魔法使い♀「貴方に力を与えましょう」 (8)


魔法使い「目指すは王都、国家転覆」

兄「冒険の旅路!」


弟「…だいじょうぶかなぁ」


今のところ考えてないけど
気が乗ったら ※注エロかも


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そんな噂話も風化した頃

とある田舎の貧しい村の長男坊が、幼馴染の魔法使いとともに

王都を目指して旅立とうとしていた。


弟「ふたりとも、いってらっしゃい、気をつけて…」


兄「ああ、いってくるよ」

弟「魔法使いさん、兄をよろしくお願いします」


魔法使い「んー?そんな心配しなさんな、私に任せておけば大丈夫だいじょーぶ!」

兄「ほんとかよ…」


しかるにこの旅は、圧政に喘ぐ貧しい村人たちを救うための

勧善懲悪の旅であった。

かの邪智暴虐の王をうんたらかんたらである。


兄「……おい」

魔法使い「…ん?」


兄「行く先は、この道であってるんだよな?」

魔法使い「合ってるよー、残念なことにね」


二人の行く野道の先には、数匹のゴブリンがたむろっていた。

これも、税金ばかり巻き上げて、ろくに軍整備すらしない愚王のせいである。


インフラは整わないばかりか、民自身の力も無くなって、こうして地方ではいまだ野蛮な生き物がのさばっている。


兄「くそぅ、なぜ俺たちがこうしてコソコソとしなければならんのだ…!」

魔法使い「ま、気長に待つー?日がくれちゃうかもよ?」


村を出て、未だ100mほど
早くもこの旅は頓挫しそうであった。


兄「なあお前、魔法使いなんだよな、だったら何かでもってちょちょいーっと…」


魔法使い「いやーそんな簡単にいうけどねー、実のところ私のって、結構使えるのに偏りがあってさ…」

兄「…偏り?」


魔法使い「そーそー、私って他人を強化する魔法しか使えなくってさ、単独じゃ役立たずなわけよ、うん」

兄「なっ?!そういうことは先に言っておけよ!!なんでそんな」


魔法使い「ややっ!ほんな大きい声だしたら、相手が…」


ゴブリン「…ぐるぅ?」

兄「ぁ、やば…」


敵の内の一匹が、なにやら気配に気づいて辺りを見渡し始めた。

こうなればもう、見つかるのに時間はかからない!


魔法使い「どうする?」

兄「なあ、そ、その魔法はどの程度有効なんだ?魔法使い!」


ゴブリンは知恵はないがそれなりに屈強であり、
兵士とて一対一なら勝負は五分五分といったところ。

しかしこの青年は、年の頃15,6才といった具合で

剣を携えてはいるが、そう鍛錬を積んでいるようには見えなかった。


魔法使い「…んー、割とマジでガチなのを使えば、この場を切り抜けるくらいには、君を強くできると思うよ?」


兄「本当か?!」


そうこうしているうちに、匂いを辿ってゴブリンが近づいてくる、

彼らに選択の余地はなかった。


兄「…分かった、お前が手伝ってくれるなら、俺が戦う…頼めるか?」

魔法使い「水臭いな、私とお前の仲だろう?サポートするに決まってるだろ!」


兄「…そうかい」

出来れば火の玉とか出してくれるとありがたいのになぁ、
とか、彼としては思っているのだった。


魔法使い「剣を抜け、構えろ!これから君を屈強で頑丈な戦士に仕立て上げてやる、この私が!」


彼女は、術の触媒として使うのか、懐から黒く錆びたアンクを取り出して、呪文を唱え始めた。

兄「ああ、頼む…やってくれ!」


魔法使い♀「ーー、私の全身全霊をもって、貴方に力を与えましょう!」


光が炸裂して、アンクが兄の体に埋め込まれていく。

それと同時に、彼は体に力が湧き上がるのを感じていた。


兄「すごい、力が湧いてくる、これなら!」

魔法使い「ただし体は…!」


兄「…へ?」

そこで唱えていた彼女は、一息置いてから、最後の文言を叫んだ。



魔法使い「っ!……女になれーっ!」



兄「はぁぁあっ?!」


爆裂音とともに光が収束して、ただそこには土煙が舞うばかり。

たむろしていた他のゴブリンたちも、その騒動には流石に気づいたのか、

手に手に棍棒やら石を握りしめていた。


土煙が晴れたころ、そこに佇んでいたのは

ゴブリン「…げぶぶ?」

姉「………」


なんとも端正で見目麗しい美少女。

手足は白く長く、細っそりしてるクセに、出るところは出て主張しまくってる
ワガママボディの美少女。


魔法使い「うへー、なんか私よりも胸あるとか、ふくざつ…」

特にその胸部ときたら、

男性モノの服を、これでもか!と押し上げて、
窮屈そうにしている
たわわに実った媚肉の房が二つほど。


姉「…………なんだ、これ」


しかしとて、彼としては、
いや彼女としては、かなりの不意打ち、不服ものだった。

確かに力は湧いてくるが、これではまるで、まるで間抜けだった。


魔法使い「ごめんねー、ちゃんと説明したらきっと断ると思ってさー、でしょ?」

姉「……うん、そだな」


魔法使い「我が家に伝わる唯一の魔法がコレなんだー、とか言ったら旅にも連れてってもらえないと思ってたし…」

姉「……へえ」


魔法使い「どうしても、君と一緒に旅がしたかったんだ…ごめんちゃい」


姉「……ほお」

どうやら謝る気はないらしいな、
彼女は素直にそう思ったとさ。


とはいえ、事情がどうにせよ
敵は待ってはくれないものである。


ゴブリン「ぐぼぁああっ!!」

棍棒を振り上げて、まとめて襲いかかってくる。

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