男「自分の人生だけど主役は他にいる…」 (45)

男「気づいてたんだ…いや、気付きなかっただけなのかもしれない」

男が片思いした子は全て他人の彼女になった
中学の時、男を虐めてた奴は医者になり、今はとても裕福でリア充らしい
大学卒業後、就職したはいいものの全て落ち、励ましの言葉をくれた友人達は全て目が笑っていた

男「生きてていいことなんてなかった」
そう真面目に言えるような被残な人生を送っていた

彼は大学に進んだ後に親からもらった家で一人篭っていた

かかっているカーテンからもれる朝を伝える光
それから放たれるキラキラとした輝き

それらを見て彼はいつも思うのであった。どうしてこうなった、と

男「なんでだよ…」

(・ω・ )何が全て落ちたんだろう?

>>3
会社にです

部屋の中でこだまする彼の声
この一言は何故、出たかは分からない
自分の人生においての選択肢を間違えた事にか、それとも自分の〝本当は豊かな人生〟だったはずなのに邪魔する他人への怒りか

テレビをつけると、ニュースが天気を教えてくれる
彼が最初に聞く声はここ最近全てこれだ

いや、声だけではなく、メールにおいても母の仕送り連絡しか入らない
男の母は、彼が仕事をしてないことを特に何も言わない
彼はその母の事を考えると目から涙がこぼれた

六時を伝えるアナウンスが入った瞬間、彼は一つの決意をした
〝もう死のう〟

自分が死んでも誰か泣くのか?
悲しんでくれるのか?
最後に人の愛をもらえるのか?と考えたからだ

そうなると次に問題なのが〝どう死ぬか〟だ

ポピュラーな首吊りは、自分の排出物が垂れ流しになり、後の処理、掃除をしてくれる方が大変であろう
多分だが、母がすると思うから最後まで迷惑をかけたくないため、しないだろう

次に飛び降りだが、彼の家の周辺にはあまり高く、人目につきにくい建物がなく、高いとしても人が多いためすぐにやめさせられるだろう
それにもし死ねなかったら骨も全身折れ、後が大変だろう

そして薬漬けだが、これももし死ねなかった場合恐ろしい事になるだろう

そう。彼の人生は、他人の人生を汚してはいけない縛り(ヘタレな意思)があった

全ての選択をしらみつぶしで見てみると、寿命が一番いい事に気づく

だがどうやっても寿命まで、普通に生きれる方法が考えられなかった

どうやったら人生を豊かに送らせるか一通りメモ用紙に記入していく

彼女をつくる、身体を鍛える、友達と優しい親友をつくる______

自分の妄想でスラスラと指が動く
だが実現するのにはとても苦労がいる

自転車もあるが徒歩で行くことにした彼はゆっくりと一歩を踏み出していく

男「やっぱ…外っていいな」

感動のあまりつい一人言をこぼしてしまう

イケメンの実家は一回誘われて行ったことがあるため記憶の隅に残っている

確か歩いて五分ぐらいだったなと、余裕な顔して歩みはじめた

つかない
歩いて十五分、まだ着いてなかった

何故だろうと原因を考えてみるが…体力しかないだろう

若い時に行った時は16だったはず
だが今は23の運動してない体力だ
そりゃ着かないよなと自分で納得する

歩いてる内に見覚えがある顔がいた

何と無くだけど覚えている
自分が虐められてる時に、嘘の告白を無理やりさせられて、不登校になった女ちゃんだった

見た目はすっかり変わっていたが、特徴的な目を見てすぐに分かった
服装は若い子らしい服を着ているが、大人の女性のようにも見える

一瞬間話かけそうになったが、でも話しかけてどうすると彼は悩んだ

彼女の背にある信号機が黄色から赤になろうとしているときだった

女「男っくんっ…」

呆気に取られた
意外にも彼女から話しかけてきたのだ

男「ひ…久しぶり!」

久々に話すのもあって声のキーがあってないことに赤面した

女「うん…久しぶりだね」

男「あ、うん…どこ行くの?」

女「え?えっーとね特にないかな」

彼女はそう言って携帯を取り出し、操作をしだした
自分と話すなんてつまんないよな…と心の奥底で呟いた

女「ちょっと待ってて……はい、これからどこか行かない?」

彼女から誘いがきた
本来なら嬉しい限りだが、不登校にさせちゃった子に急に誘われて、何かいいことがあるとでも考えている自分に腹がたった

男「ごめん、これからイケメンの家に行くんだ…また今度じゃ駄目かな?」

女「そうなんですか…分かりました、携帯とか持ってますか?」

男「え?あ、はい登録しました」

女「じゃあまた」

何気なく仲良く?なってしまった

彼女は何を思って質問をしたのだろうか
まあ人の考えを読める訳ないが…

ともかくこれも実現の一歩と考え、仲良くしよう


~女の視点~

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見てるノ

女「まだ来ないのかな~」

彼女は信号機前で友達を待っていた
今日は休日でくつろぎたかったが誘われたのでしょうがないため、来たのだが、まだ友達が来てなかった

女「は…や…く…っと、もうー遅いなー」
誘った本人が遅刻するのは許せないようだ

着信音が鳴る

女「もしもし?」

友達「ごめーん今起きた」

女「え?もう早くしてね?待ってるから」

友達「へいへーいごめんね」

怒りを通り越して、笑いが出てくる
この能天気さが友達ちゃんのいい所なんだろうなと感心してみる

>>36
さっきから上げてくれてありがとう!
>>37
ありがとう~ゆっくりペースだけど見てってくれ~

ちょっと眠いな

明日またやるから

ノシ

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