穂乃果「あぁぁぁ…暑いぃ…」 (44)

穂乃果「暑い…暑いよぉぉぉぉぉぉ!」

海未「黙りなさい!」

海未「心頭滅却すれば火もまた涼し!」

海未「暑いと思うから暑いんです!」

穂乃果「そんなこと言って!」

穂乃果「海未ちゃんだって汗かいてるじゃん!!」

穂乃果「結局暑いんじゃん!もうっ!」

ことり「穂乃果ちゃーん、ほら扇いであげるから」パタパタ

穂乃果「ふわぁ…」

ことり「涼しい?」

穂乃果「うん…ことりちゃんの下敷き使い…最高…」

ことり「よかった~」パタパタ


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ことり「…」パタパタ

ことり「ふぅ…」パタパタ

ことり「おぉ…」パタパタ

ことり「はぁ…」ダラダラ

海未「それじゃあことりが暑いじゃないですか」

ことり「暑い…」

穂乃果「暑いよぉぉぉぉぉぉ!」

穂乃果「プール開きはまだぁぁぁぁぁ?」

海未「あと一週間後ですね」

ことり「でもプール授業の後って結構暑いよね」

海未「まあ運動ですし」

穂乃果「ひぃぃぃ」

穂乃果「もうだめ…」

ヌギヌギ

海未「ちょっ!」

ことり「穂乃果ちゃん!?」

海未「何故脱ぐんですか!?」

穂乃果「だって暑いもん!」

穂乃果「クールビズ!クールビズ!」

海未「恥じらいは無いのですか!?」

ことり「穂乃果ちゃん、ダメだよぉ…」

穂乃果「大丈夫だって!」

穂乃果「周りは女の子しかいないんだから」

海未「そういう問題じゃ無いでしょうが!!」

ことり「そうだよー、年頃の女の子としてどうなの!?」

穂乃果「普通だよー」

海未「普通ではありません!ほら!早く服を着なさい!」ググググ

穂乃果「ぎゃー!暑い!」

穂乃果「はぁぁぁぁん!暑いよー!」

ガラッ

凛「穂乃果ちゃーん!」

凛「って!うわぁ!」

凛「海未ちゃん…何で穂乃果ちゃんの服を脱がせてるの!?」

海未「逆です!」

穂乃果「いやー、もう暑くて脱いだんだけど…」

穂乃果「二人がダメ!ってうるさくてさぁ」

凛「あはは!」

穂乃果「これくらい別に誰も変な目で見ないしいいよねぇ?」

海未「穂乃果は女を捨ててるんです!」

ことり「それ、アイドルとしてどうなの?」

凛「かなりまずいにゃー」

穂乃果「女を捨てるくらい暑いってことだよ~」

穂乃果「これも全部太陽が悪い」

海未「命の元に対して失礼な…」

穂乃果「はぁ…こう暑くちゃやってられないよ」ペター

ヒンヤリ

穂乃果「ん?」

穂乃果「お?」

スリスリ

穂乃果「凄い!机冷たーい!気持ちいい!」

海未「汚いですよ」

穂乃果「大丈夫だよ~、お弁当食べてる場所だよ?」スリスリ

穂乃果「はぁぁ…」

凛「いつも思うんだけどさぁ…」

穂乃果「ん~?」

凛「凛たちは小学生の時から一緒じゃん?」

穂乃果「まぁね…」

凛「なのにさ」

凛「穂乃果ちゃんだけ異様に女子高レベル高いよね」

穂乃果「女子高レベル…?なにそれ?」

海未「私も知りません」

ことり「ああ…」

穂乃果「ことりちゃん知ってるの?」

ことり「ま、まあ…」

海未「何です?」

ことり「まあ…女子高レベル高いって言うのは今の穂乃果ちゃんみたいなのを指すんだけど…」

穂乃果「?」

穂乃果「おっ!」

穂乃果「ひゃー!机の下の金属気持ちいい…」

凛「穂乃果ちゃん、パンツ見えてるにゃー」

穂乃果「えへへ」

海未「えへへ、じゃありません!!」

海未「はしたない!」


凛「周りが女の子ばっかりだからか…全然周りの目を気にしなくなっちゃうんだよね~」

凛「女子高レベルぐんぐんアップにゃー」

穂乃果「なにそれ~」

穂乃果「女子力が上がってるみたいで嬉しいー」

ことり「間反対の事がおきてるから!」

海未「だらしのない…」

海未「周りの殿方の目が無いからって…」

穂乃果「別にそこを気にしてるわけじゃ無いけど…」

凛「あとねぇ…海未ちゃんも女子高レベル高いよ」

海未「は?」

穂乃果「えーっ!?」

穂乃果「まさか…海未ちゃん」

穂乃果「穂乃果のいないところではだらけまくってたりするの?」

海未「ありません!」

ことり「ふふっ、この場合…女学院レベルって言った方がいいかな?」

ことり「言葉の響き的に」

海未「??」

穂乃果「どういうこと?」

凛「ほら、『ごきげんよう』ってやつだよ」

海未「?」

穂乃果「あー…」

ことり「海未ちゃんって少女マンガみたいだもんね」

凛「今時、ごきげんようは無いでしょ~」ケラケラ

海未「凛…?」ゴゴゴゴゴゴゴ

海未「終わらないシャトルランやりますか?」

海未「最近基礎体力のトレーニングが減ってますしね」

凛「ひぃぃぃ!」

凛「ごめんなさい…」

海未「はぁ…別に私の方は問題ないでしょう?」

海未「穂乃果と違って…優雅に振る舞ってるわけですし…」

穂乃果「ははは!優雅だって!」

穂乃果「古くさいだけだよー」ケラケラ

海未「穂乃果」

海未「わかるやろ?」

穂乃果「…すいません」

ことり「何で希ちゃんの真似したの?」

海未「いや、スピリチュアルがお前を襲うぞって感じで…」

凛「でもそう考えるとことりちゃんは女子高生として理想だにゃー!」

穂乃果「確かに…」ジロジロ

ことり「な、何…!?」

海未「だらしくもなく…」

穂乃果「きっちりもしすぎてない…」

ことり「中途半端…ってこと?」

凛「とんでもない!理想だって!」

ことり「こ、ことりが理想の女子高生だなんて…」

穂乃果「謙遜しないー」

ことり「本当にやめてー///」

凛「赤くなってるーかわいいにゃー」

ことり「そういう、凛ちゃんはどうなの!?」

凛「凛!?」

凛「いやいや、自分で言うのも何だけど凛はだらしないし!」

穂乃果「そうだね、凛ちゃんはきっと穂乃果と同類だよ~」

穂乃果「ねぇ?」

凛「流石に穂乃果ちゃんと同類は嫌」

穂乃果「ええーっ!?」

ことり「じゃあ他のメンバーはどうだろう?」

ことり「かよちゃんとかは?」

凛「かよちん?」

海未「ピュアな乙女ってイメージですが…」

穂乃果「だよねぇ」

凛「…よく観察してみるといいよ」

ことほのうみ「…?」


・・・・

穂乃果「あっ…いたいた」

海未「あれは何をしているんですかね」

凛「あれは…」



バッ

花陽「…」

ジャジャーン

花陽「ふふっ…」ニコニコ


海未「おむすび…ですか?」

ことり「大きいね…」

穂乃果「三合分はある?」

花陽「…」モグモグパクパク


海未「まあ…食べ盛りですし」

ことり「食べないとね」

穂乃果「でもあの巨大なお握りにかぶりついてる姿は華の女子高生の姿とは程遠いよ」

海未「そうですけど、花陽も穂乃果に言われたくは無いでしょうね」

凛「凛はあっちのかよちんも大好きだにゃー」


花陽「!」

花陽「おーい…モグモグ…穂乃果ちゃーん!…モグモグ」

海未「口に物を含みながら話さない!」

花陽「はっ!」

・・・・

花陽「ええっ!?」

花陽「それで花陽のこと、見てたのぉ!?」

花陽「恥ずかしいよ!」

凛「特別変なことは無かったから安心して」

花陽「そ、それで…花陽の女子高生レベルは?」

海未「やっぱり気になるんですか…」

凛「ことりちゃん、どう?」

ことり「うーん…」

ことり「ちょっと高いくらいかな?」

花陽「ええーっ!?」

ことり「せめておむすびは、もうちょっと分けたほうが…いいかも」

花陽「そんなぁ…」

海未「そもそも早弁自体が女子高生らしくありません」

穂乃果「ええーっ!?」

穂乃果「運動部の子はみんなやってるよ!?」

海未「だとしても!」

海未「世間的に見て乙女が早弁なんて…」

海未「それに私たちはアイドルな訳ですから」

海未「常に周囲の視線に気を使うべきなんです!」

海未「私たちは普通の女子高生とは違うんです!」

穂乃果「!!」

凛「確かに…」

海未「もしμ'sのメンバーが普段はダラダラ過ごしてるなんてファンに知れたらどうです?」

ことり「まずいかも…」

海未「でしょう?」

花陽「で、でも!」

グゥゥゥゥゥゥ

海未「!」

花陽「せめて…早弁は…見逃して…」

花陽「ご飯食べないと…死ぬ…」

海未「そ、それは…仕方ないですね」

穂乃果「うんうん」

穂乃果「ご飯は大事だよ!」

穂乃果「穂乃果もしっかり早弁するからね!」

海未「穂乃果…?」ジトー

穂乃果「いっ!」

海未「はぁ…まあ生理的な事は仕方ないです」

海未「でも私たちはいつでも理想の女子高生でいる必要があります」

海未「それがスクールアイドルと言うものです」

花陽「ふむふむ…」

海未「ではことり!」

ことり「はいっ!」

海未「理想の女子高生たるにはどうすればよいのですか?」

ことり「ええー…?」

凛「ことりちゃんが普段気を使ってる事とかでいいんじゃない?」

ことり「う~ん…」

ことり「身だしなみ…とかかな?」

海未「なるほど…」

穂乃果「身だしなみ?」

海未「あなたが最も正すべきことです」

穂乃果「ええー?」

ことり「暑いからって着崩し過ぎだよ~」

凛「さっきはもう着崩すってレベルじゃなかったけどね」


『おーい!みんな~』


花陽「あっ!」

にこ「集まって何してるニコ?」

にこ「まさか次のライブの計画?」

にこ「にこにーに内緒で決めちゃ駄目ニコよー」

海未「…」ジロジロ

にこ「な、なに?海未ちゃん…」

海未「アウトです!」

海未「凛!」

凛「はい!にゃ!」ガシッ

にこ「にこっ!?」

にこ「なにが!?」

海未「まずそのスカートの丈!」

海未「短すぎます!」

にこ「ええーっ!?」

穂乃果(海未ちゃんのスカートもかなり短く見えるけど…めんどくさい事になりかねないから黙っておこう)

海未「ほら!直して!」

にこ「短い方が可愛いよ!」

にこ「制服だってオシャレに着こなさないとね~」

にこ「ことりちゃんならわかるでしょ?」

ことり「…」

ことり「にこちゃん!!」

にこ「!」ビクッ

にこ「な、なぁに?ことりちゃん…」

ことり「あのねぇ…身だしなみとお洒落は別物なんだよ…?」

ことり「お洒落は自分の為にすること…身だしなみは周りの人の為にすること…」

ことり「そして私たちはアイドル…」

ことり「どうするべきかわかるよね?」

にこ「は、はい…」

ことり「音ノ木坂の制服は着崩すさなくても充分に可愛いから」

ことり「皆もきっちり着てね」

全員「はい…」

にこ「ことりちゃん…怖いニコ…」ヒソヒソ

花陽「服の事になると少し本気になるんだよね」ヒソヒソ

穂乃果(ことりちゃんのスカートもかなり短いけど、言うと面倒な事になりそうだから黙っておこう)

海未「流石ことりです」

海未「他には何かありますか?」

ことり「う~ん」

ことり「なんだろう…?」

ことり「料理かなぁ…?」

海未「料理ですか!私も得意です!」

ことり「ことりはお菓子専門なんだけど…」

海未「普通の料理に関してはお任せください」

にこ「にこも家庭料理は得意ニコ!」

花陽「米料理なら」

凛「カップラーメンなら」

穂乃果「おまんじゅうなら」

海未「花陽はともかく…穂乃果と凛は料理を勉強する必要があります」

穂乃果「ええー!何で!?」

穂乃果「女子高生関係ないじゃん!」

海未「料理くらい女として出来なくてはいけません」

海未「この際、家事全般をあなたたちに叩きこみます!」

ことり「女子力アップだよ!穂乃果ちゃん、凛ちゃん!」

穂乃果「うぅ…」

凛「あぁ…」

ほのりん「めんどくさい…」

家庭科室

海未「はい、では家事なんですが…」

海未「家事で一番大事なことは何だと思いますか?」

穂乃果「えー?何だろう…」

凛「わかんないにゃ」

海未「全く…」

海未「いいですか?家事において一番大切な事といえば時間の使い方です」

ことり「へぇ…」

にこ「例えば、洗濯だけど」

にこ「洗濯機を回す間に水回りの掃除をする」

にこ「洗濯機が終わってなければ、掃除機をかけたり…まあ掃除に関することをすればいいニコ」

海未「そして洗濯物を干したあとは、料理の下ごしらえですね」

海未「野菜の皮をむいたり、水にさらしたり…」

海未「家事とはなるべく、もたつく事のないように同時進行でやることが大事です」

穂乃果「へー」

海未「…という間に一品完成しました」

穂乃果「おおー!」

穂乃果「肉じゃがだ!美味しそう…」

花陽「ご飯炊けたよー!」

海未「凛、お茶碗配ってください」

凛「了解にゃ!」

にこ「お味噌汁出来たニコ、入れるねー」

ことり「うつわ、こっちだよー」

海未「カボチャの煮付けも出来ました」

にこ「お漬け物持ってきたニコ」

穂乃果「いただきまーす!」

モグモグバクバク

海未「どうです?」

穂乃果「海未ちゃん…家に嫁に来ない?」

海未「は?」

穂乃果「結婚しよう!幸せにするからー!」

海未「な、な、な、な何を馬鹿なことを!」

海未「冗談もほどほどにしなさい!恥ずかしいです!」

穂乃果「冗談じゃないよー!嫁に来い!」

穂乃果「そして毎日味噌汁を作ってくれー!」

何がしたいのかわからんくなってきた
寝る

穂乃果「海未ちゃーん!」モギュモギュ

海未「うわぁっ!」

穂乃果「結婚!結婚!」

海未「暑い!くっつかないでください!」グググググ

ことり「…」

凛「…」

ことり「これだ!」

穂乃果「!」ビクッ

海未「な、何がこれなんですか…?」

ことり「穂乃果ちゃんの女子高レベルが高い理由!」

穂乃果「?」

ことり「男の人との関わりがあまりにも無さすぎるから…」

ことり「カッコいい海未ちゃんを好きになっちゃったんだよね」

穂乃果「ほぇ!?」

ことり「うんうん」

ことり「わかるよ…」

ことり「百合は女子高ではよくあることだよ」

穂乃果「いやいや、結婚してーっていうのは…」

海未「穂乃果…そうだったのですね」

穂乃果「おお…?」

海未「実は私も男性は苦手で…」

穂乃果「えー…あのね」

ことり「ことり応援するよ…二人の事」

海未「穂乃果、結婚しましょうか」

穂乃果「うん?」

凛「穂乃果ちゃん…幸せになってね…ぷくくっ!」

穂乃果「こら!凛ちゃん」

花陽「ウェディングおにぎり作ってきます!」

にこ「海未ちゃんも花嫁としてしっかりね」

海未「はい…」

穂乃果「何だこの流れは!」

海未「穂乃果、部室に行きましょう」

穂乃果「ちょっ!引っ張らないで!」

海未「他のメンバーにも報告しに行きましょう」


ことり「女子高生周りには男の人がいない…」

ことり「いたとしても先生や親くらい…」

ことり「だから女子高生が百合の迷路に迷いこむことは珍しくない」

ことり「一クラスに3カップルくらいは出来てておかしくない」

ことり「女子高って恐ろしい…」


・・・・


部室

海未「というわけで穂乃果と結婚することになりました」

穂乃果「おいおい」

真姫「おめでとう」

絵里「あら、おめでとう」

希「二人もついに迷いこんだんやねぇ…」

希「花園に…」

↑既に迷いこんでいるのぞえり

海未「ええ…これも女子高という環境のおかげです」

海未「ここのおかげで私は真実の愛に目覚めました」

穂乃果「ちょっと、海未ちゃん」

海未「ね?穂乃果…」

海未「幸せになりましょうね…?」

穂乃果「うっ…」ドキッ

穂乃果「幸せになろうね…///」


こうしてほのうみは結婚した。
この後ファンに、この事を報告すると、二人は女子高アイドルの鑑として多くの女子高生ファンや百合ファンの支持を獲得し、スクールアイドルとしての不動の人気を誇った。

おわり

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