瑞鳳「ツンデレ提督」 (183)

瑞鳳(私、瑞鳳は最近新しく建造された鎮守府に配属されることになりました。)

瑞鳳(そこには優秀な提督が着任しているらしい、いい人だったらいいけどっと、そんなこと考えてたら、それっぽい建物発見!ここかな?)チラッ

鳳翔「…あら、もしかしてあなたが新しく配属される瑞鳳さん?」

瑞鳳(うわ、きれいな人?!)「あ、あの、はい!今日からここに配属します軽空母艦、瑞鳳です。よろしくお願いします!」

鳳翔「ご丁寧にどうも、私はここで秘書艦をやっています、軽空母艦の鳳翔です。こちらこそよろしくお願いしますね、瑞鳳ちゃん」ニコッ

瑞鳳(え、笑顔が素敵すぎる!これが大和撫子、同じ軽空母なのにこの差は…)「えっと、提督にも挨拶がしたいのですが、どちらにおられますか?」提督「ここにいるぞ。」

瑞鳳「え?!」ビクッ

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提督「よお。お前が今日配属の軽空母か。全体的にちっこいな」

瑞鳳(え、え?この人が提督?いきなり後ろから話しかけられてびっくりした…なんか目つきというか眼力が強いなぁ。ちょっと怖い、かも)

瑞鳳「って!ちっこいってなんですか!?全体的ってなんですか!?」

提督「ちっこいからちっこいと言ったんだ。まあそんなことより前に言うことがあるんじゃないか?」

瑞鳳「あっす、すみません。本日この鎮守府に配属します。軽空母艦、瑞鳳です。錬度が上がれば正規空母並みの活躍をお見せできます。よろしくお願いします!」

提督「ああ、まあそんなにお前には期待していない。鳳翔、この新入りに鎮守府の中案内してやってくれ」

瑞鳳「き、期待してないってどういうことで鳳翔「さあ瑞鳳ちゃん案内して上げるからこっちにきなさい」ガシッ

瑞鳳「鳳翔さん!?ちょっとまって下さい提督に一言言わせてくださ、え、意外と力つよ…チョッ…」ズルズル

提督「やっといったか。さて…」チッ

瑞鳳「ああもう!なんなんですかあの人は!?いきなり期待してない発言するなんて人としてどうかしてます!目つきも悪くて怖いし!」

鳳翔「まあ落ち着いて瑞鳳ちゃん、提督目だけじゃなくて口も悪いけど、とってもいい人なの。照れ屋さんなだけなんだから」クスッ

瑞鳳(まったく微塵もそんな風にみえなかったけど、鳳翔さんが嘘ついてるようには見えないし。でもあの目絶対人一人殺ってるよ怖いよ…。)

鳳翔「さ、案内はじめるわよ。」
。。。。

鳳翔「…さて、最後は食堂ね」

瑞鳳「食堂ですか」

鳳翔「ええ、深夜にはお酒もだすのよ。瑞鳳ちゃんもお酒が飲めるようになったら来てくださいね」

瑞鳳「一応お酒飲める年齢です…」

鳳翔「あ、あらそうなのごめんなさい」

瑞鳳「…いいんです私全体的にちっこいで」

鳳翔「ほ、ほら食堂がみえてきたわ!さあいきましょいきましょ!」

瑞鳳「わ、鳳翔さん引っ張らないで~!」

???「いいかお前ら、さっきの打ち合わせ通りやれよ」

???「合点だ!???の本気みせたげる!」

???「大丈夫だよ。不死鳥の名は伊達じゃない」

???「不死鳥は関係ないんじゃないかしら」

???「大丈夫よ!私がいるじゃない!」

???「ひ、私?い、いけるけど…」

???(こいつら本当に大丈夫かよ)

鳳翔「さ、ここが食堂よ。瑞鳳ちゃん入って」

瑞鳳「お、おじゃましまーす」キィ‥

五十鈴「きたわ!全艦主砲用意!」

涼風響雷電阿武隈「了解!!!」

バンバンバンバン!!!!!!

瑞鳳「え!?!?」ビクッ

響「さあ、瑞鳳さん。こちらへ」サッ

電「瑞鳳さんの席はこちらなのです。」サッ

瑞鳳「え?え?あ、ありがとう」

涼風「さあ主役のご登場だよ!何やってんだいはやく飯をだしな!」

阿武隈「ちょっと!涼風ちゃんも手伝ってよー!」

雷「大丈夫よ阿武隈さん。私が涼風の分も働くわ!」

響「ここでダメ艦娘製造機モードになるべきじゃないよ雷」

瑞鳳「」ポカーン

鳳翔「さてそれじゃみんな、行きますよ。せーの」

全員「「「「「「ようこそ鎮守府へ!」」」」」」

瑞鳳「えっと、これ提督「お前の歓迎会だとよ」

瑞鳳「きゃっ!また後ろからいきなり!止めてくださいよ!」

提督「お前が配属すると聞いてこいつらが準備したんだよ。まったく金と資材と時間の無駄だ」

瑞鳳(む、無視ですか…)「そ、そうなんですか。で、でもすごいですね!飾り付けとか、豪勢な料理もたくさんありますし…」

鳳翔「この料理ほとんど提督が作られたんですよ~。」

瑞鳳「へー提督が~、…って!?この料理提督が作ったんですか?!」

五十鈴「それだけじゃないわ。ここの飾り付けやさっきの出迎えも提督がプロデュースしたものなんだから」

瑞鳳「え、ってことはこれ全部提督が?」

響「その通りだよ。」

提督「勘違いするなよ、こいつらがどうしてもやりたいといったから付き合ってやっただけだ。こんなでもうちの主力だからな。やらせないでこいつらの志気が下がったら勝てる戦いにも勝てなくなるからな。」

瑞鳳「の割には豪華すぎるような…」

提督「どんなちっこいことでもやると決めたら全力でやると決めている。どんなちっこいことでちっこい奴相手でもな」

瑞鳳「ちっこい何度もいうな!」

提督「…ほら早く食え。料理が冷めて不味くなる」

涼風「そうそう早く食おうぜー私腹減っちまったよ!」

阿武隈「結局涼風ちゃん手伝わなかったわね…。まあいいわ五十鈴ちゃん食べよう。私も提督の料理早く食べたいわ」

五十鈴「そうね、じゃあみんな手を合わせて、せーの!」

「「「「「「「いただきます!!!」」」」」」」

瑞鳳「い、いただきます」パクッ

瑞鳳(あ、美味しい…っていうかよく見たら私の好物ばっかりだ。偶然?)

( 照れ屋さんなだけなんだから )

瑞鳳「あ…」

雷「これすごく美味しいわ!提督にもよそってあげるわね!」

提督「俺のことはいいから瑞鳳の世話してろ」

涼風「いただき!」

阿武隈「ああこれ私の海老フライー!もー!」

提督「…涼風、海老フライなら追加でいくらでも作ってやるから阿武隈の皿からとるな。阿武隈も許してやれ」

涼風阿武隈「ハーイ」

瑞鳳(うん…すごく優しい人が私の提督でよかった)

提督「瑞鳳お前も食え、そうすればそのちっこいのが少しはましになるかもしれんぞ。」

瑞鳳「」

瑞鳳「う、うるさーい!!!やっぱり意地悪だこの人はー!」

展開思いついたらまた書く。

じゃあの

ワイワイガヤガヤ

オハヨー
オハヨウゴザイマスナノデス
テイトクモオハヨー

提督「全員集まったか?朝礼始めるぞ」

北上「せんせー阿武隈っちがきてませーん」

提督「誰が先生だアホ。しかし阿武隈が遅刻か、珍しいな…」

北上「なんかに頭から激突してぶっ倒れてるんじゃない?」ケラケラ

提督「だったら犯人はお前だな。後で司令室にこい。」

北上「じょ、冗談だよ提督~」

ガラッ

阿武隈「あ、あのすみません遅れました…」カミボサボサ

提督「やっときたか遅刻…」

全員「…」

北上「ぷっ」

北上「あっはははははははwwwwすごい髪ぼっさぼさwwwスーパーサイヤ人みたいwww」

阿武隈「うぅ///し、仕方ないじゃないどれだけ寝癖直しつけてブラシかけても直らないんだもの!」

北上「wwww伝説の超寝癖wwww奴を倒せる寝癖直しをくれぇwwwwwwアッヒョアッヒョwwwww」

阿武隈「うぅ…」ジワッ

北上「報告しますwww鎮守府にスーパー寝癖が現れましたwwww提督「笑いすぎたアホ」ドカ

北上「痛い!痛いよ提督!」

提督「さすがにやりすぎたといってんだアホ。阿武隈も席に着け、これ以上朝礼を遅らせたくなかったらな」

阿武隈「す、すみません…うぅ最悪だよ…」

。。。。

提督「…以上で朝礼を終了する。解散後各自任務に着くように。後阿武隈はこの後司令室にこい」

阿武隈「は、はい…」

提督「以上、解散!」

瑞鳳「あの、阿武隈ちゃんも悪気はなかったんだしなにもそこまで…」

提督「…」

提督「お前今日は阿武隈と一緒に遠征だったな…」

。。。。

。。。。

阿武隈(はぁ最悪…髪はぼさぼさ朝礼は遅刻。髪直してたから朝ご飯も食べてないし…さらに提督に呼び出されるとか…)

阿武隈「はぁ…仕方ないよ。腹をくくりなさい阿武隈」

_司令室前

阿武隈(うう、腹をくくれとは言ったものの、やっぱり怖いよぉ…)

阿武隈「すぅー、はぁー…落ち着いて私。せーのでノックするのよ…よし!せー提督「いい加減入らんのかお前は」ガチャ

阿武隈「キャアアアアアアアアアアアア!」

提督「いきなりでかい声だすな」ビシッ

阿武隈「いたっ、あう、す、すみませんつい…」

提督「あと部屋の前で独り言ぶつぶつ呟くな。気味悪いから」

阿武隈(き、聞こえてたの///うわもうどんどん嫌なことが積み重なってくるよ…)カァ

提督「…まあ入れ」

阿武隈「はい…失礼します…」

提督「そこ座れ」

阿武隈「はい…」(う~慣れてきたとは思ってたけど、やっぱり提督の目怖いよ~…)

提督「ほら」ポン

阿武隈「…?え、なんですかこれ?」

提督「みてわからんか、弁当だ」

阿武隈「え?なんで弁当を?」

提督「お前がその髪のままで人が大勢いる食堂にいける訳ないからな、あと朝礼中腹さすってたのが見えた。朝飯食ってないんだろ?」

阿武隈「確かに食べてないですけど…でもこれ提督のお弁当なんじゃ」

提督「昼食うつもりだったんだか、まあ今日は食堂で食うからいい。それにもう昼まで食堂閉まってるだろ、お前昼までもつのか?」

阿武隈「だ、大丈夫です!も、もちますよ!」グゥー

阿武隈「うぅ///」カァー

提督「いいからさっさと食え、食ったら呼べ、いいな」

阿武隈「うぅ…いただきます…。」

パカ

阿武隈(あ、美味しそう、提督本当に料理上手だよね。)パクッ

阿武隈(あれ、いつもより味が薄いような?…あ、もしかして私たちの好みにあうように味付けしてくれてるのかな)

阿武隈(ってことはこの味が提督の好みなんだ…。ああこれ知ってる娘他にいるのかな?私だけなのかな)

阿武隈(ああなんだろう変な気持ち。なんだかすごく、嬉しい…)

。。。。

阿武隈「ふぅ、御馳走様でした」

阿武隈(全部美味しくいただきました。量は提督に合わせてあるから普段私が食べてる量より多いはずなのに…)

提督「全部食ったか、意外と大飯くらいなんだなお前」

阿武隈「あ、いやそれはその…あまりに美味しかったので、そのつい、何時もよりですね…。」

提督「まあいい、それよりほらこっちこい」

阿武隈「へ、次は何を?」

提督「いいから、その髪のまま遠征いくのか?いいならそのままいくがいい」

阿武隈「へ?あ、ああ忘れてた!」

提督(忘れんなよ)

阿武隈(提督の弁当に夢中で忘れていた…そういえば今の私スーパーサイヤ人だった…)

提督「こっちだ、座れ」

阿武隈「は、はい!」スッ

シュッシュッ

阿武隈「きゃ、冷た!」

提督「男に髪触られるのは嫌だとは思う、すまんが我慢しろ」サッサッ

阿武隈(え、もしかして提督が髪といてくれてる?)

提督「…」サッサッ

阿武隈(もしかしなくてもないよ!あの提督が私の髪といてるよ!)

提督「…」シュッシュッ

阿武隈(あれ、あんなに髪絡まってたのに全然クシが髪に引っかかってない。スーッてクシが通ってる。ああなんか気持ちいいな…)

提督「…身嗜みを整えることそのものは女性らしくていいと俺は思う。お前等は艦娘だがその前に立派な女性なんだ、女性であることを捨ててまで、俺はここで戦っていてほしくない」ムスビムスビ

阿武隈「…」

提督「ほら、終わったぞ」

阿武隈「え、あ、いつもの髪型!これ結ぶの結構難しいのに。」

提督「いいか、もし今日みたいなことがあったら俺のとこに来い。髪直してやるから」

阿武隈「え!あ///あの、本当にいいの?」

提督「いいと言っている」

阿武隈「あ、ありがとうございます提督///」カァ

提督「勘違いするなよ、今日みたいに朝礼が遅れたら迷惑だからだ。それにさっき弁当をやったのも腹が減ったという理由で任務に支障がでては困るからだ」

阿武隈「うん…うん!わかってます提督」ニコッ

提督「本当にわかってんのかこいつ…まあいい、早く遠征いってこい、瑞鳳に遠征いくの待ってもらってるから」

阿武隈「え、そうなの!?分かりました、軽巡阿武隈、遠征任務いって参ります!」

提督「おうさっさといってこい、仕事の邪魔だ」

阿武隈「提督、ありがとうございますね!」バタン!!

タッタッタ…

提督「ったく、勘違いするなってんだろ」

阿武隈(今日は最悪な日だと思ってたけど違った。ううん、この鎮守府にいるかぎり、提督と一緒にいるかぎり、最悪な日なんてありえないんだ。きっと、ずっと…)タッタッタ

阿武隈(…どんな日でも)マガリカドクルッ

北上「え?」

阿武隈「あ」

ドカン!

北上「ぎゃあ!」

阿武隈「あうぅ!」

阿武隈(や、やっぱり、き、北上さんと一緒だと、さい…あく、かも)ガクッ

阿武隈可愛いやろ?阿武隈ss増やそ?な?

じゃあの

ザー…

瑞鳳「…はぁ、まさかこんな大雨になるなんて…鎮守府でたときは晴れてたじゃない…」

瑞鳳「結構買い物しちゃったから荷物も多い上傘もない…はぁ~…」

瑞鳳「…こんなことなら意地なんか張らずに誰かと一緒に行けばよかったな…」

2時間前。。。

鳳翔「瑞鳳ちゃん、ちょっといいかしら?」

瑞鳳「はい鳳翔さん、なんですか?」

鳳翔「最近出撃や遠征続きでろくに買い物が出来なかったでしょ?だからそろそろいろいろと物が無くなって来ちゃって、悪いんだけど買い物に行ってきてほしいの」

瑞鳳「調度任務も終わりましたし買い物くらいいいですよ。何を買えばいいですか?」

鳳翔「それが結構量があるの。瑞鳳ちゃん一人じゃちょっと大変かも。これが買ってきてほしい物をまとめたメモよ」

瑞鳳「うわメモが裏までびっしりなのが3枚も…結構ありますね確かに」

鳳翔「そうよねぇ、瑞鳳ちゃん一人で大丈夫かしら?」

提督「瑞鳳だと無理だろこれは」

瑞鳳「そうですよねぇちょっと自分でも厳しいと思い…ってうわっ!提督いきなり会話に入ってこないでください!」

提督「この量はこのちっさいのには無理だな。荷物が重すぎて足下覚束なくなってこけて買い物袋の中身がが道に散乱する未来が鮮明に浮かぶ」

瑞鳳「むっ!腹が立つ言い方しますね!大丈夫です私一人でこれくらい簡単に出来ます余裕です朝飯前です!それじゃあ鳳翔さん行ってきます!」ガダ!ダッダッダ‥

鳳翔「ちょっ、瑞鳳ちゃん!」

提督「…」ヤッチマッタ

鳳翔「提督~…」ジーッ

。。。。

瑞鳳(提督に馬鹿にされたからって、意地になって、周りに迷惑かけようとしてるよね…って現在進行形でかけてるのか、ははは、はぁ…)

瑞鳳(ため息しかでないや…雨、何時止むかな)

…ホウ

瑞鳳(あー暖かくなったと思ってたけど、雨が降るとさすがに寒いなー。海にでてるときは気にしないのに)

ズ…ホウ…

瑞鳳(もう濡れて帰ろうかな。でも買い物が塗れちゃうからだめか。)

ズイホウ‥

瑞鳳(ほんと、私のばーか…)

ズイホウ!

瑞鳳「…提督のばーか」

提督「誰が馬鹿だこの馬鹿」

瑞鳳「ひゃっ!!!え、提督?!なんで?!」

提督「何でもクソもあるか馬鹿、雨が降ってくるわ帰るの遅いわ、なんかあったかと思うのが普通だろこの馬鹿」

瑞鳳「ば、馬鹿馬鹿いわな、いで…」

瑞鳳「…」

提督「ん?どうした急に黙って、いつものお前ならここは言い返してくる所だろ」

瑞鳳「ごめんなさい…」

提督「は?」

瑞鳳「提督、まだ仕事終わってないんでしょ?それなのに私のためにこんなとこまで来させちゃって…ごめんなさい…」

提督「…ほら傘だ、荷物を渡せ、帰るぞ」

瑞鳳「…」コクッ

。。。。

提督「…」スタスタ

瑞鳳「…」スタスタ

瑞鳳(提督、ずっと黙ってる…怒ってるのかな?)

瑞鳳(そりゃそうだよね、迷惑かけちゃったもん、怒らない方が)提督「すまなかった」

瑞鳳「って、え?」

提督「すまなかったと言ってるんだ」

瑞鳳「え、な、なんで?」

提督「元はといえば俺がいらんこと言ったせいで、お前をこんな雨の中一人きりにさせてしまった。寒くはないか?」

瑞鳳「えっと、あの、うん大丈夫…」

提督「ならいい…本当にすまなかった…」

瑞鳳「…!提督が謝らなくても、元はといえば私が!」

提督「今回お前に非はない、全部俺のせいだ」

瑞鳳「だから私のせいだって!」 

提督「いや俺のせいだ」

瑞鳳「もうっ!私のせいだって!」

提督「ええい!何度言えばわかる!俺のせいだ!」

瑞鳳「私!」

提督「俺だ!」

瑞鳳「わーたーしー!」

提督「俺だっての!」

オレダ!ワタシ!オレ!ワタシ!
リカイシナイヤツダナ!テイトクコソコドモデスカ!
チッコイノニコドモトイワレタクナイワ!

ギャーギャー‥

。。。。


瑞鳳「はぁはぁ…」

提督「はぁはぁ…ああアホらし」

瑞鳳「うん…今回のことはさ、お互い悪かったってことにしない?」

提督「そうだな、埒があかんわこのままじゃ」

瑞鳳「…ふふ」

提督「?なにがおかしい」

瑞鳳「だって、さっきの提督本当に子供っぽかったから、つい」

提督「お前に言われたくは…いや、本当ガキだったな俺」

瑞鳳「提督、はい」スッ

提督「なんだその手?」

瑞鳳「仲直りの握手、ほら!」

提督「なんで握手なんだよ」

瑞鳳「いいじゃない、こういうのは言葉より行動で示した方がすっきりするもんなの」

提督「ったく」スッ

ギュ

瑞鳳「…ふふ」

提督「‥ふん」

ブワッ!

瑞鳳「きゃ!凄い風!」バキッ

瑞鳳「ああ傘が!」

提督「瑞鳳!大丈夫か!?」

瑞鳳「私は大丈夫だけど、傘はね…これもう使えないね流石に」ハハ

提督「…ほらこっち入れ、濡れるぞ馬鹿」

瑞鳳「いいの?…ありがとう…」

提督「…勘違いするなよ、風邪引かれたら戦力が減って迷惑だからだ」

瑞鳳「ふふ、なんか久しぶりに聞いた気がするそれ」

提督「は?」

瑞鳳「『勘違いするなよ』ってやつ、今日は聞いてなかったから」

提督「そんな頻繁にいってねえよ」

瑞鳳「いってるよ、毎日」

提督「あっそうですか…」

瑞鳳「はいそうなんです~」フフ

提督「ふん…」

瑞鳳「…」

瑞鳳「…」ギュ

提督「何でひっつく?」

瑞鳳「提督の肩濡れてるよ、こうすれば詰められるから濡れないでしょ?」

提督「濡れてないし濡れても大丈夫だ」

瑞鳳「私が大丈夫じゃありませんので、無理やりにでもひっつきます」ギュ

提督「…はぁ、好きにしろ」

瑞鳳「はい…」

。。。。。

瑞鳳「ただいまー!」

提督「戻ったぞ」

鳳翔「瑞鳳ちゃん!大丈夫濡れなかった?風邪引いてない?どこか怪我してない?」

瑞鳳「ほ、鳳翔さん大丈夫ですよ…はは」

雷「凄い雨だったから心配したわ!提督も大丈夫だったかしら?!」

提督「俺は大丈夫だ」

電「心配したのです。でも二人とも大丈夫みたいでよかったのです」

阿武隈「よかった…二人ともなんともなくて…」

瑞鳳「も、もうみんな大袈裟だよー。これくらいでなんとかなってたら戦場になんか出られないって!」

鳳翔「それだけみんな瑞鳳ちゃんが好きってことよ、もちろん提督もね」

瑞鳳「うぇ!ちょ鳳翔さんなにいって…///」

提督「…」ハァ

阿武隈「む…」

鳳翔「あら、傘一つしかないわね?提督に二つ渡しましませんでしたか?」

提督「ああいや、強い風が吹いてな、壊れてしまったんだ」

雷「ふーんそれは大変だったわね…って!それつまり帰りは相合い傘?!」

阿武隈「?!」

電「はわわわわ///相合い傘なのです///」

瑞鳳「ちょ、あのねそういうのじゃないよ!?あくまで二人とも濡れないようにするために仕方なかったって言うか、ね?」

提督「そうだぞ、こんなちっこいのとしてもなんもときめきもないからな、相合い傘とは言えないな」

瑞鳳「そうそうだから相合い傘じゃ…ってそれどういう意味提督!?」

提督「さて仕事に戻るかね」タッタッタ

瑞鳳「待ってよ提督!説明しなさいよー!」

鳳翔「あらあら」

雷「本当に」

電「仲良しさん、なのです」ニコッ

阿武隈「…」

阿武隈「…いいな」ボソッ

スレタイ通りづほと提督の絡みが多くなるけど他の艦娘の絡みもあるんよ。

皆可愛いからね、仕方ないね。

じゃあの

曙「ふぅやっと帰ってきたわ、お疲れ潮」

潮「うん、ありがとう曙ちゃん。いつも助けてくれて」

曙「馬鹿もう、勘違いしないでよ。妹を守るのは姉の当然の役目なんだから、それにあの海域の敵くらいどうということないわよ」

潮「ふふ、ありがとうね曙ちゃん」

曙「だから勘違い…もういいわよ」フン

潮「♪」ニコニコ

提督「おう戻ったかお前等」スッ

潮「きゃあ!?」

曙「おらぁ!」ドゴッ
提督「おっと」ヒラリ

提督「お前上官に向かってなにしてんだこの餓鬼」

曙「いつも言ってんでしょいきなり現れんなって!潮が怖がるでしょうが!」

提督「あ?びっくりするならまだしも怖がるはねぇだろ。なあ潮?」ギロリ

潮「ひぃ!?」

提督「…」ジーッ

潮「あぅ、あの…その…」

提督「…その?」ジーッ

潮「うぅ」ナミダメ

提督「!?」

潮「ううぅ…」グスッ

提督「お、おい」

曙「おらぁ!」ドゴ
提督「おっとお前いきなり殴りに来るな!」

曙「なぁに潮泣かせてんだよあぁんこの糞提督!!」

提督「あんだとこらぁなんもしてねぇよこの餓鬼ぃ!!」

曙「あんたの目は睨むだけで人殺せるくらい目つき悪いんだよ!整形してその目つき直して来いやこの糞提督が!」

提督「目つきに関してはお前に言われたくないんだよ今のお前の目も十分人殺せるぞ糞餓鬼が!」

曙「あんだとこらぁ!?」

提督「文句あんのかこらぁ!?」

鳳翔「なに喧嘩してるの二人とも?」

曙提督「ビクッ」

鳳翔「二人ともそんなに大声で喧嘩してるから潮ちゃんが怖がってるじゃありませんか?二人は潮ちゃんを怖がらせたいんですか…?」ジト

曙「ほ、鳳翔さん?元はといえば提督が…」

鳳翔「なに?」ギロリ

曙「ひぃ!ご、ごめんなさぁい!わ、私達はこれで失礼しまぁす!」ガシッダッ!

潮「曙ちゃん!?引っ張らないでー…」

鳳翔「ふぅ、さて…提督?」

提督「ビクッ」

鳳翔「…はぁ、提督、どうせ変に焚きつけるようなこと言った」提督「…鳳翔」

鳳翔「ってもう…はい、なんでしょう?」

提督「俺の目は、そんなに怖いのか?」

鳳翔(あ、相当気にしてるんですね…)

。。。。

曙「遠征から戻ったわ!」

潮「ただいま戻りました…」サッ

曙「ちょっ、潮なに私の後ろに隠れてるの?」

潮「えっと、その、提督は?」

曙「ああそういうこと…大丈夫よ今はいないわ」提督「やっと戻ったかお前等」

潮「きゃああ!」

曙「チェストぉ!」
提督「おっと」サッ

曙「だからいきなりでてくん…な、ってえ?」

潮「…あれ?えっと…?」

提督(サングラス装備)

曙「…なにつけてんの?」

提督「みてわからんかサングラスだ」

曙「それはみればわかるわよ!なんで屋内でしかも夕方にそんなの掛けてんのかって聞いてんのよ糞提督!」

提督「潮が俺の目を怖がっているらしいからな、これなら目が隠れるから大丈夫だろ?」

潮「えっと、そうですね。それなら全然…」

曙「あ、そういうことね…いきなり突拍子もないことしないでよこの糞提督」

提督「しかしサングラスって見づらいんだな、これファッションで夜中とかかけてる奴馬鹿なんじゃねえの?」ズラシ

潮「ひぃ!」

提督「ああどうした潮?」ギロリ

曙「この糞がぁ!」ドゴッ
提督「すっと」スラッ

曙「サングラス少し下にズラして上から目線で睨むんじゃないわよ!いつにも増して怖くなってるのよ!」

提督「な、なんだと…そうなのか潮」ギロリ

潮「ひぃ!?も、もう構わないでくださいいいい!」ダッ

曙「潮!ちょっとまって潮ー!…」ダッ

提督「…」

瑞鳳「あれ?提督、こんなところで何してるんですか?」

瑞鳳「ってサングラスですか?何で屋内で…?」

提督「瑞鳳!」ガシッ

瑞鳳「ふぇ!?ちょ、なになに提督///」アワアワ

提督「知恵を貸してくれ」

瑞鳳「…え?」

。。。。

曙「…」

潮「…」

提督(剣道の面)「…」

曙「どぉおおおおおおおおあ!」ドゴッ!
提督「シュワット!」ヒラリ

。。。。

曙「…」イライラ

潮「…」アワアワ

提督(シャアの仮面)「認めたくないものだな、若さ故の過ちという物を」

曙「認めろやあああああああああ!」
提督「当たらなければどうということはない」ヒラッ

。。。。

曙「…」ソーッ

潮「…あの?曙ちゃん?なんでそんなゆっくり入って」曙「シー」

曙「あの糞提督がいつもあんたを怖がらせにくるでしょ?だったらもう提督に気づかれないようにこっそり帰るしかないじゃない」

潮「提督も怖がらせにきてるわけじゃ…私が怖がりなのが悪いんだから…それにね…えっと」

曙「なに?」

潮「提督、私を怖がらせないようにいろいろ試してくれてるじゃない?」

曙「あーあれか…最近物まねも取り入れてイライラがすごいよあれ」

潮「最近ね、今日は提督どんなお面被ってくるのかなーって楽しみになってきてね、それが影響してるのかわかんないけど最近提督が怖くないの」

曙「潮…」

潮「提督、優しいよね。こんな私にここまで気をかけてくれるなんて、まるで曙ちゃんみたい」

曙「私みたいって、糞提督なんかと一緒にしないでよ!大体あんな口が悪いだけの馬鹿」提督(スパイダーマン)「口悪いってお前に言われたくねぇよ」

潮「ひゃあ!?」ビクッ

曙「だから急にでてくんじゃねえええええ!」ドゴッ!
提督(スパイダーマン)「スパイダーセンスが反応してる!」ヒラリ

潮「あの、提督」

提督(スパイダーマン)「なんだ潮」

潮「その、マスクを外してください。そして私を見つめてください!」

曙「ちょっ潮なにいってるの?!」

潮「曙ちゃん、今なら私大丈夫だと思うの。提督の目を怖がらずに見つめることが出来ると思うの!」

潮「提督、お願いします!」

提督(スパイダーマン)「…いいだろう」スルッ

提督「…」ジーッ

潮「…」ジーッ

提督「…」ギロリ

潮「…」ジーッ

曙「…」

曙(何この状況?)

潮「ふふ」

提督「潮?」

潮「やっぱりこわいです。提督の目」

提督「…」グサ

曙(あ、傷ついた)

潮「でも優しい目をしてます…。私たちを見守ってくれてる、支えてくれてる優しい目」

潮「提督、ありがとうございます。私たちをいつも守ってくれて、ありがとうございます」

提督「…」

潮「私、先にお風呂いただきますねそれでは」

提督「ああ、早く行ってこい」

潮「はい!それではまた」タッタッタ

曙「…」

曙「提督、ありがとね」

提督「なにをだ」

曙「潮のために色々やってくれてたじゃん、その度私のいらいらが溜まっていったけど」

提督「馬鹿が勘違いすんな。俺との意志疎通もとれんようじゃ任務に支障がでるから仕方なくやっただけだ。お前こそ珍しいなお礼をいうなんて」

曙「あんたこそ勘違いすんな。姉として当然のことを言ったまで、別にあんたのために言った訳じゃないから」

提督「素直じゃねえ餓鬼」

曙「あんたもね糞提督」

提督「あん?」ギロリ

曙「ああん?」ギロリ

オロスゾコラァ
ヤッテミロヤザコガ
ギリギリギリギリギリギリ

阿武隈「…ねぇあの二人って仲良いの?悪いの?」

瑞鳳「多分…同族嫌悪って奴だと思う…」

曙と提督の絡みが書きたかったんや。

じゃあの

瑞鳳「視察ですか?」

提督「そうだ、明日うちに上官が視察にくる」

提督「階級は大佐、多数の戦艦や正規空母を束ねる、ベテランらしい。会ったことはないがな」

鳳翔「そこで瑞鳳ちゃんには、その上官に鎮守府内を案内してあげてほしいの」

瑞鳳「構いませんが…あの、正直なんでうちを視察するんですかね?比較的新しいくらいで結構小さい鎮守府ですし、ここの海域はそこまで強い敵もでないですし」

提督「上に行く奴の考えてることはわからんさ、さぞ高尚なお考えをお持ちなんだろ?」

提督「こっちてしては仕事の邪魔でしかないから来てほしくはないんだけどな」

鳳翔「そんなこといってはだめですよ提督」

提督「へいへい、とりあえず瑞鳳、明日は頼むぞ」

瑞鳳「わかりました、軽空母艦瑞鳳、お役目果たします!」

提督「…」

。。。。

ブルンブルンブルン‥
バタンッ

運転手「到着致しました上官様」

上官「ふぅむ、ここが例の鎮守府か。小さいが割と綺麗なとこではないか」

秘書「それでは上官様、私はこちらでお待ちしております」

上官「うむ了解したよ君、さてそれでは見定めてくるか」

秘書「…いってらっしゃいませ」

上官「ああ、ふふふ」ニヤニヤ

。。。。

瑞鳳(あ、あの人かな?結構太って…っていけないいけない失礼だよ私、”ぽっちゃりしてる”人ね)

瑞鳳「わざわざ遠くからご足労ありがとうございます。本日我が鎮守府の案内を務めさせていただきます、軽空母艦瑞鳳です。よろしくお願いいたします」ペコッ

上官「ほーお前が案内をしてるのか、よろしく頼むぞ」

上官「しかしながら、ふーむ…」グイッジーッ

瑞鳳「!」ビクッ

瑞鳳(きゃ!近い近い!)ビクビクッ

上官「ふーむ、素晴らしいね君は」ニカァ

瑞鳳「は、はぁ…ありがとう、ございます?」

上官「おっと失礼したね、では早速案内をしてくれ」

瑞鳳「は、はい!こちらへどうぞ」スタスタ

上官(これはこれは、今回は”期待”出来そうだ)グフフ

。。。。

瑞鳳「こちらが演習場です。現在駆逐艦の小達が演習中です」

上官「ふむ、この艦隊は駆逐艦がメインだったな」

瑞鳳「はい、あの子達の魚雷にはいつも助けてもらってます。みんな優秀ないい子です」

上官「ふむ…」

涼風「おらおらおらー涼風の本気みせたげるー!」

電「あわわ、涼風ちゃん気合いはいりすぎです」

雷「力入れすぎ、そんなんじゃだめよ!」

曙「ああもうあんたら真面目にやんなさいよ!」

潮「曙ちゃん、落ちついて?ね?」

上官「ふむ…」

響「ふふ、君たちは本当に騒がしいな」

上官「!」ガタッ

瑞鳳「ひっじょ、上官さん?」

上官「おっとすまないすまない、つい夢中になってしまったよ」ハッハッハ

瑞鳳「は、はぁ…そうですか」

上官(これは、これは素晴らしい…!)

。。。。

<作戦会議室>

提督「お初にお目にかかります、上官殿。私がこの鎮守府の提督です」

上官「君がここの提督な、いやはや君の噂はかねがね、非常に優秀な提督だと」

提督「いえいえ、私はまだ若輩者。まだまだ未熟ですよ」

上官「いや、君は非常に優秀だよ。案内をした軽空母をみればわかる」

提督「…」ビクッ

提督「恐縮です…」

上官「さて、これて全部かい?」

艦娘達「…」

提督「…艦娘を全員集めてほしいとのことでしたので、うちはそこまで人数が多いと言うわけではないので、この小さい作戦会議室でも入りきれるぐらいです」

上官「そうかそうか、ふふふ」ニヤニヤ

阿武隈(ひっ!提督とは違う怖さ、というか生理的に受け付けない顔してるよ…)

五十鈴(でもなぜ全員集める必要があるのかしら?)

瑞鳳(なんだろう、凄く嫌な予感がする…)

上官「…」ジーッ

響「…」

上官「ふむ…」

響(やはり気のせいじゃない、私の方をみてるな、私なにかやらかしたかな?)

上官「決めたぞ提督君」

提督「…決めた、とは?」

上官「この響という艦娘、もらうぞ」

響「え!?」

艦娘達「?!」ビクッ

提督「…どういうことでしょうか?」チッ

上官「理解できんか?この響を私のコレクションに加えると言ったんだ」

上官「君は優れた人物だな、ここにいる艦娘達はみな私のコレクションに加えても遜色ない素晴らしい出来だ」

上官「だが特にこの響という子!この銀髪の髪、なめらかな肌、青色の眼!その美しい見た目から放たれる主砲、魚雷…ああなんと美しいのだ…」

上官「というわけで、この響を私はもらうぞ提督君、なにか文句がおありかね?」

提督「…響はうちの大事な戦力です。彼女に抜けられたら、今後の任務に多くの支障が」上官「なんだそんなことかね」

提督(そんなことだと?)イラ

上官「ならうちから一体やろうじゃないか、確かここには戦艦がいなかったな、ならうちからは高速戦艦の榛名はどうだ?」

提督「上官殿、そのような問題ではございません」

上官「ならどのような問題なのだ?」

提督「我々の一存では決められないということです。響と、榛名という子の要望を聞いてから」上官「なぜ聞く必要がある?」

提督「…はぁ?」

上官「なるほど、君はこいつらをまるで共に戦ってきた仲間~などと思っているということか。若い提督によくいるタイプだな」

上官「いいか、この艦娘という”モノ”は、我々人間が深海棲艦に立ち向かう為に作られた”兵器”なのだ。我々人間とは違う」

艦娘達「…」

提督「…」イラ

上官「今行われているのは人と人の行き来ではない。兵器と兵器、即ちモノとモノの行き来」

上官「君は、わざわざその”モノ”の要望を聞くというのかね?」ハッハッハ

上官「…ああまあ君の考えも理解出来んことはないさ。こいつ等は見た目は全員とても美しい女性そのものだ」
 
提督「…」イライラ
 
上官「我々の性処理に使えるということを考えれば、君のような思考の方が興奮するのかな?まあ私はそういう思考は持たなくてもいけるのだがね」グフフ

提督「」ブチッ

ダンッ!!

提督「っらぁ!!」

ブンッ!!

上官「ひぶっ」ブシュッ

ガシャン!!

上官「ひぃ!痛い!顔がぁ!鼻がぁ!血がぁ!ひぃ!!?」

上官「き、貴様ぁ!だ、誰に向かって、私を誰だと思っている!」

提督「知るかよ誰だてめー。さっきからイライライライラさせる持論を得意気に語りやがって」

提督「気にくわねぇんだよ!なにが兵器だ!なにが”モノ”だ!」

提督「てめえは見たことがねえのか?ちっこいと言われて怒ったり、寝癖がとれなくて恥ずかしがったり、雨のなか帰れず落ち込んだり、俺の目を怖がったり、俺の行動にイライラしたり」

提督「俺の作った飯食って、俺がボサボサの髪整えて、俺が雨のなか迎えにいった時に、笑顔を浮かべたり」

提督「そんな表情、兵器に出来るのか?”モノ”に出来るのか?」

提督「俺はこいつらの色んな表情をみてきたんだ、そんな風に思えるわけないだろう!?」

提督「…こいつらは人なんだ、俺達と一緒の」

艦娘達「…」

提督「腹が立ったり、悲しくなったり、怖くなったり、緊張したり、嬉しくなったりする、俺達と同じ人なんだよ」

提督「お前は、こいつらのそんな表情を見てきてないのか?」

上官「ええい黙れ青二才がぁ!綺麗事をつらつら並べおって!」

上官「こいつらは兵器だ!我々人間が作り上げた!我々人間の切り札!最終兵器!深海棲艦と互角に渡り合うための手段!」

上官「こいつらが兵器と言わずなんという!強いて言うなら化け物だこいつらは!」

上官「みてくれは人だがその体には艦一隻分の火力と機動力が備わっている!そんなやつらを人だと?!笑わせる!」

上官「こいつらに人としての意志を持たせることの恐ろしさを理解しろ!こいつらが反乱を起こせば我々人などひとたまりもないのだからな!」

提督「…反乱が起きる時は、それは俺たちが、こいつらを人と思わなくなった時だよ」

提督「それに、そんなこと言われても俺の考えは変わらんよ」

提督「こいつらのこと、俺は好きなんだから」

瑞鳳「提督…」

上官「くそがあああ!まあいい!貴様には、今回のことを上に報告してそれ相応の処罰を受けてもらう!」

ガチャ!バタンッ!!
ザッザッザッサ

響「憲兵隊?!」

上官「ふはははは!私に逆らったことを後悔するがいい!」

上官「さぁ、お前等!この青二才を捕まえろ!」

憲兵隊「…」

上官「おい、何をしている!早く捕まえろ」秘書「捕まるのはあなたですよ上官」

上官「なに?」

上官「秘書よ…冗談が下手だなお前は」

秘書「冗談ではありません。特定の幹部への賄賂、武器の密輸、そして艦娘に対する性的暴行その他諸々、全て裏がとれているのですよ」ピラッ

秘書「こちらがその逮捕状となります」
 
上官「そ、そんな馬鹿な!」

秘書「もちろん賄賂を貰っていた幹部達にも“それ相応の処罰”を受けてもらいます」  

秘書「あなたを守ってくれるものはもうありませんよ?」

秘書「もちろんここでのあなたの発言と行動は全てこちらで記録されていますので、これも十分な証拠となるでしょう」

上官「そんな…馬鹿な…」ヘナヘナ

秘書「さぁでるとこでてもらいましょうか。憲兵隊のみなさん、この犯罪者をひっとらえてください」

憲兵「さあ立て!歩け!」ガシッ

上官「嘘だぁ…全部嘘だあー!」

バタンッ

秘書「さて、提督さんには迷惑をかけましたね。申し訳ありませんでした」

提督「てめぇ、俺達をだしに使ったな?」

秘書「さ?なんのことでしょうね?それてばわたしもそろそろ、色々後処理がありますので、それでは」

バタン

提督「…」ハァ

瑞鳳「提督!」ダキッ
阿武隈「提督!」ダキッ

提督「うお!お前等なにくっついてんだ!離れろあほ!」

響「提督、君もなかなか罪な男だね。でも、嫌いじゃない…」ダキッ

提督「意味分かんねえこというな!おい誰かこいつら引き剥がしてくれ!」

艦娘達「…」ウルウル

提督「な、なにお前等泣きそうな顔してんだよ…」

潮「だって、だって、嬉しくて…」

五十鈴「提督が、私たちのこと大切にしてくれてるのは知ってたけど、知ってたけどね!」

雷「提督の口から、ちゃんと言葉で聞いたのは、初めてだから!」

鳳翔「『好き』っていわれて、嬉しいんです…」

電「だから、だから…グスッグスッ…ヒック…」

涼風「…」ダキッ

提督「お前等…」

曙「おらぁ!」

提督「ってぇ!曙お前なに…ってお前も涙目じゃねえか!」

曙「うっさい糞提督!急に好きとか不意打ちなんだよ!馬鹿!あほ!唐変木!ツンデレ!」

提督「お前に言われたくねえよ全部!」

北上「いやーモテモテだねぇいいねぇ痺れるねぇ」グスッ

提督「お前もか…ってかもう全員泣いてんだな」

瑞鳳「それだけ、提督のことみんな好きなんですよー」グスッ

阿武隈「そうなんですよ、分かりましたか?」グスッ

提督「はぁもう、お前等いいかよく聞けよ」

提督艦娘達「「「「「勘違いするなよ」」」」」

提督「っ?!」

響「ふふ…君はわかりやすいね」

瑞鳳「そんなとこも好きなんですけどね私達」

阿武隈「そうだね、ふふ」

提督「はぁ…もう好きにしろ」フッ

第六駆逐隊の中で響が一番好きやねん、次点で暁
ロングが好きなんだね、仕方ないね。

じゃあの

カレンダー:5月26日

阿武隈「あ」

阿武隈(今日私誕生日だ!)

阿武隈(当日まで忘れてたよ…今までそんなことなかったなのに)

阿武隈(普段が楽しすぎるからかな…ここで生活を初めてから毎日がすごくたのし…)

阿武隈(…普段?)

阿武隈(そうだ、普段の流れからいってもしかして皆…)

。。。。。

廊下

響「おはよう阿武隈さん」

電「おはようございますなのです」

雷「おはよう阿武隈さん!今日もいい天気ね!」

阿武隈「おはよう3人とも。今日はいつもより元気だね」

電「はい!今日は特別張り切っているのです!」

阿武隈「き、今日は?」

雷「わ、馬鹿電!」コソコソ

電「あ、はわわ、そうなのでした…」

響「なんでもないよ阿武隈さん、それじゃ私達はそろそろ」

雷「そ、そうね!なんでもないからそろそろいくわ!」

阿武隈「あ、そ、そうなのね…。う、うんまた朝礼でね」

響雷電「そ、それじゃ!」ダッ

阿武隈「じゃ、じゃあね…」クルッ

阿武隈「…」

響雷電「…」チラッ

阿武隈「…」ビクッ

。。。。。

食堂

阿武隈「おはようございまーす」ペコッ

艦娘達「おはようー」「おはようございまーす」「おっはー」

阿武隈「さて、今朝は何食べようかな…」

艦娘達「…」チラッ

阿武隈「…」ビクッ

鳳翔「阿武隈ちゃん、今日の日替わりは阿武隈ちゃんの好きな焼き鮭定食よ」

阿武隈「あ、そうなんですか。じゃあそれで」

鳳翔「はいありがとうね~」チラッ

阿武隈「」ビクッ

阿武隈(間違いない…)

阿武隈(みんな私にサプライズ用意してくれてる!)

阿武隈(絶対そうだよみんなやけに私の方みてくるもの!何時も他の娘の誕生日にサプライズやってるもの!)

阿武隈(やばい凄く嬉しい!嬉しいけど!なんで私今日誕生日って思い出したのよ!そのせいでやたらやたらとみんなの目線が気になる!)

阿武隈(あれだ、なんかの番組でやってた予告寝起きドッキリみたいな、私今日サプライズ受ける側なのにサプライズ受ける前にサプライズ予告されてるみたいなもんだよ!)

阿武隈(うわー最悪だー今朝の私なんでカレンダーみたのよー見なければ思い出さなかったのにーもー)

阿武隈(…落ち着くのよ阿武隈)

阿武隈(要は“今日誕生日だと忘れました”という体を装えばいいよ!それだけよ阿武隈!)

阿武隈(今日は平日今日はいつもの日今日は日常今日は遠征今日は仕事…)提督「なにそんなとこで突っ立ってんだ阿武隈」

阿武隈「今日は楽しい日です!?」ビクッ

提督「なに意味分からん驚き方してんだお前は」

阿武隈「あ、しまったつい声に…おはようございます提督」ペコッ

提督「おうおはよう」

提督「…そうだ阿武隈、朝礼でもいうが、今日の遠征は少し長時間の遠征にでてほしい」

阿武隈「長時間ですか?」

提督「ああ、多分朝からでてもらって、帰ってくるのは7時くらいになると思う。メンバーは朝礼時に報告する」

阿武隈「は、はいわかりました」

提督「うむ」

阿武隈「…」

阿武隈(これ私が遠征中の間にサプライズ用意してくれるってこと!?)

阿武隈(提督のことだから、凄く気合い入ったもの用意してくれるんだろうなー口ではいつも仕方なくって言ってるけど)

阿武隈(…ってことは、今提督は私の為に色々用意してくれたり…考えてくれたりしてるんだよね?)

阿武隈(他の娘よりも…瑞鳳よりも…私を一番に…)ドキドキ

提督「阿武隈お前大丈夫か?顔真っ赤だぞ」

阿武隈「ふぇ?!いやなんでもないでござるよ?」

提督「しゃべり方が既に何でもなくねえよ、気分悪いなら医務室いくか?今日の遠征はやめに…」

阿武隈「は、ははは!阿武隈は大丈夫です!それではご馳走様でした提督また朝礼でー!」ダッ!

提督「お、おい!…」

提督「…」フムッ

。。。。

阿武隈(無理無理無理無理!今日誕生日って知らない風になんか装えない!)

阿武隈(提督のこと考えると嬉しすぎて抑えられない!ああもう今すぐ叫びたいよ!)

阿武隈(…もうこれ素直に『今日私誕生日なんてすよー』って言っちゃった方が…)

阿武隈(ああいやそれは駄目だ…みんな今日までになにかしら用意してくれてるだろうし…それを無駄にするのはちょっと…)

阿武隈(…まだ夜には時間があるし、遠征頑張って一時的にでも忘れてることを願おう…)

。。。。

五十鈴「鎮守府到着よ!お疲れ様みんな」

北上「おーつかれー。いやー疲れたねー」

涼風「うん!おっつかれさまー!」

阿武隈「お疲れ様でーす…」

阿武隈(はいばっちり覚えています私…むしろ遠征中ずっと考えてました)

五十鈴「さ、食堂でご飯食べに行くわよ!」

北上「五十鈴っち気合い入ってるねー負けないよー」

涼風「あたいも負けないよー!」

阿武隈(ずっと遠征中このメンバーは私のほうチラチラみてたし、気になって遠征に集中出来ませんでした…)

五十鈴「ど、どんな勝負なのよ…まぁいいわおなか空いてるからさっさと行きましょ」

阿武隈「そ、そうだねーあはは…」

阿武隈(もう腹をくくるしかない…私は今日誕生日だということを忘れてます。そうよ私は忘れてる。みんなからサプライズ受けて驚きながら、笑顔を浮かべて嬉しいと思う…よし!)

五十鈴「それにしてもさ、今日どんな娘が配属されるのかな?」

阿武隈「え、なにそれ?」

五十鈴「あれ阿武隈聞いてない?今日うちに新しい艦娘な配属になるのよ、まあ急に決まったから私達も昨日知ったんだけど」

阿武隈「え?え?知らないよ私!」 

北上「あー阿武隈っち昨日出撃で中破したから風呂長かったじゃん?その間に周知されてたからねー」

涼風「誰かが阿武隈に伝えるように行ってたと思うけど…」

五十鈴「私は北上に頼んだけど…?」

北上「あ、あれぇそうだっけ?あははは…ごめんなさい」

阿武隈「え?ってことは…」

涼風「まあお察しの通り!今日はその新人の歓迎会をするのさ!楽しみだねー!」

五十鈴「まあ私達は準備手伝えなかったけどね…その分しっかり歓迎するわよ!」

北上涼風「あいあいさー!」

阿武隈(あ、あれ?それじゃみんなそわそわしてたのも、私の方見てたのも、全部気のせい?)

阿武隈(いやそれ以前に、私の誕生日にはサプライズしてくれない?というより、みんな忘れてる?)

阿武隈(…提督も、私のことじゃなくて、その配属される娘のことを一番に考えてたのかな…)

阿武隈(…全部私の勘違いか…辛いな…)

五十鈴「阿武隈?顔色悪いよ?大丈夫?」

阿武隈「…うん、大丈夫だよ。さ、みんな歓迎会いこ?」

北上「阿武隈っち、もしかして私がこのこと言わなかったの怒ってる?」

阿武隈「ううん怒ってないよ?でも昨日のうちに教えてほしかったとは思うけどね」

北上「うー阿武隈っちごめんよー」

阿武隈(もういいや、別に祝われなくてもいいし、今日配属する娘の為にもしっかり歓迎しなくちゃいけないしね)

阿武隈「さ、いこ?」タッ

阿武隈(誕生日は別に今日だけじゃないしね)

阿武隈「しっかり歓迎しなくちゃだしね」テクテク

阿武隈(私のことなんか…どうでもいいし…)

ガチャ
阿武隈「…ただいま戻りまし」????「主砲用意!」
阿武隈「え?」

????「ってー!」
バンバンバンバンバンバンバンバンバンバン!!!!!!!

阿武隈「きゃー?!?!」

提督「撃ち方止め!」

阿武隈「え?え?」

瑞鳳「せーの!」

艦娘達「阿武隈誕生日おめでとー!」

阿武隈「…え?」

北上「阿武隈っちおめでとー!」ダキッ

阿武隈「え?これから配属される娘の歓迎会じゃ…」

五十鈴「あーあれ嘘」

阿武隈「えー?!」

五十鈴「提督から連絡があったよよ、阿武隈が今日誕生日って気付いてるって」

涼風「このままだとサプライズにならないだろ?だから今日は新人歓迎会をするって阿武隈に伝えてくれってね」

提督「まあ、そういうことだ」

阿武隈「提督、そうだったんですね…」

提督「結果、お前を騙すことになってしまったな…すまなかった阿武隈」

阿武隈「っう、ううう」グスッ

提督「うっ、本当にすまなかったな…」アタフタ

阿武隈「違うんです…みんな私の誕生日忘れてるんだって思ったら辛くて…でも本当は覚えてくれてて…それが嬉しくて…」

阿武隈「提督も、私のこと考えてくれてて、それが凄く嬉しくて…」

阿武隈「アァー!みんなありがとうございますー!」ダキッ

提督「うお!」

阿武隈「私今日生まれてきて、ここに配属になって本当に良かったよー!」ウワー

提督「…こっちこそ、生まれてきてありがとう…阿武隈」

阿武隈「ウワーン!」ギュー

瑞鳳「…」

瑞鳳(嫉妬してるな私…いいな阿武隈ちゃん)

瑞鳳(…は!これはつまり私も誕生日には提督に抱きつけるってこと?!)

瑞鳳(って私の誕生日12月じゃん!まだまだじゃん!)

阿武隈「提督ーありがとうございますー」ギュー

提督「阿武隈…飯が冷めるからそろそろ離せ…」

阿武隈「じゃあ腕組みながら食べます」
 
提督「それ食いづらいだろお前」ハァ

瑞鳳「…いいなぁ」

阿武隈「あー最高の誕生日です。提督」ニコッ

                   ,x:、               
         r:、           ,//i::}          だ     こ     な  
         ,/} :}    ___   { { }::|              
      〃_j/: ''" /}K‐-ミ_ヾ}::|`ヽ         っ      こ     ん
      r‐《/   /   |::{.,=- 、ゞj:::::《          
      j/  . :/!    i|:::::::`ヽ ヽ}\ヘ        た       は     て
    〃. . : :/ :i!    i|^^¨¨∨ヽ    、 \     
  //: : ://   i{! . . :/リ ,. -‐∨ ‘,  ゛\:` .、   の       阿      事
: : ,. イ ,jL_」I{: :///¨´     ∨ :}. . : :〉 \  : 、 
, :/ .: i| j{ :ハ/ムV/ ′´rぅ斧㍉} / : /ハ,   \   か.     武     だ
/ .:::j{: :i:〈 ,kぅ气      Vツ //:/. i : ハ    丶       
/  ::: {i : i∧i{ 父J      ^´ /,イイE}〕: : :}             隈 
 .::::/>x、,ヽ`^   ,     ´/i|Y三ミ、 : }     
..: イ  i/ ;/:个|ヽ    _ -   イリl|}!斗fフ⌒>‐-=、          ス
》   // ,.r:{├=I≧: . ., __, < / jリ  / ,′   /
<`ヽ ̄¨゙ {∧{   i|》,    / /´ /:/:/ ≠/二三        レ
-‐‐=-..,,,_/∧: ` ヽ | ,-= 、 :j    / 〈/ /ニ/
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              .                .        .< ̄<


明日投稿できそうもないから今日書いた。
阿武隈お誕生日おめでとう。

後最近スレタイ詐欺気味だねごめんね。

じゃあの

瑞鳳「ふう…暑いよー」

北上「最近暑くなってきたからねーこの時期の遠征は本当勘弁だわー…」

響「同感…もう髪切ろうかな…」

潮「鳳翔さんみたいに後ろにまとめるのはどうかな?」

響「それはいいね、今度提督に結ってもらおうかな」

北上「提督手先器用だよねー。自分でやるより綺麗に結ってくれるし、毎日でも頼みたいくらいだわー。ねーづほっちー?」

瑞鳳「…」

北上「づほっち?」

瑞鳳「え?あ、ごめんなに?」

北上「ちょっとづほっち大丈夫ー?」

潮「なんだか顔色悪いですよ…」

響「暑さにやられたのかな、少し急ごう」

北上「早く帰られるのに越したことないからねー、よーしんじゃ北上艦隊ーづほっちに無理がかからない程度にスピードアップー」

瑞鳳「みんなありがとう…でも大丈夫だか、ら…?」ツーッ

潮「!?ずっ瑞鳳さん鼻血がでてます!」

響「だ、大丈夫かい?」

瑞鳳「み、皆落ち着いて…鼻血がでたくらいでそんな…あっ…」クラッ

北上「おっとっとー」ダキッ

北上「みんな落ち着いてねー。づほっちも無理しないで、きついんでしょ?ほらハンカチあてて、吐き気とかある?」

瑞鳳「少し…頭がぼーっとする…」

北上「この暑さでのぼせちゃったみたいだね、本格的に熱中症になったら大変だから全速力で帰るよー」

北上「づほっちは私の背中に乗っけて、よし響、潮いくよー」

響潮「了解!」

。。。。

北上『というわけで現在なるべく全速力で帰還ちゅー、いろいろ準備しといてねー』

提督「わかった、瑞鳳に負担がかからぬよう注意して帰還しろ」

北上『あいあいさー』

提督「まったく…あの馬鹿は…」

。。。。

北上「北上艦隊帰還しましたー。ほらづほっちはやく医務室に運んだげてねー」

提督「既に手配はしてある、瑞鳳もう少し頑張れよ」

瑞鳳「…はい…」

医務員A「瑞鳳さん担架に乗せますねー。さて、あとは我々にお任せを」

提督「すまん頼んだ」

医務員B「はい、それでは」タッタッタ

瑞鳳「…」

。。。。。

瑞鳳(…あれここどこだろう?)

提督(…)

瑞鳳(あ、提督!よかったー提督がいてくれれば安心。ここ、どこだかわかります?)

提督(…)

瑞鳳(提督?なんでなにも喋らないんですか?)

提督(…)

瑞鳳(…提督?)

提督(じゃあな…)

瑞鳳(え?)

提督(…)スッー‥

瑞鳳(え?提督?どこいくんですか?提督!)

提督(…)スッー‥

瑞鳳(提督!まって!あれ、身体が動かない…)

提督(…)スッー‥

瑞鳳(まって!どこにも行かないで!一人にしないで!)

…イ

瑞鳳(提督!提督…)

…オイ

瑞鳳(一緒にいてよぉ…)

オイ!

瑞鳳(私、あなたがいないと…)

ズイホウ!!

瑞鳳(…)

提督「瑞鳳!」

瑞鳳「…!」パチッ

瑞鳳「…」ボーッ

提督「瑞鳳、起きたか?」

瑞鳳「てい、とく?」

提督「ああそうだ、提督だ。酷くうなされていたぞ?大丈夫か?」

瑞鳳「…提督、手」スッ

提督「手?…ああ、ほら」ギュッ

瑞鳳「ああ、提督だ…ちゃんといる…よかったー…」

提督「…何言ってんだお前は、俺がどこかに行く夢でもみたのか?」

瑞鳳「…」コクッ

瑞鳳「でも、もう大丈夫。提督はここにいてくれるから…どこにもいってないから…」

提督「…」

提督「馬鹿言ってないで寝てろ…今は体を休めることだけ考えろ」

瑞鳳「うん、でもお願い、手…握ってて?」

提督「…」ギュッ

瑞鳳「ふふ、ありがとう…凄く安心…でき…る…」スースー

提督「…」ギュッー

。。。。。

鳳翔「失礼します。あら提督、いらしていたのね」

提督「ああ、この馬鹿が手を強く握って離してくれなくてな。全くこのままじゃ仕事ができん、迷惑だ」

鳳翔「とかいいながら、満更でもないって顔してますよー」

提督「…気のせいだよ」プイッ

鳳翔「そういうことにしておいてあげますね」フフ

提督「はぁ…お前にはかなわんよ」

鳳翔「それにしても提督、なにかあったのですか?思いつめた表情をしていますよ?」

提督「お前は俺の顔見れば何でもわかるのかよ…」

鳳翔「これでも秘書艦ですから」

提督「理由になってねぇよったく」

提督「…瑞鳳がな、俺がどこかに行く夢を見たんだと」

鳳翔「…!?」

瑞鳳(…んん、あれ、いつのまに寝てたんだろ。確か提督がきてくれて…って!提督私の手握ってくれてる!)

瑞鳳(あ、そうだ私が握ってってお願いした記憶がある…は、恥ずかしいこと頼んだな私…///)

鳳翔「…いつ皆に伝えるんですか?」

提督「…まだ言うべきじゃない、ちゃんした決定が下ったわけではないからな」

瑞鳳(鳳翔さんも来てる…なんか提督と重要そうな話してるなー。なんだか悪いし寝たふりしてよ、聞いてない私は聞いてない寝てますよー)

鳳翔「ほぼ決まってるようなものじゃないですか…皆のためにも早めに言うべきです」

鳳翔「…提督がいなくなることを」

瑞鳳(えっ…)

今日はこんだけ、溜まったらまた書く最後まで

じゃあの

。。。。。

提督「報告は以上だ。解散後各自与えられた任務に着くように」

提督「それと…」

艦娘達「?」

提督「…ああいや、なんでもない。それでは朝礼を終了する。解散」タッ

五十鈴「提督、なにか言いたそうだったけど、なんだったのかしら」

北上「言うの止めるくらいだし大したことじゃないんじゃないのー?」

曙「それもそうね、重要なことならちゃんと報告するだろうし、気にするほどでもないわね」

北上「あれ、その言い方だともしかして提督のこと気にしちゃった?心配しちゃった?」

曙「し、してないわよ馬鹿!」

阿武隈「…本当にそうなのかな、いつもの提督と様子が違ってたような…」

涼風「そうだったかい?私には何時もと同じ感じに見えたけど」

阿武隈「うーんなんというかその…うーよくわかんないんだけど、そう感じるの。瑞鳳さんはどう思う?」

瑞鳳「…」

阿武隈「瑞鳳さん?」

瑞鳳「…私はいつも通りの提督だったと思うよ」

阿武隈「え?」

北上「まーそりゃそうだよねー気にしすぎよ阿武隈っちー」

阿武隈「瑞鳳さん、本当になにも感じなかったの?」

瑞鳳「う、うん…」

阿武隈「そう…」

五十鈴「はいはい、この話は終わり!さっさと任務開始するわよー」

艦娘達「はーい!」

瑞鳳「…はーい」

阿武隈「…」ジーッ

。。。。。

鳳翔『…本当に行かれるのですか?』

提督『…あの捕まった馬鹿上官がいた鎮守府の新たな提督として指名されたんだ。あそこは重要施設も多い。本来なら俺のような若輩者には到底着任出来ないようなとこだ』

提督『どうやらあの馬鹿上官逮捕に俺が一役買ったという認識が本部にはあるらしい。それに加えて今までのここでの働きを本部は評価してくれている。その上での今回の異動だ』

提督『提督として、これ以上の賞賛はあるまい』

鳳翔『…私たちはどうなるのですか?』

提督『俺が士官学校にいた頃に世話になった先生がいてな、その人がここに新たに着任する手筈になっている。安心しろ、実力も実績もあるし、なおかつ信頼出来る人だ』

鳳翔『ここにはあなたを慕ってくれている娘が大勢います。もちろん私もです』

提督『…』

鳳翔『提督は私たちを、置いていくというのですか?』

提督『…』

提督『…ああ、置いていく』

鳳翔『…!』ガタッ

提督『…これが俺の意志だ』

鳳翔『…馬鹿』クル

ダッバタン!

提督『…馬鹿、か』

瑞鳳『…』

提督『確かに馬鹿だな…俺は』ナデナデ

提督『すまんな、お前等』

瑞鳳『…』

提督『俺はそろそろいく。手は離してもらうぞ』スルッ

提督『…じゃあな』バタン

瑞鳳『…』

瑞鳳『…』ギュ

瑞鳳『…提督』

。。。。。

ーそして、次の日の朝礼ー

提督「以上で本日の任務についての報告は終わりだ」

提督「…あと、俺からお前等に、一つ連絡することがある。聞いてくれ」

瑞鳳「…!」

北上「え、なになに~?ついに提督も結婚しちゃうとか?」

阿武隈「え!?ヤダ嘘!?」

提督「違うわアホ。当分予定ないわ」

北上「なんだー面白くないのー」

雷「予定がなくても大丈夫!私がいるじゃない!」

電「い、電もいるのです!」

涼風「あたいもいるぜー!」

曙「あんたらうっさい!…ほら馬鹿提督、早く話してよ。今日の遠征早めに終わらせたいんだから」

潮「提督を急かしちゃだめだよ曙ちゃん?」

五十鈴「はいはいそこまでそこまで、さっ提督、報告を」

提督「…実は前にも報告しようと思ってたんだが、上から正式な報せがなかったから報告はしなかった。だが今朝、正式に報せがきた。だから今皆に報告しようと思う」

瑞鳳「…」ギュ

阿武隈(あれ、瑞鳳さん?)

提督「俺は来月、この鎮守府を去ることになった」

艦娘達「!?」

提督「この前うちにきた馬鹿上官が着任していた鎮守府に着くことになったんだ。あそこは重要な」曙「ちょっとまちなさい!」

提督「なんだ曙」

曙「なんだじゃないわよ!なんで、いきなり出て行くとか、新しい鎮守府行くとか!意味わかんないのよ馬鹿じゃないの!」

提督「意味分かってんじゃねえか、お前が今言ったとおりだよ。何一つ間違っちゃいない」

曙「っ!?」

響「…冗談だとしたら笑えないよ、まあ本当だとしても、だけど」

提督「俺がこんな冗談言うと思うか?」

響「…」

提督「いきなりでみんなすまん、だがこれは決定事項だ。俺はここを去る」

阿武隈「…提督!」

阿武隈「わたしは、わたし達はどうなるんですか!?」

阿武隈「置いていくって言うんですか!?」

提督「…そうだ」

阿武隈「…!?」

提督「お前等を置いて、俺はいく」

阿武隈「そんな…そんなのって…」グスッ

阿武隈「うう、せっかく、仲良く、なれたのに」グス

北上「阿武隈っち…」

提督「というわけだ、後任の人の紹介はまた今度する。以上、解散」クルッ

五十鈴「…」

五十鈴「提督」

提督「…なんだ?」

五十鈴「…おめでとうございます」

提督「…ありがとう」バタン

阿武隈「うっう、なんで、なんで?」グスッ

北上「よしよし、阿武隈っち…」

涼風「意味わかんねぇよ…提督、ここからいなくなるのかい?」

雷「提督に限って、そんなことは…」

曙「あるわけないでしょ!どうせあの馬鹿の意地悪よ!あの馬鹿のくっだらない、くだらない…」グスッ

潮「…曙ちゃん」ダキッ

曙「潮…うう、潮~」ダキッ

五十鈴「…あなた達、もう悲しむのは終わりにしましょう」

電「なんで、ですか…提督がいなくなるんですよ?」

五十鈴「だからよ、提督が言うにはこの前きた上官の椅子に座るってことでしょ?」

五十鈴「出世よ出世、大出世じゃない。わたし達の提督をちゃんと認めてくれたのよ。わたしは鼻が高いわ」

雷「でも!」

五十鈴「でもじゃない!!」

雷「きゃ!」ビクッ

五十鈴「…ごめんなさい大声だして」

五十鈴「…わたしは祝福するわ提督のこと、これが今わたし達が出来ることだと思うから」

艦娘達「…」

北上「わたしも五十鈴っちにサンセー」

阿武隈「北上さん!?」

北上「五十鈴っちの言うとおりだしねー。私が出来ることっていったら、提督を気持ちよくここからお別れさせることぐらいだよ」

北上「私も別れたくないけどさ、それ以上に嬉しいしね。提督が認められるの」

北上「みんなもそうでしょ?」

艦娘達「…」

五十鈴「…まあ、急なことなのは確かだし。納得できないのもわかるけどね。とりあえず一旦この話は終わっておきましょう。皆任務があるでしょ?」

五十鈴「はい!各自任務に着くように!今のことは任務終了後に考えるわよ!」

艦娘達「はーい…」

瑞鳳「…」

阿武隈「…」

。。。。。。

瑞鳳(私、どうすればいいんだろ…)

瑞鳳(五十鈴さんの言うとおり、祝福するのが正解なの?)

瑞鳳(でも、そうじゃない気がする…)

提督『…じゃあな』

瑞鳳「っ!」ビクッ

瑞鳳「…」ジワッ

瑞鳳(私、どうればいいの…)グスッ

阿武隈「瑞鳳さん」

瑞鳳「ひゃあ!あ、阿武隈さんか」

阿武隈「あのさ、今大丈夫?話したいことがあるんだけど」

瑞鳳「う、うん。いいけど…」

阿武隈「ありがとう。それじゃ言うね」

阿武隈「瑞鳳さん、提督がみんなに報告する前から、いなくなること知ってた?」

瑞鳳「!?」

阿武隈「その様子だと合ってるみたいだね」

瑞鳳「あ、いや、その…」

阿武隈「…瑞鳳さんはどうしたいの?」

瑞鳳「…え?」

阿武隈「瑞鳳さんはさ!」ガッ

瑞鳳「きゃ!」

阿武隈「瑞鳳さんは、どうしたいのって聞いてるの!」

瑞鳳「どう、したいか?」

阿武隈「そう、どうしたいの!?」

瑞鳳「どうしたいかって…そんな、そんなのわからないよ…」

阿武隈「…」

阿武隈「瑞鳳さん、私は自分がどうしたいのかわかるよ。なんでかわかる?」

瑞鳳「…」フルフル

阿武隈「いいよ、教えて上げる」

阿武隈「私は提督のことが好き」

瑞鳳「!」

阿武隈「提督のことが好き!好きだから、離れたくないの!」

阿武隈「だから私は提督から離れない!皆が祝福しようって、気持ちよくお別れしようっていうのは私には出来ない!」

阿武隈「私は提督と一緒にいたい。それが私のしたいこと」

瑞鳳「…」

阿武隈「…今行動を起こさないと、私は絶対、後悔する。」

阿武隈「瑞鳳さんは、どうするの?」

瑞鳳「…わたしは」

阿武隈「何も出来ないからって、諦めるの?後悔するの?」

瑞鳳「…」ギュ

阿武隈「…私は行くよ、後悔したくないから」クルッ

瑞鳳「まって!」

阿武隈「…」タッ‥

瑞鳳「私も」

ギュ

瑞鳳「私も!」

瑞鳳「提督のこと、好き…」

瑞鳳「私も提督と別れたくない、一緒にいたい!」

阿武隈「…なんだ、ちゃんと気付いてるんじゃない」ボソッ

瑞鳳「え?」

阿武隈「答えでてるじゃない、それじゃこれからなにをするかも、分かるよね?」

瑞鳳「…うん!」

阿武隈「じゃあほら、早く行かないと、思い立ったら吉日だよ」

瑞鳳「でも、阿武隈さんも…」

阿武隈「あーあれは嘘」

瑞鳳「え?」

阿武隈「あーでも言わないと、瑞鳳さんは本音を言ってくれないかと思って。好きだって嘘ついたの」

瑞鳳「…」

阿武隈「ほら、はやくいって瑞鳳さん。自分の心のままに」

瑞鳳「…阿武隈さん、ありがとう」ダッダッダッ

阿武隈「…ありがとう、か…」

北上「おーい阿武隈っちーちょうど良いところに発見~」

北上「あのさー提督の送別会でやる出し物なんだけどーわたし達でコンビ組んでぶつかり漫才でも…」

北上「…どうしたの?」

阿武隈「なんでも、ないよ北上さん」グスッ

阿武隈「うん、本当になんでもない!」

北上「阿武隈っち…」

阿武隈「ていうかぶつかり漫才ってなんなのよ!?やらないからね!」

阿武隈「もー北上さんはいつも」北上「阿武隈っちー」ダキッ

阿武隈「うわ!なに急に抱きしめ…ちょ胸!呼吸が、呼吸が!」

北上「眼は涙目耳は真っ赤、肩は微妙に震えてる。阿武隈っちは動揺隠すの下手だねー」

阿武隈「…!」

北上「なにがあったかはわかんないけどさ、ああいや大体の予想は付いてるけど」

北上「今なら誰にも見られてないよ、もちろん私も、阿武隈っちの顔は見えない」

北上「…無理しなくていいんだよ」

阿武隈「う、うう…」ジワッ

阿武隈「初恋、だった」

阿武隈「瑞鳳さんよりも、誰よりも、好き、大好き…」

阿武隈「でも、でも、大好きだから、相手のこともなんとなくわかっちゃう…」

阿武隈「あの人の目に映っているのは、私じゃないってことが…」

阿武隈「だから、私がしたことは、きっと正しい。私は最良の選択をしたの」ウル

阿武隈「でも、でも、それでも」ギュ

阿武隈「…辛い、よ」ギュー

北上「…」ギュー

北上「阿武隈っちの辛さを和らげることは出来ないけどさ」

北上「偉かったね、よく、頑張ったね」ポンポン

阿武隈「…」ギュー

北上「しばらく、こうしててあげるから」

阿武隈「…ありがとう」ギュー

北上(提督も罪な男だね、こんな可愛い子が眼中にないなんてさ)

北上(…瑞鳳、頑張って)

。。。。。。

~港~

瑞鳳「提督!」

提督「あ?…瑞鳳か、どうしたこんな時間に出歩いて」

瑞鳳「私、提督に言いいことがあって来たの!」

提督「言いたいこと?、ああ異動の件ならもうどうしようも」瑞鳳「私もついて行きます!」

提督「…はぁ?」

瑞鳳「私も一緒に、提督とその鎮守府に行く!」

提督「…なにいってんだ馬鹿、そんなことしてなんになる」

瑞鳳「提督こそなにいってるの!提督が行くところって、もともとあの上官がいたところなんでしょ?」

提督「まあ、そうだな」

瑞鳳「それならなおさら!そこの艦娘達はひどいことされてるって聞いてるよ。提督という存在にトラウマがある子だっているかも!」

提督「覚悟の上だ」

瑞鳳「そんな中に提督みたいな怖い眼の人が着任してみてよ!私だったら恐怖のあまり失神するよ失神!」

提督「う…」

瑞鳳「だから、私が付いていって上げる!」

提督「な、なぜそうなる!?」

瑞鳳「だって、その怖い眼の提督に怖がらない艦娘が隣にいれば、他の娘も提督のこと受け入れやすくなる
じゃない!」

瑞鳳「だから、私提督に付いて行く!」

提督「…気持ちは嬉しいがそれは」瑞鳳「今のは建前!」

提督「は?」

瑞鳳「今言ったのは、建前」

瑞鳳「今から言うのは、本音」

提督「…」

瑞鳳「…」

瑞鳳「…」ウツムキ

瑞鳳「提督…」

瑞鳳「好き」

瑞鳳「好き…!」

瑞鳳「私と、一緒にいて…」

提督「…瑞鳳」

瑞鳳「…」ビクッ

提督「もう少し下向いてろ」スッ

瑞鳳「え?」

提督「…」ダキッ

瑞鳳「え、え?抱きしめ…」

提督「…」ギュー

瑞鳳「あ…」

瑞鳳「…」

瑞鳳「…」ギュー

提督「…お前に先に言われた」

瑞鳳「え?」

提督「言おうと思ってたんだ。お前に」

提督「俺と一緒にこいってな」

瑞鳳「!それって…」

提督「何時言うべきか迷ってたんだ、そこにお前から言われた」

提督「全く、カッコ悪いじゃねえか。俺」

瑞鳳「…うん、カッコ悪い」

提督「…いいのか?」

瑞鳳「ここの娘達も大好きだよ、一緒に居られるならずっと一緒に居たい」

瑞鳳「でも、それよりも何倍、提督と一緒にいたいの」

提督「…瑞鳳」ギュ

瑞鳳「…提督」ギュ

提督「好きだ、瑞鳳」

。。。。。。

提督「おい」

艦娘達「…」ジー

秘書「いやーはっはっは…」正座

提督「どういうことだって言ってんだ」ギロリ

秘書「ひぃ!いやーそれはですね。こちらとしてはなんといいますか…その」 

提督「ちゃんと説明しろよ」

「俺の異動が無くなったっていうのはどういうことだ」

秘書「実はこちらの勘違いでして…私はてっきり、あなたをあの鎮守府に着任させて、ここにあなたの先生を着任させると思っていたのですが…」

秘書「実際はその、あなたの先生をあの馬鹿上官がいた鎮守府に着任させるってだけのことだったようでして…」

秘書「ははは、そりゃそうですよねー!実績ある人に任せるのが普通!なんで入れ替わりになるとか勘違いしちゃったのか!私にもわかりません!」

秘書「いやー私も焦りましたよー。勘違いのまま色々申請すましてて、後になって部下に『あれ、これ間違ってないですか?』なーんて注意されちゃってもうてんやわんや」提督「おい」ギロリ

秘書「ひぃ!」

提督「言いたいことはそれだけだな…」

秘書「あ、あの!そのですね…」

響「提督、演算場の準備できたよ」

秘書「え、演習?」

提督「ああそうだ、実はこの前五連装酸素魚雷が開発出来たんだか、まだ試射をしてないんだ」

秘書「…お、おうそれはおめでとございます!これでまた夜戦が楽になりましたね」提督「的はお前な」

秘書「…へ?」

提督「聞こえなかったか?」

提督「ま、と、は、お、ま、え」

秘書「」

五十鈴「はやくやりましょう提督、試したくてうずうずしてるの!」

北上「この装備いいねー痺れるねー」

阿武隈「私もはやくこの人ぶっ放したいので早く行きましょうさあ行きましょうぶっ○しましょう」

響「スパシーバ、こいつはいい装備だ」

雷「提督の為にも私、頑張っちゃうんだから!」

電「私も頑張るのです!」

涼風「この装備いいねー、これはあたいの出番かーい?」

曙「あー馬鹿秘書に早くぶっ放してー」ガチャンガチャン

潮「曙ちゃん、怖いよ…」ガチャンガチャン

鳳翔「…」ニコニコ

秘書「ひぃ!ほ、本当に申し訳ありませんでしたー!!!」土下座

艦娘達「そんなんで許されるかー!!!!!!」

チュドーン!!!!

秘書「ぎゃー!!!!」

。。。。。

提督「アホらしい…今までのはなんだったんだ」

瑞鳳「はは、まあでも、結果的に良かったじゃない!ここに居られるんだから!それに、その…」モジモジ

提督「ああそうだな、こういうことでもなければ、想いを打ち明けることなんて出来なかったかもしれん」

瑞鳳「…提督、なんか怖いくらい素直になってるんだけど…」

提督「あ?なに言ってんだお前」ギュ

瑞鳳「きゃっ///」

提督「馬鹿、勘違いするなよ」ギュー

提督「おまえの前だけでだよ、瑞鳳」

終わり。

じゃあの

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