にこ「ねえ、希」 (86)
希「なんや似合わない顔して。どうしたん?」
にこ「似合わない顔って何よ!はぁ、なんでもないわ」
希「なんや?気になるから悩みがあるなら話してみいよ」
にこ「最近ちょっとね…夜に奇妙なことが起こるのよ」
希「奇妙なこと?」
にこ「夜、突然妹達が泣き出したり、廊下から足音が聞こえたり…。なんていうの?変な事が起きてるのよ」
希「むむむ、スピリチュアルな話しやね…」
にこ「あんた、占いとかしてるじゃない。お祓いとかできないの?」
希「うーん、ウチ、そういうのは感じ取れるだけでお祓いまではできないんよ…」
にこ「そう…」
SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1400994011
希「ごめんなぁ、けど、親戚のおばさんにその道の人いるから、相談してみよか!」
にこ「え?!でもいいの…?」
希「なにいってん、ウチとにこっちの仲やないの!」
にこ「希…」
希「なるべくすぐのほうがええよなぁ…、すぐに連絡取ってみるから、明後日の放課後とかどうや?」
にこ「わかった、その日で大丈夫。あ、ありがとう希」
希「ふふ。今日のにこっちは素直やな」
にこ「当たり前じゃない!にこはどんな時でも素直で優しい健気なアイドル!にっこにっこにー!」
───
深夜 2:00 矢澤家
スースー
ふー、ようやく寝たわね。
前はすぐ寝てたのに…。最近じゃ突然起きて泣き出すし。
にこも連日の睡眠不足で限界、明日の練習中に少しだけ休もうかしら……
ううん!ダメ!ラブライブが近いのよ。今が大事な時だし、ふふん、それに、このにこ様ががいないとチームに覇気がないからね!
はぁ、もう寝よう…。
…………ドサッ
にこ「ヒッ!!」
ななな、何?何の音!?
あれは…人形…?そうだ。この前妹達にプレゼントしたやつだ…
な、何でいきなり棚から落ちたの?
まさか……この人形が原因?変に安かったし、もしかして…
明日あの店のおばあさんに聞きに行ってみるしかないわね。
と、とりあえずこの人形はタンスの中に…
…?え?
い、い、い今動いた!?う、うそ!?
にこ「なななな、なんなのよおおおおおおおお」
………………………………………………………。
にこ「け、結局寝れなかった…」
~~翌日 放課後~~
絵里「ふぅ……今日はこの辺で終わりにしましょうか、海未」
海未「そうですね、最近暗くなるのが早くなりましたし」
穂乃果「! じゃあさ!みんなでどこか行こうよ!」
凛「凛はラーメンが食べたいにゃ!」
穂乃果「うんうん!お腹も空いたし行こうよ行こうよ!」
真姫「私はパス、今日はお母さんと食事があるの」
穂乃果「ほほぉ~ち、ちなみになに食べに行くのかな??」
真姫「……たぶんだけど…ステーキ…とか?」
穂乃果、凛「ス、ススススステーキ!」タラー
ことり「二人とも!涎でてるよ!」
にこ「にこは悪いけどパス、用事があるの」
穂乃果「ええ!にこちゃんも!」
花陽「私も今日はちょっとぉ……」
凛「えええ!凛、かよちんとラーメン食べたかったにゃー!」
ことり「そっかぁ、じゃあ行くのは穂乃果ちゃん、海未ちゃん、ことりに絵里ちゃんと希ちゃんかな?」
海未「そうですね、そうと決まれば行きましょうか」
希「ごめん、ウチも今日はちょっと手伝いあるんや」
絵里「あら、これから手伝いだなんて大変ね、希」
希「せやで、ウチは働き者なんや!」
絵里「その活力を生徒会でも発揮してほしいものだわ」
希「それは言ったらあかんで、えりち?」
絵里「ふふっ」
穂乃果「じゃあ行けない人は残念だけどまた今度ってことで!」
花陽「私もいきたかったよぉ~」
凛「かよち~ん……」
海未「では、みなさんいきましょうか」
希「さてと、それじゃーにこっちがメールで言ってたその人形とりにいこか?」
にこ「ええ」
~~~~矢澤家~~~~
にこ「ただいまにこー!こころ、ここあーお客さんきたわよ!」
希「おじゃましまーす・・・・??(なんやこれ?空気が重い・・・。これはまずいかもしれんね)」
にこ「?あれ?おかしいわね、二人とも~!」
希「………」
~居間~
にこ「!!!こころここあ!二人ともどうしたの!?」
二人「にこにーこわかったよぉ~~~」
こころ「おにんぎょうさんとね、あそんでたの」
ここあ「そしたらきゅうにね」
キーン
にこ「なに?何の音?! 」
ここあ「い、いやー!も、もうなにもしないからぁ!!ゆるしてぇ!!!」
こころ「ごめんなさい!!ごめんなざい!!!」
にこ「ちょ、ちょっとどうしたの…いったいどうしたのよ…!!」
希「にこっち、人形ってこれのことかな?」
にこ「そ、そうよ!それよ!」
希「これは預からせてもらうで」
にこ「うん…お願い」
希「あとはウチに任しとき。にこっちは妹ちゃん達についててあげてな」
にこ「気をつけてね希…」
~~~~東條家~~~~~
夜23時
希「ふぅ~。さて、おばさんが来るの明日だけど…。お話しくらいならできるんちゃうの?お人形に憑いてる幽霊さん?」
人形「」
希「聞こえとるよな?少しお話ししようや」
人形「」
人形「」
人形「」
人形「」
人形「」
人形「」
人形「 」
希「な!」
希「……」
希「…」
希「」
~~~~~~翌日~~~~~~
にこ「にっこにっこにー!やっほー希ちゃん!」
希「………?おはよう」
にこ「希のおかげで治ったみたい!私も疲れ取れたし万々歳!」
希「……よかったなぁ」
にこ「さー今日も練習がんばるにこよ!希ちゃん!」
希「……せやね」
───
穂乃果「それでね!海未ちゃんの目からビームが出てね!すごかったんだよ!」
海未「私はロボットじゃありません。夢の中とはいえやめてください…」
穂乃果「でもねでもね!」
海未「や め て く だ さ い」
穂乃果「うっ。ごごごめんなさい。うぅ。さよなら海未ちゃんロボ」
真姫「一体何の話をしてるのよあんたたち」
ことり「何かね。最近穂乃果ちゃんの夢にお化けが出てくるらしいんだけど、海未ちゃんロボがやっつけるんだって」
真姫「ワケワカンナイ!」
海未「ことり!」
ことり「~~♪」シランプリ
穂乃果「あっ!希ちゃーーん!」
海未「まったくっ!」
希「……穂乃果ちゃん」
希「今日ウチの家こーへん?」
穂乃果「? いいよ!」
海未「なら、私も」
希「ごめんなぁ海未ちゃん、二人っきりで話がしたいんや」ニコ
海未「……?わかりました」
ことり「海未ちゃん、何の話かな?」コソコソ
海未「……いえ、わかりませんが……」コソコソ
にこ「……」
希「じゃあ悪いけど、ウチと穂乃果ちゃんは帰るから」
穂乃果「うん!ばいばーい!」
海未「………」
~帰り道~
希「穂乃果ちゃんはいつもたのしそうやな」
穂乃果「うん!楽しいよ!愉快な仲間もいっぱい増えて!私の青春ピークって感じ!」
希「……」ニコニコ
穂乃果「ところでお話しってなにかな?というか希ちゃんに悩み事なんてあったんだね!」
希「……もうすぐウチの家や」
穂乃果「希ちゃん?」
~東條家~
穂乃果「おっじゃましまーす!」
穂乃果「あれぇ?だれもいないの?」
ガチャン!カチッ!
穂乃果「! びっくりしたよ、希ちゃん」
希「さっそくなんだけどな?穂乃果ちゃん」
穂乃果「うん!なにかな??」
希「バイバイ、穂 乃 果ぢゃん゛」
穂乃果「? え?どういうこと?なにいってるの……希ちゃん……」
希「」ニコニコ
穂乃果「な…、に…これ…」フラッ
~~翌日~~
海未「穂乃果、おはようございます」
ことり「穂乃果ちゃん、おはよ~」
穂乃果「……おはよう」
ことり「昨日ね~───」
穂乃果「………」スタスタ
海未(なにか変ですね…)
~~放課後~~
にこ「……穂乃果」
穂乃果「…なに?にこちゃん」ニコニコ
にこ「……いや、なんでもないわ…」
穂乃果「だめだよぉ、にこちゃん、ちゃんと最後まで言わないとさぁ……!!!」キッ!
にこ「!!な、なによ、そこまで怒らなくても……!」
穂乃果「邪魔しないでね?にこちゃん」ニコ
にこ(邪魔……?)
にこ「昨日……希となにかあったの?……なんで今日休みなのよ」
穂乃果「希ちゃん…?さあ?私しらないよ」ニコニコ
にこ「………」
穂乃果「もういいかな?私用事あるんだ」タッタッタッ
にこ「う、うん……」
にこ(なにかがおかしい…)
にこ「…もしかして、これも人形の仕業……?」
にこ「絵里なら希のこと何かしらないかしら……」
――――
~~女子トイレ~~
ことり「どうしたの? 穂乃果ちゃん、話しがあるって」
穂乃果「ことりちゃんさぁ、私の悩み相談にのってくれるかな?」ニコニコ
ことり「相談? 全然良いよ!ことり、穂乃果ちゃんの役に立ちたいよ!」
穂乃果「ことりちゃん、今、楽しい?」
ことり「うん、ことり、たのしいよすっごく!いつもの3人に6人も増えて……」
ことり「毎日が幸せで、夢にもでてきちゃうくらいだよ!」
穂乃果「そっかぁ、楽しそうだね……楽しそう…」
ことり「うん!これも全部、穂乃果ちゃんのおかげだね!」
穂乃果「そっかぁ…、じゃあさ、───死んでくれない?」
ことり「えっ……?」
ことり「ほ……のか……ちゃん?」
バタッ
────
~~学校 夕方17時40分頃~~
ガラガラッ
にこ「絵里!!」
絵里「? にこ?」
にこ「きょ、今日希から連絡とかなにかきてない?」
絵里「希からは何もきてないわ」
絵里「何かあったのかしら?」
にこ「じ、じつは……」
~~~説明~~~
絵里「そう……そんなことが…」
絵里「それで希が憑かれたかもしれないと……」
にこ「昨日の帰りに希と穂乃果が二人きりになって」
絵里「希が休んで穂乃果がおかしくなってた」
にこ「やっぱり二人とも人形に……」
絵里「その可能性が大ね……」
絵里「いい?にこ、穂乃果と希に近づかないこと」
にこ「う、うん」
絵里「絶対に二人きりにならないこと、いいわね?」
絵里「それとこのことは私とにこ、それともう一人だけの秘密にしましょう」
にこ「1年生、2年生チームには?」
絵里「穂乃果がアウトなら海未とことりの二人も危険だわ」
絵里「それに、穂乃果は1年生との付き合いも良い、特に凛ね」
絵里「凛と仲が良い花陽も必然的に巻き込まれると思うわ」
にこ「ということは……真姫ちゃん…」
絵里「そう、今から真姫を探すわよ」
にこ「わかった、急ぎましょ」
絵里「ええ……。」
絵里(幽霊なんて……いるわけないわ……)
~~音楽室~~
ガラガラッ
にこ「いたっ!真姫ちゃん!」
絵里「真姫!」
真姫「?どうしたのよ二人とも」
にこ「逃げるわよ!」
真姫「ちょっとまって、何よ急に!」
にこ「話しはあと!」
絵里「………」
真姫「ああもう!」
絵里「二人とも……見て……」
三人窓を見る
にこ「の……希…」
真姫「希は今日休みじゃないの?」
絵里「今の時間は!?」
真姫「えっ?18時よ」
絵里(生徒は下校して、もういないに等しい……)
にこ「の、希が今こっちを見た…」
真姫「別にいいじゃない」
絵里「真姫、μ'sのみんなは今幽霊に憑かれてる状態なの…」
真姫「ヴェエエ!ナニソレ!イミワカンナイ!」
絵里「言いたいことはわかるし半信半疑だったけど冗談じゃなかったみたいなのよ」
にこ「信じて!真姫ちゃん!」
真姫「………わかった、信じるわ」
絵里「逃げるわよ!」
~3階廊下~
にこ「どこに逃げる!?」
絵里「そうね、とりあえず階段まで行きましょう!」
タタッ
ことり「あれ~?みんなどこいくのかなぁ~?」ニコニコ
http://gyazo.com/0c315e5100c207642f3222ac2e386f43
三人「!!!」
絵里「ひっ……」
真姫「な、なんで…目から血がでてるのよ…」
にこ「に、にげないと!!」
にこ「二人とも、こっち!」
タタタッ
真姫「走るも走るも距離が空かない……どうして……」タッタッタッタ
ことり「……ねぇマッテよ。サん人ともォ?ドコイクノ?ね゛ぇ」タッタ ッタッタッタッタッ
~2階廊下~
にこ「2年生の教室……」
絵里「ことりがいなくなるまでここに隠れましょうか…」
真姫「いったい何なのよもう!」
にこ「シッ!」
タッタッタッ
ことり「に゛ごぢゃ~~ん゛」
ことり「ま゛ぎぢゃ~~ん゛」
ことり「え゛り゛ぢゃ~~ん゛」
ドコ~~
絵里「行ったわね…」
真姫「ちゃんと説明して!」
にこ「うん……」
~~説明中~~
真姫「オカルトね……」
にこ「元々は私が……ごめん二人とも」
絵里「謝ることは無いわ、お互い様よ」
絵里「もっと早くあなたの異変に気づけてればこんなことには…」
にこ「うぅん、ありがとう絵里」
???「み~つけたああ」
三人「!!!!」
にこ「ほ、穂乃果っ!!」
スパッ!
真姫「痛ったぁっ!」
にこ「真姫ちゃん!」
絵里「穂乃果…あなた…!」
穂乃果「家庭科室から借りでぎぢゃっだぁああ」ニコニコ
にこ「に…逃げないと…!」
真姫「絵里、にこちゃん…!私を置いて逃げて!」
絵里「だ、だめよ!」
にこ「真姫ちゃんも、逃げないと!」
穂乃果「え゛え゛穂乃果みンな一緒ぢゃない゛ト嫌ダ~~~」ザクッザクッ
真姫「早く!!二人とも!!」
絵里「……っ!行くわよにこ!」
にこ「ま、真姫ちゃん!!!!!」
真姫「はやく行ってえええ!!!」
タタタッ!
~~1階廊下~~
ハァハァ
ビチャビチャグチャ
絵里「なに……あれ…」
にこ「は……花陽よね……?」
絵里「なに食べてるのよ…」
にこ「どうみても人じゃないの!!!」
絵里「もしかして……凛…?」
にこ「うっ…」オェェエエエッ
花陽「?」
花陽「だれがわだじのごどみでるの??」
花陽「タべじゃおうかなあアアあぁぁあァ」
絵里「に、逃げないと……」
にこ「もう…いやだ…」ポロポロ
絵里「だめよ!にこ!生き延びないと!」
にこ「く、くるってる、狂ってるよ!こんな世界!」
絵里「にこ!!しっかりして!」
にこ「真姫ちゃんもいない…みんなおかしい…」
にこ「そんなの…生きてる意味ないじゃない……」
にこ「絵里…なにか良い方法ないかしら………」
絵里「逃げないと……花陽がきちゃう!!」
絵里「にこ!早く立って!」
にこ「なにか…なにか…なにか…」
にこ「そうだぁ、にごも゛おかじぐなればいい゛んだぁ」
にこ「ねぇ?絵りぢゃあアあぁぁァアあん?????」
絵里「!!!」
タタタタッ
にこ「ま゛ってよ゛おオオおぉぉォおおぉ」ニヤニヤ
~2階空き教室~
ガラガラピシャン!カチッ!
絵里「ハァ…ハァ…」
絵里「な、なにが起きたの…」
絵里「なんでにこが急に……」ハッ
絵里「あのとき……」
~~回想~~
真姫「オカルトね……」
にこ「元々は私が……ごめん二人とも」
絵里「謝ることは無いわ、お互い様よ」
~~回想終了~~
絵里「ふふっ…そういえばにこが人形を買ったんだったわね……」
絵里「なら最初から憑いてたってことだったのかしら…」
絵里「考えても意味が無いわね…もう狂ってしまったんだから……」
絵里「もう…もう…いやだぁ…」ポロポロ
絵里「…死にたくないよぉ」
絵里「なんで…こんなこと…に…なってしまったのぉ……」
絵里「たすけて…だれかぁぁ!たすけてよぉ…!」
バンバン!
絵里「ひっ!」ビクッ
バンバンバン!
???「だれかいるんですか!?開けてください!」
絵里「だ…だれ…?」
???「絵里?絵里ですか!?開けてください!」
絵里「う、海未?」
海未?「そうです!私です!開けてください!」
絵里「本当に海未なの?」
絵里「あ、開けるわよ……」
カチャッ ガラガラッ
海未「あ゛いだがっだですよおおオォォオえ゛りイい゛い゛い゛イイい゛」
絵里「きゃああぁあっ!!」
絵里(にげないと……こ、ころされる!!)
絵里「い、痛い!」
絵里(髪ひっぱられて…うごけなっ…)
絵里(海未の後ろに人影が……!)
絵里「の、希!」
希 「これでおしまい」
人形「 」
────
バッ!
絵里(夢………?)
絵里(………希に海未……私達……助かったの?)
絵里「希、海未!起きて!」
海未「………うぅ」
希「うぅん……」
海未「ここは……」
海未「せ、生徒会長!!」
希「! なんでウチこんなところで寝とったん!?悪いことでもしたっけ!?」
絵里「幽霊はどうなったの!?」
希「はぁ?幽霊ってなん?生徒会長寝ぼけとるん?」
絵里「寝ぼけてるのはあなたでしょう、希!あなたは今日休んで…」
希「なんでウチのこと名前で呼んどるん…そういう仲やったっけ?」
海未「……私に何かようがあったのではないのですか?」
絵里「えっ……ええ?」
絵里(…話しが噛み合わない…なにがどうなって…)
希「そんなことより、はよ帰らせてもらえん?ウチ手伝いあるんよ」
海未「私も急いでるのですが…」
絵里「……本当に何も覚えてないの?二人とも」
希「しつこい子は嫌われますやん?」
海未「ハァ…私はお先に失礼いたしますね生徒会長」
絵里「…わかったわ、ごめんなさい呼び出してしまって」
希「ウチも帰りますわ」
絵里(………他の子達は……?たしか2階には穂乃果と真姫が……)
~~2年生教室~~
ガラガラッ
絵里「誰もいない……」
絵里「次は1階……にこと凛と花陽ね……」
~~1階廊下~~
絵里(……なんでいないのかしら………)
絵里「私が本当に寝ぼけていたの?」
絵里(いえ、それだとおかしいわ、海未が私のことを生徒会長なんて呼ばないはず)
絵里(それに希が私と友好関係を築いてないような言い方を…)
絵里(とりあえず今日は帰りましょう…)
~~絢瀬家~~
絵里(本当にアレは夢だったのか……)
絵里(いいえ、絶対に夢ではなかった…今でも鮮明に覚えてる)
絵里(そしてどうして二人とも私と関わりが無かったことになっているのか)
絵里(考えれば考えるほどわからない………)
絵里「皆…無事だったのかしら…」
ガチャ
亜里沙「お姉ちゃん?おきてる?」
絵里「ええ、起きてるわ、亜里沙」
亜里沙「あのね、お姉ちゃん」
絵里「なにかしら?」
亜里沙「困っている事があったら亜里沙にも相談してね?」
絵里「ふふっ、亜里沙は優しいのね…」
亜里沙「えへへ…暗い顔したお姉ちゃんじゃ亜里沙も暗い顔になっちゃうから」
絵里「わかったわ、亜里沙、今日はもう遅いし寝なさい?」
亜里沙「うん、おやすみお姉ちゃん」
絵里「おやすみなさい」
絵里(明日になったらきっと治ってるはずよ…)
~~翌日学校~~
にこ「………」タッタッ
絵里「あっ!にこ!」
にこ「! なに…?」キッ
絵里「昨日のこと覚えてるわよね!?」
にこ「…」ッチ
にこ「はぁ?訳わかんないんだけど、っていうか、馴れ馴れしすぎじゃないの?」
絵里(また……)
絵里「そ、そうね…ごめんなさい、なんでもないわ」
にこ「ふん!」タッタッタ
絵里(この様子じゃみんな………)
~~放課後~~
絵里(花陽と凛は仲が悪そうな雰囲気を出していた…)
絵里(真姫は一人でお弁当を食べていたし…)
絵里(穂乃果はとても暗い顔していた…、海未は…机に突っ伏してたわね…)
絵里(ことりは海未を……いじめていた…?)
絵里(希は3時限目にトイレにいったっきり…、にこは不良グループに…)
絵里(μ’sはなかったことになって……信じられないわ…)
絵里(にこが人形を手にしたときから始まったわよね…、調べてみましょうか…)
~~商店街~~
絵里「すいません、ここら辺にお人形屋さんってありますか?」
警察「人形?う~~ん、少し待っててください、調べてきますね」
絵里「お願いします…。」
~~数分後~~
警察「お待たせしました。ええっとですね、ここから南に10分くらい歩いたところにあったんですけど」
絵里「はい」
警察「そこ3年前に潰れて更地になってるんですよ」
警察「そこ以外に、ここ最近では人形屋はないですね」
絵里「そうですか、わかりました」
絵里「お手数おかけしました、ありがとうございました」ペコ
警察「いえいえ、また何かありましたらお尋ねください」ニコ
絵里(とりあえずそこに行ってみましょうか)
~~更地前~~
絵里(ここね……)
亜里沙「あっ!お姉ちゃん!」タタタッ
絵里「亜里沙?」
雪穂「あ、絵里さん、こんにちは!」
絵里「ええ、こんにちは」
亜里沙「こんなところで何してるの?」
絵里「ええ、ちょっとこの更地を見にきたの」
亜里沙「???」
雪穂「あ、もしや絵里さんもあの話の真相を??」ニコ
絵里「? あの話?」
雪穂「とぼけないでくださいよぉ~」
絵里(ひょっとしてこの出来事となにか…?)
絵里「聞かせてちょうだい」
亜里沙「お姉ちゃん顔が怖いよ…」
絵里「! ごめんなさい…」
雪穂「……ええっとですね」
雪穂「ここにお人形屋さんがあったのは知ってますか?」
絵里「知ってるわ、三年前に潰れたのでしょう?」
雪穂「はい、ただその潰れたときにひどいことがあったそうで」
絵里「………」
雪穂「嫌がらせを受けてしまったそうなんです」
雪穂「店主はとても優しそうなおじいさんで、いつも隣ではニコニコとしてるおばあさんがいたそうです」
雪穂「おじいさんが作った人形はとても昔の……ほら!イギリスの王女様とかがお部屋に飾ってそうな人形だったの」
雪穂「だけど、今の時代そんなアンティークで不気味なものは流行らない」
雪穂「好まれるどころか気味悪がられてたみたいです」
雪穂「最初はその人形に向かって近所の悪餓鬼共が嫌がらせをしてたそうです」
雪穂「ですがその内、嫌気が差した心の汚れた大人達も嫌がらせを始めて店自体に……」
雪穂「何日も何日も繰り返される嫌がらせに耐え切れなくなったおじいさんは…自殺をしてしまったそうなんです……」
絵里「………」
亜里沙「ひどい…」
雪穂「そしてその後店は潰れ、おばあさんの行方は知れず……」
雪穂「店は解体されて更地になったそうです…」
雪穂「ですが、極稀に店が現れて人形を買ってしまう人がいるそうなんです…」
雪穂「その人形を買った人は、徐々に精神的に追い詰められ、ついには大切な人達にも……」
雪穂「噂ではその人形はおじいさんを殺されたおばあさんの怨念……」
絵里「……!」
亜里沙「うぅ……」
雪穂「幻覚を見せられ目覚めた時には今までの幸せは無かったことになってしまうそうです」
雪穂「……そして……お店が見えてしまう人の条件は……幸せな人だそうです」
絵里(にこ……)
雪穂「まっ、本当かどうかはわかりませんけどね!!」
絵里「……ありがとう、雪穂さん」
雪穂「はいっ!真相、わかったら教えてくださいね!」
亜里沙「もうやめようよ、この話」アセアセ
雪穂「あ、絵里さん!私達今からお茶しに行くんですけど一緒にいきませんか!?」
絵里「……ごめんなさい、少し用事があるの、誘ってくれてありがとう」
亜里沙「行こう雪穂、それじゃあお姉ちゃんまたね!」バイバイ
雪穂「さよなら~」バイバイ
絵里「……」バイバイ
絵里「……もう……、あの幸せな時間は戻ってこないのね…………」
おわり
???「いいえ!そんなことはありませんよ、絵里」
絵里「…!海未!」
???「いいえ、私は海未じゃありません……」
???「またせましたね……私は海未ちゃんロボットです!!!」
絵里「な……なにをいっているの?」
海未ロボ「みなさんのアイドル海未ちゃんロボットです!!」
海未ロボ「μ’sを脅かし私達の大切なファンのみなさんを苦しめる邪悪な念は、この私、みなさんのアイドル海未ちゃんロボットが」
海未ロボ「成 敗 し ち ゃ い ま す!!!!」ドヤァ
絵里(何を言っているの…この子)
海未ロボ「部室に行きますよ!!!絵里!!!!」ゴゴゴゴゴゴゴ
絵里(物凄い熱気だわ!!松○○造かしら!!)
絵里「え、ええ……」
~~部室~~
絵里「に、人形……」
海未ロボ「もう逃げ場はありません!悪しき者よ!」
人形「 」
海未ロボ「絵里、運命なんてすぐに打ち破れるものなのです。それを、今私が証明して見せます!」ゴゴゴゴゴゴ
人形「 」
海未ロボ「いきますよ!!!!」
海未ロボ「Rising Blue」
海未ロボ「Ignition」
海未ロボ「闇の呪縛に囚われし者よ!」
海未ロボ「今その鎖を断ち切らん!!」
海未ちゃんロボット「海未ちゃん!ファンタスティック☆ラブアローーーーー」ピカピカ!
絵里「!!!目が光った!ハラショー!」
海未ちゃんロボット「ビイィーーーーム☆」ビビビビビビビビ!
ッボーーーーン
人形「 」
人形「ッチ……」
人形「今回は、俺様の負けにしといてやる・・・」ボッ
人形「だが覚えとけ・・! 俺は必ず蘇り 貴様をぶち殺す!」
人形「俺はもともと闇そのものなんだからよォ」
フハハハハハハ…!!!!!
絵里「人形が燃えて…!」
海未ちゃんロボット「絵里、あなたは強い人です、あなたがいなければ私は現れることがなかった」
絵里「…」
海未ロボ「もうそろそろみなさんお目覚めになりますので、私は故郷に帰ります」
絵里「まって!」
海未ロボ「絵里…これからも光を脅かす闇がでるかもしれません」
海未ロボ「ですが、次からはあなたが、あなたがμ’sを救っていくんです」
絵里「……わかったわ!海未!」
海未ロボ「ふふ…その調子です絵里、がんばってくださいね」
海未ロボ「さようなら、さようなら~~~!」ゴゴゴゴゴゴドシューーーーー
キラン☆
絵里「…ありがとう海未!」
絵里「っ!大変!」
絵里「さっきの火がまわってるわ!!!!」
~~翌日~~
海未「さあ練習始めますよ!」
レイジングライトブルーイグニッション!
ドリーム☆ラブアローーービーーーム!!
穂乃果「ねえ海未ちゃん、絵里ちゃんはなにしてるの?」
海未「さあ?とうとう絵里も疲れが溜まって…」
にこ「なにいってんのよ、あれはどう見ても海未の真似じゃない」
希「かわええなぁえりちは」
凛「凛も必殺技考えたほうがいいかにゃー?」
花陽「凛ちゃんはもっとかわいい必殺技考えようね!」
真姫「バカみたい」
ことり「ことりはぁ~…遠慮しようかなぁ~☆」
絵里「海未!もう一度ラブアロービーム見せてちょうだい!」
海未「えええぇ!?」////
おわり
くぅ~疲れましたw これにて完結です!
実は、アニメとアプリだけじゃ物足りないのが始まりでした
本当は話のネタなかったのですが←
暇な時間を無駄にしては行かないので流行りのネタで挑んでみた所存ですw
以下、穂乃果達のみんなへのメッセジをどぞ
穂乃果「みんな、見てくれてありがとう
ちょっと腹黒なところも見えちゃったけど・・・気にしないでね!」
ことり「いやーありがと!
私のかわいさは二十分に伝わったかな?」
絵里「見てくれたのは嬉しいけどちょっと恥ずかしいわね・・・」
希「見てくれありがと!
正直、作中で言った私の気持ちは本当やねん!」
にこ「・・・ありがと」ファサ
真姫「にこのぞだとおもった?残念!ホラー?でした!」
では、
穂乃果、ことり、絵里、希、にこ、真姫、俺「皆さんありがとうございました!」
終
穂乃果、ことり、絵里、希、にこ、真姫「って、なんで俺くんが!?
改めまして、ありがとうございました!」
本当の本当に終わり
ちなみに、絵は友人が描いてくれました
あと、読者的にはどういう展開が望ましかったのかとか教えてほしいれす
先に何人かに見せたんだけど終盤不評だった
このSSまとめへのコメント
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