ヒカル「じぃーちゃーん、上がらせてもらうよー」
あかり「いいの?勝手に漁ってー」
ヒカル「いいっていいって今月小遣い止められてんだ」
ヒカル「よっこらしょっと。これなんか良いかなあ」
あかり「それ知ってる!キャッチボールに使うグローブでしょー」
ヒカル「よいしょ、この染みが落ちねーなー」
あかり「どの染み?」
ヒカル「ここだよ!ココ!」
???「…見えるのですか!?」
ヒカル「!?」
???「私の声が聞こえるのですか…?」
ヒカル「だ、誰だ!?」
稲尾「私の声が聞こえるのですね」
あかり「も、もう先帰るからね!」
ーーー
ーー
ヒカル「お前、名前は?」
稲尾「サイと呼ばれています」
稲尾「西鉄でプロ野球をしていました」
ヒカル「西鉄?野球選手?」
稲尾「しかし晩年は故障に苦しみ、鉄球を投げてリハビリをしていました」
ヒカル「へー、じゃあグラブに付いた汚れはお前の血だったのか」
稲尾「ええ…そして志半ばでしたが、西鉄の為に現役を引退しました」
ヒカル「じゃあ、また野球がしたくてこの世に現れたって訳なのか?」
稲尾「はい。なぜなら…
稲尾「なぜなら…私はまだ、神の一球を極めていない!!」
ヒカル「神の一球…」
翌日
クラスメイト「お前、昨日倉で倒れて救急車乗ったんだってなw」
ヒカル「あかり!言うなって言ったろ」
あかり「だってヒカルが心配で…」
先生「それではテストを始めるわよー」
このSSまとめへのコメント
このSSまとめにはまだコメントがありません