瑞鶴「目標、母港執務室の提督……と翔鶴姉ぇ!」 (1000)

・初めてココを使うから最初のうちはバタつくかも……

・左遷を食らった瑞鶴が、こまけぇことはいいんだよ精神で提督と艦娘達とまったり過ごす日常モノ。
・鶴姉妹メインの話が少ないから書いた。反省はしていない。
・可愛いのが翔鶴、かわいいのが瑞鶴。ここテストに出ます。

・近ごろタイトル詐欺が多発しています。ゴメンナサイ。
・一部設定と内容に独自解釈を含みます。予めご留意ください。

SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1400747193


・・-・・瑞鶴着任ス・・・


瑞鶴「――やっぱり納得いかないわ。私はゼッタイに悪くない」

瑞鶴「セクハラしてきたからちょっと艦載機飛ばして爆撃しただけなのに!」

瑞鶴「なーにが『指揮官に反抗する艦娘はうちの艦隊にはいらない』よ。そんなのこっちから願い下げだわ!」

瑞鶴「『キミがこれから行く所は被弾癖の酷いお姉さんもいるそうだし、せいぜい仲良くな』」

瑞鶴「『もっとも、あんな僻地じゃあ被弾も何もないか』ですって……?」

瑞鶴「……ああもう。関係ない翔鶴姉ぇまでバカにして。思い出しただけでムカついてきた」ブツブツ……


―鎮守府前―


瑞鶴「ここ、よね……?」


鎮守府「」どーん?


瑞鶴「(背後には岩山。周囲に建物はなくて、道路挟んだ反対側にはまるで漁港のような鎮守府。歩哨もなし……)」

瑞鶴「……これが左遷、か」ズーン

瑞鶴「ま、まあ。もしかしたら外見だけで、中には歴戦の艦娘達がたくさんいるのかも」ショウカクネェモイルシ!


??「――おや、こんな所に客人とは珍しいなあ。鎮守府に何か用かい?」


瑞鶴「えっ!? あ、あのっ。今日からこの鎮守府に転属となりました正規空母の瑞鶴です!」

??「瑞鶴……? あー、そういえば提督がそんな事言ってたっけ。寝ぼけてて忘れてた」

瑞鶴「(ねぼ……け、え?)」

??「まあ、そういう事ならこれからよろしくね。執務室は入った廊下の突き当りだからー」オテテフリフリ

瑞鶴「えぇっ!? あのちょっと、あなたは……」

??「今日は天気も良いし、木陰で昼寝するには最適だねぇ」スタスタ……

瑞鶴「え、えぇーと。おーぃ……」


鎮守府「」ちょこーん


瑞鶴「………………」


鎮守府「」タタズマイ ホメテクレテモ エエンヤデ?


瑞鶴「これが、左遷か」


―鎮守府内執務室前―


瑞鶴「さて、なんのアレもなく入っちゃったけど……廊下の突き当り。たぶんここ。きっとここ」

瑞鶴「建物の中なのに未だ誰とも会わず、物音一つしない」

瑞鶴「時間的にみんな出払っちゃってるのかな。それとも……」


??『今日は天気も良いし、木陰で昼寝するには最適だねぇ』


瑞鶴「(……まさか、ね)」

瑞鶴「スー、ハー」

瑞鶴「……よしっ!!」


翔鶴「――提督、お茶が入りました」

提督「ああ、ありがとう。そう言えば何時頃だったかな。妹さんが来るのは」

翔鶴「お昼までにはと言っていたので、もうそろそろかと」

提督「自分が言うのも何だがこんな所に移動とはね。詳しい事情は本人に聞いてみないと分からないんだが……妹さんは行動派、なのかな?」

翔鶴「あ、あはは……。素直でまっすぐないい子なんですけれどね」

提督「翔鶴の妹だもんな。それは間違いないさ」

翔鶴「まあ、提督ったら」クスクス


knock knock knock!


提督「お、噂をすれば来たかな。 どうぞ!」


ガチャッ


瑞鶴「失礼します。本日付でこちらの鎮守府に着任いたしました。正規空母の瑞鶴です!」ビシッ!

提督「うむ。ようこそ我が鎮守府へ。貴艦の活躍を大いに期待する」

瑞鶴「はい!」


瑞鶴「(あれ、思ったよりも普通だった? やっぱりアレなのは外見だけだったのかな)」


翔鶴「いらっしゃい瑞鶴。また一緒に働けて嬉しいわ」

瑞鶴「久しぶり翔鶴姉ぇ。私もすっごく嬉しいよ。今度こそ、勝とうね」

翔鶴「……え、えぇ。そうね」

瑞鶴「?」

提督「遠路遥々で疲れたろう。ちょうど休憩を挟むところだったし、一緒にお茶でもどうかな。翔鶴、妹さんにもお茶を出してあげなさい」

翔鶴「はい」


・・-・・カクカク シカジカ・・・


瑞鶴「――>>2と、いう訳でして……」

提督「ふむ……そういう事だったのか」

瑞鶴「上官に手をあげるのが論外なのはわかってます。しかし、いくら上官とはいえあまりにも……」

提督「いやいいよ」

瑞鶴「え?」

提督「そう言う理由なら仕方がない。むしろ、瑞鶴よくやったもっとやれって感じかな。なあ翔鶴」

翔鶴「そうですね。お話を聞く前ならいざしらず、今では提督と同意見です」

瑞鶴「えぇっ?!」ウソン?!

>>3
軍港が寂しいとこになるのは基本なんや!


提督「いっそ今から追撃食らわすか?」

翔鶴「流星改なら今すぐにでも出せますが……」

瑞鶴「ちょちょちょ、ちょっと待って下さい!」

提督「ん? なんなら彗星もやっとくか?」

瑞鶴「そうじゃなくて! あの、自分で言うのもなんですけど私は上官に手をあげたんですよ?」

提督「でもそもそもの原因はあっち側なんだろう? ヤツの自業自得だ」

瑞鶴「……だーかーらぁ! そうじゃなくて、普通なら提督さんも私に注意するところなんじゃないですか!?」

提督「――ん、今のが君の素の状態ってところかな?」

瑞鶴「あっ! そ、そのっ」ヤバッ……

提督「いやいや。なにも咎めるわけじゃないさ。むしろ遠慮しないで思ったことはどんどん言ってくれて構わない」

瑞鶴「えーっと……も、もぅ何が何だか」

提督「まず最初に、本来であれば君の行為は厳禁である。軍のような縦社会で上に手をあげるなんてもっての外だ」

瑞鶴「……はい」

提督「でも君は……君たちはただの兵器ではない。こうして会話もするし意志もある。嫌なことは嫌というべきなんだ。特に今回の場合なんかはね。直に手を出すのはやり過ぎだけど」

瑞鶴「………………」

提督「……どうも言いたいことが纏まらないなぁ。とにかく、どうして私が肯定したかというと……あー、非常に言い辛いのだが」


提督「君の元いたところの元帥――アイツね、俺の親父なの。非常にムカつくことに」


瑞鶴「……えっ?」

提督「エロでスケベで無能な分際でいっちょ前に階級だけは高いモンだから……身内の恥、ヤツに代わって謝罪させてもらう」

瑞鶴「えぇっ、いや、そんなっ」オドオド

提督「だから今回の件は君にとっては不幸な結果かもしれないが、私的にはよくやったもっとやれ! と。そう言いたかったんだよ。アイツ嫌いだし」

瑞鶴「あ、ホンネ」ヨッポド……

翔鶴「ねえ瑞鶴。他にも変なことされたりしてないわよね……?」

瑞鶴「う、うん! それは大丈夫。ただ、やっぱりあの人、他の娘にもセクハラとかしてるからみんな困ってた」

提督「ここまで来るとセクハラじゃなくてパワハラだよなあ。ったく、あのクソ親父め」

翔鶴「やはり流星改飛ばしますか?」

提督「な。翔鶴一人だと数が足らないけど、夜陰に紛れて全機で突撃かけるか」

瑞鶴「やめて!」ソレハイロイロキケン!


提督「――とにかく。君の事情はよぉく理解したし、この件についてこれ以上掘り下げるような事はしない」

提督「中央在籍から比べると不本意な移動かもしれないが、一つ心機一転という気持ちで望んでほしい」

瑞鶴「はい!」

提督「あー、あと。その敬語ももう使わなくていいよ。公の場以外では普段の話し方接し方で構わない。俺もそうするから」

瑞鶴「はい……あ、えと。う、うん」

提督「最初は勝手が大きく違うから戸惑うだろうけど、ここの流儀だと思ってひとつ頼むよ」

瑞鶴「……わかったわ。よろしくね。提督さん」


瑞鶴さんが着任しました


導入はこんな感じ
あとは日々まったりと続きます

よろしければまたお付き合いください


>>7 みんなボンビーが悪いんや!(白目)

初対面→「イヤッホォォォオオ」
2人目ドロ→「お、対空上げよう」
大型建造→「違う、お前じゃないんだよ…」

……雷落っこって書き途中のデータ飛んだorz

雷「この雷様に敵うとでも思ってんのかしら」
電「イナズマの本気を見るのデス!!」

悔しいので在庫吐き出して寝ます


・・-・・鎮守府式特殊対潜訓練・・・


提督「えー、この鎮守府に新しい仲間が来たので紹介する。翔鶴の妹の瑞鶴だ」

瑞鶴「航空母艦 瑞鶴です。よろしくお願いします」


ヨロシクー
ヨロシクオネガイシマース!


提督「と言うわけで、今晩瑞鶴の歓迎会を開催しようと思うのだが、その前に恒例のアレをやる」

瑞鶴「???」アレ?

提督「みな、伝えたものは用意出来たか?」


ハーイ!


提督「よし、じゃあ総員抜錨して沖合に集合せよ!」

瑞鶴「ばつびょ……え?」

提督「瑞鶴は主賓だからついて来てくれるだけでいい。もちろん次からは参加してもらうがね」

瑞鶴「は、はぁ……」ナニヲ?


・・-・・・・-・・・・-・・

提督「吹雪、音探の様子はどうだ?」

吹雪「うーん……ちょうど前方近くに大っきい群れがいますね!」

提督「爆雷班、準備は?」

駆逐艦's『単横陣で準備オッケーでーす!』

提督「よーし、では特殊対潜訓練を開始する。超小型非殺傷爆雷、連続投射!」


ドンドンドンドンドンッ!


魚「」プカァ……


吹雪「目標、浮き上がりました」

提督「回収開始だ。一番多くとった者には間宮限定スペシャルアイスを進呈する!」


わー!!!!


吹雪「私も頑張っちゃうんだから!」アイスー!

瑞鶴「」ポカーン

提督「ん? どうした瑞鶴」

瑞鶴「あの……これは?」

提督「我が鎮守府恒例の特殊対潜訓練だ」

瑞鶴「いや、どう見てもただの発破漁にしか」イホウ……

提督「そうとも言うな」

瑞鶴「」

提督「これは食材確保と子供たち向けのレクリエーションも兼ねてるんだよ。戦ってばかりだと気分も滅入るだろう?」

瑞鶴「ま、まあ……うん」

提督「おまけに、この特殊な爆雷は妖精さんの作った特製品だ。絶対に魚や海藻を殺傷しないっていうスグレモノだぞ」

瑞鶴「どんな技術よ……」

提督「これでとった魚で、鳳翔や間宮さんらが様々な料理を作ってくれる。みんなの一番の楽しみだ」

瑞鶴「……それは私も楽しみ、かな」

提督「こんな時でもないと大っぴらに騒げないんだ。これもここの流儀だと思ってくれ」

瑞鶴「(ゆ、ユルイなあ……)」ベツニイイケド


こんな空気も悪くないかな、と思った瑞鶴でした


・・-・・瑞鶴サント翔鶴サン・・・


瑞鶴「ふぅー……疲れたぁ―!」ゴロン

翔鶴「あらあら瑞鶴。服が皺になるわよ。あとお風呂にも入らないと」

瑞鶴「んんーちょっとだけ休憩。翔鶴姉ぇお風呂一緒に行こー」

翔鶴「はいはい。それにしてもさっきの歓迎会、主賓だけあって人気者だったわね」

瑞鶴「歓迎してくれるのは嬉しいんだけどねー」イキオイガ

翔鶴「やっぱり、あっちとは違うの?」

瑞鶴「あー……うん。全然、全く。あっちはよくも悪くも"軍隊"って感じだった」

翔鶴「私も、他所からココに来た側だったけれど、最初は戸惑ったわ」

瑞鶴「なんて言うのかな。うーん、緩い?」

翔鶴「かもしれないわね」

瑞鶴「まず、提督さん相手に敬語がいらないってだけでありえない」

翔鶴「提督は堅苦しいのを嫌う方だから」

瑞鶴「あと、みんな提督さんに気軽に話しかけ過ぎじゃない?」イイノ?

翔鶴「最低限の礼儀さえ守ってれば気にしないって。特に駆逐艦の子たちから見たら、お父さんみたいなものでしょう?」

瑞鶴「んー。逆に難しいなあ」

翔鶴「今のような感じでいいのよ?」

瑞鶴「むむむ。まあ、そのうち慣れるかな」

翔鶴「瑞鶴ならきっと大丈夫」

瑞鶴「そう言えば、翔鶴姉ぇは秘書艦やってるんだよね? どんなのか見ててもいい?」

翔鶴「それは構わないけれど……」

瑞鶴「ありがと。翔鶴姉ぇ」

翔鶴「いいえ。少しくらいはお姉さんらしいところを見せないとね」

瑞鶴「翔鶴姉ぇは翔鶴姉ぇだけどねー。……さっそれじゃあお風呂いこっか。ここのお風呂はどんなかな~」

翔鶴「ふふふっ」ニコニコ


姉妹が揃って翔鶴さんも嬉しいようです

鶴の字がゲシュタルト!

ちなみに、ウチの鎮守府には翔鶴さんは実装されていません
きっとドコゾの一番艦みたく恥ずかしがり屋なんだな!

では、次回もよろしければお付き合いください


・・-・・翔鶴ト提督1・・・


翔鶴「提督。本日の任務一覧まとめておきました」

提督「ありがとう翔鶴。資源の方はどうなってる?」

翔鶴「はい。最新の備蓄量はこちらに……」テキパキ

瑞鶴「………………」ジー



翔鶴「やはりこの海域での編成は航空火力よりも打撃を優先した方が……」

提督「ふむ……。しかし万一にも相手に空母が混じっていると危険じゃないか?」

翔鶴「これまでの戦闘経験及び軍令部の情報をまとめると、この海域には空母を含む部隊は確認されておりません。またこちらでは反対に多数確認されているため、現在は敵の攻勢から外れているかと」

提督「そうか。では二人を残して代わりに重巡を充てよう。だが念のためいつでも出られるように準備だけはしておいてくれ」

翔鶴「はい」

提督「助言ありがとう翔鶴」

翔鶴「いいえ。これも秘書艦の務めですわ」ニコニコ

瑞鶴「………………」ジィー



翔鶴「提督、一息つきませんか? 間宮さんから頂いた美味しい羊羹があるんです」

提督「お、もうそんな時間か。なら当然、翔鶴も付き合ってくれるよな?」

翔鶴「ふふ、はい。ではお茶の準備をしますね。瑞鶴も食べるでしょう?」

瑞鶴「――えっ?! あ、あぁーうん! 瑞鶴も羊羹食べたい!」オヤツオヤツー


秘書艦と他一名がキラキラ状態になりました

提督たちは2-5攻略と浦風探しに忙しいだろうからここまでにしよう(慢心)
憲兵サンも続々海域に到着しているはず

瑞鶴メインで進むけど、ウチにもし先に翔鶴さんが来てたら逆になってたかも……?


・・-・・瑞鶴ト提督1・・・


瑞鶴「(さて、私がこっちに来て早数日。少しずつ鎮守府の人たちのことがわかってきた)」


扶桑「提督。山城とともに新しく装備した艤装についてよろしいでしょうか?」

古鷹「すみません提督。加古がまたどこかに行ってしまって……」

鳳翔「鎮守府近海の哨戒任務、終了いたしました」

吹雪「全員被害はありません!」

白露「ていとくぅー、みんなで一緒にお茶しましょー!」


瑞鶴「(左遷という形でここに来たわけだけれど、外見とは違って戦力までお察しじゃあないということ)」

瑞鶴「(戦艦、空母、巡洋艦とひと通りはいるみたい)」

瑞鶴「(鎮守府の人達はみな提督さんを慕っているみたいで、執務室はいつでも人の出入りがあり賑やかだ)」

瑞鶴「(どうして私が来た時は静かだったかというと……みんな例の訓練の準備で出払っていたらしい)」

瑞鶴「(そのうえ夜には私のために歓迎会を開いてくれた。嬉しいことこの上ない)」ヨウセイサンモイタ!

瑞鶴「(でも……だからこそ気になることができたんだよなぁ)」


瑞鶴「ねえ、提督さん。ちょっと質問いいかな」

提督「ん? どうしたんだ急に。分からないことでもあったか?」

瑞鶴「ううん。そう言うのじゃないんだけれど……」

提督「なにか言いにくいことなのか? 良ければ場所を変えたりするが」

瑞鶴「いやいや! そうでもなくてっ。ただ、この鎮守府ってどの位艦娘がいるのかなぁって」

提督「どのくらいか、と言われるとこの前の歓迎会にいたのが全員だなあ」

瑞鶴「んー、やっぱりかぁ。なるほどなるほど」

提督「?」ナンダロウカ


瑞鶴「じゃあもう一つ。ここの鎮守府ってまだ新しいの?」

提督「そうでもないな。艦娘にしても、前はもっと少なかった……というか駆逐艦しかいなかったんだ」

提督「最初からずっと一緒って意味では吹雪だな。今では駆逐艦をまとめるリーダーをしてもらってる」

瑞鶴「なるほど。じゃあやっぱり規模相応なのかな」

提督「正直な話、ここは裕福でもないし大艦隊を養う余裕もない。だからこそ規模相応って感じだがね」

瑞鶴「……うん。だいたい分かったわ。ごめんなさい。どうしても前の所と比べちゃって」

提督「こればかりはしょうがないさ。でもな、俺はこの鎮守府を守るものとして、また君たちを誰一人沈ませない覚悟で望んでいるよ」

瑞鶴「でも、やっぱり戦力の強化は必要だと思うな―」戦艦ト重巡二人ッテ……

提督「……まあ、そのうちな」


誰もが最初は小規模なものなのです


・・-・・翔鶴ト瑞鶴1・・・


瑞鶴「そう言えば翔鶴姉ぇ。ちょっと気になったんだけどさ」

翔鶴「どうしたの?」

瑞鶴「この、いつも留守にしてる第三艦隊って誰がいるの? まだ会ったことないから気になってて」

翔鶴「あー……その人達、ね」ヘンセイヒョウ ミチャッタノネ……

瑞鶴「ん? 長期遠征でも出てるの?」

翔鶴「えっとね瑞鶴。私から言えることはただ一つだけなの」

瑞鶴「うんうん」ナニナニ?

翔鶴「世の中、知らない方が幸せなことってあるのよ?」

瑞鶴「オリョクル?!」ココデモ?!


違います

2-5 突破まであと少し……
しかし、ここには浦風さんはいらっしゃらないようだ
19と卯月は出たんだけどなあ

と言う訳で今日はここまで。よろしければまたお付き合いください

2-5 突破 浦風は……

-------------------------


・・-・・寝テル子 ダレダ・・・


瑞鶴「さてとー。もうすぐ出撃だから準備しちゃわないと」

古鷹「あ、ねえ瑞鶴さん。加古見ませんでした?」

瑞鶴「え、加古? ううん見てないけど」

古鷹「そうですか……。もぅ、もうすぐ出撃の時間なのに。また何処かで寝てるのかしら」コマッタナァ

瑞鶴「(古鷹の妹、加古はとても良く寝る。どこでも良く寝る。思えば、最初に会った時もそうだったなあ)」

瑞鶴「たぶん外じゃない? ほら、この前も木の下にいたし」

古鷹「……私、外探してきます。ありがとう瑞鶴さん」

瑞鶴「うん。古鷹も準備忘れないでねー」フリフリ

瑞鶴「(加古の姉、古鷹はとても妹思い。姉妹仲もすごく良いみたいだし、まるで私と翔鶴姉ぇみたい)」

瑞鶴「(そんな二人と共に戦場へ出たら……)」


・・-・・・・-・・・・-・・

瑞鶴「先制航空攻撃完了! 敵残存艦は駆逐二及び大破重巡一。隊列、乱れてるわ!」

加古「よっしゃあ、突撃だー! 古鷹、ついてきて!」

古鷹「ちょっと加古! もぅ……しょうがないんだからあ!」

吹雪「お二人を援護します。牽制射撃開始!」

白雪「弾幕、いきます!」


ドンドンドン! バババババっ!!


瑞鶴「ふぅ」

翔鶴「どうしたの瑞鶴? ため息なんて」

瑞鶴「ん? いや別に。ただ、あの二人の連携はすごいなぁって」

翔鶴「そうね。相手がどう動いてくれるかをわかってるからこその動き、と言うのかしら」

瑞鶴「以心伝心って言葉がぴったり合いそう」スゴイワ


ドカーン!!


加古「っしゃあ! 敵艦殲滅、挟み撃ち成功ー。さすが古鷹、わかってるぅ♪」

古鷹「もぅ、いつも言ってるでしょ加古! 一人で突っ込むのは危ないって」

加古「でもさ、そう言いながらちゃーんと古鷹だって着いてきてくれるじゃん? 駆逐艦の援護と合わせればあたしたちは無敵さ―」

古鷹「そうじゃなくて!」モゥ!


ワイワイ ガヤガヤ


瑞鶴「(古鷹と加古の連携は艦隊でも随一。加古も普段のやる気なさげな雰囲気とは違い、頼りになる事この上ない)」

瑞鶴「(……でも)」


加古「くかー……すぴー……」Zzz

瑞鶴「帰る前に寝るのはどうなのよ」オンブシテル古鷹ガカワイソウ

古鷹「あ、あはは……」ヨクアルコトナノデ

瑞鶴「昼間は寝てばかりだけど、加古って夜更かししてるの?」

古鷹「いえ、戦闘がなければ夜も早く寝てますが……この子、昔から寝るのが好きみたいで」

瑞鶴「にしても、戦闘の帰りですら寝るなんて……」


加古「……んんっ、古鷹ぁ……迷子になっていいのは……ソロモンだけだよぉ……」ムニャムニャ


古鷹「やれやれ……お眠りさんな妹だなあ」ニコニコ


二人は、仲良し

浦風をゲットできた提督たちおめでとう
ついでに大型艦建造でもれなく陸奥になるビームをお送りいたします MNB!

続きは夜にでも

意外と知られてないこの事実
加古は古鷹のお姉ちゃん
詳しくは古鷹型重巡洋艦wikiはもちろん、川内型軽巡洋艦wikiや砕けた表現で分かりやすいpixiv百科事典を参考にしてみてね

>>58
ご意見ありがとう もちろん存じ上げております
起工日を取るか竣工日を取るかで色々変わってきますね
艦これは起工日=誕生なのかな?

個人的気になるんは、起工も竣工も先な隼鷹が何故妹扱いなのか……
空母改装決定は飛鷹が先だったのかなあ

すみません
上は言ってることがごっちゃですね
起工日=なら加古型になっちゃう
失礼いたしました


・・-・・古鷹ト加古1・・・


古鷹「瑞鶴さん、加古見ませんでしたか?」

瑞鶴「また?! もー本当に寝るのが好きなんだから」ネコ?

古鷹「今回はいつもの場所にもいなくて」

瑞鶴「他に加古が寝てそうな場所は?」

古鷹「えっと、あるにはあるんですけど……」マサカ、ネ


ガチャッ


翔鶴「――あら、瑞鶴に古鷹さん。ちょうどいい所に」

瑞鶴「あ、翔鶴姉ぇ。加古見なかった? また何処かで寝てるみたいなの」

翔鶴「えっと、加古さんなら……」


加古「くかー」Zzz

瑞鶴「」ボーゼン

翔鶴「ちょうど古鷹さんを呼びに行こうとしていたのよ」

瑞鶴「ね、ねえ古鷹。私には加古が提督さんに膝枕して貰ってるように見えるんだけど」

古鷹「」カコ……

提督「俺は一息つきながら報告書を読んでたんだが……加古がどうしてもと言うもんだから」

古鷹「すみません提督。幾度と無く加古が粗相を」

瑞鶴「幾度?」エ?

提督「まあ気にしないでくれ。それだけ慕われていると思えば苦にならないよ」

古鷹「そ、そうですか……」チラ、チラ

提督「あー、まあなんだ。これも毎度かもしれないけれど、今ちょうど左肩から腕にかけてひんやりすると思ってたところなんだ。何処かに暖めてくれる艦娘はいないかなあ」

古鷹「で、ではまた私が……!」トナリニスワリツツ

瑞鶴「また?」エエッ?

古鷹「し、失礼致します」カタニアタマノセー

提督「休むことも立派な任務の内だ。また二人で元気いっぱい暴れまわっておくれ」

古鷹「はい……。ありがとうございます。提督」Zzz


瑞鶴「え、えぇー……」ナンダコレ

翔鶴「行きましょう瑞鶴。起こしてしまうのは悪いわ」ホントウハ ワタシモ……

瑞鶴「いやそれよりも確認したいことが山ほどあるんだけど」


この鎮守府ではよくあることです


・・-・・翔鶴ト提督2・・・


翔鶴「提督、遠征部隊が帰投しました」

提督「おぉ。やっと帰ってきたか。で、肝心の艦娘たちは?」

翔鶴「それが……補給と資源の揚陸を済ませるとさっさと次の遠征に」ア、レポートはアリマスヨ?

提督「……またか。で、なんて言ってるんだ?」

翔鶴「え、えぇと」

提督「書いてあることそのまま読んでいいから」

翔鶴「で、では。

『敵泊地へのピンポンダッシュは成功したよ。積んであった物資はこの通りごっそり頂いちゃいました! こっちの被害は微々たるものだから、補給をしたらまた行ってきます!!』

   だそうです」

提督「ちなみに、翔鶴はアイツらに会ったんだよな」

翔鶴「は、はぃ」

提督「どうだった?」

翔鶴「……輝いてました。今回は後光がさしてるみたいに」

瑞鶴「」ダカラダレナノ?


遠征は重要ですよ

本日はここまで
社畜提督なもんで、平日は更新が滞りがちに……
あとネタ募集はすべきか否か悩みどころ

よろしければまたお付き合いください


・・-・・アマヤカシ・・・


翔鶴「提督、軍令部からお手紙です」

提督「ん、悪いがそこに置いといてくれるか。ちょっと今手が離せないんだ」

翔鶴「わかりました」

瑞鶴「~♪」アシ プラプラー

提督「………………」



提督「……沖ノ島は激戦地、か」

翔鶴「報告では、一進一退を繰り返しているようですね」

提督「それだけ一大勢力が集結しているということだろうなあ」

翔鶴「我々も出ますか?」

提督「まさか。今行ったらアイツの指揮下に組み込まれる。嫌味を言われながら戦闘するのは御免だ」

翔鶴「私も、間違えて流星改を向かわせてしまいそうです」

提督「夜間の全力一回分の攻撃でも誤射かもしれない……って言えないよなあ」

瑞鶴「………………」ゴロゴロ



翔鶴「提督、少し休憩してはいかがですか? 根を詰めすぎるのも身体に毒ですわ」

提督「ふむ…。それもそうだな。ではたまには俺がお茶を淹れようか。実家から送られてきた美味いのがあるんだ」

翔鶴「ちょうど間宮さんから頂いた最中もあります。今日はちょっとした贅沢ですね」

提督「あとでお茶と一緒に食堂へ持って行こう。独り占めは申し訳ないからな」

瑞鶴「~♪」オチャー モナカー♪



提督「ところで……」ナア ズイカク

瑞鶴「?」モグモグ

提督「秘書艦でもないのにどうしてここにいるんだ? 基本毎日いるだろ」

瑞鶴「え、ダメなの?」

提督「ダメとは言わないが……」

瑞鶴「翔鶴姉ぇに聞いたら良いって言ってたから」

提督「……翔鶴」ハァ

翔鶴「す、すみません。瑞鶴からお願いされると断れなくて……」

提督「……まあ、ここに来るのは瑞鶴に限った話じゃないからいいけどな」チラリ



加古「Zzz」←執務室の仮眠スペースで熟睡中

初雪「……布団に篭もるって、最高」←部屋でやると姉妹たちに怒られるので逃げてきた


一番甘いのは、提督

今日はここまで……

で、ここでアンケートというかご意見を伺いたく

Q.一番最初に出た提督の親父はクソネタ。今後も時々触れるべき?


1.設定入れたならシリアス入っても使うべきだろjk
2.ンなこたぁいいからまったりやっとけ


ご覧頂いている方、もしお手すきならご協力ください

ご協力ありがとうございます

満場一致、だと……!
では親父はこまけぇことはいいんだよの無視と言うことで

<伴うボツネタ>
中央から由良さんいらっしゃる
こっちでいらないから捨て艦していいよって書いてあって提督激おこ
作戦遂行の上何故か手に入っちゃった新装備と流浪の由良さん無事仲間入り

な感じでした


今後の展開上シリアスゼロには出来ませんが(親父は無視)
まったりと続いていくので よろしければまたお付き合いください


シリアス親父ネタはスレ変わったりする直前や変わった直後に番外編扱いでやるといいかも?そこまでやるかは分かんないけど···

仕事行く前に神通さんがやっとこ改二なった記念在庫放流
でもみんな、きっとこう思うはずなの



・・-・・華ノ二水戦・・・


神通「あ、あの。きょ、今日は……旗艦を務めさせていただきます……その、よろしくお願い致します」オドオド

瑞鶴「う、うん」ヨロシクネ

瑞鶴「(神通……。夜戦夜戦ウルサイ"あの"川内の妹だとはとても思えない、一見頼りなさ気な子)」

瑞鶴「(私とはまだあまり話したことがないからこうなのか、と言うと答えは否)」

瑞鶴「(姉や妹相手でもこんなだとか)」マア センダイナラネェ……

神通「それではみなさん……まっ参りましょう」

瑞鶴「(こんなんで戦闘は大丈夫かと普通は思うでしょう?)」フツウハ、ネ……



・・-・・・・-・・・・-・・

神通「瑞鶴さん、戦果を報告してください」

瑞鶴「駆逐ロ級三隻撃沈! 残りは無傷……ごめん、みんな盾になっちゃったみたい」

神通「構いません。ならば直接叩けば済むことです。時間的にまもなく夜ですね……夜戦に突入し敵を殲滅します!」

瑞鶴「う、うん!」

神通「瑞鶴さんは後方に移動し回避行動を。時雨も残って護衛なさい。残りは突撃します。初雪、叢雲、磯波、私に続きなさい!」

初雪「ん……がんばる」

叢雲「ふふっ。やっと本領発揮できるわね」

磯波「私だって……頑張れます!」

神通「良い返事です。では――二水戦、いざ参ります!」


ドドドドド……ドカーンッ!!


瑞鶴「夜戦では空母はお荷物だけど、これだけは言えるかも」

時雨「ん、なんだい?」

瑞鶴「乱戦時に神通を敵に回したくないわ」

時雨「そうだね」

瑞鶴「しかも探照灯点けて突っ込んでるし」スゴイ……

時雨「時々、神通がレイテの時にいてくれたらって思うことがあるんだ」

瑞鶴「あー……」ワカルワ



神通「ふふっ……囮だと思って油断しましたね。次発装填済みです」スチャッ


神通さんは裏表のない素敵な人です

続きは夜にでも

>>82
次スレ直前直後かぁ。そこまで続けたいとは思うけれど……いけるとこまでいってみます。


・・-・・瑞鶴ト神通1・・・


神通「あ、あの……提督。作戦が終了しました」

提督「お疲れさま神通。そう言えば改装後は初の旗艦だったな。どうだ、調子の方は」

神通「は、はいっ。身体が軽く感じられて……とっても戦いやすい、です」

提督「それは何よりだ。今後も水雷戦隊の一番槍として大いにみんなを奮い立たせておくれ」

神通「は、はい!」ガ、ガンバリマス

提督「夜戦もあって疲れただろう? 報告はこのくらいにして、入渠が済んだらゆっくりと休むといいよ」

神通「わかりました。失礼、します……」


パタン……


瑞鶴「………………」コックリコックリ

提督「……おーい瑞鶴。ソファーじゃ休まらないからまずは入渠してこーい。もうみんな行ったぞ―」

瑞鶴「んー……」ウツラウツラ

提督「しょうがないなあ」

翔鶴「すみません提督……」

提督「なあに。翔鶴が謝ることじゃないさ。空母にとって夜戦は不慣れなもの。疲れても無理ないだろう」

翔鶴「私、ちょっとお部屋に連れて行きますね。入渠の方は起きてからでも行かせます」

提督「ああ、じゃあ俺が運ぼう。悪いが先導よろしく頼むよ」ヒョイッ

瑞鶴「むにゃむにゃ」ギュウッ

翔鶴「あっ……」

提督「ん、どした?」

翔鶴「いえ、なんでも……じゃあ、ドア開けますね」

提督「頼む」

瑞鶴「Zzz」



翔鶴「……いいなぁ」ボソッ


おやすみなさい

今日はここまで
よろしければまたお付き合いください


・・-・・ウタタ寝翔鶴・・・


翔鶴「(提督は今工廠へ妖精さんと開発について相談中……)」

翔鶴「(仕事も一段落して私は待機ついでの一休み)」

翔鶴「(麗らかな午後。眠気を誘う陽気。静かな室内……)」

翔鶴「(そして……)」


瑞鶴「くー……」Zzz


翔鶴「(瑞鶴も食後の眠気で仮眠ベッドの上……)」

翔鶴「(私は堪えなきゃ、いけないのに…まぶたは自然と……下がって……い……く)」


………………
…………
……


ガチャッ


提督「ただいま――――おや?」

翔鶴「すー……」Zzz

瑞鶴「くー……」Zzz

提督「これは陽気にあてられた、かな?」

提督「さすがに起こすのは申し訳ないな。いつも頑張ってくれてることだし……よいしょっと」ヒョイッ

翔鶴「んっ……」

提督「二人だとちょっと狭いかもしれないけど、勘弁な」ドサ……


翔鶴「Zzz」
瑞鶴「Zzz」


提督「鶴の休息、だなこれは。さて、起こさないようにして仕事するか」


ごそごそごそ



『入室時は静かにゆっくりと』カタン……



寝てても幸せ 起きてたらもっと幸せ

今日はここまで
よろしければまたお付き合いください


・・-・・翔鶴ト瑞鶴2・・・


瑞鶴「……やっぱり気になる」

翔鶴「気になるって?」

瑞鶴「第三艦隊だよ。あのいつまでーも帰ってこない」

翔鶴「ま、まあ長期遠征だから……」ソウイエバ ミチャッタンダッケ……

瑞鶴「でもさ、この間は帰ってきたんでしょ? 普通なら疲れたーってゆっくり休むものなのにすぐにまた出て行っちゃうなんて。私には信じられないよ」

翔鶴「あはは……」

瑞鶴「他の皆はどう思ってるのかな」

翔鶴「ど、どうなんだろう?」


まともに会った事があるのは提督と自分を含めた極小数だなんて口が裂けても言えない翔鶴さん


・・-・・翔鶴ト瑞鶴3・・・


瑞鶴「てーとくさーん。なんか、瑞鶴ちょっと退屈なんだけどー」ヒマヒマー

翔鶴「こ、こら瑞鶴っ。すみません提督。瑞鶴が失礼を……」

提督「いやいやいいよ。今日はあいにくの雨だ。出撃もなく外に出て身体も動かせないとくれば無理ないだろう」

瑞鶴「さーすが提督さん。話わっかるぅ」

翔鶴「もぅ。だいたい瑞鶴はどうしてここにいるのかしら? 来てもいいとは言ったし退屈なのも分かるけれど、提督はお仕事中なのよ」

瑞鶴「だってここには提督さんもいるし、秘書艦やってる翔鶴姉ぇもいるし」

翔鶴「理由になってません!」

提督「まあまあ翔鶴。幸い急ぎの仕事はないし、俺もいい加減集中力が切れたところだ。たまには早めに切り上げたっていいだろうさ。こんな天気だしな」

翔鶴「提督まで……」

提督「今日の仕事は終わり! 翔鶴も後は自由に過ごして構わないよ。妹君も暇を持て余しておられることだし」

瑞鶴「そうでーす。いい加減構ってくれないと不貞腐れるぞ―」

提督「あぁそう言えば、昨日同期の奴が地元の銘菓を送ってきたんだ。数が少ないからみんなには内緒って事で三人で頂くとしようじゃないか」

瑞鶴「やったー! てーとくさんってばもう大好き」ワーイ

翔鶴「………………」



ゴチンッ!!



瑞鶴「……翔鶴姉ぇが、ぶった」イタイ……

翔鶴「知りません」


素直な瑞鶴にちょっぴりヤキモチ妬きな翔鶴でした

瑞鶴はより甘えん坊にしたくなる
翔鶴さんは妹依存が薄くなる

……これもきっと仕様ですゴメンナサイ

よろしければまたお付き合いください


・・-・・翔鶴ト提督3・・・


提督「なあ翔鶴、機嫌を直してくれよ」

翔鶴「なんの事だかわかりません」プイッ

提督「そろそろお茶の時間にしようと思うんだが……」

翔鶴「たまにはご自身でお淹れになったらいかがでしょうか」ツーン

提督「参ったな。俺は、翔鶴が淹れてくれたお茶がどうしても飲みたいんだよ」

翔鶴「う……」チラッ

提督「ダメかな」

翔鶴「……提督は、瑞鶴に少し甘すぎではありませんか?」チラリ

提督「そうか?」

翔鶴「……私だって、構ってくれないと不貞腐れるぞぉー……」ボソボソ

提督「………………」


ナデナデ


翔鶴「あっ……!」

提督「なんだか久しぶりに翔鶴の本音を聞けた気がするよ」ナデナデ

翔鶴「べ、別にそんなことは」

提督「翔鶴も、瑞鶴みたいにもっと言いたいことは言っていいんだぞ」

翔鶴「で、でも。私は瑞鶴の姉ですし」ヒショカンダシ

提督「二人は見た目こそ違うけどとても良く似てる。双子と言ってもいいくらいだ。でも、姉と妹だと感じる部分はやっぱりあるんだよ」

翔鶴「………………」

提督「なんて言うのかな。末っ子とお姉ちゃんの違い、かな? 瑞鶴は無意識だろうけど甘えたがりで、翔鶴はお姉ちゃんだから我慢しなきゃいけない、みたいな」

提督「末っ子は上の人達に甘えたがるもの。でも、お姉ちゃんだって甘えたっていいんだよ」ナデナデ

翔鶴「………………」

提督「どうかな」

翔鶴「じゃ、じゃあ……」

提督「?」

翔鶴「も、もっと……頭、撫でてください」

提督「おうともさ」ナデナデ

翔鶴「あと……ぎゅって抱きしめてくれなきゃ……ヤダ」

提督「はいはい」ギュウッ

翔鶴「はいは一回でいいです」

提督「はい」ニコニコ


翔鶴さんだって甘えたいのです

明日は趣向を変えて扶桑姉妹がメイン回です
MMDの姉妹見てたら書き進めていた 反省はしていない
よろしければまたお付き合いください

美人っていうのは、扶桑姉妹のためにある言葉だと思うんだ

ちょっと独自解釈を多めに含む部分があるのでご注意ください
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・・-・・ワレラ戦艦ニアラズ・・・


瑞鶴「ねえ提督さん。どうしてここには戦艦が扶桑さんと山城さんしかいないの?」

提督「うん? それは単純に他の艦娘がまだこの鎮守府に来てないってだけだが」

瑞鶴「んーでもさ。建造とか全然やってないよね」

提督「戦艦は作るのにも維持するのにもたくさん資源を食うんだよ」

瑞鶴「それは分かるけどさ―」

提督「あとは……そうだな。約束したからってのもあるかな」

瑞鶴「やくそく?」

提督「ああ。誰にも負けないくらい立派な戦果をあげさせてやるってな」


・・-・・・・-・・・・-・・

提督『扶桑型の廃棄ですって?』

上司『ああ。あちこちに不備を抱えすぎていてな。改修のたびにドック入りを余儀なくされる。とても運用どころじゃない』

提督『ですが、改修したからには問題は是正されるのでは』

上司『そう思うだろう? 実際は新たな問題が出てくるの繰り返しだ……このままでは対地任務ならともかく、対艦となるととても戦闘どころではない。割に合わないのだよ』

提督『しかし、それは彼女たちにとってあまりにも……』

上司『では、無理やり出撃させて死場を用意するかね? それならばいっそ彼女達を解体し資源を再利用した方がはるかに"役に立つ"。と言うのが上の意向だ』

提督『………………』

上司『君の言いたいことはわかる。しかし我々は慈善団体ではないし、働けない船を置いておくほど平和な時勢でもないのだ。それは前線に出ている君ならわかるだろう』

提督『……では、うちに下さい』

上司『はぁ?』

提督『うちの艦隊は現在戦艦が一隻もいません。更には母港にも大幅な余裕があります』

上司『し、しかしだな……。話を聞いていたのかね? あの船は誰がどう扱おうと欠陥を抱えているんだぞ?』

提督『もちろん理解しています。……どうせ私の所はトップにそっぽを向かれた窓際です。欠陥戦艦の一隻や二隻いても問題はないでしょう?』

上司『……私は君のことは誰よりも評価しているんだがなあ』

提督『ありがとうございます。では、こうしましょう。上層部の手を煩わせるのもあれなので、処置については私に一任させるというのは』

上司『………………』

提督『上は余計な手間を省くことが出来て幸せ。私も戦艦を入手できて幸せ。どうです、双方に悪い点なんてないでしょう?』

上司『本気かね?』

提督『ええ、それはもう。運用についても一案ありましてね……上手くいったら報告書を持ってきますよ』

上司『……わかった。裏で手配しておくから好きにしたまえ。ただし、毎度のことながら表立った支援はできないし万一の責任は一切負わないからな』

提督『はっ!』


扶桑『――はぁ。空はあんなに青いのに。私の心は雨模様』

山城『姉さま……私たちは』

扶桑『いいの。私達は"不幸型"。向こう側でも言われていたことでしょう? 何も変わらないわ』

山城『で、でも……!』

扶桑『そうね。本音を言わせてもらえるなら、やっぱり征くなら今度こそ敵と刺し違えたい。例え負けることになっても主砲を撃ち交わしてみたい』

扶桑『そして次生まれてくるときは……貝になりたいわぁ。そうしたら、誰にも迷惑をかけることがないもの』

山城『姉さま……!!』

扶桑『……今日も、本当にいい天気ね。恨めしいくらいの、いい天気』



提督『……あー、取り込み中のところ済まないんだが、いいかな』

山城『ッ!!』

扶桑『……いよいよ、なんですね?』

提督『何がいよいよかはあえて聞きはしないが、とりあえずこれを渡しに来たんだ』

扶桑『手紙……いえ、辞令ですか?』

提督『そして読んでもらう前に問いたい。扶桑、山城。君たちは戦いたいか?』

扶桑『えっ……?』

山城『ちょっとあなた! 急に何なんですか。あなたまで私と扶桑姉さまのことを馬鹿にしに来たんですか!?
   私の事はともかく、扶桑姉さまを侮辱することは許しませんよ!』

提督『質問をしているのは私の方なんだがなぁ。で、どうなんだ。やる気はあるか?』

山城『だ、だから……!』

扶桑『山城、落ち着きなさい』

山城『姉さま!』

扶桑『……妹の非礼をお詫びいたします』

提督『いや、気にしないでくれ。急にこんな話題を、しかも初対面の人間がしたんだ。無理もない』

扶桑『ありがとうございます。改めて、質問への回答ですが……正直に申し上げまして半々です』

提督『半々?』

扶桑『はい。私達は戦艦。敵と対峙し砲を撃ちあって勝利する。これは魂に刻まれた欲求でもあります』

扶桑『しかし私達は欠陥品。存在自体が多くの方に迷惑をかけるならば、武人として潔く身を引くことも辞しません』

扶桑『この二つの思いが……心の中を埋め尽くしています』


提督『……では質問を変えようか。もし、君たちが欠陥品でなくなったらどうかな。元気で万全であれば、敵と戦うことに躊躇は?』

山城『そんなの、あるわけないじゃないですか! この身体が人並であれば、私も、扶桑姉さまも、誰にも負ける気はありません!』

扶桑『山城……』

山城『私たちだって、本当は戦いたいんです。扶桑型戦艦此処にありと胸を張って生きたいんです! いつまでもドックにいてばかりの虚弱無駄飯喰らい扱いだなんて、もうたくさん……!!』ポロポロ

扶桑『山城……!』ギュウッ

提督『――わかった。君たちの覚悟はしかと聞かせてもらった。その思いに嘘偽りがないというのであれば、渡した辞令を読んでほしい』



扶桑『…………これは?』



提督『本日を以って、扶桑・山城の両名は我が鎮守府へ転属。私の指揮下に入ってもらう』

扶桑・山城『?!』

提督『同時にドックでの大改装を受けてもらうぞ。その結果ちょっと戦艦としての本来の尊厳はなくなってしまうかもしれないが……望み通り、戦場に出してやる』


提督『そして、誰にも負けないくらい―――扶桑型戦艦此処にありと誇れる立派な戦果をあげさせてやる!』


・・-・・・・-・・・・-・・

提督「――まあ、そういう事があったんだよ」

瑞鶴「ふぅーん。なんか提督さん、カッコつけすぎじゃない?」ハナシ モッテル?

提督「そんな事はないと思うが」モッテナイ!

瑞鶴「ま、だからこそ今の扶桑さんと山城さんがいるのかもね。あんな元気な二人、見たことないもん」

提督「確か今日は二人を中心とした艦隊で演習に出てたはずだ。今頃派手にやってるんじゃないかな」

瑞鶴「……そうだっけ?」アレ?

提督「おいおいしっかりしてくれよ。翔鶴が出撃するから代わりに秘書艦やりたいって言ったのは瑞鶴だろう」

瑞鶴「あ、あははーははっ。あ、提督さんいっぱい話して喉乾いたよね?! 瑞鶴お茶いれてくる―!」ピューン

提督「やれやれ……。さて、あの二人は頑張ってるかな?」



偵察妖精『演習艦隊発見! 戦艦ニ・巡洋艦ニ・駆逐艦ニ。駆逐艦を先頭に複縦陣で航行中!』


扶桑「来たわね。山城」

山城「はい。扶桑姉さま」

扶桑「……やっぱり、まだ慣れないわね。この甲板は」

山城「砲火力も三分の二になりましたからね。身体が軽くなったのは嬉しいけれど……」

扶桑「でも、不幸じゃないわ。不幸とはもう……」


偵察妖精『演習艦、こちらに気づきました!』


扶桑「っ。まだ距離は十二分にあります。体勢を整えられる前にこちらから先にしかけます。山城!」

山城「水攻晴嵐、全機発艦! 相手に空母はいません。全弾命中を心得なさい!」


グオォォォォォォーン!!      ズンッ……ズンッ……


偵察妖精『駆逐及び戦艦一に撃沈判定! 更に戦艦一にも中破判定出ました!』


扶桑「還ってきたら十分に労いましょう。続いて砲門を開きます。照準は中破戦艦。駆逐隊のみなさんも、射程に入り次第砲雷撃戦を開始してください」


偵察妖精『戦艦の発砲煙を確認! 彼我の距離、二○! 照準修正一番、着弾一〇〇下げ! 二番、着弾ニ〇〇上げ!』


扶桑「行きますよ。山城」

山城「はい、扶桑姉さま!」


扶桑「(――サヨウナラ、不幸型の私。私はもう不幸とは言わないわ。山城のためにも、あの人のためにも、絶対に……!)」


扶桑・山城「全砲門、撃ぇ!!!」


・・-・・・・-・・・・-・・

上司『扶桑型戦艦は廃艦?』

提督『はい。確かに扶桑・山城の両戦艦は廃艦となりました。書類上からも抹消して頂いて結構です』

上司『そうか……結局潰したというわけか。で、その反対側に持ってるのは何だね?』

提督『おっと。これはこれは。実は今回新しい艦種を実装しましてね。登録の手続きをと』

上司『……これは屁理屈か天の邪鬼というのではないかね?』

提督『まあまあ。少なくとも上層部の言っていた"戦艦"ではありませんから』



その書類には、廃艦となったはずの戦艦扶桑・山城の名前が記されていた。
ただし頭にはもう二文字。"航空"と付いている。


――航空戦艦。
史実では伊勢型のみが試みられた低速戦艦の新たなる可能性。
己の主砲射程をはるかに上回る距離からの水上機による先制航空攻撃。
攻撃後の弾着観測を担うことによっての砲撃命中率向上と合わせた航砲立体攻撃である。

大改装に合わせて問題とされていた不備は妖精たちの手により徹底的に改修された。
最も、その改装に伴って膨大な資源を消費し、しばし鎮守府が機能不全に陥ったと言うのは余談であり蛇足であろう。

もはや、彼女たちを虚弱・ドック暮らしの無駄飯喰らいなどと蔑む者はいない。
何故ならば、大海原を翔けるその姿は、今までとまるで違うのだから。

晴嵐作れないジャンとか、伊401は? などなどあると思いますが、仕様ということで一つ
扶桑姉妹への愛で納得いただければ幸いです

続きというよりは、今現在の扶桑さんを一本夜に投下します


・・-・・扶桑ト提督1・・・


扶桑「提督、只今帰還いたしました……」ボロボロ

提督「おかえり扶桑。出撃任務ご苦労様。ずいぶんと派手にやられたようだな」

扶桑「えぇ……敵の攻撃が私に集中したもので」ワタシダケ タイハデス

提督「戦果はどうだった?」

扶桑「海域の制圧はほぼ完了しました。散発的な襲撃は続くと思いますが、輸送船団の航行も可能かと」

提督「うん。これで資源の問題が少しでも良くなるといいが……まあ、それはいい」

扶桑「?」

提督「その状態の扶桑に問うことではないかもしれないが、どうだ? 戦うということは」

扶桑「……正直に申し上げますと、攻撃を受ければ痛いですし、被害が自分や山城に集中して落ち込むことも多々あります」

扶桑「でも、やっぱり私は今の方が幸せです。生きること、戦えることが素晴らしいと実感しています」

提督「そうか。俺は、約束を守れてるかな?」

扶桑「はい。山城共々、提督には御恩と感謝の念に堪えません」

提督「ただ力を貸しただけだよ」

扶桑「それでも、です」

提督「……わかった。これからもどうか力を貸してほしい。それと、入渠も忘れずにな」

扶桑「はい。……例えこの身が朽ち果てようと、我が命、常に提督と共に」



瑞鶴「………………」←何人も割り込めぬ雰囲気にどうしようと戸惑っている人

山城「………………」←愛しの姉さまを独占され嫉妬しつつも、嬉しそうな姉を前にビミョウな心境の人

加古「………………」←早く執務室のソファーかベッドで寝たいなあと半ば夢うつつな人


私たちは、空気が読める艦娘です たぶん きっと Maybe...

本日は以上です
明日もよろしければお付き合いください

山城さんに『私の出番は?』と踏んづけられたので投下



・・-・・山城ト提督1・・・


瑞鶴「さーて、今日のお茶はなにかなー?」

翔鶴「もう瑞鶴ったら。本当に執務室をなんだと思っているの?」

瑞鶴「えへへー。そこは気にちゃダメだよ翔鶴姉ぇ」

翔鶴「まったくもぅ……あら?」ナカカラ コエガ


『―――――!』
『――――――』


瑞鶴「あれ、誰か来てるのかな?」

翔鶴「そう、みたいね」


ガチャッ


山城「――だからぁ。ちゃんと聞いてるんですか提督!」

提督「あ、あぁ……もちろんだとも」

山城「せっかく私が今日の姉さまの麗しさを伝えてるって言うのに。愛が足りないわよ愛が」

提督「だからちゃんと聞いて……」

山城「いいえ! この際だから言わせてもらうけど提督はもうちょっと姉さまに気をかけるべきなの。姉さまを蔑ろにするなんて極刑ものよ」


ぎゃーぎゃー


瑞鶴「ど、どうしたんだろう?」

翔鶴「さ、さぁ……」


提督「決してそんな事はないのだが……あ、あぁ翔鶴に瑞鶴! ちょうどいい所に来てくれた!」

瑞鶴「提督さんと山城さん、どうかしたの?」

山城「提督が扶桑姉さまを気にかけないなんて無礼千万なことをしているからお説教しているの」

翔鶴「まぁ」

提督「いや、だからそんな事はしてないって」

山城「いいえ。してました!」

瑞鶴「はーいはいはい。二人とも抑えて、抑えて。ね? それで、そもそもなにが原因なの?」

翔鶴「確かに原因がわからなければなんとも……」

山城「翔鶴ならわかってくれるわよね?! あの扶桑姉さまが無傷で戦場から還ってきたのよ! これはとんでもない事だわ!」

瑞鶴「…………は?」エ、ナニ?

翔鶴「えっと」アー……

山城「確かに私たち扶桑型は航空戦艦になって、不幸だった過去とは決別したわ。でも、戦場に出れば相手あってのもの。被弾することもままあります」

山城「そんな中で! 扶桑姉さまが無傷で! しかも! 敵戦艦を撃沈したのよ! 功績を褒め称えるとともに宴の一つや二つ催すべきなの」ワカル?!

瑞鶴「あーうん……言いたいことはわかったよ……?」

翔鶴「あはは……」

山城「それを提督ったら、よくやってくれた。ゆっくり休んで疲れを取ってくれ。って。さらりと流し過ぎじゃないかしら」

提督「わ、わかったよ。じゃあ今晩でも扶桑と二人話でも……」

山城「いいえ。扶桑姉さまと二人きりになど私がさせません。って言うか提督、私も無傷だったんですけど?」ホメタタエナサイヨ

提督「」

山城「わ・た・し・も、無傷だったんですけれど??」チャントミテル?



瑞鶴「……ねえ、翔鶴姉ぇ」

翔鶴「な、なに?」

瑞鶴「これってつまりあれかな。嬉しかったの……かな?」

翔鶴「そう、かも」

瑞鶴「どう見ても怒ってるって言うより喜んでるみたいな?」



山城「不幸じゃなくなった私と扶桑姉さまを褒め称えなさいよー」ニコニコ


素直じゃない山城さんはとっても可愛らしいと思います


・・-・・鎮守府ノ母・・・


鳳翔「さぁみなさん。参りますよ」

駆逐艦's『はーい!』



瑞鶴「あれ、鳳翔さんだ。何やってるんだろう」

翔鶴「これから近海での練成航海よ。鳳翔さんは駆逐艦の皆の引率なの」

瑞鶴「あーなんだか分かるかも。ついつい頼りたくなるんだよねえ」

翔鶴「鎮守府での食事も頼りっぱなしだし……本当に頭が上がらないわ」

瑞鶴「私もそれなりにはできるつもりだけど、絶対に敵わないと思う」


瑞鶴「(鳳翔さん。ほんわかとした笑顔と女神のような包容力でみんなの人気者。お母さんみたいな人)」

瑞鶴「(提督さんとの付き合いも長く、この鎮守府では翔鶴姉ぇが来るまで一人で航空戦力を担っていたとか)」

瑞鶴「(今では直接戦闘よりも後方支援が主な仕事。あとは、食事や生活面かな)」

瑞鶴「(鳳翔さんのお陰でみんなが元気でいられると言っても過言じゃあないかもね)」



鳳翔「このまま隊列を崩さず、複縦陣で進みますよ。前後の間隔に気をつけてくださいね」

駆逐艦's『はい!』


・・-・・・・-・・・・-・・

瑞鶴「……あ、なんだか甘ーいいい匂いがする。それに食堂が賑やかだなぁ」


ワイワイ


瑞鶴「?」ヒョコッ


白露「ほーしょーさん、あたし一番おっきいのがいいなー!」

夕立「白露ばっかりずるいっぽい! 夕立もおっきいのがいいっぽい」

川内「ホットケーキと!」

那珂「聞いて!!」

神通「あ、あのっ……」オドオド

鳳翔「ふふふっ。みんなちゃんと大きなホットケーキですよ」

深雪「鳳翔さん! クリームとシロップは好きにかけてもいい?!」

鳳翔「あまりたくさんかけ過ぎてはいけませんよ」

村雨「はいはーい。それじゃあこの村雨さんが、間宮さんで買ったとっておきのアイスクリーム(大)も進呈しちゃいまーす」


わあぁぁぁぁぁぁ!!


鳳翔「あらあら。あまり食べ過ぎたらお夕飯が食べられなくなっちゃうから気をつけるんですよ」


はーいッ!!


瑞鶴「うっはー。みんな元気だなあ」イイナー

鳳翔「あら? 瑞鶴さんもいかがですか」タクサンツクリマシタノデ

瑞鶴「うんっ。いつもいつもありがとう鳳翔さん」

鳳翔「いえいえそんな。私では皆さんのようにお役に立てないので、こんな形でしかお手伝いできませんけど……」

瑞鶴「そんなことないよ! 鳳翔さんが美味しいご飯を作ってくれるからみんな頑張れるんだもん。感謝してもしきれないよ」

鳳翔「あらあら。うふふっ。私でも皆さんのお役に立てるのなら、嬉しいですね」

瑞鶴「あれ、鳳翔さん。そっちのお皿のは?」

鳳翔「これは提督と翔鶴さんの分です。これから持って行こうとしてたんですよ」

瑞鶴「あ、じゃあ私が持って行くよ。ちょうど翔鶴姉ぇに用事あるから」

鳳翔「まぁ。ではお願いできますか?」

瑞鶴「うんっ」


瑞鶴「(鳳翔さんの周りには、いつも必ず人が集まる。特に駆逐艦の子たちには本当にお母さんみたいな人なんだろうなあ)」

瑞鶴「(提督さんにも同じような感じだし。……あっちは、お父さん?)」


鳳翔さんは女神

そういやこの鎮守府って赤城・加賀の一航戦はいないんだな(今、レス検索して気づいたけど)

扶桑型以外の主力戦艦も今のところはいないっぽい?

>>137
>>138
基本的には他主力艦は現状出そうにありません
あくまで翔鶴・瑞鶴メインなので、そっちが出ると出番が……
出してみたいとは思うのですがね?

建造イベ、かぁ


・・-・・鳳翔ト提督1・・・


瑞鶴「(……ん? あそこにいるのは――)」


鳳翔「はい、提督」ドウゾ

提督「ああ。ありがとう鳳翔」

鳳翔「今日は良い月が出ています。それに風も」

提督「月を見ながらちびりと酒を飲むのもまた一興、かな。ほら、鳳翔も」

鳳翔「ありがとうございます。では一献」

提督「わざわざ月がよく見える所を探して縁側を拵えた甲斐があるってもんだ。酒が美味すぎる」

鳳翔「まあ、そんな理由だったんですか?」クスクス

提督「皆の前での建前は、鳳翔たちが洗濯物を干しやすいように、だったかな」

鳳翔「うふふっ」


提督「……これで後はススキの穂と団子があれば、気分は立派な十五夜ってところか」

鳳翔「ふふっ、そうですね。……ふぅ。お酒もたまにはいいものですね。疲れを忘れそうです」

提督「鳳翔には手間ばかりかけさせてしまうな。申し訳ない」

鳳翔「いいえ。全く苦ではありませんよ。むしろ私のような旧式艦では戦場でお役に立てませんから。適材適所でしょう」

提督「鳳翔が旧式なら、俺なんかとっくに廃艦処分だな」

鳳翔「またご冗談を。謙遜のし過ぎはいけませんよ」サ、モウヒトツドウゾ

提督「いやはや。本当に鳳翔には敵わないな」

鳳翔「……提督。私は私の出来る事を精一杯頑張ります。ですから、これからもお側に居させてくださいね」

提督「もちろん。こちらこそ頼りにしているよ。鳳翔」


瑞鶴「(……邪魔しないでおこうっと)」ソーット……


この雰囲気だけは壊しちゃいけないと察した瑞鶴でした

本日は以上です
また平日が始まるのでペース落ちますが……
よろしければまたお付き合いください

【悲報】翔鶴の誕生日(?)をすっぽかした結果…………



・・-・・誕生日1・・・


翔鶴「提督は立派な方です」ニコニコ

翔鶴「常に私たちを導いてくれます」ニコニ

翔鶴「そんな提督に私たちは感謝と尊敬の念を抱かずにはいられません」ニコ

翔鶴「だから……」ニ



翔鶴「私の誕生日を忘れたなんてこと、ありませんよね?」ゴゴゴゴゴゴゴゴ



提督「」←簀巻き宙吊り

翔鶴「6月1日……昨日ですよ?」

提督「言い訳というか、純粋な疑問を言わせてくれ」

翔鶴「許可します」

提督「そもそもの誕生日なら起工日たる12月12日なんじゃないのか?」

提督「いや、それとも竣工日の8月8日なのか?」

翔鶴「………………」

提督「翔鶴?」

翔鶴「……全部祝ってくれてもいいじゃないですか」プクー


ちなみに沈没は6月19日


・・-・・誕生日2・・・


鳳翔「そうですねぇ。人によって解釈が変わってしまうので決定的なことは言えないのですが……」←ほろ酔いLv.5

鳳翔「起工日というのは人間で言うと受s 提督「これ以上はいけない!」

鳳翔「進水日が誕生日で、竣工日が一人前になった日、でしょうかね?」

鳳翔「あ、それとも竣工日というのは処j 提督「鳳翔ー!!」

鳳翔「あらあらぁ? 私、なにか変なことを口にしてしまいましたか?」ウフフ

提督「いかん。つい鳳翔に酒を飲ませすぎてしまった……」

鳳翔「ちなみに提督、私の誕生日などはもちろんご存知ですよね?」ジー

提督「も、もちろんだとも」ウン

鳳翔「ふふふっ」ニコニコ


このお話はフィクションです


・・-・・瑞鶴ト提督2・・・


瑞鶴「ねえねえ提督さん」

提督「なんだ?」

瑞鶴「鳳翔さんとはどういう関係なの?」

翔鶴「」ピタッ

提督「すまん。言ってることの意味がわからないんだが……それは、上司と部下以外の答えを期待して、だよな?」

瑞鶴「うん」トウゼンッ

翔鶴「………………」

提督「ふむ。一言では言い表せないが、酒を飲む仲、静かに語り合う仲、かな。というか瑞鶴、あの夜見てただろ?」

瑞鶴「てへっ」バレテタ!

翔鶴「……提督。あの夜、とは何ですか?」ユラ~リ……

提督「二三日前に満月が綺麗な夜があっただろう? あの時にちょっと縁側で鳳翔と、な」

翔鶴「具体的にお願い致します」ゴゴゴゴゴ

提督「お、おいどうした翔鶴? なんかキラキラとは間逆なものが見えるような気がするんだが……」

翔鶴「頭にきました」カガッ


翔鶴「ダイタイテイトクハイロンナコニイロメヲツカイスギデス!」

提督「色目って……。お、俺は艦娘達との円滑なコミュニケーションをだなぁ……!」

翔鶴「ジャアワタシトモモットコミュニケーションヲトッテクダサイ!」トイウカ カマッテ!

提督「翔鶴、落ち着けって……!」

翔鶴「ワタシハレイセイデス!」



瑞鶴「うわー。あんな翔鶴姉ぇ初めて見たかも」イガイナ

瑞鶴「お酒はいらないけど、提督さんとゆっくりお話するのも楽しそうだな―」

瑞鶴「……何よりこの場で一人置いてきぼりなのもつまんない」



瑞鶴「てぇーとくー! 瑞鶴も構ってよー!」

提督「ず、瑞鶴まで?! ちょ、二人共落ち着けって……!」

翔鶴「テイトク! ハナシハマダオワッテマセン!!」


鶴姉妹と提督の夜の席が(半ば強制的に)セットされました

本日は以上です
誕生日=の解釈はそれぞれあると思いますので特に言及はしません
でも……一人三回もあると提督たちは大変だな!(財布的な意味で)


・・-・・ズルイ・・・


扶桑「翔鶴たちだけ……ずるいわ」

古鷹「私ももっと提督とお話したいです」

川内「そろそろ」ヤセン!

神通「わ、私たちにも……」オドオド

那珂「出番を―!!」ナカチャンダヨー

吹雪「司令官、私の事忘れてませんよね?!」

時雨「提督、雨を見ながら静かに語らうのはどうだい?」


以後、皆かわりばんこで提督との時間を設けることになったそうです

本日は以上ですが、ここで一つ
艦娘達の希望により、提督とのコミュニケーションタイムが設けられることになりました
そこで、この艦娘とのイベントが欲しいなどを募集しようかなと
募集した内容は週のどこかで載せます(いつ……と言えないのが社畜提督の悲しい所)

<<駆逐艦以外は縁側での夜の席、駆逐艦は日中でのふれあいとなります>>


現在鎮守府に所属している艦娘

戦艦
・扶桑型 扶桑 山城

空母
・翔鶴型 翔鶴 瑞鶴
・鳳翔型 鳳翔

巡洋艦
・古鷹型 古鷹 加古
・川内型 川内 神通 那珂

駆逐艦
・吹雪型 吹雪 白雪 初雪 深雪 叢雲 磯波
・白露型 白露 時雨 村雨 夕立 五月雨 涼風


どのくらいの方に見てもらってるかわからないので、とりあえずは

↓2 ↓5 の方にします

鎮守府に所属しない艦娘や関係無かった場合は更に↓の方となります
よろしければモノは試しと放り込んでいってみてください

最初は鳳翔と古鷹、かな?
今回は展開上平日スタートでしたが、次回以降は日曜日辺りに募集して平日投下にしてみます

募集したものは本編とあわせて投下いたしますので、明日以降お楽しみに
では、またよろしければお付き合いください


・・-・・翔鶴ト瑞鶴4・・・


瑞鶴「いやーまさか提督さんのことで翔鶴姉ぇがあんな風になるとはねー」

翔鶴「き、嫌われたりしてないかしら」アワアワ

瑞鶴「いやいや大丈夫でしょ。翔鶴姉ぇをキライになるとかありえない」

翔鶴「……私ったら、ついはしたない事を」

瑞鶴「翔鶴姉ぇさ、提督さんのこと好きでしょ?」

翔鶴「」ボッ

瑞鶴「うん。わかりやすい反応ありがと」

翔鶴「」プシュー


翔鶴さんは初心

お題:鳳翔さんと星を眺めながらの一杯



・・-・・鳳翔ト夜ノ席1・・・


鳳翔「さあ提督、どうぞ」オツギシマス

提督「ありがとう……んっ、ふぅ。やっぱり静かなところで呑む酒は最高に美味いな」

鳳翔「そうですね。特に今日は良い星が出ています」

提督「雲もないし抜群の眺めだな。こりゃあ、月見酒ならぬ星見酒と言ったところか」

鳳翔「星空を肴にお酒というのも、なんだか風流ですね」

提督「全くだ。ついつい呑み急いでしまうよ」

鳳翔「あまり呑み過ぎないでくださいね」

提督「はははっ。酔ったらせっかくのこの時間が台無しになるからな。鳳翔にも迷惑がかかってしまう」

鳳翔「私は気にしませんよ」

提督「俺がするんだ。それに、この場では鳳翔にも仕事を忘れて寛いでいてもらいたい」

鳳翔「提督……」


提督「本当ならこれだけでなく、もっといろいろと労うべきなんだがなぁ」

鳳翔「いいえ。もう十分に頂いていますよ。私はこの場に、この鎮守府にいることが何よりも幸せです」

鳳翔「これ以上なにかを頂いたら、他の子達に申し訳ないです」

提督「……そうか」

鳳翔「はい」ニコニコ

提督「でも、せめて酌ぐらいはさせてくれ。一人で呑む酒は美味しくない」

鳳翔「まあ。さっきは静かなところで呑むお酒は美味しいと仰っていたのに?」クスクス

提督「……これは一本取られたようだ」マイッタナァ


鳳翔「ふふふ―――あ、流れ星……」


提督「む。見逃したか……」

鳳翔「ほんの一瞬でした。願い事もできませんでしたね」

提督「じゃあ、その代わりに俺が願いを聞いてあげよう。叶うかどうかは別だけど」

鳳翔「あら、そんなことを言ってしまってよろしいんですか?」

提督「もちろん。鳳翔なら妙なことを言わないってわかってるから」

鳳翔「ふふふっ。そうですね……では、こういたしましょう」ピトッ

提督「ほ、鳳翔……?」

鳳翔「ちょっと夜風で身体が冷えてしまったようです。ですから、今だけ提督の温もりに甘えようかと」ウデクミー

提督「……ここでお酒を呑めば温まるだなんてのは無粋だな」

鳳翔「ふふっ」


穏やかな夜は、ゆっくりと流れていく……

本日は以上です
お題はこんな所でいかがでしょうか
古鷹の分は明日か明後日までお待ちください

……デイリー建造で何と三隻が吹雪だったんだが、これは何かのフラグか???
それとも吹雪をメインに何か書けと主人公さんサイドからの圧力か???

今回もほんわかした。 吹雪さんが三体同時に完成とかの話もみてみたい
カオスにしかならなそうだけど

お題:古鷹さん



・・-・・古鷹ト夜の席1・・・


古鷹「な、なんだか不思議な感じがします」

提督「ん?」

古鷹「いつもなら部屋に戻っている時間に、提督と二人でいるなんて……」キンチョウスル

提督「まあそんな気負わなくていいよ。ここは、肩肘張らずにゆっくりと語らう場として作ったんだ」

古鷹「そうなんですか?」

提督「ああ。だから古鷹も寛いでいってくれ。せっかくだからとお茶を用意したんだ。濃い目に淹れてあるからゆっくりと味わってみてくれ」

古鷹「あ、はい。いただきます」

提督「ふむ……。普段はお茶でなく酒なんだが、こう言うのもアリだな。一際ゆったりと時間が流れる気がする」

古鷹「そう、ですね。夜空を見ながら縁側に腰掛けてお茶を飲んでいると、心が落ち着くようなそんな気分になります」

提督「戦ってばかりでは気も滅入るからな。気分転換は必要だよ」

古鷹「ふふふ」ニコニコ


提督「古鷹と、今はここにいない加古とも、もう結構な付き合いになるなあ」

古鷹「私たちがこの鎮守府最初の大型艦でしたしね。でも、まさか今でも重巡は加古と二人だけだとは思いませんでした」

提督「本当なら戦力拡大とかするべきなんだろうけどな……。どうしても頼る場面が多くなってしまって申し訳ない」

古鷹「いいえっ。むしろ感謝しています。私たちも、まだまだお役に立てると思うと」

提督「古鷹たちほど頼りになる重巡はいないと思うよ。あの見えない糸で繋がっているかのような連携は他の誰も真似できないだろう」

古鷹「……今だから言えますが、あれは私たちが生き残るために二人で考えたんです。後に生まれた人たちと比べると、どうしても戦力的に劣りますので」

提督「………………」

古鷹「でも、突撃こそ重巡の誉とも思うんです。戦艦のように華はなくてもいい。泥臭く生き、軽巡や駆逐艦を率いて敵陣に突っ込む――これが重巡洋艦なんだって」


提督「そう言えば、二人は夜戦も好きだったな」

古鷹「はい。さすがに川内さんほどではありませんが」

提督「いつだったか、夜襲をかけた時は川内型をも上回る戦果をあげていたなあ。あの時は驚いたものだよ」

古鷹「私たちだって、まだまだやれば出来るんですよ。戦力の低さは技と気合で補います」

提督「はははっまったくだ。これからも、最新型が強いわけではないってことを皆に知らしめてやってくれ。古鷹と加古こそが最も勇敢な重巡だって、な」

古鷹「はい」


提督「でも、これだけは約束してくれ。絶対にここに還ってくるってな」ナデナデ

古鷹「あっ……て、提督」カアァァァァ

提督「どんなに戦果をあげても、沈んでしまったら元の子もない。さっき古鷹が言ったように、泥臭くなってもいいから絶対に還ってきてくれ」ナデナデ

古鷹「……はい。約束します」

提督「ありがとう。もちろん、沈まないための作戦は俺がこれからもしっかりと考えるから」

古鷹「はい。じゃ、じゃあ……あの」

提督「うん?」

古鷹「か、還ってきたらまた……加古と一緒にお昼寝したり、頭を撫でてもらっても、いいですか?」ウワメヅカイ

提督「あぁ。もちろんだ」ナデナデ


古鷹型だって、まだまだやれるのです


・・-・・翔鶴ト提督4・・・


翔鶴「提督、遠征部隊が帰投しました」ガ……

提督「またか」

翔鶴「はい」マタデス……

提督「で、今度はなんと言ってきてるんだ?」

翔鶴「えっと
  『扶桑さんたちが敵艦隊と交戦するって聞いたんで、近くにいたから先に傷めつけておきました!
   完全な薄暮奇襲だったからこっちは無傷だったよ。次はもう一回ピンポンダッシュしてきます!』
   と……」

提督「……だから扶桑たちが不思議がっていたのか」アト ハクチコウゲキト イッテホシイ……

翔鶴「それであの、今回なんですけど」

提督「なんだ? また後光がさしてたのか?」

翔鶴「今回は虹色のようなものが見えました」

提督「」


瑞鶴「ねえ、だから誰なのその人達?」イイカゲンオシエテ!


泊地攻撃=ピンポンダッシュ(奪取)

本日は以上です
主人公さんの分も明日にはどうにかできるかと
ただ、少々毛色が変わるのでご注意を、と
>>178 の言うとおりカオスにしかならなかったよ……

注意:いつもと空気がガラリと変わります ご注意ください



・・-・・艦娘ハ大鯨ノ夢ヲ見ルカ・・・


提督『ああ。遂にこの時が来てしまった』

提督『戦力増強命令、か。この鎮守府にそんな余裕など無いというのに』

提督『しかも早急に四隻建造すべしとは。こっちの都合も知らないでまったく』

提督『……しかし命令には従わねばならぬ。仕方がないか』

提督『ちょっと工廠まで行ってくる。留守を頼んだよ』


パタン……

???『………………』


提督『――と言うわけで、久しぶりの建造はドック4つをフル稼働させることになった。すなまいが協力してもらえるか』

妖精?『了解です! それで、どんな配分で造りますか?』

提督『本来なら各種資源を調整して望むところだが、そんな余裕はウチにない。最低限の資源で揃えようと思う』

妖精?『んー、となると最大で重巡までですね』

提督『この際構わないよ。上にはうまく行かなかったとでも報告するさ』

妖精?『では、この資源で承りました! 少ししたらまた来てみてください』

提督『ああ。それじゃあそこら辺を歩いてくるから、よろしく頼んだ』


スタスタスタ……

妖精?『……うけたまわりました』


提督『そう言えば、鎮守府の周りを歩くなんて久しぶりだなあ』

吹雪?『あれ、司令官! お疲れさまです!』

提督『おー。吹雪じゃないか。どうしたんだ?』

吹雪?『ちょっと海を見ていました。もう出撃や遠征がないものですから』

提督『そうか。確かに真っ赤に染まってキレイだもんな』

吹雪?『司令官は?』

提督『上からセッツカれて、したくもない建造をな……今頃ドックでは新たな艦娘が生まれようとしているよ』

吹雪?『今度はどんな子が来ますかね。私の姉妹たちだったら嬉しいです』

提督『ははは。そう言えば吹雪は一番上のお姉さんだったな』

吹雪?『はい! 世界をあっと言わせた特型一番艦です!』

提督『吹雪の活躍もあって今の平和を取り戻せたと言ってもいい。ありがとう』

吹雪?『いえ、そんな……私なんて』

提督『平和にはなったけど、これからも頼むよ』

吹雪?『はい!』

提督『じゃあ、俺はぼちぼちドックの様子でも見てくるかな』

吹雪?『私はもう少しここから海を見てます』

提督『ああ、それじゃあ』

吹雪?『はい』


カーン カーン

提督『建造はどんなものかな』

妖精?『あ、提督さん。もうまもなく完成ですよ』

提督『おぉ早いな。でも、と言うことは……』

妖精?『やはり駆逐艦でした』

提督『まあ最低量だから仕方ないだろう。報告さえしてしまえば問題ない』

妖精?『……あ、そろそろ終わりますね』

提督『では、俺自らが迎えるとするかな』


???『はじめまして、吹雪です。よろしくお願いいたします!』

提督『…………は?』

吹雪?『え?』

提督『いや……吹雪?』

吹雪?『はい、そうですが……?』

提督『(ど、どうなってるんだ? 吹雪だって? 吹雪なら既にウチにいるはず。なのに、どうして……?)』

妖精?『提督さん、二隻目も完成ですよ』


???『はじめまして、吹雪です。よろしくお願いいたします!』


提督『はぁ?!』

吹雪2『あ、あなたも同じ吹雪なんだ。よろしくね』

吹雪1『うん。こちらこそよろしく!』

提督『いやいやいやいやいや! おかしいだろう?!』

吹雪1・2「「おかしい、ですか?」」

提督『な、なな……』ガタガタガタ


チョンチョン

提督『?!』ガバッ


???『はじめまして、吹雪です。よろしくお願いいたします!』

提督『――――――ッ?!』


吹雪1『あなたも吹雪! うわぁすごいなあ』

吹雪2『三人いっぺんに揃うのって初めてじゃないかな?』

吹雪3『私も初めて!』


提督『そんな、そんなバカな……吹雪が、吹雪が……!』


キャアァァァァァァァァァ!!!


提督『な、なんだこの悲鳴は?!』

吹雪?『し、しれいかん……』ズルッ……ズルッ……

提督『ふ、吹雪! どうしたんだその怪我?! というか、腕が……』

吹雪?『うみを、見ていたら……急に深海棲艦が……うぐっ!』

提督『し、しっかりしろ吹雪! いますぐドックに――』

吹雪?『だ、大丈夫ですよ』

提督『そんなわけあるか!』

吹雪?『だって、しれいかん……そこに、いるじゃないですか……ワタシガ』

提督『?!』


吹雪1『だいじょうぶ?』

吹雪2『うわぁ。右腕がなくなっちゃってる。代わりに私のをあげようか?』

吹雪3『だいぶ血を失ってるだろうし……私たちがワケてあげる』


ブチブチッ プシアァァァァァ


提督『うそだ……そんな……こんなの……』


吹雪1・2・3『シレイカン! モウダイジョウブデスヨ!』

吹雪?『――ダカラ、イッタジャナイデスカ』ニコォ


提督『うわあぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!』


???『―――かん! ――れいかん!』


提督「うわあぁっ?!」ガバッ

吹雪「きゃあっ?!」ビクッ

提督「はぁっ……はぁっ……」

吹雪「だ、大丈夫ですか? 司令官……」

提督「あ、あぁ……ゆ、ゆめか」

吹雪「だいぶうなされていたようですが……」

提督「だ、大丈夫だ。ちょっと夢見が悪くてな。ふぅ……」


吹雪?『お、お茶でもお持ちしますか?』


提督「ひいぃっ?!」ガタガタッ

吹雪「し、司令官?!」

提督「ふ、吹雪が……吹雪が、二人……!」カタカタカタカタ


磯波「あの、本当に大丈夫ですか……?」オロオロ


提督「あ、ああ……磯波かぁ。よっ良かった……」グッタリ

磯波「て、提督……?」セナカヲサスル

提督「すまない磯波。それに吹雪も。夢のせいで混乱してしまった」フゥ……

吹雪「なんだか、司令官がここまで慌てているのを見たのは初めてな気がします」

磯波「私もです」

提督「いやぁ、ははは……。みっともないところを見せてしまったな」


提督「(だよなあ。あんな事現実に起こるなんてありえないって。俺、疲れてるのかな……)」


提督「それで、二人ともどうしたんだ?」

吹雪「はい。もし司令官がよろしければ、一緒にお茶でも飲みませんかというお誘いです!」

磯波「今日は、私と吹雪ちゃんが勝ったので……。それで、宜しかったら」

提督「……なるほど。そういう事なら大賛成だよ。ちょうど喉がカラカラでカラカラで」

吹雪「では、食堂に行きませんか? 冷たい麦茶があるはずですから」

提督「うん。そうしようか。ついでに二人には口止めとして間宮さんのアイスでもご馳走しようかな」

吹雪「いいんですか?!」ヤッター!

磯波「嬉しいです!」

提督「その代わり、このことは誰にも内緒だぞ?」

吹雪「はい!」

磯波「三人だけの秘密、ですね」


トコロデ ドンナユメダッタンデスカ?
ソレハヒミツダ
エー、オシエテクダサイヨー!


……パタン   ハラリ


『戦力増強依頼書』


たまにはこんなお話を……

以上、一辺に吹雪が三隻揃ったら……の勢いだけで書いたモノでした

みんな飛龍と大鯨(龍鳳)に忙しいだろうからここまで!

ところで、どうして友永隊だけ名指しで……?
制空の岡嶋隊や艦爆の小林隊だっていたでしょうにー
蒼龍だったらやっぱり艦爆の江草隊だろうなあ……


・・-・・オヤツダイスキ・・・


提督「――はい、これで今日の仕事は全部終了っと!」オワター

翔鶴「お疲れさまです。では、お茶を淹れますね」

提督「うん。頼むわ―」

翔鶴「えっと……あら?」

提督「ん、どうかしたか」

翔鶴「すみません提督。お茶請けが切れていて……」

提督「まぁしょうがないか。お茶だけっていうのも悪くないよ」

翔鶴「今度間宮さんの所に行ってきますね」


瑞鶴「…………んぅ?」モゾモゾ


提督「お、どうやら眠り姫がお目覚めだ」

瑞鶴「あれ……お茶の時間?」ノムー

翔鶴「そうよ。でも、今日はお茶だけなの」

瑞鶴「んー……そっか。私もほしい」ヨイショット

提督「まあ、こうなったら鳳翔の夜ご飯を楽しみに―――」


knock knock


翔鶴「あら? はい、どうぞー」


ガチャッ

時雨「提督、入るよ」

夕立「夕立と時雨、参上っぽい!」

提督「いらっしゃい二人とも。何かあったか?」

時雨「鳳翔さんがおやつにクッキーを焼いてくれたんだ。これ、ここにいる提督たちにって」ハイ

瑞鶴「あ、このクッキーチョコが入ってる」オイシソウ

提督「これはこれは……ものすごい偶然というかタイミングというか、だな」

翔鶴「ですね」フフフ

時雨「みんなは向こうで食べてるけど、僕たちはまだなんだ。ここで食べてもいいかい?」

提督「もちろん。ちょうどこっちもお茶にしようとしていた所だし、最高のお茶請けになりそうだ。みんなでソファーに座って食べよう」

夕立「じゃあ、夕立提督さんのとなり~」ッポイ!

時雨「むっ、じゃあ僕は反対側に座るよ」


わいわい


瑞鶴「翔鶴姉ぇ、提督さんの両側とられちゃったよー?」ニコニコ

翔鶴「……瑞鶴には特別に梅昆布茶にしてあげるわ」

瑞鶴「にゃっ?!」


おやつはココロの栄養です

続きは夜に
吹雪は通常版もそのうちやりますヨ

2-5を突破し、3-4を一発クリアしても飛龍・大鯨出ず……浜・浦風も同様
出たのは芋風さん。こんな所で運を使わなくても……もういるのにorz


・・-・・瑞鶴ノ気ニナルコト・・・


瑞鶴「え? 私が秘書艦?」

提督「ああ。今朝言ったとおり翔鶴は出撃組だ。となるといない間は誰かに秘書艦を頼みたいんだよ」

瑞鶴「それで私に?」

提督「瑞鶴なら能力的にも問題無いと翔鶴も言っていた。どうだろう、やれるか?」

瑞鶴「そりゃあここに来る前にもやった事あるから大丈夫だけど……」

提督「別に出来ないからといって叱るとかそんなのは一切ないから安心してくれ。ただ、一人でやるには量がちょっとな」チラリ

瑞鶴「あー」チラリ


書類の山『』ヨロシクニキー


瑞鶴「うん。わかったわ。この瑞鶴に任せなさい!」


提督「………………」サラサラ

瑞鶴「………………」カリカリ


瑞鶴「(そう言えばいつも見てて思うけれど、提督さんて仕事中はだんまりなのよねぇ)」

瑞鶴「(翔鶴姉ぇも真面目にやってるし……よくよく考えたら全部私から話しかけてるような)」

瑞鶴「(実は邪魔してたかも?)」チラッ


提督「……ん、どうかしたか瑞鶴?」

瑞鶴「えっ? あ、あぁいやっ。なんでもない」

提督「そうか。分からない事があったら遠慮なく聞いてくれていいからな」

瑞鶴「うん。ありがとう」


瑞鶴「(……これからは少し気をつけてみようかな?)」タブン


knock knock


提督「ん? どうぞー!」


鳳翔「失礼いたします」

提督「鳳翔じゃないか。どうかしたか?」

鳳翔「それが……」チラリ

瑞鶴「?」ワタシ?

鳳翔「あの、提督。ちょっとお耳を拝借」

提督「ん? あぁ」


………………シテイマス
エッ? モウ? ……デ、…………スルシカ
ハイ……


瑞鶴「………………」キコエナイナァ

提督「ふむ……。なあ瑞鶴」

瑞鶴「ふぇっ?!」ビクッ

提督「ちょっと急用が入った。悪いがしばらく留守番を頼んでもいいか」

瑞鶴「あ、うん。いいけど……」

提督「そんな長くかからないと思うから、書類終わったら自由にしてていいよ」


……パタン


瑞鶴「」ポツーン


カチコチカチコチカチコチ……

瑞鶴「………………」


瑞鶴「(――あれからしばらく。私の担当分は終わっちゃった。でも提督さんはまだ帰って来ない)」

瑞鶴「(一体何だったんだろう? 鳳翔さんと二人、まるで私に聞かせたくないような感じだったしー)」ムゥ

瑞鶴「(そして提督さんの机には、まだ終わってない書類がたくさん)」


瑞鶴「……なにか手伝っておいた方がいいかなあ」ゴソゴソ


艦隊編成表「」ヤァ


瑞鶴「あれ、これは……」ペラペラ

瑞鶴「第一艦隊、南西諸島近海出撃。旗艦扶桑、以下山城・翔鶴・古鷹・加古・神通……翔鶴姉ぇ達の事ね」

瑞鶴「第二艦隊、鎮守府近海錬成。旗艦那珂、以下初雪・叢雲・磯波・五月雨・涼風……」フムフム

瑞鶴「第三艦隊……遠征?」


瑞鶴「どうして第三艦隊だけ編成もなく遠征とだけ……?」

瑞鶴「翔鶴姉ぇに聞いても教えてくれないし。なにか、あるの?」


――――。
――――――。


瑞鶴「やばっ。戻ってくる!」ゴソゴソ


ガチャッ

提督「やれやれ。遅くなってしまった……」

瑞鶴「お、おかえりなさーい」アブナイ……

提督「すまないな瑞鶴。途中なにもなかったか?」

瑞鶴「う、うん! 大丈夫。私の分は全部終わっちゃったけど」

提督「おぉ。さすがだな。じゃあ俺も残りを片付けちまわないとなあ」

鳳翔「では、私はこれで失礼いたしますね」

提督「鳳翔もありがとう」

鳳翔「いいえ。それでは」


瑞鶴「(……なんか隠してるんだろうなあ。さっきのと関係ありだとすると、鳳翔さんも関係者?)」ムムム


瑞鶴はいい加減気になるようです


・・-・・翔鶴ト瑞鶴5・・・


瑞鶴「翔鶴姉ぇ。いい加減教えてよー」ジタバタ

翔鶴「瑞鶴たら……はしたないわよ」シタギ ミエテルワ……

瑞鶴「だって翔鶴姉ぇ達が教えてくれないんだもんー!」ジタバタ

翔鶴「……そんなに気になるの?」

瑞鶴「いや当たり前でしょ」キリッ!

翔鶴「………………」


瑞鶴はいろいろ気になるお年ごろ

本日は以上です
明日は平日向けイベントの募集をしようかと
よろしければまたお付き合いください

回っても回っても大鯨さん出ず……書いたら出る理論はここでも通用するのかしら???
でも、未だ翔鶴さんすらいない現実


・・-・・潜水母艦・・・


提督「……なんだこれは」

翔鶴「提督、どうかされましたか?」

提督「上から辞令が届いたんだがな。これはどう受け取ればいいのか判断つかなくて」チョイト ミテオクレ

翔鶴「えっと……簡単にまとめると、ここに新しい艦娘がやって来るということですね」

提督「そうなるな」

翔鶴「それは歓迎できることですけれど……潜水母艦?」アレ……?

提督「うん。ウチに潜水艦なんていないんだけどな」


どうしてでしょう?


・・-・・"たいげい"サン・・・


瑞鶴「やっほー。遊びに来たよ―……って、提督さんと翔鶴姉ぇ難しい顔してどうしたの?」

翔鶴「あ、瑞鶴。今度新しい艦娘がここに来ることになったのよ」

瑞鶴「そうなの? じゃあ私みたいになんかやらかしちゃったのかなあ」

提督「ウチを何だと思っとるんだ。そこまで行動派なのは瑞鶴くらいだろう」

瑞鶴「あはは……ここにいる限りはもうしないよ。たぶん」

翔鶴「たぶんって……」

瑞鶴「それで、誰が来るの?」センカン? クウボ? ジュンヨウカン?

提督「大鯨、と辞令には書いてある」

瑞鶴「たいげい? んー? なんか、どっかで聞いたことがあるような?」ムム?

翔鶴「やっぱり瑞鶴も? 私もそうなのよねえ」ウーン


瑞鶴「でも、その"たいげいさん"が来るのはわかったけど、どうして難しい顔してるの?」

提督「大鯨は潜水母艦だそうだ。そしてウチには潜水艦は存在しない」

瑞鶴「あー……」ナットク

提督「これは遠回しに潜水艦を配備しろという新手の嫌がらせか?」

翔鶴「さすがにそうではないと思いたいですね……」

提督「母港に余裕こそあるが、経済的な余裕はあまりないのだがなあ」

翔鶴「とは言え、命令が来た以上は撤回できません」

提督「ああ。あっちの思惑はわからんが受け入れだけは準備しておかねばな」


鎮守府に新しい仲間が増えることになりました

続きは夜にでも
大鯨さんはそのうちやってきます

声を聞いてみた。やたら幼い感じがするが……鳳翔さん的な匂いを感じる
若妻、アリだと思います!


・・-・・夜ノ帳・・・


川内「あたりが真っ暗闇なこの時間はー……よる!」

川内「夜といえばー……夜戦!」

川内「夜戦といえばー……ハイ、モチロンこの私!」センダイデス!

神通「じっ神通、です……っ」オロオロ

那珂「那珂チャンはナカチャンだよー」ニパー!

川内「来たよ来たよ夜が来たよ。夜戦のお時間がやってまいりましたよ! っはーワクワクするなあ」キターッ!!

神通「で、でもだからって……」

川内「ん? どったの神通」ジンツウモ ヤセン スキデショ?

神通「あの、夜まで洋上待機は、やりすぎだと思うの」オコラレル……


<駆逐艦の皆さん>

夕立「Zzz……」パーティー……

五月雨「Zzz……」ワタシ ガンバリマス……

涼風「Zzz……」エドッコハ ハヤネハヤオキデェイ……

</駆逐艦の皆さん>


川内「あ、あれぇ? 皆お楽しみの夜戦なのに」ドシテ?

那珂「いくらなんでも、9時過ぎたらダメダメだと思うな―」

川内「夜戦があるって分かるなら起きてられるでしょう?」ネ?

神通「それまで動かず何もしないでいたら……ダメだと思う」ヒマスギテ……

川内「えぇー。ちょっとみんなー起きようよ―。夜戦だよー!」


ちなみに、なんとかみんな起こして無事夜戦したそうです


・・-・・瑞鶴ト川内1・・・


川内「夜戦したい―!!」ジタバタ

瑞鶴「あーもぅ、かわう……川内うるさーい!」

川内「一日二回は夜戦したい!」ジタバタ

瑞鶴「二回もどうやるっていうのよ……て言うか、アンタこの間の件で提督さんに怒られて、しばらく夜戦禁止じゃなかったっけ?」

川内「夜戦は毎日やらないと禁断症状が……」

瑞鶴「……どんな?」

川内「英語で夜戦を求めるよーになります!」キリッ

瑞鶴「ふぅーん。じゃあ今言ってみてよ」

川内「I Yasen Suki!」


ヤセンスキ? ドウシテスキ?

本日は以上ですが、ここで先週やったイベントの募集をいたします

艦娘達の希望により、提督とのコミュニケーションタイムが設けられることになりました
そこで『この艦娘とのイベントが欲しい』などありましたらお寄せください
募集した内容は週のどこかで載せます(いつ……と言えないのが社畜提督の悲しい所)

<<駆逐艦以外は縁側での夜の席、駆逐艦は日中でのふれあいとなります>>


現在鎮守府に所属している艦娘

戦艦
・扶桑型 扶桑 山城

空母
・翔鶴型 翔鶴 瑞鶴
・鳳翔型 鳳翔

巡洋艦
・古鷹型 古鷹 加古
・川内型 川内 神通 那珂

駆逐艦
・吹雪型 吹雪 白雪 初雪 深雪 叢雲 磯波
・白露型 白露 時雨 村雨 夕立 五月雨 涼風


↓2 ↓5 の方にします

鎮守府に所属しない艦娘や関係無かった場合は更に↓の方となります
よろしければモノは試しと放り込んでいってみてください

今回は夕立と五月雨ですね
ご協力ありがとうございました

現状大型艦は夜限定にしてるけど、限定しない方がいいかなあ


・・-・・月夜ノ双鶴1・・・


瑞鶴「さて、念願叶って夜のお席に招待されました!」

翔鶴「さぁ提督。翔鶴がお注ぎ致します」

提督「あ、あぁ」アリガトウ

瑞鶴「こういう時って、やっぱり乾杯とかって言うの?」

提督「普段はしてないが、せっかくだから乾杯するか」

翔鶴「では、私も一杯失礼して」

提督「ん、では……」


『乾杯』


瑞鶴「……なんだろう。夕飯とは全然雰囲気が違う」

提督「まあ、食べることや飲むことが中心じゃないからな。酒を嗜みながらゆるりと語らう、って言うのが本来の目的なんだ」

瑞鶴「ふーん」チビチビ

翔鶴「ちなみに、鳳翔さんともよくそうされているんですか?」ズズズイッ

提督「ま、まあたまに……な?」ショウカク チカイ

翔鶴「具体的には何回くらいですか?」ウデヲ クンジャウッ!

提督「翔鶴、まさか一杯でもう酒に酔ったんじゃあ……」

翔鶴「私は至って平常ですよ?」グイグイ

提督「それは平常な人間が言うセリフじゃないッ」コ、コラ……!


瑞鶴「うーん。私はお酒に興味が無いからラムネを飲んでるけど、それでも味が違う気がする」

提督「ふ、普段と違うっていうのが大きいんだ」ショウカク アタッテルンダガ……

翔鶴「押し付けているんです」キッパリ

提督「おいおぃ……」

瑞鶴「ねえ提督さん。私、提督さんのお話が聞きたいな」

提督「お、俺の……?」

翔鶴「私も聞きたいです。特に鳳翔さんとの件について」ギュウッ!

提督「」


わいわい ぎゃーぎゃー


一回目の夜の席は、平和(?)にすぎていきましタ

本日は以上です
よろしければまたお付き合いください

夜戦 次のアップデートでも何かを匂わせてますね
WikiだとNightCombatだとかraidみたいなことも書いてありましたが、川内の場合はやっぱBattleだろうなぁ


川内「なに、夜戦?!」キラキラ

お題:夕立


・・-・・ステキナパーティー・・・


翔鶴「では、ちょっと行ってきますね」

提督「ああ。よろしく頼むよ」


……パタン


提督「さあて、じゃあ翔鶴が帰ってくるまでに仕事を片付けておくかな」


……ガチャッ


提督「ん? 忘れ物か」

夕立「――っぽい?」

提督「おや、夕立じゃないか。どうかしたのか」

夕立「提督さん、今はおヒマ?」

提督「んー、暇と言えるほどじゃないけど大丈夫だよ」

夕立「じゃあ、一緒にお話ししましょ」トテトテ

提督「ああいいよ。それならソファに移動して……」

夕立「よいしょっと!」←OnThe提督の膝

提督「おっと」

夕立「夕立はここがいいっぽい」

提督「……なんか駆逐艦の子たちはみんなここがイイって言うんだよなあ」

夕立「提督さん。撫でてなでて」

提督「ん? ああ」ナデナデ

夕立「~♪」アシ パタパタ


提督「それで、夕立一人でどうしたんだ」

夕立「今日は出撃がないでしょ? それで、みんなでお昼寝してたら先に起きちゃって」

提督「みんな起こさないように部屋を出てきたってわけか」

夕立「うん」

提督「周りへの気配りがちゃんとできてて偉いぞ―」ナデナデ

夕立「んふっ。当たり前っぽい!」ニコニコ

提督「夕立は改装以来姉妹の中でも大人っぽくなったもんな」シグレモ ダケド

夕立「夕立、もう大人になったっぽい?」

提督「んー、それはまだだけど。だいぶ大人みたいになってきた、かな?」

夕立「じゃあじゃあ、提督さんのお嫁さんになれる?」

提督「それはもっともっと大きくなったらな」ナデナデ

夕立「わふー」


提督「(こんな無邪気な子がいざ戦闘となると縦横無尽の戦いをするっていうんだから、人生何が起こるかわからないものだ)」


ガチャッ

翔鶴「提督。戻りました……って、あら?」

提督「ああ。おかえり翔鶴」

夕立「翔鶴さんこんにちは。あと、おかえりなさーい」

翔鶴「はい、こんにちは。ちょうどこれからお茶にする所だったんだけれど、よかったら一緒する?」

夕立「うん。お茶飲みたいっぽい」

提督「じゃあ今度こそソファに移動だな。ほら夕立、一旦降りて」

夕立「はーい。提督さん。提督さんは夕立のとなりね!」

提督「わかったわかった。翔鶴、すまないが三人分頼むよ」

翔鶴「ふふっ。わかりました」


夕立「さあ、ステキなパーティーしましょ!」


夕立は愛犬可愛い

本日は以上です
改二になっても夕立は可愛いと思う と言うか白露型全般が……!

捕鯨してたら飛龍が釣れた
しかし鯨は捕まらず……
鉄の消費が多くて毛根マッハ


・・-・・翔鶴ト提督5・・・


提督「あの夜以来翔鶴がどうもご機嫌斜めなので、散歩に連れて行くことにした」

翔鶴「提督、どちらに向けて話しているんですか?」

提督「あぁいや、なんでも。それよりも夜遅いし足元が暗いからな。ちょっとお手を拝借」

翔鶴「あっ……」

提督「波の音なんて毎日聞いてるが、たまにはこうして歩くのも悪くないだろう?」

翔鶴「……はい」

提督「戦いが続いていても、この瞬間だけは忘れたくなるよ」

翔鶴「そう、ですね。早く平和を取り戻したいです」

提督「願うわけではないんだな」

翔鶴「私は艦娘ですから」

提督「……だったな。なあ翔鶴。もし無事に平和が訪れたらどうする?」

翔鶴「どうする、とは?」

提督「いや、何がしたいのかなって。このまま軍属を続けるもよし、自由の身になるもよしだろう」

翔鶴「そうですね……。ちなみに提督はどうなさるんですか?」

提督「俺か? んー、とりあえず軍はもういいな。アイツの近くなんて真っ平御免だし、さっさと身を引いて田舎で畑でも耕すかな」

翔鶴「では私もお供いたします」

提督「えっ? でも……」

翔鶴「わっ私は提督の秘書艦ですから!」

翔鶴「あと……約束! 守ってくださいね……?」

提督「………………」

翔鶴「………………」


ギュッ……


月明かりに満ちた夜は、ちょっぴりココロを大胆にします

本日は以上です
明日には五月雨も載せられるかと
よろしければまたお付き合いください

川内の改二がほぼ確定らしい……うちの川内にはまだ早いな!

注意:この話はなんの関係も繋がりもアリマセン


ていとく「……ほら、赤城。↑でこんな事言われてるぞ」

赤城「失礼しちゃいますっ。いくら私とて草や虫を食べるわけないじゃないですか」プンプン

ていとく「そうだよなあ」

赤城「食べるならば大葉やツクシにヨモギ、蜂の子やイナゴですよねぇ?」

ていとく「……そうだよなあ」

赤城「ところで提督。食べ物の話をしていたらお腹が空きました。お夕飯はまだですか?」グウウ……ギュルルルルルルル

ていとく「そうだよなあ!」ヤッパリナ!


本編はこのあとで

注意:やっぱりこの話もなんの関係も繋がりもアリマセン


ていとく「ほーら瑞鶴。こんなおっきなバッタだぞ!」ホレホレ

瑞鶴「ぎゃー!!」

ていとく「ほれほれ翔鶴。ムカデが本当に足百本あるのか数えてみ?」ウリウリ

翔鶴「きゃー!!」


ていとく「うひょひょひょ。さて、お次はこの足元のおおきn バリバリバリバリッ!! ――え?」レップウ……?


虫だったもの「」


瑞鶴「………………」←流星発艦待機中

翔鶴「………………」←流星改発艦待機中


ていとく「OK。俺が悪かった。ここは一旦冷静になって話し合いをね?」


本編はもうちょっとあとで


・・-・・天使ノ笑顔・・・


白露「五月雨ー、ちょっとこっちも手伝ってぇー!」

五月雨「はーい!」タッタッタッタ……

提督「………………」フム



涼風「おー五月雨。今日はあたいたちが対潜哨戒担当だって。ここはいっちょ、あたいらのイイトコを見せたげようぜ!」

五月雨「うんっ。頑張ろうね」

提督「………………」フムフム



村雨「あれ? 五月雨、その荷物はたしかこっちに持っていくはずじゃあ……」

五月雨「えっ? あ、ととと……うわぁ!」ドンガラガッシャーン!


ダ、ダイジョウブ?!


提督「………………」ム……

翔鶴「……提督?」


五月雨「あうー……またやっちゃったよぉ」


提督「お、いたいた。よっ五月雨」


五月雨「あ、提督……」

提督「どうしたこんな所で。元気ないな」

五月雨「あはは。ちょっとまた失敗しちゃって」

提督「さっきの事は気にするな。幸い中身も壊れてないから」

五月雨「み、見られちゃいましたか……」

提督「五月雨は何事も一生懸命動き回っているからね。自然と目に入っちゃうんだ」

五月雨「ほ、本当はもっといい所を見せられればいいんですけれど」

提督「大丈夫。五月雨のいい所はちゃんと知ってるから」ポンポン

五月雨「でも、いつもドジばっかりで……あと、みんなに迷惑かけちゃってないか心配で」

提督「そんな事はないさ。確かに失敗もあるけれど、誰もその事で五月雨を攻めるようなマネはしないよ」ナデナデ

五月雨「でも……でも」

提督「反省はモチロン大事だぞ? でもな五月雨、その後は笑うんだ。ヘラヘラ笑いじゃなくてニカッと笑うんだ! 失敗なんて怖くない。自分は負けないぞって」

五月雨「負けない……?」

提督「笑う門には福来るって言うだろ? 笑顔で一生懸命頑張っていればきっと上手くいく。そして五月雨の笑顔で周りも明るくなる。どうだ、イイコト尽くめじゃないか」

五月雨「えがおで、あかるく」


提督「そう。ほら、こうやって笑うんだ」ニカッ

五月雨「……くすっ」

提督「そうそう。それでいいんだよ」ナデナデ

五月雨「提督、ありがとうございます。私、これからも頑張りますね」ニコニコ

提督「よしっ。いつもの元気な五月雨に戻ったな。これで後ろのみんなも一安心かな」

五月雨「えっ……?」ウシロ?


白露型の皆さん「………………」


五月雨「えぇっ?! み、みんな!」ミラレテタ……?!


白露「五月雨が見当たらないなーって思って」

村雨「もしかしたらさっきの事で落ち込んでるんじゃないかって」

時雨「それで、みんなで探してたんだ」

夕立「っぽい!」

涼風「気にすんなって五月雨。あたい達がついてるから!」


五月雨「は、恥ずかしい……!」ギュッ←提督の背中に抱きつきつつ隠れる

提督「おっと」


涼風「あっ五月雨のやつ提督にくっついてる!」

夕立「一人だけズルイっぽい!」

白露「あたしもー!」


ハイハーイ ムラサメサンヲ ワスレテマセンヨネー?
ボクモイルンダヨ?
コ、コラ! ミンナシテクッツクナー!


五月雨「ふふっ。あははっ!」ニコニコ


一生懸命な五月雨はきっと天使

トップにお題つけ忘れたけど、まあ通じるよね(慢心)
本日は以上です
よろしければまたお付き合いください

翔鶴に瑞鶴、確かに虫とか大丈夫なようには見えないなあ……
逆に大丈夫そうなのは誰だろ 深雪?


・・-・・翔鶴ト瑞鶴6・・・


瑞鶴「突然だけど翔鶴姉ぇ、私たちに妹がいたらどんな名前になったかなあ?」

翔鶴「妹の名前? どうしたの急に」

瑞鶴「んー特に意味は無いんだけどさ。ふと考えてみた」

翔鶴「そうねぇ……慶鶴、なんてどうかしら?」

瑞鶴「慶鶴かあ」

翔鶴「めでたいこと、喜ぶことの慶に幸運や長寿の象徴の鶴だと、とても良い名前だと思わない?」

瑞鶴「まさに幸運艦って感じがするかも。……って、そうなると私と意味が被るような?」

翔鶴「あ……そう、ね」イワレテミレバ

瑞鶴「まあ被っても問題はないと思うけどね。おめでたい事に変わりないわけだし」

翔鶴「そう言う瑞鶴はなにか考えてたの?」

瑞鶴「んっとね。二人分になっちゃうけど、紅鶴と白鶴なんてどうかな。意味合い的には似通っちゃうんだけどね」

翔鶴「どちらもめでたい色ね。鶴の色とも合ってるし、やっぱり幸運艦になりそう」

瑞鶴「でしょう? 鶴型空母はみんな幸運の女神がついてるのよ!」

翔鶴「ふふっ……でも、そう考えると私って幸運でもなければ被弾してばかりだったような」アレ……?

瑞鶴「そ、それは違うよ! 翔鶴姉ぇが被弾が多かったのは、姉として私のことを庇ってくれたからだよ!」

翔鶴「瑞鶴……」

瑞鶴「現に翔鶴姉ぇがいなくなった後すぐに私も沈んじゃったし……」

瑞鶴「あれ、そうなると私って実は幸運艦じゃなかったり……?」ズーン


翔鶴・瑞鶴『(ああ、空気が……)』ドンヨリ



翔鶴「――と言う話を昨夜瑞鶴としてまして」

提督「なるほどなあ。でも、俺は翔鶴こそ幸運の象徴だって思うよ」

翔鶴「わ、私がですか?」ドウシテ……?

提督「考え方次第ってことだよ。翔鶴が被弾した時、瑞鶴は全て無傷だったんだろ? これは瑞鶴にとっての幸運の証でもある」

提督「かと言ってそれは翔鶴にとっての不運ではない。妹を護るっていう姉の勲章みたいなものさ」

翔鶴「勲章、ですか?」

提督「ああ。それに何度被弾しても翔鶴は挫けずに立ち上がったんだろう? 最終的には沈むことになったとはいえ、その不死鳥ぶりたるや正にめでたきこと鶴のごとしってやつじゃないか」

翔鶴「不死鳥……」

提督「めでたき象徴、鶴が大空を翔ける。こんな素晴らしいこと他にはないだろう? "翔鶴"」

翔鶴「提督……ありがとうございます。そう言って頂けると、嬉しいです」

提督「翔鶴は不幸艦なんかじゃない。それは俺が保証するよ。瑞鶴と二人、祝福されし姉妹だ」

翔鶴「……はい」

提督「そんな二人がいるこの鎮守府は、この先も安泰間違いなし……かな?」

翔鶴「ふふふっ」



瑞鶴「……あれ、私の出番最初だけ?」オーイ


鶴姉妹は、幸運の象徴なり

本日は以上です
明日はやっとこさあの人が登場予定っぽい?
よろしければまたお付き合いください

大鶴、飛鶴・神鶴……ピーンと来た方いるかな? 紅鶴や天鶴でも可


・・-・・鯨ト龍・・・


大鯨「本日よりこちらの鎮守府でお世話になります。大鯨と申します。不束者ですが、よろしくお願い致します」ペコリ

提督「ようこそ我が鎮守府へ。貴艦の活躍を大いに期待する」

大鯨「はい。精一杯頑張りますね」

提督「うむ。……しかしだな、君は何も知らされてないかもしれないが、ウチには潜水艦はまだいないんだ」

大鯨「まぁ。そうなのですか?」

提督「故にこちらも何故ここに配属になったのか不明なものでね。問い合わせはしているんだが……」

大鯨「あ、そう言えばここへ来る時にお手紙を預かってきました」ポンッ

提督「手紙?」

大鯨「こちらです」

提督「ふむ……」ドレドレ


『ぶっちゃけ使い方がわからないからそっちに任せるよ』←だいぶ要約


提督「………………」Oh...

大鯨「なにか、悪いことでも書いてありましたか?」

提督「いや、そうではないよ。将来ウチに潜水艦が配備された時に備えての先行配属だそうだ」

大鯨「なるほど。そうだったんですね」

提督「とりあえず、今日からこの鎮守府の一員として頑張って欲しい。後のことは翔鶴、任せるよ」

翔鶴「はい。かしこまりました」


瑞鶴「あのー、ちょっといい?」

提督「どうした瑞鶴」

瑞鶴「今思い出したんだけどさ……あなた、龍鳳よね?」クウボノ

翔鶴「りゅう――あぁっ!」ソウダ!

大鯨「それは私が空母改装された時の名前ですね」

瑞鶴「どうりで……なんか聞いこたとのある名前だと思ったら」

大鯨「翔鶴さんも瑞鶴さんも、この姿では初めましてですね。以前はお世話になりました」ペコリ

提督「うん? どういうことだ?」

翔鶴「大鯨さんは航空母艦へ改装されたのですが、その時に名前が龍鳳になったんです。私たちにとってはその方が馴染み深かったものですぐに気がつけませんでした」

提督「そうだったのか」

瑞鶴「なんにせよ、こうしてまた一緒になったんだから頑張りましょ」

大鯨「はい。よろしくおねがいしますね」ニコニコ


大鯨さんが仲間入りしました

とりあえずここまで!
続きは夜……といきたいけど、もしかしたら明日かもしれません


・・-・・瑞鶴ト大鯨1・・・


瑞鶴「今日も楽しいご飯の時間ーっと」オナカスイター

加古「瑞鶴は元気だなあ」アタシャ ネムイ……

古鷹「出撃の後はお腹が空きますよね」

瑞鶴「補給とご飯は大事よ。特に鳳翔さんが作るご飯だったらもう」

古鷹「ふふっ。それはなんだかわかるかも」

加古「あれ、翔鶴は待たなくていいの?」

瑞鶴「翔鶴姉ぇは執務室に寄るって言ってたから先に食べてましょ。それじゃあ、いただきまーす」パクッ

古鷹・加古『いただきます』

瑞鶴「もぐもぐ……うん?」アレ?

加古「ん、どうかしたの?」

瑞鶴「いや、そう言うわけじゃないんだけど……?」ンー?

古鷹「……あら、鳳翔さん味付け変えたのかしら」

加古「えっ?」

瑞鶴「やっぱ古鷹もそう思う?」

古鷹「ええ。もちろんとても美味しいんだけど……なんか違うような」

加古「そっかなあ?」モグモグ

瑞鶴「もしかしたら勘違いかもしれないけどね」

古鷹「それか調味料を変えたのかも」


アー、ナルホドネー
マア アタシハ オイシケレバナンデモイイヤー


瑞鶴「――ごちそうさまー」


??「はーい。お粗末さまでしたあ」


瑞鶴「あれっ? りゅうほ……じゃなかった。大鯨?」ナニシテンノ?

大鯨「鳳翔さんと一緒に、みなさんのお昼を準備していました」

瑞鶴「じゃあ、今日作ったのは……」

鳳翔「はい。主菜は大鯨さんにお願いしました。私は副菜とお味噌汁を」

大鯨「お口に合いませんでしたか?」ウワメヅカイ……

瑞鶴「ううん。とても美味しかったわ。ただ、いつもと味が違うなって話してたから」

大鯨「なるほど……やはり私ではまだまだ鳳翔さんのように上手くいかないですね」

鳳翔「そんな事はありませんよ。味というものはそれぞれで変わるものですから、大鯨さんしか出せない味もあります」

大鯨「そう、ですか?」

鳳翔「はい」ニコニコ

瑞鶴「これからもご飯は分担するの?」

鳳翔「ええ。大鯨さんと間宮さんと三人で。もちろんここを離れている時は、残った方が作ります」

瑞鶴「それは楽しみかも。じゃ、ごちそうさま。大鯨も頑張ってね」

大鯨「はい!」


鎮守府の調理担当は、鳳翔・間宮・大鯨

続きは今度こそ夜に
お出かけが重なってしまってます

鳳翔さん新妻、大鯨幼妻的イメージが既に付きつつあったりして
書けば出る、はここでも通用するかなあ……


・・-・・翔鶴ト瑞鶴7・・・


瑞鶴「そう言えば、私たちは姉妹ってことで同じ部屋にしてもらったけど、他のみんなも同じなの?」

翔鶴「えぇ。都合よく姉妹が揃ってるっていうのもあるけれどね」

瑞鶴「一人部屋は今のところ鳳翔さんと龍鳳……あいや、大鯨だけ?」

翔鶴「そうなるわね」

瑞鶴「となると、六人で使ってる吹雪と白露たちの部屋は大変そうだなぁ」ホカハ 二人部屋トカダシ

翔鶴「その分広く取っているから大丈夫よ。あ、ちなみに……」

瑞鶴「ん?」

翔鶴「川内さん達の部屋だけは改装してちょっと特殊な仕切りがあるの」

瑞鶴「仕切りって……まさか」センダイノ……

翔鶴「提督曰く、カラオケボックス並みの防音ですって」

瑞鶴「……あの夜戦馬鹿」

翔鶴「まあ、空き部屋はまだたくさんあるから別々にしようと思えば出来るんだけど」

瑞鶴「そこは、姉妹愛って?」

翔鶴「なんだかんだ言っても、みんな川内さんのことが好きなのね」


やせんしたっていいじゃない かんむすだもの  せんだい

本日は以上ですが、今週もイベントの募集をいたします

艦娘達の希望により、提督とのコミュニケーションタイムが設けられることになりました
そこで『この艦娘とのイベントが欲しい』などありましたらお寄せください
募集した内容は週のどこかで載せます(いつ……と言えないのが社畜提督の悲しい所)

試しに、駆逐艦以外の艦娘も通常モードでやってみます
夜の席希望の場合は添えていただけると助かります


現在鎮守府に所属している艦娘

戦艦
・扶桑型 扶桑 山城

空母
・翔鶴型 翔鶴 瑞鶴
・鳳翔型 鳳翔

巡洋艦
・古鷹型 古鷹 加古
・川内型 川内 神通 那珂

駆逐艦
・吹雪型 吹雪 白雪 初雪 深雪 叢雲 磯波
・白露型 白露 時雨 村雨 夕立 五月雨 涼風


潜水母艦
・大鯨型 大鯨←NEW


↓2 ↓5 の方お願いします

鎮守府に所属しない艦娘や関係無かった場合は更に↓の方となります
よろしければモノは試しと放り込んでいってみてください

今週は夕立と川内 夕立は連続か!
ご協力ありがとうございました


・・-・・瑞鶴ト提督3・・・


瑞鶴「提督さん。翔鶴姉ぇどこ?」

提督「ん? 翔鶴なら今は工廠の方に行ってもらってるが」

瑞鶴「あちゃー。入れ違っちゃったかぁ」

提督「なにか急ぎの用事でもあるのか?」

瑞鶴「急ぎってワケじゃあないんだけどさ。一緒に艦載機の整備をしようと思って」

提督「すまんな。秘書艦として時間を取っちまって」

瑞鶴「ううん。いいの。ここにいる時の翔鶴姉ぇは楽しそうだから、むしろ邪魔しちゃ悪いもん」

提督「……と言ってる割には毎日ここにいる気がするのだが」

瑞鶴「それはソレ。これはコレ」ワタシダッテ ココニイタイモン

提督「さいですか。まあ、仕事の邪魔をしなければ好きにしててくれ」アッチミタイニ



扶桑「瑞鶴と翔鶴って、仲良いわよねぇ」ホノボノ

山城「私と扶桑姉さまの仲には敵いませんわ」ネエサマー

夕立「時雨、今の手はタンマっぽい!」

時雨「タンマは三回までって最初に言ったよ」ハイ、イチレツモライット

夕立「あー……夕立の白コマが真っ黒に」ポイ……

時雨「これで、今日の提督の膝の上は僕のだね」

夕立「あ、明日は負けないっぽい!」



瑞鶴「……まあ、いつものこと、よねえ」


とても普通の執務室の雰囲気ではないが、とっくに慣れた瑞鶴でした

本日はここまで
なんか今週忙しい匂いがプンプンで更新できない日があるかも知れない?
募集分が週後半にずれ込むかと思いますが、よろしければまたお付き合いください

川内改二、そう言えば予定今週か。せっかくなら大なり小なり絡めてみるのもアリかなー


・・-・・扶桑ト提督2・・・


―鎮守府工廠―

扶桑「提督。扶桑・山城両名、参りました」

山城「こんな所まで扶桑姉さまを呼んだんだから、ちゃんとした理由なんでしょうね?」

提督「もちろんだとも。実はな、兵器開発の過程でイイものが作れたんだ」

扶桑「イイもの、ですか?」

提督「ああ。しかも戦艦用だから二人にしか扱えない。まあ見てくれ。あの大和が誇る主砲、46センチ砲だ」

扶桑「まあ……!」

山城「これを、私たちに?」

提督「妖精さんが久しぶりに本気を出したっていう逸品だ。是非使いこなしてほしい」


工廠妖精1『気合、入れちゃいました!』

工廠妖精2『(46センチ砲なだけに) パパパッパッパッパ、パァウァー!!』

工廠妖精3『(威力も段違いですよ!) ドォン!』


山城「やりましたね、姉さま!」

扶桑「ええ……これでまた、活躍できるわ」フコウジャナイワ

提督「今使ってる35.6センチ砲と比べると身体に掛かる衝撃も段違いだが……大改装を経た二人にならきっと大丈夫だろう」

扶桑「提督……ありがとうございます」

提督「更なる戦果を期待しているよ」

山城「まあ、扶桑姉さまが喜んでるから、こちらが出向いた件については不問にしてあげるわ」

提督「そうしてくれると助かるな」

山城「ふんっ……あ、ありがと」

提督「それじゃあ、換装と個々の調整があると思うから少しだけドック入りしてもらえるか。後のことは妖精さんに頼んであるから」


工廠妖精1『バッチリお任せください!』

工廠妖精2『(作業開始的な意味で) パパパパパウワードドン』

工廠妖精3『ドォン! ……って、アレ?』


妖精さんは気まぐれ

本日は以上です
夕立は明日、川内は土曜日を考えています
よろしければまたお付き合いください

半期末だからかなあ……忙しいの

お題:夕立主催の白露型ドーナツパーティwith提督     ……に父の日要素を加えたもの(もう過ぎてるけど!)



・・-・・イザ ススメヤ キッチン・・・


―白露型の部屋―


『もうすぐ父の日ということで、各地で様々な催し物が予定されており―――』


夕立「………………」ジー

白露「そんなに真剣に見てどうかしたの?」

夕立「んっと、父の日ってなあに?」

白露「ほえ? まさかそんな質問が飛んでくるとは思ってもみなかった」

村雨「はいはーい。こういう時こそ村雨さんの出番よね! 私にまっかせなさーい」

村雨「父の日って言うのは、お父さんにいつもありがとうって感謝する日のことよ。ちなみに先月は、母の日があったの」

夕立「ふーん。お父さんか……お父さん?」ムムム?

白露「あたしたちの場合は誰になるんだろうね?」

村雨「フネだった頃ならいざ知らず、今は提督がお父さんみたいなものじゃない?」

白露「確かにそうかも」

夕立「じゃあ、みんなで提督さんに父の日するっぽい!」

白露「するのはいいんだけど……何するの?」

村雨「テレビだと何かを買ったりプレゼントしたりするのが多いみたいだけれど、そんな簡単には出かけられないし……」


ウーン……


ガチャッ


時雨「戻ったよ」

五月雨「もどりました―」

涼風「たっだいまー! おやつ買ってきたから、みんなで食べようぜ」ホラ、ドーナツ


!!


夕立「それっぽい!」ガタンッ

白露「ちょっ、びっくりしたぁー。一体何がソレなの夕立」

夕立「みんなでドーナツをプレゼントする!」ッポイ!



・・-・・・・-・・・・-・・

―父の日当日 一ニ○○ 執務室―

提督「ふむ。もう昼の時間だなあ」

翔鶴「休憩にしましょうか」

提督「そうしよう。いい加減文字を見るのが嫌になってきた所だ」


knock knock


提督「ん? 誰だろう。 どうぞー!」


ガチャッ


鳳翔「失礼いたします」

提督「鳳翔か。どうかしたのか?」

鳳翔「お昼ごはんをお持ちいたしました」ガラガラ

提督「えっ?」

鳳翔「こちらに用意いたしますので、少々お待ちください」

翔鶴「鳳翔さん。手伝いますね」

提督「あ、あぁ……?」エッ?

鳳翔「ちなみに提督」

提督「な、なに?」

鳳翔「先にお答えいたしますと、本日は諸事情により食堂周辺は男子禁制となっております。くれぐれもお近づきにならないようにお願いしますね?」

提督「え、あ。うん……了解した」デモ、ナゼニ……?

鳳翔「ふふっ。あとでちゃんとわかりますよ」ニコニコ



時雨「――それにしても、僕たちがドーナツを作って提督にプレゼントとは驚いたよ」

白露「夕立がドーナツ好きなのと合わさったみたい」

涼風「なるほどなあ……って五月雨! そんな勢い良く割ったら卵の殻ごt <<クシャッ>> ……あー」オソカッタ

五月雨「うわあぁん。またやっちゃったよ……」

村雨「はいはい。もう一回やってあげるから、しっかり見ててね」

五月雨「うん……」

夕立「ふんふ~ん。ドーナツドーナツ―♪」コネコネ クルクル

白露「でも、さすがは間宮さんよねえ。材料も揃えてくれたし、作り方もすっごく丁寧に教えてくれたし」

時雨「やっぱりアイスクリームも作ってるからお菓子系は得意なんじゃないかな」

夕立「ねえ時雨、これはもう揚げちゃってもいいっぽい?」

時雨「揚げるのは最後だよ。まだ他のが全部出来てないじゃないか」

夕立「じゃあ、クリームとかチョコも?」

時雨「その後だね」トケチャウシ

夕立「じゃあじゃあ、まだ生地が余ってるからもっと作るっぽい」


ポイポーイ!


白露「……いくつ作るんだろう?」オオクナイ?

時雨「余ったら他のみんなにも分けてあげようよ。なんだか期待の眼差しがあっちから飛んでくるんだ」チラリ


期待の眼差しを向ける皆さん『ワクワク』


白露「これは失敗できないなあ」

時雨「あはは。頑張ろうかな」



― 一五三○ ―


ガチャッ

彩雲妖精『――ッ』パタパタ

提督「おや、彩雲の妖精さんか。こんな所にどうしたんだろう?」

翔鶴「あ、私の彩雲ですね。と言うことは、そろそろ……?」

彩雲妖精『(コクコク)』

翔鶴「ありがとう。では提督、こちらをどうぞ」スッ

提督「ん? なんだこの封筒は」

翔鶴「可愛い子供たちからの招待状です」ニコニコ

提督「子供たち……?」

翔鶴「食堂が立入禁止だった理由も、行ったらわかりますよ」

提督「……と言うことは、さっきのは翔鶴もグルか?」

翔鶴「えぇ。まあ」ニコニコ

提督「ふむ……」パラリ


『提督さんへ ドーナツパーティへのお誘い  っぽい!  白露型より』


―白露型の部屋前―

提督「と言うわけでやって来たわけだが……」コンコン


『はーい?』


提督「俺だ」


『どーぞ!』ゴソゴソ


提督「入るぞ―」ガチャッ


パーン! パパーン!

白露型『提督(さん)、いつもありがとう(っぽい)!!』


提督「おっおぉっ?!」

涼風「ささー。こっち来てこっち」

時雨「提督はこの一番真ん中の席だよ」

五月雨「うぅー。やっぱり隣が良かった……」

白露「じゃんけん勝負だからしょうがないよ。あたしも負けちゃったしー」

夕立「提督さんの隣は夕立がもらったっぽい!」

村雨「はいはーい。村雨さんもいるわよー」

提督「ははは。みんな賑やかだなあ」

夕立「今日は提督さんが主役っぽい。だから、夕立たちがおもてなししてあげる!」

提督「ありがとう。でもどうして急に?」

夕立「父の日のお祝いっぽい!」

提督「父の日? ……ああ、そう言えば今日はそんな日だったっけ」

夕立「だから、夕立たちのお父さんみたいな提督さんに、ありがとうを言う日っぽい」


白露型『ありがとう!』


提督「みんな……ははっこれはいかん。俺の方こそ感謝するべきなのに、嬉しさのあまり涙が出そうだ……」クゥーッ!



夕立「さー提督さん、このドーナツもどーぞ。ぜーんぶみんなで作ったっぽい!」

提督「なるほどな……。だから食堂は立入禁止だったのか」

五月雨「秘密にしておきたかったので……」

提督「みんな本当にありがとう。じゃあさっそく食べてみようかな」

夕立「このドーナツは夕立が作ったの。クルーラーっていうっぽい!」

提督「おぉ……! ふわふわしてて美味しいな。チョコもコーティングしてあって上手に出来てるじゃないか」ウマウマ

夕立「結構頑張ったっぽい! 提督さん、褒めて褒めてー♪」

提督「ありがとう。夕立」ナデナデ

夕立「わふー♪」

白露「あー、夕立だけずるい!」

時雨「提督、僕が作ったのも食べてみてよ。これなんだ」

村雨「私たちは三人でこっちのを作りました―」

五月雨「た、卵の殻が混ざってないか心配……」

涼風「大丈夫だって。ちゃんとザルに通して確認したんだから」

提督「ああ。みんなのもちゃんと食べるよ。こんなに美味しい物を残すなんてもったいないからね。みんなも一緒に食べよう。その方がもっと美味しくなる」


わいわい


提督「(まだ父親なんて柄じゃないと思ったけど、こう言うのもなんか、いいなあ)」ホッコリ

夕立「提督さん。夕立に食べさせてー」アーン

白露「だからさっきから夕立ばっかりずるいー!」アタシガ イチバンナノニー!


ドーナツをもふもふ食べる夕立をもふもふし隊

夕立がドーナツをもふもふする画像ってあるのね
これは直球ど真ん中ですわ

このあと、今日という日にちなんだものを一つ投弾します
あれからもう70年も経ったんだなあ



・・-・・ハルカ過ギシ日ヲ想フ -June 19, 1944- ・・・


瑞鶴「あれー翔鶴姉ぇがいない」キョロキョロ

鳳翔「どうかしましたか?」

瑞鶴「翔鶴姉ぇ知らない? さっきから見当たらなくて」

鳳翔「翔鶴さんでしたら、さきほど外で見かけましたよ」

瑞鶴「そと? もうすぐ夜なのに何してるんだろ……。ありがとっ鳳翔さん」

鳳翔「はい」ニコニコ



瑞鶴「――あ、いたいた。おーい翔鶴姉ぇ」タッタッタッタッタ

翔鶴「あら瑞鶴。どうかしたの?」

瑞鶴「それはこっちのセリフだよ。翔鶴姉ぇこそこんな所に一人でどうしたの?」

翔鶴「……海をね、見ていたの。遠い遠い海を」

瑞鶴「うみ?」

翔鶴「今日は、私の……フネだった私の命日だから」

瑞鶴「あっ……」

翔鶴「もうこの時間には沈んでしまったけれど、戦闘は続いていたでしょう? だから、せめて夕日が沈むまではここにいようと思って」

瑞鶴「翔鶴姉ぇは知ってたっけ? あの後のこととか、戦闘とか」

翔鶴「伝え聞いてはいるわ。無事を祈り送り出した攻撃隊はほぼ全滅……一緒にいた大鳳さんや飛鷹さんも相次いで私の後を追ったって。そして……作戦自体も」

瑞鶴「……そっか」

翔鶴「あなたに攻撃がいかなかった事は幸いだけれど、その後の結果だけで見たのなら今か後かの違いでしかなかったのよね」

瑞鶴「たぶん、あの作戦で翔鶴姉ぇが生き残っても……きっとエンガノで私と一緒に」

翔鶴「………………」

瑞鶴「………………」



翔鶴「……あの時の私はモノ言わぬ鋼鉄のフネ。だけど今は艦娘としてここにいる。記憶もあるから、なんとも不思議な気分ね」

瑞鶴「……うん」

翔鶴「確か、ここに来た日に瑞鶴は言ったわね。今度こそ勝とうねって」

瑞鶴「うん。言った」

翔鶴「今だから言えるけれど、こんな場所だからすぐに答えられなかったわ。一応戦ってはいるけれど、決して主力じゃあないから」

瑞鶴「天下の翔鶴型を揃って隅に避けておくなんて、あの時だったら考えられないよね」

翔鶴「そうね」フフッ


瑞鶴「……夕日、沈んじゃうね」

翔鶴「もう辺りもすっかり暗くなって、瑞鶴の顔も見えにくくなったわ」

瑞鶴「帰る?」

翔鶴「もうちょっとしたらね。でも……こんな空気は鎮守府へは持ち帰らないわよ。提督にも、見せたくないもの」

瑞鶴「今だけ?」

翔鶴「そう。遠い過去を偲んで暗い気持ちになるのはここにいる時だけ。帰ったら、またいつもの私に戻るわ」

瑞鶴「じゃあ、私もそうする」

翔鶴「……えぇ。ありがとう」

瑞鶴「だからさ、今だけ……手、繋いでもいい?」

翔鶴「手を?」

瑞鶴「うん。翔鶴姉ぇの命日ってことは、私にとっても大切な日だもん。だから……」

翔鶴「瑞鶴もまだまだ甘えん坊ね」ギュッ

瑞鶴「姉想いって言って欲しいなぁ」ギュッ


翔鶴「………………」

瑞鶴「………………」


翔鶴に、そして共にマリアナの海へ沈んだ大鳳・飛鷹に……

本日は以上です
よろしければまたお付き合いください

明日はいよいよ川内改二 仕事から還ってきたところでウチの川内はLv20……


・・-・・月下の海原・・・


??「夜戦……そこは最後のフロンティア。闇を友として敵陣深く突撃し一撃のもとに葬り去り、新しい戦術と艦娘を求め海原を往く……」

??「っかぁー! やっぱ夜戦はカッコイイなあー!!」

??「夜戦はいいよねえ。夜戦は」


提督「……取り敢えず一言いいか? 川内、ウルサイ」


川内「えぇー。だって夜はこれからだよ? 夜戦するならこれからだよ?」

提督「このやりとりで何回夜戦って言うつもりだよ」

川内「提督、私と一緒に夜戦しよ!」

提督「お願いだから他の男に同じことを言うなよ? 絶対だぞ?」


夜戦内「やせんー!!」ヤセンー!!


提督「ほらもういろいろおかしくなってる」

川内「私から夜戦取ったら何も残らないじゃん―」

提督「そんなに夜戦がいいのか? 昼戦じゃダメ?」

川内「いや、別にそんな事はないけどさ。でもやっぱり夜戦がいいんだよねえ。小五月蝿い飛行機も飛んでこないしさ―」


提督「……ようするに、川内はガツンと派手に戦いたいのか?」

川内「それもあるかな。でも、昼だと戦艦や空母には敵いっこないでしょ? 私たちが一番輝けるのが夜だからってのもあるんだ」

提督「まあ、確かにな」

川内「と言うわけで提督。夜戦を……」

提督「だから無いって言ってるだろうに。……それより今何時だと思ってるんだ。消灯時間は過ぎてるんだぞ?」

川内「でも提督は起きてるよ?」

提督「俺は仕事があるんだよ」

川内「翔鶴は?」

提督「先に休んでもらった。夜更かしは敵だからな」

川内「なんか言ってることが違う気がするなあ」

提督「男はいいんだよ」

川内「ぶーぶー」

提督「本当に川内は夜が……夜戦が好きだなあ」

川内「まあね! 夜戦にはちょーっとウルサイよ」

提督「(ちょっと……?)」


川内「たださー。悔しいって部分もあるんだよね」

提督「悔しいって?」

川内「神通と那珂いるでしょ? あの子達は改装で更に強化されて、すっごく活躍してる。でも、私はさ……」

提督「………………」

川内「実力は誰にも負けないつもりだよ? でもさ、能力的な部分はどうしようもなくて……」

提督「だからこそ、大好きな夜戦でってか?」

川内「うん。……でも、それも怪しいけどね。ああー妹に抜かれると姉の立場って無いなあってさ」

提督「……川内も、ここでは十分に古参だよな」

川内「そりゃあ、私たち三人が一番最初に揃ってたからね」

提督「たまにぶっ飛ぶ夜戦グセがなければもっと早くに知らせたんだが……やっぱり申し訳なかったかな」

川内「ん?」オシラセ?

提督「いやなに。胸に秘めたる川内の気持ちを知ったら、これ以上引っ張るのは悪いと思ったんだよ」

川内「???」

提督「えっと、この中にしまっておいたな……ああ、あったあった。ほら、これをあげよう」ハイ

川内「えっ、これは……?」

提督「望み通り、強化してあげるということさ」

川内「強化……?」エッ?

提督「川内は明日からドック入りし更なる改装を受けてもらう。夜戦グセが酷くならない事を祈るばかりだが……な」

川内「第二次改装案……?」


・・-・・・・-・・・・-・・

川内「夜戦……そこは最後のフロンティア。闇を友として敵陣深く突撃し一撃のもとに葬り去り、新しい戦術と艦娘を求め海原を往く……」

川内「うん。やっぱり夜はいいよねえ……夜はさ」

那珂「川内ちゃん、なにを一人で言ってるのー?」

川内「ん? なんでもない。それじゃあ、みんな準備はいいかな?」


神通「はい。いつでもいけます」

那珂「ナカチャン、今日も元気に頑張っちゃうぞ☆」

時雨「いつでもいけるよ」

夕立「素敵なパーティーの開始っぽい?」


大鯨「あの……私はどうして……?」オロオロ


川内「早く戦闘にも慣れてもらわないとね。なら実戦が一番だよ」

大鯨「で、でも私じゃあ戦力になりませんよ?」

川内「大丈夫だって。大鯨には指一本触れさせないから。遠慮せず動き回っちゃって」

那珂「そうだよー。いざとなったら川内ちゃんがこっそり片付けちゃうから」

川内「突っ込むだけが夜戦じゃないってわかったからね。新しい私、見せてあげる」

神通「! 敵です。駆逐艦三、軽巡二。接近してます」

川内「左右に散開後、夜偵射出して照明弾を打つから、誤射に気をつけてね」


『はいっ!』


川内「――よーし。じゃあいっちょ……夜戦やっちゃいますか」


ドーモ 提督=サン センダイデス

つけ忘れたけど、お題:川内 でした
改二で印象変わったなあって事で、夜戦にキラキラしない川内にしてみた
『!』ないだけでずいぶんと……

続きは夜にでも


・・-・・月夜ノ双鶴2・・・


瑞鶴「第二回よ」

提督「今日は翔鶴お酒なし! 瑞鶴と一緒にサイダーにしなさい」

翔鶴「私はお酒でも構わないのですが……」

提督「今日の所は、な?」ナ? ナ?!

翔鶴「……提督がそうおっしゃるなら」


『乾杯』


瑞鶴「……ふぅ。お風呂あがりだっていうのもあるからかなー。夜風にあたりながらのサイダーが特別美味しい気がする」

提督「そういえば二人とも今は浴衣姿だな」

瑞鶴「どぉよ提督さん。新鮮でしょ?」ホラホラ

翔鶴「瑞鶴、はしたないわよ」

瑞鶴「ちぇー」

提督「ははは。湯あがり美人を二人も前にして酒を飲むというのもなかなか幸せなものだよ」

瑞鶴「ほら、提督さんはわかってくれてるよ。嬉しいからくっ付いちゃおっと」ピタッ

翔鶴「むっ……」ピタッ

提督「おっとっと」


瑞鶴「良かったじゃん提督さん。両手に花だよ? あ、でもこの場合は鶴かなあ」

提督「二人とも賑やかなのは結構だけど、ここの本来の目的も忘れないでくれよ」

瑞鶴「あれ? 提督さんとお喋りする時間じゃなかったっけ?」

提督「まあお喋りでも違わないが……もっとこう、場の雰囲気をだなあ」

瑞鶴「雰囲気? んじゃあ、こんな感じかな?」ギュット ウデクミ

提督「!」

翔鶴「?!」

瑞鶴「私も翔鶴姉ぇみたいだったら良かったのになあ」ナゼ チイサイ……

提督「ず、瑞鶴さんや……? これはちょっと大胆ではないかね?」

翔鶴「……むぅっ」グイット ウデクミ

提督「し、翔鶴まで……」

瑞鶴「ちょっと翔鶴姉ぇ。あんまりそっちに引っ張らないでよー」グイグイ

翔鶴「……瑞鶴には負けないもん」グイグイ

提督「お、おい引っ張り合うな……! お酒が、雰囲気が!」ソシテ フタツノ カンショクガ!


だいたいこんな、賑やかな夜

本日は以上です
よろしければまたお付き合いください

鶴翼の鶴姉妹がハードなら、こちらはソフトを目指すとしましょうか


・・-・・艦隊ノアイドル(物理)・・・


那珂「みんなー、今日は忙しい中来てくれてありがとぉー!」カチャッ

那珂「那珂ちゃん、すっごく嬉しいよ!」ダダダダダダダッ

那珂「みんなのために、張り切って頑張っちゃうから!」ドーン、ドーン!

那珂「最後まで楽しんでいってね!」ズバババババッ

那珂「じゃあまずは最初の曲から、いってみよぉー!」カッ―――ドカーンッ!!



那珂「――って、あれれ? 那珂ちゃんのファン(深海棲艦)はどこー?」

瑞鶴「いや、アンタが全部木っ端微塵にしたでしょ」

那珂「えぇーっ?! 盛り上がるのはこれからなのに」ブーブー

瑞鶴「言ってることとやってることの違和感が!」

那珂「まぁーいいやっ。それじゃ、次のお仕事に行こうかなー。ファンある所に那珂ちゃんありっ。きゃはっ♪」キラーン☆

瑞鶴「……ねえ、どうして川内型ってみんな一癖も二癖もあるの?」

神通「えっ? ……あの、私……そ、そんなに……ヘンですか?」オロオロ

瑞鶴「あー聞く相手間違えた―」


戦闘面でもナカチャンは艦隊のアイドル

各種不具合により、本日は以上となります
HDDとドライブが同時に逝くと復旧に時間が……

あと、今週も忙しそうなので募集はお休みします
流石に来週には落ち着くと思うんだけど……


・・-・・那珂チャント提督1・・・


那珂「提督ー。那珂ちゃん、今度はこっちの方に巡業に行きたいなー」

提督「だから巡業言うなって。それに、この海域は情報が不明瞭で立ち入りが制限されてるだろうが」

那珂「つまり、それって大掛かりなライブが開催されるってことだよねっ? 那珂ちゃんも出たーい」ライブー

提督「……あー、まあなんだ。いいか那珂。アリーナライブが出来るのは一握りの人気アイドルだけだ」

那珂「!」ティン

提督「そしてそのライブは基本向こうから招待されてこそ箔がつくモノ……那珂程の実力者が自らを売り込みに行くなんて安売りするな」※提督の個人見解です

那珂「!!」ティティン

提督「もし那珂がトップアイドルだと胸を張れるのならば止はしない。どうだ? もう頂点を極めたか?」

那珂「……ううん。まだまだ全然。上には上がいるってこと、頂点に立つのは簡単じゃないって那珂ちゃん知ってるから!」

提督「分かってくれたか。ローマは一日にして成らず、アイドルの道もまた同じだ」

那珂「うん! もっともっと頑張っちゃうから!」

提督「じゃあ、その勢いで今夜駆逐艦の子たちに歌を披露してもらえるか? みんな楽しみにしているんだ」

那珂「りょうかーい☆ 那珂ちゃんの歌でみんなを元気にしちゃうぞー」ニパー☆


瑞鶴「……やっぱり川内型って」

川内「ん? 夜戦がどうしたって?」スル? シチャウ?

瑞鶴「そんなことは言ってない」


那珂ちゃんの歌は子供たちにも大人気です

本日は以上です
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そろそろ翔鶴メインでなんかやりたいなーと

乙デース
>>389見てると「セーラー服と機関銃」思い浮かぶな

那珂ちゃん「快 感!!」
って感じに


・・-・・神通ト提督1・・・


ドドドドド……ズン……バリバリバリッ

神通「深追いとは油断しましたね。こちらの魚雷は装填済みです」ドンッ!!



・・-・・・・-・・・・-・・

提督「――さすがは神通だな。戦闘時の指揮と乱戦における瞬時の判断は最早艦隊一と言ってもいいだろう」

神通「そ、そんな……私なんて」オロオロ

提督「駆逐艦の子たちも、今日は自分の能力を活かし思い切った戦いができたと感謝していたよ」

神通「こんな私でも、お役に立てたのなら……嬉しいです」

提督「うん。もっと誇ってもいいくらいだ。ただ、戦い方にケチを付けるわけではないんだが……な」

神通「な、なんでしょうか……?」オドオド

提督「聞けば、改装以来まるで自分を攻撃しろと言わんばかりに探照灯を振り回しているそうじゃないか」

神通「え、あ……は、はい」

提督「……勇猛果敢なのは結構なことだが、決して自分の命を軽はずみに散らすような事だけは避けておくれ」ナデナデ

神通「あっ……」

提督「前から言ってることだけど、戦果をあげることは大切だ。でも、それで神通が還って来なかったら俺はとても寂しいよ」ナデナデ

神通「提督……はい!」ソンナニモ ワタシノコトヲ……!

提督「ん! よし、じゃあ任務ご苦労だった。食堂に間宮さんから仕入れたアイスがあるから、みんなでお食べなさい」

神通「は、はいっ」


瑞鶴「………………」ジー

提督「な、なんだ瑞鶴?」

瑞鶴「いやぁ。別にぃ」ジー

提督「……アイスを食べに行かないのか?」ツカレタダロウ?

瑞鶴「もちろんアイスは食べる。でも……」

提督「ん?」

瑞鶴「提督さんって、ひょっとしてタラシ?」

提督「な、何を言っとるんだ。失礼な」

瑞鶴「あ、後ろに翔鶴姉ぇ」

提督「?!」ババッ

瑞鶴「うそーん」

提督「なんだよ瑞鶴。驚かすなよ……」


翔鶴「――油断しましたね。反対側です」ニコッ


翔鶴さんはヤキモチ妬きです

本日は以上です
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本当だったら、はるか前の神通ネタはここに来るはずだったのでした
そんな神通さんもやっとこLv.65に……先は長い


・・-・・翔鶴ト提督6・・・


翔鶴「おはようございます提督。本日の書類はこちらになります」ドン

提督「あ、ああおはよう翔鶴。だが……ちょいと多くないか?」

翔鶴「そんな事はありません。先を見据えて3日分の量なだけですよ?」ニコニコ

提督「3日?!」

翔鶴「ちなみに私は、本日はお暇を頂きます」

提督「で、ではこの書類の山は……」

翔鶴「提督お一人で」ニッコリ

提督「」

翔鶴「なにかありますか?」




提督「……神通の件だが、あれもちゃんとしたコミュニケーションなんだと言うことをわかって欲しい」

翔鶴「………………」

提督「神通はな、引っ込み思案な所はあるが戦闘となれば我先にと突っ込む癖があるんだ。ああでもしないと止めないというか……」

翔鶴「……私も、いざとなれば突っ込むかもしれませんよ?」ジィー

提督「………………」


なでなで


提督「俺が悪かったとは言わないが……これで機嫌を直してくれないか?」

翔鶴「むぅ……」プクー


納得はできないけど、ちょっぴり満足気な翔鶴さんでした

本日は以上です
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……今日の朝と夜に浜風と浦風が!
その分の反動が怖いけど、依然として鯨は来ず もう2-5は飽いたのぅ


・・-・・瑞鶴ト提督4・・・


瑞鶴「提督さんってお休みないの?」

提督「なんだ急に」

瑞鶴「私がココに来てそれなりに経つけどさ、提督さんが休んでるところを見たことないんだよね。いつもここにいる感じ」

提督「うん。まあいつもいるなあ」

瑞鶴「私たちは交代でお休みもらってるからいいけど、提督さんは働き詰め。それって疲れないかなあ」

提督「いや、別に働き詰めってほどでもないぞ? ただ、鎮守府の責任者って立場上おいそれと席を外せないというか……ね」

瑞鶴「……ちゃんと身体は休めてよね?」

提督「ありがとう瑞鶴。でも、今だって実質休みみたいなものだろ?」ナア……?

瑞鶴「う、うん。まあね? それはそうなんだけど……」


夕立「~♪」←提督の膝の上で頭なでなでなう


提督「そんな歳でもないけど、子供をあやすお父さんの気分にはなる」

夕立「むぅ、夕立子供じゃないっぽい! てーとくさんのお嫁さんになるっぽい!」

提督「もっと大きくなったらな」ナデナデ

夕立「わふー」ニコニコ


瑞鶴「あーこれは休日のお父さんになってるわ。ねえ、翔鶴姉ぇ?」

翔鶴「そ、そうね……」←子供相手に嫉妬するわけにもいかず、かと言ってこの場で自分も甘えたいなんて言えないため微妙な気持ち

瑞鶴「これで子供を連れて街を歩いたら完全にお父さんだねー」

翔鶴「……街、歩く……!」←何か思いついた


提督の膝の上は、駆逐艦たちの日替わり制です(勝負結果による)

本日は以上です
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アルペジオ映画化……原作初期から読んでる身としては感慨深いというか
またコラボするのかしらん? 岩川基地には縁もゆかりも無いけれど


・・-・・翔鶴ト提督7・・・


翔鶴「提督!」

提督「な、なんだ急に大きな声出して」

翔鶴「提督はお休みを取るべきです!」ズイッ

提督「きゅ、急になんだ……」

翔鶴「この間も瑞鶴が言っていました。提督にも、お休みは必要だと」

提督「まあそう言ってくれるのはありがたいが……適宜休んではいるぞ?」

翔鶴「そうでなく、完全な休養日をいれるべきです!」ズズイッ

提督「し、しかしだな……」チ、チカイ……!

翔鶴「もちろんこれは、私だけの意見でなくここにいる艦娘全員の意見でもありますよ」サット ミヲヒク

提督「むぅ」フゥ……

翔鶴「……提督、身体を壊されてからでは遅いのですよ?」

提督「それはもちろん分かってるが……いいのかな」

翔鶴「提督がいつも仰っているではないですか。休むことも立派な仕事のうちだと。それに、ここらは戦闘域から外れてる僻地だから敵襲もまずないって」

提督「ま、まあな」

翔鶴「もちろんあの一件もありましたし、ゼロだとは言い切れませんが……休める時に休むべきなんです」



提督「………………」フム

翔鶴「提督……」

提督「……わかったわかった。翔鶴にそこまで言われたら嫌だとは言えないよ。せっかくだからありがたく頂戴することにする」

翔鶴「はい!」キラキラ

提督「じゃあ今日は書類も少ないことだし、早速午後から……」

翔鶴「いいえ。それでは半休になってしまいます。ですので、明日一日にしましょう」ネッ?

提督「あ、ああ。しかし、そうなると逆に暇を持て余すなあ」ナニシヨウ?

翔鶴「せっかくですから街の方へ出てはいかがですか? 外の空気を吸うのも良い息抜きになりますし」

提督「うーん。そうだな。じゃあそうさせてもらうとしよう」

翔鶴「明日は私もお供いたしますので」

提督「ああ分かったよろしく―――――って、え?」イマナント?

翔鶴「せっかくだから朝イチから出かけましょうか♪」

提督「いや、あの。何故に……?」

翔鶴「もちろん護衛のためです。あ、艤装は置いていきますよ?」メダチマスシ……

提督「秘書艦の仕事は……?」

翔鶴「瑞鶴に一任します」キッパリ

提督「」

翔鶴「――ハイ、決まり。では、明日よろしくお願い致しますね。提督♪」キラキラキラ




提督「……えっ?」




翔鶴さんは頭脳プレーもイケます

と言うわけで、提督は翔鶴とデートへ……何もなければ明日お送りいたします
よろしければまたお付き合いください

長くなったので、半分くらい投下して残りは夜にでも……



・・-・・提督ノ休日・・・


―朝 鎮守府前―

提督「なし崩し的に翔鶴と出かけることになってしまったが……」

翔鶴「さあ、では参りましょうか提督」キラキラ

提督「(翔鶴がかつてないほど輝いているではないか)」

翔鶴「私服なんて久しぶりに着るので、ちょっと恥ずかしいですね」

提督「いやぁそんな事はないぞ。ちゃんと似合っているよ」

翔鶴「ありがとうございます」キラキラ

瑞鶴「……車には気をつけてねー」ネムネム……

翔鶴「瑞鶴も、私たちがいないからってお仕事サボったりしてはダメよ?」

瑞鶴「んー任せて任せてー」ネムイー

提督「瑞鶴は大丈夫なのか?」

翔鶴「どうも夜遅くまで何かをしていたみたいで……たぶん問題はないかと思うんですが」

瑞鶴「んー……ダイジョーブ」ウトウト

提督「で、ではバスの時間もあるしそろそろ行こうか」

翔鶴「はいっ。それじゃあ瑞鶴、くれぐれもよろしく頼むわよ?」

瑞鶴「んー」オテテフリフリ


ブロロロロロロロ……


瑞鶴「んー……――――――行ったか」ニヤリ

瑞鶴「(チラリ)」

鳳翔「ほ、本当にいいのかしら……彩雲、発艦します」シュパーン!

瑞鶴「よしっ。これで翔鶴姉ぇたちの足取りはバッチリ追える。偵察の妖精さんも特別腕が良いのを選んだし」ネ?


彩雲妖精『(グッ)』サムズアップ


瑞鶴「ふふっ。いい子いい子」ナデナデ

鳳翔「あの、瑞鶴さん。やっぱりこう言うのはよろしくないのでは……」

瑞鶴「妹としては、姉の恋路を応援しないといけない。応援するためにはどんな事をしているのか知る必要がある。どう、立派な理由でしょう?」ドヤァ

鳳翔「でもこんな覗き見みたいな……」

瑞鶴「鳳翔さんだって提督さんのこと気になるでしょう?」

鳳翔「それは……私とて艦娘の前に一人の女ではありますから、無いとは申しませんが」

瑞鶴「私はここに来て日が浅いから見てて分かるけど、ここのみんなは絶対に提督さんに大なり小なり翔鶴姉ぇと同じ気持を持ってると思うの。もちろん私もね」スッゴク イイヒトダシ!

鳳翔「まあ確かに……」

瑞鶴「あと、私たち以外にも提督さんのコトを知りたい人はいるのよ」チラッ

鳳翔「えっ?」マサカ……


扶桑「………………」←気になる人

山城「………………」←(姉が)気になる人

神通「………………」←気になる人

時雨「………………」←気になる人

夕立「………………」←気になる人    etc...


鳳翔「みなさん……」

瑞鶴「他にもいるけれど、特に気になってる面々よねえ」

瑞鶴「まあ、だからこれは翔鶴姉ぇのためってのもそうだけど、私の……ひいてはみんなのためでもあるってワケなのよ」フンスッ


―一方何も知らない提督と翔鶴は……―

提督「――さて、翔鶴に誘われるがままバスに乗って久方ぶりの街へと出てきたはいいが……」

翔鶴「たくさんの人で賑わっていますね。提督」

提督「ああ。軍人としては平和そうで何よりって感じだな」

翔鶴「まったくです。出来ることならこのままでいてほしいです」

提督「うん。そうだな……さてと、じゃあどうするか。来ることだけで実は何も考えてなかったんだ」

翔鶴「普段の生活で足りないものはありませんか?」

提督「足りないものか。んー、あると言えばあるし……ないと言えばない。かな。ごめん、ちょっと曖昧だ」

翔鶴「では、ひと通り見て回ってはどうでしょうか? 見ている内に思い当たるものがあるかも」

提督「……それもいいんだがなあ」チラリ

翔鶴「?」

提督「せっかくこうして出てきたんだから、もっとこう"らしい"事をしてみたくなった」

翔鶴「らしいこと、ですか?」

提督「なあ翔鶴、アクセサリーってどう思う?」

翔鶴「えっ? アクセサリー?」

提督「洋服って手もあったけど、艤装の関係で鎮守府では着てる暇ないだろう? だから、アクセサリーだったら大丈夫かなって」

翔鶴「あぁなるほど。――えっ、と言うことは、私の……?」

提督「翔鶴だっていつも秘書艦として俺を支えてくれているだろう? だからささやかなお礼をね」

翔鶴「提督……!」

提督「ちょうどすぐ近くにそれらしき店があるようだし。翔鶴に似合うものがあるといいんだが」


サ、デハ行コウカ

ハ、ハイ!


……
…………
………………


彩雲『………………』ブーン

--・・ -・ --・ -・・・ ・-・ ・-・・ -- ・・・- ・-・-- ・・ -・--- ・・-・・ ・---・ --・
フ タ リ ハ ナ カ ヨ ク デ エ ト セ リ


彩雲妖精『ーッーーー』パタパタ

瑞鶴「うんうん。翔鶴姉ぇと提督さんは街を歩き始めたみたい」


イーナー!!


瑞鶴「上からはどんなお店に入ったかまでは判らないから続報待ちね」

時雨「やっぱり後をつけていけばよかったかな」

白露「こうなったら、みんなで街に突撃するべきでしょ―」アタシ、イチバーン!

深雪「それだ! 最近人気のケーキ食べに行こうぜ!」

叢雲「アンタそれもう本来の目的外れてるわよ」

扶桑「翔鶴だけ……ズルイわ」ワタシ、フコウ……?


ぎゃーぎゃーわーわー


瑞鶴「んー、追撃隊を出すべきか」ムムム

鳳翔「それは流石に止めておきましょう。出歯亀になってしまいますよ」

瑞鶴「やっぱそうかー。……まあ、二人いれば十分だよね」

鳳翔「えっ? 二人って……」


ガチャッ


加古「ふぁ~……あふぅ。んんーまだ眠いなあ。あれ、皆してこんなトコに集まってどうしたの? あと古鷹知らない?」ミアタラナイヨ

山城「あら、そう言えば古鷹がいないわ」

初雪「吹雪も……いない」

鳳翔「瑞鶴さん、まさか二人は……」

瑞鶴「うん。提督さんとは別経路でこっそり後をつけて行ってもらいました」


エェーッ!!


提督「イヤリングとかはどうだろう。これなんかは翔鶴に似合いそうだが」

翔鶴「うーん、でも戦闘時に落としてしまいそうで怖いですね」

提督「おいおい。さすがに出撃時は外してくれよ」

翔鶴「提督から頂いたものは常に身につけておきたいので」

提督「そ、そうか……。とするとブレスレットも手元で暴れて危ないなあ。いかん、選択肢が……」


翔鶴「(本当はどんな物でも嬉しいんだけれど……やっぱり肌身離さず付けておきたいから)」


提督「ピアスは……ダメだ。耳とはいえ翔鶴の大事な身体に穴を開けるなんてとんでもない」ブツブツ……

翔鶴「(私のために、そんなにも考えてくださるなんて……!)」キュン

提督「うーむ……ん? なんだこれは。チョーカー?」

翔鶴「ですね」

提督「首に身につけるものみたいだが、ネックレスと何が違うんだろう?」

翔鶴「私も細かい所までは分かりませんけれど、首にぴったり巻き付いているのがチョーカーみたいですね。ほら、この部分が布地です」

提督「ふむ……」ピッタリ、カ

翔鶴「生地に模様が付いているものや、アクセサリーが付いているものもありますね」

提督「ふむふむ」


提督「では、これなんかどうだろうか。翔鶴は紅白の巫女装束風な衣装だから、同系色がいいと思うんだ」

翔鶴「わぁ……」

提督「さり気なく宝石みたいな石もついてるし、ぴったり巻き付いているのなら多少の動きで暴れたり外れることもないだろう」

提督「それに生地の上下にシルバーのラインが入ってちょっと高級そうじゃないか。試しに当ててみてもらえるかな」

翔鶴「は、はいっ」スッ……

提督「――うん。やっぱりぴったりだ。よく似合うよ。翔鶴が良ければそれにしようかと思うんだが……」

翔鶴「も、もちろんです。提督が選んでくださったのですから!」

提督「そ、そうか。じゃあ早速購入して……」

翔鶴「あの、提督」

提督「ん? どうした」

翔鶴「その、今からつけていても……いいでしょうか?」モジモジ


・・-・・・・-・・・・-・・

古鷹「……翔鶴さん。羨ましいなあ」

吹雪「私も司令官にプレゼントしてもらえたらなあ……」

古鷹「吹雪ちゃんは、提督と一緒にお出かけしたことある?」

吹雪「えっと……ずっと前に一回だけ。まだ鎮守府が出来たばかりの時で、必要品の買出しでしたけれど……その帰りにケーキを食べました」

古鷹「いいなあ。私はずっと鎮守府で任務のことばかりだからなあ。こんな時世だからしょうがないのもあるけれど……」

吹雪「今度、司令官に聞いてみましょう」ショウカクサンダケ ズルイデス!

古鷹「そうね。……あ、お店から出てきたわ」サッ

吹雪「うわぁ。翔鶴さん、満面の笑顔ですね」ササッ

古鷹「……それに比べて、私たちは何をやってるんだろう」ネー?

吹雪「確かにちょうどお休みの日で、瑞鶴さんに頼まれて来たとはいえ」ネー?

古鷹「ずっと探偵ごっこもしたくないし……」

吹雪「偶然を装って、司令官と合流しますか?」

古鷹「うーん、魅力的だけれど、止めておきましょう。翔鶴さんに悪い気がして」

吹雪「あ……それもそうですね」

古鷹「翔鶴さん、いつも提督と忙しそうにお仕事してるから。たまの休日くらいはそっとしておきましょう」

吹雪「わかりました」

古鷹「とりあえず、あともう少しだけ様子を見て……帰る?」

吹雪「じゃあ、鎮守府の皆におみやげを買って帰りましょう。私たちだけでは申し訳ないです」

古鷹「ふふっ。吹雪ちゃんらしいわね」ニコニコ

つづきは夜に

交互に場面変えるのは見辛いかなあ……?



翔鶴「~♪」

提督「ごきげんだなあ」

翔鶴「それはもう。提督からのプレゼントですから」

提督「気に入ってもらえたなら俺も嬉しいよ」

翔鶴「お風呂に入る時以外は肌身離さずつけてます!」フンスッ

提督「個人的には出撃時は外した方が良いと思うんだが……」

翔鶴「これは私にとってお守りと同じです。離してしまったら効果がなくなっちゃいます」

提督「お守り……。ご利益があるといいなあ」

翔鶴「ありますとも。提督が下さったんですから」

提督「ははは。これは渡した方としても責任重大だ。より気を抜かず作戦を立てないと」

翔鶴「よろしくお願いいたしますね」

提督「うん。さて、じゃあ次はどうするかな」

翔鶴「私はもう頂いたので、次こそは提督ですね」

提督「んーむ。欲しいもの、買うものと言ってもなあ……」

翔鶴「休みの日位は私服で過ごされては?」

提督「なんだか示しがつかない気がして」


セッカクダカラ アロハシャツトカ!
ア、アロハぁ?!


……
…………
………………


古鷹『………………』メクバセ

吹雪『………………』コクリ


スッ……


瑞鶴「――で、途中で切り上げて帰って来ちゃったの?」

古鷹「はい。コレ以上は野暮と判断しました」

吹雪「なんだか後ろめたいような気がして……」

瑞鶴「彩雲の方もさっき戻って来ちゃったし……これからどうしよう」

鳳翔「瑞鶴さん。このくらいにしておきましょう?」

瑞鶴「鳳翔さん」

鳳翔「それに、吹雪ちゃんがなにか言いたそうにしているわ」

吹雪「あ、えっと、あの……司令官にキチンとお願いしてみてはどうでしょうか。今回は翔鶴さんが誘ったみたいですし、私たちも同じように誘えば……」


扶桑「――そう、ね。動かずただ待っているなんて甘えになってしまうわ」

山城「わ、私はそのままで全然一向に全くもって問題無いです!」ネエサマ!

扶桑「山城」

山城「……ハイ」シュン

鳳翔「みなさんも、よろしいですか?」


ハーイ


瑞鶴「んー、さすがにやりすぎて馬に蹴られてもアレだし……ここまでかあ」ショーガナイ

吹雪「あ、あの! せっかく街に出たのでみんなにもおみやげを買ってきました!」

古鷹「最近人気のケーキ屋さんができていたので。あとでみんなで食べましょう」


わあぁぁぁぁぁぁっ!!!


瑞鶴「……駆逐艦の子たちにとっては花より団子かなあ」アハハ

鳳翔「微笑ましくていいではないですか」ニコニコ

瑞鶴「まぁね。……さーて、翔鶴姉ぇは今頃なにしてるかな―」

鳳翔「ふふっ。では、一息ついたらこちらも進めていきましょうか」ドンッ

瑞鶴「ん? これって……?」

鳳翔「本日の書類です。瑞鶴さんが代わりに処理されると聞いていますが……」

瑞鶴「……ソウイエバソウダッタ」

鳳翔「私も手伝いますので、お二人が帰ってくる前に終わらせてしまいましょうね」

瑞鶴「うぅ。でも、やるしかないかぁ」



提督「いやはや。なんだかんだで夕方になってしまった。こうして振り返ってみると、仕事を忘れるというのもたまにはいいかも」

翔鶴「そうですよ提督。何事も切り替えが大切なんです」

提督「連れ出してくれた翔鶴には感謝してるよ」

翔鶴「ふふっ」

提督「さすがにこれ以上遅くなると夜になってしまうから、みんなにお土産を買ってそろそろ帰るか」

翔鶴「あ、では提督。最後に一つわがままを言ってもいいですか?」

提督「ん?」ワガママ?

翔鶴「どうしても、寄って行きたいところがあるんです――」


・・-・・・・-・・・・-・・

提督・翔鶴『ただいまー』


瑞鶴「お、帰ってきた帰ってきた」

鳳翔「提督、お帰りなさいませ」


オカエリナサーイ!


提督「留守ありがとう鳳翔。何もなかったか?」

鳳翔「え、えぇ……出撃もなく平和でした」

提督「それは一安心だ。瑞鶴も、代理ありがとう。大変ではなかったか」

瑞鶴「んー、まあこの瑞鶴さんにかかればちょちょいのチョイってコトよ」タイヘンダッタケド……

提督「みんなにも何かと迷惑をかけたかと思って、お土産を買ってきたんだ。翔鶴曰くこのお店のケーキが人気だというものだから……」


…………ア


提督「……おや、反応がイマイチだ」

翔鶴「おかしいですね。いつも、みんなで食べたいなって話をしていたんですが……」

鳳翔「そ、それが……同じく今日お休みだった古鷹さんと吹雪ちゃんが同じものを買ってきてくれて、先ほどおやつに頂いてしまって……」

提督「ん? そうだったのか。と言うことは、古鷹も吹雪も街に?」

古鷹「え、えぇ」

吹雪「あはは……」

提督「あー、じゃあ被ってしまったのか。それは申し訳ない」

古鷹「いえいえ! こればかりはどうしようもないと思います」

五月雨「あれ、でも……と言うことは、あの美味しかったケーキをまた食べられるんですね」ホンワカ

深雪「だよな! 二回もケーキ食べられるなんてすっげーラッキーじゃん!」ヤッホーイ


ソウダソウダ!
ヤッターッ!


提督「……まあ、喜んでもらえたからいい、のかな?」

翔鶴「あはは」ソウ、カモ?

扶桑「ところで、提督」スーッ……

提督「ん、どうした扶桑」オトモナク チカヨッテキタ?

扶桑「本日は翔鶴さんとお二人で出かけられたようですが……」

古鷹「あっ。そうですそうです。提督、私も提督とお出かけしたいです!」

神通「わ、私も……!」

那珂「那珂ちゃんもお出かけしたーい」

時雨「提督は、僕たちのお願いも聞いてくれるよね?」


オデカケシターイ!


提督「お、俺と?」

吹雪「はい! みんな、司令官と一緒にお出かけしたいんです」

提督「そう言ってくれるのはありがたいが、俺みたいなのと一緒でも楽しくないのでは……」

鳳翔「提督。何度か言わせて頂いておりますが、あまりご自身を卑下しないでくださいな」メッ デスヨ

提督「鳳翔まで……」

鳳翔「私も、時には提督と一緒にのんびりとお散歩をしたいです」

提督「……わかった。今回のことで休みも案外悪くないものだと思い知ったことだし。俺で良ければ一緒に行こう」


ヤッターッ!


提督「翔鶴も、それならいいよな?」

翔鶴「はい。ただし、ちゃんとみんなをエスコートしてあげてくださいね」

提督「もちろん」


チョットー ナンデショウカクネェニ キョカトッテルノ
ソーダソーダ!
イヤッ アレハダナァ……
ソンナコトヨリ ハヤクケーキダベヨウゼ!


わーわーぎゃーぎゃー


翔鶴「ふふっ」クビモトキラリン☆


今日も鎮守府は賑やかです

このあと、↑で触れなかった翔鶴の行きたかったところをお送りします
ちょっと独自解釈分が強めなんで今のうちにゴメンナサイします

>452
あれ、都々逸じゃなかったっけ?
ガンダムにもあったのか―


・・-・・夕暮レノ真実・・・


提督「――最後に行きたい場所って、ここか?」

翔鶴「はい。沈みゆく夕日が綺麗ではありませんか」

提督「まあ確かに綺麗だが……いいのか? 海なんて鎮守府からいくらでも見れるだろう」

翔鶴「もちろん普段から見ているものです。でも、ここはやっぱり違うんです」

提督「ちがう?」

翔鶴「私たちが立っている後ろには、街があり、家があり、そこに住む人達が居ます。そして目の前は海」

翔鶴「私たちが戦っているのは場所は違えど海の上。つまり、もし何かが起これば……この光景は、変わり果ててしまうでしょう」

提督「………………」

翔鶴「普段鎮守府からは感じにくいことですが、ここから眺めることによって維持できているんだって実感できます」

翔鶴「できれば巻き込みたくない。でも知らず知らずのうちに巻き込まれている人がいる……それでも、せめて手の届く所は……と」

翔鶴「かつては、守ろうとしたものを守れなかった。強大な力の前に屈してしまったけれど、今度こそは……と」

提督「……そうだな」

翔鶴「この静かな海を……いえ、ここから繋がる全ての海に平和を。それが、私たち艦娘の願いでもあります」

提督「なあ、翔鶴。一つだけ聞いてもいいかな?」

翔鶴「なんですか?」

提督「何故君は――いや、何故君たち"妖精"は人間の味方をしてくれるんだ?」


翔鶴「………………」

提督「正直なところ、今の原因を作ったのも、君たちの魂に刻み込まれた戦いの記憶も、全て人間が引き起こしたことだと俺は思ってる。言ってしまえば自業自得。滅びたって仕方がないとも思う」

翔鶴「それは違いますよ。提督」

提督「違う、か」

翔鶴「はい。確かに人は間違いを犯しました。でもそれで滅んでいい道理はありません。悪い人もいれば良い人もいる……そして、その殆どは良い人のはずです」

翔鶴「妖精は人間が大好きです。仲良く手を取り合っていきたいと望んでいます。だからこそ私たちは……現れたんですから」

提督「……そうか」

翔鶴「はい。そして――提督」

提督「ん?」

翔鶴「ひどく個人的な希望ですが……私は、提督を守りたいです」

提督「俺を?」

翔鶴「こんな私を受け入れてくれた貴方を。こんな私をここまで導いてくれた貴方を……守りたいです。貴方の隣で、ずっと」

提督「翔鶴……」


翔鶴「迷惑、ですか……?」

提督「まさか。そんなことあるわけ無いだろ。でなかったらあんな事言うはずもないさ」

翔鶴「で、では……!」

提督「その先は何もかもが終わったら、な。その時は、俺の方から泣きながら土下座してお願いするよ」

翔鶴「もぅっ茶化さないでくださいっ!」

提督「すまんすまん。でも、思っていることは本気だ。翔鶴も、そして鎮守府にいる皆も。これからやって来るかもしれない艦娘も。誰一人欠けることなく守りたい。家族――だと俺は思ってるから」

翔鶴「……提督、まさかあの事、本気で……?」

提督「うん。人間の法律なんかクソ食らえだな! 妖精さんに聞いたら出来ないこともないらしいし。そっちの方が都合がいい」

翔鶴「……そういうことを言ったのは、きっと貴方が初めてです」

提督「だろうなあ。でも、俺はこの信念を曲げるつもりはないよ。こうすると決めた時からずっとな」

翔鶴「それは、私たちのため、ですか?」

提督「もちろん」



翔鶴「いつ、終わりますかね」

提督「現状は他所任せだからなあ。いつだろうな」

翔鶴「本当にやる気あるんですか?」

提督「やる気はある。でもそれ以外が圧倒的に足りない」

翔鶴「難儀な立場ですね」

提督「アレが全部悪い」

翔鶴「……そうですね」



提督「……むっ。そろそろバスの時間が近いな。名残惜しいが帰るとしよう。愛しの我が家に」

翔鶴「あっ提督。最後に一つよろしいですか?」

提督「ん? どうした翔かk――――」


ふわっ……


提督「!」

翔鶴「――では、帰りましょうか!」


たまにはこんな、深い話を――

本日は以上ですが、今週もイベントの募集をいたします

艦娘達の希望により、提督とのコミュニケーションタイムが設けられることになりました
そこで『この艦娘とのイベントが欲しい』などありましたらお寄せください
募集した内容は週のどこかで載せます (いつ……と言えないのが社畜提督の悲しい所)


夜の席希望の場合は添えていただけると助かります


現在鎮守府に所属している艦娘

戦艦
・扶桑型 扶桑 山城

空母
・翔鶴型 翔鶴 瑞鶴
・鳳翔型 鳳翔

巡洋艦
・古鷹型 古鷹 加古
・川内型 川内 神通 那珂

駆逐艦
・吹雪型 吹雪 白雪 初雪 深雪 叢雲 磯波
・白露型 白露 時雨 村雨 夕立 五月雨 涼風


潜水母艦
・大鯨型 大鯨


↓2 ↓5 の方お願いします

鎮守府に所属しない艦娘や関係無かった場合は更に↓の方となります
よろしければモノは試しと放り込んでいってみてください

ご協力ありがとうございました
時雨と大鯨……絵的な意味で似ている二人かぁ
週の何処かで投下するので、しばしお待ちください

……結局、ひと月近く捕鯨しても捕まらなかったなあ

やっと追いついた。乙です
鶴姉妹かわいいですよね。大鯨は…頑張ってください(震え声)
翔鶴、ウチの鎮守府に早く実装されないかな…


・・-・・翔鶴ト瑞鶴8・・・


瑞鶴「ニヤニヤ」

翔鶴「ちょ、ちょっと瑞鶴。声にまで出さないでよ」

瑞鶴「ニヤニヤニヤ」

翔鶴「瑞鶴ったら!」

瑞鶴「あー、部屋にいるはずなのになんか暑いなあ。具体的には翔鶴姉ぇの首のあたりから熱が……」

翔鶴「な、なによ……」

瑞鶴「そのプレゼントの真意は『お前は俺のもの』ってコトでしょうかね?」ニヤニヤ

翔鶴「ーーーーッ!」ボッ

瑞鶴「いやぁ、この鎮守府に来て良かったなあ」キラキラキラ


珍しく瑞鶴が優位に立っています

短いですが今日はこれで
よろしければまたお付き合いください

>>473
うちにも翔鶴さんはまだいらっしゃいませんヨ
先月来た瑞鶴はまもなくLv.70が近いのに……


・・-・・翔鶴ト提督8・・・


―夜の席にて―

翔鶴「―――と言うことを瑞鶴に言われました」

提督「ははは……。まあ、あながち間違いでもないんだがなあ」

翔鶴「て、提督まで!」

提督「でも、それだけ気に入ってくれたとあればプレゼントした俺も嬉しいよ」

翔鶴「あうぅ」

提督「衣装と喧嘩せずに、それでいてしっかりと存在感がある。いつ見ても翔鶴にぴったりだと思う」

翔鶴「あうあうあぅ」

提督「ただ……少々厄介な事にもなったんだよ」

翔鶴「……やっかいなこと、ですか?」

提督「翔鶴がそれを身に着けていると、当然他の子達の目にも入るだろう? それでなあ」

翔鶴「自分たちもほしい、と?」

提督「うん。さすがに贔屓する訳にはいかないから一緒に出かけた時にでも選んであげるつもりだが……」

翔鶴「それは是非選んであげてください」

提督「いいのか?」

翔鶴「はい。私だけなのはいけないと思います。それに……」

提督「うん?」

翔鶴「今だけは提督のことを独り占めできていますから」スススッ

提督「翔鶴……」

翔鶴「提督。あの約束、忘れないで下さいね?」

提督「ああ。もちろんだ」


翔鶴さんは正妻的ポジション

本日も短いですが以上です

お題の時雨は明日を予定
大鯨は……土曜日かな?

金曜日はみんなメンテ明けの改二で忙しいと思うので……


お題:時雨と買い物に行くも途中で雨が降りずぶ濡れに……



・・-・・雨ニ歌フ・・・


提督「すまなかったな時雨。ちょうど鳳翔が遠征に出るところだったから」

時雨「提督と二人で出かけるなんて滅多にないからね。むしろ、毎回でもいいくらいさ」

提督「街に買い物とかだったらカッコもつくんだろうけどね」

時雨「じゃあ今度一緒に買物に行きたいな。僕も翔鶴みたいに提督と歩きたい」

提督「ん、それなら俺が休みを作った時に一緒にいくか」

時雨「うん。えへへ、これならお手伝いした甲斐があるかな?」

提督「さっきまで持ってた荷物が大量の魚の干物だぞ? 嫌じゃなかったか?」

時雨「全然気にしてないよ。それに、貴重な収入源じゃないか」

提督「普通ならこんな事しなくていいはずなのになぁ。俺が不甲斐ないばかりに」

時雨「でも、こんな生活も悪くないかな。むしろ戦ってばかりの方が嫌かもしれない」

提督「……そう言ってくれるのがせめてもの救いだ」

時雨「ふふっ。このまま漁師にでも転職する?」

提督「平和になったらそれもアリだな……でも干物を作るのは鳳翔だけど」

時雨「だね」


ポツ……ポツポツ


提督「む、雨か?」

時雨「急いだ方がいいかもね」

提督「漁協で話し込みすぎたなあ」


さぁぁぁぁぁああああ……ざああああああああああ


提督「うおぉッ?! 土砂降りかよ! こりゃあひとまずどっかで雨宿りっぽいな」

時雨「提督、そこの道路脇に岩穴があるよ」

提督「っし、逃げこむぞ!」


提督「うへぇ……この距離なのにすっかり全身濡れネズミだ」

時雨「すごい雨だね。南方のスコールみたい」

提督「まあ、こんだけ勢いあったらすぐに止むだろ。それまではここにいよう」

時雨「うん」


ざあぁぁぁぁぁぁぁぁぁ


提督「しっかし、梅雨ってのはたまにこんな豪雨になるから困る。この時期は作戦が立てにくいよ」

時雨「一応僕たちは艦娘だから雨でも平気なんだけどね」

提督「だーめ。いくら艦娘でもずぶ濡れで戦闘したら思わぬ被害をうけるかもしれない。それに風邪を引いたらどうする」

時雨「そんな心配をするのは軍広しと言えど提督だけかも」

提督「艦娘だって生きてるんだ。人間がやりたくない事は艦娘にとっても同じさ」

時雨「……提督って変わってるよね」

提督「そうかな」

時雨「そうだよ」

提督「じゃあ、みんなが元気でいられるなら変わり者でもいいかな」

時雨「やっぱり、変わってる」ニコニコ



ざああぁぁぁぁぁぁぁぁ



時雨「提督はさ、僕たちのことをどう思ってるの?」

提督「……どう、とは?」

時雨「怖いかい?」

提督「怖い? そりゃまたなんで」

時雨「見た目は人間と同じなのに、戦闘力は軍艦並み。もしも自分たちの敵に回ったらって……思わない?」

時雨「それこそ、深海棲艦のようにさ」

提督「んー、ないな」

時雨「………………」

提督「時雨たちが敵に回るなんて、考えたこともなかったよ」

時雨「そうなの?」

提督「俺にとっては、人も艦娘も違いはない。鎮守府のみんなは家族だと思ってる」

時雨「家族、か」

提督「最初は吹雪と二人で始まった鎮守府も、今では二〇を数えるくらい大家族だ。これまで一人も欠ける事なくだから、お父さん役としては嬉しい限りだよ」

時雨「お父さん?」

提督「鎮守府唯一の男だし。責任者ともあればね」

時雨「提督がお父さん、か……」



ピトッ


提督「時雨?」

時雨「……お父さんに甘える子供の図、かな」

提督「服、濡れてて気持ち悪いだろ」ナデナデ

時雨「でも、悪くないよ。提督の方こそ髪濡れてて嫌じゃない?」

提督「全然」ナデナデ

時雨「今は子供でいいけど、鳳翔や翔鶴、扶桑たちには負けたくないかな」ギュッ

提督「……夕立もそうだけど、白露型はませてる子が多いなあ」

時雨「大人びてるって言ってほしいな」

提督「それじゃあ結局子供だろう」

時雨「今はね、子供でもいいんだ。提督の側に要られるなら」

提督「……そっか」ナデナデ

時雨「うん」


さぁぁぁぁぁぁぁ……


提督「……お、止んできた止んできた」

時雨「提督の言うとおり、あっという間だったね」

提督「でも次がないとも限らないな。まだあっちに黒い雲がある」

時雨「今の内に走れば帰れそう」

提督「走れるか?」

時雨「もちろん。海の上じゃなくても平気さ」

提督「よし、じゃあひとっ走りいくか」ギュッ

時雨「うんっ」ギュッ


夕暮れの 土風薫る 蝉時雨

本日は以上です
よろしければまたお付き合いください

……ホントは時雨の濡れ透けをやりたかった!
でも時雨は服が黒くて……透けない!
そう考えると、白露型は皆濡れ透けイベ恵まれないよなあ


>>489
そんなときは中破させてから雨に濡らせばアラ不思議!

>>489
五月雨「………」
涼風「………」

雨に濡れて体のラインがくっきり見えちゃうってのもありじゃないかな?

お題:大鯨  なので、初めての夜の席


・・-・・月夜ト鯨ト提督ト・・・


提督「まあまあ、ここは緊張せずにいつもどおりでいてくれ。上官だとかそんなのは一切除外だ」

大鯨「は、はい!」

提督「この場はな、お酒を嗜みながらゆるりと語らう事にしてるんだ」

大鯨「そう、なんですか?」

提督「しかし今回は、鳳翔に分けてもらった宇治の抹茶にしてみた。お供には水まんじゅうもあるぞ」

大鯨「まあ。とっても合いそうですね」

提督「大鯨さえ良ければ、しばしお付き合いのほど」

大鯨「はい。お伴させていただきます」


提督「もうここでの生活には慣れたか?」

大鯨「はい。最初は違いの多さに戸惑うことが多々ありましたが……」

提督「大体は自覚してるけど、そんなに違うか?」

大鯨「そ、それはもう! そもそも、提督とこんなにも気軽にお話するだなんて。今でも驚いてるくらいなのに……」

提督「上から命令だけしてふんぞり返ってるなんて性に合わないものでね。大鯨も、相手がそんなだと嫌だろう?」

大鯨「えっ? えっと……あの」

提督「正直に自分の気持ちを口にしていいよ。怒るも何もないから」

大鯨「で、ではその……はぃ。イヤ、です」

提督「だろう? だから、ここにいる皆とは基本的に砕けた話し方をしてるんだ。作戦時以外だったら、正直タメ口でもいいくらいなんだけどね」

大鯨「そ、それはさすがに!」

提督「もちろん嫌ならイヤで構わない。ただ、肩肘張る必要はないぞっていうのだけ覚えておいてもらえれば」

大鯨「ちょっと、慣れるのに時間がかかるかもしれませんね」

提督「まあ焦る必要もないさ。ふと気がつけば順応してるものだよ。ちなみに大鯨の少し前に来た瑞鶴なんて、最初以外ずっとタメ口だ」

大鯨「瑞鶴さんが……」

提督「見習えばとは言わないけれど、参考にするのはありかもしれない?」

大鯨「ふふっ」


提督「この間その瑞鶴が言ってたが、大鯨は空母になったんだって?」

大鯨「はい。と言っても、いつでも航空母艦に改造できるように作られていたんですよ。計画通りといえば計画通りでした」

提督「なるほどなあ。で、その時に名前が龍鳳になったと」

大鯨「大鯨も龍鳳も、私にとってはとても大切な名前ですね」

提督「空母になった時は結構戦に出たのか?」

大鯨「あ……それが、その」

提督「ん? 違うのか」

大鯨「空母になった時の改装の手間取りと、戦況の都合で……実際はほぼ戦闘に参加できませんでした」

提督「そうだったのか」

大鯨「翔鶴さんや瑞鶴さんとは一度だけ一緒に戦ったことがあります。でも、私にとってはそれが唯一の戦闘でした。あとは輸送任務だったり待機だったりで、最期は鳳翔さんと……暑い夏の青空を見上げて終わりました」

提督「………………」

大鯨「でも、今度は大丈夫です。ちょっと今は戦闘ではお役に立てませんけれど……潜水母艦仕込みの料理は、鳳翔さんや間宮さんに負けません!」

提督「……確かに、大鯨の作るご飯は二人に負けないくらい美味いな」

大鯨「はい。補給はお任せください!」フンスッ

提督「みんなも喜んでることだし、鳳翔たちにとっても良い刺激になる。うちとしては万々歳かな」

大鯨「提督、私頑張りますね」

提督「うん。よろしく頼むよ」


提督「(しかし……裏方だけでは忍びないなあ。なんか良い手はないものか……)」


大鯨と提督が打ち解けたようです

大変遅くなりましたが、本日は以上です

なんか再来週出張になるかもしれない


>>491
>>496
その手があったか!

そして五月雨&涼風 すっかり抜けてた……モロ透けるよなあ


・・-・・ウラヤマシイ・・・



瑞鶴「………………」



提督「初雪が布団以外でここに来るのは珍しいんじゃないか?」ナデナデ

初雪「んっ、そうかな?」

提督「最後に頭を撫でたのはいつだったかなあ」ナデナデ

初雪「……ほんとは、毎日でもいいよ?」

提督「まあそれだと他の子達に悪いからな」

初雪「じゃあ、また勝ってくる」フンスッ

提督「最近はどんな勝負なんだ? この間は時雨と夕立がオセロしてたが」

初雪「今は人生ゲーム」

提督「そりゃあまた人生な……。ケンカだけはするなよ?」ナデナデ

初雪「ん、大丈夫。……ありがとう」


ガチャッ

翔鶴「戻りました……って、どうしたの瑞鶴?」

瑞鶴「………………」ウズウズ


・・-・・・・-・・・・-・・

提督「お、今日は涼風なのか」

涼風「へへっ。あたいがちょろっと本気を出せばこんなもんさ!」

提督「今日も涼風は元気いっぱいだな―――と、ちょっとこっちおいで」

涼風「?」トコトコ

提督「リボンが解けかかってるぞ。落としたら大変だ」

涼風「ホント? 朝ちゃんと結んだんだけどなぁ」

提督「結び直すついでに髪を梳いてあげるから、ここ座りなさい」

涼風「う、うん……」チョコン

提督「涼風の髪は長くてサラサラしてるから櫛通りもいいな」スッ……スッ……

涼風「ったりめぇよ。あたいだってイッパシのれでぃってもんさ」アシ プラプラ~♪

提督「なんかどこかで聞いたことのあるセリフだな」スッ……スッ……


涼風「ところで提督」

提督「ん?」スッ……スッ……

涼風「今度あたいがここに来た時、五月雨も呼んでいいかい?」

提督「それは構わないが……どうして?」

涼風「肝心な時にドジったりして負けてばっかりなんだよね。五月雨の悲しむ顔なんてあたい見たくないからさ」

提督「涼風は優しいなあ」ナデナデ

涼風「て、てやんでぇ! そんなのあたぼうよ」ニコニコ



瑞鶴「………………」ウズウズウズ


・・-・・・・-・・・・-・・

提督「……さて、と。書類も一段落したし、ちょっと休憩ついでにソファでゆっくりするかな」ノビー

翔鶴「では、お茶を淹れてきますね」

提督「うん。よろしく頼む」フゥ


瑞鶴「………………」


提督「ん? どうした瑞鶴」

瑞鶴「………………」ストン

提督「?!」モモノウエニ スワラレタ?!

瑞鶴「……瑞鶴だって、たまには頭撫ででもらったり、髪梳いてほしいもん」

提督「あ、あぁ……それは構わないが」オドロイタ

瑞鶴「翔鶴姉ぇにもしてあげてるんでしょ?」

提督「まあ……な」

瑞鶴「翔鶴姉ぇたちだけなんて、ズルイ」プクー

提督「………………」



なでなで


提督「そう言えば、瑞鶴にはしてあげたことなかったっけな」

瑞鶴「うん」

提督「翔鶴と同じで髪の毛サラサラだ。さすがは姉妹。じゃあ一旦リボン解くぞ?」

瑞鶴「ん……」シュルシュル

提督「おぉ……。なんだか髪を下ろした瑞鶴は新鮮というか、違和感が」

瑞鶴「むー!」グイグイ

提督「あぁこら暴れるな。上手く梳けん」スッ……スッ……

瑞鶴「……てーとくさんは、もうちょっと女心を学ぶべき」

提督「悪かったよ」スッ……スッ……

瑞鶴「あと、もうちょっと構ってほしい」

提督「この鎮守府で一二を争うぐらい甘えん坊だと思うんだが」スッ……スッ……

瑞鶴「そんなことないもん」

提督「やれやれ……っと、こんなもんかな。後はリボンで結えば元通り、と」ハイッ

瑞鶴「………………」

提督「終わったぞ?」

瑞鶴「もうちょっと、こうしてる」

提督「やっぱり甘えん坊だ」ニコニコ


瑞鶴だって甘えたい


・・-・・月夜ノ双鶴3・・・


翔鶴「三回目となりました」

提督「俺も酒はもう飲まん! 二人も麦茶な」イイナ?!


『乾杯』


瑞鶴「今日は満月じゃないね」

提督「そりゃあいつもいつも満月の日にやるわけじゃないさ」

翔鶴「半月や三日月も、なかなか良いものですね」

提督「……やっと本来の姿に戻りそうだ」ヨカッタ……!

瑞鶴「あ、そうだ提督さん。今度こそ教えてよー」

提督「ん? なにをだ?」

瑞鶴「提督さんのこと!」

翔鶴「そう言えば、前回も前々回もはぐらかされたような……?」



提督「(話す以前に二人とも暴走してそれ所でなかったんだがなあ)」



提督「で、何を聞きたいんだ?」

瑞鶴「どうして提督さんは提督になったの?」ア、ナンカ ヤヤコシイ

翔鶴「確かに、お父様とは不仲のようですし……」"義父様"?

提督「まあ、な。普通仲悪かったら同じ場所になんかいないわな」ヤメナサイ

瑞鶴「何か関係があるの?」

提督「関係というか、伝統……かな。うちは昔っから軍属畑の人間ばっかでさ。揃って海に行ってたからお前も行けよ、みたいな」

瑞鶴「じゃあ、提督さんって希望して入ったわけじゃないの?」

提督「ああ。こうなる前から親父とは仲悪かったけど、進路だけはここにしろとウルサクて。伝統とか世間体気にする家系ってのはそりゃあ面倒くさいものなんだよ」

翔鶴「でも、提督ほどの方なら……その、言葉は悪いですが"こんな所"にいるのは……」

提督「まあぶっちゃけ、兵学校は主席だった」

瑞鶴「うっそ?! 提督さんエリート……」シンジラレナイ

提督「学だけの頭でっかちさ。あとはまあ成績下がって親父にグダグダ言われるのが嫌だったからってのもある」

翔鶴「でも、だからこそ疑問がわきます」

提督「……主席ってのは卒業したら当然周囲からいろいろ期待されるわけだ。だから、その期待に全部背いた」

翔鶴「え?」

瑞鶴「背いたって……」

提督「やるコトなすコトみんな失敗して親父の顔に泥をぶっ掛けたんだ。ゆでダコみたいに真っ赤になった顔は見ものだったぞぉ」

提督「でも、腐っても主席卒。おまけに親は元帥とくれば外聞もあってウカツな事はできない。で、下った処分が……」

翔鶴「ここだった、と……?」

提督「向こうからしたら飼い殺し感覚なんだろうな。でも、ここなら誰にも邪魔されず自分のやりたい事に集中できる。悪くない所か上々の結果だよ」

瑞鶴「……提督さんのやりたいこと?」

提督「まあその話はいずれ、な」

翔鶴「………………」


まったり提督の全然まったりじゃない経歴

本日は以上です
よろしければまたお付き合いください

イベント募集ですが、先の濡れ透け事変で五月雨&涼風を忘れ去るミスをやらかしたので、責任を提督にブッかけてそんなネタでお送りしようかと

この艦娘のこんなまったり展開がイイ! と言うのも随時募集してるようなものなので、何かあればお気軽にどうぞ

伊勢日向に勝つため鉄下駄で石段ダッシュをする扶桑姉さま

潜水艦がいないので空母への改装を提督に進言しにいく大鯨ちゃん(半史実)と迷う提督

お題:七夕


・・-・・笹ノ葉サラサラ・・・


―食堂―


わいわい がやがや


瑞鶴「ん? なにやってるんだろう」

翔鶴「みんなで短冊に願い事を書いてるのよ。ほら、今日って七夕でしょ」

瑞鶴「ああーなるほどね! だから笹がここにあるんだ」

翔鶴「昨日提督が近くの山から切って持ってきたの」

瑞鶴「さすが提督さん。やるぅ」ヒューッ

翔鶴「せっかくだから瑞鶴も何か書いたら?」

瑞鶴「うん、じゃあ書いてくる! 翔鶴姉ぇはどうするの?」

翔鶴「私はもう書いてあるから」


吹雪「白雪ちゃん、なんて書いたの?」

白雪「いろいろあったけど……もっとたくさん弾幕を張れるようになりたいって」

吹雪「そ、そうなんだ」ダンマク……

深雪「ねーねー、初雪はなんて書いたんだ? ちょっと見せて」

初雪「……ナイショ」

叢雲「そもそもこれは見せ合うものじゃないでしょうが」

深雪「どーせ笹に吊るしたらみんな見えるんだし、いいじゃん」ホレホレ

叢雲「だったらまずアンタの見せなさいよ」

深雪「ん? この深雪サマのが見たいって? しょーがないなあ!」


『もっと実戦に出られますように 深雪』


叢雲「う……」←史実を知っているだけにツッコめない

磯波「み、深雪ちゃんらしいよ……ね?」


白露「一番にかんせーい!」

夕立「夕立も書けたっぽい!」

白露「でも、あたしがイチバンだよー」

時雨「短冊書くのに競争はないよ」

五月雨「失敗しませんように……失敗しませんように……!」

涼風「お、おーい五月雨? 念仏唱えるみたく書くの止めない?」

村雨「それで、みんなはなんて書いたの?」

白露「んふふー。あたしはこれ!」


『駆逐艦でイチバンになりたい 白露型一番艦 白露』


時雨「な、なにもそこまで一番にこだわらなくても……」

夕立「白露の執念は凄いっぽい?」

涼風「そーいう夕立はなんて書いたんだ?」


『てーとくさんのおヨメさんになるっぽい ゆうだち』


時雨「却下だね」

村雨「却下ね」

五月雨「夕立だけズルい……」

夕立「な、なんで?!」


わいわい ぎゃーぎゃー


扶桑「うーん、なにを書こうかしら?」

山城「悩んでるんですか?」

扶桑「前までは、不幸じゃなくなりますように……なんて書いてたと思うのにね。不幸が大きすぎたせいで他が出てこないの」

山城「私は姉さま以外のことは書きません!」

扶桑「山城。慕ってくれるのはとても嬉しいけれど、もう少し自分のことも考えないと……」

山城「扶桑姉さまが私のすべてですから!」フンス

扶桑「そ、そうなの……?」




古鷹「もっと提督とお話がしたいです……っと」カケタ

加古「あれー。古鷹結構直球じゃん」

古鷹「かっ加古?! 見ないでよぉ」モゥッ

加古「へへー。まあいいじゃん。あたしと古鷹の仲でしょ」

古鷹「で、でも見られたら恥ずかしい……」

加古「じゃーほら、お詫びにあたしのも見せるからさぁ」

古鷹「あ、加古のはもう大体分かってるからいいの。どうせ寝ること関連でしょ?」

加古「ありゃ。さすがだね」



川内「見敵必殺……? いや、一撃轟沈かなあ」……ヤセンカメン?

那珂「川内ちゃんはなにを書いてるの?」ナニソレ?

川内「んー。なんかこうコレダッて言うのが思いつかなくて」

那珂「那珂ちゃんは、もっともっとライブがしたいって書いたよ」

川内「んん~……。あ、ねぇねぇ神通。神通はなんて書いたの?」

神通「えっ? あ、えっと」

那珂「なになに。……早く平和になりますように? うーん、実に現実的な」

神通「で、でも……大切でしょう?」

川内「そりゃまあね。んー、て事は私も現実路線かなあ」

那珂「いっその事、夜戦主義とかにしちゃえば?」

神通「………………」コソコソ


『提督ともっと普通に話せますように 神通』





鳳翔「――みなさん張り切っていますね」

大鯨「そうですね。やっぱり一年に一度だからでしょうか?」

鳳翔「それももちろんありますけれど、息抜きを兼ねた行事と言うのも大きいと思いますよ」

大鯨「なるほど……!」

鳳翔「大鯨さんはなにか書かないのですか?」

大鯨「わ、私も……? いいのかなあ」

鳳翔「もう大鯨さんも立派な鎮守府の一員ではありませんか」

大鯨「あっ……。じゃ、じゃあちょっと、書いてきますね!」

鳳翔「ふふふっ。いってらっしゃい」ニコニコ


―夜更け 執務室―

提督「みんなもう騒ぎ疲れて部屋に引き上げたかな?」

翔鶴「はい。瑞鶴ももう疲れたとかで、寝てしまいました」

提督「たまにはこんなイベントもあったっていいよな?」

翔鶴「そうですね。いくら辺境でも戦闘をしてないわけではありませんから」

提督「だな。……さて、じゃあ真夏のサンタクロースならぬ、皆にとっての織姫と彦星になりに行くか」

翔鶴「はい」





提督「改めて見てみると、華やかなせいか人数が少なくてもたくさんあるようにみえるよ」

翔鶴「飾り付けは駆逐艦の子たちが率先してやっていましたから」

提督「このまま撤去するのが惜しいくらいだ」

翔鶴「ふふっ。ですね」

提督「丁度目の前にあったのは……吹雪のだな。みんなが元気で暮らせますように、か。なんとも、心に来るなあ」

翔鶴「提督、これからも気を抜かずにお願いしますね」

提督「緒を締め直さないとなあ。それでこっちは加古のだが……寝心地の良い場所?」

翔鶴「初雪ちゃんのにも似たようなことが書いてありますね」

提督「……さり気なく仮眠ベッドを良い物に交換しておこうかな」

翔鶴「提督。わかっていると思いますが……」

提督「大丈夫だよ。執務室を自室化しないって」タマニ ネオチスルケド


提督「お、これは鳳翔のじゃないか。皆が無病息災でありますように、かあ」

翔鶴「鳳翔さんが書くと、胸に響くものがありますね」

提督「全くだな。そしてこっちは大鯨のかな。皆さんの役に立てますようにとは……らしいというか」

翔鶴「やはり、戦闘については気にしていると思います」

提督「食事面では大変世話になってはいるがなぁ」

翔鶴「鳳翔さんも間宮さんも、大鯨さんのお陰で助かっていると言っていました」

提督「うん。これについては……もうすぐだな」

翔鶴「?」

提督「いや。こっちの話だ。それで、隣にあるのは叢雲のか」

翔鶴「兵装が充実しますように……?」

提督「ほかの子からもいくつか武装について書いてあることだし、兵器開発をしようかな。長砲身主砲とか、酸素魚雷とか」

翔鶴「対潜水艦用に、ソナーや爆雷もですね」

提督「また妖精さんのほっぺが膨らみそうだ」

翔鶴「その妖精さんも短冊に書いてるんですが……」

提督「激しく建造希望! か」

翔鶴「この間工廠に行った時も、建造はまだですかって言われましたよ」

提督「……そのうちな。そういえば翔鶴のはどこにあるんだろう?」

翔鶴「わ、私のは後でいいですから! 次行きましょうっ」

提督「いやぁでも一番最初に書いてたし、そこは気になる」

翔鶴「ほらほら、あそこに川内さんのが書いてありますよ!」イキマショ!


オイオイ オサナイデクレヨ
オキニナサラズ!





『瑞鶴や提督とずっと一緒にいられますように 翔鶴』
『これからも翔鶴姉ぇと一緒にいられますように。 あと提督さんも! 瑞鶴』

当日ネタを当日に仕上げるのはキツイものがあった(慢心)
午後仕事してる裏で進めとりました
こんな感じでいかがでしょうか

>>513
>>514
そのネタはすでに用意されている……!
若干違いはあるけれど、その内載せますのでしばしお待ちを


よろしければまたお付き合いください


……やっぱり来週一週間出張へ 更新の危険が危ない

いろいろと乙デス

何気に正体不明の遠征部隊ネタを心待ちに・・・


・・-・・瑞鶴ト提督5・・・


瑞鶴「あ、提督さんだ。おはよー」

提督「おぉ瑞鶴か。おはよう」

瑞鶴「これから朝ごはん?」

提督「ああ。遅くまで仕事してたら寝過ごしてしまった」

瑞鶴「じゃあ私も一緒していい?」コレカラナノ

提督「もちろん構わないが、翔鶴はどうした?」

瑞鶴「翔鶴姉ぇならとっくに起きて、朝ごはんも食べ終わってるんじゃないかな」

提督「……一緒に起きないのか?」オナジヘヤナノニ

瑞鶴「んー、今日はどうも寝起きが悪くて。先に行っちゃったみたい」

提督「まあそんな日もあるか」

瑞鶴「あれじゃないかな。ほら、春眠暁をーって」

提督「春眠どころかもう夏だけどな」

瑞鶴「それは気にしない方向で」ネッ

提督「しかし……そうなるとちょっとマズイかな」

瑞鶴「ん?」




翔鶴「提督。おはようございます」ニッコリ

提督「あ、ああおはよう翔鶴……。すまないな。寝過ごしたようだ」

翔鶴「お部屋におられませんでしたのでもしやと思いますが、昨夜はそこのベッドでお休みを?」

提督「ちょっと仕事が長引いたんだよ」ナ?

翔鶴「私、普段から夜更かしはしないようにとお伝えしているはずですが?」

提督「い、いやぁ……ははは」マイッタナ


ドウシテヒトコトイッテクレナインデスカ!
ショ、ショウカクヲマキコミタクナカッタンダ……


瑞鶴「……提督さんも翔鶴姉ぇには頭が上がらないっと」


鎮守府真のボスの一角は翔鶴さん

依然台風が接近しつつあるなか、本日は以上です
金曜日仕事休みにしようかなー!

>>531
8月15日をお楽しみにどうぞ



季節ネタだが瑞鶴は台風で濡れ透けになったエピソードがあるな

注意:この話はなんの関係も繋がりもアリマセン


ていとく「なあ赤城、昨日がノーブラの日だってこと知ってた?」

赤城「なんですかそれ?」

ていとく「ノーブラマンセイ! ノーブラバンザイ! って日」

赤城「はぁ…。というか提督、セクハラですよ」

ていとく「セクハラも何も実際にあるんだからしょうがない。と言うワケで赤城もノーブラになろう!」

赤城「……昨日じゃなかったんですか?」

ていとく「俺の脳内カレンダーは今日が7月9日だ!」ハリーハリー!

赤城「やりませんよ?」

ていとく「えぇー……」

赤城「そもそも私はサラシ派ですので」

ていとく「驚愕の事実!? ノーサラシDayはいつだ!」

赤城「そんな事よりも提督、お夕飯はまだですか?」ギュルルルルルルルルル

ていとく「さっき大豚ダブル全マシマシを食べた上での発言かね……? サラシを見せてくれたら今すぐに用意しよう」

赤城「どうぞ」サッ

ていとく「いや、あの……手持ちの予備を見せられてもね。柔らかな二つの中身付きでね?」


空母勢にブラ派はおるんかのぅ……

注意:やっぱりこの話はなんの関係も繋がりもアリマセン


ていとく「なあ瑞鶴よ。>>538 の言ってることは本当か?」

瑞鶴「また爆撃されたいのかしらこの提督さんは……。まあ、ホントだけど」

ていとく「いやー純粋に気になったんだよ」

瑞鶴「まだ竣工する前のハナシよ。神戸から呉に向かう時に、ちょっとドジっちゃっただけ」

ていとく「舷窓……と言うことは喫水線付近だよな。艦娘で言えば下半身っ。つまり濡れたのは瑞鶴のお――――」


スコーンッ!


翔鶴「……提督、瑞鶴へのセクハラ行為は許しませんよ?」

ていとく「OK、その160番装備の爆風は下ろそうか。大和弾とか食らったら俺死んじゃうから」ア、ヒタイニ ササッテル……

本当ならどっちも昨日あげる予定だったものの寝落ち……
もったいないのでちょっと変えてリサイクル

弱くなったけど台風は台風 総員コロッケの用意は万全か

明日は台風一過の通常航行です
よろしければまたお付き合いください


・・-・・ナツガキタ・・・


ミーンミンミンミン……


瑞鶴「あづー……」


シュワシュワシュワシュワシュワ……


瑞鶴「あづい……」


ポイポイポイポイポイポイポイポイポイッポイ……


瑞鶴「あーつーい!!」ジタバタ




翔鶴「瑞鶴、はしたないわよ?」

瑞鶴「もうなんなの。ついこの間まで雨ばっかりだったのにさ!」

提督「梅雨が明ければこんなものだろ」

瑞鶴「しかもちょっと前まではここまで暑くなかったじゃん! 夜とかは涼しかったのに今じゃあ一日中……!」

提督「それがこの国の夏だからなあ。まあ、暑いのには同意するけど」

瑞鶴「冷房がほしい……」

提督「食堂に行けばあるじゃないか。たぶん建物内で最も快適な場所だぞ」

瑞鶴「ここにも置こうよー。冷房ー! 扇風機だけじゃあ足りないぞ―」ジタバタ

翔鶴「確かに、お仕事の効率を考えると必要かもしれませんね」

提督「んー、今は余裕がないなぁ。まあでも、秘書艦として頑張ってくれている翔鶴のためにも考えたほうがいいかな」

瑞鶴「私もいるんだけどー!」プクー

提督「ほら瑞鶴、今なら食堂で好きなだけひんやりできるぞ」

瑞鶴「行きたいけどさ―。そりゃあ張り付いてたいけどさー」

翔鶴「……子供たちに混ざるのは恥ずかしいと?」

瑞鶴「……うん」



―食堂―

深雪「あ"ぁー……快適だぜぇ」ヒヤヒヤ

叢雲「深雪、アンタちょっとダラシないわよ……」ヒヤヒヤ

初雪「そう言う叢雲も、空調最前列組」ヒヤヒヤ

磯波「ま、まあ暑いからしょうがないよね?」ヒヤヒヤ

白雪「私の名前のように冷たくなりたいなあ」ヒヤヒヤ

吹雪「あ、それは私も同じかも」ヒヤヒヤ


白露「ちょっと吹雪たちー。そこに居られたら風が来ないよー!」

村雨「まあここでも涼しいからいいんだけどね」

夕立「間宮さんのアイスがなかったらガマン出来ないっぽい」

時雨「かき氷もね」

五月雨「涼風。一緒にメロンゼリー食べようよ」

涼風「おぅっ。あ、でも五月雨。フタ開けるのはあたいやるからいいよ」


加古「」Zzz

古鷹「ちょっと加古、いくらなんでもここで寝ちゃダメだってば」


夏の暑さは艦娘にとっても過酷なようです


・・-・・チナミニ他ノ皆サンハ・・・


扶桑「今日も空が高くて良い天気ね」チャプ……

山城「そうですね。姉さま」チャプチャプ……

扶桑「暑いのは嫌だけれど、こうしていれば涼は取れるわね。足が気持ちいいわぁ」

山城「桶に水を張って足をつけてるだけなのになぁ」パシャッ

鳳翔「足湯の逆、といった所でしょうか」

山城「あ、そう言われればそうかも」

鳳翔「周りに打ち水もしましたから、風が吹けばもう少し涼しくなりますよ」

扶桑「縁側で水に足をつけながらこうしていると、本当に平和ねぇ」

鳳翔「えぇ。今が戦いの最中であることを忘れてしまいそうです」


大鯨「みなさん。食堂から水羊羹を持ってきました。今まで冷水で冷やしていたので、自然な冷たさになってます。あと、冷えすぎても困るので少し温めのお茶もありますよ」

扶桑「まあ。美味しそう」

山城「気が利くわね大鯨。ありがと」

大鯨「いえいえ。暑い時はこう言うのが一番ですから」


チリーンチリーン……


鳳翔「ふふっ。文明の利器に頼らない涼の取り方というのも、なかなか乙なものですね」



那珂「わぁーお!」

神通「鎮守府のすぐ近くにこんな場所があるなんて……」キヅカナカッタ


川内「どうよ! ここなら日差しも入ってこないし奥から風も吹いてくる。暑い時にはぴったりでしょ?」


那珂「天然の洞窟みたいだねー。さっすが川内ちゃん。やるねぇ」

神通「で、でも……一体どうやって見つけたの?」

川内「んー、夜中にちょっと辺りを歩いてたら偶然」

神通「夜中?」

川内「うん」

神通「(最近夜静かになったと思ったら外に出てたんだ……)」

川内「夜目を鍛えるってのもあったけどね。ほら、改装しても夜戦は好きだからさー」

那珂「でも、この奥ってどうなってるんだろうね? 風来るってことは反対側があるってことだし」

川内「それは私もまだ行ってないから分かんないや」

那珂「せっかくだから行ってみる?」

神通「えっ? い、行くの……?」オロオロ

川内「いいじゃん。行ってみようよ。もしかしたらもっと涼しくなれるかもよ」

神通「そ、それって……」

那珂「まあまあ神通ちゃん。旅は道連れ世は情けだよー」イコイコー


川内型の探検がどうなったかはご想像におかませします

本日は以上です
台風は台風でなかった コロッケも無駄になった
そして暑さがやってきた、と言うことで……

1は来週から一週間出張となります
前乗りの関係で日曜には出るので、以降更新が止まるか止まらないかは状況次第かと
よろしければまたお付き合いください

……せっかくだから ていとく と 赤城さん を連れていこう


・・-・・五月雨サント涼風サン・・・


涼風「さぁ提督。こいつぁ一体どういう事か説明してもらおうじゃないか」

五月雨「提督……」ウルウル

提督「二人とも、本当に申し訳ない!」

涼風「てやんでぇ。ゴメンで済んだら警察なんかいらねぇや」

五月雨「私たちって、そんなに影が薄いんですか?」

提督「いやいや、決してそんなことはない。もちろん蔑ろにしてるとかでもないんだ」

涼風「じゃあ一体どういうコトなのさ」

提督「これについては謝る以外にない。本当にその時ばかりは頭から抜けてたんだ」

涼風「……本当にド忘れなのかい?」

提督「面目次第もございません」


―少し前 執務室―


白露「提督、もどりましたー!」

提督「おぉ。おかえり……ってみんなずぶ濡れだなあ!」

村雨「それが帰投中にスコールに遭っちゃいまして」

時雨「さすがに良い雨とは言えなかったね」

夕立「服が張りついて気持ち悪いっぽい」

提督「風邪引く前に風呂に入らないとな。その前に拭かないと……翔鶴、悪いがタオルを持ってきてくれないか」

翔鶴「はい。かしこまりました」タタタ……


提督「この時期は本当に出撃に向かないなあ。ここでは曇ってるだけなんだが……」

時雨「降られた時間は短かったけど、凄い量だったからね」

白露「でもさあ。黒い服でよかったよねー。もし白とかだったら透けちゃって大変だったもん」

村雨「いくら提督でも、村雨さんの下着は簡単には見せませんよー?」

夕立「てーとくさん、下着見たいの?」ミルッポイ?

提督「こらこら。大人をからかうんじゃありません。でも――――」


ガチャッ

涼風「かぁーっ! 遅れた上にすっかり濡れちまったよ」

五月雨「ごめんね、涼風……」


提督「――白露型はみんな服装が黒だからこの場に限っては目のやり場に困らないで済んでるよ」



涼風「えっ?」←白透け真っ最中

五月雨「えっ?」←白透け真っ最中

提督「えっ?」



翔鶴「タオル持ってきました……って、あら?」


涼風「まさかあたいたちが忘れられてたなんてショックだよぉ」

提督「忘れてたわけじゃあないんだ。ただ白露たちと一緒になってたというか……な」

五月雨「毎日顔を合わせているのにですか?」

提督「そ、そう言われると……心苦しいものが」

涼風「こりゃああたいたちの言うことなんでも聞いてもらわないと許せないなあ。なー五月雨?」

五月雨「う、うんっ!」

提督「……おぉ。いつになく五月雨が積極的に。ま、まあ悪いのは全面的にこっちだし、叶えられる範囲でよければ」

涼風「お、言ったねぇ。それじゃあ早速」

提督「え、もう?」ハヤイナ……

涼風「そんな大したことじゃないから大丈夫だって。あたいたち、前から一度でいいから――――」




ガチャッ

翔鶴「提督……あれ、提督?」キョロキョロ

提督「やぁ。おかえり翔鶴」←仮眠ベッドの上

翔鶴「えっ、あの……どこかお身体の具合でも悪いんですか?」

提督「そうじゃなくてな。二人に添い寝を頼まれたものだから」

翔鶴「二人って……あ」ヨクミルト……


五月雨「Zzz」←提督左側くっつき

涼風「Zzz」←提督右側くっつき


提督「ちょっと二人を怒らせてしまってね。それで、お詫びにってことで添い寝をお願いされた次第だ」

翔鶴「そう、だったんですか……」ジー

提督「途中で雨にも降られたし、遠征航海で疲れたのかもしれない。横になったらすぐに寝付いてしまったよ」

翔鶴「……いいなぁ」ボソッ

提督「えっ?」

翔鶴「な、なんでもありませんっ。では……少しだけ外しますね。起こしちゃったら悪いですから」

提督「すまないな」

翔鶴「いいえ。では……」


……パタン


提督「……よくよく考えたら、誰かと眠るなんていつ以来だろうかなぁ」

五月雨「Zzz」ムニャ……

提督「駆逐艦の子たちといると、本当に自分がお父さんになったような気分だ」

涼風「Zzz」テヤンデェ……

提督「今後も、こんな穏やかな時間が流れて欲しいものだ。その為にも……」ファー……


提督「俺まで眠くなってきた……。まあ、少しくらいならいいかな」


五月雨さんと涼風さんは立派な白露型です ゴメンナサイ

本日は以上です
すずさみサンほんとごめんなさい

白露型は夕立と時雨が目立つけど、涼風もイイと思うんだ …みんな可愛いけどね


・・-・・アッチコッチ瑞鶴・・・


―執務室―

瑞鶴「てーとくさーん。瑞鶴暇だよー」ヒマヒマー

提督「そうかー」サラサラ

瑞鶴「むぅ。翔鶴姉ぇはー?」

提督「翔鶴なら今は工廠で妖精と打ち合わせだ。いよいよ戦力増強を考えないといけなくなったからな」

瑞鶴「……むー」プクー

提督「………………」カキカキ

瑞鶴「不貞腐れるぞー」アシ プラプラ

提督「さすがに今されると困るなぁ」サラサラ

瑞鶴「だって退屈なんだもん」

提督「最近雨続きで出撃どころじゃないしな」

瑞鶴「他のみんなも暇なんじゃないかな」

提督「まあそれは否定できないが……。とは言っても俺は俺で仕事があるからなぁ」

瑞鶴「なにか手伝おっか?」

提督「申し出は大変ありがたいんだが、これは俺しか見ちゃダメな書類だから」

瑞鶴「ちぇー」

提督「退屈なら他のみんなを訪ねてみたらどうだ? もしかしたら同士がいるかもしれないぞ」

瑞鶴「んー、そうしよっかなあ」ヨッ、ト



瑞鶴「――さて、執務室を出たはいいけど……まずは食堂にでも行ってみようかな」テクテク




―食堂―

瑞鶴「誰かいるかな―?」


扶桑「あら?」

山城「瑞鶴じゃない。どうしたの?」

瑞鶴「出撃もないから暇になっちゃって……。それで、とりあえずここに来てみたの。二人は?」

扶桑「私たちはここでお茶を飲んでるの。昔からの癖なのか、こうしている時間が一番落ち着くのよねぇ」ホノボノ

山城「昔は、雨を見ながら不幸だわ……とか言ったものだけど、今は違って見えるから不思議なものよねぇ」シミジミ

扶桑「よければ瑞鶴も一緒にお茶する?」

瑞鶴「んー、せっかくだけど遠慮しようかな。二人の時間を邪魔しても悪いし」

山城「あら、気が利くわね」

扶桑「山城ったら」モゥ

瑞鶴「あ、そう言えば提督さんが言ってたんだけど、もしかしたら戦力増強するかもって」

山城「そうなの?」

扶桑「だとすると、やっぱり戦艦なのかしら……。航空戦艦になった以上、尚更伊勢や日向には負けたくないわ」

山城「あの人ったら、まさか扶桑姉さまが力不足だからとでも言いたいのかしら!」

瑞鶴「ま、まだどうなるかは分からないけどね。するかもって話」

扶桑「でも、そんな話が出たということは、私たちも遠方へ出撃することが増えるのかもね」

山城「どんな敵が相手でも、扶桑姉さまと私がいれば向かうところ敵なしです! ねっ姉さま?」

扶桑「ふふっ。そうね」

瑞鶴「じゃあ、私はもう行くね」

山城「……あっ、瑞鶴。ちょっといい?」

瑞鶴「ん? どうしたの」

山城「提督に会ったら……例えどんな戦艦が来ようとも、私と扶桑姉さまは負けませんって、伝えておいて」

瑞鶴「……山城さんは素直じゃないなあ」ニコニコ

山城「いいの! とにかくっ。頼んだわよ」

瑞鶴「はーい」



―工廠―

瑞鶴「提督さん曰く、ここに翔鶴姉ぇがいるらしい」


工廠妖精「瑞鶴さん。なにかご用事?」ケンゾウ? カイハツ?

瑞鶴「用事というか、翔鶴姉ぇはいる?」

工廠妖精「ついさっき戻っていったよ」

瑞鶴「ありゃ……行き違いか」

工廠妖精「残念?」

瑞鶴「んー。まあ残念といえば残念かな。用事があるわけじゃないんだけどね」

工廠妖精「そうなの?」

瑞鶴「出撃なくて退屈だったからね。翔鶴姉ぇ探しがてら散歩、かな」

工廠妖精「退屈といえば、私たちも退屈なの。建造したい!」

瑞鶴「あー……そう言えば、ここへ来てから一回も建造してるの見たことないかも」

工廠妖精「提督さん建造には関心が薄いの。開発ばっかり」

瑞鶴「そんなに余裕が無いって言ってたっけなあ。あ、でも、今度戦力を増やすかもって」

工廠妖精「?!」シゴトダ!

瑞鶴「今すぐってわけじゃないけど、妖精さんの出番は近いかもね」

工廠妖精「建造……我らのアイデンティティ」ワクワク

瑞鶴「実際建造する時は提督さんが直接来ると思うからよろしくね。じゃあ、私はもう行くね」

工廠妖精「また会いましょう」フリフリ


―母港―

瑞鶴「さて、なんか人影が見えたような気がしたからこっちに来てみたけど……」


時雨「あれ? 瑞鶴じゃないか」


瑞鶴「時雨、何やってるのこんな所で」

時雨「雨をね。見てたんだ」

瑞鶴「雨って……それなら部屋の中から見ればいいのに」ヌレルワヨ?

時雨「元々がフネだったせいもあるんだろうね。こうして外に出て、傘をさしながら雨の空気に触れてるほうが落ち着くんだ」

瑞鶴「ふーん」

時雨「そういう瑞鶴はどうしたの?」

瑞鶴「時雨が見えたから来たの。この雨の中、ここで一人佇んでたら気になっちゃうでしょ?」

時雨「あ……それは申し訳ないことをしたかな」

瑞鶴「ううん。いいの。せっかくだから私もこの空気に触れていくわ」

時雨「それがいいよ」


サアァァァァー…………

瑞鶴「………………」

時雨「………………」

瑞鶴「(か、会話がないなあ。なにか、話の種になるようなものは……)」


瑞鶴「えっと、さ。時雨って雨が好きなの?」

時雨「うん? そうだね。雨は好きだよ。だけど同時に嫌いでもあるんだ」

瑞鶴「そう、なの?」

時雨「悲しいことを思い出すから。でも、これは絶対に忘れちゃいけないんだ。みんなが忘れても、僕だけはずっと覚えてる」

瑞鶴「あ……スリガオ」

時雨「でも、不思議なことはあるものだよね。またこうしてみんなと……扶桑や山城とも一緒にいられるんだから」

瑞鶴「………………」

時雨「提督には感謝してもしきれない。絶対に僕たちが悲しまないように頑張ってくれているんだ」

瑞鶴「……そうね」

時雨「だから僕も頑張る。今度こそ、仲間を失わないように。……そう思いながら雨を見ているんだ」

瑞鶴「そっか」

時雨「うん。あ、ところで、さっき翔鶴が建物の中に入っていったけれど、いいの?」

瑞鶴「えっ、翔鶴姉ぇ?」

時雨「てっきり翔鶴を探してる最中かと思ったけれど」

瑞鶴「まあ確かにそれもある……じゃあ、ちょっと行ってくるね」

時雨「僕はまだしばらくはここにいるよ」

瑞鶴「風邪引かないでね」

時雨「うん。ありがとう」


サアァァァァー…………


―廊下―

瑞鶴「提督さんの所に戻ったかと思ったけど、翔鶴姉ぇどこに行ったんだろう?」イナカッタ


大鯨「あら……瑞鶴さん」


瑞鶴「あ、大鯨。やっほー」

大鯨「こんにちわあ」ニコニコ

瑞鶴「翔鶴姉ぇ見なかった?」

大鯨「翔鶴さんですか? でしたら鳳翔さんと食堂にいましたよ」

瑞鶴「……結局一番最初の所に戻るのかぁ」

大鯨「?」

瑞鶴「ううんっ。こっちの話」

大鯨「もしよろしければ、一緒に行きますか? 私もちょうど戻る所でしたので」

瑞鶴「うん。行きましょ。ところでさ大鯨、その手提げに入ってるのって……」

大鯨「倉庫から持ってきた玉ねぎや馬鈴薯、あと……補給用の魚雷とかですね。と言っても、魚雷の出番はありませんけれどね」

瑞鶴「魚雷はともかく、もうすっかり食堂が主戦場になってるような?」

大鯨「あはは……。皆さんと違って私ではあまり力になれそうもないので……」

瑞鶴「やっぱり改装して空母になったら?」

大鯨「確かにその通りなんですが……。提督が言ってくださったんです。私がこの姿で艦娘になったのにはちゃんと理由があるはずだって。だから私が望むまで改装はしない、と」

瑞鶴「理由かあ」

大鯨「そう言っていただけた時、私心の底から『ああ、ここに来て良かった』と思えました」

大鯨「普通なら役に立たなければ解体とか強制的に改装とかでしょうけれど、兵器である私達の意思を優先するなんて、以前ではあり得ませんもの」

瑞鶴「うーん。提督さんなら言いそうかも。普段から兵器よりも同じ人として接してくれるし」

大鯨「提督って、不思議な方ですよね」

瑞鶴「まあね」

大鯨「だからこそ、好きなんですけれどね」ポッ

瑞鶴「……まあね」タイゲイモ カ……


―食堂2―

瑞鶴「翔鶴姉ぇいるー?」

翔鶴「あら、瑞鶴。どうかしたの?」

瑞鶴「特に用事ってわけじゃないんだけどさぁ。何もやることなくて」

翔鶴「この天気ですものね。仮に出撃しても私達空母は戦力にならないわ」

瑞鶴「でも出ないなら出ないで暇で……。そう言う翔鶴姉ぇはここで何してんの?」

翔鶴「鳳翔さんにくず餅の作り方を教わっていたの。あとで提督に持っていこうと」

瑞鶴「今日のおやつ?」

翔鶴「えぇ。冷たくすればこの時期にちょうどいいかと思って」

瑞鶴「うんうん。きな粉と黒蜜はたっぷりでね」

翔鶴「はいはい。鳳翔さん、あとはどうすれば……?」

鳳翔「あとは氷を張ったお水で冷やして、瑞鶴さんの言ったきな粉と蜜をかけて完成です。飲み物は冷たい麦茶でもいいですが、温かいお抹茶とも合いますよ」

瑞鶴「わぁ。なんかおやつが楽しみになってきたかも」ワクワク

翔鶴「ちゃんとお茶の時間になったらね。鳳翔さん、ありがとうございました」

鳳翔「いいえ。お役に立てたのなら良かったです」ニコニコ


ナンカ イロイロアルイタラツカレター
ナニシテタノ?


雨の日の交流劇

本日は以上です

しかしここで一つ困ったことが……

[運営Tweet引用]
同夏イベントでは複数の【新艦娘】も登場予定です。ミッドウェーで奮戦した「飛龍」の血統を継ぐ新正規空母も就役予定です…
[/運営Tweet引用]

8月15日予定のネタが潰された……だと
ネタバレも何も雲龍型ですわ これで伊吹だったら逆に大笑いだけど
どうしましょうかね。予定を早めればいいんだろうけどなあ……いっそ封印か???


15日ネタ、イベント前に見たいですか?

注意:この話はなんの関係も繋がりもアリマセン


ていとく「せっかく北海道まで来たのに仕事だけして帰るのもなんだよな」

赤城「そうですよ提督! 北海道といえば食の宝庫。それを無視するなんて言語道断です」ギュルルルルルルルル

ていとく「盛大に腹が鳴ってるな……。まあ赤城の言うとおりだし、なんか食ってくか」

赤城「提督、夏の北海道といえばウニやイカと言った海産物です! そう、それはつまr

ていとく「やっぱラーメンだよな。俺一回本場の味噌食いたかったんだ」


ガシッ


ていとく「うん?」

赤城「Noラーメン、Yesスシ・サシミ OK?」シュゴー シュゴー

ていとく「あの、赤城さん? キャラ……」

赤城「寿司! 刺身! 海鮮丼!!」キュピーン

ていとく「なんか増えてるし……ってちょっとまて赤城! お前俺を引っ張ってどこへ行くッ。そっちはイカにもお値段ヤバそうなレベルの店構えだ……!」ズルズル


赤城「一航戦、赤城。 (空腹を満たすために)出ます!」


ていとくの財布 大破炎上中

いろいろなご意見ありがとうございました
とりあえずは様子を見つつ実装を待ち、月末あたりに予告的なのを載せてみる事にします
もし興味がおありでしたらお付き合いください

いやホント、雲龍どうなるんだろうね??? 軒並み運の値が低そうな予感 搭載機も……ナシかな
それよりも明後日の榛名改Ⅱか

注意:この話はなんの関係も繋がりもアリマセン


ていとく「赤城の食欲で財布がヤバイ」

赤城「さすがは北海道。魚介類がどれも新鮮で大満足です」ゲプー

ていとく「まあこれで腹も膨れただろう。そろそろ行くとしよう」

赤城「そうですね。前菜は頂いたことですし、次はいよいよメインディッシュですね」

ていとく「えっ?」メイン……?

赤城「えっ?」メイン……



ジンギスカンの店『』ハーイ

ラーメンの店『』チャーン

スープカレーの店『』バブー



ていとくの魔法のカード 限度いっぱい

注意:この話はちょっとしか関係と繋がりがアリマセン


提督「やっと視察も終わったな。なんやかんやで五日も掛かってしまった」

翔鶴「お疲れさまです。ところで、先ほどはどちらに行かれていたのですか?」

提督「ん、ああ。ちょっと同期と会ってきたんだよ」

翔鶴「こちらに着任されていたんですね」

提督「いや、奴も俺と同じだったらしい。でもまさか会って早々金貸してと言われるとは思わなかったが」

翔鶴「お金……ですか」

提督「なんでも部下に見栄はって散在したとか。まああいつらしいというか……」

翔鶴「提督は、お金の管理はしっかりとお願いいたしますね」

提督「そもそも散在するほど余裕が無いなぁ。でも、みんなにお土産を買っていくのは賛同してくれるだろう?」

翔鶴「はい。瑞鶴も待っていると思います」

提督「だな……。よし、じゃあ行くか」


北海道はお菓子もいっぱい

注意:この話はなんの関係も繋がりもアリマセン


ていとく「上空をブルーインパルスが飛んでるな」

赤城「噂によると、明日丘珠だか千歳で航空際があるみたいですよ。練習飛行かと」

ていとく「白煙を引きながらの堂々の編隊飛行だな! 練度の違いがわかるよ」

赤城「こちらの板谷隊や進藤隊も練度は負けていないはずです」

ていとく「噴式機と比べてもどうにもならんさ。同じ軍人として切磋琢磨すればいい」

赤城「それはそうですが……」

ていとく「しかし、出発を1日ずらした甲斐があったもんだ。良いものを見れた」


赤城「そういえば提督、北海道には白いブラックサンダーなるお菓子があるとか」

ていとく「知りません」

赤城「普通のブラックサンダーと何が違うのか非常に気になります!」

ていとく「しりません。もう残金が無いんだ。これ以上誰かに金を借りるわけにはいかん」

赤城「世知辛い世の中になったものですね……」

ていとく「誰のせいでこうなったと思ってんだ」


T-4の爆音すげぇ……


・・-・・夏ノ戦場・・・


瑞鶴「あー、海に出ると遮るものがないから暑いわぁ」

翔鶴「それに潜るわけじゃないから水の冷たさも感じないのよね」

扶桑「フネだった頃の私達に乗っていた人も、同じことを思っていたのかしらね」

山城「鋼鉄の塊に熱なんてたまったものじゃないわ。ただでさえ艤装も熱くなってるって言うのに」

瑞鶴「私たちは飛行甲板木が多いからマシだけど、ほかは……」

扶桑「砲塔に加えて航空甲板も鉄製。さすがに堪えるわね」

翔鶴「帰ったら提督が冷たいものを用意しておいてくださるので、それを楽しみにしましょう」

山城「キンキンに冷えたサイダーやカルピスが飲みたいわ」

加古「あたしは寝転がりながら食べられるアイスの方がいいかなあ」

古鷹「もう、加古ったら」

瑞鶴「楽しみのために、さっさと勝って帰りましょ」

翔鶴「ふふっ――。っ! 偵察機より報告です。敵艦隊発見、複縦陣にて航行中とのこと」

扶桑「陣形を組み替えます。加古と古鷹は前衛へ。翔鶴と瑞鶴は後方にそれぞれ移動してください」


『了解!』


扶桑「さぁ……主力艦隊の力を敵にお見せしましょう!!」



駆逐ロ級『』グデー*3

重巡リ級『』ダラダラ*2

空母ヲ級『』ポケー



扶桑「え、えっと……?」

加古「どうなってんのこれ」

古鷹「戦う以前に戦意が……」ナイ?

瑞鶴「しかも深海棲艦らしく半分沈んでるし」



重巡リ級『』シッシッ

駆逐ロ級『』アッチイケ



翔鶴「な、なんか露骨に追い払おうとしてますね……」

山城「それはそれでなんかムカつくわ」



空母ヲ級『』チカチカッチカッ



古鷹「て、敵空母より発光信号です」ボウシノ メカラ!

扶桑「あついから……戦意、なし? え、えぇ?!」

瑞鶴「あー。やっぱ向こうも海の上だと暑いんだねぇ」

翔鶴「ど、どうします? 少なくとも戦う気はなさそうですが……」

山城「そのまま沈めちゃえばいいんじゃないの?」

扶桑「………………」


しばらくにらみ合いの末、結局何もせず双方還ったそうです

本日は以上です
北海道から帰還して、↑の通り暑いものでヘロヘロ あっち扇風機すら要らんかったのにー


・・-・・翔鶴ト瑞鶴9・・・


瑞鶴「………………」ゴロゴロ

翔鶴「………………」Zzz

瑞鶴「………………」ゴロゴロゴロ

翔鶴「………………」Zzz?

瑞鶴「………………」ゴロゴロゴロゴロ



翔鶴「……瑞鶴、眠れないの?」

瑞鶴「なんか暑くて寝苦しい」

翔鶴「扇風機回す?」

瑞鶴「翔鶴姉ぇがいいなら回したいなぁ」

翔鶴「ちゃんとタイマー付きにしておいてね」

瑞鶴「うん。ありがと」ポチットナ

翔鶴「熱帯夜は困るわね……」

瑞鶴「各部屋にも空調欲しいなあ」

翔鶴「こんど提督に相談しましょう」

瑞鶴「そうしようそうしよう」

翔鶴「じゃあ、私また寝るわね……」

瑞鶴「うん。おやすみ翔鶴姉ぇ」


……こんな会話を扇風機が止まる度にしましたとさ

ちょっと短いけれど、お空で雷電姉妹が無双乱舞はじめたのでこの辺で!
みなさんも雷には十分お気をつけください

やっぱ北海道は涼しいのか、ずっと北海道だから夏に本州には行きたくないな


・・-・・瑞鶴ト提督6・・・


瑞鶴「提督さん。鳳翔さんから貰ってきたスイカだよ」ハイ

提督「おぉっこりゃあいいなぁ。夏といえばスイカに限るよ。せっかくだから冷たい内に食べるとしよう」サラサラ

瑞鶴「うん……って、提督さん何かけてるの?」

提督「ん? 塩だけど」

瑞鶴「スイカに塩なんてかけたらしょっぱくなっちゃうよ」

提督「と、思うだろ? 試しに一口塩をかけて食べてみ」

瑞鶴「えぇー……」ヤダ

提督「ものは試しってことだよ。もし瑞鶴が不味いって言うならお詫びにあとでアイスをご馳走しよう」

瑞鶴「そこまで言うならやってみるけど……いいのかなぁ」パラパラ

提督「あんまりかけ過ぎると本当にしょっぱくなるから、軽ーく少しでいいんだ」

瑞鶴「い、いただきます……」シャクッ

提督「………………」

瑞鶴「んっ……しょっぱ……あれ、甘い? むしろ美味しい?」アレレ?

提督「どうだ。普通に食べるよりもむしろ甘く感じるだろ」

瑞鶴「あれ、でもこれ塩なのに……?」シャクシャク

提督「わずかな塩気が甘みを強調してくれるんだと。俺自身親のやってるの見て覚えたことだから、昔からこんな食べ方もあったってコトだろう」

瑞鶴「んー、これは不思議な。美味しいからいいけど」

提督「でもこれにも好き好きはあるからな。もちろんかけない方が美味しいっていう人だっているし、かけたらマズイっていう人もいる」

瑞鶴「――あッ、これで今美味しくないって言ったら提督さんにアイスご馳走してもらえるんだった!」

提督「もう受付は終了だ」

瑞鶴「うー……失敗したなぁ。美味しくても不味いって言えばアイスと両方食べられたのにー」

提督「それはナシだろう」


あなたは塩はかける派? かけない派?

本日は以上です
よろしければまたお付き合いください

>>628
逆に内地(都会)の人は冬の北海道に行くとエライ目にあいますね
身長よりも高く積み上げられた雪山とか、半袖OKな室内とか


・・-・・瑞鶴ト扶桑1・・・


瑞鶴「最近扶桑さんと山城さんがよく二人で沖合に出てるけど、なんかやってるのかな?」

翔鶴「扶桑さんと山城さん? それなら確か……」

提督「戦艦ならではの訓練をしたいって言ってたな。扶桑なんか特にやる気みたいだったが」

瑞鶴「戦艦かぁ」

翔鶴「この鎮守府唯一の戦艦ですからね。私たちも頼ってしまうコトも多いです」

提督「運用資源的にはあまり余裕はないけれど、二人のやる気は最大限尊重してるつもりだよ」

翔鶴「そうですね」

瑞鶴「んー、どんな訓練してるんだろう?」

提督「さすがに内容までは聞いてないな。弾薬消費もあるし、砲撃訓練的なのじゃないか?」



―鎮守府沖―

瑞鶴「――と言うわけで二人がどんな事やってるか気になってきたけど……」



ドーン……ドドーン!!



瑞鶴「やっぱり戦艦の主砲は凄いなぁ。離れてるのに衝撃がズシンと響いてくるもん」

瑞鶴「……46センチ砲か。あれを航空爆弾にしたらどんな威力になるんだろ。一撃轟沈とかいけるかな」




扶桑「――――あら、瑞鶴? どうかしたの」

山城「そんな所にいたら巻き込まれるわよ―!」←少し離れてるので大きな声を出してる

瑞鶴「ごめんなさい邪魔しちゃって。ちょっと気になったからつい」

扶桑「私たちの訓練が?」

瑞鶴「最近多いみたいだからね」

扶桑「そうねぇ。自分でも驚くくらい真剣にやってるわね」

瑞鶴「……やっぱりこの間のことで?」

扶桑「誰が来るかはまだ分からないけれど、どんな艦娘が来てもいいようにしているの。特に、それが伊勢や日向だったら尚更のことね」

山城「同じ航空戦艦としてあの二人には絶対に負けないわ。そうですよね、姉さま?」←近づいてきた

扶桑「ええ。もちろん」


瑞鶴「それで、今はどんな訓練をやってるの? やっぱりお互いを仮想敵としての砲撃訓練?」

扶桑「もちろんそれもあるけれど、更に追い込むためにこんな物を履いているの」

瑞鶴「……これって」マサカ

山城「えぇ。所謂鉄ゲタね。提督に許可とって妖精に作ってもらったの」

瑞鶴「な、なんでまたこんなのを……?」スゴイナァ

扶桑「いざ戦場となれば、高速だから低速だからは被弾の理由にならないわ。だから、どんな状況下でも回避ができるようにあえて重りをつけているの」

山城「例えば被弾して速度が落ちた時なんかに近いわね。この状態で回避ができるなら本番ではもっと素早く動けるもの」

瑞鶴「な、なるほど……?」

扶桑「私たちはみんなにとっての盾であると同時に鉾でもある――。提督はそう仰っていたわ。ならばその期待に是非とも応えないとね」

山城「わ、私は扶桑姉さまのために……!」

扶桑「山城」

山城「うぅ……元気になって以来姉さまがけんもほろろ」ショボーン

扶桑「私のことを慕ってくれるのは姉として誇らしいけれど、もっと周りも見ないとだめよ。ね、山城」ナデナデ

山城「姉さま……!!」キラキラ

瑞鶴「あはは……。あ、そう言えばこの前漫画で読んだんだけど、鉄ゲタ履いて階段を登り降りっていうのをやってたよ。効果あるのかな?」

扶桑「そう、ねぇ。足腰は鍛えられそうだけれど」

山城「ね、姉さまの美しいお御足が太ましく……いけません姉さまッ!! そんなのは殿方専用です!!!!!!!!!!」

扶桑「そ、そう? まあ確かに足が太くなるのはちょっと困るけれど……」


ダンジテイケマセンワッ!

ヤ、ヤマシロ……?


扶桑姉妹は、まるで白魚のような……

本日は以上です
夏はネタにしやすいけど、そればかりだとアレなんで美しい扶桑姉妹を拝見して涼を取ります
明日は大鯨さん、あと久々にネタ募集でも……
よろしければまたお付き合いください

※ちょっと独自解釈が強めにつき、予めご承知おきの程を




・・-・・真・鯨と龍・・・


提督「では、本日の南西諸島進撃作戦のメンバーを発表する」

提督「第一艦隊旗艦は扶桑だ。皆を率いて暴れまわってきてくれよ」

扶桑「はい。旗艦任務、拝命いたします」

提督「航空戦力は二名をあてる。まずは瑞鶴。航空戦の指揮は任せたぞ」

瑞鶴「了解。まかせて!」

提督「そしてもう一名は――――大鯨、初出撃だがよろしく頼む」

大鯨「は、はい!」ガンバリマス!



一同「えっ?」



提督「続いて護衛役は……」

瑞鶴「ちょ、ちょっと待ってよ提督さん。航空戦力に大鯨? 翔鶴姉ぇや鳳翔さんじゃなくて?」

提督「ああ。今回は瑞鶴と大鯨の二人だ」

瑞鶴「いやでも……大鯨は潜水母艦……」

提督「言ってることはわかるが、大鯨は立派な"航空戦力"だ。ちゃんと飛行甲板装備してるだろう?」

瑞鶴「えっ―――あ、ホント」カタニ ソウビシテル……

提督「もちろん、航空機だってちゃんと発艦させられる。ちょっと不慣れな部分が残るが、そこは瑞鶴に補ってもらうことになるな」

大鯨「瑞鶴さん。ご迷惑をかけるかもしれませんがよろしくお願いいたしますね」

瑞鶴「あ、うん。それは……いいんだけどさ。あれ? と言うことは大鯨って龍鳳……?」

提督「いや、大鯨のままだ」

大鯨「はい」ニコニコ

瑞鶴「でも、空母?」ンン???

提督「まあ、ちょっと本気を出してみたわけだ」




―数日前 執務室―

翔鶴「提督、工廠妖精から例の物が完成した、と連絡を受けていますが……」

提督「お。ついに出来たかぁ。さすが妖精さん」

翔鶴「なにか開発されたのですか?」

提督「まあな。種明かしをする前に、悪いが大鯨を呼んできてもらえるか?」

翔鶴「はぁ。わかりました」

提督「その間に俺は受け取ってくるから」


……
…………
………………


翔鶴「提督、大鯨さんをお連れしました」


ガチャッ


大鯨「失礼します。提督、お呼びですか?」

提督「ああ。実は大鯨にイイモノを用意したんだ。早速だがこれを見てくれ」

翔鶴「こ、これは……」

大鯨「飛行甲板、ですか?」

提督「うむ。ぜひ大鯨に使って欲しい」

大鯨「えっ? と言うことは……」カイソウ?

提督「いやいや。改装はしない。今のままで装備する形になる」

大鯨「で、でも今の私は潜水母艦ですよ? 装備できない……」

提督「……と思うだろう? まあモノは試しと装備してみてくれ」

大鯨「は、はあ……ゴソゴソ……あれ?」アレレ?



提督「どうだ? なんの違和感もないだろう?」

大鯨「あれ、私、潜水母艦のはずなのに??? え、あれ?」

翔鶴「提督。どういう事ですか?」

提督「実はちょっと前から妖精さんと相談しててね。大鯨が今のままで航空戦力化出来ないかなって」

翔鶴「それで……できちゃった、と?」

提督「うん。さすがは妖精さんだ」

翔鶴「でもどうしてですか? こんな事をされなくとも大鯨さんは改装すれば空母になりますよ」

提督「もちろんその事は理解しているよ。でも、改装をするとしてだ。大鯨自身がそれを望んでなかったらどうかな」

翔鶴「えっ?」マサカ

大鯨「………………」



提督「改装すれば空母となり、戦力も大幅に向上する。でも、じゃあ何故最初から空母でなかったのか。潜水母艦である意味は?」

翔鶴「えっと……」

提督「元となったフネ由来についてはこの際置いておくとしてだ。俺は大鯨が今の姿で艦娘になったのには理由があるからだと考えてる。大鯨がそうありたいと願ったからかもしれない。なら、それを尊重するのが提督ってもんだ」

翔鶴「提督……」

提督「でも、戦力という意味では不安に思っていることも聞いていたんだ。潜水艦の配備されていないこの鎮守府で、今のままで自分は役に立てるのかって」

提督「そこでこれだよ。大鯨が大鯨のままで、それでいて改装後の空母として活躍できるように作った特別製。たぶん他じゃあ絶対にできないはずだ」

大鯨「特別製……?」

提督「妖精さんが言うには、違和感なく使えるはずだと。大鯨さえ良ければ、ぜひ使ってほしい」



大鯨「……一つだけ、いいですか?」

提督「うん?」

大鯨「もし……私が、これを、使いたくないと言ったら……?」オドオド

提督「その時はしょうがないさ。妖精さんには悪いがこれは解体するよ」

大鯨「む、無理に改装したりとかはしないんですか?」

提督「もちろん。戦力としては改装した方が向上するのはわかっていても、本人の意志に反することを強制するつもりはないよ。本心から望まない限りはね」

大鯨「………………」

提督「どうかな。使ってもらえるかな」

翔鶴「大鯨さん……」





大鯨「――わかりました。喜んで、装備いたします!」

提督「そうか。それは良かった」

大鯨「提督。こんな私を、生まれたままの姿で使ってくれて本当にありがとうございます。私、いつまでも提督といっしょに……!」



・・-・・・・-・・・・-・・

提督「では、編成は以上だ。準備なり次第出撃してくれ」


『はい!』


瑞鶴「ね、ねぇ大鯨。本当に大丈夫なの……?」

大鯨「えぇ。お任せくださいっ」

瑞鶴「でもまさか、大鯨が空母なんてねぇ」

大鯨「そうですね。私も、未だに実感がわきませんから」

瑞鶴「気分悪くしちゃうかもしれないけど、大鯨は龍鳳になりたくなかったの?」

大鯨「……もしかしたらそうかもしれませんね。せっかく大鯨と名付けられたのに、その名前は空母になるまでの仮のもの。なら私は……潜水母艦大鯨はなんだったんだろうって、思っていたのかもしれません」

瑞鶴「……そっか」

大鯨「でも、だからと言って龍鳳が嫌いなわけでもないです。空母としての私も大切。提督は、そんな私のわがままを叶えてくれたんです」

瑞鶴「あっさり認めちゃう提督さんも凄いけど、作っちゃう妖精さんも凄いというか……」

大鯨「ですね」クスクス



山城「瑞鶴、大鯨。準備はいいかしら?」



瑞鶴「うん! バッチリ。大鯨は」

大鯨「はいっ。私も大丈夫です」

山城「じゃあ、そろそろ出撃しましょう。二人とも偵察機を準備しておいてね」

瑞鶴「オッケー。んじゃあいっちょ行ってきますか」

大鯨「はい。"空母大鯨"出撃します!」


個人的に、龍鳳よりも大鯨派

本日は以上です
↑の山城さんは誤字でも何でもなく山城さんです
扶桑姉さまと離すと大変だから!


あと、今週もイベントの募集をいたします

艦娘達の希望により、提督とのコミュニケーションタイムが設けられることになりました
そこで『この艦娘とのイベントが欲しい』などありましたらお寄せください
募集した内容は近いうちに載せます (いつ……と言えないのが社畜提督の悲しい所)


夜の席希望の場合は添えていただけると助かります


現在鎮守府に所属している艦娘


戦艦
・扶桑型 扶桑 山城

空母
・翔鶴型 翔鶴 瑞鶴
・鳳翔型 鳳翔

巡洋艦
・古鷹型 古鷹 加古
・川内型 川内 神通 那珂

駆逐艦
・吹雪型 吹雪 白雪 初雪 深雪 叢雲 磯波
・白露型 白露 時雨 村雨 夕立 五月雨 涼風

潜水母艦
・大鯨型 大鯨


↓2 ↓5 の方お願いします

鎮守府に所属しない艦娘や関係無かった場合は更に↓の方となります
よろしければモノは試しと放り込んでいってみてください

吹雪で
そういや、扶桑型は2隻とも航空戦艦って表示しないの?

今回は那珂と瑞鶴ということで
あとはいくつかネタをいただけたので鎮守府のメンバーで使えそうな部分を……
なるべくお盆までには揃えられるように致します
8/1と15は固定イベントということで ……嗚呼、結果次第で胃が痛く

>>663
大分類で分けただけなのでそのままにしてます
仮にこの鎮守府に装甲空母がきても、同様に空母のカテゴリのままかと


・・-・・大艦巨砲……?・・・


提督「ふむ……」

翔鶴「どうしました提督」

提督「いやな。今頃になって軍令部がこんなのを送ってきたんだ」ピラッ

翔鶴「えっと……戦艦の主砲装備による命中率について?」

提督「なんでも新しく判明したとか。まったくこんな重要な事を……」ブツブツ

翔鶴「艦に適した主砲でない場合、命中率に影響あり……ですか」

提督「下にリストがあるだろう? それによると扶桑・伊勢型に適した主砲は35.6センチ。初期装備までだ。41センチまでは許容範囲らしいがウチの扶桑たちは……」

翔鶴「妖精さんが作った46センチ砲装備、ですね」

提督「小型の分には問題ないらしいが、大型となると命中率に結構な差が出ているようだ。くそっこんな事わかってたら装備させなかったのに!」

翔鶴「提督……」

提督「翔鶴はどう思った。一緒に出撃して扶桑たちの砲撃を間近で見ていた者としては」

翔鶴「うーん、私個人的には前と比べて特別悪くなったという印象は受けていないんですが……」

提督「こればっかりはいざと言うとき命取りになりかねないし本人たちにも聞いてみた方がいいな。悪いが二人を呼んできてもらえないか」

翔鶴「は、はいっ」



翔鶴「お二人をお連れしました」


扶桑「提督、お呼びでしょうか?」

山城「急にどうかしたの?」ナニゴト?

提督「早速だが二人とも。この間換装した46センチ砲の調子はどうだ?」

扶桑「主砲、ですか?」

山城「別に、なんともないけど……」

提督「軍令部からの情報では、扶桑たちに46センチ砲を装備させると、命中率が悪化するみたいなんだ」

扶桑「まぁっ」

山城「そうなの?」

提督「その上で聞きたいが、換装以来変わったこととかってあるか? ちゃんと狙ってるのに当たりにくくなったようなとか、そんなのでいいんだ」

扶桑「変わったこと、ですか……」チラリ

山城「んー、そうですねぇ……」チラリ


扶桑「特に無いですね」
山城「特に無いわね」



提督「えっ? な、ないのか?」

扶桑「えぇ。特に以前と変わりありませんね。強いて言うなら威力が上がったくらいでしょうか」ネー

山城「むしろ威力が上がったから少ない砲撃数でいける方が大きいかしら。戦艦でも一撃で仕留められることとかあるし」ネー

提督「そ、そうなのか……?」アレ?

扶桑「あえて難点をあげるとすれば、次弾装填に少し時間がかかるようになったことくらいでしょうか」

山城「でもそれも前部と後部の主砲を交互に撃ってれば済むことですし」

提督「………………」

翔鶴「て、提督?」


提督「……誤報か?」コレ




・・-・・・・-・・・・-・・

工廠妖精1「換装しても今までと同じ感覚で撃てるようにするなんて当然です」

工廠妖精2「むしろ他のみんなはやらないです?」

工廠妖精3「技術屋ならば当たり前のことです」

工廠妖精4「パパパッパッパッパ、パァウァー!!」


ここの妖精さんは真の匠かつ縁の下の力持ち

本日は以上です
運営のつぶやきを見て、きっとここの鎮守府ならこうなるだろうと
妖精を甘く見ちゃあいけませんヨ

榛名改二……えぇわぁ。この勢いで鶴姉妹もぜひ! あ、まだ翔鶴姉ぇいなかった……ついでに鯨も


お題:瑞鶴



・・-・・夏ハ夜・・・


―深夜 食堂―

瑞鶴「てーとーくさんっ。こんな時間に一人でなにやってるの?」

提督「ん? あぁ瑞鶴か。ここは空調があるだろ? だからちょっと酒でも嗜みながら夜涼みってところだな」

瑞鶴「ふーん。ね、私も一緒してもいい?」

提督「それは構わないが……」

瑞鶴「じゃあ、お隣しつれいしまーす」ストン

提督「瑞鶴は麦茶でいいか?」

瑞鶴「うん」


瑞鶴「――――ふぅ。冷たいお茶がしみるなぁ」

提督「それで、瑞鶴は一人でどうしたんだ? 翔鶴は一緒じゃないのか」

瑞鶴「どうも暑くて寝苦しくて……麦茶でも飲もうと思ったら提督さんがいたから」

提督「何日か連続の熱帯夜って話だからなぁ。俺も似たようなものだよ」

瑞鶴「翔鶴姉ぇは布団でぐっすり。私からすれば、この暑いのによく眠れるなあって」

提督「やっぱり各部屋に空調を導入した方がいいかな」

瑞鶴「そりゃあもう! 深海棲艦よりも優先順位高いと思う」

提督「そんなにか」

瑞鶴「提督さんの部屋にもついてないんでしょ?」

提督「………………」

瑞鶴「え、うそ。あるのっ?」

提督「まあ、最初からついていたというか……」

瑞鶴「ズルい!」キーッ


瑞鶴「瑞鶴たちも空調ほしい!!」

提督「で、でもだなあ。みんなが苦労してるのに自分だけ快適なのは悪いと思って使ってないんだ。だからこうして俺もここに来ているわけで」

瑞鶴「……ホントにぃ?」

提督「ほ、本当だって」

瑞鶴「誰も見てなければ嘘はつき放題だよ?」

提督「なんでそんなに疑り深いんだ……」

瑞鶴「快適空調の恨みは恐ろしいのよ。提督さん」ズズズイッ

提督「わ、わかったわかった。みんなの部屋への導入は最優先で進めるから」

瑞鶴「約束だからね?」

提督「う、うむ」

瑞鶴「真面目な話、扇風機だと限界だと思う。私たちでさえそう思うんだから、吹雪や白露たちみたいな大部屋だと尚更じゃない?」

提督「暑さで戦闘継続が困難になっても困るし、倒れられてもなお困る」

瑞鶴「でしょう? 私もわがままで言ってるんじゃないのよ」

提督「……だよな?」


瑞鶴「でも、いいなあ。提督さんの部屋には空調ついてるんだ―」

提督「さっきも言ったが実際は使ってないからな」

瑞鶴「今日は提督さんの部屋で寝ようかなー?」

提督「やめなさい」

瑞鶴「艦娘の体調を気遣うのも提督さんの仕事でしょ?」

提督「もっともらしい事言ってるが、ダメだからな」


ネネ、セメテスコシダケデモ……!

イケマセン!







深雪「…………いいこと聞いちゃったぜぃ」ニヤリ


どっかに続く

ヨコクノヨコク


・・-・・オ化ケ?・・・


―深夜 母港前―

瑞鶴「あっつぅ……今夜も暑くて全然寝付けない」パタパタ

瑞鶴「さすがに今日は提督さんもいなかったし、外出たら風があるかと思ったらあんまり変わらないなぁ」

瑞鶴「早く空調つけてもわらないと……」


ざざーん……


瑞鶴「………………」

瑞鶴「夜の海は何度も見たことあるけど、一人で見るとちょっと怖いかも?」


ざざーん…………


瑞鶴「周り何もないし月も出てないから一面真っ暗で、音だけが聞こえる。なんかこのまま吸い込まれそうな……」ゾクッ

瑞鶴「し、翔鶴姉ぇ呼ぼうかなー。なんて」アハハ


きらっ


瑞鶴「――えっ……いま、なんか光った?  敵……まっまさかねぇ?」


きらきら


瑞鶴「や、夜光虫だよねぇ? よくある。うん。南洋じゃあよくあるよぉ」ダラダラ


ゆら~り……ゆら~り


瑞鶴「ウゴイテミエルダケウゴイテミエルダケウゴイテミエルダケ」ガクガクブルブル


??『』ヌー……



瑞鶴「ぴぃッ?!」




―翌朝―

瑞鶴「本当に見たんだってば! あれ絶対に幽霊か何かだって」

翔鶴「はいはい。その話は夜から何回も聞いてるわ。朝になるまで手をつないで一緒に寝たの忘れないでね」

瑞鶴「それは……そうだけど」アゥ……

翔鶴「でも、鎮守府に幽霊ねぇ。そんな話聞いたことないけれど」

瑞鶴「人間や艦娘の目が光るなんて聞いたことないって!」

翔鶴「古鷹さんは?」ヒダリメ

瑞鶴「古鷹のはそう見えるだけで実際光ってないじゃん。夜戦じゃちゃんと探照灯使ってるよ」

翔鶴「そもそも、本当に目だったの?」

瑞鶴「近くで見たわけじゃないから本当かは分からないけど……。光ってて、一つ目。人型っぽい感じだったから」


鳳翔「あら、お二人ともどうかしましたか?」

瑞鶴「鳳翔さん」

翔鶴「それが瑞鶴が目の光る幽霊を見たって……」

鳳翔「まぁ」

瑞鶴「ホントだってばー!」

鳳翔「お化けなんて存在しない……とは申しませんが、昔から『幽霊の正体見たり枯れ尾花』と言うことわざもあります。何かの見間違いと言うこともありますよ」

瑞鶴「で、でも……。アレは絶対に見間違いとかじゃなかったと思うんだけどなあ」

鳳翔「昨夜は私が夜間見回りを行っていたのですが、懐中電灯を持っていましたよ。それを見たということも考えられませんか?」

瑞鶴「えっ、鳳翔さん外いたのっ? 母港とはいえ海の上だよ?」

鳳翔「はい。毎回というわけではありませんが、予め偵察機を飛ばした上で確認のために母港内を回ることもあります」

瑞鶴「じゃ、じゃあ私が見たのは幽霊じゃなくて鳳翔さんの見まわる姿……?」

鳳翔「可能性としては一番信憑性がありますね」

瑞鶴「な、なんだ……」

鳳翔「驚かせてしまったでしょうか」

瑞鶴「いや、そんな事はないよ。むしろ安心して朝からどっと疲れが」ヘナヘナ

翔鶴「瑞鶴ったら」

鳳翔「ふふっ。夏らしく怪談というのも風情を感じますね」

瑞鶴「体験した私だけヒヤッとしたんだけどー」


ケドマア、ヨカッタ!


翔鶴「………………」チラッ

鳳翔「………………」コクッ




―また、深夜―

鳳翔「もう、いくら夜中とはいえあまり母港内を歩きまわっちゃダメですよ?」メッデスヨ

??『』ゴメンネ

鳳翔「幸いなことに瑞鶴さんは私の見回りだと思ってくれましたが……。もしまともに見つかってしまったら大変なことになってしまいます」

??『』ソウダヨネ

??『』キヲツケル

鳳翔「……やっぱり、誰とも会えないのは辛いですか?」

??『』スコシダケネ

??『』デモ、ショウガナイ

??『』オワルマデガマンガマン



鳳翔「そうですね。全部終われば……胸を張って会えるでしょう。皆さん驚くと思いますよ」


………………

本日は以上です
明日は15日の予告みたいなものをお送りいたします
よろしければまたお付き合いください


・・-・・記憶ノ残滓・・・


……そう言えば、あの日もイヤに暑く晴れた日だった。



――――――――――――カ?



みんな傷つきボロボロになりながらも空を睨み続けたあの日。


戦艦も、空母も、巡洋艦も、そして駆逐艦や潜水艦も、無傷でいるのを探すのが難しいくらいにやられていた。



―――――――――――イカ?



あっちで大破、こっちで転覆、仲間から流れ出る煙が空を覆う。


でも、それでも、誰ひとり挫けずに敵と向かい合ったあの時。


負けるものか。生き残った仲間のためにも、そして戦い散っていった先達たちや姉のためにも。



―――――――――ホシイカ?



……そう誓っていたはずなのに、戦いは終わってしまった。


どうしてだろう。なぜこんな事になってしまったんだろう。


あの日を境に、私たちは私たちでいることを許されなくなった。


この胸に残る気持ちは何? 無念? 後悔? 恨み?



――――"力" ガ、ホシイカ?



もっと役に立ちたかっタ。傷ついていく仲間を、守りたかッタ。


……もっと力が欲しカッタ。



――ナラバ、チカラヲアタエヨウ



そう、力がアレバイイ。敵を葬ルチカラガアレバイイ。


これデ敵ヲ倒セル。ナカマヲ、マモレル……




……

…………

………………



『敵艦隊発見! 全砲門、開けッ!!』



アレ、デモ……ナカマガ、コウゲキシテクル。


ドウシテ? ドウシテ攻撃シテクルノ?


ワタシハタダ、マモリタイダケナノニ……



『うわっ きっもー! なんか、ヌメヌメするぅ!』



……アア、ソウカ


敵ニナッタノハ、ワタシノホウダッタノカ


ソレデモ、ワタシハ――――――







     あなたたち……っ……そんな、そんな姿になってまで……戦いたかったっていうの?!



予告? でした 毛色違ってゴメンナサイ
あとは来週のイベント結果次第だなあ

明日はまた通常モードですので、よろしければまたお付き合いください



お題:那珂ちゃん


・・-・・サムライ・サムライ・ブシドー・・・


―川内型の部屋―

那珂「なっとくいかない!」プンスコ

神通「あ、あの……っ」オロオロ

川内「ん。どったの?」

神通「そ、それが。那珂ちゃんが」

那珂「那珂ちゃんだって頑張ってるんだよ! 活躍してるんだよ!」ムキー!!

那珂「それなのに注目されるのは上の二人ばっかり。ずるいー!」ジタバタ

川内「えーと? なんだか話が見えないぞぉ」

神通「この間の艦隊広報で、私と姉さんが、その……載せられたでしょ?」ホラ、コレ



『戦場特集! 今一番戦場で輝く艦娘たち』

――戦場に舞い降りた女剣士! 凛とした佇まいと腰に差した魚雷発射管から放たれる一刀はまさにサムライ! 川内型二番艦、神通さん

――さらなる改装を経て、夜を友とし闇を纏うその姿! 白いスカーフを靡かせて、今日も彼女は敵艦目指して漆黒の海を駆け抜ける! 川内型一番艦 川内さん



川内「あーこれね。結構大げさに書かれちゃってなんだか恥ずかしいよね―」

神通「そ、それで那珂ちゃんだけ取材を受けてないから……」

川内「なるほど。ガッテンした」


那珂「那珂ちゃんは艦隊のアイドルなの―! 取材受けたーい!」ジタバタ



・・-・・・・-・・・・-・・

那珂「――――と、ゆー訳で、もっともっと出撃させてほしいな! できれば旗艦で!!」ズズイッ


提督「お、おぉぅ」

翔鶴「あ、あはは……」

瑞鶴「取材ねぇ」


那珂「昼間は一方的にやられちゃうから、できれば夜戦で――」

提督「まっまてまて! とりあえず、那珂の言いたいことはよくわかった。だからひとまずは落ち着いてくれ」

神通「す、すみません提督。ご迷惑を……」

提督「べつに気にしてはいないよ。ただまあ、出撃させるのはいいとしてだ。那珂だけが活躍するってわけにもいかないだろう? まさか他が手を抜く訳にはいかないし」

瑞鶴「それはそうよね。油断して沈んじゃったら洒落にならないし」

提督「あと、その状態の士気は買うが一番油断しやすい状態でもあるんだぞ? 戦果に目がくらんで周りへの警戒が疎かになる」

那珂「だ、大丈夫だもん!」

提督「ううむ……。しかしなんだ。最近は三人一緒に出撃してもらってるとはいえ、那珂が二人と比べて活躍してないとは思えないんだがなあ。むしろ聞く限りでは一番派手で取材受けしそうな?」※艦隊ノアイドル(物理)参照のほど

川内「ほら提督。この時の戦いって、開始早々に那珂が……」ヒソヒソ

提督「あー。うん」タイハ シタッケ

那珂「」


那珂「どうして取材が来た時に限って……」ズーン……

提督「も、元々はただの鎮守府取材の予定だったんだぞ? そのオマケで戦場に出たらたまたま川内と神通が派手にやったものだから……」


川内「あはは……」←いつも通り

神通「そ、その……」←戦場ではいつものこと


那珂「那珂ちゃん、もうおうち帰るぅ」イジイジ


提督「んー……あ、そう言えば」ピコーン

那珂「う?」イジイジ

提督「なんでも南西海域に夜襲を主とする敵軍が現れたって話がある。制海権をとれつつある中で、闇夜からの一撃は味方にとっても脅威になるなぁ」

那珂「!」

川内「!!」ヤセンッ?

神通「ね、姉さん……」

提督「軍令部からも"可能であれば"対処してほしいと連絡が来てるんだ。もし撃破出来たとすればまた取材がきそうなものだが……どうだ、やってくれるか?」

提督「(可能であればの部分が無闇やたらと強調されてたが、どうせ期待してないんだろうなぁ)」

那珂「やる! 那珂ちゃん、夜間ライブ張り切っちゃう!」


・・-・・・・-・・・・-・・

那珂「神通ちゃん、探照灯の用意はいい?」

神通「う、うん」

那珂「川内ちゃん、照明弾は準備出来た?」

川内「もうとっくに装填済みだよ」

那珂「加古さんはまだ起きてる?」

加古「いやー、流石に戦の前はねな……ぐぅ」

古鷹「ちょ、ちょっと加古!」

那珂「あははー。古鷹さんもよろしくね。駆逐艦は夕立ちゃんだけだけど、準備いいかな―?」

夕立「っぽい!」ポイ

古鷹「ところで、私と加古はどうしてドラム缶なんて持たされたんだろう?」

加古「さぁ? 投げてぶつけろって事かも」



那珂「準備万端ーっと。すー、はー……よし、じゃあ那珂ちゃん夜間ライブ張り切っていってみよー☆」






『戦場特集増刊号 艦隊のアイドルは戦場でもアイドルだった!』

――脚光は独り占め?! 味方の探照灯を自分に当てさせるという仰天な戦法を取りながら、右へ左へ戦場を舞うようにして戦う姿はまさにアイドル! 川内型三番艦 那珂さん



なお、かすり傷程度で済んだそうです

本日は以上です
記事書いたのが誰かなんてのは……いわずもがな?
探照灯自分に浴びたら眩しくて敵見えないだろ! って言うのはナイショ
よろしければまたお付き合いください

注意:この話はなんの関係も繋がりもアリマセン


白露「うぅ……あんまりだぁ」

時雨「白露、どうかしたの?」

村雨「今日アニメのキービジュアルが公開されたでしょ? それで、ね……」

白露「どうせあたしなんか、あたしなんかぁ……」グスグス


時雨「これだよね? あ、夕立がいる」

村雨「そう。ソコなのよ。ソレを踏まえて、他の人達を見てみて」

時雨「うん? 他というと……吹雪に睦月、赤城に加賀、金剛。それに長門と大和が写ってるね」

村雨「夕立を除いて、この人達の共通点はなんでしょう?」

時雨「えっと…………あ」モシカシテ

村雨「そういう訳なの」

時雨「……理解してしまった自分が悲しいよ」

村雨「制作側も悪気はないんだろうけどねぇ」

白露「あたしだって一番なのに……一番艦なのに……」シクシク



夕立「~♪ 夕立、帰ってきたっぽい!」



時雨「あ」コノタイミングデ……

村雨「あ」ナント マ ノワルイ


夕立「あれ、白露どうかしたの? どこか痛いっぽい?」

白露「どこも痛くないけど……心が痛いの」

夕立「?」

白露「どうせあたしなんか……白露型の中でも人気ある方じゃないし、実力だって夕立にはかないっこないし」

白露「もういっその事、夕立型四番艦白露でいいよ……」シクシク


夕立「???」


時雨「ああ、白露がついにヤサグレた……」

村雨「これは慰めるのが大変そうだなぁ」

偶然なんだろうけれど、これに気づいたからには書かずにはいられなかった。反省はしていない

しかし結構暗いイメージが湧くけれど、ガチ系になるのかなぁ
損失要素があると沈んだ艦娘のファンはヘコみそうな予感が


・・-・・月夜ノ双鶴4・・・


瑞鶴「四回目よ」

翔鶴「お酒の要素はなくなったのですか?」

提督「この場に限っては二人にはまだ早いようだからな」


『乾杯』


瑞鶴「前回は、提督さんのらしくない経歴を聞いたんだよね」

提督「らしくないとはなんだい」

瑞鶴「普段のイメージとはずいぶん違ってたから」

提督「そんなに違うのか……。翔鶴はどう思う?」

翔鶴「わ、私ですかっ? え、と……その。すみません、私も、少しだけ」

提督「翔鶴に言われたんじゃしょうがないな」

瑞鶴「ちょっと、ソレどういう意味ー」

提督「深い意味は無いさ」

瑞鶴「ぶぅ。いつもいつも翔鶴姉ぇばっかり。いっそケッコンしちゃえばいいのに」

提督「………………」

翔鶴「………………」

瑞鶴「そこで黙らないでよっ。なんか複数の意味に取られちゃうでしょうが! あとやっぱり翔鶴姉ぇだけズルい!」


翔鶴「そ、そういえば提督。私が来る前の鎮守府はどんな感じだったんですかっ?」

瑞鶴「(あ、話逸らした……)」

提督「翔鶴が来る前、か。最近の事のようにも思えるし、ずっと昔の事のようにも思えるなぁ」

翔鶴「確か、私の前の秘書艦は鳳翔さんですよね。それで一番最初が吹雪ちゃん」

提督「あぁ。最初は吹雪と二人で始まったこの鎮守府。自動的に彼女が秘書艦として頑張ってもらっていたんだ」

提督「アレもないコレもないのナイナイ尽くしのウチは大変だったが……吹雪型六人が揃った時にはやっとこ近海の掃討ができるようになったな」

翔鶴「最初に揃ったのは吹雪ちゃんたちなんですね」

提督「うん。それから白露型六人が揃って、交代で任務をこなせるようになって、戦力拡大を考えていた時に……」

瑞鶴「鳳翔さん?」

提督「空母が戦闘に加わるだけであれだけ楽になるなんてな。まさに鳳翔さま様だったよ」

瑞鶴「それで、秘書艦を鳳翔さんに変えちゃったの?」

提督「と言うよりも単純に適正の差、かな。もちろん吹雪が劣っていたわけじゃあないぞ? 適材適所という意味でだ。現に吹雪には駆逐艦をまとめるリーダーをやってもらってる」

瑞鶴「あーそういうコトかぁ。鳳翔さんならって納得してしまう私がいる」ウン

提督「その後、相次いで川内や古鷹、そして扶桑と言った大型艦がうちに来て、ほぼ今の状態になったわけだ」

翔鶴「そして……私ですか」

提督「我が鎮守府最初の大型空母。それも最新鋭とあらば期待すること大ってね」

瑞鶴「ふふん。やっぱり空母といえば鶴型よね!」フンス

翔鶴「あはは……」ダッタラ ヨカッタンダケド……

提督「練度の差なんてのは訓練しだいで埋まっていくもの。今では立派な秘書艦としてやってくれている。非常に助かってるよ」

翔鶴「提督……!」


瑞鶴「あれ、でもどうして秘書艦が鳳翔さんから翔鶴姉ぇに?」

翔鶴「そう言えば、私も理由を伺ってませんでした」

提督「理由はいろいろあるけれど、一番は翔鶴に自信をつけて欲しかったから、かな」

瑞鶴「自信?」ドユコト

翔鶴「………………」

提督「翔鶴が来るにあたっていろいろあったんだよ」

瑞鶴「そうなの?」

翔鶴「う、うん」



提督「いいか瑞鶴。どんなに優秀でも、指揮官がクソなら意味は無いんだ。瑞鶴ならこの意味わかるだろう?」

瑞鶴「……あー」

翔鶴「………………」


いろいろあるんです

本日は以上です
よろしければまたお付き合いください


・・-・・翔鶴ト提督9・・・


提督「……瑞鶴には話してなかったんだな」

翔鶴「瑞鶴のことだから、きっと話したら攻撃機を飛ばしてしまいます」

提督「なるほど」

翔鶴「それに、あまり良い思い出ではありませんので」

提督「人間全員があんなんじゃないってことだけはわかって欲しいよ」

翔鶴「それは提督を見ていればわかります」

提督「なら、見損なわれないようにもっともっと頑張らないとな」

翔鶴「ふふっ。よろしくお願いいたします」


いろいろ、ね

短いですが、前回の後日談的な
翔鶴の話は……いつかやります
よろしければまたお付き合いください


・・-・・水着ト艦娘1・・・


―昼下がり 食堂―

磯波「今日も暑いねー」

深雪「さすがの深雪さまも暑さには勝てないや」

叢雲「アンタたちだらしないわねぇ。心頭滅却すれば火もまた涼し、よ」

初雪「……だから空調最前列にいる叢雲に言われても」


吹雪「みんなー。鳳翔さんがスイカ切ってくれたよ!」

白雪「あと、麦茶も持ってきたよ」


深雪「いやぁ。アイスもかき氷もいいけどさ、やっぱ夏といえばコレだと思っちゃうのはなんでだろうなあ」

磯波「フネだったころの記憶に関係あるのかも?」

叢雲「確かに、本土で停泊している時に乗組員が甲板で頬張ってたような」

白雪「夏といえば、って感じなのかもね」パラパラ

吹雪「あれ、白雪ちゃんはスイカに塩派なんだ」

白雪「この間司令官に教わったの。瑞鶴さんも美味しいって言ってるよ」

吹雪「私はどうもニガテで……」


深雪「ところでさ、せっかく夏で海が目の前にあるんだからみんなで海水浴でもしないか?」シャクシャク

叢雲「海水浴? 泳ぐも何も、私たち普段から海に入ってるじゃない」

深雪「ただ浮いて走ってるだけじゃん。そうじゃなくて、泳ぐんだよ! 絶対気持ちいいと思うんだけどなあ」

白雪「言われてみれば……」

吹雪「確かに海の中には入ってないよね。でも、水着とか持ってないよ?」

叢雲「そこはアレよ。アイツに買ってもらえばいじゃない」

磯波「い、いいのかなあ」

叢雲「いいのよ。普段頑張ってるんだから、これくらいねだっても文句は言われないはず」



深雪「水着買うとすればどんなのがいいかなあ。やっぱここはビキニで悩殺コース?」

叢雲「誰を悩殺するのよ……」

深雪「えっ」シレイカントカ?

磯波「さすがにビキニはちょっと……」

白雪「ね、ねぇ?」ハズカシイカナ

吹雪「そもそも私たちの体型じゃあ大人っぽい水着は似合わないような……?」

叢雲「……白露型が羨ましいわね」


深雪「体型とか言われちゃあどうしようもないけどさ。だったらワンピースとかセパレート?」

白雪「私はワンピースがいいかな」

磯波「うん……あんまり派手じゃないやつで」

叢雲「私はセパレートかしら。まあビキニでもなんでもいいんだけど」

吹雪「さ、さすが叢雲ちゃんだね。私もセパレートかなぁ。ひまわりとか描かれてたら夏っぽくていいよね」

白雪「さすがに雪模様の水着なんてないよね?」

磯波「季節が真逆になっちゃうから、たぶんないかも……」

吹雪「深雪ちゃんはなにがいいの?」

深雪「んー、見た目重視か実用性か。それが問題だ」

吹雪「実用性?」

深雪「ごちゃごちゃしてたら早く泳げないじゃん? だったらビキニかなって。さすがに全裸はマズイっしょ?」

叢雲「アンタは何を考えてんのよ」



初雪「………………」



叢雲「ところで、初雪はさっきから黙ったままだけど、アンタはどうなの?」

初雪「……水着とか、外に出たら恥ずかしくて死んじゃう」ヤダ

叢雲「あ、そ……」


全裸で泳ぐ……アリだと思います!     ケンペイサーン

本日は以上です
明日はいよいよイベント開始……みんな忙しいだろうから更新はやめておこう
雲龍を探しに行かなきゃ(使命感)


・・-・・水着ト艦娘2・・・


―それぞれ聞いてみた―


Q.着るならどんな水着がいい?

扶桑「水着……考えたこともないけれど、やっぱり恥ずかしいからワンピースかしら?」

山城「姉さまのビキニ姿……!」ダバダバ

扶桑「え、ビキニ……? それはちょっと……こ、腰にパレオを巻いていいのなら、あり……かも?」

山城「ぶはっ!」ダラダラ


ちなみに山城さんはビキニだそうです



Q.着るならどんな水着がいい?

古鷹「うーん……ビキニかセパレート、かな? ワンピースもいいけれど、ちょっと子供っぽくなっちゃいそうで」

加古「そう? あたしはワンピースいいと思うけど。寝る時背中が熱くなりにくそうじゃん」

古鷹「寝るのを基準にしないのっ」

加古「ダメ? じゃああたしも古鷹と一緒でビキニかなー」


Q.着るならどんな水着がいい?

川内「だんぜんセパレートでしょ。ビキニっぽく大胆で、それでいてオシャレも完備。動きやすいのもいいよね」

神通「わ、わたしは……っ。その、わ、ワンピースで……」

那珂「那珂ちゃんはアイドルだからなんでもオッケーだよー☆」

神通「て、提督が見てくれるのなら……ビキニでも……」ボソボソ

川内「ん? なんか言った神通」

神通「なっなんでも……っ!」



Q.着るならどんな水着がいい?

白露「もっちろん、イチバン目立つビキニよね!」

時雨「うん。僕もビキニかな。それかセパレートを着てみたいかも」

村雨「村雨さんはワンピースかなー。あんまり日焼けとかしたくないから」

夕立「んー、あたしもビキニっぽい? 黒か赤ならいいっぽい?」

春雨「春雨も村雨姉さんと一緒でわんぴーすがいいです、はい」

五月雨「わ、私もみんなみたいにスタイル良くないから……ワンピースで」

涼風「なんだよ五月雨。そんな引っ込んでちゃ目立たないぞー。あたいと一緒にビキニにしようよ!」

五月雨「えぇーっ?!」



翔鶴「人前で素肌を晒すのは恥ずかしいので……ワンピースですね」

鳳翔「そうですね。普段と違う格好というのも興味はありますが、やはり勇気がいると言いますか」

大鯨「わ、わたしも……!」

瑞鶴「翔鶴姉ぇもそうだけど、大鯨だってそんな立派なの持ってるくせに……」

大鯨「ず、瑞鶴さんーっ!」

瑞鶴「派手なの着て提督さんを悩殺しちゃえば? 私はビキニとか似合わないだろうからワンピースかなぁ」

翔鶴「あう」

大鯨「あうあぅ」

鳳翔「あらあら、まあまあ」



あれ、誰かいたような?

イベント地獄で笹食ってる場合じゃねぇ!
三日掛けてもE-1のゲージが1回分て……オマケに夜戦で飛鷹を失いドロップで飛鷹をゲット
丹精込めてイチから育てなおせクソ提督! ってことですねわかります ゴメンナサイ


・・-・・イベント・・・


翔鶴「ところで提督。軍令部より特別作戦の指令書が来ていますが……」

提督「ああこれな。北方海域及び中部太平洋への同時進撃作戦だろう?」

翔鶴「結構重要な作戦のように見えますが、出撃されないのですか?」

提督「出撃したいのは山々なんだがなあ。いかんせん戦力が足らなすぎる。片方出撃させて精一杯だ」

翔鶴「あー」タシカニ

提督「出撃して戦果を稼ぐのもいいけどね。うちはいつも通り行こうと思う」

翔鶴「それもそうですね」



提督「……それにアイツらなら勝手に行って勝手に戦果上げてくるだろう? それでお腹いっぱいだよ」ホラコレ

翔鶴「手紙、ですか?」ドレドレ


――なんだか敵の大艦隊が集結してるっぽいので、ちょっと遊びに行ってきます!


翔鶴「なるほど」




knock knock




提督「おや? どうぞー!」



ガチャッ



春雨「失礼します。今日からこちらでお世話になる、白露型駆逐艦五番艦の春雨です。はい」


春雨さんが仲間に加わりました

イベント中ですが、本日は以上です
夏イベはもう諦めた 春雨加えられただけでいいや……飛鷹失った分マイナスかなぁ

OST、結構アレンジかかってるのね。コレはコレでいいけど、元のまま高音質化してほしかったり?


・・-・・春雨ト提督1・・・


提督「ようこそ我が鎮守府へ……と言いたいところだが、転属の話は初めて聞いたなあ」

翔鶴「そう、ですね。こちらには何も通達がありませんでした」

春雨「春雨はこちらで建造されましたよ?」



提督「え?」

翔鶴「え?」

春雨「え?」



………………


工廠妖精1「出番がなかったもので」

工廠妖精2「建造させるです」

工廠妖精3「ついカッとなってヤったです」


提督「………………」Oh




春雨「私……いらない子でしたか?」ウルウル

提督「いや! 決してそんなことないぞっ!」

春雨「戦闘よりも護衛や輸送任務の方が得意ですし……」グスッ

提督「むしろうちでは大歓迎だ。それに姉妹が増えて白露たちも喜ぶよ!」ア、アイス タベル?

春雨「……姉さんたちがいるんですか?」ウン……

提督「ああ、ちょうど部屋にいるはずだから会いに行くといいよ」アトデ アゲルヨ



白露「春雨、今までどこにいたのっ?」

時雨「久しぶりだね」

村雨「夕立と五月雨もいるし、第二駆逐隊勢揃いね」

夕立「っぽい!」

五月雨「また一緒に頑張ろうね」


春雨「は、はいっ。がんばる、です」テレテレ




涼風「……海風たちはまだかなあ」ショボーン


春雨は小動物カワイイ

春雨の各種ボイスを聞いてたら書き進めていた 反省はしていない
なんだろう……ハムスターみたい?

明日は深雪の予定?


・・-・・ミユキパニック・・・


提督「……やっとこ申請が通った」ヤレヤレ

翔鶴「何かされていたんですか?」

提督「みんなからの要望が多かった空調の導入な。理由を明確にしろってうるさかったから、こんこんと書き連ねたらOKが出たんだよ」

翔鶴「では、やっと暑い日々から開放されるんですね」

提督「すぐに工事が出来るわけじゃないから今しばらく辛抱だけどな」

翔鶴「しかし、提督だけでも使われてはいかがですか? せっかく付いているのですから」

提督「瑞鶴にも言ったが、やっぱり俺一人ってのは気がひけるよ。いくら指揮官だとはいえね。むしろココに付いてたら最初から使ってたかもな」


knock knock

??『吹雪です。司令官、今よろしいですか?』



提督「ん、ああ。どうぞー!」


ガチャッ

吹雪「失礼します」



提督「どうかしたのか?」

吹雪「あの、こちらに初雪ちゃんと深雪ちゃんいますか?」

翔鶴「えっ?」

提督「初雪と深雪? いや、ここには来てないが……」

吹雪「そう、ですか……。あれー、じゃあ一体どこ行ったんだろう」

提督「見当たらないのか」

吹雪「はい。朝ご飯までは一緒だったんですけど、それから気がついたら二人とも……」

翔鶴「二人してかくれんぼとかじゃあないのよね?」

吹雪「さ、さすがに違うと思います。……初雪ちゃんなら違う意味で隠れるけど……」


提督「ふむ……。まあ二人とも今日は出撃も練成もないから影響があるわけではないが、いないとなると心配だな」

吹雪「暑いから敷地外にも出てないと思うんです。いるとすればこの建物の中かと」

提督「わかった。おおごとにするつもりはないけれど、一応何人かで探してみよう。……こういう時に限って瑞鶴はここにいないな」

翔鶴「すみません……たぶん涼を求めて食堂かと」

提督「やっぱり空調の導入を急ごう」


・・-・・・・-・・・・-・・

初雪「……幸せ」ヌクヌクヒヤヒヤ

深雪「やっぱ空調の効いた部屋でゴロゴロするのが夏の過ごし方だよなー」ゴロゴロヒヤヒヤ

初雪「深雪に感謝」

深雪「ホントは深雪さま一人で堪能しようと思ったんだけどなぁ。まあ見つかってしまったものはしょうがない!」

初雪「こんどから、司令官の部屋にいようかな」

深雪「いーねぇ。昼寝するときココだったらベッドあるし快適だな!」




瑞鶴「――それで、私も一緒に探せばいいのね」ヒヤヒヤ

提督「まあそういう事だ。よろしく頼むよ」スズシイナ……

瑞鶴「……今日も暑いからアイスクリームが美味しそうだなあ」デショ?

翔鶴「ず、瑞鶴!」

提督「後でちゃんとみんなにあげるから」

瑞鶴「ありがとっ提督さん。それじゃ張り切って探そっかなー!」サイウンー

翔鶴「もぅ……」

瑞鶴「という訳で、探すの手伝ってくれたら後でアイス分けてあげる」



彩雲妖精『!!』ヤルデス!

流星改妖精『ッ』ワタシモー

烈風妖精『』テツダウー



瑞鶴「うんうん。それじゃあもし見つけたら連絡よろしくね」


マカセテー


瑞鶴「さ、じゃあまず何処から探そうかな―?」



提督「……これはアリか」

翔鶴「ま、まあ妖精さんとも仲良くするのは大事ですし……?」ズイカク……


・・-・・・・-・・・・-・・

深雪「あー、なんか快適すぎて眠くなってきた」

深雪「なあ初雪ーお前はー?」


初雪「………………」


深雪「あれ、初雪? はつゆきー」チラッ


初雪「くー……」Zzz


深雪「おぅ。寝てやがる……まあ気持ちはすっげー分かるんだけど」

深雪「せっかくだし、深雪さまもちょっち寝るとするかなぁ」ファア……

深雪「こんな過ごし方も、イイもんだー……」



深雪「Zzz」



瑞鶴「んー。見つからない」


コッチモミツカラナイヨー


瑞鶴「妖精さんたちもダメかあ。どこ行ったんだろ」

翔鶴「瑞鶴も駄目みたいですね」

提督「こっちも空振りだ。目ぼしい所は探したんだが……」

翔鶴「やはり外に行ってしまったのでしょうか?」

提督「念のため工廠へ行ってみるべきかな」


ガラッ


加古「あつーい……快適に寝られるところがもうココしか無い」フラフラ

古鷹「ちょ、ちょっと加古。いくらなんでも行儀悪すぎよっ」

加古「硬いけど椅子繋げれば眠れないこともないし、枕は持ってきたから……」フラフラ

古鷹「そういう問題じゃなくてぇ!」


ネムインダヨー

カコー!


提督「」

翔鶴「加古さん……」

瑞鶴「空調効いてるところってココしかないもんねぇ。後涼しい場所は使ってないって言ってた提督さんの部屋くらいかぁ」

提督「ん? 俺の部屋……?」

翔鶴「瑞鶴それって……」

瑞鶴「あーうん。この間知ったの。でもみんなは無いから使わないって」

翔鶴「そうじゃなくて、提督の部屋よ。瑞鶴は見に行った?」

瑞鶴「いや、行ってないけど……」フツウハイラナイヨネ?


イッテナイデスー


瑞鶴「妖精さんも行ってないって」

翔鶴「提督。もしかすると……」

提督「初雪たちは知らないはずなんだが……まあ行ってみよう」


・・-・・・・-・・・・-・・

初雪「Zzz」

深雪「Zzz」




提督「Oh...」ネテル

瑞鶴「ここにいたのかぁ」スズシー

翔鶴「一応、一安心……なんでしょうか」

吹雪「ふ、ふたりとm―――」

提督「しーっ。今はいいよ」

吹雪「で、でも……!」

提督「今回の件ではっきりしたな。空調導入は必須かつ早急に手配する必要ありって」ウン

瑞鶴「あれ? 決まったの?」

提督「ああ。我慢することも軍人だなんて渋られたけど、強引にねじ込んだよ」

瑞鶴「はぁーやっと暑い日々からオサラバかぁ」ヨカッタ

吹雪「でも、何もナシはダメだと思います。勝手に司令官の部屋にも入ってますし」

提督「まあお咎め無しにはしないよ。ちゃんと注意はするさ」

翔鶴「とりあえず、二人はどうしましょうか……?」

提督「気持ちよさそうに寝てるからな……そっとしておこうか。起きたら執務室来るように置き手紙残せばそれでいいし。ついでだから食堂にいる加古も呼ぶか。硬いところで寝て身体痛めても困るし」


カコ イリビタルンジャナイ?

ホドホドニシテモラオウ



……パタン


冷房の使いすぎには注意しましょう


・・-・・深雪ト提督1・・・


提督「勝手に人の部屋に入っちゃダメだろう」

初雪「ごめん、なさい」

深雪「ごめんなさい……」

提督「二人とも今後は気をつけるように」

初雪「……はい」

提督「お説教はこのくらいにしておくとして。実際問題夜は寝苦しいか?」

深雪「そりゃもう。風がない日は地獄だし、風があっても生ぬるい。それに六人もいると扇風機じゃあ全然足りないよ」

初雪「……溶けちゃいそう」

提督「確かに俺も使ってないからその気持ちは十分わかる」

深雪「なんで使わないの? もったいないじゃん」

提督「指揮官とて抜け駆け禁止だよ。と言うか、どうして深雪は俺の部屋に空調あること知ってたんだ? 部屋に来る機会がある秘書艦くらいしか知らないはずなんだが」

深雪「いやー、実はこの間夜に司令官と瑞鶴さんが食堂で話してるのを聞いちゃってさ。それでシメたって。初雪はいざ司令官の部屋に入る時に見られたから一緒に入ったんだ」

提督「……あの時か」

深雪「反省はしてるけど、あんな快適に寝れるなら空調はやっぱ欲しいなあ」

初雪「涼しくて布団がある部屋、好き」

提督「もう少ししたらちゃんと部屋につくから」

深雪「頼むぜ! 司令官」


寝苦しい夜とバイバイまで、あと幾日か

深雪の出番少ないだろいい加減にしろ! と思った方ゴメンナサイ
駆逐艦の子たちは個々よりも何人かで登場したほうが良さそうな感じが???

明日は15日ですので、遠征艦隊完結編です
あんまりイイ話じゃないかもしれませんが、よろしければまたお付き合いください

注意:独自解釈のカタマリ。あと長いのでちょいちょい間を開けるかもしれません



??『提督。遠征部隊が帰投しました』

提督『今回も、か?』

??『……はい』

提督『アイツらは本当に元気だなあ……まるで疲れ知らずの子供のようだ』

??『あと、もう一つご相談が』

提督『どうした』

??『瑞鶴ですが……やはり、そろそろ隠し通すのは無理なようです』

提督『最近はなにも言わなくなって忘れたかと思ったが、違ったのか』

??『どうも、深夜に一人で外を歩いた時に見てしまったようでして』

提督『見つかったのか?!』

??『いえっ。鳳翔さんの気転と、本人も幽霊を見た位の感覚でしかなかったようですが……。特徴を聞くと当てはまってしまうので……』


提督『もともと我々の慢心が招いたとはいえ、なんとも言えない気分だ』

??『すみません。初めに私が好きにここへ来ても良いと言ったばかりに』

提督『いる時に報告させた俺も悪いんだ。誰が悪いということじゃないよ』

??『……あの子ならまず言いふらさないと思いますが』

提督『俺だってそう思う。でも、一番危険なのは現状を放置して勝手に調べられそして触れ回ることだ。認識された以上は時間の問題だったのかもしれない』

??『では、このことは……?』


提督『ああ。すまないが翔鶴、瑞鶴を呼んできてくれないか。俺は残りの皆を呼ぶ』




翔鶴『……はい。わかりました』



私たちの願いはただ一つ――――

仲間を守る盾となり、そして敵を倒す鉾となりたい

ただ、それだけのはずだった


……

…………

………………




・・-・・雲ハ天タカクソビエ 葛ノ花ハ冬夏ヲコエテハエルル・・・








ガチャッ


瑞鶴「――提督さん、呼んだ?」

提督「ああ。早速で悪いがこれを扉の外ノブに吊るして鍵をしめてもらえるかな」

瑞鶴「えっ? あ、うん」イイケド……


『作戦会議ニツキ一切ノ立チ入リヲ禁ズ』


瑞鶴「…………?」


パタン……カチャッ


瑞鶴「しめたわよ」

提督「ありがとう。この部屋は防音がしっかりしてるから、万一にも外部へ声が漏れることはない」

瑞鶴「そう、なの?」

翔鶴「提督、カーテンも閉めましょうか」

提督「ああ頼む」


シャー……


瑞鶴「(えっと……呼ばれたはいいけど一体何が始まるの?)」キョロキョロ

瑞鶴「(それに……)」


吹雪「………………」

鳳翔「………………」

神通「………………」


瑞鶴「(どうして吹雪と鳳翔さん、それに神通もいるんだろう。しかもみんな真剣な顔してる……真面目な話、なのかな)」


提督「よし。これで準備は整ったな」

翔鶴「はい。漏洩の心配もありません」

瑞鶴「えっと……?」ナンナノコレ?

提督「まあ瑞鶴も座ってくれ」

瑞鶴「う、うん……」

提督「翔鶴も」

翔鶴「はい。瑞鶴、となり失礼するわね」

提督「三人も呼ばれた理由はわかるよな?」


吹雪「はい。もちろんです」

神通「は、はいっ」

鳳翔「提督、瑞鶴さんがいらっしゃるということは……」


提督「まあ、本来なら、な……。存在を知られた事もそうだが、何よりここへの立ち入りを任意に許可してる俺に責任がある。かといってこちらが気づかぬ内に勝手に探りをいれられても困るわけだ。致し方なかろう」



瑞鶴「あれ、私なんか悪い事した流れ……?」アレレ……?


提督「責めているわけではないよ。ただ、これから話すことは一切外部へ漏らしてほしくないんだ」

瑞鶴「それは、この場にいない人達にも?」

提督「ああ。ここにいる吹雪には駆逐艦を、神通には巡洋艦を、鳳翔には戦艦その他をそれぞれ監視してもらっている。万一にも他の艦娘たちと鉢合わせしないように」

瑞鶴「監視……鉢合わせ?」

提督「繰り返すが、万一にも漏れないためだ。もちろん、見られたら相手をどうこうするわけでもないぞ?」

瑞鶴「そ、それは分かったけど……。結局この集まりはなんなの?」ナンカ、コワイ……

提督「瑞鶴を除いて、ここにいる者といない者の違いはたった一つだけ」

提督「うちの遠征艦隊……第三艦隊の正体を知っているということだ」

瑞鶴「!」


提督「これまでは瑞鶴に存在を知られただけでなあなあで濁してきたが、事ここに至っては話すより他がなくなった。かと言って、瑞鶴が悪いというわけでもない。そこは安心してくれ」

瑞鶴「……つまり、本当なら知っちゃいけないはずなのに、私が知っちゃったからって……こと?」

提督「端的に言えばそうなる。でもそれについて瑞鶴を責めることはしないさ。完全の俺の落ち度だ」

瑞鶴「あの、なんか危ないことだったら瑞鶴もう詮索しないけど……」

提督「悔恨は残さない方がいい。それにやっぱりあいつらの事を知りたいんだろう? だから他言無用でその真実を明かそうと思ってな。ここにいる皆には、今回のような事があった場合には打ち明けることを同意してもらっている」


鳳翔「はい」

神通「……はい」

吹雪「はいっ」


翔鶴「はい」



瑞鶴「(ゴクッ……)」

提督「さきに結論だけ言うと、所属しているのは空母・駆逐艦がそれぞれ三名だ」



提督「名前はそれぞれ――――雲龍、天城、葛城、冬月、夏月、花月と言う。伝え聞く限り、瑞鶴なら知らない名前じゃあ無いはずだ」


……

…………

………………


提督『あれは、翔鶴がこの鎮守府に来てまだすぐの頃』

提督『練度の低かった翔鶴の訓練目的で、今ここにいるメンバーである鳳翔、神通、吹雪、そして翔鶴の四人で鎮守府近海へ出たんだ』

提督『俺は母船から指示を出して、翔鶴たちがそれに沿って訓練をするという単純なものだったんだが――』



・・-・・・・-・・・・-・・

提督「よしっ。訓練一旦やめ。合流してくれ」

翔鶴「はぁっ、はぁっ……!」

提督「お疲れさま翔鶴。どうだ、うちの主力航空隊は」

翔鶴「さ、さすがは鳳翔さんですね……。数は少ないものの、一機一機の練度がとても高く、避けるのに精一杯で反撃ができませんでした」

提督「避けたと言っても、甘く見積もって爆弾命中が6、魚雷が4って所か……良くて大破、或いは」

翔鶴「撃沈、ですか……」

提督「練度の差が大きいのもそうだが、何より翔鶴の場合は回避の際どうしても動きが単調になるな。それだと相手に当ててくれと言ってるようなものだし、次の動きを簡単に見破られるぞ」

翔鶴「は、はい!」

鳳翔「例えば、右・左と転舵を繰り返すだけよりも、その中に右・左と見せかけた右やその逆を入れるだけでも有効ですよ」

翔鶴「な、なるほど……?」

鳳翔「一番有効なのは対空戦の前に如何に直掩隊で阻止するか、なんですけれどね」

提督「じゃあ、一旦休憩の後に今度は相互連携射撃訓練をしよう。護衛の駆逐艦や巡洋艦と対空砲の網を作って、効率よく撃破する訓練だ」

翔鶴「はい!」

鳳翔「ふふっ。頑張りましょうね――あら?」



提督『一休みしてから次の訓練を行おうとしたちょうどその時、念のためにと付近を哨戒させていた偵察機から鳳翔に連絡が入ったんだ』

提督『いくら近海と言っても、深海棲艦が現れないとも限らないからな』

提督『それはそれである程度織り込み済みだったんだが……』


鳳翔「どうしました……えぇっ?! それで、数は……えぇ……うん……ありがとう。 提督、敵です」


翔鶴「?!」

吹雪「っ」

神通「………………」ピクッ


提督「発見されたか。それで、数は?」

鳳翔「そ、それが……空母ヲ級及び駆逐ニ級と見られる艦影各3。そのいずれも改装型の恐れが強く、更に黄色乃至青色のオーラを纏っているとの事です!」

提督「空母だとぉ?! そんな、この近海ではこれまで確認されなかったはずだ。何故こんな所に……いやそれよりも改にオーラ付きだと? マズイな……」

鳳翔「意見具申。現状の戦力では圧倒的に不利です。直ちに後退して扶桑さんたちと合流すべきです」

提督「当然だ。ただちに訓練を中断して引き返す。神通、吹雪! 敵襲だ、ここは一旦戻るぞ!」

吹雪「は、はい!」


鳳翔「て、提督! 敵は艦載機を発艦させているそうです。それを最期に偵察機からの連絡が……途絶えました」

提督「くそっ何もかもが後手か。て言うかいつの間に見つかっていたのか……? こうなりゃぶっつけ本番だ。二人とも、ただちに直掩機をあげろ。翔鶴の方が数は多いから中高度で待機。鳳翔隊は雷撃阻止で低空待機せよ。急ぐんだ」

翔鶴・鳳翔『はい!』

提督「直掩機を上げたら続いて攻撃機をだせ。敵の位置がわからんがどうせもうすぐ見えるだろう。無理に沈めることを考えるな。損害を与えて追い払えればそれでいい」

提督「神通と吹雪は、翔鶴・鳳翔の間で左右に展開。輪形陣には程遠いがどちらにも対応できるように見張りを厳とせよ」

神通「了解!」

提督「それと神通! 敵艦が見えても絶対に一人で突っ込むなよ。今は夜じゃないし逃げるのが最優先だ」

神通「それは……私の性格からすると約束できるかわかりませんね」



提督『もちろんあれは神通なりの、場の緊張をほぐすための冗談だというのは分かってた』

提督『普段は少々頼りなさ気だけど、いざ戦闘となると性格が反転したかのように勇猛果敢になるからなあ』

提督『傍らでは翔鶴と鳳翔による航空機の発艦が行われていたが、ここでもやはり練度の差が顕著にでていた』

提督『時よりモタつく翔鶴と、一度に小隊ごと発艦させる鳳翔。準備が整った頃には、すでに空の彼方にはゴマ粒のような大群が見えてたんだ』

提督『空母三隻からなる攻撃機の大群……とまあとにかく、圧倒的な劣勢下で俺達は戦闘を始めたわけだが……』



鳳翔「じ、上空直掩機、全滅?! 敵は戦闘機のみの制空戦闘を行っています!」

翔鶴「攻撃機、大半が撃ち落とされて損害が与えられません!」



提督「くそっ! なぶり殺しにでもするつもりか……?!」



提督『飛んできた攻撃機は全てが戦闘機だった。多勢に無勢で瞬く間にエアカバーを潰されて、俺達の上にはヤツらの飛行機が取り巻くように飛んでいた』

提督『ご丁寧に、対空砲が届かないギリギリの辺りでな』

提督『その間に距離を詰めてきたヤツらの姿がはっきりと目に入ってきたよ』

提督『空母と駆逐艦だけといえば聞こえはいいが、鳳翔の話通り全員が黄色以上のオーラ持ち』

提督『こっちはいくら練度が高くても軽巡と軽空母、そして駆逐艦がそれぞれ1』

提督『唯一の正規空母は練成中、そして航空隊は壊滅状態と……まあとっくに詰んでいたわけだ』





提督「……これまで、か」



提督『この時、誰もが自分の天命を悟ったんだと思う』

提督『だからこそ皆は、いつもと変わらぬ様子で俺に問いかけてきた』



神通「――――提督、提督はどうかお逃げください。殿はこの神通が努めます」

吹雪「私も残ります。一人でも多く道連れにしてやるんだから!」

提督「神通、吹雪……し、しかし」

鳳翔「そうですね。旧式空母といえど武装はあります。提督が逃げ果せるまでの時間稼ぎくらいはできましょう」

翔鶴「私も……不本意ですが敵の攻撃を引きつけるのは得意ですので」

提督「鳳翔、翔鶴まで……!」

鳳翔「提督、指揮官は簡単に命を捨ててはなりません。提督までいなくなったら扶桑さんたちが悲しんでしまいます。一時の感情で判断を誤りませんようお願い致します」

提督「……くそっ!」




提督『鉢巻を締め直す神通、砲や魚雷の確認をする吹雪、そしてわずかに残った矢束を手に持つ鳳翔と翔鶴』

提督『こんな状況下なのに、彼女たちはとても落ち着いていた。まるで魂に刻まれた記憶にならっているかのように』

提督『為す術ももうない……今は手を止めているが、いつ相手が攻撃にきりかえてくるかもわからない』

提督『指揮官として下策中の下策――自らは逃げ、皆に相打ち狙いの突撃を命じるべきか本気で決断しかねていた時だった』




鳳翔「?! ヲ級の一隻がこちらに向かってきます!」

提督「なんだと?」



提督『見れば、青いオーラを纏ったヤツ一人だけが護衛も付けずにこちらに向かってきたんだ』

提督『余裕の現れか、それとも何か意図があるのか……これまでとは全く違う行動に戸惑いを隠せなかったよ』



神通「ッ。提督!」

提督「まだ征くな、神通!」

神通「しかし……!」

提督「よく見ろ。なんだか様子が……おかしいぞ」

吹雪「あ、あれ、あの空母……」

神通「? ……こ、これは!」

提督「総員。行動に移るのはまだ待て。いいか、待つんだぞ」



空母ヲ級「………………」フラリ……フラリ……



提督『近づいてきたヲ級は……満身創痍の状態だったんだ』

提督『先の攻撃で被害を与えたという報告は受けてないから、おそらく元からそうだったのかもしれない』

提督『撃ち落とされた鳳翔の偵察機が報告しなかったのは、特徴的なあの帽子が傘となって上空からでは判別できなかったのだろうな。或いは、伝える前に落とされたのか』

提督『そして、警戒をしたままの神通や吹雪の横を通りぬけ向かった先は、なんと鳳翔のところだったんだ』

提督『もちろん鳳翔も最初は警戒して二三歩後ずさった。だけど、ヲ級が引き止めるかのように手を伸ばした所で……倒れた』




鳳翔「え……?」

提督「鳳翔! 様子を見てくれ。俺もそっちに行く」

神通「て、提督?! 何をなさるおつもりですか!」

提督「なさるも何も俺たちを殺るならとっくにやってるだろう。もしも相手の罠だったら褒め称えながら死んでやるさ」

神通「……もぅ!」



提督『俺の行動に神通は納得がいってないようだったけどな。ラッタルから救命用の小型ボートに乗り換えて倒れているヲ級の下へ行ったんだ』

提督『この時ばかりは、艤装によって身体一つで海に浮くことが出来る艦娘が羨ましく思ったものだよ』



提督「どんな様子だ?」

鳳翔「深海棲艦の事は詳しく解りかねますが……状態を見るにいつ沈んでもおかしくないかと」

提督「どこでこんな傷を……それに、こんな状態になってまでここまでやってきた理由は何なんだろうか。さっぱりわからないな」

鳳翔「あの、どうしますか?」

提督「……さすがに判断がつかないよ」

鳳翔「そう、ですよね」



提督『なんせかんせ前代未聞の事態だ。ただ交戦し沈めるだけだった存在が目的や意志があるかのように近づいてきたんだからな』

提督『血迷いと思われたかもしれないけれど、俺はヲ級を母船に収容することにしたんだ。同時に、戦闘態勢を取ってた全員も同じく引き上げさせた』

提督『当たり前だけど賛成はされなかったよ。吹雪もこの時ばかりは声を荒らげていたっけな。最終的には提督命令でしぶしぶ従って貰う形に……』

提督『初めて触れた敵の肌は……ひんやりとしていたけれど、人間や艦娘のそれと全く同じだったよ。最も頭の帽子みたいなのはヌメヌメしてたけどな』

提督『あと、残った敵についてはなんというか……もう吹っ切れてたんだよな。戦闘には負けたようなものだから煮るなり焼くなり好きにしろ! って』

提督『ただ、向こうも戦いを継続する意志がなかったのか、あれだけ上を飛び回ってた敵機がいつの間にかいなくなってたなんて、この時気づかなかったよ』



吹雪「し、信じられません。今まで戦ってきた敵が、こんな近くで倒れているなんて」

翔鶴「私たちはどうしたらいいんでしょう……?」

神通「……死んでいるんですか?」

提督「いや、まだ息はあるようだ。かすかに胸が上下してる」

神通「………………」



提督『生死だけ確認すると神通はまた警戒に戻ってしまった。残った敵も母船の直ぐ側まで来てたから当然といえば当然だよな』

提督『ただ、ヲ級がこちらにいるからか、向こうも何もしてこなかった。まるで主に仕える従者のようにこちらを見据えたまま佇んでいたんだ』

提督『俺達に深海棲艦をどうにかする術はない。それは母船に乗っている妖精さんに見せても同じこと。どうしたものかと、ただ時間だけが過ぎていく。青かった空も、いつしかオレンジ色へと変わっていた』




空母ヲ級「……ヲ……ヲ」

提督「意識が戻ったか?!」

神吹翔鳳『ッ?!』



提督『意識を取り戻したヲ級に皆が駆け寄った。次の反応を警戒していると、なんと弱々しいながらも人語を介してきたんだ』



空母ヲ級「……ホウ、ショウ……」

鳳翔「えっ?! わ、私の名前……?」

提督「なぜ深海棲艦が鳳翔の名前を」


空母ヲ級「ホウショウ……マタ、アエタ……」


提督「また会えただと? 以前会ったことあるのか?」

鳳翔「私に深海棲艦の知り合いはおりませんが……」

空母ヲ級「……オマエ、ハ……?」

提督「お、俺か? 俺はその、提督だ。ここにいる皆の指揮をとっている」

空母ヲ級「テイトク……タタカウ……シキ、スル」

提督「あぁそうだ」


空母ヲ級「オマエ……タタカイ、デキナイ……コウカイ……スル?」

提督「なんだって? 戦い? 後悔?」

空母ヲ級「ワレラ、タタカウ……デキナイ……クヤシイ、キオク」

提督「……戦えないのが悔しい? それに記憶って、どういうことだ」


空母ヲ級「ホウショウモ……タタカウ、デキナイ……クレ、モエル……」

鳳翔「私が戦う……くれ……呉?」

空母ヲ級「ワレ、ウンリュウ……ウミノムコウ……シズンダ」

提督「……うんりゅう? なんだそれは」

空母ヲ級「アマギ、カツラギ……イモウトタチ……タタカエナイ……クレ、モエタ……」

鳳翔「ッ?!」



提督『ヲ級が名前みたいなものを呟いた途端、突然横にいた鳳翔が飛び跳ねるように後ずさったんだよな。その顔はまさに、お化けでも見たんじゃないかってぐらい驚愕一色に染まっていたんだ』



空母ヲ級「フユツキ……ナツヅキ……ハナヅキ……タタカイ……ムネン……アル」

鳳翔「まさか……まさかまさかまさか、この子たちは―――ッ?!」

提督「ど、どうしたんだ鳳翔?!」

鳳翔「呟いた名前は六隻……そしてここに集まっているのも、六隻……っ! まさか、あなたたち―――」

空母ヲ級「ミンナ、タタカウ……ノゾム……ナカマ、マモル……」



提督『その瞬間に、鳳翔はヲ級を抱きかかえると、ぎゅっと抱きしめたんだ。両目からは、溢れんばかりの涙を零しつつ』







鳳翔「あなたたち……っ……そんな、そんな姿になってまで……戦いたかったっていうの?!」







提督『鳳翔だから知っていること。鳳翔だからこそ知り得たこと。生き残ってしまった者だけがわかること』

提督『それは艦娘にとっての過去。魂に刻み込まれた戦争<<タタカイ>>の記憶』

一旦お休み
読みにくかったらゴメンナサイ

再開ー


ある所に、雲龍型と呼ばれる空母が誕生したそうな。15人ものたくさんの姉妹が生まれるはずだったが、3人目以降は事情により途中放棄だったり中止にされたとか

無事に生まれた三姉妹は名を与えられ、戦うためのフネとしてその時を待ったそうだ

新たな機動部隊を担う中核的な存在として――――だけど……その時は遂にやって来なかったのだ

長女雲龍は、生まれてから半年も経たずして、空母としての役目を果たすことなく輸送任務中に命を落とし……次女の天城と三女の葛城は、もはや動くことすらままならず、ただひたすら敵の攻撃に晒された。そのすぐ側には同じく攻撃に晒された鳳翔と龍鳳―――大鯨がいたという

せっかく空母に生まれたのに。先に逝ってしまった先達たちや、生まれることなく放棄されてしまった妹たちの分まで頑張ろうとしていたのに

現実は載せる飛行機もなく、組める艦隊もなく、動く燃料もない――戦争と、劣勢という存在が、彼女たちから全てを奪っていってしまったのだった




またある所に、秋月型と呼ばれる駆逐艦が誕生したそうな。

空母を護るための存在として生まれ、たくさんの作戦に参加し、そして各地で散っていった小さな勇者たち

そんな偉大なる姉よりもずっと後に生まれた冬月、夏月、花月も、今は亡き姉たちの勇姿に憧れて意気込んでいたそうな。

でも、現実はどこまでも彼女たちに厳しかった


あまりにも遅すぎた誕生……。もはや護るための空母は既になく、艦隊としての行動をまともにとることなく戦いは終わり……

冬月に至っては参加した作戦で多くの味方を失った。護るべき象徴も失った。何もかも失った

戦い沈むはフネの名誉。だけど戦わずに負けるのは無様以外の何物でもない。

なによりも、こんな状態で生き残っては散っていった先達たちに顔向けできない



どうしてだろう。どうしてこんな事になってしまったのだろう? 自分たちの何が悪かったのだろう?

ただ自分たちは、戦い、護りたかっただけなのに……



……そんな彼女たちの無念や後悔。尊んで丁寧に弔うべき想いを、深海と言う名の重く冷たい闇が喰らってしまったのだ





提督『そして、彼女たちは深海棲艦へと身をやつす。戦いたいという欲求は、かつて護ると誓ったはずだった味方へと向けられることになる――はずだった』




空母ヲ級「ワレラ、タタカイ……ノゾム……ダケド……ワレラ、バケモノ……ナカマノ……テキ」

鳳翔「そんなことない! どんなに姿形が変わっても、忘れるわけないから。私は、覚えているから……っ!」

空母ヲ級「ワレラ……イッショ……?」

鳳翔「一緒です! 今までも、これからも、ずっと一緒です」

空母ヲ級「……ヨカッタ……」キラキラ……


鳳翔「?!」

提督「な、なんだ?」

神通「提督! 残りのヲ級達も……!」

翔鶴「これは……」

吹雪「か、身体が光ってる」

鳳翔「…………ッ!!」



提督『何かを察したらしい鳳翔が、覆いかぶさるようにしてヲ級を抱きしめた』

提督『艦娘は、戦意が高揚するとキラキラ状態になるという。しかし目の前のそれは違って見えた』

提督『言うならばまるで、身体が天に溶けていくような、そんな……』

提督『そんな時、ヲ級が首をこちらに向けたんだ。向けた拍子に頭の帽子がゴロンと外れて、光の粒となって消えていった』


空母ヲ級「テイトク……メイレイ、ホシイ」

提督「め、命令だと?」

空母ヲ級「ワレラ……タタカウ……コンドコソ、ナカマ……マモル」

提督「わ、わかった! 元気になったらいくらでも命令を出してやる。嫌というくらい戦わせてやる!」

空母ヲ級「……やく、そく……」



提督『その瞬間、眩しさが増したと思ったら光の粒がいよいよ空に向かって舞い出したんだ』

提督『浄化――そんな言葉が頭をよぎったよ。深海棲艦は恨みや憎しみ、後悔を糧に生まれると伝え聞くが、それらが浄化された時はきっとこうなるんじゃないかと……』

提督『俺を含めて、その場にいる誰もが目の前の深海棲艦たちが消えてしまうものだと思っていた。だけど、本当の驚きはここからだった』



鳳翔「ッ。て、提督! この子、身体が……」

提督「嘘だろ…。なんだこれは……何が起きてるっていうんだ」



提督『光の粒が天に溶けていく中で、ヲ級の禍々しいくらいに白い肌は徐々に肌色を模し、透き通るような銀髪は色濃く染まっていったのだ』

提督『ここ甲板でも、そして残ったヲ級たちがいた海上でも同じような光景が広がる。深海棲艦が、人へ――艦娘へと蘇ろうとしていた』


提督『まさに前代未聞。こんなこと、目の前で起こってなければ何を言われようが絶対に信じることはできない』

提督『俺達は、ただ呆然と"六人の艦娘"が生まれる瞬間を見ていた。言葉なんて、出るはずもないだろう?』



・・-・・・・-・・・・-・・

提督「――これが、事の顛末。第三艦隊の真実だ」

瑞鶴「う……グスッ……」ポロポロ

翔鶴「瑞鶴は、あの子たちのことを知っているんでしょう? 私は、その時にはもう……」

瑞鶴「わ、わたしも……少ししか、会ったことないし…っ…一緒に、戦ったことも、ないけど……」ポロポロ

瑞鶴「あの子達は……瑞鶴たちの、妹みたいなものだよ……!」グスッ……

提督「何もかもが前例のないことで、全ての深海棲艦が同様になるとも確証はない。故にあいつらの存在は隠し通さなきゃいけないんだ。あいつらのためにも」

翔鶴「深海棲艦は我々の敵。そんな当たり前すぎる常識の中で、艦娘に"戻った"なんて事実が世間に知れたらあの子達がどうなるか……」


提督「どんな騒動になるかわからないっていうのもあるんだが、実はもう一つあるんだよ」

瑞鶴「グスッ……も、もう一つ?」

提督「あぁ。深海棲艦の名残、みたいなのがあるんだ。髪の先端はグラデーションが掛かったように銀色や白になってるし、目の方も……片目だけがその時纏っていたオーラと同じ色をしてる。ヲ級――雲龍たちだけでなく、ヒト型を成してなかった駆逐艦までもだ」

鳳翔「他にも個人差はあるけれど、腕や足の一部に深海棲艦と同じ肌の色が残っているの。妖精さんたちが診てみてもこれらはどうしようもないみたいで……」

瑞鶴「そっか……でも、それでもみんなと会えないのはかわいそうじゃない? せめてこの鎮守府の中だけでも……」

提督「もちろん俺だってそうしたい。でもな、噂なんて何処から出てくるかわからないんだ。一度漏れたら、絶対に隠し切れない。最悪、この鎮守府そのものが危険になってしまう。人間からも、深海棲艦からもだ」

瑞鶴「それは、わかるけど……」



提督「……あと、これは彼女たちたっての願いでもあるんだ」

瑞鶴「そうなの?」

提督「全部ではないが、深海棲艦だった時の記憶が残っているらしいんだ。幸いにしてこっち側の戦力を沈めたことはないらしいが……仲間と思っていた味方から攻撃を受け、同じ深海棲艦からも攻撃を受けていたそうだ」

翔鶴「自分たちはこんな姿だから皆の前に出られない。だけどみんなを助けることはできるから、今はかつて出来なかった事をやらせてほしいって」

鳳翔「戦いが終わったら、今までの戦果をみんなに自慢するんだって言っていましたね」

提督「事実上うちの戦果と家計の大黒柱だからなあ。俺も頭上がらないよ」

瑞鶴「じゃ、じゃあ私たちがあんまり大きな遠征に行かないのは……」

提督「鉢合わせたら困るしな。あとこんな場所が幸いして戦闘も少ない。近場で訓練するくらいだったら調整もできる」



瑞鶴「……なんか、ホントに他所に言えないようなことだね」

提督「だから言っただろう? 下手に嗅ぎ回られたら困るって」

瑞鶴「わかった。じゃあ……私はどうすればいいんだろう。今までどおりでいいのかな?」

提督「そうしてくれ。今までどおりが一番の解決策だ」


瑞鶴「うん。……義妹達のお願いだもんね。お義姉ちゃんが守らないで誰が守るっていうのよ」





……かつて、我らは仲間を守りきれなかった。戦うことが出来なかった。

……でも、だからこそ、今度こそ、絶対に――――――



本編は以上です
あとは夜にエピローグ的なものを……

乙です
ところで雲龍達の遠征で得た資材ってどうやって受け取っているんだ?
それとも自分達で使用しているのかな?

>>824
隠し母港がある、と思っていただければと
補足的なのは後日やります


・・-・・アッタカモシレナイ史実<カコ>、アルガママノ未来<コノサキ>・・・


雲龍「瑞鶴姉、烈風ってどうすればうまく飛ばせるの?」トバナイワ

瑞鶴「えぇっ。アンタまだ飛ばせないの? 天城や葛城はちゃんと飛ばせてるってのに」

雲龍「そうは言うけれど、難しいモノは難しいのよね」

天城「雲龍ねぇは何事も大雑把すぎ。これだから火力バカは……」フーヤレヤレ

葛城「でも、確かに烈風は難しいよね。もっと重い流星はボクには遠い未来だなあ」

瑞鶴「アンタ達ねえ。そんなんじゃいつまで経っても栄誉ある一航戦はお預けよ! もっと訓練しなさい訓練を」

鳳翔「瑞鶴さんはこう言ってますが、実は瑞鶴さんも昔彗星や天山を上手く飛ばせなかったのよ?」

瑞鶴「ちょっ?!」

雲龍「なるほど。やっぱり誰でも未熟な頃はある、と」

瑞鶴「私のことはいいの! 今ちゃんと飛ばせるんだから」

天城「それは飛ばせなかったら困ります」

鳳翔「もう何年も前になりますね……翔鶴さんと二人、揃って加賀さんたちにたっぷり絞られていたのは」

葛城「加賀さんと言うのは、あの南雲部隊の……」

鳳翔「ええ。戦闘に対してとても真面目で厳しい方でしたけれど、今の瑞鶴さんを見てわかるように、しっかりと導いてくれたわ」

雲龍「さすがは伝説の一航戦。参考にすべき人たちね」

瑞鶴「ちょちょっと、伝説ってなによ伝説って! 私だって教えるくらいちゃんとできるもん。いい、よぉく見てなさい三人とも。烈風ってのは、こうやって飛ばすの――ッ!!」


………………

…………

……



・・-・・・・-・・・・-・・

雲龍「――さテ。みんな、行くわヨ」

天城「ああ、征こウ雲龍」

葛城「今度は何処にいコうか」ミナミデモイク?

雲龍「ピンポンダッシュはそろそろ飽きたシ……」

天城「だからアレはピンポンダッシュではないト何度……」

雲龍「なら、火事場泥棒?」

天城「……こノ火力馬鹿め」

葛城「あはハはは――――あ、景雲改が遊弋中の機動部隊発見ダって!」

雲龍「なら、次の標的は決まりネ。せっかくだから噴式震電と橘花改を試そうかしラ」

天城「やれやれ……毎度ノ事ながら唐突に決まるナ」

葛城「まあいいじゃナいさ。戦えるのは楽シいよ」

冬月「護衛ならお任せくださイ!」

夏月「……敵機、狩ル」フンスッ

花月「ヨークタウンはよーくたーンと狙うんですヨ。なンてね!」


雲龍「よし、じゃあ第三艦隊第一航空戦隊、出撃すル!」


この子たちに、幸多からんことを……

以上を持って遠征艦隊完結です
それでもって、ある意味イチバン書きたかった事も達成
スレの残りも少なくなってきたし、またのんびり日常編へ……
よろしければまたお付き合いください

次スレはどうするかなぁ


・・-・・センパイトコウハイ・・・


提督「……雲龍たちに会ってみたいって?」

瑞鶴「うん。この間本当のことを教えてもらって、確かに秘密にはするけれど……でも、やっぱり一度は会ってみたいなって」

提督「うーむ」ドウシタモノカ

瑞鶴「……だめ?」

提督「まあ、知っている者の中で瑞鶴だけ顔も分からないっていうのは酷か。それこそ、また探りを入れられても困るわけだし」

瑞鶴「い、いいのっ?」

提督「なあ翔鶴、たしか第三艦隊はいま整備中だったな」

翔鶴「はい。少し疲れたから休憩と言っていました」

提督「それじゃあ、アイスの差し入れついでに顔でも見に行こうか」



―鎮守府隠し通路―

瑞鶴「建物からこんな所に続く道があったなんて……」トコトコ

提督「鍵を持った者しか通れないからまずバレる心配もない。それに、締め忘れ防止に建物側からは鍵をささないとノブが回らないようになってるんだ」

瑞鶴「また一つここの秘密を知った気分かなぁ」

提督「そんな秘密なんてコレくらいなものさ」

瑞鶴「そう言えば、雲龍たちって普段装備とかどうしてるの? やっぱり夜間に?」

提督「第三艦隊については、整備・補給などを含め全てみんなとは別の場所で行ってる。これも遭遇を避けるためだ」

瑞鶴「そのためにわざわざ作ったの?」

提督「元々あった洞窟を大改装しただけだよ。その辺りはこのドア含めて妖精さんの協力が大きい」

瑞鶴「じゃあ妖精さんは知ってるんだ」

提督「もちろん。運び込んだ際に徹底的に検査したから」

瑞鶴「なるほど」ナットク

提督「このドアの向こうが彼女たちの生活スペースだ。と言っても、普段はいないことの方が多いがね」


knock knock


??『――はーイ?』

提督「ああ俺だ。今入っても大丈夫か?」

??『提督? ええ、どうゾー』

瑞鶴「………………」ゴクッ





ガチャッ


提督「お休みのところすまないな」

??「いいエ。それで、何かご用ですカ?」

提督「日頃の労いでアイスの差し入れをな。みんなで食べてくれ」

??「アイスっ? ありがとウ!」


ミンナ ヨロコブワ


瑞鶴「(わぁ。すごい大人びてる人……それに髪の毛も翔鶴姉ぇと同じ銀色だ)」


??「提督。ありがとうございまス」

提督「このくらいなんもなんも。あぁそれと、実は会わせたい艦娘がいてな」


瑞鶴「あ……えっと、瑞鶴、です」コソッ


雲龍「え、瑞鶴姉っ? 久しぶリ! 私、雲龍ヨ」

瑞鶴「う、うん。久しぶりね。この姿では初めましてだけど」


瑞鶴「(それに、本当に片目だけ蒼いのね……深海棲艦の名残、か)」


雲龍「そう言えバ……。それじゃあ改めテ、雲龍型航空母艦の長女、雲龍でス。妹の天城と葛城、そして冬月型の三人ともども、よろしク」

瑞鶴「他の子達はどうしたの?」

雲龍「妹達はまだドックで、先にあがった冬月たちは奥でお昼寝中ネ」

瑞鶴「そっか。それにしても……」ペターン

雲龍「???」ドタプーン


瑞鶴「(私より後に生まれたのに、いったい何が違いに出たんだろう……くっ)」



雲龍「でも提督。どうして急に瑞鶴姉ヲ?」

提督「んー、まあ端的に言えば気づかれてしまったから、だな」

雲龍「やっぱり夜中とて出歩くのは危ないカ……そう言えば鳳翔が言ってたわネ。瑞鶴姉に見つかりかけたっテ」


瑞鶴「えっ……それじゃあこの間私が夜中に見たのって鳳翔さんじゃなかったの?」


雲龍「夜の一人歩きは危ないヨって驚かせようと思ってたんだけド……あとで鳳翔に怒られてしまったワ」

瑞鶴「うわぁ……なんともまあ」

提督「あんまり危ないことはしないでくれよ」

雲龍「妹達にも気をつけるよう言っておくワ。特に冬月達は遊ぶのが好きだかラ」

瑞鶴「駆逐艦が元気いっぱいなのは変わらないんだね……」


実際はこうだったのです

本日は以上です
よろしければまたお付き合いください

残り少なくなってきましたが、こんなネタで一つ……と言うがありましたらお寄せください
在籍する艦娘でやれそうでしたら使わせていただきます
(第三艦隊は対象外となります)


あ、鶴姉妹見た目チェンジネタはしばしお待ちを


・・-・・翔鶴ト瑞鶴10・・・


瑞鶴「あぁー今日も疲れたー!」バターン

翔鶴「瑞鶴。ちゃんと髪の毛乾かして梳いておかないと明日大変よ」

瑞鶴「それは分かってるんだけどー。この布団の魔力には抗えないぃぃ」ゴロゴロ

翔鶴「はしたないわよ。ほらもう裾がめくれてる」

瑞鶴「どうせ誰も見てないから平気平気ー」ゴロゴロゴロ

翔鶴「もう……」スッスッ

瑞鶴「翔鶴姉ぇは面倒だと思ったこと無いの?」

翔鶴「まぁ面倒だと思うこともあるけれど……」

瑞鶴「ど?」

翔鶴「やっぱり次の日慌てることを考えると、ね。秘書艦としてみっともない格好は出来ないわ」

瑞鶴「……やっぱり提督さん?」イヒヒ

翔鶴「提督は関係ありませんっ」

瑞鶴「顔赤いよー?」

翔鶴「お、お風呂あがりだからまだ暑いの!」

瑞鶴「そういうことにしておきまーす」ニコニコ



瑞鶴「ねえねぇ翔鶴姉ぇ、私の髪も梳かしてー」

翔鶴「……もう。しょうがないんだから」

瑞鶴「えへへ。ありがとっ」

翔鶴「ほら、こっちいらっしゃい」

瑞鶴「おねがいしまーす」

翔鶴「瑞鶴も私と同じで髪の毛長いから、お手入れしないとすぐボサボサになっちゃうわよ?」スッスッ

瑞鶴「でも、自分でやるよりも誰かにやってもらった方が気持ちよくない?」

翔鶴「私は自分でした方がいいけれど……」スッスッ

瑞鶴「そうかなあ。たまに提督さんにも梳いてもらうけど上手だよ。みんなが頼むのも分かる気がする」

翔鶴「提督も甘いんだから……」

瑞鶴「翔鶴姉ぇもやってもらってるでしょ?」

翔鶴「……まあ、うん」

瑞鶴「毎日梳いてもらえば?」

翔鶴「そんなことできるわけないでしょう」

瑞鶴「提督さんならやってくれると思うけどなあ。特に翔鶴姉ぇの頼みなら」

翔鶴「う……」←ちょっと期待した

瑞鶴「あ、そうだ。髪の毛といえばさあ」

翔鶴「えっ、あ、な何?」

瑞鶴「ちょっとやってみたいことができたんだけど――――」


提督なら誰でも梳いてくれます

本日は以上です
お寄せいただいたネタはありがたく使わせていただきます
お楽しみにどうぞ

よろしければまたお付き合いください


……E-1クリアして以来艦これ起動してないなあ
飛鷹失って穴が開いとります


・・-・・翔鶴ト提督10・・・


瑞鶴『提督さんならやってくれると思うけどなあ。特に翔鶴姉ぇの頼みなら』



翔鶴「………………」



提督「んー、やっぱり戦力を考えると重巡か航巡、戦艦辺りなんだろうが……」ムムム

翔鶴「あの……提督?」

提督「うちのやり繰りじゃ余裕がなぁ……」

翔鶴「て、提督」

提督「――――ん? あ、あぁ悪い。どうかしたか?」

翔鶴「あの、えっとその……一段落したらでいいんですけれど。かみを……」

提督「かみ?」

翔鶴「か、髪の毛を梳いていただけますでしょうか!」



……

…………

………………


提督「急にどうしたんだ? 翔鶴の方からなんて珍しいじゃないか」スッスッ

翔鶴「うぅ、今思い返すとはしたないことを……」

提督「翔鶴はもっと自己主張してもいいと思うぞ。そのおかげかどうか分からないけれど、たまに来るのがエラク大きいから驚くよ」

翔鶴「すみません……」

提督「まあ俺は楽しんでるから問題ないけどな。翔鶴に頼られるとなんだか嬉しくて」

翔鶴「嬉しい、ですか?」

提督「うん。もちろん他のみんなに頼られたって同じく嬉しいよ」

翔鶴「………………」

提督「でも、あえて差をつけるならやっぱり翔鶴が一番かな。指揮官としてじゃなく、俺個人としてだ」

翔鶴「指揮官は贔屓してはいけませんからね」

提督「もちろん。だから仕事以外の時限定。この部屋でってのは見逃して欲しいけど」

翔鶴「ふふっ」



提督「それにしても、翔鶴はしっかりと髪の毛を手入れしてるよなー。毛先もパサついてないし、枝毛もない。櫛通り最高だ」スッスッ

翔鶴「提督もお上手ですよね。以前から誰かにやられていたんですか?」

提督「いやそんな事はないが……。丁寧にって心がけてるだけだよ。それに、ここで他の子達のもやってて慣れたのもある」

翔鶴「ホントですか?」

提督「嘘は言わないよ」スッスッ

翔鶴「もし私が……毎日お願いしますと言ったら?」

提督「その時は喜んで」

翔鶴「……じゃあ、その時が来たら、お願いします」

提督「うん。早く来るよう頑張る」スッスッ


翔鶴「………………」

提督「………………」


翔鶴「な、なんだか恥ずかしいですね」カオガ アツイ

提督「まぁ、うん。でも誰も聞いてないから」オナジク


ちょっとだけ 甘い空間

本日は以上です
翔鶴さんの髪の毛はきっとシャンプーのCMみたいなんだろうなあと……や、みんなそうなんだろうけど
よろしければまたお付き合いください

そういや最初から読み直してふと思ったけど川内型の三人が涼みに来た洞窟って雲龍達が出入りしていた場所になるのかな?


・・-・・瑞鶴ト提督7・・・


瑞鶴「なんだか外で鳴いてるセミが変わった気がする」

提督「ツクツクボウシも聞こえ始めたし、夕暮れ時と言ったらヒグラシだな。あの儚げな感じが、子供心に寂しさを感じたものだよ」

瑞鶴「カナカナカナ……って?」

提督「うん。夏休みが終わるなぁとさ。今じゃ休みどころじゃないけど、一日が終わるって意味では同じかもしれない」

瑞鶴「あ、それはなんかわかるかも」

提督「夜は夜で別の虫の鳴き声が聞こえて、世界が変わったって感じがしてたよ」

瑞鶴「んー、そっちはわからない……」

提督「まあ子供の感覚ってやつだよ。人それぞれともいう」



瑞鶴「人それぞれ、と言えばさ」

提督「ん?」

瑞鶴「私はいつもこんな髪型だけど、提督さんはどう思う?」

提督「どう、とは? 似合ってるか似合ってないかの話かな」

瑞鶴「もちろん」

提督「瑞鶴らしくていいと思う。似合ってるよ」

瑞鶴「そっか。じゃあコレ解いたらどうかな?」

提督「リボンを解いた姿は髪の毛を梳かす時くらいしか見てないからなあ。……うーん。下ろした瑞鶴は大人びてる感じ? そっちも似合ってるとは思うが……」

瑞鶴「なんか違う、って?」

提督「慣れの問題だと思うんだがね。あ、やっぱり姉妹だけあって翔鶴に似てるかも」

瑞鶴「そうかな」

提督「ああ。でもどうしたんだ急に。髪型でも変えるのか?」

瑞鶴「ん? ま、ちょっとねー」


ちょっとねー

本日は以上です
よろしければまたお付き合いください

>>864
明言はいたしませんが、洞窟って場合によっては出入口イッパイで天然の迷路だよね―と言うことで!


提督を爆撃してるときの瑞鶴艦載機妖精はどんな表情してんだろ
ふと気になった

>>868
お父さんにじゃれつく娘みたいな感じだと凄いほっこりする

妖精1「それー!」

妖精2「わー!」

みたいな感じで
上手く説明出来ないけど


・・-・・CHANGE・・・


『ほ、本当にやるの……?』

『まあまあいいじゃん。別にワルイコトするわけじゃないんだし』

『でも、髪色違うからすぐにバレないかしら?』

『そこでコレの出番なのよ。妖精さんにちょっと作ってもらっちゃったりして』

『妖精さんにそんなこと頼んじゃダメでしょう』

『えー。でも結構おもしろがってくれたけどなあ』

『大事にならないといいけれど……』

『ダイジョブダイジョブー。ささ、これを髪の毛にシュシュッと。洗えば落ちるから安心してね』

『……本当に変わったわ』

『妖精さんってなんでも作れてすごいよねー。で、後は乾いたら私のリボンでまとめて……っと』

『なんか、恥ずかしいなあ』

『どうしてさ。そんなこと言ったら私なんて毎日恥ずかしい思いすることになっちゃうよ』

『ちょっと子供っぽく見えない……?』

『OK、喧嘩なら買おう』


……

…………

………………


加古「ふぁぁ~……あふ。今まで寝てたのにまだねむい」ネムー

加古「古鷹も起こしてくれたっていいのにさ―」

加古「朝ご飯食べ遅れちゃうよ……。あ、瑞鶴だ。やっほーおはよーさん」

瑞鶴?「あ、おはようごz……じゃなかった。おはよう。加古さん」

加古「んあ? どうしたの急に"さん"なんて付けて」

瑞鶴?「えっ? あ、いや……その。ちょっと、気分で……」アハハ

加古「んん……?」

瑞鶴?「そ、それよりも、加古s……も、これからなら一緒に朝ご飯食べま……ない?」グググッ

加古「うん。それはいいけどさぁ」


加古「(なんか今日の瑞鶴おかしいぞ?)」



………………



春雨「わぁ……! 朝から豪勢です。今日は何かあるのかな」

村雨「え? なにもないけれど?」

春雨「でも朝ご飯がこんなにたくさん……」

村雨「うちはいつもこんな感じよ。鳳翔さんや間宮さん、それに大鯨さんが腕によりをかけてくれるから」

春雨「す、すごいです……!」

夕立「だし巻きもいいけど、今日は甘い卵焼きにしよっとー」ッポイ!

春雨「わ、私もそれに――――」ドンッ


翔鶴?「わっ……」


春雨「あわわっ。ご、ごめんなさい!」

翔鶴?「ううん大丈夫よ。でも、お盆は落とさないように気をつけてね」

夕立「翔鶴さんおはよーございまーす」

翔鶴?「うん。みんなもおはよ。朝から元気ねー」

春雨「は、はい! 今日も元気いっぱい、です」

村雨「いつもよりも遅いみたいですけど、翔鶴さんも今から朝ご飯ですか?」

翔鶴?「ちょっとしょうかくね……じゃなかった。瑞鶴と話してたら遅くなっちゃったの」

夕立「翔鶴さん。良ければ朝ご飯一緒しませんかー?」

翔鶴?「うん。じゃあお邪魔しようかな」


村雨「(しょうかくね……なんだろ?)」


瑞鶴?「(うう、どうしても口調が……なるべく意識するとしても、大人しくしておいた方が良さそうね)」


扶桑「あら、瑞鶴。おはよう」

山城「こんなところで何してるの?」

瑞鶴?「あっ! ふ、扶桑さんに山城さん……どっどうした……の?」

扶桑「私たちは朝ごはんの前にお風呂に入っていたの。汗も流れてサッパリ出来たわ」

山城「朝から姉さまの珠肌と滴る水滴が見れてもう……ハッ?! じゃなかった。ね、寝汗がどうも嫌で」

瑞鶴?「き、昨日も暑くて寝苦しかったから……」

扶桑「早く空調を導入してほしいわね」

山城「瑞鶴からもあの人に言ってみたら?」

瑞鶴?「う、うん……。そうするわ」


扶桑「私たちはこれからご飯だけれど、瑞鶴はもう食べたの?」

瑞鶴?「はい……あ、うん。もう食べ終わった、わ」

扶桑「それじゃあ、私と山城はご飯を食べてくるわね」

山城「またあとでね」

瑞鶴?「う、うん。また……」オテテフリフリ


瑞鶴?「………………」


瑞鶴?「(朝なのにもう疲れてるわ……)」ハァ


………………


翔鶴?「さてと、執務室行く前にちゃんと歯を磨いておかないと」


ガチャッ


鳳翔「よいしょっと……」


翔鶴?「あれ? 鳳翔さん?」

鳳翔「あら、翔鶴さん。おはようございます」

翔鶴?「おはようございます。何かたくさん持ってるみたいですけど、どうかしたんですか?」

鳳翔「えっと……?」キョロキョロ

鳳翔「雲龍さんたちの朝ご飯を作ってきたんですよ」ヒソヒソ

翔鶴?「あっ。なるほど……」

鳳翔「…………?」

翔鶴?「いえっなんでも」

鳳翔「そうそう。雲龍さんたちの整備、補給は終了したと。後で提督に伝えておいていただけますか?」

翔鶴?「わかりました」

鳳翔「では、私はこれで」ペコリ


翔鶴?「………………」


翔鶴?「(そっか。今まで気にしてなかったけど、あの子達の分も作らないといけないのよね。と言うことは、ひょっとして毎朝……?)」



……

…………

………………



『どうだった? バレちゃった?』

『た、たぶん大丈夫だと思うけれど……やっぱり変な気分だわ』

『でも新鮮でしょ? せっかくだからもうちょっと続けようよ』

『え……』マダ?

『みんなは気づいてないかもしれないけど、提督さんならどうかな』

『て、提督も……?!』

『なんなら一緒に部屋に入ってさ、驚かせるのも楽しそうじゃない?』

『それは流石に度が過ぎないかしら』

『出撃任務があれば別だよ? でも普段通りだったら多少は……ね』

『うぅ……』

『なにごとも経験経験。さ、いこっ』



knock knock

??『鶴姉妹、入りまーす』


ガチャッ


翔鶴?「提督、おはようございます」

提督「ああおはよう翔鶴。それに瑞鶴もおはよう。二人揃ってくるのは珍しいなあ」

瑞鶴?「おはようごz……んんっ!」ゴホンッ

提督「?」

瑞鶴?「いえ、なんでも。それよりもていとk」

翔鶴?「提督。本日の予定を確認したいんですけど、よろしいですか?」ズイッ

提督「ん……? ああ、ちょうど俺も確認していたところだよ」フム


デハ、ホンジツノ ヨテイハ……

ソウダナ……


瑞鶴?「………………」ポツーン


翔鶴?「――――――」テキパキ


瑞鶴?「(私がなにもせず、瑞鶴が普段らしくないほどお仕事をこなしてるのを見るのは確かに新鮮かも)」

瑞鶴?「(中央にいたのも頷けるわね)」

瑞鶴?「(というか提督は入れ替わってることに気づいてない……のかな?)」


瑞鶴?「………………」



翔鶴?「提督。こちらの書類作成しましたので確認をお願いします」

提督「了解した。…………ふむ。うん、じゃあこれは承認、と」ペタン

翔鶴?「いよいよ工事が始まるんですね」

提督「みんなには後でお待たせって伝えないとな」

翔鶴?「結局8月は過ぎちゃいましたね」

提督「来月もまだまだ暑さは続くさ。それに寒くなれば暖房にもなる。長い目で見ればいつ導入しても快適空間だ」

翔鶴?「ですね。では、こちらは本部へ送っておきます」

提督「よろしく頼むよ。……ああ、ついでにお茶を淹れてきてもらえるかな。せっかくだから一息入れよう」

翔鶴?「わかりました」


瑞鶴?「………………」ヒマ……


提督「今日の瑞鶴はずいぶんと大人しいな」

瑞鶴?「えっ? あ、そうで……かな?」

提督「瑞鶴もお茶飲むだろう?」

瑞鶴?「あ、うん……い、いただくわ」

提督「…………?」


翔鶴?「と、とりあえず三人分お茶淹れてきますね!」


翔鶴?「どうぞ」コトッ

提督「ありがとう。おぉ、今日は紅茶なのかぁ。いい香りだ」

翔鶴?「間宮……さんからクッキーを貰ったので紅茶にしました」

提督「このクッキーもバターのいい匂いがする。美味しい内にいただくとしようか」

翔鶴?「はい」スッ

瑞鶴?「う、うん」スッ


提督「…………ん?」オヤ?

翔鶴?「どうかしましたか?」

提督「いや、なんでもない」



提督「(気のせいじゃない、よなあ?)」



翔鶴?「――今日は出撃もなくて平和ですね」

提督「ああ。毎日がこんなだったらいいんだけどな」

瑞鶴?「………………」コクコク

翔鶴?「でもそれだと私たちの仕事がなくなってしまいます」

提督「俺としては早くなくなってしまいたいんだがね。艦娘と言えど女の子に戦場へ行かせてるんだから」

翔鶴?「戦争が終わったら私たちはどうなるんでしょう?」

提督「上はどう考えてるか……ただでさえ俺からすれば不審の塊のようなヤツらだし」

翔鶴?「提督はどう考えているんですか?」


瑞鶴?「……!」アッ……


提督「……ダウト」

翔鶴?「えっ?」ダウト?


提督「別段引っ掛けたつもりもないが……これは俺の勝ちってことになるのかな? 翔鶴のフリした瑞鶴さん?」


翔鶴->瑞鶴「……バレちゃったか」

瑞鶴->翔鶴「……はぁ」


提督「恐ろしく個人的な話だし、翔鶴しか知らないことだから無理もないが……なんでまた入れ替わってたんだ?」

瑞鶴「ちょっと面白半分でと言うか、いたずら心と言うか……。ほら、この間髪型の話したでしょ?」

提督「それで実際に入れ替えてみたと言うわけか」ナルホドネ

翔鶴「す、すみません提督!」

提督「いやいや怒ってないよ。最初は見事に気づかなかったしな」


瑞鶴「やっぱりその"だうと"って言うのがわかったきっかけ?」

提督「決定的なのはね。怪しいなと思ったのは予定の確認の時だよ」

瑞鶴「それも最初じゃん」ブゥー

提督「翔鶴ならまず俺よりも先に予定の確認をしてるのが一つ」

瑞鶴「……そうなの?」

翔鶴「秘書艦ですから」

瑞鶴「だから毎朝あんなに早起きなのか……」



提督「あとはやっぱり口調だったり書類の書き方だな。どんなに翔鶴に似せてても細かい所は本人のクセが出るよ」

瑞鶴「んー、いくら姉妹でも違う部分は違うかあ」

翔鶴「当たり前でしょう」

提督「クセと言えばお茶の時のこの並び方だな。完全に普段通りだから、翔鶴と瑞鶴が入れ替わってる」

瑞鶴「あ」

翔鶴「そう言えば……」

提督「それとさっきの話でピンと来たわけだよ」

瑞鶴「提督さんって意外とよく見てるんだね」


提督「でも不思議なのは翔鶴と瑞鶴は髪色が違うのにどうやってそっくり入れ替えたんだ? まさかこれがために染めたわけじゃなさそうだし」

翔鶴「それがですね……」

瑞鶴「妖精さんにお願いして作ってもらったの。これは洗い流せば落ちちゃうから今だけね」

提督「……まあ、息抜きも必要だよなぁ」

翔鶴「す、すみません……!」


瑞鶴「でもさあ、バレるキッカケになった翔鶴姉ぇしか知らないことってなに?」

提督「それは秘密だ」

瑞鶴「えぇー今は私が翔鶴姉ぇだよ教えてよー」

提督「だーめ」

瑞鶴「翔鶴姉ぇだけズルイー!」


なお、消費した資源は決して少なくない、とのこと


・・-・・翔鶴ト提督11・・・


翔鶴「本日はすみませんでした」

提督「さっきも言ったけど別に怒ってないよ」

翔鶴「しかし……」

提督「まあ、うん。妖精さんに確認したら結構資源を使ってたのには驚いたけどな。楽しかったって言ってた手前、もうダメとも言い切れないのがアレだが……」

翔鶴「少し遠征を増やしますか?」

提督「みんなの負担にならない程度に。あとはアイツらに頑張ってもらおう」

翔鶴「第三艦隊は整備・補給を終えていつでも出撃可能です」

提督「……指示しなくても勝手に行っちゃうけどな」


提督「そう言えば、今日のことでひとつ気になったことがあるんだよ」

翔鶴「なんでしょうか?」

提督「今は翔鶴の首にあるチョーカー。瑞鶴は付けてなかったなって。最初に気づいてればすぐだったかもしれん」

翔鶴「いくら入れ替わったとしても、これは他の人には絶対に渡したりしません。例え瑞鶴の頼みでも、です。宝物ですから」

提督「そう言ってもらえると俺としても嬉しいよ」

翔鶴「はい。だからさっきまでは小箱にしまっておいたんです。今はお風呂上がりですので、またこうして付けています」

提督「まさかとは思うけど、寝るときも付けて……?」

翔鶴「さすがに寝るときは外しますよ」

提督「……だよなあ」




『え、そのチョーカー借りちゃダメ?』

『いくら瑞鶴の頼みでも、これは貸せないわ』

『んー、でもないとバレちゃいそうな気もするけどなあ』

『そしたらそこまでよ。はい、ハチマキ巻いてあげるから後ろ向いて』

『ぶぅー。翔鶴姉ぇだけいいなあ』



翔鶴さんのタカラモノ

本日は以上です
当初はみんなを驚かすだけのはずだったのにどうしてこうなった


・・-・・艦娘ニ聞イテミヨウ・・・


提督「うーん……どうしたものか」


瑞鶴「提督さんが珍しく悩んでるけど、どうかしたの?」

翔鶴「空調の導入が決まったけれど、工事までまだ少しあるでしょ? それで暑さを忘れる催し物でもしようって話になって、今考えてるところなの」

瑞鶴「……いつもの事だから今更かもしれないけどさ。ここってやっぱり他と違うよね」

翔鶴「まあ、ね……」アハハ

瑞鶴「暑さを忘れたいなら水泳大会でもやったらいいんじゃない? ちょうど目の前に海があるんだしさ」

翔鶴「それは真っ先に浮かんだわ。でもすぐに却下になったの」

瑞鶴「どうして? 一番簡単だと思うけど」

翔鶴「深海棲艦が来たら危ないってことで。艤装がないと艦娘と言えどただの的になってしまうもの」

瑞鶴「あー」ナルホド

翔鶴「全員参加を目的にしてるから、誰かを哨戒に充てるのはかわいそうでしょ?」


瑞鶴「うん。そっかー水泳じゃないとすると……お祭りとか?」

翔鶴「確かにお祭も主催する方も参加する方も楽しめるから候補としては浮かんでいるわ。でも……」

瑞鶴「でも?」

翔鶴「準備に時間がかかるのと、お金が……」

瑞鶴「暑さよりも冷え込む現実的な問題だったかぁ」

翔鶴「そういう訳だから、私も提督も考えこんじゃって」

瑞鶴「うーん……。なにかみんなでやりたい。でも予算はない、か……。確かに難しいなぁ」

翔鶴「よければ瑞鶴も一緒に考えてもらえる? 暑さを忘れることに限らず、案は多いに越したことはないから」

瑞鶴「わかった。私もなにか考えてみるね」



……

…………

………………



瑞鶴「……とは言ったものの。案なんてそう簡単に出てこないしなぁ」ウーン

瑞鶴「どこかにポンと落ちてないかなー、なんて」



瑞鶴「……!」ティンッ



瑞鶴「落ちてないなら集めに行けばいいんだ」





―扶桑姉妹の部屋―

扶桑「――それで、私たちの所に来たの?」

瑞鶴「参考までに何かないかなーって」

山城「と言われても急には出てこないわよ」

瑞鶴「お金がかからないモノだったらなんでもいいの。案というよりも発想とかでもいいから」


扶桑「うーん。そう、ねぇ……。定番の海水浴やお祭りがダメとなると、難しいわぁ……」

山城「悩んでる姿の姉さまも美しい……! じゃなくて、扶桑姉さまのいい所をみんなで挙げていくのはどうかしら?」

瑞鶴「え……」

山城「みんなで姉さまの良さを再確認……いい、いいわ!」

瑞鶴「えっと……扶桑さん、どう?」

扶桑「恥ずかしいから却下ね」

山城「そんな……っ」ガーン


扶桑「私だけじゃなく、みんなにもそれぞれの良さがあるわ。 ……あ、そう言うのを発表するのはどうかしら?」

瑞鶴「発表?」

扶桑「褒め合う……と言うと言葉は違うかもしれないけれど、他のみんなは知らないこんなところ、姉妹だけが知ってるこんなところ、なんてどうかしら?」

瑞鶴「なるほど」メモメモ

扶桑「それ以外にも、題目を決めてみんなで何かしても面白そうね。一番元気な子はだれ? とか」

瑞鶴「なるなる。これは出だしから好調な予感」メモメモメモ

扶桑「お役に立てたかしら?」

瑞鶴「うんっ。二人ともありがとっ」


山城「……私、だいたい何もしてませんよね?」

扶桑「そんなことはないわ山城。山城のお陰で閃いたんだもの。私はとても感謝しているわ」

山城「ね、姉さま……!」キラキラ


瑞鶴「じゃ、じゃあ私は早速翔鶴姉ぇの所に……お邪魔しました―」





瑞鶴「……と言うわけで、こんなのどうかな? 私的には結構いいと思うんだけど」

翔鶴「みんなで題目を決めて……なるほど」

提督「予め題目を募集しておけば進行も楽だし、何より予算は限りなくかからない。暑さ対策にはならんが……食堂を使えばいけるな。すごいじゃないか瑞鶴」

瑞鶴「ふふん。私もやる時はやるのよ!」

翔鶴「でもこの案を出してくれたのは……」

提督「扶桑と山城らしいな」

瑞鶴「き、聞かなかったら出てこなかったかもしれないんだから、その偵察能力を褒めてよぉ!」

提督「二人には後でそれとなくお礼を言っておくとしてだ。誰か他にも聞いたりしたのか?」

瑞鶴「一応部屋が近い川内たちにも聞いてみたんだけどね……」




―オマケ:川内姉妹の部屋―


川内「みんなで夜戦!」

瑞鶴「却下で」

那珂「那珂ちゃんのオールナイトフェス!」

瑞鶴「却下で」


ブーブー


神通「あの……二人が、ごめんなさい」

瑞鶴「まあある程度は予想してたんだけどさ。的中するとソレはソレでなんだかなあと」

神通「二人とも悪気はないはず……です」タブン

瑞鶴「そこはわかってるから大丈夫。ところで神通はなんか案みたいなのある?」

神通「えっと……ぱ、パジャマパーティみたいなのは、いかがでしょうか?」オドオド

瑞鶴「パジャマパーティーかぁ」メモメモ

神通「大きなお部屋で、みんなでお布団を広げて寝たら……楽しそうだなって……」

瑞鶴「それは提督さんも含めて?」

神通「は、はい……!」ゼヒ


瑞鶴「(目の輝きが増したなあ)」



パジャマパーティーもありか?!

と言うわけで、スレの残りも少なくなってきたので最後の募集をさせていただきたく
鎮守府の艦娘が集って、納涼宴会というか、催し物を開催します

題目にそって、いっちばーん を決めたり相応しい艦娘を選んだりしますので、
こんなネタなんてどうよ? 等ありましたらお寄せいただければ幸いです

↓1~5の方お願いいたします

関係ないものや逸脱した内容だったら更に↓の方となります
よろしければモノは試しと放り込んでいってみてください

題目って「一番元気な子はだれ?」みたいな感じじゃないのん?
そうだったら提督ラブっぽくないけど実は提督ラブな子でお願いします
違ったら安価下で

説明不足で大変申し訳なく……!

>>899 の言う通りでございます。 ○○な艦娘と言えば?! みたいなのを考えてました
頂いたネタは別の機会に使わせていただきますが、改めて○○な艦娘といえば?! 的なネタを募集いたします

↓1~4の方お願いいたします

ご協力ありがとうございます
このスレ内で収めますのでしばしお待ちを……!
よろしければまたお付き合いください

あと90くらいか……


・・-・・月夜ノ双鶴5・・・


瑞鶴「5回目になったから、お酒飲んでみてもいいよね?」

提督「また今度な。俺の平穏のためにもここは是非麦茶で頼む」

翔鶴「提督のささやかな晩酌からだいぶ離れてしまいましたね……」

提督「お酒を飲むことが目的……の時もあるけど、大事なのはそっちじゃないから」


『乾杯』


瑞鶴「風が涼しい……もう夏も終わっちゃうね」

提督「そうだなぁ。ついこの間暑くなってきたと思ったらもうこれだよ」

翔鶴「ここ数日は秋の虫が鳴き始めるようになりましたね」

提督「もうじきここで月を見るには寒くなるな」

瑞鶴「さすがに冬はやらないでしょ?」

提督「ここ作る前までは自分の部屋で一人で飲んでたよ。たまに鳳翔が一緒だったくらいかな」

翔鶴「」ピクッ



瑞鶴「鳳翔さんと提督さんって仲いいよねー」

提督「お酒を飲めるのが鳳翔くらいっていうのもある」

瑞鶴「あれ、扶桑さんとかは?」

提督「その頃まだ二人はいないよ。翔鶴がここへ来る少し前に扶桑達を招いたから」

瑞鶴「ふーん」チビチビ


翔鶴「………………」スススッ


提督「ん?」

翔鶴「ちょっと夜風にあたり過ぎたみたいで……」

提督「二人とも風呂あがりだったな。湯冷めしたら大変だし……コレで悪いが我慢してくれ」ウワギパサー

翔鶴「あっ」

瑞鶴「あぁーッ。翔鶴姉ぇだけズルイ! てーとくさーん私だって冷えてきた―!」

提督「上着は一着しか無い。すまないが早い者勝ちだ」

瑞鶴「ぶぅー……。いいもん。じゃあ提督さんから直接分けてもらうから」ギュッ

提督「ちょっ。瑞鶴?!」

翔鶴「むむぅぅ」ギューッ

提督「し、翔鶴まで。なんかこの展開前にもあった気がするぞ?!」

瑞鶴「提督さんあったか~い」

翔鶴「……瑞鶴には負けないもん」


時流れ 日々に近づく 秋の声

本日は以上です
よろしければまたお付き合いください

イベントはもう諦めた! 雲龍はまたいずれ……余った資源で大型回して武蔵出る 翔鶴姉はいずこ?


・・-・・幸セ・・・


提督「―――と言うわけで、本日の予定は以上だ。今日も頑張っていこう」


『はい!』


ガヤガヤ


扶桑「今日は出撃がないのね」

山城「駆逐艦の子たちの遠征が主みたいですね」

扶桑「みんなが頑張っているところ申し訳ないけれど、次の出撃のためにも今日は英気を養いましょうか」

山城「はいっ。姉さま」

扶桑「私はお散歩に出ようと思うけれど、山城はどうする?」

山城「私も是非! ……といきたいところなんですが、この後艤装の整備があって……うう、不幸だわ」

扶桑「そういうこと言わないの。じゃあ、あとで一緒にお茶しましょう。昨日飲んだ紅茶が美味しかったから、また飲みたいわ」

山城「はい!」キラキラ

扶桑「ふふっ。それじゃあ、ちょっと歩いてくるわね」

山城「いってらっしゃいませ!」




ツクツクボーウシツクツクボーウシツクツクボーウシ……


扶桑「今日も良いお天気で、空も高くて蒼い。それにやっぱり暑いわね」

扶桑「一昔前だったら、この季節に日傘をさしてお散歩なんてとても考えられなかったけれど」


ワイワイ

扶桑「あら、あれは……」



川内「はーい。それじゃあみんな集まったところで、やせ……遠征いこっか」


初雪「ん」

深雪「いえーい!」

叢雲「ささっと済ませちゃいましょ」

磯波「わかりました」


川内「今日は資源地帯から資源積んで戻ってくる輸送船団の護衛かぁ……なんなら帰りがけにそこら辺で敵見つけて夜戦してく?」

叢雲「いやいや。分けてもらった資源落としたら大変なことに!」

川内「んーだよねぇ。提督に怒られてまた夜戦禁止されても嫌だし。素直に護衛任務やるかぁ」


ソレジャ、イクヨー

ハーイ!


扶桑「うふふっ。みんな元気ね」ニコニコ

扶桑「あの子達が頑張ってくれるからこそ、私たちも存分に戦うことが出来る。本当にありがたいわ」

扶桑「そう言えば、友軍を母港から見送ることにもうなんの悔しさや恨めしさを感じなくなったわね」

扶桑「………………」フゥ

扶桑「母港も、工廠も、そしてここから見える大海原も……。何もかもがあの時とは違って見える。光り輝いて見える」

扶桑「生きていると、本当に何が起こるか分からないものなのね」



―食堂―

扶桑「―――と思ったんだけれど、山城はどう思う?」

山城「そうですねぇ。これが夢だったらと思うとゾッとすることがあります」

扶桑「夢……確かに以前の私達には幸せすぎる夢ね。それこそ、永遠に覚めないで欲しいくらい」

山城「航空戦艦になったけど、戦艦として戦うことはできるし、もう身体の事を気にしなくてもいい。こんな幸せなことないですよ」

扶桑「えぇ。他の子達からしたらどうって事ないかもしれないけれどね」

山城「笑ってるのがいたら、あの人に言いつけて主砲で吹き飛ばしてやりましょう!」

扶桑「ふふっ、そうね―――――こんな会話が出来るくらい、穏やかな日がこれからも続くといいわね」

山城「……はい」


鳳翔「お待たせしました。扶桑さんご所望の紅茶と、間宮さんに教わってシフォンケーキを焼いてみました。甘さを抑えてあるので、お好みでこのクリームと一緒に食べてくださいね」


山城「わぁ、美味しそうですね! 姉さま」

扶桑「ええそうね。鳳翔さん、ありがとう」

鳳翔「いいえ。洋菓子はあまり作らないのでお口に合えばいいのですが……」

山城「鳳翔さんの作るものにハズレなんてないですって」

鳳翔「あらあら。ありがとうございます。それではごゆっくりどうぞ」


扶桑「(穏やかに流れる時間。山城と過ごす何気ない日々。望んでも手に入らなかったはずの日常がここにはある。私にとって、かけがえの無いひと時が、ここに)」


山城「姉さま、このケーキすっごく美味しいですよ! それに紅茶ともよく合います」

扶桑「うふふっ。それじゃあ、私も頂くわね」ニコニコ


扶桑姉妹の、何気ない幸せなこと

本日は以上です
よろしければまたお付き合いください


・・-・・例エバコンナ艦載機トノ話・・・


烈風妖精「……!」パタパタ

瑞鶴「へぇー。そうなんだ」


翔鶴「あら、瑞鶴どうかしたの?」

瑞鶴「ちょっとこの子たちと話してたの。艦載機の整備も兼ねてね」


流星改妖精「ッ」ビシッ

彩雲妖精「~♪」クルクル


翔鶴「あらあら、みんな楽しそう」ニコニコ

瑞鶴「いつも私達と一緒に戦ってくれるからね。母艦としても労いは必要だもん」ハイ アイスー


妖精's『!!!』ヤッター!


翔鶴「そうね……私達よりもむしろ戦ってるのはこの子たちなのよね」


彗星妖精「!」ハイ


翔鶴「あら、私にもくれるの?」


彗星妖精「!!」コクコク


翔鶴「ふふふっ。ありがとう」ナデナデ


彗星妖精「♪」




瑞鶴「翔鶴姉ぇはもうお仕事終ったの?」

翔鶴「ええ。今日は量が少なかったからもういいって。本当は最後までお手伝いしたかったけれど……提督のご好意に甘えたわ」

瑞鶴「とか何とか言って本当は一緒にいたかったんじゃないの?」


妖精's「~」ナイノー?


翔鶴「み、みんなまで……! い、いいでしょう。その……す、すき、なんだから……」ゴニョゴニョ

瑞鶴「にやにやにや」


妖精's「☆」ニコニコニコ


翔鶴「」マッカッカ

瑞鶴「ご覧のとおりみんなも気になってるんだよ―?」

翔鶴「わ、私のことはいいの!」

瑞鶴「ちぇー。あ、そうだ。せっかく早く終わったんだし、ご飯の前にお風呂でも行く? この子たちも連れて行ってさー」

翔鶴「え? うん。いいけれど」

瑞鶴「続きはお風呂に入りながらゆっくり聞こっか。暖まれば気も緩むでしょ」


妖精's「!」ビシッ


翔鶴「ず、ずいかく!」モゥ

瑞鶴「まあまあ。この事は妹の私だけでなく艦載機の子たちだって気にするってば。お家の大事ってね」

翔鶴「お家って……」


彩雲妖精「……っ」ガンバッテネ


翔鶴「う、うん……ありがとう」

瑞鶴「さ、そうと決まればお風呂に急がないと! ほら翔鶴姉ぇ、いこっ」

翔鶴「そんなに急がなくても逃げないわよ……」

瑞鶴「遅くなると他にも来るかもしれないよー? 扶桑さんとかもご飯の前に入るし」

翔鶴「誰もいないといいけれど……」




瑞鶴「あ、しまった」

翔鶴「どうかしたの?」

瑞鶴「今お風呂入ったらあがった時またアイス食べたくなりそう……今食べたばっかりなのに」

翔鶴「……お夕飯食べられなくなるからダメよ」


ある日の一コマ

次回から催し物編
一話だけど何日かに分けてお送りいたします
たぶんこれでスレが埋まるはず……? あ、まだかも

よろしければまたお付き合いください

そういや提督の父親はどうしようもない人物らしいけど母親はどうなんだろ?
陰ながら応援してくれてたりするのか、もしくは父親側の人間なのか、はたまた早くに死別してたりするのか……

家系的には乳母とかがいてもおかしくないけど

今日は始まるところまでです



・・-・・サァミンナデモリアガロウ・・・


提督「――――と言うわけで、こっちは手配しておくから、その間に頼むよ」


工廠妖精1「了解ですー」ビシッ

工廠妖精2「建造はないです?」ワクワク


提督「建造ねぇ……」


工廠妖精3「(あ、コレは今日もないかな……)」


提督「いい加減命令をしらばっくれるのも限界に近くてね。余裕はないが、大型艦を……重巡か戦艦を戦力化しようかと」


工廠妖精's「ッ?!!」


提督「と言うわけで、久しぶりだが皆には"建造"を依頼したいんだ」


工廠妖精1「キタ━━━━(゚∀゚)━━━━!!」

工廠妖精2「万事お任せくださいです」フンスッ

工廠妖精3「ついに我々の本気を見せる時が……!」

工廠妖精4「パパパッパッパッパ、パァウァー!!」


提督「おおぅ……ま、まあそれよりも先にコッチを頼むよ? 建造はその後だからな?」


工廠妖精's「了解です!!」ビシッ


提督「それじゃあ、俺はもう行くから……」



提督「(そんなに建造したかったのか……)」




・・-・・・・-・・・・-・・

―食堂―

加古「食堂に全員集合なんて、なんかあったのかな?」

古鷹「特に何も聞いてないけれど……」

加古「テーブルに所狭しと並んだ料理を見ると宴会と予想した」

古鷹「誰かの誕生日、とかかな?」スゴイネ

加古「ま、どれも美味しそうだからそういう意味では楽しみだけどねー。眠気も飛んで行くよ」



瑞鶴「ふっふっふ。私だってやる時はやるのよ」

翔鶴「でもこれを考えたのって扶桑さんたちよね……?」

瑞鶴「発掘したのは私なの!」

翔鶴「はいはい……」アハハ

瑞鶴「ところで、司会進行は誰がやるのかな? 提督さんは違うとして、翔鶴姉ぇもここにいるし」

翔鶴「提督がふさわしい人たちにお願いしたって言ってたわよ」

瑞鶴「ふさわしい人? たち?」

翔鶴「実は私も参加側だから詳しいことは教えてもらえなくて」

瑞鶴「ふーん。ま、楽しみに待ってましょうか」

翔鶴「――あ、提督が来たわ」




提督「やあみんな。待たせてしまって申し訳ない。みんなそろって…………うん。いるな」


『はい!』


提督「今日集まってもらったのは、暑いなか戦闘に遠征に頑張ってるみんなへの慰労会ってことで、ささやかだけどこうして場を設けさせてもらった」

提督「まずは、たくさんの料理を作ってくれた鳳翔たちに改めて感謝を。後のことはこっちに任せて参加側で楽しんでほしい」


鳳翔「はい。羽根を伸ばさせていただきますね」

大鯨「ありがとうございます」

間宮「♪」ニコニコ


提督「ここで俺が長々話すのも無粋なんで……みんなコップには飲み物は入ってるかな? ――――それじゃ、みんないつもお疲れさま! 乾杯!」


『かんぱーい!!』



??「………………」スススッ

??「………………」スススッ





ワイワイガヤガヤ

白雪「すごいね。和・洋・中と全部揃ってる」

吹雪「いつも食べてるご飯も美味しいけど、今日は特別って感じがするよね」

磯波「うん」

初雪「………………」モグモグ

吹雪「あれ? そう言えば深雪ちゃんと叢雲ちゃんは?」

白雪「え、と……?」イナイネ

磯波「さっきまで一緒にいたはずなのに」キョロキョロ




??『いぇーい! みんな、楽しんでるか―ッ?!』キーーーン

??『ちょっ、マイク反響してるからもっと声下げなさいよ!』




白雪「あ、あれって……!」



深雪『これからは司会進行役でこの吹雪型四番艦、深雪さまと!』

叢雲『五番艦の叢雲がお送りするわ。心して聞きなさい』



吹雪「二人とも……?」イツノマニ

磯波「司会役だなんて。二人とも、すごいなあ」

初雪「……うまうま」モグモグ



深雪『って言うかさ。司会引き受けたのはいいけど、よく考えたらここじゃ何も食べられないじゃんか! ご飯食べたい!』

叢雲『アンタ本当に勢いだけで生きてるのね……』

深雪『おい初雪―! ちょっとなんか持ってきてくれよ―』



吹雪「って言われてるけど……?」

初雪「……ヤ」ムグムグウマウマ



深雪『かーっ。いっこ上の姉は薄情者だねえ。その点持ってきてくれた磯波には感謝だよ。ありがとな!』

叢雲『アンタの事なんてどうでもいいから、さっさと始めましょ』

深雪『ちぇ。んじゃま最初のコーナーから行くぜ! えっと……かんむすぜんいんさんかきかく……?』

叢雲『ちゃんと読みなさいってば。いいから貸してッ。 んんっ。艦娘全員参加企画、ナンバーワンは誰だ?! を始めるわ』



全員参加……?

ナンダロー?


叢雲『ま、言ってしまえばアンケートみたいなものね。指定されたテーマに一番ふさわしい人を決めようって企画よ』

深雪『そーそー。そんな感じ』モグモグ

叢雲『……立候補でもいいし、推薦でも構わないわよ』

深雪『うんうん』ゴックン



白露「はいはーい、しつもんでーす!」イッチバーン



叢雲『白露? なにかしら』



白露「一番に選ばれたらなにかイイコトあるんですかー?」



叢雲『みごと一番に選ばれた人には、この箱の中のくじを引いてもらうわ。何が入ってるかはお楽しみだけどね。損はさせないわよ』

深雪『いやー何が入ってるんだろうなあ』アーン

叢雲『……私は今すぐアンタを箱の中に押し込みたいわ』ギリッ


次回は最初のお題です
頂いたお題は順番が展開上前後しますがご了承の程を
よろしければまたお付き合いください

>>931
母親……特に設定考えてませんが、生きてるはずです
実家とのやりとりもお茶とかお菓子もらったりはしています


そういやまだ叢雲の話出てないよね…
そろそろ出番が欲しいところ


深雪『まーいきなりじゃアレだろうから最初はわかりやすいのから行っとこっか』←タンコブ1個

叢雲『そうね。どんなのか分かってもらえた方がこちらとしてもありがたいわ』

深雪『んじゃ最初のテーマは…… "一番元気が良さそうな艦娘と言えば?" おぉっ深雪さま立候補だなこれ! 自信あるぜぇ―!』

叢雲『確かにアンタのためにあるようなお題ね。元気が良いって事だから、声でも行動でも当てはめやすいと思うわ。他にも我こそはと言う人はいるかしら』



白露「もっちろん! あたしが一番に決まってるじゃない! ねぇ?」ガタッ

時雨「まあ、白露ならね」

村雨「村雨さんもそう思うかな」

夕立「白露のためのお題っぽい!」


白露「白露型駆逐艦一番艦、白露。でまーす!!」



深雪『やべっ……予想してたけど強力なライバルが』

叢雲『しかも早くも推薦が入ってるわね。他に誰かいるかしら? いなければ推薦でもいいわよ。この人はと思うのを出してちょうだい』




川内「那珂行ってくればいいんじゃない? アイドルなんでしょ」

那珂「えぇー。でもここは夜限定で川内ちゃんの方が適任じゃ……」

神通「(二人共行けばいいのにって思うのは私だけかな……?)」


古鷹「加古、行かないの?」

加古「んーあたしはどちらかと言うと元気よりも寝てる方が多いと思うんだけどね」

古鷹「……そうだね」

加古「一番寝てる艦娘は? ってのがあったら立候補かなー」

古鷹「それは加古以外に候補いないんじゃないかな……」


初雪「……むっ」ピクッ

白雪「どうかしたの?」

初雪「呼ばれた気がする」

白雪「えっ、だ、誰に……?」

初雪「……でもまだ出番じゃない」モグモグ

白雪「???」



叢雲『今のところは私たち駆逐艦から二人立候補ね。ここは是非大型艦の人にも来てもらいたいところだけど……』

深雪『……ふぇもふぁあ、そもふぉうがかふぇるんにゃばい? (でもさ、その方が勝てるんじゃない?)』モグモグ

叢雲『だからアンタは食べてないでしっかり司会しなさいよ! 皿没収するわよ?!』




翔鶴「それじゃあ、私は妹の瑞鶴を推薦するわね」スッ

瑞鶴「ちょっ?!」



深雪『おぉ、瑞鶴さんかあ。確かに訓練でも戦闘でもどんどんみんなに声かけたりして、元気だなーって思うことはあるね』←タンコブ2個

叢雲『二人にとっても強力なライバルになるんじゃないかしら?』



山城「なるほど。瑞鶴なら適任ね」

扶桑「ええ」

瑞鶴「うぅ……。で、でも推薦されたからには一番狙うわよ!」

翔鶴「頑張ってね。瑞鶴」ニコニコ



叢雲『最初はこのくらいかしらね……。それじゃあ、選ばれた人は私たちのところまで来てもらえるかしら。と言うか、次からは前に出てもらうわ』←司会は一番前で進行中

深雪『ではでは深雪サンもちょいと失礼して……』



深雪「へへっ」

白露「準備万端!」

瑞鶴「まさか最初から出番とはね」


大鯨「そう言えば、一体どうやって三人の中から一番を決めるんでしょうね。多数決とかかな?」

鳳翔「言われてみれば、まだ説明はありませんね。これからでしょうか?」

翔鶴「実は提督もそこは決めてなくて……。二人に話した時にお願いしたかもしれませんね」

鳳翔「となると、深雪ちゃんと叢雲ちゃんが? でも深雪ちゃんは候補に挙がってるし……」



叢雲『さて、ここでいよいよ"一番元気な艦娘"を決めるわけだけど、じゃんけんとかクジ、多数決なんかだと納得出来ないだろうし、運が絡むでしょ? だから……あんた』



提督「……んっ?」オレ?



叢雲『そ。司令官として相応しい娘を選んであげなさい』

艦娘一同『ッ?!』



提督「お、俺が決めるのか?! それこそ贔屓とか言われそうだが」



叢雲『みんなそんな器小さくないし、ちゃんとあんたの事は信頼してるから大丈夫よ。あと、どちらにせよ私たちからの不平不満への対処も仕事のうちでしょ?』



提督「あぁー……まあ、な」

川内「うわぁ。さっすが叢雲。言うねえ」

那珂「でもでも、提督が決めるならしょうがないかなって感じもするね」

神通「うん……(わ、私が選ばれることはある、のかなぁ?)」



叢雲『他の皆もそれでいいかしら?』


ダイジョウブデース!


叢雲『そういう訳だから、判定よろしく頼むわね。その間に私も少しご飯食べたいから』


提督「なんだか一番重要な部分をそっくり返された気分だ。では僭越ながら俺が選ばせてもらうが……一番元気な艦娘。それに相応しいのは――――深雪だ」



深雪「まじ?! いよっしゃぁあー!! 深雪さまいちばんだぜー!」

白露「ちぇー……イチバンじゃなかったかぁ」

瑞鶴「まあなんとなくそうだろうなあとは思ってたけどね」


提督「もちろんちゃんと根拠はある。それに白露も瑞鶴も元気という部分では負けてないんだよ。違ったのは"いつも"の部分だな」

白露「いつも、ですかー?」

提督「ああ。深雪はいつどんな時でも朝から夜まで元気いっぱいだ。遠征や出撃から帰ってきて疲れてる時も笑顔を忘れない。損傷を受けてきた時も笑ってたのは流石に驚いたが……まあ、そんな深雪の姿に自然と元気づけられる子も多いんじゃないかな」

瑞鶴「……なるほど」


吹雪「あ、確かにそうかも」

白雪「深雪ちゃんが元気じゃないと、こっちまでなんとなく静かになっちゃうよね」

磯波「うん」


提督「選ぶ方としては難問なテーマだったけど、元気に相応しいなら深雪だ。おめでとう」

深雪「へへっ。これからも深雪さまにお任せだぜ! と言うわけで、早速くじをごそごそっと……」



叢雲『……んんっ、そうそう、くじについてだけど、艦種ごとに箱が違うからそのつもりでね。今深雪が使っているのは駆逐艦用よ』



深雪「これだ! えっとなになに……」


『61センチ五連装(酸素)魚雷』オメデトー


深雪「おぉっやったぜ! これで深雪スペシャルが更に強力に……!」



叢雲『更に言うと、一箱に1つずつ大当たりがあるから期待してちょうだい。それ以外は今深雪が当てたようにイイ装備が出るわ』



五月雨「大当たりかぁ」

涼風「なんだろな。最新装備フルセットとかだったら嬉しいけどさ」

川内「夜戦装備の充実とか……胸が熱くなるよね!」

那珂「川内ちゃんもう十分揃ってるじゃんー」


深雪「ま、これでも十分大当たりだけどな! へへっ司令官。これからの深雪さまの活躍見ててくれよ!」


続きは後日
あと50で収めねば……!
よろしければまたお付き合いください

>>939
このスレでは今が最大の出番かもしれませんね
個人的に何故か深雪のツッコミ役ってイメージが……

賛否両輪はあるかも



叢雲『さて、企画が飲み込めてきたところでドンドンいくわよ。次のテーマはこれ "一番働き者な艦娘は?" よ』

深雪『深雪さま復帰だぜ! でもこの働き者って、どこまでが範囲なんだ?』

叢雲『戦場だけだとどうしても偏るでしょ。だからここはあらゆる面で貢献してる人ってことになるかしらね』

深雪『なるほど。ってことは日常での行動も入ってくると』

叢雲『そうなるわね』

深雪『と言うわけで、今回は立候補は難しいだろうから、是非この人はってのを頼むぜ!』



扶桑「これって……」

古鷹「あ、扶桑さんもひょっとして?」

川内「皆考えてることは同じだったり?」

翔鶴「すぐに思い浮かびました」

吹雪「そうですよね」

時雨「うん。一人しかいないと思うよ」


山城「私は扶桑姉さまを……!」

白露「あれ? 私一番艦……」ナンデ シグレ?



艦娘一同『鳳翔さん!』



鳳翔「えっ、私……ですか?」



深雪『おぉっと、なんとほぼ満場一致ってやつで鳳翔さんが!』

叢雲『一応聞いておくけど、他に推薦はあるかしら?』



山城「この空気で扶桑姉さまだなんて言えない……」クッ

扶桑「ありがとう山城。その言葉だけで私は十分に幸せよ」

山城「ね、姉さま……!」キラキラ


瑞鶴「私的には秘書艦やってる翔鶴姉ぇでも良かったけど」

翔鶴「確かに仕事量では多いかもしれないけれど、それだと不公平になってしまうわ。それに、全員への貢献って考えるとやっぱり鳳翔さんが一番じゃないかしら」



深雪『さあ鳳翔さん。是非こっちへ来てくれよな!』

叢雲『司令官。あんたも言うことあるでしょ?』



提督「そうだな……。先に一つ言っておくが、これは全員に当てはまるものだと俺は思う。扶桑を中心とした攻略組は戦闘で、川内や吹雪、白露を中心とした戦闘・遠征組は支援で立派に活躍しているからな」

鳳翔「………………」ニコニコ

提督「そういった中で、鳳翔が一歩抜きん出ていた。戦闘に遠征、それにみんなの食事や相談事などなど貢献は多岐に渡る。負担も多いだろうが、みんなはそれをちゃんと見ていた。理解していた。だからこその満場一致だと思う」

艦娘一同「………………」ウンウン

提督「いつもありがとう。そしてこらからもよろしく頼む」


鳳翔「ふふっ。こんな私でも皆さんのお役に立てたのなら、嬉しいです。これからも頑張りますね」ニコニコ


深雪『んじゃ、早速この箱からくじを一つどーぞ』



鳳翔「たしかにこの箱には"空母用"と書かれているわね。では、ちょっと失礼して……これにしましょう」ゴソゴソ


『熟練艦載機整備員』オメデトウゴザイマス


鳳翔「まあっ。こんなに良いものを頂けるのですか? 航空隊の皆も喜びますね」

補足:鳳翔さんは意図的に零式21、99艦爆、97艦攻を使用しています ただし練度は他所で言うExtra hard
   航空機の性能が戦力の絶対的な差でないこ(ry


瑞鶴「鳳翔さんところの練度が更に上る……勝てる気がしないなあ」

大鯨「そうなんですか? でも瑞鶴さん達の方が私たちよりもはるかに搭載数多いですし……」

翔鶴「今のところ、その数で押し切る以外の戦法が見えてこないのが何よりの証拠かもしれないわね」

瑞鶴「でもその数も3倍差位じゃ効果が薄いっていうね」

大鯨「さ、3倍なのにですかあ?!」

翔鶴「今風に言うならば、瑞鶴や私の戦闘機隊の練度をAとすると、鳳翔さんの所はA+か……特A+?」

瑞鶴「SとかS+でもいいかもね」

大鯨「ふわぁ……す、凄いです。あの、ちなみに私はどうですか……?」

瑞鶴「んー。忌憚なく正直に言うと、B-かなぁ。でも練度なんて最初は誰でもそうだし、訓練すれば上がっていくから大丈夫よ」




○鳳翔航空隊のココが凄い○

鳳翔「私が無茶しては、ダメですね」

・一機五殺は当たり前。一機八殺も
・わずか二十機の戦闘機隊なら大丈夫だろうと六十機で挑んだら撃退された
・鳳翔隊に後ろに付かれたら撃墜される確率が150% 撃破されて戦場離脱するのが100%なのと、離脱中に撃墜されるのが50%の意味
・後ろを取ったと思ったら、取られていたのは自分の方だった
・演習時、相手が旧型の零式21だからと油断していたら次の瞬間には編隊全滅判定をされていた
・降爆隊第一編隊にとって飛行甲板への命中は艦橋への当て損ない 飛行甲板へは第二編隊以降の仕事 なお25番は触発信管のみ使用
・防御力のない97艦攻で雷撃 と言うか1000メートル以内に入られたら確実に脚元を飛ばされる

・搭載機種は戦闘により異なるが搭載機数は二十機程度である

続きは次回に
削ったら短くなりすぎて……鳳翔さん申し訳ない
よろしければまたお付き合いください

暗躍者がいます


深雪『次のテーマはこれだな。 "妹属性の艦娘といえば?" ……妹属性ってなんだろ』

叢雲『これはちょっと難しいわね。属性って付くくらいだし、自分から見て妹のように思える子ってこと……?』

深雪『それじゃあ叢雲も磯波も妹属性だな! っていうか妹だ』

叢雲『うーん??? これ、いいのかしら。なんか違うような。誰か知ってる人いる?』



扶桑「純粋に妹だと、長女の子からすれば下はみんな妹よね」

山城「妹キャラの姉さまも……ッ?! ベネ」ハァハァ

翔鶴「妹でいいのなら、私はやっぱり瑞鶴を推薦するわ」

瑞鶴「それじゃ下の子みんな選ばれるよね?」

古鷹「となると、私と加古って難しいね」

加古「んー、生まれは古鷹が先。でも完成はあたしが先。でも一応古鷹が姉ってことみたいだけど……」

古鷹「どちらかと言うと双子みたいな感じだよね。私たち」


時雨「――――うん。ちょっといいかな」



叢雲『時雨? なんか知ってるの?』



時雨「知ってるというよりは理解した、かな。例えばだけど、僕や村雨と白露を初めて見た時みんなはどっちが姉だと思う?」

村雨「なるほどなるほど。そういうことね」

夕立「んーと、ホントは白露がお姉さんだけど、知らないでどっちって言われると時雨たちの方がお姉さんっぽい?」

春雨「あ……時雨姉さんの言いたいことが分かったかもです」

涼風「あたいと五月雨だったら、あたいの方がお姉さんっぽいよなー」

五月雨「え、えぇー。そんなことないと思う……けど」

白露「ちょ、ちょっとみんなー。あたし、一番艦……」



叢雲『そういうことなら分かりやすいかもね。みんなも、姉妹の順番に関係なく "妹っぽい子" を選んでちょうだい』



白露「いやあの、だからあたしが一番艦……お姉ちゃん……」アレー

時雨「何も白露が姉じゃないって言ってるわけじゃないよ。妹みたいな感じってことさ」

白露「それって素直に喜んでいいの?」



川内「妹っぽい子かあ。これは神通出番でしょ!」

神通「えっ? わ、わたし……?!」

那珂「引っ込み思案で内気な性格だけど、いざと言う時は頼りになる妹のような子……。那珂ちゃんもいいと思うなー」

神通「で、でもっ……わたしなんて」アタフタ

川内「はーい。私たちは神通推薦しまーす!」


扶桑「これは姉妹以外を推薦してもいいのかしら……?」

山城「特に言われてないので大丈夫だと思いますよ」

扶桑「それなら、私は瑞鶴を推薦するわ」

瑞鶴「うぇッ?! なんで」マタワタシ

扶桑「いつも執務室で提督と一緒にいるのを見ていると、どうしてもね」

山城「兄に構ってほしい妹っていうのがバッチリよねぇ」

加古「あぁ。暇だから構ってーって言うあれかぁ。寝ててもよく聞こえるよ」

初雪「ん、聞こえる」モグモグ

瑞鶴「そ、そんなに? てか、提督さんがお兄ちゃんて」

翔鶴「ふふっ。見てる人はちゃんと見ているのね」

瑞鶴「翔鶴姉ぇまでー!」



深雪『さぁさぁ、呼ばれた人は前に来ちゃってくれよー』

叢雲『………………』

深雪『ん? どうかした?』ナンカ シズカダ

叢雲『私たちってこんなテーマ作ったっけ? もっとこう当り障りのないのを作ったような』

深雪『まあいいじゃん。色んな意味で面白くなってきたしさ』

叢雲『うん。まあ、そう……ね?』




工廠妖精1「今頃みんなは楽しんでるはずです」ガチャコンガチャコン

工廠妖精2「私たちも頑張るです」ウィンウィン

工廠妖精1「そう言えば、さっき紙に何を書いてたのん?」

工廠妖精2「……ひみちゅ」

工廠妖精1「???」



深雪『推薦の結果、今回選ばれたのはこの人たちだぜ!』



神通「あ、ぅ……」モジモジ

瑞鶴「私そんなに妹みたいなのかなあ?」

大鯨「提督の妹もいいけれど……」

磯波「わ、私でも、いいのかな」



深雪『言われてみればみんな妹っぽい感じに見えなくもない……か?』

叢雲『まあどう捉えるかはそれぞれだから、もっと相応しい子もいただろうし、違うって子もいるだろうけどね』

深雪『そうだ、せっかくだからここで選ばれた人は妹っぽいセリフでアピールしてもらおうぜ!』

叢雲『あら、いいかもしれないわね。余興にはピッタリだわ』



瑞鶴「ちょ、ちょっとそれは恥ずかしいってば!」

神通「え、あのっ……」アタフタ



深雪『最初は神通さんから司令官に向けて妹アピールよろしく!』



神通「あ、あのっ……え、と……あぅ」オロオロ

提督「大丈夫か神通? 顔が真っ赤だぞ」


神通「お、おにい、ちゃん……?」


提督「」ズキューン



深雪『でたぁ! 下の子からの定番な呼び方お兄ちゃん。いやぁ上目遣いな部分もポイント高いですなあ叢雲サン?』

叢雲『そ、そうね……ところでアンタそのキャラなんなのよ』



深雪『では次に瑞鶴さん、よろしく!』



瑞鶴「えっと……んんー、お、お兄ちゃん! 瑞鶴暇だから構ってほしい、な?」クビカシゲ


提督「」ズキューン



深雪『いつも使ってるセリフに被せてきたぁ! それだけにシンプルながらも威力も高いと見える』

叢雲『だからアンタ急にどうしたのよ』



大鯨「次は私ですね……。んんっ。お・に・い・ちゃん♪」ウィンク!

提督「」ズキュウウウン



深雪『これは……! 神通さんと同じながらも首傾げながらのウィンクで圧倒的なまでの破壊力ッ。大鯨さんの恐ろしさを再確認したぜ……』

叢雲『……もう何も言わないわ。さ、それじゃ次、磯波よろしく』



磯波「妹っぽいセリフ……妹っぽいセリフ……。えっと、おっお兄ちゃんって、今付き合ってる人っている? ……あっ、そうなの? ふふっそうか~なるほど~♪」

提督「」グサッ



深雪『なんだそのキャラは! 威力高すぎでこんなのお姉ちゃんゆるさないぞ!』

叢雲『アンタこそキャラ崩壊しまくってるわよ! ……でも同意はするわ。磯波ってこんなに大胆だったっけ?』



磯波「あの、えっ演技だからね?」

磯波「本当にそんなこと言えたら苦労しないよぉ……」ボソッ



深雪『では司令官。今のを踏まえて一番妹属性な子、よろしく!』



提督「い、いやぁ……言葉に詰まるが、どれも異性に言われるとなかなか破壊力があるというか。参ったなぁ」ハハハ


翔鶴「………………」ピクピク

山城「ん? 翔鶴急に大人しくなってどうかしたの?」

翔鶴「いえ、何でもありません……っ」ピクピクピク

山城「(ビクッ)……き、急に寒気と殺気が?! ふ、不幸だわ……」


提督「もしもみんなが本当の妹だったら俺は妹にダダ甘になってたかもしれないなと思ったくらいだ」


翔鶴「…………ッ!」ベキッ

山城「あの、翔鶴。お箸折れたわよ……?」


提督「そんな中で一番を決めないといけないのは大変心苦しいが……ここで一つ提案したいんだが、いいかな?」



叢雲『どうかしたの?』



提督「その妹属性だが、二人になってもいいかな? 一人はテーマに沿った子を、もう一人は今のセリフから選びたいんだ。どうだろうか」



叢雲『それならこちらは別に構わないけどね。みんなもいいでしょ』

ウン イギナシー
……ッ!! ミシッ
シ、ショウカク……?!


提督「じゃあまずはテーマに沿った子だけど……こっちは瑞鶴だ」


アァー
ヤッパリネ


瑞鶴「ちょ、この反応……」ソンナニ?

提督「やっぱりみんなも納得してるよな。でもはっきり言って選ぶの難しいそこれ。性格が違ったらある意味で全員当てはまりそうなんだが」



叢雲『それを纏めるのがあんたの役目でしょうが』




提督「次にセリフの方からだけど、こっちも悩んだが磯波にしようと思う。主観で申し訳ないが、何というか一番心に来た」

磯波「わ、私……!」

提督「普段大人しいぶんの反動だろうか。まあ意外な一面というか」


神通「残念、です……」シュン

大鯨「あはは……まあ気を落とさず、次頑張りましょう」



深雪『ひょっとして司令官ってシスコンの気があったりして?』


艦娘一同『ッ?!』


提督「いやいやっそんなことはないと思うが……」



叢雲『下手に手を出したら問答無用で酸素魚雷食らわすけどね。さ、それじゃ瑞鶴と磯波にはくじを引いてもらいましょうか。今のところまだ大当たりは出てないわね』



瑞鶴「装備が貰えるのは嬉しいけど……なんか納得がいかない」ゴソゴソ


『震電改』キタヨ


磯波「私がもらっちゃて、いいのかな……」


『22号対水上電探改四』レーダーデアル!



叢雲『ちなみにこれらの装備品は妖精さんが気まぐれで造り出した逸品だから、早々手には入らないわよ。魚雷とか電探とか、私にとっても羨ましいわね』

深雪『へへー。深雪さま五連装魚雷だぜ? 叢雲よりも強いんだぜ―』

叢雲『………………』


続きは次回に……
実は途中から妖精さんが作ったものに入れ替わってます(という名目)
気づかないのは仕様ということで一つ
よろしければまたお付き合いください

1レスが長いのは詰め込んだ証拠orz


深雪『さて、ドンドン行こうぜ!』←タンコブ3個

叢雲『次のテーマは…………』

深雪『ん? なんで黙ってんの?』

叢雲『ちょっと失礼! 深雪、ちょっとこっち来なさい。……アンタ、こんなのまで書いたの?』ヒソヒソ

深雪『な、なんだよ……。って、こんなの書いてないぞ?』ヒソヒソ

叢雲『じゃあ誰が書いたっていうのよ!』

深雪『知らないってば』


『一番地味な艦娘と言えば?』


叢雲『こんなのやったら晒し者みたいじゃないの!』

深雪『ネタ的に面白おかしくやったら?』

叢雲『どうやって……』

深雪『うーん。んじゃま、ここは深雪さまに任せておきなって……。いやーゴメンゴメン! ちょっと叢雲が読み方ド忘れしちゃってたもんで』

叢雲『ちょっ……!』

深雪『次のテーマはこれだぜ! "一番地味な艦娘といえば?"』


叢雲『』ソノママイッチャッタアァァァァァ?!



ジミッテ……
ソレチョット ヒドクナイカナ
イイノカナァ……



深雪『まーまー待って。そのままの意味で捉えちゃいけないぜ! 本当はこう書いてあったんだよ。"変身したら一番かわいい艦娘は?" って。でもそのまま言ったらうまく捉えてもらえないかもしれないから、言葉は悪いけど元になってる"地味な艦娘"にしたわけさー』

叢雲『……! そ、そうね。普段はあまり目立たないかもしれないけれど、キッカケ一つでガラリと変わりそうなイメージの子を選んでちょうだい』


ナルホドネー



深雪『だから今回は、最初からかわいい子は対象外! おっと、これはさすがの深雪さまも外れちゃうよなぁー』

叢雲『いやアンタは外れないでしょ。むしろこの私こそ外れて然るべきよね』

深雪『なんだとぅ』


アハハハハハ
ナニソレー



深雪『……な?』ヒソヒソ

叢雲『ずいぶん上手いこと考えたわね』

深雪『へへっ。深雪さまに出来ないことなんてないのさー』




瑞鶴「んー。誰だろう」

翔鶴「どちらにしても、選ぶ方も選ばれる方もちょっと気を使うというか」

瑞鶴「言いたいことは分かるんだけどね。でも何というか、みんな十分にかわいいような……はっ!」

翔鶴「どうかしたの?」

瑞鶴「はいはい! 私翔鶴姉ぇ推薦しまーす!」

翔鶴「えぇっ?! ちょ、ちょっと瑞鶴」



深雪『おぉっと、ここで一人目はなんと秘書艦の翔鶴さん!』

叢雲『ちなみに、理由を伺ってもいいかしら?』



瑞鶴「翔鶴姉ぇは何というか……大人しすぎる!」

翔鶴「えっ? 大人しいって……?」

瑞鶴「うまく言葉が見つからないんだけど、やっぱりなんかこう、地味? 的な?」


翔鶴「」グサッ


瑞鶴「翔鶴姉ぇはもうちょっと自分を出してもいいと思うんだよね。普段の一歩引いたような感じなのも、秘書艦だからって言うのもあるかもしれないけど……変身したらもっと提督さんも見てくれるんじゃないかな」

翔鶴「ッ?!」ボッ

提督「……ここはノーコメントにしておこう」

瑞鶴「と言うわけで、翔鶴姉ぇに一票!」


川内「この流れなら言えるッ。今度こそ神通に一票!」

神通「ふぇっ!?」

川内「神通も十分かわいいんだからそんな縮こまってないでアピールすればいいんだよ。でないと地味子のまんまだよー」

那珂「戦場では元気いいのにね―」

神通「あ、ぅ……」


吹雪「うーん、私的には初雪ちゃんを推してもいいような気がするけど」

白雪「確かに初雪ちゃんも元気な姿になったらもっと可愛くなるかもね」

初雪「……ヤ。地味最高」モグモグ

吹雪「当てはまってても、本人に改善の兆しがなさそうだし……」ネー

白雪「まあ、今のままの方が初雪ちゃんらしい、のかな?」ネー

初雪「ん。その代わり磯波を推す」

磯波「ま、また私なの? 確かに、地味だけど……でも、もう選ばれてるからいいよぉ」

吹雪「二連覇を狙うのもいいかもしれないね」

磯波「吹雪ちゃんまで―!」



深雪『選ばれた翔鶴さんと神通さん。その中でイチバンはどっちだ?!』

叢雲『個人的に磯波がいても良かったと思うけど……ま、さっき出たことだしね』

深雪『それじゃ司令官、おねがいしまーす!』



提督「先に言っておくけど、他意があるわけじゃない。むしろ願望を込めて発表させてもらおうと思う」

提督「今回は――――――神通を選びたい」


神通「あっ……」

翔鶴「おめでとう。神通さん」


提督「皆も知ってると思うけど、神通は普段は大人しいが戦闘となれば一二を争うぐらい勇猛果敢だ。ちょっと自分を顧みない所はあるが……でも、度胸についてはなかなか真似できないことだとも思う」

提督「そんな姿を日常でも……まんまと言う訳じゃないが、元気で笑う神通を見ることができたらなと思って選ばせてもらった」

神通「………………」

提督「もちろん今の神通が良くないわけじゃないぞ? どちらも"らしさ"があって俺は好きだし」

神通「っ!」


神通「(こ、こんな私でも……提督は、すき?)」ドキドキ


提督「それに、翔鶴がこれ以上元気になって瑞鶴とそっくりになったら執務室が大変なことになるからな」


瑞鶴「ちょっと、ここで私なの?!」



叢雲『なんか司令官の気になる発言があったけど、あえて流しておきましょう。それじゃあ、このくじを引いてもらおうかしら』

深雪『今度こそ大当たりが出るか?!』



神通「で、では……いきます!」ゴソゴソ


『応急修理女神』ペカー



叢雲『あ、大当たり……』


オオォーッ!
パチパチパチパチ
ナニコレ?


神通「こ、これは……?」



叢雲『簡単に言うと、これがあれば撃沈・轟沈に相当するダメージが"無かったこと"になるわ。ゲームとかで言えば1UPみたいなものかしら』

深雪『妖精さん曰く、偶然造りだした逸品中の逸品らしいぜ! おめでとう!!』



提督「神通にはピッタリの装備かもしれないな。でも、そう簡単に使ってほしくないが……」

神通「が、頑張ります……! あの、提督……」

提督「うん?」

神通「えっと……あ、ありがとうございます。これからも頑張りますね」ニコッ

続きは次回に
オマケ込みでなんとか収め切れそうな予感!
よろしければまたお付き合いください

これでおしまい!



叢雲『さて、時間もだいぶ過ぎたところだし次が最後かしらね』

深雪『なんだかんだあっという間だったよなー』

叢雲『みんなにも楽しんで貰えたことを願いつつ締めに入るわよ。続いてのテーマは――――――の前に。司令官ちょっとごめんなさいね。自分で外したらダメよ』ガポッ



提督「をぉっ! な、なんだこれ?! ヘルメットか? でも何も見えんぞ! それに声も!」アタフタ



叢雲『ふふっ……司令官には目と耳を塞がせてもらったわ。今までのはある意味で練習。本番の前の前菜にすぎないの。そしてここからが本番……覚悟することね』クックック

深雪『どうせだからグラサンでも掛けてみるか』スチャッ



古鷹「あ、あれ? なんだか空気が変わったような?」

加古「んー?」モグモグ

瑞鶴「これも演出のうちなの?」

翔鶴「さ、さあ……。内容については二人に任せちゃったから」



叢雲『最後にして本番のテーマはこれよ』

深雪『みんなでぶっちゃけ! キライ(?)と見せかけて実は密かに司令官のことをスキな艦娘と言えば?! アーンド』

叢雲『一番新妻っぽい艦娘といえば?! のダブルテーマよ!』



艦娘一同『ッ??!!??!!』ガタッ



叢雲『最後は私たち艦娘だけの、そして司令官が対象のテーマよ。どうせだからみんな思いの丈をぶち撒けてみなさいな』

深雪『もちろん全員参加だぜー』

叢雲『さあ、みんな存分に"語り合いましょう?"』



瑞鶴「語り合おうと言っても……」

翔鶴「どうしたものかしら?」

瑞鶴「まあ最初の方については一人心当たりが……」チラリ

翔鶴「あはは……」チラリ

山城「最後がこんなテーマなんて……激しく不幸だわ」

扶桑「……山城。あなた本当は提督のこと好きよね?」

山城「ね、姉さまッ?! とと、突然何を」


艦娘一同『(扶桑さんが自ら切り込んでいった?!)』


山城「あの人のことなんて何も……っ。私は誰よりもまず姉さまのことを……!」アタフタ

扶桑「私も山城のことは第一に考えているわ。でも、それとは話が別なの。提督のことをいろいろ言ってる時のあなた、とても嬉しそうよ?」

山城「そそそそそそんなことは」マッカッカ


加古「……あ、でも提督に楽しそうに絡んでる山城さん見たことあるかも」

山城「ちょッ?!」

川内「私もあるかなー。だいたいは扶桑さんのことばかり話してるけど、所々に自分もっていうのがにじみ出てるというか」

瑞鶴「活躍した時とか、褒めてオーラが全開に出てるよね」ソウイエバ

山城「」チーン


扶桑「恥ずべき事ではないのよ山城。私たちは提督に救ってもらったと言っても過言ではないもの。程度は別にしても何もないとは思えないわ」

山城「ね、姉さまは……」

扶桑「私は好きよ。提督のこと。提督のためなら命をかけて戦えるくらい……もっとも、そんなことを言ったら怒られてしまうけれどね」

山城「………………」

扶桑「もちろん私たちだけじゃないわ。ここにいる全員……大なり小なり違いはあれど、好きじゃない子はいないはずよ」

山城「じゃ、じゃあ叢雲は……? あの子も結構キツイことを言うけど……」

叢雲「私? まあ恋愛感情かと言われると怪しい部分もあるけど、好きは好きよ。なんだかんだ私たちのことをイチバンに考えてくれてるしね。甘えたり甘やかしたりはしないけど」

扶桑「だそうよ?」

山城「他のみんなも……?」

大鯨「わ、私は提督には艤装のことで大変お世話になったので……。あと、私のことを認めてくれた初めての人でもありますし」

鳳翔「そうですね。確かに怒られてしまいますが、私も提督のためならばと言う思いはあります。同じ境遇として、翔鶴さんに神通さん、吹雪ちゃんも同じではないから?」

翔鶴「はい」

神通「は、はい!」

吹雪「もちろんです」

山城「………………」




山城「やっぱり不幸だわ……」

扶桑「本当にそう思うのかしら?」

山城「……私だって、素直になろうとは思いますよ。でもいざ目の前にすると」

扶桑「素直になれないって?」

山城「考えるよりも先に口が出ちゃって、それで……」

扶桑「ええ。そういう所も山城らしくて私は大好きよ。だから、少しずつでいいから、ね?」

山城「うぅ。どうしてこんなことに」マッカッカッカ


山城「……本当にあの人には聞かれてないのよね?」

叢雲「それは保証するわ」

山城「はぁ……わかったわかりました。私もあの人のこと好きです。そりゃそうでしょう初対面で……お荷物なんて言われてた私たちにあんなにも真剣になってくれたら……今でも変わらず私や扶桑姉さまのことを大事にしてくれたら何もない方がおかしいでしょ」

扶桑「(ニコニコ)」←"私や"の部分が先に来たことを喜んでる

山城「で、でも! 恋愛感情がどうのなんてのは言いませんからね! 私はあくまでも扶桑姉さま一筋ですから!」

扶桑「ええ。それで構わないわ。今のところはね」ニコニコ

山城「はぁっ。ココ最近でイチバンの不幸よ」グッタリ


叢雲「別名、素直じゃない艦娘イチバンは満場一致で決まりみたいなものよね。じゃあ、はい。くじをどうぞ」

山城「もうこうなったらヤケよ……砲でも魚雷でも航空機でも来なさいっての」ゴソゴソ


『(新)三式弾』ヨッ


山城「……三式弾ならもう持ってるわよ。はぁ、装備にすら……不幸だわ」

扶桑「(なんだか頭に新ってついてるけれど……?)」


山城「ちなみにだけど、普段おとなしい初雪とかはどうなってるの? 対象にならないのかしら」

初雪「……ん」ピトッ

提督「な、なんだ。誰か何か付けたのかっ? いやなんか抱きついてるような感覚があるんだが?!」ジタバタ

山城「……私の負けでいいわよもぅ」

初雪「んっ」フンス




山城「……さっ。次に行こうじゃないの。次はなんだっけ? 新妻イチバンでしょう? そりゃあもうこれだけ慕われてれば推薦いらずにイッパイ立候補も出てくるわよねぇ!」


古鷹「山城さん……」

加古「色んな意味で吹っ切れてるよねこれ」

川内「新妻っぷりかぁ。料理の上手な鳳翔さんか大鯨さん、それに秘書艦の翔鶴さんが思い浮かぶけど……」

那珂「あれ、川内ちゃん立候補しないの?」

川内「私ぃ? んー新妻っぽいかと言われると違うような。むしろ神通じゃないかな」

神通「え……っ?」ポッ

那珂「あー神通ちゃんも提督の事好きだもんねー」

神通「(わ、私が、新妻……なんだか、身体が火照ってきてしまいました……)」カアァァァァ

川内「そういう那珂は?」

那珂「那珂ちゃんはー、新妻にも憧れるけどまだまだみんなのアイドルでいたいし、みたいな☆」


時雨「立候補したいけど、鳳翔たちにはさすがに敵わないからね。だから僕は扶桑を推薦したいかな」

扶桑「わたし?」

時雨「いつだったか、提督と二人で縁側でお茶を飲んでた時があったよね。その時に見たんだけど、なんだかそんな感じがしたんだ」

扶桑「縁側、お茶というと……あの時かしら」

山城「姉さまがどんどん遠くに……」


五月雨「なんて言うか、やっぱり新妻って言われると大型艦の人たちが当てはまっちゃうよね」

涼風「そんなことないんじゃない? 駆逐艦でも新妻は務まるだろー」

五月雨「たとえば?」

涼風「ん? んー……あたい?」

五月雨「そんな冗談はいらないよ」

涼風「ひどっ! あたいだってヨメくらい務まるって」

村雨「なになに何の話? 村雨さんも混ざっちゃうわよ―」

五月雨「駆逐艦でも新妻ってできるのかなーって思って」

村雨「そうねぇ。敵う敵わないは別にしても、時雨なんて結構いけそうな気がするかな。あとは、吹雪ちゃんと白雪ちゃんあたりとか? あと意外と白露」

涼風「へっ白露? そりゃまたなんで」

村雨「甲斐甲斐しく接するだけが妻じゃないってことね。ほら、白露は気後れしない性格だし、持ち前の明るさで元気にしてくれると思わない?」

五月雨「明るさかぁ」

涼風「そう言われるとそんな感じも……?」

涼風「(っていうかそれでいくとむしろ村雨の方が適任なんじゃね?)」


白露「あれ? あたし妹から新妻へ昇格しちゃうの?」

夕立「あたしはー?」ッポイ?




山城「って言うかこれ、どうやって一番を選ぶのよ。まさか提督に……」

叢雲「そのことだけど、ここについては一番を決めることはしないわ。誰も選べないだろうし」

山城「じゃあなんのためにやったのよ」

叢雲「面白そうだから、かしら。みんなであれこれ話せていいでしょう」

山城「お、面白そうって」

叢雲「意外な一面も見られて、みんなも楽しめる。いいことヅクメじゃない」

山城「私は不幸でしか……まあいいわ。ここで嘘ついたってしょうがないもの」

叢雲「そうそう。せっかくの慰労会だもの。素直に楽しまなきゃ損だわ」


深雪「だよな! 美味しい料理は美味しい内に食べるのがいいんだよー」モグモグ


叢雲「……アンタは色気よりも食い気よね。らしいけど」



瑞鶴「うーん」

翔鶴「どうかしたの瑞鶴」

瑞鶴「一番は決めないって言ってたけど、結局のところ誰だったらみんなも納得するかなって」

翔鶴「誰でも納得するだろうし、誰でも納得しないんじゃないかしら」

瑞鶴「みんな提督さんのことが好きーって?」

翔鶴「えぇ」

瑞鶴「翔鶴姉ぇとしても負けられないよね」

翔鶴「そう、ね。負けられないわね」キュッ……

瑞鶴「ま、そのチョーカーを見る限り一人先行してるのは間違いないだろうけどねー」

翔鶴「………………」


そして宴は過ぎてゆく……


………………

…………

……



提督「何故か俺だけ最後に遮断されてしまったが……みんな楽しんでもらえたかな」


ハーイ!


提督「そろそろいい時間だし、名残惜しいがこの辺でお開きにしようと思う。今日この場を盛り上げてくれた深雪と叢雲には感謝を。そして拍手を送りたいと思う」


パチパチパチパチ


深雪「いやーなんのなんの。深雪さまにおまかせだって!」

叢雲「ま、当然よね」


提督「また明日からは遠征に戦いに、気を抜かずに取り組んでもらいたい。それについては細やかだが……俺からみんなへプレゼントを用意した」


プレゼント……?
ナンダロー


提督「みんな部屋に帰ってからのお楽しみってところだな。それじゃあ、また明日からも頑張っていこう」

艦娘一同『はいっ!』


………………


瑞鶴「提督さんからのプレゼントってなんだろうね。翔鶴姉ぇはなにか知ってる?」

翔鶴「ううん。むしろ提督からプレゼントってこと自体を今知ったくらいだわ」

瑞鶴「翔鶴姉ぇすらにもナイショだなんて……一体なんだろう」

翔鶴「提督は部屋へ帰れば分かるって言ってたけれど」

瑞鶴「プレゼントっていうくらいだから、なんか箱でも置いてあるのかな―」ガチャッ


翔鶴「……なにもない?」

瑞鶴「隠してあるのかな。でもそんな時間ないはずだし……あれ、この部屋ってこんなに快適だったっけ? 今日暑かったよね?」

翔鶴「えっ?」カイテキ?

瑞鶴「なんだか食堂にいるみたいな――――あ」

翔鶴「瑞鶴?」

瑞鶴「……空調ついてる」ウエユビサシー



あちこちの部屋から『空調だーっ!!!!!!』



提督「みんなお疲れさま。短い時間だったけど工事終わらせてくれてありがとう。料理は別に取っておいたからゆっくりとしていってくれ」

工廠妖精『はーい!』

提督「これで少しは生活が快適になるといいんだが」

工廠妖精2「提督さん。建造はしてもいいです?」モグモグ

提督「ん? ああ。正式に依頼はしたからね。いつでも始めちゃって構わない」

工廠妖精1「気合、入れて、いきます!」ワクワク

提督「うん。資材にも余裕が出てきたし、是非とも重巡や戦艦をたのむよ」


鎮守府に空調が完備されました


...finale


・・-・・鎮守府ハ今日モ健在ナリ・・・


……慰労会後


瑞鶴「はぁーいいお湯だったー。あぁ、火照った身体に空調の風が心地いい~」ドサーッ

瑞鶴「ねぇ翔鶴姉ぇ……あれ? 翔鶴姉ぇー? さっきまで一緒にお風呂いたのになあ」イナイ



―縁側―

翔鶴「さあ提督。一献」

提督「ああ。ありがとう翔鶴……ふぅ。やっぱりここで呑む酒は格別だなあ」

翔鶴「最近はお茶ばかりでしたからね」

提督「まったくだ。でも、そのおかげで今日は一層美味い。翔鶴が注いでくれたからってのもあるかな」

翔鶴「まあ、提督ったら」フフッ


提督「プレゼントは気に入ってもらえたかな」

翔鶴「驚きましたよ。工事はもっと先と伺っていたのですが……」

提督「実は妖精さんに頼んだんだ。資材だけ集めたら作れるって言うから大幅に節約できた。本当にありがたいことだよ」

翔鶴「そうだったんですか。じゃあ、私たちが食堂にいる間に?」

提督「うん。建物の主な部屋は全て空調が入った。これで暑くても寒くても平気だろう」

翔鶴「瑞鶴も喜んでいましたよ。今頃はお風呂上がりで涼んでいるかと」

提督「そう言えば翔鶴も浴衣だったな。湯あがり美人だ」

翔鶴「ふふっ。それはもう前に聞きましたよ――――提督、そばに寄ってもいいですか?」

提督「ん? あぁ」



翔鶴「慰労会の催し物にはビックリしましたね」

提督「いやはや。まさか皆の中から俺が一番を決めるとはね……。てっきり多数決にでもするかと思ったら」

翔鶴「でも、提督が決めてくれたおかげでみんなも喜んでましたし、結果的には良かったのでは」

提督「まあね。でも、中身は完全に投げてたから驚いたよ。正直決めにくかったというか」

翔鶴「提督は妹好きなんですよね」

提督「いや、あれは……」

翔鶴「鼻の下が伸びてました。デレデレです」ツーン

提督「そ、そんなはずは……」

翔鶴「私では妹にはなれませんか?」

提督「……そう、だな。妹にはなれないかな」

翔鶴「………………」

提督「むしろ妹になってしまったら俺が困る」ナデナデ

翔鶴「あっ……」

提督「うん。とても困るな」ナデナデ

翔鶴「………………」ギュッ


提督「なあ、翔鶴」

翔鶴「はい」

提督「えっと……月が綺麗だよな」

翔鶴「ここは死んでもいいって返すべきですが……縁起でもないのでまだ死ぬ気はありませんね」

提督「死なれちゃ困るさ」

翔鶴「だからその代わり――――――」


ふわっ……


提督「!」

翔鶴「ふふふっ。……本当に月が綺麗ですね。提督」ニコニコ




・・-・・・・-・・・・-・・

工廠妖精1「建造~建造~♪」ワクワク

工廠妖精2「さあ、ドンドンいくです!」ガチャコンガチャコン

工廠妖精3「建造こそがー我らのアイデンティティー!」

工廠妖精4「パパパッパッパッパ、パァウァー!!」



??『08:00:00』ピッ


To be Continued→?

鶴姉妹劇場これにておしまい! 長らくのご拝読ありがとうございました
設定とか伏線とか回収しきれてないので、そこら辺はその内どうにかします 具体的には来月辺り?
書き溜めないとストックが……

その時はまたお付き合いいただければ幸いです

埋めます埋めます


雲龍「えっと……なんで私呼ばれたノ?」

提督「ま、普段出番がないからね」

雲龍「基本的には出番ない方がいいんだけどなア」

提督「まーな。普通の雲龍だったらレギュラーだっただろう」

雲龍「私、元深海棲艦だからネ。妹達や冬月たちモ」

提督「普段の生活の中で人知れず動きまわる艦隊がある……なかなかいいじゃないか」

雲龍「目立ちたいわけじゃないからネ。今のところハ」

提督「今のところって……」

雲龍「前にも言ったけれど、全部終わったら堂々と表には出るわヨ? 瑞鶴姉や鳳翔とも普通に会いたいし」

提督「正直なところ、やっぱり今の生活は嫌か?」

雲龍「うーン……全く嫌じゃないとはいえないけど、しょうがないとも思ってる、かナ?」

提督「不便をかけるよ。それに資源面ではお世話になりっぱなしだ」

雲龍「これくらいしか出来ないからネ」

提督「大変だろうけど、これからも頼むよ。天城たちにもよろしく言っておいてくれ」

雲龍「うん。わかったワ」

このSSまとめへのコメント

1 :  SS好きの名無しさん   2014年08月20日 (水) 23:26:03   ID: 3jnLQzUm

いつも楽しみにしてます!翔鶴は、艦これで一番好きなので最高です!もちろん瑞鶴も好きですが...(笑)。え~、とにかく、更新頑張って下さい!応援してます!!

2 :  SS好きの774さん   2014年08月31日 (日) 00:22:00   ID: sW_8gEzm

いつもみさせてもらってるっぽい?続き待ってるっぽい!

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