幼馴染「私は君が思ってるような人間ではないんだよ」 (35)

男「お疲れさまです!」

先輩♂「何だ、お前はもう上がりか」

男「ええ。もう、やることないんで」

先輩♂「かーっ! いいなあ。俺なんかこれから小テストの採点して、それからテスト作成だぜ」

男「先輩は担任も持ってるから、尚更大変ですもんね」

先輩♂「まったくだ。あーあ。給料は良くなる分、時間はどんどん減っていくなあ」

男「まさに時は金なりだなあ」

先輩♂「だから、若い体は持て余さずに、しっかり使っていけよ」

男「ははは」


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男「だだいまー……」

男「と、言って返してくれる相手がいるわけではないんだが……」

男(地方の某W県から大学進学のため上京して、4年を過ごし卒業)

男(その過程で取った教職の資格を生かすため、採用試験を受けて、合格)

男(都内の私立大学に赴任してから、もう4年が経つ)

男「あー。今日は阪神戦かー……」

男「頑張ってほしいですね」

男(教師と言うのは職業柄、当然の如く子供を相手にする。
  自然と神経も使うわけだし、先輩教師との上下関係も考えなければならない。
  給料の無い残業も多く、ハードワークなのが事実。)

男「休日も寝てばっかだったな。この4年」

男「野球も最後に見に行ったのも、学生時代の話だし……」

男「……若い体は持て余らせず……ね」

男(持て余すどころか、いっぱいいっぱいだよ……もう)



男「えー、だから、ここでゲルマン人の移動が始まったわけだ」

男「そして、ここでドナウ川を越えて西進したのが……」

生徒A「せんせー。チャイム鳴ってますよ!」

男「あー、そうか」

男(もっと先までやっておきたかったが……)

男「じゃあ、今日は、ここで終わりにするけど、しっかり用語の復習しておいてな」

男(まあ、やって来るわけないけどさ)

女先輩「やっほ。男君!」

男「あ、女先輩」

男(女先輩。大学の先輩で、偶然にも同じ学校に赴任した)

男(右も左も分からなかった俺に色々教えてくれて、非常に助かった思い出がある)

女先輩「授業、終わったとこ?」

男「はい。たった今」

女先輩「そっかそっか。じゃあちょっと時間あるね」

男「なんですか? また教材準備とかだったら断りますからね」

女先輩「違うよ。あれは悪かったって謝ったはずだよ」

男「まあ、そうですけどね」

女先輩「終わったことをネチネチと」

男「すみませんねえ。それで、本題の方は?」

女先輩「そうそう。ね、今日の夜って暇?」

男「夜ですか? ……まあ、暇と言えば暇ですけど」

女先輩「よし、決定! 飲みに行こう!」

男「うえ……」

女先輩「なんだあ。その露骨に嫌そうな顔は」

男「だって、先輩酒癖が悪すぎて」

女先輩「大丈夫だって! 流石に前回の醜態は自分でも恥ずかしかったからさ」

男「記憶は無いのにですか?」

女先輩「男君に散々聞かされただろー」

女先輩「まあ、だから悪酔いしないからさー。お願いっ! 行こう、飲みに!」

男「……はー。分かりました。行きますよ」

女先輩「やったー! よし、じゃあ19時に駅前集合ね! 忘れるなよ!」

男「はいはい……」



女先輩「ったく……。ざけんなよー!」

男「先輩、そんな騒がないでくださいよ…」

女先輩「大丈夫、ここは個室だ。問題ない」

男「個室でも声は筒抜けですから」

女先輩「大体よー。高校生はエロ餓鬼が多すぎなんだよ」

女先輩「人の胸チラチラ見てきやがって」

男「そりゃ、あんな薄着で授業やってたらそうなりますって」

女先輩「あたしゃー、おめーらがちんこプラプラさせたってマジマジとは見ねーぞ!」

男「俺だって見ませんよ、女の人が秘所をさらけ出していても」

女先輩「本当かー?」

男「本当です!」

女先輩「ふーん……」ニヤニヤ

男「ったく……」ゴクゴク

女先輩「ふふ」

男「?」

女先輩「ほれ」

男「ぶっっっっっー!?」

女先輩「ひひ。動揺してるじゃん」

男「い、いきなり目の前で職場の先輩がパンツごとスカート下せば誰だってこうなりますって」

女先輩「エーロ後輩♪」

男「う、うるさい! ってか仮にも一応女の子なんですから、恥じらいをですね!」

修士で大学で教えてるのか

学士で大学で教えてるのか

>>11
なかったことにしてんじゃねーよ

>>11
ごめん私立大って打っちゃった。
私立大学→私立高校でお願い

女先輩「か~り~に~も~?」

男「うっ、やば……」

女先輩「……おりゃー!」

男「ちょっ!?」

女先輩「こんな豊満なおっぱいを持つ人間が、男のわけあるかー!」

男「言葉の綾ですよ! ってか酒臭いから離れてください!」

男(それに、こんな個室で押しつけられたら、間違いが起きる!!)

女先輩「くぅ~。今日の今日はな~。許さない」

女先輩「君が女の子って言うまで絶対離れないからなー!」

トリップつけてくれ

女先輩「ほらー、どうだー。私は女だろー!」

男「お、女の子ですよ! 紛れもなく、完全なメスです!」

女先輩「あーん。何か、言い方がムカつくな~」

女先輩「もう一回!」

男「お・ん・な・の子! 可愛い可愛女の子です!」

女先輩「………………」

男「……………」

男「あの、先輩?」

女先輩「すぅ…すぅ…」

男「…………また寝落ちかよ」

男(ってことは、また俺が全額持つのか? おいおい…)

女先輩「にへへ。可愛い……。にへへ」

男「ほら、着きましたよ、先輩」

女先輩「ういー……。頭痛ー……」

男「少しは自分の限界を知ってくださいよ。まったく」

女先輩「ごめんね。迷惑掛けないって言ったのに」

男「もう慣れっこですから。いいですよ。別に」

女先輩「優しいね。男君。文句くらい言って良いんだよ?」

男「今言っても、どうにもならないでしょ。なら、次回からこうならないように、努力してください」

女先輩「うん……。そうだね…」

男「じゃあ、俺、行きますね。先輩、明日遅刻しないでくださいよ」

女先輩「分かってる分かってる」

女先輩「私が言うのもなんだけど、男君気を付けてね。遅刻しちゃダメだよ」

男「はいはい。おやすみなさい」

女先輩「うん。おやすみ」

ちょっと飯とか言うのに言ってくる
見てくれている人いるのかな

待機

全裸だからはよ

見てるからはよ

>>12
ワロタ

男「はあー」

男(女先輩の酒癖の悪さはどうにかならんのか…)

男(大体、あの人の外面、猫被り性格は、紛れもなく美少女のそれなんだから、男でも引っかけて飲めばいいのに…)

男(何で、俺なんかと……)

男「俺なんか……?」

男(そう言えば、大学時代からあの人がプライベートで俺以外の男と話しているとこ見たことないな)

男(それって……もしかして……)

男「………」

男「辞めよう。難しいことを考えるのは」

男「明日も朝早いし、シャワーでも浴びて早く寝ない……ん?」

男(部屋の前に誰かいるぞ)

男(体育座りで膝に顔埋めちゃって。家出か何かか?)

男「ったく。家出するのは勝手だけど、人様に迷惑の掛からんようにしてほしいな」

男「あのー、すみません。こんなところに居ると風邪ひいちゃいますよ?」

???「ん。すまない。ちょっとこの部屋の住人を待っていてね。あまりにも遅いので少し、眠ってしまったみたいだ」

男「いくら夏だからって流石に無防備じゃあ……え!?」

???「…………男?」

男「何でお前こんな所にいるんだよ……幼」

幼「何でって。それは男、君に会いに来たからに決まっているだろ」

男「いや! そういうことじゃなくてだ! 目的だよ! 目的!」

幼「目的か……。そうだね……それは……」キュウゥゥ…

男「…………」

幼「…………」カアアア

男「まあ、その。こんなとこじゃあ、アレだし、中入れよ」

幼「う、うん」

男「はい。残り物で作った焼き飯だけど、まあ許してくれ」

幼「うん。いや、これでも贅沢だ。ありがとう」

男「どういたしまして」

幼「……………」

男「…………」

男「高校、出て以来か?」

幼「うん…。そうなるな」

男「あんまり変わってないな、お前」

みんな病みそうだな

幼「そうかい? 自分では変わったつもりだけどな」

男「いや。全然変わってないよ……。まあ、若干疲れた感じはしているけどな」

幼「ふふ。流石男だ。ご明察だよ」

男「そうか。まあ、お互い社会人だもんな。そりゃあ疲れるか」

幼「そうだな。大人は色々な付き合いがある。気も使うし、神経も磨り減るからな」

男「同じだよ。俺だって……」

男「……そういや、お前何処に就職したんだ? 大学は……確かk大だよな?」

幼「くくく。覚えてくれていたたんだな」

男「そりゃそうさ。幼馴染なんだからな」

幼「その割には、就職先は知らないみたいだがな」

男「仕事し始めてから帰る暇無かったからな。今年辺りやっと帰れそうだ」

幼「そうか。君の母さんも、大分心配していたし、随分喜ぶだろうね」

男「そうだな。……で、本題に戻るけど、何処で働いているんだ?」

幼「東京の会社だよ。職種は伏せるけどね」

男「何で、そこを伏せるんだ?」

幼「ちょっと、まあ、色々あるんだ」

男「ふうん。まあ、余計な詮索はしないけどさ」



幼「気にならないのかい?」

男「そりゃあ、気になるけど、いくら親しい中でも隠しておきたいこともあるだろ?」

幼「………………」

男「どうした? ポカンとして?」

幼「え!? い、いや。何でもない! 何でもないよ……よ。ハハハ」

男「?」

幼「そ、それはそうと、男はどんな仕事をしているんだ!?」

男「俺か? 俺はこの2駅先の学校で、世界史を教えてるよ」

幼「教師か。うん、立派な仕事をしているじゃないか」

男「まあ、中々無難かな。死ぬほど忙しいけどさ」

幼「忙しくて疲れるのは人生が充実している証拠さ。いいことだ」

男「まあ、そういう風にポジ思考を持っておくよ」

男「それはそうと、何でお前こんなとこに? 家はどうしたんだ?」

幼「あ、いや、その……。た、たまたま仕事でこの辺りに来てね。ついでに久しぶりに男の顔を見たくなってさ」

男「いや、でも何で俺の家を知っているんだ?」

幼「き、君の母さんに聞いたんだよ! ははは」

今日の分は終わりかな?

まさか

まだか?

突然ですが宣伝です!

ここの屑>>1が形だけの謝罪しか見せていないため宣伝を続けます!

文句があればこのスレまで!

加蓮「サイレントヒルで待っているから。」
加蓮「サイレントヒルで待っているから。」 - SSまとめ速報
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