男「書いたSSにレスがつかない……」ハァ 妹(お兄ちゃん、頑張って!///)ドキドキ (56)

男「書いたSSにレスがつかないんだよ……。凹むわ……」

友「なんだなんだお前、そんな事でしょげてるのか?」

男「そんな事って! お前にこの気持ちはわかんねーだろが!」

友「バカヤロー、そういう事なら俺に任せとけ。お前を今日一日であっという間にレスがバンバンつく作者にしてやるからよ」

男「ほ、本当か……? ていうか、胡散臭いな、おい」

友「まあまあ見てろよ。レスがつくコツってやつを俺が全部教えてやるからさ。ちょっとそのパソコンを貸してみろって」

男「お、おう……」

友「どれどれっと」カタカタ

SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1400853659

友「まず、アレだ。レスを多くつけるにはスレタイが大事だ」

男「まあ、それはわかるけど……」

友「インパクトってもんがいるんだよ。これは気になるうううう!! やべえ、見てええええっ!! ってならないスレタイはクソだ」

男「言い過ぎだ、おい。謝れ」

友「で、このスレタイなんだが、とりあえずスレを開けてみようかって気になりやすい要素は三つだ」

男「謝罪は」

友「一つ目、エロ。二つ目、ヤンデレ。三つ目、笑い」

男「…………」

友「エロとヤンデレについては説明するまでもないな。最後の笑いってのは、スレタイを見ただけで笑えるみたいなそんな感じのだ」

友「この要素の内、どれか一つでもスレタイに入ってるとレスがつきやすい」

男「ほう」

男「という事は、それに見あったスレタイを考えると」

友「そう。だから例えばだな」



妹「お兄ちゃんの血、美味しい……///」ペロペロ



友「こんなのだな」

男「」

男「お前、これ何かヤンデレもエロも通り越して、猟奇的な感じになってるけど、いいのか、おい!」

友「…………」

男「こんなの俺、書きたくないよ! 俺が求めてるのはもっとこうほのぼのしたイチャイチャ系のや」

友「バッカヤロー!!」バキッ!!

男「ぐはあっ!!」ドサッ!

友「大 事 な の は レ ス が も ら え る か ど う か だ ろ ! 目的を見失うなよ!!」

男「……す、すまん」

友「いや、いい。俺もついカっとなっちまって……殴って悪かった」

男「いや、いいよ」

男「じゃあ、スレタイはこれでいくよ」

友「おう」

男「でも、俺、これ書けるかなあ……」

友「書けなかったら、何か昔のまとめから似たようなの引っ張り出して、パクッちまえばいいぞ」

男「それはダメだろ! おい!」

友「もちろん、そのまんまパクるのは良くない。だから内容を少しだけ変えるとあら不思議、あっというまにオリジナルに」

男「」

友「具体的にはこんな感じにすればいいな↓」



弟「ああ/// 兄さんのアレ、美味しいよお……///」ペロペロ



男「ホモスレに変わってるぞ、おいい!!」

友「でだ。スレタイは本来ならこれでもう決定なんだが」

男「決定なのかよ……」

友「違う! 本来ならだ! 俺達は更にここで一つの超テクを使う」

男「超テク?」

友「そうだ。素人はこれでもう十分だろうと思ってそこで考えを停止してしまう」

友「それこそ、痩せた考えだ。プロは更にもう一工夫する」

男「お前、絶対プロの意味履き違えてる」

友「スレタイはこのように変える。これがプロの技だ↓」



弟「ああ……/// 兄さんのガズボズボ奥まで入ってるよお///」ハァハァ



男「それこそ、パクリじゃねーか、コラァ!!」

友「さて、スレタイはこれで決まったな」

友「次に考えなきゃいけないのは……」

男「ストーリーだろ。というか、普通スレタイから決めないよな?」

友「違う。次に考えなきゃいけないのは、スレを立てる時間帯だ」

男「それ、どうでも良くないか?」

友「バカヤロー、レスをつかせる為には時間帯を考慮しなきゃいけねえんだよ! これ大事だからメモっとけ!」

男「時間帯って……」

友「そう。夜中の三時四時あたりにスレ立てするのと、夜の九時あたりにスレ立てするのとじゃ大きく違うだろ」

男「そりゃまあ、見てる人はそっちのが多そうだけどな」

友「そう。大体の場合、リアルタイムでレスがついた方が面白く見えるからな。まずは時間帯を選ばなきゃダメだ」

友「よくレスがつく時間帯は、休日平日に関わらずやっぱり午後五時から深夜の一時くらいまでだな。それぐらいが一番人が多い」

男「なるほど。って事は、今日は休日だけどまだお昼頃だから夕方までまってスレを立てるって事だな」

友「そう思うだろ? だが、俺は今立てる!」カタカタ

男「お、おい!!」

男「何で今立てるんだよ! レスがつきにくくなるんだろ!」

友「だからこそだ! これこそ逆転の発想!」

友「レスがつきにくい今立てたにも関わらず、それに大量のレスがついていたらどう思う、お前は!!」

男「どうって……」

友「これはかなり面白いんじゃないかと、嫌でも期待せざるを得ない! そうだろうが!?」

男「まあ……大量についてるならな……」

友「そう! だからこそ、ここで裏テクを使う!」

男「裏テク?」


友「自 演 レ ス だ」


男「…………」

なにこのスレ、面白そう。激しく期待

これは期待

友「いいか、男。世の中には、中身を読まずにまずレスから読む層というのが確実にいる」

男「…………」

友「まとめサイトでコメントから先に読むのと同じ感じだな。それで中身が面白いかどうかを先に判断するんだ」

男「いや、それはわかるけどさ……」

友「だから、こちらで先にレスをつけちまう。投下はPCからして、レスはIDがコロコロ変えられる携帯からするんだ」

友「書きためなしの場合、リアルタイムで書き込む時間は1レスあたりおよそ五分から十分。予め書きためをしておけば、合間合間に幾らでも自演レスを挟める」

友「合いの手を嫌う人もいるが、基本的にはあった方が色々と面白くなる事が多い。だから、それも全部自分でやる」

自演はダメだろw

それはやっちゃいかんってwwww

今見つけた
なにこの面白そうなスレwktk

友「こうしてレスが増えていけば、他の人もノリでレスをしやすい」

友「レスがレスを増やしていくんだ」

男「…………」


友「いいか、男。よく聞け」

友「レスが欲しかったら……」

友「自演しろ……!」ドンッ!!


男「お、おう……」

自演ダメ、絶対

自演はダメだよな(すっとぼけ)

お前ら、自分に正直になれよwwwww

友「さて、これでレスも十分ついたな」

男「何か色々と大事なものを失った気がする……」


友「……男。世の中ってのは弱肉強食の世界なんだよ」

友「敗者が語れるのは、言い訳と負け惜しみだけだ」

友「レスがつかない、まとめにも乗らない。そんなヤツは何かを語る資格すら与えられないんだ」


男「でも、これは……ズルじゃ……」

友「男。……SS書きの中で、昔から言われている言葉が一つある」

友「レスをもらっているやつが、常に正しい」ドンッ!!

友「自演レスだって、レスをもらうための一つの手段だ。それとも『自演レスをしてはいけない』というルールでもあるのか?」

男「…………」

友「バレなければ、イカサマはサマと呼べないんだぜ、坊や」

男「……悪かったよ。俺が間違ってた」

友「気にするな。俺も気にしてないからさ」ニコッ

なに言ってんだよwwww

いい話し的にまとめるなよ

自演は自演だわ、それはやっちゃダメだわ

友「さてと」カタカタ

男「これでもう終わりだな。乙レスをつけてくぞ」ポチポチ


友「おうよ。大量に頼むぜ。俺はその間に後書きを考えとくから」

男「後書き?」ポチポチ

友「そう。自演でガンガン乙をつけて、最後に後書きでドカンよ。痛いコピペとして、これを流行らせるんだ」

男「ぐう疲みたいにか?」

友「そう。そうすると、次回にまたスレ立てした時にだ」



やっぱり、お前かよ。今回も面白かったぞ。乙!

あのコピペの主かよwww 最高だわ、あんたwwww



友「とか、自演レス出来るだろ?」

男「そこも自演なのか……」

友「たりめーよ。あの有名な電車男だって、実は八割以上自演レスなんだぜ」

男「マジで!?」

やっぱり、お前かよ。今回も面白かったぞ。乙!

あのコピペの主かよwww 最高だわ、あんたwwww

友「とりあえず、こんなものかなっと。送信」カタカタ

男「……おおう。これ結構な痛さだな……」

友「それ誉め言葉だろ? It's cool!!」

男「……どう返せと?」


友「でまあ、最後に、これは痛いwww とか コピペ化しようずwww とか書き込んでおしまい。宜しくな」

男「何故か虚しい……。何故だろう……」ポチポチ

友「で、俺はこのSSを各種まとめサイト全てにまとめ依頼してと」カタカタ

男「そこまで全部自分でやるのか……」

友「当然だろ? コメントもガンガン自演してくからな」

男「」

友「絶賛1、称賛3、批判2、関係ないコメント2ぐらいの比率で書き込んでくと、いい感じにコメントが勝手に伸びてくから」

男「お、おう……」

そこまで考えてコメするとか、ねーわ

つーか、かなりやりなれてね?
絶対、普段から自演してるっしょ?^^

友「で、おしまいっと」カタカタ

男「お疲れ……」

友「ま、これでお前も次からレスのつくSS作家様だから」

男「自分でレスをつけるSS作家様だよな?」

友「ちげーよ。実際、自演のおかげでレスもついてるだろ?」

男「まあな……。でも素直に喜べない」

友「その内慣れるさ」

男「そうか?」

友「ああ。俺もそうだったからな。直に慣れると言われて実際その通りだったよ。今じゃスレタイ詐欺から荒れる燃料投下まで何でも出来るぞ」

男「……それって良い事なのかな?」

友「レスがつかないよりは遥かにな」

男「…………」

友「お前は子供なだけだよ、男。世の中、綺麗な事ばかりじゃないんだぜ」

友「まずは世間を知れよ。それから存分に語れ。な?」

男「ああ。そうだな。そうするよ」

友「おう」


男「今日はありがとうな、友。何だかんだで楽しかったよ」

友「俺もだよ。友達っていいよな。SS書くのって楽しいよな」ニコッ

男「ああ」ニコッ





終わり

……ひと通り、書き終えて。
もう読んでる人いないと思いますけど、僕の今の気持ちを、言葉にしたいと思います。



―――皆さんは、何の為にssを書いていますか? ―――



僕は、昔は承認欲求を満たすためでした。

最初は、本当になんとなくだったと思います。好きなSSを自分でも書いてみようかなーと。

で、その時好きだった二次で(「ただの人間には興味ありません」のアレです)、書き溜めもロクにしないでVIPでスレ立てしてみたんです。
「叩かれるかな?」なんて不安でしたけど、3レス目で「期待」ってレスがついたんですね。

もう嬉しくって嬉しくって!
その一言に背中を押されて、衝動で一本書き上げてしまいました。
完結したあとは「乙 面白かった」ってレスがついて……すごい充実感でした。

今見ると文は下手くそだし誤字脱字多すぎるし厨二入ってるしで、まさに黒歴史(笑)って感じなんですけど……。

それからはもう夢中でSSを書き続けました。今より書くスピードも早かったと思います。週に1、2作くらいかな? 若かったなー

あの頃はみんなのレスが欲しくて欲しくて、絶賛されようと努力して。
がむしゃらに、背伸びして……難しい言葉を辞書で引いて気取ってみたり(笑)。
みんなのレスだけが、僕の動力源になっていました。

だから叩かれたらショックを受けて、一晩中塞ぎ込んでいました。
苛々してキーボードにとにかく言葉を叩きつけて……外野に言い返して炎上しちゃったこともあったかな?(笑)

でもそんな風にしてて、気づいたらいつの間にか……SS書くのが楽しくなくなっていたんです 。
……あんなに夢中だったのにどうして……。
それから1年くらいですかねー。僕はSSから離れてしまいました。

1年空けて、久しぶりにVIPのSSスレを見てみました。
そこには……昔と変わらない、みんなの好きなものを詰め込んだSSたちがありました。
くだらないネタが、レスが、まるで僕に「おかえり」「おかえりー!」って言ってくれてるみたいで。


“楽しい”


初めにSSに手を伸ばしたときのあの気持ちが、僕の中に蘇ってきたんです。


―――あれから数年。
このとおり今もSSを書いていますが、昔とは違う。

楽しさ、愛しさ、悲しさ。
やり場のない想いを、苦しみを、理想を、少しでも多くぶつけて少しの解放感を得るために。
ほんのちょっとだってかまわない。

叩かれようが匿名だし何度でも再起できる。
僕は何度でも、何度だって、蘇る。

今は“楽しい”、ただそれだけでバカやってます!
別に本にしようなんて大層な夢は見てませんしね。

―――なーんて長々と語っちゃいましたけど、まあこれからも細々とSS書き続けていきますんで、どこかで見かけられましたら読んでくれると嬉しいです。

それでは、また。読んでくれた方にいっぱいの感謝を。

不快に思った人がいたらすまん
勢いで書いた。少し後悔してる

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