モバP「アイスクリームとおせんべい」 (23)

モバマスSSです。

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ライラ「プロデューサー殿が迷子になってしまいましたでございます」


ライラ「わたくしがアイスを買っているうちにどこかへ行ってしまいました」


ライラ「本当に困りましたねー……」




ライラ「おや、アイスが溶けてしまいます」


ライラ「早く食べましょう……おや、見たことのない公園でございますね」


ライラ「すこし休憩でございます」




??「ほー……どこかしらー……?」


ライラ「おや」


ライラ「どうしたのでございますか?」


??「そこのお方ー、ひとつお伺いしたいことがございましてー」


ライラ「素敵な和服でございますね」


依田芳乃「わたくし依田は芳乃でしてー」


ライラ「わたくしはライラでございますよ」


芳乃「ほー……ライラさんでございますかー」


ライラ「ございますねー」


芳乃「むー?そなたでありそうでー、そなたではないのでしてー」


ライラ「ライラさんではないのでございますか?」


芳乃「いえー、こちらのお話でしてー」


ライラ「ヨシノさんは何をしているのでございますか?」


芳乃「わたくしは人を探しているのでしてー」


芳乃「その方に必要だから芳乃が参ったのでしてーそこに理由などー」


ライラ(16)
http://imgur.com/GOYH7Xj.jpg

依田芳乃(16)
http://imgur.com/JXuNvC9.jpg



ライラ「なるほどー、ヨシノさんは人を探しているのでございますね」


芳乃「その通りでございましてー、はるばる鹿児島から参ったのでしてー」


ライラ「おお、ライラさんもドバイからやってきたのでございますよ」


芳乃「ほー……どちらも遠くですねー」


ライラ「カゴシマは海の向こうでございますか」


芳乃「海の向こうといえば向こうでしてー」


芳乃「けれどドバイよりは近いのですー」


ライラ「そうでございますか」


芳乃「ところでライラさんはどなたをお探しでー?」


ライラ「わたくしのプロデューサー殿を探しているのでございます」


芳乃「ほー……人探しは得意でしてー」


ライラ「それはそれは、頼りになるでございますね」


ライラ「おや、アイスをすっかり忘れていたでございます」


芳乃「むー?アイスとはなんでしょうー?」


ライラ「アイスを食べたことがないのでございますか?」


芳乃「ありませんねー」


ライラ「それではおそで分け……おや?おそば分けでございますか」


芳乃「おそらくおすそ分けでございましてー」


ライラ「おお、おすそ分けでございますね」


芳乃「わたくしはお茶とおせんべいが好きですのでー。ライラさんにもおすそ分けでしてー」


ライラ「本当でございますか」


芳乃「ではこの箱からーおせんべいと水筒を取り出しましてー」


ライラ「あたたかいお茶でございますね」


芳乃「ばばさまからもらった魔法の水筒でしてー」


芳乃「ほー……甘くておいしいですねー」


ライラ「お茶とおせんべいもおいしいでございます」


芳乃「それはとても嬉しい事でしてー」


ライラ「ライラさんも嬉しいでございますよー」


芳乃「ところでライラさんはー人探しをしているのではー?」


ライラ「おや、そうでございました。わたくし迷子のプロデューサー殿を探していたのでございます」


芳乃「おそらくその方はー私の探している方でございましてー」


ライラ「ヨシノさんもアイドルでございましたか?」


芳乃「アイドルとはよくわかりませんがーきっとその方が私を探しているのでー」


ライラ「むずかしいでございますね」


芳乃「そういう訳で会いに参りましたのでしてー」


芳乃「ところでアイドルとはーいったいどのようなものでしょうー?」


ライラ「アイドルでございますか?」


ライラ「そうですねー、アイドルとはですねー……」



ライラ「……おやー?」


芳乃「ねーねー、聞いてましてー?」


ライラ「ヨシノさんヨシノさん、アイドルとは一体なんでしょう?」


芳乃「わたくしに聞かれましてもー」


ライラ「ライラさんにもよくわからないでございます」


ライラ「けれど、みなさんがわたくしを見て喜んでくれるのでございますよ」


ライラ「ライラさんに会いに来てくれるファンの方もたくさんいらっしゃいますですね」


芳乃「ふむー、つまりみなから崇拝される神様のようなものですねー」


ライラ「ではライラさんも神様でございますか」


芳乃「あくまで神様ではないのでしてー」




芳乃「ところでー人探しはよいのでしょうかー?」


ライラ「おお、確かにそうでございました」




芳乃「……ほー、もうすぐ来るようでしてー」


ライラ「ほんとうでございますか?」


芳乃「その方の気がこちらに近づいてきていましてー」


ライラ「それはよいことでございますね」


P「……お、いたいた。おーい、ライラー」



ライラ「ほんとうでございましたね」


芳乃「ですからー気が近づいていると言ったわけでしでー」


P「ダメだぞ、勝手にアイス買いに行ってそのままふらふらしてたら」


芳乃「つまりー迷子はライラさんでしてー」


ライラ「そうでございましたか」


芳乃「そのようでしてー」


P「ライラ、そっちの子は?」


ライラ「こちらはヨシノさんでございます」


芳乃「わたくし依田は芳乃でしてー、そなたに会うために参ったのでしてー」


P「へー、俺に会うためにか……」


P「ん?」


P「依田さんだっけ、俺の事知ってるの?」


芳乃「いえー、ですがそなたにほおっておけない運気がついているのでしてー」


芳乃「わたくしはそれを感じて参ったのでしてーそこに理由などー」


P「??」


芳乃「困っている人には力を貸しなさいと……ばばさまのお言葉でしてー」


P「特に困ってはいないけど……」


P「あ、困ってたか。ライラが迷子になってたから」


ライラ「おお、ヨシノさんのおかげでございますね」


P「勝手にアイス買いにいなくなるんじゃありません」


ライラ「はいでございます」


P「そっか、んじゃ依田さんに助けられたんだな」


芳乃「いえー、それほどでもないのですー」


芳乃「というよりもー、そなたが自然とこちらに来たのでしてー」


P「そうなのか?」


ライラ「ではプロデューサー殿はわたくしに引き寄せられたのでございますね」


P「まさか」


芳乃「その通りでしてー、つまり他にもっと困っていることがあるはずでしてー」


芳乃「それで私が力をお貸ししようとー、会いに参りましたのですー」


P「そうだったのか……ん?」


芳乃「ねーねー、聞いてましてー?」


P「……もしかして依田さん、アイドルになりたいの?」


芳乃「ほー……それでそなたのお力になれるなら喜んでー」


P「え……いや、確かになってくれるのは嬉しいけど……」


ライラ「おお、ヨシノさんもアイドルになるのですね。よろしくお願いしますです」


芳乃「よろしくお願いしますー」


P「依田さん、本当にいいのか?」


芳乃「……わたくし依田はー、芳乃でしてー」


P「?」


芳乃「ねーねー……聞いてますー?」



P「……ああ。聞いてるよ、芳乃」


芳乃「ふふふー……ではこれからアイドルとして、よろしくお願いしますー」


P「おう。それじゃ二人とも、事務所に戻ろう」


P「芳乃はまず説明からだな……時間かかりそうだけど、大丈夫?」


芳乃「そなたに会いに参りましたのでー時間などいくらでもー」


ライラ「プロデューサー殿、事務所に戻る前にアイスが食べたいでございますね」


P「さっき食べてたんじゃないのか」


芳乃「わたくしはお茶とおせんべいがよいですー」


P「……渋いな」


P「まあ、いいか。買ってもいいけど、次は勝手にふらふらしちゃ駄目だぞ」


ライラ「はいでございますよー」


芳乃「ふふふー……それでは参りましょうー」




芳乃「今なら、いい気が巡っていますからー」


以上で終わりでしてー

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