【ラブライブ!】 海未 「あがり症を何とかしたいです」 (34)

たつかな

SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1401026235


始めに言い訳を。

ラブライブはアニメ1期しか見ていないので2期と違う、または他のメディアと齟齬があるかも知れませんがご容赦を。
キャラも崩壊気味ですので苦手な人は御遠慮して頂きたいと思います。

短いですが、少しの間付き合っていただければ幸いです。

では次から始めます。よろしくおねがいします。


~部室~


穂乃果「あ!見て見て!昨日アップしたPVのアクセスカウンターがすっごく増えてるよ!」

花陽「わ、わ、本当だ」

凛「これでμ’sの知名度もうなぎ上りにゃ!」

海未(ほっ。昨日は多くの方が見て下さるのか不安でしたが、これで一安心ですね………あれ?)

海未「穂乃果、すいませんが今のところ少し戻していただけますか?」

穂乃果「え?うん。別にいいよ~………これでいい?」

海未「はい、ありがとうございます……」ジー




穂乃果「どうしたの?海未ちゃん」キョトン

海未「……いえ、何でもありません」

穂乃果「?」キョトン

海未(私は先程のシーン、零れんばかりの笑顔を浮かべたつもりなんですが……なのに今見返してみたら、「少し微笑んだ」としか言えない程度のものでしたね。
   それは隣に映ってる穂乃果たちと比べるとより顕著です。やはり私にはまだ恥ずかしいという気持ちが強いみたいです)




海未(やるからには完璧を目指さないと。恥ずかしいだなんて言ってられません。 相談は……やはり同学年である穂乃果たちのほうがしやすいですね。
    笑顔というと……やはり穂乃果ですかね。
    
    穂乃果は色んな表情ができる子ですが、中でも笑顔が一番素敵です。
    まあ他にも切なげな伏目や色っぽい表情も穂乃果にかかれば全て素晴らしいのですが。

    中でもあの弾けんばかりの笑顔は見ているだけでこちら側も楽しくなっちゃう魔性の笑顔です。
    ただでさえ可愛い穂乃果の魅力を何倍にも引き上げる、魅力的なあの笑顔を私もできるようになれば穂乃果のような女の子になれるかもしれません!)ジー



穂乃果「海未ちゃん、こっちをじーっと見てどうしたの?」

海未「穂乃果、実は相談があります」

穂乃果「そうだん?どうしたの?」




海未「人にはちょっと聞かれたくないので……とりあえず廊下に出ましょうか」

穂乃果「え?うん、わかったよ」ガチャリ




穂乃果「それで?相談ってどうしたの?海未ちゃん」


海未「穂乃果、笑顔の秘訣を教えて下さい」

穂乃果「えがおのひけつ?」

海未「はい。穂乃果は笑顔を作るとき、どういうことを気を付けてますか?」

穂乃果「え~??そんなこと考えたことないから分からないよー」




海未「コツとかもないんですか?」

穂乃果「うーん……自然と嬉しくなって、自然と笑顔になっちゃうからコツとかもないよー」

海未「そうですか……では質問を変えます。穂乃果はどういったときに嬉しくなるのですか?」

穂乃果「うーん………ライブしてるときにお客さんの笑顔を見れるのも嬉しいし、皆で練習したダンスが上手に揃ったりしたときも嬉しいかな」

海未(なるほど、穂乃果はやはりありのままの穂乃果を表現しているに過ぎなかったんですね。だからこそあの輝きが画面を通しても多くの人に伝わるのでしょう。)




海未(ですがそれは持てる者だからこそできることなのです。持たざる者である私が自然体にしたところでやはり穂乃果のような表情を表現することは出来ないでしょう。
    天性の才能がある穂乃果に相談したのは少し人選ミスだったのかもしれません)


海未「そうでしたか、分かりました。相談に乗ってくれてありがとうございます」

穂乃果「ううん!海未ちゃんの相談だったらいつでも大丈夫だよ!」


海未(穂乃果…!!なら二人の将来についてじっくりと相談を


穂乃果「じゃあ部室戻ろっか」

海未「あ、はい……そうですね」ガチャリ




海未(次は……ことりにでも聞いてみましょうか。 ことりも私と一緒で穂乃果に巻き込まれてスクールアイドルを始めた身。
   私と同じような悩みを持っているかも知れません)


海未「ことり、少しお話があるのですが大丈夫ですか?」

(・8・)「どうしたの?海未ちゃん」

海未「少し耳を貸してください」

(・8・)「なになに?」

海未「実は……未だにスクールアイドルをやっていて緊張したり上がってしまったりするのです」ヒソヒソ

(・8・)「ほほぅ」ヒソヒソ

海未「ことりはどうですか?もう慣れましたか?」ヒソヒソ



(・8・)「う~ん……始めた頃に比べたらちょっとは慣れてきたのかも」ヒソヒソ

海未「そうでしたか……私は未だに恥ずかしかったり上がってしまったりするのですが」ヒソヒソ

(・8・)「海未ちゃん、恥ずかしがり屋だもんね」ヒソヒソ

海未「恥ずかしくなくなった切っ掛けとかは何かあったのですか?」ヒソヒソ

(・8・)「やっぱりメイドカフェでの経験があったからかな。恥ずかしいけど、私の歌を聞いて笑顔になってくれる人達がいるってのが嬉しいと思えたから」ヒソヒソ



海未「なるほど、ことりの場合は『慣れ』ですか」ヒソヒソ

(・8・)「うん、海未ちゃんもその内慣れるんじゃないかな?」ヒソヒソ

海未「そう、だといいんですけどね」


海未(まず慣れるためにメイドになろうと思える時点で私とことりとでは全然違いますね。
   ことりのように慣れようとした場合、私なら何年かかるんでしょうか……見当もつきませんね)


海未(穂乃果とことりの話では私の場合にはうまくいかないみたいですね……なら練習の後にでも他の人に聞いてみましょうか)



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絵里「あがり症?」

海未「はい……」

絵里「治せるなら治した方がいいわよね。緊張すると筋肉が萎縮しちゃってパフォーマンスにも影響しちゃうもの」

海未(おお、今までより何やら具体的な話が。  これは期待できるのではないでしょうか)

海未「ですが、恥ずかしがり屋なのは性分なので今すぐどうにかするっていうのは難しいかと」

絵里「緊張だったり上がったりするのはそれだけ海未が真面目で上を目指してるって証拠ね」

海未「真面目、ですか?」




絵里「ええ、だってそんなこと出来ないって始めから諦めてたら緊張だってしないでしょ?
   失敗したらどうしよう、練習通りに行かなかったらどうしよう……そういう不安が緊張とかの原因になるのだと思うわ」


海未(なるほど。さすが生徒会長。かしこいかわいいエリーチカは健在ですね)


海未「では、具体的に何をすればあがり症は克服できるのでしょうか」

絵里「練習しかないわね」

海未「練習、ですか」



絵里「ええ。練習をして、歌もダンスも体が自然と動くように高めていって、自分にも自信が付いたら、そうしたら緊張にも打ち勝てるようになるんじゃないかしら」


海未(確かに理には適ってますね。不安がなくなるくらいに練習をする、というのは。
   ですが、練習を頑張れば笑顔が自然と出るようになるのでしょうか。緊張しなくなってもそこまでは変わらない気がしますね)


海未「確かに練習すれば緊張はなくなるかもしれません。ですが絵里、私は笑顔や表情がぎこちないのも治したいのです。
    それも練習で何とかなるもんなんでしょうか」




絵里「あら、キュートでいいじゃない。
   本物のアイドルだったら問題だけど、そういう素人っぽさもスクールアイドルのよさじゃないかしら。
   海未がどうしても治したいって言うのなら鏡の前で練習するしかないわね」ウインクバチリ☆


海未(さすが絵里、ウインクがここまで様になるというのは羨ましいです。
   ですが何でもかんでも練習で何とかなると言うのは果たして賢いのでしょうか。
   もしかしたら単に脳筋なんじゃ……)


海未「絵里、相談に乗ってくれてありがとうございました」

絵里「いいえ、これで海未が更にアイドルとして輝けるなら安いものよ」




海未(私は自分で言うのもなんですが、練習は真面目にやってきたつもりです。
   ですからこれ以上、練習でどうにかするというのは無理があるのではないでしょうか。
   
   私としては、もっとこう……心の持ち様とかジンクスなどの精神的な部分で改善すべき部分があると思うのですが。
   そうなってくると、μ’sだとあの先輩が一番適任ですね)


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~部活後 神社にて~


希「恥ずかしがりを何とかしたいん?」

海未「はい……」

希「そればっかりは性格もあるからね~。そう簡単には変えられへんよ」

海未「全然違うようになるのは無理にしても、少しでも軽減できればいいんですが」

希「軽減ね~……あ、ならもうちょい肩の力抜いてみるとかいいかも知れんね。
   しょせんスクールアイドル、プロやないんやし、多少ミスしても楽しんだ方がいいと思うんよ」



海未「楽しむ、ですか。あんまり今まで考えたことなかったかもしれませんね」

海未 (希は絵里とは方向性の違うアプローチをしてきましたね。両方、『らしい』と言えばらしいですが。)


希「海未ちゃんは真面目すぎるんかも知れんね。もうちょい楽しんだ方がええよ」

海未「楽しめるくらい豪胆だといいんですけれど……やっぱり不安や緊張の方が大きいですね」

希「まあそれも海未ちゃんのええところやさかいね。そんな海未ちゃんには~~………これや!」トランプピッ!

海未「これや!と言われましても。このカードは?」

希「ふむふむ。海未ちゃんのラッキーアイテムはフェイスローラーみたいやね」

海未「フェイスローラー、ですか。カードとの関連性がよく分かりませんが」




希「まあライブとかの前にコロコロしとったら顔の筋肉も解れるし、気も紛れるやろうしええかもしれんね」

海未「ぷっ……確かにフェイスローラーはいいかもしれませんね。相談にのってくれてありがとうございます」

希「別にええよ~可愛い後輩のためなんやし」


海未「そうですか、ならばそのわしわししている手はしまってください」

希「海未ちゃんはケチやなー」




海未(穂乃果は楽しかったら自然と笑顔になると言ってました。
   ことりは慣れだと。
   絵里は練習あるのみで希は肩の力を抜く、と。
   一番、効果が出そうなのは先輩2人のアドバイスを両方実践することでしょうか。
  
   あとは……ニコはああ見えてプロ意識の塊ですから相談したところで私ができる範疇を超えることを言ってきそうですね。例えばゲリラライブ何十発とか。無理ですね。

   後輩は……後輩に相談というのは情けなくもありますが、1つしか違わないので気にしないとして。
   凛に相談しても『楽しめばいいにゃー』くらいしか返って来なさそうですね。
   真姫はどうなんでしょうか。元々物怖じしない子でしたし、こういう悩みは共感できないから「イミワカンナイ」で一蹴されるかもしれまんね。

   あ、そういえば花陽はどうなんでしょうか。彼女も私に似て引っ込み思案な所がありますから同じように悩んでるのかも知れません。
   ここは花陽にも聞いてみましょうか)



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~翌日 部室にて~


海未「花陽」

花陽「なに?海未ちゃん」

海未「花陽はライブとかで緊張したりするのですか?」

花陽「もちろんするよ~(>_<) 緊張しすぎていっつも一杯一杯になっちゃう」

海未「そういうときはどうするのですか?」

花陽「えっとね、手のひらに『米』って書いて飲み込むと落ち着くよ」

海未「手のひらに、『米』?『人』ではないんですか?」




花陽「だって『人』飲み込んでも落ち着けるわけないよ~(>_<)
   だから私は『米』って書くの。お米を本当に食べてたらダンスとかしんどくなっちゃうだろうから実際には食べれないし」

海未「ふふっ、花陽らしいですね」

花陽「そうかな?海未ちゃんも今度ぜひやってみてね」

海未「ええ、私も好きな何かを手のひらに書いてみます」


海未(今回、色んな人のアドバイスを聞けてよかったです。
   アドバイスの効果を確かめたくて、緊張する機会が今では待ち遠しいですね)



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~数週間後~


海未(とうとうライブ本番がやってきました。
    絵里のアドバイスを信じてガムシャラに練習をして来ました。
    確かに今ならちょっとやそっとじゃ失敗するようなレベルじゃない所まで成長できたと思います)シャーシャー

海未(それに希の言った通り、肩の力を抜いてライブを楽しみたいとも思います)シャーシャー

海未(けどやっぱり性格なんでしょうね。完璧には不安を消し去ることまではできませんね)シャーシャー


(・8・)「う、海未ちゃん、何してるの?」

海未「あ、ことり。これですか?」つフェイスローラー



(・8・)「う、うん。なんでライブ前にそんなのやってるの?」

海未「これは希の占いによるとですね、これが私のラッキーアイテムのようなんです。
    これで緊張が少しでも解れればいいのですが」


(・8・)「あ、そういうことだったんだ」


海未(確かにこれを無心でコロコロしてると気が紛れるのは間違いないのですが)シャーシャー

海未(だからと言って不安や緊張が全てなくなるとまでは虫が良すぎますよね)シャーシャー

海未(あ、そういえば花陽は好きな物を書いて飲み込めばいいと言ってましたね。あ、本当にやってますね。
    なら私も……かと言って何にしましょうか。
    穂むらの御饅頭が好きですけど書くにしては文字数が多すぎますし、かといって他は……)シャーシャー




穂乃果「海未ちゃん!こんなときに何してるの!?」

海未「あ、穂乃果。これはですね」シャー


穂乃果「もうそんなことしてる場合じゃないよ!
     ほら!もうすぐ本番始まるよ!
 
     行こう?」


海未(本当に……この子は不思議な子ですね。
   この子の笑顔を見てるだけでモヤモヤが晴れていくみたいです。
   私はファンの笑顔より、失礼ながら穂乃果の笑顔を一番に見たいのかも知れませんね)




穂乃果「ほら、穂乃果の手を掴んで!」

海未「1人で立てますけどね」ギュ

穂乃果「いいからいいから!よっ!」グイッ

海未「きゃっ」

穂乃果「よし、じゃあ今日もライブ張り切って行こう!」


海未「……穂乃果の温かい手があればフェイスローラーなんていらないですね」

穂乃果「え!?穂乃果の手は皺伸ばしたりできないよ!?」


終わり

見て下さった方には感謝です。

予想以上にあっさり終わっちゃいました……30レスって……
まあ久々のssで初めてのラブライブだったからお試しって感じだし(汗

暫くはラブライブのssを書いて見ようと思っていますので、また読んでいただければ幸いです

このSSまとめへのコメント

1 :  SS好きの774さん   2014年05月26日 (月) 22:41:06   ID: jsUPECCB

アニメ一期しか見てないと申告してたから不安だったけどよかったよ
キャラクターを掴んでると思う

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