モバP「珠ちゃんと篠原さん」 (17)


脇山珠美「篠原さん、篠原さん!」ピッピコピッピコ

篠原礼「どうしたの?珠美ちゃん」

珠美「これ、ここの演技なんですけど!」

礼「どれどれ……?」


ヤイノヤイノ


P「……最近あの二人仲いいなあ」カチカチ

千川ちひろ「ふふふ、ほほえましいですね!」

P「そうですねぇ。今度の映画で共演が決まってからですかね、
  二人でいる時間が増えたの」カチ…カチカチ

ちひろ「そうですね!……ところでプロデューサーさん、
    さっきから何やってるんですか?」

P「マイン○イーパ」

ちひろ「仕事しろ!!」

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……

…………

………………


珠美「篠原さん、篠原さん!
   どうやったらそんなに背が伸びるのですか?」

礼「そうねえ……やっぱり、健康的な生活かしら」

珠美「健康的な?」

礼「そう。とにかく、バランスよく栄養をとって、
  たくさん運動して、たっぷり睡眠をとるのが一番かしら」

珠美「そうですか……やはり一朝一夕ではいかないものなのですね」


礼「そうね。そこは剣道でも、ダンスでも同じね。
  だけど、私は二十歳過ぎまで伸びてたから、珠美ちゃんもきっとこれから伸びるわ」

珠美「本当ですか!?」パァァ

礼「ええ。じゃあ、運動も兼ねてレッスンがんばりましょうか」

珠美「はい!珠美がんばります!!」


ヒャッホォォォォォォ!



P「いいんですか?夢見させるようなこと言って」

礼「まだ16歳ですもの。諦めるには若すぎるわ」


……

…………

………………


礼「珠美ちゃんはちっちゃくてかわいいわねぇ」ナデナデ

珠美「珠美はちっちゃくないです!もう高校生ですから!
   大人ですから!」プンスコ

礼「うふふ……じゃあ、お姉さんと大人のアソビ、してみる?」

珠美「うええ!?おおおおおお、大人の遊び!!??」

礼「怖がらなくていいのよ?ちゃーんとお姉さんがエスコートして、あ・げ・る♪」



珠美(ああ、お父さん、お母さん………珠美は今日、大人の階段を上ります……)






兵藤レナ「ツモ!メンタン三色ドラドラ!!」

珠美「にぎゃーーーーー!!!」

P「な、南入するまえにトンだ……」

レナ「じゃあP君のラス確ねー」

礼「さすがね、レナ」

レナ「まあね!じゃあ晩ごはんはおいしいものでも食べに行きましょうか。
   もちろんPくんのオゴリで♪」

P「聞いてないんですけど!!」



ヤイノヤイノ



珠美「……確かに大人のゲームだけど………」

珠美「何か違う!?」

礼「うふふ……」クスクス


……

…………

………………

P「珠ちゃんよー」パチッ

珠美「何ですかP殿?」パチッ

P「最近礼さんと仲いいじゃないか。ほいっ、角三つ目いただき」パチッ

珠美「……待った」

P「しょうがねえなあ……これでラストだぞ?」ヒョイッ

珠美「ありがとうございます!
   そうですね、篠原さんは珠美の目標なので一緒にいるととても勉強になります」

P「目標?」パチッ


珠美「はいっ!背が高くてバインバインで、常に余裕を崩さない、
   まさに珠美の理想の大人の女性です!」パチッ

P「なるほど」パチッ

珠美「珠美もいつかあんな素敵な女性になりたいです!」パチッ





P「………なれんの~~~~~~~~??
  お前に~~~~~~~~~~~???」

珠美「何でそんなこと言うんですか!!」


P「でもなぁ、礼さんもアレで苦労してるんだぞ?」パチッ

珠美「そうなのですか?」パチッ

P「そうそう。だから、礼さんみたいな立派な大人になりたかったら、
  珠美も時間をかけていろいろな経験をしないと……」





ちひろ「へぇ………昼間からアイドルとオセロに興じる人が、
    立派な大人を語るんですか」

P「はっ!!ち、ちひろさん…………!!」

ちひろ「なかなか面白いジョークですね?」ニッコリ

P「あばばばばばばばば」


礼「ただいま」

珠美「ああ、篠原さん、お帰りなさい……」

礼「……珠美ちゃん、これは?」

珠美「P殿だったものです」


……

…………

………………

――――とあるプールバー

レナ「………これで決まりよ!」カンッ


ガコンッ


P「いやああああ!また負けた……」

レナ「じゃ、約束通りもう一杯P君のオゴリね♪」

P「は、はい、どうぞ……」


礼「あんまりいじめちゃかわいそうよ、レナ」

レナ「あんまりムキになってかかってくるものだからつい、ね。
   でもそこがかわいいじゃない?」

礼「否定はしないわ……んっ」カラン

レナ「あ、おいしそうなの飲んでるじゃない。
   マスター、私も同じのちょうだい」

マスター「かしこまりました」シャカシャカ


レナ「そういえば礼、最近珠美ちゃんのこと可愛がってるみたいじゃない」

礼「そう?普通に接してるつもりだけど」

レナ「とぼけちゃって」

礼「冗談よ。そうねえ……何というか、妙な親近感を感じるのよ」

レナ「親近感?あなたが?珠美ちゃんに?」

礼「ええ。何故か知らないけど、他人とは思えないのよねぇ」

レナ「ふーん」




マスター「お待たせしました。シルバーブレットでございます」

レナ「あっ……ふーん」

礼「どうしたの?」

今日はここまで。
読んでくださってありがとうございます。

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