男「おいでよ、妖怪の森」(925)

男「就職活動に失敗した俺に届いた死んだじいちゃんからの遺言、そこには条件を飲めば莫大な遺産を相続するというものだった」

男「もちろん二つ返事で了解したところ、じいちゃんが住んでいた町から少し外れた所にある家に住めとの事だった」

男「という事で俺は自分の荷物を全て送り、今日初めてその家にやってきた」

男「モノローグはそのくらいにしてと、ずいぶん古い家だな。壁の隙間をつついたらまっくろくろすけとかでないよな」

男「鍵鍵っと、あったあった」ガチャリ

メイド「お帰りなさいませ当主様」

男(誰もいないはずの家をあけると和服とメイド服を融合させたような素敵な格好をした美少女が正座をしていた。なにを言ってるかわからねぇと思うが俺にもわからねぇ)

メイド「当主様?」

男「はっ、あなたは?」

メイド「この家に代々仕える一族で、メイドと申します」

男「え?」

メイド「さっそく遺言について説明しますのでこちらへ来てください」

男「これは?」

メイド「妖怪を封じた書です」

男「妖怪!?」

メイド「はい、それも古今東西の伝説上の生き物を封印しております」

男「………」

メイド「いきなりで信じられないかもしれませんが、人外というのは本当に存在するのです」

男「いや、信じるよ。昔から妖怪娘や獣娘スキー(ルビは変態と振りたい)として名をはせていたがやっとこの世が俺に追いついたんだな!」

メイド「当主様?」

男「はっ、暴走しかけていた。すみません。それで遺言がそれに関係あるのですか?」

メイド「はい、前当主様の遺言にはこの書に封印された妖怪を全て開放したときに遺産を相続するとの事です」

男「じゃあこれを一気に封印解除すればいいってこと?」

メイド「それでは霊圧が高まりすぎて最終的にこの県一帯が吹き飛びます」

男「……………え?」

メイド「一日に封印を解けるのは3体ほどでしょう。後は心配なされなくても生活費等は私に言って貰えればお出しします」

メイド「ご質問は」

男「封印したんなら危ないんじゃないのか? なんでその封印を解くんだ?」

メイド「封印されたの自体は数百年前、ちょうど産業革命が起きたころです。技術の進歩で科学が発達していましたが、科学の対極に位置する存在である妖怪達は科学の発展の妨げになると政府に判断され世界中で妖怪狩が行われました」

メイド「そして封印された書を前当主様が見つけ出しましたが、前当主様はもうお歳でしたので妖怪達を助けられるほどの体力と寿命がありませんでした」

メイド「そして今日に至るわけです」

男「なるほど」

メイド「この書をお渡しいたしますので、好きな妖怪をお選びください」

メイド「それでは」



男(ぱらっと見た感じ俺が知ってる限りの妖怪は全ているようだ)

男(何の封印を解こう)

>>6

バックベアード

男「バックベアードなんかもあるのか、詳しくは知らないけどあのロリコン共めっって言ってるあのもやもやした黒い奴だったよな」

男「伝わってるのはあんな感じだけど、実際はどうなのか興味あるな」

男「えいっ」びりっ

???「ふわぁ、む、貴様が封印をといたのか?」

男(今俺の目の前にいるのはゴスロリを着て片目が髪で隠れてる女の子です)

男「えっとバックベアードさん?」

ベア「そうだ、私の名前はバックベアードだ。さんなどつけなくてよい。私は寛容だからな! ふはははは」

男「バックベアードっていうと(カキカキ)伝承で伝わってるのはこんなのなんだが」

ベア「あぁ、それは私の目だな。見るか?」

男「遠慮しときます」

ベア「封印をといてくれたからには何かしてやりたい。さて貴様は何を望む」

男「えっと」

>>9

男の分身と濃厚ホモセックス
その後男の分身と幸せな家庭を築く

ホモ、エロ書くの無理なんで、その下にします。すみません

男「耳かきを」キリッ

ベア「耳かきというと、あれか耳に棒を突っ込んでかき回す奴か」

男「………じゃあ俺がベア子さんにします!」

ベア「ふむ、初体験だ。まぁそれで貴様の気が済むならいいが」

男「じゃあここに横になって」

ベア「これでいいか?」

男「ok、それではいきますよー」

ベア「ひゃうっ、うおぉ、なんかぞくぞくするぞ」

男「我慢してください」

ベア「私はこの程度では音を上げないぞ、ん、あっ」

男(なんか楽しくなってきた)

男「奥までいきますね」

ベア「ちょっ、にゃ、ふわっ、んっ!」

男(プロはベア子さんの反応を楽しむのだ。我慢できずに声あげちゃうベア子さんマジ天使)

ベア「ふにゅう」

男(5分後、そこには完全にとろけきったベア子さんがいた)

ベア「汚されてしまった… 耳かきとは恐ろしいものなのだな」

男「でも気持ちよかったでしょ」

ベア「否定はできぬ………。癖になってしまいそうだ」

男「いつでもやってあげますよ。そういえば封印を解除した後はどうすればいいんだろうか」

メイド「それは私が説明します」

男「うわっ」

メイド「この屋敷の中にある部屋、通称妖怪長屋という部屋があるんですが、そこに住んでもらいます」

男「ていっても数に限りがあるんじゃ?」

メイド「心配後無用、そこは魔法を使って空間操作しておりますから中は凄い広いです」

男「そうか」

ベア「ふむ、そこに行かねばならぬというなら従おう。それではな男」

男「また今度」

男「妖怪っていってもあんまり怖くないんだな。物語みたいに食べてやるーとかはなかったし」

男「いやベア子さんがあんなだからって次の妖怪はそうとは限らないな」

男「気を引き締めてお次は>>19だ!!」

くだん

男「件か…、聞いたところによると男が不吉な事を予言して、女がそれの回避方法を教えるとか良い事を予言するとか」

男「伝承は当てにならないとさっき分かったばかりだしそこらへんは深く考えずに」びりっ

???「けほっけほっ」

???「大丈夫かい? 姉さん」

男「双子、だと?」

件弟「まったく人間ごときが姉さんを咳き込ませようなんて良い度胸してるよ。封印をといてくれたことには感謝するけどね」

件姉「そんな事いっちゃ駄目よ、席がでたのはこの人のせいじゃないんだし」

男「あの件だよな」

件弟「姉さんにため口だと!? 敬語も使えないのか!!」

件姉「いや私はいいわよ?」

男「予言して、死ぬって聞いたんだけど」

件弟「誰が死ぬか!」

件姉「私も死にたくないわねぇ」

男(やはり伝承はあてにならないな)

件弟「まぁ、予言するってのは本当だけどな」

男「じゃあ件姉、よろしく」

件弟「僕の予言も聞けよ!!」

男「不吉な事とか聞きたくないでござる」

件姉「そうねぇ、後でメイドさんが持ってくるおやつ、あなたの好きなプリンよ」

男「………それだけ?」

件姉「特に幸福な出来事とかそんなにないしねぇ」

件弟「じゃあ次は僕だ。そのプリンは僕達に食べられる」

男「やらねぇよ!!」

件弟「ふぅ、おいしかった」

件姉「ありがとうね」

男「結局食われた………」

件弟「まぁ、お詫びに良い事教えてあげるよ。靴を履くときは気をつけな。中に毒虫が入ってる」

男「おぉ、結構まともな予言だ」

件姉「さてじゃあお礼をしましょうかね。何をすればいい?」

件弟「えっちなのはいけないんだからな!!」

男「しねぇよ、う~んじゃあ>>25を頼む」

ksk↓

件姉「競馬予想ですか、それなら私の力も使うことができますね」

件弟「俗物めっ!」

男「俗物結構、でどの馬が当たるんだ?」

件姉「これ、ですね」

男「これ? 弱いことで有名なんだが、大丈夫なのか?」

件姉「信じてください」

男「ok、美少女に上目遣いで懇願されたら嘘でも信じよう」

件姉「美少女、だなんて…///」

件弟「それには同意だが、姉さんに上目遣いされるとはそのまま鼻血で失血死しろ!!」

男「そんな面白い体してねぇよ、あとお前双子なんだから結果ナルシストみたいになってんぞ」

男「んじゃ、行ってくるわ」

男「本当に当たった、凄いな件」

件姉「でしょ?」

件弟「これが姉さんの実力だ!!」

男「という事で高級店でプリンとかのおやつ一杯買ってきた。これで勝った分は消えたな」

件姉「良いんですか?」

男「宵越しの金は持たない主義でね」

件姉「わーい」

件弟「これで、もぐもぐ、許されたと、うまうま、思うなよ! ごっくん」

男「食べるか、しゃべるかどっちかにしてくれ」

件弟「もぐもぐもぐもぐもぐもぐ」

男「良く食べるな………」

件姉「おいしかったわぁ、じゃあ私達は行くわね」

件弟「またおやつをもってこいよ!」

男「じゃあまたな」

男(結局最後まで弟の方は懐かなかったな)

男「じゃあ気を取り直して次は>>33だ!!」

レッドキャップ

男「レッドキャップってあのサンタみたいな奴だっけ? くわしくは知らないけどとりあえずやってみるか」びりっ

???「おりゃあ」ブンッ

男「うおっ」

レッド「ありゃ、今のをよけたか」

男「いきなり斧で襲い掛かるとか封印したまんまの方が良かったか!?」

レッド「まぁ、落ち着けって俺のこの斧ただのおもちゃだから」

男「へ!?」

レッド「脅かすのが大好きなんだよ。別にこの赤い帽子とか別に殺した血で染めた訳じゃねぇぜ?」

男「訳じゃないって、結局血なんじゃねぇか!!」

レッド「まぁ俺の話聞けって。俺って自分で言うのもなんだけどイケメンだろ? だから地味目の女の子に近づいて愛の言葉でも一つ二つ言えば鼻血を噴出して倒れるからその血さ」

男「おぅ、だからの後からいきなり話が分からなくなった」

レッド「あ、俺ホモの趣味とかないんでよろしく」

男「おれもねぇよ」

レッド「あ、そうだ俺って実は幸運を授ける能力あんだよな」

男「幸福系二連チャンか」

レッド「まぁ、その力で遊んじゃないなって」

男「その力って具体的に何ができるんだ?」

レッド「ラッキースケベができる」キリッ

男「!?」

レッド「しかも女限定で」

男「グッジョブ」

レッド「あんたも好きだな。いってらっしゃい」

男「さてどうする?」

>>37

どうするってなんだ……。
メイドを押し倒しておっぱい揉むラッキースケベとかか?

男「まぁ身近に女っていったら少ないしなぁ。どうしよ」

レッド「悲しいねぇ旦那」

男「旦那いうな、っておっ」ツルッ

メイド「きゃっ」

レッド「大胆だなぁ」

男「すみませんすみません!!」

メイド「それはかまわないのですが、その、手が」

男「」もみもみ

メイド「っ」

男「ごめん!!」

メイド「いえ…」

メイド「それでは失礼します」

レッド「で、どうだった?」

男「やわらかかったです」

レッド「いぇい」

レッド「それじゃばいびー、また遊ぼうぜー」

男「おk」



男「さて今日はもう終わりだな、あ、そうだ先輩にメールでも送っとくか」

男「とても楽しいですよっと」送信

メイド「当主様、お夕飯の準備ができました」

男「お、すぐいくよ」



男「和食か」

メイド「和食はお嫌いで?」

男「いや好きだけど、なんか久しぶりに食べるなって」

メイド「お口に合えばよろしいのですが」

男「うん、おいしいおいしい」

メイド「ありがとうございます」

男「お腹いっぱい食べたし、お風呂も入ったし後は寝るだけだな、っと携帯にメールきてた」

先輩「後日向かう」

男「これだけか。先輩らしいな」

男「さて寝るかね」

男「ふわぁ、良い天気だ。さて今日も封印解除しますかね」

メイド「朝食はすでにできております」

男「わかった」

メイド「それでは」

男(メイドっていうより、忍者っぽいなぁ)



男「ごちそうさま」」

メイド「お粗末様でした」

男「じゃあ封印解除してくるよ」

メイド「行ってらっしゃいませ」

誰の封印を解除する?
>>44

ケサランパサラン

男「ケセランパセランというとあの幸福を運ぶ奴か、本当幸福続くなぁ」

男「まぁいいや、じゃあ召還!」びりっ

???「………」

男「なんだこの大きな箱は」

???「見ないでください~」

男「喋った!? 一体何なんだ!?」

???「ケセランパセランですぅ」

男「うわさだと白いもこもこの毛玉って聞いたんだけど」

ケセ「私がいるのは箱の中ですぅ。あと毛玉じゃないですぅ…」

男「なんで箱の中に入ってんだ?」

ケセ「私、対人恐怖症で赤面症なんですぅ」

男「お、おう」

ケセ「封印をといてもらったのはありがとうなんですけど、できればこのままスルーして欲しいですぅ」

男「まぁ、無理にとは言わないが、でも姿が気になるな」

ケセ「………恥ずかしいですぅ」

男(しかし見たいものは見たい、剥ぎ取ることもできるがどうしようか)

ケセ「?」

男(声は可愛らしい女の子の声だ、しかし知らぬが仏という日本語もあるとおりこのままにしておいたほうがいいのかも知れない)

男(どうする?)

>>50

仲良くなる

男「なぁ、俺もお前と仲良くなりたい。だけどお前の嫌がることはしたくない」

男「そのままでいいから聞いてくれ。お前の素顔が見たい。これは命令じゃないから断ってくれてかまわない」

ケセ「………」

男「駄目か、そうだよな。不躾なお願いすまなかった」

ケセ「あの、ちょっとなら」

男「ん?」

ケセ「ちょっとならいいですよ」

男「マジで!?」

ケセ「はい………」

男「じゃあ失礼して」ぎぎ~

男「………」

ケセ「あの?」

男(今俺の目の前では長ロングの白髪の少女が頬を染めて潤んだ目をしてこっちを上目遣いで見ている)

男「たまらんなぁ!」

ケセ「!?」ビクッ

男「あぁ、すまない。予想以上に可愛かったもんで」

ケセ「可愛い?私がですか?」

男「あぁ!」

ケセ「肌も白いし髪も白いし気持ち悪くないですか?」

男「いや全然。むしろそれがいい」

ケセ「………ほんとう?」

男「昔ならともかく今はそんなに珍しいもんじゃないからなぁ(漫画の中だけど)」

ケセ「そうですかぁ。………分かりました私、箱の中に入るのをやめます」

男「おぉ」

ケセ「まずは一日1時間でてみますぅ」

男「けっこうゆっくり気味のリハビリだな」

ケセ「対人恐怖症なので………」

ケセ「………男さんに幸せがありますように」

男「それがケセランパセランの力ってやつ?」

ケセ「はい、あんまり何回もは使えませんけどね。1年に1回くらいですぅ」

男「そんなに貴重な事をしてもらってよかったのか?」

ケセ「構いませんよ。でも初めてだったんであんまり幸福にはならないかもしれません」

男「まぁいいや」

ケセ「でも男さんにはなにやら元から幸運の気がしますぅ」

男「まぁ、だろうなぁ」

ケセ「じゃあ私は引きこもりますぅ」

男「部屋に行ってからにしてくれ」

男「さて次はどれにしようか。さっきからマニアックな妖怪しか選んでない気がするが」

>>55

ぬりかべ

男「ぬりかべっていうと鬼太郎でいたな」

男「あれ見るたびこんにゃくが頭をよぎるのは俺だけか? まぁいいや」びり

???「………」

男「出てきたのはただの少女だけど」

???「…………」つるぺたー

男「ぬりかべだ」

ぬり「………」こくり

男「にしても背が結構高いな」

ぬり「………」こくり

男「もしかして言葉喋れないのか?」

ぬり「………」ふるふる

男「喋れるのか」

ぬり「………」こくり

男「じゃあ何か喋ってくれないか?」

ぬり「……………はらぺこ」

ぬり「……………まんぷく」

男「結構食べるなぁ」

ぬり「…………」ぽっ

男「おいしかったか?」

ぬり「…………」こくり

ぬり「…………ありがと」

男「いや作ったのメイドさんだし」

ぬり「…………封印」

男「あぁ、別にいいって」

ぬり「…………お礼」

男「ん?」

ぬり「…………なにがいい?」

男「別にいいんだが。ん~それじゃあ>>58をしてもらおうかな」

壁をリフォームしてもらう

男「壁のリフォームなんだけどいいか?」

ぬり「…………」こくり

男「家が古いから結構ぼろぼろなんだよ」

ぬり「…………」うにょにょにょにょ

男「壁に吸い込まれてった!?」

ぬり「…………むー」

男「おぉ、壁が新築同様になっていく」

ぬり「…………」うにょにょにょにょにょ

男「おつかれさま、綺麗になったよ」

ぬり「…………」むふー

男「んじゃあありがとな」

ぬり「…………ばいばい」うにょにょにょにょにょにょ

男「あれで移動するのか」

男「これが今日最後か」

男「慎重に選んで、>>62だ!」

ティンダロスの猟犬

無理なら↓

男「まさかクトゥルフからくるとはな」

男「しかもティンダロスって結構やばくなかったっけ。ショゴスがヒロインの純愛ゲームならしたんだが…」

男「えーい、男はなんでもやってみるもんさ!!」びり

???「我をよみがえらせたのは貴様か」

男「あなたは、ティンダロスさん?」

猟犬「あぁ、そうとも我がティンダロスぞ」

男(首輪をつけた黒いコートの男が出てきた…)

猟犬「そしてこれが我の娘ぞ」

ティン「はじめまして、ティンダロスの娘です」

男(コートから美少女出てきたー!!」

猟犬「そう怯えずともよい。我は時間干渉した物しか狙わぬ」

ティン「いわゆる時空警察のような事をしております」

男(あぁ、黙ってたから怯えてると思われたのか)

猟犬「こうやって封印をといてくれた事に礼を言おう」

ティン「ありがとうございます」

人外ならなんでもokですよ

猟犬「いきなりなのだが、このまま貸しがあっては猟犬の名折れ。何かできることはないだろうか」

男「んーじゃあ>>66頼む」

娘さんをナデナデ

男「じゃあ娘さんをなでなでさせてください」

猟犬「そのような事で良いのか?」

男「はい!」キラキラ

ティン「それでは、よろしくおねがいします」

男「それでは失礼して」なでなで

ティン「………わふ」ピコピコ

男「………」アゴノシター

ティン「わふぅ」ふりふり

男(これはやばい。首輪をつけた少女をなでなでとは、なにやら犯罪臭がするな。興奮する)ミミノウシロー

ティン「あの、気持ちよいのですが、もうそろそろ」

男「駄目か?」

ティン「いえ」

男「」なでなでなでなで

ティン「わ、わふぅ」とろーん

猟犬「子供とはいえティンダロスをここまで犬のようにさせるとは、貴様のテクニックは恐ろしいな」

ティン「わ、わふぅ」とろーん

猟犬「それでは我らは部屋にいかせて貰おう」」

男「あぁ、じゃあな」

ティン「それではまた今度」ふりふり

封印をといた妖怪はあとで妖怪長屋に行くときにでます

男「ふぅ。満腹満腹」

メイド「当主様。妖怪の方も増えましたし一度妖怪長屋に行ってみてはいかがでしょう」

男「そういえば皆そこにいるんだっけ」

メイド「はい、鍵をお渡ししておきます」

妖怪長屋に行けるようになった

男「さてと、この部屋だったな」

ガチャリ

男「………なるほど、長屋だな」

男(扉を開けるとそこには、家があった)

ベア「ちょ! やめい!!」

レッド「いいじゃんいいじゃん減るもんじゃないし」

男「何やってるんだ?」

ベア「こやつが私のピノを取ろうとだな!」

レッド「ベア子ちゃんのけち~」

男「ピノ一口やるのはなんだか抵抗感あるよな。雪大福しかり」

男「というかそのピノどっから持ってきたんだ?」

ベア「メイドに事前に言ったら買い物のついでに買ってきてもらえるのだ」

レッド「ちぇっ、俺も言っとけばよかったなぁ」

ベア「やらんぞ」

レッド「で旦那はなんか用かい?」

男「まぁ、用ってほどでもないんだが鍵貰ったから来て見た」

レッド「お、それマスターキーじゃん。それあると誰の部屋でも入れるぜ。プライバシーなんてないな!」

ベア「私の部屋に許可なくはいるんじゃないぞ!!」

男「分かった、それじゃあな」

ベア「もう帰るのか?」

男「帰ってゲームしたいから」

レッド「俺もしたいぜ」

男「すまんなこのゲーム一人用なんだ」

男「ふわっ、ねむ……… でもコメットとリンを攻略するまでは………」

男「駄目だ、眠い」

男「寝るか………」



メイド「おはようございます、今日も張り切っていきましょう」

男「はいよ」

誰の封印を解く?
>>82

リヴァイアサン

男「レヴィアタンか、三頭一対の一体じゃん!! なんでこんなのも封印されてんだ!?」

男「しかし」ビリッ

???「………あなた様が、封印を解除してくださったのですか?」

男(目の前にいるのは現実ではありえないほどの海色の髪、海色の目をした落ち着いた雰囲気の少女だった)

男「本当にレヴィアタン?」

レヴィ「はい、またはリヴァイアサンとも呼ばれております」

男「伝承では凄い大きな龍ってなってるんだけど」

レヴィ「はい、そのとおりです。もっとも今は人間の姿になっておりますが。本来の姿に戻りましょうか?」

男「ノーセンキューで」

レヴィ「ところでもしかすると私があなた様の一番最初の使い魔でございますか?」

男「使い魔? いや別に使い魔なんていないけど」

レヴィ「そうですかあなた様。それではこれよりあなた様に忠誠を誓います」

男「いや、別に使い魔とかいらないんだけど」

レヴィ「なんと! それではわたくしが呼び出された理由はなんなのですか。まさかわたくし以外に女が!?」

男「いないけども」

ベア「男~ 遊びに来たぞ」

レヴィ「あなた様、あの女は一体誰でしょう」

ベア「誰だ貴様」

レヴィ「わたくしは男様の忠実な僕でございます」

ベア「ほぅ。男の僕とな」

レヴィ「であなたは一体男様といかような関係なのでしょうか」

ベア「そうだな、男に無理やりつっこまれた関係だ」

レヴィ「なんと!! あなた様、そのような事なら私がやりますので。こんな薄汚れた女ではあなた様が汚れてしまいます!!」

男「勘違いだって!! レヴィアタンが考えてるようなことなんてなかったからな!!」

ベア「貴様今、私に喧嘩を売ったのか?」

レヴィ「まったくこの低脳はすぐ暴力に結びつけるのですね」

ベア「あ?」

レヴィ「しかしあなたのような存在は男様にとって害でしかありません。なので排除させていただきます」

ベア「面白い、久々に本気を出してやろう」

男「やめろー!!」

メイド「ここはおまかせください」

男「メイド!?」

メイド「あの二人の空間を仮想空間に飛ばします。なので屋敷には被害はでません」

男「どっちかが死んだらどうするんだよ!!」

メイド「安心してください、両方不死ですから。はっ」シュン

男「二人が消えた………。大丈夫なのか?」

メイド「時間がかかるでしょうし、皆さんを呼んでお茶でもしましょう」

メイド「―――終わったようですね」シュン

ベア「―――」ちーん

レヴィ「―――」ちーん

メイド「共倒れのようですね」

レッド「はぁ、しょうがねぇなぁ。俺が運んどくよ旦那。猟犬のおっちゃんも手をかしてくれ」

猟犬「おっちゃんではない。が、手伝おう」

ティン「二人とも大丈夫でしょうか」

ぬり「…………だいじょうぶ」

件弟「お菓子おかわり」

ケセ「私のあげますぅ」

件姉「どうもありがとうございます」

男「はぁ、こんな調子で大丈夫かな」

次の妖怪は?
>>93

九尾の狐

男「九尾の狐か。玉藻前の話で有名だよな」びりっ

???「ふ、ふわぁぁぁぁ」

男(狐耳の金髪少女しかも九尾。神様ありがとうございます)

九尾「そちか?わっちを助けたのは」

男「そうだけど」

九尾「礼を言おう、でわっちに何か願いでもあるのか?」

男「それはもちろん>>96だ!」

すみません>>98です

九尾「も、もふもふとな?」

男「尻尾をもふもふ」

九尾「むぅ、しかしわっちも天孤の端くれ。一度言ったことはやってみせよう!」

九尾「でわっちは何をすればよい」

男「後ろを向いて」

九尾「こうか?」くるっ

男「レッツもふもふ」もふもふ

九尾「ひゃっ、むぅ、尻尾は弱いのだ」

九尾「………んっ」

男「まだまだもふもふ」

九尾「あひゅう///」

男「ここが天国に一番近い場所か…」

九尾「もう満足したか?」

男「あと30分」

九尾「なんと」

九尾「も、もう限界………」

男「俺は満足です」ツヤツヤ

九尾「も、もう帰っていいか?」

男「えー次はにくきゅうと耳を」

九尾「これ以上やるとおかしくなってしまう!」ドロンッ

男「あ、きえちゃった」

男「まぁ、また会いに行けばいいか」

九尾「」ゾクッ

九尾「む、なにやら寒気が…」

男「いまなら空も飛べる気がする。する気はないけども」

男「さぁ、次はどいつだ!?」

>>108



バアルって水の神の方でしょうか。それともベルゼブブの方でしょうか、悪魔のほうでしょうか

男「水と雷の神だったかな。ていうかここ神格多くね?」びり

???「我輩を呼んだのはお前か。感謝しよう」

男「バアルさん?」

バア「うむ。その通りだ。しかしバアル・ゼブブと呼んだ場合は殺すぞ」

バア「で、一体我輩に何をしてほしいのだ? 雨を降らせて欲しいか? それとも賢くなりたいか? 透明になりたいか?」

男「願いとかないんだけどな」

バア「無欲なのだな」

男(美少女ならテンション上がったけどな)

男「じゃあ>>112で」

すみません>>114

私は神になりたい

バア「神になりたい、だと?」

男「まぁ(まぁ適当なんですけど)」

バア「むぅ、しかし出来るには出来るのだが方法がな」

男「特殊なのか?」

バア「難しくはないがな。木で首を吊って、槍で自分を刺すとか。生き埋めでお経を唱え続けたりとかだな」

男「もっと簡単にないのか?」

バア「それ以外は大体生まれつき神だからな」

男「名前書いた人を殺すノートとか」

バア「そんな非現実的な物があってたまるか」

男(うわぁ。非現実的存在に言われたよ)

バア「あとはこの世の概念になるが…」

男「それは却下するわ。未来と過去と今を永遠に生き続けるには俺には覚悟が足りない」

バア「じゃあどうしろというのだ」

男「えっと、じゃあもういいわ」

バア「そうか、ないのならいいのだが」

バア「では我輩は戻らせていただこう」

男「あいよ」

男(あ、俺も長屋に行こうか?)

>>120

この安価はyes or noで選ぶのか?
安価なら↓

男「わわわ忘れ物~♪」ガチャ

九尾「わ、わっちのドーナツの真ん中を返せ! 返すのだ!!」

レッド「いや、もう食べたし」

男「ドーナツの真ん中ってなんだ? なぞなぞか?」

九尾「エンゼルクリームだ!!」

男「真ん中だけ食べるってそんな良くそんな器用な事が出来たな」

レッド「それは嫌がらせですから」キリッ

九尾「もう許さん!」ボアッ

男「あつっ」

レッド「こうなったら逃げざるをえない!」ピュー

九尾「あ、こらまて!!」

ぬり「…………がしっ」うにょにょにょにょにょにょ

レッド「伏兵!?」

九尾「よくやったぬりかべ! 喰らえ極大狐火!!」

レッド「ぎゃー!!」

男「レッドは自業自得としてぬりかべは大丈夫か?」

ぬり「…………ぐっ」サムズアップ

男「流石ぬりかべ。硬いな」

レッド「ふう、熱かったぜ」

男「真っ黒こげでアフロになってる!?」

レッド「こうすれば死なないしな」

男「そういうものなのか?」

レッド「そういうものだぜ」

九尾「お前には罰としてドーナツ全部買ってくる刑だ!」

レッド「太るよ~?」

九尾「な!! わっちは九尾だから太らん!!」

ぬり「…………お腹すいた」ぐ~

レッド「あぁ、はいはい。俺が買ってくればいいんですね。分かりましたよこんちくしょう」

男「目立つからその帽子は脱いでけよ」

レッド「俺のアイデンティティーが………」

レッド「ついでにパイも全種買ってきた」

男「すっごい甘ったるいにおいするな」

件姉弟「わーい」

男「おぉ、においにつられて出てきたな」

ケセ「私も食べたいですぅ」

男「でかいぬいぐるみ!? あぁ、ケセランパセランか」

ケセ「まだ人前は恥ずかしいですぅ」

ティン「糖分は乙女の燃料です」

猟犬「我も貰おうか」

レッド「ティンダロスちゃんは分かるけど、猟犬のおっさんも?」

猟犬「我が甘いもの好きで何が悪い!!」

男「確かに男がパフェとか甘い物食べてると周りの目が痛いよな」

猟犬「好きな物は好きだからしょうがないではないか………」

ティン「よしよし」なでなで

すみません、最初に知った方がケセランパセランだったので

ぬり「…………もぐもぐ」

件姉弟「おいしいっ!」

九尾「やはりエンゼルクリームだな」

レッド「いやぁ、フレンチクルーラーじゃない?」

ティン「私はゴールデンチョコで」

ケセ「ハニーディップで…」

男「なら俺はおなじみポン・デ・リングを」

猟犬「我はチュロスだ」

レッド「にあわねーっ」ケラケラ

猟犬「貴様!」

ティン「お父様落ち着いてください!」

ぬり「…………うまー」

男「ふぅ、食べた食べた、風呂入ってねるべー」

ガラッ

メイド「………」

男「………」

男(風呂場の扉を開けるとそこにはタオルだけのメイドさんがいて、胸がハイキングウォーキングでやっほーっていうやまびこがなんかもうチョモランマで)

メイド「閉めてもらえるとありがたいのですが」

男「すみませんでしたー!!」



男「すみませんでした」ドゲザー

メイド「そんな、頭をお上げくださいご当主様! 私が先にお風呂をいただいていたのが悪かったのですから!!」

男「この侘びは切腹にて御免!」

メイド「そんな簡単に命を捨てないでくださいませ!!」

男「いやだー!! 変態で逮捕はいやだー!!」

メイド「そんな事しませんから!」

メイド「落ち着かれましたか」

男「はい」

メイド「では今回は両方が悪いと言う事でよろしいでしょうか」

男「よろしいです」

メイド「それではこの件は水に流しましょう」

男「はい」

メイド「それではお休みなさいませ」

男「はい」



男「………眠れん」

男「ふわぁ、新しいパンツを履いた正月元旦の朝くらい清清しい目覚めだ」

男「さて、今日もやりますかね!」

>>133

リャナンシー

男「リャナンシー? たしかペルソナにそんなのがいた気がするな」

男「カッ!」ビリッ

???「あなたが私を呼んだのかしら?」

男(美人っちゃ美人だけど俺の好みじゃないなぁ)

リャ「うふふ、結構好みのタイプね。気に入ったわ」

男「俺はノーセンキューです」

リャ「あら、こうなったら意地でも振り向かせたくなるわね」

男「そうですか。ご自由に」

リャ「まず手始めに裸エプロンでも、どうかしら?」

男「そういえばマスターチーフの声変わったなぁ」

リャ(スルーされた!?)

男(だってリャナンシーって美術の才能くれる代わりに寿命削るじゃん。俺早死にしたくないし)

リャ「て、手ごわいわね………」

男「コンソメパンチのパンチってなんなんだろうな」

リャ「しかもポテチ食べながらpcし始めたし!! キーボードが汚れる!!」

リャ「これでどうかしら!?」メイド服

男「俺が好きなメイド服はフレンチよりヴィクトリアンだし。エマ読めエマ」

リャ「くっ、こうなったら!」

リャ「どうかしら?」危ない水着

男「ドラクエで防御力じゃなく、ロマンで危ない水着を装備させてたのは俺だけではあるまい」

リャ「あぁ、なんか遠い目してる!!」

リャ「はぁ、今日は許してあげるわ! 覚えてなさい!!」いつものドレス

男「えーまたくるのか」


リャナンシーはライドウのリャナンシーをイメージしています

男「さて次に期待せざるを得ない。出来れば普通に寿命とか関係ないけいで」

男「>>140だっ!!」

はたもんば

男「ぬーべのトラウマじゃねぇかぁあぁあぁあああああ」びりっ

男「あ………」

???「私は、断罪少女はたもんば。罪人は………首を切る!!」

男「うひゃっ! って、君がはたもんば、なのか?」

男(見た目は完璧に10代だ。おかしなところと言えば手に持ってる丸い形をした刃くらい……… 刃?)

男「うおぅ!? 銃刀法違反………じゃねぇや!! 残念、俺の冒険はここで終わってしまった!!」

はた「む、どうしたのだ」

男「お命だけは~ お命だけは~」

はた「そう恐れられると傷つくのだが……… 安心してくれ。私は罪人しか切らん」

男「夏休みの宿題を田舎に忘れたって嘘ついてごめんなさい~」

はた「それで罪人になるのなら私は殺戮者になってしまうのだが…… 私が裁くのは司法で裁けぬ悪だけだ」

男「てことは俺は」

はた「裁かぬよ」

男「助かった………」

はた「しかしふむ、封印をといて貰った恩を忘れるというのも重罪だな。これでは私は自分の首を刈らねばならぬ………。何かをして恩を返せぬだろうか」

男「いや、恩返しとかいいんで、本当いいんで」

はた「なぜそんなに私を怖がるのか」

男「いや、ちょっとトラウマが………」

はた「トラウマ、だと?」

男「これ」つぬ~べ~

はた「ふむ」ぺらぺら

はた「これが、私、だと?」

はた「いや違う私はこんなのではない!! そもそも私は女だ!! あとやることをたとえるなら仕事人だ!!」シャキーン

男「ひぃ!」

はた「む、すまない熱くなってしまった」

はた「これはまず私の誤解を解かねばならぬな」

はた(といっても人間には何をすればよいかが分からぬ)

はた(そういえば人間は>>144をすれば喜ぶと聞いたことがあるような…)

ラッキースケベ

レッド「なにか呼ばれたような気がした」

男「いや、誰も呼んでねぇけど」

はた「貴様はレッドキャップよいところにきた!!」

レッド「お、はたちゃんじゃん。どったの久しぶりww」

はた「こっちに来てくれ、あ、お前は来たら駄目だ!」

男「りょ、了解です」

レッド「どったのどったのww」



レッド「へぇ、男の誤解を解くためにねぇ。でラッキースケベってなんか知ってんの?www」

はた「知らぬ! しかし人間が好む事らしい」

レッド「で、たしかに俺はそれできるけどやっちゃうの?(なんか面白そうな事になってるwwww)」

はた「頼む!!」

レッド「まぁ、昔馴染みにたのまれたらしかたないなぁ… ほら、あらびんどびんはげちゃびんwwww」

はた「恩に着る!」タッタッタ

レッド「さぁて、カメラどこやったかwww」

はた「男っ!」

男「うぉうっ!?」

はた(勢い良く来たはいいが、いったいラッキースケベというものはどうすればよいのか)ツルッ

はた「え?」

男「え?」

ドッシーン

レッド(おぅ、何もないところでいきなり転んだはたちゃんの唇が旦那の頬にジャストミートwww しかもしっかり旦那の手は胸にwww 流石俺の能力だなwwwwww)

はた「す、すまぬ!!」

男(やわらか~い)

はた「痛くはなかったか!?」

男「いえ、まったく」キリッ

はた「それは良かった、もし怪我でもしようものなら私は自分を許せなくなる」

はた「恩人に傷をつけるなど、そんな恩知らずな真似は―――」ツルッ

はた「またか、しかしっ」ぎゅっ

レッド(こけそうになったはたちゃんが掴んだのは旦那の腰www つまり二人は今抱き合っているwwww)

レッド(え? これの値段? 欲しいなら誰か書けばいいじゃないwwww)

レッド(あ、俺は画力ないから無理よwwwwww)

はた「む、すまないっ」

男「あ、大丈夫大丈夫。それよりはたもんばは怪我なかったか?」

はた「う、うむ///」

レッド(シャッターチャンスいただきさっ)

はた「なんだか今日は滑るな。危ないからもう少しこのままでいいだろうか///」

男「い、いいけど」

はた(なんだか男の気配が変わった気がする)

男(くんかくんか、良い匂いだなぁ。すーはーすーはー。絶対これマイナスイオン出てるって)

レッド(ちょwwww 俺でも引くわwwww 旦那wwwwwww)

はた「もう、いいだろう」

男「そう?」

はた「うむ」

男「あぁ、俺はたもんばちゃんの事、誤解してたみたいだわ」

はた「そ、そうか///(ラッキースケベ、最後まで何のことか分からなかったが効果はあったようだな)」

レッド(さて、ばれない内に帰りますかね)

はた「私はもう行く。また会おう」

男「うん」

男「さて今日はあと一人かぁ」

男「目隠しして判断は神に任せるっ」

男「これだっ!!」

>>154

だいだらぼっち

男「国つくりの神様だっけ? あとなんかもののけ姫に出てきた奴もだいだらぼっちだっけ?」

男「………でかいよな」

男「一応外に出とくか」

男「えいっ」びり

???「私に用?」

男(でかいっ。けど大きさ的には2メートル半くらいか)

男「だいだらぼっちさん?」

だい「うん」

男「えっと大きいですね」

だい「うん」

男「………」

だい「………」

男(話続かねぇええええ!)

だい「大きい女は、嫌い?」

男「いや、嫌いじゃないけども(なごみとか超可愛いし)」

だい「良かった」

男「………」

だい「………」

男「………」

だい「………?」にこっ

男「………っ///」

男(無表情、無抑揚の人の笑顔の破壊力は凄いな………)

男(しかし、この無言状況を打破するにはどうすればいいだろう)

男(神様、おらに力をっ)

>>157

すみません>>159

無言でだきしめる

男(なにかお告げが……… 無言で抱きしめる、だと?)

男(しかし待って欲しい、俺の身長は170後半。対するだいだらぼっちは2メートル後半)

男(抱きしめてしまったら大体俺の顔がお腹らへんか………)

男(脚立取ってくるか)タッタッタ

男(光の速さで戻ってきました。マジ地球危ない)

だい「?」

男(さて、これを設置してと、さぁ。ショータイムだっ)ぎゅ

だい「!?」

だい「………」はわわ、はわわ

だい「………」ぎゅ

男(可愛い)

だい「………」なでなで

男(俺、もう死んでもいいかもしれない)

男(もしかしたらハグで世界平和っていうのは生まれるんじゃないだろうか)

だい「………」なでなで

男(さて、もういいか)

だい「………あっ」

男「今なんか言った?」

だい「…………」ふるふる

男「そう、ならいいんだけど」

だい「じゃあ、私、行くね」

男「おぉ、じゃあまたな」

だい「…………」ゴンッ

だい「…………」うるうる

男(やっぱり部屋の中は狭いよなぁ)

ピンポーン

男「ん? 誰だ?」

ピンポーン

男「メイドさんはいないのか」

ピンポーン

男「はいはい、今行きますよっと」

ピンポンピンポンピンポンピンポン

男「うるせぇよ!!」ガラッ

???「お、やっと出てきてくれたな」

男「先………輩?」

先輩「いきなりサークルやめるし。バイト先にもあんまり顔ださなくなったし、心配したんだぞ」

男「たしかに先輩は後日向かうってメールしましたけども。その荷物はなんですか?」

先輩「あぁ、今日から私も住むことにしたから」

男「え?」

先輩「まぁ、それには色々と訳があってだね」

先輩「こんばんわ、おばさま。男の家に住みたいのですがよろしいでしょうか」

母「いいわよぉ」

先輩「と、こんな具合にだね」

男「回想シーン挟む必要ないし! 母さん何考えてるの!?」

男「それに、なんで俺の家に住みたがるんです?」

先輩「後輩がいきなり森の中の家に住むとなると先輩心に心配なのだよ」

男「建前は良いとして本心は?」

先輩「君のおじい様は高名は妖怪研究者だったそうじゃないか。それなら何か面白い事でもあるんじゃないかと思ってだね」

男「先輩、女の子でしょ!? 俺男ですよ!?良いんです!?」

先輩「おや。私に手を出してくれるのかい? 君がその気なら一夜の過ちを犯してもいいかもしれないね」

男「出しませんよ!」

先輩「そう断言されると傷つくのだけどね」

男「あ、すみません…」

先輩「こうなったら、私はショックでどこかに旅に出て野垂れ死ぬかもしれないなぁ。しかしどこかの優しい後輩が一緒に住みましょうなんていったら私はうれしくてショックを忘れてしまうかもしれないなぁ」

男「はぁ、分かりましたよ」

先輩「男君はやっぱり優しいのだな」

男「これは諦めですけどね」

先輩「そうと決まれば私の部屋はどこだろう」

男「ずうずうしいなぁ。まぁ空き部屋ならいくらでもあるんで、好きなところを使ってください」

先輩「そうだね。なら君の部屋の隣にしようかな」

男「なんでですか!?」

先輩「壁に耳を当ててると君の声が聞こえるんじゃないかなって思ってね」

男「他のところを選んでくださいよ!!」

先輩「断るよ。好きなところを選べといったのは君だろう?」

男「あぁ言えばこう言いますね!」

先輩「照れるよ」

男「あぁ、もう、良いですよ………」

先輩「すまないね」

メイド「ただいま戻りました。お客様ですか?」

先輩「私は今日からこの家に住むことになった先輩だよ」

メイド「そうですか」

男(どうじてねぇ)

メイド「それでは夕食の支度があるので失礼します」

先輩「いやぁ、あんな可愛いメイドがいるだなんて、君もすみに置けないね。嫉妬してしまうよ」

男「まぁ、ほとんど無表情ですけどね」

先輩「いやいや、そこがいいんじゃないか」

男「じゃあ先輩、俺行くところあるんで」

先輩「じゃあまたあとで」

ガチャ

男「よう」

レッド「ちっす、旦那ww」

はた「男じゃないか」

男「お前ら何してんの?」

レッド「桃鉄、一緒にする?」

男「なんで持ってんだよという疑問は置いといて、別にいいけどさ」

レッド「旦那たちを入れると4人でちょうどいいからさ」

男「四人?」

レッド「旦那の後ろにいるのってもしかして背後霊? こえーwwwww」

男「誰だっ」ばっ

先輩「やぁ」

男「なんで後ろにいるんですか。というかなんで気配消して付いてこれるんですか!

先輩「ハワイで父親に教えてもらったんだよ」

レッド「旦那の彼女?wwww」

先輩「いや、奥さんだ」

レッド「まじで!?w」

男「いや違うから」

先輩「ははは」

はた「掴みどころがないな…」

先輩「そんなにほめないでくれ」

はた「………」

レッド「それじゃ100年プレイするかwwww」

男「そんな時間ねぇよ」

はた「無難に20年でいいんじゃないだろうか」

男「それでも普通に長いけどな」

先輩「ほうほう」

はた「な、なんだ私の方をじろじろ見て」

先輩「いや、私は妖怪マニアでね。まさか妖怪がこんな姿をしているとは、いやぁ、生きてて良かったね」

男「俺妖怪って言いましたっけ?」

先輩「はは、どこの国に刃物を持った二人組みがいるんだい? しかもそのうちの一人は赤い帽子をかぶっているし。ここは妖怪好きで有名な君の祖父の家だろう? そこでカマをかけてみたら、普通に君が引っかかってくれた訳だ」

男「変なところだけ常識ありますね。それに妖怪も普通に非常識だと思うんですけど」

先輩「そんな夢の無い事を信じない主義でね」

男「………そうですか」

先輩「楽しかったね」

男「先輩、性格が悪いですね」

先輩「キングボンビーの押し付け合いが桃鉄の醍醐味じゃないか」

男「友情破壊ゲームにしないでくださいよ。最終的に超ギスギスしてたじゃないですか」

先輩「ははは。君と私の友情はそんな物では壊れないよ」

男「どこからその自信はくるんですか」

先輩「そうだね。m87星雲らへんからかな」

男「紅白模様のヒーローか」

先輩「一応私も女の子なのだからヒロインと呼んで欲しいね」

男「そうですねー」

先輩「おや、棒読みとはひどいひどい」

男「そう思うなら女の子らしくしてくださいよ」

先輩「私のこんな所なんか女らしいと思うんだが」もみもみ

男「自分の胸を揉む女子がいるか」

先輩「揉むかい?」

男「遠慮しておきます」

先輩「据え膳食わぬはなんとやらというがね」

男「食べたら皿まで喰らう事になりそうで」

先輩「ははは、これは手厳しいね」

男「食べるといえばもうそろそろ夕飯の時間ですね」

先輩「もうこんな時間か。それじゃあメイドさんのご飯に舌鼓を打とうとするかね」

男「そうしますか」

先輩「これは驚きだ。一級料理人と比べても遜色ないよ」

メイド「恐縮です」

先輩「良いお嫁さんになれそうだね。ねぇ」

男「なんでそこで俺見るんですか」

先輩「分からないかい?」

男「分かりたくないですね」

メイド「私ごときが当主様と婚約など恐れ多いです」

男「あれ、遠まわしに俺フラれた?」

メイド「あ、すみません」

先輩「良かったじゃないか。まだ希望はあるよ」

男「先輩はおとなしく食べててください」

先輩「分かったよ」

先輩「お風呂あがったよ」

男「じゃあ次俺が入りますね」

先輩「それより湯上りの私はどうだい? 色っぽいだろう?」

男「ノーコメントで」

先輩「ははは」

男「それじゃあ行ってきます」

先輩「私が入った後のお湯を堪能するといいよ」

男「なんでそんな入りづらくなるような事言うんですか」

先輩「飲むまでなら許可しよう」

男「のまねぇよ!」

男「ふう。今日一日の疲れが取れていく」

男「そういえば昔はお風呂で良くどれだけ潜れるかをしたなぁ」

男「ちょっとやってみるか」

男(………30秒経過、まだまだ余裕だな)

男(………1分。ちょっときつくなってきたな)

男(………1分半。もうそろそろ限界)

男「ぷはぁっ!」

メイド「きゃっ」

男「え?」

男(風呂から顔を上げるとそこには体を洗っているメイドさんの小ぶりな胸があわあわで)

男「ぶくぶくぶく」

メイド「当主様おぼれてしまいます!」

男「見てない。俺は何も見てないぞ!」

メイド「見てません、見てませんからお風呂に顔をつけようとするのをおやめくださいっ」

男「うわぁああぁあああああ」

メイド「もう目を開けて良いですよ」

男(いやいやタオル一枚って、そんな。それの向こうには僕らが目指したシャングリラが。もう欲望が抑えきれそうもない空想に塗れた自分を抑え続けるのにも限界が)

男「あっ、もう俺上がるから後はごゆっくり」

メイド「いけません。当主様はまだお体を洗ってないですよね」

男「うぐっ」

メイド「私が洗ってあげますのでお座りください」

男「はい………」

メイド「それでは失礼します」わしゃわしゃ

男(心頭滅却心頭滅却去れ!マーラよ!!)

メイド「どこかお痒いところはありませんか?」

男「結構なお手前です」

メイド「それでは流しますので気をつけてくださいね」ざー

男(ふぅ、終わった)

メイド「それでは次はお体を洗います」

男「!?」

男(無我の境地へ………)

メイド「どうでしょうか」ごしごし

男「良い感じです」

男(俺、この風呂が終わったらオケアノスに行くんだ………)

メイド「それではお次は前を」

男「それは勘弁!」

先輩「それなんてerg?」

男「おかげで風呂に入った気がしませんよ」

先輩「君は全国の男を敵に回してるよ」

男「俺だってアニメのキャラとかに死ね! とか思ってましたよ。特に誠」

男「でも現実であれ起きるとパニクりますって。マイサンが第二次形態に移行すると俺人生終了じゃないですか!」

先輩「一応私も女の子なのだからもうちょっとがんばってオブラートに包んで欲しいかな」

男「今なら言えます。あれはありがた迷惑です」

先輩「ありがたいんだ」

男「当たり前でしょう」

先輩「君ってそんなキャラだっけ?」

男「ちょっと興奮してるからです」

先輩「少し落ち着いたらどうだい。ほら私が口をつけたペットボトルジュースでも飲まないか?」

男「いただきます」ごくごくごく

先輩「………これは重症だね」

先輩「もう寝るのかい?」

男「人が布団に入って電気を消してリンボーダンスでもしますか?」

先輩「してみようか?」

男「………」

先輩「無視はやめてくれないか」

男「で、俺はもう寝るんですけどなんですか?」

先輩「一緒に寝」

男「出て行ってください」

先輩「………」

男「ふわぁ。朝か」

先輩「おはよう」

男「………なんで横で寝てるんですか」

先輩「人肌寂しくなったのだよ」

男「とりあえず出てもらえません?」

先輩「やだね」ぎゅっ

男「ちょっと抱きつかないでくださいよ」

先輩「………一つ聞くが、君は私を異性として認識してないね?」

男「何をいまさら」

メイド「おはようございます。当主様。先輩様」

先輩「おはよう。今日の朝ごはんはなんだい?」

男「ずいぶん馴染んでるなぁ」

メイド「焼き魚と味噌汁です」

先輩「いいね。日本の朝の代表じゃないか」

男「美味しいですしね」

先輩「さて今日も元気に働くか」

男「先輩どこか行くんですか?」

先輩「サークルに行ってくるよ。午後には帰る」

男「了解です」

男「さてさて、今日はどんな妖怪に出会えるのやら」

>>206

クトゥルー

男「これでクトゥルフ2人目か。まぁアザトースじゃないから少しだけマシかね」びりっ

???『………ふわぁ、久しぶりの陸だぁ』

男(頭の中に直接!?)

???『君が償還したの?』

男「そうだけど、君がクトゥルフなのか?」

クトゥ『うん、そうだよー』

男(見た目的には、女の子なんだけど。動いてる髪は一体………)

クトゥ『あ、これ? 全部触手だよ』

男(心読まれた!?)

クトゥ『テレパシーが使えるからねぇ。ちなみにチャームポイントは8本目の触手』

男「使えるって事は喋れない訳じゃないのか?」

クトゥ『喋れるよ、でも………』

男「でも?」

クトゥ『口動かすのめんどい』

男「それだけかい!」

クトゥ『それでー 何で僕を償還したの? 何がしたいの?』

男「んー、何かぁ」

クトゥ『なんでもカモカモ!』

男「じゃあ>>209で」

すみません>>211

メイドの考えを読んでみたい。

男「無表情で何考えてるか分からないメイドの考えを読んで見たい」

クトゥ『ok!』



クトゥ『あれがメイドだね、むむむー』

メイド(今日のおやつは何にしましょう。甘い物が食べたいですね)

クトゥ『らしいよ』

男「へぇ、結構女の子らしい事考えてるんだなぁ」

クトゥ『それは失礼だよ。あ、次は』

メイド(あ、もうそろそろワンちゃん、ネコちゃん大特集の時間です)

男「………くっ」

クトゥ『心なしかうきうきしてるように見えるね』

男「これがギャップ萌えか」

クトゥ『………君は心の中で萌えまくってるね』

男「あ、メイドがテレビのリモコンつけた」

クトゥ『テレビの前で正座で真剣に見てるね。まだオープニングだけど』

メイド(癒されます)

クトゥ『少しだけほっぺが緩んだね』

男「誤差の範囲かも知れないけどな」

tv「ワンワン!」

メイド(ふわぁあああぁああ。可愛い!! かわいい!!)

男「メイドがそんな事考えてるの?」

クトゥ『犬が出てきた時に思考が爆発したね』

男「メイドって犬が好きなのか」

tv「にゃー」

メイド(ネコも可愛いにゃあ!)

男「メイドにネコ耳をプレゼントしようか」

クトゥ『やめといたほうがいいと思うよ』

クトゥ『結局あれからは普通の事しか考えてなかったね』

男「もっと堪能したかったけど仕方ない」

クトゥ『じゃあ僕は思考爆発の影響で頭痛いから寝るよ』

男「ご苦労様」

クトゥ『じゃあねー』

先輩「ただいまー」

男「おかえりなさい」

先輩「流石にバス停からここまでの道のりは疲れるね。自転車でも買おうかな」

男「遠いですもんね」

先輩「メイドさんはそういえば毎日徒歩で町まで出てるらしいね。凄いな」

男「帰ってきても顔色一つ変えないですからね」

先輩「私はちょっと部屋で休んでるよ。なにかあったら呼んでくれ」

男「さて次の妖怪は何にしようか」

>>221

猫又召還してメイドさんの反応を

男「猫又でメイドの様子を見よう。犬神でもよかったかもな」びり

???「にゃん♪」

男(イメージどおりだが、現実で見るとやっぱり一味違うな)

男「聞くまでも無いと思うけど、猫又?」

猫又「そうだよ」

男「煮干あげるからちょっと頼まれてくれないか」

猫又「交渉成立だよ!」

男(安いなぁ)

猫又「えっとメイドの所にネコの姿のまま行ってくればいいの? それだけで煮干くれるの?」

男「鰹節もつけよう」

猫又「わーい、ふとっぱら!」

男「じゃあいってらっしゃい」

猫又「いってくるです!」

男(さて、俺は物陰で見てるか)



猫又「にゃーん」

メイド「!?」

男(珍しく表情が変わったなぁ。お、しゃがんで猫又を抱き上げた。尻尾が二つあるってことには気づいてないみたいだ)

メイド「にゃんにゃーん」なでなで

男(………こんな時こそサイレントシャッターだよな)

メイド「にゃんにゃん♪」なでなでなでなでなでなでなでなでなでなでなでなでなでなでなでなでなでなでなでなでなでなでなでなで

男(………ちょっと撫ですぎじゃないか?)

猫又「もう無理!」どろんっ

メイド「!?」ぱちくり

男(目を白黒させてるなぁ。まぁ無理もないけど)

メイド「…………夢ですね」なでなで

男(続行した!?)

猫又「にゃ、にゃぁ~ん」

男(こっち見んな)

メイド「にゃんにゃん♪」なでなでなでなで

男(それからメイドはたっぷり30分猫又を堪能し続けた)

猫又「もうやりたくないにゃぁ」がつがつ

男「モンプチも食べるか?」

猫又「食べる!」がつがつ

男(やっぱネコだけあって単純だなぁ)

猫又「ふぅ、食べた食べた。どっか日当たりの良い所でねるにゃぁ」

男「家の中で寝てるとまたメイドに愛でられるぞ」

猫又「………大人しく、部屋の中で寝る」

男「さて、もうそろそろ日が暮れるな。さっさとしよう」

>>235

座敷童子(女)

男「子供の妖怪で、富をもたらすんだっけ? たしか出て行かれると家が没落するんだったな」

男「リスクあるなぁ」びりっ

???「あのぅ。封印を解いてくれたのはあなたですか?」

男「うん、そうだけど、君が座敷童子?」

座敷「は、はい」

男(黒髪おかっぱ着物。まさにテンプレだな)

座敷「それで私を呼び出した理由というのはやはり家の繁栄でしょうか」

男(でもこれ以上家がおっきくなってもなぁ)

男「そういうわけじゃないんだけど、あえて言うなら>>239かなぁ」

座敷「>>239ですか?」

メイドを幸せにしてくれ

男「俺はいいから、メイドを幸せにしてあげてください」

座敷「メイドさんですか?」

男「うん」

座敷「分かりました」

男(メイドさんの幸せか。一体なんだろう)

座敷「えっと行きますよ。幸せパワーっ」パァー

座敷「終了です」

男「何が変わったのかは分からないけどまぁ、メイドを見に行くか」

メイド「さてお掃除をしましょう。掃除機掃除機」

ガチャ

メイド「あれ、掃除機が新品に変わってます。………当主様が買ってくださったのでしょうか」

メイド「ありがたいですね」ニコッ

男(メイドの幸せってそれでいいのか)

メイド「よく見ると色んな物が新品に変わってますね。凄い助かります」ニコニコ

男(まぁ、幸せは人それぞれだしな)

メイド「さて、3時を少し過ぎましたがおやつを食べましょう」

ガチャ

メイド「あれ、私のプリンが無いです………」

メイド「これは?」

メイド「プリン食べてしまったお詫びです? これは、駅前の洋菓子店の一日5個限定プリンッ!」

メイド「さっそく食べてみましょう」

ぱくっ

メイド「口の中でとろけますね~」にへら

男(メイドの表情が今まで無いくらいにとろけている…)

メイド「食べるのがもったいないくらいです」ぱくぱく

メイド「美味しい」ニコニコ

男「お金拾ったりとかじゃないんだな」

座敷「人によって一番の幸せというのは変わりますから。あのメイドさんという方はあまり欲がないようですね」

男「………たまにはメイドをねぎらってみるかな」

男「これ以上は召還できないな。どうせだから妖怪長屋の誰かに会いに行こうか」

誰に会いに行く?

>>245

レッドキャップさんとラッキースケベの旅へ

男「ヘイ!」

レッド「イエイ!wwwww」

男「ハイタッチ!」

レッド「イエーイwwwww」

レッド「で、旦那一体なんの用?wwww」

男「ラッキースケベの旅行こうぜと俺の中のカオスが囁いているんだ」

レッド「おk把握www 把握できてないけどwwwwww」

男「じゃあいざ行かん!」

レッド「ウェーイwwwwww」

ガチャ

男「ベア子~」

ベア「うにゅぁ!? き、着替え中だぞ!!」

男「すまなかった」まじまじ

ベア「って言いながら見るんじゃない!!」

男「まったく、その通りだ。言い訳もできんな。はっはっは」

ベア「いいから出て行ってくれー!!」

男「ベア子、パンツは黒と」

レッド「まじすかwwwww」

男「次は件姉弟だな」

レッド「順番に行くのかよwwwww 多いってwwwww」

男「仕方あるまい。そこには夢の国が待っているのだ」

レッド「かっけぇwww 旦那かっけぇwwww」

ガチャ

件弟「あ、男じゃないか」パタパタ

件姉「男さん。どうかされましたか?」テトテト

ツルッ

件姉弟「あっ」

男「うぉ!?」

件弟「あいたたたた、ってわぁ!?」

件姉「きゃっ!」

男(件姉弟の体が気がつけば俺の胸の中にあった。しかも俺は押し倒されているという。二人とも涙目上目遣いだ)

男「はぁ、はぁ」

件弟「どうかしたのか!? どこか痛むのか!?」

件姉「大変!」

男「いや、大丈夫だ」ぎゅ

件弟「ななな、何をする!」

件姉「きゃぁ!」

男「もう少し、このままでいさせてくれ」

件弟「駄目に決まってるだろ!!」ぼこすかぼこすか

件姉「恥ずかしいです~」ぽかぽかぽか

男「はっはっは、顔を殴るのは卑怯だぞ~?」

件弟「知るかっ!」

男「殴られました!」

レッド「旦那もしかしてそっちの気あんの?wwww」

男「レッドキャップよく聞いてくれ。件弟は男じゃない。男の子なんだ」

レッド「駄目だこいつはやくなんとかしないとwwww」

男「じゃあお次はケセランパセランだな」

ガチャ

男「ケセ子~」

布団「なんですかぁ」

男(ドアを開けたらそこには布団がいた)

男「ケセ子なのか?」

ケセ「はい、そうですよぉ」

男(鉄壁じゃないか。ここからどうラッキースケベに持ってけばいいか…)

ツルッ

男「おっ」

ケセ「え!?」

ばさっ

男(こけて、ケセランパセランの布団を剥いでしまった。そこはいい)

男「なんでお前下着姿なんだ!?」

ケセ「その、あの、暑いので………」

男「布団をとればいいんじゃないか?」

ケセ「恥ずかしくてできませんよぅ」

男「そ、そうか」

ケセ「そんな事より、見ないでくださいぃ。きゅう…」

ぱたん

男「気絶した、ベッドに寝かせておくか」

レッド「完全にwww 完全に犯罪者wwwww」

男「俺は悪くねぇっ!」

レッド「次は?ww」

男「ぬりかべ」

レッド「ぬりちゃんktkr」

ガチャ

男「ぬりかべ~ っていないのか」

男「なんだ」ぺたっ

ぬり「………きゃっ」

男「!?」

ぬり「…………そこ胸」うにょにょにょにょにょにょにょ

男「いたのか」

ぬり「…………ぽっ」

男「あぁ、すまない」

ぬり「…………どう?」

男「どう、ってなにが」

ぬり「…………胸」

男「!? ま、まぁやわらかかった」

ぬり「…………///」うにょにょにょにょにょ

男「いっちゃった」

男「次はティンダロスだな」

レッド「ティン子ちゃんかぁwwwww」

男「その略し方アウト」

ガチャ

男「ティンダロスちゃん~ってあれ猟犬は?」

ティン「お父さんなら、今仕事に出かけています」

男「………時空干渉って本当に出来たんだ」

ティン「して見ますか?お父さんに狙われますけど」

男「遠慮しとく」

ティン「今日はどうしたんですか?」

男「まぁ、これといった用事はないんだけども」

ティン「あ、お茶いれますね。座っててください」

男「ん、じゃあいただこうかな」



ティン「おまたせいたしました~ってきゃぁ!」ツルッ

男「うおっ、冷たっ!」

ティン「あわわわわわ。すみませんすみません、すぐ拭きますから」フキフキ

男「待って自分で拭くから!」

ティン「ごしごし」

男「そこは駄目ぇええ!!」



ティン「すみません…無我夢中で」

男「まぁ、いいけども」

ティン「うぅ…」

男「ありがとうな」なでなで

ティン「わふぅ………」

レッド「このエロゲ野郎っwwwwww」

男「お前の能力のせいだろ」

レッド「ごもっともだがwwwww 誘ったのは旦那wwwww」

男「その通りだな」

レッド「俺の能力と旦那の性格が合わさり最強に見えるwwwww」

男「おいおい俺を変態扱いするんじゃねぇよ」

レッド「もし変態だったとしても?wwwww」

男「変態という名の紳士だよ」

レッド「誰かwwww 誰かウサ美ちゃん呼んでwwwww おさわりまんこっちですwwww」

レッド「次は?wwww」

男「レヴィアタン、死ぬかもな」

レッド「がんばwwww」

男「俺、消えっから!」

レッド「逃がさんwwww 絶対に逃がさんwwww」

男「レヴィアタンいるか?」

ガチャ

レヴィ「何か御用でしょうかあなた様」

男「特に用はないんだけど」

レヴィ「すると私に会いに来たというわけですか? うれしい」

男「まぁ、そうなるのかな」

レヴィ「あなた様………///」

男(ラッキースケベの旅なんてばれたら殺されるよな)

レヴィ「私は何をしましょう。マッサージでしょうか。それとも口では言えないようなことでしょうか」

男「それはノーセンキューだな」

レヴィ「なんと」

男「別に普通にしてくれればいいから」

レヴィ「つまりあなた様がリードなさるという事ですね」

男「いや別に何もしないけどさ」

レヴィ「なんと」

レヴィ「そうだ、こないだ買ったアイスクリームがあるのです。持ってきましょう」

男「何味?」

レヴィ「ミルク味でございます」たったった

男「予想できた」

レヴィ「おまたせいたし―――きゃあっ」

レヴィ「転んでしまいましたわ。あぁ服と髪がべちょべちょです」

男(予想は出来たが、やっぱりいいものだな)

レヴィ「すみません。シャワーを浴びてきます」

男「ん、じゃあ俺はもう行こうかな」

レヴィ「そんなぁ」

男「また来るからさ」ぽんぽん

レヴィ「あなた様………」

レヴィ「お待ちしております。ずっと」

男「あぁ。次はお土産でも持ってくるよ」

レッド「このド変態がっwww」

男「どういうことが起こるのかは操れないからしかたない」

レッド「開き直ったwwww」

男「しかし、あれだな、レヴィアタンも普通にしてればただの可愛い子なんだな」

レッド「レヴィアたんまじ天使www」

男「それで次は誰だっけ」

レッド「九尾ちゃんw」

男「あぁ、あの天国に一番近い場所か」

レッド「覚え方がひどいwww」

男「九尾~」

九尾「男ではないか。どうしたのだ?」

男「九尾に会いたくなってな」

九尾「そ、そうか///」

男「まぁ、暇なだけなんだけどな」

九尾「そうか………」

男「というわけで尻尾もふもふさせて」

九尾「何がというわけなのかわからんぞ!」

男「減るもんじゃないしいいじゃん」

九尾「精神が削れるのだ!」

男「駄目、か?」キラキラ

九尾「そのような目でわっちを見るでない~っ」

九尾「それでも駄目じゃ!!」

男「えぇ~」

九尾「わっちは出かけてくる!!」

ツルッ

九尾「なんと!?」

男「いつの間にか置かれてあったバナナの皮に九尾がつまづいた!」

九尾「あいたたた、ん、いやそんなに痛くなかったな」

男「………」ちーん

九尾「男が下敷きに! 大丈夫なのか男!!」

男「もふもふが、飛び込んできた…………わが生涯にいっぺんの悔い無し………」がくりっ

九尾「男―――――ー!!」

レッド「次は?w」

男「リャナンシーだけど………飛ばすか」

リャナ「なんでよ!」

男「いたのか」

リャナ「なんだか楽しそうな事してるなって待ってたわよ!」

男「さーて次ははたもんばかぁ」

リャナ「いや私だって私!」

男「………えぇ?」

リャナ「何その露骨に嫌そうな顔は」

レッド「気持ちは分かるwwww このssに年増はいらんwwww」

リャナ「ひどい!」

レッド「まぁ、リャナねぇさんも一緒に見とこうよwww 結構愉快www」

リャナ「くっ。なんだかこのまま流されてるけど、せっかくだし私も見る事にするわ」

レッド「旅は道連れ、世は情けってねwwww」

はた「む、男か。どうしたのだ?」シャーコ シャーコ

男「………何やってんの?」

はた「愛刀の手入れだ。何回か斬ると切れ味が落ちてしまうのだ」

男(………帰ろうか)

男(ん、なにかどこかからしろよって声が聞こえた気が………)

はた「入り口で立ってないで座るといい。すぐに手入れが終わる」

男(どっちにしろ逃げる事は出来ないか)

男「じゃあそうさせてもらうかな」

はた「………」ぽんぽんぽん

男(………ラッキースケベってそういえばはたもんばとしたことあるなぁ)

はた「ふぅ、これでいいだろう。待たせてしまった。申し訳ない」

男「いや、見てるほうも結構楽しかったぞ」

男(男は剣とか好きだしな)

はた「そう言われると助かる」

はた「それより一体どうしたのだ?」

男「特にないんだけど、しいて言えばはたもんばに会いに来たかな」

はた「む、私にか?」

男「うん」

はた「私に会っても得はないと思うのだが……。申し訳ない」

男(そうでもないと思うけどな)

はた「しかし私に会いたいと思って来てくれたのなら私も全力でもてなしてみせよう」

男「そこまで気張らなくていいけど………」

はた「それでは私は何をすればいい、何をして欲しい?」

男(ラッキースケベなんていえません)

はた「そうだ、暑いから扇風機をつけよう」ポチッ

男(扇風機の風ではたもんばのパンツが丸見えだ。これはラッキースケベなのか? それともはたもんばが天然なだけか?)

はた「そうだ! 羊羹を食べよう」

男「いや、別にいい、ってもういない………」

はた「またせてすまないっ。羊羹だ」

男「ん、じゃあまぁ、いただくわ」

はた「じー」

男「そんなに見られると食べづらいんだが………」

はた「はっ、すまないっ。なんだか男が部屋に来てから落ち着かなくてな」

男(レッドの効果か?)もぐもぐ

はた「どうだろうか」

男「あぁ、うまいよ」

はた「それはよかった」

はた「そうだ、冷えたお茶を持ってこよう」

男「いや、いいって」ガシッ

はた「あっ」

バタン

はた「うっ」

男「大丈夫か!?」

はた「男が下敷きになってくれたおかげでどこも怪我はない」

男「ほっ。それはよかった」

はた「ありがとう。それと手が」

男「あっ、すまん! つい抱きとめたままだったな」

はた「別に離さなくてもよいのだが………」

男「え?」

はた「男が近くにいるとなんだか気持ちが安らぐ。不思議な人間だな………」

男「そうか? それなら遠慮なく」

はた「ふふふ。わがままを聞いてくれてありがとう」

男(これもラッキースケベなのかなぁ…)

男「ま、いっか」

はた「? どうしたのだ?」

男「なんでもない」

男「次はだいだらぼっちだな」

リャナ「あぁ、あの大きな子ね」

レッド「今思うんだけどw ぬりちゃんとだいちゃんキャラカブッてね?wwww」

リャナ「しーっ、しーっ! 趣味だから仕方ないのよ!」

男「そういやだいだらぼっちの部屋ってあるのか? 部屋の天井低いけど」

リャナ「あるわよちゃんと。天井も高いから大丈夫」

男「作ったのか?」

リャナ「出来たのよ」

男「?」

レッド「この家もw 妖怪wwww」

男「まじでか」

男「お邪魔しまーす」

だい「いらっしゃい」

男「今日も大きいな」

だい「ありがとう」

男「………」

だい「………」

男(ok いつもどおりだ。まだ焦るような時間じゃない)

だい「………」すっ

男「ん? どうしたんだ? しゃがんで」

だい「貴方の顔がよく見えるように」

男「え?」

だい「人と話すときは目を合わせて」

男「あ、あぁ。そうか(びっくりした。いきなり見つめられるし、顔近いし)

男(あ、そうだ。顔が近いなら)

なでなで

だい「!?」

男「いやか?」

だい「大丈夫///」

だい「………えい」なでなで

男「!?」

だい「嫌?」

男「いや、大丈夫だ」

男「」なでなで

だい「」なでなで

男(さて、こんな微笑ましい?状況ですが。前かがみになってるだいだらぼっちのブラが丸見えです。まさかの青と白のボーダーです。コントラストがまぶしいです)

男「いやぁ、幸せだな」なでなで

だい「………うん」こくりっ

リャナ「視線がちょっと下向きじゃなかった?」

男「キノセイダロ」

レッド「wwwww」

リャナ「………まぁ、大きいものね。そんな事より次はクトゥルフね」

レッド「突撃、イカ娘wwwww」

男「それ以上はいけない」

リャナ「たしかにイカっぽいけども」

男「そういやさすがにナイアルラトホテプはでないよな」

リャナ「まさか」

皆「はっはっは」

クトゥ『なるほどレッドキャップの力を使ってラッキースケベをするつもりなんだね』

男「やっぱりそりゃばれるよな」

クトゥ『あはは。当たり前じゃないか』

男「さてじゃあ帰るわ」

クトゥ『ラッキースケベは出来ないけどゆっくりしていきなよ』

クトゥ『もしかしたらラッキースケベがおきるかもしれないよ』

男「よーし。ゆっくりするか」

クトゥ『………君って良い性格してるよね』

男「そうか?」

クトゥ『妖怪の力をそんな事に使おうとするのはこの広い世界を探しても君くらいだよ』

男「いやぁ、結構いると思うけどな。日本には」

クトゥ『………日本ってそんなに怖い国だったんだね』

男「さてラッキースケベを起こすかな」わきわき

クトゥ『その手の動きは絶対ラッキースケベじゃないと思うな』

クトゥ『僕はエッチな事になんか負けないのさ』

男「そうか」にやり

クトゥ『な、なんだい。その不敵な笑みは…』

男「美少女ゲームで培った、俺の妄想力。舐めてもらっては困る」

男「人の思考を読む力、あだになったな!」

クトゥ『な、なんだってー!』

男(クトゥ「や、その8本目の触手はいじっちゃらめぇっ! 来ちゃう、なにか来ちゃうよぉおおおおぉお!!」)

クトゥ『や、やめるんだそんな妄想!!』

男(クトゥ「あふぅ、気持ちよかったよ。今日から毎日しようね(はーと)」)

クトゥ『言わない! 僕はそんな事言わないよ!!』

男(クトゥ「そんな××に△△を○○するなんて! そんな事したら僕の××が壊れちゃうよぉおおお」』

クトゥ『………』

ばたんっ

クトゥ「あ、あふぅ………」

男「虚しい勝利だった………」

レッド「何やってんだあんたwwww」

リャナ「私にならしてもいいのよ?」

男「だが断る」

リャナ「そうよねー。まぁそれはそうとしてあと二人よ」

レッド「長い旅がやっと終わるwwww 気がつけばもう暗いw」

男「夕飯までには終わらせたい」

男「ねこまた~」

猫又「にゃあ?」

男「ちょっとこっち来てくれ」

猫又「いいよー」ぱたぱたぱた

男「おっと、ポケットにいれていたマタタビが、偶然破れて、これまた偶然に風に乗って猫又にかかったぞ」

猫又「ふ、ふにゃぁ~」ごろごろ

男「人間の姿でごろごろされるとなんだろうな。理性との勝負がやばいな」

男「いや、だがしかし本能の協力、ここは妥協案としてなでるべきそうすべき」

男「うなれっ、俺のゴッドハンド!」なでなでなでなで

猫又「にゃぁ~///」

猫又「にゃっ!」がばっ

男「うおっ」

猫又「にゃにゃにゃにゃにゃ!」ぺろぺろぺろぺろ

男「舐めるんじゃない! おい、だめだ、首筋はだめだって。駄目なのに感じちゃう、ビクンビクン、ってふざけてる場合じゃなく。本当だめ!」

猫又「ふにゃあ(はーと)」

男「本能の協力」→男「本能も強力」でした

レッド「あれ故意だろw」

男「いやいや、偶然だって」

リャナ「そもそも、マタタビって普通持ってるものかしら」

男「なんかメイドの部屋にあった」

レッド「猫にマタタビあげすぎると死んじゃうから注意しようなwww」

リャナ「それじゃあ、次がやっと最後の座敷童なんだけど、見た目的に犯罪よ?」

レッド「限りなくアウトに近いアウトwww」

男「するけどね。か、勘違いするなよ! ロリコンじゃないんだからなっ」

レッド「このロリコンめwww」

リャナ「なるほど、だから私が相手されないのね」

レッド「lo持ってんだろ?www」

男「冤罪だっ!」

男「俺、参上www」

座敷「あ、男さんではないですか」

男「遊びに来たよ」

座敷「といわれましても、私が知ってる遊びといえば」

男「座敷童だけに、お座敷遊びとか?」

座敷「お座敷遊びといえば、蒸気波の上とかでしょうか///」

男「なにそれ」

座敷「知らないならいいんです。話は戻りますが、私が知ってる遊びといえば、昔の遊びしかないですよ? お手玉とかしか」

男「そうかぁ。じゃあ俺が最近の遊びを教えてあげよう」

座敷「ありがとうございます」

男「取ってくるからちょっとまってて」

座敷「これは?」

男「任地堂weiだよ」

座敷「?」

男「百聞は一見にしかずということでやってみよう」

座敷「はい」

男「マリ男カートをしよう」

座敷「それはどういうものなのでしょうか」

男「車を操作して遊ぶゲーム」

座敷「車、というと牛車や馬車のことでしょうか」

男「自動車、しらない?」

座敷「はい」

男(もしかして座敷童ってすごい古い妖怪なのか?」

座敷「早くやりましょう」わくわく

男(まぁ、本人は乗り気みたいだしするか)

座敷「すごいですね、この絵は。動いてます」

男「まぁ、テレビだしね」

座敷「それでどうすればいいのでしょうか」

男「このキャラクターを操って、ゴールを目指すの」

座敷「分かりました」

男「それじゃあ、スタート」

て て て てーん

座敷「………」

男「何してるの?」

座敷「念じてます」

男「なんで?」

座敷「動くようにと」

男「あぁ、そりゃあコントローラーの使い方分からないよなぁ」

~十数分後~

男「分かった?」

座敷「はい」

男「それじゃあ」

て て て てーん

座敷「こうですね」

男「いい感じいい感じ」

座敷「この道は曲がってますね」

男(やっぱりゲームになれてない人ってカーブのときに自分も傾くよなぁ。あと、俺の肩によりかかる感じになってる)

座敷「また曲がってます」

男(ありがとうカーブ)

座敷「やりました。ゴールです」

男(肩の感触を楽しみすぎて、最下位になった………)

男「じゃあ俺はもうそろそろいくわ」

座敷「はい、今日はありがとうございました。それでは」

レッド「ラッキースケベ、か?ww」

男「違うと思う」

レッド「あれ? 俺の能力切れたかな?wwww」

男「ま、俺もうそろそろ夕飯だから帰るわ」

レッド「じゃあまたw」

リャナ「またね」

男「って、うおっ」

ふよんっ

男「あれ、痛くない、って」

リャナ「………///」

男「あ、すまん」

リャナ「バカー!!」

男「ぐわっ!!」

レッド「旦那気絶したけど」

リャナ「あ、ごめんなさい。驚いちゃって。えっとじゃあ部屋に運んでおこうかしらね」

テスト近いので、これいじょうゆっくりになると思います
すみません

男(気がついたらベッドだった)

先輩「やぁ」

男「なんで当たり前のように俺のベッドの中にいるんですか?」

先輩「そんな細かいことは気にしないで」

男「細かくない………」

先輩「そうそう。ご飯だから呼びに来たんだった。そしたら君が寝ててつい寝顔を見入ってしまったのさ。30分くらい」

男「起こしてくださいよっ!! もう冷めてるじゃん!!」

先輩「あ、そんなに慌てなくてもちゃんと私は食べてきたよ」

男「そんな事心配してねぇ!!」

だっだっだ

先輩「ふぅ。じゃあ私はこのベッドで寝るかな」

先輩「おやすみだ」

男「寝るんですが」

先輩「そのようだね」

男「どいてください」

先輩「一緒に寝れば良いじゃないか」

男「嫌です」

先輩「なるほど、メイドさんじゃないと駄目だという事だね」

男「ちげぇ………」

先輩「………そんな怖い顔をしないでおくれよ。仕方ない、自分の部屋に戻るよ。お休み」

男「お休みなさい」

男「さて良い朝だ。誰を解放しようか」

>>336

すねこすり

男「すねこすりか。まさか小豆洗いのおかげで勝ったなんて誰が予想したことだろう」

男「飛行機のシーンは笑った」びりっ

???「………むきゅ」

男「ちっさ!」

男(大きさが俺の下半身くらいまでしかないぞ、件よりもちっさいな)

男「えぇっと、すねこすり?」

素猫「むきゅり」

ぴた

素猫「むきゅきゅきゅきゅ!」ぐりぐりぐり

男(え? 何怒ってるのかこれは。なんで脛に頭を押し付けてきてるんだ!?)

素猫「ふぅ。マーキングできた」

男「マーキングかよ!」

素猫「むきゅ!」びくっ

男「あ、すまん」

素猫「びっくりした」

素猫「むきゅ」じー

男「えっとどうした」

素猫「おんがえし」

男「え?」

素猫「おんがえししたい」

男(恩返し? て行ってもすることがあんまないけど)

男(>>345でもやらせてみようかな)

このかわいい生き物をかわいいメイドやかわいい先輩にじゃれつかせてみよう。

男「てことだ、分かったか?」

素猫「うにゅ」こくり

男「てことでまずはメイドからだ」

素猫「むきゅー!」

男「素猫、君に決めた!」

素猫「にゃー!!」

ぱたぱたぱた

素猫「むきゅきゅきゅきゅ」ぐりぐりぐりぐり

メイド「!?」ビクッ

素猫「むきゅー」

メイド「………これが明晰夢ですか」がしっ

素猫「むきゅ!?」

メイド「むきゅー」ぐりぐりぐりぐり

素猫「むきゅむきゅ~」

男(………返り討ちにあうと)

素猫「む、むきゅ~」

男「お疲れ、じゃあ次は先輩だな」

男「さぁ、レッツゴー素猫!」

素猫「ニャニャッ」

てとてとてと

素猫「むきゅむきゅ」ぐりぐりぐり

先輩「む? この生き物は………おそらくすねこすりか。伝承とは違った形でまた可愛らしいな」

先輩「こんな妖怪は今まで見てないからおそらく男が封印を解いたのかね」

先輩「まぁ、おそらく」くるりっ

男(げっ、目が合った!)

先輩「むきゅー!」

男「なんでこっちくる!」

先輩「むきゅむきゅ!」むにむにむにむに

男「当たってる! そして当たってるものがおかしい!!」

先輩「左胸が愛、右胸が勇気だよ」

先輩「はっはっは。新しい妖怪、胸こすりの誕生じゃないか」

男「ただの恥女でしょ! 行動も、頭も!!」

先輩「手厳しい」

素猫「むきゅ」

ピョン

男「うおっ。重くはないけど、さすがに肩に乗せるにはキツイサイズだよな。ほら降りてきなさい」

素猫「むきゅ~」イヤイヤ

先輩「まぁ、男の肩が気に入ったようだしもうすこしそのままでもいいじゃないか」

男「えぇ~」

素猫「むきゅ!」ご満悦

男「しかたない」

先輩「ま、私にいたずらをしようとした罰だね」

男「結果やり返されましたけどね」

先輩「はっはっは」

外見はケモ耳生えたちっさい如月を想像してください

男「さて次はどーれにしようかな、てーんのかみさ!」

びり

>>353

オーディーン

???「………我を呼んだか」

男(なんだか黒いローブを着た眼帯が出てきました)

オー「我が名はオーディン。死と戦争の神よ」

男「………中二病?」

オー「な!? 我がそんな下等なものなわけが!!」

男「だって我、とか眼帯とか、黒いローブとか、中二心をくすぐるアイテムが盛りだくさんなわけですが」

オー「べ、別に我が魔法使いなだけであって、それがどうして中二病とかいうものにつながるのかはまったくもって不明だなっ」

男「………」じー

オー「見るな! 見るでない!!」

男(どう見ても中二病だな)

オー「早く願い事を言うのだ!!」

男「機関から命令が下った。>>357だ。分かっているな>>357だ」

オー「分かっている、これもまた世界の選択。機関の命令とあらば従うしかない。じゃあそれでは。ラ・ヨダソウ・スティアーナ」

男「………」じー

オー「見るなぁ!!///」

世界の終焉

オー「いや、むしろ我はそれを回避するために戦ってたのだが」

男「いや、中二病的にはこっちの方がいいのかなって」

オー「だから我はそんなものでは!」

男「じゃあとりあえず>>360で」

オー「そんなビールみたいな頼みかたで………」

kskst

オー「蜜酒……… あぁ、我がスットゥングから盗んだ酒だな」

男「あれ、やっぱり盗んだんだ」

オー「知識のは貪欲に求めるのだ。まぁ、今になってはすまんと思うがな」

オー「それで蜜酒を飲むのか? 詩人や学者になれるが」

男「頭が良くなるって言うんなら飲んでみたいな」

オー「じゃあ、ちょうどここに一口分の酒がある」つ蜜酒

男「一口分って………。ずいぶんと小さいな」

オー「ただの人間が普通に飲むと知識で窒息死するぞ」

男「ど、どういう状況かが分らん。ん、じゃあ」ごくり

男「何も変わった気がしないが」

オー「後で、問題でも解いてみるといい。今のお前の賢さは53万だ」

男「それって、すごいのか?」

オー「人間の中ではトップの部類だな」

オー「それじゃあ。我は部屋のほうに行かせてもらう。またな」

男「またなー」

男「さて、これが今日最後か。ていうかなんだか神格が増えてきたなぁ。そのうちなにか起きるんじゃないか?」

男「まぁ、いいや。これにしよう」

>>369

人魚

男「人魚っていえば八百比丘尼が出てくるな。たしか八百年生きてる少女の話だったかな。………合法だな」

男「って、そんな事は置いといて」びりっ

???「こんにちわ」

男「こんにちわ。人魚さん?」

人魚「はい。人魚ですよ。好きなものはお風呂です」

男(………煮えるんじゃ。まぁいいや)

男「人魚ってやっぱり下半身は魚なんだな」

人魚「はっ。そんな所見ちゃだめ!です。えっちなのはいけないのです」

男(えっちって。魚なのになぁ)

人魚「もう、いけないのですよ。それではわたしは何をすればいいのでしょう?」

男「そうだなぁ>>376をお願いしようかな」

人の部分と魚の部分の境目を観察させてもらう

人魚「え!? ええ!! えっちなのは駄目ですよ!」

男「駄目か?」

人魚「うぅ。そんなに見つめないでほしいです」

人魚「少し、少しだけないいですよ///」

男「じゃあ」じろじろ

人魚「うぅ///」

男(境目って綺麗に分かれてるもんなんだな。鱗の下には何があるんだろう。普通の皮膚か?)

人魚「あ、あの、まだですか?」

男「あと、少し。この鱗の下ってどうなってるんだ?」

人魚「鱗の下!?セクハラですよ!!」

男「あぁ、すまん(セクハラになるのか)」

人魚「もう、駄目です。もう終わりです。ぴっぴーです!」

男「(結局どうなってるかは分からなかったけど、人魚の反応が楽しめたからいいや)

人魚「部屋に帰らせてもらうのです!」

男「ん、じゃあ。また」

男「さて、次が今日最後か。一体誰がくるんだろう」

男「>>382にしようかな」

濡れ女

男「濡れ女か、ぬーべつながりではたもんばと仲良くなれるかな?」

男「えい」びりっ

男「………あれ、不発か?」

男「でも封印は解いたんだよなぁ、次の奴に行こうか………」

先輩「やぁ、男くん。たいへん申し訳ないんだが、ちょっと町まで降りてお菓子を買ってきてくれないかね」

男「えぇ…。面倒ですよ」

先輩「そこを何とか」

男「はぁ。分かりました」

先輩「ありがとう、さすが男君だよ」

男「これでいいか」

店員「ありあとーさーしたー」

ファミファミ(ry

ぽつ、ぽつ

男「ん? 雨か? しかたない」

ファミファ(ry

店員「らっしゃーせー」

男(ビニール傘でも買うか)

店員「ありゃぁーしたー」

男「さて帰るか」

ざーざー

男「傘買っといて正解だったな、結構強くなってきたぞ」

男「あれは………」

女「………」

男(びしょぬれだな。あんなに塗れて風邪を引いてしまうんじゃないか? 仕方ない」

男「あの、これどうぞ」

女「え? いいのですか?」

男「はい」

女「ありがとう、ございます」にこっ

男「はい」にこっ

男「それでは」

たったった

女「あれが男さん」

女「ついて行きますよ、男さん」てとてとてとてと

男「ただいまー」

メイド「おかえりなさい。………ずぶぬれですね。ちょっと待っててくださいタオルを持ってきます」

男「ありがとう」

タッタッタ

男「あぁ、流石に冷えるなぁ」

先輩「運悪く夕立に当たってしまったね。すまなかったよ」

男「いいんですよ、濡れたのは俺のせいですから」

先輩「? 良く分からないが、そうなのか」

ぱたぱたぱた

メイド「タオルを持って来ました」

男「ありがとう」

メイド「それでは失礼します」ふきふき

男「いや、自分で拭くからいいって」

メイド「遠慮しなくていいですよ」ふきふき

男「へっくし! あぁ、風呂早く沸かないかなぁ」

ざーざー

男「雨もまだやまないし、ってあれは」

女「………」

男「さっきの人だ」

たったった

がらがら

男「あの、何か用ですか?」

女「貴方が男さんですね」

男「えっと、はい」

女「結婚してください」

男「え?」

女「私と結婚してください」

男「えぇええぇええ!?」

メイド「当主様どうなされましたか。この方は………濡れ女ですか?」

濡れ女「はい」

男「濡れ女ってこの人が?」

メイド「傘を持っているのにずぶぬれですから。それで、今回は濡れ女の封印を解かれたのですか?」

男「解いたんだけど、出てこなかったんだ」

メイド「なるほど、妖怪の中にはある一定の条件でしか出てこないものもいますので」

男「それで、濡れ女はなんで俺と結婚なんて」

濡れ女「私に微笑んでくれたので///」

メイド「濡れ女に微笑まれて微笑み返すと付きまとわれるのですよ」

男「………なるほど。やっちまったな。まぁいいや。ちょうど良いしこのまま濡れ女にはこのまま妖怪長屋のほうに行って貰うか」

濡れ女「………男さんと同じ部屋がいいです」ショボーン

男「あぁ、そんな顔しないでくれよ。同じ部屋は駄目だけど、何か言う事聞いてやるから。あ、もちろん結婚はなしだ」

濡れ女「えっとそれじゃあ私に何かお願いしてください」

男「お願いをするお願い? ややこしいな。それじゃあ>>402を」

白い薄い生地のtシャツきて過ごしてもらう

男「とりあえず、その濡れてる服着替えなよ、ちょっと待ってて」

濡れ女「はい」

男(ていっても女の子に着せれるような服といえば白のワイシャツしかないよなぁ)

男(ま、それでいっか)

男「メイドは、濡れ女さんの体は拭いてあげてて」

メイド「はい」

男「じゃ、取ってくる」タッタッタ

メイド「それでは失礼します」ふきふき

濡れ女「きゃっ、自分で拭けますよ」

メイド「命令ですので」ふきふき

濡れ女「前は自分で拭きますからいいですよっ」

メイド「命令ですので」ふきふき

濡れ女「胸は駄目です、胸は!」

メイド「命令ですので」ふきふきふきふきふき

男(なんだか後ろから楽しそうな声が聞こえる………)

男「ただいま、あれメイドは?」

濡れ女「夕ご飯の支度をしに戻りましたよ」

男「そっか。じゃあこれ、サイズ合わないかもしれないけど」

男「タオルで拭いたけどやっぱり湿ってるんだな、髪とか」

濡れ女「濡れ女ですから」

男「あ、これ」

濡れ女「ワイシャツ、ですか?」

男「あ、嫌だったか?」

濡れ女「い、いえ(透けますよね、私が着ると)」

濡れ女(でも、しょうがないですね)

濡れ女「ありがとうございます」

男「どっかの部屋で着替えてくるといいよ」

濡れ女「ありがとうございます」

濡れ女「あの、どうでしょう」

男(………透けてる)

濡れ女「どうしました?」

男「いや、なんでもない、何でもないぞ!」

濡れ女「あ、あの。ちゃんと絆創膏張ってますので大丈夫ですよ」

男(だから余計生々しいんだよ///)

男「ちょっとランニング行って来るわ!」

濡れ女「え?」

男「じゃ!」タッタッタ

濡れ女「………雨ですよ?」

濡れ女「えっとじゃあついて行きましょうか」にょろにょろ

濡れ女「こっちのほうが動きやすいですね」にょろにょろ

男「ただいま! 風呂!!」

先輩「………君は馬鹿なのかい?」

男「ちょっと火照りを醒ましてきました」

濡れ女「濡れちゃいましたね」

男「うおっ」

濡れ女「後ろにずっといましたよ」

先輩「えっと、下半身が蛇だけど、君はラミアなのかい?」

濡れ女「濡れ女です」

先輩「濡れ女というと、あの海辺で赤子を抱かせる?」

濡れ女「赤ちゃんはまだいません///」ぽっ

男「なんで頬染めて俺を見る」

先輩「男君///」ぽっ

男「なんで先輩まで!」

先輩「まぁ、冗談はほどほどにして、風呂に入らないと風邪引くよ? 濡れ女君も」

濡れ女「濡れ女なので大丈夫です」

男「ふぅ、温まるなぁ」

男「風呂でたら妖怪長屋に行って>>417でもするかな」

もふもふ

男「おっす」

九尾「男ではないか」

ティン「こんばんわ」

素猫「むきゅー」

猫又「にゃーん」

男「何してるんだ?」

九尾「耳と尻尾があるよしみで仲良くしようとな」

男「へぇ。ならちょっともふらせてくれないか」

九尾「話の前後の脈絡がないぞ!」

男「お前達には耳と尻尾がある、なら俺がもふりたくなるのは当たり前だろ?」

九尾「何、そんなこいつ何言ってんだ見たいな顔で見るのだ!」

男「?」

九尾「そちは一回病院に行ったほうがいいと思うのだが」

男「じゃあ失礼して」

九尾「わっちはまだ許可はだしておら、んっ」

男「納得のもふりごこちです。星みっつ!」

九尾「わっちだから当たり前だろう///」

ティン「むー、私はどうですか?」ぴこぴこふりふり

男「では」さわさわ

ティン「わ、わふぅ」

男「滑らかなさわり心地だな。すべすべしてる」

ティン「毛には気を使ってるので」

素猫「むきゅ! わたしも!!」

男「素猫もか、なんかすねこすりは小動物のような感じだな、というか実際そうなんだけど」

素猫「むきゅ」ぴょん

男「こら、重い」

猫又「私はいいかなぁ」

男「さて、次は猫又だな」

猫又「え、ちょっと拒否したよね!?」

男「じゃあ多数決で決めよう」

猫又「個人の意見なのに!?」

男「じゃあ多数決とりまーす、俺が猫又をもふっていいと思う人」

九尾「はい」

ティン「はい」

素猫「むきゅ!」

猫又「いやだよ!」

男「全員一致で決まりだな」

猫又「無視された!!」

男「いくぞ、力抜けよ」

猫又「断る!!」

男「尻尾もいいが耳の裏の毛もいいな」

猫又「そこはだめぇえ!!」

男「いやぁ、堪能した」つやつや

猫又「うぅ、汚された………」

男「じゃあ俺帰るわ。じゃ」

九尾「本当にもふりに来ただけだったのか」

猫又「何か他のこと期待してたのかにゃあ?」

九尾「な、別にそんな事はない!!」

猫又「その割りに顔が赤いにゃあ」にやにや

ティン「もっともふもふしてくれても良かったんですけどね」とろーん

猫又「ティンダロスがトリップしてる………」

男「うん、今日も夕飯美味しかったぞ」

先輩「賞賛に値するよ」

メイド「お粗末さまです」

男「ごちそうさま、じゃあ俺風呂に入ってくるわ」

メイド「いってらっしゃいませ」

先輩「行ってらっしゃい」

男「ふぅ、いいお湯だな。そういえば今日二回目の風呂だな。まぁいいや」

男「さて体を洗うか」

男「お風呂で一番最初にどこ洗うってセクハラあるけどどう考えても頭だよな」わしゃわしゃ

がちゃ

先輩「いや、私は先に体派だな」

男「うおっ!? なんでせんぱ、目が、目がー!!」

先輩「大丈夫かい?」ざぱー

男「ふぅ、たすか、じゃない! なんで先輩ナチュラルに入ってきたんですか!?」

先輩「風呂に入りたい気分だったからだよ。あと目を開けてもいいんだよ?」

男「断ります」

先輩「強情だね」むに

男「やめてください当たってます!」

先輩「安心するといい。タオル越しだ」

男「痴女反対!」

先輩「いやまぁ、実はお湯を含ませたスポンジなのだが、それに気づかないとはいくらなんでもテンぱりすぎだろう」

男「そりゃあテンぱりますよ」

先輩「へぇ」ざぷーん

男「いや、出て行ってくださいよ」

先輩「いい湯だねぇ。あ、背中を流してくれないか?」

男「断ります。俺、体洗って出てくんで」

先輩「じゃあ私は君が体を洗うのを観察してようかな。主に下半身を」

男「おい」

先輩「ははは、冗談さ。安心してくれ。私は違う方を向いている」

男「まぁ、そこが妥協するラインですね。ちゃんと他の所向いててくださいね」

先輩「分かっているよ(まさか許可が出るとは。メイド君と風呂に入って感覚が麻痺したのか?)」

先輩「あ、そうだ男君」

男「なんです?」

先輩「私のおっぱいはお湯に浮くのだよ」

男「あーあー、何もきこえなーい」

男「結局あんまり温まることが出来なかったな」

男「さて妖怪長屋に行こうか。それとも寝ようか」

>>435

寝る

男「寝るか」

男「おやすみ」



濡れ女「おはようございます」

男「………なんでいるの?」

濡れ女「貴方のお嫁さん候補ですから」

男「やめてくれ照れる。あとなんで下半身蛇なんだ?」

濡れ女「こっちのほうが動きやすいんですよ」にょろにょろ

濡れ女「あ、男さんは人間の姿の方がいいですか?」

男「そっちの方が目には優しいかな、いや。もう人外だらけだし気にすることはないか。楽な姿の方でいいよ」

濡れ女「ありがとうございます。さて朝ごはんですよ。残念ながら作ったのはメイドさんですけどね」

男「んじゃいくか」

男「ふぅ、満腹満腹」

男「さていつもの作業に取り掛かるかな」

男「………>>439か」

バフォメット

男「バフォ様か」

男「なんか怖いがとりあえず」びりっ

???「こんにちわー」

男(黒いローブからのぞく頭に生えてる角はヤギの角か? とりあえず分かってることは美少女って事だ)

男「バフォメット?」

バフォ「だけど本名はパンだよ」

男「バアルと似たような感じか」

バフォ「それで、パンといやーんな事をするために召還したの?」くねくね

男「ぶふぉっ!?」

バフォ「あれ、違うの?」

男「違います」

バフォ「残念………」

男「お前を呼んだのは>>442をしてもらうためです」

メイドと先輩に軽く、かるーく、いやーんなことを。

パン「そちもワルだねー」

男「バフォ様ほどでは」

パン&男「はっはっは」

男(ていってもいやーんな事ってなんだ? ラッキースケベなのか?)

男(ま、それはお楽しみって奴か)

パン「じゃあ先輩とメイドに魔法をかけてくるよ」

男「おう」

男(さて、どんな様子か見てくるか)

メイド「………っ、はぁっ………」

男「メイド?」

メイド「あ、当主様………」ぽー

男「熱か? ずいぶん顔が赤いけど」

メイド「いえ、ただ体が火照ってどうしようもないのです」

男「え?」

メイド「どうか。どうかこの火照りを覚ましていただけないでしょうか」

男「えぇえ!?」

メイド「当主様」うるうる

男「わ、分かった。俺は何をすればいイ!?」

メイド「私を、抱きしめてください」

男「わわわ、分かった!」ぎゅ

メイド「はう…」

男「ここ、これでいいのか?」

メイド「ありがとうございます当主様。とても心地よい気持ちです」

男「そ。そうか」

男「それで、いつまでこうしてればいいんだ?」

メイド「もう少し。もう少しお願いします」ぎゅ

男「あ、あぁ」

男(心頭滅却心頭滅却。メイドさんの天保山が当たってるけど、心頭滅却心頭滅却)



メイド「ありがとうございました。当主様」にこっ

男「いえいえ、こちらこそ」

メイド「こちらこそ?」

男「なんでもないなんでもない」

メイド「それでは仕事に戻らせていただきます」

男「あぁ」

先輩「やぁ、男くん」

男「あ、先輩」

ぎゅっ

男「!?」

先輩「ふふふ、驚いているね」

男「そりゃあいきなり抱きつかれればそうなりますよね」

先輩「私はずっと君とこうしたかったんだよ? だって私は君の事が大好きだから」

男「す、すきっ。それってっ。んっ」

chu!

先輩「ん、ふ、ふぅ。れろっ。ちゅぱっ」

男「や、やめ」

先輩「れろっ。ん、どうだい。私のキスは?」

男「いきなりディープなのとか、先輩らしいですけど」

男(これはパンの能力のせいだよな。先輩が好きだなんていうはずないし)

男「というか離してもらえません?」

先輩「断るよ。さぁ、もっと私と深く甘くとろけていこう」

男「ちょ、はなっ。んっ」

先輩「はぁ、はぁ。どうだい私の唾液の味は? ほら、君と私の間に唾液が糸を引いてるよ? んちゅっ。レロレロ。ずずっ」

男「やめてくださ。んっ」

先輩「そんな言葉は、ん。私は聞きたくないのだよ。んちゅっ」

先輩「もっと、もっと深くまで落ちていこうよ。一緒にね」



男(大変な目にあった。これからは能力もちゃんと考えないといけないな)

ぐらぐらぐらっ

男「!? 結構揺れたな。テレビをつけよう、すぐに地震速報がでるだろうし。震源地はどこだ?」

ぴっ

男「………………出ないな。なんでだ?」

レッド「旦那旦那!! 大変だw」

男「あぁ。wが減ってるから大変なのは分かるが一体何がどうしたんだ?」

レッド「こっち来てくれw」

男「こっちって、妖怪長屋か?」

がちゃ

男「………なんだこれ?」

レッド「知らないけどなんだかさっきいきなり揺れて、揺れが収まったと思ったら妖怪長屋が森になってたんだぜwwwwww」

男「長屋も全て一軒家になってるしな。これは一体どうしたのか」

メイド「説明しましょう」

男「知っているのか!メイド!」

メイド「最近当主様が召喚する妖怪に神格などの霊力高い妖怪が多くて、その結果空間が霊圧のせいで膨張したようですね。長屋は霊圧に当てられて突然変異したのでしょう」

男「うむ。良く分からんがどうしたものか」

メイド「これは妖怪長屋ではなく、妖怪の森ですね」

レッド「人数的にもう村だなwwww そうだ、なら男が村長やってくれよwwwwww」

男「村長って、何すればいいんだよ」

レッド「何もしなくていいからwwwww ただの肩書きwwww 後は俺らでなんとかするから」

男「そうか。ならいい、のか?」

レッド「いいってwwww じゃあ俺は家の整理してくるwwwwwww」

男「そうか。うーん。俺が村長か。良く分からんが頑張ろう。そういや後二回開放できたっけ? 屋敷に戻って開放しよう」



男「さて、村長になったことだし、新しい村人は>>463だっ」

海難法師
なんてのはどうだ

???「うぅ。うぅぅ」

男(ずぶぬれの女の子?)

???「寒いよぉ。暗いよぉ。苦しいよぉ」

男「大丈夫か?」

???「………あれ? ここどこ?」

男「俺の家だが」

???「海の底じゃないの?」

男「だったら困る」

???「………うわぁああああん!!」

男「い、いきなりどうした!?」

???「寒くないっ… 暗くないっ… 苦しく、ないっ……。うぅ。やった。やったよ」

男「えっと、服が濡れてるみたいだしお風呂入ったらどうだ?」

???「………僕なんかがお風呂に入っていいの?」

男「あぁ。濡れたままじゃ寒いだろ?」

男(あれって海難法師、だよな? 俺が知ってる奴は悪代官が殺されたって奴だけど。他の海難法師ってあるのか?)

ざざー

男(まぁ。話は出てから聞いてみるか)



???「ありがとうございました」

男「いいって、いいって。それで君は海難法師なのか?」

???「海難法師? いや僕は日忌です」

男「日忌?」

日忌「はい」

男「そういえばなんでずぶぬれだったんだ?」

日忌「僕。溺れてしんじゃいましたから」

男「………だからか」

日忌「でも。それで皆が救われたんですから、いいんですよ」

男「皆って?」

日忌「村人の皆です」

男「良かったら話を聞かせてもらえないか?」

日忌「はい。寛永5年の話なんですけど、僕の島には悪いお代官様がいて、島民にいじわるばかりしてきたんです。それで嵐の夜に沖まで船で出させて殺そうって事になって、お代官様を沖まで船で連れて行ったんです。それで大きな波に飲まれて」

男「なるほど」

日忌「はい」がくがくがく

男「無理させたみたいだな」

日忌「いえ、大丈夫ですよ」がくがくがく

男「若いのに島民のために死んだのか」

日忌「誰かがしなきゃいけなかったことなんです」

男「………それじゃあこれからは自分のために生きよう。幽霊だから生きるってのは変かもしれないが」

日忌「え?」

男「俺の村に住んでくれないか? きっともう君をひどい目には合わせたりしないからさ」

日忌「いいん、ですか?」

男「あぁ。今日から君は俺の村の住人だ」

日忌「ありがとう、ございます。ありがとうございますっ」

男「ようこそ。妖怪の森へ」

男(そういえば、お願いをしてなかったな。いや日忌にそんな事できないが)

男「さてじゃあ次は>>472だな」

がしゃどくろ

男「かるたか。いや違う。がしゃどくろか」

男「ホラーマンとかキンコツマンがでてくるんじゃないだろうか」

男「………かるたでお願いします」

びりっ

???「イーッ!」

男「………なんでショッカーやねん」

???「第一印象は、大事」

男「どんな第一印象を受けさせたかったんだよ」

???「不明」

男「………で、お前はがしゃどくろでいいのか?」

がしゃ「たけのこを取って朝ごはんに備えてくれると恩返しをする、スーパー超絶恩返しガールなのだー(棒)」

男「おぉう、なんだかまた独特な妖怪だな」

がしゃ「いや、照れる」

男「褒めてない」

がしゃ「なんと」

がしゃ「で、何の用だ。たけのこくれるのか」

男「いや、ねぇよ」

がしゃ「じゃあなんで私呼んだ。いやがらせなのか」

男「それはなんと>>479をしてもらうため」

がしゃ「なんと」

たけのこの栽培

がしゃ「つまり私に農業炸裂ガールになれとー」

男「たけのこって農業なのか?」

がしゃ「知らん」

男「まぁ。頼んだ」

がしゃ「頼まれた」

男「そういや、なんでお前って棒読みなんだ?」

がしゃ「個人の自由だ、ぼけー」

男「………そうか」

がしゃ「で。どこで作ればいいの」

男「廊下の端のドアを開ければ村があるからそこに住んでくれ」

がしゃ「かしこまりー」

ピピピ ピピピ

男「ん?」

件名 兄さんへ
最近夏と言えども夜は寒いですね。風邪などはひいておりませんか?
突然ですが、明日の昼ごろそちらへうかがおうと思います。
一泊ほどするのでメイドさんによろしくお願いします
急ですみません。
親愛なる兄さんへ
ps.部屋のベッドの下にあった本は処分していいのでしょうか?

男「来るのか。妖怪のことはどうしよう。いやでもあいつそういうの信じないからいいか。部屋に入らせないようにしとけば。さて返信返信

件名 分かった、迎えにいくよ。11時くらいに麓にいるよ
すみません。その本はどうか見なかったことにしてベッドの下に戻しておいてください
なんでも言う事聞くので。
ハーゲンダッツ買っておくので
なにとぞなにとぞかしこみもうす

男「これでいいか」

チュンチュンチュンチュン

日忌「起きてください、男さん」

がしゃ「おらー、おきろー」ぐいっ

どんっ

男「―――っ!? げほっ、げほげほ」

日忌「あわわわ!。駄目ですよがしゃどくろさん!」

がしゃ「恒例、寝起きぽっくり」

男「死んでたまるか!!」

がしゃ「ちっ」

男「ていうか、お前だれだ」

がしゃ「なんと、太陽曰く、萌えるカオスこと、がしゃどくろちゃんの顔を忘れたとなー」

男「いや、お前昨日ショッカーの格好だっただろ」

がしゃ「はて、なんのことやら」

男「うわぁ。こいつ殴りてぇ」

がしゃ「美少女を殴ろうとか。この人でなしー」

日忌「あ、朝なんですからもっと爽やかに行きましょうよ、ね?」

男「あはは! こいつ殴りたーい!」

がしゃ「うふふ、このひとでなしー」

日忌「あ、朝ごはん!。朝ごはん食べましょう!!」

男「そうするか」

がしゃ「うむり。そうする。馬鹿な事はやめて」

日忌「あ、あれ?」

メイド「おはようございます。当主様」

男「おはよう。そういえば今日俺の妹が来るって。一泊してくらしい」

メイド「かしこまりました」

先輩「焦りもしないとは。さすがパーフェクトメイドだね」

メイド「光栄の極み」

先輩「その内時を止めたりできるのかもしれないね」

メイド「できますよ」

先輩「………え?」

メイド「正確には現在を固定して別空間を作り出す。ですが」

先輩「ふむ。さっぱり分からないな」

メイド「では後日実践しましょう」

先輩「うむ。楽しみにしてるよ」

男「さて、今日はどうするか」

先輩「せっかく村長になったのだから、村のことについてなにかしたらいいのではないかね?」

男「うーん。どうしようか」

メイド「当主様。今のところ妖力が不安定なので1日一回の解放が限度です」

男「そっか。じゃあ」

1 妖怪を解放しようかな
2 せっかくだから村にいってみるか

>>490

せっかくなので2

男「ちーっす」

レッド「ちっす旦那wwww」

男「一応来たが、一体俺は何をすればいいんだ?」

レッド「住民の家に行くぐらいwwww 多分そこでイベント起きるからwwww」

男「了解、さてじゃあ誰のとこ行くかな?」

レッド「俺んち?」

男「>>494だ」

阿部んち

阿部って誰になるんでしょうか

妖怪でお願いします

>>502

バフォメット

男「入るぞー」

パン「いいよー」

ガチャ

パン「で、どうしたの?」

男「せっかく村になったんだし誰かの家でも行っとこうかと。パンが記念すべき一番最初」

パン「パンが男の一番最初なんだね///」

男「おい、勘違いされるようなこというなバカ」

パン「にゅふふ。それで、パンにまたいやーんな事になるようにしてほしいの?」

男「いや、あれはもう懲りた」

パン「残念。じゃあパンなにもできないよ」

男「別になにかしてもらおうってわけじゃないって。ただ単にパンに会いに来ただけなんだから」

パン「会いに来ただけ? 何かお願い事あるんじゃないの?」

男「ないない」

パン「んにゅー。人間はよくわかんないなー」

パン「お願い事とか関係なくパンに会いに来てくれたのは男が初めてだよ」

男「今までどんなことがあったんだ………」

パン「いやーんなお願いばっかだったなー」

男「俺が言えたことじゃないけど、そいつら欲にまみれすぎだろ」

パン「男がパンの初めての人なんだね///」

男「だから誤解を招くようなことを言うんじゃない」

パン「にゅふふ。だって本当の事だもーん」

パン「パンはうれしいのですよ。初めてのお友達って感じで」

男「それはよかった」

パン「パンと男はお友達なんだから、えっとその、ヤる?」

男「おい、スカートの端をつまみ上げるんじゃない。それ絶対違うお友達。フレンドの前に余計なものがついてる」

パン「パンは男だったら………いいよ///」

男「やめてくださいお願いします」

パン「むー、据え膳食わぬは男の恥だよ?」

男「この物語は健全なんです」

てれれれーてーてーてっててー

男「ん、もうこんな時間か」

パン「どうかしたの?」

男「今日妹が来るから迎えに行ってくる」

パン「へぇ、男って義妹がいたんだ」

男「あぁ。俺と違ってしっかりもののな」

パン「じゃあ帰ってきたらまた遊ぼうよ」

男「あー。ちょっと無理っぽい」

パン「なんで?」

男「あいつ妖怪とかそういう系全然信じてないから。むしろ嫌いっぽい」

パン「えー。何もしてないのに嫌われるのは少し悲しいよー」

男「まぁ、でも明日には帰るっぽいけど」

パン「仕方ないね。じゃあまたね」

男「あぁ。またな」

男「やっぱ山の中にあるって不便だなぁ。電動自転車欲しい。買おうかなぁ」

男「えっと11時ちょうどだな。次来るバスは、14分後か」

男「長いのか短いのか中途半端な時間だな」

男「………暇だー」

男「暇だ暇だ暇だー。いや別にそういったからといって忙しくなると思ってないけどさ」

男「………俺はいったい誰に話しかけてるんだ? 最近なんか独り言が多い気がするなぁ」

男「………おとなしく妄想でもしてるか」



ブルルルルル

がしゃ

妹「お待たせしました兄さん」

男「もこたんインしt………あ、久しぶりだな妹」

妹「えぇ。お久しぶりです」

男「荷物持つぞ」

妹「ありがとうございます」

妹「この家に来るのも久しぶりですね」

男「そういえばあんまり妹はじいちゃん家来なかったな」

妹「お恥ずかしながら夜の森は暗くて怖いので///」

男「はははっ。別に人を取って食う妖怪でもいるわけじゃないんだし(妖怪自体はいっぱいいるけど)」

妹「むっ。別に妖怪とか信じてないから怖くないですよ。ただ暗闇が嫌いなだけです」むすっ

男「ごめんごめん」なでなで

妹「兄さんは卑怯です………」

男「妹は頭撫でられるの好きだもんな」

妹「否定はしません、正確には兄さんが撫でてくれることがですけど」ぼそっ

男「ん? なんかいったか?」

妹「都合のいい妖精さんありがとうございます」

男「妖精って。信じてないんじゃなかったのか?」

妹「えぇ、信じてませんよ。今のは偶然に感謝してただけです」

男「へぇ。よく分からんが」

妹「兄さんはわからなくていいです」

男「ひどいな」

妹「兄さんだけには知ってほしくないので」

男「(´・ω・`) ショボーン」

妹「あぁ兄さんすみません。悪い意味ではないのです」

男「いや妹も思春期だし知られたくない事の一つや二つあるだろうさ。俺だってある」

妹「ベッドの下の本とかですか?」

男「捨てないでくださいお願いします」

妹「分かってますよ。兄さんも男なんですから」

男「うぅ。なんだか新手の羞恥プレイみたいだ。新しい世界が開けそう」

妹「そういえばハーゲンダッツは買ってくれましたか?」

男「すまんレディーボーデンしかなかった」

妹「それで良しとしましょう」

男「ありがとうございます」

妹「それでは失礼します」

メイド「いらっしゃいませ妹様」

妹「始めましてメイドさん」

メイド「山を登ってお疲れでしょう。居間でお待ちください」

妹「ありがとうございます」

男「あ、俺はレディーボーデン取って来る」

メイド「私が取ってきますので当主様もお待ちください」

男「ん。じゃあ頼んだ」

妹「悪いですから私が取りに行ってきますよ」

メイド「それでは私の立つ瀬がなくなってしまいますのでご容赦を」

妹「そうですか。それではお願いします」

メイド「お任せを」

妹「居間はどこですか?」

男「あぁ。こっち」

妹「広い家というのも考えようですね」

男「まぁな」

ガラガラ

レッド「ちーっすwww」

男「」

妹「兄さんのお友達の方ですか?」

レッド「まぁwww そんなもんwww」

がしゃ「うむうむ」

件姉弟「すぴーすぴー」

妹「………ずいぶんとご友人が増えたようで」

妹「ところで、最近は小学生と遊んだだけでつかまる世の中ですよ兄さん」にっこり

男「違うから!こいつら小学生じゃないから!!」

妹「どう見ても小学生なのですが」

件姉弟「むにゃむにゃ」

レッド「その二人お嬢ちゃんよりは年上だねwww」

妹「………人類の神秘ですね」

男(人類じゃないがな)

男「というか何でお前らがここにいる」

がしゃ「こたつあるから」

レッド「同じくwww」

男「………帰れ」

がしゃ「そんな! この魔性の罠に取り付かれてしまった私になんてひどいことを!!」

妹「まぁまぁ兄さん。いいじゃないですか」

男(そういっても正体ばれるとやばいんだが… まぁこいつらが人型のメンバーで助かった。猫又とかだったら即アウトだもんな)

レッド「あ、大富豪でもする?www」

がしゃ「? 大貧民じゃないのか」

男「俺の所は大富豪だったな、ってそれは置いといてなにさらっと遊び始めようとしてんだよ」

レッド「トランプはお嫌い?www」

男「いや人並みに好きだが、いや、そういうことじゃないんだ。ここにいるのはまだいい。だがなんで遊ぶ雰囲気作ろうとしてるんだよ」

妹「まぁまぁ兄さん」

メイド「お待たせしました。レディーボーデンです」

妹「ありがとうございます」

レッド「俺のは?www」

男「あるわきゃねぇだろ」

がしゃ「もちろん私の分は」

男「あるわけないな」

がしゃ「なんと」

妹「えっと。一口食べますか?」

レッド「妹ちゃんまじ天使www」

男「がしゃはともかくレッドは駄目だ」

レッド「なぜだwww」

男「自分の性別考えろ」

がしゃ「うまし」

妹「それはよかったです」

レッド「俺もーwww」

男「買ってこい」

レッド「ここから麓までどれだけあると思ってるんだよwww」

男「徒歩2時間」

レッド「きついwww」

男「頑張れwww」

レッド「おにーwww、あくまーwww」

妹「ちょっと待っててください。スプーンを取ってくるので」

男「こんな奴にやらなくていいぞ?」

妹「こんなに一人で食べたらお腹を壊してしまいますよ」

レッド「女神降臨www」

妹「おまたせしました」

レッド「ありがたやーwww ありがたやーwww」

妹「兄さんもどうぞ」

男「ありがと」

妹「それでは私は少しみなさんで食べるお菓子を作ってきますね」

男「そこまでしなくていいよ」

妹「いいんですよ。趣味なんですから」

がしゃ「プリンがいい」

妹「分かりました」

件姉「プリン………」

妹「それではえっと、7個ですね」

がしゃ「気長に待ってる」

レッド「ありがたやーwww 後で良い事してあげるよwww」

妹「? ありがとうございます」

妹「おまたせいたしました」

件姉「わーい」

がしゃ「わーい」

レッド「わーいwww」

件弟「すぴー、むにゃむにゃ」

男「件弟。プリンできたぞ」

件弟「………ふわぁ」

男「そういえば7個って一つ多くないか?」

妹「あぁ。これはメイドさんの分です」

レッド「女神www」

男「そっか。じゃあメイド呼んでくるよ」

メイド「それには及びません」

男「うおっ!?」

メイド「わくわく」

レッド「メイドさんwww キャラぶれてるwww」

メイド「大変美味でした」ほっこり

がしゃ「うまー」

レッド「プロ級だなwww」

件姉「美味しかったー」

件弟「うん」

男「はっはっは。自慢の妹だからな」

妹「そんなに褒められるとテレます///」

レッド「もうこれは結婚申し込んだ方がいいかもしれんねwww」

男「あ? ぶちまけるぞ?」

レッド「すみませんでしたwww」

がしゃ「シスコン」ぼそっ

レッド「さてさてそろそろ帰るかね」

男「おう。帰れ帰れ」

がしゃ「でいだらぼっちの所行ってくる―」

件姉弟「すぴすぴ」

男「じゃあ俺はちょっとやることあるから部屋に戻ってる」

妹「じゃあ私はこの部屋にいますね」

男「あぁ。件達を見ててくれ」

妹「はい」

レッド「あ、妹ちゃんwww 妹ちゃんwww」

妹「はい?」

レッド「秘密のおまじないwww テクマクマヤコンwww」

妹「え、あ、はい。ありがとうございます」

レッド「それじゃwww」

男「ん? なんかしてたのか?」

レッド「別に何もwww」



メイド「妹様」

妹「ひうっ! な、なんだメイドさんでしたか。びっくりしました」

メイド「すみません。気配を消したままでした」

妹「そ、そうですか(メイドさんって一体何者なんだろう)」

メイド「お食事まで時間がありますので、お風呂でも入ってはいかがでしょうか。件達は見ておきますので」

妹「えっと。じゃあそうします」

メイド「ごゆるりと」

妹「お風呂、結構大きいですね。よいしょ」ザパー

妹「ふぅ。ちょうど良い湯加減ですね」

妹「………兄さん。家に戻ってきませんかね」

妹「私が早く卒業できればいいんですが。母さんは大学に行けといいますし」

妹「はぁ………」

男「あぁ、疲れた疲れた」

妹「!?」

男「い~い湯だなぁ~っと」

ガラッ

妹「ににに、兄さん!?」

男「あ、妹。入ってたのか。すまんすまん。出てくわ」

妹「いいい、いえ!大丈夫ですよ!!(何言ってるんですか私!?)」

男「ん? そうか? じゃあ遠慮なく」

男「ふぅ。ちょうど良いな」

妹(どうやら私は兄さんに異性として認識されてないみたいです………)

男「ん? どうかしたか?」

妹「いえ。なんでもないですよ」

妹「じゃあ私は早く体を洗ってでるとします(平常心、平常心!!)」

男「背中流してやろうか?」

妹「!?」

男「よいしょっと」

妹「に、兄さんせめて隠してください!!」

男「兄妹なんだから別に、かまわないだろ?」

妹(兄妹………)ガーン

男「ほらほら、座った座った。特別サービスだ。頭も洗ってしんぜよう」

妹「あ、ありがとうございます」

男「それ、わしゃわしゃーっと」

妹(うぅ……… なんの羞恥プレイですか)

男「痒いところとかあるか?」

妹「大丈夫です」

男「流すぞ」

妹「はい」

ざぱー

男「さて、じゃあ体洗うか。後ろだけだけど」

妹「当たり前です」

男「痛くないか?」

妹「大丈夫です」

男「よし、じゃあ後は自分で」

妹「ありがとうございました」

男「それじゃあ湯船に浸かってるわ」

妹「あの、兄さん」

男「ん? でるんじゃなかったのか?」

妹「次は私が兄さんを洗ってあげます」

男「そうか。じゃあお言葉に甘えて」

ごしごし

妹(兄さんの背中。意外とがっちりしてるんですね)

ごしごし

妹(このまま抱きついたら兄さん。どんな顔をするんでしょうか)

ごしごし

妹(なんで兄妹なんですかね………)

男「あの妹? 長くないか?」

妹「あ! すみません!」

男「じゃあ後は自分でするよ」

妹「それでは先に上がらせていただきます」

男「ん。ありがとな」

妹「………」

メイド「妹様。どうかなされましたか?」

妹「あ。メイドさん」

メイド「さっきから何か考え事をしてるようでしたので。もしお力になれればと」

妹「いえ。なんでもないんです」

妹(相談なんて。できませんよ)

クトゥ『ふわぁ………、男はどこにいるのかな。ん、あれは誰だろう』

クトゥ『うむうむ、なるほど男の妹なのか。それにしても妹なのに、男が好きなんだね。人間って面白いなぁ』

クトゥ『あふぅ。誰かにこれを伝えて寝よう』

クトゥ『そういえばパンがいたなぁ。パンでいっか』

クトゥ『ねむねむ』

クトゥ『かくがくじかじか』

パン「いあいあくとぅるふなんだね。実に面白いよ!」

クトゥ『じゃあ僕もう寝るね。あふぅ』

パン「んふふ。いい事考えた!」

レッド「ちょっと待ったパンちゃんwwww」

パン「む、何の用なの。レッド」

レッド「たぶん力使って、妹ちゃんと男をラブラブ状態にさせようと考えてるんだろうけど、させないよwwww」

パン「なんでさー」

レッド「パンちゃんはもう少し人間について学んだほうがいいよwwww まぁ、今まで出会った人間があれだっただけかもしれないけどwww」

パン「うるさいなぁ! パンは男を幸せにしようと思ってるだけだよ! それにレッドじゃパンを止めれないから好きにさせてもらうよ!!」

レッド「それは百も承知www だから手を打たせていただきましたwwwwwww」

パン「手?」

レッド「みなさーんwww 出番ですwww」

レヴィ「男様と妹様を交わらせるわけには行きません」

ぬり「………うん」

だい「………」こくこく

リャナ「交わるって……… なんだか余計いやらしいわね」

九尾「わ、わっちは別に男のことなんて」モニョモニョ

はた「なんだか良く分からないが。男に危害を加えるというのなら私が相手になろう」

濡れ女「男さん。私がんばります!!」

日忌「僕もがんばります」

がしゃ「なんぞこれ。祭りか?」

レッド「どうする?wwwwww」

パン「む~!!」

レッド「おとなしくあきらめるのがいいかとwwww」

パン「覚えてろ~!! レッドなんか買ったポッキー全部折れてろ~!!」ダダダッ

レッド「俺、プリッツ派wwwwww」

レッド「さて、これでいっかwww」

リャナ「それにしてもレッド。貴方はどちらかというとパン側の妖怪じゃないの?」

レッド「心外www」

リャナ「日ごろの行いのせいだと思うけど」

レッド「俺www 幸福を与える能力もあるよwww だから、皆が幸福なことしかしないのwww」

リャナ「………つまり?」

レッド「ハーレム至上主義wwwwwwww」

リャナ「はぁ……… ほかの皆が帰った後でよかったわね」

レッド「リャナねぇさんしかいないから言ってんのwwwww」

リャナ「信頼どうも。それでパンすねちゃったわよ。いいの?」

レッド「後でミスドのドーナツでも全種類あげてくるwww」

リャナ「じゃあ私、イチゴのポン・デ・リング」

レッド「まじかよwwwww」

男「なんだか村のほうが賑やかだな。まぁいいか。下手に入って妹に見つかるとやばいし」

妹「何がですか?」

男「!? 妹、いたのか」

妹「ちょうど今出てきたのですが、それで何か私に見つかって困るようなものでもあるのですか?」

男「見つかって困るというか。うーんなんだろうなぁ」

妹「いまさら隠し事をするような仲じゃないじゃないですか兄さん」

男(………それもそうなんだが)

男「実は、あの奥には妖怪がいるんだ!」

妹「またそんな事言って、妖怪なんているわけないじゃないですか」

男(まぁ、信じないわな。昼にプリンを差し上げてた奴ら皆妖怪なんだけどな)

妹「そこまで見られたくないものなら無理に見ようとはしませんが」

男「助かる」

妹「でも、いつかは教えてくださいね。私、気になります」

男「いつか、な(もう言ったけどなー)」

先輩「ふわぁ。ん? 妹ちゃんじゃないか」

妹「あ、先輩さん」

先輩「止まりに来たのかい?」

妹「はい」

先輩「そうかそうか。ゆっくりしていきなよ。っていってもこの家は私のものじゃあないけどね」

妹「そういえば、もうそろそろ夕ご飯ですよ」

先輩「ふむ。おなかがすいて起きたんだよ。どうやら私の腹時計は正確なようだね。はっはっは」

妹「先輩さんも相変わらずのようで」

先輩「私は私だよ。変わりようがない。それじゃあ私はちょっくらつまみ食いをしてくるかな」

妹「我慢しましょうよ」

先輩「キミも男くんと同じことを言うのだね。しかし夕ご飯とつまみ食いはまた別のものなのだよ。私は自分の中に眠る冒険心を満たすためにつまみ食いをするのだ。決して空腹感を満たすためではない」

妹「は、はぁ」

先輩「というわけで私は行ってくるよ。それでは失礼」

妹(本当に相変わらずですね)

男「ん? どこかにでかけるのか?」

レッド「ミスド行ってくるwww というわけで自転車借りるwwww」

男「別に良いが、もう外暗いぞ? それに自転車でも2~3時間かかるぞ。なんでか分からないがやけに遠いんだよな。山の中だからか?」

レッド「分からんwwww」

男「ま、気をつけていって来い」

レッド「適当に皆の分買ってくるわwwwww」

男「妹はチュロスな。俺はなんでもいい」

レッド「おkwwww」

妹「ごちそうさまでした。とてもおいしかったです」

メイド「ありがとうございます。妹様のプリンもとても美味でした」

妹「そんなに対したものじゃないですよ。誰でも作れますって」

メイド「いえ、あれはとてもいいものです」

男「まぁ、確かに美味しいな。メイドが言うんだから自信を持っていいぞ」

妹「そうですか? ありがとうございます」

メイド「できればご教授を願いたいのですが」

妹「いいですよ。でも私もう眠たいので明日でいいですか?」

メイド「ありがとうございます」

妹「それと、できれば私にも料理を教えてほしいです」

メイド「分かりました」

男(やっぱり二人とも女の子なんだなぁ)

妹「それでは私は先に寝ますね、兄さん」

男「ずいぶん早いな。まぁ、家からここまでだいぶ距離があるからな、ゆっくり休め」

妹「はい。それでは兄さん。また明日」

先輩「さて、私も寝るとしようかな」

男「妹、部屋には鍵をかけておくんだ」

妹「はい」

先輩「なんと」

男「顔がにやついてるんですよ先輩」

先輩「むっ。私としたことが」

男「というか先輩って、えっと。なんというか」

先輩「安心したまえ。バイではない。かわいいものが好きなだけだ」

男「妹。部屋の鍵を絶対にかけるんだぞ。あと枕元にはスタンガンを置いておくといい」

先輩「ジョークジョーク。ジョークアベニューさ」

男「先輩。古いです」

男「そういえば、妹が寝たんなら開放ができるかな」

男「どうしようか」

>>557

解放できるなら一反木綿

男「一反木綿か。鬼太郎、もしくは犬僕だな」

男「びりっとな」

???「こんばんわ」

男(男か、女か良く分からない外見だな。それにやけに印象が薄い)

男「えっと一反木綿なのか?」

一反「はい。そうですよ」

男「えっと、なんというかずいぶんと地味だな」

一反「あはは良く言われますよ。印象が薄いって」

男「一反木綿なだけにな」

一反「そうですね」

男「それで一反木綿は男なのか? 女なのか?」

一反「僕は男ですよ。見て分かりませんか?」

男「すまん。わからん。性の境界線が薄いな」

一反「それでなんで僕を呼び出したのですか?」

男「よくぞ聞いてくれた。それは>>562をしてもらうためだ」

服の生地にゲフンゲフン

空を飛べたらメイドさんの買い出しも楽になるんじゃない?

男「服の材料に」

一反「ひぃ!」

男「まぁ。やっぱりそうだよなぁ」

男「んじゃあ麓まで結構遠いし、人に目撃されない場所まで送ってってくれないか? その後は人の姿のほうになればいいし」

一反「それくらいならお安い御用ですよ。服の材料になるよりかは………」

男「オッケ。これで麓まで行くのが大分楽になるな」

一反「そんなに麓まで遠いんですか?」

男「あぁ。なぜかは分からないが不思議と時間かかるんだよな」

一反「不思議ですね」

男「それじゃあそこの廊下の一番奥に部屋があるからそこに入ると村がある。適当に空いた家に住んでくれ」

一反「分かりました」



レッド「これはw。……………やっぱりかw」

男「ふわぁ。もう日付変わるな。そういえばレッドキャップって戻ってきたっけ」

男「ま、どうせ町で女でも見つけたんだろうな。ちくしょう」

男「もう寝るか」



妹「兄さん、朝ですよ」

男「ふわぁ。ん? 妹?」

妹「寝ぼけてるんですか兄さん。早く顔洗ってきてくださいね。ご飯できてますよ」

男「んー」

男「あー、ねむ」

ガラガラ

レッド「ただいまwww」

男「遅かったな」

レッド「色々あってwww」

男「どうせ女がらみだろ?」

レッド「なぜばれたしwww」

男「ちくしょう。封印されろ」

レッド「ひでぇwww ってか旦那もモテてるからいいじゃんwww」

男「おい、喧嘩売ってんのか。人外限定じゃねぇか」

レッド「………www」

男「それでポンデリングは?」

レッド「ほいこれwww」

男「うむうむ、よかろう」

レッド「何様www」

男「あれ、メイドは?」

先輩「さっきどこかにいったよ」

男「忙しいのか? まぁ、いいや。いただきます」

妹「美味しいですね」

男「うむ、さすがメイド」

先輩「そういえば妹くんは今日帰るのだったかな?」

妹「えぇ。今日帰ります」

先輩「また遊びにおいで」

男「なんで先輩が許可だすんですか。まぁ、別にいいけどさ」

妹「定期的に来ますね」

男「おう」

メイド「………来ましたよ」

レッド「ありがとさんwww」

メイド「それで、用事とは一体なんでしょう」

レッド「薄々分かってるんじゃないの?www」

メイド「………ここ一体の異世界化ですか?」

レッド「正解www もうここら辺の空間歪んでてさwww 町から帰るのにこんなに時間かかちゃったぜwww」

レッド「神格が何人もいるし、それに霊力が強い連中も多いからさ、ここの空間に大分負荷かかってるのよねwww」

メイド「それで、一体なぜ私を呼びだしたんですか?」

レッド「メイドちゃんってさwww 封印、できるよねwww」

メイド「………一応、できますが」

レッド「じゃあさwww 俺たちをまた封印してくれないかなwww」

メイド「………すみません。私の一存では」

レッド「頼むよ、男のためなんだ」

メイド「………」

レッド「頼む」

男「妹はいつ帰るんだ?」

妹「午後には」

男「じゃあまだ時間結構あるな。バス停まで1時間くらいだし」

妹「えぇ。それまではゆっくりしてますね」

男「それじゃあ俺は用事あるから」

妹「はい」

男(そういやチュロスもらってなかったからな。レッドに会いに行こう)

男「おーい、レッドー」

レッド「―――!? 旦那、どったのw」

男「あれ、メイドここにいたのか」

メイド「え、えぇ」

男「なんかしてたのか?」

レッド「ただの世間話www」

男「そっか」

レッド「で、どったの?www」

男「チュロスそういや貰ってなかったって思って」

レッド「あぁwww そういやそうだったwww ほいなwww」

男「サンキュー。また後で来る」

レッド「了解www」

レッド「はぁwww びくったwww 話聞かれてないよねwww」

メイド「大丈夫だと思いますが。なぜ当主様に聞かれてはいけないのですか?」

レッド「だって、旦那優しいからさwww 俺たちがまた封印されるって分かったら止めそうじゃんwww」

レッド「この世界からここが切り離されるってのにwww 旦那ならそれでもいいって言いそうじゃんwww」

レッド「だからさwww」

メイド「………すみません。少し時間をください」

レッド「おkwww いきなりは難しいよねwww でも妹ちゃんが帰るまでにしないと、男が気づいちゃうからさ」

メイド「すみません。わかりました」

レッド「それじゃあ俺は皆に伝えてくるからwww」

メイド「はい………」

レッド「だからさwww 協力してくれない?www」

ベア「それは………。本当なのか?」

レッド「もちろんwww」

件姉「そんなの………。そんなの嫌よ!!」

件弟「姉さん、でも」

件姉「だって、また何十年、何百年も一人ぼっちで」

はた「仕方ない。そういう時代なんだ」

日忌「………………」

猟犬「仕方ないのだな。ティンダロス、最後にしたいことはあるか?」

ティン「いいえ、ないです」

すねこ「うきゅ………」

猫又「にゃ、にゃあ」

妹「あ、メイドさん」

メイド「もう、おかえりになられるのですか?」

妹「これ以上いるとご迷惑になるので」

メイド「いえ大丈夫ですよ。あと二、三日居られても」

妹「お母さんも心配するので」

メイド「でしたら電話を」

妹「メイドさん。どうかしたんですか?」

メイド「―――っ。いえ、なんでもありません」

妹「でも」

メイド「引き止めてしまいすみませんでした。それでは仕事に戻ります」

妹「………どうしたのでしょうか」

男「メイドがおかしい?」

妹「おかしいというほどでもないのですが、なんだか様子が。何か焦ってるようで」

男「焦り、ねぇ。あのメイドが焦るって一体何があったんだ?」

妹「兄さんは分からないんですか?」

男「分からんね(クトゥルフでも呼べば分かるんだろうけど、最近あいつ寝てるからなぁ)」

男「それより、もうそろそろ出たほうがいいんじゃないか?」

妹「そうですね」

男「んじゃ行くか」

妹「ついてきてくれるんですか?」

男「当たり前だろ」

妹「ふふ。ありがとうございます」

妹「ありがとうございました」

メイド「………いえ」

男「それじゃあ行ってくるわ」

メイド「いってらっしゃいませ………」



男「なんだかテンション低かったな」

妹「疲れてるのかも知れませんね」

男「ついでに俺も一緒に降りてプリンでも買ってこようかな」

妹「昨日も食べたのにですか?」

男「メイドはプリン大好きっこだからな」

先輩「メイドくん」

メイド「どうかされましたか、先輩様」

先輩「いや、なんだか悩んでるようだからね」

メイド「いえ、大丈夫です」

先輩「人が大丈夫って言うときは大概大丈夫じゃないのだよ。まぁ、本当に大丈夫でも大丈夫とは言うがね。そこらへんは勘だ」

メイド「………………」

先輩「お茶を入れてあげよう。味は期待してはいけないがね。コタツに入って待っててくれ」

メイド「………ありがとうございます」

先輩「沈黙は金とは言うが、溜め込みすぎては毒になるだけだ。君は忠実だが不器用すぎる。もう少し人間らしい生き方をしたまえ。犬ではないのなら」

メイド「………………」

先輩「待たせたね。緑茶でよかったかな?」

メイド「はい」

先輩「それで、何があったのかい」

メイド「先輩様は自分がしたくない事でも、しなくては取り返しのつかないことになる場合どうされますか?」

先輩「………難しい質問だが、私ならしたくない事は意地でもしないね。そもそも人生に二択なんてそうそうあるもんじゃない。あったように見えても他の選択肢が見えてないだけだろう」

メイド「もう時間がないのです」

先輩「………事情を教えてもらえるかな」

メイド「今、この山一帯の空間は歪んでいます」

先輩「どういうことだね?」

メイド「スポンジの上にピンポン玉を置いても何も起きませんが、鉄球だと沈みます。重さを霊力と考えてください。ここ一帯に強い霊力が集中しすぎたのです」

先輩「つまりピンポン玉が鉄球になってしまったと」

メイド「はい。沈み込んだ場所から平面の場所へ行くにはとても時間がかかります。なので当主様と妹様がバス停に着くのには大変時間がかかるでしょう。その事に気づく前に戻さなければならないのです」

先輩「私は外に出ないから気づかないとして、なぜまた男君が気づかないのか」

メイド「私がなんとか空間を平面に近づけるようにしてましたので、しかしそれにも限界が」

先輩「それでもう限界と」

メイド「最初に異変に気づいたのはレッドキャップ様でした。外出することが多かったので異変に気づいたのです」

メイド「それで今日の朝、レッドキャップ様に自分たちを再び封印してほしいと頼まれたのです」

先輩「なぜ全員なのだい? 今まで大丈夫だったのなら数人でいいのではないのかい?」

メイド「それだと空間が戻るのに時間がかかってしまうのです。当主様に気づかれてはいけないのです」

先輩「なぜだい?」

メイド「あの方は優しすぎます。なので止めようとするでしょう。しかし、今大変不安定な状態ですので、ここ一帯が異界になってしまうかも知れないのです」

先輩「良く分からなのだが、要するにここ一帯が世界からずれて閉ざされた世界になってしまうということかい?」

メイド「はい」

先輩「男君と一緒の世界か。食料さえなんとかなれば楽園なのだが、私の願望に巻き込むわけにはいかないね」

先輩「汝が成したいように成せとしか良いようがないね」

メイド「………ですが」

先輩「君の中で答えは出ているんだろう?」

メイド「はい………」

先輩「それならもう話はおしまいさ。私は少し外で風に当たってこよう」

メイド「ありがとうございました」

先輩「何、私のおせっかいだ。気にすることはない」

先輩「どうしてもというのなら、今日のおかずを私のだけ少し増やしてほしいね」

レッド「お、きたきたwww」

メイド「レッドキャップ様」

レッド「そんな泣きそうな顔しなくていいってwww」

メイド「皆様はこれでよろしいのですか?」

リャナ「よろしくはないけど、仕方ないわよ」

はた「男が私を救ってくれたんだ。少しの間だけだとしてもそれは私にとって大きすぎる恩だ。だから異存はない」

濡れ女「それに、またきっと会えますから」

メイド「それではよろしいですか?」

レッド「おkwww 早くやってwww」

メイド「はい」

レッド「おいおいwww だからそんな顔するなってwww こっちまで、泣けてくるだろwww」

レッド「せっかく我慢してんのにさっ」

メイド「それでは、始めます」

レッド「男に伝えて欲しい。またあったら一緒にまた馬鹿しようってさ。また一緒に遊ぼうってさ。一緒にやりたかったことをやってくれってさっ」

レッド「また、またっ!!――――っ」

メイド「………おやすみなさいませ、レッドキャップ様」

リャナ「次は、私ね」

メイド「はい」

リャナ「男に伝えて欲しいんだけど、今度こそ結婚しましょうって」

リャナ「まぁ、男は断ると思うけど」

メイド「分かりました」

リャナ「じゃあね―――」

はた「私が最後か」

メイド「はい」

はた「私から言う事は、そうだな」

はた「次会ったら、恋。というものを教えて欲しい」

はた「レッドキャップから聞かされてはいたが良く分からないからな」

はた「以上だ。それではまた会おう―――」

メイド「………」

メイド「う、ぐすっ」

メイド「うわぁぁぁぁぁぁぁぁあああん!!」



先輩「………どうやら終わったようだね。お疲れ様。メイド君」

妹「じゃあもう行きますね、兄さん」

男「あぁ、また今度泊まりに来いよ」

妹「はい」

男「俺もレッドも妹のプリン楽しみにしてるからさ」

妹「そんな対したものではないですよ」

運転手「ドアが閉まります」

男「じゃあな」

妹「それでは」

プシュー

男「さて、帰るか」

男「今日はどんな妖怪かな」

男「ただいまー」

先輩「おかえり」

男「あれ、メイドはどこに?」

先輩「今、ちょっと取り込み中なんだ」

男「ふーん。珍しいですね」

先輩「それじゃあ居間で一緒にテレビ見よう」

男「俺はちょっと村に用があるんで」

先輩「………そうかい」

男「それじゃ、行ってきます」

男「おーい、レッドー」

シーン………

男「レッド? なんだかやけに静かだな」

―――っ ―――ぐすっ

男「ん? あっちに誰かいるな」

メイド「うっ、くっ。ぐすっ」

男「メイド?」

メイド「当主、様」

男「どうしたんだ?」

メイド「皆様、いなくなってしまいました」

男「え?」

男「どういう、ことだ?」

メイド「私が封印しました」

男「なんでだ? 一体なんで」

メイド「当主様のためです」

男「だからどういうことなんだよ。ちゃんと教えてくれよ、なぁ!」

先輩「男君。メイド君の代わりに私が答えよう。来たまえ」

男「先輩………」

先輩「―――というわけだ」

男「なんで、そんなことになるって教えてくれなかったんだよ」

先輩「一箇所に霊格が集まる、しかもこんな普通の山だ。そんな前例ないからね。仕方ないんだよ」

男「………」

先輩「今日はもう休みたまえ。夕飯は私が作ろう」

男「先輩の料理、初めてですね」

先輩「あぁ。楽しみにしたまえ」

男「はい。ありがとうございます………」



先輩「………仕方ないとはいえやるせないね」

明日の夜までに一番多かった投票の個別ルートに入ります

先輩かメイドか妹でよろしくお願いします

メイド「先輩様」

先輩「おや、メイド君」

メイド「お夕飯を作っていただきありがとうございます」

先輩「何、そうほめられたものではないよ。まぁ食べれなくはないと思うが」

メイド「何かお手伝いできることはないでしょうか」

先輩「うむ。皿を出してもらおうかな。今のところはそれだけでいい」

メイド「分かりました」

先輩(うーむ。流石に気分は暗いようだね。まぁ当たり前だとは思うのだが)

先輩(しかし何か出来ることはないだろうか。男君もあれから落ち込んでるし)

メイド「あの、先輩様」

先輩「ん? なんだね?」

メイド「お味噌汁が吹き零れております」

先輩「うおっ!?」

先輩「男君。ご飯が出来たよ」

男「ありがとうございます。先輩」

先輩「あまり期待はしないでほしいよ」

男「あはは………」



男「いただきます」

メイド「いただきます」

先輩「召し上がれ」

男「もぐもぐ、先輩って和食派なんですね。てっきり洋食を作るかと」

先輩「家がなかなかの古い家系でね。だから教わった料理も和食なのだよ。なんだいその顔は。意外って顔してるが私だって家ではおしとやかなお嬢様なのだよ?」

男「すみません」

先輩「まぁ私の性格は自覚してるし、信じられないのは分かるがね」

メイド「ご馳走様でした」

先輩「おや、もういいのかい?」

メイド「はい」

男「俺もご馳走様です」

先輩「うーむ。まぁ残りは明日の朝食べよう。お風呂は沸いてるよ」

男「メイドが先に入りなよ」

メイド「いえ、当主様がどうぞ」

先輩「それじゃあ皆で一緒に入ろう」

男「お断りします」

先輩「なんと」

先輩「で、結局こうなるわけさ」

メイド「………ふぅ、いいお湯です」

先輩「今、画面の前で突っ込みをした人がいるかも知れないが、よくよく考えて見てくれたまえ。美女と美少女の組み合わせだよ? 眼福じゃないか」

先輩「見事な光景だと関心はするがどこもおかしくないだろう?」

メイド「あの、先輩様は一体先ほどから何を小声で喋られておられるので?」

先輩「いや、なんでもない」

メイド「そうですか」

先輩「それで、気分はどうだい?」

メイド「まだ、万全ではありません」

先輩「まぁ。そうだろうね。一日二日寝れば治るものではないが、気にしすぎては治るものも治らんよ。いや、治っていいものではないかもしれないがね」

先輩「む、泡で前が見えない。お湯を汲んでくれないか?」

メイド「お流しします」

先輩「ありがとう」

メイド「失礼します」ざばー

先輩「うむ。助かったよ」

先輩「そうだ、背中を洗ってはくれないか? お礼に私もメイド君の背中を流そう」

メイド「分かりました」

メイド「いかがでしょうか」ごしごし

先輩「いい気持ちだ、パーフェクトだよ、メイド君」

メイド「感謝の極みでございます」

先輩「流石に前は自分でやろう」

メイド「先輩様は」

先輩「ん?」

メイド「当主様とはどうやって出会われたのですか?」

先輩「男君か。出会ったのはそう昔ではない。ただ大学のサークルが一緒だっただけだよ」

メイド「サークルとは?」

先輩「ただのオカルトサークルだよ。メンバーは私と男君を含めても二桁に届かないがね」

先輩「まぁ、そこで私が男君を気に入っただけだよ」

メイド「というと、先輩様は当主様の事が好きなのですか?」

先輩「好き? うむ、好き、と言われれば、どうなのだろうね。嫌いではないが。いや産まれてこのかた恋なんて物を経験したことがなくてね。よく分からないのだよ。オカルトと同じくらい好きではあるが………」

メイド「しかし、先輩様は良く当主様に抱きついたりなされていますが」

先輩「あぁ。あれはただのスキンシップだよ」

先輩「しかし恋というものをレッドキャップ君に教えてもらっていれば良かったかな」

メイド「………」

先輩「あぁ、すまない。それでいきなりどうしたのだい?」

メイド「よく考えると私は当主様について何も知らないと思い。先代様からは話だけは伺っていたのですが」

先輩「なるほど。まぁ、知らなくても支障はないと思うよ。私も男君のことはあまり知らないからな。はっはっは」

先輩「妹君がいれば他に聞けたかも知れないがね。もう、お湯を流していいかい?」

メイド「お願いします」

先輩「目をつぶっていたまえ」ざばー

メイド「ありがとうございます」

先輩「次は背中を洗うよ」

メイド「はい」

先輩「やはり、メイド君の背中は華奢だね。女の子らしくて実に良い」

メイド「そうでしょうか」

先輩「あぁ。肌もすべすべだ」

メイド「ありがとうございます?」

先輩「さて、次は前だ」

メイド「前は結構でございます」

先輩「そう言わず」ぐぐっ

メイド「やめてくださいっ」

先輩「ははっ。冗談だよ。私にそっちの趣味はない?」

メイド「なぜ疑問系なのでしょう」

先輩「ははは」

先輩「あがったよ、男君」

男「あ、はい」

先輩「美女と美少女が浸かったお湯を楽しむといい」

男「うぐっ。なんだか入り辛くなるじゃないですか」

先輩「なんだね。そんなに私たちのエキスが嫌いかね」

男「いえ、そういうことではなく」

先輩「なんだね。男君は美少女汁が嫌いかね」

男「うぅ。分かっててやってますよね」

先輩「はっはっは」

男「笑ってごまかさないでくださいよ」

先輩「………」

男「だからって真顔にならないでください」

男「いいお湯でした」

先輩「性的な意味でかい?」

男「一般的な意味です」

先輩「むぅ」

男「なんで不満そうなんですか」

先輩「私ルートじゃないからだよ」

男「???」

先輩「あぁ、別に男君に言ってるわけではないから気にしないでくれ」

男「何か悪いものでも食べましたか?」

先輩「手厳しい」

男「それじゃあ俺はもう寝ますね」

先輩「うむ。あ、そうだ男君」

男「はい?」

先輩「君は君の出来ることをしたまえ。君は出来る子だ」

男「………はい」

先輩「おやすみ」

男「おやすみなさい」

男(俺に出来ることか)

男(何が出来るんだろう)

男(メイドみたいに術が使えるわけでもないし)

男(いや、もしかしたら俺でも使えるようになるんじゃないか?)

男(うん。まずは出来ることを探そう。もし術が使えるようになればまた妖怪達の封印を解けるようになるかもしれないしな)

男(明日、メイドに聞いてみよう)

メイド「朝です。当主様」

男「う、うん? なんだかメイドに起こしてもらうのって凄い久しぶりだな」

メイド「そういえば、たしかにそうです」

男「さて。今日も元気にがんばるか」

メイド「はい」

メイド「それでは朝ごはんは出来ておりますので、出来るだけお急ぎください」

男「あ、そうだメイド」

メイド「なんでしょう」

男「俺に結界とか術とか教えてくれないかな」

メイド「………結界、ですか」

男「俺に出来ることを探したんだけど、一番可能性があるのはこれかなって」

メイド「いいですが、難しいですよ?」

男「大丈夫大丈夫。色々あって天才になったから(蜜酒飲んで)」

メイド「はぁ」

先輩「おはよう」

男「おはようございます」

先輩「今日の朝ごはんはもちろん私だ。まぁ、昨日の夕飯なんだけどね」

男「煮物ですからいいんじゃないですか?」

先輩「むしろ本番だね」

男「なるほど、楽しみにします」

先輩「楽しみにしたまえ」

男「うまうま」

先輩「はっはっは」

男「ごちそうさま」

メイド「ごちそうさまです」

先輩「うむ。では私は後片付けをしよう」

メイド「いえ。私がやりますので」

先輩「大丈夫だ。それよりメイド君は男君の修行を手伝ってあげてくれたまえ」

男「あれ、なんで知ってるんですか?」

先輩「君の部屋に仕掛けてあるとうちょ………集音機で会話を聞いていたのさ」

男「何で盗聴してるんですかー!!」

先輩「愛ゆえにだよ」

男「三つあった………」

メイド「あの、えと、おつかれさまです」

男「どこで買ったんだよ」

先輩「最近は普通に買えるよ」

男「買わないでください!!」

先輩「さて、洗物だ洗物」

男「おい」

メイド「あの、それでは基礎から教えていこうと思います」

男「はーい」

メイド「まずは妖怪とかを理解することから」

男「あ、そこらへんは大体理解してる」

メイド「………では、霊力と、その方面の基礎知識を」

男「はーい」

???「――――んww ―――リャ―――さんwww」

リャナ「う、ん?」

レッド「おはようwww リャナねぇさんwww」

リャナ「え、あ、なんで?」

レッド「良く分からないけど皆一緒に封印されたからじゃない?www 昔みたいに別々じゃないし」

リャナ「あ、そう。なんだかあれだけ悲しんだのが馬鹿みたい」

レッド「忘れてwww 俺の事は忘れてwww」

リャナ「当分覚えてるでしょうね」

レッド「鬼www 悪魔www」

リャナ「で、他の皆はいるの?」

レッド「いるぜwww 寝てる奴も結構いるけどwww」

リャナ「誰が起きてるの?」

レッド「はたちゃんとかがしゃどくろとかwww」

リャナ「へぇ」

レッド「ということで、俺たち本編出れないから色んな質問に答えようと思いますwww」

リャナ「はい?」

レッド「出番ほしいwww」

レッド「あ、俺のスリーサイズとかでも、いいんだぜ?www」

リャナ「そこは私のでしょう」

レッド「………www」

リャナ「おい、なんか喋りなさい」

レッド「ウンコティンティンwww」

リャナ「いや、やっぱり黙りなさい」

レッド「なんで?www 別に俺ウンコチンチンなんて下品な言葉は言ってないんだぜwwwwwww」

リャナ「そいっ」

レッド「げふっwwwwwwww」

リャナ「はぁ。まぁどうせ暇だしいいけども」

レッド「さっすがリャナねぇさんだぜwwww」

メイド「というわけです。さてもういい時間ですからお昼にしましょう」

男「なぁメイド」

メイド「なんでしょう」

男「なんだかいきなり時間が過ぎなかったか?」

メイド「気のせいではないですか?」

男「そうか? そうか」

メイド「はい。それではお昼を作ってくるのでお待ちください」

男「ん」

メイド「それにしても当主様。ずいぶんと理解が早いですね」

男「まぁ、iq200なもんでな」

メイド「?」

男「蜜酒のおかげ」

メイド「飲んだんですか?」

男「あぁ」

メイド「よく無事でしたね」

男「?」

メイド「下手したら廃人ですよ」

男「………怖っ」

先輩「昼はラーメンでよかったかな」

男「………なんで」

先輩「おや、ラーメンはお嫌いかね?」

男「好きですが」

先輩「なら何か問題が他に………。わからんね」

男「なんで裸エプロンなんですか!」

先輩「落ち着きたまえ。ちゃんとチューブトップとホットパンツを着ている」

男「ならセーフ。な訳ないでしょうが!」

先輩「でも興奮するだろう?」ボインッ

男「するかっ!」

メイド「………」ツルーン

メイド「………」ガーン

メイド「………………うぐっ」

男「メイド!?」

先輩「はっはっは。メイド君もずいぶん感情的になったものだね」

男「ずずずー。うめぇ」

メイド「………」コクコク

男「そういえば、もう空間は戻ったのか?」

メイド「微妙です。いつまた崩れるかわかりません」

男「むぅ。なら無理はできないな」

メイド「何か考えが?」

男「また少しづつ解放していけばいいかと思って」

メイド「でも神格級が出てくると一気に崩れますよ」

男「………それもいいかもな」

メイド「?」

男「もうこの世界を捨ててみんなで過ごすってのも」

メイド「駄目です」

男「………なんでだ?」

メイド「そんな危ない事させられません」

男「………」

男「………さ、始めるか」

メイド「はい」」

先輩「お代わりはいいのかい?」

男「いらないです」

メイド「はい」

先輩「そ、そうかい」

先輩(私がいない間に何があったのだ?)



メイド「午後は復習です」

男「あぁ」

メイド「結界の張り方は」

男「こうだろ?」キンッ

メイド「合格です」

メイド「次は空間操作を。結界の中の空間を歪めるイメージをしてください」

男「………っ」

ぐにゃり

メイド「小規模ですが合格です」

男「メイド。この前やった空間の複製ってどうやるんだ?」

メイド「あれは危ないです」

男「危ないって。じゃあいつ教えてくれるんだ?」

メイド「私が認めてからですね」

男「………そんなのメイドの胸先三寸で決めれることじゃないか。明確な目標をくれよ」

メイド「私が認めなければ教えられません」

男「そうか。なら早くしてくれ」

メイド「今日は結界の印をあと100回ほど練習しててください」

男「………」

先輩「お疲れ様」

男「本当にお疲れ、ですよ」

先輩「おいで。耳かきをしてあげよう」

男「肩をもむ。とかじゃないんですね」

先輩「肉体的癒しより精神的癒しが今は欲しいだろう?」

男「まぁそうですがね。でもなんで耳かき?」

先輩「まぁまぁ。早くおいで」

男「はいはい。えっとクッションは」

先輩「君は何を言ってるんだ?」

男「え?」

先輩「耳かきと言ったらひざまくらだろう」

男「いや、でも」

先輩「はっはっは。何をテンパっているんだい? 遠慮する事はない早く来たまえ」

男「だって」

先輩「女々しい男は嫌われるよ? まぁ私は好きだがね」ぐいっ

男「あわっ!?」ぽすんっ

先輩「さ、観念して横を向きたまえ」

男「………」ごろんっ

先輩「うむ素直な子は好きだよ。………ふぅー」

男「ひゃぁ!?」

先輩「ははは。女の子みたいな悲鳴を上げるね君は。実にかわいらしい」

男「やめてくださいよっ」

先輩「ごめんごめん。さて君のその穴を私の棒で蹂躙してあげよう」

男「セクハラです」

先輩「じゃあ君の棒で私の穴をめちゃくちゃにするかい?」

男「セクハラです」

男「………うっ」

先輩「イったのかい?」

男「セクハラです。ただ奥に入ってきてびっくりしただけですよ」

先輩「奥はやっぱり痛いかい?」

男「いや、結構気持ちいいいですよ」

先輩「ははは。私のテクニックで奥を突かれて気持ちよくなちゃったかい」

男「hentai!」

先輩「そんなに発音よく罵倒しないでくれ。興奮してきた」

男「おい。おいっ」

先輩「そんなに動くと危ないよ」

男「うっ、くっ、あっ」

先輩「はい。終わり。逆側を向いてくれ」

男(こんどからベア子とかに耳かきをするときは真面目にしよう)

先輩「お姉さんのテクニックはどうだったかな」

男「なかなかですね。じゃあ次は俺が」トンっ

先輩「え? わっ!」

男「攻守逆転です」

先輩「えっと、そうだね。優しくしてほしいね」

男「駄目です」

先輩「そんな乱暴にっ」

メイド「あの、そういう事は夜に」がらっ

先輩「ん? おやメイド君ではないかね。それで、そういう事とは何だい? 夜にしかやっちゃいけないこと? うーん、お姉さんはわからないなぁ」

メイド「失礼しました」

先輩「はっはっは。ちょっと待ちたまえ、私から逃げられると思っているのかい? さぁ、早くそのかわいらしい口から何かを聞かせておくれ」

男「耳かきされながらだと全然格好つきませんよね」

先輩「さもありなん」

メイド「耳かきですか」

男「あぁ」

先輩「どうだいメイド君。君もやってもらったらどうだね」

メイド「………」

男「………するか?」

メイド「………………はい」

先輩(地雷。踏んでしまったかな?)

メイド「………失礼します」

男「んじゃ、するぞ」

メイド「はい」

先輩(さぁ、メイド君も男君のテクニックでアヘ顔ダブルピースにさせられてしまえっ)

メイド「………すぅ、すぅ」

先輩(膝枕かー、そりゃ膝枕だから寝るよねー。誰だってそうする。お姉さんだってそうする)

男「どうしましょう」

先輩「そのまま寝かせておいてあげたらどうだい。もちろん膝枕でね」

男「え?」

先輩「さーて、私は夕飯の支度をしてこようかな。それじゃあまた後で」

男「ちょっと先輩」

ばたんっ

男「………どうするかね」

男「はぁ。まぁいいか。メイド、軽いし」

メイド「すぅ。すぅ」

男「まったく。ご主人様のひざで寝るってとんだ不届き者だよなぁ」

男「お仕置きだ」ぷにぷに

メイド「う、うぅん」

男「ははは、安眠妨害だ」

男「………はぁ。あぁ冷静なってしまった今、メイドにしたことはただの八つ当たりだよなぁ。メイドは俺の事心配してくれただけなのにさ」

男「ごめんな、メイド」なでなで

メイド「すぅ。すぅ」

男「ふわぁ。なんだか俺も眠くなってきたなぁ。でもこの体勢じゃ寝れないしどうしたもんかね」

男「正座やめて、足の伸ばせばいっか。よいしょっと、おやすみ」

男「zzzzzz」

メイド「………………」

男「ふわぁ………。あれ」

男(枕なんて俺使ったっけな)

メイド「おはようございます。当主様」

男「」

男(目を開けるとそこにはメイドが見下ろしていた、胸が小さいおかげでメイドの顔が良く見える)

メイド「当主様。今何か失礼なことを考えませんでしたか?」

男「い、いや。考えてない。いやそんなことよりなんでメイドが膝枕をしてるんだ?」

メイド「良くお眠りになっていらしゃったので。もしかすると迷惑でしたでしょうか」

男「いや、迷惑じゃないが、びっくりしただけだ」

メイド「それなら良かったのですが」

男「あ、すまない足疲れただろう、今どくよ。よっと」

メイド「良いのですよ。さっきまでは当主様にしてもらっていましたので」ぐいっ

男「うおっ。………いや、もう膝枕は十分なんだが」

メイド「夕食が出来るまで、私のひざをお使いください」

男「………ありがとな」

先輩「夕食が出来たよ。二人と、も。えっと後にしようか?」

男「要らない心配ですから。おなかも空きましたし食べますよ」

メイド「いただきます」

先輩「そうかい。今日も腕によりをかけて作ったよ」

男「そうですか。じゃあ楽しみですね」

先輩「でもそう期待しないでくれよ?」

メイド「いえ、先輩様の料理の腕はすばらしいですよ」

先輩「あまり褒めないでくれ。なれてないんだ///」

先輩「お風呂に入ったらどうだい? 疲れているだろう?」

男「あぁ、はい。そうします」

先輩「もうすでに沸いているよ」

男「なんだか先輩がメイドみたいですね」

先輩「私はいいよ。君だけの専属メイドになるのもね」

男「冗談はいいですから」

先輩「はっはっは」

男「それじゃあ行って来ます」

先輩「ゆっくり浸かって来るといい」

男「はい」



先輩「………はぁ」

男「さっぱりした」

メイド「………当主様」

男「ん、今から風呂に入ろうとしたのか?」

メイド「はい」

男「危なかったな。もう少し出るのが遅れたら」

メイド「そうですね」

男「ん、それじゃ」



先輩「………失敗か」

先輩「寝るのかい?」

男「疲れてるんで」

先輩「まだ8時だけど、それだけ疲れてるってことだね」

男「はい」

先輩「お休み」

男「おやすみなさい」

先輩「暇だ………。メイド君にお酌を頼んでみようか。いや迷惑だね。そうだ、たしか男君の御爺様は妖怪学者だったね。部屋に面白いものでもあるかもしれない」

先輩「そうと決まればまず行動だ」



がちゃがちゃ

先輩「あ、あれ。鍵が閉まっているね。何か大切なものでもあるのかな?」

メイド「先輩様」

先輩「っ いやぁ、メイド君。今暇なので探検していたんだよ」

メイド「その部屋は先代様の部屋なので入られることないようにお願いします」

先輩「了解だよ。それじゃあ私も寝るとしよう」

メイド「おやすみなさいませ」

先輩「おやすみ」



先輩「大事な物。隠すほどのものがあそこに?」

先輩「隠されれば気になる。人の性だね」

男「さて、修行を始めるか」

メイド「はい」

先輩「うむうむ。がんばってきたまえ」

男「はい」



メイド「昨日と一緒で基礎の訓練を」

男「了解」

メイド「異論はないのですね」

男「昨日は俺が悪かったんだ。ごめんな」

メイド「いえ」

男「じゃあ始めるか」

メイド「はい」

先輩「この私は実はピッキングの才能があってね。ハワイで父親に教えてもらったのだ」

先輩「これで、がちゃりっと」

先輩「ご開帳。だね」

ギギィー

先輩「失礼しますっと。うん? あまりほこりが溜まってないところを見るにメイド君がちょくちょく掃除しているみたいだね」

先輩「む、これは妖怪の記録? 面白そうじゃないか。ぱらぱらっと」

先輩「ほほう。古今東西の人外が………………っ!?」

先輩「………これは」

メイド「………当主様。少し用事が出来たので消えますが」

男「あぁ。分かってるよ。練習はしとく」

メイド「それでは」



先輩「出よう」

メイド「先輩様」

先輩「っ!? 早いね」

メイド「この部屋の中には入ってはいけない。といったと思いますが」

先輩「すまないね。好奇心で生きるんだよ私は」

メイド「………」キッ

先輩「そう睨まないでくれ。珍しいね君がそんなに感情を丸出しにするとはね」

メイド「貴方が客ではないのなら。今すぐにでも」

先輩「落ち着いてくれ。こっちの非礼は詫びるよ。ただね、君も隠し事をしていたじゃないか」

メイド「論点のすり替えです」

先輩「やはり効かないか」

メイド「とりあえず出てください」

先輩「okok。今すぐ外に出る。だから少しくらい話を聞かせてくれ」

メイド「余裕ですね。私の事。分かっているのでしょう?」

先輩「いいや。分からないね。君の口から聞かないと確定は出来ない。だから聞いているんだ。君は何者だい?」

メイド「………言えません」

先輩「ここに写っているのはまだ若いころの御爺様だろう。だけどここに写っている少女は誰だい? 君に良く似ている。というか君じゃないのか?」

メイド「私のお母様です」

先輩「親子でここまで似るはずがないだろう?」

メイド「………っ」

先輩「男君には言わないから教えてくれ。君は誰だい?」

メイド「言わない保障がどこにありましょうか」

先輩「だけど君に選択肢はないだろう? このまま逃せば私は男君に言う。君が口封じをするなら男君は不自然に思うだろうね」

メイド「………私は、守護霊です」

先輩「本当かい? この部屋にある本。黒魔術の本だがそれは」

メイド「………………っ」

先輩「聞かせてくれ。君の本当の正体を」

メイド「………悪魔です」

先輩「男君に何をするつもりだい?」

メイド「危害を加えるつもりはありません」

先輩「分からないよ。ソロモンリングを男君が持ってないというのに、君が男君に危害を加えないという証拠は?」

メイド「なぜ、信じてもらえないというのですか」

先輩「だって悪魔だろう?」

メイド「悪魔が守護して悪いのですか。悪魔が人を見守って悪いのですか。私が何をしたというのです。悪魔が何をしたというのです」

先輩「今私の知識からいうと悪魔と関わってろくなことになった人間はいないよ。人を陥れるのが君達だろう?」

メイド「まやかししか知らない人間のくせに………っ」

先輩「ずいぶん感情豊かになったね」

メイド「貴方達の知識が全て本物だという証拠はどこにあるのですっ。自分が無知ではないという証拠はっ!!」

先輩「それはないが」

メイド「貴方達が知っている知識は天使が自分に有利なように植え付けた知識です。何を、何を持って悪魔を悪と呼ぶ。何をもって私を否定するのですっ」

メイド「私は悪じゃないっ!!」

先輩「………すまなかった」

メイド「………」

先輩「少し頭を冷やしてくるよ。信じられないことの方が多い。正直な話私としては君の事は好きなんだよ」

メイド「私は当主様のところに戻らせていただきます」

先輩「うむ。がんばってきたまえ」

メイド「それでは」

先輩「………何をやってるのだ私は。これでは私の嫌いな人間そのものじゃないか」

メイド「少し、休憩をしましょう」

男「了解」

メイド「どうですか?」

男「大分制御できるようになった」

メイド「そうですね。精密度が上がっています。人間ではずいぶん上等な部類です」

男「なんか自分が人間じゃないみたいだな」

メイド「………そんな事はありません」

男「まぁ。そりゃそうだろうなぁ。それでこの式のところなんだけど」

メイド「これはこのようにすれば回路の流れが安定するかと」

男「なるほど。やっぱ我流だと上手くいかないか」

メイド「我流、だったのですか?」

男「ある程度は理解できたしな」

メイド「では次は回路の作り方をお教えしましょう」

男「よっしゃ」

先輩「やぁ、がんばっているようだね」

男「先輩」

先輩「メイド君に用事があるのだが少し借りていっても構わないかな?」

男「俺は構いませんが。メイドはどうする?」

メイド「構いません。行きましょう」

先輩「ありがとう。じゃあ男君は引き続きがんばりたまえ」

男「はい」

メイド「それで、一体私に何のようでしょうか」

先輩「君達の事を教えて欲しい」

メイド「私達のことですか」

先輩「何にしろ知ることから始めようと思ってね。考えるのはその後だ」

メイド「分かりました。ですが私達のことを言葉で伝えるのは難しいので、先代様の部屋にある本を読んでいただければお分かりいただけると思います」

先輩「うむ。了解だ。それであの部屋に入ってもいいのかい?」

メイド「もう知られて困るようなことはありませんから。これはあの部屋の鍵です。それと」

先輩「男君が入ると困るから鍵はちゃんとかけておく、だね」

メイド「はい」

先輩「それじゃあまた後で」

メイド「はい」

男「一体なんだったんだ?」

メイド「女同士の話です」

男「あ、あぁ。すまなかった」

メイド「それでは続きを始めましょう」

男「分かった。それで我流の式は完成したんだけどさ」

メイド「上出来です。それでは次のステップに入りましょう」

男「次のステップ? いいのか?」

メイド「もう初歩は十分だと思いましたから」

男「分かった」

メイド「本当の空間操作です」

男「本当の? こないだのとは違うのか?」

メイド「これは空間に特殊な意味を持たせるものです。結界で範囲を指定してその空間に意味を持たせるのです。簡単に言えば悪いものを閉じ込めたり、逆に悪いものが入ってこないようにするのです」

男「世間一般的な結界か」

メイド「はい」

男「それで、どうするんだ?」

メイド「式に特殊な操作を付け加えるだけです」

男「たとえば?」

メイド「空間形成の印の後に付加効果を持たせる印を組みまして、そのあとその付加効果を決める印を」

男「なるほど。手間がかかると」

メイド「慣れです」

男「何事もそんなもんだろ」

メイド「とりあえず実践してみます」キンッ

男「で、どうなったんだ?」

メイド「ここから半径10メートルに蚊の侵入を防ぐ結界を張りました」

男「すげぇ!!」

メイド「このように特定の物の進入を防ぐ結界を張ることができるのです。他には空間の中だけ時間の流れを速めたり、逆に遅くしたりすることや、傷の治りを早くするなどもあります。応用しだいなのでこれが結界を扱う上での基本的なこととなります」

男「なるほどな。式はようするに自分で見つけろと」

メイド「一応知っているものはお教えしますが」

男「頼む」

メイド「分かりました」

男「なるほどな」

メイド「以上となります」

男「この空間内の人物の把握とか便利そうでいいな」

メイド「効果範囲はまだ狭いですがレーダーみたいなものになりますよ」

男「ふーん」

メイド「あ、ですがまだ使わないでくださいね」

男「なんでだ?」

メイド「ぼ、暴走してしまう可能性があるので」

男「? 分かった」

メイド「あとここで少し朗報が」

男「なんだ?」

メイド「管狐のような方法の式神なら召還できます」

男「つまり?」

メイド「霊力をほとんど失った状態で、特殊な容器に入れるのなら妖怪を召還できます」

男「まじで?」

メイド「ちなみに封印された中で、強力な霊力を持ってない方限定で、召還することができます」

男「本当か!?」

メイド「はい。あの封印はいっぺんに行われたせいで不安定なのです」

男「まじか」

メイド「どうされますか?」

男「>>705を式神にする」

はたもんば

メイド「はたもんばですか。それならあまり霊力も持ってないみたいですし、大丈夫ですね」

男「そうか。それはよかった」

メイド「ではコレを」

男「竹の筒?」

メイド「管狐のようなものですから。まだ常時開放しておくには空間が危ないので」

男「あぁ。この中に結界が張られているんだな。中は見た目より広いみたいだ」

メイド「分かるのですか?」

男「なんとなくな。ようするにモンスター○ールみたいなもんだろ?」

メイド「はい」

男「じゃあ頼む」

メイド「分かりました。………………っ!!」

はた「………ここは、男ではないか」

男「久しぶりだな。はたもんば。といってもまだ2週間ほどしか経ってないが」

はた「いや、夢だとしてもうれしい」

男「夢じゃないぞ?」

はた「そうか………。これまで私はこの世界を愛していたのか」

男「おーい、はたもんばさーん。あっさでっすよー」

はた「いい。これ以上私に期待をさせないでくれ。起きたらまたあそこだなんてそんな事考えたくないのだ」

男「だから現実だって」

メイド「はたもんば様」

はた「メイド………」

メイド「先ほど、当主様が言ったとおりここは現実です。貴方は式神という体で現界したのです」

はた「む、式神だと? ならここは」

男「おかえり。はたもんば」

はた「ただいま。男」

はた「そうだ男。伝えたいことがあったのだ」

男「なんだ?」

はた「結界同士がつながっていたのだ」

男「どういうことだ?」

はた「以前のように一人ぼっちではない」

男「え。まじで?」

はた「それでもなかなかいるのは苦痛だったがな」

男「そうか………」

メイド「急いで封印したせいで術が不完全でしたか。これはいけませんね」

男「なぜだ? 皆一緒なら」

メイド「当主様の術の精度が上がらない限り、一人開放しようとしたら全員が現界します。つまり」

男「今度こそここ一帯が世界から切り離されるのか」

メイド「えぇ」

はた「つまり、私だけが助かった、ということか」

メイド「………えぇ」

はた「申し訳ないな。他の皆には」

男「そう思うのなら俺の力になってくれないか?」

はた「分かった。このはたもんば。力を尽くそう」

メイド「それで、これからのことなんですが」

男「あぁ」

メイド「はたもんば様の力を借りて複雑な式を作ることが出来るようになりました。それではたもんば様の得意なことは」

はた「斬ることだ」

メイド「なので、結界にはあまり関係ないようですね。結界で動きを止めて斬るということなら出来ますが」

男「誰かと戦う予定はないしな」

メイド「あっては困ります」

男「それじゃあこれから練習を再開するか」

メイド「式構築の手伝いをはたもんば様お願いします」

はた「うむ。でも私はあまりごちゃごちゃしたのは得意ではないのだがな」

男「まぁ、はたもんばらしいといえばはたもんばらしいけど」

はた「なんだか馬鹿にされたような気がするな」

男「気のせいだろ」

はた「そうか? ならそうなのだろう」

男「はっはっは」

はた「はははは」

男(こいつ単純すぎるだろ)

先輩「………なるほど。やはりこの世には私の知らないことが多くあったようだ。面白い」ぺらっ

先輩「ふむふむ。こう見ると天使も悪魔も悪い奴は悪くていい奴はいいという事みたいだな。ただの人種の違いみたいなものか」

先輩「一度私も魔界に行って見たいものだな。さて次の本を読もう」

先輩「おや、これは。御爺様の書記か? 見るべきか見ないべきか。いやでも重要なことが書いて有りそうだし、うん。読もう」ぺらぺら

先輩「これは、メイド君と御爺様が出会ったときの話か。いやはやメイド君は今からは想像できないほど尖ってたみたいだね。これは妖怪を集めるようになったころの話か。世界中を飛び回ってるみたいだね」

先輩「む、なんだこれは。東方正教会に襲われた? ………気をつけたほうがいいかな」

先輩「一応メイド君に言ってみよう」

メイド「それではこれで終わりにいたしましょう」

男「お疲れ」

はた「うぁぅ。頭がこんがらがる」

メイド「それでは夕食の準備をいたしますのではたもんば様は筒の中に戻ってください」

はた「む、あぁ、そういえば私は式神だったな。よいしょっと」しゅるっ

男「うぉう。映画みたいだな」

はた「中は案外広いから大丈夫だ」

男「みたいだな」

先輩「メイド君」

メイド「なんでしょうか」

先輩「御爺様の書記をみたのだが」

メイド「み、見てしまったのですか///」

先輩「あぁ、君の昔の事ではない。ただ、東方正教会に襲われたというのを見て、もしかすると男君も危ないのではないかな?」

メイド「………確かにそうですが、ここ一帯にそのような人物の侵入は確認しておりません」

先輩「そうか。だがもしかする場合もあるからね。杞憂だといいが」

メイド「ありがとうございます。一応この街にある教会は調べておきます」

先輩「なら市内に大きな協会がある」

メイド「分かりました」

男「これでいいか」

メイド「えぇ。ずいぶんと成長が早いですね」

男「まぁな」

はた「うぅ………。なんだこれは。訳が分からんぞ」

男「大丈夫かはたもんば」

はた「頭が、頭が痛いんだ」

メイド「知恵熱ですね」

男(はたもんばを式神にしたのは失敗かな)

はた「しかし。この程度で音を上げるわけにはいかない」

男「あぁ。がんばってくれ」

メイド「あれから数日間調べたのですが」

先輩「何かあったのかい?」

メイド「教会はいたって普通の教会でした。エクソシストが派遣されたという情報もありませんし。そもそもそ私みたいな野良悪魔を相手にする暇などあるのでしょうか」

先輩「それでも警戒しておくに越したことはないよ。いつだって一番厄介なのは宗教さ」

メイド「それもそうですね」

先輩「それにしても君は悪魔なのに教会に入って大丈夫なのかい?」

メイド「私自体は別に対立しているというわけでもありませんからね。力を行使されなければどうってことはないです」

先輩「対立しなければ大丈夫ということは、対立したら駄目になるのかい?」

メイド「はい。後は向こうについた悪魔なら効きませんし、力を行使することもできます。その代わりこっちの力は弱くなりますが」

先輩「そういうものなのか」

メイド「えぇ。そういうものなのです」

先輩「それで私からなんだが」

メイド「はい」

先輩「御爺様の部屋の本はあらかた読み終わったよ」

メイド「ずいぶん早いのですね」

先輩「速読は得意だよ。それで話なんだが。私は君の味方につこうと思う。魔界や天界の情勢も分かったしね」

メイド「ありがとうございます」

先輩「その他にも魔術の方法について学んだわけだが、君は契約してない悪魔なのだよね」

メイド「そうなりますが」

先輩「御爺様と契約はしなかったのかな」

メイド「契約するほど困った状況にもならなかったですので」

先輩「それで、提案なんだが」

メイド「なんでしょうか」

先輩「私と契約をしないか? 代償は私の魂で。悪魔の中で最高の物なのだろう? それがあれば悪魔としての格もあがる」

メイド「せっかくですがお断りしておきます」

先輩「なぜだね?」

メイド「私が目指しているのは強い悪魔ではなく、平凡な人生なので。平穏な日常を送るのが夢なのです」

先輩「海が見える小さな家で、猫や子供と戯れながらかい?」

メイド「良く分かりましたね。それが私の夢です」

先輩「いやはや、君はなんというか悪魔として生まれるより人間として生まれたほうが良かったのではないかな?」

メイド「人間として生きるのは私には荷が重過ぎます」

先輩「くくくっ。確かにね」

メイド「先輩様はこれからどうなさるのですか?」

先輩「男君のサポートを影ながらするさ。私は主役にはなれないのでね」

メイド「そんな事はないと思いますが」

先輩「私じゃ駒不足さ」

メイド「そうなのですか?」

先輩「そうだよ。私なんかじゃ表には出れない」

メイド「先輩様は人間にしては優秀な部類に入ると思うのですが」

先輩「結局どれだけ優秀でも一人では生きていけないのさ。一人で入れるほど私は強くない。心が渇いてしまうんだよ。だから私はその渇きを癒してくれた男君のためにがんばるつもりだし、愛しているといってもいい」

メイド「それでは当主様と先輩様は結婚するのですか?」

先輩「そうなるといいけど、決めるのは男君さ。私から告白するだなんて、怖くて出来ない」

メイド「そうなのですか?」

先輩「これでも私は乙女なのだよ? 逆に聞くが君は好きな人に振られたらの事を考えたことはないのかね?」

メイド「………好きな人といいましても、今まで身近にいた人物といえば先代様か当主様ですので」

先輩「君も似たようなものなのだね、まったくなんと盛り上がらないガールズトークだろう。もう一人の女子を追加してもあまり変わらないとは思うが」



はた「くしゅんっ。風邪引いただろうか。鍛錬が足りないようだ」

男「なぁ、はたもんば」

はた「何だろうか」

男「いつか皆を解放できる日が来るかな」

はた「来るだろう、とは一概には言えないが、そうするために今こうやってるのだろう?」

男「そうだよなぁ。でもその前に死にそう」

はた「頑張るんだ。あと5km程度だ」

男「あのな、人間そんな強くない」

はた「鍛錬がなりないな」ふふんっ

男「筒に戻れー」シュゴゴゴ

はた「酷いぞっ」スポンッ

はた「鍛錬を。私にも鍛錬をさせてくれないだろうか」

男「お前って本当脳筋だな」

はた「脳筋とはいったいなんだ?」

男「脳まで筋肉」

はた「? なぜ今の場面でいきなり褒められたのだ?」

男「馬鹿にしてるんだ」

はた「なんと」

男「はぁ、はぁ。でもなんでこんなことに」

はた「健全な精神は健全な肉体から」

男「あれってマジなのか?」

はた「根性は付くのではないか?」

男「精神力はたしかに鍛えられそうだけどな。だったらゲームの僧侶ってムッキムキ?」

はた「古今東西戦う僧侶はいたぞ」

男「僧侶こえぇ」

男「ゴール!!」

はた「お疲れ様、男」

男「足ががくがく震えるほど走ったのは初めてだ」

はた「鍛錬がry」

男「すみませんね。高校は文化系クラブでしたんで」

はた「クラブ?」

男「同じ趣味を持った人の集まり。屋内でする文化系と外でする体育会系に別れてるんだ」

はた「剣術部もあるのだろうか」

男「剣道ならあるけど、お前のそれ刀じゃないだろ。なんか丸い武器だろ」

はた「う、うむ」

先輩「おや、どうやら男君が帰ってきたようだ」

メイド「そのようですね」

先輩「出迎えるとしようか」

メイド「はい」

先輩「お疲れ、男君」

男「ははは、見てくださいよ。疲れで震えてやがる」

先輩「寝る?」

男「寝かせてください、死ぬほど疲れてるんで。と言いたいですけど、これから術の練習があります」

メイド「今日はいいですよ」

男「本当か?」

先輩「メイド君。嘘つかない」

男「よっしゃー」

はた「………あの、出してもらえないだろうか」

はた「それでは私は素振りをしてくる」

男「待て。お前の体力の消費すなわち俺の霊力の消費になるんだ。おとなしくしててくれ」

はた「それでは日課の素振り1000本はどうなるというのだ!」

男「やめちまえ」

はた「そ、そんな………」

男「というかそれで素振りってしにくくないか?」

はた「そこはふつうに木刀を使う」

男「さいですか」

はた「寝るのか、男?」

男「だから疲れてるんだって」

はた「む。教えてほしいことがあったのだが」

男「なんだ? 寝っころがってるから言ってみろ」

はた「恋、を教えてほしい」

男「ぶっ!!」

はた「ど、どうした男」

男「いきなりなんだ」

はた「恋を知りたいのだ」

男(え、なにこれ。少女漫画? どうすりゃいいの俺。女慣れしてないからたとえはたもんばでも途惑うよ?)

はた「教えてもらえないだろうか」ずいっ

男「おおお落ち着け。俺に近づくんじゃない」

はた「それは少し傷つくのだが………」

男「なるほど。つまりはレッドキャップの仕業ということか」

はた「も、もしかして私は聞いてはいけないことを聞いてしまったのか?」

男「大丈夫だ、はたもんばは何も悪くない。それを吹き込んで大笑いしてるいけすかねぇイケメン野郎が悪い」

はた「………結局恋とはなんなのだ?」

男「いずれわかるんじゃないのか?」

はた「私は男よりもずっと生きているというのに男は知っている。男は物知りだな」

男「俺は片思いしかした事ないけどな、ちくしょう。あーじゃあ先輩の部屋になぜかある少女漫画でも読んで来い。たぶんわかる」

はた「了解した」

男「恋か………。寝よう」

はた「眠いぞ………」

男「妖怪が寝不足か。何やってたんだ?」

はた「少女漫画を読んでいた。実に面白かったぞ」

男「おい、あれ50巻ぐらいなかったか?」

はた「読み終わるのに13時間かかってしまった」

男「寝てないじゃん」

はた「うむ」

男「寝てろ、封っ」

はた「了解だ」すぽんっ

メイド「今日の修業ですが」

男「おう」

メイド「空間複製をしましょう」

男「空間複製?」

メイド「ベア子様とレヴィア様が喧嘩されたとき使った技です」

男「あぁ、あれか」

メイド「もう十分な実力をつけてるので大丈夫でしょうが、失敗すると危険なので、十分気を付けてください」

男「大丈夫だ。問題ない」

メイド「そうだとよろしいのですが」

男「………あう」

男「っ!」

メイド「成功ですね」

男「これが空間複製か。地面以外何もないが」

メイド「空間を複製するためにはそこに存在する要素を術式に含めなければいけませんから。精確に複製しようとすれば術式が長くなります。そして出来た世界に飛ばす対象を選ぶ。今回できたのは地面だけですね。私はできた空間に侵入したので数えません」

男「メイド。恐ろしい子」

メイド「恐れいります」

男「じゃあ戻るか」

メイド「一足先に戻っております」スッ

男「き、消えた………」

メイド「いかがでしたか」

男「大分簡単にできたが、精確にしようとすると1時間はかかるだろうな」

メイド「………はぁ」

男「な、なんだその溜息は。悪かったな、才能なくて!」

メイド「逆です。なぜその時間でできるのですか? 普通の術師だと早くても3時間かかりますよ」

男「蜜酒すげぇ」

メイド「このままだとこの世界に存在する魔術師のトップになれますよ?」

男「ジャンプの主人公みたいだな。才能系主人公。なる気はないが」

メイド「そうなのですか?」

男「平凡な妖怪ライフ! ………平凡なのか? まぁ、いいそれが送れれば一番だからな」

メイド「そうですか」

先輩「っ! やはり自傷は痛いな。泣いてしまいそうだ」

先輩「それで、この血でルーン文字を描くのか。ふふふ、まるで物語の登場人物のようじゃないか」

先輩「燃え上がれ」

ゴォオオオ!

先輩「ふぅ。単純な発火ぐらいならできるようになったが、男君みたいに空間操作は出来そうにないね。まぁいい、私は私にできることをしよう」

先輩「その前に絆創膏はどこだ」

男「完成した」

メイド「では発動してください」

男「はぁっ!!」

メイド「………完璧ですね」

男「だろ?」

メイド「それではもうそろそろ最終試験に行きましょう」

男「早くないか?」

メイド「空間操作魔術は選ばれた人にしかできないためそんなに多様化はされてないのですよ」

男「うぇwww 俺www選ばれしものwwwww」

メイド「あまり似てませんよ?」

男「………はい」

メイド「最終試験は、そうですね。私の侵入を禁止する結界を張ってもらいましょう」

男「………自信ないなぁ」

メイド「当主様ならきっと出来ますよ」

男「というか選ばれし者にしかできない空間操作魔術を教えれるメイドって何者だ?」

メイド「ただのメイドでございます」

男「メイドすげぇ………」

メイド「それでは参ります」

男「はっ!」

メイド(さて、どこから入りましょうか。無理やりにでも開くことは可能ですが………)

メイド「まずは触れてみましょう」ぱんっ

メイド「当たり前ですが、弾かれますね」

男「なんかその落ち着きぶりがすごい怖い」

メイド「では次、参ります」キュイイイインッ!

男「え!? なにそれ!! 手が光ってる! すげぇ光ってる!!」

メイド「―――――貫け」シュンッ

パンッ

男「ちょっとまってくださいメイドさん! ちょっと本気ではないですか!?」

メイド「本気でなければ試験の意味がないではないですか。それでは次、参ります」キュイイイイイインッ

メイド「―――白と赤の五段、爆発、閃光、焼却。【ライトボム】」

ドォオオオオオオオンッ

パァンッ!

男「あ、当たったら死ぬぞこれ………」

メイド「当主様を信じておりますので」ニコッ

男「メイドさんもしかして隠れサディストですかぁ!?」

メイド「次、参ります」

男「まだあんの!?」

男「し、死ぬ………」

メイド「………ふぅ。参りました。今のが最大呪文です」

男「一応聞いとくけどその段って何?」

メイド「呪文のレベルです。最大が13段で、今私が使える最大が9段です」

男「あの、殺す気?」

メイド「当主様を信じておりますので」

男「いやぁ、美少女にそういうセリフは確かに言われたいけど、もっと別の場所で言われたかった」

メイド「それでは当主様。合格でございます」

男「ありがとうございます」

メイド(………先ほどから家の中で感じる魔力。先輩様もどうやら魔術が使えるようになったみたいですね。驚きです)

メイド「では、今日はごちそうを作りましょう」

男「よっしゃー!!」

先輩「実に美味だよ」もぐもぐ

男「うまい」もぐもぐ

はた「………」もぐもぐもぐもぐ

メイド「おかわりもございますよ」

男 先輩 はた「おかわり!!」

メイド「先輩様」

先輩「なんだい、メイド君」

メイド「よろしければ魔術をお教えしますが」

先輩「それはありがたい。まだ魔力に指向性を持たせることしかできないんだ」

メイド「では明日からしましょう」

先輩「はい、先生」

メイド「あの、先生は止めて欲しいのですが」

先輩「分かった、師匠」

メイド「………」

先輩「お風呂、空いたよ」

メイド「ありがとうございます」



メイド(それにしても当主様も先輩様も魔術の適正があったようで、よかったです)ぬぎぬぎ

メイド(とくに当主様。もしかすると、いえ。確実に私を超えるでしょう)たたみたたみ

メイド(前当主様、見てらっしゃいますか―――)がらっ

男「~♪」ちゃぷちゃぷ

メイド「………」

男「え」

メイド「失礼いたします、当主様」ぽちゃん

男「きゃああああぁああああ!!」

男「ななななんでメイドいきなり入ってきているんだ!?」

メイド「先輩様がお風呂に入れとおっしゃられたので」

男「なっ!? ごめん今すぐ出るから」

メイド「いえ。それでは風邪を引いてしまいます」

男「大丈夫だから!」

メイド「もしかして。私と一緒に入浴は嫌でしたでしょうか。すみません。今すぐ上がります」

男「………メイドは卑怯だな」

メイド「?」

男「あぁ。もういいよ。そっちを極力見ないようにするから」

メイド「ありがとうございます」

男「先輩め」ぐるん

メイド「………いいお湯です」

ぴとっ

男(!? メイドの背中がくっついてる。すべすべだ、すべすべだぞ!!)

メイド「当主様」

男「ひゅい!?」

メイド「どうかなされましたか」

男「なんでもない」

メイド「当主様は明日からどうなさるのですか?」

男「そうだな。メイドに認められたとはいえ。まだ不完全な部分もあるししばらくははたもんばと修行でもするかな」

メイド「そうですか」

男「早く皆に会えるといいな」

メイド「………そうですね」

メイド「乾かし終わりました」

男「ありがとう。メイド」

メイド「どういたしまして」

男「さて、先輩」

先輩「呼んだかね」

男「余計なことをしないでください」

先輩「私は君のことを思ってだね」

男「言い訳不要です」

先輩「う、うむ」

男「今後二度とこういうことがないように」

先輩「しかし君も少しはうれしかっただろう?」

男「今後あまりこういうことがないように気をつけてくださいね」

先輩「忘れるまでは覚えておくよ」

はた「もう寝るのか?」

男「もうって今何時か分かってるのか?」

はた「この中ではあまり時間の流れが分からないのだ」

男「そうなのか。11時くらいだ」

はた「ふむ。ではおやすみ」

男「おやすみ」



はた「………外で寝たいのだが」

先輩「それではお願いするよ。師匠」

メイド「はい、では魔力に指向性を持たせる方法をお教えしましょう」

先輩「まだ、火をおこすぐらいしか出来ないのだが。これをどうすればいいのだろう」

メイド「そうですね。火は赤の魔術に相当するので、赤の魔術をお教えしましょう」

先輩「ふむ」

メイド「では見ていてください。魔力を赤の魔力に変換して、呪文を唱えます。赤の一段、火炎、炎上」

ボォッ!

先輩「なるほど分からん」

メイド「つまり赤の魔術の初歩技で、火炎に炎上するという指向性を持たせています。この二個目を代え、火炎、炸裂に変えることで火の粉を撒き散らすことが出来ます。高度な術になると複数の指向性を持たせることで、色々な効果を持たせることが出来ます」

先輩「なるほど」

メイド「また、火炎、炎上、炎上。と重ね合わせることによりさらに強い効果をもたらすこともできます。これを呪文の重複強化といいます」

先輩「どのような魔術になるかは使う人しだいということだね」

メイド「はい」

メイド「それでは今日は赤の一段が使えるようになるまで練習しましょう」

先輩「分かった。師匠」



はた「久しぶりの外だな」

男「それで、修行をするか」

はた「と言っても私に結界術は相性が悪いのだが。いや言い訳は止めよう。ふがいない私を罵ってくれ」

男「それは分かってるからはたもんばには俺の修行に付き合ってもらうことにした」

はた「それはどういうことだろうか」

男「今からはたもんばと俺で鬼ごっこをする。といっても俺はここから動かずに結界ではたもんばを捕まえたら勝ち。はたもんばは5分間つかまらなかったら勝ち」

はた「それは私の修行にもなりそうだ」

男「じゃあ行くぞ」

はた「あぁ」

男「禁っ!!」

はた「はぁ!!」ズバッ

男「完成してない結界ごと切るか」

はた「閉じてしまっては壊すのが難しくなるからな。その前に斬らねばならぬ」

男「じゃあ」

キンッ キンッ キンッ!!

はた「結界を障壁にしていく場所を減らしていくか。移動を制限するのは兵法でも基礎だが」シュンッ

はた「動きについてこれなければあまり意味は無い」

男「……さすがはたもんばだな」

はた「恐悦至極」



男「俺の負けだ」

はた「男は術は強いとは言え。身体能力が人と変わらぬ。人相手ならまだし妖怪相手なら付いていける動体視力が必要だな」

男「みたいだな」

少なくて申し訳ありませんが、今日はここまでで寝ます。

男「といっても体術や身体能力なんてすぐに身につくもんでもないしな」

はた「そのとおりだが、何か一つでもいいから体に染み込ませておくと、後々それに救われることもある」

男「体術、ねぇ」

はた「どうする?」

男「………いや、いい。それよりいざってときはたもんばをサポートする練習でもしておくか」

はた「さぽーと、とは」

男「結界を足場に使った立体戦闘。はたもんばなら出来るだろう?」

はた「練習すれば、あるいは。いや、出来る」

男「さすがはたもんばだ」

男「じゃ、帰るか」

はた「もう帰るのか?」

男「服が汚れて気持ち悪いんだよ」

はた「では着替えてまたここに?」

男「まぁな」

はた「では私はここで素振りを」

男「しまっちゃおうね~」シュゴゴゴ

はた「なぜだー!」スポンッ

男「無駄に霊力食いたくねぇんだよ」

先輩「―――協会。―――義――だと?」

男(ん、なんの話をしてるんだ?」

先輩「それが事実だとすると。世界の大半を変えることになるぞ」

メイド「しかし事実なのです」

男「なんの話をしてるんですか?」

先輩「ん、あぁ。男君か。そんな大した話ではないのだよ。それが関係あるか確定したわけではないからね」

メイド「はい。一応先輩様に話しておいただけです」

男(仲間はずれか。なんだか寂しいな)

メイド「ところで当主様。ずいぶんとお体が汚れていますが」

男「あぁ。そういえば着替えにきたんだった」

先輩「ジャージでも着ればいいんじゃないかい?」

男「そうしますね。それじゃ」

先輩「あぁ。励みたまえ」

メイド「それで」

先輩「あぁ。相手の話だったね」

メイド「はい。最近では再び人間に力を貸す天使も増えてきており」

先輩「休戦条約を破って?」

メイド「はい。ですのでこちらからは仕掛けることが出来ません。まだ天使の存在があると決まったわけではないのですが」

先輩「まぁ。確実的に人間のほうは来るだろうね」

メイド「それが杞憂だと思いたいのですが」

先輩「でも、ほぼ確定だろうね。これだけの歪み隠せそうに無いから。ところでこちらから仕掛けて暴行罪とかそんな事になったりはしないかと心配なのだが」

メイド「そういえばそのような問題もありましたね。大丈夫なのではないでしょうか。相手も武器を持っていますし、事情聴取を受けて不利益があるのは向こうもですし」

先輩「襲う意思がある限り法には頼れないと」

メイド「それに自分を正義だと思っている教徒が法という一般的な正義に頼るとは思えませんから」

先輩「なら心配はないね」

男「さて。はたもんば」ぽんっ

はた「zzzzzz」

男「おい、おきろ」

はた「はっ! 悪はどこだ!!」シャキンッ

男「おい! やめろ構えるな!!」

はた「む。なんだ夢か」

男「どんな夢を見てたんだよ」

はた「掲示板にxyzと私に助けを求める声が」

男「それお前宛じゃないから安心しろ」

はた「私以外にも執行者が?」

男「いや掃除屋だな」

はた「掃除屋?」

男「そんな事はどうでもいいからさっさはじめるぞ」

はた「了解した」

男「あーやべぇ。頭いてぇ」

はた「大丈夫か。男」

男「霊力使いすぎた。すまん少し休む」

はた「そうか。では」ポンポン

男「なにふともも叩いてるんだ?」

はた「私の足を貸してやろう。ゆっくり休むといい」

男「な!?」

はた「遠慮することはない」

男「いやいやいや」

はた「む? もしかして照れているのか? ふふふ。男も男という事だな」

男「ちっ。分かった。膝枕してくれ」

はた「了解した」

はた「そういえば最近はあのどーなつを食べていないな」

男「仕方ないだろ」

はた「そうだが。食べたいとは思わないか?」

男「オールドファッションが限界だろ」

はた「フレンチクルーラーは」

男「無理だ。我慢しろ」

はた「うぅ」ショボーン

男(………なんというかはたもんばの足は柔らかいな。それにいいにおいだ。一応女の子だしな)

はた「そういえば他の―――」

男「どうした?」

はた「男。どうやら敵襲のようだ」

男「は?」

犬「………………」

男「たかが犬だろ? それがどうかしたか」

はた「いや、あれは犬神だ」

メイド「………」ピコーン

先輩「どうしたんだね。メイド君」

メイド「術者の気配を感じたので敵対するようなら少し痛い目にあってきてもらいます」

先輩「私は………行かないほうがいいね。いってらっしゃい」

メイド「はい」



男「うおう!?」

ガンッ

男「おい! 岩が砕けたぞ!!」

はた「犬神は低級霊だから物理的な干渉力が強いんだ。下がってるといい」

男「サポートぐらいなら任せろ」

はた「あぁ、頼んだぞ!!」

犬「………っ!!」

男「四方壁、閉じろ!!」キンッ

犬神「………っ」ピョンッ

はた「空中だと、逃げ場は無いぞ!?」シャキンッ

犬神「ばうっ!!」ドンッ!

はた「むっ!」

男「大丈夫か!?」キンッ

はた「足場、感謝する。衝撃波を生み出せるとは。では本気で行くとしよう。男準備はいいか?」

男「がんばらせていただきますよ!」

メイド「殺しはしません。ですが再び来ることがあれば」

神父「悪魔に情けをかけられたくはない。ぐふっ」

メイド「………毒ですか」

神父「我が偉大なる主に栄光、あれ」

メイド「………」

神父「………」

メイド「帰りますか」



犬「!?」

男「なんだ、相手の動きが鈍ったぞ」

はた「好機だっ」シャキンッ

犬「無念………」

ザンッ

男「やったな。はたもんば」

はた「いや、私が斬る前にすでに消えかけていた。おそらく術者が死んだのだろう」

男「なぜ、いきなり襲われたんだ?」

はた「多分だが。魔術や私達のような存在を許さない人なのだろう」

男「そうか」

はた「どうする、帰るか?」

男「いや、それならもっと練習しないとな」

はた「御意」

???「やられたか」

???「これでうちには行ける奴がいませんぞ」

???「構わん。本国から執行人を送ってもらっている。明日中にはつくだろう」

???「ほほう。本国の執行人ですか」

???「奴よりは役に立つだろう」

???「ですな」

メイド「お風呂が沸きました」

先輩「一緒に入るかい?」

男「お断りします」

先輩「ならメイド君とだね」ガシッ

メイド「え?」

先輩「さぁ、裸の付き合いをしようじゃないか」

メイド「当主様………」ズルズル

男「あまりメイドをからかわないようにしてくださいね」

メイド「え」ガーン

先輩「よし当主のお墨付きだから一緒に入ろうじゃないか」

メイド「……………」ズルズル

男「がんばってなー」

はた「………男も存外鬼だな」

男「筒に戻すぞ?」

ヒュー

???「さ、寒イ」

???「ニホンはあったかイとこだと聞いてたケド」

???「あ、冬だからカ」

???「………お金500えン………」

???「きょうかイ。どこダろう」

先輩「今日は冷えるね」

男「まだ初秋なんですけどね」

先輩「これは毛布出した方がいいかもしれないね」

メイド「と思って用意しておきました」

先輩「さすがだね」

メイド「ありがとうございます」

男「それじゃあ俺はもう寝るかな」

はた「私も布団で寝たいのだが」

男「我慢しろ」

先輩「まぁまぁ。たまにはいいのではないか?」

男「先輩の布団で寝させますがいいですか?」

先輩「あぁ」

はた「おとなしく筒の中で寝よう」

先輩「………何故だ」

???「ニホンの冬が、ここまデ寒いとは」

???「もしかしテ、今日は野宿になるのカナ」

???「うぅ。これもシレンなのカナ」

???「お金もあと380円しカないシ」

???「不幸デス」

メイド「朝です」

男「………あー。起きるか」

メイド「朝ご飯が出来ておりますよ」

男「あぁ………」

メイド「まだ眠いのですか?」

男「疲れが取れん」

メイド「あとでマッサージをしましょうか?」

男「頼む」

男「ご馳走様。ちょっと町まで行ってくる」

メイド「まだ空間が歪んでいて距離が遠いので私が行ってきますが」

男「いや。縮地使えるし、自分で行く」

メイド「そうですか………」ショボン

男「じゃ、行ってきます」

先輩「いっふぇらっひゃい」もぐもぐ

メイド「行ってらっしゃいませ」

男「えっと、結界で空間を指定してその端と端を繋げてっと」シュンッ

男「縮地便利だけど、使いすぎると霊力食うな。バス停まででいっか」シュンッ



男「久しぶりだな。町」

男「なんか新刊でてるか確認し、て………」

シスター「うぅ………」ヨロヨロ

男(し、シスター?)

シスター「む、無念デス」パタンッ

男(え? 何だ。いきなり倒れたぞ?)

オンナノコガタオレタゾ アノオトコガナニカシタノカ? ケイサツヨンダホウガイイカ?

男(え? 俺? 俺のせいになってんの?)

男「あ、あの大丈夫ですか?」

シスター「おなかスいたデス………」

男「………えーっと。どうしよ」

ガツガツモグモグ

シスター「美味デス。美味しいのデス」モグモグ

男「えっと、行き倒れみたいだけど、何日食べてないんだ?」

シスター「なんと丸一日モ、食べてナイのデス」

男(燃費悪っ!)

シスター「お代わりはよろしいデスか?」

男「あ、あぁいいけど」

シスター「カルボナーラー一皿とサラダ一皿お願いしマス」

アイヨー

シスター「初めての海外、不安でシタが、良い人いまシタ」

男「いやまぁ見た目で外国人って事は分かるんだけどなんで日本に来たんだ?」

シスター「仕事デス」

男「仕事か」

シスター「この近くに教会があルと聞いたのデスが」

男「教会? あぁ、あるなそういえば。案内しようか?」

シスター「本当デスか!? ありがとうございます!!」

シスター「やはり普段から良い事をしてイル人にハ、良い事が訪れル。たしかこれは日本語で、因果応報というのでしたネ」

男「たしかそれ仏教用語だった気が………」

シスター「いいのデスよ。別に」

男(いいんだ)

店員「お待たせいたしましたー」

シスター「私デス」

男「シスターも大変なんだな」

シスター「大変ですヨー。たまに行き倒れマスからね」モキュモキュ

男(それは貴方だけではないでしょうか。ていうか携帯食料でも持ち歩けばいいのに)

シスター「ご馳走様でス!!」

男(ちょっとこれは財布の中身が怖いなぁ)

男「えっと、あったここだ」

シスター「オー。たしかにここデス。ありがとうございます」

男「いえいえ」

シスター「そういえば今更デスが、名前を聞いてマセンでしタ」

男「男だ」

シスター「男に良き事があらんコとを」ニコッ

男「ありがとな」

シスター「でハ」

男「またどっかでな」

シスター「ハイッ!」パタパタ

男(食事代1万がシスターの笑顔に変わったなぁ)

男(ま、いっか)

シスター「たのもーデスッ!」

神父「おぉ、やっと来てくれたか」

男教徒「この娘は?」

シスター「バチカンから来まシタ。シスターでス」

男教徒「この娘が例の?」

神父「あぁ。そして我々の最後の剣になってくれる」

シスター「はいっ! 主のために、がんばりマス」

神父「その意気で頼む」

シスター「ハイッ!」

シスター「ところで神父さマ」

神父「なんだね?」

シスター「なにか食べるものはないでしょうか」

神父「あぁ。用意してあるよ」

シスター「ありがとうゴざいマス」

男教徒(あぁ、買い込まれた携帯食糧はこのためだったのか)

男教徒「それであの娘は一体何者ですか?」

神父「あの娘はバチカンの秘密兵器のうちの一つだ」

男教徒「は? あの娘がですか?」

神父「生まれつき体にブレーキをかけるリミッターが外れていて、身体能力はもちろん思考能力も我々とは段違いだ。まぁ、その代わり大量の食べ物を必要とするがね」

男教徒「見た目によらないものですな」

神父「これであの山にいる悪魔を倒せるだろう」

男教徒「これでまた一歩世界平和ですな」

神父「全ては主のために」

男教徒「全ては主のために」

男「ただいまー」

メイド「お帰りなさいませ」

男「なんども縮地をするのは疲れるな」

メイド「霊力を消費しますので」

男「霊力を増やす方法とかないのか?」

メイド「ありますが、いきなり効果が出るものはありません。いえあるといえばありますがどれもリスクがあります」

男「そっか」

メイド「お疲れのようですのでマッサージをします」

男「頼む。あ、プリン買ってきたぞ」

メイド「ありがとうございます」ニコッ

男(可愛いなぁ)

メイド「どうでしょうか」グッ グッ

男「あ゛ー。きもち~。そこそこ」

先輩「おっさんかい君は」

男「だって気持ちいいんですもん」

先輩「まぁ、見てるこっちも結構眼福ではあるのだけども。ゆれるお尻が」

メイド「え///」

男「今日は先輩は何かしないんですか?」

先輩「今日は休息日だ。調べたいことがあるしね」

男「そうですか~」ダルーン

先輩「骨抜きだね。もう結婚したらどうだい?」

男「メイド~。結婚してくれ~」

メイド「///」ボンッ

先輩「眼福だねぇ」

男「おーい、出てこい」シャカシャカ

はた「う、あ、いたっ」ドサッ

男「修行行くぞ」

はた「出し方が乱暴だぞ」

男「いや、寝てたからさ」

はた「寝てるんだからなおさら優しくして欲しいなっ!」

男「よっしゃ修行だ修行」

はた「修行はうれしいが素直に喜べない………」

レッドさんに質問です
俺はいつになったらはたもんばとメイドと結婚できますか?

レッド「姉さん姉さんwww お便りきたぜwwww」

リャナ「はいはい。分かってるわよ」

レッド「しかも二通www」

リャナ「えっと、>>1は次スレになっても完走しますか。えっとはい、するわよ。遅筆だけど」

レッド「ぶっちゃけ、もうすぐ次スレはいるしなwwww」

リャナ「というか次からがやっとメイドルートよね」

レッド「なげぇwwww」

リャナ「そして、一番気になるのが、このペンネーム。あれよね、伝説のピカなんとかさんよね」

レッド「伝説のピカなんとかさんだなwwww」

リャナ「さて次の質問だけど」

レッド「てめぇ先輩さん忘れんなよwww」

リャナ「というかはたもんばみたいな武士系少女ってどうなの?」

レッド「可愛ければいいんじゃね?www」

リャナ「そうなのね」

レッド「よし、>>805にはリャナ姉さんあげるぜwww」

リャナ「私の意志は?」

レッド「ところで姉さんwww」

リャナ「なにかしら」

レッド「これとてつもなく、くぅ疲臭がするんだけど大丈夫か?wwww」

リャナ「………ノーコメントで」

男「つ、疲れた………」

はた「休憩するか?」

男「そうする………」

はた「スポーツドリンクだ」つスポドリ

男「サンキュー………」ゴクゴク

はた「そういえば男は、結界以外に何か使えないのか?」

男「無理。適正が著しく低かったらしい」

はた「そうなのか」

男「だからまぁ、演算処理できる使い魔よりはたみたいな戦闘ができる使い魔が来てくれて結局正解だったな」

はた「戦闘は任せてくれ。戦闘は」

男「戦闘は任せた」

メイド「先輩様」

先輩「なんだい?」

メイド「なんだか嫌な気がするのです」

先輩「女の勘かい?」

メイド「どちらかというと悪魔としての勘です」

先輩「杞憂だといいのだけどね」

メイド「そう、ですね」

先輩「さて、始めようか」

メイド「もし、当主様が私のことを悪魔と知ってしまったら。どうなるのでしょう」

先輩「変わらないと思うよ。今まで人外と関わってきたんだからね」

メイド「それでも、怖いのです」

先輩「………今日の練習はやめにしよう。コーヒーでも入れてくるよ」

メイド「先輩も知ってのとおり人間の悪魔に対する差別は強いです」

先輩「そうだね。でも男君なら」

メイド「そうだといいのですが」

先輩「ところでなぜこの話を?」

メイド「夢を見たのです。前当主様とである前の自分の夢を」

先輩「………」

メイド「それまでずっと一人でした。悪魔側にも天使側にもつかずにいましたから」

メイド「だから人間の中にいましたが、時が経っても姿が変わらず、怪我をしても瞬時に治って私が同じ場所にとどまることは難しかったのです。すぐにばれてしまう時もありました」

メイド「そして教会の人間に追われて逃げているとき、前当主様に出会ったのです」

メイド「それからは幸せな日々でした」

メイド「今も。この幸せを失うのが怖いのです。もう一人は嫌、なのです」

メイド「………すみません。いらぬことを言ってしまいました」

先輩「構わないよ。やはり君はまるで人間のようだね」

メイド「ありがとうございます」

男「あー。体いてぇ」ボロボロ

はた「すまない」ショボン

男「峰打ちでも痛いな」

はた「本気を出してしまった………」

男「目で追えない速度は止めてくれ。修行にならない」

はた「了解だ」

男「じゃ、ちょっと俺は街中に行って来る」

はた「あ、それでは」

男「分かってる。ドーナツだな」

はた「ありがたい」ニコッ

男「ふぅ、まさか数年出てなかった漫画の新刊が出てるとは、たまには本屋をぶらつくのもいいな」

男「少し公園で休むか」

アノヒトヒトロゴトイッテルー ミチャダメ!!

男「………この癖直したほうがいいかも」

ガコンッ

ゴクッゴクッ

男「ぷはぁ~。やっぱキンキンに冷えたジュースは美味いな」

キャッキャッ

男「あっちがずいぶんと騒がしいな。何かやってるのか?」

シスター「ソシテ、ゆーしゃは悪のドラゴンを倒し、世界を救ったのデス」

男(シスターか。何やってるんだ?)

シスター「その後、ゆーしゃはお姫様と仲良く暮らしまシタ、めでたしめでたし」

男(人形劇か。やってるとこを見えれなかったのは残念だな)

シスター「日本の子供たちも無邪気でいいデスね」

男「お疲れ様」つジュース

シスター「あ、男さん。ありがトウございマス。見てタノですカ?」

男「んにゃ。最後らへんで見かけただけ」

シスター「そうですか、それでは」

ピョンッ ピョンッ

シスター「私の人形達です」

ペコリッ

男「へぇ、上手いもんだな。いや人形劇とか見たことないから上手いか分からないんだけどさ。とりあえず凄い」

シスター「えへヘ。それは仕事道具デスから」

男「え? シスターじゃないのか?」

シスター「シスターですよ?」

男(最近のシスターは人形を使って勧誘するのか)

シスター「それで男さんハどうされたのデスか?」

男「なんとなく商店街めぐり」

シスター「暇ナノですか?」

男「違う、時間が余っただけだ」

シスター「スミマせん、日本語まだなれてナイのです」

男「すまん。合ってる」

シスター「酷いデスよ!! 遊ばないでクダさい!!」

男「すまんすまん」

シスター「鬼デス!! 悪魔デス!!」

男「ははは」

シスター「もうっ! あ、暇なラ、一緒に」きゅるるる

男「………腹が減ったのか?」

シスター「/// いえ! でもこんなトキのためにコレがアルのです!!」ジャジャーン

男「カロリーメイクか。しかもジャガイモ味」

シスター「安売りしてたラシイのデス」

男「仕方ないな。どこかに食べに行くか」

シスター「え!? いいのデスか!?」

男「それ不味いだろ?」

シスター「美味しくはナイですが、食べられナクは」

男「じゃ、食べに行くか」

シスター「ありがトウございマス」ニコッ

先輩「むっ」キラリラリーン

メイド「どうかされましたか?」

先輩「なんだか私の男君がたぶらかされてる気がする」

メイド「女の勘ですか?」

先輩「妻の勘だよ」

メイド「先輩様はいつの間に当主様とご婚約をされていたのですか?」

先輩「冗談だよ。でもなんだろう。虫の知らせかな」

メイド「当主様だけなら狙われることもないでしょうから、大丈夫でしょう」

先輩「だといいんだけどね」

メイド「では続きを始めましょう」

先輩「メイド君。絆創膏取ってもらえないかい?」

メイド「なぜ先輩様は血を媒介とするのですか?」

先輩「魔女っぽいからだよ! という理由もあるにはあるがただ単純に水銀が手に入らなかったからだね。それにあれは有毒だし」

メイド「では回復魔術をかけておきましょう」ポワワーン

先輩「ありがとうメイド君。お礼にキスをしてあげよう」

メイド「すみません。お断りさせていただきます」

先輩「そんな丁重に断らなくても………冗談なのに」

メイド「それは、すみません」ペコリ

先輩「真面目な所。それがメイド君の良いところだ。萌える」

メイド「えっと。ありがとうございます」

シスター「素晴らしいデス。ここが楽園。えっと日本的にいうなら高天原デスか!?」

男「日本的に言うと浄土じゃね? というか高天原ってなんだっけな」

シスター「これ全部食べていいのデスか!?」

男「バイキングだからな」

シスター「わーいデス!!」

男「………俺はコーヒーでも飲んでるか」

シスター「ご馳走様デス!!」

男「ん。それじゃ俺は帰るわ」

シスター「今日は楽しかったデス」

男「あぁ。俺も楽しかったよ(食べる光景が)」

シスター「それではまた今度。教会に遊びに来てくだサイね」

男「暇があったらなー」

シスター「待ってマスよ」

男「ただいまー」

メイド「おかえりなs………」ギュッ

男「!?」

メイド「………」クンカクンカ

男「ななな、なんだ!?」

メイド「当主様。誰かと会ってましたか?」

男「ちょ、その前に離してくれぇ!!」

メイド「すみません。それで」

男「知り合いの外国人シスターに会ってたけど」

メイド「っ!? そうですか」

男「えっと、それがどうかしたか?」

メイド「いえ。失礼します」

男「………なんだったんだ?」

メイド「先輩様」

先輩「ん? なんだい?」

メイド「当主様が教会に狙われているようです」

先輩「………まったく、当たって欲しくない事こそ当たってしまうね。それで、どうするんだい?」

メイド「まだ、手を出せません。明確に敵意を確認しない限りは」

先輩「敵意ならこないだ攻めて来たんだからあるんじゃないの?」

メイド「それは一人の暴走、または裏での行動かも知れませんから。当主様が会っていたシスターが普通のシスターかもしれませんし」

先輩「なら私が男君から話を聞いておこうかな」

メイド「お願いします」

先輩「男くーん」

男「なんですか先輩」

先輩「私とお風呂でトゥギャザーしようぜ」

男「お断りします」

先輩「ジョークさ、ジョーク。ジョークアベニュー」

男「先輩のはジョークに思えないから怖いんですよ」

先輩「怖がられた………」

男「それで何ですか?」

先輩「あぁ。メイド君から君がシスターに会っていたと聞いてね。妻としては一体その女誰なのよ! という疑問を持たざるを得ないからね」

男「誰が妻ですか、誰が」

先輩「もちろんジョー」

男「そういうのはいいんで早くしてください」

先輩「………」ショボーン

男「ま、というわけです」

先輩「このご時勢に行き倒れとは珍しい。ところでどこの教会のシスターなんだい?」

男「商店街ちょっと抜けたところの教会でしたよ」

先輩「あぁ。あそこか。といっても教会なんてあそこぐらいしかないけどね」

男「それでどうしたんです? 先輩も会ってみたいとかですか?」

先輩「ふふっ。少し興味がわいたのだよ」

男「紹介しましょうか?」

先輩「いや、いいよ」

男「そうですか」

先輩「それじゃあ私はお風呂に入ってくるよ」

先輩「らしいよ」カポーン

メイド「なるほど」チャプチャプ

先輩「それで、どうするんだい?」

メイド「使い魔でも飛ばしておきましょう」

先輩「おぉ。サーヴァント」

メイド「監視用ですけども」

先輩「あー。私も使えるようになりたいなー」

メイド「すぐに使えるようになりますよ。小動物ですが」

先輩「まぁ。現実そんなものだよねぇ。メイド君。背中を流してくれないか?」

メイド「分かりました」

シスター「おヤ。害虫デスね」

プチッ

シスター「発生源はどこデショうか」

シスター「今度探してみまショウ」

メイド「………駄目でした」フキフキ

先輩「どうしたんだい?」ブォーン

メイド「使い魔がもう倒されました」

先輩「あっちもなかなかやるようだねぇ」

メイド「はい」

先輩「まぁ、なるようになる。と思いたいね」

メイド「ですね」

男「おーい。メイドー。買ってきたドーナツあるけどー」

メイド「はい。いただきます」

先輩「私の分はないのかい?」

男「ありますよー」

先輩「それも一個や二個ではなく、五個だよ!!」

男「霞でも食べててください」

先輩「あぁん、冗談だよ」

男「はいはい」

メイド「美味しいです」モグモグ

男「新商品があったから買ってきた」

先輩「私は普通の奴が好きなのだけれど」

男「食べなくてもいいですよ?」

先輩「新商品実に美味」

男「まぁ、俺は普通のほうが好みですけど」

先輩「なんだか最近酷くないかい?」

男「気のせいです」

はた「私もドーナツ食べたかった」ムスー

男「昨日の夜からそればっかだな。分かった分かった買ってきてやるから」

はた「私もついて行きたい」

男「いやでもその刃物」

はた「あぁ、コレなら筒の中に仕舞えるんだ」ポイッ

男「アイデンティティー捨ててまでドーナツ食べたいのか」

はた「甘味は乙女の燃料だ」

男「やってきました商店街」

はた「初商店街」

男 はた「いえーい!!」ハイタッチ

男「じゃ、行くか」

はた「了解だ」



はた「これとこれとこれとこれとこれとこれとこれとこれとこれを頂こう」

店員「お買い上げありがとうございます」

男「容赦ないな」

はた「動く分燃料もいるのだ」

男「燃費悪いな。そういや燃費悪いと言ったら」

シスター「」きゅ~

男「外でシスターが倒れてる!?」

はた「む?」モキュモキュ

男「とりあえず拾ってくるか」

シスター「全部くだサイ!」

男「おぉう。容赦ねぇ」

シスター「駄目デスか?」

男「いいけどさぁ。せめて遠慮とか」

シスター「? しマシたよ?」

男「おぉう。常識的な遠慮の仕方を学ぼうな」

シスター「はい!」

はた(私ももっと頼めばよかったな)

シスター「ところデソちらの方は?」

男「あぁ、俺の知り合いだ」

はた「はたもんばという」

シスター「男さんって人外の知り合いがいるんデスね」

男「げふっ!! げほっげほっ」

はた「大丈夫か!? ジュースだっ」

男「さ、サンキュー(ごくごく)っふぅ。助かった~。じゃねぇ!! なんでシスター」

シスター「お店では静かにしまショウ」

はた「常識だな」

男「す、すまん」

シスター「なるほど、使い魔さんなのデスね」

男「まぁ、そうなんだが。えっと宗教的に許せない! とかないのか?」

シスター「魔女狩りの時代は終わったデスよ。あ、でも上の人は許さナイみたいですね」

男「いいのか?」

シスター「男さんは良い人デスから!」キラキラッ

男「うおっ、まぶしいっ!!」

はた「ところでなぜ私達のことを知っているのだ?」

シスター「妖怪を封印したのは私達デスから」

男「………」

はた「………」

男「それってつまり敵ってこと?」

シスター「はイ?」

シスター「妖怪の復活デスか。それはさすがに。でも、どうしヨウ」

男(どうするはたもんば)ボソボソ

はた(どうするもなにもここは街中だ。向こうも簡単に手出しできまい。もちろん私達もだ)コショコショ

男(そうだな。とりあえずどう出るか伺うか)

シスター「………命じられてないので良い、デス」

男「そうか。ありがたい」

シスター「でもこっそりでお願いしマス。公に知られることにナルと皆動き出しマスから」

男「あぁ、もともとそのつもりだ」

シスター「ならokです」

男「なんだか犬を飼いたい子供と母親みたいな会話だな」

はた「私は犬ではない」プンスカ

男「たとえだたとえ」

シスター「あ、ここの近くの教会は、見た目以外で人外って分からない人ばかりナノで、大丈夫ですヨ」

男「ならなんとかなるか」

はた「ということは見破れるシスターは」

シスター「こう見えても上級シスターなのデスよ、えっへん」

はた「そうか。凄いのだな」

シスター「あ、ではドーナツ食べていいデスか?」

男「どうぞ」

シスター「いただきマス」パクパクパクパクパクパクパクパク

男(胸焼けが)

はた(私もいっぱい食べたい)

シスター「ご馳走様でシタ」

男「周りの視線が凄かったな」

シスター「照れマスね///」

男「ところで何で今日は行き倒れてたんだ?」

シスター「カロリーメイクを忘れたのデス。あ、そういえばお買い物の途中デシた」

男「………行ってらっしゃい」

シスター「このご恩はまた今度~」タッタッタ

はた「また行き倒れなければ良いが」

男「あれだけ食べたんだから大丈夫なんじゃないか?」

男「ところで仇だが、良いのか?」

はた「坊主憎けりゃ袈裟まで憎く思うほど私は落ちぶれてない。時代はあのころから流れたのだから」

男「そうか。ドーナツ食べるか?」

はた「いいのか?」

男「胸焼けが酷いから」ウェップ

はた「ありがたく頂く」ニコッ

シスター「ただいま戻りマシたー」

神父「あぁ、おかえり。ずいぶん遅かったな」

シスター「行き倒れてマシた」

神父「………カロリーメイクは?」

シスター「忘れまシタ」

神父「次は忘れないように」

シスター「はイ!」

男教徒(本当に大丈夫なのかね)

神父「それで悪魔の場所は分かったのか?」

シスター「えっとですネ。大体の場所ハ」

神父「まだ絞り込めないのか」

シスター「あの山の中は空間がおかしくナってますから」

神父「それはそうだが。どうにかならないのか」

シスター「空間はちょット。私戦闘系デスので」

神父「そうか………」

シスター「あとは主のみが知りマス」

シスター「それで」

神父「なんだ?」

シスター「今日の晩御飯は何デショウ。ニホンのごはん美味しいので楽しみなのデス」

神父「焼き魚だ。鮭の」

シスター「やりましたデス!!」

男「こうか? いや、違うな」

はた「何をしているのだ?」

男「空間結界の応用」

はた「集中しているのだな。邪魔はしないでおこう」

男「そういえば」

はた「む?」

男「空間を制御すれば他の奴を連れてこれるかもしれない」

はた「本当なのか!?」

男「まだ出来ないけどな。完璧な術式を組まないと危ないし」

はた「そうか………」

男「けど、いつかやってみせる」

はた「男………」

男「よし、特訓に戻るか」

はた「あぁ」

先輩「赤の4段、燃えろ、燃えろ、燃えろ!!」

メラメラ

メイド「出来ましたね」

先輩「血を使ってこれだ。まだまだだよ」

メイド「止血しますので手を貸してください」

先輩「ありがとう」

先輩「強くなるとはなかなか難しいものだね」

メイド「はい。そうですね」

先輩「………………」

シスター「では行って来マス」

神父「? 登山でもいくのか?」

シスター「本格的に悪魔を討伐してきマス」

神父「なぜその格好なのだ?」

シスター「悪魔がいる場所は山ナので、念には念をいれて」

神父「念を入れすぎだ。動きにくいだろう?」

シスター「ですね。それに暑いです」

神父「脱いでいくといい」

シスター「はイ」

男「はぁ、はぁ」

はた「息が切れるのが早いぞ。日ごろから体を鍛えてないからだ」

男「普通の、大学生だった、んだぞ?」

はた「まぁ、接近戦は安心して私に任せるといい」

男「いや、接近戦できるようにならないといけないんだ」

はた「その心意気は良いが、なぜだ?」

男「奥の手っていうか必殺技がほしいんだ」

はた「必殺技か。なるほど。じゃあ続きをやろうか」

男「おう」

シスター「ありガトうございまシタ」

ブルルルル

シスター「ニホンの公共交通機関は時間通りにきますネ。素晴らしいデス」

シスター「さて、今日でやっと届きそうデスね。よいしょっと」

シスター「がんばるぞー。おー!!」

メイド「………………」はっ

先輩「どうしたんだい? メイドくん」

メイド「少し野暮用が」

先輩「そうかい」

メイド「行って来ます」

先輩「うん」



シスター「えっとここをこうやって」

パキーンッ

シスター「結界ぐらいちょちょいのチョイ、デス」

シスター「………嘘デス。座学は苦手デス」

メイド「そうですか」

シスター「悪魔、デスね」

メイド「そうです。何の用ですか? 迷いこんだ風には見えませんが」

シスター「あなたを討伐しにきまシタ」

メイド「………教会の者ですか」

シスター「そうデスよ~」ガチャガチャ

ガチャンッ

メイド「人形ですか」

シスター「グラン・ギニョールです」

メイド「ずいぶん血なまぐさい名前ですね」

シスター「祖父から受け継いだこの美しい人形ハ、異教徒、人外の血をかぶっていた事からこの名が付きマシた」

シスター「この人形は一切の例外無く、悪の存在を許しはしまセン」

メイド「そうですか。ではこのメイド。前当主様から受け継いだ全てを守るため、戦わせていただきましょう」バサッ

シスター「行きなサイ。グラン・ギニョール」

ギィィイイィイイン

木「解せぬ」バタンッ

メイド「仕込み武器にチェーンソーですか。ずいぶん物騒ですね」

シスター「よけないで、くだサイ」

ウィィイイン

メイド「ふっ」バキッ

シスター「それぐらいじゃ倒せませんヨ」

メイド「赤の7段 炎上 炎上 爆炎 爆炎!!」

ボォオォオオオオ!!

シスター「魔術を得意とする魔物相手なのデスから、魔術対策はシテますヨ」

メイド「…………ちっ」

メイド「はぁっ!!」ガキンッ

ギギギガガガガガッ ベキッ

バシャッ

ジュゥウウゥウ

メイド「あっ、くっ。はぁはぁ」

シスター「法儀式済み魔動水銀ですよ。効くデショウ?」

メイド「顔に、かからなかったので、良かったですよ」

シスター「この後に及んで顔の心配デスか?」

メイド「これでも、乙女ですので」

メイド「これでは接近戦が出来ませんね」

シスター「かと言って遠距離に行かせはしまセンし、それに遠くに行かれても戦えますし」

メイド「でしょうね」バサッ

シスター「打ち落としマス」バババッ

メイド「ふっ」キンキンキンッ

シスター「ナイフですカ」

メイド「ハッ」シュッ

シスター「しまったっ! 私狙いデスか!?」

パシッ

シスター「なんてネ。人形が出来る動き程度できない訳がないデスよ」テヘペロ

シスター「やりなさい。グラン・ギニョール」

シャキン ズバッ

メイド「あっ」

メイド(空が遠く、地面が、近く)

男「はたもんばぁあ!!」キンッ キンッ キンッ

はた「了解している!!」シュンッ シュンッ シュンッ

メイド「当主っ様!?」

はた「私もいるぞ!!」

男「よう、メイド。なんだかすっかり変わったな」

メイド「当主、様………」

男「ま、気にしないけどな。それでさ」

シスター「……………」

シスター「男さン?」

男「何やってんだ、シスター」

シスター「男さんこそ何、やってルん、デスか?」

男「あ? 家族助けてるんだよ」

シスター「そんな男さん」

男「………なんだ?」

シスター「だまされてるんデスよ!! 男さン!! その悪魔に!!」

男「は?」

シスター「悪魔は悪です!! 許してはいけないのデス!!」

メイド「そんな、こと」

男「俺にはメイドに武器? 人形? 良くわかんねぇけど向けてる、おまえの方が悪に見えるけどな。メイドから何かするわけないし」

シスター「悪魔なんデスよ!?」

男「悪魔か。悪魔がどうした?」

はた「悪魔ぐらいならいまさら驚かないな」

男「うん」

シスター「騙されてるんデス。騙されてるんデス。騙されてるんデスよ」

シスター「だから今目を覚まさせてあげマス」シャキンッ

男「ゆっくりしてろメイド」

メイド「当主様、無理ですよ。私が」

男「後は頼みました、先輩」

先輩「なぜばれたし」

男「いや、不自然にダンボールあるから分かりますって」

先輩「やはりドラム缶にするべきだったか」

男「任せましたよ?」

先輩「任された。さぁメイド君。こっちで膝枕をしてあげよう」

メイド「先輩様?」

先輩「とりあえず危なくないところまで行こうかな。よいしょっと」

メイド「そんな、当主様が危ないd」

先輩「男の子だから大丈夫だよ」

メイド「戻らなければっ」ジタバタッ

先輩「うおっ。危ないよ!?」

男「さ、やるか」

はた「了解している」

シスター「殺しはしまセンから安心してくだサイ。グラン・ギニョール!!」

ダッ ウィィイイイィイイイン

男「はぁっ!!」キンッ

ギギギギギギギギギッ

はた「せいっ」ガキンッ

シスター「振り払えっ」

ブオンッ

はた「むっ くっ」ガッ

はた「なかなか硬いな」

男「弱点ぐらいあるはずだ。探せっ」

はた「ドーナツ一個!」

男「三個やる!!」

はた「引き受けた!」

男「空中結界!」キンッ キンッ キンッ

はた「はぁあああぁあああ!!」シュンシュンシュンッ

ガキンッ ガキンッ ガキンッ!!

シスター「ちっ。速いデスね」

シスター「踊りなサイっ!!」

グルグルグルグル

ギィィイィイィィイイィイイインッ!!

パキンッ パキンッ パキンッ

はた「足場がっ!!」

男「はたもんばっ!!」キンッ

はた「ふぅ。危なかった」

シスター「降参してくだサイ。実力は分かったでショウ」

男「身内が狙われてるんだから降参なんて出来るか!!」

シスター「ハァ。仕方ないデスね」

はた「来るぞ、男!!」

シスター「セント・ジョージの槍」ジャキッ

はた「ぐっ」ガキンッ

パキンッ

ズブッ

ブシュッ

はた「ぐ、が、がぁっ」

男「はたもんばっ!!」

はた「大丈夫だ」ダラダラ

男「大丈夫なわけないだろ、今傷を」

はた「大丈夫だ!! 前を見ろ!!」

グラン・ギニョール「………」

男「くっ」

はた「私は、大丈夫だ………」ズルズルズル

シスター「………その槍には毒が塗ってあります、降参してくだサイ」

男「断る」

シスター「でははたもんばさんはどうなってモ」

男「戻れ。はたもんば」シュオンッ

男「これでなんとかなったろ」

シスター「しかし男さんダケでは、グラン・ギニョールを倒すことなんて不可能」

男「めげない!! しょげない!! 諦めない!! 勝負はまだ終わってないんだ。かかってこいよシスター!!」

シスター「っ! グラン・ギニョール!!」

ウィィイィイィイイン

ブシャッ

男「成功、だな」

ベキベキ バキンッ

シスター「え?」

男「俺の隠し技その一!! 漫画を見て思いついた空間操作して相手の技に相手をぶつける技。その名もイージスの盾!!」

シスター「くっ。なかなかやりマスね。まだ何か隠しているんですカ?」

男「いやないけどさ」

シスター「………………」

男「正真正銘これが今の俺の全力全開だ」

シスター「そうデスか」ビリッ もぐもぐ

男「何やってるんだ」

シスター「おなか空いたのです」

シスター「いきなさい(もぐもぐ、ごっくん)グラン・ギニョール!!」もぐもぐ

男「しかし逃げる!!」

シスター「え!?」

男「と見せかけて」

シスター「!?」

男「逃げる!!」

シスター「何がしたいんデスか!?」

男「ここまでくれば、距離よし!!」

シスター「それは、矢!? でも弓は」

男「漫画見て思いついた技、結界をゴムみたいにして弓にする技!! その名もアルテミスの弓!!」シュンシュンシュンッ

ブスブスブスッ

男「そらそらそらっ!!」シュンシュンシュンッ

シスター「弾きなサイ。グラン・ギニョール」

パシンッ

男「駄目かっ!!」

シスター「日本人なら正々堂々戦いなサイッ」ブンッ

男「かっこ悪くても死にたくないんだよ!!」キンッ パキンッ

シスター「あぁ、もう!」

男「縮地!」

シスター「!?」

男「せいっ」ベキッ

男「縮地!」

シスター「ヒット&アウェイだなんて、卑怯ですよ!!」

男「はっはっは、勝てばよかろうなのだぁぁああぁあ!?」ズルッ ゴンッ

男「ふ、ふふ。やるなシスター」

シスター(あれ。男さんってこんな変は人でシタっけ)

男「ヒット&アウェイ!! ヒット&アウェイ!!」ベキッベキッ

シスター「(イラッ)セント・ジョージの槍!!」ブオンッ

男「それを待っていた!!」ベキンッ

シスター「しまったデス!!」

男「ふ、これでおまえの切り札も無くなった。降参したらどうだ」

シスター「でも男さんにまだグラン・ギニョールを倒せる方法があるのデスか?」

男「………………」

男「ヒット&アウェイ!! ヒット&アウェイ!!」ベキッ ベキッ

シスター「くっ、地味なッ!!」

シスター「まぁ、でもまだ切り札はありマスし」

男「………なっ!?」

シスター「セバスティアヌスの矢」キリキリキリ バシュンッ

男「あぶなっ!! 反射!!」

シスター「セバスティアヌスの矢、連射」バシュバシュバシュバシュバシュッ

男「縮地!」

シスター「飛び込んできたところで」

男「………ここか」キンッ キンッ キンッ

シスター「何をしたのデスか?」キリキリキリ

ベキンッ

シスター「セバスティアヌスの矢が!!」

男「普通に考えればふさげばいいだろ」

男「まぁ、今決まり手がないってのはその通りだ」

シスター「えぇ。結局泥試合ですネ」

男「仕方ない。ちょっと疲れる、いや負担かけ過ぎて血が出るけどしかたない」

シスター「はイ?」

男「こっからは特別ボーナスタイムだ!!」

男「人間努力で何とかなる、空間複製!! 空間移動!!」シュンッ

シスター「!?」シュンッ

シスター「ここはいったい、どこデスか」

男「固有結界、作り出した世界だ」

シスター「コレが一体」

男「……………見つけた!!」

シュンッ

クトゥ『………ふわぁ。ふへ?』

シスター「………え?」

男「ぐっ。久しぶりだな、クトゥルフ」

クトゥ『久しぶりだけど、どうしたの?』

男「非常事態だ、助けてくれ、皆!!」

シュンッ

ベア「ふ、私の力を借りたいか」

レヴィ「あなた様!! 頭から血が!! まさかあのちんちくりんの小娘にやられたのですか!?」

レッド「おひさwwwww」

猟犬「大丈夫か?」

ティン「鼻からも血が出てます」

がしゃ「誰かティッシュのお持ちのお客様はおらぬかー」

わらわら

シスター「はいぃ!?」

男「ぐぁぅぅぁぁぁぁああぅ」ズキズキズキッ ボタボタボタッ

レッド「なんか旦那が大変なことに!?wwwwwww」

男「あの、人形。倒して」ダラダラダラ

レヴィ「分かりました、あなた様」

ベア「いや私がやる」

がしゃ「私本気フォーム」どろんっ

クトゥ『眠いけど、仕方ないなぁ』ずももももも

だい「がんばる」ごごごごごごご

オー「我が封印されし力を発揮するときがきたな」どーん

パン「うおー」どどーん!!

リャナ「まるで怪獣大戦ね」

レッド「うはwwww 我が軍は圧倒的じゃないかwwwwwww」

ぷちっ

シスター「人形が!!」

がしゃ「私のおかげだー」

ベア「何をいっておるのだ。私の力だろう」

オー「我の能力に決まってる」

レヴィ「ふふふ。皆さん目がおかしいようで」

クトゥ『zzzz………』

だい「やったよ男」

パン「抜け駆けだよ!」

男「そうか、ありがとな」ダバダバダバ

男「じゃ、また今度な」シュンッ

パキンッ!!

男「はぁ、はぁ、はぁ」ダラダラ

男「どうだ………っ」

シスター「どう見ても一番ダメージ受けてるの男さんなんデスが」

男「大丈夫だ、頭ン中火鉢でかき回されたような痛みがあって、鼻血が止まらないだけだから」

シスター「結構な致命傷デスね」

男「降参するか?」キリッ

シスター「なぜその状態で自信があるのか分かりまセンが、しませんよ?」

男「この状態の俺を殴るのか!?」

シスター「殴りたくないので出来れば降参して欲しいカナと思います」

男「ぐふっ、しな、い。げほっげほっ」

シスター「してくだサイ」

シスター「スミマせん、痛くはしないノデ」

男「かかったな、馬鹿めが!!」キンッ

シスター「まだ力が残っていたのですか」

男「この距離じゃないと張れなかったけどな」

シスター「むー」ぐぐぐぐぐ

男「最後の力を振り絞った、結界だ。そう、そう、とけ、な」

バタンッ

シスター「男さン!? 大丈夫ですカ!?」ダダダッ ゴツッ

シスター「あたタ、なんで解けてないンデスか」サスサス

先輩「どうやら、戦いは終わったみたいだね、どちらの勝ちかは分からないけど」

シスター「!?」

先輩「おっと動かないでくれ。男君は君を狙わなかったが、私は狙う。いくら弱くったって

シスター「スミマせん、痛くはしないノデ」

男「かかったな、馬鹿めが!!」キンッ

シスター「まだ力が残っていたのですか」

男「この距離じゃないと張れなかったけどな」

シスター「むー」ぐぐぐぐぐ

男「最後の力を振り絞った、結界だ。そう、そう、とけ、な」

バタンッ

シスター「男さン!? 大丈夫ですカ!?」ダダダッ ゴツッ

シスター「あたタ、なんで解けてないンデスか」サスサス

先輩「どうやら、戦いは終わったみたいだね、どちらの勝ちかは分からないけど」

シスター「!?」

先輩「おっと動かないでくれ。男君は君を狙わなかったが、私は狙う。いくら弱くったって動けない相手に負けることはないよ。結界内なら空気を燃やしてもいいしね」

シスター「くっ。どうするのデスか」

先輩「何。大したことじゃない」

先輩「さて、君の目的はメイド君の命だろうね。では私の目的は」

先輩「君の命」

シスター「!?」

先輩「なんて冗談さ。私は平和主義でね」

先輩「君と対話をしたい。君の洗脳を解くためにね」

シスター「洗脳? 洗脳されてルのはそちらでショウ」

先輩「くっくく。洗脳されてる人の典型的な反応だね。ま、私が洗脳されてないという証拠はないけれどね」

先輩「君は主のために動いているのかい?」

シスター「当たり前デス」

先輩「主のために動いていれば天国にいけるからかい?」

シスター「はイ」

先輩「なら君は地獄行きだ」

シスター「何を言ってるか分かりまセン」

先輩「そのままの意味さ。君がその行動を取る限り、主の意向に沿うことは無い」

シスター「だから意味が分かりません」

先輩「主はそんな事望んでないよ」

シスター「そんな訳が」

先輩「君のいうところの天使と悪魔の対立はもうすでに終わっているしかも百年ほど前にね」

シスター「そんな訳………」

先輩「ま、百聞は一件にしかずだ。会いにいってみようじゃないか。まぁ、実際するのは男くんだけど」

男「………」

先輩「じゃあ男君が回復するまで待たないといけないけど、君もそのままではつらいだろう? 着いてきたまえ」

シスター「解除は出来ませんよ」

先輩「なぁに、問題ない。まだ技術は低いとは言え、術者の眠った結界なんて、一定の魔力の流れしか持たない。ならその流れを変えてしまえば」ブシュッ タラー

パキンッ

先輩「すぐに瓦解する」

先輩「攻撃はしないでくれよ」

シスター「今はしないデス。言ってたことが気になりマスから」

先輩「ふふふ。いい判断だよ」

先輩「ま、とりあえず家に上がりたまえ、ここから数分で着く」

シスター「分かりました」

男「う、うぅん」

シスター「男さン」

男「うぉう!?」キンッ

シスター「何もしませんから出してくだサイ」

男「本当か?」

シスター「主に誓って」

男「………分かった」パキンッ

シスター「あ、そういえばはたもんばさんを出してください。解毒剤があるので」

男「そういえば。すっかり忘れてた」ポンッ

はた「う、うぅ」

シスター「口開けてくださいー」ドボドボドボ

はた「がっがふっげふっ。くぁっ、はぁはぁはぁ。何をする!!」

シスター「はいー。安静にしてくだサイねー」

はた「了解した」

男(素直だな)

先輩「気分はどうだい、男くん」

男「最悪から中悪ぐらいには変わりましたよ」

先輩「そうかい。で、相談なんだけど、もう一回君の世界を作ってくれないかい?」

男「うぇ………。鬼っすか」

先輩「もちろんあれが君に負担かけるのは知ってるけどさ、それでもやらなければ私も死ぬ、君も死ぬ。王手飛車取りチェックメイトな状況なんだよ。私はもちろん君でもシスター君には勝てないだろう?」

男「せめて治ってからで」

先輩「それはもちろんだ。万全じゃなければ彼らを呼ぶことはできないだろうしね」

男「彼らって」

先輩「シスター君が言うところの、主と悪の親玉だね」

男シス「はいっ!?」

先輩「メイド君によると悪の親玉の方には連絡がつくらしい、時間がかかるからもうしてもらってるけど。それで悪の親玉が主と知り合いらしいから連れてきてもらって、まぁ君の誤解を解いてもらおうというわけだよ」

男「あいつ等がいる世界を保っただけでこの痛みなのに、その二人、いや、二柱か。を呼び出してはたして耐えられるかどうか」

先輩「大丈夫だいじょぶ」ヘラヘラ

男「うわ、人事だと思ってる顔だ」

先輩「あぁ、そうだシスター君。お風呂が沸いたよ」

シスター「あ、ありがとうございマス」

先輩「行ってきたまえ」



シスター「………で」

先輩「なんだい?」チャプチャプ

シスター「なんで先輩さんまで入ってイルのですカ!?」

先輩「いやぁ、日本式の風呂の使い方って外人は知らないっていうからね」

シスター「分かりマスよ!?」

先輩「そうか、いらなかったのか。ふむ、さて、頭を洗おうかな」

シスター「出てってくだサイよ!?」

先輩「ふぅ。さっぱりした」

シスター「結局ですか………」

先輩「まぁ、お風呂場は距離を縮める場所だというからね」

シスター「勘違いしないで欲しいのですが、まだ油断はしてマセンから」

先輩「君は、地上を這う蟻にも警戒するのかい?」

シスター「それは自分を卑下しすぎだと思いマスが」

先輩「いや、周りが周りなだけに全然自信がもてないよ………」

シスター「………そうデスか」

男「そういえば、メイドは」フラフラ

男「たしかここがメイドの部屋だったな」

ガチャ

メイド「すぅ、すぅ」

男「あの姿のままなのか」

男「それにしても、何もない部屋だな………」

男「本棚くらいか」

クラッ

男「うおっ、やべっ」

バタンッ

先輩「メイドくん、ごはんがd」

メイド「すぅ、すぅ」

男「う、うぅん」

バタンッ

先輩「シスターくーん。ごはんだよー」

メイド「………」ぱちっ

男「zzzzzz」

メイド「!?」

メイド「………!!」アワアワ

男「う、うぅん。あ」

メイド「当主様///」

男「あれ、なんでメイドが」

男(あぁ、そういえば倒れたのか)

メイド「あの、その。事故ですから責任などは取らなくても」

男「あー。誤解だからな」

メイド「大丈夫です。ちゃんと私だけで育てるので」

男「誤解だから、話を聞け」

メイド「は、話ですか!?」ドキドキ

男(落ち着いてからにするか)

男「落ち着いたか?」

メイド「すみません。勘違いをしておりました」

男「まぁ、ここで倒れた俺も俺なんだが。じゃあ夕飯食べるか、先輩が作ってるだろうし」

メイド「はい」



男「先輩、夕飯は」

パーン パパパーン

先輩「おめでとう、男くん、メイドくん。今日はパーティーだ!!」

シスター「え、えっと。オメデとーございます」

男(………めんど)

先輩「はっはっは。早とちりのようだったね」

シスター「えっと、残念でシタね?」

男「毎回先輩は余計なことをしますね。どうするんですかこのご馳走」

シスター「大丈夫デス」

先輩「だそうだよ」

男「あぁ、そういえばシスターがいたな」

シスター「任せてくださイ」

先輩「毒だとかは気にしないんだね」

シスター「毒なのデスか!?」

先輩「違うけど」

シスター「そうですか」

男(素直だな)

先輩「それで、体は大丈夫なのかい? メイドくん、男くん」もぐもぐ

メイド「私はもう治りました」

先輩「やはり回復能力は速いか」

男「俺は、まだふらふらします」

メイド「あとで、治療をしますのでご辛抱を」

男「さんきゅ」

シスター「おいしいデス」ガツガツガツガツ

メイド「当主様」

男「なんだ?」

メイド「少し、寝転んでください。太ももをお貸ししますので」

男「ん、あ、あぁ」

男(ひゃっほい)

メイド「どうでしょうか」パァアァア

男「ん、ずいぶん楽になった」

メイド「当主様は」

男「なんだ?」

メイド「正体を隠していた私のことをお怒りですか?」

男「いや別に」

メイド「本当、ですか?」

男「なんでそれぐらいで怒らなきゃいけないんだよ。初めに言われたら心の準備が出来てなかったけど、今はそうか悪魔かーってぐらいだしな」

男「まだなんか隠してそうだけど、それはまたいつか聞くよ」

メイド「ありがとうございます」

メイド「終わりです」

男「ん。さんきゅ」

男「明日になればなんとか大丈夫か?」

メイド「本当に大丈夫でしょうか」

男「もう話つけてるんだろ? だったら早めにしないとな」

メイド「………無理はしないでくださいね」

男「大丈夫大丈夫。じゃ、また明日な」

メイド「おやすみなさいませ」

はた「起きろ、男」ぺしぺし

男「叩くな」

はた「昨日私を忘れた恨みだ」

男「忘れてないって、記憶からちょっと零れ落ちてただけだから」

はた「せいっ」べしっ

男「いたひっ」

はた「朝ごはんできてるぞ」

男「あぁ」ヒリヒリ

男「おはよ」

メイド「おはようございます」

先輩「おはよう」

シスター「おはよーございマス」

先輩「さて、朝ごはんを食べたら準備はいいかい?」

男「したくないなぁ」

先輩「拒否権はないけどね」

男「分かってますよ、いただきます」

先輩「うんうん。いただきます」

シスター「いただきマス!!」

男「うわぁ、したくないなぁ」

先輩「男の子だろう?」

シスター「昨日の戦いかたは男の子失格だと思いマスけど」

男「命あっての物種だからな」

男「ま、仕方ない。空間複製! 空間移動!!」シュンッ

男「で、これからどうするんだ?」

メイド「私が呼びます」

メイド「………サタン様」

ズンッ

先輩(いきなり重い気配がっ)

男「ぐぎぎぎぎぎぎ」

サタン「………………」ズズズズズッ

先輩(あれが、サタン。魔力の強さなんて小手先の事はどうでもいいぐらいの単純な事、一目で理解できるほどの単純な事。ひたすらにデカいっ!!)

サタン「ちーっす」ぽんっ

先輩(縮んだぁああぁああぁあああ!?)

サタン「用件は聞いてるよん。てかもう呼んでるよん」

主「なぁ、サタン~。もう出ていいの? それとも待機?」

サタン「おっけーだよん」

主「ちわっす」ズズズズズズッ

男「ぐががががががくぁwせdrftgyふじこおlp;」

サタン「デカい、デカいよん」

主「そりゃ失礼」チュミミン

先輩(………………)

シスター(……………)

先シス(ずいぶんフランクだ!?)

サタン「人間サイズのほうが何かと楽だよん」

主「あー分かる分かる」

サタン「それにわちきレズだし」

先輩「!?」ゾクッ

サタン「なんて魔王ジョークだよん」

主「その前にサタンに性別ないじゃんよ」

サタン「まぁそうだよん」

サタン「あははははは」

主「はっはっはっは」

男「亜sdhfw98frjふぁ90ふそぱkづ」ゴロゴロ ボタボタ

先輩(あ、和やかな雰囲気だけど、男くんが死にそうだ)

メイド「本題に入ってもよろしいでしょうか」

サタン「あぁ、ごめんごめん、いいよん」

主「ごめんな」

メイド「今、地上では主のためにと人外を狩る集団がいます」

主「………把握はしてる」

メイド「ここにいるシスターもその一員です」

主「そうか」

サタン「てことは用件って、こいつをどうにかしろってこと?」

主「まぁ、サタン、落ち着こうよ」

シスター「――――っ!! 主は、私がしたことはお望みではなかったのデスか!?

サタン「当たり前だろ」

主「うん」

シスター「――――――っ」

サタン「何をどう勘違いしたか分からない、いや分かってるけどさ」

主「うん。あいつの仕業だよ。まぁ、君が知ってる戦争だってもうずっと昔の話さ」

サタン「そうずっと昔さ」

主「私たちの間ではもうずっと前にね。一度ついた火はなかなか消えなかったみたいだけど」

サタン「その火を再びつけた奴がいる。それに君は騙されたんだよ。ここまで言ってなお刃を向ける気があるなら残念だけど私は君の刃が動く前に君を動かなくしないとならない。どうする?」

シスター「わ、私は、主の、命ずる、ままに」

主「気持ちは分かる。今まで信じていたことの全てを覆されることはとてもだが受け入れることは出来ない。だがそれを私たちは悟りと呼ぶんだよ」

シスター「は、はイ」

主「さて、今から無駄話を始めよう。無くても構わないが、あったら良い程度の無駄話を」

主「地上に悪とか善だなんてない。それは方向が違うだけの思想だ。同じく平等」

主「それはとても残酷なことなのかもしれないが、天国も地獄も変わらない。がんばった人が報われるということもない、ただ誰かが得をして誰かが損をする。それが世の真理だ」

主「この真理がある限り、だれかが善であろうとするかぎり、悪が産まれる。しかし全ては平等だ。そんな悪いことや良い事も全体的にみればプラスとマイナスでゼロになる」

主「救われようとするな。救おうとするな。これが私から言える精一杯の言葉だ」

主「それが平和へのただ一つの道だ」

シスター「………………」

主「じゃあ私はもう帰るけど」

サタン「私も帰るよん。そこの子死にそうだし」

男「―――っ!! ―――っ!?」バタバタバタ

主「じゃあまた今度」

サタン「じゃあねん。メイド」

メイド「ありがとうございました」

パキンッ

男「………………」

先輩「良く頑張ったね、男くん」ナデナデ

シスター「………………」

先輩「納得、出来たかい?」

シスター「はイ………」

先輩「で、これからどうするんだい?」

シスター「主の意向に背くなら、教会を壊しマス」

先輩「なるほど。まぁ、今日は泊まっていきなさい。男くんももしかすると手伝ってくれるかもしれないよ?」

シスター「男さンにこれ以上迷惑をかケルわけには」

先輩「男くんの言葉を聞いてからでもいいんじゃないの。もしかすると君の道と男くんの道は行き先は違えど、途中までは一緒かもしれないよ?」

シスター「え?」

先輩「ま、今日はゆっくりしたほうがいいよ。男くんが目覚めるまで」

シスター「はイ」

男「う、うぐぁ」

メイド「目が覚めましたか」

男「痛みでな」

メイド「治療をしていますので動かないでください」パァアアァアア

男「ありがとな。いたた」

メイド「大丈夫ですか?」

男「凄い頭ガンガンする。これがラバーズか」

メイド「ラバーズ?」

男「いや、なんでもない。それよかどうなった?」

メイド「シスターさんはもう狙うことはないそうです」

男「そうか、良かった」

メイド「教会を相手に戦うそうです」

男「え?」

シスター「男さん。起きマシたか」

男「ようシスター」

シスター「今までありがとうございまシタ」

男「あぁ、そしてこれからもよろしくな」

シスター「いえ、私は教会を」

男「潰すんだろ。奇遇だな。俺もだ」

シスター「なぜデスか」

男「俺の目標は人外の解放。なら教会は敵だろ。じゃあ教会の敵のシスターは味方だ」

シスター「でも危ないデス!!」

男「人形が無いシスターも似たようなもんじゃないか?」

シスター「………………」

男「行き倒れたりするような奴だしな。まだ俺のほうがマシだったり」

男「な、訳ないか。まぁ足手まといにならないようになるからさ。連れてってくれよ」

シスター「おとご、ざんっ」

シスター「やっばりおとござんはかみざまですっ」ズビーッ

男「おい、鼻水袖でかむな。汚れるぞ」

シスター「う、うぅ。おどござぁん」

男「ティッシュ」

シスター「ありがどうございまず」チーン

はた「で、これからどうするのだ?」

男「移動だけなら俺とメイドの力で出来るから、しばらくはここを拠点に活動」

先輩「瞬時に移動して爆弾仕掛けてどーんだよ」

男「テロじゃないですか!?」

先輩「一番手っ取り早いじゃないか。それとも主を呼ぶかい?」

男「地道に活動させてください」

シスター「説得は無理でショウしね」

メイド「はい。とりあえず今は修行あるのみですね」

はた「修行だな!!」ズルンッ

男「おい、無理して出てくるな。気持ち悪い出方になるから」

シスター「ところてん」ジュルリ

男「まぁとりあえず今回の出来事、お疲れ様です」

先輩「おつかれ」

メイド「お疲れ様です」

はた「お疲れ様だな」

シスター「お疲れサマです」

つづく

完結するには全然たりませんでした。

次は

男「悪魔でメイドか」 メイド「悪魔でメイドです」

にしようと思いマスのでよろしくお願いします

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