【安価】ハンケンロンパ~版権キャラたちでコロシアイオープンキャンパス (1000)

【はじめに】
○16作品の版権キャラたちがダンガンロンパ式ルールでコロシアイ生活を送ります。
○版権キャラが死亡、流血、殺人、絶望する展開があります。苦手な方はご注意ください。
○それぞれの作品のネタバレが含まれることがあります。
○主人公は這いよれニャル子さんの八坂真尋くんです。
○それ以外のキャラは主人公補正が解除されています。
○舞台はオリジナルとなります。
○クロ、被害者は決まっていません。安価とコンマで展開が変化します。
○全キャラクターに生き残る可能性があります。
○おそらく遅筆になります。
○また、キャラの口調が怪しくなる可能性があります。

以上、大丈夫な方はお付き合いください。

SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1399559346

【原作】
ダンガンロンパ
這いよれ!ニャル子さん
バカとテストと召喚獣
犬とハサミは使いよう
とある魔術の禁書目録
とらドラ!
うたのプリンスさま
メカクシティアクターズ
ソードアートオンライン
ひぐらしのなく頃に
琴浦さん
日常
生徒会の一存
僕は友達が少ない
俺の妹がこんなに可愛いわけがない
緋弾のアリア
魔法少女まどかマギカ

知らない作品があっても読めるようにする予定ですが、
ダンガンロンパだけは知っておくことをお勧めします。

【PROLOGUE:絶望の幕開け】

夏休みが始まり数日経ったある日。

コンビニにアイスを買いに行った居候の邪神、ニャル子が1通の封筒を持って帰ってきた。

ニャル子「真尋さんっ、真尋さん宛てにお届け物ですよ」

真尋「僕にか? 特に覚えはないけど……どこからだ?」

ニャル子「ええと……。私立希望ヶ峰学園と書かれてますね」

真尋「……希望ヶ峰っ!? そんなバカな!?」

ニャル子「そんなに大きな声を出してどうしました真尋さん」

真尋「お前知らないのか、希望ヶ峰学園ってのは……」

私立希望ヶ峰学園――世界トップクラスの才能が集まる場所。

都心の一等地に巨大な校舎を持ち、数百年に渡って才能の育成を行い社会に送り出してきた由緒ある学園だ。

各分野で超一流の高校生だけが、学園側からのスカウトで入学することができる。

一年に十数人しか入れない狭き門だが……

この学園を卒業した者は人生の成功者と呼ばれる程の名誉を得る。

そんな希望の学園なのだ。

真尋「確か今年入学したのは、超高校級の“アイドル”や“野球選手”、“プログラマー”とか“占い師”だったな」

真尋「お前の好きな漫画やアニメの作者にも希望ヶ峰のOBがいっぱいいるんだぞ」

ニャル子「ほう。という事はもしかしてもしかすると、真尋さんの才能が世界に認められたと!」

真尋「何の才能もないだろ僕。とりあえず開けてみるか」

封筒を開けると入っていたのは、一枚のA4の紙とパンフレット。

『この度、我が校では、全国の学生の中から一流の才能を開花させ得る学生を選び、オープンキャンパスを開催することになりました』

『八坂真尋様を、超高校級の“邪神ハンター”候補として、希望ヶ峰学園に招待させていただきます』

『ぜひ我が校の校風、魅力を感じていただき、入学に向けて実績と実力をお磨きになってください』

真尋「僕が……邪神ハンター……? 確かに母さんが邪神ハンターのバイトやってるけど……!」


【超高校級の“邪神ハンター”候補】

 八坂 真尋(ヤサカ マヒロ)

 CV.喜多村英梨


ニャル子「つまり……フォーク投げの才能で仮スカウトされたわけですねっ! おめでとうございます!」

真尋「嬉しくない!!」

とはいえ、本音としては、オープンキャンパスに興味が沸いた。何せあの希望ヶ峰学園からの申し出だ。

たとえ将来邪神ハンターになる気などなくとも見学しておいて損はない。

希望ヶ峰学園は特別な学園のため、一般人に開放される機会はほとんどないのだ。

そして、オープンキャンパス当日がやってきた。

パンフレットによると三泊四日の日程で関連施設を見て回るらしい。

ハス太「いってらっしゃい真尋君」

クー子「……少年、お土産よろしく」

ニャル子「ううう……四日も真尋さんと離れなければいけないだなんて……やっぱり私もついて行きますー!」

真尋「やめろ、学園の人たちの迷惑になるだろ!」

真尋「もし何かあってもこの国最高レベルの護衛がついてるから大丈夫だ、心配ない」

居候の3人の邪神に見送られて僕は出発した。

町の幹線道路沿い、予定通りの場所で待っていると「希望ヶ峰オープンキャンパス参加者ご一行」と書かれた豪華なバスが到着した。

超高校級の“ドライバー”が運転するらしいこのバスの中には、すでにいくつか他の乗客の影が見える。

久しぶりにニャル子たちのいない休暇だ。目いっぱい楽しもう。

これから訪れる学園への期待と、超高校級の先輩たちや他の参加者との交流に胸を躍らせつつ、バスの乗車口に足を乗せる。

希望が始まる最初の一歩だった。

しかし、その瞬間

急に視界が歪み

喧噪が遠のき

目の前が…

真っ暗に



【突然の募集】

真尋くんの学級裁判での論破用決めセリフを募集します


「それは違うよ!」
「その言葉、斬らせてもらう!」
「その推理はピンボケだよ!」

複数採用の可能性はあるかも?(ノンストップ議論、反論ショーダウンとかそれぞれで)

↓3まで

その伏線、撃ち(フォークで)貫く!

↑その伏線、刺し(フォークで)貫く!

間違えた

一応全部キープです……ネタからカッコイイのまで揃ってて簡単に選べない

――――――――――――――――

【学園バス】

目を覚ますと、バスの座席に座っていた。

わずかな揺れを感じることで走行中だと分かる。

でも、これは先ほど乗ろうとしたバスなのか……。

運転席および乗車口は鉄扉でふさがれ、窓は黒いプレートで塞がれ外を見ることができない。

座席間の距離もある広くて過ごしやすそうな車内だが、異様な状況ゆえに全く心落ち着かない。

車内には僕の他にも同年代くらいの少年少女たちが15人座っていた。

とりあえず、近くの人と話して状況を整理しよう……。

隣の座席に座っていたのは、

1.セーラー服の女の子
2.黒いコートの少年
3.金髪縦ロールの女の子
4.赤いジャージの青年
5.ツインテールのブレザー少女
6.鋭い目つきの学ラン青年
7.茶髪で今どきな女の子
8.ツンツン頭の少年
9.フリルの服に金髪の少女
10.地味なメガネの少年
11.地味な黒髪少女
12.小柄で大人しそうな少年
13.白衣にメガネの女の子
14.大柄なメガネの青年
15.高級そうなワンピースの少女

安価のコンマで第一印象判定
01~20…この人とは仲良くなれそうにない……
21~50…無難に自己紹介した
51~80…これからよろしくできそうだ
81~00…初対面で友達になれたと思う

安価下

??「はう……いったいどうなってるんだろ……」

真尋「ねえ。君もオープンキャンパスの参加者?」

??「あ、うん。君もそうなんだね!」

よかった……、仲間がいたようだ。

真尋「僕は八坂真尋。君と同じ希望ヶ峰オープンキャンパスの参加者だ」

??「私はレナっていうの! よろしくね真尋くん!」


【超高校級の“???”候補】

 竜宮 レナ(リュウグウ ‐)

 CV.中原麻衣


レナと名乗った女の子は、いきなり僕の手を握ってぶんぶん振り回してきた。

な、なんだか初対面なのになれなれしいな……

レナ「ねえ、真尋くんはどんな才能持ってるのかな、かな!」

真尋「え、えっと、邪神ハンターっていう」

レナ「はう~! かっこい~!」

真尋「べ、別に、候補だからな?」

レナ「悪い神様を退治するんだよね!」

真尋「実は、邪神って神様とかじゃなく、宇宙人なんだ」

レナ「ふーん……真尋くん宇宙人倒せるの?」

真尋「いや……一人じゃ流石に」

レナ「よーし、それじゃ退治するときにはレナも呼んで! お手伝いしちゃうから!」

真尋「う、うん。その時はよろしく頼むよ」

テンション高くて話していると少し疲れるな……

ところで、竜宮はたぶん年下だと思うんだけど……敬語……まあいいか。

悪い娘じゃなさそうなんだけど、状況分かってるのか……?

ちゃんと真面目に話してくれそうな人と話そう……。

1.高級そうなワンピースの少女
2.黒いコートの少年
3.金髪縦ロールの女の子
4.赤いジャージの青年
5.ツインテールのブレザー少女
6.鋭い目つきの学ラン青年
7.茶髪で今どきな女の子
8.ツンツン頭の少年
9.フリルの服に金髪の少女
10.地味なメガネの少年
11.地味な黒髪少女
12.小柄で大人しそうな少年
13.白衣にメガネの女の子
14.大柄なメガネの青年

安価下

??「うう、こええよ……」

真尋「なあ、お前もオープンキャンパスの参加者か?」

??「ん? そうだけど……これオープンキャンパスで合ってたのか」

真尋「それは分からないけど、さっき話した女の子も参加者だって言ってたからそうかもしれない」

真尋「あ、挨拶が遅れたな。僕は八坂真尋。超高校級の邪神ハンター候補だ」

??「俺は春海和人。超高校級の読書家候補として呼ばれたんだ。よろしくな八坂!」メガネクイッ


【超高校級の“読書家”候補】

 春海 和人(ハルミ カズヒト)

 CV.櫻井孝宏


春海「で、この状況なんだが、こんな事しおりに書いてあったか?」

真尋「無いな。でも希望ヶ峰だから安心してもいい気もするけど」

春海「それもそうだな、きっとここのみんな参加者なんだろうし。もしかすると防犯対策かもしれないな」

真尋「防犯対策……なるほど。それで窓も塞がれてるのか」

絶対に危険から守るための措置、か……

春海に話し掛けて正解だったな。真面目そうな雰囲気も好印象だ。

春海「大丈夫だって分かればオーケー。本を読もう」

真尋「あっ、ちょっと待ってくれよ」

春海「ん?」

真尋「せっかく同じ参加者同士、4日一緒に過ごすんだし、もう少し春海の事聞きたいんだ」

春海「おう。何でも聞いてくれ」

1.超高校級の読書家ってどの辺が超高校級なんだ?
2.春海はどこから来たんだ?
3.自由安価(自由すぎると1が困ります)

安価下

真尋「春海はどこから来たんだ?」

春海「東京の東川高校っていうごく普通の高校だな」

真尋「僕もごく普通の高校出身なんだ」

春海「おぉ! 気が合いそうだな!」

春海「希望ヶ峰に誘われる連中ってやっぱり普通じゃないのばっかりだと思ってたから、不安だったんだ……」

春海「いきなり友達ができて今日の俺はついてるな!」

その後、春海と雑談をして過ごした……。

なんとなく見に来た僕と割と同じで、春海は希望ヶ峰の書庫目当てらしい。

実際に入学する気はない、というか入れないと思っているようだ。

あんまり自分が超高校級だなんて思えないよな、と2人で盛り上がった。

【Info】
竜宮レナと「知人」になりました
春海和人と「友人」になりました

――――――――――――――――

バスが先ほどより減速し、数回曲がるとバックし始め……そして止まった。

目的地についたみたいだ。

しばらくすると音を立てて鉄扉が開いた。

??「降りて……いいのか?」

??「あぁっ! 待って! まだ外に出ない方が」

春海「もう出ちまったぞ。でも普通の地下駐車場みたいだ。ん? こっちから本の気配がする!」

春海「じゃあ八坂、先に行かせてもらうぜ!」

春海が降りていち早く階段を見つけ上がっていくと、他の面々も警戒しながら外に出た。

最後に僕が降りると、バスの鉄扉はまた厳重に閉じてしまった。

それにしても……内装も異質だったが外装も奇妙なバスだった。

白と黒のツートンカラー。正直言ってあまりいいセンスではない。天下の希望ヶ峰がこんなデザインを採用するのか?

【1階ロビー】

地下駐車場から階段を上がると広いロビーに出た。

でも、1階に上がっても開放感は得られなかった。

なぜなら、

??「どうして、窓に鉄板が打ちつけられているんだ!?」

??「普通じゃないわね。厳重な警備、の域を超えているわ」

??「お、おう!? 何なんだこの機械!?」

??「建物の構造から見て……ここには本来入口がありそうなものですが」

??「う~ん。あたしもこんなおっきなハッチは見たこと無いよ?」

外に繋がる全ての場所が厳重に封じられていた。あのバスのように。

??「え……あれって銃、ですよね?」

??「…………マシンガン。実銃かも知れない」

??「隣のは監視カメラよね……。まさか出ようとしたら撃ってくる、とか?」

ハッチの近くの天井に良く目立つ監視カメラが据えつけられていた。

それだけなら参加者の動向を見ているだけとも取れるが、隣にある銃がそうではないと語っていた。

春海「畜生ッ……! 2階に本がありそうな部屋を見つけたが鍵が開かない!」

??「そっちもか、奥にカフェがあったが同じく開かなかったぜ。離れに続く廊下の窓も全部塞がれてた」

??「……逆転の発想で地下2階に降りようとしたんだが、なんかフェンスで塞がれてたぞ。カードリーダーみたいなのが付いてたな」

??「廊下の奥の方もみんな閉じてました。私たち、閉じ込められてしまったんですか……!?」

その言葉をきっかけに僕たち全員に不安感が芽生えた……。

これは本当にイベントの一環なのか、実は事件に巻き込まれたのではないか。

重い沈黙が僕らの間に立ち込めていた。

??「……みんな! 大丈夫よ。いざとなったら私がこんな鉄板吹き飛ばしてみんなを外に出してあげるから!」

??「あぁ。あたしたちに任せとけ! 敵が現れたら蹴散らしてやる、全員無事に帰してやるぜ」

??「そうなると、どちらにしろしばらくは一緒に過ごすことになりそうですねぇ。ぜひ、みんなでお話して親睦を深めましょう!」

これもまだ希望ヶ峰学園のドッキリか何かなのかも知れない。

それなら、同じオープンキャンパスの参加者同士仲良くなって置いた方がいいはずだ。

僕も誰かと話して時間つぶしをしておこう。

せっかくだからさっき自己紹介していない人がいいよな。

1.高級そうなワンピースの少女
2.黒いコートの少年
3.金髪縦ロールの女の子
4.赤いジャージの青年
5.ツインテールのブレザー少女
6.鋭い目つきの学ラン青年
7.茶髪で今どきな女の子
8.ツンツン頭の少年
9.フリルの服に金髪の少女
10.地味な黒髪少女
11.小柄で大人しそうな少年
12.白衣にメガネの女の子
13.大柄なメガネの青年

怒涛の自己紹介タイム

安価下

親睦を深めよう、と切り出した彼に話し掛けてみることにした。

真尋「はじめまして。八坂真尋、超高校級の邪神ハンター候補です」

それにしても……いちいち邪神ハンターって名乗るの、地味に恥ずかしいな。

??「敬語なんて使わなくていいですよぅ! 僕も同年代なんですから!」

??「僕は、四ノ宮那月。超高校級の男性アイドル候補、って呼ばれてます!」


【超高校級の“男性アイドル”候補】

 四ノ宮 那月(シノミヤ ナツキ)

 CV.谷山紀章


な、なんかでかい割になよなよした奴だな……

でも、男性アイドル、か。以前テレビでちらっと見たことあるような無いような。

四ノ宮「……」ウズウズ

ガバッ

真尋「!?」

四ノ宮「あ、あぁっ! すいません! 僕、かわいらしいものを見るとつい抱き着いてしまう癖があるんです!」

キモチワルイッ!!!

真尋「いいから離れろよ! 気持ち悪いな!」

四ノ宮「うっ、うう」ハナレッ

真尋「なぁ……もしかしてお前、この状況におびえてるのか……?」

四ノ宮「は、はい……」

真尋「だとしても、抱き着く相手くらい考えろよ!? 男同士だぞ!?」

それに僕がかわいらしいだって!? あいつもどこかの星の邪神なのか!?

真尋「お前イケメンなんだし、女子なら喜んで抱き枕になってくれるだろうさ!」

真尋「時間もったいないし、別の奴と話すかな!」

四ノ宮「ああ……やってしまいました」ズーン

【Info】
四ノ宮那月との関係は【気まずい】になりました。


気を取り直して……次こそまともな人だといいな。

1.高級そうなワンピースの少女
2.黒いコートの少年
3.金髪縦ロールの女の子
4.赤いジャージの青年
5.ツインテールのブレザー少女
6.鋭い目つきの学ラン青年
7.茶髪で今どきな女の子
8.ツンツン頭の少年
9.フリルの服に金髪の少女
10.地味な黒髪少女
11.小柄で大人しそうな少年
12.白衣にメガネの女の子

安価のコンマで第一印象判定
01~20…この人とは仲良くなれそうにない……
21~50…無難に自己紹介した
51~80…これからよろしくできそうだ
81~00…初対面で友達になれたと思う

安価下

ブレザーを着たツインテールの女子に話し掛けてみることにした。

クー子とは真逆で快活そうな印象だ。

真尋「ねえ君、ちょっと話そうか」

??「おう、いいぜ」

??「あたしは超高校級の戦士こと、椎名深夏! 深淵の深に常夏の夏と書く! よろしくな!」


【超高校級の“戦士”候補】

 椎名 深夏(シイナ ミナツ)

 CV.富樫美鈴


真尋「僕は超高校級の邪神ハンター候補、八坂真尋だ」

椎名「邪神ハンター!? めちゃくちゃ強そうじゃねーか!」

椎名「見た目弱そうなのに、やるなお前」

真尋「椎名こそ、女子で戦士なのか」

椎名「おいおい、男女差別かよ。まあいっか」

椎名「あたしはこう見えて鍛えてるんだぜ? ちなみにかめは○波くらいは撃てる」

真尋「すごいな」

椎名「まあだから、閉じ込められてようが、このあたしがいる限り何の心配もいらないぜ!」グッ

見た目はかわいいのに暑苦しい女子だった……でも頼れそうなオーラを感じる。

もう少し何か聞いてみようかな。

1.椎名はどこから来たんだ?
2.その強さをちょっと見せてほしい
3.自由安価

安価下

真尋「椎名はどこから来たんだ?」

椎名「あたしは北海道にある碧陽学園ってところから来た」

椎名「あたし、実はそこで生徒会の副会長を務めているんだ」

真尋「なんか意外だな……運動部っぽいと思ってたけど」

椎名「ああ。運動部ならよく助っ人で行ってるぜ。ただあたしが参加するとちょっと勝ちすぎる」

椎名「具体的には……負傷者が出るな」

真尋「スポーツだろ!? まあ勝てれば助っ人としてはいいよな」

椎名「あ、自分のチームからもでるぜ? 負傷者」

真尋「ただのバーサーカーじゃないか!?」

真尋「でも、北海道からか……遠かったんじゃないか?」

椎名「たしかに、ちょっと高くついたかな。でもあたしにはここまで来る理由があった」

真尋「理由があるっていいな。僕はなんとなくで来ちゃったから」

椎名「この学園にいるはずの、超高校級の格闘家“大神さくら”と戦うんだ」

椎名「必ずや、地上最強の女子高生の座を奪って見せるぜ!」

ちょっと熱すぎたけど、彼女とはこれから仲良くできそうだな。

【Info】
椎名深夏と「知人」になりました

さて、どんどん話し掛けよう。次はあの人だ!

1.高級そうなワンピースの少女
2.黒いコートの少年
3.金髪縦ロールの女の子
4.赤いジャージの青年
5.鋭い目つきの学ラン青年
6.茶髪で今どきな女の子
7.ツンツン頭の少年
8.フリルの服に金髪の少女
9.地味な黒髪少女
10.小柄で大人しそうな少年
11.白衣にメガネの女の子

真尋「あの……」

??「何かよ~う?」

真尋「自己紹介しておくよ。僕は八坂真尋。超高校級の邪神ハンター候補だ」

??「あたしは、超高校級の……怪盗」クルクル

??「りっこりんでーすっ!!」パァッ


【超高校級の“怪盗”候補】

 峰 理子(ミネ リコ)

 CV.伊瀬茉莉也


峰「キミのハートも盗んじゃうよ!」

ふん。ぶりっ子か。

馬鹿がうつりそうなので、さっさと立ち去ることにした。

峰「あれーっ……さすがに理子ショック……」

峰「……またねぇ~☆」

後ろで何か言ってるが無視無視。次次。

1.高級そうなワンピースの少女
2.黒いコートの少年
3.金髪縦ロールの女の子
4.赤いジャージの青年
5.鋭い目つきの学ラン青年
6.茶髪で今どきな女の子
7.ツンツン頭の少年
8.地味な黒髪少女
9.小柄で大人しそうな少年
10.白衣にメガネの女の子

安価のコンマで第一印象判定
01~20…この人とは仲良くなれそうにない……
21~50…無難に自己紹介した
51~80…これからよろしくできそうだ
81~00…初対面で友達になれたと思う
もうわかってると思うけど、嫌うときは真尋から嫌います

今日は次の人と話したらおしまい

安価下

真尋「あの、君」

??「うん?」

真尋「よかったら自己紹介しようよ」

??「うん。いいわよ」

??「アタシは高坂桐乃。超高校級のランナー候補で呼ばれたの!」


【超高校級の“ランナー”候補】

 高坂 桐乃(コウサカ キリノ)

 CV.竹達彩奈


真尋「よろしく。僕は八坂真尋、超高校級の邪神ハンター候補だよ」

桐乃「よろしくっ! 邪神ハンターってのも分かりにくい才能ね……剣持って戦うの?」

真尋「いや……僕はこれなんだ」シャキン

桐乃「フォークぅ!? 邪神って食器で倒せるんだ……意外」

真尋「これが割と刺さるんだよ」

真尋「高坂はランナーか。おしゃれだけど、体育会系なんだな」

桐乃「うーん。アタシいろいろ才能あるケド、ランナーの成績が一番学園の目に留まったみたいなの」

桐乃「中学生の記録何回か塗り替えたし」

真尋「中学生?」

桐乃「うん。中学生だよ。オープンキャンパスだから、現役高校生じゃないけど、早めに目を付けたんでしょ!」

真尋「なるほど……」

桐乃「たぶん、あたしが最年少かな? ……敬語使った方がいいですか?」

真尋「いや、いいよ。なんとなく高坂には似合わないし。それに、気づいただけで十分だ」

なんかみんなの妹って感じだな。明るくて、話していて楽しい。

高坂に何か聞いてみようか。

1.ランナーの他にどんな才能があるんだ?
2.高坂はどこ出身?
3.自由安価

安価下

真尋「ところで、さっき言ってたランナー以外の才能って、どんなのがあるんだ?」

桐乃「ふふん。いい質問ね」

桐乃「実はあたし、モデルやってるの! 結構有名な雑誌だよ」

桐乃「それと、趣味で書いたケータイ小説がすっごく人気集めちゃったし!」

桐乃「これは才能じゃなくて努力の成果だけど、県内でもトップクラスの成績だし……」

桐乃「まあこれくらいねー」ドヤ

真尋「すごいな、高坂……」

才能と呼んでいいのか分からない才能の僕から見ると超人すぎる。

桐乃「でも、あたしとしては、好きなことだから頑張れて当然って感じだけど!」

初めて“希望ヶ峰っぽい”参加者に会った気がする。

天才だけど嫌味じゃなく、すぐに仲良くなれてしまった。

順番から行くと……次変な奴じゃないだろうな……

【Info】
峰理子との関係は「気に食わない」になりました (忘れてた)
高坂桐乃と「友人」になりました

――――――――――――――――

今日はここまで。
見てくれた方、安価取ってくれた方、ありがとうございました。

明日は夜9時ごろまでには再開します。
あと4人自己紹介したら開会式です。



全然知らないキャラばっかりだからキャラ紹介の時に出典作品書いて欲しい

>>31
指摘ありがとうございます
企画段階では入れようと思ってたのに、まるっきり忘れてた、すいません……
知らなくても大丈夫なんて上で書いてたのに、自分が恥ずかしい
ここからは書くようにしますが、一応今までの分だけ補足しておきます

超高校級の邪神ハンター候補 八坂真尋(這いよれニャル子さん)

超高校級の???候補 竜宮レナ(ひぐらしのなく頃に)

超高校級の読書家候補 春海和人(犬とハサミは使いよう)

超高校級の男性アイドル候補 四ノ宮那月(うたのプリンスさま)

超高校級の戦士候補 椎名深夏(生徒会の一存)

超高校級の怪盗候補 峰理子(緋弾のアリア)

超高校級のランナー候補 高坂桐乃(俺の妹がこんなに可愛いわけがない)


書きため投下の方が粗がなくなる気がするから、
今のうちに安価で指定してもらおう

開会式前に話しかける4人

1.高級そうなワンピースの少女
2.黒いコートの少年
3.金髪縦ロールの女の子
4.赤いジャージの青年
5.鋭い目つきの学ラン青年
6.ツンツン頭の少年
7.地味な黒髪少女
8.小柄で大人しそうな少年
9.白衣にメガネの女の子

安価のコンマで第一印象判定
01~20…この人とは仲良くなれそうにない……
21~50…無難に自己紹介した
51~80…これからよろしくできそうだ
81~00…初対面で友達になれたと思う

安価下4まで

ちょっと早いけど更新再開します。

今日中に自由行動開始までは行きたい。

――――――――――――――――

うん、真面目そうな雰囲気の男子に話し掛けよう。

そこまで変な奴じゃないはず。

??「……」ギロッ

と思ったら鋭い眼光で睨まれた……。

こいつ、カタギの人間じゃないな……!

……とはいえ見た目で決めてかかるものじゃないな。

目を合わせるとSAN値下がりそうだけど。

真尋「は、初めまして、僕は八坂真尋。超高校級の邪神ハンター候補」

??「おう。俺は超高校級の美化委員候補、高須竜児だ。これからよろしく頼む」


『とらドラ!』より

【超高校級の“美化委員”候補】

 高須 竜児(タカス リュウジ)

 CV.間島淳司

高須は恐ろしい顔で笑うと、握手を求めてきた。

右手を捻り潰されるのではと考えてしまったが、そんなことにはならなかった。

真尋「こちらこそよろしく。……でも高須って、美化委員なのか……?」

高須「こう見えて掃除が趣味なんだ、俺。趣味が高じて希望ヶ峰に呼ばれるくらいにはな」

高須「例えば、これ。俺がいつも持ち歩いている『高須棒』」

どこかで見たような、割りばしの先に布のついた棒が出てきた。

真尋「これで狭いところの汚れを拭くんだな」

高須「その通り。サッシの隙間の汚れを拭きとるのは……それはもう快感で……」ニタニタ

哀れな村人を見つけた魔王のような、邪悪な笑みを浮かべる高須。

高須「おっと、失礼。ところで八坂の邪神ハンターは浮世離れした才能だな……」

真尋「ま、まあな。ただちょっと冒涜的な物を直視しても精神が崩壊しにくいってだけなんだけど」

真尋「さすがにハントはできない」

高須「でも精神力が強いのはうらやましいな。この異様な状況でも冷静でいられるんだろう?」

真尋「まあ、少しだけど。異様な事件に何度も巻き込まれてるし、経験の差なんだろうな」

高須「……おっしゃー!! 遂に……遂に俺とちゃんと話してくれる人が現れた……!」

真尋「い、いきなりなんだよ」

高須「ほら、俺の顔……こんなんだろ? 何人か自己紹介したけど、大体怖がって逃げていくんだ……」

高須「怖がらなくても、名前だけ言ってそそくさと立ち去って行くんだ……」

まあ、しょうがないかもしれない……。

高須の三白眼は、たぶんそこらのチンピラぐらいなら逃げていく威圧感を放っていた。

正直、まだちょっと怖い。

高須「本当に感謝する! 俺、もうオープンキャンパスでずっと一人かと思ってたぜ!」

真尋「僕、怖いものなんて割と見慣れてるからな。高須は人間じゃないか。心配しなくていいぞ」

ただし喜ぶ顔もやっぱり怖かった。

でも、中身はだいぶまともな人っぽい。人は見た目で判断してはいけない、といういい見本だろう。

高須ともう少し話してみよう。

1.どうしてそんな怖い顔なんだ?
2.高須はどこから来たんだ?
3.自由安価

安価下書き忘れてた……

99あったし両方聞いちゃおうか
――――――――――――――――

真尋「なあ、高須ってどこから来たんだ?」

高須「大橋高校っていう近所の公立高校だ」

高須「あまり裕福じゃなくてな、遠くの学校とか私立の学校とかは選択肢になかった」

高須「希望ヶ峰は学内に宿舎があるらしいし、学費もいらないからな」

高須「今回のオープンキャンパスも、バス亭と家の間以外無料だったから助かったよ」

高須「希望ヶ峰を卒業して、いい仕事に就いて……お袋に楽させるのが夢なんだ」

真尋「父親はいいのか?」

高須「……母子家庭なんだ。仕事しながら女手一つで育ててくれたんだよ」

真尋「悪いこと聞いちゃったな……」

高須「いや。気にしてない」

真尋「そうか、よかった。ところで、高校でも怖がられてたりするのか……?」

高須「そうなんだよ……ヤンキー高須って恐れられてる」

高須「何人か分かってくれる友達はいるんだがな……」

真尋「どうしてそんなに怖いんだろうな」

高須「……父親からの遺伝なんだ。だからお袋はこの顔すごく好きなんだと……」

高須「俺は本当に困ってるのに……」

大好きな母親が褒めるから、嫌いになりきれない、複雑な胸中を明かしてくれた。

高須「でも、分かってくれる友人がここでもできてよかった。これからもよろしくな」

真尋「ああ。それじゃまた」

高須と離れると、誰かが話しかけてきた。

??「あの……自己紹介まだですよね?」

真尋「君とは……うん、まだ話してないな」

??「はじめまして。超高校級の保育士候補、東雲なの、といいます。よろしくお願いします」ペコリ


『日常』より

【超高校級の“保育士”候補】

 東雲 なの(シノノメ ‐)

 CV.古谷静佳


東雲は丁寧に名乗ると、綺麗に一礼した。

……。

なの「どうかされましたか?」

真尋「あ、いや……。僕は超高校級の邪神ハンター候補、八坂真尋。よろしく」

真尋「保育士、か。超高校級なんて言われるからには、子供の相手をするのがものすごく上手いのか?」

なの「はい。あまり経験は少ないですけど、自信はありますよ」

なの「一応、家事も一通り得意なので……」

なの「でも今回はあくまで普通の、学校の生徒として楽しみたいと思います!」

普通……か……。

なの「邪神ハンターさんって、初めて聞く職業ですけど、何をする人なんですか?」

真尋「宇宙人を倒す仕事……だと思う……たぶん……」

真尋「僕も経験はないけど、その才能だけはあるって感じかな」

なの「なるほど……新しいことが知れました」

真尋「いや、あまり本気にしなくていいぞ」

純粋で朗らか、フレンドリーな女の子だった。

一点を除けば見た目も普通だし、仲良くなれそうだ。

子供にも好かれそうなお姉さんだろう。

でも……背中から生えたネジ巻きがさっきから気になってしょうがないんだが……

いっそ聞いてみるか? 地雷っぽくもあるけど。

1.その背中のネジ巻き、何?
2.東雲はどこから来たんだ?
3.自由安価

安価下(第一印象99なので2つ聞けます)

真尋「突っ込んでいいのかずーっと悩んでたんだけど」

真尋「その背中のネジ巻き、何?」

なの「あの……えっと……」

なの「…………」

真尋「…………」

なの「バスの中で目が覚めたら背中に刺さってました!」

真尋「なんてこった」

なの「たぶん無理矢理抜くと、血が出て死んじゃうんです」

真尋「どれ、抜いてみるか」

なの「はいどうぞ」

真尋「えっ」

なの「えっ」

真尋「…………」

なの「あ、ちなみにわたしはメカ的なアレではないので、あしからず」

なんか自分から語りだしたぞ……

話題を変えよう。

真尋「あっ、そ、そうだ。東雲はどこから来たんだ?」

なの「えっとー。実は学校に来るの初めてで」

真尋「えっ……」

なの「間違えました!! そうです。希望ヶ峰に来るのが初めてなんです!」

真尋「あ、それは僕も同じだな」

真尋「それで、普段はどこに住んでるんだ?」

なの「そうですね……東雲研究所ではかせの面倒を見たりしてますね」

真尋「研究所? はかせ?」

なの「あっ……! 違いますよ! はかせと言ってもこれぐらいの小さな娘でですね!」

なの「発明と称しておかしな物作ってるだけで!」

あまり違わなかった……

なの「わたしが生活のお世話をしてるんですよ!」

なの「断じて、わたし自身がはかせの発明品だなんてことはないですからぁ!!」

真尋「誰もそんなこと言ってないけど……」

なの「ほっ……それならよかったです」

真尋「ま、まあこれからよろしく」

なの「八坂さんはいい人ですね」

真尋「な、なんで?」

なの「八坂さんは最初からわたしをメカ扱いしなかったので」ニコッ

真尋「…………」

でも面白い娘だな。

高須と同じで、大事なのは中身だしな。

連続でいい人と出会えて本当によかった!

研究所とかの話を聞いてたらふと白衣の女の子が目に留まった。

見た目で才能が分かりやすいな。

??「おや? 理科に御用ですか?」

真尋「自己紹介しようよ。僕は八坂真尋。超高校級の邪神ハンター候補だ」

??「志(こころざし)に動物の熊、理科社会の理科で」

??「志熊理科と申します」


『僕は友達が少ない』より

【超高校級の“科学者”候補】

 志熊 理科(シグマ リカ)

 CV.福圓美里


理科「超高校級の科学者として、希望ヶ峰に招かれました」

やっぱり科学者か。

真尋「でも、科学者ってずいぶん幅広いな……」

理科「それはそうです。理科は科学ならだいたい何でもできますから」

理科「真尋先輩は邪神ハンターなんですか」

真尋「先輩なんて付けなくてもいいぞ。同年代だろ?」

理科「いえいえ。理科はまだ中学生なんですよ」

理科「元々進学する気はなかったんですけど。提示された学園での待遇が良さそうなのでまずは体験入学からということになりまして」

理科「それにしても、邪神ハンターとは中々興味深いですね。ぜひ研究してみたいです」

真尋「実験体になるのは嫌だな」

理科「大丈夫です。理科、有機物というか哺乳類にはあまり興味がないんですよ」

理科「どちらかというと、邪神についての話をお聞きしたいですね」

ちょっと変わった女の子だけど、礼儀正しくて好印象だ。

もう少し話をしてみよう。

1.科学者としての活動について
2.希望ヶ峰への進学について
3.自由安価

安価下(選択は1個だけ)

真尋「希望ヶ峰に進学するの、もうほぼ決まってるのか?」

理科「そうですね……。理科は自由に研究できればそれでいいので、通常の授業に興味がないんです」

理科「自分だけのプライベートな研究室を持てるというのは一番の魅力ですね」

理科「ただ、何も説明せずに理科たちを閉じ込めるような学園だったらお断りしたいとも思いますけど」

真尋「それは同感だな……学園の演出であることを祈ろう」

理科「理科の条件を呑んでくれそうな学園、あんまりないんですよね……。ぜひともドッキリで終わって頂きたいです」

真尋「他にもあるのか? そんな条件のいい学園」

理科「はい。あともう一校からお声をかけて頂きました」

理科「なんでも、学園を面白くしたいそうで」

理科「とはいえ、第二候補ですね。願わくば希望ヶ峰に入学したいところです」

彼女の科学者としての実力も気になったけど、それは後々聞いてみることにしよう。

志熊と別れた僕は、特に誰とも話さず暇そうな、黒いコートの少年に話し掛けてみることにした。

でも、あいつ、背中に剣装備してないか……?

それも2本も……。危険そうだ。

??「……」チラッ

真尋「初めまして。僕は八坂真尋。超高校級の邪神ハンターってことになってる」

邪神ハンターって名乗るのも抵抗がなくなってきた。

??「俺は……キリトだ」キリッ


『ソード・アート・オンライン』より

【超高校級の“ソードマン”候補】

 キリト(‐)

 CV.松岡禎丞


真尋「キリト……聞いたことがあるな」

キリト「もしかして、SAO事件のニュースじゃないか?」

思い出した。

SAO(ソードアートオンライン)事件。

ゲームの中に実際に入り込み、バーチャル空間で戦闘や交流を楽しめる、次世代型オンラインRPGとして発売されたSAO。

僕も欲しかったのだが、即日完売してしまい買えなかった人気作だ。

しかし、その日ログインした1万人のプレイヤーはゲームからログアウトできないことに気付く。

それはSAO製作者の陰謀であった。

ラスボスを倒すまでログアウトは不可能。

そして、ゲームの中で死亡すると実際の身体も死亡するように作られていた。

このニュースは世界中で取り上げられ、買うつもりだった僕も戦慄したのを覚えている。

それから約2年後となる最近のこと、あるプレイヤーがこのゲームをクリアし、生き残っていた6千人のプレイヤーを救い出した。

その英雄の名は、プレイヤーネーム:キリト……。

真尋「まさか、お前がその……」

キリト「そう。俺がソードアートオンラインをクリアしたキリトだ」ドヤッ

キリト「この功績が認められて、希望ヶ峰から招待されたんだ」ドヤァァ

謙遜の欠片もなかった……。

まあ英雄だからいいのかな……うん。


【Info】
高須竜児と「友人」になりました
東雲なのと「友人」になりました
志熊理科と「知人」になりました
キリトと「知人」になりました

連続99はびびった
顔を見て竜児を邪神と間違えて攻撃する展開とか想像していたのに

がちゃり。

みんなが自己紹介でそれなりに打ち解け、緊張と不安もほぐれてきたところで、

前触れもなく、大ホールの扉が開いた。

??「ひぃっ!? だ、だ、だれも触ってないよね!?」

桐乃「これは、入れってコト?」

椎名「へへっ。なんか燃えてくるな。あたしたちを閉じ込めた奴の顔、拝みに行こうぜ」


【大ホール】

大ホールはたくさんの座席が階段状に並んだ映画館のような場所だった。

前方には舞台があるようだけど、今は幕が降りている。

四ノ宮「わぁ……! とっても広いホールです! ここで演奏したら気持ちいいだろうなぁ」

??「…………前に16個、別のイスが用意されている」

真尋「指定席みたいだな。名前が書かれてる」

レナ「何が始まるのかな? かな? はう、楽しみ」

全員が席に着くと、映画開演前のようなブザーが鳴った。

『オマエラ、大変長らくおまたせしました』

『これより希望ヶ峰学園オープンキャンパスの開会式を開きます』

大ホールに声が響いた。能天気でどこか懐かしい、しかし僕たちの心を逆なでするような、隠しきれない悪意に満ちた声だった。

みんな、前方に注目する。

舞台の幕がゆっくりと上がっていく。

それが、文字通り、これから始まる絶望の幕開けとなった……。

舞台の何もないところから、突然、ぬいぐるみが現れた。

その右半身は真っ白なかわいらしいクマ……そして左半身は真っ黒で、赤く鋭い目を持つ邪悪なクマの姿をしていた……。

????「オマエラ、おはようございます!」

??「ぬいぐるみが喋った!?」

????「うぷぷ、ベタな反応、ありがとう!」

????「でも僕はぬいぐるみじゃないよ」

????「僕はモn レナ「はう~! クマさんかぁいいよぅ~!」

一同「!?」

??「おい、触らない方が……!」

????「ちょっと! 離しなよ! 僕を誰だと思ってるの!」

レナ「おっもちかえり~!!」

????「聞けよぅ!」

竜宮はぬいぐるみを抱きかかえどこかへ走り去っていった……

一同「……」

大体1分待っていたら戻ってきた。

レナ「はう……よく考えたらお持ち帰りする部屋がなかったよ」

????「今からその辺もまとめて説明するから離せよ!」

????「まったく……調子狂っちゃうよ。本来は僕への暴力は規則で禁止されてるんだからね!?」

????「説明する前だったから今回は不問にするけど……」

????「では、仕切りなおして……」

????「僕はモノクマ。この学園の学園長にして、オープンキャンパスの責任者なのだ!!」


『ダンガンロンパ』より

【希望ヶ峰学園の学園長】

 モノクマ(‐)

 CV.大山のぶ代


学園長……!? このぬいぐるみが……?

椎名「あたしには趣味の悪いマスコットにしか見えねぇんだけど」

??「希望ヶ峰もずいぶんと気持ち悪いゆるキャラを作ったもんだな……」

モノクマ「オマエラ、希望ヶ峰学園へようこそいらっしゃいました」

モノクマ「このオープンキャンパスは希望ヶ峰学園オープンキャンパスだから、オマエラには希望ヶ峰学園についてみっちり学んでもらいます」

なの「よかった、ちゃんとしたオープンキャンパスだったんですね!」

??「どうかしらね」

ちょっと不思議に感じつつも僕を含む半分くらいの人は、この時安心しきっていた……モノクマの次の言葉を聞くまでは。

モノクマ「なのでオマエラは、希望ヶ峰学園について知り尽くすまで、僕の用意した施設内で共同生活を送ってもらいます」

理科「え……共同生活?」

モノクマ「共同生活の期限はありません。衣食住や生活インフラは僕が整えておくから、ゆっくり知っていってね!」

高須「な、何だよそれ。家に帰れないのか!?」

モノクマ「なお、携帯電話など通信機器は没収しておきました。どこの学校でも携帯の使用は禁止、常識だよね?」

桐乃「あぁっ! あ、あたしのケータイ返しなさいよ! あ、あれには見られたくないものが……!」

モノクマ「気が付いていると思うけど、施設は完全に封鎖されています。泣いてもわめいても助けなんて来ないんだ」

??「ふ……不幸だー!!」

一気にパニックが起きた。

外に出せ、こんなのおかしい、違法だ、話と違う……みんながモノクマへの不平不満をぶつけた……。

モノクマ「だーらっしゃい!! そもそも来たがったのはオマエラじゃないか! やってきておいてすぐ帰りたい帰りたいって……」

モノクマ「なんてわがままな連中なんだ! 実行委員長としてとても遺憾だよ……!」

モノクマ「まぁ……どうしても帰りたいっていう人がいるんなら。僕としては残念だけど、出る方法はあるよ?」

キリト「教えろ! どうすれば帰れる!?」

モノクマ「それはね……誰かを殺すことなんだ」

…………は?

モノクマ「人殺しなんて希望の学園にはふさわしくないからね……。そんな人がいたら即刻出て行ってもらいます!」

モノクマ「……撲殺殴殺刺殺絞殺焼殺毒殺銃殺圧殺呪殺爆殺……殺し方は問いません」

モノクマ「仲間の誰かを殺した1人だけが、この学園から帰ることができます」

なの「はい? 何かの呪文ですか……?」

春海「わっ……わけわかんねぇよ!? 何だよコロスって!? え!?」

レナ「そっか……やっぱり。これも祟りの続きなんだっ……!」

キリト「また、またなのか……! どうしてっ……!」

モノクマ「どうして? それはね……僕はオマエラに絶望してほしいからだよ……!」

モノクマ「うぷぷぷぷ……ぶひゃひゃひゃひゃ!!」

その時、邪悪に笑うモノクマに誰かが襲いかかった……。

その人は、

1.「??」金髪縦ロールの女の子
2.「ソードマン」キリト
3.「怪盗」峰
4.「??」ツンツン頭の少年
5.「科学者」理科
6.「戦士」椎名

※重要な選択肢です。選択を間違えるとここで1人目の脱落者が出ます。
 一応助けに入ることもできますが、コンマ運が悪いと……

安価下

4

ガンッ!

誰かの拳がモノクマのボディに突き刺さった。

??「外に出るな? 人を殺せ? ふざけんじゃねぇ!」

??「俺たちは、オープンキャンパスに来たんだ。そんな理不尽な不幸、俺が認めない!」

??「誰かを殺さないと帰れないっていうんなら」

??「まずはその幻想(モノクマ)をぶち殺す!!」

ツンツンした髪型の少年が吹き飛んだモノクマを右手で掴み上げる。

モノクマ「僕を殺す……? 面白い事を言うねキミは!」

??「右手が反応しない……機械かっ!」

モノクマ「ぴこーん ぴこーん ぴこーん」

??「上条くん、モノクマを投げなさい!! 早く!」

上条「分かってる! 爆弾だろ!」

モノクマ「ぴこんぴこんぴこん」

上条と呼ばれた少年がモノクマをホールの高い天井へ向けて放り投げる。

??「ティロ・ボレー!!」

突然、空中に4丁のマスケット銃が現れ、放り投げられたモノクマに4弾ともヒットする。

次の瞬間、

眩い閃光と共に

凄まじい爆音が

ホールに響き渡った

キリト「ッッ!!」

椎名「くっ……!」

春海「ぎゃああああああああ」

……………………。

モノクマは自爆し、消滅してしまった。

椎名「真尋、やるな! ちゃんと構えてるじゃねーか」

真尋「ん?」

ふと見ると、僕は両手にフォークを3本ずつセットしていた……

クセって怖いな……

理科「マミさん、撃たなくてもよかったのでは……」

マミ「空中で体制を立て直して、天井を蹴ってこちらに向かって来ようとしているのが見えたの」

マミと呼ばれた女の子は、先ほどと着ている服がいつの間にか変わっていた。

ともかく、彼女があの訳のわからないぬいぐるみを倒してくれたようだ……

上条「あー、金属殴った左手が痛ぇ……」

モノクマに殴りかかった上条は気が抜けたように舞台上に座り込んでいた。

マミ「間一髪だったわね。ほら、手を貸してあげる」

上条「あぁ、助かる」

パキィィン

上条「あ」

マミ「ん?」

レナ「マミちゃん、服……」

??「…………白」

マミ「きゃ」

マミ「キャアアアアアアアアア!!!!」

なぜか一瞬で下着を残して全裸になってしまった彼女の絶叫は、

先ほどの爆音にも劣らなかった……

椎名「男子! 後ろ見ろ! こっち向いてる奴はぶっ飛ばす!!」

??「変なこと考えてるんじゃないわよ!!」

考えるなって……無理だろ!?

マミ「……もういいわよ」

振り向くとそこにあったのは

元の服に着替えた女の子と、

上条の死体……!?

♪死体発見BGM

高須「ま、まあともかく、モノクマはいなくなったんだろ? 早く脱出か、外への連絡方法を」

モノクマ「死体が発見されました!!」ぴょいーん

春海「まだいたのかよ!?」

??「クソッ……やっぱり一体じゃなかったか」

モノクマ「本当はすぐにでも復活できたんだけど」

モノクマ「僕も男の子だからね! 空気を読んで待ってたんだよ」

モノクマ「というわけでざ~んねん! 僕を殺して外に出ることはできないのです!」

マミ「そ、そんな、じゃあ私は何のために全裸になったのよ!?」

なの「問題はそこじゃないですよね……?」

??「じゃあ……つまり」

??「ここを出るにはやはり、他の誰かを殺すしかないってことか……?」

桐乃「ア、アンタ、何てこと言ってんのよ!?」

モノクマ「うぷぷ……理解が早い人が一人いると助かるね」

モノクマ「あ、でも上条クンはまだ死んでないと思うから、椎名さんはまだ帰れないからね?」

椎名「分かってるよ……手加減くらいしたさ」

??「手加減したんだ……。あんなエロス死んじゃえばよかったのに」

高須「よくわからんけど、事故だろ……。もう許してやれ」

理科「話を戻しますけど、本当にこれが希望ヶ峰の方針ってことでよろしいんですね?」

キリト「答えろ……モノクマ」

モノクマ「そうです! オマエラには絶対にここでコロシアイをしてもらいます」

モノクマ「さあ、テレビをご覧の皆様もお待ちかね」

モノクマ「どっきどきワックワクの」

モノクマ「コロシアイオープンキャンパスを始めるよー!!」

モノクマ「あっ忘れてた」

モノクマ「みんなにこれを渡しておかないとね」

モノクマが一人一人に携帯のようなものを手渡していく。

桐乃「さっき携帯使用禁止って言わなかった……?」

モノクマ「これは電子化された身分証明書。その名も、電子身分証明書! これがないとオマエラは部外者だからね」

モノクマ「部外者は排除しないといけないからねぇ、無くさないでよ?」

排除……それは学園を追い出すという事ではなく、先ほどのような攻撃の事だろう……。

モノクマ「それ以外の規則も一通り電子身分証明書で見られるからね、ちゃんと確認しておくんだよ」

モノクマ「それと、開会式が終わったから他の扉も開けておいたからね。それではよきコロシアイライフを!」

それだけ言うとモノクマは再び姿を消した……。

みんなまだ大ホールに残っていた……。

この状況について、誰かと話がしておきたい。


話す相手を選択(険悪な感じになった人とは話せません)

1.レナ
2.春海
3.椎名
4.桐乃
5.高須
6.なの
7.理科
8.キリト
9.上条
10.マミ
11.高級そうなワンピースの少女
12.赤いジャージの青年
13.小柄で大人しそうな少年

安価下

真尋「ねえ、君……」

マミ「ううう……」

真尋「だ、大丈夫か?」

マミ「貴方も私の裸見たんでしょう……!」

真尋「これは本当の事だが、僕は後ろにいたし、暗かったからシルエットしか見えなかった」

それでも、メリハリのある体つきは分かってしまったけど。

マミ「本当……? それじゃ改めて」

マミ「超高校級の魔法少女候補。巴マミよ。よろしくね」


『魔法少女まどか☆マギカ』より

【超高校級の“魔法少女”候補】

 巴 マミ(トモエ ‐)

 CV.水橋かおり


真尋「よろしく。僕は八坂真尋。超高校級の邪神ハンター候補だよ」

マミ「何となく肩書きが似てるわね、私たち」ウフフ

真尋「はは。そうかもしれないな。それで、この状況のことだけどさ……」

マミ「ええ。ひどいわね」

マミ「上条くん」

真尋「そっちかよ!? そんな事じゃなくて、コロシアイの方の……」

マミ「そんな事!? 信じられないわ!! 貴方も上条くんの肩を持つの!?」

真尋「い、いや。そういうわけでは」

マミ「乙女の裸が見られたことをそんな事だなんて! 私、デリカシーの無い男子は嫌いなの」

マミ「どこかへ消えてくれないかしら」ジロッ

真尋「あの、ごめん、今の発言は謝るから」

マミ「呑み込みが悪いわね。見逃してあげるって言ってるの」

今にもマスケット銃が飛び出してきそうな雰囲気を感じ取り、僕は逃げ出した……。

結局、まったく話が通じなかったな……。

【Info】
巴マミとの関係が「険悪」になりました

なの「あの……本当にコロシアイをさせるつもりなんでしょうか……?」

上条「冗談じゃねぇぞ……胸糞悪りぃ」

春海「コロシアイなんて誰得だよ……! 物語を現実をごっちゃにしやがって!!」

マミ「目的は一体なんなのかしら……絶望させたいだなんて曖昧過ぎるもの」

??「いや、モノクマの目的なんて関係ない」

??「問題は……この16人の中にそれを本気にする奴がいるかどうか、だ……」

その時、僕たちはモノクマの提示したコロシアイの本当の恐ろしさに気付いた。

…………この中に、自分を殺して脱出しようとしている人がいるかもしれない。

みんなが、それぞれを敵意を孕んだ怪訝な目で見つめていた……本当の敵はモノクマだというのに。

僕たちは、どうしようもない疑心暗鬼に陥ってしまったのだ。

こうして僕たちの、希望にあふれるはずだった希望ヶ峰オープンキャンパスは……

疑念と悪意渦巻く、コロシアイオープンキャンパスとして始まったのだった。

【PROLOGUE:絶望の幕開け END】

【生き残りメンバー:16人】

プロローグもやっと終わったので1は休憩します。
11時までには再開したい

マミさんの人気にびっくり、レスがほとんどマミさんという
険悪になってしまいましたが、仲を修復する方法はあるので大丈夫です。

質問ありがとうございます

人選については、1の知ってる作品のキャラの中で、
1.現役の学生である(中学~18歳まで)
2.準超高校級の才能を持つ
3.キャラを掘り下げられる(動機、通信簿的に)
を満たすキャラを片っ端から選んで、

その後、キャラがあまりにもかぶってる(バックグラウンドとか趣味、才能とかが)キャラを外し、
ちょっと周りと比べて浮く、他のメンバーにない個性のキャラを足して(四ノ宮くんとか峰さんはこれ)、

出来上がり、というわけです


まず意外と3つの条件全部満たすキャラをそんなにたくさん知らなかったし、
「アイドル」とか「お嬢様」とかの個性は被りまくるから、16人そろえるの結構ギリギリだったり

サブカルに詳しい人が多いのはご愛嬌(背景違うからいいよね)

それでは更新再開します

【モノクマ生放送】

モノクマ「こんばっぱー! いつもニコニコ、オマエラの隣に這いよる絶望、モノクマだよ!」

モノクマ「え? なんでモノクマ劇場じゃないんだって?」

モノクマ「いやー…今みんなが劇場に集まってるし」

モノクマ「いきなり見えない誰かに話し掛けはじめたらさすがに引くよね?」

モノクマ「友達いなくなっちゃうよね!」

モノクマ「それに時代は生放送だからね」

モノクマ「まあいつも生中継してたけどねえ……」

モノクマ「そうそう、これを見てくれている人の中には、みんなで作ったキャラがコロシアイをしている放送を見ている人もいるよね?」

モノクマ「そんな人たちには、最初からメンバーが決まっているこの放送は絶望的にツマラナイと思うんだ」

モノクマ「そこで! 当番組では他の部分でリスナーのみんなから精力的に募集をしたいと考えています!」

モノクマ「その1つ目が八坂クンの決めセリフだね」

モノクマ「結局、採用されたのは2つ」

モノクマ「その混沌(カオス)、排除してやる!」

モノクマ「その推理にはいフォークでどーん!」

モノクマ「どっちにしても、ふざけてるよね八坂クン……命がけの裁判中なのにさ!」

モノクマ「まあ、裁判中に音ゲーやスケボーやってる人たちもいるから今更かな?」

モノクマ「そして、2つ目はモノモノマシーンの景品なんだ」

モノクマ「なんと最初の状態では5割の確率でこちらで設定していないアイテムが安価で出ます!」

モノクマ「ただし、気まぐれで他の安価のアイテム混ぜることもあるからね」

モノクマ「退屈は罪です!」

モノクマ「なので水鉄砲と携帯電話なんて無難な物が指定されたら混ぜ混ぜして、耳穴に水を流し込むための機械を作っちゃいます」

モノクマ「それと、流石の僕もあまりにチートなアイテムは用意できないから気を付けるように」

モノクマ「まあ今回の僕はいろんな作品の最強キャラよりも強いけれどね! 僕TUEEEEEE!!!!」

モノクマ「そうじゃないとコロシアイさせられないから仕方ないんだ。分かってくれるね?」

モノクマ「3つ目は殺人の道具についてなんだ」

モノクマ「いつもは男子に工具セット、女子に裁縫セットを配ってるけど、今回は人それぞれ違うセットを配ろうと思います」

モノクマ「みんなあくまで超高校級じゃなくただの候補だからね。才能が微妙な分別のものも与えなきゃ面白くないよ」

モノクマ「全員と自己紹介が終わったあたりで募集開始するから考えておいてね」

モノクマ「それじゃあまた会う時は劇場で僕と握手!」

【CHAPTER1:劇場版コロシアイ生活】

 STAGE:希望ヶ峰ホール

【1階ロビー】

マミ「ティロ・フィナーレ!」

どんっ……

建物の窓という窓を覆い尽くす鉄板は、巴の砲撃を手ごたえの無い音と共に吸収した。

マミ「……ハッチはともかく鉄板すら壊せないだなんて」

上条「魔法を吸収する異能の素材でもないみたいだ……。俺の右手が反応しない」

??「…………たぶん、通常の器具では取り外せない」

??「ど、どうしよう。本当に脱出できないなんて……」

キリト「モノクマが助けは来ないと言っていたが、長い間行方不明になれば警察や身内が動くはずだ」

真尋「でも、希望ヶ峰学園だぞ……? 警察はすでに学園の手中にあるかも知れない」

四ノ宮「警察が動かなくても、僕は仕事があるから、事務所が不信に思うはずです。四日間と伝えてるので、絶対気づいてくれます!」

??「……おじいさまが希望ヶ峰学園に出資してるんです。おじいさまに脅されたら無視できないはず……」

なの「でも、四日間は待たないと、気づいてもらえないんでしょうね」

マミ「希望を捨てるにはまだ早いわ! まずは手分けして今行ける場所を探索しましょう。どこかに塞ぎ忘れがあるかもしれないもの」

巴の号令でみんなはあちこちに散らばっていった……。

僕も探索に加わろう。

どこに行こうか。

選択肢
1階…大ホール メイクルーム&衣装室 大道具倉庫&機材室 ロビー&廊下
2階…視聴覚室 資料室 展示室
地下…地下駐車場
1階離れ…カフェ&調理室&食材倉庫

自己紹介してない人に会ったら、コンマで第一印象判定あり

安価下

【大ホール】

真尋「さっきは詳しく調べられなかったけど……モノクマが出たり消えたりしてたから秘密の通路があるかもしれない」

桐乃「あ! あんたもここ来たんだ。一緒に探索しよ!」

椎名「あたしはモノクマの残骸を調べに来たんだ……まずは敵の弱点を知らなくちゃな」

大ホールを調べていたのはスポーツ少女2人だった。

椎名「こっちは1人で大丈夫だから、桐乃を手伝ってやってくれ」

桐乃「アタシはとりあえずホール全体を調べたんだけど……」

高坂によると、出入り口はロビーに出る大扉の他に、左右に1つずつ廊下に出る扉があったらしい。

イスは数十列あり、かなり大きなホールだと分かった。特に客席には何の変哲もなかったようだ。

桐乃「それじゃ舞台を調べるわよ」

真尋「OK」

舞台の両側にある階段からのぼり、周りを見回してみた。

真尋「舞台袖にも扉があるな」

がちゃり

真尋「ここからも廊下に出られるみたいだ」

ここの扉は自然には閉まらなかった。演劇の際、音を立てないように演者が移動するためだな。

桐乃「このボタンなんだろ……。押しちゃえ」

ウィーン……

舞台の幕が降りた。

真尋「何やってんだよ」

桐乃「こっちは何かな」

スー……

スクリーンが降りてきた。

映画観賞用か? でも幕が降りたままだとシュールだ……

真尋「いや、まずは幕を開けろよ」

桐乃「もっかい押せば大丈夫でしょ」

ウィーン……

椎名「……い! おーい! っと、開いたか」

椎名「ずっと呼びかけてるのに、返事しろよ!」

真尋「ごめん! 聞こえなかった!」

桐乃「この幕、防音みたいなの!」

椎名「ちょっと見に来てくれ、こちらもモノクマの残骸集め終わったんだ!」

大扉の近くにいる椎名のそばに移動した。

椎名「やっぱり奴は機械みたいだ。ただし外側は普通の布だな」

桐乃「これは爪? 鋭いわね」

真尋「接近戦用の武装もあるわけか」

ドンドン、ドンドン

桐乃「ひっ!? モノクマ!?」

真尋「違う、扉からだな。椎名、鍵かけたのか?」

椎名「いや? あたし何もしてねーぞ」

がちゃん

上条「ふーっ、開いたか」

真尋「どうしたんだ?」

上条「いや、いきなりドアが閉まったからな。何かあったのかと思ったんだ」

上条「ところで、3人とはまだ自己紹介してなかったな?」

上条「俺は上条当麻。超高校級の……幸運、候補として学園都市から来た」


『とある魔術の禁書目録』より

【超高校級の“幸運”候補】

 上条 当麻(カミジョウ トウマ)

 CV.阿部敦


真尋「超高校級の邪神ハンター候補、八坂真尋だ。よろしく。さっきは災難だったな……」

椎名「超高校級の戦士! 椎名深夏だぜ! 当麻、モノクマ相手にナイスファイトだったぜ、クゥー、熱い!」

上条「いやいや、俺は俺が納得いかなかったからやったまでだ。結局危なかったからな」

上条「でも、やっぱ上条さん被害者ですよね!? 死体扱いされるぐらいだし! 頑張ったのにこの扱いは無いんじゃないでせうか!?」

桐乃「げ。誰かと思ったらさっきのヘンタイじゃん……。話し方も気持ち悪いし、アンタとは話したくないんですけど」

上条「うるせえ! やっぱ中学生は苦手だ……」

椎名「それで、上条。ドアが閉まったってなんでわかったんだ?」

上条「ああ、これだよ」

上条が指さしたのはホールの外、大扉の入口の上のランプだった。

『開』『閉』と書かれている。今は『閉』になっていた。

上条「俺は廊下を調べてたんだ。ホールに入る3つの扉全部の上にこれついてたぜ」

椎名「おかしいな? あたし閉めてないんだけどな」

上条「何か別の条件があるんじゃないか」

真尋「……スクリーンか? スクリーンを降ろすと、上映中ってことで外からは入れなくなるとか」

桐乃「あーなるほどね。あれアタシ降ろしっぱなしにしちゃってた」

上条「やっぱてめえの仕業かよ!?」

スー……

桐乃「あれ、スクリーン上がったわよ」

椎名「ってスポットライト?」

真尋「なんか壁キラキラし始めた……」

なの「あ、みなさん!」

なの「機材室でホールの設備を動かせるみたいなんです。今は琴浦さんに動かしてもらってます」

なの「全体を見渡せるカメラもありましたよ。それじゃわたしは戻りますね!」

上条「なるほどな」

椎名「よし。みんなでカメラに向かってポーズとろうぜ!」

真尋「えっ……」

上条は両腕と左足を上げた奇妙なポーズ、高坂はモデル立ち、椎名はファイティングポーズを取った。

……僕も何かするべきか?

どんなポーズ?

安価下

コンマ:12

琴浦さんがカメラの向こうで冷たい目をしています


とりあえず、何も考えずに無難なポーズを取ってみた。

真尋「これでいいのか……?」

上条「駄目だな。上条さんのそげぶポーズには一歩も及んでいませんよー!」

高坂「……ダサッ」

椎名「なんつーか、ドンマイ」



椎名「それじゃ大体ホールの調査はおしまいか? 当麻、廊下やロビーに塞ぎ忘れとかあったか?」

当麻「いや……残念だけど、なかったな。モノクマの奴、用意周到みたいだぜ」

桐乃「それじゃアタシは別のとこ調べに行くから。真尋と深夏、またねー!」

上条「おおう、露骨に上条さん省きやがったなアイツ」

僕も別の場所の調査に加わろう。

次はどこに行こうか。

選択肢
1階…大ホール(済) メイクルーム&衣装室 大道具倉庫&機材室 ロビー&廊下(済)
2階…視聴覚室 資料室 展示室
地下…地下駐車場
1階離れ…カフェ&調理室&食材倉庫

安価下

2階にある視聴覚室にやってきた。

来る途中で2階の窓も調べておいたけど、やっぱり鉄板で入念に塞がれていた。

キリト「真尋も調べに来たんだな」

視聴覚室にはキリトがいた。

キリト「見ての通り、ここにはパソコンがたくさんある。外部に連絡できないか調べてるんだが……」

キリト「一応前の机のと、並んでる机の2台分だけチェックしたが、どれもインターネットには接続されていなかった」

キリト「真尋はパソコン得意か?」

真尋「まあ……普通かな」

キリト「俺はパソコン得意だ」ドヤ

キリト「ハッキングだってできるんだぜ」

真尋「そうか。それじゃあネット繋がるようがんばってくれ」

キリト「任せろ」

3台目のパソコンを調べにかかるキリトを横目に、部屋の備品などを調べてみた。

パソコン関連のケーブル類やディスクなどの記録媒体を発見した。

素人目だけど、ウェブへの接続に使えるケーブルは無かったな。

パソコン周辺に通信回線も見当たらなかった。パソコンから床に入っていっているのかもしれないけれど。

ウェブ接続はキリトに任せておこう。なんとなく無理な気もするが。

あと1か所くらいは調べられそうだ。

選択肢
1階…大ホール(済) メイクルーム&衣装室 大道具倉庫&機材室 ロビー&廊下(済)
2階…視聴覚室(済) 資料室 展示室
地下…地下駐車場
1階離れ…カフェ&調理室&食材倉庫

安価下

キリトから漂う死亡フラグ

1階のロビーから見て左の廊下にあるメイクルームにやってきた。

峰「あっ、マーくん! もしかして理子に会いに来てくれたの?」

ぶりっ子がいやがった……うぜえ。

??「…………お前とは初めて話すな」

真尋「あ、ああ。そうだな」

いつの間にか近くに背の低い男子が寄って来ていた。

気配を消していたのか、気づかなかった……!

??「…………俺は土屋康太。…………超高校級の、性識者(ボソッ)」


『バカとテストと召喚獣』より

【超高校級の“性識者”候補】

 土屋 康太(ツチヤ コウタ)

 CV.宮田幸季


真尋「何だって? 最後良く聞こえなかったぞ」

土屋「…………」

峰「理子が教えてあげるね! ムッくんの才能は『性識者』! とってもエッチいんだよ!」

土屋「…………そんな事実はない」

峰「くふふ。理子に隠し事はできないよぉ? 元の学校では『寡黙なる性識者(ムッツリーニ)』って呼ばれてたんだよねぇ?」

土屋「…………なぜそれをッ!!」

峰「りこりんこう見えて武偵なんだよね! 情報収集はお手の物なのだー!」

武偵……たしか、増加する凶悪犯罪に対抗するために作られた新しい職業だったな。

戦闘能力に比重を置いた探偵……調査能力にも長けた傭兵と言った方が正解かもしれない。

その武偵の専門学校が日本では東京湾の人口島の上に作られているらしい。峰はそこの生徒なのか。

……怪盗ってどっちかというと犯罪者側じゃないのか?

峰「ていうかムッくんが自己紹介でうっかり言っちゃっただけなんだけど」

土屋「…………バカな」ガタガタ

……。

どっちも頭が悪いようだ。無視して部屋の調査をしよう。

メイクルームはずらりと鏡台の並んだ部屋だった。

もちろん窓は塞がれている。

ソファやイス、テーブルもあって、演者の準備・休憩場所にもなっているらしい。

あの2人はそこでくつろいでいた……。調査はどうした。

部屋を出て、隣にある衣装室に行ってみた。

峰「あっ! 衣装室の衣装、理子たちがいくつか予約してるから勝手に持って行かないでね」

土屋「…………品揃えが豊富」

……ついてきやがった。

衣装室はその名の通り、数多の衣装で埋め尽くされていた……。

ちょっと視界が悪いほどだ。

峰「マーくんもコスプレ好き?」

真尋「嫌い」

土屋「…………撮影は任せろ」

真尋「嫌いって言わなかったか僕!?」

ここも窓は塞がれているな……。

特に衣装の種類には興味はないので外に出た。

土屋「…………調査は終わりか」

峰「次はどこ調べよっか」

真尋「……なんでついてくるんだよ!?」

峰「えっ……ダメ?」

真尋「上目使いしてごまかすな」

土屋「…………」ジーッ

真尋「男がやっても睨んでるようにしか見えないからな!?」

マミ「あ、いたいた」

マミ「だいたいみんな調べ終わったみたいだから、カフェで報告会をしようと思うの」

マミ「サボらないでよ?」

その後、4人でカフェに向かった。

道中、巴が僕を露骨に避けて会話をするのですごく肩身が狭かった。

でも峰や土屋と話したくもないしな。

あの後、高坂か椎名について行くべきだったか……。

【Info】
上条当麻と「友人」になりました 調査中で余り話せなかったため、後で誘ってきます
土屋康太との関係は「関わりたくない」になりました

【カフェ:スプリングクローバー】

マミ「あら? まだ何人か集まっていないみたいね」

マミ「呼んでくるわ。座って待っていてね」

カフェの入口で巴が引き返した。

峰と土屋についてこられないよう、僕も足早に離れた。

周りに人の少ない席に着くと、

レナ「あ、真尋くん! まだ彼とは挨拶してないよね! ほら!」

??「別にいいだろ……」

レナ「良くないよ! みんなで仲良くしないと」

竜宮が連れてきたのは、赤いジャージの男だった。


下1コンマ、赤いジャージの青年の第一印象判定

下2コンマ、ついでに琴浦さんの第一印象判定

コミュ症コンビ、ここで仲良くなれないと後で苦労しそう

コンマだし連投はOK
――――――――――――――――

こいつ、さっきから何となくみんなの疑心暗鬼を煽るような発言が目立ってたな。

あまりいい印象はないんだけど。

話の通じにくい竜宮が連れてくるくらいだし。

??「……」

ぜんぜん喋りださない……。しょうがないから僕から話すか。

真尋「初めまして。僕は超高校級の邪神ハンター候補、八坂真尋だ。……名前教えてくれよ」

??「……きっ、きさっ、如月、シンタロー。よ、よろしく頼む」


『メカクシティアクターズ』より

【超高校級の“???”候補】

 如月 シンタロー(キサラギ ‐)

 CV.寺島拓篤


レナ「よくできました」

如月「子供扱いすんなよ……」

八坂「……」

如月「……」

駄目だこいつ、早く何とかしないと。

ひどいコミュ障のようだ。

……だから竜宮が連れてきたのか。

僕が話題を振らないといけないのか……

1.如月の才能って何?
2.竜宮とは仲いいのか?
3.自由安価(自由すぎると1が困ります)

安価下って書き忘れたけど、「友人」じゃないので1つだけ
――――――――――――――――

真尋「なあ。如月の才能って何なんだ?」

如月「あ、えっと……」

如月「実はな、覚えてないんだ」

真尋「覚えてない? そんなことがあるのか?」

如月「……ああ。希望ヶ峰からもらった手紙の内容を思い出そうとすると……」

如月「こう、霧がかかったみたいに『超高校級の』の後が分からないんだ」

真尋「本当か? 今までそんなの誰もいなかったぞ。土屋だって言いにくそうだったけどボソっと言ってたし」

如月「……」

レナ「たぶん嘘じゃないよ」

レナ「実はレナもそうなんだ」

レナ「自分が何の才能だったか、全く思い出せないの」

そういえば……一番最初に話し掛けたからちょっと曖昧だけど、竜宮も自分の才能を語ってなかったな。

信じてもいいのかもしれない。

如月「なあ、ところで突然だが、八坂はアウトドア派なのか」

真尋「いや、邪神ハンターなんて言われてるけど、自分から活動したことなんてないし」

如月「そうなのか……それじゃ、ゲームとかは好きか?」

真尋「ゲーム? 母さんの影響で僕も好きだな、レトロゲーとかも詳しいぞ」

如月「そうか! オレも結構ゲームはやるんだ。今度、話しないか?」

真尋「ああ。別にいいぞ」

……アウトドアの話は探りを入れてきたのか……。

如月は俗に言うオタクなのかもしれない。

それなら大丈夫だ。僕はツッコミのためにサブカルネタにも精通している。

如月「……それじゃ……また」

レナ「よかったね! シンタローくん! これでみんなお友達~☆」

いや、竜宮と僕は別に仲良くないからな?

竜宮と如月が去ると暇になった。

巴、遅いな。キリトあたりが全部終わってそうにないから呼ぶのに苦戦してるのかな。

ふと、近くの席を見ると黄桃色の髪をしたワンピースの女子が座っていた。

そういえばこの子だけはまだ喋ったことないな。

話し掛けてみるかな。

??「私が最後なのね」

真尋「え?」

??「琴浦春香。超高校級の令嬢候補です」


『琴浦さん』より

【超高校級の“令嬢”候補】

 琴浦 春香(コトウラ ハルカ)

 CV.金元寿子


真尋「あ、えっと僕は、八坂真尋。超高校級の」

琴浦「邪神ハンター候補でしょ?」

真尋「あれ? 知ってたのか」

琴浦「さっき聞こえてたから……」

如月と話してる時か。

令嬢、ってことはお金持ちなのか。

ちょっとうらやましいかもしれないな。

琴浦「いいものじゃないよ」

琴浦「人間関係が大変だから」

真尋「あれ? 僕うっかり口走ってたかな」

琴浦「そういえばさっき、ホールでポーズを取る八坂くん見てたよ」

真尋「あ、なんかそんなこと東雲が言ってたっけか。どうだった?」

琴浦「12点」

真尋「だよな……無難すぎたか。でも急だったからしょうがないだろ」

特に点数に不満は無かったりする。無茶振りすんなよな、椎名……。

琴浦「ねえ、あなた。よく素直って言われない?」

真尋「僕が? 素直か……」


~回想~

ニャル子『真尋さーん! お背中流しますよー!!』

真尋『やめろよニャル子! 風呂場には入ってくんなって言ってるだろ///』

ニャル子『もう、真尋さんは素直じゃありませんねぇ』


真尋「素直じゃないって言われることが多いな」

琴浦「何考えてんのよこのエロスが!!」

怒られた……顔に出ていたらしい。

そういう意味では素直なのかもな、僕。

怒ったといっても軽い感じだったし、もうちょっと話してみようか。

1.琴浦はどこから来たんだ?
2.もしかして僕の考えてる事が分かるのか?
3.自由安価

書き忘れ

安価下、本日ラスト安価です

真尋「琴浦はどこから来たんだ?」

琴浦「えっと……あちこちの学校を転々としてたよ」

真尋「それはどうしてだ? 令嬢なら親の転勤もないだろうし」

琴浦「どこも……私にはあんまり合わなくて」

琴浦「希望ヶ峰なら変わった人が多いから、私とも仲良くできる人もいるだろうって、おじいさまが勧めてくれました」

そういえば、琴浦の祖父は希望ヶ峰に出資してるって話だったな……。

まさかコネじゃないよな……天下の希望ヶ峰だしそれはないはず。

琴浦「コネです」

真尋「コネかよ!」

琴浦「まさか私もコネが通るとは思わなかったんだけど」

真尋「びっくりだな。希望ヶ峰のブランドイメージが地に堕ちたよ」

真尋「あれ、もしかしたら、このオープンキャンパスと言う名の誘拐の身代金目的でOKしたってことは?」

琴浦「ううん。それだったらたぶん他のみんなはいらないと思うの」

真尋「本当に大富豪なんだな……」

【Info】
如月シンタローと「知人」になりました
琴浦春香と「知人」になりました

――――――――――――――――

本日、というか今回の更新はここまで。

>>95さんは実はいい勘してます。
モノクマに襲いかかる人の安価で選択すると脱落濃厚なのはキリトさんでした。
>>55さんがあと2秒遅かったら餌食になってました。

リハビリ明けの現実の身体はゲームほど上手く動けず……という感じです。
デスゲームを一度乗り切った強者があっさり死んじゃうのも他のメンバーにとって絶望的で面白かったかもですけどね。

結局自由行動行けなかったなあ……
こんな遅筆でよければ、今後ともお付き合いください。

>>74にもちょっと書きましたが、関係修復の方法はあるのでご安心を!
というかマミさん以外は真尋くんが一方的に嫌ってるだけなので割と問題ないです。

主人公補正切れてるのはぶっちゃけ上条さんとキリトさん
戦闘スキルは残ってるけど、節操ないフラグ建築と奇跡的な死亡回避がなくなってます
主人公無視してハーレムつくられるのは流石にね…

真尋くんは精神力の代わりにコミュ力が低めの主人公
なので自由行動の人物指定も「真尋が誰に会いに行く」など行動を決めると言うより
「真尋が誰に誘われる」的な受け身の姿勢になりがちです

参加者名簿(好きなもの嫌いなもの簡易ステータス付きまとめ)とかあった方がいいですかね?


【参加者名簿】

登録番号01
『這いよれ!ニャル子さん』より
【超高校級の“邪神ハンター”候補】 八坂 真尋
精神力 極高 (無限のSAN値)
戦闘力 中 (一般人よりは強い)
交友力 低 (社交性は低め)
好きなもの:ゲーム
嫌いなもの:人外


登録番号02
『とある魔術の禁書目録』より
【超高校級の“幸運”候補】 上条 当麻
精神力 高 (事件慣れしている)
戦闘力 高 (戦闘慣れしている)
交友力 中 (普通の高校生並)
好きなもの:平穏
嫌いなもの:魔術


登録番号03
『メカクシティアクターズ』より
【超高校級の“???”候補】 如月 シンタロー
精神力 中 (一般人)
戦闘力 極低 (ヒキニート)
交友力 極低 (コミュ障)
好きなもの:コーラ、インターネット
嫌いなもの:日光


登録番号04
『ソードアートオンライン』より
【超高校級の“ソードマン”候補】 キリト
精神力 高 (デスゲームを生き延びた)
戦闘力 低 (体が神経と技術についてこない)
交友力 低 (親しい相手は少ない)
好きなもの:パソコン、黒色
嫌いなもの:遠隔攻撃


登録番号05
『俺の妹がこんなに可愛いわけがない』より
【超高校級の“ランナー”候補】 高坂 桐乃
精神力 中 (割としっかり者)
戦闘力 低 (運動神経はいい方)
交友力 高 (人付き合いがいい)
好きなもの:トレンド
嫌いなもの:ダサいもの


登録番号06
『琴浦さん』より
【超高校級の“令嬢”候補】 琴浦 春香
精神力 低 (打たれ弱い)
戦闘力 極低 (運動音痴)
交友力 低 (人を避けている)
好きなもの:猫
嫌いなもの:エロス


登録番号07
『生徒会の一存』より
【超高校級の“戦士”候補】 椎名 深夏
精神力 高 (正義の心を持つ)
戦闘力 高 (半ばギャグ補正)
交友力 極高 (明るく元気)
好きなもの:熱血
嫌いなもの:男性

登録番号08
『僕は友達が少ない』より
【超高校級の“科学者”候補】 志熊 理科
精神力 中 (逆境には強い)
戦闘力 中 (オーバーテクノロジー)
交友力 低 (友達が少ない)
好きなもの:ボーイズラブ
嫌いなもの:人ごみ

登録番号09
『日常』より
【超高校級の“保育士”候補】 東雲 なの
精神力 中 (受難体質)
戦闘力 低 (人並み)
交友力 高 (朗らか)
好きなもの:普通っぽいもの
嫌いなもの:便利

登録番号10
『うたのプリンスさま』より
【超高校級の“男性アイドル”候補】 四ノ宮 那月
精神力 低 (繊細)
戦闘力 低 (大柄だが草食系)
交友力 高 (穏やかで天然)
好きなもの:料理
嫌いなもの:ジャンクフード

登録番号11
『とらドラ』より
【超高校級の“美化委員”候補】 高須 竜児
精神力 中 (一般人)
戦闘力 低 (一般人)
交友力 中 (生真面目だが顔のせいで避けられる)
好きなもの:掃除
嫌いなもの:自分の顔

登録番号12
『バカとテストと召喚獣』より
【超高校級の“性識者”候補】 土屋 康太
精神力 中 (些細なことに動じない)
戦闘力 低 (意外に体育会系)
交友力 低 (寡黙)
好きなもの:カメラ
嫌いなもの:目立つもの

登録番号13
『魔法少女まどかマギカ』より
【超高校級の“魔法少女”候補】 巴 マミ
精神力 極低 (寂しいが無理してる)
戦闘力 極高 (絶好調ならば)
交友力 中 (優しいが付き合いが悪い方)
好きなもの:ティータイム
嫌いなもの:魔女

登録番号14
『犬とハサミは使いよう』
【超高校級の“読書家”候補】 春海 和人
精神力 低 (本だけが人生の支え)
戦闘力 極低 (インドア)
交友力 低 (本好きなら話は別)
好きなもの:本
嫌いなもの:カレー

登録番号15
『緋弾のアリア』より
【超高校級の“怪盗”候補】 峰 理子
精神力 中 (割り切っていて時に手段を選ばない)
戦闘力 高 (優秀な武偵)
交友力 高 (ぶりっ子だが女友達も多い)
好きなもの:ロリータファッション、ギャルゲー
嫌いなもの:数字

登録番号16
『ひぐらしのなく頃に』より
【超高校級の“???”候補】 竜宮 レナ
精神力 高 (強い意志を持つ)
戦闘力 中 (割と人間離れ)
交友力 高 (仲間を大事にしている)
好きなもの:かわいいもの
嫌いなもの:裏切り

ついでに、各キャラが原作におけるどの時期にオープンキャンパスにやってきたかについて。
原作知ってる人向けの情報かな……
動機や交友関係に影響あるキャラもいるので、一応。

真尋…邪神3人揃った後、ある程度事件を経験した後
土屋…本編中のどこか
春海…本編開始前、つまり犬になってない
上条…原作16巻あたり、戦争開始直前
高須…本編中のどこか、4人の友達はできてる
四ノ宮…アニメでいう2期開始あたり、グループ結成後
如月…本編開始前、つまりまだ引きこもり
キリト…SAOをクリアした直後
レナ…綿流しor目明し編直後
琴浦…本編開始前、まだ理解者に出会ってない
東雲…アニメでいう1期のどこか、学校は初めて
椎名…本編中のどこか
志熊…本編開始前、哺乳類に興味を持つ前
桐乃…本編中のどこか
峰…原作2巻あたり、主人公の仲間になる前
マミ…本編開始前、つまり孤独の魔法少女

それでは報告会から再開
――――――――――――――――

マミ「それじゃあみんな、探索の報告をしましょうか」

探索が終わり、ようやく僕たち16人はカフェに集合した。

マミ「まずは私からでいいかしら。……私たちはこのカフェを調べたわ」

マミ「見ての通り、おしゃれなカフェなの。食事はここですることになるわね。ただし夜は立ち入り禁止になるみたい」

マミ「ちょっと上ってみたけれど、窓はこの高い天井の一番上まですべて同じように鉄板で塞がれているわ」

マミ「やっぱりここからの脱出も難しいわね」

高須「俺は奥の方に大きいトラッシュボックスを見つけた。分別してそこにいれておけば毎朝モノクマが処分するらしい。」

高須「なお、美化委員の俺がトラッシュボックスの鍵を預かっている。まあ昼間は開けておくから好きな時に捨てに来てくれ」

四ノ宮「食材倉庫には新鮮な食材がたくさんありました。無くならないようモノクマくんが毎日補充するそうです」

四ノ宮「モノクマくんが僕たちをむやみに飢えさせるのは面白くないって」

四ノ宮「でも、これで四日間くらい、問題なくしのげそうです」

マミ「レトルト食品や出来合いのパンもあったから、みんな一人で食べることもできるわね。でも……」

マミ「相談なのだけれど……朝食は16人全員で食べようと思うの。毎日のミーティングも兼ねてね」

レナ「賛成だよ! みんなで食べるごはんはおいしいよ~」

上条「俺も異論無しだ」

東雲「わたしも賛成です! それで朝食は」

如月「面倒だ、反対」

マミ「えっ……?」

春海「なんでだよ……!? もしかして朝起きれないのかお前」

如月「逆に聞くけどよ……どうしてそんなに仲良くする事にこだわるんだ?」

如月「仲良くなって背後を見せたら最後、刃物で刺されるかもしれない」

如月「朝食会なんて参加して、料理を作った奴が毒を入れてたらどうするんだ」

如月「そもそも、お前らはなんで中学生の女の言う事素直に聞いてんだよ?」

マミ「そ、そんな……」

椎名「他に誰もリーダーシップ取れる奴がいないからだろうが……」

土屋「…………毒、か」チラッ

峰「……理子を疑ってるの? ムッくんこそ隙をついて襲ってきたりしない? ヤダこわーい」

如月の発言でまたみんながお互いを疑い始めた……!

レナ「シンタロー君!! 違うよね? シンタロー君はただ寝起きが辛いのが図星だったからつい心にもないことを言っちゃったんだよね?」

竜宮が語気を強めて諭すように聞いた。

レナ「起きたくないなら後でレナが持って行ってあげるから、みんなに謝って?」

如月「うるさいな。……わかった、黙っとくよ」

竜宮には甘いのか、如月はそれ以上煽ることはせず、腕を組み、仏頂面で黙り込んだ。

理科「それでは話を戻しますか。なの先輩、何か言いかけてましたね?」

東雲「そうでしたっ、それで、みんなの朝食なんですけど私が作らせていただきたいと……」

マミ「駄目よ……確かに彼のいう事にも一理あるわ。毒物の心配をなくすために、常に2人で見張りながら作りましょう」

レナ「毎日じゃマミちゃんとなのちゃんが大変だよ! レナもお手伝いするよ!」

高須「料理は得意だ。俺も手伝おう」

僕も両親が家にいないことが多いから、家事は一通りできる。

最近ではいつも4人分のごはんを用意している。それの4倍……と考えるとちょっと大変だけど、作れないこともない。

僕も朝食当番を手伝おうか?

(朝食当番を手伝うと、たまに朝食を安価・コンマで作り、全員の好感度がちょっぴり上がります)
(また、同じ当番との交友度が上がりやすくなります)

(朝食当番を手伝わない場合、任意の数人と朝食を摂り、交友を深めることができます)
(どちらの方がお得ってことはあまりないです)

安価下3までの多数決

たまに「」の前の名前が安定してないけど許して……
――――――――――――――――

2人ずつだから多くても問題ないだろうな。

真尋「僕も手伝うよ。それなりに自信はあるんだ」

マミ「うーん……。4人で十分な気がするのだけれど」

レナ「やった! 真尋くんも一緒に作ろ作ろ!」

高須「おう。助かるぜ」

なの「よろしくお願いします」

マミ「……」

四ノ宮「あの、僕も料理が趣味なんです! お手伝いしますよぉ!」

桐乃「アタシも手伝ってあげてもいいケド?」

マミ「嬉しいわ! 2人ともよく名乗り出てくれたわね」

なの「高坂さんとはやだなぁ……」

桐乃「何? アタシ、家事ロボットに負けるほど料理下手じゃないんだけどぉ?」

なの「でもでも高坂さんって不器用そうじゃないですかあ!」

高須「四ノ宮、よろs」ギロッ

四ノ宮「ひぃっ! やっぱりやめときますぅ!」

高須「…………お、おう、スマン」

レナ「えっと……一応5人で、早く起きた人がたまに手伝うってことでどうかな? かな?」

マミ「それでいいと思うわ。余計な争いはない方がいいものね」

マミ「当番も特に日程は決めずに、連続にならないように手が空いてる人が料理する、ということでいいかしら」

理科「電子身分証明書にメッセージ機能がありましたよ。それで連絡を取ってはいかがでしょう?」

なの「うーん……できるだけ直接伝えたいですね。朝食会の時に頼みましょうか」

真尋「そうだな。電子機器の操作苦手な人もいるかもしれないからな」

マミ「朝食会の話もまとまったし、報告の続きをしましょう」

椎名「じゃああたしから続けさせてもらうぜ。あたしたちは大ホールを詳しく調べてみた」

桐乃「舞台袖と左右のを合わせてホールには5か所の出入り口があったわね」

桐乃「それと、さっきモノクマに会ったんだけど、モノクマに言えば映画とか見せてくれるってさ」

椎名「あいつの見せるような映画だしろくなものじゃないだろうな……」

上条「ホールの入口の上に『開』『閉』と書かれたランプがあったぜ。映画の上映中は外からは開けられないらしい」

上条「俺は廊下を見回ったんだが、やっぱり隙間なんてどこにもなかった」

上条「これもモノクマから聞いたんだが、トイレも夜は水が流れないらしい。気を付けないとな」

峰「理子たちはぁ、衣装室を見つけたよ?」

土屋「…………演劇用の衣装が保管されていた」

峰「隣にはメイクルームもあったから、今度コスプレして遊ぼうって思ってるの♪」

土屋「…………残念だが脱出に役立ちそうなものはなかった」

なの「大道具倉庫には変わったものがいっぱいありました。竹馬なんて何に使うんでしょうね?」

琴浦「機材室で大ホールの幕やスクリーンを降ろしたり、スポットライトが当てられるみたい」

桐乃「それはあたし達で確認したわ」

なの「よく見えるモニターもあって、上条さんのいまいち締まらないポーズもしっかり見えてましたよ!」

キリト「俺たちは2階を調べてみた。2階では視聴覚室、資料室、展示室が見つかった」

キリト「俺は視聴覚室のパソコンをいじってみたんだが、どうやっても外には繋がらなかった……」

春海「喜べみんな、資料室には本があったんだ!」

キリト「それで喜ぶのはお前ぐらいだろ」

春海「うっせえ、本も読まない奴とは話したくないな! 資料室には他にビデオテープとかあったけど、うん、どうでもいいよな!」

理科「はは……それで残りの展示室ですが、いろいろな作品があるだけの部屋でしたね」

理科「暇な時に見に行ってもいいかもしれません。仮にも超高校級の芸術家の先輩方の作品ですからね」

レナ「あとは地下だけだね?」

如月「……地下に宿舎が作られてた。男子は地下1階、女子は地下2階」

レナ「地下2階に行くには女子の電子身分証明書がいるんだって。天井にマシンガンがついてたから、男の子は遊びに来れないね」

椎名「安心はできるけど……そこまでしなくてもいいよなぁ」

峰「えぇーつまんなーい、男子たち呼ぶつもりでいっぱいだったのにぃ」

マミ「駄目よ峰さん。男の子に隙を見せたら危ないんだからっ」ジロッ

上条「はぁ、別にどうでもいいよ。上条さんはお子様に興味はないのでっす」

マミ「貴方、今朝やったことをもう忘れたの? まだ高校生なのにずいぶんと物忘れが激しいのね」イラッ

上条「だ、か、ら、あれは事故だッつってんだろ! あーマジで不幸だわー」

レナ「あはは……マミちゃん落ち着いて」

なの「上条さんも、ここは大人の余裕を見せてくださいよ」

上条「東雲がそういうならまぁ……」

マミ「へぇー……なるほどねぇ」

上条「なんだよ!? 俺は黒髪で家庭的で控えめな女の子が好きなんだ! ついでに年上だとなお良しッ! 文句あるか!?」

桐乃「キッモ。あんたなんでこんなところで告白しちゃってんの?」

椎名「熱いのは嫌いじゃないけど見苦しいぞ、上条」

峰「トーマ、だいたんー!」

理科「おやおや。なの先輩も脱がせちゃうんですね? 凌辱しちゃうんですね?」

琴浦「エロスは帰れ!」

上条「」

高須「女子を敵に回すからだ……」

レナ「お風呂小屋も女子の方が少し大きかったんだ。みんなで流しっこしたいー!」

土屋「…………興味はない」

真尋「まだ何も言われてないぞ土屋」

四ノ宮「それじゃあこれで報告会は終わりにしますか?」ニコッ

レナ「あ、あと一つだけ。地下3階もあるみたいだけどこっちは女子も立ち入り禁止だったんだよ」

如月「電子身分証明書のマップを見れば分かるだろ。立ち入り禁止エリアについても書いてあるからちゃんと読んでおけよ」

春海「困ったな。俺、紙じゃないと読む気が起きないんだ」

桐乃「電子版でも活字は活字じゃないの?」

如月に言われた通り電子身分証明書を確認してみることにした。

起動すると最初に出てきたのは僕の名前と才能。

色々なツールがあるみたいだけど、ここは規則を見ておこう。

――――――――――――――――

【オープンキャンパス参加者規則】

1.電子身分証明書を紛失してはいけません。
  証明書を持っていない人は、不法侵入者と見なされ排除されます。

2.オープンキャンパス参加者は施設内で共同生活を行いましょう。
  共同生活の期限はありません。

3.夜10時から朝7時までを”夜時間”とします。
  夜時間は一部エリアが立ち入り禁止になるので、注意しましょう。

4.就寝は施設ごとに決められた宿泊エリアの個室でのみ可能です。
  他の場所での故意の就寝は居眠りと見なし罰します。

5.解放された施設を調べるのは自由です。
  ただし立ち入り禁止区域が定められています。

6.学園長および実行委員長であるモノクマへの暴力を禁じます。
  監視カメラの破壊・妨害工作を禁じます。

7.仲間の誰かを殺したクロは”卒業”となりますが、自分がクロだと他の参加者に知られてはいけません。

――――――――――――――――

如月「みんな、規則はちゃんと読んだか?」

なの「如月さんに言われるまでもないですよ、貰ってすぐ見ましたからね」

高須「ちょっと待っててくれ……タッチパネル式は初めてなんだ」

志熊「あっ竜児先輩……そこじゃないですっ。もっと優しく撫ぜて下さい。そこっ、そこです。いい、いいですよっ、はぁぁぁぁぁん」

高須「嫌らしい声出すのやめてくれよ!? 俺が誤解されるだろう!?」

なの「あわわわわ……」

四ノ宮「こんな昼間から、みんなの前で……やっぱり顔通りの乱暴な人です……!」

高須「ほら!!」

如月「もう済んだか。この規則の3番を見てくれ」

春海「ほ、他に見るべきところあるだろ……! 物騒なのがいろいろ!」

如月「物騒だからこそ必要な話だ。夜10時から朝7時……夜時間についてだが」

如月「夜時間の外出の原則禁止を提案する」

桐乃「そんな勝手なっ……」

如月「反対してもいいが、高坂は深夜、高坂を殺そうと誰かに部屋の前をうろうろされても構わないんだな」

桐乃「ぐうっ」

マミ「私たちはそんなことはしないわ。するのは貴方と上条君くらいなものよ」

キリト「俺は賛成させてもらう。そもそも夜はカフェも閉まるし水道も止まる、外に出る用事なんて殺人以外にありえない」

レナ「でも、お友達の部屋に遊びに行くのもダメなのかな? かな?」

如月「あくまで規則と違う拘束力のないルールだからな。ただしそれで殺されても文句は聞かないぞ」

レナ「はう、死んじゃったらもう喋れないよ」

四ノ宮「マミちゃん。仕方がないですよ」

なの「もしかしたら、モノクマさんは夜行性かもしれませんよ! だから夜時間なんてルールがあるんですきっと!」

マミ「……如月くんの提案を採用するわ。夜時間出歩く時はみんな気を付けましょう」

上条「今度こそお開きか?」

マミ「ええ。解散ね。みんな、くれぐれも危ないことはしないようにね」

みんながそれぞれに席を立ち、バラバラにカフェを出ていく。

キリト「シンタロー、証明書に入ってるゲームはもうやったか?」

高須「さっきみたいなのはもう勘弁してくれよ志熊……」

レナ「なのちゃんのそのネジ巻きかぁいいよ! お持ち帰りしていいかな? かな?」

椎名「お疲れさま。あんたは良く頑張ってると思うぜ、リーダーさん」

さてと、僕も自分の時間を過ごそう。

とりあえず、個室を見に行ってみようかな。

モノクマ生放送で予告しておいた通りの

【突然のセット決め安価】

それぞれの人の個室に配布する凶器などのセットを決めます。

才能を生かすも良し、殺すも良し、どうしろというようなカオスでも良し、ひどいエロとチートは無し(飛ばします)

別にそのまま工具セット・裁縫セットもありです。ただし被ったら再安価

○○セット、で書き込んでください

多いので1~2レス空けての連続安価取りはありです、連投は飛ばします

【主人公】真尋↓1
【性識者】土屋↓2
【読書家】春海↓3
【幸運】上条↓4
【美化委員】高須↓5
【男性アイドル】四ノ宮↓6
【??】如月↓7
【ソードマン】キリト↓8
【??】レナ↓9
【令嬢】琴浦↓10
【保育士】なの↓11
【戦士】椎名↓12
【科学者】理科↓13
【ランナー】桐乃↓14
【怪盗】峰↓15
【魔法少女】マミ↓16

ついでに聞いておきたいんですけど、元ネタとなるロンパ含む17作品の内どれくらい知ってました?

知名度調査というか、場合によってはこれからもうちょっと描写丁寧にしないといけない気がするので……

○○セット じゃ無い場合は飛ばしますね

リセットして安価下からもう一度

真尋……工具セット
土屋……絵の具セット
春海……調理セット
上条……暗器セット
高須……掃除用具セット
四ノ宮……アウトドアセット

【??】如月↓1
【ソードマン】キリト↓2
【??】レナ↓3
【令嬢】琴浦↓4
【保育士】なの↓5
【戦士】椎名↓6
【科学者】理科↓7
【ランナー】桐乃↓8
【怪盗】峰↓9
【魔法少女】マミ↓10

もっとわけわからんものが欲しいかもしれない

1レス空けば連投オーケーですよー

というわけでセットが揃いました。
みなさんありがとうございます。

拷問官セットと暗器セットの殺してやる感は異常。
算数セットのキリトさんがプルプル震えてる様が見えます。
一番笑ったのは、日本全国珍味詰め合わせセット。ただのご褒美じゃないか!!

ハムスターはあれですね。田中「この時より貴様もまた四天王の主だ」ってことですね
割といい凶器かもしれません
でもこれが東雲さんに行くのも皮肉な話ですよね……

【B1:地下駐車場】

モノクマの用意した宿舎はそれぞれに独立しているプレハブ小屋のような急ごしらえ感あふれるものだった。

電子身分証明書をカードリーダーにかざすと鍵が開いた。


【真尋の個室】

真尋「ふうん。意外と広いんだな」

個室の中にはベッド、テーブルに、小さなキッチンも備え付けてあり、過ごすのに問題なさそうだった。

ただし、監視カメラだけは相変わらずそこにあった。規則で決められているので、カメラを塞ぐわけにもいかない。

テーブルの上にメモ紙と5枚のメダルを見つけて拾い上げた。

『この個室は防音になっています。』

『トイレ・シャワーはありません。トイレは1階の男子トイレを、シャワーは地下1階のシャワー小屋を使ってください』

どうやら男子は小屋が小さいどころか、お風呂すら与えられていないらしい……不公平じゃないか。

『棚に工具セットを用意しておきました。用途は自由です』

見ればカラフルな棚の中に箱を見つけた。中にはハンマーやドライバーが入っていた。

道具には封がしてある。とりあえず使うことはないから開けないでおこう。

『電子身分証明書にメッセージで、各参加者に配ったセット名を知らせておきました。ただし中身は公開しません』

あれ? 全員工具セットじゃないんだな。後でチェックすればいいか。

――――――――――――――――

土屋「…………36色」←絵の具セット

春海「調理セット、か……。俺料理下手だから使わないな。後で八坂あたり使わないか聞いてみるか」

上条「……これで、人を殺せって言うのか……クソッ!」←暗器セット

高須「掃除用具セットじゃないか!! 俺にぴったりだ、モノクマも意外と気が利くな」

四ノ宮「アウトドアセット……そもそも外に出られませんけど……」

如月「バールのようなものセット……? (パカッ) 本当にバールのようなものだな……」

キリト「ち、畜生……!! 俺を馬鹿にしているのか……!!」←算数セット

レナ「お茶かぁ……。魅ぃちゃんがよく作ってくれたっけ……」←茶道セット

琴浦「……。これ、邪魔なんだけど」←ドラムセット

なの「わぁ……! かわいらしいハムスターです! でもこの大きなマフラー何に使うんでしょう?」←ハムスター飼育セット

椎名「……かわいいな」←着ぐるみセット

理科「ふむ。当たりですね。1人じゃ勿体ないので先輩方に配りましょうか」←日本全国珍味詰め合わせセット

桐乃「基盤……? 回路……? いろいろ作れるみたいだけどこれアタシにくれてどうするのよ……?」←電子工作セット

峰「くふふふふ。理子にぴったりかもね……♪」←拷問官セット

マミ「昔こういうの好きだったのよね。でもこれどちらかというと男の子向けよね……」←ヒーローセット

――――――――――――――――

メダルにはモノクマの顔が彫ってあった。これ何かに使えるのか……?

備え付けの電気ポットで、食材倉庫から持ってきておいたカップ焼きそばを作って腹ごしらえをした。

確認は済んだし、出かけてみようかな?

【B1:地下駐車場】

さて、適当にうろつくか。

モノクマ「ぐだふたぬーん!」ぴょいーん

真尋「うわあ……」

モノクマ「反応冷たいなあ八坂クン……」

真尋「何の用だよ」

モノクマ「うぷぷぷ。僕、何となく八坂クンの事が気になっているんだ」

真尋「気持ち悪いな。お前なんかとフラグ立てた覚えないぞ」

モノクマ「ショボーン……。まあ八坂クンだしこんなものだよね」

モノクマ「実はキミに話があってね」

モノクマ「僕の顔がデザインされたメダル拾ったでしょ」

真尋「拾ったな。趣味の悪いメダル」

モノクマ「それの使い道を教えようと思ってね。ついてきな!」


【カフェ】

モノクマ「これこれ。さっき目の前に会ったのに気付かなかった?」

真尋「見えてたけどあえて触れない方がいいと思った」

モノクマ「これはモノモノマシーン。キミの持っているモノクマメダルを入れることで素敵なアイテムと交換できるんだ!」

真尋「はあ……凶器とかなんだろどうせ」

モノクマ「いやいや。凶器はもっと簡単に手に入るようにしているよ」

モノクマ「これに入っているのは暇つぶし用のアイテムがほとんどだね」

モノクマ「せっかくだし文化的に満たされたコロシアイ生活をしたいと思わない?」

真尋「コロシアイをしたいと思わない」

モノクマ「ただし、このマシーン、使えるのは一日一回。一度に5枚以上のメダルを入れないと動かないから注意してね」

モノクマ「まあ気軽に回せるからいつでも来るといいよ」

モノクマ「いらないものが出たら誰かに押し付ければいいのさ! らーぶらーぶ(笑)」

モノクマ「僕はこれで帰るけど、いつでも呼んでいいからね。他でもない八坂クンに呼ばれたら急いで駆け付けるよ!」ぴょいーん

八坂「呼ぶかよ……」

しかし、メダル持ってても意味ないし、癪だけど回してやるか。

モノクマメダルを5枚入れて、と。


※01~50はこちらで決めたアイテム(原作アイテムもある)、51~00は新たにアイテム募集します

安価下5、コンマでアイテムが出ます 連投あり

コンマ、56、83、94に対応するアイテム決め

候補2つ出して1が微妙だったら2が混ざる

安価
下1 56番のアイテム候補1
下2 56番のアイテム候補2 
下3 83番~1
下4 83番~2
下5 94番~1
下6 94番~2

1レス空けての連投あり

ほぼ混ぜる必要ないくらいにカオスだったよ!
なおグリーフシードは01~50に用意済み。
――――――――――――――――

【結果】
09「爆弾おにぎり」……巨大なおにぎり。おなか一杯になり満腹度の最大値が10上がる。
23「魔犬のイヤリング」……冥界の魔犬との決戦に勝利した証。厨二っぽいがカッコいい。
56「全自動卵割り機」……卵をセットすると自動で割ってくれる機械。むしろ時間がかかる。
83「ブラックひよこのぬいぐるみ」……絶望的な表情をしたヒヨコのぬいぐるみ。劇団イヌカレー作画。
94「漫画:黒鋼のストライバー」……日曜朝の人気特撮番組の漫画版。

真尋「これは……」

ニャル子の好きな黒鋼のストライバーの漫画じゃないか。これはいいな

それ以外は、おにぎりはいいけど良く分からないものばかりだな。押し付けるか。

【自由行動の選択肢について】

○誰かと過ごす
指定した人物とどこかで過ごして交友度を上げます。プレゼントをあげられます。
条件を満たして選択すると通信簿イベントが起こります。
通信簿イベントが起こらない場合、他にもう一人が会話に加わります。

○一人で過ごす
指定した場所に行きます。モノクマメダルやプレゼントを入手できます。真尋が未探索のエリアの場合探索も行います。
コンマ50以上で誰か話しかけてきます。コンマが高いほど交友度が高めの人と出会います。

○レジャー
昼の自由行動でのみ選べます。施設ごとの楽しめるスポットで遊びます。この希望ヶ峰ホールでは「映画鑑賞」が行えます。
知人以上の人のみ誘えます。全員の交友度が大きく上がりますが通信簿イベントが発生しません。

○モノモノマシーン
自由行動の時間を消費しません。モノクマメダルを消費してプレゼントを入手します。
一日一回。5枚以上のメダルが必要です。
01~50はこちらで決めたアイテムを入手。
51~00が出たらその場でその数字に対応したアイテムを安価で決めます。


【第一印象が悪い人について】

自己紹介時に、こいつ合わないな、と真尋が感じた相手とは一緒に過ごしても交友度が上がりません。

プレゼントも渡せないし、映画にも誘えません。

ただ、真尋以外の全員にも交友度が設定されていて、

共通の「友人」を介して交流することで誤解を解き、「知人」になることができます。

また、真尋が間に入ることで、険悪な2人の仲を修復できます。

それぞれ、誰と仲がいいのか悪いのか……原作の人間関係や趣味、カフェでの会話がヒントになります。


現在の交友度(高い順)

【友人】
高須
なの
春海
上条
桐乃
【知人】
椎名
如月
理科
琴浦
レナ
キリト
【それ以下】
四ノ宮(気まずい)
土屋(関わりたくない)
峰(気に食わない)
マミ(険悪)

交友度はモノモノマシーンであるアイテムを入手すると数値化されます。

【自由行動開始 1日目:昼】

1.誰かと過ごす(名前指定)
2.一人で過ごす(場所指定)
3.レジャー
4.モノモノマシーン

[希望ヶ峰ホール]
1階…大ホール・メイクルーム・衣装室・大道具倉庫・機材室
2階…視聴覚室・資料室・展示室
地下…地下駐車場
1階離れ…カフェ・調理室・食材倉庫

モノクマメダル:0枚

【Info】
CHAPTER1のクロ候補は9名 被害者候補は15名です。

章ごとにクロ・被害者を決める条件は異なります。

各章終了時に、答え合わせとしてその章でのクロ・被害者条件を開示します。
(キャラごとに死にやすい章があり、今後の候補が絞られてしまうため、具体的に誰が該当していたかは開示しません)

好きなキャラを生き残らせるために頑張りましょう、ただし闇雲に動くと裏目に出ることがあります。

安価下、行動指定

【カフェ】

モノモノマシーンから出たアイテムをカバンに収納して、顔を上げると、巴が紅茶を飲んでいた。

真尋「巴、紅茶好きなのか?」

マミ「あら。誰かと思えば上条派の八坂くんじゃない」

真尋「上条派ってなんだよ……」

真尋「僕も一緒に飲んでいいか?」

マミ「やめて頂戴。せっかくのお茶が美味しくなくなるじゃないの」

真尋「……明日の朝食当番どうする?」

マミ「私と東雲さんで作るつもりよ。貴方は来なくていいわよ」

どうやらかなり嫌われているようだ……

これは誰かに誤解を解いてもらわないと、今後も仲良くなれそうにないな……。

【Info】
関係が険悪なのでまともに話ができませんでした。時間は消費しません。

※ヒント
自由行動で3人になるチャンスは、
1.誰かと話し、通信簿イベントが起こらない際に安価で乱入
2.誰かと話した時に、ある人との仲について聞いて、仲介を頼む
3.当番じゃないときの朝食時
の3つとなります


【自由行動再開 1日目:昼】

1.誰かと過ごす(名前指定)
2.一人で過ごす(場所指定)
3.レジャー
4.モノモノマシーン

[希望ヶ峰ホール]
1階…大ホール・メイクルーム・衣装室・大道具倉庫・機材室
2階…視聴覚室・資料室・展示室
地下…地下駐車場
1階離れ…カフェ・調理室・食材倉庫

モノクマメダル:0枚

安価下

【地下駐車場】

如月、さっきゲームの話をしようって言ってたな。

適当にうろついてみたけどいなかったから、如月の個室のインターホンを押してみた。

ピンポーン

個室のドアがちょっぴり開き、一重の目がのぞく。

如月「ん……えっと……確か、高坂だったか?」

真尋「八坂だよ……」

覚えてなかったらしい。まあ会って間もないし仕方ないか。

如月「そうだったな。すまない。……何か用か?」

真尋「さっき、話そうって言ってただろ」

如月「そうだったか……?」

まずドアから出てきてほしいんだけど……

本当に重症だな……

あれ、でも全員に向かって話す時はしっかりと発言してたな。

真尋「如月……とりあえず、出てきてくれないか? 話しづらいじゃないか」

如月「ああ……」

がちゃ、ばたん

真尋「本当に人付き合い苦手なんだな……」

如月「ああ。二年間も部屋からほとんど出てなかったからな……人と話すの久しぶりなんだ」

如月「八坂は……人とかかわるの怖くないのか?」

真尋「あまり怖くはないよ。知らない人と話すのはちょっと緊張するけど。知り合った人は大切にしたいと思ってる」

真尋「ところで、さっきの朝食会の話に反対したのも、人と会いたくないからなのか?」

如月「そうだ。初対面の人間が信用できるわけないだろ……。オレの言ったこと、間違ってたか?」

間違ってはいなかった。コロシアイ生活という非日常においてはもっともな意見だと思う。

でも、正しすぎる意見は、時に反感を生むんだ。

真尋「いや。間違ってないぞ。夜時間の事も正解だと思う」

如月「そうか……。わかってくれてよかった」フゥ

真尋「ところで、報告会の前にゲーム好きだって言ってたよな。もしかして如月ってその、オ……サブカル好きなのか」

如月「ああ。アニメとかも好きなんだ。というか二年間も部屋にいるとそれくらいしか娯楽がないんだ」

如月「モノクマがホールで映画を見せてくれるって言ってただろ? あれ、行ってみたいんだよな」

真尋「行かないのか?」

如月「あれ、2人いないと見せてくれないんだと……。その、今度一緒に見に行かないか?」

真尋「うん。見に行くときがあれば誘うよ」

如月「そうか、ありがとな」

如月は僕には少し心を開いているようだ。

プレゼントを渡しますか?(渡す場合はアイテム名も)

『プレゼント』
爆弾おにぎり
魔犬のイヤリング
全自動卵割り機
ブラックひよこのぬいぐるみ」
漫画:黒鋼のストライバー

安価下

プレゼントは渡しませんでした。



その後、しばらく地下駐車場でゲームの話をした。

如月はゲームを買いに外に出るのも嫌なようで、ゲームと言っても主にネットのゲームが好きらしい。

通販で買えるものならプレイするが、そうでないものはまずプレイできない。

おかげでSAO事件には巻き込まれずに済んだのだとか。

キリトとはゲーマー同士、それなりになかよくしているらしい。

結構話した後、如月の個室を離れた。

【Info】
如月シンタローとの交友度が少し上がりました

如月シンタローの通信簿2ページ目が開放されました
「二次オタコミュ障ヒキニート。きつい事を言い険悪な雰囲気を作っていたが臆病で周囲を怖がっていただけだった。」



【自由行動 1日目:夜】

1.誰かと過ごす(名前指定)
2.一人で過ごす(場所指定)
3.モノモノマシーン

[希望ヶ峰ホール]
1階…大ホール・メイクルーム・衣装室・大道具倉庫・機材室
2階…視聴覚室・資料室・展示室
地下…地下駐車場
1階離れ…カフェ・調理室・食材倉庫

モノクマメダル:0枚

安価下

シンタローは本編開始前なら寧ろひきこもって無い気がする(本編開始前=カゲロウ前=ロスタイム前後、ロスタイム前なら確実に引きこもってない)

>>184さん あれ、何か解釈間違えたかな……。メカクシ団と出会う前ってつもりでした。2年間引きこもってませんでしたっけ?

それと、先回りして言っておくと「ひぐらし」だけ時間がずれてますが無理矢理合わせました……実は今昭和なんだよ(嘘)
――――――――――――――――
【カフェ】

夜になった。

とはいっても外が見れないから時計を信じるしかないのだけど。

おなかが空いたので、何か作って食べようとカフェにやってきた。

レナ「あっ。真尋くーん! 真尋くんも夕ご飯食べに来たの?」

竜宮が調理室を使っていた。

レナ「よかったらレナが作ってあげよっか?」

真尋「いや。いいよ。自分で作るから」

真尋「自分で作った方が安全だしな」

レナ「ふーん。シンタローくんみたいなこと言うんだね」

真尋「竜宮って如月とは仲いいよな」

レナ「シンタローくん、レナとキリトくんくらいとしかまともに話さないんだもん」

それは本当にまともに話してるのか……? 竜宮って相手からの好感度が分かってない節あるからな……。

レナ「部屋から出るのも怖いって言うし、心配だからシンタローくんの分も夕ご飯作ってるの」

真尋「結局、本当に持って行くのかよ……」

通い妻かよ。

如月は世話焼きに弱いのか……。

真尋「ところで、ずいぶん器用だな。料理得意なのか?」

レナ「うん。いつもお父さんの分までレナが作ってたから。いつの間にかこんなに上手になっちゃった」

真尋「そういえば、竜宮ってどこから来たんだ?」

なんかこればっかり聞いている気がするが、まあ全国から集まった参加者と話すきっかけにはぴったりだろう。

レナ「んっとね。雛見沢っていう田舎から来たんだよ」

田舎育ちなのか。このフレンドリーさもそれが由来なのかもしれない。

真尋「田舎か……都会に住んでるとたまに憧れるな」

レナ「うん! とってもいいところ……だったよ」

真尋「ん?」

レナ「はう。間違えちゃった。気にしないで」

真尋「……まあいっか」

なんだか今は違うみたいな言い方だったけど……間違えただけか。

何か聞いてみようか。

1.誰かとの仲(如月以外)
2.好きなもの
3.自由安価

安価下

真尋「竜宮って誰にでもフレンドリーだよな……」

レナ「うん。……みんな大事なお友達だよ?」

真尋「例えば……土屋なんかとも仲いいのか? あいつ、竜宮と反対でテンション低いし、ムッツリスケベだろ」

レナ「うーん。土屋くんって、理子ちゃんと一緒にいる人だよね? 別に仲悪くはないかも」

レナ「まだあんまり話してないけど、きっと仲良くなれるよ!」

話してない……か。これは土屋側はそうでもなさそうだな……。

レナ「理子ちゃんとは仲いいよ! かぁいい服着てて、お人形さんみたい!」

レナ「衣装貸してくれるって約束してくれたんだ。明日、桐乃ちゃんと3人で撮影会するんだよ、だよ!」

レナ「後で写真見せてあげるね! それとも見に来る?」

真尋「あはは……まあ考えとくよ」

でも高坂にはちょっと興味あるな……。モデルだし、きっと様になるだろう。


プレゼントを渡しますか?(渡す場合はアイテム名も)

『プレゼント』
爆弾おにぎり
魔犬のイヤリング
全自動卵割り機
ブラックひよこのぬいぐるみ」
漫画:黒鋼のストライバー

安価下

真尋「そうだ竜宮。これいらないか?」

つ[ブラックひよこのぬいぐるみ]

レナ「レナ、ぬいぐるみ好きなの! ダウナーな表情が逆にかぁいいよぅ!! これ、お持ち帰りしていいの!?」

モノクマですら初見だと可愛いというような娘だ。思った通り喜んでくれた。

真尋「ああ。別に。僕には必要ないからな」

レナ「やったー! 大事にするね!」

竜宮はぎゅうううと抱きしめて喜んでいた。

真尋「おい竜宮!? フライパンが!」

レナ「ひよこ~!!」

真尋「だめだ聞こえてない!? か、火事で死ぬのは嫌だ!」

結局僕が何とかした。

如月に持って行く用のハンバーグは真っ黒になってしまった……。

まあ、作ってもらえるだけいいだろ。

【Info】
竜宮レナとの交友度が大きく上がりました

竜宮レナの通信簿2ページ目が開放されました。
「明るく穏やかで面倒見がよい女の子。狭い社会の田舎で育ったためか誰にでもフレンドリー。」

【地下駐車場】

レナ「シンタローくーん。ごはんできたよー」

マミ(あの如月くんにも仲いい人いるのね……)

マミ(ってあれは、使い魔!?)

マミ(……良く見たらぬいぐるみね。びっくりさせないでよ……)


【カフェ】

あの後、竜宮は自分の分だと思われるちゃんとしたハンバーグを如月に持って行った。

僕はカフェの一席に着き、自作のチャーハンを食べていた。

上条「よう、八坂! 隣いいか?」

真尋「上条か。別にいいぞ」

上条「昼間は調査中であまり話せなかったからな」

上条の夕飯は焼き魚と味噌汁のようだ。こいつも意外と料理できるんだな。

上条「しかし……困ったなあ。リーダー格の巴と仲悪いままなのは俺も嫌なんだけどな」

上条「今度こそ本当に殺されかねないし……。今事件起きるとしたら殺されるの俺だろ?」

上条「なあ、巴と仲良くなる方法、何か思いつかないか?」

真尋「……さっき僕、巴に上条派って言われた」

上条「マジかよ……」

上条「……お互い、頑張って生き延びようぜ」

上条と奇妙な友情が芽生えた。

たしかに昼間はあまり話せなかったし、何か聞いてみようかな。

1.よく言ってる「右手」って何なんだ?
2.学園都市から来たって言ってたけど本当?
3.上条って超高校級の幸運候補だったよな?
4.自由安価

安価下、2つ聞けます

真尋「上条の『右手』って何なんだ?」

真尋「モノクマや鉄板触ったときに『反応しない』って言ってたよな」

上条「やっぱり気になるか。学園都市は知ってるか?」

真尋「ああ……確か……」

学園都市。東京の西部に広く広がる、文字通り学園が集まった都市。

人口の8割が学生、残りが教員と研究者という独特な街だ。

この街は外に比べて科学技術が数十年分進んでいる、と言われているが……

どうだろうな。希望ヶ峰学園に東京武偵高校、野良でも志熊みたいなのがいるし。

ゲームの中に入り込む技術だって学園都市製じゃないし、あまり学園都市だけが進んでいるとは考えづらい。

それよりも一番の特徴が、この街の学生たちは、超能力を使えると噂されていることだ。

真尋「つまり、上条は超能力が使えるのか?」

上条「超能力、と呼んでいいのかは微妙なんだが。俺の右手はあらゆる異能を打ち消すことができるんだ」

上条「その名も『幻想殺し(イマジンブレイカー)』。超能力や魔法に関連するものが右手に触れると、俺の意思とは関係なく消滅してしまう」

上条「モノクマや鉄板は右手で触れても消えなかったから、超能力製でも魔法で生み出されたものでも無いわけだ」

上条「ついでに、巴って『魔法少女』だったろ……? どうやら魔法で服を変えていたらしいんだよな」

真尋「ああ……それでうっかり触れてしまって……」

上条「そう、だから『事故』だって言ってるのに……あー不幸だー!!」

真尋「それは確かに不幸だけど……上条の才能って超高校級の幸運候補だったよな?」

上条「そうなんだよ……何の冗談だっての……」

上条「俺って昔からすごい不幸体質なんだよ」

上条「久しぶりに学園都市から出たら、こんな風に事件に巻き込まれるしよ……」

真尋「なんで幸運候補なんかにされたんだろうな」

上条「たぶん、どれだけ事件に巻き込まれても、今まで生き残ってきたから、幸運だなんて思ったんだろ」

上条「俺は死にたくないから必死で戦ってきただけなのに……!」

真尋「でも『幻想殺し』があってよかったな……。それで巴の砲撃も防げるんだろ?」

上条「よくねえよ。『幻想殺し』が良縁とか神の祝福を打ち消してるのが不幸の原因なんだ……」

上条「そもそも昼間のも『幻想殺し』が無かったら、巴とフラグ立ってただろ!?」

真尋「いやその理屈はおかしい」

その後、上条とごはんを食べながら、巴との関係改善に向けて話し合った。

上条は謝ろうとしたらしいが、巴は「近寄らないで」「次触ったら撃つ」の一点張りらしい……。

結局大した案は出ないまま、食事を終えた。

というわけで今日はここまで。

もしかしたら夜中に、真尋くんが就寝するまでを投下するかも。安価はないです。

ふむ……交友度0を作ったのはちょっとまずったかもしれませんね
実は高須くんや椎名さんもきつい反応をする相手は設定されてるんですよ……
ただ、最初は険悪でも、いったん知人になるとものすごい早さで仲良くなる事もあります(高須くん相手がだいたいそう)

今後は1の【はじめに】に、
○コロシアイの性質上、キャラ同士が原作にないギスギスした一面を見せることがあります。
を追加します

原作ではこんな悪い人たちじゃないんですよ。
ただし真尋くんがきついのは割とデフォ……友達には優しいんですけどね。

予告通り、就寝前を投下。
ちょっと状況が悪いので、交友力極高さんに動いてもらいます。
――――――――――――――――

『えー、オープンキャンパスにご参加のみなさま。午後十時です。夜時間になりました』

『間もなく、カフェは入口をロックされ、立ち入り禁止となります』

『それではいい夢を。おやすみなさい……』


【真尋の個室】

夢見が悪くなりそうなだみ声で、初めての夜時間を告げるアナウンスが鳴った。

今日一日でいろんなことがあったな……

ニャル子たちとも朝会ったというのに、ずっと昔の事に感じられる。

まあ、期日は4日だ。5日目になれば、ニャル子が助けに来るに違いない。きっと誰が止めても聞かないはず。

鉄板は巴の砲撃でも壊れなかったが、ニャル子なら宇宙的不思議パワー(物理)で何とかできる。

それにしても、コロシアイか……。

僕はとりあえず誰かを殺す気は全くない。嫌いな人もいるけど、別に殺意なんて持ちはしない。

殺すなんて言っていいのは冗談だけだ。

ただ、心配なのは上条だな……。

今日の一件で、上条は完全に女性の敵というポジションについてしまった。

巴を含む女性陣が本気で殺意を抱いている可能性がある。

ただ、巴は僕を含む一部メンバー以外とは全体的に人あたりがいいようで、いつのまにかリーダーになっていた。

……誰か友達になれた人に頼めばすぐに打ち解けられるかもしれない。

それと、少し気になったのが琴浦が皆の輪の中にいるようで、ずっと1人で距離を置いていたこと。

……全体の中で発言することはあったけど、誰か1人と会話しているのを一切見かけなかった気がする。

如月と違って、誰か特定の人と仲がいいという事もなさそうだし、ちょっとだけ心配だな。

さて、明日の予定は……

朝食当番は巴と東雲だったな。……東雲がいるなら大丈夫だろう、うん。

考えるべきは脱出の方法だな。4日待てば助けが来るとはいえ、早く出られるに越したことはない。

望みは薄いだろうけど、今日自分で見なかったところを調べてみてもいいと思う。

それと、如月に映画を見る時は誘ってくれって言われたな。

映画を見るなら、やっぱり昼しかないか。あれって2人限定だっけ? 3人以上でもいいのか? 後で調べてみるか。

あと、竜宮たちがファッションショーみたいなことするんだっけ。あまり気は進まない……。

あの変態コンビ、やたら僕に構ってきたしな……。

ただ竜宮はちょっとテンション高いだけでいい娘だったしな。

竜宮や高坂と親睦を深めるなら行ってみてもいいかもしれない。……巻き込まれるの覚悟で。

昼間はじっくり見れなかった電子身分証明書を調べてみることにした。

カードキーとしての役割の他には、
『参加者規則』『参加者名簿』『メッセージ』『チャット』『万歩計』『ミニゲーム』『カメラ』の機能があった。

『参加者規則』はもう見たけど……。たまにチェックしてもいいかもしれない。

うっかり規則を破って殺されるのは避けたいし、それに、

※なお、校則は順次増えていく場合があります。

見てみると、こんな文が追加されていた……。

『参加者名簿』を開いてみた。参加者16人の名簿で、好きなものや嫌いなものまで書いてあった。いつの間に調べたんだ……。

ふむふむ。桐乃ってこう書くのか。高須はなんとなく隆治ってイメージだったな。……キリトはそのまま『キリト』と書かれていた。それでいいのかよ。

ただ、如月と竜宮のみ、才能と名前が書かれていなかった。名前の漢字が分からないじゃないか、ちょっと気になってたのに!

……じゃなくて、重要なのは、才能を本人が覚えてない上にモノクマも隠しているってことだ。……きなくさいな。

『チャット』を開いてみた。

モノクマに聞かれること無く情報交換ができるかもしれない……。

 1:モノクマ
    <●><●>このチャットはモノクマ先生に監視されています<●><●>


……。

『万歩計』を見ると結構歩いていた。調査でずいぶん歩き回ったからな。大ホール広い。

『ミニゲーム』は、明日の朝にでも遊んでみようか。ただしあまり期待はしない。

『カメラ』はそのままカメラ機能。何もないところに焦点が合ったと思ったら、横に(/_\)と言うマーク。

絶望した顔を検知して自動的にピントを合わせてくれるらしい。悪趣味だな。

そして『メッセージ』が3件来ていた。

『From:巴 To;全員』
『明日は8時に朝食会を行います。当番は私と東雲さんです。全員参加してね』

了解。

『From:竜宮 To:八坂』
『うすいはねるではなせるなんてすこい あしたしゅうしからめいくしつきてね』

……。

“薄いパネルで話せるなんてすごい。明日十時からメイク室来てね”かな……。

うん……。明日にでも濁点と変換を教えてあげよう。

そして、もう一通は椎名からだった。

【椎名の個室】

今日は大変だったな……。

妹の真冬と共にバスに乗り込もうとしたら気を失って。

気が付いたらあたしだけが、開会式のある希望ヶ峰ホールへのバスの中。

いきなり趣味の悪りぃぬいぐるみがコロシアイをしろとのたまって。

それなのに、みんなは全くまとまる気配がない。

ここから脱出するために必要になるのは間違いなくみんなの結束だ。

特に非常事態の経験が豊富な、マミ、当麻、キリトの3人。

だと言うのに、マミと当麻は朝の一件以来冷戦状態。周りも巻き込んで敵対してやがる。

一度デスゲームをクリアしたキリトも、報告会に最後まで来なかったり、単独行動が目立つ。

今日だけで全員と仲良くなれたあたしが一肌脱ぐしかねーか。

……違った。如月シンタロー。アイツだけは許さねぇ。

口を開けば不和を招いてばかり。わざとやってるだろアイツ。

あたしが誰か一人殺さないといけないとしたら……間違いなくアイツ以外にはありえない。

これだから男は……と思ってしまう。

男と言えば、もう一人……

~回想~

【カフェ】

椎名『おい、那月。一緒に飯食おーぜ』

四ノ宮『はい! 椎名さんとはまだあんまり話してないですねぇ』

椎名『そうだな。超高校級の男性アイドル、だったか? あたしあんまりアイドルに詳しくないから、那月の事知らねぇんだ』

椎名『どんな活躍してるのか教えてくれよ』

四ノ宮『分かりました。ところで、ごはんどうしましょう。よかったら僕が作りますよぉ! 趣味なんです!』

椎名『じゃあ任

土屋『…………嫌な予感がする』

椎名『うぉっ!? いつの間にあいだに!?』

土屋『…………俺に任せろ』b←親指上げ

康太が調理室へ走って行く……。夕飯作ってくれるのか?

峰『ムッくん、お料理得意なんだよー』

峰『お昼も豪華なパフェ作ってくれたし』

椎名『器用なんだな』

四ノ宮『……僕のお料理はまた今度ですね』シュン

椎名『明日作ってくれりゃいいさ……』


土屋『…………中華でよかったか?』

峰『りこりん洋食食べたかったー!』

四ノ宮『きちんとしたお料理なら大丈夫ですよ』

椎名『いただきまーす!』


椎名『うめぇ』

四ノ宮『素晴らしい味ですねぇ!』

峰『さっすがムッくんって感じ』

土屋『…………大したことはない』

峰『チャイナドレスが見たくて中華料理店通った成果かなー?』

土屋『…………それは、言ってないはずだッ!』

峰『鎌かけたの』ニヤッ

椎名『なぁ。お前らはみんなと仲良くなれたか?』

四ノ宮『ほとんど挨拶はできましたよ』

土屋『…………同じく』

峰『なんか、理子を苦手な人もいるみたい。竜児とか』

峰『まぁ、苦手って言う人ほど攻略しがいがあるんだけどね~』

四ノ宮『高須くん……怖いですよね……』

土屋『…………あれは人殺しの顔』

椎名『ひ、ひでえな。話してみたけど少なくともまともな奴だぜ? 顔で判断しちゃダメだろ』

土屋『…………善処する』

四ノ宮『椎名さんは強いですね……。でも僕も勇気を持って話しかけてみることにします!』

椎名『そうしてやれ。ま、あたしもまだちょっと怖いんだけどな……』

四ノ宮『そういえば……八坂くんにはまだ許してもらってないんでした』

椎名『何かしたのか?』

四ノ宮『なんだか可愛かったので思わず抱き着いてしまって……』

峰『BLフラグきたこれ?』

四ノ宮『ち、違いますよ! ……僕が悪いのは確かですけど、気持ち悪いって言われて……ショックでした』

峰『そーいえば理子たちもあっち行けって言われてたような言われて無いような』

土屋『…………巴が話させないようにしていたから』

椎名『あいつか……リーダーなのに差別は良くないよな』

峰『深夏がリーダーでもよかったんじゃないの?』

椎名『いやぁ……あたし高校の生徒会で副会長やってんだ。先頭よりも1歩後ろが性に合ってる』

椎名『で、3人とも真尋とはあまり仲良くないのな。一応覚えとくわ』

~回想終了~

八坂真尋。邪神ハンターなんていういい感じの才能に、ホールでの自然な戦闘態勢への移行。

見込みがある奴だと思ってたが……見当違いだったか?

……あたしにも『女子で戦士なのか』なんて言ってたし、ずけずけとした奴なのかもな。

ただ、あのシンタローや、ずっと一人でいた春香と仲良さげだった……。

あいつは、全員が協力関係を結ぶにあたっての重要人物かもしれない。

……電子身分証明書にメッセージ機能があったな。


『明日、真尋に大事な話があります。朝食会の後、大ホールに来てください』

…………。

って、これじゃ告白みたいじゃねーか!?

書き直し、書き直し!


『明日、朝食会が終わったら機材室の奥の倉庫に来い』

なんか……殺人の呼び出しみたいだな。


その後何度か書き直して……

『From:椎名 To:八坂』
『明日、真尋と話がしたい。朝食会の時はあたしの近くに来てくれ。逃げるなよ?』

これでいいか。あたしらしい。

メッセージを送信し早めに寝ることにした。

これで今回の投下はおしまい。
明日は……朝食パートくらいは進めたいかな。時間帯は昼間の予定。

知名度調査を見た感じだと、そりゃマミさん人気ですよね。知名度ダントツだし。

CVの話がありましたが、CVネタよりというよりは、キャラが近いと似た関係になることがあります。
原作での○○ポジ、的な感じですね。

本当は如月くんが十神やセレスのような役割だったんですけど、マミさんに持って行かれましたね。
途中まで真尋くん金髪嫌い説でしたがムッツリーニに崩されました。
椎名さんと上条さんは険悪だったらきつかっただろうなあ……。悪人認定されてたかも。
なお、如月琴浦のコミュ障コンビは険悪だったら3章くらいまで絶対に仲良くなれませんでした。セーフ。

そういえば書くの忘れてました。
どんな形であれ、

“毎章必ず事件は起こります”

事件が起きない状況をモノクマが放っとく訳がないです。
絶望させるためならなりふり構いません。だからこそルール無視による隙が生まれる訳ですが。

自殺だったらまだいいんですが……3章までは、クロ条件の計算上必ず他殺になりますね。
4章以降は事件回避可能。ただし結構ハードモード。
つまり生き残り人数は最大10人。ひどいと最悪4人位まで減るかも。


【関係改善について】

2人の間に共通の「友達」が入ると、2人の関係が「知人」にまで上がります。

椎名さんやなのちゃんもまだ「知人」レベルの人いっぱいいるのでそんなに頼れないかも。
上手くいかなくても怒らないでね。

【モノクマ生放送】

モノクマ「うぷぷぷぷ! オマエラ、早くもまさかの第二回ですよ!」

モノクマ「いやあ。なかなかコロシアイの空気ができあがってますなぁ」

モノクマ「教育の成果がでたようでうれしいよ。僕何もしてないけどね!」

モノクマ「え? 誰が悪いかって? そりゃ僕に殴り掛かってきた上条クンだよ」

モノクマ「本当は何回復活してでも上条クンを罰するところだったんだけど」

モノクマ「巴さんが厄介だからやめておいたよ。持久戦すれば勝てない相手でもないんだけど」

モノクマ「スペアがもったいないじゃないか! うぷぷぷ!」

モノクマ「ただ、仲悪い人ばかり目立ってるけど、吊り橋効果のせいかすごく仲良くなってる人もいるんだ」

モノクマ「……まことに腹立たしいよね!!」

モノクマ「ちゃんと血で血を洗うコロシアイしろって! 殺ればできる! もっと熱くなれよ!」

モノクマ「ぶっちゃけさあ、オマエラも仲良しごっこが見たくてこのスレ開いたわけじゃないでしょ?」

モノクマ「なので彼らを絶望させるために、これから僕は動機作成に取り掛かります」

モノクマ「僕頑張っちゃうよ!」

モノクマ「ま、内容は決まってるから後は実際に作るだけ、すぐにできあがるよ」

モノクマ「動機発表タイミングのヒントとしては……。一番希望を持ったタイミングで叩き落としたいよね!」

モノクマ「それではエンディングにはあの曲を流してお別れです」

てーれてれてれれ てーれてれてれれ てーれてれてれれ てーれってれー

モノクマ「はりきっていきましょう! おしおきターイム!」ピコン

♪絶望性:ヒーロー治療薬

【2日目:朝】

『オマエラ! おはようございます! 朝です、7時になりました!』

『起床時間です! 今日も張り切っていきましょう!』

あのだみ声に起こされた……。最悪の寝覚めだ。

身なりを整え、時計を見るとまだ7時20分。

……ちょっとゲームでもしてみるか。


『モノモノハザード』

ゲームの内容は、迫りくるゾンビをひたすら倒し、スコアを競う単純なものだった。

特徴的なのは、使用可能装備が実に多岐に渡ること。

「投げフォーク」なんて僕以外誰が使うんだよ。

適当にやってみるか。

安価下 真尋くんのスコアはコンマ×10点

結果:530点 真尋さん。なかなかの点数ですよ!


どうやら100点取るごとに敵が強くなるらしいな。

5段階目で力尽きた。

「投げフォーク」、ゲームだと使い勝手悪いな。


『ランキング』
1.キリト 923点
2.如月 901点
3.志熊 610点
4.八坂 530点
5.峰 485点
6.椎名 252点
7.琴浦 89点

僕以外にも6人がプレイ済みだった。

みんな、暇なんだな……。

上位2人はともかく、志熊も割と上手いのか。

3位には入りたいな。もう一度やってみるか!

その時……ふと、気づいてしまった。

このゲーム。

人を殺す予行演習として用意されたものなのかもしれない。

凶器をたくさん用意して、ひたすら人型の敵を倒させて、殺人への抵抗を無くさせる……。

効果があるかはともかく、なんて悪趣味なんだ!

もう二度とこのゲームは遊ばないと心に決めた……。

【地下駐車場】

上条「おはよーっす」

真尋「おはよう、上条」

上条「意外と熟睡できたことに驚いたぜ」

春海「よう。八坂」

真尋「おはよう春海。そのクマどうしたんだ?」

春海「いや……こんな場所だろ? 怖くて寝付けなくてずっと本読んでたんだよ」

春海「むしろ目が冴えてしまって。3時間くらいしか寝てない」

真尋「こんな場所だからこそちゃんと寝ておけよ。いざという時にフラフラしてちゃ危ないからな」

春海「へーい」

上条「八坂、俺先行ってるからな」

桐乃「おっはよー」

真尋「おはよう、高坂」

春海「おはよ」

桐乃「朝ごはんなにかしらねー。まあ女子が作るならカロリーは心配ないケド」

春海「なんか食欲ないわ俺……」

桐乃「大丈夫? モノモノマシーンって薬でるのかな」

これは……たぶん高坂の小説を春海が読んだことある繋がりかな。

一見水と油っぽいけど。

3人で楽しく話しながらカフェへ向かった。

【カフェ】

マミ「おはよう、春海くん。クマ大丈夫?」

春海「おはよ、そんなにやべえのか俺」

マミ「おはよう、高坂さん。寝癖ついてるわよ」

桐乃「うそ? マジで?」

マミ「動かないでね、魔法でセットしてあげるから」

桐乃「サンキュ、マミさん」

……。

マミ「おはよう。八坂くん。ちゃんと来てくれたのね」

真尋「……えっ」

マミ「どうしたのよ。鳩が豆鉄砲食らったような顔して」

真尋「今の、僕だけ無視される流れだったろ?」

マミ「上条くんにね、言われたの。八坂は関係ないだろって」

真尋「え、上条が……」

マミ「そういうこと。じゃあね」

……。

ちょっとだけ、反応のきつさが軽減されていた。

後でお礼言っておこう。


【朝食会】

一緒にごはんを食べる参加者を選んでください。(当番のなの・マミは選択不可)

関係改善のチャンスです。(しなくてもいいけれど)

安価下3まで1人ずつ 計3人

さっきのお礼を言うために上条の隣に座ることにした。

真尋「上条、隣座るぞ」

上条「ああ」

真尋「ありがとう。巴の事」

上条「ん?」

真尋「僕の事は関係ないって巴に言ってくれたんだろ?」

上条「あーそのことな」

上条「別に。やっちまったの俺だし。それで他の奴嫌うのはおかしな話だろ?」

上条「当たり前のことを言っただけだ」

真尋「上条……」

上条「リーダーらしくしようとはしてるけど、あいつもまだ中学生だ」

上条「色々と複雑な年頃だし、まだ八坂と普通には話せないかもな」

上条「俺の経験上、女子中学生はしつこいんだよ……」

真尋「それでも、ずいぶん助かったよ」

琴浦「……八坂くん。隣、いい?」

真尋「琴浦か。構わないぞ」

四ノ宮「琴浦さーん! 一緒にお食事しましょーう!」ダダダダ

琴浦「げっ」

真尋「うわっ」

上条「今日はこの4人か」

マミ「みんな、よく集まってくれたわね。……1人来てないようだけれど」

椎名「同じ釜の飯を食えばあたしらはもう仲間だぜ! この生活を一致団結して乗り切るぞ!」

なの・四ノ宮・峰・レナ「おー!!」

土屋「…………おー」

椎名「乗ってくれよぉ! 5人だけかよ!」

レナ「……シンタローくんの分は部屋の前に置いてきたから。気にしなくていいよ」

もはや通い妻どころか、カーチャンじゃないか。

ところで、椎名を見てると、何か忘れてるような気がする……。まぁ、忘れるくらいだし大した事じゃないよな。

マミ「それじゃ、始めましょうか」

なの「変なものは入ってないので安心してくださいね!」

東雲のむしろ不安になるような台詞で朝食会が始まった。

四ノ宮「なんだかレストランに来たみたいですねぇ」

上条「和洋折衷だな」

琴浦「……」モグモグ

ベーコンをマイフォークで口に運ぶ。カフェのフォークはなんか手に馴染まないんだ。

その後、僕は上条と、琴浦は四ノ宮と、会話しながら食事した。

四ノ宮は、琴浦と上条とは割と仲はいいようだ。

2人には抱き着かなかったんだろうか。

琴浦「抱き着かれたわ」

真尋「うわ、どうしてわかったんだよ」

琴浦「エスパーですから」キリッ

真尋「……」

琴浦「ほんとは、なんとなく」

四ノ宮「そ、そのことはすいません! 謝りますからぁ!」

琴浦「……別に気にしてないよ」

思い出しただけで鳥肌が立つな……四ノ宮でかいし怖いんだよ……。

琴浦「……」

でもせっかく4人でテーブルを囲んでるんだし、もうちょっと話がしたいな。……四ノ宮怖いけど。

1.昨日友達ができたか軽く聞いてみる(琴浦)
2.巴との仲を聞いてみる(琴浦)
3.上条と琴浦の仲を聞いてみる
4.みんなに今日の予定について聞いてみる
5.モノクマの正体に心当たりがないか聞いてみる(上条)
6.東雲との仲を聞いてみる(上条)
7.自由安価

安価下3まで 1つずつ選択(計3つ)

1、2、4選択

真尋「そういや、琴浦はさ。昨日友達できたか?」

琴浦「……」

真尋「誰かと話してるのほとんど見なかったから心配なんだよ」

四ノ宮「そうですよぉ! 僕ならいつでも空いてますから遊びに来てもいいんですよ?」

琴浦「……別に。私はこれでいいの」

真尋「そうか……」

やっぱり、人を避けてるのか……。

今のところ一番話せてるのは僕だろうし、力になってあげたい。

でも、それだと琴浦もやっぱり、

琴浦「あなたが気になってるのは巴さんとの事でしょ?」

真尋「え?」

上条「やっぱそうなるよな……。俺と八坂でその質問だし」

琴浦「巴さんは……無理してる」

琴浦「気を付けて。一見親しげに話していても、彼女はこちらを友人だとは思っていないから」

四ノ宮「いくら琴浦さんでも聞き捨てなりませんよ……! マミちゃんは優しい人です!」

四ノ宮「昨日、夕方から僕たちのためにケーキまで作ってくれたんですよ!?」

琴浦「四ノ宮くんが信じたいのはわかるけど」

四ノ宮「言っていいことと悪いことがありますよ!」

琴浦「……ごめんなさい」

上条「……ま、まあ俺から見ても、俺以外にはとても面倒見がいい頼れるお姉さんだぜ? 年下だけど」

真尋「えっと、そうだ。みんなは今日の予定とか決めてる?」

上条「俺は志熊と過ごそうと思ってる。女子の中では俺への風当りが弱いからな。味方にしておきたい」

琴浦「……資料室で時間を潰すつもり」

四ノ宮「僕は昼からお茶会ですね、今日こそ椎名さんに僕の手料理を食べてもらうんです!」

真尋「なるほどな……僕はまだ特に決めてないんだ。もしかしたら行くかもしれないからよろしくな」

上条「オーケー」

琴浦「本読むだけだよ?」

四ノ宮「マミちゃんもいますけど……八坂くん大丈夫でしょうか」

食事を食べ終わった。

東雲も巴も料理の腕は確かだった。たまには自分で作るのと違う味もいい。

朝食会の最後には、巴から現状の確認があった。

特にあの後も鉄板の隙間や隠し通路は誰も発見できなかったらしい。

キリトはなんとすべてのパソコンを調べ終わったが、結局外部とはつながらなかったようだ。

特に進展はないまま、初めての朝食会が終わった。

3人と分かれて、自由に行動することにした。



椎名「……あたし、メッセージ送ったよな……?」

椎名「既読って書いてあるけど」

椎名「あいつすっぽかしやがったな……」イラッ

【Info】
上条当麻との交友度が少し上がりました
琴浦春香との交友度が少し上がりました
椎名深夏との交友度がちょっと下がりました
四ノ宮那月と琴浦春香の間の交友度が下がりました

【自由行動の補足説明】

『一人で過ごす』
指定した場所を調べてモノクマメダルやプレゼントを入手。
コンマの下一桁の枚数メダル入手。0だったら10枚です。
モノクマメダルはここ以外だと裁判後にモノクマからもらうしかないです。
メダルの使い道は今のところモノモノマシーンのみ。他にも何か考えておきます。
また、ここで会った人は通信簿イベントが発生しません。プレゼントも渡せます。誰か選べないだけです。

『レジャー』
映画です。2人を誘います。「友達」は必ず来てくれます。「知人」はあるコンマ未満で断られます。
2人とも断られたら、さらに2人誘いなおします。めげません。
交友度は具体的には、普通に話をするのより4倍多く増えます。
プレゼントは映画を見る前に指定。映画のお供になりそうなアイテムはいつもより喜んでもらえそう。
何の映画を見るかは真尋くんが選びます。喜びそうなのを選んであげましょう。

『モノモノマシーン』
ここのモノモノマシーンは行動回数を消費しません。行動回数を消費しません。
メダル貯まったらいつでもOK!

『通信簿』
1ページ目は知人以上で「誰かと過ごす」で発生。
2ページ目は一定の交友度で「誰かと過ごす」。ここでスキルがもらえます。
3ページ目はある程度ストーリーが進んだ状態で「誰かと過ごす」。
4ページ目はさらに高い交友度で「誰かと過ごす」。ここを開放すると、以後絶対にクロにならなくなります。

『隠しキャラ』
実は15人以外にも選べるキャラがいます。その数5人。人じゃないのもいますけど。
ただし一定の条件を満たさないと、その尻尾すら掴ませないキャラもいます。出番0で終わる可能性濃厚なキャラも1人。
隠しキャラはクロ・被害者にはなりませんが、そのスキルは強力なものが多いので狙って損はないでしょう。
隠しキャラの通信簿は1人を除いて計3ページ。ただ3ページ目は条件ありです。

なんで椎名との約束すっぽかすことになったの?

間違えた。

『通信簿』は1ページ目は簡易キャラ紹介の好きなもの嫌いなもの欄。
あとのページを一個下にずらしてください。

>>244
メッセージ『明日、真尋と話がしたい。朝食会の時はあたしの近くに来てくれ。逃げるなよ?』

朝食会で一緒に食べなかったからですね。
「ちょっと下がった」はとても小さい減少なので、後から十分取り戻せます。

昨日は見逃したけど、電子身分証明書に『メモ』『スケジュール』機能を見つけた。

『メモ』は箇条書きで単語とその説明を書く形になっていた。英単語を入れて覚えるのか?

『スケジュール』は、何日後の何時、と登録する。設定すればアラームを鳴らすこともできるらしい。

これからは有効に活用していきたい。

さて、何をして過ごそうか。


【自由行動 2日目:朝】

1.誰かと過ごす(名前指定)
2.一人で過ごす(場所指定)
3.モノモノマシーン

[希望ヶ峰ホール]
1階…大ホール・メイクルーム・衣装室・大道具倉庫・機材室
2階…視聴覚室・資料室・展示室
地下…地下駐車場
1階離れ…カフェ・調理室・食材倉庫

モノクマメダル:0枚

安価下 (何を選んでもコンマ40未満で椎名さんが現れて捕まります)

こんなに人いるなら次から安価下2にしよう
――――――――――――――――

コンマ:93 椎名さんは高須くんと話しているようです

【調理室】

かちゃかちゃ

調理室に来てみると、巴が洗い物をしていた。

真尋「巴」

マミ「……」カチャカチャ

真尋「朝食、おいしかったぞ」

マミ「……そう」ジャーーー

真尋「洗うの、手伝おうか?」

マミ「……別にいいわ。当番は私よ」フキフキ

まだ気まずいな……。

誰か、連れてきて一緒に話し掛けるか。

(関係が『気まずい』のため、話ができませんでした。行動時間は消費しません)



【メイクルーム】

峰「それじゃコスプレ大会はじめよー!」

土屋「…………準備、完了」

レナ「真尋くん誘ったんだけどなー」

桐乃「さっき見たけどあのメッセージじゃ分からなくてもしょうがないって」

桐乃「後でアタシがケータイの使い方教えてあげるからさ」

(『メイクルーム』『衣装室』及びそこにいる人を選ぶと捕まり、マミさんの元に戻れません)
(ただし、ここでは特殊なレジャー扱いとなり交友度がドンと上がります)
(行かなくても特に交友度は下がりません)

(椎名・高須 上条・志熊 琴浦・春海 が一緒に行動しているようです)


【自由行動再開 2日目:朝】

1.誰かと過ごす(名前指定)
2.一人で過ごす(場所指定)
3.モノモノマシーン

[希望ヶ峰ホール]
1階…大ホール・メイクルーム・衣装室・大道具倉庫・機材室
2階…視聴覚室・資料室・展示室
地下…地下駐車場
1階離れ…カフェ・調理室・食材倉庫

モノクマメダル:0枚

安価下2

全てを華麗にスルー!
――――――――――――――――

コンマ:63 50以上で低めなので交友度が低めの人がやってきます


【視聴覚室】

なんとなく視聴覚室にやってきた。

調べ忘れが無いか、入念にチェックしてみた。

……モノクマメダルを3枚手に入れた。

あいつ、あちこちにこれを隠して回っているのか。

馬鹿にしやがって。

でも、モノモノマシーンは回させてもらおう。脱出スイッチとか出てくれたり……しないよな。

がちゃり

キリト「お、真尋か」

真尋「キリトじゃないか。まだ視聴覚室を調べるのか」

キリト「いや。単純にパソコンの前が落ち着くんだよな」

キリト「誰も来ないここでモノモノハザードをプレイしようと」

キリト「今日こそ1000点越えてやるぜ」

真尋「それ、殺人の練習みたいなゲームだったろ?」

キリト「それでもゲームはゲームだよ」

キリト「ゲームで希望ヶ峰呼ばれたからには、クリアしないとゲーマーの名折れだ」

真尋「でももうキリトって1位だったな」

キリト「1位で満足しちゃいけない。製作者や運営に勝つ勢いが大事なんだ」

キリト「限界のその先へ行ってやるぜ」

流石って感じだな……。そのストイックな姿勢はかっこよく見える。ゲームしてるだけだけど。

でもソードマンって言うからには剣技の方を極めてほしい気もした。

あれ、でも「ソードマン」ってゲームのジョブの名前で見ることが多いな。じゃあ間違ってないか。

キリトに何か聞いてみるか……。ゲームの邪魔にならないか気を付けつつ。

1.仲のいい人を聞く
2.SAOでの思い出を聞く
3.自由安価

安価下2

……。

キリト「クソッ、903点か。やっぱりここの敵の壁が厚い。『双剣』じゃもう厳しいか?」

真尋「……キリトって一人でいることが多いよな。」

キリト「ん? そうだな」

キリト「でも琴浦ほどじゃないだろ?」

真尋「それはそうだけど……」

キリト「シンタローとか仲いいぜ。ゲーマー仲間なんだ」

キリト「FPSが得意みたいで、モノモノハザードでは『双銃』を使ってたな」

真尋「他は?」

キリト「理科もゲーム仲間だな。俺の事知ってたらしく、ナーヴギアにも興味があるって」

真尋「ナーヴギア? たしか……」

キリト「ゲームの中にダイブするための装置だ。頭に装着する。実は中に電子レンジみたいな機構が入っていて、」

キリト「ゲーム内で死亡すると信号が出されて、脳を破壊されて死んでしまう。4000人全員これで死んだ」

真尋「……えぐい殺し方だよな」

キリト「ほとんど政府に回収されてしまったんだが、手に入ったらぜひ解体して分析したいってさ」

キリト「あとは、マミさんは意外と話がわかる人だった」

真尋「本当か!?」

キリト「必殺技がカッコよかったからな」

そこかよ。

キリト「ちなみに俺の必殺技は『スターバースト・ストリーム』。目にも止まらぬ速さで16連撃を叩き込む。その煌めく斬撃の――」

語り始めた……。

キリト「今度マミさんと2人で新必殺技を研究する約束をしたんだ」

何やってるんだよこいつら。

キリト「あくまで脱出のためだからな?」

真尋「は、はあ。頑張ってくれ」

しかし、巴との仲介は頼めそうにないな。まだキリトとはそこまで親しくない。


プレゼントを渡しますか?(渡す場合はアイテム名も)

『プレゼント』
爆弾おにぎり
魔犬のイヤリング
全自動卵割り機
漫画:黒鋼のストライバー

安価下2

真尋「キリト、これいらないか?」

つ[魔犬のイヤリング]

キリト「こ、これは……」

キリト「なかなかいい装備じゃないか」

キリト「俺にくれるのか?」

真尋「僕には似合いそうにないからな」

キリト「うん。俺の今の装備品ともよく合ってる」

キリト「いいものもらったぜ」

どうやらすごく喜んでくれたようだ……。

【Info】
キリトとの交友度が大きく上昇しました
レナ―土屋、桐乃―土屋の交友度が上がりました
高須―椎名の交友度が上がりました
上条―志熊の交友度が上がりました

メダルを手に入れたしキリトとも少し仲良くなれた。

ただ巴との仲はいまだ修復できていない……。

そういえば映画を観れるのは昼だけだったな。


【自由行動 2日目:昼】

1.誰かと過ごす(名前指定)
2.一人で過ごす(場所指定)
3.レジャー
4.モノモノマシーン

[希望ヶ峰ホール]
1階…大ホール・メイクルーム・衣装室・大道具倉庫・機材室
2階…視聴覚室・資料室・展示室
地下…地下駐車場
1階離れ…カフェ・調理室・食材倉庫

モノクマメダル:3枚

安価下2 (コンマ20未満で椎名、80以上でレナが乱入しようとします)

【ロビー】

椎名「探したぜ」

真尋「僕を? ……あっ!」

昨日、椎名から、朝食会の時近くに座れってメッセージ貰ってたのを忘れてた!

椎名「ここにいれば絶対に通ると思ったんだ」

椎名「でも、その反応を見ると、わざと来なかったわけじゃなさそうだな……」

真尋「本当にごめん! 悪かった!」

椎名「まあ、別に約束はしてないしな。あたしが話したかっただけだし」

椎名「別に大丈夫だぜ」

真尋「そ、そうか。でも朝食会で何か用があったんだろ?」

椎名「いや、いつでもよかったんだ。ちょっと場所移動しようぜ」


【展示室】

カフェでは巴たちがお茶会を開いていて、内緒話をしたら勘ぐられそうだったので、2階の展示室へやってきた。

ここは初めて来るな……。

たくさんのイーゼルと小さな台座。その上に絵画や彫刻が乗っている。

壁には生花の写真や書道の掛け軸もあり、また部屋にはイスもいくつかあった。

奥の壁際にイスを並べ、斜めに顔を合わせる。

真尋「それで、話ってなんだ?」

椎名「お前に相談があって呼んだんだよ」

椎名「あたしたちの最終目標はなんだと思う?」

目標……それは、

1.脱出
2.協力
3.食事

安価下

正解!

椎名「その通り、あたしたちは脱出のために行動しなければいけない。他の行動は全部、脱出のためなんだ」

椎名「では、脱出のために最も必要なものは何だと思う?」

真尋「……なんとなく言いたいことはわかるぞ。協力、だろ?」

椎名「そう。ひとまず気を付けなければいけないのは、不仲が原因で本当に殺人が起こってしまうことだ」

椎名「4日間乗り切れば帰れる可能性はある。それ以外にも脱出の手だてが見付かるかもしれない」

椎名「でも、その前に殺人が起こってしまったら、モノクマの思う壺だろ」

真尋「僕に、協力の話をするってことは……巴のことか」

椎名「まあそれもある」

椎名「リーダーと仲が悪いメンバーがいると、表面上すらまとまらないからな」

真尋「それで、僕に巴と仲直りしろって言うんだな。ちょうどいい、僕も巴と仲介してくれる人を探してたんだ」

椎名「焦るな、話はまだ終わっちゃいねえ」

椎名「昨日、那月、理子、康太と夕飯を食ったんだ」

椎名「聞いたところ、あの3人とお前、仲悪いそうじゃないか」

真尋「それは……」

椎名「まあ癖が強いメンツなのは否定しない」

椎名「でも、それで避けちゃおしまいだろ。歩み寄って行こうぜ。あたしも仲介できるからさ」

真尋「そうか……僕が皆の輪を乱す問題人物になっていたのか……」

真尋「本当に悪かった」

椎名「いや、案外そうでもねぇんだ」

椎名「真尋は春香とシンタローと仲いいだろ?」

真尋「う、うん。悪くはないかな」

椎名「問題と言えばどっちかというとあの2人なんだ。あたしともリーダーとも全く話にならないんだよな」

真尋「そんなにひどいのか」

椎名「シンタローは見ての通り団体行動ができない」

椎名「春香は団体行動にあまり問題はないんだが、話し掛けてもずっと無言か、毒舌を吐いて追い払う」

椎名「あのシンタローとも仲のいいキリトやレナに頼んでみたが、話そうと思った段階で席を立ち逃げだすんだと」

真尋「そこまで……」

椎名「まあ。まとめるとだ。真尋をこっちの陣営に引き込めば一致団結できるんじゃないかってな」

椎名「そう考えて呼び出したんだ。分かってくれたか?」

真尋「よく分かったよ。……巴のところ、一緒に行ってくれるか?」

椎名「今はやめとこーぜ。楽しいお茶会の真っ最中だ」

椎名「それよりもうちょっと話さないか。今度は気分転換に雑談で」

真尋「そうだな。じゃあ……」

1.椎名のリーダーシップはすごいな
2.ちょっと展示物を見て回らないか
3.自由安価

書き忘れ、安価下2

真尋「じゃあせっかく展示室に来たし、ちょっと展示物見てみないか」

椎名「賛成だ。ちょっと気になってたんだよな」

まずは並べられた美術品を見てみることにした。

『らくがき ―超高校級の画家 ○○ ××』

真尋「こんならくがきがあってたまるか」

椎名「スケッチブックの紙とはいえ、どうみても本気描きだよな……見栄張ってるんじゃねーか」

『骨壺 ―超高校級の陶芸家 △ □□□□』

真尋「頭蓋骨をモチーフにした骨壺……」

椎名「分かりやすいモノクマ流チョイスだな」

『蹂躙 ―超高校級の芸術家 ▲▲▲ ★★』

椎名「うっ……気分悪りぃ。SAN値ごりごり削れてくわ」

真尋「これ……血液で描いてるのか」←平気

『魔法少女たん ―超高校級の画家 ●● ■■』

真尋「画家2人目か。……作風はまるっきり違うから被ってもOKなのかもな」

椎名「画家っていうか同人作家っぽいな、あたしの妹は好きそうだ」

真尋「妹さんがいるのか」

椎名「ああ。……なんというかすごく個性が強くてな。キリトや理科に偏見がないのはそういうわけなんだ」

真尋「なるほど、なんとなく想像がついた」

椎名「おい。変なの想像してないだろうな」

壁にかかった作品を見ることにした。

『春夏秋冬 ―超高校級の書道家 ☆☆ ++』

真尋「変わった書体だな……」

椎名「あ、これ、文字で絵画を表現してるのか」

真尋「そうなのか?」

椎名「ああ。16世紀の――」

椎名は案外と学があるようで、書のモチーフとなった絵画について丁寧に解説してくれた。

真尋「……詳しいんだな」

椎名「驚いたか」ニヤッ

椎名「あたし、よくバカっぽいって言われるんだが、こう見えて校内じゃ試験の総合成績上位をキープしてるんだぜ」

真尋「すごいな……椎名って。強いし、気は利くし、勉強もできるのか。尊敬しちゃうな」

椎名「あたしなんか尊敬するもんじゃねえよ……」

何か聞いてはいけない雰囲気を感じ、口をつぐんだ。

最後の作品は、

『卒業式 ―超高校級の写真家 小泉 真昼』

16人の少年少女が満面の笑みで並んだ写真だった。

真尋「僕たちもこうして、16人そろって笑顔で『卒業』できるといいな」

椎名「できるといいな、じゃねーよ。絶対にするんだ。もちろん全員でな!」


プレゼントを渡しますか?(渡す場合はアイテム名も)

『プレゼント』
爆弾おにぎり
全自動卵割り機
漫画:黒鋼のストライバー

安価下2

プレゼントは渡しませんでした


【2階廊下】

真尋「なんか、初めてオープンキャンパスっぽいことをした気がする」

椎名「全くだな……。本当ならあそこで作者本人とも会えたんじゃねえかな」

真尋「それじゃまたな椎名。みんなと仲良くできるよう努力してみるよ」

椎名「よろしく頼むぜ」

苦手意識を持っていちゃいけないな。早くみんなと打ち解けよう。

僕を頼りにしてくれた椎名のために。そして、全員での脱出のために!


【Info】
椎名との交友度が上がりました
四ノ宮―マミ、四ノ宮―なの、マミ―峰、レナ―峰の交友度が上がりました

椎名深夏の通信簿2ページ目が開放されました。
「正義と熱血を愛する男前な美少女。意外と勉強もでき、生徒会副会長にも選ばれる頼りになる存在。」

それでは今日はここまで。
平日は更新が不定期になりますが、時間がある方は今後ともよろしくお願いします。

寧ろ真逆かもしれん
なんせ真尋の所にはクー子やハス太達も居るわけで
(後真尋の中の人はさやかちゃんだなぁ……そら相性悪いわ)

ちょっと自由行動進めたい
――――――――――――――――

【ロビー】

モノクマ「やあ。真尋クン」

ホールへの大扉の前にモノクマが立っていた。

モノクマ「ここにいれば絶対に通ると思ったんだよ」

真尋「黙れよ」

モノクマ「実はキミに話があるんだよ」

真尋「黙れよ」

モノクマ「僕はショックを受けているんだ」

モノクマ「2日目だというのに、誰ひとりとして映画を観てくれないんだ……!」

真尋「だってお前が用意した映画だろ。絶対碌なものじゃない」

モノクマ「見もせずに判断するのは若者の悪いクセだよね……。イメージだけで決めつけて批判するだなんて」

真尋「展示室の悪意ある作品チョイスを見たら警戒するさ」

モノクマ「ネタバラシしちゃうと、映画の内容は普通に希望ヶ峰の生徒が作った超一流の作品だよ!」

モノクマ「必ずや皆さまを感動させてみせましょう!」

真尋「作ったのお前じゃないけどな」

モノクマ「も一つネタバラシしちゃうと、サングラスの小鳥遊くんがミステリー映画の真犯人だよ」

ミステリー映画は観ないことにした。

モノクマ「僕はオマエラに娯楽を提供したいだけなんだ。なので今後は夜も映画を観れるようにします!」

モノクマ「ナイトショーなんだよ、ムーディな雰囲気になるのはいいけど不純異性交遊は……」

モノクマ「監視カメラで録画して全員に見せちゃうからね!?」

真尋「なんでそんなに映画を観せたがるんだよ。罠の臭いしかしないぞ」

モノクマ「一応オープンキャンパスだからさ! 超高校級の生徒たちの才能に触れてもらわなくちゃね!」

モノクマ「あ、でも一日一作品だからね。映画の観すぎは体に毒だよ……」

真尋「分かったから消えろよ」

モノクマ「なんだよ。せっかく忙しい仕事の合間を縫って会いに来てあげたのにさ」ぴょいーん

……。

さて、気を取り直してがんばろう。

自由行動再開前に今の交友度表張っておきます。

椎名「仲介できるからさ」(成功するとは言ってない)

……椎名さんまだ「知人」でした。すいません。

高い順
【友人】
上条
高須
なの
春海
桐乃
【知人】
如月
琴浦
椎名
理科
レナ
キリト
【それ以下】※下に行くほど改善のきっかけが見られない
四ノ宮(気まずい)
マミ(気まずい)
土屋(関わりたくない)
峰(気に食わない)

見返すと矛盾も2つ見つけたし、
ちょっとキャラごとに補足と交友関係のヒントと書くことない人には雑記

八坂真尋……ツン90%の主人公。椎名さんのおかげで50%くらいに落ち着きました。

上条当麻……気が利くと言うよりは曲がったことを嫌うタイプなだけ。
      椎名さんに開会式で半殺しにされてるのになぜか仲良くなってましたね……。
      あの時真尋くんが後ろを向いてる間のこと。
      椎名が殴る→上条ダウン→マミさんとどめのティロ砲→上条右手で防ぐ→椎名が上条の能力と「事故」に気付く
      真尋くんがマミさんに嫌われてるタイミングで、ちゃんと椎名さんは上条さんに謝ってたってことで。

高須竜児……実は「険悪」判定を琴浦さんの次に多く持つ。だいたい顔のせい。

東雲なの……仲がいい人と悪い人の差が激しい。だいたい「ロボット?」と言われたかどうか。

春海和人……一般人ポジション。お察しの通りずっと資料室にいます。

高坂桐乃……ギャルで芸能人枠で運動部枠って1章で死にそうですよね(煽る)。誰も心配してくれないからさ……。

如月シンタロー……原作をはるかに超えるコミュ障に見えますが、コロシアイを一番怖がってるだけです。裁判ではイケニートにするので。

琴浦春香……一番仲がいい相手が真尋くんと言うレアキャラ。知人判定で本当によかった……。

椎名深夏……頼れる姉御。男性は苦手なんですがそれをあまり感じさせない。ここまで働いてくれるとは1も思ってなかった。

志熊理科……たぶん今一番影薄いんじゃないかな。潤滑油としての言動を心掛けてるので、険悪な人も友達も少ない。

竜宮レナ……そういえば名字名乗ってないのに普通に真尋くんが「竜宮」って呼んでました。……バスでは名札付けてたってことで。
      部活の経験を生かしてこれからもいろんなイベントを企画してくれるポジション。参加するかは自由。

キリト……主人公のポジションを奪ったらずっとドヤ顔してる人になってしまった……。
     椎名さんの台詞がちょっと矛盾してた気がしました。
     確かに単独行動が多いんですが、捕まえれば普通に対応してくれるし頼みごとも聞いてくれる人ってことで。

四ノ宮那月……平均して仲良くしてますが意外と友達は少ない。
       芸能人・大柄・草食系・ある秘密と、他の男性キャラにない要素を足せそうだったので入れたキャラ。

巴マミ……大人気なのに初期交友度0になってしまった。あの場面でマミさんの険悪判定引かれて、正直1は「どうしよう」ってなってた。
     中学生なのに抜群のリーダーシップ!なキャラにするつもりだったのに。関係改善まであと1歩。

土屋康太……実は意外な人と「友達」だったりします。コンビで動かす気満々だったから両方険悪引かれて吹いた。
      峰土屋コンビはスキルが便利、だと思うからほっとくのはもったいない。

峰理子……忘れてるかもしれないけどこの人探偵ですよ。捜査・裁判で活躍するはずですよ。そんなポジには見えないけど。
     実はファッションショーは峰土屋コンビとの関係修復のチャンスだった。

シャワーも済ませたし、あとは夕ご飯を食べて寝るだけだ。

時間が余ってるな。何をしようか。


【自由行動 2日目:夜】

1.誰かと過ごす(名前指定)
2.一人で過ごす(場所指定)
3.レジャー
4.モノモノマシーン

[希望ヶ峰ホール]
1階…大ホール・メイクルーム・衣装室・大道具倉庫・機材室
2階…視聴覚室・資料室・展示室
地下…地下駐車場
1階離れ…カフェ・調理室・食材倉庫

モノクマメダル:3枚

安価下

【調理室】

結局予定もなかったし、夕ご飯を食べにカフェへやってきた。

なの「あっ。八坂さんもお食事ですか?」

真尋「うん。そういえば昼ごはん食べてなかったから」

キリトと話した後すぐ1階で椎名に捕まったからな……。

シャワー前におやつは食べたけど。

なの「それはいけませんよ! 三食きっちり食べないと体を悪くしちゃいますよ」

真尋「ありがとう。何作るかな……レトルトでいいか」

なの「ダメです! ちゃんとした物を食べないと! わたしが作りますから待っててください」

真尋「頼んで大丈夫なのか? 朝も作ってくれたよな」

なの「家事は嫌いじゃないですから」ニコリ

お言葉に甘え、調理室にもイスがあったのでそこに座った。

後ろから見ると、やっぱり背中に目が行くよな……。ゆっくり回ってるし……。

なの「先ほども、お茶会の片付けついでにカフェの掃除をしてたんですよ」

なの「巴さんが用意してくれたリボンのふきんを使って高いところの窓まで拭いちゃいました」

真尋「掃除も得意なんだな。高須とは気が合うんじゃないか?」

なの「高須さん、苦手なんですよ」

真尋「顔が怖いからか?」

なの「それもあるんですけど……で、で、出会いがしらにネジ拭いてきたんですよ!」

真尋「それは高須が悪いな……」

たぶん親切のつもりなんだろう……自分で拭けなさそうだし。

もうちょっと話を膨らませてみよう。

1.お茶会どうだった?
2.ネジの話題に触れない人っていた?
3.自由安価

※3じゃない限りマミさんの話に必ず繋がります

安価下2

真尋「そういえば四ノ宮がお茶会やるって言ってたな」

真尋「どうだった?」

なの「もちろん、すっごく楽しかったですよ!」

なの「参加したのは、竜宮さんと、四ノ宮さんと、巴さんと、わたしと」

なの「苦手な峰さんもいたけど大丈夫でした」

真尋「結構たくさんだな」

なの「竜宮さんはこれからも毎日遊びたいんですって」

なの「またお誘いがあったらできるだけ参加したいと思ってます」

なの「あ! 竜宮さんで思い出しました」

真尋「どうした?」

なの「明日の朝食当番、八坂さんにお願いできませんか?」

なの「竜宮さんに頼んでみたら高須さん怖くて手が震えそうなんですって」

なの「八坂さんは高須さんとも仲良しでしたよね?」

真尋「了解。今日は話してないし当番で会いたいかもしれない」

真尋「たぶん2番目に仲いいな、高須。東雲と同じくらいか」

なの「一番は誰なんですか?」

真尋「上条だな……あいつ、がさつそうに見えてすごく気が利くんだよ。本当に感謝してる」

なの「ですよね。そんな上条さんとはわたしも2番目くらいに仲いいです」

真尋「そっちの一番は誰だ?」

なの「巴さんですよ。今日のお茶会のお菓子もケーキもプレゼント交換も巴さんの企画だったんです」

なの「料理も上手いし、優しいし、綺麗だし、憧れちゃいます」

なの「上条さんとも仲直りしてくれればうれしいんですけど」

真尋「僕も上条と仲がいいばかりに、ちょっと巴と気まずくて困ってるんだ」

なの「……こうしませんか!? 今日の夕ごはん、4人でいただきましょうよ!」

真尋「え、えぇ!? それはいきなり難易度高くないか」

なの「喧嘩してる人の話を聞いて歩み寄らせるのがわたしの仕事です」

なの「わたし、超高校級の保育士ですから!!」パァァ

それはなんか僕と上条と巴が子供みたいじゃないか!? ……間違ってないかもな。

僕は上条に、東雲は巴に、メッセージを送った。東雲の提案で本意は包み隠さず。


関係修復判定
01~33 誤解を解くことができた(普通)
34~67 これからは仲良くしよう(いい感じ)
68~00 本当は気が合ってたんだ(一気に友人に)

安価下コンマで真尋、
安価下2コンマで上条の判定

自分の中では既にきった(脱落前提)しなぁ
主人公補正も何も『そもそも主人公じゃねぇから』キャラは
(四ノ宮土屋理子マミ椎名春海)
はがないって理科か主人公?

真尋:23 上条:20 あちゃー……まあいいか


【カフェ】

マミ「……こんばんは」

なの「巴さん、来てくれてうれしいです」


上条「……よう」

真尋「ちゃんと来てくれたな」


[奥のテーブル]

高須「……おう、なんてこった」

理科「あの……まさかカフェ吹き飛んだりしませんよね」

椎名「いざとなったらあたしが『能力』で守るって」

椎名(真尋、頼むぜ)


なの「それじゃ、いただきましょう」

真尋「いただきます」
    マミ「いただくわ」
          上条「いただきまーす」

……。

しばらく無言で東雲の作った寄せ鍋を食べる。

外は夏のはずだけどここは鉄板で封鎖されてるから夜は若干冷えるんだ。

……ここは、東雲が切り出す場面だろう。

なの「あのですね」

上条「……」

マミ「……」

なの「今日はわたしからお説教をしたいと思いまして」

違うだろ。

真尋「東雲、そうじゃなくt」

なの「わたし、怒ってるんですよ!」プンプン

なの「廊下ですれ違うたびに睨み合って」

なの「それを見てる周りの人の気持ちを考えたことがあるんですか!?」

上条「し、東雲……」

なの「そして悲しいんです」

なの「2人とも、わたしの大事な友達なのに」

なの「上条さんは、開会式の後、自分の体(左拳のこと)も気にしないで爆発の近くにいたわたしを気遣ってくれる強い人なのに」

なの「巴さんは、本当は使える魔法の回数に限界があるのに、ちょっとした問題も魔法で助けてくれる優しい人なのに」

なの「……どうして、うう、仲良くできないんですか……」メソメソ

マミ「東雲さん……」

……何も間違ってなかったな。

真尋「……巴。僕は仲直りがしたい。ここで誤解を全部解いて、ちゃんと協力し合おう」

真尋「僕は巴が傷ついてることも考えずに発言してしまったことを謝る、ごめんなさい」

マミ「……」

真尋「東雲がここまで言ってくれたんだ。それに答えない訳にいかないだろ」

上条「そうだな」

上条「俺も改めて謝るわ、ごめんな」←深く頭を下げた

上条「……事故だったら何でも許されるって訳じゃないよな」

上条「そしてついでに説明しておく。俺の右手は意識せずとも触れた魔法を打ち消してしまうんだ」

マミ「……ティロ・フィナーレを止められた時に気が付いていたわ」

マミ「本当はリーダーとして、誰かを仲間外れにするわけにはいかないのに」

マミ「素直になれなくて、ごめんなさい」

なの「よくできました」

なの「ごはん、冷めちゃいますよ」


「「「ごちそうさま」」」

上条「巴、これいらないか。仲直りのしるしになるかは微妙だけど……」

つ[ブルベリの金無垢]

マミ「いいの? ふふ、素敵なチョイスじゃない」

マミ「私からも今度、何か2人に用意しておくわ」

マミ「それじゃあまたね。東雲さん、ありがとう」

上条「俺も帰るか。美味しかったぜ、東雲」

上条「……八坂も、サンキュな」

真尋「僕は何もしてないよ」

なの「うふふ」ニコニコ

喜びの大きさを表すように、東雲の背中のネジ巻きが勢いよく回っていた……。


なのにプレゼントを渡しますか?(渡す場合はアイテム名も)

『プレゼント』
爆弾おにぎり
全自動卵割り機
漫画:黒鋼のストライバー

安価下2

プレゼントは渡しませんでした。


椎名「よう、上手くいったみてえじゃないか真尋」

真尋「僕の功績じゃないよ」

なの「いいえ、きっかけになったのは八坂さんとのお話ですから、おんなじですよ!」

理科「一時はどうなることかと思いましたよ」

高須「これで一番の懸念は消えた、な」

なの「ひっ」

真尋「人の事言えるのか、東雲?」

なの「そ、そうですよね」

なの「あ、あの、乱暴しませんよね……?」ブルブル

高須「おう……。俺はたぶんこの中で誰よりも乱暴とは縁遠い人間だと自負している」

椎名「言うじゃねえか」

理科「椎名先輩は間違いなくらん……いたた、つねらないでください、ちぎれちゃいます」

高須「そういや、上の方の窓がきれいになってるが、東雲がやったのか?」

なの「は、はい! 巴さんと2人でやりました。掃除好きなんですよ」

高須「そうなのか! 明日、倉庫を片づけたいんだ。手伝ってくれないか」

なの「喜んでっ」

理科「仲直り大会ですね。東雲先輩、昨日は体をチェックして本当にすいません」

なの「……もう、やめてくださいね? わたし、人間ですからね? 志熊さん、哺乳類嫌いなんでしょう?」ネジクルクル

理科「……。り、了解です」

高須(笑いこらえてやがる)

椎名「ちょっと気が楽になったぜ……」

こうして、小夕食会は大団円で幕を閉じた。

真尋「高須、明日朝食当番だろ? 僕も明日担当だ、よろしくな」

高須「おう。明日に備えて今日は早く寝るか」

なんとなく疲れたな……明日朝早いし僕も早めに寝よう。

【Info】
東雲なのとの交友度が上がりました
上条当麻との交友度が少し上がりました
巴マミとの関係が改善され「知人」になりました
マミ―上条の関係が改善され「知人」になりました
なの―高須の関係が改善され「知人」になりました
なの―理科の関係が改善され「知人」になりました

東雲なのの通信簿2ページ目が開放されました。
「背中のネジ巻きが非常に気になる清楚な女の子。とても感情豊か。保育士らしく器用で家事は何でも得意なようだ。」

『えー、オープンキャンパスにご参加のみなさま。午後十時です。夜時間になりました』

『間もなく、カフェは入口をロックされ、立ち入り禁止となります』

『それではいい夢を。おやすみなさい……』


【真尋の個室】

『スケジュール』に「朝食会」を登録し、アラームをセットした。

6時で良さそうだな。

寝る前に『メッセージ』をチェックしておく。

5通。

……多いな。

『From:竜宮 To:八坂』
『明日のお昼 シンタローくんと映画見るの 三人までいいから真尋くんもどうかな かな』

ずいぶん成長したな。あとは句読点だ。頑張れ竜宮。

『From:高坂 To:八坂』
『明日、朝食会の後トランプ大会があるの(ニッと笑った顔文字)』
『誰かのセットの中に入ってたんだって(驚いた顔文字) あんたも来る(派手な?マーク)』

対照的にすごく使いこなしていた。絵文字使えたんだなこれ。

ただ顔文字がモノクマなのがうざい。……これしかなかったんだろうな。

ゲームに関しては、朝食会の片付けが終わったら参加できないことも無さそうだ。

『From:巴 To:上条、八坂』
『今日はありがとう。仲直りできてよかったわ。2人にプレゼントがあるから明日の夕ご飯もご一緒しない?』

夕飯ならある程度時間を潰してから行けるだろう。

『From:土屋 To:八坂』
『八坂に見せたいブツがある。明日の昼、俺の部屋に来てくれると、嬉しい。』

……土屋から誘ってきた?

もしかすると、土屋側は僕に嫌われていることに気づいていないのかも。

しかし、この文の感じ……。何か重要な手がかりでも見つけたのか?

『From:巴 To:全員』
『明日も8時から朝食会です。当番は八坂くんと高須くんです。男子の実力を見せてもらいましょうか。』

プレッシャーかけるなよ!

せっかく仲良くなれたのに、また巴の事を嫌いになりそうになった。

と、これで全部だけど……かぶってるのもあるし、全部行ってたら自由時間が少なくなるな。

夕飯の誘いは寝る前だからいいけど、それ以外は考えないとな。

高坂と竜宮には文面的に返しておいた方がいいと思い、「行けるかわからない」と返しておいた。

一応全部、『スケジュール』に登録しておいたから、時間になったらアラームで知らせてくれる。

さて、寝よう。おやすみ……

夜時間になったので今回の更新をおわります。

動機まではもうちょっと間が空きますよー
序盤はキャラ多いから、しっかり交流時間を設けてます。

安価キャラならろくに交流せず死んじゃわれても、残念だなぁで済みますけど
版権キャラを使っている以上、ろくに見せ場もなく退場させるのはちょっとさすがに……。
せめてその個性をしっかり見せてからドラマチックに退場させたい。
早く事件起こしたくもあるんですけどね。

さて、朝食作り行ってみよう
――――――――――――――――

【3日目:早朝】

スケジュール「朝食当番! 朝食当番!」ビーッビーッ

うう……。

起きないと……。



【カフェ入口前】

……。

……まだ夜時間なのか。

6時15分。今から寝なおしたら確実に間に合わない。廊下で仮眠取ったら校則違反。

7時に開くんだよな。

……7時前まで探索しておこうか。


[希望ヶ峰ホール]
1階…大ホール・メイクルーム・衣装室・大道具倉庫・機材室
2階…視聴覚室・資料室・展示室
B1…地下駐車場

※今回は誰とも出会いません

安価下

【展示室】

夜時間は全体的に明かりが弱められ薄暗くなっている。

そんな真夜中らしさを演出された展示室は昼間よりずっと不気味だった。

……なんでここに来たんだろう。

絵の裏とか見てみようか。一人肝試し。



亡霊はいない代わりにモノクマメダルがあった。

【Info】
モノクマメダルを5枚入手しました。





【カフェ入口前】

高須「おはよう」

真尋「おはよう……。夜時間の事忘れて6時に一回来ちゃった」

高須「……ご苦労様」


『オマエラ! おはようございます! 朝です、7時になりました!』

『起床時間です! 今日も張り切っていきましょう!』


かちゃ

真尋「自動で鍵開くんだな」

高須「……自動じゃなかったらモノクマが開けに来るだろう」

真尋「ちょっと覚悟してた」



【調理室】

高須「さて。朝早い面子は7時半には来る。それまでにある程度作り終わっておこう」

真尋「了解」


※朝食会
全員の交友度を上げるチャンスです。
メンバーによって食事の好みがあります。
真尋くんは家事スキルがあるので黒焦げとかにはなりません。


高須「八坂、朝食のメニューはどんな感じにしようか」

今日の朝食は……

1.ごはんと味噌汁などの純和風
2.パンとサラダなどのヨーロピアンスタイル
3.ごはんとウインナーなどの日本式洋食

安価下2

高須「本格的に洋食か。たまにはいいかもな」

高須「それじゃ、分担して取りかかろう」

僕が作るのは……

1.サラダ
2.ムニエル
3.フライドチキン

01~10 いまいち
11~50 いつも通り
51~90 大成功
91~00 極上

安価下2 コンマで料理のできも判定

コンマ:19 いつもの実力は発揮できた

ポテトサラダができました。

高須「ポテトサラダにしたんだな。うん、悪くない」

高須「混ぜるの大変だったんじゃないか?」

真尋「うん……想像以上だった」

ただのポテトサラダなのにずいぶん時間と体力を使った……。



真尋「これでだいたいできた?」

高須「なんとなくもう一品は欲しいところだな」

真尋「ひらめいた」


【安価】真尋「カオスクッキングのお時間です」高須「お、おう…」


真尋「目をつぶって掴んだ食材で料理を作ります」

高須「素敵なお料理ができるといいですね」

高須「ってなんだよこれ!?」

真尋「食材倉庫から目をつぶって持ってきた食材3つで料理を作る」

真尋「何ができるかはお楽しみだ」

高須「とんでもないものできたらどうするんだ?」

真尋「その時は捨てればいいんじゃないかな」

高須「……食べ物で遊ぶのは良くないんじゃないか」

真尋「うん。でも良く考えてみてよ。食べ物で遊ばれて困るのは誰?」

高須「農家のみなさんじゃないか」

真尋「ヒント。食材を用意してるのは誰?」

高須「……なるほどな」ニヤッ

真尋「上手くいけば予想外の美味が誕生、失敗してもモノクマへの嫌がらせになる」

真尋「どっちにしてもモノクマにとっては面白くない」

真尋「さあ! モノクマを絶望させようじゃないか!」

高須「おう!」

※コロシアイオープンキャンパスに参加した時以外は決して真似しないでください

安価下3まで 食材指定(食べれなくてもいいかも)

真尋「……」

高須「……」

真尋「普通にポークカレーができた」

高須「美味しそうだな」

ペロッ

真尋「蜂蜜のおかげで、マイルドな味わいに」

高須「朝からでも食べやすいな」

真尋「……料理上手って辛いな!」

高須「カレーに合うヨーグルト用意してくる!」

今日の献立はポークカレー、トッピングのウインナー・チーズ(共に欧州産)、ポテトサラダ、フルーツヨーグルトです!



【カフェ】

マミ「……朝からカレーなの?」

真尋「食べればわかるさ」

四ノ宮「本格的ですねぇ! ポテトサラダもとても美味しそうです」

マミ「それじゃみんな集まったし始めましょう」

椎名「カレーの匂いっておなか空くよな。みんなも我慢できないだろ?」

真尋「僕の早起きとカオs、偶然のきっかけが生んだ自信作だ」

高須「喜んでもらえるとうれしい」

四ノ宮「わぁ! 予想通りです! こんな朝ごはんが食べたかったんですよぉ!」

キリト「……!」

琴浦「……辛くない」

峰「もしかして蜂蜜? マーくんたち、わかってるぅ!」

真尋(タバスコのつもりで手に取ったなんて言えない)

マミ「見くびってたわ……」

理科「このヨーグルト、竜児先輩の味がします」

高須「やめろ」

土屋「…………」←ひたすらポテサラを食べている

レナ「はぅ~! おいしいよ! 後でレシピ教えて教えて!」

真尋(スパイスも目をつぶって適当に入れたから覚えてない)

春海「……俺、カレー駄目なんだよな……ごめん」



【調理室】

高須「おおむね好評だったじゃないか」

真尋「自信が出てきた」

真尋「だからこれからもカオスクッキングを続けようと思う」

高須「普通に作るカレーより美味しかったしな」


【Info】
普通レベルの朝食を作りました
カオスクッキングで交友度ボーナスを獲得しました
春海との交友度がちょっと上がりました
上条・なの・桐乃・如月・椎名との交友度が少し上がりました
四ノ宮・キリト・琴浦・峰・土屋・レナ・理科・マミ・高須との交友度が上がりました

スケジュール「高坂たちがトランプ大会」ピピピ

食器を洗い終わった時ちょうどアラームが小さく鳴った。

参加するとは決めてないから自分の好きな事してもいいけど、どうしようか?


【自由行動 3日目:朝】

1.誰かと過ごす(名前指定)
2.一人で過ごす(場所指定)
3.モノモノマシーン

[希望ヶ峰ホール]
1階…大ホール・メイクルーム・衣装室・大道具倉庫・機材室
2階…視聴覚室・資料室・展示室
地下…地下駐車場
1階離れ…カフェ・調理室・食材倉庫

モノクマメダル:8枚

安価下2

【カフェ】

桐乃「あ、真尋も来てくれたんだ!」

マミ「片づけお疲れさま」

レナ「桐乃ちゃん、代わりにメッセージ送ってくれてありがと!」

真尋「参加者はこれで全員?」

なの「はい。そろそろはじめようと思ってたんです」

椎名「そういや誰のセットにトランプ入ってたんだ?」

キリト「俺が持ってきた」

マミ「昨日キリトくんが一人でトランプ遊びをしているのを見かけてね」

レナ「それでトランプ大会にしようってことになったの!」

理科「それじゃ、ゆっくりとトランプを楽しみましょう」

レナ「理科ちゃん? ゆっくりなんてさせないよ?」

理科「えっ、なんだって?」

レナ「ゲームは戦争。本気で挑まなきゃ意味がないのさ! ってそんな感じの事をある人から聞いたかも」

レナ「だから、最下位の人には罰ゲームがあるよ!」

真尋「き、聞いてないぞ高坂!?」

桐乃「まずアタシも聞いてないんだケド!?」

キリト「これはゲームであっても、遊びではない」キリッ

キリト「そういうことだな」ニッ

レナ「キリトくんわかってる~!!」

峰「罰ゲームの内容ってなんなの……?」

レナ「それはレクリエーション部長であるレナからあとで発表させてもらうよ!」

レナ「とりあえず、とっても恥ずかしいものかな、かな!」

土屋「…………恥ずかしいもの、だと……!」

土屋が顔の前を抑え、次の瞬間ブバァッ! と血液が噴き出した――

椎名「康太、おいっ、しっかりしろよ康太あああああ!!」

土屋「…………死してなお、一片の悔い無し」b

桐乃「ねえ。ムッツリーニその罰ゲーム見たら死ぬんじゃないの」

理科「その場合、土屋先輩を殺したクロは誰になるんでしょうか」

峰「たぶん、劣情を催させた人になるんじゃないかなぁ」

なの「そ、そんな! そんな理由で人殺しにはなりたくありません! 全力で挑まなきゃ!」

なんかよく分からないが、恥ずかしい罰ゲームは避けたい……!

僕も全力で、戦う!

『ブラックジャックもどき』

レナ「10人で一気にやっても大変だから、まずは1対1で試合をしてもらうよ!」

竜宮の相手は巴。

他はそれぞれ、土屋VS峰、椎名VS志熊、東雲VS高坂、

そして僕の相手はキリトだった。

キリト「真尋、残念だったな。俺が相手だ」

真尋「これはあくまでカードゲームだ。僕は負けない!」

キリト「……甘い」

点数の高い方が勝ち。ただし80を超えたら負け。

いざ、勝負ッ!!

安価下 真尋の点数
安価下2+30(ただし80で止まる) キリトの点数

真尋の点数:86 キリトの点数:31

真尋「く、くそ、1枚引きすぎたか……!」

キリト「俺の勝ちだな」ドヤ

真尋「お前ドヤ顔してるけど31点だからな」

キリト「手を抜いたんだ。真尋が負けると分かってしまったからな……」

真尋「どういう意味だ?」

キリト「わからなければ真尋は次も負ける」


巴「つ、強すぎるわ」←69点

レナ「楽勝だよ~☆」←77点


土屋「…………バカな」←81点

峰「やったぁ」←62点


椎名「うわあああああ」←89点

理科「いやあああああ」←92点


なの「う、うぅ……」←78点

桐乃「顔を洗って出直しなさい。あ、洗ったらサビちゃうか!」←80点


僕たち以外はどこも名勝負になっていた。

なお、椎名と志熊はどちらも敗北扱いになった模様。



『大富豪もどき』

巴、土屋、椎名、志熊、東雲、そして僕の決勝戦。

オーソドックスに大富豪で決めることになった。

5回目に大貧民になった人の負け。都落ち無し。革命あり。ジョーカーあり。8切りあり。

……なぜか今日の僕は運が悪く、2連続で大貧民になってしまっていた。

3回目では巴が大貧民に。4回目で僕がまた大貧民。

……これは、何かおかしくないか?

何者かの策略を感じる。

実際、良く考えたら、3回目を除いて巴がずっと貧民だ。

そういえば、ずっと革命が起こらないな。強い方からカードを3枚大富豪に渡す大貧民には辛い。

このままじゃ僕が罰ゲームだ……!

……。

……!

その時、後ろから何者かの強い視線を感じた。

僕の邪神ハンターの才能が告げている……誰かの強い意志が運命を操作しているのだと!!

怪しい人物を指摘しろ!(安価下2)

まさか……巴なのか?

いや、それならば彼女自身も窮地に陥っているのはおかしい……。

それなら、罰ゲームを受ける相手を選びたい人……まさか土屋なのか!?

だとしたら僕なのはおかしいぞ。

ん? いや、女子が罰ゲームを受けたら自分の命が尽きてしまう。

そう考えて、僕に細工をしたのか。

……でも、やはり巴も窮地に陥っているのがおかしいんだ。

罰ゲームが巴だったら土屋死ぬし。

…………つまり、僕か巴、そのどちらかが罰ゲームを受けることを望んでいる人物が犯人なんだ。

……駄目だ、あと少しなのに推理がつながらないっ……!

もうあれだ。あいつのせいにしよう。

仲のいい人の周囲まで、その右手で幸運を打ち消してしまう、

真尋「上条当麻っ!! お前のせいかぁ!!」

マミ「あーがりっ♪」

キリト「そして、ハズレだな」

真尋「え」

後ろを振り向く。

そこにあったのは。

レナ「みんな、お疲れさま! このゲームの最下位は真尋くんでした!」

とても嬉しそうに笑う竜宮の顔。

そして、竜宮はニヤリと口の端を上げると、後ろで組んでいた手をずらし、ちらりと僕に見せてきた。

「Q」「Q」「J」「10」「9」「8」「5」「4」「3」「2」「1」。先ほどの点数。合計「77」のカード。

…………。

そりゃ革命起きないわ。



レナ「じゃあ、罰ゲームにレッツゴー♪」

真尋「チートやないか! チーターやろそんなん!」

キリト「これはゲームであっても、遊びじゃない」キリッ

真尋「まずゲームとしておかしいだろ!?」

レナ「真尋くんにいい言葉を教えてあげる」

レナ「勝てば正義なんだよ、だよ!」

……僕の竜宮レナへの好感度が大きく下がった。

【メイクルーム】

真尋「ホンキデイッテンノカ?」

レナ「そうだよ」

レナ「レナ、嘘は嫌いだから」

真尋「……不幸だ」

レナ「真尋くんがレナのトリック見破れたら、レナが罰ゲームだったのになー。あー残念だなー」

レナ「シンタローくんの個室にご奉仕しに行ったのになー」

レナ「それに、レナは罰ゲームマミちゃんでもよかったんだよ?」

レナ「きっととってもかぁいいの!」

レナ「でも、真尋くんも案外似合ってるよ!」

桐乃「見てて気持ち悪くないからいいんじゃないの?」ニヤニヤ

こうして僕は今日一日、メイド服で過ごす羽目になってしまった……!


高坂か竜宮にプレゼントを渡……す気にならねえよ……。

でも、まあこいつら楽しそうだし、ここは年上の余裕を見せようか……。



桐乃かレナにプレゼントを渡しますか?(渡す場合はアイテム名も)

『プレゼント』
爆弾おにぎり
全自動卵割り機
漫画:黒鋼のストライバー

安価下2 渡すなら相手も指定

真尋「……竜宮……これいらないか?」

レナ「え? 全自動卵割り機? 卵くらい自分で割れるよ。いらないかも……」

真尋「今、竜宮が僕に対して抱いている感情が、今の僕の竜宮への感情だ」

レナ「レナのことかわいいって思ってくれてるんだ! はう~! どうしよ~!」

盛大にミスった。

レナ「とっても嬉しいからこれは持って帰ってあげるね!」

喜んでもらえなかったけど結果オーライ……なのか?



桐乃「どんまい。次があるって」

真尋「次は無いよ。絶対参加しない」

桐乃「……最下位に罰ゲームより、優勝者に賞品の方がいいと思うけどねー」


【Info】
特殊レジャーなので通信簿は開放されませんでした
特殊レジャーにつき関係改善はありませんでした
高坂桐乃・椎名深夏・巴マミ・志熊理科・東雲なの・キリトとの交友度が大きく上昇しました
竜宮レナとの交友度がとても大きく上昇しました
キリト―レナ、マミ―桐乃、土屋―マミ、土屋―理科、土屋―なの、椎名―キリト、峰―マミ、峰―理科、峰―キリトの交友度が上がりました
罰ゲーム発生中、一部相手に出会った際に反応コンマを取ります

あの後、きょろきょろしながら部屋を出て、風のように自室へ引きこもった。

うう。スースーする……。

すぐにモノクマが個室に用意していた予備の制服に着替えた。



【真尋の個室】

……。

スケジュール「土屋が部屋に呼んでた」ピピピ

スケジュール「竜宮と如月と映画」ピピピ

もう、お昼か……。

昼食も食べたいし、ちょっと動き回りたいけど……

トランプ大会参加者結構いたしなぁ……。

流石にこのまま外出たら何言われるか分からない……。

しぶしぶ、メイド服に着替えて外に出た。



【地下駐車場】

如月「んなっ!?」

出た瞬間に如月と鉢合わせた。死にたい。

如月「……あー、いい。誰になぜどんな流れでそうされたか大体わかる」

それだけ言って如月は1階に上がって行った。

ってあの如月が自分から外に出てるってことは映画か……。

……あいつも苦労してるんだな。


【自由行動 3日目:昼】

1.誰かと過ごす(名前指定)
2.一人で過ごす(場所指定)
3.レジャー
4.モノモノマシーン
5.土屋のところへ
6.竜宮のところへ

[希望ヶ峰ホール]
1階…大ホール・メイクルーム・衣装室・大道具倉庫・機材室
2階…視聴覚室・資料室・展示室
地下…地下駐車場
1階離れ…カフェ・調理室・食材倉庫

モノクマメダル:8枚

安価下(今日ラスト安価)

【地下駐車場】

今は竜宮には会いたくない。

如月に任せておこう。

なので、もう一件の誘いに乗ることにした。

コンコン

ちらっ

土屋「…………入れ」

こいつ服で判断しやがった。



【土屋の個室】

土屋の個室は散らかった和室だった。

中央にはちゃぶ台が置かれていて、そこに誰かが座っていた。

上条「へっくし!」

って上条? 土屋と仲良かったのか……。


01~25 流石の上条さんもドン引き
26~50 何があったか心配してくれる
51~75 話のネタとして盛り上がる
76~00 変なフラグが立つ

安価下 上条さんの罰ゲームへの反応(今度こそ本当のラスト安価、続きは明日)

あ、も一つ忘れてた。交友度管理難しい

土屋との関係修復判定
01~33 誤解を解くことができた(普通)
34~67 これからは仲良くしよう(いい感じ)
68~00 ちゃんと話してみると気が合った(一気に友人に)

安価下

上条さんの反応:47(何があったか心配してくれる) このスレだとめっちゃ気が利く上条さん男前
土屋との関係修復:99(一気に友人に) 真尋くん隠れスケベ説
――――――――――――――――

上条「あ?」

上条「……八坂、何があったんだ」

真尋「竜宮に身ぐるみはがされて」

なんであいつあんなに馬鹿力なんだよ。田舎育ちだからか?

……下着までもっていきやがって。

下着は部屋で自分の物に着替えたまま出てきた。あんなのでうろつけるか。

え、確認されたらどうするって?

逆セクハラで訴えてやるさ。

上条「……クイズ大会だったか。……誘われなくてよかったぜ」

土屋「…………罰ゲームありきで誘ったはず」

そういえば僕以外の男子の参加者は、小柄な土屋と、女顔のキリトだけだった。

結局どうあがいても竜宮が得するようにできてたのか……! おのれ悪魔め……!

真尋「まあ、引かないでくれて嬉しい」

上条「びっくりはしたけどな。でもたとえ八坂が変態だったとしても俺は引きゃしねぇよ。友達だろ!」

上条……。なんていいやつなんだ……。

上条「つーか学園都市のダチとかその格好見たら大喜びしそうだしさ」

真尋「どんな奴だよそれ」

上条「メイド要素さえあればイケる奴」

真尋「変態じゃないか」

上条「それと、たぶん男の娘とかも含めてあらゆるジャンルに萌える奴」

真尋「なおさら変態じゃないか」

上条「だから言ったろ。俺は友達が変態でも問題ないって!」ニッ

感動を返せよ。

上条「それで俺、ムッツリーニとも仲いいんだ」

真尋「合点がいったよ」

上条はちょっと不幸なだけの常識人だと思ってたのに。

変態の仲間だったなんて……。

でも、上条はいい人だ。だからきっといい変態なんだ。

もしかすると、土屋も悪い変態じゃないのかもしれない。

上条と話していて忘れるところだった。

真尋「土屋。そろそろ本題に入らないか」

土屋(コクリ)

真尋「僕を呼び出して、見せたいブツって何だ?」

真尋「もしかして……脱出の手がかりを見つけたのかっ?(小声)」

真尋「だったらシャワー小屋に行こう(小声)」

シャワー小屋には監視カメラが無い。そういう話をするなら場所を移すべきだ。

土屋「…………本題の前に」

真尋「ん?」

土屋「…………八坂は、好みの女子はいるか」

真尋「いないけど」

何言ってるんだこいつ。

上条「俺は最初の印象ひどかったし、まだ会って3日目だけどさ」

上条「うちの女子ってなんだかんだでみんな結構レベル高いだろ?」

真尋「意味がわからない」

上条「八坂、考えるな、感じるんだ!」

上条「かわいいなって思う女子を、直感で選んでくれ」

真尋「は、はぁ」


直感ではなく直下で選びます、安価下

なののサービスカット思いつかなかった、そういう娘じゃないしさ……ごめん
ムッツリーニとどう意気投合させるか小一時間悩んだ結果なんだ
――――――――――――――――

かわいい子か……

確かに、女子全員可愛いかもしれない。見た目は。

……素朴で好印象だし、東雲と答えようか。

真尋「東雲、かな」

上条「あれま、上条さんと一緒ですって!」

上条「でもこの上条さんの嫁をそうやすやすと奪えると思ったら大間違いですのよ!」

上条「さあよしきた表に出ようじゃないかいざ決闘のとき!!」

真尋「そういう意味じゃないから安心しろ!」

土屋「…………東雲か」

土屋「…………少し待っていろ」

がさごそ、と散らかったものの山から、何かを探している風の土屋。

土屋「…………あった」

土屋が見せたそれは、4匹のハムスターを肩と手のひらに乗せてご満悦そうな表情の東雲の写真だった。

土屋「…………どうだ」

真尋「よく撮れてるな」

そういえば東雲にはハムスター飼育セットが配られていたんだったな。

見ていてこちらも癒される、いい笑顔とかわいらしいハムスターたちだった。

真尋「ってまさかこれ見せるために呼んだのか?」

土屋「…………そうだ」

……。

こいつバカだ。

土屋「…………東雲以外ならもっとすごいブツがある」ガサゴソ

上条「なんだと!? み、見せてくれムッツリーニ!」

上条「八坂、お前も男なら興味くらいあるだろ? な?」

えっ……。

土屋「…………せっかくだからとっておき」

ぱかっ

真尋「こ、これは……!」


~自主規制~


上条「ふう……いいもの見た」

真尋「お前……このために呼んでくれたのか……」

真尋「ありがとうな、土屋……いや、これからは僕もムッツリーニと呼ばせてもらう!」

土屋「…………喜んでもらえて光栄だ。真尋」

ムッツリーニと仲良くしないだなんて、僕はなんと勿体ない事をしていたんだろう……!

ムッツリーニの『超高校級の性識者』の称号は伊達じゃなかった。

ただの変態なんかじゃない。その情熱と技術は本物だ。もはや変態ではなく芸術家と呼ぶにふさわしい……。

……2人との絆が深まった。


ムッツリーニに何か聞いてみようか。

1.この写真集、いつの間にどうやって撮ったんだ?
2.ムッツリーニが好きな女子は誰なんだ?
3.ムッツリーニはどこから来たんだ?
4.自由安価


安価下、下2 友人になったので2つ聞けます

土屋のベッドでごろごろしながら手に持った写真を眺める。

真尋「それにしてもムッツリーニ、これどうやって撮ったんだよ……」

着替え中の女子、階段でのローアングル、お風呂上りの姿……

頼んで撮らせてもらったわけでは決してないはず。

巴が開会式でほぼ全裸になった時の写真もある……ということは。

土屋「…………盗撮(ボソッ)」

ですよね。

土屋「…………バレなければ罪じゃない」

決してバレずに盗撮を成功させることも、ムッツリーニの技術のすごさだ。

真尋「だけどその技術、もっと他に活かせないのかな」

上条「バカか。最高に活用してるだろ」

パシャッ

土屋「…………今も撮った」

真尋「なっ……!」

上条「前兆すら分かんなかったぞ……!」

カメラを出す予備動作も、シャッターを押す動きも、カメラをしまう瞬間も見せず、小さな音とフラッシュだけが撮影が行われた事を示していた。

土屋「…………峰は『不可視の撮影(インヴィジビレ)』と呼んでいる」

土屋「…………元は見えない銃撃の技らしい」

真尋「ムッツリーニって銃を持たせればこの中で最強なんじゃないか……?」

土屋「…………俺の得物はこれだけだ」スチャ

そう言ってムッツリーニはカメラを構えて見せた。やけに格好いいな。

上条「でも、風呂上りの女子はどうやって撮ったんだよ。女子階入れないはずだろ」

土屋「…………辛抱強く待つのみ」

どうやら男子の階に上がってきた時を狙っているらしい……。

真尋「ところで、ムッツリーニは女子の中で誰が一番好きなんだ?」

上条「やっぱ峰じゃねーの? よく一緒にいるし」

土屋「…………みんな違って、みんな良い」

真尋「なるほど……」

女性である以上、そこに優劣はない……か。流石は超高校級だ……。

土屋「…………でも、需要が高いものはたくさん撮らねばならない」

真尋「需要?」

上条「ムッツリーニは闇の商売人なんだよ。ムッツリ商会っていう」

上条「いろんな人の健全な姿からあられもない姿まで、男女問わず販売してる」

土屋「…………1枚1モノクマメダル」

な、なるほど……。

土屋「…………これはお近づきのしるし」

ムッツリーニは小型の封筒にさっきの東雲の写真を入れると僕に手渡してきた。

真尋「いいのか?」

土屋「…………試供品だ。受け取っておけ」

真尋「了解。部屋に飾らせてもらうよ」

実際、一瞬で撮ったとは思えないほどいい構図の写真だ。

飾るのにはもってこいだな。


ムッツリーニにプレゼントを渡しますか?(渡す場合はアイテム名も)

『プレゼント』
爆弾おにぎり
漫画:黒鋼のストライバー

安価下2

プレゼントは渡しませんでした。



その後、ムッツリーニの部屋でごろごろしながら過ごした。

ついでに部屋も観察してみた。

部屋には複数の片づけられてないもろもろの山ができあがっている。

片付いているのは、僕のいる土屋のベッドと、2人がいるちゃぶ台の左右の座布団周辺だけだ……。

棚の中には配られた絵の具セットの他に輸血パックが大量に入っていた。

本人曰く、今朝みたいな不意の失血時に補給するために常日頃から用意しているのだとか。

それをモノクマが調べておいたのか、最初から用意されていたらしい。

壁には『男道』と書かれた掛け軸がかかっていた。

部屋には大きな衣装ケースがあったが、ここだけは開けては駄目だそうだ。

きっとすごいものが入っているに違いない……。

もっと仲良くなれば見せてくれるかも……?


【地下駐車場】

土屋「…………ここで見聞きしたことは口外するなよ」

土屋「…………絶対にだッ……!」

上条「オーケー」

真尋「わかったよ」

ここまで超人級の性識者でありながら、その事実を隠しておきたいらしい……。

みんな知ってるけど……。

それを皮肉って、みんな表で「ムッツリーニ」と呼んでいるのかも知れない。



【土屋の個室】

土屋「…………帰ったか」

土屋「…………レアものが撮れた」

土屋康太の持つ写真には、ベッドの上で転がり着衣が乱れている(土屋の写真集を見て)頬を紅潮させたメイド姿の八坂真尋が写っていた。


【Info】
土屋康太との関係が改善され「友人」になりました
上条当麻との交友度が少し上がりました
土屋康太との呼称が「真尋」⇔「ムッツリーニ」に変化しました
「東雲なのの写真」を入手しました
土屋康太に弱みを握られました

夜になって少し気温が下がってきた。

長袖のメイド服は夏服の制服より暖かくて、少しほっとしてしまった自分が許せない……。

今は特に予定もないな。

何をして過ごそうか。


【自由行動 3日目:夜】

1.誰かと過ごす(名前指定)
2.一人で過ごす(場所指定)
3.レジャー
4.モノモノマシーン

[希望ヶ峰ホール]
1階…大ホール・メイクルーム・衣装室・大道具倉庫・機材室
2階…視聴覚室・資料室・展示室
地下…地下駐車場
1階離れ…カフェ・調理室・食材倉庫

モノクマメダル:8枚

安価下2

ちょっとマミさんまで遠いけどちゃんとマミさんだよ
――――――――――――――――

【ロビー】

レナ「楽しかった~! シンタローくんやキリトくんはいつもこういうの見てるの?」

如月「ここまですごいのは多くないぞ。実はオレ、アニメ批判が趣味なんだけど、これはケチのつけようがなかった……!」

キリト「レナが楽しめるアニメのハードルが高くなったな」

レナ「はう。それは困ったかも。どうしよ」

キリト「でも大丈夫。VRMMORPG(※SAOみたいなゲームの安全版)の世界に来れば、これ以上の臨場感を誰でも体験できるんだ」

レナ「ここから出たら一度やってみようかな、かな。シンタローくんも一緒に!」

如月「MMOだろ……。オレは最初の街の隅っこで引きこもるぞ」

ロビーで3人を見つけた。

結局キリトを誘ったらしい。

如月と仲のいい人を呼びたかったんだな……。

キリト「おや、真尋か。ちゃんと罰ゲーム続けてるんだな」

レナ「えらいえらい! でもエプロンずれちゃってるよ、レナが直してあげるね」

真尋「別にいいって!」

レナ「そうれ、こちょこちょ~☆」

真尋「うわ、ちょ、やめ、ひぃぃー!」

ロビーの床でのた打ち回る僕をキリトが不敵な表情で見ていた。うぜえ。

如月「……竜宮、その辺にしておいてやれよ」

レナ「はーい」

助かった……。如月、ありがとう……。

レナ「真尋くん、またね!」

キリト「なあレナ。罰ゲームって何時までなんだ?」

レナ「はう……考えてなかったよ……。うーん……」

レナ「夜時間が終わるまでにしよ!」

キリト貴様何てことを……!


01~25 高須ドン引き
26~50 事情を察してスルーしてくれる
51~75 ちょっとだけメイドとして働かされる
76~00 誰得フラグが立つ

安価下 高須くんの罰ゲームへの反応コンマ

マミさんまで長かった……
――――――――――――――――

コンマ:79 高須くんとフラグが立ちます。オメデトウ


【大道具倉庫】

特にすることもないし、それに四ノ宮あたりに見つかった時の事が怖いしで、大道具倉庫に探索にやってきた。

ここに来るのは初めてだな。

大道具倉庫は主に演劇用の大道具が保管されている場所のようだ。

ちょっと埃っぽい。

なの「こんばんは。八坂さん」

真尋「やあ、東雲。そういえば昨日掃除するって言ってたな」

思わずスカートの上からポケットの中の写真に手をかぶせてしまう。

東雲本人にバレたらどう思われるか……。

なの「はい。予定通り高須さんとがんばって掃除したんですよ」

なの「掃除を通して高須さんが本当はすごく真面目な人だって伝わりました!」

なの「わたし、駄目ですね。もしかしたら人を見る目がないのかも……」

真尋「そんなことはないんじゃないか。なあ……もしかして僕が実は悪者かも知れないって思う?」

なの「いえ、めっそうもないです! ……誰でも話してみたら本当はいい人ってことなんですね」

真尋「そうだよ。僕もさっきつくづくそう思った」

真尋「それで、掃除は終わった?」

なの「いえ、一緒に掃除がんばったんですけど。結局半分しか終わりませんでした……」シュン

なの「もう今日は遅いから引き上げようってことになりました」

ここは大型の背景セットが収納されている関係か、建物内の倉庫としては結構広々としていた。

残り半分の場所を見ると、物もごった返していて、正直手を付ける気も起きない……。

家事のプロである超高校級の保育士と、掃除が本職の超高校級の美化委員が2人がかりで、半日かけても終わらないのも納得だった。

真尋「あれ、そういえば高須は?」

この姿見た瞬間に「おう!?」って叫びそうなもんだけど。

なの「あちらにいますよ」

高須は部屋の隅で雑巾がけをしている最中のまま、こちらを向いて固まっていた。

これは、引かれたかな……。

よく見ると、高須は顔を真っ赤にしていた。めちゃくちゃ怒っているようだ。

美化委員としては、こんな汚いものが視界に入るのは御免こうむりたいんだろう……。

真尋「た、高須」

高須「……」スタスタ

高須は顔を背けたまま、足早に倉庫を出て行ってしまった……。

くそっ……。高須に嫌われてしまったじゃないか。

竜宮が本気で憎らしくなってきた。

なの「い、行っちゃいました。高須さん、どうしたんでしょう……?」

真尋「……あとでメッセージ送っとくかな……」

なの「よ、よく分かりませんが……ファイトですっ!」

東雲も倉庫を出て行った。

あー、嫌なことを忘れるには、何かに集中しないとな。

探索を開始しよう……。


すでに掃除されている半分はずいぶん綺麗になっていた。

様々な道具が片づけられている。

これは……竹馬か?

ズボンの脚部分みたいな長い布がセットになっている……。あしながおじさん役用? これは長すぎるだろ……

近くには伸縮するポールも見つけた。

僕には物干し竿にしか見えない。

他は演劇用の小物類だった。

食品サンプル。モデルガン。やかん。シルクハット。十字架。馬の模型。テニスラケットとそれを入れるバッグ。エトセトラ。

小物類も全部拭かれた跡がある。

ここまでしなくてもいいのに……。二人とも、几帳面だな。

部屋の奥の方は主に背景セットが保管されていた。

適当に押し込んであるから、迷路のようになっている……。

基本的に板張りに絵が描かれているだけだったが、たまに家具の模型が引っ付いている凝ったものもある。

背景セットの迷路を抜けると、目の前に巨大なキラキラした布が現れた。

上を見上げると、天井すれすれまである巨大な衣装だった……。

着るというより、入る感じの、有り体に言ってしまえば、数年前の大晦日に小林○子が着てたものと言われても信じれるレベル。

これで倉庫の探索は終わりかな。

部屋を出るためにもう一度迷路へと突入した。

【???】

迷路を抜けると、広々とした場所に出た。

向こう側には大きな凱旋門の模型。

……あれ? さっきまでこんなに広かったっけ?

後ろを振り向くと背景セットも消え失せ、何もない広大な空間が広がっていた。

真尋「あ、れ……?」

凱旋門がぶるぶると震えている。

気が付くと、周囲は異形の怪物に囲まれていた。

モノクマの罠なのか……!?

……宇宙人より気味が悪いかもしれない。

??「おいしそうな人間 みーつけた♪」

??「おいしそうな人間 みーつけた♪」

??「私たちの仲間に いれたげる♪」

??「メイドさん一名 ごあんない♪」

誰がメイドさんだこら。

……こいつら、昨日見た『らくがき』『骨壺』に似ている。

周囲の光景は『蹂躙』にそっくりだ……!

そういえばちょうど大道具倉庫の真上に当たるのが展示室か……。

??「やぁやぁ 楽しい芸術の時間だよ♪」モゾモゾ

??「さぁさぁ どこを斬りおとそう♪」シャキシャキ

やられてたまるか!

こんなこともあろうかとメイド服にもフォークを仕込んでおいたんだ。

フォークはすべて命中し、次々と怪物が消えていく。

??「キャオーーーーー」

甲高い叫び声がうっとうしい……!

真尋「おい」

門「……」

真尋「お前が本体だな」

門「……」

真尋「黙っててもお見通しだ!」

はい、フォークをどーん!

がいん

……通らない?

本当にただの門だった……?

門「閉じ込められてかわいそうな真尋くん」

門「知らない人たちに振り回されて」

門「そんな辱めを受けて、親友にも嫌われてしまって」

門「わたしが助けてあげるよ」

門「さあ、楽になろうよ」

真尋「それで精神攻撃のつもりか? 僕には効かないからな」

うぞうぞ

真尋「!?」

また、囲まれていた……!

フォークは……足りない!

…………。

……僕、ここで死ぬのか?




「パロットラ・マギカ・エドゥ・インフィニータ!!」



♪マミさんのテーマ

真尋「……え?」

マミ「八坂くん、危ないところだったわね」

マミ「でも、もう大丈夫」

マミ「超高校級の魔法少女の力、見せてあげるわ!」

真尋「巴……!」

??「彼女は魔法少女。魔女と戦う者さ」

真尋「いや、知ってるけど」

マミ「あれが魔女よ。私たち魔法少女の敵なの」

真尋「魔女……? 門じゃないか……?」

マミ「たまたまよ」

マミ「八坂くんに手を出した罪は重いわよ、魔女!」

マミ「それじゃ……一気に決めさせて、もらうわよっ!!」



【大道具倉庫】

真尋「あれ……?」

巴が自慢の魔砲で門を破壊すると、いつの間にか倉庫に戻っていた。

??「おめでとう。グリーフシードを手に入れたね」

マミ「ラッキーね」

マミ「この環境でもグリーフシードが手に入るのはいいけれど……」

マミ「正直、みんなが心配だから困りものね……」

真尋「ごめん。話について行けてないんだけど」

マミ「そう? 半分くらいついてきてた気がしたけれど?」

半分分かんねえよ。

マミ「それじゃ……カフェに移動しない?」

マミ「一緒に夕ご飯食べる約束したわよね。まだ早いからその前に話してあげる」

【カフェ】

6時半。ちょっと夕飯には早いくらいかな。

マミ「さて、八坂くん。何から聞くのかしら?」

なんとなく、聞いてほしそうに見える。

真尋「それじゃ……まずはその白いのについて」

マミ「ほら。自己紹介しなさい」

??「わかったよ、マミ」

キュゥべえ(以下QB)「僕の名前はキュゥべえ」


『魔法少女まどか☆マギカ』より

【超高校級の魔法少女候補のマスコット】

 キュゥべえ(‐)

 CV.加藤英美里


真尋「よ、よろしく」

QB「八坂真尋。さっきは惜しかったね」

真尋「ありがとう」

QB「早速だけど、君にお願いがあるんだ」

QB「僕と契約して魔法少女になって欲しいんだ!」

真尋「いやいやいや」

QB「もちろんタダでとは言わない。引き換えに君の願いを何でも一つだけ叶えてあげる」

QB「永遠の命でも、尽きることのない財産でも、誰かと仲直りがしたいとかでも構わない」

QB「ここから君たち全員を出してあげることだってできるんだよ」

真尋「いやそこは問題じゃなくて」

QB「何をためらう必要があるんだい? 全員での脱出が君たちの目的だろう?」

マミ「キュゥべえ。その辺にしておきなさい。そもそも……」

QB「それに、マミは今までずっと一人で魔女と戦ってきたんだ。僕はマミに魔法少女の仲間を作ってあげたいんだよ」

マミ「キュゥべえ……ありがとう」

おい、巴。

QB「もう一度お願いするよ。真尋、僕と契約して魔法少女になってよ!」

……。

真尋「あの、もう反論していいかな」

QB「なんだい?」

真尋「僕、男なんだけど」

QB「それはありえない。現に君は女性用の衣服を着ているじゃないか」

真尋「これは罰ゲームなんだ」

QB「わけがわからないよ。君はこのカフェの従業員だと思ったんだけど」

QB「そもそも僕の姿は、魔法少女かその才能を持つ者にしか見ることができないんはずなんだ」

真尋「……」

マミ「あの、キュゥべえ? 私のために頑張ってくれるのはありがたいんだけど、彼は本当に男性よ?」

QB「……マミがそう言うなら信じるしかないね」

QB「でも、男性で僕の姿が見えるとしたら、それは極め付けのイレギュラーだ」

マミ「ええと。その。キュゥべえがごめんなさいね」

真尋「ああ、うん。いいよ。あれだろ。魔法少女に付きもののちょっと間の抜けたマスコットキャラ」

マミ「じゃあ、ええと。説明の続きをするわね」

マミ「さっきのは魔女。この世界に呪いを振り撒く存在よ。さっきのような魔女の結界を張って、迷い込んだ人間を殺してしまうの」

宇宙人と変わらないな。

QB「魔女は希望を振り撒く魔法少女と対照的な存在だよ」

QB「魔女を倒してもらうために、願い事を持った女の子を探して、契約して魔法少女にするのが僕の仕事なんだ」

マミ「魔女を倒すと落とすのがこのグリーフシード」

マミ「そしてこれが私が魔法を使うのに必要なソウルジェム」

QB「契約した女の子に渡しているんだ」

マミ「見ていて。このグリーフシードを、ソウルジェムに当てると」

僕の目の前で、ソウルジェムという宝石の中に見えた黒い瘴気が、グリーフシードに吸い込まれていった。

マミ「穢れを吸い取ってくれるのよ」

マミ「もしも穢れがたまりすぎると魔法が使えなくなってしまうの。合ってたわよね、キュゥべえ」

QB「確かに、ソウルジェムに穢れを溜め込むのはよくないことだよ」

マミ「問題は、日常生活を送るだけでもだんだん濁ってしまう事なの」

マミ「だから魔女が現れないことはいいことなのだけど、出てきてもらわないと私が困ってしまうのよ」

QB「ちなみにグリーフシードを放置していると、中から絶望の化身、魔女が誕生する。もし見かけたら僕かマミに渡してね」

マミ「えっと……一気に説明しすぎたかしら?」

真尋「大丈夫。よく分からない説明をされるのは慣れてる」

真尋「それにしても、さっきのキュゥべえの話によると、巴はずっと一人で戦ってきたんだな……」

マミ「仕方がないのよ。一人だろうと世の中を守らなければいけないから……」

マミ「それが魔法少女の使命なんだから」

マミ「……どうやら邪神ハンターでは魔女に勝てないようね。他のみんなも危ないかもしれないわ。これからは気を付けないと……」

真尋「……巴って強いな。まだ中学生なのに、高校生が多い中リーダーとしてがんばってるし」

真尋「その責任感の強さは魔法少女としての経験からなのか……」

マミ「ええ。誰かを守ることが、私のやるべきことだから」

……。

もう少し巴に質問してみよう。


1.上条がソウルジェムやキュゥべえに触ったらどうなるんだろう
2.キュゥべえって本当にみんなを外に出せるのか?
3.僕に協力できることはないかな
4.自由安価(あんまりネタバレなのは無し)

安価下、下2 2つ聞けます (今回ラスト安価、続きは明日)

1、2選択


真尋「さっきキュゥべえが、みんなを外に出せるって言ってたけど本当なのか?」

QB「ん? もしかして契約してくれる気になったのかい?」

真尋「ないない」

マミ「キュゥべえならできるんじゃないかしら」

マミ「でも、緊急事態なのよ。キュゥべえ、今回は契約なしで外に出すことはできないの?」

QB「無理だね。僕も万能じゃない」

QB「僕だけであらゆる奇跡を起こせるわけじゃないんだ」

マミ「たしかに何でもできるならキュゥべえが魔女と戦っているはずよね」

QB「僕だけなら壁を抜けることも可能なんだけどね」

QB「でも、契約してくれるなら話は別だよ」

QB「ただ16人の位置を変えるだけじゃないか。お安い御用さ」

真尋「モノクマに止められたりしない?」

QB「彼には僕の姿が見えないんじゃないかな」

QB「それに、魔法少女の願いが起こす奇跡を止められる者がいるとすれば、それは神以外にありえないだろう」

QB「さあ、僕と契約してくれるかい?」

無視。

真尋「もう一つ聞くけど、ソウルジェムとかに上条が触ったらどうなるんだろう?」

マミ「絶対に触らせないわよ!?」

巴はかばうようにソウルジェムを手で包んで遠ざけた。

真尋「いや、取りはしないけど」

マミ「……これが砕けてしまったら、もう替えはないのよ」

真尋「もしかしたら穢れが取れるかもしれないって思って」

マミ「安全に確かめる方法があるの?」

真尋「ないな。ごめん」

真尋「魔女はどうなるんだろうな」

マミ「……そもそも結界に入れないんじゃないかしら」

マミ「そうでもなければ、あの不幸体質の持ち主が、今までに魔女に襲われていないとは考えづらいもの」

真尋「キュゥべえは消せるのかな」

QB「僕を消そうというのかい!?」

うん。

QB「上条当麻の右手の事はマミから聞いているよ」

QB「たしかに触られてしまえば、消えてしまう恐れがある」

QB「でも上条当麻に僕の姿は見えないじゃないか」

がしっ

上条「誰に見えないって?」

上条が右手でキュゥべえの頭をわしづかみにしていた。

真尋「上条、さっきぶり」

マミ「上条くんも夕ご飯食べに来てくれたのね、嬉しいわ」

上条「あの流れで断るわけにいかないだろ?」

QB「そんな! 一日でイレギュラーが2人も現れるだなんて!?」

QB「こんなことがあり得るはずがない……」

QB「き、君たちはいったい何者なんだ……!?」

結局消えなかったようだ。

こいつこそ何者なんだよ。



【カフェ】

巴は上条に軽くキュゥべえの説明をすると、準備があると言って調理室へ入って行った。

ちょっと夕食会まで時間があるな……。

カフェを出る訳にはいかないけど。

何をして過ごそうか。


1.モノモノマシーンでアイテム補充
2.近くの席の上条と会話
3.高須に謝罪のメッセージを送っておく
4.離れた席にいる琴浦のところへ行って話しかけてみる

安価下

それなりにメダルもあるし、モノモノマシーンを回してみることにした。

上条「おっ……八坂、金持ちだな」

真尋「上条も回す?」

上条「俺、1枚しか持ってないから回せねえわ」

上条「……写真結構買っちまったし」

アホか……

真尋「僕のと一緒に入れれば回せるはずだよ。入れるか?」

上条「お、そんな裏ワザが。頼む」


僕は何枚使おうか?(上条の1枚があるため、4枚以上で回せます)

所持モノクマメダル:8枚

安価下

レッツモノモノマシーン!

1~50では1が用意したアイテムが出ます(原作アイテムもあります)
コンマ51以上(56、83、94以外)では安価でアイテム決めも行います

安価下1~8 真尋の出したアイテム番号
安価下9 上条の出したアイテム番号

多いし連投オッケー

51、65、69、90の番号に相当するアイテムを安価で決めます

基本的に候補1のアイテムが出ますが、無難なものやチートアイテムは候補2が混ざり込みます

例:ぬいぐるみ+グリーフシード→絶望的な表情のぬいぐるみ

安価下:51番の候補1
下2:51番の候補2
下3:65~1
下4:65~2
下5:69~1
下6:69~2
下7:90~1
下8:90~2

連投は計画的に

【結果】
51「さおとめスカウター」……相手のアイドル力を計ることができる。舞園さんを計るとちょうど爆発する。
94「漫画:黒鋼のストライバー」
69「ヤンデレグローブ」……お邪魔虫に制裁を与えたり、料理を無理矢理彼の口に入れるのに適した装備品。鉄製。
65「エクスカリパー」……どんな相手にも必ず1ダメージを与えることができる伝説の剣。
16「ネコ耳パーカー」……ゲーマー女子御用達の可愛らしいパーカー。リュックもセット。
11「インスタントはなまるカレー」……ご家庭で超高校級の料理人の味を再現できる。1パック1000円と高い。
48「絶対音叉」……音楽に精通した者が使えば凶器となる。
90「ペルソナ召喚料理」……食べることで自らのペルソナ(?)を呼び出すことができる料理。霊魂に見えるのは気のせい。

【上条さんの結果】
13「最速カップラーメン」……どこかの探偵も大好きなカップ麺。

これは……。

漫画かぶった……。

上条「まあ、当たりだな」

上条「料理に外れ無しだ」

真尋「これも食べてもそう言えるのか」

上条「……悪かった」

上条「なあ、八坂。そのパーカー着てみてくれないか」

真尋「グローブなら装備してもいいけど?」

上条「よしよし、静かに待っとこうな! 巴さんの迷惑じゃないでせうか! 落ち着け八坂、おちつ」



マミ「ごはんできたわよー」

マミ「あれ、上条くんは……って死体!?」

♪死体発見BGM

上条当麻は2度死ぬ。

上条「……え、あれ、生きてる、俺、生きてる……!」

真尋「なるほど。モノモノマシーンで出るアイテムは人を殺せないギリギリの設計をされてるんだな」

マミ「それなら安心して回せるわね」

でも椎名がこれ装備したら流石に殺せるんじゃないだろうか……ちょっと心配。

【夕食会】

マミ「さあ。召し上がれ」

巴が作ったのはグリルチキンにマフィン、そしてチョコレートケーキだった。

「「いただきます」」

QB「僕の分はないのかい?」

マミ「これでプレゼントになったかしら……」

真尋「十分だよ」

上条「手作りケーキなんてそうそう食べる機会ないよな」

巴「喜んでもらえてよかったわ」

巴がマフィンを半分にしてキュゥべえの前に置いた。

QB「遅いじゃないか」


夕食会はつつがなく進んだ。

巴の焼いたチョコレートケーキは下手をするとお店の物より美味しかった。

腕がいいのか、食材がいいのか、添加物とかが入ってないからか。

QB「マミ。僕にはチキンは無いのかい」

マミ「無いわ」

QB「きゅっぷい」


真尋「ごちそうさま」

巴「ところで、2人は今日何か面白いことあった?」

上条・真尋(!!)ギクッ

巴「あら、どうしたの?」

真尋(言えない、あの巴の写真のことだけは言えない)

上条(あれバレたら今度こそ関係修復無理だッ……! 人生が終わる……!)

真尋(上条、何かいい感じの言い訳はないか!?)

上条(急に言われても!?)

僕たちはいつの間にかアイコンタクトで会話ができるようになっていた……。

琴浦(じーっ)

離れた席から琴浦が見てる……気のせいだよな……。

上条(よ、よし! これでいこう)

上条「……面白いことなんて、目の前にあるだろ!」

マミ「ふふ。そうね。間違いないわ」

こいつ、僕を使いやがった……。

まあ、しょうがないか……。

マミ「一歩間違えたら私がそうなっていたのね」

真尋「男子と女子じゃダメージが違うだろこれ……」

マミ「せっかく料理をふるまうのだから、その衣装でも悪くなかったかもね」

上条「ありかもしれない」

マミ「あら、上条くん。褒めてくれるの?」

マミ「年下には興味がないんじゃなかったの」

上条「あれは売り言葉に買い言葉だ。実際巴って年下に見えないし」

真尋「それに賛成。大人っぽいよな」

上条・真尋(主に胸部が)

琴浦(…………)

遠くで琴浦がうなだれていた……まあ気のせいだよな。

マミ「うふふ、ありがとう。お世辞でもうれしいわ」

お世辞ではないんだけど……。


2人ともう少し話そう。

1.……ここでの生活にも慣れてきちゃったな
2.イマジンブレイカーとかティロフィナーレって名前自分で考えたの?
3.自由安価

安価下2

真尋「ところでさ、2人のその能力名や技名って自分で考えたのか?」

マミ「ティロ・フィナーレやティロ・ボレー、無限の魔弾(パロットラ以下略)のことね」

マミ「ええ。すべて自分で考えているわ」

上条「でもそういうとこ見ると巴もまだ中学生なんだなー。そんなイタい……」

マミ(じろっ)

上条「……イタリア語ってかっこいいよな。俺も中学の時好きだったわー」

マミ「そうでしょう!」

真尋「上手くごまかした所悪いけどイマジンブレイカーが人の事言えるのか?」

上条「それもそうか。何だったっけな。自分で付けたのか学園都市からそう呼ばれたのか忘れちまった」

上条「とりあえず学園都市じゃ珍しくもないぜこのくらい」

マミ「それはぜひ一度行ってみたいところね」

上条「魔術サイドの人間が近寄るといろんな所が黙ってないぞ……おすすめしない」

マミ「まあ私が住んでる街も結構都会だから目新しくはないのだけど」

上条「学園都市と比べたら流石に負けるだろ?」

マミ「あら。そうでもないわよ。ここから出たら写真見せてあげる。なんなら家に遊びに来る?」

上条「行ってみたいけど学園都市は滅多な用事じゃ外に出してくれないんだよな……」

真尋「2人が仲良くなってくれて本当によかったよ」

マミ「ええ。話してみると意外と気が合うものね」

上条「なんか境遇とかそれなりに共感持てるんだよな」

マミ「意外と意見は合うとは思っていたけどね……」

真尋「なんか僕だけちょっと仲間外れにされた気分だよ」

マミ「うーんそれじゃ、こういうのはどうかしら」

マミ「明日、八坂くんの必殺技を考えてきてあげる」

真尋「そこで疎外感は感じてないからな!?」

マミ「……だって、聞いてきたからそうと思うじゃない……」

マミ「でも名前を付けるのは大事な事よ。掛け声があると力の入り方が違うもの」

マミ「必殺技があれば魔女にも勝てたかもしれないわよ!」

真尋「フォークでどーん! じゃダメなのか」

マミ「ダメよ。かっこよくなきゃ」

マミ「キリトくんにも相談してみるわ」

またキリトか

嫌な予感しかしなかった……。


マミ「提案なのだけど……」

マミ「明日3人で映画を観に行かない?」

マミ「竜宮さんに感想を聞いてね、ちょっと気になったのよ」

上条「俺は暇だからいいけど、八坂は?」

真尋「どうしようかな。割と僕いつも忙しいし……」

時間はあるはずなんだけどなんか気分的に忙しい。

マミ「無理はしなくていいわよ」

上条「来れそうだったら昼間どっちかに声かけてくれ」

真尋「一応スケジュールに登録しておくよ」


マミにプレゼントを渡しますか?(渡す場合はアイテム名も)

『プレゼント』
爆弾おにぎり
漫画:黒鋼のストライバー×2
さおとめスカウター
ヤンデレグローブ
エクスカリパー
ネコ耳パーカー
インスタントはなまるカレー
絶対音叉
ペルソナ召喚料理

安価下2


真尋「巴、昨日は僕からは何もなかったし、いらないかも知れないけど、これ……」

マミ「ヒーロー物? の漫画、かしら」

マミ「私、昔ヒーロー物結構見てたのよ」

真尋「そうなのか? 意外だな」

マミ「小さい頃ね。よく魔法少女物のアニメを見ていたの」

マミ「人を助ける存在にあこがれていて、毎週欠かさず見ていたわ」

マミ「その次の番組が男の子向けのヒーロー物だったから流れでよく見ちゃってたのよ」

マミ「私女の子なのに、こんなの見るなんて変なのかもって思ってたわね……」

真尋「別に変じゃないだろ。僕の知り合いにもそういうの好きな女子いるし」

あいつはまず人間じゃないけど。

マミ「ありがとう。これは今夜にでも読ませてもらうわ」

意外にも、すごく喜んでくれたようだ。


【Info】
巴マミとの交友度が大きく上がりました
上条当麻との交友度が少し上がりました
マミ―上条、キリト―如月、如月―レナ、レナ―キリト、東雲―高須の交友度が上がりました

巴マミの通信簿2ページ目が開放されました。
「絶望を振り撒く魔女の脅威から、街を陰ながら守るベテラン魔法少女。その容姿とリーダーシップはとても年下には見えない」

【シャワー小屋】

今日は何だかすごく長い一日だった気がする……。

一日の疲れをシャワーで落とした。

そろそろお風呂が恋しい。

メイド服は、シャワー小屋に付属しているランドリールームで洗っておいた。

ここは地下で乾きにくいし、2日間は干さないと駄目だろう。

……何も知らない男子が見たらびっくりするな。

罰ゲームは夜時間が明けるまでって言われたけど、明日の朝まで部屋から出なければいいはず。

駐車場でキリトや女子たちにエンカウントしなければいいけど……



【真尋の個室】

セーフ。

駐車場には春海と四ノ宮しかいなかった。

これで僕はメイド服の呪縛から解き放たれたんだ……!

『えー、オープンキャンパスにご参加のみなさま。午後十時です。夜時間になりました』

『間もなく、カフェは入口をロックされ、立ち入り禁止となります』

『それではいい夢を。おやすみなさい……』

十時か……寝るにはちょっと早いな。

しばらく部屋で黒鋼のストライバーの漫画を読んで過ごした。


時計を見ると0時前。そろそろ寝ようかな。

その前に日課のメッセージチェック。今日は3件。

『From:春海 To:八坂』
『やあ、春海和人だ。八坂は本は読んでいるか? 本はいいものだ。本は人生を(中略)たまには資料室に遊びに来いよ。待ってる。』

流し読みさせてもらった。

メッセージでまで読書させようとするなよ……。

これは特にスケジュールに登録するような内容じゃなかった。

そういえば春海とは初日に打ち解けて以来、一緒に行動することが少ないな。

『From:巴 To:全員』
『明日も8時から朝食会です。当番は私と竜宮さんです。今日の男子に負けないための秘策があるのでお楽しみに』

巴、負けず嫌いなんだな……。

別に今日のは偶然の産物がメインディッシュだったし、たぶん夕食のケーキには負けたと思うし、勝った気は全くしないけど。

秘策、か。

なんとなく想像がついてしまった。

『From:高須 To:八坂』
『八坂、明日、倉庫の掃除、手伝ってくれないか。服の事は、気にしてないから。明日も着てても構わない』

そういえば高須に謝罪のメッセージ送るの忘れてた。

……なんだか、たどたどしい文面だな……。

でも、どうやら怒ってないみたいだ。

「明日も着てても構わない」って……そこまで言ってくれるのか。本当に高須は優しいな……。

でも僕が好んで着てたと誤解してるなこれ。訂正のメッセージを送っとこう。

『From:八坂 To:高須』
『高須、引かないでくれてありがとう。変なもの見せてしまってごめん。あとあれは僕の趣味じゃなく竜宮にはめられたんだ』
『掃除については行けるかはわからない。時間があったら手伝うよ』

これでオーケー。

さあ、寝よう……。

おやすみなさい……。

【Info】
罰ゲームが終了しました

【モノクマ生放送】

モノクマ「さてさて。モノクマ生放送のお時間です」

モノクマ「オマエラも今日は僕に会えなくてさびしかったでしょ?」

モノクマ「うぷぷ、人気者はツライねぇ~」

モノクマ「いやはや、それにしても」

モノクマ「だんだんみんな仲良くなってきましたなあ」

モノクマ「まあそれでこそ絶望させがいがあるんだけどねえ!」

モノクマ「ところで今日の八坂クン、とってもかわいかったよね」

モノクマ「あれを動機にしたら殺人を犯してくれるかな?」

モノクマ「そうそう、動機と言えば……」

モノクマ「ここでオマエラにお知らせのコーナーです」

モノクマ「実は、動機発表まで残り一日なのです!」

モノクマ「オマエラもだんだん退屈してきたところでしょ?」

モノクマ「後一日の辛抱だよ!」

モノクマ「一日だけ退屈な日常を乗り切れば、素晴らしい絶望が待っているんだ!」

モノクマ「それまで、後悔しないように交流しておくといいさ」

モノクマ「うぷぷぷぷ! またねえ!」


――――――――――――――――

1も早く事件起こしたいというね……。

3日目は、原作再現ネタ増やして仲いい感じを出そうとしつつ、事件のピースも散りばめておきました。

でも、もう一日だけ自由行動があります。

友人からスキルゲットを目指すもよし。知人から友人に上げようと動くもよし。険悪判定を無くすのもよし。

ただ、1つ目は結構難しいです。通信簿2ページ目条件満たしてる人がほとんどいないんですよね。

2つ目に関しては楽。友人まで交友度があとちょっとしかない人が多め。

というかまだ友人じゃなかったの?って感じの人多いですし。

3つ目は実は無理する必要ないです。

マミさん以外は向こうから嫌ってなかったので、いざとなれば真尋くんも腹をくくってちゃんと協力できるんです。


動機発表後の自由行動ですが、ありません。

その日の行動は、イベントパートと爆弾解除になります。


チャプター1のクロ候補は9人、被害者候補は15人でした。

しかし、実はどちらとももう2~3人に絞られています……。


現在の交友度(高い順)
【友人】
上条
なの
桐乃
高須
土屋
春海
【知人】
椎名
レナ
理科
琴浦
如月
マミ
キリト
【それ以下】
四ノ宮(苦手)
峰(嫌い)

――――――――――――――――

『オマエラ! おはようございます! 朝です、7時になりました!』

『起床時間です! 今日も張り切っていきましょう!』

4日目の朝が来た。

電子身分証明書を見るとメッセージが来ていた。

『From:高須 To:八坂』
『おう。誤解してすまない』

高須らしい、手短で真面目な返事だった。

昨日の文面は一体何があったんだろう……。

……ちょっと体が凝ってるな。

駐車場に出て軽く体操でもするかな。


地下駐車場で誰に会った?

安価下と安価下2で1人ずつ指定

すいません、マミさんとレナがカフェにいて選択不可でした

安価下でもう一人を指定

【地下駐車場】

上条「おっす」

真尋「おはよう上条」

上条「……なんとなく制服の八坂に違和感がある」

真尋「グローブ持ってこようか」

上条「ごめんもうやめて!」

まあ、仕方ないかも知れない……。

だってあの恰好で一番一緒に過ごしたの上条だし。

琴浦「朝から何バカやってるの」

真尋「あ、琴浦、おはよう」

琴浦「ぷぷっ……もうメイドさんはやめたの……?」

真尋「夜時間明けるまでの罰ゲームだったからな」

そういえばトランプ大会で唯一女子で不参加だったな、琴浦。

昨晩カフェで見かけた時も一人だったし、やっぱり心配だな。

琴浦「つまり、メイド服で寝てたんだ?」

真尋「そんなわけ……! コホン、ここだけの話、部屋ではズルしてた」

琴浦「みんなに言いふらそうかな」

真尋「……なあ、言いふらせる相手、琴浦にはちゃんといるのか?」

琴浦「……」

琴浦「いない……けど」

琴浦「……私は別にいいの」


……琴浦に誰かとの仲を聞いてみよう。

安価下と下2で1人ずつ指定(すでに聞いたマミさんは除く)

真尋「でも琴浦って四ノ宮とは仲悪くなかったよな」

琴浦「うん」

真尋「怖くないのか?」

琴浦「八坂くんは四ノ宮くんが怖いの?」

真尋「いや……いきなり抱き着いてくるしさ、でかいし」

琴浦「ここじゃずいぶんマシな方よ」

真尋「そ、そうか?」

琴浦「まともな人が少ないから」

琴浦「もしかして仲介を頼もうと思ってる?」

真尋「あ、ああ、うん。実はそうなんだよ」

琴浦「ムリデス」

琴浦「私にそんな器用なことはできません」

残念……

つーか何自分の事考えてるんだ僕。今は琴浦の心配だろ。

琴浦「……」

真尋「そうだ、ムッツ……土屋とかは?」

ムッツリーニも一見変な奴だが、実際に話すと義理堅く真っ直ぐな人間だ。

琴浦「え……あの人は、き……ううん、何でもない」

上条「な、なんじゃそりゃ」

真尋「土屋ともダメなのか……」

でも、何か言いかけてたな……。何だったんだろう。「き」……「きもい」?

それにしても上条と一緒の時にムッツリーニの話をすると思い出しちゃうな。

たしか、琴浦の写真も一枚だけあったっけ……

琴浦「な、な、な……!」

琴浦「なーーーーー!!」バタバタ

……。

いきなり走りだしてどこかへ行ってしまった……。

上条「……」

真尋「……上条、琴浦いる間ほとんど喋ってなかったな」

上条「いや、今みたいな変な行動多いだろ? よく話せるよな八坂も」

真尋「上条は変態でも大丈夫なんじゃなかったのか」

上条「陽気な変態ならな……。それにあいつ、自分から壁作ってるだろ」

どうやら、上条も琴浦とは仲が良くないらしい。

……どうにかしてやりたいんだけどな。

【Info】
琴浦春香との交友度が少し上昇しました。

【カフェ】

上条と一緒にカフェに向かった。

まだ来てない人も大勢いるな。

食事はまだ出てきていない。

調理室のドアをちらりと見ると『入るな!』と書かれていた。

……秘策の準備だろうな。うん。

安価下1、2、3 一緒に朝食を食べることになる人を1人ずつ指定

ちょっと朝食会長くなりそうなので今日はここまでにします。
読んでくださった方、安価取ってくださった方、ありがとうございます。
続きはまた明日です。

また忘れてた……すいません
これ無いと書けなかった

四ノ宮那月との関係修復判定
01~33 まあ悪い奴じゃなさそうだ(普通)
34~67 これからは仲良くしよう(いい感じ)
68~00 結構面白い奴じゃないか(一気に友人に)

直下コンマで判定

キリトさん初期判定で、好印象じゃない知人だったのでこんなものです。
どちらかというと同じ判定だったレナが上がりすぎ。

あと実はシンタロー・マミ・キリトの交友度は同じです。
横に並べたら見にくそうだと思ったので……
知人たちはだいたい似たような交友度です。
プレゼント上げればだいたいすぐに友人。

ちょっと予定より遅れたけど更新を再開します。

コンマ:72 真尋くん絶好調


上条は志熊を見つけるとそっちに座って話を始めた。

僕も適当に座っておくか。

四ノ宮「八坂くん! ご一緒してもいいですかぁ?」

声をかけられて横を見ると、件の四ノ宮の大きな身体があった。

真尋「構わないぞ」

四ノ宮「それじゃあ失礼します」

いつまでも苦手意識を持っていたらいけないよな……。

四ノ宮「八坂くん、昨日の朝ごはんは本当においしかったです」

四ノ宮「また、八坂くんが当番をする日が楽しみですよぉ!」

真尋「そ、そこまで言ってくれるのか?」

四ノ宮「はい! ハニーとターメリックが絶妙なハーモニーを紡ぎだすカレーライス、」

四ノ宮「食べるとまるでヨーロッパのじゃがいも畑に立っているようなポテトサラダ、」

四ノ宮「素晴らしい芸術作品のようでした!」

……僕なんかの料理にすごい例え方をしていた。

想像力が豊かなんだろうか。

土屋「…………おはよう」

四ノ宮「おはようございます、土屋くん」

真尋「おはようムッツリーニ」

今日はこの3人で朝食かな。

真尋「ムッツリーニは四ノ宮との仲はどうなんだ?」

土屋「…………上客」

まじか。

四ノ宮「土屋くんってとっても写真がお上手ですよねぇ」

真尋「四ノ宮は誰の写真好きなんだよ……?」

四ノ宮「誰……? ええと、猫ちゃんですよ!」

真尋「え、あ……ごめん」

土屋「…………やましい写真だと思ったか」

やましい写真以外も撮るのかよ。

土屋「…………動物も一般に需要がある」

なるほど……活動資金目的か。

四ノ宮「抱き枕も作っていただけないでしょうか……」

土屋「…………裁縫セットがあれば」

真尋「本当に可愛いもの好きなんだな」

四ノ宮「はい、小さくてかわいい動物はみんな大好きです!」

四ノ宮「早く外に出て小鳥さんたちに会いたいなぁ」

見た目は大きいけど、子供みたいな感性の持ち主なのか。

その豊かな感性が男性アイドルとしての才能の源なのかも知れない。


あんまり怖くなくなってきたし、四ノ宮に何か聞いてみようか。

1.アイドルとしての活動は長いの?
2.四ノ宮はどこから来たんだ?
3.可愛いもの以外に好きなものは?
4.自由安価

安価下、下2 1個ずつ

安価で聞いてないけど初見の人のために真尋くんに学園の補足してもらう
――――――――――――――――

真尋「なあ。四ノ宮ってアイドルだったよな。もう結構活動歴は長いのか?」

四ノ宮「そうですねぇ……。まだアイドルとしてデビューはしてないんですよ」

四ノ宮「今はオーディションに向けて、パートナーと二人で練習の毎日です」

真尋「オーディションか。どこの事務所に入ろうと思ってる?」

僕は別に芸能界に詳しくないから聞いてもたぶんわかんないだろうけど。

四ノ宮「選ぶまでもなく、シャイニング事務所ですよ。僕、早乙女学園の生徒ですから」

真尋「ん? さすがに僕もそこなら知ってるぞ」

シャイニング事務所は芸能界ばかりか各界に強い繋がりを持つ、日本最大の芸能事務所だ。

テレビのバラエティ番組を観れば、必ず2人以上シャイニング事務所の芸能人が出演している。

ここでのオーディションと言うのは確か、作曲家とアイドルがタッグを組んで挑むものだったはずだ。

パートナーとはその作曲家の事を指しているのだろう。

社長は確か、シャイニング早乙女。

日本の芸能界で最高と謳われる伝説の男性アイドルで、彼が学園長を務めるのが芸能専門学校、早乙女学園。

その学園があるからこそ、希望ヶ峰出身の男性アイドルはほとんど存在しないのだと噂されている程だ。

真尋「でもそれなら、わざわざ希望ヶ峰に来なくてもよかったんじゃないのか?」

四ノ宮「せっかくお誘いが来たので。希望ヶ峰も素晴らしい学園だと聞いていましたし」

四ノ宮「学園長先生自ら、希望ヶ峰を見てきなさい、と、招待状を渡しに来てくれましたからね」

真尋「なるほどな。刺激を受けてきなさいってことか」

四ノ宮「本当はパートナーの女の子も、超高校級の作曲家候補として一緒についてきてくれるはずだったんですけど……」

四ノ宮「急用ができて来れなくなってしまったみたいで……」

土屋「…………その娘は幸運だった」

四ノ宮「……そうですね。彼女をこんな事件に巻き込むわけにはいきません」

真尋「でも、シャイニング事務所と聞いて安心したよ。確かにシャイニング早乙女の影響力なら希望ヶ峰も無視はできないな」

四ノ宮「はい。学園長先生ならきっと、鉄板を破壊しつつ自慢の歌声と共に颯爽と助けにきてくれるでしょう!」

真尋「……そういう解決法を取るのか!?」

影響力使えよ! ニャル子かよ!

土屋「…………うちの学園長も、鉄板を破れるかも知れない」

真尋「なんで!?」

学園長って物理的に強いのが当たり前なの!?

少なくとも希望ヶ峰の(自称)学園長は超高校級の強さだけどさ!

土屋「…………文月学園、は知らないか」

真尋「いや、知ってた」

文月学園は一般的な進学校の一つだ。

ただし、あるシステムで注目を集めている。それが『試験召喚システム』。

文月学園では教師が特殊なフィールドを張ることができ、生徒は試験の成績に応じた強さの召喚獣を呼び出すことができるらしい。

その召喚獣を使ってクラス間の模擬戦争を行うことができ、勝てばより良い設備を得られる。

このシステムで学生のやる気を引き出し、学力向上に結び付けようとしているらしい。

なお、召喚獣は召喚獣同士にしか触れることはできないと公式に発表されているが、実際は設定次第で物理干渉も可能なのではないかとの噂がある。

この技術が科学的に作られたものか、もしくは魔術的な何かなのか、一切分かっていない。

ただ知られているのは、学園長がその技術の開発者であるということ。

そんな謎に満ちた技術を自由に使えるなら、もしかすると学園長の火力はモノクマより上なのかもしれない。

真尋「世の中いろんな学園長がいるもんだな……」

土屋「…………モノクマほど奇天烈な学園長はいない」

四ノ宮「レナちゃんとは可愛いもの好き同士、仲いいんですけれど。いまだにモノクマが可愛いと言うのは理解できません……」

真尋「四ノ宮は可愛いもの以外に好きなものって何かある?」

四ノ宮「僕、お料理が趣味なんです」

真尋「へぇ、料理好きなんだ」

真尋「料理が趣味の人に褒められるってカオスクッキングすごいな」

四ノ宮「えっ……カオス……?」

真尋「何でもない」

四ノ宮「美味しいカレーのお返しに、今度手料理を振る舞いますよ」

真尋「お、ありがとう」

四ノ宮「そういえば椎名さんとも約束していたんでした……忘れていました」

土屋「…………なんとなく、遠慮したい」

四ノ宮「あと、弦楽器が得意ですね」

四ノ宮「元々クラシックをやっていましたから」

真尋「それは一度聴いてみたいな」

四ノ宮「せっかくのホールですから。よかったら今日の夜にでも、弾いて差し上げましょうか」

真尋「いいのか?」

四ノ宮「みんなにも聴いていただきましょう。後で部屋で練習しなくちゃ……」

四ノ宮「こういう時、個室が防音でよかったって思いますよねぇ」

四ノ宮那月。いきなり抱き着いてきた危険人物だと思っていたが、そうでもないようだ。

少々変わり者だけど、ほんわかした雰囲気はこちらも話していて穏やかな気分になるな。

これからは友人として仲良くやっていけそうだ。

【朝食会】

マミ「みんな、おまたせ!」

レナ「お食事をお持ちしました~!」

調理室から出てきた2人はメイド服を着ていた。

うん。

予想通りだった。

昨日、夕食会でそんな感じの話してたし。

上条「おお……!」

キリト「ほう」

四ノ宮「わぁぁ~!」

桐乃「なるほどね」

琴浦「へぇ」

峰「ムッくん、任せたよー!」

でも僕以外には好評みたいだな。

レナ「ご主人様っ、オムライスに何を書きましょうか?」

真尋「えっと、適当に真尋でいいよ」

オムライスに『マヒロくんダイスキ』と書いてくれた。

……何気なく言っちゃったけど、ケチャップで「真尋」って漢字書くの大変だよな。

四ノ宮「わぁっ、レナちゃん、かわいいです! ぎゅってしてもいいですかぁ!?」

レナ「ダメ~! レナはレナがお持ち帰りするの~!」

わけわかんねえよ。

……あれ、ムッツリーニがいない。

竜宮を撮影してると思ったけど。

土屋「…………み、見え……」

テーブルの下で巴のローアングルを狙っていた。

スカート丈長いんだから普通に撮れよ。

特に上半身アップで!

レナ「ねえ、真尋くん。どうかな、かな!」

僕の目の前で竜宮はくるくると回って見せた。

真尋「うん。似合ってるんじゃないの」

少なくとも僕よりは。

レナ「やったー! シンタローくんにも喜んでもらえそうかも!」

僕はお試しらしかった……。

竜宮に興味はないけど、ちょっと傷つく。

真尋「それ何着もあったんだな」

レナ「3枚セットになってたんだよ!」

竜宮は騒ぎながら、配膳を進めていく。

今日の朝食は、オムライスにマッシュポテト、フレンチトースト、シーチキンとコーンのサラダ、ミルクティーのようだ。

秘策というのは、とにかくメイドカフェ感を演出することだった。

でもこんなので男子に勝ってうれしいんだろうか、巴は。

レナ「レナはシンタローくんにもお届けしなきゃ。またね~☆」

プレートを持ってカフェの外に出ていく竜宮。

入れ替わりに巴がテーブルにやってきた。

マミ「ここ空いてるかしら?」

真尋「うん」

四ノ宮「マミちゃんもかわいいですよぉ!」

マミ「うふふ。ありがとう」

マミ「どうかしら八坂くん。私たちの秘策は」

真尋「予想通りだった」

マミ「あらそう。何か服装に感想はないの?」

真尋「しばらくメイド服は見たくない」

マミ「それもそうよね……」

四ノ宮「どうしたんですか、八坂くん? メイドさんと何かあったんですか?」

真尋「ちょっとな」

マミ「昨日一日中メイド服だったのよ八坂くん」

真尋「言うなよぉ!?」

特に四ノ宮には!!

四ノ宮「そ、そうだったんですかぁ!? 見逃してしまいました……」

真尋「見逃してくれてよかったよ!」

土屋「…………四ノ宮、後で俺の部屋に来い(ボソッ)」

四ノ宮「は、はい、ってうわああ! いつの間にか足元に血だまりがぁー!」

土屋「…………問題ない」ダラダラ

マミ「だ、大丈夫なの?」

土屋「…………ケチャップで補充する」

できねえよ。

四ノ宮「マミちゃん。今夜僕、ホールでヴィオラを演奏するんですけれど、聴きに来ませんか?」

マミ「あら。いいわね。ぜひ聴かせてちょうだい」

土屋「…………」

ムッツリーニはケチャップをちゅーちゅーと吸っていた。

本当にするとは思わなかった。

というか巴も四ノ宮も突っ込めよ!?

巴「土屋くん……。それはみんなが使うものだから、ちゃんと出してからにしてほしかったわ」

そこかよ!

いや大事だけどさ。

巴「後で蓋も洗っておくわ」

真尋「新しいの開ければいいだろ。どうせ困るのモノクマだし」

その後、みんなで仲良く談笑しながら、カフェらしい朝食セットを食べた。

このメンバーで仲良く食事できるなんて、最初は全く想像してなかったな……。

マミ「みんな、聞いて」

あらかた食べ終わった後、巴が席を立ち、みんなに聞こえるように言った。

マミ「これから話し合いを行います」

いつになく真剣な表情だった。

上条「なにか、あったのか?」

マミ「これは由々しき問題よ」

マミ「電子身分証明書を出してくれないかしら」

……言われた通り、電子身分証明書を取り出す僕たち14人。

レナ「証明書がどうかしたの?」

四ノ宮「身分証なら、ここに」

桐乃「あ、ケータイね。ちゃんと持ってるよ」

上条「電証なら今朝も見たけど校則追加とかはなかったはずだぞ?」

琴浦「あ、よかった。カードキーあった……」

……。

マミ「何か気が付かなかったかしら」

なの「言い方がバラバラですね」

マミ「そう。電子身分証明書は長すぎるのよね。それでいつの間にかそれぞれが違う略し方で呼び始めてしまったのよ」

真尋「まさか由々しき問題って……」

マミ「ええ。電子身分証明書の略称よ」

春海「それ大した問題じゃないよな!?」

マミ「いいえ。大事なことよ! 呼び方が違うと意思疎通に影響が出てしまうわ」

マミ「意思疎通が正しくできなければ、団結は生まれないのよ」

マミ「かの有名なバベルの塔もそれで崩壊してしまったのだから」

マミ「だから今日は『電子身分証明書バベル化現象』を解決するために、呼称の統一を話し合います」

……。

……平和だな。

マミ「今出ている案は『証明書』『身分証』『ケータイ』『電証』『カードキー』ね」

マミ「他に何か案がある人はいるかしら? なければ投票を行います」

いや、どうでもいいけど……。

でも真剣そうだしちょっとだけ考えてみるか。

安価下5まで別案プリーズ なければどれかに投票

春海「普通に考えて身分証でいいだろ」

キリト「D.M.S.でどうだ」

理科「ただの日本語の頭文字じゃないですか」

桐乃「ダサい」

キリトだからだろうな……この扱い。

上条「絶対電証がいいって。一番短いし」

マミ「身分証に賛成なのだけど」

真尋「もうバベルで良くないか」

一同「……」

マミ「電子身分証明書(バベル)ね」

春海「もうそれでいいよな」

キリト「まさに電子身分証明書バベル化現象というわけだな」ドヤッ

なんか僕のつぶやきがあっさり採用された。

レナ「ここでレナからもお知らせ!」

巴発案の割とどうでもいい会議の後は、竜宮の番だった。

レナ「今日のレクリエーションについて!」

レナ「今朝、レナがこの希望ヶ峰ホールのあっちこっちに『お手紙』を隠したんだよ」

レナ「それを見つけてレナのところに持ってくるといいことがあるかもね!」

マミ「どうやら宝探しみたいよ」

峰「ねぇ。質問いい?」

レナ「はい理子ちゃん!」

峰「いいことって具体的にはなぁに? たぶんみんな不安で参加しないよ?」

レナ「いい質問だね! 実はこのゲームのためにがんばってモノクマメダルを集めておいたの」

レナ「罰ゲームもあるけど絆が深まりそうなものが多いから大丈夫だよ、だよ」

レナ「他にもとっておきのご褒美もあるからね、みんな頑張って探してくれるとうれしいな!」

どうするかな……。

モノクマメダルは欲しいけど、罰ゲームは怖すぎる。

もうみんな知ってるし、いいか、聞いちゃえ。

真尋「なあ竜宮……もうメイドにはされないよな?」

レナ「そこは大丈夫! メイド服は昨日のとレナたちが着てるので全部だし、今日はメイドさんにはならないよ!」

なんか言い方に不安を感じた……。

まぁ、探索ついでに見つけたら持ってきてもいいかもしれない……?

レナ「マミちゃんが忙しい調理室と、男子の入れない女子の駐車場には隠してないからね」

レナ「あ。『お手紙』は持ってくる前に開封したらダメだよ? レナの目の前で開けてね!」

余計不安になった……。

上条「よっしゃ。探そうぜ、八坂」

真尋「上条?」

なの「がんばりますよ!」

四ノ宮「宝探し! わくわくしますねぇ!」

土屋「…………浪漫がある」

え、みんな乗り気?

高須「探し物は得意だぞ?」

春海「推理小説みたいなもんだろ」

峰「それじゃあ理子の独壇場だね~」

キリト「これがゲームである以上、負けるわけにいかない」

マミ「私も片づけが終わったら参加するわね」

椎名「いっちょやるか!」

桐乃「付き合ったげるよ」

理科「おやおや。ライバルが多そうですね」

琴浦「……私も参加できそう」

レナ「シンタローくんも参加するって言ってたよ!」

言わせたんじゃないのか……?

真尋「……しょうがないな、僕もやろう」

なんか乗せられた気がするけど、がんばろう。

【Info】
四ノ宮那月との関係が改善され「友人」になりました
巴マミとの交友度が少し上昇しました
土屋康太との交友度が少し上昇しました
電子身分証明書の通称が「バベル」に決まりました
宝探しゲームが始まりました



【宝探しゲーム】

みんながカフェから流れ出すように出て行き、宝探しが始まった。

さて、どこから探せばいいかな。

[希望ヶ峰ホール]
1階…大ホール・メイクルーム・衣装室・大道具倉庫・機材室
2階…視聴覚室・資料室・展示室
地下…地下駐車場
1階離れ…カフェ・食材倉庫

これは捜査パートの練習となります(主に1にとって)
もう捜査ポイントと安価下を書き忘れてた……
――――――――――――――――

捜査ポイントを1消費しました(4→3)

【カフェ】

みんながいなくなったカフェに戻ってきた。

こういうのは灯台元暗しって言うからな。

レナ「おやおや? 真尋くん、いいカンしてるかも」

どこを調べるかな。

[カフェ]
1.手前のテーブル
2.奥のテーブル
3.天井近くを調べる方法を探す
4.あえてレナを調べる

安価下

捜査ポイントは場所移動で1、同じ場所で3か所目を調べた時に1、減ります
――――――――――――――――

天井近くに隠した可能性もあり得る。

窓枠の上に乗せた、とか。

もちろん普通に上る方法はない。

でも何か上に物を置く方法が無かったっけ……?

思い出せ。あれはたしか……。


「ヒントを言った人物」もしくは「ヒントとなるキーワード」を示しましょう

安価下2まで 正解が出ると進みます

って見返したらヒントの書き方悪かった……これわかんないわ

正解は>>295でなのが言っていた「リボンのふきん」のつもりでした

ダメだ。わかんないな……。

誰かに聞いてみるか。


【調理室】

真尋「巴、忙しいところ悪いけどちょっと聞いてもいいかな?」

マミ「なあに?」

真尋「カフェの高いところに届く物があった気がしたんだけど、思い出せなくて」

マミ「ああ、あれのことね」

マミ「私が用意したリボンのふきん」

マミ「ついてきて」


【カフェ】

マミ「これよ」

カフェの端っこの方に立てかけられていたのは黄色い棒だった。先端が布になっている。

マミ「リボンを丸めて硬くしたものよ。先端で窓を拭くことができるわ」

真尋「ありがとう。これで探してみる」

巴の貸してくれたふきんを窓枠に沿って動かしてみた。

かさっ

ほどなく、シールで封がされた手紙が落ちてきた。

真尋「これか」

真尋「これ……上条には取れないよな」


レナ「はう! 真尋くん一番乗り~!」

真尋「開けてみていいか?」

レナ「どうぞー!」

手紙『おめでとう! これはレア手紙だよ。あなたに5枚のモノクマメダルをプレゼント!』

手紙『また、次に手紙を持ってきた人にも1枚追加でプレゼント!』

レナ「はい、これメダルね」

モノクマメダルを5枚手に入れた。

真尋「ありがとう。次の人って?」

レナ「たまに手紙には次の人に何かが起こるのも書いておいたんだよ」

……一番乗りでよかったな。

変なの来るのが本気で怖い。


次はどこを調べるかな。

[希望ヶ峰ホール]
1階…大ホール・メイクルーム・衣装室・大道具倉庫・機材室
2階…視聴覚室・資料室・展示室
地下…地下駐車場
1階離れ…カフェ・食材倉庫

[カフェ]
1.手前のテーブル
2.奥のテーブル
3.あえてレナを調べる

捜査ポイント:3

安価下 (移動でポイント1消費、カフェ内は消費無し)

同じ場所でも3か所目でポイント減るんですよ
――――――――――――――――

次にテーブルを調べまわってみることにした……。

……。

時間はかかったが、一番奥のテーブルのイスの下に手紙を見つけた。

桐乃「やった! メダル3枚ゲットー!」

レナ「おめでとう、桐乃ちゃん! おまけでこれ」

桐乃「え? なんで?」

レナ「前の人の手紙に、次の人にも1枚ってあったの」

レナ「ちなみに前の人は真尋くんだよ!」

桐乃「あ! 真尋、サンキュー!」

真尋「別に高坂のためにその手紙当てたわけじゃないけどな」

桐乃「え? ツンデレ? ま、いいか。こういう時こそ超高校級のランナーの才能使わなきゃね!」

高坂は勢いよく走って行った。

ここ結構廊下広いからぶつかる心配は少ないはず。

真尋「また見つけたぞ」

手紙『おめでとう! メダル3枚をプレゼント』

レナ「はい。どーぞ」

モノクマメダルを3枚手に入れた。

真尋「順調すぎて怖いな……」


次はどこを調べるかな。

[希望ヶ峰ホール]
1階…大ホール・メイクルーム・衣装室・大道具倉庫・機材室
2階…視聴覚室・資料室・展示室
地下…地下駐車場
1階離れ…カフェ・食材倉庫

[カフェ]
1.あえてレナを調べる

捜査ポイント:2

安価下 (移動でポイント1消費、カフェ内は消費無し)

>カフェ内は消費無し
だとカフェ内は無制限に思えるから
残り○箇所までは消費なし、みたいな表現のほうが良くない?

……。

竜宮はルール無視をする人間だという事を僕は昨日知っている。

つまり、一番いい内容の手紙はあそこにあるはずだ。

竜宮のメイド服のポケット。

昨日一日中メイド服を着せられていた僕には、隠しポケットの位置も分かる。

でも、無理矢理近づいて手紙を探すのだからチャンスは一回きりだな……。

どのポケットを探ろう。

1.スカート右
2.スカート左
3.エプロン右
4.エプロン左
5.隠しポケット右
6.隠しポケット左

安価下

>>521 いいですね、それで行きます。ちゃんと捜査パートの予行演習になった……。
――――――――――――――――

僕は一気に間合いを詰めると、竜宮の右脇の下にある隠しポケットに勢いよく手を突っ込んだ!

レナ「ひゃあああ! な、なにするの!?」

真尋「じっとしてろ!」

ごそごそ

真尋「あったぞ! 手紙!」

レナ「はう……見付かっちゃった……」

胸に手が当たってたが僕は気にしない。だって実際に竜宮はそこに手紙を隠していたのだから!

真尋「よし、じゃあ開けるぞ」

手紙『オメデトウ。これはスペシャル手紙なんだよ』

手紙『探し当てた勇者のあなたにモノクマメダルを5枚プレゼント』

手紙『そしてそんなヘンタイなあなたに平手打ちをプレゼントだよ』

レナ「準備はいい?」

真尋「待て!? これは罠だろ!?」

真尋「調べられるの分かってて入れてんだろちくしょーーー!!」

パァン!!

カフェに乾いた音が響いた。

……モノクマメダルを5枚手に入れた。


……次はどこを調べよう。

[希望ヶ峰ホール]
1階…大ホール・メイクルーム・衣装室・大道具倉庫・機材室
2階…視聴覚室・資料室・展示室
地下…地下駐車場
1階離れ…カフェ・食材倉庫

捜査ポイント:2

安価下 (移動でポイント1消費)

【機材室】

……ここに来るのは初めてだな。

元々探索ついでにゲームに乗ったんだ。ちゃんと調べておこう。

機材室の正面には大型のモニターがあり、大ホールの客席側からの映像が映されていた。

映っているのは、客席の半分より舞台側全部。何人かが椅子の下を丁寧に調べて回っている。

東雲と琴浦はここで僕たちのポージングを見ていたわけだ。

モニターの下にある操作機器は、一見ごちゃごちゃしていて分かりづらいが、何をするボタンなのかが逐一書かれていて分かり易い。

今は操作すべきじゃないだろうな。

ついでに、機材の上にはあからさまに手紙が置かれていた。

……これ、怪しいな。

操作機器の反対側には機材倉庫があった。

中には、スポットライトや、マイク類などが保管されている。

ここは隠し場所にはうってつけだな。

[機材室]
1.操作機器の上にある手紙を拾う(これはポイント消費無し)
2.操作機器の下を調べる
3.機材倉庫の天井近くを調べる
4、機材倉庫の床付近を調べる

捜査ポイント:1

安価下(今晩ラスト)(二か所までポイント消費無し)

やっぱりこの手紙、拾うか……。

誰も拾ってないのも、ただ単に機材室を調べた人がいないだけなんだろうな。

さて、まだ調べるか、それとも別の場所に行こうか。

手紙は後でまとめて持って行こう。

[希望ヶ峰ホール]
1階…大ホール・メイクルーム・衣装室・大道具倉庫・機材室
2階…視聴覚室・資料室・展示室
地下…地下駐車場
1階離れ…カフェ・食材倉庫

[機材室]
1.操作機器の下を調べる
2.機材倉庫の天井近くを調べる
3.機材倉庫の床付近を調べる

捜査ポイント:1

(移動して捜査ポイントが0になったらそこで二か所調べて終わります)

安価下(場所移動はポイント消費、二か所までポイント消費無し)

操作機器の下を覗いてみた。

……手紙はないようだが、普通にモノクマメダルを1枚発見した。

あと1か所調べたら一旦切り上げてしばらく自由に過ごすかな。


[機材室]
1.機材倉庫の天井近くを調べる
2.機材倉庫の床付近を調べる

捜査ポイント:1

安価下(1ポイントにつき2か所調べられる設定、あと1か所だけです)

機材倉庫に入り、床をくまなく調べまわった。

……何も見つからなかった。

モノクマメダルくらいありそうだと思ったのに。


【カフェ】

真尋「竜宮、1つだけ見つけたぞ」

レナ「はーい、おめでとー」

レナ「それどこにあったの?」

真尋「機材室の操作機器の上だけど」

レナ「あっ」

真尋「ん?」

レナ「ふふふ、読んでみて」

……。

手紙『これはトラップ手紙です。引っかかったね! 次に手紙を持ってきた人とデートしてください!』

真尋「くそ! やっぱり罠かよ!?」

僕は手紙を勢いよく床に叩きつけた。

レナ「おめでとー! これで次に来た人と仲良くなれるね!」

真尋「強制的なデートで仲良くなれるか!」

真尋「で、このデートって詳しくは何すればいいんだよ……」

レナ「えっとねー。しばらく一緒に過ごすの!」

ほっ……。

手つながされたり、キスさせられたりすると思った……!

レナ「あ。手はつないでもらうよ」

畜生!

真尋「男子が来たらどうするんだよ、ホモカップルになれっていうのか……?」

レナ「普通に一緒に遊べばいいんじゃないかな、かな!」

真尋「男子同士で手をつなげって言うのか!? 次に来た人にとっても罰ゲームってひどいじゃないか!」

レナ「えー? 女子は女子同士で手をつないだりするよ?」

女子と男子じゃ事情が違うだろ!

レナ「ほらほら、メダルもたくさん上げたし、おあいこだよ!」

……。


次に手紙を持ってきたのは誰?

安価下(選んだ人が朝の自由行動についてきます)

なの「竜宮さーん、手紙見つけましたよー」

あ、東雲だ。

東雲なら変な感じにはならずに済みそうだ……よかった。

四ノ宮「レーナーちゃーんー!!」ドドドドド

ひぃっ!

東雲の背後から猛スピードで四ノ宮が追い上げてくる!?

真尋「東雲ぇー! 急いでくれぇー!!」

なの「えっ……ひゃああ、四ノ宮さぁん!?」

振り向いた東雲が思わず脚を止めてしまった!

万事休す……!

上条「おい!」

四ノ宮「うわぁ!」

上条「危ないだろ! 東雲が怪我したらどうするんだ!」

四ノ宮「あ……すいませぇん!」

上条「ほら、先に行きな東雲」

なの「上条さん、ありがとうございます」

真尋「僕からもお礼を言うよ、上条」

上条「え、八坂? なんで?」

なの「えっと手紙によると、メダル3枚と、次の人に輪ゴムぱっちんだそうです」

レナ「なのちゃんおめでとー! でもどっちが次か分からないから、当麻くんとなっちゃん2人にぱっちんだよ!

四ノ宮「ああ、バチがあたってしまいました……」

上条「何で俺も!?」

レナ「それと、真尋くんの手紙にはね。次の人とデートするって書いてあったんだよ、だよ!」

なの「えっ! デート、ですか!?」

真尋「うん……ごめんな東雲。そういうルールらしい」

なの「い、いえ。ふつつかものですがよろしくお願いします!」

上条「俺が助けたばっかりに……!? 不幸だー!!」


【Result】
モノクマメダルを14枚手に入れました
東雲なのとデートすることになりました
竜宮レナに頬をひっぱたかれました
上条当麻と四ノ宮那月が輪ゴムぱっちんを食らいました
峰理子がはずれを引いたようです
キリトが無音でラジオ体操を踊らされたようです

レナ「じゃあ2人は手をつないで昼ごろまで一緒に遊んでね!」

なの「は、はい。えっと……」

東雲と手をつないだ。

なの「な、なんだか恥ずかしいですね」

真尋「そうだな」

それよりも僕は、東雲の手が温かくて柔らかいことに驚いていた。

合成樹脂みたいな感じで想像してた……とは流石に口には出せない。

なの「どこに行きましょうか……?」

真尋「東雲が好きなところでいいよ」

なの「いえ、こういうのは男性がリードするものだってドラマで見ました!」

真尋「わかったよ。それじゃ……」


【自由行動 4日目:朝】

1.誰かと過ごす(名前指定)
2.一人で過ごす(場所指定)
3.モノモノマシーン

[希望ヶ峰ホール]
1階…大ホール・メイクルーム・衣装室・大道具倉庫・機材室
2階…視聴覚室・資料室・展示室
地下…地下駐車場
1階離れ…カフェ・調理室・食材倉庫

モノクマメダル:14枚

安価下

コンマ:13 50未満なので誰も話かけてきませんでした


【資料室】

東雲と手をつないだまま移動し、初めて資料室にやってきた。

きっと春海がいそうだな。

春海「……」

案の定いた。

真尋「おい、春海」

春海「……」

ダメだ、読書に集中していて聞こえていない……。

本棚の前に座り込んでいるところを見ると、手紙探しの最中に目に留まった本をつい読んでしまったのだろうか……。

なの「せっかくだからわたしたちも読書しますか?」

デート感ないな……まあその方がいいけど。

真尋「そうだな。ちょっとここで過ごすか」

手を離して、それぞれ読む本を探す。

資料室は、簡単に言えば書庫のような場所だった。

部屋の手前にある広いスペースには木製の机が並んでいて、電気スタンドもある読書スペースになっている。

机の上の小物入れにはメモ用紙と筆記用具、ルーペが入っていた。

本棚を流し見すると、映画や舞台の原作になった書籍が詰め込まれていた。

奥の本棚には、希望ヶ峰関連施設の概略など、希望ヶ峰の資料も置かれていた。

さらに奥に入ると昔のビデオテープが入った段ボール箱が並ぶエリアだった。

奥には時代を感じさせるビデオデッキとブラウン管テレビもあり、ここでビデオテープを視聴できるようだ。

ちなみにビデオテープのコーナーで分かりやすい位置にモノクマメダルを3枚見つけた。

ほとんど誰も入らなかったんだな……。


なの「八坂さんは何を読むんですか?」

真尋「このクトゥルフ本かな」

なの「面白そうですね、後でわたしも読んでみます」

真尋「普通の人にはお勧めしないよ」

なの「そちらの大きな本は……?」

真尋「ああ。これは希望ヶ峰関連施設概略。ちょっと調べものもしようと思ったんだ」

真尋「東雲は何を読むんだ?」

なの「この小説です」

東雲が見せた3冊の本は、

ヨーロッパのオペラの名作の小説版、流行りの若手新人小説家の恋愛ノベル、有名ベテラン作家の純愛小説だった。

真尋「恋愛物が好きなのか?」

なの「いちおう、デートですから」

真面目だな……。

なの「でも、普段もこういうの好きなんですよ」

なの「読んでいてとっても、嬉しかったり悲しかったり、そういうのが伝わって来て」

なの「いつかわたしにもそういう関係の人ができたらいいなあって憧れちゃいますよね」

恋に憧れる乙女なんだな。

真尋「今はそういう人いないんだ?」

なの「な、何を言ってるんですかぁ!? い、いませんよ。今まで一度もっ」

なんとなくデートっぽいやりとりができたから、これで指令達成、かな。

東雲も読書を始めたし、僕も希望ヶ峰関連施設概略を調べてみるか。

分厚くて読むの疲れそうだけど、頑張ろう。


どのページを見る?

1.希望ヶ峰学園
2.希望ヶ峰学園予備学科
3.希望ヶ峰ホール(今いる場所)
4.ホテル
5.博物館
6.スポーツ施設
7.訓練場
8.地下街
9.病院

安価下、下2、下3 (1つずつ選択)

まずは今いる場所がどんな場所なのか調べないとな。

『希望ヶ峰ホール』のページを開く。

希望ヶ峰ホールは、主に芸能分野の才能を持つ生徒が、学外に向けて自分の公演を行うために作られた場所らしい。

希望ヶ峰本校と同じく都心の一等地に建てられている。

中のホールの収容人数は1000人ほど。

これまでに超高校級の『日本舞踊家』『落語家』『劇作家』『役者』などが利用してきたそうだ。

併設されたカフェは、ホールで希望ヶ峰生徒の公演がある時のみ、『メイド』が営業しているものらしい。

実は外にもコンサート広場があるようで、そちらの収容人数は2000人。

こちらでは『アイドル』『漫才師』『ロックミュージシャン』などのライブが開催されてきたという。

地図を見ると、地下駐車場はB3階まであった。

外から車がゲートをくぐると、そこがB3階。スロープでB2・B1の駐車場に上がるらしい。

なるほど、それで地下3階は立ち入り禁止なのか。

ここからなら脱走しやすそうだしな。

ロビーの入口は外の駐車場から階段を上った高い所にあるようだ。

もちろんバリアフリーなスロープも完備。

見つけられなかったが、舞台のカーテンの裏側には大きな鉄扉があり、そこから楽器の搬入が可能だと言う。

外観の写真もついていた。

……ここ、こんなに綺麗な場所だったんだな。

次に見てみたのは『希望ヶ峰学園予備学科』のページ。

近年新設された学科で、超高校級の才能を持たない人でも、入学試験を受けて入ることができる学科。

予備学科で才能を開花させた生徒が、予備学科から本科へ編入することもあり得る、と書かれている。

入学希望者が殺到し、すぐに校舎が足りなくなってしまったらしい……。

それはそうだろうな。

希望ヶ峰学園を卒業すれば人生の成功者とも言われるほどに、将来の安泰が約束されている。

才能が認められれば本科に編入できるシステムも、自分から才能を売り込みたい人には最高のチャンスになるはずだ。

ただし、入学試験費も、学費も、普通では考えられない金額だった。

僕じゃ入りたくても入れないな、こんなところ……。

場所は、希望ヶ峰学園本校のすぐ近く。

少し離れてはいたが、ここなら、本科生と偶然会う事もありえそうだ。

地図を見ると、一見普通の高校と中身は変わらなかった。

しかし、教室の数が異常に多い……。これで足りなかったのか。

第二校舎、第三校舎を建設中であるとの記述があった。

また、ここには宿舎が無いようだ。

アパートやマンションを生徒側で借りて通う必要があるのだろう。

まあ、この学科に入れるだけの金持ちなら問題はなさそうだけど。

ちょっと文字を見るのが疲れてきたが、別のページを開いてみる。

そこは『希望ヶ峰体育センター』の概略だった。

『希望ヶ峰体育センター』は、休日は一般にも無料で開放されている一大スポーツ施設で、様々な大会も開かれている。

何回かテレビで見たことあるかもしれないな。

このセンターには希望ヶ峰本校ではスペースの関係で用意できなかった施設が詰め込まれているという。

既存の施設に関しても、より広く質のいいものが与えられているらしい。

平日にはたまに超高校級のスポーツ選手たちがここでデータを取ったり、トレーニングを行っているそうだ。

次のページには様々な施設が写真付きで載っていた。

とても広い体育館とグラウンド、屋内プール。

体育館には弓道や剣道用の武道場や、プロレスのリングも併設されているらしい。

なんと、アイスリンクや小型のサーキットまであった……それ専用の施設行けよ。

合宿用の宿舎もあり、そこには温泉が引かれている。

宿舎の裏には小さな牧場まであるというからとんでもないな……。もはや体育センターの範疇じゃないって。

一般向けには、ペットと一緒に散歩したり、朝のランニングが行える噴水広場が人気らしい。

一流の調整がされた商品が並ぶ、スポーツショップも人気だという。

体育センターの隣の敷地には、医療センターも建っていた。

練習で怪我を負ったらしたらすぐに手術できる体制になっているから、選手たちも安心だな。

……ちゃんとしたオープンキャンパスだったら、体育センターにも行っていたのかもしれないな。

それこそ超高校級のスポーツ選手たちの神業をその目で見ることもできたのかもしれない……。

疲れたから医療センターのページまでは読むのはやめておいた。

なの「真剣に読んでましたね。どうでしたか?」

真尋「なんというか……ちゃんとしたオープンキャンパスだったら良かったのにって本当に思うよ」

真尋「普通じゃ想像できないような施設がいっぱいだった」

なの「なんだかもったいないですね……」

真尋「このホールから脱出できるかも知れないヒントもあったな」

なの「ほ、本当ですか!?」

真尋「あくまでまだ確かめていない可能性だけど。後で見に行こうと思う」

ホールのカーテンの裏と、地下3階の駐車場入り口。

無理そうなのは分かっていたが、やってみないと始まらないはず。

それにしても、東雲といるととても自然でリラックスした時間を過ごせるな……。

まるで昔からの友人みたいな。

巴と上条の件でも助けてくれたし、東雲には頭が上がらないな……。

真尋「なあ東雲」

無意識に呼びかけてしまった……。

なの「はい? なんでしょう」

真尋「……えっと、いつもありがとう」

なの「こちらこそ」ニコッ

特に訝しがらずに返してくれた……。

その後はゆっくりとクトゥルフの世界に浸った。

ちらりと覗き見たらしい東雲が顔を青くしていたのが印象的だった。


【Info】
東雲なのとの交友度が少し上がりました
モノクマメダルを3枚手に入れました

【カフェ】

東雲ともう一度手をつなぎ直し、カフェまで戻ってきた。

レナ「お二人さーん、どうだった?」

真尋「それなりにいい時間を過ごせたよ」

なの「楽しかったですよ!」

レナ「いいなぁ~。ラブラブ~」

なの「そ、そういうんじゃないですからぁ!」

真尋「茶化すなよ」

流れで東雲と2人で昼食を食べた。

さて、また手紙探しを再開するか。

そういえばさっきの資料室で、ホール内で行ける場所は一通り見て回ったな。

あとは、さっき気になった場所の調査もできたらいいかもしれない。


[希望ヶ峰ホール]
1階…大ホール・メイクルーム・衣装室・大道具倉庫・機材室
2階…視聴覚室・資料室・展示室
地下…地下駐車場
1階離れ…カフェ・食材倉庫

捜査ポイント:4

安価下(移動で1ポイント消費)

【食材倉庫】

ここにも隠している可能性があるな。

……そういえば、モノクマの食材搬入口とか無いのか?


しばらく探したがどこにも食材搬入口は見当たらなかった……。

夜時間はカフェ自体立ち入り禁止だし、カフェのどこかかもしれない。

それじゃ手紙探しをするか。

捜査ポイント:3

1.果物かご周り
2.野菜かご周り
3.冷蔵庫の中
4.レトルト食品棚の中

安価下(2か所までポイント消費無し)

野菜の入ったかごの中を見たり、1つ1つ持ち上げたりしてみた。

……手紙ないな。

でもカボチャの下にモノクマメダルを1枚見つけた。

[希望ヶ峰ホール]
1階…大ホール・メイクルーム・衣装室・大道具倉庫・機材室
2階…視聴覚室・資料室・展示室
地下…地下駐車場
1階離れ…カフェ・食材倉庫

[食材倉庫]
1.果物かご周り
2.冷蔵庫の中
3.レトルト食品棚の中

安価下(1か所までポイント消費無し、移動でポイント消費)

冷蔵庫の中に手紙を見つけた。

……若干湿気ってるじゃないか。


【カフェ】

手紙『おめでとう! メダルを3枚プレゼント』

ほっ。

当たりだった。


[希望ヶ峰ホール]
1階…大ホール・メイクルーム・衣装室・大道具倉庫・機材室
2階…視聴覚室・資料室・展示室
地下…地下駐車場
1階離れ…カフェ・食材倉庫

[食材倉庫]
1.果物かご周り
2.レトルト食品棚の中

捜査ポイント:3

安価下(調べるか移動でポイント消費)

果物かごを調べると、レモンかごの下に手紙を見つけた。

順調だ!


【カフェ】

手紙『レモンをかじってね!』

……。

レナ「はい。あーんして?」

真尋「いやだ! 自分のタイミングで行く!」

……。

い、いくぞ……。

しゃくっ

真尋「ゅぅうううーーーー!!」

変な叫び声をあげてしまった。

メダルすらもらえなかった……。

[希望ヶ峰ホール]
1階…大ホール・メイクルーム・衣装室・大道具倉庫・機材室
2階…視聴覚室・資料室・展示室
地下…地下駐車場
1階離れ…カフェ・食材倉庫

[食材倉庫]
1.レトルト食品棚の中

捜査ポイント:2

安価下(移動ならポイント消費)

よし、ここはもうやめて別の場所に行こう。

ああ……まだ舌がすっぱい……。

真尋(後々僕は聞くことになった)

真尋(ここのレトルトカレーの箱の下の手紙には)

真尋(唐辛子をかじれ、と書いてあったと……)


【地下駐車場】

さて、地下駐車場でも男子階には手紙が隠してあったんだったな。

地下3階も調べに行きたいが、あいにく女子しか入れない。

後で誰かに聞いてみるしかないかな……。

理科「おや、真尋先輩もこちらでお探しですか?」

志熊が一人一人の小屋の後ろを調べまわっていた。

真尋「志熊、ちょっと聞いてもいいかな?」

理科「真尋先輩の頼みなら、何なりと」

真尋「下の階の事なんだけどさ」

理科「おや? 理科の部屋に遊びに来ちゃいますか?」

真尋「行かねえよ」

理科「それは残念ですね……行けるのに」

え?

真尋「行けるって?」

理科「ええ。それはもう……。ただし覚悟があればの話ですが」

危ないんじゃないか……?

天井にマシンガンついてるし……。

[地下駐車場]
1.理科の話に乗ってみる(ポイント消費無し)
2.小屋周辺を調べる
3.学園バスを調べる
4.1階への階段周辺を調べる
5.あえて干してあるメイド服を調べる

捜査ポイント:1

安価下(2か所まで消費無し)

真尋「えっと、女子階に入る方法があるのか?」

理科「はい。まだ実際に試してはいませんが」

ますます危ない予感が……

理科「あのフェンスはですね。人が通った後閉まるんですけど、」

理科「昨日、深夏先輩に密着して通ったら、理科は認証せずとも行けました」

真尋「でも、男子を認識して撃ってくるかもしれないだろ?」

理科「その点も問題ないはずです」

理科「竜児先輩を連れていこうとしましたが撃たれませんでした」

理科「その時は竜児先輩が抵抗してフェンスが2人の間で閉まってしまいましたが」

何してるんだよ!?

高須が危ないだろ!

理科「つまりまとめると、真尋先輩が理科に密着すれば、通れるというわけです」

真尋「なんか嫌だな」

理科「目的があるんでしょう? 背に腹は代えられないのでは?」

……やってみるか。



真尋「……えっと、僕が後ろなのか?」

理科「前が見えないとバベルを出せませんから」

バベルが浸透していた。

志熊の後ろに立つ。

理科「ちゃんと密着してください。おなかに手を回すといいです」

言われた通りにしたけど……。

なんだか自分がすごく申し訳ないことをしている気がする。

理科「真尋先輩、鼻息が荒いですねぇ」

真尋「緊張してるだけだよ!」

志熊がバベルを認証装置にかざす。

いざ、運命の時。

【B2地下駐車場】

真尋「……いけた」

理科「実験成功ですね。モノクマも出てこないあたり、想定の範囲内でしょうが」

理科「さて。真尋先輩の目的をお聞きしてもいいですか?」

真尋「それ、入る前に聞くことじゃないのか?」

理科「下着泥棒ですか?」

真尋「違うぞ!?」

理科「下着泥棒でしたら理科も協力いたしましょう」

真尋「嫌だよ! やるにしてもせめて一人でやるよ!」

理科「冗談です。まだ見てないところの調査ですよね?」

真尋「分かってるなら聞くなよ……」

さて、ちょっと見て回るか。

女子階も男子階と基本的には同じ構造だった。

個室小屋も大きさは同じ。

ただシャワー小屋がお風呂小屋になっていて、だいぶ大きさが違っていた。

お風呂小屋を覗いてみた。

理科「おやおや? メスの匂いに引き寄せられましたか」

真尋「気になることがあって」

お風呂はそれなりに大きく、8人くらい一気に入れそうだった……うらやましい。

そして何より。

ランドリーに乾燥機があった。

畜生……男子は洗濯機だけだから乾きにくいことこの上ないのに……!

本題に移ろう。

一番奥にあったのは地下3階へのスロープと、さっきと同じようなフェンス。

真尋「希望ヶ峰ホールのマップを見たら、この先に車の出入り口があるはずなんだ」

理科「なるほど。そこから脱出できないかと考えたわけですね」

理科「でもここは女子のバベルでも認証できませんよ」

真尋「……このフェンス。無理矢理越えられそうだよな」

ちょっと近づいてみる。



ババババババババババババババ!!


真尋「うああああああ!!!」

いきなり発砲してきた!

理科「まあもちろんモノクマも対策していることでしょう」

真尋「ひい、ひい、危なかった……」

理科「先輩。規則では監視カメラへの工作を禁止していましたね?」

真尋「ああ。確かそうだったな」

理科「ではマシンガンは破壊しても問題ありませんよね?」

真尋「そ、そうなるのか?」

理科「こんなこともあろうかと準備しておきました」

そう言って志熊が取り出したのは……ミサイル!?

理科「高須先輩の掃除用具と洗剤から調合・組立しました」

真尋「お前本当にすごかったんだな」

理科「では、行きますよ。一応耳を塞いでおいてください」

ポンッ

気の抜けた音と共に弾が飛んでいき、マシンガンに命中するとロケット花火より強いくらいの爆発を起こした。

理科「駄目でした。流石に壊せませんね……」

真尋「挑戦してくれただけ嬉しいよ」

理科「恐らく鉄板と同じ材質でしょう……。マミさんでも壊せるかどうか」

理科「とりあえず今晩マミさんにも頼んでみますね」

真尋「でも僕の事は伏せてくれよ」


【B1地下駐車場】

地下3階に入る方法は今のところなさそうだ。

手紙探しに戻るか。

[希望ヶ峰ホール]
1階…大ホール・メイクルーム・衣装室・大道具倉庫・機材室
2階…視聴覚室・資料室・展示室
地下…地下駐車場
1階離れ…カフェ・食材倉庫

[地下駐車場]
1.小屋周辺を調べる
2.学園バスを調べる
3.1階への階段周辺を調べる
4.あえて干してあるメイド服を調べる

捜査ポイント:1

安価下(2か所まで消費無し)

理科あんまり出番ないから呼称ミスりやすいね(一か所高須先輩になってた)
――――――――――――――――

……ランドリーにメイド服が干してある。

昨日僕が着せられていたメイド服だ。

ここに隠すってことあるか……?

いや、竜宮ならやりかねないけど。

でも手紙あったとして、まさか『もう一度着てね』とかないよな?

……『もうメイドにはしない』って言ってたから、さすがに信じようか。


予想通り、メイド服のエプロンのポケットに、手紙が入っていた。

これ、本当に持って行っていいのか?

危なくないか?

もう一度考えよう。

[希望ヶ峰ホール]
1階…大ホール・メイクルーム・衣装室・大道具倉庫・機材室
2階…視聴覚室・資料室・展示室
地下…地下駐車場
1階離れ…カフェ・食材倉庫

[地下駐車場]
1.見つけた手紙を持って行くことにする(ポイント消費無し、他のも選ぶ)
2.小屋周辺を調べる
3.学園バスを調べる
4.1階への階段周辺を調べる

捜査ポイント:1

安価下(あと1か所消費無し)

小屋周辺を見て回った……。

でもさっき志熊が一通り見てたしな……。

案の定何も見つからなかった……。


[希望ヶ峰ホール]
1階…大ホール・メイクルーム・衣装室・大道具倉庫・機材室
2階…視聴覚室・資料室・展示室
地下…地下駐車場
1階離れ…カフェ・食材倉庫

[地下駐車場]
1.見つけた手紙を持って行くことにする(ポイント消費無し、これ選んでの場所移動も可能)
2.学園バスを調べる
3.1階への階段周辺を調べる

捜査ポイント:1

安価下(ポイントは消費します)

このおかしなオープンキャンパスの始まりとなった学園バス。

今となってはこの白黒の奇妙なデザインもモノクマ仕様なのだと分かる。

……でもバスに乗り込むとき、こんなデザインだったか?

まあ、忘れてるだけでそうだったんだろうな。

バスの中には入れないようだ。

どこを見ようか。

1.タイヤ
2.バックミラー
3.ワイパー

安価下(2つ選ぶ、どれか正解)

タイヤを見てみた。

これは……バスにしては珍しいオフロード用タイヤだ……。

さすがは超高校級のドライバー。

ちょっと人と違うこだわりがあるようだ。

でも、ドライバーもモノクマのグルっぽいんだよな。

なお、タイヤ周辺にも何もなかった。

1.バックミラー
2.ワイパー

安価下(どっちかに手紙あり)

ワイパーを見てみた。

……モノクマメダルが挟まっていた。

手紙はなかったな。


[地下駐車場]
1.見つけた手紙を持って行くことにする(他のと一緒に選ぶ、持って行くならラストチャンス)
2.バスのバックミラーを調べる
3.1階への階段周辺を調べる

捜査ポイント:0

安価下(昼ラスト)

バックミラーもちゃんと調べておこう。

……鏡かと思ったら銀紙が張ってあった。

はがすと手紙があった。

ちゃんと調べてよかったな。

さっきのメイド服に入ってた手紙と合わせて持って行こう。


【カフェ】

真尋「地下で2つ見つけたぞ」

レナ「はう、地下? もしかして……」

竜宮が困った表情をしている。

これ、当たりかもしれない?

バスの方の手紙を開けてみた。

手紙『おめでとう! メダルを2枚プレゼント!』

手紙『次に手紙を持ってきた人の新しい語尾を決めちゃってください』

真尋「どういうこと?」

レナ「例えば真尋くんが『ござる』を指定すると、次の人が今日一日語尾に『ござる』を付けないといけなくなるよ」

なるほど……。

自分以外の罰ゲームは面白いかもしれない!


「次に来た人」と「語尾」を両方指定

安価下2の人が
安価下4の語尾に変化

真尋「『なのです★』にしよう」

レナ「それかぁいいよ!」

真尋「『★』を忘れちゃいけない」

レナ「うんうん。真尋くんもだんだん分かってきたね!」

さあ来い!

なんか大ダメージ受けそうな奴来い!

カフェの奥から2人が来た。

春海「おい待ちやがれ! 俺の言った場所で見つけただろそれ!」

キリト「待たない。ドロップアイテムはラストアタックボーナスを取った人のものだ」

春海「わかんねえよ! ゲーム用語使うなって!」

キリト「勉強不足だな」キリッ

キリト「ほら、レナ。俺の見つけた手紙だ」

レナ「おめでと~!」

真尋「ぷっ、くくく……」

キリト「どうして笑ってるんだ真尋」

手紙『おめでとう! メダルを2枚プレゼント!』

手紙『そして今日一日、レナの指定した髪型に変えてもらいます!』

キリト「な、なんだと……!」

春海「ざまあみやがれ!」

レナ「あはは。はいメダルどうぞ」

キリト「でも俺にできる髪型は限られてるだろ? ワックスで上げるくらいか」

レナ「メイクルームにウィッグはたくさんあったよ!」

キリト「くっ……」

レナ「髪型は……そうだねぇ、真尋くんに決めさせてあげるよ!」

真尋「良し来た任せろ!!」

安価下2

真尋「ひらめいた」

真尋「おかっぱにしよう」

キリト「やめろおおおお!」

春海「よかったんじゃないか。まだ黒髪ならイメージは守れるし」

キリト「ぐう……」

真尋「でも実はそれだけじゃないんだよな」

レナ「だよ! これ読んでみて!」

キリト「ん……? 次に手紙を持ってきた人の語尾……?」

キリト「次ってまさか、俺なのか!?」

真尋「ああ。そしてキリト。お前の今日の語尾は『なのです★』だ」

キリト「ふざけたこと言うなよ……」ワナワナ

レナ「キリトくんを見る前に決めたもんね?」

真尋「うん」

真尋「分かってるな、キリト。『なのです』じゃなく『なのです★』だ」

春海「八坂、ナイスだ!」

キリト「……」

キリトが無言で背中の剣(塗装された竹刀)を抜いた。

マミ「何をやっているの!?」

シュルシュル

春海「あっぶね! 巴、ありがと」

キリト「ぐ……動けな……」

レナ「乱暴はいけないんだよキリトくん」

レナ「罰として暴れたくなくなるような恰好にもしてあげるね?」

キリト「それは手紙になかっただろ! ルール違反だ!」

真尋「これはゲームであっても遊びではないんだろ」

キリト「使いどころが違う!」

レナ「おかっぱで『なのです★』なのに黒コートじゃもったいないよ!」

レナ「今日のお持ち帰りはキリトくんで決まり~!」

春海「まあ、あれだよな」

真尋「うん」

春海・真尋「ざまあみやがれ!」


一旦キリトは巴のリボンで拘束したまま転がしておいた。

レナ「真尋くん、手紙もう一個あったよね?」

真尋「あ、忘れてた」

メイド服から出てきた手紙だな。

手紙『おめでとう! これを見つけたってことはきっと真尋くんだよね!』

真尋「げっ」

手紙『昨日のお詫びになるかは分かんないけど、レナが今日一日あなたのメイドさんになってあげるよ!』

真尋「あ、ああ」

なんというか……マシだ。

レナ「はうー……見付かっちゃった」

レナ「今日は一日ご主人様って呼ばせて頂きます……」

真尋「ああ。まあ悪い気はしないかも」

レナ「ご奉仕します。何でも言い付けて下さい」

真尋「何でもいいのか?」

レナ「うっ……それはちょっと、手加減してもらえないかな、かな……」

レナ「ご、ご主人様はどうしてこれ持ってきたのですか?」

レナ「罠だとは思わなかったんですか?」

真尋「メイドにされることはないって言ってたから安心してたんだ」

真尋「……まあ、今からキリトがどうなるのか考えると、安心はできないけどな」

レナ「絶対に持ってこないと思ってたのに……」

真尋「気を取り直して、最初のお願いだ」

真尋「キリトで存分に遊んで来い!」

レナ「りょーかいですご主人さまぁ!!」

竜宮はキリトを引きずって消えて行った。

マミ「あの……私の持ってきた手紙は?」

【Result】
モノクマメダルを7枚手に入れました
竜宮レナが八坂真尋のメイドになりました
キリトが語尾『なのです★』で『おかっぱ』の『??』になりました
レモンをかじりました
峰理子が再びはずれを引いたようです
上条当麻が土屋康太とフォークダンスを踊ったようです
高須竜児が唐辛子をかじったようです



メダルはさっきほどは集まらなかった。

だけど、竜宮とキリトへの仕返し、プライスレス。

キリトは後で僕と春海のところに連れてきてくれるらしい。

くくく、ざまあみやがれ!(2回目)

スケジュール「巴と上条と映画」ピピピ

そういえば誘われてたんだった。

行くなら上条か巴のどっちかに言えばいいんだったな。


【自由行動 4日目:昼】

1.誰かと過ごす(名前指定)
2.一人で過ごす(場所指定)
3.レジャー
4.モノモノマシーン

[希望ヶ峰ホール]
1階…大ホール・メイクルーム・衣装室・大道具倉庫・機材室
2階…視聴覚室・資料室・展示室
地下…地下駐車場
1階離れ…カフェ・調理室・食材倉庫

モノクマメダル:21枚

安価下2

【ロビー】

真尋「上条、来たよ」

上条「よく来てくれた」

上条「あとは巴が到着するのを待つだけだな」

上条「つーかさっきキリトが竜宮に引きずられていったけど、何かあったのか?」

真尋「ちょっとね、痛快な事が起きた」

真尋「それで竜宮がいなくなったから、巴が手紙渡せなくなって遅れてるっぽい」

マミ「ごめんなさい、待った?」

上条「俺もさっき来たところだぞ」

真尋「巴、手紙はいいのか?」

マミ「夜まででいいらしいから」

マミ「それより、八坂くん。来てくれてうれしいわ」

真尋「2人からの誘いを断るわけないだろ」

真尋「それに、僕も映画見たことないからな。一度は見ないとなんかあれだし」

上条「俺もまだ」

マミ「みんな初めてなのね」

上条「そういやキュゥべえは?」

マミ「部屋に置いてきたわ」


真尋「で、どうするんだっけ」

上条「機材室で何かすればいいのか?」

如月「……モノクマを呼べば全部やってくれるぞ」

上条「うわっ如月かびっくりした」

マミ「珍しいわね」

如月「オレも宝探しに参加させられたんだ……ぼちぼち探してる」

真尋「気をつけろよ」

真尋「本気で(尊厳を)殺しに来るからな」

如月「昨日のアレか……。大丈夫、オレは運営側だから」

真尋「さっき2人に特大の食らわせたけど」

如月「八坂、オレにはやめてくれ、頼む!」

真尋「如月に恨みはないよ。でも完全に運次第だからな。それに……」

マミ「食らっちゃえばいいのよ。すっごいの」

上条「面白いことになればみんなに興味持たれるんじゃないか」

真尋「たぶん僕以外にはだいたい狙われてると思う」

如月「…………」

如月「……部屋に帰る」

上条「で、どうする? モノクマ呼ぶ?」

モノクマ「呼ばれてないけどジャジャジャジャーン!」

マミ「出たわね……」

真尋「簡潔に行こうか、3人で映画見たい」

モノクマ「僕としては複雑に行きたいんだよ!」

モノクマ「オマエラに言いたいこといっぱいあるからね……!」

上条「何だよ!」

真尋「聞くなって」

モノクマ「オマエラの仲が悪かったから面白かったのにさ! 何仲良しこよししちゃってんの!?」

真尋「それで面白いのはお前だけってことだ」

モノクマ「八坂クンには聞いてないよ!」

マミ「……」←睨み

上条「~♪」←口笛

モノクマ「ああ、もう! 八坂クンが大人の対応するから黙っちゃったよ!」

モノクマ「はいはい、わかったよ。簡潔にすればいいんでしょ」

モノクマ「3人ね。オーケイ。この中から好きな映画を選びなよ!」

マミ「推理物は面白そうね」

真尋「それモノクマにネタバレされた」

上条「ひでえ」

マミ「じゃあ、どれにしようかしら?」


見る映画を選んでください。

2人の好みに合わせて選ぶと交友度が上がりやすいです。

1.記録映像『希望ヶ峰スーパー☆ライブ 音楽と劇と伝統の祭典』by超高校級のディレクター
かつてホールで行われた超高校級の生徒たちの合同ライブを収めた映像。

2.アクションSFファンタジー『スター・オブ・ザ・ホープ』by超高校級の映画監督
凄まじい迫力とCG技術はハリウッドなんか目じゃない!

3.長編アニメ『インターセクトワールド ビギニング』by超高校級のアニメーター
ストーリーもキャラも一級品、次世代の学園バトルラブコメ。

4.ホラー大作『続・呪われたマンホールの底から』by超高校級の心理学者
前作よりさらに人間の怖がるポイントを的確に押さえました。

安価下2

現所持アイテム:
09「爆弾おにぎり」……巨大なおにぎり。おなか一杯になり満腹度の最大値が10上がる。
11「インスタントはなまるカレー」……ご家庭で超高校級の料理人の味を再現できる。1パック1000円と高い。
16「ネコ耳パーカー」……ゲーマー女子御用達の可愛らしいパーカー。リュックもセット。
48「絶対音叉」……音楽に精通した者が使えば凶器となる。
51「さおとめスカウター」……相手のアイドル力を計ることができる。舞園さんを計るとちょうど爆発する。
65「エクスカリパー」……どんな相手にも必ず1ダメージを与えることができる伝説の剣。
69「ヤンデレグローブ」……お邪魔虫に制裁を与えたり、料理を無理矢理彼の口に入れるのに適した装備品。鉄製。
90「ペルソナ召喚料理」……食べることで自らのペルソナ(?)を呼び出すことができる料理。霊魂に見えるのは気のせい。
94「漫画:黒鋼のストライバー」……日曜朝の人気特撮番組の漫画版。

原作通りだと好感度上昇相手のないアイテムとかあるのかな、卵割り機見る限りだとシチュ次第でも変化ありそうだけど
もし所持上限無いなら時間消費無いんだしコインはプレゼントにこまめに替えておくべきか、他に用途出てくるなら置いておくべきか

真尋「SFアクションとか良くない?」

上条「SF……か。だいたい実物見慣れてるしな……」

マミ「……魔法少女が楽しめるアクション映画なんて存在するのかしら」

うっ……それもそうかもしれない。

真尋「でもまあ希望ヶ峰の超高校級の映画監督だしさ。そこらの映画とは訳が違うんじゃないか」

マミ「そうね。試すくらいの気持ちで見てあげるわ」

上条「俺たちを感動させてこそ超高校級だよな」

すごく上から目線で映画鑑賞を行うことになった。


爆弾おにぎり
漫画:黒鋼のストライバー
さおとめスカウター
ヤンデレグローブ
エクスカリパー
ネコ耳パーカー
インスタントはなまるカレー
絶対音叉
ペルソナ召喚料理

2人にプレゼントを渡しますか?(渡す場合はアイテム名も)(前に渡すか後に渡すかはアイテム次第)

安価下2 マミ
安価下4 上条

今日は早いけどここまで。
映画観終わってなのですキリトさんお披露目あたりまで安価ないので深夜に投下するかも。

ちょっと宝探しもとい捜査パートは冗長かつめんどいシステムにしすぎたかな。
ハイスピードでコトダマ集めれた方が良さげかなあ……。
何か案あればぜひ下さい。いいのがあったら採用します。

モノクマメダルは捜査ポイントや裁判中の発言力・集中力回復に使おう……と考え中。

すごく平和だけど動機発表パートは書きあがってます。たまに見てロンパな空気を思い出す。


しかし>>1、「なのですキリトさん」じゃなくて「なのです★キリトさん」なんだろ!

捜査パートでは交友関係が友人の誰かと一緒に行動して、意見交換出来るシステムとかどうだろうか?真尋はあまり親しくない相手でもその人物と親しい人間と一緒に行動してれば重要なヒントが貰えたりとか


ところで、>>1はこの参加者全員分のオシオキとか考えてたりする?

発言力はまだしも捜査ポイント割り振りが上手くいかないとろくに推理できないことになりかねんな
どんなもんか分かるまでは10枚程度は残しといたほうがいいかも

もういっそのこと捜査パートは部屋だけ安価にしてそこにあるコトダマは安価なしで自動進行・収集くらいの方がいいかも
絶対に裁判で大幅にレス消費するし

>>610
いかにも!(なのです後から書き足したから忘れてた)
書いてて思った。もう誰だよお前。うちのスレで一番原作とキャラ違うと思う。
でもみんな非日常編ではまた違う一面を見せますから。きっと。

>>611
誰かと一緒に捜査はいいかもしれませんね
ただ誰と動くかは事件に合わせてこちらで決めたいかな……

オシオキについてはモチのロンです!
と言いたいところだけど1名だけまだしっくり来ないんですよね……。
あくまで“候補”なので才能よりキャラに沿ったオシオキが多いかも。

>>614
ハイスピード感あっていいですね。
ちょうどいいポイント量を簡単に設定できますし、書き溜めもしやすそう。
調べるのに時間かかる場所は2消費とかでもいいかな。

>>601
交友度上昇は「イベント・会話内容」+「プレゼント」の合計を【Info】で出してます。
レナへの卵割り機は上昇0でした。
卵割り機はだいたいみんな±0じゃないかな……
レナは真尋くんをイベントでおもちゃにしたのですごく上がったんです。

それではちょっと更新再開 まだまだロンパ感の無いパート

【大ホール】

大ホールに入ると、なぜか舞台のど真ん中にスポットライトが当たっていた。

真尋「あれなんだ?」

上条「ああ」

上条「あそこに手紙が落ちてたんだよ」

真尋「それはまたあからさまな」

マミ「でも映画を観るのに邪魔ね、取って来ない?」

上条「巴、取ってこいよ」

真尋「あれ絶対に罠だぞ。それも一番えぐいやつ」

マミ「八坂くん、どう?」

真尋「聞いてたか僕の話」

もう仕返しに成功したんだ、これ以上リスクを重ねてたまるか!

マミ「わかったわよ。私がもらうわね」

巴は舞台に上がると、スポットライトに照らされた手紙を手に取りポケットへ入れた。

モノクマ「準備はできた?」

右側のドアからひょこっとモノクマが顔を出していた。

上条「早く座ろうぜ」

上条の両隣りに僕と巴が座りしばらく待つと、スクリーンが降りてきた。

ブザーが鳴り、映画の上映が始まった。




『スター・オブ・ザ・ホープ』

『制作:希望ヶ峰学園映画研究部』

【あらすじ】

2XXX年。人口爆発で地球から溢れた人類は、宇宙各地の惑星へと入植した。

そんな植民星の中に二重惑星(似た大きさでお互いに衛星のような動きをする双子な惑星)エプディスと呼ばれるものがあった。

主人公のニコラスはそのエプディス星の通称“絶望星”で生まれた青年。

ひょんなことからニコラスは友人のチェン、恋人のエミリーと共に“希望星”を目指すことになる。

次第にニコラスたちは、エプディス星の誕生にまつわる陰謀、そして地球に住む人類との壮絶な戦争に関わっていく。

自分の故郷はどこなのか。守るべきものは何なのか。ニコラスが出した結論とは――



もちろん、とても素晴らしい出来栄えだった。

ニコラスを演じているのがどう見ても日本人だったり、脈絡もなく人型の兵器が登場したりと突っ込みどころはあったが、

その演出、脚本が細かい問題を感じさせない仕上がりになっていた。

何よりもすごかったのは戦闘描写。

それは、上から目線で鑑賞した2人も唸らせるものだった。

上条「すげえな! 上手く言えないけど、この、背景がこう、ザーって動いて!」

上条「猛スピードでたくさんの戦闘機が動いてるのにアングルのおかげで目が追いつきやすくて!」

マミ「1対1でのシーンの目線の切り替えが上手かったわね! 実際の戦闘では自分の目線でしか見られないもの!」

2人とも大興奮だった。

僕も普通に楽しめた。

ただ2人とは、実戦経験の質も量も違いすぎて、全体的にすごいとしか言えなかった。

目が疲れないよう、ところどころだけ3Dなのもよかった。

でも2人とも画面手前側にビームが飛んできたときに咄嗟にソウルジェムと右手を構えるのは流石だけどやめろよ。

僕も叫んじゃったけど。

上条は宇宙人を見てはしゃいだり、巴も地球の変形シーンで感動の声を上げていた。

また、巴はエミリーとニコラスの別れに涙し、上条はチェンの死に様に憤っていた。

貸切の映画館だから騒ぎ放題だった……。


モノクマ「どうだった? 楽しんでもらえたかな?」

真尋「お前が現れなければな」

マミ「とってもいい作品だったわ!」

モノクマ「僕は希望なんて虫唾が走るから起承転結の転で見るのやめたけどね……」

上条「もったいないな。意外と絶望的と言えば絶望的にもとれる結末だったぜ?」

モノクマ「な、なんだってー! 早速続き見てくるよ!」

モノクマ「僕的にはまどマギのラストみたいな展開はアリなんだよね!」

よく分からないことを言ってモノクマは去って行った……。

とにかく、映画を観に来てよかったな。

3人の絆が深まった気がする……。



真尋「そうだ巴、せっかくだし、これいらない?」

つ[ネコ耳パーカー]

マミ「あら。かわいらしいわね」

マミ「でもゲームっぽいデザインね……私にはあまり似合わないかも」

真尋「いらなかったら誰かにあげてもいいよ」

マミ「でもリュックは使えそうね……」

マミ「ありがたくいただいておくわ」

巴はそれなりに喜んでくれたようだ……。

上条「なあ八坂。俺にはないのか?」

マミ「意地汚いわね」

上条「昨日の夕食会でも俺には何もなかったろ?」

真尋「えっと……これでいい?」

つ[漫画:黒鋼のストライバー]

上条「昨日巴がもらったのか」

マミ「それ面白かったわよ」

上条「2人が勧めるなら間違いなさそうだな」

上条「ありがとな、八坂」

上条は結構喜んでくれたようだ。


【Info】
上条当麻との交友度がこの上なく上がりました
巴マミとの交友度がものすごく大きく上がりました
巴マミとの関係が「友人」になりました
上条―マミの交友度が上がりました

【ヒント】
交友度の上昇の大きさは、
「ちょっと」<「少し」<(上がりました)<「大きく」<「とても大きく」<「ものすごく大きく」<「この上なく」
「この上なく」はレジャー時に喜ぶプレゼントを渡す以外では起こりません。

【ロビー】

春海「お、げほっ、八坂、げほっ!」

真尋「春海、大丈夫か?」

春海「だ、だ、大丈夫じゃね、げほごほっ!」

マミ「春海くん……風邪でも引いたの!?」

春海「いや、ちがっ、ごほっ!」

しばらく春海を落ち着かせた。

春海「はぁ、はぁ……。おい、八坂!」

真尋「ど、どうしたんだよ」

春海「俺を笑い殺す気か!?」

真尋「え?」

上条「八坂何かしたん?」

マミ「もしかして……キリトくんの事?」

春海「言うなって、思い出すじゃねーか! う、わっはははははは!」

春海は爆笑しながら二階へ消えて行った……。たぶん資料室。

真尋「……いったいどうなったんだ、キリト」



レナ「あ。いたいた!」

春海が去ってしばらくすると、メイクルーム方面から竜宮が歩いてきた。

後ろから見慣れない女の子がうつむいてしずしずとついてきている。……まさか。

??「……」

上条「ん? 誰だその子?」

レナ「誰だと思う?」

上条「東雲?」

レナ「ほら、あいさつしなきゃ」



??「……お……わ、私は……キリト……な、なのです……」


そこにいたのは、おかっぱ頭で振袖と袴を着た、大正か明治の女学生風の美少女だった。

普段は可愛げとは最もかけ離れているが、もともと線が細いし女顔だったから、ものすごく似合っていた。

レナ「本当は巫女さんにしたかったんだけど衣装が無かったの」

なんというか……僕の数倍きついなこれ。

でも手加減はしてやらない。

真尋「ほら。『なのです』じゃなくて『なのです★』だろ?」

キリト「そ、そんなこと言われても……!」

キリトは顔から火が出そうなほど真っ赤になっていた。

気取り屋だし、プライドも高そうなキリトには酷だろうな。

キリト「……どうして俺がこんな格好しないといけないんだ……!」

キリト「俺にネカマの趣味はないっ!!」

レナ「俺なんて言っちゃダメー! かわいくないよ~!」

キリト「それも手紙にはなかっただろ!?」

真尋「竜宮がルールだし」

レナ「ううん。語尾と髪型以外はゲームじゃなくてレナの趣味なの!」

マミ「これは……すごいわね」

マミ「真尋くんも違和感はなかったけど、これは最初誰だか分からなかったわ……」

土屋「…………参上」

真尋「ムッツリーニ、どうして」

土屋「…………呼ばれた気がした」

キリト「呼んでない! 帰れ!」

如月「……」←口が開いてる

キリト「シンタロー!?」

土屋「…………連れてきた」

キリト「もう嫌だ! 俺は今すぐ着替えさせてもらう!」

パタパタと走りにくそうに逃げるキリト。

レナ「恥ずかしがってる姿もかぁいいけど、ちゃんとやってほしいなぁ」

レナ「教育が足りなかったのかな、かなぁ」

物騒なことを呟きながら竜宮があっさりと回り込むとキリトを捕まえた。

キリト「いやだ! 離せ!」

竜宮はいつもの謎の馬鹿力で、キリトを頭の上に持ち上げると、曲がり角の壁際に降ろした。

逃げられない位置に追い詰めて、竜宮が何かをぶつぶつとつぶやいて聞かせている……。

二分後……

キリト「さっきはゴメンナサイなのです★」←裏声

如月「うわあああああ!! キリトが洗脳されたああああ!!」

如月がダッシュで逃亡し、地下への階段で転がり落ちる音が聞こえた……。

死んでないよな……?

レナ「もう。シンタローくんはあわてんぼうさんなんだから~」

竜宮は如月を助け起こしに向かった……逆効果でパニックになるよ!

マミ「あら……また手紙渡しそびれちゃった」

キリト「その手紙はどこで見つけたのですか?」←以下4日目はずっと裏声

マミ「スポットライトの下、だけど」

キリト「それはよかったのです★ さあ、渡しにいくのです!」

罠だと分かって巻き込もうとしてる……。

洗脳されたのは口調だけのようだ……。

2人は階下へ向かった。

袴で下見えないし、キリト転ばないかな(期待)。

真尋「よし。……ムッツリーニ、撮れた?」

土屋「…………当然だ」b

真尋「あとで一枚くれ、メダルやるから」

土屋「…………お代はいい、持って行け」

真尋「いいのか?」

土屋「…………真尋の功績」

ムッツリーニに女学生キリトの写真をもらう約束をした。くくく、弱みを握ったぞ!

真尋「そういえば上条、ずっと黙ってるけど」

上条「……」

上条「危ねえ……惚れるところだった……!」

真尋「それは危ない」

土屋「…………幻想に惚れると後で苦労する」

真尋「その幻想をぶち壊せ」

土屋「…………虚構に溺れた廃人を、俺は何人も見てきた」

上条「あ、ああ。正気に戻れ、俺!」

上条は右手でパシパシと顔を叩いていた……。


キリト「ただいまなのです★」

キリトは上手いこと階段を上っていた。

仕草まで洗脳されてるようだ……。

これは正気に戻った時絶望しかねないな。

マミ「やっぱりハズレだったわ、舞台の手紙」

巴の見せた手紙にはこう書かれていた。

手紙『あなたは今日一日お姫様!』

手紙『もしかして真尋くんじゃないかな、かな?』

手紙『王子様に見初められたメイドさんのシンデレラストーリーだね!』

あっぶなああああ!!

真尋「メイドにはしないってこういうことかよ!?」

レナ「マミちゃんでもシンデレラストーリーになるね」

レナ「それじゃあお着替え行こうか」

マミ「まあ……困ったわね」

まったく困ってなさそうだし、むしろ笑顔だった……。

レナ「お姫様っぽい喋り方をしてほしいけど、マミちゃんならそのままで大丈夫だよ、だよ!」

マミ「いいえ。ちょっとだけ心がけてみるわ」

ノリノリじゃないか。

とりあえず、キリトと巴の手紙を見てしまうと、もう手紙探しをする気は起きなかった。

もうメダルは結構集まったし、いいよな……。


……なんとなく巴たちを待つ流れになったので、キリトを眺めてみることにした。

本当に黙ってると可愛いな……変な気分になってきた……。

キリト「あんまり見るななのです……★」

真尋「どうだ。恥ずかしいだろう」

キリト「この借りは絶対に返させてもらうのです★」

真尋「すごい。全く怖くない」

後でより死にたくなるように、この口調でたくさん雑談をさせようか。

真尋「こうしてみるとおかっぱで正解だったな」

キリト「うう……おかっぱが一番恥ずかしいのです★」

真尋「そうなのか? 袴とかの方があれだと思ったけど」

キリト「剣道をやってたから少しは慣れてるのです★」

キリト「それでも高い位置で絞められてるのが変な感じなのですけど」

キリト「おかっぱは……妹がおかっぱだから本気で嫌なのです★」

真尋「なるほど……妹がこんな感じなのか」

真尋「妹さんすごく可愛いだろうな」

キリト「いや。妹よりは私の方が上じゃないか、と思うのです★」ドヤ

どこで対抗心燃やしてんだよ!?

真尋「妹さんもゲーム好きなのか?」

キリト「……まだ話させるのですか?」

真尋「うん。面白いし」

キリト「く、くそ……なのです★」

キリト「……妹はたぶんゲームはあまりしないはずなのです★」

キリト「昔から剣道を頑張ってて、今は全国でも有数の達人なのですよ★」

真尋「もしかして、キリトより剣使うの上手かったり?」

真尋「超高校級のソードマン(笑)とか?」

キリト「そんなことはないのです!」

キリト「SAOで鍛えた剣技なら妹にも絶対に負けるわけがないのです★」キリッ

真尋「今のキリトは薙刀の方が似合いそうだけどな!」

キリト「わ、私は剣一筋なのです!」


マミ「みなさま、お待たせしました」

マミ「プリンセス、マミでございます♪」

巴はドレスの左右を持って丁寧にお辞儀をした。

完全に楽しんでるな。

もう罰ゲーム全部巴が受ければいいんじゃないのか?

マミ「どうでしょうか」

レナ「綺麗だよ! はう、明日はレナが着ようかな、かな!」

キリト「ほう……。本物の姫みたいなのです……★ ゲームで見たものより数段綺麗なのです★」

ムッツリーニは血だまりを作りながらもローアングルから撮影を続けていた。

だからスカート丈長いんだから普通に撮れよ! せっかく胸元開いてるんだしさ!

マミ「上条くん? ノーコメントなの?」

上条「いいんじゃねえの」

巴とは仲良くなったが、眼中にはないらしい……。

マミ「あっ、忘れていましたわ」

マミ「今から時間がおありでしたら、視聴覚室に来ていただけないでしょうか、八坂さま♪」

真尋「え? 何か用か?」

キリト「いいから、黙ってついてこいなのです★」

【視聴覚室】

視聴覚室と言えば、キリトのホームだ。

……こんな状態でまで話したいこととは何だろう。

真尋「それで、どうしたんだ?」

2人とも、椅子に座りにくそうだな……。

マミ「昨晩、お話いたしましたでしょう?」

真尋「夕食会の時か……ってまさか」

キリト「そう。真尋の必殺技決めなのです★」

マミ「お必殺技を考えてまいりました!」

真尋「それ重要か!?」

身を斬って話してまで!

あと『お必殺技』なんてたぶんもう一生聞く機会ないだろうな!

キリト「何か真尋からこういうのがいいって言うリクエストはないのですか?」

真尋「いや。『フォークでどーん!』って気合いいれるだけで……」

キリト「格好悪いのです★」

今のお前に言われたくないよ!

キリト「やれやれ。私たちが考えてきた技名を教えてやるとするのです★」

マミ「わたくしは『イスタンテ・フォルケッタ』を提案しますわ」

キリト「真尋に似合うのは『ステイキング・シルバー・フラッシュ』なのです★」キリッ

真尋「僕的にはそっちのがダサいんだけど」

でも、納得しないと帰してもらえそうにないな……。

何か自分で考えてお茶を濁すか……。

安価下5くらいまで 2人を納得させられそうな必殺技名

1.滅びのバーストストリーム
2.フライングフォーク
3.雷光一閃突き
4.リボルケイン
5.フォークスティンガー
6.ナイトメアジェノサイド

2つ以上選ばれたら、ミックスした名前にします

文句なしの安価下2

真尋「じゃ、じゃあ『フォークスティンガー』で……」

マミ「あら。素晴らしい発想ですわね」

キリト「なかなかの素質を感じるのです★」

ほっ……。

正直、この口調の2人と話してるの面白いけど疲れるから、一発合格できてよかった……。

マミ「では今後魔女にお会いした時は、『フォークスティンガー』を使ってくださいね」

キリト「使う時は叫びながら使わないとダメなのです★」

真尋「はいはい。分かったよ……」


【Result】
八坂真尋の必殺技が『フォークスティンガー』に決まりました
キリトが語尾『なのです★』で『おかっぱ』の女学生になりました
巴マミがお姫様になりました
峰理子が最後まではずれを引いたようです
高須竜児が一発ギャグをやらされたようです
高坂桐乃が春海和人と10秒間見つめあったようです

――――――――――――――――
次の人に一発ギャグさせる、次の人と10秒見つめ合う、などの他にも
レナの手作りクッキーがもらえる手紙、次の人と恋人つなぎをする手紙、次の人の服装指定手紙、次の人とプレゼント交換手紙
メダル1枚→真尋「しょっぱいな」
さらにこの水(塩水)も飲んでね→真尋「しょっぱいな!?」
という手紙もありました

ふう……。

手紙探しや映画鑑賞をしていたらもう夜か。

キリトと巴は時間が短いのがマシだよな。

僕は朝からずっとだったし。

夜は特に予定はない。

ある程度時間が経ったら、ホールで四ノ宮の演奏会だったな。(あとで自動的にイベント発生します)


【自由行動 4日目:夜】

1.誰かと過ごす(名前指定)
2.一人で過ごす(場所指定)
3.レジャー
4.モノモノマシーン

[希望ヶ峰ホール]
1階…大ホール・メイクルーム・衣装室・大道具倉庫・機材室
2階…視聴覚室・資料室・展示室
地下…地下駐車場
1階離れ…カフェ・調理室・食材倉庫

モノクマメダル:21枚

安価下2

マミさんは今回通信簿3ページ目が開かないので、少なくとももう1人乱入

安価下で誰かを指定(ここは連取りはなしでお願いします)

やっぱり時間かかりそうなので今日はここまで。
次回更新ではとうとう運命の動機発表……のはず

動機発表まで安価なしで進めていいですかね?
入れようと思えば安価入れられそうですけど……。

安価無しでも皆の様子がわかるなら無くていいよ

毎日来てたのに急に来なくなると不安になる

隠しキャラってきゅうべえみたいにこっそりついてきたマスコットとかその程度じゃないの

>>655
不安にさせてすいません、今週忙しい上に、書き溜め作業中でした。
そろそろ日常終わるし>>647の皆の様子パートを入れようと……
動機発表後の安価まで書き溜めて投下しようと思ってましたが、
長いので書きあがった分から出していきましょうか。

隠しキャラは>>657の認識で合ってます。全員すでに中にいます。
原作で例えると、自由行動でアルターエゴや破壊神暗黒四天王と過ごせるって感じですね。
直接事件を起こしたり被害者になったりはしません。
QB殺すたび裁判とかめんどい

更新を再開します。今日中に死体が発見される予定。

【カフェ】

映画の後で、おなかが空いていたので夕食を食べに来た。

今は、竜宮が手紙待ちしてる以外誰もいないな。

キリト「腹減ったのです★」

マミ「お夕飯もわたくしが作りますわ」

うわあついてきた。

ダメージも与えられたし、自分は回避できたからいいとして、疲れるからついてきてほしくなかった。

マミ「せっかくだからご一緒にいかがでしょうか?」

真尋「そうなるよな」

お姫様な巴と、なのです★キリトと一緒に夕食を食べることになった。

真尋「でも動きにくそうな巴に作らせるのは忍びないな……そうだ」

真尋「おい、竜宮」

レナ「何でしょう、ご主人様~」

よし。まだ僕専属のメイド設定は生きてたな。

真尋「料理を作ってくれないか」

レナ「かしこまりました~!」

竜宮に作らせることにした。

メイド服はまだ動きやすいからな(身をもって知ってる)。

マミ「お気遣いありがとうございますわ」

竜宮の料理ができあがるまで、それぞれ適当に時間を潰すことにした。

巴は席を立ち、モノモノマシーンを回しに行った。

メダルも結構手に入れたんだな。

真尋「キリト、何してる?」

キリト「モノモノハザードなのですー」ピコピコ

生返事だったが決められた口調を守っていた……。

しかし、大正レトロな美少女が携帯ゲーム機いじってる画はシュールだな……

僕は手持無沙汰なので、適当に所持品で遊んでみることにした。

つ[絶対音叉]

コォォォォン……

コォォォォォォォォン…………

クオォォォォォォォォォォォォン………………

キリト「やかましいのです!」

マミ「耳が……」

うん、大不評だった。

次はこれで。

つ[エクスカリパー]

ぺちっ

キリトに1のダメージを与えた。

ぺち、ぺち、ぺち

キリトに1のダメージを与えた。
キリトに1のダメージを与えた。
キリトに1のダメージを与えた。

……。

真尋「」←振りかぶる

ぶん!

キリト「あっぶなあああ!」←地声

キリト「……いのですっ!」←再び裏声

真尋「流石の反射神経だな」

キリト「それ、投げたら攻撃力1じゃないのです!」

キリト「まあ、かわせて当然なのですが★」ドヤ

何と言うか、口調と見た目のおかげでうざさが軽減されてるな。

もうずっとそのままでいろよ。

……これを試してみよう。

つ[さおとめスカウター]

キリトのアイドル力を計ってみた。

スカウター『アイドル力121』ピピ

……高いか低いか分かんない。

巴も計ってみよう。

スカウター『アイドル力370』ピピ

……これ高い方なのか?

キリトの3倍もあるというべきか、3倍しかないというべきか。

後で四ノ宮を計って基準にしないと。

それと一番低そうな、高須、上条、如月あたり。

真尋「そういえば如月大丈夫かな……」

真尋「たまにはカフェで一緒に食べたいな。後で竜宮に呼びに行かせるか」

あいつ意外と常識人だし。

このカオス空間に巻き込んでやる。

マミ「如月くんを呼ぶんですか?」

真尋「あ、そういえば巴はまだ……」

マミ「ええ。あの方を許せてはいませんわ」

マミ「お部屋から滅多にお出でになりませんし、お顔を出せば剣呑なお言葉ばかり……」

真面目な話なんだからその口調やめろよ。

真尋「せっかくだし、一緒に食べて誤解を解こうよ」

真尋「如月とも巴とも仲いいキリトがいるんだしさ」

キリト「私はただゲームで話が合うから付き合ってるだけなのです★」

真尋「空気読めって」

レナ「もしかしてシンタローくんのお話?」

料理を運んできた竜宮が助け舟を出してくれた。

真尋「ああ。たまには一緒に食べたいなって」

真尋「如月って部屋以外で食事することないだろ?」

レナ「いいアイデアですご主人さまー!」

レナ「早速呼びに行こ行こ!」

マミ「……竜宮さんはどうして彼とも仲良くできるのでしょう?」

レナ「どうして?」

レナ「……考えたこと無いかも。ごめんねマミちゃん」

レナ「逆に、マミちゃんはどうしてシンタローくんの事嫌いなの?」

マミ「……一番年上なのに、責任感も協調性も、欠片もないじゃありませんか」

マミ「その上、いつも殺人が起きる事ばかり考えていて……。彼がいなければ私たちはもっと」

レナ「全員そろって仲間だって。仲間が力を合わせれば奇跡は起こるって」

レナ「今朝、言わなかったかな、かな」

マミ「……ごめんなさい」

レナ「いいんだよ。でも、これだけは言わせて」

レナ「シンタローくんは殺人が起きてほしいなんて思ってない。きっと誰よりも殺人を怖がってるの」

レナ「怖がってるからこそ、外にはあまり出てなくても一番みんなをよく見てると思う」

キリト「無理して仲良くする必要はないのです★」

キリト「私はそっとしておくべきだと思うのです★」

レナ「でも、レナはシンタローくんにも皆に心を開いてほしいんだよ」

レナ「仲良くなった方が事件は起きない、怖がる必要はないって教えてあげたいな」

キリト「……好きにすればいいのです★」

だからその口調でシリアス続けないでくれないかな。

レナ「うん。好きにするからね」

レナ「ほら、ご主人様も一緒に!」

真尋「すぐ行くから先に行っててくれ」

竜宮がカフェから小走りで去って行った。

真尋「……なあ。真面目な話なんだからその口調守らなくていいんだぞ? さすがに今は竜宮も文句は言わないと思うし」

マミ「……素でお話したらもっとトゲトゲしくなりそうですから」

マミ「このくらいがちょうどよかったのですわ」

真尋「なるほど……」

キリト「私はレナにかけられた状態異常が解けないだけなのです★ 困ったのです★」

真尋「本当に洗脳だったのかよ」

【地下駐車場】

竜宮の後を追って、如月の個室前にやってきた。

如月「ん、八坂か! こいつをどうにかしてくれー!」

如月は相変わらずドアから顔を半分出して会話していた。

如月「オレをどうするつもりなんだ!?」

やっぱり誤解したままだったな。

レナ「一緒に楽しもうよ!」

レナ「レナが全部用意してあげるから!」

レナ「キリトくんも一緒だからさ!」

如月「ぎゃあああああああ!?」

真尋「誤解させる気満々じゃないか!?」

レナ「え? そうかな、かな?」

真尋「如月、落ち着け! ただの夕食会の誘いなんだ! 竜宮が料理担当で、キリトや巴が参加者なんだ!」

如月「あ!? あ、ああ。な、なるほど……」

如月「……だが断る」

真尋「……巴がいるからか」

如月「そうだよ」

如月「リーダーぶってる、ただの理想掲げてるだけのお子様じゃねえか」

如月「ちょっと強くてもモノクマに対抗できるわけじゃない」

如月「あのリーダーについて行ったら……いずれ全滅だ」

真尋「だったらそれを正直に伝えればいいだろ」

如月「……は?」

真尋「悪いところに気付いてるなら指摘してやれよ」

真尋「間違った事言ってないなら別に気にする必要もないし」

真尋「年長者として、それくらいしてやってもいいんじゃないの?」

如月「別に……オレが困りそうなことには口出ししたからいいだろ」

如月「オレにはそんな面倒事引き受ける理由がない」

如月「構わないでくれ……」

真尋「巴からは、如月は殺人事件が起きてほしそうにしてる風に見えてるらしいぞ」

真尋「それに上条ともびっくりするくらい仲良くなったし、これからは何かあるたび全て如月のせいにされるだろうな」

もうさっきその片鱗はあったし。

如月「ふっ、ふざけんなっ!?」

如月「オレが何をしたって言うんだよ……!」

真尋「巴に言わせれば色々してるんだろ」

真尋「あ、文句を言いたいなら自分で言ってよ」

如月「お、おい……! まさか! これはオレを外へ出すための作戦なんだろ!? 全て嘘なんだ、騙されねえぞ!」

レナ「嘘じゃないよ。マミちゃんの愚痴よく聞いてるもん。レナは嘘が嫌いってこと、シンタローくんは知ってるよね?」

真尋「竜宮、もう行こう」

真尋「もう一度言うけど。巴に文句があるなら自分で言ってよ。僕は何もしない」

真尋「でも、その場にいたら援護はするよ。ところで今日は竜宮やキリトもいるから、味方は多いと思うけど?」

如月「ち、ちくしょおおお!」

バタン

如月「ハァ……ハァ……」

扉から勢いよく飛び出してきた如月は荒く息を吐くと、

如月「とっとと終わらせるぞ!」

大股で上の階へと歩いて行った。

レナ「ふふふ。真尋くん、ナイスプレーだよ、だよ」

真尋「なんか珍しく冴えてた」



【カフェ】

カフェに戻り、如月に追いつくと、そこでは如月がずいぶんと不服そうな顔をして立ち尽くしていた。

冷や汗をかく如月の視線の先を見ると、

イスから立ち上がり、拳を腰に当てたポージングを取りつつ、扇を口元に当て、顔を下げて斜め上を見上げる感じで如月を睨みつける巴の姿があった。

簡単に言うと、お姫様気取りで怒りのポーズの巴だった……。

如月の表情は、怒り2割呆れ8割といった感じだ。

真尋「……」

竜宮はいつの間にか壁の影に隠れて、両手で口をふさぎつつ、目を大きく見開いて家政婦は見た的な雰囲気を醸し出している。

キリト「あ、薙刀でも900点行けたのです★ さすがは私なのです★」

さて……

真尋「巴じわじわ来るからやめろよキリト剣一筋じゃなかったのかよ竜宮乗っかるなよ如月なんかごめん!!」

フォーク投げのような連続ツッコミを噛まずに言い切り僕は満足した。


その後、竜宮に軽くげんこつし、巴と如月を座らせ、ついでにキリトに1ダメージを与えつつ、夕食会の準備を整えた。

竜宮が巴と2人で夕食を温めなおしに行くと言うので、

その前にさくっと、さおとめスカウターで竜宮を計ってみた。

スカウター『アイドル力102』

竜宮は見た目的に割と普通の女の子だから、これが一般女子の平均かな。

……キリトは一般女子より上らしい。

さて、如月は。

スカウター『アイドル力2』

真尋「ぶっ!?」

引きこもりだし低いとは思ってたけど!

詳細確認。ポチっとな。

スカウター『そのおどおどした様子にウケる女子がいるかも要素、2点』

お情けじゃねえか!

如月「八坂。その機械何だ?」

機械いじった後笑ってるの見られちゃったか。

真尋「ええと。如月にはキリトの60分の1しか魅力がないって機械に言われた」

如月「分かっちゃいるけど言われるときついからやめてくれ!」

キリト「魅力に1ポイントも振ってないからなのです★」

如月「悪かったな! オレは知力に全振りだよこの野郎!」

キリト「それで体力も無いのですね★」

如月「キリトも似たようなもんだろ!?」

キリト「エクスカリパーでも倒せそうなのです★」

そういえばさっきからずっと剣とスカウター装備してたな僕。

僕も十分変だな。人の事言えない。

真尋「ところで如月はさっき個室の鍵閉めてきた?」

真尋「飛び出してきたけど」

如月「あっ、忘れてた」

如月「いつもトイレ以外で部屋から出ないし」

真尋「如月ってもしかして『超高校級のニート候補』なんじゃないか?」

如月「社会不適合者一歩手前の称号だな!」

うん。ツッコミ役増えると楽しい。

キリト「でもシンタローがバベル持ち出してるところ見たことないのです★」

キリト「視聴覚室に持って来ればアドバイスできるんだが……なのです★」

如月「紛失したらモノクマに殺されるんだろ。部屋に置いとけば安全確実」

キリト「さてはモノモノハザードでチート使ってるのですね★」

如月「ねえよ! チート使ってもキリトに勝てないオレが馬鹿みたいじゃないか!」

レナ「できたよー」

マミ「……」

2人が温めた夕食を持ってきた。

今日の夕食は、ごはんに豚カツとキャベツ、わかめスープ、野菜とキノコの炒め物、漬物だった。

竜宮の作る食事は、普通の食卓感にあふれていた。

ここに来てからご馳走か、つなぎのレトルト食品や菓子パンばっかりだったからむしろ新鮮。

如月「……こんなに大勢で食べるのは久しぶりだ」

キリト「2年間はどうだったんだなのですか?」

如月「家族と数回……も無かったような」

キリト「俺は毎日のように女性プレイヤーと2人で食事だったぜ」ドヤ

レナ「あ、解けちゃった。かけ直し~☆」

キリト「うわー!」

空中をくすぐるように手をうねうねさせる竜宮と両手を挙げてダメージを受けた感じのキリト。

キリトって案外ノリがいい。

真尋「家族すら避けてたのか?」

如月「ああ、正直、人と話すのは基本辛いんだ」

如月「今も結構きつい」

マミ「……」

マミ「ねえ。如月くん」

巴がようやく口を開いた。

マミ「貴方様はまだ殺人事件が起こると思っているのですか?」

如月「いや、たぶん起こらない」

如月「竜宮がいろいろして、殺人なんて全く思いつかないような状態にしてるだろ」

如月「この妙なコスプレとかのように、普通の日常よりも楽しくバカバカしい雰囲気を作って」

如月「メンバー間の不和も、ゲームの勝ち負けみたいな遊びの一環として処理している」

如月「本当に上手いこと働いてる」

レナ「はうー! やめてー! マジメに分析するのはやめてえー!」

レナ「レナはただ楽しく遊びつつみんなをレナ好みにかぁいくしたいだけなんだよ、だよ!」

如月「オレ褒めたんだけどな……」

マミ「貴方様には残念な結果でしょうね」

如月「……起こってほしいなんて思ってねえよ」

如月「オレは文句を言いに来たんだ……!」

如月「お前、甘っちょろいんだよ!」

如月「周囲の人間を無闇に信じて!」

如月「お前の判断ミスで殺人が起きたら、その死んだ奴にリーダーのお前はどう責任を取るつもりだったんだよ!」

マミ「な、なんですって!」

マミ「みんなの和を乱す元凶が何を……っ、貴方様に言われる筋合いはありませんわ……」

巴はすんでのところで高貴なお姫様に踏みとどまっていた。

キリト「だいたいマミさんは信じてるだけで動いてないのです★」

キリト「実際に頑張ってるのはレナや深夏なのです★」

レナ「だからレナはなんにもしてないってー」

真尋「巴には悪いけど、如月の意見は割ともっともなことが多いんだよ」

真尋「如月は自分が殺されることを常に恐れてるみたいで、」

真尋「だからみんなと行動することがないだけなんだ」

如月「……八坂の言った通り、オレは殺されるのが怖い」

如月「勘違いするな。だからってオレから人を殺すような真似はしない」

如月「だから、オレはいないものとして放っておいてくれ……」

マミ「分かりました」

マミ「貴方様を疑っていたのは悪かったですわ」

マミ「でも、まだ許せないことがあります」

如月「なんだよ……!」

マミ「朝食会にも出席せず仲間の和を乱し続けていることです!」

マミ「それが一番の問題ですわ!」

如月「一人でいて何がいけないんだよ!」

マミ「仲間がいれば、殺される危険は減るでしょう!」

如月「人間なんていつ裏切るか分かったもんじゃない!」

マミ「貴方は竜宮さんも裏切ると思っているの!?」

如月「……」

如月「ちっ……。なあ、巴は、どうしてみんなで仲良くする理想にこだわってるんだよ!」

如月「お互いに危険のない他人じゃ駄目なのかよ!」

マミ「……」

マミ「あなたには、両親を失い一人暮らしで、ずっと一人で戦ってきた人間の気持ちが分かるの!?」

如月「な……」

……巴は完全に素で叫んでいた。

マミ「家族すら怖い、自分に構ってくれる人も信頼できるって即答できない」

マミ「ずいぶん贅沢なものね」

如月「……悪い」

如月「でも、オレにもオレの事情があるんだよ」

如月「……人と、どう接するのが正解なのかがわからないんだ」

キリト「シンタロー、マミさん」

キリト「大切な人を見つけたら、人は誰でも変われるのです★」キリッ

なぜかその時のキリトにはイラつかなかった。

なんだかふざけている様には見えなかったんだ。

いや、口調はアレだけど。

マミ「……いないのよ」

如月「……そうだな」

……でも、2人には通じなかったようだ。

レナ「たぶん、キリトくんは前を向けって言ってるんじゃないかな、かな」

レナ「2人がどんな思いをしてきたのかレナにはわかんないけど」

レナ「同じ思いをしないために前を向かないといけないんだと思うよ」

真尋「なあ。2人は竜宮が死んだら悲しいか?」

マミ「なんてこと言うの!?」

如月「オレの食事どうなるんだよ!?」

発言を間違えたかも知れない。

マミ「絶対にそんなことはさせないわ! たとえ八坂くんを殺すことになってでも……!」

如月「……今度こそ、一言も喋れなくなるかもな」

真尋「……上手くいった。今日は冴えてるな僕」

真尋「と、とりあえず僕を殺すのはやめてくれよ!」

キリト「大切な人、見つけたようなのです★」

レナ「は、はうー///」

竜宮は赤面していた。

意外と好意を向けられるのに慣れてないのか?

レナ「あ、あのご主人様、ありがとうございます」

真尋「いや今からお前はそこの2人がご主人様だ」

僕は竜宮苦手だし。

どうぞ持って行ってください。

真尋「東雲も言ってたけど、自分の友達同士が険悪なのを見るのは辛いらしいぞ」

真尋「ここは一旦休戦でいいんじゃないかな」

真尋「どういう形にするかは、まあ話し合うとして」

如月「……やっぱり、その、朝食会はどうしても出ないと駄目なのか」

マミ「あら。いいわよ別に」

如月「え、お前さっきまであんなにこだわってただろ?」

マミ「だって竜宮さんに持ってきてもらいたいんでしょう?」

如月「ちげえよ!?」

マミ「そうなの。じゃあ朝食会ちゃんと来る?」

如月「その2択なのか!?」

如月「……」

レナ「わくわく」

如月「わかったよ! 朝食会出ればいいんだろ!」

レナ「やったー!」

如月「結局どっちにしろ竜宮が得するんだなちくしょう!」

巴が僕に「どう?私も上手くやったでしょう」とばかりにドヤ顔で視線を送って来ていた。

如月「でも、巴を認めたわけじゃねえぞ」

如月「また平和ボケした事言ってたら遠慮なく意見させてもらうからな」

マミ「……できれば穏便な感じで言ってくれると助かるわ」

如月「オレはそんなに器用じゃない」

レナ「レナが通訳するから大丈夫」

真尋「まあ、仲裁くらいはするよ」

キリト「ごちそうさまなのです★」

こいつ、話聞きながら食べてたな……。

キリトのおかげで思い出せたけど、よくこんなカオスな状況で和解できたな。

こんなシリアスパートありかよ。

そしてこんなんで関係改善してよかったのか如月。


四ノ宮「やーさーかーくーん!」バタバタ

真尋「食事中なんだから走るなよ」

四ノ宮「すいません! 準備ができたのでお知らせに来たんですよ!」

真尋「うん。食べ終わったらすぐ行くよ」

レナ「何か約束してたの?」

真尋「四ノ宮がホールで演奏してくれるんだよ」

マミ「今朝の約束ですわね。改めて、わたくしも拝聴してもよろしくて?」

あ、また姫に戻った。

四ノ宮「もちろんですよ、お姫さま」

四ノ宮「こんなに美しいマミちゃんならきっと、僕の奏でる音楽をより引き立ててくれることでしょう」

四ノ宮はかがみこみ、巴の手を取り微笑んだ。

マミ「あらまあ」

こんな気取った仕草が様になるのは流石はアイドルと言うべきか。

四ノ宮「ホールは広いので、できるだけたくさんの人に聴いてもらいたいですねぇ」

レナ「レナももちろん行くよ!」

キリト「パ、パス……」

四ノ宮「あれ? 僕たちの中にこんな娘いましたっけ?」

そうか、キリトのこの格好知らない人も結構いるし、できるだけ会う人は少なくしたいんだな。

まあどうせムッツリーニから広まるけど。

如月「それは気にしない方がいい……」

如月「えっと……オレも聴きに行ってもいいか?」

四ノ宮「え、如月くんも来てくれるんだ! うれしいなぁ!」

四ノ宮「それじゃあ僕は他のみんなにも声をかけるのでこの辺で!」

四ノ宮「また後でホールで会いましょう!」

四ノ宮は踵を返し、いつものやけに早いスピードで去ろうとした。

その前に、去り際にスカウターで計っておいた。忘れるところだった……。

スカウター『アイドル力438』

あれ、意外と低い……?

もっと1000とか想像してたけど。

いや逆に370もある巴がかなり高いってことなのか。

巴にはアイドルの素質があるのかもしれない。


2人にプレゼントを渡しますか?(渡す場合はアイテム名も)

爆弾おにぎり
さおとめスカウター
ヤンデレグローブ
エクスカリパー
インスタントはなまるカレー
絶対音叉
ペルソナ召喚料理

安価下2 マミ
安価下4 如月

マミさんにプレゼントは渡しませんでした


真尋「そうだ、如月、カレーいらないか?」

真尋「インスタントはなまるカレーっていう、なんか希望ヶ峰の料理人が監修したレトルトのカレーらしいんだけど」

如月「ほう。オレお腹弱いんだが、大丈夫か?」

真尋「超高校級の料理人だしそこは信頼できるんじゃないか? この前の僕のカレーが大丈夫だったらいけるはず」

如月「それじゃ今度部屋で食べてみるか」

マミ「八坂くん……引きこもりを助長するような物あげてどうするのよ……」

真尋「えっと。じゃあ食べる時はカフェで食べること、いいな?」

如月「ああ分かった。もう竜宮には持ってきてもらわない……」

レナ「おいしそ~、食べる時はレナにも一口ちょうだいね!」

如月「……」

キリト「シンタローに逃げ場はないのです★」

カレーは喜んでもらえたみたいだ。


【Info】
巴マミとの交友度が少し上がりました
如月シンタローとの交友度が上がりました
竜宮レナとの交友度がちょっと上がりました
キリトとの交友度がちょっと上がりました
マミ―如月の関係が改善され「知人」になりました

【ホール】

竜宮が夕食の片付けするのを手伝ってから、

一旦個室に戻っていた如月を迎えに行き、ホールに連れてきた。

マミ「お2人とも、お疲れさまでございますわ」

桐乃「マミさんめっちゃキレイ! あたしが拾っとけばよかった……」

峰「きりりん、よかったら明日にでも第二弾しようよ」

土屋「…………俺はいつでも準備できている」

なの「……いいなあ、わたし……着れませんし」

高須「ちょっとした服の改造くらいならできるんだが、裁縫道具があれば……」

土屋「…………同感」

如月「……ん、珍しいところで見るな」

琴浦「貴方に言われるのだけは心外なんだけど」

レナ「急だけどいっぱい来てくれたね」

真尋「そうそう聴けないからな。プロの演奏なんて」

四ノ宮「えっと、僕はプロじゃありませんよ。ただ趣味なだけですから……」

四ノ宮「それでも、楽しんでいただけたら、幸いです」

雑談をやめて10人が席に着く。

四ノ宮は舞台上に上がり、一礼すると、

スッ…とヴィオラを構えた。

その音色は、四ノ宮自身の雰囲気がそのまま表れたような、優しく、繊細なものだった。

四ノ宮は謙遜していたが、その演奏は素人の僕らでも十分に優れているとわかった。

その奏でる旋律を聴いていると、静かな夜の海に仰向けに浮かんでいるような……。

澄んだ波音と共に満天の星空が見えてきた。

とても心地がよく、穏やかな気持ち……。

今の僕なら誰にでも優しくできそうだ……。

四ノ宮が手を止めると、僕らはそっと現実に引き戻された。

ぱちぱち、と、ホールに2人分の拍手が響く。

真尋「あれ……?」

琴浦「みんな寝ちゃったみたい」クスッ

真尋「勿体ないことするなあ」

四ノ宮「仕方がありませんよ……。そういう曲ですからね」

琴浦「聴いたことない曲だったんだけど、なんて曲?」

四ノ宮「……まだ、名前は決まっていません」

四ノ宮「みんなの不安と恐怖がなくなればいいなと願いを込めて、昨日から作っていました」

真尋「作曲もできるんだな」

四ノ宮「……はい」

琴浦「がんばったね」

四ノ宮「え……?」

琴浦「えっと、その、四ノ宮くんの想いはみんなにも伝わったと思うから」

琴浦「ほら。コロシアイなんてみんな忘れて、」

琴浦「いつも警戒してた如月くんまで安心して眠ってる」

琴浦「コンサート、大成功だと思うよ」

四ノ宮「ありがとうございます」

真尋「また、機会があったら聞かせてほしいな」

真尋「今度は今日来てない人にも、全員にさ」

四ノ宮「そうですね、僕、頑張ります!」

琴浦「無理はしない方がいいよ」

四ノ宮「ところで、お2人は夕食は?」

真尋「僕はさっき食べてきたよ」

琴浦「まだ、だけど」

四ノ宮「それなら、僕がご馳走しますよ!」

琴浦「いいの?」

四ノ宮「ふふ。最後まで聴いてくれたお礼です。では行きましょうか」

真尋「ちょっと、みんなを起こすの手伝ってくれよ、おーい!」

結局僕が寝ている人を起こした……。

みんなぐっすり眠ってたから苦労したよ……。

……今まで、熟睡できてなかった人もいるのかもしれないな。

【真尋の個室】

『えー、オープンキャンパスにご参加のみなさま。午後十時です。夜時間になりました』

『間もなく、カフェは入口をロックされ、立ち入り禁止となります』

『それではいい夢を。おやすみなさい……』


4日目も終わり、か。

本来のオープンキャンパスの日程だと今日が最終日だったはずだ。

つまり、明日には帰って来ない参加者たちをその友人・家族が心配に思いはじめるわけだ。

そして希望ヶ峰学園が不信感を持たれることになる。

事件が発覚すれば、数百年続く希望ヶ峰学園の伝統と権威も終わりを迎えることだろう。

僕の見立てだと、明日の晩までにはニャル子が助けに来る。

ニャル子を呼べる黒い箱……油断せずに持ってくるべきだったか。

でも何かの拍子で開いて、いらないときに出てこられたくなかったんだよな……。

ともかく、ニャル子も来るし、他にも当てはいっぱいある。

琴浦の祖父や、四ノ宮の早乙女学園の学園長の圧力。

上条の学園都市や、峰の東京武偵高校、あともしかしたらムッツリーニの文月学園が持つ武力。

早ければ明日、遅くても1週間以内に助けは必ずやってくる。

もしかするとモノクマがなりふり構わずこちらを殺しに来るかもしれない。

でも、大丈夫。

正面衝突でモノクマは巴に勝てない。

椎名や志熊、キリトに上条と、戦えるメンバーは他にもいる。僕だって戦うさ。

琴浦や如月もだんだんなじんできたように思える。

生き延びるには団結することが大事……なんだよな、椎名。

……でも、僕の見ていないところでも仲良くできているのかわからないな……。

(真尋くんの見ていない話)


【4日目早朝:メイクルーム】

レナ「ここにもお手紙隠そぉーっと」

マミ「竜宮さん、楽しそうね」

レナ「うん、楽しいよー」

レナ「だからみんなにも楽しさを分けてあげるんだよ」

レナ「マミちゃんの考えた秘策も、きっと喜んでもらえるよ!」

マミ「本当に大丈夫かしら……?」

レナ「大丈夫、メイドさんはみんなの憧れだから!」

マミ「誰が言ったのかしら、それ」

QB「マミ、おはよう」

QB「今朝は早いね」

マミ「当番だからしょうがないでしょ」

マミ「って、あらやだ、ひとり言になっちゃうじゃないの」

レナ「何が?」

レナ「あ、あああ……!」

レナ「こ、このかぁいい生き物は何なのかな、かな……!」

マミ「あら、竜宮さんにも見えたのねっ」

QB「僕はキュゥべえ。竜宮レナ、君に相談があって来たんだ」

レナ「何かな何かな! 君の頼みなら何でも聞いちゃうよ! コロシアイ以外なら!」

QB「そんなことは言わないさ。相談と言うのは他でもない」

QB「僕と契約して魔法少女になって欲しいんだ!」

マミ「キュゥべえったら。朝からそれなのね」

レナ「なるー!」

QB「ま、まだ話は終わってないよ! 契約してくれたら代わりに君の願い事を何でも一つだけ叶えてあげるんだけど」

QB「君には何か叶えたい願いはあるのかい?」

レナ「いっぱいあるよ! えっと……」

QB「一つだけだからね」

マミ「竜宮さん、ちょっと待って」

マミ「魔法少女についてあなたはまだ何も知らないんでしょう?」

マミ「軽い気持ちで契約してはダメよ」

QB「マミ、魔法少女の仲間ができることは、マミにとっても悪い話じゃないだろう?」

マミ「それはそうだけれど……」

マミ「魔法少女の仕事は危険でいっぱいなのよ。いつ命を落とすとも分からない」

マミ「その危険を背負ってまで叶えたい願いかどうか、竜宮さんには見極めてもらいたいの」

レナ「そ、そうなんだ……。軽い気持ちで言っちゃってゴメンね、マミちゃん」

QB「迷う必要はないんじゃないかな。君には今すぐにでも叶えたい願いがあるはずだ」

QB「例えば、全員でここから脱出するとかね」

レナ「それはイヤ」

QB「えっ」

レナ「一人でがんばっちゃだめなんだよ」

レナ「レナは仲間を信じてるから、仲間と協力して脱出したいなって」

レナ「なんとなくそう思うの」

レナ「願い事は、外に出てから考えるから待っててね」

QB「……わかったよ」

マミ「キュゥべえ、しつこいと嫌われるわよ?」

QB「僕はマミを一人ぼっちにしておきたくなかったんだ」

レナ「マミちゃんはもう一人じゃないよ」

マミ「え?」

レナ「レナはまだ魔法少女じゃないけど、マミちゃんの仲間なんだよ!」

レナ「それに、全員で力を合わせれば魔法も奇跡も起こせるって思わない?」

マミ「……そうかもね、ありがとう竜宮さん」

『オマエラ! おはようございます! 朝です、7時になりました!』

『起床時間です! 今日も張り切っていきましょう!』

レナ「あ、カフェ開いたみたいだよ」

マミ「それじゃ急いで作りましょうか」

レナ「キュゥべえまたね、後でぷにぷにさせてね!」

ガチャ、バタン



QB「……あきらめないよ」

QB「竜宮レナ、君には脱出以外にも、命を捨ててでも叶えたい願いがあることを、僕は知っているんだからね」

【3日目夜:視聴覚室】

キリト「よしきた! 記録更新!」

『モノモノハザードランキング』
1.キリト 996点
2.如月 980点
3.志熊 613点
4.八坂 530点
5.峰 485点
6.椎名 252点
7.竜宮 130点
8.琴浦 104点

如月「ちくしょう、またキリトのスコアを超すのが難しくなったじゃないか!」

キリト「まあまあ。シンタローもいい線行ってると思うぜ。3位とずいぶんな差じゃないか」

如月「でも、しょうがないかもな……。キリトは2年間ゲームの中で命がけで戦ってきた。一方オレは2年間ただ引きこもってきた」

如月「ゲームに対する経験とかが全く比べものにならないんだろうな」

キリト「いや、そんなのは関係ない。ゲームが好きな気持ちさえあれば誰だって上手くなれるんだ」

キリト「プレイ時間と装備品は裏切らない。諦めちゃダメだぜ」

如月「キリト、お前……」

キリト「まぁ? 実際、それでも俺を超えるのは不可能なんだけどな?」

如月「おい」


【4日目朝:地下駐車場】

キリト「シンタローっていつも赤いジャージ着てるよな。何かこだわりがあるのか?」

如月「ああ。昔オレが学校に通ってた時、親友に赤が似合うって褒められたんだよ」

キリト「なるほどな。……俺、妹がいるんだ。妹も赤い色が好きなのかよく着てたからシンタロー見てるとたまに思い出すんだよ」

如月「オレだってキリトを見てると妹を思い出すんだ」

キリト「俺に似た妹さんか。さぞ俺に似て美形なんだろうな?」ニヤッ

如月「妹のあの壊滅的なファッションセンスを思い出すぜ」

キリト「おい」

【4日目昼:大道具倉庫】

高須「ふう……だいぶ綺麗になったな」

なの「奥まで終わってよかったですね」

高須「迷路を無くせなかったのが心残りだ」

なの「しょうがないですよ、詰め込まれてますから」

わたしは、高須さんと二日かけて掃除した大きな倉庫を2人で眺めて、すがすがしい気分に浸っていました。

マスクと三角巾を付けて、目元が強調されている高須さんには、それはもう恐怖を感じざるを得ないのですけど。

掃除に対する姿勢やたまに見せる細やかな気遣いには、わたしも尊敬してしまいます。

なの「高須さんはどうして掃除が好きなんですか?」

高須「理由なんて考えたこと無かったな」

高須「でも、最初に掃除をするようになったのは、俺がしなければいけなかったからだったのは覚えてる」

なの「母子家庭……なんでしたっけ」

高須「おう。お袋の仕事が忙しくてな……結構前から俺が家事の全般を引き受けている」

高須「あまり裕福じゃないし古い家だからな、せめて汚れだけでも全部落として暮らしやすくしたかった」

高須「それがきっかけだったんじゃないか……たぶん」

やらなくちゃいけないことを、やっていく内に超高校級の才能候補と呼ばれるまでになった……。

高須さんもわたしと同じなのかもしれません……。

わたしも、生まれてからずっとはかせの面倒を見ることしかしていなくて、それだけでここに呼ばれた。

超高校級の保育士候補だなんて言われても、今まで一人しかお世話したことのないわたしには荷が重かった。

それでも学校に行けると聞いて、体験だけだとしてもとてもうれしくて、飛びついてしまった。

……こんなことになるなら、ずっと研究所にいればよかったのかな。

はかせ、寂しくて泣いてないでしょうか。

お世話は近所の老夫婦に頼んでありますけど……。

なの「高須さんのお母さんは、1人で寂しくしてないでしょうか」

高須「……寂しいとは言ってたけど、それでも迷わず送り出してくれた」

高須「それにお袋も大人だし、インコちゃんもいるし、大丈夫だと思う」

なの「インコを飼ってるんですね」

高須「あぁ……。とってもかわいいんだ……」

高須「写メがあればなぁ……」

高須「東雲は何か飼ってないのか」

なの「あ、はい。猫を一匹……」

なの「って違いました! ペットじゃなく家族です!」

俺はペットじゃねぇ!、って怒られちゃいます!

高須「それもそうか」

なの「高須さんとは話しててすごく親近感が持てます……今まで誤解しててもったいなかったなぁ」

高須「八坂には感謝しないとな」

なの「はい。わたしに変な事言ってこなかった人なので、大事にしなきゃ」

高須「俺にとっても、ここにきて初めて怖がらずに話してくれた特別な人なんだ」

高須「それに……あいつかわいいからな」

なの「……えっ?」

高須「悪い。今のは忘れてくれ」

四ノ宮「東雲さぁん! それと高須くん!」

高須「うわぁあ! い、いつからそこにいたああ!?」

四ノ宮「え、今入ってきたところですよ」

高須「そ、そうか……ふぅ」

四ノ宮「今からホールで演奏しようと思うんですけど、お二人もいかがですか?」

なの「聴きに行きましょうよ高須さん、ちょうど掃除も終わったところですし」

高須「生演奏か……聴く機会なんて滅多にないな」

四ノ宮「ホールで待っててくださいね!」

四ノ宮さんはロビーの方へ走り去っていきました。

なの「ところで、竜宮さんに頼まれたんですけど、明日の朝食当番はわたしたち2人だそうですよ」

高須「そうか。明日もよろしくな」

高須「そんじゃ、ぼちぼちホールに行こうか」

なの「はい!」

【4日目夜:資料室】

ああ。

読書って素晴らしい!

辛いこと、悲しいことも、全部忘れさせてくれる!

だからこそ、邪魔されるのは猛烈に腹が立つんだよな。

春海「近けぇよ」

理科「夜の資料室ってなんだか寒くありませんか?」

春海「読書は寒さを吹き飛ばす」

理科「春海先輩、みんな演奏会に行っています。今なら誰も来ませんよ? どうです?」

俺に近づくとこいつは、自分のシャツのボタンを上からゆっくりと開け始めた。

春海「寒いんじゃないのかよ」

理科「つれませんねぇ」

春海「だいたいお前、哺乳類に興味ないんじゃなかったのか」

理科「ちょっとしたアイスブレーキングですよ」

春海「なんか使い方違うぞ」

理科「おかしいですね。オスはこうすれば心を開くって本に書いてあったんですが」

春海「そんな本読んだことねぇよ!?」

どこの誰だよそんな本書いたの!

男舐めすぎだろ!

あとその本読ませろ!

春海「そもそも、俺は官能小説でしか興奮できないって言ったよな」

春海「俺を落としたいんなら文字列になってこい!」

理科「きっとそう言うと思って、ちゃんと用意してきました」

春海「はぁ?」

志熊はカバンから一冊の本を取り出すと、目の前に広げて、はっきりとした声で朗読し始めた。

理科「『ほら、楽になれよ』、彼は蠱惑的な声で囁いた」

理科「『駄目ですよ!こんなの犯罪です!』」

理科「その言葉に耳を貸さず、彼が服をはぎ取っていった」

春海「おい変態、何朗読してんだよ!?」

理科「『俺様のオイル、たっぷり注入してやるよ』」

理科「彼のとっても太いスティックが、僕の穴へと突き刺さり、がっちりと固定された」

理科「『ああ、満たされていく!貴方そのものが僕の身体に注ぎ込まれていくううう!』」

春海「しかも男同士かよ!? やめろ気持ち悪い!! うぐっ、吐き気が……!」

理科「彼のオイルを飲み込んで、僕は絶頂を迎えていた」

理科「『もういいのか?俺様のオイルはまだまだあるぜ』」

理科「『も、もう入りませぇん!』」

春海「…………」

理科「『残念だな。おや、お迎えが来たようだ!』」

理科「『そんな……僕、捕まってしまいます』」

理科「『心配いらない、俺様が食い止める。お前は行って来い!』」

理科「『給油機さあああん!』」

理科「彼にもらったオイルを燃やし、僕はアクセル全開で夜の街へと飛び出した!」

理科「フル・スロットルゥゥウウウウ!!!!」

春海「…………」

理科「ハァ、ハァ」

春海「…………」

春海「なんだよこれぇ!?」

理科「軽自動車受け、給油機攻めの、官能ボーイズラブ小説『1リッター150円、愛の万引き』です」

理科「どうです、抜けましたか!?」

春海「抜けねえよ! 人生で最大級に萎えたよ!」

まずどういうジャンルだよ!?

こんな本は知らなくてよかった!!

理科「超高校級の読書家である春海先輩が、本の好き嫌いをするとは……」

春海「もう頼むからどこかへ消えてくれ……」

【4日目夜:メイクルーム】

桐乃「……がとっても可愛くてー!」

峰「あの……は……だよねー」

桐乃「……ルートが……」

峰「……のエンディングがとっても……」

がちゃり

土屋「…………お邪魔する」

峰「ムッくんやっほー」

桐乃「ひっ!」

桐乃「……し、渋谷の駅から見て右側のルートのお店がねー」

土屋「…………ファッションの話か」

桐乃「そ、そうよ」

桐乃「ほら、あたしモデルだし。理子もお洋服にこだわりがあるみたいで話が合うのよねーあはは」

峰「きりりんのモデル体型、着こなせる幅が広くて憧れちゃうなぁ」

桐乃「モデルの仕事にはいいけど、でっかいとクラスで浮くのよね、中学だから特に」

桐乃「そこらの男子より大きいと、なんか気まずいじゃん?」

桐乃「ほら、ムッツリーニとかあたしより小っちゃいし」

峰「ムッくんは小さい方が便利なんだよね? 色々と」

土屋「…………小は大を兼ねる」

桐乃「逆でしょ? でもちょっと意味は違うけどそう思うこともあるかも」

桐乃「小さいのは帽子やブーツでカバーできるけど、大きいのは隠しようがないし」

峰「確かにこーゆうフリルのワンピとか、きりりんが着るとミニでエロエロになっちゃうもんね」

土屋「…………ミニで、エロエロ……!」ドサッ

峰「倒れてるところ悪いけど、ムッくんに一つ聞いてみてもいい?」

土屋「…………なんだ」ドクドク

峰「理子、女子なのに男子がやるようなギャルゲープレイしてるんだけど、どう思う?」

桐乃「え、ちょ」

土屋「…………何も問題はない」

土屋「…………好きなら、文句を言わせないほど極めればいい」

土屋「…………峰はキャラクターを真似て服を作ってるはず」

峰「さすがムッくんよく見てるねー。まあアレンジは加えてるけど」

峰「それと、血だまりに沈んでなかったらカッコよかったのにね……」

桐乃「……あたしからも相談いいかな、ムッツリーニ」

土屋「…………俺でいいのか」

桐乃「うん。あたしさ、ランナーって才能で呼ばれたんだけど、実際はもっといろいろできるワケ」

桐乃「でもこれからもそのままだと一本に絞った人には勝てない、中途半端な人間になっちゃう気がしてて」

桐乃「ムッツリーニはただのスケベじゃなく、すごく多才なスケベでしょ」

桐乃「その技術を磨く秘訣とかないのかなって……」

土屋「…………俺はただ自分の欲望に従ったのみ」

桐乃「深い答えのようなそうでもないような」

土屋「…………別の人に聞いたほうがいい」

峰「以上ムッくんの血だまり相談室でした!」

峰「そろそろ起きなよ」

桐乃「ムッツリーニって意外と話すと分かるスケベだよね」

桐乃「すごく大人って言うか」

峰「理子もそう思う」

峰「ムッくんの事は信じてるよ、きっといざという時頼りになるって」

土屋「…………過大評価だ」

峰「ところで、ムッくんこの部屋に何か用事があったの?」

土屋「…………ああ、2人にこれを見せたかった」

桐乃「えっと、それ誰? モデルさん?」

峰「……もしかして、キリト?」

土屋「…………正解」

桐乃「あっはははは! なにこれマジ受けるんだけど!」

峰「あっはは、レナちゃんにやられちゃったんだ! マーくん大勝利!」

土屋「…………そうだ。しかも裏声を使わされていた」

土屋「…………話すともっと面白い」

峰「部屋に逃げ帰られる前に捕まえに行こうよ!」

がちゃり

四ノ宮「あれ、その娘カフェで見ましたよ。かわいいですよねぇ」

峰「なっちゃん会ったんだぁ! どんな感じだった?」

四ノ宮「全く話せませんでした……」

土屋「…………もったいない」

桐乃「那月、どうしたの?」

四ノ宮「みんなをホールに誘いに来たんですよ」

四ノ宮「今からヴィオラを演奏しようと思いまして」

桐乃「プロのアイドルの演奏ねっ、面白そう」

峰「キリトいじりは後にしよーっと」

【4日目夜:展示室】

2日目以来、展示室がすっかりお気に入りになったあたしは、当麻を連れ込んで話をしていた。

深刻な話じゃあない。

きっとあたし好みの話が聞けると思って、モノクマの理不尽に真っ向から立ち向かった男、上条当麻の武勇伝を聞き出していた。

上条「……それで、200人以上の敵と戦う羽目になったんだ」

上条「あの時は絶対一人じゃ死んでた」

椎名「本当に、すごい経験をしてきているんだな」

椎名「あたしなんかよりよっぽど戦士してるじゃないか」

上条「よせよ。俺はいつも巻き込まれてるだけだ」

椎名「話を聞く限り、自分から首を突っ込んでねえか?」

上条「それは……」

上条「目の前に、どうにもならない現実に潰されそうになっている人がいたとする」

上条「そんなの黙って放っておいて自分は日常を過ごします、なんてことできるかよ」

上条「偶然関わってしまったのは不幸だけど、誰かを守ることができたならそれは不幸じゃないんだ」

椎名「当麻! お前めっちゃくちゃ熱いぜ!」

上条「ほんとは上条さんは静かに暮らしたいんですよ?」

椎名「ふと思ったが、お前の“幸運”は、周囲の人間にとっての“幸運”なのかもな」

椎名「上条当麻に出会えたらラッキー的な」

上条「どうだろうな……」

上条「敵にとっては不幸かもしれない」

上条「俺が誰かを守るために戦った相手はみんな、それぞれの信念を持っている奴が多かった」

上条「それでも、誰かを犠牲にして貫いていい信念なんてないはずだ」

上条「だから、俺はいつもそいつらと戦わないといけなくなるんだよ……」

上条「なあ、次は椎名の武勇伝、聞かせてくれよ」

上条「超高校級の戦士なら、すごいのいっぱいあんだろ?」

椎名「……ない」

椎名「あたしはただ『強い』だけ」

椎名「信念も理想も何もない」

椎名「ただ意味もなく、休日に山奥でリオ●ウスを狩ったり、友達の頼みでメタル●アを破壊してやったりするだけだ」

上条「椎名さん、それはゲームのお話ですよね?」

椎名「証拠の戦利品、見るか?」

こんなこともあろうかと、倒した怪物や機械の一部でネックレスを作っておいたんだ。

上条「うわ、すげえ」

上条「おっと、右手で触らない方がいいよな」

椎名「たぶん大丈夫じゃね? あたしの標的には異能持ちの相手少ないし」

上条「でも椎名はなんで強くなったんだよ? 生まれながらの戦士、とかでも無いと理由もなしにそこまで強くはならないだろ」

椎名「妹を守るため、だ」

椎名「でもちょっと強くなりすぎたがな」

上条「力を持て余してるのか」

上条「……だったら今こそそれを振るう時じゃないのか」

椎名「そんなことない。それでもここではあたしは無力なんだ」

椎名「モノクマを倒すこともできない、鉄板も壊せない」

椎名「ただ、当麻やマミの戦闘に巻き込まれないように、他の連中を守るくらいの力しかねぇよ」

椎名「だから……当麻がマミと和解してくれて本当によかった」

椎名「これで、戦闘を2人に任せられるからな……」

上条「おい」

上条「団結しろって言っておいて、自分は含まないつもりかよ」

椎名「……全員でまとまるのと、全員で戦うのは意味が違ぇよ」

上条「違わない。前に立つ者は、後ろの者のために戦うんだ」

上条「その後ろにも、たくさんの負けたくない思いを背負っているから、俺たちは戦うんだよ!」

上条「他人事なんかじゃねえんだ!」

上条「少なくとも、椎名には背中を預けることになるんだ。……任せるなんて言わせねえぞ」

椎名「悪い……失言だった」

上条「まあ、要するにさ」

上条「頼りにしてるってことだよ」

椎名「……そうか」

【4日目夜中:カフェ】

……作曲なんて、久しぶりでした。

それでも、みんなの幸せそうな顔を見れただけでも、無理した価値はあったはずです。

しかし、彼女には見抜かれちゃったみたいですね……。

琴浦春香さん。

僕と八坂くん以外とおしゃべりしているところを見たことがないけれど。

きっとすごく内気なだけ。

本当は細かいことに気が付く優しさを持ち合わせている、とてもいい子なんです。

彼女の心の扉は、僕が開け放ち、解き放ってあげたい……。

八坂くんにも譲りたくなんかありません。

だって、こんなに小っちゃくて可愛い女の子なんですからぁ!

琴浦「……」

四ノ宮「あとは10分もすれば美味しい手作りグラタンの出来上がりです♪」

琴浦「な、なにそのエプロン」

四ノ宮「おや、おかしかったですか?」

僕が付けているのはピンク色のエプロンと三角巾。

フリルがついててかわいくて、お料理する時のお気に入りなんですよ。

琴浦「そのデザインであなたのサイズのが売ってるんだね……」

席に着き、琴浦さんと話す話題を考えます。

そういえば、彼女は令嬢でしたね。

では、彼のことも知っていたりするのでしょうか。

四ノ宮「琴浦さんは、聖川財閥はご存じですか?」

琴浦「知ってるよ」

四ノ宮「そこの御曹司さんが、なんと僕のクラスメートなんですよ」

琴浦「えっ、あの人今アイドル目指してるんだ……」

四ノ宮「聖川くんをご存じなんですね?」

琴浦「うん。昔だけど、パーティで会ったことがあって印象に残ってたんだ」

琴浦「私はそんなに偉くないのに、すごく格式ばった挨拶をしてきて」

琴浦「『何から話せばいいものか……』って考えこんでたら」

琴浦「お付きのじいやさんに、琴浦の孫娘とは話すなとお父上から伝えられてる、って耳打ちされて」

琴浦「まるで台風の中に子犬を残して雨戸を閉めるような顔をしながら『すまない』と深くお辞儀をして去って行ったよ」

四ノ宮「ひどいっ。話しちゃいけないだなんてあんまりですよ!」

琴浦「……お金持ちにはいろいろあるの」

四ノ宮「でも、なんだかすごい例えですね……台風の中の子犬って」

琴浦「ほんとにそんなこと考えてた顔だったし……」

言いながら、琴浦さんは思いだし笑いをしているようでした。

四ノ宮「あ、笑ってくれましたね」

琴浦「……」

四ノ宮「笑顔はいつもの1000倍かわいいです」

四ノ宮「そっちの方が琴浦さんには似合いますよ」

琴浦「……そう」

他にも僕から学園の話をしているうちに、あっという間に10分は過ぎました。

四ノ宮「おや。時間ですね。持ってくるので待っててください♪」



四ノ宮「召し上がれ~!」

琴浦「……」

琴浦「ナニコレ」

四ノ宮「グラタン、ですよ!」

琴浦「……ぐらたん」

四ノ宮「食べたことありませんか?」

琴浦「ある! ある、けど」

琴浦「私の知ってるグラタンとあまりにも姿が違うのっ!」

あれ、何か間違えたでしょうか。

お気に召さなかったみたいですね……。

食べてもらえないのは、とても残念です……。

琴浦「たっ、食べるから。気を落とさないで」

琴浦「と、とりあえず一口、いただきます……」



げろろろろ

春海「うわ、汚ねえっ!」

椎名「わーっ! 何あいつ急に吐いたぞ!?」


琴浦「……あれ」

琴浦「ここは……?」

四ノ宮「僕の膝の上ですよ」

琴浦「わっ」

四ノ宮「ごめんなさい。僕が粉チーズをかけすぎたみたいで……」

琴浦「えっと……たぶんそれ以前の」

四ノ宮「春海くんと椎名さんが片づけてくれました」

四ノ宮「あ、このままで大丈夫ですよ」

琴浦「ううん、部屋に戻らないと、カフェ閉まっちゃうから」

四ノ宮「そうですね……名残惜しいなあ」

琴浦「え……?」

四ノ宮「キミの顔をもう少し眺めていたかった……」

琴浦「セクハラです」

四ノ宮「す、すいません! でも、本音なんですよ」

琴浦「なおさらセクハラです」

四ノ宮「ご、ごめんなさい」

琴浦「大丈夫、本気じゃないから」

四ノ宮「そうですか……よかったぁ……」

琴浦「……私に嫌われても、あなたには悪いことは起きないよ」

四ノ宮「僕にとっては大事なんです」

琴浦「……」

四ノ宮「……僕の学園でのパートナーも、漢字は違いますけどハルカちゃんなんですよ」

四ノ宮「ここにいる間だけ、君をハルちゃんと呼んじゃ、ダメですか?」

琴浦「……好きにしたら」

……このオープンキャンパスの間だけ、僕が貴女のパートナーです。

パートナーとして、僕が導いてあげます。

絶対に君を助けてあげるから……。


※ただし琴浦さんの交友度最大相手は真尋くんです

【真尋の個室】

……理由はないけど、大丈夫な気がした。

みんなも仲良くやれている。そんな気がする。

さて、寝る前にバベルのメッセージをチェックするか。

今朝決まったのに、馴染んだな、バベル。

『From:巴 To:全員』
『とうとう5日目がやってきますが、明日はミーティングを兼ねた朝食会です。』
『当番は高須くんと東雲さんです。如月くんもちゃんと来るように。』

全体メッセージで如月の事言ってやるなよ……。

巴ってメッセージの方が若干キツイよな。

『From:竜宮 To:東雲・四ノ宮・高須・土屋・巴・春海・峰・八坂』
『レクリエーション部長からお知らせ。明日はみんなで集合写真を撮ります。全員参加だよ!』
『みんなで事件を乗り越えた仲間の証を残そう!』

……悪くないかもな。

この事件が終わってしまえば、みんなそれぞれ自分の住む場所に帰る。

ここで過ごした日々を忘れないための集合写真を撮っておくのはいいことだと思えた。

竜宮もずいぶんメッセージの使い方上手くなったな。

全員への送信を知らないようで名簿順で2回に分けて送信してるけど……。

今日は安心して眠れそうだ。

写真撮影が終わり次第、助けが来ると信じて。

夢見るままに待ちいたり。

おやすみ。

【Info】
四ノ宮那月との交友度が少し上がりました
琴浦春香との交友度がちょっと上がりました
レナ―マミ、なの―高須、峰―土屋、峰―桐乃、峰―四ノ宮、椎名―上条、四ノ宮―琴浦の交友度が上がっていました

現在の交友度(高い順)
【友人】
上条
なの
マミ
桐乃
土屋・四ノ宮
高須
春海
【知人】
椎名・レナ
理科・琴浦・如月
キリト
【それ以下】
峰(関わりがない)

同じ数値の人は横に並べました

【真尋の個室】

『オマエラ! おはようございます! 朝です、7時になりました!』

『起床時間です! 今日も張り切っていきましょう!』

5日目の朝。

そしてもしかすると、ここで過ごす、最後の朝。

今日は写真撮影だから、いつもより念入りに身だしなみを整えないと。

こんな事件はそうそうないから、みんなの記憶にも強く残るはず。

数十年後、みんなはふとこの事件を思い出し、今日の写真を見るのだ。

そこには、髪がぼさぼさで服がずれてて目が半開きの八坂真尋。

そんなの絶対に嫌だ!



【カフェ】

準備に手間取りいつもよりちょっと遅めにカフェに来た。

春海「おはよ、八坂、一緒に食べないか」

春海のテーブルには席に空きがあったので座らせてもらった。

桐乃「真尋も身支度しっかりしてきたのね」

春海「俺も今日はメガネを別のにしてみた」

真尋「気が付かなかった」

桐乃「そうだよね」

マミ「みんな、おはよう」

マミ「とうとう5日目ね」

理科「これがここで食べる最後の朝食になるんでしょうか」

如月「焦りすぎだ。今日気づいても助けが来るのは明日以降だろ」

春海「おわっ! なんでいるんだお前!?」

椎名「あまりに自然に交ざってたから気づかなかったぜ……」

レナ「シンタローくんは綺麗なシンタローくんに生まれ変わったんだよ、だよ!」

キリト「心なしか目がキラキラしてるように見えないか?」

峰「あ! ほんとだ、よく見ると」

如月「キラキラしてねえから!」

四ノ宮「コロシアイなんて誰も起こしそうにないですからねぇ、落ち着いて待ちましょう」

春海「そういやコロシアイしろって言われてたんだったな。昨日あたりからすっかり忘れてた」

上条「このままずっと平和に過ごせればいいよな……」

真尋「過ごすんじゃなくて、脱出するんだろ」

上条「上条さんに限っては外に出ても何が起こるか分からない毎日に戻るだけなのですよ……」

レナ「でも、みんなと離れ離れになっちゃうのはさびしいかもね」

高須「みんな、ごはんできたぞ」

なの「写真でおなかが出ちゃうといけないので、食べる量を調節できそうなメニューにしました」

今日の朝食は、ごはんと味噌汁、そして多種多様なおかず類。

僕は明太子や卵焼き、ベーコンサラダを食べることにした。

高須「ここ、空いてるか?」

真尋「うん、どうぞ」

春海「げっ」

桐乃「……」

真尋「もしかして2人、まだ高須の事誤解してるのか?」

2人が耳打ちしてきた。

桐乃「だって、話し掛けても『殺すぞ』って感じで睨んでくるし……」

桐乃「2人きりになっちゃったら襲われそうで……」

春海「高須ってきっと強盗か殺人鬼系のアレだろ……」

春海「美化活動と称して気に食わない奴をゴミのように処分してきたに違いねえ……」

真尋「あのさ2人とも」

真尋「それは失礼だろ」

真尋「人を見た目で判断してるけどさ。じゃあ2人の見てくれはそんなにいいのか?」

桐乃「そ、それは、あたしモデルだし。自信はあるケド」

春海「地味な一般市民だろ、俺」

真尋「尻軽女と陰気コミュ障野郎が何言ってるんだ」

桐乃「ハァ!? あんたふざけんなもっかい言ってみなさいよ!」

高須「八坂、別にいいって。慣れてるから」

真尋「僕が納得いかないんだ」

春海「俺は陽気な読書家だ! 八坂はずっと誰と話してたんだよ!」

真尋「高須の事を見た目で判断したお前らに怒る資格はあるのか?」

真尋「高須は人間なんだぞ?」

真尋「せめて話してみてからダメだったら避ければいいよ、僕からは以上」

椎名「……聞こえてたけど、今日の真尋熱いな」

真尋「せっかくの大団円だしさ」

春海「えっと、悪かった……」

桐乃「あ、あんたが睨むから……」

高須「俺に睨んだつもりはないんだよ……」ズーン

4人で食事した。

その後テーブルの雰囲気はどうなったかって言うと……。

あまり買わないけど本は読むという高須に、春海が素晴らしい手のひら返しを見せたり、

高坂は顔を見ないようにして高須と話していたり、

まあ、悪くは無かったよ。

ただし説教とはいえひどい罵倒を浴びせた僕の印象が少し悪くなってしまった。

でもきっと、高須の印象がよくなると共に元に戻るはずだから気にしないでおく。

高須「八坂、ありがとう」

高須「お前にはいくら感謝してもしたりないな」

高須(本当に、八坂と出会えてよかった……)

高須(ここを出たら俺は…………って何考えてるんだよ俺!?)


【Info】
高須竜児との交友度がちょっと上がりました
高須―春海の関係が改善され「友人」になりました
高須―桐乃の関係が改善され「知人」になりました

朝食会が終わるころ、巴が席を立った。

マミ「みんな聞いて」

マミ「5日目になり、外からの助けが来る可能性が出てきました」

マミ「ここからは乗り切るのではなく、待つ日々になるわ」

マミ「だから、いつでも脱出できるように、準備を整えておいてね」

如月「着の身着のままでいいなら、準備はいらないんだが」

如月「持ち帰りたいものがあるなら、助けが来てから荷造りしてたら間に合わないということか」

マミ「ええ。助けが来てしまえば、モノクマも手段を選ばなくなるはずよ」

マミ「私や上条くん、椎名さんが食い止められる時間にも限りがあるの」

マミ「置いて行きはしないけど……、だらだらしていたら危険が増えてしまうのよ」

土屋「…………写真を整理しておく」

レナ「うーん、お持ち帰りしたいものいっぱいで選べないよ……」

マミ「話は以上よ」

マミ「みんな食べ終わったみたいだし、片づけの前に写真撮影、行っちゃいましょうか」

レナ「うん、みんな、ホールの舞台に集合してね!」

峰「メイクルームで身だしなみ整え直さなきゃ」

高須「俺も一応鏡見ておくか」

春海「それで変わるのか?」

高須「たまにすごく写真写りが良くなることがあるんだ!」

【大ホール】

レナ「よいしょ、よいしょ」

なの「あ、ちょっと止まってください」

竜宮と東雲が2人で、おそらく大道具倉庫のどこかにあった合唱用の階段を運んできていた。

真尋「手伝うよ」

真尋「女子だけじゃ大変だろ?」

レナ「え、でもレナとなのちゃんは力持ちなんだよ?」

真尋「いいからいいから……って重ぉ!」プルプル

なの「や、やっぱりわたしが持ちますよ。お気持ちだけでもうれしいです」

くう、情けないな僕。

平均的な男子くらいの筋力はあると思ってたんだけどな……。

土屋「…………真尋、ちょっと真ん中に立ってみてくれ」

ムッツリーニがカメラのピントなどを調節しているようだ。

土屋「…………OK」

天井の照明の色がちらちらと変わる。

機材室で誰かが操作して、一番いい雰囲気を出そうと試行錯誤しているみたいだ。

上条「手伝うことも、整える容姿もないと暇だなー」

真尋「上条いつも髪立てて、カッターシャツとズボンだもんな」

真尋「きっちりしてた方が上条らしくないし」

上条「それ褒め言葉か?」

真尋「ラフなスタイルが上条らしさって事だよ」

上条「そっか」

マミ「みんな、お待たせー」

桐乃「ゴメン、時間かかっちゃった!」

女子たちがメイクルームから身だしなみを整えて戻ってきた。

細かいところは分からないけど、いつもより綺麗にしているらしい。

ムッツリーニが予備のカメラで連写している。

つまり女子の細かい違いにも気づけると言う事なのか。

髪切った翌日の女子にぼそっと指摘して地味にポイント稼いでそうだな……。

マミ「竜宮さんと東雲さん、ちょっと動かないで」

巴がメイクルームに行かなかった2人の格好をささっと魔法で整えていた。

マミ「ちゃんと全員そろっているわね」

マミ「……みんな、私についてきてくれてありがとう」

マミ「リーダーとしての仕事を果たせたかは分からないけれど、誰ひとり欠けずにこの日まで来れて本当に嬉しいの」

マミ「生還を記念しての写真、みんな、大事にしてね」

上条「なんかもう脱出できた後みたいだな」

上条「まあ、出た後は挨拶する時間もないか」

上条「最初はひどい不幸を起こしちまって、本当にごめんな巴」

上条「でも、誰かが命を落とす不幸は起こらなかった。それは幸運だったんじゃねーかなと俺は思ってる」

椎名「始めはどうなることかと思ったが……」

椎名「あたしは、最終的に全員が団結できた気がしているんだ」

椎名「これでもう、コロシアイオープンキャンパスも終わりだぜ!」

レナ「大変なことになっちゃったけど……」

レナ「レナはみんなと会えて本当によかったと思うよ」

レナ「みんなで楽しく遊んだ事、絶対に一生忘れないよ!」

レナ「だから、みんなもレナの事ちゃんと覚えておいてくれないかな、かな」

如月「こんな強烈な奴、忘れたくても忘れられないよ」

如月「オレは怖がってシビアなこともいっぱい言ってしまったが」

如月「何人か、分かってくれる人もいた。それは、嬉しかった」

キリト「これで終わってくれたら楽しかった思い出になる」

キリト「ふっ、実につまらないゲームだった」

なの「たとえこんな学校でも、たくさんのお友達ができてわたしは幸せ者です!」

なの「これから地元の高校に通っても、上手くやっていける自信ができました!」

真尋「やれやれ、とんだ非日常だったよ」

真尋「でも、結構楽しい日常でもあったな」

真尋「みんなとは普通のオープンキャンパスで出会いたかった……」

高須「コロシアイなんて言われて、俺が警戒されるのは分かっていた」

高須「でもここには理解してくれた人がたくさんいた。感謝する」

理科「進路の話が潰れてしまって、とても残念でした……」

理科「しかし普通のオープンキャンパスじゃなかったからこその友情がここに確かにあった」

理科「だからこれは無駄じゃなかった。理科はそう考えています」

四ノ宮「最初はとっても怖くて、震えも止まらなかった」

四ノ宮「でも、たくさんの人がなぐさめてくれました」

四ノ宮「みんなの優しさに、僕は救われたんです」

琴浦「……うん」

琴浦「誰も人を殺さなかった、みんなは誇っていいと思うよ」

春海「俺は目的を達成できたから、普通のオープンキャンパスみたいなもんだった」

春海「心残りは、希望ヶ峰本校の図書館に行けなかったことだけだな」

桐乃「こんな事件、もう二度と御免よ」

桐乃「ちゃんと外に出るのが待ち遠しい!」

峰「理子は、もう少しここで過ごしたかったかも」

峰「確かに閉じ込められてはいたけれど」

峰「レナちゃんやきりりん、ムッくんとお話してる時は、なんだか自由に感じたんだ」

土屋「…………どんな環境でも被写体があればそれでいい」

土屋「…………いい写真が撮れて満足」

土屋「…………最後に、最高の写真を撮ろう」

みんなが壇上に並ぶ。

それぞれ、すでに考えておいたらしいポーズを取っていた。

僕も、片腕を腰に当てておいた。

全員の中央では、巴がばっちりとポーズを決めている。

その隣に上条、僕、竜宮、如月と続いていた。

ひどい事件に巻き込まれてしまったけど、

ここは笑顔であふれていた。

仲間の団結で得られたそれは、

事件に立ち向かったからこそ得られた、また別の希望だったんだ。

土屋「…………ハイ、チーズ」

ぽちっ

ムッツリーニが駆けてきて、開いたスペースにスッと入り込んだ。

次の瞬間、シャッターが連続で切られ……




モノクマ「いーやっほおおぅ!!」ぴょいーん



パシャパシャパシャパシャパシャ……

マミ「……は?」

モノクマ「うぷぷ、そうは問屋が卸さないよ!」

突如床から飛び出してきたモノクマが、カメラの前を塞いでしまった……!

土屋「…………!!」

ムッツリーニがカメラを確認しに行く。

土屋「…………すべて、モノクマの写真……!」

モノクマ「僕のブロマイドだよ。ちゃんと16枚あるからもれなく貰えるよ、よかったね!」

上条「おい、てめえ……」

理科「流石に無粋が過ぎますよ」

モノクマ「無粋なのはどっちだよ!」

モノクマ「これはコロシアイオープンキャンパスなの!」

モノクマ「ちゃんと絶望と混沌に満たされてなきゃ!」

くそ……最悪だ……!

こいつは、一番みんなが希望を感じる瞬間を、4日間も黙って待っていたんだ……!

マミ「コロシアイオープンキャンパスは終わりよ」

四ノ宮「じきにお迎えが来ます!」

琴浦「これであなたもおしまいよ!」

モノクマ「ありゃりゃ、希望にあふれてますなあ」

モノクマ「そんなこったろうと思ってちゃんと用意しておいたよ」

如月「何をだ……?」

モノクマ「まあまあ、とりあえずオマエラ視聴覚室に集まりな! 話はそれからだ!」

モノクマ「来なかったらコロス!」

爪を出し、威嚇するモノクマ。

キリト「ここは、従った方がいい……!」

春海「ちくしょう……何のつもりだよ!」

僕たちはモノクマへの怒りを募らせながら、舞台を降り、視聴覚室へ歩いて行った……。

【視聴覚室】

桐乃「あんた! 何がしたいのか早く教えなさいよ!」

椎名「あたしたちはコロシアイをするつもりは決してない。てめえの思い通りにはさせねえぞ!」

モノクマ「今日はオマエラにお楽しみを用意しました!」

なの「もったいぶらないでください!」

モノクマ「はいはい、じゃあ発表します」

モノクマ「ズバリ! お楽しみとは『オマエラの紹介ムービー』です!」

正面のスクリーンに『超高校級の学生候補者紹介ブルーレイ~そのルーツと実績を探る』と表示された。

モノクマ「せっかくだから画質にこだわってブルーレイディスクにしてみました!」

如月「くだらねえ!」

レナ「写真撮影まで台無しにして、見せたいのがそんなものなのかな、かな?」

モノクマ「えー? 外の世界の映像とか、人によっては家族からのメッセージとか入ってるのに?」

高須「家族から……?」

上条「外の映像……だと?」

如月「オレには必要ない、見たくないからオレは部屋に戻る」

モノクマ「……見ないとオシオキ」

如月「ふ、ふざけんな。そんな規則なかっただろ」

モノクマ「僕がここのルールなのだ!」

キリト「ここはイベントシーンだ。従う他無い」

レナ「シンタローくん、レナ、ちょっと怖いから隣にいてくれないかな、かな……」

如月「……畜生」

モノクマ「うぷぷぷぷ! これで全員見てくれるみたいだね」

モノクマ「ここ数日徹夜で作ったかいがあったよ……!! はい、それじゃ……」

モノクマは1人1人にブルーレイディスクと、さっき撮ったモノクマのブロマイドを配って回った……

モノクマ「はいこれ、八坂クンの分ね」

真尋「……」

全員がそれぞれ座席に座りブルーレイディスクをセットした。

モノクマ「もし、もっと大画面で見たくなったら大ホールでも鑑賞できるからね!」

――――――――――――――――

『超高校級の“邪神ハンター”候補者に選ばれた少年、八坂真尋』

『そのルーツを探る……!!』

『制作:希望ヶ峰放送部・モノクマTV』

……意外にもしっかりとした出来で、何よりナレーションがモノクマじゃないのはよかった。

超高校級の放送委員だろうか。何の変哲もない文章でも耳に心地いい。

『八坂真尋くんの通う昂陵高校……彼を知る友人に話を聞きました』

青空と、通いなれた学校が映し出される……ずいぶん懐かしいな、高校も、空も。

余市『八坂君の事かい?』

余市……!

余市『良い友人だよ。ただまさか彼が希望ヶ峰に誘われるとは思わなかったね』

余市『八坂君がいないとなんとなくクラスが寂しく感じるな……』

余市『ただ希望ヶ峰に行くかどうかはまだ決まってないんだね。よく考えて決めるといい。影ながら応援しているよ』

暮井『やっほー八坂君!』

暮井まで……!

暮井『私だってさびしいよ! でもそれよりもあの沈み具合は見てられないよ!』

ニャル子『……』ずーん

ハス太『……』ずーん

クー子『ニャル子ハァハァ』

暮井『ご覧のとおり! だからぜひ八坂君にはうちに帰って来てもらいたいんだ!』

暮井『それじゃオープンキャンパス頑張ってね! 私にもお土産よろしくね!!』

あれ……でもおかしいぞ。僕が希望ヶ峰オープンキャンパスの勧誘を受けたのは夏休みに入ってからだ。

今もまだ夏休みのはず……なんでみんな学校に来ているんだ……?

……夏期補修……いやそれは聞いてない……まさか合成映像じゃないよな?

『八坂真尋くんはクラスに欠かせない存在のようです』

僕ってそんなに大事だったのか……照れるな……じゃなくて!

『また、彼は高校生活の傍ら、さまざまな事件に巻き込まれ、その邪神ハンターとしての才能を活用し生き延びています』

次々と映る画像は、これまで僕とニャル子たちが宇宙人たちと戦ってきた、その一場面を切り取ったものだった。

いつの間に撮ったのだろう……

『※イメージ画像です』

そうだと思ったよ。ムッツリーニじゃあるまいし。

『続いて……ザザ……彼……ザッ、ザザ……』



あれ? ノイズが、


モノクマ『そんな八坂クンですがまことに残念なことに』

モノクマ『帰る場所が無くなってしまいました』

だみ声と共に映し出された画像は、

先ほどまで映っていた学校の

廃墟。

二枚目に映ったのは

血と破壊の跡がまざまざと残る教室。

モノクマ『さあ! 八坂真尋クンの通う高校は、お友達は、そして同居人の皆さんは、どうなってしまったのでしょうか!!』

モノクマ『正解は卒業の後で!!』

――――――――――――――――




……………………。

高須「おう……? 嘘、だろ……?」

上条「モノクマァァァ!!」

理科「あはは…………これは、きついですね」

マミ「な、なんなのよこれぇ!! 説明してよ!」

モノクマ「最後に言ったでしょ? 正解は卒業の後で! ってね!」

峰「これが……目的だったんだぁ……」

四ノ宮「うっ……ううう……うわああああん」

春海「フィクションだ、これはフィクションなんだ!」

桐乃「は、ハァ!? え、え、え、え…………へ?」

モノクマ「うぷぷ……いい絶望顔だねぇ……壮観だよ……!」

モノクマ「気分がいいから視聴覚室を汚しちゃっても、僕が代わりに片づけてあげるよ……!」フキフキ

見ると、琴浦と如月が耐えきれず嘔吐していた……。

キリト「モノクマ……俺たち以外に手を出したんだな」

なの「は、はかせが……。ど、どうして平気でこんなことができるんですかモノクマさん……!」

椎名「……クソ外道め」

レナ「み、みんな、落ち着こうよ。モノクマならきっとこんな映像捏造することくらい朝飯前なんだよ! だよ!」

土屋「…………俺がこんな物ごときで動ずると思ったか」

そ、そうだ。あのいつだって滅茶苦茶なニャル子たちがあっさり死ぬわけないじゃないか!

きっとどこかで体制を立て直しているか、それか僕を助けるのを優先しているんだ。

僕を悲しませることは避けたいはず。クラスメイトも助けてくれているはずなんだ……!

そもそも竜宮の言うようにすべて捏造かもしれない。そうに違いない……。

モノクマ「これでわかってくれたね……」

モノクマ「何日待っても助けなんて来やしないんだよ!!」

上条「……だから、今日呼び出したんだな」

モノクマ「いかにも。一番希望を持った瞬間に絶望に叩き落とすのが爽快だよね!」

視聴覚室はみんなの怒り、悲しみ、嘆きの声で満たされていた……。

これが、絶望……。

モノクマ「それじゃ、十分楽しめたし、僕はお暇するよ」

モノクマ「それに、見た感じ起こりそうだもんね……アレ」

マミ「な、何のこと……」

モノクマ「コロシアイ!!」

ぴょいーん、と楽しげに跳ねてモノクマは物陰に消えた……。

ほとんどみんな、席から動き出せず固まっている。

桐乃「…………!」

高坂が泣きながら飛び出して行った。

上条「おい!」

その後を上条が追いかけていく。

次に琴浦が足早に去り、ムッツリーニも一同を見回すと落ち着いた足取りで去って行った……。

峰も受けたダメージは小さいのか、さっさと帰って行った。

マミ「……八坂くん、大丈夫?」

真尋「僕は、大丈夫。巴こそ、無理してないか?」

マミ「私が弱音を吐くわけにいかないわ」

真尋「……写真、中止だな」

マミ「ええ……。でも片づけはしないと……」

春海は頭を抱え、ふさぎ込んでいる。

高須は放心状態のようで、ぼーっとしていた。

四ノ宮や東雲はただただ泣いていた。

椎名や志熊は普段の余裕そうな表情が完全に崩れていた。

嘔吐した如月を、竜宮とキリトが介抱している……。2人は冷静そうだ。

どうやら……僕の見た映像はマシな方だったのかも知れない。

共通していたのはきっと、助けは絶対に来ない、それを示していること……。

つまり、ここを脱出するには……。

いよいよ誰かを殺すしかなくなったということなんだ……!



CHAPTER1:劇場版コロシアイ生活 日常編 終了

(非)日常編 開始


動機提示終わったのでちょっと休憩。
夜に続きを投下します。
事件発生までに、展開を左右するかもしれない安価も1つあります。

1章の動機の個人別詳細は、チャプター3か4で公開する予定です。
だいたい次のチャプターくらいまではその内容を引きずりますからね。

あまり大事じゃないかもですけど、四ノ宮くんのオープンキャンパスに来た時期がアニメ2期から、1期中のどこかに変更されています。
2期だと19歳でもはや高校生は無理があるのに気付いたので。ただ、交友関係などに大きく変化はないので大丈夫なはず。

超高校級の占い師(20)?
四ノ宮くんは留年してないはずだから。

【真尋の個室】

虚ろな足取りで部屋に戻ってきた僕は、ただ寝転がって、不安を取り除こうと自分に大丈夫だと言い聞かせ続けていた。

気が付くと、時間はもうお昼。

ピンポーン

真尋「……」

がさごそ

真尋「……」

真尋「……何だろう」

ドアを見ると、手紙を入れるポストがついていた。

普段使わないから、気にしたことなかったな……。

手紙は、巴からだった。

『大変な事態になりましたが、いま、私は少しでも危険を無くそうと考えています。それがリーダーの務めです。』
『このオープンキャンパスのはじめに、それぞれ凶器のセットが配られていました。』
『みんなを信じていないわけじゃありません。けれど、不安材料を取り除くために、それをチェックさせてください。』
『チェックはカフェで行います。できるだけ早く集合してください。 巴マミ』

……巴らしくない、事件の発生を恐れた行動だった。

なんというか字も女子中学生らしくない感じだな……。

【カフェ】

上条「……」

真尋「持ってきたよ。工具セット」

上条「あとは巴が峰を連れてくるだけだな」

真尋「……全員じゃないのか?」

上条「危険そうなセットが配られてる奴だけらしい」

上条「……そもそも、セットの中身で殺したらすぐに犯人だとバレるから、使わないと思うけどな」

マミ「お待たせ」

マミ「あれ? なんで八坂くんがいるの?」

真尋「なんでって……セットの中身を確認するんだろ」

真尋「巴がポストに手紙を入れたんじゃないか」

マミ「そんなことしてないわ」

真尋「え?」

マミ「呼んだのは峰さんと上条くんと如月くんだけよ」

如月「その手紙はオレが入れた」

レナ「シンタローくんが書いたんだよ」

マミ「如月くんが? 私の名前で?」

如月「ああ。あと春海と四ノ宮にもな」

如月「巴は気づいてないが、他にも危険そうなセットを持ってるのがいた」

如月「そいつらにも来てもらった方がいいだろ」

如月「八坂は工具セット。春海は調理セット。四ノ宮はアウトドアセット」

如月「おそらくなにか鋭利な物が入っているはずだ」

マミ「だからって、なんで私の名前で?」

如月「オレが呼び出しても来るとは思えなかったからだ」

マミ「それで、春海くんと四ノ宮くんは?」

レナ「呼んでるのがマミちゃんじゃないって気づいたんじゃないかな、かな」

峰「もうこのメンバーでやっておいていいんじゃない?」

峰「凶器として入ってそうなものも想像つくし。調理セットならたぶん包丁でしょ?」

峰「あの2人は特に、それを殺人に使おうなんて発想できそうにないもん」

マミ「そうね……本職の探偵の意見は助かるわ」

マミ「じゃあ中身を確認していきましょう」

巴はまず、僕の工具セットを開く。

それぞれの道具に封をしたまま、内容物を確認していく。

マミ「凶器になりそうなのは……ハンマーにドライバー、のこぎり、これくらいね」

真尋「僕はそれを使う用事がない。信用できなそうなら巴が預かっていてくれないか」

マミ「信用できないとは言わないけど。一応、預かっておくわ」

上条「俺のも頼む」

マミ「まずは確認からね」

上条に配られたのは、暗器セット。

相手に凶器を持っていると悟られないようなものが揃えられていた。

マミ「これ、開封されてるんだけど……。上条くん?」

上条「一見よく分からないものばかりだったからな。開けてどういうものか確かめたんだ」

上条「腹が立ったよ。正々堂々と向かい合い戦うのが信念の俺に、そんな卑怯な凶器を渡してくるモノクマの神経にな」

セットの中身は、ヤンデレグローブを彷彿とさせるが先端に尖った金具がついたナックルダスター。

袖にしまい込み、スイッチ一つで飛び出すナイフ。

土踏まずの部分を強く押すことで先端から刃物が飛び出る革靴。

また、10個ほど手裏剣も入っていた。

マミ「じゃあこれは、私が預かっておけばいいのね?」

上条「頼む」

峰「はい、次はあたしの」

峰に配られていたのは拷問官セット。

こちらもよく分からない代物が多く、開封されて調べられていた。

マミ「……さっきとはまた違う物騒さね」

入っていたのは、まず、軍服のような制服と帽子。逆鉤十字(ハーケンクロイツ)の紋章がついている。

そして、一見すると何なのか分からないのは上条の暗器セットと同じだが、こちらは見るだけで碌でもない用途のアイテムだと分かる凶器たち。

鞭、焼きゴテ2つ、スタンガン、拳銃2丁、ナイフ2本、手錠などの拘束具が10種類ほど、工具とはデザインの違う金槌とのこぎり。

マミ「これも……預かっておくわね」

真尋「見てるだけでSAN値下がりそうだな。巴、大丈夫?」

マミ「次は、バールのようなものセット」

バールのようなものセットの中には、いかにもバールのようなものから、あまりバールのようじゃないものまで揃っていた。

上条「バールと言うか、これはただの柄の長い金槌だな」

マミ「これは……大きい刃物よね、斧かしら」

マミ「じゃあ、これも私が持っておくわ」

如月「頼んだ。オレは一番信用されてないからな」

峰「ところで、ふと思ったんだけどー」

峰「マミちゃんが事件を起こすってこと、ないんだよね?」

上条「おい、何言ってんだよ!」

峰「凶器を集中させておきすぎるのも問題かなぁって」

峰「選択肢が広がると、予想もつかない使い方を思いつくかも?」

マミ「……半分に分ければいいのね?」

レナ「それならレナが半分預かるよ」

峰「レナちゃんは工具セットとバールのようなものセットをお願いね」

マミ「工具で殺されていれば竜宮さん、謎の死に方をしていたら私。クロが絞りやすくなるということかしら」

規則の7番。

仲間の誰かを殺したクロは”卒業”。ただし自分がクロだと他の参加者に知られてはいけない。

人を殺す動機は一つ。外に出ることだ。

クロだと知られてしまえば外に出ることはできないなら、自分がクロだと分かる殺し方はできない。

如月「それが抑止力になるというわけか」

峰「まあ、2人ならそんな心配はいらないと思うけど、念のためだよ」

マミ「これで一応解散にしましょうか」

マミ「みんな、自分の時間が欲しいでしょうから」

上条「俺は何人かきつそうな奴に声をかけて回ってる。少しでも元気づけたくてな」

レナ「……レナもやってみるよ。みんな、とっても辛そうだから」

如月「オレは無理だな……とりあえず部屋でじっとしておくから、用があったらインターホンを押してくれ」

峰「あ、マーくんはちょっと残ってて」

真尋「ん?」


数分後、カフェの席について待っていると、峰が紅茶を淹れて持ってきた。

真尋「ありがとう」

峰「んーん。理子好みで淹れたからちょっと甘すぎるかもだけど」

真尋「うわっ、ほんとだ甘っ」

真尋「……まあ甘いのも好きだから大丈夫だよ」

真尋「それで、なんか話があるのか?」

峰「えっとねー、マーくんって、ぶっちゃけ理子の事避けてるでしょ?」

真尋「うん」

峰「わー即答されたー」

真尋「このままでいいとは思ってなかったけどな。ちょっと別の事してて話す機会を見失ってたんだ」

真尋「いい機会を作ってくれて助かるよ」

峰「わーい、仲直りだね」

峰「仲直りの記念に」

峰「キス、しない?」

そういってずいっと身を乗り出してくる峰。

長い髪からバニラっぽい甘ったるい匂いがして気分悪い。

真尋「なんでそうなる」

僕は真顔で峰のおでこを押して席に戻した。

峰「マーくんルートはハードモードですなぁ、あたふたする姿が見たかったのにぃ」

真尋「言っておくけどたぶん僕のルートが一番キツイぞ、そもそも攻略対象キャラじゃないし」

峰「攻略できると思えば不可能はないのでーす」

真尋「峰って誰にでもそんな感じだよな……」

真尋「なんでそんなに誰にでも気のある素振り見せるんだよ」

峰「りこりんは愛されたいの~。愛に飢えてるの~」

真尋「ハーレムルート狙うより、個別に狙った方がいいエンドに行けるって聞いたことあるぞ」

峰「険悪な相手がいると、恋路を邪魔されちゃうゲームもあるんだよ」

真尋「なるほどな」

真尋「僕はついでなのか」

峰「どうかなー? 他の男子がついでなのかもー?」

真尋「どうでもいい」

峰「ツン100%……」

真尋「……峰って武偵だったよな。……こういう状況にもある程度慣れてたりするのか?」

峰「さすがに、コロシアイをしろって言われたのは初めてだよ」

峰「しかもあの映像。百戦錬磨のマミちゃんやトーマも顔青くしてたしさー」

峰「まあ。万が一にも事件が起こってしまったら、ちょっとは貢献できるかもね」

真尋「そうか……その時にはよろしくな」

峰「不謹慎だよ……」

峰「りこりんは出番0で終わるくらいがいいの。非日常では特に」

峰「……でも日常ではもっと構ってほしかったなぁ」

真尋「は、はあ」

真尋「……殺人、誰も起こしてほしくないな」

真尋「僕に何かできることはないのかな」

峰「やっぱり、話を聞いてあげることだと思うよ」

峰「まあ映像の中身まで教えてくれる人はいないと思うけど」

峰「映像の中身まで教えてくれたならその人はもう大丈夫だよね」

峰「……自分が気にかけてもらっている。それを感じるだけでも、すごく助けになるはず」

峰「もしかしたら、マーくんがいるから殺人は起こさない!ってなってくれるかも知れないよ」

真尋「……峰って、本当はすごくまともな人なのか?」

峰「くふふ、惚れちゃった?」

真尋「全然」


【Info】
峰理子との関係が一時的に改善され「協力関係」になりました
(自由行動時に改めて関係を改善することになります)

【行動開始 5日目:昼】

映像の衝撃から僕はずいぶん立ち直れた。

そもそも良く考えたら死体映ってないもんな。

峰に助言された通り、僕も誰かの話を聞いてあげよう。

上条や竜宮もみんなを慰めに回っているらしい。

とりあえず今は映画を見に行く気分にはなれない。

それはみんなも一緒だろう。


1.誰かを探す(名前指定)
2.モノモノマシーン

モノクマメダル:21枚

安価下


【Info】
再掲:CHAPTER1のクロ候補は9名 被害者候補は15名です。
6日目には事件が発生します。よって行動は2回となります。

――――――――――――――――
クロも被害者もすでに濃厚な人が2人ずつ。

誰かの話を聞くことで、クロになりやすさを下げることができます。

なおここで変えられるのは「クロになりやすさ」であって「被害者になりやすさ」ではないので注意。

【地下駐車場】

ピンポーン

真尋「……」

高須は強いショックを受けていたようだ。

僕は高須にとって数少ない理解者だから。

少しでもその不安を和らげたい。

がちゃり

高須「……」

高須「八坂。何か用か」

真尋「2人きりで話がしたい」

高須「お、おう……」

なんで顔が赤いんだろうか。

……誰も見てないところで泣いていたんだろうか。

【高須の個室】

高須の個室は落ち着いた和室で、高須らしく綺麗に片づけられていた。

部屋の隅には大きな掃除用具セットの箱が置かれている。

高須「……それで、どうしたんだ」

真尋「さっきのブルーレイの事だよ」

高須「……ああ」

真尋「あれ、本気にしてるか?」

高須「……」

高須「八坂のも、似たようなのが映ってたのか」

真尋「高須のブルーレイを見てないから、なんとも言えないけど……」

真尋「僕のブルーレイには、僕の学校の映像とその学校が廃墟になったような物が映ってた」

高須「そうか……」

高須「……八坂は大丈夫か」

真尋「心配ありがとう。全く何も思わなかったと言えば嘘になるけど」

真尋「でも高須の方がよっぽどきつそうに見える」

高須「……八坂にも大事な人がいるだろ」

真尋「うん」

高須「そんな人が路上で倒れてた」

真尋「な……!」

真尋「……本人が、写ってたのか」

高須「ああ」

高須「……合成だったとしても、他人のそら似だったとしても……落ち着いていられないんだ」

高須「……それを、確かめたくてしょうがないんだ!」

真尋「そうだね、僕も、写ってたらそう思ってた」

高須「……八坂は怖くないのか!」

真尋「何がだよ」

高須「今はもう、外に出たいって言葉は、殺人をしようって言葉と一緒なんだ……!」

高須「こんな怖い顔した男が、外に出たくてしょうがないって叫んでるんだぞ!」

高須「それも、お前以外に他に誰もいない密室で!」

真尋「高須はそんなことしないだろ」

真尋「何言ってるんだよ」

高須「……」

高須「そんなに信じられたら」

高須「……殺せないだろうが……」

高須「クソッ……」

それからしばらく、男泣きする高須の近くでじっとしていた。

真尋「一つ訂正させてもらうよ」

真尋「外に出たいイコール殺人じゃない」

真尋「脱出したいのはみんな一緒だよ」

高須「ありがとう」

高須「信じてくれて、ありがとうな……」

高須「……もしも、万が一俺が暴走することがあったら、」

高須「八坂は、止めてくれるか……?」

真尋「もちろんだよ」

高須は、口ではこう言っているが、人を殺せる人間じゃない。

それはよく知っている。

ただ、自分に自信が持てていないだけなんだ。

【地下駐車場】

真尋「もう、大丈夫か?」

高須「……心配かけたな。みっともない姿を見せてすまない」

真尋「気にするなよ、あんなの見せられて普通にしてる方がおかしいはずだしさ」

真尋「あと、最後に言っておくけど。あの映像は捏造だ」

真尋「この前映画観たんだけどさ。超高校級のCG職人の技術は凄まじかったよ」

真尋「それじゃ、また」

高須「ああ」

高須「…………俺はいい友人を持ったな」


【Info】
高須竜児のクロ判定値が下がりました
高須竜児との交友度が少し上がりました

【行動開始 5日目:夜】

時計を見ると、高須と一緒に結構長い時間を過ごしていたようだ。

あともう一人くらいは話しておきたいな。

1.誰かを探す(名前指定)
2.モノモノマシーン

モノクマメダル:21枚

安価下2

【大道具倉庫】

真尋「いないな……」

僕は東雲を探していた。

東雲は映像を見た後、「はかせが……」と言っていた。

はかせと言えば、自己紹介の時、東雲がお世話していると言っていた……つまり同居している人のはずだ。

ブルーレイではその人が何かモノクマにひどいことをされていたという事が分かっている。

特に感情豊かな東雲のことだ。

冷静でいられるはずがない……。


【メイクルーム】

真尋「ここもいない……」

レナ「あ、真尋くん。どうしたの?」

真尋「東雲を探してるんだ。さっき結構きつそうだったからさ」

真尋「話を聞いてあげれないかなと思ったんだ」

レナ「ふーん」

真尋「竜宮はどうしてここに?」

レナ「ちょっとした暇つぶし」

レナ「なのちゃんはこの辺じゃ見てないよ、2階じゃないかな、かな」

真尋「そうか。ありがとう」


【情報処理室】

がらっ

真尋「いくらなんでもここにはいないよな……」

キリト「……何してるんだ?」

真尋「キリト、東雲見てないか?」

キリト「さっきも当麻が聞いてきたな。俺は見てない」

【展示室】

真尋「いないな……」

椎名「ん? もしかして真尋もなのを探してるのか」

真尋「ああ、どこにいるか知ってるか?」

椎名「普通に自分の部屋じゃないか? もう遅いし」

椎名「さっき上条が行ったぞ、なんか女子階に入る方法があるらしいな」

真尋「……協力、頼めないか?」

椎名「……わりぃ。もう少しここにいたいんだ」

椎名「資料室に桐乃がいないか? 聞いてくれるかは保証できないが」


【資料室】

春海「どした八坂。息切れしてんぞ」

真尋「無駄にバタバタ走り回ってるからな……」

真尋「高坂か琴浦、ちょっと協力してほしいことがあるんだ」

桐乃「どうしたの……?」

高坂はいつもより元気がなかったが、それでもさっきよりは少し平静を取り戻しているようだった。

真尋「実は、僕を女子階に連れて行ってほしいんだ」

桐乃「アンタ、こんな時に何言ってるの!?」

真尋「いや、違うんだって! 説明させてくれ!」

琴浦「……いいよ」

桐乃「えっ?」

真尋「琴浦? さっき吐いてたけど、もう大丈夫なのか」

琴浦「うん。平気」

琴浦「……誰かを慰めに行くんだよね、部屋の前までは連れてってあげる」

桐乃「え、そんな理由だったの? ちゃんと言えば協力してあげたのに」

春海「ちゃんと聞いてやれよ」

【B2地下駐車場】

琴浦に女子階に入る裏ワザを説明したら、快く協力してくれることになった。

そして2回目の女子階訪問。

琴浦は僕を送り届けると、そのまま自室へと帰って行った。

東雲の個室のインターホンを鳴らす。

ピンポーン

がちゃり

上条「……八坂も来たのか」

真尋「上条、東雲の様子は?」

上条「入ってくれ」


【なのの個室】

東雲の個室は、やはり和室だった。和室多いな。

テーブルの上にケージが置かれていて、その中で4匹のハムスターが遊んでいる。

部屋の一番の特徴は、壁中に見たこともないポスターがたくさん貼られていること。

えっと、これはたしか群馬県のゆるキャラだっけ?

あとは、『SAME』の文字の上に何かすごくもじゃもじゃした物が描かれたポスター。

普段だったら楽しい突っ込みどころなんだけど、今日はそうもいかないな。

真尋「東雲、入ってよかったか」

なの「……わたしは悪い子です」

真尋「え……?」

上条「さっきからずっとこんな調子だ」

上条「側にいてやってるんだが、全く話してくれないんだ」

真尋「そうか……」

真尋「東雲。いったいどうしたんだ、何か言ってくれないと分からないよ」

真尋「……邪魔だったら出ていくからさ」

なの「……なんで、2人も来るんですか」

なの「……わたしには、心配される資格がないのに……」

上条「やっと話してくれたな」

上条「そんな資格なんていらねえんだよ。俺と八坂が勝手に心配してるだけだ」

真尋「どうしてそう思ったんだ」

なの「……わたしは悪い子です」

上条「くそ、またかよ……」

真尋「……」

真尋「もしかして、誰かを殺そうと一瞬でも考えてしまった、とか?」

なの「ひっ!」

真尋「やっぱりそうだったんだ」

真尋「恥じる必要はないよ。他にもそれで苦しんでる人はいるんだ」

なの「……」

上条「あのさ。実は俺だって考えた」

なの「え……」

上条「いや……殺そうとは思ってなかったかもしれない。ただ、一発殴りたかっただけだった」

上条「でもそれで殺しちまったら殺意があったのと同じことだろ……その時は気づいてなかったけど」

上条「開会式の後に、思ったんだ」

上条「あの思い込みの激しい中学生が暴走したとしたら、この中では俺にしか止められない」

上条「だからいざという時には本気で戦うことになるかもしれない、ってな」

上条「その勝負でどちらかが死んだら、勝者は脱出の権利を得る」

上条「もしも、そのまま殴り殺してしまったなら、俺は脱出できるんじゃないかって……思ってしまった」

上条「……俺も、覚悟してたんだよ」

上条「それも映像を見せられるずっと前だ!」

上条「東雲、お前が苦しむ必要なんてない!」

上条「お前は一つの殺人を止めたんだ!」

上条「今度はお前が、誰かを殺そうと一瞬でも考えてしまったんなら!」

上条「俺たちが、それを止めてやる番なんだよ!」

上条「しっかりしてくれよ、俺たちの恩人がそんなんじゃさ」

上条「俺たちも、頑張れないじゃないか」

上条「さあ、立ち上がってくれ!」

真尋「東雲の家族も、そんなくよくよした東雲は嫌なんじゃないか?」

真尋「映像で何をされていたかは知らないけどさ……」

真尋「その家族は死んでいたのか?」

なの「いきて、ました」

真尋「やっぱり。会いに行きたいから、そんな事考えてしまったんだよな」

上条「ここから出たら、まずは巴と八坂と3人でさ」

上条「お前の家族、助け出してやるよ」

上条「みんな揃えば怖いものなしだぜ!」

真尋「勝手に頭数に入れられたよ」

上条「いや、邪神ってよく分かんないしさ。魔法も効かないし幻想でも無いしとかだったら手も足も出ないだろ」

真尋「モノクマって邪神なのか?」

なの「……ありがとうございます」

なの「あの……わたしは恩返しとかされなくていいんです……当然の事をしただけですから……」

真尋「僕は恩返しじゃないよ。友達として当然のことをしにきただけだ」

上条「えっと……さっき恩返し的なこと言ってたか。じゃあやっぱそれ無しで」

上条「俺はただ東雲を助けたくてここに来た」

真尋「そういえば上条って東雲が好みだったよな」

上条「あの、八坂さん? なーんでここで蒸し返すんでせうか!? いい話台無しですよ!?」

なの「台無しじゃないですよ」クスッ

なの「お二人とも、ありがとうございました」

なの「わたしはもう大丈夫です!」

真尋「よかった」

上条「よく立ち直ってくれたな」

そう言って上条は東雲の頭を撫でた。

真尋「吹っ切れたか」

上条「主に八坂のせいだからな!」


【Info】
東雲なののクロ判定値が下がりました
東雲なのとの交友度が少し上がりました
上条当麻との交友度が少し上がりました

【真尋の個室】

あの後、上条と2人でB1に戻り、また明日と挨拶して別れた。

『えー、オープンキャンパスにご参加のみなさま。午後十時です。夜時間になりました』

『間もなく、カフェは入口をロックされ、立ち入り禁止となります』

『それではいい夢を。おやすみなさい……』

今日から本当のコロシアイ生活が始まったような気がした。

けれど、僕たちはモノクマが映像を見せる前に、すでに団結できているんだ。

きっと、事件なんて起きない。

起こさせもしない。

寝る前の日課でバベルのメッセージを見た。

……さすがに誰も遊ぶ気はもう無いらしい。

巴からの1件だけだった。

『From:巴 To:全員』
『明日もミーティングとして朝食会を開きます。考えたくないけれど、安否確認も兼ねています。』
『当番は私と八坂くんです。絶対に参加してください。』

明日は僕か。たしかにあんまり当番回って来てないよな。

アラームを6時40分にセットしておいた。

これでちょうどいい時間に行けそうだ。

おやすみ。



……その夜は、なぜかとても寝苦しかった。



【Info】
クロと被害者が決定しました

第一の事件が発生します

【6日目:早朝】

スケジュール「朝食当番! 朝食当番!」ビーッビーッ

今日の当番は……巴と2人だったな。

さて気を取り直して、みんなに僕の奇跡のカオスクッキングを披露しよう。

これでちょっとでも元気を取り戻してくれると嬉しい。

巴は待たせるとうるさそうなので、急いで準備をして部屋を出た。



【カフェ入口前】

……。

巴、遅いな。

いつもこんなにギリギリなのか。

いや、きっとなかなか寝付けなかったんだろうな。

自分も辛いのに、それを表に出さずに振舞っていた。

すごく心労がたまっていると思う。

ゆっくりさせてやりたいな……。

ちょっと心配だから、あまりに遅かったらホールを軽く見回ってみよう。

最悪、一人で朝食を作るか。頑張ろう。



『オマエラ! おはようございます! 朝です、7時になりました!』

『起床時間です! 今日も張り切っていきましょう!』

……。

カフェ、開いてしまったぞ。

心配になってきた……。

……巴を探そう!


安価下2 どこを探すか

1.2階廊下
2.機材室・大道具倉庫側廊下
3.衣装室・メイクルーム側廊下

【ロビー】

ロビーまで来たが、誰もいない……!

一応、ちらっと廊下を見ておく。

……。

真尋「あれ……?」

なんか汚れてる……?

真尋「う、うわっ!」

メイクルーム側の廊下近くに血痕があった。

手に、少しついてしまった。

ま、まさか……!

真尋「巴、無事でいてくれ!」



【2階廊下】

真尋「い、いない」

どこかの部屋の中か?

視聴覚室……いない!

展示室……ここにもいない!

あとは……

資料室、か。

……嫌な予感がする。

少しだけ覚悟を決めて、資料室の扉を開いた。

【資料室】

そこで僕が見たのは……。





マミ「あっ、おはよう、八坂くん」

巴の朝から元気そうな姿だった。

真尋「何やってたんだよ!」

マミ「ど、どうしたの?」

真尋「7時になっても現れないから、心配したんだぞ!」

マミ「あ……」

マミ「ごめんなさい」

マミ「この『希望ヶ峰関連施設概略』を調べていて、このページまでって思っていたら……」

真尋「巴……生きてて良かったよ」

マミ「心配かけて、本当にごめんなさい!」

巴は深く頭を下げていた。

真尋「ほら、朝食作りに行くぞ、いつもより時間がないんだから早く」

マミ「そうね……」

【ロビー】

マミ「そういえば昨日ね、ちょっとおかしなことがあったのよ」

真尋「おかしなこと?」

マミ「お手紙をもらってね。大ホールに来るように言われて行ったんだけど」

マミ「結局現れなかったのよ」

マミ「一応……大ホールを確認してみようかしら」

真尋「それ、誰から?」

巴が大ホールへの扉を開いた。

マミ「あれ?」

真尋「ん」

大ホール、その客席の向こう。

舞台上にスポットライトが当たっていた。

目を凝らすと、そこに何か、いや、誰かがいる――


真尋「……あれは!?」

2人とも、駆け足で舞台へと急ぐ。

そこには



マミ「きゃああああああああああああああ!!!!」



――全身を切り裂かれ



――頭を割られ



――暗闇のホールで、その真っ赤に染め上げられた体を、スポットライトに照らしだされた





――――――超高校級の“幸運”候補 上条当麻の姿があった




『死体が発見されました!』

『一定の自由時間の後、学級裁判を開きます!』


CHAPTER1:劇場版コロシアイ生活 非日常編 開始

事件発生したので今回はここまで。
捜査はコトダマの関係もあるので、裁判が大まかに完成してからになります。
忙しいのでやっぱり来週末になりそうです……。
捜査前パートだけ明日投下するかもしれません。

これでやっとロンパを名乗れる……

マミ「上条くん!!」

巴が舞台に上がり、上条に駆け寄りその身体を持ち上げる。

マミ「嘘よ……」

マミ「あなたは不死身じゃなかったの!」

マミ「ギャグでしょ! ネタなんでしょ! 返事してよ!」

マミ「ほら、不幸だーって叫んでよ!!」

真尋「上条……」

真尋「お前、東雲との約束、どうすんだよ……」

マミ「せっかく、せっかく仲良くなれたと思ったのに……」

マミ「どうして、あなたは冷たくなってるの……?」

桐乃「何があったの!? 死体が発見されたって……! ひぃ!?」

椎名「おい! ……な、と、当麻……?」

ぴょいーん

モノクマ「はいはい! オマエラおはようございます!」

モノクマ「コロシアイの火蓋が切られた、すがすがしい朝だね!」

マミ「モノクマ……!」

マミ「あなたでしょ! あなたが上条くんを殺したのよ!」

巴がマスケット銃を取り出し、モノクマに突きつける。

モノクマ「いやいや、神に誓って僕は殺してないよ!」

椎名「マミ、モノクマの言うとおりかも知れねえ。モノクマはあたしらを絶望させるのが目的だ」

椎名「自分で殺すより、仲間内で殺させた方が絶望は大きい……」

椎名「ここまで泳がせておいたのもそれが目的だったはずだ……」

モノクマ「椎名さん解説どうもありがとう!」

真尋「じゃあ……やっぱりみんなの中に、上条を殺した犯人が、いるってことなのか……?」

モノクマ「ザッツライト!」

モノクマ「オマエラの中に、脱出したくて仲間の上条クンを殺しちゃった、裏切り者がいまーす!」

桐乃「あ、あ、あたしとりあえず理子呼んでくる!」

高坂は駆け足で地下へと向かった。

椎名「……この野郎。お前が死んじまってどうするんだ……」

マミ「うっ、ぐすっ」

巴は上条の遺体のそばで普通の女の子のように泣き続けていた。


ほどなくして、全員がホールへと集合した……。

理科「……上条先輩!?」

四ノ宮「なんて……惨たらしいのでしょう……」

峰「……まさか、トーマが最初なんて」

高須「嘘だろおい……」

春海「だ、誰だよ殺した奴、名乗り出ろ!」

琴浦「……出るわけないよ、脱出したいんだから」

キリト「……ゲームオーバー、だな」

なの「か、上条さん! どうして! ううううう!」

土屋「…………そうか」

レナ「起こっちゃったね。殺人事件」

如月「ああ」

如月「……ほら、巴。始まってしまっただろ。……人はそんなに綺麗じゃないんだ」

巴はまだ上条のそばに座り込んでいた。

マミ「ごめんなさい……」

マミ「あなただって、私が守らなきゃいけない人だったのに……」

マミ「守れなくて……ごめんなさい」

真尋「……巴」

真尋「カタキを討つんだ」

マミ「カタキを……仲間を、殺すの……?」

真尋「違う。上条を殺した犯人を突き止めるんだ」

真尋「こんな事をした奴に、反省もさせずに、悠々と脱出されるわけにいかないだろ!」

モノクマ「その通りです。今からオマエラには捜査をしてもらい、そして命がけの学級裁判に臨んでもらいます!」

如月「学級裁判……。さっきアナウンスで言っていたな」

モノクマ「学級裁判はコロシアイ生活で死体が発見されたとき、その人を殺したクロを突き止めるための裁判です」

モノクマ「このオープンキャンパスでも、実際に体験してもらおうと思ってね」

モノクマ「君たち参加者を1つのクラスに見立てて実施することにしたのです!」

峰「ふーん。体験ってことは、希望ヶ峰の在校生もこういうことやらされてるってこと?」

モノクマ「まあそこは企業秘密ということで一つ」

春海「そんなゲームみたいな感じですんなよ! 死んだ上条に失礼だろうが!」

モノクマ「規則にあったでしょ! 『自分がクロだと他の参加者に知られてはいけません』って!」

モノクマ「他の参加者に知られてないかを、僕が裁判でチェックしないといけないんだよ!」

理科「あの……。さっき『命がけの学級裁判』って言ってましたよね……」

理科「それ、どういう意味なんでしょうか……?」

モノクマ「あーもうめんどくさい! 一問一答はめんどくさい!」

モノクマ「学級裁判の詳細は電子身分証明書の規則に載せておいたから!」

モノクマはバベルとは言ってくれないらしい。そりゃそうか。



7.仲間の誰かを殺したクロは”卒業”となりますが、自分がクロだと他の参加者に知られてはいけません。

8.参加者内で殺人が起きた場合は、その一定時間後に、全員参加が義務付けられる学級裁判が行われます。

9.学級裁判で正しいクロを指摘した場合は、クロだけが処刑されます。

10.学級裁判で正しいクロを指摘できなかった場合は、クロだけが卒業となり、残りの参加者は全員処刑です。


8~10の規則が追加されていた。

理科「……しょ、処刑!?」

モノクマ「そう。だから命がけ。わかった?」

モノクマ「つまり、ここから脱出できるのはオマエラの中のたった一人だけ!」

キリト「ふざけるな!」

モノクマ「ん?」

キリト「そんな後出しルール、認めないぞ!」

モノクマ「そんなこと言われても。最初の死体が発見されてからお知らせするのが慣例だしね」

キリト「こんなルールがあるんなら、絶対に死人は出させなかった!」

モノクマ「ま、次から頑張ればいいんじゃない? 明日やろうそうしよう」

モノクマ「ほらオマエラ、時間はないよ? 保身のために捜査しなさいよ、さあ!」

真尋「保身なんかじゃない! 上条の敵討ちだ!」

モノクマ「いいねいいねえ若いねえ! そんな血気盛んな八坂クンにこれをプレゼント」

モノクマ「死体の簡単な様子をまとめた、モノクマファイルです!」

モノクマ「ちゃんと人数分あるからみんなに回してね」

マミ「モノクマ……あなたは犯人が誰なのか分かっているの……?」

モノクマ「たくさんの監視カメラは何のためにあると思ってたのキミは?」

モノクマ「そう、クロの行動は、僕にはすべて筒抜けでーす!」

モノクマ「ヒントはあげないけどね? 学級裁判で答えが出てから正解か否かを発表させてもらうよ」

モノクマ「オマエラも死ぬ前に誰がクロだったのか知っておきたいでしょ!」

モノクマ「ではでは僕はこの辺で、次に会うのは裁判所かな?」

モノクマ「僕に会いたくなったらいつでも呼んでくれて構わないからね! 特に八坂クン!」

ぴょいーん、とモノクマは死体の反対側に消えて行った……。

状況についていけず、みんなが押し黙っている……。

全員で団結して、今すぐにでも捜査を始めるべきなのに……。

僕たちはもう人を信じることをできなくなっていた。

だって、この中に、上条を殺した犯人がいるんだから……!


峰「みんな聞いてっ!」

峰が不穏な空気を吹き飛ばすように声を張り上げた。

峰「ここで時間を消費したら、全員が処刑だよ」

峰「……捜査、始めよう」

桐乃「で、でも、まず何からすればいいのか……」

峰「まずは現場の保全! 犯人に死体を荒らされたら証拠がなくなっちゃうからね」

峰「保全担当は1人でもまあ普通は問題ないけど、今回はその人が犯人の可能性があるからー」

峰「強い人と、検死ができる人の2人がベストだね」

峰「死体のそばにずっといなきゃいけないけど、誰かやりたい人いる?」

椎名「あたしがやろう」

椎名「たぶん、あたしは捜査とか推理ではそんなに役に立てそうにないからさ」

峰「じゃあ、検死役の理子と、みなちゃんの2人で決まりね?」

レナ「レナたちは何をすればいいのかな、かな?」

峰「みんなはホール中を詳しく調べまわればいいよ」

峰「昨日と今日とで変わったところがあったら、十中八九事件の証拠になるから、ちゃんと覚えておいてね」

峰「あとはみんなのアリバイ確認。凶器の特定。やることはいっぱいあるよ」

峰「それじゃあ解散! みんな頑張ってね~!」

峰が事件慣れした探偵の手腕を見せつけていた……。

何人かはバラバラに大ホールから出て行き、何人かは大ホール内を調べ始めた。

僕は、まず何からするべきなんだろうか……。


春海「よう八坂。捜査のやり方が分かんなくて困ってるんじゃないか?」

真尋「春海は分かるのか?」

春海「もちろん! 数多の推理小説を読破してきた俺を見くびってもらっちゃ困るな!」

真尋「推理小説と一緒にするなよ!」

春海「まあフィクションとは違うけど、意外と応用できることも多いんだよ」

春海「だから俺が、推理小説でトリックや犯人を推理するときのテクニックを伝授してやろう」

真尋「は、はあ」

春海「とりあえずバベルを見てくれ」

真尋「うん」

春海「その中に『メモ』の機能があるだろ?」

真尋「あったな」

真尋「あの英単語帳」

春海「それを使うんだ。単語とその説明が箇条書きで書ける形式が意外と便利なんだぞ」

真尋「どう使うんだ?」

春海「ここに、例えば『モノクマファイル01』と記入する。次にそれについての説明を書く」

春海「こうやって、気になるワードをまとめておくんだよ」

春海「そんで、そのワードを眺めて推理するんだ」

春海「細かいところまできちんと書かないと、作家の罠に嵌まるから気をつけろ」

真尋「この場合は犯人だな」

春海「ちなみに俺は日常的に色々な単語を登録して使ってる」

春海「通称『和ペディア』だ」

なんだそれ……

春海「八坂の場合は『まひペディア』だな!」

真尋「語呂悪いな!」

真尋「何か麻痺の状態異常の回復アイテムみたいだ」

真尋「どくペディアとか封印ペディアもあるに違いない」

春海「封印ペディアって、禁じられた百科事典ぽいな。あるならぜひ読みたい!」

話が盛大に逸れた。何してるんだろう僕たち。

真尋「まあ、助かったよ。これで捜査が楽になりそうだ」


【Info】
コトダマ【モノクマファイル01】を入手しました。
「被害者は上条当麻。発見場所は大ホールの舞台上。スポットライトで照らされた状態で見つかった。
 頭部を刃物で割られたことにより死亡。その他にも複数の傷がついていた。死亡推定時刻は11時ごろ。」

資料室を調べに行くという春海と別れた。

真尋「でも、この『コトダマ』を集めたところで、実際に裁判でどうすればいいんだろう」

結局『コトダマ』と呼ぶことにした。

……なんでそう呼ぶと決めたんだっけ?

真尋「峰とか志熊あたりが全部さくっと解決しちゃいそうだし」

真尋「竜宮とか東雲あたりの発言力に飲まれて何も言えなそうだし」

真尋「どうすればいいのかな……」

峰「マーくん、お困りかな?」

真尋「峰、検死に集中しなくていいのか?」

峰「話しながらでもできるよ」

峰「理子は死んじゃったトーマより生きてるマーくんの好感度上げたいからねー」

真尋「好感度上げたいなら黙って検死に集中してくれないかな」

峰「えーでも、マーくん困ってたでしょ?」

峰「裁判で上手く発言するコツ、教えてあげよっか」

真尋「手短にな」

峰「学級裁判がどんな形式なのか、まだわかんないけど」

峰「だいたいみんなで議論する形になると思うんだよね」

真尋「ふむ」

峰「みんなが発言してると、すごく自分の意見を出しにくいんだよね」

峰「だからそんな時にはイメージが大事だよ」

峰「こう、拳銃でパーン!って撃つみたいに、自分の意見を弾丸のように割り込ませるの」

峰「早口にならないように、狙いを絞って一撃で論破するんだよ」

真尋「なるほど」

弾丸のように論破すればいいのか。

峰「反論したりされたりすると、今度はその人と真っ向から意見が対立して一騎打ちになっちゃうでしょ?」

真尋「なるのか」

峰「そんな時には、刃でズバズバ!っと相手の意見を斬り捨てるような感じで押し負けないように踏ん張って」

峰「『あ、こいつ間違った事言ってるな』と思ったタイミングで、今度は言葉の刃で相手を滅多切り!」

峰「相手がまさにトーマみたいな感じになるようにね」

真尋「さっきから上条にひどいよな!」

峰「だって理子、トーマ好きじゃないし」

さっきちょっと見直した僕が馬鹿みたいだった。

真尋「でもなんで拳銃と刃なんだ?」

峰「実はりこりんは二つ名を持っているのです」

峰「その名も『双剣双銃(カドラ)』」

峰「理子の武偵としての武器が、短剣と拳銃なんだよね。それを2本・2丁ずつ持って戦います」

手が足りなくないか?

真尋「それじゃ僕は自分の武器でイメージすればいいんだな」

真尋「拳銃の代わりにフォーク投擲、短剣の代わりにフォーク刺突でイメージしよう」

峰「なんだかしまらなくない?」

真尋「そんなことない」

峰「それとあともう一つだけ」

峰「最後に犯人を追いつめると、ぎゃーぎゃーと支離滅裂な反論をしてくることが多いんだ」

峰「そんな時には……」

峰「音ゲーを意識してリズムをつかんでその最後の砦を論破します」

真尋「もう峰の肩書き関係なくなっちゃったよ!」

峰「こんな感じかなー。参考になった?」

真尋「意外にもな」


峰「そうだ。マーくん『双剣双銃』のスキルいらない?」

真尋「えっ」

峰「試用版だから、この裁判で使い切りの付け焼刃だけどね」

峰「もうちょっとイメージトレーニングをすることになるけど、どうする?」

真尋「じゃあお願いしようかな」

峰「モノクマメダル5枚で教えてあげるよ!」

真尋「金取るのかよ!」

……どうしようか。


所持モノクマメダル:21枚

※双剣双銃
ノンストップ議論および反論ショーダウンで、コトダマ・コトノハを2つ提示できる(集中力を2消費)
2つ提示して安価を取った時にのみ発動し集中力消費

(真尋くんのステータスは、発言力6・集中力6の予定)

安価下3まで多数決

真尋「やめとく」

峰「つれませんなぁ……」

真尋「お金は大事だ」

峰「うー……」

峰「……あーもう分かったよー!」

峰「ただで教えてあげる!」

真尋「それでいいなら最初からそうしてよ」

峰「その代わりベータ版だからね」

真尋「ベータ版?」

峰「完全な1回使い切りってこと」

真尋「なるほど」

峰「一番大事な場面で使うといいよ」

峰「それで使ってみて便利だなと思ったらぜひ理子ルートを攻略してください」

真尋「そう言うと思ったから断ったんだ」

真尋「最後まで使わないでおこうか」

峰「マーくんほんとにひどいなぁ……」


【Info】
スキル『双剣双銃(ベータ版)』を習得しました
「ノンストップ議論および反論ショーダウンで、コトダマ・コトノハを2つ提示できる(裁判全体で一度だけ)」

さて、捜査と裁判のコツもつかめた気がするし、僕も捜査を始めよう。

……。

大ホールの最前列の席に、巴が座ってうなだれていた。

真尋「巴」

マミ「なに」

真尋「行くぞ」

マミ「……え?」

真尋「一人で動く気力がないなら、僕の捜査に付き合ってくれ」

真尋「もう、事件は起きたんだ。時間はもとに戻らない」

真尋「しっかりしてくれよ、リーダーだろ」

マミ「……私が力になれるの?」

真尋「当たり前だよ」

真尋「上条は、巴が死んでたら誰よりもがんばって捜査してたはずだ」

マミ「……!」

マミ「わかったわ……」

マミ「捜査、手伝ってあげる」

なの「あの……!」

なの「わたしも、一緒に捜査させてください!」

マミ「東雲さん……?」

なの「わたし、上条さんに助けてもらって……」

なの「その……まだお礼もし足りてないのに……」

真尋「……」

なの「わ、わたしは上条さんに前を向くように言われたんです!」

なの「だから、今立ち止まってたら、また化けて出てきて怒られちゃいます」

なの「巴さんも辛いでしょうけど、わたしも、きっと八坂さんも同じです」

なの「どうか一緒に捜査させてください!」

なの「みんな、揃えば、怖いものなしですからあ!!」

真尋「東雲……」

真尋「断るわけないだろ」

マミ「一緒にがんばりましょう」

真尋「3人寄れば文殊の知恵って言うからな」

QB「女3人寄れば姦しいとも言うね」

なの「わっ、キュゥべえさんいたんですか!?」

東雲もキュゥべえが見えるらしい。

QB「強い思いを感じてね、つい見に来てしまったんだ」

マミ「キュゥべえ。今は契約とか言ってる場合じゃないのよ」

QB「わかってるよ」

QB「僕としても契約する前に死なれるのは困るからね」

QB「役に立てるかはわからないけど、僕もついて行くよ」

なの「キュゥべえさん、ありがとうございます!」

真尋「とりあえず訂正するけど僕は男だからな」

QB「生物学的にはそうかもしれない」

QB「だけど僕の姿が見えるという事は、精神的にはそうではないんじゃないかな?」

真尋「絶対にありえねえよ!!」

なんかうるさいのがついてきたけど。

上条、見ていてくれ。

3人で力を合わせて、絶対にお前の無念を晴らしてやる!

捜査は次回更新からです。
早くて木曜日、遅くて土日となります。

まだコトダマ一つなのに、ずいぶん反響があるようで1は恐縮しております
上条さん愛されてたんだね……
でも、今ようやくコトダマを揃えて裁判のプロットを完成させたところなんです。まだまだなので焦らずに……

ちなみに裁判の難易度はチャプター1程度ですから!
原作を知ってればコトダマ数個の時点で「あっ」ってレベルなので期待しすぎないようにお願いします。

遅れてしまい申し訳ありません。今晩はお詫びに来ました。
本来は今日までに更新する予定でしたが、ちょっと無理そうなんです……

裁判が想像以上に長いものになってしまい、今ようやく書きあがったところでした。
自分でそういう裁判にしたからしょうがないんですが……

捜査パートは明日の夜には絶対に始めさせていただきます!
こんな遅筆でよければ今後ともおつきあいください!

>>1乙、時間は大丈夫なので納得のいくものを書いてください。楽しみに待ってます

ところで上条さん退場したけど、スキルとかはもう手に入らないのかな?もう手に入らないのであれば上条さんの通信簿コンプした時にどんなスキルが手に入る予定だったのか教えてもらいたいなぁ…

みなさま、大変長らくお待たせしました。
捜査のお時間です。

上条さん、死なせたままにしてごめんなさい。

さあ、みんなの上条さんを殺したのは誰なのかを暴き出し、クロとして処刑しましょう!
そのクロがみんなの大好きなあの人じゃない事を信じて!


その前に1つだけお願いがあります。
前にも述べたとおり、原作を知っていると捜査パートでたぶん犯人分かります。
もし分かってもぼかした感じで言ってくれると助かります。
「このコトダマが重要だな」とか「犯人マジかよ……orz」くらいで。


>>832
上条さんのスキルを説明するにはまずここの裁判のルールを説明しなきゃいけないので、
裁判後に発表させていただきます。
あとここでは通信簿はコンプしなくても半分でスキルもらえちゃうんですよ。
……死んだ人のスキル、生前仲良かった人からメダルで買えるようにしようかな。

【捜査パートについて】

捜査パートでは、施設内を動き回り、事件の手がかりとなるコトダマを集めていきます。
行える行動は
・どこかを調べる(1ポイント消費)
・誰かに話を聞く(1ポイント消費)
・同行者に相談する(消費無し)
の3つです。

行動するたびに捜査ポイントが減っていきます。
コトダマを集め終わる前に捜査ポイントが尽きた場合、代わりにモノクマメダルを減らして捜査を続行します。
捜査ポイントが余ると、裁判後にボーナスとしてモノクマメダルを入手します。

最高効率で回ると10ポイントくらい余ります。


<<<捜査開始>>>


残り捜査ポイント:30


マミ「じゃあ、まずは上条くんの死体を調べましょうか……」

真尋「辛いけど、必要だよな」

なの「上条さん、すいません。ちょっとだけ、調べさせてもらいます!」

峰「あ、ちょっと待って」

峰「まだ検死結果が出てないから、別の場所を調べてきてもらっていい?」

峰「まあ調べたいなら止めないけどね……」

椎名「あたしはここを動けないから、任せるしかない」

椎名「マミ、なの、真尋。頼んだぜ」

マミ「どうしましょうか……」

マミ「八坂くん、どこか調べたい場所はある?」

真尋「僕が決めていいのか?」

マミ「……声をかけてくれたのは八坂くんだもの」

マミ「今はあなたがリーダーよ」

それなら……


1.どこかを調べる
大ホール・メイクルーム前廊下・トイレ・メイクルーム・衣装室・大道具倉庫・機材室
視聴覚室・資料室・展示室
地下駐車場B1・地下駐車場B2
カフェ・調理室・食材倉庫

2.話を聞く
なの、マミ、QB、峰、桐乃、土屋、四ノ宮、高須、春海、椎名、レナ、理科、琴浦、如月、キリト、峰、モノクマ

3.同行者に相談する
相談する内容も

安価下

1近い順に全部調べる

とりあえず発見現場の大ホールかな

>>837が分かりにくいので、>>838を採用します
どっちにしろ今大ホールだから一番近いと言えるはず
――――――――――――――――

QB「ちょっと待ってくれないか」

マミ「何?」

QB「僕は個室から出させてもらえなかったから、ホールの構造を知らないんだ」

マミ「黙ってついてきてちょうだい」

真尋「えっと、じゃあ一応確認しておこうか」

真尋「希望ヶ峰ホールの入口は南に面していて」

真尋「そこから入ると真っ直ぐ目の前にホールがあるな」

真尋「1階には2つの廊下があって」

真尋「それぞれ、ホールの左右を通っているんだ」

真尋「西側廊下にメイクルーム・衣装室。東側廊下に大道具倉庫・機材室」

真尋「ロビーには、入口から見て左側に2階への階段、右側に地下1階に行く階段があって」

真尋「地下1階への階段の隣に、離れに続く廊下があるんだ」

真尋「離れはキュゥべえも知っているカフェだよ」

QB「丁寧に教えてくれてどうもありがとう」

QB「時間を取ってしまってすまない」

真尋「移動するのもあれだし、このまま大ホールを調べようか」

なの「わたしは客席に変わったところが無いか調べてきますね」

マミ「私たちは、死体の周りから……あら?」

真尋「どうした?」

マミ「ねえ八坂くん、この舞台、ずいぶん綺麗だと思わない?」

真尋「たしかに汚れはないけど、血がついてるだろ」

マミ「そうじゃなくて……上条くんの傷のひどさの割には、血が少ないのよ」

マミ「それに……上条くんから長く血痕が続いてるわね」

真尋「これは……メイクルーム側の廊下に続いてるな」

真尋「春海に言われた通り、メモしておこうか」


【Info】
コトダマ【舞台の血痕】を入手しました。
「上条の死体からメイクルーム側の廊下まで引きずられたような血痕が残っている。それ以外に舞台には汚れはない。」

椎名「なあ、真尋」

真尋「どうした?」

椎名「ふと気づいたんだが、このホールの特徴が事件に使われたってことはないか?」

椎名「例えば、幕が防音だったよな?」

真尋「そういえばそうだったな」

マミ「知らなかったわ」

真尋「あとは、スクリーンを降ろすと舞台袖を除く、3か所の入口の鍵が閉まるんだったな」

マミ「スクリーン……ちょっと降ろしてみない?」

椎名「鍵が閉まって捜査の邪魔にならねえか?」

マミ「まあ、ちょっとだけよ……えいっ」

巴は楽しげにスクリーンを降ろすスイッチを押した。

スー……

マミ「……きゃっ!」

椎名「どうした!?」

マミ「す、スクリーンに何か引っかかってるの!」

真尋「……くそ、届かないな」

マミ「こんな時は、私のリボンで!」

巴が変身し、何かをリボンでつつくと、すぐに落ちてきた。

真尋「これは……服か?」

マミ「なによ……人間かと思っちゃったじゃない……」

真尋「でもこんなところに服? ちょっと調べてみよう」

真尋「……汚れと、ちょっとだけ血がついてるな」

マミ「男子用のカッターシャツとズボンね」

マミ「上条くんが着てるのにそっくりよ」

真尋「いや、ブレザーでも学ランでも、たいていこういうの中に着るぞ」


【INFO】
コトダマ【カッターシャツとズボン】を入手しました。
「スクリーンの上に引っかけられていた男子用の一般的な制服。わずかに血痕と汚れがついている。」

なの「すいません……客席では何も見つかりませんでした……」

真尋「いや、助かったよ」

真尋「1人だったら無駄に時間かかるからな、それに調べないわけにもいかないし」

マミ「ホールの捜査はこれでおしまい?」

……何か忘れてるような。

真尋「あ、そうだ!」

真尋「ここ、カーテンの裏に楽器を搬入するための搬入口とある程度のスペースがあるんだよ!」

真尋「外に出られるかも知れないから調べておこうと思ってたけど」

真尋「ブルーレイの事で頭から抜け落ちてたよ」

マミ「その場所なら私も、今朝資料を読んでる時に見つけたわ」

なの「捜査のついでに調べちゃいましょう!」

なの「脱出できるなら、上条さんの敵討ちの後にさっさと出て行きましょう!」

真尋「それじゃ、開けるぞ」

……そこで僕が目にしたのは。

なの「きゃー!」

血まみれの服だった。

マミ「何よこれ!?」

QB「これは、女子の制服だね」

真尋「よく見たらセーラー服だ……」

真尋「上にゴム手袋も乗ってるな」

QB「きっと、これは犯人が着ていたものじゃないかい?」


【INFO】
コトダマ【血まみれの服とゴム手袋】を入手しました。
「舞台のカーテン裏にある楽器搬入用のスペースにセーラー服とスカート、そしてゴム手袋が落ちていた。
 すべて大量の血が付着している。」

真尋「……とりあえず、目的を果たそうか」

資料に載っていた通り、カーテン裏には出入り口があった。

しかし、今は玄関ホールと同じようなハッチで塞がれている。

真尋「やっぱりそうだよな」

QB「これはなんだい?」

キュゥべえがハッチの隙間から取り出したのは、小さな封筒だった。

真尋「キュゥべえ、ナイス」

封筒の中には、手紙が入っていた。

真尋「なになに……?」

手紙『おめでとう! これはレア手紙だよ。あなたに5枚のモノクマメダルをプレゼント!』

真尋「……」

宝探しゲームの手紙だった。

うん……確かにここなら見つかりにくいしレア手紙だな。

結局誰にも見つからなかったみたいだし。

QB「真尋。これはメモしておかなくていいのかい?」

真尋「これ、使わないだろ……」

でもなぜか言われるがままにメモしてしまった。


【INFO】
コトダマ【隠された手紙】を入手しました。
「カーテン裏のスペースの隅っこに落ちていた手紙。ゲームで使われた後回収されていなかったようだ。
 内容は『おめでとう!これはレア手紙だよ。あなたに5枚のモノクマメダルをプレゼント!』」

マミ「はあ、心臓に悪いわ……」

なの「いきなり出てくるのは嫌ですよね……」

真尋「東雲はともかく、巴はいつもあの奇妙な見た目の敵と戦ってるんだろ?」

マミ「あれはまだ非現実的だからマシなのよ……」

QB「ともかくこれで大ホールの捜査は終わりでいいんじゃないかな?」

次に調べるのは……


残り捜査ポイント:29

1.どこかを調べる
メイクルーム前廊下・トイレ・メイクルーム・衣装室・大道具倉庫・機材室
視聴覚室・資料室・展示室
地下駐車場B1・地下駐車場B2
カフェ・調理室・食材倉庫

2.話を聞く
なの、マミ、QB、峰、桐乃、土屋、四ノ宮、高須、春海、椎名、レナ、理科、琴浦、如月、キリト、峰、モノクマ

3.同行者に相談する

安価下2

【廊下】

マミ「きゃあ!」

なの「な、なんてこと」

真尋「流石の僕もびっくりだ……」

メイクルーム前の廊下は散々な有様だった。

床どころか、壁、天井まで大量の血が飛び散っている。

真尋「で、この数字の書かれた板は何なんだ」

キリト「ああ、刑事ドラマで犯行現場によく置かれてるあれのつもりだ」

キリト「俺のセットにちょうどいいのが入ってたから使ってみたんだ」

キリト「どうだ? なかなかいい感じだろ?」

マミ「あなた何言ってるの」

なの「キリトさん、真面目に捜査してください」

キリト「俺はいたって真面目だぜ?」

真尋「もういい。行こう」

キリト「ちょっと待つんだ、真尋」

キリト「12番と13番の札がある床を見てくれ」

真尋「はあ」

キリト「これ、文字に見えないか?」

なの「あ! あれですね、ダイビングメッコール!」

真尋「そんな液体に潜ったら死ねる」

マミ「ダイイングメッセージよね……上条くんが書いたのかしら」

廊下の手前側に『○×』。

廊下の奥の方に『フロ』に見える血痕があった。

探す手間が省けたからキリトには助けられたのかも知れない。

絶対に口には出さないけど。

マミ「……で、これって何のこと? 犯人の名前? 凶器?」

キリト「これは暗号だ」キリッ

真尋「それは分かってるって」


【INFO】
コトダマ【廊下の血痕】を入手しました。
「メイクルーム側の廊下にはおびただしい量の血が飛び散っている。」

コトダマ【ダイイングメッセージ】を入手しました。
「上条当麻が残したと思われるダイイングメッセージ。内容は『○×』『フロ』という暗号になっていた。」


残り捜査ポイント:29

1.どこかを調べる
トイレ・メイクルーム・衣装室・大道具倉庫・機材室
視聴覚室・資料室・展示室
地下駐車場B1・地下駐車場B2
カフェ・調理室・食材倉庫

2.話を聞く
なの、マミ、QB、峰、桐乃、土屋、四ノ宮、高須、春海、椎名、レナ、理科、琴浦、如月、キリト、峰、モノクマ

3.同行者に相談する

安価下

真尋「なあキリト」

キリト「礼ならいらないさ」

真尋「犯人お前だろ」

キリト「なああ!?」

真尋「その反応、決まりだな」

キリト「いやいや! 待てって!?」

キリト「どうして俺なんだ!?」

真尋「上条には斬られた傷がいくつもあったんだ」

真尋「つまり刃物をいつも持ち歩いているキリトが怪しい!」

キリト「ふっ」

キリト「それは違うぜ!」

キリト「俺の剣は……」

スッ

キリト「ご覧のとおり、着色されてそれっぽい見た目の竹刀だ!」

キリト「どうだ真尋! 論破したぞ!」

真尋「へえ」

真尋「じゃあアリバイは証明できるんだな?」

キリト「昨日の俺の行動を教えればいいんだな?」

キリト「俺は9時前まで視聴覚室でゲームをプレイしていた。8時過ぎに真尋にも会ったな?」

キリト「その後カフェで一人で食事を済ませて、シャワーを浴びて部屋に帰り」

キリト「朝まで部屋から出てないぜ」

真尋「ふんふん……」

真尋「つまり犯行時刻のアリバイは誰にも証明できないと」

キリト「だからどうして俺ばかり疑うんだ!?」

キリト「他にもアリバイがない奴はいっぱいいるはずだ!」

真尋「……じゃあ巴、東雲、2人のアリバイも聞いていい?」

なの「わたしは昨日八坂さんと上条さんが帰ってから一歩も外に出てません」

なの「ごはんはお部屋の中で食べました」

キリト「ほら見ろ! なのにもアリバイは無いじゃないか!」

真尋「その態度がすでに怪しい」

真尋「巴は……そういえば昨日おかしなことがあったって言ってたよな」

真尋「大ホールに呼び出されたんだっけ?」

マミ「ええ。私は昨日、この手紙をもらったのよ」

なの「……これ、上条さんからです!」

真尋「何て書いてある?」

上条『マミさん、いつもお疲れさま。』

上条『実は、俺からマミさんに相談したいことがあるんだ。』

上条『俺に渡されたブルーレイを見せておきたい。』

上条『夜11時に大ホールに来てくれないか。』

上条『マミさんも辛いことがあったら、俺に話してくれ。』

上条『待ってる。  上条当麻』

マミ「以上よ」

真尋「上条に呼ばれていたのか……」

マミ「いつまで経っても現れないと思っていたら……」

マミ「どうして舞台で死んでいるの……?」

なの「巴さん……」

マミ「どうしたの?」

なの「いつの間に上条さんに下の名前で呼ばれる間柄になっていたんですか!?」

マミ「ええ!?」

真尋「確かに違和感があったよ……」

なの「わたしにも最後まで『東雲』呼びだったのに!」

キリト「マミさんも気づかなかったのか」

マミ「えと、その、上条くんからそう呼ばれたこと無いから、うれs、ってそうじゃなくって!」

真尋「あ、なるほど」

真尋「この手紙もキリトが書いたんだな」

キリト「だからどうして全部俺のせいなんだ!?」

真尋「だって、今お前、巴を『マミさん』呼びしてただろ」

キリト「それは俺以外にもいる!」

真尋「まあそういうことにしておこう」

キリト「それに俺が殺したのは当麻だろ!? どうしてマミさんを呼び出す必要があるんだ!」

なの「あ! いま上条さんを殺したって言いましたね!」

キリト「い、今のは勢いだろ!? 真尋の考えではってことだ!」

真尋「はいはい、からかって悪かったな」

キリト「もうふざけるなよ!」

真尋「……巴が呼び出された時の状況を詳しく説明してくれないか?」

マミ「え、ええ。私は部屋にいたんだけど、ポストにカランって音がして、見てみたら上条くんからだったのよ」

マミ「私は余裕を持って10時半には部屋を出て大ホールに行ったの」

マミ「それで1時間くらい待ったんだけど、上条くん来なくって」

マミ「ブルーレイをセットしてるのかも知れないって思って、機材室によったんだけど、やっぱりそこにもいないのよ」

マミ「もう夜も遅かったし、バベルでメッセージだけ送って個室に帰ったわ」

真尋「……上条の死亡推定時刻を見てくれ」

マミ「え?」

なの「あ……11時です!」

キリト「マミさんが大ホールにいる間に殺されたってことか!?」

マミ「そんな!?」

真尋「上条の死体が見つかったのは大ホールの舞台上だ」

真尋「……可能性は2つ」

真尋「巴が犯人か、または舞台の幕が閉まっていたか」

マミ「確かに閉まっていたわ!」

キリト「……でもマミさんが犯人の可能性は消えてない。それが嘘ってこともある」

なの「と、巴さん!?」

マミ「や、やってない! 私はやってない!」

真尋「大丈夫だ、巴!」

真尋「まだキリトの方が怪しいから!」

キリト「しつこいぞ!?」

なの「……巴さんを落ち着かせるために言ってるんですよ(こそっ)」

キリト「なんで俺がこんな役を……」

キリト「ビーターだからか! 俺がみんなの敵意を一身に背負うビーターだからか!?」


巴を、まだ犯人は決まってない、巴が犯人じゃない証拠もきっと見つかると窘めて落ち着かせた。

真尋「最後にキュゥべえにも聞いておくよ」

真尋「犯人の手がかり持ってない?」

QB「僕はマミに止められてあまり部屋から出させてもらえなかったからね」

QB「何も知らないよ」

真尋「そっか……」

次はどこを調べようか……

巴が犯人じゃない証拠、見つかるかな……

まさか、それだけは無いと信じたい……


【INFO】
コトダマ【上条の手紙】を入手しました。
「巴マミの個室のポストに入っていた上条からの手紙。11時に大ホールへ来るよう書かれている。
 上条はブルーレイの映像をマミに見せて相談がしたかったそうだ……」

コトダマ【マミの証言】を入手しました。
「巴マミが大ホールにいる間、舞台の幕は降りていた。」


残り捜査ポイント:24(廊下分と4人分の話で5減りました)

1.どこかを調べる
トイレ・メイクルーム・衣装室・大道具倉庫・機材室
視聴覚室・資料室・展示室
地下駐車場B1・地下駐車場B2
カフェ・調理室・食材倉庫

2.話を聞く
峰、桐乃、土屋、四ノ宮、高須、春海、椎名、レナ、理科、琴浦、如月、峰、モノクマ

3.同行者に相談する

安価下

一回2人に相談してみよう……

何を聞こうか?

↓相談する内容を書き込んでください 21時23分まで

1つじゃ少ないしセーフとします
――――――――――――――――

真尋「……」

なの「考え込んでる場合じゃないですよ」

なの「早く巴さんの無実の証拠を探さないと!」

真尋「ごめん、気になることがあってちょっと考えてたんだ」

マミ「気になることって……?」

真尋「まず、あのセーラー服」

真尋「あれって犯人が着ていたもののはずだよな」

QB「あくまで可能性の話だよ」

真尋「あれの持ち主を探せば犯人は分かるんじゃないか?」

なの「それなら女子全員の個室を調べましょう!」

マミ「待って、そもそもセーラー服を持つ女子は少ないはずよ」

真尋「えっと……」

QB「マミと椎名深夏はブレザータイプの制服」

QB「志熊理科、琴浦春香、東雲なの、高坂桐乃は私服」

QB「八坂真尋がメイド服」

QB「竜宮レナと峰理子がセーラー服だね」

真尋「なんでお前はスラスラ言えるんだよ」

真尋「あとしれっと僕を交ぜるな。あれは僕の持ち物じゃない」

マミ「キュゥべえも男の子だからね」

QB「契約のためにも少女たちの観察は欠かせないんだよ」

なの「すると、あれは竜宮さんか峰さんの……?」

QB「しかし峰理子はたくさんのフリルをつけてセーラー服を改造しているね」

マミ「じゃあ、まさか……」

マミ「私の容疑が晴れるのはいいけど、でも……」

なの「一度確認に行った方がいいかもしれませんね……」

真尋「ついでに話しておくけど、凶器は何なんだろうな?」

マミ「検死も終わってないし、傷から判別するのは難しいんじゃないかしら……」

なの「頃合いを見て検死結果を聞きに行きましょう!」

真尋「他に、2人は何か不審に思ったことはないか?」

なの「……犯人は、自分の着ていたセーラー服を隠したんですよね?」

なの「ではなぜ同じ場所に凶器も隠さなかったんでしょうか?」

真尋「分散させて注意を……いや、逆に見つかりやすくなる」

マミ「私からも1つ、不審、というかただ気になったんだけど……」

マミ「モノクマの、死体が見つかった、ってアナウンスはどんな条件で流れるのかしら?」

マミ「まさか犯人が死体を見つけただけで流れるわけないわよね?」

真尋「そうか。もしかすると、それで僕と巴の容疑が晴らせるかも知れないな」

よし、展望は見えてきた気がする。

捜査を再開しよう。


残り捜査ポイント:24

1.どこかを調べる
トイレ・メイクルーム・衣装室・大道具倉庫・機材室
視聴覚室・資料室・展示室
地下駐車場B1・地下駐車場B2
カフェ・調理室・食材倉庫

2.話を聞く
峰、桐乃、土屋、四ノ宮、高須、春海、椎名、レナ、理科、琴浦、如月、峰、モノクマ

3.同行者に相談する
聞く内容も

安価下

【メイクルーム】

竜宮はメイクルームにいた。

そういえば昨晩もここで会ったな。

マミ「……竜宮さん、捜査は順調?」

レナ「ううん、順調じゃないかも……」

レナ「血まみれの廊下の横の部屋だから何かあるかもと思ったのに、何にも見つからないんだよ、だよ……」

真尋「ちょっと聞き込みをしてもいいか?」

レナ「うん、いいよ!」

レナ「真尋くん、何でも聞いて聞いて!」


1.昨晩の行動
2.部屋を調べたい
3.自由安価

安価下 全部聞いてもいいけど……

真尋「昨晩の行動を教えてよ」

レナ「うん、わかったよ」

レナ「8時前にマミちゃんと理子ちゃんと3人でごはんを食べたよ」

レナ「その後は3人でお部屋に帰って、朝まで部屋にいたかな、かな」

あれ?

僕は8時過ぎにここで竜宮と会ったはずだけど……?

真尋「……あ、そういえば竜宮は昼、みんなの話を聞いてあげるって言ってたよな」

レナ「うん、でもあんまり回れなかったの」

レナ「まずはマミちゃんと舞台のお片付けをしたし」

レナ「その後はシンタローくんと少しお話しただけだよ」

レナ「シンタローくんに、危ないからあんまりうろちょろしない方がいいって心配されちゃって、それでやめたんだ」

なの「あの人にそんな優しい言葉が言えたんですね……」

たぶん、自分に都合のいいように聞いてるな……。

レナ「あと、夜は理子ちゃんにも、凶器セットを預かってる人は出歩かない方がいいって言われたんだよ」

レナ「ね、マミちゃん?」

マミ「そ、そうね……」

巴、峰に言われたことを無視して上条に会いに行ったのか……。

ここで暴露していいものか……?

レナ「だからレナは言いつけ通りに部屋でじっとしてたんだよ!」

どうしようか。

もう少し話を続けようか?


1.レナの部屋を調べたい
2.昨日メイクルームでレナに会った事を問い詰める
3.マミに昨日出歩いていたこと
4.自由安価
5.捜査に戻る

安価下 複数選択可

3は『マミが昨日出歩いていたことを話す』でした
改めて安価下

真尋「巴……外に出ちゃいけないって言われてたのか」

マミ「あの、そのことは……」

なの「どうせ裁判で証言しないといけないんですから」

レナ「マミちゃん何かレナに隠し事してるの?」

マミ「ええとね……」

~魔法少女説明中~

レナ「それはしょうがないよ!」

レナ「当麻くんのためを思ったんだから、理子ちゃんもきっと怒らないよ!」

マミ「でも、その時間に上条くんは……!」

レナ「……後悔はしてもいいけど、前は向いていてね?」

マミ「ええ。上条くんのためにも立ち止まってはいられないわ」

レナ「うん、その意気だよ!」

レナ「それに、隠し事を正直に話してくれて嬉しかったよ」

真尋「……竜宮には隠し事はないのか?」

レナ「え、何を言いたいのかな、かな?」

レナ「レナはいつだって正直者だよ、だよ!」

真尋「じゃあ言い間違いか? さっき8時前に食事して帰ったきり部屋から出てないって言ってたよな」

真尋「僕は8時過ぎにここで竜宮と会ったんだけど」

レナ「……それは何かの間違いじゃないかな、かな」

レナ「うん。真尋くんは何かの幻覚を見ちゃったんだね、かわいそう……」

なの「……」

マミ「……」

真尋「なあ、竜宮の部屋を調べさせてくれないか?」

レナ「いいよ?」

レナ「みんなの個室の鍵は開いてるって桐乃ちゃんから聞いたよ」

レナ「それじゃまたね!」

竜宮は走ってメイクルームを後にした。

なの「何か、隠してるんでしょうか?」

マミ「いえ、竜宮さんは追いつめられるとおかしなことを言う癖があるみたいだから……」

マミ「ほら、前にも開会式の時にこれは祟りだとか言ってたじゃない……」

マミ「……そんなわけないわ! 捜査を続けましょう!」

【INFO】
特にコトダマは手に入りませんでした。


残り捜査ポイント:23

1.どこかを調べる
トイレ・メイクルーム・衣装室・大道具倉庫・機材室
視聴覚室・資料室・展示室
地下駐車場B1・地下駐車場B2
カフェ・調理室・食材倉庫

2.話を聞く
峰、桐乃、土屋、四ノ宮、高須、春海、椎名、理科、琴浦、如月、峰、モノクマ

3.同行者に相談する
聞く内容も

安価下

【カフェ】

マミ「カフェも、一応調べておくべきよね」

なの「何か変わったところはないか、手分けして探しましょう!」

四ノ宮「おや、みんなもここに調査に来たんですね」

四ノ宮を含めて4人でカフェ中の変化を探して回った。

僕は巴のリボンのふきんも使って高いところに何か隠されていないか調べた。

結果……

なの「何もありませんね……」

四ノ宮「無駄足だったようです……」

真尋「でも考えてみたら、事件が起きたのが夜時間で……」

真尋「僕は7時前にカフェの前に来たから、カフェに証拠を隠すタイミングは無いんだよな」

マミ「……一応調理室か食材倉庫も調べてみる?」

四ノ宮「僕は聞き込みに行ってきますねぇ」


【INFO】
コトダマは手に入りませんでした。


残り捜査ポイント:22

1.どこかを調べる
トイレ・メイクルーム・衣装室・大道具倉庫・機材室
視聴覚室・資料室・展示室
地下駐車場B1・地下駐車場B2
調理室・食材倉庫

2.話を聞く
峰、桐乃、土屋、四ノ宮、高須、春海、椎名、レナ、理科、琴浦、如月、峰、モノクマ

3.同行者に相談する
聞く内容も

安価下

【調理室】

マミ「じゃあ手分けして調べましょうか」

なの「みんな朝食当番ですからどこに何があるかは分かってますね」

真尋「もしも何か無くなっていたら僕たちが疑われるかもしれない、念入りに調べよう」

十分後……

なの「何も変わりはありませんね」

マミ「……包丁も全部揃っているわね」

真尋「包丁、目立つもんな」

……壁の一番目立つ位置に、包丁が5本用意されている。

まるでこれを取って人を刺してくださいと言わんばかりの位置なので腹が立つ。

まあ調理の時に取りやすいからいいんだけどさ。

真尋「湿ってもいない。昨晩から使われていないとみて間違いないな」

なの「夜は水が出ませんからね……」

マミ「最後に洗われたのは昨日の夜10時より前ってことね」

真尋「ここの包丁は凶器じゃないってことか」

マミ「それにしても……ここに来るとおなかがすくわ……」

真尋「今日、朝食食べてないからな……」

なの「ショックで空腹を忘れてたんですけど、ここに来るとどうしても、ですね……」

マミ「裁判を終わらせたら軽食にしましょう」

なの「どんなに辛くてもごはんは食べなきゃダメですよね」

2人が思ったよりも大丈夫そうで安心した……。


【INFO】
コトダマ【カフェの包丁】を入手しました。
「調理室の目立つところにある包丁は5本とも揃っていた。」


残り捜査ポイント:21

1.どこかを調べる
トイレ・メイクルーム・衣装室・大道具倉庫・機材室
視聴覚室・資料室・展示室
地下駐車場B1・地下駐車場B2
食材倉庫

2.話を聞く
峰、桐乃、土屋、四ノ宮、高須、春海、椎名、レナ、理科、琴浦、如月、峰、モノクマ

3.同行者に相談する
聞く内容も

安価下

【食材倉庫】

マミ「さて、もうここまで来たら一気に調べ尽くしちゃいましょう」

なの「ますますお腹が空いちゃいますね、ここ……」

五分後……

なの「ちょっと見てください」

真尋「何かあった?」

なの「ここに保管されていたゴム手袋が1組足りないんです」

マミ「きっと、カーテン裏にあったものがそれね」


【Info】
コトダマ【血まみれの服とゴム手袋】がアップデートされました。
「舞台のカーテン裏にある楽器搬入用のスペースにセーラー服とスカート、
 そしてカフェから持ち出したと思われるゴム手袋が落ちていた。すべて大量の血が付着している。」


残り捜査ポイント:20

1.どこかを調べる
トイレ・メイクルーム・衣装室・大道具倉庫・機材室
視聴覚室・資料室・展示室
地下駐車場B1・地下駐車場B2

2.話を聞く
峰、桐乃、土屋、四ノ宮、高須、春海、椎名、レナ、理科、琴浦、如月、峰、モノクマ

3.同行者に相談する
聞く内容も

安価下

今日はここまで。おつき合い下さりありがとうございます。
次回は衣装室の捜査から更新です。
明日再開させていただきます。

……もうクロ分かった人いるかな?
最初のお願いは、捜査中にクライマックス推理されて正解されると1のモチベがなくなるというだけで、
ある程度の予想コメントはむしろ歓迎です。

【衣装室】

真尋「ここはいつ見ても散らかってるな」

なの「骨が折れそうですね」

衣装室に保管されている衣装は、セットになっていることが多い。

ちょっと一般的じゃない形のハンガーにまとめて掛けられて、その上から包装されている。

壁にもハンガーをかける場所があり、今はウェイトレスとウェイターの衣装がかかっている。

もちろん、包装を外さなければ着ることはできない。

衣装室では包装することはできないようだ。

おそらく公演が終わった後、業者がクリーニングしてからかぶせているのだろう。

真尋「いくつかハンガーが外されてる」

なの「衣装がいくつか無くなってるんですね」

真尋「きっと遊びで使ったきり戻してないんだな」

真尋「メイクルームにも数着放置されてたし」

マミ「何が無くなったのかは、詳しい人に聞くしかないわね」

QB「正直に教えてくれる人を選ぶべきだね」

マミ「キュゥべえ、床には何かあった?」

QB「何も無かったよ」


【Info】
コトダマ【無くなっていた衣装】を入手しました。
「初日と比較し衣装室からはいくつか衣装が無くなっている。何が無くなったのかはまだ分からない。」


残り捜査ポイント:19

1.どこかを調べる
トイレ・メイクルーム・衣装室・大道具倉庫・機材室
視聴覚室・資料室・展示室
地下駐車場B1・地下駐車場B2

2.話を聞く
峰、桐乃、土屋、四ノ宮、高須、春海、椎名、レナ、理科、琴浦、如月、峰、モノクマ

3.同行者に相談する
聞く内容も

安価下

【メイクルーム】

メイクルームをもう一度調べることにした。

真尋「ええと、あったあった」

メイクルームに放置されていた衣装は、メイド服が1着、チャイナドレスが2着、ナース服が2着、ローマ人や女神が着ていそうな服が2着。

真尋「追加でメモしておこう……」

マミ「……ちまちま調べるより、知ってる人に聞いた方がてっとり早くないかしら?」

なの「ここ、カツラがたくさんありますね」

なの「でも流石にこちらまでは、足りなくなってても誰にも分からないと思います……」


【Info】
コトダマ【無くなっていた衣装】がアップデートされました。
「初日と比較し衣装室からはいくつか衣装が無くなっている。メイド服、ナース服などがメイクルームで見つかった。」


残り捜査ポイント:18

1.どこかを調べる
トイレ・衣装室・大道具倉庫・機材室
視聴覚室・資料室・展示室
地下駐車場B1・地下駐車場B2

2.話を聞く
峰、桐乃、土屋、四ノ宮、高須、春海、椎名、レナ、理科、琴浦、如月、峰、モノクマ

3.同行者に相談する
聞く内容も

安価下

真尋「モノクマ!」

真尋「出てこい!」

モノクマ「はいはい!」ぴょいーん

モノクマ「八坂クンに呼んでもらえて、僕は今とっても興奮しているよ!」

真尋「気持ち悪い(真顔)」

モノクマ「……僕を呼び出したってことは、何か質問があるんでしょ?」

モノクマ「八坂クンのためなら何でも正直に答えてあげましょう!」

真尋「何でもと言ったな?」


1.モノクマの中の人について
2.モノクマの倒し方
3.コロシアイオープンキャンパスの真実について
4.ブルーレイの映像の真偽
5.上条を殺した犯人は誰か
6.自由安価


モノクマ「待った、今のはナシ!」

モノクマ「捜査に関することだけだからね! ふぅ、危ない」

モノクマ「あんな秘密やこんな秘密も喋らないといけなくなるところだったよ……!」

モノクマ「恥ずかしいクマー!」

なの「クマ!?」

真尋「ちっ」

マミ「それじゃ改めて……」

マミ「私たちが死体を見つけたときにアナウンスが流れたわよね」

マミ「死体が発見されました! って」

モノクマ「死体発見アナウンスのことだね」

マミ「あれの仕様について教えてちょうだい」

モノクマ「うーん……」

モノクマ「死体が見つかったらすぐ流れるよ、以上!」

マミ「嘘ね」

モノクマ「ドキィ!?」

マミ「その死体、犯人が見つけても流れるの? 違うわよね、それなら殺した瞬間鳴ってしまうもの」

真尋「正直に答えるって言ってたよな?」

モノクマ「……厳密な決まりはないんだよね……だって、アナウンスで推理されたくないし……」

モノクマ「まあしょうがないか……。次からは規則に、推理に使えないようそれっぽいこと書いとくよ」

モノクマ「とりあえず今回は、犯人を除く3人が、死体を目撃して死体と認識したと見なした時に、アナウンスをさせていただきました」

モノクマ「これでいいかな?」

なの「なんだか、含みのある言い方ですね……」

マミ「3人? おかしいわね」

マミ「今朝、私と八坂くんが上条くんを見つけてすぐにアナウンスは流れたから……」

モノクマ「他に聞きたいことがないなら僕はもう行くよ?」

どうしようか、まだ何か聞くべきか。


1.共犯だったらどうなるのか
2.モノクマが犯人だったらどうなるのか
3.自殺だったらどうなるのか
4.自由安価
5.捜査に戻る

安価下 複数選択可

真尋「それじゃ、共犯ってことはあり得ないのか?」

真尋「共犯だったら2人とも脱出できるんじゃないのか」

モノクマ「おや、いいところに目を付けたね。さすが八坂クン」

モノクマ「実は共犯にはメリットがないのです!」

モノクマ「脱出できるのは、人を殺した人……つまりとどめを刺した人だけなんだ」

モノクマ「協力した人は、学級裁判で黙っていたら、共犯者のために処刑されてしまいます!」

モノクマ「それでもいいって言う人がいたら僕は止めないけどね」

真尋「メリットは無いと知らずに共犯したってことは?」

モノクマ「うぷぷ、それはないよ」

モノクマ「だって、昨日共犯をたくらんでいた人には、僕が直々に無駄だと教えてあげたからね!」

なの「そ、それって……?」

モノクマ「オマエラの中に共犯をたくらんでいた人がいましたー!」

マミ「そのどちらかが上条くんを殺したのね!?」

QB「落ち着くんだマミ。その話を聞いた直後に殺したとしたら、共犯しようとした人物が犯人にとって最大の敵になってしまうよ」

QB「そこまで犯人も頭が回らないとは考えにくい」

QB「今回は落ち着いて様子を見ていたんじゃないかな」

真尋「共犯はなしか」

真尋「それなら一応……自殺だった場合、誰がクロになるんだ」

なの「じ、自殺なんて!」

なの「上条さんに限ってありえません!」

マミ「そうよ! 素人目に見ても他殺だったわ!」

真尋「一応、だよ」

モノクマ「質問が多い生徒って、教師としては大変だけど嬉しいものだよね!」

モノクマ「おっと、まだ生徒じゃなかったね」

モノクマ「だけどオープンキャンパスでよく発言した参加者は、一目置かれるって言われてるよ」

モノクマ「就活でも同じ事が言えるよね!」

真尋「無駄話はいいから自殺の場合のクロについて」

モノクマの後ろに小さな黒板が現れ、モノクマはそこにチョークで何か書き始めた。

モノクマ「自、殺、は……」カキカキ

モノクマ「自分で、殺す、と書きます」

モノクマ「つまりその人を殺したのは、他ならないその人自身だという事です」

モノクマ「オマエラは、死んだ人をクロと見なして投票すればいいのです」

真尋「黒板いらなかっただろ」

なの「時間の無駄でした」

モノクマ「ショボーン……」


【Info】
コトダマ【死体発見アナウンス】を入手しました。
「死体発見アナウンスは今回は犯人を除く3名が死体を発見した時に流されるらしい。」


残り捜査ポイント:17

1.どこかを調べる
トイレ・衣装室・大道具倉庫・機材室
視聴覚室・資料室・展示室
地下駐車場B1・地下駐車場B2

2.話を聞く
峰、桐乃、土屋、四ノ宮、高須、春海、椎名、レナ、理科、琴浦、如月

3.同行者に相談する
聞く内容も

安価下

【B2:地下駐車場】

地下駐車場、女子階は捜査中ということで普通に開放されていた。

たしか個室の鍵も全部開いてるんだっけ。

誰かの個室から高坂が飛び出してきた。

マミ「高坂さーん」

桐乃「あー忙し、ってマミさん」

桐乃「どうしたの?」

マミ「聞きたいことがあって……」

桐乃「いいよ!」

マミ「衣装室からいくつか衣装がなくなってるようなのだけど……」

マミ「高坂さんは何が無くなったか、確認できないかしら?」

桐乃「うーん、アタシより理子かムッツリーニのが詳しいかも……」

桐乃「役に立てなくてゴメン」

マミ「いえ、大丈夫よ」

マミ「高坂さんは個室を調べてるのね?」

桐乃「うん、体力には自信あるから急いで調べまわってるの」

桐乃「マミさんたちも1つ1つ調べてたら時間かかるでしょ?」

桐乃「決定的証拠は見つからなかったけど、気づいたことは教えれるよ!」

何か聞こうか……それともちゃんと自分で見て回ろうか……?


残り捜査ポイント:16

1.話を聞く
桐乃の昨晩の行動・レナの個室・琴浦の個室・なのの個室・椎名の個室・理科の個室・桐乃の個室・峰の個室・マミの個室
(4個まではポイント消費無し、コトダマが手に入る選択肢は1つだけ)

2.個室を調べる
調べる個室も指定、1部屋ごとにポイント消費

安価下 複数選択可

【なのの個室】

東雲の個室を見に来たけど……

なの「えっと……昨日も来ましたよね?」

東雲の個室は昨日と一見変わった様子はない。

マミ「東雲さんを疑ってるの?」

……何を調べようか。

1.ハムスター飼育セット
2.ゴミ箱
3.ポスター
4.キッチン
5.自由安価

安価下 複数選択可(特にコトダマはないです、コトダマ以外のヒントはあるかも?)

疲れたので少し休憩します。
コトダマの回収ペースは想像以上に遅いです。
これ、いきなりポイント尽きるんじゃないかなぁ……
セット内容や状態、怪しいものくらいは高坂さんが教えてくれますよ……?

真尋「さっき夕飯は部屋で食べたって言ってたよな」

真尋「東雲のアリバイを確実にしておくためにも、それを確認しておきたくて」

なの「あ、そういうことだったんですね」

真尋「一緒に捜査する仲間の疑いは先に晴らしておきたいんだ」

マミ「……」

真尋「巴のアリバイは証明が難しいから、先に東雲からってだけだよ」

真尋「それじゃちょっと失礼する」

まずはゴミ箱を調べさせてもらう。

ゴミ箱にはティッシュがちょっとと、お茶漬けの袋が入っていた。

備え付けの小さなキッチンを見ると、ポットにまだお湯が入っているようだった。

昨日は洗えなかったのか、シンクには茶碗が1つ置かれている。

真尋「見た感じ嘘はなさそうだな」

真尋「無いとは思うけど、裁判で疑われたら証言するよ」

なの「ありがとうございます」

そういえば、各個室のキッチンについても確認しておかないと。

個室のキッチンには包丁などの調理器具はなく、ポットと流しだけがある簡素なものだ。

食器も平皿が2枚と茶碗が2つ、コップが2つ、お箸が2セットだけ。

基本的にカフェで食事するため、最大でお客をもてなせる程度しか用意されていない。

もちろん水道は夜時間は止まっている。

真尋「昨日から気になってたんだけど……」

真尋「このポスターって何?」

なの「サメです! わたしが描いたんですよ!」

真尋「へー、うん、まあお洒落だな」

真尋「そしてこれが例のハムスターたちだな」

なの「例の?」

真尋「何でもないよ」

マミ「もういいかしら?」

マミ「今はお部屋訪問の時間じゃないのよ……」

マミ「怪しい人の個室を中心に調べないと……」

マミ「もちろん、必要なら私の個室も含めてね」


残り捜査ポイント:15

1.桐乃に話を聞く
桐乃の昨晩の行動・レナの個室・琴浦の個室・なのの個室・椎名の個室・理科の個室・桐乃の個室・峰の個室・マミの個室
(5個まではポイント消費無し、コトダマが手に入る選択肢は1つだけ)

2.個室を調べる
調べる個室も指定、1部屋ごとにポイント消費

3.地下2階を出る

安価下 1なら複数選択可

桐乃「あれ、やっぱりアタシから話聞くの?」

真尋「時間もないしな……」

真尋「聞いてみて気になることがあったら自分で確認しようかなと」

桐乃「それがいいかもね」

真尋「とりあえず志熊と椎名の部屋について聞いていいか?」

桐乃「深夏の部屋は、意外にすごく女の子っぽい部屋よ」

真尋「それは確かに意外だ……」

なんか昭和のスポ根一家のお茶の間みたいなのを想像してた。

言ったら怒られそうだけど……。

桐乃「特に異常はなかったわ」

桐乃「セットも着ぐるみセットだし、関係ないんじゃない?」

真尋「着ぐるみは揃ってたか?」

桐乃「それはわかんないけど、着ぐるみ見つかった瞬間バレちゃうじゃん」

桐乃「まあ深夏は違うって!」

真尋「志熊の方は?」

桐乃「周期表とか天球儀とかが飾ってある部屋ね」

桐乃「気になったのはテーブル近くにあった装置かな」

桐乃「さっきいじったらすっごい勢いでスチームが噴き出して……」

桐乃「部屋中真っ白にしちゃった」

なの「勝手に人の物いじるからですよ!」

桐乃「うっさい! さっき理科に十分怒られたし!」

桐乃「何だったのか聞いたら加湿器の強化版って言ってたわね」

桐乃「あんなんじゃ肌潤わないって……」

桐乃「理科のセットも、ご当地グルメとかだったから確認するまでもなく凶器じゃないでしょ」

桐乃「こないだ頂戴って言ったら、これは先輩方専用だって断られたのよ」

桐乃「あー腹立つ!」

マミ(あれ? 私年下なのに貰ったのだけど……)

桐乃「まだ他に聞きたいことある?」


残り捜査ポイント:15

1.桐乃に話を聞く
桐乃の昨晩の行動・レナの個室・琴浦の個室・桐乃の個室・峰の個室・マミの個室
(あと3個まではポイント消費無し、コトダマが手に入る選択肢は1つだけ)

2.個室を調べる
調べる個室も指定、1部屋ごとにポイント消費

3.地下2階を出る

安価下 1なら複数選択可

上条ハウスは地下1階なのでその下採用
――――――――――――――――

真尋「それなら、巴の個室と竜宮の個室を頼む」

真尋「2人は凶器セットを預かってたから確認しておかないといけないんだ」

桐乃「あー、それで3つもあったのね、納得」

桐乃「マミさんの部屋は行ったことある? もうすっごくオシャレなの!」

マミ「うふふ、ありがとう」

桐乃「レナの部屋は、綺麗な和室……なんだけど」

桐乃「部屋に入った瞬間たくさんの人形に見つめられて腰抜かしちゃったわ……」

桐乃「よくあんな場所で寝泊まりできるわね……」

桐乃「で、本題のセットだけど、」

桐乃「マミさんの部屋にあったのは、ヒーローセットと拷問官セットと暗器セット」

桐乃「ヒーローセットは、まあ男の子のおもちゃね」

桐乃「なんでマミさんにこれなんだろ」

マミ「意外と好きなのよ。開けてみちゃったし」

桐乃「プラスチックのパッケージに入ってたから分かるけど、これは何もなくなってないわね」

桐乃「拷問官セットは……あたし拷問よくわかんないけど……」

桐乃「拳銃とか、ナイフとかは流石に危ないってのは分かったわ」

桐乃「理子が持ってたんだっけ? 箱の一番上までぎっしり入ってたわよ」

マミ「一回開けて確かめたのよね」

桐乃「暗器セットも開いてたわね。こっちは危なっかしかった……」

桐乃「危うく手のひらに刃物突き刺さるところだったし!」

桐乃「こっちは満杯じゃないから使われたかどうかは分かんないかな」

真尋「昨日ちらっと見たときも少なめだったからおかしくはないけど……」

桐乃「次はレナの持ってたセットね。茶道セットに工具セットにバールのようなものセット」

桐乃「茶道セットは説明しなくていいよね?」

桐乃「お茶が何袋か無くなってて、急須がキッチンに置かれてただけだし」

桐乃「工具セットは封がされてたから使われてないと言えるわね」

真尋「詳しく調べなくても何なのか分かったからな」

桐乃「最後はバールのようなものセットね」

桐乃「これはそもそも封はされてなかったみたい」

マミ「箱を開けたらすぐ長くて物騒な物がいっぱいだったわ……」

桐乃「これも無くなっててもわかんなさそうね……」

桐乃「まだ何か聞くことある?」


残り捜査ポイント:15

1.桐乃に話を聞く
桐乃の昨晩の行動・琴浦の個室・桐乃の個室・峰の個室
(あと1個だけポイント消費無し、コトダマが手に入る選択肢は1つだけ)

2.個室を調べる
調べる個室も指定、1部屋ごとにポイント消費

3.地下2階を出る

安価下

真尋「最後に、高坂の昨晩の行動を教えてくれないか」

桐乃「やっと聞いてくれたわね……」

真尋「言いたいことがあったのか」

桐乃「犯人を絞り込める情報よ」

桐乃「アタシは昨日、7時に和人に誘われてカフェで一緒にごはん食べて、その後は資料室に2人でずっといたわ」

桐乃「8時過ぎに琴浦さんも来たけど、その後すぐに真尋が来て一緒に帰ったわね」

桐乃「琴浦さんはそれきり資料室には来てないよ」

桐乃「あたしは11時ごろに一回帰ろうと思ったんだけど、和人が夜は危ないかもしれないから見てくるって言って」

桐乃「5分もしないうちに震えながら戻ってきて……結局帰ったのは日付が変わってからよ」

桐乃「犯行時刻は11時ごろでしょ? これがアタシと和人のアリバイになるんじゃない?」

真尋「春海は5分で戻ってきたんだな?」

桐乃「もっと早かったよ」

桐乃「流石にそんな短時間での犯行は難しいでしょ?」


【Info】
コトダマ【桐乃の証言】を入手しました。
「高坂桐乃と春海和人は夜12時まで資料室にいた。琴浦春香は8時半ごろに八坂真尋と一緒に出て行ったきり資料室には戻らなかった。」


残り捜査ポイント:15

1.桐乃に話を聞く
琴浦の個室・桐乃の個室・峰の個室
(ポイントを消費します、コトダマはもう手に入りません)

2.個室を調べる
調べる個室も指定、1部屋ごとにポイント消費

3.地下2階を出る

安価下

女子階についての聞き込みもあらかた終わったし、捜査を続けよう。

マミ「このまま地下1階……上条くんの部屋も調べた方がいいんじゃないかしら?」

なの「衣装室に詳しい人に話を聞くのも忘れちゃいけません」

QB「事件に関係なさそうな場所にも何かあるかもしれないよ」

次はどうしようか。


残り捜査ポイント:15

1.どこかを調べる
トイレ・衣装室・大道具倉庫・機材室
視聴覚室・資料室・展示室
地下駐車場B1

2.話を聞く
峰、土屋、四ノ宮、高須、春海、椎名、理科、琴浦、如月

3.同行者に相談する
聞く内容も

安価下

【資料室】

春海「よう、八坂。捜査は順調か?」

ですよねー。

どうせここだと思った。

真尋「そうでもないかな……まだこれと言った証拠が見つかってない」

春海「それなら俺が作ったこれをやろう」

バベルにメッセージが届いた。

『From:春海 To:八坂』
『峰<琴浦<志熊<巴<土屋<東雲<竜宮<キリト=椎名<高坂=八坂<上条=春海<如月<高須<四ノ宮』

なの「なんですこれ?」

春海「俺自作の身長表だ!」

真尋「……こんなの無くても見ればわかるだろ」

春海「いやいや、俺はこれを読者のために用意したんだ!」

春海「そう、俺たちにとっては当たり前でも、もしもこれが本だったなら!」

春海「この身長表は叙述トリックを防ぐための有効な武器になるはずだ!」

マミ「基本、推理小説が基準なのね……」

春海「本の道はすべてに通ず!」

真尋「ところで、春海にも聞き込みしたいんだけど、いいか?」

春海「断るわけにいかないな」

真尋「じゃあまず、ここで何してた?」

春海「捜査だ」

真尋「本を読んでいたように見えたが」

春海「本から証拠を集めていた」

……もしかしてこいつ、使えないんじゃないか?

真尋「……えっと、昨晩の行動を教えてくれないか」

春海「ああ。俺は7時ごろだったか、高坂を誘ってカフェで夕食を摂った」

春海「そのまま高坂を資料室に誘って、その後はずっと2人で過ごしてたな」

春海「あ、違う。一回琴浦が来たっけ。すぐ帰ったから忘れるところだった」

ふむ……高坂の証言と特に違わないな。

なの「部屋に帰ったのはいつですか?」

春海「帰る前に時計見てなかったから、いつだったかは微妙だな……」

春海「あ、でも絶対に11時よりは後だ」

マミ「実はさっき高坂さんにも確認したのよ。春海くんは11時ごろに一回部屋から出たそうじゃない」

春海「11時前に、高坂がそろそろ帰りたいけど怖いから俺に見てこいって言ったんだ」

春海「俺だって怖かったのに!」

真尋「びびりすぎだろ……」

なの「何か外で見てないんですか?」

春海「ああ、見た……」

春海「上条を見た!」

マミ「重要な証拠じゃない!?」

春海「その、俺はドアからちらりと覗いてたんだが……視聴覚室から上条が出てきて、下の階に向かっていった」

春海「なんというか、嫌な予感がしたんだ。手に何か持ってたんだ!」

春海「それを見た俺は怖くなって、展示室にいるはずの椎名に助けを求めた」

春海「でも、ドアは鍵がかかってるみたいに重くて、俺は軽くパニックになって資料室に帰ってきた」

マミ「大げさね……」

真尋「夜時間は照明が薄暗くなってて不気味だからしょうがないよ」

春海「それで、俺は高坂とひーひー言いながら部屋で震えて過ごして」

春海「結構経ってから時計を見た高坂に先導されて恐る恐る個室に帰ったんだ……」

なの「春海さん……情けないですね」


【Info】
コトダマ【参加者の身長】を入手しました。
「春海和人が目測で作った身長比較表。
 峰<琴浦<志熊<巴<土屋<東雲<竜宮<キリト=椎名<高坂=八坂<上条=春海<如月<高須<四ノ宮 の順らしい。」

コトダマ【春海の証言】を入手しました。
「春海和人は11時前に上条が視聴覚室から出てくるのを目撃した。手には何かを持っていたように見えた。」

コトダマ【春海の証言2】を入手しました。
「11時ごろ、椎名に助けを求めるために展示室に入ろうとしたが、内鍵がかかっていたのか押しても開かなかった。」


残り捜査ポイント:14

1.どこかを調べる
トイレ・衣装室・大道具倉庫・機材室
視聴覚室・資料室・展示室
地下駐車場B1

2.話を聞く
峰、土屋、四ノ宮、高須、椎名、理科、琴浦、如月

3.同行者に相談する
聞く内容も

安価下

【地下駐車場】

理科「おや、マミさんと先輩方」

理科「調子はどうですか?」

真尋「まだまだって感じかな」

マミ「重要そうな上条くんの部屋を調べに来たのよ」

理科「あ、それでしたらもう終わりました」

理科「桐乃さんと分担して、個室を調べていたんですよ」

なの「どうでした、何か見つかりました?」

理科「ええ、それはもう……」

理科「男子の部屋はとても興味深かったです……!」

志熊はニタニタしていた……。

なの「そうじゃなくって、上条さんの部屋です!」

真尋「自分で見た方がいいだろ、行くぞ」



【上条の個室】

とうとう生前に入ることはなかった上条の部屋。

そこは僕の部屋と似た普通の洋室だった。

ただ、部屋のあちこちに多種多様なお守りがずらりと並んでいる。

不幸を払いのけるためだったんだろうか……。

でも結局、お守りは効果を発揮しなかったらしい……。

理科「なんというか、異様ですよね」

理科「非科学的です」

理科「学園都市から来た上条先輩は迷信を信じないと思っていたんですが」

なの「きっと、それでもすがりたかったんですよ……」

なの「わたしは、科学だけでは説明できないこともあると思うんです」

なの「絆とか愛とかです!」

マミ「この世には、奇跡も、魔法も、あるのよ」

マミ「ただ、上条くんにはどれも効かなかっただけなのよ……」

理科「……今はそれどころではありませんね」

理科「テーブルの上に置いてある手紙を見てください」

理科「理科が見に来たときにもその場所にありました」

真尋「どれどれ……」

手紙の差出人は、竜宮レナとなっていた。

レナ『こんばんは、当麻くん。』

レナ『当麻くんに内緒で相談したいことがあるの。』

レナ『レナは見た目だけでもしっかりしてないといけないんだ。』

レナ『シンタローくんやマミちゃんに不安を与えちゃいけないから……。』

レナ『こっそり会いに行くから部屋で待っててくれないかな、かな。    竜宮レナ』

マミ「竜宮さんも抱え込んでたのね……」

なの「この状況で平気な人なんていません……」

真尋「そういえば如月はどうしてるんだろう。全然見ないけど……」

理科「あ、シンタローさんでしたら個室に引きこもってますよ」

マミ「何をやってるの!?」

なの「捜査をサボってるんですか!?」

理科「死体を見るのが怖い、真相を知るのが怖いって……」

理科「実に情けない人です」



【地下駐車場】

あの後軽く部屋を物色したが、手がかりになりそうなものはなかった。

僕は収納の中にいかがわしい写真を見つけたけど……。

巴と東雲には黙っておいた。

上条もそうして欲しいはず。見られたら死んでも死にきれない。

理科「理科はまだこのあたりにいるので、気になったことがあったらいつでも聞いてください」


【Info】
コトダマ【レナの手紙】を入手しました。
「上条の部屋の机の上に竜宮レナからの手紙が置かれていた。内容は、後で相談に行くから部屋で待っていてほしいというもの。」


1.理科に話を聞く
理科の昨晩の行動・真尋の個室・土屋の個室・春海の個室・高須の個室・四ノ宮の個室・如月の個室・キリトの個室
(あと4個までポイント消費無し、コトダマは手に入りません)

2.個室を調べる
調べる個室も指定、1部屋ごとにポイント消費

3.地下1階を出る

残り捜査ポイント:13

安価下

日付が変わったので今夜はここまでとします。
後調べるべき場所と話すべき人は合わせて7です。
明日には捜査を終わらせられそうですね。明日は午前中もちょっとだけ更新するかも。

なお、1は週末にかけて忙しくなるため裁判開始は土曜か日曜になります。
裁判は書きあがってるのでハイスピードで進められると思います。

これだけ更新しておきます、続きは夕方
――――――――――――――――

真尋「じゃあまず志熊が昨晩どんな行動をしていたか教えてくれ」

理科「了解です」

理科「理科は7時ごろ、カフェで1人で夕ご飯を食べたあと」

理科「しばらくここ、地下1階にいました」

真尋「誰かと話してたのか?」

理科「いえ、ただここにいただけです」

真尋「なんでだよ」

理科「ここは人の往来が最も多い場所、それに各個室に危険を知らせらせるので」

理科「この場にいる限り襲われる心配はないんじゃないか、と考えたんです」

なの「自分の個室にいればよくないですか?」

理科「小屋ごと吹き飛ばされたらどうするんですか」

マミ「それができるなら鉄板を壊して外に出ているわ……」

真尋「ここにいる間、何か変わったことはあった?」

理科「8時に上条先輩が目ざとく理科を見つけて、女子階への同行を求めてきたんです」

理科「理由は明らかにしてくれませんでした」

なの「きっとわたしの部屋に来るときですね」

真尋「時間的にもそれっぽいな」

理科「その後理科はまたここに戻ってきました」

理科「9時ごろに上条先輩と真尋先輩が2人で女子階から出てきましたね」

理科「ちょっとだけ驚きましたが、理科が個室にいる間に入ったと考えれば何もおかしくないですね」

真尋「琴浦に頼んだんだよ」

真尋「僕も東雲の部屋に行こうと思ってさ」

理科「……なの先輩は魔性の女ですねえ」

なの「いえ! そんな! わたしは地味な女です!」

理科「でも、9時半ごろにまた上条先輩が女子階に連れてってくれって頼んできて」

理科「なんか他の女子のために理科がいいように使われてる気がしてきたので」

理科「もういいやって感じで、上条先輩を送り届けた後個室に戻ってふて寝しました」

理科「それ以降は朝まで個室から一切出ていません」

真尋「そうか、ありがとう」

真尋「次は、キリトと如月の個室について聞きたいんだけどいいか?」

理科「キリトさんですか、なぜに?」

真尋「あいつ怪しいだろ」

理科「そうですね、2年間もゲームの世界にいて、倫理観が麻痺している可能性も……」

理科「キリトさんの部屋は、ログハウス風の内装が特徴で、小物もなんだかファンタジーな雰囲気でした」

理科「ゲームに出てくるギルドハウスに似ていると、キリトさん本人がおっしゃっていました」

理科「ただ、そんな部屋に似つかわしくないものを見つけたんですよ」

理科「部屋備え付けのコップの他に竹製のコップが置かれていたんです」

真尋「そんなの僕の部屋にはないぞ」

マミ「モノモノマシーンで出したんじゃないかしら」

理科「はい。先ほどキリトさんに確認したら、確かにモノモノマシーンから出したと証言しました」

理科「東洋風のアイテムはたいがいレアだから飾ってるんだとかなんとか」

理科「あと、普段持ち歩いている剣の他にもう一つだけ部屋に飾られていました」

理科「材料を調べましたがやはり中身は竹刀でした」

なの「キリトさん的にはそれもレアなものなんでしょうか」

マミ「案外壁も竹なんじゃない?」

真尋「はりぼてファンタジーだな」

理科「算数セットは持ち出されていました」

理科「現場検証ごっこに使ってましたから、きっとそれだけでしょう」

理科「流石に算数セットで殺されていたら上条先輩も浮かばれません」

真尋「あれやっぱごっこ遊びだよな」

理科「シンタローさんの部屋は、金属質で未来的で、理科の好みどんぴしゃでした」

理科「みなさんはどうですか? 未来的建築は好きですか?」

理科「メガフロートやセラミックという言葉に心惹かれませんか?」

真尋「言いたいことはわからなくもない」

マミ「メガフロートは響きがいいわね」

理科「キリトさんと同じこといいますね」

マミ「コホン。便利なのもいいけど、女の子としては部屋の見た目のかわいさも重視したいわね」

なの「わたしは畳とお布団とお風呂場と台所とお庭があればそれでいいです」

理科「なの先輩ならそう言うと思いましたよ……」

理科「そうそう、さっきノックもせず部屋に上がりこんだら、シンタローさん、バベルを放り投げて慌てていました」

理科「エッチな画像でも見ていたんでしょうか?」

真尋「そんな機能ないだろ。というかいるの分かってるならノックしてやれよ」

理科「その時はいると思わなかったんですよ」

理科「バベルを抱きかかえたままのシンタロー先輩を横目に、部屋を荒らさせていただきました」

真尋「荒らすって言うな」

理科「すると、バールのようなものセットが紛失していたのに気付いたんです」

理科「その場で問い詰めて第二の犠牲者になるのは嫌なので言わずに出てきましたが……」

理科「一番怪しくないですか? 普段の言動、無くなった凶器セット、バベルを隠す、捜査には協力しない……」

理科「マミさんがいるなら大丈夫でしょう。聞き込みをしておくべきだと理科は思います」

マミ「……どうしましょうか?」

QB「必要はないと思うよ」

QB「自分が犯人だとしたらそんな怪しい行動は取らないだろう?」

理科「他に質問がないなら理科は桐乃さんと情報交換に行きますが、どうしますか?」


【Info】
コトダマ【理科の証言】を入手しました。
「志熊理科は8時と9時半の2回、上条を地下2階へ連れて行った。」


1.理科に話を聞く
真尋の個室・土屋の個室・春海の個室・高須の個室・四ノ宮の個室
(1個だけポイント消費無し、コトダマは手に入りません)

2.個室を調べる
調べる個室も指定、1部屋ごとにポイント消費

3.地下1階を出る

残り捜査ポイント:13

安価下

真尋「個室の捜査はこれくらいでいいかな」

理科「では理科はこれで失礼します」

マミ「次はどうしましょう」

マミ「また誰かに話を聞いてみる?」

QB「如月シンタローは放っておいて構わないと思うよ」

なの「時間も経ちましたし、みなさんもたくさん情報を手に入れてるみたいですね」

なの「捜査の得意そうな人に話を聞けば発見があるかもしれませんよ」


1.どこかを調べる
トイレ・衣装室・大道具倉庫・機材室
視聴覚室・資料室・展示室

2.話を聞く
峰、土屋、四ノ宮、高須、椎名、琴浦、如月

3.同行者に相談する
聞く内容も

安価下

【大ホール】

真尋「峰、検死は終わった?」

峰「ゴメン、まだなの」

峰「専門じゃないからね……」

真尋「そうか……」

なの「困りました……」

マミ「せっかく寄ったのだから聞き込みをしておきましょう」

峰「何か聞きたいことあるの?」

真尋「衣装室からいくつか衣装が無くなっているんだ」

真尋「事件に使われたかはわかんないけど、何が無くなったか把握しておきたいんだよ」

真尋「峰は衣装室に詳しそうだから聞いておきたかったんだ」

峰「マーくんももう一人前の探偵だね……オマエに教えることはもう何もないっ!」

峰「で、衣装室のことだけど、理子は検死だけじゃなく現場の保全も担当してるから動けないんだよね」

峰「他の人に当たって……というか、ぶっちゃけムッくんに聞くのが正解だよ!」

真尋「わかった。ムッツリーニに聞くよ」

マミ「土屋くんも捜査が得意そうよね、なんとなく」

真尋「あと、峰の昨晩の行動も一応確かめさせてくれないか」

峰「いーよー」

峰「7時半過ぎだったかな、レナちゃんとマミちゃんを誘ってカフェで食事して」

峰「そのまま3人で部屋に帰って、理子は朝まで部屋にいたね」

峰「ごはんの時2人にも、凶器を預かってるんだから今夜は外に出ない方がいいって忠告したよ」

峰「どこで誰が見てるか分からないから、いざという時に疑われちゃうってね」

峰「だから2人も部屋にいたものだと思ってるけど……」

なの「巴さん」

マミ「ええ……。ごめんなさい、峰さん」

峰「どしたの?」

巴は昨晩の事を細かく説明した。

峰「別にいいけど、でもマミちゃん」

峰「その手紙は罠だと思わなかったの?」

マミ「罠って……?」

峰「この状況で夜中に2人っきりってのがどれだけ危険なのか分かってた?」

マミ「上条くんに限ってそんなこと……!」

峰「数日前に真っ先に殺し合おうとしてたじゃん」

マミ「でも、今は仲直りしたから!」

峰「ブルーレイを見て心変わりしちゃったかもよ?」

峰「今のあいつは油断してるから……ってね」ニタァ

なの「巴さんにいじわるしないでください!」

峰「ちょっとしたお説教だよ」

峰「まあ、今回は死んでないからよかったけどさ」

峰「リーダー名乗るなら軽はずみな行動は慎んでもらわなきゃね」

真尋「お灸を据えるのはそれくらいにして」

真尋「何か昨晩ほかに気になることはなかったか?」

峰「あったよ! 3人で部屋に帰る時にね」

峰「ちょうど地下2階へのゲートの近くかな……」

峰「視線を感じて横目で見てみると」

峰「プレハブの裏に引っ込む瞬間のカメラのレンズがチラッと見えたんだよ」

真尋「ふむ……」

なの「捜査に戻りましょうか」

峰「だいたい調べ終わったと思ったらここに戻って来てね!」

峰「検死の結果を教えるから!」

※他の全てのコトダマを集め終えると自動的に移動します


【Info】
コトダマ【峰の証言】を入手しました。
「女子階に帰る際、視線を感じたのでちらりと見ると、物陰にカメラのレンズが見えた。」


残り捜査ポイント:12

1.どこかを調べる
トイレ・衣装室・大道具倉庫・機材室
視聴覚室・資料室・展示室

2.話を聞く
土屋、四ノ宮、高須、椎名、琴浦、如月

3.同行者に相談する
聞く内容も

安価下

【2階廊下】

真尋「ここにいたか、ムッツリーニ」

土屋「…………探したぞ、真尋」

真尋「あれ、お前も僕を探してたのか」

土屋「…………教えたいことがある、が」

土屋「…………先に要件を聞こう」

真尋「実は衣装室からいくつかなくなった衣装があるみたいなんだけど」

真尋「何が無くなったのかムッツリーニは分からないか?」

土屋「…………任せておけ」b



【衣装室】

マミ「すごく多いけど……本当に分かるの?」

土屋「…………こんなこともあろうかと」

ムッツリーニが取り出したのは何枚もある衣装室の写真だった。

土屋「…………峰の指示で初日に撮っておいた」

土屋「…………メイクルームの写真もある」

こいつら……メイクルームでサボってた訳じゃなかったのか。

優秀すぎて僕が来る前に必要な調査をすべて終えていたんだ……。

なの「写真と照らし合わせて確認すればいいんですね!」

土屋「…………手は煩わせない」

ムッツリーニは風のような速さで衣装室を駆け抜けると……

メモ用紙を取り出して、しばらくそれに何か書き込むと、

僕たちにそれを手渡した。

土屋「…………これですべてだ」

なの「今、何が起きたんですか!?」

真尋「目で追うのがやっとだった……!」

土屋「…………大したことはない」

マミ「土屋くん、助かったわ」

土屋「…………調べたいことがある」

土屋「…………真尋、メイクルームについてきてくれ」

土屋「…………2人はここを頼む」

マミ「え? いいけど……」

なの「なんでしょう……?」

【メイクルーム】

メイクルームに入ると、ムッツリーニは誰もいないのを確かめて僕に話し掛けてきた。

土屋「…………昨日の俺の行動を話す」

真尋「あ、うん。助かるけど」

真尋「2人も一緒じゃ駄目だったのか?」

土屋「…………俺は昨日」

土屋「…………女子階の入口で写真を撮っていた」

それは女子に知られるわけにいかないな。

土屋「…………このメモを渡しておく」

土屋「…………推理の役に立ててくれ」

真尋「これは……」

土屋「…………女子階の入口を通った人間のリストだ」

土屋「…………女子たちのアリバイがわかる」

真尋「かなり重要な証拠じゃないか」

真尋「でも裁判でこれを使うと、ムッツリーニが盗撮してたってバレるけどいいんだな」

土屋「…………良くない」

土屋「…………これは証拠としては使うな」

土屋「…………あくまで推理にのみ使え」

土屋「…………アリバイは他のもので証明しろ!」

真尋「……はあ」

協力的なのか非協力的なのかわからない。

土屋「…………いいか、それはコトダマじゃない」

土屋「…………ただの世間話だ!」


【Info】
コトダマ【無くなっていた衣装】がアップデートされました。
「初日と比較し衣装室から無くなった衣装は、メイド服3着セット・チャイナドレス2着セット・ナース服3着セット・
 神々の衣装男女セット・学生服男女セット・明治女学生セット・甘ロリドレス・プリンセスドレス・ゴスロリドレス。」

コトダマ【土屋の証言】を入手しました。
「土屋康太は8時から11時まで女子階の入口近くに身を隠していた。そこを通った人物は覚えている。
 女子階の出入り口を通った人物は以下の順番。
 8時……上条&志熊IN、レナ・マミ・峰IN
 8時半……レナOUT、琴浦&真尋IN、志熊OUT
 9時……上条&真尋OUT
 9時半……上条&志熊INすぐ上条OUT、レナINすぐレナOUT
 10時半……マミOUT」

コトダマ【理科の証言】が【土屋の証言】に吸収されました。


残り捜査ポイント:11

1.どこかを調べる
トイレ・大道具倉庫・機材室
視聴覚室・資料室・展示室

2.話を聞く
四ノ宮、高須、椎名、琴浦、如月

3.同行者に相談する
聞く内容も

安価下

【機材室】

機材室に来てみると、琴浦が操作機器の前のイスでくつろいでいた。

真尋「琴浦……捜査は?」

琴浦「終わった」

真尋「……そっか」

如月と違ってちゃんと捜査に参加してるだけマシだよな。

何か聞いておくか。

1.琴浦の昨晩の行動
2.機材室について
3.ぶっちゃけ犯人誰?
4.自由安価

安価下 特にコトダマは手に入らないので2つまで

【視聴覚室】

琴浦は正直当てにならなそうなので、すぐに分かれて捜査に戻った。

時間もないしな。

琴浦と少し話してもそんなに時間は使わなかったとは思うけど。

ムッツリーニの証言でシロ確定してるし。

あ、もちろんムッツリーニの証言は裁判で使わせてもらうつもりだ。

上条のためだ、悪く思うな……!

マミ「春海くんによると、ここから上条くんが出てきたって……」

なの「巴さんに会いに行くところだったんですよね?」

なの「プレゼントでも調達していたんじゃないですか?」

3人で視聴覚室を調べた。

真尋「ん、これは?」

電源コードの束は白いプラスチックの止めで結ばれている。

しかし、電源コードの束の中に1つだけ、その止めが外れてほどけているものがあった。

マミ「上条くんとは関係なさそうね……」

真尋「凶器でもなさそうだ……でも覚えておくか」


【Info】
コトダマ【電源コード】を入手しました。
「視聴覚室の電源コードは結ばれて保管されている。そのうち一つがほどけていた。」


残り捜査ポイント:9

1.どこかを調べる
トイレ・大道具倉庫・機材室
資料室・展示室

2.話を聞く
四ノ宮、高須、椎名、如月

3.同行者に相談する
聞く内容も

安価下

【機材室】

琴浦「あれ、また戻ってきたの」

真尋「さっき調べればよかったな」

琴浦「機材室には何も証拠はないよ」

マミ「琴浦さんが見落としているだけかも知れないじゃない」

なの「昨晩巴さんはここに来たんですよね」

なの「その時と変わってることはありませんか?」

マミ「今のところイスが動いてるくらいよ」

真尋「手分けして探そう」

……結局、特に成果は無かった。

琴浦「ほらね」

でも、一応機材室の再確認はできたから良しとしよう。

操作機器にはモニターがあって、客席側から大ホールの様子を見られるんだったな。

例のスポットライトを付けるボタンは捜査機器の右下の方にある。

部屋の奥には機材倉庫があって、そこのドアはガラス窓もついているな。

そこには主に照明器具が保管されている。


【Info】
特にコトダマは手に入りませんでした。


残り捜査ポイント:8

1.どこかを調べる
トイレ・大道具倉庫
資料室・展示室

2.話を聞く
四ノ宮、高須、椎名、如月

3.同行者に相談する
聞く内容も

安価下

【B1:地下駐車場】

なの「もう大体調べ尽くした気がしますけど……」

マミ「念のため如月くんと話してみましょうか」

マミ「バベルに何か証拠があるのかも知れないからね」

真尋「どうするか……」

真尋「ノックするべきか」

真尋「一気に突入するべきか」

1.ノックして紳士的に聞き込み
2.疑惑を確認するため強行突破

安価下

マミ「強行突破しましょう!」

なの「それは駄目ですって!」

真尋「……やっぱり今後のためにもきちんとしてた方がいいよな」

ピンポーン

……。

ガチャ

如月「入れ」



【如月の個室】

如月の部屋は、志熊の言った通り近未来的なデザインの部屋だった。

……外から見る小屋より広く見えるけど、気のせいだよな。

如月「……なんだよ」

なの「どうして捜査しないんですか!」

如月「……働きたくない」

マミ「完全なニートじゃない!」

如月「悪かったなニートで」

真尋「あのさ、裁判で真相を突き止めないと、全員処刑されるんだぞ」

真尋「如月は処刑されたいのか?」

如月「……オレがしなくても、誰かがやるだろ」

如月「お前らは何もつかめてないのか?」

真尋「今のところは……まだ犯人が分からない」

如月「そうか……」

如月「どうしてもわかんないってんなら、オレも参加してやるよ」

マミ「捜査もしないで何ができるの?」

如月「できる。議論を聞いていればだいたいわかる」

如月「オレが捜査していればもうクロは分かっていた」

なの「ずいぶんな自信なんですね」

如月「逆に言えば、オレにはそれしかできないからな」

真尋「それはさておき、如月のアリバイも聞かせてもらうぞ」

如月「アリバイはねえよ」

如月「昨日もずっと部屋にいた」

如月「昼ごろ一回竜宮が来てうっとうしかったから、あまり出歩くなと注意した」

如月「それで飯はなかったから部屋にあるものだけ食べた」

如月「だから今すげえ腹減ってる」

なの「知りませんよ」

マミ「志熊さんから聞いたのだけど」

マミ「あなた、バベルに何を隠しているの?」

如月「うっ……何も隠してねえよ」

マミ「嘘ね」

如月「例え嘘でも事件には関係ない!」

QB「少女の願いの気配を感じるよ」

真尋「キュゥべえ?」

如月「キューベー? なんだそりゃ、そんな機能バベルのメニューにはなかったろ」

あ、そうか、如月にはキュゥべえは見えないのか。

QB「でもこれは関係なさそうだ」

QB「時間の無駄だね。捜査に戻ることをお勧めするよ」


【Info】
特にコトダマは入手できませんでした。


残り捜査ポイント:7

1.どこかを調べる
トイレ・大道具倉庫
資料室・展示室

2.話を聞く
四ノ宮、高須、椎名

3.同行者に相談する
聞く内容も

安価下

【大ホール】

真尋「そういえば椎名には聞き込みしてなかったな」

椎名「そうだな」

真尋「昨晩の行動を教えてくれ」

椎名「あたしは6時半くらいに飯食べて、その後は展示室にいた」

椎名「部屋に帰ったのは11時半過ぎくらいか」

椎名「誰にも会ってねえからアリバイはない」

椎名「他に特に気がついたことは無かった」

椎名「悪りぃな、あんまり役立てなくて」

真尋「いや、十分だよ」

マミ「展示室でそんなに長い時間何をしていたの?」

椎名「時間を潰してた」

椎名「あの場所、好きでさ」

椎名「一人になりたいときはいつも使ってたんだ」

真尋「なるほど……」


【Info】
特にコトダマは入手できませんでした。


残り捜査ポイント:6

1.どこかを調べる
トイレ・大道具倉庫
資料室・展示室

2.話を聞く
四ノ宮、高須

3.同行者に相談する
聞く内容も

安価下

【大道具倉庫】

高須「おう、八坂。調子はどうだ?」

真尋「ちょっときついかも」

真尋「たぶんあと少ししか時間無い気がするのに、まだ凶器すら見つからないんだ」

真尋「高須の昨晩の行動も聞かせてくれ」

高須「とりあえず八坂、昨日はありがとう」

高須「おかげでだいぶ落ち着けた」

高須「あの後、俺は8時ごろにカフェで夕食を作って食べた」

高須「9時ごろだったか。早めに部屋に戻って寝た」

高須「昨日は精神的に疲れたからな」

真尋「アリバイにはなってないけど……」

真尋「僕は高須を信じてるからな」

高須「……ところで凶器が分からないって話だったな」

高須「それなら、倉庫の奥の方に手がかり……かどうかわからないが」

高須「気になるものはあったぞ」


【Info】
特にコトダマは入手できませんでした。


残り捜査ポイント:5

1.どこかを調べる
トイレ・大道具倉庫
資料室・展示室

2.話を聞く
四ノ宮

3.同行者に相談する
聞く内容も

安価下

真尋「何を見つけたんだ?」

高須「背景セットの奥だ」

高須「狭いから1人しかついてこれないが……」

マミ「八坂くん、お願いするわ」

なの「わたしたちはこちらの小道具を調べておきます」

2人で、セットの隙間の狭い空間を移動する。

高須「これだ……」

真尋「血?」

高須「一滴だけだが……まだ乾いていない」

高須「昨晩落ちたものだと思うんだが……」

真尋「つまりこの辺りに、その血を垂らしたものがあるってことだよな」

2人で手分けして、背景セットに付いている棚の中を調べていく。

しかしどの棚を見ても何もなく、ただ高須と東雲が拭いて間もない、埃一つない綺麗な木目が見えるだけだった。

真尋「あと、残りはここだけか」

目の前にそびえたつのは、例の大きな衣装。

ここには隠しようがないとも一瞬思ったが……

高須「……あったぞ」

高須が衣装のスカート部分の下から取り出したのは……

元々倉庫の手前側にあった、テニスラケットを入れるバッグだった。

そのバッグには、持ち手の部分とファスナーに血がついていた。

高須「あ、開けるぞ?」

高須が、携帯しているプラスチック製手袋をはめて、ファスナーを開けると出てきたのは……

高須「おうっ!!?」

どう見ても今回の凶器にしか見えない、べっとりと血のついた大振りな刃物だった……!

真尋「ちょっと来てくれ!」

マミ「どうしたの!?」

真尋「凶器だ!」

マミ「……これ、最近どこかでみたような?」

真尋「僕もだ」

マミ「これ、なんて言うの? 斧? でか包丁?」

高須「鉈、という」

高須「藪を刈ったり、薪を割ったりする刃物だ」

高須「ボランティアに参加した時に一度使ったことがある」

真尋「とりあえず、これが凶器で間違いないな」

真尋「助かったよ、高須」

なの「巴さーん!」

マミ「ごめんなさい! 忘れるところだったわ!」

マミ「こっちも見つけたものがあるのよ」

3人で狭い隙間を戻って行く。

なの「これを見てください!」

東雲が並べていたのは竹馬だった。

なの「2本の長さが違うんですよ!」

マミ「先の方を切ったってことかしら?」

真尋「あの鉈で竹を割ったのか?」

マミ「いえ……血はついていないわね」


【Info】
コトダマ【鉈】を入手しました。
「大道具倉庫のテニスラケット用バッグの中から見つかった鉈。血でべっとりと汚れていた。」

コトダマ【短くされた竹馬】を入手しました。
「竹馬の先端が数十センチ切られているようだ。」


残り捜査ポイント:4

1.どこかを調べる
トイレ・資料室・展示室

2.話を聞く
四ノ宮

3.同行者に相談する
聞く内容も

安価下

2.四ノ宮くんへの聞き込みが選択されました。
残念、はずれです。

残りのトイレ・資料室・展示室にはコトダマがあるので、一気に回収させていただきます。
捜査ポイントはぴったり0で、余りません。
ペナルティもボーナスもありません。

実は3を選ぶと、ある程度調べる場所のヒントももらえました。

あとでまとめて投下させていただきます。
次スレも立てないとですね。

【大ホール】

カフェで別れた四ノ宮は、ホールで上条に手を合わせていた。

真尋「四ノ宮、ちょっといいか?」

四ノ宮「……はい、なんでしょう」

真尋「四ノ宮の昨晩の行動と、何でもいいから気づいたことを教えてくれないか」

四ノ宮「そうですね……」

四ノ宮「僕はずっと部屋にいたんですけど、お腹が空いたので7時にカフェに行って」

四ノ宮「メロンパンだけ食べて帰ってきました」

四ノ宮「それから部屋は出ていません」

四ノ宮「あ、それと、気づいたことじゃなくて、言い訳になっちゃうんですけど……」

四ノ宮「僕はアウトドアセットを開けていません」

四ノ宮「僕には必要ないと思ったので……」

四ノ宮「中身もさっき、志熊さんに呼ばれた時に初めて見ました」

真尋「志熊が証言できるなら、間違いなさそうだな」

木や草を切ると聞いて、鉈はアウトドアセットに入っていたものかと思ったけど、どうやら違ったようだ。

【資料室】

マミ「さっきは春海くんと話しただけでちゃんと調べてなかったわね」

真尋「朝は何か見てないか?」

マミ「ある程度は見たけれど……特に何もなかったと思うわ」

QB「本を一冊一冊調べている暇はないね」

なの「あれ、この本……」

東雲は一冊の本を押し込もうとしていた。

マミ「どうしたの?」

なの「あの、この詩集、横幅が短いデザインなんですよ」

なの「隣の2冊も読んだことあるんですけど、そちらは普通なんです」

なの「こういうとき、ちょっと押し込みたくなりませんか?」

真尋「そうか?」

マミ「ちょっと私には分かるわ」

なの「でも押し込めないんです、何か引っかかってるのかなぁ」

真尋「一回抜いてみようよ、紙が変に曲がってるかもしれない」

東雲が本を抜き、間を覗きこむ。

なの「あ、これは……」

東雲が取り出したのは包丁だった。

マミ「なんで……?」

なの「凶器はさっき見つかりましたよね……?」

真尋「いや、でもこの包丁、血はついてないぞ……」


【Info】
コトダマ【資料室の包丁】を入手しました。
「資料室の本棚に包丁が隠されていた。特に血痕はついていない。」

【展示室】

真尋「春海はここに逃げ込もうとしたけど、入れなかったって言ってたな」

マミ「でも、内鍵はついてないみたいよ?」

なの「椎名さんが押さえてたんじゃないですか?」

真尋「あれ、でもここ……」

僕たちはドアの前に血痕を見つけた。

マミ「い、いったい何なのよ!?」

マミ「包丁といい、血痕といい……まさか、1階の事件とは別の事件が起こりかけていたの!?」

QB「落ち着くんだマミ」

QB「この血痕は乾いているよ。ずっと前についたものだよ」

真尋「ずっと前って……前来た時はこんなのなかったぞ?」

なの「よく見ると、引きずられたような感じですね……」


【Info】
コトダマ【展示室の血痕】を入手しました。
「扉の近くに血の擦れた跡があった。血は乾いているようだ。」

【トイレ】

最後まで調べていなかったトイレを調べることにした。

ここのトイレも当然男女に分かれている。

しかし、特に監視カメラと銃は無く、異性のトイレに入るかどうかは個人のモラルに任されている。

それに加えて捜査中なので入るのに何ら問題はないんだけど、僕たちは自然に二手に分かれて捜査していた。

QB「君は本当に男性なのかい? ここは僕に任せてもいいんだよ」

真尋「むしろそれはこちらのセリフなんだけど」

この希望ヶ峰ホールでは夜時間は水が出ない。

また、個室にトイレはないため、用を足したい人はみんなこのロビーのトイレを使うことになる。

じゃあ夜中に急に催した時はどうするのかと言うと、昼間の内にバケツにためておいた水を使って流している。

夜10時になると便器にたまっている水はすべて流されてしまうが、流すレバー自体は動くので、水を入れれば使えるのだ。

ちなみにこの方法を考え付いたのは高須だ。みんなもっと高須に感謝すべきだと思う。

ただし、今はそのバケツの水が、夜時間に使える唯一の水として、何か血の付いたものを洗うのに使われた可能性があった。

もっとも、服も凶器も見付かっているからその可能性は低いんだけど、念のためだ。

バケツの水量を確認すると、夜時間に使われた量は、小便器で1、2回分だけだ。

また、吐き気をこらえつつ全ての便器を覗きこんで調べたが、血の跡はどこにもなかった。

やっぱり何も洗われていないみたいだ。

ただ疲れただけだった……。

QB「お疲れさま、真尋」

QB「僕はこんなものを見つけたよ」

真尋「これは、東雲の写真?」

キュゥべえにもらった写真には、カメラ目線の東雲が写っていた。


【Info】
コトダマ【東雲の写真】を入手しました。
「東雲なのの写真が男子トイレに落ちていた。東雲はカメラ目線で微笑んでいる。」

【大ホール】

モノクマ「やあやあ八坂くん、捜査が難航しているようだね」

モノクマ「うぷぷ、でももう残念ながら時間なんだ」

モノクマ「でも! 僕は八坂クンには優しいからね! モノクマメダルを渡せば捜査時間を延長して差し上げましょう!」

真尋「いや、たぶんこれで終わりだからいいよ」

モノクマ「しょぼーん……。ギリギリセーフかよぅ……」

真尋「峰、検死終わった?」

峰「お待たせ! ばっちりだよ」

峰「死因はモノクマファイルの通り、頭の傷だね」

峰「あと、一見すごく傷だらけに見えるけど、他の傷は2か所だけなんだよね」

峰「どの傷も深くて、それで血まみれになってるんだ」

峰「それぞれの傷について説明するけど、時間もないから1回しか言わないよ?」

真尋「えっと……準備オーケー」

峰「まず背中の傷。肩から背中にかけて縦にバッサリ斬られてるね」

峰「次に両脚の傷。身体の前の方についてて、両脚の太ももをまとめて横薙ぎにした傷だね」

マミ「見てるだけで脚に力が入らなくなってくるわ……」

峰「とどめが、頭の傷。正確には後頭部の傷だね」

峰「後頭部から入って脳の下、顎近くまで到達するくらいで、もう失血死かショック死か分かんないね、脳死かな……」

なの「う、うええ、なんか気持ち悪くなって……」

峰「傷の状態を見るに、凶器はあまり鋭くない肉厚の刃だね」

峰「簡単に斬れないから勢いよく振り下ろさないといけないタイプだよ」

真尋「……ありがとう、参考になったよ」

真尋「ずっとこの傷を見てたんだよな、峰は」

真尋「これ、捜査よりずっと大変だよ」

峰「まあ理子にしかできないから、しょうがないよ……」

峰「理子が捜査できなかった分、マーくんたちに頑張ってもらわなきゃね?」

真尋「がんばる」

マミ「もちろんよ」

なの「上条さんをこんなにした人、絶対に許せません!」

峰「頼もしいなあ。そうだ、マーくんちょっとこっち来て」

マミ「またなの……?」

なの「土屋さんといい、気になるんですけど……」

2人を置いて舞台袖に移動すると、峰はポケットから何かを取り出した。

峰「トーマのポケットに入ってたの」

峰「つまり、トーマの遺品」

峰「これはマーくんが持っておくべきだと思うんだ」

真尋「東雲か巴の方が合ってると思うけど」

峰「でも……これだしさ」

峰が僕の手の上に置いたのは一枚の写真だった。

端っこの方が血で汚れているが……

その写真は。

地下駐車場で髪を下ろし、顔が上気している巴の写真だった……。

パジャマを適当に着ているので、胸の谷間が見えていて……。

中学生とは思えないほどにすごく色っぽかった……。

真尋「なんだよこれ……」

峰「トーマのポケットに入ってた写真」

上条……。

死ぬときくらいカッコつけてくれ……。


【Info】
コトダマ【死体の傷】を入手しました。
「死体には斧のような大きな刃物でつけられた傷が複数見つかった。場所は、肩から背中・両脚の太もも・後頭部の三か所。」

コトダマ【上条の持ち物】を入手しました。
「上条のポケットの中には巴マミの写真が入っていた。巴はお風呂上りなのか顔は上気し髪を下ろしている。」

モノクマ『時間になりました! 捜査を終えて急いで地下2階に集合してください!』

モノクマのアナウンスで捜査の時間は終わった……。

マミ「時間ね……」

なの「ちゃんと証拠、集められたでしょうか……」

QB「じゃあ僕は部屋に帰っているよ」

なの「キュゥべえさん、ご協力ありがとうございました」

QB「3人とも、無事で帰ってきてくれ」

QB「健闘を祈っているよ」

マミ「死ぬもんですか。キュゥべえ、大人しくしててね」

キュゥべえは壁をすり抜けて消えて行った。

真尋「それじゃ急ごうか」

十分な証拠が集められたのか。

僕にはわからない。

だけど、もう戦うしかないんだ……

事件の絶望と……

真犯人の嘘と……

そして、モノクマの悪意と……!

捜査パート終了!
学級裁判は次スレで行います。

次スレ 【安価】ハンケンロンパ~版権キャラたちのコロシアイオープンキャンパス2
【安価】ハンケンロンパ~版権キャラたちのコロシアイオープンキャンパス2 - SSまとめ速報
(http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1401892980/)

このスレはもう小ネタに使うにも枠が足りないので埋めちゃいましょう。

チャプター2では>>990>>1000のイベントが何らかの形で起こります!(極力やりますが不可能なのは除きます…)

マミさんとの恋人ごっこ

1自らksk
>>990さんおめでとうございます!
ただ>>1000は別の人でお願いします

>>1000ならなのとの恋人ごっこ

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