智樹「最近、イカロス達の様子がおかしい…」(27)

ピンポーン ガララッ
そはら「智く―ん?お邪魔しまーす」

そはら「……?(まだ、寝てるのかしら…、なら私が起こさないとね♪)」
スタスタスタ

~智樹部屋前~
そはら「智く~ん?」 スッ ガラッ

そはら「おはよー――う?」

智樹「そはらっ!?……よう、お早う」 アセアセ

そはら「智くん、まだ寝てたんだ(一人が寝てる布団にしては、何か盛り上ってるような…)」

そはら「(気のせいよね…きっと)起きるよ、智くん遅刻しちゃうよ!!」 ズカズカ スッ

智樹「まっ、待てそはら!!」 ガバァ

支援

>>1 ◎智ちゃん X智くん
イカロス&ニンフ&アストレア「……」 チラッ

そはら「」

智樹「落ち着けそはら!これは誤解だ、朝起きたらこいつらが布団に入っていたんだ…、信じてくれ!!」

そはら「智ちゃん……、イカロスさん、本当なの?」

イカロス「……マスターは嘘をついています、私達はマスターに添い寝を頼まれましたので、実行したまでです」

そはら「そう…、有難うイカロスさん」 ゴゴゴゴゴ

智樹「ま、待て!そんな事を言った覚えは…!」

そはら「イカロスさん達は離れて貰えるかな?」 ニッコリ

イカロス「はい、そはらさん…」 スクッ

ニンフ&アストレア「……」 スクッ

そはら「智ちゃん…?お仕置きだよ…」

智樹「理不尽だ――!!」
スパパパパパパパァァァン

イカロス&ニンフ&アストレア「……」チッ――――――――――
智樹「――!!」 プンプン

そはら「もうっ!機嫌治してよ、智ちゃん!まさかイカロスさんたちが、寝言を真に受けて添い寝してたなんて思わなかったから……!」

智樹「だから誤解だって言ったじゃないか!朝から平和な日常が台無しだよ…」

そはら「ごめんなさい……」ショボーン

智樹「……仕方無いな、これで許してやるよ」 スッ ポンッ ナデナデ

そはら「智ちゃん……ありがとう」 ウルウル



???「朝からラブラブだな、桜井、見月」

智樹「その声は…守形先輩…おはようございます!」パッ

そはら「(もう終わりなんだ……じゃなくて!)先輩、おはようございます!」
守形「あぁ、おはよう………ん?イカロスは何処だ?姿が見えないが…」キョロキョロ

智樹「あぁ…、イカロスなら忘れ物をしたとかで、一旦家に帰りましたけど…」

守形「そうか、珍しいな」
智樹「そうですね…、ま…その内戻ってきますよ」

守形「そうだな、俺達は学校に向かうとしよう」

智樹&そはら「はい!」



――智樹部屋――
イカロス「マスターの匂い…」 クンクン

ニンフ「……」 クンクンクンクン

アストレア「オナカスイター」 カジカジ

キーンコーンカーンコーン

~学校~
智樹「はぁ~~、やっと昼休みだ~!!」 グデー

そはら「もう、智ちゃんたら…、早くお昼ご飯食べよ?時間無くなっちゃうよ?」

智樹「……っとと、そうだな、弁当弁当っと…」 ゴソゴソ ピタッ

そはら「…智ちゃん?もしかして、お弁当忘れちゃった?」

智樹「みたいだな……おかしいなぁ…確かに作った筈だけど……」

そはら「……じゃ、じゃあ智ちゃん!私の手作りお弁当分けてあげる!」ニッコリ
智樹「……は?良いよ、俺はまだ死にたくないし」

スパァン

そはら「智ちゃん?」

智樹「うぅ…」

そはら「そんなに強く叩いて無いでしょ?ほらほら、遠慮しないで食べて?」
智樹「クソッ……誰か助けてくれ…」


――――バサァァ スタッ

イカロス「マスター、お待たせしました…」

ニンフ「私もいるわよ、アルファー!」

アストレア「」 モグモグ

智樹「イカロスか!遅かったな(助かった……)」

智樹「……って、お前たち飛んで来ちゃ駄目だって言っただろ!?
ここが屋上だから良かったけど…」 ガミガミ

イカロス「マスター、申し訳ありません…」 シュン

ニンフ「何よ…、見られなかったから良いじゃない…」 プンプン

智樹「そう言う問題じゃ――」 チラッ

アストレア「……」 モグモグ

智樹「…アストレア、その手に持ってるのは俺の弁当箱だよな?中身は?」

アストレア「……」 モグモグ ゴクンッ

アストレア「食べちゃった」 ニコッ
智樹「食べちゃった ニコッ……じゃねえよ!馬鹿!!」
ポコポコ

アストレア「痛っ!何よ、お腹空いてたんだから良いじゃない!」

智樹「良くないわ!俺の昼飯はどうすんだよ」 ワーワー
イカロス「マスター」

智樹「何だよ!……って、その手に持っているのは…」

イカロス「マスターのお弁当、私達の分も含めて新しく作りました、……どうでしょうか?」

智樹「……もしかして、それで来るのが遅れたのか?」

イカロス「はい、マスター」

智樹「そっか、わざわざありがとな!イカロス、ニンフ!!」ニコッ

イカロス「いえ……」ニヤリ

ニンフ「ちょ、ちょっと手伝っただけよ!勘違いしないでよね!!」 モジモジ

智樹「(素直じゃないな…)じゃ、食べるか…!」

智樹「いっただっきまーす!………あの、イカロスさんこれは?」

イカロス「マスターの好きな食材を入れましたが、どうかされましたか?」

智樹「ソッカ…」

そはら(どうしたのかしら、智ちゃん…) モグモグ

智樹「いただきます……」 スッ パクッ

智樹(うっ…、まさかとは思ったが……細かく刻まれてるけど…これは髪の毛か…?何でこんな物を……) モグモグ チラッ

イカロス&ニンフ「……」 モグモグ

智樹(うぅ……ここで吐き出したら、そはらに叩かれそうな気がするな…、仕方無い!) ゴクンッ

智樹(あぁ、気持ち悪い…)

イカロス「マスター、お茶をどうぞ」 スッ

智樹「あ、あぁ……ありがとう(これは流石に大丈夫だよな…)」 スッ チラッ

智樹「……イカロス、お茶の種類変えたか?」

イカロス「会長から先日お茶を頂きました、成分に問題は無かったと思いますが…?」

智樹「そうか…(会長からか…、黄色いお茶だなんて怪しいが喉渇いたしな…)」 グイッ

ニンフ「――!」 プルプル

ゴクッ ゴクッ ゴクッ

智樹「――ぷはぁ!(普通のお茶だったようだな…)」

ニンフ「…智樹」

智樹「何だ、ニンフ?顔赤いな…」

ニンフ「うるさいっ!それより、お茶の味はどうだった…?」

智樹「ん?普通に美味しかったぜ?流石会長からの貰い物だな~」

ニンフ「そう、良かった…」

智樹「……?」
そはら(何かいい雰囲気ね…) プクー
―――――――――
智樹(髪の毛が入っていたのはそれっきりで、他の食材には特に異物は無かった)

智樹(髪の毛に関しては、手違いで混入したんだと無理矢理納得したのだが―思えばイカロス達の様子が変わり初めたのはこの時からだった…)

キーンコーンカーンコーン
そはら「あっ、智ちゃん!昼休み終わっちゃったよ、早く戻ろう?」

智樹「飯食ってただけな気がするが……気のせいか」
イカロス「行きましょう、マスター」
智樹「おう!」 スタスタスタ

~教室~
智樹「よっと」ガララッ ストッ

そはら「じゃ、智ちゃん、また後で話そうね」 ニコッ スタスタスタ ストッ

智樹「お前たちも早く席に着けよ?もうすぐ来るぜ」キョロキョロ

イカロス「はい」 ニンフ「分かってるわよ」 アストレア「はーい」
スタスタ ストッ

智樹「おい、そこはお前らの席じゃないだろ、自分の席に着きなさい!」
イカロス「……?」

智樹「何を言っているんだ、コイツ…みたいな顔をするんじゃありません!お前の席はあそこだろ!」 ユビサシ

智樹「……ってあれ?もうクラスメイトが座ってる…、ニンフやアストレアの席にも……どうなってるんだ…」 キョロキョロ
ニンフ「何を言ってるのよ、私達の席は元からここだったわよ、智樹の前がデルタ、智樹の右がアルファ、そして左が私だったじゃない、大丈夫?」

そらおととは珍しい期待

智樹「はぁっ!?そんな馬鹿な…今日の昼休み前まで、俺の周りの席はクラスメイトが座ってたぜ?」

ニンフ「知らないわよ、そんな事、そいつらが席を間違って座ってたんじゃないの?」

智樹「アストレアじゃ無いんだから、そんなはずないだろ!」

ニンフ「もぅ、うるさいわね!授業始まるんだから、静かにしなさいよ」

智樹「ぐっ…(そうだ、教師なら席の間違いに気づくはずだ…)」 チラッ

教師「おーい、授業始めるぞ―、……ん?イカロス、ニンフ、アストレア、お前達何時来たんだ?あまり遅刻するなよ~?」

イカロス「はい…申し訳ありません」 ニンフ&アストレア「はーい」

教師「じゃ、始めるぞ、今日はどこからだったかな…」 ペチャクチャ

智樹「………あれ?(遅刻の注意だけ?おかしいな…本当に最初から席は今のままだったのだろうか……うーん)」



イカロス「…」ニヤリ ニンフ「…」クスクス アストレア「zzz…」スピー

智樹(その後、授業終わりにクラスメイトやそはらに席の件をそれとなく聞いてみたが、最初から俺の前左右の席にいたのはイカロス達だったという…)

智樹(うーん、寝ぼけてたのか…?)

そはら「智ちゃん?」

智樹「…っ、そはらか、どうした?」

そはら「もう、放課後だけど、今日は新大陸部へは行かないの?守形先輩や会長が廊下から、此方を覗き込んでるんだけど…」

会長「ふふふ……」
守形「……」ジー

智樹「わざわざ迎えに来たんですか…、はいはい行きますよ、お前たちも来るか?」 ガタッ

イカロス「はい」 ニンフ「暇だし、来てあげるわよ」 アストレア「お菓子があるなら来てあげるわよ!!」

智樹「お前たち二人は何で偉そうなんだ…ハァ、まぁいいわ、行くぞ…」
スタスタスタ×7

~新大陸部~
守形「今日はお前たちに先日発見した~――」ペラペラペラ

イカロス&アストレア「……」コクッコクッ
智樹「先輩、今日は何時にもまして元気だな」 ボソボソ

そはら「何かね、外国でオーパーツ?を見つけたらしくて自慢したかったらしいの」ボソボソ

智樹「ふーん…、イカロス達も真剣に聞いてるし長くなりそうだな…」 ボソボソ

ニンフ「……」チラッ

会長「ふふふ……、ねぇ守形くん?そのオーパーツ?の話よりも、私何時もの空を飛ぶ実験が見たいわぁ…」

守形「……美香子かそんな事を言うとは珍しいな、何を企んでいる?」

美香子「何も企んで無いわよ…、失礼ねぇ」 アイアンクロー

守形「……」 パキッ

会長「ねぇ、そはらさんも実験見たいわよねぇ?」 ニコニコ

そはら「えっ!はいっ、見たいです!」

会長「いい返事ね~、じゃあ、早速行きましょうか~、桜井くんとイカロスちゃん、ニンフちゃんはお留守番よぉ~」

智樹「えっ?何で俺達は留守番なんですか?」 ガタッ

アストレア「ししょー!私はどうすればいいですか!」ガタッ

会長「桜井くん、会長命令よ~?会長の命令は絶対よ?」 ゴゴゴゴゴ

智樹「ひいっ!(逆らったら殺される!!)分かりました、桜井智樹留守番させて頂きます!!」

会長「アストレアちゃんは…そうね、貴女もお留守番よ」

アストレア「はいっ、ししょー!」 ビシィ

会長「では、行くわよ~」 スタスタ

守形「…」 ズルズルズル

そはら(智ちゃん…) チラッ
ガララッ
智樹「行ったか…、助かったぜ…(そはらと守形先輩が会長のきまぐれの犠牲になったが…)」 フゥ~


ニンフ「そうね、やっとお邪魔虫が消えてくれたわ」

イカロス「ここにはマスターと私達しかいません…」

智樹「は?お邪魔虫?ってお前ら近いぞ!離れろ暑苦しい!」 ビクッ

やべえw

カオスちゃんがいない。やり直し

イカロス「マスター…」 クンクン スリスリ
ニンフ「智樹ぃ…」ギュッ スリスリ
アストレア「はっ!てやっ!せいっ!」ガコッ ガコッ ガコッ

智樹「……イカロス?ニンフ?お前らどうしたんだよ…?
アストレア、お前はトーテムポールで達磨落としをするな!!」

イカロス「マスター…嫌ですか?」 フルフル

ニンフ「智樹の癖に生意気よ…」 クンクンクンクン

アストレア「~♪」 ガリガリ

智樹「嫌って訳じゃないけどな…(ニンフからはいい匂いがするし、イカロスは柔らかいのが当たってんだよ!)
アストレアは石盤に落書きをするんじゃない!」

アストレア「何よ~!そんなに怒らなくても良いじゃない!」 プンスカ

智樹(クソッ…このままでは(身体的に)不味い…、何とかしなければ…)アセアセ

「呼んだ?」

智樹「お前は呼んでねぇ!」

イカロス&ニンフ「……」

―――――ズバァッ

智樹「おわっ!?服が!?おいっニンフ、スボンを脱がそうとするんじゃない!」 アセアセ

ニンフ「だって…、智樹のズボン…、パンパンになってるじゃない…」

イカロス「マスター、私達が静めますので、マスターは私達に身を委ねて下さい…」


智樹「はあっ!?身を委ねろってお前らなぁ…」

イカロス「………マスター、何故ですか…?」

ニンフ「おかしいわね……、美香子から、智樹はこう言う病んでて積極的な子が好きだって聞いたのに……」

智樹「………は?はあっ!?」

智樹(どうにか理性を保ち、俺はイカロス達から事情を聞いた…、少し勿体無い事をしたという後悔はあったけどな…)

――――――――

~昨夜 五月田根家~
会長「皆夜遅くに集まってくれてありがとね~」

四人「……」ソワソワ

会長「じゃあ、これから桜井くんの好きな女性のタイプを教えるわよ~」

会長「それはね~?、病んでる子よ~!」

四人「………?」

―――――――
智樹「会長……適当な事を……!!」

智樹「それで…、会長の嘘を真に受けてこんな事をしたのか…?」ハァ…

イカロス「はい…、会長からのお話を参考に私達は、マスターの匂いを嗅いだり、マスターのお弁当に髪の毛や」

ニンフ「席替えをしたり……私のおしっ…を入れたりしたのに…」ボソボソ

智樹「そうか……だから髪の毛が…」 ブルブル

イカロス「他には、桜井くんを誘惑する女は片付け無きゃ駄目よ~と言った事を教えられましたが…、マスターの大切なご友人を傷つける訳にはいきませんので実行しませんでした…」

ニンフ「そんな事をしたら嫌われちゃうし…、だから代わりに智樹に迫ってみたけど、駄目だったようね」 プイッ

智樹「全くお前らは…、これからは会長に何か言われたら相談しろよな?
俺はお前たちのマスターなんだから」 ポンッ ナデナデ

このSSまとめへのコメント

1 :  SS好きの774さん   2014年07月03日 (木) 07:50:13   ID: vx8si-NJ

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