国広一「ライバルは金髪くん」 (221)



前回(国広一「ライバルは執事さん」 - SSまとめ速報
(http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1400419713/))までのあらすじ
ノンケのお嬢様を大好きなレズのメイドがホモの執事と触れ合ううちにバイへと目覚めました


一「やあみんな、ボクの名前は国広一! バイです!」

純「のっけからとんでもねえカミングアウトしたなオイ」

衣「ばいとはなんだ、智紀?」

智紀「両刀使いのこと」

衣「りょっ……!?///」

一「将来の夢は萩原さんのお嫁さんになった上で、透華をお嫁さんにすることです!」フンス

純「透華が聞いたら泣くぞ。いろんな意味で」


SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1401025985


一「まあそれは冗談として」

衣「な、なんだ。はじめ一流の諧謔であったか……」ホッ

一「そうだよー諧謔だよー」

一「せいぜいボクと萩原さんとその間に生まれた子供を、一家揃ってことごとく透華の『モノ』にしてもらう、ぐらいしか考えてないよー」アハハ

衣「!?」

智紀「oi misu ミス おい」

純「あかんこれガチなヤツや」


純「しっかし変われば変わるもんだよなぁ」

智紀「昔のはじめは、萩原さんに対抗意識むき出しで嫌いまくってたのに」

衣「そ、そうだったのか?」

一「あはは、お恥ずかしい。そんなこともあったね」

一「透華との付き合いの長さとか、絆の深さとか、その他もろもろで勝てない、って思っちゃってさ」

一「ボクの方から一方的に、萩原さんを避けてたんだ……」


衣「はじめ……面を上げよ」

一「でもそんなある日のこと、ボクは気が付いた」

純「ん?」

一「逆に考えるんだ、『勝たなくてもいいさ』と考えればいいんだ、って」

智紀「あっ……」

一「勝って透華を独占するより、この最強の恋敵との間で、透華を共有財産にしちゃえばいいんだ、って……!」キラキラ

衣「おいはじめ、儘に面を上げるな」

純「モノにしたいのかされたいのか、結局どっちなんだお前」


智紀「それにしたって豹変しすぎだと思う」

純「な。気持ち悪いぐらいだわ」

一「わかってないなー二人とも。女の心変わりなんて、一晩あれば十分すぎるぐらいだよ」

衣「お、おお。なにやらはじめが大人のおねーさんの如き音吐を」

一「それにボクの場合、下地はあったからね」

智紀「下地?」

一「そ。ボクが萩原さんを嫌いだったのは、あの人が透華のこと誰よりもよく考えてるから、だったよね」

一「透華を一人占めするために邪魔な存在だったってわけ」


一「ところが事情は変わって、今のボクの望みは透華の共有。有り体に言えば3[ピーーー]」

純「やめんかい」

衣「純、3[ピーーー]とはなんだ?」

智紀「3人の人間がくんずほぐれ」

純「言わせねーよ!? それだけはさすがに言わせねーよ!?」

一「そういう前提に立った時、透華を共有する相手として、果たして萩原さん以上の人なんて望めるのか」

一「いや望めないカッコ反語カッコ閉じ」

智紀「……一番嫌いだった部分が一転、一番好きになれる部分へと、いわば裏返った、と」


一「さっすが。ともきーはわかってるね」

智紀「えっへん」

純「極端な話だなおい。こないだなんてクッキーの食べさせ合いしてただろ」

一「透華に出すお菓子を味見してもらってただけだよー」

一「ボクとしては合法的に萩原さんに『あーん』できるから、一石二鳥だったけどねっ」

純「違法な『あーん』ってなんだよ」

一「それに一度目覚めてみると、やっぱり萩原さんって普通にいい男性(ひと)だよ」

一「っていうか普通なんて域をはるかに飛び越して超絶素敵滅法優良物件だよ」

衣「さにあらん。なにせこの衣の陪従なのだからな」フンス


一「高身長でイケメン。上司として執事として、能力も忠誠心も尊敬に値する」

一「人格も非の打ちどころがなくて、でも意外に茶目っけがあって、CVも小野大輔で」

衣(……誰なのだ、小野何某とは)

一「なによりボクと萩原さん、いっつも透華のことばっかり考えてるからさ」

一「自然と行動や思考のパターンが似通ってくるんだよね」

一「昔はそういうの、見透かされてるように思えて最っ高に嫌だったんだけど」

一「いったん惚れちゃうともう、ボクの全部見られちゃってるんだなぁって思えて……あはっ♪」クネクネ

純「おい、なんか別のモンにも目覚めてねえかこれ」ヒソヒソ

智紀「もともと露出癖あるし……」ヒソヒソ


一「一つ問題があるとすれば、萩原さんがボクをそういう風に見てくれるか、ってことなんだけど……」

智紀「だいぶ基本的な問題に立ち帰ってくれた」

純「今までの問題ひどかったからな」

一「なにせほら、歳の差あるし」

純「あー……もしハギヨシがロリコンだったら、そもそも衣の身が危ないって問題も出てくるしな」

衣「ろりこんとはなんだ、智紀?」

智紀「小児性愛嗜好のこと」

衣「……あう///」


一「逆説的に言えば、萩原さんぺドフィリアじゃないってことだもんねえ」

衣「……」ホッ

一「抱きついてボクの貧しいモノを押し付けても、まったく反応する素振りすら見せないし……はぁ」

智紀「物憂げなため息」

純「言ってることは最低だけどな」

一「それにさ、もういっこ……深刻な問題があるんだよ」

三人「「「?」」」


一「萩原さん、もしかしてホモなんじゃないのかなー、って疑惑が」

純「ファッ!?」

衣「ほもとはなんだ、智紀?」

智紀「衆道を好む男性のこと」

衣「しゅっ……!?///」

純「智紀、お前そろそろ透華かハギヨシに殺されるぞ」


一「だっておかしいと思わない?」

一「こんなにも女だらけの職場で、いい歳した成年男性がなんの、もといナニの素振りも見せないなんて」

純「執事だからだろ」

一「まあ、それが最有力の回答ではあるんだけどさ」

智紀「女だらけの職場……他の男との数少ない触れ合い……」

智紀「はっ、旦那様!」ガタッ

純「座ってろ。その口も閉じとけ」

衣「衆道……」ボソ

sage sagaしては?


一「ね? ともきーの言うような可能性もあるわけだよ」

純「ねーよ、一ミリたりとも」

智紀「微粒子レベルではあると思います」

純「黙ってろっつったよな?」

衣「ハギヨシが……衆道……」ドキドキ

純「衣ー!? おい誰か止めろ、本当に透華アンドハギヨシに殺されるぞオレら!!」

ハギヨシ「呼びましたか?」

純「ぎゃあああああああああああああああああああああああああああっっっ!!!!!!!」ビクビクビクッ

ごめんsagaしてたんね


ハギヨシ「失礼な方ですね、人の顔を見るなり」ニッコリ

純「人の背後にいきなり現れるヤツの方が失礼だろーが!!」

一「あっ、萩原さーん♪」

ハギヨシ「こんにちは、国広さん。先日は手袋をどうも」

一「えっへへー。透華にあげてもだいじょぶそうかな?」

ハギヨシ「ええ、もちろん。珍しく露出を減らす方向性のプレゼントですからね」

ハギヨシ「お嬢様もきっと、涙を流して喜ばれることでしょう」ニッコリ

智紀(かわいそうな透華)ホロリ


一「えへへ、ありがとっ。これも萩原さんが付きっきりで教えてくれたおかげだよ……♪」ダキッ

ハギヨシ「いえいえ、私の力など微々たるものにございますれば」

ハギヨシ「すべては国広さんの努力あってのことですよ」

一「謙遜しちゃってぇ。でもそんなところも大好」

ハギヨシ「そういえばお嬢様が貴女を呼んでいらっしゃいましたよ」

一「今行くから待っててね透華ー!」


ピュー


ハギヨシ「いってらっしゃいませ」ニコニコ

三人「「「……」」」


ハギヨシ「どうされました、お三方?」

智紀「なんだかツッコミどころが多すぎて……」

純「とりあえずアンタ、それでいいのか?」

ハギヨシ「国広さんが一番に愛してらっしゃるのは透華お嬢様。これは未来永劫動かぬ事実ですよ」

衣「一番に、ということは……」

ハギヨシ「ええ。どういうわけか彼女は、この不肖を二番の席次に置いてくだすってるようですね」

純「まあ、気付いてるよなそりゃ」


智紀「萩原さんは、はじめの気持ちに応えてあげないの?」

ハギヨシ「これまた直球ですね」クスクス

ハギヨシ「そうですね。彼女が大人になっても今の気持ちのままならば、その時は私も真剣に検討しましょう」

ハギヨシ「使用人として、人間として、彼女のことはとても好ましく思っていますが……」

ハギヨシ「実際問題、私に小児性愛嗜好はありませんので」

純「あ、ないんだ」

ハギヨシ「当たり前です」

智紀「ちっ」

ハギヨシ「沢村さん?」


衣「……ハギヨシ」

ハギヨシ「はっ。いかがなさいましたか、衣様」

衣「敢然晴らすべき疑問がある。疾く答えよ」

ハギヨシ「ご下命とあらば」

衣「ハギヨシ、お前は」

ハギヨシ「……」

衣「お前は……」

ハギヨシ「……」




「ホモ、なのか?」




ハギヨシ「……沢村さん?」

智紀「ち、違う。私じゃない」アセアセ

純「違わねえよ。お前だよ」

智紀「さ、最初に言い出したのははじめで……!」

ハギヨシ「沢村さん」

智紀「はい」

ハギヨシ「どうも貴女は、悪いインターネットに毒されているようです」

智紀「あっ……」

ハギヨシ「よって2週間、あらゆる電子機器を没収します」ニッコリ

智紀「」


衣「ええい、いんたあねっとなどどうでもよい!」

衣「答えよハギヨシ! 其許は衆道家か!?」

ハギヨシ「違います」

衣「寔にか!」

ハギヨシ「誓って」

衣「証憑はあるや!」

ハギヨシ「ございます」

衣「示せ!」


ハギヨシ「現在私には、身近に接している男性がほとんどおりません」

ハギヨシ「よって衆道など嗜みようがございません」

衣「……むう、言われてみれば。せいぜいが入り婿程度か」

智紀「じゃ、じゃあやっぱり旦那様と」

ハギヨシ「沢村さん」ニッコリ

智紀「アッハイ」

純「お前って実は相当なバカだよな」


ハギヨシ「衣様、疑義は晴れましたでしょうか?」

衣「うむ! ま、まあ衣はそなたを信じておったがな!」

純(ウソつけ)

ハギヨシ「ありがたき幸せ」ペコリ

衣「而して……昵懇たる同性の友もないというのは、聊かハギヨシが不憫だな」

ハギヨシ「……」

智紀(……そっか)

純(ハギヨシのヤツ、今よりもっと若い頃から、龍門渕にすべてを捧げてるんだもんな……)


ハギヨシ「その細やかなるお心遣い、光悦の極みにございます、衣様」

ハギヨシ「しかし私はこれでよいのです。私には、龍門渕という『家』がありますから」

衣「家、とな?」

ハギヨシ「ええ。井上さんがお父上、お嬢様がお母上で」

ハギヨシ「衣様、国広さん、沢村さんの三姉妹、といったところでしょうか」

智紀「あれ、私が末っ子?」ショボン

純「残念でもないし当然」

衣「衣が一番おねーさんだからな!」フンス


ハギヨシ「私はそんなあたたかな龍門を、淵より守れる番人であればよい」

ハギヨシ「それが、私にとっての幸福です」

衣「ハギヨシ……」

智紀「透華がそれで、納得すると思う?」

純「今ならはじめの奴もな」

衣「ろ、論無う衣もだぞ!」

ハギヨシ「……ありがとうございます。まったくこの身には、過分の僥倖にございますね」ニコ


ハギヨシ「ともあれ。現状私にはなんの不満もないのです」

ハギヨシ「門の外よりあたたかさを守り、時折内に招かれ、あたたかさを分けてもらえる」

ハギヨシ「いずこに不平不満を見出せましょうや」

衣「なれば、これでよいのか……?」

ハギヨシ「同性の友人、というのも人生を考える上で悪くはありませんが」

ハギヨシ「そういったものは縁があれば自然と巡り合うようにできているのです」

ハギヨシ「殊更、息巻いて求めるようなものでもございませんよ」


衣「……あいわかった。そこまで考えておるならば、最早衣も吟味立すまい」

ハギヨシ「御厚情、感謝に堪えません」ペコリ

衣「但し! 千万いつの日か莫逆の友に出会いし時には、衣にも引き合わすのだぞ!」

ハギヨシ「は、誓って」

純「ハギヨシの友だちねぇ。どんな奴なら役者が足りるんだ?」ケラケラ

智紀「完璧に完璧をぶつけるか、あるいは未熟を噛み合わせるか」

智紀「萩原さん、どっちでも美味しい」グッ

ハギヨシ「没収2週間では足りませんか?」ニッコリ

智紀「」


ところ変わって透華の部屋


一「っていう話をね、みんなでしてたんだよ」

透華「はじめ。私はもう、貴女のことがだいぶわからなくなってきましたわ」

一「ボクは透華のことを全部わかってるから心配しないでいいよ!」ニッコリ

透華「その笑顔もだいぶハギヨシに似てきましたわ」

一「やぁん、そういってもらえると嬉しいなぁ♪」モジモジ

透華「……一応、褒めたつもりはなかったんですけどね」


透華「しかしはじめ。そういう(ホモ)疑惑を持っている貴女からすると」

透華「ハギヨシに男友達ができてしまうというのは、あまり好ましくない事態では?」

一「その時はボクの女体の魅力で、萩原さんをこっちに振り向かせるからだいじょーぶっ」

一「っていうかそれ、透華の本音だったりしないよね?」ニッコリ

透華「……」

一「ふふ。ボクは別に二号さんでも構わないからねー」

透華「……おっほん」


一「まあぶっちゃけると、あんまり心配してないんだ。その点に関しては」

透華「……なぜ?」

一「萩原さんの友だちになるって相当ハードル高いと思うんだよね」

一「あらゆる意味で……あ、そういう()意味でもそうでない意味でも、ってことね」

透華「いちいち説明しなくてよろしい」

一「とにかく。萩原さんのお眼鏡に叶うような男なんて」

一「そうそう、そんじょそこらにいるワケないからねー♪」







一(……そう思っていた時期が、ボクにもありました)


京太郎「あ、なるほど。こうしてこう……ですか?」

ハギヨシ「ええ、お上手です。立派なタコスのできあがりですよ」ニッコリ



一「」ギリギリギリギリギリ

智紀「立派なタコス(意味深)」

純「おい、もうオチが見えたぞ」

透華「は、はじめとハギヨシは清澄の金髪になんて負けませんわ!」

衣「清澄の金髪には勝てなかったよ……」

純「やめろ」

今回ここまで
最後の最後でやっと金髪くん出てきました
このスレはそこそこ長めにやる……かもしれません

それではご一読ありがとうございました

乙です


演出と気付かずすまない 目障りとかそういうんじゃないからお気になさらず

ゴミ
評価に値しない

>>38
などと意味不明な供述をしており

乙! 濃厚な京ハギに期待

乙ー。
あえて京太郎も混ぜちゃえと一が吹っ切るのもアリ。
しかし、透華が一番常識人のssって結構なレアじゃね?衣はどんどん毒されてきてるけど

あぁ^~

ゴミ

豚がどうこう以前の問題。
このssは作品として面白いんだ。

ころたんが変な知識をww

乙!

面白くないな


京太郎「ハギヨシさん!」

ハギヨシ「おや須賀くん」

京太郎「あのタコス、すげー喜んでもらえましたよ!」

ハギヨシ「ええ、そうでしょうね」

京太郎「タコ……優希だけじゃなくて、他のみんなにも絶賛してもらえました!」

京太郎「人に喜んでもらえるのって、なんか……すげーいいですね!」キラキラ

ハギヨシ「ええ、ええ」ニコニコ



一「……」


京太郎「ハギヨシさん!」

ハギヨシ「おや須賀くん」

京太郎「前に教えてもらった掃除テクやばいっすよ!」

ハギヨシ「やばいですか」

京太郎「部長にも大助かりだって褒められました!」

ハギヨシ「よかったですね」

京太郎「時間に余裕ができたっていうんで、麻雀のレッスンしてもらえることになったんですよ!」キラキラ

ハギヨシ「それはそれは」ニコニコ



一「……」


京太郎「ハギヨシさん!」

ハギヨシ「おや須賀くん」

京太郎「こないだはどうも! 楽しかったっす!」

ハギヨシ「須賀くんのレッスンに私まで混ぜてもらって、本当によろしかったのでしょうか」

京太郎「みんな楽しそうでしたし全然OKですよ! ハギヨシさんの紅茶も超好評でした!」

ハギヨシ「そのように持ち上げられては面映いですね」

京太郎「そんな謙遜しなくても! ウチの部長も、是非また来てほしいって言ってました!」

ハギヨシ「本業もありますからね。タイミングさえ合えば喜んで、とお伝えください」

京太郎「わかりました! それで、物は相談なんですけど、また教えてほしいことが……」

ハギヨシ「紅茶の淹れ方ですね。承知しております」ニッコリ



一「……」

弟的ポジションだから・・・


KYO『ハギヨシさん!』

ハギヨシ「おや須賀くん」

KYO『今日もよろしくお願いします!』

ハギヨシ「ええ、では早速卓を立てましょう」

KYO『今後ろで麻雀部の連中が見てるんです』

ハギヨシ「ほう」

KYO『そういうわけなんで、いつもの俺だと思わない方がいいですよ?』

ハギヨシ「おやおや、これは分の悪い勝負になってしまいましたね」クスクス

KYO『……今日こそ勝たせてもらいますよ、師匠!』



一「……」


一「ダメ。もうダメ。ボクはもうダメだよ透華」

透華「確かに最近のはじめはだいぶダメなことになっておりますわね」

純「いや、単なる友だち付き合いだろ。『そういう』んじゃねえと思うけど」

一「今は『そう』じゃなくてもいずれ『そう』なるかもしれないだろ! 人間の可能性は無限大なんだよ!」

衣「いみじくもはじめが辧証したようにな!」

透華「嫌な可能性ですわね……」

純「ところで智紀のやつがいねーけど」

透華「衣の教育上よろしくないとハギヨシより進言がありましたので」

透華「一時的に遠ざけましたわ。3週間ほど」

純「あっちの露出狂バイを遠ざける方が先だったんじゃないのか?」


一「それに! 仮に『そう』ならなかったとしても! ボクには許せないことがあるんだよ!」

衣「む?」

純「許せないこと……?」

一「そういうわけだからボク、ちょっと宣戦布告してくるね」ガタッ

透華「えっ、ちょ、待ちなさいはじめ!」

純「……行っちまった」

透華「……純。ついていってくださいな」

純「うええ。なんでオレが?」

透華「万が一暴力沙汰に発展した時、力づくで止められるからですわ」

純「あーそう。そうね、確かにね」ゲンナリ



バァン!!(扉の開く音)


一「須賀京太郎ぉぉ!!!!!」

京太郎「うおっとう! ななな、なんだいったい!?」キョロキョロ

一「都合よくキミ一人みたいだね」

京太郎「は、はい。ちょっと牌譜の整理してて」

一「くっ、いきなりいい子ちゃんアピールとは侮れないっ」

京太郎「はあ」

一「まあいいや。この顔見知ったるか須賀京太郎!!」

京太郎「すいませんわかりません(巨乳じゃないし)」

一「ああん」ズコー


一「ぼ、ボクの名前は国広一! 龍門渕の中堅だよ!」

京太郎「龍門渕の国広さん? ってことは、ハギヨシさんがよく言っ」

一「いきなりその名が出るとは話が早いね!」

京太郎「えっ」

一「ボクは今日、その萩原さんのことでキミに宣戦布告に来たのさ!」

京太郎「えっ、えっ?」

一「萩原さんの……萩原さんにとっての……」プルプル



ガチャ


純「おいはじめ! 早まった真似するんじゃ……」



一「萩原さんの一番弟子は!!! このボクなんだよッ!!!」



京太郎「アッハイ」

純「そっちかいっっっ!!!!!!!」ビシッ


一「まずキミさぁ」

京太郎「はい……」

一「萩原さんのこと尊敬してる?」

京太郎「そりゃもうしてますよ。人生の師といっても過言では」

一「はいアウト」

京太郎「そげな理不尽な!」ガーン

純「ホントに理不尽だな……」


一「いーいキミ? 萩原さんの教えを先に受けたのは、このボクなの」

京太郎「そうみたいっすね……」ジー

純(オレと智紀も一緒に受けたんだけどな)

一「萩原さんからの指導により習熟してるのも、このボクなの」

京太郎「そうっすね……」ジー

一「萩原さんをより尊敬してるのも、このボクなの」

京太郎「そう……」ジー

一「そして萩原さんをより深く理解してるのも……ちょっと! 話聞いてる!?」

京太郎「す、すいません!」

一「ボクのありがたい萩原さん演説をなんて態度で聞き流してるんだキミは!」プンスカ

純「通報されないだけありがたく思えよお前は」


一「で、なに? なんかボクの顔じろじろ見てたけど」

京太郎「あ、いや、その」アセアセ

京太郎(顔以外を見ちまうと犯罪者扱いされそうで怖いんだよ!!)

一(なんか歯切れが悪いな……はっ、もしかして!)ピコーン

一(よし、これを利用すればボクがより優位に立てる!)

一「……もしかしてキミ、気が付いちゃった?」

京太郎「え?」

一「ボクが一風変わった性癖を持ってるってことを」

京太郎「……普通、気付きません?」

純(……普通、気付くわな)


一「それでちょっと、ボクのこと危ない人だとか思っちゃってくれてるわけだ」

京太郎「べ、別にそういうんじゃ!」アタフタ

一「ふふふーん。でもでも、こんな程度で怯んでていいのかなー?」

京太郎「?」

純「?」



一「……萩原さんがボクと同じ性癖(バイ)を持ってるって聞いたら、キミはどうするのかな!?」

京太郎「えええええっ!!? そそそ、そう(露出狂)なんすかあああああ!!!???」



純(あ、なんかめんどくせーことになったなこれ)


一「ふふふのふ。その様子じゃそう(バイ)とは知らなかったみたいだね」

京太郎「そ、そりゃあそんな(露出狂)ことわかりませんよ」

京太郎「普段のハギヨシさん、かっちりした着こなしですし」

一「あれでプライベートでは意外に(性格が)開けっ広げなんだよ」

京太郎「マジっすか!? (服装が)開けっ広げなんですか!?」

一「仕事に真面目な人だから、とにかく(コミュニケーションの取り方が)お固くてね」

京太郎「なるほど……仕事なら当然、(服装も)お固くなりますよね」

一「そうなんだよそうなんだよー。この間なんてねー」


純「……」

純(なんかよくわかんねーが、きっとスゲーめんどくせーことになってる)

純「……」

純(しかしオレが透華から命令されたのは、事が『暴力沙汰』に及んだ場合の事態の収拾だ)

純「……」

純(うん、静観しよう。めんどくせーし)


※ハギヨシさんはバイでも露出狂でもありません

濃厚なハギ京ってこんな感じですか! よくわかりません><
というわけなのでこれ以上濃厚な絡みを私に求めないでください
それではご一読ありがとうございました

乙でした。

あぁ、ハギヨシさんが知らず知らずのうちに変態に.....


嘘から出た真とかなりませんか

乙です


くにひろくんはえ○いなぁ

きゅふ
きゅふふ?きゅふきゅふ、ぎゅふぅ?

おつ


話し合いって大事だなぁ

乙! 濃厚なハギ京描写の挿入に感謝


>>66
なりません(迫真)

はい、じゃあ今日も始めていきますね


京太郎「へー、意外ですね」

一「でしょー? あの人案外そういうところあるんだよねー」

京太郎「あのハギヨシさんがねぇ、ははっ」

一「あははははっ」

純「……楽しそうだな、はじめ」

一「はっ!」

一(違う違う違う! なにを萩原さん談義で盛り上がってるんだボクは!)

一(一旦頭の中を整理しよう。ええっと、ボクの当初の目的はこうで、今はこうこうこうしてる最中だったから……)ブツブツ


京太郎「先輩? どうかしたんすか?」

一「……ふふ。危うく当初の目的を見失うところだったよ。なかなかやるね須賀京太郎」

京太郎「はあ」

純(自滅だろ)

一「話を戻させてもらうけど、キミはそれでいいの?」

京太郎「『それ』っていうのは……」

一「萩原さんの抱える特殊な性癖(バイ)のことさ」

京太郎「それ(露出癖)のことっすか……」

純「……」

お、きたか


京太郎「……」

一「ふふ、さすがに悩んでるみたいだね」

一「でもこの程度で揺れ動いているような軟弱な男に、萩原さんの友だちなんて務まらないよ」

純「これで揺れ動かない奴の方が問題ありだと思うけどな」

一(ましてや萩原さんの後ろの穴なんて、絶対に渡すもんか……!)

純「聞けや」

一「さあどうなんだい須賀京太郎?」

京太郎「……正直、受け入れがたいような話ではあります」


一「あはは、ついに馬脚を表したね! そうと決まれば」

京太郎「でもッ!」

一「え?」

京太郎「ここまでの話を聞いた限りじゃあ、俺がハギヨシさんの初めて(の男友達)ってことになるんですよね?」

純(こいつもこいつでいちいち言い回しが危ねーんだよ!)

一「……ボクはまだ、それを認めた覚えはないよ」

京太郎「えっと。女の人には理解しがたいものがあるかもしれませんけど」

一「むっ」イラッ


京太郎「男のダチ同士ってのは――大抵のバカは、笑って受け入れてやるもんです」

一「!」

純「おお」

京太郎「だいたい男なんて生き物は、天下に公言するのが憚られるような趣味の一つや二つ、絶対持ってますしね」

京太郎(俺の和っぱい観賞みたいに)

一「!!!」

一(公言できない趣味……まさかこの子もバイ!?)

純(あ、またなんかめんどくせーことに)


京太郎「まあ、そういうわけなんで。ハギヨシさんが嫌がりでもしない限り、俺はあの人の友だちでありたいと思ってます」

京太郎(男の露出癖とか見てて気持ちのいいもんでもねーけど)

一「……」

一(……受け入れる。受け入れる、だって!?)

一(萩原さんがバイであることを受け入れ、あまつさえいつの日か嫌がる萩原さんに向ける劣情が危険な領域へと達するだって!?)←言ってない

一(なんてこった。それじゃあ彼は……彼こそが……)

一(萩原さんにとってのベストパートナー(意味深)だっていうの!?)


京太郎「どうですかね、国広先輩?」

一「……ダメだよ。まだダメだ。まだ、認めるわけにはいかないの」

京太郎「……」

京太郎(そもそもどうしてこの人に認められなきゃなんねーんだろ)

純(……とか思ってるんだろうけど、口に出さないあたりこいつもお人よしだなぁ)

一(このままじゃ萩原さんのバックが危ない。いや危ないのはこの子のバックかもしれないけど)

一(なんとしてでも、どんないちゃもんを付けてでも遠ざけるんだ)

一(萩原さんを守るためなら……ボクは悪魔にだってなる!)キッ

これでは道化だよ


一「……勝負だよ」

京太郎「えっ」

一「萩原さんの一番弟子の座は譲れない。勝負だ、須賀京太郎ッ!!」

純「そういえば元々はそんな話だったな」

京太郎「しょ、勝負っていってもなにすれば……」

一「萩原さんの弟子を名乗る者同士、奉公人としての力量を競うのが常道」

一「要するに、家事対決だよ!!」ビシッ


京太郎「家事対決ですか?」

一「買い出し、料理、掃除の三本勝負。なにか異論は?」

京太郎(……異論もなにも、勝てるわけないと思うんだけど)

一(まあ、確実にボクが勝つ勝負だろうけど)

純「お前それ負けフラグだぞ」ヒソヒソ

一「ふっ、甘いね純くん。ボクを誰だと思ってるの?」ヒソヒソ

純「露出狂のバイ」

一「……おっほん。それでは対決はじめ!!」


??「長くなるんでカットじゃ」



         _,、=:ニ;‐、、--――‐y、,_     ,,r;;;;''''=―--、、,_
       /´  ヽ,ヽ,.゙'l,.゙Y;--',r'゙'ヾ;'V.j   /∠,,.r_;'゙-‐-,<゙゙ヽ,'i、'‐、,
      ./_   .,,_j ゙l l,. Y/゙'ヾ、;、ノ,r;'|  /jフ,r-、ヽ、  _,,>.゙'ー;゙' ーi,. |'i,
      j.ヾ!  ト‐! | .| .|,_ ./,.〈. 〉| ./ .(゙   _>゙'゙ r''゙´'i,゙l, ,j レ! .|:|
      .|il,  __  j .j゙ .l  ト,゙',/ j.゙ r;| .レ'゙''‐ニ'''゙r''゙´ .゙l,ヽ,. ,ノ ゙ r''1.jノ
      .|.l,゙l, ゙ー゙.ノノ  / / ゙l ゙l,ヽr',r'l ゙;| .ト、,. /./´゙ヽ;.、 ノ ,゙rッ  .,Y';V
      | l,.゙ヽ--'゙ ,ノ  /  l, ゙'゙,,.l, ,j ゙| l,ヾ,、--、,,,、'_, r''゙ l   / li,;)
      l,. ゙'i,  /  ,rシ-、,ィ) l,゙i,V/゙j゙ /゙,,、、、,_  ゙\!.レ゙  .| Y゙
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       ゙'i,         .j  |./ ∧、, ゙̄ヽ、. \ ゙l. |\ ./
        ゙i,. r、,,,.、,_   / ノメ、 .j |ヾヽ,゙'ー---‐'''''ヾ-、,‐'

         .゙i,ヾ'-'ニワ.  / ./ノ .V j゙ |'i,. ヽ;-‐-、,_::::__ ::..>
        /:::l,〈`   //‐'´ ./.ヽ/ .j.ノ  .:ヾ、;:) ゙'i    `ヽ、
       /::::::::|ヾ‐;<;/__,、r'´ ./ .)='゙  ..::  ,ソ  .(:: _,,r‐''゙⌒`゙ヽ、,
      / l;::::::::::Y゙人゙l;:.    .,/,r'ニ゙   _,、r''´  ..:: ゙ヾ、     ::  ヽ,
     l  /,r:| j‐゙''l; ゙ニー‐'゙ (`l.(_,r‐'''゙´__,, ....:::::   .`ヽ、,....:::::..  ゙l,

     .!. .l゙l゙レ'>‐゙ | ト;゙i,l、ノ,r;;'ニ゙/´゙Y .,r'゙ ̄    .....::::::::::::::::::::::::.゙ヽ、:::    l,
     | 'ー;l.'i,.l゙  ,j 'シ'‐-ヘ;'V゙./  ゙l, ヽ, ......:::            ::::..ヽ,   ゙l
     .|._,rラl,.|  / ,i l,   .ノ , ゙i,   .゙ィ,.レ'                :.゙l,  .|
     / / ゙l l,゙l,/./ .l, l, ././ .゙l,゙l、  /.,ィ´ ,.r''ニ'' ヾ,            .:l, j゙
   .,rl´.'-‐ニ, .,、 L,,,,,゙l, V /   ヽ,゙'´/.|  .l゙/;=iミ;゙'i,. [        .:::::::::::::::Y゙
  .,r',、 「゙´  | .| jヾ、--、ヾl,    /,、 ゙l,.゙l、-';j;ノ::::::゙レ゙lj゙   ........::::::::::::::::::::::::::|
 / ./.| .レ-‐' 'ソ::l,゙l, ./.∧、ヽ、,,/,/,,゙'i,,゙L、‐'゙::/::://     :::::::::::::::::::::::::::::j゙
 レ:'二i .i''゙゙´| .|:::::::)、V.l゙  ゙l,.゙'V /   ゙'i, ゙V゙ /ノ゙ /゙L,___,,,_   : : :: :::::l
..゙T´ .| |  ,.| .|::::::/ ゙'i,゙l,  `i , l,    〉,,.〈/  .ヽ、,,,,,、、-―‐-、ヽ、  ..:: .:/



純「そこを飛ばすんかいッ!!!!」ビシッ


京太郎「くっ! 俺の負け、です……!」ガクリ

一「……年季の差だよ。こればっかりはどうしようもない」

一「キミが萩原さんから教えを受けたのはせいぜい数カ月。対するボクは一年をゆうに超えてたからね」

一「純くんがいかに敗北フラグを立てたところで、ボクの勝ちは最初から決まってたんだ」

純(大人げねえ)

京太郎(だから勝てるわけないと思ったんだけどなー)

一「……」

一(それでも、危ないところだった)


一(もっとこう、圧倒的な差を見せつけて圧勝するつもりだったのに)

一(いくら萩原さんから指導されたといっても、単なる男子高校生の手際とは思えない)

一(なんであそこまで動けるの? なにがこの子を……)


『はじめまして、国広一さん。私の名前は龍門渕透華』

『私には貴女の力が必要ですの』

『どうかこの手を、とってくださいませんか』


一「……なにがキミを、そこまで突き動かすの?」


京太郎「……『できること』が欲しかったんですよね」

京太郎「大げさにいうと、存在意義? とかそんな感じのが」

京太郎「自分の存在価値を高めたくて、ハギヨシさんにも何度も教えを請いました」

京太郎「その結果、今の俺があるというか。そんな感じの話です」

一「……キミは、それでよかったと思ってる?」

京太郎「俺自身はそれでいいと思ってたんですけどね」

京太郎「なんか周りの連中は、それ『だけ』じゃよくないと思ってたみたいです」

純「どっかで聞いた話だな」

一「……」


京太郎「最近気付いたんですけどね、俺」

京太郎「自分で思ってた以上に、周りには気ぃかけてもらってたみたいで」

一「……鏡みたいなものなんだよ、そういうのは」

一「キミが仲間を大事に想えば想うほど、仲間をキミを大事に想ってくれる」

一「逆にキミが楽しくしてないと、仲間も楽しくなれないんだ」

京太郎「はは。どうもそうらしいですね」

一「キミは今まで楽しかった?」

京太郎「……楽しいと、そう思ってました」


京太郎「元々かわいい女の子目当てで入ったような部活だったんで」

京太郎「(パイはともかく)牌には大して深い思い入れもなかったんすよ」

一「へえ。(ホモじゃなくてバイなら)そういうこともあるのかな」

純「一度お前ら括弧つけないで話合ってみねえ? せっかく今いい話になってたのに」

一「そんなにカッコつけてるつもりはないんだけどなぁ」

純「……そうかい」

一「それで、須賀京太郎くん。キミは『今』、楽しい?」

京太郎「……」


京太郎「この間、部のみんなに稽古つけてもらったんすよ」

一「うん」

京太郎「こんな素人上がりに、全国行くような連中が揃いも揃って。いったいなにが楽しいんだか」

京太郎「なにが楽しいんだかわかんないのに……みんな、楽しそうだったんすよ」

一「うん」

京太郎「俺も、楽しかったです。高校入って以来、一番楽しかった時間かもしれない」

一「うん」

京太郎「そういう時間をくれたのも、今にして思えばハギヨシさんなんすよね」


一「そっか。参ったな、ふふっ」

京太郎「?」

一「いやね。ボクもこんな風(バイ)になって以来、ずいぶんと懐が深くなっちゃったみたいでさ」

京太郎「懐……?」

京太郎(いや、その服装だとどう考えても浅くなると思うんだけど。胸もねーし)

一「ボクの負けだよ。萩原さんとのことは、キミの好きにすればいい」

京太郎「えっ? あの、勝負には負けたのは俺の方ですけど」


一「『萩原さんの一番弟子の座を譲れない』からボクは勝負を申し込んだんだ」

京太郎「!」

一「勝負の結果、一番弟子はボク。これは決まりね」

一「そしてそっから先がどうなろうと、今回の勝負とは関係ないことだよね♪」

京太郎「く、国広先輩……まさか最初からそのつもりで……!」

純「いやそれはない」

一「……うおっほんえっへん。とにかく!」


一「須賀京太郎くん。キミを萩原さんの二番弟子として認めるよ」

一「キミとボクは、今日から姉弟弟子だ!!」ビシッ

京太郎「あ、ありがとうございます!」

一「よって萩原さんのバックをとる時はボクの許可を求めるように」

純「許可制!?」

京太郎(バック? 後ろにつくってことは、背中を見て学べってことか?)

京太郎「あ、はい。わかりました」

純「わかっちゃうの!?」ガーン

一「よろしい」

純「よろしくねえ!!」


一「それからもう一つ。今日からボクのことはお姉ちゃんと」

京太郎「遠慮します」

一「なに言ってるのキミ!?」ガーン

純「お前こそなに言ってんの!?」

一「くっ。せっかくの姉弟弟子なんだからそういう趣向もありかと思ったのに」

純「どういう趣向だ……」ボソ

一「穴あるいは棹姉弟的な意味で……」ヒソヒソ

純「そんな業の深い姉弟初めて聞いたぞ!」

京太郎「?」←聞こえなかった


一「ちくしょう。なにが気に入らないんだよキミ」

京太郎「いやぁ、国広先輩みたい(にロリ)な人をそう呼ぶのはなんか抵抗が」

一「なんだって!? ボクがこう(バイ)だから親しいお付き合いは勘弁だって!?」

京太郎「そうは言ってないですよ!」アセアセ

京太郎「ただその、世間の目が(服装的な意味でも)怖いというか」

一(世間の目。世間の目だって……!?)

一(バイのボクといることで、バイの彼にいったいどんな不都合があるっていうの?)

一「……待てよ。ボクはもしかしたら、根本的な勘違いをしてたんじゃ」ハッ

純「やっと気付いたよこいつ!」


京太郎「?」キョトン

一(そうか、そういうことだったんだ)

一(彼はバイなんかじゃない。そこからしてすでに間違っていたんだね)

一(須賀京太郎。萩原さんの友だち。ボクの新たな弟弟子)

一(彼は……彼は……!)





一( 純 粋 な ホ モ だ っ た ん だ ! ! ! ! )クワッ





純「……あるぇー? なんかますます取り返しのつかないことになってる気がするぞー?」

京太郎「??」

なんか話がとっちらかってきました
そろそろ終ケツへと向かわせねばなりませんね
というわけで次回あたりハギヨシさん出して事態を収めてもらいましょう
ご一読ありがとうございました


ハギヨシさんが締めてくれるのか期待


一ちゃんが愉快な人間すぎて笑う


純ニキのツッコミが追いつかない。

スレタイが国分太一に見えて来たのは俺だけじゃないはず

一ちゃんが京ちゃんに落とされる展開ある?

乙です

>>103
逆ならまだあるかも……あ、やっぱ(胸部装甲的に)ないです

じゃあ今日もぼちぼちやっていきましょー



ガチャ


純「ん?」

久「はぁい須賀くん、あなたにお客さんよ」

京太郎「ああ部長、こんにちは」

久「時系列的に言えばもう部長じゃないし、厳密に言えばあなたへのお客さんでもないんだけどねー」

京太郎「なに言ってんですかあんたは……で、客ってのは?」

ハギヨシ「どうもこんにちは、須賀くん」ヌッ


一「あっ……」

京太郎「ハギヨシさん!」

ハギヨシ「お迎えに上がりましたよ、お二方」

純「ああそうか、俺らがいるから来たのか」

久「お嬢様の言い付けでいらっしゃったそうよ」

ハギヨシ「先方に迷惑などかけていないか、お嬢様は大変心配しておいででした」

ハギヨシ「暴走気味の国広さんは言わずもがな、井上さんも面倒に感じると傍観に回る悪癖がありますからね」

純「」ギクッ


ハギヨシ「それで、須賀くん? 我が家のメイドがなにか、ご迷惑などおかけしませんでしたか」

京太郎「迷惑なんてそんな、めっそうもない!」

久「そうですよ。ウチの須賀くんになにしたところで、そうそう迷惑になんて当たりませんから」アハハ

京太郎「おい」

ハギヨシ「それでは問題なしと見なしても?」

一「……」

純「……」

ハギヨシ「……露骨に『問題あり』の顔をしていますね」

久「……あらま」


久「えっと須賀くん、なにがあったの?」

京太郎「俺に思い当たるようなことはないんですけどね」

京太郎「強いて言うなら、そう……色々と認めてもらった感じです」

久「認めて……?」

京太郎「ハギヨシさん」

ハギヨシ「なんでしょう」

京太郎「俺はあなたを、生涯の師だと思っています」

久「えっそうなの?」

ハギヨシ「恐縮の極みです」ニッコリ


京太郎「今日は、そのことを国広先輩に認めてもらったんですよ」

ハギヨシ「ほう。そうなのですか国広さん」

一「あっはい」

ハギヨシ「それはそれは」ニコニコ

一(あ、ダメだ。これ後でおしおきされる時の笑顔だぁ……)ゾクゾクッ

純(ダメなのはお前だ)

京太郎「それともう一つ」

ハギヨシ「ふむ?」


京太郎「俺とあなたは、友人同士、ですよね?」

ハギヨシ「……あなたがそう思っていてくださるのなら」ニッコリ

京太郎「そうすか。そりゃよかった」ニカッ

京太郎「もちろん俺も、ハギヨシさんのことを無二の友人だと思ってます」

ハギヨシ「ありがとうございます」

京太郎「例えハギヨシさんが人に言えないような趣味を持っていたとしても」

京太郎「それでも俺は、あなたの友だちですから」ニカッ

ハギヨシ「ふふ。重ね重ね、ありがとうござ……えっ」

久「えっ?」

純「あっ」


ハギヨシ「……」

京太郎「ハギヨシさん?」

ハギヨシ「……」チラッ

一「……」ダラダラ

ハギヨシ「……」チラッ

純「……」ダラダラ

ハギヨシ「なるほど。把握しました」

純「はやっ!!!」

久「えっ、えっ? つまりどういうことだってばよ?」


ハギヨシ「要するに。お二人の中で私の趣味に関する設定に齟齬が生じている、ということなのでしょう」

一「えっ」

京太郎「えっ」

純「後者はともかく前者の『えっ』はなんなんだよ!」

久「……あーなるほど。おk、把握したわ」

純「なんでできるんだよお前もぉ!! 最初からいたオレでさえもう一つ把握しきれてねーのに!」


ハギヨシ「須賀くん。貴方は国広さんから、私が国広さんと同じ性的嗜好を抱いている、という風な説明を受けたのではないですか?」

京太郎「そ、そうです! よくわかったっすね!」

ハギヨシ「国広さん。改めてはっきりさせておきますが、私と貴女の間で一致している嗜好とは、透華お嬢様を敬愛してやまないというその一点のみです」

一「そんな! それじゃあ萩原さんバ」

ハギヨシ「ないです」ニッコリ

一「でも前に」

ハギヨシ「ないです」ニッコリ

一「はい」

純(ゴリ押した……)


京太郎「えっと、つまり。ハギヨシさんは露しゅ」

ハギヨシ「ないです」ニッコリ

京太郎「そ、そうですか。いやー実を言うと俺もおかしいとは思っ」

ハギヨシ「ないです」ニッコリ

京太郎「はい」

純(その必要もないのにゴリ押した……)

久「……」


ハギヨシ「誤解は無事解けたようでございますね」ニコ

ハギヨシ「しかし……うちの国広が大変なご迷惑をおかけしたことには、やはり変わりないようです」

一「うっ」ビク

京太郎「だから俺は気にしてませんって、ハギヨシさん!」

京太郎「国広先輩、すごい家事の腕前とか披露してくれて。すげー勉強になったっすよ!」

ハギヨシ「彼女はまだまだ『龍門渕の従卒としては』未熟。斯様なお褒めの言葉は過分です」

一「……」


ハギヨシ「また、仮に奉公人として一級の実力を身に付けていたとしても、です」

ハギヨシ「その腕前をことさら、ひけらかすかのようにみだりに振るうなどとは言語道断」

一「……っ」

ハギヨシ「国広さん。今回の一件については屋敷に帰ってのち、厳しい訓告があるものと思いなさい」

一「……はい」

ハギヨシ「井上さん。状況を傍観した貴女にも責任の一端はあります」

純「……承知しております」


京太郎「そんな……ちょっとひどくないですか、ハギヨシさん?」

ハギヨシ「須賀『様』」

京太郎「!」

ハギヨシ「メイドの技を貴方の前で披露した以上、彼女は龍門渕の家人です」

ハギヨシ「家人の非礼を、筆頭執事として改めてお詫びいたします」ペコ

京太郎「……」

ハギヨシ「では、我々はこれにて失礼を」

京太郎「………………ちぎってるのに……すぎますよ……」ブツブツ


ハギヨシ「!」

純「ん?」

一「あれ、今なんかいった?」

京太郎「え……ああ。あのですね、ハギヨシさんは」

ハギヨシ「さあ帰りますよ二人とも」グイッ

純「ちょっ」

一「いたっ……くはないけど、は、離してよ萩原さん! なんなのいったい!?」




久「『いつもは褒めちぎってるのに厳しすぎますよ』って言ったのよね、須賀くん?」ニヤァ



ハギヨシ「……!!!」

一「えっ」

純「あん?」

京太郎「ぶ、部長! いたんですか!?」

久「ひどいわねぇ、もちろんずっといたわよん♪」

久「まあでも、今はそんなことよりぃ……そのお話の続きを聞きたいかなーって」


京太郎「ああはい、わかりました」

ハギヨシ「いえ、別にわからなくとも」

京太郎「ハギヨシさん、俺と喋ってると五分に一回ぐらいのペースで国広先輩の名前出すんですよ」

京太郎「そりゃもう嬉しそうな顔して褒めまくるんです、先輩のことを」

一「えっ…………えっ?」

純「ほう」ニヤニヤ

久「あらあら」ニヤニヤ

ハギヨシ「」


京太郎「あんなに気迫あふれる新人は初めてだったとか努力もすれば才能もある素晴らしい少女だとか最高に教えがいのある自慢の教え子だとか」

一「あう、あ、う?///」

京太郎「お嬢様の御側仕えにあれ以上の人材はないとか妙に懐かれて困ってるってやけに楽しそうに言ってたりとかゆくゆくはメイド長を任せてもいいとか」

ハギヨシ「……」

純「ストーキング後の国広くんはんなこと言ってなかったけどなぁ」ニヨニヨ

久「察するに執事さん、陰からの視線に気付いてたのよ。まったくもう、愛されてるわねぇ国広さん」ニヨニヨ

一「……きゅぅ///」バタン


ハギヨシ「国広さん!」ダキッ

純「オーバーヒートしたな。痴女のクセして妙なところで純情なんだからよ」ケラケラ

京太郎「彼女と二人で龍門渕を支えていく未来も悪くないだとか……ってあれ!?」

京太郎「すいません、俺のせいっすか!?」アタフタ

久「気にしなくていーのいーの。須賀くんのせいじゃないから」

ハギヨシ「……」ヒョイ

一「……」

久「あら、全女の子の憧れお姫様抱っこじゃない。ひゅーひゅー」

久「保健室は新校舎の一階だから、早めに連れてってあげることをお勧めしますよ?」ニヤニヤ


ハギヨシ「これは御親切にどうも、竹井久さん」

久「いえいえそんな」ニッコリ

ハギヨシ「……いずれ、この御礼はさせていただきますので」ニッコリ


ガチャ バタン


京太郎「……先輩、早まったんじゃないすか?」タラリ

久「うん、実は私もそう思ってたり」タラリ

純「こんなひでえ命知らずはさすがのオレも初めて見たぜ……」タラリ

久「危ない橋を渡りたくなるどころか、危ない橋の上で昼寝したくなる性分なんだもの」

久「しょうがないわね、あははははっ」


純「人生まで悪待ちたぁ悪趣味だな。とりあえず月のない夜には気を付けろよ」

京太郎「月があっても安心できませんけどね、あの人相手じゃ」

久「……須賀くん、井上さん。今日一緒に帰ってくれない?」ニコ

純「嫌に決まってんだろふざけんな!!」

京太郎「俺まだ死にたくないっすよ!!」

久「私だって死にたくないわよ!!!」


ワーワーギャーギャー

ガチャ


咲「こんにちわちわ……なにこの状況」

公式ではいてないが確定した国広くんはまごうことなき痴女だけど乙女、ここは譲れません
ご一読ありがとうございました


さらば部長永遠に

乙です

こんにちわちわとは

咲ちゃんはこんにちわちわかわいい

この部長とだけはチキンレースしちゃいけないww乙ー

サンキューヒッサ フォーエバーヒッサ

乙ー。
相変わらず面白すぎw
ヒッサの業は深い(確信)

>>134
くっさ

ハギ一に目覚めそう
小ネタでいいからハギヨシと一に可愛いがられまくる透華がみたいっす

もしくは糖分高めなハギ一を!

>>136
よし目覚めよう、ついでにハギ透とハギ京と透一にも目覚めよう
リクエストは承りましたので気長に待っててやってください


一「はっ!」

透華「あら、起きましたのねはじめ」

一「……とーか?」

透華「ええ。貴女の主、龍門渕透華ですわよ」

一「えいっ」モミッ

透華「ひゃうんっ!? ななな、なにをしますのはじめぇ!?」ビクンビクン

一「夢じゃないかと思って透華の慎ましやかなおっぱいを鷲掴みにしてみました」

透華「どこに夢だと疑いたくなるような要素がありましたの!?」


一「起きたら目の前に透華がいておはようのキスをしてくれる」

一「ただのそれだけでボクにとっては夢のような情景なんだよとーか」ウットリ

透華「後半は本当にただの夢ですわよ、それ」

一「ううん、みたいだねえ」ガックリ

透華「そう本気でがっくりされると私も遣る瀬無い気分になりますわ」

一「それで、ここどこ?」

透華「周りを見ればわかるでしょう」

一「……お屋敷のボクの部屋?」

透華「ええ。ハギヨシがここまでおぶってきてくれたのです」


一「萩原さん……」

透華「なにやら用事があるとかで、貴女を送り届けてすぐどこかに出かけていってしまいましたけれど」

一「……」ポー

透華「そういえばさっきのハギヨシ、どこか少しおかしかった気がしますわ」

一「……」ポワー

透華「貴女が倒れた理由についても何一つ説明がなかったことですし。普段のハギヨシならあり得ないことです」

一「……」ポケー

透華「ねえはじめ、貴女はなにか知っていて?」

一「……っ!///」ボン!

透華「なにごとですの!?」


一「あ、いや、その、うん。なんでもないんだよ、あはは///」

透華「明らかに『なんでもあった』顔ですけれど」

一「うっ///」

透華「どうしましたのはじめ。それではまるで恋する乙女ですわ」

一「今までも十分そのつもりだったけど!?」ガーン

透華「いやまあ、なんというか。今までと違ってものすごーく真っ当に乙女をしてらしてるというか」

一「今までも十二分にそのつもりだったけど!?」ガガーン

透華「……」

一「なんか言って!? 悲しい気分になるからせめてなんか言って!?」


透華「それで? 本当のところはなにがありましたの?」

一「えっ、ああ……別に大したことじゃないよ」

透華「……大したことなくて倒れたりしますの?」ジトー

一「そ、そういうこともあるよ、たまには」

透華「……」ジトー

一「あ、あはは。それより純くんはどうしたのかな? 萩原さんと一緒に帰ってきたの?」

透華「はじめ! そうやって話を逸らそうとしても無駄で」

智紀「純なら帰りが遅くなるってメールがあったけど」ヌッ

一「」ビクッ

透華「」ビクッ


一「と、智紀いたの!?」

智紀「割と最初の方から」

透華「い、いつの間に?」

智紀「ふふふ、インドア派の眼鏡美少女と侮らない方がいい」

透華「そういう侮り方をしたことはありませんけれど」

智紀「私とて曲がりなりにも萩原さんの教示を受けた身。音を立てずに部屋に滑りこむぐらい朝飯前」メガネクイッ

透華「確かに」ウンウン

一「それで納得出来ちゃうあたりが龍門渕クオリティだよねー」

一「っていうかともきー、電子機器没収されてるはずじゃん。どうやってメールなんて」

智紀「!!! しーっ、はじめ、しー!」キョロキョロ

一「あっ……」


透華「純の帰りが遅くなる、とは?」

智紀「なんか清澄の人を家まで送っていくらしい」

一「えっなにそれは」

智紀「私の方が聞きたい。例の金髪くんと一緒に清澄の元部長を送っていくって」

透華「要領を得ませんわね……」

一「ボクの見た限りではそんな交友関係なさげだったんだけどな」

透華「いったいなにが起こっているのでしょう?」

智紀(メールの最後に辞世の句らしきものが添えられていたことは黙っておこう)



コンコン


智紀「ん?」

透華「どうぞお入りなさい」

ハギヨシ「失礼いたします」ガチャ

一「!」

ハギヨシ「国広さんに、軽いお食事と栄養剤をお持ちしました」

透華「ご苦労ハギヨシ。用事はもう済みましたの?」


ハギヨシ「ええ。綺麗さっぱり片付けてまいりました」ニッコリ

三人(((……なにを?)))

ハギヨシ「……なにか?」ニコニコ

透華「いえ」

一「なんでも」

智紀「ありません」

ハギヨシ「そうですか。ところで沢村さん」

智紀「はい?」

ハギヨシ「井上さんとのメールは楽しかったですか?」

智紀「」


ハギヨシ「さ、国広さん。まずはお水をどうぞ」

一「う、あう。はっ、い///」ゴクン

ハギヨシ「軽く頭に血が上っただけでしょうから、安静にしていればすぐ治るでしょうが」

ハギヨシ「念のため粥とドリンクを用意しましたので、気が向いたら召し上がってください」

一「///」コクコク

ハギヨシ「……まだ少し熱があるようですね。私は下がりますから、後のことは沢村さんに」

透華「ハギヨシ」

ハギヨシ「はっ」ビシ

智紀(条件反射だなあ)


透華「私と智紀は急用を思い出しました。はじめの看病は貴方がなさい」

一「!?」ブッ

ハギヨシ「は。しかし」

透華「しかしもかかしもありませんの。命令ですわよ、ハギヨシ」

ハギヨシ「……御意」

透華「よろしい。行きますわよ智紀」

一「えっ、ちょっ、待ってとーか!?」

智紀「承知いたしました、お嬢様」ペコ


ガチャ バタン


一「……」

ハギヨシ「……」

一「あの」

ハギヨシ「はい」

一「おしおきは?」

ハギヨシ「当の本人が喜ぶことをしてもおしおきにはならないでしょう」ハァ

一「悦ばせてくれるの!?」ガバッ

ハギヨシ「そういう意図がなくとも、そういう結果に終わるでしょうね」ハァァ

ハギヨシ「なので今はなしです。件の叱責は後日また、貴女が完調に戻ってからということで」

一「……はーい」


一「えっと、いただきます」

ハギヨシ「召し上がれ」

一「んぐ、ん、んっく、もぐ」

ハギヨシ「……」

一「きゅ、んく、ごく」

ハギヨシ「……」

一「ごちそうさまでした」ペコ

ハギヨシ「お粗末様でした」ペコ


一「……看病とかって、特にすることないね」

ハギヨシ「かもしれません。ですが」

一「?」

ハギヨシ「まだ少し、お顔が赤くていらっしゃいますよ」

一「!!」プイ

ハギヨシ「……」

一「……」


シーーーーーン


一「嬉しかったんだ」

ハギヨシ「む?」

一「萩原さんがボクのこと、須賀くんに自慢してるって知って。そりゃあもう飛び上がるぐらいに」

ハギヨシ「……飴と鞭はそれなりに上手く使い分けているつもりでしたが」ニコ

一「ああ違うの。ボクのことがどうこうじゃなくてさ」

ハギヨシ「ふむ?」

一「そういうことを気兼ねなく話せるあたり、須賀くんは本当に、萩原さんにとって心の許せる友達なんだなあって」

ハギヨシ「!」


一「もちろん褒められてたこと自体、倒れるぐらいに恥ずかしくて嬉しかったんだけどさ」エヘヘ

ハギヨシ「……」

一「いい子だね、あの子」

ハギヨシ「ええ。心根のまっすぐないい少年です」

一「ライバル出現だよ。萩原さんが惚れこんじゃうのもわかるなぁ」

ハギヨシ「誤解を招く表現は慎んでください」

一「ホントに誤解なのかなー」ニヤニヤ

ハギヨシ「はっきりさせておきましょう。一部の隙もなく誤解です」

一「ふーん?」


ハギヨシ「やれやれ。自分でまいた種とはいえ、こうも疑われてはさすがに心外ですね」

一「……萩原さん?」

ハギヨシ「私の性的嗜好は極めてノーマルです。改めてそれを証明しておきましょう」グイ

一「えっ。ちょっ、萩原さん、顔! 顔ちかっ、ひゅ///」

ハギヨシ「国広さんは途中で倒れてしまいましたから、須賀くんの話を最後まで聞いていなかったかもしれませんね」グイグイ

一「ひゃうん!? な、なになになんの話!?///」

ハギヨシ「一」

一「!!!」

ハギヨシ「一。いつか貴女が大人になったら――」




「相身互いに助け合って、龍門渕の家を支えていきましょう」




一「」

ハギヨシ「――というような未来も悪くないという意味の発言を、そういえば須賀くんの前でしたような気がしますね」

一「」

ハギヨシ「私もどうやら浮かれていたようです。来年の話をすれば鬼がなんとやらとはよく言いますが、それどころの話ではない」クスクス

一「」

ハギヨシ「ところで……お嬢様に沢村さん?」

ドア「「ギクッ」」

ハギヨシ「ずいぶんとお早いお帰りですね。火急のご用事とやらはもう済まされたのですか?」

ドア「「……」」



ガチャ


透華「……」

ハギヨシ「お帰りなさいませ」ニコ

透華「はい」

智紀「……」

ハギヨシ「後ろ手に隠したカメラですが、当然没収です」ニコ

智紀「はい」


ハギヨシ「それと沢村さん。国広さんが気絶されてしまいましたので、看病を交代してもらえますか」

智紀「あ、はい」

透華「……いくらはじめがいろいろ間違った積極性の持ち主だったとしても」

透華「純情な乙女心を弄ぶとは、感心しませんわよハギヨシ?」

ハギヨシ「は。申し訳ございません」

智紀「そうそう。いくらはじめが痴女で露出狂でバイでマゾだとしても」

透華「ちょっと貴女黙ってて」


ハギヨシ「しかしお嬢様。一つだけ反論させていただけるのならば」

透華「ふむ?」

ハギヨシ「弄んだつもりは、ございません」ニコ

透華「……そう」

ハギヨシ「はい」

透華「楽しそうですわね、ハギヨシ」クス

ハギヨシ「ええ、それはもう」クス

透華「……昔の貴方に戻ったみたいだわ」ボソ


透華「おほん! とにかく、そういうことなら申し下しておくことがありますわ!」

ハギヨシ「拝聴します」

透華「いいこと? はじめは私のメイドですわ。この龍門渕透華付きのメイドなのです」

ハギヨシ「仰る通りにございます」

透華「生半可な男にはじめをくれてやるつもりはありません。これからもせいぜい精進なさい!」

ハギヨシ「御意」

智紀「萩原さん以上の物件とかこの地球上に存在するのかも疑わしいレベルだけど」

透華「お黙り!」キー

智紀「申し訳ございません」ペコリ


透華「はじめはあの通り、いろいろとこじらせてしまっている子ですから」

智紀(ファッションとか性癖とか性癖とか)

透華「貴方がしっかりとつかまえておくのですよ、ハギヨシ?」

ハギヨシ「お言葉、しかと承りましてございます。我が敬愛と忠誠は旦那様とお嬢様に」

ハギヨシ「そして、それ以外のすべてを――彼女を見守ることに捧げましょう」

透華「……男に二言はありませんことよ!」

ハギヨシ「はっ!」

智紀(いい話だなー)


後日


京太郎「師匠師匠、ここはどういう風にすれば?」

ハギヨシ「ええそうですね、ここそこはこうこうです」テトリアシトリ

京太郎「姐さん姐さん、ここはこんな感じにすればいいんすかね?」

一「んー……いいと思うよー……♪」ポワポワ

京太郎「やっぱり師匠たちはすげーなー」

一「えへへ、でしょー……萩原さぁん♪」スリスリ

ハギヨシ「はいはい」ナデナデ

京太郎(あの後なにがあったんだろこの人ら)


一「あ、でも透華もすごいから。透華こそ龍門渕の女王様(トップカースト)だから」キリッ

一「この屋敷に来たらまず透華の靴を舐めるところから始めてよね」

京太郎「ハードル高いっすね姐さん!?」

ハギヨシ「むしろ低いのでは?」ニッコリ

京太郎「くぐれってことですかハードル!?」

一「地に額を擦りつけるようにしてね」ニッコリ

京太郎「うーん。奥(と業)が深いな使用人道……」

ハギヨシ「将来はこちらに就職なさってはいかがです?」ニコニコ

一「手取り足取りたぁっぷり教育してあげるよ、後輩君?」ニコニコ

京太郎「は、ははは……万一そうなったら、よろしくお願いします」タラリ


智紀「……」

透華「……」

衣「……」

純「……」

智紀「いい話だったのになー」

透華「はじめはまだしもハギヨシ……やっぱり貴方……」

衣「やっぱり両刀じゃないか(憤怒)」

純「俺もうあの人には一生逆らわねえわ」

透華「なにがありましたの!?」


カン!

乙乙
一ちゃんかわいい

上埜さんは犠牲になったのだ…

というわけでいったんこのお話は終了です
ここからはハギ一、透一、ハギ京などのホモレズノンケ掌編を垂れ流していくだけのスレになります
また気が向いた時にでも覗きにきてやってください
ご一読ありがとうございました

乙です

乙、面白かった
ハギ透はないのか(憤怒)

おつ
レズホモバイの他にもSやらMやらとまあ業が深いSSだなぁ



さりげなく駄目になってるっぽい衣…


ハギはじに目覚めました
もちろんハギ透、ハギ京も大好きです

小ネタまっとります
衣がw

ハギ透一の絡みにも期待

ハギヨシが掘り下げられるSSは名作

ころもがナニカサレタヨウダ。

>>168
お望みとあらばやります(憤怒)

>>174
今この瞬間から彼女もゲイヴン……いやなんでもないです

じゃあ今日は>>136の一個目のリクを消化していきましょー


〈ダメお嬢様製造機〉


透華「純、智紀ぃ……」グッタリ

純「どうした透華、今にも死にそうなツラして」

智紀「1-1でクリボーに殺されたマリオみたいな顔してる」

純「いつ死んでも同じアホヅラだろあいつ」

透華「私はもうダメかもしれませんわ」

純「えっ」

智紀「なにがあったの?」

透華「実は先日……」


透華「ねんねんころりよねんころり~」

衣「zzz」

透華「ふう、やっと寝つきましたわね。それでは私も自分の部屋に戻りましょうか」


衣の部屋→透華の部屋


透華「さて、今日も一日」ガチャ

一「今日も一日お疲れ様でした、お嬢様」orz

透華「……なにをしておりますの、はじめ?」


一「お休み前のご挨拶に伺いました」

透華「ええまあ、それはわかりますけれど。なぜ私のベッドの上で正座を?」

一「やだもう透華ったら、ベッドの上で女が二人することなんていったら決まってるじゃない///」クネクネ

透華「」ソソソ

一「あっ冗談、冗談だからヒかないでとーかぁ!!」

透華「で、本当のところはなんですの?」ハァ

一「衣のお守りでお疲れの透華に、ひざまくらでもしてあげようと思ってねー」

透華「ひざ……まくら……?」


一「ほれほれ、どーよどーよー」

透華(流れに流されて結局されてしまいましたわ、ひざまくら)

一「この歳でお母さん代わりなんて大変でしょう奥さん?」ナデナデ

透華「んー。どうでしょうねそれは」

一「え?」ナデナデ

透華「私のそれは所詮――お母様のように立派な『母』からは程遠い、紛い物に過ぎませんから」

一「……」ナデナデ

透華「ごめんなさい、繰り言でしたわ」クス


一「お次は耳掃除でもしてあげよっか」つ耳かき

透華「あらまあ。それじゃあお願いしようかしら」

一「ではご期待に応えまして。ほれ」カリッ

透華「ひあああんっ///」ビクビクッ

一「あ、動いたら危ないからじっとしててね」

透華「なななな、なんですの今のは!? 私の知る耳かきとは次元が違いましたわよ!?」

一「でしょー?」カリカリッ

透華「うっはああああああんんっっ///」ビビクン


一「萩原さん直伝の耳かきテクだもん、そりゃもう天にも昇る心地良ささ」

透華「こ、こんなことまでできましたのね、当家の執事は……」ゼェハァ

一「あれ、してもらったことなかったの?」

透華「男女の違いというものがありますから、さすがにこれは経験なかったですわね」

一「もったいないねーそりゃ」カリィッ

透華「ああ、あああああんっ///」

一「ボクだってこれを初めて味わった時は、快感のあまり何度達したことやら」

透華「!? ちょっと、もしかして貴女これ!」


一「直伝だって言ったじゃん。萩原さんのひざまくらで実地体験して習得したんだよー」

透華「な、なななな! まさか純や智紀も!?」

一「あ、それはボクだけ」

透華「ほっ……いやいやいや、じゃあどうして貴女は教えてもらえたんですの?」

一「三日三晩はかないで土下座し続けたら教えてもらえました」

透華「貴女最初からはいてないでしょうが!!!」

一「いやーやっぱり最後にものを言うのは誠意だよねー」

透華「多分それ嫌気が差しただけですわよ!?」


一「」クイッ

透華「ひいいいいいいんんんんんっっっ!!!///」ビクビクビクゥッ!!

一「最後に耳朶をなぶるようにして息を……」フー

透華「ぴゃあああああ……………………あっ」

一「どう? よかったでしょとーか?」ニッコリ

透華「」ビクビク

一「こればっかりは多分、萩原さん頼んでもやってくれないからね?」

透華「……」

一「またやってほしかったらボクしかいないけどぉ……ね、どうする~?」ニコニコ

透華「~~~~~っっ!!!///」


智紀「そして陥落した、と」

透華「ダメだとはわかっておりますのに……! どうしてもあの快感に抗えなくてぇ……っ!」

純「確かにダメだな。ダメダメだわな」

智紀「というかこの場合、真剣に透華の貞操が心配になってくる」

透華「その点に関しては問題ありません。私の身になにかあったらハギヨシが気が付きますから」

純「男の方が女より信用できるとかこれもうわかんねえな」

透華「事実ぐったりした私に手を出しかけたはじめが、音も立てずにベッドから一瞬で消え去った、という事案が一度発生しておりますもの」

智紀「ホラーかな?」

透華「それ以降はじめは一度たりとも私に手を出そうとしてきません。耳かき以外は」

純「そこは執事的に許容範囲なんだな……」


透華「とにかく、このままでは私はダメ人間になってしまいますわ」カチャ

純(? ティーポットの蓋をちょっとずらした?)

ハギヨシ「……」コポポポポ

純「!?」ビクッ

智紀(そういえばこないだ香港行ったんだっけ)

透華「あらありがとう、ちょうど紅茶のおかわりが欲しかったの」

ハギヨシ「いえ」

透華「ふう」ゴク

純「……」


透華「そこで貴女たちにも考えてほしいのです。どうすれば私のダメ人間化を止められるのか」ギュルル

ハギヨシ「本日のお茶菓子はこちらになります」

透華「ご苦労」

ハギヨシ「いえ」

透華「ま、おいしい」パク

智紀「……」

透華「それで……ん」ブルッ

ハギヨシ「ショールをお召しになった方がよろしいかと」ファサァ

透華「ありがとう」ヌクヌク

ハギヨシ「いえ」

純「……」


透華「ごめんなさい、話の腰を何度も折ってしまって」

智紀「……」

透華「それでですけど純、智紀。貴女たちはどう考えます?」

純「……」

透華「龍門渕を継ぐ者としてダメ人間になどなれませんわ。どうか善後策を共に」

純「もう手遅れじゃね」

智紀「ねー」

透華「えっ」

ハギヨシ「……」ニコニコ


カン!

言い忘れてたけどR-12ぐらいだったかもしれません
まあ国広くんは存在が18禁みたいなものだから、多少はね?
ご一読ありがとうございました

乙乙
透華かわいい

乙です


無自覚な愛され透華が可愛い。ほのぼのしててなんか和んだw

てっきり、ベッドで2人からR15レベルのにゃんにゃんをされると思ったからいい意味で裏切られたわw


これはもう透華さん手遅れですわ

おこんばんは
本日は>>136より後半のリクをお届けしてまいりましょう
糖分マシマシです


〈風邪の引き方治し方〉


衣「はじめが風病とな!?」

智紀「うん。熱が39度ある」

純「看病はどうすっかな」

透華「心配ご無用、すでにハギヨシを向かわせました。私の名采配が火を噴きますわよ!」フンス

智紀「……ダメお嬢様をダメにしてる要因が両方取り除かれた」ボソ

純「いろんな意味でどうなるかな、今日は」ボソ

衣「?」


コンコン


ハギヨシ「国広さん、入っても?」

一「けほっ、どーぞぉ」


ガチャ


ハギヨシ「水と粉薬を持ってきました。さ、体を起こせますか?」

一「むーりーぃ……口うつしで飲ませて、はぎわらさぁん……」

ハギヨシ「冗談を言う気力は残っているようですね」


ハギヨシ「先に氷嚢を変えましょうか」ガサゴソ

一「んー」

ハギヨシ「こんなところですかね。按配はどうですか」

一「ひんやりしてて、気持ちいー……」フニャ

ハギヨシ「それはようございました」

一「着替えもさせてー……」

ハギヨシ「ははは、御冗談を」

一「下着もー」

ハギヨシ「貴女普段からはいていないでは……まさか今も下着を着けていないのですか!?」ガタッ


一「あー。はぎわらさんってばー、欲情しちゃったー?」ニヤニヤ

ハギヨシ「馬鹿なことを言っていないで質問に答えなさいッ!!」

一「っ」ビク

ハギヨシ「……失礼。声を荒げました」

一「い、いえ。こっちこそ、こほっ、ごめんなさい」

ハギヨシ「それで、下着は?」

一「着けてます……」

ハギヨシ「そこまで愚かしくはなかったようで一安心です」ハァ


ハギヨシ「長野のファッション事情どうこうもあるのでしょうが、これからはもう少し露出に気を遣うように」

ハギヨシ「年頃の娘が無暗に身体を冷やすものではありません」

一「はい……」

ハギヨシ「あまり、心配を、させないでください」

一「! は、はい。ごめんなさい」

ハギヨシ「というか、下着ぐらい当然のものとして身につけてください」

一「……か、考えておきます」

ハギヨシ「やれやれ、ここまで言ってまだ『検討』の段階ですか」


ハギヨシ「こうなっては致し方ない。苦いお薬を飲んで考えを改めてもらいましょう」

一「こほっ。子供じゃないんだから、そんな薬ぐらいで……よいしょっと」

ハギヨシ「あ、体を起こさなくとも結構ですよ」グイ

一「え、え? いや、粉薬でしょ? さすがに起きないと飲めな」

ハギヨシ「口うつしでの投薬を御所望でしょう?」ニコ

一「……」

一「……」

一「……」

一「ぴゃああああっ!?///」ガタガタッ


ハギヨシ「ほら暴れないで。身体に障りますよ」グイグイ

一「あ、いや、ちょっと待って、そんな、え?///」

ハギヨシ「」サラサラゴクゴク

一「じょ、冗談、冗談だよね? っていうか、あの、さっきのボクの、冗談で、あれ?///」

ハギヨシ「……」

一「ひゃ、う、あう、ううぅ///」

ハギヨシ「……」

一「~~~~~~っっ!!!///」


ゴクン


一「………………え?」

ハギヨシ「ああすいません、少々喉が渇いていたもので。うっかり飲みこんでしまいました」ニッコリ

一「」

ハギヨシ「……国広さん。一つだけ忠告しておきますが」

一「ひゃっ、は、い?」

ハギヨシ「できもしないことを口に出して大人をからかうのは、もうおやめなさい」

一「っ!!」カァァァ

ハギヨシ「私は貴女が思っている以上に――大人なのですからね」ニコ


一「うっ、う、ううう~っ///」ジタバタ

ハギヨシ「薬はここに置いておきます。後で自分で飲むように」

一「は、い///」コクコク

ハギヨシ「では私はこれで。なにかあったら遠慮せずに呼んでください」

一「……あ」

ハギヨシ「……まだなにか?」

一「……」モジモジ

ハギヨシ「? どうされました?」


一「で、できれば、まだいてほしいかな、って///」モジモジ

ハギヨシ「いえ、呼んでくださればすぐにでも駆け付けますが」

一「うん……」

ハギヨシ「なるべくこの部屋の近くに控えておきますし、なにより私の脚の速さはご存知でしょう?」

一「それは、わかってるんだけど、んっ、けほ」

ハギヨシ「……」

一「それ、でも」

ハギヨシ「それでも?」




「手の届くところに居てくれたら、嬉しいな――って」




一「思ったん、だけど……」

ハギヨシ「……」

一「……」

ハギヨシ「……」

一「ご、ごめんなさい! やっぱなんでもな」

ハギヨシ「承知つかまつりました」

一「え?」

ハギヨシ「……」ナデナデ

一「あふぅ///」フニャー


ハギヨシ「貴女には負けました。貴女の気の済むまで、今日はここにいることにしましょう」ナデナデ

一「負けた、って、ボクなんか、したっけぇ……///」フニャフニャ

ハギヨシ「ええ、しましたとも」ナデナデ

一「ふーん……?」ウツラウツラ

ハギヨシ「……」ナデナデ

一「……」

ハギヨシ「……」

一「……くぅ」


一「くー……すー……」

ハギヨシ「まったく困った娘です。結局薬を飲まずに寝てしまいました」クスクス

一「……んにゃ」

ハギヨシ「さて、どうしましょうかこの薬」

一「んー……」ゴロン

ハギヨシ「……」

一「はぎわら……しゃあん……」

ハギヨシ「……」

ハギヨシ「…………」


後日


衣「おおはじめ、大過なかったか!」

一「もうバッチリ! 萩原さんの愛の看病でパーフェクトに復活だよっ」ブイッ

純「はあぁぁ、嫌になるぐらいいつもの国広くんだな。まーでも、帰ってきてくれて助かったぜ」グッタリ

智紀「もうダメ人間のお守りはこりごり」ゲッソリ

透華「失礼な……」イジイジ

一「そんなに落ち込まないでとーかぁー! 今日からまた存分に甘やかしてあげるからねー!」スリスリ

透華「結構ですわ!」キー


ハギヨシ「……」ニコニコ

衣「む、如何にしたハギヨシよ。妙に静かだな」

ハギヨシ「お気遣いいただきありがとうございます。が、特に問題はありません」ニコニコ

衣「左様か。衣はまた、はじめの風病がお主に遷移でもしたのかと思うたぞ」

ハギヨシ「滅相もない」ニコニコ

衣「なればよいが……」

透華「衣ー! はじめがお菓子を作ってくれましたわよー!」

衣「わーい今行くー!」ダッ

ハギヨシ「……」ニコニコ




「――けほっ、こほっ」



カン!

ゴールインしてない状態で糖分っつってもこの程度が限界です
もう二、三段上の糖分もご用意できますが、それはまたの機会にということで
それではご一読ありがとうございました

おっつ
もうゴールしてもいいよね?

乙です


完璧超人も風邪には勝てなかったか



この後の妄想が滞るね

京太郎が看病のハギ京で
NTR(看病的な意味)に興奮する一とツッコミを入れる純ニキ、
料理も出来たとーかと、ころたんがおかゆを作り、調理風景をうpするともきー
まで妄想した。

すっかり放置してしまいました
他スレにかかりっきりでこちらに手が回っていない現状ゆえ、このスレはここまでとさせていただきます
今までありがとうございました

マジかよ

は?(威圧)

了解

そうか

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