ジャン「あなたとわたしはー友達じゃないけどー」(27)


アルミン「わたしの友達とーあなたは友達ー」

ジャン「だいたいそんなー感じー」

アルミン・ジャン「進撃のじんるーい」


地球!
ここには昔たくさんの巨人がいたが、なんだかんだ駆逐することができたので、今は概ね平和な星である!!


アルミン「あれからもう三年?」

ジャン「色々あったよなぁ」

アルミン「本当、びっくりしたよね」

ジャン「まさか巨人の正体が昔宇宙に飛ばされた人類で」

アルミン「その復讐として地球を乗っ取ろうとしていたとはね」

ジャン「なんとかエレンやオレ達が追い返して」

アルミン「ライナー達は元の惑星に帰っていったよね、ああ大変だった」

ジャン「あれにはびっくりしたな。クリスタの説得のおかげだよな」

アルミン「だね」

ジャン「しっかしよぉ、オレが1番驚いたのはエレンとミカサだぜ」

アルミン「本当だね。まさか今や世界的犯罪者の大海賊だなんて」

ジャン「確かクリスタとユミルも海賊やってたよな」

アルミン「元気だよねぇ、みんな」

ジャン「アルミンは海賊にならなくてよかったのか?」

アルミン「そりゃあ海を旅するのは素晴らしいことだけど」

アルミン「喧嘩はあんまり好きじゃないしね」

ジャン「はは、相変わらずだな」


アルミン「僕は探検家として旅に出れたら…いいな」

ジャン「なら行けばいいじゃねえか」

アルミン「うん、でも…」

ジャン「どうしたんだよ」

アルミン「もし、ここにマルコがいたらななんて考えてしまうんだ」

ジャン「マルコ、か…」

アルミン「マルコも海を見たがってたんだ…」

ジャン「よく話してたもんなぁお前ら」

アルミン「見せてあげたかったなぁマルコにも」

ジャン「そうだな…」

アルミン「だから僕、決めたんだ」


ジャン「マルコの墓参り?」

アルミン「うん、旅立つ前に行こうと思って」

ジャン「そうか…ならオレが案内するぜ」

アルミン「ジャンが来たらきっとマルコも喜ぶよ」

ジャン「どうだか」

ジャン「こいよ、すぐ近くにあるんだ」

アルミン「えっ?僕がいつも行っているお墓とは違うのかい?」

ジャン「オレ特製のマルコの墓だ」

アルミン「ああなるほど」



幽霊マルコ (おい!!!ジャンはまた、勝手に作った墓を人に紹介しやがって!!本家の墓とジャン作の墓を行き交う僕のことも考慮してくれ!!!!)ビューン


アルミン「これがジャンのお手製マルコ墓…」

ジャン「上手いもんだろ?石に描いたそばかすが工夫したポイントだぜ?」

アルミン「本当だ!まるでマルコだ!」

マルコ (小学生が作った工作の反省文みたいに工夫したポイントを話すのはやめてよジャン!あとそばかすと言えばマルコみたいな言い方はよせよアルミン!!)

ジャン「ここにくると不思議と…マルコが見てくれている気がするんだ」

マルコ (できれば本当の僕の墓に来てくれると助かるんですけどねぇ…?)

アルミン「本当だ…」

アルミン「マルコ…素敵なそばかすを描いてもらって嬉しいだろうね」

マルコ (んなわけねーだろアルミン呪っとこ)

アルミン「マルコ…今日は報告があって来たんだ」

ジャン「オレたち…」

アルミン・ジャン「結婚するんだ…」

マルコ (ファッ?!?!)

アルミン「と言うのは冗談で…」

マルコ (殺すぞ)

アルミン「僕は探検家になるよマルコ」

ジャン「オレは…ミカサを諦めるよマルコ」

マルコ (まだ諦めてなかったんだ…)


アルミン「できれば君と一緒に行きたかったなぁ…」

マルコ (…。)

アルミン「せっかくこんなに自由になれたのに」

ジャン「…。」

アルミン「ジャンの唯一の友達だったのに…うっ…。」

ジャン「ぶん殴っていいか」

アルミン「でも…本当のことだろっ?」ボロボロ

ジャン「うっ…。うっ…マルコォ…」ボロボロ

マルコ (2人とも…うっ、僕まで泣けてきた…)

アルミン「童貞…卒業したかったよねマルコ…!」

マルコ (本当に呪うぞくそが)

ジャン「オレもまだ卒業してないいいい!!!」ドバッ

アルミン「マジかよ…そっかジャン…ミカサ一筋だったから…」ドバッ

ジャン「童貞卒業したいよおおおおおお」ウワアアアアン

マルコ (同情はするけど親友の墓の前で叫ぶ内容じゃないだろ)



アルミン「ぼ、僕だって本当はまだ卒業してないいいいいいい」ウワアアアアン

マルコ (してないんかい!)

ジャン「アルミン…!辛いよなぁ…」エグッエグッ

アルミン「うんッ…。」エグッエグッ

ジャン「マルコォ…オレ達はお前の仲間だぜ?」

マルコ (そんな仲間欲しくないよ…)

アルミン「dt仲間だね」フフッ

ジャン「なんだか悲しい響きだな」フフッ

アルミン「はー。泣いた泣いた」

ジャン「すっきりしたな」

マルコ (友達の墓参りでストレス解消すんな)

アルミン「なぜだろう…。今、マルコが僕たちのそばにいる気がするんだ」

ジャン「まるで、泣いているオレ達を慰めてくれているような」

アルミン「そんな、温かい気持ちだ」

マルコ (この人たち頭大丈夫かな…)

アルミン「ジャン…この墓参りが無事終わったら、君に言いたいと思っていたことがあるんだ」

ジャン「奇遇だな、オレもだ」

アルミン「…僕から言っていい?」

ジャン「ああ」

アルミン「僕たちは…訓練兵時代ずっとマルコを挟んで話してた」

ジャン「マルコが死んだ後も」

アルミン「僕たちが話すことは…」

ジャン「日常のこと」

アルミン「戦いのこと」

ジャン「そして…」

アルミン「マルコのこと」

ジャン「そう、友達の友達。」

アルミン「僕たちはずっとそうだったね」

マルコ (…。)


アルミン「僕らにとってマルコは」

ジャン「紛れもなく本当の友達だった」

アルミン「ああ、その通りだ」

ジャン「それは変わらない」

アルミン「巨人が星に帰っても。世が大海賊時代になっても」

ジャン「たとえマルコが」

アルミン「死んでしまっても」

ジャン「そしてオレ達も」

アルミン「友達だと言えないまま今日に至るわけだ」

ジャン「…。」

アルミン「…ジャン、僕から言わせて欲しいんだ、いいかな?」

ジャン「ああ」

アルミン「ありがとう」

アルミン「…ジャン、」

アルミン「友達に、なろうよ」

ジャン「…!」

ジャン「オレも…、そう言いたかった、ずっと」

ジャン「だけど怖かった」

アルミン「それはわけのわからない罪悪感だった」

ジャン「友達だと言ってしまったらマルコが消えてしまう気がして」

アルミン「僕らとマルコが友達だったという事実が忘れ去られる気がして」

ジャン「ずっと怖かった」


マルコ (そんなことはないのに)

マルコ (僕はむしろ心配していた)

マルコ『過去に囚われないでくれよ、ジャン、アルミン』

マルコ『君たちはきっといい友達になれる。だってさっきからポエムが息ぴったりだし』

ジャン「…!マ、マルコ…?」

アルミン「マルコ?!」

マルコ『僕と君たちのように、きっと、きっといい友達になれるからさ』

マルコ『だからここの墓に来るのは僕が疲れるから本当の墓にきて欲しい』

ジャン「サーセン」


マルコ『これだけ言ったら満足かな…じゃあまたね、』

アルミン「マルコ!待って、君と話したいことがたくさんっ…!!」

マルコ『あとアルミンは語尾がミンになる呪いをかけておくね』

アルミン「ミンッ?!」

マルコ『ずっと僕のことを忘れないでいてくれてありがとう…2人とも。』

ジャン「マルコオオオオオオ!!」


サァッ…

アルミン「バカだなぁマルコは…」

アルミン「僕たちがマルコのことを…忘れるわけがないのにっ」

ジャン「本当だぜ…」

ジャン「なぁ、アルミン」

アルミン「なんだいジャン」

ジャン「旅は1人でするつもりか?」

アルミン「そうなってしまうだろうね」

ジャン「寂しいだろうな」

アルミン「寂しいだろうね…」

ジャン「なら1人追加で頼む」

アルミン「えっ?」

ジャン「オレも、お前と共に旅に出る」

アルミン「ジャン…!本当に…?」

ジャン「ああ。オレたち、友達だろ?」

数日後

アルミン「行くミン!ジャン、準備はいいミン?!」

ジャン「ああ、バッチリだアルミン!」

アルミン「僕たちはやるミン!」

ジャン「富、名声、そして…女!!この世のすべてを手にいれてやるぜ!!」

アルミン「ワソピースは!!僕たちのものミン!!!!」


マルコ (ってうおおおい!!)


地球!
そこではたくさんの人間が生き、そして死んで行く。友人を失った者。家族を失った者。深い悲しみを抱え、それでも人間は明日を生きる!!
なぜなら、そこには新しい希望が、友人が、欲望が、ありったけの夢が待っているからだ!
人の夢は!!終わらねぇ!!!ドン!!


ジ・エンドォ!!!

アニメでもついにマルコが死んだ悲しみでむしゃくしゃしてやった
マルコのミンへの呪いは後から効いてきましたということでお願いします
最後まで読んでくれてありがとうミン

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