モバP「…疲れた」 (24)



・・・駅のプラットホーム


比奈「お疲れさまでス」

P「っと…おう。ありがとう」

比奈「いえいえ。甘い缶コーヒーでスけど大丈夫でス?」

P「うん」

P「疲れたときは甘いのがおいしいよな」

比奈「はい」

カコ

P「比奈はブラックでいいのか?」

比奈「へ?あ、えっと…プロデューサーはブラックの方がいいって言うかもって、それでべつべつのに…一応」

比奈「だ、大丈夫っス!夜更かしするときとか、追い込まれてるときとか、よく飲んでまス!えいっ」

比奈(……にが…)

P「これ半分こするか」

比奈「す、すいませんー…えへへ。ありがとうございまス」エヘ…

P「いや、こちらこそ」

P「それに柚たちが弁当を買って来るだろうし、それ、そのあとに飲むよ。ありがとな」

比奈「いえいえでス」ニヘラ


・シリーズ


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柚「お疲れさまー」

P「…」ワシャワシャ

P「おう」

P「なにしてるんだ?」

柚「ン?柚がPサンわしゃわしゃーってすると元気になるかなって!なんとなく!」

P「…」ワシャー

P「うん。その、悪い気はしないです」

柚「しないだろー。へへっ柚の手はいい手だぞ♪えへへっ♪」

P(よく分からん可愛い)


仁奈「お疲れさまでやがります!はっ」モョン

P「おう」

P「そのポーズは?」

仁奈「もふってくだせーのポーズです!」

仁奈「きぐるみをもふると元気が出るともっぱらのことでごぜーますよ」

P(ポーズも台詞もよく分からん)

P「…じゃあ失礼して」モフモフ

仁奈「もふもふですか?」

P「もふもふですね」

仁奈「そうでごぜーますよね!わーい。えっへへ!」モフドヤー

P「うん」モフモフ

P「仁奈をもふると元気になるなぁ」

仁奈「まあなーでやがります」モフドヤヤー

比奈(微妙に台詞がちがうの、仁奈ちゃん気づいてないのかな…)クス

柚「おべんといろいろ買って来たー♪比奈サンどれにするー?」

比奈「あ、どもども。うーんとー」


楓「おつかれさまです」

P「はい」

楓「…」ニコ

楓「じゃあ、うふふ。私からはつかれも吹き飛ぶ渾身のだじゃれを…」

P「あ、大丈夫です」

楓「えっ」

P「大丈夫です」

楓「に、二度も言わなくても…ひどいです。聞いてくださいよー…みんな、なにかプロデューサーにしてあげたのに、私だけいいなんてひどいです」ユサユサ

P「うげ」ユサユサ

柚(楓サンの笑顔はズルいかもー)

仁奈「…?」ヒモダ… ペチペチ

比奈「あ、それってたしか、紐を引くと暖かくなるお弁当でスよ」

仁奈「!?」ナニソレスゲーデス…


柚「お」

柚「みんな電車来たよー。乗りそびれちゃうよ」

P「うん。じゃあ帰るか」

柚「おー」

楓「あー。まだ話は終わってないですよー…プロデューサー」トトト…

比奈「踏み外さないように気をつけるっスよー」

仁奈「むっ。仁奈ちゃんとでんしゃくらい一人でのれるですよ!」

比奈「そう?じゃあ手はつながなくていいでスか?」

仁奈「あっでも手はつなぎたいのでそれはそれとしてつないでくだせー」ニギ

比奈「はいはい。了解でス」ギュ

仁奈「えへー」


プシュー


柚「がたんごとーん♪」

仁奈「がたんごとーん」

楓(がたんごとんとん…ぶたの生姜焼き弁当……ふふっ…)

P「?」モグモグ

比奈「どうかしたっスか?」モグモグ

P「ああいや、楓さんは一緒に言わないのかと思って」

比奈(子ども扱いがすごいス…)

比奈「ふふ。じつは言ってるんじゃないでスか?」クス

P「?」

楓(…私“が、たんごと、とんとん”お弁当を…ぱく)ヒョイ

P「あっ楓さんそれ俺の牛タン」

楓「さっきのお返しです…ふふっ」モグ、モグ


柚「そろそろいいんじゃないカナ?」

仁奈「は、はい。では…」パカ

仁奈「おおっ、け、けむりが出やがってます」

P「ちょっと待ってから触った方がいいな」

仁奈「は、はい」ソー…

仁奈「あっついですっ!」

P「話聞いてた?」

柚「仁奈チャンほらーおしぼりだよー冷たいよっ。ぺたー」

仁奈「あう…つめっ…。…えへ、かたじけねーです」ニヘラ

楓「……」アムアム

比奈「楓さん。お茶ありまスよ」

楓「あ、比奈ちゃんありがとう…」ニコ

比奈(牛タンがかたくて噛み切れない楓さん可愛いス)グッ


柚「むにゃー」モフ

仁奈「くぅ…」モフ

P(おなかいっぱいになったのかな)

楓「柚ちゃんは、仁奈ちゃんをひざのうえにのせてあげて気持ちよさそうですねー…ふふ、二人とも幸せそう」

P「ええ」

比奈「…」コク

P「比奈は寝ないのか?」

比奈「…あ、いえ…その」ゴシゴシ

比奈「このあと、まだ一度乗換がありまスよね」

比奈「そこまでは…、なんとか…頑張りまス!」

P「おう。そっか」

P(そのあとは頑張らないんだな)カワイイ

比奈「…」…コク…

楓「…」フフ


P「楓さんも平気ですか?」

楓「はい。私は大丈夫です」

楓「…ふふ。普段からみんなと、いろいろ遊んではいますけど」

P(遊んで…)

楓「こうしてお出かけするのも楽しいですよね」ニコ

楓「疲れてはいますけど、まだふわふわしてて……ふふふ、子どもみたいですけど、興奮して眠れないです」

P「そういうのは、分かります」

楓「はい」


楓「…」

P「…」

ガタンゴトン

楓「…」

楓「あの…だから、プロデューサー?分かってくれるのも嬉しいけど」

P「?」

楓「私はまだ起きていますから、寝ちゃってもいいんですよ?」

P「……、…」

P「…ですか」

楓「ですねー」


P「……じゃあ」

P「…ありがとうございます。のりかえまでのあいだ…少しだけ」

楓「はい」

P「はい」

楓「おやすみなさい。プロデューサー」

P「おやすみなさい」



・・・・・


柚「えい」ペチ

P「んが」

P「…あ?」

柚「へへ。おはよ」

P「……?」

P「柚…?…おはよう」

柚「柚だよ。おはよー」


柚「着くまでもうちょっとカナ?」

柚「Pサンめずらしくぐっすりだったねー」

P「ん…ああ、うん…悪い…」

柚「悪くないよ。お疲れさま」

柚「つかれたのはおひる柚と仁奈チャンかまってくれてからだもんね♪えらいぞーなでなでしちゃうっ」

P「…ありがとう」

P「…自分で言うんだな。かまってくれてって」

柚「てへー」


P(それにしても柚より寝てしまうとは)

柚「やっぱ電車にのってすぐ寝てよかったナー」

柚「柚がPサンのこと起こしてあげたかったんだー。上手く行った!」ペカー

P「…」

P「…柚はいい子だなぁ」ナデナデ

柚「おお?」ナデラレタ!


柚「へへっ。まぁねまぁね?柚はいい子だよー」

P「うん」

柚「うんっ。…へへ…えへへー」ニヘー



・・・・・


P(というか、いつの間にかのりかえし終えてた……全く気付かなかった…)

仁奈「のりかえのとき仁奈がPを運んだですよ!」モフンス

P「…ほんとに?」

仁奈「ち、ちょっと比奈おねーさんの力もお借りしたですけど…あ、あとPもなんだかんだ、寝惚けつつ自分で歩いてたような…で、でも仁奈も力を貸したですよ!!ほんとだもん!」

P「おちつけ」


P「冗談だよ。ありがとな」ナデモフ

仁奈「もふわわ…。えっへへ、とんでもねーですよー!」

仁奈「わーい♪Pにほめられたですー」

比奈「よかったでスね」ナデナデ

仁奈「はいっ」ニパー

柚「着いたー。ほっ」ストッ

楓「ほっ」


P「じゃあ、あとは俺が車で送るから、一旦事務所に戻ろう」

柚「はーい」

仁奈「ふふ…かえったらさっそく新しいもふもふを開けるです!わくわくです!」

比奈「楽しみでスねー」ニコ

楓(…夕日がきれい…)

P「楓さん?」

楓「?…あ、えっと…うふふ」

楓「今日は楽しかったなーって」

P「違うこと考えてませんでした?」

楓「そんなことないですよー」フフ

柚「そだねー今日は楽しかったねっ」

仁奈「ですー」

比奈「うん。とっても楽しかったでース」

P「適当にノって俺の敵に回るのはやめて」

楓「……」クスクス


P「…」

P「うん。俺も、疲れたけど、たのしかった」

柚「ねー」

仁奈「ねー」

比奈「はい」

楓「はい」

P「はい」

P「よし。じゃあかえるかー。お、夕日がきれいだなー」

比奈「急になんでスか、それ。マンガの台詞みたい…」クス

楓「あ、私も同じこと思っていたところです、プロデューサー」

P「やっぱり違うこと考えてたんじゃないですか」

楓「ぎくーん」

柚「ゆうやーけーこやけーの」

仁奈「あかとんぼー。とんぼになはどうでごぜーますかね?ぱたぱたぱた…」

P(作ってみれば可愛い…のか?)

おわりん

てんとーになとかアンソロであったっけ。お読み頂きどうもでしたー

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