まる子「はぁ~とうとう夏だねぇ」(61)

まる子「夏は夏でいいんだけどねぇ。バカが沸いてくるからねぇ」



はまじ「プールに入ると玉袋がカマキリの卵みたいになるよなー」

ブー太郎「たしかにそうだブー」

山田「ありぇなんの話をしてるんだい?おいらにも教えてくれよー」

ブー太郎「プールに入ると金玉がカマキリの卵みたくなるってことを話してたんだブー」

山田「アハハーそんなことを話してたのかだじょー」

まる子「なんてことを話してるんだい全く男子ってやつは」

まる子「そんなこと話してる暇あったら周囲を警戒したらどうなんだい」

山田「あ"はは~!大丈夫だじょ~」

まる子「なんだい山田……ずいぶん自信ありげな顔じゃないか」

山田「ほれ」ドサッ

はまじ「こ、こいつは!!」

ブー太郎「山田すごいブー!1人でこいつを倒すなんてブー!」

まる子「あんた……よく無事だったねぇ」

山田「あ"はは~、おしっこしに行ったらなんか地面弄くってたから手刀で沈めてやったじょ」

はまじ「夏は好きだけどよぉ、こいつらが湧くからなぁ……ほんと鬱陶しいぜ」

ブー太郎「特に今年は例年より早かったブー」

ブー太郎「政府の対応が遅れたせいでこんな目に……」

まる子「情けない男だねぇ。こんな時のために普段から鍛錬してるんじゃぁないか」

ブー太郎「確かに……さくらの言うとおりだブー」

はまじ「よっしゃ!休憩もできたし、とっとと他の班と合流しようぜ!」

山田「そうだじょ、人数が多いほど個人の負担が軽減されるんだじょ。精神的にも、肉体的にも」

敵はなんだ?

ていうか山田がカッコいいwww

まる子「それじゃ、ポイントβに向かって進行するよ」

ブー太郎「さくら、なんでβなんだブー?αの方が近いブー」

山田「ブー太郎、おいらたちは混乱の中で偶然αの方に逃げてこれただけだじょ。他の班が散った方角からすると、βかγ。それかδの方だと考えるのが妥当なんだだじょ」

まる子「本っ当座学はダメなのにこの事になると回転が早いんだねぇ」

山田「生き残るために必要な知識は絶対だじょ。それに、大切な友達を守るためには自分が強く、賢くなきゃダメなんだじょ」

はまじ「山田……」ウルッ

山田「さ、急がないと皆を待たせちゃうじょ」

ブー太郎「よーし、βに向かって進行だブー!」

一同「「おおーー!」」


……………
………


本当に山田がカッコいい……

~ポイントβ~

はまじ「はぁ……」

山田「思いの外遠かったじょ……」

ブー太郎「み、水が飲みたいブー……」

まる子「装備品を持つ暇もなかったんだから仕方ないよ……」ハァ

山田「ここになら少しの装備が……!!」

はまじ「どうした山田?」

山田「ぜ、全部取られてるじょ……」

ブー「そ、そんなぁ!」

まる子「全く……どこのバカだい!」ギリリッ

山田「皆、冷静になるじょ」

山田「装備品を取った奴らもきっと必死なんだじょ」

山田「取った奴らを責めるより、どうしたら効率よく回復できるか考えるのが先だじょ?」

はまじ「でもよぉ……!」

まる子「はまじ、悔しいけど山田の言うとおりだよ」

ブー太郎「うぅ……」

まる子「地図によれば、少し離れた所に池があるね。そこで水分を補給しようよ」

山田「うーん、それもいいけど……」

まる子「??」

山田「そうなると、βに来た奴らがおいらたちに気づかずに次の地点へ進んでしまう恐れがあるじょ」

まる子「あ……それもそうだね」

ブー太郎「そ、それならメモを残せばいいんじゃないかブー!」

山田「なるほど、それなら誰でも覗く装備品ボックスにメモを彫っておくじょ」スタスタ

まる子「あ!山田待ちな!」

山田「じょ?」

まる子「あんたの字は皆が読めないから、あたしが彫るよ」

山田「あ"はは~、それもそうだじょ」

はまじ「俺たち男子よりは女子のさくらのほうが字は上手いもんな」

ブー太郎「おいら、水の浄化装置の用意しとくブー」

山田「お、手伝うじょ」

はまじ「じゃあ俺はここで見張ってようかなー」

山田「頼んだじょ」


あとは頼む

ここまで書いてそれはないだろう
敵はなんなんだよ!

あれ…なんか勝手に書かれてるけど…おもしろい!

はまじ「……」キョロキョロ

はまじ「……!」ハッ

はまじ(なんとなく、俺が一番危険な気がするぜ……)ダラダラ


ガササッ


はまじ「!!?」ビクッ


ガサッ……


はまじ「ま……まさか……」


ヴェォォ……


はまじ「……っ」ゴクリ


ガサ、ゴソ
ヴェェェ……

はまじ「で、出たな……」スッ

はまじ(こ、怖くなんてない……今までだって戦ってきたんだ……)ドキ、ドキ


「ヴェェェ……ヴェォォオオオ!!」ガバッ


はまじ「っ!!」サッ

はまじ(じゅ、授業を思い出すんだ!!)

「ヴェォォ……」ユラリ

はまじ(こいつらの攻撃間隔は長い……そして、直線的な攻撃が多い……)ザッ

「ヴァアアアアア!!」ガアアアアッ

はまじ「だから……サイドステップが有効!!」サッ

はまじ「そしてっ……」ダッ


ドスッ


「ヴェ………」ドサッ

はまじ「首の両側面が……弱点……」ハァハァ

はまじ「……」


「はまじっ!!」タッタッタッ


はまじ「!!」ビクッ

はまじ「なんださくらか……」ドキドキ

まる子「無事かい!?」ゼェゼェ

はまじ「へ、へへ、こんなのちょろいぜ」ガクガク

まる子「あ、あんたが無事で良かった……」ポロポロ

はまじ「お、おい泣くなよ……」

山田「わー、はまじがさくらを泣かしたじょ~!」

ブー太郎「わ、わ!はまじがこいつ倒したのかブー!?」

はまじ「へへ、まあな」

ブー太郎「凄いブー!」

はまじ「……正直、死ぬかとおもったぜ」

まる子「当たり前だよ!クラスの皆だってやられてるんだ……本当によく無事だったねぇ……」

山田「……今ではクラスメイトも半分以下だじょ」

ブー太郎「……」

はまじ「……」

まる子「たまちゃん……」グスッ

山田「……死んじゃった奴を悔やむ暇があるならおいらは1秒でも長く生きるために努力したいじょ」

山田「さ、水を汲みにいくじょ?」

まる子「うん……」グス

……………
………


~池のほとり~

山田「奴らはなんでか水場を嫌うじょ。だから少しくらいくつろいでも大丈夫だじょ」

まる子「で、でも……」

はまじ「さくら、先生も言ってたろ?」

はまじ「休息無くして成功ならじってな」

ブー太郎「惜しい人を無くしたブー……」

山田「はまじの言うとおりだじょ。休息を取るのもサバイバルの1つなんだじょ」

まる子「……そうだね」

たまちゃん死んでた……

ブー太郎「……!そうだ、魚釣なんてどうブー?」

はまじ「お、いいなそれ。上手く行けば飯も確保出来るしな」

まる子「それじゃあ、ブー太郎とはまじは魚を釣っておいでよ。あたしと山田で水を作っとくからさ」

はまじ「オッケー、飯はたのしみにしとけよな!」

ブー太郎「はまじ!道具作りからスタートだブー!」タッタッタッ

はまじ「よっしゃー!」タッタッタッ

まる子「くれぐれも気をつけなよ!」

山田「気は抜いちゃ駄目だじょ~」

まる子「大丈夫かねぇ……」

山田「はまじはいざという時頼りになるじょ。それに、ブー太郎はビビリだけど決して弱くはないじょ」

まる子「……そうだよね」ウンウン

山田「さ、まずは火をつけるじょ」

まる子「枝をあつめようか」

……………
……


何と戦ってるのか気になるな

巨人ぽいけど違うと信じてる

断言する
巨人ではない

~はまじ&ブー太郎~

ブー太郎「ブー……」

はまじ「枝はすぐ見つかったけどよぉ、糸と針がねぇなぁ」

ブー太郎「うーん、ゴミが何か落ちてないかブー?」

はまじ「あ!そうか、針は木で作れるじゃねぇか」

ブー太郎「ああ!枝の別れた所を尖らせるんだブー?」

はまじ「そうそう、爺ちゃんに教わったなぁ……」

はまじ「……爺ちゃんになぁ」

ブー太郎「……」

ブー太郎「はまじ!あそこ何か落ちてるブー!」

結構死んでるみたいだな

はまじ「ほんとだ……」

ブー太郎「ちょっと見てくるブー!」タッタッ

はまじ「待てブー太郎!!」

ブー太郎「ブ!?」キキッ

はまじ「慎重に近づくぞ、正体不明は1番怖いんだ」

ブー太郎「そ、そうだったブー……」

はまじ「よーし……慎重に……慎重に……」ソロソロ

ブー太郎「慎重……慎重だブー」ソロリソロリ

はまじ「……!!」

ブー太郎「こ、これは……っ」ウェッ

はまじ「お、おえぇ…」オエッ

ブー太郎「ひ、人だブゥ……」オエェッ

はまじ「……っ!腰を食われてるぜ……」ガクガク

ブー太郎「で、でも干からびてるから……そばに奴らは居ないはずだブー……」ウエッ

はまじ「……何か使えるものを持ってるかもしれないな」ウプ

ブー太郎「ま、まさか死体を漁るのかブー!?」

はまじ「し、仕方ないだろ……生き残るためだ」

ブー太郎「……」コクン

はまじ「とりあえずここは見通しが悪いから、開けた所まで戻ろうぜ」

ブー太郎「……おいらが運ぶブー」

はまじ「大丈夫かよブー太郎……」

ブー太郎「……おいらの家族は皆施設に居るから無事だブー」

ブー太郎「おいらは……死に触れる事が少なかったブー。だから……触れる時に、触っとくべきだと思ったんだブー……」

はまじ「……」

ブー太郎「ただ、蛆をどかすのは手伝って欲しいブー!」

はまじ「わかった」

はまじ「あ、蛆も食えるらしいぜ?」

ブー太郎「や、辞めろブー!」


アハハハハハ

………………
……

~山田&まる子~


ヌェェェ


まる子「トホホ……こんな事になるなんてねえ」


ヌォォォェ


山田「油断したじょ。こいつらも進化してるんだじょ……」ジリッ

まる子「はまじとブー太郎は無事かね」ザッ

ヌェエエエアアアア!!

山田「あいつらはあいつらでなんとかやると思うじょ。今は……っ!」サッ

まる子「っ分かってるさ、まず自分が生き残る事が先決さね」サッ

山田「あ"はは、さくらもなかなか言うようになったじょ」

こいつら「も」?

まる子「山田っ!後ろ!!」

「ヌオオエ!!」ガバッ

山田「あ"は?分かってるじょ」スッ

「ヌェエエア!!」ドサッ

山田「武器は手刀だけじゃないんだじょ」ガッ

「ヌオ……」ガクッ

まる子「……あと何匹だい?」

山田「さあ?とりあえず囲まれてる事は事実だじょ」

まる子「はぁ……あんたは呑気だねぇ……」

山田「あ"はは~、長生きの秘訣だじょ?」

ヌェエエ…………

ヌオオエ…

ヌオ ォ…

ヌェアア…



~はまじ&ブー太郎~

ブー太郎「はまじー」

はまじ「なんだよ」

ブー太郎「これ何だブー?」カチャッ

はまじ「なんだぁ?それ」

ブー太郎「なんだか注射器みたいだブー」カチャカチャ

はまじ「武器かな」

ブー太郎「あいつらは注射器を怖がるのかブー?」

はまじ「注射はいてーからな」

ブー太郎「……ん?なんか薬液が残ってるブー」

はまじ「んん?とりあえずテグスも見つかったし、ライターもコンパスもライトも見つけた」

はまじ「一旦さくら達の所へ帰ろうぜ」

ブー太郎「賛成だブー」

…………
……


はまじ「あれ?さくら達いねーなぁ」

ブー太郎「おかしいブー」

~~!

ーー!!!

はまじ「この声……まさか……!!」

ブー太郎「きっと襲われてるブー!助けに行くブー!」

はまじ「よし、とりあえず手頃な武器を持っていくぞ!」

ブー太郎「了解ブー!」

………………
……


まる子「山田っ!」

山田「ほい!」ガッ

「ヌェォ……」ガクッ

まる子「……っ」ハァ…ハァ

山田「きりがないじょ……」

山田「それに、こいつら……なんだか強くなってるじょ」

まる子「やっぱりかい……水辺に適性を持って、首回りの弱点が硬化されてるね」

山田「弱点……思いのほか硬くなってるじょ」ヒリヒリ

「ヌオオォ……」オプッ

まる子「それに……!」

「ヌベアアアッ」バシャーッ

まる子「胃酸を吐くようになってるよぉ!」サッ

山田「遠距離はヤバイじょ」サッ

「さくらー!山田ー!!」

「これでも食らえブー!」ブンッ

「ヌェッ?」ゴンッ

まる子「はまじ!ブー太郎!!」

山田「……あいつの手に持ってる奴なんだじょ?」

はまじ「せりゃあああっ」ゴッ

「ヌェ……」ガクッ

ブー太郎「ブモオオオオオオ!!」ゲシッ

「ヌァァ……」ガクッ

ある程度の知能と短期間での進化能力を持った敵か

山田「ブー太郎!!それなんだじょ!?」バシッ

ブー太郎「分からないブー!とりあえず死体が持ってたブー!」ガッゴッ

「ヌェアアッオオオ!!」ガバッ

山田「し、死体!?」サッ

まる子「そんなの後にしなよっ!!」ゴッ

はまじ「それ、注射器みたいになってんだ!!」ブンッ

「ヌッ!」ガシッ

はまじ「一丁前に捌いてんじゃねーよ!!」ゴスッ

「ヌェアア……」ガクッ

山田「死体って、白衣だったじょ!?」ザッ

はまじ「白衣かどうかはわからないっ……けどっ」バシッ

ブー太郎「白い繊維が付着してたブー!」ザッ

まる子「それがどうしたっていうのさ!!」

山田「ブー太郎!!その液を適当な奴に注入するじょ!!」

まる子「何言ってんだい山田!!」

山田「なんかそんな気がするんだじょ!!早く!!」

あっという間に人間滅びそうだな

ブー太郎「あ、あ、後は野となれ豚となれだブーーー!!」ブスッ

「ヌエォ?」

ブー太郎「えええいっ」プシーュッ

「ぬ、ぬ、ぬぬぬぬぬぬぬくぬくくつつめくぬくくかせふなかてやぬたつかなぬぬかかぬかかぬかぬなぬなかぬぬなぬなぬぬ」ガカガクガカガク

ブー太郎「す、凄い痙攣だぶー!?」

「ぬぬぬぬぬ、ぬぬぬ、ぬぬ……」ガカガクガカガク

「ぬ……ぬ……」パキパキ

まる子「か、固まってく……」

「ヌアア!」ビクビク

「ヌオオオオ!!」ビクビク

「ヌヒョツウウ……」ビクビク

はまじ「なんだ?おびえてるのか?」

山田「て、撤退してくじょ……」

「」パキーン

ブー太郎「こ、この固まったのが怖いのかブー?」

山田「ブー太郎!そいつから離れるじょ!!」

山田「すぐ逃げるんだじょ!!!」ダッ

はまじ「え、なん……」

山田「急げってんだよ!!死にてぇのか!!」

ブー太郎「お、おまえまともに喋れたのかブー……」ダッ

まる子「あたしゃもうよくわかんないよ……」トホホ

山田「出来るだけ遠ざかるんだじょ!!」

はまじ「後で説明しよろな!!」

山田「後だじょ!!」

山田が過去に例を見ないほどのカッコ良さ

そろそろ投げたい

別に一気に書かなくてもいい
ゆっくりやればいい

>>43
ここで投げたら30歳で魔法使い決定

……………
……

~走り続けて10分後~

ハァッハァッ

はまじ「な、なあ!もう良いだろ?」

山田「……」キョロキョロ

山田「そうだな、大丈夫そうだ」

まる子「い、一体何だったんだい?」

ブー太郎「……おいら、山田の考えが分かったかもしれないブー」

山田「あの距離で見てたブー太郎は気づいてると思うじょ」

ブー太郎「……固まった後、うっすら透けた外殻の奥で、何かが蠢くのが見えたんだブー」

まる子「ど、どういう事!?」

山田「恐らく、あの薬品はだいぶ前にニュースになってた遺伝子更新薬だと思うじょ」

まる子「えーと、それは丸尾くんがスピーチで取り上げてたやつ?」

山田「そうだじょ。きっと死体の人は、それを奴らに打ち込もうとしてたんだじょ」

山田「そうでもなきゃ、安全な研究施設から離れた所で死んでる意味が分からないじょ」

はまじ「って事はあの薬は奴らを絶滅させるための特効薬ってことか!?」

山田「……死体の人は、多分人類の敵だじょ」

はまじ「へ?」

ブー太郎「はまじ、少し考えたらわかるブー」

ブー太郎「奴らを絶滅させる事ができる薬を実験として打つなら、政府の捕獲班が捕まえた検体を使えば良いだけの話ブー」

ブー太郎「でも、あの人はわざわざ危険な屋外で実験しようとしてたんだブー」

はまじ「なるほど……」

山田「あの薬は奴らを殺す薬じゃなくて、進化させる薬だったと思うじょ」

まる子「し、進化!?」

山田「奴らは何もしなくても進化はするじょ。それは、さっき戦った奴らがそうだったように局地に適応するための進化だじょ」

山田「でも、あの薬は奴らを別の方向へ進化させるための薬だったはずだじょ」

はまじ「あ、頭が痛くなってきたぜ……」

まる子「……つまり、山田はあの薬によって固まった奴がより危険に進化したって事を言いたいのかい?」

山田「平たく言えばそうだじょ。あ"はは、まさか人類に人類の敵が居るなんで思わなかったじょ」

ブー太郎「でも、なんで山田はおいらに薬を打てなんて言ったんだブー。危険な奴が生まれると分かってたのに……」

山田「奴らは、食欲と生存欲の塊だじょ。だから、恐らく危機察知能力は備わっていると考えたんだじょ」

山田「奴らは自分よりも強い物が現れると一目散に逃げ出すじょ」

まる子「……賭けだったって事かい」

山田「直感だじょ」

ブー太郎「……」

はまじ「と、とりあえず助かったんだし良しと……」


「ヴオオオオオオオオオオエエエエエエエン!!!」ドォォオオオ


はまじ「!!!」ビリビリ

山田「す、凄い声だじょ……」

ブー太郎「耳が痛いブー!」

まる子「さっきの奴かい!?」

山田「予想より強そうだじょ!ポイントγまで走るじょ!!」

人類に希望はあるのだろうか

バキビキ

ゴゴゴゴゴ

ドォォオオオン


まる子「なんだよ!強化されすぎだよ!!」ハァハァ

山田「科学は恐ろしいじょ……」

はまじ「うおおおおおお!映画かよ!」

ブー太郎「皆!左に洞窟があるブー!!」

「ヴオオオオオオオオオオエエエエエエエエエエエエエエエエアアアアアアアア」ゴゴォォォ

ブー太郎「ひいっ」

山田「近いっ……仕方ない!!洞窟へ逃げるじょ!!」

まる子「で、でもそれじゃ袋のネズミ……」

山田「賭けだじょ!!このまま見つかるか!万に一つ逃げ延びる事ができるか!!」

はまじ「くっそおおお!!死にたくねぇ!!」

山田「急ぐじょ!!」

まる子「……」ダッ

賭け好きだな

~洞窟~

ゼェゼェ

山田「……よし」ガサガサ

ブー太郎「あとは……」

山田「祈るだけだじょ」フゥ

はまじ「……」

まる子「それにしても……山田、あんた行き当たりばったりすぎないかい?」

山田「さくら。おいらは言ったじょ?一秒でも長く生き残りたいって」

山田「目の前の問題を解決してゆけば、取り敢えずは生き残る事ができるじょ」

山田「そのあと、どんな事が起ころうとも……だじょ」

まる子「結果これじゃあ……」トホホ

ブー太郎「……山田、政府の対応はどうだと思うブー?」

山田「おいら達が奴らに襲撃された時に、遅れた対応を謝罪する放送が流れていたじょ」

山田「つまり、その時から対応は始まっているはずだじょ」

はまじ「でも、いつもみたいにヘリで救助に来てくれないな」

山田「そこなんだじょ」

山田「いつもならとっくに住民の避難が終わっても良い頃なのに……」

山田「何か裏がある気がするじょ」

ブー太郎「とにかく、武器が欲しいブー。せっかく訓練したのに、モノが無いんじゃ意味ないブー!」

まる子「ああ、ブー太郎は切断武器の成績良いもんね」

はまじ「俺は特定生物感知レーダーが欲しいぜ……」

山田「本当だじょ。あれがあるだけでどれだけ安心できるか……」

山田「もし、装備を手に入れるとしたら……」

まる子「学校……それかポイントηだね」

山田「ηは遠すぎるじょ……」

ブー太郎「地獄の遠征訓練で1週間かけて行く所だブー……」

山田「おいらは移動手段が欲しいじょ……」

まる子「あたしゃgpsマップが……」

山田「無いものねだりしてもなにも生まれないけどな」

はまじ「……そういえば、静かだな」

ブー太郎「逃げ延びたのかブー?」

山田「……」チラッ

山田「!!!」ビクッ

まる子「や、山田?」

山田「あ、あいつこの洞窟のちょっと前で寝てるじょ……」

はまじ「そ、そんな……」

ブー太郎「出られないブー……」

まる子「……突然の進化で体力を使ったのかもね」

山田「洞窟の朝までコース確定だじょ……」

一同「「はぁ……」」

まる子「……あ"」

ブー太郎「さくら、どうしたブー?」

まる子「ほら、ポイントβにメモを残したままだったよ……」ダラダラ

山田「うげ」

はまじ「……まあ、あの惨状をみれば誰も留まろうとはしないだろうけどな」

まる子「それを祈るよ……」

まる子の得意武器が気になる

ブー太郎「……この洞窟ってどこまであるブー?」

山田「そういえば、中々広いじょ」

まる子「でも暗くて……」

はまじ「……あ、俺ライト持ってるぜ」

まる子「なんでまた?」

はまじ「死体の人が持ってたんだ」

まる子「なーるほど」

山田「少し散策するじょ」

はまじ「そうだな、じっとしてても埒があかねぇもんな」

ブー太郎「ちょっと気が楽になったブー」

まとめさん俺ショッキングピンクでお願いします。あと<<1
俺っす


パッ

はまじ「……ずいぶん奥まであるんだな」

まる子「先が見えないね……」

山田「とりあえず進むじょ」

ブー太郎「探検だブー!」

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