兄「髪の毛が金髪になる能力を手に入れた」妹「は?」(45)


妹「すみませんがもう一度お願いします」

兄「髪の毛が金髪になる能力を手に入れた」

妹「…もう18になるというのに中二病に感染ですか?」

妹「身内の恥を外に出したくないので部屋に監禁させてもらいますね」

兄「ちょ!待てよ」

妹「気持ち悪いです」

兄「すみません待ってください」

妹「待ちましょう…それで?」

兄「気合を入れたら髪の毛が金髪に…」

妹「突然人間の髪が金髪になるわけないじゃないですか」

妹「その歳でボケたんですか?一生面倒みますよ?」


兄「いや本当なんだって!」

妹「だったら今なってください、なれなかったらデートしてください」

兄「ああ、見てろよ?」

兄「はっ!」 ドウッ!!

妹「きゃっ!」




超兄「な?」

妹「思いっ切りスカートがめくれました…そんな事しなくても…」

超兄「もしもーし…?」

妹「なんですか?パンツが見たいならそう言えば………」

妹「………………」

超兄「おーい、かえってこーい」


妹「ハッ!………確かに金髪ですね、別に見惚れていたわけじゃないですよ?」

妹「因みにいつから金髪になれるようになったんですか?」

超兄「気が付いたのはついさっき、トイレで踏ん張った時に」

妹「朝6時23分本日最初トイレの時ですね」

超兄「それ位だったかな」

妹「………因みにお父さんとお母さんには?」

超兄「言ってない、とりあえず妹に相談というか報告というか」

妹「私が一番ですか?」

超兄「他に言える人居ないからな(時間的に)」

妹「はぁ…」

超兄「悪かったな…友達の少ない兄で」


妹「ところで時間はいいんですか?」

超兄「へ?」

妹「今日は日直だから朝早いと言っていたと思いますが」

超兄「うわっ!やっべぇ!」

妹「はい、着替え下着と制服…それと鞄」

兄「ふぅ…サンキュー!」

兄「…………部屋で着替えてくる、さすがに恥ずかしい」

妹「チッ…遅れないように早く着替えてください」

兄「おう!」ドタドタドタ



妹「……さて」

妹「ふふふ…相変わらず素敵な身体です…兄さん」









兄「んじゃいってきまーす!」

母「いってらっしゃーい」

父「いってらー…さーて二度寝」

母「あら、やっとで私に飼われる気になってくれたのかしら?」

父「…さて私も会社に行くとしよう」

母「ふふふ…頑張ってね」

妹「(お母さんの愛情は相変わらず重いなぁ…)」



兄「後15分…のんびり歩いてたら遅刻するな…走るか!」

超兄「おりゃぁ~!!!」





―校門


兄「ぜぇ…はぁ……な、なんかやたらと早く走れたな」

兄「あれ?家を出てから1分しか経ってない…壊れたか?」

兄「…ま、いっか」


―教室

兄「おはよう女」

女「あら残念、生きていたのね男君」



女「昨晩は五時間ほど写真の貴方へ想いを口にしていたのに…伝わらなかったのね」

男「五時間も喋ってたら喉が辛いだろ、のど飴やるよ」

女「………貰っておくわ、ありがとう」

男「さてまずは花瓶の水を」

女「終わったわ」

男「黒板周りの清掃を」

女「終わったわ」

男「……皆の机を綺麗に」

女「整頓したし拭いた、特に貴方のは舐めるように綺麗にしたわ」

男「朝の仕事もう無いじゃないか」

女「……そうね」



男「SHRが始まるまで暇だし…寝るか」

女「寝るだなんてそんな…大胆なのね」

男「そうか?やること無いし」

女「ヤることあるから寝るんでしょ…と言っても分からないわよね」

女「いいわ私が教えてあげ」ガラッ

クラスメイト「おっす男!今日は日直か」

女「チッ…まぁいいわ、今日はよろしくね男君」

ク「ぐすん………なんで睨まれたんだ俺」

男「さぁ…?」




女「(何かしら…男君何かがいつもと違う)」

こんな感じのをまったり書きます、とりあえず今日はここまで


―昼


兄「さーて昼飯だ」

ク「兄~学食に行こうぜ」

兄「ごめん、今日は図書委員の当番でさ」

ク「お前日直もだろ?被るなんて運の無い奴だな」

兄「はは、まぁ仕方ないさ」


――図書室


兄「さて…今日も…かな」

ガラッ

ザバァ!!

兄「おっと」



兄「今日はやたらとぬるぬるしてる水だな…」

兄「そろそろトラップにも引っ掛からなくなってきたんだし諦めろよ」

後輩「わ…私の半日の努力が…」

兄「こんなの用意するのに半日もかかるのか?」

後輩「先輩を想えばすぐにこれくらい出せちゃうんですけど腰が抜けちゃって…」

兄「女の子はこの程度で腰を抜かすのか…大変だな」

後輩「せっ先輩は腰を抜かさずにこれいけるんですか!?」

兄「おいおい俺だって一応男だぜ、これくらいは余裕だよ」

後輩「さすが私の先輩です…バケツ一杯に溜まった先輩の…うへへ」

兄「おーい何してんだ、さっさと食っちまうぞ」

後輩「浴びても飲んでも……っ!?今私を食っちまうと言いましたか!?」

兄「俺をどっかの部族にしないでくれ、ほらメシ食うぞ」



兄「モグモグ…お前って相変わらず小食だよな」

後輩「いやぁ先輩と食べると色々とお腹一杯で」

兄「?」

後輩「あ、先輩のソーセージ私にください」

兄「いや入ってないし」

後輩「知ってますよ~言いたかっただけです」

兄「本当掴めない奴だな」

後輩「どどどどうせ掴もうとするなら私の胸」

ク「うーっす兄!暇つぶしに来てやったぞー!」

後輩「チッ…図書室内ではお静かにお願いします」



ク「オレ…生まれてきてよかったのかな」

兄「唐突に何を言ってるんだ」


――放課後


兄「(今日一日過ごしたけど特に変わりはなかったな…)」

兄「(金髪になるだけで何もないんじゃ自慢のしようがないよなぁ)」



ド ド ド ド ド ド


兄「ん?」

妹「兄さん!!」

兄「よう妹、急いでどうしたんだ?」

妹「今日の六限目の体育で世界新を出したのっていうのはっ!」

兄「ああ、あれか…ストップウォッチの故障だろ」

兄「先生もそう言ってたし」

妹「(どう故障したら100m2秒なんてタイムがでるんだろう…)」


妹「人伝いに聞いた話では兄さんが金髪に見えたと…」

妹「(外では盗聴器しか付けられないから兄さんの事を他人に聞かないと
  いけないなんて屈辱だったけど)」

兄「え?そうなのか?覚えは無いな」

妹「あまりに一瞬の事ではっきりとは分からなかったそうですが」

兄「もしかしたら金髪になればすげーパワーアップしたりしてな」

妹「まさか…でも…」

兄「なら確かめてみるか、金髪になればわかることだし」

妹「ここでですか!?ダメです!」

兄「別にいいじゃないか、教室とはいえ誰も居ないんだしさ」

妹「(二人だけの秘密を…あの変態共に知られるわけにはっ!!)」

妹「もしもの事を考えて家に帰ってか」


女「話は!」ガラッ

後輩「聞かせてもらったわ」カパッ



兄「…後輩…なんで天井に居るんだ」

後輩「いえ…つい癖で」

妹「(こいつ…まさか!)」

後輩「(ふふふ…)」

兄「実は先祖が忍者だったりしてな」

後輩「貴方だけに仕える淫者なら悦ん」

女「そろそろ私にも会話を振ってくれない?放置されると鳴くわよ」

兄「放置なんてしてないけどその程度で泣く様なキャラじゃないだろ」

女「何を言ってるのよ、貴方に放置されてると思ったら鳴きたくなるわ」

妹「(この女も堂々と…っ!!)」

女「あら妹さんどうしたのかしら私を見つめて」

女「欲しくてもあげないわよ?もう全て予約済」

妹「引き取り手の居ない予約品に価値なんてありません!」



妹「………」ゴゴゴゴゴ

女「………」ドドドドド

後輩「………」ヴヴヴヴヴ

兄「ん…何の振動音だ?」

兄「それは置いといて…お前ら仲悪いのか?」

兄「オレとしては皆と仲良く出来ない奴は」



兄「嫌いだな」


妹 後輩「お姉様ぁ~っ!!」

女「おぉ可愛い妹達よ!!」

兄「そうそう皆仲よくないとな」

それでこの話ってどう締めたらいいんだろう
勢いって怖いね…今回はここまで


女「それで」

兄「ん?」

女「金髪になれるってのは本当なの?」

兄「本当だよ、見る?」

妹「兄さん!」

兄「いいじゃないか別に減るものじゃないし」

妹「うぅ…私の中では色々と減るんです」

後輩「じっくりと…そりゃあもうじっくりと見させていただきます」

兄「恥ずかしくはないけど…そうじっくり見られると緊張するな」

妹「後輩ちゃん近い近い!」

兄「んじゃいくよー」



兄「だぁ!!」

女「眩しっ」

後輩「サングラスは常備してます!」

妹「(ストーキングアイテムか…)」




超兄「どう?変身できてる?」

女「…これは」

後輩「凄いです先輩!!」

後輩「毛が金色に……はっ!これは下も変わってるか確認も」ゴスッ

妹「あ、ごめん手が滑ってバットが当たっちゃった」


女「でも確かに気になるわね」

妹「…」スッ

女「そっちじゃないわよ」

妹「チッ」

女「その状態の男君は普段と何が違うの?」

超兄「何って………うーん」

超兄「髪の毛の色が違うところ?」

女「ふざけてるの?心中するわよ?」

超兄「気が付いたのは朝だからまだ調べてないんだ」

女「調度いいじゃない今やりましょうよ」

超兄「いいけど…どうやって?」


女「体育の時の話は私も聞いているわ」

女「身体機能が少し上がっているのかもしれないから運動をしてみましょう」

超兄「とりあえず走ってみようか…50m位でいい?」

女「あそこまで」

超兄「何処?」

女「あのお城みたいな建物まで私を抱え」ゴスッ

妹「あ、ごめんなさいお姉様、足が滑って花山殴りをしてしまいました」

後輩「さすがに素手じゃないんだ、でもいつの間にガントレットなんてものを」

妹「妹の嗜みです…ってもう復活したんですか」

後輩「ふふん、いつも先輩に苛められる妄想している私に隙はないのです」

妹「(それって別に鍛えられているわけじゃないよね…?)」

超兄「お城って何処…あ、あれか」


超兄「それじゃちょっと行ってくるよ」

妹「ストップ兄さん、そんなところまで行かなくてもいいです」

妹「念の為…目立つような検証は止めましょう」

女「確かに賢明な判断ね」

妹「……………とりあえず無難に何か重いものでも持ってもらいましょう」

女「妹ちゃんとか?」

妹「フンッ!!」

女「当たらなければどうという事は無い」

妹「チッ」

女「そんなでかいものぶら下げてるからスピードが」

超兄「よっと…相変わらず妹は軽いな」

妹「あっ…もぅ兄さん…いきなり吃驚するじゃないですか」

後輩「さて落ち着いてアーモンド臭のするこいつを…」


超兄「でも…確かに重さは感じないな」

超兄「正確には重みは感じるけど全く苦にならない…かな」

妹「ずっと…このままでもいいんですよ?」

超兄「あはは、それじゃあ夕飯食べられないじゃないか」

超兄「他に何か重いもの無いかな」

女「校庭にバーベルがあったはずよ野球部が使ってるやつ」

後輩「でも外に出ると目立ちませんか?」

女「私の帽子貸してあげる、これなら目立たないでしょ?」

超兄「ありがとう女さん、それじゃ行こうか」


―――校庭


女「運がいいわね、野球部のキヨ君が普段使ってるのがそのままであるわ」

超兄「キヨ君って確か物凄い力持ちのキヨ君だよね」

女「別名番長…まぁいいわ、これ持ってみたら?」


超兄「いくらなんでもこんなの…」

後輩「うっわー……女先輩、あれって何キロでしたっけ?」

女「150キロ」

後輩「女先輩四人ぶ」ドゴォ!!

女「さて男君」

超兄「うっわーすげー!これ本当に150キロもあるの!?」

超兄「まるでスーパーマンになったみたいだ!」

女「………」

超兄「あ、ごめん何か言った?」

女「いえ、綺麗な目をしているのね」

超兄「それって子供って事?」

女「純粋って事よ」

起承転結の起が思いついたからって立てたらアカンね

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