侍「今年から年貢、いっぱい取るから」 農民「やめてくださいよ!」 (46)

侍「だってお上の命令だもん」

農民「今、結構カツカツですよ? うちの子なんかヒエとアワしか食ってないのに!」

侍「でもお上の命令は絶対だもーん」

農民「くそー、この幕府畜め!」

侍「聞こえませーん」パタパタ

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農民「ならこうしましょう! 今から私と勝負してください。あなたが勝ったら年貢アップ、私が勝ったら年貢ダウンで」

侍「俺に全然メリットないじゃん。ダメダメ。さっさとお米出しな」

農民「じゃあ、あなたが勝ったらうちの嫁の乳房を揉ませてあげます」

侍「お、心揺れる」

農民「器量が良くて働き者です。Bカップです」

侍「Bか……迷いどころだな……。下手したら俺、解雇されちゃうもんな」

農民「あと5秒以内に決めてください。5、4……」

侍「やる」

農民「やりますか。なら嫁を呼びますね。おーい、お鶴やーい」

侍「楽しみになってきた」



お鶴「なにか用け?」パタパタ

農民「ちょっとお前景品になってくれ」

お鶴「はい? あ、これはこれはお侍様、よおおいでくださりました」

侍「うむ(お、想像以上にかわいい)」

お鶴「景品ってなんけ?」

農民「おぅ、年貢の比率を決める重要な勝負の景品だ。俺が勝ったら年貢ダウン、負けたら年貢アップの上にお前の乳房がお侍様に揉まれる」

お鶴「だらぶつ!」/// ドガッ

農民「痛!」

侍(ひ、膝で相手の下あごを……)

お鶴「身分が低くてもうちの体は安くないがいちゃ! もうおめえさんとはややこなんか作らん!」/// スタスタ

農民「お、お鶴~……」

侍(……はかない夢だったか……)



農民「すいません、乳房の件は無しになりました……」

侍「だろうね」

農民「代わりと言っちゃなんですが、娘でもいいでしょうか?」

侍「お前最低だな。俺は嬉しいけど」

農民「器量はお鶴に負けず劣らず。心優しい子で、膝蹴りなんかもしません。Iカップです」

侍「I!?」ブバッ

農民「やりますか?」

侍「やる」

農民「じゃあ早速呼びます。おーい、松子やーい」

侍「Iか……。たまらんな」



お鶴「……」パタパタ

農民「あ、お鶴、お前じゃない。俺は松子を呼んだんだ」

お鶴「だらぶつ!」ドガッ

農民「痛!」

侍(あ、さっきと同じ展開……)

お鶴「おめえさん、松子に何させる気やったんけ!」

農民「いや、俺が勝ったら年貢ダウン、負けたら年貢アップの上に松子の……」

お鶴「松子はおらが大事に育てた娘や! どこぞの下級武士に揉ませる乳房なんかない!」スタスタ

農民「お、お鶴~……」

侍(傷つくわー……)



農民「……すいません、お松もダメでした」

侍「もういいからお米出せよ。このままじゃお前ん家、家族崩壊するぞ?」

農民「いえ、諦めません! うちにはまだ子供がいます!」

侍「もうお前には良心ってもんがないの?」

農民「太郎! 次郎! 三郎! ちょっと来い!」

侍「しかも男かよ……」

農民「親ばかかもしれませんが美少年です。彼らの股からぶら下がる男根は庄屋さんと比べても見劣りしません」

侍「いや、庄屋さんのちんこなんか見たことねーし……」



太郎「なにか用け、おとっつぁん」パタパタ

次郎「あ、お侍様、こんにちわ」パタパタ

三郎「草むしりがまだ終わってないんだけども」パタパタ

農民「よお来た。お前達、ちょっと景品になれ」

太郎「景品?」

農民「ああ、お前たちの男根がお侍様に揉まれる」

侍「説明はしょり過ぎて意味わかんねーことになってるっていうかちんこなんか揉みたくねーよ」

次郎「えー、いやだなー」

三郎「おらたちやっぱおなごがいい……」

太郎「ちょっと母ちゃんに聞いてくる……」パタパタ

農民「あ、こら、待て! 太郎!」




侍「行っちゃった……」

農民「もう膝蹴りは勘弁だな……」ヒリヒリ

次郎「そもそも何で男根を揉まれなきゃならんのけ?」

農民「年貢の比率に関する勝負をするのだ。勝てば年貢を納めなくていいそうだ」

三郎「本当か!?」

侍「納めなくてもいいとは言ってないし、だいたいちんこ揉むために勝負なんかするか!」



お鶴「……」パタパタ

次郎「あ、母ちゃんだ」

農民「あ、顎は禁止だぞ!」ガバッ

お鶴「だらぶつ!」コキン

農民「あああ!! 金的かよ!!」ピョンピョン

侍(痛そ~……)

お鶴「お、おめえさん、大事な子供たちになんてことを!」コキンコキン

農民「潰れる! 潰れる!」ゴロゴロ

侍「見てるだけでこっちもお腹痛くなってくるな……」

お鶴「そんなに揉んでもらいたきゃ、おめえさんの男根揉んで貰えばいいがいね!」

農民「えー……お鶴専用の巨根なのに……」

お鶴「何が巨根け! 枝豆くらいのくせして!」スタスタ

農民「お、お鶴~……」

侍「愉快な家族だな」



農民「……というわけで、わたしの枝豆のような男根を賭けて勝負です」

侍「やだよ。どんな罰ゲームだよ」

農民「だってもうこれ以上手だてが……」

侍「素直に米出せって。これ以上たてついたら水牢責めだぞ?」

農民「……うう……。あ、一定量のお米が手に入ればそれでいいんですよね?」ピコーン

侍「そうだけど……」

農民「ちょ、ちょっと待っててください!」パタパタ





五人組の皆さん


武彦「なんだ、話って?」

与市「おらたちは忙しいんだ」

太助「もう集団自慰なんかやんねえぞ?」

幸介「あれは無駄な時間じゃった」

農民「まぁまぁ、ちょっと協力してくれ」

侍「なんかむさくるしいのが来たな……」

農民「おめえたちには年貢滞納勝負、『ごちになります』に参加してもらう」

幸介「なんじゃ『ごちになります』って?」

与市「ご馳走してくれるのけ?」

農民「今年から年貢率引き上げという話はおめえたちも知ってるだろ?」

太助「おう」

武彦「困ったことじゃ」

農民「来年どうなるかは分からんが、今年は誰一人遊ぶ余裕がないのは確かだ」

与市「今年はうちの母ちゃんで我慢するしかねえからの」

太助「もうおらは母ちゃんじゃ勃たんがいね」

幸介「おめえんとこはめんこいお鶴さんが居ってええのぉ」

農民「そこでだ。ここは五人組の誰か一人がすべて負担した方がええんじゃないかと」

武彦「なるほど!」

与市「おめえ、学者さんじゃの!」

太助「天才やんけ!」

侍「没落するだろ!」

農民「誰か一人が痛い目に遭うのは確か。だがそれはたった5分の一の確率!」

幸介「じゃ、じゃけんどどうやって納める人を決めるんけ?」

農民「運に身を任せてじゃんけんという方法もある……」

一同「「……」」ゴクッ

農民「だが、俺たちにはこれは誰にも負けない、と自信をもって言えるものがある!」

武彦「ま、まさか!」




農民「そう、それは……。男根の大きさだあああああああ!!!!!!!」ドーン

一同「「な、何だってー!!!!」」

侍「……」





***


農民「うう……こんなはずじゃなかったんだ……」シクシク

侍「お前、あえて苦手分野で挑むなんて勇気あるよ。分身が苦手なナルトが多重影分身使ったときくらい感動したよ」

農民「い、いつもはお鶴もおっきいって言ってくれてたんですよ!」シクシク

侍「ついさっき枝豆って言われたばっかだろ……」

農民「お、お鶴にぶっ殺される……」シクシク

侍「もう一軒一軒回ってさっきの勝負を無かったことにしてもらうしかねーよ」

農民「む、無理ですよ! あいつら、喜びいさんで帰ってったじゃないですか! お天道様ありがとうとか言いながら!」シクシク

侍「ならお鶴さんと一緒に謝ってくるんだな。あるいは同情してくれるかもしれんぞ?」

農民「お鶴が怖いです! お願いします! お侍様から事情を説明してください!」

侍「なんでそこまで……」

農民「息子らの男根を揉んでもいいですから!」

侍「なんでちんこなんだよ!」

農民「うう……お鶴に怒られる……小遣い減らされる……」シクシク

侍「子供かよ……。分かった分かった。俺から言ってやるよ」ハアー

農民「あ、ありがとうございます! あなた最高です! 士農工商でいくと士くらい最高です!」

侍「実際、士なんだけど」

農民「じゃあ私はあんまり悪くなかったって感じで伝えてください。いやー、助かった!」

侍「コイツむかつく……」



***

侍「お鶴さん、あー、実はカクカクシカジカで……」

お鶴「ほ、本当ですか!?」


***



農民「お侍様、うまくやっとるだろうか……」





お鶴「……」スタスタ


農民「お、出てきおった。おーい、一緒に謝りに行くぞー!」

お鶴「……」パタパタ

農民「今聞いたとおりだ。俺は五人組の奴らにはめられt」

お鶴「だらぶつ!」コキン

農民「ああああ!!! 痛たたたた!!!!」ピョンピョン

お鶴「おめえさんの馬鹿さ加減にはついていけん! その枝豆でなんで勝負になると思ったんけ!」コキンコキン

農民「お侍様、全然オブラートに包んでくれなかった!」ゴロゴロ



***


農民・お鶴「すいませんでしたー!!」

武彦「そう言われてもな、おらは苦しい戦いを制して年貢免除の権利をえたんじゃ。そう簡単には手放さんわい」

農民「一瞬で勝負が決まったじゃないか……」

お鶴「どうか! このままではうちらは餓死してしまいます!」

武彦「世の中には等価交換という言葉があるんじゃ。わしに年貢を納めて欲しかったらそれ相応のものを出すのが常じゃ」

お鶴「そ、そういわれましても……」

農民「よし、揉ませてやる」

武彦「なに!?」

お鶴「お、おめえさん!」///

農民「お鶴、辛いだろうが我慢してくれ……。やはり命にはかえられん……」

お鶴「おめえさん……」

農民「じゃが武彦! 揉んだら必ず年貢を納めると約束しろ!」

武彦「よ、よかろう……」鼻血ダラダラ

お鶴「う、うぅ……」ポロポロ

農民「お鶴……すまん、すまん……」ポロポロ



武彦「……じゃ、じゃあ揉ませてもらうぞ、お鶴さん」ハァハァ




農民「待て。誰がお鶴の乳房を揉んでいいといった?」

武彦「え?」

農民「太郎、カモンッ!」


ガラガラッ


太郎「ご指名ありがとうございますっ! 越中の巨根系男子、太郎です!」

武彦「」


***


農民「すまなかったな、太郎……」テクテク

太郎「おらより武彦さんに謝れよ、おとっつぁん。ずっと血の涙流してたぞ」テクテク

お鶴「太郎のおかず、増やしとくちゃ。ほんと辛い思いさせてすまなんだ」ポロポロ

農民「俺は?」

お鶴「おめえさんはお湯でも飲んでろ!」


***


与市「ほ、ホントに揉ましてくれるんだな!?」鼻血ダラダラ

農民「ああ。だが必ず年貢を納めると約束しろ!」

与市「するする! お鶴さーん!」ピョーン




農民「ストップ! 次郎、カモン!」




ガラガラ




次郎「ご指名ありがとうごさいますっ! 越中ふんどしに収まりきらない巨根の次郎です!」

与市「」



***


農民「すまなかったな、次郎……」テクテク

次郎「与市さん、うちをひ孫の代まで呪ってやるって喚いてたな……」

お鶴「ほんとすまねえ……おら、おめえのこと愛してっから、自分が情けなくて情けなくて……」ポロポロ

次郎「母ちゃん……」

農民「俺は?」

お鶴「早よ死んじまえ、この枝豆!」ポロポロ

農民「ひどい……」シクシク



***


太助「お鶴さん、も、揉むぞ!」ハァハァ




農民「三郎、カモンッ!」




三郎「ご指名ありがとうごさいますっ! 男根がはみ出て越後まで、巨根の三郎です!」

太助「」



***



農民「すまなかったな、三郎……」テクテク

三郎「終盤の太助さん、気がふれて観音様が見えるとか言ってたな……」

お鶴「うう……おめえにこんな嫌な思いさせて……おら母親失格だよ~……」ポロポロ

三郎「母ちゃん、そんなことねえって……」

農民「俺も父親失格かもしれん」

お鶴「おめえさんは人間失格やちゃ!」ポロポロ

農民「ひどい……」シクシク



***


幸介「ええんか!? ええんやね、お鶴さん!?」ハァハァ





農民「お侍様、カモンッ!」





侍「ご指名ありがとうございますっ! じゃ、ねえよっ! なんで俺がこんなことしなくちゃいけないんだよ!」

幸介「」

農民「ままっ、抑えて抑えて」ガシッ

侍「い、いやだー!!!! 離せ、無礼者ー!!!!」

幸介「」




***


農民「すみませんでした……」

侍「お鶴さんに触らせたくないなら自分の揉ませりゃいいだろ!?」

農民「いや、なんかこう……気持ち悪くて」

侍「俺だって気持ち悪いよ!」




松子「おとっつぁーん!」タッタッタ



農民「おぅ! 松子!」ヒラヒラ

農民「お侍様……私はね……何を犠牲にしてもこの家族を守り抜こうと心に決めているんです。たとえ自分の命であっても……」
















侍「いや、それをぶち壊そうとしたのお前だから……」

お鶴「このだらぶつ……」





お百姓ストーリー 第一話「揉み年貢」 完

このSSまとめへのコメント

1 :  我は龍神   2015年03月28日 (土) 18:49:35   ID: LhhfP6ol

コメディですねwww

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