苗木「元超高校級の同窓会」 (202)

居酒屋前

苗木「みんなで集まるの久しぶりだな何年ぶりだろう」

苗木「意外にも十神君から連絡があってみんなで集まろうってことになったけど……」

苗木「うーん……場所が分かりにくくてちょっと遅れちゃった」

苗木「遅れてくる人も多いらしくてとりあえずの集合時間に合わせてきたけど緊張するなぁ」

苗木「まぁいいや、とにかく入ろう」



……イラッシャイマセー

SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1400120808

苗木「ごめん、ちょっと遅れた。久しぶりだね」

十神「ふん、まだほとんど集まってない。別に構わん」

苗木「うーん…でも遅刻は遅刻だし……」

朝比奈「いーじゃん別に!とりあえず何頼む?」

苗木「ビールでいいかな。今いるのは朝比奈さん、十神くん、腐川さん、大和田くんだけ?」

大和田「この時間からこれるのはこれだけみてぇだ乾杯しちまおうぜ」

腐川「ふん……さっさと座ってよ」


……ご注文お持ちしましたー

十神「今日はよく集まってくれた。まだ集まりきってないが乾杯だ」

「「「「乾杯!!!」」」」

大和田「まぁなんていうかいつかこんな事あるだろうと思ったけど十神発案は意外だったな」

朝日奈「確かに!十神丸くなったねー」

十神「好きに言え」

腐川「久しぶりでも白夜様は相変わらず素敵……」

朝日奈「あはは、あんまりみんな変わってないかもね」

大和田「ところでよ、何で急に集まることにしたんだ?」

十神「久しぶりのみなの近況でも聞きたいと思ってな」

朝日奈「やっぱり十神変わったじゃん!他人にあんまり興味なかったくせに」

十神「なんだ貴様、これ以上言ったら俺は帰るぞ」

苗木「まぁまぁ、せっかく集まったんだからさこれくらいにしようよ」

十神「ふん……」

腐川「び、白夜様何食べますか?取り分けますよ?」

朝日奈「でもさーみんなも結構雰囲気変わったよね」

朝日奈「腐川ちゃんなんか今日ばっちりオシャレしてるし」

腐川「う……」

苗木「そうだね、すっごく美人になって誰かと思ったよ」

大和田「そういうこと平気で言うから色々おかしくなんだよ、いい加減成長しろ」

苗木「一体何のことさ……?」

十神「どうでもいい社交辞令はそこそこにして今いる者たちで最近の話をするぞ」

朝日奈「ちょっとそういう言い方ないじゃん!でもみんなの話は聞きたい!」

苗木「どの順で話す?」

十神「ここの皆で話してから後は遅れてきた順に話してもらえばいいだろう」

朝日奈「じゃあ幹事の十神からだね!」

大和田「おう、じゃあお前からな」

十神「愚民に話しても理解できないとと思うがな」

朝日奈「だからぁ、お酒の席くらい楽しく話そうよ!!」

十神「ふん、まぁ話すぞ」

十神「大学卒業以降すぐ家を継ぐつもりでいた」

十神「だがそれはつまらないと思い一から起業した」

十神「当たり前に成功して今も順調だ」

十神「数年後まで事業拡大を続けて十神に戻りの財閥の一部にする予定だ」

十神「これで満足か?」

腐川「やっぱりどんな環境でも成功するお方なのね…」

大和田「おい、説明省略しすぎだろ!なんでつまらないとかを説明しろよ」

朝日奈「そうだよ!テレビで見たことあるけど裏話的なことが知りたいの!」

十神「……」

十神「……笑うなよ」

十神「その……あれだ、人の気持ちを多少理解てみようと思ってな」

朝日奈「マジ?やっぱり変わったねー顔まっかじゃん!」

大和田「うわ、なんか気持ちわりい」

腐川「照れてる白夜様もやっぱり素敵……」

十神「フン……」

朝日奈「なんか言ってよーもう悪かったからさー」

苗木「あ、あのさテレビで見たけどどこかと合併するんだって?」

十神「……そうだこの買収で世界シェアでトップが取れる」

大和田「すげえな、やっぱりお前が一番成功してんじゃね?」

朝日奈「あはは、そうかも!最近テレビでも良く見るし!」

腐川「白夜様、あたしいつも録画してます!」

十神「成功など愚民どもにはわからないだろうがテレビなら出ている連中はいるだろう」

十神「俺のことはもういい、お前らはどうなんだ」

朝日奈「じゃあ次は私ね!」

朝日奈「私は数年前に怪我で泳げなくなっちゃったんだ」

朝日奈「そんで今はコーチやってる!」

朝日奈「記録とかタイムとかはもう無理だけど毎日楽しいよ!」

大和田「マジで?五輪代表の候補になったことまでは知ってたけど怪我したのか?」

腐川「さ、さらりと重い話するわね」

苗木「辛かったでしょ、大丈夫だったの?」

朝日奈「うーん、怪我したときは人生の終わりだーって思ったけど今が楽しいし……」

朝日奈「案外教えるのも性に合ってたみたいでさ、今度教え子が世界大会にでるんだ!」

朝日奈「応援してあげてね!」

苗木「挫折を乗り越えて幸せになれるって凄いね」

大和田「見習いたいぜ」

十神「お前らしいしいいんじゃないか?」

朝日奈「でもちょっとカロリー気にして食べないといけないのは辛いかな」

朝日奈「油断するとすぐ脂肪付いちゃって」

朝日奈「引退する前はこんなことなかったのになー」

大和田「じゃあ次俺な」

大和田「俺はバイクの専門店を立ち上げた」

大和田「最初が軌道に乗らなくてな結構辛かったぜ」

大和田「そう考えると天才の十神かうらやましいなやっぱ」

大和田「でもあれからネットとか勉強してな」

大和田「今ではバイクパーツのネット通販じゃ結構有名なんだぜ」

朝日奈「うそーあんた勉強とか駄目そうじゃん!」

朝日奈「インターネットなんかやらしいサイトしか見なそうなのに!」

腐川「意外ね……向上心とかあったの」

大和田「うるせえ、これでも結構努力したんだよ」

大和田「実は十神にも経営の相談とかしたしな」

十神「フン……俺は口を出しただけだ」

大和田「そんで今では結婚したいツレもできた」

大和田「もう少ししたらプロポーズするつもりだ」

苗木「凄いね、なんか大人みたいだ」

十神「とっくに皆成人しているだろう」

腐川「な、なんか安っぽいけどいい話ね」

朝日奈「いいなー私も結婚したいなー」

朝日奈「ねぇどんな人なの?写真とか見せてよ!」

大和田「い、いいじゃねえかもう!次行こうぜ次!」

十神「次、腐川お前が話せ」

腐川「あ、あたしですか?」

腐川「えっと…その…」

十神「別にお前の人生にそこまで皆興味ないさっさと話せ」

朝日奈「ひどい!もっと優しくしなよ!人の気持ちを理解するんじゃなかったの!?」

十神「フン……ほら、順番だゆっくりでもいいちゃんと聞いてやる」

腐川「あ、あたしはあれ以降新作がほとんど売れなくなっちゃったの」

腐川「いままでの印税で生活してきたけど新しい収入はほとんどゼロに近かった」

腐川「でもヤケクソで馬鹿にしていたケータイ小説書いてみたらそれが売れちゃって……」

腐川「……それがこんど映画化する」

十神「……」

腐川「す、すみませんこんなの馬鹿みたいですよね?」

朝日奈「ほんとに!?タイトル教えてよ!見に行くよ!」

腐川「え、その…○○○ってタイトル……」

朝日奈「それ知ってる!あれ映画になるの!?」

大和田「本読まねえ俺でもしってるぞ!?あれお前が書いてたのか」

腐川「前のペンネームとは違うので書いてたから……」

腐川「映画化の話もまだ正式発表じゃないし……」

朝日奈「すごーい、また超売れっ子じゃん!」

苗木「本当、凄いよ僕も絶対見に行く」

十神「で、だ」

腐川「は、はい」

十神「お前のその見ためが大幅に変わったのはなんなんだ?」

腐川「その……今日みんなに会えると思ってそれで舞園に出演お願いしようと思って……」

腐川「多少原作者の意向も通してもらえるみたいで……」

腐川「一応ちゃんとした話だし服装くらいはと思って……」

十神「貴様、謙虚になったな」

腐川「す、すみません!」

十神「別に謝罪するようなことはしてないだろう」

苗木「じゃあここにいる中で最後は僕だね」

苗木「僕は……」

?「まちなさい」

苗木「え?」

霧切「来た順だというなら私のほうが先よ」

霧切「だって少しはなれたところであなたたちを観察してたもの」

霧切「ここ座るわね、いいかしら?」

苗木「あ、うん」

朝日奈(自然に苗木の隣に)

苗木(うわ、近いな……)

霧切「ふぅ……熱いわね一枚脱ごうかしら」

十神(露骨に苗木を狙ってるな)

苗木「なんで離れて見てたの?」

霧切「職業病みたいなものよ」

大和田(絶対苗木の隣に座るためだ)

朝日奈(絶対苗木の隣に座るためだ)

霧切「じゃあ話すわね」

霧切「私は前とずっとやってることは変わらないわ」

霧切「いろいろな調査をして事件に関わってそれで生活してる」

霧切「今も二つの事件を追ってるわ」

霧切「今日も忙しかったけどみんな来るから合間を縫ってきたの」

大和田「お前もこの間テレビで見たぜ、ワイドショーでコメントしてただろ」

霧切「まぁ顔が売れても困らない事件ばかりえらんでいるから」

霧切「最近不景気で多少仕事は減ってきたわ」

霧切「大和田君も浮気調査とかなら受けないこともないわよ」

大和田「うるせえ、余計なお世話だ」

霧切「十神君も企業の内偵調査とか必要なら言ってちょうだい」

十神「フン、考えておく」

苗木「霧切さんは変わってなくてなんか安心したよ」

霧切「そう?あなたもね」

苗木「ははは、そうかなあ…」

霧切「そうよ」

朝日奈「ち、ちょっと、二人っきりの世界に入ってないでよ!」

朝日奈「ところで霧切ちゃんもかわいい服で来たね」

霧切「いつもどおりの普段着よ」

朝日奈(どうしよう、スウェットでコンビニで買い物してるの見たことあるとか言えない……)

霧切「まあ久しぶりで少し気合を入れたのは確かかもね」

霧切「私の話はこれくらいにして次は苗木君の話をしましょう」

霧切「それで?いま貴方は普段何をしていてどこに住んでいるのかしら?」

苗木「え?ああうん……」

霧切「なんでもいいわよ、時間はまだまだあるのだから」

苗木「えっと僕は……」

?「ごめんちょっと遅れた!」

?「こめんねー」

十神「ん?不二咲と戦刃か早く入って座れ」

不二咲「さっき店の入り口で戦刃さんとあってさ」

戦刃「そうなんだー一緒にお店に入ったの!」

大和田「で、注文はどうする?」

戦刃「みんな変わってないね」

不二咲「へえ、それで後から来た人が近況報告するんだ」

戦刃「おもしろそう!」

戦刃「じゃあ私が話す!」

苗木「えっ僕の番……?」

戦刃「あ、あれ……?間違えちゃった?」

朝日奈「いーじゃんもう!いっそのこと苗木はもう最後でいいんじゃない?」

苗木「ええー……まぁいいけどさ……」

戦刃「私はねー、今SPやってるの」

戦刃「国会議員とか偉い人のそばで身の安全守ってるんだ」

戦刃「この間はね、なんとか大臣?の人の護衛もやったの」

戦刃「戦ったりすることはほとんどないけど、国内での仕事が多いしたのしいよ」

戦刃「普段は訓練がメインかなぁ」

戦刃「たまに戦場を思い出したりするけども……」

戦刃「そうだ、こないだ石丸君に会ったよ!」

戦刃「今はなんとかっていう議員の秘書をやってるんだって!」

戦刃「かっこいいスーツきてかっこよかったなぁ……」

苗木「へえ、同級生と会ったりもするんだ」

戦刃「うん、たまにだけどね」

戦刃「苗木君かっこよくなった……?」

苗木「え?そう?うれしいなあ」

霧切「もういいかしら?」

戦刃「え?もっと話したい……」

霧切「いいかしら?」

戦刃「はい……」

不二咲「あはは、僕の番でいいかな?」

不二咲「僕はあの後外資の企業からオファーが来て今は主に海外で働いているんだ」

不二咲「部下もいて今は色々な企業関係のソフトを作ってるんだ」

不二咲「休日とかはやっぱり自分の趣味でプログラミングしてるかなぁ…」

不二咲「一応現地の言葉も分かるけどなんかちょっと怖くて外出はあまりしないかもね」

不二咲「今日は呼んでもらえたからバカンス含めて日本に帰ってきたんだ」

不二咲「久しぶりの母国はやっぱり落ち着くね」

朝日奈「不二咲ずいぶん見た目変わったね!この中で一番前と別人なんじゃない?」

不二咲「さすがにあの格好はね…」

腐川「中性的なイケメンでかっこいいかも…」

不二咲「ほんとに?海外じゃナヨナヨしてたら偏見とかあるから気をつけてるんだ」

苗木「ほんとに、別人だね」

大和田「なんか今のお前見てると安心できるな。もう心配はいらねえな」

不二咲「昔は助かったよ」

十神「ここにいる皆は話終えてしまったな」

十神「苗木、話すか?」

苗木「うーんそうだなぁ……それじゃあ」

霧切「あら?苗木君お酒が進んでないんじゃない?もっと飲まないの?」

苗木「え?ああうん、飲もうかな」

霧切「それがいいわ」

不二咲(うわあ、酔わせてお持ち帰りする気だよ……)

苗木「それより、ほら携帯なってるの霧切さんじゃない?」

霧切「あら?そうね。ごめんなさいちょっと外すわ」

霧切「ふうまったく、わざわざ確認とる必要なんてないことで電話してくるなんて」

霧切「苗木君の話には間に合うかしら」

……

霧切「ごめんなさい、戻ってきたわ」

霧切「……なんで私の居た席に舞園さんが座ってるのかしら?」

舞園「あれ?ここ空席だと思ってました」

霧切(こいつ苗木くんの隣を……!)

苗木「はは、いいじゃないか勘違いくらい誰でもあるよ」

霧切「そうね、私は大人だから水に流すわ」

霧切「大人だから」

舞園「霧切さんが抜けてる間みんなの話を少し聞かせてもらってたんですよ」

舞園「次は私が話すことになりました」

舞園「ほら、シラフで聞かれるのも気恥ずかしいですし苗木君ももっと飲んでください」

舞園「元アイドルのお酒ですよ?飲めないんですか?」

不二咲(状況が変わってない……むしろ……)

十神「いいからさっさと話せ」

舞園「私は数年前までアイドルをやってました」

舞園「今はアイドルは引退して主に女優業をやってます」

舞園「今日も撮影でした」

舞園「アイドルの時よりも忙しくはないんですけど……」

舞園「なんていうか女優って理想の女性を私生活でも演じないといけないっていうか」

舞園「前以上に気をつけないといけなくて……つかれちゃいます」

舞園「今日はこの場に呼んでいただことですし久しぶりにハメを外しちゃいます!」

十神「ここを予約したのは俺だ。記者は問題ないだろう」

舞園「本当ですか!?うれしいです久しぶりに肩の力抜けます」

舞園「そうだ、腐川さんの映画の話私は大丈夫です後は事務所と相談してですね」

腐川「本当?よかった実はアンタをイメージして書いたの」

舞園「そうなんですか?完璧に演じちゃいますよ?」

朝日奈「やっぱり女優さんは生で見てもきれいだねー!」

大和田「お前見た目の話ばっかりだな」

不二咲「海外でもDVDとか取り寄せてみてるよ、すごいかっこいいね」

戦刃(どうしよう、出ている映画見たことない……)

戦刃「あ、あの、その」

舞園「そうだ、今度上演する映画のチケット持ってきたんです」

舞園「みなさんに渡すのでぜひ見に来てください!どうぞ!」

十神「気が向いたら見てやる」

朝日奈「素直じゃないねー、私のチケットに後でサイン書いてよ!」

舞園「もちろん、いいですよ」

舞園「はい、苗木君にも」

苗木「ありがとう。あれ?なんかこれちょっと違う…?」

舞園「えっとあのそれは関係者向けのやつで私と一緒に……」

霧切「ちょっとまちなさい」

霧切「苗木君は芸能界とは無縁のはず」

霧切「それに防犯上の観点からもむやみに関係者以外を入れないほうがいいはずよ?」

霧切「あなたもそう思うでしょう?ね?戦刃さん?」

戦刃「えっ?それくらいなら…」

霧切「ほら、プロもこういってるわ」

霧切「無理に危険をおかして関係者に何かあったらどうするの?」

霧切「プロ意識が欠けているのではないかしら?」

舞園「……わかりました。改めて苗木君には後日映画館用のチケットをお渡しします」

舞園「せっかくですから後で日程を合わせて手渡ししますのであいている時を教えてくださいね」

舞園「また後で連絡しますね」

苗木「ああ、うんありがとう楽しみにしておくね」

霧切(やられた……!デートの確約……?)

大和田(怖ええ、目を合わせないようにしよう)

戦刃(映画館楽しみだなーいつ以来だろう?)

朝日奈「ほ、ほら!そうだ、一番テレビで見るのってやっぱり舞園ちゃんだよね!」

舞園「うーんどうでしょう?最近テレビだったら私よりも…」

?「またせたな!!」

苗木「うわっ!?桑田くん!?」

桑田「わりいちょっと自主トレに熱が入っちまって!」

舞園「桑田くんのほうが私よりもテレビに引っ張りだこなきがします!」

桑田「何のはなし?」

桑田「……なるほどね、確かに最近オレ話題になってるみたいだしなぁ」

桑田「みんなは変わってねえな」

苗木「桑田君もそんなにかわってないよ」

霧切「ガタイが良くなって日焼けしたくらいかしら?」

腐川「怖い…」

桑田「野球は見た目も大事なの!ほらプレッシャーとか威圧感とか」

桑田「それは置いておいてオレの話するぞ」

桑田「オレはあれからプロ入りして普通に野球やってこんどメジャー行く!」

桑田「それだけ!」

苗木「簡単に言ってるけど凄いこと平気でやってるよね」

朝日奈「何個か賞みたいのだってもらったんでしょ?」

大和田「お前ほんとにただのアホじゃなかったんだな」

舞園「オフにはテレビも出てたりしますしね」

霧切「メジャーの球団も凄い額で入札しようとしているのでしょう?」

不二咲「日本の新聞じゃでっかく取り上げられてたね」

桑田「そうらしいけど契約とか細かいところは代理人にまかせっきりだしなぁ」

桑田「そういうわけで舞園ちゃん!?一緒にアメリカ行かねえ!?」

舞園「お断りします。どんな女の子にもそれを言ってるのでしょう?」

桑田「そんなことないって、舞園ちゃんだけだよ!」

舞園「じゃあこないだの週刊誌はどう説明するんですか?」

桑田「あーそれは……」

大和田「若手女優との熱愛とか書かれてたな」

十神「お前週刊誌なんか読むのか」

大和田「ツレがよく買って読んでんだよ」

桑田「ギャハハ、なんだよツレってついにホモに走ったのか?アホもそこまで行くとはなあ!」

大和田「結婚を見据えて付き合ってる女だ」

桑田「は?」

桑田「ちょっとまって、え?まじで?お前が?」

大和田「本気だ」

桑田「なんでだよ、お前もこっち側じゃなかったのかよ!?」

舞園「桑田君はお金稼げるだけなんじゃないですかね」

十神「一理あるな」

桑田「え?ちょっとまって受け入れられない」

腐川「不潔」

桑田「なんなんだよもう……オレもこの間の子と絶対上手くいってやる」

舞園「あの子男性アイドル食い散らかしてますよ」

桑田「え?」

舞園「業界の中じゃ有名ですよ?」

桑田「マジで?ウソでしょ?あの清純な子が?」

舞園「さあ?どうですかね?」

桑田「ちょっと、ねえ、ねえってば!」

?「じゃあ次はわたくしの出番かしら」

苗木「セレスさん!?いつから居たの!?」

セレス「桑田君が大声で騒いでるうちにはいりましてよ」

セレス「とっくに注文も済ませて聞いておりましたのに」

苗木「全然気付かなかった…」

セレス「物事は広い視点で見ないといつか損をしますわ」



セレス「あ、ウーロンハイこちらです」

不二咲(突っ込んだら怒るんだろうな……)

セレス「ごほん、ではわたくしの近況を報告いたします」

セレス「基本的には海外のカジノを中心に回っております」

セレス「時には国内の違法カジノなんかも行ったりしますが最近は取締りが厳しくて数もなかなかありませんね……」

セレス「ここ半年ほど国内でゆっくりして賭け事とは少々距離をおいておりますの」

セレス「日本もお金さえあればおいしいものは何でも食べられますしね」

セレス「日々食道楽ですわ」

朝日奈(言えない……深夜のチェーン店に居たのを見たなんて……)

セレス「皆さんも社会に出てそれなりですし貯金は貯まったのではなくて?」

セレス「今度私と勝負いたしましょう」

不二咲「いやあ賭け事って言うのは怖くて……」

朝日奈「私は宝くじくらいかなー」

苗木「僕も踏み出せないかな」

セレス「苗木君貴方の幸運とは人生をベットしてでも勝負してみたいものですわ」

セレス「最近ヨーロッパに別荘を買いましたの。そこで一勝負いかかですか?」


戦刃「あれ?餃子が来たよ?だれが頼んだの?」

セレス「わたくしはいつでも構いませんでしてよ?」

セレス「ギャンブラーには定時も定休日もありませんもの」

戦刃(誰のでもないのかなぁ……食べちゃってもいいかなぁ……)

苗木「あはは、誘ってくれるのはうれしいけどそれはちょっと」

舞園「苗木君を悪に染めないでください!」

霧切「苗木君には公務員みたいに堅実な生活で支えられる奥さんが必要よ」

戦刃(んー……味がちょっと濃いなぁ……ニラがいっぱい入ってるのかなぁ?)

セレス「いつでもお待ちしてますわ」

セレス「十神君?貴方も成功しているのではなくて?いつでも挑戦はお受けいたしますわ」

戦刃(次はなんかジュース頼もうかな)

十神「まぁそのうち考えてやらないこともないな」

セレス「ふふふ……」

セレス「ところで料理を頼んだのですけれど」

戦刃「味は濃かったけどおいしかったよ!」

セレス「ハァ!?……まぁもう一皿たのみますわ」

?「我はどこに座ればよいのだ?」

朝日奈「さくらちゃん!まってたよ!」

大神「皆久しいな」

桑田「うわ、また強そうになってねえか!?」

大神「お主もよい筋肉をしておる」

桑田「結構がんばったからな!褒められるとうれしいぜ!」

舞園「桑田君元気になりましたね」

桑田「オレは自分の見たものだけを信じることにした!」

舞園「言い忘れてましたけどあの子の元彼20歳上のおじさんですよ?」

桑田「え?マジで?」

大神「ふむ、我もそういうことなら話そうか」

桑田「え?今度もウソでしょ?」

舞園「自分の見たものだけ信じるんじゃなかったんですか?」

桑田「いやちょっと、それはそれって言うか…」

桑田「いや!そのね!下調べは大切って言うかね!?」

十神「うるさいぞ黙れ」

朝日奈「さくらちゃんの話聞けないじゃん!そんなんだからまともにモテないんだよ!」

セレス「見苦しいですわ」

桑田「」

大神「まあよい、話すぞ」

大神「我はあの後武者修行で世界各地を回った」

大神「強敵との死闘の日々……思い起こしても血が滾る」

大神「しっておる者もおるだろうが3ヶ月ほど前入籍した」

大神「ついこの間まで新婚旅行でまた世界を回りまた違った視点で世の中を見てきた」

大神「まぁなかなか良い経験だった」

朝日奈「私とも食事会したんだよね!」

霧切「へえそうだったのね?おめでとう」

不二咲「式とかはしなかったの?」

大神「したくない訳ではないが……」

朝日奈「さくらちゃん、ゼクシイ読むだけでも顔真っ赤にするもんだから……」

大神「お、おい朝日奈よ、」

セレス「あら、素敵ね」

腐川「ああいう本だけでも気恥ずかしいのは分かるかも…」

大和田「ツレも意識しているみたいだけど男にはわからない感覚かもな」

霧切「私もああいう本をみて自分を重ね合わせることをしたりするわ。ねえ、苗木君」

苗木「霧切さんもかあ、意外だな」

霧切「どういう意味かしら?」

舞園「私この間撮影でドレス着たんですよ!苗木君写メみます?」

霧切「婚前のドレスは婚期が遅れるっていうけど?」

舞園「普通の人はそうでしょうね、普通の人は」

戦刃(パフェ頼んでも怒られないかな?)

不二咲「もし今後ドレス着たら写真見せてよ!」

大神「う、うむ善処しよう……」

苗木「善処じゃなくてさ絶対見せてよね、まってるから」

大神「……うむ約束しよう」

苗木「結婚かぁ…みんなそろそろ考え始める年だよね」

十神「漠然とした願望でなく相手に求める条件とかも考え始めるな」

朝日奈「うわっ!?十神も結婚なんて考えてるの?いがいー」

十神「十神の血を絶やさないためには不可欠だからな。必然だ」

セレス「十神君の求める条件ってなんなのかしら?」

十神「お、俺のことなどどうでもいいだろう!!苗木はどうなんだ!?」

苗木「え?僕?」

霧切「確かにきになるわねミステリアスな女性かしら?」

?「結婚なぞ不要!二次元こそが至高ですぞ!!!」

「「「「!?」」」」


戦刃「このパフェくださーい!」

「「「「・・・・」」」」

山田「ふむ、この空気感たまりませぬな」

山田「店員殿、拙者にもビール一杯とから揚げとポテト3人前ずつよろしいかな?」

戦刃「私もから揚げちょっともらってもいい?」

山田「ふむ、かまいませぬ分けましょうぞ」

戦刃「ほんとう?ありがとー」

山田「なるほど、皆さん近況を報告しつつ結婚の話題になったと」

桑田「すげえな[ピザ]お前あんな大声だせるんだな」

山田「すみませぬ少々修羅場空けで高ぶっておるもので」

不二咲「うん、まあ山田くんのお話も聞かせてよ」

山田「聞くも涙、語るも涙の壮大なストーリーをお聞かせいたしますぞ」

大和田「ぜってえ適当に言ってるだろ」

山田「拙者はずっとフリーのアシスタントをしておりました」

山田「自由気ままに好きな漫画をかきつつ呼ばれたら働くという感じでありました」

山田「日々の生活はだいたいこのようなものですな」

山田「今日も最初から来たかったのですが少々仕上げに時間が掛かってしまい…」

山田「このような時間になってしまい大変不本意」

山田「今日は思う存分楽しみましょうぞ!」

霧切「それで、どういった漫画を描いているのかしら?」

山田「ふむ、女性に見せるのはあまりよろしくないので…」

「「……」」

山田「しかしアシスタントとしての背景でしたら有名な漫画をたくさん書きました」

山田「おそらく誰しもみたことあるはずです」

不二咲「もしかして○○○って漫画の背景かいてたりする?」

山田「よくお気づきになりましたな!以前ヘルプで書かせていただきました!」

山田「ふーむ皆さん口数が少ないですな」

苗木「そ、それで山田君の結婚観はどうなのさ」

山田「拙者のですか……?まあ正直に行ってくれれば見てくれもあまりよくありませぬし、」

山田「趣味も理解されるとはおもいませぬ」

山田「手に入らぬものを望むくらいなら最初から自給自足の安住の地を求めたほうが救いがあるかと」

山田「忘れておりました腐川冬子殿、今度出版する予定の著書の表紙の仮デザインですぞ」

腐川「あ…ありがとう」

山田「腐川冬子殿の文章たるや想像力を無限大というほどに掻き立て」

山田「読後感たるやさわやかにて活力を引き立てる」

山田「同じ創作活動をするものとして嫉妬を覚えてしまいます」

大和田「……腐川お前山田に頼んだのか?」

腐川「いいえ、私の文章だけ見て向こうから声をかけてきて……」

山田「出版社の仲介があってお互いに知り合いだったと気付いたわけですな」

山田「このような名作に関わらせていただけるなど一作家としてこの上ない喜び!」

山田「この山田一二三粉骨砕身の覚悟にて取り組みましたぞ!」

朝日奈「山田はフィクションの恋愛にはむきになれるのに現実では駄目なんだ」

山田「ふむ、そうですなまあ良い機会に恵まれたらということでいかかでしょうか」

山田「考えてみれば青春の高校時代になにか甘酸っぱさでもあれば変わったのかもしれませぬな」

舞園「でも高校時代に女子の中で付けたクラスの男子ランキングでは上位にはいってましたよ?」

霧切「そうね、たしかに『付き合うなら』の条件で大体皆の上位3位には入ってた気がするわ」

山田「ファッ!?」

山田「そ、それはどういう……?」

霧切「だって山田君は自分の趣味の異端さを理解して異性を不快にさせないようにしてたし」

舞園「そうですね、太ってはいましたが清潔感を意識していたようですし」

セレス「まぁ言うことを素直に聞く点は評価できますね」

朝日奈「話とか結構親身に答えてくれるし」

大神「自分から重労働をかってでるのは良いな」

腐川「人の嫌がることは口にしないし」

戦刃「一緒にいてたのしかったよー?」

桑田「ちなみに俺は?」

舞園「私からは最下位です」

桑田「」

山田「皆さんも人がわるいですな!このようなからかいなどまったく……」

「「……」」

山田「マジで?」

朝日奈「まぁ当時の話だしねー」

朝日奈「ちょっと今日見たら幻滅しちゃったかな」

大神「お主見たところまた数十キロ太ったであろう」

舞園「昔はまあ良かったですけど服装のセンスが当時から進歩してないですし」

霧切「なんかひねくれたわね」

腐川「声がでかい」

セレス「当時は受け入れられたテンションが年を経て辛い」

山田「」

大神「とりあえず痩せようとすることから始めろ」

朝日奈「食生活変えなきゃサラダ食え!サラダ!」

山田「わ……分かりました店員殿サラダ3人前!」

戦刃「私もちょっともらってもいい?」

山田「か……構いませぬぞ」

苗木「確かに山田君いい人なのは間違いないしね」

桑田「アイツ運動できないなりにこっちの練習に付き合ったりしてくれたしな」

大和田「オレはそれよりも面と向かって悪いところを指摘できるこの女子たちが怖ええ」

不二咲「うん…」

十神「元女子だ」

霧切「何か言ったかしら?」

朝日奈「ほら、山田!大きな声で宣言して!」

山田「拙者、山田一二三は誠心誠意素敵な男性になることを誓いますぞ!」

朝日奈「よく言った!」



?「よく通るいい声だ!」

?「僕も負けられないな!!」

大和田「兄弟!」

石丸「久しぶりだな!」

大和田「今度俺結婚するつもりなんだ、ぜひ兄弟にも合ってほしい」

石丸「それはめでたいな!」

石丸「皆も久しぶり!石丸清多夏だ!」

石丸「戦刃くんは一週間ぶりだな!相変わらず元気そうで何よりだ!」

戦刃「あ、うん」

戦刃(そうだったっけ……・?)

石丸「なるほど、僕が秘書をやっているというのはすでに聞いているのだな?」

石丸「ならば今後の予定を語ろう!」

石丸「僕は次かその次の選挙に出馬しようと思っている!」

石丸「皆に受け入れられてより良い社会を作れるように努力するつもりだ!」

石丸「皆の清き一票をこの僕にたのむ!」

石丸「期待にはこたえてみせるぞ!」

苗木「なんか石丸君はなるべくしてこうなったというか…」

大和田「確かに兄弟はかわらないな」

不二咲「本当にそのとおりかも」

舞園「将来は大臣ですかね?」

石丸「うむ!それも考えている!」

石丸「汚れひとつない国を作って見せるぞ!」

十神「待て」

十神「貴様も末端とはいえ政界に触れたのだろう?」

十神「本当に澄み切った政治などできると思うのか?」

石丸「できるできないではない!やるのだ!」

朝日奈「ちょっと十神!何で水をさすことを言うの?」

桑田「さめた奴だなまったくもう、酒がまずくなっちまう」

霧切「十神君の言うことも一理あるわ」

霧切「皆の幸せなんて無理よ誰かしら不幸になる」

霧切「それに国会議員全員が国民全員のために働くわけじゃないし一人の議員は国民全員の代表じゃない」

霧切「国民の一部を代表して国を動かすのよ?」

石丸「……」

十神「貴様の言っているのは理想論だ」

朝日奈「ちょっと二人とも!こういう場で何言ってるの!?」

石丸「わかってる!!わかってるとも!!」

石丸「世の中すべてをバランスとって幸せにするなんてできないのはわかってる!!」

石丸「だが、誰かが本心から理想を掲げないと駄目なんだ!!!」

石丸「一人じゃ無理かもしれない、僕の世代じゃ無理かもしれない、それでも!!誰かがきっかけとなって本気で目指さないといけないんだ!!!」

「「「「……」」」」

十神「そういうならもうこれ以上は何も言わん」

十神「ただいつか本当に心が変わらないで出馬するなら俺に言え」

十神「金銭の支援くらいならしてやる」



石丸「……ありがとう!!!」

大和田「よくわからねえけどいい話ってことでいいんだよな」

戦刃「ありがとうって言ってたしそうなんじゃない?」

苗木「そうだね」

山田「空気がシリアスになってしまいましたな」

大和田「兄弟!注文まだだったよな?何を頼むんだ?」

石丸「カシスオレンジ!!!!!!」

苗木(……今日一番のいい声だ)

大和田「兄弟、それ好きなの?」

石丸「大好きだ!!!!!」

苗木(本気で好きなんだ……)

桑田「男は黙ってビールだろ!」

石丸「カシスオレンジを馬鹿にするな!!!!!」

桑田「ごめん……」

石丸「気にするな!」

?「すまん遅れたべ」

朝日奈「うわ、葉隠だ」

葉隠「うわ、とはひどいべ」

苗木「葉隠くん久しぶりだね」

葉隠「おー苗木っち、なつかしいべ」

葉隠「みんなも久しぶりにあえてうれしいべ」

葉隠「やっぱ娑婆の空気はうめえなあ」

「「「……」」」

苗木(どうしよう、なんていうか……リアルだ)

苗木(あの山田君が汗も拭かずに真顔になってる……)

苗木(石丸君にいたっては必死に他人みたいな顔をしてるし……)

戦刃「ねー苗木君『しゃば』ってなあに?」

苗木「え?……ああそれはね……その……」

戦刃「うん?」

葉隠「……ああそういうことか、なんだよこの空気!?」

葉隠「冗談に決まってるべ!!」

葉隠「実刑は食らってないべ!」

(((うわあ……)))

十神「いいかげんにしろそもそも貴様有罪になってないだろう」

十神「うちの弁護団を使っていおいてその言い方では信用に関わる」

葉隠「おー十神っちあの時は世話になったべ」

葉隠「こうして娑婆で酒を飲めるのもあのときの協力があってこそだべ」

十神「フン、貴様が難癖をつけられて訴えられただけだろう」

十神「調査して貴様が真っ黒だったら俺は弁護に協力するつもりもなかった」

葉隠「いやー土下座した甲斐があったべ」

苗木(あ、石丸君が帰る準備をやめた)

葉隠「それで?みんなみたいに近況報告すればいいのか?」

不二咲「うん、葉隠君もおねがい」

セレス「さぞ波乱万丈な人生を送ってそうですわね」

石丸「兄弟よ、聞いたら後戻りできないとかないだろうな?」

大和田「さすがに……その辺はわきまえてるだろ……法律とかその手の抜け穴詳しそうだし」

石丸「う、うむ……」

葉隠「高校を卒業して以来俺は金だけを追い求めるのをやめた」

葉隠「なんていうか恥ずかしいけど……みんなを見て自分のためだけの仕事は良くないとおもったべ」

葉隠「占いなんて胡散臭いのは自覚してるし万人受けしないのはわかってた」

葉隠「だけどいつかみんなと再会したときに胸を張れるような人生を送ってみたいとおもったんだ」

葉隠「最初は本当に辛かった……著名人だけ見ていればよかった昔に比べて道行く人を引き止めてときには罵倒される……」

葉隠「その日食うものにも困った時もあったべ……」

葉隠「だんだんと投げやりになっていった」

葉隠「でもあるときたまたま見た人をほんとに気まぐれに誠心誠意占ったべ」

葉隠「今思うとほとんど占いなんかじゃなく人生相談みたいな……正直恥ずかしいものだべ」

葉隠「でもその人が後日また来て『君の占いの本を出そう』って言ってくれたべ」

葉隠「正直藁にもすがる思いだった、でもこれだけは逃せないチャンスだと思ったんだ」

葉隠「その本は実際に売れた」

葉隠「裁判で争ったのはその本の権利関係についてだべ」

葉隠「それでもいまでは本がきっかけでスポーツ誌と雑誌3冊とテレビの占いコーナーを2つ持ってるべ」

葉隠「占いの胡散臭さを消せたとは思えないけど各界の著名人だけ占ってた昔よりも多くの人が俺の占いを目にしてくれて」

葉隠「昔よりも多くの人が幸せになるきっかけを作れているとおもっている」

葉隠「みんなに比べたら劣るかもしれないけど毎日精一杯がんばってるべ」

葉隠「生きるためにやってきた人生経験のすべてを毎日の占いにかけてるべ」

石丸「うう……葉隠くんすまなかった帰ろうとしたなんて自分が恥ずかしい!」

桑田「お前も苦労してたんだな、こんど一緒に飲みに行こうぜ」

大神「我は今のお前の生き方を認めるぞ」

腐川「アンタのこと馬鹿にしてたけど……その……ごめん」

十神「俺は後押ししてやっただけに過ぎん」

戦刃「よかったねーううう……」



朝日奈(言えない…ホモビデオに出演しているのを見たなんて…)



葉隠「石丸っち俺のためにないてくれるのか……うう俺も涙がなんか出てきたべ…」

朝日奈(たぶん食費に困っての出演なんだろうけど……)

苗木「葉隠くん今日はいっぱい飲んで辛いことは忘れてよ!」

葉隠「おおお苗木っちこんな俺でも一緒にいていいべ?」

山田「もちろんですぞ!我々は永久に友達ですぞ!!」

葉隠「うおおおお、みんな……今日は来て本当によかったべ……」

朝日奈(今が幸せならそれで……過去の過ちくらい……)

葉隠「気分も良くなったし生まれ変わった俺がみんなを占うべ」

葉隠「むむむ…ずばり、このあと超大物ゲスト登場だべ!!」

霧切「水をさすようで悪いけどそれあたるのかしら」

葉隠「何を隠そう35%あたるべ!」

苗木「成長しているけど……うーん……」

?「私様満を持して参上!!!」

江ノ島「よーし、ここは引き払って二次会行くわよ!!!」

葉隠「うわ、なんだべ一体!?まだお通ししか食べてないべ」

江ノ島「いいからいいからどうせそろそろここから出るんでしょ!?」

江ノ島「支払いは私様もちでいいから次の店にしゅっぱーつ!!!」

霧切「まって、江ノ島さんも近況報告しないと」

舞園「ぜひ聞きたいです」

江ノ島「えー……」

江ノ島「ええっとまずはモデルやりながらイベント会社を興した!」

江ノ島「それから私様の手腕でウッハウハの大成功!」

江ノ島「モデルと社長業兼任してまーす!と」

江ノ島「次に行くお店も私の会社の関係のお店でーす!」

江ノ島「どう?絶望的に平凡でしょ?」

江ノ島「満足した?」

霧切「モノクマの話を聞けてないわよ?」

江ノ島「モノクマ?あーあんなのもいたねー」

舞園「え?今だってグッズ展開してきぐるみがテレビに出てたりするじゃないですか」

朝日奈「あー!あれ私大好き!」

江ノ島「えー!?マジー!?ウレシー!?こんどグッズ送るわ」

戦刃「実はあの中って盾子ちゃんがやってるんだよね?」

江ノ島「おい、やめろ」

江ノ島「モノクマの中に人なんていません!いい!?」

戦刃「え?でもだって人が中にいないと動けないし…」

江ノ島「本音と建前ってもんがあんでしょ!?なんでこう察しが悪いかなぁ……」

戦刃「そっかーじゃあ秘密にしとくね」

江ノ島「それでいいのよ」

戦刃「じゃあテレビに出た後で盾子ちゃんが真面目な顔で『あのときもっとこう返していれば司会者からのツッコミが……』とか言ってたのも……」

江ノ島「はいーーーーー!!!そこまでーーー!!!」

十神「せっかくの江ノ島の好意だ受けてやるか」

葉隠「まだ俺お通ししか食べてな……」

舞園「プライバシーとか大丈夫ですか?」

江ノ島「そのへんはオールOK!業界人御用達の上今日は貸切!!」

葉隠「……なんか旨いものでるべ?」

江ノ島「その辺も万事快調!!」

戦刃「パフェ有る?」

江ノ島「うるせー黙ってポッキー食ってろ!」

苗木「よし、出ようか!」

山田「二次会はサラダを食べながらたくさん飲みますぞ!」

朝日奈「さくらちゃんはだんなさんと大丈夫?」

大神「うむ、遅くなるといってある」

江ノ島「それじゃあいくぞー!!!」

苗木「みんなが参加した二次会はとても楽しいものだった」

苗木「初めて入ったタイプの店だけどあんなに面白いならまたいつか行ってみたいな」

苗木「十神君は二次会で桑田君に絡まれてよい潰されてた」

苗木「腐川さんはそんな十神君を膝枕で介抱してたし、意外にも十神君からの『膝を貸せ』の言葉だった」

苗木「朝日奈さんは二次会が騒がしくなってくると一人で少しはなれたカウンターで飲んでた。いつも騒がしい彼女なのにそのときばかりは大人の女性って感じだったな」

苗木「大和田君はなんだかんだで無茶をすることはなかった。家庭を持つようになることってそういうことなのかもしれない」

苗木「霧切さんは大騒ぎして危うく服を脱ぎかけた……みんなに止められてたけど……そんなに飲んだのかな」

苗木「戦刃さんは勧められたお酒は全部飲んでたけどそれでも酔ってはなかったみたいだ。元軍人ってそういう訓練とかしたのかな?恥ずかしかったけどパフェをあーんしてもらった」

苗木「偏見かもしれないけど不二咲君の飲む姿はどことなく海外的で洗練されてるように見えた。店員の女性からひっきりなしに声をかけられて江ノ島さんに店長の人が怒られてた」

苗木「舞園さんは意外にも?酒癖がわるく『お持ち帰りするんです!』とか叫びながらマネージャーの人に連れて行かれた。明日も朝から生放送らしいけどテレビではケロッとして見えるんだろうな」

苗木「二次会で一番暴れたのは間違いなく桑田くんだ。同級生にセクハラ、アルハラ、やりたいほうだい。最終的には店員の女の子からもオーナー公認でひっぱたかれてた」

苗木「セレスさんとはダーツでもりあがった。一度も勝てなかったし、『これが本当の勝負なら貴方の臓器もすべて手に入るのに』とささやかれたのはゾクッとした。あと焼酎にめちゃくちゃ詳しかった」

苗木「大神さんは途中で旦那さんを呼んで帰っていった。手を引かれながら店から出て行く姿は素敵そのもの。ああいう夫婦にいつかなりたいものだ。」

苗木「山田君は絵を描いては店員の女の子にプレゼントして大はしゃぎ。やっぱり性格はある程度万人受けするんだね。あとは悪いところを直せれば何か変わるのかな?」

苗木「石丸君はひたすらカシスオレンジ。酔いも十分に回ってくると今度は校歌を大声で熱唱。正直恥ずかしい。上手いからなおさら手に負えない。」

苗木「葉隠くんはメニューの高いほうからひたすら頼んでた。割高な上にあの量……一体何円分なんだろう?」

苗木「江ノ島さんはなんだかんだでみんなに気を配ってた。一番最後に来て最後までしきってもらって……楽しめたならいいな。」

苗木「もうみんな疲れきっちゃったね」

江ノ島「まぁ久しぶりだしね」

大和田「起きてるやつのほうが少ないな」

朝日奈「生き残ったのはこの4人だけかあ」

苗木「あれ?戦刃さんは?酔ってなかったよね?」

江ノ島「残ねえちゃんはこの時間までおきてらんない」

苗木「そろそろ帰ろうかな?」

江ノ島「店の中に泊まってけばいいのに。貸切だから使ってない部屋あるわよ?」

苗木「うーんそれは迷惑だろうしいいかな……」

江ノ島「気にしなくてもいいのに」

朝日奈「じゃあ私VIPルーム借りちゃおう!」

江ノ島「えー……まぁいいけど」

朝日奈「やった!」

苗木「あ、でもみんなの介抱とかもしないと」

大和田「苗木ずっと気を使ってただろ?いいから帰って寝とけって」

江ノ島「オーナーの私様に介抱ぐらいまかせなさい!」

苗木「ええ……じゃあ」

苗木「今日は楽しかったよまたこんど集まろう!」

江ノ島「今度は私様が企画するわ!」

苗木「うん、楽しみに待ってる。絶対行くよ」

霧切「苗木君はもう出たかしら?」

江ノ島「うわっお前起きてたのかよ」

大和田「お前凄かったんだぞ叫ぶし、暴れるし」

朝日奈「覚えてないの?」

霧切「もちろん全部覚えているわ。だって演技だもの?」

霧切「探偵のたしなみよ」

大和田「は?」

霧切「じゃあ私も行くから、今日は楽しかったわ」

江ノ島「うわ、ほんとにサラッと帰ってったよあいつ。なんなんだ」

朝日奈「さあ?」

霧切「苗木君はどっち方向に行ったのかしら?」

霧切「家まで尾行する作戦は失敗だったかしら」

霧切「そうよ一次会で隣に座ったときにつけた発信機が……」

霧切「あれ?おかしいわね?反応がないわ」

霧切「道行く人に行くにもこの時間じゃ人が少ないし……」

霧切「あれ?大通りでいまタクシーに乗ったのって」

霧切「止まって!前のタクシーを追って頂戴」

霧切(どうして卒業以降の個人情報が手に入らないのかしら)

霧切(大方十神あたりがよくわからない気を使って情報統制でもしているのでしょうけど)

霧切(私たちの純愛を妨げるなんて良くないわ……)

霧切「」!!!!

霧切「なんで事故なんて起こすの?」

霧切(おそらく彼の幸運のせいね。彼は今日私を受け入れられないのかしら?)

霧切「私はあきらめないわよ!!!!まってなさい!!!」

苗木「ふぅ……ようやく帰ってこれた」

苗木「なんかみんな成長してたなぁ嫉妬しちゃうほどに」

苗木「僕の才能なんてただの幸運だもんな……」

苗木「そのおかげでいい暮らしはまあできてるけども」

苗木「あ、そうだロトの当選確認しなきゃ」

苗木「うーん……今週は2等か、今月は1等は1回しか当たらなかったな」

苗木「ニートやりながら宝くじで生活してるってこんなのばれたら引かれるよなぁ……」

苗木「言わなくてよかったのかも」


おしまい

このSSまとめへのコメント

1 :  SS好きの774さん   2014年05月26日 (月) 22:28:55   ID: mslZnlYK

なんだかんだで面白かった。平和な世界ってやっぱりいいね

2 :  SS好きの774さん   2014年08月11日 (月) 01:01:20   ID: 97lqNM_9

リアルチートをみた気がするべ・・・

朝日奈さん情報多すぎwwwつかホモビまで手をだしてんのかよww

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