モバP「ふーん、艦隊これくしょんか……」比奈「…………」 (73)

アイドルマスターシンデレラガールズのSSスレです。
書き溜めはないので遅いですが、ゆっくりお付き合いいただければ幸いです。

SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1401629741

P「比奈、おーい、比奈ー」

比奈「んがー、ぐおー、ぶふー、うううー……っ!!」ガリガリ

P「……」フッ

比奈「ひゃふっ?!」ビクッ

P「……おーい、趣味の時間を大切にするのは結構だが、無視されるのはちょっと寂しいぞー」ウリウリ

比奈「あ、あー、スイマセン……ちょいとハマっちゃってましたね」

P「まったく。で、何描いているんだ……ほう」

比奈「あれ、ご存知っスか?」

P「艦隊これくしょん……だよな」

比奈「そう、艦これっス」

P「知ってるか知らないかで聞かれると、まあ有名どころのキャラクターくらいは……しかし」

比奈「……ゲームは出来ていない、とか?」

P「そうなんだよ。人気だっていうから一度はやってみたくて、まずは登録と思っていたんだが……」

比奈「サーバーが足りなくて、プレイできないまま、と」

P「まあ、今はそんなことないのかな……でもなんか出鼻をくじかれちゃって」

比奈「あー。その気持ち、分かるっス。自分も最初の方は中々プレイできなかったっスよー」

P「それにしても、比奈は色々知ってるなー」

比奈「ん、まあ、オタだからある程度は話題に敏感なんでしょうけど……そんなに意外っスか?」

P「かなり男性向きのゲームだと思ってるんだが、違うのか?」

比奈「女の子キャラとか戦艦とか、そういう要素には事欠かないっスねー」

P「だろう?」

比奈「まあ、日常系アニメみたいな楽しみも多いでスし、今仲間内で予定しているのもそんな方面でやろうって話でして……」

P「お、またヘルプ頼まれてるのか?」

比奈「あっ、は、ハイ……」

P「それはそれは大変だろうなあ……」

比奈「え、ええ……」

P「しかし、こっちの仕事も減らすわけにはいかないからなあ……」

比奈「も、もちろんっス……」

P「文武両道だな、えらいぞ、比奈!!」ニッコリ

――ピリリリリリリッ!!

比奈「い、いえっさーっス!」

比奈(か、感じたっス……ピリリッと、『本業には響かせるなよ』というプロデューサーのプレッシャーを)

――ピリリリリリリッ!!

比奈(ニュータイプばりの効果音付きで!!)ゾクッ!

比奈(やっぱり、前科持ちっスからねえ……)


―――追憶編


比奈「ふわぁ…ハイハイ、出るっス、出るっス…だから行かないで宅配便のおにーさん………え?」

比奈「あ、仕事の時間を勘違いしてたみたいっス…いやマジ…スイマセン…」

比奈「私、だらしない子なんで、見放されたら困るっスよー。なのでまた明日も起こしにきて欲」



P「オラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラ」



比奈「マジスイマセンしたぁーっ!!!!」ドコドコドコドコ


~~~~~~~~~~~~~


比奈「追憶編から星霜編が始まるかと」

P「?」

比奈「いやコッチの話ス」

P「まあ……修羅場になりそうな時期は、早めに教えておいてくれ。少しは調整できるかもしれない」

比奈「……!」ピクン

P「勘違いするなよ? また前みたいに仕事に穴をあけられちゃ困るからであって……」

比奈「プロデューサーっ!!」ピョーン!!

P「わっ、こら、急に飛び付くな!!」

比奈「んもー、なんだかんだツンデレなんスからぁ」ウリウリ

P「まったく、出会ったころのローテンションからは考えられない成長ぶりだな、比奈は」ナデナデ

比奈「オタは警戒心は高いっスけど、一度心を許しちゃうと、相当うっおとしいっスよー?」スリスリ

P「うっおとしいぜッ」ナデナデナデナデ

比奈「んふー」

P「そういえば……なんかこの練習描き、機械部分ばっかりだな」

比奈「あー……恥ずかしながら、自分、砲塔だとかを描いたことがあまりありませんでして」

P「試行錯誤していたわけだ」

比奈「現物が無いと描けないというのは言い訳にしかならないでスが、中々コツがつかめないんっスよね」

P「なるほど、それで」

比奈「ハイ」

P「中々うまく描けないからところどころ箸休めみたいにキャラを描いてるわけだ」

比奈「んなっ?!」

P「キャラだったらスイスイ描けるもんなぁ……くやしいのうくやしいのう」

比奈「ギギギ」

P「すまんすまん。だが……日常系のネタでいくなら、無理しなくてもいいんじゃないか?」

比奈「でもせっかくだし、上達できるところはやっときたいかなーって」

P「殊勝な心がけだな」

比奈「プロデューサーがそんなこと言うんスか?」ズイッ

P「おっ?」

比奈「確かに以前までの私なら逃げてたかもしれないっスけど……てか今もちょい逃げ入ってるけど……この向上心は、プロデューサーが育てたんスからねー?」

P「えらいえらい」ワシワシ

比奈「わーい……って、自分オトナっスよ、オトナ!! 成人!!」

P「」ワシワシワシワシ

比奈「くふー」

P「素人目にはすごく上手に見えるんだけどな」

比奈「ありがとうございまス……でも、納得できない部分というのは、ある訳でして」

P「友達はなんて言ってるんだ?」

比奈「描かないなら描かないでなんとかなるから、とのことっス」

P「……漫画描きとしては、頑張りたくなる言葉だな」

比奈「えへへ……たぶん、分かって言っているんスよ」

P「確かに……イラスト投稿サイトなんかでも、装備まで描いているのはそう多くはないみたいだな」ポチポチ

比奈「でスよねー。っていうかプロデューサー、お気に入りの数ハンパないっスね」

P「ゲーム本編をやれてないくせになー」ポチポチ

比奈「ああ……公式の書籍と、二次創作と、キャラクター関連商品まではがっちりおさえて、本編だけやってないタイプのヒトっスか」

P「俺以外にもいるのかなー?」

比奈「案外いるもんでスよ」


比奈(……黒髪ロング系統が多いっス)


比奈「……」ムー

P「どうした?」

比奈「なんでもないっスー」ムスー

P「それにしても、なんだってこんなに人気が出てるんだろうな」

比奈「キャラ造形の良さで萌えに対応し、バトル要素で燃えにもはしれる……というのは通り一辺倒すぎる推測っスかね」

P「両方備えているのも、そう珍しい訳じゃないもんな」

比奈「二次創作としての難易度は高いと思うんっスよね。史実に基づいたものを作るとなると、それなりに勉強しないといけないし」

P「軍モノとか、マニアはとことん追究してそうだしな」

比奈「となると……アレすかね」

P「アレ?」

比奈「課金要素が薄いっていうのが一要因だったり。もちろんそれだけじゃないでしょうが」

P「あー。聞いたことあるな。お金を掛けなくても艦隊を揃えられるとか」

比奈「世の中には気狂い課金ゲーなんてものもありまスね」

P「知ってる知ってる、好みのカードが出てくるまでガチャガチャするやつだろ?」

比奈「クレカも、月がかわったその日に限度額いっぱいまで使っちゃったり」

P「ほんと、課金ってこわいよなー」


P比奈「あははははははははー」


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【解説席】

ちひろ「…………………」

ありす「私もゲームは好きですが、お金は大事ですしね」

ちひろ「…………………」

ありす「今後の人生設計も考えて、計画的に貯金して行かないと……えへへ、Pさんも、待っていてくれていることですし」

ちひろ「…………………」

ありす「お金にだらしない奥さんなんてダメですもんね。旦那さまにもしっかりしてもらわないといけません……だいたい」



ありす「ゲームっていうのは暇つぶしのためにあるのであって」

ありす「その暇つぶしにお金かけているようじゃこの先心配」



>>ブツン!!

-------------------------~~~―――~~~~~~~~~~~
              ♪~~
~~♪                ♪~~
      ♪~~

        しばらくお待ちください
                       ♪~~~
     ♪~
              ♪~♪~
   ♪~               ♪~
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美優「えっ、えっ? ち、ちひろさんっ? いきなりどうしたんですかっ? なんですかゲストって?!」

ちひろ「いいからはやく!! プロデューサーさんも美優さんの助けを待ってますよ?!」

美優「Pさんが……? わ、分かりました。私にできることならなんでも……!!」

ちひろ「ありがとうございます!! あっ、このイチゴパスタは差し入れですので、よかったらどうぞ!!」


イチゴパスタ「」

イチゴパスタ「」




イチゴパスタ「タスケ」


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P「……そういえば、比奈、イベントの当日は売り子もするのか?」

比奈「え、えーと、どーっスかねー」

P「比奈……大事なことだから二回聞くぞ」シュボッ

比奈「…………!!」

          ・・・ 
P「イベントの当日は売り子もするのか?」スーッ
  
比奈「……不本意ながら」

P「どういった出で立ちで?」

比奈「いつもの……」
          
                 ・・・・
P「つまりは、用意してあるんだな。コスプレが」

比奈「……ハイ」

P「…………」プハー

比奈「プロデューサー、煙草吸えたんスか?」

P「演出だ」

比奈「アッハイ」

P@電子タバコ「そろそろ……言わなきゃならないと思っていたんだ、比奈」

比奈「何がスか?」

P「権利関係についてだ」

P「今のお前は、かつての、ただの美少女オタクじゃあない」

比奈「び、美少女って、いきなり何言いだすんスかっ!!」

P「まあ待て。ただの美少女オタクじゃあないんだ」

比奈「二回言わなくていいでしょうがっ!!」

P「大事なことだからな――それで今のお前は、アイドル『荒木比奈』という、プロであり、キャラクター商品だ」

比奈「……!!」

P「そのプロが、別の会社のキャラクター商品をつかって、自前の物を売っていたとしよう」

比奈「……薄々、マズイ気はしてたんスよね」

P「例えばの話……昔々あるところで、シンデレラ候補である比奈ちゃんは、某ハツカネズミのコスプレで、某ハツカネズミの自作グッズを売っていたとしよう」

比奈「某ハツカネズミ……?」

P「本部はUSA、こっちじゃUSAMINのご近所だ」

比奈「あ」

P「その持ち前の可愛らしさでグッズは大売れ。比奈ちゃんのサークルはウハウハだった」プハー

比奈(ウハウハて)

P「だが。シンデレラ候補生として人気が出てきて、話題が広まり……ある日、夢の国の法務部に、比奈ちゃんのコスプレ姿が見つかってしまう。それが運の尽きだ」

比奈「……素人の遊びくらい、大目に見ちゃくれませんかね?」

P「言っただろう。お前はもうプロなんだ。そしてとても幸福なことに、眼鏡の有る無いで周囲を誤魔化せるレベルはとうに過ぎている。だって超可愛いから」

比奈「オフ……ッ」

P「そうして件の法務部社員は、コダックのカメラで撮影した状況をカボチャの馬車よりも早くワンダーランドへ報告」

比奈「……怒り狂ったネズミーとゆかいな仲間たちは、著作権料という名の巡航ミサイルを発射するってワケっスか」

P「ウチが『シンデレラ』を名乗っていることにも噛みつくかもしれん。ピザとコークの純粋培養でしか、ガラスの靴は履けないとのたまうような連中だ」

比奈「この事務所も、文字通り更地になるかも?」

P「ご察しの通り。いくらお前が可愛いと言っても力の差は歴然。あわれ事務所ごと月まで吹っ飛ばされた比奈ちゃんは、借金返済の為永遠に月の裏側にある炭鉱で働くハメになるという寸法だ」

比奈「で、でも……今回は夢の国じゃなくて、KADOKAWAっス。何も命まで取るようなことは」

P「命までは、か……火の鳥マークの三式弾がここを更地にしないとしても、信長の野望よろしく旗は塗り替えられるだろうな」

比奈「そして、来年の冬に、ハルヒの3期が始まる」

P「『他の何かのアニメを犠牲にして』、な」

比奈「…………」

P「……………」



P「というわけでコスプレはおあずけー」

比奈「そんなー」

P「ちょっと意外なんだが、そんなにしたかったのか? コスプレ」

比奈「い、今までは、渋々というか、友達に『もう作ってるから!!』って言われたのを押し付けられて着てたんスよ。でも……」

P「でも?」

比奈「でも、その……アイドルになって、色々な格好して、恥ずかしいけど、楽しくて……自分のこと、可愛いって思えるようになって」

P「…………」

比奈「それで、あの……プロデューサーが、いつもほめてくれるから……そういうのにも、前向きになれたんスよ」

P「……ごめんな」

比奈「プロデューサーが謝るようなことじゃないっス……自分にプロ意識が、欠けてただけっスから……そっか、私、プロなんだな……」

P「比奈……」

比奈「……プロデューサー」



P「で、モノは?」

比奈「は?」

P「いやいや、そこは『このままお蔵入りは勿体ないんでせめてプロデューサーだけにでも』って流れじゃないの?」

比奈「むしろ『このままお蔵入りは勿体ないからせめて今回まででも』って流れじゃないんスか?」

P「……イイハナシダッタノニナー」

比奈「いやそれ完全にこっちの台詞っスからね?」

【解説席】

美優「ちひろさん……その、Pさんと比奈ちゃんは、さっきから何のお話をしているんですか?」

ちひろ「敵です」

美優「はい?」

ちひろ「我々の倒すべき敵の話をしているんです。課金こそ善、課金こそ正義――その理に反する勢力」

美優「え、ええと……」

ちひろ「美優さん!! 美優さんは、お嫁さんにお金を掛けることを厭わない男性の方が良いですよね?」

美優「??」

ちひろ「嫁には金をつぎ込むべきですよね?」

美優「お、おかね、ですか? あるには越したことはないと思いますが……でも」

ちひろ「でも?」

美優「そのひととなら、おかねの無い苦労でも一緒に乗り越えられる――そう思える方と、私は添い遂げたいです」パァァ

ちひろ(ああ……っ、この女神さまめぇ!!)

美優「それに……私なんかよりも、生まれてくる子供たちを大事にしてほしいな――わ、わわっ!! 私、何を言っているんでしょうね?!」アセアセ

ちひろ(あああっ、この繁殖を司る女神さまめぇっ!!!)

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比奈「衣装は持って来てないっスよ。だいたい、まだ完成もしてませんし」

P「事務所にある衣装テキトーに組み合わせたら誰かの格好になるんじゃないか?」

比奈「そーゆーこと言ったらダメっスよマジで後頭部にブーメラン突き刺さりまスから」

P「じゃあ声マネだけでも」

比奈「え……ええぇ……」

P「うわすごい嫌そう」

比奈「だって……シラフでそんな喋り方するのハズいっスよ」

P「何言ってんだ常日頃ウッスウッス口調なのに」

比奈「そんなスか?! 私ってそんな佐川急便サービスドライバーみたいな口調なんスか?!」

P「まあそれはおいといて」

比奈「否定してくださいよ!!」

P「……ところで比奈」

比奈「なんスかもう……」

   ベ
    ロ
     ン…

比奈「ひぇっ?!」ビクンッ

P「この味は! …………ウソをついている『味』だぜ……」

比奈「う、う……ウソなんて」

P「おやなぜか俺のデスクの中からコスプレ衣装が」

比奈「うえっ?! な、なんで?! アレはウチのクローゼットに締まってあるはずなのに……」

P「ほほう? 俺はただ、『市販のコスプレ衣装』を出しただけなんだが……語るに落ちたな」

比奈「な、な……ハァ、完敗っス」

P「よし、じゃあ、サークル謹製の衣装は今度拝むとして……ウソをついたバツにこれを着てもらおうか」

比奈「もう……罪も罰もプロデューサーが用意してるんじゃ、勝ち目ないっスよぉ」

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比奈「……紅茶が飲みたいネー」

P「もっと感情を込めて!!」

比奈「……別に今紅茶が飲みたいわけじゃないデーっス」

P「訛ってるよ?!」

比奈「訛りじゃないっスよ?!」

P「おいおい比奈……アニメだって、アテレコの段階じゃ、作画は不完全もいいところだろう。物語の順序通りに収録が進む訳もない。その都度感情を切り替えないと」

比奈「いやその点に全く異論はないんスけど……別にこれは仕事じゃないっスよね? 私にコスプレさせて愉しんでるだけスよね? いつのまにかレッスンじみてません?」

P「比奈、役者っていうのはな、日常のすべてを芸に活かしていくんだ」

比奈「本音は?」

P「比奈が恥ずかしがりながらコスプレするの可愛いからもっと見たい」

比奈「むぅ……そう正直に言われると、悪い気は、しないスけど、その……コスプレっていうのが」

P「ん?」

比奈「プロデューサー、私がコスプレしたら……その、スイッチはいっちゃうじゃないっスか」

P「スイッチ?」

比奈「とぼけちゃダメっスよぉ……んとぉ……前は、もえいくさんの、カッコでしたっけ。ボロアパートでむりやりーってカンジで」

P「パッツンパッツンの服がエロかったな」

比奈「夏で日焼けしちゃってたときはナディア」

P「鼠蹊部がエロかったな」

比奈「プラグスーツもオシャカにしちゃったし」

P「破りたくなるよなアレは」

比奈「……んで、そんなんばっかりだと、その……不安になるんスよ」

P「……『プロデューサーはコスプレにしか興味がないんじゃないか』」

比奈「……!!」

P「『可愛いのは衣装の方で、自分は別に可愛くもなんともないんじゃないか』……比奈の誤解は、そんなところか?」

……ちゅっ

比奈「はん……っ、んもう……分かってるなら、フォローしてほしいっスよぉ」

P「これは迂闊だったな……でも、そういう比奈ももっと可愛いぞ」

比奈「むー、なんか誤魔化されてるよーな……はんっ、んぁ……」

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【解説席】

ちひろ「んー、これはコスプレの幅を版権にまで広げるべきですかね?」

美優「お色気くノ一……やっぱり、受けたほうがいいのかしら。恥ずかしいけれど……でも、Pさん……」

ちひろ「……某人気格ゲーのお色気くノ一の衣装なら特別価格ですよ」ボソッ

美優「……おいくらですか?」コソコソ

ちひろ「そうですねえ、こちらも危ない橋を渡っておりますので……」


ちひろ「是非次戦のマッチングに」


>>ジッキョウトマッテマスヨー

ちひろ「はっ!! い、いよいよプロデューサーさんと比奈ちゃんの戦いの火蓋が切って落とされようとしています!!」


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P(我、夜戦に突入す!)

P「……よし、じゃあ」

もみっ、

比奈「ひゃっ?!」

P「PならぬTの特権、おさわりだ」サワサワ

比奈「んっ、もう、だめっスよぉ……こんなところじゃ」

しにゅっ、すりすりっ、ぷに……っ、

P「今の格好に相応しい台詞があるだろう?」

比奈「ひふ……っ!! え、えと……ぉ」

ぎゅーっ、

比奈「へ、ヘイッ……触っても、いいけどサ……ぁ!! 時間と場所を、わきまえ……っ、んん……っ」

P「……今は何時だ?」キュッ

比奈「ん……っ、もう、ひづけ、かわっちゃうっス、ね……ひゃんっ!!」

P「今、この事務所はどういう状態だ?」

くにくに、むにっ、ぷに……っ、

比奈「ひん……っ!! あ、あれ……? そういえば、誰もいない……いつも、なら、いっぱい人いるのに……ひゃあっ!!」

ドサ……ッ、

P「つまり、何も問題はないな」

比奈「んもうっ、事務所のソファでなんて問題ありまくりっス……ん、ああっ」

ぶちっ、びり……っ、

比奈「はぁんっ、んあっ、あ……っちょ、プロ……て、テートク? 破っていいんスか?」

P「どうせ安物だし……それに、中破衣装こそ醍醐味だろう? そして、比奈だってそのつもりだろう? だって」

比奈「……っ」

くちゅう……っ!!

比奈「はぁ……ンっ」

P「はいてない、し」ニチャッ

比奈「……えへ」

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【解説席】


美優「……や、やだ、うそ……本当にPさんと比奈ちゃん……しちゃうの? じ、事務所でなんて……っ!!」マッカ

ちひろ「…………」

ちひろ(あんたがたもこの間会議室を『使用中』にしてたやないですか)

ちひろ「――それでは毎度おなじみ、ゲストの方による実況にうつりましょう!!」パチパチ

美優「え、ええっ?! じ、実況、ですかっ?!」

ちひろ「はい! この番組はゲストによる臨場感あふれる実況がウリなんですよ?」

ちひろ(そしてアイドル皆さまからの視聴料で懐が潤うという寸法です!!)

美優「その……台本とかは」

ちひろ「LIVE」

美優「えっ」

ちひろ「LIVE」

美優「そ、そのっ」

ちひろ「……次の回………出番…………」ボソッ

美優「……!!」

――ドクンッ

美優「――あ」


美優「あ、荒々しく衣装を破り、比奈ちゃんのカラダに……っ、Pさんの痕が、刻まれています……っ!! や、柔肌が、傷付けられています……っ!!」ドキドキ

きゅにゆっ、にゅぎゅっ、もにゅくっ、もみゅ……っ、


『あ、だ、ダメっ、んっ、だめっス……ひゃううっ、ふ、あ……っ!』


うしろから、比奈ちゃんのカラダを抱いたPさんは……ひだりの手で、右のおっぱいを、掴み……っ


つぷ――――にゅぢゅっ!! ぬちゅっ、ぬぢゅっ、ちゅぅ、ちゅくっじゅちゅっ、


『はぁんぁ……っ!! あ~~~っ、あっ、ふぅん……ぅ、はぁ……ん!!』


……っ、みぎの、手で、お……おまたに、ゆびを……ああっ、あんなっ、深々と……!! 比奈ちゃんのカラダが、震えています……っ!!

まるで……ねずみをつかまえたヘビみたいに……Pさんのカラダが、比奈ちゃんをがんじがらめにして、ゆっくり責めたてています……っ、声が、比奈ちゃんの、切なそうなこえが……、


『んあっ!! やぁ……ふふぁんっ、あんむぅっ、んちゅぅっ、んっ、はぁ……んはぁ!!』


比奈ちゃんの口が……可愛らしい声を上げようとするくちびるが……、Pさんの口で、塞がれて……溶け合って、もつれて、とろけています……、

悲鳴を上げさせるように、でも、悲鳴を封じ込めるように……何度も、なんども……っ、あっ、舌、絡み合って……っ!!


ちひろ(従前の記述方無視しちゃうくらいのめりこんで実況してますね)


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比奈「ふぁっ、んっ、ん……あむ、ん」

にじゅっ、ぢゅおっ、にゅじゅちゅっ、ちゅくっちゅく……ちゅくっ、

比奈「なゃっ、ふぁぁっ、んっ、ん……んっんっ、あっ、あむっ!!」

P「まったく抵抗なく指呑み込まれちゃったぞ……やらしいな、比奈は。衣装渡された時点で……期待、しちゃってたんじゃないのか?」

比奈「しかた、ないじゃないスかぁ……ひゃんっ!! コスプレの度に、えっちしてればぁ……カラダ、おぼえちゃうからぁ……っ!!」

こりこりっ、くり……っ、ぐりぐりぐりぐりっ!!

比奈「ひゃふっ?! ら、らめっ、そこらめっしゅっ!! 内側ころがしたらヤバ……ぁっ!!」ガクガクッ!!

P「ここシたら反応変わっちゃうもんな……鳥肌立つくらいスキなんだろう? ナカのつぷつぷ、ひとつぶひとつぶ潰されて、いっぱいお汁が出てきてるぞ」

にちゅりゅっ、じゅぶずぢゅっ、ぢゅっぢゅっぢゅっ、ずゅ……、

比奈「ひっ」

ずゅぽっ!!

比奈「いやぁっ、あっ、ああっ、あ……っ!」ビクッ!!

比奈(はじ、けた……ぁ!!)

P(すごい……つぼの中にいろいろ果物を入れて、潰してジュースを作ってるみたいだ……)

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じゅぷぷっ、ずりゅっ、ずる……っ!!

比奈「き……たぁ、ふぁっ、あっ、ああああ~~~~」

P「っ、う……ナカ、ほぐれすぎだぞ……っ、比奈っ、ぐずぐずで、あっさりのみこまれてったぞ……」

じゅぽっ、じゅぽっ……、みちゅ、みぢゅっ、ぬちゅぬちゅぬぢゅ……っ、

比奈「ふぁ、んはぁっ、んっ、あっ、ん……い、イイじゃないスかぁ……プロデューサーのが、わっ、わたしのナカでとけて、ひとつになってるみたい……でぇ」

にょちゅっ、にゅるっ、にゅくぬくぬこっ、にゅっ、ぐちゅっぐちゅっぐちゅっぐつゅ、

比奈「こーしてぇ……だらだら、あせも、よだれもっ、なすりつけあいながら交わって、夜も昼もいっしょにシて……ああんッ」

とぴゅっ、びゅくっ、びゅっ、ぴゅ~、

比奈「んはっ、あ……っ、ちょっと、出ちゃってるっス、ねぇ……はは、んっ! せーえきっ、おなかにはいって……熱い……っ、んっ」ヒクッ

P(いかん、大して動かしてもないのにうっかり……そういえば比奈とする時は、いつもこんなだよな……あんまり激しくはなくて)

P(……もえいくさんの時も、ゆるゆるした感じだったし)


P(激しく……してみる?)


比奈「んはぁ、んっ……さぁ、もっとみっちり……んひゃっ?!」

ごちゅん!

比奈「あうっ、う、あぁ……っ? ちょ、ちょ、プロデューサー? や、いやっスねぇ、びっくりしちゃったじゃ……」

ぐちゅ……っ、ずゅん!! ずんっ!!

比奈「はか……っ、あっ!! 膣奥、キたっ、うあ……ぁ!! んな、な……?」ビクッ!!

P「……だから」

比奈「はえ?」

P「戦艦荒木だから」

比奈「はー、はぁ――っ、そ、それが、激しさの理由っスか? ……ぷっ」

ぐばぁ……どろぉ、

比奈「まったくプロデューサーったら……ぁ、そしたら、ホラ、テートクの魚雷で、ココ、よーく狙って……一発は着弾しましたけど……んっ」

くぱぁ、

にじゅぷっ、とろ……ぉ、

比奈「まだまだ……つっこんで、貫通させて、浸水させて、焼いて、潰して、ドロドロのグチャグチャに……轟沈、させてくださいよぉ」フルッ

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ソファ沖海戦

時刻 〇一三七(ゼロヒトサンナナ)

戦艦荒木 轟沈 (魚雷の着弾による浸水、機構の炎上および爆発)

【解説席】

ちひろ「さて、今回の海戦――もとい対戦もP選手の勝利で幕を閉じました」

美優「……ううう、実況、恥ずかしいはずなのに途中から夢中になっちゃうなんて……」ボソボソ

ちひろ「では今日の総評を、ゲストの美優さんにいただきましょう!」

美優「……え、ええっ? 総評?」

ちひろ「はい! 今回のマッチ、どのような点がポイントでしたか?」

美優「え、ええと、ええと……ふ、普段の……その、え、え……」

ちひろ「……」

美優「……っ、え……っちの仕方との差が勝敗を分けたと思います……っ。いつもは穏やかなPさんとの……えっちが、急に激しく責めたてられて……」モジモジ

ちひろ「ほうほう」

美優「…………」

ちひろ「…………」

美優「つ……、続けなくちゃダメ……ですか?」

ちひろ「……んー、そうですね、そろそろ、お別れの時間が近付いてまいりましたね」

美優「……ほっ」

ちひろ「それでは最後に今回の山場シーンを、ゲストの美優さんの実況と共に観戦しながらお別れです!!」

美優「え」

ちひろ「さようなら、さようなら……さようなら」



美優「え……え?」

『ひぐぁっ、ああっ、ら、めっス、ら、めぇぇぇぇ……!!』

……全ての動きを封じられた戦艦荒木は、度重なる魚雷の直撃で息も絶え絶えの様相でした。

無遠慮な魚雷は下部から垂直に突き刺さり、荒木のナカを蹂躙しました。内壁にこすり付けられた魚雷が破裂するたびに……快感と甘い悲鳴が船体を軋ませます。

魚雷が破裂しても、その次弾はまるで直接装填するかのようにすぐさま船底に送り込まれ、滅茶苦茶になった内部を突き破って更に奥へ進撃します。


『ああっ、やっ、つき上げちゃ、だめっ、んっんっ、アンッ、アッ、やぁぁぁぁぁ!!』


舌を突き出し、汗と涎と涙に顔を濡らし、為す術もなく絶頂に追いやられる、戦艦荒木。

腕をつかまえられたまま杭打機に跨るような格好で貫かれ、淫らな表情を隠すことも出来ず喘ぐ彼女は――もはや快楽という大渦に弄ばれる、一槽の小舟に過ぎません。

反り返った肢体はしなる度に……決して薄弱ではない胸部装甲を果実の如く震わせ、侵略者の目を楽しませます。


『あああ――――っ、また、ナカ、でてる……っ!! アツいっ、あつい……っの……グツグツの、せーえき……やけちゃう……』


燃え盛る船内に侵入した尖兵たちは、小部屋に隠れていた荒木の乗組員へたちどころに群がり、次々に……お、犯しました。

果てることのない凌辱に……白濁に塗れた乗組員は、やがて来る己の未来を予感しながら、また次の侵略者に組み敷かれます。

誰が最も早く種付けできるか……競うようにして、侵略の尖兵は小部屋に押し入り、己が欲望を撒き散らしました。

『も、もう……っ、イきすぎて……っ、もたないっス……んあっ、あっ、んあっあっやぁっ、ひゃぁ……あ!!』


ぐずぐずに浸水し大破した荒木はいよいよその船首を支えきれず、ゆっくりと前方へ傾くと、胸部装甲がたわわと侵略者の眼前に差し出されました。

魔の手は果実に掴み掛ると、収穫した突起を我が物顔で弄くり、荒木を更なる奔流へと巻き込みます。

そこで発生した悦楽が船体を更に崩し、魚雷を最深部へと招き……そこでとどめとなる爆発を起こしました。


『あうあっ、しきゅー、つぶれ……きゃああぁっ!! いやっ、イクっ、もうっりゃめっ、イクっ、うっ、う~~~~ぁぁぁぁぁぁっぁァ!!!』


火で炙られるような快楽に、ついに荒木は……屈しました。

完全に船体を倒し、胸部装甲も侵略者に預け、咥え込んだ魚雷を愛でる様に絡め取ります……

船内は淫液で溢れ、入りきらない白濁がごぽごぽと泡を立てて零れ出していました。

こうして戦艦荒木は、淫蕩の海に轟沈しました……

寄せては返す悦楽の波に飲み込まれ、幾度となく果て……やがて、回路は情炎に焼き切れたのでした……


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美優「うう……恥ずかしい」

美優「アドリブで……え、えっちな実況をさせられるなんて……」

美優「……ちゃんと実況になっていたかしら?」

美優「比奈ちゃんがPさんに跨って、いっぱい可愛がってもらったっていうことなんですけれど……」

ペラッ、

美優「『海戦風に実況してください』なんて……いきなり資料を渡されても、どうしたらいいか……初めて聞く話題でしたし……ゲームのお話だったみたいだけれど」


ペラ……ッ


美優「あっ……この衣装、可愛いなぁ……私にも似合うかしら」


ぺら、


美優「こ、こんな格好で……もし、Pさんに見られちゃったりしたら……」ドキドキ

美優「…………」ドキドキ


ちひろ「……コスプレ、くノ一とこっち、どちらにします?」

美優「はわっ!!」ドキーン

これでおしまいです。進行遅くてすみませんでした。
お読みくださった方、コメントくださった方、ありがとうございました。

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