」

京太郎「またどうしても泣きたくなったんなら……なら、それでもこれだけは覚えといて貰えませんか?」

玄「え?」

京太郎「あなたが挫けそうなら、肩を貸します。立ち向かう勇気が欲しいんなら、手を握ります。悔しいんなら、代わりに俺が殴ります」

京太郎「玄さんの涙は、どこに居ても俺が拭うし――絶望は俺が吹き飛ばす」


京太郎「――――俺があなたの、最後の希望だ」

※手を取られたクロチャーは顔真っ赤になる模様
※なおアコチャーはこの場面を目撃してしまう模様



クロチャーはヒロインオーラ高過ぎてシリアスで登場させると入籍待ったなしだからしゃーないんや

こっから客の人相を聞き、更に他にも奪われた人から話を聞き、人相的に「これマホか?いやでもそんな、俺は……」と葛藤し、
なんやかんや、オカ持ち小学生女子をやっつけて、皆に「ごめんなさい」をさせて爽やかに終わる……と


アコチャーは奪われる能力もないし……、奪われて泣くってよりは万が一奪われたとして、


憧「あたしの努力がさ、簡単に取られちゃった……奪われちゃった、って」

京太郎「……ッ、憧」

京太郎「憧、俺が――――」

憧「――――でも、あんな奴より先にあんたに伝えるだけ伝えてるから」

憧「ちゃんと伝えたあたしの力で……あんなパチもんブッ飛ばして来なさい、京太郎!」

京太郎「……!」

京太郎「ああ、任せとけって! 俺がお前の、最後の希望だ!」


って背中叩くことになるよね、確実に

あ、青峰戦前の黄瀬くんやから……>コピー能力者京太郎


玄、宥、豊音、衣、勇気→「貴方の涙、俺が止めます」系
穏乃、憧、灼、智葉、菫とか→「応、任せて下さい!」系

でも咲ちゃんだと、


京太郎「お前……」

京太郎「お前が、咲から……!」

京太郎「……ッ」

京太郎「……ふざ、けんなよ」

京太郎「ふざけるなよ、お前」

京太郎「それは咲の力で……咲だけのもんだ。お前が……お前なんかが使っていいわけ、あるわけねーだろ……!」

京太郎「……」

京太郎「俺の名前はオカルトスレイヤー」

京太郎「――――オカルト殺すべし。慈悲なんて微塵もないから覚悟しとけよ、てめえ」


ってなるから不思議

京太郎にとっての咲ちゃんは、晴人にとってのコヨミやからしゃーないんや
京太郎スレ書いてる理由が京咲書きたいからだから仕方ないんだ
京太郎と絡んでたときの咲ちゃん実に色んな表情してて可愛いんだ
ハンドボール部のレギュラーが文学少女に出会った経緯が気になるんだ


すまんね。おやすみー

小説家になりたい爆くんかっこよすぎんでしょう

あと慶次に敗北フラグがね……
相手が人間で、女で、しかも裸って二重の意味で童貞の慶次には荷が重い

雷……私を導いてくれ……

いや別に単純に雷ちゃんが癒しすぎて別にロリコンとかじゃないし断じてロリコンじゃなくて巨乳好きだけどカッコカリしたいなって

最近更新できなくてすんませんね

雷……見える、見えるぞ
私にも敵が見える……!


慶次さん案の定だしアドルフさん案の定だし
2200から始めまする

ヒースイフード ボゥザバビュードゴーン

主力は金剛やし鈴谷はビッチ声かわいいけど、雷は私の母親になってくれかもしれない女だった
暁ちゃんは草臥れたおっさんかスパイクやコブラみたいな飄々とした奴と組ませたい素晴らしいレディ


はい、始めますです
人間讃歌書きたい

905 1 ◆rVyvhOy5r192 saga 2014/06/05(木) 02:22:31.30 ID:ChCAm9pXO


京太郎「で、俺の手はキー牌が北だったんだけど……混一色風味の人がいるから簡単には切り出されない」

京太郎「ツモ⑧筒でしたけど……」

京太郎「ってなると最短の最終形は、こっから9索・打赤⑤筒・打白」

京太郎「役牌バックでもいいんですけど、先に他鳴いて役牌副露できなかったら……修正や変更が難しい手牌ですし」

京太郎「副露箇所も……三・六萬に、⑥・⑧筒に、3索」

京太郎「⑥筒は③筒が切れ気味だから、その代わりで使われる可能性も高いし……」

京太郎「無理に攻める手じゃないんで……タッグだから、味方助けを優先しました」



323 名前:名無しさんリーチ 投稿日:20XX/XX/XX(X) XX:XX:XX.XX ID:???
なんでや!スッガの観察眼ならツンデレラブコメだって即終了にできるだろ!

324 名前:名無しさんリーチ 投稿日:20XX/XX/XX(X) XX:XX:XX.XX ID:???
そうかぁ?

325 名前:名無しさんリーチ 投稿日:20XX/XX/XX(X) XX:XX:XX.XX ID:Kyotarosu
ツンデレ可愛いよな

326 名前:名無しさんリーチ 投稿日:20XX/XX/XX(X) XX:XX:XX.XX ID:???
スッガはオンオフ付けそうなタイプだからオフだと鈍感っぽそうなイメージ

327 名前:名無しさんリーチ 投稿日:20XX/XX/XX(X) XX:XX:XX.XX ID:???
木を見て森を見ずありそう

328 名前:名無しさんリーチ 投稿日:20XX/XX/XX(X) XX:XX:XX.XX ID:TAKEMEEE
ツンホモと聞いて

329 名前:名無しさんリーチ 投稿日:20XX/XX/XX(X) XX:XX:XX.XX ID:MIHspring
加速装置で

330 名前:名無しさんリーチ 投稿日:20XX/XX/XX(X) XX:XX:XX.XX ID:eomotRev
駆け付けました

331 名前:名無しさんリーチ 投稿日:20XX/XX/XX(X) XX:XX:XX.XX ID:shrutupyou
うるさい、ホモ!

332 名前:名無しさんリーチ 投稿日:20XX/XX/XX(X) XX:XX:XX.XX ID:???
呼んでないんだよなぁ……

333 名前:名無しさんリーチ 投稿日:20XX/XX/XX(X) XX:XX:XX.XX ID:Kyotarosu
もうやめてくれよ……!




やえ「……よし」

京太郎「いきなりどうしたんですか、小走プロ」

やえ「打ち合わせなしで打ってるから、収録とかであんたが鈍ってたら困るでしょ」

やえ「その確認」

京太郎「なるほど……流石やえさん、一流ですね」

やえ「口塞がれたいの?」

京太郎「えっ」



373 名前:名無しさんリーチ 投稿日:20XX/XX/XX(X) XX:XX:XX.XX ID:???
黙らないと舌入れたキスするって?(ゲス顔)

374 名前:名無しさんリーチ 投稿日:20XX/XX/XX(X) XX:XX:XX.XX ID:ANGELAKO
すす、須賀プロと舌を絡めたキスした後に膝の上に乗って鎖骨舐めるなんてしないんだからぁ!

375 名前:名無しさんリーチ 投稿日:20XX/XX/XX(X) XX:XX:XX.XX ID:???
お、おう

376 名前:名無しさんリーチ 投稿日:20XX/XX/XX(X) XX:XX:XX.XX ID:???
またホモが連れたな

377 名前:名無しさんリーチ 投稿日:20XX/XX/XX(X) XX:XX:XX.XX ID:Awaawaii
ふにゃ

378 名前:名無しさんリーチ 投稿日:20XX/XX/XX(X) XX:XX:XX.XX ID:Terr3Terr3
どうしてそんな動物みたいなことするの……?

379 名前:名無しさんリーチ 投稿日:20XX/XX/XX(X) XX:XX:XX.XX ID:HOKU10ki
ええ歳こいて、キスのひとつや二つなんて気にする方がどうかしとるやん

380 名前:名無しさんリーチ 投稿日:20XX/XX/XX(X) XX:XX:XX.XX ID:96chaDoRA
ええぇ……そ、そうなの?

381 名前:名無しさんリーチ 投稿日:20XX/XX/XX(X) XX:XX:XX.XX ID:MOKOTANN
うるせえ。キスがそんなに偉いか。恋人いるのがそんなに偉いか
死ね

382 名前:名無しさんリーチ 投稿日:20XX/XX/XX(X) XX:XX:XX.XX ID:sukoyA50
よく言った!

383 名前:名無しさんリーチ 投稿日:20XX/XX/XX(X) XX:XX:XX.XX ID:kituiA50
たまたまタイミングが悪くて最近恋人ができなくてもしょうがないよね☆

384 名前:名無しさんリーチ 投稿日:20XX/XX/XX(X) XX:XX:XX.XX ID:MOKOTANN
うるせえ。臭えんだよババア
ババアと一緒にするな、腐った羊水どもが




385 名前:名無しさんリーチ 投稿日:20XX/XX/XX(X) XX:XX:XX.XX ID:SMSMHIMEko
ん? 下、挿入れて口ば無理矢理塞ぐ?
にひっ、えっちねぇ

386 名前:名無しさんリーチ 投稿日:20XX/XX/XX(X) XX:XX:XX.XX ID:ANGELAKO


387 名前:名無しさんリーチ 投稿日:20XX/XX/XX(X) XX:XX:XX.XX ID:TAKEMEEE
69による相互イラマチオですね
つよい(確信)

389 名前:名無しさんリーチ 投稿日:20XX/XX/XX(X) XX:XX:XX.XX ID:MIHspring
相互(直球)

390 名前:名無しさんリーチ 投稿日:20XX/XX/XX(X) XX:XX:XX.XX ID:eomotRev
うーん、このホモ(マジキチスマイル

391 名前:名無しさんリーチ 投稿日:20XX/XX/XX(X) XX:XX:XX.XX ID:Kyotarosu
こんな場所に居られるか!俺は雷のいる鎮守府に帰らせて貰うからな!

392 名前:名無しさんリーチ 投稿日:20XX/XX/XX(X) XX:XX:XX.XX ID:NGLwaKiwi
シニイソギヤガッテ!

393 名前:名無しさんリーチ 投稿日:20XX/XX/XX(X) XX:XX:XX.XX ID:ramenMGDV
まだこれflagと決まった訳ジャ…

394 名前:名無しさんリーチ 投稿日:20XX/XX/XX(X) XX:XX:XX.XX ID:???
フラッグファイターと聞いて阿修羅を凌駕して来たぞ、須賀プロ!
抱き締めたいな、須賀プロ!

395 名前:名無しさんリーチ 投稿日:20XX/XX/XX(X) XX:XX:XX.XX ID:NGLwaKiwi
シニヤガッテ!

396 名前:名無しさんリーチ 投稿日:20XX/XX/XX(X) XX:XX:XX.XX ID:LeangleM1
うむ

397 名前:名無しさんリーチ 投稿日:20XX/XX/XX(X) XX:XX:XX.XX ID:KO1SAIKYo9
この短時間に何が!?
いくらなんでも無茶苦茶すぎるやないですか

398 名前:名無しさんリーチ 投稿日:20XX/XX/XX(X) XX:XX:XX.XX ID:NGLwaKiwi
シニヤガッタ!

399 名前:名無しさんリーチ 投稿日:20XX/XX/XX(X) XX:XX:XX.XX ID:KO1SAIKYo9
内容変わってへんし、挙げ句語調強まっとるやん!?

400 名前:名無しさんリーチ 投稿日:20XX/XX/XX(X) XX:XX:XX.XX ID:ChaliceH1
あのさ、そろそろ須賀プロのホモ扱いやめないと泣いたり笑ったりできない身体にするよ?

401 名前:名無しさんリーチ 投稿日:20XX/XX/XX(X) XX:XX:XX.XX ID:NOyoNOyo3
打ち合わせなしとは須賀プロと小走プロすごいのよー

402 名前:名無しさんリーチ 投稿日:20XX/XX/XX(X) XX:XX:XX.XX ID:ultraQhna
したの言うたら、VS舞姫んときだけらしいですわ
普段の麻雀教室番組も、アドリブ満載やしね
麻雀教室は番組の方針上しゃーないにしても、それ以外は非合理ですわ。ホンマ




 ――――驚くべきことだが、須賀プロと小走プロは普段から打ち合わせを行っていないらしい。

 ――――仮にもコンビなのだから、その方が明らかに良さそうだが。

 ――――それとも実は、仕事以外では付き合いをしないのか。


京太郎「え? 打ち合わせをしない理由?」

京太郎「いや……した方がいいとは、判ってますけど」

京太郎「そういう約束なんですよね」


 ――――約束?


京太郎「はい」

やえ「……言うの」

京太郎「言わない方が、やっぱりいいですか?」

やえ「……」

やえ「ま、いいわよ」

京太郎「ありがとうございます」


 ――――小走プロとの、ですか?


京太郎「そうですね……えっと、どこから説明したらいいんだ?」

京太郎「うーん」

京太郎「あれは……一年目の夏の終わりか秋ぐらいですね。いや、冬だったか?」

やえ「……覚えときなさいよ」

京太郎「す、すみません……とにかくあのときは忙しかったから」

京太郎「えっと、そもそも俺がプロになったのって――」




432 名前:名無しさんリーチ 投稿日:20XX/XX/XX(X) XX:XX:XX.XX ID:KAMENride
テレビにでる麻雀プロは四段から
麻雀プロになるには、しょーれーかいで地道に四段になるか、ビビッとスカウトされてドラフトでばばーんと選ばれてずばっと見なし四段から!
スカウトされる方が一気にプロだけど、しょーれーかいの方はルールがタイトルに有利なことがある
ですよね?

433 名前:名無しさんリーチ 投稿日:20XX/XX/XX(X) XX:XX:XX.XX ID:semaitoko
そうね。良く勉強してるわ
私も昔教えたことあるけど、そっくりなぐらいに大体そんな感じよ

434 名前:名無しさんリーチ 投稿日:20XX/XX/XX(X) XX:XX:XX.XX ID:KAMENride
えへへ、嬉しいです!
きょ……お兄……ししょーにありがとうです!

435 名前:名無しさんリーチ 投稿日:20XX/XX/XX(X) XX:XX:XX.XX ID:semaitoko
お兄……?
一般公募については聞いてる?

436 名前:名無しさんリーチ 投稿日:20XX/XX/XX(X) XX:XX:XX.XX ID:KAMENride
えっと……入団テストですか?

437 名前:名無しさんリーチ 投稿日:20XX/XX/XX(X) XX:XX:XX.XX ID:semaitoko
そうそう、それそれ
要するにスカウトされるんじゃなくて、自分から「拾って」って言いにいく奴よ
ドラフトより前にね
で、入団テストで無事合格できたら……見なし四段が発出される可能性を得られるの

438 名前:名無しさんリーチ 投稿日:20XX/XX/XX(X) XX:XX:XX.XX ID:KAMENride
ほえー

439 名前:名無しさんリーチ 投稿日:20XX/XX/XX(X) XX:XX:XX.XX ID:semaitoko
四段になれなくても、三段や二段を与えられて育成対象になったりするわ
まぁ、こっちからだとあんまり有名になる選手はいないけどね
だって基本、強いなら指名されるし

440 名前:名無しさんリーチ 投稿日:20XX/XX/XX(X) XX:XX:XX.XX ID:KAMENride
有名税、ですね!

441 名前:名無しさんリーチ 投稿日:20XX/XX/XX(X) XX:XX:XX.XX ID:semaitoko
いや、それは多分ちょっと違うわ

442 名前:名無しさんリーチ 投稿日:20XX/XX/XX(X) XX:XX:XX.XX ID:KAMENride
ええぇ……間違えちゃったですか?

443 名前:名無しさんリーチ 投稿日:20XX/XX/XX(X) XX:XX:XX.XX ID:semaitoko
いいわよ。説明しがいがあって楽しいから

444 名前:名無しさんリーチ 投稿日:20XX/XX/XX(X) XX:XX:XX.XX ID:KAMENride
ありがとうございますです!ししょーみたいに優しいです!



445 名前:名無しさんリーチ 投稿日:20XX/XX/XX(X) XX:XX:XX.XX ID:semaitoko
で、ちなみに須賀プロはこの公募から指名されてプロになった組よ

446 名前:名無しさんリーチ 投稿日:20XX/XX/XX(X) XX:XX:XX.XX ID:KAMENride
ええっ、そうなんですか!?
全然知らなかったです……恥ずかしいです

447 名前:名無しさんリーチ 投稿日:20XX/XX/XX(X) XX:XX:XX.XX ID:semaitoko
高校生のときの成績はそこそこだけど、インカレになってからは奨励会崩れとか入ってくるからねー
そこまでパッと派手に目につく成績を残せなかったらしいわ

448 名前:名無しさんリーチ 投稿日:20XX/XX/XX(X) XX:XX:XX.XX ID:KAMENride
い、意外です……

449 名前:名無しさんリーチ 投稿日:20XX/XX/XX(X) XX:XX:XX.XX ID:ANGELAKO
それで確定した後は、高校生じゃないからもうそこから研修っていって働き始め。公式じゃないけど
その辺りにドラマの撮影とか演技指導とか身体作りとかね
ちゃんと卒業できなきゃ駄目だから、一応はバイトって形だったけど

450 名前:名無しさんリーチ 投稿日:20XX/XX/XX(X) XX:XX:XX.XX ID:???
演技指導www麻雀プロなのにwwwwww

451 名前:名無しさんリーチ 投稿日:20XX/XX/XX(X) XX:XX:XX.XX ID:ANGELAKO
茶化すな

452 名前:名無しさんリーチ 投稿日:20XX/XX/XX(X) XX:XX:XX.XX ID:???
は、はい……

453 名前:名無しさんリーチ 投稿日:20XX/XX/XX(X) XX:XX:XX.XX ID:ANGELAKO
M.A.R.S.ランカー枠、小走やえのコンビ枠で採ったけど最初は団体も期待してなかったんじゃないの?
で、動けるしヴィジュアルいいからもし麻雀プロとして成功しなかったとしてもタレントになれるように……って

454 名前:名無しさんリーチ 投稿日:20XX/XX/XX(X) XX:XX:XX.XX ID:KAMENride
ええっ……麻雀プロなのに……

455 名前:名無しさんリーチ 投稿日:20XX/XX/XX(X) XX:XX:XX.XX ID:semaitoko
まぁ、団体も悪気があった訳じゃないと思うわ
駄目だった後のことまでケアしてる訳だし、むしろ親切とも言えるわね

456 名前:名無しさんリーチ 投稿日:20XX/XX/XX(X) XX:XX:XX.XX ID:KAMENride
初めから、駄目だった後のこともって……なんだか悲しいです

457 名前:名無しさんリーチ 投稿日:20XX/XX/XX(X) XX:XX:XX.XX ID:ANGELAKO
でも、だからこそ――最後の希望なのよ。須賀京太郎は

寝落ちすまんち




京太郎「そんな感じで、公募で入団」

京太郎「それから見做し四段に上がる――――って話でしたね」

京太郎「正式に上がるのは歳を跨いだ後で年度明けだったんで、正式には麻雀プロ予定者でした」


 ――――では、入団までは何を?


京太郎「大学に行って講義受けて……」

京太郎「ああ、『勝手に指導などはするな』って言われたので部活は出てもただ見てるだけでした」

京太郎「これが辛くて……だって、こう、こっちを置き去りに和気藹々と麻雀打ってるんですよ!?」

京太郎「仕方ないからお茶汲みとか掃除とか、こっちが先に入ったのになんだこれって」

やえ「でも須賀プロ、そういうの好きじゃない」

京太郎「まぁ、そうなんだけど……そうなんですけどね」

京太郎「『俺が一番紅茶を上手く入れられるんだ!』とか『どうぞ、お嬢様』って感じだったかな、その時」



492 名前:名無しさんリーチ 投稿日:20XX/XX/XX(X) XX:XX:XX.XX ID:???
執事プレイか

493 名前:名無しさんリーチ 投稿日:20XX/XX/XX(X) XX:XX:XX.XX ID:MOKOTANN
ぅぁぅ

494 名前:名無しさんリーチ 投稿日:20XX/XX/XX(X) XX:XX:XX.XX ID:KUGYUUUU
先に入ったのに……お茶汲み……掃除……

495 名前:名無しさんリーチ 投稿日:20XX/XX/XX(X) XX:XX:XX.XX ID:WOLFanSPC
……ごめんなさい居残りは決して嫌だから置いて行ったのではなく

496 名前:名無しさんリーチ 投稿日:20XX/XX/XX(X) XX:XX:XX.XX ID:KingCRMSN
すまんっ・・・! すまんっ・・・・・・!

497 名前:名無しさんリーチ 投稿日:20XX/XX/XX(X) XX:XX:XX.XX ID:semaitoko
やめて違うの嫌がらせじゃないの忘れてた訳じゃないのただ忙しかったのと須賀くんがいいって言ってくれたから甘えちゃって
ちゃんとあとで面倒見るつもりだったし見放すとか見捨てるとかやめてもなんともないとかどうでもいいとかそんなのじゃないの
ましてややめてくれて構わないとかそんなことないのやめてごめんなさい私が悪かったのよやめて許してごめんなさい違うのそんなキラキラした目で
やめてごめんなさい違うのそんな仔犬みたいにはしゃがないで違うのごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさい

498 名前:名無しさんリーチ 投稿日:20XX/XX/XX(X) XX:XX:XX.XX ID:LoveTrain
ごめんねごめんねごめんねごめんねごめんねごめんねごめんねごめんねごめんねごめんねごめんねごめんねごめんね
ごめんねごめんねごめんねごめんねごめんねごめんねごめんねごめんねごめんねごめんねごめんねごめんねごめんねごめんね
ごめんねごめんねごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさい
ごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさい

499 名前:名無しさんリーチ 投稿日:20XX/XX/XX(X) XX:XX:XX.XX ID:CHiLDPlay
すわ、魑魅魍魎か!?

500 名前:名無しさんリーチ 投稿日:20XX/XX/XX(X) XX:XX:XX.XX ID:SHeepD4C
>>499
や め ん か

501 名前:名無しさんリーチ 投稿日:20XX/XX/XX(X) XX:XX:XX.XX ID:???
(関係者かな?)
 

雷、私を導いてくれ……!

雷は私の母になってくれるかもしれない女性だった……!
別にロリコンじゃないけど、巨乳好きだけど、駆逐艦に甘えずに一人前になった者がいるものかよ


始めますか



502 名前:名無しさんリーチ 投稿日:20XX/XX/XX(X) XX:XX:XX.XX ID:ARKWbjDrK
お薬だしとくよーぅ

503 名前:名無しさんリーチ 投稿日:20XX/XX/XX(X) XX:XX:XX.XX ID:ANGELAKO
この書き込みって……

504 名前:名無しさんリーチ 投稿日:20XX/XX/XX(X) XX:XX:XX.XX ID:sukoyA50
須賀プロ執事かぁ……いいね……家事とかやって貰ったり

505 名前:名無しさんリーチ 投稿日:20XX/XX/XX(X) XX:XX:XX.XX ID:kituiA50
夜のお供もしてくれるのかな?☆

506 名前:名無しさんリーチ 投稿日:20XX/XX/XX(X) XX:XX:XX.XX ID:ARKWbjDrK
せやけどそれはただの夢やなーぁ

507 名前:名無しさんリーチ 投稿日:20XX/XX/XX(X) XX:XX:XX.XX ID:MOKOTANN
ババアは死ねよ行き遅れ
逝き遅れてんじゃねえよ死ねよ早くマジしね
須賀プロに色目使ってんじゃねえましてや執事がいいとか立場考えろクソが欲望砕くぞコラ

508 名前:名無しさんリーチ 投稿日:20XX/XX/XX(X) XX:XX:XX.XX ID:sukoyA50
結婚ほど高望みしなくても幸せになりたかった

509 名前:名無しさんリーチ 投稿日:20XX/XX/XX(X) XX:XX:XX.XX ID:kituiA50
若さを失うというのは、その願いすらも奪われるということなのか

510 名前:名無しさんリーチ 投稿日:20XX/XX/XX(X) XX:XX:XX.XX ID:MOKOTANN
だから妄想は執事以外にしろっつってんだよスカタン
あるだろ、ほら、年下の親戚とか近所の子で子供の頃一緒に遊んであげたとか

511 名前:名無しさんリーチ 投稿日:20XX/XX/XX(X) XX:XX:XX.XX ID:sukoyA50
 そ れ だ !

512 名前:名無しさんリーチ 投稿日:20XX/XX/XX(X) XX:XX:XX.XX ID:kituiA50
実は子供の頃一緒に遊んであげた憧れのお姉さんで、すっかり向こうは忘れてるけどでも奥底では覚えてるとかいいね☆

513 名前:名無しさんリーチ 投稿日:20XX/XX/XX(X) XX:XX:XX.XX ID:Terr3Terr3
現実はそんな甘くない

514 名前:名無しさんリーチ 投稿日:20XX/XX/XX(X) XX:XX:XX.XX ID:MOKOTANN
まあ、どう妄想してもお前らがババアってことには変わりない

515 名前:名無しさんリーチ 投稿日:20XX/XX/XX(X) XX:XX:XX.XX ID:sukoyA50
ま、まだ20代で通用するから……

516 名前:名無しさんリーチ 投稿日:20XX/XX/XX(X) XX:XX:XX.XX ID:kituiA50
殺すぞ☆裏切り者


 




やえ「高校のときも――宮永プロたちが初めてインハイ出たときもそうだったんでしょ?」

やえ「須賀プロだけ全国行ってないわよね?」

京太郎「はい。まぁ、弱かったんで……」

京太郎「その頃から、やっぱり俺が一番お茶汲み上手い! という自信ありましたね」

やえ「実際は?」

京太郎「……知り合いに鍛えて貰うまでは酷いもんでした」

やえ「ま、そうよね」



530 名前:名無しさんリーチ 投稿日:20XX/XX/XX(X) XX:XX:XX.XX ID:???
尻♂愛

531 名前:名無しさんリーチ 投稿日:20XX/XX/XX(X) XX:XX:XX.XX ID:???
知り合い(意味深)

532 名前:名無しさんリーチ 投稿日:20XX/XX/XX(X) XX:XX:XX.XX ID:???
尻合い

533 名前:名無しさんリーチ 投稿日:20XX/XX/XX(X) XX:XX:XX.XX ID:???
お前らほんとスッガホモにしたがるな

534 名前:名無しさんリーチ 投稿日:20XX/XX/XX(X) XX:XX:XX.XX ID:???
スッガがホモやロリコンじゃなかったら女子プロ喰われるからな

535 名前:名無しさんリーチ 投稿日:20XX/XX/XX(X) XX:XX:XX.XX ID:???
むしろカマキリやクモ的に考えて喰われるのはスッガの方

536 名前:名無しさんリーチ 投稿日:20XX/XX/XX(X) XX:XX:XX.XX ID:???
お前らホモなの?なんでホモになったの?

537 名前:名無しさんリーチ 投稿日:20XX/XX/XX(X) XX:XX:XX.XX ID:???
まず、モテたいと思う
イケメンになりたいと思う
で、どんな服装や言動をすればイケメンっぽいのか観察する
いつの間にか、イケメンそのものを眺めるようになる
イケメンそのものが好きになる

538 名前:名無しさんリーチ 投稿日:20XX/XX/XX(X) XX:XX:XX.XX ID:???
だが愛を超越すれば、それは憎しみとなる!

539 名前:名無しさんリーチ 投稿日:20XX/XX/XX(X) XX:XX:XX.XX ID:BurnKoke4
ちくわ大提督

540 名前:名無しさんリーチ 投稿日:20XX/XX/XX(X) XX:XX:XX.XX ID:Kananyanya
なんだし、今の



やえ「まぁ、一年生なら普通はお茶汲みと雑用からだかんなぁ」

京太郎「元々中学のときの運動部もそうでしたね」

京太郎「それどころか、優しかったですよ? 皆」

やえ「優しかった?」

京太郎「インハイ終わってからは部長……竹井アナが付きっきりで麻雀解説してくれましたし」

京太郎「インハイ中も、男子の俺までインハイ会場に連れてってくれましたし」

京太郎「あと、インハイ始まってからは仕方ないけど……その前は普通に一年なのに卓囲ませてくれてたんですからね」

やえ「人数いないだけでしょ」

京太郎「晩成と一緒にしないで下さいよ」





634 名前:名無しさんリーチ 投稿日:20XX/XX/XX(X) XX:XX:XX.XX ID:???
ここまでのまとめ

・コンビ麻雀プロの話でぼっち大量発生
・スッガの技術実際カンスト級
・スッガはツンホモ
・スッガはパネキとの絡みは全てアドリブ
・スッガは公募入団
・入団までは、何故かドラマ撮影の準備などなどで地獄の研修を受ける
・スッガは中学ハンドボール部。跳躍や空中感覚はそこらへんがあってらしい
・キーパーと違って躱していいだけ格闘技はマシ
・ハンドボール部とかムエタイやってたと漏らしたら、アクションドラマばっかやらされた
・このときにちゃちゃのんや放火プロと出会う
・毎日アザだらけ包帯だらけで大学行ってたから、同級生に超心配されてた

635 名前:名無しさんリーチ 投稿日:20XX/XX/XX(X) XX:XX:XX.XX ID:???
スッガwwwwww

636 名前:名無しさんリーチ 投稿日:20XX/XX/XX(X) XX:XX:XX.XX ID:???
なんのプロだよw

637 名前:名無しさんリーチ 投稿日:20XX/XX/XX(X) XX:XX:XX.XX ID:???
麻雀プロにやらせることじゃねえwwwwww

638 名前:名無しさんリーチ 投稿日:20XX/XX/XX(X) XX:XX:XX.XX ID:???
俳優だとしてもやらせることじゃねえwwwwwwww

639 名前:名無しさんリーチ 投稿日:20XX/XX/XX(X) XX:XX:XX.XX ID:???
>>「いきなり、手を使わずに崖を登れって言われたときは何かと思いました」
wwwwwwwwwwww

640 名前:名無しさんリーチ 投稿日:20XX/XX/XX(X) XX:XX:XX.XX ID:???
なお、流石のスッガにも無理だった模様

641 名前:名無しさんリーチ 投稿日:20XX/XX/XX(X) XX:XX:XX.XX ID:???
まだ大学生だったから、多少はね?

642 名前:名無しさんリーチ 投稿日:20XX/XX/XX(X) XX:XX:XX.XX ID:???
実際、清澄で強い奴らに囲まれて嫌ってほど麻雀の困難さ知ってるのにあんだけの大学行ってて麻雀プロになろうとするスッガすげーよ

643 名前:名無しさんリーチ 投稿日:20XX/XX/XX(X) XX:XX:XX.XX ID:???
なお結果はマルチタレントの模様

644 名前:名無しさんリーチ 投稿日:20XX/XX/XX(X) XX:XX:XX.XX ID:???
実際笑い事じゃなくそれぐらい麻雀のこと思ってるのにタレント業ばっかやらされてて、よく辞めようとか思わなかったなスッガ

645 名前:名無しさんリーチ 投稿日:20XX/XX/XX(X) XX:XX:XX.XX ID:???
オカルトスレイヤーは希望なんだよ……?
嫌だなぁ、希望はさぁ……絶望には負けないんだ……!

646 名前:名無しさんリーチ 投稿日:20XX/XX/XX(X) XX:XX:XX.XX ID:LoveTrain
どこかで負けるよ
挫けない人間なんて、この世にいるわけない

647 名前:名無しさんリーチ 投稿日:20XX/XX/XX(X) XX:XX:XX.XX ID:ChaliceH1
それでも立ち上がって、また笑えるから人間は強いんだよ

648 名前:名無しさんリーチ 投稿日:20XX/XX/XX(X) XX:XX:XX.XX ID:magicSSSS
人間讃歌は『勇気』の讃歌!人間の素晴らしさは『勇気』の素晴らしさ!

649 名前:名無しさんリーチ 投稿日:20XX/XX/XX(X) XX:XX:XX.XX ID:ultraQhna
……

650 名前:名無しさんリーチ 投稿日:20XX/XX/XX(X) XX:XX:XX.XX ID:magicSSSS
ん、なんだ?

651 名前:名無しさんリーチ 投稿日:20XX/XX/XX(X) XX:XX:XX.XX ID:NGLwaKiwi
Air Wife!

652 名前:名無しさんリーチ 投稿日:20XX/XX/XX(X) XX:XX:XX.XX ID:magicSSSS
え?





670 名前:名無しさんリーチ 投稿日:20XX/XX/XX(X) XX:XX:XX.XX ID:MOKOTANN
・コンビ麻雀プロの話でぼっち大量発生
ああああああああああああああああああああああああああああああうるさいうるさいうるさいうるさいうるさいうるさいうるさいうるさいうるさい
こんなの陰謀だ陰謀だ陰謀だ陰謀だ陰謀だ陰謀だ陰謀だ陰謀だ陰謀だ陰謀だ陰謀だ陰謀だ陰謀だ陰謀だ陰謀だ陰謀だ
うるさいうるさいうるさいうるさいうるさいうるさいうるさいうるさいうるさいうるさいうるさいうるさいうるさい

671 名前:名無しさんリーチ 投稿日:20XX/XX/XX(X) XX:XX:XX.XX ID:???
人間はな、弱いんだよ(便所飯)



京太郎「……小走プロと会ったのは?」

京太郎「あれは、大学四年の年度末……でしたっけ?」

やえ「さぁ、それぐらいだったかも」

京太郎「大学のときにも何度か顔合わせしたけど……相変わらず無愛想で」

やえ「うるさい」



679 名前:名無しさんリーチ 投稿日:20XX/XX/XX(X) XX:XX:XX.XX ID:ChaliceH1
>>・スッガの技術実際カンスト級
須賀プロはボクが育てた(ドヤッ

680 名前:名無しさんリーチ 投稿日:20XX/XX/XX(X) XX:XX:XX.XX ID:semaitoko
須賀プロは私が育てたわ

681 名前:名無しさんリーチ 投稿日:20XX/XX/XX(X) XX:XX:XX.XX ID:mihoko913
すがぷろはわたしがそだてました

682 名前:名無しさんリーチ 投稿日:20XX/XX/XX(X) XX:XX:XX.XX ID:magicSSSS
須賀プロは私が育てた

683 名前:名無しさんリーチ 投稿日:20XX/XX/XX(X) XX:XX:XX.XX ID:Guito893
須賀プロは私が育てた

684 名前:名無しさんリーチ 投稿日:20XX/XX/XX(X) XX:XX:XX.XX ID:LegenDA30
まぁ、多少はね?

685 名前:名無しさんリーチ 投稿日:20XX/XX/XX(X) XX:XX:XX.XX ID:ultraQhna
須賀プロは私が育てた

686 名前:名無しさんリーチ 投稿日:20XX/XX/XX(X) XX:XX:XX.XX ID:ANGELAKO
あ、あたしも一応……

687 名前:名無しさんリーチ 投稿日:20XX/XX/XX(X) XX:XX:XX.XX ID:HAgi4424
私が……………………、なんでもございません

688 名前:名無しさんリーチ 投稿日:20XX/XX/XX(X) XX:XX:XX.XX ID:KO1SAIKYo9
どんだけ師匠いはるん!?史上最強の弟子!?

689 名前:名無しさんリーチ 投稿日:20XX/XX/XX(X) XX:XX:XX.XX ID:KO1SAIKYo9
ああでもこれ掲示板だとしても、実施これくらい師匠いそう

690 名前:名無しさんリーチ 投稿日:20XX/XX/XX(X) XX:XX:XX.XX ID:PeachMMM
……史上最強の弟子っすかね?

691 名前:名無しさんリーチ 投稿日:20XX/XX/XX(X) XX:XX:XX.XX ID:Awaawaii
私も育てたっ
可愛い女の子の誘い方とか、デートの仕方とか!

856 名前:名無しさんリーチ 投稿日:20XX/XX/XX(X) XX:XX:XX.XX ID:Terr3Terr3
は?

890 名前:名無しさんリーチ 投稿日:20XX/XX/XX(X) XX:XX:XX.XX ID:ANGELAKO
あ゛ぁ゛?

832 名前:名無しさんリーチ 投稿日:20XX/XX/XX(X) XX:XX:XX.XX ID:Awaawaii
ひっ、ごめんなひゃい

寝落ちすまんち

>>348
最後レス番間違えた



692 名前:名無しさんリーチ 投稿日:20XX/XX/XX(X) XX:XX:XX.XX ID:Terr3Terr3
は?

693 名前:名無しさんリーチ 投稿日:20XX/XX/XX(X) XX:XX:XX.XX ID:ANGELAKO
あ゛ぁ゛?

694 名前:名無しさんリーチ 投稿日:20XX/XX/XX(X) XX:XX:XX.XX ID:Awaawaii
ひっ、ごめんなひゃい


今日は眠いので寝落ち可能性他界すまんち



695 名前:名無しさんリーチ 投稿日:20XX/XX/XX(X) XX:XX:XX.XX ID:TAKEMEEE
>>・スッガはツンホモ
知ってた

696 名前:名無しさんリーチ 投稿日:20XX/XX/XX(X) XX:XX:XX.XX ID:MIHspring
>>・スッガはツンホモ
知ってた

697 名前:名無しさんリーチ 投稿日:20XX/XX/XX(X) XX:XX:XX.XX ID:eomotRev
>>・スッガはツンホモ
知ってた

698 名前:名無しさんリーチ 投稿日:20XX/XX/XX(X) XX:XX:XX.XX ID:TOMOkiii
>>・スッガはツンホモ
知ってt……アバーッ!?

699 名前:名無しさんリーチ 投稿日:20XX/XX/XX(X) XX:XX:XX.XX ID:HAgi4424
……やれやれです


700 名前:名無しさんリーチ 投稿日:20XX/XX/XX(X) XX:XX:XX.XX ID:NGLwaKiwi
>>・スッガは中学ハンドボール部。跳躍や空中感覚はそこらへんがあってらしい
ハンドボール=ニンジャ……?

701 名前:名無しさんリーチ 投稿日:20XX/XX/XX(X) XX:XX:XX.XX ID:ramenMGDV
モータル・ハンドボール・古式ムエタイカラテですね、きット

702 名前:名無しさんリーチ 投稿日:20XX/XX/XX(X) XX:XX:XX.XX ID:NGLwaKiwi
WAHooooooooooooY!!!!!

703 名前:名無しさんリーチ 投稿日:20XX/XX/XX(X) XX:XX:XX.XX ID:???
>>・入団までは、何故かドラマ撮影の準備などなどで地獄の研修を受ける
>>「深夜に家帰って、そっから牌譜まとめながら息抜きにブラウザゲー開いて」
>>「半分朦朧としながらゲームのキャラの励ましてくれる台詞連打して聞いてたときは我ながら危ないと思った」
>>「母性を見てたらしい」

スッガ……

704 名前:名無しさんリーチ 投稿日:20XX/XX/XX(X) XX:XX:XX.XX ID:NIKEnazca
君はやっぱりこっち側だ!来よう!

頭痛てえ
寝落ちすまんち



705 名前:名無しさんリーチ 投稿日:20XX/XX/XX(X) XX:XX:XX.XX ID:???
>・キーパーと違って躱していいだけ格闘技はマシ
ナニイッテンダアンダリッダイ!

706 名前:名無しさんリーチ 投稿日:20XX/XX/XX(X) XX:XX:XX.XX ID:k1nuEATG
いや、キーパーほんま怖いですよ
身を張って、顔面からでも止めにいかなアカンのって

707 名前:名無しさんリーチ 投稿日:20XX/XX/XX(X) XX:XX:XX.XX ID:DragonEyE
>・ハンドボール部とかムエタイやってたと漏らしたら、アクションドラマばっかやらされた
……余計なこと言うからやん

708 名前:名無しさんリーチ 投稿日:20XX/XX/XX(X) XX:XX:XX.XX ID:HOKU10ki
まーほら、その所為で美人看護婦や美人女医に会えてるかも知れんし

709 名前:名無しさんリーチ 投稿日:20XX/XX/XX(X) XX:XX:XX.XX ID:ultraQhna
看護“婦”やのーて看護士やないとセクハラなりますよ

710 名前:名無しさんリーチ 投稿日:20XX/XX/XX(X) XX:XX:XX.XX ID:SEraEgchi
なんや細かいなぁー

711 名前:名無しさんリーチ 投稿日:20XX/XX/XX(X) XX:XX:XX.XX ID:HOKU10ki
でも、ナースや看護婦の方がエロない?

712 名前:名無しさんリーチ 投稿日:20XX/XX/XX(X) XX:XX:XX.XX ID:ARKWbjDrK
そうやねーぇ

713 名前:名無しさんリーチ 投稿日:20XX/XX/XX(X) XX:XX:XX.XX ID:???
>・このときにちゃちゃのんや放火プロと出会う
ちゃちゃのんってオカスレが初顔合わせじゃなかった?

714 名前:名無しさんリーチ 投稿日:20XX/XX/XX(X) XX:XX:XX.XX ID:ChachaNO
ほうじゃねえ

715 名前:名無しさんリーチ 投稿日:20XX/XX/XX(X) XX:XX:XX.XX ID:???
自分を松実プロと並べて思い出に介入するちゃちゃのんにしつぼうしました、これよりもくひょうをくちくします

716 名前:名無しさんリーチ 投稿日:20XX/XX/XX(X) XX:XX:XX.XX ID:ChachaNO
じゃけえなして!?

……ってなんか違わん!?

717 名前:名無しさんリーチ 投稿日:20XX/XX/XX(X) XX:XX:XX.XX ID:???
じゃあ
ちゃちゃのんにしつぼうしました、ちゃちゃのんのふぁんをやめますます

718 名前:名無しさんリーチ 投稿日:20XX/XX/XX(X) XX:XX:XX.XX ID:ChachaNO
うわーん

719 名前:名無しさんリーチ 投稿日:20XX/XX/XX(X) XX:XX:XX.XX ID:96chaDoRA
>>・このときにちゃちゃのんや放火プロと出会う
やめるのです!松実プロを放火魔にしないで!

720 名前:名無しさんリーチ 投稿日:20XX/XX/XX(X) XX:XX:XX.XX ID:YOU908HTT
駄目なの……?

721 名前:名無しさんリーチ 投稿日:20XX/XX/XX(X) XX:XX:XX.XX ID:96chaDoRA
駄目だよ、何言ってるの!?

722 名前:名無しさんリーチ 投稿日:20XX/XX/XX(X) XX:XX:XX.XX ID:42noMount
>>・毎日アザだらけ包帯だらけで大学行ってたから、同級生に超心配されてた
誰だろ?

723 名前:名無しさんリーチ 投稿日:20XX/XX/XX(X) XX:XX:XX.XX ID:BurnKoke4



 これは、そう遠くない未来の話。


 国家間の闘争、私人間の紛争、企業間の抗争――――その全ての解決に、麻雀が使用されていた。

 取り分け麻雀の場に於いて不可思議な偏りを生むオカルト能力者は偏重され、

 その一方で、人間とは違う異物として、謂れ無き排斥の感情や嫉妬を伴った畏敬や憎悪の念を向けられていた。

 同時に彼女たち自身が負った、人とは違うという矜持と自認は、両者の間に言い知れぬ溝を作る。

 互いに決して交わらぬと判るから/己とは別物だと思うから、見下し、蔑み、軽んじる。


 彼の周囲でも、それは同じだ。

 露骨ではないが、さりとて消しきれぬ違和感として漫然と横たわっている。

 幼馴染みの宮永咲に向けられる目線もまた必然。

 彼女の身内に、最強のオカルト使い――――チャンピオン、宮永照がいるとあっては最早言うまでもない。

 穏やかに、静かに目を伏せたその少女の涙を前に、少年は決意した。


 漠然と語られる救世主伝説/思い上がったオカルトを糺す歪んだ正義の使者。

 まだ人間にも牙はあるのだという最強の願望/まだ人間を見捨てないという最後の砦。

 彼ら人と彼女らを繋ぐと言われる架け橋/存在しないと思われる最後の希望。

 オカルトスレイヤーという、噂だけが一人歩きする幽霊めいた都市伝説。

 実態がないと/実体がないと云うなら――――自分が“それ”になればいい。



京太郎「“幽霊”の名を持つ伝説よ……」

京太郎「もし、もしも……消えていくあいつらの痛みと悲しみがホンの一欠片でも判るなら……!」

京太郎「少しでも、あいつらの涙が見えるっていうんなら……!」

京太郎「俺に――――力を貸してくれッ! 今だけでいいんだ!」


 劇場版『オカルトスレイヤー ゴースト』! 始まりません!

人間讃歌書きたいっすね
長谷川裕一よろしく王道のが

あ、雷雷言ってるけど実際一番育っててケッコン近いのは金剛です
別にこのスレとは関係ないので憧ちゃん報われるとかないで


始めます




京太郎「最初は……戸惑ってばっかりで本当に勝てなかったっスね」

京太郎「やっぱりプロ、違うなって」

京太郎「俳優っぽいのも楽しくて、そっちばっかりに力使っちゃってたんですけど……」

京太郎「勝てなさ過ぎて、『これ流石に洒落になんねー』って思って……チームの足引っ張っちゃってますし」

京太郎「何とかできることとか、試せることを試して……先輩からアドバイス貰ったりして」

京太郎「そうしたら段々と勝てるようになって来たんです」

京太郎「だから……その、そんな感じで小走先輩には頭上がらなくて」

やえ「……」

やえ(嘘ばっかり)



750 名前:名無しさんリーチ 投稿日:20XX/XX/XX(X) XX:XX:XX.XX ID:???
やっぱり俳優じゃないか(憤怒)

751 名前:名無しさんリーチ 投稿日:20XX/XX/XX(X) XX:XX:XX.XX ID:???
>>『これ流石に洒落になんねー』
デビュー戦ではっきりしてるんですがそれは

752 名前:名無しさんリーチ 投稿日:20XX/XX/XX(X) XX:XX:XX.XX ID:???
こりゃ俳優ですわ(呆れ)

753 名前:名無しさんリーチ 投稿日:20XX/XX/XX(X) XX:XX:XX.XX ID:???
はいゆうでもまーじゃんうてるんですね、しつぼうしましたちゃちゃのんのふぁんをやめます

754 名前:名無しさんリーチ 投稿日:20XX/XX/XX(X) XX:XX:XX.XX ID:???
まぁ、4位はあんまりとらないけど派手に1位とれない判定勝ちボクサーみたいな地味さだったよね

755 名前:名無しさんリーチ 投稿日:20XX/XX/XX(X) XX:XX:XX.XX ID:???
判定勝ちボクサーなんだけど、リング上の汗で足が滑ってたまたま貰った一発のラッキーパンチでKOされるタイプ

756 名前:名無しさんリーチ 投稿日:20XX/XX/XX(X) XX:XX:XX.XX ID:???
しかもここぞという場面でな

757 名前:名無しさんリーチ 投稿日:20XX/XX/XX(X) XX:XX:XX.XX ID:???
2位率高いよな、スッガ

758 名前:名無しさんリーチ 投稿日:20XX/XX/XX(X) XX:XX:XX.XX ID:???
オーラス親番トップ、3位が3確ツモ和了したら巻き込まれてトップ落ちとかな

759 名前:名無しさんリーチ 投稿日:20XX/XX/XX(X) XX:XX:XX.XX ID:???
3確とかマジ、ネト麻だけにしろよ……

760 名前:名無しさんリーチ 投稿日:20XX/XX/XX(X) XX:XX:XX.XX ID:???
むしろリアルだからこそ被害広がる前にって奴じゃねーの?

761 名前:名無しさんリーチ 投稿日:20XX/XX/XX(X) XX:XX:XX.XX ID:???
プロなら最後まで逆転狙えよ

762 名前:名無しさんリーチ 投稿日:20XX/XX/XX(X) XX:XX:XX.XX ID:???
(馬鹿な……スッガスレで麻雀の話がされてる……!?)

763 名前:名無しさんリーチ 投稿日:20XX/XX/XX(X) XX:XX:XX.XX ID:???
(馬鹿な……ちゃちゃのんのふぁんをやめますと言ったのに熱心なちゃちゃのんふぁんが食い付かない……!?)

764 名前:名無しさんリーチ 投稿日:20XX/XX/XX(X) XX:XX:XX.XX ID:BurnKoke4
ちくわ大満足




 ――――という話をする須賀プロだったが。

 ――――彼のチームメイトの言葉から伺えたのは、より強い二人の繋がりだった。

 ――――日本最強のコンビには、数々の試練が存在した。



竜華「須賀プロと小走プロ……?」

竜華「あー、うん」

竜華「須賀プロは俳優業とかバラエティ方面多くてなぁ……デビュー前もそっちばっかりで麻雀の方はあんま打たせて貰とらんかったかな」

竜華「M.A.R.S.ランキングこれで大丈夫なんか……ってぐらいに」

竜華「そっちのスケジュールばっかり入れられとったから、こっちとも予定合わんくて練習できへんし」

竜華「本人が仕事終わった後もちゃんと練習しとったってのは“視て”判ったけどな」

竜華「そんで、デビュー戦があれやん? ……うん」

竜華「で、小走プロはあんなんで二人は打ち合わせせーへんかったから……」

竜華「須賀プロからは何度も『打ち合わせしましょう』って誘っとったけど、『忙しい』とか断っとったな」



791 名前:名無しさんリーチ 投稿日:20XX/XX/XX(X) XX:XX:XX.XX ID:???
熱いスッガ虐め

792 名前:名無しさんリーチ 投稿日:20XX/XX/XX(X) XX:XX:XX.XX ID:???
プロ一年目の新人なのに相方になる先輩からそんな拒否られたら心折れるわ

793 名前:名無しさんリーチ 投稿日:20XX/XX/XX(X) XX:XX:XX.XX ID:???
ぱ、パネキコミュ障やから……

794 名前:名無しさんリーチ 投稿日:20XX/XX/XX(X) XX:XX:XX.XX ID:42noMount
いや、ちゃんと考えがあるはずだよ!

795 名前:名無しさんリーチ 投稿日:20XX/XX/XX(X) XX:XX:XX.XX ID:96chaDoRA
そ、そうだよ……須賀プロがこんなに小走プロを尊敬しるからきっと何かあるよ

796 名前:名無しさんリーチ 投稿日:20XX/XX/XX(X) XX:XX:XX.XX ID:Awaawaii
やっぱこいつ俳優じゃん

797 名前:名無しさんリーチ 投稿日:20XX/XX/XX(X) XX:XX:XX.XX ID:Terr3Terr3
は?

798 名前:名無しさんリーチ 投稿日:20XX/XX/XX(X) XX:XX:XX.XX ID:ANGELAKO
はあぁ!?

799 名前:名無しさんリーチ 投稿日:20XX/XX/XX(X) XX:XX:XX.XX ID:ChaliceH1
口の利き方には気を付けた方がいいよ?

800 名前:名無しさんリーチ 投稿日:20XX/XX/XX(X) XX:XX:XX.XX ID:Awaawaii
ひっ

801 名前:名無しさんリーチ 投稿日:20XX/XX/XX(X) XX:XX:XX.XX ID:eomotRev
801ゲーットォォォオ…………くぁせfjk

802 名前:名無しさんリーチ 投稿日:20XX/XX/XX(X) XX:XX:XX.XX ID:HiMe.DENO
え?へ?え?
あ、あの……私、何か……




数絵「須賀プロと小走プロ……ですか」

数絵「須賀プロは公募で選ばれたんだけど……実はそのひと押しになったのが、小走プロの言葉でしたね」

数絵「小走プロから、須賀プロを相方に選んだ形です」

数絵「ただその割りに、小走プロは須賀プロと特に親しげにしたりはしませんでしたね」

数絵「むしろ、意図的に避けるように振る舞ってました」

数絵「須賀プロは須賀プロで、麻雀プロになったのにタレントの仕事ばかり来るのに戸惑ってて……打牌にも今ほどキレがなかった」

数絵「だからこそ打ち合わせがしたい……けど、小走プロからは拒否される」

数絵「そんな形で、一時はどうなるか……という形だったけど」

数絵「ある意味、結果的には正解だったようです。……主将のアシストがあってこそ、ですけど」



817 名前:名無しさんリーチ 投稿日:20XX/XX/XX(X) XX:XX:XX.XX ID:???
このチームの主将といえば……

818 名前:名無しさんリーチ 投稿日:20XX/XX/XX(X) XX:XX:XX.XX ID:SAeKOshi
いざと

819 名前:名無しさんリーチ 投稿日:20XX/XX/XX(X) XX:XX:XX.XX ID:WOLFanSPC
言うとき

820 名前:名無しさんリーチ 投稿日:20XX/XX/XX(X) XX:XX:XX.XX ID:Daruidaly
頼れる

821 名前:名無しさんリーチ 投稿日:20XX/XX/XX(X) XX:XX:XX.XX ID:ARKWbjDrK
僕らの

822 名前:名無しさんリーチ 投稿日:20XX/XX/XX(X) XX:XX:XX.XX ID:shrutupyou
姉御

823 名前:名無しさんリーチ 投稿日:20XX/XX/XX(X) XX:XX:XX.XX ID:Guito893
殺し屋の

824 名前:名無しさんリーチ 投稿日:20XX/XX/XX(X) XX:XX:XX.XX ID:ANGELAKO
眼光

825 名前:名無しさんリーチ 投稿日:20XX/XX/XX(X) XX:XX:XX.XX ID:SHeepD4C
弘s……PAD長!

826 名前:名無しさんリーチ 投稿日:20XX/XX/XX(X) XX:XX:XX.XX ID:???
なんでや菫さんPADやないやろ!

827 名前:名無しさんリーチ 投稿日:20XX/XX/XX(X) XX:XX:XX.XX ID:Awaawaii
PADだよ

828 名前:名無しさんリーチ 投稿日:20XX/XX/XX(X) XX:XX:XX.XX ID:Terr3Terr3
PAD

829 名前:名無しさんリーチ 投稿日:20XX/XX/XX(X) XX:XX:XX.XX ID:RodRussia
い、いや……それは……

830 名前:名無しさんリーチ 投稿日:20XX/XX/XX(X) XX:XX:XX.XX ID:TAKEMEEE
まぎれもなく PAD




833 名前:名無しさんリーチ 投稿日:20XX/XX/XX(X) XX:XX:XX.XX ID:???
いいんだ……俺は弘世プロを信じる……

834 名前:名無しさんリーチ 投稿日:20XX/XX/XX(X) XX:XX:XX.XX ID:???
弘世プロへの風評被害

835 名前:名無しさんリーチ 投稿日:20XX/XX/XX(X) XX:XX:XX.XX ID:???
菫さんを妬んだ鉄板照る照る坊主の陰謀

836 名前:名無しさんリーチ 投稿日:20XX/XX/XX(X) XX:XX:XX.XX ID:???
胸を削ぎ落とし力に変えたチャンピオン

837 名前:名無しさんリーチ 投稿日:20XX/XX/XX(X) XX:XX:XX.XX ID:???
胸は雀力の養分になってるからしゃーない

838 名前:名無しさんリーチ 投稿日:20XX/XX/XX(X) XX:XX:XX.XX ID:Terr3Terr3
あんまり虐めないで

839 名前:名無しさんリーチ 投稿日:20XX/XX/XX(X) XX:XX:XX.XX ID:???
むしろてるてるはPADを入れるべき

840 名前:名無しさんリーチ 投稿日:20XX/XX/XX(X) XX:XX:XX.XX ID:Awaawaii
は?

841 名前:名無しさんリーチ 投稿日:20XX/XX/XX(X) XX:XX:XX.XX ID:Terr3Terr3
助けて京ちゃん

842 名前:名無しさんリーチ 投稿日:20XX/XX/XX(X) XX:XX:XX.XX ID:???
須賀プロはまな板に興味ないですしおすし

843 名前:名無しさんリーチ 投稿日:20XX/XX/XX(X) XX:XX:XX.XX ID:magicSSSS
その辺にしとけ。弘世プロがPADではなく巨乳なのは確定的に明らかだとしても、あまりスレと関係ない話題を続けるな

844 名前:名無しさんリーチ 投稿日:20XX/XX/XX(X) XX:XX:XX.XX ID:TAKEMEEE
……

845 名前:名無しさんリーチ 投稿日:20XX/XX/XX(X) XX:XX:XX.XX ID:magicSSSS
なんだよ

846 名前:名無しさんリーチ 投稿日:20XX/XX/XX(X) XX:XX:XX.XX ID:SBRSBRKH
PAD疑惑がでるだけマシです

847 名前:名無しさんリーチ 投稿日:20XX/XX/XX(X) XX:XX:XX.XX ID:ultraQhna
甘えですわ

848 名前:名無しさんリーチ 投稿日:20XX/XX/XX(X) XX:XX:XX.XX ID:magicSSSS
お、おう……

限界です。寝ます

おやすみー

この漫画の主人公って誰だっけ……?

かっこいいけど未使用の玉が……

慶次さん仮に再生しても前より細くて短くなっちゃうんでしょう?

DTのKGには重すぎる仕打ち

捨て艦とかありえんですわ
女の子やで
平和な作品ならともかく、他にも選べる道があるだろう若いのにあんな化け物と命がけの覚悟で戦ってる作品の女の子を殺せたらそいつ人じゃねーよ

純愛の末に死ぬのは当人の自由だからいいけどね、女の子殺されるとか駄目絶対
例えゲームだとしても「今度生まれてくるときは平和な世界がいいな」とか言われたら
「うわああああああああ俺コイツを二回も殺したんだぁぁぁぁあ」ってなるやん。無理やん。クるやん


あ、憩ちゃんの誕生日だけどうする?

1:とりあえず大学時代のほのぼのを書くのです
2:シリアスがいいんじゃないかしら
3:さらっとギャグがいいネー
4:そんなことより本編!

ご飯やらなんやらあるんで、2000あたりを締切にするでー


咲キャラが殺されるシーンとか書いたことがないのにこの風評被害

分解ですらやったことないで
資源なんて放っておけば回復するし遠征あるからね

この分なら1やねー
ちょいゆっくり目で





【笑顔というのは威嚇云々あるけどどうでもいいぐらい笑顔はあらかわいい】




京太郎「うー」

京太郎「あー」

京太郎「うー」

憧「……ゾンビ?」

京太郎「誰がゾンビですか」


 椅子に座り、背中にボールペンを当ててよりかかる。

 僅かに湾曲しつつ斜めに拵えられたキャップが背骨付近のこりをほぐし、物足りないが心地よいのだ。

 そのまま首などを捻ってみれば、隣でノートパソコンを弄る新子憧が迷惑そうに顔を上げ、赤いフレームの眼鏡をやおら下げる。


和「どうしたんですか、須賀くん?」

京太郎「いや、実は昨日フットサルでやりすぎてさ」

憧「……麻雀しなさいよ」


 麻雀部なんだから、と新子憧が呆れ顔を向けるのに苦笑で返す京太郎。

 元々は運動部であったので、身体を動かすのは好きであった。

 これでもハンドボールをやっていたときは「拳願阿修羅」と二つ名を付けられた選手である。一応、中学時代は県大会の決勝まで行く程度には本気だった。

 ちなみに二つ名は、フェイントを喰らいかけた後など咄嗟の際にはパンチングでやたら弾き飛ばしていたからだ。


憩「……」



 程好い疲労感を通り越した筋の痛み。

 基本的にキーパー以外が蹴りを使えないハンドボールとの違いが現れる。というか戸惑って、ドリブルしそうになったり。


京太郎「いや、色々付き合いとかあるんだよ……そういうのが」

憧「……麻雀ほっぽって?」

京太郎「い、いやー……それはー……」

憧「ふーん? うちの部最弱なのに遊んでる余裕があるんだ」

京太郎「うぎ……い、いや、だって部活なかっただろ?」

憧「何切るやるとかないの?」

京太郎「いや、今まで散々やってるからな……何切る」

憧「いつだって基本は大事でしょ。特に京太郎のスタイルなら」

京太郎「それはそうなんだけど……」

憧「だけど?」

京太郎「付き合いもやっぱり……」

憧「は?」

京太郎「……はい」


和「……ふふ」

和「なんだが、子供の授業参観で言い争う夫婦みたいですね」

憧「!?」

京太郎「?」

憧「ふふふふふふふふふふふふふふふふふふ、ふふふふふきゅふふふふ、ふぅっふ、ふふ」


 バルタン星人かな。


京太郎「憧と? ないない」

憧「……」

京太郎「……憧?」

憧「……べーつーにー」

すみませんねー
でもネタを仕入れてきたネー


ぼちぼちゆるりと



 途端に冷淡な目を向ける憧と和に、力ない笑いで返す。

 ……確かに。言われてみたら、失礼である。

 こんな否定の仕方では、完全に憧に女としての魅力が一ミリどころか一ミクロン程もない……と聞こえなくもない。

 お洒落に気を遣っている新子憧としては面白くないはずだ。


 だが、では一体なんと言えばいいのか。

 ①「いや、そういう意味じゃなくて……憧は可愛いと思うけどな」

 ――――うん。

 なんだこれ、気持ち悪い。言葉を濁した分、なんか変に真に迫ってる。

 確実に空気が微妙に妙なことになる。これこそないない。

 ②「あ、いや……憧は可愛い方なんだから気にすんなよ?」

 ――――うん。

 なんだこれ、フォローしながら余計抉ってるではないか。

 恋人かできない相手に「いい人だと思うよ?」みたいな言葉を投げかけてる感MAXである。実際言われると凹むのである。言葉は刃なのである。

 却下。

 ③「憧、ケッコンしよう」

 論外。あたまおかしい。

 というか、そんなホイホイケッコンしたいだのとケッコンしようだのと言える訳がない。白い衣装の新婦さんの前に白い服のお医者さんだ。

 後々、鬼の首を獲ったようにからかわれかねないし……。

 ないない。


京太郎(そもそも……悩む問題なのか、これ)


 思考先生の新作を打ち切り、京太郎は頭を上げる。

 ……と。

 ナース服と言えば。


京太郎「あの、荒川先輩……?」

憩「なーにーぃ」

京太郎「なんで、俺の後ろに……?」

憩ちゃんにはごめんなさいしないといけないよね
(憩ちゃん主体から大学ほのぼのに)切り替えてく


ちょっと金剛からパワー貰うので30分ほどお待ちください

寝落ちすまんち

あとすまんち。あと二ヶ月でスレ畳まんとあかんくなったかもしれませぬ。リアル事情です

Exactly(その通りでございます)

ちょっとケッコンしてから船で火星にいかなきゃあかんくなりました
まぁ、数ヵ月で帰ってこれます。多分。サンプルを十分手に入れたら

イッチがブラックサレナに乗って暴れると聞いて。あれ?アキトさんらどこで拉致られたんけ

仕事だからすまんち
まぁ、地球に還ってきたらまとめあるし再開もあり得るんで
咲ちゃんはどの世界線でも死んでるから生存エンドないで。京咲ですし

荒川先輩終わって、小走先輩終わったら、咲&久VS小学生二人やりますんでよろしゅう
虐殺されます

7/7ですね
七夕ですね
ベガですね。アルタイルですね


淡、沈めよ

照が短冊に「来年も京ちゃんと七夕祭りに来る」って書いてたとかどうっすかね


久々に始めます



憩「んーとなーぁ?」

京太郎「はい」

憩「……」

京太郎「……」

憩「……」

京太郎「……」

憩「……なんでやろ?」

京太郎「俺に聞かれても……」


 まさかモリアーティ教授やレクター博士じゃあるまいし。

 或いはサイコメトラーなら判るかもしれないが、正直それぐらいの能力でもなければ荒川憩の考えてることは読めない。

 決して傷付かぬ甲殻が如く、彼女からは笑顔が絶えない。さながら笑顔のポーカーフェイスだ。


京太郎「憧、判るか?」

憧「なんであたしに聞くのよ」

京太郎「……」

憩「……」

京太郎「なんでですかね?」

憩「なんでやろ?」

京太郎「さぁ」

憩「なーぁ?」

憧「……」 イラッ

和「……ふむ」 カチッカチッ ロン!



 教えて、憧先生と呟いてみる。

 睨まれた。


憧(……はぁ)

憧(……っていうかさ、それを言ったら京太郎と憩さん近くない?)

憧(……)

憧(なんて聞いてもどうしようもないしというかそれで変な答え帰ってきたら困るっていうかショックっていうか)

憧(いや別にあたしはショックでもなんでもないけど憩さんがこんな色々鈍感なダメダメ男に引っ掛かるのが危ないだけであってあたしは別にショックじゃないし)

憧(いや別に京太郎が誰と付き合おうと勝手…………でもないよね。だってコイツしずと別れてるし。やっぱ、まだしずのことを好きでいて欲しいっていうかさ)

憧(軽い気持ちでしずを振ってたら絶対コイツのことブッ飛ばしてやる! しずは平気そうにしてたけどそれこそショック受けてるに決まってるでしょ!)

憧(麻雀やりたくてここに来たって言ってたからには、本気をちゃんと見せて貰うから……!)

憧(……)

憧(『憩さんともし付き合ってたら?』……ないない)

憧(だって出入りしてるの見たことないし、それこそ声も聞こえ――)

憧(聞こえ……)

憧(……)

憧(~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~!?)


憧「ふきゅぁ」

和「……憧?」

憧「なななななななななんでもないわよ!」

憧「シャワー浴びながら歌ってる声が聞こえてくるしひょっとしたら寝てるときに変な声が聞こえてきちゃうとかとか」

憧「それのせいで毎回今シャワー浴びてるんだとか思っちゃってるとかそんなのない!」

和「……シャワー?」

憧「ふきゅっ」

和「ああ、暑いですね。今日」

憧「そ、そうそう! 暑いからシャワー浴びたいのよ!」



憩「シャワー浴びたいなーぁ」

京太郎「暑いですもんね」

憩「京くん」

京太郎「なんですか?」

憩「想像した?」

京太郎「え、何をですか?」


 そりゃあ――と、小さく微笑む荒川憩。それから、京太郎の耳許に口を寄せて呟く。

 やけに、色めいた響きである――


憩「うちとか、憧ちゃんがシャワー浴びてるとこ」

京太郎「いえ、まったく」

憧「……」

憩「なんや、京くんってばつまらんよーぉ」

京太郎「いや、つまるつまらないの問題じゃないですよね?」

憩「詰まるにしてもお風呂場の排水溝?」

京太郎「掃除はちゃんとしてるんでそれも……」


 ――――が、通じず。

 それこそ須賀京太郎を靡かせたいのならば、


京太郎(シャワーか……)

京太郎(和とか……シロさんとか……弘世先輩もいいな……)

京太郎(……)

京太郎(……うん)

憧「……」 ムッ


 ――――やはり胸部装甲というのは重要であった。

 なお、元カノやここの時間軸より未来でできる彼女とは関係ない。ないったらない。

 というか憩のそれは、完全にただ誂う響きすらなかったので京太郎も流した。(シャワーだけに)

 唐突に思い付きで話を振るはいいが、特段深い考えはないというパターンが多いのである。


憩「あ」

京太郎「どうしたんですか?」

憩「えっとなーぁ」

京太郎「はい」

憩「今日、うち誕生日なんやったんよーぅ」

京太郎「それ、忘れちゃ駄目ですよね!?」

憩「だって歳取ったと思いたくないんやもん」

京太郎「……あ、はい」

憩「思わなきゃ十七歳のままってはやりんが……」

京太郎「それは駄目なパターンです」



 御歳、十七歳と百六十七ヶ月となる瑞○はやりさんの二の舞は不味い。

 いや、決して瑞原は○りさんが不味いという訳ではない。

 実際のところ牌のお姉さんとして子供たちの前に出ている彼女は尊敬すべき人であるし、

 なかばアイドルという己のことを理解していて、男女関係の噂を見せぬところはまさに見上げたプロ意識であり、

 正直その若々しさと言ったらとてももうじき瑞原さんじゅうい――【検閲されました】――とは思えない。


 ……なお。

 面白半分で彼女の真似をしたら般若の面を被ったフリルのばば――【検閲されました】――フリルの少女に呪われるとか、

 十人で輪になって一斉に互いの携帯に電話して「瑞原は[ピー]り」と十回繰り返すと若さを十歳吸いとられるとか、

 イケメンが夜道を歩いているとマスクを付けた女に「はやりとすこやんどっちがいいかな☆」と聞かれて答え次第で拐われるとか。

 そんな“歳”伝説は関係ない。多分。恐らく。メイビー。


京太郎「……っていうか、初耳ですけど」

憩「言っとらんかった?」

京太郎「はい」

憩「本当に?」

京太郎「はい」

憩「……むむむむ」

京太郎「……」

憩「むむむむむむむ」

京太郎「……」

憩「……うん」

京太郎「えっと、答えは……?」

憩「ゆーとったか、ゆーとらんか覚えとるぐらいなら誕生日忘れんなーって」

京太郎「はは、ですよね……」



京太郎「……というか」

憩「んーぅ、なに?」

京太郎「本当に忘れてたんですか?」

憩「忘れとったねーぇ」

憧「……」

和「……」 カチカチ


京太郎「え、いや……本当に?」

憩「こんなんで嘘つかんよーぅ? 京くんのいけずー」

京太郎「いけずとかじゃなくて……」

憩「てやーぁ」 ドヒャァッ

京太郎「うおっぅうう!? 何を!?」 ビックゥゥ

憩「今、思い出したんよーぅ」

京太郎「へ?」

憧「……」 ムー

和「……」 カチカチ ツモ!!


憩「さっき、京くんは昨日サッカーやっとったってゆーとったやん?」

京太郎「サッカーじゃなくてフットサルですけど……」

憩「そうそう、そのフットサル」

憧「……」 チラッ チラッ

和「……」 カチカチ

京太郎「フットサルがどうかしたんですか?」

憩「そのフットサルがなーぁ」

京太郎「はい」

憧「……」 ウー

和「……」 ロン!! ココマデ キズヲ オッタノハ コートジボワール イライダ


憩「京くんゆーとったやん?」

京太郎「はい?」

憩「疲れとるって」

京太郎「はい」

憧「…………」 ムー

和「……」 カチカチ ロン!! コンナヤツ コートジボワール ニモ ミタコトネェ



憩「疲れがとれるマッサージしてあげようかなーぁ、って」

京太郎「本当ですか?」

憧「……!?」

和「……」 カチカチ

憩「すっごい気持ちよくなれるんよーぅ」

京太郎「へぇ……」

憧「…………ッ」

和「……」 ツモ!

憩「なぁ、うちと気持ちよくならん?」

京太郎「えっと……」

憧「~~~~~~~~~~~~!?」

和「……」 カチカチ

憩「フットサルした疲れとるんやったら、丁度いいんやないかなって」

京太郎「そうですね……」

憩「それどころか、された人……最高って言っちゃったりもするんよーぅ?」

京太郎「……痛くないですか?」

憩「痛くせんからだいじょーぶっ」


憧(ふふふふふふふ、ふっとうする!? 沸騰しちゃって疲れてる!?)

憧(ちょ、ちょうイイ!?)

憧(さ、最高ってイッちゃったりする!?)

憧(い、痛くしない!? 初めてでも!?)

憧(……)

憧(~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~!?!?!?!?!?!?)

憧(……)

憧(ふ、ふきゅぅっふきゅふふっきゅふふふきゅぅぅぅぅうぅぅぅぅう!?)

和「……憧?」

憧「あ、こ、怖いけど大丈夫! あと今日は大丈夫だから!」

和「……」

憧「……ぁ、あれ?」

和「なるほど……確かにここの中は怖いですね」

憧「へ」

和「でも、大丈夫というなら……」 カチッ
憧「え」

和「……あ」 ロンッ!!

憧「……」

和「……」

憧「……ごめん」

和「……いえ、こちらこそ」

>>537(訂正)


憩「疲れがとれるマッサージしてあげようかなーぁ、って」

京太郎「本当ですか?」

憧「……!?」

和「……」 カチカチ

憩「すっごい気持ちよくなれるんよーぅ」

京太郎「へぇ……」

憧「…………ッ」

和「……」 ツモ!

憩「なぁ、うちと気持ちよくならん?」

京太郎「えっと……」

憧「~~~~~~~~~~~~!?」

和「……」 カチカチ

憩「フットサルした疲れとるんやったら、丁度いいんやないかなって」

京太郎「そうですね……」

憩「それどころか、された人……最高って言っちゃったりもするんよーぅ?」

京太郎「……痛くないですか?」

憩「痛くせんからだいじょーぶっ」


憧(ふふふふふふふ、ふっとうする!? 沸騰しちゃって疲れてる!?)

憧(ちょ、ちょうイイ!?)

憧(さ、最高ってイッちゃったりする!?)

憧(い、痛くしない!? 初めてでも!?)

憧(……)

憧(~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~!?!?!?!?!?!?)

憧(……)

憧(ふ、ふきゅぅっふきゅふふっきゅふふふきゅぅぅぅぅうぅぅぅぅう!?)

和「……憧?」

憧「あ、こ、怖いけど大丈夫! あと今日は大丈夫だから!」

和「……」

憧「……ぁ、あれ?」

和「なるほど……確かにここの中は怖いですね」

憧「へ」

和「でも、大丈夫というなら……」 カチッ

憧「え」

和「……あ」 ロンッ!!

憧「……あ」

和「……」

憧「……ごめん」

和「……いえ、こちらこそ」

寝ます!明日には終わる!
ちゃんとあらかわいいする!

ミッシェルさんが部長で、KGがハギーだなんて……

腹パンとか怖いよ

今日は時間通り始められるんじゃないっすかね、多分

はい、お待たせですわ
まぁ、来週頭にはコンスタントに2200から始められるんじゃないですかね。身体が疲れてたり書類がたまってなけりゃあ

咲&久の能力と声がミッシェル兄貴については大まかな牌譜はできてるんでサクサク進みます。きっと
で、今回の闘牌は掲示板の実況アリでやらせていただきます



 ……しかし。

 それにしても、マッサージはともかくとして……誕生日を忘れるものか。

 いや、或いは。

 皆に誕生日を言った――と思っていたのに、誰も指摘してくれないから――自分も忘れてたという風に振る舞ったのか。

 だが、それにしても。


憩「んー?」


 ここまで笑顔でいられるものなのだろうか。

 普通もうちょっと、寂しがったり悲しがったりが顔に出やしないか。

 同じ立場なら、実際ショックだ――――と京太郎は思った。

 事実、軽く合同合宿に特段の言伝てや断りなく置いていかれたときなど、

 「まぁ、付いていってもしょうがないよな」「でも力仕事とか大丈夫なのか?」などと考えつつも、ひょっとして嫌われるようなことをしたか?――とも考えた。

 俗に言うあれだ。

 仲良し三人組だけど、ペア作るとなると自分以外の二人。

 他の誰かが飯食い行こうと提案したら皆行くが、自分が提案してもスルーされるというあれ。

 なんか顔を会わせたら、全然知らない話題をしてて……自分はその遊びに誘われてなかったというあれ。

 判る人間には、判るのではないだろうか。


 ……。


京太郎「荒川先輩」

憩「なーにぃー?」

京太郎「どうして、なんでそんなに笑顔が素敵なんですか?」

憩「へ?」


憧「…………っっっ!?」 ガタッ カチッ

和「……憧」 ロンッ! コノシュンカンヲ マッテイタンダー!

憧「あ、ご、ごめん!」

和「……二連続放銃ですか」



 あ、いや、これは言い方を不味ったと頬を掻く京太郎。

 流石に言葉が足りないと言う騒ぎではない。言語中枢に支障を来しているレベルである。

 確かに言いたいことは殆ど同じにせよ、なんかおかしい。

 慌てて訂正をしようとするが、当の荒川憩は実に落ち着いたもので瞼を閉じつつ軽く頷いた。

 言わなくても判っていると言いたげだ。

 やはり、流石は白衣の死神――――ではなく血染めの天使じゃなく――――破壊医者――――じゃなくてニコニコ笑顔の荒川憩だ。


憩「京くんの言いたかったこと、判るよーぅ」

京太郎「そうですか?」

憩「今日、うちは誕生日やん?」

京太郎「はい」

憩「で、誕生日なのに誰もうちのこと祝ってくれん感じよねーぇ」

京太郎「はい」


 やっぱり流石だ。ここまで合ってる。


憩「で、なんもプレゼントもないのは気の毒ーて思て」

京太郎(……ん?)

憩「今のは口説き文句。京くんが、うちに貞操をプレゼントって――」

京太郎「違います」

憧「…………ッッッ」 ガタッ

和「……憧」  ロンッ! ダメジャナイカ シンダヤツガ デテキチャ

憧「ご、ごめん! ごめんね、和!」

和「……次は気を付けて下さいね」


憩「え」

憩「ああ、せやねー」

京太郎「そうですよ……本当」

京太郎「やめてくださいよ、そういうのは」

憩「うん、違ったなーぁ」

憩「京くんは貞操やなくて童貞を――――」

京太郎「断じて童貞違います!!!」

憧「ふきゅぅぅぅう!?」 ガタッ

和「……」 ロンッ! チョーシ コカセテ モラウゼッッッ!!



憩「え」

憩「京くん、それセクハラ……」

京太郎「その前に逆セクハラです」




 最後で盛大に間違えるとはどういうことだ。

 あれか。妖精さんが羅針盤を変な方向に回したのか。

 というかそも、羅針盤を回すな。というかジャイロ式方向指示器使えよ。というかGPSはどうした。

 もう、それはそれは道を盛大に踏み外して逸れていた。

 そう、さながら刃牙道が如く。ババアとジジイのキスとか誰得だ。

 というかあの漫画はもう突然の隕石で範馬刃牙を殺して、主人公をジャック・ハンマと愚地克巳と花山薫にするべきだ。

 あと、独歩ちゃんも元のキャラに戻そう。死刑囚編までの独歩ちゃんと、アライJr以降の独歩ちゃんは別キャラだ。

 あと、エアマスターは居てもジョンス・リーはハチワンダイバーに出てなくて、あれはジョンス・リーに憧れて模倣しているだけの別キャラ。いいね?


 ……と、こっちの話も逸れた。妖精さん恐るべし。


京太郎「……やめて下さいよ、そういうの」

京太郎「シロさんも最近やたらからかってきますし……困りますって」

憩「そーぉ?」

京太郎「そうです」

憧「……」 ホッ

和「……ふむ」 カチカチッ ツモッ!


 以前誰かから、女子校は下ネタ方面がえげつないと聞いた。

 今自分が味わっているのもひょっとしてそれか、と京太郎は内心小首を傾げてみた。

 女所帯だし、半ば女子校のようなものだろう。

 できれば男子に入ってほしい。下らない男同士の話もしたいが――――残念ながら新子憧がやたらと緊張するので、取り消しである。

 というか、麻雀に本気ではなく女目当てで来た男は弘世菫と辻垣内智葉と荒川憩によって潰されていた。

 本気で来た人間も、弘世菫と辻垣内智葉と荒川憩の強さによって潰されていた。

 どのみち潰れていた。ここはプレス機か何かだろうか。

 無論京太郎も潰されたが、潰されても立ち上がったら捏ねくり回されていた。今はハンバーグや何かだろうか。


憩「京くんのいけずーぅ」

京太郎「『いけず』じゃなくて……」

憩「あれなん?」

京太郎「はい?」

憩「憧ちゃん一筋なん?」

京太郎「え?」

憧「……っ」


憧「……」 ドキドキ

憧「……」 チラッ

憧「……」 ソワソワ

憧「……」 フゥ

憧「……」 チラッ

憧「……」 ブンブン



京太郎「憧ですか? ないない」

憩「……」

和「……」

憧「……」 ムスッ

京太郎「え?」

京太郎「え」

京太郎「あの……俺、なんか変なこと言いました?」

憩「……」

和「……」

憧「……」 ツーン

京太郎「え?」


 あからさまに苦笑を浮かべる荒川憩。

 原村和と新子憧は、向こうでネット麻雀に興じているようである。……幸いにして会話を聞かれてはいなかったらしい。

 女扱いすると――つまりはまぁ、女性として見られて男から声をかけられると非常に硬直する癖に、

 かといってお洒落が好きで、女の子扱いしないと怒るというのは実によく判らない。

 まぁ、『お洒落が好き』というのと『ナンパをされたい』というのはイコールではなく、『綺麗に見られたい』と『男にモテたい』とは別問題なのだろう。

 実際のところ、女心はよく判らんというのが結論である。


京太郎「……で、話を戻しますけど」

憩「うん」

京太郎「俺の師匠になる人って……そういうからかい方するルールでもあるんですか?」

憩「へ?」

京太郎「部長もよくそんな風にからかってきましたし……」


 それだけ、須賀京太郎は苛めてオーラを出してるということか。


憩「京くん」

京太郎「はい?」

憩「うち、京くんの師匠やないやん」

京太郎「あ」

憩「あとなーぁ、菫ちゃんも智葉さんもしとらんよーぅ」

京太郎「あ。……福路先輩もそうだよな」

憩「あと、憧ちゃんもそうやん?」

京太郎「あー。…………でも変な挑発とかしてきますよ、憧の奴」

憩「……」

京太郎「先輩?」

憩「……たはは」



 なんなんだろう。いつもニコニコ素敵な笑顔が、心なしか曇っている。

 さて――。

 瞼を軽く閉じ、京太郎は沈黙。似たようなからかい方をしてきた、と話題に挙げた竹井久を思い浮かべてみる。

 『Q:部長、いつも笑顔の先輩が心なしか曇っている気がするけどどうしたらいいんスか?』

 『A:いっそ、もっと曇らせちゃいなさい!』

 ――――駄目だ。宛にならない。しかも言いかねない。

 久姉の相談教室、失敗である。間違いなく賑やかし面白がらせることしかしなさそう。あと、なんかすごく咲が出てきそう。

 咲と言えば、咲のことを考えると時々に赤みかかった髪の別の人物が思い浮かぶのだが――まぁこれはいい。忘れよう。


憩「というかな、京くん」

京太郎「はい」

憩「これ、話……元に戻ってへんよ?」

京太郎「はい。……正直、その言葉を早く聞きたかったです」

憩「そうなん?」

京太郎「はい。……このまま話が逸れたらどうしようかと」

憩「……もう」

憩「そういうのは、ちゃんと言わんと伝わらんやん」

京太郎「はい」

憩「めっ」


 腰に手を当てて、身体を軽く曲げながら人差し指を突きだす荒川憩。

 あらかわいい。



憩「そんなんゆーても、誤魔化されんよ?」

京太郎「口に出てました?」

憩「出てました」

京太郎「え」

憧「……」

憩「でとったなーぁ」

京太郎「え、本気で?」

憩「え、本気なん?」

京太郎「え」

憩「え」

憧「……」 プルプル


京太郎「え、本気で言ってました?」

憩「本気で言ってたん?」

京太郎「ん?」

憩「ん?」

憧「……」 ウググ

京太郎「ちょっと待って下さい」

憩「うん、ええよ」

京太郎「俺、本気であらかわいいって言ってました?」

憩「なんで、それ(本気かどうか)をうちに聞くん?」

京太郎「え」

憩「え」

憧「……」 グギギ


京太郎「ちょっと待って下さい、整理します」

憩「うん」

京太郎「まず……」

憩「うん」

京太郎「『あらかわいい』」

憧「……っ」

京太郎「俺、本気でこれを言ってる――ってことでいいんですよね?」

憩「うちに聞くんて……本気なん? 本気やないん?」

京太郎「え」

憩「え」

憧「……」 ジワッ



 おかしい。なんだか、話題が極めて近似値ながら永久に交わらないこの感じ。

 コントか。

 ここは、言い直すべきだろう。


京太郎「えっと……俺、本当に『あらかわいい』って言ってました?」

憩「あ、そっち?」

京太郎「はい。……あれ、こんな感じの“本気”って使いません?」

憩「うーん、どうなんやろー?」

京太郎「で、つまり俺が急にこう……」

京太郎「『あらかわいい』」

憧「……っ」 ググッ

憩「うん。そうなんよーぅ……こうな? いきなり、ぼそーっと」

憩「あんなん、驚いてまうってー。もーぅ」

京太郎「それは、すみませんでした……その、無意識だったから……」

憩「こら、そーゆー言い方が駄目なんって」

憩「めっ」

京太郎「あらかわいい」

憧「……っ」 フルフル


憩「もーぅ、京くん!」

京太郎「あ、やべ……す、すみません」

憩「京くん忘れとるかもしれんけどな、うちはお医者さんやなくてな? 普通の女の子なんよーぅ?」

憩「だから……その、あんまり『かわいい』『かわいい』言われたら……うちも恥ずかしいんですーぅ」

憩「だからな、京くんも先輩んことをそんな風にからかうのは駄目なん……判った?」


 両手を腰に当てて、あまり慣れない怒り顔を懸命につくって、上目使いで問いかける荒川憩。

 心なしか、頬っぺたが赤い。

 これは――――


京太郎「あらかわいい」

憩「……もぅ!」

憧「……ぅぅう」

憩「京くん」

京太郎「なんですか、荒川先輩?」

憩「投げと絞めどっちがええー?」

京太郎「おそロシア……すみません、ごめんなさいですハイ」

憩「もぅ」

ごめんな、寝ますわ


最初はしずの一件で気にして(マークして)いただけなのに、なんやかんや回りに他に長い付き合いがいないから頼り始め
挙げ句そんな男がやたらといちゃこらしてる風のを見せられた結果、アコチャーは調教されました

なお報われん模様

なおこの頃のテルー


照(……菫が隣にいないって、変な感じ)

照(もう、3年も経つのに……)

照(……)

照(……でも淡が来てる。どこの団体でも、お昼は一緒に食べてくれるはず)

照(……)

照(……結局、あれから京ちゃんと一度も話せてない)

照(テレビの私を見て……思い出したりしてくれないかな)

照(……)

照(……今日も、読み終わった本だけどまた読んでるふりしないと)

照(……)

照(やけに背中がすーすーする。……笑顔、忘れないようにしないと)



改めておやす宮永。寝ま諏訪湖

かわいい女の子書きたい

かわいい咲ちゃん書きたい
かわいい憧ちゃん書きたい
かわいいテルー書きたい
かわいい淡書きたい
かわいい菫さん書きたい
かわいいハギヨシさん書きたい
かわいいセーラ書きたい

スローペースですが始めます

『祝福』しろ……! ケッコンにはそれが必要だ……!



 さて。話を戻そう。

 というか何度目だ、これ。


京太郎「その……前からずっと思ってたんですけど」

憩「なぁーにー?」

京太郎「荒川先輩って、いっつも笑顔じゃないですか」

憩「……そう?」

京太郎「そうです」

京太郎「その……そういうの、すごいと思うんですけど」

京太郎「なんていうか、かっこいいって言うんですか?」

憩「……んー?」


 ずっと、苦笑でも困惑でもない笑いをしていられるなんて、本当にすごいと感じる。

 多分きっと、どんな苦境にあっても荒川憩は微笑むだろう。

 まるで曇らない太陽だな――なんて京太郎は思った。

 見るものの心を和ませるし、落ち着いて穏やかな気持ちや、暖かい気分にさせてくれるだろう。


 ……ああ、いや、女子にしつこく絡む男を投げ飛ばして締め上げたときも笑顔だったのは怖いけど。

 路上で投げ技とか正直危ない以外の何者でもないが、まぁ、投げ飛ばした最後に頭を蹴って掬っていたので受け身がとれなくても大丈夫だろう。

 というかあれ、どんな技だ。

 背負い投げをして、こう、最後に投げた相手の頭をローキックで刈るとか。

 まさか受け身とれずに頭打って死なないためのセーフティーではあるまい。

 多分、本来は最後の蹴りが顔面にブチ中っている筈だ。

 ……柔道の技にそんな投げ技なんてあるのか?


京太郎(いやいや、今これは関係ないよな)

京太郎(ハンドボールとかやってたけど、格闘技とかは縁がないし……判るわけないか)


 とりあえず思考を打ち切る。




憩「なんで笑顔って言われてもなー」

憩「んー」

京太郎「……やっぱ、変な質問でした?」

憩「変なって言うか……んー」

憩「逆に京くんなら、どんな時に笑顔になるん?」

京太郎「俺ですか?」

京太郎「俺は……」


 笑顔、笑顔……と考えてみる。

 正直特段意識したことはない。……ということは、こんな風に難しい質問を自分は荒川憩に投げ掛けていた訳だ。

 笑顔――と言われて、まず思い付くのは高鴨穏乃の言葉だ。

 あれは確か、竹井久から麻雀を一通り教わって――――その秋の国民麻雀大会で、宮永咲に向けられた心無い一言を必死に否定しようとしてた頃の話だ。

 同時に脱初心者特有のスランプに陥ってたとき。

 なんとか自分のオリジナルを確立させようと、普通の麻雀打ちを越えた技術を得ようと福路美穂子に教えを乞うて、

 その力もまだ満足に扱えなかったとき。


京太郎「……麻雀とか?」

憩「あれは笑顔やないよぅ」

和「あんな凶暴なのが笑顔なんてあり得ません」

憧「かっこい……いや、かっこワルいでしょ」

和「……」


 酷い。



京太郎「じゃあ……やっぱり楽しいときとかですかね」

憩「どんなん?」

京太郎「サッカーしてるときとか」

和「麻雀部ですよね」 ズバァ

京太郎「……」

京太郎「……俺、なんか和を怒らせるようなことした?」

和「?」

和「なにがですか?」


 酷い。

 癒されたい。超癒されたい。

 できれば巨乳で、趣味があって、おしとやかで、黒髪ロングで、巨乳で、可愛くて、明るくて、家庭的な女の子に癒されたい。

 ……なんて。

 そんな都合のいい女の子がいるはずもない。居たら絶対告白する。

 もし将来出会うことがあったらケッコン間違いなしである。


京太郎「あとは……憧や和と遊びに行ってるときですかね?」

憧「へ、へー」

憩「なんやぁ、やっぱり憧ちゃんと仲ええやん」

京太郎「……まぁ、そうですけど」

憩「二人でデートとか、仲良しさんやなーぁ」

憧「べ、別にデートとかそんなんじゃ……」

京太郎「いやいや、デートとかじゃありませんって」

憧「……」

京太郎「それに普段強気な癖に内弁慶で男苦手な憧とデートとかなったら、どれだけテンパるか――――痛ってえええええ!?」

憧「ふんっ!」

憧「デリカシー皆無でただデカイだけの金髪不良まぎれ男とデートとか願い下げよ!」



一旦中断やねん

こんな時間だけど残りを進めます
書いたもの保存したUSB紛失したときってどんな顔したらいいんでしょうね



 思わず「何を」と叫びそうになるが堪える。

 確かに、やや言い過ぎたというのはある必要以上に憧を貶める言葉を言ったとも。

 ややからかい交じりで「内弁慶」だなんだかんだ言ったというのは否定できまい。

 ……だからって蹴るものだろうか。疑問であるが。

 女はよく判らない。特にそう思う。フラれたりしたからなお思う。

 どれだけ仲良く(意味深)やってもね、結局はフラれるんですよ。

 あんなに一緒(意味深)だったのに、夕暮れはもう違う色なんですよ。


 ……と、着信である。


京太郎「もしもし?」

シン『京太郎』

京太郎「おー、シン。どうしかしたかー?」

シン『お前は、オレの敵だぁぁぁぁぁぁぁああああああああああああああああああぁぁぁぁぁ――――――!』

京太郎「え」


 電話切れた。

 ……なんだったんだ。


京太郎「え」

憧「どうかしたの?」

京太郎「いや、なんか……『お前は俺の敵だ』って、シンから」

憧「……他二人じゃないの?」

京太郎「他二人じゃなくて」


 ……と、メールである。

 着信の主は古市孝之、内容は――――


京太郎「あー」

憧「なーにー?」

京太郎「おい、覗き込むなって」

憧「別にいーでし――」

京太郎「?」


 掌においたスマートフォンを、横から覗き込もうとする憧が停止する。

 停止というか硬直する。

 硬直というか、硬化である。「こうか!」と言わんばかりに固まっているのである、なんちゃって。



京太郎「……だから、男苦手なら近寄るなって」

憧「うううううう、うるさい! 別に苦手なんかじゃなくてただちょっとびっくりしただけであってそれ以上の理由はないわよ!」

京太郎「……それを苦手以外の何でもないんですが」

和「苦手ですね」

憩「超ニガテやねー」

憧「ぅぅぅぅぅぅううううう…………」


憧「な、内容は!」

京太郎「えーっと」

京太郎「『なんかシンの奴、サークルの先輩のせいでかなりストレスためてて、今へべれけになってる』」

京太郎「『そこで陽介が話題変えようとして、京太郎のとこの先輩の恵まれようについての話を出して』」

京太郎「『地雷踏んだ。流石はジライヤ』」

京太郎「だって」

憧「……」

和「……」

憩「おもろいお友達やなー、京くん」


 面白いと呼べるのだろうか。

 密かに残念トリプルスターとか、金銀銅残念ズとか、残念戦隊とか――。

 「『なんかお前ら後半につれて主人公が戦ってる間解説してそうな顔だよな(笑)』」とか煽られたりしている人間を前にそう言えるのは、すごいことである。

 なお何故かこの「残念」という括りからは友人であるシンは除外される。何故だ。

 ちなみにそのシンは、わざわざ煽ってくれた黒髪の学生服のカッコつけている人間から「『お前、アニメでいうと名前が三番目ぐらいにありそうだよな(笑)』」と言われてキレていた。


 この大概手が速いのはシンで、残りの二人はストッパーである。

 というかあの三人やたら荒事慣れしている印象があるし、古市に至っては実は高校の頃学校をシメていたという話もあるし、なんなんだろうか。

 たまたま通りがかったコンビニで絡まれたときに、その内の一人が「おいバカ古市さんだぞ」と言っていたのがやけに記憶に残っている。

 ちなみに京太郎は笑ってた。殺さないでくれと言われた。

 辻垣内智葉の言った絡まれた時の対処法は絶大であった。……同時になにか大切なものを失った気がする。


京太郎「……で」

京太郎「どんな時に笑う、でしたっけ?」

憩「うん、そうそーお」



 さて、考えてみる。

 ……やはり、いついつのいつが笑顔という話は実に難しい話題だ。

 例えるならパンだ。

 今までに食べたパンの枚数を覚えている人間なぞ、そうそういる訳がないのである。


憩「じゃあなーぁ、京くん」

京太郎「はい」

憩「例えばの話なんやけど……」

京太郎「はい」

憩「もしも、小さな女の子が泣いてるとしたらどうするん?」


 ……目を閉じて思い浮かべてみる。

 目の前が公園になった。

 そこの、ブランコに女の子が座っている。

 そう、やけに無表情で。

 でも、心が泣いているのだ。どことなく寂しそうにしている。

 その女の子の同級生らしき少年数人が、これ見よがしにその少女に向かって暴言を吐く。

 なんと言ったかは判らないが――少女が僅かに眉を上げた。

 たったそれだけであるというのに、その少女がどれほどそれに悲しみ傷付き、そして恥じ入っているかが判る。

 きっとこちらに――須賀京太郎に、そんな風に呼ばれているところを知られたくなかったに違いない。

 尚も同級生が囃し立てる。

 少女は立ち上がって、京太郎に「行こう」と――。


憩「……京くん?」

京太郎「え、ああ、はい」

憩「それでなーぁ、どうするん?」

京太郎「えっと……その、ボールを思いっきり蹴りつけます」

憩「え」



憧「泣いてる女の子に……?」

憩「ボールを……」

和「蹴りつける……?」

京太郎「……あ」

憧「……」

憩「……」

和「……」

京太郎「いや、違うからな? 違いますからね?」


 どんな鬼畜だというのだ。

 あれか。あれなのだろうか。そいつは悪魔超人か何かなのだろうか。

 初音ミクにバロ・スペシャルをかけて「お前の関節が歌ってるぜー!」とか言い出しちゃうウォーズマンか何かなのか。

 

京太郎「あの、言い間違えたんです」

京太郎「ボールを蹴るのは女の子相手じゃなくて、それを虐めてる方で……」

憩「京くん」

京太郎「はい、何ですか?」

憩「大丈夫。だいじょーぶ。判っとるからだいじょーぶ」

京太郎「は、はい……」

憩「……あんな、京くんはきっと疲れとるんよね?」

京太郎「え」

憧「見損なった……ちょっとは信じてたのに、信じらんない」

京太郎「おい」

和「須賀君、それは暴行罪になりますね。……相手が精神に外傷ストレスを抱えることになったら傷害罪です」

京太郎「アッハイ」

寝落ち!また夜に!

すまんな
ちょっとリアル事情がクッソ忙しくなりそうです
まだ判らんけど

かわいい女の子書きたい

とりあえず忙しさは保留でやんす
緩やかに始めるでーぇ



 何故だかいつの間にか、鬼畜にされている。

 こんな理不尽が許されていいものか。メロスでなくとも激怒するというもの。

 なお、メロスが死ぬほど走らねばならなくなったのはメロスが当初「大丈夫、間に合う間に合う」とゆっくり歩いていたが故である。

 ……などと、幼馴染みの文学少女が嘯いていたことを思い出す。


京太郎「とりあえず、待ってください」

和「通報をですか?」

憩「ちなみに黄色い救急車って都市伝説なんやってーぇ」

京太郎「いや、ガッカリ雑学じゃなくてですね」

京太郎「俺がボールをぶつけたのは、女の子じゃなくて悪ガキの方なんですよ!」

憧「悪ガキ?」

京太郎「そうなんだよ。実は、女の子がブランコに――」


 誤解を抱かれぬよう、先ほど目を閉じた際に浮かんだヴィジョンについて詳細に説明する。

 無口で、無表情に近い女の子が居たこと。

 だとしても、その女の子が内心悲しんでいることが判ったこと。

 女の子を囃し立てる悪ガキの集団が居たこと。

 そんな集団のリーダーらしき相手目掛けて顔面に思いっきりボールを蹴りつけたこと。

 そのまま飛び付いて、そのリーダー格にひたすら攻撃をしたこと。

 それからとても辛そうにしていた女の子に、笑いかけたこと――


京太郎「――――だから俺は女の子にボールを蹴りつけるとかじゃなくてな」


 誤解を解こうと熱心に……。

 冤罪ノーセンキュー。ウェルカム無罪、熱烈歓迎無罪ワンダーランドの心から繰り出された台詞は。

 結果――。


憧「……」

憩「……」

和「……」

京太郎「……?」

憧「……ロリコン」

憩「……す、すっごい想像力やねぇ」

和「……13歳未満は強姦罪です」

京太郎「え」


 悪化。

申し訳ないが暴力はNG
前世不遇だった女の子を不幸にするとかは人の道を外れた畜生の所業ですよ

今夜は進められるんじゃないかと

「え、牌配られたらダブリーしてツモれば勝ちだよね?」ぐらいの気軽さで大鳳引いて当てたら、阿修羅のごとき顔で死ねと言われました
もう淡を苛めたりなんかしないよ

2レスほど進めます



京太郎「い、いや……その……」

憧「っていうか、あんたみたいなサッカー経験者が小学生の顔面にボール蹴ったら危ないでしょーが!」

京太郎「いや、ハンドボール……」

憧「黙らっしゃい!」

京太郎「……はい」


 ハンドボールどころかハンドバッグならぬサンドバッグとばかりに、一方的に襲いかかる言葉の弾丸。

 とりあえず京太郎は肩を落として押し黙ることに決めた。女性と言い争うなど無謀にも程がある。

 そう、さながら茶道部が全国大会出場の野球部に試合を挑むように。なお野球部はアイス・グリーンティーに何か盛られた模様。


和「……須賀くん」

京太郎「はい」

和「その、どんな趣味を持つかは本人の自由ですが」

京太郎「はい」

和「無意識なのかは判りませんが、あまり公共の場で熱心に主張されるのもどうかと……」

京太郎「はい」

和「その、もしも全くの無意識だと言うなら……なるべく控えるようにした方が良いのではないでしょうか?」

京太郎「はい」

和「須賀くんがそんな風になるなんて、憧も優希も悲しみます」

京太郎(え、なんでその二人?)


 憧は悲しむというより怒っていたが、などと苦笑しつつ京太郎は努めて笑顔を保とうと努力。

 いつのまにかなんだか、空気が悪い。さながら魔女裁判のように。

 この手のギスギスした雰囲気は苦手であるので、努めて軽く振る舞い、ときには道化になる他ないだろう。割りと泣きそうだ。

 故に、咲や憧、優希相手にするような軽口を開いて――


京太郎「いや、あいつなら……優希なら寧ろ――」


 ――――喜ぶんじゃないだろうか。

 あまり当人のいないところで当人をどうこうと貶めるのは京太郎の信条に反する為行いはしないが、その……。

 片岡優希は残念ながら……無念ながら……、あの、所謂発育とは再来年ぐらいまで無縁の、実にフラットな身体だ。飛行機発着させれそうなくらい。

 だから、こう――自惚れる訳ではないが――仮にも告白した須賀京太郎が、その手の身体をストライクゾーンにすることとなったら、片岡優希としても望むところに――――。


和「須賀くん」

京太郎「……はい」


 なんて考えを一瞬でも抱いた自分がバカであったと、京太郎は後悔した。

 絶対零度の瞳である。

 なお、原村和からの視線が常に氷点下以下などということは勿論ない。付き合いはそれなりに長いのだ。

 なお、氷点下以上に上昇することはあっても人肌以上に行くことはない。例え世界線を跨いでもあり得ないのだが……まぁいい。



憩「――めっ」


 と、さながらえんがちょ切断ばりに、人指し指と中指を立てた荒川憩の右手が二人の間に割り込んだ。

 そのまま、よく見れば左手の二本も同じように立てられ開閉されていた。どうやら、蟹の鋏のイメージらしい。

 小さい手のひらと短い指が、なんとなく可愛らしい。


京太郎「あ、荒川先輩」

和「……荒川先輩」

憩「和ちゃんが本気で京くん心配しとって茶化されて怒りたくなるのも判るけど、笑顔笑顔」

和「はい」

憩「そりゃなぁ、なんか京くんがすっごい熱心に自分の想像をあんな勢いであんなに必死に喋り始めたら、友達として心配になるかもしれへんけどなーぁ?」

憩「和ちゃんが笑顔やなくなったら、京くんも笑顔やなくなっちゃうから駄目やん」

和「……はい」

和「須賀くんが鬼気迫る勢いで妄想を語っているのに驚いてしまいましたが……」

和「確かに荒川先輩の言う通りですね。すみません」


和「須賀くんも…………その、ごめんなさい」

京太郎「いや、俺の方こそ悪かったけど…………」

京太郎「……」

京太郎「……というか、そんなに俺ヤバかったのか?」

和「はい」

和「あれを総てあの瞬間に想像したとしたら、その、あの…………え、絵本作家でも目指したら、ど、どうかと」

京太郎「……あ、ああ、どうも。絵本作家か……その、ありがとな」

和「い、いえ……」

京太郎「え、絵本作家とかいいよな……」

和「そ、そうですね……そう思います」

京太郎「……」

和「……」

京太郎「……」

和「……」


 何が自分をそうも掻き立てたのかは、京太郎としても疑問である。

 ひょっとしたら昔、その手の映画や文章を見たのが偶々このタイミングで甦ったのかもしれない。

 そういう意味なら、なるほど絵本作家とは案外にこれは的確なのかも知れない。



憧「なんか、こう……喩え話はいいとしても、その後色々言ってたのが――――って感じ?」

京太郎「えっと、どういう意味なんだ?」

憧「なんか、必死過ぎてこう……逆に危ない感じがして気持ち悪いって判る?」

京太郎「あー……」

憧「まぁ、多分なんか昔に見た映画とかが偶々混ざったのかなぁって感じだとしても…………そこまで語られちゃうとなんか気持ち悪いわよ」

京太郎「そんなにですかね……」

憧「知らないものに鼻息荒くされても、あたしからは何にも判んないなら尚更だよね」

京太郎「あー、なんとなく判るような気がするな」


 興味もない映画の話されて盛り上がられた感覚に近いのか。

 それとも、呼んでもないのになんとなく飲み会に顔を出した職場の先輩がいきなり聞いてもないのに自分の彼女の話をし始めたようなものなのか。

 なんて考えてたら――。


憧「そりゃあ……まぁ、百年の恋も冷めるぐらい?」

京太郎「百年の恋もか……」

憧「そうそう、百年の恋も……」

京太郎「そこまでかよ!?」

憧「……」

京太郎「……ん」

憧「……ぅきゅ」

京太郎「……憧?」

憧「ひゃ、百年!? こ、こ、恋!?」

憧「い、言っとくけど! 言っとくけどね、これは比喩であって――」

京太郎「あ、ああ……判ってるって。どうせ、いつものだろ」


憧「……」

憧「……」

憧「……」

憧「…………む、ぅ」

気合い!入れて!生きます!

始めます



 やけに不服そうに唸る新子憧の何が不満なんだろうか――と考えつつも、とりあえず思考を打ち切り。

 大体いつもここで余計な一言を口にするから憧と言い合いになるのだとは、さしもの京太郎も自認していた。

 気安い関係になると京太郎には、どうにも言葉が過ぎてしまうきらいがある。例えば、まぁ――宮永咲や片岡優希のように。

 付き合いの長さなら無論一位は宮永咲。半ば忘れてたとはいえ、児童の時分からの付き合いだ。

 ならば濃さなら新子憧が並ぶかと言えば――――やっぱり宮永咲が勝つだろう。

 ただ、他愛もない話だけでなく、大小相談事を持ちかけたことがあるということを加味するなら、ある意味、宮永咲との関係に近いのかもしれない。

 いや、近くないかも知れない。

 多分、アーカムシティとラクーンシティぐらいの近さだ。


京太郎「……」

憧「……なに?」

京太郎「いや……」


 さて、まぁそんな宮永咲と似ているかもしれないし似ていないかもしれないがともかく親しい仲となった新子憧その人の、

 そのパーソナリティがどことなくかつての級友、片岡優希に似ているといったらもう言うまでもなく京太郎から彼女への接し方は確定的に運命付けられるだろう。

 そう、所謂幼馴染みは負けヒロイン。ツンデレは負けヒロイン。ヤンデレは物理で突破――――最後のは関係ない。

 とにかく、女子だらけの部活でも問題なく過ごせるほどの穏和な人間性はどこ吹く風となるわけだ。

 あと、何となくライバル視。

 新子憧も御世辞にも運に優れているとは言えず、特段の能力もなく、それ故に引き換えに努力と度胸でスピードと手数を身に付けた打ち手。

 言うなればシルバーチャリオッツ。

 しかも、それで一年生ながらにインターハイ出場。全国の猛者と鎬を削り、決勝まで行ったのである。

 ある意味、京太郎が理想とする打ち手だ。運を技術で補うというタイプの。

 で、様々大小世話になり世話になられの結果、“とりあえずこいつには弱いところや負けたところを見せたくない”と思い至ったのである。

 というかそうすると茶化されたりする。

 これが片岡優希なら受け流してツッコミで返すところであるが、

 何となく咲っぽく思っている――つまりは新子憧のしょうもないとこを知っている――ため、一言余計に言ってしまう。

 “さきのくせになまいきだぞ”とか“さきならいいだろ”みたいな。

 だがまあ当然、新子憧は新子憧であるため、それこそ京太郎は咲の何倍もの火力でやり返される訳だ。駆逐艦と戦艦ぐらい違う。


 ……さて、で、何が言いたいかと言えば。

 須賀京太郎は無意識的に片岡優希+宮永咲のような対応をしてしまっていたのだが……。

 ここに来て、原村和が子供の頃の新子憧は片岡優希に似ていたと言っていたのを思い出した。

 そのとき、須賀京太郎に電撃が走る――――。


 片岡優希と新子憧はやや似ている。

 片岡優希は須賀京太郎に告白してきた。

 ということは、新子憧もひょっとしたら――――。




京太郎(もしかすると、憧は……!)

憧「……?」 キョトン

京太郎(いやいやいやいや、憧だよな? 憧だよな?)

憧「……っ」


 ――――なお。


京太郎(うーん……)

憧「……ぅ」 モジモジ

京太郎(あれほど俺のことを手酷く扱ってた優希が俺に告白してきたんだから、ひょっとすると……)

憧「……」 ムッ

京太郎(いや……でもな、憧は男嫌いだから優希とは違うよな)

憧「……」 ムスー

京太郎(優希はその辺結構気さくに来てたから、確かに言われてみたら……とは思わなくはなかったけど)

憧「……」 ムッスー


 ――――この間、実に。


京太郎(それにまぁ、手酷くって言っても優希はわりさっぱりしてたから)

憧「……」 プィ

京太郎(それに似てるって言っても昔の話だから……ないよな。うん)

憧「……」 ウー

京太郎(憧になんか悪いか、そういうの)

憧「……」

京太郎(妙に切り出して変な空気になって、俺のことまで避けることになったら……不味いよな)

憧「……」 プチン


 ――――2秒の早業である。



憧「あのねぇ、京太郎……!」

京太郎「あ、悪い」

憧「……へ」

京太郎「いや、苦手って言ってたもんな。男の視線」

憧「あ、まぁ、うん、いや……そうなんだけど……」

京太郎「悪い。ちょっと、無神経だったな」

憧「え……、ぁ、あぁ、まぁね」

京太郎「そうだな、うん、そうだよな」

憧「……え、なに」


憧(あーもー、あんまり見ないでよ。いくら京太郎だとしても……緊張するから)

憧(……いや、というか京太郎だから尚更緊張するんだけど)

憧(ぜんっぜん、本当そこらへんデリカシーないよねコイツ)

憧(確かにそこらへんの男の人にじっと見られたら緊張するんだけど、京太郎からは違う意味で――――って違う違う違う違う違う違う違う違うでしょ!?)

憧(別にコイツのこととか何とも思ってない!)

憧(確かにまぁ悪い奴じゃないし多分付き合ったら悪いことにもならなさそうだし意外と知り合ってから長かった分こっちの好みとか――――)

憧(顔は悪くないスポーツもできる慎重高い頭はバカとは言えないやるときはやる努力型で気もまぁ利かないとは言えなくもない――――)

憧(少女漫画の登場人物かとも言えなくもないかもしれないけどでもコイツそれにしてもデリカシーないし肝心なところ駄目だし――――)

憧(なによさっきの最後のなんか勝手に一人で考え込んで答えだして安心してるみたいにだいたいあたし目の前にいるのになに――――)

憧(でも結構真剣な顔だったよねコイツスポーツやってたから真剣な顔は顔で中々悪くないって言うか少女漫画と言えば壁ドンが――――)

憧(さっきみたいな真剣な顔で壁に肘ついてあたしを挟み込んで覗き込みながら京太郎が顔近付けてきて耳元で――――)

憧(金髪はヤンキーっぽいし麻雀やってるときのコイツはかなりガン飛ばしてるからそんなヤンキーみたいな強引なのも似合わなくも――――)


京太郎「……あ、先輩」

憩「んー?」

京太郎「聞きたいことがあるんですけど……」

憩「なーぁにーぃ?」


憧(……)

憧(……)

憧(……)

憧(……ふきゅっ)


>憧(顔は悪くないスポーツもできる慎重高い頭はバカとは言えないやるときはやる努力型で気もまぁ利かないとは言えなくもない――――)

憧(顔は悪くないスポーツもできる身長高い頭はバカとは言えないやるときはやる努力型で気もまぁ利かないとは言えなくもない――――)

 ×慎重→○身長


書きながら咲に対する気安さを優希にぶつけてるようなもんかなと思ったら、アコチャーの要素が幼馴染み×ツンデレとか凄まじい負けヒロインフラグになってた
だが私は謝らない

キムチはひでーよ、キムチは



 話が随分と遠くまで来た気がする、というのは京太郎の気のせいではないだろう。

 あと長くかかった。一ヶ月以上、このメンバーでいるんじゃないかというぐらい。

 まぁ、大抵、こうなる。

 他愛もない話から別の話に繋がり誰かが話題を振ってそれに乗っかる内に本筋を見失うという奴だ。

 竹井久と話していたときなんかはその極みであった。

 本来なら何人もが話題をぶつけた果てに話が光の速さで明後日にダッシュ、時間の波を飛び越えて約束の場所へと向かうのだが、竹井久はそれを一人でこなす。

 ああも人を翻弄するのはまさに小悪魔だ。むしろ悪魔だ。鬼だ。ロッカーだ。

 ……で、一方こちら白衣の天使。


京太郎「ボールをぶつける……じゃなくて、女の子が泣いてたらどうするか――――ですよね?」

憩「うん」

憩「京くんのは……女の子が、虐められて泣いてたらってことでええんよね」

京太郎「……はい。なんか知らないけど、そんな風に思っちゃいました」

憩「んー、なんか覚えがあるのかもなーぁ」


 ただ、まぁ――――と荒川憩は言葉を区切って。


憩「あんな、京くん」

京太郎「はい」

憩「うちのは、そこなんよ」

京太郎「え、どこですか?」

憩「……」

憩「んー、京くんがうちに訊ぃとったことの理由?」

京太郎「…………って、言うと」


 いつも笑顔――――の理由、だろうか。


憩「うん」



 泣いてる女の子と、笑顔の理由……。

 まさか、人の嘆きや叫びを見たり聴いたりするとつい笑顔になっちゃう某ファストフード店の赤いパーマの道化師とは関係あるまい。

 子供心にあれは怖い。異様に不気味な奴だ。

 子供がそんな感情を抱くのは、「なんでグ○フィーは服来てるのにプルー○は全裸で四つんヴァイなの? 部活帰りにヤクザの車にぶつけたの?」と思うくらい自然である。

 同族がペットとして扱われているのにその飼い主と平然と友人となるグー○ィーに、アメリカの格差社会と○ィズニーの闇を見た気がする。

 閑話休題。


京太郎「えっと、どんな関係が……?」

憩「んーとな」

憩「人って、思った以上に他人の影響を受けるんよぅ」

京太郎「……っていうと」

憩「不機嫌な人と話してると皆ギスギスするし、辛い空気の中だと辛い感じになったり」

憩「憧ちゃんと喧嘩してて、覚えないー?」

京太郎「あー、まぁ、確かにちょっとは……」



 振り替えれば、京太郎の脳裏に浮かぶのは売り言葉に買い言葉の応酬。

 京太郎は気性が荒い方とは言えず、新子憧も男性が苦手だというのに、何故ああも言い合いになるのだろうか。

 それは常々疑問ではあった。


憩「そんな風に、人って影響を受けやすくてーぇ」

憩「ん、好きって思ってると相手からもそう思って貰えるって心理学的な効果もあるんよ」

京太郎「……なるほど」

憩「で、な」


 その話を聞いて、京太郎は合点が行ったと頷いた。

 荒川憩が常に笑顔を絶やさないというのはつまり、彼女の優しさであるのだ。

 泣いてる女の子がいたら――――笑いかけたならやがて涙も止まり、笑顔になるということ。

 だから荒川憩は、笑顔なのである。


京太郎「……」

憩「……あ、べ、別にそんな大層な理由やないんよ?」

憩「ただ、誕生日が6月で……ほら、雨が降っとるし……おまけに休日がないから」

憩「せめて誕生日のときは、皆笑顔でいて欲しいなーぁ……なんて思っただけで」

憩「あんまり、別に肩肘張ってなければあかん偉い理由でもなくてーぇ、あの……京くん?」

京太郎「……荒川先輩、格好いいです」

憩「ぇ?」

京太郎「荒川先輩のそういうところ……格好いいと思います」

憩「そ、そぅ?」

京太郎「はい」

憩「ん、もぅ…………うぅ」

憩「恥ずかしーぃって、京くん」

京太郎「格好いいですよ、荒川先輩」

憩「うぅ……」

ギャグを書きたい
倒錯百合を書きたい
純愛を書きたい
しんみりを書きたい
ほのぼのを書きたい
王道ヒーローを書きたい


誰か一日を48時間にしてください。始めます!



 心底尊敬するとは、このことだろうか。

 そんな風に然り気無く人の笑顔を守るというのには憧れるものがある。そう、例えばあの敬愛して止まない執事のように。

 どうにも最近、然り気無くと行かない京太郎であった。

 半ば憧から「そんなことしてる暇があるなら打て」と目を光らされているというのもあるが――。

 とにもかくにも、格好いいのだ。そういうのは。

 派手ではない分、尚更そこには心遣いというのが見える気がする。尊敬がとどまるところを知らない、あの執事のように。


京太郎「笑顔の魔法、みたいですね」

京太郎「……なんか、やっぱり格好いいですよ。笑顔の魔法使い」

憩「うぅ……」

京太郎「……俺も、なりたいよなぁ。魔法使い」


 そう――。

 まぁ、あまりにも恥ずかしい話となってしまったが……。

 先ほど想像したあんな状況で、泣いている女の子の涙を止めてあげられるような男になりたい――――と思う。

 我ながらロマンチストかもしれないが、やっぱり人が泣いているのは気分がいいものではないのだから。


憧「ふきゅっ!? ま、魔法使いぃぃい!?」

和「須賀くんらしいですね」

憧「へ」

和「え」


 まぁ、そんなことを言っても具体的にどうしたらいいのかなんて判らないし、具体的にどうするのか考えるほど夢見がちではない。

 ただ、もしも誰かが泣いているようなところに出会うのなら――。

 そのときは、笑顔にできるような人でありたいよな……と思うだけだ。

 ……というか、同級生や上級生に話しかけられそうになって慌てている新子憧を背中に庇っているあたり、わりと日常かもしれない。


京太郎「荒川先輩、俺も先輩みたいに――」

憩「京くん」

京太郎「へ?」

憩「笑顔、なろ?」

京太郎「え……? ちょ、なんなんですか――――」






白望「………………………………あー」

白望「……ダッル」

胡桃「ちゃんと歩く!」

塞「確かに、あっちと比べるとこっちはねぇ……」

仁美「はぁん、東北ん方は涼しかっと?」

塞「流石にここまで湿気は……」

仁美「ふぅん。……ジュース甘かぁ」

智葉「湿気で髪がどうにも纏まらない。……白望もか」

白望「……」

白望(……あとで京に直して貰うか)

胡桃「こら! 京太郎に頼りすぎない!」

白望「え。…………エスパー?」

塞「そりゃ、こんな時に考えることと言ったらねぇ……」

白望「……」

塞「それに胡桃はエスパーというより、座敷わらし……」

胡桃「うるさい! お婆ちゃん!」

塞「おばっ!? ちょっとそれ酷くない!?」

仁美「天誅やね。……ぬっかぁ」


白望「……」

白望「それにしても、誰かさんのせいで」

菫「……誰のことだ」

白望「……」

白望「ヤクザの眼光」

菫「おい」

菫「ヤクザは私じゃなくて辻垣内の方だろう」

智葉「おい」



 一仕事終えた、という表情の弘世菫。

 やれやれと涼しげな顔ながらも、どこか喜色か滲む辻垣内智葉。

 面倒と言いつつも悪くないとは思えているが、やはり面倒だった後で須賀京太郎に胸を押し付けて慌てさせて癒されようという、ぼんやりとした瞳の小瀬川白望。

 右手を扇に顔のあたりを扇ぎつつストローを咥えて眉を潜める江崎仁美。

 放っておけばすぐ猫背気味になりそうな白望の腰を押す鹿倉胡桃に。

 額に貼り付く湿気を手の甲で拭ったのちに、苦笑を浮かべて頬を掻く臼沢塞。

 麻雀部の、実にフルメンバーであるが――――何故彼女たちが揃いも揃って、こうして歩いているかと言えば。


智葉「……サプライズパーティか」

菫「不満だったのか? なら、用意を済ませる前に言ってくれたら……」

智葉「いいや、昔のチームメイトに何度かやられた。……特にメグの奴が、サプライズ・カップヌードル・テマキズシパーティとか」

仁美「……そんパーティ、要素詰め込みすぎやって」

塞「違う意味でサプライズだねー」


智葉「……まぁ、いいんじゃないか。憩の奴はいつまでも笑顔のままだからな」

菫「ああ」

菫「たまにはあいつにも、派手に驚いて貰いたいと思っている。落ち着いて、感情を表にしてもいいと」

菫「どうにも一歩引きぎみな奴だからな、前に出て当事者になってもいい」

智葉「……」

菫「ん、どうした?」

智葉「……いや、部長だな」

菫「?」



 要するに、サプライズ誕生日パーティーである。用意は皆のたまり場、小瀬川白望の下宿。

 広さより何より、単に白望が物臭さがって他に出ないのと、出したら出したで暫く居着かれるからだ。

 菫が一年のときは主に菫が被害に遭い、二年のときは塞が被害に遭い、三年の今は京太郎が一度被害に遭っていた。

 なんでも、起きたら京太郎の枕元にブラが投げ捨てられており仰天し、

 居間に出てみればその床でスカートも脱いでワイシャツ姿になった白望が仰向けに転がっていたとか。しかも帰るのが面倒だから数日は居着く気満々で。

 四年生になったらどうなるのか、考えものだ。


 ……まぁ、とにかくサプライズ誕生日パーティーなのである。

 後は部活に出て暫く麻雀を打ち、極めて自然な流れで小瀬川白望の家に向かい、荒川憩を祝う。

 実に完璧なプランだ。

 なんて考えながら、菫は部室のドアに手を――――





京太郎「うっ……あ、あっ、うあっ、は、ううっ」

憧「おっきい! 京太郎、おっきいってばぁ……!」

憩「体は素直やねーぇ、うんうん」

京太郎「ちょ、ぅぁ、と…………止めっ! 出ちゃいます、出ちゃいますからっ!」

憧「ふきゅっ、にゃっ、だ、だからおっきいんだって京太郎の……! 出さないでよっ! 駄目だからぁ……!」

憩「京くん、相当溜まっとったんやねーぇ。気持ちよくならんと駄目よーぅ」

京太郎「ちょっ、うおっ!? これ、すごっ、すごく熱くてっ、俺、俺……っ!」

憧「駄目だめだめ、駄目だっていってるのよ! 京太郎、止まってよっ! 出さないで、お願いだからぁ……!」

憩「京くん、腰自然に動いとるなーぁ。そんなに気持ちええんー?」

京太郎「本当、やばっ……! 熱くて、止めようとしとも……! は、ぁ、うっ、は、あぁっ!?」

憧「もうやめてったらぁ……! あたし、死んじゃうよぉ……! 京太郎のばかぁっ、無理っ、無理ぃ、我慢無理だよぉ……!」


菫「――」

智葉「――」

白望「――」

仁美「――」

塞「――」

胡桃「――」



菫「はっ」

菫「おい、須賀! 憧! 憩! お前ら部室で何をして――――」


 部室の扉を勢いよく開いてみれば、そこに居たのは四つの影。

 新子憧は顔を真っ赤に目を潤ませ、心底羞恥に染まった顔で体育座りをして背中を壁に預けて耳を塞いでいた。

 ちなみに座り方の構造上ショーツが見えた。フリルは淡い色であるが、全体的には何故かどことなくやや色の濃いピンクである。

 須賀京太郎は俯せ、荒川憩に背中に馬乗りになられてこちらも顔を真っ赤にして苦悶の声を漏らしていた。

 荒川憩は須賀京太郎の背中に股がって、彼の太股や脹ら脛に手を伸ばす。

 憩の指先の動きに合わせて京太郎は、堪えきれんとばかりに腰を動かし悶えていた。

 原村和は気にせずパソコンの画面と睨めっこしている。ある意味流石だ。


 ……。

 ……。

 ……。


 ……なるほど、これは。


憧「うぅ……京太郎が変な声ばっかり出し続けるからぁ……声大きいし」


 男が苦手な新子憧には、須賀京太郎の荒い息というのは相当に堪えかねるもねだったらしい。

 涙を浮かべて内股ぎみに、居心地が悪そうにしている。


京太郎「昨日実は、フットサルやってて」

憩「あんなぁ、京くんの足カッチカチで……つよーく揉まんと駄目でぇ」


 京太郎の足には乳酸MAX。

 揉みほぐされて血流が良くなり、体温が僅かに高潮しているらしい。

 つまりはただ単に、マッサージをしていただけである。部室で。
 


仁美「……うん」

仁美「流石は憩やね」

仁美「サプライズパーティーん予定やったけど、逆にうちらがサプライズさせられよったね」


 やかましいわ。


                                     ――了

なおアコチャーは腰が抜けたのか不明だが簡単には立ち上がれなかった模様

多分、これが最後の大学時代の回想編かと思われます。シリアスかなんかの回想で出ることはあっても


寝ま諏訪湖

>>726
>京太郎「本当、やばっ……! 熱くて、止めようとしとも……! は、ぁ、うっ、は、あぁっ!?」

下記に訂正

京太郎「本当、やばっ……! 熱くて、止めようとしても……! は、ぁ、うっ、は、あぁっ!?」


>>729
> 男が苦手な新子憧には、須賀京太郎の荒い息というのは相当に堪えかねるもねだったらしい。

下記に訂正

 男が苦手な新子憧には、須賀京太郎の荒い息というのは相当に堪えかねるものだったらしい。

2200過ぎには始まるんじゃないっすかね。知らんけど

今日やで
ちょっと小走先輩エピを読み返してるんで待ってなー

京咲ほのぼの純愛書きたい

京咲はやっぱ純愛に最適ですわ


>>396から再開です




 ――――主将、弘世菫はこう語る。


菫「須賀京太郎は……そうだな。決して運がいいとは言えないが、素質はあった」

菫「素質に見合うだけの努力も、努力のための熱意もあった」

菫「ただ、麻雀には華がなかったな」

菫「普通のプロにある――ここ一番とか、これは正念場ではないとかに関わりなく……そういうのに関係なく、勝ったり負けたりするんだ」

菫「決して下手じゃないのだが、所謂麻雀プロらしさはなかったな」

菫「だからこそ、団体としても判りやすく華を持たせられるタレント方面で推したんだろう」

菫「その撮影準備やらトレーニングやらで、大学生のあたりから忙しかったな。須賀は」


 ――――今でこそトッププロとして数えられる須賀京太郎であったが。

 ――――その始まりは決して輝かしいと呼べるものではなかった。


菫「で、下手じゃないと言ったが……そんな風に麻雀以外に時間を取られていたら」

菫「そりゃあ、思ったような成績も出せない。……弱くはないんだが」

菫「負けるときが、ここ一番に当たると…………余計にタレント方面に向かうし、須賀自身も気が気じゃなかっただろうな」

菫「……相棒のやえから碌に話しかけられなければ、なおさら」





856 名前:名無しさんリーチ 投稿日:20XX/XX/XX(X) XX:XX:XX.XX ID:???
熱いコミュ障

857 名前:名無しさんリーチ 投稿日:20XX/XX/XX(X) XX:XX:XX.XX ID:???
今のところスッガが小走ネキを慕ってる理由が判らないんですがそれは

858 名前:名無しさんリーチ 投稿日:20XX/XX/XX(X) XX:XX:XX.XX ID:96chaDoRA
おもちもないしおかしいよね!

859 名前:名無しさんリーチ 投稿日:20XX/XX/XX(X) XX:XX:XX.XX ID:YOU908HTT
男の人と女の人ならすぐ仲良くなっても別に不思議じゃないんじゃ……

860 名前:名無しさんリーチ 投稿日:20XX/XX/XX(X) XX:XX:XX.XX ID:96chaDoRA
ま、まさかおもちで……!?



……なかった

861 名前:名無しさんリーチ 投稿日:20XX/XX/XX(X) XX:XX:XX.XX ID:niwakaOOO
刻むぞ

862 名前:名無しさんリーチ 投稿日:20XX/XX/XX(X) XX:XX:XX.XX ID:???
・念願のプロになったのに麻雀を碌に打たせて貰えない
・別のことばっかりで練習もままならず負ける
・相方の先輩からは放っとかれる

心折れますわ

863 名前:名無しさんリーチ 投稿日:20XX/XX/XX(X) XX:XX:XX.XX ID:semaitoko
酷い話ね……

864 名前:名無しさんリーチ 投稿日:20XX/XX/XX(X) XX:XX:XX.XX ID:KingCRMSN
……

865 名前:名無しさんリーチ 投稿日:20XX/XX/XX(X) XX:XX:XX.XX ID:Awaawaii
知ってる?うさぎって寂しいと死んじゃうんだよ?

866 名前:名無しさんリーチ 投稿日:20XX/XX/XX(X) XX:XX:XX.XX ID:Terr3Terr3
しっ照る
寂しい

867 名前:名無しさんリーチ 投稿日:20XX/XX/XX(X) XX:XX:XX.XX ID:HiMe.DENO
寂しかろうばってん、ちん○もげるまで交尾すっとよ

868 名前:名無しさんリーチ 投稿日:20XX/XX/XX(X) XX:XX:XX.XX ID:ANGELAKO
ふきゅっ

869 名前:名無しさんリーチ 投稿日:20XX/XX/XX(X) XX:XX:XX.XX ID:Awaawaii
あわわわわわわわわわわっ

870 名前:名無しさんリーチ 投稿日:20XX/XX/XX(X) XX:XX:XX.XX ID:Terr3Terr3
そんな動物みたいなことしないで
しないでよ




 ――――そんな二人の不和を重く見た弘世菫は、ついに切り出した。

 ――――このときの弘世菫の行動が、大きく須賀プロの運命を左右することになる。



881 名前:名無しさんリーチ 投稿日:20XX/XX/XX(X) XX:XX:XX.XX ID:???
お、再現VTRだ

882 名前:名無しさんリーチ 投稿日:20XX/XX/XX(X) XX:XX:XX.XX ID:???
再現VTR、スッガ本人使うのかな

883 名前:名無しさんリーチ 投稿日:20XX/XX/XX(X) XX:XX:XX.XX ID:ChaliceH1
いやいや、ないでしょ

884 名前:名無しさんリーチ 投稿日:20XX/XX/XX(X) XX:XX:XX.XX ID:???
やえネキ→もこたん
SSSSさん→ガイトネキ
スッガ役は……

885 名前:名無しさんリーチ 投稿日:20XX/XX/XX(X) XX:XX:XX.XX ID:KO1SAIKYo9
あ、ハムの人やん

886 名前:名無しさんリーチ 投稿日:20XX/XX/XX(X) XX:XX:XX.XX ID:NOyoNOyo3
強いのに興が乗らんってM.A.R.S.ランキングには参加しない人なのよー

887 名前:名無しさんリーチ 投稿日:20XX/XX/XX(X) XX:XX:XX.XX ID:SEraEgchi
興が乗らんってのはわからんでもないなー

888 名前:名無しさんリーチ 投稿日:20XX/XX/XX(X) XX:XX:XX.XX ID:MIHspring
来たか……!(恍惚)

889 名前:名無しさんリーチ 投稿日:20XX/XX/XX(X) XX:XX:XX.XX ID:TAKEMEEE
ボディ……!(意味深)

890 名前:名無しさんリーチ 投稿日:20XX/XX/XX(X) XX:XX:XX.XX ID:MegeBara3
実際男子プロもタレント多すぎやな

891 名前:名無しさんリーチ 投稿日:20XX/XX/XX(X) XX:XX:XX.XX ID:NGLwaKiwi
オモシロガイジン!

892 名前:名無しさんリーチ 投稿日:20XX/XX/XX(X) XX:XX:XX.XX ID:Daruidaly
金髪以外共通点ないんだよなぁ……

893 名前:名無しさんリーチ 投稿日:20XX/XX/XX(X) XX:XX:XX.XX ID:Awaawaii
金髪だけでも十分だよねっ

……なんだろう頭が

894 名前:名無しさんリーチ 投稿日:20XX/XX/XX(X) XX:XX:XX.XX ID:KUGYUUUU
金髪だけとか片腹痛いじぇ

……なんだか頭が




 ――――再現VTR――――


智葉『……やえ』

もこ『ん、何?』

智葉『須賀のことだ』

もこ『……』

智葉『お前の考えていることは判る。判らなくもない。……だからこそ、竜華と数絵には言い含めているが』

智葉『それにしても、だ』

智葉『このままじゃ須賀は限界だ。……いくらアイツが麻雀を好きでこっちに来てるとしても、だ』

智葉『毎日毎日がこうだと、絶対に倦む……そんな夢や理想だけで年に何千局何千試合なんて無理だ』

智葉『須賀が、もたない。……流石に打ち合わせくらいしてやってくれ』

もこ『……』

智葉『それに、お前の力ならアイツに合わせるなんて難しくないだろう?』

智葉『打ち合わせなしでもいいから、せめてフォローぐらいは……!』



897 名前:名無しさんリーチ 投稿日:20XX/XX/XX(X) XX:XX:XX.XX ID:WOLFanSPC
須賀プロ……

898 名前:名無しさんリーチ 投稿日:20XX/XX/XX(X) XX:XX:XX.XX ID:semaitoko
酷い話ねー。麻雀の団体にいるのに

899 名前:名無しさんリーチ 投稿日:20XX/XX/XX(X) XX:XX:XX.XX ID:KingCRMSN
……

900 名前:名無しさんリーチ 投稿日:20XX/XX/XX(X) XX:XX:XX.XX ID:10CAp01s
お前が言うな!と言うべきタイミングな気がしましたわ!?

901 名前:名無しさんリーチ 投稿日:20XX/XX/XX(X) XX:XX:XX.XX ID:RosenMaid
お、おう

902 名前:名無しさんリーチ 投稿日:20XX/XX/XX(X) XX:XX:XX.XX ID:HAgi4424
ご慧眼でいらっしゃいます

903 名前:名無しさんリーチ 投稿日:20XX/XX/XX(X) XX:XX:XX.XX ID:TOMOkiii
お、おう……へ、ちょま、だからぁくぁせふj




智葉『お前が指名したんだ、須賀を……そうじゃなきゃアイツは、別の道に行っていただろう』

智葉『アイツの道を拓いてくれたのは、素直にありがたい』

智葉『だが……』

智葉『だったら、せめて頼む……! 頼むから私の後輩を、こんなところで磨り減らさないでやってくれ……!』

もこ『……そう、私が指名したのよ。須賀プロを』

智葉『それは判ってる。……お互い知らない仲でもないし、アイツは決して弱くはないから――――』

もこ『いや、違うんだけど』

智葉『……? どういうことだ?』

もこ『知ってる仲だから選んだ訳でもないし、そこそこ打てるから選んだ訳でもない』

もこ『私は須賀京太郎をアシストやフォローするつもりなんてない、その逆も』

智葉『……なにを』

もこ『あの須賀京太郎には、同等の相棒でいて貰おうと思ってるのよ。私が主体でもなきゃ、あっちが主体でもない』

もこ『お互いがお互い、自分のできる力を使える関係を』

智葉『……無茶だ。お前は7位、アイツは新人だろう』

もこ『無茶とは思わないけど。……少なくとも、上手くやれば来年にトップランカーになることも不可能じゃない』

智葉『……正気か?』



もこ『確かにまぁ、無理だろうけど……』

智葉『そんな無茶にアイツを巻き込んで、潰さないでくれ。……最低3年は見てくれないか?』

もこ『それが一番だけど』

もこ『……このまま、3年後も須賀プロが普通に打たせて貰えると思う?』

智葉『……麻雀プロなんだから、それは』

もこ『“M.A.R.S.ランキングから転向”“タレント業ばかり”ってのも有り得なくもない……だから3年とは言わず、成績を出してやりたい』

もこ『あと、引き込んだ私が言うのもなんだけど……今のままの須賀プロでプロの世界は厳しいわね』

智葉『それは……』

もこ『アシストはできる。……それ止まりの中堅器用貧乏で終わりかねない』

もこ『……』

もこ『須賀プロには素質もある。努力をする情熱もある。ただ、絶望的に華がないし……ここ一番でそれが悪く働くかもしれない』

もこ『ただ、打ち方の方向性は十分武器になる』

もこ『……私なら、その力になれるかもしんない』

智葉『似てるところは……確かに、判る』

もこ『3年後もここにいれるならいいけど、トレードだって有り得るから……そうなったら須賀プロを中途半端に放り出すことになる』

もこ『その前に、武器をあげたい……なんて思ってる。勝手かもしんないけど』

智葉『やえ……』



もこ『仲間の手の内すら読めなくて、敵の手の内を分析して対応なんてできないかんな』

もこ『最低、実際の試合の空気で……自分より強い相手の力とその意図を見抜く経験を積んでほしい』

もこ『馴れ合ったら人となりが判る――――どうしたいのかも、ずっと判りやすい』

もこ『だから、敵さながらに判んない相手を必死に読むのをやって欲しい。やって貰わないと困る』

もこ『タッグの勝率は、多分打ち解ければ今よりずっとマシになるだろうけど…………それだと須賀プロはただのおヒキ止まりになるかもしんないかんな』

もこ『一人でも、M.A.R.S.ランカーとして十分戦えるようにしてやりたいんだ』

智葉『……そうか。判った』

智葉『最初の一年が、アイツの踏ん張りどころという訳だな……』

もこ『そーね』

もこ『できれば、来年できるっていう新しいタイトル戦に間に合わせたいけど……』

智葉『そのあたりは、おいおいか』

もこ『後輩だから、本当は勇気付けてやりたいとこなんだけど…………須賀プロのこれからを見るなら、ね』

智葉『……判った』

智葉『ただ、あまり無茶はさせたくない。無理や無謀は、別の話だ』

もこ『そのあたり、付き合い長い後輩なんだったら……任せちゃってもいいか?』

智葉『ああ。……最初から、須賀の力に、なってやるつもりだったんだ』

もこ『そ』




917 名前:名無しさんリーチ 投稿日:20XX/XX/XX(X) XX:XX:XX.XX ID:???
やえさんの不器用な愛情

918 名前:名無しさんリーチ 投稿日:20XX/XX/XX(X) XX:XX:XX.XX ID:???
コミュ障とか言ってすみませんでしたー!!(テノヒラクルー

919 名前:名無しさんリーチ 投稿日:20XX/XX/XX(X) XX:XX:XX.XX ID:42noMount
やっぱり、奈良出身は違うなぁ!

920 名前:名無しさんリーチ 投稿日:20XX/XX/XX(X) XX:XX:XX.XX ID:BurnKoke4
いやそれは関係ないと思……

921 名前:名無しさんリーチ 投稿日:20XX/XX/XX(X) XX:XX:XX.XX ID:Kyotarosu
そういえば、奈良なのか……!

922 名前:名無しさんリーチ 投稿日:20XX/XX/XX(X) XX:XX:XX.XX ID:ANGELAKO
奈良出身なら、須賀プロとケッコンできないのかな

923 名前:名無しさんリーチ 投稿日:20XX/XX/XX(X) XX:XX:XX.XX ID:DragonEyE
>奈良出身なら
奈良なら……奈良だけに?

924 名前:名無しさんリーチ 投稿日:20XX/XX/XX(X) XX:XX:XX.XX ID:YOU908HTT
あったかくないぃ……

925 名前:名無しさんリーチ 投稿日:20XX/XX/XX(X) XX:XX:XX.XX ID:Terr3Terr3
弘世プロは先輩の鑑だね

926 名前:名無しさんリーチ 投稿日:20XX/XX/XX(X) XX:XX:XX.XX ID:RodRussia
そりゃ、もう

927 名前:名無しさんリーチ 投稿日:20XX/XX/XX(X) XX:XX:XX.XX ID:Awaawaii
まったくもって!

928 名前:名無しさんリーチ 投稿日:20XX/XX/XX(X) XX:XX:XX.XX ID:96chaDoRA
弘世プロ、偽おもちだけどいい先輩さんだねぇ

929 名前:名無しさんリーチ 投稿日:20XX/XX/XX(X) XX:XX:XX.XX ID:HOKU10ki
この展開、見えとったで(ドヤッ





 ――――そしておりしも、自主練習の為に。

 ――――とうの須賀京太郎も、この場に居合わせていたのだ。

 ――――物陰に隠れて聞いた先輩チームメイトの熱き思いに、京太郎は燃え上がる気持ちを覚えた。


ハムの人『くっ……私は、なんという思い違いを……!?』

ハムの人『小走やえ……』

ハムの人『弘世菫……』

ハムの人『……我ながら情けない。まさかこんな無様を晒そうとは』

ハムの人『いいだろう、私も男だ…………この雪辱、麻雀で打たせて貰おう!』



933 名前:名無しさんリーチ 投稿日:20XX/XX/XX(X) XX:XX:XX.XX ID:???
ハムの人、演技せーやwww

934 名前:名無しさんリーチ 投稿日:20XX/XX/XX(X) XX:XX:XX.XX ID:???
これ須賀プロやないwwwハムやwwwwww

935 名前:名無しさんリーチ 投稿日:20XX/XX/XX(X) XX:XX:XX.XX ID:???
グラさんwwwwwwちゃんとやれやwwwwww

936 名前:名無しさんリーチ 投稿日:20XX/XX/XX(X) XX:XX:XX.XX ID:???
グラwwwwさんwwwww
だからハムの人呼ばわりされんだよwww



ハムの人『それにしても、この胸の高鳴りは……』

ハムの人『……』

ハムの人『ふ、そういうことか』

ハムの人『小走やえ……その心遣いに胸を打たれた! この気持ち、まさしく愛だ!』

ハムの人『ここに誓おう! 私は必ず君の隣に立つと!』

ハムの人『あえて言おう、私が……私こそが須賀京太郎であると!』



938 名前:名無しさんリーチ 投稿日:20XX/XX/XX(X) XX:XX:XX.XX ID:???
グラさんwwwwwwいい加減にせーやwwww

939 名前:名無しさんリーチ 投稿日:20XX/XX/XX(X) XX:XX:XX.XX ID:???
クッソwwwwこんなんでwwwwwwwwクッソwwwwww

940 名前:名無しさんリーチ 投稿日:20XX/XX/XX(X) XX:XX:XX.XX ID:???
(あながち間違いでもないんだよなぁ)

941 名前:名無しさんリーチ 投稿日:20XX/XX/XX(X) XX:XX:XX.XX ID:???
(大体あってる)

はい、ここまでで
やえさんにデレデレしてるエピソード補完完了ですわ

明日はちょっと予定なんで進むか微妙やけど、このエピソード終わったら次のお題の安価だします


寝ま諏訪湖

2300あたりから始まるんじゃないっすかね
寝落ち想定で

眠い、始めます
集まったネタを流すほのぼのがない訴訟



淡「ねー須賀ー、プラチナ・ブロンドってあるよね?」

京太郎「どうしたんだよ、いきなり」

淡「いいから! ……そこで私は考えました! ちゅうもーく!」

京太郎「あ、ああ……」

淡「『スタープラチナ』!」 ドヤッ

京太郎「へ」

淡「ふふーん、どう?」

京太郎「いや、何が……」

淡「だーかーらー、『スタープラチナ』!」 ドヤッ

京太郎「え……」

淡「もうっ、ちゃんと見てよ! だーかーらー、『スタープラチナ』ぁー」

京太郎「……」

淡「“大星(スター)”、“金髪(プラチナ)”ってなんでわかんないのかなー」

京太郎「……プラチナって銀髪で、金髪はブロンドだけどな」

淡「はっ」

京太郎「……」

淡「……」

京太郎「……」

淡「辱しめてくれちゃって! やい、責任とれ!」

京太郎「……オレェ?」


寝落ちすまんち代わりのブロンドジョーク
すまんち

始めます
万が一寝落ちしたら1レスネタでも書く

あと、(終われば)クッソ久々に安価出します




 ――――そして今年度。

 ――――須賀京太郎個人では、宮永咲・江口セーラ・大星淡を下しタイトルを。

 ――――コンビとしては、白水哩・鶴田姫子を下し、日本一の称号を手に入れた。


京太郎「小走先輩、行きますか?」

やえ「麻雀教室の収録だっけ?」

京太郎「はい。予定は――」

やえ「……須賀」

京太郎「え、なんですか?」

やえ「ナチュラルに私の荷物まで持つな」

京太郎「……あ、すみません! 小走先輩」

やえ「……持ってくれるのはいいけど、頼んじゃないのに持つもんでもないでしょ。色々入ってんだから」

京太郎「……はい」

やえ「あと」

京太郎「……?」



952 名前:名無しさんリーチ 投稿日:20XX/XX/XX(X) XX:XX:XX.XX ID:96chaDoRA
優しいんだねー、須賀プロー
も、もしも須賀プロとお付き合いしたらこうなるのかな?え、えへへ……

953 名前:名無しさんリーチ 投稿日:20XX/XX/XX(X) XX:XX:XX.XX ID:Kananyanya
こいつデリカシーないし!
女の子の鞄は秘密がいっぱいだから手にするもんじゃねーぞー。空気読めし!

954 名前:名無しさんリーチ 投稿日:20XX/XX/XX(X) XX:XX:XX.XX ID:KAJYUYU3
(腹ヤリ)

955 名前:名無しさんリーチ 投稿日:20XX/XX/XX(X) XX:XX:XX.XX ID:magicSSSS
(腹弾道弾)

956 名前:名無しさんリーチ 投稿日:20XX/XX/XX(X) XX:XX:XX.XX ID:PeachMMM
(腹イグナイトパス廻)

957 名前:名無しさんリーチ 投稿日:20XX/XX/XX(X) XX:XX:XX.XX ID:Kananyanya
にゃ゛っ!?

958 名前:名無しさんリーチ 投稿日:20XX/XX/XX(X) XX:XX:XX.XX ID:TAKEMEEE
色々入ってる(意味深)

959 名前:名無しさんリーチ 投稿日:20XX/XX/XX(X) XX:XX:XX.XX ID:MIHspring
おもちゃ(意味深)

960 名前:名無しさんリーチ 投稿日:20XX/XX/XX(X) XX:XX:XX.XX ID:eomotRev
どうしよう。パソコン祟られた。純愛(ホ☆モ)書けない

961 名前:名無しさんリーチ 投稿日:20XX/XX/XX(X) XX:XX:XX.XX ID:SMSMHIMEko
調教道具が鞄にあると聞いて



962 名前:名無しさんリーチ 投稿日:20XX/XX/XX(X) XX:XX:XX.XX ID:42noMount
須賀プロ、なんで鞄持とうとするのかなー?

963 名前:名無しさんリーチ 投稿日:20XX/XX/XX(X) XX:XX:XX.XX ID:MegeBara3
荷物と間違えてるんやないか

964 名前:名無しさんリーチ 投稿日:20XX/XX/XX(X) XX:XX:XX.XX ID:ultraQhna
先輩や女の子が荷物持ってたら運ぶように調教されてるとちゃいますか?

965 名前:名無しさんリーチ 投稿日:20XX/XX/XX(X) XX:XX:XX.XX ID:KUGYUUUU
ごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさい

966 名前:名無しさんリーチ 投稿日:20XX/XX/XX(X) XX:XX:XX.XX ID:WOLFanSPC
すみませんすみませんすみませんすみませんすみませんすみませんすみませんすみませんすみませんすみませんすみませんすみませんすみません

967 名前:名無しさんリーチ 投稿日:20XX/XX/XX(X) XX:XX:XX.XX ID:LoveTrain
ごめんねごめんねごめんね京ちゃんごめんねごめんねごめんねごめんねごめんねごめんねごめんね京ちゃんごめんねごめんねごめんね
ごめんね京ちゃんごめんねごめんねごめんねごめんねごめんねごめんね京ちゃんごめんねごめんねごめんねごめんねごめんねごめんね
ごめんねごめんねごめんね京ちゃんごめんねごめんねごめんねごめんねごめんねごめんね京ちゃんごめんねごめんねごめんねごめんね
京ちゃんごめんねごめんねごめんね京ちゃんごめんねごめんねごめんねごめんねごめんねごめんねごめんねごめんねごめんね京ちゃん

968 名前:名無しさんリーチ 投稿日:20XX/XX/XX(X) XX:XX:XX.XX ID:semaitoko
世の中には酷い話もあるものねぇ……

969 名前:名無しさんリーチ 投稿日:20XX/XX/XX(X) XX:XX:XX.XX ID:KingCRMSN
たわけ

970 名前:名無しさんリーチ 投稿日:20XX/XX/XX(X) XX:XX:XX.XX ID:eomotRev
                 ヤオイヨロズ
新刊のスケがヤバい……もう801万の神々とか書かないから許しt

971 名前:名無しさんリーチ 投稿日:20XX/XX/XX(X) XX:XX:XX.XX ID:HiMe.DENO
私が神だ

972 名前:名無しさんリーチ 投稿日:20XX/XX/XX(X) XX:XX:XX.XX ID:g.kasumi3
お前だったのか

973 名前:名無しさんリーチ 投稿日:20XX/XX/XX(X) XX:XX:XX.XX ID:HiMe.DENO
オカルトころし須賀と聞いて



やえ「あんたにだけ持たせる訳にはいかないでしょ。……その、あんたは私の相棒なんだから」

京太郎「……小走先輩」

やえ「ん、な、なによ?」

京太郎「どうしたんすか、いきなり。何か悪いものでも……」

やえ「……」

京太郎「え? あの、小走先輩……?」

やえ「……あんた本当に空気読めないわね」

京太郎「いや、だけど相棒と荷物持ちに関係は……」

やえ「……」



976 名前:名無しさんリーチ 投稿日:20XX/XX/XX(X) XX:XX:XX.XX ID:TOMOkiii
×オカルトころし
○ツンデレころし

977 名前:名無しさんリーチ 投稿日:20XX/XX/XX(X) XX:XX:XX.XX ID:BurnKoke4
しょーもな…

2200から始めます
終わったら安価出しますんでー

ちゃお
別に僕はロリコンじゃないけど曙ちゃんかわいい

始めます



 ――――須賀京太郎。

 ――――彼にとって、プロフェッショナルとはなんだろうか。


京太郎「……そうですね」

京太郎「俺は――――仕事に真摯に向き合うことだと思います」

京太郎「勝つにしても、お金を稼ぐにしても……」

京太郎「『どうしたらもっと良くできるのか』『最良の手段はないのか』って、常に考えてその為の努力を続けることって言うんですかね?」

京太郎「そんな風に、仕事に誇りを持って……誇りを失わないこと、でしょうか?」

京太郎「自分自身、まだ全然しっかりとできてはいないんですけどね」

京太郎「ただ……そんな自分のルールみたいのは、曲げないつもりです」

京太郎「……」

京太郎「じゃあ、すみません。そろそろ……」


やえ「須賀プロ、言ったからには期待してるから」

京太郎「うえっ!? その、たまには手加減を……」

やえ「それじゃあ意味ないし、練習にならないでしょ?」

京太郎(……やっぱり鉄壁なんだよなぁ)

やえ「何か言った? ん?」

京太郎「なんでもないっす」



 ――――全世界数億人の競技人口を持つスポーツ、麻雀。

 ――――我が国の競技人口は一説には3500万~4000万人と言われるが。

 ――――その、3500万人の頂点近くに立つ人々。

 ――――即ち、麻雀プロ。

 ――――その中でもコンビ日本一の称号を持つ、須賀京太郎六段。

 ――――プロの姿が、そこにはあった。



979 名前:名無しさんリーチ 投稿日:20XX/XX/XX(X) XX:XX:XX.XX ID:PeachMMM
麻雀プロ(アリウープ)

980 名前:名無しさんリーチ 投稿日:20XX/XX/XX(X) XX:XX:XX.XX ID:NGLwaKiwi
ニンジャ!


981 名前:名無しさんリーチ 投稿日:20XX/XX/XX(X) XX:XX:XX.XX ID:BurnKoke4
プロ(ムエタイ)

982 名前:名無しさんリーチ 投稿日:20XX/XX/XX(X) XX:XX:XX.XX ID:HOKU10ki
プロ(スポーツマン)

983 名前:名無しさんリーチ 投稿日:20XX/XX/XX(X) XX:XX:XX.XX ID:Terr3Terr3
プロ(京ちゃん)

984 名前:名無しさんリーチ 投稿日:20XX/XX/XX(X) XX:XX:XX.XX ID:Awaawaii
プロ(タレント)

985 名前:名無しさんリーチ 投稿日:20XX/XX/XX(X) XX:XX:XX.XX ID:ATGheroA
プロ(芸人)

986 名前:名無しさんリーチ 投稿日:20XX/XX/XX(X) XX:XX:XX.XX ID:TAKEMEEE
プロ(801)

987 名前:名無しさんリーチ 投稿日:20XX/XX/XX(X) XX:XX:XX.XX ID:kituiA50
プロ(主夫)

988 名前:名無しさんリーチ 投稿日:20XX/XX/XX(X) XX:XX:XX.XX ID:ChaliceH1
プロ(マジシャン)

989 名前:名無しさんリーチ 投稿日:20XX/XX/XX(X) XX:XX:XX.XX ID:MOKOTANN
プロ(執事)

990 名前:名無しさんリーチ 投稿日:20XX/XX/XX(X) XX:XX:XX.XX ID:96chaDoRA
プロ(旅館)

991 名前:名無しさんリーチ 投稿日:20XX/XX/XX(X) XX:XX:XX.XX ID:g.kasumi3
プロ(神主)

992 名前:名無しさんリーチ 投稿日:20XX/XX/XX(X) XX:XX:XX.XX ID:SMSMHIMEko
プロ(調教)

993 名前:名無しさんリーチ 投稿日:20XX/XX/XX(X) XX:XX:XX.XX ID:ANGELAKO
プロ(鈍感)

994 名前:名無しさんリーチ 投稿日:20XX/XX/XX(X) XX:XX:XX.XX ID:k1nuEATG
プロ(サッカー)

995 名前:名無しさんリーチ 投稿日:20XX/XX/XX(X) XX:XX:XX.XX ID:catchamber
プロ(料理人)

996 名前:名無しさんリーチ 投稿日:20XX/XX/XX(X) XX:XX:XX.XX ID:YOU908HTT
プロ(あったかい)

997 名前:名無しさんリーチ 投稿日:20XX/XX/XX(X) XX:XX:XX.XX ID:Daruidaly
プロ(旦那)

998 名前:名無しさんリーチ 投稿日:20XX/XX/XX(X) XX:XX:XX.XX ID:kayoiAYA
プロ(おにーさん)

999 名前:名無しさんリーチ 投稿日:20XX/XX/XX(X) XX:XX:XX.XX ID:LoveTrain
プロ(残念)

1000 名前:名無しさんリーチ 投稿日:20XX/XX/XX(X) XX:XX:XX.XX ID:KO1SAIKYo9
ええ話が台無しィ!

1001 名前:名無しさんリーチ 投稿日:20XX/XX/XX(X) XX:XX:XX.XX ID:magicSSSS
1001なら須賀プロは紛れもなく麻雀プロ

1002 名前:名無しさんリーチ 投稿日:20XX/XX/XX(X) XX:XX:XX.XX ID:niwakaOOO
この勢いなら……
1001なら須賀プロは小走やえの相棒





【& The greatest TAG】




やえ「で、さて……決勝かぁ」

京太郎「緊張してますか?」

やえ「緊張? なんで?」


 あっけらかんと返すやえには、言葉通り、真実緊張の色は見えない。

 或いはこれがチームメイトの清水谷竜華であれば、やえの心を肉体の反応から見抜いたかもしれないが――。

 生憎と京太郎は、そんな、『あらゆる生体反応を精密に把握する神眼』を持ち合わせてはいなかった。

 闘牌中の、即ちゾーンに入った清水谷竜華は熟練の鍛冶屋が刀を見ただけでその拵えから持ち主を判別するのと同様に、

 心音・脈拍・体温・重心・発汗・緊張・弛緩・筋収縮などから――――相手の心を見抜く。


京太郎「そうですか……流石、小走先輩」

やえ「まーね」

やえ「須賀」

京太郎「なんですか?」

やえ「あんたと私は似てる――――けど、違う。何か判るか?」

京太郎「……順位っすか?」


 小走やえは7位、須賀京太郎は13位。

 どちらにしても上位ランカーであるが、ほぼ倍以上順位は異なるし――。

 やえは、かつての魔物級が研鑽した果てである幹部クラスに程近いほどの実力者である。

 件の神眼と言って差し支えない驚異的な洞察力と、現役高校生時代に関西最高平均素点を叩き出した清水谷竜華よりも上位と言えば推して知るべしだ。



やえ「順位なんて飾りだからな」

やえ「実際、あんたこないだ自分より上位を倒してたじゃない」

京太郎「あれは……まぁ、そうですけど」


 上位――――幹部クラスである、宮永咲。

 倒した。……確かに結果だけを見るならそうであるが、真実は別だ。

 あの日抱いた憤りは、いまや釈然としない不完全燃焼へと変わっている。今となっては怒りや悲しみよりも、何故という戸惑いが勝った。

 宮永咲は、かつて原村和から「全力を尽くさないこと」に指摘を受け、そしてそれを是正することに至った――――筈だ。

 なら、京太郎を故意に勝たせたりはしない筈である。

 友人との約束を、当人がいないからと破るほど心ない人間ではない。それは、二十年近い付き合いの当の京太郎が良く知っている。

 となると、タイトル戦のあれはただの偶然か。考えすぎなだけか。

 ――――しかし、ある種の雀士の勘がそれを「否」と告げる。

 やはり時間を置き冷静になると、色々な考えが頭をよぎった。


 咲が、平常なら手心を加えるとは思えない。

 しかし、あの勝利を自分一人が掴めたとも思えない。

 なら、何故咲は京太郎に利する行為を行った? 伊達や酔狂、プレゼント程度の気持ちでタイトルを渡す筈がない。

 となれば――――“見抜かれていた”と考えるのが自然だろう。


やえ「……須賀」

京太郎「なんですか?」

やえ「勝つわよ。絶対に」

京太郎「ああ、はい。そりゃ勝負なら負けたくないですよね、判ってます」

やえ「負けたくないんじゃない」

京太郎「え?」

やえ「――――勝つのよ、あんたと私が! 全部ブッ倒して! 日本一に!」

京太郎「――――」



 だから、とやえが右手を伸ばす。

 そして京太郎の胸に、トンと拳を当てた。


やえ「王者だ、7位だ、なんだって言われたって私一人じゃここに来れない」

京太郎「タッグフォースだから、そりゃあ……一人じゃ無理っすよね」

やえ「そうなのよ………………、って、じゃなくて!」


 茶化すな、とやえがその矮躯を震わせた。

 威嚇をする柴犬のようで、なんとも可愛らしい――という場違いな感想を抱く。

 二歳年上の、自分より小さく、自分よりも強い先輩は京太郎へと挑むような目線を送ってきた。


やえ「私は7位。不運だけど、地味だけど、それを昇華した」

京太郎「はい」


 尊敬していると素直に告げようかと考えたが、噛み殺す。

 余計なことと、やえに油を注ぐやも知れないから。


やえ「あんたは13位で、不運で地味で昇華もできてないけど――――13位だかんな」

京太郎「はい。えっと、その、小走先輩……?」

やえ「昇華できてないから、あんたはあんたなりの武器を持ってる。私たちにはない武器を!」


 運が悪くても勝つとしたら、運以外を万全にする必要がある――――というのが京太郎の持つ唯一絶対の力の根底。

 華がないからこそ、運を理論にできないからこそ手に入れた“無形の形”。

 即ち、オカルトを法則として読み解き殺す技。

 運があるなら、精密に分析をする必要はない。元来、考え続けるというのを人間の脳は好まないのだ。

 そこまで読み解かずとて五分の戦いができるなら、読み解かない。これは意思の問題ではなく、どうしてもそういうものとなってしまう道理だ。

 特筆の能力を持たず、人にできる技術を納め、運が平凡故に――――。

 それでも勝とうと思ったのならば、勝つことを諦めなかったのならば、勝てない相手に勝てるだけの強さを求めたのならば――――。

 “能力を持たぬ”が故に至れる獰猛な論理性。最終的に辿り着く、思考という名の“人類の到達点”だ。


やえ「哩姫コンビは、高校生の頃からプロでも破れないって言われてたって知ってる?」

京太郎「……はい」

やえ「だから、いくら強くても“7位(わたし)”じゃ――――“特性(わたし)”じゃあいつらに勝てない」

やえ「なんでか知らないけど、“異能(オカルト)”や“特性(のうりょく)”には強弱があるかんな」

やえ「何にもないあんたじゃないと、勝ち筋は見付けらんないのよ」



京太郎「……」


 しかし、そうは言われても無謀だ。

 単純な運や磨かれた技能を更に先へ先へと突き詰めたからこそ、“異能”に匹敵するだけの“特性”となったのだ。

 土台、片輪の外れた技術だけで勝てる筈がないのだ。そこまで世の中は都合が良くない。


やえ「あんたに何があったのかは知らないし、興味もない」

やえ「い、いや……『興味がない』って別にどうでもいいだなんつってる訳じゃないけど!」

やえ「まぁ、あんたが『言わない』って格好つけるなら付けさせてやるけど…………うん、付けさせてやるけどさ」

京太郎「……」

やえ「――――タッグ日本一は譲らない」

京太郎「……。なんで、そこまで」


 確かに日本一という称号は魅力的だ。

 M.A.R.S.ランキングには、あの不動にして不敗のチャンピオンがいるから、向こうでの日本一の称号は得られない。

 他には、チーム日本一や打点日本一、和了率日本一や和了速度日本一などの個別の部門を制するかだ。

 ……しかし、やえはそこまで拘るタイプだったか?

 無論、勝負の世界で生きる以上――皆が皆、心の奥底では“自分が一番強い”と証明したがっている。京太郎でさえも。

 それぐらいのプライドがなければ、年がら年中戦ってなどいられないのだが……それにしても。

 やえは、ここまで拘る人間だったのか?――――という疑問が、京太郎の心中を埋め尽くす。

 そして、次の瞬間に瓦解した。


やえ「相棒が居てくれたから、私と相棒は日本一になれた」

やえ「そいつが居なきゃ、ここまで来れなかった」

やえ「そいつが居たから、勝てた」

やえ「それを、どいつもこいつも全員に聞かせてやろうと――――判らせてやろうと思ってんのよ」

やえ「だから、日本一になる。……そんだけ」


 それが悪いか、と。やえは京太郎を睨め付けた。



京太郎「……」

やえ「……」

京太郎「……」

やえ「……な、何だ、須賀」

京太郎「……」

やえ「……」

京太郎「……」

やえ「……な、何よ」


 京太郎が無言でいれば先ほどまでの勢いはどこへやら、急に狼狽える小走やえ。

 顔を真っ赤にして目線を忙しなく動かし、挙げ句に口を尖らせる始末だ。

 今の啖呵のわりに、何とも滑稽な動作。いやむしろ、啖呵があったからこそ余計に滑稽である。

 そんな様子を眺めていたら――自然と鼻から吐息が零れ、肩の力が抜けた。


京太郎「……小走先輩」

やえ「な、なに」

京太郎「――――勝ちましょう、先輩と俺で」


 だからこそ、何よりも瞳に炎が灯る。

 咲が行ったことなど、今はいい。

 それよりもそのおかげでまだこうして小走やえの隣に入れて――――こうして彼女と勝ちを目指せるというのが、重要だ。

 ここまで言われて勝たせられないなど、プロの名折れだ。男の恥だ。

 故に、何としても勝つ――――、



やえ「え、勝てんの?」

京太郎「…………は?」

やえ「なんか元気なさそうだし、気合い入れてみようと思って言ってみただけなんだけど……」

京太郎「……」

やえ「……」

京太郎「……聞きたくなかったです、そんな話」

やえ「ごめんなさい」


 まぁいいかと、頭を掻く。

 それから彼女を見据え、手をしっかりととった。覚悟と本気が伝わるように。


京太郎「――――大丈夫です、“オカルトスレイヤー(おれ)”が居ます」

京太郎「人類の最高技術『思考』を携えた、人類の最高戦力は小走先輩の味方です」

やえ「須賀」

京太郎「はい?」

やえ「いいから手ェ放しなさい」

京太郎「アッハイ」



 あんな、『私の相棒が日本一って証明したいから日本一になりたいのよ(意訳)』――――。

 だなんて言われたら、流石にあまり敏感な方ではないと自認する京太郎とて、オッケーサインと思わざるを得ない。

 そりゃあ、小走やえは残念ながらスタイル的にはあんまり好みのタイプではないものの……。

 可愛らしい外見をしているし、頼りになるし、尊敬しているし、その性格のよさを知っている。

 だから、あそこまで熱烈に告白されたのならば――――その気持ちにも応じるべきだろうと京太郎は考えた。

 だが、違った。

 一体何が悪いのかが判らない。というか、あんな告白めいた台詞を言うから誤解されるのである。


 新子憧並みに紛らわしい。

 いきなり唇を奪われて、潤んだ瞳を向けられて、熱い吐息を首筋に浴びせかけられて、胸元のシャツを捕まれて、胸を押し付けられて、

 身体をぴったり合わせられたら、流石にどこの誰でも「こりゃ誘ってますわ」と思う筈だ。

 そんじょそこらの然したる付き合いもないならともかく、苦楽を共にした長年の付き合いとあっては答えも真剣にするべきだろう――――。

 なんて佇まいを正した京太郎に投げ掛けられたのは、「あれ、今のまさか本気にした?」である。

 そこからからかうように、色めいた婀娜っぽい動作で「それともあたしとそういうこと、したいと思ってるんだ?」なんて悪戯じみた笑顔を向けられたのなら、

 もう怒ったらいいのか、悲しんだらいいのか、呆れたらいいのか……とにかくたまったもんじゃない。

 やっぱり、酔った新子憧は信用できない。

 もう二度と憧とは飲まないとは誓いつつ――だけど彼女が「じゃあ別の人を呼ぶもーん」なんて言えば、一も二もなく付いて行かざるを得ない。

 京太郎だからいいものの、他の誰かにあれをやろうもんならお察しである。

 というか既にやらかしてそう。

 なんか……こう、色々と複雑な気分にならざるを得ないが。漸くなついた猫が他の人間にほいほい擦り寄ってる気分。

 緩和休題。


京太郎「とにかく、まぁ…………勝ちましょうよ、小走先輩」

やえ「え、勝てんの?」

京太郎「……そのために、俺は先輩の相棒として居ます」

やえ「へぇ……言うわね、京太郎」

京太郎「はい。まぁ、五分ですけど――――」


 決勝卓に目をやる。

 それまでの得点分布により、東・南・西・北と席を割り振られていた。

 哩と姫子は当然ながら一位。

 一方の京太郎とやえは、京太郎という平均打点(一般的に言われるプロの豪運を加味すればそれよりやや下)を抱えているが故に、四位。

 残る二席は、たった今結果を争っている。


京太郎「――――勝ちますよ、先輩の為にも」



 ◇ ◆ ◇



京太郎「よろしくお願いします」

「よろしくお願いします」

「よろしくお願いします」

哩「よろしくお願いします」


 そして揃った決勝卓。

 それまでの得点数トップの白水哩、鶴田姫子のペアは東家――――そして起家。

 一方、残り二家が確定しない段階から四位であった須賀京太郎、小走やえのペアは北家でのスタート。

 四位――――つまり得点能力が低いものをオーラスとなる立ち位置に据えるというのは、

 最後の最後で親連荘/和了止めという権利を与えることで、場を盛り上げようという配慮だろうか。

 まあ、何にしても、


哩(……勝つんはうちらやけん)


 哩と姫子の前では、だからどうしたという話であるのだが。

 ルールとしてはM.A.R.S.ランキングと同じ――つまりは哩が高校三年時と同じ――ウマオカナシ、喰いタンアリの後付けアリの赤4枚。

 二半荘をタッグで消化。持ち点は五万点の共有。

 局の途中でなければ交代は自由。互いに最低、八局打てばよいというルールである。

 哩と姫子は、まず哩が先行で一半荘。続く半荘を姫子が行うというスタイル。

 他家は――。

 南家は、速攻主体の人物と打点主体の人物のコンビ。場の流れに合わせて交代するタイプ。

 どうやらそんな作戦が功を奏してか、哩たちに続いた二位。

 西家は、典型的なデジタル打ちとアナログタイプのコンビ。

 コンスタントにブレず、上手く填まれば乗れば強いデジタルと、様々対応できるアナログだ。

 こちらは一局ごとに交代するらしい。

 そして――


哩(上位ランカーか)


 自分の上家に位置するのは、男性にしてM.A.R.S.ランキング上位の青年、須賀京太郎。

 派手な印象を受ける金髪とは対照的に、どこか人の良さそうな印象を受ける柔らかな表情。

 俳優か、とも思えなくはないが――。

 なんというか、それにしては芸能人などその手の人前に立つ人間特有のオーラのようなものがない。

 “群集(モブ)”というより、さながら“背景(くうき)”だ。

 整った顔立ちではあるものの――いや、だからこそ――そのまま景色の一部に同化してしまいそうな風情がある。

 飲食店の店員やバーテンダーにするなら、お誂え向きの人材だろうが……、


哩(……薄か男やね)


 ここは雀卓であり、彼は麻雀プロだった。



 しかし、油断はならない。仮にもM.A.R.S.ランキングの、13位である。

 即ちはこの日本で麻雀をする総ての中での13位だから、相当の実力だ。

 スタイルは基本デジタルのアナログ、場合により不可解な打ち回しをする、速攻と面前の使い分け型。

 つまりは、オールラウンダーである。

 しかし、


哩(……こん男の、私ん相手か)

哩(……)

哩(見ゆっぎ、ツモる力の上はうち。打点もそいと同じ)

哩(13位だか何だか知らん。なんでんよかよ)


 それだけとも言える。派手さが、ないのだ。

 オールラウンダーが、まさに教科書通りに綺麗な確率で押し引きしたならば、13位に至れなくもないか――――と哩は考える。

 以前、チラと成績を眺めた限りでは、4位率が極端に低かった。

 つまりは、“負けない麻雀”。ある意味最もプロ的な麻雀と言えよう。理に叶っている。

 無論、それだけで上位に至れるほど容易い道のりではないとは哩自身認識しているが、

 やはりこの大会での活躍を通して見る限りは、直撃を受けるのを減らした打ち手――――という印象が強い。

 彼が基本的に凌ぐ。小走やえが稼ぐ。

 そんな分類で出来上がったコンビだ。


哩(ばってん、お前の躱すだけなら勝てん)

哩(うちらん期待値は、普通では測れん。――負けない麻雀の“負けん普通”はうちらに通じん)


 そう、静かに見下ろす。

 対戦相手である以上、油断はしない。軽視もすまい。だが本日の彼の打ち方に、コンビとして負ける気はしない。

 無論、策はあるだろう。これまで、三味線を引いていたというのも十分にあり得る。

若手だけのランクじゃなかったか



 てっきり、小走やえが――――あの協力な和了妨害が哩と戦うこととなるのかと考えた。

 流石の7位の前には哩も潰される。

 リザベーションを使おうにも、そも和了が不可能ならどうしようもない。

 そうなったら、哩は極力能力の使用を避けて、ここぞという一幕でしか使わざるを得なくなる。哩が不発なら姫子も不発になるためである。

 となれば、後は鶴田姫子まかせとなってしまう。まぁ、信頼できる相棒に渡す分には何の躊躇いや不安もないのだが。


 却って、相手の配置に不気味が残るが――――


哩(うちが勝利ばつかめば問題なか)


 結局はそこに限る。

 さあ始めようかというそこになって、哩は――須賀京太郎への印象を改めた。

 先ほどまでの柔和な笑みなどどこにもない、獣じみた獰猛な笑みが彼の顔に仮面が如く浮かび上がり。

 そして、言った。






京太郎「――――さぁ、ショータイムだ!」




 

寝ます故ー

今日中に終わらせるつもりだったけど、ちょっと舞姫への勝ち筋を書きたくなった
あんまりガチには書かんからね、明日には終わるからね


>>827
哩「いい歳こいたババアは人間に入らんけん」

姫子「流石です、ぶちょー!」


あ、仰有る通り若手ランクです
まぁ、それぐらい勢いあるから油断はまずいよね……って哩さんは見なしてるということで

>>823(訂正)
× 緩和休題
○ 閑話休題

>>828(訂正)
× てっきり、小走やえが――――あの協力な和了妨害が哩と戦うこととなるのかと考えた。
○ てっきり、小走やえが――――あの強力な和了妨害が哩と戦うこととなるのかと考えた。

  協力 → 強力



(酔ってて)記憶ないけど普段(素面)では考えられないくらいエロい迫り方してるって書くと、なんかアコチャーが催眠調教されてるみたいだよね



M.A.R.S.ランキングNo.13
    すが きょうたろう
タイプ:かくとう ノーマル
とくせい:こんじょう、まけんき
わざ:バレットパンチ
   からげんき
   かたきうち
   とっておき

 M.A.R.S.ランキング ゆいいつの とくせいや オカルトを もたない じょうい ランカー
 だれかが ないていると すぐに かけつけて ゆうきづける
 うごくのが すきで やまやうみで よく みかける まーじゃん プロ

追い詰められたり状態異常喰らったり技がなくなったりしてから本気出すから大体こんなステータスで合ってる

はっじめるでー






哩(何のショータイムか)


 言うならば、見せて貰おうではないかという気持ちが生まれそうになるのを、舌打ちで消す。

 トラッシュ・トークなど、常套句であるから。

 簡単には掴ませんと、手牌を伏せて起こす。


 ――――さて、リザベーションの強みとはなんだろうか。

 片方の和了がもう片方の和了にも繋がることか? 点数が倍になることか? 強力な和了を決定付けることか? 

 そのどれでもあるし、どれでもない。

 リザベーションの真の力は、攻撃ではなく妨害である。

 まず言うまでもなく、白水哩が和了した局と同局において、和了するのは鶴田姫子と決まる。

 どんな好配牌だろうが、良ツモだろうが、勝負手だろうが――――総てを縛り付けて恰かも奴隷が如く地に伏せさせて、鶴田姫子が和了する。

 これは、紛れもなく強力な力である。

 そしてこの強力さが“あるもの”と合わさることで、猛毒となり猛威を振るう。

 あるものとは――


哩(ん……)


 配牌: 一二三三萬 ①②⑥⑥筒 135索 東中 ツモ:1索


哩(……)


 ――――ステルス性。


 端からでは、リザベーションが発動しているのかそうでないのかの把握が極めて困難。

 それ故に、白水哩が和了した局において鶴田姫子と相対する他家は、思考の鎖に囚われる。

 リザベーションが、打点が倍増した鶴田姫子の和了を決定付けてしまうのなら、単純に考えて、ひたすら回避するのが鉄則となる。

 倍の和了を止められないなら、倍の和了を受けないようにする。

 その局は守りに徹し、他の局で挽回を図るというのが定石だろう。

 故に哩が和了し、そして傍目からリザベーションが発動しているのか否かが不明である以上――。

 一撃を喰らいたくないと考える他家は、時にはしなくてもいい警戒や和了放棄を行ってしまうのである。


 無論、それを無視して攻めるというのもあるだろうが……。

 それは実に都合よく、哩と姫子の餌となる。


寝落ちすまんち

最近、正ヒロイン(ハギー、咲ちゃん)書いてないなぁ……


憧「壊れるほーど、あいーしてもー♪」

京太郎「おおー」

憧「君が好きだーと、叫びーたーい♪」

京太郎「うおお」

憧「DAN DAN 心ひかーれーてーくー♪」

京太郎「っすげえな」

憧「なーにーもー、言わないでいーいからー、あたしのこーとーをーいーちばんにー♪」

京太郎「うーん」

憧「好き好き、好き好き、好きっ好きっ♪」

京太郎「懐かしいな」

憧「だからお願いー、僕ーのそーばにー、いーてくれないかー♪」

京太郎「ううん……」


憧「……ど、どうだった?」

京太郎「やっぱり憧は、あれだよな」

憧「な、何……!?」

京太郎「歌、上手いよな。いや、本当!」

憧「……」

憧「……」

憧「……」

憧「……はぁ」

京太郎「?」


2200から始めますよ、予定

お待たせですわ
早く小学生がレイプ目になるとこ書きたい



 リザベーションによって、打点が倍加するというのも、和了が確定されるというのも、この真の特性を引き出す為に。

 自分が和了不可能なのにも関わらず、倍の打撃が飛んでくるという場面にあっては――誰もが二の足を踏まざるを得ない。

 白水哩が和了すればするだけ、鶴田姫子の負担が減るのである。

 ……とは言っても、この効果は、白水哩と鶴田姫子のオカルトを知っていることが前提となるが。

 そうでないのならば、問題なくリザベーション本来の効果により、食い尽くされる。それだけ。


哩(須賀京太郎……異名は“オカルトスレイヤー”)

哩(相手ん定石と牌譜ば徹底的に研究してから戦うアナログスタイル……そげん打ち手)

哩(事実、半端なオカルトならコイツに喰われる……あん大星も、喰われた)


 M.A.R.S.ランキング44位でこそあるが、そのオカルトの強力さは幹部相当と考えていい。

 ランキングが低位なのは、大星淡なりの拘りからランキング戦に参加しないことに由来するが――実力は本物。

 その大星淡を下したとあっては、まさに上位ランカーと言う他ないが……。


哩(そん力の上手く嵌まるんは、相手がオカルトば持っとるときが一番)

哩(リザベーションはあるばってん、姫子と違って……うちにはお前に効果ば出すオカルトなんぞなか)

哩(どうすっとね、須賀京太郎)

仕事ありますし体鍛えなきゃいけませんから(正論)

睡魔になんて絶対負けないっ



京太郎「ハギヨシさん」

ハギヨシ「はい、なんでしょうか」

京太郎「帰ってきたウルトラマンの本名って判りますか?」

ハギヨシ「はて……。……ウルトラマンジャックですか?」

京太郎「それがですね……実は、なんですけど」

京太郎「ウルトラマンライデンみたいっす」

ハギヨシ「ウルトラマン……ライデン…………?」

ハギヨシ「……」

ハギヨシ「ライデン……雷電……なるほど」

ハギヨシ「雷電にアメリカ側が付けた名前はジャックだから……」

京太郎「はい、ライデンです…………って咲が言ってました」

ハギヨシ「……なるほど、宮永さまが」

ハギヨシ「ふふっ」

京太郎「?」

ハギヨシ「京太郎君と宮永様は仲がよろしいんですね」

京太郎「そうですね、一応は幼馴染みだから……」

ハギヨシ「ふふ、そうですか。なるほど」

京太郎「………………って、ハギヨシさん? その、言っときますけど違いますからね?」

ハギヨシ「違う、とは?」

京太郎「そりゃ、ハギヨシさんが思ってるのとは……」

ハギヨシ「はて」

ハギヨシ「私が何を考えているのか、京太郎君に伝えましたか?」

京太郎「それは……」

京太郎「……」

京太郎「……………………意地悪っすね、ハギヨシさん」

ハギヨシ「失礼致しました……つい、年甲斐もなくはしゃいでしまって」

ハギヨシ「……御迷惑でしたか?」

京太郎「まさか! ハギヨシさんのことを迷惑だなんて思ったことなんて一度も……!」

ハギヨシ「京太郎君……」

京太郎「それよりも、俺の方こそハギヨシさんに頼ってばっかりで……迷惑になってないのかって……」

ハギヨシ「まさか、そんなことはございません」

ハギヨシ「京太郎君と会うことを楽しみにしたことはあっても、迷惑だなどと思ったことは一度も……」

京太郎「ハギヨシさん……!」


純「ヨッシーと京の字は相変わらず仲がいいな」

透華「むっきーッ! 主人の私を差し置いて……!」

衣「さすがはハギヨシだなっ」

智紀「……すばら」 ボタボタボタ

一「……ともきー、鼻血拭こうよ」


今日はあるんじゃないですかね


久「須賀君須賀君」

京太郎「なんですか、部長」

久「やーねー、もう部長じゃないわよ。……何年前?」

京太郎「あ、いけね…………、竹井先輩?」

久「……うーん」

京太郎「部ちょ……竹井先輩?」

久「その竹井先輩っていうのもなんか色気がないわね」

京太郎「色気……ですか?」

久「色気。大事よ、色気って」

久「須賀君も色気がないから影が薄いと思われるのよ! もっと色気ださなきゃ!」

京太郎「部ちょ……竹井先輩」

久「不本意だけど、何?」

京太郎「色気で影の薄さがどうにかなるなら、東横さんはもうどうにかなってないっすか?」

久「ああ、確かに……あれはステルスじゃないわね」

京太郎「そうですね、バスケでスクリーンのときとか……」

久「……」 ワクワク

京太郎「…………続きは言いませんよ」

久「須賀君のいけずー」

京太郎「いけずでいいです」

久「もうっ。つまんないわね、須賀君」

京太郎「つまるつまらんの問題じゃないんで」

久「ぶー」

京太郎「いい歳して口を尖らせないで下さい」

久「歳の話をされるとねぇ……」

久「………………須賀君、貰ってくれる?」

京太郎「相手が居ないなら、まぁ、一応……」

久「そう? まぁ、私は須賀君と結婚する気ないけど」

京太郎「……」


京太郎「それで、何の話をしようとしてたんですか?」

久「話?」

京太郎「部長?」

久「あ、また部長って」

京太郎「す、すみません……その……」

久「まぁ、構わないわ。で、話なんだけど……」

久「……」

京太郎「……」

久「忘れちゃった」

京太郎「……」


寝落ちすまんちの部長

夏休みなんてないしMI作戦なんてないし赤城は轟沈してないしそもそも赤城は実装されてない。いいね?


京咲純愛書きたい
咲ちゃんが死んだあとに真相を知って「なんで……なんでもう、会えないんだよ……! 咲ぃ……!」って言う京ちゃんとか
倒れて血だらけになる京太郎の傷口を手で塞いで「やだよ、やだ……死なないでよぉ……京ちゃん……!」って泣いて、最終的に京ちゃんの目を閉じて立ち上がる咲ちゃんとか書きたい

(足立区の方言で今夜か明日日中始めます)

京咲純愛書きたい
京ちゃんが主人公なら本編開始前に咲ちゃんが死んでか強制蘇生状態
咲ちゃんが主人公なら目の前で京ちゃんが死んで泣きながら傷口を押さえる

(足立区の方言で多分1レスだけど始めます)



 そして、リザベーションは拘らない力だ。

 状況によらず己の有利な場面を作成する――――つまりは場を、前提を、運を制圧する。

 発動すれば誰にも破れない。打ち込まれた神経毒や、バラ蒔かれた放射線の如く。

 高校生の時点でプロにも破れないと言わしめたそれは、況んやプロとなっては正に無双の力を発揮する。

 さて、そんな全方位的な力であるリザベーションであるが――



哩「……」


 東一局 親:白水哩&鶴田姫子 ドラ表示:南

 白水哩:第一巡
 手牌: 一二三三萬 ①②⑥⑥筒 135索 東中 ツモ:1索



哩「……ショータイムち、ゆーとったな」

京太郎「……?」

哩「オカルトスレイヤーでん、なんでん構わんばってん――」


 ――これが、最も効果を発揮するのはどんな場面か?

 どうしようもなく点差が離れていて、倍々ゲームで追い付かなければならないそんなとき?


哩「――――吐いた唾ば、飲み込ませんけん」


 ――答えは否だ。


 哩はリザベーションの使用を決意した。

 先んずればこれを制す、流れを作る、姫子の親番での和了を確定させるなどの理由はあるが――実にシンプルだ。

 この状況が、リザベーションの格好の狩場であるから。

 リザベーションは、不利を詰め、有利を爆発的に伸ばす力。

 その真価は和了潰し。

 ならば、とにかく速攻。確かに普通の麻雀でも、誰かが和了すれば誰かの和了が潰れるというのは自明であるが……。

 哩が和了れば同卓する他者の和了は消え、更には姫子と同卓する他者の和了も消え、姫子は哩の倍を稼ぐ。


哩(リザベーション――1飜)


 だから、とにかく和了するのが正解。

 効率が良いのは3飜。2600点や3900点が12000点になるのだから言うまでもない。

 ただ、この手牌から3飜は――できなくないが、些か手間。

 それよりは役牌が重なるのを待つか、単なるリーチのみやツモのみか、或いは既に役が確定気味の三色同順を狙うか。

 副露してでも、速攻で一撃を叩き込むのが良い。

 リザベーションの真価は、追い付く為ではなく余裕ある状態や差がない場面からの、相手の攻撃の封印だ。



哩(速攻もできるらしいばってん――)

哩(お前ん速攻は、普通の奴の普通に攻めるんとそがん変わらん)

哩(重い手ば普通の手で潰す、普通の手ば軽い手で潰す…………なら速い手には?)

哩(状況ば作って立ち回るんが好きなら――――状況なぞ、作らせん)


 打:1索

 一先ずは面前ツモやリーチを見込む為の、不利な三トイツ崩し。

 三萬でないのはイーペーコーでも付けばリーチやツモの必要なく出和了が可能となるから。

 三萬が刻子となっても問題ないが、1索が刻子となると狙える役が減る。

 役牌はそれぞれが有効六牌――一先ずトイツにすればすかさず特急券に進化する。

 そんな、役の数から効率を考えた打法。


 動きを封じ、自由を奪い、そして姫子の火力で止めを刺す――それが二人のスタイルである。

 対する須賀京太郎は、哩の物言いに目を瞬かせて呆気に取られたのち、困ったような笑みを浮かべる。

 直後、零した。


京太郎「……あの」

京太郎「飲み込むくらいなら、初めから吐かないっすよ」

哩「……よか。威勢だけはよかとね」



 なお、彼女たちに同卓する南家の高卒一年目、皆子日枝(仮)さん十八歳は――


日枝(ひええ……二人とも怖いよぉ……)


 プロになる今までテレビの前から目にしていた憧れの雀士と打てる高揚感や緊張感というよりは、むしろ身が竦む思いであった。

 うわー、舞姫コンビだ勉強させて貰おうでもえへへこのままならひょっとしたら勝てるかなえへへ……とか。

 ひゃー、本物の須賀プロだー優しそうだしカッコいいなーサイン欲しいなーひょっとしたら仲良くなれるかなえへへメアド貰ったりLINE交換したり……とか。

 そんなのはどっかに行った。

 プロは真剣勝負という言葉を、否応なく思い知ったのだ。


日枝(わたしは木……ひのえは木になるんだ……)


 実際そんなことはないのだが、チラリと向けられる目線に「早く捨てろ。死にたいのか」というメッセージが込められてる気がしてならない。

 震える指先で牌をツモり、何とか唾を飲み込む。

 なお、こうして京太郎は知らず知らずのうちに中々のおもちを持った女の子から連絡先を貰いそびれた。南無三。

久々過ぎて闘牌の要領が思い出せん。今日はここまで

皆子さんは中々のおもちをお持ちの若干ミーハーな感じの新人の女の子です
なお多分これ以降あんま出番はない

京咲純愛書きたい
既に先に死んだ京ちゃんにキスして倒れかかって二人を雪が覆うような京咲純愛が

(足立区の方言でバスが出るでー)


始めます




日枝(ひええ……早く切らないと……)


 南家:皆子日枝(第一巡)
 手牌:三四四萬 ②②【⑤】⑦⑧筒 24678索  ツモ:③筒



日枝(うぅぅ……怖い)

日枝(えっと……えっと、これ、何向聴……?)

日枝(二……? 二、だよね? 二向聴だよね?)

日枝(えっと、二・四・五萬で……②筒で、④筒で、⑥・⑨筒で……3索?)

日枝(……)

日枝(……搭子、多い?)


 片方はM.A.R.S.ランキング上位の、日本でも有数の打ち手。

 もう片方は基本地元のリーグにのみ所属し、団体戦を主体。

 M.A.R.S.ランキングには参加しないものの――その引きの強さは上位ランカーに相当すると言われる打ち手。

 この場に満ちる、ひりついた殺気が皆子日枝の肌を泡立たせた。

 下家の、赤み掛かった銀髪をサイドテールに下ろした少女が、無言で日枝の打牌を急かす。

 名前は、確か――漁火穂香だったか――自分より一年先輩でこの業界に入り、そして生き残っている高卒プロ。


日枝(はい……)


 やがて観念したように、日枝は、

 打:2索

 と切り出した。

 特に効率は考えていなかった。ただ、赤牌が生かせる搭子を残したかったのだ。

 彼女にはあるジンクス――――オカルトがある。

 赤牌の周辺が集まるという、そんな力だ。


哩「……」

京太郎「……」


 続く西家、漁火穂香は――


穂香(……まずまずね)


 西家:漁火穂香(第一巡)
 配牌:五七七八九萬 ⑨筒 34索 西西白白発  ツモ:発

 打:⑨筒



穂香(混一色に寄せる……西のドラを活かせればいいから、拘らないけど)




京太郎(……うーん)

京太郎(あれ、大星プロこの場に居るのか……?)


 北家:須賀京太郎(一巡目)
 配牌:六八九萬 ②④⑥⑧筒 177索 南西中  ツモ:南



 相変わらずの配牌に、京太郎は目を覆いたくなった。

 面子のひとつも出来ていない。両面待ちが存在しない。対子も半端、客風が重なる。

 タンヤオなにそれ美味しいの。混一色なにそれ美味しいの。一気通貫なにそれ美味しいの。役満食べたことない。

 三色同順は7索がネック。上にしても、今度は⑧筒が頭痛の種。

 運の女神様には心底嫌われているに違いない――なんて笑いたくなる。

 強くなるに従って――武器が増えるに従って、運が悪くなる気がしているのは多分錯覚だけじゃない。


 ちなみに同日同時刻、某星淡プロは「なんか呼ばれた気がした!」と耳をそばだて落ち着きなく正座の姿勢でウズウズしており、

 同じく野点に参加して足を崩していた弘世菫にチョップを喰らっていた。

 宮永照は、他二人に比べて着物が似合うと称賛され何とも言えない面持ちだった。

 閑話休題。


京太郎(まぁ、なんていうか……)

京太郎(だから、どうした――――って感じなんだよなぁ……正直)


 打:1索




哩(……三飜欲張ってん、悪かなかかったんか)

哩(もう遅かね)


 東家:白水哩(第二巡)
 手牌: 一二二三三萬 ①②⑥⑥筒 135索 東中  ツモ:6索

 打:中



日枝(えっと……うん、よし)


 南家:皆子日枝(第二巡)
 手牌:三四四萬 ②②③【⑤】⑦⑧筒 4678索  ツモ:四萬

 打:三萬



穂香(ここは……まだ、欲張っていい)

穂香(順調……このまま行く)


 西家:漁火穂香(第二巡)
 配牌:五七七八九萬 34索 西西白白発発  ツモ:三萬

 打:3索



京太郎(……憧なら、一気通貫狙いに行くか?)


 北家:須賀京太郎(二巡目)
 配牌:六八九萬 ②④⑥⑧筒 77索 南南西中  ツモ:①筒

 打:中

なんかおかしいと思ったら哩さん多牌しとるやん

>>929は正しくは


 東家:白水哩(第二巡)
 手牌: 一二三三萬 ①②⑥⑥筒 135索 東中  ツモ:二萬

 打:中


ですわ

ケジメをとって扶桑ねーさまとケッコンします


まぁあれや、うん
なんか書くよ。なんか




 そして、淡々と牌を切る音が響く。

 その外では実況が行われ、打牌の様子が中継されているのだが――。

 卓に着いた四者は、そ知らぬ様子で戦いを続ける。

 鶴田姫子は、白水哩の力に託した。

 小走やえは、須賀京太郎の案に乗った。

 いざ局のどこかで交代しなければならないペアとは違い、この二者は何があっても動かない。動く筈がない。


 そして、五巡目――――。

 場が、動いた。


穂香「――っ、ポン!」


 倒される手牌、切り出される余剰牌。

 桜色の爪を散りばめた、白魚の腹がごときしなやかな少女の指先が、河から風を掬い上げる。

 彼女にとっての、まさにキー牌。切り出したのは下家だ。



日枝(ひ、ひええぇー……!?)

日枝(ま、満貫確定じゃないですかーやだー)


 南家:皆子日枝
 手牌:四四四萬 ②②③【⑤】⑦筒 4【5】678索

 河:2索、三萬、{二萬}、{北}、⑧筒



哩「……ッ」

哩(他家の援護ばすっとは……)

哩(コイツ……!)


 東家:白水哩
 手牌: 一二二三三萬 ①②⑥⑥筒 1356索

 河:1索、中、東、{東}、{北}



穂香(……よし!)

穂香(字牌で和了しても、どの道跳満……待ちが広くなるのは萬子。場に安く出和了が期待できるのも萬子)

穂香(でも、ここで向聴戻しはナンセンス……! 自力でツモるわ!)


 西家:漁火穂香
 配牌:五六七七八九萬 白白発発 副露:西西[西]

 河:⑨筒、3索、{9索}、4索、南、三萬




 ドラの西、よりにもよって西家に副露させてしまった当の須賀京太郎と言えば。

 穂香の打:三萬を軽く見やり、それから一瞬で――それこそ場の誰しもが気付かない程度の視線移動で――全員を視界に納め、


京太郎「……」


 打:南、と現物を切り出した。

 副露によって六巡目が巡り来た須賀京太郎の河は、


 1索、中、{一萬}、{二萬}、[西]、南


 となった。


 歯噛みをしたのは白水哩だ。

 なるほど、自分に須賀京太郎がぶつかりに来たのはこれが理由か。

 哩と或いは一対一なら、須賀京太郎もあの何よりも悪辣である対人技術を十全には使用できないだろうが。

 この場には、年若いものが二人同卓する。

 運が人並み、プロにしては不運と言わしめながらもそれでも一年で上位ランカーの頂きに至った技術。

 運が七、技術が三と言われる麻雀において――――ましてや異能や特性が渦巻くM.A.R.S.ランキングにおいて、13位を張るその実力。

 ともすれば、小走やえよりもこの場に於いては精密だ。


哩(…………ッ)

哩(点数によって、席順が決まる。出親が決まる)

哩(うちの和了は、姫子の親連荘…………うちの不和了は、姫子の親流れ…………)

哩(そいけん、潰しに来よった)

哩(姫子も親で始まる……うちと同じ席で始まるけん、私の連荘は確実に姫子に継がれる)

哩(やけん、私がリザベーションば使うと睨んで……潰しにきよった)


 しかも、須賀京太郎は哩の上家。

 副露での速攻を、おいそれと許しはしない。

 鳴き三色同順の成立は不可避と考えた方が利口である。


 しかし、ならば諦めるか?

 答えは否。否であるのだ。


哩(ばってん、そいがどげんした)

哩(鳴けんなら――――ツモる! そいが全てぞ!)


 勢いよく、山に三指を差し込む白水哩。

 このまま三色を目指して行くか、それともあくまで最低のリザベーションのクリアを目指すか。

 急所として①・②筒のペンチャンと1・3索のカンチャンが残る。

 平和を目指す為に56索を温存し、どちらかの搭子を見切ったとしても最後が急所になる確率は大。

 イーペーコー――一萬は、哩から見て壁の彼方側。四萬より、孤立しやすく出るのも期待できようが……。

 だが仮にイーペーコー不成立ならば、哩はツモのみ。出和了にはリーチの必要が出る。

 あの、西家の役牌ドラ3にリーチで張り合うのはあまりに無謀。姫子の親番不和了が決定し、あまつさえ失点するなど最低も最低。

 ならば、


哩(三色ば決める……!)

哩(こっから三色ば決めて、リザベーションの鍵ば届け、点数も取る……!)

哩(手の大きかは、姫子に繋がる…………須賀の読みにも撹乱になる――――!)


 果たして白水哩は、

 打:6索

 と運び、その後三巡後に見事に三色同順・イーペーコー・ツモの11600点――――3900点オールを決めた。

 見事な腕力と呼ぶ他ないが……



 東家:白水哩
 手牌: 一一二二三三萬 ①②⑥⑥筒 123索   ツモ:③筒



京太郎(……よし、大体判った)

京太郎(東一局の鶴田さんは、二飜で和了するな)


 ――――“人間”は、静かに牌を倒した。

今日はここまで
明日は……まぁ、多分、ない

なお忘れがちだけどこれ、小学生と戦う前の時系列であり咲ちゃんと仲直りしてないです
つまり咲ちゃんへのMAXラブです
照? そんな鉄板刹那で忘れちゃ(ry


寝ま諏訪湖

ほいさよう


『隷属の毒婦(0)』
 手を縛る、場を縛る、己を縛る、そして運命を縛る――――白水哩と鶴田姫子の異能/毒針。
 プロとしての数多の“経験(たたかい)”により至った絆の形。
 配牌の時点で己が到達する目標となる飜数を指定し、その課題を乗り越え和了することで、同局同本場、鶴田姫子はその飜数の倍の和了を行う。
 指定した飜数以上の和了でも能力は成立するが、しかし倍になるのは指定した飜数のみ。
 この縛りが達成されない場合、鶴田姫子は和了不能となる。
 達成されてしまったこの“異能(オカルト)”に、あらゆる技術・特性・異能は対抗し得ない。


エメラルドさんにステキ煽りがついてないのが悪い

このスレで麻雀の話がされるなんて……!

1レスだけど




 例えば、の話をしよう。

 もし君が足手まといを二人抱えた状態で、棍棒をもった屈強な男に襲われたとしよう。

 単純な膂力では敵わない。君はどうするだろうか。


哩(……今まで知っとる限りで、須賀には武器がなか)

哩(どげん喰らわんことに専念してん、躱し続けよってん……こいつには“運”や“異能(オカルト)”んごとき武器がなか)

哩(相手の防御が抜けなかったら、そいは勝ちにならん。負けんくてん勝ちにはならん)

哩(そう……)


 正面から立ち塞がるか?

 足手纏いを捨てて逃げるか?

 二人が逃げる時間を稼ぐか?


 そう――――


哩(そいは――――嘘やね)


 ――――答えは否である。


哩(須賀は、武器ば持っとっと)

哩(“異能(オカルト)”や“特性(のうりょく)”んごとき、こっちば切り裂ききる武器ば)


 答えは単純だ。

 二人を両手に抱えて、足裏で棍棒の攻撃を受けて、その勢いを追い風に危機的状況から離脱するのだ。

 要するに、そういうことだ。

 須賀京太郎が行っているのはそういうことだ。


哩(13位……腐ってん、13位)

哩(相手ん力ば把握しよってそいに対抗しきゆっぎ……)

哩(そいは、そん力ば振り回しとるんと同じやけん)


 須賀京太郎には確かに豪運も異能もないが――――。

 他者のオカルトを読み解いてそれに対抗するなら、それはそのオカルトを使用しているのと大差ない。

 生身でM.A.R.S.ランカー、或いは化生や怪物、魔物と戦ってもその表皮を貫くことや致命傷を負わせることは不可能かもしれない。

 ならば、武器を持てばいい。

 “人間(ひと)”には、“人間(ひと)”を“人間(ひと)”足らしめる武器がある。

 その身に牙を持たぬなら、外部から“力の象徴(オカルト)”として手に入れた剣を持てばいい。



哩(……確かに、小走やえやなくて須賀がこっちん方に出てきたのも判りよる)

哩(須賀は、周りば武器にしよる)

哩(周りば武器にしよって、和了ば叩き潰しにきよる)

哩(リザベーションの発動しゆっぎ、なんでんかんでん無効にしきるが――――)

哩(ばってん、発動前なら潰しきる。やけん、須賀が当たりに来た)


 なるほど、そう考えたなら見事な采配なのだろう。

 小走やえがその特性を以て哩の妨害に来たとしても、完全に潰せるものではない。

 残る須賀京太郎に打点はない。姫子とやりあうのはいいが、得意の技術を使ってもリザベーションを止めることはできず、追い付くこともできない。

 ならば、須賀京太郎が哩を妨害し、縦に重なりやすいが故に打点に優れる無双の双刃を持つ小走やえが姫子と競り合う。

 そんな起用こそが、正解だと。


哩(……ん)

哩(そいぎ、うちらも合わせる必要があるか……)

 
 ――しかし、神ならぬ白水哩には気付けない/至らない。

 その解答は、正解ではないと。



京太郎(……高校生のときみたいに、震えたりなんだりしてくれたら判りやすいんだけど)

京太郎(やっぱ流石に、傍目に判らない位には隠せるようになってるよな)

京太郎(……清水谷さんなら多分判るだろうけど)


 静かに顎に手を当てる。

 彼女たちの研究に当たり、過去の映像を調べて思ったのだが……この二人は痴女か、と。

 鶴田姫子がどうなってるかは知らないが、白水哩のリザベーション発動時のそれは、ホンの僅かな動きではあったが……なんというか性的なそれに近い。

 一度そう思ったらそうとしか思えないくらいにそれだ。

 大人の玩具の電源を……ゲフンゲフン………………まぁ、つまり、今の自分が高校生の時分の彼女たちと戦ったなら、リザベーションの使用は読みとれた。

 だが、今は違う。流石のポーカーフェイスだ。

 ひょっとしたら能力も僅かに変化しているのかもしれない。

 ……まぁ、いい。


京太郎(ただ……判る。きっとさっきはリザベーションを使ってて、そのリザベーションは1飜)

京太郎(……判る。多分)

京太郎(十分にデータだってあるから判るぜ。……おそらく)


ここまで

原作手元にないからどっちだっけだけど、プロになってるからね。リザベーションも利便性アップだよね
哩さんは大体エメラルドマッチョゴキです


寝ま諏訪湖

今日はおやすみだけど、埋めて次スレ立てようと思うので1レスぐらい小ネタやろう
珍しくいちゃらぶで

ちょっと誰がいいか書いてて

ほい次スレ

【安価】京太郎「プロになったはいいけれど……」 第35位【アラフォーマーズ】
【安価】京太郎「プロになったはいいけれど……」 第35位【アラフォーマーズ】 - SSまとめ速報
(http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1409065243/)


んじゃあここまでで



照「……」 タトエバボクガ- キズツイテー

菫「……ん、何を聞いてるんだ?」

照「Believe」

菫「ああ、あれか。いい曲だな」

菫「懐かしいな。小学校のころ、皆で合唱して……私は何故だか下のパートを――――」

照「嫌い」

菫「……へ?」

照「私は、この歌が、嫌い」

菫「……そうか」

照「うん」

照「……」

照「…………いつの日か、喜びに変わるなんて信じられない」

菫「……」


菫「照、行くぞ」

照「?」

菫「淡からな、新しいケーキ屋を聞いたんだよ。オススメの」

照「……」

照「……体重は?」

菫「……その話をするな。それにな、私は標準体型なんだよ」

照「そう」

菫「そうだ」

照「……」

菫「……」

照「……少し、お肉が」

菫「付いてない! 付いてないと言っているだろう、照」

照「……わ、判った」

菫「それでいい」


照「でも、そこまでして……どうしてケーキを食べるの?」

菫「あのなぁ……照」

照「?」

菫「友人が、だ。友人が元気なさそうにしてるのを励ますとして……体重だのなんだのは問題か?」

照「――」

菫「その……話は無理には聞かないが…………甘いものを御馳走してやるぐらい、別にいいだろう」

照「……」

菫「……どうした?」

照「いや……」


照「――ありがとう、菫」

菫「……どう致しまして」



京太郎「あ」

照「あ」

菫「ん?」

京太郎「……」

照「……」

菫「え? え?」


菫(なんだ……? 空気が重い……)

菫(……)

菫(何があったんだ……)


照「……京ちゃんは」

京太郎「……」

菫「……」

照「京ちゃんはズルい」

京太郎「……」

菫「……」


菫(何があったんだ……?)

菫(照が……その、端から見たら普通じゃ判らない程度だが怒りを露にしているなんて……)

菫(須賀……?)


照「今日のお弁当に椎茸とピーマン入れた」

照「それも判らないように細かくして……。騙すなんて卑怯」

京太郎「あれは……」

菫「……」

菫「……は?」

照「あと、私が帰ったら家事が終わってる。共働きなのに」

京太郎「いや、それはたまたま俺がですね……?」

照「麻雀で皆して私のこと攻撃してくる。……咲も一緒に」

京太郎「いや、だって真剣勝負……」

照「それに、憧れの照おねーちゃんをおねーちゃん扱いしない。ズルい」

京太郎「いや、だって守るって……」

照「結婚したのに照さんって呼ぶ。咲も淡も呼び捨てなのに。ズルい」

京太郎「……。…………照?」

照「照おねーちゃん」

京太郎「……」


菫「……」

菫「……」

菫「……えっ」

菫「いつの間に結婚……? えっ……?」

アカン眠気。埋めて下さい
埋めがてらキャラ名書いといてくれたら、次スレでも闘牌の息抜きに書きますんで

おやす宮永

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