小梅「バイオハザードごっこ」 (23)

シンデレラジオの外伝です
例によって、今回だけでも見れるのでよければどうぞ

SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1399814856

小梅「……♪」ペラ


杏「最近、小梅がご機嫌だねぇ」

幸子「映画の撮影のお仕事が凄く楽しいみたいですね」

輝子「ゆ、夢が叶ったって…言ってたからな…フヒ」

杏「今も、熱心に台本読んでるし」

幸子「そ、そう言われると、3人でモンハンしてるのが少し申し訳なくなりますね…」

輝子「フヒ…確かに」

杏「まぁ、離れた所で静かにプレイしてるから、これも小梅に協力してるって事で」

幸子「物は言い様ですね…」

輝子「ほ、他に…何か協力…できないかな…」

杏「他にー?」

幸子「うーん、練習に付き合う…とかですか?」

輝子「フヒ…そ、そんな感じ…」

杏「練習に付き合うっていうのも、結構難しいよね」

幸子「確かに…どうすればリアルな練習ができるんでしょう」

杏「ホラーゲームでもするとか」

幸子「それ、杏さんがゲームしたいだけですよね」

杏「うん」

幸子「隠す気すらない!?」

杏「まぁでも、実際に恐怖体験をするのが一番じゃないかなぁ。体で覚える、みたいな」

幸子「うーん、確かにそうかもしれませんが…」

輝子「こ、小梅は…全然…怖がらない…」

杏「そうなんだよねぇ。ホラーゲームやってても、隣で目を輝かせてるし…」

輝子「ゲ、ゲームでも…ヤバいシーンは…お、驚く…」

幸子「それが普通だと思いますよ。ま、まぁ、ボクは全然平気ですけどね!」

杏「驚かせポイントの度に『ふぎゃあ!』とか言う幸子」

幸子「そ、それは言わないで下さい!」

輝子「フヒ…じゃ、じゃあ…こういうのは…どうかな…」

杏「お?良いアイデアでもある?」

幸子「是非聞かせて下さい!」

輝子「フヒ…え、えっとだな…」

―数日後―

小梅「も、戻り…ました…」ガチャ

シーン

小梅(あ、あれ…誰も…いない…?それに、真っ暗…)

ガタンッ

小梅「…?…だ、誰か…いるの…?」

ガタッ

小梅(あ、あっちの…方から…)

グチャ…グチャ…

小梅(…な、何の音…かな…)

グチャ…グチャ…

小梅(な、何かを…潰してる…音…?)

グチャ…グチャ…

小梅(何か…食べてる音にも…聞こえる…)

グチャ…グチャ…

小梅「た、多分…この辺りから…」

幸子「…………」

小梅「あ…さ、幸子さん…?」

幸子「…………」

小梅「あ、あの…幸子さん…電気…点けないで…何してるの…?」

幸子「……あ゛ぁ゛ぁ゛ぁ゛ー………」

小梅「!?…え…さ、幸子…さん…?」

小梅(く、口の周りが…真っ赤…)

幸子「う゛ー………」

小梅「さ、幸子さんが…ゾ、ゾンビ…に…!」

小梅「も、もしかして…人を…食べて…」

幸子「う゛ぅ゛ぅ゛ー……」

小梅(あ…ト、トマトだ…)

幸子「あ゛ー………」

小梅(と、とにかく…逃げないと…食べられちゃう…!)

幸子「う゛ー………」フラフラ

小梅(ゆ、ゆっくり…追いかけてきてる…)

小梅(と…とりあえず…事務所から…出ないと…!)

バターン!

輝子「スタァァァァァァァァズ!!!!」

小梅「!?」

輝子「フハハハハハハ!!」

小梅「しょ、輝子さん…!?」

輝子「スタァァズ…!!」

小梅(ど、どうしよう…輝子さんも…おかしくなってる…)

小梅(い、入り口は…輝子さんがいるし…別の部屋に…逃げるしかない…)

小梅(えっと…そ、倉庫…!)

幸子「あ゛ぁ゛ぁ゛ー……」フラフラ

輝子「スタァァァァァァズ!!!!」ドドドド

小梅(しょ、輝子さんが…走ってくる…は、早く…!)

小梅「はぁ…はぁ…ダンボールの…影に…」

バターン!

輝子「スタァァァァァァァァズ!!!!」

小梅(ギ、ギリギリ…隠れられた…)

輝子「スタァァァァズ…」ガサゴソ

小梅(わ、私の事…探してる…)

輝子「フハハハ…」ガサゴソ

小梅(ス、スターズって…確か…バイオハザードにいた敵が…)

小梅(諦めてくれるまで…静かに…してないと…)

ガサゴソ…

ガサガサ…

ギィ……

小梅(ロ、ロッカーを…開けたのかな…?)

小梅(ロッカーの中に…隠れなくて良かった……)

バタン…

ガサゴソ…

小梅(ま、まだ…探してる…)

輝子「スタァァァズ…フハハハ!!」

バタン

小梅(…で、出て行ったみたい)

小梅(よ、良かった…見つからなくて…)

小梅(でも…ど、どうやって…脱出しようかな…)

小梅(外に出るには…事務所から出て、そのままいつものルートで外に出るか…)

小梅(事務所から出て、非常階段で外に出るか…)

小梅(事務所の窓から外に出るかの…どれか…)

小梅(事務所の窓で、避難用はしごがついてるのは…あそこと…あそこだから…)

小梅(うーん…どの脱出方法でも…さっきの部屋には戻らないといけない…)

小梅(幸子さんは…動きがゆっくりだから、もし居ても逃げられるけど…)

小梅(輝子さんがいたら…逃げられないかも…)

小梅(そ、そうだ…折角、倉庫にいるんだから…何か、使えそうな道具を探そう…)

小梅「な、何か…あるかな…」ガサゴソ

小梅「……あ、この…ネット…使えるかも…」

小梅「よ、よし…脱出…しよう…!」

小梅「………」ガチャ

小梅(誰も…いない…?)

小梅(い、今の内に…さっきの部屋まで戻らないと…)

バターン!

輝子「スタァァァァァァァァズ!!!!」

小梅「!!…も、もう…戻ってきた…!」

輝子「フハハハハ!!!」

小梅「こ、ここで…足止めを…しないと…!」

輝子「スタァァァズ!!」

小梅「こ、このネットを…え、えいっ!」バサァ

輝子「フヒィッ!?」

小梅「い、今の内に…!」

スターズ!!

小梅(ネ、ネットを持ってきて…正解…だった…!)

杏「…………」

小梅「あ、杏さんが…倒れてる…!」

杏「…………」

小梅「あ、杏さん…大丈夫…?ゾ、ゾンビに…やられたの…?」

杏「…………」ガシッ

小梅「!?」

小梅(あ、足を…掴まれた…!)

杏「う゛ぁ゛ー……」

小梅「あ、杏さんも…ゾンビに…なってる…!」

小梅(し、しかも…這いずり…ゾンビ……)

杏「う゛ー……」

小梅「あ、杏さん…足…放して…!」

輝子「スタァァァァァァズ!!!」

小梅「も、もう追いかけてきた…!に、逃げられない…!」

杏「あ゛ー……」ガシィ

輝子「フハハハハハハハハ!!!」ドドドド

小梅「もう…ダメ…捕まっちゃう…!」

輝子「スタァァァズ!」ガシッ

小梅「ひゃ…!」

輝子「…………」

小梅「…………」

輝子「…フヒ」

輝子(この後、どうすればいいんだ…)

小梅「…しょ、輝子さん……?」

輝子(捕まえた後の事…決めてなかった…)

杏「とりあえず噛んどけ…」ボソッ

小梅「い、今…杏さん…喋った…」

杏「う゛ー……(すっとぼけ)」

輝子「フ、フハハ…」

小梅「え、えっと…か、噛む…の…?」

輝子「……フヒ」

小梅「…い、痛く…しないで…ね…?」

輝子「お、おう…」

輝子(ど、どこを…噛めばいいんだ…)

小梅「あ…え、えっと…じゃ、じゃあ…腕…・・」

輝子「フヒ…ス、スタァァズ…」カプ

小梅「あぅ」

杏「はい、バッドエンドー」

小梅「あ、杏さん…?」

杏「どうだったー?バイオハザードごっこ」

小梅「あ…え、えっと…終わり…?」

輝子「フヒ…け、結構…疲れた…」

杏「杏は倒れたまま小梅の足掴むだけだから楽だったー」

小梅「え…あ…えへへ…た、楽しかった…」

輝子「フヒヒ…よ、よかった…」

杏「元々は、映画の練習にーって思って始めたんだけど、これ、役に立ったのかな」

小梅「う、うん…ど、どうやって…逃げるか…とか…色々…考えたし…」

小梅「足を掴まれてる時に…輝子さんに見つかった時…ほ、本当に…どうしようって思ったし…」

小梅「リ、リアル…だった…えへへ…」

杏「それはよかった」

小梅「つ、次は…私が…ゾンビ…やる…」

杏「え、小梅が?」

小梅「わ、私も…ゾンビ…やりたい…」

輝子「フヒ…しゅ、主人公が…ゾンビになるのか…」

小梅「さ、さっき…輝子さんに噛まれたから…ゾンビ化…しちゃうの…」

杏「次は誰が逃げる役なの?」

小梅「う゛ー…あ゛ー……」

杏「もう始めてるよ…って、なんで杏を狙ってるの!?」

輝子「スタァァァズ!!!」

杏「ちょ、輝子まで!?」

小梅「う゛ぅ゛ー……」カプ

輝子「フハハハ!」カプ

杏「ぎゃー!?杏の両手が食べられる!?」

幸子「そろそろ終わりましたか?いやぁ、どうでした?ボクの迫真の演技!」

幸子「ただ、ボクはカワイイから、少し怖さが足りなかったかもしれませんね!」ドヤァ

小梅「あ゛ぁ゛ー……」カプ

輝子「スタァァズ!」カプ

杏「やめれー!?」

幸子「あー!?ちょっと、ボクを置いて何楽しそうな事をしてるんですか!?」

杏「ちょっと何言ってるか分からないです」

幸子「ボクも混ぜて下さい!うがー!」カプ

杏「ぎゃー増えたー!?」

―その後―

小梅「お、面白かったから…また…やろうね…!」

小梅「つ、次は…ホームセンターで…チェーンソー買って…それ…使う…!」

杏「やめて」

輝子「そ、それは…ヤバい…」

幸子「ボク達をどうする気ですか!?」


おしり

http://i.imgur.com/lPZtgLA.jpg

あんうめ記念

見てくれた人ありがとう

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