P「潮干狩り行くぞ?」亜美「貝採るマスター!」真美「シーサイドジェミニ!」 (112)

投稿慣れないから何か気づいた点があったらぜひ

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P「むぅ……えっと…」カタカタカタ

亜美「たっだいま→」

真美「今日もがんばったったぜ!」

P「はいおかえり。お疲れさんだったな。亜美、竜宮小町のあと2人は?」

亜美「あずさお姉ちゃんが迷子になったから、いおりんとなんか黒い服の人が捜してる→」

真美「さすが水瀬のお力だね!」

P「……そうかぁ」

亜美「なあに、確かにあの男の素性がわかりやしたぜ兄上殿」

真美「意外にあの男、相当なタマですぜ」

P「お前ら本当はどこ行ってたんだよ…」

真美「えっと、控室のテレビで鬼平犯科帳見てた→」

亜美「立ち回りチョ→アツいよ!」

P「それで密偵ごっこか。なんなら今度吉右衛門見に歌舞伎座に行くか?」

亜美「ちゃんとさんをつけろよデコ助兄ちゃーん!」

真美「しかし甘いな→兄ちゃん詰めがゲロ甘だよ」

亜美「今日見たのは白鸚版っしょ」

P「……」

亜美「遊んでよ→兄ちゃん」

P「お仕事中なの。亜美も真美も折角早めに終わったんだから、2人も早く帰りな」カタカタ

真美「遊ばないと帰る気にならないもん」

P「あぁ忙しい忙しいwwあぁカタカタあぁスタッターンww」バン、バシンバシン

亜美「ちょっとでいいから!ちょっとだけだから!」

P「そんな軽薄な男みたいな…うわっ」デン!

真美(…ちょっと、亜美?)

亜美(どしたの?)

真美(兄ちゃん忙しそうだし、帰った方がいいんじゃない?)ヒソヒソ

亜美(まさか!亜美の説得にご期待ください!)

真美「そうかな…」

P「いっ……つぅ……わっ」←割とまじめ

小鳥「…恋人よ」ボソリ

P「何でそんな古いのを…年齢が透けて見えますよ」

小鳥「きっ、聞こえましたか?」

P「ばっちし」

小鳥「……冗談だよと笑ってほしい」シクシク

P「……ひとまず終わり。よし、二人の帰宅前にひと遊びだな」

亜美「わ→い兄ちゃん!愛してるぅ!」

真美「マジで!兄ちゃん抱きついちゃう!」

P「はいはい。トランプか?それともDSか?」

亜美「えーっとね、えっとね」

真美「……亜美殿!兄ちゃんの机にプラスチックのかごを見つけました!」

P「あらら」

亜美「底の深いトレーとクーラーボックスもありますであります!」

真美「よし、俺が開ける、貸せ」

亜美「ちょっ、お前!早まるな!君に惚れた女をふるさとに残しっ……っ!」ガシッ

真美「いいや、俺は構わんね。下がってろ」バッ

亜美「おい、待てよ!」

真美「それと」

真美「あいつが本当に惚れてんのは、亜美、お前さ」

亜美「真美いぃぃ!」

真美「どかーん♪」カパッ

P「あぁもうバレバレだな」

亜美「これは、伝説の…」

真美「……まごの手だね?」

P「熊手だ、熊手」

真美「兄ちゃんその歳でまさか砂遊び!?

亜美「まずいよ兄ちゃんチョーこどもだよ!」

真美「精神年齢が亜美たちよりこどもだよ!」

P「違う違う。これは潮干狩りの道具だ」

亜美「潮干狩り?」

真美「小さい頃一回行ったことある→!」

P「わお、経験者か」

亜美「えぇ!?おぼえてないよぉ」

真美「そりゃ→真美の方がお姉ちゃんだからね!」

亜美「むぅ~、数秒しか違わないじゃん」

真美「帰ったら一緒にアルバムみようね」

亜美「そだね!」

真美「それで、急に潮干狩りなんてどちたの?」

P「実は俺、何を隠そう潮干狩り大好きなんだよ」

亜美「潮干狩りってなんだっけ?」

P「お答えくださぁい」グッ

真美「あの、あさりを砂浜で拾う作業だよね?」

P「その通り!」

亜美「友達が『退屈でつまらなかった』って言ってたよ?」

P「それは潮干狩りモグリですわ。独りで貝を探す楽しさがわからないとは……」ブツブツ

真美「え゛?独りで行ってるの!?」

亜美「兄ちゃん実は根暗っしょ!」

P「悪いかよ!友達連れてったらドン引きものだろ?」

亜美「確かにチョー盛り下がるわ→」

真美「少なくともデートスポットじゃないよね→」

P「だから明日は休みとって一人で行ってくるの」

真美「だから今日はいつもより忙しそうだったんだね」

亜美「亜美潮干狩り行ってみたい!」

真美「ちょっと!兄ちゃん折角のお休みなんだよ?真美たちが邪魔したら兄ちゃんゆっくり休めないじゃん!」

亜美「ぶー。けど、邪魔しちゃよくないかな……」

P「2人とも、付いて来たいか?」

亜美「うん!」

真美「ちょ、亜美!」

P「真美は付いてきたくないのか~?」

真美「そりゃ行きたいけど……」

P「それなら決まり。明日は3人で潮干狩りだな!」

亜美「わーい!」

真美「兄ちゃん、ホントにいいの?」

P「まあまあ気になさんな」

真美「ありがとう兄ちゃん」

P「ただし!」

亜美真美「ただぁし!?」

P「2つ条件がある」

亜美「まさか、エロエロなことじゃないでしょうな?」

P「ないない」

真美「あるって言ったらどうしようかと思ったぜい!」

P「まずは、はしゃぎすぎないこと。海は危ないからな。
けがなんかしたらアイドルできなくなるし、律子にもしぼられる」

真美「それは守らないといろいろまずいっしょ」

亜美「律っちゃんすごく怖いからなぁ…」

P「あとは、明後日の仕事に寝坊をしないこと。
すごく疲れるから、早く寝ないと痛い目に合うぞ」

亜美「兄ちゃんのせいで寝られなかった///」

真美「責任、とってよね///」

P「何を抜かすか。……守れるか?」

亜美「うん!早く寝るよ!」

真美「安全運転を心がけるであります!」

小鳥「プロデューサーさんが大丈夫ですか?事務所にアンメルシンと湿布、ありますよ」

P「あ、湿布だけ世話になります」

小鳥「え?」

P「俺アンメルツ派なんですよね」

小鳥「さいですか」

P「よろしい!道具は用意するから、汚れてもいい服で来いよー」

真美「え、おしゃれできないの?」

亜美「二人の美貌で兄ちゃんをメロメロに……」

P「作業着で来てください」

亜美「なーんだつまんない」

真美「そこで最高の作業着着こなしを提案するのが亜美真美っしょ!」

亜美「よぉし、一肌脱いで着ようね!」

P「なんだか混乱する言い回しだな」

真美「その前に、ひと遊び、だよね」

亜美「今日も負けないよ!」

P「そうだったな、よし、合戦場であいまみえようぞ!」

亜美真美「あみまみえようぞ!」

P「……俺は明日起きられるのかな」

品川駅

亜美「ふぁぁ……あ、兄ちゃんだおはよ→!」

真美「おはおはー。なんとか遅刻しなかったぜい!」

P「よかったよかった……えらくさっぱりした格好だな」

真美「兄ちゃんが汚れてもいい格好っていうからね。今日はおしゃれは、我慢」

亜美「……似合うかな?」

P「さすがアイドル。今日もバッチリだな、似合ってるぞ」

真美「こんなせくち→な乙女2人を連れて外出なんて、兄ちゃんは幸せ者っしょ!」

P「ああ。少し恥ずかしいくらい幸せ者だ。2人ともかわいいからな」

真美「んっ……!そこは否定するところっしょ///」

亜美「やーい兄ちゃんのタラし→」

P「まあまあ。改札に向かうぞ?」

真美「どの電車?」

亜美「亜美羽田行きたい!」

真美「世界にはばたくんだね!」

亜美「ワイルドっしょ→」

P「懐かしいな……乗るのは『快特』。すぐ着くしな」

亜美「あの列車?」

真美「混んでるよ?」

P「いいや、あの快特は遠くから来た奴だ。次にしよう」

亜美「座れるかなぁ?」

P「多分大丈夫。俺は並んでるから、売店見ておいで?お茶とお菓子、あとパンかおにぎりかもあるといいな」

真美「よーしたくさん買うよ→!」タタタ

亜美「もち兄ちゃんのおごりね!」バババ

P「しまったっ!」

※特に帰りは荷物が多いので、蒲田以南(川崎・横浜)に住んでる人は、
たいてい座れて、時間も数分しか違わないエアポート急行の方がいろいろ楽です。

P「買い物は済んだか?」

亜美「バッチリだYO!」

真美「電車来たよ!」

P「じゃあ乗るかね」

ヒューンニューゥツゥン……

亜美「前が見える席だ!」

真美「兄ちゃんここ座りたい」

P「おっ、空いてた空いてた。そこにしようか」

ドアシェリイェッス!……
真美「しゅっぱつしんこ→」

亜美「いすやらかーい」ポヨンポヨン

P「ここに座りたかったんだよここに!」

真美「なんだかいつもの電車と雰囲気違うのかな」

P「これぞ京急クオリティですよ」フフン

亜美「兄ちゃんほめちゃないっしょ」

P「そうだ、さっきのお金。立て替えありがとうな」

真美「少し多いよ?」

P「ま、お前らのおやつ代もだ」

亜美「兄ちゃんありがとう!」

P「そのぶん昼飯代は下がるので覚悟するように」

亜美真美「うあうあ→!」

真美「兄ちゃんどこ座るの?」

P「俺は後ろで立ってるよ」

亜美「それはダメだよ!」ツメツメ

真美「ここに座りなよ」ギュウギュウ

P「それはありがたいが、2人は狭くないか?」

亜美「3人で座れるならこれくらい楽勝っしょ!(そんなわけないよ!ドキドキする!)」

真美「そ、そうだよ(……兄ちゃんが近い!)」

P「それじゃ失礼して。さあ、燃料補給といきますか」

亜美真美「いただきま→す!」

P「わかめおにぎりか、うまいうまい」

真美「亜美のおすすめのメロンパンおいしい!」

亜美「真美の言ってたグミいろんな味入ってるYO!」

※「車内飲食禁止」みたいなCMをやってる車両がたまに来ます
何のCMをしてない車両でも、周囲の様子を見はからいながらどうぞ

真美「山が増えたね」

亜美「もう5月だね」

P「京急なら町と山と、海も行けるからな」

真美「空もだよ」

P「真美かっこいいこと言うなぁ」

亜美「真美、運転士さんかっこいいね」

真美「あっ!体を傾けながらレバー引いてる!」

亜美「飛行機みたい!」

P「京急社員は戦士だからな」

亜美「兄ちゃんも運転士になればよかったのに」

真美「指差し確認とか似合いそうだよ!」

P「けど、もしそうなら亜美と真美とは会わなかっただろうな」

真美「そっか……」

亜美「なら、事務所から亜美たちの家まで、地下鉄を引けばいいんだよ!」

真美「亜美さっすがぁ!一番ぶっとんでるようで一番現実的だよ!」

P「送り迎えの車の運転で勘弁してください……」

プシュー カナザァハッケーデァス

P「着いた着いたっと。一年ぶりか」

真美「小さな商店街があるね」

亜美「都会みたいな、田舎みたいな……?」

P「こののんびりした感じが好きなんだよなあ、なんか夏の町、って感じで」

真美「なんかせーしゅん!ってかんじ」

P「伝わったか?」

亜美「女の子が多いからかな?」

P「そうなんだよな。大学も高校もあるし。
あの店見えるか?バイトがことごとくかわいい女の子だ」

亜美「うわぁ……なんか変態っぽいよ」

真美「けど、みんなかわいいじゃん!」

亜美「笑うとチョーかわいい!」

P「俺はたぶん学生の頃を思い出して、キュンキュンするんだろうな」ホンワカ

真美(この流れは!)「に、兄ちゃん、いま好きな人とか、いるの?」

亜美(真美攻めるねぇ!)「コッソリ教えてくれていいのよ?」

P「今は仕事が恋人みたいなもんだ。プライベートの充実には、俺にはまだ時間と器用さが足りないな」

真美「ふーん……」

亜美(……ッこれは!)

真美(イケる……)

P(女の子を見て何か学んでるらしい。よしよし)

真美「あの高い橋なにー?」

P「シーサイドライン。ゆりかもめみたいなもんだ」

亜美「乗りたい!」

P「乗ってくか?」

真美「兄ちゃんはいつもどうやって行くの?」

P「20分かけて歩く。シーサイドラインはきっぷが高いからな」

亜美「兄ちゃんがいつも歩いてるなら、そうしよっかな」

P「無理しても仕方ないぞ?疲れたら貝は拾えないし」

真美「もうこどもじゃないもん!」

亜美「今がまさに華の中学生!」

真美「若くて輝いててうらやましいだろ→」

P「じゃぁ歩くか……グスッ」

亜美「かなり遠かったね」

真美「コンビニ一つなかったね」

P「持ち物も不足なし、買うものも特にないか?」

亜美真美「うん!」

~~
ザザン ザァ パシャン

P「見えた!」

亜美「うみ!」

真美「だーっ!」

亜美「兄ちゃん海に着いたよ!……兄ちゃん?」

P「わったっしマーメーーーェィェ!」ダダダッ

真美「わわっ!待ってよ」タタタッ

亜美「わーん!」テテテッ
~~

P「じゃあ……持ち物……確認す…るぞ…」←砂浜の端に着く前に息切れしてる

亜美「兄ちゃん体力なさすぎっしょ……」

真美「兄ちゃんの株がダダ下がりだYO!」

P「なにィ?儂はまだまだ……ゼェゼェ」

亜美(もう○○歳だってのにね)

真美(はしゃぎすぎてるね)

亜美(お休みだしちかたないね)

真美(満喫できてるようで何よりですな)

P「まずは靴を履き替えて」

真美「サンダルはそのままでいいかな」

P「足をけがするといけないから靴下履いとけ」

P「携帯はジップロックに入れて俺のリュックの中。はい回収」

亜美「おねが→い」

真美「よろよろ→」

P「帽子、はもうクリアか。タオル巻いとけ、汗かくぞ」

亜美「亜美ピシッと巻いちゃうよ?」

真美「じゃあ亜美あすなろ巻きするね!」

亜美「後ろからしっかりホールド!これはたまりませんですな→」

P「イチャイチャせんと、水も飲んどいてな。春も意外と熱中症になりやすい」

真美「くっくっ」

亜美「ぷふぁ」

P「ざるの用意。はい、真美、亜美」

亜美「あんがと!」

真美「これほとんどお砂場セットだね」

P「あと一応。迷子になったらあそこの売店で待機な?」

真美「まっさか迷子なんて→」

亜美「あずさお姉ちゃんじゃあるまいしぃ」

P「いやいや、もしものことがあっては困る」

※GWなんか集合場所決めとかないで見失うとほんとに見つかりません

P「では潮干狩りを開催いたします!」

亜美「待ってましたっ」

真美「よっ、日本一!」

P「ありがとうありがとう」

真美「けどさ兄ちゃん?熊手もスコップもないのに、大丈夫なの?」

P「任せろ、いま伝授して信ぜよう」

亜美「師匠、よろしっあいっしゃっす」

P「まずは浜の先まで出ます」バシャバシャ

亜美真美「イェッサ→」パシャパシャ

P「潮が引くとこうやって地面が見えるわけだ。干潟だな」

海海海
 砂
海海海
藻藻藻
浜浜浜
陸陸陸

P「次に」

真美「待った!まずは二人だけで掘ってみたくない?」

亜美「いいね!やってみよ→」

P「どうやって掘るんだ?」

真美「勘」

亜美「風がたかりかけます」

P「かたりかけます、な」

亜美「うあうあー、間違ってた!?」

真美「まずい、まずすぎる……」

P「はっはっは、まあ勘でがんばれ」

亜美「なかなか見つからないね」

真美「運が技術に負ける瞬間ってやつか……」

P「そろそろ一緒にやろうか?」

亜美「うん!」

真美「教えて!」

P「まずは……もっと沖に出る!」ザバザバ

亜美「うわ→おちりが濡れるぅ」パシャンパシャン

真美「ぐっしょりでもうお嫁にいけないぃ」パシャリパシャリ

P「もっと先にも人はいるけど、普通ならくるぶし程度に水がつかるとこまで出ればOK」

亜美「サンダルで良かったね」

真美「替えのズボンあってよかった」

P「じゃ始めようか。まずは漁場の決め方」

P「ゆっくり小さく歩いてみて?」

真美「こう?」スルスル

P「地面が他より盛り上がってて固いところを足の裏で見つけるんだ」

亜美「……ここかな」

P「よし!掘るんだ」

亜美「……」ザクザク

亜美「……あった!こんなにたくさん!」

P「真美はどうだ?」

真美「ちょっとよく分かんないや」

P「うーん……あ、ここ踏んでみろ」ギュッ

真美「ひゃっ!」

真美(急に脚掴んでくるなんて///)

P「どうだ?」

真美「分かった、かも」

P「それじゃあ早速」

亜美「真美ガンバ!」

真美「」ザクザク

亜美「兄ちゃんざるに入れていいの?」

P「あっちょっと待った。この公園には潮干狩りのルールがあるんだ」

真美「ルール?」

P「とはいえ、2cm以下の貝は持ち帰れないってだけだよ」

亜美「2cmてどんくらいだっけ」

P「お、亜美の指ならこのくらい」キュッ

亜美「う!?うん分かった」(唐突に手なんか握らないでよ////)

真美「真美のは?」

P「亜美とあんまり変わらないはずだけど…このへんかな」キュウ

真美「うん……」(亜美の見て思った通りだ。ハズいねこれ)

P「じゃ、小さい貝を海に返しておこう」

亜美「おっかさんが呼んでるぞ、ほら」ポチャン

真美「君たちの恩は忘れんからな」パチャリ

真美「で、ほかのルールは?」

P「あとは、2kgまでしか持って帰れないのと」

亜美真美「とぉ~?」

P「ほら、沖の先見えるか?あの大きな道具持ってる人」ヒソヒソ

亜美「見えた見えた」ヒソヒソ

真美「あれもだめなの?」ヒソヒソ

P「幅15cmを超える道具は使えないんだ。採り尽くしちゃわないようにな」

亜美「ありゃ風情がないってもんですな」

真美「真美たちはルールを守ってのんびりやることにするよ」

亜美「じゃあとの貝はざるの中?」

P「それが違うんだな。貝に模様がついてるだろ?」

亜美「うん、わりと地味だね」

真美「これなんかキレイだYO!」

P「おっ、真美、いい発見ですねぇ。」

亜美「やるねぇ真美ぃ~」

真美「どうもどうも!」

P「それはあさりではありません」

真美「えっ!?」

P「それはシオフキっていうんだ。食べるまでの下ごしらえが面倒だし、置いてゆこう」

真美「えー!ハズレー!?」

亜美「うーん……これはシオフキかな」

P「うんうん。灰色の貝でまだらな模様とか細かい目が表面にあるのはあさり。
白くて、目は横向きにだけついているのがシオフキ」

真美「ホントだ…」

亜美「見分けられるもんだね」

P「他にも、シオフキはあさりより貝がつるつるしてて、大きくて、厚みがあるかな」

真美「厚みがあるっ?」

亜美「つまりっ!はるるんがシオフキで」

真美「千早おねーちゃんがあさりだね!」

P「シーッ!シーッ!」

亜美「おねーちゃんさがすぞー!」

真美「いぇっさ→!」

真美「もうバケツがパンパンだよ!」

亜美「パツキンだよ兄ちゃん!」

真美「けどボインな貝はシオフキだったね」

P「いいからいいから。貝を洗って、クーラーボックスに入れちゃおう」

P「まずは、せっかく見つけた場所にまた戻れるように、周りの様子を確認」

真美「売店があっちで」

亜美「ポールはこの向きかな」

P「覚えたか?」

亜美真美「うん!」

※だいたい夢中になって、気づけば当初とはまるで違うところにいます

P「じゃあさりを洗いに」ザブザブ

真美「砂浜に帰るんだね」ザバザバ

亜美「貝が重くて動きにくっわわわっ!」

ドポンバジャッ

真美「亜美!」

P「ケガないか!」

亜美「ったぁ、はははーっ!すっかりぐっしょりですな!ははは!」

亜美「ははっ、それに、貝も…」

亜美「…ほとんど落としちゃうし……」

真美「」ヒョイ

P「」ヒョイ

亜美「って二人とも?」

P「拾えるやつは拾っとこうと思ってさ」

亜美「兄ちゃん……」

P「……こんなもんかな」

真美「それに、足りない分は」ジャラジャラ

亜美「!」

真美「これでバケツの中同じくらいになったね」

亜美「真美!」

真美「また探しに行こうぜい!」

亜美「うん!」

※落とすと見失って半分も拾いかえせません。陸にはゆっくり帰りましょう

P「」ニヤニヤ

亜美「どーしたの兄ちゃん?」

P(2人を見てたらこちらまでうれしくなった)

真美「まさか濡れた亜美見てニヤニヤしてるんじゃないのー?」

亜美「きゃー!やっぱり兄ちゃん変態だね!やっと正体を現したか!」

P「違いますーっ」ニヤニヤ

真美「え→?」

亜美「ほんと→?」

あさり「」にゅるにゅる

真美「うわっ、角出してるYO!」

亜美「ちょっと気持ち悪い…

真美「でもかわいいよ?モンスターみたいで」

亜美「それチョ→分かる!慣れてきたかも」

あさり「」ニュルンベルク

P「じゃああさりをざるに載せて、蛇口の真水でガシガシ洗う」

あさり「」スルッ

亜美「角引っ込んだ!」


真美「うぉー!」

あさり「」スルツカヤ

P「これで傷みにくくなるぞ?」

真美「水がつめてえよお…」

真美「……口を開きっぱなしの貝は?」

P「死んでるから海に投げとけ」

亜美「穴があいてるのもだね」

※放置すると残りの貝にも異臭が移ります

P「洗いきったやつどうする?ロッカーに入れるか、俺が荷物番するか、2人が背負うか」

真美「ロッカーが一番楽だけど」

亜美「開ける度におかねかかるもんね」

真美「真美たち自分のしょうよ!」

P「重いぞ?大丈夫か?」

亜美「んっふっふー。3人一緒に潮干狩りする楽しさの前にゃ」

真美「あさりの重みなどひとえに風の前の塵に同じよぅ!」

P「リュックにつめるぞー」

亜美「おもたっ!」

真美「肩がっ!」

P「氷入れたからな。ロッカー使いたくなったら無理せず言えよー」

※暖かくなると貝が傷むのが心配です。氷はコンビニで買うか、
予め自宅で水の入ったペットボトルを凍らせるなど用意しましょう。

P「さて、元の場所に帰って来れたな」

真美「まだまだ掘るYO!」

亜美「まっかせといて!」

P「それじゃ、新しい掘り方を伝授しよう」

真美「いぇっ」

亜美「さー!」

P「次は砂の上の穴を探す」

真美「穴?」

亜美「ZAL持ってるからANAって」

真美「ギャグとしてイマイチだよね……」

P「羽田空港の話は終わったの。穴だ穴」

P「砂浜にぽつんと穴があいてたら、貝の居場所だぞ」

亜美「見つからないよ」

真美「デマじゃないの?」

P「ま、掘ってくうちに見つかるだろ」

P「おっとすまん、お手洗い行ってくる。気をつけて続けろよ」

真美「だってさ」

亜美「いったん海まででると戻るの遠いね」

真美「……亜美、さ?……あ、あった」ザクザク

亜美「なーにー……みーっけ」

真美「兄ちゃんのことなんだけど」ヒョイ

亜美「うん」

真美「……なんだかね」

亜美「……何となくわかるよ」

亜美「きっとひとりで静かに掘ってると、いろいろ考えこんちゃうんだよ」ザクザク

真美「そっか。そだね」ザクザク

亜美「でもー」

真美「?」

亜美「亜美は素直に兄ちゃんのこと大好きーって言えるから、
真美がウジウジもじもじしてたら亜美が兄ちゃんもらっちゃうかm」

真美「それはダメっ!」

亜美「ふーん♪」

真美「///」

亜美「うりうり→」

真美「」スーッ

真美「真美も兄ちゃんのこと大好きぃ!」

P「たっだいまー、ん、どうした大きな声なんか出して」

真美「えっ」

亜美「」ニヤニヤニヤ

真美「……」

P「?」

真美「……兄ちゃんのバカ→!」

亜美「海のバカヤロー!」

P「あぁ、盛り上がってるな?海のバカヤロー!」

亜美真美「バカヤロー!!」

真美「……貝はあるんだけど」

亜美「穴なんて見つからないね」

真美「私をもてあそんだのねっ!」

亜美「あの男、許せないっ……」

子供「うぇぇん。ぐずっ」

真美「!」

亜美「どうしたの?」

P「大丈夫か?」

子供「お母さんいなぐなっぢゃったぁぅぅぇ」

亜美「そっか。大変だ!」

真美「けど大丈夫!お姉ちゃんたちが探してあげるよ」

亜美「一緒に探そう!」

子供「」コクコク

P「迷子センターまで出発だな」

※「穴が貝の居場所」と聞きますが、これまで10回以上行ってうまく見つかったのは1回だけです

真美「~くんのおかーさーん!」

亜美「おかーさーん!」

子供「おかーさーん!」

真美「迷子センター到着!」

亜美「まさか中学生で迷子センターに来るとは……」

~~

母「ありがとうございました」

子供「またね→」バイバイ

P「すっかり話し方が移っちゃったな」

真美「前途有望ですのぉ」

亜美「亜美たちの弟子になってもいいんじゃないですかねぇ」

P「よっし、もう少し掘ってこようか」

真美「兄ちゃんもうざるがいっぱい!」

亜美「大漁っしょ→」

P「そうだな。これで2kg、持ち帰り制限ギリギリだな」

亜美「だいたい小さなざる2杯くらいだね」

P「取り尽くしちゃうと来年の分がなくなっちゃうからな」

真美「来年の分、かぁ」

P「どうした?」

真美「真美たち、来年も来られるかな」

P「そうだな……」

P「休みさえ取れて、2人がまた一緒に行こうって言ってくれさえすれば、また来れるよ」

真美「……うん!」

亜美「けど来年は休みも取れないくらい仕事したいね!」

真美「兄ちゃんをロード・オブ・キジュンホーにひっかけてやる!」


P「労働基準法な」

亜美「そーだったっけー」

P「ま、もっと仕事が増えるよう、がんばろー!」

亜美真美「おーっ!」

カタンカタン

P「2人とも寝ちゃったな」

亜美「むぇ……」

P「お、起きたか」

亜美「うー…どこ?」

P「横浜。まだ寝てていいぞ?」

亜美「うん」

亜美「あ、あとね、真美がね」

P「うん」

亜美「……やっぱなんでもない」

P「そっか」

亜美「」すやすや

真美「にい、ちゃん」ぐうぐう

亜美「にいちゃーん」ふかふか

亜美真美「……すきぃ、……むにゃむにゃ」すぴー

P(少しだけ、知ってる)

春香「すごいね!亜美と真美で採ってきたの?」

真美「うん!」

貴音「あさりのだし香る味噌汁……真、美味です。素晴らしく作り上げましたね」

亜美「えへへ」

美希「あさりの炊き込みご飯おいしいの!」

真美「むき身にした甲斐がありましたなぁ」

亜美「貝だけにね!」

千早「くっ、ふふっ」プルプル

真美「千早お姉ちゃん沸点ひくーい!」

千早「もう///ごはんにちゃんと生姜も入れたなんて、2人とも凝ったわね」

亜美「あっしゃ職人ですからぁ(低音)」

千早「ふふっ、かわいいけどっ、ふふふっ」

真美「いーおりんっ♪おいしい?」

伊織「ぱくぱく……え?ええ、2人ともやるじゃない」

伊織「ただ、せっかくだからアンタにはレパートリーがほしいわね」

P「俺?」

伊織「味噌汁と炊き込みしか教えられないなんて
プロデューサーとしてイマイチよ。ほら、スパゲティ・ボンゴレとか」

P「そんじゃ伊織に作ってもらいましょうか、あずささん」

あずさ「そうですね?伊織ちゃん。私、パスタにはうるさいのよ?」

伊織「任せなさい。水瀬家秘伝レシピを特別公開よ!」

響「これはおいしいぞ!ほかの料理も今度作ってほしいな」

真美「えぇ!?が、がんばるよん」

やよい「2人とも料理上手だったんだね!」

亜美「主婦やよいっちにほめられちゃったぜい!」

やよい「貝は無料でとれるんだよね?今度行ってみようかなーって」

真美「レジャーシートしいた親子たくさんいたよ?」

やよい「本当?じゃあうちのみんなを連れて行っちゃいますー!」

P「そっか、みんな喜ぶんじゃないかな」

真「掘る作業なら雪歩向きなんじゃない?」

雪歩「もう、真ちゃん!」

真「海かぁ……僕は砂浜を王子様と颯爽と……」

雪歩「きっと海は海藻だらけだよ、ふふ」

真「ええ!そんなぁ」

律子「プロデューサー!海に連れてったなんて」

P「ほら、親御さんには許可をいただいたし、けがもしてないし」

律子「はぁ……」

亜美真美「じーっ」

律子「あぁ、おいしいわよ」

亜美真美「いぇい!」

律子「今度作り方教えてくれるかしら?」

亜美真美「いぇっさー!」

小鳥(あみまみの貝合わせあみまみで貝合わせあみまみが)

真美「ピーヨちゃん!」

小鳥「はひゃい!」

亜美「おいしい?」

小鳥「ばっちり!女子力を感じるわ」

真美「全会一致だね!」

小鳥(2人とも変なこと考えて悪かったわ小鳥は腐った女です)

律子(まーた変なこと考えてたんだろうなぁ)

P(すでに女子力が死語なんだよなぁ)

真美「みんなほめてくれたよ→」

P「1回教えただけでこんなに上手に、頑張ったな」

亜美「兄ちゃんのおかげだよ!」

亜美真美「調理師!調理師!調理師!」チャチャチャ

P「今度は空耳アワーかよ……」

亜美「にいちゃんあーん!」

真美「あ、あ……あーんっ!」

P「いいのか?」あーん

P「もぐもぐ」

P「やっぱりうまいな!」

亜美真美「そっかぁ」ニコニコ

亜美真美「……また行こうね」

終わりです。お粗末さまでございました

ここまで読んでくださったついでに、あさりの簡単調理レシピもお持ち帰りください

○砂抜き
1 塩分濃度3%の水を作る
2 チラシなり蓋なりで暗くする

若干お湯と混ぜ、ぬるいくらいがベストです。傷ませないように注意。
ある程度はいたら、水から出して洗って冷蔵庫の中に。

○味噌汁(4人分)
NHKのガッテン流がベース
0 たっぷりのお湯を沸かしておく
1 鍋の底びっしりに洗ったあさりを並べる
2 貝の半分の量の水を入れる
3 中火でくらくら煮る
4 貝があらかた開いたら火を消す
5 いつものお味噌汁の量まで、「0」で沸かしたお湯を入れて蓋
6 2~3分で残りの貝も開く
7 みそを入れる。ひと煮立ちさせる人はひと煮立ち。ねぎ入れる人はねぎ
ひと煮立ちさせない方が貝がやわらかい気がします。

4人分の味噌汁のあさりを使っても500g。まだ1.5kgも使えます。

○酒蒸し

1 フライパンの底びっしりに貝を入れる
2 若干(コップ一杯もいらない)水を入れる
3 酒大さじ2杯を入れて、中火にかける
4 開いてきたらひょいひょい器に空ける
5 残った汁にうまみが残っているので、捨てずにかける

ガーリックやバターやワインを駆使して洋風に仕上げてもいいですし(私は苦手)
水を多めに入れて、キャベツや白菜と一緒にして一品おかずにしてもおいしいです

これだけ貝を入れても500g。まだ1kgも食べられます。

○あさりごはん

1 「酒蒸し」1から4の工程をどうぞ
2 汁は何か器に空けておいてください
3 貝から身を取り外します。
小さな空の貝で他の貝の身をつかむと、潰しにくく取りやすいです
貝柱の周りのひもをつかむ感じで。500gだとざっと30分かかります
4 炊飯器にご飯4合と、あさりむき身と、「2」のだし汁と
しょう油大さじ3杯、みりん小さじ2杯を入れてさっくり混ぜておきます
5 普段通り炊いてください

炊いている最中に炊飯器からふんわりいい匂いがします
しょう油を入れて炊くと、炊飯器でも若干おこげができてうれしいです
これさえあればおかずなんかいりません。手間に見合った一品と言えます。

>>97
おっと、あさりごはん「4」の工程には、細く切った生姜も入れてください

折角千早がほめてくれたんだ

あと500g余していますが、実は私が作れるのはこれだけ 普段はもう一回ご飯にしちゃう
あさりうどんも試したんだがいまいちダメだった
次はボンゴレなんか試してみようかなとも
クックパッドとかでいろいろ試してください

今年行く皆さんはお気を付けて
来年行く皆さんも、今からスーパーのあさりで予行練習をぜひ

おやすみなさい

レシピまでくれるなんてスレタイからは予想もできなかったぜ
本当に乙

ちょっとだけ気になったので。  >>100 どんどん活用して

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