京太郎「俺がハンドボールをやめた理由」 (32)

 これまで打ち込んできたことに、例えば裏切られたとしよう。

 裏切りの表れ方は何でもいい。才能の無い事に気付かされたとか、重篤な怪我を負ったとか。そこは重要じゃない。

 重要なのは、そんな時、人がどんな事を考えるのかだ。

 自分自身を責める? これも運命だと受け入れる? それとも……その裏切ったものを恨む?

 どれも有り得るだろう。どころか、これら以外にも無数の可能性がある。人は皆それぞれ違っているのだから、しっかりしたものを決めることはできない。

 ただ挙げた三つにしぼるなら、割合としてはその内最初の考えを抱く人が多いのではないだろうか。

 自分でそれに打ち込むことを選んだのだから、その結果が最悪のものとなったとしても、自分の責任だと。

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 それはとても立派だ。素晴らしいとさえ言える。確かに自責は自暴へと繋がりかねないし、更なる悲劇を導く種子さえも多分に含んでいるが、だとしてもだ。

 その考えに至れること自体が、十二分な人格を備えていることを意味しているのだから。

 次に多いと思われるのは、運命として受け入れる。これも中々素晴らしい。

 諦めの感情がそこにありありと満ちてしまっていることを無視するならば、やはり誠実な選択と言えるだろう。

 だが、俺はそのどちらも選べなかった。俺はその時に至って、こう考えてしまった。いや、今でもこう考えている。

 全ては、俺を裏切りやがった“こいつ”が悪いのだと。

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 俺は一年ほど前まで、ある団体競技に熱中していた。スポーツだ。それが何であるかは、ここでは伏せておく。

 俺はその時中学3年生で、その競技の部活に所属していた。

 自分で言うのもなんだが、まあまあセンスの良いほうではあったと思う。

 周りのメンバーと比べても頭半分……というと少し微妙だが、まあある程度優れたフィジカルを発揮できた。

 日々の練習を必死にこなしていって、迎えたのは公式戦。激戦区を勝ち抜いて、という訳ではないが、一応俺の活躍もあってか、チームは県大会の決勝にまで足を運べた。

 その学校はこれまでで一度として、その競技で県大会予選敗退以上の戦績を残すことが出来ていなかったから、それは快挙だった。

 惜しくも僅差で相手校に敗れてしまったものの、悔いはなかった。全力を出し切った結果がこれなのだ。悔しさは勿論あった。でも、やはり悔いはなかった。周りも同じように考えていたと思う。

 その頃は毎日が充実していた。少なくとも、俺はそう感じていた。

 仲間に囲まれ、楽しく話せる沢山の友達が居て、更に自分が本気になって打ち込めるものが目の前にあったのだから。

 もうすぐ卒業、という時になっても尚、俺の心が何かで揺らぐことは殆どなかった。

 何となく、でもどこか確信的にこう考えていたからだ。俺はこの先もこの競技一筋でいきていくんだ、と。

 自分の前に、自分で敷いたレールが続いている。その安心感は、何にも変えがたいものだったのだ。

 けれど突然、悲劇が俺を襲った。



 ある日のことだった。
 
 俺はその日も何時もと変わらず、チームメンバーや後輩達と共に体育館での“競技”の練習に楽しく参加していた。
 
 その頃受験勉強と練習との両立が最もの課題だったが、まあ勉強は出来る方だったので、そこまで憂いるようなことは無かった。だから、練習の方に重きを置くことが出来たのだ。

 練習が始まって2、3時間程経った所だったろうか。ブレイクタイムを挟み、皆で色々と談笑していた。

 そんな中不意に、体育館の天井の方から妙な音が聞こえてきた。

 何か、ジェット噴射のような音だ。

 それに最初に気付いたのはどうやら俺だったようで、周りはまだ話を続けていた。

 話に戻ろうと思ったが、どうしても音のことが気になって、ちらちらとそちらの方を向くのを止めることは出来なかった。

 俺が天井の方にばかり目をやっていることを不審に思ったらしいチームメイトが、どうしたのかと声をかけてきた。

 特に隠す理由も無いので、俺は皆にありのままを伝えた。

 一瞬俺の気のせいだろうというムードが広まったが、やはりその音は俺以外にも聞こえたようで、直ぐに皆は真剣味を帯びた表情で、天井の方に注意を向け始めた。

 飛行機でも飛んでいるのでは、と後輩の一人が言ったが、俺はそれを否定した。そうであるにしては、余りに音の続く時間が長すぎると。

 体育館の設備か何かがああいう音を出しているのでは、とチームメイトの一人が言ったが、それは皆が否定した。これまで長くこの体育館を使ってきたが、こんなことは一度も無かったからだ。そのチームメイトもそれを聞いて、確かにと納得した。

 それからも幾度かこれではないかと言うことが話し合われたが、結局その正体の考察は不毛に終わり、結論は出なかった。

 ただ何にせよこれでは練習に集中できないと、その音が過ぎ去ってから再開しようという話になったが、待てども待てども、その音は天井の辺りに残り続けた。

 腹立たしさだけが募る中、とうとう皆は(もちろん、俺も)辛抱が効かなくなり、気味が悪いから今日はこれで帰ろうということになった。
 
 反対する者は居らず、皆でそそくさと帰る準備を始めた、その時だった。

 音が大きくなっていることに後輩の一人が気付いた。

 耳を澄ますと、確かに音は大きくなっていた。それも現在進行形でどんどんと。まるで、巨大な何かがこちらに接近してきているかのように。

 ここに至り俺は、なんだかよく分からない恐怖感にかられて無性に走りたくなった。そう感じたのは皆も同じだったようで、俺達は共鳴するかのように一斉に猛烈な勢いで走り出し、一刻も早くこの場から離れようとした。







 ――が、遅かった!!

 パッッリィィィィッィィィィィィィィッィィィッィィィィィン!!!

 いびつな形状の何かが体育館の天井のガラスを突き破り、こちらへと猛突進してきた!!

 あれはなんだ!? UFOか!? 野球のボールか!? 皆が大声を出しながら驚く。

「いや、違う!!」俺はそれらの声に負けないくらいに大きく、叫んだ。
 
「隕石だ!」

 そう、それは隕石だった紛れも無く。凄い大きいわけでもないけど、小さいとも言い切れない隕石が、今正に俺達に衝突しようとしていたのだ。

 これはやべえと、さっきまで以上に死ぬ気でぶっとびながらとんでもない位のスピードで突っ走る俺達。衝突の前に、どうにか体育館の外へ逃げ出すことに成功した!

 ぜえはあと息を吐きながらも、安心感に包まれる俺達。これでもう大丈夫だと、おそらくその場の全員が思っていた。

 だがおかしなことに、隕石が地面に衝突する音が一向に聞こえなかった。あの速度から考えるに、今頃はもう衝突していてもおかしくは無い筈なのに。

 いやそれどころか、あのジェット噴射の音のような音は未だに鳴り続いていた。

 そのことを不審に思った俺が、今出てきた体育館の出口の方をちらっと見たとき、驚くべきものが目に入った。

 なんと、あの隕石がそこにぷかぷかと浮いていたのだ!!

 うぎゃーー!
 
 恐ろしいことである。そこらのホラー映画・漫画・小説がゴミクズに思えてしまうくらいの恐怖体験だろう。

 当然他の皆もそれに気づいたようで、俺たちは再び声による意思疎通を図るまでもなく、共鳴するかのように一斉に走り出した。

 しかしどれだけ走っても、あの耳障りなジェット噴射のような音が小さくなることは無かった。

 なぜなら、隕石が俺たちの後ろを追尾していたからだ!

 俺たちの全速力の走りに負けないほどのスピードで、隕石が追いかけてきていた。

 一体何が起こっているんだ!? あまりにも不可思議な事態に、俺の頭はポンペイしかけていた。

 ここから先はちょっと説明するのが面倒なので、てっとり早く再現映像をご覧頂こう。 

~再現映像~

隕石「ゴオオオオオオオオオオオ」ゴオオオオオオオオ

チームメイト1「な、なんなんだよあれぇ!? 俺達のほうについて来てるぞぉぉ!!!」ダダッ

チームメイト2「わ、わっけわかんねえ! あれ本当に隕石か!? 俺の知ってる隕石は、空から降ってきたら後は地面に衝突して終わりだぞ!!」ダダッ

後輩1「○グニートーだ! ○グニートーが俺達を殺そうとしてるんだぁぁ!! 隕石には鉄も含まれてるって聞きますからぁ!!」ダダッ

後輩2「成る程、それは興味深い考察ですね。現時点では最も信憑性のある説といえるのではないでしょうか」メガネクイッ

チームメイト3「それってつまり、あれを説明することなんて不可能ってことだよなぁ!?」ダダッ

後輩3「ママああああああぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!」ビェェーン

京○郎(←俺。一応伏字を入れておこう)「と、とにかく今はあれを振り切ることに専念しようぜ! あんなのモロに食らったら死んじまう!」ダダッ

チームメイト1「お、おう!!」ダダッ

チームメイト2「そうだな――って!!」

一同「ああっ!」

 そう、そこには行き止まりがあった。

チームメイト1「な、なんてこった……。逃げることに必死で、この学校には意味不明な行き止まりが幾つもあるということを完全に忘れてたぜ!!」

チームメイト2「ど、どうすりゃいいんだってばね……」

チームメイト3「べ、別の道を――」クルッ←キャラが回転する際によく使われる擬音。ここでは、チームメイト3が後ろを振り向いたということを意味する。



バーーーーーーーz_________ン 隕石 バーーーーーーーz_________ン




一同「ああっ!」

京○郎「も、もう追いつかれたってのかよ……」

チームメイト1「直ぐに衝突してくるかと思ったけど、何か普通にプカプカ浮いてるな……」

チームメイト2「何か追い詰めてやったりって言われてるみたいで死ぬほどムカツクな。ぶつかんならとっととぶつかってこいやカス」

後輩1「○グニートーは、俺達を順に処刑しようとしているんですよ……。ゆっくりと、着実に、一人ずつ殺すつもりなんでしょう」

後輩3「しょ、処刑!? 何のためにそんな事を……」

後輩1「見せしめ、ですよ。たぶん今この瞬間も、○グニートーは俺たちの姿をカメラか何かで撮っているんでしょう」

後輩1「俺達が無残に殺される映像を全世界に流し、自分たちの種こそが最強であるということを人類に見せつけようとしているんですよ……!」

チームメイト3「何言ってんだこいつ」

京○郎「でもああして止まってくれたあたりから考えるに、もしかしたら話の通じる相手かも知れねえな……。よっし、ここは俺のコミュ力で切り抜けてみせよう」

後輩2「……それはとても危険な手段と言わざるを得ませんが、けど他にこれといったことを思いつくこともできません。頼みましたよ、先輩」

チームメイト1「ああ。確かに、それしか道はねえかもな……。頼んだわ、○太郎」






隕石「」プカプカ

京太郎「な、なあ。隕石さん。ちょっと話を――」

隕石「」ビュンッ!

京○郎「え?」
 
チ×3後×3「あ――」



ドゴォッ!

京○郎「ガハッ!!」




後輩1「せ――」

チ×3後×3「○太郎(京やん)(須賀っち)(先輩)(京次郎先輩)(ママ)!!!!!」



京○郎「が、がああああ!?」ジタバタ

チームメイト1「おいおい、大丈夫かよ○太郎!?」

チームメイト2「交渉、2秒で決裂してたな……」

チームメイト3「そんなこと今はどうでもいいだろ!? 須賀っちの手当てに専念しねえと!」

チームメイト3「須賀っち、どこが痛むんだ!?」

京○郎「う、うちくるぶしが……」

チームメイト3「え?」

京○郎「俺のうちくるぶしがァァァ……!!」ジタバタ

京○郎「うちくるぶしがコワれましたぁぁ……!!」ジタバタ

チームメイト2「きょ、京やん……」

先輩2「京次郎先輩……」メガネクイッ

先輩3「あ、あの隕石はどこいきやがったんだ!? マm……じゃない、先輩をこんな目に合わせやがって!!」

先輩1「もう消えたのか、○グニートーめ……。やるだけやって逃げるとは、随分と落ちたもんだなアンタもよぉ!」

京○郎「うう……」



一方、その近くでは

咲(ふう……。今日も勉強つかれたなあ……。メゲちゃいそう……)

咲(……ううん、駄目だ駄目だ! こんなことで弱音を吐いてちゃ。これから先更につらくなっていくんだから、もっと心を強く持たないと……)


ウワアアアアアア


咲(……あれ? 今の叫び声……京ちゃん!?)

咲(すごいつらそうな声だった……。まさか、何かあったのかな!? 声はあっちの方から聞こえてきたし……行ってみよう!)タッタッタ

場面は戻り

京○郎「ぐううううう……」ジタバタ

チームメイト1「しっかりしろ、○太郎! 今病院に連れて行ってやるからな!!」

チームメイト1「おい、誰か! 先生を呼んできてくれ! あと、救急車の手配も!」

チームメイト2「わ、分かった!」ダダッ

チームメイト3「俺も行って来る!」ダッ

京○郎「う、うちくるぶしぃ……!」ジタバタ

後輩1「先輩……。くそ、くそぉぉぉ!!!!」ダンッ

後輩1「○グニートーテメエクソッタレがあ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛!!!!!!」

後輩2「落ち着きなさい、後輩1。そう叫んだところで、京次郎先輩の痛みが和らぐわけではないのですから」

後輩2「それにしてもこの傷、僕の術式も全く通用しないくらい酷いですね……」

後輩3「術式ってお前ただ単に手をかざしてるだけじゃねえかよ」


タッタッタ……

後輩3「……ん? あ、あれは!」

チームメイト2「先生呼んできたぜ!」タッタッタ

チームメイト1「でかした!」

先生「皆、遅れてごめんなさいね! それで、須賀君の状態は……」

京○郎「ううううううう゛」ジタバタ

先生「た、大変じゃない……! うちくるぶしがなんやかんやこうで酷いことになってる……!」

先生「早く手当てをしてあげないと! このまま放置したら、病院に行っても手遅れなくらい傷が進行してしまうわ」

先生「この医療キットを使って消毒をしましょう」テキパキ

後輩3「すげえ手さばきだ……。流石はママだぜ……」

後輩2「え?」

後輩3「え? あ、いや違った。流石は先生だぜ……」

京○郎「うう……」

チームメイト1「頑張れ、○太郎! あと少しの辛抱だからな――」




一方、そこから大分離れた場所では

咲「……」

咲「……」キョロキョロ

咲「……ここ、どこぉ……?」ウルウル

 一人の少女が目に涙を浮かべながら、道に迷っていたのであった。

 その後、俺は病院へと担ぎ込まれた。

 先生の応急手当のお陰もあって傷はそこまで酷くはならなかったが、それでも決して軽いものではなく、結局俺はその“競技”を続けることが出来なくなってしまった。

 それから暫くは、病院のベッドに縛り付けられながらまずい飯をただ口に運ぶだけの毎日を送った。周りは誰もが老人で、半分植物人間のようになりながら寝込んでいる。

 話し相手といえば、見舞いに来てくれるチームメイトや後輩、そして咲くらいのものだ。

 だから、昼はまだマシといえた。しかし夜はただ暗闇に包まれた病室の中で、静かに薄汚れた白い天井を見つめることしかやることがなかった。

 ただそういった退屈さよりも、二度と“競技”をすることができないと言うことの事実の重さの方が、俺の心を蝕んでいた。

 その侵食が“競技”への恨みに転化していると気付いたときには、もう遅かった。

 俺は身体からも、心からも、その“競技”を拒絶することとなったのだ。


_________________________________________________________________


 俺の中にある、“競技”への恨み。

 当然、それが八つ当たりであるということ位は承知している。俺の場合、裏切りは自分の不注意から来た怪我として表れたのだから、尚更だ。

 でも、それでもそう考えずには居られなかった。居られないのだ。心の中で渦巻く漆黒の感情をぶつける対象としては、自分と言う器は余りにも小さすぎた。

 どうやら、俺には善い人格というものが備わっていないらしい。しかし、それがどうだと言うのだろうか。

 性質が善であれ悪であれ、周りの目に映らないように隠してしまえば、どちらも大して変わりはしないだろう。
 
 そう、肉体という隠れ蓑を上手く扱えさえするなら、俺のカルマが悪の方に傾いていようが、別に関係なんてないのだ。


 俺は今、自分を裏切ったその“競技”からは遠く離れ、また別の道へと進もうとしている。

 裏切りの前まで見えていたあのレールの道とは、全く違っている道だ。その道の先は全く見えない。暗闇で覆われていて、一寸先に何があるのかさえ感知することができない。

 ただ、今の俺にはそんな状況も、なんだか心地の良いものに思えた。

 なぜならその闇は、漠然とした不安であると同時に、希望でもあるからだ。

 先が見えない道には、それだけの可能性が存在している。悪い可能性もあるだろうが、善い可能性もあるはずだ。

 いや、そもそもその道はただの一本道で、実のところ可能性なんて含んでいないのかもしれない。

 しかしそれを考慮しても、その先に善い可能性があると思い込むことは、俺の心にある程度の平穏をもたらしてくれるのだ。


 もうあの頃には戻りたくない。だから、俺はこれを選んだんだ。

 忌まわしいあの“競技”とは、まるで毛色の違うこれを。

 
 “麻雀”


 それは今の俺にとって、唯一心の拠り所とできるものだ。

 救い――そういっても、過言では無いかもしれないものなのだ。

<清澄高校麻雀部 部室>

 
京太郎「……」

京太郎「……あー」

京太郎「……んー」

京太郎「はあ」



咲「京ちゃん、さっきからずっとあんな感じだね……」

和「ええ。何時もは溌剌としている須賀君がああなっているのは、かなり珍しいですね……。何かあったのでしょうか」

久「まあ、どーせ恋の悩みとかじゃない? ふふ、少しからかってあげようかしら……」

優希「!」

まこ「これこれ。滅多なこと言うもんじゃない。まあ、京太郎にだって触れられたくないことはあるじゃろう。ここは、放っといてやるんが一番かもしれんのお」

優希(恋の、悩み……?)ムムム

優希「おい、京太郎!」

咲「あ。ゆ、優希ちゃ……」

京太郎「……」ボケー

優希「きょーおーたーろー!! 聞こえてんのかー!」

京太郎「んおっ!?」ビクッ

京太郎「あ、ああ、優希か。驚かせんなよ……」

優希「呼びかけても反応しないそっちが悪いじぇ! んで、ぼんやりしながら窓から空を眺めたりなんかして、一体何を考えてたんだじょ?」

優希「ま、まさか……。恋の悩み、とかか?」


久(おっ! 優希もやるわねえ……)ウキウキ

まこ(楽しんどるのお……)ハア…


京太郎「あー? なんだよ、恋の悩みって……。違う違う」

京太郎「こうさ、空を眺めてると思い出すんだよな……」

優希「思い出す……? って、何をだ?」

京太郎「ん? ああ……」

京太郎「……いや! 何でもない。さて、と。俺もいっちょ練習に参加するとしますかね!」

優希「ど、どういうことなんだじぇ! 何でもない、じゃ何にも分からんじょ!」

京太郎「何でもないもんは何でもないんだよ。ただまあ、一つ言える事があるとするなら……」

優希「?」




京太郎「こんな日は隕石に気をつけたほうが良いってことかね」

優希「は?」


カンッ!

これで終わりです

ありがとうございました

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