男「……」(13)

物言わぬ塊と化した彼女が、僕の足元に転がって居る。

彼女は裸で、そして僕は服を着て、僕の部屋の真ん中に居た。

「口開けて」

「あー」

開かれた彼女の口に、僕は躊躇なく口枷を押し込む。彼女も特に抵抗はしない。
そのまま頭の後ろにベルトで留めると、彼女の紅い舌が口枷から出る。

「ベロ引っ込めて」

彼女はおとなしくそれに従う。僕は彼女の口枷を、ちょうどバスタブの蓋のような栓で封じる。
さらに懐からアイマスクを取りだし、彼女の眼を覆う。
彼女の頬を突くと、不服そうに「むぅ」と返してきた。

彼女を立たせる。視界を奪われた彼女は、不安そうに辺りを手で探っている。
その間に僕は押入れから、寝袋に似たあるものを取り出してきた。

いわゆる「スリープサック」と呼ばれるもので、普通の物とは少し違う。
袋の内側には手足を固定するところがそれぞれあって、そこに手を入れジッパーを閉じたが最後、
中に入れられた人は自力で出ることは不可能になる。

彼女を支え、足から入れさせる。
彼女はもう何をされるか分かっているようで、やはり特に抵抗はしない。
すんなり足を入れ終わったので、そのまま手も固定しジッパーを上げた。
彼女は手も足もない、物言わぬ芋虫となって僕の足元に転がる。

彼女の肩のあたりを掴み、壁際にもたれさせる。
そしてバスタブの栓を開け、彼女の舌をそっと指で撫でる。

今から僕のモノを入れるよ、という合図だ。

それに呼応するように、彼女は口枷の奥から、チロチロと舌を出した。
たまらなくなって、一気に喉の奥まで突き入れる。

「おえぇっ」

彼女が苦しそうな声を上げる。別に苦痛を与える意図はないので、少し引いてやる。

「げほ、げほっ」

やり過ぎたか。咳が落ち着くまで待つ。
体も小刻みに揺れていた。

「あー。えあお」

何を言ってるのかははっきりわからないが、おそらくは「もういいよ」と言っているのだろう。
ので、今度こそ慎重に僕は、自身のモノを彼女の口に挿れる。

彼女は丁寧に、隅から隅まで僕のモノを舐める。
されるがままになっている僕のモノは、およそ30秒後に精を吐き出した。
我ながら早漏だと思う。

「まだ飲むなよ」

「あい」

僕は彼女の口内に、自分の精液が溜まっているのを見るのがたまらなく好きなのだ。
強制的に口を開けているときは特に。
しばらくそれを眺めてから、僕は彼女の口に栓をする。

「飲め」

「ん」

しばらく彼女はもぞもぞしていたが、しばらくすると喉が動き始める。
強制的にあけられた口内で、必死に飲み込もうと舌を動かすのを見るのも好きだが、
あえて栓をした状態で飲ませるのも、なかなかにいいものだ。
きっと彼女の口の中は、僕の匂いで充満しているだろう。
男には一生分からない感覚だと思う。

「じゃあ俺はやることがあるから、しばらくそのままな」

「んむー……」

そういって僕は、部屋の作業机へと向かう。
彼女は不満そうにうめき声を上げ体を揺すったが、それ以上のことはしない。
否、許されていないのだ。彼女は今、僕によってすべての人格と個性を剥奪されている。
そう考えた瞬間、僕のモノはまた膨張を始めた。が、特に気にしない。

このレポートを、期日までに完成させなければならない。
僕は後ろに彼女の存在を感じながら、自分の課題に取り掛かった。

約一時間後。

レポートが仕上がったので、腰を叩きながら立ち上がり、彼女の方を向く。
彼女はいつの間に動いたのか、壁にもたれ座っていた所の傍の床に転がっていた。
スリープサックのジッパーを開ける。と、汗と彼女の匂いが鼻を突いた。

「汗臭いな。それにいやらしい匂いがする」

そう彼女に言ってやると、彼女は恥ずかしそうに頭を振った。
汗でビショビショになった肌をなぞりながら、僕は彼女の秘所に触れる。

くちゅ。

という音とともに、彼女の体がビクンと跳ねた。
そのままくちゅ、くちゅと愛撫する。
しばらくすると、大きく痙攣した後動かなくなった。

「イったのか」

彼女は首をたてに振り、素直に肯定した。

疲れた
下手すぎる

はやく書けよ

まだかおい

hayo

僕がスリープバッグのジッパーを下まで下げると、部屋はむわっとした臭気でいっぱいになった。
ぐったりして力の抜けた彼女の四肢を、一本ずつ拘束具から引き抜いてやる。

「シャワーでも浴びてきな」

「うん、そーする」

彼女が風呂場で汗を流している間、僕は床の掃除をする。
飛び散った精液、愛液、その他もろもろを雑巾で拭く。
ついでに換気もする。
さっきまでの淫靡な空気が嘘のように消え、代わりに窓の外からは爽やかな夜風が吹いてきた。

ガチャ、という音がする。シャワーを浴び終わったのだろうか。

「上がったよ」

「じゃあそこに座って」

「今度は何するの?」

「手錠かける」

「それだけ?」

「足も」

カチャン、と小気味よい音とともに、彼女の両手は後ろ手でくっついた。
僕が鍵を使って解かない限り、彼女はずっとこのままだ。

「このまま僕が、この鍵を捨てちゃったらどうなるんだろうね?」

「私、一生このままかな」

カチャカチャとわざとらしく音を立てながら、彼女は答えた。

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