P「新しいDLC?」 (41)

P「あの、意味が分からないんですが、もう一度説明お願いします」

高木「うむ。君が来て一ヶ月が経った。慣れない仕事に苦労している事だと思う」

P「まぁ、そうですね。仕事もまだ全然取れてないですし」

P「アイドルたちとの仲もまだぎこちないですし」

高木「そうだろう。そこで私の方で君をもっとサポートできないかと考えた結果が……」

P「DLC……ダウンロードコンテンツというわけですか」

高木「その通りだ。課金要素と言ってもいいね」

P「でも、あれですよね。DLCって楽曲とか衣装とかアクセサリが増えたりするやつですよね」

高木「スペシャルゲストの参戦、なんていうのもあるね」

SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1401018005

P「それなら、どれも助かるって言えば助かってますよ。趣味的な意味合いの方が大きいですけど」

高木「だからこそ、だよ。さっきも言ったように今回用意したのは新しいDLCなんだ」

P「新しいとは?」

高木「君の助けになる事を第一に考えたDLCという意味だよ」

高木「うちの事務所だけではアイディアに限界があったからね、他所を参考にしてみたんだ」

P「他所……ですか」

高木「まぁ、後は実際に見てみたまえ。ここにお金を入れるだけで簡単に仕えるぞ」

P「え!? 俺が払うんですか!?」

高木「何を言ってるんだね。課金要素だとさっきから言ってるだろう」

P「こういうのって経費とかで……」

高木「それはそれだよキミィ。無料のもあるが、基本的には有料だ。開発にかかった費用回収と認識してくれたまえ」

P「ええぇぇぇ」

高木「まぁまぁ。とにかく一度内容を見てから判断してほしい」

P「分かりましたよ。え~っと何々?」

P「……レベルアップ+5?」

高木「あぁ、それはTOX2プロを参考に導入してみたものだ」

高木「その名の通り、全員のレベルをアップできるぞ」

P(レベル……ダンスとか上手くなるのかな)

高木「能力値が心許ない序盤に使ってもよし、逆にレベルが上がり難くなった終盤に使ってもよし」

P「300円ですか。まぁ、それくらいなら試しに使ってみます」

P「……って、すみません。小銭がなかったです」

高木「大丈夫だ。お札も使えるよ」

P「じゃ、万札入れてポチーっと」ポチッ

P(……あれ? 一回きりって書いてあるのにまだ表示されてる……やり方間違ったか?)

P「……」ポチッ

P(あれぇ? また失敗?)ポチポチポチ

高木「キミィ……随分と思い切った事をするねぇ」

P「え?」

高木「まさかいきなり30レベルもアップさせるなんて」

P「えっ」

高木「おや、気付いてなかったのかね」

P「だってこのDLC一回限りだって……」

高木「うむ。だが、同じDLCが四つ……そしてレベルアップ+10もあるぞ」

P「げぇっ!? 間違っていっぱい使っちゃったのか俺!?」

P「……あ、あの詳しく聞いてなかったですけどアイドルたちのレベル上限って幾つですか」

高木「ふむ。我々の業界では35だね」

P「カンスト間近やないかーいっ!」

バタン

律子「ただいま戻りました……って、二人とも何ぼーっと突っ立ってるんですか!?」

P「あぁ、律子。いやちょっと」

律子「ちょっとじゃないですよ!! この忙しいのに、仕事してください仕事!!」

P「へ? 忙しいって、今日はこの後響たちのレッスンがあるくらいじゃ……」

律子「寝ぼけてるんですか? ほら、ホワイトボード」

P「……ナニコレ、メッチャ真っ黒」

律子「あれだけ才能も実力も溢れるアイドルが揃ってるんです。これくらい当然でしょう」

P「ほぇ?」

高木「ううむ。どうやら実力相応の仕事が入ってる事になってしまったようだねぇ」

P「な、なんでそんな事に!?」

高木「無理やり他所のDLCを組み込んだからねぇ。多少のズレが怒るのも仕方ないというものだよキミィ」

P「だ、大丈夫なんですかそれ」

高木「……この分だと彼女たちのアイドルランクにも変動があるかもしれないな」

P「うそぉっ!?」

律子「二人して何を意味の分からない事を……」

高木「いやいや、すまないね。ちょっと彼、寝惚けているみたいなんだよ」

律子「そうみたいですね」

P「待て待て。ボケてなんてないぞ」

律子「十分ボケてるように見えますよ」

P「と、ところでさ。本当にあのボードにある仕事、存在するのか?」

律子「やっぱりボケてるじゃないですか。全くもう」

律子「プロデューサーは、自信が血のにじむような苦労をしてみんなをプロデュースしてきた事、忘れちゃったんですか!?」

律子「あの真っ黒のホワイトボードがその成果じゃないですか」

P「いや、そんな記憶はないかなーって。まだ入社して一ヶ月しか立ってないかなーって」

律子「言い訳はいいですから、シャキっとしてとっとと仕事してくださいよ!」

高木「あー、律子君。すまんが今極めて重要な話をしているんだ」

律子「そうだったんですか」

高木「うむ。すまないが、もうしばらく彼を貸してくれたまえ」

律子「……分かりました。春香たちなら何とか出来るでしょうし……けどなるべく早くお願いしますね」

P「……」

高木「……ふぅ」

P「……初っ端からとんでもない事になってますが」

高木「結果オーライじゃないかね」

P「どこがですか」

高木「さて、次のDLCを見てみないかね」

P「今の惨状を見てまだ続けると?」

高木「まだ始まったばかりだよ」

P「はぁ……えーっと、親密度アップドリンク1ダース?」

高木「それはその名の通り、アイドルとの親密度をアップさせるアイテムだよ」

P「なるほど。確かにまだ俺とアイドルの関係は全然ですし、これはいいかもしれませんね」

高木「あぁ、ちなみにこれも同じ内容のものが2つあるから気をつけてくれたまえ」

P「了解です」チャリーン

P「……何も出てきませんね」

バタン!

P「ん?」

美希「ハニィィィ!!」

P「うおおっ!? み、美希!?」

P「っていうかハニーってなんだ!?」

美希「ハニーはハニーなの。ミキを本気にさせたんだからトーゼンなの」

P「な、何を言って……」

千早「プロデューサー、今戻りました」

雪歩「撮影、無事に終わりましたぁ」

P「千早や雪歩も来たのか……二人ともなんか興奮してないか」

千早「当たり前です。私が歌えなくなったのを助けてくれたじゃないですか」

雪歩「プロデューサーのお陰で、今日は一人でも何とか男の人と話せました」

千早「プロデューサーには感謝してもしきれません」

雪歩「私も同じですぅ」

P「ちょっと待て。歌えなくなったって何の事だ!? それに雪歩、くっつきすぎだよ!」

高木「……なるほど」

P「な、何を一人で納得してるんですか!?」

高木「如月君の手を見たまえ」

P「手? ……あ、空のビンが!」

高木「どうやら先ほどの親密度アップドリンクは直接アイドルの下に転送されたようだね」

P「それを飲んだと……だからってこの展開はおかしいでしょ!?」

高木「ううむ。確かに効果が大分拡大されているようだが……」

高木「向こうの親密度をこっちの親愛度にレート変換するとこれくらいの効果になるみたいだね」

高木「しかも彼女たちの言動を見るに、仲良くなるに至るまでの諸々のイベントも経由した事になっているようだ」

P「えええぇぇぇぇ!?」

千早「……あの、プロデューサー? 様子がおかしいようですが」

雪歩「もしかして体長が悪いとか……」

P「大丈夫だ。どちらかといえば、おかしいのはみんなのほうだよ」

美希「?? ミキ、何にもおかしくないよ?」

高木「三人ともすまないが、今大切な話をしているんだ。彼のことは少し待ってもらえないかね」

千早「そういう事でしたら仕方ないですね」

美希「むー。早くしてね?」

高木「うむ」

雪歩「それでは、また後で」

P「……」

高木「ふふふ。随分とプレイボーイのようだねぇ」

P「全く記憶にございません。っていうか、何がどうなってハニーになったんだ俺」

高木「世の中、何が起こるかはわからないからねぇ」

P「他人事みたいに言わないでくださいよ」

高木「ところで、他のDLCは使わないのかね」

P「今さっきの出来事をもう忘れたんですか?」

高木「使わずとも見るくらいはいいんじゃないかね。せっかく用意したのだから」

P「分かりましたよ……えーっと次は……冒険開始支援金?」

高木「それは序盤の金策を少しだけ緩和しようというものだよ。無料DLCだ」

P「無料でお金くれるんですか。随分と太っ腹ですね」

高木「こういうのも無いとバランスが取れないからね。DLCを普及させるには仕方の無い事なのだよ」

P「じゃ、使ってみます……」ガチャ

P「おおっ! 本当にお金が1000……ガルド?」

高木「あぁ、それはTOGプロのを参考にしたからね。向こうで扱っているお金になるのも当然だよ」

P「あの、これ……日本円には……」

高木「換えられないよ」

P「意味ないじゃないですかクソオオッ!!」

高木「まぁまぁ……そもそも我々の世界の通貨はマニーだが」

P「そういえばそうでした。あれ? じゃ俺が払ったお金って……」

高木「細かい事は気にしないことだよキミィ」

P「えー」

高木「そんな事より、次のはどうかね?」

P「はいはい。見ればいいんでしょ見れば…………強化パーツ獲得率UP?」

高木「ほう、いいものに目をつけたね。それはSRWOEプロを参考にしたものだよ」

P「……強化パーツって何ですか」

高木「文字通りの意味だよ。装備すると機体の性能がアップするアイテムだ」

高木「ちなみにそれを使うと敵を撃墜した時に強化パーツを獲得できる確率がアップするんだ」

P「あの、俺はプロデューサーで春香たちはアイドルなんですけど」

高木「そうだね」

P「……もういいです」

高木「あぁ、言い忘れたがそれは獲得するアイテム数に応じて値段が変わるぞ」

P「えーっと、5個分だと100円、15個で200円、30個で300円ですか」

高木「使ってみないかね」

P「……それじゃ、試しに100円っと」チャリーン

バタン

亜美「ただいまー」

伊織「にひひっ、今日も大活躍だったわ」

あずさ「あら、プロデューサーさん」

P「あずささん……その三人って事は今日は竜宮小町で収録か?」

伊織「アンタ、ボケたの?」

亜美「今日はオーディションだって言ったじゃーん!」

P「あー、俺の知らない記憶だわそれ」

あずさ「?? ところで律子さんはいますか?」

高木「やぁ、律子君なら向こうで仕事中だよ」

あずさ「そうですか。何か急な仕事が出来たとしか聞いてなかったので」

亜美「全く、亜美たちを置いていくなんてヒドいよねー」

伊織「私たちだけでもやれるって信頼してくれてるんでしょ」

亜美「あ、そーだ。にーちゃんにーちゃん」

P「ん?」

亜美「はい。おみやげ」ポイッ

P「おっと……何だコレ」

高木「ふむ。どこかで見た服だね」

亜美「あまとうの服だよ」

P「ブフォッ」

高木「衣類一式が揃ってるねぇ」

P「パンツまであるじゃないか……どうしたんだよこれ」

伊織「オーディションでジュピター撃破したら獲得できたのよ」

P「ま、まさかこれが強化パーツ!?」

高木「一対彼はどうやって帰還したんだろうねぇ」

P「……考えさせないで下さいよ。可哀想なことをしたな」

あずさ「そういうわけなので、是非プロデューサーさんに使っていただきたくて」

P「せっかくですがノーサンキューで」

高木「あー、悪いが大事な話の途中なので続きはまたにしてくれないか」

亜美「ちかたないなぁ。後で遊んでよね、にーちゃん!」

伊織「しょうがないわね。じゃ、律子へ報告にいきましょ」

あずさ「それではプロデューサーさん、また後で~」

P「……ふぅ」

バタン

真「ただいま戻りましたー」

P「おっ、今度は真か。真は何処に行ってたんだ?」

真「ええっ! プロデューサー、ボクのスケジュール忘れてるんですか!?」

P「いや、すまん。ちょっと事情があってな」

真「まぁ、たまには許しちゃいます。今日はスポーツ番組の収録だったんですよ」

高木「それにしては、荷物が多いようだね」

真「あ、これ戦利品です。優勝したんで」

P「優勝!? 凄いじゃないか」

真「えへへ。でもボクには使い道のないものなんで、プロデューサーどうぞ」

P「どれどれ……何だコレ、回路?」

高木「随分古そうだねぇ」

P「スポーツ番組の景品が回路って……」

真「なんか赤い人を撃破した記念だそうですよ」

P「赤い人? 意味が分からんな」

高木「この回路を作った人なのかね」

真「いえ。それはまた別の……何て言ったかなぁ……何とかレイさんの作った回路だそうですよ」

真「機体の性能が飛躍的に上がるとか言ってました」

P「待て。それってもしや……」

真「心当たりがあるんですか?」

P「何となくだが修理費が安くなる気がする」

高木「そんな効果はないぞ。恐らく消費エネルギーが高くなり防御力が減るくらいだろう」

真「とにかく、ボクには良く分からないんで扱いはプロデューサーに任せますね。それじゃ」

P「俺も要らないんだけどなー」

高木「いやいや、これも立派な強化パーツだよ」

P「何に装備しろっていうんですか。これならコーヒーとか団子とかの方がずっと有用ですよ」

高木「そうだねぇ……パソコンとか」

P「耐久性下がって消費電力が挙がるとか最悪じゃないですか」

高木「だが攻撃力は上がるぞ」

P「どこぞのHPにサイバー攻撃でもしろと?」

バタン

P「……と、話してたらまたか。今度は誰だ?」

小鳥「こんにちはー」

P「あれ? 小鳥さん、今日はお休みのはずでは」

小鳥「そうなんですけど、戦果があったので持ってきたんですよ」

高木「戦果? どこかに行っていたのかね」

P「あぁ、即売会ですか」

小鳥「よく分かりましたね」

P「まぁ、この一ヶ月の小鳥さんを見ていれば」

小鳥「ふふ。今日は隣のブースと売り上げで勝負をしたんですけど」

P「即売会ってそういうイベントじゃないと思いますが」

小鳥「今日はそういう雰囲気になったんですよ。で、私が勝ったんで戦利品を貰ったんです」

P「まさか……これもさっきのDLC効果なのか?」

高木「それで、一体何を貰ってきたんだね」

小鳥「隣のブースの売れ残り同人誌二箱分です」

P「それ、単に在庫処分頼まれただけじゃ……」

小鳥「プロデューサーさんに全て差し上げますね」

P「いりません」

小鳥「でも、99個越えた分は資金とECに還元されますよ?」

P「邪魔になるんでいいです」

小鳥「うう……プロデューサーさんが冷たい」

高木「まぁまぁ。音無君、今日は家でゆっくりしてくれたまえ」

小鳥「ぐすん……分かりました。後から欲しくなったら行って下さいね」

P「ないと思います」

高木「ううむ。せっかくお金を払って獲得率を上げたのに拒否しすぎじゃないかね」

P「使えそうなアイテム持って来てくれればいう事はないんですけど」

高木「そういえば、SRWOEプロからは他にもアイディアを拝借していたんだが」

P「経験値2倍っていうやつですか」

高木「あぁ、それだよ。個数がミッション数に変わっただけで値段も同じだ」

P「でも皆30レベル超えたんですし、正直要らないですよね」

高木「ぐむむ……残念だ」

P「じゃ、次へ行きましょう……拡張禊ぎパック、ですか」

高木「おお、それはARNOプロを参考にしたオマケDLCだよ」

P「この禊ぎというのは?」

高木「身体を清めてパワーアップするための儀式だよ」

P「?? よく分かりませんね」

高木「分かりやすく言うなら女の子と入浴してイチャイチャしたり会話するイベントだ」

P「!?!?」

高木「気持ちよく、しかもパワーアップできる。素晴らしいだろう」

P「そ、そうですね。パワーアップできるというのは実にいいですよね」

P「Aランクになったとはいえ、まだまだ実力の限界に至ったわけではないでしょうし、パワーアップは必要ですよね」

高木「しかもそれが300円だよキミィ」

P「分かりました。本当ならアイドルとこういうのは良くないと思いますが、彼女たちのパワーアップを思えばこそ……」

P「……って、あれ?」

高木「どうかしたかね」

P「あの、この拡張禊ぎパック……ジュピターって書いてあるんですけど」

高木「うむ。あくまでこのパックは拡張用だからね」

P「765プロのアイドルは?」

高木「それは君の手で探すべきものだよ」

P「そんなイベントがあるなんて聞いたことないんですけど」

高木「見つけていないだけではないかね」

P「くそっ、天国から地獄に突き落とされた気分だ……」

バタン

やよい「うっうー! ただいまですー」

真美「いやぁ、気持ちよかったねー」

P「……おう、やよいに真美……おかえり」

春香「うわっ、なんか暗いですよ! プロデューサーさん」

響「ど、どうかしたのかプロデューサー!?」

P「春香に響……貴音もいたのか……」

貴音「貴方様……何かあったのですか」

P「うん。なんかね、この世の無情さを感じてさ」

やよい「あ、あの! おみやげ買ってきたから元気出してください!」

P「やよい……ありがと……う?」

真美「?? どうかした?」

P「あの、これ、温泉まんじゅうって……」

春香「はい。すっごく美味しいんですよ。あ、もしかしてキーホルダーとか形に残る物が良かったですか?」

P「そうじゃなくて……お前ら五人でどこ行ってた?」

真美「はぁ? にーちゃんがいつも忙しいからってお休みくれたんじゃん」

春香「温泉旅行つきで。他のみんなはどうしても都合がつかなくて、貸切で予約しちゃったから楽しんで来いって」

やよい「おみやげ代ももらっちゃいました」

響「それで、プロデューサーも都合がついたら後から来るって言うから水着用意して待ってたんだぞ」

P「水着?」

貴音「混浴もあると聞いていたので」

真美「日ごろの感謝も込めて、せっかくサービスしてあげようと思ったのにさー」

P「なん……だと……」

貴音「ですが、その顔色を見る限り、病むを得ない事情があったようですね」

響「そうだな。けど最近プロデューサーは働きすぎだと思うぞ」

真美「ちゃんと休んだ方がいいと思うよ」

春香「私たちの事は心配いらないですから。律子さんもいますし」

やよい「プロデューサーはいつも元気でいてほしいです」

P「……うん」

高木「あー、すまないが今ちょっと彼と込み入った話をしていてね」

春香「そうだったんですか。邪魔しちゃってごめんなさい。それじゃ、プロデューサーさん」

響「また後でなー」

真美「社長、にーちゃんにあんまり無理させないでね」

やよい「お休みももっとあげてほしいです」

貴音「大丈夫ですよ二人とも。高木殿も分かっているはずですから」

高木「……ふむ。皆に慕われているようで何よりだよ」

P「全然そんな仲になった記憶がないんですがね」

P「っていうかイベント逃してたのかよぉぉぉっ!!」

高木「課金しなければ発生しなかったが、課金した事でイベントを逃してしまうとは……ジレンマだねぇ」

P「うおおおおぉぉぉぉぉっ!!」

高木「さて、次はどうするかね」

P「…………もういい」

高木「?」

P「もういいんですよ!」

高木「きゅ、急にどうしたんだね!?」

P「気付いたんですよ。社長の用意したDLCが必要ないことに!」

高木「な、なんだって!」

P「そもそもうちの事務所に強化パーツ獲得とか要らないんです!」

P「元々ある新しいアイドル参戦とかアクセサリ追加とかだけで十分だったんですよ!」

高木「う、ううむ」

P「だから、もういいんです。これ以上は見てもムダなんですよ」

高木「……君の言い分は分かった。だが、後一つだけ使ってくれないか」

P「この期に及んで……ッ」

高木「いや、これは違うんだ。そもそもDLCでも課金要素でもない」

P「じゃぁ何なんですか」

高木「修正パッチ……アップデートだよ」

P「は?」

高木「不具合や誤字脱字の修正をするものだ」

P「まさか、今日妙に誤字が多かったのは……」

高木「うむ。まだ適用してなかったからだね」

P「なんと」

P「あれ? じゃぁ……」

P「もしかすると親密度アップドリンクとかの内容がおかしかったのも直るんですか?」

高木「いや、そっちは仕様だからそのままだよ」

P「チクショオオオオオォッ!!」



終わり

読んでくれた方、ありがとうございます。

メタネタをやりたいと思い、そういえば明日GE2の大型アップデートくるなーって思い出したらこんな内容になりました。

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