【ダンガンロンパ】葉隠と安価キャラでコロシアイ学園生活4【だべ!】 (1000)


・ダンガンロンパ1、2のネタバレを含みます

・葉隠+15人でコロシアイ学園生活をします

・他の生徒は安価で作成します

・オリキャラがかなり登場します

・何十番煎じか分かりません

・舞台は希望ヶ峰学園です

・原作とかなり似てしまうかも


このスレで完結出来るかも。

出来なければオマケを沢山書くことに。


何故か続いてきた過去スレ

【ダンガンロンパ】安価で作成したキャラ+葉隠でコロシアイ学園生活【だべ!】

プロローグ~Chapter2 (非)日常編
【ダンガンロンパ】安価で作成したキャラ+葉隠でコロシアイ学園生活【だべ!】 - SSまとめ速報
(http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1395241507/)


【ダンガンロンパ】葉隠と安価キャラでコロシアイ学園生活2【だべ!】

Chapter2(非)日常編~Chapter3非日常編
【ダンガンロンパ】葉隠と安価キャラでコロシアイ学園生活2【だべ!】 - SSまとめ速報
(http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1396036648/)


【ダンガンロンパ】葉隠と安価キャラでコロシアイ学園生活3【だべ!】

Chapter3非日常編~Chapter5(非)日常編
【ダンガンロンパ】葉隠と安価キャラでコロシアイ学園生活3【だべ!】 - SSまとめ速報
(http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1397753329/)



SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1399565232

〔生徒名簿〕

生徒番号01
葉隠康比呂(ハガクレ ヤスヒロ)【超高校級の占い師】
性別 男

精神力、交友力はChapter毎に決定。
Chapter5では

精神力 3
交友力 7

[主人公だべ]…まさかの主人公。どんな状況でもクロにも被害者にもならない。

残り2つのスキルはChapter毎に決定。
Chapter5では


[真実の追求]…相手とどんな関係であっても、相手の本音や証言を引き出すことが可能。

[脅威の判断力]…重要な選択肢の際、高確率で選択の為のアドバイスが出現。正確な判断が可能になる。



性別番号02
祈理 操(イノリ ミサオ)【超高校級のシスター】
性別 女 【DEAD】

精神力 9
交友力 4

[献身]…自らの利益を顧みず他者の為に力を注ぐ。

[クーデレ]…普段はクールで素っ気ない態度を取るが親交を深めていくと……?

[清濁併せ呑む]…善悪の分け隔てをせず、来るものは全てあるがままに受け入れる。


生徒番号03
上水流 一創(カミヅル イッソウ)【超高校級の贋作師】
性別 男

精神力 7
交友力 1

[お調子者]…打ち解けた人に対しては遠慮の無い態度を取り、相手を不快にさせることも。

[卑劣]…卑劣な一面を持つ。

[悪平等]…個性や特質を無視し、一律に同じような態度で接する。


生徒番号04
霞黒 善作(カグロ ゼンサク)【超高校級のダークヒーロー】
性別 男 【DEAD】

精神力 0
交友力 8

[ギブアンドテイク]……してもらったらしてあげる。してもらわなければ何もしないスタイル。

[着ぐるみキャラ]…着ぐるみが大好き。いつも身につけている。

[冷酷無比]…時には冷酷で血も涙もないような判断を下すこともある。


生徒番号05
説推 理子(トキスイ リコ)【超高校級の推理小説家】
性別 女

精神力 8
交友力 7

[虚言癖]…嘘をつくことが多々ある。全パートにおいて影響。

[洞察力]…捜査パート、学級裁判パートにおいて鋭い洞察力を発揮する。

[不幸体質]…幼い頃から思わぬ不幸に見舞われることが多い。


生徒番号06
雑賀 十兵衛(サイガ ジュウベエ)【超高校級のスナイパー】
性別 男

精神力 0
交友力 8

[超直感]…直感で物事を判断する。危険回避に繋がることが多い。

[冴える五感]…ここぞという場面で五感がかなり鋭くなる。

[鷹の目]…重要な場面での集中力は人並み以上となる。推理パート、学級裁判パートにおいて精神力が+6。


生徒番号07
破倦 言(ハケン コト)【超高校級の記者】
性別 女 【DEAD】

精神力 3
交友力 2

[突撃取材]…真実に近づく為ならば、遠慮なく相手に質問を投げかける。

[好奇心旺盛]…何事にも興味を持ち、興味を持ったことに関しては徹底的に知ろうとする。

[タレコミ]…なぜか彼女の元には様々な情報が自然と集まってくる。


生徒番号08
獅子屋 勇将(シシヤ ユウショウ)【超高校級の武道家】
性別 男

精神力 9
交友力 8

[独善的]…自分1人が正しいと強く信じている。

[一騎当千]…1人で1000人を相手にすることが出来る、と言われるほどの強者。

[筋の通った性格]…決して自らを曲げない。自分の決めたことはやり通す性格。


生徒番号09
一条 デルタ(イチジョウ ー )【超高校級の会計】
性別 女

精神力 1
交友力 6

[切れ者]…会計としての計算能力だけでなく多方面において頭の働きが素早い。

[怪力]…見た目では分からないが女とは思えない怪力を持つ。

[怖がり]…臆病で、初めての体験を前にすると大体怯える。


生徒番号10
鴻巣 稔(コウノス ミノル)【超高校級のアクションスター】
性別 男

精神力 9
交友力 0

[爽やかなクズ]…クズな行動をするが爽やかさ故に好感度は下がりにくい。

[チャレンジ精神]…何事にも積極的にチャレンジしていく。

[気が利く]…他人への気配りが上手い。他の人が気づかないような相手の心情を読み取ることもある。


生徒番号11
生駒 あやめ(イコマ ー )【超高校級の園芸部】
性別 女 【DEAD】

精神力 7
交友力 1

[おっとり]…常にゆっくりと落ち着いた態度。

[癒し系]…人を癒すような雰囲気を纏っている。

[外巧内嫉]…表面上では上手く取り繕っているが、内心では妬んでいることがある。


生徒番号12
伐渡 杯斗(キルド ハイト)【超高校級のジャグラー】
性別 男 【DEAD】

精神力 1
交友力 5

[過剰演出]…必要以上に壮大な演出で皆を盛り上げようとする。

[二面性]…普段は剽軽者といったような雰囲気だが……?

[手癖が悪い]…つい何かを盗んでしまうクセがある。


生徒番号13
オリーヴ・ピローニ( ー ー )【超高校級のグルメ】
性別 女 【DEAD】

精神力 3
交友力 3

[お嬢様]…裕福な家庭でお嬢様。一般人との感覚の違いに驚くことも。

[モラリスト]…真面目で道徳心が強い。

[体型コンプレックス]…体重の割に育っていないことを気にしている。


生徒番号14
不破 進(フワ ススム)【超高校級のサッカー選手】
性別 男 【DEAD】

精神力 5
交友力 1

[嫌われ者]…必ず一定の数の人間からは嫌われてしまうタイプ

[動けるピザ]…見た目はかなり太っているがフットワークは軽やかで運動はかなり得意。

[文武両道]…サッカーだけでなく、勉強も得意で成績は常に上位。


生徒番号15
椎名 美咲(シイナ ミサキ)【超高校級のメイド】
性別 女 【DEAD】

精神力 4
交友力 8

[野良メイド]…現在は仕える主人のいない野良メイド

[毒舌]…厳しい皮肉や悪口をズバズバと言うタイプ。精神力が低い者は精神的なダメージを負いやすい。

[滅私奉公]…自らを捨てて主人の為に尽くす心構え。だが現在主人はいない。


生徒番号16
薫島 初乃(カシマ ウイノ)【超高校級のアロマセラピスト】
性別 女 【DEAD】

精神力 8
交友力 4

[加虐嗜好]…要するにドS。他人を痛めつけるのが大好き。

[匂いフェチ]…ある匂いを嗅ぐのも大好きらしいが……?

[喘息持ち]…喘息持ちでたまに発作が起こる。


友好度一覧(26日目終了時点)

ーーー大親友ーーー
説推 理子
ーーー親友ーーー
獅子屋 勇将
雑賀十兵衛
一条 デルタ
上水流 一創
祈理 操【DEAD】
ーーー友人ーーー
伐渡 杯斗【DEAD】
オリーヴ・ピローニ【DEAD】
薫島 初乃【DEAD】
椎名 美咲【DEAD】
鴻巣 稔
霞黒 善作【DEAD】
生駒 あやめ【DEAD】
ーーー知り合いーーー
不破 進【DEAD】
ーーー顔見知りーーー
破倦 言【DEAD】


ーー敵対ーー
説推
獅子屋
ーー中立ーー
一条 鴻巣

ーー友好ーー
雑賀 上水流



~所持アイテム一覧~

超技林
高級チンチラシート
無言電話
もちプリのフィギュア
キャットドッグブレス
カットバサミ
みどりの着ぐるみ
タンブルウィード
新品のサラシ
ウォーターラバー
古びたそろばん(オリ)
すきバサミ
むらまさ
薔薇の鞭
ラジオくん人形
動くこけし
G-SICK
十字架
武神のお守り
サッカーボール
あしたのグローブ

ー生徒の身長・体重・胸囲ー

葉隠 康比呂
身長 180cm
体重 71kg
胸囲 82cm

祈理操
身長 161cm
体重 50kg
胸囲 81cm

上水流 一創
身長 179cm
体重 67kg
胸囲 80cm

霞黒 善作
身長 185cm
体重 80kg
胸囲 91cm

説推 理子
身長 157cm
体重 48kg
胸囲 83cm

雑賀 十兵衛
身長 177cm
体重 70kg
胸囲 82cm

破倦 言
身長 151cm
体重 44kg
胸囲 79cm

獅子屋 勇将
身長 195cm
体重 120kg
胸囲 119cm

一条 デルタ
身長 166cm
体重 60kg
胸囲 92cm

鴻巣 稔
身長 170cm
体重 54kg
胸囲 77cm

生駒 あやめ
身長 159cm
体重 47kg
胸囲 81cm

伐渡 杯斗
身長 176cm
体重 64kg
胸囲 79cm

オリーヴ・ピローニ
身長 139cm
体重 37kg
胸囲 67cm

不破 進
身長 167cm
体重 119kg
胸囲 117cm

椎名 美咲
身長 160cm
体重 50kg
胸囲 89cm

薫島 初乃
身長 169cm
体重 58kg
胸囲 86cm


獲得スキル一覧

狙い撃ち
『閃きアナグラムの時、ダミーの文字を最大3つ消去することが出来る』


名推理
『学級裁判でのノンストップ議論で、3回連続論破or同意に成功した時、精神力を1回復する』


鑑定
『ノンストップ議論、反論ショーダウンで、ダミーのウィークポイントを1つ見抜く。』


威圧
『反論ショーダウンでの発展の際に、必要なコンマの数字を10小さくする。』


テイスティング
『ノンストップ議論、反論ショーダウンの際、選択肢のコトダマの数を3つに絞ることが出来る』

超推理
『学級裁判でのノンストップ議論で5連続論破or同意に成功した時、精神力が全回復する。』


ーオリキャラ達の好きな食べ物ー


祈理 操…プリンアラモード

上水流 一創…牛丼

霞黒 善作…ロリポップ

説推 理子…サンドイッチ(特にタマゴサンド)

雑賀 十兵衛…鰻の蒲焼き

破倦 言…漬物

獅子屋 勇将…青椒肉絲

一条 デルタ…青汁

鴻巣 稔…明太子スパゲッティ

生駒 あやめ…チョコレートパフェ

伐渡 杯斗…豚骨ラーメン

オリーヴ・ピローニ…ローストビーフ

不破 進…草餅

椎名 美咲…マロングラッセ

薫島 初乃…鯛の香草焼き


本日23:30~

書ける時間は短くなると思われますが、少し進めます。

現在27日目-自由行動2回分終了していますので

夕食パートからのスタートとなります。

よろしくお願いします。


ーー食堂ーー

説推「………………。」

上水流「……説推、誰かが作った夕食は余っていないか?」

説推「……私が作ったもので良ければ、フライパンの中にあります。」

上水流「そうか。ではそれを頂く。」


上水流「これか。美味そうじゃないか。」

上水流「それにしても貴様、元気が無いな。」

説推「別に……。それより貴方、何か馴れ馴れしくないですか?」

上水流「……何か問題があるか?」

説推「問題というか……って、何で私の前に座るんですか。」

上水流「……何か問題があるか?」

説推「な、何なんですか……。どういう風の吹きまわしですか……。」

上水流「……先程、葉隠が美術室に来た。」

説推「…………!」

上水流「今のお前と同様に、元気が無かった。」

説推「………………。」

上水流「お前はどうやら、リーダーという立場からものを見ることに拘っているようだな。」

説推「……だから何ですか。」

上水流「俺の才能を知っているか?……超高校級の贋作師だ。」

上水流「俺は偽物を作ることを才能として認められて、ここに来た。」

説推「………………。」

上水流「今まで幾つもの偽物を生み出してきた。毎日毎日、完璧を求めて描き続けてきた。」

上水流「だが、未だ完璧と呼べる贋作を生み出したことは無い。」

上水流「色をどれだけ完璧に塗っても、構図をどれだけ完璧に捉えても……完璧な贋作にはならない。」

上水流「何故だか分かるか?」

説推「知りませんよ……。」

上水流「絵というものは、作者の想いが込められている。」

上水流「『見た者に何かを伝えたい。』『何かを正確に表現したい。』……そういう想いが……だ。」

上水流「だが、俺はその想いを正確に絵に乗せることが出来ない。作者と全く同じ想いを持って、絵を描くことが出来ない。」

上水流「『偽物の限界』が、そこにはあった。」

説推「……あの、何の話なんですか?」

説推「私、別に絵に興味なんて……」

上水流「……お前は、リーダーという偽物の自分を作り出している。そして、その偽物の感覚を基準として行動している。」

上水流「だが、立場を基準とした思考や行動に想いは篭らない。それはお前の本心とは違うからだ。」

上水流「皆を引っ張るリーダーならこうするだろう……なんて考えは、もうやめた方が良い。」

上水流「……もっと素直になるといい。わざわざ、本物が偽物になる必要は無い。」

説推「…………な……」

上水流「偉そうに言えた立場でないことは分かっている。すまなかった。」

上水流「……それでは、邪魔者は美術室に戻るとしよう。」

上水流「野菜炒め、もう少し塩を効かせた方が良いと思うぞ。」

上水流「今のお前には、丁度良いのかもしれんがな。」

説推「………………。」

説推「………………。」


【説推の警戒度が低下しました】

【説推との関係が『???』となりました】


ーー葉隠の部屋ーー


……もうすぐ夜時間か。

結局、今日も何も出来なかった気がするな。

……明日の起きる時間はどうするべ?


1.早め
2.普通
3.遅め


↓2


早めに起きるか…………。

それじゃ、今日はもう寝……

『ピーンポーーン』

…………?

こんな時間に……誰だべ……?

『ガチャリ』

一条「よ、夜遅くに……申し訳ありません…………。」

葉隠「お、おう……一条っち……?」

そういえば、今日中にどちら側に着くか決めるって言ってたんだったか……。

一条「あ……あの!」

一条「わ、私の前に……葉隠さんの意見を聞かせてください……。」

一条「あ、貴方の……結論を……。」

葉隠「俺の……結論……。」


この選択は、重要だよな…………。

↓1 コンマ以下41以上でスキル発動


【発動 ナシ】

1.俺は絶対に裏切り者じゃない

2.俺は裏切り者かもしれない

3.やっぱりまだ分からない


↓2


葉隠「……俺は、絶対に裏切り者なんかじゃねぇ。」

葉隠「それが俺の答えだ。」

一条「……ぜ……絶対……ですか?」

葉隠「ああ、絶対だべ!」

一条「……分かりました。」

一条「なら、私も葉隠さんを信じようと思います。」

一条「い、今までの貴方を、これからも信じていこうと思います。」

一条「わ、私達の目的は、黒幕を倒すこと……ですもんね……!」

葉隠「……あ、ありがとうだべ!一条っち!」

良かったべ……!

一条っちが、俺の味方になってくれた……!


【一条の警戒度が低下しました】

【一条との関係が『友好』となりました】


よし……今度こそ、今日はもう寝るとするべ……。

一条っちが、考えを変えてくれて……

ちょっとは、気が楽になったな……。


ーー27日目 終了ーー
【result】
・上水流との友好度が大きく上昇


友好度一覧

ーーー大親友ーーー
説推 理子
ーーー親友ーーー
獅子屋 勇将
雑賀十兵衛
上水流 一創
一条 デルタ
祈理 操【DEAD】
ーーー友人ーーー
伐渡 杯斗【DEAD】
オリーヴ・ピローニ【DEAD】
薫島 初乃【DEAD】
椎名 美咲【DEAD】
鴻巣 稔
霞黒 善作【DEAD】
生駒 あやめ【DEAD】
ーーー知り合いーーー
不破 進【DEAD】
ーーー顔見知りーーー
破倦 言【DEAD】


ーー敵対ーー

獅子屋
ーー中立ーー
鴻巣

ーー友好ーー
雑賀 上水流 一条


ーー???ーー
説推


~モノクマげきじょう~

モノクマ「余裕そう、とか思ってる?」

モノクマ「大間違いやで……。残り時間は短いんやで……。」

モノクマ「あとどれだけ日常編が続くか分からないけど、頑張って!」

モノクマ「終わりは突然に来るからね。恐ろしいね。」

モノクマ「それでは、短くて申し訳ありませんが本日はここまで。」

モノクマ「明日もあまり時間取れないかもしれません。ごめんね!」

モノクマ「それでは、お疲れ様でした!」


23:30から開始します。

よろしくお願いします。


ーー葉隠の部屋ーー

~28日目 開始~

ふぁ……

もう朝か…………。

そういや、今日は調理担当だっけ……?

昨日そんなことを聞いた気がするな。

まあこの状況なら、行っても行かなくてもどっちでも良さそうだが……

どうするべ?


1.調理室へ(上水流と調理)
2.誰かと話しに行く(上水流以外指定)

↓2


ーー厨房ーー

上水流「……おはよう。」

葉隠「か、上水流っちが挨拶をした……だと……!?」

上水流「………………。」

葉隠「そう気を悪くすんなって!ほら、何を作るか決めるべ。」

上水流「……ああ、そうだな。」

んー……何を作るべ……?


↓2 料理指定(どんな料理でも)


葉隠「タマゴサンドを作るべ!」

上水流「……サンドイッチならともかく、タマゴサンドだけを作るのか?」

上水流「流石にやめておいた方が良いと思うが。」

葉隠「んじゃ、タマゴサンド多めで、サンドイッチを沢山作るべ!」

上水流「……それなら良さそうだな。」

上水流「ところで葉隠、貴様は料理が下手らしいが……」

上水流「まさか、『具材をパンで挟むだけ』のことすら出来ないわけではないな?」

葉隠「そ……それくらいは出来るべ!……多分。」

上水流「…………具材は俺が全て用意する。貴様はそれをパンに挟め。」

上水流「いいか。余計なことはするな。ただ、パンに具材挟む。それだけだ。」

葉隠「だ、大丈夫大丈夫……。出来るべ……。」


ーコンマ以下判定ー

↓1がこのレスのコンマより上なら成功


【結果:失敗】

葉隠「………………。」

上水流「…………どうやらお前は日本語から勉強し直した方が良いようだな。」

上水流「パンで具材を挟む……というのはだな、パンが外側、具材が内側なのだ。」

上水流「貴様がやっているのは、具材でパンを挟む、だ!」

上水流「大体何故これがタマゴサンドだと思った!?外側がベタベタでは食べられないだろう!」

葉隠「いや……俺の直感が……」

上水流「……そ……想像以上だった……。やはり俺が全てやっていれば……」

上水流「はぁ……。俺が作り直す。お前はもうどいていろ。」

葉隠「……悪いな…………。」

また失敗しちまったべ……。


【上水流との友好度が少し上昇しました】


ーー食堂ーー

葉隠「……あれ?」

洗い物が終わって食堂に戻った頃には、もう殆ど人がいなかったべ。

雑賀「おう葉隠、上水流、お疲れさん。もう自由行動だって連絡されたぜ。」

雑賀「……何でお前らを待たなかったのかは謎だが。」

上水流「………………。」

上水流「……まあ、心配は無いだろう。」

雑賀「……?……そうなのか?」

上水流「……恐らく……だがな。」

説推っち……やっぱり俺を避けてんのか……?


ーー葉隠の部屋ーー

~28日目 自由行動時間1~

さて……自由時間か……。

やっぱり説得に行くべきなんかな……。

ちょっと怖いんだが……。

……どうするべ?


1.誰かと話しに行く(生徒指定)
2.探索に行く(場所指定)
3.購買部(メダル:19)

↓2


ーープールーー

葉隠「おっす、一条っち、何してんだ?」

一条「あ……えっと、ちょっと足だけでもプールに浸かろうかな……なんて……。」

……でも一条っち、靴下を履いてるべ。

一条「……そ、それより、葉隠さんこそどうしたんですか……?」

葉隠「ああ……えっと……」


……何について話すべ?

1.会計になった理由(通信簿埋め)
2.朝の説推の様子について
3.朝の獅子屋の様子について
4.自由安価(内容指定)

↓2


葉隠「朝、説推っちの様子はどうだったべ?」

一条「う、うーん……何て言うか……」

一条「迷い……?みたいなものが感じられました。」

葉隠「迷い?」

一条「わ、私もよく分からないんですけど……」

一条「昨日見た時は……凄くまっすぐで……」

一条「勿論疲れてはいる様子だったんですが……それでも、芯があったというか……。」

一条「でも……今日はふらふらしてて……。」

一条「……ご、ごめんなさい。やっぱりよく分からないです……。」

葉隠「俺も聞いててよく分からんべ……。」

一条「で、でもとにかく……疲れているのは確かですよ……。」

一条「最近、説推さんの笑顔を見た覚えがありませんし……」

一条「あまり眠れてないんですかね……。」

葉隠「説推っちは、リーダーって立場を重く捉えてるからな……。」

葉隠「皆の為に……よく頑張ってると思うべ……。」

葉隠「……いや、頑張り過ぎって言うべきなのか……?」

きっと、俺に敵対する姿勢を取ったのも……

皆の為……なんだろうな……。

一条「どうにかして助けてあげたいんですけど……」

一条「この前、モノクマがパソコンのことを勘付いてると取れる言動をしていたので……パソコンは触れなくて……」

4度目の学級崩壊の後のアレか……。

葉隠「どうしたもんかな……。」

一条「む、難しいですねぇ……。」

とにかく、まずは説推っちと和解しねぇと……。


プレゼントを渡しますか?

1.はい
2.いいえ

~所持アイテム一覧~

超技林
高級チンチラシート
無言電話
もちプリのフィギュア
キャットドッグブレス
カットバサミ
みどりの着ぐるみ
タンブルウィード
新品のサラシ
ウォーターラバー
古びたそろばん(オリ)
すきバサミ
むらまさ
薔薇の鞭
ラジオくん人形
動くこけし
G-SICK
十字架
武神のお守り
サッカーボール
あしたのグローブ

↓2


葉隠「一条っち!これをやるべ!」

一条「わぁ……!ふ、2つめです……!」

葉隠「……2つは要らなかったか?」

一条「い、いえ、そんなことは……」

葉隠「……要らなかったんだな。」

一条「…………はい。」

一条「3つ集めたら黄金の算盤と交換!とかなら良いんですけどね……。」

葉隠「そんな夢みたいなことは、流石にねーと思うべ……。」

……一応、喜んではくれたみたいだな。


【一条との友好度が大きく上昇しました】


ーー葉隠の部屋ーー

~28日目 自由行動時間2~

……まだ時間はあるな。

じっとしていても、気は晴れねぇし……


……どうするべ?


1.誰かと話しに行く(生徒指定)
2.探索に行く(場所指定)
3.購買部(メダル:19)

↓2


ちょっとお風呂で離脱……。

1:30ごろ再開

一応明日休みなので

遅筆ですが出来るだけ頑張ります。


ーー ランドリー ーー

説推「………………。」

ランドリーで1人、ポツンと座ってるべ。

……今日こそ、説得しねぇとな。

葉隠「……説推っち。」

説推「………………。」

振り向いたべ。

……でも、返事は無し……か。

……何て言うべ?


1.やっぱり、説推っちの本音が聞きたいべ。
2.リーダーを、他の人に変わってもらってくれ。
3.説推っちは、俺が嫌いか?


↓1 コンマ41以上でスキル発動



【スキル:脅威の判断力】

今まで、説推っちは辛かったはずだべ。

いつもいつも皆の為に頑張り続けて

皆以上に無理をして……

きっと沢山思い悩んできたはずだべ。


もう、説推を解放してやるべきなんじゃないか……?


選択肢>>61と同様

↓2


葉隠「リーダーを、他の人に変わってもらってくれ。」

説推「…………!?」

説推「な、何を言ってるんですか……!?」

葉隠「他になるとするなら、雑賀っちが良いか?それとも獅子屋っちか?」

葉隠「皆が嫌がるなら、俺がなってやるべ。」

葉隠「もう……無理ばっかしてる説推っちを見るのは嫌だべ。」

葉隠「いつもいつも頑張り過ぎてて……リーダーって立場に引っ張り回されてて……」

葉隠「元はと言えば俺が説推っちを推薦したんだ……。」

葉隠「……本当に、すまなかったべ。」

説推「そ、そんなの……無理です……。」

説推「リーダーじゃなくなったら……私は何なんですか……?」

説推「前にも言いましたよね……。私は、私の意見が分からないって……。」

葉隠「……だから、リーダーをやめてみるんだべ。やめてみたら、それも解決するって。」

説推「そんな……いい加減な……!」

説推「……まさか、私を騙す作戦ですか?私を丸め込むつもりなんですか?」

葉隠「……説推っち。」

葉隠「……俺を……信じてくれ。」

説推「……そ、そんなの……無理です……!」

~~~~~~~~~~~~~~~~~

上水流「もっと素直になるといい。」

~~~~~~~~~~~~~~~~~

説推「…………っ!」

説推「わ、私は……」

~~~~~~~~~~~~~~~~~

上水流「わざわざ、本物が偽物になる必要は無い。」

~~~~~~~~~~~~~~~~~

説推「……わ……たし……は……。」

説推「……………………。」


説推「…………葉隠……くん。」

葉隠「……ん?」

説推「……………………」

説推「今からでも、遅くないんですか?」

葉隠「……何がだ?」

説推「葉隠くんを……信じるのが……です。」

葉隠「……もちろん、全然遅くないべ。」

葉隠「今からでも、俺は説推っちに信じて欲しいべ!」

説推「…………………」

説推「……う……うっ……」

説推「私……っ……私っ……!」

説推「葉隠くんを……信じたいです……!」

説推「葉隠くんのこと……大好きですから……!」

説推「何があっても……信じたいですっ……!」

葉隠「し……信じてくれるのか…………?」

説推「はいっ……!信じさせてください!」

葉隠「と、説推っち……!」

葉隠「本当に、感謝するべ……!」

説推「お礼なんて……うっ……私がっ……私が悪かったんですよぉ……っ……。」



【説推との関係が『友好』となりました】


ーー ランドリー前 ーー

雑賀「…………。」

上水流「……どうやら、丸く収まったようだな。」

正直、ここまで上手くいくとは思っていなかったが。

雑賀「お前が、説推を説得したんだろ?」

雑賀「……やるじゃねぇか。」

そう言って、雑賀は俺の胸を軽く押した。

上水流「……大したことはしていない。俺はただ……」

上水流「………………。」

……言えない。

俺は……一生かけても償えない罪を犯した。

だからきっと、この言葉は一生言えない。

雑賀「…………?」

上水流「いや、何でも無い。それより、次のリーダーを決めねばならんようだが……」

雑賀「それなら、俺が引き受けるぜ?勿論、皆が反対しないなら……だけどな。」

上水流「ふむ……それなら明日、食事会で話すと良いだろう。」

雑賀「……だな。」

雑賀「そんじゃ、そろそろ飯にしようぜ。腹減った。」

上水流「……うむ。」

……こいつは、俺を許したのだろうか。

どういう気持ちで、俺と接しているのだろうか。


……俺は、こんなに普通に、こんなに普通の会話をしていて良いのだろうか。


ーー食堂ーー

一条「あ……!説推さん……!」

一条「あ、あの……良ければ一緒に食べませんか……?」

一条「ちょ、丁度作り過ぎたところで……。」

説推「……良いんですか?」

一条「は、はい……勿論……!食べましょうよ……!」

説推「それなら、お言葉に甘えてっ!」

一条「……あ……………。」

説推「……? どうしました?」

一条「……と、説推さん……久しぶりに笑いましたね……。」

一条「よ、良かったです……。何だか……安心しました……。」

一条「ここ最近……説推さんの笑顔を見てなかったから……。」

説推「……………………」

説推「……そう……でしたか……。」

説推「…………えへへ……。」


説推「あら、このシチュー、とっても美味しいです!」

一条「ほ、本当ですか……?良かったです……。」

説推「一条さん、料理上手なんですね……。本当、尊敬します。」

一条「い、いえいえ、そんなこと……。説推さんも上手じゃないですかぁ……。」

説推「いえ、私なんて…………あれ?」

一条「……ど、どうしました?」

説推「一条さんは、いつも食事の時は青汁を飲むんですか?」

一条「あ……は、はい……。健康の為でもあるんですけど……好きなので……。」

説推「珍しい好みですね……。私も健康の為に飲み始めた方が良いんでしょうか……。」

一条「と、説推さんは青汁とかより、もっと沢山食べるべきだと思います……。」

一条「や、痩せ過ぎですよ……。」

説推「え……?そ、そうでしょうか?」

一条「わ、私はちょっと太ってるかもしれませんけど……説推さんは絶対に痩せ過ぎです……。」

一条「も、もっと、お肉を食べましょう……!」

説推「う……努力します……。」

説推「……痩せ過ぎ……かぁ……。」

説推「…………………。」

説推「(胸の大きさの差ではありませんよね……?)」


ーー葉隠の部屋ーー

ふう……もうすぐ夜時間だな……。

さて、明日の起きる時間はどうするべ?


1.早め(コンマ判定アリ)
2.普通
3.遅め


↓2


久しぶりにゆっくり寝るか……。

そんじゃ……今日はもう休むとするべ……。


ーー28日目 終了ーー
【result】
・上水流との友好度が少し上昇
・一条との友好度が大きく上昇



友好度一覧

ーーー大親友ーーー
説推 理子
ーーー親友ーーー
獅子屋 勇将
一条 デルタ
雑賀十兵衛
上水流 一創
祈理 操【DEAD】
ーーー友人ーーー
伐渡 杯斗【DEAD】
オリーヴ・ピローニ【DEAD】
薫島 初乃【DEAD】
椎名 美咲【DEAD】
鴻巣 稔
霞黒 善作【DEAD】
生駒 あやめ【DEAD】
ーーー知り合いーーー
不破 進【DEAD】
ーーー顔見知りーーー
破倦 言【DEAD】


ーー敵対ーー

獅子屋
ーー中立ーー
鴻巣

ーー友好ーー
雑賀 上水流 一条 説推


NIGHT TIME

ーー鴻巣の個室ーー

鴻巣「早く……動かないと……」

鴻巣「あと1日……。」

鴻巣「待てるのは、それが限界かな……。」

鴻巣「明日までに皆が団結出来ないようなら、ボク1人でも……」

鴻巣「………………。」


~モノクマげきじょう~

モノクマ「皆さんに……重大なお知らせがあります……。」

モノクマ「何と……モノクマげきじょうの残り回数が……」

モノクマ「あと2回となってしまいました……!」

モノクマ「作者がモノクマに言い訳をだらだら言わせられるのも、あと2回……!」

モノクマ「皆さん……!今まで……!今まで本当に……!」

モノクマ「ありがとうございました……!」


モノクマ「まあ、まだあと1回あるんだけどね。」

モノクマ「それでは、今日はここまで!質問等あれば遠慮なくどうぞ!」


奇跡的なタイミング被りで自分が>>1000を取ってしまいました

死にたい

すないぷしようとおもってたのに
コーヒーェ

ならば前スレ>>996の願い事を叶えればいいんでない?

>>80
僕が絵を貼ったとか貼ってないとかでレスを無駄にした人が悪い(適当)

では、>>81の言うとおりにします。

とりあえず今残ってる短編ネタまとめ

・被害者のオシオキ

・被害者がクロになった時の反応

・獅子屋vsオーガ

・皆が才能を活かしているところ

・葉隠、雑賀、伐渡が部屋で凄いものを見つける


少なくとも上3つは完結した後になるかと。

それでは本日は23:15~

日常編を進めていきます。

よろしくお願いします。

おうふ
晩飯食ってる間に解決してた
その節は>>1すまぬ、tだ願い安価が微妙に文字違うせいでどこぞのズッコケ少年団になってね?

正しくは>>1000なら葉隠と雑賀(が)、伐渡の部屋ですごいの見っける(ネタでもシリアスでも)ってことなんだが訂正オナシャス

>>85
そっちかとも思ったんですが、素直に日本語の意味を取って、それぞれがそれぞれの部屋で何か見つけるのかなと思ってしまいました。

書く時はそういう風にしますね


少し早めて23:00スタートで……

人は……結構他に流れてるかな?


ーー葉隠の部屋ーー

~29日目 開始~

……ん……

……結構寝た気がするべ……。

今……何時だ……?

……10時30分か。


とりあえず、朝飯を食わねーとな……。

食堂に行くとするべ。


↓2 食堂で会った人物1名指定


ーー食堂ーー

獅子屋「…………。」

うわ、獅子屋っちがいるべ……。

……獅子屋っちだけは、まだ俺の敵なんだよな。

どうにかして、説得したいが……。

獅子屋っちの前に座ってみるか……。


獅子屋「…………何の用だ。」

葉隠「え……っと……ちょっと話でもしようかなって……な。」

獅子屋「……俺はお前に話すことなどない。」

葉隠「し、獅子屋っちには無くても、俺にはあるんだべ……。」


さて……何て言うべきなんだ……?


↓1 スキル発動判定 コンマ41以上で発動


【スキル:脅威の判断力 発動!】
勿論獅子屋っちの説得はしたいが……
だからと言って、『あいつ』の名前を出すのは良くなさそうだな……。


1.そんなに俺が信用出来ないなら、モノクマに聞いてみると良い

2.皆で団結しないと、祈理っちが悲しむべ?

3.獅子屋っち、何だか意地になってねーか?


↓2


葉隠「獅子屋っち……何か意地になってねーか?」

獅子屋「……何?」

葉隠「説推っちも、一条っちも、俺を信じるって言ってくれたべ。」

葉隠「それでも頑なに獅子屋っちは俺に敵対する姿勢を取って……」

葉隠「根拠や証拠に拘り過ぎて……俺を信じられねーんじゃないかって……」

獅子屋「聞き捨てならんな。」

……やべ、怒らせちまったか……?

獅子屋「俺はあくまでも、公平な立場でこの問題について考えたつもりだ。」

獅子屋「その結果、貴様とは敵対する立場を取ることに決めた。」

葉隠「で、でも……他の皆は俺を信じてくれたんだし……」

葉隠「それも含めて……もう一度考え直すってのはどうだ……?」

獅子屋「ふん……。そうやって、俺も味方に引き入れるつもりか……?」

獅子屋「…………だが、まあ良いだろう。」

獅子屋「そこまで言うのなら、今からもう一度考え直してやっても良い。」

獅子屋「……考えは変わらんと思うがな。」

……よし。

……とりあえずは、考え直させるところまでは持っていけたみてぇだな。

あとは……どうにかして味方になるように……。


【獅子屋の警戒度が低下しました】

【獅子屋との関係が『中立』となりました】


ーー葉隠の部屋ーー

~29日目 自由行動時間1~

……さて、自由行動の時間だな。

部屋でじっとしていても時間の無駄だしな……。


……どうするべ?

1.誰かと話しに行く(生徒指定)
2.探索に行く(場所指定)
3.購買部(メダル:19)

↓2


ーー音楽室ーー

雑賀「………………。」

葉隠「おう、雑賀っち。」

葉隠「……ピアノ、弾けんのか?」

雑賀「いや、そういうわけじゃねーんだが……」

雑賀「ま、ちょっとした気分転換だよ。」

葉隠「…………。」

……さて、何について話すべ?


1.家族関係の解決策について(通信簿埋め)
2.朝の獅子屋の様子について
3.朝の説推の様子について
4.自由安価(内容指定)

↓2

葉隠「雑賀っち、この前話してた妹さんのこと……」

雑賀「……あれか。」

雑賀「あれならもう、どうするかは決めたよ。」

葉隠「え?そうなんか?」

雑賀「……正直に、俺がお前の恋人を殺してしまったんだって、言おうと思う。」

雑賀「それが正解の選択なのかは分かんねぇ。でも……進まないよりはマシだろ?」

雑賀「良い方向に転ぶとしても、悪い方向に転ぶとしても、前に進み続けることが大切なんだって……」

雑賀「最近、そう思うようになったんだ。」

葉隠「……そっか。」

葉隠「それが雑賀っちの答えなら、俺は賛成するべ!」

葉隠「怒りを買って殺されそうになったら、上手い逃亡の仕方でも教えてやんべ。」

雑賀「はは……そん時は頼むわ。」

……雑賀っちはすげえな。

難しい問題とも真っ直ぐに向き合って

そして、何かしらの答えを出す……。

誰でも簡単に出来ることじゃねぇべ。

葉隠「にしても……最近雑賀っち、ちょっとポジティブになったんじゃねーか?」

葉隠「最初の頃は、1人でずっとネガティブに考えた気がするべ。」

雑賀「……こいつに、色々教えてもらったからな。」

そう言って、雑賀っちはピアノの椅子を撫でた。

……そうか。

ピアノを弾こうとしてたんじゃなく……

伐渡っちが最期に座っていたその椅子に……

雑賀「俺はもう、後ろは向かねぇ。どんな絶望にも立ち向かえる。」

雑賀「……あいつが、後ろで笑ってる気がするからな。」

葉隠「……だべ。あいつならきっと、いつでも元気に笑ってるべ。」


プレゼントを渡しますか?

1.はい
2.いいえ

↓2

~所持アイテム一覧~
超技林
高級チンチラシート
無言電話
もちプリのフィギュア
キャットドッグブレス
カットバサミ
みどりの着ぐるみ
タンブルウィード
新品のサラシ
ウォーターラバー
すきバサミ
むらまさ
薔薇の鞭
ラジオくん人形
動くこけし
G-SICK
十字架
武神のお守り
サッカーボール
あしたのグローブ


葉隠「雑賀っち、これをやるべ!」

雑賀「これは……ボクシングのグローブか?」

葉隠「そうだべ!努力と情熱が染み込んでるらしいぞ!」

雑賀「身体を鍛えるのには良さそうだな……。」

雑賀「貰っとくわ。ありがとな。」

結構喜んでくれたみたいだべ!


【雑賀との友好度が大きく上昇しました】

【雑賀の通信簿4/5が解放されました】
『妹に全てを話すことを決めた雑賀。これからは前を向いて、ひたすら真っ直ぐに進んで行く決心をする。』

【スキル:ポジティブ を獲得しました】
『学級裁判でのミスを1度だけ無効にする。』


ーー葉隠の部屋ーー

~29日目 自由行動時間2~

もう夕方だべ……。

起きるのが遅かったし、当然か。

行動するならさっさとしねぇとな!


……どうするべ?

1.誰かと話しに行く(生徒指定)
2.探索に行く(場所指定)
3.購買部(メダル:19)

↓2


ーー食堂ーー

鴻巣「……あ、葉隠クン。」

葉隠「おっす、鴻巣っち。」

鴻巣「ボクはこれから夕食なんだけど……何か用かな?」


まだ全員が団結してるとは言えねぇ状況だが……

ここで鴻巣っちを味方に引き込めるか?


1.今度こそ、俺の味方になってくれ!
2.俺が裏切り者じゃないって証明する方法はねぇか?
3.鴻巣っち、今の心境はどんな感じだ?


↓1 コンマ41以上でスキル発動


【スキル:脅威の判断力 発動!】

……ここで鴻巣っちを選んじまったか。

この選択で、皆の運命が決まると言っても過言じゃねーべ。

……獅子屋っちを味方に引き込む決定的な何か。

それが必要だよな……。

↓2 選択肢>>112と同様


葉隠「今度こそ、俺の味方になってくれ!」

鴻巣「………………。」

鴻巣「……残念だけど、まだ全員が団結していないよね?」

鴻巣「獅子屋クン……彼の説得は、ボクが出来ることじゃない。」

鴻巣「だから、ボクはキミの味方にはなれない。」

葉隠「ま、待て!考え直せねぇか!?」

鴻巣「……無理かな。ゴメンね。」

鴻巣「葉隠クン、キミはよく頑張ったよ。説推さんを説得出来るなんて思わなかった。」

鴻巣「……時間と運が足りなかったんだよ、きっと。」

葉隠「そ、そんな……」

くそ……もう、ダメなのか……。


【鴻巣との関係に変化はありません】


ーー大浴場 脱衣所ーー

鴻巣「説推さん?」

説推「……はい。何でしょうか?」

鴻巣「……これ、もう返すよ。」

説推「え?……ああ、マスターキーですか……。」

説推「でも、私はもうリーダーじゃないので……」

鴻巣「いや、ボクもキミに渡そうと思ったわけじゃないよ?」

鴻巣「ただ、たまたまキミがここにいたから。」

鴻巣「監視カメラの無いところで渡さないと……でしょ?」

説推「ああ……何となく、ここにいてしまうんですよね……。」

説推「リーダーをしてる間、ここにいることが多かったからでしょうか。」

説推「では、これは雑賀さんに渡しておきますね。」

鴻巣「うん、よろしく。」


ーー食堂ーー

雑賀「……おう、鴻巣か。」

鴻巣「こんばんは、雑賀クン。前、良いかな?」

雑賀「勝手に座れよ。……どうした?」

鴻巣「今日から、キミがリーダーなわけでしょ?」

鴻巣「だから……ちょっと伝えておきたいことがあって。」

雑賀「伝えておきたいこと……?」

鴻巣「……説推さんに、ある物を預けておいたから……」

鴻巣「それを、厳重に保管しておいて欲しいんだ。」

鴻巣「出来るなら、誰にも取ることが出来ないように……ね。」

雑賀「……分かった。」

鴻巣「はは、雑賀クンは話が早くて助かるよ。」

鴻巣「それじゃ、ボクはこれで。」

雑賀「……待てよ。」

鴻巣「……何かな?」

雑賀「お前……あんまり無茶はすんなよ?」

雑賀「コロシアイ学園生活を潰す……それが出来るなら皆協力する。」

雑賀「1人だけで行動を起こすのは……」

鴻巣「皆協力する……か。」

鴻巣「残念ながら、それは無理みたいなんだ。」

鴻巣「勿論、ボクだってそれがベストだと思ってたけど。」

鴻巣「こうなっちゃったら、ベターで我慢するしかないでしょ。」

雑賀「………………。」

鴻巣「……それじゃ。」


【鴻巣、雑賀の警戒度に変化はありません】


ーー葉隠の部屋ーー

もう夜か……。

そろそろ眠らねえとな。

明日の起きる時間はどうするべ?

1.早め
2.普通
3.遅め


↓2


早めに起きるべ……。

んじゃ、今日はもう寝るか……。


ーー29日目 終了ーー
【result】
・雑賀との友好度が大きく上昇
・Chapter5のルートが決定しました。


友好度一覧

ーーー大親友ーーー
説推 理子
雑賀十兵衛
ーーー親友ーーー
獅子屋 勇将
一条 デルタ
上水流 一創
祈理 操【DEAD】
ーーー友人ーーー
伐渡 杯斗【DEAD】
オリーヴ・ピローニ【DEAD】
薫島 初乃【DEAD】
椎名 美咲【DEAD】
鴻巣 稔
霞黒 善作【DEAD】
生駒 あやめ【DEAD】
ーーー知り合いーーー
不破 進【DEAD】
ーーー顔見知りーーー
破倦 言【DEAD】


ーー敵対ーー
ーー中立ーー
鴻巣 獅子屋

ーー友好ーー
雑賀 上水流 一条 説推


~モノクマげきじょう~

モノクマ「遂に最後のモノクマげきじょうなのです!」

モノクマ「まだ全然書き上がっていないので、完結は少し先になると思いますが……」

モノクマ「とりあえずここまでを振り返ってみると、至らぬ部分が沢山あったなーと思います。」

モノクマ「それでも、ボクとしては楽しんで書くことが出来た2ヶ月間でした。」

モノクマ「また気が向けば、オリロンパを書くこともあるかもしれません。」

モノクマ「その時は、優しく見守って欲しいです。」

モノクマ「あ、見守るだけはダメかな。安価には参加してよ。」

モノクマ「それでは、あと少しとなった葉隠ロンパを、最後までよろしくお願いします!」


本日はここまで。

お察しの方も多いと思われますが

30日目に事件が発生します。

裁判編が全く書きあがってませんので

珍しく5日くらい間を開けるかもしれません。

正確に再開の日と時間が決まったら、また連絡します。

再開するまでの間、短編の消化を少しずつしようかな。

それでは、お疲れ様でした。


それにしても先週や1日投票待った時は

こんなに人いたんだ!って感じだったのに

突然減りましたね。

やっぱりGW効果があったのかな。

短編のリクエスト等あれば、遠慮なくどうぞ。


【葉隠と説推の日常 1】

ーー朝ーー
説推「あっ!葉隠くん!」

説推「今更起きたんですか!?もう夕方ですよ!?」

葉隠「なっ!?マジでか!?」

葉隠「ふつーに朝だと思って起きてきたのに……何てことだべ!」

説推「全く……ダメダメですね、葉隠くん!」

葉隠「ああ……ダメダメだべ……。」

葉隠「……それが本当なら、だけどな!」

説推「……あ、ばれてました?」

葉隠「当たり前だべ!こんな嘘も見抜けねーと思ったか?」

葉隠「伊達に説推っちと仲良くしてねーべ!これくらいは、2秒で見抜けるようになったぞ!」

説推「に、2秒……!?なかなかやりますね……。」

ーー昼ーー
説推「葉隠くん!クッキーを作ってみたんですけど、いかがですか?」

葉隠「おっ、いいのか?」

葉隠「んじゃ、お言葉に甘えて、頂くとするべ!」

説推「はい!このクッキー、葉隠くんの頭をイメージして作ったんですよ!」

葉隠「ああ、通りで歪な形…………っておい!どういう意味だべ!」

説推「ふふっ、ナイスノリツッコミです!」

葉隠「……で、実際は上手く型を取れなかっただけなんだろ?」

説推「う……見抜かれてしまいましたか……。」

説推「で、でも!味は大丈夫……なはずですから!」

葉隠「本当か?どれどれ……」パクッ

葉隠「おお、確かに美味いべ!丁度良い甘さだ!」

説推「よ、良かった……。まだまだありますから、沢山食べてくださいねっ!」

ーー夜ーー
説推「おやすみなさい……葉隠くん……。」

葉隠「ああ、おやすみ…………ん?」

葉隠「……おい、説推っち。そっちは俺の個室だべ?」

説推「ふぇ……?」

葉隠「幾らなんでも寝ぼけ過ぎだって……。大丈夫か?」

説推「う~……」

葉隠「大丈夫じゃなさそうだべ……。」

葉隠「説推っち、個室の鍵はどこにあるんだ?運んでってやるべ。」

説推「…………zZZ」

葉隠「おーい、説推っち?」

葉隠「……………………。」

葉隠「……仕方ねぇか。俺の部屋で寝かせてやるべ。」

説推「(……上手く騙せました。)」

説推「(こんな演技に騙されるようじゃ、葉隠くんもまだまだですねっ!)」

【葉隠と説推の日常1 END】


説推さんに関してはちょっと

ヒロインっぽくし過ぎたかなーと思ってたりします。

仮にもダンガンロンパなんだから

ハーレムを目指すべきだったのかも……。


ちょっとお知らせ……。

怒らないで聞いてくださいね!

次もまた葉隠を絡めたオリロンパを書きたいなと思っているのですが……

今回のオリロンパを書いていて、キャラを作り込むことの重要性をつくづく実感しております。

どれだけ頑張って事件を作っても、結局僕じゃ他のオリロンパのクォリティに負けますし……

それならせめて、キャラをきっちり魅力あるものに作り上げて

葉隠とオリキャラの絡みを面白楽しく書きたいなと思いました。

ということで……先にキャラだけ作っておこうと思うんですよ。

そしてこっちを完結まで頑張りつつ、頭の中でそのキャラ達の詳細を決めていこうかな……と。

決して掛け持ちってわけではないんです(必死)

先に立ててキャラだけ作って、そこまでで止めておくつもりですので……。

ということで日曜日の20時より、スレを立ててキャラ作りだけしていきたいと思います。

多分今回は葉隠+16人(幸運含む)になると思います。

何で合計17人なのかについては、まあ後のお楽しみということで……

そんなに楽しみなことでもないか……?

まあそんな感じですので、とにかく日曜日の20:00!よろしくお願いします!

立てたスレはこちらにも貼ります。

それは違うよ!このスレは見やすいしクオリティも十分だと思うな
キャラ作り参加させていただきます

なんだかんだでこのスレのキャラも十分魅力的だと思うけどなあ。
とりあえずどっちも応援するぜ!!

あと短編タイトルに番号が振ってあるということは葉隠と説推の日常2も期待していいということなんですかねぇ

このスレのおまけが多いってのがけっこう面白かったけど、そのテイストまで更に含んで本編作ってくれるならすごい面白そうです!

ここのキャラ好きだぞ、特に上水流と雑賀が!
次スレはストーリーがリンクしてるのかな……


>>135
ありがとうございます!
キャラ作りは出来るだけ多くの人が採用されるようにしますので、よろしくお願いします!

>>136
葉隠&説推は個人的に書きやすいので、このスレが余ったら埋めネタとして使うかも……と思って番号を付けておきました。

>>137
次のはこっちよりギャグテイストになるかもですね。かと言ってシリアスに力を入れないわけではありません。僕なりに頑張って作ります。

>>138
ストーリーに関してはリンクしていないです。それはもう決定してます。個人的な話になりますが、私がスーダン2を友人から借りて1回プレイしたっきりなのです。いつになるかは全く分かりませんが自分で買ったら、こちらと繋がった修学旅行をやると思います。


実は次に立てるのは、またコロシアイ学園生活です。飽きたなんて言わないで見てあげて欲しいです、はい。


【スゴイモノ】

ーー伐渡の個室ーー

伐渡「ようこそ!我が城へ!」

葉隠「なーにが城だって……。ただの個室じゃねーか。」

雑賀「しかも何の個性も無いな。普通に綺麗にしてあるし。」

葉隠「だべ。何か面白いもんがあるかと思ったけど、この様子だと何もねーべ。」

雑賀「つまんねーな。」

葉隠「つまんねーべ。」

伐渡「お前らが俺に面白さを求め過ぎなんだよ!」

雑賀「……ん?このベッドからはみ出てるのは何だ……?」

伐渡「はっ!しまっ……!」

伐渡「雑賀!それはダメだ……!」

雑賀「……下着じゃねーか。しかも女用の。」

葉隠「な、何でこんなところに椎名っちの下着があるんだべ……?」

伐渡「い、いやー、何でだろうな?」

伐渡「ふ、不思議なこともあるもんだー。」

雑賀「ん?」

雑賀「また伐渡がしょうもないことをしでかしたのかと思ったが……」

雑賀「葉隠、何でお前はこれが椎名の下着だって分かったんだ?」

葉隠「え?」

葉隠「……え、えーと……それは……」

葉隠「…………………」

葉隠「リ、リアルな話、記憶操作だべ!そうに決まってんだ!」

伐渡「そそ、それだ!記憶操作!誰かが俺達を嵌めようとしてるんだ!」

雑賀「………………。」

雑賀「……お前ら、ちょっと食堂で話をしようか。」

伐渡「ちょっ!雑賀!これは陰謀なんだ!信じてくれ!」

伐渡「黒幕だ!黒幕の罠なんだ!」

葉隠「そうだべ!俺達は何もしてないぞ!」

雑賀「……あんまり騒ぐと、椎名にも知らせるぞ。」

葉隠「悪かったべ。」

伐渡「いや、実際ちゃんと謝ろうとは思ってたよ?うん。」

雑賀「(……もうちょっとこいつらで遊ぶのも面白いかもしれない。)」


【スゴイモノ END】

学級裁判 開廷!

モノクマ「まずは、学級裁判の簡単な説明から始めましょう!」

モノクマ「学級裁判の結果は、オマエラの投票により、決定されます!」

モノクマ「正しいクロを指摘できれば、クロだけがお仕置き。だけど……もし間違った人物をクロとした場合は……」

モノクマ「クロ以外の全員がお仕置きされ、皆を欺いたクロだけが、晴れて卒業となりまーす!」

モノクマ「そんじゃ、あとはオマエラに任せるよ。」

椎名「葉隠……伐渡……あんた達、最低だよ!」

オリーヴ「全くですわ……。見損ないました。」

説推「葉隠くん……貴方という人は……」

葉隠「ち、違うんだって!俺達は何も……!」

伐渡「むしろ俺らは被害者なんだよ!」

椎名「はぁ!?何寝ぼけたこと言ってんのよ!」

こいつらが被害者……?

一応、詳しく聞いてみるとするか……。


ーノンストップ議論 開始!ー

【コトダマ】
▷伐渡の部屋にあった下着


伐渡「お、【俺は下着を盗んでなんていな……

雑賀「それは違うぞ!」論破!

BREAK!!


伐渡「早ぇーよ!最後まで言わせろ!」

雑賀「だって、お前が盗んでないんだとしたら……」

雑賀「お前の部屋に下着があったのは何なんだって話になるじゃねぇか!」

伐渡「ぐ……!」

伐渡「お、俺の部屋にあったからって、俺が盗んだことにはならねぇぞ!?」

椎名「そんな屁理屈、通ると思ってるのぉ!?」

伐渡「いや、本当なんだって!」

葉隠「これはマジなんだべ……。盗んだのは俺らじゃねぇんだ……。」

薫島「そう言えばさ……」

薫島「美咲が下着をランドリーに持って行ったのって、朝だよね?」

椎名「え?……うん、そうだけど……」

薫島「その時からずっと……伐渡と葉隠は、雑賀と一緒に食堂にいなかったかい?」

雑賀「あぁ……そう言えば……」

雑賀「食事会から伐渡の家に訪問するまで、俺達はずっと食堂にいたな。」

伐渡「ほら!盗み出すタイミングなんてねぇよ!」

椎名「確か、食事会が終わってから食堂を出て行ったのは……」

椎名「生駒ちゃん、オリーヴちゃん、不破、祈理ちゃん、だったよね?」

薫島「じゃあ…その中に犯人が……?」

雑賀「……!」

つまり犯人は……!


雑賀「お前しか……いねぇ!」


雑賀「不破……お前が犯人なんだな……?」

不破「…………」

不破「……なぬっ!?」

雑賀「だって犯人の候補の中で、男はお前だけだぞ!?」

椎名「ぬ、盗み出したの、不破だったのぉ!?」

薫島「不破……あんた……」

破倦「で……も……」

破倦「それなら……な、なんで伐渡さんの部屋に……」

伐渡「……俺が頼んだんだ。」

伐渡「俺が……鍵を預けて……」

伐渡「部屋に置いておくよう……頼んだんだ……!」

不破「ちょ……伐渡殿!?言ってしまうのでござるか……!?」

不破「……はっ!」

椎名「今の……自白だよね……?」

雑賀「どうやら……キマリみてぇだな。」

その後の議論で……

俺達が伐渡の部屋を訪問した時

不破がクローゼットの中に隠れていたことが分かった。

伐渡の部屋に下着を届けに来てたまさにその時、

俺達が伐渡の部屋を訪れたらしい。

焦った不破は部屋にあった色んな道具を掻き集めて

クローゼットに隠れたんだと。

因みに、鍵は伐渡から預かってたそうだ。

その供述を聞いて伐渡の部屋のクローゼットを確認しに行ったところ……

説推と薫島と祈理と生駒の下着も出てきた。


……アホだろこいつら。


モノクマ「さて……どうやら議論の結論が出たようですね。」

モノクマ「それでは皆さんお待ちかねの投票ターイム!」

モノクマ「投票の結果、クロとなるのは誰なのか!そしてその答えは、正解なのか、不正解なのか!」

モノクマ「それでは皆さん、お手元の投票ボタンを、押しちゃってください!」



MONOKUMA
…...VOTE ......
..||フワ||フワ||フワ|| ..


学級裁判、閉廷!


GAME OVER

フワくんがクロにきまりました。

オシオキをかいしします。


ーーーーーーーーーーーーーーーーーー

ーーーーーーーーーーーーーー

ーーーーーーーーーー


~男の汗ぎっしり!下着だらけの学園生活!~


不破クンはランドリーに立っていました。

暫くすると、試合が終わった野球部が

不破クンに下着を投げていきました。

また暫くすると、練習が終わったサッカー部が

不破クンに下着を投げていきました。

更に暫くすると、練習試合を終えたバスケ部が

不破クンに下着を投げていきました。

1時間後、ランドリーの中を見ると……

そこには下着だらけになった不破クンが!

下着が大好きなら、ご褒美だよね!


うぷぷぷぷぷぷぷ……!

身体能力総合順位

1.獅子屋
2.霞黒
3.鴻巣
4.雑賀
5.伐渡
6.一条
7.不破
8.上水流
9.薫島
10.椎名
11.生駒
12.祈理
13.説推
14.オリーヴ
15.破倦


頭脳に関しては一概には言えませんが
あくまで推理力という点では

ーー凄く良いーー
説推 鴻巣

ーー良いーー
雑賀 一条 霞黒
オリーヴ 薫島 不破
ーー普通ーー
伐渡 祈理 生駒 上水流
獅子屋 破倦
ーー悪いーー
椎名


こんな感じでしょうか。
参考程度にしかなりませんがね。


再開の日時のご報告

土曜日21時より、事件発生→捜査パート

を出来るだけ進めたいと思います。

よろしくお願いします。


1.才能を活かしているところを見たい生徒

or

2.生徒2名選択してその生徒同士の会話

を書きたいと思います。

番号と生徒を指定して頂ければ書かせて頂きますので

見たいものがあればよろしくお願いします。


ーー食堂ーー

椎名「オリーヴちゃーん!おはよう!今日もちっちゃいね!」

オリーヴ「あら椎名さん、おはようございます。」

オリーヴ「……小さいとはどういう意味でしょうか?」

オリーヴ「返答次第では、明日死体が発見される可能性もありますわよ。」

椎名「し、身長の話に決まってるじゃん……!」

椎名「身長が低いと小動物みたいで可愛いよね!って意味だよ!」

オリーヴ「あら……ありがとうございます。お褒めに与り光栄ですわ。」

オリーヴ「てっきり胸のことかと思いましたが……私の勘違いでしたのね?」

椎名「そ、そんなこと言わないよ~!」

椎名「大体、大きいのも困り物だよ?たまに凄く重く感じるし……」

椎名「肩も凝るし……うつ伏せになりにくいし……。」

オリーヴ「……持たざる者にとっては、その言葉も嫌味にしか聞こえませんけれど。」

椎名「は、はは……考え過ぎだって……。」

椎名「そ、それより!朝ごはんを早く食べようよ!」

椎名「ほら、厨房に取りに行こ?」

オリーヴ「……まあ良いでしょう。行きましょうか。」

『ドンッ』

伐渡「痛っ……!」

伐渡「な、何だオリーヴかよ……。何かすげぇ固いもんにぶつかっちまった気がしたんだが……。」

伐渡「あ、怪我してねーか?よそ見してて悪かったな。」

椎名「(あっ、これやばいかも)」

オリーヴ「………………。」

オリーヴ「……固い?」

オリーヴ「それは私の胸が無いという意味で仰っていますの……?」

椎名「オ、オリーヴちゃ~ん!幾らなんでも気にし過ぎだって~!」

オリーヴ「ふふ……どうせ私は小さいし固いし軽いですわ……。」

オリーヴ「毎日肩も凝りませんし……うつ伏せにも簡単になれますから……。」

オリーヴ「ふふ……ふふふ……。」

椎名「だ、大丈夫大丈夫!まだまだ成長するって!」

椎名「ほら!今日は祈理ちゃんがフランスパンを焼いたらしいよ?」

椎名「そう言えばオリーヴちゃん、フランス出身じゃなかった?」

椎名「こういうのって、やっぱり懐かしい味なの?」

オリーヴ「フランスパン……朝ごはんまで固いものだなんて……。」

オリーヴ「私に対する当て付けですの……?皆さんで私を馬鹿にしていますの……?」

椎名「そ、そんなことしないって……。」

オリーヴ「ええ……分かっていますわ……。私なんてどうせ固くて……」

椎名「(もうダメ……フォローし切れない……誰か助けてよぉ~……)」


ーー厨房ーー

伐渡「今日の調理当番は俺と霞黒か……。」

霞黒「どうやら葉隠君は寝坊みたいだね!」

伐渡「んじゃ、しゃーねーな。」

伐渡「どうにか頑張って、2人で作るとするか!」

霞黒「うん!一緒に頑張ろー!」

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
…………調理中…………
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

伐渡「ところで、霞黒は超高校級のダークヒーローなんだっけか?」

伐渡「やっぱ毎日鍛えたりしてんの?幾ら才能だっつっても、力がねーと仕事にならなさそうだけど。」

霞黒「勿論!毎日鍛えて鍛えて鍛えて鍛えて鍛えて鍛えて鍛えて鍛えて鍛えまくってるよ!」

霞黒「でも、それは伐渡君もじゃない?」

霞黒「ジャグラーなんて腕力が無いとやれない芸でしょ?」

霞黒「その場の雰囲気次第では、重い物でやってみまーす!とかもあるんじゃない?」

伐渡「まぁなー。やっぱり普通にジャグリングしてても客は驚かねーんだよ……」

伐渡「超高校級ともなると……な……。」

伐渡「あっ!自慢とかじゃねーからな!?割と本気の悩みなんだぜ!」

霞黒「うん!気持ちは凄く分かるよ!」

霞黒「僕も、依頼された仕事以上のことを求められるようになって、困ってるんだよね!」

霞黒「有名になり始めた辺りからかな?ああいうの、凄く面倒なんだ~……。」

伐渡「あー分かるわー。しかも、高校生だから金はそんなに貰えねーもんな。」

伐渡「技術で言えばもっと貰えると思うんだけどなー。やっぱ舐められてんのかねぇ。」

霞黒「本当にそれだよ!こっちだって商売でやってるのにさ!」

霞黒「しかも僕らは命懸けなのにねぇ!?」

伐渡「そーそー!幾ら慣れたとは言え、ナイフでジャグリングする時は今でもビクビクしてる……。」

伐渡「一歩間違えりゃあマジで死ぬからなぁ……。」

霞黒「お互い苦労するね……。」

伐渡「おう……まあめげずに頑張ってこうぜ……。」

伐渡「……つーか、こうやって話してみると、意外と共通点があるもんなんだな!」

伐渡「ダークヒーローなんて才能だから、ちょっとお前にびびっちまってたぜ!」

霞黒「え!そうなの!?僕、皆に怖がられてたりするのかなぁ……。」

伐渡「ははっ!そーかもな!毎日そんな着ぐるみ着てるしよ!」

霞黒「むっ!この着ぐるみはお気に入りなの!馬鹿にしないでよ!」

霞黒「……でも、僕も伐渡君と打ち解けられて良かったかな!」

霞黒「これからもよろしくね!伐渡君!」

伐渡「おう!こちらこそだ!」


霞黒の才能を活かしてるところって1番難しいんですよね……。

特に学園内でなんて、どう書けば良いのか分からないです。

ということでパス!


……力量不足でごめんなさい。


【皆が才能を活かしているところ 薫島編】

薫島「今から皆に、アロマセラピーを利用して存分にリラックスしてもらおうと思いまーす!」

薫島「女子にはお肌がツヤツヤになるアロマテラピートリートメント!」

薫島「プラス!アタシが直々にマッサージもしてあげるからね!」

薫島「男子には大浴場で沐浴して、たっぷり汗をかいてもらうよ!」

伐渡「おお!なかなか楽しそうじゃねーか!」

伐渡「ドS属性と合わさって、延々と熱湯で汗を流させられると思うと……」

葉隠「……そういうマニアックなプレイは後日2人でやって欲しいべ。」

一条「と、とにかく……午後は皆でリラックスタイムですね……!」

椎名「う~!楽しみ!マッサージってどんなのかな~!」


ーー大浴場ーー

薫島「このままだと普通のお風呂だけど、これを入れると1日の疲れが吹っ飛ぶんだよ。」

雑賀「確か、アロマテラピーには精油を使うんだよな?」

薫島「ご名答!よく知ってるね。」

葉隠「……つーか、男がほぼ全裸の中によく平気でいられるな。」

薫島「もう慣れたよ。マッサージの時に嫌と言うほど見てきたからさ。」

薫島「それじゃ、風呂のお湯に精油を加えるよ。」

薫島「お湯に溶けやすいように、植物油で希釈したものをね。」

薫島「今回使うのはラベンダーの精油!リラックス効果は抜群だから、ゆっくり楽しんでね?」

薫島「それじゃ、アタシは女子のマッサージに行ってくるから。」

薫島「……胸もお尻も揉み放題なんだよ?羨ましいだろう?」

薫島「でもこればかりは免許が無いと出来ないからね。妄想で我慢してな!」

伐渡「くっ……!マジで羨ましい……!」

伐渡「流石ドSだ!俺達を悶え苦しませる為に、物理だけでなく精神攻撃も厭わないとは!」

伐渡「あーー!羨ましい!羨ましいぜーーー!」

雑賀「……苦しんでるの、お前くらいだけどな。」


ーー女子更衣室ーー

一条「…………っ……。」

一条「ちょ、ちょっと薫島さん……さっきから変なところ触り過ぎじゃないですか?」

薫島「ん?ただのマッサージだよ?」

一条「で、でもさっきからそこばっかり……」

薫島「気のせいだって~。ほら、力抜いて?」

一条「は……はい……。」

椎名「ねぇー、こっちはまだー?」

薫島「はいはい!順番だから、もうちょっと待っててねー!」

薫島「(……モノクマから借りた盗聴器で、ここでの会話は全て録音している……。)」

薫島「(後で伐渡に聞かせて反応を楽しもーっと……♪)」


【皆が才能を活かしているところ 薫島編 END】

葉隠が占いで事件を未然に防ぐ話を頼む

>>161

長くなりそうなのでストーリー終了後に書こうと思います。

リクエストとして把握しておきますね。

1時間ほど遅れて22時スタートで…


ーー葉隠の部屋ーー

~30日目 開始~

……あれ?

ね、寝坊しちまったみてぇだべ……。

今は……7時35分か……。

食事会にはもう間に合わねぇな……。

にしても寝坊って……

ツいてねーべ……。



AM 7:45

ーー食堂ーー

説推「あ……おはようございます。葉隠くん。」

一条「お、おはようございます……。」

葉隠「おっす……遅れて悪かったべ……。」

雑賀「心配する必要はねーよ。」

雑賀「理由は分からんが……今日は皆寝坊しちまったらしい。」

葉隠「へ……?」

み、皆寝坊……?

説推「何ででしょうね……。いつもは7時には目が覚めるんですけど……」

雑賀「皆疲れが溜まってたってだけじゃねーか?」

一条「と、というか……今日……朝のアナウンス、鳴りましたか……?」

葉隠「アナウンス……?」

確かに聞いた覚えはねぇが……

じゃあ毎日聞いてんのかって言われるとそうでもねぇしな……。

遅めに起きる日は、当然聞いてねぇし……

説推「アナウンス……聞いた覚えのある方はいますか?」

雑賀「ねぇな。」

一条「ないですね……。」

獅子屋「今日は聞いていないな。」

ふーむ……どういうことだべ……?

しかも、他にも気になることがあるよな……。

葉隠「それより、まだ揃っていない2人はどうしたんだべ?」

説推「ああ……そのことなんですが……」


上水流「いなかったぞ。」

説推「あっ……上水流さん、お帰りなさい。」

……上水流っちが食堂に来たべ。

葉隠「おう上水流っち、どこに行ってたんだ?」

上水流「鴻巣の個室だ。呼びに行け、と雑賀に言われたのでな。」

葉隠「雑賀っち……」

雑賀「……ま、俺達の方針に従うって言ってたし?」

もはやただの雑用と化してるじゃねぇか……。

一条「そ、それで……鴻巣さんはいなかったんですか?」

上水流「ああ、何度インターホンを押しても反応無しだ。」

説推「ふむ……流石にそこまで反応が無いなら……寝坊とは思えませんよね……。」

獅子屋「まさかとは思うが…………」

葉隠「………………。」

その先は、言わずとも全員が理解しているようだったべ。

説推「……学園内を捜索した方が良さそうですね。」

上水流「……そのようだ。」


……さて、誰と捜索するべ?

↓2 生徒指定


葉隠「上水流っち、一緒に捜索しようぜ!」

上水流「……良いだろう。」

……本当、上水流っちも丸くなったと思うべ。

俺のことをゴミだのクズだの言ってた日が懐かしいべ。

説推「では、葉隠くんと上水流さんは、学園エリア5Fをお願いします。」

葉隠「おう!分かったべ!」


んじゃ……どこを調べるべ?

1.植物庭園
2.武道場
3.5-C
4.生物室


↓2


ーー植物庭園ーー

葉隠「……何か、いつもと違う気がするべ。」

どこが違うのかは分からねーけど……

今日の植物庭園は違和感があるな。

上水流「確かお前は、ここが好きなんだったか?」

葉隠「だべ。毎朝植物に囲まれながら鶏を眺めるのが日課だべ。」

上水流「……そうか。」

何とも言えない顔をされたべ。

葉隠「まあとにかく、ここには鴻巣っちはいないみてぇだな。」

上水流「……いや、まだ分からないぞ。」

そう言って、上水流っちはある場所を指差す。

……植物庭園内にある、小屋だべ。

葉隠「あの中……か?」

上水流「調べておいた方が良いだろう。」

まさか……あんなところには……



ーー植物庭園 小屋ーー


葉隠「ほら、やっぱりこんなところにはいなかったべ。」

上水流「………………。」

上水流「このビニールシート、こんなところにあったか?」

葉隠「……え?」

……上水流っちの視線の先には

何かに被せられているようなビニールシートが…。

葉隠「お、おい……嫌な予感しかせんのだけど……」

上水流「だからと言って、調べないわけにもいくまい。」

そう言って、上水流っちはビニールシートを引っ張ったべ。


そこには…………


胸部にツルハシが刺さった……


全身傷だらけの……


超高校級のアクションスター……


鴻巣 稔の変わり果てた姿があったべ……。



上水流「やはり……か……。」


葉隠「……………………。」


第五の事件の発覚……

それが意味するのは…………

五度目の……命懸けの学級裁判も……

始まるってことだよな…………。



Chapter5 (非)日常編



Chapter5 非日常編


捜査パートの説明は……

もう必要ありませんよね。

聞き込み→人物への聞き込み

場所を変更→捜査する場所の変更

考察→コトダマについてより深く考える

です。

今回は今までとは違い、

サポートが付いていません。

行動ポイントは、

葉隠のステータス分+7=17となります。

(生き残りの中で最低ステータスの一条と同じ分をプラス)

以上です。よろしくお願いします。


その後、他の場所を捜索していた4人も呼び……

『ピーンポーンパーンポーン!』

『死体が発見されました!一定の自由時間の後、学級裁判を開きまーす!』

……死体発見アナウンスが鳴ったべ。

一条「こ、鴻巣さんが……殺されたなんて……」

雑賀「………………」

雑賀「っと、俺が指示を出さないといけないんだったな……。」

雑賀「そんじゃ、全員捜査開始だ。上水流と一条で現場保全を担当してくれ。」

上水流「……了解した。」

一条「は……はい……!分かりました……!」


さて……まずは……

モノクマ「やあやあ!待った?」

モノクマ「うぷぷぷ……コロシアイ学園生活を潰すなんて言っておきながら死んじゃうなんて……」

モノクマ「だっさいねぇ!かっこ悪過ぎるよ!」

モノクマ「ま、そんなことは置いといて……オマエラ、全員これを受け取ってよね。」

モノクマ「ザ・モノクマファイル~!」

モノクマ「これを言えるのも最後だよ……。悲しいなぁ……。」

……最後?

コトダマ モノクマファイル5 GET!!
『被害者は超高校級のアクションスター、鴻巣 稔。死体の発見場所は植物庭園の小屋の中。発見時刻は8時頃。』


ふむ……特に分かることは無しか……。

そんじゃ、まずはどこを調べるべ?


残り行動ポイント 17

1.鴻巣の死体
2.死体の周辺

↓2


鴻巣っちの死体……傷だらけなんだよな……。

胸にはツルハシが刺さってるし……。

一体どんな風に殺されたんだ……?

ツルハシで滅多刺しか……?

コトダマ 鴻巣の死体の状況 GET!!
『死体には身体中に複数の刺し傷が。そのうちの1箇所、鴻巣の胸部にはツルハシが刺さった状態で発見された。』


とりあえず、このツルハシは邪魔だから抜いておくべ。

……ん?

ツルハシに先端ついてる血……

何だか少な過ぎる気がするべ。

本当にこれが凶器なのか……?

コトダマ 小屋のツルハシ GET!!
『文字が彫られていない通常のツルハシ。先端には僅かしか血が付着していない。』


説推「……葉隠くんも、まずは死体から調べる派ですか?」

葉隠「……まあそうだな。いつも最初は死体を調べてるべ。」

葉隠「説推っちは検死か?」

説推「はい。……でもこの死体、妙なんですよね。」

葉隠「妙……?」

説推「冷たいんですよ、死体が。」

葉隠「……そりゃ、死体は冷たいべ。」

説推「そうじゃなくて!その冷たさが異常なんですって!」

説推「身体だけじゃなく、服も冷たいですし……。」

葉隠「異常に冷たい死体……か……。」

説推「そのせいで、死亡推定時刻が分からないんですよ……。」

説推「死に至ったのは、見ての通り全身の傷が原因だと思われますが……」

葉隠「ふむ……なるほどな。」

コトダマ 説推の検死結果 GET!!
『鴻巣の死亡推定時刻はよく分からないと言う。しかし、死体が異常に冷たいという不審な点が。』


他に鴻巣っちの死体について分かることは……

……ん?

鴻巣っちの死体のポケットに、何か入ってるみたいだべ。

これは……鍵か……?

でも、これって何の鍵だべ……?

コトダマ 謎の鍵 GET!!
『鴻巣の死体のポケットに入っていた鍵。どこの鍵かは不明。誰かに聞き込みをする必要がある……?』


鴻巣っちの死体についてはこんなもんかな。


……次はどうするべ?

1.死体の周辺
2.小屋の捜査を終了する


↓2


一旦ここまでで……

明日は夕方に少し進められると思います。

20時からは新スレの方のキャラ作りですので

お時間のある方はご協力よろしくお願い致します。


……何だかんだで少し休憩してから再開するかも。

気分次第ですね。


死体の周りは……特に何も無いんだよな。

……本来あるべきものすら。

葉隠「……血がねぇな。」

説推「はい。床に血が付いていません。」

説推「ここで殺されたのなら、床には血が大量になければおかしい……。」

でも実際はそうじゃねぇ。

それが意味することは…………

コトダマ 死体の周辺 GET!!
『死体の周辺は特に何も変化は無し。床に血は付いていない。』


死体周辺はこんなもんかな。

……さて、次はどうするべ?


※植物庭園と植物庭園の小屋は別の場所として扱っています。植物庭園の捜査をするには植物庭園を場所の変更先として指定しなければいけません。


1.聞き込み(生徒指定)
2.場所を変更して捜査(場所指定)
3.考察(コトダマ指定)
4.占いでヒントを導き出す(3)

↓2


今なら占いが10割当たる気がするべ!

むむむむ…………!!!

出たべ!

植物庭園を調べた後……

先に全員から証言を得た方が良いみたいだな!


よし!捜査に戻るべ!

選択肢>>186と同様

↓2


ーー植物庭園ーー

死体発見前にも思ったが……

やっぱり、いつもとは違うべ。

何が違うのかは分からねーけど………

一条「……あ、葉隠さん。」

葉隠「あれ?一条っち、現場保全はどうしたべ?」

一条「い、今は説推さんが中で捜査をしているので……」

一条「そ、その間くらいは……ここの空気を吸ってリラックスしようかな……と……」

葉隠「……おお、一条っちもここが好きか?やっぱりここの空気って良いよな!」

一条「は……はい……。でも今日は……」

一条「何だか……空気が乾いている気がして……」

空気が……乾いている……?

それだ……!

俺が感じた違和感……

この部屋の空気が乾いていることだったんだ!

一条「な、何だか、草木にも潤いがありませんし……どうしてでしょうね……?」

葉隠「一条っち!良いことを言ってくれたべ!ありがとな!」

一条「へ……?そうですか……?」

一条「お役に立てて嬉しいです……うふふっ……。」

一条「あ……説推さんが小屋の捜査を終えたみたいなので……わ、私はこれで……」

一条「そ、捜査……頑張ってくださいね……!」

葉隠「おう!任せとくべ!」

にしても、何で今日に限ってこんな違和感が……?

事件に関係してるんかな……。

コトダマ 植物庭園の様子 GET!!
『植物庭園の空気は全体的に乾いており、草木にも潤いが無く、湿度が低かった。』


植物庭園はこんなもんで良いかな。


……さて、次はどうするべ?

1.聞き込み(生徒指定)
2.場所を変更して捜査(場所指定)
3.考察(コトダマ指定)
4.占いでヒントを導き出す(2)

↓2


ーー植物庭園 小屋ーー

一条「あ……葉隠さん……。」

葉隠「一条っち、引き続き話を聞かせてもらっても良いか?」

一条「は……はい……勿論ですよ……。」

一条「お役に立てるよう……頑張ります……!」


……何について聞くべ?

1.気づいたこと
2.鍵について


↓2


葉隠「一条っち、鴻巣っちのポケットに入っていた鍵について、何か知っているか?」

一条「う、うーん、その鍵については何も……」

葉隠「……ん?」

葉隠「その鍵については……ってことは、他の鍵があるのか?」

一条「え、えっと……昨日私……盗み聞きしちゃったんです……。」

一条「説推さんと……雑賀さんの会話を……」

一条「そ、その時……鍵って単語が出てきた気が……」

一条「だ、だから……鍵について知りたいなら、その2人のどちらかに……」

一条「あ……!鴻巣さんのポケットにあった鍵と関係してるかは分からないですけど……!」

葉隠「ふむふむ……よく分かったべ。ありがとな、一条っち。」

一条「い、いえ……お礼なんて……」


……他にも何か聞くか?

残り行動ポイント 13

1.気づいたこと
2.一条への聞き込みを終える

↓2


葉隠「一条っち、何か気づいたことってあるか……?」

一条「うーん……。」

一条「あ……さっきモノクマから色々と聞き込みをしてたんですけど……」

葉隠「モノクマから……?」

一条「は、はい……。モノクマファイルの情報が余りにも少ないので……」

確かに……今回は発見時刻と発見場所しか書いてねえよな……。

葉隠「それで、何か聞き出せたんか?」

一条「た、大したことじゃないんですけど……」

一条「死体発見までに、校則違反を犯した者はいない……だそうです。」

葉隠「……?」

葉隠「そ、それが何かの手がかりになるのか?」

一条「分かりませんよぉ……!」

一条「何か教えてくださいって何度も頼んだら……そう言っただけですから……。」

うーん……役に立つのか……?

コトダマ モノクマの証言 GET!!
『モノクマによると、事件発生までに校則違反を犯した者はいないらしい。』


葉隠「ま、一条っちが頑張って引き出した証拠なんだ!きっと役に立つべ!」

一条「だ、だと良いんですけど……。」

一条「あ、あと……もう1つ気になったことが……」

葉隠「……何だべ?」

一条「獅子屋さんが……夜時間の直前に……学園エリアに向かって行ったのを見たんです……。」

獅子屋っちが……?

一条「く、詳しく話を聞くことをオススメします……!」

葉隠「なるほど……それも参考にさせてもらうべ。」

……一条っちから聞けることはこんなもんか……?


……さて、次はどうするべ?

今夜ラスト

1.聞き込み(生徒指定)
2.場所を変更して捜査(場所指定)
3.考察(コトダマ指定)
4.占いでヒントを導き出す(2)

↓2


訂正

コトダマ モノクマの証言 GET!!
『モノクマによると、事件発生までに校則違反を犯した者はいないらしい。』




コトダマ モノクマの証言 GET!!
『モノクマによると、死体発見までに校則違反を犯した者はいないらしい。』


安価↓2


【オリキャラダンガンロンパ】葉隠「死んだべ。」【だべ!】
【オリキャラダンガンロンパ】葉隠「死んだべ。」【だべ!】 - SSまとめ速報
(http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1400394661/)

本日20時よりキャラ作りのみ行いますので、よろしくお願いします。


キャラ作り終わったよ。

疲れたよ。

0:15より、捜査パートを再開します。

よろしくお願いします。

お疲れ様です
参加出来なかったけど新スレのキャラもこちらに負けず劣らず良い感じね

>>210
濃い人は僕が手を加えるまでもなく濃いので、
パッと見は薄目の人をどう目立たせるかですね


まあ時間はあるので、ゆっくり考えます。



ーー更衣室前ーー

獅子屋「………………。」

葉隠「あの……獅子屋っち?」

葉隠「は、話を聞かせてもらいたいんだけど……」

葉隠「今は一時休戦ってことで……な?」

獅子屋「…………良いだろう。」

……ほっとしたべ。

とりあえずは、聞き込み出来るみてぇだな。


さて……何について聞くべ?

1.昨夜の行動について
2.自由安価(内容指定)


↓2


葉隠「昨夜はどんな行動をしていたんだ?」

獅子屋「……これと言って、何もしていないな。」

獅子屋「夜は個室で寝ていた……。それだけだ。」

……いや、そうじゃないはずだべ。

ここは追求した方が良さそうだな……!

【スキル:真実の追求 発動!】

葉隠「獅子屋っち、嘘はやめて欲しいべ。」

葉隠「一条っちによると、昨日の夜、学園エリア獅子屋っちが向かっていったらしいぞ!」

葉隠「何もしてないわけがないべ!」

獅子屋「……それについては、もうじき説明出来るだろう。」

……?

どういうことだべ……?

『がチャリ』

雑賀「……あったぜ、獅子屋。」

獅子屋「む、やはり更衣室に置き忘れていたか……。感謝する。」

……あれは……電子生徒手帳か?

獅子屋「こういうことだ。昨夜、電子生徒手帳を失くしてしまってな。」

獅子屋「どこかに落としたのか……と、探しに回っていたのだ。」

雑賀「んで、結果的には更衣室にあったわけだ……。」

葉隠「……見つからなくて当然だな。」

生徒手帳無しじゃ、更衣室から出ることは出来ても入れはしねーからな……。

この情報は記録しておくべ。

コトダマ 獅子屋の電子生徒手帳 GET!!
『事件前日から獅子屋は電子生徒手帳を失くしており、それは男子更衣室に置き忘れていた。』


雑賀「……さて、そっちの件について終わったところで…………」

雑賀「2人共、中に入ってみてくれ。」

葉隠「……?男子更衣室の中に、何かあるのか?」

雑賀「いや、何かあるんじゃない。」

雑賀「あるはずのものが、失くなったんだ。」

雑賀「こうなった以上は……お前らにも話しておくよ。」

ど、どういうことだべ……?

獅子屋「……どうやら、何か重大なことのようだな。」

葉隠「……入るとするべ。」


全く進んでませんが、眠いのでここまで。

……人も少なそうだし。

でもここからは平日も更新するのでご安心を。

ペースは上がっていくと思います。

それでは、お疲れ様でした。


23時より開始します。

よろしくお願いします。

ーー男子更衣室ーー

雑賀「……これだ。」

葉隠「な……!?」

だ、男子更衣室のロッカーが……

壊されてるべ……!

雑賀「ここには実は、マスターキーってやつがあってな……」

雑賀「伐渡が学園長室から盗み出した、この学園のどの扉でも開くことが出来る鍵だったんだが……」

雑賀「どうやら、誰かに盗まれちまったようだ。」

雑賀「マスターキーは、昨日の夜、俺がロッカーにキーを入れて、説推がそのロッカーの鍵を持つ……第二の事件の時にも出てきた、あの方法で管理していた。」

雑賀「……だけど、ロッカーそのものを壊されてしまったとなれば、この管理方法は無意味だったことになるな。」

雑賀「……不覚だった。」

葉隠「ちょ、ちょっと待て。そんなこと、ここで話しても良いんか?」

それを聞くと、雑賀っちはゆっくりと監視カメラの方を向く。

雑賀「……こうなった以上、裁判でも議題となるのは避けられないだろう。」

雑賀「そうなると、どの道モノクマにもバレることだ。問題無い。」

葉隠「そ、そうか……。」

獅子屋「……それにしても、誰がこんなことを……」

雑賀「……犯人……かもな。」

犯人……

鴻巣っちを殺した犯人が……これを……?

獅子屋「どちらにせよ、全ての扉の鍵が開くマスターキーが盗まれたということは……」

獅子屋「鍵のかかった部屋が事件と関連している可能性があるということだな?」

雑賀「……そうなるな。」

獅子屋「ふむ、よく分かった。」

獅子屋「それでは、俺は捜査を続けさせてもらう。」

獅子屋「時間は限られている。お前達も、やるべきことを先に終えた方が良いぞ。」

そう言って獅子屋っちは、男子更衣室から出て行ったべ。

……とにかく、これは重要な証拠になるよな。

記録しておくとするべ。

コトダマ 壊されたロッカー GET!!
『事件発覚直前に確認しに行ったところ、男子更衣室のロッカーが壊されていた。』

コトダマ 消えたマスターキー GET!!
『壊された男子更衣室のロッカーからは、マスターキーが消えていた。』

コトダマ マスターキーの管理 GET!!
『マスターキーは、事件前夜に雑賀が男子更衣室のロッカーの中に隠したという。ロッカーの鍵は説推が持っていた。』

……よし。

それじゃ、今は捜査を続けるとするべ。

獅子屋っちの言う通り、時間は限られているしな。


さて……次はどうするべ?
【残り行動ポイント 11】
1.聞き込み(生徒指定)
2.場所を変更して捜査(場所指定)
3.考察(コトダマ指定)
4.占いでヒントを導き出す(2)
↓2

【訂正】

コトダマ 壊されたロッカー GET!!
『事件発覚直前に確認しに行ったところ、男子更衣室のロッカーが壊されていた。』




コトダマ 壊されたロッカー GET!!
『男子更衣室のロッカーを事件発覚後に確認しに行ったところ、何者かによって壊されていた。』


安価↓1


ーー男子更衣室ーー

葉隠「雑賀っち、引き続き話を聞かせてもらって良いか?」

雑賀「……おう、構わねーぜ。」


……さて、何について聞くべ?


1.死体のポケットにあった鍵について
2.雑賀が捜査で分かったことについて
3.自由安価(内容指定)


↓2


葉隠「死体のポケットに入ってた鍵について、何か知らんか?」

雑賀「……ああ、あれね。」

雑賀「何の鍵かは知らねーが……マスターキーじゃねーのは確かだな。」

雑賀「あんなに安っぽい感じじゃねーし……ボロボロでもねーよ。」

雑賀「ただ……形状自体はマスターキーに似てたんだよな……。」

マスターキーに似てる……?

雑賀「もしも仮に、誰かがあれを作ったんだとするなら……」

雑賀「心当たりのある奴が、1人いるけどな。」

雑賀「……ここまで言えば、分かるだろ?」

……なるほどな。

そいつに話を聞けってことか。



……他には何か聞くか?

残り行動ポイント10


1.雑賀が捜査で分かったことについて
2.自由安価(内容指定)
3.聞き込みを終える


↓2


葉隠「雑賀っちが持ってる情報が欲しいべ。」

雑賀「あー……まだ特に何もねーんだわ。」

雑賀「……ただ、マスターキーが無くなった以上……」

雑賀「今まで鍵がかかっていたところを調べた方が良い気がするんだよな。」

葉隠「マスターキーを盗んだ奴は、マスターキーを使っているはず……ってことか?」

雑賀「ま、そーいうこった。」


雑賀「……そんじゃ、そろそろ俺も捜査に戻るわ。」

葉隠「おう、分かったべ。」

雑賀っちから聞けるのはこんなもんか……。


さて、次はどうするべ?

残り行動ポイント 9

1.聞き込み(生徒指定)
2.場所を変更して捜査(場所指定)
3.考察(コトダマ指定)
4.占いでヒントを導き出す(2)

↓2


ーー学園長室 前ーー

上水流「………………。」

葉隠「上水流っち……話を……」

葉隠「……え!?」

が、学園長室が……開いてるべ!?

上水流「……俺も先ほどここに来たばかりだ。」

上水流「どうやら、この中も調べて良いようだが……」

上水流「……俺に話があるのか?」

上水流「あるのではあれば、手短に頼む。」

勿論あるべ……。

俺が聞きたいことは……


1.上水流のアリバイ
2.死体のポケットに入っていた鍵
3.自由安価(内容指定)

↓2


一旦ここまでで……。

明日からは↓1で進めます。

お疲れ様でした。


葉隠「昨日の夜からのアリバイはあるか?」

上水流「……無い。」

上水流「そもそも夜時間にアリバイが在る奴など、そうそういないだろう。」

葉隠「ま、まあ、それもそうか……。」

アリバイについては、今回は聞かない方が良いんかな……?

上水流「一応証言として言っておくと、昨日の夜はずっと部屋にいたな。」

上水流「美術室には赴いていない。」

葉隠「……ふむ、よくわかったべ。」


……他には、何か聞くか?

残り行動ポイント 8

1.死体のポケットに入っていた鍵
2.自由安価(内容指定)
3.上水流への聞き込みを終える

↓1


葉隠「あ……死体のポケットに入ってた鍵について、何か知らんか?」

葉隠「雑賀っち曰く、マスターキーと形状が似ているものらしいんだが……」

上水流「……作った。」

葉隠「……ん?」

上水流「一昨日の夜、鴻巣に頼まれて俺が作ったのだ。」

上水流「倉庫にある道具と、工具セットと、そして美術用具を利用してな。」

葉隠「そ、そんなことが出来るんか……。」

上水流「……事実出来たのだから、その疑問を抱くのはナンセンスだ。」

ま、まあそうだけど…………。

上水流「因みに、あれは1度しか使えない。」

上水流「どこかの鍵を1度開くと、壊れる。」

葉隠「……ポケットに入ってた鍵は、既に壊れた状態なのか?」

上水流「ああ、俺も確認したが、あれはどこかで使われた後だ。」

上水流「……試しに強く握ってみると良い。すぐに壊れる。」

葉隠「いや……やらんけど……」


……これはコトダマに記録しておくべ。

コトダマ 謎の鍵 更新!



コトダマ マスターキーのスペア GET!!
『事件の2日前の夜、上水流が鴻巣に頼まれて作ったマスターキーのスペア。1度使うと壊れてしまうらしく、発見された鍵は既に壊れている状態だと言う。』


コトダマ 上水流の証言 GET!!
『マスターキーのスペアは、上水流が倉庫の道具と工具セットと美術用具を駆使して作成したらしい。』


……よし、これで良いな。

上水流「それでは、俺は学園長室の捜査に移らせてもらう。」

葉隠「おう、分かったべ。」

……上水流っちから聞けるのは、こんなもんか。


さて、次はどうするべ?

残り行動ポイント 7

1.聞き込み(生徒指定)
2.場所を変更して捜査(場所指定)
3.考察(コトダマ指定)
4.占いでヒントを導き出す(2)

↓2


ーー生物室 前ーー

説推「あっ!葉隠くん!」

葉隠「おっす、説推っち……話を……」

葉隠「な……!?」

せ、生物室も開いてるじゃねーか!

説推「たった今、現場の捜査を終えてここに来たんですけど……」

説推「……開いてるんですよね。」

ど、どういうことなんだ……?

葉隠「……実は、学園長室も開いていたんだべ。」

説推「学園長室も……!?」

説推「……どうやら、調べる必要がある場所が増えたみたいですね。」

説推「ということで葉隠くん!お話があるなら、手短にお願いします!」


……さて、何について聞くべ?


1.昨日の夜からのアリバイ
2.説推が捜査で得た情報
3.自由安価(内容指定)


↓2


23時から続き開始予定

恐らく学級裁判直前までで一旦止めるかと

今日は人がいることを祈っておきます……


葉隠「説推っち、ここまでの捜査で何か分かったことはあるか?」

説推「…………。」

説推「捜査で分かった……とは少し違う気がしますが……」

説推「鴻巣さんは、事件に巻き込まれたのではなく……」

説推「むしろ、巻き込んだ側なのではないか、と思いますね。」

葉隠「……どういうことだ?」

説推「前回の学級裁判での鴻巣さんの発言は覚えていますよね?」

説推「彼は、コロシアイ学園生活を潰す……そう宣言しました。」

説推「そして昨日、彼は私と雑賀さんに、マスターキーを返却したんです。」

葉隠「返却……ってことは、昨日までマスターキーは鴻巣っちが持ってたんか?」

説推「はい。彼は恐らく、独自で動いて情報を得ていたはずです。」

説推「その上で、私達にマスターキーを返して……」

葉隠「そして今日、死体となって発見された……。」

説推「……つまり、この事件の中には何かしら鴻巣さんの意図が隠されているはずなんです。」

説推「今回の事件での鴻巣さんの狙い……それが分かれば、事件の真相も明らかになると思うのですが……」

葉隠「……狙い……か。」

難しいな……。

説推「……続きは学級裁判で話し合いましょう。」

説推「推理はいつでも出来ますが……捜査は今しか出来ませんから。」

葉隠「……分かったべ。」


……さて、次はどうするべ?

残り行動ポイント 6

1.説推への聞き込みを続ける
2.聞き込み(生徒指定)
3.場所を変更して捜査(場所指定)
4.考察(コトダマ指定)
5.占いでヒントを導き出す(2)


↓1


ーー学園長室ーー

……にしても、何でここが開いてるんだ?

誰かが開けたのか……

それともモノクマが捜査出来るようにしたのか……。

………………考えても分からんな。

……とりあえず、捜査を開始するか。

上水流「この大量の血……」

葉隠「大量の血……?」

葉隠「……うわっ!」

ゆ、床に凄い量の血があるべ!

葉隠「こ、これって……誰の血だ……?」

上水流「……言うまでも無いだろう。」

上水流「こんなものも、あったしな。」

そう言って上水流っちは、小さな布切れを差し出したべ。

葉隠「……これは?」

上水流「死体をよく見ていないのか?」

上水流「……鴻巣の服の、切れ端だ。」

鴻巣っちの服の切れ端……?

それがここにあるってことは…………。


コトダマ 学園長室の様子 GET!!
『学園長室の床にはかなりの量の血が。更に鴻巣の服の切れ端も落ちていたようだ。』


……他にも色々調べてえけど、事件とは関係無さそうだしな。

学園長室はここまでにしておくべ。


……さて、次はどうするべ?

残り行動ポイント 5

1.聞き込み(生徒指定)
2.場所を変更して捜査(場所指定)
3.考察(コトダマ指定)
4.占いでヒントを導き出す(2)


↓1


むむむ……!

生物室!

あそこを調べたら捜査は終わりみたいだべ!


選択肢>>250と同様

↓1


ーー生物室ーー

寒っ!

説推「さ、寒いですね……ここ……。」

葉隠「ああ、めちゃくちゃ寒いべ……。」

さ、さっさと捜査を終わらせるべ。

葉隠「……説推っち、あれって……」

説推「……犠牲者の皆さんの死体を収容してるんだと思います。」

説推「そう考えると、点灯しているランプの数もピッタリ合いますから。」

死んだ皆か……。

霞黒っち……破倦っち……

生駒っち……不破っち……

オリーヴっち……薫島っち……椎名っち……

伐渡っち……祈理っち……

その9人の死体が……ここに……。

……確かに、点灯しているランプの数は合ってるべ。


コトダマ 生物室の様子 GET!!
『生物室は室温をかなり低く調整してあり、今までの犠牲者の死体もここに収納されているようだ。』


さて……集められるコトダマはこんなもんかな……。


まだ行動は出来るみてぇだが、捜査を続けるか?

1.続ける
2.終える

↓1


もう少し行動してみるべ!

んじゃ……どこを調べるべ?


残り行動ポイント 4

1.聞き込み(生徒指定)
2.場所を変更して捜査(場所指定)
3.考察(コトダマ指定)
4.占いでヒントを導き出す(1)
5.捜査を終える


↓1


必要なコトダマを集め終わっているから

ヒントなんて無いべ…………。

まあ何て言うか……

……頑張って欲しいべ!

どうしても行動ポイントを使い切りたいなら

誰かに聞き込み→自由安価(内容指定)

で好きなことを聞くと良いべ。


選択肢>>259と同様

↓1


『ピーンポーンパーンポーン』


『オマエラ、学級裁判の準備が整いました!』

『至急、学園エリア1Fの赤い扉の部屋にお集まりくださーい!』


自由時間は終わりか……。

モノクマが呟いてた……『これが最後』って言葉……

本当なのか…………?

……どちらにせよ、また命懸けの学級裁判が始まるんだ。

最後であってもなくても……

俺達は、乗り越える必要があるんだべ。

今までの犠牲者の死を無駄にしない為にも……

こんなところで死ぬわけにはいかねぇ!


コロシアイ学園生活を潰す……

そう宣言した、鴻巣っちの死の真相……

絶対に、暴いてみせるべ!


ーーーーーーーーー捜査時間、終了!


人はどれくらいいるんでしょう?

少ないなら今日はここまでにして

明日の夜、学級裁判編を開始しますが……。

……とりあえず、コトダマのまとめを貼りますね。


1.モノクマファイル5
『被害者は超高校級のアクションスター、鴻巣 稔。死体の発見場所は植物庭園の小屋の中。発見時刻は8時頃。』

2.鴻巣の死体の状況
『死体には身体中に複数の刺し傷が。そのうちの1箇所、鴻巣の胸部にはツルハシが刺さった状態で発見された。』

3.小屋のツルハシ
『文字が彫られていない通常のツルハシ。先端には僅かしか血が付着していない。』

4.説推の検死結果
『鴻巣の死亡推定時刻はよく分からないと言う。しかし、死体が異常に冷たいという不審な点が。』

5.死体の周辺
『死体の周辺は特に何も変化は無し。床に血は付いていない。』

6. 植物庭園の様子
『植物庭園の空気は全体的に乾いており、草木にも潤いが無く、湿度が低かった。』

7.モノクマの証言
『モノクマによると、死体発見までに校則違反を犯した者はいないらしい。』

8.獅子屋の電子生徒手帳
『事件前日から獅子屋は電子生徒手帳を失くしており、それは男子更衣室に置き忘れていた。』

9.壊されたロッカー
『男子更衣室のロッカーを事件発覚後に確認しに行ったところ、何者かによって壊されていた。』

10.消えたマスターキー
『壊された男子更衣室のロッカーからは、マスターキーが消えていた。』

11.マスターキーの管理
『マスターキーは、事件前夜に雑賀が男子更衣室のロッカーの中に隠したという。ロッカーの鍵は説推が持っていた。』

12.マスターキーのスペア
『事件の2日前の夜、上水流が鴻巣に頼まれて作ったマスターキーのスペア。1度使うと壊れてしまうらしく、発見された鍵は既に壊れている状態だと言う。』

13. 上水流の証言
『マスターキーのスペアは、上水流が倉庫の道具と工具セットと美術用具を駆使して作成したらしい。』

14.学園長室の様子
『学園長室の床にはかなりの量の血が。更に鴻巣の服の切れ端も落ちていたようだ。』

15.生物室の様子
『生物室は室温をかなり低く調整してあり、今までの犠牲者の死体もここに収納されているようだ。』


明日にしましょうか。

平日に深夜までやるのは良くないですし。

では水曜日20:00より、学級裁判編を開始します。

今回は多分2時間弱で終わります。

よろしくお願いします。


ーー赤い扉の部屋ーー

……静かだべ。

これが最後……

モノクマはそんなことを言ってたな。

……本当であることを願うばかりだ。

もう……仲間が死ぬのは嫌だべ……。


でも……鴻巣っちが死んだ以上……

この中に……犯人がいるってことになるのか……?

だとしたら……一体誰なんだ……?


モノクマ「うぷぷぷ……またここでオマエラと会えたことを、嬉しく思うよ!」

モノクマ「でも、随分寂しくなったね……。たった6人なんてさ……。」

モノクマ「おまけに今日もう1人減るかもしれないし!うぷぷぷ……。」

モノクマ「それではオマエラ!そろそろエレベーターにお乗りください!」

モノクマ「楽しい楽しい学級裁判!はっじまーるよーー!」


どんな真実でも……受け止める覚悟は出来てるべ……!

…………よし……行くべ!

遅れて申し訳ないです。
21時からスタートします。
基本↓1で進めますね


学級裁判前準備

スキル

超推理と名推理(詳細>>9)は片方しか使えません

どちらを使いますか?

↓1


超推理 選択

学級裁判を開始します



学級裁判、開廷!!

モノクマ「まずは、学級裁判の簡単な説明から始めましょう!」

モノクマ「学級裁判の結果は、オマエラの投票により、決定されます!」

モノクマ「正しいクロを指摘できれば、クロだけがお仕置き。だけど……もし間違った人物をクロとした場合は……」

モノクマ「クロ以外の全員がお仕置きされ、皆を欺いたクロだけが、晴れて卒業となりまーす!」

モノクマ「そんじゃ、あとはオマエラに任せるよ。」

雑賀「……よし、議論を始めようか。」

一条「ち、超高校級のアクションスターである鴻巣さんが殺されるなんて……」

一条「本当に、この中に犯人が……?」

モノクマ「……学級裁判が行われるのは、超高校級の才能を持つ生徒の間で殺人が起こった時だけだよ!」

モノクマ「突然死とか事故死じゃないんだから、そこは把握しといてよね!」

説推「では……やはり犯人はこの中に……?」

上水流「……前回の事件のように、事情があったり条件が整いさえすれば……」

上水流「非力な者でも人を殺すことは可能だ。」

上水流「つまり、幾ら殺されたのが超高校級のアクションスターであっても……」

上水流「全員に犯人の可能性がある。」

葉隠「……お前が言うんか……それ……。」

雑賀「だが上水流の言うとおりだ。犯人を暴く為には……」

雑賀「この事件がどのような条件の下で起こったのか……それを議論する必要があるだろう。」

獅子屋「そうだな……。」

獅子屋「ではまず、今まで分かっていることをまとめておくとしよう。」

どんな条件だったのかを知る為には……

事件が起こった『場所』と『時間』

まずそれらの特定をしねぇとな……。


ーノンストップ議論 開始!ー

【コトダマ】
▷モノクマファイル5
▷上水流の証言
▷死体の周辺


獅子屋「まずは殺された場所だが……」

獅子屋「【鴻巣は植物庭園の小屋の中で殺された】のだったな?」

一条「【★し、死体に小屋のツルハシが刺さっていました】もんねぇ……。」

雑賀「だが……【鴻巣が植物庭園に行く理由が見当たらない】な。」

上水流「いや、もしかすると自分で赴いたのではなく……」

上水流「誰かに連れ去られたのかもしれないぞ。」

説推「う~ん……鴻巣さんを連れ去ることの出来る人物なんて……」

説推「それこそ【限られてしまう】と思いますけどね……。」


↓1


死体の周辺→植物庭園の小屋の中で殺された

正解!

葉隠「それは違うべ!」論破!

BREAK!!


葉隠「獅子屋っち、鴻巣っちが小屋の中で殺されたとは思えねぇぞ。」

獅子屋「……何?」

説推「鴻巣さんの死体は小屋の中にありましたけど……」

説推「殺されたのが小屋の中となると、少しおかしなところがありますよね。」

獅子屋「……おかしなところ……だと?」

獅子屋「一体それはどこのことだ?」

葉隠「そいつは勿論……」

死体の周辺の、『あの部分』に決まってるよな!


1.死体の周辺の床
2.死体の周辺の壁
3.死体の周辺の道具


↓1


正解!

葉隠「これだべ!」解!


葉隠「死体の周辺の床……あそこがおかしいんだ。」

雑賀「床か……。」

雑賀「そういえば、あの床には何も変わったところがなかったな。」

獅子屋「変わった部分はないのに、おかしな部分があるとは……」

獅子屋「一体どういうことだ?」

葉隠「変わったところがねぇのがおかしいんだべ!」

葉隠「だって、本当に鴻巣っちがあそこで殺されたとするなら……」

葉隠「床に血が付いていないとおかしいじゃねぇか!」

獅子屋「……!……そういうことか……!」

一条「そ、そう考えると……やっぱりあの床の様子はおかしいですよね……。」

上水流「……つまり、鴻巣が殺されたのは小屋の中ではないということだな?」

獅子屋「しかし……それなら鴻巣はどこで殺されたのだ?」

雑賀「次はそこが問題になってくるよな……。」

葉隠「………………」

葉隠「殺された場所なら……心当たりがあるべ。」

上水流「ほう……。」

上水流「ならば聞かせてもらおう。それはどこだ?」

可能性がありそうな場所は……

あの場所しかねぇよな。



1.生物室
2.学園長室
3.植物庭園

↓1


不正解!

精神力

3→2


いや、そうじゃなかったはずだ……。

もう一度、考え直してみるべ!


↓1


正解!

葉隠「これだべ!」解!


葉隠「学園長室……あそこが本当の事件現場だったんだ!」

一条「ま、待ってください……!」

一条「た、確かにあそこの床には大量の血がありました……けど……」

一条「あれが鴻巣さんのものだって証拠はあるんですか……?」

一条「も、もしかしたら輸血パックの血かも……」

雑賀「いや、保健室の輸血パックは減っていなかったぜ。」

雑賀「……だが、それでも鴻巣が関係しているという証拠は欲しいところだな。」

説推「葉隠くん、学園長室に鴻巣さんがいたという形跡はありましたか?」

鴻巣っちが学園長室にいた証拠……か。

葉隠「形跡なら……あったはずだべ。」

突きつけるべきなのは……勿論あれだよな!


[コトダマを提示しろ!]

↓1


……スペアだけを突きつけても、

鴻巣っちが学園長室に行ったとは限らねーべ。

学園長室に、鴻巣っちがいた形跡は無かったか?


ほぼ正解だし、作りが甘かったから精神力は減らないべ

もう一度、考えてみるべ!


↓1


正解!

葉隠「これだべ!」解!


葉隠「学園長室のソファーの下に……鴻巣っちの服の切れ端が落ちていたべ。」

葉隠「これは、鴻巣っちが学園長室にいた証拠になるよな。」

上水流「ふむ、問題は無さそうだ。」

一条「じゃ、じゃあ、鴻巣さんは学園長室で殺されて……」

説推「その後、植物庭園に運搬されたということになりますね。」

獅子屋「しかし……鴻巣は何故学園長室に入ることが出来たのだ?」

獅子屋「マスターキーとやらは、雑賀と説推で管理をしていたと聞く。」

獅子屋「鴻巣にそれを取り出すことは不可能だろう?」

説推「いえ……そもそも、鴻巣さんはマスターキーを使ってはいないはずです。」

獅子屋「……?」

獅子屋「マスターキーを使わずして、鍵のかかった部屋に入ることなど不可能ではないか。」

説推「いえ、不可能ではありませんよ。」

獅子屋「……もしや、鴻巣は学園長室の扉の鍵を壊したのか?」

獅子屋「そう考えると、鴻巣でも学園長室に入ることは可能ということになるが。」

葉隠「いや……鴻巣っちはそんな方法を使ってはいねぇぞ。」

鴻巣っちは扉を壊したりはしてねぇはずだ……。

あの証拠が、それを証明してくれるはずだべ!


[コトダマを提示しろ!]

ちょっと試しに↓2


確かに、マスターキーのスペアがある以上……

校則違反をしていない可能性は高いべ。

でも、もっと確実で分かりやすい証拠があったはずだ。

扉の鍵を壊すのは、校則違反だったよな……。

……もう一度、考え直してみるべ!

精神力
2→1

↓1


正解!

葉隠「これだべ!」解!


葉隠「いや、それについてはモノクマが否定しているべ。」

獅子屋「モノクマが……?」

葉隠「ああ。死体発見より前に校則違反を犯した者はいないそうだぞ。」

説推「鴻巣さんが学園長室の中に入ったのは、当然鴻巣さんが生きている時であるはずです。」

説推「だとすると、鴻巣さんが学園長室の扉や、その鍵を壊したという可能性は消えることになります。」

雑賀「そんじゃ……鴻巣が学園長室に入った方法は限定されてくるよな……。」

葉隠「ああ……鴻巣っちは、校則違反もしていなければ、マスターキーも使っていないんだからな。」


獅子屋『気合いが足りんぞ!』反論!


獅子屋「鴻巣がマスターキーを使っていない……?」

獅子屋「先ほどは俺もそう言ったが……」

獅子屋「果たして、それはどうなのだろうな?」

葉隠「……つまり、獅子屋っちは鴻巣っちがマスターキーを使ったって言いてぇのか?」

獅子屋「まずは、その可能性があると言いたいだけだ。」

獅子屋「マスターキーを使っていない……そう断定するのは早過ぎるぞ。」


ー反論ショーダウン 開始!ー

ーコトノハー
▷マスターキーのスペア
▷モノクマファイル5
▷消えたマスターキー


獅子屋「【マスターキーを使う以外に学園長室に入る方法が無い】以上……」

獅子屋「《鴻巣がマスターキーを使ったことは明白!》」

獅子屋「ついさっき思い出したことだが……」

獅子屋「【男子更衣室のロッカーは壊されていたではないか!】」

獅子屋「《鴻巣が男子更衣室のロッカーを壊した》のだとするなら……」

獅子屋「マスターキーが使えなかったという主張は通らなくなるぞ!」



斬るポイントがあれば指摘

無ければナシでお願いします。

今回より、斬るポイントがあるのにナシとした場合はペナルティあり。

↓1がナシでコンマ以下が70(80-10)以上なら、発展。

マスターキーのスペア→マスターキーを使う以外に学園長室に入る方法が無い

正解!

葉隠「その言葉、斬らせてもらうべ!」

BREAK!!


葉隠「獅子屋っち、それは違うべ!」

獅子屋「……何だと?」

葉隠「鴻巣っちの死体のポケットには、こんなものが入っていたんだ。」

説推「マスターキーのスペア……ですね。」

一条「つ、つまり……鴻巣さんはそれを使って学園長室に入ったってことですよね……。」

説推「ロッカーを壊してマスターキーを盗んだなんて方法より……」

説推「死体のポケットに入っていたこちらを使ったと考える方が自然ですからね。」

雑賀「そもそも、マスターキーは昨日まで鴻巣が管理していた。」

雑賀「マスターキーを使いたいなら、それを俺達に返さないはずだ。」

獅子屋「……だが待て。何故それがマスターキーのスペアだと分かる?」

獅子屋「俺から見ると、何の鍵か全く分からないが。」

葉隠「そりゃあ勿論、根拠があるからだべ。」

この鍵がマスターキーのスペアだと分かる理由……

あいつの証言が手がかりになるはずだべ。



[コトダマを提示しろ!]

↓2


正解!

葉隠「これだべ!」解!


葉隠「上水流っちの証言が、この鍵がマスターキーのスペアであることを示しているべ!」

獅子屋「……上水流の証言が?」

上水流「一昨日の夜、鴻巣からマスターキーのスペアを作るよう頼まれた。」

上水流「倉庫で最低限の材料を揃え、工具セットと美術用具を駆使してスペアを作成した。」

上水流「……1度使えば壊れてしまう不良品だったがな。」

葉隠「ま、まあ、その辺は材料不足だったから仕方ねーべ。」

獅子屋「つまり鴻巣は、やはりそのスペアキーとやらで学園長室に入ったのか?」

葉隠「ああ、そういうことになる。」

雑賀「っつーか、そもそもマスターキーを使うにしても……」

雑賀「男子更衣室のロッカーをぶっ壊せる奴なんて、獅子屋くらいしかいねぇだろ。」

葉隠「鴻巣っちも運動神経は良いけど、力が強いってタイプではねぇしな……。」

説推「……議論に戻りますよ?」

説推「えっと、ここまでで分かったことは……」

説推「鴻巣さんが学園長室で殺された、ということと……」

説推「鴻巣さんはマスターキーのスペアを使って学園長室に入った……ということですよね。」

雑賀「どこで殺されたか分かったところで……」

雑賀「次は、鴻巣がいつ殺されたのか……を考えねぇといけないな。」

鴻巣っちが一体いつ殺されたのか……。

次はそれを考えねぇと……か……。


ーノンストップ議論 開始!ー

【コトダマ】
▷説推の検死結果
▷鴻巣の死体の状況
▷モノクマファイル5


説推「一体鴻巣さんが殺されたのは……」

説推「何時頃なのでしょうか?」

獅子屋「説推の検死で、死亡時刻は特定出来なかったのか?」

説推「残念ながら……【時刻の特定は出来ませんでした】。」

一条「こ、困りましたね……。」

一条「【検死で何も分かっていない】となると……」

一条「《いつ殺されたかなんて分かりません》よ……!」

雑賀「……きっと何か情報があるはずだ。」

雑賀「【★俺達が見落としているだけ】で……な。」

↓1


説推の検死結果→検死で何も分かっていない

正解!

葉隠「それは違うべ!」論破!

BREAK!!


葉隠「一条っち、検死で何も分かっていねぇってのは、少し違うべ?」

一条「え……?」

一条「ど、どういうことですか……?」

葉隠「確かに死亡推定時刻は分からなかったが……」

葉隠「他に分かったことがあったんだ!」

雑賀「……説推、説明してくれ。一体何が分かった?」

説推「大したことでは無いのですが……」

説推「死体が、異常に冷たかったんです。」

獅子屋「……?」

獅子屋「死体が冷たいのは当たり前ではないのか……?」

説推「いえ、冷たかったのは死体だけじゃなかったんです。」

説推「実は、鴻巣さんが着ている服も異常に冷たかったんです。」

説推「肌の冷たさも、今までの死体の冷たさとは違いましたし……。」

説推「やっぱり、あの死体はどこかおかしいですよ。」

雑賀「……それで、その冷たさの原因に心当たりはあるのか?」

説推「………………」

説推「……はい、あります。」

説推「考えられる可能性が、1つだけ。」

一条「お、教えて頂けますか……?」

説推「……葉隠くん、貴方には分かりますか?」

葉隠「……ああ、多分な。」

鴻巣っちの死体が異常に冷たい理由……

それを示す証拠を提示すれば良いんだよな……。


[コトダマを提示しろ!]

↓1


正解!

葉隠「これだべ!」解!


葉隠「恐らく、鴻巣っちは生物室にいたんだべ。」

葉隠「あそこの室温は死体の安置をしていることもあって、かなり低かったはずだ。」

獅子屋「……もう一度、事件発生時の鴻巣の行動を振り返って欲しいな。」

獅子屋「まず、鴻巣は自分の意思で学園長室に向かい、そこで殺されたのだったな?」

説推「はい。そして殺された後、生物室に運搬されたんだと思います。」

一条「そ、そこで暫く、鴻巣さんは放置されていたってことですか……?」

雑賀「……そうなると、新たに分かることがあるはずだ。」

獅子屋「新たに分かること……?」

雑賀「鴻巣は自分の意思で学園長室に入った……。」

雑賀「そしてその時に、マスターキーのスペアを使ったはずだ。」

雑賀「その後、犯人が鴻巣を生物室まで運んだのだとすると……」

そこから分かること……

一体何だべ……?


1.犯人はマスターキーのスペアを持っていた。

2.犯人はマスターキーを持っていた。

3.犯人はマスターキーを持っていなかった。


↓1


不正解!

精神力

1→0

モノクマメダルを使用し、精神力を回復します。

0→2

モノクマメダル
19→18


落ち着いて考えるべ……。

マスターキーを返して、スペアを鴻巣っちが持ってた以上……

鴻巣っちがスペアを使ったのは明白だべ。

1度しか使えないスペアを学園長室で使ったということは……

犯人は生物室の鍵をどうやって開けたんだ……?


もう一度、考え直してみるべ!

↓1


正解!

葉隠「これだべ!」解!


葉隠「犯人がマスターキーを持っていた……ってことだな?」

雑賀「……そういうことだ。」

一条「は、犯人がマスターキーを持っていた……ということは……」

一条「男子更衣室からマスターキーを盗み出したのは、犯人だってことになりますよね……?」

説推「……ええ、そうなります。」

葉隠「でも……」

葉隠「マスターキーは雑賀っちと説推っちで、厳重に管理してたんじゃ無かったんか?」

雑賀「ああ、勿論していたさ。」

説推「男子更衣室のロッカーにマスターキーを入れ、その鍵を私が所持していましたが……」

説推「ロッカーそのものが壊されていたとなると、それも意味はありません。」

上水流「だが……だとすると、誰がロッカーを壊したのだ?」

上水流「そもそも、それが誰かを特定することは出来るのか?」

葉隠「いや……そもそもマスターキーを持ち出した奴なんて、この中にいねーんじゃ……」


説推『その推理には、穴があります!』反論!


説推「葉隠くん……それは違いますよ!」

葉隠「な……何だと……?」

説推「あのロッカーを壊せた人物なら……いたはずです!」

説推「貴方自身も、さっきそれを肯定していたではありませんか!」

ロッカーを壊せた人物……

そんな奴、この中にいるのか……?


ー反論ショーダウン 開始!ー

ーコトノハー
▷獅子屋の電子生徒手帳
▷消えたマスターキー
▷モノクマファイル5


説推「《ロッカーを壊せた人物はいます》よ!」

説推「【力の強い獅子屋】さんです!」

説推「雑賀さんと葉隠くんも、先程話していましたよね?」

説推「【あのロッカーを壊せるのなんて、獅子屋さんくらい】だって!」

説推「それなら、《マスターキーを盗み出すことが出来た人物はただ1人!》」

説推「獅子屋さん!【マスターキーを盗んだのは彼なんです!】」


斬るポイントがあれば指摘。

無ければナシでお願いします。

↓1がナシでコンマ以下75(85-10)以上なら発展。


不正解!

精神力

2→1


もう一度考え直してみるべ!

↓1


獅子屋の電子生徒手帳→マスターキーを盗んだのは彼なんです!

正解!

葉隠「その言葉、斬らせてもらうべ!」

BREAK!!


葉隠「説推っちは、男子更衣室を調べてねーんか?」

説推「えっ……!?」

説推「だ、だって……何か入りにくいですし……」

説推「幾ら捜査の為とは言え……ちょ、ちょっと入るのは気が引けるんですよ……。」

一条「……説推さん……可愛いです……。」

説推「や、やめてください……。」

雑賀「そう言えば、今までも男子更衣室の捜査の情報は人から聞いて得てたんだっけか?」

葉隠「ま、実際に調べてねーなら仕方ねーべ。」

葉隠「獅子屋っちはな、昨日の夜から電子生徒手帳を使えなかったんだべ。」

説推「……使えなかった?」

葉隠「獅子屋っちは事件前日の夜から、男子更衣室に電子生徒手帳を置きっ放しにしちまってたんだべ。」

葉隠「取りに戻ろうにも男子更衣室には電子生徒手帳が無いと入れねーから……」

葉隠「今朝、事件発覚の後に雑賀っちに取ってもらったって言ってたべ。」

獅子屋「……そういうことだ。」

雑賀「葉隠の言ってることに間違いはねーぜ。」

雑賀「……俺が証言してやる。」

説推「そ、そうだったんですか……。」

説推「……獅子屋さん、疑ってごめんなさい。」

獅子屋「いや、気にするな。」

獅子屋「議論を円滑に進める為には、遠慮無く仲間を疑わねばならん。」

獅子屋「信じたいという気持ちばかりが働いていては、真実には辿り着けないからな。」

葉隠「………………。」

一条「……でも、獅子屋さんにもマスターキーが取り出せなかったとするなら……」

一条「一体、誰がマスターキーを盗んで行ったんですかね……?」


可能性があるのは、あいつしかいねえんじゃ……

だって俺達には不可能でも、あいつなら……

……とりあえず、指摘してみるか。



[怪しいクマを指摘しろ!]

↓1


正解!

葉隠「お前しか……いない!」


葉隠「モノクマ……お前なら、マスターキーを盗み出すことが可能なはずだべ。」

一条「モ、モノクマが……!?」

モノクマ「おろろ?」

モノクマ「葉隠クン、なかなか面白いことを言いますねぇ……。」

モノクマ「それは勿論、確固たる根拠があって言ってるんですよねぇ!?」

モノクマ「そうじゃないとしたら……これは大変なことやと思うよ……。」

モノクマ「オシオキ……せなあかんやろなぁ……。」

オシオキ……か。

だが、今はそんな脅しに屈してる場合じゃねーべ。

葉隠「勿論、根拠はあるべ。」

モノクマ「ほほう!覚悟を決めてきましたか!」

モノクマ「それじゃあ、答えてくれる?」

モノクマ「まず1つ目!ボクがどうやって、ロッカーにマスターキーがあるなんて知ることが出来たって言うの?」

……これは、簡単な質問だべ。

この学園の至るところに設置されているアレさえあれば……

マスターキーの在り処を知ることは容易だったはずだ。

それは勿論……


1.鉄板
2.電子生徒手帳
3.監視カメラ

↓2


正解!

葉隠「これだべ!」解!


葉隠「監視カメラ……アレは男子更衣室にもあったはずだよな?」

葉隠「つまりモノクマは、雑賀っちがマスターキーを男子更衣室のロッカーに入れるところを見てたはずだべ!」

モノクマ「………………。」

モノクマ「……あー……なるほどね。確かに、そうだね。」

モノクマ「ボクにも犯行は可能だった……。そういうことだね!」

モノクマ「でも、可能だっただけー!決定的な証拠など無いのです!」

説推「……それはどうでしょうか?」

モノクマ「……ん?」

モノクマ「何だよ?ボクがやったって証拠があるっての?」

雑賀「議論をしてみねーと分からねーが……」

雑賀「ま、無いとも限らねーわな。」

モノクマ「言うね雑賀クン!じゃあ議論してみると良いよ!」

モノクマ「ボクがやったなんて証拠は、100%出ないからさ!」

モノクマがこの事件に関わっているという証拠……

それを突きつけねぇと、どうやら認めなさそうだな……。


ーノンストップ議論 開始!ー

【コトダマ】
▷生物室の様子
▷植物庭園の様子
▷モノクマファイル5


説推「モノクマがこの事件に関わっているという証拠……」

説推「きっとどこかにあるはずです!」

雑賀「《生物室にヒントがある》んじゃねぇのか……?」

一条「し、《植物庭園に手がかりがある》かも……。」

獅子屋「もし《証拠が無い》にしても……」

獅子屋「《証拠として記録していない手がかりがある》のではないか?」

上水流「《★死体に関する情報の中から、分かることがある気がするな。》」

モノクマ「無い無い!やっぱり証拠なんて無いよ!」

モノクマ「だって、ボクは何もやってないもんねー!」


↓1


植物庭園の様子→植物庭園に手がかりがある

正解!

葉隠「それに賛成だべ!」同意!


葉隠「俺は一条っちの意見に賛成だべ!」

葉隠「モノクマがこの事件に関わっているという手がかりは……植物庭園にあったんだ!」

モノクマ「植物庭園?」

モノクマ「植物庭園に何があったって言うの?」

葉隠「植物庭園の中の湿度……皆、違和感を感じなかったか?」

一条「わ、私の感覚では……」

一条「いつもは植物庭園って……もう少しジメジメしてた気が……」

一条「でも……今日は何だか、空気が乾いていました……。」

葉隠「俺も全く同じことを思ったべ。植物庭園の空気は乾燥しているように感じたし……」

葉隠「草木にも、微妙に潤いが足りてなかったべ。」

モノクマ「……だから何だって言うのさ?」

モノクマ「そりゃ植物庭園だって空気が乾いている時もあるよ!そこに文句をつけるって言うの!?」

いや……空気が乾いていたのは偶然じゃねぇ。

きっと、原因があったはずなんだ……。

……何か、閃きそうな気がするべ!



ー閃きアナグラム 開始!ー

ヤーランルクミスグリンプ

○○○○○○○(7文字)


↓2


正解!

葉隠「そうか分かったべ!」


葉隠「スプリンクラーだ!スプリンクラーが作動してなかったんだべ!」

獅子屋「何……?」

獅子屋「毎朝7時30分に作動するスプリンクラーが……今日に限って作動しなかったと?」

葉隠「ああ!モノクマが作動しないように設定したんだ!」

モノクマ「ちょっとちょっと、スプリンクラーを作動させないことで、ボクに何の得があるってんだよ!」

説推「……私達が死体を発見した時、鴻巣さんの死体に異常な冷たさが残っていたということは……」

説推「鴻巣さんが生物室から出されたのは、発見より少し前の時間だったはず。」

説推「つまり、スプリンクラーが作動する時間とほぼ一致するはずです。」

説推「死体に水がかかっているのがバレると、鴻巣さんの死体の運搬もバレる可能性がある……。」

説推「だからあらかじめ、スプリンクラーが作動しないように設定しておいたのでは?」

葉隠「そういうことだべ!どうなんだ!?モノクマ!」

モノクマ「………………。」

モノクマ「………………。」

モノクマ「うぷぷ……!」

モノクマ「うぷぷぷぷぷぷぷ……!」

モノクマ「アーッハッハッハ!馬鹿らしいねぇ!」

雑賀「馬鹿らしい……?」

モノクマ「そうだよ!だって、だってさ……」

モノクマ「偶然起こったことに言いがかりを付けて、ボクを犯人に仕立て上げようとするなんて……」

モノクマ「馬鹿らしいとしか、言いようが無いじゃん!」

獅子屋「偶然……だと……?」

モノクマ「そうだよ!偶然だよ!」

モノクマ「今日はたまたまスプリンクラーの調子が悪かった!それだけなの!」

モノクマ「それなのにオマエラはいちいち揚げ足を取って……」

モノクマ「先生は悲しいぞ!プンプン!」

雑賀「そ……そんなもん、通ると思ってんのかよ!?」

一条「そ、そうですよ!絶対おかしいです!」

モノクマ「うるさいうるさーい!可能性を示しただけで良い気になるなよ!」

モノクマ「もう証拠が無いなら、偶然で片付けられても文句は言えないでしょ!」

モノクマ「もう諦めなよ!皆ここで、全滅しなよ!」

葉隠「………………。」

これ以上の証拠……

もう……コトダマには無いよな……。

コトダマとして記録していないことで……

何か、証拠になりそうなことはあったか……?


1.ある
2.ない

人いるみたいだし以降↓2


葉隠「証拠なら、あるべ。」

モノクマ「………………。」

モノクマ「あのさ、そろそろボクも怒るよ?」

モノクマ「本当に証拠はあるんだろうね?」

モノクマ「もしもつまらないものだったら……」

モノクマ「冗談じゃなく、本当にここで全滅してもらうよ!」

葉隠「………………。」

全滅……

俺の言葉に……全員の命が……

説推「葉隠くん、お願いします。」

説推「一気に黒幕を追い詰めましょう!」

雑賀「今更退くワケにはいかねーだろ。」

雑賀「あとは前を向いて、進むしかねぇさ。」

上水流「お前の言葉を信じてやろうじゃないか。」

上水流「……頼んだぞ。」

一条「は、葉隠さんに……命を預けます……!」

一条「きっと貴方なら……なんとかしてくれますよね……!」

獅子屋「………………。」

全員とはいかねぇが…………

殆どの仲間が俺を信じてくれているんだ。


……ここで、間違えるわけにはいかねぇべ。


モノクマ「それじゃ!聞かせてよ!」

モノクマ「ボクが犯人だと思える証拠!」

モノクマ「スプリンクラーが作動しなかったことが偶然だとは思えない証拠!」

モノクマ「提示してください!」


きっとあの時の違和感が

証拠になるはずだべ…!

確かあれは……


1.事件発覚前の夜のこと
2.事件発覚前の朝のこと
3.事件発覚時のこと
4.事件発覚後捜査時のこと
5.事件発覚後裁判前のこと


↓2


正解!

葉隠「これだべ!」解!


葉隠「事件発覚前の朝……!」

葉隠「きっとその時に、手がかりがあったはすだ!」

モノクマ「それって何さ?」

モノクマ「さあ答えてみなよ!ホラ、早く!」

これで……トドメを刺す!


ーパニックトークアクション 開始!ー


モノクマ「何なのさ!」

モノクマ「言いがかりだよ!」

モノクマ「証拠を出せって!」

モノクマ「オシオキしちゃうぞ!」

モノクマ「ボクはやってなーい!」


モノクマ「【ボクが事件に関わっている証拠なんて、もう無いよ!無いんだよ!】」



1.アナウ 2.朝 3.7時の 4.ンス

[番号を順番に答えろ!]


↓2

正解!

葉隠「これで終わりだ!」


葉隠「毎朝7時に鳴るはずのアナウンス……」

葉隠「今日は鳴っていたのか……?」

モノクマ「は、はぁ……?」

モノクマ「鳴ったよ!鳴ったに決まってんじゃん!」

説推「鳴っていませんよ。」

説推「いつも7時半に集まる私達の全員が、今日は遅れてきましたから。」

一条「わ、私……普段はアナウンスで起きてますけど……」

一条「今日は寝坊しちゃいましたし……。」

上水流「俺も今朝は聞いた覚えが無いな。」

雑賀「……どうだモノクマ、これでもアナウンスは鳴っていたと?」

雑賀「こればっかりはそっち側のことだからなぁ……。」

雑賀「まあ、まだ鳴っていたって主張するなら……」

雑賀「お前の方から、アナウンスが鳴っていた『証拠』を出してもらおうか!」

モノクマ「ぐぬぬ……!」

葉隠「アナウンスの放送を停止しておいて、死体の運搬を見られないようにしたのは……」

葉隠「お前なんだべ!モノクマ!」

モノクマ「ぐぬぬぬぬぬ……!」

モノクマ「……ど、動機が無いよ!」

一条「……え?」

モノクマ「動機!ボクが鴻巣クンを殺す動機が無いの!」

葉隠「……いや、あるはずだべ。」

モノクマ「はぁ!?」

葉隠「お前は鴻巣っちを、殺さざるを得なかったんだ!」

モノクマ「意味分かんないよ!どういうことだよ!説明してみろよ!!」

鴻巣っちが殺された理由……

黒幕が殺人を犯した理由……

それらは、鴻巣っちの行動の理由にも繋がっているはずだべ。


ーロジカルダイブ 開始!ー

Q1.前回の裁判以降の鴻巣の目的は?

1.コロシアイ学園生活に参加すること
2.コロシアイ学園生活を潰すこと
3.コロシアイ学園生活を始めること

Q2.鴻巣の学園長室での目的は?

1.黒幕に殺されること
2.学園長室にある秘密を知ること
3.誰かを殺すこと

Q3.黒幕から見た鴻巣の学園長室での目的は?

1.黒幕に殺されること
2.学園長室にある秘密を知ること
3.誰かを殺すこと

↓2


正解!

葉隠「推理は繋がったべ!」


葉隠「……きっと鴻巣っちは、黒幕に自分を殺させたかったんだべ。」

葉隠「コロシアイ学園生活を潰す……その目的を達成する為にな。」

説推「学園長室にいる鴻巣さんを監視カメラで見た黒幕は、学園長室にある重要な資料を見られると勘違いしたはずです。」

雑賀「しかし、鴻巣は昨夜より前から学園長室に入ることが出来ていた。」

雑賀「昨日の夜まで、マスターキーはあいつが持っていたんだからな。」

上水流「つまり、鴻巣は既に学園長室にある資料の内容を知った上で、行動に出たということか。」

一条「……そ、その上で、鴻巣さんの目的が、黒幕に自分を殺させることだったと考えると……」

……コロシアイ学園生活を潰す。

その為には、黒幕を倒す必要がある。

その黒幕に、鴻巣っちは自分を殺させた。

学級裁判が開かれる条件は、超高校級の才能を持つ生徒の間で殺人が起こった時……

今回の学級裁判の最初に、モノクマ自身が言っていたよな。


つまり、黒幕は……


1.学園長
2.葉隠
3.超高校級の才能を持つ生徒

↓2


正解!

葉隠「これだべ!」解!


葉隠「黒幕は……超高校級の才能を持つ生徒なんだ……。」

葉隠「鴻巣っちは、それを事前に学園長室で知ったんだべ!」

獅子屋「黒幕が超高校級の才能を持つ生徒と分かれば……」

獅子屋「自分を殺させさえすれば、学級裁判が開かれる。」

雑賀「そして、俺達がクロを暴けば……」

説推「黒幕はオシオキされ、コロシアイ学園生活は終了する。」

説推「これが……事件の真相です。」


モノクマ「………………。」

モノクマ「………うぷぷ。」

モノクマ「うぷぷぷぷぷぷぷぷ……!」

モノクマ「アーッハッハッハッハッハッハッハッハッハッハッハッハッハ!!!!」

葉隠「ま、また笑いだしたべ……?」

雑賀「……何がおかしい?」

モノクマ「何がおかしいって?」

モノクマ「何もかも、計算通りだからだよ!」

一条「け、計算通り……?」

モノクマ「そう!オマエラがこうやってボクを追い詰めて、ドヤ顔をする……。」

モノクマ「そこまで全部、計算通りなんだよ!」

モノクマ「では……ここで質問です!」

モノクマ「オマエラ、ボクに投票出来るの?」

葉隠「……え?」

モノクマ「だって、投票ボタンは16人の生徒の分しか無いよ?」

モノクマ「その中に黒幕はいるの?それ以外なの?」

モノクマ「その中にいるとして、誰なの?それ以外だとして、手がかりはあるの?」

モノクマ「なーんもないよねぇ!」

説推「……だったら、どうしろって言うんですか。」

モノクマ「良い質問だね!説推さん!」

モノクマ「……コロシアイ学園生活は、これより真の解答編へと移行します!」

モノクマ「1日だけ時間をあげましょう!この学園の全ての部屋も解放しましょう!」

モノクマ「そして、捜査の後の学級裁判で、この学園の謎を全て解き明かせたなら……」

モノクマ「オマエラの勝ち!ボクがオシオキされます!」

モノクマ「でも、出来なかったら……」

モノクマ「ボクの勝ち!オマエラは全員オシオキです!」

モノクマ「ルールは分かった!?」

雑賀「……よし、俺はそれで良いぜ。」

説推「私もです。」

一条「黒幕を倒す……チャンス……ですもんね……。」

獅子屋「この機会を活かさないわけにはいかないだろう。」

上水流「謎を全て解き明かせば良いのだな……?」

葉隠「よし!受けて立ってやるべ!」

モノクマ「うぷぷ……!満場一致みたいだね!」

葉隠「んじゃ、早速学園エリアに戻るべ!捜査の続きだ!」

モノクマ「……はい?何言ってんの?」

雑賀「何って……今から捜査時間なんだろ?」

一条「し、真の解答編……なんですよね?」


モノクマ「いや?まだだけど?」

葉隠「……は!?」

説推「まだ……話し合うことがあるんですか?」

モノクマ「恒例のオシオキタイムが、まだじゃないか!」

雑賀「オシオキタイムだぁ……!?」

一条「オシオキも何も……今回のクロはモノクマさんで……」

説推「そのモノクマを操る黒幕の正体を暴く為の……真の解答編なのでは?」

モノクマ「違うよ……。今回の事件のクロじゃなくて……」













モノクマ「校則違反をした奴の話!」



上水流「校則違反だと……?」

モノクマ「そうなのです!この中に、校則違反をしてしまった生徒がいるのです!」

モノクマ「校則を破った生徒はオシオキ!これは決定事項でしょ!」

葉隠「つ、つまり……」

葉隠「今からその校則違反をした奴を、指摘せにゃならんのか……!?」

モノクマ「うん!そういうことだよ!」

モノクマ「ま、事件のクロでは無いから、別に強制ではないんだけど……」

モノクマ「せっかくだし、やってもらいます!」

モノクマ「それじゃ、議論を続行してくださーい!」


ーノンストップ議論 開始!ー

【コトダマ】
▷植物庭園の様子
▷上水流の証言
▷モノクマファイル5


葉隠「校則違反って言っても……」

葉隠「【行われた校則違反】は、沢山ある校則の内の、どの校則の違反なんだ!?」

一条「か、《監視カメラの破壊》でしょうか……?」

上水流「《電子生徒手帳の貸与》かもしれないぞ……。」

雑賀「《モノクマへの暴力》か……?」

獅子屋「《鍵のかかった扉の破壊》……ではないか……?」

説推「一応、《個室以外での就寝》の可能性もありますね……。」


↓1


行われた校則違反→鍵のかかった扉の破壊

正解!

葉隠「そうかもしれねぇ!」同意!


葉隠「………………。」

獅子屋「……どうした、葉隠。」

……だって…………

俺の推理が正しいなら……

オシオキされるのは……

獅子屋「……何か言わねば、進まないぞ。」

獅子屋「躊躇している暇など無いはずだ。」

葉隠「……分かったべ。」

葉隠「きっと、破られた校則は……」

葉隠「鍵のかかった扉の破壊を禁止する……これだと思うべ。」

雑賀「…………。」

雑賀「ま、まさか……」

一条「え……?どういうことですか……?」

説推「他の校則を破った生徒はいないはずなんです。」

説推「……捜査時間の途中から、学園長室と生物室に入れるようになってしましたよね。」

説推「……あれは、この中の誰かが鍵を壊してこじ開けたんですよ。」

そして、その鍵をこじ開けた理由は……

あの部屋の中に事件の手がかりがあることを知っていた人物……。

雑賀っちがマスターキーの消失を話した時、言ってたよな……。

マスターキーが消えた以上……

鍵のかかった部屋が事件に関連してる可能性が高いってことを……。

それを知り得たのは……あの場にいた3人だ……

そして……その3人の内、鍵を壊したと考えられるのは……

あの場にいた、俺と雑賀っち以外の人物……

俺と雑賀っちより、先に男子更衣室を後にした人物……


……あいつしか、いねーべ。



[怪しい人物を指摘しろ!]

↓2


正解!

葉隠「お前だべ……!」


葉隠「獅子屋っち……だよな……。」

獅子屋「………………。」

獅子屋「……そうだ。」

獅子屋「俺が、学園長室と生物室の扉の鍵を壊しておいたのだ。」

雑賀「やっぱり……か……。」

モノクマ「うぷぷ、流石ここまで生き残ってきた皆だね!」

モノクマ「大正解だよ!校則を破ったのは、獅子屋クンなのでした!」

獅子屋「……壊した時点で、こうなる可能性は覚悟していた。」

獅子屋「……仕方のないことだろう。」

雑賀「それでも!こんなのおかしいだろうが!」

雑賀「あの2箇所を調べられなかったら、この事件の真相には辿りつけなかっんたんだぞ!?」

雑賀「なのに……何で獅子屋が処刑されなきゃいけねーんだよ!」

一条「そ、そうです……!」

一条「そ、そもそも……学園内について調べるのは自由だって書いてるのに……」

一条「と、扉の鍵は壊すな、なんて……明らかにおかしいじゃないですかぁ……!」

一条「か、完全に矛盾してますよ……!」

説推「確かに、その通りですね。」

説推「事件が起こっているのに情報を十分に与えないなんて、おかしいんじゃありませんか?」

上水流「……これに関しては納得がいかないな。」

上水流「今回の事件のクロであったお前が、俺達に与える情報の規制をするなど不平等だ。」

モノクマ「うるさいなぁ!校則違反は校則違反だよ!校則は絶対なの!」

モノクマ「さて、今回の事件ではクロに投票出来ないから、投票は無し!」

モノクマ「さっさと獅子屋クンのオシオキタイムに入るよ!」

モノクマ「微妙に締まらないけど、学級裁判は、ここで中断なのでーす!」




ーーーーーーー学級裁判、中断!


Chapter5の学級裁判はここまで。

中断と書きましたが、Chapter6の学級裁判が

この学級裁判と繋がっている為です。

ここから少しの間は安価はありませんので、勝手に書き進めていきます。



それでは、お疲れ様でした。


モノクマ「それじゃ、早速参りましょう!」

モノクマ「校則違反をしてしまった獅子屋クンの……」

モノクマ「オッシオキターイム!」

雑賀「だから待てって言ってるだろ!」

モノクマ「嫌だよ!待たないよ!」

モノクマ「校則を破ったらオシオキ!コロシアイ学園生活の最初に、ちゃーんと言っておいたでしょ!」

一条「で、でも……!」

一条「ただ単に壊したならともかく……そこに手がかりがあって……!」

獅子屋「一条、もういい。」

一条「よ、よくないですよ……!」

葉隠「そうだべ!こんなのおかしいぞ!」

説推「ここは……退くべきではありませんよ!」

獅子屋「葉隠も説推も、やめるんだ。」

獅子屋「……これ以上言っても無駄だろう。」

獅子屋「コロシアイ学園生活を潰すとまで宣言した以上……犠牲が必要になることは予想していた。」

獅子屋「その犠牲が、鴻巣と俺だった。……それだけだ。」

雑賀「だ、だからって……!」

モノクマ「ほらほら!獅子屋クンの覚悟に水をささないの!」

モノクマ「さて!それでは参りましょう!」

獅子屋「祈理には申し訳ないが……俺には、もう悔いは無い。」

モノクマ「ワクワクドキドキ!」

獅子屋「雑賀、一条、説推、上水流……」

獅子屋「そして、葉隠。」

獅子屋「後は……頼んだぞ。」

モノクマ「オシオキターイム!」

獅子屋「……さらばだ。」


GAME OVER

獅子屋くんが校則違反を犯しました。

おしおきをかいしします。


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

ーーーーーーーーーーーーーーーー

ーーーーーーーーーーーーー


~実証!一騎当千は本当か!?~


一騎当千の異名を持つ獅子屋クン。

その前に、1000体のモノクマが立ちはだかります。

まずは剣を持ったモノクマが突撃!

獅子屋くんは傷を負いはするものの

何とかモノクマを撃退します。

続いては弓を持ったモノクマです。

獅子屋クンの身体に大量の矢が刺さります。

まだ、獅子屋クンは立っています。

最後に、槍を持ったモノクマが獅子屋くんの首を狙って突撃!

先頭のモノクマが獅子屋クンの首をグサリ……


…………………?

……………あれれ?

お、おい!どうなってんの!

何でいきなりモノクマが止まるんだよ!

おい!動けって!おい!

……………………………



そうして、オシオキの映像は途切れた。

辺りが真っ暗になった。


葉隠「ど、どうなってんだべ……!?」

説推「オシオキをしているモノクマが……止まった……?」

一条「こ、故障……ですかね……?」

雑賀「そ、それより!早く獅子屋を救い出さねぇと!」

モノクマ「…………。」

モノクマ「いいよ。ボクが保健室に運んでおくから。」

一条「そ、そんなの……信用出来ませんよ!」

モノクマ「うるさい!お前達は早くエレベーターに乗って帰れ!」

モノクマ「早くしないと、獅子屋クンが死んじゃうよ!」

雑賀「………………!」

上水流「……ここは従っておくべきだろう。」

説推「そう……ですね……。」

……俺達は急いでエレベーターに駆け込み、学園エリアへと戻った。





モノクマ「何でだよ……。外部からの干渉は不可能なはずなのに……。」

モノクマ「単なる故障……?そんなはずないよな……。」






……こうして、第五の学級裁判が終わった。

コロシアイ学園生活の終了……

そして、真の解答編の始まりを予告して……。

獅子屋っちの無事を祈りつつ

この後俺達は、最後の捜査を開始することになる。




Chapter5ーENDー

生き残り人数 7→??

to be continued...


本日はここまで。

たったこれだけで申し訳ないです。

Chapter6は明日の夜、少し進める予定。

短編などのリクエストがあれば、今日幾つか書けるかも。

質問などもあれば答えます。

それでは、一旦終了です。


リクエスト把握です。

それにしても本当に人少ないですね。

2スレ目に到達せずにエタるようなスレでももうちょっとレス付いてますよ。

左官の方ではこうならないように頑張らないと。


あんまりレスしないタイプの人が多かっただけか……

リクエストが欲しかったわけじゃないんですが

やっぱり読んでくれてるって反応を貰えた方が嬉しいので、つい。

リクエストは全てこのスレの間に実行します。

ありがとうございます。


【ジャグラーの人がモテモテだったら】

ーー食堂ーー

伐渡「……皆、おはよう。」

椎名「伐渡様!おはようございます!」

椎名「きょ、今日も……かっこいいです!」

オリーヴ「き、伐渡さん?」

オリーヴ「そ、その、今日の朝食は、私が作りましたの。」

オリーヴ「お口に合うかは分かりませんけど……よ、良ければどうぞ……///」

伐渡「……ああ、頂くよ。」

説推「伐渡さん!新作が出来上がったんですけど、読んで頂けませんか?」

説推「伐渡さん賢いから……この前見せた時も、おかしなところ分かりやすく指摘してくれたので!」

伐渡「うん、後でちゃんと見ておくよ。」

獅子屋「……やはり伐渡は、俺達とは格が違うな。」

雑賀「全くだ。どれだけ優秀な奴でも、あいつの前じゃ霞んじまうぜ。」

破倦「(……き、伐渡さん……かっこいいなぁ……。)」

伐渡「ふふ……あんまりこっちを見つめ過ぎると……火傷するぜ?」

椎名「きゃーっ!何てかっこいいセリフ!流石伐渡様です!」

伐渡「ふっ……それほどでも無いさ。」

~~~~~~~~~~~~~~~~~~
~~~~~~~~~~~~~~~~~~

伐渡「そんでその後、普段ドSの薫島が言うんだ!」

伐渡「アタシ……伐渡様になら虐められても良いかも…………ってな!」

雑賀「……そろそろ聞いてて痛々しくなってきたぞ。」

獅子屋「くだらない妄想をしている暇があるなら、ジャグラーとしての腕でも磨いておいたらどうだ?」

葉隠「余りにもモテなさ過ぎると、ああいうことになるんだな……。勉強になるべ。」

伐渡「うっせーよ!妄想の中でくらいモテモテでも良いだろーが!」

雑賀「……もう突っ込むのも飽きてきた。」

獅子屋「さて、トレーニングに戻るとするか。」

雑賀「俺は図書室で読書でもするわ。」

伐渡「………………。」

伐渡「ちくしょー……。もうちょっと顔が良くて頭が良くて性格が良くてスタイルが良ければ俺だって……」

葉隠「ほぼ全部じゃねぇか……。」


【ジャグラーの人がモテモテだったら END】


とりあえず張れてるのかどうかすら分からないような伏線の回収は出来そう。

ある程度ラストまでのストーリーは組み立てられたので、本日0時からChapter6を開始しようと思います。

殆どいきなり捜査パートなので、お時間のある方はご参加よろしくお願いします。

昨日から読み始めて面白くて一気読みしちゃった
追いついたのにもう終わってしまうなんて絶望的
ラストスパート頑張ってください

>>370
ありがとうございます。励みになります。
あと少し、良いラストを書けるように頑張ります。

それでは、始まります。


Chapter6ー(非)日常編ー


pm 4:02

ーー食堂ーー

学級裁判を終えた俺達は、一旦食堂に戻ってきた。

すぐにでも捜査を開始したかったが……

開放されるはずの場所が開放されていなかったんだべ。

説推「ひとまず、モノクマからの連絡を待つしか無いようですね……。」

雑賀「獅子屋が無事なら良いんだが……」

葉隠「で、でも、リアルな話……」

葉隠「幾ら獅子屋っちでも……全身にあれだけの矢を突き刺されたら……」

一条「は、葉隠さん……!縁起でも無いこと……言わないでくださいよ……!」

葉隠「……悪かったべ。」

……最後まで俺の味方をしてくれなかったとは言え……

獅子屋っちは獅子屋っちの考えを貫いただけで、何も悪くねぇべ。

今でも俺は仲間だと思ってるし……

……助かって欲しいよな。


『ピーンポーンパーンポーン』

『えー、オマエラ!お待たせしました!』

『予告通り、真の解答編を開始したいと思います!』

『ただ今より、全ての場所のロックを解除しますので、存分に調べて頂戴な!』

『オマエラが全ての謎を解き明かせることを……心から祈ってるよ!』

『因みに、最後の学級裁判は明日の早朝から行うからね!』

『最後の最後に、寝坊なんてしちゃダメだよ!』

雑賀「おい!それより獅子屋はどうなったんだ」

『………………。』

『それじゃ!頑張って~!』

『ブツッ……』

葉隠「……無視か。」

上水流「……教えないと言うのなら仕方あるまい。」

上水流「無事を祈りながら……今はとにかく捜査だ。」

上水流「……生き残る為に……な。」

説推「……そうですね。」

説推「それでは皆さん!捜査を開始しましょう!」

……最後の捜査か。

……誰かと一緒に捜査するか?



生徒1名指定。
1人で捜査したいなら『ナシ』でお願いします。
0時20分までで多数決。
誰かと一緒に捜査する場合、
その生徒とは少し特別な会話もある……かも。


説推 4
ーーーーー
上水流 3
雑賀 1
一条 0


説推に決定。

捜査パートに突入します。



Chapter6ー(非)日常編ー



Chapter6ー非日常編ー


葉隠「……説推っち、一緒に捜査しねぇか?」

説推「えっ?」

説推「うーん……1人で捜査しようかとも思ってたんですけど……」

説推「そうですね!せっかく葉隠くんから誘ってくれましたし、一緒に捜査しましょうか!」

一条「うふふ……仲良しですね……。」

一条「そ、それでは私は……パソコンのデータ解析を続けます。」

一条「全てのロックが解除されている以上……パソコンによる調べ物も、許可されたと見て良さそうなので。」

説推「はい、よろしくお願いします。」

雑賀「んじゃ、俺は独自で捜査するかね。」

上水流「……俺もそうさせてもらおう。」

雑賀「それじゃあ、一度夜時間になったところで、大浴場に集合にするか。」

雑賀「それまでは、各自自由ってことで。」

葉隠「よし、分かったべ。」


最後の捜査……頑張らねーとな……!


ー捜査パートの説明ー

今回は行動ポイントに制限はありません。

なので、色々と思い出のある場所に行ってみるのも良いかもです。

因みに犠牲となった生徒の個室のロックも解除されています。

その他は今までと同じです。

それでは、操作パート開始です。


……まずは、ここまでのまとめをしておくべ。

まずは、さっきの学級裁判についてだな……。


コトダマ 第五の事件のまとめ GET!!
『鴻巣を殺したクロは黒幕だと思われる。黒幕の正体が分からなければ投票が不可能である為、最後の捜査の時間が設けられた。』


……こんなもんで良いな。

それと……

葉隠「説推っち、新しく調べられるようになったのはどこだったべ?」

説推「ええっと……」

説推「生物室、学園長室はもう一度調べておく必要がありますよね。」

説推「後は……寄宿舎エリア2Fと、情報処理室も開放されているはずです。」

説推「他には、全員への聞き込み……でしょうか。」

葉隠「ふむふむ……なるほどな。」


コトダマ 調べるべき場所メモ GET!!
『今まで閉ざされていた場所は、学園長室、生物室、情報処理室、寄宿舎エリア2階である。全員への聞き込みも忘れずに。捜査で行き詰ったら見直そう。』


……よし。

そんじゃ、捜査を開始するべ!

……まずはどうするべ?


1.聞き込み(生徒指定)
2.場所を変更(場所指定)
3.考察(コトダマ指定)
4.サポートからヒントを貰う(3)

↓2


ーー生物室ーー

説推「うう……相変わらず寒いです……。」

葉隠「全くだべ……。」

さて、生物室の捜査だが……

確か朝の捜査で、この中に犠牲者の死体が収納されているって推測したんだったな。

……今灯っているランプは10コか。

葉隠「……これは、10人分の死体が入ってるってことで良いんだよな?」

説推「そ、そういうことだと思います……。」

……記録しておくべ。


コトダマ 生物室の秘密 GET!!
『ランプの点灯の数だけ、死体が収納されているようだ。現在点灯しているランプは10コ。』


葉隠「……試しに、どれか1つ開けてみたりするか?」

説推「そっ、そんな縁起の悪いことを!?」

葉隠「い、いや……捜査の為だべ……。」

説推「……うーん…………」

そう言って説推っちは暫く悩んで……

説推「そ、それなら仕方ありませんけど……」

説推「……でも、理由も無しに開けるのはどうかと思いますよ。」

……どうする? 開けてみるか?


1.開ける(犠牲者の生徒指定)
2.開けない

↓2


……今のところ開ける理由はねぇよな。

やめておくべ。

葉隠「そんじゃ、こんな寒いところからはさっさと撤退するか……。」

説推「しょ、しょうしまそう……。」

葉隠「……大丈夫か?」


……さて、次はどうするべ?

1.聞き込み(生徒指定)
2.場所を変更(場所指定)
3.考察(コトダマ指定)
4.サポートからヒントを貰う(3)

↓2


ーー学園長室ーー

さて、ここには……

説推「朝の捜査で、この2つのファイルを見つけたんですけど……」

説推「時間が無かったので、詳しく見ていないんですよね。」

そう言って説推っちが取り出したファイルは……

『未来機関 希望ヶ峰学園 候補生』

と書かれた緑のファイルと……

『希望ヶ峰学園 78期生』

と書かれた青のファイルだったべ。


……どっちから見るべ?


1.緑のファイル
2.青のファイル

↓2


青のファイルから見てみるか……。

にしても、78期生ってことは……

説推「そのファイルには、葉隠くんが載っていましたよ。」

葉隠「だろうな。俺は78期生だった気がするべ…………ん?」

葉隠「俺は……ってことは、説推っち達は?」

説推「……実は、私達は全員入学した時期が違うようなんですよ。」

葉隠「……は?」

説推「正確には、葉隠くん以外は入学予定……みたいですけど。」

葉隠「……な、何だべ……それ……。」

説推「ところで葉隠くんは、ここに載っている苗木さんや霧切さん、十神さんと言ったような方はご存知ですか?」

葉隠「い、いや……全く知らんぞ……。」

……でも、名前はどこかで聞いた気が……

……!

そうだ!食糧を没収されていた時期に見ていた夢だべ!

あの時、確か苗木って名前が出てきていたよな……。

つまり、俺はこいつらと同期ってことなんか?

なのにこいつらのことを全く覚えて無いんか?

……いや、覚えてないどころの話じゃねぇ。

俺は今まで、説推っち達が同期だと思ってたくらいだ……。

…………一体、どういうことだべ……。

説推「なるほど……知らないと……。」

説推「……では、次は緑のファイルを見てみましょうか。」

そう言って、説推っちは緑のファイルを開いた。


一旦休憩させてください。

明日休みだし、出来るなら3時くらいまでは書こうかな。

再開した後からは↓1で進行します。


葉隠「……俺以外の15人のプロフィールか。」

説推「はい。私は81期入学予定となっています。」

説推「恐らく未来機関では、希望ヶ峰学園が再び学園としての機能を取り戻した時の為に、超高校級の才能をもつ高校生を集めていたんだと思います。」

葉隠「てことは……最初に図書室で見つけたあの封筒の中身の文章は、本当だったんだな。」

説推「そうなります。葉隠を含む78期生までで、希望ヶ峰学園は閉校しているはずです。」

葉隠「閉校の原因は……捜査で明らかにしていくしかねぇな。」

葉隠「だけど、それなら何で俺達はこんなところにいるんだべ……?」

説推「黒幕に連れ去られて来た……という推測が妥当でしょうか。」

説推「方法については、まだ分かりませんけど。」

……黒幕……か。

そう言えば、モノクマにも後で話を聞いておきたいな。

あいつからの情報が、1番手がかりに繋がりやすいわけだし……。

説推「……葉隠くん、このファイル、他に見るところはありませんか?」

……俺以外の15人のプロフィールが載ってるんだよな。

誰かのプロフィールを見てみるか……。


↓1 葉隠以外の生徒指定


説推っちのプロフィールを見てみるべ。

説推「あっ!恥ずかしいからやめてください!」

説推「そ、それ!スリーサイズも載ってるんですよ!だからダメです!」

葉隠「……何でスリーサイズなんか載せてるんだべ。」

説推「知りませんよ……。このファイルを編集した人の趣味じゃないですか……?」

にしても、どうかと思うべ。

ええっと、編集した奴の名前は……

葉隠「苗木誠と、もう1人、腐川冬子……って書いてるな。」

葉隠「全くけしからん奴らだべ。」

説推「ちょっと!そんなこと言いながら見ようとしてるじゃないですか!ダメですって!」

葉隠「……分かったべ。」

……実際、最初に開いた時に見えたけどな。

言ったら怒るから言わないべ。


……他には誰か見るか?

1.見る(生徒指定)
2.見ない

↓1


霞黒っちのプロフィールを見てみるべ。

葉隠「……え?」

葉隠「か、霞黒っちって……こんな顔だったか……?」

プロフィールの写真……

俺の知ってる霞黒っちの顔と違うべ!

死んだ後にしか素顔は見てねえけど……

流石にこれは違い過ぎるぞ……!

説推「え……?ちょ、ちょっと見せてください。」

説推「…………こ、これは……」

説推「ぜ、絶対に違います!最初の事件で検死をしている時に、顔はしっかり見てますし……!」

葉隠「……うむ。言っちゃ悪いが、俺が見た霞黒っちはもっとイケメンだったべ……。」

……これは……一体どういうことなんだ?

説推「……私達の記憶違いという可能性もあります。」

説推「どうやら、これに関しては確かめる必要があるみたいですね。」

葉隠「……だな。」


コトダマ 未来機関の資料 GET!!
『学園長室にあった未来機関の資料。葉隠以外の15人は、希望ヶ峰学園の生徒候補生としてプロフィールが掲載されていた。』


コトダマ 霞黒善作のプロフィール GET!!
『候補生として載せられていた霞黒のプロフィールの写真は、第一の事件で見た霞黒の顔とは全く違った。』



……他には誰か見るか?

1.見る(生徒指定)
2.見ない

↓1


生駒っちのプロフィールを見てみるべ。

葉隠「ほうほう……やっぱ綺麗だべ。」

説推「………………。」

葉隠「なになに……超高校級の園芸部としての才能を認められ、候補生となった。」

葉隠「園芸のみに留まらず、芸術的センスは他の才能を持つ生徒の中でも群を抜いている……か。」

葉隠「上水流っちとどっちが上なんだろうな……。」

今となっては、確かめようもねぇか……。

……あの事件は、俺の責任もあるからな。

思い出すのは辛いべ。

説推「……葉隠くんは、綺麗系と可愛い系、どっちが好みなんですか?」

葉隠「……ん?それぞれにそれぞれの良いところがあると思ってるが……」

説推「…………そうですか。」

……何で急にそんなことを聞くんだべ。


……さて、他には誰か見るか?

1.見る(生徒指定)
2.見ない

↓1


伐渡っちを見てみるか。

葉隠「ふむ、そう言えば超高校級のジャグラーだったな。」

説推「私の病気が治った時のパーティーで、一度披露してくれましたね。」

葉隠「なになに……ジャグラーとしての腕も去ることながら、手品の技術も高い……?」

葉隠「そ、そんな特技もあったんか……。」

説推「い、意外ですね。」

葉隠「……備考:よく未来機関で管理している食糧に手を出すので注意……だそうだべ。」

説推「盗みが上手いから、手品も上手いのかもしれませんね。」

葉隠「確かに、バレないように何かをするって面では同じだもんな。」

説推「彼がマスターキーを盗んでくれたお陰で、今があるんですよね。」

葉隠「……本当に感謝だべ。」

惜しい奴を亡くしたべ……。


……さて、他には誰か見るか?

1.見る(生徒指定)
2.見ない

↓1


鴻巣っちのプロフィールを見てみるべ。

葉隠「ふむ……やっぱりアクションスターだよな。」

説推「どういう意味ですか?」

葉隠「鴻巣っちって、見た目は結構ひょろひょろしてるだろ?」

葉隠「あんなんで本当にアクションスターなのか、疑ってた時期もあったべ。」

説推「……なるほど。」

葉隠「なになに……チャレンジ精神が旺盛過ぎるあまり、危険な行動に出ることも。」

葉隠「一度未来機関の管理下に置かれるのを嫌がり、脱走しようとしたこともあった……だとよ。」

説推「……備考のところしか読んでないじゃないですか。アクションスターとしての活躍の部分も読んでくださいよ。」

葉隠「……まあ読むまでもなく素晴らしいってこった。」

色んな賞を獲得してたみたいだな……。

今までの功績の部分の文章が長すぎるべ。

……面倒だから読まねぇでおくべ。

説推「……彼もなんだかんだで、私達の味方をしてくれましたよね。」

葉隠「うむ……最初はコロシアイに参加する気満々だったけどな。」

説推「……死んで良かったとは言えませんが、コロシアイに参加されるくらいなら、この結末で良かった気もします。」

葉隠「……まあ、言いたいことは分かるべ。」


……さて、他には誰か見るか?

1.見る(生徒指定)
2.見ない

↓1


一旦ここまでにします。

捜査パートとは名ばかりの思い出の場所巡りが始まりそうですね。

僕は楽しいので一向に構わないです!


明日は夜21時辺りから開始予定です。

それでは、お疲れ様でした。

>>418
Chapter1 生駒
Chapter2、3 雑賀
Chapter4 一条
Chapter5 上水流
Chapter6 説推

こんな感じだった気がする。間違ってたらすまん

>>419
Chapter5は一応1人で捜査という設定ですが、まあ上水流君がメインだったかもしれません。

雑談スレで名前が挙がると複雑な気持ちになりますね。
挙げて頂けるようなクォリティでは無いと思っているんですが……。
否定して欲しいとかではなく、素直に。
でも長く続いている順で言えば上の方になるのかな。

では、のんびりペースで開始していきます。


デブ侍のプロフィールを見るべ。

葉隠「ん?……ちょっとスリムじゃねーか?」

説推「確かに……少し痩せている気がしますね。」

葉隠「なになに……サッカー選手としての才能は抜群。試合中一切疲れを見せないスタミナが魅力……か。」

説推「プールで遊んでいる時とか、やっぱり運動系の才能を持つ人は違うなあって関心しちゃったりしました。」

葉隠「確かに、体格の割には動けていたと思うべ。」

葉隠「……100m走の自己ベストは10.51秒だそうだ。」

説推「めちゃくちゃ速いじゃないですか……。」

葉隠「それに、頭も良かったみてぇだな。」

葉隠「中学での成績は学年1位だったそうだべ。」

説推「うーん……見た目からは想像もつきませんね……。」

葉隠「人は見た目で判断しちゃダメだってことだな。」

なんだかんだで、悪い奴では無かったと思うべ。

……もうちょっと話せたら良かったんだけどな。


……さて、他には誰か見るか?

1.見る(生徒指定)
2.見ない

↓1




一条っちのプロフィールを見るべ。

葉隠「ふむ……一条っちは会計だったよな。」

葉隠「なになに……類い稀な計算能力で、既に未来機関の仕事の補佐もしている。」

葉隠「更に力仕事も難なくこなしており、候補生ながらも貢献度は高い……。」

そういえば、女子とは思えない力の持ち主だったっけ……。

葉隠「その献身的な姿勢が評価され、白夜様のお気に入り……」

葉隠「……この後は読めねぇべ。」

説推「色々と事情があったんでしょうね。」

葉隠「何か、あんまり知りたくねぇ事情だな……。」

パソコンの修理……データの解析……

この学園でも、一条っちは凄く役に立ってたべ。

葉隠「……今度、お礼を言っておくべきかもしれねぇな。」

説推「……ですね。」


……他には誰か見るか?


1.見る(生徒指定)
2.見ない

↓1


薫島っちのプロフィールを見るべ。

葉隠「……アロマセラピストとして、暗くなりがちな環境下にある皆を癒してくれている。」

葉隠「彼女の存在は、皆の心の支えと言っても過言では無いだろう……。」

説推「……未来機関の管理下って、そんなに窮屈な環境だったんでしょうか?」

葉隠「ふむ……その辺も捜査で明らかにしねぇとな。」

葉隠「……どうやら未来機関の管理下にいる生徒の中に、恋人がいたみたいだべ。」

葉隠「そいつの病気の治療にも、手を尽くしていたみてぇだな。」

説推「……恋人……ですか。」

説推「恋人の為に……お金が必要だったんでしょうか……?」

葉隠「そうかもしれねぇな……。」

どちらにせよ悪いのは薫島っちじゃなく……

……黒幕だべ。

葉隠「……そう言えば、薫島っちから簡単なアロマセラピーの方法を教えてもらってたべ。」

葉隠「この学園から出る前に、皆で試してみねぇか?」

説推「……ふふ、良いですねっ。」


……さて、他には誰か見るか?

1.見る(生徒指定)
2.見ない

↓1


上水流っちのプロフィールを見るべ。

葉隠「……贋作師という才能だが、未来機関では主に絵画の修復を手がけている。」

説推「良い方面に才能を使っていたようで何よりですね。」

葉隠「備考:性格に難あり。」

説推「……否定してあげられないのが辛いところです。」

葉隠「いや、あんな奴だけど、悪い奴じゃ……」

葉隠「………………」

葉隠「悪い奴じゃねぇ、とも言えねえんだよな……。」

説推「こう……良いところもあるのは分かってるんですけどね。」

葉隠「……まあ、仲間であることは確かだよな。」

説推「そう……ですね。」

説推「勿論、許したわけではありませんけど……」

説推「彼を仲間と呼べないわけではありません。」

葉隠「うむ!これからも気長に付き合っていくべ!」

説推「……ですね。」


……さて、他には誰か見るか?

1.見る(生徒指定)
2.見ない

↓1


獅子屋っちのプロフィールを見るべ。

葉隠「……武闘家として、皆の身体を鍛える手助けをしている。」

葉隠「環境が整わない中でも、皆十分に身体を動かせているのは、彼のお陰でもある……。」

説推「やっぱり良い環境とは言えなかったようですね。」

葉隠「……みてぇだな。」

葉隠「……自己中心的な意見を言うことが多々あり、仲間と衝突することも。」

説推「今はそんなことありませんけどね……。」

葉隠「1ヶ月近くこの学園で生活してきたけど……」

葉隠「悪いことばかりではなかったってことかもな。」

説推「……そうかもしれません。」

説推「獅子屋さんに関しては、今はただ無事を祈るばかりです。」

葉隠「ああ……何とか命は助かって欲しいな……。」

……仲直りもしてぇしな。


……さて、他には誰か見るか?


1.見る(生徒指定)
2.見ない

↓1


雑賀っちのプロフィールを見るべ。

葉隠「……ひたむきに自らのやるべきことに取り組む。」

葉隠「心優しく思いやりがあり、皆をまとめる力もあるが……」

葉隠「家族の死の報せが届いてから、少し暗くなりがちであった。」

説推「家族の死……って……」

葉隠「………………。」

葉隠「だが沢山の仲間に助けられ、少しずつ元気を取り戻しつつある。」

説推「………………。」

雑賀っちには、母と妹の他に、行方不明の父がいるんだったよな。

そのうちの誰が亡くなったのかは分からねぇけど……

雑賀っちはそのことを知らないみたいだな。

……つまり、やっぱり未来機関にいた時のことは、皆忘れちまってるわけか。

説推「……このことは、雑賀さんには言わないようにしておきましょう。」

葉隠「……今言っても、良い影響は無いだろうしな。」


……さて、他には誰か見るか?

1.見る(生徒指定)
2.見ない

↓1


オリーヴっちのプロフィールを見てみるべ。

葉隠「フランス出身なんだな。」

説推「そうらしいですね。オリーヴさん本人からも聞いたことがあります。」

葉隠「なになに……グルメである彼女を唸らせるような食材が手に入らず、困っている……?」

説推「オリーヴさん、気が強い部分がありましたからね。」

葉隠「未来機関の人達を困らせてたのかもな……。」

葉隠「……たまにオリーヴっちが認めた料理は、超高校級の御曹司の舌をも唸らせたらしいべ。」

説推「流石超高校級のグルメですね。料理への評価は正確ということでしょうか。」

葉隠「……結局俺の料理で満足してもらえることは無かったな。」

説推「でも葉隠くんは炭作りが上手じゃないですか!」

葉隠「……嬉しくねぇべ。」

説推「はい、褒めてませんから。」

葉隠「………………。」

せめて食べられる料理を作れるくらいにはなりてぇよな。

次作る時は、3割が当たれば良いんだが……。


……さて、他には誰か見るか?

1.見る(生徒指定)
2.見ない

↓1


椎名っちのプロフィールを見るべ。

葉隠「なになに……超高校級のメイドとして、主に候補生達の身の回りの世話を担当。」

葉隠「珈琲や紅茶を淹れる腕は一流で、楽器の演奏も上手い。」

葉隠「暇を持て余した超高校級の御曹司に呼び出されることもしばしば……」

葉隠「この超高校級の御曹司……十神って奴……」

葉隠「さっきから見てると、相当偉そうな奴っぽいな。」

説推「御曹司ですし……そんな風に育ってしまうのも無理はないでしょう。」

葉隠「……椎名っちは楽器の演奏も出来たのか……。」

説推「やっぱりバイオリンとかですかね?」

葉隠「……案外マラカスとかかもしれねーべ?」

説推「マラカスって、楽器に分類されるんでしょうか?」

葉隠「きっとされるべ。……あんまり詳しくねぇけど。」

野良メイドって言ってたけど……

未来機関とやらで皆の世話をしてたなら

主人なんて見つけられなくて当然だよな。

葉隠「さて……まだ見てねぇのは……」

祈理っちと破倦っちだな。

……どうするべ?


1.両方見る
2.祈理だけ見る
3.破倦だけ見る
4.見ない

↓1


説推「結局全部見るんですね。」

葉隠「流石に俺も、全部見ようとは思ってなかったべ……。」

葉隠「えーっと、まず祈理っちは……」

葉隠「皆の教師的存在。彼女の言うことを聞かない者はごく少数。」

説推「おお……やっぱりシスターさんの言うことって説得力がありますもんね。」

葉隠「きっと説推っちは嘘をつくのをやめるように諭されてたと思うべ。」

説推「うっ……それ、きっと当たってます……。」

葉隠「毎日のように伐渡っちが説教されている姿も目に浮かぶな……。」

説推「あはは……ありそうですねぇ。」

……苦しい環境だったのかもしれねぇけど、

楽しいことも沢山あったんだろうな。

……そんなことも、全部忘れちまったのか。

……悲しいべ。

葉隠「続いて破倦っちは……」

葉隠「普段は引っ込み思案で人とはあまり関わらないが、取材となると人が変わる。」

葉隠「本音を引き出すのも上手く、記者としては超一流である……か。」

説推「確かに、何か質問する時は眼の色が変わっていましたね。」

葉隠「ああ……ちょっと怖かったべ。」

葉隠「……盗み食いをした伐渡っちが破倦っちに問い詰められている場面が思い浮かぶな。」

説推「伐渡さんって、何かと窮地に立たされてますよね。」

葉隠「そういう体質なんだと思うべ。」

……2人とも、良い奴だったべ。

こんな環境に置かれなければ……

人を殺めることなんて無かっただろうにな。

………………。

説推「さて葉隠くん、そろそろ捜査に戻りましょうか。」

説推「いつまでも思い出に浸ってちゃ、時間が無くなっちゃいますよ。」

葉隠「……だな。」

今までのことは忘れちまったけど……

この仲間達のことは、何があっても忘れないべ!


……さて、次はどうするべ?

1.聞き込み(生徒指定)
2.場所を変更(場所指定)
3.考察(コトダマ指定)
4.サポートからヒントを貰う(3)

↓1


ーー情報処理室ーー

情報処理室の扉を開けると……

葉隠「うわっ!こ、これって……」

説推「……監視カメラで映されている映像ですね。」

や、やっぱり、そうだよな……。

葉隠「上水流っちの言うとおり、黒幕はここにいたみてぇだな。」

説推「……それはどうでしょう?」

説推「上水流さんは黒幕ではなく、モノクマとしか会っていないと言っていましたが。」

葉隠「この学園の外から、黒幕がモノクマを操作してたって可能性もあるのか……。」

ここを捜査することで、その辺りも明らかになれば良いが……


……さて、どこを調べるべ?

1.机の上のパソコン
2.テレビ
3.情報処理室の奥の部屋


↓1


机の上には沢山のパソコンがあるべ。

説推「どうやら、ロックが掛かっているようですね……。」

葉隠「……ん?これは操作出来るみてぇだけど……」

説推「え?本当ですか?」

説推「葉隠くん、適当に弄ったりしてないですよね?」

葉隠「……あ、ダメだったか?」

説推「…………ダメでしたね。」

葉隠「……そうか。」

……ん?何か出てきたべ。

葉隠「これは……俺達だべ!」

説推「わ、私達?私達が映ってるんですか?」

葉隠「ほら、見てみると良いべ。」

説推「……!ほ、本当だ……。」

パソコンの画面には、紛れもなく、情報処理室にいる俺達が映し出されていたべ。

葉隠「こ、これって……どういうことなんだ……?」

説推「ネット配信……されていた……とか……。」

葉隠「……は?何がだべ?」

説推「このコロシアイ学園生活が、です。」

…………はぁああああ!?

葉隠「そ、そんなこと……!」

説推「あるわけないと言えますか?」

説推「現に、ここには私達が映し出されています。」

葉隠「そ、それでも……」

葉隠「……………………。」

葉隠「……マジ……なんか。」


コトダマ ネット配信 GET!!
『このコロシアイ学園生活はネット配信されており、全世界の人間が視聴可能だったと思われる。』


説推「………………。」

……他の場所も調べねぇとな。


……次はどこを調べるべ?

1.テレビ
2.情報処理室の奥の部屋

↓1

寝てた……。

何だか今日は集中出来ないな。

もう少しだけ書いて終わりにします。


テレビを調べてみるべ。

『カチッ、カチッ』

葉隠「……つかねぇべ。」

説推「……これは使えませんか?」

説推「多分、室内アンテナだと思うんですけど。」

葉隠「おお!何とかなるかもしんねぇべ!」

葉隠「ちょっと待ってろ!」

どうにか映るように出来そうだべ!

………………

………………

………………よし!これでどうだ!?

『ピッ』

…………………。

『ザーーーーーーー』

『ピッ』

『ザーーーーーーー』

『ピッ』

『ザーーーーーーー』

『ピッ』

『ザーーーーーーー』

葉隠「……全部砂嵐じゃねーかっ!」

説推「うーん……壊れてるんでしょうか?」

説推「まあ壊れてないとするなら……全ての放送局が何も放送してないってことになるんですけど。」

葉隠「そんなんあり得ねぇべ……。この時間はゴールデンタイムだべ?」

説推「……勿論普通に考えれば、そうですよね。」

葉隠「…………?」

説推「……………………。」

……とにかく、テレビは映らねぇ……と。



さて、次はどうするべ?

1.情報処理室の奥の部屋
2.情報処理室の捜査を終了する

↓1


説推「このモノクマの絵が書かれた扉……気になりますよね。」

葉隠「全ての扉のロックが解除されてる以上……ここも開いてるんだよな。」

葉隠「……入ってみるとするべ。」


『キィィ……』



葉隠「……うわ、何か凄いべ。」

説推「まるでSFの世界ですね……。」

説推「……葉隠くん、適当にボタンを押したりしないでくださいね?」

葉隠「え?何か言ったか?」ポチッ

説推「……………。」

……?

何かダメなことでもしたんかな?

『~~♪』

ボタンを押した少し後……

聞き覚えのある音がしたべ。

葉隠「ん?今のって……」

どんな音かと言われたら、なかなか言葉では表しにくいが……

……アイツが現れる時の音だよな。

説推「葉隠くん、どのボタンを押したんですか?」

葉隠「多分、この情報処理室って書いたボタンだべ。」

説推「…………ふむ。」

説推「葉隠くん、責任を持って、何が起こったか確かめに行ってください。」

葉隠「……分かったべ。」


ここまでで。

寝ます。

お疲れ様でした。


ーー情報処理室ーー

やっぱりだべ。

今の音って、モノクマが登場する時の音だよな。

モノクマ「…………。」

……いるべ。

モノクマ「……あー、あー!」

お、喋ったべ?

……黒幕はやっぱり、外部から操作してるんかな?

モノクマ「や、やっほー!」

モノクマ「葉隠くん?聞こえてますか?」

葉隠「おう、聞こえてるぞ。」

葉隠「……つーかお前、何かいつもと喋り方が違くねーか?」

モノクマ「……え?……そ、そうかなぁ~……。」

葉隠「いつもはもっと、『うぷぷぷぷ~』とか言ってんじゃねーか……。」

モノクマ「そ、そうだったね!う、うぷぷぷっぷ!」

葉隠「……何か違うべ。」

モノクマ「あはは……まあそんな日もあるよ……。」

意味分かんねぇべ……。

モノクマ「………………。」

モノクマ「……葉隠くん、ちょっと話があるんですけど、構いませんか?」

葉隠「……あ?何だべ?」

正直こんな奴の話なんて聞きたくねぇけど……

……仕方なく聞いてやるべ。

モノクマ「葉隠くんは、今までのここでの生活をどう思いますか?」

モノクマ「嫌なことや……辛いこと……そういうことも沢山あったと思いますけど……」

モノクマ「ちょっとだけ嬉しいこととかも……ありませんでしたか?」

葉隠「嫌なことや辛いことに関しては、全部お前のせいだろうが……。」

葉隠「……でも、確かに悪いことばっかではなかったべ?」

葉隠「……沢山の良い仲間に出会えたからな。」

モノクマ「…………そうですか。」

葉隠「でも!お前のことは嫌いだべ!絶対許さねぇからな!」

葉隠「必ず次の学級裁判で、処刑にしてやるべ!」

モノクマ「……はい、そうですね。」

……何だか、モノクマが喜んでる気がするべ。

……気持ち悪いぞ。


モノクマ「あの、葉隠くん……私……」

モノクマ「……私……ずっと葉隠くんに言いたかったことがあるんです。」

……?

私……?

いつもはボクの癖に……

………………

………………!

も、もしかして、今喋ってるのって……

モノクマ「私……いつからかは分からないんですけど……」

モノクマ「……多分……最初からなのかなぁ……」

モノクマ「ずっと……葉隠くんの……ことが…………」

葉隠「………………。」

モノクマ「葉隠くんの……ことが……」

葉隠「………………。」

モノクマ「………………。」

葉隠「俺のことが……何だべ……?」

モノクマ「……………………」

モノクマ「…………えへへ。」

モノクマ「やっぱり、何でもないです!」

葉隠「…………は?」

モノクマ「こういう形でなら、言えるかな……と思ったんですけど……」

モノクマ「全然ダメでした。」

モノクマ「……でも、ダメで良かったかもしれません。」

モノクマ「葉隠くんだって、こんなダミ声で大切なことを告げられたくありませんよね。」

それは否定しねぇけど……

……一体、何を言おうとしてたんだべ?

モノクマ「またいつか……」

モノクマ「いつになるかは分かりませんけど、いつか必ず……」

モノクマ「……面と向かって、言いますね。」

モノクマ「……それでは。」

その言葉を最後に……

モノクマは動かなくなったべ。


『キィィ…』

説推「………………。」

葉隠「……おう、説推っち。」

葉隠「今モノクマを操作してたのって……」

説推「あら!葉隠くん!こんなところで何してるんですか!?」

葉隠「……はい?」

説推「どうでした?何か異常はありましたか?」

葉隠「ああ、ここにモノクマが登場してたべ。」

葉隠「ついさっきまで、このモノクマと話してたんだが……」

葉隠「操作してたの、説推っちだよな?」

説推「な、何のことでしょう?」

説推「私は断じて、あそこでモノクマを操作してなどいませんが!」

葉隠「…………そうか。」

説推「あ!あ!信じてませんね!?う、嘘じゃないんですよ!?」

葉隠「…………いや、信じてるべ。」

記録記録……と。

コトダマ モノクマ操作室 GET!!
『情報処理室の奥にはモノクマを操作する機械があった。黒幕はここでモノクマを操作していたようだ。』


……これで良し。

説推「……やっぱり信じてないじゃないですか!」

葉隠「いや、信じてる信じてる……凄く信じてるべ、うん。」

説推「…………もうっ!」

顔を赤くして、拗ねちまったべ。

……多分、じきに元に戻るだろ。

次の場所の捜査に行くべ。



……さて、次はどうするべ?

1.聞き込み(生徒指定)
2.場所を変更(場所指定)
3.考察(コトダマ指定)
4.サポートからヒントを貰う(3)

↓1


ーー生物室ーー

葉隠「ほら、ここなら頭も冷えるべ?」

説推「……まあ……確かに冷えますけど。」

葉隠「うむ、存分に冷やしまくってくれ。」

さて、本当の目的は説推っちの頭を冷やすことじゃないよな

……誰の死体を確認するべ?


↓1 生徒指定


霞黒っちの死体を確認するべ……。

『ピッ』

……開いたべ。

説推「私達の記憶違いで無ければ……」

説推「ファイルの写真とは、全く違う顔であるはずですよね。」

葉隠「ああ、そのはずだべ。」

葉隠「……じゃあ、見てみるぞ。」

死体に掛かった布を剥がすと…………

葉隠「……やっぱり、違うべ。」

説推「……違いますね。」

説推「ということは、やっぱり……」


コトダマ 霞黒善作のプロフィール 更新!
『候補生として載せられていた霞黒のプロフィールの写真は、第一の事件で見た霞黒の顔とは全く違った。生物室でも確認済み。』


……生物室で調べられることは、これ以上無さそうだな。

葉隠「んじゃ、説推っちの頭も冷えたと思うし……」

葉隠「次に行くべ。」

説推「……はい。」



さて……どうするべ?

1.聞き込み(生徒指定)
2.場所を変更(場所指定)
3.考察(コトダマ指定)
4.サポートからヒントを貰う(3)

↓1


一旦ここまで。

再開は0時頃の予定です。

規制にかかってて連絡出来ませんでした……
すみません、今夜は投下中止します
時間があれば明日……
最低でも明後日には再開します
よろしくお願いします

ゆっくりペースで0時ごろから開始
最近よく規制にかかるので、
投下が止まったらそういうことということで……
よろしくお願いします。


ーー鴻巣の個室ーー

全てのロックを解除なんだから、当然ここも開いてるよな。

説推「そう言えば、この学園に来て3日経った頃に、2人でここに来ましたね。」

葉隠「そう言やそうだったな……。」

あの頃は、鴻巣っちに対して嫌な印象しか無かったべ……。


……今は良くなったってわけでもねーけどな。


さて、どこを調べるべ?

1.ゴミ箱
2.メモ帳
3.ベッドの下

↓1


メモ帳を見てみるべ。

葉隠「何か書いてあるかな……っと。」


『ボクの計画は上手くいってるかな?
これを読んでいるのが説推さん達なら、
ボクから送ることが出来る言葉は1つだよ。
……最後まで諦めずに、頑張って。
ボクの犠牲が無駄にならないことを祈っているよ。』


葉隠「…………。」

葉隠「……鴻巣っちは、自分の命を犠牲にして、俺達に未来を繋いでくれたんだよな。」

説推「渡されたバトン……投げ捨てるわけにはいきませんよね。」

葉隠「だべ。絶対に黒幕を倒さないといけねーべ。」

説推「……他の人達も、こんな風にメモを残しているかもしれませんね。」

葉隠「犯行を計画してた奴や、死ぬのが分かってた奴に限るだろうけどな……。」

葉隠「ま、時間があれば他の奴の個室も見て回ってみるか。」

説推「はい、そうしましょう。」


……さて、次はどうするべ?

1.ゴミ箱
2.ベッドの下
3.鴻巣の個室から出る

↓1


葉隠「捻くれてる鴻巣っちなら、ベッドの下に何か隠してると思うべ!」

葉隠「きっと重要なヒントがあるはずだぞ!」

説推「ふむ……あり得ますね……。」

葉隠「……おっ!何か紙があったべ!」

葉隠「どれどれ……」


『ハズレ (^_^)v』


葉隠「…………。」

説推「……ハズレですよ、葉隠くん。」

葉隠「何か、ちょっとムカつくべ。」

……鴻巣っち、暇だったのか?



……次はどうするべ?

1.ゴミ箱
2.鴻巣の個室から出る

↓1


蹴飛ばして中身を漁るべ。

葉隠「ん~、使用済みの紙ばかりだな……。」

説推「……そ、それって、いかがわしい紙ではありませんよね?」

葉隠「……何を考えてるんだべ?」

説推「べっ、別に何も!?」

葉隠「………………」

葉隠「ま、いかがわしいと言えば、いかがわしいべ。」

葉隠「これ全部、鴻巣っちの犯行計画が書かれてある紙みてぇだからな。」

葉隠「多分第4の学級裁判終了後に捨てたんだと思うべ。」

葉隠「確かあの時から、コロシアイ学園生活を潰すって言い始めたんだったっけ……。」

説推「……何で焼却炉に捨てなかったんですかね?」

葉隠「そりゃ……犯行計画が書いてあるからな。」

葉隠「これから俺達の味方になろうとしてるって時には、こんなもん、ゴミ当番に渡しにくいんじゃねーか?」

説推「……なるほど。」

葉隠「そう言えばゴミ当番の設定って、犯行に関わらなかったな……。」

葉隠「次の方では、どっかで関わってくるかもな。」

説推「……次の方?」

葉隠「こっちの話だべ。」


……さて、鴻巣っちの部屋はこれくらいしか調べられねぇみたいだな。

次はどうするべ?

1.聞き込み(生徒指定)
2.場所を変更(場所指定)
3.考察(コトダマ指定)
4.サポートからヒントを貰う(3)

↓1


ーー霞黒の個室ーー

……確か、第一の事件の捜査で一度来たよな。

ちょっと懐かしかったりするべ。

元気で明るい霞黒っちとは、話してて楽しかったな……。


でも、今のところ捜査で分かってる情報によると……

霞黒っちは……

………………………


……どこを調べるべ?

1.メモ帳
2.クローゼット

↓1


クローゼットの中を調べてみるべ。

葉隠「……ふなっしーの着ぐるみだべ。」

説推「なんだか、懐かしいですね。」

葉隠「……………………。」

説推「……………………。」

葉隠「やっぱり、ふなっしーの顔って面白いよな。」

説推「個人的には、黒目の位置が良い感じだと思ってます。」

葉隠「むむ……一理あるべ。」

着ぐるみ……か。

俺の場合、頭が大きめの特別仕様のものじゃねーと無理だろうな。

……まあ、そもそも着ねぇけど。



……次はどうするべ?

1.メモ帳
2.個室から出る

↓1


メモ帳は……

第一の事件の時に、確認したよな。

ランドリーに、10時20分……

まだ残ってるべ。

葉隠「意外と1番下の紙に何か書いてあるかも……」

……お、当たったべ。


『始末されるのも時間の問題だろう。僕に才能が無いことがバレたら、あの方の身も危なくなる。元を辿れば、こんな計画に協力したのが間違いだったのかもしれない。……絶望的だ。』


葉隠「………………。」

説推「これは……」

葉隠「まるで、霞黒っちには才能が無かったみてぇな書き方だよな……。」

なかなか気になるメモだな……。

これがどういうことかも、捜査で明らかにしねぇとな。


……霞黒っちの個室はこんなもんか。


……さて、次はどうするべ?

1.聞き込み(生徒指定)
2.場所を変更(場所指定)
3.考察(コトダマ指定)
4.サポートからヒントを貰う(3)

↓1


ーー獅子屋の個室 前ーー

『ガタガタガタ!』

葉隠「……開かねーべ。」

説推「治療中の獅子屋さんが、鍵を持っているからでは?」

葉隠「……ってことは、獅子屋っちはまだ生きてるんか?」

葉隠「もし死んでたら、そんなの関係なくロックが解除されてるはずだよな?」

説推「うーん……断定は出来ませんね……。」

説推「とにかく、ここは調べられないようです。他に行きましょう。」

葉隠「……だな。」

そうするしかねぇみたいだし……

……仕方ねぇか。



選択肢>>478と同様

↓1


ーー食堂ーー

葉隠「……おい、上水流っち。」

上水流「……どうした?」

葉隠「どうした?じゃねーって!こんなところでくつろいでる場合か!?」

上水流「……慌てるな。時間はある。」

確かに今回は時間が沢山あるが……!

それでも普通、こんなに堂々と休憩するか……!?


……まあ良いべ…………。

今は説教より聞き込みが先だ。


……何について聞くべ?

1.この学園に来るまでについて
2.今まで上水流が関わった事件について
3.その他(内容指定)

↓1


葉隠「今まで上水流っちが関わった事件について、聞かせてくれ。」

葉隠「……裏切り者として、関わった事件な。」

上水流「……良いだろう。今更隠すことも無い。」

上水流「どの事件について聞きたいのだ?」



俺が聞きたいのは……

1.第一の事件について
2.第二の事件について
3.第三の事件について
4.第四の事件について

↓1


葉隠「第一の事件では、どんなことを命令されてたんだべ?」

上水流「………………。」

上水流「……霞黒を気絶させ、誰かに見つけてもらえるような場所へ移動させろ。」

上水流「そして瀕死の状態で、暫くその場所に放置しろ……と言われたな。」

葉隠「……誰も来なかった場合はどうなっていたんだべ?」

上水流「俺がクロになっていただけだろう……。黒幕にとって何ら影響はない。」

葉隠「……なるほど。黒幕としては事件が起これば何でも良かったわけか。」


……追求してみる必要がありそうな部分はあるか?


1.何故霞黒を女子トイレに放置したか
2.被害者は霞黒に指定されていたのか
3.金の仏像は黒幕から指定されて使ったのか

↓1


葉隠「被害者は、霞黒っちを指定されていたのか?」

葉隠「それとも、上水流っちが霞黒っちを選んだのか?」

上水流「前者だ。」

上水流「クロになるのは誰でも良かったらしいが……被害者は違ったようだな。」

上水流「霞黒 善作を狙え……はっきりとそう言われた。」

……やっぱり、そうなんだな。


コトダマ 上水流の証言 GET!!
『第一の事件の標的を霞黒としたのは、モノクマから『霞黒善作を狙え』と命令されたからだという。』


……他には、何か聞くか?


今夜ラスト

1.この学園に来るまでのことについて
2.上水流への聞き込みを終える

↓1


次回の投下予定は水曜日0時~

今週末には完結させたい。

お疲れ様でした。


葉隠「この学園に来るまでのことって、覚えてるか?」

上水流「……それが、余り覚えていない。」

上水流「希望ヶ峰学園への入学が決まった……その報せを受けて……」

上水流「………………。」

上水流「……ダメだ。思い出せないな。」

葉隠「……記憶の接合点が、曖昧ってことか?」

上水流「ああ……。気が付けば、いつの間にかここにいた、という感じだな。」

葉隠「ふむ……なるほど……。」

でも俺の場合、門をくぐった瞬間だってハッキリ分かってるけどな……。

他の奴らにも聞いてみないことには、証拠に出来なさそうだべ。


……さて、上水流っちから聞けることはこんなもんかな。

葉隠「んじゃ、そろそろ聞き込みを終えるけど……」

葉隠「上水流っちも、ちゃんと捜査しろよ?」

上水流「分かっている。これを飲み終えたらな。」

……マグカップの中のコーヒーは、まだ7割は残っていたべ。

……………………。

葉隠「ま、緊張し過ぎてるよりはマシか。」

説推「……妥協しちゃダメですよ!葉隠くん!」



……さて、次はどうするべ?

1.聞き込み(生徒指定)
2.場所を変更(場所指定)
3.考察(コトダマ指定)
4.サポートからヒントを貰う(3)

↓1


葉隠「説推っち、ヒントが欲しいべ。」

説推「困ったことがあったら、調べるべき場所メモを見れば良いですよ。」

説推「今のところまだ調べていないのは……」

説推「寄宿舎エリアの2Fですかね。」

説推「あとは、生徒への聞き込みと……」

説推「モノクマとも一応、話しておくべきだと思います。」

葉隠「ふむふむ……なるほどな。」

それを踏まえて……次はどうするべ?


1.聞き込み(生徒指定)
2.場所を変更(場所指定)
3.考察(コトダマ指定)
4.サポートからヒントを貰う(2)

↓1


ーー寄宿舎エリア 2Fーー

葉隠「…………。」

葉隠「な、何だべ……これ……。」

説推「めちゃくちゃ荒れてますね……。」

瓦礫の山、ヒビの入った壁……

一体、ここで何が起こったんだべ……?


さて、寄宿舎エリア2Fのどこを捜査する……?

1.ロッカールーム
2.学園長の個室
3.生徒の個室

↓1

1


ーーロッカールームーー

葉隠「ここは……」

説推「生徒達が使っていたロッカー……と言ったところでしょうか。」

葉隠「ふむ。荒れてはいるが、幾つか開いているロッカーもあるな。」

どれどれ……調べてみるべ。

葉隠「……これは、教科書か。」

説推「それとノートですね。持ち主の名前は……」

説推「葉隠 康比呂……ふぅむ、知らない人ですね。」

葉隠「ああ、確かに知らねぇな……。」

葉隠「っておい!俺だべ!俺!」

説推「ああ、そうでしたっけ。」

葉隠「乗っかってやったのに、冷た過ぎるべ……。」

……にしても、何で俺のノートがこんなところに?

中身を見ても、これは確かに俺の字だが……

俺はこの学園で授業なんて受けてねぇぞ……。

説推「それにしても、葉隠くんはお金が好きなんですね。」

説推「確かに授業のノートはきちんと取れてますけど、ところどころにお金儲けの方法もメモしてありますよ。」

葉隠「……ま、幾らあっても困るもんじゃねーしな。」

でも、流石に毎日のようにお金のことを考えたりはしてねぇな……。

この学園に来てすぐのころは、そんなことも考えてた気がするが……

……あれ?

いつの間にか考えなくなってたべ。

……なんでだ?


コトダマ 葉隠のノート GET!!
『葉隠の授業用ノート。どうやら葉隠は希望ヶ峰学園で授業を受けたことがあるようだ。昔の葉隠はお金が好きだった……?』


……ロッカールームはこんなもんで良さそうだな。


さて、次はどうするべ?

1.聞き込み(生徒指定)
2.場所を変更(場所指定)
3.考察(コトダマ指定)
4.サポートからヒントを貰う(2)

↓1

2 生徒の個室


……ここは、誰かが使ってた個室なんかな。

説推「構造は、私達が使っている個室と同じですね。」

……違いを挙げるとするなら、凄い荒れようだってことだな。

シャワールームの中は瓦礫の山だし……

ベッドもボロボロで、とても使えたもんじゃねーべ。

説推「何故ここだけこんなに荒れているんでしょうね。」

葉隠「確かに……寄宿舎エリアの1Fや学園エリアは、こんなことには全くなってねぇもんな。」

説推「……いえ、全くと言うわけでも無かった気がしますけど。」

説推「学園エリア5FのC教室……あそこもかなり荒れていました。」

うーん……でもあそこの荒れ方って……

……聞いた話では、人が沢山殺されたような荒れ方なんだよな……。

でもこっちは、建物そのものが攻撃を受けたような……

そんな感じの荒れ方をしてるべ。


……ここの捜査はこんなもんで良さそうだな。


……さて、次はどうするべ?

1.聞き込み(生徒指定)
2.場所を変更(場所指定)
3.考察(コトダマ指定)
4.サポートからヒントを貰う(2)

↓1


ーー学園長の個室ーー

ここは……どうやら学園長が使ってたようだべ。

……学園長の物らしい道具が幾つかあるしな。

葉隠「ふむ……ここには何も無さそうだべ?」

説推「……いえ、この奥にあるはずです。」

葉隠「奥……?」

説推「ここの壁、他の部分と少し隙間がありますよね?」

説推「きっとこの奥に、まだ部屋があるんですよ。」

葉隠「で、でも……それってどうやって開けるんだ……?」

説推「う~ん……このパソコンを使うべきだと思うんですけど……」

説推「パスワードが分かりませんね。」

葉隠「ふむ……隠し部屋のパスワードか……。」

分かる奴がいるとするなら……

今までずっとパソコンに関わってきた、アイツくらいか?

説推「今はこの奥には進めそうにありませんね。」

葉隠「……だべ。」


……次はどうするべ?

1.聞き込み(生徒指定)
2.場所を変更(場所指定)
3.考察(コトダマ指定)
4.サポートからヒントを貰う(2)

↓1


ーー大浴場 脱衣所ーー

葉隠「おっす!一条っち!」

一条「あ……葉隠さん……!」

一条「と、説推さんも……な、何か御用ですか?」

説推「はい、少し聞き込みを。」

一条「き、聞き込みですか……。どうぞ、何でも聞いてください……。」

一条「色んなことが……分かってきましたので……。」

ふむ……それじゃあ……

何について聞くべ?


1.学園長の個室について
2.黒幕について
3.外の世界について
4.過去に行われたコロシアイ学園生活について

↓1


葉隠「学園長の個室についてなんだが……」

葉隠「奥の部屋に行く為に、パスワードが必要みたいなんだべ。」

葉隠「一条っちなら分かるかもしれねぇ……と思ったんだけど……」

一条「うーん……学園内の情報が入っていたファイルと同じパスワードでしょうか……?」

一条「も、もしそうなんだとしたら、『kirigiri kyoko』と打ち込んで頂ければ開くはずですけど……」

葉隠「ふむ……『kirigiri kyoko』ね……。」

葉隠「それで試してみるべ!ありがとな!」

一条「はい……やってみてください……。」



……他には何か聞くか?


1.この学園に来るまでのことについて
2.黒幕について
3.外の世界について
4.過去に行われたコロシアイ学園生活について

↓1


葉隠「黒幕について、何か分かったことはあるか……?」

一条「……しょ、正体については分からないんですけど……」

一条「お、恐らく黒幕は……超高校級の絶望……の1人だと思います。」

葉隠「超高校級の……絶望?」

一条「は、はい……。」

一条「ぜ、絶望だけを行動原理とする……最低かつ、最悪な集団……」

一条「それが……超高校級の絶望だそうです……。」

葉隠「集団……っつーことは、1人じゃないんか?」

一条「に、2年前……ある人物を始まりとして、沢山の人々に伝染したみたいです……。」

一条「始まりとなった人物の名前は……江ノ島 盾子……という方のようです……。」

ふむ……なるほどな……。


コトダマ 超高校級の絶望 GET!!
『超高校級の絶望とは、個人ではなく集団を指すらしい。絶望だけを行動原理とする、最低かつ最悪な連中だそうだ。』


葉隠「じゃあ黒幕は、その江ノ島って奴なんか……?」

一条「うーん……それは無いと思いますけど……」

葉隠「へ……?」

……違う……のか?


……他には何を聞くべ?

※今夜ラスト


1.この学園に来るまでのことについて
2.外の世界について
3.過去に行われたコロシアイ学園生活について

↓1

金曜日までに捜査を終えたい
明日は少し早めから始めると思います
21時~22時ごろになるかな?
まあ何だかんだでいつ始めても1人はいるでしょう

こっちが終わったら左官に移りつつ
舞園さん主人公の1スレ完結書くかも……
予定でしかありませんが。


説推「一条さん、過去に行われたコロシアイ学園生活のことについて、葉隠くんにも話しておきましょう。」

一条「あ……あれですか……。」

ん……?

過去に行われたコロシアイ学園生活って……

何のことだべ?

一条「は、葉隠さん……実は貴方は……」

一条「1度コロシアイ学園生活を経験して……しかも生き残っているはずなんですよ……。」

葉隠「……はぁ!?」

葉隠「ど、ど、どういうことだべ!?」

説推「先ほど学園長室で見た、78期生のプロフィール……」

説推「あそこに載っている16人は、過去にコロシアイ学園生活を経験しているはずです。」

説推「それは葉隠くん、貴方も例外ではなく、です。」

葉隠「で、でも……俺にはそんな記憶……」

一条「や、やっぱりありませんよね……。」

一条「で、でも……これは確かな情報なんです……。」

そ、そんなことって…………

説推「そして葉隠くん、貴方以外の生還者は全員、現在未来機関に所属しているようなんです。」

説推「苗木誠、霧切響子、十神白夜、腐川冬子、朝日奈葵……」

説推「この5人ですね。」

葉隠「じゃ、じゃあ……俺もそうだったってことか?」

説推「はい。葉隠くんも、未来機関に所属していた可能性が高いです。」

説推「つまり……未来機関で保護されていた私達と、そこで働いていた葉隠くんは……」

説推「過去に出会ったことがある、ということになります。」

……マジ……なんか。

前回のコロシアイ学園生活の記憶も……

その仲間達と過ごした時間の記憶も……

未来機関に所属していた時の記憶も……

丸ごと全部、なくなってるべ……。


……とにかく、これは記録しておかねぇとな。


コトダマ 葉隠 康比呂 GET!!
『前回のコロシアイ学園生活の生き残りである葉隠。学園から脱出した後は、他の生還者と同様、未来機関に所属していたと思われる。』


コトダマ 過去に行われたコロシアイ GET!!
『過去に学園内で行われたコロシアイ学園生活では、葉隠を含む6人の生徒が生き残り、学園から脱出した。』



他には、何を聞くべ?

1.この学園に来るまでのことについて
2.外の世界について
3.一条への聞き込みを終える

↓1


葉隠「そういや一条っちは、この学園に来るまでのことについて覚えてるか?」

一条「う、うーん……希望ヶ峰学園の生徒として入学が決定したことは覚えてますけど……」

一条「な、何だか、いつの間にかここにいた感じで……」

一条「初めは凄く混乱して、オロオロしてました……。」

一条「で、でも……今から入学式だってことは、何となく分かったんですよね……。」

葉隠「じゃあやっぱり、どこで記憶が途切れたかは……」

一条「お、覚えていませんね……。」

上水流っちだけじゃなく、一条っちもか……。

他の2人にも聞いてみてぇが……

今は先に一条っちに聞くべきことを聞くべ。


……他には何を聞くべ?

1.外の世界について
2.一条への聞き込みを終える

↓1


寝落ちしてしまった……。

申し訳ありません。

ここ1週間忙しく、不安定な速度の投下が続いていましたが、

今日でその忙しい期間が終わるので、木曜日夜は

少しマシなペースで進められると思います。

木曜日21時~ よろしくお願いします。


葉隠「一条っち、外の世界についての情報って、得られたりしたか?」

一条「外の……世界ですか……。」

一条「………………。」

一条「しょ、正直……今どうなっているかは分かりません……。」

一条「に、2年前に、ある大きな事件が起こったみたいなんです……。」

葉隠「事件……?」

一条「そ、その事件は、人類史上最大最悪の事件と呼ばれていて……」

……すげぇ事件だな。

一条「先ほどお話しした、超高校級の絶望達が引き起こした……世界中の人々が絶望に包まれるほどの規模の事件だったらしいんです……。」

一条「そ、その影響が、外の世界に今どれだけ残っているかは分からなくて……」

一条「だ、だから、今の外の世界の状態は……何とも……」

葉隠「ふむ……なるほど……。」

これも、記録しておくべ。


コトダマ 人類史上最大最悪の絶望的事件 GET!!
『2年前に起こったと言われる、超高校級の絶望が引き起こした文字通り人類史上最大最悪の事件。世界中が絶望に包まれるほどの規模だったという。』


葉隠「……にしても、よくそんなに沢山のことが、そのパソコンから分かるな。」

一条「……お、恐らくですけど……黒幕がワザと私達にバレるようにしてあるんだと思います……。」

葉隠「……へ?」

一条「だ、だって……明らかにロックが甘くなっていましたし……」

一条「葉隠さんの言った通り……ここまでの情報量は……少し不自然ですもん……。」

黒幕が……ワザと俺達に情報を見せた?

一体それに何の得があるんだべ……。


……ともかく、一条っちへの聞き込みはこの辺で終えておくべ。

葉隠「んじゃ、聞き込みを終えるべ。」

葉隠「引き続き頑張ってくれ、一条っち。」

一条「は、はい……。ありがとうございます……。」


……さて、次はどうするべ?

1.聞き込み(生徒指定)
2.場所を変更(場所指定)
3.考察(コトダマ指定)
4.サポートからヒントを貰う(2)

スレの消費量の関係で今日は↓2


ーー食堂ーー

葉隠「モノクマを呼ぶなら、この辺で良いかな?」

説推「はい、大丈夫だと思います。」

葉隠「……ってか上水流っち、まだここにいるんだな。」

上水流「……何か問題があるか?」

葉隠「開き直るのはやめてくれって……」

……よし、そんじゃ呼ぶべ。

葉隠「モーノークーマー!」

…………………………。

モノクマ「はいよ!」

モノクマ「やあやあオマエラ!捜査は順調かい?」

葉隠「んー……ぼちぼちだべ。」

モノクマ「ほうほう、ぼちぼちですか……。」

モノクマ「……それで、何の用?まさか、ボクが恋しくなっただけ……とかではないよね?」

葉隠「勿論違うべ!俺が聞きたいのは……」



1.現在の学園の状態
2.外の世界で起こったこと
3.最初にこの学園にいた人数

↓2


葉隠「今、この学園に異常があるんじゃねーか!?」

モノクマ「……はぁ?」

モノクマ「あるわけないでしょ!無いよ!何もないよ!」

葉隠「でも、突然オシオキが止まったり……」

モノクマ「あー!あー!あー!」

モノクマ「そ、そんなつまらないことを聞くなら、ボク帰っちゃうよ!?」

モノクマ「ほら!もっとまともなことを聞きなさい!」

……ダメか。

次は答えてくれそうな質問にしねぇと……。


選択肢>>520と同様

↓1


葉隠「この学園には、最初に何人の人がいたんだ?」

モノクマ「……はぁ?何その質問?」

葉隠「良いから良いから!答えるべ!」

モノクマ「………………。」

モノクマ「どんな意図があって聞いてるのか分からないけどさ……」

モノクマ「この学園には、超高校級の才能を持つ生徒は16人しかいないよ!」

モノクマ「最初から今まで、一貫してね!」

葉隠「……本当か?」

モノクマ「本当だよ!何なら証言として記録してくれたって良いよ!」

モノクマ「間違いなく16人!15でも17でもありません!」

……言われたとおり、記録しておくべ。


コトダマ モノクマの証言 GET!!
『コロシアイ学園生活が始まってから今まで、超高校級の生徒はこの学園に16人しかいなかったという。』


モノクマ「あ、勿論だけど、コロシアイによって死んでいった人達がいるから……」

モノクマ「生存している超高校級の生徒の数が16人ってことじゃないよ?」

葉隠「……それくらい分かってるべ。」

モノクマ「……あっそ。」


モノクマ「それじゃ、可愛げのない生徒と話しててもつまんないし、ボクはもう帰るよ!」

モノクマ「残った時間を、有効に活用してね!」

モノクマ「うぷぷぷぷぷぷ……。」


……去っていったべ。

葉隠「次に行くか。」

説推「……ですね。」

なかなか有力な情報も引き出せたしな……。


さて、次はどうするべ?

1.聞き込み(生徒指定)
2.場所を変更(場所指定)
3.考察(コトダマ指定)
4.サポートからヒントを貰う(2)

↓2


ー考察ー

葉隠「ここにいた超高校級の生徒は16人らしいな……。」

説推「……つまり、どういうことだと思いますか?」

葉隠「この証言から分かることは……」



1.この学園には最初から16人しかいなかった
2.一般人の17人目が存在した可能性がある
3.生き残りの中に黒幕がいる

↓2


葉隠「生き残りの中に黒幕がいるってことになるんじゃねーか?」

説推「……そうでしょうか?」

説推「生き残りって言うのは、私、葉隠くん、上水流さん、雑賀さん、一条さんですよね?」

説推「私はその中に黒幕がいるとは思えません……。」

葉隠「…………それもそうか。」

間違えたみてぇだべ……。


さて、次はどうするべ?

1.聞き込み(生徒指定)
2.場所を変更(場所指定)
3.考察(コトダマ指定)
4.サポートからヒントを貰う(2)

↓1


葉隠「説推っち!ヒントが欲しいべ!」

説推「そうですね……。 パスワードの情報も聞いたことですし、寄宿舎2Fに戻るのも良いかもしれません。」

説推「あと、雑賀さんと私にも聞き込みはしてくださいね!」

説推「考察に関しては、今回は1つだけする必要がありますが……」

説推「モノクマの証言はハズレですね。」

説推「厳密にはハズレと言うより裁判で明らかにする部分なので、触れないであげてくださいね!」

葉隠「なるほど……分かったべ!」


選択肢>>532と同様

こんな時間だけど試しに↓2


葉隠「んじゃ説推っち、話を聞かせてくれ。」

説推「はい!何でもどうぞ!」


……さて、何について聞くべ?


1.この学園に来るまでについて
2.自由安価(内容指定)

↓1


葉隠「今までの2人にも聞いてきたけど……」

葉隠「説推っちは、この学園に来るまでのことについて、覚えているか?」

説推「……いえ、詳しくは覚えていません。」

説推「やはり皆さんと同じく、希望ヶ峰学園への入学が決定したことだけ覚えていて……」

説推「どういう経緯でここに来たのか、また、いつ記憶が途切れたのか……」

説推「その辺りについては、全く記憶にありません。」

葉隠「……なるほど。」

説推っちも、上水流っちや一条っちと同じか……。

……あとは、雑賀っちだけだな。


さて、説推っちへの聞き込みはこんなもんで良いとして……


次はどうするべ?

1.聞き込み(生徒指定)
2.場所を変更(場所指定)
3.考察(コトダマ指定)
4.サポートからヒントを貰う(1)


↓1


ーー音楽室ーー

葉隠「雑賀っち、ちょっと良いか?」

雑賀「……ん? ああ……」

雑賀「別にサボってたわけじゃねぇんだぜ?」

雑賀「ただ、ちょっと時間の余裕もあるから…………な?」

葉隠「……別に責めようなんて思ってねぇよ。」

……さて、何について聞くべ?


1.伐渡のことについて
2.この学園に来るまでのことについて
3.自由安価

↓1


葉隠「この学園に来るまでのことについて……何か覚えてるか……?」

雑賀「来るまでのこと……?」

雑賀「いや……あんまり覚えてねぇな。」

雑賀「特に、どうやってここまで来たのか……その辺りの記憶が全くねぇ。」

雑賀「確か、この学園への入学決定の報せを受けて……」

雑賀「…………その後からか。あんまり記憶がねぇんだわ。」

雑賀「気づいたらこの学園の玄関ホールにいて……そしたら体育館に誘導されて……」

雑賀「入学式が始まったんだよな。」

雑賀「ま、その後はお前も知ってる通りの流れだ。」

葉隠「ふむ……やっぱり皆記憶がねぇのか……。」

葉隠「希望ヶ峰学園の門の前に立って、くぐった瞬間に記憶が途切れた……とかではねぇか?」

雑賀「んー……そんな覚えは無いな。」

葉隠「……そうか。分かったべ。」

俺以外の4人全員が、全く同じことを……。

……どういうことだ?


コトダマ 4人の記憶 GET!!
『説推、上水流、雑賀、一条の全員が、この学園に来るまでの記憶の接合点がはっきりせず、来た方法も分からないという。』



……他には、何か聞くか?

1.伐渡のことについて
2.自由安価

↓1


葉隠「伐渡っちのことについて、何かあるのか?」

雑賀「……?別に何もねぇけど……?」

葉隠「いや、でもここにいるのって……」

雑賀「ああ……もうここには戻って来ないかもしれねぇからな。」

雑賀「本当に最後の墓参りだよ。」

葉隠「……そうか。」

雑賀「あ、伐渡と言えば、ちょっと俺から聞きたいことがあるんだが……」

葉隠「ん?何だべ?」

雑賀「最後に3人で大浴場に行った時よ、伐渡とお前は何を話したんだ?」

……ああ、あの時のことか。

葉隠「あれな……何かあの時の伐渡っちは変だったべ……。」

葉隠「確か……」


『俺は多分、お前のことを一生許せねぇよ。』

『これから先、お前にとって苦しいことが沢山あると思うが……』

『全て受け止めて、そして乗り越えろ。』

『お前がもし、他の奴らに許される道があるんだとしたら……それしかねぇ。』


葉隠「……みたいなことを言ってたべ。」

雑賀「……何だそれ。」

葉隠「分かんねぇべ……。俺が、何のことを言ってるんだ?って訪ねても無言だったし……」

葉隠「その後暫くしたら、いつも通りの伐渡っちに戻って、ニコニコしながら女子について話してたけどな。」

雑賀「……奇妙な話な。」

雑賀「特に、葉隠のことを許せねぇって部分が気になるが……」

葉隠「俺、何か悪いことしたんかな?」

雑賀「……いや、自分で考えてくれよ。」

つっても……心当たりなんてねぇべ……。

これって、一応記録しておいた方が良いのか……?


コトダマ 伐渡の言葉 GET!!
『第四の事件の前の大浴場で、伐渡は葉隠に対し、『お前のことは絶対に許せない』と発言していた。』


……これで良し。

ま、流石に学園の謎とは関係してねぇと思うけど……。


さて、雑賀っちへの聞き込みはこんなもんで良いな。

葉隠「んじゃ雑賀っち、そろそろ俺は捜査に戻るべ。」

雑賀「おう、俺ももうじき再開するわ。」



……次はどうするべ?

1.聞き込み(生徒指定)
2.場所を変更(場所指定)
3.考察(コトダマ指定)
4.サポートからヒントを貰う(1)

↓1


ーー寄宿舎エリア 2Fーー

さて……どの部屋を調べるべ?


1.ロッカールーム
2.学園長の個室
3.生徒の個室

↓1


葉隠「ロッカールームに来たべ。」

説推「また来ましたね。」

葉隠「もうここは捜査済みだよな。」

説推「進むのが遅過ぎる余りどこを捜査したか忘れてしまう方が続出してるわけですね。」

葉隠「そりゃ俺が悪いな。」

説推「そうですね。葉隠くんが悪いです。」

葉隠「でも捜査済みの場所に来たからって、いきなりメタ発言で会話をふっかけてくる説推っちもどうかと思うべ。」

説推「てへっ♪」

葉隠「……それで許されると思ってるんか?」

……ともかく、ここは捜査済みだべ。

まだ捜査してないのは、パスワードが分からなかった

学園長の個室の奥だべ。

それを踏まえた上で……


次はどうするべ?

1.学園長の個室
2.生徒の個室
3.場所を変更(場所指定)

↓1


ここまでで……

次回は金曜日23:00~

捜査パートを終わらせます。

それでは、お疲れ様でした。


ーー学園長の個室ーー

……ここにパスワードを打ち込めば良いんだよな。

えーっと……おしえてもらったパスワードは……

『kirigiri kyoko』

どうだ……?開くか……?

『ピー』


説推「あ……!」

説推「開きました!開きましたよ葉隠くん!」

葉隠「流石一条っちだな!」

これで奥を調べられるべ……!



ーー隠し部屋ーー

よし、早速ここを調べるべ。


……ん?

葉隠「このプレゼントボックスは何だべ?」

説推「さあ……?開けてみては?」

隠し部屋のテーブルの上のプレゼントボックス……。

どうやら、一度開封されてるようだが……

開けてみるべ。

葉隠「……うわっ!!」

葉隠「ほ、ほ、骨だべ!」

説推「きゃああああああああ!!」

が、骸骨……!

人の骨だ…………!

葉隠「な、何なんだべ、これ……!」

説推「は、葉隠くん……い、一旦、蓋を閉めてください……!」

葉隠「あ、ああ……分かった……。」



説推「な、何であんなものが……プレゼントボックスに……?」

葉隠「分からん……。」

葉隠「少なくとも、ドッキリとかではなさそうだけどな……。」

めちゃくちゃびっくりしたべ……。

これは……一応記録しておくか……。

誰の骨かも、気になるしな……。


コトダマ 隠し部屋のプレゼント GET!!
『学園長室の隠し部屋には人骨の入った開封済みのプレゼントボックスが。』


……この写真は何だ?

白い髪の女の子を、父親と思われる男が抱き上げてるべ。

……もしかして、学園長とその娘さんか?

説推「やっぱりここは、学園長が使っていたんですね。」

説推「個室と繋がっているので、当然と言えば当然ですけど。」

葉隠「……なあ。もしかして、あの骨って……」

説推「……………………。」

……学園長のもん……なのか?



説推「あら、これは……」

葉隠「ん、どうした?」

説推「カードキーです。緊急用と書かれていますね。」

説推「……どうやら、これは学園長のものみたいですね。」

説推「この部屋に隠されてあった以上、そういうことになるはずです。」

葉隠「緊急用ってことは……どこでも開くんかな?」

説推「恐らくそうだと思います。」

説推「ロッカールームのロッカーは全て開いていましたし、使う必要はなさそうですけどね。」

……確かにその通りだべ。

これも、記録しておくとするか。


隠し部屋にあった電子生徒手帳 GET!!
『隠し部屋には電子生徒手帳があり、どうやら学園長専用のようだ。緊急用と書かれてあり、どこのロックでも開くらしい。』





学級裁判に最低限必要なコトダマを集め終わりました。

まだ訪れたい場所はありますか?

0:30まで、リクエストを待ちます。

無ければこのまま捜査終了→ストーリーが進行します。


寝落ちしてました……

このまま進行ということなので、

今日の夜22時辺りから学級裁判編を開始します。

よろしくお願いします。


『キーンコーンカーンコーン……』

『えー、校内放送でーす。午後10時になりました。ただいまより“夜時間“になります。間もなく食堂はドアをロックされますので、立ち入り禁止となりま~す。ではでは、いい夢を。おやすみなさい…』


葉隠「夜時間……か。」

説推「22時に、一旦大浴場に集合でしたよね。」

葉隠「だべ。行くとするべ。」



ーー大浴場 脱衣所ーー

雑賀「おう、お帰り。」

葉隠「ただいまだべ。」

上水流「これで全員か……。」

一条「た、たった5人……ですけどね……。」

説推「……きっと、また6人になりますよ。」

……獅子屋っちのことだよな。

本当に、無事を祈るばかりだべ。

雑賀「んじゃ、もう全員個室に戻って寝るとしようか。」

葉隠「……え?」

葉隠「さ、作戦会議とか、するじゃねぇんか?」

雑賀「……いいや?」

雑賀「ただ、放ったらかしにしとくと全員徹夜で捜査しそうだからよ……」

雑賀「寝て体力を回復しろって言いたかっただけだ。」

一条「ま、まあ……確かに睡眠は大事ですもんね……。」

上水流「最後の学級裁判は早朝からだったか。」

上水流「早めに睡眠を取っておいた方が、良さそうではあるな。」

雑賀「そういうこと。身体は大切に、だ。」

雑賀「特に今日は朝から捜査、裁判、そしてまた捜査だったしな。」

説推「……では、皆さんもう休みましょうか?」

葉隠「うむ、そうするべ。」

雑賀「……よし、皆今日はお疲れさん。解散だ。」


解散になったけど……

……寝る前誰かと話しておくか?

↓2 生徒名or話さない指定


葉隠「上水流っち、ちゃんと捜査はしたんだろうな?」

上水流「……無論だ。」

上水流「……貴様こそ、全てを受け入れる準備は出来ているのか?」

上水流「真実は……俺達が考えるより、ずっと残酷なものかもしれないぞ。」

葉隠「…………。」

……覚悟……か。

葉隠「……俺1人じゃ不安だけど、他の皆も一緒だべ。」

葉隠「皆が助けてくれるなら、俺も覚悟が出来るべ。」

上水流「……そうか。」

葉隠「もちろん、その皆の中には、上水流っちも入ってるんだからな!」

葉隠「しっかり頑張ってくれよ!」

上水流「……ふん。」

上水流「明日で全てが終わると思えば、それも構わないかもしれないな。」

葉隠「おう!絶対に5人で!……いや!6人で!ここから出るんだべ!」

上水流「……ああ、そうだな。」

……珍しく上水流っちが笑ったべ。



上水流「……では、そろそろ俺は個室に戻る。」

葉隠「うむ、俺もそうするべ。」

葉隠「んじゃ上水流っち!おやすみだべ!」

上水流「……おやすみ。」


ーー葉隠の部屋ーー

さて……今日はもう眠らねぇと……。

……でも、何だか落ち着かないべ。

暫く眠れなさそうだな……。

…………

………………

……………………



↓1~3 犠牲者の中から生徒指定

逾育炊

>>566文字化けなので↓1


その夜俺は……

眠っているような、眠っていないような……

そんな不思議な状態の中で……

まるで現実のような夢に

或いは夢のような現実に

ベッドの上で直面したんだべ……。



ーー???ーー

鴻巣「…………。」

葉隠「…………お前は……」

葉隠「鴻巣っち……?」

鴻巣「……やあ。」

鴻巣「まさか、またキミと会うことになるなんてね。」

葉隠「ど、どういうことだ?」

葉隠「それに、ここは一体……」

鴻巣「……葉隠クン、明日で最後だね。」

葉隠「……え? あ、ああ、そうだな。」

鴻巣「ボクはきっと、自分がその最後に挑戦するものだと思っていた。」

鴻巣「でも、そうじゃなかった。」

鴻巣「選ばれたのはボクじゃなく、キミ達だった。」

葉隠「…………?」

鴻巣「色んなことにチャレンジしてきて、色んなことを達成してきて……」

鴻巣「その末に待っていた死……。だから悔いは無い……。」

鴻巣「そう思っていたけど、それも違った。」

鴻巣「ボクは……もっと生きたかった。」

鴻巣「生きたかったけど……もうそんなことを言っても仕方ない。」

鴻巣「もしボクが報われるとしたら……キミ達が勝利した時だと思う。」

鴻巣「だから申し訳ないんだけど……勿論キミ達のことも考えた上で、だけど何よりボク自身のことを考えて、言わせてもらう。」


鴻巣「絶対に黒幕を倒して、ここから出てくれ……!」


鴻巣「…………頼んだよ。」

その言葉を最後に、鴻巣っちの姿は俺の前から消えた。

任せておけ、の言葉すら聞かせられないままに。


鴻巣っちがいなくなって真っ暗になったところに

今度は祈理っちが目の前に現れた。


葉隠「い、祈理っち……!」

祈理「……お久しぶりです。」

祈理「葉隠さん、私達はいつでも、貴方達を見ています。」

祈理「勿論、貴方達にそれは認識出来ないと思いますが……。」

祈理「……だから、ずっと貴方達を見ていた私から、葉隠さんに1つ言いたいことがあります。」

葉隠「……何だべ?」

祈理「大切な人には……きちんと思いを伝えてあげてください。」

祈理「いつも貴方の側で、貴方を助けてくれる人達に……正直な、ありのままの気持ちを伝えてあげてください。」

祈理「私には、それが出来なかった……。」

祈理「出来なかったからこそ……その大切さが身に染みて分かりました。」

祈理「……あ、もう身なんてありませんでしたっけ……ふふっ。」

葉隠「わ、笑えねぇって……。」


祈理「……私は、シスターとしては未熟過ぎました。」

祈理「貴方に、貴方達に何も残してあげられなかった……。」

祈理「進むべき道も、指し示すことが出来なかった……。」

葉隠「そ、そんなことは……!」

祈理「あら……そろそろお別れの時間みたいです。」

祈理「……葉隠さん、獅子屋さんをよろしくお願いします。」

祈理「身体に似合わず……心は余り強くない方ですので。」

祈理「それでは……」

葉隠「ま、任せてくれ!」

葉隠「ありがとな!祈理っち!俺は……!」

言い終わらないうちに、祈理っちの姿は消えた。

でも今度は、大切な部分は伝えられたべ。


祈理っちがいなくなってまた暫くすると

次はあの男が現れたべ。


葉隠「き、伐渡っち!?」

伐渡「久しぶりだな!元気か?」

葉隠「お、おう……元気なのは元気だべ。」

伐渡「雑賀は?」

葉隠「まあ……何とかやっていけてるな。」

伐渡「そっかそっか。それなら良いんだ。」

伐渡「いやー、なんつーかアレだな。」

伐渡「激励の言葉なんて、すぐに思いつくもんじゃねーな!」

伐渡「言いたいことがあり過ぎて……短時間じゃ何も言えねぇわ。」

葉隠「………………。」

葉隠「……なあ伐渡っち、俺はお前に何をしたんだ?」

葉隠「許せないことって……何なんだ?」

伐渡「…………。」

伐渡「俺が何かされた訳じゃねーよ。」

伐渡「俺は別に良いんだ。ただ……」

伐渡「………………。」

伐渡「……ま、大丈夫だろ。」

伐渡「お前なら乗り越えられるさ。」

伐渡「隣には雑賀や説推がいるし……」

伐渡「後ろには俺達がいるからな!」

伐渡「……お前は前だけ向いとけってやつだ!」

葉隠「……ベタだな。」

伐渡「ははっ、そんなもんだって!何事も!」

伐渡「俺はお前を許さねぇが……他の奴が許すなら、俺はそれで構わねぇ!」

伐渡「お前が許される為には……それだけの働きをしなくちゃなんねぇんだからな!」

葉隠「……分かったべ。」

伐渡「ま、応援はしといてやる!頑張れよ!」

伐渡「…………そろそろだな。」

伐渡「そんじゃ葉隠!行ってこい!」

伐渡「負けんじゃねぇぞ!おらっ!」

『ドンッ!』

突然、伐渡っちは俺に体当たりをした。

俺は、どこか高いところから落ちていくような感覚に襲われて……


…………………………

……………………

………………


ーー葉隠の部屋ーー

~31日目 開始~

『ピーンポーンパーンポーン……』

『オマエラ!7時だぞ!起きろよ!』

『えー、本日の学級裁判ですが!7時30分から開始致しますよ!』

『ということで!さっさと顔洗って赤い扉の部屋に来やがれ!』

『んじゃ、そういうことで!よろしく!』


葉隠「…………。」

……起きたらベッドから落ちてたべ。

そんなに寝相は悪くねぇんだけどな。

………………。

…………よし、行くべ。


↓2 廊下で会う生徒指定


続きは21:30頃から……

ちょっと書き溜めが足りないので

そちらに移ります。

22時からの学級裁判

お時間のある方は参加よろしくお願いします。


書き上がらないので1時間ほど遅延

申し訳ありません


ーー個室前 廊下ーー

葉隠「……おっす、雑賀っち。」

雑賀「……葉隠か。」

葉隠「今から、あの部屋に向かうのか?」

雑賀「ああ、俺はすぐに行こうと思ってるぜ。」

葉隠「それじゃ、俺もそうするか。一緒に行くべ。」

雑賀「……おう。」


葉隠「……ついに、終わるんだな。」

雑賀「……だな。どっちに転ぶにしても、今日で終わりだ。」

葉隠「……どう思うべ?」

雑賀「どう思うって言われてもな……。」

雑賀「ここまでの犠牲を無駄にしない為にも、俺達が生きる権利を掴み取りてぇ。」

雑賀「……それだけだな。」

葉隠「生きる権利……か。」

葉隠「たまに思うべ。俺が生き残って良かったのかな……って。」

葉隠「俺が死んでいれば、誰か他に生きることが出来たと思うと……な。」

雑賀「……それ、他の奴には言うなよ?」

雑賀「気持ちは分かるから咎めはしねぇが……そういうことはあんまり言うべきじゃねぇよ。」

葉隠「……すまんべ。」


雑賀「……着いたな。」

雑賀「ふぅ……流石に緊張するぜ……。」

葉隠「…………。」

葉隠「そう言えば、昨日伐渡っちと話したべ。」

雑賀「……は?」

葉隠「応援しといてやるから頑張れって言われたべ。」

雑賀「…………ははっ。」

雑賀「……あいつが後ろにいるってことを忘れちゃ駄目だな。」

雑賀「いや……あいつだけじゃなく、犠牲者全員か。」

葉隠「だべ。皆がいればきっと上手くいくべ。」

雑賀「ああ、その通りだ。」

雑賀「……きっと、上手くいくな。」

そう呟いて、俺達は赤い扉の部屋に入った。


ーー赤い扉の部屋ーー

モノクマ「ふむ、全員揃ったね!」

モノクマ「それじゃ!すぐにエレベーターに乗ってくださーい!」

モノクマ「今日は急いでるからね!さっさと行くよ!」

葉隠「………………。」

エレベーターに乗り込んだ時

いつもみたいな重苦しさはなかったべ。

……なぜだか、エレベーターには16人全員が乗っている気がしたべ。

緊張が解けて、いつもよりずっと冷静になれて……

そんな状態で、学級裁判に臨むことが出来たべ。

ーコトダマまとめー


1.第五の事件のまとめ
『鴻巣を殺したクロは黒幕だと思われる。黒幕の正体が分からなければ投票が不可能である為、最後の捜査の時間が設けられた。』

2.調べるべき場所メモ
『今まで閉ざされていた場所は、学園長室、生物室、情報処理室、寄宿舎エリア2階である。全員への聞き込みも忘れずに。捜査で行き詰ったら見直そう。』

3.生物室の秘密
『ランプの点灯の数だけ、死体が収納されているようだ。現在点灯しているランプは10コ。』

4.未来機関の資料
『学園長室にあった未来機関の資料。葉隠以外の15人は、希望ヶ峰学園の生徒候補生としてプロフィールが掲載されていた。』

5.ネット配信
『このコロシアイ学園生活はネット配信されており、全世界の人間が視聴可能だったと思われる。』

6.モノクマ操作室
『情報処理室の奥にはモノクマを操作する機械があった。黒幕はここでモノクマを操作していたようだ。』

7.霞黒善作のプロフィール
『候補生として載せられていた霞黒のプロフィールの写真は、第一の事件で見た霞黒の顔とは全く違った。生物室でも確認済み。』

8.上水流の証言
『第一の事件の標的を霞黒としたのは、モノクマから『霞黒善作を狙え』と命令されたからだという。』

9.葉隠のノート
『葉隠の授業用ノート。どうやら葉隠は希望ヶ峰学園で授業を受けたことがあるようだ。昔の葉隠はお金が好きだった……?』

10.葉隠 康比呂
『前回のコロシアイ学園生活の生き残りである葉隠。学園から脱出した後は、他の生還者と同様、未来機関に所属していたと思われる。』

11.過去に行われたコロシアイ
『過去に学園内で行われたコロシアイ学園生活では、葉隠を含む6人の生徒が生き残り、学園から脱出した。』

12.人類史上最大最悪の絶望的事件
『2年前に起こったと言われる、超高校級の絶望が引き起こした文字通り人類史上最大最悪の事件。世界中が絶望に包まれるほどの規模だったという。』

13.モノクマの証言
『コロシアイ学園生活が始まってから今まで、超高校級の生徒はこの学園に16人しかいなかったという。』

14. 4人の記憶
『説推、上水流、雑賀、一条の全員が、この学園に来るまでの記憶の接合点がはっきりせず、来た方法も分からないという。』

15.伐渡の言葉
『第四の事件の前の大浴場で、伐渡は葉隠に対し、『お前のことは絶対に許せない』と発言していた。』

16.隠し部屋のプレゼント
『学園長室の隠し部屋には人骨の入った開封済みのプレゼントボックスが。』

17.隠し部屋にあった電子生徒手帳
『隠し部屋には電子生徒手帳があり、どうやら学園長専用のようだ。緊急用と書かれてあり、どこのロックでも開くらしい。』


ー学級裁判前準備ー

最後の学級裁判は、精神力5で進めます。

いつも通り、名推理か超推理のどちらかを選択

効果は>>9

↓2


超推理 選択

学級裁判を開始します……


学級裁判、開廷!


モノクマ「今回は、最後の学級裁判ということで、特別ルールが適用されます。」

モノクマ「ボクの正体、この学園の謎、そして君達自身の謎……」

モノクマ「これら全てを解くことが出来たなら、君達の勝ち!」

モノクマ「その時君達には、この学園から出る権利が与えられます!」

モノクマ「そして、ボクは処刑となりますね!」

モノクマ「しかし、さっき言った3つの内、どれか1つでも解き明かせなければ……」

モノクマ「ボクの勝ち!君達全員、オシオキとなりますよー!」

説推「……二言はありませんね?」

モノクマ「当然です!ボクは約束は守るクマだよ!」

モノクマ「それじゃ!早速議論を開始しようか!」

モノクマ「今回は、ボクも参加させてもらうからね!」

説推「では……まずは何について議論しますか?」

雑賀「……いや、議論の前に聞かないといけねぇことがある。」

一条「き、聞かないといけないこと……?」

雑賀「モノクマ、獅子屋は結局どうなったんだ?」

雑賀「今、どこで何をしている。」

モノクマ「あー……それね……獅子屋クンね……。」

モノクマ「残念ながら……」

モノクマ「ボクの必死の治療も虚しく、亡くなってしまいました!」



ーノンストップ議論 開始!ー

【コトダマ】
▷調べるべき場所メモ
▷生物室の秘密
▷第五の事件のまとめ


雑賀「し、獅子屋が死んだ……!?」

一条「嘘……嘘ですよね……!」

モノクマ「《嘘じゃない》です!」

モノクマ「【あのオシオキからすぐ後に、傷が原因で死んでしまいました!】」

モノクマ「悲しいことだけど、【校則違反を犯した】んだから仕方ないよね!」

雑賀「……くそっ!」

雑賀「何とか出来なかったのかよ!」

モノクマ「【最善を尽くした】よ!それでもダメだったの!」

一条「うっ……ううっ……獅子屋さぁん…………。」


↓2

生物室の秘密→あのオシオキからすぐ後に、傷が原因で死んでしまいました!

正解!

葉隠「それは違うべ!」論破!

BREAK!!


葉隠「モノクマ、それはおかしいぞ!」

モノクマ「……むむ?どういうこと?葉隠クン。」

葉隠「だって、あの後すぐに死んでいたんだとしたら……」

葉隠「生物室に、獅子屋っちの死体も収納されてないとおかしいぞ!」

説推「ですが……生物室の点灯しているランプは10コでした。」

説推「つまり、獅子屋さんはあそこにはいなかったということになります。」

葉隠「モノクマ、本当のことを言え!獅子屋っちは今どこにいるんだ!?」

モノクマ「………………。」

モノクマ「あー、もう!つまんないなあ!」

モノクマ「今治療中で、命に別条は無いことが既に分かってるよ!」

モノクマ「学級裁判にも、途中から参加する予定です!」

一条「ほ、本当ですか……?」

雑賀「ひとまず安心したぜ……。驚かせやがって……。」

モノクマ「はいはい!もう獅子屋クンの話はお終い!」

モノクマ「ちゃんと議論してくれないと、時間切れにしちゃうよ!」

上水流「では……まずは黒幕の正体についての議論をしようか。」

説推「そうですね……。先に、第五の事件の投票をしなければいけませんし。」

黒幕の正体……

まずはそいつを解き明かしていくべ!


ーノンストップ議論 開始!ー

【コトダマ】
▷モノクマ操作室
▷4人の記憶
▷隠し部屋のプレゼント


雑賀「そもそも黒幕は……」

雑賀「この学園の中にいるのか?」

雑賀「それとも外にいるのか?」

一条「この【学園の全ての場所を調べました】けど……」

一条「【どこにも黒幕なんていませんでした】よ……!」

一条「だから《恐らく外にいるんです……!》」

説推「いえ……」

説推「《黒幕は学園内にいます。》」

説推「これは絶対です。」

上水流「もしや……《この5人の中にいる》のか?」

一条「こ、この中に黒幕が……!?」

雑賀「いや……それは流石にねぇだろ……。」

↓2


一条「え……?」

一条「な、何か間違ってましたか?」

一条「も、もしかして、葉隠さんはどこかで黒幕を見つけました……?」

葉隠「……いや、見つけてないべ。」

一条「じゃ、じゃあ……私の発言は間違ってませんよね……。」

一条「いたかどうかじゃなく……見つけたかどうかなんですから……」

葉隠「……はい。」

精神力

5→4

もう一度考え直すべ……。

↓1


モノクマ操作室→黒幕は学園内にいます。

正解!

葉隠「それに賛成だべ!」同意!


葉隠「説推っちの言うとおりだ。」

葉隠「黒幕は、学園の中にいたはずだべ。」

一条「え……?」

一条「じゃ、じゃあ……一体学園内のどこにいたって言うんですか?」

葉隠「少し前、上水流っちも言ってたはずだべ?」

葉隠「黒幕は、情報処理室にいたってな。」

一条「で、でも……上水流さんが会っていたのはモノクマさんだけで……」

一条「それを操作する黒幕は、学園の外にいたかもしれませんよね?」

葉隠「……いや、それは違うべ。」

葉隠「だって、モノクマを操作出来る部屋が、情報処理室の更に奥にあったんだぞ。」

葉隠「黒幕はそこにいたとしか考えられねーべ。」

上水流「待て。俺があの操作室を調べた時には……」

上水流「あの場所には誰もいなかったが?」

一条「そ、そうですよ……。」

一条「黒幕が学園内でモノクマを操作してたって言うなら……」

一条「私達があそこを調べた時、黒幕はどこにいたって言うんですか……?」

確かに、捜査の時には黒幕はあの場所にいなかったな……。

なら、あの時黒幕は……


1.消えていた
2.隠れていた
3.学園の外にいた

↓2


正解!

葉隠「これだべ!」解!


葉隠「きっと、どこかに隠れていたんだべ!」

雑賀「隠れていた……か。そういえば……」

雑賀「モノクマ操作室には、下に隠れられそうなスペースがあるようだったな。」

一条「じゃ、じゃあ……私達があの場所を調べている間……」

一条「黒幕はずっと、部屋の真下のスペースで息を潜めていたんですか?」

雑賀「ああ、そういうことだ。」

一条「そんな……」

一条「あの時気づいていれば……黒幕の正体が分かったかもしれないってことですよね……。」

雑賀「……そりゃあ、そっちの方が楽だっただろうが……」

雑賀「話し合っていけば簡単に分かることだとも思うぜ?」

モノクマ「うぷぷ……!言ってくれるね……!」

モノクマ「でも果たして、オマエラにこの謎を解き明かすことが出来るかなぁ~?」



ーノンストップ議論 開始!ー

【コトダマ】
▷モノクマ操作室
▷超高校級の絶望
▷隠し部屋のプレゼント



モノクマ「ボクの正体についての謎……」

モノクマ「オマエラに解き明かせるかな?」

雑賀「【黒幕はこの学園内にいた……。】」

雑賀「つまり、【この学園と深く関わっている人物】だよな。」

一条「き、きっと【黒幕は学園長です……!】」

一条「この学園のトップなら……」

一条「こんなことを出来たとしてもおかしくありません!」

説推「……そうでしょうか?」

説推「【黒幕は私達の中にいる】と思いますが……」

上水流「私達の中……というのは……」

上水流「今いる5人の中……という意味か?」

説推「いえ、違います。」

説推「この学園にいた、超高校級の生徒16人の中にです!」


↓2


隠し部屋のプレゼント→黒幕は学園長です……!

正解!

葉隠「それは違うべ!」正解!

BREAK!!


葉隠「一条っち……学園長は黒幕じゃないはずだべ……!」

一条「え……?」

一条「ど、どういうことですか……?」

葉隠「学園長の死体が、隠し部屋から見つかったんだべ。」

葉隠「厳密には、死体というよりは骨だけだがな。」

雑賀「骨が……!?」

上水流「つまり……学園長は随分と前に死んでいるということか……?」

葉隠「ああ、そういうことになるべ。」

雑賀「……だがよ、その骨は本当に学園長のものなのか?」

雑賀「確かに学園長の個室と繋がっている隠し部屋は怪しいが……」

雑賀「そこを学園長が使っていたとは限らないぜ?」

葉隠「………………。」

葉隠「いや、あの隠し部屋は学園長が使っていたはずだべ。」

確か、学園長じゃないと持ち得ない物があったはずだべ……!



[コトダマを提示しろ!]

↓2


正解!

葉隠「これだべ!」


葉隠「あの隠し部屋には、どこのロックでも解除出来る、緊急用カードキーがあったべ。」

葉隠「あんなものを所持して良いのは……学園長くらいなんじゃねーか?」

雑賀「……そう言われると、そうか。」

雑賀「じゃあ、やっぱりそいつは学園長の骨なんだな……。」

上水流「学園長が黒幕という可能性は消えたわけだ……。」

一条「じゃ、じゃあ……黒幕って、一体誰なんですか……?」

葉隠「さっき説推っちが言った通り、俺達16人の中にいるはずだべ。」

説推「はい、その通りです。」

説推「霞黒さん、破倦さん、生駒さん、不破さん、オリーヴさん、薫島さん、椎名さん、伐渡さん、祈理さん、鴻巣さん、獅子屋さん……」

説推「そして、私達5人を合わせた16人の中に、必ずいます。」

上水流「……どうやら葉隠と説推には、既に黒幕が分かっているようだな。」

上水流「言い当ててもらおうか……。黒幕とは、一体誰だ?」


……既に捜査の時点で分かっているはずだべ。

怪しいのは……アイツしかいねぇ!



[怪しい人物を指摘しろ!]

↓2


正解!

葉隠「これだべ!」


葉隠「霞黒っち……黒幕は霞黒っちとしか考えられねぇべ。」

一条「か、霞黒さんが……!?」

上水流「待て……。第一の事件で、霞黒は死んだはずだ……。」

上水流「その原因を作ったのは、他でもない俺なのだぞ……?」

上水流「俺が勘違いしているということもあるまい。俺が瀕死に追いやったのは、間違いなく霞黒だった。」

葉隠「じゃあ聞くが上水流っち、お前がランドリーにいた人物を霞黒だと断定した理由は何なんだべ?」

上水流「……?」

上水流「それは勿論、座っている男の近くに着ぐるみがあったから……」

葉隠「そうだ。それは上水流っちだけじゃなく、全員がそうなんだべ。」

葉隠「俺達は、あのふなっしーの着ぐるみで霞黒っちを霞黒っちだと認識していたんだ。」

一条「そ、それじゃ駄目だった……ってことですか……?」

葉隠「……俺達が関わっていた霞黒っちが、本物の霞黒っちじゃねぇって証拠がある。」

葉隠「まずは、それを見て欲しいべ。」

……突きつけるべきなのは、あの証拠しかねぇよな!



[コトダマを提示しろ!]

↓2


正解!

葉隠「これだべ!」解!


葉隠「未来機関 希望ヶ峰学園候補生のプロフィール……」

葉隠「細かいことは後で説明するとして、今はこの霞黒っちの写真を見てくれ。」

雑賀「……少なくとも……俺の知ってる霞黒じゃねぇな。」

一条「も、もっとスッキリした顔でしたよ……。」

上水流「………………。」

上水流「た、確かにこれは、俺が殺そうとした霞黒の顔とは違うが……」

上水流「………………」

上水流「……偽者……だったということか?」

葉隠「ああ、そういうことだべ。」

葉隠「5日間、俺達と一緒に過ごした霞黒っちは、本物の霞黒っちじゃなかったんだ。」

上水流「……………。」

上水流「では、あの霞黒は誰ということになるのだ。」

上水流「そして一体どういう経緯で、霞黒に変装することになった?」

……冷静に考えてみれば分かるはずだべ。

あの偽者の霞黒っちは……



1.整形した霞黒
2.超高校級の才能を持つ17人目の高校生
3.黒幕の仲間である一般人


↓2


正解!

葉隠「これだべ!」解!


葉隠「黒幕の仲間である……一般人だと思われるべ。」

説推「超高校級の絶望というのは集団を指す言葉ですし、個人の才能とは言い難いですもんね。」

上水流「超高校級の……絶望……?」

葉隠「それに関しても後で説明するべ。」

葉隠「黒幕の正体を暴いて、第五の事件を解決するのが先だからな。」

雑賀「それで……俺達が仲間として過ごした霞黒は、ただの一般人だったと?」

葉隠「ああ、何の才能も持っていない、れっきとした一般人だべ。」

葉隠「霞黒っちの個室にも、そう考えられるメモが残っていたからな。」

葉隠「そうやって黒幕は、偽者の霞黒っちを俺達の中に紛れ込ませていたんだべ!」



上水流『その推理……贋物だ!』反論!



上水流「葉隠……お前の推理には、決定的な矛盾がある!」

上水流「それがある限り……お前の推理を認めるわけにはいかないぞ……!」

決定的な矛盾だと……?

一体何のことだべ……?



ー反論ショーダウン 開始!ー

ーコトノハー
▷モノクマの証言
▷上水流の証言
▷超高校級の絶望


上水流「黒幕が一般人を仲間にしていて……」

上水流「『そいつを俺達の中に紛れ込ませた】だと……?」

上水流「笑えない冗談だな……!」

上水流「【もしそれが真実だと主張する】なら……」

上水流「俺達がここに来た初日の時のことを考えてみると良い!」

上水流「お前の推理を基に考えると……」

上水流「【その時この学園には、17人の人間が存在した】ことになってしまうじゃないか……!」



斬るポイントがあるなら指摘

無いのならナシでお願いします。

↓2がナシでコンマ50(60-10)以上なら発展


不正解!

精神力

4→3

もう一度考え直してみるべ!

↓2


葉隠「ここで退くわけにはいかねぇ……!」


ーCROSS SWORDー


↓1 のコンマが25以上で発展


発展!

葉隠「それがどうかしたか?」

葉隠「この学園に17人の人間が存在していたからって、全然おかしいことじゃないべ!」



上水流「モノクマの証言を聞いていないのか……!?」

上水流「【この学園には、16人の超高校級の才能を持つ生徒しかいない】と言っていたぞ!」

上水流「この学園に17人の人間がいたとするなら……」

上水流「その証言と矛盾するではないか……!」

上水流「つまり葉隠!《貴様の推理は、どこかが間違っているのだ!》」


これ以上の発展はありません。

↓2


モノクマの証言→この学園には、16人の超高校級の才能を持つ生徒しかいない

正解!

葉隠「その言葉、斬らせてもらうべ!」

BREAK!!


葉隠「上水流っち、それはちげぇぞ!」

上水流「……何?」

葉隠「モノクマは、この学園に16人の超高校級の才能を持つ生徒しかいねぇとは言ってない!」

葉隠「この学園に、超高校級の才能を持つ生徒は16人しかいないと言ったんだべ!」

上水流「…………?」

上水流「お、同じことではないのか……?」

説推「日本語の難しいところですよね……。」

説推「でも、少し意味は違いますよ?」

説推「前者なら、学園内に16人しかいないことが確定しますが……」

説推「後者なら、ある条件を満たしさえすれば……」

説推「学園内に17人以上の人間がいてもおかしくないことになりますから。」

上水流「……その条件とは何だ?」

説推「……葉隠くん、答えてあげてください。」

学園内に17人以上の人間が存在することを許される……

17人目以降の人間の条件……

もちろん、あれだよな!


1.17人目以降の人間が超高校級の才能を持っていないこと。

2.17人目以降の人間が超高校級の才能を持っていること

3.特に条件は無い。


↓2


正解!

葉隠「これだべ!」解!


葉隠「超高校級の才能を持っていない人物が学園内にいたとしたら……」

葉隠「モノクマの言葉とは、矛盾しねぇんだべ。」

説推「だから、霞黒さんの偽者は一般人だと分かったんですね。」

上水流「……なるほど。そういうことか。」

一条「……ということは……やっぱり霞黒さんが黒幕なんですか……?」

葉隠「ああ、間違いねーべ。」

モノクマ「うーん……本当にそうかなぁ?」

モノクマ「まだ、疑問点は残ってるんじゃない?」

雑賀「……疑問点?」

モノクマ「そう!疑問点!」

モノクマ「それが解消されないと、霞黒クンが黒幕とは認められないよ!」



ーノンストップ議論 開始!ー

【コトダマ】
▷モノクマの証言
▷上水流の証言
▷伐渡の言葉


モノクマ「霞黒クンが黒幕なんて……」

モノクマ「《そんなことあるわけない》じゃん!?」

モノクマ「だって、【黒幕の偽者が最初の犠牲者】になるなんて……」

モノクマ「【偶然】が出来過ぎでしょ!」

モノクマ「だから黒幕は別の人物!」

モノクマ「もう一度、考え直せー!」

雑賀「……随分焦ってるみてぇだな。」

説推「トドメを刺してやりましょう……!」


↓2


上水流の証言→偶然

正解!

葉隠「それは違うべ!」論破!

BREAK!!


葉隠「偶然……?」

葉隠「モノクマ、よくそんなことが言えるな!」

葉隠「他でも無いお前が!上水流っちに命令して霞黒っちを狙わせたんだろうが!」

モノクマ「ギクッ!!」

上水流「うむ、そうだったな……。」

上水流「あの時お前は確かに、霞黒を狙え、と俺に命令したぞ。」

モノクマ「ムムム……ムムムムムム……。」

葉隠「モノクマ、何か反論はあるか?」

葉隠「無いんだったら、最後に第五の事件について振り返って……」

葉隠「お前への投票を、始めるべ……!」


ークライマックス推理 開始!ー


act.1
コロシアイ学園生活が始まった時、最初に俺達と一緒にいた( A )っちは黒幕の仲間である一般人だったんだべ。( B )の着ぐるみをきた状態で俺達に紛れ、( A )として生活していたんだ。


act.2
だが、超高校級の才能を持っていない以上、それがバレるのは時間の問題だった……。だから黒幕は、裏切り者だった( C )っちに( A )っちを殺させる方向に持っていかせたんだべ。


act.3
そして黒幕は、無事偽者の始末に成功した。そして、時間は飛んで昨日の夜……黒幕は( D )っちを( E )で殺害してしまったんだべ。


act.4
黒幕は仕方なく、死亡推定時刻の偽装の為に死体を( F )に保存し……次の朝、植物庭園の小屋に隠したんだ。その時、( G )は作動しないようにしておいたんだべ。


act.5
そして最後に、男子更衣室に隠された( H )を回収し、朝のアナウンスも作動しないようにしておいて、犯行は終了したんだ。



ACD…人名
EF…場所
B…何の着ぐるみ?
G…作動しなかったシステム
H…雑賀が男子更衣室に隠した物


↓3が全て正解or正解者コンマ合計100でクリア


訂正:act.3の昨日の夜→一昨日の夜

ここから↓3


act.1
コロシアイ学園生活が始まった時、最初に俺達と一緒にいた霞黒っちは黒幕の仲間である一般人だったんだべ。ふなっしーの着ぐるみをきた状態で俺達に紛れ、霞黒として生活していたんだ。


act.2
だが、超高校級の才能を持っていない以上、それがバレるのは時間の問題だった……。だから黒幕は、裏切り者だった上水流っちに霞黒っちを殺させる方向に持っていかせたんだべ。


act.3
そして黒幕は、無事偽者の始末に成功した。そして、時間は飛んで昨日の夜……黒幕は鴻巣っちを学園長室で殺害してしまったんだべ。


act.4
黒幕は仕方なく、死亡推定時刻の偽装の為に死体を( F )に保存し……次の朝、植物庭園の小屋に隠したんだ。その時、スプリンクラーは作動しないようにしておいたんだべ。


act.5
そして最後に、男子更衣室に隠されたマスターキーを回収し、朝のアナウンスも作動しないようにしておいて、犯行は終了したんだ。




そして、これら全てを実行した黒幕は……


霞黒 善作!こいつしかいねぇべ!!

COMPLITE!!


今日はここまで

今から全力で書き溜めて

明日の夕方からまた開始出来るようにします。

終わらなかったら左官の方のスタートが遅れるかも。

それではお疲れ様でした。

乙 黒幕の正体が最初に死ななかったらどうしてた?

>>648

Chapter1で何も考えずに霞黒を犠牲者に

Chapter1終わる

そう言えば裏切り者と黒幕決めてなかった。
とりあえず裏切り者は決めとかないと。
ただの卑劣な奴にするつもりだったけど上水流が裏切り者で良いや

Chapter3終わる

あ、黒幕考えてない。
そう言えば霞黒って着ぐるみ着てるから中身変わってもバレないし、上水流を裏切り者ってことにしたから命令されて殺したってことにすれば辻褄は合うな。うん、これで良いや。

みたいな感じなので完全に後付けです。
その証拠にChapter1の学級裁判の上水流くんはめちゃくちゃ悪そうな喋り方してるのに、Chapter2になると何故か大人しくなり、Chapter3になるとゴミとか言わなくなってむしろ友好的になってます。

因みに着ぐるみ着てるから云々は途中で入れ替わったら声でバレるという理由から没にして最初から変わってたことにしました。でも霞黒は生存中も才能を活かした行動をしていないので、やっぱり黒幕にピッタリでしたね。

てっきり被害者のオシオキ案苦手だからとか言ってたのはこのための伏線だと思ったけど違ったのか…

>>650
苦手なのは本当です。
ただ、誰かを黒幕にすることになった時に困るので書かないようにしてるのはありましたね。
あと、霞黒の才能を活かすところが分からない……
って言ってたのは偽者なので書けなかっただけです。

一応薫島さん裏切り者パターンも考えていましたが……ボツになりましたね。

すみません。

昨日徹夜したからか夕方寝てしまっていました。

とりあえず今日は左官のプロローグだけ終わらせます。

申し訳ありません。


土曜日21時から

エピローグまで進めます

よろしくお願いします。


一応確認……

最後の最後で人がいないと悲しいけど……

人はいますか?



モノクマ「うぷぷぷぷぷ……。」

モノクマ「素晴らしいね……お見事だよ!」

モノクマ「大・正・解!」

モノクマ「コロシアイ学園生活の首謀者であり、鴻巣稔を殺した犯人は……」

モノクマ「超高校級のダークヒーローであり……かつ!超高校級の絶望である……」

モノクマ「霞黒 善作……!つまり……」



霞黒「この僕だったのさ!」



目の前に現れた

見覚えのあるふなっしーの着ぐるみを着た男……。

こいつが……本物の霞黒善作……!


上水流「ほ、本当に……貴様が……!」

一条「も、もう良いんですよね……。」

一条「と、投票に……移りましょう……!」

雑賀「……だな。黒幕が既に分かったなら……」

霞黒「まあまあ、落ち着きなよ!せっかちだなぁ!」

霞黒「確かにオマエラは、今ボクに投票することが可能だよ!」

霞黒「でも……まだ解き明かしていない謎もあるのに、それは早いんじゃない?」

まだ解き明かしてない謎って……

雑賀「俺達の正体と……この学園の謎について……か。」

一条「で、でも……それを知ったからって、結論が変わるんですか?」

一条「く、黒幕に投票しないなんてこと……ありますか?」

雑賀「………………」

雑賀「だが、俺達の勝利の為の課題には、それらの謎を解き明かすことも含まれていたはずだ。」

雑賀「投票後に真実を知るよりは、先に今やっておいた方が良いだろう。」

雑賀「……議論を続けるぞ。」

霞黒「うぷぷ!賢明な判断だね!」

霞黒「それじゃあ、もう一度議論を再開してもらおうか!」

俺達の正体と学園の謎……か。

正体に関して言うなら…………

全員が同じでは無いんだったよな…。



ーノンストップ議論 開始!ー

【コトダマ】
▷4人の記憶
▷葉隠康比呂
▷未来機関の資料


一条「私達の正体なら、もう明らかですよ……!」

一条「【私達は全員、未来機関に関わる人間】だったんです!」

一条「さっき葉隠さんが見せてくれた証拠に、書いてありましたもん!」

雑賀「ああ、そのはずだ。」

雑賀「【俺達全員が、未来機関で保護されている候補生】だったんだよな。」

説推「この学園は、78期生を最後に【閉校していた……。】」

説推「再び開校するその日の為に、私達を集めておいたんでしょうね。」

上水流「では、《これで謎は解けた》ということだな……。」


↓2


葉隠康比呂→俺達全員が、未来機関で保護されている候補生

正解!

葉隠「それは違うべ!」論破!

BREAK!!


葉隠「雑賀っち……全員が候補生ってのは、ちょっと違うんだべ……。」

雑賀「……何?」

雑賀「誰か、候補生じゃない奴がいるのか?」

葉隠「ああ、実は……」

葉隠「俺はどうやら、候補生じゃねぇみたいなんだ。」

葉隠「未来機関で……皆を保護する側だったらしい。」

雑賀「……葉隠が?」

説推「……どうやら、そうみたいなんです。」

説推「葉隠くんだけ、私達より少し年齢が上らしくて。」

上水流「……まあ、見た目からして完全にアラサーだが。」

雑賀「……そう言われると、確かに。」

葉隠「おい……事実だとしても酷ぇぞ……。」



一条「そ、それにしても……」

一条「未来機関に保護されていた私達が……」

一条「どうしてこんなところに連れ去られたんでしょう?」

霞黒「良い質問だね!一条さん!」

霞黒「未来機関ってのは、僕みたいな悪~い奴を倒して、君達を守る為にあるものなのに……」

霞黒「その厳重な保護を掻い潜って誘拐された理由は、何なんだろうね?」

説推「………………。」

説推「保護対象であった霞黒さんだけでは、こんなことは出来なかったはずです。」

説推「裏切り者がいたとしか……考えられませんよね。」

霞黒「うんうん、良い推理だよ説推さん!」

霞黒「さて問題!その裏切り者って、誰のことかなぁ?」

説推「………………。」

裏切り者……

このコロシアイ学園生活の準備を手伝い……

14人の候補生を最低最悪な状況に巻き込んだ人物……

当てはまるのは、1人しかいねぇ……!



[怪しい人物を指摘しろ!]

↓2


正解!

葉隠「これ……だべ……!」解!


葉隠「俺だ……。」

一条「……え?」

葉隠「俺なんだ……。」

上水流「何……?」

葉隠「俺が……皆の誘拐に協力した……」

雑賀「う、嘘だろ……?」

葉隠「裏切り者……なんだべ……!」

説推「ち、違います!」

説推「葉隠くんは、裏切り者なんかじゃありません!」

葉隠「いや、間違いねぇ!……というか、俺しか考えられねぇだろ!」

葉隠「16人の中で唯一……俺だけが未来機関の管理側の人間なんだ!」

説推「だ、だからって……!」

しかも、それだけじゃねぇ……。

葉隠「根拠なら……沢山あるんだべ……!」

説推「……!」

あいつの言葉……

やっと真意が分かったべ……

あいつは……俺が裏切り者だって分かってたんだ……!



[コトダマを提示しろ!]

↓2


正解!

葉隠「これだべ!」解!


葉隠「伐渡っちの言葉……」

葉隠「あいつは、死ぬ前に俺に言ってたんだ。」

葉隠「俺はお前を絶対に許さない……ってな。」

雑賀「じゃあ……あれは……!」

葉隠「きっと、俺が裏切り者だって分かってたんだべ……。」

葉隠「俺のせいで……何人もの仲間が死ぬことになったって……。」

一条「で、でも……そうだとしても……」

一条「伐渡さんは何故そのことを知り得たんですか……?」

雑賀「た、確かに……あいつが学園長室に忍び込んだのは、あれよりずっと後のはずだし……」

雑賀「あの時点で知ってるなんて……不自然だぞ……。」

葉隠「それについても、原因はあったはずだべ。」

上水流「……それは?」

そうだ……原因があったんだべ。

第四の事件の前のことを、思い出すんだ……!

……何か……閃くはずだべ!




ー閃きアナグラム 開始!ー

ュキンーむスるパせとジ


○○○○○○○(7文字)


↓2

正解!

葉隠「そうか分かったべ!」

COMPLITE!


葉隠「パンとジュース……あれに原因があったんだ……。」

一条「そ、それって……」

一条「動機が宣告された後に、最後の食料として各々の個室に置かれていた……アレですよね?」

葉隠「そうだ。俺もあれを食べたが……」

葉隠「その日から数日間、未来機関にいる人間と話す夢を見たりしてたんだべ。」

葉隠「つまり、どういう原理かは分からねぇが……」

葉隠「あのパンとジュースには、記憶を呼び戻す原因となるような成分が入ってたんじゃねーか?」

霞黒「うん!殆ど正解!」

霞黒「あのパンとジュースを食べた人は、皆そういう夢を見たりしてるはずだよ!」

霞黒「ただ……1人例外がいたけどね!」

上水流「例外……?」

葉隠「……伐渡っちだ。」

葉隠「あいつは多分、夢だけじゃなく……全てを思い出しちまったんだ。」

葉隠「だから、俺が裏切り者であることも分かった。」

霞黒「良い推理だね!それも正解!」

霞黒「ま、9人いたら1人くらいはそういう人もいるかな……とは思ってたけど……」

霞黒「まさか伐渡君だなんてね!世の中分からないもんだね!」

葉隠「……以上が、俺が裏切り者である根拠だ。」



説推『その推理には……穴があります!』反論!


説推「違います!そんなの……違います!」

説推「絶対に絶対に!その推理は、間違っているんです!」

葉隠「説推っち、俺を信じてくれる気持ちは嬉しいが……」

説推「私が……証明してみせます……!」


ー反論ショーダウン 開始!ー

ーコトノハー
▷調べるべき場所メモ
▷第五の事件のまとめ
▷未来機関の資料


説推「葉隠くんは裏切り者なんかじゃありません!」

説推「絶対!絶対です!」

説推「《他の可能性がある》はずです!」

説推「そ、そうだ!私です!私なんです!」

説推「【裏切り者は、私だったんです!】」

説推「ど、どうですか?私が裏切り者だという可能性……」

説推「否定出来ますか!?」


↓2 斬るポイントを指摘 発展無し


未来機関の資料→裏切り者は、私だったんです!

正解!

葉隠「その言葉、斬らせてもらう!」

BREAK!!


葉隠「説推っち、冷静になってくれ……!」

葉隠「さっきも言ったように、未来機関の保護下にあった人間に、そんな権力はないべ!」

説推「あったかもしれないじゃないですか!」

葉隠「いや、ありえねぇな!」

葉隠「だってあったとするなら、霞黒っちが裏切り者を雇う必要がなくなるべ!」

霞黒「その通りだねぇ!説推さん、いい加減現実を見たら?」

説推「そんな……でも……でも……!」

葉隠「……すまん、説推っち。」

葉隠「やっぱり、俺なんだ。」

葉隠「裏切り者は……俺しかあり得ないんだべ。」

葉隠「やっぱりこの推理は、間違ってねぇんだ!」



説推『信じるって……決めたんです……!』反論!



説推「まだです!まだ……」

説推「葉隠くんが裏切り者かどうかは、分かりません!」

葉隠「え……?」

説推「このまま認めるなんて……私は絶対に嫌です!」



ー反論ショーダウン 開始!ー

ーコトノハー
▷葉隠のノート
▷未来機関の資料
▷葉隠康比呂


説推「葉隠くんが裏切り者……?」

説推「それはやっぱり違いますよ!」

説推「確かに、【未来機関の管理側の人間】であった以上……」

説推「【可能であった】ことは否定しません!」

説推「でも、それは可能性の域を出ません!」

説推「葉隠くんはやっぱり、《裏切り者じゃない》んです!」



斬るポイントがあれば指摘

無いならナシでお願いします。

↓2がナシでコンマ以下が

このレスと誤差±20以内なら発展。


葉隠「く……っ!」

ここから押し切れるか……?


~迫り合い!~

ーCROSS SWORDー

退くわけにはいかねぇ……!


このレスから2分以内に2レスあれば発展


発展!


葉隠「かと言って、他に可能性のある奴はいねぇだろ!」

葉隠「俺以外の全員が、未来機関の管理側じゃない人間なんだぞ!」



説推「でも、【葉隠くんには動機がありません!】」

説推「【理由も無く裏切るなんて、あり得ません】よね?」

説推「それに、【裏切り自体が無かった】という可能性もあります!」

説推「葉隠くんを裏切り者だってことにしようと……」

説推「《黒幕が仕向けた》だけかもしれないですからね!」

説推「どうです!反論はありますか!?」


これ以上の発展はありません。

↓2


葉隠のノート→葉隠くんには動機がありません!

葉隠「その言葉、斬らせてもらうべ!」

BREAK!!


葉隠「いや……動機はあったはずだべ。」

説推「……え?」

葉隠「俺のノートを見てみると良いべ。」

葉隠「ここに、その動機が書いてあるからな。」

説推「………………!」

説推「か、書いていませんよ!そんなの!」

一条「じゅ、授業の内容……?しか無いように思いますけど……」

上水流「因みに、このノートは何なのだ?」

葉隠「俺がこの学園で授業を受けていた時のものだと思うべ。」

葉隠「前回のコロシアイ学園生活の更に前……きっと俺は、ここで授業を受けていたんだ。」

霞黒「うん!葉隠君が78期生である以上、それは当然だよねぇ!」

雑賀「……それで?ここに書いている動機ってのは何なんだ。」

雑賀「俺には全く分からねーが。」

葉隠「……金だ。」

葉隠「そのノートを見る限り、俺はどうにか金を集めようとしてるんだべ。」

葉隠「確かに、俺には借金があった。それを考えると……」

一条「お、お金で動いたってことですか……?」

葉隠「……多分、そうだ。」

上水流「クズじゃないか……。」

説推「だ、だとしてもおかしいです!」

説推「裏切り者である葉隠くんが、記憶を消された上でコロシアイ学園生活に参加する必要がありますか!?」

霞黒「あ、それは違うよ!」

霞黒「僕は元々、こいつをコロシアイ学園生活に参加させる気なんて無かったの!」

霞黒「でも報酬の金は後で払うって言ったら、今払え今払えって付きまとってきて……」

霞黒「騙しただの何だの因縁付けられて面倒だったから、ついでに記憶を消して、急遽参加させることにしたの!」

霞黒「葉隠君自身が、進んでコロシアイ学園生活に参加したわけではないよ!」


雑賀「……………。」

説推「…………………」

説推「……そ、そんな……じゃあ……」

説推「本当……なんですか……?」

説推「これが……真実なんですか……?」

葉隠「俺だって、自分が許せねーべ。」

葉隠「金なんかで仲間を売るなんて……。」

葉隠「でも……どう考えても、俺がやったとしか考えられねぇんだべ……。」

説推「………………。」

霞黒「悲しい現実だねぇ……。絶望的だねぇ……。」

霞黒「でも!まだ解き明かしていない謎があるからね!」

霞黒「それを終わらせるまで、絶望に打ちひしがれるのは待ってよ!」

説推「………………。」

説推「そう……ですね……。」

説推「……推理を……続けましょう……。」

そうだ。

まずは、進み続けないと……

その後で……

雑賀「だが、まだ解き明かしていない謎って……」

雑賀「一体何だ?」

霞黒「さっき、伐渡君が記憶を取り戻したーって言ってたよね?」

霞黒「ま、それが分かったってことは、既に理解してると思うんだけど……」

霞黒「君達って、今一体どういう状態なの?それを答えてよ!」

俺達の今の状態か…………。

……推理して導いてみるべ。



ーロジカルダイブ 開始!ー


Q1.現在の葉隠達の記憶は?

1.変化していない
2.失われている
3.取り戻した


Q2.葉隠達が失った記憶は何年分?

1.1年
2.2年
3.3年


Q3.その根拠となるのは?

1.人類史上最大最悪の絶望的事件
2.超高校級の絶望
3.葉隠康比呂


↓2


やっぱりそうなりますよね……。

この辺、捜査パートでしっかり説明しておくのを忘れていました。

葉隠は、自分のノートを見て

前回のコロシアイ学園生活の前に、

自分が1年間通常の学園生活を送ったことを知っているという前提でお願いします。

それを踏まえて↓1

2→3→1 正解!

葉隠「推理は繋がったべ!」


葉隠「俺達は、3年分の記憶を失った状態なんだべ……。」

葉隠「その証拠に、2年前に起こった人類史上最大最悪の絶望的事件ってやつを、誰1人覚えてないんだ!」

上水流「……待て。2年前のことを覚えていないなら……記憶が消えているのは2年じゃないのか?」

葉隠「いや……それじゃおかしいべ。」

葉隠「だって俺は、前回のコロシアイ学園生活の前に、1年間通常の学園生活をしてるんだ。」

葉隠「それは、さっき見せた俺のノートからも分かることだべ。」

葉隠「通常の学園生活が送れていた時に、この事件は起こっていないはずだから……」

葉隠「俺達が失っている記憶は、3年分になるべ。」

雑賀「3年分の記憶を失った……か。」

雑賀「簡単には信じられねーが、どうやらそうらしいな。」

上水流「だが、それでもまだ不自然な部分があるぞ。」

一条「ふ、不自然な部分……?」

上水流「それなら俺達は、3年前の時点で希望ヶ峰学園への入学が決まっていたことになるじゃないか。」

上水流「事実、全員入学が決まったところまでは覚えているのだろう?」

雑賀「ふむ、確かにそうだな。」

一条「さ、流石に3年前に入学が決まっているのはおかしいですよね……。」

説推「……でも、それ自体が偽物の記憶である可能性があります。」

上水流「……偽物だと?」

説推「……だってそもそも、私達は入学なんて決まってなかったはずです。」

説推「あくまで、候補生なんですから。」

一条「あ、あれ……?」

一条「た、確かにそうです……。」

一条「私達は……未来機関で候補生として保護されていたはず……。」

一条「な、なのに、何故入学が決まっていたなんて記憶が……?」

雑賀「……そこで、偽物の記憶って単語が出てくるわけか。」

雑賀「どうなんだ霞黒、お前が何かしたのか?」

霞黒「うぷぷ!ご名答!」

霞黒「だってさ、入学も決まってないのに、いきなりこんなところにいたら不自然でしょ?」

霞黒「だから適当に弄っておきました!ごめんね!」

一条「き、記憶を弄るって……もう意味分かりませんよ……。」

上水流「だが可能だったと考えるしか無いだろう……。」

上水流「事実、俺達が今そうなっているのだからな……。」

霞黒「うん!それはそれとして、納得してもらうしかないね!」

霞黒「それじゃあ、次の問題に移るよ?」

霞黒「君達の記憶が無い期間に起こった、人類史上最大最悪の絶望的事件……」

霞黒「その犯人は誰でしょうか!?」

人類史上最大最悪の絶望的事件の引き起こした奴等か……

あの証拠が答えになるはずだべ!


[コトダマを提示しろ!]

↓2


不正解!

……いや、答えるのは主犯だから、これは違う……。

でも実際、皆に謝りたいことがあるべ。

コトダマまとめのところに、>>507

コトダマが漏れてたべ。

最後の最後で何やってんだか、

俺並みのゴミだべ。

ということで、もう一度考え直すべ!

↓1


正解!

葉隠「これだべ!」解!


葉隠「超高校級の絶望……あの集団が主犯なんだべ。」

葉隠「絶望だけを行動原理とする、最低で最悪な集団……そう、一条っちに聞いたぞ。」

一条「は、はい……それで合っているはずです……。」

霞黒「その通り!僕達、超高校級の絶望が犯人なんだよね!」

霞黒「それではここで、皆さんにある映像を見て頂きましょう!」

雑賀「ある映像……?」

霞黒「うん!」

霞黒「現在の外の世界の映像なんだけどね!面白いよ~!」

霞黒「それでは、どうぞ!」


葉隠「…………!」

説推「え……?」

雑賀「こ、これは……」

上水流「…………。」

一条「な、何なんですか、これ……!」

霞黒「これが、今の外の世界なのでーす!」

霞黒「葉隠君は一度同じ映像を見たことがあると思うんだけど……記憶が無いから関係ないか!」

霞黒「ところで皆どう?絶望した?ねぇ絶望した?」

モニターに広がる荒れ果てた世界

モノクマの仮面をした人間達が

次々と街を荒らしていく

これが……現実なのか?

霞黒「これでもここから出たいと思うの?」

霞黒「希望なんて殆ど無い、絶望の世界に行きたいと思うの?」

霞黒「しかもその僅かな希望も、今僕が潰していってるからねぇ!」

雑賀「どういうことだ……?」

霞黒「葉隠くんは分かるでしょ?」

霞黒「ある意味このコロシアイ学園生活の目的とも言える、絶望的な真実が!」

葉隠「…………。」

そうだ……このコロシアイ学園生活は……

全世界に放送されてたんだったよな……。



[コトダマを提示しろ!]

↓2


正解!

葉隠「これだべ!」解!


葉隠「ネット配信……だよな。」

霞黒「その通り!簡単過ぎたかな?」

霞黒「実はコロシアイ学園生活の一部始終が、ネット配信されていたのでーす!」

一条「い、一部始終って……全部ですか?」

霞黒「監視カメラのあるところは全部だね!」

一条「こ、個室で着替えてる映像とかは……」

霞黒「いやいや!絶望を与える為にやってるのに、希望を与えてどうすんだよ!」

霞黒「そういう映像は映してないよ!絶望的なとこだけ!」

雑賀「…………。」

雑賀「だがよ……本当に絶望を与えたいなら、テレビで放映の方が良かったんじゃねーのか?」

霞黒「あ、その層はもう良いの!前にあの方がやってくださったから!」

霞黒「今回の目的は、折れなかった層を折ることなんだよ!」

雑賀「……は?」

霞黒「あー!説明が面倒だからその辺はもう良いよ!」

霞黒「とにかく!オマエラに分かって欲しいのは!」

霞黒「このコロシアイ学園生活が、世界中の人間に絶望を与える為のものだったってこと!」

霞黒「それさえ分かっているなら、謎は解けたってことで大丈夫だよ!」

霞黒「……さて!恐らくこれで全ての謎が解き終わったわけだけど……」

霞黒「オマエラはどうするの?」

霞黒「外に出ても待ち受けてるのは荒廃した世界。」

霞黒「オマエラの家族なんて死んでしまってるのが殆どだろうね!」

霞黒「或いは絶望側になってるかも!」

霞黒「しかも、オマエラの顔は全世界に知れ渡っていて……」

霞黒「外に出たら1番に標的にされるかもしれません!」

霞黒「失った記憶は戻らないし、失った仲間も戻らない!」

霞黒「それでもオマエラは、ここから出るの?出たいの?」


雑賀「出るに……決まってんだろうが……!」

霞黒「……あれれ?」

一条「そ、そうですよ!で、出ないなんてあり得ません!」

霞黒「あれれれれ?」

上水流「留まったところで、利益は無いだろう……。」

霞黒「あれれのれれれ?」

説推「出なきゃ……いけませんよ!」

説推「その為に……私達は、今まで戦ってきたんです!」

霞黒「…………。」

霞黒「うぷぷぷぷ……。」

霞黒「まあこれは予想通りなんだけどね!」

霞黒「でも、オマエラ4人はそうだとしても……」

霞黒「あと1人はどうかなぁ~?」


葉隠「……………。」


雑賀「葉隠……?」

説推「葉隠……くん……?」

上水流「き、貴様、まさか……」

一条「い、一緒に出ますよね……?」



葉隠「俺は……」

葉隠「俺は…………」




俺は…………


俺の答えは…………



1.出たくない

2.出たくない

3.出たくない


↓2


葉隠「嫌だ……。」

葉隠「俺ぁ……出たくねぇ……。」

一条「ちょ、ちょっと……葉隠さん……?」

葉隠「嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ!」

葉隠「俺は……俺は嫌だぞ!」

葉隠「外の世界になんて、絶対に出ねぇ!」

霞黒「うぷぷ……そうだろうねぇ!」

霞黒「葉隠君だけは、ここから出ても良いことが1つも無いし……」

霞黒「頼みの未来機関も、裏切った以上は戻れるわけないもんねぇ!」

霞黒「因みに、1人でもここに残りたいって人がいたら、オマエラはここから出ることは出来ないからね!」

雑賀「葉隠!今更何言ってんだ!」

葉隠「嫌だ……!俺はもう……!」

葉隠「俺はもう!苦しい思いをするのは嫌なんだ!」



ーノンストップ議論 開始!ー



【視点変更……一条】


ど、どうにかして……

どうにかして、葉隠くんを説得しないと……!


【コトダマ】
▷×
▷×
▷×


説推「葉隠くん……逃げてはいけません!」

説推「どんなに辛くても……苦しくても……」

説推「【希望】を持って前に進むんです!」

葉隠「俺ぁもう嫌なんだ……!」

葉隠「【未来機関に戻ったら処刑されるだろうし……!】」

霞黒「そうだろうねぇ!されるだろうねぇ!」

葉隠「外の世界に出ても、頼れるところはねぇ!」

霞黒「絶望達に殺されるだけじゃない?」

葉隠「ここにいれば一生安全に暮らせるんだべ!」

霞黒「その通り!僕さえ殺さなければ、ここの空気は綺麗なままで、ずっと安全!」

葉隠「外の世界に行く必要なんてねぇべ……」

霞黒「無い無い!ここには食糧でも衣服でも住む場所でも、ぜーんぶ揃ってるんだから!」

葉隠「あんな世界に、希望なんて無いんだからな!」

霞黒「それに賛成だよ!」

霞黒「絶望しちゃえば良いのさ……そしてオマエラの選択は……」

霞黒「ここに残る!それしかありえませーん!」


↓2

ー訂正ー

【視点変更……一条】


ど、どうにかして……

どうにかして、葉隠さんを説得しないと……!


【コトダマ】
▷×
▷×
▷×


説推「葉隠くん……逃げてはいけません!」

説推「どんなに辛くても……苦しくても……」

説推「【希望】を持って前に進むんです!」

葉隠「俺ぁもう嫌なんだ……!」

葉隠「【未来機関に戻ったら処刑されるだろうし……!】」

霞黒「そうだろうねぇ!されるだろうねぇ!」

葉隠「外の世界に出ても、頼れるところはねぇ!」

霞黒「絶望達に殺されるだけじゃない?」

葉隠「ここにいれば一生安全に暮らせるんだべ!」

霞黒「その通り!僕さえ殺さなければ、ここの空気は綺麗なままで、ずっと安全!」

葉隠「外の世界に行く必要なんてねぇべ……」

霞黒「無い無い!ここには食糧でも衣服でも住む場所でも、ぜーんぶ揃ってるんだから!」

葉隠「あんな世界に、希望なんて無いんだからな!」

霞黒「それに賛成だよ!」

霞黒「絶望しちゃえば良いのさ……そしてオマエラの選択は……」

霞黒「ここに残る!それしかありえませーん!」


↓2


希望→未来機関に戻ったら処刑されるだろうし……!


一条「そ、それは違います!」論破!


一条「は、葉隠さん……私だって、貴方を許すわけじゃありません……。」

一条「で、でも、今までの優しい葉隠さんを見ていると……」

一条「どうにか許してあげたいとは思いますよ……!」

一条「私は、葉隠さんが前に進むと言うなら……」

一条「全力で、貴方をサポートします……!」

一条「処刑なんて……絶対させません!」

葉隠「い、一条っち……」

葉隠「…………」


葉隠「いや……でも……」



や、やっぱり私だけじゃ……

上水流さん、雑賀さん、説推さん……

後は……お願いします……!


【視点変更…上水流】

どうにかして葉隠を説得しないと……

俺達は、ここで終わる……!


【コトダマ】
▷×
▷×
▷×


説推「葉隠くん……逃げてはいけません!」

説推「どんなに辛くても……苦しくても……」

説推「【希望】を持って前に進むんです!」

葉隠「俺ぁもう嫌なんだ……!」

葉隠「未来機関に戻って処刑はされなかったとしても……受け入れてくれるとは思えねぇ!」

霞黒「だろうねぇ!受け入れられないだろうねぇ!」

葉隠「【だから外の世界に出ても、やっぱり頼れるところはねぇ!】」

霞黒「絶望達に殺されるだけじゃない?」

葉隠「ここにいれば一生安全に暮らせるんだべ!」

霞黒「その通り!僕さえ殺さなければ、ここの空気は綺麗なままで、ずっと安全!」

葉隠「外の世界に行く必要なんてねぇべ……」

霞黒「無い無い!ここには食糧でも衣服でも住む場所でも、ぜーんぶ揃ってるんだから!」

葉隠「あんな世界に、希望なんて無いんだからな!」

霞黒「それに賛成だよ!」

霞黒「絶望しちゃえば良いのさ……そしてオマエラの選択は……」

霞黒「ここに残る!それしかありえませーん!」


↓2


希望→だから外の世界に出ても、やっぱり頼れるところはねぇ!

上水流「それは違う!」論破!


上水流「……頼れるところがない?」

上水流「何を言っている!未来機関を頼れば良い話だろう!」

葉隠「いや……裏切り者を受け入れてくれるわけねーって……」

上水流「……なら、俺が捏造してやろうか?」

上水流「贋の証拠なら、幾らでも作ってやるぞ。」

上水流「そうだ、霞黒が全て悪いということにしてしまえば良いじゃないか。」

葉隠「そ、そんなこと……!」

上水流「やってやる。俺にはそれが可能だ。」

上水流「無論、タダでそんなことはせんぞ。……条件がある。」

葉隠「条……件……?」

上水流「……俺と一緒に、償いをしてくれ。」

上水流「俺も……自分の行動のせいで、仲間の命を奪ってしまったんだ。」

上水流「きっと許されはしないだろうが……俺達は出来る限りのことをしなければならないはずだ。」

上水流「その為にも葉隠……共にここから出るぞ……!」

葉隠「………………」

葉隠「俺は…………」

葉隠「………………。」



迷いを生むことくらいは出来たか……?


【視点変更……雑賀】

俺はどうすれば良い……?

憎んでいた黒幕……

それに協力していた葉隠……

……………………

いや、一度信じるときめたんだ。

それなら……最後まで……!


【コトダマ】
▷×
▷×
▷×


説推「葉隠くん……逃げてはいけません!」

説推「どんなに辛くても……苦しくても……」

説推「【希望】を持って前に進むんです!」

葉隠「俺ぁもう嫌なんだ……!」

葉隠「未来機関に戻って処刑はされなかったとしても……受け入れてくれるとは思えねぇ!」

霞黒「だろうねぇ!受け入れられないだろうねぇ!」

葉隠「上水流っちが協力してくれても……受け入れてもらえる確証なんてねぇし……」

霞黒「絶望達に殺されるだけじゃない?」

葉隠「ここにいれば、一生安全に暮らせるんだべ!」

霞黒「その通り!僕さえ殺さなければ、ここの空気は綺麗なままで、ずっと安全!」

葉隠「【外の世界に行く必要なんてねぇべ……】」

霞黒「無い無い!ここには食糧でも衣服でも住む場所でも、ぜーんぶ揃ってるんだから!」

葉隠「あんな世界に、希望なんて無いんだからな!」

霞黒「それに賛成だよ!」

霞黒「絶望しちゃえば良いのさ……そしてオマエラの選択は……」

霞黒「ここに残る!それしかありえませーん!」


↓2


希望→外の世界に行く必要なんてねぇべ……

雑賀「希望を失うんじゃねぇ!」論破!


雑賀「確かにここは安全だ……でも……!」

雑賀「じゃあ俺達は何の為に戦ってきた……?」

雑賀「何の為に、大切な仲間は犠牲になった……?」

雑賀「俺達は、進まなきゃならねぇはずだ……!」

雑賀「こんなところで留まってる暇はねぇぞ!葉隠!」

葉隠「な、何でそんなことが言えるんだべ……!」

葉隠「俺は……裏切り者なんだぞ……?」

葉隠「お前達がこんなことに巻き込まれたのは……俺のせいなんだぞ……!?」

雑賀「……裏切り者なのは、記憶を失くす前の葉隠だろ?」

雑賀「……俺が知ってるのは、ここに来てからの葉隠だけだ。」

雑賀「そして俺が知っているその葉隠は、共に助け合い、今まで全力で戦ってきた仲間だ!」

雑賀「仲間を信じない理由なんて……残念ながら俺は知らねぇな!」

葉隠「雑賀っち……」

葉隠「……………………」


【視点変更……説推】

一条さん……

上水流さん……

雑賀さん……

皆の説得で、希望が見え始めている……!

最後に……私が……!


【コトダマ】
▷×
▷×
▷×


説推「葉隠くん……逃げてはいけません!」

説推「どんなに辛くても……苦しくても……」

説推「希望を持って前に進むんです!」

説推「私達が全力で助けます……!」

説推「葉隠くんは……【仲間】なんですから!」

葉隠「………………」

葉隠「確かに、未来機関に戻って処刑はされなかったとしても……受け入れてくれるとは思えねぇ……。」

霞黒「だろうねぇ!受け入れられないだろうねぇ!」

葉隠「上水流っちが協力してくれても……受け入れてもらえる確証なんてねぇし……」

霞黒「絶望達に殺されるだけじゃない?」

葉隠「ここにいれば、一生安全に暮らせる……だけど……」

霞黒「その通り!僕さえ殺さなければ、ここの空気は綺麗なままで、ずっと安全!」

葉隠「…………………」

葉隠「信じて……良いのか……?」

霞黒「ここには食糧でも衣服でも住む場所でも、ぜーんぶ揃ってるんだから!ここが1番だよ!」

葉隠「俺は……皆を裏切ったのに……」

葉隠「《それでも……俺は皆の仲間で……良いのか?》」

霞黒「良いわけないじゃん!」

霞黒「絶望しちゃえば良いのさ……そしてオマエラの選択は……」

霞黒「ここに残る!それしかありえませーん!」


↓2


仲間→それでも……俺は皆の仲間で……良いのか?

説推「これが私達の結論です!」同意!



説推「良いに……決まってます……!」

説推「ここにいる皆……葉隠くんを信じてます……。」

説推「楽しい時も……辛い時も……」

説推「ずっと一緒にいた皆が……貴方を信じるって決めたんです……。」

説推「葉隠くん……貴方は……」

説推「私達の……大切な仲間です!」


葉隠「…………っ!」

葉隠「すまねぇ……!皆……!」

葉隠「そして……ありがとうだべ……!」



BREAK!!!!


【視点変更……葉隠】


葉隠「俺は……決めたべ……!」

葉隠「皆で……ここから出る!」

葉隠「それが俺の……俺達の答えだ……!」

霞黒「はぁ……?」

霞黒「馬鹿じゃないの!?どっちが賢明かも分からないなんて……!」

霞黒「馬鹿馬鹿馬鹿!大馬鹿だよ!」

霞黒「お前達は……ここから出ない方が良いの!」

霞黒「それが正解!正しい答えなの!」

これで……終わらせる……!

皆がくれた希望のおかげか……

今なら、当たる気がするべ!



ーパニックトークアクション 開始!ー


霞黒「馬鹿馬鹿馬鹿!」

霞黒「認めないよ!」

霞黒「絶望に侵されちゃえ!」

霞黒「希望なんて無いの!」

霞黒「終わりだよ!全て終わり!」


霞黒「【ここから出ない!それが正解であり、オマエラの選ぶべき答えなの!】」




1.い師 2.校級 3.の占 4.超高


↓2


正解!

葉隠「俺の占いは3割当たる!」


COMPLITE!!


葉隠「先ほどの俺の占いによると……!」

葉隠「ズバリ!ここから出た方が良いと出たべ!」

霞黒「……はぁ!?」

葉隠「やっぱり俺達は、ここから出た方が良いんだ!」

葉隠「せっかく皆が俺に道を与えてくれたんだ……!」

葉隠「後はその道を突き進むのみ!それが俺の答えだべ!」

葉隠「もう……絶望なんかしねぇぞ!」


『ガタン!』


???「そうだ……それが俺達の進むべき道だ……。」

上水流「……!」

雑賀「お、お前……!」

説推「も、もう……大丈夫なんですね……?」

一条「良かった……!本当に……良かったです……!」

葉隠「し、獅子屋っち……!」

霞黒「お前……!こんなタイミングで来やがって……!」



獅子屋「ああ、俺はもう大丈夫だ。」

獅子屋「……裁判の様子は上で見ていた。」

獅子屋「あらゆる絶望的な真実も、全て知った。」

獅子屋「その上で言わせてもらおう。」

獅子屋「俺達は……お前に屈したりなどしない!」

霞黒「ぐぐぐ……!」

霞黒「そんな……いい加減な理由で……!」

霞黒「そんな出鱈目な占いに賭けて……!」

霞黒「それがオマエラの答えだなんて……!」



霞黒「絶望的ィィィィィ!!!」


霞黒「…………。」

霞黒「あーあ……つまんな……。」

霞黒「ほら、もう勝手にしろよ……投票でも何でも……」

霞黒「希望なんて……存在するだけで吐き気がする……。」

霞黒「だからもう、さっさと終わらせてくれ……。」



葉隠「…………良いんだよな?」

説推「はい、投票に移りましょう。」

一条「な、何だか、ちょっと怖いです……。」

雑賀「これで……本当に終わりなんだよな?」

上水流「…………。」

獅子屋「では……いくぞ……。」

葉隠「俺達の希望への道……第一歩だべ!」






...MONOKUMA...
.........VOTE.........
||カグロ|カグロ|カグロ||




ーーーーーー学級裁判、閉廷!!


霞黒「はい、予想通り……。」

霞黒「うぷ……うぷぷぷ……」

上水流「……何がおかしい。」

霞黒「いや、自分をオシオキするのが少し楽しみなんだよ……。」

霞黒「僕自身も絶望出来るし……僕の死を知った他の絶望達も絶望出来る……。」

霞黒「そうすればより、絶望は世界に広がる……。」

霞黒「こんなに絶望的なことってないでしょ?」

雑賀「こいつ……マジで狂ってやがる……。」

霞黒「何とでも言えば良いよ……。」

霞黒「狂ってると言われようが……僕らはそもそもそういう存在なんだから、どうしようもないしね。」

霞黒「……さて、それでは……参りましょう……。」

説推「待ちなさい!私達は……」

霞黒「あー!やめてやめて!」

霞黒「死なずに葉隠君や上水流君と同様、行動で償えとか言うんでしょ?」

霞黒「やだやだ!絶対やだ!それなら死んだ方がマシだよ!」

説推「………………。」

霞黒「良いじゃん。オマエラはもう自由なんだよ。」

霞黒「この勝負もオマエラの勝ち。それだけで、もう良いじゃん。」

葉隠「…………………。」

止めるべきだったとは思うが……

その時の俺には、それ以上霞黒っちを止めることは出来なかった。

ただ、立ち尽くしているだけだったべ。



霞黒「ということで、改めましてぇ……」

霞黒「参りましょう……ワクワクドキドキ……」

霞黒「オッシオッキターイム……!」


Congratulations!

カグロくんがクロにきまりました

オシオキをかいしします


ーーーーーーーーーーーーーーーーーー

ーーーーーーーーーーーーーーー

ーーーーーーーーーーーー


~ヒーローを辞めたヒーロー~

ダークヒーローだったはずの霞黒善作。

絶望に染まった彼は

最早ヒーローでは無く、ただの悪でしかありませんでした。

彼の目の前に現れたのは正義のヒーロー

『ナエギクン』

平和を乱す悪を倒す為、華麗に参上です。

霞黒クンはナエギクンに立ち向かっていきます。

しかし、ナエギクンの元に辿り着く前に

ナエギクンの必殺技が霞黒クンに炸裂します!


ナエギクン「キボウビーム!」


霞黒クンは跡形もなく、消えてしまいました。

正義は必ず勝つのです!

ナエギクン『キボウハマエヘ、ススムンダ!』

ナエギクン『ハーッハッハッハ!』

キメ台詞を残し、ヒーローは去っていきます。

ありがとうナエギクン!

さようならナエギクン!


……こうして第六の

最後の学級裁判が終わった。

もう、モノクマは動かない。

……本当に、終わったんだな。



俺達が食堂に戻ると

テーブルにスイッチが置いてあった。

そのスイッチが玄関ホールの扉を開く為のものだというメモと共に。

あいつはこの結末を予測していたんだろうか。

それとも

あくまで、もしもの時の為に置いておいたのだろうか。

今となってはもう分からない。

ただ1つ確かなのは……



今ここで、希望が絶望に打ち勝ち……

俺達6人が、勝利を掴んだってことだべ。




ーChapter6ー END

生き残り人数 ??→6


休憩します。

ギャグみたいな後半だなーと書いてて思ってました。

楽しいので良かったんですが。

前半何も考えずに進めていたのが祟って

少し無理矢理なところも多かったと思います。

次はこうならないようにします。


23:30辺りから、エピローグを開始します。

あと蛇足というか要望だがエピローグだけは投下中>>1以外誰も書き込んで欲しく無い
雑談とかなしに読みたい、なんかこうエンドだけはすーっと読んで行きたい
ただの一読者が何言ってるんだだが協力してくだせえ

>>759

エピローグ初っ端に安価があるのです……。

申し訳ないべ。


ーエピローグー


ーー食堂ーー

上水流「……空気清浄機は止まっていたぞ。」

葉隠「やっぱりか……。」

説推「暫くは大丈夫でしょうが、この学園の空気も時間の問題でしょうね。」

獅子屋「……さて、これからどうする?」

雑賀「………………」

雑賀「……提案なんだが、30分後の12時丁度までは、自由時間にしねぇか?」

雑賀「各々、最後に行きたい場所もあるだろうし……」

雑賀「……構わねぇか?」

獅子屋「うむ、俺はそれで良いぞ。」

一条「そ、それじゃあ……30分後に玄関ホールですね……?」

上水流「……了解した。」

5人共、自分の行きたい場所に向かって行ったべ。


……さて、俺はどうするべ?




場所or生徒のところへ3回行くことが出来ます。

15分間の投票タイム

多かった場所、或いは人物3つを採用

雑賀


○雑賀-3
○上水流-2


説推
一条
獅子屋
情報処理室
生物室

の中から1つ再投票

5分待ちます


雑賀
上水流
獅子屋

で決定

再開します


ーー音楽室ーー

葉隠「……またここか。」

雑賀「……んだよ。悪りぃかよ。」

雑賀「ちゃんと勝ってきたぞって報告も、必要だろ?」

葉隠「……や、別に責めてるわけじゃねーべ。」

雑賀「…………。」

葉隠「…………。」


『……バキッ!』


雑賀「っ!?」

葉隠「な、な、何だべ!?」

雑賀っちが座ってた音楽室の椅子……

その足が折れたのか……!?

雑賀「びっくりした……。まさか椅子が壊れるとは……」

葉隠「特に傷んでたようには見えなかったけどな……。」

雑賀「…………。」

雑賀っちは椅子の破片を手に取り……

自分のポケットに入れたべ。

雑賀「……きっと、いつまでも立ち止まってんなってことなんだろうな。」

雑賀「伐渡のことを忘れるとまではいかなくても……」

雑賀「また暫くは、思い出さない方が良いのかもしれねぇ。」

雑賀「……全力で、前に進み続ける為に。」

葉隠「……そうかもな。」

葉隠「こうなると、本当にここに伐渡っちがいるんじゃねーかって思っちまうべ。」

雑賀「ははっ、いるような気もするけどな。」

雑賀「…………つーか、いて欲しいわ。」

雑賀「どんな形でも、あいつがまだこの世界に存在しているなら……」

雑賀「……俺にとっては、励みになる。」


葉隠「前から思ってたんだけど……」

葉隠「もしかして雑賀っちって、伐渡っちのこと好きなんか?」

雑賀「おい、その言い方だと気持ち悪い方の意味になるだろーが。」

雑賀「あくまで友人として、好きなだけだよ……。」

雑賀「……いや、もしかすると尊敬に近いかもしれねー。」

雑賀「これからずっと、あいつは俺の師匠かもな。」

葉隠「伐渡っちが師匠って……あいつ、すげえ調子に乗りそうだべ。」

雑賀「俺を見下して高笑いしてる構図が容易に想像出来るな……。」


雑賀「……さて、俺はそろそろここから出るけど?」

葉隠「……ん、そんじゃあ俺も出るべ。」

雑賀「……………………」

雑賀「…………葉隠。」

葉隠「……?」

雑賀「頑張ろうな、これから。」

葉隠「…………へへっ。」

葉隠「……勿論、だべ!」


また、ここに来ることがあるかもしれねぇ。

でもその時は……

きっと、胸を張ってやるべきことを終えたって

そう、言える時なんだろうな。

……それまでは、伐渡っちとはさよならだ。


……またな。


ーー ランドリー ーー

上水流「……。」

葉隠「上水流っち、ここにいたのか。」

上水流「…………ああ。」

葉隠「……何してるんだべ?」

上水流「ふなっしーの着ぐるみだ。」

上水流「……実は、もう一着作った。」

葉隠「……え?何でだ?」

上水流「………………」

上水流「例え偽者でも……俺が人を殺めてしまったことに変わりはない。」

上水流「あいつの好きなものなど分からないから、これくらいしか出来なかったが……」

上水流「せめて新しい綺麗な着ぐるみを、ここに置いておこうかと思ってな。」

葉隠「……そうか。」

上水流「……葉隠、俺達は何をすれば良いのだ?」

上水流「どのような形で、この罪を償えば良いのか……」

上水流「俺には見当も付かない。」

上水流「未来機関の仕事を手伝うだけでは物足りない……。」

上水流「もっと命を賭けた……重要な任務か何かを……。」

葉隠「分からんけど……」

葉隠「無理に命賭けの仕事をする必要はないんじゃねーか?」

上水流「……何?」


葉隠「いや、俺が言うのもおかしいと思うべ?でも……」

葉隠「上水流っちがそんな仕事の中で命を落とすなんて、誰も望んで無いと思うんだ。」

葉隠「それよりも、まだこれから長い人生を、もっと有効に使うべきなんじゃねーか?」

上水流「……有効な使い方が……何かあるのか?」

葉隠「……いや、それも分からんけど。」

上水流「………………。」

上水流「……では、これは俺達の第一の課題だな。」

上水流「俺達がこれからすべきこと……最初はそれを考えていこう。」

葉隠「だな。まずはそこから、ゆっくり考えるべ。」

葉隠「きっと、何かがあるはずだ。俺達じゃねーと出来ない、何かが……」


……俺達の、償い。

どんな方法になるかは分からねーけど

何にせよ、それは一生続くんだと思うべ。

いや、続かなきゃなんねーんだ。

特に俺は、9人もの人間を

自分の手で殺しちまったようなもんなんだから……。

この一生だけで償い切れるような方法じゃ、ダメなはずだべ。


……でも、いつか。

いつか胸を張って、また犠牲になった皆の墓参りに行きたいな。

例えそれが50歳になった時でも

70歳になった時でも、90歳になった時でも…………


ーー男子更衣室ーー

葉隠「……獅子屋っち。」

獅子屋「……む、葉隠か。」

獅子屋「どうした?深刻そうな顔をして。」

葉隠「俺は……お前に謝らなきゃいけねぇべ。」

葉隠「裏切り者なんかじゃないって説得して回ってたけど……」

葉隠「結果的には、獅子屋っちが正しかったんだ。」

葉隠「俺は……皆を陥れた、裏切り者だったんだ。」

葉隠「あの時は、獅子屋っちに悪いことをしちまった。」

葉隠「本当に……すまないと思ってるべ。」

獅子屋「………………。」

獅子屋「……もう、良いだろう。」

獅子屋「お前は十分、辛い思いをしてきたはずだ。」

獅子屋「そしてそれを踏まえて、罪を償おうとしている。」

獅子屋「……ならば、俺から言うことは何も無い。」

葉隠「し、獅子屋っち……」

葉隠「ほ、本当に良いんか?」

獅子屋「しつこいな……。今更俺達が争ったところで、何になると言うのだ?」

獅子屋「誰一人として、幸せにはならないはずだ。」

獅子屋「俺達は……そんな未来は生きないと決めたばかりじゃないか。」

獅子屋「……そうだろう?」

葉隠「……だべ。その通りだべ。」

獅子屋「……よし、それで良い。」

獅子屋「……そろそろ時間のようだ。」

獅子屋「玄関ホールに、向かうとしようか。」

獅子屋「いよいよ……俺達が新しい世界に進む時だ。」

葉隠「……ああ。」


……結局、獅子屋っちの方が何倍も大人だったべ。

すんなりと許されちまって……

しかも何か詫びをすることも出来なくて……

俺としてはスッキリしないけど、これで良いんだよな……?


……そう言えば、モノモノマシーンで手に入れた十字架がまだ残ってたよな……。

獅子屋っちも、プレゼントくらいなら受け取ってくれるはず……。


…………喜んでくれると良いな。


ーー玄関ホールーー

一条「み、皆戻ってきましたね……。」

雑賀「おう、全員揃ってるぜ。」

説推「……それじゃあ、押しますよ?」

葉隠「ちょ、ちょっとストップ……」

葉隠「もう少し心の準備をだな……。」

雑賀「おいおい……大丈夫かよ……。」

葉隠「や、やっぱり緊張するんだって……。」

葉隠「外の世界は……霞黒っちに見せられたような状態なわけだし……」

説推「……ああ、それについては大丈夫ですよ。」

説推「あれ、多分嘘ですから。」

葉隠「……え?」

獅子屋「……どういうことだ?」

説推「だって、霞黒さんが言ってたじゃないですか。」

説推「葉隠くんは、同じ映像を前に一度見たことがあるって。」

説推「つまりあれは、1度目のコロシアイ学園生活でも流された映像……」

説推「それなら、あれは1年前の外の世界の様子を映したものであるはずですよね。」

上水流「そうか……ならば外は……」

雑賀「希望を持って言うなら、あの映像よりはマシなんじゃねーか?」

一条「ぎゃ、逆にもっと荒れてしまってる場合も……」

葉隠「……前者であることを祈るばかりだべ。」

獅子屋「……きっと大丈夫だろう。」

説推「そうですね!どうにかなりますよ!」

雑賀「……だな。」

上水流「………………ふっ。」

一条「そ、そうですよね……!」

葉隠「そうだ……!きっと大丈夫……!」

葉隠「ふぅ…………」

葉隠「……よし!説推っち!スイッチを頼むべ!」

説推「……はい!」


『ピッ』


きっとこの後俺達には、特に俺には

過酷な運命が待ち受けているんだろう。

でも、この仲間達がいれば何とか乗り越えていける。

希望を持って、前に進んでいける。

そんな気がするべ。



『ゴゴゴゴゴゴゴゴ……』





俺達の未来は、続いていく。





ーエピローグー END

生き残り人数 6


終わった…………。

完結までの2ヶ月半、長かったです。

初のスレ立て、初の作品を何とか完結させることが出来て

とりあえずは良かったと思っています。


最初から付き合ってくださった方も

途中から読み始めて追いついてくださった方も

本当にありがとうございました。




ここからはリクエストの消化の方を

ローペースで進めていきたいと思います。

かなりスレが余ったので困ってますが

まあ料理大会とかやってればすぐでしょう。

それでは今日はここまでです。

お疲れ様でした。


せっかくなのでこっちのスレで宣伝

恐らく月曜日に

前に言っていた舞園さんのスレを

立てると思います。

1スレ完結でミステリーも少しアリ

な感じです。

安価もオリロンパほどではありませんが

挟む予定なので、またよろしくお願いします。

また立てたらここに貼ります。


リクエストありがとうございます。

こちらは明日、更新する予定です。


そして宣伝

【ダンガンロンパ】舞園「あの世でもコロシアイ?」モノクマ「そうだよ!」
【ダンガンロンパ】舞園「あの世でもコロシアイ?」モノクマ「そうだよ!」 - SSまとめ速報
(http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1402293620/)



・クロ以外のオシオキ+クロになった時の反応

・料理対決

・説推と葉隠の恋人ごっこ

・獅子屋vsオーガ

・葉隠が事件を未然に防ぐ話

・葉隠お人好し病

・才能を活かしているところ
(今のところリクエスト貰ってるのは破倦)


これ以外何かありましたっけ……?

>>1のイメージする男女のcpを一つ一つ教えてくれ
獅子屋と祈理、葉隠と説推って風に

>>812

葉隠-説推
獅子屋-祈理
雑賀-椎名
伐渡-薫島
不破-生駒
ーーーーーーーこの辺までがイメージ通り
上水流-オリーヴ
霞黒-破倦
ーーーーーーーちょっと無理矢理
鴻巣-一条
ーーーーーーー余ったので完全に無理矢理


こんな感じですね。

強くてニューゲームは書くか微妙ですね。
葉隠の占いによって事件を防ぐ話もそうですが
長くなりそう+過去スレ遡って事件を確認し直さないといけないので……。

まあ占いの方は何とかギャグでやれそうですが。

ー椎名のご主人様が他の人だったらー

>>814
確か前に葉隠版をやりましたので、
それ以外の生徒を指名でお願いします。

一度伐渡のモテモテ妄想で薫島をトリに持ってきているのって、伐渡と薫島CPの伏線?

あれ鴻巣は?
死んだの?


>>818
伏線とまでは考えてませんでしたが
1レスの小ネタでは薫島と伐渡の
相性が良くて、書きやすかったので
そういう風になったんだと思います。
実際最初から考えてた組み合わせは
葉隠と説推くらいで、
獅子屋と祈理はChapter1の食事会で
たまたま一緒に食べるメンバーに
指名されたからそうなっただけだし、
椎名が雑賀のメイドになったのは
ただの思いつきだったりするので
まあ何というか、全部結果的に
そうなっちゃったって程度ですよ。

>>820
鴻巣君はChapter5の被害者になって
いつの間にか死んじゃってたかな……

そういえば結局獅子屋のおしおきが中断されたのってなんだったんだっけ?


>>822

何だったんでしょうねぇ(すっとぼけ)

一応未来機関側も救助に動いてるよ
って意味でのストップだったんですが。

……というかChapter5の説得パートで
何だかんだで全員友好側に持って来れる
と思ってたのに、最後に獅子屋だけ
中立で残っちゃったので、そういう形にしただけです。

敵対ならあそこで止まらずに
オシオキ執行の予定だったんですけどね……。

まあ要するに、僕があんまり考えてなかったってことです、はい。

【クロ:雑賀(Chapter4)】

葉隠「雑賀っち……お前が……」

葉隠「お前が……やったんだな……。」

雑賀「……ああ。」

一条「で、でも、どうして……!」

一条「雑賀さんと伐渡さんは……親友だったじゃないですか……!」

雑賀「だからこそ……だよ。」

雑賀「誰かを殺さなきゃ、皆を救うことは出来ない……。」

雑賀「そんな時……殺せるのは、あいつくらいしかいなかったんだ……。」

雑賀「あいつなら俺の気持ちを分かってくれるって……思っちまったんだ……!」

モノクマ「うぷぷ……悲しい現実だねぇ……。」

モノクマ「まさか、親友に殺されるなんて、伐渡クンも考えてなかっただろうね!」

葉隠「……くそっ!」

モノクマ「それでは、そろそろ参りましょうか!」

モノクマ「ワクワクドキドキ!」

モノクマ「オッシオキターイム!」

雑賀「皆……今までありがとう。」

雑賀「どうか……この死を無駄にしないでくれ。」

雑賀「……後は、頼んだ。」




GAME OVER

サイガくんがクロにきまりました

オシオキをかいしします

ーーーーーーーーーーーーーーーーーー
ーーーーーーーーーーーーーーー
ーーーーーーーーーーーー

~決闘!モノクマvs雑賀!~

荒野のような場所に

雑賀クンとモノクマが、銃を持って立っていました。

命懸けの決闘が今、始まります。

3

2

1……

『パァン!』

雑賀クンは銃弾に心臓を貫かれ

その場に倒れました。

それも当然!雑賀クンの銃には

弾を入れてなかったからね!

敗北が決まっていた勝負に挑むなんて……

哀れな雑賀クン!

うぷぷぷぷぷ…………


オシオキをスナイパーっぽくすると

石丸と被りそうなのでこうなりました。

ちょっと微妙だったかな……


【クロ:説推 (Chapter5)】

葉隠「俺を……守る為に……?」

葉隠「その為に、部屋の交換を……?」

説推「…………。」

雑賀「だが、鴻巣はそれも読んだ上で部屋に向かったんだよな……?」

モノクマ「そう!鴻巣クンの本当の目的は……」

モノクマ「皆のリーダーである、説推さんを殺すことだったんだね!」

一条「そ、そうやって……私達の混乱を招こうとしたと……?」

葉隠「だが唯一の誤算は……説推っちが鴻巣っちを倒す仕掛けを用意していたことだった……。」

葉隠「一応は警戒していた鴻巣っちも……引っ掛かっちまったんだ……。」

モノクマ「泣けるねぇ……仲間を助ける為に、自分がクロになるなんて……」

モノクマ「でも、殺人は殺人!きっちりオシオキさせてもらいますよ!」

説推「……はい。」

説推「覚悟は……出来ています。」

葉隠「ま、待ってくれ!最後に聞かせてくれ!」

葉隠「説推っち、何でこんなことを……!」

葉隠「何で俺なんかを守ろうとしちまったんだべ!」

説推「………………。」

説推「何……言ってるんですか……。」

説推「当然でしょ……?私は……」

説推「リーダー……なんですから……」

モノクマ「……ふーん。」

モノクマ「最後まで、素直じゃないね。」

モノクマ「まあ良いや!それでは参りましょう!」

モノクマ「ワクワクドキドキ……」

モノクマ「オッシオッキターイム!」


GAME OVER

トキスイさんがクロにきまりました

オシオキをかいしします

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

ーーーーーーーーーーーーーーーーーー

ーーーーーーーーーーーーーーー

~爆発!被害者達の不満!~

説推さんの周りを

説推さんの推理小説で殺された登場人物が囲みます。

彼らが恨むのは加害者ではなく

被害者となる道を決めた作者、説推さんです。

ゾンビのようになった被害者達は

説推さんに飛びかかり、その首を締め上げます。

息が出来なくなり、抵抗することも出来ず

意識が朦朧とする中、説推さんは

最後の言葉を口にしようとしていました。

『葉隠くん』

映像の隅に、字幕が表示されます。

『私……ずっと貴方のことが』

今にも説推さんの意識は途切れそうです。

『す』

…………ガクリ。

そこで、説推さんは命を落としてしまいました。

架空の世界の人達を殺し過ぎた罰が当たったね!

うぷぷぷぷぷ…………!


【伐渡と薫島】

ーー図書室ーー

伐渡「おーい、雑賀ー……っていねーし……。」

薫島「あ、ちょうど良いところに来た。」

伐渡「そっか、俺忙しいから、またな!」

薫島「あっ!こらっ!逃げるな!」

伐渡「おい掴むな!お前絶対俺に何か頼み事するつもりだろ!」

薫島「良いじゃんか!男だろ?」

伐渡「あー!それ昨今問題になってるやつだかんな!」

伐渡「男尊女卑から男女平等に戻そうとして、行き過ぎて女尊男卑になってるのが今の社会なんだぞ!分かってんのか!」

薫島「どうでも良いよ!さっさと済ませてくれ!」

伐渡「やだよ!ってか何で俺が頼み事を受ける前提なんだよ!」

薫島「あとで昨日の女子更衣室の様子を聞かせてあげるから!」

伐渡「やります!」


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

伐渡「えーっと……この上の本か?」

薫島「そうそう、その緑の分厚いの。」

伐渡「絶妙に届きにくい場所にあるな……。」

伐渡「うーん……も、もう少しで届……」

『ガタッ』

伐渡「く……?」

薫島「……!伐渡!危ない!」


『ガタガタガタ!』


伐渡「痛って……何で本が大量に落ちて来るんだよ……。」

伐渡「ちゃんと整理しとかないから、こういうことに……」

伐渡「って、おい!薫島!大丈夫か?」

薫島「…………。」

伐渡「……こりゃ気絶してんな。」

伐渡「本は全部俺に当たったから、問題は無いと思うが……」

伐渡「しゃーねぇ。保健室に運んどくか。」



『う……の……』

薫島「……え?」

『初乃……大丈夫か……?』

薫島「あ、あんた、何でこんなとこに……」

薫島「それに……病気は?」

『…………』

薫島「えっ!ちょ、ちょっと!どこに行くんだい!」

薫島「せっかく会えたんだ!もうちょっと……!」

薫島「話……を……」

薫島「…………」

薫島「…………」


ーー保健室ーー

NIGHT TIME

薫島「…………ッ!」

薫島「はぁ……はぁ……。」

伐渡「zzz……」

薫島「……伐渡?」

寝てるし……。

薫島「おい、伐渡、起きなよ。」

伐渡「ん……」

伐渡「ああ……寝てたか……。」

薫島「何やってんだい……。」

薫島「個室外での故意の睡眠は、校則違反だろ?」

伐渡「悪りぃ悪りぃ……まあ、セーフっしょ……。」

薫島「…………」

薫島「…………あんた、ずっとここにいたの?」

伐渡「……一応。……あれ、俺のせいでもあったからな。」

薫島「……そう。」

あんな夢を見たのは……

こいつが隣にいたから……?

まさか、アタシは伐渡とあの人をダブらせて……

………………。

伐渡「それに、女子更衣室の話、まだ聞いてねぇし?」

薫島「…………。」

……なんだ、そっちが目当てか。

薫島「はぁ~、無いわ~……。」

薫島「なんか冷めた……。」

薫島「ってことで、女子更衣室の話はお預けね。」

伐渡「はぁ!?急に何だよ!何に冷めたんだよ!」

薫島「教えなーい。自分で考えろ。」

伐渡「な……何なんだよそれ~……。」

……ふん。

あんたが悪いんだよ。

ただの少しであったとしても……

アタシをドキッとさせたんだから……さ。


【伐渡と薫島 END】


【破倦の新聞作り】

薫島「新聞を作りたい?」

破倦「……!」コクコク

一条「1日に起こったことを……取材してまとめるってことですか……?」

破倦「……!」コクコク

破倦「モ、モノクマから、カメラを借りたので……」

破倦「作成は……可能なんです……!」

薫島「へぇ~、面白そうじゃん!」

生駒「是非、拝見したいですね。」

一条「が、頑張ってください……破倦さん……!」

破倦「は、はぃ……!」ニコッ

が、頑張ろう……!

記者としての……実力を見せる時……!



~取材開始~

【対象:説推】

破倦「説推さんは、今恋をしているとか!?」

説推「へ、へぇえええ!?ど、ど、どこ情報ですか!?」

破倦「その反応は、やっぱりしてるんですね!」

破倦「お相手は誰です!雑賀さん?伐渡さん?獅子屋さん?」

説推「違います違います!て、ていうか、恋なんてしてません!」

破倦「もしや、或いは……葉隠さん!?」

説推「なななななな何を言ってるんですか!?」

説推「そそそそそそそんなことあるわけないじゃないですか……!」

説推「あは、あははははは……!」

破倦「(……わかりやすい。)」カキカキ


【対象:祈理】

破倦「祈理さんは、料理がお得意だとか!」

祈理「それほどではありませんが……人並み程度には。」

破倦「是非、コツや極意をお教えください!」

祈理「そうですね……。」

祈理「まず意識するのは、小まめに食器の水気を取ることですとか……」

祈理「あとは……」

破倦「ふむふむ、なるほど……」カキカキ



NIGHT TIME

やっぱり……スクープを狙うなら夜……!

何か……起こらないかな……。

………………。

…………!!


~翌日~

ーー食堂ーー

葉隠「おっ!一条っちが言ってた通り、新聞が貼ってあるべ!」

早速見てみるか!

えーっと……3面の記事は……

『皆のリーダー、説推さんが想いを寄せる人とは!?』

『もじゃもじゃ頭の彼である可能性が急浮上!!』

葉隠「もじゃもじゃ頭の彼……一体誰だ?」

雑賀「……本気で言ってるのか?」

葉隠「……?」

……まあいいべ。

次は2面を読んでみるぞ。

『祈理さんのお料理コーナー!女子必見!すぐに試せる小ワザが盛りだくさん!』

葉隠「へー……女子は興味がありそうだな……。」

椎名「ほうほう……これはメモしとかないと……」

んで……第1面は……?

『記者は見た!夜時間に女子トイレに侵入する伐渡氏!その目的とは!?』

…………あいつ、何してんだべ。

伐渡「違う!これは誤解!誤解なんだ!」

薫島「どこが誤解なんだい!?」

薫島「きっちり写真まで載ってるじゃないか!」

伐渡「そ、それはその……」

オリーヴ「まさか……盗撮しようと考えて……?」

一条「だ、だとしたら……許せませんねぇ……!」

一条っちが凄い顔で伐渡っちに近づいていくべ。

伐渡「違う!マジで違う!ストップ!誤解!ごk」

…………ドンマイだべ、伐渡っち。


生駒「……お手柄でしたね、破倦さん。」

破倦「え……えへへ……。」

破倦「(少しは……皆楽しんでくれたかな……?)」


【破倦の新聞作り END】


【葉隠が占いで事件を未然に防ぐ話 Chapter1編】

葉隠「はっ……!」

葉隠「占いによると、霞黒っちが危ねぇべ!」

説推「え?急にどうしたんですか?」

葉隠「早く!早くランドリーに行くぞ!」

葉隠「皆、ついて来い!」



ーー ランドリー ーー

葉隠「あ!占いによると裏切り者である上水流っち!」

上水流「何……!?何故貴様がそれを……!」

葉隠「上水流っち!黒幕の言う通りになっちゃダメだべ!」

葉隠「それにそこの霞黒っちは、占いによると偽者だぞ!」

霞黒(偽)「え!?何で分かるの!?」

葉隠「あと破倦っち!」

破倦「は……はぃ……!?」

葉隠「女子トイレで瀕死の生徒を見つけても、トドメを刺したりしちゃダメだぞ!」

破倦「…………?」

葉隠「返事は!」

破倦「わ、分かり……ました……!」

葉隠「よし!それじゃあ皆解散だべ!」

葉隠「事件は……俺が未然に防ぐ!」

椎名「葉隠……どうしちゃったの……。」

伐渡「……きっと頭がおかしくなっちまったんだ。そうに違ぇねぇ。」

一条「か、可哀想な葉隠さん……。」




ーー情報処理室ーー

霞黒(本)「………………。」

霞黒(本)「……絶望的ッ!」



【葉隠が占いで事件を未然に防ぐ話 Chapter1編 END】


【葉隠が占いで事件を未然に防ぐ話 Chapter2編】

霞黒(偽)「葉隠くんのお陰で、僕も前に進んでいく勇気が出たよ!」

破倦「わ、私も……皆と頑張っていきます……!」

上水流「モノクマに、裏切り者はやめると言っておいたぞ。」

葉隠「よし!まずは平和になったな!」

葉隠「だが、また何か起こる気がするべ!」

説推「また動機が提示されましたもんね……。」

葉隠「占いによると今夜!何か起こると出たぞ!」



NIGHT TIME

ーー書庫ーー

不破「もう少しでござる……生駒殿がアイスティーを飲み始めてから……。」

葉隠「こら!デブ侍!バカなことを考えるんじゃねーべ!」

不破「……なぬっ!?」

不破「拙者の体積で殆どスペースが無くなっているはずの書庫に、何故葉隠殿が!?」

葉隠「そんなことはどうでも良いんだべ!」

葉隠「不破っち、過去のことなんか気にするな!」

葉隠「占いによると、お前は卑怯なことをしてこの学園にスカウトされたって出たけど……!」

不破「はっ!それを知られたら拙者は……!」

葉隠「お前がキモいのは最初からだべ!今更下がる好感度なんてねぇぞ!」

不破「………………」

不破「……そうか……そうだったのか……!」

不破「ありがとうでござる!葉隠殿!」

不破「拙者……殺人はやめるでござる!」

葉隠「へへっ!良いってことよ!」



ーー図書室ーー

生駒「(……書庫が騒がしいですね。)」

生駒「………………。」

生駒「美味しいアイスティーですこと……。」



【葉隠が占いで事件を未然に防ぐ話 Chapter2編 END】


新スレの方読んでる人っているんでしょうか

葉隠の時より反応が薄い……。

次は料理対決を書こうと思うので

女子編と男子編どちらを先にやるか

↓1


葉隠「料理大会?」

モノクマ「そ!料理大会!」

モノクマ「優勝者への賞品は何と!何でも願いを叶えてあげることでーす!」

モノクマ「あ、勿論可能な範囲でね!」

モノクマ「それでは参りましょう!まずは女子から!」

モノクマ「レッツゴー!」


ーー審査員席ーー

モノクマ「えー皆さん!こんにちは!」

モノクマ「こちら審査員席!私は実況のモノクマです!」

モノクマ「それでは、審査員の皆様を紹介させて頂きましょう!」

モノクマ「不破クン!伐渡クン!葉隠クン!雑賀クンでーす!」

不破「不破 進!沢山食べることなら、誰にもまけないでござる!」

伐渡「いやぁ、楽しみですねぇ。」

伐渡「優勝候補はやはり祈理さんなのでしょうが……他の方にも頑張って頂きたいですね。」

伐渡「1回戦は8人が好きな料理を作り、その中からより優れていた4人が準決勝進出という形になるわけですが……」

伐渡「その辺りについてはどう思いますか?雑賀さん。」

雑賀「……お前、どうしたんだよ。」

葉隠「雑賀っち、ここは合わせとけって。」

雑賀「……そうですね。まあはい、頑張ってください。」

伐渡「はい。心の篭っていない適当なコメント、ありがとうございました。」

雑賀「…………何か腹立つな。」

モノクマ「……あっ!そろそろ時間みたいです!」

モノクマ「女子の皆さん、準備はよろしいですか~?」

モノクマ「それでは!調理を開始して頂きましょー!」

モノクマ「READY……GO!!」


~料理大会 女子編 開幕~


伐渡「椎名さんはスイーツを作るんでしょうか?」

伐渡「あれは生クリームですよねぇ。」

雑賀「あー……そうだろうな。」

葉隠「お、クリームの味を分けてるべ?」

葉隠「ストロベリークリーム……コーヒークリーム……チョコクリーム……」

不破「ふーむ……何か策があるのでござろうか……。」

葉隠「あっちは説推っちか。どうやらハンバーグみてぇだな。」

雑賀「序盤からメジャーな料理を作られると、決勝のお題に困りそうだな。」

葉隠「……雑賀っち、機嫌悪いんか?」

雑賀「……別に?」

不破「むむ、あっちはオリーヴ殿でしょうか……!」

不破「あれは……パンでしょうか?」

伐渡「あ、一条さんは麺を作ってますねぇ。」

伐渡「一条さんの力なら、コシのある良い麺が作れそうですねぇ。」

モノクマ「あ!破倦さんは肉じゃがでしょうか!」

モノクマ「家庭的で良いですなぁ……。」

葉隠「祈理っちは……卵焼きか……?」

伐渡「簡単そうで奥が深いというやつですかねぇ……楽しみです。」

伐渡「薫島さんは……何かのスープを作っているようです。」

伐渡「いやあ、どんなスープなのか、こちらも楽しみですね。」

不破「い、生駒殿は……和菓子を作っておられる……!?」

不破「拙者の為に……!感激でござる……!」

葉隠「……絶対違うべ。」



モノクマ「……はい!そろそろ時間ですよ!」

モノクマ「女子の皆さんは、料理をこちらに運んできてくださーい!」


モノクマ「まずは椎名さんです!」

椎名「はーい!私は!クレープを作りましたー!」

椎名「はい、皆さんどーぞ!」

葉隠「ほう……見た目は良い感じだべ!」

不破「む……これは……」

不破「人によって、中のクリームが違うのでござるか?」

椎名「はい!不破にはアンコのクリーム!」

椎名「ご主人様にはコーヒークリーム、葉隠にはチョコクリーム……」

椎名「伐渡にはストロベリークリーム、モノクマには蜂蜜クリーム!」

雑賀「……これは、ポイント高いんじゃねーか?」

伐渡「ふむ……私は別にストロベリークリームは好きでは無いんですがねぇ……」

伐渡「こういうところでも、扱いが雑ですねぇ……」

伐渡「…………雑賀だけに!」

葉隠「いや、意味わかんねーべ。」

不破「さてさて、お味の方は……」

不破「……!」

不破「うまぁぁぁぁぁぁぁぁあい!」

不破「あ、ここ放送ではエコー掛けてください。」

モノクマ「はい、了解でーす。」

葉隠「確かにこりゃ美味いべ……!」

葉隠「クリームの味に合わせて、具も工夫してあるな!」

雑賀「うん、確かに美味い。」

モノクマ「……さて、皆さん味わいましたか?」

モノクマ「それでは、そろそろ点数を付けて頂きましょう!」

モノクマ「持ち点は1人10点!合計40点でーす!」

モノクマ「それでは一斉に……どうぞ!」


『デン!』

葉隠:8点
雑賀:9点
伐渡:5点
不破:7点
ーーーー
合計:29点


モノクマ「29点!暫定1位でーす!」

椎名「……ちょっと!伐渡低くない!?」

伐渡「いやー……人によって味を変えるという工夫は良かったんですが……」

伐渡「そこから少々、姑息さも感じられましたからねぇ……。」

伐渡「今回は、低く付けさせて頂きました。」

雑賀「(……こいつ、いつまでこのキャラなんだろう。)」

モノクマ「それじゃ!次の方の料理に移りましょう!」


モノクマ「次は、説推さんでーす!」

説推「よろしくお願いします!」

説推「私が作ったのは、ハンバーグです!」

葉隠「……ふむ。」

葉隠「見た目は、ごく普通のハンバーグだべ。」

雑賀「食ってみなけりゃ何も分からねーし……とりあえず食うか。」

不破「…………では、頂きます。」

不破「……………!」

不破「ほぉお……!肉を切った時の肉汁が素晴らしい……!」

不破「いやぁ……当然のように思えて、これはなかなか難しいでござるぞ。」

不破「肉汁が出ると勿体無いという意見もありますが……」

不破「拙者はこうやって溢れ出る肉汁を見ると、食欲がそそられますな。」

葉隠「……不破っち、流石に肉のこととなると饒舌だな。」

雑賀「ん……このコリコリした食感は何だ?」

説推「少し、鶏の軟骨を加えてみたんです!」

雑賀「へぇー……鶏の軟骨……。」

雑賀「普段とは違う食感で、悪くねぇな。」

伐渡「ハンバーグの形が歪なのも、手作り感があって良いですね。」

モノクマ「……さて、そろそろ良いかな?」

モノクマ「それでは、採点して頂きましょー!」

モノクマ「説推さんのハンバーグ!結果は!」


『デン!』

葉隠:8点
雑賀:8点
伐渡:6点
不破:9点
ーーーー
合計:31点


モノクマ「出ました31点ー!暫定1位です!」

説推「ありがとうございます!」

雑賀「伐渡、さっきから辛い採点だな。」

伐渡「そうですかぁ?こんなもんでしょう。」

葉隠「……伐渡っち、そろそろ怒られるべ?」


モノクマ「はいはーい!次の方の料理に移りますよー!」

モノクマ「はい!次はオリーヴさんです!」

オリーヴ「よろしくお願い致しますわ。」

葉隠「何だか、随分期間が空いた気がするべ。」

不破「気のせいでござるよ。」

オリーヴ「私はクロワッサンを作ってみましたの。」

オリーヴ「どうぞ、お上がりになって。」

葉隠「ほほー、クロワッサンか……。」

不破「何気に難しく、更に見た目より沢山油が使われているパンですな。」

雑賀「デブにはピッタリだろうな。」

伐渡「こんなんばっか食ってるから、胸も身長もでかくなんねーんだよ!」

オリーヴ「……セクハラですわ。」

モノクマ「因みに、ここでの会話は控室の女性陣にも聞かれてるからね!」

伐渡「……あ、死んだ。」

雑賀「あっはっは。伐渡、お疲れ。」

伐渡「全く、普通に戻った途端これだぜ!」

伐渡「本当やってらんねーよな!」

葉隠「ま、伐渡っちらしいべ!」

葉隠「さて、そんじゃそろそろ採点するか!」

雑賀「ああ、そうだな。」

オリーヴ「え……?」

オリーヴ「私だけ、料理の感想を貰えていない気が……」

モノクマ「それでは採点に参りましょう!」

モノクマ「オリーヴさんのクロワッサン!結果は!」

『デン!』

葉隠 8 雑賀 8 伐渡 8 不破 8 合計:30

モノクマ「32点!暫定1位ですね!」

葉隠「普通に美味しかったべ。」

雑賀「うん、普通に美味しかった。」

伐渡「普通だな。」

不破「普通でござる。」

オリーヴ「……褒められてますの?」

葉隠「そりゃもう、褒めてるべ。」

雑賀「ぶっちゃけ特に工夫も無いのに美味いから、コメントし辛いよな。」

伐渡「うん。」

不破「そうでござる。」

オリーヴ「…………そうですか。」

葉隠「……1位なのに悲しそうだべ。」

雑賀「こりゃ伐渡が悪いな。」

伐渡「俺が悪いなら仕方ねぇな!」

不破「そうでござるな。」

モノクマ「はい!それでは、次に参りましょう!次の方、お入りくださーい!」


モノクマ「次は、一条さんでーす!」

一条「よ、よろしくお願いします……。」

伐渡「一条か!期待してるぜ!」

一条「わ、私は……うどんを作りました……。」

一条「もうすぐ夏ですし……冷えたざるうどんなんて良いかなって……。」

伐渡「流石一条!その辺の気配りは高評価だな!」

葉隠「伐渡っち、必死だべ。」

雑賀「分かりやす過ぎんだろ。」

不破「……とにかく、早速食べてみるでござる。」

葉隠「うむ、そうするべ!」

~試食中~

不破「もぐもぐ……ほうほう……これは……」

葉隠「凄いコシだべ……。すぐには飲み込めないな。」

雑賀「俺はコシがある方が好きだから良いが……」

雑賀「これは結構好みが分かれそうだな。」

伐渡「俺は好きだぜ!このうどん!」

伐渡「あと一条もな!俺は好きだ!」

一条「………………。」

不破「○亀製麺派か、はな○うどん派か、みたいな感じでござるな。」

雑賀「隠せてるようで隠せてねぇぞ、それ。」

葉隠「俺はどっちかと言うと、伊勢うどんみたいなタイプのうどんが好きだべ。」

不破「ああ、あれも美味しいでござるな。」

モノクマ「はいはい!そろそろ良いかな!」

モノクマ「それでは採点の方に参りましょう!」

モノクマ「一条さんのざるうどん!結果は!」

『デン!』

葉隠 7 雑賀9 伐渡10 不破8 合計 34

モノクマ「34点!またまた1位ー!」

葉隠「伐渡っち、露骨過ぎるべ。」

伐渡「俺だって命は惜しいからな!」

伐渡「多少は目を瞑ってくれよ!」

雑賀「多少じゃねぇけどな。」

不破「この後、伐渡殿は全部10点を付けるつもりでござるか……。」

モノクマ「さて、それでは次に参りましょう!」

モノクマ「次の方、お入りくださーい!」


モノクマ「次は、破倦さんでーす!」

破倦「よ……よろしくお願いします……。」

モノクマ「では、早速料理を出してください!」

破倦「は、はぃ……。」

不破「むむ、やはり予想通り肉じゃがでござるな。」

雑賀「家庭的で良いと思うぜ。」

葉隠「うむ、肉じゃがが作れるってのは良いことだべ!」

伐渡「確かに、肉じゃがって家庭的なイメージがあるよなー。」

破倦「お、お母さんが小さい頃から教えてくれてたんです……。」

破倦「だ、だから……結構得意料理だったり……します……。」

葉隠「ほほー、楽しみだな!」

雑賀「早速、試食しようぜ。」

~試食中~

雑賀「うん、肉もジャガイモも火の通りは良い感じだべ。」

不破「味付けも素晴らしいですな!」

不破「それにこのコク……もしかして、バターを入れたでござるか?」

破倦「残念……違います……。」

破倦「みりんの量を少し減らして……蜂蜜を入れたんですよ……。」

破倦「バターと違って、しつこくならないので……よく入れるんです……。」

伐渡「うーん、玉ねぎの甘みも良い感じだね!」

葉隠「何だか、食べると落ち着く1品だべ。」

雑賀「ああ、ほっこりするな。」

モノクマ「なかなかの高評価!果たして結果は……!?」

モノクマ「気になる採点に参りましょう!」

モノクマ「破倦さんの肉じゃが!結果は!」


『デン!』


葉隠9 雑賀9 伐渡 7 不破9 合計34


モノクマ「おおっと34点!同率1位です!」

葉隠「あれ、伐渡っちがまた辛くなったべ。」

伐渡「ま!破倦は怖くないからな!」

雑賀「……もうダメだろこいつ。料理で判断してないぞ。」

不破「交代でござるな。」

伐渡「またまたそんなこと言って!」

伐渡「どうせ、変わりなんていねぇんだろ!?」

モノクマ「はいはい、それでは次に参りましょう!」

モノクマ「次の方、どうぞー!」


上水流「……それで、何故俺になる。」

葉隠「いや、知らんべ。」

雑賀「まあ伐渡よりはマシだろ。」

不破「上水流殿は、盛り付けの評価を気にしそうでござる。」

上水流「……そうだな。」

上水流「料理というのは、視覚でも楽しむものだろう。」

上水流「盛り付けに気を配れないようでは……高得点は与えられまい。」

葉隠「ふむ、とりあえずは上水流っちで良さそうだべ。」

不破「マズかったら、また交代でござるな。」

雑賀「……で?次は誰なんだ?」

祈理「私です。」

上水流「作ったのは卵焼きか……。」

葉隠「見た目としては、綺麗な焼き色だべ。」

祈理「みりんを入れて、焦げやすくしましたの。」

祈理「加減さえ気をつけると、良い焼き色を付けられますよ。」

不破「ほうほう……豆知識でござるな。」

不破「……それでは、早速試食するでござる。」

~試食中~

葉隠「うおっ、半熟だべ!」

上水流「中に刻んだ葱が入っているのか……。」

上水流「シャキシャキとした食感が良いな。」

雑賀「砂糖を入れてるのか……。」

雑賀「甘い卵焼き、俺は好きだな。」

不破「ん~、ふっくらとしていて、美味しいでござるな~。」

モノクマ「なかなか高評価です!果たして結果は!?」

モノクマ「それでは、採点に参りましょー!」

『デン!』

葉隠9 雑賀10 上水流8 不破9 合計:36

モノクマ「36点!暫定1位に踊り出ました!」

祈理「こんなに高評価を頂けるとは……ありがとうございます。」

葉隠「良い卵焼きだったべ!」

雑賀「謙遜することねーよ。良い出来だった。」

上水流「……悪くはなかった。」

モノクマ「はい!それでは次に参りましょう!次の方どうぞー!」


モノクマ「次は、薫島さんでーす!」

薫島「アタシは、ミネストローネを作ったよ。」

薫島「はい、どうぞ。」

葉隠「ほほー、ミネストローネ……。」

上水流「……イタリア発祥のスープだな。」

上水流「豆、トマト、ニンジン、タマネギなどの多種の野菜……」

上水流「更にそこに、米やパスタを加えたものだ。」

上水流「……このミネストローネは、フジッリを使っているようだな。」

上水流「比較的ソースと絡みやすいパスタで、サラダなどにもよく使われる。」

不破「く、詳しいでござるな……。」

上水流「一般常識だ。」

葉隠「いや、それは違うべ……多分。」

雑賀「とにかく、まずは食べてみようぜ。」

~試食中~

雑賀「おお……美味いな。」

不破「ふー……温かいスープは、ほっとするでござる。」

不破「あ、拙者は生駒殿に冷たくされるのも好きでござるぞ!」

葉隠「聞いてねーべ……。」

上水流「……良い味だ。」

上水流「野菜の甘みが、よく煮込むことによって十二分に出ている。」

モノクマ「こちらもなかなかの高評価!」

モノクマ「はてさて、結果はどうなるでしょう!」

モノクマ「優勝候補、祈理さんを破れるのか!」

モノクマ「それでは採点を、どうぞ!」


『デン!』


葉隠9 雑賀9 上水流9 不破8 合計:35


モノクマ「あーーーっと!1点足りなーーい!」

モノクマ「薫島さん、暫定2位です!」

薫島「……アタシにしてはよくやったか。」

薫島「あ、モノクマ。」

モノクマ「はいはい?なんですか?」

薫島「これ、あのアホにも食わせといて。」

薫島「……点数も聞いといてよ。」

薫島「10点以外なら、はっ倒すけどさ。」

モノクマ「うぷぷぷ……了解!」

葉隠「伐渡っち……幸せ者だべ。」

雑賀「薫島のだって知らずに食って、7点とか付けそうだけどな。」

モノクマ「それでは、最後の審査に参りましょう!」

モノクマ「次の方、お入りくださーい!」


獅子屋「……何故俺が呼ばれた?」

葉隠「不破っちは生駒っちの料理なら絶対10を付けるべ。」

葉隠「冷静に考えると、当然の措置と言えるべ。」

雑賀「そんじゃ生駒、料理を出してくれ。」

生駒「……かしこまりました。」

生駒「私は、おはぎを作らせて頂きましたの。」

生駒「しかし、お口に合うかどうか……」

葉隠「ふむ、見た目は良い感じだべ。」

獅子屋「……それでは、試食といこうか。」

~試食中~

葉隠「んー、甘さ控え目で良い感じだべ。」

雑賀「俺はもうちょっと甘い方が良いかな……。」

雑賀「そもそも甘くないお菓子って、褒め言葉なのか?」

雑賀「お菓子は甘いものなのに、甘さ控え目って……考えられねーわ。」

獅子屋「だが、糖分を摂り過ぎるのは良いことではない。」

獅子屋「小豆そのものの甘みを活かしているこの和菓子……」

獅子屋「俺個人としては、高評価を与えたいがな。」

上水流「……どうやら、評価が分かれたようだな。」

モノクマ「はい!これが女子編最後の採点です!」

モノクマ「皆さん、評価は決まりましたか?」

モノクマ「……それでは、点数をどうぞ!」


『デン!』

葉隠9 雑賀7 上水流8 獅子屋9 合計33


モノクマ「残念!祈理さんには届きませんでした!」

生駒「……ふふ、残念です。」

モノクマ「さてさて、これで予選通過者が決定しましたよ!」


~予選通過者~
祈理:36
薫島:35
破倦:34
一条:34


モノクマ「そして、ここからはトーナメント戦となります!」

モノクマ「ボクが思っているよりずっと長くなりそうな料理対決!」

モノクマ「次回は準決勝から始まりまーす!」



ー料理対決 女子編 予選ー END
生き残り人数 8→4

to be continued...

女子19番・薮内桃子(やぶうち・ももこ)

家庭科部。女子文化部グループ。
内気な性格でいつももじもじしている。
病弱で、入院沙汰になる事もしばしばある。

身長/147cm
愛称/桃子、桃子ちゃん、桃ちゃん
特記/津村翔平(男子12番)とは幼馴染

能力値

知力:

体力:

精神力:

敏捷性:

攻撃性:

決断力:

★★★☆☆

★☆☆☆☆

★★☆☆☆

★☆☆☆☆

★☆☆☆☆

★☆☆☆☆
 



支給武器:メガホン
kill:なし
killed:逢坂珠尚(女子1番)
凶器:S&W M686
 

プログラムにショックを受けて体調を崩す。翔平と共に行動していたが、珠尚に襲われる。胸部に被弾し、失血死。最期まで翔平が生きる事を望んだ。

 

桃ちゃん視点で書けなかったのが後悔・・・。
多分、桃ちゃんにとって翔ちゃんはお兄ちゃんのような人で、恋愛感情とかはなかったんじゃないかなぁと思います。

1 ○ 岸田総司(担当教官補佐) v.s.  水上朱里(女子18番) ×
(5/17 1:41am 水上朱里 死亡)

2 ○ 北王子馨(男子5番)
  志摩早智子(女子11番) v.s.  滝井良悟(男子10番) ×
(滝井良悟 敗走)

3 ○ 西谷克樹(男子13番)
  高谷貴瑛(女子14番) v.s.  甲斐駿一(男子3番) ×
 鳳紫乃(女子6番)
(甲斐駿一・鳳紫乃 敗走)

4 ○ 多田尚明(男子11番) v.s.  持留奏太(男子16番) ×
(5/17 3:50am 持留奏太 死亡)

5 ○ 山神弘也(男子17番) v.s.  多田尚明(男子11番) ×
(5/17 3:51am 多田尚明 死亡)

6 ○ 逢坂珠尚(女子1番) v.s.  津村翔平(男子12番) ×
 薮内桃子(女子19番)
(5/17 5:17am 朝日奈葵 死亡)
(津村翔平 敗走)

佐倉信祐(男子6番)は違和感に気付き、目を開けた。
ゆっくりと頭を上げると、そこは暗くてほとんど何も見えない。
わかることは、自分がいままで椅子に座り、机に突っ伏して寝ていた事。
…あれ…?
変だな…ホームルームは…どうなったっけか…?

まだあまり働いていない頭で、記憶の糸を手繰り寄せる。
確かもうすぐ行われる修学旅行でやらなければいけないクラスレクの内容を話し合っていた。
歌うだとか、物まねをするだとか、踊るだとか――そう、躍るという意見で卜部かりん(女子4番)が「男がセーラー服を着ればいい」という何とも楽しそうな意見を言った。
きっと自分はセーラー服が似合うだろうな、という想像をしながら盛り上がっていて――記憶が途切れた。

…そうだ、かりん!

周りを見回し、手探りし、どうやらここは教室だろうという推測を立て、左にガラスの感触がした事から、席の並びもいつも通りだと考えた。
それならば、かりんが横にいるはずである。
少し手を伸ばし、人らしき何かに触れた。
髪に触れ、それが短めである事、途中で3箇所ほどプラスティックの感触がした事から、かりんであると判断した。
前髪をオレンジ色の太いピンで留めているのは、かりんの特徴なので。

「かりん、かりんだろ?
 おい、起きろ、起きろって!」

佐倉信祐(男子6番)は違和感に気付き、目を開けた。
ゆっくりと頭を上げると、そこは暗くてほとんど何も見えない。
わかることは、自分がいままで椅子に座り、机に突っ伏して寝ていた事。
…あれ…?
変だな…ホームルームは…どうなったっけか…?

まだあまり働いていない頭で、記憶の糸を手繰り寄せる。
確かもうすぐ行われる修学旅行でやらなければいけないクラスレクの内容を話し合っていた。
歌うだとか、物まねをするだとか、踊るだとか――そう、躍るという意見で卜部かりん(女子4番)が「男がセーラー服を着ればいい」という何とも楽しそうな意見を言った。
きっと自分はセーラー服が似合うだろうな、という想像をしながら盛り上がっていて――記憶が途切れた。

…そうだ、かりん!

周りを見回し、手探りし、どうやらここは教室だろうという推測を立て、左にガラスの感触がした事から、席の並びもいつも通りだと考えた。
それならば、かりんが横にいるはずである。
少し手を伸ばし、人らしき何かに触れた。髪に触れ、それが短めである事、途中で3箇所ほどプラスティックの感触がした事から、かりんであると判断した。
前髪をオレンジ色の太いピンで留めているのは、かりんの特徴なので。

「かりん、かりんだろ? おい、起きろ、起きろって!」

今回の「戦闘中」は、戦闘中史上初となるコンビ戦!
パートナー以外は全員敵、コンビのどちらかが撃破されれば2人とも失格、
というルールの中、“二人の絆”が試される!

戦闘の舞台は江戸の町。そこに現れる恐竜たちがゲームに多大な影響を及ぼす!
プレイヤー達の心理を揺さぶる新たな仕掛けも登場。
彼らの素顔がさらけ出される!

そしてコンビ戦においても勝利へのカギとなるのが“戦闘アンドロイド「忍」。
忍を獲得すれば攻撃翌力・守備力が増し、ゲームを優位に運ぶことが出来る。
所持金を使い、自分たちの戦闘力を強化するか?使うことなく戦い抜くか?
全ての判断が勝利へと直結し、プレイヤーたちには高い戦略性が求められる!

今回参戦するのは、俳優、芸人、アーティストなど各界から
集められた18人。 壮絶な生き残りバトルで最後の一組になり賞金を得るには、
全ての相手コンビを撃破するしかない!

100分ゲームを制し、9組18人の頂点に立つのは一体どのコンビだ !?

【出演者 (50音順)】

IVAN / アントニー(マテンロウ) / 石井一久 / 磯野貴理子
大久保佳代子(オアシズ) / 皆藤愛子 / 澤部佑(ハライチ)
JOY / 白鳥久美子(たんぽぽ) / 進藤学 / DAIGO
高橋茂雄(サバンナ) / 田中卓志(アンガールズ) / ダレノガレ明美
藤本敏史(FUJIWARA) / 藤森慎吾(オリエンタルラジオ)
松居一代 / 松村沙友理(乃木坂46)


今週の予定

火曜日→葉隠
水曜日→舞園
木曜日→葉隠
金曜日→休
土曜日→基山
日曜日→基山

こんな感じです。

基山の方は裁判編が書き溜まるまで

書けないので休日に回しております。

よろしくお願いします。


【獅子屋vsオーガ】

ーー体育館ーー

獅子屋「……………。」

大神「……………。」

葉隠「い、一体、何が始まろうと言うんだべ……!?」

雑賀「獅子屋が、超高校級の格闘家と戦うらしい。」

伐渡「武闘家vs格闘家……どんな試合になるのか見ものだな!」

獅子屋「…………。」

大神「…………。」

葉隠「……なあ、まだ始まらねぇのか?」

雑賀「甘いな……。もう始まってるぜ?」

雑賀「相手に集中して、一瞬の隙を狙ってるんだよ……。」

雑賀「果たしてどっちから動き出すか……。」

獅子屋「…………。」

大神「…………。」

獅子屋「…………。」

大神「…………。」

葉隠「な、なあ、いつ始ま……」

雑賀「す、すげぇ……!」

伐渡「何だ今の……!」

葉隠「……え?」

伐渡「わ、分からなかったのかよ!」

伐渡「格闘家が一瞬動こうとしたのを、獅子屋が眼で牽制して……」

雑賀「牽制が効いたと見た獅子屋は一気に攻めかかろうと態勢を整えようとするが……」

伐渡「今度は大神が、それを気迫で牽制したんだ!」

葉隠「そ……そうなんか……。」


獅子屋「…………。」

大神「…………。」

獅子屋「…………ふー……。」

大神「…………ぬぅ……。」

獅子屋「…………良い試合だった。」

大神「……うむ、またよろしく頼む。」

葉隠「……は?」

葉隠「え?これ、終わったんか……?」

雑賀「流石だぜ……。」

雑賀「お互い集中を切らさず、一瞬の隙も見せずに試合を終えた……。」

伐渡「尋常じゃねぇ精神力だったな……。」

雑賀「最後に大神が仕掛けようとした瞬間、危なかったけどな!」

伐渡「あれは獅子屋も崩れかけてたけど……」

伐渡「そこで、あえて力を抜いたのが良かったな。」

伐渡「罠なんじゃないかって、大神に疑わせることが出来てた。」

雑賀「レベルの高い試合だったな……。」

伐渡「ああ……歴史的な瞬間に立ち会えたぜ……。」

葉隠「………………。」

葉隠「……何か俺だけ、取り残されてるべ。」


【獅子屋vsオーガ END】


【Chapter4補足短編:自己犠牲への拘り】


ーー音楽室ーー

伐渡「だから……何で分かんねーかなー……。」

伐渡「もう祈理が死ぬ必要は無いんだって……。」

伐渡「さっき、俺は校則違反を犯しちまった。」

伐渡「つまりどちらにせよ、俺の命はもう長くないんだ。」

祈理「……いえ。」

祈理「例えそうであっても、譲れません。」

祈理「……校則違反も、私がしたことにすれば良いのですよ。」

祈理「黒幕には見られないようにしたのでしょう?」

伐渡「いや……そりゃそうだけど……」

祈理「……でしたら、決まりですね。」

伐渡「…………………」

伐渡「分かってねぇよ……。」

祈理「……?」

伐渡「お前は分かってねぇ。」

伐渡「お前が死んで、皆がどれだけ悲しむか……。」

伐渡「獅子屋はもちろん……他の仲間も……」

伐渡「……当然俺だって、お前に死んで欲しくない。」

伐渡「自己犠牲は結構だけどよ……他人の気持ちも考えてやってくれねーかな……。」

祈理「………………。」

祈理「……何を言われようとも、答えは変わりません。」

祈理「それに、死んで皆さんに悲しまれるのは、貴方も同じでしょう?」

伐渡「だから……俺はもう死ぬのが確定してて…………」

伐渡「……いや、もうこれ埒が明かねぇな……。」

伐渡「……………………」

伐渡「……本当に、変わらねーか?」

伐渡「お前は、自分が死ぬその瞬間まで……」

伐渡「その考えが正しいと、言い続けることが出来るか?」

祈理「……ええ、もちろんです。」

祈理「私が犠牲になる。……それが、最善の選択なのです。」

伐渡「………………」

伐渡「……なら、俺を殺せ。」


祈理「え……?」

伐渡「俺を殺して、学級裁判に参加しろ。」

伐渡「そして……処刑される直前まで、仲間の声を聞き続けてみろ。」

伐渡「それでも、最後までお前の考えが変わらなかったら……」

伐渡「……お前の勝ちだ。」

祈理「か、勝ちって……これは勝負などでは……」

伐渡「なら死ぬのをやめろ。……その2択だ。」

祈理「……!」

祈理「…………………」

祈理「…………分かりました。」

祈理「……考えが変わることなど、無いと思いますが。」

伐渡「……今に見てろよ。」

伐渡「俺の芸を見た時以上に、驚くことになるだろうからな……。」

伐渡「……さて、どうせ死ぬなら最高に…………」


~ 学級裁判 後 ~

祈理「……皆さん」

祈理「最後まで希望を捨てずに……進み続けてください。」

祈理「私が最後の死者になることを……心から願っております。」

………………………

本当なら、ここで去るべき……

……でも

でも、どうしても言いたい。

……伝えたい。

祈理「……そして、獅子屋さん………」

祈理「貴方と過ごした時間は、本当に楽しかったです。」

祈理「……本当に、幸せな時間でした。」

獅子屋「待て……!俺は……俺はまだお前に……!」

言わないでください……。

その先は……

その先だけは…………

私が……

最後までシスターであるまま死ぬ為にも……

祈理「……言葉にしなくとも、全て伝わっていますよ。」

祈理「そして、私の想いも……貴方に届いていることを願います。」

獅子屋「…………っ!」

祈理「…………それでは。」

……これくらいは……構いませんよね……。

……結局、伐渡さんが正しかったみたいです。

愚かなのは、私の方だった……

ということでしょうか。

しかし、後悔はしていません。

伐渡さんとの勝負は、引き分けです。

……だって私は、最後までシスターとして死ぬことが出来る。

こんなに幸せなことは……

シスターとして……

………………………

………………………



【自己犠牲への拘り END】


過去スレ読み返してたら

Chapter4の裁判後の会話が

色々とめちゃくちゃだったので(多分眠かった)

殺人に至った流れを書き直してみました。

これでもまだ不自然な部分はあるけど……

この事件はトリックの方に拘り過ぎて

動機の方を大雑把にしか考えてなかったんです。

許してください。

深夜から舞園スレを少し更新します。


ー料理対決・準決勝ー

モノクマ「また随分と期間が空いた気がするね!」

葉隠「気のせいだべ。」

雑賀「まだ予選が終わってから5分も経ってねぇしな。」

モノクマ「……はいはい、そうでしたね。」

モノクマ「……さて、ここからはトーナメント形式の準決勝!」

モノクマ「決められたテーマに沿った料理を作っていただき、どちらが優れているかで決勝に進む2名を決めます!」

モノクマ「気になる第一試合の組み合わせは……」

モノクマ「薫島vs破倦!この2人の対決だー!」

モノクマ「そして準決勝の審査員3名は、抽選で決めますよ!」

モノクマ「では早速、この番組の可愛い可愛いマスコットであるボクが、そのクジを引くね!」


↓1~3 審査員決定(破倦薫島祈理一条除く)


モノクマ「審査員は上水流クン、鴻巣クン、霞黒クンでーす!」

鴻巣「うーん……なかなかの曲者揃いだね。」

霞黒「全くだよ!選んだ奴はどういう神経してるんだっての!」

モノクマ「ま、決勝じゃなかっただけマシだけどね~。」

モノクマ「……さてさて、それでは早速準決勝に参りたいと思います!」

モノクマ「この試合のお題は……これだ!」デン!


『パスタ』


モノクマ「パスタ!パスタです!」

モノクマ「パスタをメインにしていれば何であっても構いません!」

モノクマ「麺の種類……ソース……トッピング……個性はどこでも出せるでしょう!」

モノクマ「それではお二方には、調理に入って頂きましょう!」

モノクマ「よーい……スタートっ!」


~調理中~

モノクマ「因みに上水流クンはパスタが好きなんだっけ?」

モノクマ「ミネストローネの解説の時、詳しかったよね!」

上水流「……まあな。」

モノクマ「じゃあ聞くけど……ズバリ、好きなパスタは何?」

霞黒「はい!ミートソースのパスタが好きです!」

鴻巣「僕は、たらこのパスタが好きかな。」

上水流「……特にない。」

モノクマ「……聞いてない人まで答えた挙句、1番会話が発展しそうな人の解答がこれだよ!」

モノクマ「全く、次の試合にはもっとマトモな審査員を呼んでよね!間が持たないんだから!」

モノクマ「……あれ、この学園にマトモな奴っていたっけ……。」

モノクマ「……まあいいや!この話はやめやめ!」

モノクマ「さて!それではそろそろ審査の方に参りましょう!」

霞黒「えっ!?もう出来たの!?」

モノクマ「ああ出来たよ!文句あんのかよ!」

モノクマ「出来て欲しかろうが欲しくなかろうが、出来る時は出来るんだから、ごちゃごちゃ言わないでよね!」

モノクマ「じゃあ2人共!料理を持ってきてくださーい!」


モノクマ「まずは、薫島さんの料理から試食していきましょー!」

薫島「アタシが作ったのは、ナポリタンだよ。」

薫島「お好みで粉チーズを掛けて、召し上がれ!」

モノクマ「おーっと!薫島さんは意外や意外、ナポリタンを作ってきました!」

上水流「ふむ、日本で独自に発展してきたパスタを選択したか。」

鴻巣「男性からの人気が高いパスタだし……悪くないチョイスだよね。」

霞黒「美味しそーっ!頂きまーす!」

上水流「……霞黒、着ぐるみにケチャップが付いているぞ。」

霞黒「……美味しい!」

霞黒「ねぇ!これ美味しいよ!上水流くん!ねぇ!」ユサユサ

上水流「揺さぶるな……食べにくいだろう……。」

鴻巣「具材はタマネギ、ピーマン、ベーコン、トマト、ソーセージ……そしてナスか。」

鴻巣「うん、どれもパスタと合っていて美味しいね。」

上水流「まあ……庶民的な味、と言ったところだな。」

上水流「好んで食べる者は多いだろう。」

霞黒「そのままでも勿論!チーズを掛けても美味しい!」

霞黒「とにかく美味しい!その一言に尽きるね!」

モノクマ「はいはい……3人ともコメントありがとうございました!」

モノクマ「では次!破倦さんの料理です!」

モノクマ「破倦さーん!持ってきてくださーい!」


破倦「あ……えっと……」

破倦「わた……私はっ、イカ墨のパスタを、作りましたっ!」

霞黒「イ、イカ墨!」

霞黒「これは……また着ぐるみが汚れる予感がするよ!」

上水流「……もう脱いだらどうだ。」

霞黒「ふっ!それだけは出来ないね!これは僕の唯一の個性だからさ!」

鴻巣「……さて、それじゃあ頂こうかな。」

霞黒「…………あれ?着ぐるみにイカ墨が付いてない。」

霞黒「ねぇねぇ、これって本当にイカ墨スパゲティなの?」

破倦「は、はい!じ、実はですね……」

上水流「……パスタの方にイカ墨を練りこんでおいて、ソースそのものは魚介を使用しているんだな。」

破倦「そ、そうです!その通りです……。」

鴻巣「上水流クン……破倦さんの出番を奪っちゃダメだよ……。」

鴻巣「せっかく種明かしをしてドヤ顔をする破倦さんを見れると思ったのに……」

破倦「ドヤ顔……!?あ……あの……ド、ドヤ顔はしません……たぶん……!」

霞黒「なるほど、魚介スープか~!」

霞黒「さっぱりしつつも、練りこまれたイカ墨によってコクが生まれてるね~!」

霞黒「困ったなぁ~!どっちも美味しい!悩むなぁ~!」

上水流「……俺はもう決まったがな。」

鴻巣「……うん、ボクも。」

モノクマ「ほほう!それでは、そろそろ投票に参りましょうか!」

モノクマ「果たして、最初に決勝への切符を掴むのはどちらか!」

モノクマ「ワクワク、ドキドキの、投票ターイム!」



..MONOKUMA..
........VOTE.........
||カシマ|..|ハケン|..|ハケン||
|コウノス|カミヅル|カグロ|


モノクマ「勝ったのは、破倦 言さーん!」

モノクマ「2-1!良い勝負でした!」

薫島「負けたか……。言!決勝、がんばってね!」

破倦「は、はい!あ、ありがとうございますっ!」

モノクマ「いや~、友情ってのは良いもんだね!」

モノクマ「……ま、1番美しいのは、それが壊れるところなんだけど……」

モノクマ「それじゃ!次の審査員の決定に移りましょうか!」

モノクマ「遅れてた分、ペースを上げていきましょーっ!」


↓1~3 破倦、薫島、祈理、一条除く生徒から指定


モノクマ「今回の審査員は、こちらの3人!」

椎名「やっほー!予選落ち組でーす!」

伐渡「ラーメン!豚骨ラーメンを作れっ!」

葉隠「うーん……そろそろ俺は腹一杯なんだけど……」

モノクマ「文句言わないでよ!安価は絶対なんだからね!」

モノクマ「……さて!それでは今回のお題を発表しまーす!」

モノクマ「今回のお題は……こちら!」



『豚骨ラーメン』



モノクマ「な、なんと!カレー!……ってあれ!?」

モノクマ「だ、誰だよ!プレートの文字を書き換えたの!!」

葉隠「いや……内容でバレバレだべ……。」

伐渡「全く、書き換えた奴は許せねーな!ロクな奴じゃねぇ!」

伐渡「さあ2人とも!豚骨ラーメンの調理に入ってくれ!」

椎名「またアンタはアホなことを……」

モノクマ「えー、訂正……っていうか、もう作り始めちゃってるし遅いか……。」

モノクマ「もう良いや!どうにでもなーれ!」



モノクマ「お題は豚骨ラーメン!調理、スタートっ!」


モノクマ「完成したようです!」

椎名「早っ!?」

モノクマ「うるせー!文句言うなよ!」

モノクマ「こちとら、残りのレス数の関係で急いでるんだ!」

モノクマ「では2人共、持ってきてくださーい!」

モノクマ「まずは、祈理さんの豚骨ラーメンから試食していきましょーう!」

モノクマ「では試食の前に、伐渡クン!」

モノクマ「今回のお題、豚骨ラーメン……ポイントとなる部分をどうぞ!」

伐渡「そりゃあ勿論!どうやって豚骨のこってり感をどう扱うか、に決まってんだろ!」

伐渡「まず!さっぱり風味にアレンジするのか、こってりの道を突き進むのかで分かれて……」

伐渡「さっぱりなら如何に豚骨の臭み、しつこさを抜くか!」

伐渡「こってりなら如何に飽きさせないように仕上げるか!」

伐渡「この辺がポイントになってくると思うぜ!」

葉隠「伐渡っち……豚骨ラーメンのこととなると、すげぇ饒舌だべ……。」

モノクマ「はい!ありがとうございました!」

モノクマ「それでは、早速参りましょー!試食、開始ー!」


葉隠「祈理っちの豚骨ラーメンは……と。」

葉隠「おっ、これってもしかして、柚子か?」

祈理「はい……少しでも、サッパリとするように……」

伐渡「いいねぇ~。少し加えるだけで、後味が全然変わってくるからなぁ。」

伐渡「しかも、具材もサッパリしたものばっかりだ!」

椎名「貝割れ大根が入ってるのは意外だったけど……結構良い感じじゃん!」

葉隠「うむ!ちょっと辛ぇけど、臭みを消し飛ばしてくれるな!」

モノクマ「おーっと!どうやら祈理さんは豚骨をサッパリ仕上げることに徹してきたようです!」

モノクマ「審査員のコメントも高評価なものばかり!これは期待できます!」




伐渡「……いや~、美味かった!」

椎名「ほんとに完食出来ちゃったー!すごい食べやすいね!」

葉隠「……あ……もしかして……」

椎名「……ん?どうしたの、おっさん。」

葉隠「い、いや!何でもねぇべ!」

伐渡「………………。」

モノクマ「おっと?最後に何やら意味深な言葉を残した葉隠クン!」

モノクマ「異様な雰囲気のまま、一条さんのラーメンの試食に入ります!」

モノクマ「それでは一条さん!料理の方をどうぞ!」


一条「ど、どうぞ……。」

伐渡「ほー……?」

葉隠「これって……醤油豚骨か?」

一条「あ、はい……そ、そうです……。」

椎名「へー……綺麗な色のスープ……」

伐渡「それじゃあ1口……」

葉隠「……!」

椎名「お、美味しい!何か凄いよこれ!」

伐渡「ああ……何て言うか……豚骨旨みがぎゅーーーっ!て感じだよな!」

葉隠「それだけじゃねぇべ!サッと火を通した香味野菜が、こってり感を和らげてるんだ!」

椎名「こっちは少しカロリー高そうだけど、美味しく食べられるね!」

伐渡「…………。」



モノクマ「あらら?高評価の割には……」

モノクマ「皆さん箸が進んでませんね?」

伐渡「いや……何つーかな……。」

葉隠「……さっきの祈理っちの料理……全員完食してるんだべ。」

葉隠「あえてサッパリしたラーメンを出すことで完食させて……」

伐渡「一条がこってり仕上げてくるのを予想してたのかね……。」

椎名「美味しいよ?美味しいんだけど……」

モノクマ「おっと……これは勝敗決してしまいましたかねぇ……。」

モノクマ「まあでも!最後の最後まで分かりませんけど!」

モノクマ「それでは審査員の皆さん!札をお挙げください!」




..MONOKUMA..
........VOTE.........
||イノリ|..|イノリ|..|イノリ||
|キルド| ハガクレ |シイナ|


モノクマ「祈理さん圧勝!素晴らしい戦略でした!」

モノクマ「それでは最後は決勝戦!破倦さんvs祈理さんです!」

モノクマ「まずは、審査員を決定しましょー!」


↓1~3 決勝戦の2人を除く生徒指定


モノクマ「審査員は、この3人!」

モノクマ「やはりオリーヴさんが来ましたか!」

オリーヴ「当然ですわ。決勝に来ることもできない人の料理なんて、評価するに値しませんもの。」

モノクマ「あらら……自虐ネタですか。」

説推「オリーヴさんも、予選落ちですもんね……。」

獅子屋「オリーヴ、あまり自分を責めるのは……」

オリーヴ「煩いですわ!放っておいてください!」

モノクマ「傷心中ですねぇ……可哀想に。」

モノクマ「そんじゃ、決勝のお題発表に移りましょうか!」

モノクマ「最後のお題は…こちら!」

モノクマ「ドンっ!」

『丼』

モノクマ「丼ー!いやー!定番ですね!」

モノクマ「それでは御二方!調理の方に入ってくださーい!」


23:30ごろから少し進めます

もしかしたら男子編はやらないかもです

やるとしても他を全て消化してからで…


モノクマ「調理が終わったようです!」

オリーヴ「早かったですわね。」

獅子屋「5分ほどだったな。」

モノクマ「……実は、発表前から2人には告知しておいたんだよね!」

モノクマ「ボク達が話している間に、彼女達は既に作り始めていたのだ!」

説推「後付けですね。」

オリーヴ「無理がありますわ。」

モノクマ「……うるさいよ!設定にゴチャゴチャ文句言うな!」

モノクマ「それでは御二方!料理を持って来てくださーい!」

これは、まずい。
人生最大のピンチになるかもしれない。

酷く心臓が脈打ち、胸が苦しい。
この鼓動が、周りに聞こえてしまってはいけないと、左胸を手で押さえる。
呼吸の音も聞こえてはいけないから、もう片方の手で鼻と口を覆う。
僅かな身動きすら、気付かれてしまうかもしれないので許されない。
こんな緊迫したかくれんぼなんて、今頃学校で勉強している全国の子どもたちはしたことないだろう、心臓に悪いからあまりオススメはできないが。

心臓痛すぎて気持ち悪くて吐きそうだ。
死んでも吐けないけど、というか吐いたらきっとここにいるのがバレて死ぬ。

ここは、E=05エリア、御神島を南北に走る2本の道路に挟まれた森の中。
視界はあまり良くないので、隠れるにはもってこいの場所だった。
外で眠るのはあまり気が進むことではなかったのだけれど、移動することに疲れてしまったので野宿をし、朝食としてお世辞にも美味しいとは言えないパンを食べ、葉の影になって薄暗い森の中でも地図を確認できるようになってから次の目的地を決定し、人に見つかるかもしれない恐怖の中やっと動こうとした矢先に、この状況――数メートル先を、人が歩いていたのだ。
よりにもよって、ヤバいヤツらが。

先頭を歩くのは、刀を腰に下げた榊原賢吾(男子七番)(似合いすぎだ、何なのアイツ、もしかしてタイムスリップして過去から来た武士なの?)。
その後ろには、その武士に護られている姫のように見える、鷹城雪美(女子九番)。
その後ろを、怪我をしているらしく足元の覚束ない松栄錬(男子九番)と、錬に肩を貸して支えている湯浅季莉(女子二十番)が続いていた。

芥川雅哉(男子二番)は自らに巡ってきた不運に心の中で舌打ちをしながらも、隣にいる運命共同体のパートナーであり、護るべき班のリーダー、そして気持ちは明かすつもりはないけれど恋心を抱いている女の子、奈良橋智子(女子十二番)の方を横目で見た。
智子も元々色白の肌を一層青褪めさせて、雅哉と同じく呼吸音が賢吾たちに届かないように口元を手で覆っていた。

シッシッ、ああもう、早くどこかに行っちまえ。
ここにいたって何も得しねーから。

雅哉の願いが伝わったというわけではないが、賢吾たちは辺りに警戒しながらも雅哉たちには気付くことなく、最後尾の季莉と錬も目の前を通り過ぎた。
あとは、彼らの姿が見えなくなるところまで確認してから、彼らがやってきた方向へ逃げさえすれば、当分鉢合うことはないはずだ。

よしよし、あともう少し…!!

「みゃあ」

突然、どこからか現れた猫が鳴いた。
その声に心臓が口から出そうな程驚いたのだが、最悪なことに、最後尾を歩いていた季莉が振り返った。
猫が好きなのか、それとも単に突如現れた小動物に緊張が緩んだのか、表情を綻ばせ、ふふっと笑った。

「なぁんだ、びっくりした、猫かぁ…
 てっきり誰かいるのかと思っ――」

やばい。

視線を猫からその周りへと移した季莉と、目が合った。
見逃してくれないだろうか、と淡い期待を抱いたが、それは叶わず季莉が声を上げ、他の3人が振り返った。

やばいやばいやばい!!

「トモ、逃げるぞ!!」

智子に声を掛け、雅哉自身も立ち上がると踵を返した。
鞄には常備薬が入っており、今はバラバラに行動しているチームメイトの日比野迅(男子十五番)からはなくさないようにと言われていたのだが、そんなものに構っている場合ではないので、躊躇なく捨て置いた。

ここで智子が殺されてしまったら、死に損ないの自分はともかくとして、この場にいない迅や水田早稀(女子十七番)まで道連れになり死んでしまう。
それに、智子には生きていてほしいという自分の願いが潰えてしまう。
智子を死なせるわけにはいかない、どうすれば逃がすことができるのだろうか。
普段滅多に働かせない頭を、朦朧としながらも懸命に働かせる。

智子がリーダーだとわかれば、標的は智子になってしまうだろう。
賢吾たちが班構成を知っているかどうかはわからないが、やる気になっているのなら、リーダーを殺害することは最も効率的だからだ。
では、逆に、雅哉がリーダーであると嘘を吐けばどうなるか。
先程の考えを当てはめれば、標的は自分になり、自分はすぐにでも殺されるだろう。
その後智子も道連れで死ぬはずだからと放っておいてくれれば、智子は生きることができる――しかし、智子が死なないことで雅哉の嘘がばれた場合は、智子はやはり狙われてしまう。
ここにはリーダーはいないと言えば――揃ってここで殺されるだけだ、リーダーがいないからといって逃がしてもらえるわけがない。

やばい、やばい…どうにかしないと……

「そういえば、“下剋上ルール”ってあったじゃない?
 あれって、どうやったらリーダーが替わったってわかるのかしらね?」

雪美の唐突な質問に、雅哉は僅かに眉をひそめた。

「いえね、賢吾や季莉ちゃんが、城ヶ崎くんに致命傷を与えたはずなの。
 てっきり彼がリーダーだと思ってたんだけど、彼が死んでも他の子が生きてるの。
 だから、あたしたちの思い込みであって、城ヶ崎くんはリーダーじゃないのかなって
 思ったりもしたんだけど、もう一つ、可能性があるのよね。
 城ヶ崎くんが、最後は仲間の誰かに殺されて、“下剋上ルール”が適応されたの
 かもしれないっていう可能性が」

あの超俺様で殺しても死ななさそうな城ヶ崎麗(男子十番)の名前が放送で呼ばれた時には大いに驚いたのだが、まさか雪美たちが絡んでいたとは。

日比野迅(男子十五番)は、さあっと血の気が引いていく音を聞いたような気がした。
首輪にそっと手を触れながら、ビスケットを手に持った状態で動きを止めたままの水田早稀(女子十七番)へと目を遣った。
丸顔の下、首に巻かれた迅とお揃いの(そしてクラスメイト全員とお揃いだ)首輪の中心部のライトが赤く点滅しているのが見えた。

「早稀、迅、それ…っ!!」

テーブルを挟み早稀の真正面に立っていた木戸健太(男子六番)が引きつった表情を浮かべた横で、これまでほとんど喋ることのなかった上野原咲良(女子二番)が甲高い悲鳴を上げた。

「きゃああああっ!!!
 かれんちゃんたちと同じ、また…また……首輪が……ッ!!!」

倒れそうになる咲良の体を、健太が抱きしめるように支えた。
「嘘だろ…」、小さく、健太が震えた声でそう呟いたのが聞こえた。

咲良の口から零れた星崎かれん(女子十六番)の名前――早稀の連れの一人の最期を目撃していたのかということは初耳だったのだが、問題はそこではない。
かれんの名前が呼ばれたのは最初の放送で、その内容は衝撃的だったのでよく覚えていた。

『ちなみに如月さん・内藤君・林崎君・星崎さんの8班は、リーダーの如月さんの
 死亡によって残りのメンバーの首輪が爆発したから、皆は気ぃつけなー』

リーダーの死亡による首輪の爆発。
それと同じ。
つまり、今、迅と早稀の首輪が警告音を発しているということは、離れ離れになっていたリーダーの奈良橋智子(女子十一番)が命を落としたことを意味していた。

絶対生きて合流することを約束していたのに、それは果たされなかった。
島のあちこちを歩き回ったけれど、智子と芥川雅哉(男子二番)に会うことはついにできなかった。

クラスの男子全員が一部屋で雑魚寝という、私立らしからぬ処遇だが、それはそれで心躍り、全員分の布団を敷いてから枕投げ大会を楽しんだ後、寝る準備をしようと乱れた布団を整えていた時、その手の話に興味津々の内藤恒祐(男子十二番)が訊いてきたのだ。
突然の質問とその内容に、迅は飲みかけていたお茶を噴き出した。

「いきなり何だよ!!」

「まーまー、せっかくの旅行だし、布団に入って恋バナとかしたいじゃなぁい?」

「オネエ言葉使うな、キモい!!」

恒祐にそう怒鳴ったものの、この部屋にいるのは全員お年頃の思春期男子なので、大半が興味を持ち、部屋の中心に輪を作っていた。

「てかさ、2人ってぶっちゃけどこまでいってんのさ!?」

「ちょっと恒祐、あんまりそういうこと詮索するのはやめなさい」

男子主流派のオカン、春川英隆(男子十四番)が窘めたが、英隆本人の顔にも「その話には興味あるなぁ」としっかりと書かれていて、迅は頭を抱えて溜息を吐いた。

正直、手を繋いでデートするより先にキスは済ませていたし(なんせ自分の気持ちに気付いて告白したその日だからな)、その後も幾度となくあの時よりも濃厚なそれもしていたし、つい2か月前の7月の早稀の誕生日に早稀の部屋のベッドの上で初めて身体を合わせていた。
恒祐の質問に対してあれやこれやと思い出したからか、迅の顔が真っ赤になっており、その様子に輪のあちらこちらから「おぉ…」という声が漏れていた。
もういい、ご想像にお任せだ、この野郎共。

「ま、まあ、水田さんっていつも積極的だしね。
 迅って見かけによらずそういうの奥手そうだから、丁度良いのかも」

「でも、たまには自分で押し倒せよなー迅ー」

「ヒデも恒祐も、見てきたように言うんじゃねーよ、俺何も言ってねーだろうがっ!!
 もう俺の話は終わりだ終わり、卓也とか健太とか松栄にも聞けよっ!!!」

傍にあった枕を英隆と恒祐に投げ、更に標的を他に振って、話を強制終了させた。
特に帝東学院のマドンナである咲良を射止めた健太や、見るからに恋愛とは縁のなさそうな松栄錬(男子九番)の話には興味があるらしく、迅はそれ以上追及されることなくほっと息を吐いた。

その灯台の北側には、灯台から直結したレンガ造りの居住スペースがあった(城ヶ崎麗(男子十番)が凭れ掛かっていたのが南側だったので、その裏側にあたる)。
西向きの玄関に一番近い場所にまるで病院に置かれているようなベッドのある寝室が二部屋、その奥にキッチンと最も広い部屋である居間、そして最も奥にトイレや風呂場があり、南側を渡る廊下がそれらの部屋を結び、更にそこから南に廊下が伸びており、その先は灯台の中となっている。

水田早稀(女子十七番)は、キッチンの戸棚の開閉を繰り返し、缶詰やインスタント食品のようなめぼしい食料を見つけては床に並べていた。
それをダイニングテーブルへ運ぶ仕事は、日比野迅(男子十五番)が担っていた。

「あ、これ保存用のビスケットだ、ラッキー!
 …ねぇ迅、咲良と健太の様子は?」

戸棚の奥から引っ張り出したビスケットの入った大きな缶の賞味期限を確認したところで背中に気配を感じ、缶の蓋を開けて個包装となっていたビスケットのかたまりを一袋取り出して封を切りながら、後ろにいるであろう迅に訊いた。

「上野原が、前会った時とはかなり様子が違うな。
 健太と話は二言三言してるけど、なんつーか…なんか、変な感じだ。
 …まあ、麗があんなことになったわけだし、いつも通りなんて無理な話だろうけど」

「…そうだね……
 あたしたちでもショックだったんだから、咲良なんかもっとそうだよね」

ビスケットの缶を抱え、早稀は迅と共にキッチンを出た。
寝室の方を見遣った。
一番端の部屋のベッドには、麗の亡骸が横たわっている。
日の光を浴び続けることが好きではなかったという麗を外に放置しておきたくないと、上野原咲良(女子二番)が部屋の中へ担ぎ込んだのだ。

木戸健太(男子六番)と咲良が、望月卓也(男子十七番)と財前永佳(女子六番)と対峙している中を割って入り、やる気になっていることが既にわかっていた卓也と永佳を追い払った後、目を泣き腫らした健太と思いつめた表情の咲良を放っておくわけにもいかなかったため、灯台で休むことを勧めた。
少し眠ることを勧めたのだが、友人を、幼馴染を亡くしたショックの大きさにとても眠る気にはなれないということだったので、せめて何か食べた方が良いと、早稀たちが食料を探して今に至っている。

居間に入ると、ダイニングテーブルを囲む椅子に腰掛けた健太が、迅が先にここへ運んでいたみかんの缶詰のラベルから早稀たちへ視線を移した。

根暗少年とギャルという一見アンバランスな組み合わせの松栄錬(男子九番)と湯浅季莉(女子二十番)カップルの意外にも中睦まじいエピソードを聞くのも好きだし、温度差の激しい卓也と永佳カップルの永佳がたまに漏らす卓也への想いを聞くのも好きだ。

中でも、健太と咲良のカップルは別格だった。
初等部の頃に偶然健太と出会った時に咲良への片想いを知り、咲良を追いかけて天下の帝東学院に入学した健太の根性は素直に尊敬したし、ようやく同じ学校に通うようになったのに咲良に上手く話しかけられないという健太のウブなところは可愛いと思った。
健太には内緒で咲良にリサーチした時に、実は同時期に咲良も健太のことを好きになっていたことを知ったときはどうやって2人を近づけようかと胸が高鳴った。
結局、麗が健太を後押しして、健太が咲良に告白をして付き合い始めたと知った時には、麗が咲良を想っていたことも何となくわかっていたので切なさもあったけれどついにやったと自分のことのように喜んだ。
咲良が幸せそうな表情を浮かべているのも、割と口の悪い健太が咲良にはとても優しいのも、互いが互いのことをすごく大切に思っていることが伝わってきて、見ているだけで幸せだった。
ずっとずっと、仲睦まじい2人であってほしかった。

だからこそ、プログラムに選ばれ、チーム戦になったというのに健太と咲良が同じチームになれなかったとわかった時には、人のことを気にしている場合ではなかったのだけれど大きなショックを受けた。
出発順もかなり離れてしまったけれど、願わくば2人が出会えますようにと願い、咲良に会った時には励ました。
もう一度、幸せな様子の2人を見たかった。

運命なのか、早稀が再び見つけた時には2人は再会を果たしていた。
しかし、健太は相変わらず咲良を気遣っているけれどそこから読み取れる感情の大部分は不安や心配で、咲良は本人はわかっていないかもしれないけれど彼女を象徴する笑顔は見る影もない。
2人が出会えることを願ったはずなのに、それが叶ったことは喜ばしいはずなのに、2人の様子を見ていてもちっとも心がほっこりとしない。

民家が集まっているC=03エリア、すぐ隣に小さな畑のある平屋の中に潜伏していた芳野利央(男子十九番)の耳にも、先程の放送は届いていた。

あの、城ヶ崎麗(男子十番)の名前が呼ばれた。

衝撃だった。
たった半日前に偶然出会って会話をした、そう、あの時は確かに生きていたのだ。
それなのに、今はどこかで物言わぬ屍となっているだなんて、想像できなかった。
いや、麗が死ぬということ自体、想像できなかった。

「あの城ヶ崎でも…死ぬんだね…」

利央と同じ7班のメンバー、阪本遼子(女子八番)もそう呟いていた。
言葉にはしていなかったが、蓮井未久(女子十三番)も同様の感想を抱いていたようだった。
利央や遼子や未久だけでなく、他のクラスメイトたちも少しはそのように感じたのではないだろうか――麗には、そう感じさせる何かがあった。

『俺は政府の連中の言うことなんか絶対聞いてやらねぇ。
 テメェらも、馬鹿げた真似はするなよ?』

麗は、クラスメイト全員の前で非戦を宣言していた。
それでも、命を落とした。
それは、生き残っているクラスメイトたち――それは、プログラムのルールに則っている者も、麗と同じ志を持っている者も、逃げ隠れている者も、全てだ――の心に、多かれ少なかれ影を落としたことだろう。
麗ですら生き残れない、つまり、誰だってここで命を落とす可能性は十分にある。
『自分が死ぬなんて、そんなまさか』と、きっと誰もが心のどこかで打ち消そうとしている“自らの死”が、すぐ傍に迫ってきているということを、改めて実感しているはずだ。

城ヶ崎…君は最後まで政府に逆らったんだろうか…
それに比べて、俺は…

利央は左手の拳をぎゅっと握った。
6時間前、この手で初めて人を殺した時の感覚は、未だ残っていた。
人差し指に食い込んだミニウージーのトリガーの絞る時の重さも、耳が痛くなる程の掃射音も、腕が痺れる程の射撃による衝撃も、撃ち終わった後のしんとした空気も、その中に漂う鼻をくすぐる硝煙の臭いも、胃がぐるぐると鳴って拒否反応を示す程の血の臭いも、何もかもが利央の脳裏に深く刻まれていた。
麗と同じ時に名前を呼ばれた、平野南海(女子十四番)の最期の姿も、網膜にしっかりと焼きつき、目を閉じても離れることはない。

南海は狂っていた。
どれだけ呼びかけても、何一つ聞き入れてはくれなかった。
金属バットを振り回し、利央たちを攻撃してきた。
殺したくなんてなかったけれど、止めるには、撃つしかなかった。

それなら、このプログラムの特殊ルールの一つであるリーダーとメンバーの一蓮托生のルールに則り、麗が命を落としたことで麗と同じ班のメンバーである木戸健太(男子六番)・朝比奈紗羅(女子一番)・鳴神もみじ(女子十二番)の名前も同じ放送内で呼ばれなければならないはずだ。
しかし、彼らの名前は呼ばれなかった。
つまり、彼らはまだ生きているということだ。

何故だ。
思い当たる理由は、たった一つ。

麗を殺害した人物は、健太・紗羅・もみじのいずれかだからだ。

リーダーを同じ班のメンバーが殺害した場合は首輪は爆発せずリーダーが入れ替わるという、このプログラムのもう一つの特殊ルール、“下剋上ルール”。
これ以外に、麗のみが命を落とすという場合は考えられない。
しかし、あの3人の誰かが麗を殺害する光景は、全く想像ができない。
麗があの3人を大切に思っていることも、3人が三様に麗を慕っているということも、誰が見ても明白だった。

では、一体何が。

簡単なことだ。
いや、行動自体は簡単ではないのだが、麗が仲間を大事に思う気持ちを考えれば、簡単に光景が想像できた。
麗は、きっと、他の班に襲われた時に仲間の誰かを身を挺して護って怪我をした。
そして、仲間を巻き添えにしないために、仲間の誰かに自分を殺させたのだ。

『俺が誇る大切な仲間を護ってみせる、俺はそういうリーダーでありたい。
 …もう、これ以上失うのは、嫌なんだ』

半日前に出会った時、麗はそう言っていた。
その時の言葉を、きっと実行したのだ。

もしかすると、麗は、自分がリーダーであるとわかった時から、覚悟を決めていたのかもしれない。
仲間のために、仲間に殺されることになる、と。
一見、超俺様気質の麗は、自分本位で物事を考えるタイプの人間に見えるが、実際は仲間のために行動する思いやりの心をしっかりと、人並み以上に持った人だから。
半日前に言葉を聞いた時には、そのようなことは考えもしていなかったのだけれど(重々しい言葉に聞こえたのは、麗の幼馴染である池ノ坊奨(男子四番)の名前が放送で呼ばれた直後だったことが影響しているからだと思っていた。もちろんそれもあったのだろうけれど)。

プログラム開始後間もなく命を落とした、彼女とは腐れ縁だという横山圭(男子十九番)との思い出が、脳裏を過ぎったのだろう。
俯いて少し間を空けた後、遼子は顔を上げて、話を続けてくれた。

「あたし、そういう漫画における主人公のライバルって、結構好きなんだよね。
 試合とかでは、そりゃ敵だから戦うんだけどさ、ちゃんと互いを認め合ってんの。
 それでね、試合じゃない時とかに主人公が困ってるとさ、発破かけてくれたりとか、
 ちょっと助けてくれたりとかするの。
 そういうのって、かっこよくない?
 …それが城ヶ崎と芳野に当てはまってるのかは知らないけどさ。
 てか、アンタが城ヶ崎と喋ってるところってそんな見たことないんだけど」

ああ、成程。

遼子の言葉は、すとんと利央の中に落ちた気がした。
確か、麗は、クラスメイトが置きっ放しにしていた漫画を読んで、ライバルが欲しくなったと言っていた。
麗が手に取ったのは、遼子が言うような少年漫画だったのではないだろうか。
そして、麗は、利央に、そのようなライバル関係を望んだのではないだろうか。

「…噂をすれば何とやらってやつだね。
 あっちから近付いてきてるの、城ヶ崎グループだよ」

再び窓の外に目をやった遼子が、僅かに驚いたような声色で呟いた。
利央はばっと立ち上がり部屋を出かけたが、戻ってミニウージーのストラップを肩に掛けてから、再度玄関へと向かった。

今、俺ができること。
城ヶ崎に恩を返すために、すべきこと。
それは――

利央は玄関の引き戸を開けた。
門の外に出ると、10m程離れた所に、彼らは立っていた。
真壁瑠衣斗(男子十六番)、紗羅、高須撫子(女子十番)、もみじ――麗が大切にしていた、麗の仲間たちだ。

「芳野さん? …両手を挙げなさいッ!!」

突然現れた利央の存在に驚いた様子の撫子は、利央が肩から提げていたミニウージに気付くや否や表情を強張らせ、短刀の刃先を利央に向けた。
その隣では、瑠衣斗が紗羅ともみじを後ろに下げ、日頃からの無表情を崩さないまま、黒光りする大型自動拳銃ジェリコ941Lを構えた。
2つの武器を向けられ体中から一気に汗が噴き出した。
利央は、撫子の命令に従い、両手を耳の横まで挙げた。

麗と同じ班のメンバーとして共に教室を出て、半日前に会った時には元気そうにしていた健太と、その恋人であり小石川葉瑠(女子五番)が死ぬ間際に提供してくれた情報によれば瑠衣斗や撫子と同じ班だという上野原咲良(女子二番)、その2人が視界に入る範囲にはいないのだ。

「貴方には関係のないことだと思いますが」

撫子にぴしゃりと言い返され、利央は失言だったかと後悔した。
確かにルール上は敵同士なのだから、警戒心を顕わにしている撫子が不快感を示すのは当然のことだ。
しかも、麗が退場したばかりという、麗の仲間たちにとってはほんの少しのことに対しても敏感になっているであろう時期だというのに、考えなしだった。
謝るべきか、しかしどう言えばいいものかと、視線を彷徨わせ言葉を捜していると、「撫子、そんな言い方しなくてもいーじゃん」、と、紗羅が撫子を窘めた。

「いきなり誰かに撃たれてさ…ほら、瑠衣斗怪我してるでしょ?
 咲良と健太は、あたしたちを逃がしてくれたんだよね。
 …無事だと良いんだけど……」

確かに、瑠衣斗の右手や右頬は赤く汚れ、首には血が伝ったと見られる赤い筋が数本縦に伸び、シャツの襟も汚れていた。
そういえば、何度か銃声が響いていたので、恐らくその銃声の主に襲われたのだろう。

「城ヶ崎は――」

麗の名前を出すと、4人はそれぞれ利央から視線を逸らし目を伏せた。
名前を出すべきではなかったかと思ったが、今利央が麗への恩返しのためにすべきことのためには避けることのできない道のため、小さく息を吐き、続けた。

「城ヶ崎は、最期まで、城ヶ崎らしさを貫いたんだろう?
 プログラムには乗らない、仲間を護る、誰も失いたくない…
 それらを貫いた上で、朝比奈か鳴神か木戸か…誰かに、託したんだろう?
 それが誰なのかは、詮索する気はないが」

利央の質問に対する返答はなかった。
しかし、もみじが俯いたままカーディガンの裾を震える手でぎゅっと掴む姿と、紗羅が顔を上げて涙で潤む吊り上がり気味の大きな瞳を真っ直ぐ利央に向けたその表情が、利央の問うた内容が正であることを物語っていた。

これまで瑠衣斗と会話を交わしたことは数える程しかなく、何を考えているかよくわからないし(人のことは言えないだろうけれど)、城ヶ崎グループの面々と行動を共にしているけれども楽しんでいるのかどうかもわからないと思っていたけれど、瑠衣斗は瑠衣斗なりに麗を慕い、仲間たちのことも想っているということが伝わってきた。
麗が輪の中心で皆を引っ張ってきたことに対し、瑠衣斗は輪の外から皆を見守ってきたのだろう。



利央は、4人の背中を見送り、家の中へと戻った。
玄関を開けると、上がり框に遼子と未久が並んで腰掛けて待っていた。
「おかえり」という言葉と共に立ち上がった未久は、眉をハの字に下げて利央を見上げた。

「遼子の言ってた通り、発破かけて励ました?
 …プログラムなのに…後で辛くならない?」

利央に敵意を向けた仲間を止めてくれた紗羅、礼を言ってきた瑠衣斗やもみじ、最後にやっと警戒を解いてくれた撫子――皆の顔が思い浮かんだけれど、それを振り払うように首を横に振った。

「次に会うときは、きっと敵になる。
 俺たちが生きるためには…倒すしかない」

「…マジで少年漫画のライバルの立ち位置だね、定番の台詞だよ、それ」

遼子が小さく笑った。

利央の言葉で、遼子も未久も理解しただろう。
いや、南海を殺めた時点で、既に理解していたかもしれない。

武器には余裕がある。
危険人物もある程度目星がついている。
人数は半分を切り、チームも6つに減った。
教室で田中顕昌(男子十一番)を失ったことによる人的・物資的不利は、もう関係がなくなったと思われる。

利央は深呼吸し、顔を上げた。

「頃合だ…動こう、生き残るために」

未久は今にも泣き出しそうに見える笑みを浮かべ、頷いた。

右手に銃を。

左手に剣を。

射抜くように相手を睨み。

突き刺すように相手を詰る。

 

戦いは、止まらない。

 

 

 

 

 

 

愛しいあなたの手は、決して離さない――

 

 

気にすんな…俺の命なんて、クソみたいなモンだから。


けれど、君を護ることができるなら、最高の代物だ。

 

無理するなよ…早稀、おいで。



この広い世界でお前に見つけてもらえたことが、人生最高の幸せだ。

 

からかわないで…そんなこと…あるわけないじゃない…!!



この気持ちはわたしだけのものであるべきだ、そうでないと、わたしは生きていけない。

 

あれ、知らない?好きな人と一緒にいれば、無敵になれるんだよ?



貴方がいれば、怖いものなんて何一つない。

 

 

 

導く貴方の手が失われた時、何かが壊れる音がした――


仲間の命を護ることになるのなら、僕の死なんて安いものだ――そう、思えるようになったんだ。

 

馬鹿だなぁ…みんなを護る方法なんて、最初から一つしかなかったのに…



もうみんなを傷付けさせないからね…あたしが、みんな、片付けるから。

 

庶民との戯れもここまでです…もう、二度と会うこともないでしょう。


大好きなあの子のためならば、私は手段を選ばない。

 

 

 

 

貴方がその手で護り抜いた誇りは、失われることはない――

 

 

大丈夫。何があっても、俺が絶対護ってみせる。



俺の意志も、アイツの遺志も、絶対に貫いてみせる――誰にも邪魔させない。

 

麗の誇りを傷付けるヤツは、あたしが絶対赦さない。



戦いを望まなかった貴方の遺志に背いてごめんなさい。

 

これが麗さまの望むこと…そう言ってるよ、もみじの中の麗さまが。



いっぱい頑張ったら、夢の中で麗さまが褒めてくれる…そう思っていないと、立っていられない。

30分程前に響いた銃声に不安を憶え、真壁瑠衣斗(男子十六番)は同じグループの上野原咲良(女子二番)・高須撫子(女子十番)と共に西へと向かっていた。
既に禁止エリアとなった小中学校の北側を通る道路の脇を慎重に進み、木々の向こうに灯台が見える地図で言えばD=02エリアの西側まで何事もなく来たのだが、頭上から聞こえたスピーカーのノイズに足を止めた。

『この恋は時を超えて貴方の元へ咲かせよう♪
 みんな、おはようさん、ライド先生の定時放送の時間やでー!』

瑠衣斗は腕時計へと視線を落とした。
プログラムが始まり、二度目の朝が来たのだ。
前回の放送では40人いたクラスメイトが23人まで減り、夜中も何度か銃声が響いていたので、残り人数が半分を切っている可能性も十分にある。
放送の度に、聞きたくない名前が流れないようにと祈っているのだが、ライド(担当教官)の歌声の後ろで重く低く響くドラムとギターの音がその祈りを潰そうとしているような気がした。

…まさか、そんなの根拠がないよな、馬鹿らしい。

胸を掻き立てる不安を掻き消すように心の中でそう呟いた。

『じゃあ、まずは儚く散っていったお友達を発表するで!
 女子十四番・平野南海さん。
 男子十三番・原裕一郎君。
 女子十八番・室町古都美さん。
 男子十番・城ヶ崎麗君、以上4名や』

名簿を確認しながら、放送で呼ばれたクラスメイトの名前を線で消していた瑠衣斗は、4本目の線を引こうとし――手を止めた。

…今……何て……

ペン先が“男子十番”の左側で止まり、じんわりとインクが紙へ染みていた。
そんな、馬鹿な。
疲れているから聞き間違えたんだ、そうに違いない。
いいや、いくら疲れているからって彼の名前を聞き間違えるはずがない。

灯台の下まで辿り着くと、灯台に凭れかかる麗の傍にいた朝比奈紗羅(女子一番)が大きな目を真っ赤に腫らして瑠衣斗を見上げた。
麗しか目に入っていなかったのだけれど、麗と同じ班として教室を最初に出発した木戸健太(男子六番)・紗羅・鳴神もみじ(女子十二番)が傍にいたのだ。
これで池ノ坊奨(男子四番)がいれば全員集合だったな、ぼんやりとそう思った。

賢吾――榊原賢吾(男子七番)。
奨を喪った時の光景が、鷹城雪美(女子九番)の冷徹な表情と声が頭を過り、瑠衣斗はぶるっと体を震わせた。
麗が死を選択せざるを得なかった原因を作りだしたのは、賢吾たち。
まさか、奨だけでなく麗までもがその手に掛かってしまっただなんて。

そこまで考え、瑠衣斗はばっと振り返った。
瑠衣斗の胸に顔を埋めていたもみじが、瑠衣斗が動いたと同時に体を引っ張られ、驚いて顔を上げたが、それどころではなかった。

瑠衣斗が視線を向けた先、そこには誰もいなかった。
先程まで、周りの騒ぎが聞こえていないかのように一言も発せず微動だにせずに膝を付いて麗を見つめていた、咲良の姿がなかった。
慌てて辺りを見回し――目を見開いた。

「木戸、止めろッ!!!」

瑠衣斗は言い放ちながら、自らも動いた。
突如呼ばれた健太は鳩が豆鉄砲食らったような表情を浮かべたが、瑠衣斗の指差した先に視線を向けるや否や、大声を上げて地面を蹴った。
その声を聞いた紗羅と撫子が気付いて悲鳴を上げ、もみじも泣き叫んだ。

『咲良、貴女は何があっても麗坊ちゃんを護るのよ』

『咲良の力は、大切な人たちを脅威から護る力なのだからね』

上野原家は、昔から常に城ヶ崎家と共にあり、城ヶ崎家を護ってきた家。
これまでも、これからも、それは変わらない。
小さい頃から、何度も何度も聞かされて育った。

戦乱の世ならともかく、半鎖国状態で戦争のない平和な国において、一体何から城ヶ崎家を護れというのか、そう思ったこともあった。
けれども、何らかの脅威から護ることはなくても、常に傍にいて時に慰め時に励ますことが自分の役目だと思ってきた――家訓など関係なく、それは麗の人柄に惹かれた故のとても自然な流れだった。
平和な世では、この関係がずっと続くと思っていた。

しかし、プログラムという戦闘実験の対象に選ばれてしまった。
平和な日常は終わり、クラスメイトが命を奪い合う戦場へと放り込まれた。
今こそ、家訓に従い動く時――のはずだった。

同じ班にはなれなかった。
出発順は最初と最後、あまりにも離れ過ぎていた。
探す当てもなく、途方に暮れた。
これまで当たり前のように隣にいることができたのに、それは叶わなかった。
クラスメイトの死を目の当たりにし、同志を喪い、会いたい気持ちばかりが募るのに、探しても探しても会うことはできなかった。
傍にいたいのに、護りたいのに、何もできなかった。

そして、ようやく見つけた。
あまりにも、遅すぎた。

上野原咲良(女子二番)は、視線の先に、護るべき存在であるはずの城ヶ崎麗(男子十番)の変わり果てた姿を認めた。
咲良は、ゆっくりと麗の下へ向かい、傍に膝を付いた。
近くで数人の声がするけれど、ただの雑音にしか聞こえなかった。
咲良の意識は、完全に、麗へと向いていた。

麗くんが、動かない。

何も考えられなかった。
ただ、視界の中に麗の姿を捉えて網膜に映しているだけのような感覚。
思考回路を動かせば、麗が目の前で息絶えている現実と向き合わなければならない――頭が、心が、全力でそれを否定し、受け止めきれない現実を前に防衛本能が働き、考えるための全ての機能をシャットダウンしたかのようだった。



麗と初めて出会ったのはいつだったのか、憶えていない。
城ヶ崎家に待望の第一子が誕生した同じ年、池ノ坊家には半年前に奨が既に生まれており、4ヶ月後には上野原家にも長女が生まれた。
城ヶ崎家と、城ヶ崎家に代々仕えてきた池ノ坊家・上野原家に、同じ年度に子どもが誕生したということで、親族を交え大いに盛り上がったらしい。
アルバムを開けば、まだ立つこともできない小さな頃から、3人並んだ写真が何枚も収められていたので、本当に生まれて間もない頃からの付き合いなのだということは確かだ(誕生日が最も遅い咲良にとっては、特にそうだ)。

それ程に小さな頃から一緒にいたのだから、物心付いた時には麗は隣にいて、物心付いた時には麗は護るべき人だと認識していたのは、当然のことだった。
そして、麗は自分と同じ所に立つ人ではなく、自分の上に立つ人だという認識もこの頃には既にあった。
麗は咲良のことを友人として見てくれ、咲良も友達だと口では言っていたけれど、主君と従者という関係を崩すことはできなかった(麗もきっとそれを理解していた。だからこそ、対等に接することができる友人を求めていたのだろう)。

ふと咲良の耳に飛び込んできた木戸健太(男子六番)・真壁瑠衣斗(男子十六番)、朝比奈紗羅(女子一番)の声に、咲良は頭をハンマーで殴られたかのような衝撃を受けた。

賢吾――榊原賢吾(男子七番)たち、つまり、あの鷹城雪美(女子九番)のいる班に追い詰められ、結果として麗が命を落とすことになった。
池ノ坊奨(男子四番)と同じ。

麗と同じく今朝の放送で名前を呼ばれた室町古都美(女子十八番)の死にも、親しくしていたはずの雪美が関与していることには驚いたが、それとこれとは別問題だ。
健太の言う通り、プログラムの中で優勝を目指すために好悪など関係なく、出会ったクラスメイトを片っ端から殺害しているのかもしれない。
しかし、そんな証拠はどこにもない。
直接雪美から聞いた、『最初は上野原さんを殺してほしいってお願いしてたのよ』という言葉も、頭にこびり付いて離れない。

だから…やっぱり、あたしは、生きていてはいけない…

「駄目…だって…雪美ちゃんは……奨くんも麗くんも……
 あたしがいなければ…これ以上みんなが狙われないかもしれない……
 だから…あたしは…――」

「何でそうなるんだよッ!!!
 何で鷹城一人の願いを聞いて死のうとするんだよ、おかしいだろッ!!!
 俺と瑠衣斗が何でこんなに怒ってるか、わかってんのかッ!!?
 咲良に死んでほしくないから、生きててほしいからだろうがッ!!!
 俺たちも、紗羅ももみじも撫子も、麗と奨だって、生きててほしいんだよッ!!!
 鷹城なんかの願いじゃなくて、俺らの願いを聞けッ!!!」

生きる…?
麗くんがいないのに、あたしだけが、このまま…?
そんなの…

「わからない…
 麗くんがいないのに…麗くんのいない世界で…

色褪せていた世界に色が差し、自分を叱咤した健太と瑠衣斗の後ろには、心配そうに様子を見ていた紗羅、紗羅に支えられながら綺麗な顔をくしゃくしゃにして泣く高須撫子(女子十番)、紗羅に縋って涙を溜めた瞳を健太に向けていた鳴神もみじ(女子十二番)がいることをようやく認識した。

麗の死を知った瞬間、世界が終わったような気がした。
しかし、そうではなかった。
どうして忘れていたのだろう。
麗がこの世界の全てではなく、心配してくれる友人がいるということを。

そして何より――

「健太くん…ごめんなさい…ありがとう…
 健太くんは生きていてくれて…良かった…」

麗とは違う、もう一人の特別な人。
その真っ直ぐさに心を奪われた、とても大好きな人。
ずっと会いたくてたまらなかった健太の存在までも、どうして忘れていたのだろう。

突如響いた銃声に、木戸健太(男子六番)は抱き締めていた愛しい恋人、上野原咲良(女子二番)を押し倒すように地に伏せた。
そして、すぐに体を起こし、周りにいる仲間たちを見回す。

「くそッ、みんな大丈夫かッ!?」

「瑠衣斗ッ!!」

健太の声に被せて、朝比奈紗羅(女子一番)が甲高く叫んだ。
銃声が鳴るまでは唯一その場に立っていた真壁瑠衣斗(男子十六番)が地面に膝をついた体勢となり、右耳を隠すように両手で覆っていた。
城ヶ崎麗(男子十番)程ではなくとも、体育以外では運動をすることのない文化部員らしい色白の手、その指の隙間からはゆるゆると紅い液体が伝っていた。

高須撫子(女子十番)が制止の声を上げ、健太が我に返った頃には、咲良は既に地を蹴り、襲撃者がいるであろう方向へと駆け出していた。

なんか、変だ。

健太の頭を過ぎったのは、違和感、そして一抹の不安。
教室でアキヒロ(軍人)が放った弾丸から麗を護るために、咲良は自らの体を盾にした。
それはもちろん、咲良が物心付いた頃から家族に叩き込まれていた“城ヶ崎を護ることが上野原の使命である”という家訓が体を動かしたのもあるのかもしれないが、他人を想い他人のために動く咲良の人柄故のものだろう。
それは、きっと今回も同じ。
それなのに、どこか違和感を憶えた。

この違和感の正体を説明する術を、今の健太は持たない。
だが、一つだけ確かなことがある。

咲良から、目を離してはいけない。

「撫子、全員連れて逃げろッ!!
 咲良には、俺がついてるからっ!!」

咲良がこの緊急時に真っ先に仲間たちの身を託した撫子へ、健太もまた叫んだ。
咲良にとっては、今ここにいるメンバーの中では最も付き合いが長く、共に咲良の祖父から武道を習ってきた仲――撫子の実力を以ってすればここから皆を逃がせると判断したのだろう。
その判断は、きっと正しい。

「しょ…庶民が、この私に命令しないでくださるかしら!?
 大体、朝比奈さんと鳴神さんは、私とは別の班で…」

「班とか、関係ねーよ。
 だって、俺らは、麗のトコに集った仲間同士だろ?」

むしろ、隣で引き金を絞っている相方を戦慄させ怯ませている。
普段の咲良は、上品で淑やかで、確かに運動神経が良いということは知っているけれど、このような命の奪い合いをする戦場で積極的に動くタイプには見えない。
むしろ、とても怖がり、護ってあげたくなるタイプだ。
初等部の頃から知っているけれど、まさか“帝東学院のマドンナ”に対して恐怖心を抱くことになろうとは思わなかった。

咲良は自分たちが隠れているブッシュを走り幅跳びの要領で飛び越え、銃を構えている相方へと目を向けると、その正体を見て大きな瞳を一層見開きながらも、ブッシュを飛び越えた勢いのまま相方へ突っ込み押し倒した。
銃を構えようとした相方の手首に特殊警防を押し付け、動きを封じた。

「…ねえ……どうして……?」搾り出したような声を、咲良は出した。

「…あたしのこと…殺したい位に嫌い…?
 あたしの友達を傷付けて、あたしが苦しむ姿が見たい…?
 だから…いきなり撃ってきたの…?
 ねぇ……永佳ちゃん……っ」

「…何その性格歪んだ被害妄想…意味不明」

咲良に馬乗りになられ身動きの取れない状態で問い詰められた財前永佳(女子六番)は、眉間に皺を寄せ、怪訝そうな表情で咲良を見上げた。
その様子を見ていた望月卓也(男子十七番)も、眉を顰めた。
永佳の言う通り、意味がわからなかった。

永佳と咲良は、普段は一緒にいることは少ないけれど、揃って美術部に籍を置く部活仲間で、度々一緒にスケッチをしている姿を目撃していた。

卓也の位置からは咲良の表情は見えなかったが、初等部に入学した時からずっと行動を共にしていた(それはあくまで卓也の知る期間だが、生まれて間もない頃からいつも一緒だったという話も聞いたことがあった)城ヶ崎麗・池ノ坊奨(男子四番)の名前が出た瞬間、咲良の肩がびくっと震え、警棒を握る手が戦慄いていた。
永佳の言葉が咲良の動揺を誘ったことは、明らかだった。

自らの右手を拘束していた力が緩んだ隙を、永佳は逃さなかった。
全力で右腕を振るうと、咲良は体のバランスを崩され仰け反った。
永佳はそれまで握り締めていたコルト・ガバメントを手放すと、上半身を起こしつつ両手で咲良の左腕を掴み、思いっきり横へ引っ張り倒した。
咲良の拘束から完全に解放された永佳は、間髪入れずコルト・ガバメントを拾い、倒れている咲良へ銃口を向け、引き金を引いた。

しかし、銃弾は地面を穿っただけに終わった。
咲良は咄嗟に横に転がり、難を逃れていたのだ。
永佳は射撃の反動で上がっていた腕を再び下ろし、再度咲良に狙いを定めた。
咲良の瞳が大きく見開かれた。

卓也は、目を硬く瞑り、顔を背けた。
こんな至近距離でクラスメイトが撃たれる姿など、やはり、見たくなかった。

「冗談のわけねーだろ、大体、俺あんま冗談とか言わねーし。
 冗談言ってみんなをリラックスさせるのは、いつも卓也の役目だっただろ?

 それとな、財前。
 確かに麗はプログラムには乗らないって言ってたし、俺もこんなのに乗りたくない。
 でも、麗には咲良のことを任されたし、麗は俺らに『生き抜け』って言った。
 あれもこれも全部聞けねー状況なら、俺は俺と咲良の命を護ることを優先する。
 そのためなら…お前の口癖を借りるなら、これはプログラムだから『しょうがない』。
 相手が卓也でも…やるしかないだろ」

健太の鋭い眼差しに、卓也は体を硬直させた。
健太が冗談を言うタイプでないことも知っているし、それ以上に、健太は“有言実行”という言葉が似合う男だということも知っている。
名の知れた選手と当たっ試合で劣勢に立たされた時、「諦めてたまるか、絶対勝ってやる」という言葉を吐いて自らを奮い立たせ、逆転勝ちを収めたのは、つい一ヶ月前にあった大会でのことだ。
覚悟を口にしたということは、健太は、本当に銃のトリガーを引きかねない。

永佳…やばい、俺かなりやばいって…!!

という泣き言を言うのはあまりにも情けなくて憚られるが、卓也が持っているのは支給された武器、というには頼りないなどという言葉では足りない裁縫セット――おっとお兄さん、袖口のボタンが取れかかってるね、直してあげようか?お代はその命だよ!だなんて、そんな馬鹿な話があるものか――この状況をひっくり返すのは困難だ。

6巻ずっと鼻腫れながら澄ました顔するハスミンがシュールだった
446: 名無しのオプ[sage]
2014/08/15(金) 16:52:59.58 ID:lOI8ZIce [1/1] AAS
続編そろそろか?
447: 名無しのオプ[sage]
2014/08/17(日) 01:30:28.10 ID:SPguKujR [1/1] AAS
漫画の絵が好きになれなかった
女子全員可愛くなさすぎだし見分けがつかん
448: 名無しのオプ
2014/08/19(火) 01:39:58.13 ID:NhNB4VTI [1/1] AAS
最後親友の死体使って生き延びた2人の死体を確認しないのはご都合主義だな
渡会の携帯はチェックするほどの用心ぶりなのにね
死んだふりには、一度引っかかってんだから
二度も騙されるなよ、と

「助けて…お願い…ッ!!」

涙ながらに訴えてくる鷹城雪美(女子九番)を前に、上野原咲良(女子二番)はどうするべきなのかわからなくなった。

まず、雪美とはそこまで親しい間柄ではない。
雪美はクラスの中でも大人しい女子のグループに属し、クラスの中心で盛り上がる城ヶ崎麗(男子十番)といつも行動を共にしている咲良には滅多に近付いてこない。
学校行事での様子から見て、雪美は目立って騒ぐことがあまり好きではないのだろうな、という印象を持っていた。
用事があれば普通に会話をするが、取り立てて用事のない時には関わることが滅多にない、それが雪美と咲良の距離だった。
そんな咲良に、どうして雪美は助けを求めるのか。

そして、雪美は先程自分たちに襲い掛かってきた松栄錬(男子九番)と湯浅季莉(女子二十番)と同じ班だったはずだ。
それに、忘れもしないプログラム開始直後の銃声――雪美たちの班と麗たちの班以外がまだ教室にいたことから、あの銃声に雪美たちが関わっている可能性は非常に高く、それは雪美たちが麗たちを襲った可能性も高いことを示している。
麗はプログラムに乗らないことを宣言していたし、同じ班の木戸健太(男子六番)・朝比奈紗羅(女子一番)・鳴神もみじ(女子十二番)が麗の意思に背くこともクラスメイトを自ら傷付けようとすることもとても考えられない。
戦う意思のない麗たちをおそらく襲っておきながら、今どうして泣いて助けを請うているのか。

「ふざけるなよ、鷹城」

隣から低く唸るようなベースボイスが聞こえ、咲良は顔をそちらに向けた。
真壁瑠衣斗(男子十六番)がいつになく鋭い目で雪美を見据え、手に携えていたボウガンを雪美に向けていた。
池ノ坊奨(男子四番)も小さな目を見開いて瑠衣斗を見ていた。

「瑠衣斗くん…っ」

よくわからないけれど助けを求めているクラスメイトに対して武器を向けるだなんて信じられず、咲良は瑠衣斗の袖を掴んだが、瑠衣斗に振り払われた。

「わかってるだろ、上野原。
 鷹城の班は、プログラムに乗らないと言った城ヶ崎たちを襲ったかもしれない。
 それは仮定の話だとしても、鷹城の班の湯浅と松栄が僕らを襲ったのは事実だ。
 僕らを襲っておきながら『助けて』?
 そんな悪ふざけが通用するとでも思ってるわけ?」

瑠衣斗の言葉に、咲良は何も返すことができなかった。
咲良自身感じている疑問と同じことを瑠衣斗が口にしていたので。

「ひ…酷いわ…真壁くん…!!
 悪ふざけだなんて…そんな…!!」

雪美は垂れ目がちの瞳からぼろぼろと涙を零しながら、その場にへたり込んだ。
ボウガンの矢先を向けられながら、雪美は身体を小刻みに震わせて小さく首を横に振った。

「あ、あたし…違うの…あたしは何もしてないの…!!
 城ヶ崎くんたちにだって会ってないわ…!!
 あたし、こんな…プログラムなんて…怖くて…やりたくなんかなくて…
 でもみんな…賢吾も季莉ちゃんも松栄くんも『死にたくない』って…それで…」

雪美はしゃくり上げながら、泣き腫らした目を咲良たちに向けた。

「お願い、助けて…!!
 あたし、運動得意じゃないし頭も良くないし…足手まといだって…

 みんなから襲われて、それで、逃げてるの…!!」

いまいち状況を把握できず互いの顔を見合わせた咲良たちに、雪美は纏っているカーディガンの袖を捲し上げた。
白い腕には、黒い王冠のマークが付けられていた。
これは、瑠衣斗の腕にある物と同じ、班員の命を握るリーダーの証だ。

「“下剋上ルール”…ってあったでしょう?
 あたし足手まといで、だから、あたしを殺してリーダーになる気なんだわ…!!
 出発してすぐ、賢吾が撃ってきたの…仲間のはずなのに、あたしに向かって…!!
 あたしびっくりして、荷物も全部捨てて逃げてきて…もう怖くて……
 誰も頼れなくて…もうどうしていいかわからなくて…それで、それで……」

あまりにも痛々しい雪美の姿に、咲良は胸がずきりと痛むのを感じた。
プログラムという絶望的な状況下において咲良が自分を保っていられるのは、今傍にいる奨や瑠衣斗、自分たちを逃がしてくれた高須撫子(女子十番)が味方として傍にいてくれることが大きい。
それなのに、雪美は本来傍にいてくれるべき仲間たちに敵意を向けられたという。
それはどれ程の絶望か。
もしも、咲良が今の雪美のように誰も頼ることができない状況で命を狙われているとしたら――考えただけで怖くてたまらない。

咲良の脳裏に蘇るのは、明け方に内藤恒祐(男子十二番)・林崎洋海(男子二十番)・如月梨杏(女子四番)・星崎かれん(女子十六番)に襲われた時の光景。
リーダーの梨杏が死亡したことにより、3人の首輪から警告音が発せられた。
恒祐とかれんが死への恐怖に慄き、助けを求めてきたけれども、咲良にはどうすることもできず、死にゆく様をただ見ていることしかできなかった。
恐怖からかれんを突き離し、恒祐が差し伸べてきた手も撫子が踏みつけた。
恒祐が掴んできた時の感触は、今も咲良の足首に残っている。

あの時は、クラスメイトなのに、見殺しにすることしかできなかった。
もう、誰かを見殺しにするだなんて、絶対にしたくない。

瑠衣斗の制止を振り切り、咲良は雪美の前にしゃがんで視線の高さを合わせ、雪美の肩に手を置いて微笑んだ。

「怖かったね、雪美ちゃん…
 大丈夫、『誰も頼れない』なんて言わないで。
 班なんて関係ない、あたしたちはクラスの仲間だもん。
 あたしが、雪美ちゃんを護るから」

「あ…ありがとう…上野原さん…!!」

雪美は涙を拭いながら小さく笑んだ。
瑠衣斗が何か言いたげな視線を咲良に送っている――瑠衣斗はまだ雪美のことを怪しいと思っているのだろう。
けれど、こんなに泣きじゃくっているのに、嘘だなんて思えない。

「…うーん…みんな、話せばわかってくれないかなぁ…
 雪美ちゃん、榊原くんのことは下の名前で呼んでるってことは仲良しなんだよね?
 季莉ちゃんとも話してるところ何度も見たことあるし。
 こんなことやっちゃダメだってわかってもらって仲直りするのが一番良いよね」

後ろで大きな溜息が聞こえ、咲良は振り返った。

瑠衣斗が頭を抱え、眉間に皺を寄せていた。

「…瑠衣斗くん、あたしのこと、呆れてる?」

「まあね。
 本当に君は…人が良いというか何というか。
 松栄と湯浅に襲われて、鷹城の言葉を信じるなら榊原は拳銃を持ってて…
 それでもまだどうにかできるって思ってるあたりがおめでたいな、と思ってるよ」

「瑠衣斗さん…あの…咲良さんを悪く言うのはやめてください…
 自分も、咲良さんの言ってることは正しいと…思います」

咲良と瑠衣斗の間に奨が割って入った。
奨の大きな背中の向こうで、瑠衣斗がもう一度溜息を吐いているのが見えた。

「別に、悪く言ってるつもりはないよ。
 こんな状況でも上野原も池ノ坊も変わらない…それは良いことなんだろうし。
 まあ、僕は榊原や松栄たち、鷹城だって信じる気にはなれないけど」

瑠衣斗が慎重になるのももちろんわかる。
自分の命が掛かっている上に、瑠衣斗は自分の死で咲良と奨と撫子を巻き添えにしてしまうのだから、何事も疑ってかからないといけないと思っているのかもしれない。
だけど、泣いている女の子を前に聊か冷たいのではないかとも思ってしまう。

「大丈夫だからね、雪美ちゃん。
 瑠衣斗くん、口ではああ言ってるけど、本当は優しい人なの。
 …瑠衣斗くんだけじゃない、季莉ちゃんも松栄くんも榊原くんも…
 みんな、本当は雪美ちゃんを襲いたくなんてないはずだよ?」

皆のことをよく知っているわけではない。
けれども、季莉は少しきつい性格をしているけれども人懐こい子だし、錬は大人しくて本に関しては多くの知識を持っている。
そして榊原賢吾(男子七番)は咲良とは1年生の時から同じクラスで、無口でとっつきにくく自分にも他人にも厳しいけれど、真っ直ぐな人で咲良もお世話になったことがあり、良い人だということはわかっている。
プログラムだなんて、クラスメイトを傷付けるだなんて間違っていると、話せばきっとわかってくれるはずだ。

雪美は目を細めて笑み、咲良の両手を握った。

「ありがとう…本当にありがとう上野原さん…
 そう言ってくれて、あたし、とても嬉しい…!!
 そうよね、話せばきっとわかって――……ッ!!」

雪美の視線が咲良から外れ、咲良の後方へと向けられた。
雪美の垂れ目がちの瞳が限界まで見開かれたのに気付き、咲良も雪美の視線を追って肩越しに振り返り――目を見開いた。
木の陰から、雪美を狙っているという榊原賢吾が現れたのだ。

「きゃああああッ!!」

雪美が悲鳴を上げ、咲良にしがみ付いた。
咲良は咄嗟に雪美を自分の背中の後ろへ隠して腰を浮かせ、賢吾を見上げた。
その隣では、瑠衣斗がボウガンを構えた。

「瑠衣斗くん、待って…
 榊原くん…お願い、話を聞いて…?」

賢吾の小さいが鋭い双眸が咲良を見下ろしていた。
その視線に背筋が凍る思いだったが、それ以上に賢吾のカッターシャツが赤黒く変色しており、顔や首筋にも拭いきれなかったと思われる斑点が付着していることにぞっとした。
季莉や錬と同じく、賢吾もやはりやる気になっているという証拠だ。

怖い…けど…雪美ちゃんを護らなきゃ…
大丈夫、きっと話せばわかってくれる、話さなきゃ何も始まらない…!

咲良は大きく息を吐くと、賢吾の目をじっと見つめた。

「榊原くん、お願いだから、誰かを…雪美ちゃんを傷付けようとしないで。
 プログラムなんて間違ってるの、こんなことやったらダメなの。
 本当は榊原くんもわかってるんでしょう?」

「そこを退け、上野原…俺が何をしようが、関係ないだろう」

威圧感のある声に気圧されそうになるが、咲良は見逃しも聞き逃しもしなかった。
賢吾の目が泳いだのも、語尾が僅かに震えていたのも。
本当は賢吾もわかっているのだ、そうに違いない。

「関係なくないよ…
 雪美ちゃんは助けを求めてる、榊原くんも心のどこかで嫌だと思ってる…
 だったら、みんなでこれからどうすればいいのか考え――」

「頼むから、退いてくれッ!!!」

咲良の言葉を拒絶するように賢吾は吠えた。
侍のように腰に下げていた刀を鞘から抜き、振り上げた。

駄目、誰も斬らせない…ッ!!

咲良は刃を受け止めるために特殊警棒を取り出し、迎え討とうとした。
しかし、次の瞬間、咲良は後ろへ体勢を崩した。
警棒を持つ右腕に、雪美がしがみ付いたのだ。
それは怖がってしがみ付いたとは思えない力の強さで、咲良は尻餅をついた。

「ちょ…雪美ちゃん、手を離して…ッ!!」

訴えても雪美はしがみ付いて離れない。
瑠衣斗が賢吾に向けてボウガンの矢を放ったが、矢は賢吾の右耳の横を通り抜け、背後の木の幹へ突き刺さった。
賢吾の刃が振り下ろされる。
駄目だ、避けられない。
咲良は硬く目を瞑った。

麗くん…健太くん…
最期に、会いたかった…一目だけでも…――

斬られる、はずだった。
しかし、予想した痛みは来なかった。
恐る恐る目を開け――驚愕に目を見開いた。

「大丈夫ですか…咲良さん…」

咲良の眼前には、奨がいた。
いつもは殆ど変わらない表情をしているのに、今は眉間に皺を寄せ、顔を引き攣らせ、それでも小さくとも穏やかな瞳に咲良を映していた。
じわじわと背中側からカッターシャツが紅く変色し始めている――咲良と雪美を庇い、賢吾の刃を背中に受けたのだ。

「しょ……奨…くん……なん…で……?」

また、庇われた。
洋海に襲われた時も奨は身を挺して咲良を護ってくれた。
そして、今回も。
本当に穏やかで優しくて争い事が苦手で、きっとプログラムという戦場に最も似つかわしくないはず奨のことは、武術を嗜む自分が護らなければならなかったのに。

しかし、奨は、咲良ですら滅多に拝めない笑みを浮かべてみせた。
本当は苦痛でそんな余裕もないはずなのに、とても穏やかで、慈しむようなそれを。

「当然です……
 自分は……咲良さんが――」

奨の身体がびくりと震えた。
腹部から、カッターシャツを突き破り、てらてらと紅く光る刃が覗いた。
それがずるりと引き抜かれると、奨は、咲良に向かってどうっと倒れた。
70kgを超す巨体に圧し掛かられたので支えきれずに咲良はその下敷きとなったが、ぶつかった時の痛みとか、そんなことはどうでも良かった。
触れた咲良の左手が、奨の口が触れているカーディガンの肩口の部分が、真っ赤に染まったこと――それが全てだった。

「奨…くん…?」

震える声で名前を呼ぶと、奨はゆっくりと身体を起こした。
息は絶え絶えで、目は虚ろだった。
本来なら絶対安静で、今すぐにでも医者に診てもらわなければならない程の怪我だということは、素人目で見てもはっきりとわかった。
しかし奨は刺されて吐血したために真っ赤に染まった歯を食い縛りながら、咲良の右腕に未だしがみ付いている雪美へと掴み掛った。

「た…かしろ……ッ!!」

滅多に聞くことのない、怒気の込められた奨の声。
その気迫に怯んだのか、雪美が咲良から手を離した。

「さくら…さん…から…はなれ……――」

言葉は、紡がれることはなかった。
賢吾が奨の襟首を掴むと地面に押さえつけ、その太い首に、刀を突き刺した。
刀が引き抜かれると同時に、鮮血が噴き上がった。
自らの血で全てを赤く染めた奨の目は、もう何も見ていなかった。

物心ついた頃にはいつも近くにいて、近くにいることが当たり前で。
周りからは怖がられてしまう容姿をしているけれど実際にはとても平和的で。
いつもいつも優しく見守ってくれて。
その奨が、今、目の前で、動かなくなった。

信じられない、受け入れたくない。

今までの思い出が次々と脳裏を過り、咲良の目にはみるみる涙が溜まっていった。

「奨…くん…奨くん…奨くん、奨くん奨くん奨くん…ッ!!
 いや…ッ、起きて、いやあああッ!!!」

咲良は奨に覆い縋り、泣き叫んだ。
顔に、髪に、服に、奨の生温かい血液が飛び散った。
みるみる体温を奪われていくことが嫌で、出血の酷い首を手で押さえるけれど、奨の身体が冷たくなっていくのを止めることはできなかった。


「あらあらお気の毒に…
 ふふっ…計画とは少し違ったけれど…上出来だわ、賢吾」


柔らかい、けれど酷く冷たい声が降ってきて、咲良は顔を上げた。
先程まで「怖い」と泣きじゃくっていたはずの雪美が、口許に手を添えてくつくつと笑いながら咲良を見下ろしていた。

計画…上出来……?
……ああ…そんな、まさか……!!

咲良は、ようやく気付いた。
雪美に騙されていたという事実に。

水田早稀(女子十七番)がそう囁き、手元にある探知機から隣にいる日比野迅(男子十五番)へと視線を移した。
早稀の丸い目に見つめられ、迅は「ああ」と短く答えた。
迅たちがはめている首輪の居場所を拾う早稀の探知機に自分たち以外の反応が現れたので、迅たちはその発信源を突き止めるために探知機の示す方向へ慎重に向かっていたのだが、彼我の距離が20mを切ったであろう所まで来たので一度立ち止まった。

「話せる相手だと良いね」

早稀がにこっと笑みを浮かべたが、迅は曖昧な表情を返すことしかできなかった。
“話せる相手”――それは、命を落としていないクラスメイトを意味しているのか、それとも生きている且つ顔を合わせても戦闘になどならなくて済むクラスメイトを意味しているのか。
先程の放送でいつもつるんでいた雨宮悠希(男子三番)と川原龍輝(男子五番)の名前が呼ばれたことで泣いてしまった迅を気遣っての言葉と笑顔だったのだと思うが、言葉の意味を考えるとどうしても笑顔を返すことができなかった。

早稀の手が、するりと自分の手から抜けていった。
目と鼻の先に誰かがいるこの状況でいつまでも手を繋いでいられるわけがないことはわかっているのだけれど、早稀の体温を失うと物悲しさを感じる――おいおい、情けないにも程があるだろ、俺。
早稀はスキンシップ過剰なところがあるので周りからは“早稀が迅のことをすごく好いていて、迅はそれに振り回されている”と思われることもあるのだけれど、それは大きな誤解だ。
口で恋だの愛だのを語るのは苦手だからあまり言わないけれど、こう見えて告白をしたのは迅の方からだったし、早稀が傍にいないと落ち着かないし、できることならずっと触れていたいと思うし――我に返れば自分でも引く位に、早稀のことが好きだ。

亡き友に別れを言うのも確かに望むことだし、もちろん第一希望は同じ2班の芥川雅哉(男子二番)と奈良橋智子(女子十一番)との再会を果たすことなのだけれど、もし2人でないのなら、戦闘意志のない誰かに会いたい。
プログラムが始まってから出会ったのは、既に物言わぬ屍と化していた横山圭(男子十九番)と宍貝雄大(男子八番)、それから急襲してきて少しだが戦闘になった春川英隆(男子十四番)・望月卓也(男子十七番)・財前永佳(女子六番)・広瀬邑子(女子十五番)――心の休まる相手には会えていないのだ。

…ヒデ、卓也…
もう、会えないのか…会えてもまた同じことになるだけなのか…

敵意を向けられた親友への思いを馳せ――足元が疎かになっていた。
落ちていた木の枝を踏んでしまい、ぱきっという音が鳴った。
それは普段なら気にも留めない大きさの音だったのだろうが、殺し合いという戦場に放り込まれて神経過敏になっているこの状況では、それはかなりの大音量で聞こえたのだろう。
数m先で、何者かが動く音が聞こえた。

「うわああああああッ!!!」

上がった悲鳴に驚いたが、茂みの向こうから姿を見せたその人物に、迅は更に大きく目を見開いた。
目に掛かりそうな長めの前髪とやや外に跳ねている眺めの襟足、迅と違って鋭さのない一重の瞳、そしてトレードマークの青縁の伊達眼鏡――男子主流派の中で唯一現状を把握できていなかったグループ内のお調子者、相葉優人(男子一番)が目の前に現れたのだ、驚かないはずがない。

「優人ッ!!
 おい優人大丈夫かよ、お前、真っ青じゃねーか――」

「来るなぁッ!!」

迅はびくっと身体を震わせた。
優人の震える手には、迅のガーディアンの倍程の大きさのあるリボルバー式拳銃、コルト・パイソンが握られ、その銃口が迅に向けられていた。
英隆や卓也に向けられた敵意が蘇り、心臓がぐっと痛み、喉の奥がくっと締まる感覚に襲われ、言葉を発しようにも声が出ない。

「来るな、来るな来るな来るな…!!
 に、逃げ…逃げなきゃ…逃げよう、先に行って、逃げてッ!!」

優人の震える言葉は、途中から迅たちには向けられていなかった。
優人の背中の向こう側、別の人影が見えた。
特徴的なお団子頭とえんじ色の学校指定のジャージ――個性派女子の小石川葉瑠(女子五番)と、ウェーブのかかった肩につかない黒髪と大きな背中――おっとりとした荻野千世(女子三番)だ。

悠希と龍輝の死のことで頭がいっぱいになっていたのだが、おっとりしていた佐伯華那(女子七番)は千世といつも一緒に行動していたし、小さくて元気だけれど少し恥ずかしがり屋のイメージのある山本真子(女子十九番)は葉瑠と同じグループだった――先の放送で、優人たちは皆誰かしら普段から親しかった友の死を知ったばかりなのだ。

「ありがと、水田さん…
 華那ちゃんたちのことは…確かに…悲しいねんけど…でも…
 水田さんは財前さんと仲良しやったのに…気にするよ…そんなん…
 相葉くんも春川くんと望月くんに襲われたのショックやったやろうし日比野くんも…
 うちも、雪美ちゃんと古都美ちゃんと戦うとか…考えるのも嫌やもん…」

言葉を詰まらせながらゆっくりと千世が言葉を紡ぎ、気遣わしげに迅と早稀を見つめた。
名前を出される度に、英隆の敵意に満ちた表情や卓也の『見損なった』という言葉が蘇り、たとえそれが彼らの本意でなかったとしても、迅の胸は痛んだ。
それはきっと優人も同じだし、早稀だってそうだろう。

「心配ありがと、千世。
 でもあたしは大丈夫だからさっ。
 そもそも、あたし、永佳がやる気になることは予想してたしね。
 会えば戦うことになることだってわかってたしさ」

早稀の言葉に、千世たちも、そして迅も目を見開いて早稀を見つめた。
永佳と戦うことになってしまったことに対して、早稀はきっと傷付いているに違いないと思っていたのでこれまでこのことについてあまり話をしていなかったので、早稀の言葉はずっと一緒にいた迅にとっても初耳だったのだ。

「永佳どころか、まあ季莉もきっと会えば戦うことになるよ。
 永佳の班は、彼氏の卓也と幼馴染のヒデと邑子がいる。
 季莉の班は、彼氏の錬と事情は知らないけど恩人だっていう雪美がいる。
 大事な人と生きるためなら戦う…あの2人はそういう子たちだからさ。
 そういう道も、アリなんじゃないの? プログラム…だしね」

「じゃあ、早稀は…?
 迅くんと生きたいって…思ったりしないの…?」

葉瑠がおずおずと訊いた。
泣き止んでいた優人の表情に、警戒の色が浮かんだ。
しかし、早稀は優人たちの警戒心を笑い飛ばした。

「そりゃあ、生きたいよ、あたし迅大好きだもん。
 でも、それはそれでこれはこれ。
 あたし、人殺しとかしたくないの、やりたくないことはしないの!
 勉強だってやりたくないからしなかったし、似たようなモンでしょ?
 プログラムだろうが何だろうが、あたしはあたしのやりたいように生きるだけ!」

ああ、これだから、早稀は。
猪突猛進で頭に血が上ると後先考えずに突っ込んでしまうし、その時には喧嘩に明け暮れていた頃の名残で荒っぽくなったりもするけど、早稀の自分の考えを信じて前に進む姿勢はとても眩しく見える――その真っ直ぐさが、とても、好きだ。

呆れて溜息を洩らす小石川葉瑠(女子五番)に、荻野千世(女子三番)はへらっと笑みを浮かべてビスケットを1枚手渡した。

千世たちがいるのは島の北側のB=06エリア内に位置する港にある駐車場の端に停車している軽トラックの陰だ。
少し離れた場所には商店があり、千世の手にあるビスケットの袋はその商店で頂いた物のうちの1つだ。
味気ないパンだけではとても成長期の胃袋を満足させられず、商店でお菓子類や缶詰などを頂戴してきた。
商店の中に留まっていても良かったのかもしれないが、建物の中では万一誰かに襲われた時に逃げ道が少ないから危険かもしれないと葉瑠が主張したので、誰かが来るかもしれない商店からは少し離れた港へと向かい、今の場所に身を顰めることにしたのだ。

「相葉くんも、どーぞ」

「ん…ああ、ありがとねー荻野ちゃん」

優人が小さく笑ってビスケットを受け取ってくれたので、千世も笑みを返した。
班のメンバーだった宍貝雄大(男子八番)が突如殺害された上に、襲ってきた相手の内の1人が優人の親友である望月卓也(男子十七番)だったことにショックを受けてからというもの、優人はずっと元気がなく沈みきっていた。
普段関わりなどなかったけれど優人がいつも場を盛り上げるタイプの人だということは千世にもわかっていたので、その面影がないことを心配していた(プログラムという状況下でいつも通り元気一杯に振舞われればそれはそれで問題だと思うが)。
しかし、数時間前に親友の日比野迅(男子十五番)に会って話をしてからは少しずつ元気を取り戻していったようで、今のように時折笑みを浮かべるようになった。
そのことに、千世は安堵していた。

第1班のリーダーは千世だ。
普段はのんびりしていて人を引っ張っていくよりも誰かについていくタイプの千世にとって、腕に付けられた王冠の印はプレッシャーでしかない。
普段の学校生活でも、千世はいつも行動を共にしていた鷹城雪美(女子九番)にくっついて行動していた。
雪美は例えば城ヶ崎麗(男子十番)のような強烈なリーダーシップがあるわけではないけれども、さり気なく千世や佐伯華那(女子七番)や室町古都美(女子十八番)を引っ張ってくれていた。

誰と誰が付き合っているとか、誰が誰を好きだとか――同じグループの子たちや、同じようにそういう話が好きらしい水田早稀(女子十七番)と話しているのを聞いたことが何度かあるし、華那は幼馴染だという川原龍輝(男子五番)との関係を疑われてよく話を聞かれていた。

「ちゃうちゃうー好きな人とかおらんもん。
 …雪美ちゃんと古都美ちゃん、元気かなぁって思っとっただけやってー」

葉瑠は顔を離し、俯いた。
きっと、葉瑠も状況のわからない友人たちを思っているのだろう。
特に、教室を出る時に阪本遼子(女子七番)は不機嫌さを顕にして興奮状態だったし、平野南海(女子十四番)は自分で立ち上がることもできない程に憔悴しきっているように見えたので、一層心配しているだろう。

「…じゃあさ、みんなを…探しに行く?」

おずおずといった感じで、優人が声を上げた。
千世と葉瑠の視線を浴びた優人は、へらっと笑みを浮かべた。

「なんかさ、俺ばっかダチの状況わかってばっかでずるい…ってのも変だけどさ…
 結局俺は今迅しか信じられないけどさ、でもそれがわかってるだけマシだし…
 じっとしててもどうしようもない…というかさ、うーん…」

しどろもどろとする優人に対して、葉瑠がとても大きな溜息を吐いた。

「このヘタレ!!…って早稀ちーが言うのもわかるわー。
 『探しに行こうぜ、俺についてこい!!』とか言ったらどうなのさ」

「だってだって、葉瑠たちがそういう気持ちじゃなかったら俺空回りじゃん!!」

「何それ情けない!!」

「あー!! 葉瑠嫌わないで俺生きていけなくなるーッ!!」

「もー鬱陶しいなぁメソメソすんなっての!!」

優人と葉瑠のやりとりに、千世はふふっと笑んだ。
ああ、この感じ、何度も見たことがある。
教室の端からいつも見ていた、ムードメーカーの優人と葉瑠のまるで夫婦漫才のようなやりとり――日頃の2人のやりとりだ。
よかった、元気を取り戻してくれた。

「ほんなら、探しに行こ、みんなのこと。
 プログラムなんてあかんって思っとる人、きっともっとおるはずやもんね。
 会えたら、きっともっと元気になれるよ」

戦いたくない、どうしたらいいのかわからない。
だから、せめて、望むことをやりたい。
仲の良い子に会いたい、話をしたい、「プログラムなんておかしいよね」って言い合いたい――それがこの状況を打開することに何一つ結び付かないのはわかっているけれど、笑顔を浮かべていられることにはきっと結び付く。

「きゃっ、あたし千世のリーダーシップに惚れる!」「そんな、葉瑠ぅ…」、そんな2人のやりとりにくつくつと笑いながら千世は立ち上がり、荷物を持った。

悲しげに聞こえる柔らかな中性的な声――それは間違いなく、優人の親友である春川英隆(男子十四番)のものだった。
つまり、千世たちを襲ったのは、宍貝雄大の命を奪った第10班だ。
背中を向けている千世には確認できないが、きっと側にはチームメイトである望月卓也(男子十七番)・財前永佳(女子六番)・広瀬邑子(女子十五番)もいるだろう。

いや…今大事なのは、うちを撃ったんが誰かってことやない…
うちの、怪我の、具合や…

千世は左手で自分の腹部にそっと触れた。
一瞬で手が真っ赤に染まるほどに出血しており、それは全く止まる気配がない。
目を開けていることが苦痛だし、体の震えが止まらない。
5月末の夕方とはこれ程までに寒いものだっただろうか――いや、先程までこんな寒さを感じていただろうか。

「あ……あかん……」

声を出すだけでも苦労する。
身じろぎすると、葉瑠が千世の体重を支えきれず、千世はその場にどさっとうつ伏せで倒れた。
なんとか立ち上がろうとしたが、体が思うように動かない。
医学的知識なんて全くないが、今すぐに治療しなければ危険な傷だということくらいはいくらなんでもわかる。
しかし、今、救急車も救急病院もここにはないし、医者もいない。

「う…うち……しんだら……あかん…のに…っ!!」

リーダーの自分が[ピーーー]ば、優人と葉瑠を巻き込んでしまう。
リーダーの素質なんてないのに、2人を引っ張っていけないどころか、むしろ2人の足を引っ張るだなんて最低だ。
殺し合いなんてやりたくなくて。
けれども、その打開策は何もなくて。
ただ2人が笑ってくれたらいいな、だなんて、戦場において甘すぎる考えだった。
甘さと、近くに誰かが近づいていることに気付きもしない無防備さ――あまりにも不足していた危機感が、のんびりとして間の抜けている性格が、自分の命どころか仲間の命までも危険に晒してしまった。

「千世、しっかりして、千世ッ!!
 死なないで、お願いッ!!!」

葉瑠の声も、やけに遠く聞こえる。
せめて、謝らなければ。
謝ったって許してもらえるはずがないけれど。

「……っ」

最早、声も出ない。
謝罪の気持ちを届けることすらできないだなんて。
言葉の代わりに、千世の瞳から涙が零れ落ちた。

ごめん…ごめんね、相葉くん、小石川さん…
うちみたいなんがリーダーに選ばれてもて…巻き込んでもて…
せめて笑っててほしいとか思っとったくせに、うちのせいで笑っていられなくなるとか…ほんま、うち、最低なリーダーもどきやった……

雪美ちゃん、古都美ちゃん…お別れ、言えんかった、なぁ…
最低やった…罰…やろか……
華那ちゃん……もうすぐ、行くわ――


遠くなった耳が、誰かの叫ぶ声を拾った。
色々な声が聞こえる。
何を言っているか、もうわからないけれど。

次の瞬間、背中を再び衝撃が襲った、気がした。

その衝撃は、再び銃弾を食らったものだということ。
銃弾は、千世の心臓を貫いていたということ。

春川英隆(男子十四番)はベレッタM92Fを下ろした。
眼前では、英隆の放った銃弾を背中から浴びた荻野千世(女子三番)がアスファルトに血の池を作りながら倒れて虫の息となっており、小石川葉瑠(女子五番)が千世の名前を必死に呼び、相葉優人(男子一番)は瀕死の千世を見て震えていた。

ああ、晴れてこれで俺も人殺しになるんだね…

引き金を引いたのはこれで二度目。
一度目は幼馴染の財前永佳(女子六番)と親しく、英隆の親友の日比野迅(男子十五番)が大切に想っている水田早稀(女子十七番)が相手だった。
初めてだったからなのか、覚悟を決めたはずなのに迷いがあったからかはわからないが、弾は早稀の命を奪うことはなかった。
しかし、今回は違う。
千世の様子を見る限り、そう長くはないだろう。

見慣れぬ部屋で目覚め、これが班対抗戦という特殊ルールが設定されたプログラムだと知らされ、班のメンバーが幼馴染の永佳・広瀬邑子(女子十五番)と親友であり永佳と付き合っている望月卓也(男子十七番)だということがわかった時、英隆は優勝するために他のクラスメイトを殺める決意をした。
これは決めていたこと、覚悟していたこと。
しかし、人の命を奪う重圧というのはこんなにも重いものなのか。
酷く気分が悪く、心臓に重石を乗せられたかのような体の内側からの重みを感じる。
永佳は平然としているように見えたけれど、宍貝雄大(男子八番)を射殺した時には同じような重みを感じていたのだろうか。

せめて、最期をちゃんと見届けよう…
ごめんね、荻野さん…でも俺は…俺たちは、死にたくないんだ…

相葉優人(男子一番)と小石川葉瑠(女子五番)を取り逃がした財前永佳(女子六番)ら第10班一行は、港の駐車場から南下した場所にある小さな商店の中にいた。
商店は2階建てで、1階の大部分が飲食物やちょっとした日用品や釣具などが置かれた店舗部分になっており、店舗の会計場所の後ろのカーテンから奥と2階部分が店主の自宅となっているようだった。
1階は店舗入口と自宅の玄関と勝手口の計3箇所の出入口があるため仮に誰かからの襲撃を受けたとしても全部の出入り口から攻められない限り逃げ道があるため、隠れ家としてはまあまあだ。
少しかびの臭いと釣餌の臭いがするのが難点だが。

永佳はコルト・ガバメントを握り、店舗入口の前に奥の店主自宅から失敬した座布団を敷いて座っていた。
入口の木製の引き戸は永佳が立つと腰から上の部分はすりガラスになっており外から影が見えてしまうので、地べたに座らなければならないのだ。
そのため永佳からも外を確認することはできないが、外から近付く足音に気付くことはできるだろうし、気付かなかったとしても戸は立て付けが悪いので開けようとすれば必ずガタガタと音を出して揺れるので問題はない。

静かだ。
たまに聞こえてくるのは、カーテンの向こうにある居間から広瀬邑子(女子十五番)の啜り泣きだけだ。
邑子は日頃仲良くしていた葉瑠に『アンタたちは4人揃って加害者だ』『死んでも赦さない』と言われたショックから立ち直ることができず、あれからずっと泣きっぱなしだ。
今は永佳と邑子の幼馴染である春川英隆(男子十四番)が一緒にいて宥めているが、英隆も葉瑠に責められてからは意気消沈してしまっているので、相乗効果で2人でどんどん落ち込んでいっているのではないかと思える。
残る1人、永佳とは恋仲である望月卓也(男子十七番)は商店に侵入する際に壊した窓のある風呂場を見張っているが、卓也も平気そうには見えない。
まったくもって、口の達者な人間と対峙するのは厄介だ。
先の戦闘では誰も体に傷一つ負っていないが、言葉の刃にめった刺しにされた。
ある意味銃で撃たれるよりも傷は重い。

永佳はコルト・ガバメントを握り締めていた右手を離し、掌を見た。
グリップの跡がくっきりと刻まれた掌。
授業中はシャーペンを持ち、所属する美術部の活動中は絵筆を持っていた右手――文字を書き絵画を創作してきたこの手で、背後から宍貝雄大(男子八番)の命を奪い、親友の水田早稀(女子十七番)と揉み合い、葉瑠を傷付けた。

それが親友の早稀や湯浅季莉(女子二十番)であろうが、部活で仲良くしていた上野原咲良(女子二番)であろうが、関係ない。
ルール上敵なのだから、殺られる前に殺らなければならない。
きっと早稀や葉瑠も、いつかは自分の命可愛さに誰かを傷付け、そして気付くだろう――プログラムなのだから仕方がない、と。

例えば永佳に学年トップの真壁瑠衣斗(男子十六番)ですら足元にも及ばないような類稀なる頭脳があれば、殺し合う以外にもこの状況を打開する方法が見つけられるのかもしれない(過去にプログラムから脱出者が出たというニュースは目にした記憶があるので、ありったけの知恵を振り絞れば100%不可能ではないのだろう)。
しかし、生憎永佳には人並み以下の頭脳しかないし、さらに自他共に認める不器用人間だ。
周りを傷付け、自分を傷付けて、それでも用意された選択肢の中の1つを選ぶということしかできない。
今も、昔も。

永佳の耳には、相変わらず邑子の啜り泣く声が届いていた。
それが、永佳の記憶の引き出しに押し込んでいた初等部時代の出来事を引っ張り出し始めていた。



永佳と邑子と英隆、3人は母親同士が大学時代の親友だったため、物心が付く前から母たちのお茶会に連れて行かれては顔を合わせていたらしい。
物心付いた時には、永佳にとっては面倒見が良くて世話焼きの英隆は兄のような存在で、小柄で愛らしい邑子は妹のような存在で、母親たちからも「3人はまるで兄妹みたいね」と言われてきたし、3人の中で唯一一人っ子である永佳は兄妹と友達が同時にできたようで嬉しかった。
社会的ステータスのこともあったろうが、仲の良い3人を同じ学校に通わせたいと思ったらしい親たちの計らいで3人は帝東学院初等部に入学した。
幼稚園はバラバラだったけれど同じ学校に通うことができると知った時、嬉しくて飛び跳ねて喜んだことは今でも覚えている。

当時は明るくてハキハキして気の強かった永佳はクラスのムードメーカーで、人懐こくて誰とでも親しくできた邑子はいつも人の輪の中にいたし、文武両道で人を引っ張ることに長けていた英隆はクラスの中心にいた。
学生数の多い帝東学院の同学年の中でも知名度の高い3人が一緒にいればそれなりに目を引いていた(まあ、天下の城ヶ崎グループの御曹司である城ヶ崎麗と、テレビで見る子役タレントなんて目でもない程の類稀なる愛らしい容姿の上野原咲良と、強面で当時から大柄で周りから頭一つ出ていた池ノ坊奨のトリオに比べれば知名度は低かったろうが)。

これは恐らく雨宮悠希(男子三番)を鎌で刺殺して返り血を浴びた時に付着したものだろう。
普段教室で見かけていた悠希の爽やかな笑顔、襲い掛かった時に浮かべていた必死の形相、そして事切れた時の真っ赤に汚れた顔と光を失った瞳――全てが一気にフラッシュバックし、季莉はうっと呻いた。

「季莉…大丈夫?」

季莉は口元を押さえながら、隣に腰を下ろしていた松栄錬(男子九番)へと目を向けた。
先の戦闘で真壁瑠衣斗(男子十六番)にボウガンで左足を貫かれ、更に高須撫子(女子十番)に短刀で右肩を刺された錬は、失血のためか顔色が優れない。
持参していたタオルを裂いた物と民家で調達した救急箱の中の消毒液と包帯で応急処置を施した左足はだらしなく投げ出されている。
放送の内容を記録するために地図は出しているものの、右肩の傷がたった数時間で癒えるはずがなく、ペンを持つ手には力が入っていない。
体の傷だけではなく山本真子(女子十九番)を金槌で撲殺したことで加害者とはいえ精神的にもショックを受けているというのに、季莉を気遣ってくれる錬の優しさが心に沁みるようでありがたかった。

「大丈夫、ありがと。
 ちょっと…思い出しただけだから」

「そっか」

錬は眉をハの字に下げて小さく笑むと、視線を季莉から地図へと落とし、「忘れたら、絶対いけないもんね」と消えてしまいそうな小さな声で呟いた。
地図を持つ左手が、小刻みに震えていた。

『はいっ、午後6時になりましたーってことで、定時放送いくでー。
 まずは退場したお友達の名前から言ってくからなー。
 男子四番・池ノ坊奨くん。
 女子三番・荻野千世さん。
 以上2人…ちょっとちょっと、前よりもペース遅なっとるやんかー!
 みんな、もうちょい頑張ってこうな!』

季莉は向かいに腰を下ろしている鷹城雪美(女子九番)と榊原賢吾(男子七番)を盗み見た。
賢吾は眉間に皺を深く刻んでいたが、雪美は平然としていた。

雪美の立てた作戦で、季莉と錬は奨ら第4班を襲撃したものの、奨と瑠衣斗と上野原咲良(女子二番)を逃がしてしまった。

身体に痛みを憶え、湯浅季莉(女子二十番)はゆっくりと瞼を持ち上げた。
顔の下敷きになっていた右手がじんじんと痺れているし、首が痛む。
まるで授業中によく眠った後のよう――そこまで考え、季莉は眉を顰めた。
おかしい。
季莉は上半身を持ち上げたのだが周りは暗くてよく見えないので、自分が体を預けていた板を触り、そこから手を滑らせてその全体像を把握した。
これは、学校で使うような机だ。
しかし、帝東学院のものとは少し形が違う。
同様に自分が腰掛けている椅子にも触れてみたが、やはり形状が違うようだ。

ここは、どこ?
学校じゃない。
そもそも、あたしたちは修学旅行に行く途中だったはず――あれが夢じゃなければ。

季莉は前に手を伸ばしてみた。
すぐに、温かい何かに触れることができた。
これは、人の体温による温かさ――丸みを帯びたフォルムは、恐らく背中だ。
少し手を上にずらしてみると、別の布の感触がした。
それを掴み、形を確認してみる――フードだろうか、これは。

「…早稀?」

季莉は友人の水田早稀(女子十七番)の名前を呼んでみた。
フードがついている服を着ている人間で最初に思い浮かんだのが全体はカーキ色でそこに白黒のストライプ模様のフードが付いたパーカーをいつも着ている早稀だったこともあるが、早稀が前にいるのなら、それは教室での席順と同じ可能性が高いからだ。

前にいる人物は何も答えないので、今度は後ろや左側に手を伸ばしてみたが空を掴んだだけに終わった。
季莉の席は最後列で窓側から2列目、ただし窓際の列は机が1つ少ないので季莉の左隣には誰も座っていなかった――つまり、やはりこれは教室での席順と同じ並び方なのではないだろうか。
そうであれば、右隣にはクラス1大きな体を持つ無愛想な林崎洋海(男子二十番)がいるのだろうし、右斜め前には副委員長の奈良橋智子(女子十一番)が、左斜め前には銀髪赤メッシュという、パーマをかけた明るい金髪をツインテールにしている季莉と同レベルで派手な頭をしているサボリ魔の芥川雅哉(男子二番)がいるはずだ。
とにかく、こう暗くては確認することも困難なのだけれど。

「ねえ、早稀…早稀ってば」

洋海とは会話をしたことはないし、智子はたまにからかったり嫌がらせをしてやったりしたこともある仲だし、雅哉は女子相手にヘラヘラしているところがあまり好きではないので、声を掛けるならやはり前にいるであろう早稀しかいなかった。
お互い一時は問題児扱いされていた者同士ということもあって仲良くなったのだけれど、お互い落ち着いた今では様々なことに対して同じテンションではしゃぐことができる1番の親友だ。


「…その声は…湯浅か?」


低すぎずどこか色気を感じてしまう声に名を呼ばれ、季莉は顔を前に向けた(やはり暗くてよく見えないのだけれど)。
大いに聞き覚えのある声に、少しだけ安堵した。

「うん、あたし。
 アンタは…城ヶ崎だよね?」

季莉の祖父は大東亜を代表する自動車会社を経営しているため家は裕福で、季莉はこのクラスではトップクラスのお嬢様なのだが、季莉の家も恐らく足元にも及ばないであろう家に生まれ育ったクラス1、いや学校1のお坊ちゃんである城ヶ崎麗(男子十番)は季莉の質問に対し「ああ」と答えて肯定した。
顔は見えないけれど、きっと「俺に決まってるだろうが」と言いたげな自信に満ち満ちた表情を浮かべていることだろう。

「他に起きてるヤツは?」

麗は先程より大きな声を出したが、返事はなかった。
どうやら季莉と麗以外はまだ眠りに落ちたままのようだ。

「これは修学旅行の一環…ではなさそうだよな。
 いつもの教室でもないようだし。
 湯浅、他に何かわかっていることは?」

「えー…あ、多分今の席の並びは、普段と一緒だと思う。
 あたしの左と後ろには誰もいないし、前は多分早稀だし」

「ふーん、成程。
 おい、咲良、咲良!」

麗は季莉から情報を受けるとすぐに上野原咲良(女子二番)を呼んだ。
咲良は麗とは幼馴染であり、家柄の話をすると昔は主君と家臣の関係だったという話を聞いたことがある。
麗の左隣の席であることもあり、咲良を起こしに掛かったのだろう。
間もなく寝ぼけたほわほわとした声で「麗くん…?」と呼ぶ咲良の声が聞こえた。

「咲良、ここは教室で席の並びは普段と同じらしい、周りの奴を起こせ。
 電気のスイッチはどこだろうな…紗羅、芳野!!」

麗は今度は廊下側の最前列の席である朝比奈紗羅(女子一番)と芳野利央(男子十九番)を呼んだ。

紗羅は自分の後ろの席にいる真壁瑠衣斗(男子十六番)に声を掛けた。
瑠衣斗は紗羅と同じく中等部から帝東学院に入ってきたのだが、入学以来学年首席の座を一度たりとも手離していない優等生だ。
固い表情を崩すことがほとんどないので、季莉はあまり好きではない。
瑠衣斗も麗の取り巻きの1人であり、紗羅とは数ヶ月付き合った後別れたそうだが今では無二の親友のようで、瑠衣斗は紗羅を相手にしている時だけは表情が緩み笑顔を見せることもある。

どたんっと何かが倒れる音がし、「え、瑠衣斗アンタ転んだ!?大丈夫!?」という紗羅の声が聞こえた後、天井の蛍光灯に灯りがともった。
頭はいいが運動能力は破滅的にない瑠衣斗が床に倒れており、紗羅はその腕を掴んで起こそうとしていた。
スイッチに触れたのは、声は一切聞こえなかったが起きていたらしい利央だった。

ようやく全体を確認することができるようになり、季莉は辺りを見回した。
麗が大声を上げたり紗羅が騒いだりしたこともあり、また周りが明るくなったこともあり、半数以上が目を覚まして身体を起こし、それぞれが不安げな表情で辺りを見回しては近くの席の人と話をしていた。

「季莉…これ、何、どういうこと…?」

ようやく目覚めた早稀が、困惑した表情で季莉を見つめた。
いつも明るい笑顔を浮かべているイメージが強い早稀だが、さすがにこのわけのわからない状況は不安なようだ、当たり前だし季莉も同感だが。
その早稀の首元に、ふと視線が止まった。
赤みの強い茶色に染められたショートヘアなのですっきりと見えている早稀の首元に、見慣れない銀色の物体が巻き着いているのに気付いたのだ。

「…早稀、アンタそれ…首輪?
 そんな無骨なモン付ける趣味、あったっけ?」

「は?何言って――」

早稀が自らの首元に手を遣り――目を見開いた。
その存在が本当なのか確かめるかのように何度も自分の首に巻き着いた首輪に手を触れた後季莉を見、眉を顰めた。

「そういう季莉の首にも…ううん、みんなの首にもあるよ、これ…!!」

早稀の指摘を受け、季莉も自分の首元に手を遣り、その存在に初めて気付いた。
確かに首元には冷たい感触があるのだが、こんな物を付けた記憶はない。
そして改めて周りを見渡すと、周りにいる雅哉や洋海や智子だけでなく、早稀の前の席に座る小石川葉瑠(女子五番)と話をしている横山圭(男子十八番)と阪本遼子(女子八番)にも(葉瑠はいつも何故か学校指定ジャージを着用しており、ジャージのファスナーを上まであげているので首は全く見えず確認できなかった)、洋海の隣で大騒ぎしている川原龍輝(男子五番)や龍輝と同じく騒いでいる内藤恒祐(男子十二番)にも、全く同じ首輪が付いていた。
そして、季莉は教室の前方に目を遣る。
最前列で1人おろおろと不安げに辺りを見回している松栄錬(男子九番)――親が決めた季莉の許嫁であり、現に現在付き合っている季莉の彼氏だ――の首にも、その首輪はいやらしく存在を主張していた。

指差された麗の取り巻きの1人である木戸健太(男子六番)が悪態を吐きながらも立ち上がり、教室の前の扉を開けようと手を掛け――首を傾げた。
何度も扉を引こうとするが、一向に開く気配はない。

「ちょっと健太何してんのよー」

「木戸、鍵を開けろ、鍵を」

見かねた紗羅と瑠衣斗が扉に近付き健太を手伝う。
しかし、どうやら鍵を開けることができないらしく、扉は開かなかった。

「…城ヶ崎、変だよこの扉…鍵穴がこっちを向いてる。
 普通鍵穴は外にあって、内側はつまみで開けられるはずなのに」

扉を一通り眺め回した瑠衣斗が指摘した通り、確かにそれは妙なことだった。
普通教室は外から施錠できるようになっているもので、中からは自由に開けられるようにできているはずなのだが、これではまるで閉じ込められているみたいだ。

「麗さまー、後ろも同じになってて開かないよぉ」

後ろの扉には、麗を取り巻く面々の中でも群を抜いて麗を慕っている鳴神もみじ(女子十二番)がおり、何とかして開けようとしていたようだがそれは叶わなかった。

「会長会長っ、窓も同じようになってるよ」

廊下側の席に座る春川英隆(男子十四番)が後ろの席の日比野迅(男子十五番)と共に窓を開けようとしたようだが、それもできなかったようだ。

つまり、自分たちはこの部屋に閉じ込められている。

教室内を不安な空気が満たしていく。
季莉自身も言いようのない不安が徐々に膨らんでおり、手が震えるのを押さえて必死に隠していた。

「…意味わかんない、ムカつく」

不機嫌さを前面に押し出した声を上げたのは、廊下側の席の最後尾、季莉や早稀の仲間の星崎かれん(女子十六番)だった。
明るい茶色に染まった髪を手櫛で掻き上げると、立ち上がって自分の座っていた椅子を掴み、振り上げた。
前の席の宍貝雄大(男子八番)や迅がぎょっとした表情を浮かべ、慌てて自分の席を放棄して窓から離れると同時に、かれんは椅子を窓に向けて振り回した。
かれん自身は今までそんな破壊行動をしたことはないはずだが、他のクラスのギャル仲間が以前同じような行動をして教室の窓ガラスを割って大騒ぎになったことは季莉も記憶していた。
確かに開かないのなら割ればいい、かれんは冷静にそう考えたのだろう。

しかし、窓は割れなかった。
大きな音はしたのだが、窓には罅1つ入っていなかった。
見ていた雄大がかれんを退がらせて同じように窓に椅子を叩きつけたのだが、クラスで3番目の巨体であり野球部で腕力が鍛えられている雄大をもってしても、窓にはいささかの傷も付けることはできなかった。

「…普通の窓じゃないのか、まるで防弾ガラスだな」

見ていた麗は溜息混じりに呟いた。

「城ヶ崎ー、こっちは開くぜ、一応な。
 撫子ちゃんがフッツーに鍵開けて開いたんだけどさぁ」

「馴れ馴れしい呼び方はやめてください、芥川さん。
 …開くには開きますが、板のような物が張られています。
 外がどうなっているのかはわかりません、城ヶ崎さん」

季莉の左斜め前、窓際の列の一番後に座る雅哉とその前に座る高須撫子(女子十番)が声を上げた。
確かに、雅哉と撫子の間の窓は開いているのだが、撫子は本来何もないはずの場所をコンコンと叩いている。
その高音から察するに、金属製の板が張られているようだ。

つまり、季莉たちは、完全に閉じ込められてしまっているということだ。

「麗サマ、俺見たんだけどさ!」

麗とは部活仲間であり、季莉の友人の1人である財前永佳(女子六番)と現在付き合っている望月卓也(男子十七番)が声を上げた。

そのどちらにも当てはまらない水田早稀(女子十七番)は、体育館の壁にへばりつき、普段から人気のない体育館裏をそっと覗いていた。
その視線の先には女の子が1人で立っている。
別のクラスの、早稀の友達だ。

早稀はそわそわする気持ちを押さえようと、ポケットに手を突っ込んでペロペロキャンディーを取り出し、片手で器用に包みを開けると口に入れた。
口の中に甘い苺の味が広がる。
昔から通い続けている鳴神もみじ(女子十二番)の祖母が開いている駄菓子屋で買い物をした時に、厚意で貰ったおまけのキャンディーだ。

「おやおやおや、そこにいるのは早稀じゃないかい?」

突如名前を呼ばれ、早稀はびくっと肩を震わせて振り返った。
そこにはお団子頭と縁無しの眼鏡の奥にある吊り上がった瞳、えんじ色の正直ダサいとしか言えない指定ジャージにスカート――そんな恰好をしている知り合いは、早稀には1人しか心当たりがない。
早稀は相手の口を手で覆った。

「しーっ!
 今覗き見してんだから静かにして、葉瑠っ」

クラスメイトの小石川葉瑠(女子五番)は眉を顰め、先程までの早稀と同じように体育館裏を覗き込んだ。

「ありゃ、あれはC組の成田さん?
 何だい早稀ちー、いつから女の子をつけ回す趣味が?」

「違うって、黙んなきゃ殴るよ?」

「おっと勘弁してよ、黙るからさァ」

葉瑠は声のトーンを落としたものの、一向に黙る様子はない。
早稀はクラスの中ではやや浮いているギャルグループの一員だが、その中では最も交友関係が広い。
一方葉瑠は女子主流派グループの1人で、クラスの女子の中で最も個性的なのだが、独特の親しみやすい話し口調は早稀も気に入っており、グループの垣根を越えて気軽に話のできる相手の1人だ。

「成田ちゃん、今日告るんだってさ、陰ながら応援してんの」

「へぇ…でもこんな試験前に告ることなくない?」

「ま、そうなんだけどねー…あ、来た来たっ」

相手の男子生徒が来た。
B組の、適度に顔が整った運動神経は抜群の人で陸上部の高跳び選手をしていると聞いたことがある。
早稀とは初等部の頃に2回程同じクラスになったことのある人だ。
早稀の後ろから葉瑠も顔をそっと覗かせた。
告白シーンなんて滅多に見れるものではないので、葉瑠も興味津津なのだろう。

「あやー…ありゃ佐々木さん家の大介くんじゃないですかー。
 成田さん良い趣味してんねー」

「あれも葉瑠の趣味なの?」

「まあねーん♪」

早稀は振り返り、にやにやとしている葉瑠の顔を見た。
お互い初等部から帝東学院に在学しているが、葉瑠と同じクラスになったのは中学2年生で初めてだったのであまりお互いのことを知らなかった。
プライベートの付き合いなどもしていないが、早稀と葉瑠は似ているところがあった。
それは、“人のことを見るのが好きだ”ということ。

早稀は、誰かに恋をしている女の子を見るのが好きだ。
恋する女の子はどうしてあんなにも可愛いのだろうと見惚れてしまうし、片想いの相手のことを話す時や彼氏のことを話す時の女の子の表情は、とても生き生きとしていて可愛くて、聞いている早稀まで幸せになる。
だから、恋愛が成就するためなら協力は惜しまないし(今回の件も、早稀は2人を引き合わせるところからずっと協力していた)、たとえ普段全く親交のない女の子でも応援したくなる。
こんな自分でも恋のキューピットになって女の子を幸せにできるなら嬉しい。
逆に、恋する女の子を苦しめる男が現れようものなら、懲らしめるために実力行使も辞さない(お陰で、これまで何度反省文を書かされたかわからない)。

一方、葉瑠は自分の気に入ったイケメンを追いかけるのが趣味だ。
追いかける、と言っても、ストーカーをするわけではないのだが。
とにかく気に入った相手には積極的に話し掛け、周りの友人たちから様々なエピソードを聞くなどして意外な一面を探っていく。
それはアイドルの追っかけにも似たところがあり、葉瑠曰く、そこに恋愛感情は全くないらしい。

好みは人それぞれとはいえ、大抵なら早稀たちの所属する3年A組でイケメンが誰かを挙げるなら、その人気たるや中等部に留まらない城ヶ崎麗(男子十番)と春川英隆(男子十四番)だと思うのだが。
何せ彼らは顔立ちは良いし(麗はどこか外国人を感じさせる顔立ちで、英隆は中性的な顔立ちをしている)、所属する部活では部長を務め、将来は恐らく大東亜の経済を牽引していく立場になるであろう特殊な人種だ。
もし結婚できるとしたら、それは所謂“玉の輿”というやつになるだろう。

「え、一押し?
 そんなの、裕一郎くんに決まってんじゃん!」

「…ユウ?意外なのきたね」

ユウこと原裕一郎(男子十三番)は、お世辞にも目立つタイプではない。
無愛想でぶっきらぼうで、いつも部活仲間の横山圭(男子十八番)と口喧嘩をしては彼らとつるんでいる宍貝雄大(男子八番)に止められている。
文武両道ではあるが、顔が良いわけでもないし(吊り上がった眉と目に睨まれると早稀でも怯んでしまう)、身長もクラスの男子の中では2番目に低い。
正直、“イケメン”という言葉からは程遠い。

「あーら、早稀知らないの?
 実は、ああ見えて裕一郎くんってばかーなーりっ、スイーツ大好きなんだよ。
 特にシュークリームには目がなくて、皮がカリッカリのやつが大好きなの。
 あと、心霊現象の特番とかは、見るとトイレに行くのも怖くなるから苦手だとか。
 あんなにツンツンしてるのに、意外と内面乙女で超可愛いったらないわ!
 話しかけたら耳赤くしてすぐどこか行っちゃう照れ屋さんだし。
 あのギャップがたまんないのよね、フフフッ!」

「ぷっ、そりゃ確かに意外過ぎて可愛いかも」

「それからぁ、健太くんもオススメかなっ。
 ほら、健太くんって小さくて、彼女の咲良に身長負けてるでしょ?
 だから少しでも追いつくために1日3回牛乳飲んで煮干しをおやつ代わりに食べて
 “寝る子は育つ”から夜更かしは絶対にしないんだって!
 いじらしくてキュンキュンするわぁ!」

木戸健太(男子六番)の陰の努力に、早稀もくつくつと笑みを零した。
余談だが、早稀は校内にいる様々なカップルたちを日々観察しているが、健太と上野原咲良(女子二番)のカップルは早稀内ベストカップル賞に輝いている。
一般庶民と超お嬢様、身分の違いを超えた2人の仲睦まじい姿は見ていて心が温まるし、口が悪いところもある健太が咲良の前ではとても優しくなるのは、それ程までに健太が咲良を想っているということがわかり好感が持てる。

とりあえず、葉瑠の言う“イケメン”の基準は、どうやらギャップのある意外に可愛らしい男子であるかどうかが重要視されているらしい。

クラスでは下から3番目の位置をキープしているのだが、早稀より下にいる芥川雅哉(男子二番)は授業の大半を机に突っ伏して寝て過ごしている問題児だし、星崎かれん(女子十六番)は早稀の友人だが夜遊びに興じているので授業中はぼーっとしていることが多いので、そんな2人に次いだ成績というのは確かに問題だ。
この時期に赤点を出すと、補講などと被って部活の試合に出られなくなるかもしれず、バスケットボール部でレギュラーを務める早稀にとっては確かに困った事態になる。

それでも、早稀は迅と一緒にいる時間が大好きでたまらない。
片想いをしていた時から毎日追いかけ続け、その頃から1日顔を見ないだけで寂しくてたまらなかった。
早稀の我儘にちゃんと付き合ってくれ、さり気なくリードもしてくれ、自分だけでなく周りにもさり気ない気遣いができ(電車で妊婦さんに席を譲ったり、階段を両手に荷物を持って上がろうとする老人の荷物を持ってあげたりということを当たり前のように自然にやってのけるのだ、初デートで目の当たりにした時にはときめいて死ぬかと思った)――迅と一緒にいると、楽しさと安らぎとときめきを一気に味わえるのだ。

「ほら、帰るぞ」

「嫌っ!!
 馬鹿馬鹿、迅のばーか!!」

帰ろうとする迅の背中にハイキックを叩き込んだ。
今は喧嘩は売られて逃げようがない時以外にはしていないが、昔は自分から喧嘩を売ることも多く生傷の絶えない日々を送っていた。
足の方が威力があるので、早稀はキックを多用していた。
本気は出していないけれど、突然背中に衝撃を喰らった迅は、げほっと咳き込んだ。

「さーきー…」

「嫌なものは嫌っ!!
 一緒にいたい、今日は迅と一緒が良いのっ!!」

「だーかーらーっ」

迅は大きな手を早稀に差し出した。
きょとんとする早稀に、迅はあの呆れ顔を向けた。

「学校にいても腹減るし喉乾くから、駅前のファミレス行くぞ。
 試験前だから、ちゃんと勉強すること。
 それなら、俺はちゃんと早稀と一緒にいるから」

早稀はぱあっと笑顔を咲かせ、迅に抱きついた。
「それじゃ歩けないだろ」と言われてしまったので、早稀は体を離して今度は迅の大きな手を掴んだ。
早稀の小さな手を、迅の大きな手がしっかりと包む。
早稀は、指を絡ませる恋人繋ぎよりも、この繋ぎ方が好きだった。

大きく息を吸い込み肺を新鮮な空気で満たしながら大きく伸びをした望月卓也(男子十七番)は、感動の言葉と共に両足で何度もジャンプをした。
その隣では親友の1人である春川英隆(男子十四番)が苦笑しながらも、同じように大きく伸びをしてから軽く身体を捻ってストレッチをしていた。

卓也たちが今いる場所は、高速道路のサービスエリアだ。
私立帝東学院は大東亜共和国有数の名門校だが、その評判を定着させた所以は富裕層の親が金を積めば入ることのできる学校というわけではなく、頭脳や才能がある者には積極的に奨学金を出したりその他にも支援制度が充実していることにより、たとえ家がそこまで裕福でなくとも入学することができる門の広さにあるだろう。
一般家庭で子どもを通学させている親が金銭面でできるだけ苦労しないようにという配慮がなされているので、学校行事でも有名私立だからといって高級感があるわけではなく、内容は一般の公立中学と大差ない。
修学旅行も、普通の4列シートのバスにクラス毎に分かれて乗車して京都を目指し、普通の旅館に宿泊しながら観光や学習を行うという予定になっている。
今朝は早い時間に学校に集合してバスに乗車し、ひたすら西に向けて走ってきたが、時計が午後0時を回ったところで昼休憩のためにサービスエリアに入ったのだ。

「昼飯何にしよっかなー、ラーメンとかないかな!」

明るい茶色に染めた髪と間から覗く耳に開けられた両耳計4個のピアス、ロザリオと左中指のごつごつとしたシルバーリング、カッターシャツの前は全て開けて中に着込んだ赤いTシャツを見せ、学校指定のブラウン系のチェック柄のズボンは膝下まで捲り上げるという、お坊ちゃんからは程遠い出で立ちをした内藤恒祐(男子十二番)が卓也と英隆を追ってバスから降りてきて、辺りを見回した。

「フードコートがあるって先生言ってたから、中にあるんじゃない?
 俺うどんとか食べたいな、あるかな」

恒祐の後ろを追ってきたのは、田中顕昌(男子十一番)。
派手な恒祐といつも一緒にいるとは信じがたい程に大人しい容姿と控えめな性格で、細く垂れた小さな目はとても優しく見る者をほっとさせる。

「あるんじゃないの、定番だしさ。
 俺も天ぷらうどんとか食べたいなぁ」

「なあ恒ちゃんよ、あそこにご当地ラーメンって書いてね?
 せっかくだしアレ食おうぜ!」

更に雨宮悠希(男子三番)と川原龍輝(男子五番)が降りてきた。
悠希は非常に爽やかで声や表情だけでなく性格も優しい上に文武両道なのだが、少々ナルシストな面がある。
しかし、それが憎めないどころか好感が持ててしまうのは、悠希のナルシスト発言をいつも龍輝が面白おかしく茶化すからかもしれない。
龍輝は学年トップクラスの運動能力と太陽のような明るさを持つムードメーカーの1人で、特に落ち着きのない恒祐の手綱を持ちコントロールしたり控えめな顕昌をリードするなど、皆の先頭に立つタイプの兄貴肌だ。

「元気だなお前ら…ラーメンとかマジ無理、勘弁してよもー…」

弱々しい声を吐いているのは、相葉優人(男子一番)。
いつもはへらへらとした笑顔を浮かべている優人だが、今はその顔は青ざめている。
青縁眼鏡に青白い顔だなんて青々しているな――などと卓也は一瞬思ったのだが、本人はバス酔いでふらふらしているので笑うのは失礼だろう。

そんな優人を気遣っている日比野迅(男子十五番)も顔色が悪い。
優人は元々乗り物酔いしやすい体質なのだが、迅はバスの中でずっと観光用の雑誌を見ていたせいで酔ったのだろう。

ちなみに卓也に英隆、恒祐に顕昌に悠希に龍輝、そして優人と迅。
この8人はいつも行動を共にし、クラスの中心で騒いでいることの多い、名前を付けるなら男子主流派グループだ。

「迅も大丈夫かー?
 下見て本ばっか見てたら、まあ酔うよなぁ」

赤みがかった茶髪のボブヘアとブラウスの袖から覗くごついブレスレット、そして吊り上がり気味の勝気さが満ちた瞳――まだ修学旅行の行きしなだというのに既に土産物のまんじゅうの箱を手に取っていた朝比奈紗羅(女子一番)だ。
身長は150cmにも満たない小柄な体格だが、その身の軽さもあってか新体操部のエースの座に君臨する、ややきつい性格をしているが気軽に話せる女の子だ。

「迅と優人がバス酔いしたから、食えそうなモン探しに来たんだよ。
 そっちこそ、土産はまだ早いっしょー」

「いーのぉ。
 せっかくだから、普段食べないこういうのみんなでバスで食べようってなったの」

卓也のツッコミに対したのは、猫っ毛の短めの髪の一部を赤いの飾りのついた髪留めで留めた髪型が愛らしい、いつも眠たそうにしている鳴神もみじ(女子十二番)。

「だからって甘ったるいのばっか食えねぇよ、もっと小さい箱にしろよな!」

もみじが手にしていた大きな箱を後ろから取り上げたのは木戸健太(男子六番)。
男子の中で最も小さいが熱気が身体から噴き出さんばかりの熱血家で努力家の少年漫画の主人公になれるタイプの性格で、卓也とはテニス部でダブルスを組んでいる仲の良い相棒だ。
紗羅ともみじと健太は幼馴染トリオで全員が中等部から帝東学院に入学して非常に仲が良いので、3人をまとめて“庶民トリオ”と陰で呼ぶ者もいる。
小柄な3人がじゃれあう姿は、小動物を見ているようで微笑ましい。

「バス酔いって大丈夫なの?
 あ、飴とか舐めたらいいって聞いたことあるんだけど…どうかしら、瑠衣斗くん」

「あ、確か相葉も日比野も席が後ろの方だったね。
 前の方が揺れがマシらしいから、席替ってもらえば?
 望月たちから離れて、静かに寝てしまうのが1番じゃない?」

それぞれ手に地域限定のお菓子を持った上野原咲良(女子二番)と真壁瑠衣斗(男子十六番)が、バス酔い対策を話し合ってくれていた。
咲良は類い稀なる愛らしい容姿と誰にでも優しい性格で異性人気が非常に高い帝東学院のマドンナ的存在だ。
ここに入る前にちらっと姿が見えた時には、同じサービスエリアに居合わせた他の学校の修学旅行生に声を掛けられていたが、咲良の隣にいた強面で大柄の池ノ坊奨(男子四番)にじろっと一瞥されて彼らはそそくさと逃げて行ってしまっていた。
まるで奨は咲良のボディーガードのようだった(実際は幼馴染らしいのだが)。
本当なら恋人の健太が護ってやるべきだと思うのだが、小さな健太が睨みをきかせてもあまり効果はなかったようだ、お気の毒に。

女子の集団の中から覗いている茶髪は明らかに城ヶ崎麗(男子十番)のものなのだが、麗は常に満ち溢れる自信とエベレスト級のプライドの持ち主ながら身長は決して高くないので、その顔は卓也たちからは確認できない。
帝東学院中等部の生徒会長でもあり卓也や健太が所属するテニス部の部長でもある麗は、生まれつきの茶髪と白皙の肌と赤みがかった目が特徴的で、口許のほくろが非常に端正な顔立ちに更に色気をプラスさせていることもあり、女子人気は非常に高く今もその容姿に魅かれた他校生に捕まっているのだ。

麗には、カリスマ性が備わっていると卓也は思っている。
卓也は部活での付き合いがあるのだが、彼以上に部長らしい部長はいないと思うし、いつでもつい姿を追ってしまう。
咲良と奨は幼い頃から常に麗の傍から離れないし、紗羅は『麗に憧れて入学した』と豪語しているし、もみじは異様なまでに麗に心酔しているし、健太は麗をライバル視しながらも常に行動を共にしているし、深い人付き合いをしなさそうな瑠衣斗ですら常に麗に付き従っている。
それぞれが、麗に対し何かを感じているのだろう。

「城ヶ崎さん、何をされているんです?
 そんな庶民たちの相手をされるなんて、やはりお優しいですね」

麗に群がる女子たちの間に割って入り麗の腕を引っ張ってその中から救い出したのは、麗を取り巻くグループの最後の1人、高須撫子(女子十番)だ。
麗に群がっていた女子たちが非難の声を上げるが、撫子に勝ち誇った笑顔を向けられると萎縮し、そのままどこかに行ってしまった。
撫子は華道の家元を祖母に持つお嬢様で、艶やかな長い黒髪に上品な言葉遣いと物腰、狐のように吊り上がった目元にキツさを感じるが“大和撫子”と呼ぶに相応しい咲良とは違うタイプの容姿に恵まれた女の子なのだが、恐らくこのクラスで最も家柄に対する偏見が酷い。
中等部から入学した人間に対して、普通に“庶民”という言葉を遣い見下している。
それはいつも行動を共にする健太・瑠衣斗・紗羅・もみじも例外ではなく、特に紗羅との折り合いが悪いように見受けられる。

「お前ら、買うモン決めたか?
 とっとと買って、あっちにある喫茶店にでも入ろうぜ」

麗は髪を掻き上げながら仲間の元に戻ってきた。
クラス1の家柄で育った麗には、外の屋台やフードコートでご飯を食べるということは考えられないらしく、競合店がないからか値が張っているサービスエリアの喫茶店に入ることを当然のように提案していた。
健太たちの財布には少しきついのではないのだろうか、何となくそう感じたが、健太たち“庶民”も異議を唱えることはなくそれぞれ土産物の会計に向かったので、卓也と英隆は麗たちとは別れて胃に優しい物を再び探し始めた。

結局梅干しおにぎりを2つと自分たちの昼食を買ってから売店を出た。
ふとフードコートに目を遣ると、奥の方では恒祐たちが騒いでいたのだが、手前側にも見慣れた顔があった。
先に気付いたらしい英隆が、既にそちらの方に向かっていた。

「あ、ハルカワー!!」

最初に英隆に気付いて大声を上げたのは、クラス1小柄で小学生のように幼い広瀬邑子(女子十五番)、英隆の幼馴染だ。
その手元にはたこ焼きが置かれている。

「へー、たこ焼き売ってるんだ、おいしそうじゃん、邑ちゃん」

「じゃあ1つおすそわけ、どーぞ!」

邑子は持っていた箸でたこ焼きを1つ持ち、英隆の方にやった。
それは所謂“あーん”なのだが、英隆もさして気にも留めない様子で差し出されたたこ焼きを口に入れ、美味しさに顔を綻ばせた。
それを見ていた小石川葉瑠(女子五番)と平野南海(女子十四番)と山本真子(女子十九番)がにやにやしながら「おおー」と声を上げた。

「相変わらず仲が良いのね、2人は」

「邑子そういうのやめなよね、周りから誤解されるよ?」

くつくつと蓮井未久(女子十三番)が笑い、その隣で阪本遼子(女子八番)が頬杖をつきながら呆れた表情を浮かべていた。

「阪本さんも、圭にやってあげたら?」

英隆が意地悪く言うと、遼子は顔を真っ赤にした。

「はぁ!? 意味わかんない、何であたしが横山にそんなことしなきゃいけないの。
 熱いおでんなら突っ込んでやっても良いけどさ」

「どっかのお笑いタレントか!」

遼子の後ろでツッコミを入れたのは、遼子の相手役に挙げられた横山圭(男子十八番)、遼子とは9年連続同じクラスの腐れ縁だという。
9年連続クラスメイトということもあり、2人は言い争いを続けているのだが、それは息がぴったりの夫婦漫才のようにしか見えず周りはそれを見て笑っている。

「横山テメェ水汲んだら戻ってこいよ」

「そんなの両手に持って喧嘩して、零しても知らないぞ」

離れた場所から圭を呼んでいるのは、いつも圭と一緒にいる原裕一郎(男子十三番)と宍貝雄大(男子八番)だ。
特に裕一郎は圭とはサッカー部で同じポジションを争ったライバル同士ということもあってか日頃から口喧嘩が絶えず、今も圭を睨みつけている。
それでも一緒にいるというのは、雄大がいつも間に入って仲裁してくれるということもあるだろうが、何か通じるものをお互い感じているのだろう。

早く優人と迅のところに戻らなければいけないと思い、背中に遼子と圭の声を浴びながら卓也と英隆は外に出た。
優人と迅のいるベンチには先客がいた。

「…顔色悪っ」

「バス酔いかぁ、お気の毒ねぇ」

「あ、カリカリ梅ならあるよ、これ食べたらすっきりしないかな、迅!」

財前永佳(女子六番)、湯浅季莉(女子二十番)、水田早稀(女子十七番)のギャルグループの面々だった。
永佳は卓也の顔を見ると、ふいっと顔を背けた。永佳とは彼氏彼女の関係なのだが、永佳は人前では絶対に卓也に寄り付かない。卓也の周りはそれを変だと言うが、人前で寄り付かないのも悪態付くのも全て永佳の照れ隠しなのだ。
季莉と早稀も永佳のそんな性格をわかっているので、永佳と卓也を交互に見て苦笑を浮かべるだけで、せっつくような真似はしなかった。ちなみに英隆は永佳とも幼馴染なのだが、永佳は邑子のように英隆に対して親しげに話しかけたりはしないし、英隆もそれに対しては何も言わず、どこか余所余所しい。青白い顔をしている迅の彼女である早稀は、リュックからカリカリ梅を取り出した。早稀は無類のお菓子好きで、初等部の頃に遠足で“お菓子は300円まで”と決められた中でも大量のお菓子を持ってきた上に、教師に注意されると真顔で『飴は喉が痛くなった時に痛みをマシにするためのお薬だし、ガムとかグミは噛む力を鍛えるものだし、バナナは果物だし、ビスケットは動物にあげるエサだから、お菓子じゃないです』と言い放ったつわものだ。

この場にいない永佳たちの仲間である星崎かれん(女子十六番)は非常に大人びた容姿と性格をしており、同い年の人間との付き合いにはあまり関心がないらしい。
援助交際をしているという噂が立っており、交友関係を広げることが得意な卓也ですら少し敬遠してしまっているクラスメイトの1人だ。

卓也は購入したばかりの鮭おにぎりを頬張りながら、周りを見回した。
まだ5月末で冷たい物を食べるには時期が早い気がするが、ソフトクリームを売っている屋台の前には、荻野千世(女子三番)・佐伯華那(女子七番)・鷹城雪美(女子九番)・室町古都美(女子十八番)といった文化系女子グループの面々がいた。
確かに“濃厚ミルクソフトクリーム”と書かれれば食べたくなる気持ちはわかる。
卓也の傍でも、早稀が物欲しそうに屋台を見ている。

視線に気付いた雪美がこちらを見て怪訝そうな表情を浮かべたので卓也は慌てて視線を逸らし、反対側に顔を向けた。
目に入ってきたのは、芥川雅哉(男子二番)と奈良橋智子(女子十一番)という世にも奇妙な組み合わせだ。
智子はA組の副委員長で大人しく人と関わっているところをあまり見ない程に人付き合いが良くないが、とても真面目な優等生だ。
一方雅哉は銀髪に赤メッシュを入れた奇抜な髪形に着崩した制服が物語っているように真面目とは正反対の問題児で、授業の大半は寝ているし体育も参加しているところを見たことがない。
2人に共通しているのは、普段親しくしている友人がいないことくらいだ。
声は聞こえないが、智子が心配げな表情で雅哉に何事かを話し掛けるが、雅哉はへらへらと笑いながらそれを受け流してバスの方へ戻って行った。
智子が卓也の視線に気付き、びくっと身体を振るわせるとお手洗いの方へ掛けていってしまった。

「何きょろきょろしてるの、気持ち悪い」

永佳にぼそっと呟かれ、卓也は周りを見回すのをやめた。
ふと腕時計に視線を落とすと出発時間の10分前になっていたので、風に当たったことで体調が回復してきた優人と迅も連れて、卓也たちはバスへ戻った。

慌てて飛び乗ってきた恒祐たち男子主流派フードコート組が席に着いたところで担任である国語教師の塚村景子が人数点呼を行い、40人全員がバスに乗り込んだことを確認した後、バスは発車した。

 
戦闘実験第七十二番プログラムのルール


●対象クラス
  東京都私立帝東学院中等部3年A組(男子20名・女子20名、計40名)



●会場
  東京都沖御神島



●基本ルール
  4人1組のチーム戦
  原則チーム同士で戦い、最後の1チームのみが生きて帰ることができる



●チームリーダー
  チームの中の1名がリーダーに任命されている(左腕に印がある)
  リーダーが殺害された場合、チームメイト全員の首輪が爆発し、チームは敗北となる



●下剋上ルール
  リーダーを、同じチームのメンバーが殺害した場合はメンバーの首輪は爆発しない
  リーダーを殺害したメンバーが、新しいリーダーとなる



●優勝条件
  1)生き残りが1チームのみになった場合
  2)生き残りがチームリーダーのみになった場合
  3)最後の退場者が出てから24時間以内に新しい退場者が出なかった場合



●定時放送
  0時、6時、12時、18時の、1日計4回



●禁止エリア
  放送時に発表
  2時間に1つずつ禁止エリアが指定されていく
  指定後に侵入すると、警告音の後首輪が爆発する
  尚、プログラム本部は最後のチームが出発した20分後に禁止エリアに指定される

チーム編成(ネタバレ)



1班 男子一番・相葉優人 男子八番・宍貝雄大 女子三番・荻野千世 女子五番・小石川葉瑠
2班 男子二番・芥川雅哉 男子十五番・日比野迅 女子十一番・奈良橋智子 女子十七番・水田早稀
3班 男子三番・雨宮悠希 男子五番・川原龍輝 女子七番・佐伯華那 女子十九番・山本真子
4班 男子四番・池ノ坊奨 男子十六番・真壁瑠衣斗 女子二番・上野原咲良 女子十番・高須撫子
5班 男子六番・木戸健太 男子十番・城ヶ崎麗 女子一番・朝比奈紗羅 女子十二番・鳴神もみじ
6班 男子七番・榊原賢吾 男子九番・松栄錬 女子九番・鷹城雪美 女子二十番・湯浅季莉
7班 男子十一番・田中顕昌 男子十九番・芳野利央 女子八番・阪本遼子 女子十三番・蓮井未久
8班 男子十二番・内藤恒祐 男子二十番・林崎洋海 女子四番・如月梨杏 女子十六番・星崎かれん
9班 男子十三番・原裕一郎 男子十八番・横山圭 女子十四番・平野南海 女子十八番・室町古都美
10班 男子十四番・春川英隆 男子十七番・望月卓也 女子六番・財前永佳 女子十五番・広瀬邑子
1班リーダー変更 : 荻野千世→相葉優人
10班リーダー変更 : 春川英隆→財前永佳
5班リーダー変更 : 城ヶ崎麗→鳴神もみじ

横山圭(男子十八番)は何度目になるかわからない溜息を吐いた。
既に半数近くのクラスメイトがこの教室を後にした。
銃声らしきものも二度聞こえている。
外では、既に殺し合いは始まっているのだ。

『俺は政府の連中の言うことなんか絶対聞いてやらねぇ』

最初に出発した城ヶ崎麗(男子十番)はそう言い殺し合いなどしないということを宣言していたが(あの自信に満ちた感じがあまりにもいつも通りなので、こんな状況だというのに圭は思わず笑ってしまった。ほんっと麗サマ面白過ぎ)、恐らく2番目に出て行ったチームと戦闘を行った。
2チーム目の構成は、ほぼ大人しいイメージのある人間ばかりだったので、銃声が聞こえた時には非常に驚いた。
麗のあの宣言は嘘だったのだろうか。
そう思いもしたが、麗は周りを陥れる嘘を吐くような小さな人間ではないはずだ――深い付き合いがあるわけではないが、圭は麗をそう評価しているので、麗の言葉に嘘はないと確信していた。
しかし、それでも戦闘に巻き込まれたとすれば2番目に出発したチームが要注意ということになるのだが、それもメンバーを考えるととても信じられない。

…あーやだやだ、ダチを疑うとか、ほんっとやだ。

圭は溜息を吐き、1つ前の空席をぼんやりと眺めた。
この席の主は、2つ前に名前を呼ばれて出て行った阪本遼子(女子八番)。
初等部1年生で初めて同じクラスになって以来中等部3年生になるまで、ずっと同じクラスに配属されてきた腐れ縁の女の子。
強気で生意気で愛想があまり良くないけれど、9年間一緒にいたので何でも話すことのできる友人。
何でも言い合えるからこそぶつかることも多かったが、それだけ本音でぶつかれる相手はそうはいないし、自然体になれる相手もなかなかいない。

このプログラムがチーム戦だということを告げられた時、遼子と同じチームになれればいいのに、と思ったのだが、遼子は先に名前を呼ばれてしまった。
遼子は名前を呼ばれてから教室を出て行くまで、一度も圭のことを見なかった。
ライド(担当教官)に突っかかり、芳野利央(男子十九番)や蓮井未久(女子十三番)に抑えられている姿に、ああ、自分のことで精一杯で周りに全く目が行っていないな、猪かよ、と心の中でつっこんだ。
しかし、遼子が周りが見えなくなるということは非常に珍しいことなので、怖くて怖くて仕方がなかったのだろうな、と思った。
沈着冷静な利央や落ち着きのある未久が遼子と同じ班で良かった。
別のチームになってしまった、つまり敵同士になってしまったけれど、圭は遼子がチームメイトに恵まれたことを思いほっとした。

よく周りからは「付き合ってるのか?」と訊かれたけれど、恋愛感情を抱いたことはこれまで一度もない(俺の好みは遼子みたいなキツい女じゃなくて、優しい子だ。上野原咲良(女子二番)なんかストライクど真ん中だったけれど、お近づきになる前に木戸健太(男子六番)に持って行かれてしまった。ちくしょう、健太のヤロウ。中等部入学のくせに上野原をひょいっと掻っ攫って行きやがって。まあ今は2人があまりにも仲睦まじいし、健太が良いヤツなのもわかるから、諦めたけど)。
遼子は、真正面からぶつかることのできる、性別を超えた友人だ。
何となく、これから先も何だかんだで付き合いが続くのだろうと思っていた。
その矢先に、これだ。
腐れ縁はここまでとなった。

…敵になっちまっても、阪本には会っておきたいな。
『腐れ縁もここまでで清々する』って、冗談めかして言ってやりたいな。
阪本が何て言うか想像つくな、『は?そんなのこっちの台詞だし』…だろうな。
いつもみたいにちょっと言い合いして、でも最後にはちゃんと、『今まで色々ありがとう、楽しかった』って言っておきたいな。

「10分経ったなぁ、じゃあ次は9班やな!
 男子十三番・原裕一郎君!
 男子十八番・横山圭君!
 女子十四番・平野南海さん!
 女子十八番・室町古都美さん!
 新しい世界を探してきてな!」

圭は自分の名前を呼ばれ、顔を上げた。
圭から見て右斜め後方にいる裕一郎の方をばっと見遣ると、裕一郎も目を大きく見開いて圭のことを見ていた。

まさか、裕一郎と同じ班になるとは。
裕一郎も、遼子同様真正面からぶつかることのできる数少ない人物だ。

圭と裕一郎は互いに帝東学院初等部出身なのだが、互いのことを認識したのは中等部1年生で初めて同じクラスになった時だった。
その後部活動見学でも顔を合わせ、互いにサッカー部に入部を希望していたということもあり意気投合し、互いにレギュラーになり全国大会に出ることを誓った。
サッカーの花形と言えば、最前線にいるフォワード――圭も裕一郎も同じポジションを希望していた。
他にも同じポジションを狙っている者は多くいたのだが、誰よりも真面目に真剣にストイックに練習に打ち込む裕一郎の姿に、圭は刺激を受けた。
この先裕一郎とエースストライカーの座を争うことになる――そう直感し、自然と裕一郎のことをライバル視するようになった。
裕一郎も圭をライバル視するようになるのに時間はかからず、2人は足の速さからリフティングの回数から果ては朝練に来る時間の早さと居残り練習の時間の長さまで張り合うようになり、その延長上で部活の時間以外でも様々なことで張り合うようになり、それが喧嘩に発展することも多くなり、周りからは「一緒にいる割に2人はとても仲が悪い」と言われるようになった。

特に、星崎かれん(女子十六番)と湯浅季莉(女子二十番)というA組ど派手女子ペアにからかわれることのある古都美には、クラスメイトが襲ってくるかもしれないということに対する恐怖心が圭たち以上に大きく膨れ上がっているのかもしれない。

…とにかく、俺と裕一郎がしっかりしなきゃ、だな。

廊下を進みながら振り返り、裕一郎に視線を送った。
その視線で圭が何を言わんとしているのか伝わったようで、裕一郎は大きく頷いた。
サッカーの試合中によく行っていたアイコンタクトでの意思疎通が、まさかこんな場面で役に立つとは思わなかった。

裕一郎と古都美は圭たちの後ろを並んで歩いているのだが、2人の間には会話らしい会話はない。
古都美は同じグループの荻野千世(女子三番)・佐伯華那(女子七番)・鷹城雪美(女子九番)以外と会話を交わすところをほとんど見たことがない位に内気だし、裕一郎は意外にも女子とは目も合わせられないくらいに恥ずかしがり屋なので、それは仕方がないことだが。

ま、それに裕一郎は室町を…
…もしかして政府のヤツら、そこまでわかっててこのチームにしたのか?
…まさかな。
このことを知ってるのは、俺と雄大だけのはずだし。

校舎を出て校門をくぐると、鬱蒼とした森が広がっていた。
既に4チームが外に出ている。
この場所は最後のチームが出発してから20分後に禁止エリアというものに指定され、その時間を超えて滞在していると首輪が爆発するらしいので、この辺りでいつまでももたもたしている班はそうはいないはずだが、既に銃声が響いていることを考えると、無防備に姿を晒したままというのは非常に恐ろしい。
クラスメイトを疑いたくなくとも、警戒心は自然と芽生えるものだ。

「横山。
 とりあえず落ち着ける場所を探して隠れるぞ」

裕一郎の声に、圭は振り返った。
裕一郎は既に地図を手にしており、懐中電灯で紙面を照らしていた。

「近くに建物あったよな、そこか?」

「いや…すぐ近くは誰かがいるかもしれないから避けるべきだろ。
 ここからなら…北の集落が近いか…
 沢山家がある中の1軒なら、他のヤツらと会う確率も減るだろ、きっと。
 そこで落ち着いてこれからのことを考えよう」

成程、建物なら何でもいいというわけではないのか。
サッカーに関しては実力伯仲している圭と裕一郎だが、頭脳の面については圭は裕一郎に遠く及ばない(身長なら俺が勝ってるんだけどな。まあ俺もそんな高くないけど、裕一郎は男子の中では健太に次いで身長が低い)。
裕一郎が何を言っても張り合ってきたのだが、今回は張り合うような意見がない、というよりも裕一郎の意見に全面的に賛成だった。

「多分初めて裕一郎の意見に大賛成。
 頭良いヤツは考えることが深いねぇ」

「テメェが言うと嫌味ったらしく聞こえる」

「はァ? 珍しく感心したらこの仕打ち…裕一郎クン、酷いワ…ッ!!」

「気色悪い! オネエ言葉で喋るな!」

会話を続ければ喧嘩腰になってしまうのはいつものことだ。
プログラムという異常な状況に置かれても自然と出てしまう。
しかし、このようなやり取りができるだけの余裕がまだ自分にはあるのだ、と圭はほっとしていた。
これも、裕一郎と同じチームになることができたお陰だろう。
ここに雄大や遼子もいればもっと良かったのだけれど。

「…とにかく、移動しようぜ、裕一郎。
 道案内、頼んでいいか?」

「言われるまでもねぇよ。
 テメェは平野抱えてんだから」

裕一郎には南海を責めるつもりはなかったのかもしれないが、口調がキツいので責められたと思ったのだろう、南海の肩がぴくっと震えた後、圭から手を離した。

日比野迅(男子十五番)と水田早稀(女子十七番)が休息を取っている民家から見ると北西に位置するE=06エリアに、迅と早稀が探し回っている対象である芥川雅哉(男子二番)と奈良橋智子(女子十一番)はいた。

「…トモー、ここは神社?」

「…みたいだね、鳥居があるし。
 この階段の上が境内なのかなぁ…?」

雅哉と智子は目の前に立ちはだかる昇り階段を見上げた。
ぼんやりと浮かんで見える赤く古ぼけた鳥居、真夜中のため最初の数段以降は暗闇に飲まれているので階段が何段程あるのか確認はできないこと、“丑三つ時”に差し掛かる時間帯――怪談話に興味がなくとも、不気味さを感じずにはいられない。
智子自身、心霊番組などにはあまり興味がないのだが、さすがに怖い(もっとも、この現状では、何よりも恐ろしいのはクラスメイトなのだが)。

「…上がってみる……?」

雅哉を見上げて訊いてみたものの、語尾が震えてしまったことが情けなく、俯いてしまった。

「んー…あんま上りたくないかな。
 しんどそうだし、不気味だし、早稀ちゃんたちがいそうなイメージないし」

智子が顔を上げると、「夜中の神社ってやだねー」と、雅哉は笑みを浮かべていた。
何だ、怖いのはわたしだけじゃなかったんだ――智子は安心して笑みを返した。

2人は5時間程前に、早稀がいるのではないかという予想をしてC=06エリアにある商店に行ったが誰もおらず(ただし、誰かが潜伏していた痕跡はあった。飲み食いをしたゴミが残っていたし、棚の商品も抜き取った跡があった)、交代で睡眠を取った後に商店を出て、道に沿って南下してきた。
1時間以上歩きっ放しだったため、階段の傍の茂みの中に入って腰を下ろした。

智子は隣で膝に顔を埋めている雅哉に目を遣った。
いつ誰に襲われるかわからない神経をすり減らし、ゆっくりと休むことも十分な睡眠を取ることも許されず、慣れない土地を動き回っている。
体力が人並みでが健康優良児である智子ですら辛い状況だ、身体の弱い雅哉が疲弊するのは当然で、智子の前では元気に振舞おうとしているが無理をしているのが目に見えてわかる。

しっかりしなきゃ…わたしが、しっかりしなきゃ。
芥川くんは体調が良くないのに頑張ってる。
わたしは、せめて、足を引っ張らないようにしないと。
少しでも、芥川くんの役に立てるように…

地味で冴えなくて人付き合いが苦手な自分に声を掛けてくれた雅哉。
それが雅哉にとっては何気ないことで、そこには特別な気持ちみたいなもの、例えば好きだとか恋人になりたいだとか、そういうものがないことくらいわかっている。
いくら異性に声を掛けられることが滅多にないからと言って、声を掛けてくれた奇特な存在にあっという間に惹かれてしまうなんてどうかしているのもわかっている。
それでも、どうしようもない。

銀髪に赤メッシュという皆の目を惹く個性的な容姿、周りに流されない飄々とした佇まい、智子が惹かれるのはそんな上辺とではない。
本当は身体が弱いのに、それを誰にも見せまいとするいじらしさ。
口では冗談を言っていても、仲間のために頑張ろうとする一生懸命さ。
そして、戦場において頼りない智子を支えて励ましてくれる優しさ。
星崎かれん(女子十六番)から、『雅哉に騙されてはいけない』と忠告を受けたこともあったが、今智子の隣にいる雅哉の言動に嘘があるとは思えない。

伊達に、頭脳レベルが全国平均を大きく上回る帝東学院において、真壁瑠衣斗(男子十六番)・芳野利央(男子十九番)に次ぐ、クラス・学年共に第三位の成績を修め続けてはいない。

少ない情報の中、智子が最も警戒しているのは、榊原賢吾(男子七番)・松栄錬(男子九番)・鷹城雪美(女子九番)・湯浅季莉(女子二十番)という一見バラバラに見えるが個別に見れば関係性のある6班だ。
その根拠は、プログラム開始直後に響いた銃声だ。
最初に出発した木戸健太(男子五番)・城ヶ崎麗(男子十番)・朝比奈紗羅(女子一番)・鳴神もみじ(女子十二番)という麗とその取り巻きで構成された5班と、6班のみが教室を出た時点で銃声が響いた。
双方未だ全員が健在という点から、これは本格的な戦闘ではなく、どちらかがどちらかを襲撃し、襲われた方が発砲し無事逃げることに成功したという可能性が高い。
本格的な戦闘であるなら銃声が一度だけということが不自然で、仮に襲った側が発砲したのなら逃げる相手目掛けて数回発砲するだろうが、逃げた側の発砲だとすれば相手を怯ませるために一度だけ発砲するという理由ができる。

もしそうであると仮定するなら、襲った側は6班、逃げた側は5班である可能性が高い、と智子は見ている。
襲った側が6班とする根拠は、誰一人犠牲にならなかったことだ。
10個の班の中で、最も運動能力が高いのは、全員が運動能力に秀でている5班。
対する6班は、錬と雪美が人並み以下で、足も遅い(雪美になら、智子は勝てる)。
運動能力や体力に関しては、プログラムにおいて、普段の成績が大凡そのまま能力値として反映されるだろうから、5班全員が追いかければ錬か雪美を捕まえ殺害することができただろう。

このことから、全員が生き延びることができる可能性は、6班が追いかけて5班が逃げ切ったという構図の方が高い。
もちろん、麗が出発前に放った『俺は政府の連中の言うことなんか絶対聞いてやらねぇ』という言葉とその言葉を裏切らないであろう人柄も加味しての考察なので、論理としては穴は多いが、その宣言を聞いた直後に5班を襲った可能性が高い6班の面々は、疑って掛かって損はない。

それから、横山圭(男子十八番)を殺害した人物についてだ。
圭は教室を出て間もなく響いた数度の銃声の中で命を落とした。
これは6班は関与していないと思われる。
何度も銃を発砲できるのなら、5班との戦闘でも同じことができたはずだからだ。
やる気ではなくその場を立ち去っていたであろう5班を除外すると、利央・阪本遼子(女子八番)・蓮井未久(女子十三番)という男子委員長と女子主流派グループ2人が属する7班(本当は田中顕昌(男子十一番)もメンバーの一員だが、彼は誰もできなかった勇気ある行動を取った結果、出発前に命を落とした)と、内藤恒祐(男子十二番)・林崎洋海(男子二十番)・如月梨杏(女子四番)・かれんという関係性を見出すことが容易ではない8班が、圭の死に関与した可能性がある。

まさか、プログラムなんかに乗るなんて…ない…と思いたいけど…

交友関係を広げることが苦手である智子にとっては、クラスの委員長と副委員長という関係があった利央は、比較的会話を交わす回数が多い存在だった。
大半が業務連絡のようなものではあったけれど。
表情一つ変えずにクラスメイトを殺害する様も、狂気に取りつかれる様も、普段の様子からはとても想像できない。
また、遼子は物言いがきついので苦手だが、未久は温和な性格で女子の中ではまだ声を掛けやすく、やはり人を傷付ける様を想像することはできない。

…っていう感情を持ち出すと、クラスの誰も彼もがクラスメイトを傷付けるだなんて想像できないんだけど…
でも、17人もの人がいなくなってるのが事実で…

「トモ、考え事?」

不意に声を掛けられ、智子は雅哉へ顔を向けた。
いつの間にか顔を上げていた雅哉が、頬杖を付いて智子をじっと見つめていた。
普段のニヒルな笑みではなく、見るとほっとするような、けれども何故か泣き出したくなるような優しい笑みを浮かべていた。

「…え、何で…」

「すっごく真剣になったり、眉間に皺寄せたり、泣きそうな顔したり…百面相っての?
 俺がぼけっとしてる間も、トモは色々なことを考えてくれてるんだなって思ってさ。
 それにしても、どんな表情しててもトモは可愛いねえ」

「え、あ、あのあの…っ!!」

恥ずかしい、ずっと見られてたなんて…!!

智子は恥ずかしさに眩暈がし、顔を手で覆いながら雅哉に背を向けようと体の向きを変え――傍にあった木の幹にぶつかった。
顔を手で覆っていたので顔面をぶつけることはなかったが、両手の甲がじんじんと痛み、恥ずかしさと痛みで目に涙が浮かんだ。

「え、何してんの、平気!?」

「だだだだ大丈夫です!!」

穴があったら入りたい、むしろ今すぐここに10mの穴を掘って入り蓋を閉めたい程に恥ずかしく、思わず声を張り上げてしまった。
尤も、雅哉も驚いたためか声のボリュームが上がっていたけれども。
それは、プログラムという状況下では非常に危険な行為だというのに。


「そこにいるのは誰だ」


智子と雅哉は慌てて手で口を覆ったが、既に遅い。
どうしよう――雅哉に目を遣ると、雅哉はやっちゃったなぁという苦笑いを浮かべると、口の動きだけで「トモは隠れてて」と言い、立ち上がろうとした。

相葉優人(男子一番)とは初等部からの付き合いだ。
勉強はあまり好きではなく、特に数学とは相性が最悪らしい。
青縁の眼鏡を掛けているけれど、レンズに度は全く入っておらず、裸眼での視力は両目共に1.5と優秀な結果を叩き出している。
運動能力に恵まれており、所属するバスケットボール部内で身長は低い方だが、上級生が引退して以降はレギュラーの座を一度も譲っていない。
バスケットボールをしている時だけは、周りから歓声を受ける程に人気がある、正直、まあ、カッコイイとか思ったこともある。
でも、基本はちゃらんぽらんで、教室で喋ってることの殆どは特に意味のない馬鹿な話題ばかり、まあ聞いていて楽しいけれど。
交友関係は広いようだがそれは男子限定で、女子には結構奥手。
女子の名前を“ちゃん”付けで呼ぶことが多いのに、実は一人で女子を前にすると緊張してしまうと言っていた。
これが、小石川葉瑠(女子五番)の中における、優人の基本情報。

特記事項として、優人の好きな女子のタイプは、正直理解できない。
帝東学院中等部、殊3年A組には、可愛らしい女の子はたくさんいる。
その人気は中等部のみに留まらない帝東学院のマドンナ上野原咲良(女子二番)をはじめ、性格はかなりキツいが大和撫子という言葉が似合う和的美人の高須撫子(女子十番)、いつもにこにこと笑みを浮かべ人当たりの良い蓮井未久(女子十三番)、ムードメーカーで一緒にいると元気になれる平野南海(女子十四番)、元気いっぱいで誰とでも交友関係を築くことができる朝比奈紗羅(女子一番)、つい世話を焼きたくなる妹のような鳴神もみじ(女子十二番)や広瀬邑子(女子十五番)――挙げればきりがない。
それなのに、優人が選んだのは、可愛いだなんて異性から言われたことなど一度もない、むしろ煩いと疎まれることすらある葉瑠――この自分。
可愛い女子を前にすると照れてしまうからと、妥協でもしているのか。

何度突っ撥ねても、優人は葉瑠のことを好きだと言う。
優人のことが嫌いなわけではないけれど(むしろ、一緒に話をしていると楽しいので、近付いてくること自体が嫌だと思ったことはない)、優人がどうしてそこまで自分に執着しているのかがわからなくて、わからないからこそ不気味で、不気味と思ってしまうからこそその想いを受け入れることはできなかった。

利央たちに情報を渡すことで、やる気でない皆のことを少しでも助けることができれば――葉瑠は大きく息を吸った。

「9班は原、室町、平野、あたしらは裕一郎くんと古都美にやられた。
 10班、春川、望月、財前、広瀬、班で優勝する気。
 1班はあたしら。
 あとは日比野、水田、芥川、奈良橋、ここはやる気じゃない。
 恐らく、真壁、上野原、高須…会ってないけど多分大丈夫じゃないかな。
 古都美も、英隆くんや永佳も銃を持ってるよ。
 これで全部の班構成がわかったかな?」

早口言葉のように息継ぐ間も惜しんで言い切った。
なんて可愛げのない遺言。
女の色気というものに縁がない自分らしいといえばらしいけれど。

「ありがとう、小石川…」

利央の声が、少し震えているような気がする。
おっとこれは意外な一面、もっと違う時に違う場所で知ることができていれば、利央のことももっとチェックしていたかもしれない。
しかし、今はあまりにも時間が無さ過ぎる。

やけに時間が長く感じるが、そろそろ1分程になるのだろうか。
電子音の鳴る間隔は、今にも繋がってしまいそうな程に狭まっている。

「…ほら、遼子、離れなって、危ないよ。
 …ありがとね、未久、遼子、利央くんも。
 負けないで、めげないで、頑張ってね…バイバイ」

「いや…嫌だ、嫌だぁ…葉瑠ッ!!」

泣きじゃくる遼子を、利央が無理やり引き剥がした。
遼子が酷く暴れたために、利央は顔面に一発拳を食らっていた、ご愁傷さま。

葉瑠は目を伏せた。
身体の震えを少しでも止めようと、優人の手をぎゅっと握り締めた。
首輪が爆発するって、痛いのか、それとも痛みを感じる間もないのか、死んだ後の自分の姿はどうなっているのか――考えると、怖くてたまらない。
そういう意味では、遼子たちが来てくれてよかった。
言葉を遺すことに意識を向けることができたので。

雄大くん、千世、ごめんね、今から謝りに行くからね。
優人も、あたしのこと護ろうとしてくれてたのに、ごめん。

でもさ、もう、いいでしょ?
あたしたちには不向きだったんだよ、プログラムなんてふざけたゲームは。



ロングトーンの機械音が耳に届いた。
ほんの一瞬、首元がかあっと熱を帯びたような気がした。
それが、葉瑠にとって、最期の知覚となった。

利央の呻き声も、未久の泣きじゃくる声も、遼子の悲鳴も、葉瑠には届かなかった。

真壁瑠衣斗(男子十六番)は木の幹に背中を預け、ぼんやりと闇の先を見ていた。
右手は地面に置いたボウガンの上に置かれていたが、とても今は掴める状態ではない――身体から全ての力が抜けてしまったかのようで、頭も酷く重い。

向かいに座っているチームメイトである高須撫子(女子十番)は、プログラムという命を懸けた戦場においても「地面に直に座ることなんてできない」と主張し、地面にタオルを敷きその上に腰を下ろしていた。
いつも強気で、初等部出身者ではない瑠衣斗に対しては“庶民”と揶揄してきた撫子だが、今の姿からはそのような威勢の良さは感じられなかった。
膝を抱えて時折鼻を啜り泣いているかと思えば、苛立たしげに髪に手を突っ込んで掻き回し唸り声を上げていた。

その隣で横になっている上野原咲良(女子二番)も、少し前までは泣きながら自分を責めて何度も謝罪の言葉を発し、その度に撫子の支給武器である短刀に掴み掛って自らを傷付けようとし、撫子と二人掛かりでそれを止めた。
今は泣き疲れたのか眠っているので、その心配はなさそうだが。
撫子が情緒不安定になっているのは、咲良の状態がこのようであるからだろう。

池ノ坊奨(男子四番)を失ったことで瑠衣斗たちが受けた精神的ダメージは、とても大きいものだった。
正直、瑠衣斗は奨とそこまで深く関わったことがないどころか会話だってまともに交わしたことがない。
しかし、いつも城ヶ崎麗(男子十番)の傍に控え、麗が楽しそうにしている様子を見守っている光景を思い出すと、込み上げてくるものがあった。

城ヶ崎…大丈夫だろうか…
放送を聞いて、きっとショックだっただろうな…
変なことになっていなければいいんだけれど…

咲良のように目の前で奨が死亡する瞬間を見ていないにしても、麗も付き合いの長い幼馴染の名前が放送で呼ばれたのだから、相当ショックを受けているだろう。
泣き喚く姿が想像できない――全てに恵まれた環境で育ってきた麗にとって、きっと何かを失う経験なんてこれが初めてだろうから、一層心配になる。
ショックを受ける耐性がないのだから、どのような行動に出るか想像ができない。
傍にいるはずの木戸健太(男子六番)と朝比奈紗羅(女子一番)は頭に血が昇りやすいタイプで、鳴神もみじ(女子十二番)は怒りより悲しみに暮れるタイプだろうけれど周りの人間の行動を抑え込む力はない。
揃いも揃って変な行動を起こしていなければいいのだが。

だけど――瑠衣斗は溜息を吐いた。
麗たちのことは心配なのだけれども、正直あちらの様子を心配できる余裕はない。

幼馴染の奨を目の前で失った上に、鷹城雪美(女子九番)に『あなたのこと、世界で一番大嫌いなの、それこそ殺したい程に』と言われた咲良の精神的ショックは誰よりも大きい。
小学生の頃周りから疎まれていた瑠衣斗とは違い、咲良はこれまで周りに愛されてきただろうから、誰かにそこまで嫌われたことなどなかったはずだ。
嫌いと言われただけでも相当ショックだろうに、奨は自分のせいで命を落としたと責任を感じており、瑠衣斗や撫子がどれだけ違うと言っても咲良は聞かなかった。
目を覚ませば、きっとまた自分を傷付けようとするのだろう。

咲良がそのような行動を取れば取る程、撫子が疲弊していくのも見て取れる。
瑠衣斗が思っていた以上に、撫子は咲良に心酔しているらしい。

01 有馬孝太郎 01 五木綾音
02 五十嵐 篤 02 江藤 渚
03 小倉高明 03 小山内あやめ
04 加藤龍一郎 04 小野寺 咲
05 古賀雅史 05 北村梨花
06 澤部淳一 06 久住梨華
07 下柳誠吾 07 佐伯希美
08 末次健太 08 真田葉月
09 須田雅人 09 鈴木香奈子
10 妹尾竜太 10 曽根みなみ
11 田添祐平 11 園田ひかり
12 冨澤 学 12 橘 亜美
13 広坂幸治 13 辻 結香
14 槙村日向 14 東堂あかね
15 宮崎亮介 15 羽山早紀
16 八木秀哉 16 細谷理香子
17 弓塚太一 17 薮内秋奈


もしスレが埋まってしまった場合は

短編用に新しくスレを立てます。

10レスほど余っているようなら

出来るだけこちらで片付けるようにします。

何もかも自分が1ヶ月以上放ったらかしにしたせいです

申し訳ありません

いや作者は悪くない
いっつも思うが荒らしに謝る作者にも腹立つ

一応埋め荒らしとして焼き依頼出しとくよ

>>992
荒らしに、というか

謝ってるのは読者にですね

夏場はかなり忙しくなってしまって

どのスレも殆ど書けてませんでした。


「んふっぐおぅわあああぁぁぁぁぁああんんんんんん!?!?」

絶叫。悲鳴とも雄たけびとも判別できない声を静寂な森林公園に響き渡らせる。
その手から槍を零し、両膝を折って地面に突っ伏すと叫びながらになにかを地面に撒き散らした。溶けた泥の塊が落ちるような音が続けて鳴り響く。
次の瞬間、ランサーは「何が?」と思考する。しかし思考が続いたのはそこまでで、次の瞬間にはまた

「ぅんぐぅおぉおおおおおぉぉおおおおんんんんんふううううううううぅぅぅ!?!?!?」

犬の様に四つん這いになり、足を突っ張って尻を突き上げビクビクと痙攣しながらランサーは腹の下から、よく観察すれば股間から液体を撒き散らす。
彼のマスターである凜はこの突然の状況に唖然としていた。まさに理解が及ばない場面だ。急にランサーがおかしくなった様にしか見えない。

もし僅かでも冷静に思考できていればこれは魔術による呪いの一種ではないか、であれば自分がディスペルしなくては等と考えもできただろうが、
しかし目の前の異常な光景――自らのサーヴァント、彼の股間の“逸物”、その逸物から液体が吐き出されるとなれば冷静な思考は一切に不可能でしかなく、
ただただそれを見れば見るほど、彼の嬌声を聞けば聞くほど、凜の頭の中は彼と同じく茹で上がりまだ小さく未発達な身体は奇妙な熱を帯びるだけなのだ。

そしてそこから目を離せない凜は、ランサーの股間から垂れ下がる逸物にそれを握る『手』がついていることに気づく。
乳液に浸したようにぬらぬらと照るその手がまるで牛の乳を搾るように動けば、同様に先端から白い液体が噴き出し、地面に大きな白濁の水溜りを作るのだ。
この行為の意味を幼い凜はよく理解していない。ただ、ただただ理解はなくともその光景は凜の中に眠る本能を激しく徒に打ち鳴らしていた。


  Ж Ж Ж


「……立派な“槍”ね♪」

手鏡の中に潜らせた右手が得る剛直の感触に鏡子はうっとりとそう漏らした。

この手鏡こそが彼女の宝具。ランサーが懸念し、実際その通りであった彼女にとって唯一の手段であり切り札でもある『ぴちぴちビッチ』である。
手鏡の中に半径2キロメートル以内の光景を自由に写し、“猥褻な目的に限ってのみ”その鏡面を通して干渉できるという能力。

そう、至極簡単に言ってしまえば、鏡子は鏡越しにランサーの陰茎を握り、扱くことで射精させているのである。
しかもただの射精ではない。幾多の並行世界、あらゆる時間軸において並ぶものなしとされる鏡子の手技をもって“擦れば”、
通常の生理ではありえない連続した、しかも大量の射精をそれに見合った快感と共にさせることが可能であるし、
その悦楽によって相手の思考や動作を奪うことなど、例え相手が英霊であろうが、神であろうが“造作もない”ことなのである。

「んふぅおおぉんんんんんはぁあああぁぁぁぁんんんんん!!!!」

未だ悦叫を上げ続けるランサーにくすりと笑みを浮かべると鏡子は悠々と彼へと歩み寄る。
ちらりとその傍にいる彼の幼いマスターを見るが、彼女はこの光景に気圧され真っ赤に顔を染めて震えているだけだ。
仮に彼女がなにかをしようとすれば後ろに控えている狭間が瞬時に彼女を射抜いてしまうだろうが――そうなる前にと、鏡子は行動を開始することにした。

「はい、おちんちん♪」

鏡子が鏡の中でそれをシフトレバーの様にくくっと動かすと、途端、ランサーの身体が跳ねたかの様に裏返る。
この様に、鏡子ほどの性技の持ち主となれば愛撫による反射動作でもって相手を操ることすら容易い。その気になればフラメンコを踊らせることも可能だろう。

「あ、あぉが……テ、メェ……んんんっぐぅ……ッ!!」

“敵”を視界に捉えたことで僅かに理性が戻ったのだろう。快楽に蕩けていたランサーの顔が険しいものに変化する。
脳内のシナプスが全てセックスで上書きされかねないこの快感の中でそれだけでも抵抗できたというのはさすが英霊だと賞賛すべきだ。
だが、彼の抵抗もそこまでである。そして、彼は鏡子の次の行動を見て“ゾッとしながら身体を喜びの期待に震わせた”。

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