【艦これ】語られることのない海のスナイパー (162)

新しく建て直しました

今後はこっちで書いていくのでよろしくです

SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1401976688

-南西諸島海域・沖ノ島海域-

長門「全艦、警戒を厳とせよ。どこに奴らが潜んでいるかわからんぞ」

陸奥「吹雪ちゃんたち、よろしくね」

吹雪「任せてください!」

五十鈴「五十鈴にお任せ!」

長門「私たちにも電探が装備されていればよかったのだが…」

陸奥「仕方ないわよ。偵察機を積むために下ろしちゃったし…」

長門「その偵察機も戻ってこないな。連絡すらないとは…」

陸奥「今日は雲も低くて曇ってるわ。多分まだ敵艦の姿が…」

ヒュー……

ドーン!

長門「砲撃だと!どこからだ!」

吹雪「三時方向!距離20000にて発砲炎確認!」

五十鈴「敵機らしき反応を補足!数50!」

陸奥「結構接近されてたのね…」

長門「まったく…神出鬼没な奴らだ…。各艦、回避行動を取りつつ散開!」

戦艦ル級「……」

ドン!ドン!

ヒュー…

ザパーン!ザパーン!

長門「夾叉させてきたか…敵ながら中々やる!」

陸奥「敵機確認!こんな事なら対空機銃をもっと積んでくればよかったわ…」

ブーン…

偵察機妖精「た…助けてー!」

吹雪「あ!偵察機が戻ってきてますよ!」

五十鈴「ちょっと…敵機を引き連れてきてるじゃない!」

長門「吹雪と五十鈴は敵機の相手を頼む!残りの連中は私たちに任せておけ!」

吹雪・五十鈴「了解!」

長門「さぁ…私はここだぞ!かかってこい!」

ドン!ドン!ドン!

ヒューン…

ドーン!

戦艦ル級「……!」

観測妖精「だんちゃーく!戦艦ル級に直撃弾を確認!敵艦炎上しています!」

陸奥「あらあら…長門には負けてられないわね!」

ドン!ドン!

ヒュー…

ズドオオオン!

戦艦ル級「……!!!」

観測妖精「弾着確認!敵艦さらに大破炎上!」

長門「ふっ…陸奥め…流石はビッグ7…それでこそ私の妹だ!」

五十鈴「五十鈴には丸見えよ!」

吹雪「私がやっつけちゃうんだから!」

ダダダダダ!

ババババ!

ドドン!ドン!ドン!ドドン!

観測機妖精「ひー…助かったぁ…」

五十鈴「改良された私の力はどうかしら?」

吹雪「すごいですねえ…さすが改二って感じです!」

五十鈴「そうでしょう?対空装備と対潜装備満載よ!」

吹雪「あ!敵艦載機が引き返していきますよ」

五十鈴「馬鹿ね…その方向に母艦がいるって言ってるようなものじゃない!追うわよ!」

吹雪「了解!」

長門「む…お前たちどこに行く?」

五十鈴『敵艦載機を追って空母を叩きます!』

陸奥「貴女達二人じゃ危険よ!私たちも行くわ!」

吹雪『大丈夫ですよ!戦艦ル級は沈めたし他に敵艦の反応はないですから!』

長門「まて!危険だ!戻れ…!くそ…通信が…」

陸奥「とにかく私たちも追いましょう!」

長門「あぁ…まったく…世話の焼ける…」

五十鈴「見えたわ!軽空母のようね…」

吹雪「護衛も付けずに現れたのが運の尽きですよ!」

五十鈴「射程距離に入ったら一斉に魚雷を撃つわ!挟み撃ちにするわよ!」

吹雪「了解です!」

軽母ヌ級「……」

五十鈴「魚雷発射用意!」

ヒュー……

吹雪「え…?」

ズドオオオオン!

五十鈴「きゃあああ…!」

吹雪「あぁ…!」

重巡リ級「……」

吹雪「軽空母の影に…重巡が…」

五十鈴「しまった…魚雷発射管が…」

吹雪「五十鈴さん!危ない!」

五十鈴「え…?」

重巡リ級「……」

ウイーン…ガコン

五十鈴「敵艦の砲が…こっちに向いて…」

重巡リ級「……」ニヤリ

五十鈴(や…やられる…!)

シュパアア……

重巡リ級「……!」

ズドオオオオオン!

五十鈴「な…なに?魚雷…?吹雪なの…!?」

吹雪「私じゃないです…一体どこから…」

シュパ…

シュパアア……

軽母ヌ級「……!」

ドゴオオン!ドゴオオン!

吹雪「次々に魚雷が…」

五十鈴「一体何が起きているの…?」

?「敵艦撃沈を確認…帰投します」

今日はここまで

以前のスレと同じような感じになりますがまた書いていきますのでよろしくです

長門「お前たち!無事か!」

五十鈴「あ…はい!私が少し被弾しましたが損傷軽微です…」

陸奥「あらあら…まったく…心配したのよ?」

吹雪「す…すいません…」

長門「うむ、だが敵艦は沈めたようだな。よくやった!」

五十鈴「私たちじゃないんです…どこからか魚雷が来てそれが敵艦を…」

長門「なに?どこかに友軍がいるのか…?周りには見当たらないようだが…」

陸奥「今日この海域に出てきてるのは私たちだけのはずよ」

長門「本当に魚雷だったのか?敵艦の弾薬が誘爆した可能性などは…」

吹雪「僅かな雷跡の跡に上がった水柱から見て魚雷であるのは間違いないと思います」

五十鈴「そういえば…いきなり雷跡が見えたような…」

長門「水中から発射されたのか…?それだとしたら…」

陸奥「そうね…噂になってる潜水部隊かもしれないわ」

長門「むむ…考えても仕方ないか…。五十鈴も損傷しているし帰投しよう」

五十鈴「迷惑かけてすいません…」

長門「今度から注意するようにな」

吹雪「はい!わかりました」

陸奥「それじゃあ帰りましょう。念の為に五十鈴ちゃんを中心に輪形陣を組みましょうか」

長門「そうだな…装甲の硬い私たちが両舷を守ろう。吹雪は先導して警戒を頼む」

吹雪「了解しました!」

五十鈴「うう…お手数かけます…」

長門「気にすることはない。私達は大切な戦友ではないか!」

陸奥「そうよ、仲間を守るのは当たり前だもの」

五十鈴「あ…ありがとうございます」

吹雪「よーし!艦隊!吹雪に続いてくださーい!」

長門「吹雪も頼もしくなったな」

陸奥「あらあら、油断してると旗艦取られちゃうかもよ?」

長門「む…それは…うーむ…」

陸奥「まったく…駆逐艦の子には甘いんだから…」

長門「何か言ったか?」

陸奥「なーんにも。さ、早くしないと吹雪ちゃんに置いてかれるわよ」

長門「おっと…それでは帰るとしよう」

-呉・潜水艦基地・ドック-

?「ただいま戻りましたー!」

提督「お、401お疲れ。長距離試験航海はどうだった?」

401「はい!もうバッチリですよ!いつでもいけます!」

提督「そうかそうか。これで我が潜水艦隊も本格的に活動できそうだな」

401「ご期待に応えてみせます!」

提督「あぁ、頼りにしてるよ」

401「それじゃあしおいはお風呂にどぼーんしてきますね!」

提督「おう、ゆっくり休んできてくれ」

401「はーい!いってきまーす」

タタタ…

提督「401の試験も終わった…これでいよいよ…」

提督「我が潜水艦隊は奴らとの戦いが本格化する…」

1945年 第二次世界大戦は意外な終焉を迎える

海の底より現れた黒衣を身にまとった存在

人類の天敵の出現である

人はそれが何かを理解する前に戦うことを余儀なくされた

人類の天敵━━━━それはいつしか

深海棲艦と呼ばれた

太平洋上で激しい戦闘を繰り広げていた日米両軍は臨時の停戦・共闘条約を結ぶ

しかし深海棲艦に徐々に追い込まれた両軍は日本本土へと撤退

その間に世界中のシーレーンは分断され、隣国である中国の安否さえわからない状態が続いた

翌年の1946年

厚木海軍飛行場に三機のB-29爆撃機が着陸

そこで人類は自らの置かれた状況に驚愕することとなる

深海棲艦の進出した海岸線は侵食され海となる━━━━

サイパン島からようやく逃げ出してきたB-29搭乗員の言葉を聞き

日米両軍は大規模攻勢に出るべく、戦力の充実を図った

日本に立てこもったことにより慢性的な資源不足に陥っていた両軍はまず南西諸島海域を取り戻すべく進出

残存艦艇すべてを投入し海上に蔓延る深海棲艦からの攻撃で被害を受けながらもかろうじて到着

そこで見たものは海岸線が侵食され今にも消えかけている島々の姿だった

島々周辺に展開している深海棲艦隊をおびき出し、米国の作った新型爆弾で一掃する

作戦はいたってシンプルであった

日米両海軍の思惑通りおびき出された深海棲艦の群れに二発の新型爆弾を投下

すさまじいキノコ雲が二つ上がり、展開していた奴らは一瞬のうちに消滅した

これで南西諸島の資源地帯を取り戻せた―

そう思うのも束の間、奴らはすぐに海中より現れ両海軍の戦力を次々に蹂躙

命からがら日本本土に帰還した両軍戦力は、出撃した時の1割にも満たなかった

もはや攻勢に出る戦力もなく

40年近くにわたって日本は厳しい状態が続く

幸いな事に人類の生活圏内にあまり奴らが攻撃を加えてこないことでかろうじて生きながらえている状態だった

1986年

動かす油はおろか、電力すら供給されないまま係留されていた大和型一番艦大和

塗装が剥げてサビが浮き、もはや廃墟となった海上の城

この頃から大和の艦上に不思議なものが見えると度々報告が入るようになる

その姿は淡く光る小人だとも空中を漂う火の玉だとも言われた

どうせ幻覚でも見えているのだろう

そう思いつつも調査を開始した帝国海軍は驚くべき存在を発見する

後に妖精と呼ばれる存在であった

一旦ここまで

続きはまた夜に投下予定です

妖精たちは言った

「自分たちはこの世界を救う方法を知っている」

突如現れた得体の知れない存在に人類は困惑した

深海棲艦のように人類に牙を向くかもしれない

協力してはどうか?排除してはどうか?

様々な意見が飛び交うももはや人類には他に頼る手段はなく

「どうか私たちの世界を救ってくれ」

藁にも縋る思いで妖精たちに協力を申し出た

妖精たちは教えてくれた

深海棲艦を倒すためには通常兵器では駄目だ

奴らは<浄化>させないといけない

奴らを<浄化>する事のできる唯一の存在

艦娘

それを建造しなければいけない、と

日本海軍は妖精に言われた通りになけなしの資源をかき集めた

大和型一番艦大和の前に並べられた資源

集められた資源の量は大したものではなかった

半信半疑で見守っていた日米両軍代表の前で艦娘建造の儀式は始まった

まるで漫画にでも出てくるようなカナヅチやペンチを持って大和の周りに群がる妖精

用意された資源を更に小分けにして艦の至るところに貼り付けていく

ただそれだけだった

突如として光に包まれる大和

軍関係者が驚きに腰を浮かせる中

光が収まると海上に大和の姿はなく

代わりに一人の女性が佇んでいた

ポニーテール

ノースリーブの白いシャツ

赤いミニスカート

朱色の日傘を携え、髪飾りには桜の花が舞っている

普通の女性と違うこと

それは

体の周りに巨大な武装が施されていることであった

「…私は大和…大和型一番艦大和です」

海面に浮かぶ女性はそう言って柔らかな笑みを浮かべた

建造を行った妖精たちは満足げに腕を組み大和の周りに浮翌遊している

こんな女性が奴らを倒す事ができるのか?

そんな疑問ばかりが軍関係者の頭を過る

しかし目の前で起こった不思議な事は事実である

「どうか…奴らを倒すために…戦ってくれ」

一人の軍人が大和に頭を下げる

「もちろんです。この大和の力…奴らに存分に味あわせてやりましょう」

その後、急ピッチで艦娘の建造は進められた

彼女らの装備している砲はサイズこそ小さいものの

従来の砲の威力となんら遜色なく問題なかった

更に同じカテゴリーの艦種であれば装備できることも大きかった

大和型でなくても46センチ砲が装備可能だったのである

この技術は駐屯している米軍にも提供され

艦娘達は数を増やしていった

深海棲艦に気付かれぬように慎重に艦娘の建造は進んでいった

そして月日は流れ

2013年 5月中旬

奴らとの戦いが始まりすでに68年が経過しようとしていた時

日米両軍二度目の大規模攻勢の火蓋が切って落とされた

艦娘達の力を使い太平洋上に進出

目標はハワイ諸島

在日米軍が母国に戻るための足がかりとして

ハワイ諸島に蔓延る奴らの泊地に殴り込みをかけた

後に「泊地棲姫」と呼ばれるようになる存在を倒し

その日、人類は初めて奴らに一矢報いる事ができたのであった

その後も米海軍は米艦娘と共に進行

数日後に米国本土に到達したとの連絡があったとき

日本では久しぶりに歓喜の声があがった

艦娘の力によりシーレーンの一部を取り戻した日本は資源地帯を確保するべく再び南西諸島に進出

奴らの完全排除には至らないものの資源地帯の一部を取り戻し、本国へと輸送することが可能となる

更に長距離航海に出ていた一部の艦隊が欧州方面にて人類の生存を確認

すぐに艦娘建造のための技術供与を行い人類の抵抗範囲は拡がっていった

そして2014年

日本海軍に新たな艦隊が設立される

艦娘のみで結成された初の潜水艦部隊

極秘裡に結成され歴史の表舞台に出ることのない部隊

後に「海のスナイパー」と呼ばれる事になる彼女達

そしてその彼女たちをまとめる、提督の物語

今日は一旦ここまで

本当は昨日プロローグを終わらせようとしましたが寝落ちしてました

なんか自己設定入りまくりのパクりまくりのプロローグですが生暖かい目で見守ってくだし

誤字指摘感謝です
最近少しですが時間が取れるようになったのとモチベが戻ってきました
今日も夜に投下予定なのでよろしくです

後世世界…確かにそんな感じがするw

艦隊シリーズとコラボはよ!

よし、今日の分投下していきます

-呉鎮守府近海-

漁師A「今日は大漁だな」

漁師B「本土近海とはいえ漁ができるようになってよかったなぁ」

漁師A「まったくだ。海軍さんたちに感謝しないとな」

漁師B「数年前までは沖に出ることすら…ん?」

漁師A「どうした?」

漁師B「ありゃ艦娘さんじゃないか?」

漁師A「どこだ?…ありゃ、本当だ…深海棲艦警報は出てないしどうしたんだ」

白露「そこの漁師さーん!」

村雨「はいはーい!ちょっといいですかー?」

漁師A「これはどうも…どうかしたんですかね?」

白露「お仕事中申し訳ないんですけど…」

村雨「至急港に帰って欲しいかなーって」

漁師B「はぁ…もうある程度漁は終わったので構いませんが…」

白露「お手数かけます~」

漁師A「けど艦娘さん直接とは珍しいですね。無線で言ってもらえばよかったのに」

村雨「実は海軍所属の極秘艦が帰投する事になってまして…無線傍受を防ぐために直接言って回ってるんです」

漁師A「おお、そら大変だ。すぐに戻りますので」

白露「気をつけて帰ってくださいねー」

漁師B「艦娘さんたちも気をつけてくださいね。この辺りにもたまに奴らが出るそうですので…」

村雨「はいはーい!お気遣いどうもですー!」

―――――
――――
―――
――


白露「こちら呉第一警備隊、白露。付近の漁船は全て港に帰港しましたー!」

8「Danke!はっちゃん、浮上しますね」

ザバァア…

村雨「長距離航海任務お疲れ様でーす」

8「二人もお出迎えありがとうございますね」

白露「ドイツはどうでしたか?」

8「あまり戦況は芳しくないかな…艦娘の建造もやっと軌道に乗ったって感じだし…」

村雨「そうですかぁ…」

8「でもこの国に負けないくらい技術は高かったですよ。今回は急降下爆撃機の設計図を貰ってきました」

白露「へぇ~せっかくなら駆逐艦用の武装が欲しかったなぁ」

村雨「向こうの艦娘の装備、気になるよね!」

8「次の航海で向こうの艦娘さんを迎えに行くのでもしかしたら装備できるかも…?」

白露「装備するなら私がいっちばーん!」

村雨「流石に大本営所属の艦娘がテストするでしょ…」

白露「えー!私一番艦だよ!?」

村雨「いや…それは関係ないじゃん…」

8「二人は相変わらずですねぇ…はっちゃんも早くみんなに会いたくなっちゃった」

白露「そういえば他の潜水艦の子達も帰ってきてるんだっけ?」

村雨「南西諸島の偵察任務だったんでしょ?大変そうだなぁ…」

8「もうすぐ沖の島攻略戦ですから。敵の戦力を探るには私たちがもってこいなんですよ」

白露「偵察機を上げてもすぐに落とされちゃうらしいからねぇ…」

村雨「なんでも空母を主力にした強力な艦隊らしいよ…怖いなぁ」

8「攻略戦にははっちゃんたちも参加しますから。こっそりと敵艦を削ってみせますよ」

白露「おぉ~!それは頼もしいなぁ!」

村雨「まぁ…私達は多分呉の警備だから参加はしないと思うけど…」

8「攻略部隊は戦艦と空母を主体にするって話ですからねぇ…あ、もう港の入口か…」

8「ここまででいいですよ。お出迎え、ありがとうございました」

白露「いえいえ!ゆっくり休んでくださいねー!」

村雨「それでは私達は警備任務へ戻りまーす!」

8「はい…それでは…はっちゃん、潜行します」

ザァァァ…

-呉・潜水艦基地・艦娘用格納庫-

8「はっちゃん、只今戻りました」

提督「おう!長い航海ご苦労さん!」

8「長距離航海が得意なはっちゃんも流石に疲れました~…」

提督「だろうな…報告が終わったらすぐにドックで休んでいいぞ」

8「そうさせてもらいますね」

提督「疲れてるだろうがよろしく頼む。他の皆は執務室で待ってるから」

8「それじゃあ…執務室に…あの…提督…」

提督「ん?どうした?」

8「その…手を……」

提督「手…?あ…ほら」

ギュ

8「えへへ…Danke…」

トテトテトテ…

-潜水艦基地・執務室-

ガチャン…

提督「お待たせー」

8「はっちゃん、戻りました!」

58「あ、戻ってきたでち!」

168「はっちゃん、久しぶりね」

19「これでやっと全員揃ったのね!」

401「んー…やっぱり仲間ってたいせつたいせつ!」

提督「よーし…それじゃあ報告会議はじめるぞー!」

潜水艦ズ「「「はーい!」」」

今日はここまで

続きは日曜日投下予定です

-潜水艦基地・執務室-

提督「それでは会議を始める」

提督「皆も知っての通り近々沖の島攻略作戦が発令される」

提督「この作戦は我が潜水艦部隊初の大掛かりな実戦任務となる」

168「今まで偵察ばかりだったもんね」

58「ちょっと緊張するでち…」

19「訓練通りやればいいの。心配することはないのね」

8「それはフラグなんじゃ…」

401「それで…しおい達は具体的に何を?」

提督「うむ、それでは作戦内容を説明する」

提督「まず我が軍の編成だが…」

提督「敵艦隊に強力な空母機動部隊が確認されたことにより我が軍も同様に空母主体の艦隊となる」

提督「それに伴い随伴の艦隊も航空戦艦、航空巡洋艦となる事が決定している」

提督「つまり航空戦が今回の作戦の要となる」

58「それじゃあごーや達の出番ないんじゃないの?」

提督「そんなことはないぞ。敵空母機動部隊の護衛には戦艦ル級を始めとする強力な艦隊がついている」

提督「恐らく敵艦隊は艦載機を放った後それらの戦力を前面に押し出してくるはずだ」

提督「これは今までの奴らの行動パターンからして間違いないと思われる」

提督「もちろんこちらもそれを阻止するべく護衛艦隊がつくのだが…」

提督「いかんせん奴らと数が違いすぎる。こっちが10出すあいだに連中は100出してくるからな」

168「奴らの物量は恐ろしいものね…」

提督「そこで我らが潜水艦部隊の出番ってわけだ」

提督「まず401以外の艦には甲標的を積んでもらう」

19「甲標的で奇襲をかけるのね!」

提督「その通りだ。まず甲標的にて敵艦隊に向けて雷撃を行う」

401「あれ?しおいは何してればいいのかな?」

提督「401には晴嵐を積んでもらう。両軍の航空戦が始まったら洋上より発艦させてくれ」

401「でも三機しか出せないよ?たった三機じゃどうしようも…」

提督「401の晴嵐部隊は敵艦隊の後方から発艦してもらうつもりだ」

401「なるほど!後方から手薄になった敵空母に爆撃するんですね!」

提督「うむ、流石に沈めることはできないだろうがうまくいけばダメージを負わせることはできるだろう」

提督「甲標的による先制雷撃、そして後方からの晴嵐による爆撃…これで敵艦隊は恐らく混乱するはずだ」

提督「使用した甲標的と晴嵐は海上にて投棄、搭乗員のみ後で回収する予定だ」

提督「もちろんお前たちも雷撃をしてもらう。遠慮なく魚雷を敵艦の土手っ腹に叩き込んでやれ!」

潜水艦ズ「「「了解!」」」

提督「さて…少し長くなって悪いがここから敵艦についてのおさらいだ」

提督「もう嫌というほど聞いただろうが…何度も言うが今回が初の大掛かりな実戦任務となる」

提督「俺はお前たちを一隻たりとも失いたくない…。何があってもだ」

提督「今から沖の島周辺に展開している敵艦についての座学を始める」

提督「敵艦の能力を知り、決して慢心することのないよう、心して聞いてくれ」

短いですが一旦切ります

ここから深海棲艦についての説明になりますがかなりの自己設定とパクリが入ってきます

具体的に言うと人類に敵対的な地球外起源種ぽくなると思います

光線級は可愛い(錯乱)

続き投下します

提督「まずは駆逐級からだな」

提督「駆逐級は現在世界中のどの海域でも存在が確認されている個体だ」

提督「恐らく戦場で一番目にする深海棲艦だろう」

提督「駆逐級はイ・ロ・ハ・ニの四種類の個体が確認されている」

提督「主な武装はイ級が5インチ単装砲、それ以外は5インチ連装砲を装備している。共通武装の魚雷は21インチだ」

提督「単体ではそこまで強力な個体ではないが…問題はその数だな」

提督「恐らく敵艦隊にはほぼ一隻は含まれていると思っていい」

提督「そしてここからがお前たち潜水艦にとって大事な事となる」

提督「駆逐級のフラッグシップには水中探信儀、そして爆雷投射機が装備されている」

提督「特にイ級のフラッグシップには電探と共に装備されている。発見されて補足されればダメージは免れないだろう」

提督「駆逐級は動きも素早く数も多い」

提督「だが所詮は駆逐艦、装甲はたいしたことない」

提督「艦娘でない艦艇の機銃などの小口径火器でも撃破可能だ」

提督「もちろん、お前たちの装備する魚雷が直撃すれば駆逐級は木っ端微塵となる」

提督「戦闘中は敵も最大戦速で動き回っているが落ち着いて狙って攻撃するんだ」

提督「駆逐級についての説明はこれくらいかな…さて次は軽巡級だ」

提督「現在確認されている軽巡級は三種類。ホ・ヘ・トの三種類だ」

提督「さて、軽巡級のフラッグシップも対潜装備が充実しているが…」

提督「それにくわえて駆逐級とは大きく異なる装備がある」

提督「それは偵察機が装備されていることだ」

提督「武装も6インチ連装速射砲や高射砲が装備されており門数も多い。弾幕を張られると厄介な相手だ」

提督「数も駆逐級に次いで多い。対空戦闘もそれなりに出来、装甲も決して薄くはない」

提督「主に戦艦級や空母級の護衛として出てくることが多いのでなるべくなら排除しておきたい相手だな」

提督「突出した性能を持っているわけではないが弱いわけではない」

提督「だが流石に我が軍の魚雷の直撃には耐えることはできない。確実に狙って仕留めろ」

提督「軽巡についてはこれくらいか…次は雷巡の説明だ」


提督「現在確認されている雷巡級は一隻のみ。チ級だ」

提督「我が軍の重雷装艦のように先制雷撃を行ってくることはないが…」

提督「魚雷艇のような運用をされている深海棲艦だ」

提督「他の深海棲艦と比べて魚雷発射管の数が多いのが特徴だな」

提督「フラッグシップになると強力な22インチ魚雷を装備している」

提督「主砲も6インチ連装速射砲なので砲撃戦でもそれなりの火力を有している」

提督「ちなみにこいつも対潜攻撃を行ってくるが爆雷が装備されているわけでもない」

提督「主砲での牽制射撃程度だが念の為に注意しておいてくれ」

提督「水上艦ならば夜戦に入った時にこいつの魚雷攻撃が驚異に感じるだろうが…」

提督「お前たち潜水艦ならば一方的に攻撃することができる。装甲もそこまで固くないし数も少ない」

提督「場合によっては無視するのも手だな」

提督「雷巡級については以上だ。次は重巡級だな」

58「……」

168「……」

19「……」

8「……」

401「……」

提督(こいつら今日はやけに真剣に聞いてるな…)

提督(いくら潜水艦だといっても女の子だもんな…初の実戦に緊張して…)

58「……グー…」

提督「ん…?」

168「……」ビクン!

168「…はっ…!?」

提督「あー…たまになるよな。寝てる時にビクって体が跳ねること」

168「あ、司令官…おは…よ…う」

提督「お前ら全員起きろー!」

短いですが今日はここまで!

続きは水曜日に投下予定です

提督「さて…続きやるぞー」

提督「今回は重巡級と戦艦級は割愛する。奴らは対潜攻撃能力を持ってないからな」

提督「浮上航行しているところを狙われない限り安心していいぞ」

提督「さて…それでは今回の座学は次の空母級で最後とする」

提督「空母級だが現在は二種類の個体が確認されている」

提督「軽空母ヌ級と空母ヲ級だ」

提督「外見的特徴は頭部と思われる箇所に装備されている艤装だ」

提督「ヌ級とヲ級、それぞれよく似た艤装を装着しているのですぐにわかる」

提督「ヌ級の方は体全体を覆うように装備されているがヲ級は限りなく人型に近い」

提督「またヲ級は杖のようなものを持っている。遠方から確認するときはこれが判断基準になるだろう」

提督「空母というからには艦載機を放ってくる。クラゲやタコに見える艤装前面に巨大な口のようなハッチが存在している」

提督「そのハッチが開口したときは艦載機発進の合図と思え」

提督「さらにそのハッチの両脇には多数の砲を装備している」

提督「自衛用の対空火器と思われるが現在まで発砲したという報告は来ていない」

提督「なお艦載機は多少の対潜攻撃を行ってくるが驚異ではない。空母級は発見次第優先的に沈めてくれ」

提督「さて…少し敵艦載機の説明をしておくか」

提督「深海棲艦の艦載機は我が軍と大きく異なりそれ一機が対空、爆撃、雷撃を行ってくる」

提督「いわゆるマルチファイターというやつだな」

提督「性能も決して低くなくこちらに上空護衛機がいない場合驚異となるだろう」

提督「だが長年の戦闘でわかったこともある」

提督「奴らの艦載機は母艦からの操作で動いている可能性があるという事だ」

提督「未だにはっきりとは研究結果が出ていないがこれはほぼ確定事項であるとの報告もきている」

提督「つまり奴らの艦載機を無効化するには母艦を沈めるのが確実ということだ」

提督「奴らの艦載機はオレンジやグリーンといった発光箇所があるが…」

提督「それらの発光箇所が激しく点滅しだすと母艦からの操作が途切れた合図となる」

提督「それ以降は驚異にはならん。ただ空中をさまようだけの的に過ぎん」

提督「今回の沖の島攻略作戦の勝利の鍵を握るのはこの空母級の殲滅である」

提督「先程も説明したが大規模な航空戦になる可能性を考慮して我が軍は空母を基軸とした艦隊を編成中だ」

提督「だからこそ敵空母を潰すことが我が軍勝利のための布石となる」

提督「辛い戦いになるだろう…」

提督「だが…私は諸君らの活躍に期待している!」

提督(決まった…一回こういうの言ってみたかったんだよな…)

潜水艦ズ「……」

提督「以上で座学を終了する!質問あるものはいないか?」

潜水艦ズ「……」

提督「ん…?」

潜水艦ズ「……ぐー…」

提督「だから寝るなって言ってるだろうがあああああああ!」

短いですけどここまで

続きはまた時間取れた時に投下します

最近全然更新できなくてすいません
なんとか生きてます

水曜になんとか時間取れそうなので投下予定です

-南西諸島・沖の島-

真っ青に晴れ渡り巨大な入道雲が広がっている沖の島海域の空は瞬く間に黒煙に包まれていた。

上空には迎撃に上がった零戦52型と深海艦載機との死闘が繰り広げられている。

赤城「零戦隊、全機発艦完了しました!」

加賀「こちらも全機発艦したわ」

攻略隊司令「二人共、よくやった!」

攻略部隊の司令官はほっと胸を撫で下ろす。

攻撃隊の発艦作業を行っていた空母部隊に突如雲間から現れた敵機の奇襲があった。

あの海戦かと思わせるような奇襲に司令官は肝を冷やしたが各航空戦隊は落ち着いて対処していた。

僅かに反応が遅れた蒼龍が至近弾を受けたようだが大事には至っていない。

攻略隊司令「なんとしても敵機を撃滅せよ。こちらの位置が知られてしまった以上もたもたしてられん!」

飛龍「了解です!意地でも攻撃隊をあげてみせますよ!」

蒼龍「私の飛行甲板に焦げ跡付けた借り…すぐに返してあげます!」

敵機襲来の中での発艦作業は非常に危険が伴なう。

発艦したばかりの機体は速度が上がっておらず格好の的になるからである。

しかしそのような事は関係ないとばかりに二航戦からは次々に艦載機が発艦していく。

攻略隊司令「赤城と加賀に戦闘機のみを積ませたのが功を奏したか…」

本来空母には戦闘機・艦上攻撃機・艦上爆撃機と積むのが当たり前であった。

だが司令官は搭載数の多い一航戦に戦闘機のみを積み、制空権確保を第一目標とした。

そのため、奇襲を受けた際も無防備な艦攻・艦爆隊はまだ上空に展開していなかった。

見張妖精「制空権確保!敵艦載機の全滅を確認!」

攻略隊司令「よし!各攻撃隊は直ちに敵艦隊へと向かえ!」

艦載機隊「「「了解!」」」

-沖の島攻略艦隊・航空艦部隊-

伊勢「空母部隊は奇襲をやり過ごせたみたいよ」

日向「そうか…まったく…私たちをスルーして後方の空母部隊にまっすぐ向かうとは…」

扶桑「なぜ後方に展開していた部隊に気づいたのかしら…かなり距離があるはずなのだけれど…」

山城「恐らく敵戦艦級には電探が装備されています。それを使い遠距離から察知したものと…」

日向「厄介だな…こちらにはようやく使い物になる電探が配備され始めたばかりだというのに」

伊勢「悔しいけど私達は偵察機からの報告を待つしかないわね…」

日向「利根、筑摩。偵察機からの連絡はまだか?」

利根「敵艦載機が現れたと思われる方向に向かわせているのじゃがまだ何もないの」

筑摩「私の方も索敵範囲を広げているのですがまだ発見の報告は来てません」

日向「ふむ…やはり敵も空母部隊は後方へと下げている…か」

伊勢「あいつらいっちょ前に戦術とか戦略は理解してるみたいなのよねぇ」

日向「とにかく…私達は当初の目的通り敵前衛艦隊を叩くか」

伊勢「そうね~…敵空母が居たらあわよくば…って思ったけど奴らに先越されたものね」

扶桑「奴らの目である戦艦級を一刻も早くやるしかないわね…」

山城「こんな過酷な作戦に投入されるなんて…せっかく航空戦艦になったのに不幸だわ…」

扶桑「山城ったら…提督が少ない資源をやり繰りして改装してくれたのよ…?頑張りましょう…?」

山城「う…姉さまがそう言うんだったら…」

伊勢「山城のやる気も戻ってきたところで…もがみんたちを呼び戻しましょうかね」

日向「そうだな…利根、最上達に戻るように伝えてくれ」

利根「了解じゃ」

伊勢「艦隊を集結させたら敵艦隊に突っ込むわよ!」

日向「航空戦艦と航空巡洋艦の真の力…思い知らせてやる」

ちょっと短いですが一旦ここまで!

続きはまた夜に投下します

-沖の島海域・潜水艦部隊-

58「みんな、頼んだよ!」

168「しっかり大物を仕留めてらっしゃい!」

19「期待してるなのね~」

甲標的妖精「了解!必ずや敵艦を沈めてご覧に見せますよ!」

すでに敵との交戦が始まったとの連絡を受けた潜水艦隊は予定を繰り上げ甲標的部隊を出撃させていた。

あまり航続距離の長くない甲標的を目標から遠く離れた場所で出撃させるのは気が引けたが

無線を同じく聞いていた妖精たちが一刻も早くと急かしたのである。

甲標的妖精「発艦準備完了!いつでもいけます!」

伊号潜水艦達の艤装にワイヤーで括りつけられていた甲標的がレールの上を滑り海面へと降ろされた。

お世辞にも早いとは言えない潜行速度で海中へと姿を消していく。

58「ごーや達も作戦予定地点へ急ごう!」

168「そうね…もうこっちの空母部隊は敵機と一戦交えたみたいだし…」

19「こうなったら敵を混乱させるのは無理なのね!とにかく敵艦の数を減らすのを目標にするのね!」

甲標的を切り離し身軽になった伊号潜水艦達も作戦予定地点へと急ぐべく海中へと潜行していく

58「それじゃあ…ここからはまた無線封鎖だから…皆気をつけて!」

168「わかってるわ、皆絶対に無事に呉に帰るわよ!」

19「いひひっ!イク達は沈まないのね!」

三人は小さく頷くと互いの担当海域へと向かっていった

-沖の島海域・伊401-

401「まずいまずい…もう甲標的部隊出撃しちゃったじゃん…」

無線封鎖を行う旨の電文が送られ401は焦っていた。

他の伊号潜水艦達と別行動を取り、晴嵐を発艦させる予定の401であったが

道中、敵の駆逐級や軽巡級からなる警戒部隊に幾度となく遭遇し

その度に主機を止め、やり過ごすはめになった。

何度も無音航行に切り替えたために海流により予定していた発艦海域からかなり流されてしまった。

401「とにかく急がないと…」

慎重に主機の出力をあげ加速していく。

お世辞にも静かとは言えない航行音を出し401は予定海域へと進んでいく。

-沖の島・深海棲艦・前衛部隊-

前方の海域に複数の影があった。

距離を縮めるたびにその影が人型であることが確認できる。

長髪の黒い髪

服装まで真っ黒である。

表情はうっすらと笑みを浮かべているようにも見えるその影は女性のものであった。

スレンダーな体型で人間であったら思わず見とれているだろう。

両手にはその容姿には似つかわしくない無骨な物が見て取れる。

彼女の身長と同じほどの大きさのそれは盾を真ん中から割ったようなデザインであった。

その割れた部分からいくつもの砲塔が突き出ている。

さらに彼女は体全体に黄色のオーラのような物を纏っている。

伊勢「前方!距離3500、戦艦ル級フラッグシップ確認!後方にはル級エリート2隻!」

既にレーダーで確認していた連中が何かを叫んでいる。

主砲の有効射程に入った段階で砲撃をしてもよかった。

しかしそれはしなかった。

゛ワタシタチノ…メノマエデ…シズメテアゲルワ…゛

更に口元を釣り上げ不気味な笑みを浮かべたル級は

両手の艤装をゆっくりと持ち上げ、僚艦に砲撃指示を出し自らも砲撃を開始した。

一旦ここまでです

海面が凹むほどの衝撃と共に16インチ砲弾が次々と吐き出された。

単縦陣で突き進む艦娘達の前後左右に着弾し十数メートルにも及ぶ水柱がそこかしこで上がる。

伊勢「あいつらその場から動きもしないで撃ってきてる…私たちも舐められたものね」

降りかかる水しぶきを鬱陶しそうに拭いながら伊勢は呟いた。

日向「だが動いてないだけあって精度はいいな。被弾しなかったのは運がよかった」

水で濡れた髪をかき上げながら日向が答える。

その表情はいつもと変わらないが視線だけは鋭くル級を睨みつけている。

日向「相手はたった三隻、こっちは航空戦艦四隻に航空巡洋艦六隻。いかに戦艦級であろうと…」

伊勢「数の優位の前には勝てないって…そういうことね」

日向「そうだ…各艦、艦載機を放って突撃!」

盾のようにも見える飛行甲板を全面へと突き出す。

その言葉を合図に他の艦達も飛行甲板を構えた。

降り注ぐ砲弾を巧みに掻い潜りながら各艦は飛行甲板から瑞雲を次々に発艦させてゆく。

瞬く間に数十機の瑞雲達は空中で編隊を組むとル級へ向け爆撃態勢に入る。

航空戦力がないものだと思い込んでいたル級達は砲撃を一旦止め、回避行動を取るためにゆっくりと進みだす。

伊勢「今更動き出しても遅いわよ…っと!」

発艦準備をしつつ主砲の照準を左翼のル級エリートに合わせていた伊勢は、瑞雲の発艦終了と同時に一斉砲撃を行った。

四基八門の35.6センチ砲から弾き出された砲弾は真っ直ぐにル級エリートへと吸い込まれていく。

まったく速度の出ていなかったル級エリートのあちこちに砲弾が直撃し装甲を打ち砕いていく。

凄まじい爆煙と水柱が収まる頃には穴だらけになりボロボロになったル級エリートが姿を現した。

右手の艤装はボロボロになりもはや原型を留めていない。

左手に至っては肩から先が吹き飛ばされており完全に戦闘能力を喪失していた。

苦悶の表情を浮かべながらも憎悪に満ちた真っ赤な瞳が艦娘達を睨みつける。

だがすでに大きく傾斜しており沈むのは時間の問題だった。

沈みゆく僚艦を横目にル級FSは忌々しげに唇を噛み締めた。

扶桑「伊勢には負けたくないの…山城、砲戦よ!」

山城「了解です!扶桑姉さま!」

右翼へと動き出していたもう一隻のル級エリートに照準を合わせ、扶桑型二隻の巨大な砲塔が唸りをあげ稼働する。

二隻合わせて合計十六門の35.6センチ砲が次々と砲弾を吐き出していく。

あたり一面は砲撃によって生み出された砲煙によって真っ黒に染まっていく。

扶桑「やれたかしら…?」

山城「これだけ撃ち込めば塵も残って…」

立ち込める砲煙を切り裂いて三発の16インチ砲弾が山城の真横を通り抜ける。

その衝撃に思わず山城はよろめいてしまった。

山城「くぅ…!まだ沈んでないの!?」

すかさず山城は砲弾が飛んできた方向に向け主砲を一斉に叩き込む。

まだ晴れていない砲煙の向こうから水柱の上がる音が聞こえてくるのが感じられた。

山城「もう一斉射…!」

扶桑「山城、待ちなさい!」

山城「……!」

扶桑は晴れ始めた砲煙の先をじっと睨みつけている。

山城「姉さま…?」

扶桑「もう撃たなくていいわ…」

山城は不思議そうに扶桑の視線の先を目を凝らして見つめた。

砲煙が風に流されようやくル級エリートのいた海面が見え始める。

海面を漂う残骸、海を真っ黒に染める重油の跡。

そして半分以上海中へと没しているル級の姿があった。

左手の艤装は基部から破壊されているが先ほど山城を撃った右手の艤装はかろうじて原型を留めている。

山城「しぶとい奴…」

忌々しげに呟くと山城はある事に気付いた。

ル級の瞳はすでに光を失っている。

扶桑「あのようになりながらも最後に砲撃をしてきたのね…敵ながら…やるわね…」

山城「…そう…ですね」

一気に浸水が始まったのか、扶桑達が見つめる中、ル級は急速に海中へとその姿を消していった。

瑞雲らの機銃掃射、そして爆撃を回避しているあいだにもう一隻の僚艦が沈められてしまった。

なんとも形容し難い感情が頭の中を駆け巡る。

ウ゛ア゛ア゛ア゛ア゛ア゛ア゛!!!!

最上「深海棲艦が…」

三隈「叫んだ…?」

耳を劈くような叫び声に最上達は困惑の表情を浮かべた。

これまで姫級や鬼級以外の深海棲艦が言語を発したとの報告はない。

だが今まさに目の前の戦艦ル級フラッグシップは目を大きく見開き叫び声を上げている。

熊野「この声…なんだか…」

鈴谷「すっごく感じ悪いんだけど…」

この海域にいる艦娘達はその叫びの中に、憎悪の他に悲しみのようなものが混じっているように感じられていた。

まるで、自分たちの仲間が沈められた時のような、戦友を失った時のような、そんな感情が。

ア゛ウ゛ウ゛ウ゛…

一際黄色のオーラが増したように見えるル級FSは、瑞雲により降り注ぐ爆弾や銃弾などお構いなしといった感じで

その場に停止する。

゛オマエラ…ゼンイン…ミナゾコニ…ヒキズリコンデヤル…゛

艦娘達を睨みつけるル級FSの片目からは、青白いオーラのようなものがにじみ出ていた。

一旦ここまでです

続きは時間が取れたら月曜の夜に投下します

来週からゆっくりですが再開予定です

ゆっくり更新できるとはなんだったのか…

今日の深夜になると思いますが少しだけ投下予定です

伊勢「ル級の雰囲気が…変わった…?」

日向「あの青い光…今年の春に現れた新種か…?しかしなぜいきなり…」

山城「敵砲塔旋回中!撃ってくるわよ!」

そう山城が叫んだのと、砲撃が飛んできたのはほぼ同時だった。

同じ16インチ砲のはずなのだが着弾し、あがった水柱は通常の比ではなかった。

あさっての方向に飛んでいったのが幸いだった。

日向「おいおい…目が青く光るだけでこれか…」

伊勢「私たち風に言うと改二ってとこかしら?」

日向「さあな…まだ改ってところじゃないのか?」

伊勢「どっちにしたってやばいみたいね…」

扶桑「とにかく攻撃を集中させましょう。もう瑞雲隊は弾切れのようだし…」

扶桑の言葉に空を見上げると瑞雲達がぐるぐると上空を旋回している。

爆弾も機銃も使い尽くし、不安げにこちらを見つめている妖精の姿が見えた。

伊勢「そうね…私たちの本命は敵空母部隊、こんなところで立ち止まるわけにはいかないわね!」

その言葉に示し合わせたように各艦は砲撃準備にかかる。

それに呼応するようにル級の咆哮が轟いた。

日向「航巡各艦は援護を頼む。弾幕を張って奴に撃つ隙を与えるな!」

利根「任されたぞ!」

筑摩「姉さんには負けませんから!」

利根型の可動式艤装が前面に迫り出し、主砲四基が一斉に砲撃を開始する。

艦前部に集中配備された砲からはひっきりなしに砲弾が吐き出され続けた。

最上「よーし!僕たちも負けてられないね!撃て撃てー!」

三隈「もう…もがみんったら…ちゃんと狙わないと当たらないですわ」

熊野「とおぉおぅ!」

鈴谷「うりゃーっ!」

利根型に負けじと最上型も一斉に砲撃を開始した。

その砲弾は未だ静止しているル級へと次々に飛来する。

これまでかと言わんばかりの水柱、そして砲弾が直撃した際にでる音があたりに響き渡る。

20.3センチ砲とはいえこれだけの数が直撃すれば…

濛々と立ち込める砲煙に各艦は砲撃を一時中断、ル級の居た一点を見つめていた。

伊勢「これって私たちの出番ないんじゃない?どうなのさ、日向~」

日向「まだ油断はでき…」

伊勢の軽口に答えていた日向の飛行甲板が木っ端微塵に吹き飛ばされる。

その衝撃で日向は思わず後方へと後ずさった。

伊勢「ちょっと!大丈夫!?」

日向「あぁ…なんとかな…。飛行甲板はダメになってしまったが…」

幸いにも吹き飛ばされたのは飛行甲板のみで他の箇所に損傷はない。

日向「奴め…あれだけの砲撃を耐えるとは…」

立ち込める砲煙からゆっくりとル級が現れる。

数十発の砲弾が直撃したはずであるがどこにも損傷箇所はないように見える。

伊勢「嘘でしょ…」

日向「嘘か冗談であってほしいがな…だが残念なことに現実のようだ」

山城「いいからさっさと私たちも撃つわよ!」

扶桑「航巡の皆さんは先ほどと同じように弾幕をお願いね」

扶桑の言葉に航巡の面々は頷くと再び砲撃を再開した。

その間に戦艦組も巨大な砲塔を稼働させル級へと狙いを定める。

再び砲戦が開始された時、海中から忍び寄る二つの影があった。

本当に短くて申し訳ないですが一旦ここまでです

しかも深夜更新じゃなくて早朝更新で申し訳ないです

甲標的【168艇】「ねー、あれって戦艦ル級かな?」

甲標的【58艇】「あの大型の艤装はル級みたいね」

甲標的【168艇】「私たちの本来の標的って空母だけど…どうしよう」

甲標的【58艇】「見つけちゃった以上見過ごせないし…たった一隻だけど我が軍押されてるみたいじゃん?」

甲標的【168艇】「ん~…燃料も心許無いし…やっちゃう?」

甲標的【58艇】「そうねぇ…あれが駆逐艦とか軽巡だったら無視するけど…戦艦級の大物だし…やっちゃおう」

特眼鏡から見るル級は激しい砲撃を加えているがほぼその場から動いていなかった。

雷撃するにはまさにもってこいの標的だった。

二隻の甲標的は味方にすら感づかれぬよう慎重に潜行するとル級との距離を詰めていく。

戦艦四隻、巡洋艦六隻の砲撃にひるむことなくル級は猛烈な砲撃を叩き込んでいく。

すでに数百発の直撃弾を受けているもののその砲弾をすべて弾き飛ばしている。

伊勢「ちょっと…なんであいつ沈まないの!?」

日向「残弾が心配になってきたな…これ以上長引くとジリ貧だ」

相手が動いていないため艦娘達はかなり高い命中率をたたき出している。

しかしその全ては無効に終わっていた。

扶桑「こちら扶桑…副砲の残弾無し…主砲弾も6割消費したわ」

山城「第三砲塔異常加熱により稼働停止…他の砲も限界が来てます」

途切れなく砲弾を撃ち続けた主砲はどの艦も真っ赤に加熱しており冷却が追いつかなくなってきていた。

更にどの艦からも残弾なしとの報告も相次ぐ。

伊勢「搭載量に余裕がある私達はいいとして…もがみん達がやばいかもね」

日向「そうだな…利根達は機銃すら撃ち始めたぞ…」

視線の隅に映る航空巡洋艦たちは危険を承知でル級に近づいている。

三隈と鈴谷は主砲弾が残っていないのか高角砲で砲撃しているようだった。

伊勢「まさか戦艦一隻にここまで足止めされるとはね…味方の航空隊はまだこれないの?」

日向「待ってくれ…今返信がきた……駄目だ、敵空母部隊との交戦でそれどころじゃないらしい」

伊勢「ちょっと…まさかこっちの空母部隊って…」

日向「あぁ…護衛も無しに逃げ回ってるようだ…」

扶桑「最上さんたちをすぐにでも空母部隊へ向かわせたほうがいいかもしれないわね」

日向「そうだな…あいつらが高角砲の弾を使い切る前に…ん?」

砲戦により上がる水柱に紛れて何かが横切っている。

よく目を凝らしてみると雷跡のようにも見えた。

日向「だれか魚雷を撃ったのか?だが今回はどの巡洋艦も魚雷は降ろしてきているはずじゃ…」

伊勢「日向、あれあれ!」

伊勢の指差す方に視線を向けると二隻の潜水艦らしきものが艦首を高々と上げて浮上していた。

あれは見覚えがある。

日向「甲標的……そうかあれが提督の言っていた…」

作戦前に空母部隊の他にも参加する艦隊があるとは聞いていた。

特殊な艦隊らしく詳細までは教えてもらえなかったが…

日向「まったく…味方にすら情報を開示しないとはな」

よくよく見ると四本の雷跡が横一列になってル級へとまっすぐ突き進んでいく。

ほぼ停止しているル級はまったく気づいている様子はない。

直撃コースだった。

今回も短いですが一旦ここまでです

もっと書きたいけど時間なくてなかなか投下できず申し訳ないです

゛チョコマカト…ウットウシイヤツラダ…゛


目の前をチョロチョロと動き回っているのは重巡洋艦だろう。

主砲弾がもうないのか先程から対空砲弾や機銃弾がひっきりなしに飛んできている。

そのたびにカキン!カキン!と甲高い音を立てて弾が装甲の上を跳ね回っていた。

この音が鬱陶しいことこのうえない。


゛マズハアレカラ…゛


他の艦より僅かに突出している、緑色の制服でツインテールの艦娘に狙いを定める。

時折重々しい跳弾音が響くのはあのツインテールのせいだろう。

今まさに高角砲から吐き出された砲弾がル級の艤装に当たりガキン!と音を立てて砕け散った。


゛イマスグ…ミナゾコニ…シズメテ…アゲルワ…゛


左手の砲塔を全てあのツインテールに向ける。

砲弾が直撃し、無様に炎を噴き上げ、もがき苦しみながら沈んでいく様を想像すると笑みが堪えきれない。

炸薬が装填され、砲弾が吐き出されようとした瞬間━━━━


凄まじい衝撃。水柱。

右に大きく傾く自らの艦体。

かろうじて発射された砲弾はその衝撃のせいでまったく見当違いの方へと飛んでいってしまった。


゛ライゲ…キ…゛


水面へと目を向けようとした瞬間、二回目の衝撃と水柱が艦体を揺さぶる。


゛ココマデ…カ…゛


彼女の意識はそこで途切れる。

呆気にとられる艦娘達の目の前で、ル級はその艦体を水中へと沈めていった。

甲標的【168艇】「やりぃ!直撃ー!」

甲標的【58艇】「どっちのが当たったのかねー」

燃料もバッテリーも切れ、浮かぶだけになった甲標的の上に妖精が二人立っていた。

互いに双眼鏡を覗き込み自らの戦果を見守っていた。

甲標的【168艇】「最初に当たったのはそっちの魚雷じゃない?」

甲標的【58艇】「だといいんだけどなー。二回目に当たったのはそっちが撃ったので間違いないと思う…」

甲標的【168艇】「大砲みたいにバカスカ撃って共同戦果です!ってできないからねぇ…」

甲標的【58艇】「とりあえず一発ずつ当たったことにしようか。そっちのほうがいいでしょ」

甲標的【168艇】「そうしようかねぇ…。とりあえず艦娘さんたちに私たちをかいしゅ―!」

首根っこを掴まれたと思うとふわっと体が宙に浮いた。

何事かと体をジタバタと動かす。

クルッっと体が回転したかと思うと目の前にショートカットのジト目をした艦娘の顔が現れた。

日向「戦艦一隻を沈めるとは大戦果じゃないか…。だが…」

伊勢「どういうことか説明してもらえるかな?」

この二人は知っている。伊勢型航空戦艦姉妹だ。

その戦艦姉妹の妹の方が私の首根っこを掴み納得いかないといったふうな表情で睨んでいる。

甲標的妖精【168艇】「あ…ははは…それは…軍事機密ってやつじゃだめですかね?」

自分でも分かるくらい引きつった笑顔を浮かべて辛うじてそう答えた。

そう、私達は誇り高き甲標的妖精。

その存在は味方にも知られては―

日向「そうか…それならば仕方ない…」

伊勢「なんて言うと思ったかー!」

伊勢型戦艦の姉の方が手を伸ばしてきたと思うと私はひったくられる様に掴まれた。

甲標的妖精【168艇】「ぐぇ…や…やめてくださーい!」

世界がぐるぐる回っている。こんな揺れ方は大時化の時にすら経験したことがない。

伊勢型の妹と58艇の妖精が止めに入るまで私は超スピードのメリーゴーランドを体験するはめになった。

たった2レスですが一旦ここまでにします。

上げて書いてみましたがいいんですかね?

また夜に投下します

妖精さんが浮上したからな
スレの浮上もやむを得まい

>>114
誰がうまいことを(ry

ここのルールや他の作者さんみてるとやっぱ書き込んでる時はsagaのみの方が多いですね
自分も遠慮なくそうしていきたいと思います

投下も遅いし駄文ですがなるべく多くの人に見てもらいたいものです

58艇「……と、言うわけなんです」

 振り回されて伸びてしまった168艇の妖精に変わって58艇の妖精が伊勢たちの質問に答えていた。

 伊勢は腰に手を当て口をへの字にして聞き、日向は腕を組み目を閉じている。

 先に口を開いたのは日向だった。

日向「つまり…私達は囮だったと?」

甲標的妖精【58艇】「そ…そんな事は…!」

伊勢「でも結局はそういう事でしょ?」

 次いで伊勢が険しい表情のまま口を開く。

58艇「う…確かに…貴女たちが戦闘している間に敵を叩けと言われたのは事実ですが…」

168艇「決して囮にするつもりなんてなかったんですよ」

 いつの間にか復活していた168艇の妖精が話に割って入ってくる。

168艇「確実に私たちの攻撃を成功させるには味方にも情報を漏らすわけにはいけなかったんです」

 伊勢姉妹に負けじとはっきりとした口調で168艇の妖精は続ける。

168艇「沖の島攻略の鍵は敵空母の殲滅…もしくは無力化。これを確実にするためには水上艦のみの攻撃じゃ足りないのです」

日向「それは私たちも作戦前に嫌というほど聞いているさ。だから正規空母を四隻も投入したんだ」

 168艇、そして日向の視線の間には静かに火花が散っているようにも見える。

 このままだと取っ組み合いの喧嘩が始まるのでは…そんな雰囲気も流れてきたとき…

扶桑「はい、伊勢と日向、それに妖精さん。そこまでよ。まだ作戦は終わってないわ」

 柔らかな口調で場を制したのは扶桑だった。 

日向「扶桑…」

 扶桑は先ほどの戦闘で痛々しいほどの損害を被っていた。
 
 砲塔の一基は基部ごと吹き飛ばされ見るも無残な状態になっており、衣服もところどころ破けている。
 
 それでも彼女は柔らかな笑みを浮かべお互いをなだめるように続ける。

扶桑「理由はどうあれ、妖精さん達がいなかったら私達はどうなっていたかわからないわ。最悪轟沈だってありえたのよ?」

日向「それはそうだが…しかし、私達は囮にされたも同然で…」

扶桑「あら…囮だって立派な役目よ…?ねぇ、山城」

山城「そうですね、扶桑姉さま。その囮が狭い海峡じゃない上に敵も少なかったから運がよかったです♪」

 いつの間にか側に来ていた山城が目を輝かせながら答えた。
 
山城「夜戦じゃないのもよかったです!敵戦艦がたった三隻だったのも幸運の兆しかも…」

 そこまで聞いて伊勢と日向はしまったという表情を浮かべる。

 あの大戦中にこの二人は多数の敵艦隊に待ち伏せされた挙句ほぼ全滅に等しい損害を受けたのだった。

 このままだと二人共ヒートアップしてしまう…その前に伊勢姉妹は折れた。

日向「わかったわかった…よく知りもしないのに妖精を責めたのは謝ろう」

伊勢「ま…帰ってから私たちの提督からしっかり話を聞きましょうかね」

扶桑「わかってもらえてよかったわ…さて…」

扶桑「私たちも空母部隊の護衛に行きましょう」

 すでに最上型と利根型重巡は護衛へ向かっている。

 戦闘中に受信していた電文によると空母部隊はなんとか敵艦隊の追撃から逃れたらしい。

58艇「あ…あの~…」

168艇「できれば私たちを回収してほしいのですけど…」

 申し訳なさそうに妖精達が戦艦達を見上げている。

 伊勢と日向は顔を見合わせ、小さく頷いた。

 飛行甲板の無事な伊勢は妖精二人を収容し、海上に浮いているだけの甲標的もクレーンを使い回収して甲板に括りつける。

伊勢「さて、最後の仕上げに行きますかね」

 航空戦艦四隻は伊勢型を先頭に単縦陣を取り、味方の空母部隊へと向かっていく。


また2レスのみですがちょっと一旦ここで切ります

今日はもう少し投下予定です

さっそく上げて書いた成果が…

表現力も足りずわかりにくい部分も多いと思いますが頑張って書きますのでよろしくです

時間は少し巻き戻り。

 伊勢たちがル級との戦闘を繰り広げているその時。
 空母部隊は敵の重巡洋艦を含む艦隊に追われていた。

赤城「まずいわね…振り切れそうにないわ…」

加賀「赤城さん…私に合わせる必要はありません。全速で航行してください」

 一航戦、二航戦の四隻は速度の一番遅い加賀に合わせ航行しているためにあまり速度が出ていなかった。

加賀「私はいまでこそ空母ですがこれでも元戦艦です。多少の被弾は…」

赤城「何言ってるんですか。それなら私も一緒よ」

 そう言いつつ赤城は後方を確認する。
 もうすでに見える距離まで敵艦は近付いてきてるようだった。

蒼龍「敵重巡、撃ってきました!」

 一航戦より前を航行している二航戦の蒼龍が叫んだのと目の前に水柱が上がるのはほぼ同時だった。
 敵弾は空母部隊のちょうど真ん中あたりに着弾しド派手な水柱が立ち上る。

赤城「流石は8インチ砲ね…当たるとまずいかも…」

加賀「あ、あれくらい一発や二発当たっても平気で…」

 ズドーーン!
 そう言いかけた加賀の目の前に巨大な水柱が上がり甲板の先から後ろまでずぶ濡れになってしまった。

加賀「機関最大!とにかく之の字運動を止めないで!」

赤城「伊勢さんや扶桑さん達と合流するまで頑張らないと…!」

 敵艦隊も重巡リ級に合わせているのかあまり速度が出てないのが幸いだった。
 更に敵艦隊は単縦陣を取っており撃ってきているのはリ級のみである。

赤城「それでも…」

 着実に彼我の距離は縮まっている。
 汗だくになりながら全力で航行している加賀を横目に、赤城は空母艦隊の旗艦として決断を迫られていた。

飛龍「せめて艦爆か艦攻が飛ばせればなぁ…」

蒼龍「第一次攻撃隊は収容したばかりだし…それにこう艦が揺れてちゃ…」

 言いかけた蒼龍の左側に水柱が上がる。
 その衝撃で彼女の体は大きく揺さぶられた。

蒼龍「あっぶな…妖精さん達、大丈夫?」

整備妖精「な…なんとか無事です~…」

整備妖精「しかしこう揺れてちゃ燃料補給も弾薬補給もできま…うわわ!」

 急激に舵を切った勢いで甲板から転げ落ちそうになる妖精を蒼龍は手でそっと包み込む。

蒼龍「だ…大丈夫!?」

整備妖精「は…はい~…」

蒼龍「今は危ないからとにかく隠れてて…なんとかあいつらを振り切ってみせるから」

整備妖精「わ…わかりました!」

 もそもそと妖精が蒼龍の格納庫へと引っ込んでいく。
 それを見届けるとまっすぐと前を見据え。

蒼龍「私はこの子達の命も預かってる…とにかく生き残ることを最優先に!」

飛龍「いい事言うね~!何が何でも被弾しないようにするわよ!」

 敵艦に狙いをつけさせないために、二航戦の二隻は更に激しい回避運動を開始した。 

赤城「……」

 前方を進む二航戦を見ながら赤城は考え込んでいた。
 ここで行き脚の遅い加賀を見捨て、全速で航行すれば恐らく敵艦隊を振り切ることができるだろう。

赤城「空母一隻を犠牲に空母三隻が生き残る…」

 考えていたことが思わず口に出てしまい赤城は焦って首を横に激しく降った。

加賀「いいのよ、赤城さん。貴方の考えは間違ってない、むしろそれが正解よ」

赤城「駄目です。空母艦隊の旗艦として認めません。私は一隻たりとも欠けさせないわ」

 先ほど自分が思っていた事を否定するべく、強い口調で言い放つ。
 
赤城「このまま進めば先行している伊勢さんたちに追いつくはずです。それまで頑張りましょう?」

加賀「赤城さん…」

赤城「それに…横須賀で美味しそうな定食屋さん見つけたって言ったでしょ?一緒に行く約束もあるわ」

加賀「……赤城…さん」

加賀「私の艦載機を全て投棄…航空燃料も捨てます。いえ…不要な重量物はすべて…」

赤城「ん…もうそれしか方法はないわね…」

 艦載機や燃料は消耗品だ。あとでどれだけでも換えがきく。
 ここで一番重要なのは誰ひとり欠けることなく作戦を終了させることである。

赤城「少しは早く走れそう?」

加賀「恐らく…多少スピードは上がると思います…」

 加賀が航空機を格納している矢筒を放り投げようとした瞬間。
 後方から爆発音が響く。

赤城「リ級が…沈んでる…」

 振り向いた視線の先には濛々と煙をあげ傾斜し、沈みゆく敵艦。
 更にその後方から迫っていた駆逐イ級がリ級に追突し連鎖的に爆音が鳴り響いた。

たった3レスで終了ですが本日はここまでです。

書き溜めもないため投下が遅い上に少なくてすみません。

次の投下は一応日曜日を予定します。

それではー

赤城「一体…何がおこったというの…?」

 リ級は既に海中へと没しており、追突したイ級の艦首は潰れかなりの被害を被っていた。
 後続の敵艦達は突然の事に混乱しており左右ばらばらに舵を切り艦列は完全に乱れきっている。

加賀「事故で弾薬庫が誘爆でもしたのでしょうか?」

赤城「わからない…でも今がチャンスよ!ここで敵艦を振り切ります!」

 何が起こったかはわからない。だが敵の追撃を逃れるには絶好の機会であるには間違いない。
 空母四隻の艦隊は伊勢達のいる方面へと全速で離脱を再開した。


8「はぁ…間に合ってよかった…」

 潜望鏡で一部始終を見ていた伊8はホッと胸を撫で下ろす。
 念の為にと発射準備を終えていた魚雷を本の中に戻すと伊8は空母部隊の向かった方へと進みだした。

8「敵艦が単縦陣で進んでたのが幸いだったかな…先頭のリ級に魚雷が当たったのも運が良かったかも」

 他の伊号潜水艦と違い甲標的も航空機も積んでない伊8は魚雷満載で沖の島海域へと侵入していた。
彼女の位置は提督どころか同じ艦隊所属の伊号潜水艦達すら知らない。
 完全な遊撃艦として沖の島海域を縦横無尽に駆け回っていた。
そして追われている空母部隊を発見し触接を続け、雷撃の機会を伺い続けていたのだった。

8「加賀さんが航空機投棄の前に雷撃できてよかったわ。最大搭載数を誇るあの人の艦載機を失わなくてよかった…」

8「本当は残りのイ級を片付けたいけど…しばらくは追ってこないだろうし…何より空母部隊の触接を続けないと…」

 伊8の読み通り空母部隊を追撃していた敵艦隊はリ級の沈没地点付近から動こうとしなかった。
リ級が沈んだ理由が機雷にあると判断しその場から迂闊に動けなくなったのである。
 そしてリ級に追突して破損したイ級も救助せねばならない。周りの海面に主砲や機銃を撃ちつつ、ありもしない機雷の撤去に追われていた。 


 そして再び元の時間へ。

伊勢「あ!あれ赤城さん達じゃない?」

 空母部隊の元へと戻っていた航空艦部隊は水平線上に見覚えのある艦影を捉えた。

日向「どうやら四人とも無事のようだな」

 二航戦の二人がブンブンと手を振っているのが見える。その後方には一航戦の姿もはっきりと見え始めた。

伊勢「はぁ~…無事に合流できてよかったぁ」

日向「そうだな…敵に追われていると聞いたときはドキっとしたが…」

 徐々に近付いてくる空母部隊を見ていると不意に日向が笑みを漏らした。
不思議そうに首をかしげた伊勢が訊ねる。
 
伊勢「どうしたのさ日向~?」

日向「ふっ…いや…あの加賀があんな汗だくなっているのは初めて見た。それが可笑しくてな」

 伊勢が加賀の方へと視線を向けると表情はそのままだが髪が汗で顔に張り付き、肩を上下に揺らしているのがわかる。
確かに普段の加賀からは想像できない状態だった。

伊勢「ま…敵から全力で逃げてきたししょうがないじゃん?」

日向「そうだな…笑っていたら失礼か。少し労わってやるか」

 徐々に減速して伊勢達の前に止まった一航戦と二航戦。
汗だくになり完全に息の上がった加賀の一言に、伊勢と日向は結局笑うことになってしまった。

加賀「ご…五航戦の子なんか…と一緒にしないで…」 
     

日付変わって日曜に間に合わなかった…

ひとまずここまでです。
続きは月曜日の夜頃投下予定です

赤城「無事に合流できてよかったです」

伊勢「まったくよ~。追われてるって聞いたときは流石に肝を冷やしたわよ」

加賀「追ってきていた敵艦が突如沈みまして…それでなんとか逃げれたのです」

赤城「あれは謎だったわよね…。あら…日向さん、甲板が…」

日向「ん?あぁ…ル級の奴に吹っ飛ばされてな。綺麗に飛行甲板だけ吹き飛んだから戦闘や航行に支障はない」

赤城「それはよかったです。それに伊勢さんは…珍しいものを積んでますね。開幕雷撃でもしようと思ったんですか?」

伊勢「違う違う。私に甲標的を運用できる設備はないわよ。見つけたから回収しただけ」

日向「案外赤城達を追っていた敵艦を沈めたのはこいつらの仲間かもしれないな」

赤城「北上さん達が来てるのかしら?でも姿はどこにも…」

伊勢「そういえば…どこから発艦したかは聞いてないわね…」

日向「ま…聞いてもそこまでは教えてくれないだろう…。どの道帰ったら提督に…」

伊勢「……!おいでなさったわね」

日向「各艦、対空戦闘用意!」

 各艦の視線が一箇所に集中する。その視線の先にポツリポツリと黒い点が現れ始めた。
 その数、約50ほど。コオォ…と独特の風切り音が聞こえてきた。

伊勢「航巡の皆は対空砲弾は残ってる~?きつそうなら回避に専念して!」

 伊勢型の巨大な砲塔が稼働し砲身に仰角がかけられる。

伊勢・日向「主砲、三式弾一斉射!」

 一斉に発射された砲弾は敵編隊の目の前で炸裂し、数機が黒煙を吐きながら錐揉みで落下していくのが見て取れた。
 残った敵機も左右に回避し一瞬にして敵編隊は乱れてしまった。

扶桑「伊勢達には負けてられないわね…。山城、あれを使いましょう」

山城「はい!扶桑姉さま!」

 主砲の損傷が大きい扶桑型の二隻はゆっくりと飛行甲板を構える。
 その甲板の両舷には四角い箱のような物が左右2基ずつ設置してあった。

扶桑「12cm30連装噴進砲、一斉射!」

 三式弾の洗礼を抜け、近距離まで接近していた敵機に向けてロサ弾が一斉に上空へと放たれる。
 一発あたり60発の黄リン性焼夷弾、つまり60発×30連装=1800発の弾幕が一瞬で敵機の侵入を妨害した。
 更に二隻で合計8機の12cm30連装噴進砲を使っているので空は三式弾炸裂以上の弾幕が張られたことになる。
 これには敵機も面食らったのか爆撃コースに入っていた敵機は回避のために爆弾を全て空中で投棄する羽目になっている。

最上「僕たちも忘れないで欲しいな!」

 低空を飛び、難を逃れた敵雷撃機を歓迎したのは最上・利根型巡洋艦だった。
 ル級との戦闘で主砲弾をほぼ使い切っていた航巡達だったが、対空砲弾はまだ余裕があったのだ。

利根「ほれほれ!魚雷を落とす暇なぞ与えぬぞ!」

 25ミリ三連装機銃による濃厚な弾幕に敵雷撃機は雷撃コースに入る前に次々と海面へと叩きつけられる事になった。
 
赤城「敵機が飛んできた方角に敵空母がいるはずよ。この攻撃を退けたら各艦、艦載機発艦準備を!」

加賀「航空機を投棄しなくてよかった。もしあそこで棄てていたら活躍の場がなかったですから」

飛龍「その時は私が…最後の一艦になったとしても叩いてますよ!」

蒼龍「縁起悪い事言わないの。さぁ、発艦準備を始めますか」

たった2レスだけですが本日はこれまでとします。

ちょっとずつですが更新頻度増やせそうです

-呉鎮守府・沖の島攻略作戦臨時司令部-

提督「それでは失礼します」

本部元帥「うむ。次の定期連絡は明日の0900である。遅れないようにな」

提督「は!了解しました!」ビシ!

バタン…

提督「ふぅ…なんとか作戦はこちら側有利に進んでるようだな」

金剛提督「よ、お前も大変だな」

提督「なんだ、呉に来てたのか。カ号迎撃作戦以来だな」

金剛「ヘーイ!お久しぶりデース!」

霧島「ご無沙汰しております」

提督「金剛と霧島も来てたのか。秘書艦の金剛はともかく霧島だけってのも珍しいな」

金剛提督「こういう時は霧島が一番適任なんだよ。比叡は難しい話あるとすぐ寝ちゃうし…榛名には鎮守府の留守を任せてある」

提督「なるほどな。で、なんでまたわざわざ横須賀から呉に?」

金剛提督「立ち話もなんだ。時間あるなら飯でもどうだ?」

提督「いいぞ。どうせ明日の朝まで暇だからな」

-呉鎮守府・食堂-

金剛提督「さて…どこから話したものか」

霧島「それより司令、話してもいいのですか?」

金剛提督「どうせあ号艦隊決戦が終わったら発令されるんだ。ちょっとくらい早くてもいいだろう」

金剛「テートクは適当ネー」

提督「おいおい、まさかこの作戦が終わったあとにまた大規模作戦があるのか?」

金剛提督「ご名答。俺らはその作戦に参加することが決まってな。長門提督達んとこに行って軽く会議をな」

提督「長門型に金剛型が参加するのか。それだけで大盤振る舞いだな」

金剛提督「そういうなら今回のあ号だって航空戦艦が四隻も参加してるじゃないか」

提督「それもそうだが…長門達まで出すとなると…」

金剛提督「南西諸島の攻略が終わったら北方海域に進出するのは知ってるだろ?」

提督「あぁ…キス島の友軍がほぼ孤立状態って話も聞いた。それの救出も視野にいれてるらしいが…」

金剛提督「そこまでは皆知ってることだろう。問題はここからだ」

提督「あの海域に戦艦六隻も出す価値は正直ないと思うんだが…」

金剛提督「俺のとこと長門提督の所は北方には進出しない」

提督「だったらどこに…」

金剛提督「北太平洋方面、MI島攻略にだ」

提督「MI島だって!?」

金剛提督「おい、声がでかいぞ…」

提督「す…すまん。つい驚いて…」

金剛提督「まぁ驚くのもしょうがない。俺だって聞いたときは椅子から転げ落ちるかと思った」

提督「しかしなぜ…北方海域の攻略と同時に……まさか…」

金剛提督「そのまさか、だ」

提督「史実再現…か」

金剛提督「北方海域に新種の深海棲艦も出現した。仮称として北方棲姫と名付けられた」

金剛提督「それと同時にMI島方面にも新種の深海棲艦が出現している。大本営はこの状況を見て史実再現に踏み切ったらしい」

提督「だから今回のあ号作戦には一航戦と二航戦が参加したのか…練度を更に上げるために」

金剛提督「史実再現といってもまったく同じ状況を作るためじゃないからな…むしろ艦娘達のトラウマを断ち切るためのものだ」

提督「本当に再現したら正規空母を四隻も失うからな…」

金剛提督「AL作戦/MI作戦では機動部隊本隊(第1艦隊)と随伴護衛艦隊(第2艦隊)からなる連合艦隊を編成し、作戦海域に出撃する事になる」

提督「かなりの数の艦艇が参加するのか…総力戦に近いな…」

金剛提督「こっからは未確定な情報なんだがな…なんでも米軍が北方方面とハワイ方面から進出するらしい」

提督「おいおい…そこまで再現しなくてもいいだろう」

金剛提督「あくまで噂程度だけどな…ヨークタウンやらエンタープライズが出てきたら赤城や加賀が卒倒するかもな」

提督「まぁ…あっちでも艦娘の建造は進んでるし…ありえない話じゃないが…」

提督「一回オリョールで米艦隊を見たんだがすごかったぞ。駆逐艦だけで50隻超えてた」

金剛提督「なんだそれ。チートかよ」

提督「最初敵艦隊かと思って触接してた58からの報告だと最低でも戦艦8、巡洋艦20、空母6。護衛の艦艇は数え切れないほどいたらしい」

金剛提督「流石は米帝様ですなぁ」

提督「上空援護機の数もすごかったそうでな。空一面に星の標識が飛び回ってたそうだ」

金剛提督「こっちなんか戦艦一隻出すのにも悩んでるのに…羨ましい限りだな」

提督「それでな…」ヒソヒソ

金剛提督「お、なんだ?」

提督「戦艦やら空母の艦娘は金髪のボインばっかりだったそうだ…」ヒソヒソ

金剛提督「つ…つまり…愛宕がいっぱいいると思えば…」

提督「しかも際どい格好ばっかりだったらしいぞ…」ヒソヒソ

金剛提督「俺いますぐアメリカの提督になりてーわ」

金剛「テートクー…実に聞き捨てならないネー…」

霧島「私の戦況分析によると…このあとの展開はいつも通りですね」

金剛提督「ちょっとまて金剛。私にいい考えがある!」

金剛「また変な事思いついたみたいネー…」

金剛提督「おい提督、お前のとこの艦娘って全員水着だよな?」

提督「ん?おう、全員潜水艦だからな」

金剛提督「中破したらどうなる?」

提督「そりゃあ…他の艦娘と違って結構やばい破損状態になるな…」

金剛提督「もちろん予備の水着は…?」

提督「あるに決まってんだろ。艤装と一緒に支給されてるぞ」

金剛提督「よし!金剛、霧島。これより潜水艦隊基地へと進出する!」

提督「何言ってんだ。今行っても誰もいないぞ」

金剛提督「作戦目的は潜水艦達の水着の確保!イクちゃんとはっちゃんのだったらお前らでもはい…」

金剛「…………」

霧島「…………」

金剛提督「いや…そんなゴミを見るような目で見ないで…冗談です…」

金剛提督「こほん…かなり話が脱線してしまったが…まぁ大規模作戦があるってのは覚えておいてくれ」

提督「ふむ…」

金剛提督「お前のところの艦隊にはまだ全然話来てないんだな」

提督「まぁ…うちの艦隊はちょっと特殊だしな…ギリギリにならないと話が来ないことも多い」

金剛提督「それも大変だな…」

提督「もう慣れたよ。その代わりに基地の設備も待遇もかなりいい」

金剛提督「まぁ…もしまた一緒に艦隊を組むことになったらよろしく頼むぞ」

提督「あぁ、こっちもな。戦艦と潜水艦の提督って事で中々一緒になる機会がないからな」

金剛提督「俺らは来週まではこっちにいるから、暇があったら呉鎮守府の士官宿舎に来てくれ」

提督「おう、俺もあいつら帰ってくるまで暇だからいつでも来てくれ。呉軍港の13番って言えば守衛が通してくれるはずだ」

金剛「私たちがよろしく言ってたとごーやちゃん達に伝えてくださいネー!」

霧島「それでは、失礼します」

金剛提督「それじゃあな」

提督「あぁ、またな」

━━━━
━━━
━━


提督「AL/MI作戦…か…。いよいよ史実再現の作戦が…始まる…」

今日はここまでとします。

本当は昨日投下予定だったのですがVIPサービスが落ちてたみたいですね

メモリ拡張との事でしたが無事に早めの復旧してくれてよかったです

次回は火曜か水曜に投下予定ですのでよろしくお願いします

-沖の島海域・深海棲艦空母機動部隊-

 沖の島海域の洋上に二隻の空母ヲ級、そして同じく二隻の軽空ヌ級が戦艦ル級を含む艦隊に囲まれ艦載機を次々に発艦させていた。
 空中集合を完了し、編隊を組んだ深海艦載機はル級のレーダーが捉えた目標に向け次々に飛び立っていく。

伊19「護衛の駆逐艦が邪魔で魚雷が撃てないのね…」

 深海棲艦空母部隊の後方で触接を続けていた伊19は忌々しげに呟いた。
 連中を見つけてからずっと追い続けていたのだが中々攻撃の機会に恵まれなかったからだ。

伊19「どこに撃っても空母には当たらない…周りを囲んでる駆逐艦に当たるのね…」

 複縦陣で並んでいる敵空母の周りにはぴったりと駆逐ニ級が張り付いている。更に艦隊後方はル級が陣取っていた。

伊19「手持ちの魚雷は六発だけ…敵は動いてないのに…もどかしいのね…」

 敵空母にはカタパルトが装備されているのかその場から動かず艦載機の発艦を行っていた。
 雷撃するにはもってこいの状況なのだが問題は護衛の駆逐ニ級が邪魔なのだ。更に伊19はもう一つ問題を抱えていた。

伊19「そろそろ…息が持たないのね…浮上しないと…」

 ボコボコと海面に向けて泡が登っていく。伊19は慌てて口を抑えた。もしこの泡を見られてしまえば自分の存在がばれてしまう。
 潜望鏡をゆっくりと収納すると伊19は反転し、敵艦隊からゆっくりと遠ざかっていく。

伊19「悔しいけど…一旦引いて出直すのね…」

 慎重に主機を動かし、遠ざかっていく伊19の遥か上空。雲間に紛れて近づく、三つの機影が密かに深海棲艦空母部隊に近付いていた。

 攻撃隊の発艦を全て終わらせ、深海棲艦空母達はその特徴的な艤装の口をゆっくり閉じる。
 ヲ級二隻は一息ついたといったように杖を水面につき、自らの艦載機が飛び立った方へと視線を向けていた。

ヲ級「……?」

 ふと、自らのレーダーに何か感じ取ったヲ級の一隻がゆっくりと顔を上げ、上空を見つめる。
 その視線の先には晴れ渡った空、そして巨大な入道雲がそびえ立ちまさに快晴と言った様子である。

ル級「……!」

 雲間から飛び出してきた三つの影が見えたのとル級が敵機直上の報告をしてきたのはほぼ同時だった。

晴嵐妖精「もう遅い!」

 ガコン!ヒュー……
 敵艦隊が対空砲火を上げるより早く投下された800キロ爆弾三発はヲ級たち目掛けて一直線に落ちてくる。
 完全に停止していたヲ級達に避ける術などない。目の前に迫った真っ黒で巨大な塊。その爆弾がヲ級の見た最後の光景だった。

晴嵐妖精「命中!命中だ!」

 一発の800キロ爆弾はヲ級の頭頂部に直撃し、凄まじいほど爆炎を上げた。残りの二発は至近弾となり、残った三隻に重大な損害を与えている。
 装甲の薄い軽空ヌ級は頭部艤装に爆弾の破片がいくつも突き刺さり、更に水中での爆発により船体下部が損傷、浸水が始まっていた。
 残ったヲ級も爆風をモロに浴び、弾薬に引火したのか断続的な爆発が起きていた。

晴嵐妖精「奇襲成功!とっととずらかるぞ!」

 三機の晴嵐はフロートを切り離し、身軽になると各々の方向へと散っていく。ル級が必死に対空砲火を上げるも既に晴嵐は戦域を離脱した後だった。 

 攻撃隊の発艦を全て終わらせ、深海棲艦空母達はその特徴的な艤装の口をゆっくり閉じる。
 ヲ級二隻は一息ついたといったように杖を水面につき、自らの艦載機が飛び立った方へと視線を向けていた。

ヲ級「……?」

 ふと、自らのレーダーに何か感じ取ったヲ級の一隻がゆっくりと顔を上げ、上空を見つめる。
 その視線の先には晴れ渡った空、そして巨大な入道雲がそびえ立ちまさに快晴と言った様子である。

ル級「……!」

 雲間から飛び出してきた三つの影が見えたのとル級が敵機直上の報告をしてきたのはほぼ同時だった。

晴嵐妖精「もう遅い!」

 ガコン!ヒュー……
 敵艦隊が対空砲火を上げるより早く投下された800キロ爆弾三発はヲ級たち目掛けて一直線に落ちてくる。
 完全に停止していたヲ級達に避ける術などない。目の前に迫った真っ黒で巨大な塊。その爆弾がヲ級の見た最後の光景だった。

晴嵐妖精「命中!命中だ!」

 一発の800キロ爆弾はヲ級の頭頂部に直撃し、凄まじいほど爆炎を上げた。残りの二発は至近弾となり、残った三隻に重大な損害を与えている。
 装甲の薄い軽空ヌ級は頭部艤装に爆弾の破片がいくつも突き刺さり、更に水中での爆発により船体下部が損傷、浸水が始まっていた。
 残ったヲ級も爆風をモロに浴び、弾薬に引火したのか断続的な爆発が起きていた。

晴嵐妖精「奇襲成功!とっととずらかるぞ!」

 三機の晴嵐はフロートを切り離し、身軽になると各々の方向へと散っていく。ル級が必死に対空砲火を上げるも既に晴嵐は戦域を離脱した後だった。 

連投失礼

 駆逐ニ級が炎上するヲ級に対し、消火ホースでの消火作業に当たっていた。
 ヌ級二隻は既に半分以上海中へと没しており、救助は困難と判断。残ったヲ級だけでもと必死になって消火作業を行っている。

 ル級と軽巡ト級は水上、対空レーダーを全力稼働させ敵の接近に備えていた。

伊19「いひひっ!残った空母はイクが仕留めるのね!」

 酸素補充のために一旦敵艦隊から距離を取った伊19だったが水中に響いた爆音を察知し、補充もそこそこに再び反転して戻ってきていた。

伊19「全魚雷管注水!出し惜しみは無しなの!発射!」

 一斉発射された六本の魚雷は真っ直ぐに敵艦隊へと殺到する。まずル級に二発、続いてト級に一発直撃した。
 残った三本の魚雷は炎上するヲ級、そしてニ級へと接近する。

伊19「イクの魚雷もおりこうさんなのね!」

 迫る魚雷に気付いた二級は自らが盾になるべく、魚雷の前に立ちふさがる。だがその雷跡はニ級の真下を通過しその先のヲ級に直撃した。
 大型艦艇を狙ったため、設定深度が深くなっていたのである。

伊19「油断大敵…なのね」

 呆然とするニ級に再び二本の雷跡が迫る。直後、巨大な水柱が二本上がり、二級の船体はあっという間に真っ二つにされてしまった。

伊19「イク、大金星なのね。提督のご褒美、期待しちゃうなのね~!」

 晴嵐の奇襲からわずか数十分の間に深海棲艦空母部隊は全滅した。伊19は残骸と重油の漂う海域からゆっくりと離れていく。
 
伊19「もうイクは魚雷がないのね…他の皆…頑張って欲しいのね!」

本日はここまで。

本当は火曜か水曜に投下予定だったのですが遅れてしまって申し訳ないです。
次の投下はなるべく今週中を目指します。
それではまた~

どうも>>1です

更新が滞っており申し訳ありません
実は仕事を変わりまして以前の仕事より早く終わるのですがいかんせん慣れないもので帰ったらすぐ寝てる始末でございます…

慣れてきたらまた更新再開しますのでもう少しお待ちください

 沖の島海域での戦闘は収束の一途を辿っていた。残っている深海棲艦隊は散り散りになって逃走している。
傷付き船速の落ちたル級に寄り添うように進んでいたイ級が突如巨大な水柱に包まれた。

58「ごーやの魚雷さんは、おりこうさんなのでち♪」

 水柱が消える頃にはイ級の姿はすでになかった。僚艦を沈められ悔しそうにル級は周りの海面に闇雲に砲撃を行う

58「そんなのことしても無駄なのに…魚雷発射!」

 すでにル級の反対側へと回り込んでいた伊58は設定深度を深めにして魚雷を発射した。ほとんど雷跡の見えない酸素魚雷を
回避することなどできず、ル級も巨大な水柱に包まれその姿を水中へと消していった。

58「この海域からは一隻も逃がさない…みーんなごーやの魚雷の餌食にしてやるでち…」

 伊58は不敵な笑みを浮かべるとゆっくりと海中へと姿を消していく。その後も敵艦を見つけ、魚雷の続く限り
彼女は戦い続けた。

58「ごーやの戦果…もういっぱいでち…♪」

-沖の島・北方方面接続海域-

168「海のスナイパー…イムヤから逃げられると思ってるわけ?」

 一斉に発射された四本の魚雷は扇状に広がり敵艦隊へと近づいて行く。密集している深海棲艦達はろくな回避行動も取れず次々に
魚雷の餌食となっていく。

 誘爆が誘爆を呼び、急制動した艦に別の艦が衝突し、阿鼻叫喚の地獄絵図のようになっていた。

168「ほら、もう一発!」

 混乱のさなかなんとか抜け出したヌ級もまた魚雷の餌食となった。左舷に命中し巨大な水柱が上がるとその半身は吹き飛ばされていた。
 しばらく海面でもがいていたがやがて浮力を失い真っ暗な海の底へと沈んでいく。

168「海のスナイパー、イムヤにお任せ!軽空母だって仕留めちゃうから!」

 北方海域へと逃れようと接続海域に集まってきた深海棲艦達はたった一隻の潜水艦に翻弄され、次第に数を減らしていった。

たった2レスですがここまで

やっと時間が取れそうですので更新頻度増やしていきたいと思います

このSSまとめへのコメント

1 :  SS好きの774さん   2014年06月25日 (水) 04:13:14   ID: AES9IyuE

紺碧の艦隊みたいでいいな

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