にこ(希が私のこと好き、か…) (81)


***
放課後

にこ(ふう、今日も一日授業が終わったわ!)

にこ(それじゃあ練習練習っと……あ!)

にこ(そういえば、今日は練習お休みだったんだ)

にこ(…んー、家に…帰るにはちょっと早いかしら)

にこ(部室にでも行こうかな)

にこ(待ってたら誰か来るかもしれないしね)

ガヤガヤ

にこ「?」

にこ(ってあれ、もうだれかいる?)


SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1401524937



絵里「でさ・・・」

希「うん、・・・ええね」


にこ(絵里と希ね?二人きりで何してるのかしら・・・?)

希「あ、それならこうした方が…」

絵里「ううん、でもなぁ…」


にこ(…生徒会の用事かな)

にこ(あ、でも…生徒会関係なら部室で話し合わないわよね)

絵里「ああ、もう希!」

にこ「」ビク

絵里「デートと言ったら映画なの!」

にこ(で、デート!?)

希「でも、うち暗いところだと眠くなりそうやわ」

にこ(え、映画館デート…)

絵里「暗いからこそ、チャンスなんじゃない」

希「チャンス?」

絵里「そうそう、ホラー映画でも観て思いっきり甘えるの!」

にこ(あ、甘えちゃうの!?)

にこ(暗いところで二人きり…)

希「なるほどなー。ちなみに他には?」

絵里「んー、じゃあ遊園地とかかな?」

希「あー、それいいやん。2人で楽しめそうやし!」

にこ(……あの2人ってそういう関係だったの…?)

絵里「でしょ?」

希「うんうん」

絵里「それで最後は観覧車に乗ってね」

希「」コクリ

絵里「夜景を見ながらき、キスをするのよ//」

にこ(き、キス!?お、女の子同士なのに…そんな)カァァ

希「あ…あぁ//」

絵里「ふふ、希ったら照れちゃって可愛い」

希「だって、キスなんてしたら…」

にこ(そうよ…キスなんてそんな)ドキドキ



希「うち、にこっちの顔見れなくなってまうよ//」

にこ(//)

にこ(//…)

にこ(…)

にこ「ん?」

にこ(い、いま、私の名前出なかった!?)


絵里「ふふ、本当に希はにこのことが好きなのね」

希「当たり前やん!」

希「一年生の頃からずーーっとうちはにこっち一筋やで!」

にこ「!?」

希「だから、絶対デートに成功してゆくゆくはにこっちと」

絵里「にこっちと?」

希「ラブラブのカップルになりたいんや//」

にこ「」

にこ(か、かっぷる?希が私と…?)

にこ(…)

にこ(これ私が聞いちゃいけない話だったんじゃない…?)

希「」ニコニコ


にこ(ああと…と、とりあえずここから離れなきゃ!)ダダッ


希「」

絵里「希?どうかした?」

希「あ、ううんなんでもないんよ」


***
にこの家

にこ「」ハァハァ

にこ(急いで家に帰ってきたけど、走る必要はなかったわ…)

こころ「あ、おかえりーにこにー!」

にこ「うん、ただいま」

にこ「…」

にこ(希、私のこと好きなのね…)

にこ(全然わからなかったわ…)

にこ(そのうち、こ‥告白とかされちゃうのかな…)ドクンドクン

こころ「」ジー

にこ(わ、私は普通に男の子のことが好きだから答えられないわよ…?)

にこ「…」

にこ(でも断ったら希傷つくわよね…)

にこ(μ‘sでもまだ顔合わせるし、気まずくなるの嫌だな…)

にこ(はぁ)

にこ「…」

こころ「…ね、ねえ?どうしたの?元気ないのにこにー?」

にこ「あ」

にこ「なんでもないのよ?」

にこ「ごめんね、ぼーっとしちゃって。今からご飯の支度するね?」

こころ「う、うん…」

にこ「ふふ、心配してくれてありがと」なでなで

こころ「ふぁ…」ボー

ここあ「おかえりにこにー…」

ここあ「ってあ!ずるい、ここあもほしい!」

にこ「はいはい」なでなで

ここあ「えへへ♪」

虎太郎「zzz」

にこ「」なでなで


にこ(…まあ、なるようになるでしょ!)

ピロリロリン♪

ここあ「あ、にこにーメール来たよ?」

にこ「あ、うん」

にこ(えーと、誰かしら…)ピッ


From希

にこ「…っ!?」ガタ

ここあ・こころ「」ビクッ

にこ「ご、ごめんね?……」

にこ(でも…まさか、もう告白!?)

ドクンドクン

にこ(……お、落ち着くのよ、にこ)すーはぁ…すーはぁ…

にこ(…とりあえず中を見てみましょう…)


にこ「」フルフル


ピッ




From希
>明日、μ’sのみんなで出かけるみたいなんやけど、にこっち行ける?

にこ「……」

にこ「え?」

こころ・ここあ「?」

にこ「…な、なんだ…驚かせないでよ」ホッ

こころ「だ、大丈夫?」

にこ「うん、平気平気」

にこ(ええと、行けるわよ…送信)ピッ


にこ「ふう…遅くなってごめんね?夕食の準備しましょう!」

ここあ「うん!今日は何にこ?」

にこ「ふふふ、今日はみんな大好きにこにーの特製甘口カレーにこよ♡」

ここあ「やった!わーい」

こころ「こころも手伝うね?」

にこ「うん、ありがと!」


***
翌日部室

にこ「」

希「」ペラ

にこ(…気まずい)

希「」ペラ

にこ(なんで、皆来ないのよ!)

にこ「あのさ、希?」

希「ん、どうしたん?」

にこ「ほかのみんな遅くない?」

希「そう?」

にこ「うん…もう一時間近く待ってるし」

希「あー、もうそんなたった?」

にこ「うん、ちょっと電話してみるわね?」

希「あー、迷惑やからやめたほうがいいと思うよ?」

にこ「え、なんでよ…あの子達が遅いから悪いんじゃない」



希「まあ、遅いっていうか、元々誘ってないし」

にこ「へ?」

希「」ペラ

にこ「いや、雑誌読んでないで説明しなさいよ!」

にこ「昨日あんた皆で出かけるって言ってたわよね!?」

希「うん…でもごめん。あれ嘘やねん」アハハ

にこ「う、うそ!?」

希「うん、本当は最初からにこっちとふたりで遊びに行くつもりだったんよ」

にこ「え」

希「だから、みんなは呼んでないんやわ、ほんま騙してごめんな…」

にこ「そ…それなら先に言いなさいよ…」

希「でも、2人だけだって知ったらにこっち来ないかもしれんやん」

にこ「い、行くわよ…」

にこ(…いや、ごめん、行かないかも)

希「本当に?」

にこ「まあ、用事がなければね…」

希「なんか、嘘っぽいなぁ」

にこ(そりゃ、あんなの聞かされたあとじゃ、躊躇するわよ)


希「」ジー

にこ(うわ、すっごい目でこっち見てるぅ)

にこ(とりあえず、誤魔化しとこ…)

にこ「えーと、…にこはぁアイドルだから嘘なんかつかないにこ♡」

希「…にこっちって困ったらアイドルモード多様するよね?」

にこ「なんのことか、わからないにこぉ♡」

希「」

希「そういうことなら、うちもわしわししちゃおうかな…」グイ

ビクッ

にこ「…!」バシッ

希「っ」

にこ「あ…ごめん」

希「なんでいつもやってることなのにマジな反応するん?」

にこ(だって、本当に何かされそうで、怖いじゃない…言えないけど)

にこ「」

希「にこっちさ」

にこ「なによ…?」

希「何かうちに隠し事してない…?」

にこ「」ドキッ

にこ「し、してないわよ、そんなもん」アセアセ

希「ふーん…じゃあさ単刀直入に聞くけど」

にこ「な、なに…?」

希「昨日、うちらのこと見てたよね…?」

にこ「」ビク

希「やっぱりそうやったんか」

にこ「……き、気づいてたの?」

希「うん…」

希「にこっち、うちがえりちに相談してるところ聞いてたやん?」

希「途中でにこっちのツインテがみえたんよ」

にこ「……初めてツインテが憎いわ…」

にこ「髪型変えようかしら」


希「うちはその髪型のにこっちが好きやな」

にこ「」

希「」

にこ「‥…それで、返事したほうがいいのよね?」

希「」フルフル

希「そういう訳やないねん」

にこ「じゃあ、どうすればいいの?」

希「…今日これからうちと遊ぼ?」

にこ「…デートってこと?」

希「うん、正直予定外のところでにこっちに知られちゃったから」

希「割とうち焦ってるんよ」

にこ「焦ってるふうにはみえないけど」

希「あ、焦ってるんよ!」ハワワ

にこ「そんな取ってつけたような焦りいらないから!」

希「あら、そう?」

にこ「もう、なんで私が振り回されてるのよ」

希「ふふ、でもそういうところもうちは好きやで」

にこ「…反応しづらいからやめなさいよ」

希「ふふ、ごめんな?」

にこ「」

にこ「ううん」

にこ「‥それで、どこに行くつもりなの?」


希「うん、まずはホテr」にこ「ちょい!」ビシ

希「あう、なにすんねん、いたいなぁもう」

にこ「いや、こっちがなにすんねんよ」

にこ「あんた今のっけから終点目指そうとしたわよね!?」

希「んーうちはピュアだからそういうのわからんわ」

にこ「じゃあなんて言おうとしたのかいってみなさいよ」

希「ホテル。にこっち、うちと一夜を過ごさへん?」

にこ「ほんとなんであんたなんかがピュアなの!?」

にこ「ちなみに今まだお昼よ!」

にこ(全く…冗談か本当か今のこの子が言うとわからないわ…)

希「ふふ、っていうのは冗談で、」

希「今日はうちね?にこっちと公園デートしたいの//」ギュ

にこ「…」

にこ「ごめんなさい、あんたって凄くピュアだわ」

希「あはは、そうやろ?…それで、どうかな?」

にこ「・・はぁ、デートくらいなら付き合うわよ」

にこ「お金がないからあんまりいろんなとこには付き合えないけどね」

希「ふう、断られないでよかった、じゃあいこっか」

にこ「ええ」


にこ(断れる訳ないじゃない)

希「」ニコニコ

にこ(いまあんたの手すごく震えてたわよ)




***
公園

希「いやあ、今日はいい天気やね」

にこ「ええ」

にこ「…今にも雨降りそうな曇り空だけど」

希「あ、見て見てにこっち!」

希「わんちゃん達が走り回ってるよ?あはは、かわいいなぁ」

にこ「ええほんと…でも、2匹とも尋常じゃないくらい吠えてるわね」

希「あ、クレープ売ってる!にこっちあれ、買お?」

にこ「あ、警察きた…」

にこ「無許可営業ね、店たたみ始めたわ」

希「…」

希「ってもう!」

希「なんでさっきからにこっちは突っかかってくるん!?」

にこ「いや、あんたが的外れなこというからじゃない!」

希「う、そっか、ごめんね…」シュン

にこ「あ…」

にこ(ちょっと言いすぎたかしら)

設定ごちゃまぜになってると思います
違和感あったらごめんなさい

にこ「その、こっちこそごめん」

希「ううん、…うちが悪いから」

にこ「」

希「」

にこ(希、緊張してるのかしら)

にこ(すこしいつもと様子が違うのよね)

希「…」

にこ(えと…なにか話題、話題は…)

希「じゃあ、にこっち?」

にこ「?」


希「そろそろええとこ行こか//」

にこ「ごめん、にこお金ないから」


***

にこ「公園でも結構時間潰せるのね?」

希「せやろ?うちも、暇なときはよく来るんよ?」

にこ「シーソーなんて久しぶりに乗ったわ」

希「ふふ、楽しかったやろ?」

にこ「ええ、でもほとんどにこがう…」希「その先言ったら呪われるで?」

にこ「ごめんなさい」


ニャー

にこ「?」

希「あ!猫やん!」

希「それも子猫やん!」

にこ「あら、ほんと。ちっちゃいわね?」ポンポン

ギロッ

にこ「ってこっちめっちゃ睨んでるんだけど!?この公園こんな動物ばかりなの!?」

希「んもう、にこっちが雑な触り方するからやん」

希「もっと、こうやって優しく…ってわわ!」ペチ

にこ「って大丈夫!?」

希「うん、ちょっとしっぽでペチッてやられただけやわ」

にこ「そう?よかった」

希「うーん、人間に慣れてないんかな?」

にこ「そうかもね」

希「じゃあ…ここはひとつ…」

希「んごほん、」


希「にゃーにゃーにゃー!希ねこさんやで!」

希「うち、君と仲良くなりたいにゃー?」

にこ「ぶふぉ」

にこ「あんたえぐいほど似てないわよ…それ」

希「うるさいなぁ」

希「きっとこの子猫ならわかってくれ…」

「シャーー!」

希「」ビク

ササッ

希「…」ボーゼン

にこ「い、行っちゃったわね…」

希「うう、ええもん…別に…猫くらい」イジイジ

にこ(はぁ、丸くなっちゃって…)

にこ(鳴き真似はともかく、仕草は猫ね…)

にこ「ほらほら」

にこ「元気出しなさい」なでなで

希「んっ……ありがと…」



ニャーニャーニャーゴハンゴハン


にこ「あれ?また猫?」

希「…いや、人の声やね」

カヨチンコッチニャーチョットマッテテー

にこ「ってあれ」

希「凛ちゃんと花陽ちゃんやん」




凛「ふぅ、つかれたにゃー」

花陽「ふふ、凛ちゃんずっと動きまわってたもんね」

凛「ほら、ここにベンチあるから座ろー?」

花陽「うん」

花陽「はい、凛ちゃん、ハンカチ敷くね?」

凛「ありがと、かよちーん!じゃあ凛はかよちんの敷いてあげる!」

花陽「ふふふ、ありがと、凛ちゃん?」

凛「えへへー」



にこ「なんかすごい仲いいわね」

希「うん、さすが幼馴染って感じやんな?」

にこ「って花陽、凛の頭をひざに乗せたわよ!?」

希「膝枕やね」

にこ「人前でどんだけいちゃつくのよ、あのバカップル!」

希「まあうちら隠れてるから、実質あの2人しかいないんやけどな」

にこ「あ、凛寝たみたいね」

希「あ、花陽ちゃん凛ちゃんのこと撫でてる」

にこ「気持ちよさそうね…」

希「」なでなで

にこ「って私を撫でるな!」カァァ


花陽「……あ、あの、さっきから何してるの?ふたりとも」

希「あ、ばれた?」

花陽「うん、あ、大きな声出してたから…」

にこ「そりゃバレるわよね…」

希「にこっちがはしゃぐから…」

にこ「いや、あんたが先にやってきたんでしょ!?」

凛「んーかよちん膝枕は」ウトウト

花陽「あ、起きちゃったの?ごめんね」

凛「ううん、大丈夫…ってにこちゃんとのぞみちゃん!?」

にこ「気づくの遅いわね、おはよ凛」

希「邪魔してごめんな?」

凛「二人も公園に遊びにきたの?」

にこ「うん、まあそんなところね」

凛「わー!じゃあ凛たちと一緒に遊ぼうよ!」

にこ「あ・・えと、希?」

希「うん、ええよ?」

凛「やったー!」

花陽「ごめんね、凛ちゃん強引で・・」

希「ええんよ?うちらも他になにかしたいなって思ってたところやし」

にこ「…そうね、それでまだ公園で遊ぶの?」

凛「ううん!」

にこ「じゃあ、どこにする?」


花陽「あ、私行きたい所があるんだけどいいかな?」

希「ん?花陽ちゃんが行きたいところ?」

にこ「あんたから言ってくるなんて珍しいわね」

花陽「うん、だめかな?」

凛「もちろん、いいよ!」

希・にこ「」コクリ

花陽「あのね、花陽ゲームセンターに行きたいの!」

にこ「は、花陽が!?」

希「あはは、隠れゲーマーやったん?花陽ちゃん」

花陽「ううん、違うの、そのクレーンゲームでどうしても欲しいモノがあって…」

にこ「ん、まさか」ピクッ

花陽「さすがね、にこちゃん…そのまさかだよ」

花陽「ついに出たの…」ゴクリ


にこ・花陽「ご当地アイドルシリーズの最新作!」

にこ・花陽「」ガシッ

凛・希「」

にこ「ついに戦う時がきたみたいね…」

花陽「うん、行こうにこちゃん戦場へ…」

スタスタ

凛「わけがわからないにゃ…」

希「とりあえず、にこっち達が楽しそうでよかったん、かな?」


***
ゲームセンター

にこ「あっ、くそ!なんなのよ、これ」ガンガン

希「にこちゃん、せいせい、それはあかんって…」ガシッ

にこ「離しなさい希!もう何千円つぎ込んでると思ってるの!」キイー

希「いいやん、何個か取れたんやし」

にこ「全種コンプしないと意味ないのよ!」


花陽「店員さんー!」

店員「はい?」

花陽「あの、これ、取りやすい位置に移動してくれませんか?」ウワメズカイ

キュン//ササッ

花陽「ありがとうございます!」

凛「すごい!目的の為なら手段は選ばないんだね、かよちん!」

花陽「…」ウィーンガシャ

凛「…凛はそんなかよちんも好きだにゃ!」





にこ「さて、お目当ての物も取れたし、次は何かゲームでも…」

希「」ウィーンガシャ

希「あぁ」ポテ

にこ(希?)

にこ(何取ろうとしてるのかしら)

希「」ウィーンガシャ

にこ(水晶持った…狐の人形?)

希「むー」ポテ

にこ(やっぱり、こういうのが好きなのね、希って)

希「…はぁ」ポテ

にこ(ていうか、希‥)

希「…」ポテ

にこ(かなり下手ね…)

希「あ!あとちょい…ってああ」ポテ

にこ(はぁ、仕方ないわね…)

希「」

にこ「希?」

希「あ、にこっち」

にこ「取れないの?」

希「あぁ、なんかうちセンスないみたいなんよ…」

希「そんな欲しいわけじゃないしもうやめるわ…」

にこ(いや、あんたずっとそれ狙ってたじゃない)

希「最後に一回だけやろうかな…」ボソ

にこ(…意外と素直になれないところもあるのね、この子も)

希「」


ピト


希「え、に、にこっち!?」カァァ

にこ「…いい?こういうのはね?一気に狙うんじゃなくて」

にこ「少しづつうごかすの…」

希「え、う、うん」ドキドキ

にこ「ほら、ちゃんとレバー握って?」ギュ

希「はっ、はい!」カァァ

にこ「それで、もうちょっと左に倒して?」

希「えと…こうかな?」ドクンドクン

にこ「そ!そのまま回転させて…」

希「うん…」ポー

にこ「その調子!」

希「あ、いけそうかも…?」


ポトン


希「え、あ、やった!」

にこ「ふふ、ね?意外と取れるもんでしょ?」

希「うん!」

希「ありがと!にこっち!」エヘヘ


にこ「」ドキ

にこ「い、いいのよ…良かったわ、取れて」

希「♪」

にこ(…)


……



希「それじゃあ、そろそろ出ようか?」

凛「うん、ダンスゲームも前より上手くなったし、満足だにゃ!」

花陽「私もプライズ全種3つずつコンプしたから大満足です!」

希「花陽ちゃんガチやね」



にこ「…それで、まだ時間あるけど次どこか行く?」

希「うーん、そうやなぁ」

希「まぁ、とりあえずは…」

グー

にこ・希・りん「」

花陽「はぅ」カァァ


にこ「…ご飯にしましょうか」

凛「にゃー」


***
レストラン

にこ「んー何食べようかしら」パラ

花陽「私はこれ!」

凛「かよちんは焼き魚定食?」

花陽「うん!お魚でご飯たべたいなって思って」

花陽「ごはんは特盛だよ?」

凛「わぁ、かよちんいっぱい食べるね?」

花陽「うん、もう想像しだだけでお腹が…グー、はぅ//」

にこ「あはは、えと希は?」

希「うちはこのスタミナ満タン焼肉定食にしようかな」

にこ「あんたあんまりそういうのばかり食べると太るわよ?」

希「大丈夫やって、食べたものは全部こっちにいくからな?」ボヨン

にこ「うっ、私も希と同じやつにしようかしら…」

花陽「凛ちゃんは何食べるの?」

凛「凛はねr」にこ「どうせ、ラーメンでしょ、聞かなくても分かるわ」

凛「…むう!そんなことないよ!」

凛「凛だって別のものも食べるもん!」

にこ「へぇ、じゃあなににするのかしら?」

凛「こ、これだよっ!」ビシ

希「え、凛ちゃん…それ食べるん‥?」

花陽「それは、やめたほうがいいんじゃないかな」

凛「いいの!これにするの!」ポチ

にこ「あ、店員さん呼んじゃった…知らないわよ」



……




凛「」オエッオェェ

花陽「凛ちゃん、大丈夫?」サスサス

凛「う゛う゛ん、ぁぁおヴぉ」オロロ

希「全然大丈夫そうにないね…」

にこ「煽って、悪かったわ…」

希「反省しいや」

にこ「返す言葉が見つからないわね」

花陽「あ、えと」

花陽「その、私凛ちゃんのこと送ってくから…」

希「うん、おねがいします」

にこ「・・今日は悪かったわね」

花陽「ううん、凛ちゃんも私も楽しかったから」

凛「ヴぉえ」ビチャ

にこ・希「」

花陽「あはは…それじゃあ、またね?」フルフル

凛「う゛、ま゛だね゛」フルフル

にこ・希「」



にこ「・・も、もう遅いし私たちも帰りましょうか…」

希「そうやね…」


***
帰り道

希「んーん」

希「今日は楽しかったよ?にこっちありがとね?」

にこ「いいのよ」

にこ「私の方こそ楽しかったわ」

希「あはは、よかった」

にこ「まあ、最後のがなければもっと最高だったんだけどね」

希「はは、そうやね」

にこ「」テクテク

希「」テクテク

希「…凛ちゃん大丈夫だといいね?」

にこ「んーまあ、あの幼馴染がいれば大丈夫でしょ」

希「ふふ、花陽ちゃんは凛ちゃんのこと大切にしてるからなぁ」

にこ「逆もそうでしょ?」

希「そうやね……ふふ、いいなぁふたりとも、うちもあんな幼馴染欲しかったなぁ」

にこ「希…」

にこ(そっか、希って転校多くてあんまり友達いなかったんだっけ…)

にこ(だから、やっぱり、花陽や凛に憧れるのかしら…)

にこ(にこも友達多い方じゃないけど、希は作りたくても作れなかったのよね…)

にこ「」

希「どうしたん?にこっち、そんな顔して」

にこ「え、いや、なんでもないのよ!」

希「あ、もしかして、うちのこと心配してくれたん?」

にこ「別にそういうわけじゃないわよ」

希「…ふふ」

希「にこっち?」

にこ「なによ?」

希「前にも言ったかもしれないけどな?」

にこ「うん?」

希「うち、にこっちたちと会うまでちゃんと友達ができたことなかったんよ」

にこ「あぁ、うん…」

希「転校が多かったからっていうのもあるんやろうけど」

希「そもそもうちと仲良くなりたい子がいなかったのかもしれんね」

にこ「っ、そんなこと…」

希「まあ聞いて?」

にこ「」

希「それでもね」

希「音ノ木に入って、μ‘sに入ってからな?」

希「うちにも本当の友達ができた気がするんよ」

にこ「」

希「うちには凛ちゃんや花陽ちゃんみたいに」

希「ずっと一緒にいる友達はいないけど」

希「それと、同じくらい大事な友達がμ’sのみんなと」

希「にこっちなんやで?」

希「だからね」

希「ほんまににこっちたちには感謝してるんよ?」


希「……うちと友達になってくれてありがとうな?」ニコ


にこ「う…」カァァ

にこ「……あ、その…私だって」

希「私だって?」ニヤニヤ

にこ「感謝してるわよ」ボソ

希「あーもう、かわええなぁほんま」ギュー

にこ「ああ、ちょやめなさいよ…胸が//」

希「ふふ、当ててるんよ?」

にこ「当てなくていいから//ほら、帰るわよ…」

希「ん、りょーかい!」


……


希「それじゃあ、うちはこっちやから」

にこ「うん、またあしたね」


にこ(……結局、最後まで告白されなかったわね)

にこ(…でも、このままの関係でいられるなら私もいいの、よね…?)




希「あ、そうだにこっち」クル


にこ「ぁ、どうしたの…?」

希「言い忘れてたことがあったんやわ」

にこ「言い忘れていたこと・・?」

にこ(え、まさか告白・・・?)


希「昨日のことなんやけどな」



にこ「あ」ドクンドクン

希「……」

希「悪いんやけど」




希「にこっちが聞いたことはなかったことにしてくれない?」



にこ「……え」


希「やっぱり、うちのにこっちを好きっていう気持ちは」

希「恋愛じゃなくてな…」



希「友達としての好き、だったみたいなんよ」

にこ「」ズキッ

希「あはは、変に悩ませちゃってたらごめんな…?」

にこ(うそ…)

希「それじゃあ」

にこ「…」

希「またあしたな」

テクテク…



にこ「希…」


にこ(……胸が痛い)


にこ(なんで、友達のままでいられるんだからよかったんじゃないの…?)


(希『友達としての好き、だったみたいなんよ』)

にこ「っ」



にこ(……もしかして、私希のこと)


にこ「!?」フルフル

にこ「か、勘違いよ…女の子を恋愛対象に見れるわけないじゃない」

にこ(……帰りましょ、明日も練習があるんだから)


にこ「」テクテク


(希『今日はうちね?にこっちと公園デートしたいの//』ギュ)

にこ「っ」

にこ(勘違いよ、勘違い…)


(希『わんちゃん達が走り回ってるよ?あはは、かわいいなぁ』)

にこ「…」

にこ(たしかにちょっとかわいいなって思うけど…)


(希『ありがと!にこっち!』エヘヘ)

にこ「」ドクン

にこ(笑った顔とか素敵だなって思うけどそれだって…)



(希『友達としての好き、だったみたいなんよ』)

にこ「」ズキ

にこ(……本当に?)

にこ(好きじゃないなら、どうしてこんなに辛いの)



(希『一年生の頃からずーーっとうちはにこっち一筋やで!』)

にこ「ぁ」


(希『だから、絶対デートに成功してゆくゆくはにこっちと』)
(希『ラブラブのカップルになりたいんや//』)

にこ「」ギュ




(希『ほんまににこっちたちには感謝してるんよ?』)

にこ「…」

(やっぱり、私は希のことが)





(希『……うちと友達になってくれてありがとうな?』ニコ)



にこ「…好きなんだ」



***


希(……結局告白できんかったな…)

希(でも、今日のであらためて分かったわ)

希(にこっちはうちにとってかけがえのない大切な人や)

希(だから、にこっちがうちの側に居なくなるよりは、こっちの方がええんよ)

希「…」


希(それに、これで、にこっちとは友達続けられるやん?)

希(よかったやんな?)

希「」テクテクガサ


希「…あ、そういえば」

希「これ、にこっちにとってもらったんやったね」

希(ほんと、にこっちに似てかわいいお狐さんやなぁ)

モフ

希(ふふ、もふもふやん)

希(水晶も綺麗やし、本当ににこっちには感謝しないとなぁ)


希「」モッギュ

にこ『ふふ、ね?意外と取れるもんでしょ?』

希(にこっちが手伝ってくれなかったら取れなかったと思うよ?)

希「ほんま、にこっちはやさしいからなぁ…」

希「そんなんされたら、余計好きになってしまうやんか…」フルフル

希(あ、…あかんっ)ジワッ

希「ううっ…」ポロポロ

希(……ああ、もうまだ家ついてないのに…)


~~~


希「ひぐっ、ううぁぁ」グス

希(見られたら恥ずかしいやん……)

希「だめや…のに、っ」グス



モフ

希「っ」ポロポロ




にこ「希!」



にこ「よかった、間に合って…」

希「え、にこっち…」 

にこ「」ダキッ

希「って、わわ//」

にこ「……いきなりごめん」


希「あ//えと、どうしてここに…?」

にこ「希に伝えたいことがあってきたの」

希「…伝えたいこと?」

にこ「うん、さっき希は私に友達として好きだって言ってくれたわよね?」

希「…」コクリ



にこ「でもね、私、それだけじゃ足りないみたい…」ギュッ

希「ぁ」


にこ「私、希のことが友達以上に……1人の女の子としてね?」








にこ「大好きだよ?」



おわり

終わりです!
アニメ待機します

このSSまとめへのコメント

1 :  凛ちゃん好きの874さん   2014年06月03日 (火) 16:36:58   ID: 3FwHj4yH

Pixivに投稿しても、いい位の作品です

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