佐天「ゲッター線を操る能力かぁ...」(106)


初春「佐天さん!能力が開花したってホントですか!?」

佐天「そうなんだよ~、私もついに能力者!」

初春「で、レベルはいくつですか?」

佐天「レベル1だよ~」

初春「そうなんですかぁ~、努力しがいがありますね!」

初春「...あれ?でも確か風を操ってたような...」

佐天「ああ、あれ?ゲッター線の渦だったらしいよ」

初春「何ですかそれ?」

佐天「『ゲッターサイクロン』っていうらしいよ」

初春「ますます分かりませんよ...」

御坂「佐天さーん」ノシ

佐天「あっ!御坂さん!」

黒子「私もいますのよ」

佐天「あっ、白井さんまで!」

御坂「能力開花おめでとう」

佐天「ありがとうございます!」

黒子「レベルはいくつですの?」

佐天「レベル1です!」

御坂「とりあえずここじゃなんだからファミレス行きましょ」

黒子「賛成ですの」

初春「やったー!!!」

ファミレス店内

御坂「で、そのゲッター線っていうのはなんなの?」

黒子「聞いたことがありませんの」

佐天「実は何故か知ってるんですよね~」

初春「どうふぃうこふぉでふか?」モグモグ

黒子「初春ェ...」

佐天「いやぁ、説明するの難しいなぁ...」

御坂「誰かに教えられたってことじゃ無いの?」

佐天「はい、そうなんですよ~」

黒子「むぅ...ますます気になりますの...」

御坂「そういえば佐天さん、風を操ってたよね」

佐天「はい」

御坂「他には何かできるの?」

佐天「レベルが上がれば出来ることが増えたりするそうです」

初春「今のも既に知っていたこと何ですか?」

佐天「そうだよ、なんか不思議だね」

御坂「まあ、何かあったら言ってね」

黒子「協力しますの」

佐天「ありがとうございます!」ペコ

御坂「じゃあね~」

佐天「今日はありがとうございました~」ノシ



佐天「よし、ちょっと調べてみるかな~」

初春「ゲッター線ですか?」

佐天「うん、なんか気になるし」

初春「じゃあ、私は風紀委員があるので失礼します」

佐天「そっか、じゃあ明日学校でね~」



?「裏道は..っ....ない..」

佐天「へ?」

?「裏道は通ってはいけない」

佐天「な、なに?声?」

佐天「...」

佐天「...え?あれ?」

佐天「...聞こえなくなった...」

佐天「裏道?」

佐天「そっか!裏道を通れば早く家に着く!」

佐天「なんか便利な能力ぅ~」テクテク

?「まったく...」

佐天「え?」

スキルアウト「おっ!可愛い娘発見!」

スキルアウト「ねえねえ、俺たちと遊ばなぁい?」

佐天「うっ...や、ヤバイかも...」

スキルアウト「あぁ?なんだって?」

佐天「い、いえ、私用事があるんで...」

スキルアウト「いやぁ、そんなこと言わずにさぁ?」ガシッ

佐天「え、ちょっと...」

スキルアウト「へへっ、捕まえたぜ~」

佐天(そうだ、能力!)

佐天「えいっ!」ヒュウウウウウウ

スキルアウト「....はっ?」

佐天「え?」

スキルアウト「やべぇ、クッソ弱ぇぞこいつwww」

スキルアウト「チョロ過ぎフイタwww」

スキルアウト「さあさあこっち来いよ!」グイ

佐天(初春!!ピンチだよぉ!!!)

............ンジ

.........チェンジだ....

佐天「ひょ?」

.........その速さは....

........光を超える....

佐天(....なんだろう....この感覚....)

スキルアウト「おいテメェ!聞こえてんのか!」

佐天「......ンジ....」

スキルアウト「はぁ?」

佐天(なんか分からないけど...)

佐天(叫びたい!これを...お腹の底からっ!)

佐天「チェエエエエンジゲッタァアアアアアー」

スキルアウト「!?」

佐天「ツゥウウウウー!!!!」

スキルアウト「!?」

スキルアウト「なんだ...こいつ!」

スキルアウト「.....光ってやがる....」

カッ!!

........

スキルアウト「ううっ......何っ!?」

スキルアウト「いない...だとぉ?」

スキルアウト「クソっ!なんだあいつ!」

スキルアウト「ちっ!結構いけそうだったのによぉ!」



....

佐天「ハァハァ...」

佐天「す...すごい...」

佐天「あんなスピードで走れるなんて...」

佐天「これが...私の...」

佐天「.....力....ゲッター....」

佐天「...」



翌日

初春「佐天さぁああん!」タッタッタ

佐天「あっ!初春~」

初春「昨日は大丈夫だったんですか!?」

佐天「平気平気~」

初春「良かったです....運がいいですね、佐天さん」

佐天「いやいや初春、私の能力だよぉ~」

初春「え!?まさか戦ったんですか!?」

佐天「いやいやまさかぁ~」

初春「で、ですよね~」

初春「で、逃げてきたんですか?」

佐天「そうだよ」

初春「でもどんな能力の使い方したんですか?」

佐天「どんなって?」

初春「だってレベル1ですし...簡単には逃げられないような...」

佐天「あぁ、それだけど、私、レベル2になったから」

初春「」

初春「え?」

佐天「え?」

初春「....だって早すぎません?」

佐天「わかる…わかるぞ…宇宙のすべてが…これが進化…ああ…!」
こうですかわかりませ(ドワォ

佐天「いやぁ、自分でもびっくりしたからさ、測り直したんだ~」

初春「...それで、たった一日でレベルアップですか...」

佐天「えへへ...」

初春「ま、まあ能力の使い方には気をつけて下さいよ」

佐天「分かってるってば!....そ、れ、よ、り♪」

初春「え?」

佐天「てぇえええい!」ブワサッ

初春「ぬっふぇぇえええ!?」

佐天「へぇ~今日は真っ白なんだぁ~」

初春「佐天さぁああああああん!!!」ポカポカ

佐天「まあまあ初春落ち着いて」

初春「それをどの口が言いますか!」

佐天「あっ、授業始まるよ~」

初春「うぅ...」



..................



...鳴った...

...また鳴った...

...戦いの...

...ゴングがっ!!...

佐天「!?」ガタッ

教師「ど、どうした佐天?」

佐天「...へ?」

教師「...はぁ...じゃあ寝ぼけてた佐天、問4を解いてみろ」

佐天「え、あ、はい...ええっと...」

佐天(ふぅ...なんだろう今の...)

佐天「分かりません」ドワォ

教師「ハァ.....」



...

佐天「まったく...追加の宿題なんて先生は酷いな~」

初春「それ100%佐天さんが悪いですよね~」

佐天「なにおう!?」クワッ

初春「ひぇええ~..パ、パンツだけは~!」

佐天「悪い初春にはおしおきd...

...実験開始...

...時間が無..い...

...力に..溺れた...

...孤...高..の..

佐天「!?」

初春「ひょ?」

佐天「まただ...」

佐天「さっきからずっとこんな感じだ...」

佐天「意味不明な筈なのに私の使命のような...」

初春「さ、佐天さん...?」

佐天「さっきから異様なペースで声が聞こえるんだよ...」

初春「...いい耳鼻科知ってますよ?」

佐天「ドワォ」

初春「な、殴りましたね!?」ウルウル

佐天「...!」

初春「え?」

佐天「...こっちなの?」タッタッタ

初春「え、ちょ...佐天さぁん!!」タッタッタ



....

佐天「」

初春「ハァハァ...ちょっと佐天さん....?」

佐天「なに...これ...」

初春「え......血?」

佐天「うっ...」

初春「ちょ、佐天さん!?」

初春「お、応援呼びますね!」

佐天「ダメ!!」ガシッ

初春「な、何ですか!?」

佐天「い、いいから...」ブルブル

初春(さ....佐天さん?)

初春「で、でも何かの事件っぽいですし...」

佐天「これは知っちゃいけない気がする...」

初春「な、何でですか!?」

佐天「...........ゲッター.......」

初春「!?」

佐天「....もっと....残酷な運命が....」

初春「しっかりしてください!!」ガシッ

佐天「!?」

初春「と、とにかく広いところへ...」



..........

御坂「....」

御坂「....」

御坂「こ、これで....」

御坂「終わったのね....」





佐天「...」

初春「佐天さん?大丈夫ですか?」

佐天「う、うん...」

初春「...一応一安心...ですね...」

佐天「初春、さっきの話...」

初春「言いませんよ」

佐天「え?」

初春「私は佐天さんの親友です、親友の頼みは聞きますよ♪」

佐天「う、初春....」

初春「佐天さん...」

佐天「あ、ありがとう...」

初春「えへへ...いいんですよ」

初春「そのかわりに...」

佐天「スカートめくり禁止は無しでね」

初春「もう!そんなんじゃないですよ!!」

佐天「あはは...冗談冗談...」

初春「...何かあったら、気にせず相談してくださいね?」

佐天「...」

佐天「...ありがとう...初春....」



佐天「じゃあね、初春~」

初春「また明日学校で!」

佐天「うん!」


.............
........
..


佐天「........」

佐天「.....声の方向は確か....」

佐天「......こっちか....」タッタッタ





?「...」クチャクチャ

?「...」クチャクチャ

?「...」

?「...チッ」

?「...やっぱ不味いなァ...」

?「...あァ?」ピクッ

?「...」

?「...キヒッ」





佐天「ハァハァ...」タッタッタ

佐天「!」タッ

佐天「...」

佐天「...また...血だ...」

?「はぁ~あ~い~」

佐天「!?」バッ

?「何ですかァ?一般人ですかァ?」

佐天(な、なに...この人...)

?「...あァ?もしかして誰?...とか思っちゃってるんじゃないんですかァ?」キヒ

佐天「...!」

佐天「だ...第一位っ!?」

一方「...オマエ...」

佐天「...」

一方「面白ェなァ」キヒ

一方「考えてみれば、"ココ"を知ってたみてェだなァ?」

佐天「...っ!」

一方「"裏"の奴じゃァ無さそうだしなァ?」

佐天(第一位...顔も名前も知らない筈なのにっ..!)

佐天(なんで私には分かるの...!?)

佐天(この人が...この人が...)

一方「あァ?放心状態ですかァ?」

一方「あ~あァ~、おしゃべりがすぎたなァ...」

一方「"実験"を知ってる一般人は消さないとなァ...」

佐天「...え?」

一方「...残酷な運命ってヤツかァ?キヒッ..」

佐天(...殺される...殺されるっ!!)

一方「......んじゃ、そーゆーことォで」

佐天「!?」

一方「じゃあなァ」ギュィイイイン!!

佐天(コ、コンクリートが...)

ドワォォオオオオオオン!!!

一方「...やっぱ一般人じゃァ退屈しのぎになんねぇなァ...」

一方「...」

一方「...ケッ..」スタスタ



...
..
.

佐天(.......)

佐天(.......)

佐天(.....うっ...)

佐天(....わ、私は....)

佐天(...ここは..?)

佐天(...私は...?)

佐天(...!)

佐天(...あなた...)

佐天(...誰?)


ドワッ!

......ん...

.....さん...

.............

初春「佐天さんっ!!」

佐天「のわっ!?」

初春「よ、よかったぁ~!!」

佐天「...初春?」

初春「佐天さん!佐天さぁ~ん!!」

佐天「う、初春っ!」

初春「へっ?」

佐天「ど、どうしてここに!?」

初春「通報を受けて駆けつけたんですよ!」

佐天(...裏路地だったから気づかれないと思ったけど...運いいな...私...)

初春「"橋の上で倒れてる人がいる"って聞いたので、監視カメラを見たら...」

初春「佐天さんだったものですから...」

佐天「えっ....」

佐天「ここ....」

佐天「...橋?」

初春「いやぁ、でもよかったです...」グスン

佐天「...初春...」

初春「ん?何ですか?」グスッ

佐天「...私...」

初春「?」

佐天「...いや、やっぱなんでもない...」

初春「...」

初春「...佐天さん?」

佐天「...」

初春「佐天さん」

佐天「な、何?初春?」

初春「もう忘れたんですか?」

佐天「な、何を?」

初春「『何かあったら、気にせず相談してください』って...」

佐天「..!」

初春「佐天さんが悩むのはやっぱり放っておけません」

佐天「初春...」

初春「役に立てるかは分かりませんが...」

初春「じっとしているだけというのも、ダメだと思うんです...」

佐天「...」

初春「今すぐにとは言いませんが、いつか言って下さいね」

佐天「...」

佐天「...分かったよ...初春...」

初春「ふふ...絶対ですよ!」

佐天「...うん」



.....

佐天「...」

佐天(事情聴取は初春がなんとかしてくれたけど...)

佐天(...この真実はどうすれば...)

佐天(...御坂さん...)

佐天(...それにしても...)

佐天(...瞬間移動...?)

佐天(...白井さんの能力でもないのに...)

佐天(...もう考えたくない...)

佐天(頭がパンクしそう...)

佐天「....はぁ....」

...10017...

佐天「!」ビクッ

佐天「な、なに...」

佐天「...しかも...この感じ...」

佐天「また...御坂さん...?」

佐天「な...なんで...?」ガクガク

佐天「...こんな能力...」

佐天「...もう嫌だ...」

佐天「...知りたくない...見たくない...」

佐天「...おかしくなりそう...」

佐天「もう...いらない...」



.......友が悲しんでも?



佐天「え?」

急げ...時間が無い...

佐天「うわっ!?」ドワッ

佐天「えっ...浮いてる!?」

...ゲッターウイング...

...急げ...

佐天「これ...私の...力...?」

...ゲッターウイング...

佐天「...」

佐天「ええいっ!!」

佐天「ゲッタァアアアアアアアアア」

佐天「ウイングッ!!!!」ドワッ



初春「...ハァハァ...」

スキルアウト「おぉい待てよ」ヘヘッ

初春「きゃあっ!」

スキルアウト「風紀委員狩りってのはやめられねぇなぁ...」

初春「やめて下さい!お、応援を...」

スキルアウト「あぁ?」ガッ

初春「うっ!....」ガクッ

スキルアウト「おいおいwやりすぎだっつーのw」

スキルアウト「いいんだよこれくらいで」

スキルアウト「あぁ~スッキリするわぁ~」

ダァンッ!!!!!!

一同「!?」

佐天「...」

佐天「...久しぶりですね...」

佐天「初春に手を出しましたね...」

佐天「今度こそ...」

佐天「引導を渡してあげますよ」

スキルアウト「お前あの時の!?」

スキルアウト「ちょうどいいぜ!おらっ!!」ダッ

佐天「...」ヒュン

スキルアウト「!?」

スキルアウト「クソっ!テレポーターかっ!」

佐天「オープンゲット...」

スキルアウト「あぁ!?」

佐天「チェンジ...」

スキルアウト「!」

スキルアウト「なんか来るぞ!!」

佐天「ゲッタァアアアアアアアアア」

佐天「ゥワン!!」ドワッ

スキルアウト「!?」

スキルアウト「なんかヤバそうだぞっ!」

佐天「ゲッタァーウイングッ!」バッ

スキルアウト「っ!?」

佐天「てぇえええい!!」ガッ

スキルアウト「うっ...」

スキルアウト「う、うわぁ!!!」ダッ

佐天「逃がさないよ...」

佐天「トマホォークッ!!」

スキルアウト「ひ、ひぃっ!!!」ダッ

佐天「ブゥーメラ...

ガシィッ!!

佐天「っ!?」

初春「佐天さん!!!!」

佐天「う、初春..」

初春「やめて下さい!!もう...もういいじゃないですか...」

佐天「っ...」

初春「最近おかしすぎますよ佐天さん!」

佐天「う、初春?」

初春「能力が開花してから、人が変わっちゃいましたよ!!」

佐天「初春...」

初春「私はそんな佐天さんより、前の佐天さんの方が良かったです!!」

佐天「っ!」

初春「レベル0でも、明るくて...純粋で...!」

初春「あの頃の佐天さんどこに行っちゃったんですか!!」

佐天「...」

初春「...」

佐天「...分かったよ...初春...」

佐天「...全部...全部、話すよ...」

初春「は、はい...」

初春「ど、どぉーんと来てくださいっ!」グッ

佐天「わ、私の能力は...」



............
........
....
.



..
.....
.........

初春「...」

佐天「...というわけなの...」

初春「そ...そんな...み....御坂さんが.....」ガクッ

佐天(やっぱり重かったかな...)

初春「ご...ごめんなさい...」

佐天「いいんだよ...初春が謝らなくても...」

初春「いえ...相談して下さいなんて言っておいて、何にも力になれない挙句...」

初春「思考まで停止してしまって...」

初春「ははっ....風紀委員としても親友としてもダメですね...」

佐天「...!」

佐天(...そうか...これは私の問題...)

佐天(初春なんか巻き込んじゃダメだったんだ...)

佐天(...私は........逃げただけなのかな...)

佐天「と、とりあえず戻ろう...」

初春「は、はい...」











佐天「あれから4日くらい経って...」

佐天「初春がメールをくれる...」

『危ない真似はしないでくださいね』

『何かあったらすぐ連絡下さい』

『今度また、5人でお買い物しましょうね』

佐天「初春にこんなに心配させちゃった...」

佐天「私...能力持ってから変わっちゃったのかな...」

佐天「いや...能力のせいじゃない...」

佐天「私がダメなんだな...きっと...」

...友よ...我が名を呼べ

佐天「うっ...」ビクッ

佐天「き、来たっ!?」

...何をしている...我が名を...ゲッターを...

佐天「まって!!」

佐天「なぜ私だったの!!ゲッターってなんなの!?」

......

佐天「誰かは知らないけど答えてよ!!」

.....いずれ....わかる...

生身でオープンゲットはグロすぎる

>>60 瞬間移動して攻撃を回避するものと考えて下さい

佐天「...いずれって.....」

......名を呼べ......ゲッターを.....

......自分を......信じろ.....

佐天「......」

佐天「....分かったよ....」

佐天「....もう....」

佐天「....逃げない....逃げたりしない....」

佐天「来いっ!!!」

佐天「ゲッタァアアアアアアアアア!!」

ドワッ

佐天(もう考えたくない...)

佐天(能力のことなんて忘れたい...)

佐天(聞こえてくるものなんて無視したい...)

佐天(...でも...)

佐天(そのせいで友達に迷惑をかけるなら...)

佐天(...やってやる...)

佐天(...親友として...)

佐天(...!)

佐天(...ゲッターとしてっ!)





一方「...おいおい、さっさと始めよォぜ」

御坂妹「実験開始まであと1分と42秒05です、とミサカは残り時間を提示します」

一方「あ~あァ~、なんでそんなに律儀なンですかァ?」

妹「...実験の予定を狂わせないためです、とミサカは説明します」

一方「..はァ...たりィなァ...」

妹「...」

一方「おい、もういいだろうなァ?」

妹「あと15秒3..

ドワォォオオオオオオオン!!!!!

妹「!?」

一方「あァ?」

妹「予定にない状況です、とミサカは冷静に判断します...」

一方「....」

一方「...!」

一方「...キヒッ...」

一方「退屈してる俺へのプレゼントですかァ?」

一方「なァ?」

一方「佐天さんよォ!!」

佐天「....」

佐天「調査済み...ですか...」

一方「そォだ...久々に面白ェ奴だと思ったからよォ...」

一方「そしたらなんだァ?」

一方「レベル2の分際でケンカふっかけてくるなンてよォ...」

一方「オマエ...最高なアホだなァ!!」キヒ

一方「んなわけで殺すわ」ギュィイイイン

佐天「オープンゲット!」ドワッ

一方「チッ...前回で死ななかったのは、この回避能力のお陰ってかァ?」ギュィイイイン

佐天「チェンジゲッター2!!」

佐天「ドリルッハリケェーン!!」

一方「!?」

佐天「なっ!跳ね返ってっ...!」ドッ

佐天「くっ..!」ドサッ

一方「...オマエ...何者だァ?」

佐天「...?」

一方「多重能力者...いやバカな...」ボソッ

一方「.....まァでも...」

一方「最っ高に面白ェ奴だぜ!!」キヒ

妹「一方通行」

一方「あァ?」

妹「今更ですが計画に沿わない状況です、とミサカは注意します」

一方「ンなこたァ馬鹿でもわかるっつゥの」

一方「それよりなンだァ?そんなに早く殺されたいかァ?マゾですかァ?」

妹「...」

一方「あァ~あ、シラケちまうぜ...」

一方「...」スッ

シュルシュルシュル!!!!

ガッ!!!

佐天「!」サッ

ドォオオオオン!!

一方「...ったくよォ...」

佐天「その子に手を出さないで...」

一方「オマエ...とことん面白ェ奴だぜ」

佐天「...」

一方「楽しみは最後までとっておけねェよなァ?」

妹(...分かりません...)

妹(なぜあのお方はそこまでして私を守ろうとするのでしょうか...)

妹(...とミサカは.......ミサカは.....)

一方「ンじゃ行くぜェ」ガッ

佐天「!」サッ

ドォオオオオン!!

佐天「コ....コンテナが....」

一方「おいおい、コンテナ消したくらいで焦ンなよ」

一方「この方が見晴らしもいいしなァ」ガッ

佐天「くっ!オープンゲット!」シュン!

一方「...チッ...」

佐天「チェンジゲッター3!!」

一方「...!」

佐天「うぉおおおおお!!」ドワォオオン!!

一方「おいおい、オマエ本当にレベル2かァ?」

一方「コンテナ持ち上げるなんてよォ...」

一方「やっぱ最高だぜオマエ!!!」

佐天「うぉおおおおお!!!」

ドォオオオオン!!!!!!!!!!

佐天「ハァハァ...」

....

一方「休ンでる暇なンかねェぞ?サ、テ、ン、サ、ン?」

佐天「うっ!?」ゾク

一方「キヘッ...」ガッ

佐天「オープンゲット!」ドッ

一方「キヒッ」

佐天「!?」

一方「つかまえたァ」ニヤッ

ドガッ!

佐天「くはっ...!」ドッ

佐天「ゲホッげほッ...」

一方「どうやら連続回避はできねェみてェだなァ?」ガッ

佐天「うっ!」ガッ

一方「なんだァ?終わりかァ?」

佐天「かはっ...」

一方「....チッ....」

一方「...期待し過ぎたかなァ?」

一方「...」

一方「...ンじゃ、そーゆーことでェ」スッ

佐天「...あなたは...」

一方「あァ?」

佐天「そんなに"無敵"がいいの?」

一方「...あァ?」

佐天「..けほっ...あなたも逃げてるだけじゃない...」

一方「...なンだァ?説教かァ?」

佐天「...独り...ぼっちは...寂しかったでしょ?」

一方「俺のことを知ってたよォな言い草だなァ?」

佐天「唯一の理解者だと思った親に捨てられ...」

一方「...あァ...?」

佐天「考えることをやめたんでしょ?」

一方「オイ」

佐天「周りの人間が怖くなったんでしょ?」

一方「...」

一方「」ガン

佐天「うっ!」ガッ

一方「キヒッ...こんなに不愉快になったのは"その日"以来だなァ....あァ!?」

佐天「....」

一方「あァ~もういいわ、カタチが残ンねェほど粉々にしてやンよォ」

佐天「...勝機は....」

佐天「...勝機は....?」

佐天「何か...」

一方「じゃァなァ」

佐天「物理攻撃は全くダメ...」

佐天「...」

佐天「...初春...」

佐天「...ごめんね...」

一方「...」スッ

グチャッ

一方「...!」

佐天「...」

一方「なン...だとォ?」

佐天「...え?」

妹「うあ"あ"あ"あ"あ"あ"あ"あ"あ"!!!!」

佐天「...御坂...さん...!?」

妹「い...いいえ...わ、私はお姉さまの...クローンです...と」

妹「ミサカは....懇切..丁寧に...ミサk....

佐天「...な...なんで...」

佐天「...なんで...」

佐天「...」

一方「...ケッ...」

一方「こんなクローンに涙しちゃってよォ...」

一方「自分の心配はしなくていいンですかァ?」

一方「しっかし驚いたなァ...」

一方「こいつらに感情が芽生えたってことかァ?」

一方「腹ァ抱えて笑いたくなっちまうぜ」キヒッ

佐天「...」

一方「ンじゃ次、オマエな...」

佐天「...なんかを...」

一方「あァ?」

佐天「...私なんかを...また逃げかけた私を...」

一方「...」

一方「言いたいことはそれだけかァ?」

佐天「...」

...己の非力を悔いているのか?

...否

...お前はまだやりきっていない

...燃やし尽くしていない...

命を燃やせ...

怒りを燃やせ...

今が...



その時だ

佐天「」カッ!

一方「あばよ三s....!?」

佐天「」ゴォオオオオオオオ

一方「なんだァ?これは...」

一方「なんだァ?この光はっ!?」

佐天「うぉおおおおおお!!」ダンッ

一方「!」ギュイイイン

佐天「...」スタッ

一方「...キヒ...最後の悪あがきってかァ?」

一方「...面白ェ...」

一方「イイねイイねェ!最っ高だねェ!!」

一方「殺りがいがあって楽しいぜェ!!」ギュイイイン

佐天「...」サッ!

一方「いオラオラ、逃げてばっかじゃつまンねェぞォ!!」

佐天「...ゲッター...」

...ああ、友よ...

...奴に物理は効かない...

佐天「...確かにそうだね...」

...ああ、奴は強い...

佐天「.....それなら.....」

一方「キヒッ」ガッ

佐天「...チェンジ」サッ

佐天「...ゲッター」

佐天「ゥワン...」

一方「かくぎくけこかきぐけこかきく...」

佐天「!?」

佐天「な、何っ!?」

一方「キヒッ...圧縮圧縮ゥ...空気を圧縮ゥ!!」

...今だ...

佐天「何っ!?無茶なッ!?」

...信じろ...

...己を....ゲッターをっ!!!

佐天「よしっ!やってやる!!」ダッ

一方「キヒッ...渦に向かって来るとはいい度胸だなァ?」

一方「跡形もなく消し飛ばしてやンよォ!」

佐天「うぉおおおおおお!!!」

一方「かくぎくけこかきぐけこかきく...」

佐天「くっ!」ザッ!

一方「どォしたァ?怖くなったかァ!?」

佐天「すぅ.....」

...行け...

...お前の全てを...

...命を...怒りを...

....粒子と化して!!



佐天「喰らえぇえええええええええええええええ!!!!」

佐天「ゲッタァアアアアアアアアアアアアア!!!!!!!!」

佐天「ビィイイイイイイイイイイイイイイム!!!!!!!!」

この佐天さんは目がぐるぐるに違いない。
御坂「貴様それでもアイテムの一員かぁ�・!!」ズポッ
フレンダ「ああ�・!!」
御坂「トラップ使いが聞いてあきれるぜ!!」
フレンダ「ひぃ�・!!」
御坂「わしは核爆発が見たかったんじゃ!だのにこないな線香花火をみせおって!
もう一度あの世から出直してこいや�・!」ドワォ!!

一方(なにィ!?)

一方(ビーム砲まで持ってやがったか...)

一方(だが...キヒッ...)

一方「おらァ!!」ゴォオオオオオオオ

佐天「圧縮された空気を...!?」

一方「キヒッ...残念だったな...」

...信じろ...お前なら出来る...

佐天「くっ...クソぉおおおおおおお!!!」ドワォオオオ

ゴォオオオオオオオオオ!!

一方「チッ...なんてェ馬鹿力だァ...」

佐天「うぁりゃああああああああ!!!」ドワォオオオ

...ゲッター線...

...それはただのエネルギーではない...

...意志を持て...

...お前は何を望む...?

ゴォオオオオオオオオオ...

(.....物理は効かない.....)

一方「チッ...しぶてェなァ...」

佐天「...」

佐天「...見つけた...」

佐天「なんだ...」

佐天「簡単なほど難しいものもあるんだ...」

佐天「...友情みたいに...」

佐天「物理は効かない」

佐天「...なら...」

佐天「物理法則を消してしまおう...」

...戻れないが...いいのか?

佐天「私は逃げない...何があっても...」

.....

一方「チッ...埒があかねェぜ...」ゴォオオオオオオオ

一方「キッ...」

一方「ヴァアアアアアアアアアアアアア!!!」ギュイイイン

佐天「...」ゴォオオオオオオオ

一方「!?」ゴォオオオオオオオ

一方「え、演算は間違っちゃねェぞォ!?」

一方「なんだこれはァ!!」

一方「確かに相殺されるように演算を組ンだはずだァ!?」

佐天「...」ゴォオオオオオオオ

一方「て、テメェ!?」

...トドメだ...

佐天「うぉおおおおおお!!!」カッ

佐天「最大出力だぁぁあああああああ!!!」ゴォオオオオオオオオオオ

一方「なにィ!?」カッ!

一方(クソっ...完全に崩しちまった...)

一方(演算が狂っちまったのかァ!?)

一方(クソっ...反射は...キヒッ...)

一方(反射は使えそうだなァ...)キヒヒ

一方「ったく...ハッタリかましてンじゃねェよ!!」

佐天「うぁああああああああ!!!!」カッ

一方「...!?」

一方「反....射......g..

ドワォオオオオオオオオオオオオオオ!!!!!!

佐天「..くっ!!!」

佐天「うわぁああああああ!?」ドワォ!



............
..........



ドォオオオオオオン!!!!!

イマアッチカラ、スゴイオトシタジャン?

コンテナノホウカラデスネ

イッテミルジャン?

イ、イマカラデスカ!?

シゴトジャンヨ?

ハ、ハイ...




...
..
.

...

ナニ!?

!?

ナンニモナイジャンヨ...

アトカタモナイデスネ...

トリアエズ、オウエンヲヨブジャン

ハ、ハイ!

...
..
.





佐天(....)

佐天(...ん...)

佐天(...ここは...?)

佐天(...そうか...私...)

...そうだ...

...ホントならあの衝撃で死んでいた...

...だが、物理法則を消してしまったからな...

...お前は一応生きている...

佐天(...一応...か...)

...だがもう戻れない...

佐天(...分かってる...)

佐天(浴び過ぎたんでしょ?ゲッター線を...)

佐天(なんか分かるんだ...)

佐天(なんでかな...)

...お前のような無茶な奴はヤツ以来だな...

...もっともヤツよりよっぽどかわいいものだが...

佐天(...ふふ...そんな人居るんだ...)

佐天(........ねえ?)

佐天(あの時ゲッタービーム以外だったら、戻れたかな...)

...過程が問題では無い...

...言葉にはできないが...

...お前は悟ってしまう...

...その事実は変えられない...

佐天(...そっか...)

佐天(...残酷ってこういうことか...)

...いずれ...分かる...

...お前はまだ若い...

佐天(...もう年とか関係ないけどね...)

...佐天涙子?

...また鳴ったぞ?

...闘いの...

...否...

...とらえ方は人それぞれか...

...さあ行け...

佐天(...)

佐天(...これが運命なら...)

佐天(...それを創った馬鹿な神の顔を見てみたいな...)

佐天(...)

...次のゴングが鳴る前に...

佐天(...終わらせる...)

佐天「ゲッタァアアアアアアアアアアア!!!」






佐天「ふぇ!?」

初春「え?」

黒子「...ど、どうしました?」

佐天「え?えっと...いやぁ...えへへ...」

初春「...変な佐天さん」

御坂「ちょろっと三人とも~!」

御坂「早くしないと売り切れちゃうよ~」

初春「...ゲコ太って売り切れたりするんですかね...?」

黒子「シッ!ですの!」

佐天「...ふふっ...」

佐天「今行きますよ~!!」

黒子「初春、行きますよ」

初春「は、はい~って走るんですかぁ!?」

佐天「早くぅ~!!」

御坂「早くぅ~!!!」

佐天「...」

佐天「これも、ひとつの世界...かな?」





...これは一種の世界であって実在するかは誰も知らない

一応終幕です

付き合ってくださったドワォ病の方、ありがとうございました

ドワ乙。
次回!サイボーグとして復活した一方通行が贈るバイオレンスアクション!
極道セロリ!!
一方通行「よくもスバラシイ体にしてくれたなァ!!最高だァ!!」

>>101

一方通行編はもうゲッターが教えてくれた

のちのち書くで、また会いましょう

読んでくれてドワォ

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