晴「悪魔のゆるゆリドル大事件♪」 (71)

ゆるゆりパロ、全く別世界の話
ゆるさ8割殺伐シリアス2割くらい
設定はゆるゆり寄りだったりリドル寄りだったり

晴「まだかなぁ、春紀さん」

兎角「このままじゃ遅刻決定だな」

春紀「悪りぃ悪りぃ、間違えて中学の制服着ちゃってさぁ」たったった

兎角「寒河江…もうわたし達は中学生じゃないんだぞ」

春紀「ホントごめんって、お説教は後で聞くから」

晴「い、急ごう二人とも…!入学式間に合わなくなっちゃうよ」

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七森高校

「新入生代表、神長香子さん。前へどうぞ」

晴「わぁーっ」パチパチ

春紀「へぇ、頭いいのかね」

兎角「そりゃそうだろう…」


「やぁー、かわい子ちゃん達」ひょこっ

晴「ひゃっ!?」

乙哉「ねぇねぇ新入生?」

しえな「こら、武智。1年生をからかうな」

乙哉「あはは、いいじゃんいいじゃん」

乙哉「あたしは武智乙哉、2ねんせー。可愛い子見つけるとつい話しかけちゃうんだよねー」にこっ

晴「は、はあ…」

しえな「だからからかうなって。困ってるじゃないか」

乙哉「そんなこと言ってー、妬いてるんじゃないのーこのこの」

しえな「んな訳ないだろ。ムカつくな」

兎角「(……なんなんだ、こいつらは……)」

しえな「困らせて悪い。ボクは剣持しえな。2年生だ」

晴「え、と。一ノ瀬晴っていいます。先輩、よろしくお願いします」ぺこ

乙哉「あはは、いいよ敬語なんて使わなくて」

晴「で、でも…」

しえな「気にしないで。特にこいつにはいいから」

乙哉「やーん、ひどいー」

兎角「…わたしは東兎角。わたし達3人共新入生だ」

春紀「寒河江春紀だ。よろしく、先輩方」

乙哉「…ねぇ晴っち可愛いねー、あたしのタイプ。今度デートしない?っていうか連絡先交換しよ?」

兎角「すみません先輩。晴はそういうの、慣れてないので」バッ

乙哉「あちゃー、彼女さんの目の前だったか。じゃあ後でこそっと…ね」にこっ

晴「か、彼女!?いや…あの……」おろおろ

しえな「もういい加減にしろ、武智」

乙哉「やーいヤキモチ妬きー。大体、しえなちゃんがあたしと付き合ってくれないからいけないんじゃん」

しえな「別に武智のこと好きでもなんでもないんだけど」

乙哉「あああ振られたあああ死ぬうううう」

兎角「(うわ、なんというウザさ)」イラッ

春紀「初日から賑やかだねー」あはは

「生徒会副会長!聞こえてますかー!前に来て下さいー!!」

しえな「!?おい、武智!呼ばれてるぞ!!」がくがく

乙哉「やばっじゃあまた後でね、子猫ちゃん達!」ダッ


晴「はぁ……びっくりした」

兎角「恐ろしくウザい……」イライラ

春紀「落ち着けって、兎角さん」

春紀「つーか何者なんだろうな、いきなり絡んでいきなり去って行ったけど…」

兎角「さぁな…」


乙哉「あーあー、まいくてすーまいくてすー。生徒会副会長の武智乙哉だよーっ!よろしく!」

晴「えええぇぇ生徒会の人達だったんだ!!」

兎角「あんなんでも務まるのか、副会長」

春紀「ひょぇー、いきなりすごい人に気に入られちゃったね、晴ちゃん」

晴「か……からかわないでよ春紀さん…」

兎角「大丈夫だ、一ノ瀬。わたしが守るから」

晴「……ありがとう、兎角さん」えへっ

春紀「はいはい。あたしの前でいちゃいちゃするなよー」

晴「いちゃいちゃじゃないですっ!」かぁぁ

兎角「…変なこと言うんじゃない、寒河江」

春紀「はいはい」くすくす

晴「もー……」

1.ごらく部結成

初日HR終了

春紀「………」ずぅぅーーん

晴「おーい、春紀さん」つんつん

兎角「…ダメだな。ショックで半ば死んでいる」

春紀「……なんであたしだけクラス違うんだよ…二人は一緒なのに…」ぐす

晴「仕方ないよ…3人一緒なんて滅多に、ね」

兎角「友達は出来そうなのか?」

春紀「……ショック過ぎて寝たふりしてたから分からん」

晴「それじゃあダメだよ、春紀さん…」

春紀「もう不登校になろうかと思うくらいだし……」ふいっ

兎角「わたし達だっているだろ。体育だって他クラス合同だし」

春紀「とはいえさぁ………」

春紀「………はぁ……なんであたしだけ違うんだよ……あたしだって幼馴染みなのに……」ずーーん

晴「うぅんと……」あわあわ

晴「そうだ、兎角さん!あの場所行こう、あの場所」こそっ

兎角「……ん、でも…」こそっ

晴「平気だよ。今は春紀さんを元気付けてあげよう?」

兎角「…分かったよ。その代わり怒られる時は2人一緒だぞ」

晴「当たり前!」ぱちっ


晴「ねぇ、春紀さん。晴達、いい場所見つけたんだー」

兎角「一緒に行かないか?」

春紀「……いい場所…?」ぐすっ

春紀「へぇぇ、ここが茶道部?」

兎角「元、だ。今は使ってないらしい。教室案内で見つけた」

晴「それで、ここを3人で使わない?って話なんだ。秘密基地みたいに」

春紀「でもいいのかい?無許可で使うってことだろ」

兎角「いいのか悪いのかと聞かれると……」うーん

晴「そりゃダメ……、……ですけど…っ」

晴「晴はどうしても、3人で居たいんです……」

兎角「……晴」

晴「お互いの教室行き来するのもいいけど……晴は静かな場所で、ゆっくりしたいなって」

晴「たまには少しくらい悪いことしても……許されるんじゃないかって…思ってみたり………なんて、えへへ」

春紀「………あたしは…賛成かな」

兎角「寒河江まで……」

晴「後は兎角さんだけだよ」

春紀「あたしは乗ったよ。その話」

晴「……作りましょう、兎角さん」

晴「晴達のごらく部を!」

兎角「ーー…っ」



兎角「……仕方が無いな」

兎角「…わたしも、賛成、だ」くすっ

2.伊介様、襲来。

晴「じゃあごらく部結成ですね」

春紀「そうだね」

兎角「というか、さらっと変な名前つけたよな」

晴「変じゃないですよ、かっこいいですよ」

春紀「それでごらく部ってのは、何をするんだ?」ごろん

晴「えーーーっと………」ごろん

兎角「…………」

晴「……ゆっくりと…のんびり、する?」

兎角「ようは好きにダラダラするってことだ」

晴「あぁん兎角さん直球」

春紀「だらだら、ねぇ……」もぐもぐ


春紀「……今みたいな感じでいいのかね」

晴「いい感じです!」

春紀「………」ガサッ

春紀「…あ、ポッキー無くなったわ。駄菓子屋行ってくる」

春紀「二人にもなんか買って来てやるよ。なにがいい?」

兎角「悪いな。じゃあわたしうまい棒カレー味、2本」

晴「じゃあ晴はー、きなこ棒!」

春紀「りょーかい。ちょっと行ってくんね」

晴「行ってらっしゃいっ」

兎角「気をつけろよ」



晴「……春紀さん、元気になったみたいで、よかったぁ」

兎角「そうだな」

晴「春紀さんと離れちゃったのは寂しいけど……兎角さんとも一緒だしね」

兎角「……そうだな」

晴「憧れの高校生活、エンジョイしちゃうもん」

兎角「そんな気張らなくても」

ガラガラッ

晴「……あれ?春紀さん、早いね」

兎角「いやいくらなんでも早過ぎる。先生か…生徒会か?」

晴「うぅ、怒られる……?」

兎角「怒られる時は一緒って言っただろ」

晴「…そうですけど……っ」

ガチャッ

「お邪魔ァー♥︎」

晴「……へ?あの…えと…」

兎角「あー……その………」

兎晴「(…………誰!?)」

伊介「ここ茶道部でしょ?♥︎伊介、茶道部志望なのよねー♥︎」

伊介「ママがこないだ「茶道やってる女の子って上品でいいよ」って言っててー♥︎別に伊介自身は興味ないんだけどさぁ」くるくる

晴「…えっと、ゴメンナサイ!茶道部じゃ、ないんです……」

兎角「わたし達が元茶道部の部室を使ってるだけなんだ。悪いが茶道部自体はこの学校に、ない」

伊介「………まじかー」

晴「まじです……」

晴「(ひゃぁぁ、どうしよう……なんか派手だし怖いよー……)」

兎角「(この派手なのは……わたしの嫌いなタイプで寒河江が仲良く出来そうなタイプだな……)」

伊介「じゃあさー…なんでここ、使ってんの?♥︎」

晴「(ひゃああぁぁやっぱり突っかかってきたぁ!)」

晴「えーーっと、それは……」

兎角「……まぁ、色々とだ。お前には関係ないだろ」

晴「(ぎゃぁぁぁあぁ兎角さん穏便にだよ穏便に!)」

伊介「ふぅーーん♥︎それってもしかして、先生とか生徒会には言えない事情って感じ?♥︎」

伊介「……なら伊介、知っちゃまずかったのかなー?」くすくす

兎角「(無駄に勘がいいな…)」むっ

晴「(きゃぁああぁぁぁっ戦闘モードになってる!春紀さん早く戻って来てーーっ!)」プルプル


ガラガラッ

春紀「ただいまー」

晴「(きたぁぁぁぁぁぁっ)」ぱぁぁぁ

伊介「あら、お仲間参戦?♥︎」

晴「(春紀さんなら場を上手く収まらせることが出来るはず…!)」

晴「(…し、しかも派手同士だし…っていう)」根拠ゼロ

春紀「ごめんな、遅くなって。場所がイマイチわからなくてさ…」

晴「あの、春紀さん……」

春紀「…あぁ、お客さん?友達かい?」ちらっ

伊介「………っっ!」



伊介「(か、かっこいぃ……っ)」かぁぁぁ

春紀「(……って、なんかすごい可愛いなぁ……)」照れっ

兎角「こいつがわたし達のことを先生や生徒会にバラ

伊介「……そうね。このことは黙っててあげるから、伊介を仲間に入れなさい」

晴「(さっきと態度違う!?)」

兎角「えー………」

晴「い、いいんじゃないかな、兎角さん。人数増えたら楽しいよ」

兎角「……寒河江は…」ちらっ


春紀「名前、なんていうの?」

伊介「犬飼伊介♥︎いがみっつ♥︎」

春紀「あはは、伊介って名前変じゃね?」

伊介「変じゃないわよ、かっこいいわよ」むーっ


兎角「(なんか骨抜きにされてるし…絶対悪い女に引っかかると思ってたよあいつは)」

晴「わあ…晴、春紀さんのあんな顔、初めて見ました」

兎角「………」

晴「……兎角さん」

兎角「…仕方ないな」

兎角「(わたしも寒河江と一ノ瀬には弱いな……)」



兎角「その代わり、いざとなったら寒河江ごとおん出すつもりだからな」

晴「兎角さーんっ!?」がびーん

3.嫁姑だいじけん


伊介「(…春紀がいるから思わず入っちゃったけど)」

伊介「(なんで皆だらだらしてるだけなのかしら……)」

伊介「ところで何する部活なの、ここ」

晴「好きにだらだらしてるだけでいいんです!」

兎角「結局お前も直球じゃないか…」

晴「あっじゃあ自己紹介、しましょう」

晴「一ノ瀬晴、1年A組です。春紀さんと兎角さんとは幼馴染みなんだよ」

兎角「東兎角。右に同じ」

春紀「あたしは寒河江春紀。1年B組だよ。伊介様は?」

兎角「(……様?)」

伊介「やだ、ほんと?♥︎伊介もB組なんだけど…」

伊介「……あぁっもしかして、入学早々隣で死んでた奴!?」

春紀「うーん……多分そうかも」

兎角「おい…隣の席の奴ですら覚えてなかったのか、寒河江」

晴「春紀さんらしくないね…そんなにショックだったんだ」

春紀「いや、人生で一番ショックだったんだよ。冗談抜きで…」あはは

伊介「あらぁー♥︎ラッキー、フィアンセと隣だったなんて♥︎」

兎角「(……フィアンセ?)」

伊介「いいじゃん♥︎これからは伊介と一緒だもん♥︎…ね?」ぎゅっ

春紀「そーだね」にこっ

伊介「(やーんかっこいいーっ♥︎)」ぎゅうっ

兎角「(いちいち鼻につくな…)」


伊介「つーかさ…晴ちゃんに、兎角さん?だっけ」くすっ

晴「??」

伊介「…あんたらは用済み♥︎」しっしっ

晴「(ぎゃぁぁぁ怖いよぉぉ)」

兎角「んだとこいつ」

伊介「やーん怖い♥︎……伊介と殺る気!?」

春紀「お、落ち着け…お前ら…」

帰り道

春紀「じゃあここで。また明日ー」

晴「そっか、春紀さん達は家近いんだっけ」

兎角「……」ぷいっ

伊介「……ふん」

春紀「あはは……」

晴「じゃ、じゃあまた明日……」



兎角「やっぱあいつ、ムカつく」むすっ

晴「まぁまぁ」

兎角「腹黒もいいとこだろ。絶対性格悪い」

兎角「そのうち追い出してやる…寒河江をあんな奴には渡さない」

晴「そう、かな…」

晴「……晴の目には…そこまで、悪い子には…見えなかったけどな」

兎角「はぁ…?」

晴「普通、隠したりこそこそしたりするんじゃないかな。なのに面と向かって言うって、すごいと思うよ」

兎角「そりゃすごいけど」

晴「たしかに怖いし…派手だし、びっくりするけど…晴達も本音でぶつかり合えば、いいんじゃないかって」

兎角「………お前と寒河江は優し過ぎる」

晴「…えへ、そうなのかな」

兎角「そうだよ。……寒河江だって、あんなに優しくてかっこ良くていい奴だから、あんな女に騙されるんだ」

晴「兎角さん、春紀さんだってきっと色々考えてるはずだよ」


晴「もう、泣き虫で弱虫な春紀さんじゃないんだよ」


春紀『うわぁぁあぁぁんっはるちゃあぁぁぁんっとかくちゃぁぁぁんっ』


兎角「…!!……っ、わかってるよ!」

兎角「……わかってる、…から」


晴「気持ちは分かるよ…兎角さん」くすっ

晴「……でも可愛い子にはなんとやらって、言うし」

兎角「…………」

翌日放課後



伊介「………」むすっ

兎角「なんだ、これ…」

晴「部室が綺麗になってる……」

春紀「へへ。あたしと伊介様でやったんだよ」

伊介「………」ぷい

兎角「とか言って、どうせ寒河江にやらせたんだろ」はんっ

伊介「……っ!」ぶわっ

春紀「!!それは言っちゃ……!」

伊介「そうよ、ほとんど春紀にやってもらったわよ!だってあたしだけじゃ全然、だめで……っ…ぐすっ…」ぼろぼろ

春紀「…あちゃー」

兎角「(な、泣かせたーー!)」

晴「(兎角さん泣かせたーーっ!?)」

春紀「よしよし、こんくらいで泣くなって」ぎゅっ

伊介「…っひっく…えぐ」

春紀「……あたしが着いた時さ、伊介様一人で掃除してたんだよ。でもあっちこっち散らかして、掃除どころかどんどん汚くなってったんだよね」なでなで

春紀「最初は手伝うって言ってもなかなか聞かなかったんだ。……二人にお礼がしたいって」

晴「晴達に………?」

春紀「ごらく部に入れてくれてありがとうって」

兎角「……っ!!」

晴「そう、だったんだね…」

兎角「悪かった………そうとも知らず……酷いことを言った」

晴「ごめんね、伊介さん……」

兎角「晴は悪くないだろ」

晴「だって……」



伊介「なぁーんて嘘よん♥︎」べー


兎角「ん"な"ぁっ………!?」

伊介「こんくらいで伊介様が泣くワケないでしょバカじゃないのー♥︎」

兎角「ふざけるな!」


晴「(ああ神様、今日も日本は平和です…)」なむなむ

春紀「あ、あはは…賑やかだねー…」

帰り道


春紀「………伊介様さー」

伊介「なにー♥︎」

春紀「…どうして嘘泣きだなんて言ったの?」

伊介「はぁっ……?」

春紀「本当に泣いてた癖に」

伊介「ち、違っ……嘘泣きなんですけど…!」

春紀「素直じゃないなぁ」

伊介「……春紀のバカ」ぎゅっ

犬飼家

伊介「どうってことない~♪sympathy~♪」

伊介「(はぁ、本当に春紀ってかっこいい……♥︎)」

伊介「(かっこよくて優しくて、超鈍感だけどそこもいいー♥︎)」でれでれ

伊介「(……声聞きたくなっちゃったな♥︎クリーム塗り終わったら電話し


お前の力でー♪飛び出して切り開いて行けー♪

伊介「……チッ、あの青髪か」

伊介「あいもしもし何の用ー」

兎角『悪かったな寒河江じゃなくて。あからさまに残念そうな声するよな』

晴『ちょっと兎角さん、なんで喧嘩腰なの』

伊介「あらぁお前もいるのかよ♥︎さらに鬱陶しいな」

晴『あうぅ、ごめんなさ…っ』

伊介「…で、なに?」

兎角『部室の掃除。あれが嘘泣きだろうが何だろうが、やってくれたことには変わりないからな』

伊介「……ふん。感謝しなさいよね」

兎角『やっぱりこいつぶっ飛ばしていいかな』

晴『聞こえてるから!』

伊介「(こっちこそぶっ飛ばしてやりたいんですけど♥︎)」イライラ

晴『……あのね、伊介さん!!』

伊介「…なによ。さっさとしてくれるかしら」

晴『明日、歓迎会やろうって、さっき兎角さんと話してたんだ』

伊介「歓迎会……?誰の」

兎角『ハッお前に決まってるだろ。馬鹿かおま

晴『ああもう兎角さん引っ込んでて!……ごめんね。伊介さんの歓迎会、やりたいんだ。だから明日も来てほしいな』

伊介「…………。…言われなくても春紀がいる限り行くわよ。バーカ切るわよ」

晴『よかったぁ、じゃあ明日放課後ごらk

ガチャンッ
ツーーツーー


伊介「……ホント、馬鹿じゃないの……調子狂うじゃない」むすっ

伊介「歓迎されても…困るっての」

プツッ
ツーーツーー

晴「……切れちゃった」

兎角「いちいち行動が気に食わない」イラッ

晴「まぁまぁ、お返ししなくっちゃ。二人で決めたでしょ」せっせっ

兎角「…来なかったらどうするつもりだ?」

晴「春紀さんを拘束して、好きにしていいからって、言う」

兎角「……えっ聞き間違いかもしれないんだけど…今なんて…」

晴「冗談ですよっ!」ウフフ

兎角「………」


晴「いーつだってー♪あかるーく♪」

兎角「(……こ、こいつが一番恐ろしいのかもしれない………)」ガタガタ

翌日

ッパーーーンッ!!

伊介「ぎゃぁっ」


晴「ようこそー!ごらく部へ!」

春紀「お菓子たくさんあるからなー」

兎角「………」

伊介「…びっくりしたー」

晴「えへへ。ごめんね、驚かせて」

伊介「ホントよ。死んだら訴えるからね」すとん

伊介「っていうか、歓迎会ってたって、伊介が来た日に作ったんでしょ?」

晴「ま、まぁ」

伊介「ならこっちだって」スッ


ッパーーーンッ

晴「ゔうーっびっくりしたぁ」

春紀「あははっ伊介様がこんなの隠し持ってたなんてな」

伊介「たった数分の差で歓迎されても困るっつーの♥︎」

晴「じゃあ創立記念だね」

春紀「たしかにそーだな。んじゃ、乾杯しよっか」

晴「兎角さんが音頭をどうぞ!」

兎角「……わたしが?」

晴「だってここを最初に見つけたの、兎角さんだもん」

兎角「えぇー…うー…あー、けほん」

兎角「本日はお集まり頂き誠に…」

伊介「…あはっ♥︎なんか始まったし」

晴「えぇーいっ!兎角さん長い!晴がやります!」

兎角「な"、こういうのはちゃんとだな…」

晴「かんぱーいっ!!」

「「「かんぱーいっ(♥︎)」」」


春紀「……ぷはぁ」

伊介「冷たくて美味し♥︎」

兎角「…なぁ犬飼」

伊介「なぁによー」

晴「ありがとう、ごらく部に入ってくれて!」ぎゅうっ

伊介「……別に…春紀がいるからで」

晴「晴ね、最初は正直、伊介さんのこと派手で高圧的で怖いなって思ってたの」

晴「……でも、本音で言ってくれるから、段々その方が気が楽になっちゃった」

伊介「………」

兎角「…それに、わたし達にお礼がしたいって想いは本物だったんだろ」

春紀「ちなみに誤魔化してたけど本気で泣いてたんだぜ」こそっ

伊介「い……言わなくたっていいでしょバーカ」

春紀「へへっ」

兎角「犬飼、わたしはお前を信じるよ」手ぎゅっ

伊介「……!」

兎角「…春紀は、小さい頃泣き虫でさ…すぐ泣いてたんだ」


春紀『……うわっ』すてんっ

晴『兎角ちゃん、春紀ちゃんが転んじゃった…』

兎角『また転んだのか。大丈夫か?』

春紀『うわぁぁあぁんっ痛いよぉーっ』

晴『な…泣かないで、春紀ちゃん…』

兎角『このくらいで泣くなよー…』


伊介「……意外過ぎ」

春紀「へへ…恥ずかしいね」

兎角「でももう、いい加減旅立たせる時なんだよな。可愛い子にはっていうし」

晴「…ぐすっ」

伊介「晴ちゃん…兎角さん……」


伊介「……っていやいや、ちょっと待ってよ。なにそれ、春紀ってあんたらにとってなんなの」

兎晴「「娘」」

春紀「えええぇぇそう思ってたのかよ!」

伊介「お義母さま、お義父さま、大変失礼しました。どうかご無礼をお許し下さい。よろしくお願いします」

春紀「な……なんか急に態度変わってるし……」

兎角「認めよう」うんうん

晴「春紀さん、幸せになってね…」ほろり

春紀「(どうしよう……嬉しいけどすごい反応に困る…)」




晴「(……そんなこんなで、伊介さんも正式にこのごらく部に加入して)」

晴「(さらに賑やかな毎日になりそうです……っと)」

兎角「日記か」ひょこ

晴「ひゃああっ見ちゃだめ!」バッ

兎角「……これからまた、楽しくなりそうだな」くすっ

晴「へへ。そうですね」

晴「…ってちょっと見たでしょ!兎角さんの意地悪ーっ!」ポカポカ

4.生徒会、襲来。

キーーンコーーンカーーンコーーン

春紀「うーん……疲れた」のび

伊介「……zzz」

春紀「…って伊介様、また寝てるし」くすっ

春紀「起きてー、伊介様。部活行こう」

伊介「ふぁぁ……あら、終わったの♥︎」

春紀「あはは。伊介様、寝過ぎだから」

伊介「春紀がぎゅってしてくれたら起きるー♥︎」

春紀「……っ何言ってんの」

伊介「うっそん♥︎」にへー

春紀「もう…」

春紀「…これくらいかな、伊介様が寝てた時の連絡事項は」

伊介「んー♥︎」

春紀「ああ、あと生徒会がどうのって」

伊介「…生徒会?」

春紀「(あれ……食いついて来た)あぁ、うん。書類整理が主だろうけど、入りたい人は立候補してだとさ」

伊介「……春紀、入らないわよね?」

春紀「入らないけど。だってそういうタイプでもないし」

伊介「よかったー♥︎なら興味なーい」

春紀「…?どうかしたの」

伊介「春紀が入ったらいちゃいちゃ出来なくなっちゃうじゃない♥︎」にこっ

春紀「い、いちゃいちゃ、て…」かぁぁ


伊介「てーんしのスマイルー♪」ふんふん

春紀「(なんだか、伊介様といると心臓がもたないな……)」ドキドキ

部室

春紀「……あれ、晴ちゃんと…誰か来てるね。この靴は兎角さんじゃないし…」

伊介「構わん♥︎突っ込めー」

春紀「お取り込み中だったらどうするのさ」

伊介「そんときゃそん時♥︎」

ガラッ

乙哉「あはは、やっほー」晴を押し倒してる

晴「…ひっく……助けて…」


伊介「大変失礼しました」ガラッ

春紀「ちょっ、伊介様!?晴ちゃん泣いてるじゃん!」

伊介「…そういうプレイじゃないの?」

春紀「どう見ても違うから!」

伊介「う、浮k………!?」

春紀「違うって!あれはれ、れ、れいp…」


兎角「何してるんだ?」

春紀「(なんというバッドタイミング!)」




晴「うえぇぇぇえぇん」びぇぇぇ

兎角「説明してもらおうか、生徒会副会長?」ぎゅうっ

乙哉「いやー、ごめんね?ちょっと脅かそうと思ったら、押し倒しちゃってさ」あははー

春紀「(お、押し倒すって………)」かぁぁ

伊介「伊介も春紀に押し倒されたーい♥︎」

春紀「ホントさっきからなに言ってんの!?」ぼふっ

兎角「生徒会がレイプ未遂とか笑えませんね」

乙哉「違うってー合意の上だってー」へらへら


しえな「武智乙哉ぁーーっ!!」ガラッ

柩「お邪魔します」

千足「失礼するよ」

春紀「なんか増えた…」

しえな「お前はちょっと目離した隙に!!」げしっ

乙哉「やぁーんしえなちゃん激しい//」

しえな「バカ、謝れ!!」

しえな「……ったく、あんな置き手紙寄越して…」

マイスイートハニーしえなちゃん
元茶道部室に行く晴っちを見かけたから追ってみる!あはは
乙哉

乙哉「愛の手紙だよ愛の手紙」へらっ

しえな「死ね」

乙哉「オブラート!包んでよ!」

しえな「お前はむき出しくらいがちょうどいいんだよ」



ぎゃあぎゃあ

千足「騒がしくて申し訳ない。私は生徒会2年の生田目千足だ」

柩「同じく生徒会2年の桐ヶ谷柩です」にこっ

兎角「…2年?」

柩「あぅ、2年です……」

千足「この子は他の子と比べて小さいから1年に見えるかもしれないけど、れっきとした2年生なんだ」

伊介「つーか、小学生みたぁーい♥︎」

柩「うぅぅ、高校生です…」


「失礼します。先輩方、書類整理終わらせましたわよ」ガラッ

「……」こそっ

春紀「あっ…あれは」

伊介「……知り合い?」

千足「ありがとう。わざわざここまで来させてしまって申し訳ない」

「いえいえ。副会長がここに来るとの置き手紙がありましたので、恐らくここだろうと」

柩「助かりましたー」にこっ

「……いや…あの……えと」もじもじ

千足「…英、番場。挨拶を」

純恋子「あら、失礼しました。私、生徒会1年の英純恋子ですわ」

真昼「お、同じく生徒会1年……番場、真昼…です…」

純恋子「…って、私達、同じクラスですわよね」くすくす

伊介「あらぁ、そうなの?♥︎」

春紀「伊介様寝てたからなー」

伊介「初日早々死んでた人に言われたくない♥︎

伊介「(それに春紀を盗み見るのに忙しいんですー♥︎)」ふふん

春紀「二人はもう生徒会に入ったのか」

純恋子「ええ。番場さんが入るというので」

真昼「………」もじもじ

純恋子「番場さんは、恥ずかしがり屋な自分を変えたいって、入ったのですわよね」

真昼「…あぅ……その…」

伊介「あはっ♥︎その割りにあんま変わってない♥︎」ぴんっ

真昼「ひゃっ……」びくっ

純恋子「あら、いじめるのはやめてくださるかしら」

千足「しかしここに来るのも増えるかもしれないからな…よろしく頼む」

柩「ええ、そうですね」ちらっ

春紀「まじかよ…」


乙哉「やぁーん晴っち助けてーしえなちゃんこわーい」

晴「ひゃぁぁん来ないで…っ」ぐすぐす

兎角「だから触るなって言ってるだろ」

しえな「いい加減にしろ武智!!」


千足「……はぁ、武智の暴走にも頭が痛いな」

柩「1年の時からそうでしたもんね」あはは…

乙哉『先輩可愛いね……あたしの彼女にならない?』くいっ

「な、なります!」

しえな『こら武智!!あっちこっち手を出すんじゃない!!』


乙哉『ねぇー、千足さんよりあたしのが楽しいよ?千足さんと別れてあたしと付き合おーよ』

柩『………っ…』びくびく

千足『…武智、あまり柩を怖がらせないでくれ』よしよし

柩『千足さん………』ぐすっ

しえな『武智乙哉!!生徒会の役員まで口説くな!!!!』


柩「……いつも↑な感じで」

純恋子「最近は番場さんや一ノ瀬さんがお気に入りみたいですわね」

真昼「ひぃぃ…」びっくぅぅ

千足「ああ。申し訳ないが…騒がしくなることは許して欲しい」

柩「ここ使ってること、先生には黙っておきますから」にこっ

春紀「は、はあ……」

千足「まぁそれもこれも、本当は剣持を妬かせたいからなんだけどね…」ちらっ

春紀「……剣持?…あぁ、あの眼鏡の先輩……」

しえな「お前はいつもいつも手を出して!!!」

春紀「(あんなに仲良いんだし、もう付き合えばいいのに…って簡単にはいかないのかね)」

柩「剣持さんも暴走しなければいいけど…」

千足「ああ、本当だな」

春紀「…あの眼鏡の先輩も暴走するんですか?」

千足「……あの二人は元々合わないんだよ。何より剣持は、見て描いて楽しむ方だから」

春紀「見て描いて?」

柩「それも寒河江さん達みたいな…感じの」

しえな「………っ!?!?」ハッ

春紀「……?」びくっ

伊介「……zzz」すぴー

しえな「そこの二人!!同人誌とか興味ない!?」バッ

春紀「…は?」

千足「あぁ……早速目つけられちゃったね」くすくす

しえな「いいよいいよ!その構図!彼女の肩に寄りかかって寝る美少女!いやしかし本当に美少女カップルだね!お似合いだよ!」

春紀「いや、あの………は?」

しえな「是非今度の同人誌は君たちを元に描きたいんだが!!!」手ガシッ

春紀「……えっと…」

春紀「(日本語のはずなのに言ってる意味がわからない……)」

春紀「(……って、まず)」

春紀「……あの、伊介様が起きると、ヤキモチ妬くから……手、離して貰えると」

しえな「!!!」だぱぁっ

春紀「ぎゃぁーーっ!?鼻血!?」

しえな「ヤキモチ妬きな子っていいよな!!」ダラダラ

春紀「その前に鼻血止めろ!!」


乙哉「(しえなちゃんが構ってくれない…面白くない)」むうっ

純恋子「…はぁ、ヤキモチ妬きならすぐ近くにいますのにね」

千足「あはは……あいつらはいつも平行線だからね…」

柩「いつか追いかけっこを辞める時が来るのでしょうか……」

キーンコーンカーンコーン……

純恋子「ではお邪魔しましたわ」

千足「お騒がせして申し訳ない」

柩「また……来る、かもしれません」あはは

真昼「失礼、しますた……」

しえな「ぜひ二人の馴れ初めなども聞いてみたい!ぜひ!!」

乙哉「かーえーるーよー、しえなちゃん」ズルズル

しえな「また今度話を聞かせてくれ寒河江くんと犬飼くん!!」



ガチャ


晴「もう少しで晴…犯され……」ブルブル

兎角「(なんなんだ…あの副会長…)」ガクッ

春紀「……どんちゃん騒ぎだなホント……」


伊介「ふぁぁ…よく寝たぁ♥︎」のび

伊介「……。…なんで皆死んでるのかしら……」きょとん

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