男「安価で超能力学園トップを目指す」アヤネ「その3だよ。フフフ」(968)

※はじめに……
このSSは、男という主人公が学園トップを目指して超能力を使い安価に従って戦っていく話

ではありません。

1レス先すら考えずつらつらと妄想を吐き出す>>1の、公開オナニーをひっそり見守るだけのスレです。
なんかもう話がすっごくややこしいですが、まあ暇つぶしに……。

前スレ
男「安価で超能力学園トップを目指す」仗助「その2っスよ~ッ」
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前々スレ
男「安価で超能力学園トップを目指す」
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※前回までのあらすじ

安価により『全ての東方を召喚・使役する能力』に目覚めた主人公・男。
みりんとかおぜうとかとらぶらぶちゅっちゅ出来るかと思ったのに、召喚出来たのはハンバーグ頭の不良・東方仗助であった。

仕方ないから仗助を酷使して戦う男だったが、『年齢を操る』超能力者・とし子に脳みそだけ老人にされてしまう。
男の脳と、学園最強と名高い『番長』の心臓の病を治すため、番長グループは生徒会が保護した女生徒・ムルを確保しようとする。
しかし、生徒会の保護したムルは偽物で、彼女は第三勢力『ミステリイ・サアクル』が拉致していた……。

様々な入れ違いや食い違いがあったが、番長グループと生徒会は手を組んで第三勢力と戦う事を決意する。
だがその時、第三勢力の能力者の手によりRPGの世界へと閉じ込められてしまう。

裏で全ての戦争を操り、高らかに笑う者・ベギラマ。
勝利を確信する彼の前に、主人公・男が姿を表した……!

※主な登場人物

・男(一年)
主人公。2スレ目で出てきたのはわずか4レスと、まどかもビックリの主人公っぷり。
このSSでは召喚系能力になったヤツは非常に影が薄くなる。けど最後の最後でなんか熱い展開を見せた。

能力……『JOJOJO』
全ての東方を召喚・使役する。今まで召喚したのは、東方仗助・東方定助・東方常秀の三人。

・友(一年)
本名・神立友紀。男の友達。
男の代わりに主人公っぽいことしてたら超能力者になった。マジぱねえ。
番長グループへ加入し、戦う事を決意する。ロリコン。

能力……『ファイア・ウルフ』
自分が起こした火から狼を生み出す。

・プロメテウス
友の脳内に住む幼女。全裸。ツノ生えてる。
なんか人間に火あたえたカミサマらしい。よくしらんけど。あとゲロ吐く。
ブリーチで言う斬月のオッサンポジ。

・ムル(一年)
『アンドロメダ星の王女・ムル』。本名・∠、)∟
地球人には発音出来ないのでムルと呼ばれる。自称宇宙人。触覚の生えたカチューシャをしている。
『カシオペアの涙』という、願い事を叶える事が出来る石を持っていたため、学園中の人から狙われた。
現在拷問リンチ中。

能力……『林檎もぎれビーム』
どんな物でもエネルギー系武装に変える。宇宙船を飛ばすにはパワー不足。

『番長グループ』

・番長(三年)
番長グループのトップ。
『地獄の豪終』。本名・東城寺豪終
学園最強と名高い巨大な男。
しかし、病により余命幾ばくと宣告されてしまう。

・アヤネ(二年)
番長グループ『鬼の副番』。
『剣聖のアヤネ』。本名・一ノ宮アヤネ
着物を着た17歳の幼女……だったのだが、幼女から普通の17歳に戻った。どういうこと?
鋭い目つきをした巨乳美女。生徒会の一ノ宮桜華は妹。
今現在、男と行動を共にしている。

能力……『鬼神』
亜光速の殺人剣術。正確には、超能力ではなく技術。

・サエ(二年)
番長グループ『水の参謀』。
『明鏡止水のサエ』。本名・工藤サエ
常に目を閉じているスレンダーめの女性。紺のロングストレートヘアー。静かな雰囲気を湛えている。
アヤネがグループと別行動を取ったため、リーダーとして動いている。苦労が多い。

能力……『三重点』(トリプルポイント)
物質の状態を変化させる能力。ただし温度は変わらない。

・トウヤ(二年)
番長グループ『炎の斬り込み隊長』。
『真夏のトウヤ』。本名・桐生トウヤ
無駄に暑苦しい男。なんかやかましいと思ったら、だいたいコイツのせい。
サエとは幼なじみでたまにラブコメする。ちんこもげろ。童貞だけど。
最近あまり良いところが無い。頑張ってほしいものだ。

能力……『紅蓮魏惡』(グレンギア)
熱血度をエネルギーに変換する。この能力使うとめっちゃうっさい。

・ファニー(二年)
『大統領のファニー』。
某ジョジョキャラとは関係無い。ファニーはあだ名。巻き毛。
能力が強すぎるため出番が増え、『ゴロツキ1』という名前のモブから出世した。
現在男と行動を共にする。出世しすぎだろぉ。

能力……『D4C』
もうなんか説明とかいらない気がする。某ジョジョキャラとは関係無い。マジで。

・ゴロツキ2(二年)
『決闘者のゴロツキ2』。
ファニーの相方。ファニーは出世したがコイツは名無しのまま……最近は『相方』というのも怪しくなっている。
ゲームオタク。好きなTCGはマジック・ザ・ギャザリング。あとヴァンガード。

能力……『現実的な決闘者』(デュエリアリスト)
デュエルマスターズのカードを実体化する。デュエマ知らんから書けないのだ……。

・不良1(二年)
『霊媒師の不良1』。
不良の一番手。寺生まれ。苗字のイニシャルが『T』らしい。
幼い頃から幽霊が見える体質で、『破ッ!』とかやって幽霊追っ払ってたらしい。
……あくまで噂だけど。

能力……『無音の旋律』(ゴースト・ライター)
謎の悪霊、阿久津涼子を召喚する。使役は出来ない。

・阿久津涼子
不良1が召喚した悪霊。元番長グループだった霊らしい。謎って一体何だろう。
赤髪で目つき悪い。お肉大好き。今幽霊だから食えないけど。
超能力者ではないが、めっちゃ力強い。ボブサップ20人分くらい。

・不良2(二年)
『友情の不良2』。
不良の二番手。オールバックの方。
安価により召喚系の能力になったため、出番が無くなった。おおもう……

能力……『サモン・ザ・レインボー』
全ての虹村を召喚・使役する。億泰とか呼んだ。

・不良3(二年)
『不死身の不良3』。
オタク。この世界での俺ら。
ルイズを愛するがゆえに世間から取り残された漢の中の漢。ていうかただの変態。
現在、男と行動を共にする。不良1・2がどんどん出番なくなっていくのに、コイツはどんどん出世する。やっぱキャラと能力って大事。

能力……『ルイズ!ルイズ!ルイズ!ルイズぅぅうううわぁああああああああああああああああああああああん!!!あぁああああ…ああ…あっあっー!あぁああああああ!!!ルイズルイズルイズぅううぁわぁああああ!!!あぁクンカクンカ!クンカクンカ!スーハースーハー!スーハースーハー!いい匂いだなぁ…くんくんんはぁっ!ルイズ・フランソワーズたんの桃色ブロンドの髪をクンカクンカしたいお!クンカクンカ!あぁあ!!間違えた!モフモフしたいお!モフモフ!モフモフ!髪髪モフモフ!カリカリモフモフ…きゅんきゅんきゅい!!小説12巻のルイズたんかわいかったよぅ!!あぁぁああ…あああ…あっあぁああああ!!ふぁぁあああんんっ!!アニメ2期放送されて良かったねルイズたん!あぁあああああ!かわいい!ルイズたん!かわいい!あっああぁああ!コミック2巻も発売されて嬉し…いやぁああああああ!!!にゃああああああああん!!ぎゃああああああああ!!ぐあああああああああああ!!!コミックなんて現実じゃない!!!!あ…小説もアニメもよく考えたら…ル イ ズ ち ゃ ん は 現実 じ ゃ な い?にゃあああああああああああああん!!うぁああああああああああ!!そんなぁああああああ!!いやぁぁぁあああああああああ!!はぁああああああん!!ハルケギニアぁああああ!!この!ちきしょー!やめてやる!!現実なんかやめ…て…え!?見…てる?表紙絵のルイズちゃんが僕を見てる?表紙絵のルイズちゃんが僕を見てるぞ!ルイズちゃんが僕を見てるぞ!挿絵のルイズちゃんが僕を見てるぞ!!アニメのルイズちゃんが僕に話しかけてるぞ!!!よかった…世の中まだまだ捨てたモンじゃないんだねっ!いやっほぉおおおおおおお!!!僕にはルイズちゃんがいる!!やったよケティ!!ひとりでできるもん!!!あ、コミックのルイズちゃああああああああああああああん!!いやぁあああああああああああああああ!!!!あっあんああっああんあアン様ぁあ!!シ、シエスター!!アンリエッタぁああああああ!!!タバサァぁあああ!!ううっうぅうう!!俺の想いよルイズへ届け!!ハルケギニアのルイズへ届け!』

ルイズ・フランソワーズ・ル・ブラン・ド・ラ・ヴァリエールについて考える事で、全てのダメージを性的快感に変換する。

・ドク(二年)
『ゴッドハンドのドク』。
無免許の医者。人を切り刻むのが好き。
かなり乱暴で雑いが腕は確か。ただし滅多に本気を出さない。ゲハハハ。

能力……『奇跡の医術』(ホワイト・ジャック)
自分が最大限の努力を行った上で起こせる奇跡を、確実に起こす事が出来る。(医術限定)

・わん子(二年)
『名犬・わん子』 。
自称、血統書付きのゴールデンレトリバー。見た目は犬耳の女の子。かわいい。
看護師としてドクの下で働いている。医療の腕は信用しちゃダメ。

能力……『犬の医術(ドック・ドク)』
なんと、彼女の唾液はめっちゃよく効く傷薬になっているのだー。
……超能力か?これ?

・スキン(二年)
『魂のスキン』。スキンヘッド。
物静かだが頼れる男。皆からの信頼が厚い。
強さは、トウヤやサエに一歩及ばないが、瞬間火力はグループ内1位。
現在重症を負っているため休養中。

能力……『ウルトラヴァイヴレイション』
体内に蓄積した振動を放出する事が出来る能力。

とりあえず、今回はここまでです。
次の投下で全キャラ紹介までいって、その次から本編開始で……
ちょっと一回まとめないと、自分でもわからないんで……

・モ不良(二年)
『パシリのモ不良』。本名・最分凌
番長グループジュース係。あと食事係もやってる。モブ。ショタ。
おばあちゃんっ子。初登場時、名前と見た目から完璧ギャグモブキャラだと思われたのに、本名とか過去とかついた。
応用力ある能力持つやつが目立つ世界です。納得いかねえー。

能力……『露店・パイの魅』
好きな味付けのパイを何処からともなく生み出し、投げつける。

・リーゼント(二年)
立派なリーゼントを持つ男。
決して弱くは無いのだが、とりあえず不幸な目にあいやすく、只今重症負って入院中。
復活してもまた半殺しにされそうで怖い。

・スケバン(二年)
平成のこのご時世に長いスカートにパーマと、時代錯誤な格好をした女性。武器はもちろんヨーヨー。処女。
捨て猫に「アタイとおんなじだね……」とか言っちゃう人。

・マスク(二年)
なんか悪そうなマスク付けた男。
不良グループに一人はいる見た目のヤツだが、彼自身は花粉症なのでマスクをつけてるだけ。
彼がマスクを外す時、それはもうえらいことになるという噂がある。

・モヒカン(一年)
番長グループの新人。世紀末な人。口癖は「ヒャッハー」
とりあえず汚物は消毒する。火で。
見た目に反して先輩に対する態度は良く、他のメンバーから可愛がられている。

・メガネ(一年)
番長グループで数少ない、不良では無い生徒。
能力者であるが、それが原因でいじめられていた所を番長に救われた。
見た目通り頭いい。内心先輩たちにビビってるのは内緒だ。

・アホ毛(一年)
アホの子。女の子。処女。
能力者だが、他の一般生徒の輪にうまく入れず、孤立していた所をグループに拾われた。
メガネと一緒にいる事が多い。

『生徒会』

・刹那(三年)
生徒会トップの『生徒会長』。
『天国の刹那』。本名・西光院刹那
学園最高の能力と、頭脳を持つ女性。
凛とした態度から人望厚いが、中二病。左目に眼帯をつけている。とにかく残念な人。イタい。
好きな言葉は『左目が疼く』

能力……『瞬王眼』
凄まじい動体視力により、相対的に時を止める。
学園最高の能力。別名『ザ・ワールド』

・バラキ(二年)
生徒会『仏の副会長』。
『三度目のバラキ』。本名・バラキ・ナカヤマ
物静かなイケメン。ファイ・ブレインのビショップみたいな感じ。
ルールに少々うるさく、彼の目の前でルールを三回破ると、それはもうひどいことになる。

能力……『フェイス』
どんな攻撃でも、一度目は見切り、二度目は受け流し、三度目で威力を二倍にして相手に返す能力。

・あゆみ(二年)
生徒会『闇の会計』。
『貪欲のあゆみ』。度の高い黒縁眼鏡のどんくさそうなおさげ女子。守銭奴。
お金は一円たりとも貸さないし、借りようとしない人。金に関しては超細かい。
2スレ目ではほとんど出番なかった。まあ見た目地味だしね……。

能力……『秒速5キロメートル』
風圧を操る。

・ エネゴリ(一年)
生徒会『光の書記』。
『後光のエネゴリ』。本名・エネルドフォン・ヴァン・ゴルガリスチン
元々は別の人物(とし子)が書記であったが、諸事情(裏切り)により一年生の彼が書記となった。元不良であるが、生徒会長にホレこみ生徒会役員となる。
見た目ゴリラ。しかしイケメン。語尾がウホ。だがイケメン。何故だ。
第三勢力との戦いの末、重症を負う。

能力……『救済の光』(God Lead Light)
周囲の光を自在にねじ曲げる能力。

・ウズメ(二年)
生徒会四天王『朱雀』。
『鏡のウズメ』。本名・玉柄ウズメ
とても小柄な女の子。ポニーテール。きゃわいい。
人の意見に流されやすく、確固たるアイデンティティというものを持たない、少し無気力な少女。
生徒会で頑張ることで、自分の居場所を見つけようとしている。
只今RPG世界でレヴィアたんと戦闘中。

能力……『超リスペクト』
敬意を払う事で、他人の能力をコピーする。その代わりめっちゃ疲れる。

・桜華(一年)
一年C組(主人公・男のクラス)委員長。
『互角の桜華』。本名・一ノ宮桜華。
背は低めで、ハネてる黒のショートヘア。半目(瞳は黒)に縁なしメガネ。
番長グループ副番、アヤネとは姉妹である。昔あった出来事のせいで、彼女を恨んでいる。
様々な誤解とすれ違いの末、アヤネと戦い、勝利。殺害した。(生きてたけど)

能力……『対等姿勢』(イーヴンタイド)
どんな相手とも対等に戦える。ただし能力対象は対峙してる相手だけ。入れ替わられると、その入れ替わった相手と対等になる。

『第三勢力ミステリイ・サアクル』
(宇宙を愛する同好会。エネルギーの無駄な流出を防ぐため、生徒会と番長グループの戦争を止めようと暗躍する)
(内ゲバが激しい。なんか、このサアクル内でも穏健派と過激派がいて争ってる。ややこしいからやめて欲しいマジで)

・冥王
ミステリイ・サアクルのトップ。本名不明。ていうか正体不明。
白い学ランを着ており、顔は手で持つタイプのガラスの仮面で覆われておりわからない。
2スレ目では出番なかったけど、とりあえず悪いヤツ。

・ミステリ(二年)
ミステリイ・サアクル『海王』。
『謎のミステリ』。
タキシードで、顔には白い仮面を着けており、手には50cmくらいのステッキを持っている。性別不明。
本名も不明で、『ミステリ』とは彼がそう呼ばせているだけに過ぎない。
つまりこいつも謎の人物。なんなんこのサークル。
色々と板挟み状態で大変な人。具体的には穏健派と過激派と番長グループと生徒会に板挟み。ストレスで吐くんじゃねーの?
男と共に、過激派のベギラマの前に姿を表す。ついに裏切ったか?

能力……『ABS2』(ソフトリセット)
能力を『リセット』する能力。

・凰(三年)
ミステリイ・サアクル『木』。
『孤竜の凰』。本名・凰万鎮
中国人。名前を言ってはいけないあの人。誰だ『おまんちん』とかいうふざけた安価とったヤツは。楽しいぞ。
元々は穏健派だったが、ベギラマに倒されて過激派になる。中国拳法で戦う。

能力……『縮地法』
空間転移能力。簡単に言うとテレポート。

・ベギラマ(三年)
ミステリイ・サアクル『火』。
『燃焼のベギラマ』。
赤い爆発アフロのファンキーな男。登場するたびJASRACにケンカを売る猛者。
過激派の中心人物で、戦争を焚き付けて番長グループ・生徒会・第三勢力を互いに潰し合わせて、自分がトップに立とうとしている。
ムルが『カシオペアの涙』をどこかにやったため、探すと共に彼女を(暇つぶしに)拷問している。

能力……『エアリアル・オペレーター』
二酸化炭素を操る能力。

・パピー(二年)
ミステリイ・サアクル『地』。
『ファンタジーのパピー』。
パピヨンマスクの蝶人にして蝶・能力者。蝶・変態。
武装錬金とか使ったりはしない。
スパイとして生徒会に忍び込み、賊の手引などをしていたが、バレたためヤケになりRPG世界を創りだした。

能力……『スーパーリアルRPG』
射程内にいる者をRPG世界に閉じ込める。ただしゲームのクオリティは低い。

(ちなみにミステリイ・サアクルは、超能力学園を退学になった者や死亡したとみなされた者、なんらかの理由で存在を抹消された者で構成されている。学年は現在の年齢から当てはめたもの。)

・レヴィアたん
『七つの大罪』のうちの一つ、『嫉妬』を司る悪魔。
パピーが超能力により創りだした、RPGのモンスター。
ラミア。上半身がパルスィ。ああ妬ましい。ぱるぱる。
ちなみに>>1は東方を、やる夫スレでの知識しか知らないので、性格とかは結構適当。
ウズメの目の前に立ちはだかる。超能力の波動があるらしいが……?

『死亡者・脱落者』
・番長グループ、害男(死亡)
・番長グループ、茶髪(死亡)
・番長グループ、ピアス(死亡)
・生徒会四天王『白虎』(死亡)
・生徒会四天王『玄武』、タケル(重症・再起不能)
・生徒会一年委員長、ケント(気狂いへ堕ちる)
・生徒会一年委員長、ミッチェル(非処女・能力を失う)
・第三勢力『水』、水川(死亡)
・第三勢力『天王』、とし子(死亡)

『未だ正体が明かされていない人達』
・生徒会三年委員長数人
・第三勢力の『金』『土』

……どんだけ人物多いんだ……アホか
次回、本編入ります。遅くてごめんなさい。誰か代わりに仕事やってくれ

…………

一時間前、三階階段前――

ズズズズズズズズ……!!

ファニー「お、オイ!三階に繋がる階段に……オーラの『壁』が出来てるぞ!?」

不良3「はあ?んだこりゃあ!?ド……『ドット柄』……の、壁か……?」

ケント「あはははは!ぼくのよちむは正しかった!太陽とつきが三回交差するとき、新月のひかりがあかくせかいをつつみ、ひとびとはしゅちにくりんのあらたなステージへ――」

不良3「ちょっと黙ってろ気狂いが!!」

ファニー「くっそっ!壊れねえ!!何かの能力かッ!?」ドガッ!

ミッチェル「お、落ち着くし!とりあえず一回ヌいてスッキリしとく?」

ファニー「黙ってろクソビッチ!!」

不良3「あーもうなんなんこいつら!」

不良3「この先進まねえとみんなと合流出来ねえぞ!なんとかなんねえかファニー!」

ファニー「壊れなくても壊すしかねえだろ!隣の世界から俺を呼ぶッ!!」ズオッ!

不良3「しゃあねえッ!行くぜェ――ッッ!!」

ドギャアッ!!

不良3「――……壊れねえぞッボケーッ!硬すぎるッ!!」ガンガンッ!!

ファニー「クソッ!副番!!害男さん!みんあァ――ッ!!」ガンッッ!!

……ズ……

不良3「……ん?」

ファニー「あ?どうした不良3」

不良3「いや、なんか……」

……ズズ……

不良3「……壁の向こうから、音が……?」

ファニー「……は?」

……ズズズズズズ……!

不良3「……何か……来るッ!?」

ファニー「な、何かって……?」

ズズズズズ……

ミステリ「……ふう」ズポッ

ザッ!

ミステリ「おや、貴方達は……番長グループの」

不良3「……は?……なんだこいつ」

ミステリ「私が誰なのか?そんな事、どうでもいい事じゃあないですか。便宜上呼ぶとするならば、そうですね……『ミステリ』とでもお呼び下さい」ペコリ

ファニー「!……俺は知ってるぜ、見たことある。……テメェ『ミステリイ・サアクル』の者だな?」

不良3「!!」

ミステリ「ええ。いかにも……ミステリイ・サアクルの『二番手』をやらせていただいております」

不良3「そ、そんなヤツがなんでこんな所にッ!?……ていうか、さっきから気になってたんだけど……」

ミステリ「はい?」

不良3「……その、肩にかついでる人……誰?」

ミステリ「ああ。よっこら……しょっ」ドサッ

アヤネ「……う……」グッタリ

不良3「……え、誰この着物美人」

ファニー「……副番じゃね?」

不良3「……おっきくね?色々と」

ファニー「……元に戻ったんだろ」

不良3「嘘ん?俺ちっちゃいアヤネちゃん大好きだったのに……あ、けど今のおっぱい大きいのも久しぶりに見るとイイ……ていうか本当に久々だな」

ファニー「ああ」

不良3「……」

ファニー「……」

不良3「……なんで戻ったの?」

ファニー「えっ俺に聞く?」

不良3「おいそこの……仮面野郎」

ミステリ「ミステリです。お見知り置きを」ペコリ

不良3「なんでお前はアヤネちゃん担いでこの場所まで来たんだ?他のみんなはどうした?ていうかお前どうやってあの壁抜けた?お前素顔どうなってんの?」

ファニー「待て不良3、質問多すぎる」

不良3「だって聞きたいこと盛りだくさんなんだもん!」

ミステリ「フフ……そうでしょうね。この階にとどまった貴方達は、知らない事が多すぎる……」

ザッ……

ミステリ「教えてさしあげましょう。全てね……しかし、ここはその『場所』では無い」

不良3「……は?」

ミステリ「全てを教えるのは、場所を移してからです。それと……私は貴方達に危害を加えるつもりは無い。その事を……どうか、お心に」

ペコ……

ファニー「……なら、どこに行ったら話してくれるんだ?生徒相談室か?」

ミステリ「いえ……」

クルッ

ミステリ「……『保健室』です」

保健室――

男「……何が起こったんだ?ていうか……俺、何してた……?」

ガチャッ

男「!!」ビクッ

ミステリ「……失礼します」

ファニー「うーっす」

不良3「先生、僕の股間が熱く腫れ上がってまーす」

ファニー「お前ホントぶれねえな……って、あ?先客か?」

男「あ、ども……」ペコリ

不良3「あ?……お前アレじゃね?アヤネちゃんと友が連れて来た……」

ファニー「ん?……あー、なんかミステリイ・サアクルのヤツから攻撃受けて脳内アホになってたヤツか」

男「えーっそれどういう事ー?」

ファニー「?……あれ、元気じゃん」

男「あ、はあ……まあ、そうっすね……?」

不良3「?……おいミステリ。お前保健室の用って、コイツの事かよ?見舞いか?」

ミステリ「まあそのようなものです。とりあえず、アヤネさんとケントさんとミッチェルさんをベッドへ。休ませて上げましょう」

ドサ……

不良3「あー重かった」

ケント「アハハ……天井が32.8メートル先にみえるう……絞首台の階段いちだんのたかさとおんなじでえ……」ブツブツ

不良3「ハァー……すまねえな、一年坊。……俺のせいで気狂いになっちまって……」

ファニー「で?ミステリ。……教えてくれるんだよなあ、全てを」

ミステリ「ええ。……男さん、貴方も知りたいでしょう?自分が記憶を失ってから、何があったのか……」

男「え?……あ、うん」

ミステリ「最初から、丁寧にお話しましょう。まず、男さんが受けた攻撃ですが――……」

…………

…………

ミステリ「――……以上が、今まで起こった出来事です」

男「……」

不良3「……」

ファニー「……」

シーン……

男「マジ、か……友のやつ、俺のために……」

ファニー「そんな……害男さんが……し、死んだ……なんて……!」ポロポロ

不良3「おい泣くなファニー、漢がすたるぞ」

ファニー「……すまん」

不良3「で?なんでこいつ……男とアヤネちゃんは、年齢が元に戻ったんだよ?」

ミステリ「能力をかけたとし子が死んだからです。アヤネさんは一年委員長の桜華さんから致命傷を受けていましたが、同時期に元に戻り、心臓の動きが活発になったため、一命をとりとめたようですね」

不良3「ふーん、それをお前が担ぎあげて……あれ、お前は何処にいたんだ?」

ミステリ「とし子が侵入した穴から、私も侵入させて頂きました。隠れて全ての事柄をこの目で確認させてもらいましたよ」

ミステリ「アヤネを保護した後は、私の能力……『能力をリセットする能力』で、強引にRPG世界をこじ開けて脱出しました」

不良3「……なるほどな」

ファニー「……なあ、話聞く限り……今『カシオペアの涙』持ってるのは、お前らミステリイ・サアクルだろ?……超敵じゃん」

不良3「!……そういやそうだな。……お前、何が目的だ?」

ミステリ「……そこなんですよねえ……問題は……」ハァー

ファニー「?……」

ミステリ「……実は、今『カシオペアの涙』は……我らミステリイ・サアクルの『裏切り者』……『過激派』のグループが所持している可能性があるのです」

不良3「……は?」

不良3「待て待て待て、ちょい状況確認するぞ?」

ミステリ「はい、どうぞ」

不良3「えっと、番長グループと生徒会は、戦争してたけど今手ェ組んでて……ミステリイ・サアクルが敵……なんだけど、そのミステリイ・サアクル内で裏切り者がいて、そいつらが『カシオペアの涙』を持っている、と?」

ミステリ「ああ、持っている『可能性』がある、です。持っていないかもしれない」

ファニー「そこは重要じゃねえ!ややこしすぎるんだよどういう状況!?昼ドラレベルでドッロドロしてるんですけど!?」

不良3「とりあえず>>1は死んだらいいと思う」

ファニー「メタ発言やめろマジで」

不良3「あーもーだいたいわかった!なんとなくだけどわかった!アレだろ?その過激派が石持ってるかもしれないからマジやべー、って事だろ?」

ミステリ「ええ、そうです。……ここまで言えば、私が『何故』貴方達の前に来たのか……わかりますね?」

不良3「わかるか」

ファニー「ハッキリ言えや俺ら不良のアホだぞ」

ミステリ「……手を組みませんか?」

ファニー「……」

不良3「……は?」

ミステリ「私は、貴方達を『過激派』の下まで案内する。貴方は『過激派』をやっつける。……そういうビジネスですよ」

バン

ファニー「……」

不良3「場所知ってるならテメーで倒せや」

ミステリ「残念ながら、私はそこまで暴力が得意では無いのです。……今現在の『過激派』メンバーである『凰万鎮』……彼とは相性が悪く、おそらく勝てません」

ファニー「っていうか、それお前アレだよな……その『過激派』俺らがぶっ倒しても、『カシオペアの涙』は渡さない気だよな?」

ミステリ「ええ。もちろん渡しません。石は私どもがいただきます」

ファニー「……どういう事だよ」

ミステリ「『過激派』が石を握っているこの状況……お互いにとって、都合がよろしくないでしょう?このままだと世界は『過激派』のものとなる……」

不良3「……」

ファニー「……」

ミステリ「……これは私からのお願いです。……私に利用『されて』下さい」ニコッ……

不良3「……そこまで行くとよォ、平のグループメンバーな俺らにゃあ、決められねえ問題だぜ……」

ファニー「……ああ」

ミステリ「……」

不良3「……『だから』アヤネちゃんを助けたんだろ?利用するために」

ミステリ「……ええ」

ファニー「……副番」

アヤネ「……」

ファニー「……起きてましたよね。……聞いてましたよね」

アヤネ「…………ああ」

不良3「……決めてください。俺ら……アンタについてくから」

アヤネ「……」

アヤネ「……ボクは……無理だ」

不良3「……」

ファニー「……」

アヤネ「……すまない。もう……戦えないんだ」

ミステリ「……理由を……うかがっても?」

アヤネ「……」

ファニー「……副番」

アヤネ「……ボクは、今日……生まれて初めて、戦いで……『わざと』負けた。……桜華を……妹を、殺せなかった。……ボクは、負けたんだ……」

ミステリ「……」

アヤネ「……番長と、男君の命がかかっているというのに……ボクは、負けたんだ。……つまらない肉親の情で……家族という絆でね。……いや……」

ポロッ……

アヤネ「ボクは……救われたかったんだ。……許されたかったんだ。……わざと負けて、妹の……桜華の手で死ぬことで、罪を償おうとした……こんな大事な時に、自分の事しか考えてなかった。……そんなボクに……ボクに、もう……剣は握れない……」ポロポロ……

ミステリ「……」

アヤネ「……すまない」

ファニー「……っつー訳……だ」

不良3「……悪いな、俺らはこの話、降り――」

男「んじゃ、行こうぜーミステリ」

ド ン

不良3「……り?」ポカーン

ミステリ「……はい?」ポカーン

ファニー「……ああ?」ポカーン

男「え?……降りるんだろ?あんたら」

ファニー「え、あ、ああ……そうだけど……?」

男「だから、俺が代わりに行く」

不良3「いや意味わかんないんだけど」

男「だって、このままじゃ世界ヤバいんだろ?その過激派のモンだろ?」

ファニー「あ、ああ……まあ、そうだな」

男「で、それを助けれるの俺らだけで……アンタら行かないんだろ?」

不良3「まあ、そうだな……」

男「じゃあ俺が行くしか無いじゃん」

ファニー「いや待てアホ。お前じゃあ勝てねえだろ?」

男「ん?……いや、まあ……その……」ポリポリ

ファニー「……なんだよ」

男「……俺、この超能力学園の……トップ目指してるから」

バン

ファニー「……はあ?」

不良3「……は、はは……」

不良3「うはははははは!お前おっもしろいなあっ!あはは!」バンバン!

男「いて、いてて!ちょっとオイ、笑うなよ……俺結構マジなんだけど……」

不良3「いやーいいわぁーそういうのッ!わかるよーわかる!マジ面白いなあッーアハハ!!」バシバシ

ファニー「ちょ……オイ、不良3!」

不良3「悪い、ファニー。俺コイツについてくわ!マジ気に入った。最高だわーコイツ……アハハ!」

ファニー「ふざけんなッ!副番の意向に従わねえ気かッ!?」

不良3「おう。だってよお、コイツ……」

ファニー「?」

不良3「……目、マジなんだもんよ」

ファニー「!……」

不良3「俺の名前は不良3だ。……ルイズの永遠の使い魔だ。お前は?」

男「男。……学園トップ目指してる。世界がヤバいんなら、代わりに世界に立つつもりだ」

不良3「ぷ、くく……いいねェーマジでいい。……おいミステリ!二人でも問題ねえな?」

ファニー「待て、オイ」

ミステリ「ええ。いいでしょう……」

不良3「っつー訳です。すみませんね、アヤネちゃん」

アヤネ「……」

不良3「俺、バカだからさ。……同じバカの見るでっけえ夢は、応援してやりたいんスよ……」

アヤネ「……」

男「……アヤネちゃん……」

男「俺、行きます。……俺のために、戦ってくれてありがとう。……次は俺が戦う番です」

アヤネ「……」

男「……ムルが待ってんだ」

アヤネ「!!……」

男「……友達のためなら……俺は、頑張れると思う。……俺、誰かがいないとダメなんだ。だからこそ、こんな能力に目覚めたんだと思う。……誰かのために、俺……」

アヤネ「……」

男「……命掛けます。……戦います」

バン

アヤネ「……」

男「……それじゃあ……」クルリ……

アヤネ(……彼は、あくまでも……誰かのために戦うって……いうのかい……)

アヤネ(……)

アヤネ(ボクは、ボクのために……自分が救われたいから、戦ってきた……と……いうのに……)

アヤネ(……駄目だなあ、ボクは……)

アヤネ(……いつまでたっても……自分の事しか……考えてなくて……)



アヤネ(……変わらなきゃ……!)

アヤネ「待ってくれ!!」

ザッ!!

男「?……」ピタッ

不良3「……」

ミステリ「……」

アヤネ「……ボクも行く」

ファニー「な!……ふ、副番……?」

アヤネ「……すまないね、優柔不断な副番長で……」

ニコッ……



アヤネ「戦おう」

…………

…………

現在――

┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨

ベギラマ「テ!メエッ……裏切ったかッ!!ミステリィィ――ッッ!!」

ミステリ「可笑しな事を……裏切り者は貴方でしょう?ベギラマ……凰」

┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨

ファニー「行くぞコラ。おい男!テメェ大丈夫なんだろうな!?」

不良3「そうだぜ病み上がり!お前フかしといて一撃死とかやめろよ本当に!」

アヤネ「……男君……」

男「大丈夫っす。いきますよ――」

ス……

男「『JOJOJO』!!!」

ズオッ!!

召喚した東方は――
1.東方大弥
2.東方つるぎ
3.東方憲助
4.それ以外

>>62

安価なら1

大弥「キャ~~ルフォ~~ルニャア~~」

バン!

不良3「ktkr!?」

ファニー(女を召喚した……それがコイツの能力か?)

男「……」

大弥「……あれ?……定助?定助は?」キョロキョロ

男(誰この人ー!?)ロビーン!

男「えーっと……」

大弥「ン?」クンクン

男「……カクカクシカジカ」

大弥「キャリフォルニャンニャン。理解したわン」

男「俺も理解した。大弥ちゃん……スタンド使いって訳だな?」

大弥「ん~~……今何時……」キョロキョロ

男「……えっと、大弥ちゃん……?」

大弥「ねェ~~、定助はどこ?何処に行ったのォ?定助がいないとあたしぃ……ダメなのヨン……」

男「……」

ファニー「……おい、男?」

男「……うん、まあ、その……」

男「ごめん!召喚ミスったっぽい!!!」ドーン

ファニー「死ね!お前一回死ねマジで!!いやていうかどういう事!?」

不良3「――!!――!――!!!」ゴロゴロ

ファニー「お前笑いすぎだボケ!何にそんなツボってんだ!!」

不良3「だ、だって……格好良く召喚したのにミスって……ぷく……そ、それに潔くって……ぷくく……」ブルブル

男「久々だからホントわかんなくって……いやマジすまんかった」ペコリ

ファニー「ハァー……なんで俺コイツに付いてきたんだろ……」

ベギラマ「ケッ!さよならの意味を知らない子供らが……敵ン前でナメた行動取ってんじゃあねえぞ?オイ……」

ギロッ

ベギラマ「……死にてぇのか?」

凰「ミステリ……貴様の連れてきた仲間は、何の役にも立たなさそうだな……」

ミステリ「……そうでしょうか?私は信じておりますがね」

ベギラマ「……流るるまま枯れるまで涙……泣くんじゃあねえぞ?希望がついえてもよォ~~」スッ……

キャン!

ベギラマ「!!――んッ!?」

ズドォン!!

ベギラマ「うおおッ!?何だァッ!?」グラグラッ

凰「これは――『斬撃』!?馬鹿な、見えなかっ――」

ガランガラン!

凰「チッ!――クソッ」ズザッ

ベギラマ「ったく!……ア?今のは……テメェのしわざか?」

アヤネ「……」チャキ……ン

ベギラマ「……マジ巫山戯てんな……目にも留まらぬ早さで剣振れるなら、俺を斬ればいいだろうがよ……唄えばなお救われない、千切れた気持ちだぜ」

アヤネ「悪いね、この身体で戦うのは久方ぶりなんだ。今のは肩慣らしだよ。フフ……」

ガラガラガラ……

凰「ベギラマ!……くそ、引き離されたか……」

ファニー「……ふーん……」

不良3「って事は……」

凰「!!」バッ!!

ォォオオオオ……

ファニー「俺ら二人で……」

不良3「テメーの相手って事か……」

凰「……フン……」

『縮地法』!!

キュン!!

ファニー「!?――消えッ」

不良3「後ろだッ!!ファニーッッ!!」

凰「死ね……」ギッ……

『縮地崩拳』!!!

ドグチアッ!!

ファニー「!!――……!……」ビグン!ビグンッ!!

不良3「なッ……!?は?……おい、ファニー……?」

凰「……仲間の頭が粉砕されたくらいで……」

キュンッ!!

不良3(!?また消え――)

凰「呆けるんじゃあない」ギュウウ……!!

不良3「な!?いつの間に後ろに――」

凰「『縮地鑚拳』!!」

ドギュルッ!!

不良3「ガ……!!」ミシイッ

凰「墳!他愛の無い……おれの敵では……」

ドシャアッ……!

不良3「……あ……ああ……」ピクピク

凰「……無かったようだな……」

不良3「あはぁぁぁぁあああああああんん!!!♪」ビクウン!

凰「!?」ビクッ!

不良3「ふあああっ!!ルイズの嫉妬パンチ強すぎるよおっ!!他の女の子見て悪かったよルイズたん!けど俺にはやっぱりルイズたんしかいないんだよわかってくれルイズたん!!ああ!!そんな小さな可愛いおててで叩かないでおくれ俺のレモンちゃん!!あひいっ!!ルイズたんが可愛すぎて……み な ぎ っ て き た ァァァァアアアアアアア!!!」

ドォォオオオオオ!!

凰「!?……?……???」

不良3「……ふうー……」

ムクッ

不良3「今のはマジでイくかと思ったぜ。いいパンチだ」ケロッ

凰「……な……?」

ファニー「いや俺も今のは死ぬかと思ったわ。……脳みそこぼれてたじゃん、この世界の俺」

凰「――!?」バッ!!

ファニー「……よォ」

不良3「おう、頭ツブされた死体見た時は一瞬焦ったぞ」

ファニー「『潰された』っつーのはつまり、『挟まれた』って事だろ?平気ヘーキ」

凰「な……ぜ……?」

┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨

凰「何故、生きている……貴様ら……!?」

ファニー「悪いな、カンフーマスター。俺ら――」

不良3「――不死身なんだよね」

すんません、今回このあたりで

仕事しながらSS書いてる人って時間どうやって作ってんの?アナニーする暇ないじゃん

不良3ってサイトのことはどう思ってるんだっけ?

(すみません、一週間くらい更新遅れる思います……)

>>88
(サイトの事は、もう一人の自分と思ってます。ハルケギニアに行った平行世界の自分と考えてます)

どんどんやればいいんじゃね?
同じジャンルて何なのか知らないけど

凰「チェりあァァッ!」ギャッ!!

ドギャアッ!

不良3「あふぅん!♪ルイズたんのぽこぽこパンチ超☆痛気持ちE~ッ!!」

シュウウ……

不良3「もっともっと!もっとぶってェェ~~ン♪カマーン!」クイクイッ

凰「ぐッ……!(こいつ……本当に死なないのかッ……!!?)」

ファニー「悪いんだけどさ、二対一なんだよな……俺の相手もしてくれよ。カンフーマスター!!」

バッ!

凰「ハン!――貴様の『弱点』は、すでに見切っているッ!!」グッ

ズバッ!!

ファニー「痛ッ!……あァ?」タラリ

凰「……どうやら貴様は何かに『挟まれない』と、能力を使えないようだな?……それが理解(わか)れば話は疾(はや)い」

チキキ……

凰「『蟷螂拳』……おれの手刀は全てを切り裂くっ。挟みなどしない……身体を少しずつえぐり取り細切れにし、人体標本を作ってやろう!!」

ズバズバ!!

ファニー「ぐ!う!おおッ……!!」ドシュ!バシュッ!

不良3「はいペタ――ン!!!」

グシャアーッ!!

凰「!?――は……?」

不良3「何のタメの二対一ですかァ?オメーがファニー挟まないなら、俺が挟むだけだっつうの!」スウッ

ファニー「……ふぅー。生き返ったァ……」バーン!

凰「……糞、面倒な……!!」

凰(巻き毛の方は能力のタネがバレている。えぐり取ればいつか殺せる!!……し、しかし……)タラリ


不良3「あ、ゴメンちょっとルイズのアニソン聞いていい?」

ファニー「後にしろ。あいつ倒してからでいいだろ」

不良3「いや、今この状況にピッタリの曲あってさあ……」


凰(あの気持ちの悪い男は……本当に、死ぬのか?……弱点は……『ある』のかッ!!?)

『ある』ッッッ!!

確かに存在するッ!!不良3を『殺す』方法ッ!!
あるには『ある』のだッッ!!!
『しかし』ッ!!『不可能』ッッ……!!
ネタがバレていない限りは不可能ッ!!そういう『ロジック』ッッ!!

何故なら、あまりに『単純』だからだッ!不良3を殺す方法ッ!!
『それは』ッッ!!


『死ぬまで殺せばいい』ッッッ!!!!!


不良3の能力は、キズ一つ付かぬ上に体力も消耗しないッ!
攻撃すればするほど喜び、テンションは上がり、一見すると『無敵』ッッ!!
しかし!!いつかは死ぬのだッッ!!!

『ハムスターをバールのようなもので殴り続けるとどうなるかッ!?』
その『答え』と全く同じ事が起こるのだッ!!
『何故』ッ!?何故死ぬのかッッッ!!?
その理由は――不良3の能力の『本質』に、密接に関係するッ!!

不良3は、常識を超えた『妄想力』――『童貞力』・『オタク力』とも言えばいいだろうか!
それにより、全ての攻撃・ダメージをルイズから受けたものと脳内変換するッッ!!
全てのエネルギーを、性的快感に変換するのだッッ!!

ベストコンディションの不良3は、TNN火薬1トンの爆発だろうと快感へ変換する事が可能ッッ!!
『しかし』!!それが『キャパシティ』を超えるとどうなるか!!?
具体的に言うならばッ!!与えられる快感に耐え切れなくなり、『射精』してしまうとどうなるかッ!!?

不良3を襲うのは、強烈な『賢者タイム』であるッッッ!!!
世の男子ならば理解るだろうッ!すさまじいまでの倦怠感!!疲労!!!無気力感!!!!思考能力の低下!!!!!
その何倍にも『濃い』ものが不良3を襲うのだ!!!

その状態で『妄想』が出来るのかッ!!?
『否』ッッ!!!
ただ一つの方法を除いて、不良3が再び勃起する事は不可能ッ!!
つまり!!その状態ならば、楽に殺す事が出来るのだッッッ!!!

しかし!!!
そのネタがバレていない限り!喜ぶ不良3を殺し続ける者は皆無ッッ!!!
故に『無敵』なのであるッッッ!!!!

ちなみに、今現在の不良3は少々興奮しているため!
あと『10回』殺されるような攻撃を受ければ!『射精』――本当の『死』を迎えるだろう!!
『10回』……たった『10回』なのだ!!
しかし、凰万鎮にその選択をする事は出来ない!!
凰はすでに!!精神的に不良3に敗北していたのだ!!
不良3を殺す事を諦めていたのだ!!!!!

ごめんなさい寝ます

┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨

ベギラマ「盛り上がってンな……どうも……」

アヤネ「よそ見している場合かい?目の前にボクがいるというのに」チャキッ

ベギラマ「ンン?場合だよ場合。よそ見しても全然大丈夫。な~ぜ~な~ッルルァァ~~……」

ゾロッ……

アヤネ「……!!」

ベギラマ1「クク……これが……」

ベギラマ2「どういう事かわかるかよ?エ?」

ベギラマ3「ニヤニヤ……理解出来るかい?」

ベギラマ4「クク……」

アヤネ「……これは……」

ゾロゾロゾロッ

ベギラマ5「『CO2デコイ』……『迷宮(ラビリンス)』!」

ベギラマ6「二酸化炭素の塊で人の形を作っただけだが……なかなか精巧に出来てるだろう?」

ベギラマ7「この大勢の俺の中から」

ベギラマ8「本物の俺を」

ベギラマ9「探し出せるかよ?クク……」

ベギラマ10「ヘラヘラ……」

ベギラマ11「ヒヒヒ……!!」

アヤネ「……ああ、すまない」スゥー……

アヤネ「もう斬ってるよ」

ベギラマ12「……」

ベギラマ13「……ア?」

アヤネ「……一ノ宮一刀流……居合」ゥー……

カチン

アヤネ「『瞬華終刀』(シュンカシュウトウ)」

ズバン

ベギラマ14「」ガシャン!

ベギラマ15「」ガシャッ!

ベギ「「「」」」ガラガラガラッ……

ベギラマ「なん――」

ズバアッ!

ベギラマ「ゲハアッ!?――だとォッ!!?い、いつの間に斬りやがった!?しかも、全部のオトリをッッ!!」

アヤネ「ううん……まだ慣れないな、力が強すぎる。……今、ボクは峰打ち程度で済ませるつもりだったんだけどね」

チャキッ

アヤネ「――今から、光速で斬るけど……まだやるかい?」チキッ

ベギラマ「……当然だろッ。ナメて見下してんじゃあねえぞ……!!」

ガラガラガラガラ……

…………

…………

サエ「おおッ――」

トウヤ「――らあッッ!!!」

ドグチアーッ!!

スライム「ピギー!!」グチアッ

タラララッタッタッター♪

トウヤ「はぁ、はぁ……今ので終わりかっ!?」

『トウヤのレベルが上がった!身長が2ミリ上がった!切なさが3上がった!いとしさが5上がった!』

トウヤ「オイなんだこの腹が立つ声は!?」

友「まるでRPGっすね……」

トウヤ「あーるぺーじ?なんだそれは美味いのか?」

不良1「お前はいつから食いしん坊キャラになった」

サエ「全員無事ですか!?」

ドク「……いや、無事じゃねえな。明らかに数減ってるぞ。わん子ー!いるかー!?」

わん子「わんわん!ドクー、あたしモ不良たち患者さんを守るの頑張ったよー!えらい?」

ドク「えらいえらい。あとでホネっ子やるよ。……他は?」

刹那「……生徒会の末端役員、大半の姿が見えない」

マスク「っべえ、番長グループの末端野郎どもも消えたぞ。……もしかして、スライムに……?」

アホ毛「え、食べるの?スライムって人食べちゃうの?」

メガネ「可能性の話ですが……死体が見えない以上、連れ去られたか、もしくは……って事でしょう」

スケバン「一体なんで、こんな事に……」

涼子「オイ不良1ー」フヨフヨ

不良1「ん?どうした涼子」

涼子「ざっと空中見渡してきた。仲間の姿は見えねえが……向こうの方に黒くてデカイ城と、反対側に町が見えたぜ」

ゴロツキ2「黒くてデカイ城……」

モヒカン「流れ的に魔王城っスよね、絶対」

マスク「じゃあ、魔王倒せばここから出られるっつう事か?」

スケバン「?……待ちなよ。アタイはゲームとかあーるぴーじいとかやらないから、なんでそんな流れになるのかわかんないよ」

メガネ「なんでって……ほら、『お約束』みたいな」

ドク「たいていはデケー城にラスボスがいて、そいつぶっ倒せばハッピーエンド・ゲームクリアなんだよ。ゲハハ」

トウヤ「おし!なら早速倒しに行くぜ!!」ザッ!

サエ「待って下さい!まずは町で体勢を整えるのも大切ですよ?」

トウヤ「あァ!?」

トウヤ「ちまちまチッセエ事言ってんじゃあねえぞ!?テメェキン○マついてんのかよサエぇっ!?」

サエ「つ、ついてませんわ!何言ってるのです!?」

不良1「いや、世の中には男の娘というジャンルがあってだな……」

ドク「俺がつけてやろうか?ゲハハ!」

涼子「ちょっと黙れフリーダムども」

刹那「……私は町へ行く事に賛成だ。いきなりこのような世界に閉じ込められたのだ。状況を詳しく把握したい。それに――……」

ズキッ!

刹那(……目が開かない……少し休息が必要だな)

友「けど、さっさとこの世界から出ないと……」

モヒカン「……どうするんスか?トウヤ先輩」

トウヤ「……」

町へ行くか?魔王城へ行くか?>>125

町に行こうよ!

トウヤ「……やはり、城へ向かって――」

涼子「よーし!町に行こうぜ!」ハイ!

不良1「どうぶつの森!」ヘイ!

トウヤ「倒s……ちょっと待てい!!」

涼子「ンだよ?ほら行くぞーテメェらー」フヨフヨ

トウヤ「ッンでてめーが仕切ってんだコラア!一応現状のリーダーは俺だろうが!!」

涼子「年功序列ってあるだろーが。ウチ死んでるけど。ていうかそろそろゴロゴロしたいんだよね」

トウヤ「知るか!さっさと敵を倒してこんな世界から――」

ドコオッ!

トウヤ「」ガクッ

涼子「よーし、静かになったし行くぞー」ズルズル

サエ(……え?倒した?)

マスク(腹パン一発でトウヤをノした?)

スケバン(は?トウヤって普通に強いのに……?)

涼子「おら、行くっつってんだろ。何ぼけっとしてんだ?殴るぞ」

「「「す、すぐ行きますッッ!!!」」」

刹那「……衰えていないな」

友「え?」キョトン

刹那「なんでもないさ。……行こう」

ゾロゾロゾロ……

…………

…………

涼子「町☆到着ーっ!」バーン!

不良1「おお。……けど……」

ドヨーン……

不良1「……なんか、さびれてないか?」

ゴロツキ2「たぶん、キャパ足りなかったんでしょ。ダンジョンのグラフィックに全力注いだせいでおざなりになってんだよ」

モヒカン「ポンコツゲームじゃないっすか」

サエ「あ、けど人はいるようですわ。……失礼!よろしいでしょうか?」

ゲームモブ「……」

ゲームモブ「ようこそ。ここは『始まりと終わりの町』だよ……」

サエ「……『始まりと終わり』?それはどういう意味でしょう?」

ゲームモブ「ようこそ。ここは『始まりと終わりの町』だよ……」

サエ「?……あの、話を……」

ゲームモブ「ようこそ。ここは『始まりと終わりの町』だよ……」

サエ「聞いて……あれ?」

ゲームモブ「ようこそ。ここは『始まりと終わりの町』だよ……」

サエ「ちょっと、あn」

ゲームモブ「ようこそ。ここは『始まりと終わりの町』だよ……」

ゲームモブ「ようこそ。ここは『始まりと終わりの町』だよ……」

ゲームモブ「ようこそ。ここは『始まりと終わりの町』だよ……」

ゲームモブ「ようこそ。ここは『始まりと終わりの町』だよ……」

サエ「…………」パクパク

ドク「サエ、おめーゲームやった事ねえのか?ゲームキャラって普通こんなモンだぞ」

わん子「おんなし事しか話さないねー。おもしろーい!わんわん!」

サエ「……一刻も早くこの世界から出ましょう」ムカムカ

刹那「やはり……これは、パピーの……」

涼子「お?サイコー、お前何か知ってるのか?」

刹那「ええ。……少し、落ち着ける所で話しましょうか。どこか座れるような場所があれば……」

桜華「……会長、あちらに宿屋があります。そこならば……」

刹那「わかった。向かおう」

…………

…………

バタンッ

刹那「ふう。……通貨が円で助かった。ゴールド等だったら泊まれない所だった」

涼子「二段ベッドの上もーらいっ」ピョーン

わん子「あー!じゃああたし下ねーっ」ポーンッ

刹那「……」

ドク「あんま気にすんな、生徒会長。ペットが二匹いると思えばいい。ゲハハ」

涼子「あ?おい舐めた口きいてんじゃねえぞ無精ヒゲ」ガルル

不良1「気をつけろドク、あいつ噛むぞ」

バタンッ

友「ふぃーっ。とりあえず病人は隣の部屋に寝かせましたよー」スタスタ

ゴロツキ2「ドク、トウヤ目覚めないんだけど……」

ドク「寝かせとけ。あいつも結構身体ガタきてんだろ」

メガネ「僕達は少し、町中を探索してきました」

スケバン「へえ、短い時間のうちによく行けたね……どうだった?」

モヒカン「えーっと、民家とか道具屋とかありますけど、ほとんど形だけっすね。重要そうな会話もなかったっす」

マスク「あ、けど路地裏にぱふぱふ屋あったぞ」

不良1「マジで!?笹食ってる場合じゃねえ!!」ガタン

サエ「そんな事言ってる場合ですか」

刹那「さて。……もう遊びはいいだろう。話をさせてもらうぞ」

「「「……」」」

刹那「結論から言おう。……この世界は、生徒会役員2年委員長『パピー』の能力によって作られたものだ。『RPG世界を創りだす』能力……」

サエ「……しかし、私達はともかく……生徒会長、貴女も攻撃されているようですが?」

刹那「ああ。即ち、考えたくは無いが……パピーは『裏切り者』であった、という事だろう」

不良1「……うわあ、また話がややこしくなった……」

刹那「おそらくは時間稼ぎか、私達全員を『仕留める』つもりなのだろう……早急に手を打たなければな」

サエ「……この能力を解除する方法は、やはり……?」

刹那「ああ。パピーを倒せばいい」

涼子「んじゃあ~~簡単じゃあねえか。体力回復出来たら魔王城まで行って、ぶっ倒せばいい話だ」ゴロゴロ

ドク「いや、待て。……これも、あまり考えたくはねえ話だが……」

涼子「は?んだよ無精ヒゲ?」

ドク「……あの魔王城が『囮』……っつうのは、無いだろうな?」

「「「……!」」」

刹那「……私が一度『退いた』のも、それが理由だ。……あの魔王城には強大なモンスターしかおらず、そこらの草むらにパピーがいる『かも』しれない……」

モヒカン「そんな……打つ手無しじゃないっすか!」

アホ毛「じゃ、じゃあじゃあ!草むらをガサガサーって探し回れば……」

スケバン「時間がかかりすぎるよ」

ゴロツキ2「けど、やらなきゃならねえだろ。……もしも、敵が隠れてるんならさ」

マスク「いやいや、隠れてなかったらどうすんだよ!?普通に魔王城にいたとしたら、俺ら詰みだぜ!?」

ザワザワザワ……

刹那「『同時』だ」

シー……ン……

サエ「……失礼。何と?」

刹那「『同時』に行う。……戦力に自信がある者は『魔王城』へ。それ以外は『その他フィールド』の探索を行う」

「「「……」」」

モヒカン「……ああ、それならアリなのか……いや、アリなんスか?」

ゴロツキ2「どちらの可能性もあるなら仕方ないだろうな。……本当なら、どちらかに戦力を集中させたい所だが……」

メガネ「僕も……その作戦が一番だと思います」

ワイワイワイ……

刹那「……それで良いか?サエ君」

サエ「……私はゲームの事なんてわかりませんわ。……任せます」

刹那「……悪いな」

刹那「では、詳しいチーム分けだが……」

ドク「俺はパスだ。患者の面倒見なきゃならねえからな。……出来たら雑務担当用に、何人か使わせてくれるか?流石に患者数が多いぜ」

刹那「……わん子君は、メインチームに組み込んでも?」

ドク「構わねえよ。こいつがいりゃあちっとはチームの生存率上がるだろ。バンバン魔王城へ連れてってくれ」

刹那「……わかった。では、まず『探索チーム』……一撃必殺の力は無いが、体力が残っている者として……」

ゴロツキ2「用は二軍だな」ヒソヒソ

刹那「……ゴロツキ2君、スケバン君、マスク君、モヒカン君……以上の者に任せたい。……出来るか?」

ゴロツキ2「っわー。わかってたけどマジで二軍だったか……」

スケバン「仕方ないね……精一杯頑張らせてもらうよ」

マスク「ま、こういう地味ーなんが意外と大切なんだよな……」

モヒカン「ヒャッハー!草むらは消毒だー!!」

刹那「そして、『魔王城チーム』……残っているメンバーで、わかるとは思うが……」

サエ「……」

刹那「サエ君、涼子さん、不良1君、わん子君……そして、私だ」

友「…………え?」

刹那「残りのメンバーはドク君の補助をお願いする」

メガネ「それって……僕とアホ毛ちゃんの事か」

アホ毛「まあ、あたしたち一年生のひよっこだしねえー」

ゴロツキ2「待てやコラア!なんで不良1がメインメンバーなんだよ!?おかしくね!?」

不良1「はあ!?何がおかしいんだコラ?」

マスク「あーあれか。涼子さんをメインに入れたら付いてきただけか。おまけか。馬車メンバーか」

不良1「誰がクリフトだ!!」

涼子「ていうかウチをさらっとメンバー入れてんじゃあねえぞっ!!」

ギャーギャー!……

友「あの……」

「「「……」」」

刹那「……何だい?友君……」

友「俺……の、名前……呼ばれません、でした」

刹那「……そうだな。……それが?」

友「……それが、って……俺、看護の……雑用、って……事、ですか?」

刹那「言葉が悪いが、まあそうなるな」

友「……な、んで……?」

刹那「……わからないのかい?」

友「……」

刹那「……」

友「……わか、りま……せん……!」

刹那「……はっきり言ってあげよう」

刹那「君は『弱い』んだ」

友「!!!…………」

…………

今回はここまで
あー人数多いなあっ。これ俺以外把握できてんのか

友「……」

刹那「……」

サエ「……」

「「「…………」」」

シーン……

友「俺はッ……」

刹那「……」

友「……弱くなんかない。もう……超能力者っす。皆さんと、同じ舞台に立てたはず、です。……なんでッ……」

刹那「……思い上がるな。『同じ』?どこがだ?」

刹那「友君、君は先ほどの戦い……とし子との戦いで、害男君の命を使って攻撃したな?」

友「!!……は、はい。……それが……?」

刹那「超能力とは『思い』の力……たとえ敵が異常な強さを持つ『ドグラ・マグラ』であろうと、命をかけて攻撃すれば、簡単に……とは言わないが、殺す事が出来るだろう」

友「……」

刹那「……普通の超能力者なら、な。……君はそれが出来なかった。ヒト一人の命を使いながら、何も起こす事が出来なかったのだ。……わかるか?その意味が?」

友「……」

刹那「超能力者『失格』だ。話にならない。……君が付いてくるというのは、はっきり言って足手まといなんだよ」

不良1「テ……テメェ、黙って聞いてたら好き勝手いいやがって……!!」

ドク「やめろ、不良1」

ドク「腹が立つが、コイツの言い分は正しい。……友はまだ超能力者に覚醒したばっかだ。弱くても仕方ねえ」

サエ「……そう、ですね」

涼子「ああ……」

友「なッ……みんな……?」

サエ「行きましょう、皆さん。私達はのんびりしている暇はありませんわ」クルッ

ゴロツキ2「……すまんな、友」スタスタ

マスク「じゃあな……」スタスタ

友「な……おい、待って……待ってくれよ!俺は……俺は、何のために……俺だって、番長グループとして……!!」

バ タ ン

友「…………俺、は……」

…………

…………

刹那「さっそく向かおう。城は北の方角だったな……」スタスタ

不良1「グヌヌ……言ってる事は正しいかもしんねえが、俺やっぱコイツ気に入らねェー……クソ!後で覚えてろよコラ……」ブツブツ

サエ「……私も同じ気持ちですわ。……しかし、今は言い争いをしている時ではありません」

ドク「……フン」

スタスタ……

刹那「……ム?」

ザッ!

桜華「……会長」

刹那「桜華君か……何だ?」

桜華「……友さんと同じく……私も、名前を呼ばれませんでした」

刹那「ああ。……君もドク君の補助だ」

桜華「……」

刹那「……君も気付いているだろう?自身の精神状態が……非常に不安定であると」

桜華「……」

刹那「そんな君を守って立ちまわるほど、私は暇では無いんだ」

桜華「……そう、ですね……」ギリッ

刹那「……すまない、わかってくれ。……私は……」

ヨロッ……

桜華「?……会長?」

刹那「……君たちを、守りきれる……自信が無い、のだ……」グラ……

ドサッ

桜華「!!――かッ……!?」

刹那「……ぐ……」

桜華「会長――ッ!!」ダダッ!

サエ「生徒会長!?どうしたのですかッ!?」

刹那「な……何でもない。ただの立ちくらみだ。……少し休めば、すぐに……」

ドク「んー……」ジー……

わん子「ドク、どうなのー?」

ドク「……ん。こりゃあダメだわ生徒会長」

刹那「……は……?」

ドク「ドクターストップだ。お前患者な」ドン

刹那「なッ!?……聞けるか、そんな事ッ!生徒会長である私が、ここで散る訳にはッ……!!」

ドク「能力使いすぎだ。もう目開かないんだろ?……このままだとお前、失明か――最悪脳が壊れて気狂いになるぞ」

サエ「……それほどまでに酷いのですか?」

ドク「身体には大きな怪我ァ無いが……問題は脳だな。超能力者としては致命的だ。眼球運動と顔色から判断して……満身創痍の塊だな」

刹那「……そんな事、百も承知だッ。私は……戦わないと、ならないんだ……友君の分まで、桜華君の分まで!……今まで散っていった者達の分まで、戦えぬ未来ある若者の分まで!!……戦わないとッ……」

ドク「わん子ー。麻酔ー」

わん子「おらあ!」ドゴッ!

刹那「ぐッ!?…………」ドサッ

刹那「」グッタリ

ドク「オラ、ぼさっとしてんなメガネにアホ毛。あとそこの生徒会女。コイツを隣の部屋に叩きこめ」

メガネ「あっ、はい!」タタッ

アホ毛「うぐ……け、結構重い……」ズルズル

サエ「……ドクさん……」

ドク「たとえ生徒会だろーと、気に入らねーヤツだろーと、目の前で死にかけてたら俺の患者だ。……眼科はやったこと無ェけどなァ。ゲハハ。……オラ、お前らはさっさと魔王ぶっ倒してこいよ」

サエ「……わかった。……皆を、任せましたよ」ザッ

涼子「っけぇー。もぅちっとゴロゴロしたかったのによぉ……」フヨフヨ

不良1「しゃあねえな……行くか。友の分まで」テクテク

マスク「じゃ、俺らは草むら探索だな……」

ゴロツキ2「片っ端から焼け野原にしてやんぜ」

ザッザッザッザ……

ドク「……フー……さて」スパーッ……

ドク「……面倒くせえが、ちっとだけ……友の野郎、励ましてやっか」

スタスタ……

ドク「メンタルカウンセリングも医者の仕事ってなァ。ゲハハ」

…………

…………

友「……」

シーン……

友「俺は……何のために、ここにいるんだよ……」

・ ・ ・

友「……戦うためだろうがッ……害男さんからもらった命、燃やし尽くすためだろうがッ……」

・ ・ ・

友「……戦う事すら、許されねえのかよ……俺は……俺……おれ……」

・ ・ ・

友「……強くなりたい……もっと、もっと……強く……強く、なりたいんだ……!!」

「……ほーお?」

プロ子「それなら儂の出番じゃのお」

友「――え?」

カ ッ ! !

……………………
…………
……







友「…………」

ォォォオオオ……

プロ子「精神世界にようこそ、友。……茶でも飲むか?ン?」

友「……え?」

休憩

コン、コン

ドク「おい、友ォー……オメーしょげてんじゃあねえぞ?あのな……生徒会長だって悪気あって言った訳じゃあねえんだよ」

・ ・ ・

ドク「あのー……な?……今弱いっつー事は、これから強くなりゃあいい話だろうがよ?俺が強くなる改造手術でもしてやろうか?ゲハハ」

・ ・ ・

ドク「あ!オメーたしか童貞だったろ?ちょっと俺の元患者紹介してやろうか?俺がチチでかくする手術したんだがよ、これが最高傑作で――……友?」

・ ・ ・

ドク「……おい?聞いてんのか?……入るぞ?」

ガチャッ……

友「」ポケー……

ドク「やっぱいるじゃねーかお前。返事くらいしろよな?せっかくこの俺様が、メンタルケアしてやってんのによォー……」

友「」

ドク「……おい、友?テメェーいい加減に……」

友「」

ドク「……ン?」

ガシッ

ドク「おい、友ォー?」ペチペチ

友「」

ドク「……ンー……」グリッ

友「」

ドク「……眼球運動無し、瞳孔反応は……ン?死んでるのか?……いや、生きてるよな?……んん?なんだこりゃ?」

友「」

ドク「……んー……色々言われた事の精神的ショックによる意識喪失……か?……見たこと無い症状だな。脳波測定してェなあ……」

コン、コン

桜華「失礼、ドクさん。……汚れたガーゼは一体、どうすれば?」ガチャッ

ドク「お、よく来たな生徒会のチビメガネ」

桜華「……その呼び方、やめて下さい」

ドク「オメーたしか友と同じクラスだろ?クラス委員長だろ?」

桜華「え?……はい、そうですが……?」

ドク「ちょっとコイツ見ててくれねえか?」

桜華「え?」

友「」

桜華「友さん?……一体どうしたのですか?」

ドク「俺にもよくわからんが、気を失ってる。コイツ一人をじっと看てる訳にもいかねえんだよ、俺は」スタスタ

ドク「何かあったら知らせろ。俺は隣で他の患者の相手してっからよ」

桜華「え、ちょっと……私、医学の知識は……」

ドク「大丈夫ダイジョーブ。テキトーでなんとかなるからよ。あ、泡吹いたり痙攣し始めたら速攻俺呼べよ?」

桜華「ちょ、一人にしないでくださいよッ」

ドク「じゃーなー」バタンッ

桜華「……もう……」チラッ

友「」

桜華「…………友さん……大丈夫、なのでしょうか……」

…………

…………

コポポ……

プロ子「ほれ、にがーい茶が入ったぞ」スッ

友「……たぶんこの世界で俺だけなんだろうなあ……」

プロ子「うむ?何がじゃ?」

友「……脳内でコタツ入って、全裸の幼女にお茶出されるヤツって」

プロ子「肉も煮えたようじゃ。食うか?」

友「しかも鍋まで用意してるし」

友「はあ……マジ何なの、俺の精神世界って……あ、うまい」モグモグ

プロ子「まあ、この精神世界は主のものでもあるし、儂のものでもあるからのお」モグモグ

友「?……なんか前もそんな事言ってたな……」

プロ子「うむ、あまりある事では無いのだが、儂と主の世界が一つに重なったのだ。おそらくは血――おっと、これ以上は言っても仕方のない事かのぅ……」

友(……血?)

プロ子「まあともかく、儂と主の世界が重なった事で、主は自分の想像による世界をよりリアルに体感出来るようになったという事じゃ」

友「はあ……よくわかりませんが、これが精神世界……想像の世界なら、俺好き勝手出来るの?かめはめ波撃てる?」

プロ子「んー……出来るような出来ないような……」

プロ子「主が本当に切実に願うか……それが本当に出来る事なら、出来るじゃろう」

友「?……よくわかんねえな」

プロ子「例えば……主は今、服を着ておるじゃろ?」

友「え?……あ、本当だ。前は全裸だったのに(プロ子ちゃん今も全裸だけど……)」

プロ子「主が自分の世界をコントロール出来ておる証拠じゃ。……じゃが、勇者の鎧とかを着ようと思っても、着れぬはずじゃ。着た事が無いのじゃからな」

友「……あー……なんとなくわかった。好き勝手は出来るけど、現実の範囲内、って事か……」

プロ子「うむ。じゃからこそ、修行になるじゃろう?」

友「……『修行』……」

友「……そうだ。俺……強くなりてえって、思って……」

プロ子「うむ」モキュモキュ

友「……プロ子ちゃん。このタイミングで俺をこの世界へ連れてきたって事は……俺を、強くしてくれる……のか?」

プロ子「強く『してくれる』?儂が主を強く『する』?……そんな事は出来ぬ」

友「えっ」

プロ子「儂が出来るのはお手伝いだけじゃ。儂の名前は『プロメテウス』……人々に『火』を与えし神。人類が強く火を望めば、儂はそれを差し出そう」

友「……」

プロ子「人には元来、強く願った事を『叶える』力を持っておる。……野球選手になりたいと強く思い、練習を重ねれば野球選手になれる。政治家になりたいと強く思い、勉学をはげめば政治家になれる」

友「……」

プロ子「空が飛びたいと思えば人は、飛行機なるものを生み出し、強い力が欲しいと望めば人は、大砲なんぞを創りだした。人の『思う』力は無限大じゃ。……そして、思春期の想像・妄想の力というものは凄まじい。……下手をすれば脳を壊しかねない妄想は――実際に『現象』となり、この世界を焼きつくす」

友「……そ、それって……」

プロ子「そう。『超能力』じゃ。……人が心に宿した炎。元々は儂が人類に与えた力……」

プロ子「人の妄想というものは、儂の想像を遥かに超えるほど凄まじい……時を止めたい・分身したい・すごい剣術が欲しい・物質を自由に操りたい・瞬間移動したい・全ての痛みを快感に変えたい……はたから見れば阿呆のような妄想も、人々は強く思うことで……精神を爆発させ、この世に『超能力』として具現化させた」

友「そ、それって……つまり……」

プロ子「ん?」

友「その……俺は、死にたくないから……殺されたくないからって強く思ったから、超能力者として覚醒したって事、か……」

プロ子「……あー……」

友「?」

プロ子「主の場合はなあ……その……」ポリポリ

プロ子「ちょいと、思う力が弱くってのお……超能力者として覚醒しなかったんじゃ」

友「……え?いや……あれ?けど俺なんか、超能力者になってますけど?」

プロ子「ああ。それは儂の力じゃ」

友「……え」

プロ子「儂は人の強い望みを、後押しする事が出来る。主が強く強く望んだからこそ、儂は主の望みを叶えてやったのじゃ」

友「……」

プロ子「あー……じゃから、なんというべきかのお……」

プロ子「主は天然物では無い……言わば『人工的』とも言える超能力者なのじゃ」

友「……は?」

プロ子「じゃから、普通の超能力者と比べると、思う力が弱い。超能力が弱いのじゃ」

友「……」

プロ子「……あー……友?」

友「…………」ズーン……

プロ子「へ、へこむでない。二人きりの空間でへこまれると、その、儂が困るじゃろうが」ワタワタ

友「いや、その……なんか、超能力者になって舞い上がってた自分が、バカみたいで……」ウジウジ

プロ子「落ち込むでない!儂がいるじゃろうが儂がっ!とりあえず、乳首でも見ておくか?」チラリ

友「『チラリ』じゃねーよお前全裸じゃねーか。恥じらいってモンが必要なんだよ」

プロ子「儂が今から、主の超能力のレベルを上げてやる」

ドン

友「……出来るの?」

プロ子「無論じゃ。超能力とは思いの力……友よ、主が自身の能力についてよく知り、思いを深める事で、強くなる事はいくらでも可能なのじゃ」

友「だ、だったらすぐに――」

プロ子「『しかし』」

友「?……な、なんだよ?」

プロ子「……脅す訳では無い。事実をのべるまでじゃが……友よ」

友「?……」

プロ子「この修業……一歩間違えれば主は、『廃人』……最悪『死ぬ』かもしれぬ」

友「!!」

プロ子「それでもやるのかや?友よ?主が戦う事をやめれば……主は死ぬ事も、苦しむ事も無く、平和に過ごせるのじゃぞ?」

友「……」

プロ子「……よく、考えるのじゃ。儂は無意味に、主を傷つけたくは無い」

友「……」

プロ子「……」

友「……俺はもう、一度『死んだ』んだ。……『苦しんで』るのは、今なんだ」

プロ子「……」

友「『平和』な日常は、もう捨てた。俺は……戦うんだ。この世界とか、そんな大それたもののためじゃない。……俺自身のために」

プロ子「……」

友「プロ子ちゃん、修行……させてくれ。どんなものでも乗り越えてみせる」

プロ子「……そうか……」

ボッ!

ボボボボ……

プロ子「超能力とは思いの力。この精神世界では、より顕著じゃろう。……友よ、ここは精神世界じゃが、主が『死』を確信すれば死ぬ。……それを忘れるで無いぞ?」

友「!……これって……!!」

ウルフ『ガアア……!!』グルル

プロ子「主の能力『ファイア・ウルフ』……少し借りたぞよ。……今から儂は、こいつで主を『攻撃』する」

ゴォォオオオ……

友「よ、避けろって事かよ?けど……」

ボボボボ……ゴゴ……

ウルフ『ギャアア……』

ウルフ『ウウ……』

ウルフ『グルルルル……』

友(『多い』ッ!!俺が使うより、はるかにッ……!!)

プロ子「……『避けろ』とは言わぬ。……『学ぶ』のじゃ。主は思わなければならぬ……」

ォォォ……

プロ子「――行くぞッ!!」

ガ ォ ン ! !

友「――!!」

…………

本日はここまでです。
次の話はー……ウズメVSレヴィアたんかな。レヴィアたんの能力考えといてくれると助かります

>>1
どれくらいで終わりそうという目処は立っていますか?

>>185
おおまかーに、終わりの流れとかは考えてるけど、このままだとあと1スレは使いそうな感じかな……
つい最近、書いてたSS一つエタらせちゃったし、本当期待しないで……
……安価超能力SSで綺麗に完結したのあるのかよ。あったら見たいわ

ゴオッ!!

友「うおおおおお!!ちょ、タンマ!危ないってマジで!!」ダダッ!!

ウルフ『ウグァアアアアアア!!』ドオン!

プロ子「――友よ、学ぶのじゃ。……儂から、そして、自分自身からな」

友「学ぶって――うぎゃあ!!」ヒョイッ

ドカァン!

友「な、なんつーウルフの数だよッ!?普通に強すぎねえかこれッ!?ハア、ハア……!!」

ウルフ『ウォアアアアアアアア!!!』ドッヒュウッ!!

友(足止めたらマジで殺される……!!)グッ!

ダダダダッ!

友「ハァ、ハァ、ハァ――」

ウルフ『ウォォオオ!!』ギャン!

プロ子「おお、一応言うておくがのぉ、友よー」

友「ああ!?今そんなの聞いてる場合じゃ――」

プロ子「儂が今つこうておるこの能力じゃが……」



プロコ「主が使う力の、ざっと半分くらいの力でつこうておるのぅ」

バン

友「――……は?」

ドジュウッ!!

友「熱ッ!!な――」

ウルフ(小)『グルルルル……!!』ガリイッ!

友(あ、足に!!小さいウルフがッ!!噛み付いて――……)

ドヒュ!ドヒュ!ドヒュ!!

ウルフs『うぐあああああああああ!!』ドッ!!

友「な――」

プロ子「……『知る』のじゃ。自分自身をな……」

ドォォオオン

メラメラメラメラ……

友「う……ガァァァァァアアアアアアアア!!……」パチパチパチ!

ゴオオォォオオオオオオ……

プロ子「…………さて、と」

ポスンッ

プロ子「自身を焦がす業火の中……冷えた頭でいられるかのう?」

メラメラメラメラ……

…………

…………

RPG世界・町の外――
探索チーム(ゴロツキ2、スケバン、マスク、モヒカン)……

ザッザッザ……

ゴロツキ2「はあー……とりあえず、魔王城とは逆の方向へ向かってみたけど……何もねえなこりゃ」ガサガサ

スケバン「ちいさいザコモンスターならいっぱいいるけどね。強そうなやつはどこにも……」

モヒカン「ザコっつっても、俺には結構強敵なんスけど……」

マスク「……結構広いな、この世界……RPGの一番ダメな所がクローズアップされてるぜ」

スケバン「一番ダメな所?」

マスク「無駄に広いフィールド、意味の無い探索、ヒネりの無いマップ構成……延々とトキワの森をさまよい歩いてるみてえだな」

ゴロツキ2「ピカチュウ出るまで粘るか?」

マスク「……面倒くせえな。少し俺の能力使うか……」スッ

ゴロツキ2「!?――なッ……!!」

スケバン「や、やめなマスク!アンタの能力は……!!」

マスク「止めるなスケバン。そろそろここで俺もキャラ立てないと、『え?マスク?誰だっけそれ?』とか言われるようになるだろうが」

スケバン「そんな理由かよ!アンタの能力は多用するような能力じゃあないだろう!?」

モヒカン「?……ちょ、先輩方?マスク先輩の能力って……一体?」

ゴロツキ2「下がってろ、モヒカン」

モヒカン「え?」

マスク「……」スゥゥ……

ゴロツキ2「マスクが『花粉症対策マスク』を外す時……それはもうえらい事になるんだ……!!」

番長グループ・マスクの能力>>195

くしゃみをした時に任意の場所を爆発させる

マスク「……」ドン

ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ

スケバン「や……『ヤバイ』ッ!マスクを外したッッ!!」

モヒカン「え?え?」

マスク「ふぁ……ふぁっ……」ムズムズ

ゴロツキ2「伏せろモヒカン!!伏せるんだァ――ッ!!」

マスク「ふぁっ――」ムズッ……

マスク「ハクションッ!!」


                               ヽ`
                              ´
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                 ゙゙´`´゙-;il||||il|||li||i||iiii;ilii;lili;||i;;;,,|i;,:,i|liil||ill|||ilill|||ii||lli゙/`゙
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                         ´゙゙´`゙``´゙`゙´``´゙`゙゙´

モヒカン「わああああああああ!!?」ガラガラガラ!!

ゴロツキ2「やりすぎだマスクゥゥゥううう!!」

マスク「……んあ?もっと遠くの方で爆発させたつもりだったんだが……思ってたよりこの世界って狭いのか?」ズズッ

スケバン「ど、どうすんだよ!森一個消えたよ!?」

マスク「んー……けどまあ、まだこの世界消えないし、あそこには魔王隠れてないみたいだな」

ゴロツキ2「そうじゃねえ!もしもあの森ン中に重要アイテムとかあったらどうすんだ!!」

マスク「あ、すまん考えてなかった。……あともう一発くしゃみでそう。ふぁっ……」

スケバン「やめろアホー!!」バキッ!

『春風爆発』(ブリーズ・バースト)!!

幼い頃から花粉症で、くしゃみばかりしていたマスクが、
「くしゃみで敵をたおせたらいいのにな」という馬鹿な妄想をしたばっかりに生まれた能力である!!

彼がくしゃみをすると!(花粉症・風邪・こより・コショウ等条件は問わない。しかし『本当のくしゃみ』でなければならない)
何故か――本当に、何故かは解らぬがッ!!
『爆発』が起こるのだッッ!!

その威力は、小さなビルならば簡単に消し飛ばせるほど!!
明らかに対人用では無く、実際彼は人相手にこの能力を使う事はほとんど無い。
何故なら、敵を目視で確認!ロックオンし!マスクを取り!くしゃみをする!その行程がッ!!
近距離戦闘では絶対に決まらないからである!!

しかし!それ以外ならば破格の威力を持つ!
言うならば、彼の役割は『戦車』!!
番長グループの影の切り札!!それこそが彼のくしゃみなのであるッッ!!!

マスク「ズズッ……ふー、スッキリした」

スケバン「アタイらはヒヤヒヤしたよ、まったく……」

ゴロツキ2「おい、森の跡地にはなんにもねーぞ。ドラキーの死体ならあるけど」

モヒカン「……宝箱の残骸すら無いっすよ。結構でかい森だったのに、もしかしてなんもイベント無かったんスか……?」

マスク「マジか。そんな所をウロウロしなくて良かったぜ。結果オーライ」

スケバン「オーライで済む事じゃあないよ。アンタ後で説教だからね」

マスク「……ん?」ピクッ

マスク「…………」ジッ

ゴロツキ2「……おい、マスク。お前向こうの山の方見てどうしたよ?」

マスク「いや、なんか……」

スケバン「も、もしかしてもう一発爆発させようってかい!?やめなアンタ!これ以上は本当にダメだからねっ!!」

マスク「そうじゃねえって。なんかさ、この森が静かになったからか……遠くから音が聞こえるんだよ」

モヒカン「……音?」

・ ・ ・

マスク「この音……間違いねえ。『戦闘音』だ……!!」

…………

…………

RPG世界・山中――

ウズメ「はあっ!!」ドガアッ!

シュルリッ!

レヴィアたん「……なんなのよ、アンタ……」ユラ……

ウズメ「くっ……(ヘビの動きッ!うねうねしていて、攻撃が当たらないッ……!!)」

レヴィアたん「ううう、妬ましいわ。ぱるぱる……二本の足で自由自在に動ける所を見せつけてくれちゃって……あ、あ、あ、あたしだって……あたしだって……!!」パルパル

ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ  ゴ ゴ ゴ

ウズメ「!!……この『波動』……能力を使う気なの?……ゲームのキャラが超能力を使えるっていうの……!?」

レヴィアたん「アンタなんか、あたしの能力で死んじゃえばいいのよーっ!!」パルウッ!!

七つの大罪の悪魔・嫉妬のレヴィアたん(ラミア)の能力>>207

恨んだ相手をカエルに変える。カエルの尻にストローを入れると元に戻る

少し強すぎるな
カエルに変える能力を使うための条件>>210(恨む以外で)

相手に戦闘ダメージ(クリティカルヒット)を与えたとき恨みカウンターを乗せる
それが3つ溜まったら発動

(ベノミナーガってなんや……ジョジョ以外はわからへん……)

(ちょい戦闘考えます。これウズメちゃん勝てないか?)

レヴィアたん「くらえーっ!!」ヒュッ――

バァン!!

ウズメ「!!――くうっ!」ズザッ

レヴィアたん「ま、真正面から受けて、まだ立つなんて……あたしにあてつけてんの?あたしが貧弱だって馬鹿にしてんの?ね、妬ましい……そのタフさが妬ましいわ……!」

ウズメ(あー……しんどくて頭ぼーっとしてきた……今の避けられたのに、普通に食らっちゃった……)ポタポタ……

レヴィアたん「まあ、いいわ!……アンタはあと、『一回』だからね……」

ウズメ「?……」ゴシゴシ

レヴィアたん「アンタにはもう『2つ』……『鐘カウンター』が乗ってるんだから……ふふ、ふふふふふ……!!」

ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ

ウズメ「……何の話――」

リンゴーン

ウズメ「!?」

リンゴーン……リンゴーン……

ウズメ『……理解不能(ナニコレ)ッッ?……頭の中で、鐘の音が?……な、なんだかわからない。けど――……』

レヴィアたん「ふふ。聞こえる?アンタの頭の中に響く鐘の音。……わかりやすいでしょ?それが『鐘カウンター』……あと一個乗るのが、能力の発動条件だからね……」

ウズメ『――身の危険(ヤ バ イ)!!!』ダッ!!

ダァン!!

ウズメ「この『音』が貴女の能力なの?うるさいから止めてよっ!!」ヒュゴッ!

レヴィアたん「何も理解してないのねっ!あたしからの攻撃を受けて、『カウンター』が『3つ』乗ったらどうなるか……教えてあげるわっ!!」ギュンッ!

ウズメ「仕留める!!『瞬王――」

ズキイッ!!

ウズメ「!?――うっ……」

ヨロリッ……

ウズメ(か……会長……貴女の能力は、本当に強い……かも、しれませんが……)

レヴィアたん「!?」ヒュッ――

バコオン!!

ウズメ(燃費悪いししんどいし目めっちゃ痛いし……正直、最悪です……)

ドシャアーッ!!

ウズメ「ぐ……うう……」

レヴィアたん「……能力使わないで、真正面からぶつかってくるなんて……ナメてるの?あーそう?それでもあたしに勝てるっていう意思表示?……ゆ、ゆ、ゆ……許さないわ……!」パル……

パルパルパルパルパルパルパル……!!

レヴィアたん「『カエルの為に鐘は鳴る』!!」

ウズメ「!?」

リンゴーン!!!

シュルルルルルルル……

ウズメ「!?……え?……え!?」ルルル……

レヴィアたん「くく、くくく……アーッハッハッハッハッハ!あー可笑しいっ!どんな気分なの?そんな醜い姿になって?ふふふ……そんな姿、妬ましくもなんとも思わないわっ」

ウズメ「こ――これはっ……ゲコッ!」



ウズメ「『カエル』になっているっ!?ゲコオーッ!?」ケロリーン!

レヴィアたん「あーみにくいっ!気持ち悪いっ!あはは!サイテーねっ!あたしが妬ましく思うくらいかわいーい女の子だったのに、そんな姿になっちゃうなんて……あは!」

ウズメ「ゲ、ゲコッ!これはっ……くっ!と、とりあえず逃げ――」ピョンピョン

レヴィアたん「逃がさないわよっ」バシッ!

ウズメ「ゲーコーッー!?」ベチャッ

レヴィアたん「あら、ごめんなさい。力強く飛ばし過ぎちゃったわね?内蔵がぴゅるりと飛び出ちゃったら大変だわ。……もっと、もぉーっと楽しまないと……ね?」

ウズメ「な……なんなのよぉ……これぇ……!?」

レヴィアたん「これがあたしの能力……『カエルの為に鐘は鳴る』よ」

ウズメ「か、カエ……ゲコ?」

レヴィアたん「恨みを込めて戦闘ダメージを与えると、相手に『鐘カウンター』を乗せる事が出来る。……目に見えるモノじゃあないけどね。そのカウンターが3つ乗った者を、カエルに変える事が出来るのよ……!」

ウズメ「げ、ゲコッ!?ゲームのキャラがそんな強い能力を……!?」

レヴィアたん「さっきから、ゲームゲームってうっさいのよ」ガシッ

ウズメ「ケロッ!く、くるし……」バタバタ

レヴィアたん「アンタとあたし、何が違うっていうの?ただ、電気信号が流れているのがタンパク質か回路かっていう違いだけでしょう?あたしは『あたし』……実際に生きている『キャラクター』なのよ……!」

ウズメ(お……『思い』こそが『超能力』の根源!……バグか何かは知らないけど、この子はデータなのに『思う』事が出来る。だから超能力が使えるの……か……!)ゲコッ

レヴィアたん「ふふふ……こうしてギュッって手の平で潰しちゃうのも面白いかもね……」ギュウウ……

ウズメ「ぐ……ぐえ……!!」

レヴィアたん「けど、ダーメ。……アンタの殺し方は決まってるわ。カエルとヘビ……だけに、ね」

ウズメ(か……考えろ。疲れてぼーっとしてるけど、振り絞るんだ……じゃないと、死んじゃう……!!)

レヴィアたん「ねぇ、聞きたい?アンタがどーやって死ぬのか……?」

ウズメ「……え?死ぬの?私、こういう話聞いた事あるんだけどなぁ~~?」

レヴィアたん「……何?」

ウズメ「ほら!悪ーい魔法使いによって、綺麗なお姫さまはみにくいカエルの姿に変えられてしまいました!しかし、そのお姫さまは、勇敢な王子様の熱ーいキッスによって、魔法が解けて王子様と幸せにくらしたのです。めでたしめでたし……ゲコッ」

レヴィアたん「……」

ウズメ「あ、貴女は悪ーい魔法使いじゃあないかもしれないけどっ!けどさ、この状況……似てるよね~~?」

レヴィアたん「……全然似てないわよ。何言ってるの?」

ウズメ「え?そーお?けどさ、もしも……もしもさ、私が王子様からの熱ーいキッスをもらったりしたら……この能力、解けちゃうんじゃないのぉ~~?」

レヴィアたん「……」

ウズメ「あれ?もしかして……当たっちゃった?うわ、ごめんなさぁーい。そんな方法で能力解けるんだ……ロマンチックなのね、貴女」

レヴィアたん「……フン!全然違うわよ」

ウズメ「……『違う』?ハハハ……また強がり言っちゃって……恥ずかしがらなくても、ゲコ!いいじゃんか……ね?」

レヴィアたん「だから、違うって言ってんじゃないの」

レヴィアたん「その能力の解き方は、さ……」

スッ!

レヴィアたん「このストローをアンタのケツにブッ刺さないといけないの」

ウズメ「夢もロマンも無ぇ――!!!」ゲコーン!

ウズメ「ね、ねえ!嘘でしょ?もっといい方法あるんでしょ?ゲコ!冥土の土産に教えてくれてもさ――」

レヴィアたん「ゲコゲコうっさい!あ、あ、あ……あたしだって、ちょっぴり恥ずかしいからこの事は言いたくなかったのよ!もう……アンタの口車に乗せられた自分が許せないわ……ぱるぅ」ギュッ!

ウズメ「うぐ……!!」

レヴィアたん「アンタの事は許せない……絶対に許せないんだから……!だから、アンタは絶対に殺す……」

チロリ

レヴィアたん「あたしの胃袋の中で、じわじわと消化して殺してやるわ……!」

ウズメ「!!……」ゾォーッ……

今回はここまで。

ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ

レヴィアたん「ねえ、知ってる?胃袋の中でじっくり、じぃーっくり溶かされたヤツはさ……死ぬ瞬間に、小さく『鳴く』の。『ああ』って、ね」

ギュウウ……

レヴィアたん「アンタもそうなるのよ」

ウズメ「ゲコ……ま、待って待って!生で丸呑みなんてダメだって!お腹壊すよ?文明人なんだったらさあ、きっちり調理して――」

レヴィアたん「……アンタ、モンスター相手にそんな事言って、むなしくならない?」

ウズメ「う……(もう少し……もう少しだけ……!!)」

ウズメ(もう少しだけ、『休ませたい』……!!)

ウズメ「ゲコ!貴女知らないの?カエルの粘膜は、細菌から皮膚を守るために毒が含まれてるのよ?そのまま食べたら――」

レヴィアたん「……あたしを馬鹿にしてるの?ぱるぱる……頭がいいってアピールしてるつもり?あたしが今まで何匹『カエル』を食べたか、教えてあげようか?」

ウズメ「ゲ……そういやカエルって!鶏肉みたいな食感で美味しい~~とか言うけどっ!実際食べるのはモモの部分だけで――」

レヴィアたん「……あのさ、アンタはさ」



レヴィアたん「もうおしまいなのよ」

ウズメ「!!……くっ――」

レヴィアたん「いただきます――」

アー……

ウズメ(いけるか!?いややるッ!ヒネりだせ私っ!脳をフル回転だッ!!)

レヴィアたん「あー……」

ウズメ「――……ゅッ……!!」

ガプッ――

ウズメ「『瞬王眼』ッッ!!!」






ゴ ク ン

レヴィアたん「……けぷっ」

シーン……

レヴィアたん「あーあーあーああー……おいしいっ♪……ふふふ、やっぱりカエルは生で丸呑みにかぎるわねぇー。生物としての本能かな?身体に染みわたるわぁ……」

チロッ

レヴィアたん「これからゆっくりアンタは溶かされる。肉がボロボロになり、ホネが見えても、アンタは死ぬ事なく溶かされる。死ぬのは散々泣き果てて、全てが枯れ果ててからよ。ふふふ……腹持ちがいいのよねえ。こういう食べ方って」

・ ・ ・

レヴィアたん「ねえ?何か言ってみなさいよ……アンタの泣き声が、最高の調味料なのよ……」

『……』

『あ、結構中までグラフィック作りこんでるのね……うぷ、リアルで気持ち悪っ』

レヴィアたん「…………は?」

ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ

レヴィアたん「……なによ、何よ何よ何よ何よ何よ何よ何よ何よ何よ!?余裕ぶっちゃって!これからアンタは死ぬだけの運命だっていうのに!じっくり逃げ場のない胃袋で溶かされる運命だっていうのに!そんな余裕ぶっちゃって!……ね、妬ましい……その余裕たっぷりの態度が、ね、ね、ね……妬ましいわ……」

パルパルパルパル……!!

レヴィアたん「もう決めたわッ!!アンタはじっくり溶かさずに、胃袋の運動でヒネりつぶしてミンチにしてやるんだからーっ!!」パルウッ!!

『あ、それたぶん無理……ゲコ』

レヴィアたん「……?」

ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ

『何故って?聞きたい?……私、最後の最後に少しだけ、本気出したから。……めったに出したく無いんだけどね。おかげで目が痛いわ』

レヴィアたん「……『目』?」

ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ

『まあ、単純な事なんだけどね……変身系の能力者って、万が一敵に能力を跳ね返されたりコピーされたりした時のために、元に戻る手段を持っている場合が多い……それを知る事が出来たら、何とかなるなって思ったのよ。……貴女が簡単に教えてくれてよかったわ。ホント』

レヴィアたん「……『何とかなる』……?」

『……まだ気付かない?……貴女、さっきまで持ってたのに、今は持ってないもの……あるでしょう?』

レヴィアたん「……――はッ!!」

レヴィアたん「『ストロー』が……『無い』ッッッ!!?」

ギャ――ン!!

『はあ……やりたくないけど仕方ないなあ。けどまあ、このまま溶かされたりミンチにされたりするよりかは……『ブッ刺す』方がまだマシか……』

レヴィアたん「待――待って!ストップ!!やめて!!今!今すぐ吐き出すから!そして元に戻してあげてもいいっ!!元の可愛い姿に戻れるわよッ!?あたしがうらやむくらい可愛い姿にっ!ね?だから、『それだけ』はッッ!!本当に、『それだけ』は――」

『……あー、ゴメン』



プスッ☆

『もう、刺しちゃった。』テヘペロッ☆

レヴィアたん「う――……うわ……」

ゴ……



ゴボゴボゴボゴボゴボゴボゴボゴボゴボゴボゴボゴボゴボゴボゴボゴボ!!!

レヴィアたん「ウ!!ウゲッ――」

レヴィアたん「ウギャアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアア!!!!!!!!」

ドバァン!!!



ボタボタボタボタ……

ウズメ「――……ハァ、ハァ……さ、さすがにナマの人間相手だったら、この手段はとれなかったな……RPGのモンスターでよかった……」

ボンッ

『ウズメのレベルがあがった!ド畜生度が100上がった!鬼畜度が1000上がった!レヴィアたんの好感度が10000下がった!』

ウズメ「……はぁ……」フラッ……

ウズメ「少し休憩……これダメだ、キツい……」

バタッ

…………

…………

マスク「……戦闘音が聞こえた山ん中に来てみたら、これは……」



ウズメ「ぐー……すー……」ムニャムニャ



モヒカン「ちょっ……」

マスク「……何?全裸でケツにストロー刺して寝てる美少女って……何?マジで」

ゴロツキ2「不覚にも勃ったわ」

スケバン「アンタら!!見るんじゃあないよっ!!回れ右してどっかいけーっ!!」

…………

今回はここまでです
さすがにちょっと同時進行のスレ増やしすぎたな……短編のやつはさっさと終わらせよう……

鋼田一「!!……な……!?」

ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ

鋼田一「……『金』……か?これは……ひーふーみー……エト、いっぱいあるぞ。……『100枚』くらいか?『100万円』?……なんでこんな所に……」

ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ

鋼田一「……けど、これって……」

すみません誤爆です
続き明日か明後日書きます

…………

ウズメ「いや、ホントありがとうございます。介抱していただいて……」ペコリ

スケバン「どうって事ないよ、こんなこと」

ウズメ「服とかもお借りしちゃって……なんかもう至れり尽くせりですねぇ」

モヒカン「ヘックシ!……あの、スケバン先輩?なんで俺が学ラン貸さないといけないんスか?寒いんスけど……」

スケバン「マスクはくしゃみしたら大事だし、ゴロツキ2は、その……すこしにおうからね」

ゴロツキ2「ふひひwwwサーセンwwww」

ウズメ「それにしても番長グループって、思ってたより優しいんですね。私もっとヤバいかと思ってました。人をナマのままボリボリ食うとか……」

マスク「ねぇよ」

ウズメ「か弱く可愛い女の子が全裸で倒れてたら問答無用で襲うケダモノだとか思ってました。いやー実際違うモンなんですねー」

ゴロツキ2「やっべ否定出来ない自分がいるわ」

スケバン「死ね女の敵」

ウズメ「さて、と……う、やっぱ少しフラフラするなあ」ヨロッ

マスク「おい、立ち上がるな。どこ行く気だよ?」

ウズメ「パピーを……この世界の魔王を倒さないと……いてて」ヨロッ

スケバン「!……何処にいるのかわかるのかい?」

ウズメ「たぶんですけど。このゲーム世界の中心……魔王城でしょうね」

マスク「やっぱりそういう考えか。……そこらの草むらにいる可能性は?」

ウズメ「たぶん無いです。パピーは見た目変態蝶人ですけど、頭はいいし狡猾だ……身を守るなら、精神的ではなく物理的に……壁やモンスターに守らせようとするはずです」

ゴロツキ2「……そんなモンなのか?まあ生徒会として一緒に働いてたそうだから、信用は出来るか……」

ウズメ「もし草むらに隠れてたとしたら、逆に簡単ですよ」

モヒカン「?」

ウズメ「この草むら全部吹き飛ばせばいいだけですっ」ニッコリ

スケバン(あ、この子もダメな子だね……)

ウズメ「さっきのモンスター……それにこの空間の広さ……一人の人間の脳内で創りだすには、かなり高レベルの妄想が必要なはず……」

ゴロツキ2「……つまり?」

ウズメ「草むらに重要なイベントとか、重要アイテムを配置する余裕が無いんですよ。そんな事するなら魔王城を強化した方がよっぽど速い」

モヒカン「それもそうっスね……確かに」

ウズメ「まあ、念には念を入れて……あなた達は、ここら一体を焼き払ってくれますか?」

マスク「よっしゃ任せろ」

モヒカン「ヒャッハー!草むらは消毒だー!!」

スケバン(この子怖いな……)

ウズメ「私は魔王城へ向かい、サエさん・不良1さん・涼子さん・わん子さんの助太刀をします」フラッ……

スケバン「大丈夫かい?すでに満身創痍って感じだけど……」

ウズメ「大丈夫……ていうか、はやく行かないとヤバいかもしれないんですよ」

スケバン「?……」

マスク「……あ、もしかして」

ウズメ「はい……」

ウズメ「もうすぐ夜7時……『夜時間』です」

スケバン「……」

ゴロツキ2「……道理で腹減ってる訳だ。チッ……」

マスク「……ヤベェな、こりゃあ」

モヒカン「え、それって……『死ぬ』……?」

ウズメ「いえ、もしかしたらこのRPG世界は、外部世界の影響を受けないかもしれません。しかし……早くパピーを倒して、校舎から脱出しないと」

ォォォオオ……

ウズメ「……『夜間、学園敷地内への侵入を禁じる』……この校則の『意味』を、知る事になりますね……」

…………

…………

バキィン!!

ベギラマ109「」ガラガラッ

アヤネ「……また『偽物』……か」カチンッ

ベギラマ110「惜しい惜しい。その隣が本物だったなァ」

ベギラマ111「いや、本物は俺だゼ」

ベギラマ112「いやいや、俺がモノホンかもしんねーぜェ?」

アヤネ「ふッ!」ギャッ!

バッギイッ!

ベギラマ「「「」」」ガラガラガラッ

アヤネ「……いつまで時間稼ぎをするつもりだい?勝てないのなら……素直に諦めた方がいい」

ベギラマ「ハァ、ハァ……ア?上から目線で見下すなよ?オイ……」

シュバッ!

ベギラマ「」バギイッ!

アヤネ(……これも氷の偽物か)カチンッ

ベギラマ114「ククク……本物がどいつかわかんなくて、焦ってるかい?クク……」

ベギラマ115「まあのんびりしていけよ?トドメさす時ァ、俺本体が出向いてやっからよォ?」

アヤネ「……何が目的なんだい?こんな事をしても、意味が無いと思うんだが……」

ベギラマ116「……アー……ひょっとしておたく、まだ気付いてない?本当に?」

アヤネ「……?」

ベギラマ117「自分の身体に起こった異常……まだ、わかっちゃあいないのか……?」

アヤネ「……」

ヒュバッ!

ベギラマ「「「」」」バギイッ!!

ガラガラガラ……

アヤネ「いつまでボクは、キミの偽物を壊せばいいのかな?……『異常』だって?そんなもの――」

グ ラ ッ

アヤネ「――……!!……な……こ、これは……!!」ヨロッ

ドサッ!

アヤネ「!!……げ、ゲエッ!オエエェッ!!」

ビチャビチャッ!!

アヤネ「――……ハァ、ハァ!……こ、これは……気分が……!?」ガクガク

『普段空気中に、あったりまえのよーに存在してる二酸化炭素だが……コイツの濃度がほんの数パーセント上がると、その『毒性』は問題となってくる……』

アヤネ「ハァ、ハァ……どこだ?……どこにいる?」

『二酸化炭素の濃度が3%を超えると、頭痛・吐き気・呼吸困難・めまいなどを引き起こし……10%を超えると1分で意識を失う。30%を超えりゃあ、一瞬で意識消失だ。マ!そこまでの濃度にゃあならなかったみたいだが……』

ザッザッザ……

アヤネ「……ハァ、ハァ……」

ベギラマ「……『CO2ディープミスト』……テメェは知らず知らずのうちに、二酸化炭素濃度が高い場所に誘導されてたのヨ。ククク……いい気味だなァ~~オイ」

アヤネ「ふ、フフ……なかなかやるね、キミ……」ガクガク

ベギラマ「……」

シャキン!

ベギラマ「『CO2ランス』……終わりだ」ギラッ!

…………

不良3「オイ!やっべーぞっファニー!なんかアヤネちゃんピンチっぽい!」

ファニー「はあ?クソッこっちも手一杯だっつうの。男は何してんだ?」

不良3「向こうで自分の召喚した女の子とおしゃべりしてる」

ファニー「死ねよあんにゃろう」

凰「おい、貴様ら!敵を目の前にして何、話をしている?……こっちを向け!!」

不良3「……どうする?」

ファニー「俺がアヤネちゃん助けに行こう。オメーこいつ抑えとけ」

不良3「オッケ。ぱぱっと頼むぞ?」

凰「逃がすかあッ!!」

ブォン!!

ヴヴヴヴヴヴ……!!

不良「ん!?」

ファニー「これは……!!」

凰1「チッ!こいつだけは使うまい、と思っていたが……仕方ない」

凰2「全力で相手をしてやるぞ、不死者のバケモノども!!……『縮地分身』!!」

ヴヴン!!

不良3「増えた!?分身!?」

ファニー「瞬間転移を繰り返して、増えたように見せかけてる訳か?くっだらねえ……」

凰1「……『4』……いや『8』……否!!『十六身分身』!!」

ヴォン!!

ワラワラワラ……

不良3「……おい、通り道塞がれたぞ」

ファニー「めんどっくせ。ヒュンヒュンヒュンヒュン移動してんじゃあねーぞコラ」

凰1「フン!……貴様ら」

凰2「このおれをとうとう本気にさせたな?」

凰3「今からは通常の16倍だ。16倍の力で貴様らを」

凰4「完璧に叩き潰し!すり潰し!粉々にして!」

凰5「殺してやろう……死ぬまでな!!」

不良3「……あー、さすがにちょいキツいか……?」ボソッ

ファニー「おいおい不良3……オメー忘れてんのか?」

スッ……

ズララッ!!

ファニー100「「「「「……俺がいるって事をよォ」」」」」

凰16「「「…………は?」」」

ドォン!!

ファニー45「分身がテメーの専売特許だと思うなよコラア!!」

ファニー23「おらおらどうしたよ?潰すんだろ?やってみろよコラア!」

ファニー96「ゴキブリ殺すみてーにプチプチ潰してみろよオラア!自慢じゃねーが俺らはゴキブリよりわんさかいるぜェ?」

ファニー81「ちくわ大明神」

ファニー2「何だ今の」

ドドドドドドドド!

凰3「う……おおおおおおおおお!!」

凰7「舐めるなッ!!全員殺してやるゥゥゥゥウウウウウ!!!」グオオオオッ!!

フラッ……

大弥「定助ェェ~~ン……どこ?」

ヨロッ……

凰1「!!――どけェ!!女ッ!!」

凰10「邪魔だァァアアアアア!!!」

┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨

ファニー18「おいおい何だいきなり!真正面に出てきやがって!!」

ファニー66「悪いが俺は『止まらない』からな!出てくるならテメェーごと踏み潰すッ」

大弥「ええ……あたしに気を遣わせないで。……ネ?」ニコッ

ガァン!!

凰「うッ……おぇぇ~~!!がっ!!ああッ!?」ズズッ!

ファニー39「!!」

ズザッ!

ファニー72「……何だアイツ?いきなり口から……『チェスの駒』が?」

ボォ――ン!

大弥「おっ、どこ?……ヒント、ヒント……」

大弥「超ステキィン♪いいの?こんなにスゴイの……スゴッ、初めて見るわ。……」

凰「ハァ、ハァ……な……に……?」

大弥「……『格闘技の記憶』なんてェ……珍しくってステキ♪」

ファニー「……は?」

男「大弥ちゃんに『気を遣わせ』たら駄目なんだ。そういう能力……らしい」

バン

不良3「お、男。いいとこドリップだな」

男「この凰とかいうヤツは、目がほとんど見えない大弥ちゃんに気を遣わせて、攻撃の手を止めた。……だから、記憶を奪われたんだ。『格闘技の記憶』を……!!」

ファニー「ほおー……つまり今、超絶ザコって事か」チラッ

凰「ハァ、ハァ……思い出せない……おれは、今までどうやって戦ってきたんだ……!?」

男「それにしても……ファニー、攻撃の手を緩めないでくれて、助かったよ。本当に大弥ちゃんが危なかったら、俺が送還するつもりだったけど」

ファニー「……テメェーを信じてたからな。女の子を無意味に危険な目にあわせるヤツじゃねーって考えただけよォ」

…………

ベギラマ「おいおい何だァ?凰!テメェー負けたのかッコラァ!?」チラリ

アヤネ「……さっきから言ってる事だが……よそ見してる場合じゃあないだろう」

ベギラマ「……ア?死にかけのフラフラメスブタが何言ってやがるんだァ?」

アヤネ「――……一刀流……居合……」

チキッ……!!

『霞払い』!!

ヒュゴウッ!!

ベギラマ「んなッ!?――(剣圧でッ!!二酸化炭素をッ……!!)」

アヤネ「――フゥー……!!」キチッ!!

ベギラマ「払いやがった……だとォォッ!!?」

アヤネ「……『対鬼流剣術』……『奥義』」






『滅殺』





ド    ッ    ―― ・ ・ ・

ボトッ

ベギラマ「――……ハァ、ハァ!!……クソがッ!!痛ェ!!何すんだコラァッ!!アア!?左腕がッ……!!」

シュウウ……

ベギラマ「……くっつくのかよコレ?落ちちまったぞ、おい……アッ!なんだっコレ!血が……出てない?……!?……!!?……はあっ!?」

アヤネ「……真の達人に斬られた者は、斬られた事にすら気付かない……キミの身体はまだ、斬られた事に気付いていないのさ。もうすぐ痛みが来る。その前に――……」

チキッ

アヤネ「……まだやるのかい?」

ギロリ

ベギラマ「!!!…………」

ザッ!

アヤネ「む!」

不良3「ん?」

ファニー「何ッ――」

ガシイッ!

ベギラマ「今回ンところは撤退だ。しかし!次は無ェぜ!!」

ムル「嫌!離してよっこの変態アフロっ!」バタバタ

凰「くっ……ベギラマ!助けてくれ!おれは……思い出せないっ!戦い方をっ!!」

ベギラマ「うるっせえッッッ!助けて欲しいンはこっちだッ!!さっさと『空間転移』しやがれッ凰ッッ!!」

凰「くっ――」

アヤネ「待て!彼女を置いていくんだ――」

シュバン!

アヤネ「……」

男「……逃げられた……」

不良3「……片腕斬って記憶トばして、まあ圧勝っちゃあ圧勝だが……チッ。どうにも良くねえな」

ファニー「おい男!お前なんで俺らが戦ってる時、あのムルとかいう女を保護しなかったんだ!」

男「い、いやいやしょうがないっすよ!俺もなんとか戦おうと、大弥ちゃんから情報をですね……」

不良3「それを言うならファニー!おめー凰をちゃんと見てろよ!フツーに空間転移使わせやがって!さっさとトドメさしとけ!」

ファニー「それを言うならお前だって――……」

ギャーギャー!

パンパンッ!

アヤネ「静かに。争うのはやめよう。……今のはボクも悪かったよ。腕を落とすんじゃあなく、さっさと殺せば良かったんだ」

ファニー「……」

不良3「……」

アヤネ「……悪いね、少し……昔、嫌な事があってね。……殺しは怖いんだよ」

男「そ、そんな、当然っすよ!俺も出来れば、人殺しとかそーいうのないほうがいいし……」

ファニー「……で?これからどうします?あいつら……逃がしちゃいましたけど」

アヤネ「……」

ミステリ「いやいや、お疲れ様です皆様。やはり貴方達は素晴らしいですね。フッフフ……」

バン

ファニー「……ミステリ、テメェー今まで何してた」

ミステリ「皆様のお手伝いを。あくまで私は『案内役』ですので……その下準備を」

不良3「……下準備?」

ミステリ「ええ」

スッ……

ピコーンピコーン……

不良3「……何その機械?ドラゴンレーダー?」

ミステリ「まあ、似たようなものです。……貴方方が戦っている間に……星の王女ムル様の身体に、『発信機』をつけさせていただきました」

男「な……!!」

アヤネ「成る程……逃げた場所がわかる、という事かい?」

ミステリ「ええ。……お役に立ちましたでしょうか?」

ファニー「……いや、お前そんな事してるヒマあったら、助けろよ」

ミステリ「あくまで私は『案内役』……これはビジネスですよ?貴方達が彼女をお助けする。そういう約束のはずです」

男「……」

男「……もしかして、ムルは……『石』を持ってなかったのか?」

ファニー「!!」

不良3「……あー……」

ミステリ「……」

男「だから助けなかったのか?……意味が無いから……あいつらも『石』を持っていないから……?」

ミステリ「……何の事だか、わかりませんね。……今この会話は必要な事ですか?」

男「……いや、どうでもいい事だ。……どっちにしろ、ムルは助けるし……あいつらはムルを滅茶苦茶に痛めつけてた。……所属グループごと潰さないと、気が済まないぜ」

ミステリ「……そうですか。フフ……」

ミステリ「では、早速……追いかけましょうか?」

男「……ああ」

アヤネ「……!……待つんだ、男君」

男「え?」

アヤネ「一旦退こう。ここはまずい……もうすぐ『夜7時』だ……!!」

ファニー「なッ!!マジか!?」

不良3「ゲッ、俺は気持ちいいと思うが……正直今はキツいぞ」

男「?……何かあるんスか?」

ファニー「いいから行くぞ男!マジでマズイんだ!」

男「……」

1.いや、俺はムルを助けに行く!
2.わかった。一旦退こう。

>>289

2

男「わかった。一旦退こう。……けど、何で?」

ファニー「あァ?『夜時間』だからだよッ!」

男「よる……?」

……シンズシンズシン……

不良3「うわヤっべ、出てきた出てきたッ」

ミステリ「おお、私は初めて見ましたよ。興味深い……」

ファニー「逃げッぞ!まだ見つかってねえが、もうすぐヤバイだろここもッ」

男「?……??」

アヤネ「男君、静かにだ。静かに……そこの、廊下の先を見てみるんだ」

男「?……」

スッ……

男「……なに、あれ?」

※参考画像

http://26.media.tumblr.com/tumblr_m1z196KUeM1ror6r3o1_1280.jpg

ズシンズシンズシン

『ゴオォオオオォォ……』ズシンズシン……

男「何?……え、何?ここ学校だよね?なんでカオナシがいんの?」

不良3「まぁ、もうすぐ夜7時だからなァ」

男「答えになってねーですよ。何あれ?」

アヤネ「『会獣』だよ」

男「……怪獣?……そ、そのまんまっすね。まあゴジラとかとは違うみたいっすけど――」

アヤネ「男君、字が違うよ」

男「……?」

アヤネ「あれは『会獣』……『生徒会獣』という、バケモノだ」

ズシンズシン……

アヤネ「……昔の話だが、この学園には暗い時代があった。番長グループが一般生徒を殺し、従え、蹂躙し……生徒会がそれに対抗するという時代だ」

男「ああ、なんか聞いた事あります。たしか三年くらい前……イブキとかいう番長がいたんスよね?」

アヤネ「ああ。それに生徒会は対抗していたが……生徒会も、本当に真っ白な組織じゃあなかったんだ」

男「はい?」

アヤネ「当時の生徒会は、その争いに紛れて、もっと悪どい取引なんぞを、学園内で行っていたんだ。日が落ちた夜の校内でね。……許される事じゃあない」

男「な……そ、それで?」

アヤネ「当時の生徒会長は、一般生徒から散々に叩かれたよ。学園を守るはずの生徒会が何をしている、とね。……精神をすり減らした彼は、苦し紛れにこう言ったんだ。『夜間、学園敷地内への侵入を禁じる!』……それからというもの、彼は今でも、夜の校舎を徘徊している」

男「!!……」

会獣『ウォォオオオオオオ……』ズシンズシン……

ズシンズシン……

男「……アレ、どのくらい強いんスか?戦って勝てます?」

アヤネ「やめといた方がいい。昔戦った事があるが、首を切り落としても再生するんだ。……もう少しで食われてしまう所だったよ」

ファニー「それに会獣は一匹じゃあない、何匹もいる。……囲まれたらお終いだ」

不良3「俺は気持ちいいと思うけどな、アイツの攻撃」

ファニー「それはお前が特殊すぎんだよ」

不良3「けど今は結構キツいからな……お前が俺らの忠告ムシして先々行ってたら、俺は命かけてでもお前止める所だったぜ」ハハハ

男「あっぶねー選択肢しだいでアンタ死んでたのかよ」

ファニー「そろそろ逃げんぞ。夜7時になったら本格的に動き出す。……物陰に隠れてるだけじゃアウトだ」

男「逃げるって……どこに?」

ミステリ「新校舎や、保健室・職員室等、対超能力者障壁で出来ている所なら安全なはずです。……アレも能力の一種ですので」

不良3「じゃあ勝手に職員室にでも入るか?」

アヤネ「いや……一度戻ろう」

ファニー「へ?」

アヤネ「旧部室棟へ……番長グループの本拠地へ、戻ろう」

…………

(最近遅くってすみません誰か休みください今日ここまでですごめんなさい)

…………

旧部室棟
男子シャワールーム――

ザァァァァ……

ファニー「あー……生き返るわ……」ザァァァァ

不良3「いやー、生きてこうして部室棟に帰れるとはな。ありがたいこった」ワシャワシャ

ファニー「血とドロでドロドロだ。今の間に綺麗にしとかないとな……不良3、シャンプー貸してくれ」

不良3「いいけど、俺の超スーっとするよ?」

男「……」ザァァァ……

不良3「……ん、どうかしたか?男」キュッ

男「いや……」

男「友とか他の番長グループの人とか委員長とか……みんな、敵の能力によってRPG世界に閉じ込められてるっていうのに……こうしてノンビリしてていいのかなって……」

ファニー「……あー……」

男「友のヤツ……生きてンのかよ?お人好しで俺の心配したばっかりに……クソッ」

不良3「ま、いいんじゃネ?ノンビリしててよ」ゴシゴシ

男「……は?」

不良3「焦って突撃しても、今校舎内は『生徒会獣』でいっぱいだ。奴らのエサにされるのがオチだろうぜ。……今俺らに出来るのは、ノンビリ休んで体力回復させて、んで明日に全員助けだしてそのままミステリイ・サアクル潰す!って事よ」

ファニー「同感だ。出来ない事を考えて精神消耗させても仕方ねえ。今は今を楽しむべきだ。……ン」バシャッ

男「……そう、っすね……うん」

不良3「それにしても、ミステリの野郎つめてーよなー!一緒にシャワー行こうぜ!っつったら『貴方がたと一緒では落ち着きません。私は後でゆっくりと浴びさせていただきますよ……フフ……』だぜ?空気読めよーKYかよー」ゴシゴシ

ファニー「いっつも分厚い仮面被ってて顔見えねえしな。超ブサイクで素顔さらしたくないんじゃね?」

不良3「ンな事言ってて超イケメンだったらどうする!?俺キレるよ」

ファニー「知らんがな……」ザパザパ

男「しかし……後でゆっくり一人で、って……一人にさせて大丈夫なんスかね?一応敵っすけど」

ファニー「あ、それは大丈夫。アヤネちゃんが見張ってるってさ」

不良3「!!まさか……混浴ゥ!?」

ファニー「いや、一緒のタイミングで女子シャワールーム入るってさ。隣同士だから、ちょっとした物音や気配くらいならわかるらしい」

不良3「なんだ……しょーもな」

男「つか、混浴は無いだろ。普通に」

不良3「……」ジーッ

男「……何スか?」

不良3「……お前チ○コちっせえな」

男「!?……はぁぁぁああああああ!?うっせえし黙れし!オメー包茎だろうが死ね!!」

不良3「包茎じゃありませんー仮性ですー臨界態勢の俺をナメんなよコラ」

男「包茎も仮性だと思いますー。俺だって本気出したらスゴイんだぞコラ」

不良3「ア?んじゃ言ってみろよチン長何センチだコラ」

男「オメーから言えや仮性コラ」

ファニー「……お前ら何言い争ってんだ……」

ガチャッ

ファニー「下らねえ事言ってんじゃあねえぞ。ったく……」

バン!

男「!?――なッ……!!」

不良3「うッ……!?」



男・不良3((美しいッッ……!!!))

男(マジかよ、なんだあれ……スタンドしてねえのに凄い存在感だ……ヤリチンの空気を感じるッ!)

不良3(大統領って言われてるけど、チ○コまで大統領かよ……ハッ!敵わねえぜ……コイツにはよォ……)

男「……完全……」ガクッ

不良3「……敗北だ……」ガクッ

ファニー「……よくわからんけど、そろそろあがるぞ」

…………

…………

アヤネ「――ふッ!!」ギャッ!

ズバ!ズバ!ズバ!!

アヤネ「……っと、こんなものでいいかな」チンッ

シュパアンッ

ミステリ「……凄いものですね。……放り投げたジャガイモの皮を、空中でむくとは……」

アヤネ「修行の賜物だよ。キミも鍛錬すれば出来るようになるさ。フフ……」

ガチャッ

ファニー「失礼します。シャワー浴び終わりました」

不良3「お先いただきやしたー」

男「どうもっす」

アヤネ「おっと、中々早かったね」

アヤネ「今ボク達は、晩御飯の準備をしていた所だよ」

ファニー「はっ?いやいや副番!そんな事俺らがやりますからっ!どうか休んでいて下さい!」

不良3「ていうかそんな事ミステリがやれや!オメーアヤネちゃんコキ使ってんじゃねーぞ!」

ミステリ「私はお皿を洗いましたよ。本拠地はもう少し綺麗にした方が良いかと……」

不良3「……ムム……」

男「晩御飯何する予定なんです?こっからはやりますよ」

アヤネ「カレーでも作ろうと思ったんだけどね……どうやら新鮮な肉が無いようなんだ。困ったね」

不良3「俺の腕食います?たぶん切り落としても数日で生えてきますけど」

ファニー「本気でやめろ」

不良3「……ていうかお前、隣の世界からご飯持ってくればいいじゃん」

ファニー「嫌だよ。持ってきたモンが昨日食ったモンだったらどうすんだ?胃袋破れるぞ」

アヤネ「仕方ない……お肉は無いけど、ボクの愛情を入れておこう。……なんてね。フフ……ボクらしくなかったかな」

不良3「お腹いっぱいです!」

男「ごちそうさまです!」

ファニー「俺なんかコイツらと一緒にいるの不安になってきた」

アヤネ「食材は全部切っておいたよ。後は煮込むだけだ」

ファニー「じゃあ、後やりますね」

ミステリ「……それでは、私は少し、シャワーを浴びさせてもらいましょうか」

不良3「……手伝えよ」

ミステリ「私は貴女がたのお友達ではありませんので」ニッコリ

男「いいじゃん、皿洗ってくれたし。ごゆっくりー」

ミステリ「ええ。それでは……」

アヤネ「待て。ボクも行くよ。……といっても、隣のシャワールームだけどね」

ミステリ「ええ。心得ておりますよ」

アヤネ「……一応、警告はしておくよ」

ミステリ「……」

アヤネ「……一人になったからといって、油断するんじゃない。……妙な動きをしたら、ボクはすぐに察知し、キミを斬る。……いいね?」

ミステリ「ええ。わかっておりますとも。……タオルは貸していただけるので?」

アヤネ「……水泳部の部室にある。シャワールームのすぐ近くだ」

スタスタスタスタ……

……バタンッ

ファニー「……ッフーッ……アヤネちゃん、小さい時から怖かったけど……大きくなるとなお怖いな」

男「ええ……さて、じゃあカレー作っちゃいますか」

不良3「おい男、さっさと具材鍋にブチこんで沸騰させろよ。ていうかもう適当でいい」ソワソワ

男「へ?……いや、玉ねぎは飴色になるまで炒めてから……」

不良3「いいっつってんだろ。全部適当でッ。……さっさとしねーと終わっちまうぞ」

ファニー「?……何の話だ?」

不良3「……おい、お前らマジにホモか?それともインポかよ?……よく聞けオイ……ちょっと顔近づけろ……」

男「?……」

ファニー「??……」

不良3「いいか……今、アヤネちゃんがシャワー浴びてんだぜ?……覗くチャンスだろうがッ!!」

男「……」

ファニー「……あァ?」

ファニー「おまッ……二次元にしか興味ねーんじゃないのかよ」

不良3「アホか。お前アヤネちゃんの姿見たかよ?高校2年の身体に戻ってさ、オッパイでけーしグラマラスで背高えーしボンキュッボンだしオッパイでけーし」

ファニー「オッパイばっかじゃねーか」

不良3「何より、服が子供用の着物のまんまだから、色々と足りてなくてもうヤベーだろうが。胸の谷間とかスゲーだろうが。刀振るたびにオッパイもプルプル揺れてるぜ」

男「俺そんな所まで見てなかったわ」

不良3「俺は二次元の恋人でルイズの永遠の使い魔だが……その前に一匹の男だ」

男「俺?」

不良3「いやそうじゃなくて。性別が男だ。……男として、あのオッパイを見ないのは失礼だと思わんか?いや失礼だ。世の全ての女性にゴメンナサイしながらチ○コ切るレベルでな……という訳で、覗くぞ」

ファニー「いやいや、だって……なあ?」

不良3「ンだよ。オメー興味ねえの?流石大統領は目がこえてるなー」

ファニー「……興味無いといったら嘘になるが……リスク高いわ」

不良3「俺ら不死身じゃん」

ファニー「不死身っつっても限度あるからね?死にまくったら普通にしんどいからね?」

不良3「しんどい<エロ だろうが」

ファニー「あとな、俺一応ホラ、目上の人からの評価とか気にするタチだから。除きバレたらヤベーだろうが」

不良3「何を今更。おめー1スレ目でアヤネちゃんにケンカ売ってたじゃん。害男とかと一緒に」

ファニー「害男さんがいない今、マジでそういうのヤバいんだよ!」

不良3「ッチ!ラチがあかねえ……おい、男!」

男「は?俺?」

不良3「お前どうするよ!?覗くか?覗かないんか?」

男「いや、その、俺は……」

不良3「お前はホモか?それともノーマルか!?」

男「その質問は卑怯だろうが!あの、俺は――……」

1.当然、覗く
2.紳士として、覗かない

>>319

1

男「当然、覗くぜ。男としてな!」バーン!

不良3「流石俺の見込んだ奴だぜ」グッ

ファニー「頭痛くなってきた」

不良3「よーし、んじゃ早速、アヤネちゃんのオッパイモミモミ作戦、始めるぜ」

ファニー「揉むな。マジで死ぬぞお前」

不良3「……まず、作戦会議だ。アヤネちゃんはマジで聴覚視覚その他第六感等がバケモノなみだ。元の身体に戻った今、それはこれまで以上にヤバくなってるだろう……」

男「……具体的に、どんだけスゴイんです?」

ファニー「学校内で『お菓子』とつぶやいたら、9割の確率でアヤネちゃんが出現するらしい」

男「どんだけお菓子好きなのあの人」

不良3「ドア一枚隔てて覗こうとしても、僅かな物音立てたらアウトだ。首が吹っ飛ぶだろう……俺やファニーは命のストックあるけど、男……お前はリアルに死を覚悟しとけ」

男「やっべー軽い気持ちで覗くとか言うんじゃなかったー」

不良3「とりあえずポジショニングは、俺が先頭でいざという時攻撃食らう係で、真ん中がファニー、シンガリが男で何かあったら俺ら盾にして逃げるって事でいいな」

ファニー「異議なし。俺もお前が先頭だと見捨てやすいし」

不良3「バカめ、先頭が一番間近でオッパイ見れるのさ」フフフ……

男「……けど、三人一緒に行動したら、絶対音出るし気配もでかいと思うんですけど……」

不良3「……そこなんだよなあ……けど三人で行動しないとアレじゃん。運命共同体になんないじゃん」

ファニー「うーん……せめて、音を消す方法があればなあ……」

男「…………あっ」

…………

…………

定助「ソフト&ウェット」ヒュッ――

パチン!

定助「……この先の廊下から『音』を奪った。……これで、どれだけ暴れよーと誰にも気付かれる事は無い……」

男「ふぅー……ありがとう、定助」

不良3「や……やったぜ!これで一番のネックだった『音』はクリア!」

ファニー「男……オメーこんなまともな能力の使い方出来たんだな」

男(一発で定助呼べて良かったー!!)

定助「しかし……お前ら、こんな事してどうする気ィ?21メートル30センチ先、光の灯ったドアが見えるが……シャワールームか?あれは?」

ファニー「わかってんじゃねーか」

定助「……オイオイオイオイ、そーいうの犯罪じゃあないのか?覗きって……そんな事のために使うかァ?オレェ?」

不良3「お前……オッパイ好きか?」

定助「……嫌いじゃあないかな。嫌いな男なんて、世の中にはいないだろうし」

不良3「話がわかる奴で助かるぜ」

ファニー「良かったな男、盾が増えたぜ」

定助「……え?」

男「すまん定助……何かあったら、守ってくれ」

定助(オレェ……)

コソコソコソコソ……

不良3「……っし、難なくドアまで到着だ」

ファニー「音が無いってマジ便利だな……んじゃ、さっさと開けようぜ」

グ……

男「……げ」

不良3「どした?」

男「鍵かかってます。この部屋合鍵とかあります?」

不良3「あ……考えてなかった。やべえなどうしようか……」

ファニー「どいてろ」ズイッ

ファニー「『D4C』……隣の世界から、このシャワールームの『ドアノブ』を持ってくる……」

ズズ……

ファニー「同じもの同士が出会うと、破壊が起こるから……」

ガシャン!!

ファニー「……良し、開いた」ギイッ……

男「お、おお……スゲエ……」

不良3「なんかお前チートすぎてマジ萎えるわ」

ファニー「うっせえ。ほら入るぞ。ここまで来たからには俺も覚悟決めるぜ」

コソコソコソ……

不良3「……えー、皆様……今私達は、鬼の副番にして可憐な巨乳剣士、アヤネちゃんのシャワールームに来ております~~」ヒソヒソ

ファニー「……何それ」

不良3「お約束的なアレ」

定助「知ってる……寝起きドッキリだろ?それェ」

男「いや微妙に違うだろ」

不良3「そんな事より……見てください皆様……」ヒソヒソ

ザァァァァァ……

不良3「ドア一枚隔てた向こうには……全裸のアヤネちゃんがいる訳であります!」ヒソヒソ

ファニー「……う、ウム」ゴクリ

不良3「想像しただけでチ○コビンビンに勃ってきました」ヒソッ

男「もっとピュアな表現あっただろ」

不良3「では……お茶の間の皆様はこの扉の先を、心待ちにしている用ですが……」

男「お茶の間って何?」

不良3「メインディッシュは一先ず置いといて……前菜の、持ち物チェーック!……と、行きましょうか!」

ファニー「おいお前そんな事してるヒマあるか?さっさとしないと――」

不良3「おっと!これがアヤネちゃんの服でしょうか?フムフム、意外と男らしい服を持ってきたようです。これが寝間着なんでしょうか~~?」ゴソゴソ

ファニー「おい話聞け。お前それマジアウト。リアルアウトだからな」

定助「あれって犯罪じゃあないのか?なあ?」

男「ここまで来たら俺らも同罪だよ……」

不良3「……おおーっと!これはぁっ?」ゴソッ

不良3「サラシです!なんとアヤネちゃんはブラではなくコレをつけていたという事でしょうかあっ?何とも男らしいですが、それはそれでそそります!あんなに大きい胸をしているのに、サラシで押さえていたのでしょうか?」ヒソヒソ

ファニー「バカ、声でけーよオメー」

不良3「しかし、可愛い物好きの副番には似合わないモノも多いですね……てっきりパンティはくまさん柄かと思いましたが、無地のシンプルなものを身につけているようです」ヒソヒソ

男「うおっ、これパンツか……」

不良3「男、被っとくか?」

男「ぐうう……魅力的だが、却下しておこう!」

ファニー「悩むな。スッパリ断れそこは」

不良3「そしてぇー?……おっと、今私は何か、硬いものを見つけてしまいました」

ファニー「……硬いもの?」

不良3「硬くて細長いモノです……少しスベスベしております」

男「も、もしかして……エロいのか?エロいものなのか!?」

不良3「私も期待で胸が高鳴っております……さて……」グ……

ファニー「……」ゴクリ

男「……」ワクワク

不良3「副番が持っていたもの……それはぁ――っ!?」

バッ!

不良3「じゃーん!……分厚い『仮面』でしたぁーっ!!」

バーン!

男「……」

ファニー「……」

定助「……」

不良3「……あれ?」

男「……な、なあ……俺……今、スッゲェーヤバい事に気づいちゃったんだけど……」

ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ

ファニー「……奇遇だな、俺も気づいたぜ。……この部屋……間違いない……!!」

男「ここは……『俺らがさっきまでいたシャワールーム』……つまり!『男子シャワールーム』じゃあねえか……!!」

不良3「……」

ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ

不良3「つ……つまり、何か?このドアの向こうにいるのは……?」

シャアアア……

男「……『嘘』……だろう……?」

ファニー「これは……『これ』はッッ!!」

ガララッ!!

男「!?」

ファニー「!?」

不良3「!?」

定助「?」



「ふうー…………ッ!!?」



男「……」

ファニー「……え?」

不良3「……おま……誰だ?」

定助「オレェ?」

「……~~~~~~~~~~~~~~~ッッッ!!!」ヒュッ――

ドグシャアアッッッ!!!

…………

…………

男「…………ううーん……?…………はッ!?」

ガバッ!!

男「こっ!?……ここは?」キョロキョロ

アヤネ「ああ、目が覚めたかい。男君」

男「……アヤネちゃん?……あれ?なんで俺、部屋に……?」

アヤネ「キミたちが廊下で倒れているのを、ミステリ君が見つけたんだ。まったく……のぼせでもしたのかい?気をつけなさい。フフ……」

男「……廊下?……って、え?……ミステリ?」

クルッ

ミステリ「……どうも。男さん」ニゴッ

男「……あ、アレ?……ミステリさん?もしかして……怒ってます?」

ミステリ「……怒っていませんよ?ちっともね……ハハハ……」ニゴリッ

男(笑顔めっちゃ怖いんだけど)

ミステリ「何故そのように思うのです?……何か、私を、怒らせるような、行動を……したのですか?貴方は?」ニゴニゴ

男「い、いえっ!?全然?まったく?な……なにも知りませんけど?」

ミステリ「……そぉおーおですか。フフフ……なら、良いでしょう」クルッ

男「……」

男(……何か、重大な事を忘れた気がする……)

ファニー(……なんでこんな頭痛いんだろ……)

不良3(……え?おっぱ……え?)



アヤネ「みんな、カレーが煮えたよ。食事にしよう」

男共「「「う……うーっす」」」

ゾロゾロゾロ……

…………

(今回ここまでです。下ネタ書いてる時が一番自分ウキウキしてるなー……)

…………

同時刻
超能力学園、天文台――

ザッ!

ベギラマ「……ハァー、ハァー……チッ!行こうか逃げようか君が望むままに、幸か不幸か……ここに逃げ込んじまうとはなァ……!」

凰「ベギラマ……わからない!思い出せない……おれは、おれは……!?」

ベギラマ「やかましいっつってんだろ!アァアー痛え……今頃になって千切れた腕が痛みだしてきやがった……クソ!」

ガン!

カツーン……カツーン

ムル「もう!いい加減離してよこの変態アフロ!痛いって!!」バタバタ

ベギラマ「おい、下アゴふっ飛ばされたいのか?死にたくなければ大人しくしてろ、クソ女」

凰「ううう……」

カツーン……カツーン……

ベギラマ「……はぁー……生徒会獣から逃げるためとはいえ、ここかよ。……冥王に会ったら何て言やいいんだァ?」

凰「……おれ達は、『裏切り者』……と、判断されるのだろうか?」

ベギラマ「間違いネェな。派手にやりすぎたゼ。……戻るつもりは無かったんだよ。畜生~~ッ……」

ベギラマ「とにかく、気を抜くんじゃあねーッ……ここはすでに冥王のエリア内だ。気を抜くと死ぬぜ」

凰「……」

ベギラマ「とにかく出会ったらまず間合いを取る。で、無駄かもしんねーがお話タイムだ。ヤバそうなら逃げるか戦うかの二択。……ンだよ、簡単じゃあねーか」

凰「」

ベギラマ「俺はンなトコで死ぬ訳にはいかねー……あの糞カス野郎の低俗な『罰』に付き合う道理はネェーよ。ヤツを倒すか欺いて……俺は生きて、頂点目指すんだ」

「」

ベギラマ「行くぜ、凰……気を抜くな。後ろ任せんぞ……」



ベギラマ「……凰?」

もおおおぉぉぉぉおおおおぉぉぉおお……

ベギラマ「!……!?……??」

おおおおぉぉぉぉおおおおもおおおぉぉお……

ベギラマ「ン……だよ……この……『声』……?……」

もおおおおおぉぉぉぉぉおおおお……

ベギラマ「…………『牛』……?……おい、凰……何処行った?」



「……1792年、ギヨタンという医者は処刑具として、断頭台を提案したが……」



ベギラマ「!?……」



「……彼にはノーベル平和賞を与えるべきだ。……このような残酷な処刑法が、行われなくなったのだから……」

もぉぉおおおおおぉぉぉぉぉぉおおお……

冥王「……数ある処刑具・拷問器具の中でも、この『ファラリスの雄牛』が飛び抜けて恐ろしいのは……」

ド ン

ベギラマ「めッ!……『冥王』……!!」タラリ

冥王「……この器具がただの死刑道具では無く……『観賞用』の道具であったからだ。……この可愛らしい真鍮の雄牛の中に、人を閉じ込め、火にかける。……すると、雄牛は黄金色に輝く訳だ。『こんな風に』……」

おおおおおおおおおお……

冥王「……すると、閉じ込められた者は当然、苦しみだす……煙が出ないため窒息も気絶も出来ず、死ぬまで焼かれ続けるのだ。……その叫び声が、牛の口から漏れだす訳だが……」

もぉぉもぉおおおおおお……

冥王「牛の口にはトロンボーンのような管が仕込まれており、その恐ろしい叫び声を、牛の吠えるような声へと変えるのだ。……その声を聞いて、人々は酒を楽しんだという……」

おぉぉぉおおもぉぉおおおおお……

冥王「中には炙られた人肉を食したという話もあるが、眉唾物だな……こんな恐ろしい処刑具が、なんとニ世紀にも渡って使われたというから驚きだ。……今後、このような恐ろしい道具によって……」

ぉ…………

冥王「……処刑が行われ無い事を……祈るばかりだ……」

ギィ……

凰(だったもの)「……」グラッ……

どしゃあっ

グチャッ♪

冥王「……貴様が死んだ事により、数多の星が救われた……誇るべきだ」

ベギラマ「……何してくれちゃってんの?」

冥王「……」

ベギラマ「ア!?……死んでンじゃん!凰のヤツ……死んじゃってンじゃん!!アァ!?」

冥王「……『罪』には『罰』を与える。……当然だろう?」

ベギラマ「……ハァ?」

冥王「この男は……男だったのかな?今はもうわからないが……こいつは、拳による戦いを望んでいた。何があろうとも、立派に戦いぬく事を何よりも望んでいた」

ベギラマ「……」

冥王「『だから』……手も足も出ないような方法で、罰を与えた。超能力者ならもう少しは生きるかと思ったが……期待はずれだったな」

ベギラマ「……バッカじゃあねえの?」

冥王「……罵るのは勝手だ。火星……ベギラマよ。……しかし、貴様が好き勝手動いた事で、縮んでしまったこの惑星の生命……」

ベギラマ「……」

冥王「……どう落とし前をつけるつもりだ?」

ベギラマ「ウッセエッ!!テメェーはバカかッ!?チキューだかワクセーだかシンネーがッ!!人殺しちゃってンじゃあねえかッ!!アアッ!?曲りなりにも俺の部下だぜェ!?俺の駒だぜ!?何……勝手に壊してくれちゃってンの!?アアアッ!!?」

冥王「……忘れるな、ベギラマ。……貴様らは全員、『私の』だ。『私の』部下だ。『私の』駒だ……」

ベギラマ「テメェーのだったら壊してもイイのかよッ!?俺はッ!!俺たちはッッ!!テメェーのオモチャじゃああねえんだよッッッ!!!」バッ!!

バ ギ ン ! !

冥王「!!……これは……」

ベギラマ「喰らえ!!空から墜ちる5000キログラムの氷塊……『CO2ラピュータフォール』!!」ヒュガッ――

ズゴォォォォン!!

パラパラパラ……

冥王「……」

ベギラマ「!!……ハァ、ハァ……!」

冥王「……何かやったか?」パッパンッ

ベギラマ「……イヤ?『何も』?」

冥王「!……」

ベギラマ「勘違いしてンなよ?今のは――」

バッ

ベギラマ「……『攻撃』じゃあねえ。その『下準備』だ」

……キィィィィイイ……!!

冥王「――!!」

……5000キログラムのドライアイスをッッ!!
『一瞬』でッ!!『気体』へと変換するッッ!!

ベギラマ「『CO2』――『エアボム』!!!!」

カ ッ ――

       /して   )⌒! ilゝて
      /   (  ノ  )/  コ
      ((    \Wl レ/l /
      ヽ  il´ ̄ ヽ,,/ !V
       il l'

       _」 l____  )し'\
        ``l  - 、,, ̄     {
          l li   \  (
       il  l     ⌒´
       ノ 丶
         ゝ  ゝ
       ヽ  /

           ー'
                                                      ( )
                                                   {⌒---' ー'ヽ        /``ーュ
                                                      ^^ ̄才⌒´      {     /
                                                     入/ ||           {,,_   y
                                                     ゝ ノ  { )            ̄ヘて
                                                                   \      ,, ‐"
                                                                       ,, ‐",, "
                                                                   ,, ‐" ,, ‐"
                                                             、ヘ  ,,ィ ,, ‐" ,, ‐"
                                                           、/  `" "´ ,, ‐"
                                                           )      /
                                                            つ  _/`
                                                             ´ ̄

・ ・ ・

ベギラマ「……ッはあッ!!……ハァ、ハァ……どうだ?見たかヨ、オイ……俺のとっておきだぜ?ヒャハハハハ……!」

パラパラパラ……

ベギラマ「二酸化炭素の固体と気体の体積差は実に800倍ッ!一瞬で膨れ上がる空気の爆弾ッ!!無事じゃあ済まねえだろう……ア!?」

ボタボタ……ボタ……

ベギラマ「……ハァ……ゲハッ!……ヒヒヒ……距離とったつもりだったンだがなァ……クソ、両腕とも肩からもげちまったぜ……へへ、しかし……」



ベギラマ「冥王の命と引き換えなら、安い――……」

冥王「……はあ?」

ド ン

ベギラマ「!!!!???……バッ!!……馬鹿……ナッ!?……??……!?……」

『無傷』ッッ!!
身体はおろか……服にさえッ!!
傷ひとつ!!汚れ一つ!!!
『ついていない』ッッッ!!!

┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨

冥王「……『火』……ベギラマよ……貴様の取った行動の意味……わかるな?」

ベギラマ「ヒッ……な、なんでだよォ……どう、してェ……!?嘘じゃんッ……!!」

┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨

冥王「……喜べ、ベギラマよ。……貴様には、私自らが……」

┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨――……

冥王「『罰』を与える」



ミステリイ・サアクル『トップ』……冥王の能力>>364

運命を書き換える能力

ただし能力で直接殺せるのは運命から「不要」とみなされたか

または運命に逆らった人間のみ

なにもなしに能力で直接は殺せない

(こういう、なんでもアリでただ強な能力苦手だな……)
この能力の欠点・代償・リスク・条件等『マイナスポイント』は?>>367

(寿命が縮む、は全くマイナスにならないので再安価)

オ ン

冥王「……」ヒュパッ

ベギラマ「!!……あ、れは……?」



『羽ペン』と……『羊皮紙』ッッ!?



冥王「……貴様は、私の『能力』……その目で見るのは初めてであったな?」カリッ……

カリカリカリカリ……!

冥王「……喜べ。貴様は目の当たりにするのだ。……世界が『書き換えられる』瞬間を……」

ベギラマ「!?ッ……何だかわかんねえがヤベエッ!!」キュオッ!

パキパキパキッ!

ベギラマ「うおおおッッ!『CO2バズーカ』ッ!!」カッ!

ドォン!!

冥王「ああ……貴様が必死こいて飛ばしたそれな」

カリッ!

ぐ ね っ ……

ベギラマ「!?――???」

ドォン!

冥王「……もうすでに、『書き換えて』いるのだよ……」

ベギラマ(『それた』ッ!?そんなはずはッ……この距離だぞ!?外す訳がッ……!?)

冥王「スクルドが司る未来の『運命』……そこには数多の可能性がある。星のように、生命のように……」

ベギラマ「!……う、『運命』……?」

冥王「例えば――……ほんの僅かな可能性だ。実際にはありえない話であるが……『この距離でも攻撃を外してしまう未来』だって、あるかもしれない……因果律の鎖に縛られた世界の理の中、小さな『ほころび』があるかもしれない……」

ベギラマ「?……??……」

ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ

冥王「……私のこの、剣より鋭い切っ先が指し示すものこそが『それ』だ。私は今、貴様の攻撃が『当たらない未来』に運命を変えた。この『ヴェルザンディ』の世界から……」

ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ

冥王「そう。……『ヴェルザンディ』……それこそが、私の能力の真名」

ド ン

ベギラマ「――訳わかんねえ事ばっかほざいてんじゃあねェェ――ェェッッ!!!」

グ オ ッ ・ ・ ・

冥王「貴様の運命も『書き換えた』」

カリッ

ガシャン

ベギラマ「ッ!?……こ、『これ』は……?」

ギチッ……!

ベギラマ「……『断頭台』……だと……!?」

冥王「……我が愛すべき部下、火星の男……ベギラマよ」

ォォォオオオオ……

冥王「貴様は『逆らった』のだ。……『運命』に……主である私に。部下である貴様が、私に牙を向くという事は――」

シュッ――

冥王「――『死刑』だ」

ベギラマ「待



どちゅっ



冥王「……」

ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ

ムル「……はぁ、はぁ……はぁ……!!」

ムル(し……死んじゃった……いきなり、二人も……この人、殺しちゃった……!!)ガタガタ

冥王「……さて、待たせて済まなかった……ムルよ」

ムル「えっ!?は、はいッ!?」

冥王「……嗚呼。そうだ……私は君に会いたかった。狂おしいほど……憎らしいほど」

ムル「……」ゴクッ

ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ

冥王「それもこれも、全て……貴様が涙を所持するからだ。貴様が銀河を手にするからだ。ああそうだ……私は貴様を殺したかった」

ムル「!!……う、うう……!!」

ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ

冥王「……しかし今は時期では無い」

ムル「!?……え……?」

冥王「……カシオペアの涙を持たぬ貴様に興味は無い。……しかし、涙を釣る餌となるなら、話は別だ」

ムル「……つ……る…………え?」

冥王「……知られていないとでも思ったか?カシオペアの涙の行き先を……私はすでに『知っている』……ウルズの世界で知っている。貴様が、涙を何処へ消し去ったか、等は……」

ガシッ

ムル「痛っ!……う、ううっ……!!」

冥王「……貴様が此処にいる限り、『そいつ』は此処へとやってくる。……楽しみだ。涙が我の手に渡る時が……」

ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ

冥王「……これもまた、ヴェルザンディの運命」

…………

今回ここまでです。

……こいつ何言ってんの?

(やっべー十分の一のリスク書くの忘れてたどうしよう)

ブシュッ!

冥王「!……」

ドクドクドク……

冥王「『血』……か。首から……」ス……

グイッ

冥王「これがスクルドに逆らった罪。禁断の果実を十に割った内の一欠。……まあ」

シュウウ……

冥王「……大したものでは無い、な。……今の私には……」

…………

…………

旧部室棟――

カチャカチャ

不良3「んめー。カレー超うめー」ガツガツ

ファニー「ミステリ、おかわりー」ズイッ

ミステリ「……私、ですか?」

ファニー「炊飯器に一番近いのお前だろうが」

ミステリ「貴方とそんなに距離は変わらないでしょう。全く……」カパッ

男「……俺、カレーは辛口が好みなんだけどな……甘い……」モグモグ

不良3「黙ってろボケ。アヤネちゃんはバーモント甘口が好きなんだよ。ついでにアヤネちゃんは牛乳が無いとカレー食べられない」

アヤネ「すまないね、男君」

男「あ、いえいえ別に文句とかじゃあないんで……タバスコある?」

ファニー「タバスコだろうが一味だろうがラー油だろうがあるぜ」

ピコーンピコーン……

ミステリ(……!!)

不良3「ん?どうかしたか?ミステリ。ドラゴンレーダーなんか見て……」

ミステリ「いえ……何でもありません」

不良3「?……そうか?」バクバク

ミステリ(この反応……まさか、ベギラマが……?)

アヤネ「……さて、食べながらでいい……少し、状況の確認をしようか」

男「……」ゴックン

ファニー「ういーっす」モグモグ

アヤネ「まず、ボクたち……敵も仲間も第三勢力も含めて、全員の目的は『カシオペアの涙』という石だ。この石さえあれば全ての願いが叶う」

男「はい。番長の心臓の病気も……世界を自分のものにする事だって……」

アヤネ「ああ。ボクたちは悪しき願いを叶える事が無いよう、それを手に入れなければならない。今現在その石は『ムル』ちゃんが所持し、『ベギラマ』『凰』にさらわれた……」



(※アヤネは石が何処かに消えた事と、ベギラマ・凰が死んだ事を知らない)

アヤネ「彼らが石を使う前に、ムル君と石を取り返さなくてはならない。しかし奴らは何処かへと逃げ……夜の校舎には『生徒会獣』がいるため追跡不可能」

ファニー「って事は、明日さっそく追跡するって感じですよね」

ミステリ「いえ、校舎内ではもう一つ……番長グループと生徒会役員が、ミステリイ・サアクル『地』の『パピー』によって、『RPG世界』に閉じ込められています」

不良3「……けど、そっちは外部からの介入は不可能だ。中から脱出するのを待つしかねえ」

ミステリ「しかし、放置する訳にもいかない……でしょう?脱出したはいいが、大怪我を負って治療も不可能、野垂れ死ぬのを待つのみ……という事になっていたら、どうするつもりです?フフフ……」

不良3「ヤラシイ事言いやがって……お前性格悪いだろ」

ミステリ「褒め言葉です」ペコリ

アヤネ「……もちろん、ボクも番長グループの事は気にかけているよ」

アヤネ「なので、明日の行動は……まず夜が明けたらRPG世界の前まで行き、能力が解除されていないか確認する」

ファニー「……解除されてなかったら?」

男「ぶっ壊すんすか?」

不良3「無理だアホ。完璧に世界が遮断されてる」

アヤネ「……その場合、そこを拠点とし、ムルちゃんの探索を行う。数時間に一度RPG世界前へと戻るんだ」

ファニー「……やっぱり、中からの脱出待ちですか」

アヤネ「こちらから手出し出来ない以上仕方ない。脱出を確認したら保護・撤退だ。全員の体力回復を優先させる」

男「番長グループが仲間になったら心強いっすもんねー」

ファニー「……脱出する前に、ベギラマ・凰に会ったら……」

アヤネ「ボク達で倒すしかないだろう。サエちゃんがいれば心強いのだけどね」

不良3「まあ、脱出が何日後かわかんねえ以上仕方ないっすよねー……」

アヤネ「明日からまた、変わらず死闘が続くだろう。……各自、しっかりと英気を養ってくれ」

男共「「「うぃーっす」」」

アヤネ「……ところで、一つ聞きたいのだが……男君?」

男「えっ?あ、はい」

アヤネ「確認しておくけれど……キミの能力は、『超能力者を召喚する事』なんだね?召喚系の能力……確かかい?」

男「あ、まあ。そんなような……全ての『東方』を召喚・使役する能力でして……」

ファニー「……ヒガシカタって何よ」

男「いや、俺もよくわからん。苗字っぽいけど……」

不良3「全国の東方さん超大変だな」

アヤネ「……召喚系能力者……しかし、それにしては力が……だが何人も……」ブツブツ

男「……あのー……アヤネちゃん?」

アヤネ「あ、ああすまない。……少し、考え事をね」

不良3「こいつの能力がどうかしました?」

アヤネ「いや、その……こんな事言うのも何だが……」

男「?」



アヤネ「少し『弱い』気がしてね……」

男「面と向かって言わないで下さい。マジへこむ」

アヤネ「ああいや違う!そうじゃないんだよ……力の『パーセント』の問題だよ」

男「?……ぱーせんと?」

ファニー「!……もしかして……『残り三割』の話、ですか?」

アヤネ「……ファニー君も、ボクと同じような事を考えていたんだね。割合もだいたい、同じくらいに考えていたよ」

不良3「あー。確かに弱いなーとは思ってたけど……三割かあ?一割くらいじゃねえの?」

ファニー「それだと『特殊90』だぞ?不良2の『サモン・ザ・レインボー』と同じくらいだ。こいつは不良2ほど自由に能力使えてないだろ」

不良3「ああ、それもそうか……」

男「?……???……一体、何を……?」

アヤネ「……男君、これは超能力の基本中の基本、なんだけどね……」

男「……『基本』……?」

アヤネ「超能力は大きく分けて、『特殊能力』と『物理能力』があるんだ」

男「……え?なにそれポ○モン?」

アヤネ「いいかい、まず『特殊能力』について、だ。……これはまさしく『超能力』と呼べるものが該当する。火を起こせたり雷を起こせたり、テレキネシス・瞬間移動・空中浮遊・具現化・スタンド等々……言い始めたらキリが無い。キミが『超能力』と聞いて思い浮かべるものの大半がこれだと思ってくれればいい」

男「……」

アヤネ「そして、『物理能力』についてだが……単純な肉体の強化能力がそれにあたる。力が強くなったり足が早くなったり、視力・聴力が良くなったり回復速度が上がったりする能力の事だ」

男「……」

アヤネ「基本的には皆『特殊能力』がメインとして超能力に覚醒する。人の妄想は常識の範ちゅうを超えるものが多いからね。しかし、その自身の『特殊能力』によって、自らの身体が壊れないように、と……オマケとして『物理能力』に覚醒する者も多いんだ」

男「……」

アヤネ「しかし、物理も特殊も両方強い……という者は『存在しない』……なぜなら、物理が強い者は特殊が、特殊が強い者は物理が弱くなるからだ」

男「得手不得手……得意不得意みたいなもんですか」

アヤネ「それに近い。超能力のキャパシティとも言える。……物理能力と特殊能力をあわせると『100』になる、と考えてくれればいい」

ファニー「例えば、ウチのグループに『スキン』という男がいるが……ヤツは身体に振動を貯める『ウルトラヴァイヴレイション』という能力を持っている」

不良3「スキンは能力地味だけど、その振動に耐えるために『物理能力』がかなり高いんだ。数値に表すと……『物理60・特殊40』って所か」

男「へえー……」

ファニー「他に、水の参謀のサエなんかは、物体の状態を自由に変える事が出来る。しかしその特殊能力が強力な分、物理は低い……『物理20・特殊80』って所だな」

サエ「当然、スキン君とサエちゃんが殴り合いの戦いをすればスキン君が勝つだろう。……しかし、サエちゃんは特殊能力の分を活かす事で互角以上に戦えるんだ」

ファニー「ちなみに、この能力値が『フィフティ・フィフティ(物理50・特殊50)』に近いほど、安定した戦いの出来る能力者と言える。どんな敵とでも戦える訳だからな」

不良3「もちろん、特殊能力の内容によるけどな。……この値がアンバランスなほど、能力自体は強力だが不安定だ。相性の差によってはやられる可能性が高くなる」

男「へえー……ちなみに、皆さんは?」

ファニー「物理0・特殊100」

不良3「物理0・特殊100」

アヤネ「物理100・特殊0」

男「極振りばっかじゃねーか!!!安定性どこいった!?」

アヤネ「ま、まあそんな訳だから、ボクたちは能力者としては強力という事だよ。うん」

ファニー「相性悪かったらマジ死ぬけどな。実は物理能力が高い超能力者とか、結構苦手なんだよ俺」

男「へえー……あ、ミステリは?」

ミステリ「……手の内をさらすような事は、好ましくありませんので」ペコリ

不良3「まあたぶん物理30・特殊70って所だろ。俺の見た感じ」

ミステリ「…………」(←図星)

男「ふーん……あ、じゃあじゃあ、俺は?」ワクワク

アヤネ「……それなんだよ」

男「……?」

アヤネ「キミは様々な人物を召喚出来るという点があるが……安定しないし自由に呼び出せない等、弱い点がいくつもある。……感覚的に見て『特殊70』くらいの能力者だろう」

男「……特殊70…………ん?けど俺……身体別に強くないっすよ?足も遅いし力弱いし……?」

不良3「よくわかってんな。……さすがに自分の事はわかるか」

ファニー「俺らが言ってたのは『それ』だ。……お前の能力は『特殊70』……ならば、残りの『30パーセント』は……」

ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ

アヤネ「……一体『何処』にいったんだい?」

男「……何処……って……」

アヤネ「済まない。今の言葉は間違っていたよ。フフ……何処かへと『行った』訳じゃあないからね」

ファニー「おそらく……推測にすぎないが、お前の残り三割は……まだ『使いきれていないんじゃあないか?』」

男「……どういう……?」

不良3「つまり、お前にはまだ『残り三割』の『伸びしろ』があるんだよっ!まだまだ成長途中!これから先何か新しい能力に目覚めたり、力が強くなったりする可能性があるって事だよ」

男「……俺に……『可能性』……!?」

ミステリ「フフフ……私が貴方の事を気に入っているのは、そういう所ですよ。……貴方の中には未来が見える。それがきっと……」

男「……」

ミステリ「……この戦いの未来を大きく変えるでしょう」ニコッ

男「な、なあ!どうやったら能力使いこなせるようになるんだ?練習方法とか……」

不良3「命掛けの戦いン中で学んだり、脳をフル回転させたり……ルイズの事考えたりすりゃあいいぞ」

ファニー「最後のはお前だけだ」

男「可能性……俺に、新しい力が……!?」

ブルッ!

男「……やる気がグングン出てきたぜ……よっし……やってやる!!」グッ……!!

不良3「……あ、そういえば」

ファニー「どうした?」

不良3「なあ、ミステリ!たしかオメー、『友』も超能力者に覚醒した、って言ってたよな?」

男「……!」

ミステリ「……ええ。そうです。……それが?」

不良3「あいつはどの程度の能力者だったんだ?炎を操るって聞いたが……強いのか?」

男「……」

ファニー「……」

アヤネ「……確かに。興味はあるね」

ミステリ「……ううむ、何と言えば良いでしょうか……」

ミステリ「『可能性』という点だけで言えば……彼は、男さんよりもはるかに凄いものを持っています。……恐ろしいことに、ね」

男「……え?」

不良3「……どういう意味だ?」

ミステリ「結論から先に言いましょう。彼は『弱い』です。……彼は『特殊40』の能力者ですから……」

ファニー「……『特殊40』……?」

アヤネ「……それって……?」

ミステリ「ええ……」




ミステリ「残り『60パーセント』は『未知』です」



…………

今回はここまでです。

不良3は身体能力強化で怪我を治してるんじゃなく、妄想によりダメージを性的快感に変換してるので、特殊100の能力者です。
トウヤは物理0・特殊10で、『熱血度によって物理能力と特殊能力が上昇する』という能力を10持っている、変則的な能力者です。

RPG世界、宿屋
友・桜華――

シーン……

友「」ポケーッ

桜華「……友さんが、気を失って一時間……」

友「」

桜華「……本当に、大丈夫……なのでしょうか……」

友「」

桜華「……」

友「」

桜華「……友さん、貴方はもしかして……」

友「」

桜華「……今、必死に……強くなろうとしているのですか?」

友「」

桜華「……」

友「」

桜華「……私は……」

友「」

桜華「……私は、こんなにも……弱いのに……」

友「」

桜華「……聞いて下さい、友さん」

友「」

桜華「……私、姉を……実の姉を、殺したんです」

友「」

桜華「……昔は、仲の良い姉妹でした。優しくて強い姉を、尊敬していました。大好きでした。本当に……」

友「」

桜華「……本当に、大好きだったんです」

友「」

桜華「……だから、そんな大好きな姉が、殺人を犯し我が流派を滅茶苦茶にしたのが……許せなかったんです」

友「」

桜華「……」

桜華「……けど、気付けば私も、殺人鬼……あはは……」

友「」

桜華「……ええ、わかっていたんです。……本当は、私……流派なんてどうでも良かった」

友「」

桜華「私が許せなかったのは……姉が、私に何も話してくれない事……だったんです。……何でもかんでも背負い込んで、妹の私に苦しみを分け与えてくれない……その事が、許せなかったんです」

友「」

桜華「……私は、姉を殺しました。……同時に、私は……男君を、見捨てました」

友「」

桜華「姉を……副番のアヤネを殺すというのは、そういう事です。私は男君を……クラスメイトを、友達を、見捨てたんです……」

友「」

桜華「私は……弱い。本当に、本当に……」

友「」

桜華「私……」

友「」

桜華「……どうすればいいの……?」

友「」

…………

…………

友、精神世界――

ゴォォォオオオオオオ……

「ウオオオオオオオオオォォォォォォォ……!」

パチパチパチパチ!!……

プロ子「……友よ、主が炎に焼かれて、すでに30分は経つ……早うせぬと、お主……」

メラメラメラ……!!

プロ子「……死んでしまうぞよ?」

「オオオオォオォォオオオオオオオ!!……」

ゴォォォオオオオオ……

友(あ――……熱い!苦しい!!痛い!!!キツい!!!!し、ぬ……死んで、しまう……!!)

オオオォォォォオオオオオ……

友(ほ、のお……が……全身を嘗め回してる……皮が溶ける、肉が焼ける、骨が焦げる、脳が沸く!!意識が……やべえ……)

ゴォォォォォォオオオオオ……

友(息が、出来ない……もう汗すら出ねえ……身体が、炭になる……)

ウォォォオオオオ……

友(……『けど』……)

友(お……俺、『死んでねえ』……!!まだ、生きてる……クソ、超つらい、けど……!!)

パチパチパチパチ……

友(ここは俺の『精神世界』!!俺が命を諦めたら死ぬって事、か……ま、まだまだ死ねる、かよ……)

オオオオォォオォオオオ……

友(……童貞のまんまで、死ねる……かよ……!!)ギリッ!!

ウォォォォォォオオオ……!!

友(……こうやって、全身を焼かれて……気付いた事が、ある……)

オオオォォォオオ……

友(……俺の身体を焼いている、この炎、は……)

ウルフ『オオオオオォォォオオオオオ……!!』

友(……小さな『ファイア・ウルフ』だ。……ウルフが俺の周囲をぐるぐる回ったり、噛み付いたり……してる……)

ウルフ『グルルルルウウウウウウオオオオ……!!』

友(……そういや、プロ子ちゃんは小さなウルフを何体も出して攻撃してた……俺はいつも、一撃に全てを懸けて大きなウルフを出してたけど……)

ウルフ『ウウウウウウウウルルルルル……!!』

友(……そうか。小さなウルフだと、その分何体も出せるし小回りがきく。それに、束ね合わせる事で大きなウルフに負けないくらいの火力が出るんだ……なるほど、な……)

ウルフ『ギャオオオオオオオオオ……!!』

友(――……だが、そうする事で新たな『弱点』が出て来る!)

ウルフ『オオオオオオオオオオオ……!!』

友(この『炎』はッ!一つの炎では無く、小さな火が集まって大きな炎になったものだ……小さなウルフが集まって大きな炎になったものだ……『だから』……)チラッ

ウルフ『ぐおおおおおお……!!』グルグル

ウルフ『ウオオオオオオオオ……!!』グルグル

友(……ウルフとウルフの『間』にッ!わずかだが隙間が見えるッ!俺を囲みきれていない部分があるッ!その部分を――……)

ギャッ!!

友(足で、広げてやれば――……)

ズバッ――……

ドパァン!

プロ子「!!……おっ……」

友「……ハァ、ハァ……ゲホッ!ゴホゴホッ」

プロ子「……どうじゃ?友……今の気分は?」

友「……最悪だけど、最高、だよ……体中痛いし熱いけど……ゴホッ!ノド焼けた……」

プロ子「……ふむ……なるほどのう……」

プロ子「……では、友よ。次は少し……本気を出すぞよ?」パチンッ!

ボ!

ボ!!ボ!!!ボ!!!!

ウルフ大『ギャオオオオオオオオオオ……!!』

友「うへえ……少しは休ませて、くれてもよ~~……ゴホッ」

プロ子「……友よ」

友「……」

プロ子「……自らの身体で、学べ。……自身の能力の弱点を。自身の能力の強みを。自身の能力の……使い方を」

友「……ああ。けどさ、プロ子ちゃん……」

友「俺もう……わかっちまってるぜ?」

プロ子「!!……ふはは……面白いッ!!」

ギャッ!!

ウルフ大『ウギャオオオオオオオオォォォォォォォオオオ!!!』

ドゴォォ――ン!!

…………

…………

ド ク ン ッ ! !

桜華「……え?」

ドクン……ドクン……

友「…………」

ドクン……ドクン……!!

桜華「……友、さん……?」

友「……」

ムクッ……

友「……お待たせ、委員長」

ド ン

桜華「……友さん?……え?(別人?)」

友「あー、スッキリした~~……今なら、俺……」コキコキッ



友「誰にも負ける気しないもんねーッ!!」ドンッ!

本日はここまで……っていうか二週間書いてなかったの?マジで?
次からもっと速度あげますごめんなさい数少ない閲覧者の方々

(誰だよSS批判スレでこのスレ出したやつ……
具体的に言うとID:08c2GCUwなんやねん……俺に恨みあるんか……
読んだ感想書かれるならともかく、読みもせず馬鹿にされんの心折れるわー……)

(晒し二度目来たよ……もう怖い)

ボッ!

友「ん、調子はバッチリだな……じゃあ、行こう」

ザッ!

桜華「あ、あの……友、さん?」

友「……」ピタッ

桜華「いきなり、何でそんな……何年も修行してきた、みたいな……どうしたんですか?一体……?」

友「……んー、まあ俺にもよくわかんないけど……精神と時の部屋みたいな?」

桜華「へ?」

友「ん?」

桜華「……え?」

友「……ま、まあ何でもいいじゃん。な?」

友「……委員長、俺……途切れ途切れだけど、聞こえてたから」

桜華「……え?」

友「……委員長が、もう歩けないって……もう進めないって、言うんなら……俺、委員長の分まで戦うから」

桜華「!!……」

友「……今まで甘えてきた分……俺、みんなの分まで……頑張るよ」ザッ

ガチャッ……

友「……!……あ……」

刹那「……」

ド ン

友「せ、生徒会長……サエさん達と一緒に、魔王城へ行ったんじゃ……?ずっと、この部屋の前にいたんですか?」

刹那「……今起きた所だ。君の声が聞こえてね」

友「……起きた?」

ドク「おい、生徒会長。お前絶対安静の意味わかってんのか?ドクターストップだぞ。それ以上動き回ると気狂いに堕ちるぞ」

刹那「理解っている。少し……時間をくれ」

ドク「……チッ」

刹那「……友君、私は言ったはずだ。君は『弱い』と……皆と行動を共にするのは、足手まといだと」

友「……ええ、そうっすね」

刹那「……それでもなお、進むつもりか?羽虫が一匹、核戦争の真っ只中へと迷いこむようなものだぞ?……死にたいのか?」

友「死にたくないっす。……あと、羽虫でもないっす」

刹那「!……」

友「俺、ついさっきまでの俺とは、違いますから。……今の俺なら……」

刹那「……」

友「……生徒会長相手でも、負ける気はしませんよ」ドヤァ……

刹那「……」イラッ☆

ドガッ!バギッ!ミシイッ!!

刹那「……何か言ったか?」

友(だったもの)「ガハッ!な……なにもいっデおりまベン……」シュウウウ……

桜華(と、時止めていないのに、強い……)

ドク(ていうか友が弱すぎんだろ……)

刹那「……確かに君は、小一時間前と比べると、多少超能力が使えるようになっているみたいだな。……それは認めよう。しかし……」

友「な、なんでしょう?……ガハッ」

刹那「君には武道の心得が無い。最低限の護身術すら、な。……超能力者同士の戦いにおいて、その差は致命的な弱点となるぞ」

友「……はい。わかってます。……けど、たとえそうでも……」

刹那「……」

友「俺は今、やっと……進むべき『足』を手に入れたんです。……ここで足踏みする訳にはいかない」

刹那「……(本気、か……)」

友「すみません、生徒会長。いくら止められようとも、殴られようとも……俺は行きます」

刹那「……」

友「……」

刹那「……ハァー…………大きく開いた武術の差は……『武器』で少しは縮める事が出来る」

友「……は、はい?」

刹那「……これを」

チャキッ!

刹那「『名刀・空鳴(そらなり)』……一般のものと比べると、硬く頑丈で、少々の事では曲がらない刀だ。熱に強く、切れ味も申し分無いが……その『重み』で両断する事に向いている」

友「……」

刹那「愚直なほどに真っ直ぐで、私にそっくりの愛刀だ。……君に、『託す』」

友「ッ!?……え?」

刹那「その代わり」

友「……は、はい」

刹那「……私の分まで、戦ってくれ。そして……生きて帰ってこい。必ず……」

友「……」

刹那「……一般生徒の君を、戦いに巻き込んで……済まない」

友「……俺が選んだ道です」

ガチャッ!

友「じゃあ……行ってきます!」

刹那「……」

ドク「……死ぬなよ、友」

桜華「……お元気で……」

友「……ああ」カチンッ

ボッ!

ウルフ(小)『ウルルルルルウウウウ……』

――小さなウルフを両足に取り付け!
走る速度を!!激的に上昇ッッッ!!!

友「――『炎狼疾走』(バーンドライヴ)ッッ!!!」ゥオオオオオオオオ!!

ドギャアッッ!!

ォォ――ン……

刹那「……行った、か……ふう」ヨロッ……

桜華「会長っ!!しっかりして下さいッ!」ガシッ!

刹那「す、済まない一ノ宮君……少し、めまいがしてね……」

ドク「生徒会チビメガネ、生徒会長をベッドに寝かせろ」

桜華「だ、だから私には一ノ宮桜華という名前が――」

ドク「さっさとしろ!そいつが見た目通りに元気だと思うんじゃあねえぞッ!!」

桜華「ぐ、……わかりました……」

刹那「……うう……クソ……」

ズルズル……

ドク「……頑張れよ、友……」

…………

…………

ギャッ!ギャッ!ギャアンッ!!

友「……うーむ、しかし……意気揚々と飛び出たはいいけど、サエさんとか涼子さんとかが魔王城に行ったんだよなあ……もう戦い終わってんじゃあねえの……?」

ドォン!ギャッギャアッ!!

友「……ま、いっか。とりあえず向かってみよう……っていうかこの走り方、初めてやったけど結構スピード出るなあー……」

ゥオオオンッ!ギャギャアッ!!

友「――んッ!?」ギャアッ――



「……え?」ヒョコッ



友「あ、危なッ!!ぶつか――」

ズギャギャギャギャアッ!!

「きゃあっ!?え、何?なに?」

友「――……っとおッ!!あー危なっ。もうちょいでぶつかる所だった……やっぱまだ能力に慣れてないなー……」

「……え、能力者……誰?」

友「いや、誰?って俺の台詞なんだけど……いきなり道に飛び出してくんなよなー……何なんアンタ?」

「あ、私は魔王城に用事があって……」

友「……魔王城?え?アンタも……?」

「……っていうか、貴方は……たしか……」

友「……え?」

…………

…………

魔王城――

ギイイッ……

サエ「……道に立ちはだかる雑魚は難なく倒し……やっと、ここまで来ましたね」

わん子「うううう……ぐるううううう……!!」

不良1「おお……後は、あのでけー椅子の上でふんぞり返ってるヤツ倒せば、終わりだ……」

涼子「面倒くせ……さっさと行くぜ、コラ」



パピー「……フン!」

パピー「よく来たな!我に立ち向かう……勇者どもよ!!!」

┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨

サエ「他に敵の姿は見えません……一気にいきますわ!」ザッ!

不良1「涼子の付属品って言われようが!やる時ゃやるんだよコラアッ!」ドン!

涼子「あんな変態パピヨンマスクなんざワンパンだ。ワンパンマンだコラ」ヒュッヒュッ!

わん子「わんわん!怪我したらあたしに任せるといいかも!」

┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨

今回ここまで

駄作と言われようが自分の納得行く所まではやるスタイル

┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨

パピー「フーム、やはり……勇者のパーティというのは4人組が良いなア。見ていてとても気持ちが良いッ!それで、何だ?貴様らパーティは?……魔法使いと、武闘家と、賢者と……遊び人か?」

不良1「オイあいつ今絶対俺のこと遊び人っつったぞ」

わん子「賢者って、あたし?わふー……悪い気はしないかもっ」

サエ「馬鹿な事言ってる場合ですか……ここは少し、距離があります」ザッ……

ザッザッザッザ!

サエ「射程距離に入った瞬間!奴の周囲の水分を凍らせ、決着をつけます」

ザッザッザッザ!

パピー「フム、すごい自信だな……番長グループ水の参謀、サエよ」

サエ「……貴方一人ならば、他の皆が出るまでもありません」ザッザッ

パピー「フーム……成る程。そうだろうなァ。……しかし……」ス……

パピー「我がいつ『一人』だと言った?」

パンッ!

サエ「ッ!――えっ?」

オーク「ウオオオオオォォォォ……!!」

ドン!

不良1「んなッ!?あいつが手を叩いたらッ!デケーバケモノが現れたぞッ!?」

わん子「あいつ、モンスターを自由に召喚出来るんだよ!わんわん!」

オーク「うごおおおおおおおおおおおお!!」グオオッ――

涼子「サエ、逃げろ!そいつ鉄の棍棒を手に持ってるぞ――ッ!!」

サエ「くッ……それならッ!!」バッ!!

サエ「逆に鉄を溶かして!私の武器にしてしまいますわっ!!『トリプル――」

オーク「ぐあああああああああああああ!!」

ギャンッ!!

サエ「……え?」



ドグシャアッ

わん子「……」

不良1「…………は?」

……┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨

オーク「……グウウウ……」グイッ……

サエ「………………」グッタリ

不良1「ッッッ!……さ……!!」

┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨

不良1「サエちゃ――んッッ!!?」

涼子「落ち着け不良1!!両手足折れて口から血ィ吐いてるみてーだが、生きてるッ!!叫ぶ暇ァあったらさっさとサエのヤツ回収してこいッッ!!」

わん子「な……なんで……!?」

┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨

わん子「サエさんの能力なら、鉄なんて簡単に溶かせたはずなのに……!?」

パピー「『思い込み』とは恐ろしいものだ……自分の目の前にある事柄を、自分のものさしで測るなんぞ愚の骨頂……」

オーク「ううう……」ブンブンッ

パピー「我がいつ、このモンスターが持ってる武器が『鉄』だと言った?」

涼子「!!……ア?んだと……?」

パピー「こやつの持つ武器は『オリハルコン』ッッ!!現実には存在しない物質なのだ!!そのような得体のしれない物をサエが溶かす事が出来ないというのは明白ッ!!ふははははは!!勝負あったなァ~~勇者どもよッッ!!我の強大なる力の前にひれ伏すが良いッッ!!ははははははははは……」



ヒュッ――

涼子「瞬☆殺(しゅん☆コロ)パンチ!!」

ドギャアッ!!

オーク「おガッ!!?」ブヂンッ!!

グラアッ……

ドシャアッ!!

パピー「はッ!?……!……!!?」

涼子「……あ、ゴメン。なんかテメーの態度ムカついたから、オークの首飛ばしちゃった」

ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ

パピー「……さ……流石は、涼子……『悪魔の涼子』といった所、か……!!」

涼子「懐かしいな、その名前。……でさ、わかってるか?変態マスク」

ス……

涼子「……次、首チョンパされんの……お前だぜ?」

パピー「……笑止ッッ!!」パンッ!

サイクロプス「ぐがぁぁぁああああ!!」ドンッ!

巨人「ウオオオオオオオ!!」ドンッ!!

ドラゴン「ガオオオオオオオオ!!」ドンッ!!!

パピー「ふ、ははははは!ハァハァ……こいつら相手に、悪魔よ……勝ち抜く事が出来るかなッ!!?」

涼子「……面倒くせ、ウチは帰って寝たいっつうのに……」ヒュッ

ボンッ!

サイクロプス「んぐァッ!!?」ブヅンッ

涼子「おい、不良1!サエの調子どうだ?」

不良1「一応息はしてっけど、ヤバい!肺に折れた肋骨刺さってるっぽい!!わん子ォ治せねえのかよォ!?もっとツバつけろツバ!!」

わん子「わ、わんわん!一生懸命やってるかも!!」レロレロ

涼子「……アー……サエが動けねえなら、しゃあねえな……」ヒュッ

ドグチョッ!

ドラゴン「ギャッ!」ブヂッ!

涼子「……ちょい本気出すぜ。ソッコーこの世界脱出すんぞ、コラ」

巨人「ウオオオオオオオオオオ!!」ドドドドドドド!!

涼子「あ~~の~~なぁ~~……さっきお仲間が目の前で、首吹っ飛んだの見てなかったのかよ?」

ガシッ!!

巨人「グアッ!?」

涼子「……昼寝してえのに出来なくて、ウチは今気分がチョー悪い」ミシッ

メキメキメキメキ……!!

巨人「グ……あ……アア……!!」メキメキ……

ボギイッ!!

涼子「……から、そのストレス解消をおめーらでするぜ。覚悟しろよ」

ヒュッ!

涼子「……ん?」クルッ

パキイン!!

バシャアッ!

涼子「わぶッ!?……な、なんだァ?」

ビッショリ

涼子「……『ガラスの小瓶』を、投げたのか?……ビチョビチョになっちまったじゃねえか、オイ……何が目的だ?」

パピー「……クク……!」

ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ

涼子「?……おい、変態マスク……この水は……一体何だ?」

パピー「何だと思う?ククク……」

涼子「勿体ぶってンじゃねーよ」

パピー「クク、ククククク……貴様の『天敵』となる液体だよ……!!」

涼子「?……はあ?何を……」

ドジュウ!!

涼子「熱ッ!!……え!?……なッ……!!」

ジュウウウウウウウウウウウウウ!!!

涼子「う……うわああああああああああ!!!あ、熱いッ!!これはッ……な!?ウチの身体が……『溶ける』ッッ!!?」

パピー「ククククハハハハ!!さっきのモンスター三匹は『オトリ』だったのだよ!貴様にこの『小瓶』を……」

┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨

パピー「『聖水』をブチ当てるためのなァ~~~~ッッ!!!」

涼子「せッ……『聖水』!?だとッ!!う、ウチはゾンビじゃ……」

ジュウウウウオオッ!!

涼子「ぐあああッ!!し……『死んでる』からッ!!『幽霊』だからだとでも言うつもりかよッ!?畜生!!こ、れは……!!」

スウウ……!

涼子「『マズい』……(身体が、『消える』ッッ!!!)」ガクッ

不良1「涼子ォ――ッッ!!!」

シュウウ……

涼子「……ぐ……!」グラッ……

ドシャッ

不良1「ッ……!」

わん子「りょ……涼子さ――」ザ!

不良1「行くなわん子!」

わん子「――えッ!?で、でも……!」

不良1「貴重な回復系能力者のお前は……何があっても生き残らなきゃあならねえんだ……!」

わん子「!……」

ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ

パピー「フム、はやくも勇者パーティ半分がやられたようだが、ホイミやベホイミは唱えないのか?ザオラルは?ザオリクは?それとも馬車から仲間が出て来るのか……?」

不良1「……クソが、俺はFF派なんだよボゲッ」ペッ

不良1(畜生、マジでヤバいかもな……攻撃の要であるサエちゃんと涼子が早々にやられ、サエちゃんはたぶん再起不能……涼子は一応、俺が近くに行けば回復は出来るが、また聖水投げられたらジ・エンド……)

ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ

パピー「どうした?急に大人しくなって……逃げる算段でも練っているのか?ククク……そんな事をすれば……」

オーク「グゥウウウ……」ノシッ!

涼子「ぐッ!……あ、ああああ……!!」ミシミシッ!!

パピー「……この幽霊の頭は、トマトのようにグッチャリと潰れてしまうぞ?……我としては幽霊の頭の中はどうなっているのか、気になる所だが……」

不良1「……腐ってるなーお前。……まあ、俺も少し気になるけどさ……」

涼子「……ふ、不良1……!」ギリギリッ

不良1「!……涼子……」

涼子「絶対、助けろ」ドーン

不良1「……そこは『ウチに構わず逃げろ!』くらい言えよ……まぁ……」

ザッ!

不良1「ハナっから逃げるつもりは無いけどな……」ザッザッ

わん子「ふ、不良1君!あたしも戦うよっ!あたしの拳(犬)法、見せてやるんだから!わんわん!」シュバッ!

不良1「……話、聞いてなかったんかこの駄犬」

わん子「……え?」

不良1「お前は何があっても生き延びろ。サエちゃん連れて猛ダッシュだ。作戦失敗。勝てる見込みねえからチャッチャと逃げろ」

ドン!

わん子「えっ……え?……け、けど!不良1君はッ!?」

不良1「……」

わん子「……ね、ねえ?……不良1君っ?」

不良1「……だってさあ……しゃあねえじゃん。なあ?」ボソッ

パピー「フハハハ……貴様ら全員、我が逃がすと思うか?」

パンッ!

オーガ「グォオオオオオオオオ!!」ブォン!!

わん子「わ、わんッ!?危な――」

ドガアッ!

不良1「ぐぼおッ!!……ぐ、ええ……超痛ェ~~ッ……!」

わん子「ッ……!?……えっ……?」

不良1「……オラ、なァにぼさっとしてやがる、クソ犬……!」ミシミシ……

わん子「え……え?」

不良1「俺が盾になって!!こいつらの攻撃全部受けてる間にッッ!!おめーらは逃げろ!!っつってんだボゲェーッ!!!!」

わん子「そ、そんな……ヤダよ!やめて!怪我してるよおっ!あたしが治してあげるから、だから――」

オーガ「ウオオオオオ!!」ブンッ!

オーク「ブモオオオオオ!!」ブンッ!

ドグシャアッッ!!

不良1「ぐべらッ!!」ズザザッ!

パピー「んー……仲間のために体をはるのは見事。だが……」

オーク「ウウウウ……」ズシィン!

涼子「ぎっ……痛タタタタタタ!おまっ、マジで潰れる!ざっけんなコラアッ!!」ミシミシッ!!

パピー「……わかっているのか?そいつらが逃げれば、こいつは死ぬぞ?……ま、もう死んでるが……」

不良1「……涼子、すまん」

涼子「あ゛ぁ!?んッだボケッ!」ミシミシッ

不良1「……10分我慢しろ」ダッ!

涼子「長い!死ぬ!もう死んでるけど!!」バタバタッ

オーガ「ウオウッ!」ブンッ!

SMAAAAAAAAAAASH!!!

不良1「んぎッ!!……ガハッ!……ハァ、ハァ……!」

巨人「ウオオオオオオオオ!!」ブンッ!

DOKOOOOOOOOOONNNNN!!!

不良1「ぐはあっ!!!……ゲハッ……ゼエ、ゼエ……」

パピー「フン!まるでサンドバッグだな……死にたいのか?」

不良1「ハァ、ハァ……死にたい訳、ねえだろうが……!!」

わん子「もうやだよ不良1君!!なんでそんな事するの!?あたし嬉しくなんかない!!不良1君を見捨てて生き延びたって――」

不良1「うるせえええええええええええええええええええええええ」

不良1「ツッパる事しか!!能がねえんだよッッッ!!!」

ドン!!

わん子「……なっ……!!」

不良1「ガキの頃から霊媒体質で!幽霊見えて世界にビビりまくって!!ダチコーなんざ出来やしなかった!!……ビビってんの隠すために、強がってイキがって……気付けば眉剃ってピアス開けて不良になってたよ!!……ちっせえ男さ、俺はッッ!!」

パピー「……」

わん子「……」

不良1「……そんな俺が、唯一心許せたのは……唯一安らぎを感じたのは……番長グループにいる時だけだ。番長が俺に居場所をくれた!仲間が俺に生きる場所をくれたんだ!!だからよォッ……そんな大切な仲間のために、安ッチロイ命ぐれえ掛けねえと……」



不良1「男としてッッッ!!!シメシつかねえだろうがァッッッ!!」

不良1「覚悟しろよ……ツッパり続けて11年、伊達や酔狂で不良の一番手名乗っちゃあいねエ……この俺の命……」

パピー「……」

不良1「トるにゃあドえれえ覚悟がいるぜえッッ!!」

バ ン ! !

わん子「……う……ううっ……!!」ポロポロ

不良1「……逃げてくれ、わん子……サエちゃんも、お前も……大切な、ダチコーなんだよ……!!」

わん子「……ううううううッッ……!!」ポロポロッ

わん子「うわあああああああああああああああん!!」クルッ!!

ダダダダダダダダ!!

不良1「うおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお!!!!」

┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨

不良1「喰らえやあッッ!!必殺の――」

パピー「……くだらん」

巨人「ガアッ」ヒュッ――

不良1「――えっ?」

ガシッ!

巨人「グウウウウ……」ギュウウ……

不良1「痛ッ……あだだだだだだだ!!痛ってえこのアホッ!何しやがる、離せッッ!!」ギチギチッ!

パピー「……ハァー……貴様、死ぬのが嫌……と、言っていたな?」

不良1「ア゛ァ?それがどうしたよコラアッ!!」

パピー「……喜べ、殺す事はしない。……その代わり……」

巨人「ウウウ……」グイイッ!!

不良1「いっでえっ!!う、腕引っ張るなッ!!千切れ――」

パピー「……四肢を『切断』する」

ド ン

不良1「……は?」

ギリギリギリイッ!!

不良1「あっ……アッアッ!!ああああああああ!!痛い痛い痛いボゲエッ!何しや゛がるんだっヂグジョウッ!!そ、それ以上はマジでッ!!千切れるウッ!!」ギチギチッ!!

パピー「ああ、そうだな……切断と言うにはちと『荒い』か。まあ大して変わらんだろう……貴様が達磨になる未来は変わらん。そういう事だ……」

巨人「ウガッ……♪」グイイッ!

不良1「アギャアアア!!せ、せめて優しく……もうちょい、優しくゥゥゥウウ……あああああああっっつ……!!!」

ギリギリギリ……!!

不良1(……アー……しょうもない人生だった。……今度生まれ変わったら、幽霊が見えない体質になりてえぜ……ま、涼子と出会えたのは、少しは楽しかったが……)

ギギギギギギ……

不良1(ああ……これもう千切れてるな。確認してないけどたぶん千切れてるわ。痛くないし……もうなんか、すっげえ一周回って気分よくなってきたし……)

ギギギギギギ……

不良1(……ま、こんなしょうもない俺でも、最後の最後にはダチコー守れたんだ……それだけでも、天国のじいちゃんに胸張って言える土産話にならァな……)

ギギギギギギ……




不良1(……あばよ、ダチコー)

ヒュボッ



ボ ン



巨人「!?――ギャアアアアアアアアアアアアア……!!」

メラメラメラメラ……!!

不良1「!??――!?――???――はッ――」

ヒュウウウ……

ドサアッ!

不良1「痛いッ!!……え?……え!?」

不良1「な、何が……起こった!?……い、いきなり、俺を掴んでた巨人が……」

巨人「……アアアァ……」グラッ……

ドグシャアッ!



……『燃えた』ッッ!!??



「……フーッ、ギリ間に合った感じっすね。……不良1さん、セーフっすよ。両手両足ちゃんとくっついてます」

不良1「……は?」クルッ

「わん子さん、一応治療お願いします。……逃げる必要ないっすよ。後は俺がやりますんで」

不良1「……は?……はあ?」

ザッ

「気をつけてね。……相手は強いよ。さっきみたいなモンスターを何体も召喚出来るんだ」

「何ィ~~?さっきみたいな、っすかァ……?」

「うん。……怖いかい?」

「って事は……さっきみたいな雑魚しか、召喚出来ないって事……ですよね?」

「……そうだね……フフ……!」



パピー「……貴様らは……!!」

友「……だったらいけるぜ!!」

ド ン ! !

ウズメ「ああ……行こう!!」

ド ド ン ! !



パピー「ウズメぇ……助太刀に来たか。無駄な事をヲォ……!!」ギリッ!!

今回ここまでです

┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨

不良1「……何が何だかサッパリだ……なんで、こんなタイミングで……」

┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨

友「フゥー……」コキッ

ウズメ「友君……作戦通りに、行こう」ザッ

不良1「友、それに……うちのクラス委員長の、ウズメちゃん……が、来るなんて……!」

わん子「不良1君、しゃべらないで。今治療するから!」

不良1「いや待ってくれ、まだ大丈夫。……友、なんでこんな所にいるんだ?ウズメちゃんと一緒に」

友「……ウズメさんとは、城の外で会いました。お互い目的は一緒っすからね。協力する事にしたんですよ。……で、俺がここにいるのは……」

ザッ!

友「……番長グループの一員として!……命掛けて、戦うためっすよ」

不良1「……お前、弱いんだろ?」

友「ついさっきまでの俺だと思わないで下さい。今は……強いっすよ。たぶん」

ウズメ「不良1君、信じていいよ。あとは……私達にまかせて」ニコッ

不良1「……」

不良1「チッ!……友のくせに、イッチョ前に漢らしい顔しやがって……」

友「……」

不良1「……涼子、助けてやってくれ。俺の代わりに……あんな乱雑なヤツでも、俺の相棒なんだ」

友「……必ず」ニコッ

カキンッ!

友「『ファイア・ウルフ』」ボッ!

ボボボ……

プロ子『……さて、友よ……能力をきちんと扱えるようになって、初めての戦いじゃのう』

ボボボ……

友「……ん?……あれ?プロ子……ちゃん?」

プロ子『うむ』

友「俺、しゃべる狼を出したはずなのに、なんでプロ子ちゃんが?」

プロ子『主と話すのに、いちいち精神世界へ連れて行くのは面倒なのでな。主のしゃべる狼の能力に、儂の意識をリンクさせたのじゃ』

友「なんでもアリだなこの神様」

パピー「!!!……あ、あの『炎』は……!!」



ウズメ「友君、君の能力って……ハダカの女の子を炎で作る能力なの?……それは、ちょっと……」

友「違います、こいつが勝手に具現化しただけです」

不良1「ちょ、わん子少しどいて。俺ハダカの女の子見たい」

わん子「今治療中だから、後でっ!」バシッ

プロ子『気にせず続けるぞよ、友よ。……今の主は、強大な力を持っておる。自身をも焼き焦がすやもしれぬ、恐ろしい炎じゃ……』

友「……ああ」

プロ子『しかし……今の主ならば、どんな力でもしっかりと握りしめる事が出来ようぞ。……炎を恐れるな。そのゆらめく影は……主の魂そのものなのじゃから』

友「……わかってる」

プロ子『……いつでも、儂がそばに居る。……安心して、力を振るうが良い』

友「……ああ。……ありがとう」

カキンッ!

友「『ファイア・ウルフ』」ボッ!

ボ!ボ!ボ!

……ボボボボボボボボボ……!!

友「……『狩猟領域』(ハンティングフィールド)」

ズラアッッ!!

不良1「!!……なッ……!!」

ウルフ1『グウウ……』

ウルフ2『ガァァルルルル……』

ウルフ3『ウォォオオオオ……!!』

不良1「何ッ……だッ?あの……炎で出来た狼の数はッ!!いち、に……ご、五十体はいるぜ!?」

ウズメ(言うだけあるね……一つひとつは小さくて弱い狼だけど……こんなにも大量に展開出来るとは……!)

友「おい、そこの……でけー椅子に座ってる変態マスク!!」ビッ!

パピー「!……フン、このマスクの良さがわからんとは……低俗な勇者様のようだな」

友「おう。今からその低俗勇者様は、大量のオトモを連れてオメーぶち燃やしに行くからなッ」

ザッ!

友「……しっかり守れよ?」

パピー「……笑わせるなッ!!!」

パアンッ!!

パピー「行けェッ!!巨人軍団よォ――ッ!!」

ドォン!!

巨人1「グァアアアア!!」

巨人2「オオオオオ!!」

巨人3「ブルワアアアアアアア!!」

不良1「ゲエッ!あの野郎もスゲエ数の巨人を召喚しやがった!!」

プロ子『フム、自分が作り上げたゲーム世界の中限定とはいえ……これほどまでのモンスターを召喚出来るとは、なかなかやるのぉ』

友「だが――」

ヒュゴッ!

ウルフ6『ウオオオッ!!』バッ!

ウルフ7『ガアッ!!』バッ!

友「――敵じゃない」

ガガガッ!!

巨人9「グオッ!?」

ボウッ!

巨人9「ギャオオオオオオオオオォォォ……!!」メラメラメラメラ

パピー「!!(一体燃えたッ!!)」

友「次ィッ!!」ダダッ!

巨人6「ガオオッ!!」ブオンッ!!

友「俺の右手に!!集えウルフッ!!!怒りの鉄拳となり、全てを燃やせッッ!!!」

ウルフs『『『ウオオッッ!!』』』ヒュヒュンッ!!

カッ――

友「『狼牙爆風拳』ッッッ!!!」

ド ン ! !

巨人6「グオッ!!?」ドバッ!!

不良1「う、おお……すげえ、巨人の腹に穴が空いたぜ……!!」

ドォォォォォォ……!!

友「……涼子さん、大丈夫か?」

涼子「ぐ……う、ウチの事はいいッ。今は、友……!!」

グオッ!!

巨人4「ジャアアアアアア!!」

巨人5「バァァアアアアアア!!」

巨人7「グァアアアアアアバアアア!!」

ドオッ!!

涼子「危なァ――いッ友ォ――ッ!!巨人に囲まれてるぞォ――ッッ!!!」

プロ子『友よ……一つ一つは小さく儚い狼でも、束ねればその強さ、『神』に匹敵する……』

友「ああ。……しっかり学んださ。精神世界でな」

カキンッ!

友「今から生み出す新たな炎にッ……集まれウルフ!!」

ウルフs『『『ウオオオオオッ!』』』

ボヒュッ!ボヒュッ!ボヒュウッ!!

友「……一つの大きな『塊』となり……目の前の敵を……」

巨人8「ギャアアアアアアアン!!!」ドバアッ!!

友「……喰らい尽くせッッ!!!」

ボ !

友「『大神』(フェンリル)ッッッッ!!!!!」

ド ン

大神『ウギャアアアアアアアオオオオオオオオオオオオオオオオオオオッッッッ!!!!!』

ドバアッ!!

巨人s「「「ガッ――……」」」

・ ・ ・

バシュウウウウウ……!!

不良1「!?……?……なっ……!!?……きょっ……」

ウウウ……

不良1「きょ、巨人がッ……『焼却』……されたッッ……!!!」ゾォ~ッ……!!

友「ハァ、ハァ……あと……!!」

巨人3「ウォォオオオッ!!」グオッ!!

友「『三体』だッ!!」バッ!

パピー(くッ……こんなにも早く!我が召喚した巨人を殺すとはッッ!!……しかし!今の攻撃で『ウルフ』の数は減った!!)

友「……もっかい『狩猟領域』(ハンティングフィールド)ッ!!」

パピー「な、何ィッ!!?(まだ『もつ』のかッッ!!?体力!!!!)」

カチンッ!!

カスッ

友「……あれ?」

カチンッ

カスッ、カスッ……

友「…………」

プロ子『『オイル切れ』じゃ!!友ォ!!!』

友「うッ……ッソ、だろォ~~ッ!!?こんな時に!!」

パピー「『勝機』(チャンス)!!!!」

ドバッ!!

巨人1「ウアアアアアアア!!!」

巨人2「アアアアオオオオ!!」

巨人3「WRYYYYYYYYYYYY!!!」

ドドンッ!!

友「ヤッバイ!!オイル補充してる暇がねえッッ!!」

「『三重点』(トリプルポイント)!!!」

カキン!!

巨人2「グオッ!?」ググッ!

パピー「なッ……!!(巨人の足がッ!『氷』でッッ……ッ!?)」

不良1「はッ……サ……!!」



サエ「駄目、ですわ……三秒も、稼ぐ事が出来ません……」ヨロッ

不良1「サエちゃぁぁぁぁぁあああああんんん!!!(無事だったのか!!!)」

サエ「オイル補充……その時間、を……稼ぐ事は出来ません、が…………『パニックになった頭を冷やす』ぐらいの時間なら……稼げたでしょう?」

友「!!……助かりました。サエさん」

サエ「ふふ……!」ニコッ

友「プロ子ちゃん!!」

プロ子『うむ?』ボウッ!

友「今!俺が出している炎は……プロ子ちゃんだけだ!」

プロ子『……うむ、そうじゃな』

友「力……貸してくれよ」

プロ子『……良いじゃろう』

スッ……!

ジャキイッ!!

友「……生徒会長から預かった……『名刀・空鳴(そらなり)』!!!」

バッ!

友「この『空鳴』にッ!!炎を上乗せし!!!一切合切斬り裂いてやるッッ!!!喰らえ――」

ダンッ!!

友「『鬼 炎 斬』 ッ ッ ッ ! ! !」

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          llllll     ,,lll!'''       llllll
          llllll   ,,ll!''         llll!!
          ll!''              '''

ボォォォオオオオ……!!

巨人s「「「ウ……ォォ……!」」」グラッ……

ドォォン……ッッ!!!

不良1(……強いッッ!!)

パピー(強すぎるッッッ……!!!)

サエ(ものの数分でッ……全ての巨人を倒してしまうとはッッ……!!)



友「……さぁ……『道』は空けましたよ……!!」

友「『ウズメさん』!!」



ウズメ「ありがとう友君……きっとこの行動、無駄にはしない」

バン!

パピー「なッ――何ィッッ!!??」

不良1「うおおおっ!いつの間にかウズメちゃんが――パピーのすぐ近くまでッッ!!!」

友「行けェ――ッウズメさんッッ!!見せてくれよッ……アンタの『能力』ッッッ!!」

パピー(!!!――そ、そうだッ!ウズメの能力は『他の能力のコピー』!!そして、今『コピー』しているのは……!!)



パピー「『時を止めて』ッッ!!この我を仕留めるつもりかァァァアアアアアアア!!???」

ギャ――z__ン!!

ウズメ「正解だよ……喰らえ!!」カッ――

ウズメ「『瞬王――」

グオッ!

ウズメ「……え?」



ガシイッ!

ウズメ「うぐッ!!……こ、これは……!!」ギリッ!

オーク「ウウウウウウ……!!」ギュウウ……!!

ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ

パピー「~~……ッッ……ハァ!!……ハァ、ハァ!……な、なかなかに骨が折れるぞ……ここまで大量のモンスターを召喚するのはな……!!」

サエ「ッ……!!」

不良1「あ!……アイツ……また『召喚』しやがった……!!」

……ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ……!!

不良1「オークにガッチリ捕まって!!あれじゃあウズメちゃん、身動きが出来ねーぞォ――ッッ!!!」

友「……」

パピー「ふ……はははははははははははははははは!!!!残念であったなあウズメよッッ!!!我の力を見誤った貴様らの負けだッッ!!」

ウズメ「ぐ、うう……!!」ギリリッ

パピー「そうやって捕まってしまっては!!せっかくの『時を止める』能力も、宝の持ち腐れであるなッ!?貴様のように何も考えておらず、この世界のエネルギーをただ無駄に浪費するような輩がッ!この『ミステリイ・サアクル』の『地』である我に敵うはずがぬぁぁぁああああいいッッ!!のだァッ!!わかったかこのスカタンがあッッ!!!」

ウズメ「……」

不良1「今ッ!助けに行く……すぐに行くからなッ!!ウズメちゃ――んッッ!!」

わん子「だ、駄目だよ不良1君!キミもサエさんも大怪我なんだよ!?それにッ!こんなに離れてたら間に合うはずがッ……!!」

不良1「し、しかしッ……!!」

パピー「ふはははは……貴様らはそこでじぃ~~っくり見ておけィ……お仲間が口から内蔵吐き出して死ぬ姿をなァァアア……!!」

ウズメ「……」

┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨

パピー「死ねェェッッ!!貴様には!!!地獄すら生ぬるいワアアアアアアアアアアア!!!!!」

オーク「ウオオ!」

ギュ――



ウズメ「……そんなんだから、君は……私には勝てないんだよ」

パピー「…………」

ピタッ

パピー「……今……何と言った……?」

ウズメ「……勝てない、って言ったの。……君は私には勝てない。……スパイだか何だか知らないけど、生徒会役員になったというのに……強さは私より下だったよね、パピーは。……つまり、それが君の限界って事……だよ。遊びで入った生徒会なのに……私には敵わなかったって事だよ」

パピー「……取り消せ」

ウズメ「……」

ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ

パピー「……貴様が、二年委員長の中で最強と言われようと……我はもっと強いッ!貴様よりもだ……今の状況を見ろ!!押しつぶせば……貴様は死ぬのだぞ!!?」

ウズメ「……だからさ、わかってないの」

パピー「……???」

ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ

ウズメ「……私は『鏡のウズメ』……鏡がさ、いつまでも同じ景色を映し続けていると思う?」

パピー「……」

ウズメ「もう、ね。……『超リスペクト』……しちゃってるの」

パピー「……!!――待て!!」

ウズメ「……」

パピー「……『超リスペクト』……だと?それは……それは、貴様の能力……で、あるがッ……!!」

ウズメ「……は……」

パピー「……一体……『何』、を……だ……?」

ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ

ウズメ「……は……は……!」

パピー「『何』の能力を『コピー』したのだッッッ!!!答えろォォォ――ッッ!!!」

ウズメ「はッ――」

ウズメ「ふぁっくションッ!!」

パピー「――!?」

カ ッ ――



                               ヽ`
                              ´
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ガラガラガラガラ!!!

不良1「う――うおおおおおおおおおおおお!!??」ガラガラ!

サエ「なッ――この『爆発』はッ!!番長グループの『マスク』さんの……!?」



パピー「ぐわあああああああああああああああああああああああああああ!!!!???」

ドゴォォォォォオオオン!!!

ウズメ「痛ッ!!……ああああッ!!……なんッ……っていう……反動ッッ!!」ビキビキッ!!

ウズメ「『瞬王眼』はもう使えそうにないから、破壊力ありそうなマスクさんの能力コピーしたのに……反動で身体ボロボロ……もう、私死にそう、だよ……」ヨロッ

友「……けど、『作戦通り』……時止めを警戒している魔王に、一撃与えれましたね」

ウズメ「……うん」



ザァァァァ……

かいしんの いちげき!
まおうを たおした!▽



テレレレッテッテッテー!



ウズメ「……勝利、だね」ニコッ

今回ここまでです
RPG世界編、終了です
次あたり安価取りますー

シュウウウ……

不良1「涼子、無事か?」

涼子「無事じゃねえよ。体中痛い……けど、ま……そりゃあお前も一緒か」

不良1「まあな……イテテ」ズキッ

わん子「不良1君、サエさん。二人ともまだ安静にしててよーっ」

サエ「ええ……治療、お願い致しますわ」

ウウウ……

友「……RPG世界が消えて、元の世界へ戻っていきますね」

ウズメ「うん。私達の……勝利だよ」

友「……身体、大丈夫ですか?ウズメさん」

ウズメ「正直、今すぐ家帰って寝たいんだけどね……そうも言ってられないでしょ?」

友「……ええ」

ウズメ「……さて、と……」ザッ

ザッザッザッザ……

シュウウ……

パピー「ぐ、は……!……何、が……起こった……?……我は……負けたのか……!?」

……ザッザッザッザ……

パピー「……ム……?」

ガシッ!

パピー「ぐっ……!」

ウズメ「寝転がってる場合じゃないよ、青竜……パピー」グイッ!

パピー「……ウズメェ……!……やってくれた、な……!」

ウズメ「君に聞きたい事は山ほどあんの。……答えてくれるよね?」

パピー「フン!……この、蝶・最高の我が……貴様に屈するとでも?」

ウズメ「負け犬が何言ってんの」

パピー「……ムウウ……!」

ウズメ「……パピー、君は……『ミステリイ・サアクル』のメンバーで、生徒会の『裏切り者』……そうだね?」

パピー「……ああ、そうだ……」

ウズメ「……裏切りがバレたから、私達を全員殺すために攻撃した……そういう事だよね?」

パピー「……それがどうした」

ウズメ「『ミステリイ・サアクル』の構成人数は?」

パピー「知らんな、自分で考えろ」

ウズメ「『ミステリイ・サアクル』のトップは誰?」

パピー「知らんな、自分で考えろ」

ウズメ「『ミステリイ・サアクル』の目的は?」

パピー「自分でつきとめろ」

ウズメ「……何も教えるつもりは無いって訳、か」

パピー「ハハハ……そうでも無いぞ」

ウズメ「?」

パピー「そうだな……一つだけ……教えておいて、やろうか……!」

パピー「『カシオペアの涙』……その『居場所』だ」

バ ン

ウズメ「!……えっ?」

パピー「貴様らは、目を皿のようにして探しているはずだろう?クックック……!」

ウズメ「……『カシオペアの涙』は……『ミステリイ・サアクル』が所持しているはず、でしょう!?」

パピー「ああ……我もそう思っていたさ。しかし……全ては『間違い』だったのだ……まさか……『まさか』、あのような場所に存在しようとは、な……!」

ウズメ「……」

パピー「……冥土の土産に、教えてやろう……それを知れば、貴様らは……さらなる『混乱の渦』に……巻き込まれる、だろうがな……!」

ウズメ「……」

ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ

パピー「よく聞け、ウズメよ……『カシオペアの涙』は……」

ウズメ「……」

パピー「全ての願いを叶える、石の……その、居場所は……!」

ウズメ「……居場所は……?」

ブチッ

ウズメ「……」

不良1「……」

サエ「……」

わん子「……」

涼子「……あ?」

友「……何、だ……?」

生徒会獣『……クッチャクッチャクッチャクッチャクッチャ……』

ウズメ「……ぱ……」



パピー「」



ウズメ「……パピー……?」

パピーの上半身は、
生徒会獣に、食われてしまった。



ウズメ「…………嘘」

パピー「」ブシュウッ!

グラッ……

グチャッ

ウズメ「……」

生徒会獣『……ガツガツガツガツ……』クチャクチャ

┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨

不良1「逃げろォォォォオオオオオオオオオオオ!!!!『囲まれてる』ッッッッ!!!RPG世界が消えたと思ったら!!!……『生徒会獣』だらけだぞォォォォオオオオオ!!!」

┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨

友「何ッ……なんだよッ!!あ、あの『バケモノ』はッッッ!!!」

サエ「『生徒会獣』ッ!!過去の生徒会が生み出したモンスターですッッ!!!」

涼子「しまったッ!!今……RPG世界の外はッ!!『夜の校舎』だったんだッッッ!!!!」

┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨

ウズメ「……えっ……?」フラッ……

涼子「――気絶してる場合かッッ!!生徒会女ッ!!」

ドゴォン!!

生徒会獣『ガアア!!』ドオオッ!

不良1「涼子ッ!攻撃すんなッ意味がねえっ!!!さっさとウズメちゃん連れて逃げっぞォ――ッ!!」

わん子「に、逃げるって……『何処』に!!?」

サエ「『校舎の外』ですッ!!早くしないと――」

生徒会獣2『アアアア……ン……』レロォッ……!

友「!!――危ないッ!!」バッ!

ガチィン!!

サエ「きゃあっ!!」

友「うおおっかすった!!今かすったぞ!!あンのバケモノマジに食う気満々じゃないっすか!!」

友「囲まれてるっつーのに、校舎の外なんか行ける訳ないっすよ!!ここは、こいつらぶっ倒して――」

不良1「無理だ!!あの化け物は死なねエエんだよッッッ!!!」

友「!!ッ……な……!!」

不良1「見たか?今一噛みで人間の上半身がフッ飛ぶ所をよォ!?その後クッチャクッチャ汚ェ食いっ散らかしだらけで死体ボロボロにされんのをよォ!!?……俺らもそうなるんだよ!!そうなりたくなかったら逃げるしかねえんだよおッッ!!!」

涼子「不良1ィ!!オメーもッしゃべりくさってんじゃあねえぞ!!」ヒュッ――

ゴシカァン!!

生徒会獣3『グバア!!』ドォッ!!

涼子「ハァ、ハァ!……こいつらは死なねえが!攻撃すれば数秒動きは止められる……!その隙に、逃げる道を探すぞッ!」

友「隙……って……!」

生徒会獣4『ウウウ……』

生徒会獣5『アアア……』

生徒会獣6『ウオオアア……』

……ズシンズシンズシン……!

友「……何処に、あるんスか……?」タラリ

不良1「!!……バッ……」

涼子「……マジかよ……」

サエ「……ぐ……うう……!」

わん子「……きゅうん……!」

┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨

「『三分』……!!」



サエ「……え?」クルッ

ウズメ「『三分』……時間を、下さい……!そしたら、私……私は、皆さんを……助ける事が、出来る……!!」

不良1「さッ……『三分』!?」

涼子「オッメェェーッわかってんのかッボケエッ!!命掛け真剣勝負で迎える『三分』がどんッだけ長いか!!!三分ありゃあ同時進行でカップラーメンが1000000個出来るわ!!!!!」

ウズメ「わかってます!!!けどッ……!!」

サエ「!……」

ウズメ「……ギリギリなんです。欲を言えば1時間は欲しいッ……!……けど、なんとか三分で……皆さんを守る……守ってみせます。……たとえ、私が……壊れても……!!」

サエ「……本気、なのですね」

ウズメ「……」コクンッ

涼子「……本気かよ……ったく」

ザッ!

涼子「守りぬくぞ!『三分』!!!それ以上は無理!ラストスパートだ全力出すぜ!!!」

サエ「……ええ……!!」ザッ!

涼子「言っとくけど!いくらウチでもあいつに噛まれたらリアルに『死ぬ』……『消滅』すっからな」

友「大丈夫……俺が、いますから」カチンッ!

ボボッ!

ウルフ『ウォオオオオ……!!』

不良1「ハァ……今日何度目の死闘だァ?ったく……ヤんなるぜ」ポキポキッ

生徒会獣s『『『アアアアアアアアアアアアアアアアア!!!』』』

ドドドドドドドド!!

涼子「来たぞォ――ッ!!何としてでもッ……生き残れ!!!!!」

友・不良1・サエ・わん子「「「「おうッッッ!!!!」」」」

ドッガァァアアアアアアンン!!!!

…………

…………

探索チーム(ゴロツキ2、スケバン、マスク、モヒカン)……

生徒会獣『アアアアアア!!』

ズシンズシンズシン!!

ゴロツキ2「おおおっ!!!『S・トリガー』発動!!『デーモン・ハンド』!!!!」

ドガシイッ!!!

生徒会獣『アアッ!!?』ギギギ……!!

ゴロツキ2「ッ……死なねえッ!!!んだよあの化け物!!ありえねえだろ実際!!!!」

マスク「ハァー……草むら探索二軍チーム、絶体絶命の危機、だな……まさかRPG世界が消えたと思ったら、生徒会獣だらけだとは……」

スケバン「どうすんだい、マスク!このままじゃあアタイら全員、食われちまうよ!!!」

マスク「……なあ、スケバン」

スケバン「なッ……何だい?」

マスク「……生きて帰れたら……結婚しようぜ?」

スケバン「ッ!?」

ゴロツキ2「へあっ!?」

モヒカン「ええッッ!!?」

モヒカン「マッ……マスク先輩それフラグ!!死亡フラグだから!!!言っちゃ駄目っすよ!!!」

マスク「いやあ……こんだけ堂々と立てたら逆に死なないかなーって」

スケバン「言ってる場合かい!?今!!本当にアタイらヤバいんだからね!!?」

マスク「ああ……それでもよォ。人生最後の最後って……泣き叫びながら終わるより、笑って死にてえじゃあねえか」

スケバン「……」

ゴロツキ2「……」

モヒカン「……」

スケバン「……なら、アタイ……まだ、死ねないよ」

マスク「……」

スケバン「今、アンタらと一緒に死んだら……絶対後悔する。もっとイケメンと一緒に死にたかったって泣き叫ぶわ」

マスク「……ハハ……きびしいぜ」

ゴロツキ2「俺も、レアカードもっと買っとけば良かったって泣いちまうぜ」

モヒカン「俺、先輩方の役にたたず死ぬなんて号泣モンっすよ!」

マスク「なんだ……まだまだ死ねねえじゃあねえか……」

スッ……

マスク(マスク無し)「……俺も」バッ!

生徒会獣『アアアアアアアアアアアア!!!』

マスク「ハックション!!!!」

カッ!



                               ヽ`
                              ´
                               ´.

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オォォォオオオンン!!

マスク「絶対――生きて帰ンぞおおおお!!二軍チィ――ッム!!!」

ゴロツキ2「当たり前だあああああああああ!!!!」

モヒカン「ヒャッハアアアアア!!!生徒会獣は消毒だあああああ!!!」

スケバン「アタイのヨーヨーと超能力、喰らいなァァアアッ!!」

番長グループ一年、モヒカンの能力>>573
番長グループ二年、スケバンの能力>>575

能力によって出る専用のスコップorシャベルで、どこでも&何でも掘れて、且つ掘った所からは必ず何かが一つ(発掘物の大きさ問わず)出てくる能力

注目されることにより身体能力が倍増する、視線と時間に増幅効果は比例する。

生徒会獣『アアアアアア……!』ズシンズシン!

モヒカン「行くぜ……『シャベル』」

ガシャン!

マスク「!(スコップを出した?アレがモヒカンの能力か!?)」

ゴロツキ2(火炎放射器じゃあねえのか!?)

モヒカン「必殺のォォオオオ!!!」

ガボオッ!

>>578
訂正
マスク「スコップを~~」
→マスク「大きなシャベルを~~」

モヒカン「ヒャッハー!!『火炎放射器』だぁぁあああ!!」ドボオッ!

生徒会獣『アァ?』

モヒカン「『消毒』!!!」カチッ!

ボォオオオオオオオオ!!!

生徒会獣『アアアァァァァァ……!!』ブスブスブス!!

マスク「じ、地面を掘ったら火炎放射器が!?」

ゴロツキ2「やっぱ火炎放射器なんじゃねえかこの世紀末野郎!!」

モヒカン「ヒャッハー!!!」

過去、地面に『埋められた』ものを、シャベルによって『掘り起こす』能力!!
それこそが、『発掘(ドレッジ)のモヒカン』の能力――

モヒカン「『グレイヴ・ディガー』だッ!!」ガッ!

ボゴッ!

モヒカン「喰らえやァァアアア!!『対戦車バズーカ』ッッ!!」

ボッ!

ヒュルルルル……

生徒会獣『……ガ?』

ドゴォオオオン!!!

ズズン……!

ゴロツキ2「!!……一年坊にしちゃあ中々やる……が……!」

生徒会獣『……ウアアア……!』ズズ……!

マスク「き……効いてねえな。ていうか数増えてね?」

モヒカン「ヒャ、ヒャッハー……マジすか」

スケバン「どきな、アンタら」ズイッ

マスク「スケバン?」

スケバン「一年のモヒカンが頑張ってんだ。アタイも……何かやらないとね」

……ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ

モヒカン(す、スケバン先輩が能力を使う!?俺……初めて見るっすよ……!!)

スケバン「『ミュージック』……『スタート』」

パチンッ!

モヒカン「……へ?」

デッデッデデデデ♪

デデデ♪

デデデ♪

モヒカン「え、何この音楽」

マスク「来たか……『ギザギザハートのスケバン』の能力!」

ゴロツキ2「モヒカン、備えろ!来るぞッ!!」

モヒカン「へ?……へ??」

「あいつが来たんだよ!」

「え?だれトウヤ?」

「じゃなくてっ!」

「サエちゃん?」

「じゃなくてっ!」

「アヤネちゃん!?」

「じゃなくてぇっ!」



スケバン「――!!」カッ!

マスク・ゴロツキ2「スケバンだあああぁぁぁっっ!!!」

ピカーン!!

スケバン「ハイ・テンションっ♪」

マスク・ゴロツキ2「「ビーリビリ来てるよ!!」」ウォォオオ!!

スケバン「パワフル・ワールドっ♪」

マスク・ゴロツキ2「「ぜーんかいちゅうっ!!」」ウォォオオ!!

スケバン「ツーライっぜっ♪イーカスっぜっ♪」

三人「「「究極のア・イ・ド・ル~~っ♪♪♪」」」

モヒカン「……あの、先輩?」ポカーン

マスク「あ?んだテメェ今いいところなんだから邪魔すんな」

モヒカン「あの……めっちゃ生徒会獣いっぱいいるのに、一体何を?」

ゴロツキ2「バカヤローおめー黙って声援送れ」

モヒカン「それなんか矛盾してないっすか?」

マスク「ハァ……いいか?スケバンの能力は……『注目されればされるほど、パワーが増幅される能力』……!」

――その名も――!!

スケバン「『未来形アイドル』!!!」シュバッ――

ズバァン!!

生徒会獣『ガァアア……!?……』ズズズ……!

モヒカン「う、おおっ!?ヨーヨーがッ!生徒会獣を真っ二つにしたッッ!!?」

スケバン「!……まだまだ力が足んないよっアンタら!もっと声援送りな!」

マスク・ゴロツキ2「「おおーっ!!」」

モヒカン「……いや、これ効率悪くないっすか!?スケバン先輩が戦うためには、俺ら全員声援送らないといけないんスか!?」

マスク「ハッ!……バカが、お前何もわかってねえな……」

モヒカン「……は?」

ゴロツキ2「スケバンの能力は、『敵の視線』でも発動するんだ。……つまり!大量の生徒会獣に囲まれたこの状況!!」

マスク「……スケバンの力は、番長グループ内でもトップクラスになるぜ……!!」

モヒカン「!!……」ゴクリ

スケバン「二曲目、いっくよーっ♪『男と女はパピプペポ』っ!♡」

マスク「パピプペポ来たァ――ッッ!!!」ウォォオオ!!

ゴロツキ2「最初っからクライマックスだぜぇぇえええ!!!」

スケバン「あったっしっのパーピプペポっ♪」

マスク・ゴロツキ2「「ほしーいっていうのならっっ!!!」」ウォォオオ!!

モヒカン「……いや、注目されるだけでいいなら、歌う必要無くないすか!!?」

スケバン「――……はっ!!!」ピキーン!!

マスク「!?……な、どうした?スケバン!?」

ゴロツキ2「おいおいまだ歌の途中だぜ?もしかして……緊張しちゃったのか?」

スケバン「……マスク、ゴロツキ2……アタイ、大変な事に気付いちまったよ……!」

マスク「?」

ゴロツキ2「……?」

スケバン「……『生徒会獣』って……」

マスク「……」

ゴロツキ2「……」

スケバン「……目、無くない?」

マスク「……」

ゴロツキ2「……」

※生徒会獣の参考画像
http://26.media.tumblr.com/tumblr_m1z196KUeM1ror6r3o1_1280.jpg

生徒会獣『ガアアアア』

ドガァン!

マスク「あっぶなっ俺今食われる所だった」ダダッ!

モヒカン「ねえ、先輩方!ふざけてるんスか?ふざけてんスよね?今俺ら命の危機ってわかってます!?」

スケバン「アタイは本気でやってんだよっ!」

モヒカン「なお悪いわ!!」

ゴロツキ2「なあ、真ん中に顔あるじゃん。あれダメなの?」

マスク「あの顔アレだぞ?元生徒会長のデスマスクだぞ?」

ゴロツキ2「あー……人間だったころの名残か。ナムサン」

モヒカン「スケバン先輩はなんで!そんな微妙に使えない能力なんスかーっ!?ヨーヨー活用する能力じゃないんスか!?」

マスク「一応言っとくけどアレだぞ?スケバンの能力本当は『注目されると歌とダンスが上手になる』能力だぞ?」

ゴロツキ2「それが思春期にぐれてネジ曲がって戦闘能力強化になっちまったんだ……むしろそんな能力でよく頑張ってると褒める所だぜ」

スケバン「その事は恥ずかしいから言うんじゃあないよっ!!!」

ダダダダダダ!

生徒会獣『ガァアアアア!』ドスンドスンドスン!

ゴロツキ2「おい後ろからめっちゃ大量に生徒会獣来てるぞ」

モヒカン「これ逃げてるだけじゃヤバくないっすか?なんとかして倒すとか……」

マスク「って言われても、あいつら死なねえし……」

生徒会獣『アアン……!』ズオッ!

マスク「ヤバイ正面から来た」

ゴロツキ2「マスク!くしゃみいけるか!?」

マスク「コショウ持ってきました」バーン!

スケバン「頼むから、アタイらに向かって撃つんじゃあないよ」

パラパラッ……

マスク「……あ、コレやばっ――ハ、ハ――!!」

ゴロツキ2「伏せろォッ!!」バッ!

マスク「ヘックション!クション!クショッ!!」

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    ノi|lli; i . .;, 、    .,,            ` ; 、  .; ´ ;,il||iγ|iiii;ilii;lili;||i;;;,,|i;,:,i|liil||ill|||ilill|||ii||lli゙/`゙
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          ´゙`゙⌒ゞ;iill|||lli|llii:;゙i|||||l||ilil||i|llii;|;_゙ι´゚゙´

ガラガラガラ……!!

マスク「……ズズッ!……あー……鼻痛い」ズビーッ

モヒカン「……マスク先輩の能力だけで大丈夫なんじゃないスか?」

マスク「二軍の能力ナメんなよ。これ連発出来ないし隙でかいし制御ムズいしキツいんだよ」

ゴロツキ2「……つまり……俺らも頑張らないといけねーって訳だな」

生徒会獣『……オオオ……』ズシンッ!

スケバン「……行くよ、アンタら」スッ

モヒカン「……ええ……」ザッ!

生徒会獣『アアアアアアアア!!』ドバアッ!

マスク「『春風爆発』(ブリーズ・バースト)!!」

ゴロツキ2「『現実的な決闘者』(デュエリアリスト)!!」

モヒカン「『グレイヴ・ディガー』!!」

スケバン「『未来形アイドル』!!」

カ ッ ――

…………

…………

怪我人介助チーム
(ドク、メガネ、アホ毛、桜華、その他怪我人)……

ドク「……フー……笑えねえな」スパーッ

メガネ「……ヒ……ヒイッ!!」ガクガク

アホ毛「な……に?……これ……?」ガタガタ



生徒会獣『……ウアア……?』ベロンッ

ドク「生徒会チビメガネ、そいつら守って下がれ」

桜華「ッ!でも……!」

ドク「……一年坊が命はる事ァねーんだよ。ゲハハ……!」

生徒会獣『……アアア……』ノシッ!

ノシ、ノシ……!

ドク「……オイ、デカナメクジ。こっち来ようがよォ……医者が患者を触らせっと思うかよ?」

生徒会獣『……アアア……』

ノシ、ノシ……!

ドク「……確かに、俺はただの医者だ。……患者の命救う事しか出来ねえ。戦闘能力無し武術経験無し医師免許無しのヤブ医者だよ」

生徒会獣『アアア……』

ノシ、ノシ……!

ドク「……だが、タマキンならアリだ。……患者のためによォ~~……命かける覚悟くれえ、いつでも出来てらあな……ゲハハ!」

桜華「ッ……ドクさん!私が――」

ドク「うるせえぞッッッ!!邪魔だからさっさと消えやがれェ――ッッ!!!」

桜華「~~……ぐ、う……!」プルプル……!

桜華(わた、私……足、震えちゃってる……!なさけない、けど……死ぬのが、怖いって思ってる……!)

ガタガタ……!

桜華(姉さんを……副番のアヤネを、殺したっていうのに……自分が死ぬのは怖い、なんてッ……!!)

ガタガタ……!!

桜華(……私、もう……!!)

ガシッ!

桜華「ッ!!?」ビクッ!

メガネ「にっ……逃げましょう、桜華さん!」

アホ毛「あた、あたし達っ……戦闘は、苦手……だから!……委員長である桜華さんが、頼りなんです……!!」

桜華「に、げ……?」

桜華(……委員長である私がッ!!非戦闘員であるドクさんと……怪我人を、見捨てて……!?)

メガネ「……桜華さん……!」

アホ毛「大丈夫……先輩たちなら、大丈夫……だからっ……!!」

桜華(……私は……私……わ、たし……!!)

……ガタガタガタ……!!

桜華(……二人とも、手が震えてる。……そして、私も……)

ガタガタガタ……

桜華(……私……身体、震えて……今すぐにでも、逃げたいって思ってる。……二人と同じ気持ち……)

ガタガタガタ……

桜華(けど……けどっ!!ここで逃げたら……私は……私はっ!!!)

桜華「――ドクさ――……」

ドク「おい、生徒会チビメガネ……桜華!!」

桜華「……!!?」

ドク「……そいつらの事……任せたぜ。……番長グループにゃ似つかわしくない、良い奴らなんだ」

桜華「!!…………う……ううっ……!!」

ポロポロ……!

桜華(……たッ……戦わないと……いけないのにッ!!……いけないのにッッ……!!)

ガタガタガタ……!!



桜華「……ごめんなさい……ごめんなさい、ドクさん……!!」

クルッ!

タッタッタッタ……

ドク「……行ったか……ゲハハ。……これで安心して、戦えるってモンだぜ……!」

生徒会獣『……アアア……』

ズシンッ……!

生徒会獣『……ウアア……』ベロリッ

ドク「おーおーおー、俺を見て舌なめずりなんざしちまってよォ……そんなに腹減ってんのか?言っとくが……俺を食うと食あたりすんぜ?」

チャキッ……!

ドク「……タダでは死なねえ。患者守って死んでやる。で、テメェは……俺が死のうが解剖して、骨格標本にしてやんよォ――ッ!!」

バアッ!!

生徒会獣『ウオオオオオオ!!』グオッ!

ドク「うああああああああああああああ!!!!」ヒュゴッ――






「早まるな……ドク」





ジャリッ……!

・立ち上がったのは?

1.トウヤ
2.スキン
3.不良2
4.モ不良
5.リーゼント
6.刹那
7.???

>>612

このレスの秒数
該当しなかったら>>1がランダムで

ザッ

「早まるんじゃあないわい、ドク……おんしはええ頭持っとうくせに、阿呆な行動ばかりとりよる……」

ザッ

ドク「……え?」

ザッ

「ここは、儂に任せえ。……長い間寝ちょったリハビリには丁度良え……」

生徒会獣『……ア?』

ザ ッ ・ ・ ・ !!

豪終「……番長である、この儂にな……!!」

┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨

ドク「ばッッ!!??……ばん、ちょう……?」タラリ

豪終「なんじゃあ?ドク……死人にでも会うたような呆けた顔しよって」

ドク「番長、貴方は身体が……!」

豪終「応。弱っとるのォ。ちいと動くだけで息切れがしてしんどいわい。……しかしのォ……」

ヒュッ――

ド ! !

生徒会獣『グベラ!?』ドッ――

ォォ……ン……!!!

豪終「……可愛え後輩が命掛けじゃあいうのに……いつまでも寝とってられるかい……!!」

ドク「!!!!……」

┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨

今回ここまでです

┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨

生徒会獣1『アアアア……』

生徒会獣2『ウウウウ……』

生徒会獣3『オオオオオオォォ……』

ズシンズシンズシン……

豪終「チイ、わらわらと出て来おってからに。そないに儂の若えのを食いたいんか?オォ?」

ドク「ば、番長……無茶はせんで下さい。アンタの病、俺の腕じゃあ……!」

豪終「黙っとれ、ドク」ゴキゴキッ!

>>619
訂正
豪終「~~儂の若えのを~~」
→豪終「~~儂の組の若えのを~~」

豪終「病で消えかけとう命じゃ。こんままひっそり消えてまうくらいじゃったら……燃やし尽くすんも、悪う無い」

ドク「ッ!……なッ……!!」

ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ

ドク「番長……やめて下さい。俺らには……まだ、アンタが必要です……!!」

豪終「応。そりゃあ……儂の台詞じゃあ」

ドク「……え?」

生徒会獣4『ガアアアアアアア』ドドッ!

豪終「憤!!」ヒュッ!

ゴ !

生徒会獣4『ガアッ!?』ドォォッ!

豪終「……これから先のこの学園にゃあ、儂のような死にゆくモンより……おんしらのような若えモンが、必要なんじゃ……!」

ドク「!!……」

豪終「……じゃから……使わせてもらうわい、生徒会獣」

ググッ……!!


豪終「……儂の、『超能力』を……!!」

番長グループトップ、『地獄の豪終』……
東城寺豪終の、『学園最強』と言われる能力>>625

自分の髪をあやつり伸ばしてからませた相手から名前と能力をカードに変えて奪う、奪われた相手は名無しさんになり生きるだけの存在になってしまう。

(生徒会獣相手に意味あるのか……?)

豪終「行くぜよォッ!!」グオッ!

生徒会獣『ア?』

ドガアッ!!

豪終「……良し、動きは止めてやったけえのォ……!!喰らえや」シュルッ……

シュルシュルシュル!!

生徒会獣『アァ??』

ギチイッ!!

――自分の『髪の毛』で捕らえた相手の!!
『能力』と『名前』を!!『奪う』能力!!

豪終「『髪気離武神』(カミキリブシン)!!!」

カッ!!

生徒会獣『――!!……』

生徒会獣『……ア?』

ギョロン

豪終「!!……なッ――」

ガブウ!!

豪終「んがッ!!……んじゃとォッ!?」バキッ!

生徒会獣『グバッ!!』ズゥン!

豪終「ッ……墳。痛くも……痒くも無いのォ……!」ブシュウッ!

生徒会獣『……クッチャクッチャクッチャクッチャクッチャ……』クチャクチャ

ドク「むッ!無茶せんで下さい!!肩ァえぐれてッ……!!」

豪終「屁でも無いわい!!……気に食わんのは……こやつ、なんじゃってェ儂の能力が効かんのじゃあ……!?」ドクドクドク……

「……やめろ、豪終……!」ヨロッ……



ドク「……起き上がるんじゃあねえ……生徒会長!!」

刹那「……」

バン!

ドク「ドクターストップっつってんだ。今!死に体のテメェが出て行ってどうなる……!?……死人を増やす訳にゃあいかねえんだよ……!」

刹那「……止める相手を間違ってるぞ……ドク君」

ドク「……あ?」

刹那「止めるべき相手は……豪終だ。そいつを止めろ。……豪終、退くんだ」

豪終「……偉そうに儂に指図するんじゃあないわい、刹那……!」

ドク「!?……??」

ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ

刹那「……今の攻撃で理解っただろう?……生徒会獣に、貴様の攻撃は『効かない』……」

ドク「!?ッ……は?」

豪終「……」

刹那「貴様の能力は、能力者『本体』に当てなければならない……しかし、こいつらは能力『そのもの』だ。こいつらを消す事は、出来ないのだ……!!」

豪終「……」

刹那「退け、豪終。……死人は少なくていい。……私が、戦う……!」

豪終「……なおさら退けんのォ」

刹那「何故だ」

豪終「それを聞くか、おんしは……」

刹那「……」

豪終「……儂の背中に、たくさん重いモンが乗っちょる。重くて、儚く、弱々しい……『命』じゃ。儂が退くと……そいつは簡単に、壊れてまうんじゃ」

刹那「……」

生徒会獣『ガアアアアア』ブオッ!

豪終「オオッ!!」ヒュオッ

ドギャアッ!

豪終「……思い出すのォ!儂がまだちっこいチンチクリンの餓鬼じゃった頃は!!おんしによォ守ってもらっとったモンじゃ!!おんしは昔っから強く!たくましい!!最強の能力者じゃったからのォ!!!」

ドガアッ!!

生徒会獣『アッ!』メシッ!

豪終「……おんしに少しでも近づこう思い、身体鍛えてツッパって、こないな能力身につけたは良えが……追いついた思うた頃にゃあ、おんしはもう……遥か遠くへ行ってもうてたのォ……!」

刹那「……此処に、居る」

豪終「そう思うか、刹那ァ!!!」バッ!

ドガン!!

豪終「……おんしが其処に居ろうとも、おんしの心は遥か遠くじゃ。……おんしは輝かしい未来へ生きて、儂はクソッタレな暗闇の中、死へと向かっていきよる……!」

刹那「ッッ!!……それは、お前が――」

生徒会獣『ガアアアアアア』

ガブウウッッ!!

豪終「ッ!!……ッとに……邪魔じゃあお前ンらァアアア!!」ドギャアア!!

ブシュウウッ!!

豪終「……ハァ、ハァ……!!」

刹那「……お前……お前が、豪終……!」

刹那「……私が消す事が出来なかった……倒しきる事が出来なかった、番長グループを……二代目番長を倒し、グループを乗っ取り、まとめあげた……。……そんな、お前が……!」

豪終「……」

刹那「……そんな、幼馴染のお前が……不治の病だというのならッッ!!……私は!!お前の分まで頑張って!!!学園を導いていかなければならないじゃないかッ!!!」

豪終「応……そうじゃ、刹那。……だからのォ……」

ズチャッ……!

豪終「最後の最後くらい……惚れた女ァ守って、死なせろや」

刹那「!!!……」



生徒会獣『アアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアア』

豪終「『たかが学園』……そう言ってしまえば、お終いじゃあ。……しかし、精神が爆発し、心が身体を傷つけるこの世界ではのォ……『学園』という世界が、地球よりも大切なんじゃ……」






豪終「……学園の事ァ……任せたぞ」





ガブガブガブウッッ!!!

豪終「オラァアアアアアアア!!!」

生徒会獣『ギャアアアアアアアアアアアアアア!!!!』

ズガア!!

ドク「ッッ……ざけんなッ……!こんなの、どう見ても……ただの自殺だッ!!自分の身体を餌にしてるだけだッ!!クソッ……クソオッ!!!」

刹那「……違う」

ドク「……あァ?」

刹那「彼は……守っているんだ。……力無い私達を。戦えない私達を。そして……」

ドク「……」

刹那「……この学園を」

ドク「……」



ブチッ!

ブシュウウ……



ドク「ぐッ!……見て、られねえぜッ……!!」

刹那「……しかし、見届けなければならないんだ。私達は」

ドク「……」

刹那「……漢の生き様を……そして、死に様を」

ドク「……」

…………

今回ここまでです
ゲノム・ヘリターとか知らねえよ

(なんなんこの子……)

…………

ゴォォオオッ!!

友「行けェッ!ウルフゥゥッッ!!」ゴッ!

ウルフ『ギャオオオオオオ!!!』

ギャン!ギャン!

生徒会獣『ガア?』ガッ!

ボ ン !

友「――……ハァ、ハァ……!」

プロ子『……もう止せ、やめろ友』ボボッ!

友「まだ、まだ……まだ俺は戦える……まだウルフを出せるぜ」カチンッ!

プロ子『休め友。限界じゃ……』

友「そんなモン、死んでからすればいい。今休んだらもう一生、戦う事は出来ないんだ……!」

プロ子『……死にたいのか?』

友「は?死にたい訳ねえだろ。だから……戦うんだ。最後の最後まで、命燃やすんだッ……!」

ボボッ!

友「『ファイア・ウル――』……」

ブシュッ!

パタタッ!

友「痛ッ!?……え?」

ドロッ……

友「……『鼻血』?……なん、で……?」

ヨロッ……

友「うっ……え?……な、に……?」グラッ……

プロ子『……何のリスクも無く、強大な力を振るう事は出来ぬのじゃ。……主の脳はもう限界じゃ。これ以上ウルフを召喚する事は、出来ぬ』

友「ッッ……ざけんなッ……!」カチッ!

友「『ファイア』ッッ……!!!」ボボッ!

涼子「下がってろ、友!」ヒュッ!

ドガッ!!

生徒会獣『ガアッ!!』ドォーン!

友「うッ!?……涼子さん!?」

涼子「『鼻血』は脳が悲鳴あげてる証拠だぜ……お前死にてえのか?それとも気狂いになる気か?……どっちにせよ、邪魔だ。戦えねえなら下がってろ」

友「大丈夫……俺は、まだ……戦えますからッッ……!!」ボボボ……!

涼子「……お前はもう十分やった。……あとは、先輩に任せろってえの」

友「!!……」

不良1「おーう友。鼻血出るまでよく頑張ったな。……お前ェー結構強えから、戦えなくなるのはちょいと厳しいぜ……」

わん子「……けど、あたしやるよ。怪我人を守るのもお医者さん・看護師の仕事だもん!わんわんっ!」

サエ「……友さん、休んで下さい。あとは任せて……」

ザッ!

友「み、皆さん……!」

生徒会獣『アアアアアアアア』ズシンズシン!!

わん子「くらえっ!犬法っ!」バキッ!

生徒会獣『……アアン?』ギョロッ

不良1「わん子ぉ!おめーッ弱いんだから下がってろッ!まだ俺のほうが戦えるぜーッ!」ドガッ!

生徒会獣『……アー?』ギョロッ

生徒会獣『グァバッ!』

ガチン!

不良1「っっっだだッ!!ッぶねえだろッデガ口野郎がッ!!」ダダッ!

サエ「二人とも、下がって!オトリとしては優秀ですが、戦闘員としてはダメダメですッ!」

わん子「ハッキリ言わないでほしいかもっ!!」タタタッ

サエ「ここは私が――……」

ゴフッ!

サエ「……!」ツーッ……

涼子「……サエ、おめー肺に肋骨刺さってるんだろうが……ムリすんなよ」

サエ「ッ……しかし!私が戦わないと、誰が戦うというのですッ!?」

涼子「……クソッ!」

涼子「おい、生徒会女ァッ!まだダメなのかよッ!?三分ありゃあウチら守れるんじゃあなかったのかッ!?」

クルッ――



ドクドクドクッ……

ウズメ「……も、う……少し、だけ……時間、ください……!」

ドクドクドクドク……!



涼子「!!」

サエ「!!」

わん子「!!」

不良1「!!」

友「!!」(は……『鼻血』がッ!!)

ボタタッ!

ウズメ「ハァー、ハァー……もう少し……もう少し、なんですっ……!!」

涼子「お、オイ!生徒会女、テメェーもうやめろッ!考えるなッ脳を休めろ!!マジで死ぬぞッお前!!」

ウズメ「駄目……それは、駄目です。だって……じゃないと、みんな死んじゃうじゃあ、ないですかッ……!」

不良1「だからってテメェが死んでいい事にはならねえぞッコラアッ!!おいわん子!こいつの治療だ!!」

わん子「わ、わんッ!あたしの能力は外傷だけで、脳とかは治せないよおっ!」

ウズメ「もう、少し……もう少し、でッ……!」ドクドクドク……

ウズメ「私が、みんなを守る『ヒーロー』になれる……!!」



友「涼子さん!前衛行って下さい!俺とサエさんで後ろ守ります!」

涼子「オメーッも鼻血ダラダラだろうがッ!ちっと休んでろ!!」

サエ「しかし、無能力者の涼子さんに全て任せる訳には……!」

涼子「あー面倒くせぇーッ!かーえーりーたーいーっ!!何だよこの絶体絶命のピンチ!ジリ貧すぎっだろコラ!」

生徒会獣『アアアアアア』ドスンドスンドスンッ

涼子「チックショー……ウチが全部倒すっきゃねえのかよッ!」ヒュッ!

ドギャア!

涼子「さすがのウチでもちょっとキツい――」

生徒会獣『ガアッ!!』ブオッ!!

涼子「!!?なッ――!!」

友「げッ!土煙に隠れて『二匹目』がッ!!」

不良1「涼子!!危な――」

涼子(あ、これマズ――)



ウズメ「――!!!」

…………

…………



「ウズメちゃんってさあ……本当、つまんないよね」

『……え?』

「好きな漫画とかぁ……音楽とか、アクセとか……全部、雑誌の人気なヤツ選んだだけぇ、みたいな」

『そ、そう……かな?』

「自覚無かったの?」

『え?……う、うん……』

「っわー、どーりでつまんねえ訳だ」

「何言ってもフツーのリアクションだしい、当たり障りのない事しか言わないしぃ……」

「個性っつーの?そういうの、無いよねー」

「わかるー」

『え……え?』

「……ハッキリ言わないと、わかんないの?」

『……』

「会話つまんねーからさあ、ウチらのグループから消えてくんない?」

「ウズメちゃんが喋っとさあ、会話凍るんだよねーっ」

「もっとさあ、面白い事言ってくんない?」

『……』

「……何?何か言いたい事あんの?」

『……ううん……』

「……」

『……ごめん……なさい……』

「……ハァー……」

「マジでつまんねえわ、お前」

…………

…………

『……ただいま。お母さん……』

「おかえり、ウズメ……!……どうしたの?」

『えっ?……う、ううん!別に……なんでもないよ、お母さん』

「その髪……」

『……え?』

「……朝は、ポニーテールにしてたでしょう?どうして髪型、変わってるの?」

『……お、お洒落かな、って思って……変えて、みたんだけど……』

「……」

『……どう、かな……?』

「すぐに直しなさい。変よ、それ」

『…………わかった……』

「ハァ……あのね、ウズメ」

『……何?』

「……お母さんもお父さんも、貴女にいい成績取れなんて言わないわ。スポーツで活躍しろとも、綺麗な絵を描けとも言わない……」

『……』

「ただ、普通に……平凡に生きてくれればいいのよ。それだけで、お母さんもお父さんも、満足なの……」

『……』

「……わかった?」

『……うん……わかった……』

「……全く……そんな変な格好してるのをご近所さんに見られたら、何て思われるか……」ブツブツ

『……』

…………

…………

「真似しないでよ、ウズメちゃん」

『……え?』

「え?じゃなくて……その服さあ、一昨日あたしが着てた服じゃん」

『……え?そう…なの?あ、アハハ……』

「……おんなじ事、前もあったの覚えてる?」

『あ……あった、かも……ね?』

「……あのさあ、ウズメちゃん。……あたしが、雑誌の読者アイドルのミッチェルちゃん好きなの、知ってるでしょ?」

『……う、うん……』

「ウズメちゃんも好きなの知ってるけど……あたし、ミッチェルちゃんの服装に自分なりのアレンジとかしてんのよ」

『……』

「そのアレンジまでさあ、そっくりそのまま真似されっとキモいんだけど……何なの?」

『……ごめん……』

「ごめんじゃなくってさあ……マジ迷惑なんですけど……」

『……ごめん……なさい……ッ』

「……ハァー……」

「……ハァ……ホンット、パクる事しか出来ねえのな、お前って……」

『……』

…………

…………

「国語の宿題やったー?『将来の夢』ってヤツ」

「進学校決めろーってうっさいもんね、センコー。真面目にやんないと怒られるらしいよー」

「将来の夢とか言われてもさあ……もう小学生じゃあないんだから……」

「あ、そうだ。平凡……ウズメーっ」

『……え?』

「ウズメは何書いたの?将来の夢」

『え……わ、わたし?』

「お前以外に平凡……ウズメってヤツいねえって」

「どーせ作文も平凡なの書いたんでしょー?見せてよ」

「何書いたの?……OLでお茶くみ、とかァ?」

「アハハハハ!つっまんねーそれっ!作文に書く事ぉ?」

『わ、私の作文は……その……あまり、見ない方が……』

「なんでぇ?見せてよ」

「見せろよ、平凡ーっ」

『あ、あのね……私っ……私の、将来の夢は……ね……』

『……みんなの事を守れるような……強くてかっこいい、正義のヒーロー……に、なる事……だから……!』

「……」

「……」

「……」

「……」

『……え、と……』

「……何?そのボケ」

『…………え?』

「……うわ、寒っ……ホントギャグセンスねえわ。マジで……」

「正義のヒーローだって。ウケる」

「平々凡々な事書いちゃったからって、んな事言わなくていいっつうの」

『わ、私……私は!本当にっ……!!』

「もういいって……黙っとけよ、平凡」

『……』

「……つまんないからさ」

『…………』

…………

…………

「……えー、もう知ってる人も多いとは思うが……」

『……』

「うちのクラスの、ウズメが……『超能力者』として覚醒した」

『……』

ザワザワザワ……

「おい、お前らー静かにしろー。……ええと、危険性はないと判断される能力のため、中学卒業まではこのクラスにいる事となった。……高校も、先生としては希望の所へ行かせてやりたいと思ってる。……みんな。ウズメが超能力者となったからって、よそよそしくせず今までどおり、仲良くいるんだぞ?」

「「「……」」」

「ええ、と……ウズメ、何か一言……あるか?」

『…………』

『へ……平凡な私、ですけど……ちょっと、平凡じゃなくなっちゃいました。……あはは……』

「「「……」」」

『けど……こ、これで……』

「「「……」」」

『……もう、私……平凡じゃ、ないですよね……?』

「「「……」」」

『だから……これからも、私と……仲良く、して下さい……』

「「「……」」」

『……』ニコッ……

「……怖い……」ボソッ



『…………え?』



「何?超能力者って……」

「あ、あたし超能力犯罪のニュース、見た……人が何人も、消し炭になったって……!」

「復讐するため……覚醒したんだ……」

「ごめんなさい……ごめんなさいっ……!」

「おいお前、ウズメさんの事イジメてたろ?」

「い、イジメてねえようっ!何言って……!」

「あーあー……女子グループ全員死ぬんじゃね?」

「はあっ!?おまっ……何言って……!!」

ザワザワザワ……!!

「コラ、静かにしろーっ!まだ話は途中だぞっ!!」

『…………』

「化け物」

「化け物」

「ばけもの」

「ばけもの」

「バケモノ」

「バケモノ」

「バケモノ」

「BAKEMONO」

ガヤガヤガヤガヤ……!!

『…………』

…………

…………

「ウズメっ!どういう事なの!?ちょ、超能力者になったって……!!」

『……ごめんなさい……お母さん……』

「あああああああ……ご近所さんに何て言ったら……どうする気なの、ウズメ!このっ……親不孝者っ!!」

『……』

「平凡に生きてくれれば……普通に、幸せに生きてくれれば……それで、良かったのにっ……!!」

『……ねえ、お母さん』

「何!?今ね、お母さん考えてるのよ。貴女をどうすればいいのかって……」

『……平凡だからって……幸せとは、限らないんだよ……』

「!……う、ウズメ……?」

『……お母さん、私……決めたよ』

「……え?」

『……私……私……』



『超能力学園に、入学する』

…………

…………

『……私の将来の夢はね。みんなの事を守れるような、強くてかっこいい、正義のヒーロー……に、なる事……なんだ……♪』

…………

…………



ウズメ「『スーパーリアルRPG』ィィィ――――ッッッ!!!!!」



ド ン ! ! ! ! !

グォン!!

涼子「!!――こ、これはッ!?」

不良1「ま、周りの風景が……『RPG世界』になっていくッッ!!?」

生徒会獣『アアア……』

ヴン!

サエ「!……会獣が、世界の外へ……!」

友「こ、これは……!!」

オオォォォオオオン……!!

ウズメ「ハァ……ハァ……『超リスペクト』……パピーの能力を、解析して……新たにRPG世界を、作りなおしました……!!」

友「!!……」

不良1「やッ……やるじゃあねえかッウズメちゃんっ!!これで!!俺たちは――」

涼子「……待て」

不良1「!?……ん?何?」

涼子「……夜明けまで、何時間あると思ってる?……お前、それまで……この世界、維持するつもりか……?」

ウズメ「……はい……」ドクドク……

わん子「だ、駄目だよっ!この能力がどれだけ脳に負荷かかるか知らないけど、鼻血の量からして、死――」

ウズメ「いいんです」

ニコッ

サエ「!……」

ウズメ「将来の夢……叶いそう、なんですから……」

サエ「……」

友「……」

不良1「……」

わん子「……」

涼子「……」

…………

…………

ォォォォォォォォ……

刹那「……」

ドク「……」

ォォォォォォォォ……

ドク「……番長」

豪終「…………」

ドク「……戦い、終わりましたよ……なんでかはわかんねえけど、生徒会獣が消えました……」

豪終「…………」

ドク「……もう、命を懸ける必要、無いんですよ……番長……」

豪終「…………」

ドク「……ねえ、番長……聞いてるんですか?」

豪終「…………」

ドク「……番長っ!!」

刹那「もう止めろ、ドク君」

ドク「!!……は……?」

刹那「……豪終は……立派に、戦った」

ドク「…………」

刹那「……死んでいる」

ドク「…………」



豪終「」



オオオオオオオオ……!!

刹那「……立ったまま……死んでいる……ッ……!!」

ドク「…………」

…………

今回ここまでです

…………

ザァァァアアア……

トウヤ「……」

スキン「……」

モ不良「……」

リーゼント「……」

不良2「……」

ザァァァアアア……

ザァァァアアア……

友(……RPG世界は、絶えず雨が降っていた。
  本当は雨なんかじゃなくって、RPG世界の一部が壊れて、
  ドットが降って来てるだけだったけど……
  その雨は……俺達の身体と、心を……濡らして冷やしていた……)

ザァァァアアア……

不良2「……何、やってんだ……俺……」

リーゼント「……そいつァ俺の台詞だぜ、ゴルァ……」

モ不良「……」

リーゼント「……一年坊主にやられたかと思えば、二年生徒会長にぶっ倒されて……気絶してる間に、俺を守って番長が死んだだァ……?」

不良2「……俺も……仲間に手ェ出しちまった……操られてたとはいえ、な……」

スキン「……二人共……」

ガンッ!

リーゼント「クソがッ!!俺なんざ……助けられる価値なんざねえってんだよォッ!!」

不良2「なんでッ……死んじまったんだッ……!!」



豪終「」



不良2・リーゼント「「番長ッッ……!!」」

ザァァァアアア……

スキン「……俺も怪我を負っていたとはいえ……一番軽傷だった。気絶さえしていなければ……畜生ッ」

モ不良「……」

トウヤ「……」

ザァァァアアア……

サエ「……グスッ……」

不良1「……」

友「……」

涼子「……豪終……お前も逝っちまったんだな……馬鹿野郎……」

ザァァァアアア……

タッタッタッタ……

メガネ「……ハァ、ハァ……!」

アホ毛「……!……」ヨロッ……

サエ「!……二人共、無事……だったのですか」

メガネ「は……はい……」ハァハァ

友「……委員長は?」

メガネ「!!……」

友「……なあ、俺のクラスの委員長……一ノ宮桜華は?……お前らと一緒だったんじゃ……?」

アホ毛「そ、それが……!」

友「?……」

メガネ「……逃げる途中で……僕らを逃がすために、一人で……生徒会獣に立ち向かって……!」

友「!!」

アホ毛「……ごめん……ごめんねぇ……あ、あたし達……弱くって……逃げるしか、出来なくって……!」

メガネ「……はぐれて、しまったんです……けど、まだ死んだと決まった訳じゃ……!」

友「もういい」

メガネ「!!……で、でもっ!」

友「もう、いいんだ……これ以上、悲しい報せは……聞きたくない」

アホ毛「……」

メガネ「……」

ザァァァアアア……

サエ「……生徒会長は?」

涼子「一人にさせてやれ。……刹那は豪終と幼馴染だった……この中の誰よりも、ヤツの死を悲しんでるさ……」

サエ「……」

わん子「……ね、ねえ……不良1君……」

不良1「……なんだよ、わん子……」

わん子「……不良1君の能力だったら……死んだ番長を……幽霊として、呼び戻す事が出来るんじゃ……?」

不良1「……わん子」

わん子「わ、わんっ?」

不良1「そんな事して何になる」

わん子「!……」

不良1「俺の能力は、死してなおこの世に未練恨みがある者を、呼び起こす能力だ……呼び出される者は皆辛い思いをしている。……なんでそんな能力を、番長に使わなくちゃなんねェ……」

わん子「……」

不良1「いいか?死んじまったモンは……この世のどんな能力でさえ、生き返らせる事は出来ない……だからこそ、俺達は必死こいて生きなきゃあなんねえんだ……」

サエ「……」

涼子「……」

不良1「……テメェーも医学に携わる者なら……それを忘れんな」」

わん子「……」

ボボッ!

プロ子『ふうむ……中々良い事を言うもんじゃのう。しかし……』

友「すまん、プロ子ちゃん……今は引っ込んどいてくれねえか?」

プロ子『……仕方ないのう……』

ボウッ……

友「……」

ザァァァアアア……

モ不良「……」

トウヤ「……」

トウヤ「俺はなァ……」

モ不良「……?……」

トウヤ「元々、番長様ァブン殴るつもりで近づいたのよ。……学園最強っつわれて、不良どものトップに立つヤツ……どんな悪人でどんな強えのかって気になってな」

モ不良「……」

トウヤ「正面切って突っ込んで、他の不良に殴られたりボコされたりしたよ。番長様にも何回も殴られた。……けど……」

モ不良「……」

トウヤ「……あったかかったんだ。みんな……超能力者で暑苦しいくて、クラスから孤立してた俺を……このグループはあったかく殴りあってくれた。……気付いたらグループの真ん中に、俺は笑って座ってたよ」

モ不良「……僕も似たようなもんだよ」

モ不良「超能力者のくせして、能力はパイを生み出すだけ……右手の握力だってほとんど無い。そんなダメダメな僕を……番長は笑って迎え入れてくれたんだ」

トウヤ「……」

スキン「……俺は、他校の生徒と殴りあって力尽きた時……助けてもらったな」

リーゼント「俺なんざこの見た目だぜ?番長グループしか居場所ねーってんだよ」

不良2「俺は、不良1と不良3と一緒に入っただけだが……」

不良1「……ずっとバカばっかやってた俺らに……能力の使い方教えてくれたんが、番長だ。……昔は能力を悪い事に使ったけなァ……」

友「……」

トウヤ「……」

サエ「……」

涼子「……」

不良1「……」

わん子「……」

メガネ「……」

アホ毛「……」

スキン「……」

不良2「……」

モ不良「……」

リーゼント「……」

友「……」




豪終「」






『……ありがとう。番長……』



……パチ……

パチ……パチ……

ゴォォオオオ……

ォォォオオオオ……

サエ「……この炎で……番長の魂が、遥か遠く……天国まで、届けばいいですね……」

トウヤ「……ああ……」

スキン「……番長が死んで、副番長は行方不明……そろそろ新しい番長・副番長を決めてもいいかもな……」

不良2「今はよそうぜ、スキン……今は……番長を、見送ろう」

友「……」

…………

…………

RPG世界
魔王城前――

マスク「だーかーらァッ!どけっつってんだろーがッこの蛇女!!」バン!

レヴィアたん「やだ!」ドーン

ゴロツキ2「おいヘビ!この先の城に、生徒会役員委員長のウズメちゃんがいる事はわかってんだ。今俺らが無事なのはウズメちゃんのお陰だろ!?会わせろよッ!」

マスク「そうだぜー、俺ら二軍が全員生き残ったンは、ウズメちゃんのお陰だろーがッ!」

モヒカン「っていうかレヴィアたんって、ウズメさんと戦ってたモンスターじゃないんスか?ヒャッハー!」

レヴィアたん「アンタ達が何と言おうが、ここは通さないわ……あと今のあたしは、あの子に召喚されたモンスターだからねっ!べ、べつにデレた訳じゃないんだからっ!」

スケバン「やめな、アンタら……この子見た目はモンスターだけど、中には一本通ったスジがあるよ」

マスク「一本のスジ?」

ゴロツキ2「何それエロい」

レヴィアたん「こっ……殺すっ!アンタ達絶対殺してやるんだからっ!」パルパルッ!

モヒカン「お前がどいてくれれば全て解決するんスよ。俺らは会いたいだけなんスよ」

レヴィアたん「だからそれは――……」

「おい、お前らやめとけ」

ゴロツキ2「?」クルッ

マスク「……あ、アンタは……」



ドク「……フーッ……」スパアッ……



スケバン「ドク!?どうしたんだい、こんな所で……患者達は?」

ドク「アイツらはもう治った。いやまあまだ全快じゃあねえが、動きまわってるよ……」

モヒカン「ほ、ホントっすか!?良かったぁ……」

ドク「……今、本当にヤバいのは……『ここ』だろう?」

マスク「…………は?」

ドク「おうヘビ女。ウズメっていうヤツに会わせな」

レヴィアたん「ッ……だから、あの子は――!」

ドク「俺は医者だ。……たとえ助からない命だとしても……最後は見届けさせろ」

レヴィアたん「……!!……」

ゴロツキ2「……は?」

スケバン「……ドク、今……なんて……?」

レヴィアたん「……~~っ……」プルプル……

……ポトッ……

レヴィアたん「……お願い゛……だずけであげて……あの子……死ぬ゛気なの゛……みんなを守るために……死んじゃう気なの゛よっ……!!」

ポロポロ……ポロ……

ドク「……ああ。……助けたいモンだな」

ザッ……

ヒュウウウウウウ……

ドク「……」ザッ!



ウズメ「……」



ドク「……お前が、敵の能力を借りて、再度この世界を出現させたのか……」

ウズメ「……」

ドク「……話は聞いてる。生徒会長の能力使って、マスクの能力借りて……色々やったらしいな。まだ脳が壊れてねえのが奇跡だぜ……」

ウズメ「……」

ドク「……けど、もうこれまでだ。……これ以上続けると、死ぬぜ?」

ウズメ「……」

ドク「……俺達不良の番長グループ救うために、お前が死んでちゃあいけねえだろう。……俺達なら、大丈夫だ。……生徒会獣と朝まで鬼ごっこなんざ、楽勝……やりきれるさ」

ウズメ「……」

ドク「……だから、能力を解除しろ。……俺は、もう……」

ウズメ「……」

ドク「……ボロボロで傷ついてるヤツなんざ、見たくねえんだよ。……だから……」

ウズメ「……」

ドク「……能力を、解除してくれ……頼む」

ウズメ「……」

ドク「……」

ウズメ「……」

ドク「……なあ、聞いてるのか……?」

ウズメ「……」

ドク「……おい、お前――」ガシッ

グ ラ ッ

ドク「――!!!……あっ……」

ウズメ「……」

ドク「…………『死んでいる』」



ウズメ「」



ドク(……肉体的には、完全に……死んでいる。……しかし……)

ウズメ「」

ドク(……コイツの執念か……能力だけが、動いている。……脳細胞の一部が微弱にも電気信号を発して……朝まで能力を保たせようとしている……)

ウズメ「」

ドク「……馬鹿野郎……死んじまったら、元も子もねェだろうがッ……!!」

ウズメ「」

ドク「……けど、間違いなく……お前は……」

ドク「……お前は『ヒーロー』だよ」

ウズメ「……」



ゆうしゃは しあわせそうな かおをした
そして にどと うごかなくなった……▽

…………

…………

天文台
最奥――

冥王「……」

ォォォオオオオ……

冥王「……嗚呼、様々な深淵を覗いてきた。狂おしいほど、苦しいほど……」

冥王「……しかし、そんな私でも……慣れぬな。こうも星が堕ちると」

冥王「瞬きが見えぬのだ……星の光が見えぬのだ……」

冥王「……今、私の前にある星は……」

冥王「……『金』(キン)、『土』(ド)……貴様らだけだ。嗚呼……」

冥王「……応えてくれるか。……『土』(ド)」

???「……」スッ……

ミステリイ・サアクル六番惑星……『土』(ド)の容姿>>740
名前>>742

女性物の着物を着た黒人の男

ダイソン

ダイソン「も~~うっ!冥王ちゃんったらー!またそんな事言って!」

バーン!

冥王「……」

ダイソン「ベギラマちゃんとか凰ちゃんとか、殺しちゃったの冥王ちゃんでしょー!?ワタシ、凰ちゃんの事気に入ってたのに、あーんなスゴイ事しちゃうんだから!」

冥王「……」

ダイソン「け・どォ……そうやって身勝手でワガママ系男子な冥王ちゃんのコトも……好・き♡」

冥王「……『土』、ダイソン……」

冥王「貴様は未だに応えてくれる。私のために叫んでくれる。終末の時まで、歌を詠ってくれるだろうか」

ダイソン「もうぅ!水臭いわよっ冥王ちゃん!ワタシ、冥王ちゃんのためならどこまでもやっちゃうんだから!」

冥王「ほう……ならば、貴様が行う事は?」

ダイソン「決まってるでしょう?……ジャマするヤツは、み・な・ご・ろ・し♪……人の恋路をジャマするヤツは、黒人オカマに掘られて死んじまえ、ってね♡」

冥王「……貴様と話すと、頭が痛くなる」

ダイソン「あら、ご挨拶ね。それともホメられてるのかしら?」

冥王「……」

ダイソン「うっふん♡」

ダイソン「そーお悲しむ事も無いわよぉ、冥王ちゃん♪……今、『金』(キン)ちゃんだって動いてるからね」

冥王「……」

ダイソン「そうね。数多の星は堕ちた。『水』アサミちゃん……ゴリラでキモい女でワタシにとってアウト・オブ・眼中だったけど、いい子だった……『地』パピーちゃん……変態マスクでギリギリな服来て、いつもワタシを誘ってたわねェ……『火』ベギラマちゃん……アフロがワイルドで血気盛んで、ワタシもオラオラ攻められたいってズッと思ってたワン♪」

冥王「……ダイソン、いい加減耳障りだ」

ダイソン「ええーッ……あと『木』凰ちゃんと『天王』とし子ちゃんと『海王』ミステリちゃんと……『冥王』ちゃんへの最大限の愛を叫ぼうと思ったのにン」

冥王「……」

ダイソン「ええ、ええ。わかってるわよン。『金』ちゃんの事でしょう?あの子ならやってくれるわよ。すぐに……」

ダイソン「欠落した星々を……すっかり元通りに戻してくれるわヨン♪」

…………

…………

チュンチュン、チチチ……

男「…………んぁ?」パチッ

ムクッ……

男「…………」ポケーッ

不良3「ぐがーっ……ぐごーっ……」スピーッ

ファニー「お、起きたか男ォー」シャコシャコ

男「……ここは……?」

ファニー「ンだよ、記憶喪失?旧部室棟だよ……漫画研究部の部室。不良1・2・3が普段使ってる部屋だな」

男「ああ……昨日カレー食った後、すぐに休んだんだっけ……」

ファニー「もう朝だぜ、朝ァ。早く起きて着替えろよ……俺ァーコイツのイビキがうるさくてよく眠れなかったよ……クソ、おい起きろ不良3ーッ」ゲシッ

不良3「あふぅん♡」ビクビクッ

男「……洗面所、どこです?」

ファニー「水道関係は基本トイレかシャワー室だけだ。出てすぐ突き当り。……所々床に穴開いてるから、落ちるなよ」

男「了解っす……」ノソッ……

チュンチュン……

アヤネ「……フゥー……」

ザァッ……

アヤネ「…………――!!」

シュバアッ!!!

アヤネ「……」

……カチンッ……

ザァッ……

ミステリ「……精が出ますね。朝から素振りですか」スッ

アヤネ「!……済まない、起こしてしまったかい?」

ミステリ「いえいえ。……部屋を数室挟んでいるというのに、貴女の殺気が一晩中私に突き刺さっていましたよ」

アヤネ「悪いね。監視は必要なんだ。一応、キミは敵……なのだから」

ミステリ「お陰様で、寝不足です」

アヤネ「そうか。重ね重ね、悪かった」

ミステリ「ええ……」

アヤネ「――ふっ!」

ヒュバッ!!

ミステリ「……居合の素振り、ですか」

アヤネ「型の確認だよ。どうも元の身体がなじまない。力が強すぎるんだ……」

ピシッ……

アヤネ「……ホラ。素振りだというのに……剣圧で壁にヒビが入った」

ミステリ「怖いものです」

アヤネ「全くだよ」

ミステリ「しかし……力を抑えて良いのですか?」

アヤネ「……どういう意味だい?」

ミステリ「この先、貴女の剣では乗り越えられない敵も出るかもしれない……貴女はそんな相手にも、力をセーブして戦うというのですか?」

アヤネ「……」

アヤネ「……力の使い方を知っている者だけが……本当の力を使う事が出来るんだよ」

ミステリ「……」

アヤネ「……ボクは、暴力に力を使いすぎた。知らないといけないんだ……本当の力というものを、ね」

ミステリ「……くだらない精神論ですね」

アヤネ「そう思うかい?」

ミステリ「そんな禅問答に逃げた所で、殺した人の命は助からない」

アヤネ「……キミはボクが嫌いなのかい?」

ミステリ「……」

アヤネ「……まあ、いいさ。どうせボクとキミは敵同士、だしね」

ミステリ「ええ……」

アヤネ「さあ、朝ごはんの準備をしよう。今日もまた、今日が始まる……」

ミステリ「……」

トントントン……

コトコトコト……

男「……おっ、いい香り……」スンスン

アヤネ「ああ、おはよう男君。よく眠れたかい?」

男「あっ!あ、アヤネちゃん?」

アヤネ「ああ。ちょっと待ってくれないかい。もうすぐ準備が出来るから……」

男「あ、ハイ……」

男(……巨乳和服美女のアヤネちゃんが、割烹着を来て味噌汁を作っている……嗚呼……)

ファニー「和むわ」ズイッ

不良3「エロいな」ズズイッ

男「……アンタらどっから沸いた」

ファニー「先行くなよ水くせえな。せっかく俺はお前らが起きるまで待ってたのによ」

男「あ、それはスンマセン」

不良3「なーあー、男ォ聞いてくれよ……俺今めっちゃテンション下がってる……」

男「どうしたんスか?」

不良3「ルイズとセッ○スする夢見たはいいんだけど、夢精しちゃって替えのパンツないの。どーしよ……グッショリしてる」

男「近寄らないでくれる?マジで」

ミステリ「……貴方達、喋っている暇があるなら手伝ってくれませんか?」ムスッ

男「ああ、ミステリおはよう」

ファニー「……どうした?何か不機嫌?」

ミステリ「……貴方達が来るのが遅いから、私が米を炊いたり茶碗を用意したりしてたんですよ……全く、なんで私が……敵同士だというのに……」ブツブツ

ファニー「あー……」

不良3「オッケー悪かった。手伝うわ。それ貸して」

ミステリ「貴方は近づかないで下さい」

不良3「えーっ俺の好感度低くねー?」

アヤネ「悪かったね、ミステリ君……お陰で美味しそうな朝食が出来たよ」

ジャーン!

男「おお……白米に味噌汁に漬物に肉じゃが……」

アヤネ「肉じゃがは、昨日カレーを作る時に余った材料を使ったよ。……肉が無いのは許してくれるかい」

ファニー「漬物とか、よくありましたね……あ、すげーうまそう」

ミステリ「……剣道部室の床下から、ぬか床が出てきましたよ……普段何をしてるんですか、副番長って」

不良3「お菓子食ったりぬか床かき回したりしてんだよ」

アヤネ「……ボクが働いてないみたいな言い方、やめてくれないかな?」

アヤネ「……まあいい。全員揃ったし、そろそろいただこうか?」

男「はい。じゃあ、手を合わせてー」

男・アヤネ・不良3「「「いっただっきまー……」」」

ファニー「!!――待った!」

男「……す?」

ファニー「……副番……窓の外、見てください……!」

アヤネ「?……あれは……」

男「へ?……え?」

???「……」

ザッ!!

不良3「……『人』?人がいるぞ?」

ザッザッザッザ……

男「な、しかも近づいてきてますよ?」

ファニー「おいおい、敵じゃあねえだろうな……よく見えねえが、誰だありゃあ?」

アヤネ「!!……あ、あの人は……!!」



近づいて来たのは……
1.中年のオッサン
2.巨乳マダム
3.つるぺたついんて幼女
4.生意気そうなガキ
5.自由安価
>>764

4

???「ふぅー……やれやれ……」

ザッザッザッザ……

不良3「……『ガキ』……か?なんでこんな所に……」

ファニー「ガキと言やァ、生徒会のタケルってヤツもガキだったが……別人か」

男「な、何の用なんスかね?ここに……?」

ファニー「さあな……おい不良3、弓道部室から弓持ってこい。こっから射る」

男「んなッ!?あ、あんな小さい子を弓矢で撃つ気スか!?」

ファニー「阿呆、あいつが敵だったらどーすんだ。疑わしきはぶっ殺す。トーゼンだろッ」

アヤネ「……待て、ファニー君」

ファニー「?……副番?」

アヤネ「……彼は、敵ではない。今はまだ、ね」

男「……はい?」

不良3「アヤネちゃん、知り合いっすか?」

ミステリ「知り合いも何も……あの人の事、知らないのですか?」

不良3「あァ?」

アヤネ「とにかく……中に入れてあげよう。どうやらボクに何か言う事があるようだしね」

ファニー「…………入口の鍵、開けてきます……」

アヤネ「頼んだよ」

…………

…………

ザッ!

???「素早い対応、助かるよーアヤネくん。しっかし、ここはいつ来てもボロボロでくさくて汚い所だねェ~~……」

ジャンッ!

ファニー「……何だこのガキ」イラッ

???「お?ボクチンにそんな口きいていいのかな?えーっと、『大統領のファニー』くん?キミは進学志望だっけ?」

ファニー「……は?」

???「おっ、くさくて汚い所だと思ったけど、美味しそうなにおいもするじゃないか。食事中かい?ボクチンもご一緒してもいいかな?」

不良3「アァ?テメェーに食わすメシなんざ無――」

アヤネ「すぐご用意します」

???「ありがとう。ん、ん」

不良3「……あんのかよォ!?」ガビーン!

男「あ、アヤネちゃん……一体この方は?」

アヤネ「……ああ……」

アヤネ「まあ……改めて言う事でも無いと思ったんだけどね。……彼は『学園長』だよ」

男「……が?」

ファニー「く?」

不良3「え?」

アヤネ「つまり……この『超能力学園』で一番偉い人。それが彼……『学園長』その人なんだ」

学園長「えっへん。ボクチンを褒め称えるがいいぞー」

男・ファニー・不良3「「「え……えええええー……」」」

男「えーっと……が、学園長?さん?……ですか?」

学園長「うむうむ」

不良3「……ガキじゃねーか」ボソッ

ファニー「不良3、ここは何でもアリの『超能力学園』だぜ……アイツが見た目通りのトシだと思わねえ方がいい」

学園長「んー、転校生の男くんはボクチンと会った事無かったっけ?けどまあ、何度かボクチンは全校朝礼でしゃべったはずなんだけどなー。どうしてきみ達、ボクチンの事知らないのさ?ボクチンは学園長だぞー」

ファニー「んなモン俺ら不良が参加する訳ねえだろ」

不良3「そーだぜ。その時間はルイズを思ってオナニー中だ」

アヤネ(……一度全員まとめて指導した方がいいのかな……)

学園長「ま、いいやそんな事は……おお、美味しそうな味噌汁だね。んー……」ズズッ

ファニー「……なんか普通にメシ食ってるし。……俺らまだ手付けてねえのに」

学園長「うん、なかなか美味しいね。ボクチンが毎日食べてるごはんと比べたらゴミだけど。アハハ!」

アヤネ「……精進します」

不良3「コイツ殴っていいか?」

男「お、落ち着きましょう。子供相手に大人げないっすよ」

不良3「コイツぜってぇーガキじゃねーだろ。っていうか見た目ガキだからこそ二重でむかつくわ」

ファニー「うっせえな。お前ロリコンじゃなかったっけ?ガキ好きだろ?」

不良3「俺は二次元限定の安全なロリコンなんだよ。あとロリコンとショタコン一緒にすんなよマジで。イエスつるぺたノーチンコだから」

学園長「うーん……ここは平和だねぇ……」

ミステリ(……何処が?)

学園長「こーんな所でのんびりご飯食べてていいのかい?アヤネくん……他の人たちはみんな大変な目にあってるみたいだけど?」

男「!」

不良3「!」

ファニー「!」

アヤネ「……何か、ご存知なのですか?」

学園長「まあねー。学園内には監視カメラいっぱいあるし。番長グループも生徒会役員も、けっこうやられてるみたいねー」

アヤネ「……!!」

学園長「ま、それは置いといて……ボクチンはそんな事言いに来たんじゃなくて、違う用事で来たんだよね」

不良3「ちょ、待……置いとくなよ!一体何が起こってんだよ!?」

ファニー「そうだ。全部教えろ学園長!あいつらは……番長グループメンバーは無事なのか!?」

学園長「そんな事、自分らで確かめればいいだろぉ?……ボクチン無駄な事言うの嫌いなんだよねー……」

ファニー「!!……ぐっ……!」

不良3「このッ……!!」

アヤネ「待つんだ二人共」

不良3「あ、アヤネちゃん……けどよォッ!」

アヤネ「……学園長の言う通りだよ。ボク達が今すべき事は、遠くで起きた出来事を耳で聞く事じゃない。……自らの目で確かめる事だ」

ファニー「……くっ……!」

アヤネ「それに……学園長は強情っ張りで有名でね。一度自分が決めた事は決して曲げる事は無いよ。……彼から情報を引き出すのは、諦めよう」

学園長「もう、そんな冷たい事言わなくってもいいじゃないかさ~~。今日ボクチンがここに来たのは、良い情報を伝えるためなんだよ?」

ミステリ「……良い情報……それは、一体?」

学園長「お?きみはどちらさんかな?ボクチンの知らない生徒のようだけど……」

ミステリ「……」

学園長「……ああ。思い出した。たしか退学となった、鷹――」

ミステリ「情報について!……聞きたいのですが?」ニコリ

学園長「……フン!まあいいか、きみの事なんて……えっと、まあ簡単に言うとだねー。悪い情報ともっと悪い情報があるんだけど」

男「うわー聞きたくねえ」

学園長「まず悪い情報から。……この旧部室棟さ、もうそろそろ取り壊して新しいの建てようと思うから」ニコッ

ファニー「……」

不良3「……は?」


学園長「いつまでもこんなボロい建物あってもジャマなだけでしょー?工事はきみ達が中にいようとジャマしようと決行されるから。立退きヨロシクねー」

不良3「んなッ……そんないきなり!俺たちの本拠地潰すとか――」

ファニー「アホ。今はんな事どうでもいいだろうが。……今はこの戦争を生き抜く事だけが大切だ」

不良3「……」

アヤネ「それに、勝手にこの建物を利用していたボク達も悪いしね。仕方ないよ……それで、学園長」

学園長「んー?」

アヤネ「……もっと悪い情報とは?」

学園長「うん、そのー……きみ達がやってる戦争についてなんだけどさー……」

学園長「『超学戦法』ってあるじゃん?」

ミステリ「!……おやおや」

アヤネ「……ええ」

ファニー「ああ……」

不良3「うわ……それの話か……もしかして、ヤバい?」

男「……え?……あの、ちょ……一体何の話?ちょうがく……?」

不良3「え、お前知らないの?超能力者のくせに?」

男「えっと……ハイ」

ファニー「……よくそんなんで生きてたな」

アヤネ「仕方ないよ……彼が超能力者になったのは最近の事らしいしね」

男「あの、軽く俺ディスるんやめてくれませんかね?」

学園長「ハァ~~~~……無駄な事は話したくないんだけどねェ……」

男「……スミマセン」

不良3「いいか?『超学戦法』ってのは……『超能力学生間戦争法』って呼ばれる法律だ。つい最近出来た」

ファニー「要するに、普通の人より力を持ってる『超能力者』の学生間で、イザコザが起こった時にどうするかーとか、そういう取り決めの話だよ」

学園長「細かく話すと長くなるんだけどね……一般生徒の避難とか超能力警察の介入についてとか、本当色々な取り決めがあるんだよ。数年前までこんな法律も超能力警察なんてものも無かったからさ。学校で殺人が起きようとも放置状態で……いやあ、いい時代になったモンだよねー」

ファニー「それはいいから、本題は?」

不良3「たしか、超学戦法では『学生間での表立った戦争は一週間以内とする』……だったよな?まだ二日目だぞ」

学園長「うん。そっちじゃなくってさー……」

学園長「『双方ともに自殺では無く殺人に該当する行為が起こった事が確認された場合、最長24時間の猶予を持って民間の介入を認める』……」

男「?……???……」

学園長「えーっと、つまり……明日の朝になったら学園側が無理矢理入ってきて、戦争終わらせるからねー。って事!」

不良3「……一応聞いておくけど、戦争終わらせるって……どうやって?」

学園長「核」

男「…………はい?」

学園長「だから……明日の朝になっても戦争が終わってなかったら、この学園に『核爆弾』が落とされるからねッ!」

ニッコリ!

男「……冗談ですよね?」

ファニー「いや、マジだ。今まで核に耐えた超能力者は確認されてないからな……核なら戦争終わらせる事が出来る」

不良3「冗談みてえな事が起こりうるのが、『超能力学園』なんだよ……!」

男「非核三原則って何だっけ?」

ファニー「超学戦法は一部の法律や取り決めを無視する。……この学園内だって銃刀法とか無視されてるだろ」

男「……」

アヤネ「爆弾投下の、正確な時刻は?」

学園長「朝の5時47分」

ミステリ「日の出の時間……といった所でしょうか」

ファニー「それにしても、何てハンパな時間だよ……」

学園長「ボクチンが今日の朝監視カメラの映像見たのが、そのくらいだったからさー」

男「……どッ……」

男「……どうするんですか……?」

アヤネ「幸い、向こうでは番長グループと生徒会は手を組んでいる。戦争自体はすでに終結しているんだ。……しかし……」

ファニー「問題は、えーっと……第三勢力ミステリイ・サアクルが『カシオペアの涙』持ってるかもしんなくって、ついでに一般生徒のムルって子を攫っている……って事か」

ミステリ「おやおや……大変な事になりましたねえ」

ファニー「こいつブン殴りてえ」

不良3「……メシ食ってる場合じゃねえな、こりゃあ……流石の俺でも核は死ぬわ」

アヤネ「ああ……」

アヤネ「急ごう。ボク達は……生きて帰るんだ。日常へ……!」

「「「……おうッ!」」」



現在の時刻……AM7:45
核爆弾投下まで、残り22時間2分――

…………

(SS書くために仕事辞めたい)

…………

パキィン!!

友「!……あっ?」

スキン「……RPG世界が、消えた……?」

サエ「!!生徒会獣はッ!?……い、いない?」

不良1「サエちゃん、もう朝だぜ。今朝の8時だ」

メガネ「もう、そんな時間なんですか……」

ゴロツキ2「お、おいおいRPG世界消えたぞ……レヴィアたんも」

リーゼント「朝になったから、能力を解除したんですかね?ウズメさん……」

マスク「……いや、そいつはどうだろうな……」

スケバン「?」

マスク「……なァ、ドク……」

>>788
×リーゼント
○モヒカン

キャラ間違えました

ドク「……」

ザッ

スケバン「ドク!ウズメちゃんに会いに行ったと思ったら……ずいぶん遅いお帰りじゃあないか」

ドク「あァ……」

ゴロツキ2「ウズメちゃんはどうした?能力、解除したみてえだが……流石に疲労困憊って所か?」

ドク「死んだよ」

モヒカン「…………へ?」

ドク「能力の使いすぎ、だ。……脳ぶっ壊れて死んだ。最後まで……アイツは頑張ったよ」

マスク「……」

スケバン「……そん、な……!」

ゴロツキ2「……クソ……なんで、こんな事に……!」

ドク「生きてるモンはいつか死ぬ。助けられない命なんざゴマンとあるさ。……ンな事わかりきって医者ァなったはずなんだけどなァ……ゲハハ……」

ギリッ!

ドク「……悔しくて悔しくて、仕方ねェぜ……糞が……!」

マスク「……」

モヒカン「……」

ゴロツキ2「……」

スケバン「……」

…………

…………

トウヤ「……よォし……全員揃ったな。番長グループ……」

「「「…………」」」

トウヤ「まずは……クソッタレなRPG世界に閉じ込められている間、ダウンしていて力になれず、本当にすまなかった……!この通りだッ!」ガバッ!

マスク「馬鹿トウヤ、軽々しく頭下げんじゃねーッ。オメー最前線で突っ走って色々限界だっただろーが」

リーゼント「それに、頭ァ下げンなら俺の方が先だ……戦争始まってからずっとやられっぱなしで力なれてねえからな、ゴルァ」

サエ「トウヤさん……今の貴方は、実質グループのトップですから……行動に責任を持って下さい」

トウヤ「……ああ……」

トウヤ「それで……RPG世界が消えたと思ったら、会獣に襲われて番長様が死に、俺らを守ろうとして生徒会の2年委員長が死んだ」

「「「……」」」

トウヤ「……何人死んだ?」

不良1「……番長の他は、害男とピアスと茶髪……」

不良2「あと……副番のアヤネちゃんとファニーと不良3が消息不明だ」

ドク「……」スパーッ……

わん子「……わ、わん……」

トウヤ「……キツい、な……!」

サエ「……ええ……」

刹那「だが――……」

ザッ!

サエ「!……生徒会長?」

刹那「だが、まだ私達は生きている。まだまだ力は残っているさ。……そうだろう?」キリッ

スキン「……」

刹那「生徒会役員は、副会長のバラキ君、会計のあゆみ君、今は怪我を負っているが、書記のエネゴリ君もいる」

メガネ「……」

刹那「その上!生徒会役員3年委員長……『終末のイブキ』が番長をやっていた時代を、私と共に生き抜いた委員長……『最古の二人』がいる!彼らの力は私が誇りに思うほど強い!君たちの力と我らの力が合わされば、きっと第三勢力『ミステリイ・サアクル』は――」

トウヤ「……生徒会長……」

トウヤ「……俺らはもう、『降りる』んだよ……!」

刹那「ッ!!……!?」

トウヤ「……」

サエ「……」

スキン「……」

ドク「……」

友「……」

刹那「……何、故……ッ?」

トウヤ「何故だァ?決まってンだろ……」

トウヤ「こちとら第三勢力とやりあう理由、ねえんだよ。……番長様が死んじまったからな」

刹那「!……」

サエ「……私達もすでに満身創痍です。これ以上戦いを続ければ……さらに死者は増えるでしょう」

スキン「第三勢力が願いを叶える石持ってたとしてもよォ……それ止めるために俺らが死んだら、意味ねえんだよ。世界の危機より自分が大事……番長グループが大事なんだ」

刹那「そんなッ……世界が崩壊したとしてもかッ!?」

リーゼント「冷てえ事言うが……それ止めてェなら正義の味方・生徒会役員が頑張りゃアいいだろうが?……俺ら不良のクズがやる事じゃあ、ねえんだよ……」

刹那「……」

ボボッ!

プロ子『……良いのか?友よ……』

友「……俺ら守るために、ウズメさんは死んだ……害男さんもだ」

プロ子『……』

友「これ以上戦ったら、もっと俺らのために人が死ぬ……もう、そんな所は見たくない」

プロ子『……そう、か……』

ボシュウ……

友「……」

刹那「……本気、なのだな……番長グループ……」

トウヤ「……」

刹那「……豪終が集めた……不良の屑め!!」

トウヤ「番長様は死んだ!!もう『カシオペアの涙』なんざいらねえ!!俺らは……もう!死にたくも死んで欲しくもねえんだよォッ!!」

刹那「ならば私を殺して行け」

ド ン

トウヤ「……何だと?」

刹那「私達生徒会役員と番長グループの戦争は……協力しあって第三勢力を倒すために、一時凍結した……」

サエ「……」

刹那「しかし!貴様ら番長グループがその協定を無視するというのなら……戦争再開だ。さあ……殺し合おうじゃあないか」

ドク「馬鹿がッ……何言ってやがるッ!」

モ不良「そもそも僕達はッ!生徒会からカシオペアの涙を……その石を持っているムルちゃんを攫うために生徒会と戦争したんだッ!」

リーゼント「そのテメーらが石も宇宙人女も持ってなかったら戦争の意味ねえだろうがッゴルァ!!」

刹那「最早、意味など必要無い。……私はもう、立ち止まれないのだ……!!」

アホ毛「ッ……!!」

刹那「……世界を救うためには、私達だけでは不可能……君たちの協力が、必要なんだ。だから……協力しないというのなら、殺してでも従わせるまでだ」

不良2「く……狂ってんぜ、こいつ……!」

トウヤ「……それが『正義』か。生徒会長……!!」

刹那「……そうだ」

トウヤ「死ぬまで走り続ける事が!正義だというのか!!!生徒会長!!!」

刹那「私が走り続けなければ!!他の全ての人々は!!止まったまま死んでしまうのだ!!!」

ゴウッ!!

サエ「……全ての人々が貴女のように、強くたくましく走り続けられると……思わないで下さいッ」

トウヤ「そうだ。俺達はなァ……お前の狂った正義感に振り回されるのは、もうウンザリなんだよ……」

刹那「……」

トウヤ「……だから――」

ガコン!!!!

トウヤ「お前のその正義感を!!!!ぶち壊してやるぜッ!!!!生徒会長ォォォォオオオオオオ!!!!」

ドォオオオオオオオンン!!!!

刹那「良いだろうッ!ならば私は――自分の正義を貫き通すッ!!」

ピシッ!

トウヤ「喰らえェェェエエエエエエエエ!!!!」ドォォォオオオオオオ!!!!

刹那「行くぞ……『瞬王――」





「ドラァ!!!!」



ボッゴォォオオオオオオン!!!

トウヤ「んなッ――何ィ!!!!?」

刹那「きゃっ!?――え?」

仗助「ったくよォ~~……今面倒なイザコザ起こしてる場合っスか?コラッ!」

バン!!

トウヤ「……な、な……何だ?」プシュウ……

サエ「貴方は……一体?」

刹那「くっ、番長グループの新手か?しかしそれにしても、見たことが無い生徒だが……」

仗助「おれは東方仗助……っつってもよォ~~おれ自身超能力者で呼び出された存在っつーか……色々とややこしいんだけどよ、とりあえず……」

ビシッ!

仗助「……おれを呼び出したアイツと……アイツの仲間の話、聞いてやってくんねえか?」

友「?……アイツって……」



ザッ!!

男「……よォ、友。久しブリー……元気してた?」バン!

友「……男ォ!!?」

ザッ!!

ファニー「何カッコつけてんだ、テメーはよ……」バン!

ゴロツキ2「お前は!ゴロツキ1……ファニーじゃねえかッ!!」

ザッ!!

不良3「おっ?俺らが話すんのか?いいのか?俺ルイズについてめっちゃ話すよ?」バン!

不良1「ふッ……!!」

不良2「不良3ンンン!!??」

ザッ!!

ミステリ「おやおや……大変な事になっているようですね。フフフ……」バン!

リーゼント「誰だテメェはゴルァ!?」

刹那「!!……そして……!」



ザッ!!

アヤネ「……待たせたね、みんな。フフ……」

バン!

サエ「ふッ……!!」

トウヤ「副番長様ァァァァアアアア!!!??」

…………

ここまでです

ダンゲロス最新刊見て、思い切って何人か唐突に殺すんアリな気がしてきた

不良1「復ッ活ッ!!」

不良2「不良3復活ッッ!」

不良1「不良3復活ッッ!」

不良2「不良3復活ッッ!」

不良1「不良3復活ッッ!」

不良2「不良3復活ッッ!」

不良3「……してェ……」



不良1・不良2「「不良3復活ッッ!」」

不良3「ルイズとセクロスしてェ~~……」

アヤネ「……彼らの事は放っておこう。彼らなりに……嬉しさを噛み締めているんだろう」

サエ「……はい……」

ゴロツキ2「ファニー……よく、無事だったな……!」

ファニー「え、誰だっけお前?」

ゴロツキ2「ゴロツキ2だよ!お前の相方だよ!!スッゲー最初の方から登場してるよ俺!?」

モ不良「はいはい、抑えて抑えて……」

アヤネ「……番長……逝ってしまわれたのか」

「「「……」」」

シン……

トウヤ「……はい……ッ!」

アヤネ「……ボク達の戦争の目的は、番長の病気を治すためだった」

スキン「……」

アヤネ「……こうして男君が復活した今、本当に……ボク達番長グループが戦う理由は、無いのかもしれないね……」

サエ「……ええ……ええ。そうです……その通り、ですッ……!」

アヤネ「……まさか、そんな事になっているとは……思ってもみなかったよ」

刹那「……」

刹那「アヤネ君。……副番長の君が戻ったという事は……今の番長グループトップは、君……という事で、良いのだな?」

アヤネ「……生徒会長、刹那……さん」

刹那「私はこの戦い……降りるつもりは無い。何としてでも第三勢力ミステリイ・サアクルを潰し、カシオペアの涙を奪取する。……この世界を守るためだ」

アヤネ「……」

刹那「しかし!私一人の力では……数少ない生徒会役員の力では、それが難しい。……君たちの協力が必要だ」

アヤネ「……うん。そうだね」

刹那「改めて言う。……協力しろ。……協力しなければ……殺してでも従わせるまでだ」

アヤネ「……言ってる事が矛盾しているよ、生徒会長……フフフ……」

アヤネ「今、ボク達が争っている場合かい?今は……第三勢力を潰す。そのために頑張るべきだろう?」ニコッ

刹那「!!……」

サエ「……え?」

トウヤ「まっ!……待ってください、副番長様!」

アヤネ「何かな?」

トウヤ「……俺らに、戦う道理はありません。これ以上戦う意味はッ……!!」

アヤネ「……うん。そうだね……けどさ……」

アヤネ「男君は、戦うつもりだからね」

ドーン

サエ「……」

トウヤ「……」チラッ

男「あ、どうも男です」ペコリ

リーゼント「……ンだテメェはゴルァ……!一般人のシャバゾウが、何の用だよ……?」ギロリ

男「何の用……っつわれると、うーん……」

男「ホントはアンタらの仲間んなって、一緒に第三勢力……っつーか、第三勢力の過激派を潰す予定だったんだけど……」

スキン「……何だ」

男「……アンタ達が予想以上に『腰抜け』だったもんで。ビックリしました」スッパリ

リーゼント「……ア゛ァ!?」ギロオッ!

男「アンタらが戦わないんなら、俺一人でも戦います。今まで戦ってくれてありがとうございました。それじゃっ!」

不良1「ちょっ……待て待て待て待て!何言ってんだお前バカか?ぽっと出で何いってやがる?」

友「男ォ!お前マジでッ……戦うっつーのかよ!?どういう事だァ!?」

男「ムルが……クラスメイトが、捕まってンだ。……拷問されてた」

友「!!」

メガネ「……ムル?」

アホ毛「同じ一年の……あの、宇宙人の娘?」

男「男(性別)として……それ見ちまったら、知っちまったら、助けなきゃなんねえだろ?それに……俺がこの学園に入学した理由は『学園トップを目指す』だからさ」

友「……」

男「このまま第三勢力が石握ってたら、世界はあいつらのモンだ。俺の夢は叶わねえんだよ……」

男「それになァ……『何言ってんだ』って、そりゃあアンタらの事だぜッ!!」ビシッ!

不良1「は、ハア!?」

トウヤ「……俺らの事を言ってんのか、一年坊主」

男「よく考えろ!第三勢力がカシオペアの涙持ってたら、世界は第三勢力のモンだぜ!?願いが何でも叶うんだからな!世界と自分の命、どっちが大切だよ!?」

リーゼント「キレイ事言ってんなァ!!そのために死んじまったら本末転倒だろうがア!!世界の危機よりテメェの命じゃボケェ!!」

マスク「待って俺世界の方が大切」ハイ

涼子「ウチは死んでるからなーぶっちゃけどうでもいい」ハイ

リーゼント「テメェーらは黙ってろォ――ッ!!」

男「自分の命が大切なら!尚更戦わないといけない……じゃないと、みんな死ぬからな……!」

リーゼント「……ア?」

男「アンタらが戦いをやめたとしても、俺達は戦い続ける……戦争は終結しない。番長グループの優秀な戦闘員がいなくて、俺らは苦戦し、朝まで戦い続けるかもしれないよな……?もしかしたら、負けるかも……」

スキン「……何が言いたいんだ、貴様は」

男「……そしたら、全員死ぬんだよ……『核爆弾』によって!!」

トウヤ「……」

サエ「……失礼、今……何と?」

不良2「かッ……え、何?」

ドク「……核爆弾……『超学戦法』か」スパーッ

「「「……!!!!」」」

トウヤ「何ッ!?……超学戦法……だとッ!?」

サエ「そ、そんな!明日の朝に……ですか!?」

メガネ「う……うわあああああっ!もうダメだよッ!はやく、逃げ、逃げ――……」

モ不良「……逃げられないよ。この学園と外界を繋ぐ『橋』は……戦争が終結するまで、遮断されているからね」

マスク「学園の偉いサンみたいにヘリコプター持ってりゃあ別だけどな……あるかよ、そんなモン……」

アホ毛「ッ!!」

わん子「じゃ、じゃあじゃあ……あたし達は、なんとしてでも、第三勢力を明日までに潰さないと……」

男「ああ……死ぬんだ」

男「さあ……どうする?俺らと一緒に戦って、生きるために戦うか!……戦うのを諦めてうじうじして、核爆弾で全員死ぬか!」

サエ「……」

トウヤ「……」

スキン「……」

ドク「……」

シン……

トウヤ「……副番長様……貴女は?」

アヤネ「戦うよ。そう決めたんだ。……ボクが戦うのを諦めた時、彼は……男君は、友達のために戦う事を選んだ」

サエ「……」

アヤネ「その時、ボクは生き返った。生まれ変わったんだ。……自分の事しか考えていない、自己中心的なボクからね。今のボクは……世界のために、戦える」

モヒカン「……マジ、すか……」

不良1「おッ……おいおい不良3!お前もしかして……ついてくつもりなのかよッ!?」

不良3「え?当たり前だけど?」

不良2「軽ッ!なんでだよ!?お前いつだってこんなの嫌がってたじゃねえか!こんなッ……こんな、辛い戦いっ!」

不良3「まあそうだけど……ここで死んだら俺もうゼロ魔読めなくなっちゃうじゃん?もうちょっとでアニメ原作共に1000回読破なのによォー」

不良1「そんな理由かよ!?」

不良3「それに……」

不良3「俺、コイツにホレちまったからさー。迷い無えんだもん。マジにトップ立つ気でいる……そんな目がさ、マジでホの字」

不良1「……」

不良2「……」

不良3「二次元にしか興味無かった俺だけどよ、ちっとぐらい……男としてホレこむ野郎がいてもいいだろ?」ニコリ

不良1「不良3……」

不良2「お前……!」



不良1「ホモだったのか……」

不良2「流石にそれはひくわー……」

不良3「あっれーどういう事なのー?」

ゴロツキ2「ふ、ファニー……お前も……?」

ファニー「あ?……ああ。乗りかかった船、ってヤツだ。仕方無えだろ……戦わねえと死ぬんだから」

ゴロツキ2「……けど……戦ったら、目の前でまた何人も死ぬかも……!」

ファニー「おい……オイオイオイオイ、そんな弱気でどうする?害男さんが天国で泣いてやがるぜェ?」

ゴロツキ2「!!」

ファニー「俺は『大統領のファニー』!学園(くに)が核爆弾で崩壊の危機だァ?んな安っいアメリカ映画のような展開にゃあ、俺みてェな野郎が必要だろうよォ……!」

ゴロツキ2「……ファニー……!」

男「……友、お前は……」

友「……男……脳みそぶっ壊れたかと思ったらケロッと帰ってきて、デケエ顔しやがって……!」

男「おお、するぞ。すげえデケエ顔するぞ。……それで、お前の弱虫治るんなら、さ」

友「……」

男「……何のために超能力に目覚めたんだよ、友。……何かを守るためじゃなかったのか?……戦うためじゃなかったのかよ」

友「……」

男「……行こうぜ、友。……俺が友だと思った友は、ここで立ち止まるヤツじゃねえだろう?」

友「……ホンット、何だよ……その変に自信に満ち溢れたキャラは……」

刹那「……アヤネ君。勿論私も戦うぞ」

アヤネ「刹那さん。……しかし、貴女は身体が……」

刹那「もう大丈夫だ。何故だかは分からない、が……」

グッ……!

刹那「……先ほど、突然現れたリーゼント頭の不良……仗助君、だったか?……彼の念動力に殴られてから……身体の調子がすこぶる良い」

アヤネ「!(男君……あの一瞬で、治していたんだね……!)」

刹那「今の私なら、何秒だって時を止められるさ。戦おう……今度こそ、一緒に……な」

アヤネ「……ええ……」

マスク「もちろん俺も戦うぜー」ハイ

モ不良「あ、僕もー」ハイ

スケバン「マスクっ!?モ不良も!?」

モヒカン「せ、先輩たち、どうして……!?」

マスク「あー、俺実は戦争やめんの反対だったんだよねー……流されて言えなかったけど、第三勢力が石持ってたら世界終わりなんだろ?それヤバくね?」

モ不良「戦うのやめたら核でドカンなら、戦うしかないよねー……まあ、仕方ないよねー……」

スケバン「……~~ああ~~もうッ!」ドカッ!

モヒカン「す、スケバン先輩!?」

スケバン「そんな事言われたら、アタイも戦わなきゃなんないじゃないか!もうっ!もうっ!!」プンスカ

マスク「まあ、そうだな……逃げて逃げて、現実から目を背けてる場合じゃねえって事だよ」

スケバン「……マスク……」

マスク「ん?どした?」

スケバン「……生きて帰ってこれたら……さ」

マスク「?……うん」

スケバン「……けっ、けっ……結婚、とか……考えてやっても、いいいいい良いから……な?」

マスク「……へ?」ポカーン

スケバン「……忘れろ、忘れろ。わーすーれーろー」ギリギリ

マスク「痛たたたたた。スケバンそれ痛い。アイアンクローは痛い」パンパン



ドク「……フーッ……」スパーッ……

わん子「……ドク、どうするの……?」

ドク「ん?……あァ……」

ドク「……もう人が目の前で死ぬ所は、見たくねえんだけどなァ……」

わん子「……うん」

ドク「……ここで医者の一人でもいなかったらよォ……目の前以外で、大量に死んじまうわなァ……」

わん子「うん……」

ドク「じゃあ……行くしかねェな。ゲハハ……」

わん子「うん……うん。……ドク……」

ドク「あァ?んだよ雑種犬」

わん子「頑張ろう、ね?……絶対に、誰一人……死なないように」

ドク「……ったりめえだ。ゲハハ!」

メガネ「……」

アホ毛「……ね、ねえメガネ君……」

メガネ「え?」

アホ毛「……あたし達……どうしよ?」

メガネ「……どうしよって……」

アホ毛「……」

メガネ「……決まってる、よね……?……アホ毛ちゃん」

アホ毛「……うん……あたし達もいっs」

リーゼント「おい、一年坊主どもォ」ズイッ!

アホ毛「ふぇいっ!?」ビクッ!

メガネ「りりり、リーゼント先輩っ!?」

リーゼント「……お前らはどっか安全な場所、避難してろォ。後は……俺が戦う」

メガネ「……へ?」

アホ毛「ど、どういう……?」

リーゼント「お前らは不良でも何でもねえ……ただネクラの陰キャでイジメられてて番長グループ入って、超能力者ってだけでここまで来た、可哀想な奴らだよ……ここまで連れてきて、すまなかったな」

メガネ「!!……そ、そんな事――」

リーゼント「後は俺が戦う。……お前らの分までな。世界のために戦うつもりはねえが……自分の命掛かってんだ。やるしかねえぜゴルァ」

アホ毛「……」

リーゼント「……さっきは我が身可愛さに……シャバい事言っちまって、悪かったな……」

メガネ「……り、リーゼント先輩ッ!!」

メガネ「ぼっぼっぼ……僕たちも、戦いますっ!!」

アホ毛「そ、そうですっ!あた、あたし達も、超能力者ですからっ!!!」

リーゼント「……バカ、お前らは戦闘能力者じゃ――」

メガネ「それでも――」

メガネ・アホ毛「「番長グループの一員ですッッ!!!」」

ドン!

リーゼント「!!……」

メガネ「……」ガクガク

アホ毛「……」ビクビク

リーゼント「……ハッ!……自分のシャバさ加減にイラつくぜ、ゴルァ……」

メガネ・アホ毛「「……」」

リーゼント「……死ぬんじゃあねえぞ。何かあったら……俺を頼れ」

メガネ「!……はっ、はっ……」

アホ毛「はいっ!!」

スキン「……」

サエ「……」

トウヤ「……」

スキン「……トウヤ、俺は……」

トウヤ「何も言うな、スキン」

スキン「!……」

トウヤ「……悔しいよなァ……」

サエ「……トウヤさん?」

トウヤ「こんなにも……こんなにもッ!熱い心を見せられて!俺の心も!!熱く煮えたぎってるというのにッ……!!」

スキン「……!……」

トウヤ「……身体が……動かねェンだよ……!ひょっとしたら……俺が愛した番長グループが……番長様みたく……あっさりと死んじまうんじゃないかって……思っちまって……」

サエ「……トウヤさん……」

トウヤ「……動かねえんだ……!畜生っ!何でだ!?俺の熱さは……心はッ!!こんなにも……もろく弱いモンだったのかよォォォオオ!!?」

スキン「……」

サエ「……トウヤさん……」

スッ……

ギュッ!

トウヤ「!!……サ、エ……」

サエ「……トウヤさんが一人の力で、一歩踏み出せないのなら……私が一緒に踏み出します。同じペースで、一緒に、ゆっくりと」

トウヤ「!!……」

サエ「だって……私はトウヤさんの幼なじみ……ですから。ね?」ニコッ

トウヤ「……ああ……ああ!……ありがとう……ッ!!」

ギュッ!

トウヤ「……震え……収まったよ……!」

スキン「……全員、か……」

ザッ!

ミステリ「おやおや、驚きましたよ……まさか全員、戦うという選択とはね……」

男「ああ。っていうか、戦わないと死ぬし」

不良3「俺はよ帰ってパンツ着替えたいんだよ」

アヤネ「さあ、ミステリ君……教えてくれるかい?第三勢力の過激派……石を持つ彼らが何処にいるか」

ミステリ「……良いでしょう。彼らの居場所……それは――」



ガタン!!

男「?」クルッ

アヤネ「何――」

スキン「敵か!?」バッ!

刹那「待て!彼は――」



エネゴリ「……ハァ、ハァ……!せ、生徒会長……無事、でしたか……ウホ……!」ヨロ……

刹那「生徒会書記……エネゴリ君!?」

刹那「どうしてここにッ……君は怪我を負って、副会長バラキ君・会計あゆみ君の警護の下、生徒会室で休養していたはずッ……!」

エネゴリ「……ハァ、ハァ……!」

刹那「どうしてッ……『さらに新しい怪我を負って』!!こんな所にいるんだッッ!!!??」

エネゴリ「せ……生徒会長、やられました……で、ウホ……皆……が……」

エネゴリ「バラキ副会長が……あゆみ先輩がッ……!!」

…………

…………

オオォォォオオオオオ……

冥王「見事な働きであった……『金』」

???「……」ペコリ

冥王「欠落した星々は……また戻った。『金』……貴様の『人を操る』能力でな。さあ……」



冥王「新たな星の誕生を祝おう」

ザッ!

???「……」

『ミステリイ・サアクル『金』』

ザッ!

???「……」

『元・生徒会役員三年A組委員長……『最古の二人』のうち、一人』
『現在・ミステリイ・サアクル『地』』

ザッ!

???「……初登場なのに顔も名前もわかんないっつーのは……どうもなァ……」ポリポリ

『元・生徒会役員三年B組委員長……『最古の二人』のうち、一人』
『現在・ミステリイ・サアクル『火』』

ザッ!

あゆみ「問題ありませんよぉ……貴方達のことがわかんなくっても、お金稼ぎには影響ありませんので♪」

『元・生徒会役員ニ年『闇の会計』……『貪欲のあゆみ』』
『現在・ミステリイ・サアクル『木』』

ザッ!

バラキ「フッ……下らない。金稼ぎも正体も……我ら『ミステリイ・サアクル』が世界の頂点に立てば、どうという事は無い。……でしょう?」

『元・生徒会役員ニ年『仏の副会長』……『三度目のバラキ』』
『現在・ミステリイ・サアクル『天王』』

ザッ!

ダイソン「その通りヨン♪それにしても……イ・イ・オ・ト・コ……ねェ~~ん♡食べちゃいたいワン♡」

『ミステリイ・サアクル『土』……ダイソン』

ザッ!!!



桜華「…………」



『元・生徒会役員一年C組委員長……『互角の桜華』』
『現在・ミステリイ・サアクル『水』』

冥王「……新たに産まれた、美しき星々に……」



「「「「「乾杯……」」」」」



…………

…………

刹那「……生徒会役員がッ……全員……『操られた』……だとッ……!?」

ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ

男「なッ……!?」

アヤネ「そんな……どういうッ……!?」

不良3(またややこしくなった――ッ!!!)ロビーン!!

今回ここまでです

数時間前
生徒会室――……

あゆみ「ほ、報告します!生徒会室すぐ下の階まで覆っていた謎の異空間消滅!」

バラキ「……」

あゆみ「異空間内から番長グループ、生徒会長、二年委員長ウズメさん、一年委員長桜華さん……そして、この異空間を創造した首謀者であるパピーの姿を、監視カメラにて確認しました!」

バラキ「……いけませんね」ボソッ

あゆみ「?……ふ、副会長?」

バラキ「今は『夜時間』です……空間内にいれば安全だったのですが、この時間に外へ出るのはマズい……!」

あゆみ「っ!……そ、そういえば……!」

バラキ「今、生徒会室にいるのは僕とあゆみ……そして怪我を負ったエネルドフォンだけ、か……」

あゆみ「三年委員長……『最古の二人』は、今どちらに……?」

バラキ「わからない。……あの二人は生徒会長に次ぐ強力な能力者だが、気分屋だ……仕方ない。僕が生徒会長の救出へ向かおう」

ガチャッ!

エネゴリ「ま、待って下さい、でウホ……副会長……」ヨロッ

あゆみ「え、エネゴリ君!?」

バラキ「エネルドフォン、動くな……部屋で休むんだ」

エネゴリ「私がミステリイ・サアクルの水川から負った傷は、治療能力者でも全ては癒せなかったでウホ。どうせなら、この死にかけの命……生徒会長のために……!」

バラキ「バカな事を言うな。お前は生きて生徒会長にお仕えするんだ」

あゆみ「し、しかし副会長……貴方の能力でも、生徒会獣は……!」

バラキ「僕の能力なら三回までは耐えられる。そう簡単に死にはしないさ……」

あゆみ「……副会長……!」

エネゴリ「……クソ、こんな時に……動けない自分が、悲しくなるウホ……!」

バラキ「……僕に任せておけ。これでも副会長なんで、な……」

ザッ……

ガチャ

バラキ「!!」

あゆみ「!?」

エネゴリ「……!!」



???「……」



ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ  ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ

バラキ「……何っ……だ?貴様は……何処から侵入した?ここは……生徒会室だぞ……?」

あゆみ「しょッ……正面から堂々とッ……入ってくる、なんてッ……貴方は!?」

エネゴリ「貴様……もしや……!!」



???「……『金』(キン)……」


ミステリイ・サアクルニ番惑星……『金』(キン)の容姿・性別>>872
名前>>874

何か勘違いしている雰囲気イケメン

アマルガム

アマルガム「……」

ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ

エネゴリ「『サアクル』の者か……貴様ッ!!」ザッ!

アマルガム「え?何?……『ハンサム』?僕がハンサムだって?」ファサッ

バラキ「生徒会室に入ってくるとはな……どうやってこの場所まで……!」

あゆみ「な、何の自信があってここまで来たか知りませんが……あたし達三人には勝てませんよっ!」

アマルガム「……ううむ、マズいな……」ファサッ

アマルガム「……僕がイケメンすぎるせいで、注意をひいてしまったようだ。やっぱり、イケメンはTU☆MI♡……だなッ。フッ……」ファサッ

バラキ「……」

エネゴリ「副会長……私が戦っても?」

バラキ「待て、エネルドフォン。お前は怪我を負っているだろう。それに……巫山戯た奴だが、コイツはここまで侵入して来たんだ……」

アマルガム「……」ファサッ

ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ

バラキ「……隣の部屋には生徒会の構成員が大勢いるのにな」ギロッ

アマルガム「あァ、あいつらか。美しくなかったものでな。みィんな殺してしまったよ。フッ……」ファサッ

あゆみ「!……こ、こいつ……!」

バラキ「それで?……何の用だ。いくら貴様が生徒会役員を殺せるほど強くとも……僕達に勝てるとでも思っているのか?」

アマルガム「いや?勝てる訳が無いと思っているよ。……だって戦うと、僕の美しい顔にキズがついちゃうじゃあないか」ファサッ

あゆみ(……ぜ、全然格好良くないのに……!)タラリ

バラキ「……尚更意味がわからないな。なら何故……こんな所に侵入してきた。言っておくが、僕達はノコノコ現れた貴様を逃しはしない……!」

アマルガム「んー……言っていいものか、悪いものか……ま、いいか!言っちゃおう!」ファサッ

アマルガム「実は!……僕の所属する第三勢力『ミステリイ・サアクル』は、内部分裂やらなんやらで崩☆壊☆寸☆前!……でね。全く!美しくない話だよ……」ファサッ

バラキ「!……何ッ……」

アマルガム「ほら、君たち生徒会に送り込んだスパイのパピーもやられちゃったし……あ、今生徒会獣に食われたな。おおっグロイ。美しい僕にそんな監視カメラの映像見せないでくれよ。そのモニター消せないのか?」

あゆみ「!!あっ……番長グループと生徒会長が!生徒会獣に襲われて……!」

バラキ「後にしろ、あゆみ君。今は目の前の敵に集中するんだ」

アマルガム「……まあ、そういう訳でね。数多の星が堕ちてしまった。割りとマジにヤバい……このままだと本当にサアクルは消滅してしまう。それは断固として避けたい。冥王のためにも、NE☆」バチンッ☆

エネゴリ「……」

アマルガム「……だから――……」

フッ!

アマルガム「堕ちた星を、戻そうと思って、ね」

ズイッ!

あゆみ「っ!!?(近っ!?えっ!あ、あたしが標的ッ……!?)」

バラキ「!!――身を守れッ!あゆみ君ッ!!!」

あゆみ「くっ……『秒速5キロメート……」ヒュゴッ……

アマルガム「遅い……あまりに遅すぎる。遅すぎて……」

スッ……

アマルガム「君にたぁっぷり、『キス』する時間すらある」

ガシッ!

あゆみ「っ!!……え?……えっ!?」

アマルガム「……んーっ……♡」

バラキ「!!……何をしている、あゆみ君ッ!!」バッ!

エネゴリ「くっ!」バッ!

あゆみ「ちょ、待!あたしキスとか初めt――……」

ぶちゅっ♡

あゆみ「……~~~~~~~!!!!」ガクガクッ!

アマルガム「……んふふ……」ジュウッ……

ジュルルルルルルル!

レロレロレロレロ!

ブジュルルルジュッポジュッポ!

ベロンベロンベロンベロン!

バラキ「……なッ……何……!?」ドンビキ

エネゴリ「な……んという、激しい……『キス』……!」タラリ

ジュルルッ……

あゆみ「…………か、はっ……」ガックリ

アマルガム「……ふーっ、なかなかに良い『ヴェーゼ』だったぞ……」ペロリ

バラキ「……それがッ……」

ダンッ!

バラキ「何だというのだ、貴様ァッ!あまりこの僕を馬鹿にするんじゃあないっ!!」ダダダッ!

アマルガム「まあ~~待て。落ち着け。これからだ……これから先が大切なのだ。僕の能力……」

ファサッ……

アマルガム「『愛の奴隷』(ヴェーゼスレイヴ)は、な……」

ヒュゴウッ!!

ブオオオオオオオッ!

バラキ「!?……くっ!?この『風』はッ!この『能力』はッ……!?」

スッ……

あゆみ「……『秒速5キロメートル』……」

ド ン

バラキ「あゆみ君ッ!?何をやっている……何故!僕を!攻撃しているんだッ!!?」

あゆみ「ふふっ!センパイったら、理解が遅いんですねえっ。ホぉント、頭がカタいんだから……♡」

バラキ「……あ、あゆみ君……?」

エネゴリ「……ヤツの能力、ウホ……!」

アマルガム「ご名答。僕は『キス』した者を操る事が出来るのだよ。愛の力で、ね……頬に軽くキスするだけだと操るのも一瞬だが、キスが深ければ深いほど強く操る事が出来る。まさしく、イケメンの僕に許された能力さ……」

ド ン

アマルガム「隣の部屋にいた奴らも、適当に一人操って戦わせたのさ。……この女のように、ね」

あゆみ「うふふ……なんだかすっごく、気分がいい……今なら最高の風を起こせるッ!!」ヴォッ……

ヒャガッ!!

バラキ「!!くうっ……!!」ズザザッ!

アマルガム「すでに、『最古の二人』……三年A組とB組の委員長は僕のコマさ。フフフ……」

バラキ「……そして最後に、彼女を操って生徒会を潰すつもりか……!言っておくが、僕は強い。あゆみ君には負けないぞ。たとえ、元は仲間だとしても……!」

アマルガム「ああ、違う違う。勘違いするな」

バラキ「……?」

アマルガム「お前もコマになるんだよ。生徒会副会長、バラキ・ナカヤマ」

バラキ「…………は?」

アマルガム「僕は『バイセクシャル』なんだ☆」

バラキ「……!!!!」

ぶちゅっ☆

ジュルルルルルルル!

エネゴリ「やっ……やめろォ――ッ!!貴様ぁぁぁああああ!!!」

ダダッ!

アマルガム「フーッ……やかましいゴリラだよ。黙って人の愛を眺める事が出来ないのか?」

エネゴリ「貴様はここで殺すッ!!!『救済の光』(God Lead Light)!!!」

キィィイイイイ……!!

エネゴリ「――『閃光砲』(レイキャノン)ッッ!!」

ドキュウンン!!

アマルガム「ふーっ……イケメンの僕が手を出すまでもないかな?」

「ああ……」

エネゴリ「――!!」

ザッ!

バラキ「その攻撃、返すぞ……エネルドフォン」

エネゴリ「――副会長ぉぉぉぉぉぉぉぉおお!!!」

ドォォオオオン!!

……パラパラパラ……

エネゴリ「……ぐ、うう……!!」グッタリ

バラキ「……少しやりすぎたか。フン。……もっと歯ごたえがあるかと思ったが、こんなものか」

あゆみ「仕方ないですよお、エネゴリ君は金稼ぎに使えないくらいボロボロになってましたから。治療費ばっかりかかって、ホント迷惑でしたねーっ」

エネゴリ「!……ぐっ……!!」ギリッ

アマルガム「んー……僕は美しい者が好きでね。美しければ性別なんて関係無いと思うんだが……君のようなゴリラは生理的にムリ!……だな。キスなんて絶対したくない……そのまま野垂れ死んでくれるかい?」ファサッ

アマルガム「世界は『ミステリイ・サアクル』が変える……新たな星々と共にね」

ザッ

バラキ「さらばだ、エネルドフォン……もう二度と会う事は無いだろう」

あゆみ「元気でねっ。……もう死にかけだけどさ。あははっ!」

ザッザッ……

エネゴリ「……」

……

エネゴリ「……報せなくては……生徒会長に……!!」ググッ……

…………

…………

刹那「……成る程、そんな事が……!」

エネゴリ「ええ……止められなくて、本当に……申し訳ないで、ウホ……!」

刹那「気にするな。問題は操られた二人の事だが――……」

不良3「あ、その前にさ。……一ついい?」

刹那「?……何だろうか」

不良3「……半年ぶりの更新ってどういう事だオイ」ドーン

ファニー「お前はあれか?メタ発言しないと死ぬ病気にでもかかってんのか?」

不良3「いやこれは突っ込まないといけない場面だろ……安価だけ投げといて失踪とかシャレならんだろ。何やってんのマジで」

不良1「しかも他のSSは普通に更新してるし」

不良2「安価スレで半年放置とかもう安価する気ねえだろ。アホか?」

アヤネ「その辺りでやめておこうか、君たち」

不良3「とにかく、俺が言いたいのはだな……敵に誰がいようが全員ぶっ倒すって事だよ」

ファニー「絶対そういう意味の言葉じゃなかっただろ……」

友「なあ、男。書記……エネゴリ君の怪我治せるか?」

男「すぐに仗助呼ぶ。ちょっと待ってくれ」

エネゴリ「ぐっ……無駄だ。この怪我は治療系能力者でも全ては癒せなかった……」

男「大丈夫。ウチの仗助は規格外の能力者だからさ」ズッ

仗助「……そういう訳っすよォ~~。ホイ!動いてみな。まだ痛む所とかあるか?」ズギュン!

エネゴリ「?……!!……なっ……こ、これは……!?」

仗助「治ったみたいだな。良かったぜェー」

男「あ、そうだ仗助。ついでにここにいる全員の怪我治しといてくれよ」

仗助「……『ついで』のレベルが高すぎねえか?それ……」

サエ「……全員の怪我が治ったら、すぐに出発しましょう」

トウヤ「ああ。もう核爆弾発射まで時間が無ェー……副会長が操られてようが何だろうが、向かうしかねえって訳だ」

スキン「……しかし、『願いを叶える石』を持っているのは、第三勢力の過激派のはず……副会長を操ったのは、穏健派の者ではないのか?」

ドク「……状況が変わったのかもしれねえぜ。副会長を操ったヤツは、『内部分裂で崩壊寸前』と言ったらしいしな」

わん子「!……過激派と穏健派の争いが起こったかもしれない、って事?」

モ不良「だったら、なおさら急がないといけないんじゃない?もしそれで過激派がやられちゃったら、『石』を持ってるのは穏健派の、サアクルトップって事……でしょう?」

アヤネ「……ミステリ君。教えてくれ。過激派は……石とムル君を攫った奴らは、今何処に……?」

ミステリ「……彼らは今、私達の『本拠地』にいるようです」

マスク「……本拠地ぃ?」

ミステリ「……ええ……」



ミステリ「『天文台』ですよ」

…………

…………

旧校舎、一階――……

ギィイイ……

ミステリ「こちらです。この『地下の階段』を……」

カツーン、カツーン……

スキン「……旧校舎に、地下へと降りる階段があったとはな……知らなかった」

アヤネ「ボクも、この学園に来てしばらく経つが……そもそも旧校舎に『地下』があるなんて知らなかったよ」

カツーン、カツーン……

ミステリ「まあ……公開されていない情報ですからね。というより、私達は秘密にしてきましたから」

ミステリ「そもそも、私達『ミステリイ・サアクル』というのは……退学となった者や、何らかの理由で学園から存在を抹消された者達が集まり、隠れて学園生活を謳歌していた人達の集まりでして」

サエ「……隠れて学園生活を?」

トウヤ「コソコソしやがって……男らしくねェぞ!」

ミステリ「……私達『超能力者』は……たとえ学園から『不要』と見なされても、学園に寄り添わないと生きていけないものなのですよ」

男「……」

ミステリ「……この『地下』は、そんな『不要』の一人が昔、能力によって創りだした空間です。本来ならば、貴方達のような恵まれた学園生徒が入れる場所では無いのですからね?」

不良3「ちょい待ってミステリ。お前らの本拠地って『天文台』じゃなかったっけ?」

ミステリ「ええ。……それが?」

不良3「……地下?地下行くの?……地下に天文台があんの?」

ミステリ「まさか。……この地下空間の最下層に、エレベーターがあります。それに乗って学園最上階にある天文台まで行くのですよ」

不良1「……えっ何それ回りくどい」

不良2「もっと他に方法無いのか?普通に階段昇っていったらいけないの?」

ミステリ「天文台へ続く道は、そのエレベーターしかありません。それ意外の方法でたどり着こうとすると、対超能力者トラップに引っかかって死にます」

マスク「この学園って簡単に死ぬとかいう言葉出るよね」

男「まあそれなら仕方ねえよ。さっさと一番下まで行こうぜー」スタスタ

リーゼント「オイ!ぽっと出の野郎が先頭立ってんじゃあねえぞゴルァ!何様のつもりだテメェ!」

ファニー「やめろってリーゼント……そいつの相手まともにしたら疲れるだけだぞ」

男「ひどい言われようだなー……」

カツーン、カツーン……

ドク「……敵の本拠地へ向かう道が、地下への階段……そこに入る出入口は一つ、か……」

わん子「ドクー?どうかしたー?」

ドク「……いや……フンドシ閉めてかかんねェとよォー……こっから先は何処に敵が待ち構えているかわかんねえ、って事だろう?……ゲハハ、楽しくなってきやがったなァーオイ」

モヒカン「ど、ドクさんあんまし怖い事言わないで下さいよ……」

ミステリ「……一応、言っておきますが……私はあくまで『過激派』……ベギラマ達の所へ貴方達を連れて行くのが目的です。もし、途中で穏健派が貴方達を攻撃した場合……私の知る所ではありませんので」ペコリ

男「それでいいよ。どのみち全員ぶっ倒す気だし」

友「おォ。なんてったって、ムルが捕まってんだからな!」

アヤネ「頼もしいかぎりだね。フフ……」

ミステリ「――!止まって!!」

ズザッ!

・ ・ ・

メガネ「……え?……えっ、一体何、ですか……?」

アホ毛「あ、あのっ!人が多すぎて、前見えないんですけど……」ピョンピョンッ

スケバン「静かにしてな、二人共」

モ不良「……さっそく来たみたいだよ……敵が、さ」ギリッ

メガネ・アホ毛「「えっ……」」



アマルガム「……うぅ~~ン!こうもギャラリーに囲まれると、流石にテ・レ・る・NA☆!」ウィンクバチーンッ!

ド ン

ミステリ「……『金』……『愛のアマルガム』……!」

アヤネ「敵かい?……過激派か、穏健派か?」

ミステリ「穏健派、ですが……アイツは……」

エネゴリ「……副会長を操った男……!」ギリッ!

アマルガム「おォ~~っとォ。まさかゴリラがこんなにも大勢の味方を引き連れてここまで来るとはな……で?ミステリ。君はどちらだい?ミステリイ・サアクルの敵か?味方か?」

ミステリ「勿論、私の命は星々と共にあります……アマルガム、貴方達の方こそどうなのです?この奥に過激派のベギラマ達がいるはずですが……」

アマルガム「んン?何だって?聞こえないなァ……ベギラマ?……あァ~~、そんなのもいたっけか……いたっけ?イケメンの僕はあーんなヘンタイアフロのブッサイクな顔を覚えてられるほど脳細胞に余裕が無いのSA☆」

ミステリ「…………」

ゴロツキ2「何こいつめっちゃうぜえ」

不良3「なあ、もしかしてお前あいつの事嫌い?」

ミステリ「ええ……そうですね。あまり得意では無いです……」

ミステリ「私達は皆、学園から永久追放された身ですが……その理由が、『自身の能力を悪用し、女生徒23人を脳姦し殺害したため』……となれば、仲良くは出来ませんね」

アマルガム「おいオイッ!その話はよしてくれよォ~よしこちゃんだよッ!若かりし僕の過ちってヤツさ。あの頃は性欲が抑えきれなくってね……若気の至りってヤツ?イケメンの僕にも欠点はあるって事だよッ!」

トウヤ「……殺していいか?あいつ」ザッ

アヤネ「待て、落ち着くんだトウヤ君」

トウヤ「許せねえよ……女生徒を殺しただァ?もしもその中に、サエや副番長様や、みんな……大切な人が含まれていたらって思うとゾッとするぜ……許せねえだろうよォ」

サエ「……トウヤ君……」

刹那「……殺すにしても、情報を引き出してからだ。熱くなりすぎると全てを失うぞ。落ち着くんだ」

トウヤ「……」

不良3「どうでもいいけどさ、脳姦とかアレ気持ち良い訳ないよな?全っ然締まらない訳じゃん?穴開けてそこに入れてるだけだからさ……あいつサイコ気取ってる自分に絶頂してるだけだぜ絶対」

ファニー「お前も黙ってろよマジで」

ミステリ「……それで、どうなのですか?貴方達はベギラマ達を匿うという事ですか?……それが、冥王の……星の選択なのですか?」

アマルガム「ああ、その事だが……ベギラマ達は死んだよ」

ミステリ「……何?」

アマルガム「過激派連中は冥王が綺麗サッパリ一掃!そして、この僕が新しい星々を仲間に引き入れた……素晴らしいだろう?君がウジウジと番長グループと仲良しこよしして過激派を倒そうとしている間に、全ては解決さ。……ミステリ!君の無能っぷりには大爆笑だねェ~~海王やめれば?」

ミステリ「…………」

ミステリ(……予想はしていた……しかし、それならば、今『カシオペアの涙』は、一体『何処』に……?)

アマルガム「……ん?どうした?自分の無能っぷりにショックを受けたか?そう悲観的になる事はないさ……イケメンの僕の前では全てがちっぽけな取るに足らない存在になってしまうからね」

ミステリ(……冥王が手に入れたならば、もうこの世界は創り変えられているはず……そうなっていないという事は、『涙』は別の何処かに……?)

ファニー「……おい、ミステリ?」

ミステリ「……申し訳ありません、皆様。どうやら……過激派の所まで貴方達を案内するという『ビジネス』……失敗したようですね」

不良3「……過激派は俺たちが倒す約束だったんだが……死んじまったなら仕方無えー」

男「って事はさ、過激派が持ってたはずの『石』と『ムル』は今、ミステリイ・サアクルのトップ……『冥王』の所って訳か」

ミステリ「……そう、かも……しれませんね」

男「よし、単純になったな……ミステリイ・サアクル潰すぜ」

バン

刹那「……もとより私はそのつもりだ。穏健派だろうが過激派だろうが関係無い……学園の平和を脅かす存在は抹消する」

アヤネ「そうだね……彼らのせいでボク達は無駄な争い事に巻き込まれた。許されるものではないよ……」

ミステリ「…………」

ファニー「おい、ミステリ……そういう訳だからよォ。お前とは完璧、敵同士になる」

不良3「こっから先は案内なんて必要ねえからさ……出来ればお前とは戦いたくないからどっか消えてほしいなー」

ファニー「正直か」

不良3「だって!なんだかんだ言っても同じ釜の飯食った仲じゃん!?カレー食った仲じゃん!?戦いづらくね?」

ミステリ「……いらぬ心配ですよ。まだ……私は去る訳にはいきません」

不良3・ファニー「「?」」

ミステリ「約束は守ります。貴方達を……過激派の所へ、ベギラマ達の『死体』の所まで、案内します」

バン

不良3「……」

ミステリ「……」

ミステリ「……気になる所がありますし、貴方達に調べていただけると助かります」

不良3「……お前遠回しに『ミステリイ・サアクル裏切る』って言ってね?」

ミステリ「いえ?全く、そんな事はありません。私は冥王に会う『ついで』で貴方達を案内するだけですよ」

ファニー「けど、お前――……」

ミステリ「私の案内無しで、トラップだらけのこの地下を通り抜けられると思っているのですか?」

ファニー「…………」

アヤネ「ファニー君、ここは彼の意見を尊重しよう」

ミステリ「……そういう訳ですので……私は今から冥王にお目にかかろうと思います。……そこを通してくれますか?」

アマルガム「……」

ミステリ「……アマルガム」ギロッ

ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ

アマルガム「……フン!下らないヤツだ……『謎のミステリ』。星の裁きが下るぞ……」

ゴメンナサイ、なんか書き込むタイミング完全に失ってました
最低週一ペースでまた再開させよう思います。明日から

ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ

アマルガム「一応聞いておこうか?この僕がここを通さないと行ったら、君たちはどうするつもりだい?」

トウヤ「決まってるぜ。殴り燃やして先へと進むッ!!」

アヤネ「悪く思わないで欲しい。ボク達も余裕がないからね……全員でキミと戦わせてもらう」

アマルガム「フーム、それは流石にマズいな……勝てる勝てないの問題じゃあなく、そんな大乱闘してしまうと僕の美しい顔に傷がついてしまうか・も……」ブツブツ

リーゼント「アァ?グダグダ何言ってやがるゴルァ」

アマルガム「ムームム、仕方ない。これだけはやりたくなかったが……」

スッ!

サエ「!気をつけて下さい、皆……敵の雰囲気が変わりました」

ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ

アマルガム「僕がするべき行動、それは……!!」

クルッ

アマルガム「『逃げる』」

ダ――ッ!!

全員「「「「「…………」」」」」

ポカーン……

友「えーっと……何アイツ。階段の上に行っちゃったけど……旧校舎に逃げたの?」

不良1「……逃げるんなら別に良くない?ほっといても……」

不良2「男のケツ追う趣味はねーしな……」

不良3「そんな事よりルイズのちっぱい揉みたい」

ミステリ「いえ、そういう訳にもいきません。……奴の『他人を操る能力』を解除するには、奴を倒さねばならないのですからね」

スキン「!!」

刹那「全員で追いかける訳にはいかない。ここは――……」

エネゴリ「生徒会長、ここは私に任せて欲しいウホ」

刹那「エネゴリ君?しかし……」

エネゴリ「……お願いします」ペコリ

刹那「……わかった。任せたぞ」

エネゴリ「はッ。では……」ザッ……

メガネ「あのっ!その、待ってください!」

アホ毛「あ、あたし達も……!」

アヤネ「何かな?メガネくん、アホ毛ちゃん」

メガネ「僕たちも……」

アホ毛「あの敵を追いかけるの……手伝います!」

リーゼント「!」

アヤネ「……危険だよ」

アホ毛「大丈夫です!っていうか、あたし達全然戦いとか参加出来ないし……このままだと足手まといなんで」

メガネ「追いかけるくらいなら出来ますし、僕達も……ば、番長グループの一員ですからッ!!」

アヤネ「……わかった。任せよう」

リーゼント「……チッ!しゃーねェな……俺も付いてってやんぜ、ゴルァ」ペッ!

メガネ「え?り、リーゼント先輩?」

リーゼント「後輩守ンのも先輩の仕事なんだよ、ゴルァ。ほれ、さっさと行くぞ!メガネ、アホ毛、ゴリラ!」

エネゴリ「……エネゴリでウホ」

ザッ!

アヤネ「任せたよ、皆……必ず奴を倒して、洗脳を解いてくれ」

リーゼント「ケッ!副番に言われるまでもねえぜゴルァ」

ダッダッダッダ……

モ不良「……ドク、ついていかなくていいの?リーゼント君死んじゃわない?今までずーっと死にかけてるけど」

ドク「ゲハハハハ、まあ大丈夫だろ!あいつ、一応結構強えんだぜ?」

わん子「……けど心配だねー……わふぅ」

ミステリ「では私達は先へ向かいましょう。……しっかり私の指示に従ってついて来て下さい。トラップにかかって死にますよ?」

マスク「うぇーい」

モヒカン「はーいっスー」

ザッザッザッザ……

ファニー「……しかし、今の奴は『金』……って言ってたよな、確か」

ゴロツキ2「え?ああ、そうらしいなー」

ファニー「一応、その下に『水』があって、『地』『火』『木』……って続く訳だろ?こーいうのって弱いのから来ると思ってたが……」

友「多少前後するんじゃないっすかー?次来るのたぶん『水』ですよ」

ファニー「……だといいがな。たぶん生徒会役員は上の方のランクだろうから、『水』ならやりやすいと思うが……」

・ ・ ・

ダイソン「ずゎ~~~~ンねんッ♡次の相手は、ワ・タ・シ……よォーン!!!」

バーン!

不良3「女物の着物着た黒人のオカマが出てきた――!!!!」ドガーン!

ファニー「わかりやすいツッコミありがとう!」

スキン「おいミステリ、奴は何だ?『水』か?」

ミステリ「いえ、奴はミステリイ・サアクルの『土』……ダイソンです」

友「『土』?って……えーっと……」

男「水金地火木土天海冥……トップ4!?上から数えた方が早いの!?」

ミステリ「その内『冥』は冥王、『海』は私で、『天』はおそらく生徒会副会長・バラキでしょうから……事実上、奴がこのサアクル戦闘力トップ、です」

アヤネ「!!……」チャキッ

ダイソン「ワタシ、よく思うのよねェん……こーいう風に敵ちゃん待ち受ける場合、強ーい人が出向いて一気にブチ殺しちゃうのが手っ取り早いと思わないン?」

刹那「……何とも言えないな。貴様はこの人数を相手にして勝つつもりか?」

ダイソン「当たり前よン♡『気持ち』が強い方が勝つこの世界……ワタシの気持ちはアンタ達なんかよりよーっぽど強いって、信じてるもン♡……この……」



ダイソン「アンタ達全員犯し尽くしたいっていう『気持ち』は……♡」ベロリ



スキン「!!」ゾクウッ!

涼子「……不良1、ウチ気分悪いから帰っていい?」

不良1「ゴメン、我慢してくれる?俺も逃げたい気持ちで一杯だから」

不良3「なあ、ミステリ……お前の所属してる所大丈夫か?」

ミステリ「……言わないで下さい」

ダイソン「さあ始めましょう!ワタシ、ゾクソクしてきたわ……強くてたくましい番長グループと、知的で格好いい生徒会グループ、そしてミステリアスでセクシィーなミステリちゃんを美味しくいただけるなんて……サ・イ・コ・ウ♡」

アヤネ「この人数差で臆さないとはね……ボクも本気で戦わせてもらうよ」

友「やるっきゃあねえか……『ファイア――」

プロ子『待て、友よ』ボッ!

友「うおっ、プロ子ちゃん?」

プロ子『気をつけろ、奴は強い。……超能力者との戦いは、敵の能力を把握する事が大切じゃぞ』

友「……『能力』……」

プロ子『そうじゃ。奴の能力は――……』



ミステリイ・サアクル『土』……ダイソンの能力>>935
名前>>874

名前って何やねん
能力だけ安価下で

ダイソン「さあ、行くわよ……♡」

ズ !

男「!?な……何だこの圧迫感(プレッシャー)はッ!?」

ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ

サエ「!!……もしかして、これは……不味いですわっ!皆さん、速やかに撤退を!」バッ!

男「え、何?」

不良1「この感じ……なんかRPG世界に閉じ込められた時と同じ『空気』がするッ!!」

涼子「ゲーッ!あいつ自分の世界を創りだす系の能力か!?ヤッバイって超面倒くさい!さっさと逃げ――……」

ダイソン「『パラノイド・サーカス』♡」



ヴ ォ ン ! !



刹那「!!(……遅かった!)」

ォォォォォオオ……

不良2「!?……な、なんっだこりゃあ!?」

ターラーラーラー♪……

モヒカン「こ、この独特なパイプオルガンの音……飛び交うチラシ!そしてあからさまに玉乗りしてる『ピエロ』……」

モ不良「さ……『サーカスのテント』の中?……なんか目にイタいショッキングピンクだけど」

友「こ、この変なサーカステントに閉じ込めるのがお前の能力かーッ!?」

ダイソン「ノン、ノン、ノン☆ワタシの能力『パラノイド・サーカス』は、ただのテントじゃあないワン♡……ここは、想う力が強ければ強いほど素晴らしい『芸』が出来る素敵な空間……♡」

スケバン「マスク!アンタの能力でこのテント壊せるかい!?」

マスク「任せとけ……ハッ、ハッ……ハークションッ!!」



                               ヽ`
                              ´
                               ´.

                           __,,:::========:::,,__
                        ...‐''゙ .  ` ´ ´、 ゝ   ''‐...
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                 ゙゙´`´゙-;il||||il|||li||i||iiii;ilii;lili;||i;;;,,|i;,:,i|liil||ill|||ilill|||ii||lli゙/`゙
                    ´゙`゙⌒ゞ;iill|||lli|llii:;゙|lii|||||l||ilil||i|llii;|;_゙ι´゚゙´`゙
                         ´゙゙´`゙``´゙`゙´``´゙`゙゙´

BOOOOOOM!!!

ビリビリビリッ!!……

ダイソン「……『爆破のマスク』……アナタがテキトーな気持ちで起こしてるその爆発……ワタシの『気持ち』より強いのかしらン?」

スケバン「……!?」

シィーン……

スケバン「ど、どうなってんのマスク!全然、傷一つついてないじゃない!!」

マスク「なッ……俺の『春風爆発』(ブリーズ・バースト)で無傷……?なんだ、このテント……!!」

ダイソン「当たり前ヨン。ワタシの『気持ち』の力なんだもの。アナタ達をずぇーったい『逃がさない』っていう……♡」ペロリ

サエ「……だとしても、今の爆発で傷もつかないなんて……」

アヤネ「ただテントを創りだす能力じゃない、って訳かな?」

プロ子『『パラノイド・サーカス』……あ奴の能力はまさしく『超能力者そのもの』じゃ』ボッ!

友「プロ子ちゃん……?」

プロ子『この世界では『思い』の力が強い者ほど強い。……主らは脳が壊れかねない『妄想』という『思いの力』により超能力者となったが……果たして今現在もしっかり想うておるかのう?』

涼子「おいィ!さっきから何エラソーしてんだ全裸幼女!大切な事柄はキチンとまとめて30文字以内で言え!!」

プロ子『さっきも言うた通りじゃ。この世界では『思い』の力が強い者ほど強い。……あ奴に勝つなら、あ奴の『犯す』という気持ちより強い気持ちで戦わねばならぬ』

友「……『思い』の……力……」

マスク「……つまり、俺の『このテントぶっ壊す』って気持ちより、あいつの『このテント壊さないわん♡』って気持ちの方が強いって事!?」

不良3「今聞いた?マスクのやったモノマネ結構似てなかった?」

ファニー「お前は引っ込んでろ!」

ダイソン「そう♡アナタ達はワタシの『ぶっ殺してでも犯してやるわウオラァアア!!』……って気持ちに勝たないといけないのン♡……それがアナタ達に出来る?強い能力に目覚めたからって、今までロクスッポ『思い』もしなかったアンタ達に?」

ゴロツキ2「ナメんじゃねえぞ!俺達ゃーオメーの『犯す』『犯さない』はどーでもいいが、テメーに負けりゃあ核爆弾で死んじまうんだ!!」

ドク「ゲハハ!その通りだ。ゴロツキ2のくせに良いこと言うぜ」

刹那「そうだ。私達は貴様なんぞに負ける訳にはいかん。……低俗な貴様とは背負ってるものが違うのだ」

ダイソン「ふーん……そう……」

ダイソン「じゃあ……せいぜいあがきなさい」スッ……

ズ オ ッ ! !

「「「!!!?」」」

ギュウウウウウウン!!

男「うお、何だァ!?動けない……っつーか、引っ張られる!!!」ズズズズ……!

アヤネ「くっ……奴の能力の力かい!?厄介だね……引きずり込まれたら、どんな目に合うか……!」

不良1「ふ、踏ん張れ皆!気ィ抜いたらマジやられるぞ……この吸引……」

ズズズズ……!

不良1「……アイツの『股間』に吸い寄せられてる!!!」ギャー!!!

ダイソン「さあ、そのままケツを出してこっちに来なさい♡……『吸引力の変わらないただ一つの世界』……ワタシの犯したい気持ちにアンタ達は勝てるのかしらん♡」

ズズズズ……!!

トウヤ「『フル・スロットル』!!!!!」

ド!!!!!

スキン「『ウルトラヴァイヴレイション』!!」

ヴァリ!!!



ダイソン「おボ!?……な゛ッ……!?」ガハッ!

ズザザザザーッ!

ダイソン「ガバッ!?カバな……KABAちゃんよッ!?この世界でワタシに傷をつけちゃうなんて……!?」ダクダク

ドッドッドッドッド……!!!!!

トウヤ「おい、お前!!!!!……ここでは想う力が強いほど強ェっつったなァ……!!!!!?」

スキン「なら問題無い……この俺とトウヤは思い続けているからな」

ヴァリヴァリヴァリ……!

スキン「番長への『忠誠』をッ!!絶対負けないという思いをなッ!!!」

ドン!

スキン「テメェなんぞにホラれりゃあ漢がスタるぜェェェエエ!!!!!ふっざけんじゃねええええ!!!!!」

ドォン!!!!!

ダイソン「こッ!……(こいつら……『粋』!!!)」ガーン!

今回ここまでです

遅れてすみません、明日書きます。次あたりで新しいスレに移ろうかと……

ド ド ド ド ド ド ド ド

トウヤ「行くぜオラァ!!!!!歯ァ食いしばれオカマ野郎ッ!!!!!」

スキン「トウヤ、タイミングは俺に合わせろ!行くぞ!」ヒュッ――

ドガアァ!!!!!

ダイソン「~~ッ!!……やるわね、中々ッ!」バッ!

ミステリ「皆様、今のうちにこちらへ」タタッ

不良3「ふははー、何処へ行こうというのかね!?いやマジで」

ミステリ「私の能力『ABS2』(ソフトリセット)でこの空間を一部分だけ消します。ここは二人に任せて、私達は先へ向かいましょう」

サエ「賛成ですわ。悔しいですが、彼らの戦いに私達は力不足でしょう」

ミステリ「急いで下さい。空間に穴を開けるのは……かなり骨が折れるものですから」ググッ……

ガパアッ!

サエ「皆、行こう。二人共!ここは任せたよ!」

友「ま、待った!トウヤさん、スキンさん!俺も戦います!!」

プロ子『やめておけ、友よ』ボッ!

友「へっ?プロ子ちゃん?」

プロ子『お主は儂の力で能力者になったようなモンじゃと、以前言うたの?』

友「ああ。それが……?」

プロ子『つまり、主は人より少々、『思う力』が弱い。……あ奴らの力添えにはなれんじゃろうのぉ』

友「!!……」

男「友、行こう。俺らは俺らの戦いをしようぜ」

友「……あ、ああ」

タッタッタッタ……

友(……そんな理由が通じない敵が現れたら、どうしろっていうんだよ。プロ子ちゃん……)

ド ド ド ド ド ド ド ド

ダイソン「んモォ~~っ!アナタ達のせいでいっぱい逃がしちゃったじゃあないのン!……マジ許せねェ~~ッ……覚悟出来てンのか?アァ?」ギロッ

スキン「戦闘力トップも大したことないな。気持ちの強さなら負けなしと思ったか?……番長グループをナメすぎだ」

スキン「俺の溢れ出る思いの強さは!!!!!テメェの創りだした世界を焼きつくしてもまだ足りねえぜェェエ!!!!!」ゴオ!!!!!

ダイソン「……ふ~ッ……やれやれやれやれ……アナタ達にすぃっかり教えこむ必要があるようね。気持ちの強さに番長だの生徒会だの第三勢力だの持ち出すなんてナンセンス!」

スッ……

ダイソン「男と女を超越したオカマ……その強さに比べたらアンタ達なんてオナベのハナクソみたいなモンよ」

スキン「……」

トウヤ「……」



スキン・トウヤ「「ぶっ倒す!!!!!」」




ドォオオン!!!!!



…………

…………

タッタッタッタ……

アホ毛「な、なんか……下の方からすごい音聞こえませんでした?」タッタッ

リーゼント「チッ!大方トウヤの野郎が暴れてるんだろうよ……ンな事ァ今どうでもいいだろうがゴルァ」ダダダダッ

エネゴリ「そうでウホ。今は目の前の敵を倒す事が一番……他の事を気にしては、動きが鈍るウホ」スタタタ

アホ毛「う、ううーん……スミマセン……」タッタッ

リーゼント「……しかし……」

ピタッ

リーゼント「……あの変態、何処逃げやがった?」

シーン……

リーゼント「……ヤベ、逃がしたか?」

メガネ「ちょ、リーゼント先輩!?」

エネゴリ「問題無いウホ。いざとなれば私の能力でこの校舎を消し去れば……」キィィィ

アホ毛「わー!わーっ!ちょっと待って下さいゴリラさん!あんまし校舎むやみに破壊しちゃダメですよ!」

メガネ「というか、旧校舎も軽くとはいえ対超能力者障壁で守られてますから、完全には壊せないと思いますし……」

エネゴリ「……」

リーゼント「番長グループに怒られてんじゃねえよ、生徒会役員」

エネゴリ「……申し訳ないでウホ」

リーゼント「ここは二手に分かれて探すのが一番か?……ったく面倒くせえなゴルァ。っていうかお前ら。一年コンビ」

メガネ「あ、はい?」

アホ毛「なんでしょう?」

リーゼント「……お前らの能力って何なんだ?」

メガネ「あー……全然大したことない能力で……少し恥ずかしいくらいでして」ポリポリ

アホ毛「一年の戦闘員はモヒカン君が全部やってますからねー……あたし達非戦闘員で、能力ショボくて」

リーゼント「あーそうか。……まあいいや。どうせ能力がコンプレックスとかそんなんだろ。気持ちはわかるがな……」

エネゴリ「結局、どうするウホ?」

リーゼント「こいつらの能力が索敵とかレーダーだとかだと良かったがな。仕方無え……とりあえずメガネは俺と――……」

メガネ「!!……ま、待って下さい!」

リーゼント「あァ?……何だ、イヤなのか」

メガネ「そ、そうじゃなくて!……何か聞こえません?」

リーゼント「?」

……ドドド……

リーゼント「?……何だ?遠くの方から……地響きみてェな……」

エネゴリ「……足音、でウホか?……しかし、これは……」

……ドドドドド……

アホ毛「ち、近づいてきてませんか?この音……」

……ドドドドドドドド……!

メガネ「!!!あ、ああ……リーゼント先輩!!」

リーゼント「あァ!?今度はどうしたよ!?」

メガネ「廊下の先です!!き、来てます!!!」

リーゼント「来てるって何が!?」バッ!

象「パォォオオオオ――ン!!!!」

ドドドドドドドド!!!

リーゼント「ッンだあああああ!?『ゾウ』ッッ!!?」ガビーン!!

メガネ「アフリカゾウです!インドゾウに比べて身体が大きく長い牙を持ち、気性が荒い事で知られています!!!」

エネゴリ「そんな説明今はいらんウホ!!」

象「オオオォォオオオ!!」

ドッダドッダドッダ!!

リーゼント「おいィ!?こっち来るぞ!何だあの象!?どこの動物園から逃げ出してきた!!!?」

アホ毛「も、もしかして……あのゾウさんも敵の能力で、その……『操られて』いるんじゃ?」

リーゼント「!!……おいちょっと待てゴルァ。そりゃあつまり……アレか?」

リーゼント「あの勘違いイケメン野郎、ゾウ相手に『ディープキス』したのかゴルァァアア!?」

アホ毛「嫌ァーッ!!ハッキリ言わないで下さいよ想像シないようにしてたのに!!!」

ゾウ「パオッ!パオッ!パオオオー!!」

ドドドドドド!!

エネゴリ「とりあえずそれは置いておくでウホ!突っ込んでくる。ここは私が――……」

リーゼント「待て、ゴリラ」

ス ッ ・ ・ ・

エネゴリ「!!……リーゼント、先輩?」

リーゼント「テメェら一年坊守ンのは……先輩の役目だろうがゴルァ」

ザ ッ ! !

リーゼント「行くぜ、俺の『能力』!!!」

登場時からやられ役だったリーゼントの能力>>961

リーゼントを自在に操るリーゼント真拳

ガシッ!

エネゴリ「!!(リーゼントを掴んだ!?一体……!!)」

リーゼント「……これが俺の、最強の『能力』……!!」

ド ド ド ド ド ド ド ド

ゾウ「パオオオーッ!!?」ドドドドドドド!!

リーゼント「我流鼻毛真拳奥義『リーゼントショット』!!!!」

ズギョーン!!

ゾウ「パオオオ――ッッ!!?」

ズドッ!!

ゾウ「!!?……ぱ、パオ……!!」

ガクッ

エネゴリ「……」

メガネ「……」

アホ毛「……」

三人「「「り……リーゼントが突き刺さってる――!!!!!」」」ドーン!!

リーゼント「今日も俺のリーゼントは絶好調だゴルァ……!」

メガネ「何なんですかそれ!?っていうか今『鼻毛真拳』って言いましたよね!!?」

リーゼント「あァ、俺の能力は『我流鼻毛真拳』……リーゼントを自在に操る能力だゴルァ。ちなみに鼻毛は操れない」

アホ毛「じゃあ何でそんな名前なの!!?」

エネゴリ「よ……よくわからんが、とりあえず……その突き刺さったリーゼントどうにかして欲しいウホ」

リーゼント「ハッ、ゾウがアクセントになって、良いリーゼントじゃねえかゴルァ」ブルンブルン

メガネ(ぞ、ゾウを貫いたまま、リーゼントを動かしてる……どういう首の筋肉なんだ?)

……ドドドドドド……

エネゴリ「……ム?」クルリ

トラ「ガオオォォオウ!!」

ヘビ「シャー!!」

ダチョウ「クエッ!!クエッ!!」

ゴリラ「ウホッ!ウホホーッ!!」

ペンギン「ペンペン!ペンペン!」

ドドドドドドド!!

エネゴリ「んなっ!?今の『ゾウ』一頭じゃあ無かったでウホかッ!!?」

リーゼント「おいおいおいおい……動物園かよここは。ゴリラはこっちにもいるっつーのに……」

アホ毛「っていうか絶対ペンギンの鳴き声あんなんじゃないでしょっ!?」

ドドドドドドド!!

メガネ「や、ヤバイです!早く逃げましょうっリーゼント先輩ッ!このままだと押しつぶされて――……」

リーゼント「いや……まだ逃げるのは早ェぜ」

メガネ「えっ?」

カパッ

リーゼント「我流鼻毛真拳奥義『リーゼントバズーカ』!!!!」

ドゴーン!

ドゴーン!!

ドゴーン!!!

アホ毛「リーゼントが開いて大砲の弾が発射された――!!!」

ゾウ「アアン♡もう、激しいのネ。貴方……♡」ポッ

メガネ「っていうか貫かれたゾウがなんか喋ってるんですけど!!?」

エネゴリ(なんなのだこれは……一体どうすればいいのだ……!)

リーゼント「怯むんじゃねえ!この動物達の来た方向があの残念イケメンのいる方向だぜゴルァ!!」

アホ毛「怯んでるのは貴方のせいですよ!!?」

リーゼント「ともかく……いくぜゴルァ!!!」ダッ!

ドゴーン!!! ドゴーン!!!

メガネ「ちょ、リーゼント先輩!?危ないですから走る時は大砲やめて下さいよ!」

リーゼント「あァ?チッ、しゃあねえな……ハウス!」

シュルシュルシュルーッ

アホ毛「『ハウス』!?犬!!?」

タッタッタッタ……

…………

このSSまとめへのコメント

1 :  SS好きの774さん   2014年06月13日 (金) 16:07:23   ID: AK40XMjS

2 :  SS好きの774さん   2014年09月17日 (水) 06:18:48   ID: R_lGqspQ

普通に好きです
静ジョよりすきかも

3 :  SS好きの774さん   2014年11月05日 (水) 02:19:50   ID: 9QKRSzX0

やば

4 :  SS好きの774さん   2015年04月22日 (水) 17:10:09   ID: okO4DNKJ

静ジョースターの人か…どおりで面白いわけだ
期待

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