絵里「μ'sベストカップル決定戦」 (253)


絵里「μ'sベストカップル決定戦よ!」

海未「……何ですかそれは」

絵里「μ's内のカップリングの人気投票を行うわ」

絵里「上位3位までのカップリングはデートPVの撮影をして公開する――」

絵里「という企画よ」

海未「……本当の目的は、希をデートに誘うのはハードルが高いけれど」

海未「PVの撮影という名目なら簡単にデートできる」

海未「といった所でしょうか」

絵里「さすが海未ね♪話が早いわ」

絵里「でも、これは海未にとっても穂乃果とデートするチャンスなのよ?」

海未「そ、それはそうかもしれませんが」

――――部室


穂乃果「ベストカップル決定戦かぁ……」

ことり「いいんじゃないかな?」

希「面白そうやん♪」

花陽「確かに、アイドル、特にμ'sはカップリングでの人気が高いです」

花陽「デートPVを配信すれば、人気を更に伸ばせるかも……」

真姫「でも、この前みたいに変な噂になるんじゃない?」

絵里「噂も含めて、話題を提供することでμ'sの知名度も上げられると思うの」

絵里「この前の噂もこの企画の仕込みだってことにしてしまえばいいしね」


真姫「……そうね」

真姫「深く考えないことにするわ」

絵里「じゃあ、投票の告知をしましょう」

海未「PV撮影の準備もありますしね」

希「カメラはウチに任しとき~」

――――後日

絵里「投票結果が出たわよ」

穂乃果「なんかドキドキするね!」

ことり「うん、ちょっと楽しみかも」

にこ「にこのデートPVなんてファンのみんなが悲しんじゃうニコ」

凛「凛はかよちんとデートしたいにゃー」

花陽「り、凛ちゃん……」

絵里(事前調査によれば人気カップリング1位はにこまきだけど、次点でのぞえり)

絵里(上位3位までなら可能性は十分にあるわ……)

海未(ほ、穂乃果とデート……////)

絵里「結果は――――」

以降に好きなカップリングをどうぞ

出掛けるので戻ってくるまでの集計で決めます

予想以上に増えそうなので>>35で締め切らせて下さい

えりほの


絵里「3位……は同立で」

絵里「うみえり」

絵里「にこまき」

絵里「そして1位は」

絵里「ほのまきよ!」


穂乃果「真姫ちゃんすごい!」

穂乃果「大人気だね」

真姫「あなたも選ばれてるじゃない」

真姫「と、というか1位は私と穂乃果で…///」

にこ「3位は不本意だけど、このにこちゃんが選ばれるのは当然ね」

海未(既に作戦は破綻していますね……)

絵里(な、なんでこうなるのよ!)

絵里(事前調査が間違っていたのかしら?)

絵里(とにかくそれでもやるしかないわ)

絵里(私達のデートを始めましょう)

希「カメラは生徒会から借りてきたで」

希「早速PVの撮影に入ろか」

絵里「まず3位から撮影しましょう」

海未「私と…え、絵里ですね……///」

絵里「え、ええ」

絵里「よろしくね?海未」


――――

希「まずは待ち合わせのシーンやね」

絵里「海未とどこで待ち合わせしようかしら?」

1.音ノ木坂学院
2.駅
3.海未の家に迎えに行く

安価>>48

2

――――駅

絵里「ごめん、海未」

絵里「待った?」

海未「いえ、私も先ほど来たばかりです」

海未「え、絵里の服とても似合っていますよ」

絵里「ありがとう、海未もとってもかわいいわ」ニコ

海未「絵里に褒められると照れてしまいます……///」


―――――――――外野―――――――――――

希「ええ感じやね」

穂乃果「海未ちゃんかわいい!」

ことり「海未ちゃんの服はことりが選んであげたんだよ」

ことり(海未ちゃん普段着でデートに行きそうだったし……)

海未「絵里、どうしてこうなってしまったんですか……」

絵里「し、仕方ないじゃない」

絵里「予想外の結果だったのよ」

絵里「それとも私とデートじゃ嫌?」

海未「い、いえそんなことはありませんが……」

絵里「穂乃果とデートする時の練習だと思って、お互い楽しみましょ?」

海未「そうですね」

海未「私も絵里とデートできるなんて光栄です」ニコ

絵里(こういう時の海未はズルいわね……)


絵里「せっかく、駅に集合したんだし」

絵里「少し遠くに行きましょうか」

絵里「海未はどこに行きたいとか希望ある?」

海未「そうですね……」

1.水族館
2.遊園地
3.山

安価>>56

パクライブ!

再安価>>59

パクライブ!


海未「……遊園地でしょうか」

海未「こういうことには疎いのでよく解りませんが、デートスポットの定番かと」

絵里「海未にしては意外な場所ね」

海未(賑やかな場所は正直苦手ですが、PV撮影ならその方がいいでしょう)

海未「そうかもしれませんね」

絵里「でも、そうと決まれば、早速行きましょう?」

―――――――――外野―――――――――――

真姫「海未の提案にしてはマトモね」

凛「また、登山とか言い出したらどうしようかと思ったにゃー」

花陽「さすがにデートで登山は……」


―――――遊園地

海未「絵里は亜里沙と遊園地に行ったりするんですか?」

絵里「亜里沙はもう中学3年生よ?」

絵里「遊園地なんてこんな機会でもなきゃ来ないわよ」

海未「ですよね……」

海未「私も小学生の頃、穂乃果とことりと来て以来です」

絵里「でも、今日はデートなんだし」

絵里「楽しみましょう?」ギュ

海未「ち、ちょっと……絵里////」

絵里「あら?カップルが手をつなぐのは当然でしょう?」


―――――――――外野―――――――――――

ことり「絵里ちゃんがんばってるね♪」

希「これはいい絵が撮れそうやなあ」


海未「撮影組の指示によると」

海未「まずはコーヒーカップですね」

絵里「デートの定番ね」

―――――

海未「さすがにカップルが多いですね……」

絵里「何言ってるのよ、私達もその『カップル』じゃない」

海未「また絵里はそうやって私をからかって」

海未「希の前では同じように出来ないくせに」

絵里「そ、それは……仕方ないのよ」

絵里「と、とにかく次よ!次!」



―――――――――外野―――――――――――

穂乃果「何話してるんだろ……」

希「穂乃果ちゃん、気になる?」

凛「あ、次にいくみたいにゃ」

絵里「さてと……」

絵里「メリーゴーラウンドも終わったわね」

海未「やはり、PVの撮影ですしカップル向けのアトラクションが多いですね」

絵里「海未、そろそろお昼にしない?」

海未「そうですね」


――――――――

海未「分かっては居ましたが、割高ですね」

絵里「夢の国価格ってやつね」

海未「しかし、絵里はハンバーガー好きですね」

絵里「前に食べた時美味しくて、ハマってしまったわ」

海未「今日はいいですが、毎日ファーストフードはダメですよ」

海未「体力作りにもよくないですし、プロポーションにも……絵里は心配無さそうですが」

絵里「海未っていつもその調子なの?」

絵里「……穂乃果の気持ちが少しだけ解ったわ」


―――――――――外野―――――――――――

真姫「食事のシーンも撮るの?」

希「デートPVやしね」

にこ「凛と花陽はどこに行ったのよ」

ことり「さっき、凛ちゃんが花陽ちゃんを連れてフードコートの方に行っちゃったみたい…」アハハ



海未「次は……」

絵里「ねえ、海未」

絵里「指令書無視しちゃわない?」

絵里「せっかく遊園地に来たんだし、楽しまないと」

海未「あ、ちょっと絵里!引っ張らないで下さい」


―――――――――外野―――――――――――

真姫「あの二人、予定に無かった所に行くみたいよ」

ことり「早く、追いかけないと」

海未「ここは」

海未「ジェットコースターですか」

絵里「ええ、やっぱり遊園地に来たらこれに乗らないとね」

海未(やっぱり、絵里はどこか子供っぽいところがありますね)

海未「PVを撮るには向いていないのでは……」

絵里「早く行きましょう?」

海未「あ、ちょっと」

―――――――――外野―――――――――――

希「ジェットコースターかぁ」

ことり「希ちゃん、撮れそう?」

希「乗ってるシーン写すのはこの機材じゃさすがにちょっと難しいなあ」

希「撮れるのは乗る前と降りた後くらいやな」

真姫「なんか、ホームビデオみたいね……」

海未「う……」

海未「食事の後にジェットコースターはキツイものがあります」

絵里「……ハラショー」

絵里「海未、次はあっちのに乗りましょう」

海未「え……?」

―――――――――外野―――――――――――

真姫「エリー、暴走してるわね」

にこ「PVの撮影が出来ないじゃない!」

希「めっちゃ楽しそうやし、ええやん♪」


絵里「これもすごく楽しかったわ!」ニコニコ

海未「……」

海未(絵里が絶叫マシーン好きだったとは……)

海未(デートということを完全に忘れてますよね)

海未(……そうですね)

海未「絵里、次はここに行きましょうか」ニコ

―――――お化け屋敷

絵里「」

海未「ここのお化け屋敷は長さも怖さも日本有数と有名なんですよ」

海未「さあ、行きましょう!」

絵里「嫌よ!絶対に行かないわ!」

海未「私を散々連れ回しましたよね?」ニコニコ


―――――――

海未「まさか、一番最初のリタイヤポイントから出ることになるとは」

絵里「……」ギュウウ


―――――――――外野―――――――――――


真姫「……これはPVには使えないわね」

真姫「エリーのイメージに関わるわ」

希「えりちの貴重な映像が撮れてウチは満足や」



海未「最後は観覧車ですね」

絵里「これも定番ね」

―――――――

絵里「海未」

絵里「その、さっきはごめんなさい」

海未「いえ、私の方こそ意地悪でした」

絵里「ふふ、ありがとう」

絵里「今日は楽しかったわ」

絵里「海未はどうだった?」

海未「私もです」ニコ

―――――――――外野―――――――――――

花陽「なんかいい雰囲気です」

凛「チュロス美味しいにゃー」

希「後は、えりちが予定通りアレを実行してくれれば……」


絵里「海未?」

絵里「今日は付き合ってくれてありがとう」チュ

海未「」

海未「な、な……」

海未「……何してるんですか――////////」

絵里「な、何よ」

絵里「ほっぺにキスぐらい挨拶よ」

海未「絵里はスキンシップが過ぎます!」

海未「全く」

海未「そういうことは希にして下さい!」

絵里「そ、それは……」


―――――――――外野―――――――――――

花陽「こ、こここ…これは…」

真姫「//////」

穂乃果「……」

希(……穂乃果ちゃんごめんな)

希(ほっぺやし、許したって?)

真姫「お疲れ、エリー」

絵里「さて、PVはちゃんと撮れてる?」

希「ばっちりやで」

花陽「完璧な出来です!」

海未「あ、アレを公開するんですか……?」

絵里「次はにこと真姫ね」

にこ「ついに、にこの出番ね!」

今日はここまでにします

真姫「にこちゃん年上だし、今日はエスコートしてくれるのよね?」

にこ「当然でしょ?」

真姫「じゃあ、当然行く場所も決めてるのよね」

にこ「も、もちろんよ」

1.ショッピング
2.映画
3.海

安価>>86

3


にこ「海にするわ」

真姫「合宿で行ったじゃない」

にこ「真姫ちゃんと二人で行きたいの」

真姫「……仕方ないからついて行ってあげるわ」

にこ「あれ~?真姫ちゃん照れてる~?」

真姫「さっさと行くわよ!」

―――――――――外野―――――――――――

希「海かぁ」

絵里「PV撮影にはぴったりじゃない?」

穂乃果「海だって!水着持って行こうよ!」

海未「私達はPVはの撮影に行くんですよ?」

ことり「それにもう泳げる季節じゃないしね」

希「でも、水着シーンの絵は欲しい所やね」

希「ことりちゃん、お願いできる?」

ことり「うん!任せて!」


―――電車

にこ「ちょっと真姫ちゃんこんなとこまで来て勉強~?」

真姫「週明けに小テストがあるの」

真姫「にこちゃんだって3年生でしょ」

真姫「少しは勉強したら?」

にこ「にこは~アイドルだから~」

真姫「はいはい」

にこ「ちょっと!」

真姫(……受験か)

真姫(当たり前だけど、あと半年でにこちゃんも卒業よね)

にこ(……暇ね)

にこ「真姫ちゃん、トランプしない?」

真姫「はぁ?」

真姫「何でそんなことしなきゃいけないのよ」

真姫「大体、二人でやるものでもないでしょ」

にこ(全くこの娘は……)

にこ(デートだっていうのに…少しは構いなさいよ)

にこ「真姫ちゃんもしかして、にこに負けるのが怖いのー?」

真姫「いいわ、やってやろうじゃない」

真姫「トランプには少し自信があるんだから!」

にこ(ホントちょろいわね)

にこ(そこがかわいい所ではあるんだけど)

―――――――――外野―――――――――――

穂乃果「遊びに行く時まで勉強なんて真姫ちゃん凄すぎるよ…」

海未「穂乃果も少しは見習って下さい!」

ことり「あはは……」

絵里「でも、ようやくカップルっぽい雰囲気になったんじゃない?」

希「さすがにこっち、真姫ちゃんの扱いにはなれとるね」

凛「真姫ちゃんは単純すぎにゃー」


――――海

にこ「さすがに、人が少ないわね」

真姫「シーズンは終わったし、当然じゃない?」

真姫「で?PVの撮影するんでしょ」

にこ「そうね」

にこ「指令書によると、まずは……」

にこ「真姫ちゃんの水着かわいいニコ?」

真姫「……に、にこちゃんも似合ってるわよ」

にこ「真姫ちゃんに褒められるなんて~」

にこ「にこ嬉しい?」ギュ

真姫「ちょ、ちょっとくっつかないで!」


―――――

真姫「何で水着なのよ……」

真姫「季節考えなさいよ!」

にこ「アイドルたるもの、オフシーズンでも水着撮影はあるわ」

にこ「我慢よ」

真姫「にこちゃん、少し震えてるわよ?」

にこ「うるさいわね!気合よ気合!」

>にこ「にこ嬉しい?」ギュ
ここの「?」が「~」になるのかな?

>>93は環境依存文字を使ってしまったためです
?は無視して下さい
にこまき編投下します

―――――――――外野―――――――――――

穂乃果凛「「海だーーーー!!」」

穂乃果凛「「……」」

穂乃果「寒いよ!!」

海未「当たり前です」

海未「何月だと思ってるんですか……」

絵里「さすがに水着は無理があったわね」


――――――

にこ「真姫ちゃん、お昼にしない?」

にこ「お弁当作ってきたから」

真姫「そうね」

真姫「ホント、にこちゃんって器用よね」

にこ(真姫ちゃんなりに褒めてくれてるのかな……)

にこ「褒めてくれたの?」

にこ「……ありがと」

真姫「べ、別に褒めてないわよ!////」


にこ「はい、あーん」

真姫「た、食べないわよ?」

にこ「えー食べてくれないのー?」

真姫「……」

真姫「……しょうがないわね」パク

にこ「美味しい?」

真姫「……ふ、普通よ」

にこ「お・い・し・い?」

真姫「……お、美味しいわよ!」

真姫「これで満足?」


―――――――――外野―――――――――――

花陽「こ、こ、これは……」

ことり「二人共いい感じだね♪」

にこ「さて」

にこ「PV撮影の続きね」

にこ「指令書によると――――」


真姫「……////」

にこ「もしかして、真姫ちゃん手を繋ぐの恥ずかしいの~?」

真姫「そ、そんな訳ないじゃない!」

真姫「余裕よ、余裕」


―――――――――外野―――――――――――

海未「やはり、こういう所での撮影は絵になりますね」

絵里「いいPVになりそうね」

海未「本来の目的とは違っている気はしますが、これはこれで良かったかもしれませんね」

絵里「私のアイディアだし、当然よ」ドヤ

海未(……)


真姫「日も暮れてきたわね……」

にこ「後はこれね」

真姫「……花火?」

にこ「この前の合宿で余ったやつらしいわ」

――――――

にこ「季節外れの花火も悪くないんじゃない?」

真姫「……そうね」


真姫「ねえ、にこちゃん」

真姫「その……ありがと」

にこ「え?」

真姫「作曲で行き詰まってた時、アドバイスしてくれたじゃない?」

真姫「お礼まだ言ってなかったから……」

にこ(急に素直になったわね)

にこ(悔しいけど、この娘ってこういう時は本当にかわいいのよね)

―――――――――外野―――――――――――

希「あとは……」

ことり「アレだけだね♪」


にこ「……」

にこ「真姫ちゃん、今日はありがとね」チュ

真姫「!?」

真姫「うぇぇえええええ!?」

真姫「に、にこちゃん何してるのよ!」

―――――――――外野―――――――――――

絵里「……ハラショー」

希「いやいや、えりちもノリノリで海未ちゃんにチューしてたやん♪」

海未「////」

絵里「アレは希がやれっていうから!」


―――――――

絵里「にこ、真姫、お疲れ様」

にこ「ちゃんと撮れてるんでしょうね?」

希「キスシーンまでばっちりやで」

真姫「あ、アレも撮ってたの!?」

希「当たり前やん♪」

海未「後は……」

絵里「穂乃果と真姫のデートね」

海未(忘れていました……)

海未(穂乃果と真姫が…デート……)

穂乃果「……」

穂乃果「真姫ちゃん、頑張ろうね!」

真姫「え、ええ」

真姫「穂乃果、遅いわよ!」

穂乃果「ご、ごめん、寝坊しちゃって」

穂乃果(いつもは海未ちゃんが起こしてくれるから……)

真姫「全く、デートに遅れてくるなんて何考えてるのよ」

穂乃果「真姫ちゃん、本当にごめん!」

真姫「まあ、いいわ」

真姫「それより今日はどこに行くつもりなの?」

真姫「穂乃果がエスコートしてくれるんでしょう?」

真姫「で、穂乃果、どこに行くわけ?」

穂乃果「そうだね……」


1.映画
2.ショッピング
3.水族館

安価
>>110

2


穂乃果「穂乃果、真姫ちゃんと行きたいって思ってたお店があるんだ」

穂乃果「だから、今日はそこに行くよ」

真姫「どんな店?」

穂乃果「それは着いてからのお楽しみだよ」

真姫「穂乃果らしいわね」

真姫「いいわ、行きましょう?」



―――――――――外野―――――――――――

海未「……」

海未「……絵里、PVは既に2本撮りましたよね」

海未「もう撮らなくてもいいのでは?」

絵里「……海未、気持ちは解るけど」

絵里「ルールだから……ね?」

海未「うう……」

真姫「ここって……」

穂乃果「コスプレショップだよ!」

真姫「初めて来たわ」

穂乃果「この前、ことりちゃんに教えてもらったんだ」

真姫「そういえば、ことりの趣味ってコスプレだったわね」

穂乃果「うん」

穂乃果「この前は海未ちゃんに色々着てもらったの」

穂乃果「嫌がる海未ちゃんをことりちゃんと説得するの大変だったよ~」

真姫「……海未も大変ね」

穂乃果「でも、海未ちゃんすごく似合ってたんだよ!」

真姫「確かに海未は似合いそうね」

穂乃果「でね、真姫ちゃんもすごく似合うだろうなってことりちゃんと話してたの」

真姫「それでここに連れてきたってわけ?」

真姫「絶対嫌よ」

穂乃果「えー」

穂乃果「絶対似合うって!」

穂乃果「おねがぁい」ウルウル

真姫(ことりの真似のつもり……?)

真姫(……)

真姫「あー……もう!」

真姫「着てあげるわよ!この真姫ちゃんに似合わない衣装なんてないんだから!」

穂乃果「やったー!」

穂乃果「まずはこれ」

真姫「メイド服?」

真姫「PVでは何回も着てるじゃない」

穂乃果「やっぱり定番だしね!」

真姫「いいわ、着替えてくるからちょっと待ってて」

――――――

穂乃果「やっぱり!すごく似合ってるよ!」

穂乃果「真姫ちゃんって一年生なのにスタイルいいから、本当に何でも似合いそうだよね」

真姫「と、当然よ」


穂乃果「じゃあね、次はこれ!」

真姫「これって希が着てる……」

穂乃果「うん、神田明神の巫女服だよ」

真姫「どうしてこんな所で売ってるのよ……」

穂乃果「なんでだろうね?」

―――――

穂乃果「あ、これ!穂乃果が読んでる漫画の主人公の衣装だ」

真姫「でも、これって男性の衣装でしょ?」

穂乃果「ううん、男性キャラの衣装でも女性用のがあるんだって」

真姫「ふーん」


穂乃果「穂乃果は直接は見られなかったけど」

穂乃果「ファッションショーの時の男装すごく似合ってたよ」

真姫「着ろってこと?」

真姫「デートだし、今日は特別に着てあげるわ」

真姫「感謝しなさい」


穂乃果「真姫ちゃんかっこいいよ!」

穂乃果「漫画の主人公よりかっこいいかも!」

真姫「ほ、褒めすぎよ……////」

真姫「大体、衣装着てるの私ばっかりじゃない」

真姫「穂乃果も着なさいよ」

穂乃果「そうだね」

―――――



―――――――――外野―――――――――――

希「さすが穂乃果ちゃん、予想の斜め上なデートルートやね」

ことり「真姫ちゃんのコスプレ、眼福だよねっ♪」

にこ「……」

希「あれ~?にこっち、真姫ちゃんに見惚れてるん?」

にこ「そ、そんなんじゃないわよ!」


穂乃果「はい、これ」

真姫「これは……」

穂乃果「さっき撮ってもらった写真だよ!」

穂乃果「そういえば、真姫ちゃんとのツーショットで撮ったのって初めてかも」

真姫「そう?」

穂乃果「そうだよ」

穂乃果「他にも真姫ちゃんと行きたかった所あるんだ」ギュ

真姫「ちょ、ちょっと急に走らないで!」


――――――


真姫「ゲームセンター?前にも来たことあったわよ」

穂乃果「2人で来るのは初めてだよ」

穂乃果「真姫ちゃんとこれやりたかったんだ」

真姫「また、ダンスゲーム?ホント好きね」

穂乃果「いいじゃんやろうよー」

真姫「しょうがないわね……でも、負けないわよ?」


真姫「……」

真姫「どうしたらこんなに上手くなるわけ?」

穂乃果「あはは……」

穂乃果「スクールアイドルやってるからかな?」

真姫「それなら私だって……」


――――

真姫「……」ジー

穂乃果「真姫ちゃん、それ欲しいの?」

穂乃果「取ってあげるよ!穂乃果、これ得意なんだー」

真姫「本当に上手いわね……」

穂乃果「はい」

真姫「……あ、ありがとう」

穂乃果「真姫ちゃんはあんまりゲーセン行かないの?」

真姫「私はμ'sに入るまで友達とこういう所に来ることってなかったから……」

穂乃果「……そっか」

穂乃果「じゃあ、今日は思い切り遊ぼうよ!」



―――――――――外野―――――――――――

凛「かよちん、もっとくっつかなきゃ入らないよ―」

花陽「は、恥ずかしいよ……」

ことり「落書きもしようね♪」

絵里「ハラショー……」


にこ「あいつらは何でプリクラしてるのよ」

希「楽しそうやしええやん」


穂乃果「最後にクレープ食べに行こうよ!」

真姫「いいけど、そこも『私と行きたかった所』なの?」

穂乃果「うん、いつも海未ちゃんとことりちゃんと行くんだ」

穂乃果「でも、真姫ちゃんと何か食べに行くことってあんまりなかったから……」

真姫「いいわよ、行きましょう?」

穂乃果「うん!」


―――――

穂乃果「真姫ちゃんのもおいしそう~

穂乃果「ちょっとちょうだい」

真姫「いいけど……」

穂乃果「ありがとう!」パクッ

真姫「ちょ、ちょっと////」

穂乃果「穂乃果のもあげるよ!」

真姫「え……べ、別に要らないわよ」

穂乃果「えー……おいしいよ?」

真姫「わかったわよ!」パクッ

穂乃果「おいしいよね!」

穂乃果「あ、真姫ちゃんほっぺにクリームついてるよ?」ペロッ

真姫「!?」

真姫「な、なにすんのよ!」

―――――――――外野―――――――――――
花陽「食べさせ合いから、ほっぺにクリーム……」

花陽「定番だけど、萌えるシチュエーションです!」

希「天然でやっちゃうあたりがさすがやね」

にこ(穂乃果にあんなにデレデレしちゃって……)

にこ(なんなのよ全く)

希「にこっち嫉妬~?」ニヤニヤ

にこ「はぁ?何でにこが真姫ちゃんに嫉妬すんのよ!」

希「にこっちも素直やないな~」


―――――――

花陽「穂乃果ちゃん、真姫ちゃん、お疲れ様」

穂乃果「楽しかったね、真姫ちゃん!」

真姫「別に……」

穂乃果「もしかして、真姫ちゃんはつまらなかったの……?」

真姫「ま、まあ、少しは楽しかったわよ!」

凛「相変わらず素直じゃないにゃ」


絵里「でも、これでPVは3本撮り終わったわね」

希「後は編集してアップするだけやね」

希「ところで海未ちゃんはどうしたん?」

海未「ホノカホノカホノカ……」

絵里「海未は……ちょっとね」

絵里(穂乃果と真姫のデートPVはキツかったみたいね……)


―――――後日

希「デートPVは好評みたいやね」

花陽「再生数もドンドン伸びてます!」

花陽「やっぱり、μ's内でのカップリングは素晴らしいです!」

ことり「みんなで頑張った甲斐あったね」

にこ「このニコニーの貴重なデートPV何だから当然よね!」

希「えりちが突然言い出した時はまた思いつきかと思ったけど」

希「ええ宣伝になったね」

絵里「あ、当たり前じゃない……私のアイディアが思いつきなわけ無いでしょ?」

希「まあ、そういうことにしとこか」


――――――

海未「今回の作戦は完全に失敗ですよね」

海未「……最初から解っていたことですが。」

絵里「海未……怒ってる?」

海未「当たり前です!」

海未「ここ最近は絵里の作戦に振り回されるばかりじゃないですか」

海未「今回はμ'sの宣伝になったから良かったものの……」

絵里「うう……そんなに言わなくたっていいじゃない」

海未「とにかく、今後はこういう作戦は無しです!」



ことり「……」


海未(はぁ……)

海未(結局穂乃果とのデートは……)

海未(って何を考えているんですか、私は)

海未(こんなことではいけませんね……)

ことり「海未ちゃん、この後ちょっといい?

ことり「少しお話があります」

海未「ことり……?」

更新間隔が長くて申し訳ないです
もう少し続く予定です

のんたん、誕生日おめでとうございます!
少し投下します


絵里「あれ……海未?」

海未「何故、絵里がここに?」

ことり「絵里ちゃんもことりが呼んだの」

海未「それで、話というのは……」

ことり「海未ちゃんは穂乃果ちゃんが、絵里ちゃんは希ちゃんが好きなんだよね?」

絵里「!?」

海未「な、な、な……」

海未「何のことでしょうか」

ことり(バレてないと思ってたんだ……)


ことり「ことりね、二人が色々頑張ろうとしてるの見てたんだ」

ことり「二人を応援しよう、見守ろうって決めたの」

ことり「でも……」

ことり「海未ちゃんも絵里ちゃんも……」

ことり「ヘタレ過ぎます!」

絵里「」

海未「ことり……そんなにハッキリ言わなくても」


ことり「デートPVのことだって……」

ことり「本当は穂乃果ちゃんや希ちゃんとデートがしたかったんでしょ?」

海未(完全に下心を見抜かれていますね……)

ことり「デートしたいならちゃんと誘わなきゃダメだよ」

絵里「そ、それは……」

絵里(恥ずかしくて誘えなかったなんて言えないわよね……)


ことり「たぶん、穂乃果ちゃんも、希ちゃんも二人を待ってるんじゃないかな?」

海未「そんな……どうしてそんな事が言えるんですか」

海未「穂乃果は私の事なんてうるさい幼馴染としか思っていないかもしれないのに」

ことり「穂乃果ちゃんね、PVの撮影してる時、すごく寂しそうな顔してたよ」

ことり「それって、絵里ちゃんに海未ちゃんを取られちゃうんじゃないかって不安になったってことでしょ?」


ことり「だからね、海未ちゃんは自信を持っていいんだよ」

ことり「海未ちゃんは本当にかっこ良くてことりの自慢の幼馴染なんだから」

ことり「穂乃果ちゃんをデートに誘うぐらい簡単だよ」

海未「ことり……ことりも私の自慢の幼馴染ですよ?」

海未「そのことりに背中を押されてしまっては、仕方ありませんね」

海未「この命に代えても穂乃果をデートに誘ってみせます!」

ことり「あはは……」

ことり(力入りすぎちゃったかな?)


ことり「希ちゃんはあんまり本心を見せない人だからデートPVの撮影の時も飄々としてたけど」

ことり「カップルの噂が流れた時、すごく嬉しそうだったんだよ?」

絵里「え……」

ことり「ことりにとって穂乃果ちゃんや海未ちゃんが特別なのと同じように」

ことり「希ちゃんにとって絵里ちゃんはやっぱり特別な存在なんだと思う」

ことり「二人の息はいつもぴったりで、ことりはそういう関係って羨ましいなぁって思ってたの」

ことり「でも、もう一緒に居られる時間って殆ど無いんだよ?」

ことり「絵里ちゃんの想い伝えなくていいの?」

絵里「ことり……」

ことり「あ、ごめんね!なんか偉そうに言っちゃったみたい……」

絵里「ううん、いいの」

絵里「ありがとう……ことり」

絵里「可愛い後輩にこんなに心配させちゃうなんて……ちょっとかっこ悪いけど」

絵里「絶対に希に想いは伝えるから」

ことり「うん♪頑張って!」

取り敢えずここまでです
遅くてすいません…


海未(ことりとも約束しましたし、穂乃果をデートに誘わなくては……)

海未(でも、いざ声をかけるとなると)

海未(相手は穂乃果なのに、いつもは簡単に声をかけられるのに)

海未(何故こんなに緊張してしまうのでしょう……)

海未(ああ……弱気になってはダメです!)

海未(家で何度も練習した筈です!)

穂乃果(今日は海未ちゃんにずっと睨まれてる気がする……)

穂乃果(海未ちゃん、怒ってる?)

穂乃果(穂乃果、何かしちゃったかなあ?)

海未(声をかけられないまま放課後になってしまいました……)

海未(部室に行く前が最後のチャンスですね)

穂乃果「やっと授業終わったよ―」

穂乃果「よーし、今日も練習頑張るぞー」

穂乃果「二人共、早く部室に行こうよー」

海未「え、ええ…」

ことり「うん」


ことり「……・あ!ことり、教室に忘れ物しちゃった」

ことり「ちょっと取りに行ってくるから二人は先に行ってて?」

穂乃果「え?穂乃果達もついていくよ」

ことり「ううん、大丈夫だから」ダダッ

穂乃果「……行っちゃった」

海未(ことり……)

海未(感謝しても感謝しきれませんね)



海未「あ、あの!穂乃果!」

海未「……週末に遊びに行きませんか?」


穂乃果「確か今週は練習もないよね」

穂乃果「うん、いいよ遊びに行こう!」

穂乃果「でも、海未ちゃんから遊びに行きたいなんて珍しいね」

海未「……確かにそうかもしれませんね」

穂乃果「ことりちゃんが部室に来たら、声かけとくね!」

海未「……あ、あの」

海未「今回は私と穂乃果の二人で行きたいのですが」

穂乃果「二人で?」

海未「ダメでしょうか……?」

穂乃果「ううん、いいよ!」


――――

穂乃果(海未ちゃんと二人で遊ぶなんて久しぶりだな~)

穂乃果(こ、これってデート……だよね?)


雪穂「おねーちゃーんお風呂空いたよー」

雪穂「って何ニヤニヤしてんの……気持ち悪いよ?」

穂乃果「ひどいよ雪穂~」

雪穂「うわ!くっついてこないでよ!」

穂乃果「いいじゃーん」

……き・・・て

……起き…て……


海未「起きて下さい」

海未「穂乃果!」

穂乃果「は、はい!?」

穂乃果「って海未ちゃん!?」

穂乃果「何で居るの?」

海未「日曜日は出かける約束だったでしょう……」

海未「忘れたんですか?」


穂乃果「あ……」

穂乃果「あ――――――!!」

穂乃果「今、何時!?」

海未「10時です!約束の時間の30分後ですよ?」

穂乃果「ご、ごめんなさい!」

海未「全く……」

海未「でも、予想通りでしたね」

海未「あえて30分早く時間を教えておいて良かったです」

穂乃果「本当にごめん!」


穂乃果(はぁ……)

穂乃果(せっかくの海未ちゃんとのデートなのに、いきなり寝坊するなんて……)

穂乃果(昨日は色々考えちゃったし、今日が楽しみで眠れなかったんだよね)

穂乃果(海未ちゃん絶対怒ってるよね……)


海未「穂乃果、もしかして落ち込んでいるんですか?」

海未「もう……私は気にしてませんよ?」

海未「反省してくれればそれでいいんです」

穂乃果「うう……ごめんなさい……」


海未「せっかく遊びに行くんですから、気を取り直して下さい」

穂乃果「う、うん」

海未「穂乃果はどこに行きたいですか?」

穂乃果「そうだなぁ……」


1.映画
2.ショッピング
3.その他

安価>>158

2


穂乃果「……ちょっと欲しい物があるんだよね」

穂乃果「だから最初は買い物に行きたい、かな?」

海未「いいですよ、欲しい物というのは?」

穂乃果「毎日走り込みしてるから、スニーカーがすぐボロボロになっちゃって……」

穂乃果「新しいのが欲しいと思ってたんだ」

海未(そういえば、穂乃果は練習以外でも自主的に走りこみしていましたね……)

海未(やると決めたことにはいつも全力で)

海未(穂乃果のそういう所は本当に尊敬できます)


穂乃果「……海未ちゃん?」

穂乃果「穂乃果の用事に付きあわせちゃってごめんね」

海未「ふふ、今日の穂乃果は謝ってばかりですね」

海未「いいんですよ、私は穂乃果と出かけるだけで楽しいですから」

海未「しおらしい穂乃果なんてらしくありませんよ?」

穂乃果「うん!そうだよね!」



―――――――――外野―――――――――――


ことり「最初からいい雰囲気だね♪」

真姫「……で、なんで私達こんなことしてるわけ?」

花陽「真姫ちゃん……これはμ'sのためなの!」

ことり「ちゃんとカメラも借りてきたんだよ~」ジャーン

凛「これって生徒会の……」

ことり「うん♪PVを撮るって言ったら簡単に貸してくれたよ」

ことり「二人は大切な幼馴染だもん、ちゃんと撮って置かないとね♪」

にこ「あんた、いい性格してるわね……」


穂乃果「海未ちゃーん」

穂乃果「これ、どうかな?」

海未「似合っていると思いますよ」

海未「といっても、私はことりと違ってファッションには疎いですし、あまり参考にはなりませんね」

穂乃果「ううん、そんなことない」

穂乃果「穂乃果は海未ちゃんが褒めてくれて嬉しいよ?」

海未「そ、そうですか……///」


――――

穂乃果「お待たせ」

穂乃果「買い物に付き合ってもらったお礼って訳じゃないけど……はい!」

海未「これは……リストバンド?」

穂乃果「うん!穂乃果とお揃いだよ!」

穂乃果「練習で使おうと思って」

海未「ふふ、ありがとうございます」


穂乃果(うーん……)

穂乃果(休みの日を海未ちゃんと過ごせて楽しいんだけど、これってなんかデートとは違うよね……)

穂乃果(穂乃果の用事にも付き合わせちゃったし)

穂乃果「海未ちゃん!」

穂乃果「一緒に行きたい所があるんだけど……」

海未「いいですよ、今日はとことん穂乃果に付き合うと決めましたし」

穂乃果「じゃあ、行こ!」


海未「ゲームセンターですか」

海未「ダンスゲームはやりませんよ?」

海未「穂乃果には何度やっても勝てませんし」

穂乃果「そっちじゃないよ~」

穂乃果「ここに来た理由は……これだよ!」

海未「よく3人で撮っているじゃないですか」

穂乃果「む~~そうだけど……」

穂乃果「今日は海未ちゃんと撮りたいの!」

穂乃果(せっかくのデートだしね!)


穂乃果「……海未ちゃん?」

穂乃果「もうちょっと近づかないと」

海未「え、ええ、そ、そうですね」

海未(2人きりのせいか緊張しますね……)

穂乃果「えい!」ギュ

海未「ほ、穂乃果!?」

海未(ち、近すぎます!!)カァァ

――――

穂乃果「はい、海未ちゃんのだよ」

海未「……あ、ありがとうございます」


―――――――――外野―――――――――――

ことり「ふぅ……」

ことり「真っ赤な海未ちゃんかわいい♪眼福だね!」

真姫「でも、海未もホントにヘタレね……」

にこ「真姫ちゃんには言われたくないと思うニコ」

真姫「どーいう意味よ!」

―――

グゥ~~

穂乃果「あ、あはは……」

穂乃果「はしゃいだら、お腹すいちゃった」

海未「そうですね……そろそろお昼にしましょう」

海未「穂乃果は何か食べたい物はありますか?」

穂乃果「うーん……」

穂乃果「……パンかな?」

海未「またパンですか……!?」

穂乃果「お店で食べるのもいいけど、せっかく天気もいいし、外で食べるのもいいかなって」

穂乃果「ダメかな?」

海未「確かに……そうかもしれませんね」

穂乃果「よーし!そうと決まったら穂乃果のお気に入りのパン屋さんに行くよ!」


―――――――――外野――――――――――

真姫「仮にもデートでしょ……パン買って外で食べるってどうなの?」

ことり「穂乃果ちゃんらしくていいんじゃないかな」

凛「かよちんと凛も一緒に遊ぶときはいつもおにぎり食べるよ?」

花陽「うん!外で食べるとすごく美味しいんだよ」

ことり「何を食べるかより誰と食べるかが大切ってことだね♪」


海未「こんなに種類があるんですね……」

穂乃果「うん!いつも迷っちゃうんだよ」

穂乃果「あ、こっちのも美味しそう!」

海未「穂乃果、買いすぎです!太りますよ?」

海未「それに、パンばかりでは栄養が偏ってしまいます」

海未「パンだけではダメです!サラダも買いますよ」

穂乃果「えー……」


―――――

海未「でも、穂乃果の言うとおりでしたね」

穂乃果「え?」

海未「今日は天気もいいですし、外で食べて正解でした」

穂乃果「うん!だよね!」

穂乃果「あ、これ美味しい!」

穂乃果「ほら」アーン

海未(穂乃果は無意識でやっているんでしょうけど……)

海未(恥ずかしすぎます……////)

海未「あ、あーん///」

穂乃果「ね?おいしいでしょ?」

海未「は、はい……」

穂乃果「はい、これもさっき買っておいたんだよ!」

海未「ラムネですか」

穂乃果「海未ちゃんもこれなら飲めるでしょ?」

海未「こうして二人で飲んでいると小さいころを思い出しますね」

穂乃果「うん、この公園でも良く遊んだよね」

海未「そうですね」

海未「そういえば、穂乃果があそこの木に登りたいと言い出したことがありましたね」

海未「ことりと私は反対したのに、押し切られてしまって」

海未「結局、登ったのはいいけど、降りられなくなって――」

穂乃果「もう!なんでそんな事ばっかり覚えてるの」

海未「穂乃果には小さいころから迷惑掛けられっぱなしだからです!」

穂乃果「うぅ……ごめんなさい」

海未「でも、木の上からみる景色はとても綺麗でした」

海未「穂乃果にはいつも振り回されますけど、一緒に居て後悔したことは一度もありませんよ?」

穂乃果「海未ちゃん……」



海未「さて、行きましょうか」

穂乃果「え、どこに行くの?」

海未「最後に行きたいところがあるんです」

穂乃果「うん、いいよ!」

穂乃果「行きたいとこって神田明神?」

海未「いつも走りこみに使ってますけど、こういう機会に来ることはありませんし」

穂乃果「そうだね」

穂乃果「じゃあ、お参りしてから帰ろう?」

海未「はい」


穂乃果「ねぇ、海未ちゃんは何をお願いしたの?」

海未「願いは人に言うものではありません」

穂乃果「え~……いいじゃん教えてよ~」

海未「内緒です」

海未(私の願いはあなたとずっと一緒に居ることですよ?)

穂乃果「海未ちゃんのケチ!」

穂乃果「あ!希ちゃんだ!」

希「穂乃果ちゃんに海未ちゃん?」

希「3人じゃないなんて珍しいやん」

希「もしかして、デート?」

穂乃果「うん!」

海未「な、何言っているんですか……///」

希「二人はホンマに仲ええなあ」



希「じゃあ、邪魔者はそろそろ消えるな♪」

海未「ちょっと、希!」

穂乃果「希ちゃん、お仕事頑張ってね!」

希「うん、ありがとうな」

希「あ、そうだ」

希「海未ちゃんこっちおいで」

海未「?」


希「海未ちゃんにこのお守りあげるわ」

海未「これは……」

希「恋愛成就のお守りやん♪」

希「神田明神は縁結びの神様やし、ご利益ある思うよ?」

海未「……ありがとうございます」

希「がんばってな」



穂乃果「希ちゃんと何話してたの?」

海未「あ、いえ……明日からの練習のことについてです」

穂乃果「そうなんだ」

穂乃果「じゃあそろそろ帰ろっか」

海未「はい……」

海未「……あ、あの!」

海未「今日、穂乃果の家に泊まっても……いい……ですか…?」

穂乃果「え……」

穂乃果「うん!いいよ!」

穂乃果「穂乃果も今日は海未ちゃんとお泊りしたい気分だよ!」


―――――――外野――――――――

花陽「こ、こここここれは!」

凛「海未ちゃんあんな度胸があるとは思わなかったにゃー」

にこ「ただ幼馴染の家に泊まりに行くだけじゃない……」

花陽「海未ちゃんにはそれがすごく難しいんだよ!?」

ことり「穂乃果ちゃんの家で二人の距離は一気に近づいて……」

ことり「やーん♪」

真姫「ことり……流石に家の中は撮影出来ないわよ?」

ことり「」


海未「穂乃果、今日は……ありがとうございました」

穂乃果「……」

海未「寝てしまいましたか」

海未「一日中歩きまわった上に家に帰ってきた後もはしゃいでいましたし」

海未「仕方ないですね」

海未(なんだか、こうしているとまた幼いころを思い出します……)

海未(穂乃果と私は今までずっと一緒でした)

海未(でも……)

海未(高校を卒業して、大学に進み、その先……)

海未(これからもずっと一緒になんて無理でしょうね)


海未「穂乃果……」

海未「……大好きです」

穂乃果「……穂乃果もだよ」

穂乃果「穂乃果も海未ちゃん、大好き」

海未「!?」

海未「な、なな……」

海未「お、起きていたんですか!?」

穂乃果「うん♪」

海未「わ、忘れて下さい!!」

穂乃果「やだ」

穂乃果「海未ちゃんがあんなこと言ってくれるなんて……」

穂乃果「絶対忘れるわけ無いよ」ギュー

海未「ほ、穂乃果……?」

海未「は、恥ずかしいです!!放して下さい!」

穂乃果「やだ~」

穂乃果「ねぇ海未ちゃん、こっち見て?」

海未「え?」

チュッ

海未「なっ……////」

穂乃果「えへへ……」

穂乃果「この前の撮影で海未ちゃんが絵里ちゃんにキスされるの見て穂乃果、悔しかったんだ~」

穂乃果「海未ちゃんの隣は穂乃果なのに!って」

海未「」

穂乃果「あれ?海未ちゃん?」

穂乃果「海未ちゃーん!!」



side 海未 おわり

少し投下します


絵里(あれから1週間……)

絵里(今日こそは希をデートに誘わないと)

絵里(はぁ……)

絵里(希に遊びに行こうって声をかけるなんて楽勝じゃない)

絵里(そう思っていたのに)

絵里(どうしてこんな簡単なことができないのかしら)

絵里(はぁ……)


絵里(そういえば、海未は穂乃果を誘えたのかしら?)

絵里(もし成功しているなら方法を聞いてみるのも……)

絵里(って駄目よ!後輩に、しかもあの海未に聞くなんて負けた気がするわ!!)

絵里(それにあの超ヘタレな海未よ?まだ誘えていないに決まってるわよ)

絵里(ふふ、海未より先に誘って私がヘタレじゃないってことを認めさせてやるんだから!)

希「えりち、おはよー」

絵里「!?」

絵里「え、ええ……おはよう、希……」

希(えりち、最近ボーっとしてることが多いなあ)

希(なんか悩みでもあるんやろか)

希「寝不足?無理したらあかんよ」

希「もし悩みとかあるならウチで良ければ相談に乗るで?」

絵里「だ、大丈夫よ!この通り、元気だから!」

希(怪しい……)


絵里(確かにここ最近は希をデートに誘うことばっかり考えていたし、予行練習もしてたから寝不足気味だけど)

希「えりち」

絵里(バレそうになるなんて危なかったわ……)

絵里(希に怪しまれたかしら)

希「えりちって」

絵里(ああ、もう!余計に誘いにくくなったじゃない!)


希「えりち!!」

絵里「へ?」

絵里「な、何?」

希「そろそろ、教室いかんと授業始まるで?」

絵里「え、ええ!そうね!」

希(やっぱり変や……)

希(これは少し気をつけて見といたほうがよさそうやね)


希「えりち、ご飯食べよ?」

絵里「ええ」

絵里(朝は時間がなくて誘えなかったけど)

絵里(お昼の時間最大のがチャンスよ!)

絵里(今度こそ決めてみせるんだから)

東條さーん 一年生が呼んでるよー

希「ん?なんやろ」

希「ごめん、ちょっと行ってくるわ」

絵里「」


―――――――

希「にこっちやった」

希「今日はリボン忘れたらしいけど、一年生と勘違いされるなんて……」クスクス

希「あれ?えりち、どうしたん?」

絵里「……」ムッ

絵里(にこ……こういう時くらい少しは空気を読んで欲しいわ)

絵里(でもやっぱり希が悪い!私が誘えないのも希のせいよ!バカ希!)


絵里(はぁ……)

絵里(どうして誘えないのかしら)

絵里(もうこんな時間か、練習行かないと)

絵里「希、そろそろ練習行きましょう?」

希「……」

希「その前にちょっとええ?」

希「えりち、ウチになんか言いたいことあるんとちゃう?」

絵里「……え?」


希「だって、えりち……今日ずっとウチの方見とったよ?」

希「最近、様子がおかしかったから心配しとったんやけど」

希「もし、言いにくいことでも、ウチはえりちが言いたいことがあるなら言って欲しいんよ」

絵里「希……」

絵里「ごめんなさい、大したことじゃないの」

絵里「ただ、希と遊びに行きたいなって」

希「へ?」

希「なんや、そんなこと……」


絵里「そんなことって、何よ……」

希「ごめんごめん」

希「でも、えりちからデートのお誘いなんてウチは嬉しいんよ?」

絵里「で、デートって、何言ってるのよ……///」

希「あ、照れてる~?」

絵里「もう!日程は後で連絡するから!」

絵里「さっさと練習行くわよ!」

デート本編は近日中に書きます
すいません


―――――

絵里(やった!ついに誘えたわ!)

絵里(希とはよく遊びに行くけど、今回はデートなんだからいつもとは違うわよね)

絵里(何を着ていこうかしら……)

亜里沙「お姉ちゃんすごく楽しそう」

絵里「ええ、希と遊びに行くの♪」

亜里沙(希さんと出掛けるときはいつも嬉しそうだったけど、今日はいつも以上に機嫌がいいみたい……)


絵里「希、遅いわよ!」

絵里「生徒会の仕事もいつも遅れてくるんだから……」

希「え?まだ約束の30分前やろ?」

希「もしかして、ずっと待ってたん?」

絵里(気合いれて早く来すぎてしまったなんて言えないわ)


希「あ、えりちその服すごいかわいいやん」

希「えりちはおしゃれさんやね」

絵里「あ、ありがとう」

絵里(『希もかわいいわ』って言うのよ!)

絵里「の、のじょ…みも……か……いわよ……」

希「へ?」

絵里「な、なんでもないわ……」


―――――――――外野――――――――――

凛「絵里ちゃんヘタレすぎるにゃ」

ことり「これは海未ちゃん以上かも」

真姫「はぁ……この二人も撮影するわけ?」

花陽「穂乃果ちゃんと海未ちゃんの初々しいデートも良いけど」

花陽「大人な二人のデートも外せません!!」

ことり「しっかり記録しておかないと♪」


希「最近色々と忙しかったし、えりちと二人で遊びに行くんも久しぶりやね」

希「ふふ、楽しみや」

希「そういえば、えりちはどっか行きたいとこあったん?」

絵里「そうね……」



行き先
安価 >>215

ウィンドウショッピング

更新遅くて本当に申し訳ない
書き溜めた分少し投下します


絵里(デートで行く場所は色々考えたけど、定番が一番よね)

絵里「最近できたショッピングモールが少し気になってるの」

絵里「行ってみない?」

希「ウチはえりちの行きたい所でいいよ」

絵里(希ならそう言うと思ってたわ)

絵里(私が誘ったんだし少し強引なくらいでいいわよね……?)

絵里「そう、じゃあ行きましょう」

希「そやね」


希「さすがに人多いなぁ……」

絵里「そ、そうね」

絵里(あーもう!オープンしてすぐだから混んでるに決まってるじゃない!)

絵里(なんで気づかなかったのかしら……はぁ)

希「気にしててもしょうがないやん早く行こ!」ギュ

絵里「ちょっと、希!?」

希「えりちがはぐれて迷子の呼び出しされんようにせんとね」

絵里「されないわよ!」

希「一応デートなんやし、たまにはいいやん?」

絵里「もう……」

絵里(こんなに簡単にに手を繋げるなんて……)

絵里(結果的には良かったのかも)


―――――――外野――――――――

ことり「絵里ちゃんすごく嬉しそうだね♪」

ことり「やっぱり、デートなんだし手くらい繋がないとね」

真姫「エリーは何もしてないけどね」

真姫「でも、せっかく来たんだから尾行なんかより買い物がしたいわよ……」

にこ「ほんとよ、気になるお店も多いし」

凛「かよちん、あっちに美味しそうなものがあるにゃー」

花陽「あ、凛ちゃんちょっとまってー」



絵里(うぅ……/////)

絵里(手を繋ぐのって想像以上に恥ずかしいわね……)

希「えりち、どうしたん?」

絵里「……なんでもないわ」

絵里「希は行きたいお店ある?」

希「うーん……ウチはあんまりこういうとこ来ないしなぁ」

希「えりちの行きたいお店でいいよ?」

絵里「また、そうやって……」

絵里「それじゃ意味が無いじゃない」


絵里「今日は私の買い物に付き合わせるために希を誘ったんじゃないのよ?」

絵里「そうね……決めた」

絵里「今日は希のコーディネートをするわ」

希「へ?」

絵里「μ's一のファッショニスタのエリチカが希にぴったりの服を選んであげる!」

希(ファッショニスタって何やろ……)

絵里「そうと決まったら早く行くわよ!」

希「あ、ちょっとえりち!引っ張らんといてー」


絵里「希、これなんかどう?」

希「あ、かわええなぁ……」

希「でも、ウチにはこんなかわいいの似合わないんやない?」

絵里「そんなの着てみないと解らないじゃない」

絵里「試着室はここね……」

絵里「ほら、早く入って」

希「ち、ちょっと…!!強引やなぁ」


―――――

希「え、えりち……どう…かな?」

絵里「……ハラショー」

絵里「とても似合ってるわ!」

希「そ、そう……?////」

絵里「ええ」

絵里「希っていつもおとなしい服ばかり着てるじゃない?」

絵里「せっかくがスタイルいいんだからもっと挑戦するべきよ」

絵里「これはコーディネートのし甲斐があるわね……」

絵里「こっちも着てみましょう?」


―――――

絵里「ふぅ……」

絵里(少し張り切りすぎたかしら?可愛い希が見られて私は楽しかったけど)

希「色々着たけど、ウチこんなに買えんよ……」

絵里「元々ウィンドウショッピングのつもりだったし全部買う必要なんて無いのよ?」

希「でも、これは買っていこうかな」

絵里「気に入ったの?」

希「うん」

希(えりちが可愛いって言ってくれたやつやし……)


絵里「さて、服は決まったし……次はこっちね」

希「し、下着までコーディネートする必要は無いんちゃう?」

絵里「ダメよ!見えない所が重要なんだから」

希(えりち張り切り過ぎやん……)

希「でも、恥ずかしいから……」

絵里「ほら、行くわよ!」

希「仕方ないなぁ……」


―――――――外野――――――――

ことり「希ちゃんの今度の衣装はああいう方向もいいかな」

にこ「あんたの衣装にかける情熱は素直に尊敬できるわね」

ことり「にこちゃんに褒められちゃった」エヘ

ことり「でも、下着まで選んであげるなんて」

ことり「絵里ちゃん大胆♪」

真姫「エリー何考えてるのよ……」


絵里「うーん……」

絵里「希や私のサイズだと数が少ないのが困るわね……」

希「そうやね……大きいのもいいことばっかりやないやんな?」

絵里「それ、にこが聞いたら怒りそうね」クスクス

希「にこっちのサイズはそれはそれで少なそうやけどね」クスクス


―――――――外野――――――――

にこ「……」

花陽「だ、大丈夫だよ、きっとこれから成長するから、ね?」

ことり「きっと二人も悪気はないと思うな……」

にこ「あんたらに慰められても虚しくなるだけよ!」


絵里「これとか可愛いわね……」

希「お、えりちにはこういうエロいのも似合うんちゃう?」ニヤニヤ

絵里「希……私のじゃなくてあなたのを選んでるのよ?」

絵里「それとも、それを着てくれるってことかしら?」

希「へ?」

絵里「私に薦めるってことは当然着られるのよね?」

絵里「早速試着しましょう?」ニコニコ

希「いや――」


希「うわ……スケスケやん……」

希「こんなん恥ずかしくて着られんよ……////」

絵里『希ーまだー?』

希「うぅ……えりちのアホ……」

希「き、着たよ」

絵里「ハ、ハラショー……」

絵里(これは……)

絵里(すごい破壊力ね……エロ過ぎるわ)

希「え、えりち……?」

絵里「希?こんな下着姿私以外に見せちゃダメよ?」

希「う、うん……」


絵里「ウィンドウショッピングのつもりだったけど、結構買っちゃったわね……」

希「こういうとこって自分ではあんまり来ないけど、今日は楽しめたかも」

希「えりちのおかげやんな?」

絵里「何言ってるのよ……」

希「さて、そろそろ帰ろか」

絵里「そうね……遅くなってもいけないし」

希「亜里沙ちゃんに心配かけたらあかんよ?」


絵里「あそこの公園って……」

希「ん?有名なデートスポットやね」

絵里「ねぇ、最後に寄って行かない?」

絵里「今日は一応『デート』なんでしょう?それっぽいことしたいじゃない」

希「そやね……行こっか」


希「……」

絵里「……」

希「カップルだらけやね……」アハハ

絵里「そ、そうね」

希(えりち…なんでこんなところ行こうなんて言い出したんやろ)

希(あっちこっちでカップルがイチャついてるやん……)

希「そういえば、えりち……」

希「PV撮影の時海未ちゃんにキスしてたやんな?」

絵里「あ、あれは!希がしろって言ったんでしょ!?」

希「ウチにはしてくれへんの?」

絵里「な、な、何言って……////」

絵里(え、えぇ!? そ、そんな出来るわけないじゃない!)

絵里(ああぁぁ!! でも……)

絵里(希の唇って柔らかそう…・…)

絵里(キス…キス……のぞみとキス……)

希「なーんてじょうだ……んっ!?」


希(えりちにちゅーされてもうた……)

希(本当に、しかも唇にするとは思わんかったわ)

希「あ、あはは……えりち、唇になんて大胆やな~」

希「でも、遊びでそんなことしたらあかんよ」

絵里「違う!遊びなんかじゃない!!」

希「へ……?」


んっ……ちゅ……


絵里「の、希……」

希「す、ストップ!!これ以上は……」

絵里「え……」

絵里「!?」

絵里(うわぁぁぁぁぁ……!!)

絵里(な、何してるのよ私!?)


絵里「ご、こめんなさい!」

絵里「そ、その……こんなつもりじゃ……」

希「……ううん」

希「いいんよ?……その……」

希「ウチもいやや…なかったし……////」

絵里「そ、そう……」

希「うん……////」


絵里(どどど、どうしよう……微妙な空気になっちゃったじゃない!)

絵里(最後にこんなことになるなんて……)

希「……えりち」

希「その……もしよかったらだけど……」

希「このあと家に泊まりに来ん?」

絵里「え……」

希「―――ってウチ何言ってるんやろうなぁ」

希「明日学校やし、亜里沙ちゃん心配してしまうやん」アハハ


絵里「……いいわよ」

希「へ?」

希「で、でも……」

絵里「一度家に帰って着替えを取ってくるわ」

絵里「亜里沙にもその時に話しておけば心配しないでしょう?」

希「そんな……悪いやん」

絵里「いいの、私がそうしたいんだから」


―――――――外野――――――――

ことり「す、すごいもの見ちゃったね」

にこ「あいつら何してんのよ……」

花陽「おおおお、お持ち帰りなんて!!」

花陽「ふたりきりの硝子の花園であんなことやこんなことが!!!」

真姫「花陽落ち着きなさいよ……何言ってるか解らないわよ」

凛「流石に希ちゃんのお家まで着いて行くわけには行かないよね?」

ことり「うーん……そうだね」

ことり「後は若い二人に任せて帰ろっか♪」

凛「あ!じゃあラーメン食べて行こうよ!」

凛「凛、お腹ペコペコにゃー」


――――――


絵里「お風呂いただいたわ」

希「あ、待って、今えりちのお布団ひくから」

希「これでよし、と」

希「じゃあ、寝よっか 電気消すね」

絵里「ね、ねぇ希……」

希「……」

希「もしかして、えりち怖いん?」

絵里「そ、そんなんじゃないわよ……」

希「しょうがないなぁ……ウチと一緒に寝る?」

絵里「え?」

絵里(顔が近い……)

絵里(希のいい匂いが……!)

絵里(こんなの寝られるわけ無いじゃない!!)


希「……えりち、寝ちゃった?」

絵里「ううん、何?」

希「さ、さっきのことやけど……」

希「えりちがあんなことするなんて思わなかったから」

希「アレって……どういう意味だったん?」

絵里「え……?」

絵里(そりゃそうか)

絵里(あんなことまでして誤魔化せるはずないわよね)

絵里(もう、覚悟を決めるしか……)


絵里「希、少し私の話を聞いてくれる?」

絵里「私は今までずっと他人を遠ざけてきたわ」

絵里「だから、こんなに心を許せる親友は希が初めてだった」

絵里「私にとって、あなたはずっと一番の親友だったの」

希「えりち……」

絵里「それで十分だったのに……」

絵里「卒業すれば、私とあなたは別々の道を進むことになる」

絵里「そうしたら、お互いにもっと大切な人が出来て、私は希にとっての一番じゃなくなる」

絵里「当たり前のことなのに、それが耐えられないの」

絵里「だからね、この感情は友情じゃなくて」

絵里「あなたのことが好き……なんだと思う」


希「……えりちがそんなにウチのこと想ってくれるなんて嬉しいなぁ」

希「えりちといると本当に楽しくて、ずっとこのままならいいのにって思ってた」

希「だから、たぶんウチもえりちと同じ気持ちやと思う」

絵里「希……」

絵里「き、キスしていい?」

希「……へ?」

絵里「だ、だって私達両想いなんでしょう?今すごくキスしたい気分なの!」

希「……しょうがないなぁ」クスクス




side 絵里 おわり

おまけ


絵里「あら、海未じゃない」

海未「廊下で会うのは久しぶりですね」

絵里「最近、穂乃果とはどうなの?」

海未「なっ……////」

海未「別に普通です!」

絵里「私と希は順調よ?」


絵里「もう、キスだってしたし、同じベッドで寝たんだから♪」

海未「え、絵里は破廉恥過ぎます!」

海未「私と穂乃果は清く正しいお付き合いを……」

絵里「あら、海未ちゃんにはまだ早かったかしら?」

海未「き、キスくらい……わ、私だってしました!」

海未(意識を失ってしまったのでよく覚えていませんが)




ことり「うーん……今回のPVは公開するにはちょっと刺激的すぎるね」

ことり「前回ので十分μ'sの人気も上がったし」

ことり「これはことりの永久保存版にしちゃおうかな♪」




おわり

これで終わりにします
投下間隔が長くなったのは反省ですね
次に書く時は書き溜めて一気に投下できるようにします

このSSまとめへのコメント

1 :  SS好きの774さん   2014年07月10日 (木) 19:25:00   ID: j6cfZ7NS

完結まで流石にかかりすぎだろ…
最後まではよ!

2 :  SS好きの774さん   2014年08月01日 (金) 15:23:58   ID: C-7m4tkW

そういやこの作品5月からずっとやってんのかw

3 :  SS好きの774さん   2014年08月22日 (金) 18:17:05   ID: 6ygF1b4d

56.59に草不可避

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