ミケ「けむくじゃらっ!」(13)

なんか寝れなかったので即興
見苦しくてごめんなさい

ミケ「やばいよやばいよ!」

毛巨人「やばいぞやばいぞ」

ミケ「どのくらいやばい?」

毛巨人「絶対絶命」

ミケ「いやぁぁぁぁぁぁ」

毛巨人「さぁ、この装置の使い方教えてよ」

ミケ「教えたらやばくなくなる?」

毛巨人「やばいぞやばいぞ」

ミケ「いやぁぁぁぁぁぁ」

毛巨人「あはは、反応が面白いから殺すのは惜しいなぁ」

ミケ「!」

ミケ「きょ、巨人に命乞いなんて…。諦めない限り、敗北ではない…!」ギラリ

毛巨人「あっそ、じゃあ…」スッ

ミケ「いやぁぁぁぁぁぁ」

毛巨人「何だよ手を伸ばしただけでしょ。威勢の良いこと言うんならもっとキリっとしてなよ」

ミケ「…」

毛巨人「装置の使い方、教えてくれる?」

ミケ「じ、実演するから返せ…」

毛巨人「言葉で説明してくれればわかるって」

ミケ「いいからっ」

毛巨人「は?」

ミケ「ひぃぃぃぃぃ」ゴロゴロ…

毛巨人「あははは、面白い」

ミケ「…」チラ…

毛巨人「それにしても、そんな風でも君強いんだね。四体も倒すなんてさ」

ミケ「じ、人類no.2だし…」

毛巨人「え、そうなの?」

ミケ「ふふん…」ニヤ

毛巨人「驚異じゃん、やっぱ殺さなきゃ」

ミケ「いやぁぁぁぁぁぁ」

毛巨人「うるっさいなぁ~」

ミケ「どうすれば殺されなくて済む…?」

毛巨人「え、そんな選択肢あると思ってんの」

ミケ「…」

ミケ「…どうかしていた。俺は…王に心臓を捧げた調査兵団の兵士。そして分隊長。死ぬ覚悟などとうに出来ている」スラリ

毛巨人「抜刀した。戦う気?」

刹那、脳の撃鉄が破ぜる

ミケ「舐めるなよ、けむくじゃら」ダッッ

疾風の如く地を翔ける
普段脳に抑止されている潜在能力の解放
火事場の馬鹿力
人間が普段使えているのは
ほんの数%の力

毛巨人「!はやっ……!?」

ブチブチ
断裂する筋繊維の音が脳髄を駆け巡る
意識して力の解放が出来たわけではないが
この上なく心地良い

ミケ「ふっ」シュバッ

放つ斬撃は閃光
二刀の刃が足を削ぐ

毛巨人「うっお」グラッ

ミケ「まだ…」シュタッ

ブチブチ
筋繊維の断裂が止まらない
ありえない速度の躍動

毛巨人「目で追いきれない、何処にっ!?」

ミケ「ここだ…!」シュバッ

二対の閃光が唸る
神速をもって残る足を削ぐ
一撃目で右腕の筋肉が断裂
二撃目で左腕の筋肉が断裂

ミケ「ふ、ふふっ…」

クラクラする
酸欠でクラクラする
痛すぎてクラクラする
鼻血も止まりゃしない

毛巨人「うわっ…!?」ズシン

巨体の足は最早機能せず
前のめりに倒れて

毛巨人「…!!」

ミケ「…」

目の前の般若に戦慄した

毛巨人「あ…ま、まさか、そんな…」

ミケ「…」カラン

毛巨人「!剣を落とした、腕がいかれた?は、はは…あんな力で剣を振ればね、硬化してたのに大したもんだ」

ミケ「…」

毛巨人「もう何も出来ないだろ、傷の修復が終わればこっちの勝ち…」

ミケ「…」スッ

毛巨人「…!?ば、爆弾!?」

ミケ「…」ニヤッ

毛巨人「よ、よせっ!!!」

何か言ってやりたいが
酸欠で声がだせなくてな
剣を振るえなくても
爆弾を取り出すくらい出来る

毛巨人「お、お前も死ぬんだぞ!?わかった、生かしてやるからっ!」

反吐が出る
すぐに終わらせよう

毛巨人「なっ、なぁっ!!」

生きてきて、今が一番高揚してる
訓練してきたことは全て生きた
人間には抗える力があることが確認出来た

毛巨人「っっおいっ!?」

ミケ「…」スン…

風に乗ってやってくる
ナナバ達の匂い
この方角は、古い古城があったはず
無事でなによりだ

ミケ「…」

俺はここまでだが
こいつを消すことで
人類が一歩勝利に近付いたと信じよう

毛巨人「ーーーー!!!」

リヴァイ、エルヴィン、ハンジ
俺は先に逝ってるが

毛巨人「やめろぉぉぉぉぉぉぉぉぉ!!!!」

向こう80年は
お前らこっちに来るなよな

ミケ「あばよ…けむくじゃらっ!」ガチンッ





カッ…





………

………


ナナバ「よかったね、無事夜を越せそうだ」

ゲルガー「祝い酒でもすっかな♪」

ナナバ「正気か、ったく…」





謎が謎のまま残ってしまう……

失礼しました
おやすみなさい

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