【安価進行】ダンガンロンパ・オリジナル【オリキャラ】 (1000)


※注意!※

・このスレはオリキャラによるダンガンロンパ風の創作スレです。
ダンガンロンパ1・2のネタバレがある可能性があります。

・キャラメイクはありません。期待した人がもしいたらすみません。

・オリキャラが主体となって話が展開します。苦手な方はご注意ください。

・主人公は安価や選択肢に従って行動します。

・安価や選択肢によってクロや被害者が変動しますが、特定のチャプターや人物によっては役割が固定されています。

・いろんな作品やスレから影響を受けています。





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・主人公を含めた下記の16人によるコロシアイ学園生活を行います。

・男子
*超高校級の幸運     (主人公) 
*超高校級のサッカー選手
*超高校級の革命家
*超高校級の栽培委員
*超高校級のエンジニア
*超高校級の勝負師
*超高校級の忍者
*超高校級のガンマン

・女子
*超高校級の化学者
*超高校級のマジシャン 
*超高校級の画家
*超高校級の書道家
*超高校級のモデル
*超高校級のスタイリスト
*超高校級の拳法家
*超高校級の???

いくつか才能が他スレとかぶってるのはお許しください…


では始めさせていただきます。


 「……すう」

深呼吸をして前を見る。目の前には巨大と言っていいほどの学園がそびえ立っている。都会の一等地のど真ん中に立っているこの学園――
『私立希望ヶ峰学園』。

各分野の超高校級の才能を持った生徒たちを集めているという、規格外なこの学園に俺が来た理由は、もちろん入学するためだ。……【超高校級の幸運】として。

といっても実は俺はそんなに運がいいわけじゃない。
【超高校級の幸運】に選ばれたのは全国の平均的な学生の中から抽選で当たったっていう理由なんだ。

むしろこの抽選に一生分の運を使ったんじゃないか、というほど何もない人生で……。

だが手元の入学許可証には俺の名前がしっかりと書かれている。
『安藤 進(あんどう すすむ)』、と。

「希望ヶ峰学園を卒業したら人生の成功が約束される」という魅力的な話もあり、断る理由も無くここにこうして来てしまった。

来たのは……いいけれど……

安藤「うう、緊張するな……」

学園の予想以上の巨大さに怖気づいているのもあって、なかなか校内に入れなかった。

集合時間に間に合うように余裕をもってきているが……立ち往生している間に遅れてしまうかもしれない。

安藤「よし……」

勇気を出して学園への一歩を踏み出した。


― 玄関ホール ―


玄関ホールにはまだ誰もいなかった。玄関ホールにある立派な時計台は集合時間の50分前を指している。

安藤「とりあえず遅れてはいないんだな、よかった」

安堵をしながら、まわりを確認する。生徒もいないけど案内役の人もいないな……

ふうっ、と溜まっていた不安をはきだす。
安心すると今度は校内を探検してみたい衝動が出てきた。

時間もまだあるし、なにより……俺はもう”あの”希望ヶ峰学園の生徒なのだから。

「……よし、ちょっと散策するか」

さっきの不安も忘れて、意気揚々と校内に足を向ける。




――その瞬間。

グルグルグルグル

安藤「あ、れ……?」

視界が歪み、回りだす。

安藤「何……だ……」

グルグルと目の前が回って溶けて……

安藤「…………う…………」

クロ一色になった。



俺はこのときならまだ引き返せたのかもしれない……

この後に待っている、戦慄と混沌と絶望が渦巻く学園生活から……




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                  プロローグ 




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 ― ?????? ―

安藤「…………」

安藤「……」

安藤「…う、ん……?」

ここ、は……?頭がくらくらする……。

目に映るのは机、椅子、黒板、監視カメラ、窓に打ち付けられた鉄板………鉄板?

安藤「教室か……?何で……?」

教室だとしても監視カメラや窓の鉄板はおかしい……よな?とにかく俺はどうやら机で眠っていたらしい……。

確か玄関ホールで眩暈がして……ここまで運ばれたんだろうか。
安心して気が抜けてしまった?極度の緊張でダウンした?どっちにしろ情けないな……

必死に状況を思い出そうとしていると机の上のパンフレットに気づいた。これは………



『16人のしんにゅうせいたちよ。よくぞまいられた。
きょうからオマエラのしんせいかつがはじまります。
あんないがあるから「たいいくかん」にきてね。』



安藤「……何だ、コレ?」

汚い字……書いたのは子供か?「あんないがあるから」って…案内?
集合場所は玄関ホールじゃないのか?確か集合時間は……

安藤「そうだ、集合時間!」

教室の時計は……集合時間ぎりぎりだ、早く行かないと!

このうさんくさいパンフレットに従うのは気が引けるけど……「体育館」に向かおう。

異様な雰囲気の教室を出て体育館へと急いでいく。廊下の壁に誘導があって助かった……


             :
             :

体育館に着くまでには誰にも会わなかった。みんな体育館に集まってるんだろう。

体育館前の部屋にはトロフィーや賞状などが飾られていた。金の模擬刀なんかもある。

さて……遅れてないといいが。



 ― 校舎1F  体育館 ―


体育館へ通じるドアを開けるとそこには……俺と同じような生徒達がいた。

全員から、歓迎というよりかは不審な目線を受ける……


???「おはよう、これで16人ね」

長髪の女の子が口を開く。

安藤「えっと、俺たぶん教室で寝てたみたいで……」

???「やっぱり!ワタシたちもそうなんですよ!」

シルクハットをかぶった女の子が同意してくる。なんで嬉しそうなんだ?

安藤「『ワタシたちもそう』?」

???「ボクたちもこの学園で気を失って、あのパンフレットに従ってここに来たんだ。目を覚ました場所はバラバラだったけどね」

ブレザーの制服とネクタイを着た男子生徒が説明してくれた。俺だけじゃなくてここにいる皆が同じ状況だったのか。

でもそれって……おかしくないか?


???「とりあえず自己紹介してくれるかな。名前が分からないと色々不便だし」

最初の女の子が自己紹介のタイミングを作ってくれた。最初に口を開いた事といい、もしかしたら学級委員長とかなのかもしれない。

安藤「俺の名前は『安藤 進』、【超高校級の幸運】として入学したんだ。これからよろしく」

自己紹介をすると皆が不思議そうな顔をしている。【超高校級の幸運】って聞いたらそりゃそうなるよな。

安藤「えっと、【超高校級の幸運】っていうのは希望ヶ峰学園が毎年、全国の高校生から抽選で選ぶ才能なんだ」

何人かは納得してくれたみたいだけどまだ怪訝そうな顔をしてる人もいる。本当のことなんだけどな……



自己紹介を終えると一人の生徒がこちらへと向かって来た。


安価↓1

1.ブレザーの制服とネクタイをつけている男子生徒

2.紹介を促した長髪の女子生徒


選択 2

 「なるほど、抽選で当たること自体が『幸運』ってことね。紹介ありがと」

 「私は『真理木 優莉(まりき ゆうり)』。この学園には【超高校級の化学者】として来たわ。よろしくね」

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   ――― 【超高校級の化学者】   真理木 優莉 ―――

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学級委員長っぽい子は化学者だったのか。というかその名前は……

安藤「『真理木 優莉』って有名人じゃないか!ニュースで名前を聞いたことあるぞ」

その頭脳と化学知識から高校生にして大企業の研究に参加、ついには研究中に新しい原子を発見した天才……だったか。

真理木「私ってそんなに有名なの?」

安藤「俺が知ってるくらいだからな」

真理木「うーん、そうなのかな……」

冗談抜きに実績から考えれば海外でも有名だと思うけどな。



真理木「……まあとにかく、私は化学に関することなら大体の事は分かると思うから、勉強のことで質問があったら聞いてくれてもかまわないわ」

安藤「勉強を?でも専門家に高校の問題集とかで質問してもいいのか?」

確かに教えて欲しいけど……

真理木「全然いいわよ。むしろ分からない人をそのままには出来ないわね」

安藤「へえ、面倒見が良いんだな」

真理木「おせっかいなだけよ」

そう言って真理木は微笑む。

真理木「そうね、紹介はこんなとこかな。学園の人も来ないし、他の人にも自己紹介してもらったら?」

安藤「そうだな、色々とありがとう」



真理木との紹介が終わった。勉強のことはもちろんリーダーシップの面でも頼りになりそうだ。

次は誰のところにいこうか……


安価下2

1.顔がよく似ている二人のの女子生徒

2.ガタイのいい、バンダナを巻いた強面の男子生徒

3.作業着を着てメガネをかけた背の低い男子生徒


選択  顔がよく似ている二人の女子生徒


よく似た二人の女生徒のもとに向かう。あれ、というか片方の子はもしかして……

安藤「もしかしてモデルの『春野ルチル』……!?」

ウェーブがかかった長髪……間違いない、テレビのCMでよく見るあの顔だ。

春野ルチルはニコッと笑って、

 「嬉しいです、私のこと知ってくれてるんですね!でも『春野ルチル』はお仕事のときの名前ですよ」

 「本名は『鳥羽 瑠散(とば るちる)』、【超高校級のモデル】です!」

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  【超高校級のモデル】   鳥羽 瑠散(とば るちる) 

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真理木「スポーツ飲料、通信教育、冷凍食品……数多くのCMに出てる日本一有名なCMモデル……、って説明しなくても知ってるか」

安藤「さすがにな……というか今日も電車内の広告でも見たよ」

まさか入学してるなんて……さすが希望ヶ峰学園。

瑠散「そしてこっちのカワイイ子が私の妹のミチルちゃん!」

そういって横にいた子の背中を押す。「ミチルちゃん」と呼ばれた子は恥ずかしそうにしながら、

 「え、えっとボクは【超高校級のスタイリスト】をやってます、『鳥羽 満 (とば みちる)』って言います……」


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  【超高校級のスタイリスト】   鳥羽 満(とば みちる) 

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春野ルチルに妹がいたのか。というか姉妹そろって超高校級って……すさまじいな。

瑠散「満ちゃんはすごいんですよ!どんな人にもピッタリの服をコーディネートしてくれるんです!あとカワイイし!」

瑠散が半ば興奮しながら紹介する。

安藤「そっちの方はスタイリストなんだな。てっきり同じようにモデルをやってるんだと思ったよ」

真理木「私も。瑠散ちゃんと顔も似ているしね」

瑠散「ですよね!満ちゃんがカワイイって真理木ちゃんや安藤くんも思いますよね!?」

満「も、もうやめてよお姉ちゃん!ボクなんかがモデルなんて無理だって……」

そう言って恥ずかしそうにうつむく。しかし確かに髪型はボーイッシュだけど、顔立ちは春野ルチルとよく似ている。モデルと言われても俺は驚かない。

瑠散「むぅー絶対いけるのに……。あ、安藤くん、私たちを呼ぶときは下の名前でいいですよ」

安藤「え?ああそうか、苗字で呼ぶとどっちの事か分からないからか」

満「うん、他の皆にもそうしてもらうから」

瑠散「フランクに満でも、尊敬の念をこめて満さんでも、愛着をこめてミッチーでも好きに呼んでいいですよ!」

満「もうっ、なんでボクの呼び名なの。えっと、安藤くんの好きに呼んでいいよ。……でもさすがにミッチーは恥ずかしいかな」

安藤「ああ、それじゃあ……これからよろしくな、瑠散、満」

満「うん、よろしくね」

瑠散「よろしくお願いしますね!」


瑠散と満との紹介が終わった。性格が対照的だけど二人とも仲が良さそうだったな。

次は誰のところにいこうか……


安価下2

1.ガタイのいい、バンダナを巻いた強面の男子生徒

2.作業着を着てメガネをかけた背の低い男子生徒

3.チャラチャラした服装の男子生徒


選択  1.ガタイのいい、バンダナを巻いた強面の男子生徒


筋肉質の男子生徒に向かう。見上げるような巨体、険しい顔……正直言ってコワイ。

安藤「自己紹介してもらってもいい……ですか?」

強面はちらりとこっちをみると、フッと息を吐き出し、目を見開いた。

 「ワシこそが【超高校級の栽培委員】、『大田原 大地(おおたわら だいち)』である!!」

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  【超高校級の栽培委員】   大田原 大地(おおたわら だいち) 

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いきなりの大声に面食らっていると、瑠散が説明をしてきた。

瑠散「この大田原くんは栽培委員として来たんですよ。確か品種改良では不可能って言われる青いバラの栽培に成功したんですよね?」

大田原「ウム、その通り。ワシこそが『大田原 大地』である!!」

満「あはは……声も大きいしびっくりしちゃうよね」

驚くに決まってる……こんなにデカい奴が栽培委員なのか……いや、栽培委員なのにこんなにムキムキなのか。

超高校級のボディビルダーとか超高校級のプロレスラーとかの方がしっくりくるぞ。



大田原の凄みに圧倒されていると、大田原が突然聞いてきた。

大田原「時に安藤よ。お主、野菜は好きか?」

や、野菜?

安藤「野菜…?嫌いじゃないけど」

大田原「ほう、果物は好きか!?」

質問の意図が分からないぞ……なんなんだ?

安藤「好きな方だ、けどなんで…」

大田原「花は好きかぁッ!!?」

ええいもうどうにでもなれ!

安藤「す、好きだぁっ!」

満「……なんなんだろう、これ」

瑠散「楽しそうです!」

大田原は返事を聞くとニカッと笑って、

大田原「ヌハハハハハ!気に入った!気に入ったぞ安藤よ!これからよろしく頼むぞ!」

そう言いながら大きな手で肩をばんばん叩いてくる。

安藤「ちょっと待て、痛いって!」

大田原「おお、そうか?まあ細かいことは気にするな、自然を好む者に悪者はおらん。友好の証じゃあ!ヌハハハハ!」

瑠散「良かったですね、安藤くん!」

友好はいいけど……力が強い!



大田原との紹介が終わった。悪い奴じゃないみたいだけど、スキンシップが痛い……物理的に……

次は誰のところにいこうか……


安価下2

1.作業着を着てメガネをかけた背の低い男子生徒

2.チャラチャラした服装の男子生徒

3.白い着物と袴を着ている女子生徒


選択  作業着を着てメガネをかけた背の低い男子生徒 


安藤「自己紹介をしてもらいたいんだけどいいか?」

メガネをかけた生徒に話しかける。どうやら体育館に設置されているカメラを見ていたようだ。

 「あ、どうもこんにちは。僕は【超高校級のエンジニア】、『本多 夕一郎(ほんだ ゆういちろう)』です!」

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  【超高校級のエンジニア】   本多 夕一郎(ほんだ ゆういちろう) 

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安藤「エンジニア……っていうと?」

本多「えーっと厳密には僕は電気エンジニア、フライトエンジニアなんです。機械や飛行機の設計や開発をしたり、ですね」

大田原「聞くところによれば本多は国内最新のジャンボジェット機の設計にも関わっておるらしい、まことに天晴である!」

大田原が大声を響かせながら説明する。ちょっと慣れてきたな。



安藤「すごいな、飛行機の設計だなんて」

本多「いえそんな……僕は機械いじりができるってだけですよ。他の人たちの方がすごい才能だと思います。大田原さんや、真理木さんとかの方が……。」

安藤「でも本多だって学園に認められたんだから、十分凄い才能だろ?」

大田原「その通り!胸をはるがよい!」

本多「あ、ありがとうございます。……僕、この学園に来るまでどんな人が同級生なんだろう、って不安だったんですけど……皆さん良い人そうで安心しました」

安藤「それは俺も同じくらい不安だったな、学園に入るのにも緊張してたし」

俺の場合皆みたいな才能もないしな……

本多「あはは、僕と一緒ですね。大きな校舎だったんでなんか萎縮しちゃいますよねぇ」

超高校級っていっても同じように不安に思うんだな……なんていうか親近感を覚える。

大田原「ヌハハハハ、そんな事では先が思いやられるぞ!」

大田原に親近感は……まあ、うん。

安藤「とにかく、これからよろしくな、本多」

本多「こちらこそよろしくお願いします!」


本多との紹介が終わった。自信なさげだったけど、話してみると良い奴だったな。

次は誰のところにいこうか……


安価下2

1.チャラチャラした服装の男子生徒

2.白い着物と袴を着ている女子生徒

3.カーゴパンツをはいた褐色肌の女子生徒


選択  カーゴパンツをはいた褐色肌の女子生徒


安藤「名前を教えてもらってもいいか?」

カーゴパンツを履いた女子生徒に話しかける。身長は女子の中でも一番高いみたいだ。

 「ああ、さっき来た人っすね。あたしは『桐子 未玲(きりこ みれい)』、まあ一応【超高校級の画家】っす」

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  【超高校級の画家】   桐子 未玲(きりこ みれい) 

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本多「桐子さんは絵画界の期待の新鋭なんですよね。最近、その作品が国内外問わず高い評価を受けているって……すいません、僕は絵については疎くてこのくらいしか知りません」

桐子「いや、いいっすよ、あたしは最近売れだしたばっかのペーペーっすから」

桐子はさばさばとした口調で言う。画家か……どんな作品を描くのか気になるな。



安藤「これからよろしくな」

桐子「ヨロシクっす。にしても抽選で入学っすか……あたしもここに来れたのは運が良いと思ってたけど上には上がいるもんすね」

安藤「桐子が来たのは実力だろ?学園にその才能を認められて来たんじゃないのか?」

桐子「いや、たまたまっすよ。あたし自分の絵のどこが良いかなんてわかんねーですし……それに絵なんて偉い人に評価されなきゃラクガキと変わんねーっすから」

本多「ら、ラクガキ……」

安藤「そこまで言い切るのか……」

ラクガキって……言い過ぎじゃないか?

桐子「間違っちゃいねーと思うっすけどね。ま、せっかく【超高校級の画家】になれたんだからこのネームバリューは有効活用したいっす」

安藤「有効活用?」

桐子「有名な人が描いた絵はそれだけで価値があるっすから。【超高校級の画家】ならなおさら、っつー話です」

安藤「なるほどな、だからネームバリューか」

桐子「【超高校級の画家】って肩書きさえあれば……がんがんお金を稼げるはずっす」

本多「お金……お金に困ってるんですか?……あっ、ごめんなさい失礼な質問でした!」

桐子「いや気にしないからいいっすよ。実際その通りっすから」

言葉通り桐子はけろっとした様子で答えるが、本多はまだ申し訳なさそうにしている。

なんか芸術云々ってよりも、ぎらぎらした野心があるって感じだな。

桐子との自己紹介が終わった。あまり本心を飾らない奴だったな。

次は誰のところにいこうか……


安価下2

1.チャラチャラした服装の男子生徒

2.白い着物と袴を着ている女子生徒

3.学ランの前を開けて着ている短髪の男子生徒


選択  学ランの前を開けて着ている短髪の男子生徒


安藤「自己紹介してもらってもいいか?」

学ランを着た生徒に話しかける。身長は少し低めか、というぐらいだ。

 「ああ?お前は……確か最後に来た奴か。」

 「俺は『伊田 狩亜(いだ かるあ)』だ。【超高校級の革命家】なんてごつい肩書きだが……まあよろしく頼むぜ」

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  【超高校級の革命家】   伊田 狩亜(いだ かるあ)

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安藤「革命家?」

桐子「伊田は数々の学生運動やデモに参加して世論に強い反響を与えて、ついたあだ名が『革命家』……伊田の活動のおかげで増税は5年延期されたとかいう噂もあるくらいっすね。ホントならめちゃくちゃありがてーっす!」

安藤「なるほどな、だから革命家か」

伊田「……さすがに増税の件はデマだろ」

アルカイダ?


安藤「しかしそういう噂がたつぐらい伊田は活動してるってわけだよな……すごいな。」

伊田「世の中の納得できねえことを批判してるだけだ。『革命家』、なんて大した事はしてねえよ」

自分の意見を世間に対して強く主張できるっていうのは確かに才能かもしれないな……。

伊田「……にしてもよ。学園側の案内遅くねえか?」

安藤「え?ああ、そういえば集合時間から十分はたってるな」

桐子「つうかパンフレットも手ぇ抜きすぎっす。ガチで子供のラクガキじゃないっすか」

伊田「それに集合場所の変更も事前に連絡してなかったしよ……!」

伊田の表情がだんだん怒りに変わっていく……

伊田「仮にも最高峰の学校じゃねえのか!?んだよこの体たらくは!俺たちの事をなめてんのか!」

安藤「お、おい伊田?」

桐子「声がでかいっすよ……」

伊田「ああ!?…………ああ、わりいわりい、ついカッとなっちまってよ」

いきなり怒るから何事かと思った……

伊田「ったく、希望ヶ峰学園ってんならちゃんとして欲しいぜ、こういう決まりごとはよ」

安藤「まあ、確かに学園の説明が少なすぎるかもな」

伊田「だろ?……くそっ、責任者に文句の一つでも言ってやるか!?」

安藤「お、落ち着けよ……」


>>40その通りです、アナグラムになってます

伊田との紹介が終わった。根は真面目みたいだけど怒りっぽいところがあるな……。

次は誰のところにいこうか……


安価下2

1.チャラチャラした服装の男子生徒

2.白い着物と袴を着ている女子生徒

3.スカートの下にスポーツ用のスパッツを履いた女子生徒


選択  白い着物と袴を着ている女子生徒


白い着物を着た女子生徒のもとに向かう。こちらに気づくと一礼をしてきた。

 「お早うございます。私は【超高校級の書道家】、『原井 古止羽(はらい ことは)』と申します。世間知らずのふつつか者ですが、これからよろしくお願いいたします」

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  【超高校級の書道家】   原井 古止羽(はらい ことは) 

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安藤「よ、よろしくお願いします」

こっちも思わずかしこまってしまうくらい礼儀正しいな……

伊田「原井は書道の達人で、高校生の国際コンクールで内閣総理大臣賞を獲ったほどの腕前らしい。さらに名家のお嬢様ってことだから礼儀もばっちりだ」

原井「ご説明、感謝します」

安藤「へえ……」

まさに住む世界が違うって感じだな……



原井「安藤君、ちょっとよろしいでしょうか」

そう言って原井は紙とペンを差し出してくる。

原井「もしよろしければこの紙に名前を書いてくれませんか?」

安藤「名前を?別にいいけどなんでだ?」

原井「皆さんの書いた字を拝見したいのです。字にはその人の人となりが表れますから」

名前を書いて紙を渡す。原井は書かれた字を一瞥すると、

原井「ふむ、一見するとありふれた字ですが……芯が通って全体がしっかりしていますね。良い字です」

安藤「ど、どうも。自分じゃ上手いかどうかよく分からないけど」

書いた字をしっかり見られるってなんか恥ずかしいな……

原井「上手い下手の問題ではありませんよ。安藤君の実直さがこの字に表れているのです」

安藤「あ、ありがとな」

そんなにストレートに褒められると照れるな……

伊田「良い評価じゃねえか。ちなみに俺の字の評価は『基本まっすぐだが突然荒々しくはねた字』だったな」

……確かに字に表れてるな。


原井との紹介が終わった。すごく真面目で礼儀正しいって感じだったな。

次は誰のところにいこうか……


安価下2

1.チャラチャラした服装の男子生徒

2.スカートの下にスポーツ用のスパッツを履いた女子生徒

3.鋭い目であたりを観察している長身の男子生徒


選択  スカートの下にスポーツ用のスパッツを履いた女子生徒


アスリート然としている女子に話しかける。ぼーっとしてるみたいでこっちに気が付いてないが……

安藤「ちょっといいか?」

 「ふ、ふひゃい!?」

相手は予想外に驚いている。

安藤「わ、悪い驚かせたか?自己紹介をしてもらいたいんだけど」

 「しょ、ショーカイ……?ジコ、ジコショーカイ……はっ!」

相当テンパってるな……大丈夫か?

 「わ、私は【超高校級の拳法家】の椰和原 宗海(やわら むねみ)でっ、ですっ、よろしくお願いしまがふっ!?」

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  【超高校級の拳法家】   椰和原 宗海(やわら むねみ) 

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おいおい、思いっきり舌噛んだぞ……

安藤「だ、大丈夫か?」

椰和原「は、は、はひっ、らいじょ、っぶ、うぶっ、れふっ!」

安藤「いや、いろいろと大丈夫じゃないぞ!」

原井「彼女は【超高校級の拳法家】です。どうやら普段は山に住んでいるため人付き合いは緊張してしまうそうです」

安藤「ありがたいけどこの状況で冷静に説明するなよ!」



原井「大丈夫ですか、椰和原さん?」

椰和原「は、はい……すいません……」

どうやら落ち着いたみたい……か?

安藤「【超高校級の拳法家】なんだよな。試合とか大会に出たりするのか?」

椰和原「そっ、れはあの、全国大会がふっ!?」

また盛大に噛んだ……。

椰和原「う、うあ、ういまへん……。」

原井「落ち着いて下さい、椰和原さん。お水など持ってきましょうか?」

安藤「…………。ごめん、舌が痛いならもう無理しなくてもいいから……」

椰和原「…………。」コクコク

原井「ちなみにさっき話した説明は他の皆さんと椰和原さんの紹介から分かったことを繋ぎました。ひどく緊張しているみたいですね……」

紹介は全員あの調子だったってことか……


今日はこの安価だけとって終わりにしたいと思います


椰和原との紹介が(一応)終わった。あの緊張は尋常じゃないな……。

次は誰のところにいこうか……


安価下2

1.チャラチャラした服装の男子生徒

2.鋭い目であたりを観察している長身の男子生徒

3.口と鼻をおおう覆面をつけている男子生徒


安価3了解しました

付き合ってくれた方ありがとうございます、お疲れ様でした!

明日も夜できれば更新するつもりです、よろしければお付き合いください

10時くらいから始めたいと思います
が、他のロンパスレも進行してるみたいなのでおそらくゆっくり進行で。

今日中にプロローグ終わるかな…

人いるか不安ですが、再開します


選択  口と鼻をおおう覆面をつけている男子生徒


黒い覆面をつけた男子生徒に話しかける。

安藤「ちょっと自己紹介いいか?」

 「ふむ、さっき来た……確か安藤殿でござったな。拙者の名は『目賀 蔵丸(めが くらまる)』でござる」

せ、拙者?ござる?なんだこの言葉づかいは?

 「そして拙者の才能は……」

安藤「もしかして……【超高校級の忍者】、とか?」

 「な、なぜ分かったでござるか!?」

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  【超高校級の忍者】   目賀 蔵丸(めが くらまる) 

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いや、普通わかるだろ……。というかその言葉づかいはわざとじゃないのか?

椰和原「め、目賀さんは本物のの、の忍者だそうです……。と、といってもその活動は明かせないらしいですがふっ」

……惜しかったな。


目賀「椰和原殿、説明感謝、感謝。拙者の活動は秘匿にござるが……確かにこの社会に役立った実績がある、と言っておくでござる」

安藤「へえ……忍者って本当にいたんだな」

しかもこんなに分かりやすい奴が。

目賀「ふむ……。どうやら安藤殿は普通の生徒でござるな」

安藤「……普通ってどういうことだ?いやまあ、実際その通りだと思うけど」

目賀「いや失敬、ここの生徒たちは皆個性的でござろう?超高校級の才能を持っている故かもしれぬが……。無個性な拙者は圧倒されっぱなしでござるよ」

それはひょっとしてギャグで言っているのか?

安藤「いやお前も充分その、びっくりするほど個性的なんだが」

目賀「はっはっは、ご冗談を。とにかく安藤殿のようなまともな御仁がいて安心したでござる。これからもよろしく頼むでござるよ!」

椰和原「あ……さっき、あ、その言い忘れてましたが、私もお願いしまふぐっ!」

お、俺が全然安心できない……。


目賀との紹介が終わった。絶対あれは普通じゃないだろ……。

次は誰のところにいこうか……


安価下2

1.チャラチャラした服装の男子生徒

2.鋭い目であたりを観察している長身の男子生徒

3.ブレザーの制服とネクタイをつけている男子生徒


選択  ブレザーの制服とネクタイをつけている男子生徒


安藤「自己紹介してもらってもいいか?」

ブレザーを着た男子生徒に話しかける。

 「ああ、さっきの幸運の人だったね。僕は『国定 獏兎(くにさだ ばくと)』、【超高校級の勝負師】だよ」

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  【超高校級の勝負師】   国定 獏兎(くにさだ ばくと) 

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安藤「勝負師?」

目賀「国定殿は勝負師……つまり金を賭けてチェスや将棋、麻雀やポーカーなどの遊戯に興じ、賭け事においては無敗を誇るそうでござる。拙者も将棋でお相手願いたいものでござるな」

安藤「へえ、お金を賭けて……ってそれは違法じゃないのか?」

国定「あはは……。何とも言えないね。僕も入学案内が来てびっくりしたよ」

い、いいのか希望ヶ峰学園……。



国定「まあボードゲームなんかが得意な奴って覚えてもらっていいよ。他の人と比べると僕の才能ってたいしたことないんだよね」

安藤「……少なくとも俺よりはましだと思うぞ」

国定「あれ?キミの才能は幸運だよね。充分すごいじゃないか」

安藤「えっ?」

国定「全国の高校生から抽選で当たるっていうのは……確率的に考えれば何十万か、何百万分の一の確率でキミは当選したんだ。まさに『幸運』の名に恥じない働きだと僕は思うよ」

安藤「そ、そうか?ありがとう」

正直才能と呼べるのかも怪しいけれど……才能を認めてくれるって嬉しいもんだな。

国定「むしろ僕はキミがうらやましいよ、僕は勝負運が弱い方だからね」

安藤「冗談だろ?さっき勝負では無敗って言ってたじゃないか」

目賀「拙者もそのように聞いていて……もしや説明が間違っていたでござるか?」

国定「いや本当だよ。……まあこれは後で話そうか。先にまだ紹介していない人に挨拶に行った方がいいんじゃない?」

安藤「ああ、そうするよ。これからよろしくな、国定」

国定「こちらこそよろしく」


国定との紹介が終わった。不思議なところもあるけれど……感じの良い奴だったな。

次は誰のところにいこうか……


安価下2

1.チャラチャラした服装の男子生徒

2.鋭い目であたりを観察している長身の男子生徒

3.シルクハットとマントをつけた金髪の女子生徒


選択  鋭い目であたりを観察している長身の男子生徒


安藤「名前を教えてもらってもいいか?」

 「…………俺か」

長身の男子生徒が観察を中断してこちらに注目する。

 「俺は『不動 霜平(ふどう そうへい)』……【超高校級のガンマン】だ。よろしく頼む」

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  【超高校級のガンマン】   不動 霜平(ふどう そうへい) 

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国定「不動くんはいわゆる帰国子女……ここに来る前は海外に住んでいて、外国の射撃競技であらゆる賞を総なめにしたそうだよ。まさに現代のガンマン、って感じだね」

安藤「ガンマンか……でも日本では銃は使えないんじゃないのか?」

不動「ああ、その通りだ。……しかし希望ヶ峰学園は特例で認められているらしい」

……国定のときも思ったけれど希望ヶ峰学園ってものすごく権力があるんじゃないか……?



不動「といっても今は銃が無いから俺の才能は証明はできんがな……。代わりといってはなんだが、目には自信がある」

安藤「疑ってなんかいないけど、何か見せてくれるのか?」

不動「……例えば、あの女を見てみろ」

そういって不動が示したのは【超高校級の画家】の桐子だった。どうやら原井と話しているらしい。

不動「……89㎝だ」

安藤「は?」

不動「くくく……俺の目を持ってすれば大きさを見抜くことなど造作もない。あれは間違いなく89㎝、この中では一番のバストだ!」

こ、こいつは才能をなんてことに使ってるんだ……

不動「やはり日本に戻って正解だ、女のレベルが高い……!」

国定「どうして不動くんが基本的に銃が禁止されている日本に来たのか不思議だったんだけど……なるほど、そういう理由だったんだね」

安藤「いや納得するなって……」

不動「くくっ、このバスト瞬間測定は、射撃に並ぶ俺の特技の一つだ……」

安藤「超高校級の才能と並ぶのかよ!」


不動との紹介が終わった。最初はクールなのかと思ったが、まさかあんな奴だったとは……

次は誰のところにいこうか……


安価下2

1.チャラチャラした服装の男子生徒

2.シルクハットとマントをつけた金髪の女子生徒

3.機嫌が悪そうなツインテールの女子生徒


選択  チャラチャラした服装の男子生徒


チャラチャラした服装の男子の所へ向かう。髪は逆立っていて耳にはイヤーカフをつけている。

安藤「ちょっといいか、自己紹介をしてもらいたいんだけど」

 「あー、さっき来た人だっけ?うーっす、俺は【超高校級のサッカー選手】、稲本 詩紋(いなもと しもん)。ヨロシクなっ!」

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  【超高校級のサッカー選手】   稲本 詩紋(いなもと しもん) 

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安藤「サッカーの稲本って言ったらあの高校サッカーで所属チームを優勝に導いたっていう……」

稲本「へへっ、知ってんだろ?」

不動「高校の全国大会で毎試合ハットトリックを決め、決勝ではドリブルで11人抜きでゴールを決めたとかいう漫画のような男だ……海外にいた俺でもこのくらいのニュースは知っている、よほど有名なようだな」

稲本「まあな!実際海外からもスカウト来てるし、有名に決まってるっしょ!」

向こうの方でも話題になっているってことか。さすがだな……



稲本「えーっと、アレ……佐藤だっけ?」

安藤「安藤だ、安藤 進って名前だよ。」

稲本「あーワリワリ!いやさ、このクラスの女子カワイイコ多いじゃん?春野ルチルちゃんとか!特にルチルちゃんとか!だから正直男子の名前とか脳に入れとくスキマ無いっつーの?」

安藤「おいおい……」

確かに女子には有名人が多いけど、名前は覚えてくれよ……

不動「ちなみに鳥羽姉妹のバストは両方82cm、ピッタリ同じだな……さすが姉妹といったところか」

稲本「マジで!?お前神かよ!?」

安藤「その特技はやめろって……」

こいつそのうち訴えられるんじゃないか……?

稲本「しかしくじ引きで入学かー。オレもそっちがよかったぜ」

安藤「へ?なんでだよ?あ、ちなみにくじ引きというか抽選だぞ」

稲本「だってくじ引き……抽選で入った方が選ばれてる感パなくね?サッカーで入学とかラクショーって感じだったしよー」

ラクショーって……でも稲本からすればそうなのか。

安藤「いや、普通にサッカーで入る方がすごいだろ」

稲本「そうか?あー、でも俺が一般生徒だったら絶対にくじ引きで入るのによ」

不動「……なんなんだその自信は」

稲本「オレならアタリ引けると思うけどなー。まあ、実際選ばれた加藤もくじ引き運スゲーんじゃね?」

安藤「あ、ありがとう……でも俺の名前は安藤だからな」

稲本「あれっ、マジで?わりわり!」

……まあ悪い奴じゃない、のか?


稲本との紹介が終わった。悪い奴じゃないと思うが、名前を覚えてくれるんだろうか……

次は誰のところにいこうか……


安価下2

1.シルクハットとマントをつけた金髪の女子生徒

2.機嫌が悪そうなツインテールの女子生徒


選択  シルクハットとマントをつけた金髪の女子生徒


シルクハットとマント……そして一目で外人だと分かるその金髪はこの中でも一番異様な風貌だ。

というかさっきから興味津々といった感じでずっと見られている。挨拶ぐらいしないとだな……

安藤「えーと、は、はろー?」

 「アイサツですね!コンニチハ!」

やや発音の違うあいさつを返される。というか日本語しゃべれるのか、情けない英語で喋ってしまった……。

 「希望ヶ峰学園のスカウトで来ました!ワタシは『ミリア・カッパーフィールド』、【超高校級のマジシャン】でーす!」

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  【超高校級のマジシャン】   ミリア・カッパーフィールド 

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ミリア「ヨロシクでーす!」

稲本「ミリアちゃんは海外で大人気の高校生マジシャン、どんな物でも消して、どんなところからでも現れるって言われてるスーパー魔術師!最近は日本でもTVで見るぜ!」

安藤「女子のことはすらすら思い出せるんだな……」



ミリア「えっと名前、安藤、アンドウ……なんでしたっけ?」

俺の名前って覚えにくいのかな……

安藤「『安藤 進』だ。よろしくな」

ミリア「じゃあススムくんですね!ヨロシクです!」

す、ススムくんって……まあいいか。

稲本「あっいいなー、ミリアちゃん、俺もシモンくんって呼んでくれ!

稲本を無視して話を続ける。

安藤「それにしても日本語上手だな。勉強したのか?」

ミリア「はい、日本のアニメやコミックを見て勉強しました!」

稲本「へー、そういう勉強法ってマジで効果あるんだ」

確かに……

ミリア「そういえば気になっていたんですが……日本では忍者やヒーローが学校に通ったり、クラスメートが魔法少女だったりするんですよね!もしかしてススムくんもそうなんですか!?」

突拍子もない言葉に思わず吹き出す。

安藤「ちょ、ちょっと待て!その知識はどこから来た!?」

ミリア「ジャパニーズアニメです!」

ミリアは自信たっぷりに答える。どうやら知識にだいぶ偏りがあるみたいだな……

安藤「俺は忍者でもヒーローでもないし、学園にそんな人はいないって」

稲本「……アレ?男子の中に一人いたんじゃね?」

安藤「いないって!」

これ以上話がややこしくなるのはゴメンだ……!

ミリア「オー、そうなんですか、ちょっぴり残念ですね……」

そう言ってミリアは肩を落とす。この勘違いは解いたほうがいいな……

ミリア「……じゃあペットはどうですか!?日本の皆さんはポケットなボールに入るペットを持ってるって聞きました!」

ぜ、前途多難だ……


ミリアとの紹介が終わった。あとで日本について正しい知識を教えた方がいいだろう……。


あと話していないのは……あの機嫌が悪そうなツインテールの女子生徒かな。


その女子生徒のもとに向かう。ボリュームのあるツインテールで服装は制服のセーターとスカートを着ている。

 「…………何?」

近づくなり、軽く威嚇される。機嫌が悪そうな、じゃなくて実際悪いなこれは……

安藤「えーと名前と才能を教えてもらってもいいか?」

相手は露骨にため息をつく。

 「ハア……名前は、『御々崎 純(みみさき じゅん)』」

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  【超高校級の???】   御々崎 純(みみさき じゅん) 

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それだけ言うと御々崎はその場を離れようとする……っておい。



安藤「ちょっと待ってくれ、才能の方も教えてもらっていいか?」

御々崎はこちらを睨みつけると言い放った。

御々崎「アンタは【超高校級の幸運】、言い換えれば何の才能もない一般人でしょ?なのになんで私が才能を教えないといけないワケ?」

安藤「なっ……!」

御々崎はそれだけ言い捨てると今度こそ離れて行った。

なんだったんだ今の……俺が何かしたか?

ミリア「ススムくん、大丈夫ですか?」

ミリアが心配してかけよってくる。

安藤「ああ、大丈夫だけど……。御々崎について何か知ってるか?」

ミリア「ミミちゃんは他の皆とアイサツする時もさっきみたいな感じでした。きっと初めて会う人とキンチョーしてるんですね!」

さっきのは緊張って感じでもなかったけど……。一体何なんだ?

やっと長い紹介が終わった……。
安価参加してくれた人ありがとうございます!

今日はこの後プロローグ終了まで投下しますが、終了までは安価がないので、お暇な時にでも読んでください。
プロローグ終了後に生徒名簿などをはっていくつもりです。



……とにかくこれで一通り挨拶はすんだな。



???「やあやあ、皆集まった?」

不意に放送から場違いな声が響いた。

椰和原「ななな、な、んですかこの声?」

大田原「落ち着けい、椰和原よ」

???「これから入学式を始めるので、前に注目!」

稲本「ったくやっとかよ、とっとと終わらせてくれよなー」

不動「今の放送、学校の放送にしては妙……じゃないか?」

確かに……。今の声はアニメのキャラクターみたいな、およそ学園の入学式にはそぐわない声だった。

何か嫌な予感がする……。

全員が前のステージに注目していると「それ」は壇上の下からいきなり現れた。

???「ジャジャーン!オマエラ、おはようございます!」

クマのぬいぐるみ、そうとしか説明しようがない。

説明がつかないのはそのクマが壇上に現れてしゃべっているということだ……



原井「お早うございます!」

【超高校級の書道家】、原井が律儀にも挨拶を返す。

桐子「……なんすか、アレ」

目賀「く、熊のぬいぐるみが喋ってるでござるよ?もしや妖怪でござるか!?」

???「ぬいぐるみでも妖怪でもないやい!ボクはモノクマ、この学園の学園長なのだ!ほら拍手拍手!」

も、モノクマ?あのクマが学園長……って嘘だろ?

瑠散「わあ、クマさんの先生ですか!かわいいですねえ」パチパチ

満「お姉ちゃん、拍手してる場合じゃないと思う……」

ミリア「んー、ワイヤーを使ったトリックではないみたいです……。は!あれはまさかラジコン!?」

モノクマ「こらー、夢のない事を言わない!それにボクの最先端技術ボディをラジコンなんかと一緒にしないでよ!」

真理木「自分で最先端技術って言っちゃってるじゃない」

本多「でも確かにラジコンにしても複雑な動きをしてますよ。ホントにハイテクなのかも……」


伊田「んな事はどうでもいいんだよ!」

【超高校級の革命家】の伊田がいきりたってモノクマに食ってかかる。

伊田「このクマが学園長だあ?冗談にしても学園はふざけすぎだろ!」

原井「なるほど、冗談でしたか。私、希望ヶ峰学園は随分独特な校風なのだとばかり……」

モノクマ「うぷぷ…冗談なんかじゃないってすぐに分かるよ。すぐにね……」

そう言って自称学園長というぬいぐるみは怪しく笑う。なんとなく……というか思いっきり不気味だ……

モノクマ「んじゃあらゆる不平不満、ブーイングはほっといて……入学式を始めるよ!」

伊田「おい!」

伊田を無視してモノクマは続ける。

モノクマ「オマエラ入学おめでとうございます!まず学園生活について一言……。」

モノクマ「この学園に入学した才能あふれるオマエラはこれからの未来を担う希望であります。希望ヶ峰学園はそんなオマエラの才能を保護するため……オマエラには今日からこの学園で共同生活を送ってもらいます!」

共同生活?入学案内にそんな事書いてあったか?

大田原「共同生活……レクリエーションという訳か?しかし今日からというのは随分急ではないか?」

瑠散「お泊り会ってことですよね?楽しそうですけど、私と満もお仕事があるから共同生活は難しいと思います……。ちなみに期限はいつまでですか?」

モノクマ「期限?そんなものないよ。外に出ずこの学園で一生を暮らすこと、それがオマエラに課せられた義務だからね!」


…………は?一生を暮らす…………?

非現実的な言葉に頭が働かない。周りのみんなも理解が追いついていない様子だった。

稲本「……えーと、何言っちゃてんの?」

満「一生を暮らすって言ったの?今……」

真理木「ちょ、ちょっと待ってよ!入学案内にはそんなこと書いてなかったし、いきなり共同生活を強制するなんて横暴よ!というか一生学園から出さないなんて……それってもう監禁じゃない!」

椰和原「入学して早々、か、監禁だなんてむ、むむムチャクチャですよぉ!?」

桐子「真理木ちゃんの言う通りっす。つーかあんた本当に希望ヶ峰の人間っすか?」

皆が口々に不満をたたく。確かにそんなのムチャクチャだ。

御々崎「あーあ、ばからしー。共同生活とかぜってーヤダ」

そういって御々崎は体育館を出ようとする。それを【超高校級の勝負師】である国定が引き止めた。

国定「ちょっと待ってよ御々崎さん。今この学園から出ることはできないと思うよ」

御々崎「ハァ?なんでよ」


国定「体育館に行くまで軽く学園内を探索したんだけどさ。玄関ホールには頑丈そうな扉があったし、学園内のいくつかの道はシャッターで閉じられていたんだ。これって僕たちを外に出す気は無いってことだよね、モノクマ?」

そういえば俺が目を覚ました教室でも……

安藤「確か教室の窓も鉄板で封じられていた……。これもお前の仕業なのか!?」

モノクマ「うぷぷ、大正解!セコなんたらもびっくりのセキュリティで暮らし安心だね!」

モノクマ「あ、ちなみにオマエラが持ってた携帯とかの連絡手段は没収したよ。外に出ないのに携帯を持ってる意味なんてナッシングじゃん?」

不動「……助けを呼ぶ手段も奪われたということか……!」

本多「これ本当にまずいですよ……ゆ、誘拐されて完全に孤立するなんて!」

【超高校級のエンジニア】、本多が震えた声で叫ぶ。

モノクマ「誘拐じゃなくてオマエラが望んでここに来たのに……希望ヶ峰学園は安全で良いところだよ?皆そんなに家に帰りたいの?初日からホームシックなの?」

伊田「いきなり閉じ込めといて何が誘拐じゃない、だ!俺たちをここから出しやがれ!」

伊田が吠える。すると意外にもモノクマはあっさりと要求を飲んだ。

モノクマ「しょうがないなぁ……。オマエラみたいなのを甘やかすのは良くないんだけど……条件付きでここから出してあげるよ!」

条件……この言葉を聞いて悪寒が走った。深い悪意にさらされているような……そんな感覚。

目賀「条件……とは?」

モノクマ「うぷぷ……それはね……」


モノクマ「コロシアイ……だよ」

安藤「……え?」

モノクマ「ここから出る方法はただ一つ、コロシアイ……。殴殺刺殺撲殺斬殺焼殺圧殺絞殺惨殺呪殺……殺し方は問いません」

モノクマ「誰にもバレずにクラスメートを殺った奴、ソイツだけがこの学園から卒業できるのだーっ!」

………………

今度こそ空気が凍った。

こいつは……俺たちを閉じ込めて、連絡手段も奪ったうえで……殺し合いを要求している……!

自分たちの置かれた状況の事実にうすら寒さを感じずにはいられなかった。

真理木「こ、殺し合いって……嘘でしょ……!?」

伊田「しょ、正気かよ!?」

モノクマ「んもー、分かってるくせにぃ。ボクは正気かどうかは分からないけど本気だよ!マジだよ!」

不動「……目的はなんだ?」

モノクマ「ん?」

不動「仮に……俺たちがお前の言うとおり殺し合いをしたとしてもお前にはメリットが無い。お前の目的はなんなんだ……?」

不動が質問を投げかけると、モノクマは背を向けて意味ありげに笑い出した。

モノクマ「うぷぷぷぷ……『絶望』…………」

御々崎「……『絶望』……?」

モノクマ「オマエラを、そして世界中を絶望で染め上げること。それがボクの目的だよ!」

なにを……言ってるんだ……?


モノクマ「それじゃこれで入学式を終了しまーす!」

あっけにとられている俺たちを尻目に、モノクマ閉会の宣言をする。

モノクマ「皆、フレッシュでバイオレンスなコロシアイ学園生活を楽しんでねー!」

モノクマ「うぷぷぷぷぷぷ……ぶひゃひゃひゃひゃひゃ!」

それだけいうとモノクマはどこかへ消えてしまった……

耳に残る不気味な笑い声だけを残して……。


一気に静かになった体育館で、周りの生徒に視線をうつす。

誰もがお互いに警戒を、疑念を、恐怖を感じていた。


『誰かを殺した生徒だけがここから出られる』……


まさに……絶望以外の何ものでも無かった。


こうして俺たちの学園生活は始まった。

絶望的な学園生活が…………。


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            プロローグ 

             END


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残り……16人

ということでプロローグ終了です
テンポ悪かったと思いますが、ここまでお付き合い頂いた方ありがとうございました!

とりあえず今日は生徒名簿はって終わります、質問などあればどうぞ

※コミュ力、精神力は全員5を基準。要素による増減を反映した後の値を表示

① 【超高校級の幸運】  安藤 進(あんどう すすむ)
コミュ力 5
精神力 5

【要素】
・超高校級の幸運……窮地に陥るほど幸運を発揮する…かもしれない。
・主人公補正……クロ、裏切り者、黒幕、被害者にならない。
・平々凡々……平凡かつ無個性。【コミュ力と精神力が5になる】


② 【超高校級の革命家】  伊田 狩亜(いだ かるあ)
コミュ力 6
精神力 4

【要素】
・超高校級の革命家……相手やシチュエーションに関わらず自分の意見を主張できる。
・協調精神……他人と足並みを揃えることを心がける。【コミュ力+2】
・短気……カルシウム不足でキレやすい。【コミュ力-1、精神力-1】


③ 【超高校級のサッカー選手】  稲本 詩紋(いなもと しもん)
コミュ力 7
精神力 4

【要素】
・超高校級のサッカー選手……ボールの扱いが上手く、足がとても速い。
・軽いノリ……常におちゃらけた態度をとる。【コミュ力+2、精神力-2】
・自信家……自分に絶対の信頼をもつ。【精神力+1】


④ 【超高校級の栽培委員】  大田原 大地(おおたわら だいち)
コミュ力 7
精神力 7

【要素】
・超高校級の栽培委員…野菜や花などの植物関係の知識が豊富。
・豪放磊落……度量が広く小さいことは気にしない。【精神力+2】
・頼れる背中……頼りになる器のデカさ。【コミュ力+2】


⑤ 【超高校級の勝負師】  国定 獏兎(くにさだ ばくと)
コミュ力 5
精神力 9

【要素】
・超高校級の勝負師……ボードゲーム全般に強く、勝つための仕組みを見抜きやすい。
・ポーカーフェイス……感情が顔に出にくい。【精神力+2】
・鉄の心臓……多少のことでは動じない。【精神力+2】


⑥ 【超高校級のガンマン】  不動 霜平(ふどう そうへい)
コミュ力 4
精神力 7

【要素】
・超高校級のガンマン……銃があれば狙った所に当てられる。視力全般がすぐれている。
・むっつり……あまり多くを語らない。頭の中では……。【コミュ力-1、精神力+1】
・冷静……感情に流されず物事を考えられる。【精神力+1】


⑦【超高校級のエンジニア】 本多 夕一郎(ほんだ ゆういちろう)
コミュ力 6
精神力 5

【要素】
・超高校級のエンジニア……機械系全般の知識、技術をもつ。
・温厚……やさしく穏やかな心を持つ。【コミュ力+1、精神力+1】
・ピュアー……純粋で、汚い話や恐ろしい話に免疫がない。【精神力-1】


⑧【超高校級の忍者】 目賀 蔵丸(めが くらまる)
コミュ力 5
精神力 6

【要素】
・超高校級の忍者……運動能力が高く、身軽。身を隠すすべを熟知している。
・事なかれ主義……人との衝突をさける傾向にある。【コミュ力+1、精神力-1】
・天然……自分が普通じゃないことに気づいていない。【コミュ力-1、精神力+2】


⑨【超高校級の画家】 桐子 未玲(きりこ みれい)
コミュ力 5
精神力 7

【要素】
・超高校級の画家……絵の描写が上手く、頭の中のものを絵にして表せる。
・歯に衣着せぬ……思ったことはズバズバ言う。【コミュ力-1、精神力+1】
・男勝り……相手が誰でも気後れない。【コミュ力+1、精神力+1】


⑩【超高校級のスタイリスト】 鳥羽 満 (とば みちる)
コミュ力 4
精神力 6

【要素】
・超高校級のスタイリスト……その人に合った最適なファッションを選べる。
・しっかり者……気づかいなどがちゃんとできる。【精神力+1】
・控え目……自信のなさの表れ。【コミュ力-1】


⑪【超高校級のモデル】 鳥羽 瑠散(とば るちる)
コミュ力 7
精神力 4

【要素】
・超高校級のモデル……魅力的な立ち振る舞いで人を惹きつける。
・うっかりさん……不注意でミスしがち。【精神力-1】
・アピール上手……魅力を伝えるコツを知っている。【コミュ力+2】


⑫【超高校級の書道家】 原井 古止羽(はらい ことは)
コミュ力 6
精神力 6

【要素】
・超高校級の書道家……一度人の書いた字を見れば筆跡鑑定することができる。
・真面目……物事に対してまっすぐに取り組む。【精神力+1】
・礼儀第一……礼儀を非常に重んじる。【コミュ力+1】


⑬【超高校級の化学者】 真理木 優莉(まりき ゆうり)
コミュ力 9
精神力 5

【要素】
・超高校級の化学者……化学に関する知識は専門家レベル。
・リーダーシップ……人をまとめる指揮能力に長けている。【コミュ力+2】
・おせっかい……他人の事情をほっとけない。【コミュ力+2】


⑭【超高校級の???】 御々崎 純(みみさき じゅん)
コミュ力 2
精神力 6

【要素】
・超高校級の???……詳細不明。
・KY……空気を読まない、読めない、読む気ない。【コミュ力-2】
・マイペース……自分のペース第一。【コミュ力-1、精神力+1】



⑮【超高校級のマジシャン】 ミリア・カッパーフィールド  
コミュ力 8
精神力 4

【要素】
・超高校級のマジシャン……手先が器用。手品のトリックを見抜くことができる。
・懐きやすい……誰にでも心を開き懐きやすい。【コミュ力+1、精神力-1】
・積極性の塊……好感度を気にせず他人に絡んでいく。【コミュ力+2】


⑯【超高校級の拳法家】 椰和原 宗海(やわら むねみ)
コミュ力 1
精神力 4

【要素】
・超高校級の拳法家……すさまじい格闘能力をもつ。
・噛み症……言葉をよくかみ、会話することが難しい。【コミュ力-2】
・あがり症……人と話すとき緊張してテンパってしまう。【コミュ力-2、精神力-1】



【ステータス説明】

・コミュ力……他人への影響の与えやすさです。この値が高い生徒ほど他人からの好感度を得やすく、交流時に精神値を大きく回復させやすくなります。主人公もコミュ力が高い生徒と交流することで精神値が回復しやすいです。
また学級裁判時には、この値がそのまま発言力となります。発言力が0になるとゲームオーバーです。

・精神力……他人からの影響の受けにくさです。この値が高い生徒ほど動機発表などで精神値が下がりにくいですが、交流しても好感度が上がりにくいです。逆にこの値が低い生徒は精神値が下がりやすいですが、好感度は上がりやすいです。
また裁判時には、この値がそのまま精神力になります。裁判中に精神力を使用して各種スキルを使うことができます。

・精神値……生徒の精神状態をあらわす値で、非公開情報です。クロ、被害者の判定に関わります。低いほどクロ、または被害者になりやすいです。
主に動機発表や学級裁判後に減少し、他の生徒と交流をすることで回復します。

・好感度……他の生徒との交流で上がります。プレゼントを渡すことでさらに好感度が上がります。
好感度が上がると、特別なイベントが発生など様々な良い事があります。

では読んでくれた方お疲れさまでした!
また更新するときにはここで告知します。


各キャラの名前の由来も知りたいところ

それぞれの身長、体重、スリーサイズ、アナルの感度を教えてくれ

今日は更新無理そうなので
次回は明日の夜9時くらいから始めたいと思います。

>>103
名前の由来は大体がその才能関係の偉人の名前をもじっています。

安藤 進……苗字の由来は、見た目のイメージが漫画「魔王」の主人公の安藤なので。
下の名前は由来ないですが、「誠」や「創」みたいに漢字一文字読み三文字にしてます

稲本 詩紋……苗字はサッカー選手の稲本潤一選手から、下は由来なし

伊田 狩亜……アルカイダのアナグラム

大田原 大地……由来なし

本多 夕一郎……ホンダの創業者、本田宗一郎から

国定 獏兎……江戸時代の博徒、国定忠治から、下の名前はそのまま博徒から

目賀 蔵丸……忍者っぽい漢字を4つ繋げてます

不動 霜平……苗字は由来なし、下の名前はフィンランドのスナイパー、シモ・ヘイヘから

真理木 優莉……女性科学者のキュリー夫人こと、マリー・キュリーから

ミリア・カッパーフィルド……マジシャンのデビッド・カッパーフィールドから、ミリアの方は由来なし

桐子 未玲……画家のジョルジョ・デ・キリコとジャン=フランソワ・ミレーから

原井 古止羽……とめ、はね、はらいが入った名前

鳥羽 瑠散……童話「青い鳥」の兄妹、チルチルとミチルから

鳥羽 満……同上 

椰和原 宗海……苗字は柔術から、下の名前は日本拳法の創始者、澤山宗海から

御々崎さんは才能がまだ不明なので非公開です


>>104
スリーサイズは女子のバストしか考えてなかったという……
とりあえず身長と体重、女子はバストも載せておきます。もしかしたらバランスがおかしいかもしれませんが


安藤 進    171cm 59kg

稲本 詩紋   175cm 72kg

伊田 狩亜   162cm 50kg

大田原 大地  194cm 115kg

本多 夕一郎  153cm 43kg

国定 獏兎   176cm 62kg

目賀 蔵丸   172cm 54kg

不動 霜平   181cm 71kg


真理木 優莉  166㎝ 49kg 78cm

ミリア・カッパーフィールド  148cm 37kg 65cm

桐子 未玲   174cm 54kg 89cm

原井 古止羽  164cm 48kg 80cm

鳥羽 瑠散   161cm 46kg 82cm

鳥羽 満    161cm 46kg 82cm

椰和原 宗海  159cm 55kg 76cm

御々崎 純   163cm 48kg 85cm



不動「……ちなみに、ア○ルの感度は」

伊田「言わせねえよ、馬鹿!」


では始めたいと思います


 ― 校舎1階  体育館 ―


体育館内には重苦しい空気がただよっていた。

学園長と名乗るクマ、封鎖された学園、没収された連絡手段……

そして……

『誰かを殺した生徒だけがここから出られる』。

このルールが、誰も何も言い出すことのできない雰囲気を作っていた……


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          CHAPTER 01

      「 イキアウ 」   (非)日常編


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そんな誰もが動けないでいるなか……

モノクマ「……あのー」

本多「うわっ!?また出たっ!?」

モノクマがまたやってきた。しかもばつが悪そうな感じで。

今度は何を言い出すんだ……?

モノクマ「いやー、カッコよく去ろうとしたらつい配るの忘れちゃったよ……おかげですぐに再登場なんて、カッコよさ0だよ!みっともなさMAXだよ!どうすんのさ!」

稲本「逆ギレかよ……」

配るって……何をだ?

得体の知れないものに身構えていると、それは意外にも悪くないものだった。

モノクマ「チャララチャッチャチャーン!電子生徒手帳ー!」

聞き覚えのある効果音とともにでモノクマが取り出したのはPDAのような機械だった。

目賀「いろいろとギリギリでござるな……」


モノクマ「えー、この電子生徒手帳には各自の氏名、学校の地図、それから校則も情報として入った優れものです。情報はちゃんと目を通すように!」

モノクマ「特に校則を破ることは絶対に許さないからね……しっかり覚えといてよ!ついでに校則は毎朝10回斉唱すること!」

どこの中小企業だよ……

原井「はいっ、分かりました!」

桐子「原井ちゃん、アイツの言う事まともに受け取らない方がいいっすよ」

モノクマ「ボクのギャグがマジレスで返されちゃった……ま、いいや。これでやり残したことは無くなったね!それじゃあ……」

こほん、とモノクマが咳払いをする。

モノクマ「皆、フレッシュでバイオレンスなコロシアイ学園生活を楽しんでねー!」

モノクマ「うぷぷぷぷぷぷ……ぶひゃひゃひゃひゃひゃ!」

伊田「さっきの去り際を再現してんじゃねーよ!」

モノクマ「ぶひゃひゃひゃひゃ!」

モノクマは逃げるように消えていく。おちょくっているとしか思えない……

大田原「最後までふざけた奴であったな……」

国定「それで……どうするんだい、これから?」

国定が解決しなくてはいけないこと話題に出す。

国定「とりあえずここからは出られないみたいだけど?」

真理木「……まずは校則について確認しましょう。違反したら何をされるか分からないわ」

そうだな、何が違反なのかを知らないと、ルールを守ることもできない。

配られた生徒手帳を確認する。電源ボタンは……これか?

生徒手帳が起動し、画面には『安藤 進』と、俺の名前が表示された。

おお、この生徒手帳は結構いいな。それで校則は、と……


━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

1.生徒達はこの学園内だけで共同生活を行いましょう。期限はありません。

2.夜10時から朝7時までを”夜時間”とします。夜時間は食堂など、立ち入り禁止区域があるので注意しましょう。

3.就寝は寄宿舎エリアの個室でのみ可能です。他の場所での故意の就寝は居眠りとみなし罰します。

4.希望ヶ峰学園について調べるのは自由です。特に行動に制限はありません。

5.学園長ことモノクマへの暴力を禁じます。監視カメラの破壊も同様です。

6.コロシアイを目的としない、学校の備品の意図的な破壊、遺棄を禁止します。

7.仲間の誰かを殺したクロは”卒業”となりますが、自分がクロだと他の生徒に知られてはいけません。

8.同一のクロが殺害できるのは二人までです。

9.なお、校則は順次増えていく場合があります。

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━



後半からだんだん物騒な校則になっていくな……

ミリア「ううん……日本語で書いてあるのでなんだか分かりにくいです……」

瑠散「ミリアちゃん、瑠散的に校則をざっくり説明すると、居眠り禁止、モノクマちゃんをいじめるの禁止、学校のものを壊すの禁止、ってことです!」

ミリア「オー、ルチルちゃん分かりやすいでーす!」

満「……本当にざっくりな説明だね」

桐子「それから夜時間になると立ち入り禁止場所ができるみたいっすね。あとのルールは……」

……コロシアイについて、か……

モノクマの言う事を本気にして、ここから出ようとするやつがいるのか……?
いや、そんなこと分かるわけがない。俺たちはさっき出会ったばかりでお互いの事もよく知らないんだから……


御々崎「あーあ、めんどくさ」

御々崎が気だるそうな声を上げて体育館の入り口に向かう。

本多「えっ、御々崎さんどこに行くんですか?」

御々崎「とっとと出口見つけて帰るに決まってんじゃん、共同生活なんてやだし」

国定「僕が見た限りでは出口らしいものは無かったけど……」

御々崎「ふん、アンタが見逃したんでしょ。こんな殺人を犯すやつがいるかもしれない所にいられるかっつーの」

目賀「……御々崎殿がすごく死んでしまいそうな気がするのは拙者だけでござるか?」

椰和原「え、縁起でもないですよぉ……」

無視して出て行こうとする御々崎を伊田が止める。

伊田「おい御々崎、随分勝手するじゃねーか。今全員でこれからどうするか決めるところだ、少し待てよ」

御々崎「はあ?私には関係ないじゃん。どいてよ、ジャマ」

伊田「んだとてめえ……! 関係無いワケねえだろ!」

二人の間に険悪なムードがただよう。これはまずい雰囲気だ……


そろそろ安価出します、人いなさそうですが……


真理木「ちょっと落ち着いて二人とも」

真理木が二人をなだめる。

真理木「この後の事だけど、提案があるわ。学園について調べることに制限は無いみたいだし、まずは各自学校の探索をしましょう」

満「探索……。もしかしたら出口か、外と連絡を取れる手段があるかもしれないね」

真理木「とりあえず一時間探索をして、その後寄宿舎にある食堂に集合、そこで情報交換って流れでどうかな、みんな?」

大田原「わしは構わんぞ!」

原井「異議はありません」

続々と賛成があがる。それを受けて二人もそれに従うようだ。

伊田「……ちっ、分かったよ。それで問題ねーぜ」

御々崎「……ふん」

とりあえずこの場はなんとかなったな……大分不安は残るけど。


こうして各自学園内の探索をすることとなった。

とりあえず生徒手帳でマップを確認しておくか……



校舎マップ1F
http://imgur.com/PbLlnIp.jpg

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
①体育館 ②体育館前 ③女子トイレ ④男子トイレ ⑤保健室

⑥購買部 ⑦玄関ホール ⑧多目的ホール 

⑨教室1-A ⑩教室1-B
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━


寄宿舎には、各自の個室、食堂と厨房、ランドリー、トイレがあるらしい。



さてどこを探索するかな。

安価↓1

1.保健室       

2.玄関ホール     

3.多目的ホール    

4.教室         

5.個室        

6.食堂        

7.ランドリー     




選択 食堂

寄宿舎の食堂にやって来た。伊田と大田原も来ているようだ。

食堂には円形のテーブルがいくつか、大人数用の長テーブルが置いてある。床やテーブルもきれいに掃除されているようだ。

安藤「結構広いな……いや、希望ヶ峰学園ならこのくらいは当たり前か?」

伊田「立派なもんだな。……こんなところにまでカメラがあるのは気になるがよ。」

安藤「カメラ……ここにもあるのか」

最初は防犯かと思ったけど数が多いな……まるで俺たちを監視しているみたいだ。……実際そうなのかもしれない。

大田原「さあ、調べるぞ安藤、伊田よ!脱出の手掛かりを探すんじゃあ!」

伊田「探すのは出口か外への連絡手段だ、絶対見つけるぞ」

探索も重要だけど、二人と話すいい機会かもしれないな。


安価↓2

伊田と話す

大田原と話す

探索に集中する(取得するモノクマメダルの数が増えます)


選択 伊田と話す
      
              :
              :

安藤「何も見つからないな……」

伊田「しゃーねえ、少し休憩するか」

安藤「他の皆が何か見つけてくれるといいんだけどな」

伊田「まったくだ、頼むぜマジで」

何を話すか……


安価↓2

1.伊田って怒りっぽいよな

2.希望ヶ峰学園に来た理由は?

3.コロシアイ学園生活についてどう思う?

4.自由安価



選択 希望ヶ峰学園に来た理由

安藤「そういえば伊田はどうして希望ヶ峰に来たんだ?」

伊田「ああ?理由?お前はどうなんだ?」

安藤「俺はその、卒業すれば人生に成功するって話で来たんだけど」

改めて考えると浅はかだったな、俺……。こんな事態になってるし。

伊田「へっ、俺もそう変わんねえ、卒業して立派になりてえっつーのは変わんねえよ。まあ俺の場合は……先生と兄弟に対する恩返し、だな」

安藤「先生と兄弟?」

伊田「俺がいた孤児院の先生と他の子どもたちだ。兄弟っていっても血は繋がっちゃいねーけどな」

伊田は孤児院の出身だったのか……。

安藤「……す、すまん」

伊田「別に気にしちゃいねーよ。とにかく俺は立派になって、育ててくれた先生に恩返しがしてえ。兄弟たちに孤児院にいた奴でも偉くなれるって希望を与えてやりてえ。ま、それが理由だな」

安藤「へえ……。でも、希望ヶ峰に入学した時点で充分、伊田はみんなの希望になっていると思うぞ」

伊田「そうだといいがな……。」

怒ってばかりのイメージだったけど、入学には立派な理由があったんだな……。

伊田「……とにかくここから出れねえと話にならねえ。休憩終わりだ、探索再開するぞ」

安藤「ああ、そうするか」

伊田の事について少し分かった気がする……。


【INFO】
伊田の好感度が上昇しました。

[通信簿]
伊田は孤児院の出身。希望ヶ峰学園に来たのは孤児院でお世話になった人たちへの恩返しの為のようだ。


大田原「おおい、伊田、安藤、こっちに厨房があるぞ!」

声にしたがって厨房に行くと……。

大田原「ヌハハハハ、食材が大豊作である!」

モノクマ「でしょ!このシャケもぴっちぴちのきっときとだよね!」

安藤「も、モノクマ!?」

伊田「てめえ、また出やがったな!」

大田原の言うとおり厨房には大量の肉や魚、野菜や果物がある。しかしどうしてモノクマが?

モノクマ「そう邪険にしちゃいやん!この食糧はボクが取ってきてるんだよ?」

安藤「本当かよ……。大量にあるぞ、この食材」

モノクマ「なにしろ16人分だからね!でも食糧の危機は無いから安心して!」

伊田「どうにも信用できねーな。毒でも入ってんじゃねえのか?」

大田原「いやそれはないぞ。どの食材も新鮮そのもの、野菜にも文句の付けどころがない、天晴である!」

モノクマ「うぷぷ、ぴっちぴちって言ったでしょ?」

栽培委員の大田原が言うなら間違いない、か?

モノクマ「それじゃあボクは行くけど……。食事の時はボクへの感謝を忘れないでね!」

言いたいことだけ言うとモノクマはどこかへ行ってしまった。


伊田「くそっ、行っちまったか」

安藤「……とにかく食糧の心配がないっていうのは大きな収穫だな」

大田原「その通り!腹が減っては戦もできん、少なくとも飯があって悪い事はない!」

……あれ?

安藤「さっきモノクマの居たところに何か落ちてるな」

伊田「あん?これは……」

それはモノクマの顔が刻まれたメダルだった。

大田原「ふむ、言うなればモノクマメダルといったところか。何かに使えるかもしれんぞ。」

安藤「これは……どうするか」

伊田「……安藤取っとけよ。少なくとも俺はそんな縁起の悪いものは持ちたくねえ」

大田原「見つけた者勝ちじゃあ!取っとけ安藤!」

じゃあ……一応取っておくか。

【INFO】
モノクマメダルを1枚入手しました。


そうこうしているうちに、気づけば集合時間に近づいてきたので食堂に戻ることになった。


 ― 寄宿舎 食堂 ―


食堂には続々と人が集まってきており、すぐにほとんど全員が集まっていた。

真理木「大体みんな集まったかな。あとここに居ないのは……御々崎さんだけ、かな」

伊田「またアイツかよ……。探索中に御々崎を見かけた奴はいるか?」

誰からも手は挙がらない。御々崎のやつ、どこにいったんだ?

真理木「そうね……御々崎さんには後で私から伝えておくから、探索して得られた情報を共有しましょうか」

伊田「じゃあ俺から報告するぜ。俺と大田原でこの食堂と厨房を調べていた。……残念だが脱出の手掛かりになるようなものはなかった、他の場所と同じようにカメラはあったがな。」

大田原「だが厨房には豊富な食材があったぞ。野菜の鮮度も天晴なものであった!少なくとも飯に困ることは無いぞ、ヌハハハハ!」

桐子「笑ってる場合っすか……飯に困らねーのはありがてーっすけど」

原井「しかし、私達は16人もいますから食糧はすぐに尽きてしまうのではないですか?」

安藤「モノクマが言うには毎日補充してるらしい。」

本多「また出てきたんですか、モノクマ……。どうやって学園内を移動してるのか気になりますね」

確かに、いつのまにか厨房にいたな。なにか特別な移動方法でもあるのか?

大田原「こんなところじゃな。ワシらからは報告終了である!」


ミリア「ではミリアのターンです! ワタシとムネミちゃんは玄関ホールを調べてました! 脱出のヒントはまったく見つかりませんでした!」

国定「テンション的に何か見つかったのかと思ったけど、そうでもないんだね」

ミリア「あと玄関ホールにあったカメラにはマシンガンっぽいのがついていましたね……きっと出ようとする人をBANG!ですね!

本多「うう、それって出られないってことですよね……」

椰和原「そ、れと、げ、玄関ホールはお、お、大きな金属製の扉に変わってました……」

大きな扉……。国定も言ってたな。

ミリア「あっそうです!あの扉は大きくてかたくて、ムネミちゃんが殴ってもびくともしませんでした!」

椰和原「す、少なくとも岩よりは硬い、のは、ま、間違いなそうです」

目賀「……もしかして岩なら拳で何とかなるのでござるか?」

椰和原「は、はい?そう、ですけど……?」

目賀「……くわばらくわばら」

恐ろしい話だな……扉も……椰和原も。


本多「……うう、それじゃあ次は僕たちが報告しますね。僕と不動くんは寄宿舎の個室を確認していました。部屋内にはベッド、机、シャワールームと……あとカメラもありました」

稲本「マジで?個室にもカメラあんのかよ!?」

不動「それと各自には工具セットが置いてあった。女子部屋の方には裁縫セットがあるらしい。……用途は深い意味があるらしいがな」

国定「もしかして武器、または凶器に使うってことかな?」

その一言に皆が押し黙る。

本多「……え、ええと個室のドアには鍵がかかるようになっています。あと部屋は防音構造になっているみたいです」

瑠散「防音構造、ですか?」

不動「ドアを閉め切ると音が遮断される。俺と本多で確かめた。……室内で思いつく限りの淫語を叫んだが、外にいる本多は無反応だったぞ」

本多「そ、そんなこと言ってたんですかっ!?」

真理木「あんたねえ……」

ミリア「インゴってなんですか?どういう意味ですか?」

桐子「ミリアちゃん、耳が汚れるからやめるっす」

本当に不動はロクでもないな……でも皆のさっきの緊迫がほぐれている気がする。まさかわざと……なのか?

不動「……ふむ、淫語とは例えば」

伊田「言おうとすんな!」

……いやそんな考えじゃないなアレは。


瑠散「この流れで報告します!私と満ちゃんは多目的ホールを探索してました。とにかくだだっ広い部屋で、イベントならなんでもできそうです!」

稲本「へえいいじゃん!フットサルとかできそうじゃね?」

桐子「いや、普通に体育館でやりゃあいいじゃないすか」

満「それと壁には収納スペースがあって、イスや長机、テーブルも置いてあったよ。あと簡易なステージも作れるみたい」

ミリア「パーティーにぴったりですね!」

パーティーか、普通に入学できてたらそれも良かったんだろうけど……。

満「それから食堂と違って夜時間でも立ち入り禁止にならないみたい……。モノクマが言ってたんだけどね」

伊田「ちっ、そっちにも出やがったか……」

目賀「まるでゴキ○リみたいで言いぐさでござるな」

安藤「……気持ちは分かるけどな」


※多目的ホールはゲームでいう視聴覚室の位置


目賀「拙者と稲本殿はランドリーを調査して参った。まあ洗濯機があっただけで特別発見はないのでござるが……」

稲本「ファンの俺が発見したけど瑠散ちゃんが表紙の雑誌があったぜ、もちろん生で見る方がかわいいけど!」

瑠散「わあ、ありがとうございます、雑誌はもちろん購入済みですよね」

稲本「えっ、いやー実はまだなんだよね、買おうとは思ってたんだけどさ」

瑠散「買って……ないんですか?そんな、ファンだなんて嘘だったんですね……」

瑠散は暗い顔でうつむく。

原井「稲本君、嘘はいけませんよ、嘘は」

稲本「か、買います!外に出たら、買って穴が空くまで読み返します!」

瑠散「ホントですか!嬉しいです、絶対買ってくださいね!」

稲本「お、おう……アレ?」

さっきの落ち込みは演技かよ、さすがというか怖いというか……。

目賀「……というかぶっちゃけ、拙者たち雑誌読んでサボってただけでござる」

伊田「……おい」

すいません、かなり中途半端ですが今回はここまでで、
眠くてしょうがなくて……。
次回はもうちょっと書き溜めてから投下します

それと安価少ないですかね?自由行動に入ったら増える予定なんですが……。


主人公のモデルの安藤って腹話術の兄ちゃん?

これぐらいでいいんでない

こいつらのモデルキャラとか考えてある?

こんばんわ。10時半くらいから少しだけ進めようと思います。

>>134
そうですね。さすがに腹話術みたいな能力はないですが……腹話術できたら裁判で超有利になりますね

>>135
問題なさそうですね、ありがとうございます

>>136
モデルキャラというか、見た目やイメージが近いキャラは考えてます。
考えてないキャラもいますが……

イメージ崩すおそれがありますが載せた方がいいですかね?


ではゆっくり再開していきます
とりあえずモデルキャラを考えている人だけ……

安藤 進……安藤(漫画「魔王」)

本多 夕一郎……小野田坂道(弱虫ペダル)

国定 獏兎……デス・ザ・キッド(ソウルイーター)

大田原 大地……典韋(三国無双)

不動 霜平……鳴神悠(ペルソナ4)

真理木 優莉……牧瀬紅莉栖(STEINS;GATE)

ミリア・カッパーフィルド……成歩堂みぬき(逆転裁判4)

原井 古止羽……汽口慚愧(刀語)

鳥羽 瑠散……翠星石(ローゼンメイデン)

鳥羽 満……蒼星石(ローゼンメイデン)

御々崎 純……境 多摩(ディーふらぐ!)

不動さん番長かよ!
皆キャラたってて楽しい
頑張れ

>>140
ありがとうございます!


桐子「んじゃ次の報告を。あたしと原井ちゃんは教室を調べてたっす。分かったことは他の部屋と同じようにカメラがあったってぐらいっすね」

原井「窓には安藤君の言ったように鉄板が張られていましたが……はがすのは無理のようです。人間の力では不可能だと思います。」

稲本「椰和原ちゃんならパンチ一発でいけんじゃね?」

桐子「少しは考えてしゃべるっす。鉄板っていっても分厚いし、椰和原ちゃんでも壊せないっていう玄関ホールの扉並みに硬いと思うっすよ」

稲本「へーい、さーせん」

原井「それと、関係ないとは思いますが教室には掛け軸がありました。『常在戦場』……整った良い字でしたよ。」

本多「戦場……ですか、なんとなく不吉な感じもしますけど……」

やっぱりここから力づくで出るのは難しそうだな……。


真理木「あとは私達かな。私と国定くんは保健室を調べていたわ。救急箱は見つけたから怪我はしても大丈夫そうだけど……」

国定「ただ保健の先生みたいな人はいなかったよ。治療は僕たちでやるしかないみたいだね、モノクマには期待できないし」

伊田「モノクマにまかせるくらいなら自分でやった方がマシだな」

瑠散「というかモノクマちゃんは指が無いですしどっちみち無理なんじゃないでしょうか?」

真理木「それからこれは言おうか迷ったんだけど……保健室を探索すればすぐに分かるから報告するわ。……保健室の薬品棚には毒薬があった」

ど、毒薬……

稲本「……マジ?」

国定「うん、ご丁寧にラベルには症状や発症時間、致死量が書かれたものがいくつかあった。睡眠薬なんかもあったかな」

伊田「ふん、そんなもん全部水道に捨てちまえばいいんだよ!」

真理木「ダメよ、適切な手順をふまないと薬品を廃棄するのは危険だし……それに校則にも引っかかる」

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

6.コロシアイを目的としない、学校の備品の意図的な破壊、遺棄を禁止します。

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

伊田「……ちっ」

真理木「だから……みんなで注意し合うしかないわ。保健室には一人では入らないようにしましょう」

桐子「……賛成。毒があるなんて危険すぎるっす」

毒薬……モノクマは本気で俺たちにコロシアイをさせるつもりなのか……?


真理木「これで報告は全部ね。それじゃあ……」

そのとき、食堂のドアがいきなり開いた。入ってきたのは……御々崎だった。

瑠散「あ、御々崎ちゃん!無事だったんですね!」

伊田「やっとお出ましか……どこほっついてたんだよ?」

御々崎「……別に。部屋で寝てただけ。報告なし」

桐子「やる気ないっすねえ……」

適当な報告をすますと御々崎は皆から離れたテーブルに座る。寝てたって……まだ昼なんだが。

真理木「でもちょうど良かったわ。御々崎さんには後で皆の報告を教えるわ」

御々崎「別にいらないって」

真理木「……ええと、皆に提案があるの。っていうのも私達でいくつか生活のルールを決めないかってことなんだけど」

本多「ルールというと校則みたいな感じですか?」

真理木「そうそう。もちろん破っても罰則なんてないけど……コロシアイっていうのが本当でもそうじゃなくても共同生活にはルールが必要だと思うの」

確かに……みんなで好き勝手に生活したら問題は起こるだろう。

不動「……理屈は分かった。だが具体的にはどんなルールだ?」


真理木「まずさっきも言ったけど『保健室には一人で入らない』。これはなによりも守ってもらいたいわね」

これはさっきも話し合ったことだ、問題ないだろう。

真理木「それから『夜時間になったら各自の個室からの出歩きの禁止』をしたいと思うの。皆、いいかな?」

満「夜時間って確か……夜10時からだよね?」

稲本「えー、オレ夜型だからきついぜ真理木ちゃん」

目賀「といっても夜時間は食堂が閉まるから飲食はできないでござるし……特に行く必要のある場所もないのでは?」

安藤「確かに10時はちょっと早いかとも思ったけど……別に夜に何かができるってことでもないんだよな」

大田原「わしも構わんぞ!」

椰和原「わたし、も、だっ、大丈夫です、たぶん……」

原井「早寝早起きは生活の基本ですからね、賛成します」

みんなも概ね賛同のようだ。


真理木「よさそうね。じゃあ最後なんだけど……『班を作って日中はなるべく班員といっしょに生活する』。生活っていうのは探索や食事のことね。」

御々崎「無理」

いの一番に反対したのは御々崎だった。

本多「み、御々崎さん……」

御々崎「共同生活なんて嫌っつってんじゃん、ずっと他人と一緒なんて吐き気するから」

国定「でもこれが安全に過ごすための方法だと思うよ。このルールなら日中はいつも集団で行動するから犯行はできないし、夜は皆が個室に出なければ物理的に犯罪が起こらない。……って真理木さんが言ってたよ」

安藤「なるほど……」

確かにこれなら安心して生活ができるかもしれない。

瑠散「そういうことならいいと思いますよ!それに皆でばらばらに料理したらきっとまな板だって足りなくなっちゃいます」

ミリア「ワタシもみんなと一緒にお話したいでーす!」

稲本「……はっ、女の子と一緒に過ごせるチャンスじゃん!賛成賛成!」

目賀「単純でござるなあ……まあ拙者も異議はないでござる」

伊田「そうだな、命には代えられねーよ」


その後、ほとんどの人はそのルールを受け入れるが……

真理木「いいかな、御々崎さん?」

御々崎「いや、だからヤダって」

御々崎だけは頑なだった。何でそんなに嫌がるんだ……?

真理木「うーん……。じゃあ分かったわ。御々崎さんは私と一緒の班になりましょう!」

御々崎「は?」

真理木「いっしょの班になればきっと仲良くなれるし、食事も一人で作るより分担した方が楽だし、そうしましょう」

御々崎「いや、嫌って言っ」

真理木「じゃあ班を作るために班長を決めましょう、皆、やりたい人いる?」

御々崎「だから勝手に決め」

真理木「あ! 班の人数は……16人だから4人1班で合計4班ね! いい、皆?」

御々崎「…………」

真理木、強引に決めたな……。問題児と先生って感じだ……


御々崎は諦めたのか、そっぽを向いてしまった。

大田原「班長は4人か。では真理木が班長だからあとは3人じゃな」

真理木「え?私?」

桐子「当たり前っすよ。つーか真理木ちゃん以上の適役がいねーっす」

安藤「ここまで仕切ってくれたしな」

真理木「うう……なんかごめんなさい、じゃあ、あと3人で。やりたい人いる?」

伊田「立候補がいねーんだったら俺がやるぜ」

稲本「はい、はい!俺やる!やるしかねーっしょ!」

二人手が挙がった。班長はあと一人か。

……どうする?


安価↓2

1.班長に立候補する

2.やめておく

うーん、人いなさそうですね……。
今日はここで終了します、お疲れ様でした!

次回は行動班決めになると思います

安価取ってくれたので選択肢先だけ投下します


選択 班長に立候補する


安藤「じゃあ、はい」

瑠散「はい!」

っと、瑠散も立候補したか。

瑠散「あはは、かぶっちゃいましたね」

稲本「おい、安藤、せっかくだから班長に立候補して頼れるオレをアピールって魂胆じゃないだろうな!瑠散ちゃんに譲れよ!」

国定「つまり稲本くんはそういう魂胆なんだね」

分かりやすいな……。

安藤「えっと、この場合はどうするんだ真理木?俺は瑠散に譲ってもいいけど」

瑠散「いえ、私もいいですよ!安藤くんに悪いですし」

ミリア「オー、これが日本名物『ユズリアイ』ってやつですね!」

本多「あはは……。名物ってわけじゃないですけど」

真理木は少し考えた後、結論を出した。

真理木「そうね……。じゃあ、瑠散ちゃんに班長をお願いするわ」

瑠散に決まったか。まあ俺と瑠散だったらそうだろうな……。

真理木「ごめんね安藤、でもこれは安藤がどうとかじゃなくて班長に女の子の相談役が欲しかったの。班のメンバーはまた交代もあるだろうし、そのときに班長をお願いするわ」

そういうことか。俺が一般の奴だからってわけじゃなかったのか、良かった……

瑠散「やった!安藤くんごめんなさい、でも次の時には安藤くんを班長に推薦しますよ!」

安藤「ああ、分かった。俺もそれでいいと思うよ」

稲本「じゃあ決まりだな!よっしゃ、班長オメデトー瑠散ちゃん!」

瑠散「ありがとうございます!……でも班長同士だから稲本くんとは同じ班になれませんね」

稲本「……アレ?」

安藤「気づいて無かったのかよ……。」


【INFO】
瑠散の好感度が上がりました。
真理木の好感度が上がりました。

では終了です。お疲れ様でした!

ちなみに2をとった場合は伊田と稲本の好感度が上がっていました

今日22時頃から始めます

今回どのリーダーの班に入るか決めますが、安価に参加できそうな人ってどれくらい居ますかね?
人数によって決定方法変えようかと…

キャラが皆立っていていいね

それでは始めます
決定方法は普通に安価で決めようと思います。

>>159
よかったです、ありがとうございます!

真理木「じゃあ班長は私、伊田、稲本、瑠散ちゃんね。次は班員決めだけど、皆意見あるかな?

稲本「はい! 班長的見地からメンバーは男女2-2がいいと思います!」

桐子「……んじゃ他に意見はないっすか?」

稲本「無視!?」

桐子「下心が透けてんすよ!」

不動「俺は賛成するぞ!」

桐子「こんなときだけ賛成すんなっす。まったく、男どもは……」

目賀「しかし稲本殿の意見に一理ない事もないでござる」

意外にも目賀が稲本に同調する。

目賀「女子の方が料理も得意でござろうし、男子がいないと力仕事も大変でござろう。公平を期すならばその方がいいのでは?」

原井「そう言われると確かに……そうですね」

うん、俺もおもわず納得してしまった。

稲本「おっ、良いこと言うじゃん、服部!」

目賀「拙者の名前は目賀でござる!」

真理木「ならそうしようか。じゃあ他に意見はある?」

瑠散「あのう、意見、というよりわがままなんですけど……」

瑠散「満ちゃんを私と同じ班にしてもらいたいんです。満ちゃんと離れるのは心細くて……この最初の一回だけでもいいんです」

満「お姉ちゃん、それは……」

真理木「うーん……。反対が無ければいいかな、どう、皆?」

稲本「無し! オレは無し!」

安藤「それは分かってるって……。まあ構わないんじゃないか?」

桐子「あたしも反対ねーっすよ。不安になる気持ちも分かりますし」

ミリア「ルチルちゃんやミチルちゃんと一緒のグループになりたかったですケド……次のときに一緒になればいいですよね!」

その後も特に反対意見は無かった。

真理木「じゃあ大丈夫じゃないかな?」

瑠散「皆さん、ありがとうございます!満ちゃん、一緒ですね!」

満「もう……。ごめん、皆……でも、ありがとう」

やっぱり満も不安だったんだろうな。

真理木「じゃあ瑠散ちゃんと満ちゃんは一緒の班ね。えーと、他に意見ある人は?」

今度は誰からも手が挙がらなかった。

真理木「じゃあ、班のメンバーを決めるわね」

【班について】

一緒の班の生徒とは朝食時一人とコミュが取れます。
一緒の班にならなかった人も自由行動時に選択できるので安心してください。
また一緒の班になった人だけを選択できるイベントもあります。

チャプターごとに班のメンバーは決めなおすので今回一緒にならなかった生徒ともチャンスがあります。

今回は男子と女子2人ずつとなります。



話し合いの結果、俺が入った班は……。

安価↓

1.真理木班(真理木、御々崎が確定)
2.伊田班(伊田が確定)
3.稲本班(稲本が確定)
4.瑠散班(瑠散、満が確定)

選択 稲本班

【稲本班……稲本、ミリア、、椰和原、安藤】

稲本「っしゃー!女の子と同じ班だぜっ、ミリアちゃん、椰和原ちゃんヨロシクっ!」

ミリア「ハーイ、よろしくお願いしまーす!」

安藤「一応俺もいるからな? よろしくな皆」

椰和原「う、うう……こ、この班全員テンション高いぃ……うぅ……」

もしかして俺もテンション高い組に入ってるのか……?


ちなみに他の班は……

【真理木班……真理木、国定、御々崎、不動】

国定「よろしくね、皆」

不動「よろしく頼むぞ、78㎝、85㎝」

御々崎「はあ?なにそれ?」

真理木「何、78㎝って……。……! な、なんで知ってんのよ!」

不動「くくく……俺に見通せないものは無い……!」

真理木「ば、馬鹿! 変態、死ね不動!」

【伊田班……伊田、桐子、原井、本多】

伊田「存外まともな連中が集まったな……よろしく頼むぜ」

原井「はい、よろしくお願いします皆さん!」

桐子「うーっす。楽できそうっすね、この班」

本多「まともな人ばかりで、なんか今僕すごく安心してます……」

【瑠散班……瑠散、満、大田原、目賀】

瑠散「班長の鳥羽 瑠散です! よろしくお願いしますねー!」

満「よろしくね、皆。迷惑かけちゃうかもだけど……主にお姉ちゃんが」

目賀「割とまともな班でござるな。ではよろしくでござ……」

大田原「よろしく頼もう!班員の大田原 大地である!!」

目賀「大声で張り合わなくていいでござるよ!」

真理木「じゃあ、これで決めることは全部決めたわね。……ふう」

桐子「お疲れっすね。大丈夫っすか?」

本多「無理もないですよ、今日一日でいろんなことが起こった……起こりすぎたんですから」

真理木「あ、うん大丈夫よ……。今日はこれで解散にしましょう、皆も疲れてるだろうし」

大田原「極めて了解!各自解散じゃあ!」

稲本「腹減ったー……飯なんかあっかなー……」

そういえば朝から何も食べてなかったな……時間的にはもう夜に近い。

食堂で何か食べようとする人、疲れて部屋に戻ろうとする人、みんな思い思いに行動するようだ。

誰かと話すか……?


安価↓2(人物指定)

おおっと、文字化け……安価は上でいいですかね?

選択 不動


不動は食堂から出て行こうとしていた。

安藤「不動、夕食は食べないのか?」

不動「む……安藤か。……食べる気になれなくてな」

安藤「でも少しは何か食べた方がいいんじゃないか?体力もなくなるし」

不動「ああ、わかっている……何か部屋に持ち込むとしよう。……安藤、お前はこの状況についてどう思う?」

安藤「状況って……今の家に帰れない状況のことか? それとも……コロシアイ、のことか?」

不動はうなずく。

不動「俺はこの状況……学校側の適正試験だと思っている。コロシアイなど滅茶苦茶な理由ではなくな」

安藤「試験……共同生活での働きを見るってことか?」

そこらじゅうにカメラがあるのはそういう理由なのか?

不動「今、俺たちは危害を加えられたわけではない。衣食住も十分だ」

不動「だが……それにしても不可解な点が多すぎる。嫌な予感がする……決して気を抜くなよ」

安藤「ああ……気をつけるよ」

そういって不動は厨房のメロンパンをとる。部屋で食べるのだろう。

不動「……ふむ、何気なく取ったがこのメロンパン、胸囲に換算するとなかなかの大きさだな」

……気を抜くなよ……。

【INFO】
不動の好感度が上がりました。

不動と別れたあと、俺は自分の部屋へと向かった。

― 安藤の部屋 ―

部屋に入ると本多や不動の報告した通り、ベッドやシャワールームなどがあった。

思わずベッドに倒れこむ。

疲れた……今日は本当にいろいろあったな……。

封鎖された出口……モノクマ……そして、コロシアイ学園生活。

あれは本当に今日あったことなのか?

寝て目が覚めたら全部夢だったとか……

嘘でもいい。実はレクリエーションだった、能力をはかる試験だった……何でもいい。

そうだ、本当はこんなの冗談で……

 キーン、コーン……カーン、コーン

 「えー、校内放送でーす、午後夜10時になりました。ただいまより夜時間です。食堂は立ち入り禁止となりまーす。」

 「ではでは、いい夢を。おやすみなさい……」

安藤「……はあ」

モノクマのアナウンスで現実を思い知らされる。

とにかく今は寝よう……

コロシアイなんて起きない……よな?

【1日目 終了】

[現在の好感度]
伊田 狩亜……11
不動 霜平……8
鳥羽 瑠散……6
真理木 優莉……5
大田原 大地……3

モノクマメダル……1枚

今日はこれで終了です、お疲れ様でした!
モノクマげきじょうは二日目からということで……

次回更新は15日の夜になると思います、よろしければまたお付き合いください
質問、意見などがあればどうぞ


……割と男子の方が人気なんですかね?←真理木班か瑠散班になると思っていた奴

間が空きましたが今日21時頃から始めたいと思います

【二日目 朝】

 キーン、コーン……カーン、コーン

 「オマエラ、おはようございます! 朝です、7時になりました! 起床時間ですよー!」

 「さぁて、今日も張り切っていきましょうー!」

朝、か……窓が無いから確認はできないが。

安藤「ふわぁ……眠い」

確か食事は班行動だったな。遅れても悪いし、食堂に向かおう。

 ― 寄宿舎 食堂 ―

稲本「おっ、さと……安藤、はよーっす」

ミリア「ススムくん、グッモーニンです!」

椰和原「あ……あ、おは、おはようござい、ます」

安藤「おはよう皆、もう来てたんだな」

食堂にはすでに多くの人が集まっていた。集団行動ということで皆真面目に起きてきているみたいだ。

国定「あれ? 御々崎さんが来てないね」

真理木「まだ寝てるみたいね……起こしにいきましょうか」

……一部例外もいるみたいだが。

稲本「んじゃ全員集まったしさっそく朝メシ作るか!」

安藤「そういえば皆、料理はどのくらいできるんだ?」

稲本「オレ? オレはまあそれなりできんじゃね? あんま料理とかしたことねーけど」

ミリア「お皿に乗っている料理を一瞬で消すことなら出来ますよ!」

椰和原「わっ、わたしは、っす、その、あの……できますんぐっ!?」

安藤「…………」

ふ、不安だ……


↓1、2、3のコンマ二桁で稲本、ミリア、椰和原の順で料理の上手さ決定(連投ありで)

稲本……68
ミリア……48
椰和原……59


稲本「スクランブルエッグできたぜー!初めて作ったけどけっこー出来よくね!?」

ミリア「オー、おいしそうです! ミリアはサラダを作りました、見た目もカラフルです!」

椰和原「お、お味噌汁作りましたぁ、よ、よ良ければどうぞ……」

みんな普通に作ってる……心配し過ぎだったか。

ミリア「ススムくんは何を作ったんですか?」

安藤「ああ、俺は……」


安価↓1

1.コンマで安藤の料理の腕決定
2.スキル発動

全員ほぼ平均、これは優秀なのか……
安藤……60

安藤「俺はトーストとベーコンを焼いておいたぞ」

稲本「おっ、いいじゃんいいじゃん! んじゃ出来たし食おうぜ!」

ミリア「いただきます!」

椰和原「み、味噌汁が浮いているような……い、いただき、ます」

安藤「いただきます」

意外と稲本のスクランブルエッグよく出来てるな……

せっかくだし誰かと話そうかな。


安価↓1(稲本、椰和原、ミリアから選択)

選択 稲本

安藤「このスクランブルエッグ美味いな……」

稲本「だろ? オレが作ったんだからトーゼン!」

安藤「初めて作ったんだろ? 作り方知ってたのか?」

稲本「ランドリーにある雑誌に作り方載ってたぜ。昨日読んだ時から食いたくってさー」

安藤「ああ分かるなそれ。グルメ漫画とか読むと食べたくなるんだよな」

稲本「瑠散ちゃんがうまそうに食べてる写真が載っててよ。くうう、かわいかったぜ!」

安藤「結局、瑠散の方に落ち着くのか……」

【INFO】
稲本の好感度が上がりました。


ミリア「こ、これが日本のソウルフード、オミソシル……日本では、一生オミソシルを作ることが最大の愛情表現だとか!」

椰和原「あ、合ってるような、間違ってるような……」

ミリア「オー、おいしいです!ムネミちゃん、一生私にオミソシルを作ってください!」

椰和原「え、ええっ!? む、むむ無理です、一生はムリですぅ!」

他の二人も仲良くやってるみたいだな。

【2日目 自由行動 午前】

朝食が終わったな。さて、どうしようか。
探索は班で行動するぞ。


[自由行動について]
[コミュ]……人物を指定し、任意の相手とコミュニケーションがとれます。同じ班の人を[コミュ]で選んだ場合、好感度にボーナスがあります。
[探索]……場所を指定し、同じ班の人とコミュニケーションがとれます。また、コンマでモノクマメダルが手に入ります。



安価↓2
1.[コミュ] 人物指定 >>97-99
(任意の相手が選択できます)
2.[探索] 場所指定 >>117
(同じ班の人とコミュ&コンマでモノクマメダルが手に入ります)

選択 多目的ホール


 ― 多目的ホール ―

稲本「よっし、探すか! しらみつぶしに探そうぜとにかく!」

椰和原「さ、さがすって何を探すんですか?」

稲本「何ってその……アレだよアレ! 分かるだろ、椰和原ちゃん!」

椰和原「……わ、わかんないです、うう……すみません」

安藤「あんまり無茶振りするなよ……探すのは脱出口か外への連絡手段だろ?」

稲本「あっそうだ、それが言いたかったてことよ!」

ミリア「一見ただの広いホールですけど、収納スペースになにかあるかもしれませんね! 自爆ボタンとか!」

椰和原「じ、自爆!?」

稲本「んじゃ収納スペースを中心に探すっつー事で。班長的命令OK?」

ミリア「オッケーです!」

椰和原「は、はい……」

よし、探すか……自爆ボタンは無いだろうけど。


安価↓2 話す人を稲本、椰和原、ミリアから選択

選択 ミリア


ミリア「んー、ありませんねえ……」

安藤「今のところパイプイスや長机ばっかりで何も見つからないな……ミリアもか」

ミリア「ありません、自爆ボタン。……残念です」

安藤「まだ探してたのかそれ……」

というか何に使うんだ。

安藤「少し休むか、机動かしたりしてるしミリアも疲れたんじゃないか?」

ミリア「そうしましょうか、キューケイですね!」


話題安価↓2
1.日本の知識についてどこまで知ってる?
2.モノクマについてどう思う?
3.どんな手品ができるか見せてほしい
4.自由安価

選択 3


安藤「ミリアは超高校級のマジシャンだったな。どんな手品ができるんだ?」

ミリア「マジックですね、良いですよ! そうですねー……ススムくん、モノクマメダルは持っていますか?」

モノクマメダルって……あのモノクマの顔のメダルの事か。大田原がそう呼んでたな。

安藤「一枚だけあるけど、マジックに使うのか?」

ミリア「はい、ではお借りしますね。 このモノクマメダルにご注目! これをシルクハットに入れると……」

ミリアはコインを見えるように入れた後、布をかぶせた。

安藤「入れると? あ、もしかして数が増えたりするのか」

ミリア「布をかぶせて、魔法をかけましょう、ハイ!」

安藤「ま、魔法?」

ミリア「魔法といったらあれですよ、アレ! 行きますよ、せーの!」

ミリア「バルス!」

安藤「絶対違うだろそれ!」

↓1 コンマで中身が……

コンマ 86

ミリア「はいっ、『キャットドッグプレス』ですっ!」

安藤「え……?」

み、ミリアのシルクハットから雑誌が出てきた……!?

ミリア「これはススムくんにあげまーす、どうぞ!」

安藤「あ、ありがとう……ってどうやったんだ!? あと俺のメダルは?」

ミリア「うふふ、タネは明かせません! メダルはきれいさっぱりなくなりました!」

さ、さすが超高校級のマジシャン……どうやったんだ……?

【INFO】
ミリアの好感度が上がりました。
モノクマメダルが1枚→0枚になりました。
プレゼント『キャットドッグプレス』を手に入れました。
[探索ボーナス]モノクマメダルを9枚手に入れました。現在9枚

【2日目 自由行動 午後】

探索を中断して食堂にもどり、班で昼食を済ませた。
午後はどうするか。


安価↓2
1.[コミュ] 人物指定 >>97-99
2.[探索] 場所指定 >>117

選択 国定


 ― 寄宿舎 食堂 ―

稲本「あー結局なんも見つかんなかったなー……だりーし食堂でだらだらしようぜー」

安藤「だれるの早いな……」

稲本「いーのいーの、班長命令だ!」

じゃあ食堂にいる……国定と話すか。

国定「あれ、安藤くん達は午後は休憩かい?」

安藤「稲本が言うにはそうらしい。国定は真理木の班だよな、そっちも休憩か?」

国定「御々崎さんがやっと起きてきてね、今彼女が遅めの朝食……いや昼食を食べているところだよ」

安藤「大変だなそっちは……」

国定「御々崎さんを一人にするわけにもいかないしね……探索したいのはやまやまなんだけど」

国定「ボードゲームか何かあればこういう暇もつぶせるんだけどね。探索で見つけなかったかい?」

安藤「いや、見てないな。少なくとも多目的ホールには無かったぞ」

国定「ふうん、残念だね」

国定はたいして残念そうでもない様子で答える。

何か聞こうかな。


話題安価↓2

1.希望ヶ峰学園に来た理由は?
2.そういえば運が悪いって言ってたよな
3.自由安価

選択 2

安藤「そういえば国定は勝負運が悪いって言ってたよな。あれってどういうことだ?」

国定「ああ、そういえば自己紹介の時に言ったね。どういうことも何もそのままなんだけど……」

国定「例えばジャンケンってあるでしょ?……実は僕ジャンケン苦手なんだ」

安藤「いや本当にどういうことだよ……」

国定「やってみるかい? 最初はグー、ジャンケン……」

結果は俺がグーで、国定がチョキ。俺の勝ちだ。

安藤「本当に勝った……けど偶然だろ?」

国定「何回もやれば僕がいつかは勝つかもね。でも僕には決定的に勝負運が無いんだ。実際、賭け事でもそういった勝負は避けてるよ」

安藤「へえ……あ、でもポーカーや麻雀でも無敗って目賀が言ってたよな。あれは運が絡むゲームじゃないか」

国定「あはは、そういう時は……ディーラーや一緒に卓に座ってる人なんかに味方になってもらうんだよ。少しばかりお礼を添えてね」

それってつまり……イカサマじゃないか?

【INFO】
国定の好感度があがりました。

[通信簿 国定 獏兎]
賭け事には無敗ということだが本人が言うには勝負運が決定的に無い。
それでも運が必要な時はイカサマをしてでも勝利をつかみ取っているようだ。

安価↓1
プレゼントを渡しますか?
【所持品】
・キャットドッグプレス

プレゼントは渡しませんでした。


この後、食堂で夕食をとり今日は解散となった。

 ― 安藤の部屋 ―

結局、脱出の手掛かりは無かったな……

いや、まだ二日目だ、きっと出口はあるはず。

明日に備えて……今日はもう寝よう。


【2日目 終了】

[現在の好感度]
稲本 詩紋……12
伊田 狩亜……11
ミリア・カッパーフィールド……11
不動 霜平……8
国定 獏兎……6
鳥羽 瑠散……6
真理木 優莉……5
大田原 大地……3

モノクマメダル……9枚

【プレゼント】
・キャットドッグプレス

【モノクマげきじょう】

モノクマ「学園生活2日目が終わったね! 誰が最初にコロシアイを始めるのか……うぷぷ、たのしみたのしみ!」

モノクマ「えーヒントです、スキルについてですが各生徒からスキルをもらえる条件は……」

モノクマ「【朝食以外で個別にコミュをとったとき好感度が一定以上になること】。大体2、3回コミュを取ればいけるよ!」

モノクマ「まあ最初の裁判が始まる前に一個くらいは取ってもいいんじゃない?あえて取らずに縛りプレイっていうのもいいかもね、はぁ……はぁ……」

モノクマ「コミュの選択は計画的に! うぷぷぷぷ……」

ということで今日は終了です、お疲れ様でした
もっとテンポよく自由行動こなさないとですね……

明日も夜ごろに更新する予定です、よければお付き合いください
質問や意見などがあったらどうぞ

今日22時頃から始めます
いければ動機発表まで行ける……のか?
よろしくお願いします

【3日目 朝】

 キーン、コーン……カーン、コーン

 「オマエラ、おはようございます! 朝です、7時になりました! 起床時間ですよー!」

 「さぁて、今日も張り切っていきましょうー!」

もう朝か……なんか疲れが取れてない気がするな。

こんな状況じゃ仕方ないかもしれないけど。


 ― 寄宿舎 食堂 ―

早く来たからまだ食堂にいる人が少ないな、といっても大体の人はアナウンスで起きるからすぐに来るだろうけど。

原井「お早うございます、安藤君」

真理木「おはよう、稲本はまだ来てないわよ」

本多「あっ、おはようございます」

大田原「本日も晴天なり! といっても窓は無いがな、ヌハハハハ!」

伊田「おう、早いじゃねーか」

安藤「皆おはよう。班の皆が来るまで待ってるよ」

以上が朝早くから集まる、この中でも比較的真面目なメンバーだ。

そして少し遅れて、班のメンバーも集まってきた。


安価↓1 朝食で話す人を稲本、ミリア、椰和原から選択

選択 椰和原

今日の朝食は鮭の塩焼き、味噌汁、ほうれん草のおひたし……純和風って感じだ。

安藤「椰和原、昨日の探索は……」

椰和原「はっ、はいいっ!?」

安藤「うおっ!? ……い、いきなり話かけてゴメン。でももう一緒に過ごして3日目だし、そろそろ緊張も解けてきてないか?」

椰和原「あ、あの、う、その……はひ!」

安藤「いや、無理はしなくていいから……」

椰和原「す、すみませぇん……で、でも少しは慣れてきました。で、でもいきなり話しかけられるとあ、頭が真っ白に……」

安藤「わ、わかった落ち着いてくれ。これからはいきなり話しかけないように気をつけるよ」

椰和原「は……はい! ありがとうございまふぐっ!?」

……噛み症はまた別の問題みたいだな。

【INFO】
椰和原の好感度が上がりました。


稲本「ミリアちゃんどーよ俺が焼いたシャケ!」

ミリア「シモンくんのシャケの塩焼き……ベリーグッド! 思わずトランプを口から出したくなるオイシサです!」

稲本「お、おお? 良かったってことだよな、へへっオレ、なんか料理に目覚めた気がする!」

他の二人も仲良くやっているみたいだ。

【3日目 自由行動 午前】

朝食を終えて、班行動だ。
今日こそは脱出の手掛かりを見つけたいけど……


安価↓1
1.[コミュ] 人物指定 >>97-99
2.[探索] 場所指定 >>117

選択 本多

 ― 校舎 1-A教室 ―

稲本の『なんか教室にあるんじゃね!? 班長的勘で!』という意見で教室にやってきた。

稲本「んじゃ探索……あれ? 伊田の班じゃん」

伊田「おう、おめーらもここの探索か」

原井「こんにちは皆さん」

桐子「うーっす」

教室では桐子と原井が黒板にそれぞれ何か書いていた。

本多「僕たちは現在の状況を黒板にまとめてたんですよ」

椰和原「字も図も上手くて分かりやすいですぅ……」

ミリア「上手な図ですね……あ、ミレイちゃんモノクマ描いてください!」

桐子「いいっすよ、あんなやつ10秒で描けるっす」

桐子はものすごい勢いで黒板に絵を描いていく。

安藤「女子たちはラクガキ始めちゃったな……」

本多「あはは……結構暇ですしねぇ」

本多となにか話そうかな。

安価↓2

1.希望ヶ峰学園に来た理由は?
2.班の様子はどう?
3.自由安価

選択 2

安藤「そっちの班の様子はどうだ?なんていうか全員、真面目そうな班でうらやましいけど」

本多「はい、皆さんいい人ですよ! 原井さんは礼儀正しいですし、桐子さんも頼りがいがありますし」

男が女に頼りがいがあるっていうのは逆な気もするけどな……

本多「伊田さんも……最初は怖い人かと思っちゃったんですけどすごく真面目で皆を引っ張ってくれます!」

安藤「へえ。伊田、そうなのか?」

伊田「本人の前で言うんじゃねぇよ……ったく」

本多「あはは、でも本当に思ってることですから。……良い人ばかりで、今までの学園生活の中で一番楽しいかもしれません」

そういって本多は少し顔に暗い影を落とした。

安藤「そんなにか?……俺もこの共同生活は少し楽しいと思ったけど、実際は閉じ込められてるんだよな……俺達」

本多「それはそうですね……頑張って脱出の方法を見つけなきゃ、ですね」

安藤「そうだな、お互い頑張ろう」

本多「はい!」

【INFO】
本多の好感度が上がりました。

安価↓1
プレゼントを渡しますか?
【所持品】
・キャットドッグプレス

プレゼントは渡しませんでした。


【3日目 自由行動 午後】

探索もそこそこに終え、食堂に一度もどった。
女子はモノクマのラクガキで盛り上がっていたみたいだが。

午後はどうするか……


安価↓2
1.[コミュ] 人物指定 >>97-99
2.[探索] 場所指定 >>117

自動進行、体育館前で

 ― 校舎 体育館前 ―

体育館前の探索にやって来た。

トロフィーやら賞状やら……とにかく希望ヶ峰学園の功績がここに飾られている。

ミリア「賞状がいっぱいですねー」

椰和原「こ、これ全部この学園の人が取ったんですか……」

安藤「そうらしいな……さすがって感じだ」

稲本「俺のもそのうちここに飾られんのかな?……あ、そうだ探索しねえとだ」


安価↓1 稲本、ミリア、椰和原から話す人を選択

選択 稲本


稲本「おっ何この金ピカの模擬刀!?」

安藤「たぶん、剣道部の大会の賞品じゃないか?」

稲本「なんかこう、持つと先制攻撃がしたくなるな!」

安藤「いやどんな感覚だよそれ……」

話題安価↓1

1.サッカーは練習しなくて大丈夫か?
2.瑠散について
3.自由安価

選択 2

安藤「そういえば稲本って瑠散のこと好きなみたいだな。前からファンだったのか?」

稲本「いや、全然? まあここに来る前からCMとか広告で見てたけどよー、ファンになったのはここに来た時からだな!」

……それってノリってやつなんじゃ?

稲本「近くでみるとやっぱ違うよなー、こう……なんか守ってあげたいというか、仕えたいというか、従いたいというか……」

安藤「どんどん意味違ってきてるぞ……妹の満も瑠散と顔が似てるけど、満はどうなんだ?」

稲本「あー満ちゃん! あの子もいいよな、ボーイッシュな感じがまた瑠散ちゃんと違くて!」

稲本「あと原井ちゃんもお嬢様な感じがして良いんだよな、あと桐子ちゃんも……」

安藤「…………」

稲本「あと御々崎ちゃんもツンデレっぽくていいんだなこれが! それとあと」

こ、こいつ、美人ならだれでもいいんじゃないか……?

安藤「それで、一番はどうなんだ?」

稲本「うーん、僅差で瑠散ちゃん! 他の子は同率2位!」

安藤「いやもういいよ……」

稲本「なんだよー。んじゃ次は安藤の番だな。ぶっちゃけ誰狙い?」

安藤「お、俺はいいって!」

稲本「ホラホラ言ってみ?」

安藤「いいから!」

その後執拗に聞いてくる稲本から逃げ続けた……。

【INFO】
稲本の好感度が上がりました。

安価↓1
プレゼントを渡しますか?
【所持品】
・キャットドッグプレス

選択 渡す

稲本「おい待てって、聞かせろよ!」

安藤「わ、悪かったよ。これ渡すから勘弁してくれ」

稲本「なんだこりゃ、雑誌……?中身は……」

稲本「……ほほう安藤、お主も漢ですなー! しょうがねえ、これで許しといてやるよ!」

なんかよく分からないけどすごく喜んでもらえたみたいだな……。

【INFO】
稲本の好感度がさらに上がりました。
スキル『お調子ストライカーを手に入れました。』

[探索ボーナス]モノクマメダルを4枚手に入れました。(現在13枚)

その後夕食を終えて各自の部屋に戻った。

 ― 安藤の部屋 ―

今日も収穫なしか……他の皆も発見はないみたいだ。

本当に共同生活をしてるだけだけど……もしかして本当に不動の睨んだとおり学校側の適正試験なのか?

あれからモノクマも出てこないし……

 キーン、コーン……カーン、コーン

 「えー、校内放送でーす、午後夜10時になりました。ただいまより夜時間です。食堂は立ち入り禁止となりまーす。」

 「ではでは、いい夢を。おやすみなさい……」

……まあ、アナウンスはしてくるけど。

今は明日に備えて寝てしまおう……。


【3日目 終了】

[現在の好感度]
稲本 詩紋……34
伊田 狩亜……11
ミリア・カッパーフィールド……11
椰和原 宗海……11
本多 夕一郎……10
不動 霜平……8
国定 獏兎……6
鳥羽 瑠散……6
真理木 優莉……5
大田原 大地……3

モノクマメダル……13枚

【モノクマげきじょう】

モノクマ「さてさて3日目も無事終了……」

モノクマ「って無事終了しちゃダメじゃん! もっとサツバツとした空気がお好みだよボクは!」

モノクマ「はぁ……こりゃコイツラの目を覚ますために明日は動機が必要かな? うぷぷぷぷ……」

モノクマ「あ、ちなみに動機を発表した後もまだ自由行動のチャンスはあるから、そこはノープロブレム!」

モノクマ「……えーヒントです、プレゼントについてなんだけど……」

モノクマ「プレゼントによる好感度は精神力によって左右されないよ。完全に好みだけだね」

モノクマ「精神力が高くて好感度が上がりにくい生徒にはプレゼント攻撃をするといいんじゃない?」

モノクマ「例えば国定くん、不動くん、桐子さん、大田原くん……コイツラには有効かもね!」

モノクマ「さてさてどうなるかねえ……うぷぷぷぷ」

ということで今回はここまでで。お疲れ様でした!
ちょっと動機発表に関係することをコンマで決めます。

↓1、2のコンマでお願いします。

不動にキャットドッグプレス渡してみたい

稲本好きだわ

はい、ありがとうございます

あとスキルの説明を忘れてたんでここで……。
【スキル】 『お調子ストライカー』……論破に成功すると発言力が少し回復する。

>>243
こうかは ばつぐんだ!

今日も更新するかは分かりませんが、
4日目の動機発表イベントは安価が無いので後で投下しておきます。
ではお疲れ様でした

>>244
今のところ稲本の好感度が一番高いのも予想外という

キャットドッグプレスはミリアにメダルと交換?してもらったものだよな…
彼女は中身を見たのだろうかな…

プレゼント手に入れるには「探索」で購買部を選択すればいいのかな?

>>247
に、日本語よく分かってないし……(震え声)

>>248
そうですね、その場合はモノクマメダルは手に入りませんが

【4日目 朝】

 キーン、コーン……カーン、コーン

 「オマエラ、おはようございます! 朝です、7時になりました! 起床時間ですよー!」

 「さぁて、今日も張り切っていきましょうー!」

少しこのアナウンスにも慣れてきたな……良い事ではないだろうけど。

食堂に向かうか……


【イベントパート】

 ― 寄宿舎 食堂 ―

稲本「オレさ、やっべー事に気づいたんだけど!」

朝食中に稲本が席を立って叫んだ。どうやら食堂にいる全員に向かって言っているらしい。

稲本「この学校さぁ、ゴミ捨て場なくね!?」

真理木「……いや、初日から気づいてたけど」

伊田「今更すぎんだろ……」

桐子「大方、自分の部屋のゴミ箱が満杯になって捨てるとこが無いから、ようやく気付いたってとこっすね」

稲本「うっ、エスパーかよ!? っても実際深刻じゃねーの、コレ?」

原井「問題なのは確かです、そろそろ厨房のゴミも溜まってきました……このままでは不衛生です」

瑠散「そうだ、モノクマちゃんに頼むのはどうでしょう、何とかしてくれるかも! 皆、せーの、モノクマちゃーん!」

満「そんな簡単に来てくれるかなぁ……」

そんな事を言っていると逆に来る気がするな……

モノクマ「うぷぷ、呼んだ?」ヒョコッ

本多「うわぁっ!?」

大田原「おお! ホントに出たぞ!」

……やっぱりだ。

モノクマ「呼ばれて飛び出て、ジャジャジャ……まあいいや、そんで君たち何か用?」

御々崎「ゴミが溜まってる、臭い、何とかして」

本多「か、簡潔ですね……」

モノクマ「やれやれ、そんなことでボクを呼んだの? 学園長をゴミ捨てのパシリにしようだなんて……先生悲しいよ……」

モノクマ「ていうか、今の生活にそんなに不満があるんだったら出ていけばいいじゃん? コロシアイを起こしてさあ!」

伊田「てめー、またふざけた事を……!」

稲本「つーかまだその設定かよ……飽きたぜいい加減」

モノクマ「設定?」

稲本「コロシアイとか言ってるけどさぁ、結局これって学園側の試験なんだろ?」

目賀「希望ヶ峰学園による協調性や対応力をはかるオリエンテーション、その可能性は拙者も考えていたでござる

目賀「ただ、いささか拘束期間が長すぎるでござるよ」

モノクマ「まーだそんなこと言ってるの? やれやれ、ここまでニブい生徒ばかりって……先生も楽じゃないなぁ」

モノクマ「こりゃあ一度見せしめにした方がいいかな? うぷぷ……」

そういってモノクマは怪しく笑う。

まただ……初めてモノクマに会ったときのような言いようのない悪寒……

……嫌な予感がする……!

瑠散「もう、いい加減にしてください!」

モノクマの前にいきなり瑠散が立ちはだかった。

瑠散「私も満ちゃんもお仕事があるんです、もう3日も休んじゃってますし……ドッキリにしても長すぎます!」

瑠散「ここから出してください!」

モノクマ「うぷぷ、はい、ダメーッ! 出たかったらコロシアイを……」

瑠散「出してくれないんだったら……こうです!」

目賀「も、モノクマを持ち上げたぁ!?」

モノクマ「な、何をするんだキミはーっ!? やめろーっ!」

モノクマは手足をバタバタさせるが、腕が短くて抵抗にならないようだ。

満「や、やめなよお姉ちゃん、なにか嫌な予感がする……!」

瑠散「う、ちょっと重……出してくれなきゃ降ろしませんよ、モノクマちゃん!」

モノクマ「学園長を脅迫するだなんて……校則違反だぞー!」

モノクマはそう叫ぶと言葉とは裏腹に、途端に動かなくなった。

瑠散「さあ、観念しましたか?」

モノクマ「ピコーン、ピコーン」

瑠散「あれ? 変な機械音が……」

モノクマ「ピコーン、ピコーン」

大田原「……! いかん、瑠散よ、そいつを離すんじゃあ!」

瑠散「えっ、それってどういう……」

モノクマ「ピーピーピーピー」

大田原「ぬおおおおおおおおおおおおおおお!!」

返事も聞かず大田原は瑠散の持っているモノクマに一直線に突っ込んでいく。

大田原「せいやっ!!」

そして瑠散の手から吹っ飛ばされた瞬間――――

モノクマが爆発した。

瑠散「きゃああっ!?」

大田原「ぐおおおおおおおおおおおおおおおおっ!?」

満「お姉ちゃん!」

目賀「なんとこれは……!」

伊田「ば、爆発しやがった!?」

安藤「瑠散、大田原、大丈夫か!?」

大田原「……安心せい、わしは大丈夫である!」

瑠散「私も……痛っ、うぅ……!」

満「! お姉ちゃん足から血が、早く治療しないと!」

瑠散「だ、大丈夫ですよ満ちゃん、転んでケガをしただけで……つぅ……!」

原井「強くすりむけています、保健室に行きましょう!」

御々崎「……つーか、あのクマは死んだワケ?」

モノクマ「ぼくはここにいるよ!」ヒョコッ

稲本「うわ、二体目が出やがった!?」

モノクマ「そりゃあいるよ、三体目だって四体目だってね! さて……もう一発イッとく?」

満「……! ごめんなさい、お姉ちゃんを許して下さい! お願いします!」

モノクマ「ん? ……まあ初犯だし……いいか。許してあげるよ、海より広い心でね!」

モノクマ「うぷぷ。これで僕が本気だってこと分かってくれたよね?」

真理木「……あなたがその気になれば危害を加えられるのは分かったわ」

真理木「それでもコロシアイなんか起きない、こっちは皆で殺人が起きないようなルールを決めてるんだから!」

本多「そ、そうですよ! 協力している皆が殺人を犯すはずがないですよ!」

モノクマ「……皆? 協力? ……ぶひゃひゃひゃひゃひゃ!うひゃひゃひゃひゃ!」

安藤「……何がおかしいんだよ!」

モノクマ「いやぁ……協力だなんてオマエラホントにできてるの? 皆ってホントに皆?」

不動「……何が言いたい」

モノクマ「つまりさ……こういうことだよ」


モノクマ「オマエラの中にはボクと通じている内通者……つまり裏切り者がいるのだーっ!」

裏切り者……!? 俺らの中にいるって……そんな!

ミリア「裏切り者ってワタシたちの中にですか!?」

モノクマ「ザッツライッ! そして宣言するよ、数日以内にその内通者にコロシアイをさせまーす!」

伊田「なっ!? オイ、てめー本気で言ってんのか!」

モノクマ「うぷぷ、マジマジ! 殺されたくなかったら自分からコロシアイを始めることだね!」

モノクマ「そんじゃあまったねー!」

モノクマは嵐のように去って行った……大きな爆弾を残して。

国定「ふうん……裏切り者、か」

椰和原「そ、それよりも、い、い今は瑠散さんと大田原さんを保健室に……」

真理木「……そうね、それはあとで考えましょう」

真理木「私と満ちゃんと原井ちゃんで大田原と瑠散ちゃんの手当てをするわ。他の皆はこの食堂で待ってて」

              :
              :

 ― 寄宿舎 食堂 ―

瑠散「ただいま戻りました!」

稲本「瑠散ちゃん大丈夫か!?」

原井「怪我は転んでできた右ひざのすり傷だけで、爆発による怪我はありませんでした。不幸中の幸い、ですね」

満「大怪我がなくて本当によかった……」

原井「すり傷の消毒と絆創膏の貼り換えは毎朝した方がいいですね」

瑠散「原井ちゃん、ありがとうございます。大田原くんも怪我は無かったですか?」

大田原「わしももちろん無事じゃぞ」

瑠散「助けてくれて本当にありがとうございました! ……皆さん、私があんなことをしたばっかりに……すみませんでした!」

桐子「瑠散ちゃんが謝る必要ねーっすよ。それよりアイツ気になること言ってたっすね」

真理木「内通者……裏切り者、ね」

椰和原「し、しかも数日以内に……こ、ここ、コロシアイをするって……!」

本当にこの中にいる誰かがモノクマと通じているのか……?

国定「……正直僕はモノクマのブラフだと思うけどなあ。こっちには確かめる方法が無いからこの手のハッタリはかまし放題だよ」

目賀「しかしモノクマの言ってることが本当だとすると拙者達の中にまぎれこんでいるのでござろう? ……内通者とやらが」

桐子「まぎれこんでるって……この中に素性を偽ってる奴がいるって事っすか?」

原井「しかし、この場にいる皆さんは有名な方が多いですし、素性を偽るのは難しいのでは?」

不動「……この中で偽れるとしたら、いまだ才能すら明かしていない85㎝……ではなく御々崎……」

御々崎「…………何よ」

国定「まあ御々崎さんが内通者だとするとあからさますぎるけどね。それと、もう一人……」

皆の視線が集まった先は――

安藤「お、俺……?」

目賀「なるほど、安藤殿は一般人から抽選された幸運枠……内通者が化けるにはうってつけでござるな」

伊田「安藤……まさかてめえ……!」

本多「安藤さんが……でも、そんな……」

安藤「ちょ、ちょっと待ってくれ、違う! 俺は内通者なんかじゃない!」

国定「ごめん、そういうつもりで言ったんじゃないんだ。ただ可能性の話で、その中で確率が高いのは……」

大田原「……ふむ、安藤か御々崎、というわけじゃな?」

桐子「……完全に疑ってるわけじゃないっす。ただ、警戒はさせてもらうっす」

安藤「そんな……俺は……!」

真理木「……この話はもうやめましょう。お互いを疑い合う状況はモノクマの思うつぼよ」

国定「そうだね。こればかりは今いくら話し合っても答えは出ない」

不動「……注意すべき人間は分かったことだしな。もう解散でいいだろう」

御々崎「…………ふん」

安藤「俺……は…………」

瑠散「安藤くん……」

満「……お姉ちゃん、今日はもう部屋に戻ろう」

瑠散「あ、満ちゃん……」


最初に出て行った瑠散と満を皮切りに皆次々に食堂を出て行った。 ……まるで容疑者と一緒にいるのを避けるように。

俺は……皆に疑われているのか……


椰和原「あ、安藤さん……だい、だ、大丈夫ですかぁ……!?」

安藤「え? 椰和原…………大丈夫だ、ありがとう」

ミリア「みんな出て行っちゃいましたね……」

稲本「……あー、てかもう昼じゃん。俺達も動こうぜ」

安藤「……ああ、そうだな」

はい、ということで動機発表イベント終了です
今見てる人いますかね……? もしいたら少しだけ進めたいと思うのですが……

ありがとうございます、では少しだけ進めます

【4日目 午後】

モノクマの爆発、そして内通者、か……

そして笑えないことに、俺は容疑者の第一候補だ。

考えていてもしょうがない……なにか行動を起こそう。

そういえば瑠散は部屋に戻ったみたいだけど、怪我の具合は大丈夫なんだろうか?

安価↓1

1.瑠散の様子を見に行く
2.やめておく(普通の自由行動になります)

選択 1

 ― 瑠散の部屋 前 ―

原井が言うには大きな怪我は無かったらしいけど、爆発を近くで受けていたのは心配だな……

稲本たちが昼食をとっている間に瑠散をお見舞いすることにした。

瑠散の部屋のインターホンを押す。

満「はい、何か用? …………! 安藤くん……」

安藤「あれ、満? 瑠散の看病をしていたのか。瑠散のお見舞いに来たんだ」

満「そう、なんだ……」

瑠散「あれ? 安藤くん来てくれたんですか! ありがとうございます!」

部屋の奥から瑠散がやってきた。見た目には無事なようだ……よかった。

瑠散「聞いてくださいよ、満ちゃんが心配性で、今日の行動はお休みになっちゃったんです! もう暇で暇で……」

安藤「でも実際ケガしてるんだし、無理はしない方がいいぞ。足はまだ痛むのか?」

満「ごめん、安藤くん」

満が会話を遮る。

満「その……お見舞いに来てくれたのは嬉しいんだけど……」

満「……もう、帰って欲しいんだ」

安藤「……!」

これは、満が俺を内通者だと疑っているってことだよな……

瑠散「み、満ちゃん……? 安藤くんがせっかく来てくれたんですから……」

満「本当にゴメン、安藤くん。でも……今はお姉ちゃんをこれ以上危険な目に合わせたくないんだ……」

満「安藤くんを信用しきることが、ボクにはできないんだ……」

瑠散「そんな、安藤くんに失礼ですよ!」

安藤「……ああ、分かったよ。今日はこれで戻る」

瑠散「安藤くん!?」

安藤「満、ごめんな。瑠散も足の怪我、お大事に。 ……それじゃ」

瑠散「待って下さい、安藤くん! …………行ってしまいました……」

満「…………」


【INFO】
瑠散の好感度が上がりました。
満の好感度が少し上がりました。

瑠散・満のイベントフラグが立ちました。

【4日目 夜】

 ― 安藤の部屋 ―

……………………。

俺は、信用されていない……。

満だけじゃない。俺を内通者だと疑っている人は他にもいるだろう。

モノクマが内通者にコロシアイをさせると宣言させた以上、避けられるのは仕方のないことかもしれない。

だけど……それでも……人に疑われるっていうのは……

こんなにも心が不安になるんだな…………。

 キーン、コーン……カーン、コーン

 「えー、校内放送でーす、午後夜10時になりました。ただいまより夜時間です。食堂は立ち入り禁止となりまーす。」

 「ではでは、いい夢を。おやすみなさい……」

……何だか寝れそうにないな……。

ルール違反になるけど、少しだけ出歩きたい……


安価↓1 出歩きで会う人を稲本、ミリア、椰和原から選択

安価がミリアに決まったところで今日は終了です、お疲れ様でした
明日も夜頃に更新すると思います……多分

今のうちに4日目終了まで投下しておきます
安価はありません。

選択 ミリア

 ― 校舎1F 廊下 ―

俺はただ校舎内をあてもなくさまよっていた。

頭に浮かぶのは、モノクマの爆発、内通者の存在、そして――満の言葉。

 『安藤くんを信用しきることが、ボクにはできないんだ……』

安藤「…………はぁ。 ……ん?」

今、誰かが購買部に入っていかなかったか?


 ― 購買部 ―

ミリア「…………」ゴソゴソ

あれは……ミリア?なんでこんなところに?

ミリア「さぁてお願いしますよ、モノモノマシーン!」

そういってミリアは購買部のガチャガチャを回す。あれは一体……?

安藤「ミリア……何してるんだ?」

ミリア「ひゃあっ!? す、ススムくん?」

ちょうどそのときガチャガチャから景品が出てきた。

安藤「なるほど……この機械にモノクマメダルを入れれば景品が出てくるってことか」

モノクマメダルにそんな使い道があったとは……

安藤「そういえばミリアが前にマジックでモノクマメダルを雑誌に変えてたな……それもここの景品か?」

ミリア「オー、トリックがバレてしまいました……ミリア、一生のフカクです!」

いや、どうやってすり替えたのかはさっぱりなんだけど……

ミリア「新しいマジックを考えないとですねー……。 ススムくんはどうしてここに?」

安藤「俺は……」

特に理由は無い。ただ……不安で眠れなかっただけだ。

安藤「早く部屋に戻った方がいいぞ。 …………コロシアイをする内通者がいるかもしれないしな」

ミリア「ススムくん……? 瑠散ちゃんのお見舞いに行ってからなんだか変ですよ?」

安藤「…………あのさ、ミリア。 ミリアは俺の事……内通者だ、って思うか?」

……俺は何をバカなことを聞いているんだ……そんなの決まってる。



ミリア「思いません!」

安藤「……えっ?」

ミリア「ススムくんが悪い事をするはずありません! 一緒のグループになって、一緒に過ごしたから分かるんです」

ミリア「ススムくんはいつもみんなの事を気にかけてくれる優しい人です!」

安藤「ミ、ミリア……」

ミリア「だから……きっとみんなも分かってくれます。ススムくんが裏切り者じゃないってこと!」

真っ直ぐな言葉に、目頭が少し熱くなる。

安藤「……変な質問して悪かった。……ありがとう、ミリア」

ミリア「うふふ、イヤな気持ちは消えましたか?」

安藤「え?」

ミリア「どんな物でも消すスーパー魔術師……それがミリア・カッパ―フィールドですから!」

安藤「ああ……さすが超高校級のマジシャン、だな」

ミリアは俺のこと信じてくれているんだな……気持ちがすごく楽になった……。


【INFO】
ミリアの好感度が上がりました。
ミリアがCHAPTER1の確定シロとなりました!

              :
              :

稲本「パトロールだっりぃー、今日は瑠散ちゃんもいねーし」

真理木「しょうがないでしょ、瑠散ちゃんは足を怪我してるんだから……見回りさせるわけにはいかないわよ」

稲本「へーいへい……あれ……購買部に誰かいるぜ?」

伊田「ああ? あそこにいんのは……安藤とミリアか」

稲本「マジで!? あの二人デキてんのか!? くっそ安藤の奴許せねえ!」

真理木「どうしてアンタはそういう話に持ってくかなぁ……」

真理木「どうやら……ミリアちゃんが安藤を上手くフォローしてるみたいね。そっとしておきましょう」

伊田「ったく、見逃すのは今回だけだぜ? ……とっとと他の場所パトロールすんぞ」

稲本「くっそー……。ジャマできねえのかよー……」

真理木「班長達による夜時間の見回りは初日からしてたけど、安藤が夜に出歩いてるのを見たのは初めてかもね」

稲本「ちっくしょー……いいなぁ安藤……」

伊田「まだ言ってんのかてめえは……」


【4日目 終了】

[現在の好感度]
稲本 詩紋……34
ミリア・カッパーフィールド……22
鳥羽 瑠散……17
伊田 狩亜……11
椰和原 宗海……11
本多 夕一郎……10
不動 霜平……8
国定 獏兎……6
真理木 優莉……5
鳥羽 満……4
大田原 大地……3

モノクマメダル……13枚

【モノクマげきじょう】

モノクマ「……ボクがせっかく動機を用意したのになーんか青春しちゃってるなぁ……。」

モノクマ「いいもんいいもん、内通者の生徒にはたっぷり働いてもらうからね!」

モノクマ「泣いても笑っても明日が最後の自由行動だよ! 悔いが残らないようにね!」

モノクマ「……えー、ヒントというか、訂正です」

モノクマ「前にスキルの取得条件は朝コミュを含まないって言ったけど……」

モノクマ「これからは朝コミュで一定以上の好感度になった人からもスキルがもらえるようにします!」

モノクマ「そうじゃないと朝コミュのメリットが薄いしね……。好感度の底上げだけになっちゃうし……」

モノクマ「訂正ゴメンね! でも、これでスキルの取得がしやすくなったと思うよ!」

モノクマ「うぷぷぷぷ……それじゃまたねー!」

ではここで一旦終了です
今日の22時頃にまた再開したいと思います、よければお付き合いください

ミリアちゃんはいつのまにかちーたんみたいな天使枠になった……のか?
では再開します

【5日目 朝】

 キーン、コーン……カーン、コーン

 「オマエラ、おはようございます! 朝です、7時になりました! 起床時間ですよー!」

 「さぁて、今日も張り切っていきましょうー!」

う……朝、か……。

昨日寝たのは少し遅かったからまだ眠い……でも、眠ることはできた。

よし、少し遅れたけど食堂に向かおう。


― 寄宿舎 食堂 ―

食堂にはすでに全員が揃っていた。俺が食堂に入ると少しだけ緊張が走るのが分かった。

安藤「……おはよう、皆」

原井「お早うございます!」

桐子「……うっす」

不動「………………」

やっぱり警戒されているか……。

でも信頼してくれている人もいる。行動で示せば、俺が内通者じゃないってきっと分かってくれるはずだ。

椰和原「あ、あ、あ安藤さん、おは、お、おお、おはようございます! きょ、今日もお味噌汁作ったので、ど、どうぞ」

安藤「うお、おはよう椰和原。 あれ、もう朝食作ってあるのか?」

稲本「おせーよ安藤! 飯もう作っちまったぞ!」

ミリア「来るのが遅かったのでちょっぴり心配しました!」

安藤「皆……ありがとな。……その、稲本と椰和原は、俺のこと疑ってないのか?」

稲本「ああ? 裏切り者ってやつか? まあ安藤は違うんじゃね、ってオレは思ってっけど」

椰和原「わ、私は分からないですけどぉ……で、でも安藤さんが裏切り者なんて信じられないです……」

安藤「二人とも……」

稲本「まあオレのは勘だけどな!」

安藤「そこは勘かよ……」

でも……信用してくれているんだ。

ミリアを見るとしたり顔で軽くウインクを返してくれた。

稲本「……それより安藤くぅーん、ちょーっと昨日の事で聞きたい事あんだけどさぁー……」

安藤「え?なんだ?」

稲本「……昨日の夜ミリアちゃんと何やってたんだよ」ボソッ

安藤「なっ……!? 見てたのか!?」

稲本「てーめぇ、ぬけがけは許さねーぞコラ!」

安藤「うわっ!? やめろって、おい!」

椰和原「け、ケンカはだだだダメですよぉ!」

ミリア「レディー……ファイッ!」

椰和原「煽らないでくださぁい!?」


瑠散「……ほっ、安藤くんは思ったより元気そうですね」

満「…………そうだね、よかった……」

【INFO】
[班メンバー最終日ボーナス]
稲本の好感度が上がりました。
ミリアの好感度が上がりました。
スキル『イリュージョン』を取得しました。
椰和原の好感度が上がりました。

【スキル】
『イリュージョン』……モノクマメダルを見つけたとき通常より多く手に入る。

真理木「皆、ちょっといいかな」

朝食中に真理木が皆に向けて呼び掛ける。

真理木「今日の午後から女子全員でこの食堂と厨房を使いたいの。だから午後から男子と女子は別行動ってことにしたいんだけど……いい?」

本多「女子全員で食堂って……もしかして女子会でもするんですか?」

瑠散「ふふふ、そこは秘密です。 でも、男子にも良い事あるかもしれませんよ?」

稲本「なになに、何やんの? オレも行っていい系?」

桐子「ダメに決まってるっしょ。つーか午後から男子は食堂立ち入り禁止っす」

目賀「た、立ち入り禁止とは……しかしそうすると拙者達の夕食が無いでござるが」

御々崎「……壁でも舐めてろ」

目賀「拙者はカタツムリではござらんよ!?」

真理木「えっと、悪いんだけど夕食はお昼のうちにパンやおにぎりとか果物を持ってってくれるかな、物足りないとは思うけど」

大田原「構わん! ワシは野菜も持っていくぞ!」

伊田「なんだか知らねーが……アブねー事すんじゃねーだろうな」

ミリア「そこはノープロブレムです! 楽しみにしててください!」

楽しみにって……本当に何をするつもりなんだ?

とにかく午後からは女子とは会えない、それと食堂にも行けないっていうのは覚えてた方がよさそうだな。

【5日目 午前 自由行動】

さて何をするか。
午後からは女子に会えないし探索はできないけど、購買部には行けるみたいだな。


安価↓1
1.[コミュ] 人物指定 >>97-99
2.[探索] 場所指定 >>117

選択 購買部


 ― 購買部 ―

稲本「第一回チキチキモノモノマシーン大会ー!」

ミリア「ワ―!」パチパチ

椰和原「えぇ……わ、わああぁ?」

安藤「……稲本、これって探索じゃなくないか?」

稲本「オレ的にはこれは探索! よって問題オールナッシング!」

稲本「ルール説明するぜ! 全員モノモノマシーン引いて、自分が良いと思ったもの引いたヤツが優勝ってことで」

安藤「……どこまでも主観的なルールだな」

ミリア「楽しそうです!」

椰和原「わ、私もやるんですかぁ? 一枚しか、ないんですけど……」

まあモノクマメダルは結構あるしとりあえず引いてみるか……

安価↓1 モノクマメダルを使う枚数

モノクマメダルを5枚使います

↓1、2、3のコンマで稲本、ミリア、椰和原の景品
↓4から8までで安藤の景品(連投ありで)

多いので自分でもレスします

93以降は一周して一桁台ナンバーのの景品になります

― 結果 ―

稲本……塩
ミリア……無限タンポポ
椰和原……携帯ゲーム機

安藤
コラコーラ
聖徳太子の地球儀
はっぱふんどし
オブラート
古代ツアーチケット


本当に色々出てくるな……

稲本「……しょっぺぇ……二重の意味で……」

ミリア「これはマジックに使えそうですね!」

椰和原「……? こ、これって……何に使うんですかぁ?」

安藤「感想的にミリアが優勝じゃないか、稲本?」

稲本「うっせ、バーカ、もうどうでもいいよ! 塩ってなんなんだよ、マジで! 食堂に行けばあるっつーの!」

安藤「こ、子供かよ……」

【INFO】
稲本の好感度が少し上がりました。
ミリアの好感度が少し上がりました。
椰和原の好感度が少し上がりました。

モノクマメダル……現在8枚

[プレゼント]
コラコーラ
聖徳太子の地球儀
はっぱふんどし
オブラート
古代ツアーチケット

安価↓1 プレゼントを誰かに渡しますか?(渡す場合は相手と渡すプレゼント記入)

選択 稲本にコラコーラ

安藤「まあ……これでも飲んで元気出せよ」

稲本「コーラ? ……んだよ、塩しか引けなかった俺へのあてつけか!?」

稲本「塩とコーラじゃ飲み合わせ悪りーよ! つーか塩に合う飲み物ってなんだよ!?」

安藤「いやそれは知らんが……いらないのか?」

稲本「もらう!」

……まあ少しは喜んでくれたかな。

【INFO】
稲本の好感度が少し上がりました。

【5日目 午後 自由行動】

探索……ではないが購買部から戻って昼食をとった。
女子はもう食堂に入っていったみたいだな。一応食糧は確保した。
人数が少ないし探索はできないけど……誰かに会うか、それとも購買部にでも行くか?


安価↓1
男子を一人指定or購買部

選択 目賀


椰和原とミリアが班を抜けたので、稲本と目的もなく校内をうろついていた。

稲本「あー、暇だ」

安藤「まあ、今できることが特にないからな。……あれ、あの二人は」

目賀「む、稲本殿と……安藤殿」

大田原「おお、お主らか」

稲本「おっす、おっさんと……ギガ?」

目賀「目賀でござる! 二文字ぐらいいい加減に覚えるでござるよ!」

稲本の男子への関心の無さはひどいからな……。暇だし、目賀と話すか。

安藤「目賀たちも暇してるのか?」

目賀「む…………まあ今は他に人がいるし大丈夫でござろう」

安藤「…………」

……やっぱり警戒はされている、か。

目賀「その通り、探索の人手もないのでぶらついているでござるよ。他の男子全員好き勝手に動いていると思うでござる」

安藤「ふうん……」


話題安価↓1

1.目賀はなんでそんな喋り方なんだ?
2.忍者って何をする才能なんだ?
3.自由安価

選択 2

安藤「忍者って何をする才能なんだ? なんか全然イメージがつかめなくて」

目賀「拙者の活動は秘匿といったでござろう。語ることは許されまい」

安藤「うーん、そうか……」

目賀「……まあどうしてもというなら細部をぼかして仕事のエピソードを語らんこともないでござるよ?」

……喋りたいんだな。

目賀「ふむ……では拙者が一番腹の立った仕事を話すでござる」

安藤「いきなりネガティブだな」

目賀「その仕事は……ある男、といっても拙者達と同年代でござるが、その男の身辺警護だったのでござる」

安藤「へえ、ガードマンみたいなこともするのか。その男っていうのは偉い人だったりするのか?」

目賀「ありえない! あんなのが偉いわけがないでござるよ! ……その男は命を狙われていたのでござる」

安藤「い、命って……本当に日本の話か?」

目賀「なんでも、とある女性を占いでだまして金をふんだくって追われているということでござる。この時点で嫌な予感はしていたのでござるが……」

目賀「その男、警護している拙者にしきりに金をせびるのでござるよ!? いきなり占いをして占い料が10万円、アヤシイ壺を購入させようとするわ、臓器を売らないかと平気でいってくるわ……」

安藤「……うわあ」

目賀「しかも占いの結果が……『おめーは近い将来、生死をかけた出来事に巻き込まれるべ!』 ……ちょっと当たってるのがタチが悪いでござる!」

安藤「たしかに当たってるな……いまの状況」

目賀「……とにかく、あんな男はもう御免でござる。もう会うこともないでござろう。まさかこの学園にあんな男が来れるわけもなし、でござる」

安藤「…………」

なんでだろう……その男が希望ヶ峰学園に入学しそうな気がすごくするのは……

【INFO】
目賀の好感度が上がりました。

[通信簿  目賀 蔵丸]
忍者の仕事①……ある男の身辺警護をしていたらしいが、その男がとんでもない奴だったようだ。
本人は怒り心頭状態だ。

安価↓1プレゼントを渡しますか?(渡す場合は渡すプレゼント記入

選択 はっぱふんどし

安藤「大変だな……そうだ、これいるか? なんとなく忍者っぽいかなって思ったんだけど」

目賀「この時代に葉っぱを下着代わりにする者は普通いないでござるよ……?」

目賀「忍者だってトランクスやブリーフやティ……あ、いや、普通の下着を履くでござる。まあ、一応もらっておくでござるが」

……まあ少しだけ喜んでくれた、かな。


【INFO】
目賀の好感度が少しだけ上がった。

【5日目 夜】

 ― 安藤の部屋 ―

結局、女子が何をしていたのかは分からなかったな……

まあ、明日になれば分かるか。

それよりも問題なのは、モノクマの言っていた内通者だ……

今日は何も起こらなかったが……モノクマは確かに宣言していた。

――――数日以内にコロシアイをさせる。

……でもこっちだって班行動、夜時間の出歩き禁止のルール、そして稲本が言うには夜時間に班長達がパトロールをしている。

こんな中で殺人が起きるとは思えない……いや、起こさせない。

明日も全員無事で……ここから脱出してやる。


【5日目 終了】

[現在の好感度]
稲本 詩紋……52
ミリア・カッパーフィールド……35
椰和原 宗海……24
鳥羽 瑠散……17
目賀 蔵丸……12
伊田 狩亜……11
本多 夕一郎……10
不動 霜平……8
国定 獏兎……6
真理木 優莉……5
鳥羽 満……4
大田原 大地……3

モノクマメダル……8枚

今日はここで終了です。お疲れ様でした!
自由行動最終日なんでモノクマげきじょうはありません。

明日も夜更新する予定です。
学級裁判の説明、事件発生までいく予定です

学級裁判のやり方は基本的に他のスレと変わりませんが反論ショーダウンだけ独自システムがあるので、ショーダウンだけチュートリアルをしたいと思います
独自といっても簡単なものですが……よければお付き合いください

あ、重要な事を忘れてました……
↓1のコンマでクロ決定です(デス指名)

はい、ありがとうございました!
では明日よろしくお願いします

面白い、キャラに愛着を持てるという言葉が本当にありがたいです!
どのキャラが脱落しても絶望できる作りになれればと思います

今日の22時頃に始めたいと思います、よろしくお願いします

それでは始めます
予定通り事件発生まで行くつもりです

【6日目 朝】

 キーン、コーン……カーン、コーン

 「オマエラ、おはようございます! 朝です、7時になりました! 起床時間ですよー!」

 「さぁて、今日も張り切っていきましょうー!」

もうここに来てから……6日も経つのか。

未だに助けも来ないし脱出口も見つからない……

いや、くじけちゃダメだ。今日も探索を……

グゥゥゥゥ……

…………。 そういえば昨日は夕食がパンとおにぎりだけだったな……。

早く食堂に向かおう。


― 寄宿舎 食堂 ―

食堂のドアを開けるとあるニオイが漂ってきた。

鼻腔をつくこのスパイシーな香り……これはもしかすると……

本多「いい匂い……カレー、ですかね?」

不動「……そのようだな」

大田原「このニオイ、まさしくカレーである!」

稲本「腹……減った……いい……ニオイ……」ダラダラ

国定「稲本くんはその様子だと昨日夕食を取り忘れたんだね」

伊田「バカか……」

目賀「しかし、カレーを作ったのはどの班でござるか?」

瑠散「はーいっ、皆さん水とコップをどうぞ!」

満「今日の朝ごはんは女子全員で作ったカレーだよ。朝カレーってことだけどいいかな?」

稲本「おおぉ……マイゴッデス……」

安藤「おなかが空いてるからカレーはありがたいな。でもどうして急に?」

ミリア「うふふ、今日はレッツパーリィ! なんですよ!」

椰和原「ぱ、ぱぱぱ、パーリィっていうのは……ぱ、パーティーのことでごす」

伊田「いやなんとなく分かるけどよ。パーティって、今日やんのか?」

原井「瑠散さんやミリアさんの提案で今夜懇親パーティーを開くことになったんです。昨日の食堂の集まりはパーティー料理の下準備です」

桐子「特にカレーは余るくらい大なべで大量に作ってあるっす。つーわけで朝カレーっす」

昨日の集まりはパーティーの準備だったのか。

真理木「御々崎さん連れてきたわよ……あら、男子ももうみんな揃ってるみたいね」

御々崎「はあ…………眠」

真理木「もう聞いたと思うけど今日の夜パーティーを行うわ、最近モノクマのせいでギスギスしてたしね。時間は……そうね、午後7時から多目的ホールで行うわ」

不動「……なぜ食堂ではなく多目的ホールなのだ? 料理を運ぶ手間がかかるぞ、78㎝」

真理木「食堂は夜時間になる立ち入り禁止になるからよ。……あとその呼び方やめないと、頭に硫酸ぶちまけるわよ」

真理木「そんなわけで今日は男子にも多目的ホールの掃除や設営を手伝ってもらうわ」

桐子「おら、あたしと原井ちゃんでカレー盛り付けるから自分の皿を取っていくっす」

瑠散「たくさん食べてお掃除頑張ってくださいね!」

全員がカレーを取って席に着いた。

真理木「それじゃあいただきましょう」

全員「「「いただきます!」」」


本多「おいしいですね、このカレー!」

原井「おかわりもあるのでゆっくり食べてくださいね。椰和原さん、水のおかわりは要りますか?」

椰和原「むがっ!? むがんぐんごく……んぐぐぐ」

大田原「落ち着けぇい! 落ち着くんじゃあ!」

本多「大田原さん、それはもっと焦りますって……」


瑠散「あ、ニンジン取り分けるの忘れてました……。 稲本くん、食べて……くれませんか?」ウルウル

満「こら、お姉ちゃん。好き嫌いはダメだよ?」

稲本「食べます、食べます! 馬のごとく食べます!」

国定「馬は馬でも、馬車馬って感じだね、稲本くんは」

満「国定くん、笑顔で言わなくても……」


目賀「ふむ、美味にござるな」

桐子「目賀は飯食う時は普通に覆面はずすんすね」

目賀「当たり前でござろう。覆面つけたまま食べるとかありえんでござる」

安藤「むしろなんで普段覆面してるんだよ?」

ミリア「オー、ミステリアス!」


真理木「うん、結構うまくできてるわね」

不動「……そそり立つニオイだな」

御々崎「…………」モグモグ

不動「……そそり立つニオイだ」

伊田「二回も言ってんじゃねえ、わざとだろ!? 食う気が失せるからやめろ!


久しぶりに緊張した空気もなく、楽しい朝食のひとときだ。

【学級裁判 チュートリアル】


真理木「ソースとか厨房に無かったっけ? カレーにかけたいな」

瑠散「あ、真理木ちゃんもカレーにソース派ですか? 奇遇ですね、私も一緒です!」

桐子「へー、ソース派多いんすか。うちは牛乳入れるっす、味がまろやかになるし、なにより量が増えてお得っす」

目賀「醤油とかも割とメジャーでござるな」

原井「皆さんカレーに何か入れるのですか……我が原井家ではそういったものははしたないと習ったのですが」

満「ボクも無理になにかかける必要は無いと思うよ、というよりボクは……」

大田原「なんでもいいが、カレーには野菜をたっぷり入れるのがいいぞ!」

不動「……ニンニク、だな。精力がつく」


本多「なんだか議論が始まっちゃいましたね……カレーの」

安藤「……皆、なにを言ってるんだ」

伊田「まったくだ、飯くらい好きに食えって」

安藤「カレーはプレーンこそが至高に決まってるだろ?」

伊田「……ああ?」

どんなに平凡と言われようと、面白みがないと言われようと……カレーはプレーンが一番だ。

瑠散「…………! 今『至高』という言葉を使いましたね、安藤くん……」

瑠散「ならばこっちはソースこそが究極だと主張します!」

瑠散「その意見には賛成できません!」 反論!

安藤「……瑠散……!」

満「……何なんだろう、これ」

 ― 学級裁判 説明 ―

【ノンストップ議論】
最初にコトダマが提示され、そこから選んで証言中のウィークポイントを論破or同意します。

【  】……論破する証言
《  》……同意する証言

また、ダミーのウィークポイントを選んで他のウィークポイントを論破or同意するキャプチャー論破、同意もあります。

安価の取り方は コトダマorキャプチャー → 論破or同意したいウィークポイント
の順でお願いします。


『【コトダマ】 → 【ウィークポイント】』
『【キャプチャーする証言】を《ウィークポイント》』 のように安価を取ってくれれば大丈夫です

ノンストップ議論で出来ることは、論破、同意、キャプチャー論破(同意)、スキル使用となります。

※正解が複数ある場合もあります


【反論ショーダウン】
まずコトノハが表示され、そこから選んで証言中のウィークポイントを論破します。
同意とキャプチャーがない以外はノンストップ議論と同じです。

[助太刀システム]
反論ショーダウン中には、ウィークポイントがない証言、または正解のコトノハが無い時もあります。
そんな時はその証言を論破できそうな生徒を選んで提示することができます。
安価の取り方は、『 助太刀 生徒名 』というふうにレスしてくれれば大丈夫です。

反論ショーダウンでで出来ることは、論破、助太刀、スキル使用となります。
【閃きアナグラム】
まず問題が表示されます。羅列された文字群の中から問題に対する答えをならべてください。
答えの文字数は表示されます。

安価の取り方はそのまま正解をレスしてくれれば大丈夫です。

閃きアナグラムでできるのは解答かスキル使用となります


【人物指定、コトダマ提示、選択肢問題】
問題が提示されますので正解をそれぞれ人物、コトダマリスト、選択肢から選んでください。

安価の取り方はそのまま答えか番号を書いてください。


【クライマックス推理】
このスレでは自動進行となります。


【ロジカルダイブ、パニックトークアクション、マシンガントークバトルについて】
表現するのが難しそうなので見送ります。
ロジカルダイブはできるかもしれませんが、少なくともチャプター1では出ません。
なにかいい案募集中。


ではチュートリアルとして鳥羽 瑠散との軽い反論ショーダウンをどうぞ。

【反論ショーダウン 開始!】

<【――――――――】
<【――――――――】
<【――――――――】




瑠散「カレーはそのまま食べても おいしいのは認めます」

瑠散「しかしソースは カレーを進化させるんです!」

瑠散「ソースによって カレーは真のおいしさを発揮します!」

瑠散「さあ、安藤くん! 反論してみてください!」


安藤(さっきの流れでプレーンカレーが好きだと言いかけた奴がいなかったか……?)


安価↓1(論破or助太刀)

助太刀 満 正解!

安藤「お前なら、証明できる!」

満「お姉ちゃんを止めるのはボクしかいない!」 助太刀!


満「お姉ちゃん……それに安藤くんも」

安藤「……えっ?」

満「人それぞれ好みがあるんだから、自分の好みを押し付けあっちゃダメだよ?」

安藤「……はい」

瑠散「満ちゃんと正論が合わさったら、太刀打ちできません……」


伊田「……終わったか?」

本多「みたいですね……」


真理木「うーん、残念だけど厨房にソースは無いみたいね。普通に食べましょう、プレーンも美味しいしね」

こうしてカレー議論は幕を閉じた……


【チュートリアル 終了】

 ― 多目的ホール ―

夜のパーティーのために、男子たちは多目的ホールの掃除と会場の設営を行うことになった。
女子たちは料理の最終準備だ。

国定「テーブルとイスはどのくらい必要かな?」

不動「……真理木が言うには立食パーティーのような形式にするらしい。料理をのせる大きなテーブルといくつか小さいテーブルがあれば十分だろう」

本多「では、その前に掃除をしておきましょうか。教室からほうきと雑巾を取ってきます」

大田原「ワシも手伝うぞ!」

稲本「うげー、皆マジメちゃんかよー」

伊田「ぼやいてねーでとっとと働け!」

              :
              :

目賀「テーブルはこの位置でいいでござるか?」

安藤「うん、いいんじゃないか?」

伊田「よし、一通り終わったな。安藤、女子に報告してきてくれ。俺たちは掃除用具を片づける」

安藤「ああ、わかったよ」

 ― 校舎1F 廊下 ―

女子たちは食堂にいるんだったな。
さて、女子の方はもう料理できたんだろうか?


……あれ? 今購買部に誰か入っていったような。またミリアか?

……どうするか。

安価↓1
1.人影を追いかける
2.気にせず食堂に向かう

選択 1

【イベントが発生しました】

 ― 購買部 ―

中に入ると……瑠散がいた。……なんでだ?

瑠散「あっ、いいのが出ました!」

どうやらモノモノマシーンを回しているらしい。

安藤「瑠散? 女子は確か厨房で料理の準備をしているんじゃなかったか?」

瑠散「あっ、安藤くん。うー……見つかってしまいましたか」

安藤「……もしかしてサボりか? 足をケガしてるんだから無理しちゃダメだぞ」

瑠散「ちょっとこっちに用事があったのでついでに来ちゃいました……でもこのことはどうか内密に!」

そういって瑠散は詰め寄って上目づかいにこっちを見てくる。

瑠散「ダメ……ですか?」

超高校級のモデルにそんな風にお願いされると……正直断れない。

安藤「わ、分かった、秘密にするよ」

瑠散「やたっ、ありがとうございます!」

顔赤くなってないよな……ちょっと不安だ。

瑠散「……そうだ、安藤くん。これはお礼です、受け取ってください!」

安藤「これは……ミサンガってやつか」

瑠散「正確には『永遠のミサンガ』っていうらしいです。さっき当てた中で一番の物ですよ!」

安藤「へえ……ありがとう。でも黙ってることのお礼でこんな良いものもらってもいいのか?」

瑠散「このミサンガはこの前安藤くんがお見舞いに来てくれたお礼……それと私から満ちゃんへのお礼です」

安藤「満へのお礼?」

瑠散「この学園に来てから満ちゃんにお世話になりっぱなしでしたから……私、満ちゃんがいなかったらくじけてたかもしれません」

瑠散「昨日もちょっと怖い事があって……満ちゃんのお部屋に泊めさせてもらったんです」

瑠散「このミサンガを見たとき満ちゃんにきっと似合うって思ったんです。だから……安藤くんの手で満ちゃんに渡してあげてください」

安藤「満へのプレゼントってことか。でも瑠散が直接渡した方がいいんじゃないのか?」

瑠散「ふふふ、こういうプレゼントは男の子からもらった方が女子は嬉しいんです。それに……」

瑠散「私が安藤くんを信じてプレゼントを渡したのが分かったら、きっと満ちゃんも安藤くんの事を信じます!」

瑠散……もしかしてこの前のこと気遣って……

瑠散「……私は安藤くんの事を信じていますよ。わざわざお見舞いに来てくれたし」

瑠散「それになにより、モノクマちゃんが爆発した時です」

安藤「モノクマって、おとといの騒動の時のことか?」

瑠散「……あの時、満ちゃんの次に私と大田原くんの事を心配してくれたのが安藤くんでした」

安藤「……そう、だったっけ?」

瑠散「ふふふ、こういう事は覚えてるんですよ? だから私は安藤くんを信じていますし……私が信じれば満ちゃんも安藤くんを信じます!」

瑠散「だから安心してください、安藤くん!」

瑠散の笑顔が心に光を灯していく。そこには疑念や警戒の表情なんて一切なかった。

安藤「瑠散……ありがとう。このミサンガ、絶対に満に渡すよ」

瑠散「ふふっ、満ちゃんきっと喜びますよ!」


【INFO】
瑠散の好感度が上がりました。
プレゼント『永遠のミサンガ』を手に入れました。

[プレゼント]
聖徳太子の地球儀
オブラート
古代ツアーチケット
永遠のミサンガ


安価↓1 瑠散にプレゼントを渡しますか?(渡す場合、アイテム名も記名)

プレゼントは渡しませんでした。


              :
              :

【6日目 夜】

 ― 多目的ホール ―

稲本「みんな飲み物持ったか?」

大田原「持っとるぞおおおおおおおお!!」

ミリア「バッチリです!」

椰和原「わ、私も、もも、持ってます、いち、おう……」

やっぱり稲本が音頭をとるのか……まあ予想できたけど。

稲本「んじゃあ、今日は飲んで食って騒ぎまくろうぜ! オールの覚悟はいいかお前ら!」

原井「夜更かしはいけませんよ!」

桐子「原井ちゃん、稲本はノリでしゃべってるだけっすから」

原井「あ、そうでしたか……。 早とちりをしてすみません」

稲本「いーのいーの原井ちゃん! ……ホントはちょっとオールしたかったけど」

稲本「そんじゃ気を取り直して、学級委員長の真理木ちゃんから一言どうぞ!」

真理木「いつ私が学級委員長に決まったのよ!? ……ええと、今日のパーティーで皆がよりお互いを信じあえるよう願ってます」

真理木「モノクマとかの不安要素はあるけど……今日だけは忘れて楽しみましょう」

真理木「それじゃあ、乾杯!」

全員「「「乾杯!」」」

瑠散「女子全員で心を込めて作った料理です、召し上がれ!」

椰和原「むっ、むがっ、むぐぐっ、はひっ!」

原井「椰和原さん、落ち着いて食べてくださいね?」

国定「カレーにハンバーグ、サラダにオムレツにコーンスープに……すごい、僕の好物ばかりだよ、こんな偶然ってあるんだね!」

安藤「いや、大体の人は好きなラインナップだろ……もしかしてわざと言ってるのか?」

国定「あはは、バレた?」

本多「うわあ……すごく大きなハンバーグとオムレツですね」

桐子「フライパンいっぱいに作った特製巨大ハンバーグと巨大オムレツっす。取り分けて食べるっすよ」

稲本「うめー、うめーよ! 肉も野菜も何もかも、なにより女子の手料理ってのが一番うめえ!」

不動「……同感だ!」

目賀「おぬしらそればっかりでござるな……」


なんていうか……すごく楽しい。
みんなもモノクマやその他の心配事を忘れて楽しんでいるようだった。
そんな皆の様子が今はすごく心強く思える。


              :
              :

大田原「くっくっく、そろそろ頃合いか……」

伊田「ああ? どうした大田原?」

大田原「者ども、これを見るがよい!」

そうやって大田原が取り出したのは……人数分のカップに入った、プリン?

大田原「大田原 大地特製、かぼちゃプリンである! 栄養も満点なり!」

本多「うわぁかぼちゃプリンですか、美味しそうですね!」

桐子「いつの間に作ったんすか、こんなもん?」

大田原「今朝パーティーと聞いていてもたってもいられなくなってな! さあ、召し上がれぇい!」

真理木「どれどれ……何これおいしい!?」

原井「大田原さんは料理が得意なのですね、驚きました……」

大田原「人数分あるぞ、持ってけい!」

稲本「うめー、何だこりゃ!?」

御々崎「…………ふうん」モグモグ

不動「ほう…………85㎝が感嘆の息をもらすとは中々の味のようだな」

御々崎「……うっさい」モグモグ

ミリア「では、ワタシもいただきます! …………うっ…………」

ミリア「うまい! テーレッテレー!」

目賀「……懐かしいCMでござるな」

安藤「大田原って料理が上手かったんだな」

国定「………………」

安藤「あれ、どうした国定? 食わないのか?」

国定「え? ああ…………あはは、甘いものは苦手なんだ」

安藤「そうなのか?おいしいけどな」

満「お姉ちゃん、これ本当においしいよ! 大田原くんに料理の腕、完敗してるかも……」

瑠散「満ちゃんにそこまで言わせるとは……楽しみですね! ではいただきます!…………」モグモグ

瑠散「…………うっ…………」

満「あはは、さっきのミリアちゃんの真似? というかお姉ちゃんあのCMに出てたじゃない」

瑠散「……………………」

満「……お姉ちゃん?」

パーティーの最中に突然、大声が響いた。

満「お姉ちゃん? お姉ちゃん!」

瑠散「げほっ、げほっ……!……ぐっ、えほっ!」

大声の源は……瑠散と満だった。徐々にみんなが異変に気づきだした。

真理木「どうしたの!? 瑠散ちゃん!」

満「分からない……さっきから急にせき込みだして……!」

稲本「大丈夫か、瑠散ちゃん!?」

瑠散「うぅっ、げほっ……!」

せきを抑えている瑠散の手には……血が……ついていた……

瑠散「…………あ、れ?……」

本多「……と、吐血……?」

満「…………え?」

瑠散「げほっ、えほっ……! げほっ!……」

瑠散「…………み……ちる…………」

……そしてそのまま、瑠散は――――――力なく床に倒れた。


真理木「……嘘、でしょ……」

満「……お、お姉ちゃん……?」


ピーンポーン、パーンポーン……

 「多目的ホールで死体が発見されました! 一定の捜査のあと学級裁判を行います!」


今……のは……? 学級裁判……?

いや、それよりも……今、死体って……!

満「………………お……」

満「お姉ちゃあああああああああああん!!」


満の絶叫が響くなか、俺達の前に残ったのは……

超高校級のモデル、鳥羽 瑠散の変わり果てた姿だった…………


CHAPTER 1 『イキアウ (非)日常編』 ……END

ということで今日は終了です、お疲れ様でした!
最初の被害者は瑠散ちゃんでした。
今考えると、双子の姉、アイドル枠、モノクマに反抗、パーティーで死亡フラグ役満レベルでしたね……

次回更新は未定ですが、間が空くと思われます
再開するときは告知するので、よかったらお付き合いください。

なにか質問、意見などがあったらどうぞ

乙。ミリアちゃんが確定シロになったっていう表示あったけど、確定シロってどういう基準で決まるの?

楽しみ。
質問だけどミチルちゃんが被害者になるのって決まってた?それとも何かすれば防げた?

>>347
基本同じ班の人を選べるイベントで決まります。
今回だと夜の出歩きイベントですね。
ちなみにある程度好感度が高ければ班以外の人も選べるようになってました。

>>348
早い段階でスキル取得までいけば防げました。
死ぬのを防ぐなら同じ班になるのがてっとり早かったですね。

今日23時頃から捜査パート始めたいと思います
遅い時間ですがよければお付き合いください

それでは始めます

【CHAPTER 01 「イキアウ」 非日常編】


原井「瑠散、さん……!」

本多「う、うわあああああ!!」

大田原「瑠散ううううう!? しっかりしろおおおおお!!」

不動「なん……だと……!」

瑠散が……死んだ、のか……? 

血を、吐いて……こんな突然に!

稲本「こ、ここ、これってドッキリなんだよな、そうなんだろ!? だって、血って……ありえねーだろぉ!?」

桐子「んな事言ってる場合じゃないっす! は、早く救急車を!」



モノクマ「いやー、ヤっちゃったねぇ! ヤっちゃったよぉ!」

モノクマ「……ついに! やっと! 待望の!」

モノクマ「殺人事件、でぇーーーす!」

目賀「モノクマ……!? 何故ここに!?」

伊田「ふざけてる場合じゃねぇ! はやく助けを呼びやがれモノクマ!」

モノクマ「はにゃ? 呼ぶわけないじゃん、そんなの」

モノクマ「だってもう死んでるし! 事切れてるし! 無駄な事は嫌いなんだよね、ボク!」

伊田「てっめえ……!」

椰和原「あああ、あ、あのあの、さ、さっき殺人、事件って……言ったた、たんですかぁ!?」

モノクマ「うぷぷ、そう、この事件は殺人事件……。 オマエラの中の誰かが……瑠散さんを殺したんだよ」

安藤「なっ!?」

真理木「う、嘘よ! そんなことあるはずがない!」

モノクマ「ガチっす! 天地神明に誓ってガチだよ! 監視カメラで一部始終見てたもんねー!」

まさか、そんな……俺たちの中に本当に殺人を犯した奴が……

誰が、どうやって……?

国定「……あのさモノクマ。さっきのアナウンスを流したのはキミだよね? あれはどういう意味なのかな?」

モノクマ「そうそう、国定クン良いところに気づいたね!」

モノクマ「さっきアナウンスで言ったとおり、オマエラにはこの事件を捜査して、瑠散さんを殺したクロを突き止めてもらいます!」

本多「そ、捜査……犯人を捜すんですか……」

モノクマ「そして一定時間が立ったら学級裁判を行い、『クロは誰なのか?』を話し合うんだ!」

モノクマ「話し合いの結果、見事クロを突き止めたらクロだけをおしおき。逆に間違った生徒をクロとして指摘した場合……クロは晴れて卒業、クロ以外の全員はおしおきとなります」

ミリア「オシオキって……なんですか?」

モノクマ「シンプルかつ単純に、そして簡単に言えば……処刑、だね!」

稲本「しょ、処刑!?」

国定「なるほど、校則の『クロだと他の生徒に知られてはいけません』っていうのはそういうことか……」

国定「……重要なルールを後出しで説明するって、ゲームマスターとしてどうかと思うけどなぁ」

げ、ゲーム? いや今はそれよりも……!

安藤「それじゃあ、犯人が当てられなかった場合って……!」

モノクマ「うぷぷ……殺人を犯したクロが死ぬのか、それともクロに出し抜かれたおまぬけなシロ全員が死ぬのか……」

モノクマ「たまりませんなぁ、このシチュエーションッ!」

原井「……なんという事でしょう……」

伊田「マジかよ……クソがっ、ふざけてやがる!」

モノクマ「それじゃあ今から捜査を始めてもらうけど、その前に……」

モノクマ「『ザ・モノクマファイル1』ー!」

不動「モノクマファイル……?」

モノクマ「今後、続編が出ても困らないようにわざわざ名前に1をつけてみました!」

目賀「嫌な気遣いでござるな……ものすごく」

モノクマ「オマエラは検死のけの字も知らないド素人だからね、このボクがみんなの為に死体の状況についてまとめてやったってわけさ!」

モノクマ「死亡時刻、発見場所、死因等々、お役立ち情報満載! どう?褒めてくれてもいいんだよ?」

満「……………………」

御々崎「こんな状況で褒めるわけないじゃん、バカ? 脳みそに綿でも詰まってんの?」

モノクマ「んもう、つれないなあ。 綿が詰まってるのはその通りだけどね!」

桐子「……もう用は済んだんっすよね? とっととどっか消えろっす!」

モノクマ「はいはい……あ、それと学級裁判のルールは校則に追加しておいたからね」

モノクマ「それでは学級裁判でまたお会いしましょう!」

そういってモノクマは消えるように去って行った。

真理木「…………。 とにかく、捜査をするしかないようね」

椰和原「ほ、本当にするんですか? 私達で、捜査、を……」

国定「やるしかないよ。全員の……命が懸かっているんだ。クロを割り出さなければ僕たちは、死ぬ」

本多「うう……他に方法はないですよね、やるしか……」

大田原「迷うことはない! 犯人を、クロを見つけ出すことこそが瑠散への弔いである!」

稲本「……だよな。瑠散ちゃんを殺した犯人を見つけるっきゃねーよな!」

そうだ……クロを暴かない限り俺達は処刑される。

瑠散の為に、皆で生き残る為に……

満「……………………」

そして満の為にも犯人を探すんだ。

やるしか、ない!



……まずはモノクマファイルを確認しよう。

モノクマファイル1……
被害者は鳥羽 瑠散。死亡時刻は午後8時頃。
校舎一階の多目的ホールにてパーティー中に死亡した。
死因は毒死。右ひざに擦傷がある他は外傷は特にない。


毒死……! 犯行には毒が使われたってことか……

コトダマゲット!
【モノクマファイル1】
被害者は鳥羽 瑠散。死亡時刻は午後8時頃。多目的ホールで発見された。死因は毒死。右ひざの擦傷以外に外傷はない。

[ 捜査 開始 ]

真理木「皆、まだこの部屋から出ないで。まずはこの事件現場を調べましょう」

不動「犯行の証拠が一番残ってるいるのは事件現場……確かに全員ここは調べるところだろう」

ミリア「ゲンバヒャッペン! です!」

本多「まだ一回目ですけどね……」

そうだな……まずはこの部屋、多目的ホールから調べるか。


安価↓1

1.話す(この場にいる人から指定)
2.調べる(下の選択肢から指定)
  ├ 瑠散の死体
  ├ パーティー料理
  └ パーティーの食器

選択 瑠散の死体

見るのは辛いけれど……瑠散の事を調べない訳にはいかない。

満「……………………」

満は瑠散の死体のそばに膝をつき、うなだれている。

心ここにあらずといった感じだ、無理もないな……。

真理木が瑠散の死体に近づき、瑠散の顔にハンカチをかぶせる。

真理木「瑠散ちゃん、犯人は見つけるから……。 調べさせてもらってもいいかな、満ちゃん」

満「……………………」

真理木「……ごめんね。 安藤、私が調べるわ」

安藤「……分かった」

真理木は瑠散のポケットを探っていく。

真理木「……見つかったのは、このくらいね」

真理木「一つは絆創膏。瑠散ちゃんが膝のケガに使っていたものね。本来は6枚つづりだけど3枚使われているみたい」

安藤「確か瑠散がケガをしたのは4日目だったな。今日が6日目だから……」

真理木「一日一枚使っていたとすると計算は合うわね」

真理木「それから、瑠散ちゃんの部屋のカギ。私達のと同じでカギに名前が刻まれているわ……ってアレ?」

安藤「え? どうかしたのか?」

真理木「確か昨日、瑠散ちゃんはカギを無くしたって言ってたような……どこかで見つけたのかしら?」

部屋のカギを無くしていた? 真理木は事情を知らないみたいだけど……誰かに聞いてみた方がいいかもな。


[コトダマゲット!]
【絆創膏】
瑠散のポケットに入っていた絆創膏。6枚つづりで3枚使われている。

【部屋のカギ】
瑠散の部屋の鍵。瑠散のポケットに入っていた。昨日から無くしていたらしい。

瑠散を調べるのはこれでいいだろう。次はどうしようか。


安価↓1

1.話す(この場にいる人から指定)
2.調べる(下の選択肢から指定)
  ├ (済)瑠散の死体
  ├ パーティー料理
  └ パーティーの食器

選択 大田原

大田原「ぬうううう……。コロシアイが起きるとは!」

安藤「ああ……こんなの予想できる訳がない」

大田原「しかも死因は毒じゃと? とするとパーティーの料理にまぎれておったのか……?」

安藤「そういえば、大田原もパーティーでデザートを振舞っていたな。かぼちゃプリンを」

大田原「……栄養満点のワシのプリンには毒など入っとらんわい!」

安藤「い、いや、大田原を疑ったわけじゃないって……」

でも……瑠散が死ぬ直前に食べていたのってそのかぼちゃプリンなんだよな。

パーティーの料理もしくは食器に毒がまぎれている可能性はあるな……。調べてみるか。


[コトダマゲット!]
【かぼちゃプリン】
大田原が作った栄養満点のプリン。瑠散が死亡する直前に食べていた。


安価↓1


調べる(下の選択肢から指定)
  ├ (済)瑠散の死体
  ├ パーティー料理
  └ パーティーの食器

選択 パーティー料理

このパーティー料理……。

毒が入っているとしたらやっぱり食べ物が一番怪しい。

安藤「この料理は、女子たちが作ったんだったな」

国定「そうだね。ちなみにラインナップはカレーに巨大ハンバーグと巨大オムレツ、サラダボウルにコーンスープ……」

国定「幸運にも僕の好物ばかりだよ!」

安藤「だから大体の人は好きだろそれ……。 みんな美味しそうに食べていたな」

国定「……そういえばどの料理も大皿から取り分ける料理だね。飲み物も、全員2Lのペットボトルから注いだものだよ」

安藤「ふうん……。そうか」

この中に毒が入っていた可能性はあるのか?


[コトダマゲット!]
【パーティー料理】
夜のパーティーで全員が食べていた料理。ラインナップはカレーやコーンスープなど、どれも取り分けて食べる料理。

目賀「ここで調べられることにも限界があるでござるな……」

国定「そろそろ他の所を調べた方がいいんじゃないかな?」

真理木「そうね……。じゃあこの部屋を出る前に、現場の保全係を決めましょう」

不動「……クロが現場を偽装する可能性を考えて、か」

ミリア「……ワタシは残ります。今のミチルちゃんを一人にはしておけません!」

満「……………………」

大田原「ワシも残ろう。女子二人では心配であるからな」

ミリア「オー、サンキューです、ダイちゃん!」

大田原「ヌハハハハ、任せよミリア!」

真理木「じゃあ現場の保全は二人に任せましょうか。満ちゃんの事もよろしくね」

これで他の場所も調べられるようになったな。


皆は移動していったようだ。

このままここの捜査を続けるのもありかもしれないが、どうする?


安価↓1

1.この場の人と話す(大田原、ミリア、満から指定、人によっては行動のヒントがもらえます)
2.調べる(下の選択肢から指定)
  ├ (済)瑠散の死体
  ├ (済)パーティー料理
  └ パーティーの食器
3.誰かを探す(生徒を一人指定)
4.移動する (場所を指定)

選択 パーティーの食器

安藤「あれ、パーティーに使った食器って、紙皿や割り箸にプラスチックスプーン……。使い捨てのものばかりだな」

ミリア「それは洗い物を少なくするためなんです!」

安藤「洗い物を少なくするって?」

ミリア「厨房は夜時間になると閉まっちゃいますから、パーティーが長引いて食器が洗えないかもだったんです」

ミリア「でもメインディッシュを乗せる大皿はそのまま使いました!」

安藤「なるほどな。コップも紙コップだ」

ミリア「ちなみに全部新品のピッカピカです!」


[コトダマゲット!]
【パーティーの食器】
パーティーで使われた食器は新品で使い捨ての紙皿や紙コップなどだった。



安価↓1

1.この場の人と話す(大田原、ミリア、満から指定、行動のヒントがもらえます)
2.誰かを探す(生徒を一人指定)
3.移動する (場所を指定)

選択 満


満「……………………」

満、辛そうだな……。

なにか声をかけた方が良いか……?

安価↓2まで
1.自由安価(出た安価を組み合わせる可能性もあります)
2.「……犯人は絶対に見つける」
3.そっとしておく

うおお、どうしようか……
このタイミングで渡すのもありだけど、イベント用に用意したアイテムだったんで……

本当にすいません、今回は言葉だけでお願いします……
5分後まで安価無ければ2で自動進行します

2で進行します


安藤「……犯人は絶対に見つける」

満「……………………」

安藤「瑠散の事は、学級裁判のことは何とかするから」

満「……………………」

安藤「今じゃなくてもいい……けどいつか立ち直ってほしい」

満「……………………」

安藤「瑠散の為にも、それが一番だと思うから……」

満「……………………」

……ダメ、か。

満「…………ボクの、部屋……」

安藤「……え?」

満「………………お姉ちゃんが昨日……泊まってた…………」

安藤「そういえば、瑠散もそんな事を言ってたような……」

満「……………………」

安藤「……ありがとう、満。クロは見つけてみせるから」



安価↓1

1.この場の人と話す(大田原、ミリア、満から指定、行動のヒントがもらえます)
2.誰かを探す(生徒を一人指定)
3.移動する (場所を指定)

選択 ミリア

安藤「ミリア、事件のことについて何か分かったか?」

ミリア「ハイ、まったく分かりません!」

……だよな。ずっとこの部屋にいるんだし。

安藤「えーっと、これから何を調べるだと思う?」

ミリア「フムム……。ワタシだったら……頼りになる人の所に行きます!」

安藤「頼りになる人って、例えば?」

ミリア「ユーリちゃんやカルアくん、シモンくんです!」

真理木、伊田、稲本か……。頼りになる人っていうのはつまり班長の事だな。

安藤「わかった、ありがとう、ミリア」

ミリア「ノープロブレム!」


安価↓1

1.この場の人と話す(大田原、ミリア、満から指定、行動のヒントがもらえます)
2.誰かを探す(生徒を一人指定)
3.移動する (場所を指定)

すいません、今日はここまでで……お疲れ様でした。
明日も更新するつもりです、明日はもっとさくさく捜査進行させます。

途中の自由安価ホントにすいません……。
お詫びにヒントを。
・毒薬がおいてある場所を調べるのがおすすめです。
・瑠散の怪我を手当てした人に話を聞きにいくとコトダマがもらえます。

捜査の指針になれば……よければ明日もよろしくお願いします

ちょっとミスがあったので訂正

>>377
安藤「えーっと、これから何を調べるだと思う?」
              ↓
安藤「えーっと、これから何を調べるべきだと思う?」

10時に捜査パートの途中から始めたいと思います

選択 満の部屋


 ― 満の部屋 ―

瑠散は昨日の夜、満の部屋に泊まっていた……。瑠散自身も言っていたしそれは間違いなさそうだな。

事件に関係ある証拠が見つかるのかは分からないけど……満のくれた手掛かりを無駄にはできない。

部屋の中をを捜査しよう。

              :
              :

お、机の上のメモ帳に何かが書いてある。これは……


━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
満ちゃんへ

よく寝ているみたいだったから先に行くね。
昨日も先に眠っちゃったし、疲れが溜まってるんだと思うよ、
私がケガをしてからは心配して外ではずっと一緒にいるし。

私の事を心配するのはいいけど……あんまり思いつめちゃダメだよ?

安藤くんも、御々崎ちゃんも……他の皆も悪い人なんていないと思う。
だからお見舞いに来てくれた人を追い返すなんて二度としちゃダメだからね!

……でも、心配してくれてありがとう満ちゃん。
満ちゃんのおかげで私、元気でいられるよ。

妹のカワイイ寝顔が見れたし、春野ルチルは今日も元気です!
また寝顔が見れるならこれからも泊まろうかな?

今日のパーティーは楽しもうね、満ちゃん!
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

……これは、瑠散から満への書き置きか。

どうやら今日の朝に書いたものみたいだな。

文面から読み取るに……基本的に満は外では瑠散と行動を一緒にしていたってことか。

これは事件当日の瑠散の行動の情報……そして満のアリバイになるかもしれない。

瑠散が残してくれた、そして満が教えてくれた情報だ。覚えておこう。


[コトダマゲット!]
【瑠散の書き置き】
満の部屋に残してあった瑠散の書き置き。内容は>>385



ここはもういいかな。他の所を調べよう。

今回の事件に使われた毒について情報が欲しいな……

安価↓1

1.聞きこむ(生徒を一人指定)
2.移動する(場所を指定)

瑠散の死因は毒死だった。

おそらく使われた毒は保健室にあったもののはずだ。

 ― 保健室 ―

保健室では不動と真理木が捜査をしていた。

薬品棚には多くの薬が並んでいる。この中のどれかが毒薬なのか?

不動「……安藤、お前もこの部屋の捜査か」

安藤「毒について情報がないかと思って。真理木、毒について何か分かったか?」

真理木「ええ、瑠散ちゃんの症状から使われた毒薬は二種類に絞られたわ」

症状……あのせき込みや吐血のことか。

真理木「まず、服毒してから5分から10分で発症する即効性の毒薬。それから服毒してから約半日で発症する遅行性の毒薬よ」

安藤「即効性と遅行性……」

真理木「どちらの薬も少量で致死量に達する上に、無色透明の液体……。料理でもなんでも忍ばせられそうね」

不動「毒の性質などはビンのラベルに書いてあるから、俺を含め誰にでも使えるようになっている。……悪い意味でだが」

安藤「誰かがその二つの内どちらかを犯行に使ったってことか……」

真理木「瑠散ちゃんの死亡時刻が午後の8時だから、即効性の毒薬が凶器なら服毒したのはあのパーティー中……」

真理木「遅行性の方が凶器なら、8時の約12時間前だから、服毒したのは朝の7時から9時までだと推察できるわ」

ということはパーティー中の出来事だけじゃなくて朝の出来事も情報を集めた方が良さそうだな……


[コトダマゲット!]
【毒薬(即効性)】
今回の事件で使われたと推測される毒薬。服毒して5分から10分に発症する。

【毒薬(遅行性)】
今回の事件で使われたと推測される毒薬。服毒してから約12時間後に発症する。


毒については分かった。他になにか二人に聞いておくことはあるか……?


1.話す(真理木、不動から選択)
2.聞き込み(生徒を一人指定)
3.移動する(場所を指定)

すいません安価↓1で

選択 真理木

安藤「真理木、毒の他になにか事件について分かった事はないか?」

真理木「私はここを重点的に捜査してるから他に見つけたものはないんだけど……そうね」

真理木「毒薬の発症時間的に今日の朝の行動が気になるわ」

安藤「朝の行動って……そういえば今日は全員で朝食を取ったな」

真理木「朝の時間帯は皆そこにいたから、食堂を捜査するのいいと思う」

真理木「あと原井ちゃんは瑠散ちゃんの怪我の手当てをしていたから、彼女なら瑠散ちゃんについて何か知っているかも」

真理木「私は大田原の方を手当てしてたし、満ちゃんは今の状態じゃ話を聞けそうにないからね……」

安藤「分かった、ありがとう真理木」

安価↓1

1.話す(真理木、不動から選択)
2.聞き込み(生徒を一人指定)
3.移動する(場所を指定)

選択 食堂

― 寄宿舎 食堂 ―

食堂にやってきた。

ここを捜査しているのは桐子、本多、目賀の三人みたいだな。

瑠散がここで毒を受けた可能性がある……調べてみよう。

[場所…寄宿舎 食堂]
[人物…桐子、本多、目賀]


安価↓1

1.話す([人物]から指定)
2.調べる(下の選択肢から指定)
  └ 厨房
3.移動する (人物か場所を選択)

調べる 厨房

厨房で料理を作ったはずだから、朝食のカレーももここで作ったはずなんだが……。

さすがに使った食器は洗われているし、証拠は残ってないかもな……。

……あれ、厨房に溜めているゴミに食器が入っているな。

これは……割れているようだけどカレー皿みたいだ。

昨日の朝は捨てられて無かった気もする……一応覚えておくか。

[コトダマゲット!]
【割れたカレー皿】
厨房に集められたゴミの袋に入っていた。昨日は無かったと思われる。


食堂に証拠はあるのか……。

今日の朝食を作った人に話を聞いた方が良いかもしれないな。

安価↓1

1.話す(桐子、目賀、本多から選択)
2.聞き込み(生徒を一人指定)
3.移動する (人物か場所を選択)

選択 本多


本多「ううん……」

安藤「本多、事件についてなにかわかったか?」

本多「あ、安藤さん。分かった事はいくつかあるんですが、今のところ犯人までは……」

安藤「そうか……」

安価↓1
1.アリバイについて聞く
2.捜査のアドバイスについて聞く

選択 1

安藤「本多、今日何をしていたか教えてくれないか?

本多「今日は何をしていたか、ですか? といっても今日は朝は全員食堂で集まって食べていましたし……」

本多「朝食が終わってからは男子は多目的ホールで準備、女子は食堂で料理の準備をしていましたよね」

安藤「うーん、基本的に今日は皆、誰かと一緒にいたんだよな」

本多「そうですね。ちなみに昨日の午後は伊田さんと少し話したあと、自分の部屋に戻って休みました」

安藤「そういえば、昨日の午後は、女子は全員食堂にいたけど、男子は自由に行動していたんだっけ」

本多「うーん、今日の行動はみんなにアリバイがあるかもしれませんが……」

安藤「昨日の午後は男子全員にアリバイがないみたいだな……」

でも、料理を作っていたのは女子のはず……。

毒が何に入っていたか、それが重要だな。

[コトダマゲット!]
【アリバイについて】
事件当日は午前からは全員にアリバイがあった。
事件前日は女子は食堂に集まっていたが、男子の行動については不明。



今日の朝食を準備していた人に話を聞いてみた方がいいか……?

安価↓1

1.話す(桐子、目賀、本多から選択)
2.聞き込み(生徒を一人指定)
3.移動する (人物か場所を選択)

選択 桐子


安藤「桐子、今日の朝食の準備をしていたのは女子だったよな? その時の様子を教えてくれないか」

桐子「朝に瑠散ちゃんが服毒した可能性があるからまあそれは聞くっすよね……」

桐子「朝に男子が来る前から朝食のカレーの準備はしてたっすけど、まず椰和原ちゃんとミリアちゃんが使う食器の洗い物」

桐子「それからあたしと原井ちゃんがカレーの盛り付け、瑠散ちゃんと満ちゃんは自分たちの分も含めて水とコップの用意をしてたっす」

桐子「あと……真理木ちゃんは御々崎を起こしに行ってたっすね」

安藤「あいつ、時間通りに朝に集まるって気が無いのか……?」

桐子「まあ、無いんでしょ。昨日の午後も食堂でだれてやがったっす」

……とにかく朝食の準備は二人組で分担していたみたいだな。


ここで得られる情報は大体集めたかな。さて、どうするか。

安価↓1

1.話す(桐子、目賀、本多から選択)
2.聞き込み(生徒を一人指定)
3.移動する (人物か場所を選択)

選択 原井


原井は……廊下にいたようだ。

原井「おや、安藤くんどうかしましたか?」

安藤「原井、ちょっと聞きたいことがあるんだ」

原井「私に答えられることならば全身全霊をもってお答えいたします!」

安藤「そ、そこまでかしこまらなくてもいいんだけど……」


安価↓1

1.瑠散の怪我について聞く
2.瑠散の部屋のカギについて聞く

選択 1

安藤「原井は瑠散の怪我を手当てしていたんだよな、そのことを聞かせてくれないか?」

原井「瑠散さんが怪我をしたのはおとといですね。瑠散さんは右ひざを怪我していたので、毎朝、保健室で消毒と絆創膏の張り替えをするようにと言いました」

原井「実際に毎朝保健室に通っていたみたいですよ」

安藤「なるほど……」

瑠散の朝の行動がこれで分かった……かな。


[コトダマゲット!]
【原井の証言】
瑠散は右ひざの消毒と絆創膏の張替えをするために毎朝保健室に通っていたようだ。


まだ原井に聞くことはあるか……?
1.瑠散の部屋のカギについて聞く
2.捜査のアドバイスをもらう
3..聞き込み(生徒を一人指定)
4.移動する (人物か場所を選択)

選択 1

安藤「……そうだ、原井、瑠散の部屋のカギについてなんだけど」

原井「鍵、ですか?」

安藤「瑠散は昨日この鍵を無くしていたらしいんだけど、瑠散の死体のポケットにはこれがあったんだ。何か知らないか?」

原井「ああ、それは……瑠散さんが見つけたんですよ。今日の朝に食堂に来る前に瑠散さんの部屋で見つけたそうです」

原井「それから、鍵が無くては危ないですから、昨日は満さんの部屋に泊まったそうです」

今日、瑠散が言っていた怖い事っていうのは鍵を無くしたことみたいだな。

原井「ですから、満さんの部屋を探索してみてはいかがでしょう?」

安藤「ああ、満の部屋はもう調べ終わってるんだ。食堂や保健室も調べたし、次はどうするか……」

原井「でしたら被害者……瑠散さんの部屋の捜査はどうでしょうか。私はまだ捜査していませんが何か見つかるかもしれません」

安藤「瑠散の部屋か……分かった、探してみるよ」


原井からは大体の話を聞けたかな……。
さて、どうするか。

安価↓1
1.聞き込み(生徒を一人指定)
2.移動する (人物か場所を選択)

 ― 瑠散の部屋 前 ―

事件前日、瑠散の部屋のカギは無くなっていた……。もしかしたら部屋でなにかが見つかるかもしれない。

あれ、部屋の前にいるのは……国定か。

国定「やあ、安藤くん。捜査は順調かい?」

安藤「順調……かは分からないけど、あとはここを調べるだけだと思う。国定はもう瑠散の部屋は調べたのか?」

国定「さっき調べ終わってね、今ちょっと考えをまとめてるところでさ……。確か今は御々崎さんが捜査中かな?」

そのとき瑠散の部屋のドアが不意に開く。

御々崎「……なんだ、安藤か」

なんだって何だよ、なんだって……。

国定「噂をすれば、だね」

せっかくだし……二人になにか聞いておくか?

安価↓1
1.国定と話す
2.御々崎と話す

選択 1

安藤「国定、瑠散の部屋の捜査はどうだった?」

国定「何とも言えないね……」

国定「瑠散さんの死因は毒死だから、もしかしたら瑠散さんの自殺の線もあるかなって考えたんだけど……部屋に遺書のようなものは無かったね」

安藤「そうか……」

自殺じゃなさそうってことは、やっぱり俺達の中の誰かがクロ……瑠散を殺したのか?

国定「犯人の目星もまだついていないかな。学級裁判で明らかになるといいんだけどね」

安藤「学級裁判……やっぱりやるしかないんだろうな」

皆の事を疑わなければいけない。もちろん俺だって疑われる、そんな裁判……。

国定「そうだね……殺人を犯したクロと、その他のシロの命を懸けた真剣勝負……」

国定「……なんだかゾクゾクしてくるよね!」

安藤「……えっ? く、国定?」

国定「ああ、いや……ゾクゾクするほど恐ろしいってことだよ」

安藤「そう……なのか?」

なんだか楽しそうに言った気がしたけど……。

国定「安藤くん、瑠散さんの部屋は調べなくていいのかい?」

安藤「あ、ああ」

とにかく今は捜査をするか……。

 ― 瑠散の部屋 ―


瑠散の部屋か……。ここに来たのは二度目か?

二日前にお見舞いに行ったときは元気そうだったあの瑠散が……。

…………。

感傷に浸っている場合じゃない。何か証拠品が無いか探さないと。

              :
              :

……ダメだな。何も見つからない。

メモ帳にも特に何も書いていないし、裁縫セットが使われた形跡もない。

気は引けるけど部屋のゴミ箱も調べた……けれど特におかしいところは無かった。

収穫なしか……。

いや、証拠が無かったって事も立派な情報だ。

……アホな事考えてる場合じゃないな。


[コトダマゲット!]
【瑠散の部屋の捜査結果】
瑠散の部屋を探索したが、証拠になるようなものは見つからなかった。

 ― 瑠散の部屋 前 ―

瑠散の部屋から出ると国定がまだ部屋の前で思索を巡らせていた。

御々崎はどこかに行ったみたいだ。

国定「安藤くん、部屋の捜査が終わったんだね。成果はどうだった?」

安藤「ああ……」

何も見つからなかったけど……


返答に困っていると、食堂の方から何人かこちらに向かってきた。

原井、桐子、伊田、本多の4人だ。

安藤「あれ、4人は班で行動してるのか?」

桐子「そういうわけじゃないんすけどね」

本多「食堂でたまたま会って、全員まだ瑠散さんの部屋を調べてなかったので捜査に来たんです」

原井「安藤さん達は部屋はもう捜査しましたか?」

安藤「ああ、うん、まあ……」

成果は出なかったんだけどな……。

伊田「なんだ、はっきりしねえな。まあ俺たちで捜査するから構わねえけどよ」

安藤「はは……」

誰かと話そうかな……。


安価↓1(国定、桐子、原井、伊田、本多から選択)

選択 原井

安藤「原井もここの捜査に来たんだな。事件について何か分かったか?

原井「……いえ。未だ真相までは辿り着いておりません」

安藤「そうか……もう捜査が始まってから時間が経っているし犯人の目星もついたかと思ったんだけど」

原井「……そうですね、もうすぐ捜査時間も終了するかもしれません。そういえば真理木さんが保健室で何かを発見したようですよ」

安藤「真理木が?」

原井「はい、私も他の人から聞いたので何を発見したのかは分かりませんが、この部屋の捜査が終わったら行ってみるつもりです」

安藤「そうか、保健室か。色々教えてくれてありがとう、原井」

原井「いえ…………やはり黙っているのは正々堂々ではないので安藤くんに申し上げます!」

安藤「は、原井? どうした?」

原井「私が犯人ではないかと疑っているのは、御々崎さんと……それと安藤くん、あなたです!」

安藤「…………! ……どうしてだ?」

原井「今回のこの事件の発端はモノクマのあの宣言……。内通者にコロシアイをさせる、ということだと思ったのです」

原井「ですから……犯人もまた内通者という事になります。その疑いが最も高いのは……」

……俺か、御々崎ってわけか。

原井「すみません。ですが私は……安藤くんの事を疑っております」

安藤「……いや、謝らなくていいよ。疑うのは当然だ」

安藤「けど……俺は犯人じゃない、その事は裁判で証明してみせる」

原井「……健闘を祈ります。それでは」


……大丈夫、俺が犯人じゃないのは真実だ。

だから裁判で裏切り者ではないって証明できるはず……行動で示すんだ。

……原井が言うには真理木が保健室で何かを見つけたんだったな。

時間はもう無いかもしれない。早く行こう。


 ― 保健室 ―

安藤「真理木、保健室で新しい発見があったって本当か?」

真理木「ええ……。これを見てほしいの」

そういって真理木は保健室の注射器を示す。

真理木「保健室の捜査中に気づいたんだけど、どうやらこの注射器洗った形跡があるわ」

安藤「洗った形跡があるってことは……」

不動「……最近誰かがこの注射器使用した、ということだ」

最近使用した……。けど注射器が必要になることなんて少ないはずだ。

……殺人事件、でもなければ。

[コトダマゲット!]
【注射器】
保健室にあった注射器。洗われた跡があることから最近使用された考えられる。

 キーン、コーン……カーン、コーン

モノクマ「えー、時間も遅いしそろそろ始めちゃいますか?」

モノクマ「お待ちかねの……学級裁判をっ!」

モノクマ「そんじゃあ校舎一階の赤い扉の中にお入りください!」


不動「……タイムリミットか」

真理木「捜査はここで終了ね。あとは学級裁判次第、か」

安藤「ああ……行こう」

 ― エレベーター前 ―

モノクマ「全員集まったね。 それでは目の前のエレベーターにお乗りください」

モノクマ「そのエレベーターが裁判場まで送り届けてくれます!」



本多「の、乗れって……。乗ったら引き返せないんですよね……?」

稲本「正直なトコ、超帰りてぇ……」

桐子「この期に及んで逃げる選択肢はねーっすよ。ビビってんすか?」

目賀「この裁判には拙者達全員の命が懸かっている……故に」

目賀「臆するのも至極当然でござる。び、ビビるのもなんらおかしくは無いござるよ……」

ミリア「ダメですよ、弱気になっちゃあ! 裁判なんてドントマインドです!」

国定「いや、さすがに気にした方がいいんじゃないかな? 裁判に負けて処刑されるのはゴメンだしね」

椰和原「ご、ご、ゴメンじゃ済みませんよ、たぶん……」

真理木「……行きましょう。裁判でこの事件の真相を明らかにするために」


皆はそれぞれ決意を固めエレベーターに乗っていく。


――――【超高校級のモデル】、鳥羽 瑠散……。

瑠散はCMや雑誌と変わらない笑顔でみんなを明るくしていた。

そしてなにより、内通者かもしれない俺を信じると言ってくれたあいつが……。

……そんな瑠散を殺した犯人がこの中にいる。

生き残る為に……死んでしまった瑠散の為に、真相を見つけてみせる。

最後にエレベーターに乗り込むとドアが閉まった.

そしてエレベーターは動きだし地下に向かって降下していった。

              :
              :

 ― 裁判場 ―

モノクマ「歓迎するよ、生徒諸君!」

モノクマ「どう、どう? この裁判場、イイ感じにそれっぽくない? もはやモノホンレベルじゃない?」

御々崎「……趣味わる」

椰和原「ほ、本当の裁判もこんな場所なんでしょうか……?」

伊田「なわきゃねーだろ、こんな円形の裁判場は聞いたことがねえ」

伊田の言うとおり裁判場には円形に並んだ席が用意されていた。

ここに立って議論をするってことか……

モノクマ「それでは皆さん、名前の書かれた席に着いて下さい!」

自分の名前の書かれた席に着くと、全員の顔が見渡せるようになっていた。

全員が視線を交わし、緊張を走らせる……。


これから、始まるんだ……もう後戻りはできない、前に進むだけだ。

処刑されないためには、生き残るためにはやるしかないんだ……。

命がけの裁判……

命がけの騙し合い……

命がけの裏切り……

命がけの謎解き……命がけの言い訳……命がけの信頼……


命がけの、学級裁判を……!

本日はここで終了です、お疲れ様でした

裁判編は書き溜めてまた後日投下のお知らせをします、よければお付き合いください

ちなみに裁判中に明らかになるコトダマがあるので、この時点で犯人の特定は不可能ですが……裁判自体の難易度は簡単だと思います
それよりちゃんと整合性がとれてるか心配です……

あとでコトダマリストを張っておきます、何か質問、意見があったらどうぞ


まだ犯人分かんないね。
国定から漂う狛枝臭(豹変的な意味で)

うわぁ、コトダマ取得ミスが……
>>404で次のコトダマを入手しています。

【桐子の証言】
朝食の準備は椰和原とミリアが食器の洗い物、桐子と原井がカレーの盛り付け、
瑠散と満はみんなに水とコップを用意していた。真理木は御々崎を起こしに行っていた。

すいませんミス多いですね、気をつけます。

>>425
彼は怖くてゾクゾクしただけですよ(棒

[コトダマリスト]

①【モノクマファイル1】
被害者は鳥羽 瑠散。死亡時刻は午後8時頃。多目的ホールで発見された。死因は毒死。右ひざの擦傷以外に外傷はない。

②【パーティー料理】
夜のパーティーで全員が食べていた料理。ラインナップはカレーやコーンスープなど、どれも取り分けて食べる料理。

③【パーティーの食器】
パーティーで使われた食器は新品で使い捨ての紙皿や紙コップなどだった。

④【かぼちゃプリン】
大田原が作った栄養満点のプリン。瑠散が死亡する直前に食べていた。

⑤【毒薬(即効性)】
今回の事件で使われたと推測される毒薬。服毒して5分から10分に発症する。

⑥【毒薬(遅行性)】
今回の事件で使われたと推測される毒薬。服毒してから約12時間後に発症する。

⑦【アリバイについて】
事件当日は午前からは全員にアリバイがあった。
事件前日は女子は食堂に集まっていたが、男子の行動については不明。

⑧【割れたカレー皿】
厨房に集められたゴミの袋に入っていた。昨日は無かったと思われる。

⑨【桐子の証言】
朝食の準備は椰和原とミリアが食器の洗い物、桐子と原井がカレーの盛り付け、
瑠散と満はみんなに水とコップを用意していた。真理木は御々崎を起こしに行っていた。

⑩【原井の証言】
瑠散は右ひざの消毒と絆創膏の張替えをするために毎朝保健室に通っていたようだ。

⑪【絆創膏】
瑠散のポケットに入っていた絆創膏。6枚つづりで3枚使われている。

⑫【部屋のカギ】
瑠散の部屋の鍵。瑠散のポケットに入っていた。昨日から無くしていたらしい。

⑬【瑠散の書き置き】
満の部屋に残してあった瑠散の書き置き。内容は>>385

⑭【瑠散の部屋の捜査結果】
瑠散の部屋を探索したが、証拠になるようなものは見つからなかった。

⑮【注射器】
保健室にあった注射器。洗われた跡があることから最近使用された考えられる。

コトダマの中には裁判で使わないものもあります。
推理、雑談はご自由にどうぞ。

間が空きましたが今日の21時頃に学級裁判から再開する予定です。
参加できる人はよろしくお願いします

では、始めます

【裁判準備】

コトダマリスト>>427

学級裁判のルール>>321

発言力……5.0
集中力……5.0

[スキル]
『お調子ストライカー』……論破に成功したり、正解の選択肢を選ぶと発言力が少し回復する。
『イリュージョン』……モノクマメダルが通常よりも多く手に入る。

[裁判場 席順]

安藤→ミリア→稲本→原井→伊田→御々崎→大田原→椰和原→国定→瑠散→不動→桐子→本多→満→目賀→真理木→安藤


        真理木  安藤

    目賀            ミリア

   満                 稲本

  本多                  原井

  桐子                  伊田

   不動               御々崎

    ×瑠散           大田原

         国定   椰和原
           
           モノクマ


パーティー中に起こってしまった最初の殺人事件。
鳥羽瑠散を殺害した毒の経路、そして犯人とは?
果たしてモノクマの内通者の正体は突き止められるのか……

【学級裁判 開廷!】


モノクマ「では、最初に学級裁判の簡単な説明をしておきましょう」

モノクマ「学級裁判では『誰が犯人か?』を議論し、その結果を投票によって決定します」

モノクマ「正しいクロを指摘できればクロだけがおしおきですが、もし間違った人物を指摘した場合は……」

モノクマ「クロ以外の全員はおしおきとなり、クロはこの学園を晴れて卒業となりまーす!」

安藤「本当に……この中に犯人がいるのか?」

モノクマ「あったり前じゃん! ちなみに裁判は100%公正に行われます!」

真理木「ねえ……あの写真はどういう意味なの?」

真理木が指した先には、裁判場の席の一つに赤い×印を書かれた瑠散の写真があった。

モノクマ「ああ、死んだからって仲間外れにするのは可哀想でしょ?」

モノクマ「欠席した生徒を集合写真の右上に乗せる先生の優しさってやつだよ!」

満「……………………」

目賀「優しさが裏目となっている気もするでござるが……」

モノクマ「えー、ごほん……では、議論をはりきってどうぞ!」

本多「議論って言っても……何から始めればいいんでしょうか?」

御々崎「はあ……面倒くさいし、適当に運で犯人選べばいいじゃん」

目賀「いやいやいやいや、御々崎殿!?」

国定「運で選んだとして、犯人に投票される確率は15分の1……」

国定「うん、9割以上の確率で死ねるからさすがにオススメできないかな」

伊田「てめえ、全員の命が懸かってるって分かってんだろうな!? 真面目にやらねーとブッ飛ばすぞ!」

御々崎「…………ふん、うっさい」

椰和原「う、うう……で、でっでも最後にはこの中から一人を選んで、と、投票するんですよね……?」

椰和原「しょ、正直……誰が犯人かなんて全然分かりませぇん!」

稲本「オレも何話したらいいかとかよく分かんねえんだよなー。こう、議論っつうの?」

真理木「そうね……じゃあまずは気持ちを落ち着ける意味でも、皆で今日の出来事を朝から振り返ってみるのはどう?」

大田原「おお、賛成である! それなら思い出せるぞ!」

……いよいよ始まるのか、犯人を見つけるための議論が……

何か気づいたことがあったら自分から発言しないと……!

[議論 開始!]

コトダマ>>427
【モノクマファイル1】
【パーティー料理】
【アリバイについて】


国定「じゃあ、今日の出来事について確認してみようか」

目賀「確か今日の朝は……朝食は食堂にて全員でとったのでござったな」

本多「そして朝食が終わってからは、女子は食堂でパーティー料理の準備……」

本多「男子は多目的ホールの【掃除と設営をしていた】はずです」

不動「そして夜は懇親パーティー……全員が多目的ホールに集まっていたはずだ」

椰和原「パーティーのハンバーグ、お、おいしかったです、ノドに詰まるくらい……」

ミリア「きっとルチルちゃんは……」

ミリア「食べ物を【ノドに詰まらせて死んで】しまったんですね……」


安価↓1 [【】を論破しろ!]

【ノドに詰まらせて死んで】←【モノクマファイル1】 正解!

安藤「それは違うぞ!」  論破!


安藤「いや、瑠散の死因は食べ物をノドに詰まらせたからじゃなかったはずだ」

安藤「モノクマファイルにはこう書かれている……『死因は毒死』」

安藤「つまり瑠散は毒を摂取したことによって死んだんだ」

ミリア「……ドックシ?」

安藤「え、えーとつまり、英語で言うと……」

不動「……『Death of taking poison』だ。 65㎝、モノクマファイルは読んでいないのか?」

ミリア「オー、Poisonの事ですね! モノクマファイルは漢字が難しくて……よく分かりませんでした!」

そういえば、ミリアは現場の保全担当だったから捜査にも参加してなかったんだったな。
もしかして事件のことがあんまり分かってないのか……

真理木「捜査をする前にファイルを読んであげるべきだったわね……」

モノクマ「しょうがないなぁ……ミリアさんの為に次回からは英語のルビも振ってあげるよ!」

ミリア「オー、サンクス!」

稲本「へえ、モノクマって気が利くじゃん!」

本多「いや、騙されてますよ!? こんな事が次回もあるなんてとんでもないですから!」

モノクマ「うぷぷ、人の親切は素直に受けておくもんだよ?」

目賀「……とにかく死因は毒死で確定。いやまあ、分かっていたことでござるが」

原井「問題はその毒がどこにあったものなのか、そしてそれがどんな毒なのか、ですね」


犯行に使われた毒がどんなものか……それを示すべきだな。

安価↓1 [コトダマリスト>>427から二つ選べ!]

【毒薬(即効性)】と【毒薬(遅行性)】 正解!

安藤「これだ!」


安藤「今回の犯行に使われたのは……保健室にあった二種類の毒薬だ」

椰和原「に、二種類、ですか?」

真理木「一つは服毒してから5分から10分で発症する即効性の毒薬、そしてもう一つは服毒から約半日で発症する遅行性の毒薬よ」

真理木「これらの内どちらかが犯行に使われたとみて間違いないと思う」

不動「……共通点としてはどちらも無味無臭の液体、さらに少量で死に達するほどの猛毒ということだ」

稲本「漫画みたいな毒だな!」

国定「毒薬は保健室にあったものだよね。保健室の出入りから誰が犯人かを割り出せないかな?」

大田原「しかし日中は皆、班行動をしておったはずじゃぞ?」

大田原「毒を持ち出す暇なんぞありはせん!」

御々崎「じゃあ、夜に誰かが持ち出したってことじゃん」

本多「夜時間の行動……でもその時間は誰も外に出なかったんじゃあ……?」

稲本「実はよー、夜時間にオレと真理木ちゃんと瑠散ちゃんと……あともう一人で校舎内をパトロールしてたんだぜ!」

伊田「俺だ! 稲本てめぇ、いい加減覚えろ! ニワトリ並みの記憶力しかねーのか!」

真理木「……えーと、パトロールといっても、夜時間の直前から1時間ほどの簡単なものだけどね」

安藤「それで、夜に保健室に出入りしてた奴はいたのか?」

真理木「いえ……夜時間に出歩いていた人は何人かいたけど、保健室に近づいた人は見たことないわね」

国定「うーん、パトロールの時間外に毒を持ち出した可能性もあるから……」

国定「この線から犯人を特定するのは難しそうだね」

真理木「ごめんなさい、見回りの時間をもう少し増やすべきだったかもしれないわ……」

桐子「真理木ちゃんが謝る必要はねーっすよ。しかし、これからどうやって犯人を特定すればいいんすか?」

国定「やっぱり……瑠散さんが毒薬をいつ摂取したのか、そこから話を進めるしかないんじゃないかな」

椰和原「で、でもぉ、毒薬って確か二種類あるんですよねぇ……?」

椰和原「ひ、一つが5分から10分? で、で、もう一つは半日……あ、あ、あ、頭がこんがらがりががぐっ!」

本多「だ、大丈夫ですか? でも確かに二種類の毒薬を一気に考えると分かりにくいですね……」

真理木「なら一つずつ考えましょう。毒薬の片方が使われたものとして仮定するの」

真理木「まずは、即効性の毒薬……これはパーティー中に摂取したことになるわね」

原井「では、パーティー会場に毒が入っていた可能性のある物を検証いたしましょう」

目賀「なんだか……それっぽくなってきたでござるな……」

パーティー会場に毒が仕込まれていた可能性……まずはそれを検証しよう。

[議論 開始!]

コトダマ>>427
【毒薬(即効性)】
【パーティー料理】
【パーティーの食器】
【かぼちゃプリン】



桐子「やっぱ普通に考えて毒が入っていたのは……」

桐子「食べていたパーティー【料理に入っていた】んじゃないっすか?」

本多「もし、他の可能性を考えるなら……」

本多「パーティーで使われていた【食器に毒が塗られていた】かもしれません」

稲本「いやいやいや、それは違げーっしょ!」

稲本「瑠散ちゃんはかぼちゃプリンを一口食べた直後に死んだんだぜ?」

稲本「つまり【プリンに毒が入っていた】んだ、間違いねえ!」

大田原「何ィ、毒入りのプリンじゃと!?」

大田原「そのプリンを作ったのは誰じゃあっ!!」

伊田「そりゃてめえだろうが!」


安価↓1 [【】を論破しろ!]

【食器に毒が塗られていた】←【パーティーの食器】 正解!

安藤「それは違うぞ!」 論破!


安藤「いや、食器に毒があったとは考えにくい。特に今回みたいな場合はな」

本多「今回って……パーティーの食器は何か問題があるんですか?」

安藤「今日のパーティーで使われた食器は、紙皿や割り箸なんかの使い捨ての新品のものだったんだ」

安藤「確か洗い物を少なくするため、だったよな、ミリア?」

ミリア「ハイ、パーティーの後に食堂が閉まっていたら洗い物はできませんから!」

国定「なるほど、袋から出したばかりの新品の皿や食器に毒を仕込むのは難しいってことだね」

安藤「ああ。そしてパーティー中は瑠散もその食器を使っていたはずだ」

桐子「食器に毒が仕込まれていた可能性が低いっつーのは分かりました」

桐子「じゃあやっぱ、料理の中に毒が入っていたんじゃないっすか?」

国定「料理に入っていた……っていうのもちょっと考えにくいかな」

国定「みんな、【パーティー料理】のメニューを思い出してくれるかな?」

原井「メニューはカレー、巨大ハンバーグ、巨大オムレツ、コーンスープ、サラダボウルですね」

原井「しかしメニューと毒の有無に何か関連が?」

国定「それがあるんだよね。これらの料理の共通点なんだけどさ……」

国定「どれも取り分けて食べるものだったんだよ。もしそんな中に猛毒を入れたら……」

目賀「料理を食べた全員がお陀仏でござるな……」

ミリア「アレ? でもワタシたち元気ハツラツですよ?」

国定「元気ハツラツ……かどうかは分からないけど、少なくとも毒の影響は無いよね?」

国定「だからこそ料理に毒が入っていないって事が言えるんだ」

桐子「……結局、料理には毒は入ってる可能性はないっつーことですか」

真理木「それと……瑠散ちゃんはプリンを食べた直後に毒が発症したのよね?」

真理木「それならプリンに毒が入っていたというのはありえないわ」

稲本「へっ? なんで?」

真理木「凶器の毒薬の説明をよく思い出してみて」

真理木「【即効性の毒薬】の発症時間は5分から10分……」

真理木「これって裏を返せば、服毒しても5分は症状が出ないってことなの」

不動「……大田原のプリンに毒が入っていたとすると、食べた直後に症状が出るのは早すぎるということか」

稲本「……マジで? オレの推理、大ハズレ?」

桐子「稲本のアホはほっといて……これってどういう事なんすか?」

桐子「毒が入っていたかもしれない候補が消えちまったっすよ」

原井「他に瑠散さんが口に入れたものといっても、これといって思いつきませんね……」

国定「じゃあ……あのパーティー中には毒が無かったのかもね」

国定「もっと言うと、即効性の毒薬が犯行に使われた可能性は低いんじゃないかな?」

真理木「そうね……じゃあ、もう一つの毒薬について考えましょう」

目賀「遅行性の毒薬……確か発症時間は約半日、12時間後という事でござったな」

伊田「なら瑠散の死亡時刻、午後8時から逆算すると……毒をくらったのは午前8時前後、か?」

真理木「その通りね。大体午前7時から9時の間っていうと私たちがやっていたのは……」

ミリア「カレー大会でーす!」

稲本「そーだったっけ、じゃー、またあの食堂に毒が無かったか話し合えばいいって感じか?」

不動「いや……今日の朝食を準備したのは女子たちだったはずだ」

不動「それならば、女子たちの朝食の準備時間のアリバイを聞いた方が早い……」

椰和原「わ、私たちを疑ってるんですかぁ……!?」

桐子「なーんか腑に落ちねーっすけど……証言するしかねーっすね」


遅行性の毒薬が凶器なら、瑠散が毒を摂取したのは朝の時間で間違いない。

なら、朝食を準備した女子の誰かが犯人なのか……?

[議論 開始!]

コトダマ>>427
【毒薬(遅行性)】
【割れたカレー皿】
【桐子の証言】


不動「……では朝食の準備の時の行動を教えてくれ」

ミリア「ワタシとムネミちゃんはカレーのお皿を洗っていました!」

椰和原「え、えと、【食器は何も問題なかった】と、思いますよ……?」

原井「私と桐子さんで皆さんのカレーをよそっていました」

桐子「準備中は【お互い不審な点はなかった】っすよ」

真理木「水とコップの準備は満ちゃんと、瑠散ちゃん自身が用意していたから……」

真理木「【水に毒が混入しているのはありえない】わね」

御々崎「……私は【真理木が起こしに来るまで寝てた】」

目賀「マイペースでござるなぁ……」

本多「これだけ聞くと毒を入れる隙は無かったように思えますね……」


安価↓1 [【】を論破しろ!]

【食器は何も問題なかった】←【割れたカレー皿】  正解!

安藤「ちょっと待ってくれ!」 論破!


安藤「椰和原、本当に食器に問題は無かったのか?」

椰和原「え、ええ? どっ、どっ、どういうことですか?」

安藤「捜査中に見つけたんだけど、食堂のゴミの中には割れたカレー皿があったんだ」

安藤「カレーを食べたのは今日の事だし、やっぱり朝になにかあったんじゃないか?」

椰和原「え、えええ、えええええ!? ……な、無いです……」

不動「……怪しいな」

国定「怪しいね」

桐子「怪しいっすね」

椰和原「う、ううううう……」

大田原「椰和原ァ! 言いたいことがあるのならハッキリ言うがよい!」

目賀「いや、どちらかというと言いたくなさそうでござるが……」


ミリア「……みなさん、ゴメンナサイ!」

真理木「ミリアちゃん? どうしたの?」

ミリア「……ワタシが洗い物の時にカレー皿を割っちゃったんです。ムネミちゃんはワタシのために黙っててくれたんです!」

ミリア「だから、これ以上ムネミちゃんを責めないでください!」

椰和原「み、ミリアさぁん……!」

原井「……美しい友情ですね。思わず、胸が熱くなってきました」

御々崎「……いや、これそんないい話か?」

安藤「と、とにかくあのカレー皿はミリアが今日割ったものなんだな?」

ミリア「ザッツライト!」

稲本「……んで、これって事件になんか関係あんの?」

安藤「……特に無さそうだ」

稲本「おい、ダメダメじゃねーか!」

国定「あはは……でも、他の人の発言は特に怪しいところは無かったしね」

国定「女子の皆は二人組で行動してたみたいだし、毒を入れる隙はないんじゃないかな、不動くん?」

不動「……まあ、いいだろう」

安藤「となるとカレーも水も食器にも、毒が仕込まれた可能性は低そうだな……」

安藤「瑠散が食堂で毒を摂取していたっていうのは考えにくい……」


大田原「反論でああああああああある!!」 反論!


大田原「納得できん、納得できんぞぉ!」

安藤「お、大田原!?」

大田原「安藤よ、お主はまだ食堂に毒があった可能性を見落としておるぞ!!」

見落とし……? 毒は食堂の何かに仕込まれていたって事か?

朝食の時の様子>>319をよく思い出した方がよさそうだな……

[反論ショーダウン 開始]

コトノハ>>427
【原井の証言】
【桐子の証言】


大田原「確かに、準備の時に毒を仕掛けるのは困難である!」

大田原「しかし、カレーの配膳時に事件は起こったんじゃあ!」

大田原「犯人は自分のカレーの皿を取るときに……」

大田原「【他の皿に毒薬を入れた】に違いない!」

大田原「そして瑠散は運悪く、そのカレーをとった!」

大田原「つまり朝食の時に【瑠散のカレーには毒が入って】おった!」

大田原「これこそが、毒薬の経路じゃあああああああ!!」


安価↓1 [【】を論破 or 助太刀しろ!]

助太刀 稲本 正解!

安藤「お前の力を貸してくれ!」

稲本「オレがゴールを決めてやるよ!」 助太刀!


安藤「いや、朝食の時に瑠散のカレーには毒が入っていなかったはずだ。そうだろ、稲本?」

稲本「へ? なんでオレ?」

安藤「朝食の時のことを思い出してくれよ……」

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瑠散「あ、ニンジン取り分けるの忘れてました……。 稲本くん、食べて……くれませんか?」ウルウル

満「こら、お姉ちゃん。好き嫌いはダメだよ?」

稲本「食べます、食べます! 馬のごとく食べます!」

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安藤「……稲本は朝食の時に瑠散のカレーに口をつけていたんだ。ニンジンを食べるためにな」

稲本「あー、そういやそうだな! つーことはあのカレーに毒が入ってたら……」

稲本「……あれ、オレ死んでんじゃん!?」

目賀「稲本殿は図らずも毒見の役をしていた、ということでござるな」

大田原「ワシの推理は間違っておったということか……なんたる不覚!」

御々崎「……大田原の推理がハズれたのはどうでもいいんだけど」

御々崎「結局、毒にかかった場所はどこなワケ?」

本多「これまでの結論だと……多目的ホールも食堂も違うんですよね」

ミリア「ルチルちゃんがドックシした場所……うーん、分かりません!」

真理木「ドックシ、じゃなくて服毒ね、ミリアちゃん」


瑠散が朝の時間帯に服毒した場所……心当たりがあるかもしれない。

何かが閃きそうだ……考えろ……



[閃きアナグラム 開始]

【瑠散が服毒した場所は?】

 ○○○○○ (5文字)

 ん け ど し ら 
 つ り ほ - た 

不正解!


安藤「瑠散が服毒したのはランドリーじゃないか?」

原井「ランドリー、ですか……しかしその根拠はあるのですか?」

安藤「……え?」

真理木「ここでランドリーが出てくるのは突然な気もするけど……証拠はあるのよね?」

安藤「いや、その……」

国定「ここまで来た安藤クンなら完璧な推理を見せてくれるはずさ!」

安藤「……ごめん、特には証拠はないんだ」

稲本「おいおい、もーちょっと考えてから発言しろよな!」

目賀「稲本殿がそれを言うのでござるか……」

みんなの俺に対する心証が悪くなったみたいだ……

発言力 5.0 → 4.0


瑠散が毒を受けた場所……証拠>>427をみて考えてもいいかもしれない。


[閃きアナグラム 開始]

【瑠散が服毒した場所は?】
○○○○○ (5文字)

 ん け ど し ら 
 つ り ほ - た 

ほけんしつ 正解! [発言力 4.0 → 4.5]

安藤「そうか、分かったぞ!」


安藤「瑠散が毒を摂取したのは……保健室だと思う」

稲本「保健室? なんでここで保健室が出てくるんだよ?」

国定「瑠散さんが毒を受けた場所が分かれば議論は前進するけど……」

国定「でも、本当に保健室がその現場だったのかな?」

国定「そもそも、彼女は朝の時間に保健室に行ったっていう根拠はあるのかい?」


瑠散が朝に保健室に行ったという根拠……それは示せるはずだ。

安価↓1 [コトダマリスト>>427から証拠を提示しろ!]

【原井の証言】 正解! [発言力 4.5 → 5.0]


安藤「これで示せるはず……!」


安藤「瑠散はこの数日間、朝に保健室に通っていたはずなんだ」

安藤「その理由は……二日前のモノクマの爆発で負った右ひざの怪我の治療の為だ」

モノクマ「ちょっと、ちょっと! 人聞き、いやクマ聞きの悪い事を言わないでよ!」

モノクマ「瑠散さんはボクの爆発では直接怪我してないでしょ、爆風ですっころんだだけじゃん!」

伊田「ほとんどてめぇのせいじゃねぇか!」

安藤「……とにかく、瑠散はひざの治療するために保健室に行っていた。そうだよな、原井?」

原井「はい。二日前、私が瑠散さんを看病した時にこう言ったのです」

原井「毎朝、怪我の消毒と絆創膏の張り替えをするように……と」

国定「……ふうん、怪我の治療をするために通っていた、なるほどね」

国定「でもそれって保健室に毒があったことにはならないよね?」

国定「瑠散さんが通っていたっていうだけじゃ、保健室が服毒の現場だったとは考えられないよ……」

国定「何か事件性のあるものが保健室に無い限り、安藤くんの主張は弱いと言わざるを得ないんだ!」


国定……? 何だかやけに突っかかってくるような……

でも、保健室には事件性を感じさせる証拠品があったはずだ。

安価↓1 [コトダマリスト>>427から証拠を提示しろ!]

【注射器】 正解!

安藤「これで証明できる……!」


安藤「保健室にあった注射器……それがどうやら最近使用されたみたいなんだ」

目賀「注射器……でござるか?」

真理木「ええ、捜査時間の終了間際に発見したから知らない人も多いと思うけど……」

真理木「確かに注射器には洗われた、つまり使用された痕跡があったわ」

不動「……この事は俺と78cmと安藤が確認している」

真理木「だからその呼び方やめなさいって!」

安藤「日常生活で注射器を使う事なんて無いはずだ。だから何か事件に関係している……どうだ、国定?」

国定「……………………」

安藤「…………国定?」

国定「…………あはっ」

国定「あはっ、あははっ、あははははははは!」

椰和原「くっ……く、国定さん……?」

国定「へえ、注射器かあ! なるほどね、それは知らなかったよ!」

安藤「ど、どうしたんだ? テンションがおかしいぞ、お前?」

国定「いやぁ……何だか楽しくなってきちゃってさ!」

桐子「楽しいって……この状況のどこが楽しいんすか、全員の命が懸かってるんすよ!」

国定「だからこそ、だよ。 ボクたちの言動一つで命の天秤は簡単に傾く……」

国定「クロが負けて死ぬのか? シロ全員が負けて死ぬのか? それはすべてボクら次第なんだ……」

本多「う、うう、そんな事言われると、ぷ、プレッシャーが……」

国定「この裁判、そしてコロシアイ学園生活はまさに命が懸かった、いや、命を『賭けた』真剣勝負なんだよ?」

国定「……こんなに面白い、興奮できることは無いよねえ……!」

ミリア「……バクトくんが何を言っているのか、ぜんぜん分かりません!」

目賀「世の中には命を賭けることに悦びを感じるジャンキーがいると聞いたことはあるでござるが……国定殿も!?」

伊田「まともじゃねえ……!」

稲本「へ、変態かよ……興奮するわけねーじゃん!」

国定「心外だなあ……ボクはこの勝負を楽しみたいだけなのに」

安藤「……ふざけるのも大概にしろよ! この裁判で、この事件で……悲しんでいる奴がいるんだぞ!」

満「……………………」

国定「ふざけてなんかいないさ、ボクは大マジメだよ?」

国定「安藤クン、キミには感謝しているんだ、キミがこの裁判を面白い方向に動かしてくれた!」

安藤「どういう、事だよ……!」

国定「……つまり安藤クンのさっきの主張は、見当違いの大ハズレってことだよ」

安藤「なっ!?」

国定「さあ、安藤クン! ボクと勝負してくれるよね!?」


国定「それは違うよ……」 反論!


国定「瑠散さんが保健室で毒を取ったなんてありえないのさ……」

国定「……キミはボクの反論を打ち破る事ができるかな?」

何が勝負だ、どこが面白いんだよ……こんなヤツに負けてたまるか!

[反論ショーダウン 開始]

コトノハ>>427
【毒薬(遅行性)】
【絆創膏】
【注射器】
【瑠散の部屋の捜査結果】


国定「まずそもそもの話なんだけどさ……」

国定「瑠散さんが本当に今日、ひざの治療をしたって確証はあるのかな?」

国定「もしかしたらもう【怪我は完治して】いて……」

国定「保健室に行く必要なんか無かったかもしれないね?」

国定「だとすれば保健室に【注射器なんかあっても関係ない】ってことになるね!」


安価↓1 [【】を論破 or 助太刀しろ!]

【怪我は完治して】←【絆創膏】  正解!

安藤「その言葉、斬らせてもらう!」 論破!


安藤「瑠散があの日も怪我をしていたのは間違いないはずだ!」

安藤「瑠散のポケットに入っていた絆創膏、それが証拠だ!」

安藤「あの絆創膏は6枚つづりになっていて、そのうち3枚が使用されていたんだ」

原井「二日前のモノクマの騒動で1枚、昨日の朝に1枚、今朝も治療をしたとして1枚……計算は合います!」

安藤「お前の言っている事はただの難癖だぞ、国定!」

国定「ゴメンゴメン、キミがどこまで本気で主張しているのか分からなくてさ……」

国定「つい、安藤クンを試しちゃったんだよねえ」

安藤「お前……どこまでコケにすれば……!」

国定「さあ、むしろ本番はここから……」


国定「勝負続行だよ……!」 発展!

[反論ショーダウン 発展]

コトノハ>>427
【毒薬(遅行性)】
【絆創膏】(済)
【注射器】
【瑠散の部屋の捜査結果】


国定「確かに今日、瑠散さんは足の治療をしていたのは間違いない……」

国定「だけどそれでも、彼女が保健室に行ったとは思えないんだよね」

国定「だって瑠散さんは【絆創膏を持っていた】みたいだし……」

国定「【瑠散さんの部屋には消毒液があった】から……」

国定「足の治療をするなら彼女の部屋でもできたんだよ?」

国定「やっぱり安藤くんの推理には無理があるんじゃないかな?」


安価↓1 [【】を論破 or 助太刀しろ!]

【瑠散さんの部屋には消毒液があった】←【瑠散の部屋の捜査結果】 正解!

安藤「その矛盾、一刀両断だ!」 論破!


安藤「国定……お前は何を言っているんだよ?」

安藤「瑠散の部屋からは証拠らしきものは何も発見されなかったはずだ!」

国定「キミの方こそ何を言っているのか分からないなあ……」

国定「あの部屋には消毒液があったはずだよ? ちゃんと捜査はしたのかな?」

不動「……なぜ二人の意見がここまで食い違っている……?」

真理木「……誰か安藤と国定の他に、瑠散ちゃんの部屋を捜査した人はいる?」

稲本「あー、オレ、瑠散ちゃんの部屋を捜査したけどさぁ……」

稲本「たしか消毒液ってあったはずだぜ?」

安藤「…………え?」

伊田「俺も……瑠散の部屋でそれらしいのを見かけたぜ」

目賀「拙者も消毒液は確認したでござる、しかとこの目で!」

安藤「ば、バカな、そんなはずは……!」

国定「じゃあ、満さんにも確認してみようか?」

満「……………………」

国定「満さん、キミなら知っているんじゃないかな? お姉さんの部屋に消毒液があったかどうか、さ」

満「………………あの消毒液は……前にボクとお姉ちゃんが部屋に持ち込んだんだ……」

満「………………だから、間違っているのは……安藤、くん」

安藤「な……!」

国定「……決まりだね。なんで安藤クンがこんな嘘をついたのかは分からないけど……」

国定「確かに瑠散さんの部屋には消毒液があった、だから保健室に行く必要もなかったってことだね」

安藤「いや、確かに部屋には何も……!」

大田原「往生際が悪いぞ! 漢ならすっぱり認めんかい!」

伊田「というかこのタイミングで嘘をつくっつー事は……安藤が犯人なんじゃねえのか?」

不動「そういえば安藤には内通者の疑いがかかっていたな……」

椰和原「そ、そそ、そういうことなんですか、安藤さぁん……!?」

安藤「ちょ、ちょっと待てよ、どうしてそういう事になるんだよ!?」


皆が俺を疑いだしている……
ダメだ……このまま俺に投票したら皆が死んでしまう……!
どうにかできないのか……!?

桐子「ちょっと待つっす!」 助太刀!


安藤「……桐子!?」

国定「…………何か言った、桐子さん?」

桐子「異議があるっつってんすよ。あたしも瑠散ちゃんの部屋を捜査したんすけど……消毒液なんか見てねーんすよ」

国定「へえ、不思議なこともあるんだね、見落とした人が二人もいるなんてさあ……証拠は、あるのかな?」

桐子「証拠とは言えねーっすけど……根拠ならあるんすよ!」

そう言って桐子は懐からメモ帳を取り出す。そこに描かれていたのは……

桐子「捜査した場所のスケッチっす。裁判に使えるんじゃねーかと思って……」

目賀「なんと正確なスケッチ……流石、超高校級の画家でござるな」

桐子「国定、消毒液を見たのは部屋のどこっすか?」

国定「……瑠散さんの部屋のメモ帳の横、だよ」

桐子「……やっぱり描かれてねーんすよ、このスケッチにはそんなものは!」

原井「……私も同意します! 桐子さんのスケッチで確証を得ました。あの部屋には証拠はなかったように思います」

本多「僕も……自信なかったんですけど、やっぱり消毒液は無かったんじゃないかなって……」

安藤「桐子、原井、本多……お前たちも見ていないのか?」

国定「よかったね、安藤クン。賛同者がこれだけいるってことは、嘘つきの汚名はまぬがれたんじゃないかな?」

安藤「お前が言い出したんだろ……!」

真理木「だけど……どうして? なぜ消毒液を見た人と見ていない人で別れるの……?」

 「ふふ、ふふふふ……うくく……」

大田原「だ、誰じゃ笑っておるのは? ワライタケでも食いおったか?」


御々崎「ふふふ……ふふ、ふふふ……」

本多「み、御々崎さん?」

伊田「てめえ何笑ってやがる! 国定もそうだが、宴会やってるわけじゃねえんだぞ!」


御々崎「ふふふふふ…………うぷ」

御々崎「うぷぷぷぷぷぷ……アハッ、アハハハハハハッ!」

ミリア「ミミちゃん……なんだかコワイです……」

不動「……いつになくゴキゲンだな、何があった?」

御々崎「アハッ……アンタたちさぁ、混乱した? 困惑した?」


御々崎「……『絶望』したぁ?」

モノクマ「うぷぷぷぷ……ぶひゃひゃひゃひゃひゃ!」

モノクマが御々崎に同調するように、共鳴するように笑い出す。
一体何が起きてるんだ……?

目賀「きゃ、キャラが変わってるでござるよ、御々崎殿?」

安藤「御々崎、国定レベルでお前もおかしいぞ、どうしたんだよ!?」

国定「ひどいなあ、安藤クン……」

御々崎「……安藤、教えてあげようか? アンタが消毒液を見れるワケないのよ、だって消毒液は……」

御々崎は服の中から何かを取り出す。それは、まさか……

御々崎「……私が隠し持ってたからー! アハッ、アハハハハッ!」

本多「……えええっ!?」

稲本「は……はああああああああああ!?」

真理木「どういう事よそれ! 証拠品を、隠した!?」

目賀「そんな事をする意味が全く分からんでござるよ!?」

御々崎が消毒液を……隠した? それって……

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あれ、部屋の前にいるのは……国定か。

国定「やあ、安藤くん。捜査は順調かい?」

安藤「順調……かは分からないけど、あとはここを調べるだけだと思う。国定はもう瑠散の部屋は調べたのか?」

国定「さっき調べ終わってね、今ちょっと考えをまとめてるところでさ……。確か今は御々崎さんが捜査中かな?」

そのとき瑠散の部屋のドアが不意に開く。

御々崎「……なんだ、安藤か」

なんだって何だよ、なんだって……。


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あの捜査の時にか……!

伊田「てめぇふざけた事やりやがって! 自分のやった事が分かってんのか!? 命かかってんだぞ!?」

御々崎「別に、それで死んだってどうでもいいし……」

椰和原「死んでもいいって……え、えええええ!?」

安藤「……お前の目的は何なんだよ、こんな事をする意味はなんだ!?」

御々崎「あたしはただアンタたちが絶望するのを見たいだけ。だってあたしの才能は……」


御々崎「……【超高校級の絶望】だから! うぷぷ……アハハハハッ!」

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  【超高校級の絶望】   御々崎 純(みみさき じゅん) 

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モノクマ「……うぷぷぷぷ、うぷぷぷぷぷぷぅー!」


何が起きてるんだよ……絶望ってなんだよ……!

まだ瑠散が毒を受けた場所も、毒の入っていた凶器も分からないってのに……!

俺達は……この事件を解決できるのか……?


【学級裁判 中断!】

問題児が二人発覚したところで今日は終了です、お疲れ様でした
学級裁判の後半は明日か明後日になると思います

前半、後半と分けていますが問題数的にはすでに6、7割ほど終わっています
つまり裁判の残りは3割だべ!

謎解きの難易度とかどうですかね?
大田原の反論で悩むかと思ったら別にそんな事はなかったぜ

助太刀が概ね好評で安心しました、よかったです
難易度も悪くはなさそうですね。
今日はお付き合いいただきありがとうございました!

今日の更新は無理そうなので明日の夜頃に更新します

今日の21時頃に再開します
よろしくお願いします

【学級裁判 再開!】


ミリア「ミミちゃんの才能が、【超高校級の絶望】だったなんて……!」

ミリア「…………でもそれってどういう才能なんですか?」

国定「絶望の才能か……ざっくり言うとものすごく迷惑な人ってことじゃないかな?」

椰和原「ざっ、ざっくりしすぎですぅ!」

不動「……確かモノクマも同じことを言っていたな……絶望させてやる、と」

伊田「けっ、つまりそういうことだろ! 御々崎はあのモノクマと通じていた内通者ってことだ!」

モノクマ「うぷぷぷぷ……」

御々崎「うぷぷっ、本当にそう思ってんの?」

安藤「……とにかくお前が捜査中に消毒液を隠したんだな?」

御々崎「アハハッ、そう言ってんじゃん! こんな重要な証拠品が無くなるなんて……絶望的でしょ?」

大田原「ならその消毒液をよこさんかい!」

大田原は御々崎が持っている消毒液をひったくる。

大田原「確かにこれはまごうことなき消毒液……他の者にも回すぞ!」


これが瑠散の部屋にあった消毒液か……これがあったということは朝に保健室に行く必要は無かったことになる。

……あれ? この消毒液、容器の上部に小さな穴が空いているな。

……確かにこれは重要な証拠品かもしれない。


[コトダマゲット!]

【消毒液】
瑠散の部屋にあった消毒液。御々崎が隠し持っていた。容器の上部に小さい穴がある。

【御々崎の隠蔽】
御々崎は捜査中に証拠品である消毒液を隠した。消毒液の存在を知っていたのは国定、御々崎、稲本、伊田、目賀。

稲本「御々崎ちゃんが内通者ってことは……やっぱクロも御々崎ちゃんってことか!?」

原井「どうなのですか、御々崎さん! あなたは本当に内通者、そしてクロなのですか?」

御々崎「うぷぷ……どうでしょう? アハッ、教えなーい!」

伊田「なめやがって……証拠品も隠してるし、裏切り者で間違いねーだろ!」

御々崎「アハハハッ、アハッ、アハハ…………」

御々崎「……あはは、あは、はは………………はあ。」

御々崎「……絶望的に飽きた、疲れた、ダルい。もーいいからとっとと裁判進めてよ……」

本多「え、えええええええ!? いきなりテンションが下がるんですか!?」

目賀「キャラがブレすぎでござろう!」

桐子「いつもの御々崎にもどったっすね……何だったんすか今の?」

真理木「御々崎さんは何も教えてはくれないみたいだし……とりあえず今まで分かったことをまとめましょうか」

真理木「瑠散ちゃんの死因は毒死……使われた毒薬は即効性と遅行性の二種類」

真理木「けど即効性の毒薬が使われた可能性は低いから、今は遅行性の毒薬の線を追っている……」

真理木「議論では朝食中に食堂で服毒した説は否定されたわね」

国定「そして安藤クンが主張した保健室が服毒の現場っていうのも、消毒液の存在によって否定されたね」

椰和原「そ、それでそのぅ……け、結論としては何が分かったんですか……?」

御々崎「……はっ、決まってんじゃん。アンタたちはこれまでの議論で、凶器も、服毒の現場すらも分かってないってコト」

稲本「それって……ヤッベーじゃん! 現場もまだ分かってないって!?」

モノクマ「うぷぷ……ちなみに裁判にもタイムアップはあるよ?」

桐子「御々崎に付き合ってる場合じゃねえっす! 早く議論を!」

御々崎「うぷぷ……いい感じに絶望的じゃん……」


瑠散が服毒した現場……議論の時間が無くなる前に突き止めないと……!

[議論 開始!]

コトダマ>>427>>493
【注射器】
【アリバイについて】
【瑠散の部屋の捜査結果】


国定「瑠散さんが服毒した現場……一体どこなんだろうね?」

本多「【多目的ホール】の可能性……本当に無いんですか?」

大田原「【食堂】にあった可能性をもう一度検討するべきである!」

原井「今日の治療は【瑠散さんの部屋】でおこなっていたから……」

原井「少なくとも朝の時間に【保健室】には行ってないということでしたね」

稲本「オレ的勘によると、現場は【ランドリー】だ!」

真理木「……必ずどこかに《服毒した現場がある》はずよ!」

御々崎「……もしくは《どこにも無い》んじゃない?」

伊田「てめえは黙ってろ!」


安価↓1 [【】を論破 or 《》に同意しろ!]

まさか『どこにも無い』→注射器同意か?

不正解!


安藤「まさか御々崎の意見が正しいのか……?」

真理木「いえ、瑠散ちゃんが毒死している以上どこかに服毒の現場があるはずよ」

御々崎「うぷぷ……残念でした」

みんなの俺に対する心証が悪くなったみたいだ……

[発言力 5.0 → 4.0]


……落ち着いて考えよう。俺の瑠散が保健室に行ったから現場、という考えはそれほど間違っていなかったはずだ。

だが、瑠散は保健室には行っていない……なら現場はどこだ?


[議論 開始!]

コトダマ>>427>>493
【注射器】
【アリバイについて】
【瑠散の部屋の捜査結果】


国定「瑠散さんが服毒した現場……一体どこなんだろうね?」

本多「【多目的ホール】の可能性……本当に無いんですか?」

大田原「【食堂】にあった可能性をもう一度検討するべきである!」

原井「今日の治療は【瑠散さんの部屋】でおこなっていたから……」

原井「少なくとも朝の時間に【保健室】には行ってないということでしたね」

稲本「オレ的勘によると、現場は【ランドリー】だ!」

真理木「……必ずどこかに《服毒した現場がある》はずよ!」

御々崎「……もしくは《どこにも無い》んじゃない?」

伊田「てめえは黙ってろ!」


安価↓1 [【】を論破 or 《》に同意しろ!]

これはコトダマ記憶と見た
『瑠散の部屋』→『服毒した現場』

《服毒した現場がある》←【瑠散さんの部屋】 正解!
[発言力 4.0 → 4.5]


安藤「それに賛成だ!」 同意!


安藤「瑠散が毒を受けたのは、瑠散自身の部屋だったんだ」

桐子「瑠散ちゃんの部屋って……なんでそんなところで服毒するんすか?」

安藤「もちろん、あの部屋には今回の事件の凶器があったからだ」

目賀「凶器……しかし、あの部屋に食べ物の類は無かったでござるが……?」

ミリア「ミミちゃん、また隠してたりしてませんよね!?」

御々崎「ハッ、してないっつーの……」

国定「大丈夫かい、安藤クン? キミは一度間違えてるんだよ?」

国定「なんで瑠散さんの部屋で服毒したのか……その根拠、凶器を示してもらおうかな」

安藤「……ああ、今度は間違えない」


つきつけてやる……瑠散の部屋が服毒の現場だったという根拠……

今回の事件の『凶器』を……!

安価↓1 [コトダマリスト>>427>>493から証拠を提示しろ!]

【消毒液】 正解!
[発言力 4.5 → 5.0]

安藤「これで間違いない……!」


安藤「凶器……それは御々崎が隠し持っていた【消毒液】だ」

大田原「何ィ!? 瑠散は食べ物から毒を受けたわけではなかったのか!?」

安藤「大田原、その消毒液の上部をよく見てくれ。小さい穴が空いてるだろ?」

大田原「……おお、確かに空いておるぞ! しかしなぜこんな穴が?」

安藤「それはこの消毒液に毒を入れたからだ。……保健室の【注射器】でな」

真理木「……やっぱりあの注射器は事件に関係していたのね」

安藤「この消毒液に毒薬を入れれば、瑠散が使ったときに傷口から毒が侵入する……」

安藤「これが犯人の使ったトリック、毒の経路だったんだ……!」

原井「朝時間になれば瑠散さんは治療のために傷の消毒をする……犯人は瑠散さんの怪我を利用したのですね……」

目賀「凶器が毒薬入りの消毒液とは……皮肉にも程があるでござるな」

伊田「コイツ……よりにもよって凶器を隠しやがったのかよ!」

御々崎「うぷぷ……」

満「………………あの消毒液に、毒が……」

国定「うん、凶器はあの消毒液で間違いないだろうね。毒薬の発症時間もピッタリだ」

国定「ところでモノクマ、ちょっと質問いいかな?」

モノクマ「はいはい、なんでしょう? 残ってるライフラインはテレフォンだけだよ?」

稲本「ミリオネア?」

国定「瑠散さんが消毒液で死亡した場合、これって見方によっては自殺ともとれるよね?」

国定「だって彼女は自分から毒をとったんだから。……その辺どうなのかな?」

モノクマ「……ここでボクが自殺って言ったら裁判が終わっちゃうでしょ? 裁判にドロップアウトなんてありません!」

モノクマ「よって今回の事件のクロは、あの消毒液に毒薬を入れた人とします!」

国定「……だってさ皆。事件の凶器が消毒液だって確定したみたいだね」

モノクマ「……あっー! 国定クン、ボクをハメやがったなー!」

国定「あはっ、はめたつもりは無いんだけどなぁ……失言してくれるか期待してただけで」

桐子「……騙す気マンマンじゃねーっすか」

不動「……抜け目ない奴だな」

本多「でもこれで事件の凶器と現場が判明した……大きな前進ですね」

目賀「しかし瑠散殿の消毒液が凶器ということは、犯人は部屋に侵入して毒を仕掛けたということでござるか?」

大田原「瑠散と満が持ち込んだ時に毒が入っていたとしたらさすがに穴に気づく……つまりそういうことじゃな!」

御々崎「……アンタ、さっき気づかなかったじゃん。目と頭、ちゃんとついてんの?」

原井「するとつまり、瑠散さんが部屋にいない隙に犯人は部屋に行ったという事になります」

原井「ここ最近で瑠散さんが部屋を空けたことといえば……」

桐子「……! 昨日の午後、料理の準備のために食堂に女子全員が集まってたっす! その間男子は何をしてたんすか!」

不動「…………俺達は、全員バラバラに行動していた。……アリバイはない」

真理木「ちょ、ちょっと! 昨日は班行動してなかったの!?」

伊田「わりい……探索もできねえし、正直そこまで気が回らなかったぜ……」

目賀「し……しかし大丈夫でござろう? 部屋にはカギがかかるでござる」

目賀「瑠散殿がちゃんとカギをかけていれば、部屋には入れない……あれ、そうでござるよな?」


瑠散の部屋にはカギがかかるから入れなかった……?

いや、そんなことは無いはずだ。あの証拠品がそれを示している。

……ただこの事実は知らない奴もいるみたいだな。


安価↓1 [コトダマリスト>>427>>493から証拠を提示しろ!]

【部屋のカギ】 正解!

安藤「これだ!」


安藤「目賀、瑠散は部屋にカギをかけることができなかったんだ。昨日、鍵を無くしていたんだからな」

目賀「…………そうなのでござるか!?」

安藤「ああ、残念だけどな……男子には犯行が可能だったことになる」

安藤「あの部屋に毒が仕掛けられた事を考えれば、瑠散が鍵を無くしたわけじゃなくって、犯人が事前に盗んだのかもな……」

不動「……そういえば、事件の前に瑠散から部屋の鍵の事を聞いていたのは誰だ?」

真理木「私と原井ちゃん、それと満ちゃん……たぶんその3人だけよ」

原井「ええ、瑠散さんが用心のために満さんの部屋に泊まるという事も、昨日聞きました」

国定「……瑠散さんが満さんの部屋に泊まった? ……へえ」

御々崎「……じゃあ、女子は全員容疑からはずれる……うぷぷ、私シロじゃん!」

伊田「ちっ、納得いかねーぞ、クソッ!」

不動「……今のところ容疑者は昨日の午後アリバイの無かった男子全員ということか」

稲本「えっ、マジで男子が犯人なのかよ!? お、お、俺じゃねーぞ!?」

椰和原「うう……誰が犯人なんですか……? わ、分かりません……」

国定「……あはっ、不動クンもう一人忘れてるんじゃないかな? 女子で犯行が可能だった人物をさ……」

安藤「女子に……? 可能だった奴なんているのか?」

国定「決まってるじゃないか……妹の満さんだよ」

安藤「なっ!?」

稲本「そ、そりゃねーだろ!? だって、瑠散ちゃんと満ちゃんは姉妹なんだぜ!?」

桐子「妹の満ちゃんが、瑠散ちゃんを……家族を殺すわけねーっしょ!」

ミリア「ミチルちゃんはそんなことしません!」

満「……………………」

国定「いやいやどうかなあ……だって瑠散さんを殺すチャンスが一番あったのは彼女なんだよ?」

国定「例えば瑠散さんが部屋で眠ったのを見計らって、瑠散さんの部屋に向かい毒を仕掛ける……」

国定「うん、なかなかよく出来た犯行計画じゃないかな?」

満「………………ボク、は……そんなこと……」

原井「国定くん……言っていい事と悪い事があります。……私は本気で怒りますよ?」

国定「……怖いなあ原井さん、可能性の一つを提示しただけだよ? 怒ってるなら……ほら、深呼吸、深呼吸」

安藤「満が瑠散を殺したなんて絶対にありえない……俺がそれを証明してやる!」

国定「へえ、証明? まさか妹だから、とかいう感情論じゃないよね?」


国定に見せてやる……ちゃんとした物証、満のアリバイを!

安価↓1 [コトダマリスト>>427>>493から証拠を提示しろ!]

【瑠散の書き置き】  正解!

安藤「これが証拠だ!」


安藤「……これは満の部屋に置いてあったものだ」

真理木「これって……書き置き?」

安藤「ああ、文面から読み取れば、瑠散から満へ書いたものだと分かる。そして文章の前半をよく見てくれ」

本多「『よく寝ているみたいだったから先に行くね。昨日も先に眠っちゃったし、疲れが溜まってるんだと思うよ』……」

本多「これって……瑠散さんは満さんより後に眠り始めて、起きたのは満さんよりも先ってことですよね?」

ミリア「じゃあ、ルチルちゃんが寝てるのを見計らうなんて、インポッシブル!です!」

安藤「そうなんだ。この瑠散の書き置きは、満のこれ以上ないアリバイ……きちんとした物証だ!」

真理木「瑠散ちゃんが残した最後のメッセージが、妹である満ちゃんを守ったって訳ね……」

満「………………お姉ちゃん……」

大田原「くうううう、泣かせてくれるな……瑠散よ……!」

安藤「……これで分かっただろ? 満が犯人なんてありえない……」

御々崎「……そうとは言えなくね?」

安藤「…………は?」

御々崎「だってさ、この書き置き、ホントにあのモデルが書いたワケ? そこの妹が書いた可能性だってあんじゃん」

安藤「な、何を言ってるんだよ!」

御々崎「だってそいつら双子でしょ? 筆跡だって似てるだろうし……自作自演っつーのもありえるじゃん!」

御々崎「姉を殺して、自分向けの感動のお手紙を作る……うぷぷ、絶望的すぎィ!」

目賀「また、テンションが上がってきたでござる……!」

不動「……しかし、妙な説得力はある。その可能性も無いとは否定できん」


御々崎が厄介なのを忘れていた……! 筆跡なんて言い出したらキリが無い。

そんなのを判別できる奴が……

原井「お待ち下さい!」 助太刀!


原井「……これは瑠散さんの字です。間違いありません!」

御々崎「……何でそんなの分かるのよ?」

原井「私は入学初日の自己紹介の時に皆さんの字を見せてもらいました。瑠散さんも同様です」

原井「私は皆さんの字を覚えている、だからこそ分かります。【超高校級の書道家】の才能にかけて断言します!」

原井「あの字は……あの明るくのびのびとした字は、瑠散さんのものです!」

原井……! 捜査の時には俺を疑っていたのに……助けてくれたのか?

御々崎「………………はあ、疲れた。じゃあもういーわ、そいつは犯人じゃないってことで」

桐子「また、戻ったっすね……本当なんなんすか、コイツ?」

国定「【超高校級の書道家】のお墨付きとあっちゃあ、疑う余地は無いね。満さんは完全にシロだよ!」

伊田「だからてめえが言い出したんだろうが……!」

国定「……じゃあ犯人が男子に絞られたところで、そろそろメインディッシュに入ろうか」

椰和原「め、メインディッシュ……? またご飯を食べるんですか……?」

国定「決まってるじゃない。メインディッシュの犯人当て、つまりこの事件のクロを見つけ出すんだよ」

本多「い、いきなりですかっ!? 犯人は男子……なんですよね?」

目賀「まさか国定殿がそう……なんて話ではないでござろうな?」

国定「うーん、どうだろうね?」

真理木「否定しないのね……」

国定「あはは、まあね。 ……安藤クンならもう分かってるんじゃないかな? 犯人が、さ」

安藤「……俺か!?」

稲本「お、おい安藤分かってるってマジかよ!? 教えてくれ!」

大田原「一体、毒を仕込んだ犯人は誰なんじゃあ!?」

不動「……分かっているのか、安藤?」

安藤「い、いやその……」

国定「安藤クン、キミなら分かるはずだよ……捜査の時、あの場所にいたキミならね」

伊田「けっ、どーせここまで引っ掻き回した国定が犯人だろ……」


捜査の時にあの場所にいた俺なら分かる……

……じゃあ、アイツがこの事件の犯人なのか……?

安価↓1 [怪しい人物を指定しろ!]

選択 伊田 正解!

安藤「お前しか、いないんだ……!」


安藤「……伊田、聞きたいことがある」

伊田「あ? なんだよ?」

安藤「どうして……どうしてお前は……瑠散の部屋に消毒液があったことを知っていたんだ?」

伊田「はあ? そんなもん見たからに決まってんじゃねえか、捜査中によ」

安藤「それはおかしいんだよ……! 瑠散の部屋を捜査した時の事を思い出してくれ……」

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━━━━━━
 ― 瑠散の部屋 前 ―

瑠散の部屋から出ると国定がまだ部屋の前で思索を巡らせていた。

御々崎はどこかに行ったみたいだ。

国定「安藤くん、部屋の捜査が終わったんだね。成果はどうだった?」

安藤「ああ……」

何も見つからなかったけど……


返答に困っていると、食堂の方から何人かこちらに向かってきた。

原井、桐子、伊田、本多の4人だ。

安藤「あれ、4人は班で行動してるのか?」

桐子「そういうわけじゃないんすけどね」

本多「食堂でたまたま会って、全員まだ瑠散さんの部屋を調べてなかったので捜査に来たんです」

原井「安藤さん達は部屋はもう捜査しましたか?」

安藤「ああ、うん、まあ……」

成果は出なかったんだけどな……。

伊田「なんだ、はっきりしねえな。まあ俺たちで捜査するから構わねえけどよ」

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安藤「お前が瑠散の部屋を捜査したのは御々崎よりも後……すでに消毒液が隠された後だったんだよ」

伊田「……何だと……!」

国定「伊田クンがなぜ見たはずのない消毒液の事を知っているのか? 決まってるよね……」

国定「……それは彼自身があの部屋に毒入りの消毒液を仕掛けた張本人だったからだよ……!」

伊田「がっ…………!」

真理木「伊田……! アンタがまさか……瑠散ちゃんを?」

本多「う……嘘ですよね、伊田さん……?」

稲本「マジか? マジなのかよ、伊田!?」

国定「御々崎さんが消毒液を隠したおかげで、伊田クンの言動に矛盾ができた……」

国定「あははっ、御々崎さんのファインプレーだね!」

御々崎「は、はああ!? 私のおかげって……何それサイアク!」

安藤「……どうなんだよ、伊田! なんでお前は消毒液の事を知っていたんだよ!」

伊田「…………………………反対だ」

安藤「……!」

伊田「反対だ……反対…………反対反対反対反対反対ッ、断固反対だッ!!」

伊田「俺が瑠散を殺した? 保健室に忍び込んでか? んなわけ無えだろがッ!」

伊田「大体てめえは昨日の午後に毒を仕掛けたっつったんだよなあ……! それもおかしいだろ!」

安藤「おかしいって……何がだよ?」

伊田「昨日の午後は男子8人が校舎内をバラバラに動いてたんだぞ? そんな中で誰にもバレずに保健室に忍び込めんのかよ?」

安藤「……! それは……!」

伊田「保健室に一人で出入りするところを見られたらアウトだろうが! これをどう説明すんだ!?」

大田原「確かにワシも昨日の午後、安藤や稲本と会ったしのう……どこかしらに人はいたぞ?」

伊田「どうなんだ、説明してみろよ、ああ!?」


伊田のこの気迫と怒号……いつもより鬼気迫っているのは追い詰められているからだ……

怖気づいている場合じゃない……!

[議論 開始!]

コトダマ>>427>>493
【毒薬(遅行性)】
【注射器】
【アリバイについて】


伊田「昨日の午後は男子8人が校舎を動いていた……あの広くない校舎をだ!」

伊田「そんな中、【バレずに保健室に出入りする方法は無え】んだよ!」

目賀「確かに拙者がぶらついている時も、保健室に出入りする者は見かけなかったでござるが……」

稲本「入ったけど【たまたまバレなかった】んじゃねえか?」

大田原「何かで体を覆い、【入る所を見られないようにした】とかはどうじゃ!?」

不動「……もしかすると昨日は【保健室に入った訳ではない】のかもな……」

本多「誰にもバレずに入る方法が無いんだったら、一体犯人は誰に……?」

国定「あはっ、この中に保健室に入る方法はあるのかな……?」


安価↓1 [【】を論破しろ!]

不正解!


安藤「不動、保健室に入って毒を入れたのは間違いないはずだぞ?」

不動「……安藤、よく考えろ。俺は『昨日』入った訳ではないと言ったのだ」

不動「……一応保健室の事は気にしていたからな。だが……出入りするような奴はいなかった」

安藤「そういうことか……」

不動「……というより、この場で糾弾するべき相手は分かっているだろうな?」

安藤「す、すまん……」

伊田「はっ、俺の正しさが証明されたな!」

みんなの俺に対する心証が悪くなったみたいだ……

[発言力 5.0 → 4.0]


……昨日犯人がした行動……それは犯行のすべてを決行したわけじゃないのかもしれない。

おそらく……あれは事前に準備をしていたのかも。


[議論 開始!]

コトダマ>>427>>493
【毒薬(遅行性)】
【注射器】
【アリバイについて】


伊田「昨日の午後は男子8人が校舎を動いていた……あの広くない校舎をだ!」

伊田「そんな中、【バレずに保健室に出入りする方法は無え】んだよ!」

目賀「確かに拙者がぶらついている時も、保健室に出入りする者は見かけなかったでござるが……」

稲本「入ったけど【たまたまバレなかった】んじゃねえか?」

大田原「何かで体を覆い、【入る所を見られないようにした】とかはどうじゃ!?」

不動「……もしかすると昨日は【保健室に入った訳ではない】のかもな……」

本多「誰にもバレずに入る方法が無いんだったら、一体犯人は誰に……?」

国定「あはっ、この中に保健室に入る方法はあるのかな……?」


安価↓1 [【】を論破しろ!]

【保健室に入った訳ではない】→【バレずに保健室に出入りする方法は無え】 正解!
[発言力 4.0 → 4.5]

安藤「その矛盾、撃ち抜く!」 論破!


安藤「伊田……確かにお前の言うとおり、昨日の午後に誰にもバレずに保健室に入る方法は無かったかもしれない」

伊田「はっ、やっと認めやがったか……あの日、男子に毒薬を用意するのは無理だ、分かったか?」

安藤「……本当にあの日に毒薬を用意したんだったらな」

伊田「……何?」

安藤「……犯人が昨日の午後にした行動は、瑠散の部屋に行って消毒液をすり替えることだけだったんだ」

安藤「それなら施設の少ない寄宿舎での移動だけ……機会を見計らえば誰にも見られずに決行できる」

椰和原「え、え……じゃあ、毒入りのしょ、消毒液はいつ用意したんですか……?」

安藤「おそらく二日前の夜時間……班長達のパトロールが終わった後だ」

真理木「パトロールの後……そうか、そういう事……!」

稲本「へ? でも俺達パトロールの事は秘密にしてたんだぜ? 見回りした時も保健室に近づく奴はいなかったし」

安藤「けれど班長だったらパトロールの時間帯も分かるだろ? というより終わった後に保健室に行けばいいんだ」

不動「なるほど……それならば誰にも見られずに凶器の消毒液を用意できる……」

安藤「そしてこの事が確実にできるのは班長である稲本、真理木、そして……お前だけだ、伊田!」

伊田「ぐっ……だったら稲本や真理木にも犯行のチャンスはあるってことじゃねーか!」

稲本「おっ、オレはやってねーって、マジで!」

国定「その中でも抜群に怪しいのがキミなんだよ……何しろさっきの消毒液の矛盾があるからね」

伊田「それは……勘違いしただけだ! 消毒液があるってことを!」

国定「いやいや、それはありえないよ……見たことのあるものを無かったと思う勘違いはあるかもしれない」

国定「けど見ていないものをあっただなんて思う勘違いは……普通、無いよね?」

伊田「はっ、くだらねえ。俺が勘違いしたのには理由があんだよ……納得できる理由がな!」

国定「…………へえ?」

安藤「お前にはあるっていうのか? 消毒液を知っていた理由が……」

伊田「俺が疑われる理由が消毒液だってんなら……その矛盾をブチ壊す!」


伊田「断固反対だぜ!」 反論!


伊田「俺は、俺が犯人じゃねえ事を主張する! 全員に認めさせてやる!」


消毒液の矛盾は伊田を疑う事になった大きな柱だ……ここを押し返されたら負けてしまう!

覚悟を決めて……戦うしかない!

[反論ショーダウン 開始]

コトノハ>>427>>493
【御々崎の隠蔽】
【消毒液】
【注射器】


伊田「俺が消毒液があったと勘違いしたのは理由があんだよ!」

伊田「瑠散の部屋にあった消毒液を見た事がある……事件より前にな!」

伊田「瑠散がモノクマのせいで足を怪我をした日に……」

伊田「俺は瑠散の部屋に【見舞いに行ってた】んだよ!」

伊田「そこで【消毒液を見かけた】、だから俺はその存在を知っていた!」

伊田「てめえのふざけた難癖で俺を犯人扱いしようだなんて、100年早えんだよ!」


安価↓1 [【】を論破 or 助太刀しろ!]

助太刀 満 正解!

安藤「お前なら、証明できるはずだ!」

満「ボクにも出来ることがあるのかな……」 助太刀!


安藤「満、お前なら分かるはずだ。伊田の主張の真偽が……!」


満「………………もう、やめようよ……」

安藤「……………………」

伊田「ハッ、残念だったな安藤! 満に聞くのは無駄みたいだぜ?」


満「…………もうやめよう………………伊田くん」


伊田「…………ああ?」

満「……ボクとお姉ちゃんが消毒液を部屋に持ち込んだのは……」

満「昨日の午後、女子が食堂に集まる直前の事だったんだよ……」

満「だから……お見舞いの時に消毒液を見ることなんて絶対にできないんだ……!」

伊田「な……何を言ってやがる……! 俺は……俺は……!」

安藤「……伊田、認めてくれ。満の証言は嘘なんかじゃない……真実なんだ!」


安藤「……もう一度最初から、この事件を振り返るぞ」

安藤「これが事件の真相だ……!」

[クライマックス推理 開始]


《Act.1》
この事件の始まりは二日前のモノクマの騒動で瑠散が怪我をしたことから始まったんだ。
原井が瑠散の治療をした際に毎朝ひざの傷の治療をするように提案し、瑠散もそれに従った。
……犯人はこの傷の治療を利用したんだ。

《Act.2》
モノクマの宣言があった夜に、班長達がパトロールを終えた後……
犯人は監視のいなくなった保健室に忍び込み、注射器で毒薬入りの消毒液を用意した。
保健室の注射器に使用された痕跡があったのもこのためだ。
そう、この事件の凶器は朝食やパーティー料理なんかじゃなくて、猛毒入りの消毒液だったんだ。
それも遅行性の毒薬、少量でも摂取すれば死に至る猛毒をな……。

《Act.3》
そして翌日の午後にそれを仕掛けるチャンスがやってきた。
女子たちが食堂に集まって次の日のパーティーの準備を始めたんだ。
犯人は班行動がないのを良い事に、事前に盗んでおいた部屋のカギで瑠散の部屋に侵入した。
そして瑠散と満が持ち出した消毒液を、用意していた毒入りのものと入れ替えたんだ……!

《Act.4》
事件当日の今日、満の部屋に泊まっていた瑠散は自分の部屋に戻り、そこで朝の治療をしてしまったんだ。
その消毒液が、犯人の仕掛けた毒入りの罠だとも知らずに……。
……そして時間は進み夜、パーティー中についに毒が発症した……
犯人の思惑通りにな……。

《Act.5》
けれど事件の捜査中に犯人にも予想外の出来事が起きた。
あろうことか御々崎が、事件の凶器である消毒液を隠してしまったんだ。
そのせいで御々崎の後に調べた人は、瑠散の部屋に消毒液があったことを知る事ができなかった……。
けれど犯人には消毒液の存在を見なくても分かっていたんだ、何しろ自分が仕掛けたものだからな。


そして、その知らないはずの情報を知っている奴こそがこの事件の犯人……
それはお前しかいないんだ、【超高校級の革命家】、伊田 狩亜!


COMPLETE!

安藤「これがこの事件のすべてだ……伊田、何か言い分はあるか?」

伊田「がっ…………がああああああああああああああぁ……!」


伊田「………………ねえよ……そんなもん……」


モノクマ「うぷぷ、議論の結論が出たようですね。それでは投票タイムと参りましょうか!」

モノクマ「では、オマエラはお手元のスイッチを押して、投票してくださーい!」

モノクマ「投票の結果、クロとなるのは誰なのか!?」

モノクマ「その答えは……正解なのか不正解なのかーッ!?」

モノクマ「うぷぷぷ!それではいきましょう!投票ターイム!」



━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

            ジャラララララ……


           ┃イダ┃イダ┃イダ┃


           チャララララララララ……!

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

ダン!


【学級裁判 閉廷!】

今回はここまで、お疲れ様でした。
裁判の終わりまでは平日のどこかで投下すると思います


まさか伊田だとは思わなかった
最後まで生き残る気もしてなかったけど

そういえば支援絵って張ってもいい?

裁判作るの本当に難しいですね……
後半が難易度が高かった、というより説明が足りなかったなあ、と反省

>>531
あるんですか!張ってくれると>>1が滅茶苦茶喜びます!

じゃあ支援絵投下します
原作ぽく描く技量はなかったけどよかったら
…誰か描いてくれないかな

ミリアちゃん好きです
http://www.dotup.org/uploda/www.dotup.org5099813.jpg.html

>>533
超かわいいい、こんな子に信頼されている安藤くんは幸せ者ですね。
ありがとうございます!

今日の10時頃からチャプター1終了まで投下します
平日中に上げるって言ってこんな遅くになって申し訳ない…

では投下します
安価はほとんどありませんが、後半に一つだけ用意してます。

モノクマ「はーい、正解正解、大正解!」

モノクマ「そう、今回の事件で瑠散さんを毒殺したクロは、伊田 狩亜クンなのでしたー!」

伊田「…………くっ!」

原井「本当、なのですか……!」

本多「まさか伊田さんが、そんな……!?」

満「……どうして……どうしてなの!? なんで……お姉ちゃんを殺したんだよ!?」

伊田「…………い……言え、ねえ……!」

満「……どうして、なんだよ…………うう、うああああ……!」

国定「……ま、大方の察しはついてるけどね。この事件の引き金、それは一つしかない」

真理木「それってやっぱり……二日前のモノクマの宣言よね……?」

不動「『内通者に必ずコロシアイを起こさせる』……つまり、伊田は……」

安藤「モノクマの……内通者、なのか……?」

モノクマ「ピンポンピンポーン! この事件のクロである伊田クンは、実は皆を裏切っていた内通者でーす!」

椰和原「え、ええっ! ……本当にな、内通者なんですか……?」

御々崎「へえ、ウルサイしウゼーと思ってたけど……まさかアンタがねー」

桐子「何でっすか、伊田……! アンタ、あんなにモノクマを嫌ってたじゃないっすか……!」

伊田「……言えねえ……!」

モノクマ「あ、伊田クンもうしゃべっちゃってもいいよ? キミのお仕事終了だからさ! お疲れっす!」

伊田「……言えるわけ、ねーだろ……! 今さら何が言えるってんだよ……!」

安藤「伊田……お前が内通者になったのには何か事情があるのか……?」

伊田「……無えよ、何も無え! ただ外に出てえから……ぶ、ぶっ殺した! それだけだ!」

満「ぐうう……ううう……!」

伊田「…………ぐ……!」

安藤「いや……俺にはそうは見えない。お前が殺人をするなんて、やっぱり何かが……」

モノクマ「うぷぷ、伊田クンが内通者になったワケ……それには海よりも深く、山よりも大きな理由があるのです!」

伊田「や、やめろ! 喋るんじゃねえ!」

モノクマ「うん、喋らないよ? 喋らないけど……キミに見せたものと同じものを見せるだけさ!」

伊田「なっ!?」

モノクマ「ではこちらの写真をどうぞ!」


裁判場のモニターに一枚の画像が映し出される。

その画像には年配の男性、そして小学生から高校生までの男女十数人が映っていた。

……それも、手と足を縛られた状態で。全員の表情には恐怖が浮かんでいた。

その表情の理由は間違いなく、彼らを取り囲んでいる異様な集団……。

武器を持ち、不気味なモノクマのマスクをかぶった人々だ……。

大田原「な……なんじゃあ、こりゃあ……!」

伊田「……見せんなって……言ってんだろうが……!」

モノクマ「この縛られてる人たちは、伊田くんが通っていた児童養護施設の院長と児童たち、周りのイカしたマスクメンはボクの下僕ってとこかな!」

椰和原「じ、児童養護施設……? 孤児院、って、コトですか……?」

モノクマ「……伊田クンはその昔、親から捨てられてしまったのです。家庭が困窮し、経済的な理由で育児放棄されたのでした」

ミリア「……カワイソウ、です……」

モノクマ「捨てられた彼は当初、親を憎み、世間を恨み、世をすねたわけですが、そんな彼を変えたのが……」

モノクマ「この写真に写っているオッサン……ナイスミドルの院長です!」

伊田「……先生を、バカにすんじゃねぇ……!」

モノクマ「すさんだ伊田クンを優しく包み込み、まるで親のように愛情を持って接してくれた先生……」

モノクマ「同じような境遇でともに育ち、お互いを心から信頼できる、もはや兄弟とも言える仲間たち……」

モノクマ「そんな大切な人たちを見捨てることなんてできないよね!」

目賀「人質をとったという事でござるか、なんと卑劣な……」

モノクマ「人聞きが悪いなあ……この写真を見せたあと、内通者になって! ってお願いしただけだよ?」

稲本「要するに人質じゃねーか! んで脅迫じゃねーか!」

不動「……えげつないな」

満「……伊田くんは人質を取られていたの……? 大切な人を……?」

伊田が孤児院の出身だったことは知っていた。孤児院の人たちに恩があることも聞いた。

アイツは、それを……大切な人たちを取られて弱みを握られていたんだ……

モノクマ「ま、そんな感じでスカウトしたら、気持ちいいくらいに裏切ってくれたね、伊田クンは。お主もワルよのう!」

原井「……でも、それは仕方のない事ではありませんか! そんな状況になったら、誰だって……」

モノクマ「いやいや、なかなかできることじゃないよ? クラスメートを15人も死に追いやろうとする覚悟なんてね」

国定「……15人? 伊田クン、キミは学級裁判のルールのこと……投票に失敗したらシロが全員死ぬことを知ってたのかい?」

伊田「お、俺は……」

モノクマ「当たり前じゃん! 内通者にはルールを事前に伝えてます。じゃなきゃあんな手の込んだ殺人をするわけないって!」

桐子「い、伊田……アンタ……!」

御々崎「へぇー、コッワー。あたしたち全員を殺す気だったんだ」

伊田「…………ぐっ!」

モノクマ「まあ多少罪悪感はあったかもね。……ねえねえ、毒殺する日にパーティーが決まったけど、どんな気分だった?」

モノクマ「やっぱり、これから瑠散さんが死ぬと思うと落ち着かなかった? それとも一周回ってワクワクのドキドキだった?」

モノクマ「なにしろ……キミのせいで楽しいパーティーのひとときが地獄絵図に変わるもんねえ……!」

伊田「がっ……うがああああああああ……!」

真理木「……もうやめてよ! こんな……こんな人の心を痛めつけるような事なんて!」

モノクマ「えー……。まあそっか、夜に事件が起こったからもう夜時間とっくに過ぎてるし……」

モノクマ「そんじゃとっととアレ、いっときましょうか!」

本多「アレ、って……?」

モノクマ「うぷぷ、忘れた? 裁判の後のみんなのお楽しみ……おしおきでーっす!」

おしおきって確か……処刑のことじゃないか!

安藤「ちょっと待てよ! 伊田は……お前の命令で殺人をしたんじゃないか! それなのにおしおきって……!」

モノクマ「内通者だろうが、身内だろうが関係ないよ? ルールは絶対なのです!」

モノクマ「そもそも、いくら命令されたからって殺す気が無ければ殺人なんて起きないわけですし……」

伊田「……ま、待て……! 先生は……兄弟たちは無事なんだろうな!?」

モノクマ「……キミに答える必要ないよね? どうせこれからおしおきだしさ」

伊田「答えろ……答えろよ……くそっ! せめて無事かどうかを……」

モノクマ「あのねえ、伊田クン。キミだって問答無用で瑠散さんを殺したじゃない」

モノクマ「キミだけ待ってとか教えろとか、不公平ってもんじゃない? それでも平等を訴える革命家なの?」

伊田「ぐ……!」

モノクマ「……伊田クンも静かになったところで、それでは!」


モノクマ「【超高校級の革命家】である伊田 狩亜クンのためにスペシャルなおしおきを用意しました!」

伊田「…………すいません、先生、兄弟……。俺は……」

モノクマ「それでは、はりきっていきましょう!」

伊田「アンタたちの希望にはなれなかった……」

モノクマ「おしおきターイム!」

伊田「……くそ……ちくしょう……!」



ヴーン……

ピコッ☆

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

          GAME OVER


       イダくんがクロにきまりました。
       オシオキをかいしします。

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

裁判場の席でうなだれている伊田……

突然、裁判場の扉が開き、そこから出てきた首輪が伊田を捕らえる。

伊田は首輪にものすごい勢いで引きずられ、裁判場から連れ去られた。

もがきながら伊田が行きついた先は……小型ジェット機、そしてその勢いのままジェット機の胴体に縛り付けられた。

目だし帽をかぶったモノクマが運転席に乗り込み、勢いよく発進させ、空に飛び立つ。

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

      超高校級の革命家 伊田 狩亜 処刑執行
            『革命万歳!』

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

離陸したジェット機は急降下、急上昇、急旋回、一回転、きりもみ回転……

モノクマは華麗なアクロバット飛行を次々に披露する。

伊田が括り付けられていることもお構いなしに……。

縛られてなすすべもなく、衝撃をもろに受けている伊田は、目を回し苦悶の表情を浮かべる。


しばらくするとジェット機は姿勢を安定させた。

そして直進する先には……モノクマの頭が頂上にかたどられた趣味の悪いビルがあった。

ビルに向けてジェット機はどんどんスピードを上げていく。

事態に気づいた伊田はなんとかもがこうとするが、どうすることもできない。

運転席のモノクマはパラシュートで緊急脱出を行う。

徐々に近づいてくる目の前のビル……伊田はこらえきれずに目を瞑った。そして――

ジェット機は勢いよく衝突し、爆発した……。


……画面の煙が晴れると、裁判場のモニターに映っていたのは……

煙を上げて半壊しているビルと、パラシュートで浮きながら敬礼をしているモノクマの姿だけだった……。

安藤「……なんだよ、これ……!」

裁判場のモニターに映った伊田への壮絶なおしおき……

それはまぎれもなく処刑……そしてまぎれもなく絶望そのものだった。

モノクマ「いやっほう! エクストリームッ! アドレナリンが、きてるきてるぅーーーーー!」

本多「う、うわあああああ!! 伊田さぁぁぁん!!」

大田原「い、伊田あああああああああああ!!」

椰和原「あわ、あばば、あわばばば……」

ミリア「今の映像はトリックなんかじゃなかったです! カ、カルアくんはどうなったんですかっ!?」

稲本「お、オレ、マジで吐きそう……!」

原井「あまりにも惨すぎます……!」

国定「へえ……なかなかショッキングな映像だね」

御々崎「……………………」

モノクマ「どうすかどうすか、このアトラクション! 御々崎さん、アドレナリン染み渡ってるぅ!?」

御々崎「…………え? ああ……いいんじゃ、ない」

モノクマ「ありゃ……まあいいや」

オシオキのクオリティ高いな

満「…………こんなのって……そんな……でも……」

モノクマ「……わかる、わかるよ満さん。なんでキミのお姉さんが死ななきゃならなかったのか、そう考えてるんでしょう?」

満「え……?」

モノクマ「でもねえ……それって仕方ないんだよ」

満「……仕方ない?」

モノクマ「伊田クンだって殺人を犯す理由があったんだ。しかも大切な人のためにね」

モノクマ「瑠散さんが今回殺されたのだって、たまたま足を怪我したから狙われたんだよ?」

モノクマ「だから、仕方がない! どうしようもなかったんだよ!」

満「仕方がない……? お姉ちゃんが死んだのが仕方がない……!?」

満「そんな……そんなぁっ!! う、うう、うあああああああ……!」

真理木「み、満ちゃん落ち着いて!」

モノクマ「うぷぷ……ぶひゃひゃひゃひゃひゃ!」



安藤「……ふざけるな!」

一体どこでオシオキしてるんだという謎
やっぱあの事件のオマージュかなこれ

そんな感じのステージセットがあるんだと予想
原作の1もやたらと大掛かりなセットがあったし

モノクマ「ほえ?」

安藤「ふざけるなよ……全部……全部お前のせいじゃないか!」

モノクマ「……だから言ってんじゃん、仕方のない、不幸な出来事だったって!」

安藤「仕方ないわけないだろ……! 人が死ぬことが、人を殺すことが仕方ない事のわけないだろ!」

安藤「瑠散が死んだのだって……伊田が殺人をしなければならなかったのだって……」

安藤「全部……ぜんぶぜんぶ……お前のせいじゃないかっ!」

真理木「安藤……」

満「……う、ううう……」

モノクマ「うぷぷ……少年の主張ってやつ? まあ、どう思おうと勝手だけど……ここではルールが全てだからね」

モノクマ「ここから出たければコロシアイをするしかないし、学級裁判に負けたら……即ジ・エンド!」

モノクマ「生き残る為には……殺し合うしかないってね!」

モノクマ「そういう意識をもってこれから生活してくれると、先生としては嬉しいなって!」

不動「まだ続ける気なのか……こんな悪趣味なことを」

桐子「完全にイカレてるじゃないすか……!」

目賀「もう勘忍でござるよ……」

モノクマ「うぷぷ……そんじゃ、バイナラー!」

モノクマが去っていき、一気に静まる裁判場……

その沈黙は初日の入学式が終わった後とよく似ていた……あの時よりも濃い絶望が漂っている以外は……

満「……う、うう…………」

安藤「……くそ……!」

やり場のない悲しみと怒り……誰一人として喋ることができなかった。

事件は解決しても……誰の気も晴れていなかった。

これからも続くコロシアイ学園生活という現実に……絶望に、誰もが押しつぶされそうだった……。

【6日目 夜】

 ― 安藤の部屋 ―


……………………。

……あれから、誰が言うでもなく、皆は次々に裁判場を後にした。

時間的にはとっくに夜時間になっている。部屋につくとすぐにベッドに倒れこんだ。

眠たいわけじゃない。もう、何も考えたくなかった……。

今日一日で起きた……殺人事件、学級裁判、そしておしおき……。

いろんな事が起きすぎて心がパンクしそうだ……


 「ピーン、ポーン……」

部屋のインターホン……? 一体誰が……?


【捜査中にフラグを立てたため、自動でイベントに進行します】

ドアを開けると立っていたのは……満だった。

満「…………安藤くん」

安藤「……満? どうしたんだ、一体……?」

満「………………を言いに来たんだ……」

安藤「……え?」

満「……お礼、を……言いに来たんだ……」

安藤「……お礼?」

満はかすかにうなづく。

満「あのとき……裁判が終わって、伊田くんにも事情があったって知った時……モノクマにお姉ちゃんが死んだのは仕方ないって言われた時……」

満「ボクは……誰に怒りをぶつけていいのか、誰を憎めばいいのか分からなくて……感情が爆発しそうだったんだ……」

安藤「…………」

満「でもそのあと……安藤くんが、モノクマが全て悪いって言ってくれて……少しだけ心が楽になったんだ」

満「まるで、ボクの気持ちを代弁してくれたような気がして……だから、ありがとう、安藤くん……」

安藤「満……」

満「捜査の時も……犯人を見つけるって言ったこと、本当に守ってくれた。ボクは……安藤くんを内通者じゃないかって疑っていたのに……」

安藤「それは……瑠散を心配してたからだろ?」

満「……どうなのかな……本当はお姉ちゃん、安藤くんのことを信用していたんだよ」

安藤「…………ああ」

満「それを知っていたはずなのに……。この前のお見舞いを追い返したのだって……本当は、ただボクが怖かったからだけなのかもしれない」

満「ボクはお姉ちゃんの為にやったと思いこんでいたけど……全部、余計なことだったのかな……」

満「……結局ボクは、お姉ちゃんを……守る、事が……できなかった……」

安藤「…………」

満……お前がやったことは余計な事なんかじゃない。

瑠散はお前の事を大切に思っていた、そして満に感謝していたはずだ。

どうにかして瑠散の思いを伝えることはできないか……?


安価↓1 瑠散にプレゼントを渡しますか?(渡す場合、アイテム名も記名)

[プレゼント]
聖徳太子の地球儀
オブラート
古代ツアーチケット
永遠のミサンガ

安藤「満……これを受け取ってくれ」

満にミサンガを手渡す。瑠散からもらったあのミサンガを……。

満「……え? これは……?」

安藤「瑠散から渡してほしいって頼まれたんだ。……満への『お礼』だって」

満「……! お姉ちゃんが? お礼ってどういう……」

安藤「瑠散が言ってたんだ……ここに来てから満にずっと支えてもらっていたって。満がいなかったらきっと挫けていたってな」

満「……そんな……ボクは何も……」

安藤「……お前が瑠散の為にしたことは、瑠散も分かってる。あいつは……瑠散も同じように満のことを思ってたんだよ」

満「…………うっ……」

安藤「……瑠散はこのミサンガを、満にきっと似合うだろうって言ってた。俺もお前に似合うと思う」

満「……あ、りがとう…………」

満はミサンガを大切そうに胸に抱く。

満「……今はまだ、無理かもしれないけど……きっと、いつか……立ち直るから……今は……」

安藤「……うん。今は泣いてもいい……と思うぞ」

満「…………うくっ……う、うああああああ……お姉ちゃん……お姉ちゃぁぁぁん……!」

…………これで良かったんだよな。きっと……

泣きじゃくる満を見守りながら、俺はほんの少しだけ未来への希望を感じていた。

満は確かに立ち直ると言った。その言葉は嘘じゃないはずだ。

きっと満なら……瑠散の死を乗り越えられると思う。

……失ったものはもう二度と戻らない。だけど、いや、だからこそもう二度と失っちゃいけないんだ。

何も失わず……全員で生きてここから脱出したい。

コロシアイ学園生活なんてゴメンだ。誰かと疑い合うなんてまっぴらだ。

生き残る為に、殺し合うんじゃなくて……生き残る為に、生き合うんだ。

そんな決意を、胸に秘めて……。



━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━


          CHAPTER 01

         「イキアウ」   END


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生き残りメンバー  14人

To Be Continued……


【CHAPTER 01  リザルト】

[現在の好感度] 【一言 or 安藤への評価】

稲本 詩紋……52
【マジかよ、瑠散ちゃんが……】

ミリア・カッパーフィールド……35
【こんな悲しい事なんてワタシが消しちゃいます!】

鳥羽 満……33
【ありがとう、安藤くん……】

鳥羽 瑠散……28 [DEAD]
【きっと満ちゃんは信じてくれますよ!】

椰和原 宗海……24
【う、ううう……コロシアイって……怖いです……!】

目賀 蔵丸……12
【瑠散殿、伊田殿……南無三】

伊田 狩亜……11 [DEAD]
【…………俺は……どうしようもねえ馬鹿野郎だな……】

本多 夕一郎……10
【こんな事がこれからも続くんでしょうか……】

不動 霜平……8
【……国定と85㎝、奴らは一体……】

国定 獏兎……7
【いやあ、なかなか面白い裁判だったね!】

真理木 優莉……5
【満ちゃん、大丈夫かしら……?】

大田原 大地……3
【ぐうう、なんということじゃあああああ!!】

原井 古止羽……4
【安藤くんには謝らなければなりませんね……】

桐子 未玲……0
【疑って悪かったっすよ】

御々崎 純……0
【…………ふん】


裁判で獲得したモノクマメダル……26枚
[ボーナス]スキル:イリュージョン……+3枚

現在のモノクマメダル……37枚

チャプター1が終了したところで今日は終わりです、お疲れ様でした!

>>545
そう言ってもらえるとありがたいです

>>547
それは……げ、原作でも宇宙旅行してたし……(震え声)

>>548
そういう風な解釈してもらえると助かります


質問意見感想などがあったらどうぞ。チャプター1のことでもキャラに関することでも構いません


乙!いい具合の絶望度だね!

桐子好きなのに好感度0だったなんて…
これは交流しなくちゃな
そういえば好感度ってMAXとかあるの?

御々崎より国定の方が厄介そうに感じるのは何でだろう
オシオキの反応見るに、あれ御々崎テンション上がらないの?って思ったし

あと満ちゃんをヒロインに推したい、けどミリアちゃんも捨てがたいです

>>559
一応100をMAXとして考えてます。
が、特に稲本が予想以上に高いので上限が上がる可能性もあるかもしれません。
好感度を上げるとスキル以外にも何かしらもらえる予定です。

>>560
御々崎……負けてもいいから絶望を求める
国定……裁判やコロシアイ学園生活をなるべく楽しんで勝つ

って感じですかね。どっちが厄介か……。
国定は、裁判に対するモチベーション的な意味で狛枝よりかはどちらかというと十神に近いキャラです。

あとヒロインは誰にでもなれる可能性はあります、とだけ

ミリアはフラグ席なのがなぁ……

しかしレベルの高い裁判だった
助太刀システムも面白くて新鮮だ

>>562
席順は男女交互になるようにしただけで後はランダムです。
主人公の隣が国定と御々崎だったらどう思われるんだろうか

裁判楽しんでいただけたようで、ありがとうございます!

そういえばチャプター終了時のプレゼントを取得してなかったんでここで……

[INFO]
プレゼント『怒りのプラカード』を手に入れました。(渡すことはできません)

『怒りのプラカード』……CHAPTER 01をクリアした証。大きく『反対!』とだけ書かれたプラカード。学生運動やデモでの必需品。



現在、チャプター2の書き溜め中です。おそらく月曜か火曜か、遅くて木曜からチャプター2にが始まると思います。
それまでにこんなの見たいとかあれば要望をどうぞ。

例:
・生徒のキャラ忘れたから現在の生徒情報
・チャプター1の事件について、アラも含めた蛇足的解説
・このキャラはこの時どんなことをしていたか(犯行を準備する伊田、捜査中の国定や御々崎など)
・瑠散がクロになっていた場合のおしおき

ルチルちゃんのオシオキみてみたい
あと伊田がクロにならなきゃ誰がクロ候補だったかとかある?
ネタバレとかになるなら答えなくていいけど

>>566
瑠散のオシオキ了解です、たぶん夜に投下します

チャプター1のクロはトリックの関係で男子ほぼ全員が候補です、候補に入っていない人もいますが。
あと稲本は精神値が高かったのでクロになる確率は低かったですね。

[おまけ 瑠散のおしおき]


ヴーン……

ピコッ☆

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

          GAME OVER


       ルチルさんがクロにきまりました。
       オシオキをかいしします。

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

南国のビーチ……の背景で飾られた安っぽいセットの前に瑠散はいた。

なぜか瑠散は水着姿になっており、その手首と足首は鎖につながれている……。

するといきなり手首と足首が操作され、瑠散は強制的にポーズをとらされてしまう。

サングラスをかけたモノクマが瑠散の前に現れ、カメラで撮影を始めた。

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

      超高校級のモデル 鳥羽 瑠散 処刑執行
 『春野ルチル、永久保存版グラビア特集 
            ~真夏のビーチでブリザード!?~ 』

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太陽を模したライトが瑠散を強く照りつける。

相当な温度らしく瑠散は汗を吹き出しながら次々とポーズをとらされていた……。

そんな瑠散を激写していくモノクマ。

するといきなりおしおきの舞台にどこからか雨が降りかかる。

雨はどんどん強くなっていくが、それでもモノクマは気にせず、撮影会は行われ続ける。

ついには雨は吹雪に変わり、雪が瑠散の体に吹きさらす。

瑠散は肩を震わせ、顔を青ざめさせるが、それでも手足は解放されない。

そして吹雪は猛吹雪になり、モノクマは吹っ飛ばされ、画面は吹雪で白んでいった……。


やがて画面に現れたのは……

魅力的なポーズをとりながら、氷漬けになった鳥羽 瑠散の姿だった……

以上瑠散のおしおきでした。

瑠散と満は二人そろっている状態だと、卒業のシステム上クロにはならないキャラなので、この二人のおしおきは結構レアです。
ただしチャプター1では瑠散の、チャプター2では満の被害者確率が上がる予定でした。
今は満だけなので、チャプター2での被害者確率は上がりませんが、クロになる可能性は普通にあります。


他にも要望や質問があればどうぞ

御々崎の才能バレは固定だった?

今日は更新できません、と一応報告


>>571
ほぼ固定です、少なくとも選択肢では変化しませんでした

事件で誰か消毒液を隠す役が必要
      ↓
やりそうなのが御々崎か国定

って感じです、国定が隠していた場合は才能バレはなかったかも、ぐらいです

今日の21時半頃にチャプター2始めたいと思います
よろしくお願いします


 『みんな飲み物持ったか?』

 『持っとるぞおおおおおおおお!!』

 『バッチリです!」』

 『わ、私も、もも、持ってます、いち、おう……』


……飲み物? ああ、そうか……今日は懇親パーティーだったな。

 『女子全員で心を込めて作った料理です、召し上がれ!』

 『うわあ……すごく大きなハンバーグとオムレツですね』

 『うめー、うめーよ! 肉も野菜も何もかも、なにより女子の手料理ってのが一番うめえ!』

 『……同感だ!』

皆、楽しんでるな。そうだ、俺達はこのパーティーで親睦を深めるんだ。
モノクマに屈したりしない。コロシアイなんて起こさない……


……コロシアイ?


 『げほっ、げほっ……!……ぐっ、えほっ!』

 『どうしたの!? 瑠散ちゃん!』

 『…………あ、れ?……』

 『……と、吐血……?』

 『…………み……ちる…………』

 『お姉ちゃん? お姉ちゃん!』

……コロシアイなんか……起きたりなんて……

 『がっ…………がああああああああああああああぁ……!』

 『正解正解、大正解! 今回の事件で瑠散さんを毒殺したクロは、伊田 狩亜クンなのでしたー!』

 『……どうして……どうしてなの!? なんで……お姉ちゃんを殺したんだよ!?』

 『何でっすか、伊田……!』

そう、だ……起きてしまったんだ……モノクマのせいで……
なら、確かこの後は……

 『【超高校級の革命家】である伊田 狩亜クンのためにスペシャルなおしおきを用意しました!』

 『それでは、はりきっていきましょう!』

やめろ……これ以上はやめろ……!

 『おしおきターイム!』

 『……くそ……ちくしょう……!』

ヴーン……

ピコッ☆

━━━━━━
━━━━━━━━━━━━
━━━━━━━━━━━━━━━━━━

              :
              :

安藤「うわあああっ!!」

ベッドから飛び起きてあたりを見回す。……落ち着いて確認すると自分の部屋だ。

安藤「はあっ……はあっ……!」

……今のは夢、か……?


━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━


          CHAPTER 02

  燃え上がる青春の絶望ダストボックス   (非)日常編


━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

【7日目 朝】

 ― 安藤の部屋 ―


ひどい夢だった……。……いや、夢じゃないんだ……。

昨日起こった事件、そして学級裁判は実際に起きてしまったことだ。
モノクマの脅迫によって伊田が瑠散を…………くそっ……


……昨日は部屋に来た満と別れたあと……確かベッドで横になっていつのまにか寝てしまったのか。

寝たのは夜遅くだったし、疲れなんて取れてるわけないな……。

時計を見るとまだ6時半、一応まだ夜時間だ。

食堂もまだ開いていないけど、また寝るのも……さっきみたいな悪夢を見そうで怖い。

早めに食堂に向かうか……。

 ― 寄宿舎 食堂前 ―


まだ朝時間のアナウンスも鳴っていないし、誰も来ていない……と思ったら先客がいた。それも……

国定「やあ、おはよう安藤くん。早いね」

安藤「国定……!」

昨日の裁判中……国定はいきなり豹変し、学級裁判をゲームだと言い切り楽しんでいる素振りさえ見せていた。
最後こそ一緒になって伊田を追い詰めたが、それでも……こいつには底知れない怖さを感じる。

安藤「……お前も早いじゃないか」

国定「いやあ……何だか目が冴えちゃってさ。安藤くんもかい?」

安藤「……まあ、そんなところだ」


こいつから何か聞くべきか……?


安価↓1
1.昨日の学級裁判について
2.瑠散と伊田のことについて
3.自由安価

選択 2

安藤「昨日は瑠散と伊田が……あんな事があったからな……」

国定「ああ……。彼らは残念だったね……」

事件とおしおき……。二人も死んだんだから……。

国定「本当に残念だよ、特に伊田くん……。彼はもう少しで勝てたっていうのに」

安藤「…………は?」

国定「いきなり毒殺をするなんて彼は良いセンスしてたね! ルールを知っていたとはいえ、最も特定しにくい犯行を選ぶなんてさ」

安藤「お、お前……何を……」

国定「御々崎さんのアレが無かったら、ボクたちは負けていたかもね……。 ま、それだけに伊田クンのあの失言はお粗末だったけど」

安藤「違う……俺が言いたいのはそういうことじゃない……!」

国定「え、違う? ああ、瑠散さんも残念だったね。彼女も生きていれば、このゲームに勝つチャンスはあっただろうに」

国定「妹の満さんと共犯で完全犯罪を起こす……なんていうのもあったかもね、あははっ!」

安藤「…………っ」


こいつはやっぱりどこかが……何かがおかしい。
学級裁判を、コロシアイ学園生活をゲームとしてしか見ていない……!


 キーン、コーン……カーン、コーン

 「オマエラ、おはようございます! 朝です、7時になりました! 起床時間ですよー!」

 「さぁて、今日も張り切っていきましょうー!」

安藤「…………」

話を切り上げて食堂に入ろうとすると、国定に呼び止められる。

国定「……そうだ安藤クン、これだけは言っておきたいんだけど」

安藤「……なんだよ」

国定「ボクはこのゲームに……『勝つ』つもりでいるよ。たとえどんな手をつかってでもね」

安藤「お前、それは…………もしかしてコロシアイに参加するってことか!?」

国定「ボクはこのゲームを本気で楽しみたいんだ。だから誰かがコロシアイを起こせば全力で謎を追及するし……」

国定「……ボクがクロになったら、全力で裁判を誘導する。もちろん、ボクに有利なようにね……」

安藤「……!」

国定「だからその時は……お相手ヨロシクね、安藤クン! ……学級裁判で、ね」

安藤「ふざけるな、そんなこと絶対に……!」

その時、個室から出てきたのか、横から声をかけられる。

真理木「あら、おはよう。 二人とも早いわね。……って、どうしたの?」

国定「おはよう、真理木さん。 ……何だか目が冴えちゃってね。昨日あんなことがあったしさ」

安藤「…………」

真理木「……そうね。あんな残酷な事……。 皆、今日の朝食に来れるのかな。……あれ、どうしたの安藤?」

安藤「いや……何でもない」

真理木「そう……?」

国定「…………」

気を抜けない、こいつだけは信用できない……。

              :
              :

 ― 寄宿舎 食堂 ―


本多「あ……。安藤さん、早いですね……」

原井「……お早うございます」

稲本「…………うっす」

不動「………………」

時間が経つと食堂には続々と人が集まってきた。やっぱり昨日の事があってかどことなく沈痛な空気が流れている。

無理もないよな、あんな事が起こった後じゃ……。


満「…………皆、おはよう」

真理木「あ、満ちゃん……」

満も遅れてやってきてほぼ全員が集まった……御々崎以外は。

満、昨日より持ち直したかもしれないがまだ沈んでるな……。
何か声をかけるべきか?

稲本「……おっす、満ちゃん!」

迷っていると先に稲本が動き出した。満を励まそうとしているみたいだ。

満「あ、おはよう、稲本くん……何か、用?」

稲本「えーと、あの、そのさ…………元気!?」

げ、元気って……。

本多「いや、いくらなんでもその声のかけ方は無いですよ!?」

桐子「こんな時に元気な奴がいるわけねーっしょ!」

満「え、えっとその……」

ミリア「……ミチルちゃん、シモンくんはミチルちゃんのコト心配してるんですよ!」

目賀「にしても、不器用にも程があるでござるよ……」

稲本「う、うっせ、うっせ!」

満「あ、そうなんだ……。心配してくれてありがとう、稲本くん」

稲本「いやあ、いいっていいって!」

真理木「こら、調子に乗らない。満ちゃんに気を遣わせてどうすんの!」

大田原「ぬははははは! まだまだじゃな、稲本!」


な、なんか一気に緊張感が無くなったけど……
まあ沈んでいるよりかはずっといいな。一人だったらこうやって空気を変えることも難しいだろう。

こうやって皆が居てくれて良かったかもな……。

皆の雰囲気が少し明るくなると、いきなり食堂の扉が開かれた。最後に来たのはもちろん……御々崎だ。

御々崎「ふわあ…………げ」

全員が食堂に揃ってるのを見ると、食堂を出て行こうとする。

真理木「あ、ちょっと御々崎さん! 誰か捕まえて!」

大田原「応ッ!」

扉の近くに座っていた大田原が素早く反応し御々崎を捕らえ、羽交い絞めにする。

御々崎「ちょ、やめろ、マジでキモいから離せって!」

大田原「観念せんかい、御々崎ィ!」

不動「……巨漢に取り押さえられる85㎝……。悪くない構図だ、くくく……」

本多「そういう目で見てる場合ですか!?」

桐子「変態はほっといて……逃がさないっすよ、御々崎。昨日のことについてゲロってもらうっす」

ミリア「隠し事なんてしたら、ムネミちゃんがオシオキしますよ! グーで!」

椰和原「な、何で私なんですかぁ!? あ、荒っぽいのはやめましょうよ……」

御々崎「…………ふん」

御々崎……昨日の裁判では高いテンションでいろいろと問題行動を起こしていた。
今は不機嫌ないつもの御々崎だが……こいつも謎が多い。

真理木「御々崎さん、いろいろ聞きたい事はあるけどまず……何で昨日、証拠品を隠したの?」

昨日の隠蔽……御々崎は昨日の捜査中に凶器である消毒液を隠した。
結果的にそれが伊田の失言につながったが……一歩間違えば事件は迷宮入り、俺達は処刑されていたかもしれない。

御々崎「はっ……言ったじゃん。隠せば裁判が混乱してアンタたちが絶望すると思った、それだけ」

目賀「その意味が解せないのでござるよ……絶望とは一体?」

御々崎「……自分で考えてよ」

真理木「じゃあ二つ目の質問。 『超高校級の絶望』ってなんなの? それは才能なの?」

真理木「あなたは……モノクマと何かつながっているの?」

御々崎「………………」

原井「……だんまり、ですか」

大田原「ぬうう、ワシが抑えているというのに何という図太さ……その精神力やよし!」

御々崎「うるせーし、いいから離せっつの……」

不動「……口を割らないのなら、拷問も辞さん。性的……いや、精神的な苦痛を与えるぞ?」

真理木「……セクハラはやめなさい」

稲本「ちょっと見てえけど、拷問とかひどいのはやめろって!」

桐子「心の声ダダ漏れっすよ、アホ!」

安藤「……拷問なんて馬鹿げたことはする気は無いけど、このまま喋らないんじゃ解放はできないぞ、御々崎」

御々崎「…………ちっ」

観念したか……? と思ったその時、あいつがあらわれた。

モノクマ「えー、拷問しないの? アイアンメイデンとかくすぐり棒とか貸し出そうかと思ったのに……」

椰和原「ひゃあっ!?」

本多「うわぁっ、モノクマ!?」

なぜかモノクマが現れた。こいつ、いつもいきなり現れるな……。

モノクマ「とにかく拷問だ、拷問にかけろ! なるべくグロく、なるべくエロく!」

真理木「……昨日の今日で何しに来たのよ!」

モノクマ「うぷぷ、そう怒らないで……オマエラに教えに来たのさ、この世界はまだまだ広いってことを! 東京ドームくらいには!」

稲本「微妙にせまくね?」

安藤「……つまりお前は何が言いたいんだよ? 用件はなんだ?」

モノクマ「えー、発表します! この学園は学級裁判を乗り越える度に新たな世界が広がるようになっているのです!」

目賀「新しい世界、とは……?」

モノクマ「いつまでも同じ空間で生活するんじゃツマンないでしょ? オマエラに刺激を与えるために学校の一部のシャッターを解放しました!」

国定「そういえば二階への階段、それに一階にもまだシャッターが閉じてて行けない所があったね……あれが開いたって事かな?」

モノクマ「探索はどうぞご自由に。そんじゃねー!」

一方的に説明を終えるとモノクマは去って行った。

椰和原「……え、ええっと、つ、つまり?」

本多「行ける場所が増えたってことですかね……?」

稲本「マジでか!? 探索行こうぜ今から!」

目賀「善は急げ、でござるな」

真理木「え、ちょっと……」

桐子「新しい場所、気になるっすね」

原井「どんな場所が解放されたのでしょうか……」

大田原「なんぞ脱出への手掛かりがあるかもしれん、行くぞおおおおお!!」

ミリア「レッツ、ゴーでーす!」

真理木「ちょ、ちょっと待って皆! 話したい事があるから探索が終わったら食堂に集まってね、って聞いてる!?」

真理木「……私も行こっ」


皆、食堂から出て行ってしまった……。残ってるのは……

御々崎「…………はあ、やっと解放された……」

安藤「お前は探索に行かないのか?」

御々崎「……別にいい。……そんなことよりお腹減ったし」

安藤「………………」

マイペースだな……。

まあ色々気になることはあるけど、今は御々崎の事は置いといて俺も探索をしよう。
まずは生徒手帳で地図を確認するか。

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校舎マップ1F
http://imgur.com/dZQoD7o.jpg

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
1.体育館 2.体育館前 3.女子トイレ 4.男子トイレ 5.保健室

6.購買部 7.玄関ホール 8.多目的ホール 

9.教室1-A 10.教室1-B 11.ラウンジ 12.焼却室
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

※ラウンジと焼却室が解放されました。


校舎マップ2F
http://imgur.com/41b72tk.jpg

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
21.教室3-A 22.教室3-B 23.娯楽室 24 視聴覚室

25.トラッシュルーム 26.化学室 27.化学準備室
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※マップは原作の3Fを改変したものです。

以下原作との変更点
・美術倉庫→視聴覚室
・美術室→トラッシュルーム
・物理室→化学室
・2Fからの階段→3Fへの階段
・4Fへの階段→1Fからの階段

また原作では美術倉庫は美術室からしか行けませんでしたが、視聴覚室は廊下から入れ、トラッシュルームとはつながっていません。

イメージしにくいかもしれませんが、各自脳内補完お願いします。

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一階も解放された場所があるようだけど、とりあえず二階から探索するか。

安価↓1

1.娯楽室
2.視聴覚室
3.トラッシュルーム
4.化学室


選択 1

 ― 娯楽室 ―

娯楽室か……なにか遊具でもおいてあるのか?

そんなことを思いながら部屋に入ると……

目賀「ふむ……これは手厳しい……」パチ

国定「あ、その手は悪手だね」パチ

目賀「なんと!?」

……国定と目賀が将棋を指していた。

安藤「お前ら、探索さぼって何やってるんだよ……」

国定「お、安藤クンもやるかい? チェスやオセロもあるよ」

安藤「いや、少しは悪びれろって」

目賀「いやはや、こうした娯楽は久々なもので……。超高校級の勝負師である国定殿と手合せしたいのもあって……」

目賀「ついむしゃくしゃしてやった、今は反省している。面目ないでござる」

安藤「反省してるかいまいち分からない謝り方だぞ、それ」

というか目賀は前の探索の時も稲本とランドリーでさぼってたような……意外と不真面目だな。

国定「やっぱりボードゲームはいいよね。思考がまとまってすっきりするよ」

目賀「この部屋には他にもダーツやビリヤード、雑誌の類もあるでござるな。これでも一応、この部屋の探索は済ましてるのでござるよ?」

安藤「それはわかったけど……この部屋には名前の通り娯楽になるものが用意されてるってことか」

国定「娯楽は人生を充実させる……うん、ここでの生活も潤うんじゃないかな?」

安藤「学園での生活を充実させるより、ここから脱出したいけどな……」

……まあ確かにビリヤードとかダーツはやった事ないし、面白そうだけど。


次はどこを探索するか……。
安価↓1

1.視聴覚室
2.トラッシュルーム
3.化学室

 ― 化学室 ―

化学室にやって来た。ここを探索しているのは、真理木、椰和原、本多の三人だ。
部屋には実験に使うような試験管やフラスコ、アルコールランプに薬品に……。
とにかく化学的なものでいっぱいだ。

本多「なんだか懐かしいですね、こういう学校っぽい教室」

安藤「確かにそうだな……前の学校もこんな感じだっけな」

椰和原「な、なんかいろんなお薬とかありますね……。ま、また、どっどっ、毒とかあるんですか!?」

真理木「いや……見た感じ置いてあるのは試薬だけで、毒になりそうなものは無いみたいよ」

真理木「あ、硫酸がある。……不動がセクハラしたら引っかけてやろうかな……」

本多「あ、あはは……。てこに、ニュートン秤に、ハンマーに……化学室と言いつつ、物理に使うものもありますね」

真理木「部屋の隅に模造紙もあるじゃない。皆、自由研究でもやる?」

安藤「夏休みの宿題かよ……。あんまりやりたくないな、夏休みの後半に必死にやったトラウマが……」

椰和原「わ、私も研究とかよく分かんないです……」

真理木「マジメに取り組めば結構楽しいのよ? 自由研究」

本多「……この模造紙、桐子さんや原井さんに教えてあげましょうか。彼女たち、絵を描いたり字を書くのに大きい紙を欲しがってましたし」

真理木「うん、いろいろ使い道はありそうね。隣の化学準備室にも行ってみましょうか」

 ― 化学準備室 ―

化学室から化学準備室に入る。
机とイスが一つだけあるほか、ここには化学室にあった試験管や試薬の予備が置かれているみたいだ。
いや、そんなことよりこの部屋……。

真理木「埃っぽい……。掃除してないわね、この部屋……。」

椰和原「げほっ、このへっ、げほっ、部屋がふっ、げほっ、か、かがっ、げほっえほっえほっ!」

本多「噛んだりせき込んだり、無理してしゃべらない方がいいですよ!?」

安藤「椰和原は外で待ってた方がいいぞ……」

椰和原「げ……げほっ」

椰和原はせき込みながら部屋を出ていく。大丈夫かあいつ……。

真理木「この部屋は何か新しいものはない……のかな」

安藤「……あれ。机の上にあるのってノートパソコンじゃないか?」

本多「本当ですね! かなり古いタイプみたいですけど……」

真理木「ネットにつなげれば助けを呼べるかも……電源をつけてみましょう!」

期待を込めながら電源ボタンを押すが……。

安藤「つかないな……。埃も積もってるし故障してるのかもしれないな」

真理木「うーん……。本多くん、超高校級のエンジニアのあなたなら、これ直せないかな?」

本多「ぼ、僕ですか? あくまで電気エンジニアなんでパソコンは専門外なんですけど……」

本多「脱出するためにはやるしかないですよね……分かりました、やってみます!」

安藤「頼りにしてる、頑張ってくれ本多」

本多「はい!」

真理木「……これは大きな前進ね。それと二人とも、気づいてる?」

本多「え?」

安藤「気づいてるって、何がだ?」

真理木「この部屋……監視カメラが無いわ。モノクマに気づかれずにパソコンを直せる……!」

本多「……! つまりここならモノクマから妨害されずに作業できるかも……!」

脱出に向けて大きな希望が見えてきたな……。
パソコンが直れば、助けを呼んでもうすぐ脱出できるかもしれない!


次はどこを探索するか。
安価↓1

1.視聴覚室
2.トラッシュルーム

 ― 視聴覚室 ―


部屋には多くのモニターや音響がある。
視聴覚室って書いてあったけど、どんな場所なんだ?

稲本「あれ? これ画面つかねーじゃん」

不動「……いやこれはただのディスプレイだ。何かDVDを入れない限り映像は映らないだろう」

この部屋には稲本と不動が探索に来ているようだ。

安藤「何か見つけたか?」

稲本「なーんもねえなー。テレビとか見られると思ったのによー」

不動「……む。アレは……部屋の奥にあるのはアンテナテレビではないか?」

安藤「アンテナってことは……もしかしてテレビ放送が見れるのか?」

稲本「マジで! テレビテレビ、なんかバラエティとかやってんじゃね!?」

不動「有料放送はやっていないのか? ホテルによくあるアダルト放送は」

安藤「学校でそんなの映すわけないだろ……」

稲本がテレビの電源を入れる……が、画面はつかない。

稲本「んだよ、故障かよ……萎えるぜ」

不動「どこかが壊れているのかもしれないが……まるで分からんな」

安藤「もしかしたらこのテレビ、本多なら直せるかもな」

稲本「本多? 誰だっけ?」

安藤「お前はいい加減、男子の事も覚えろって」


ここの探索はこんなところか。あとはトラッシュルームだな。

 ― トラッシュルーム ―

ここがトラッシュルーム……鍵のついたシャッターの扉で閉じられている。
部屋の奥には投入口が大きく開かれた、ゴミを入れる箱がある。
他にも何かコンテナみたいなものがシートに覆われている。


ミリア「トラッシュルーム……ゴミを捨てる場所ですね!」

満「そうみたいだね……これでやっと溜まったゴミ問題は解決するのかな」

安藤「……満、大丈夫か?」

満「え? ……うん、大丈夫。皆も心配してくれてるみたいだし……ボクだけがくよくよしてる訳にはいかないから」

安藤「無理はするなよ?」

満「うん、無理はしないよ。……ありがとう、安藤くん」

ミリア「ここにゴミを入れるんですね……どこにつながっているんでしょうか?」

満「あ、ミリアちゃん、投入口に落ちないように気をつけてね」

……大分、持ち直したかな。

ミリア「……あれ? このボタンはなんですか?」

ミリアが指しているのはゴミ箱の近くにあるボタン……『運転』と『停止』が書かれた二つのボタンだ。
ボタンの上にはランプもついている。

安藤「運転と停止……。押すと何かが作動するってことじゃないか?」

ミリア「……はっ! まさかこれこそが自爆ボタンなんじゃ!?」

安藤「いやそれはないって……。というかなんなんだよその自爆への執念は……」

満「……自爆ボタンか、ありえるかも」

安藤「……満!?」

満「じょ、冗談だよ、なごむかと思って……」

安藤「ああ……びっくりしたよ」

ミリア「結局なんのボタンか分かりませんねー……。ううう、押してみたいです……」

安藤「何が起こるか分からないし、押すのはやめといた方がいいぞ」

満「自爆ボタン、じゃないだろうけどね」

まったく……でも、満がすこし元気になったようで良かった。


あと探索するべきところは……確か一階にも解放されたところがあるんだっけか。
行ってみるか。

 ― ラウンジ ―

校舎1Fの教室の向かい側のシャッターがいつのまにか解放されている。
その先に進むと、いくつかのテーブルとイス、そしてゆったりとしたソファーが置かれた空間があった。
いわゆるラウンジってやつだ。

桐子「へえ、結構いい空間っすね、のびのびできそうっす。探索のさぼりに最適……」

原井「桐子さん、さぼりはいけませんよ!」

桐子「じょ、冗談っすよ、原井ちゃん」

大田原「こっちにはドリンクバーもあるぞ! 野菜ジュースも出るとは……天晴である!」

ここの探索には桐子と原井と大田原が来ているようだ。

安藤「炭酸やジュースやコーヒー……結構ラインナップも多いな。本当に休むためのスペースって感じだ」

桐子「ここのソファーで飲みもん飲みながら、うたた寝とかしたいっすねー」

原井「それは校則違反ですよ。個室以外で寝てはいけません!」

桐子「うええ、マジっすか。ささやかな希望が絶たれたっす……」

安藤「原井はよく細かいところまで校則覚えてるな」

原井「はい、毎朝校則を10回斉唱していますから」

安藤「……え」

モノクマに言われたこと本当にやってたのかよ……。

大田原「ラウンジの先にも道が続いておるぞ。探索続行じゃあ!」

 ― 焼却室前 ―

ラウンジから続く廊下を進むと突き当りに扉があった。

扉には焼却室という名前とともに、警告マークが貼ってある。

桐子「なんかきな臭い部屋っすね……」

原井「なになに……『警告。この先は焼却室です。作動中はドアがロックされます……』」

モノクマ「『……一度作動すると停止ボタンを押すまであらゆるゴミを超高温、地獄の業火で燃やし尽くします!』、だって! キャーコワーイ!」

大田原「ぬおおおおおおっ!? モノクマが出よったああああああ!?」

安藤「うわっ!?」

も、モノクマ? 確かにびっくりしたけど、どっちかというと大田原の大声に驚いたぞ……

桐子「……何しに来たんすか、モノクマ」

モノクマ「いやあ、生徒たちが危ないところに入ろうとしていたら止めるのが先生の義務ってもんでしょ?」

モノクマ「GTM、グレートティーチャーモノクマ先生として言っとくけど、ここは探しても意味のない場所だよ!」

原井「ティーチャーと先生で二重表現になってますね……」

安藤「……そんなこと言って、本当はここに脱出の手がかりがあるんじゃないか?」

大田原「むっ、そうかもしれん。改めさせてもらうぞモノクマよ!」

そう言って大田原が扉を勢いよく開ける。すると少し通路があった先にまた扉があった。

観音開きの構造になっていて、金属製の頑丈そうな扉だ。扉には『断熱』とステッカーが貼られている。

桐子「厳重っすね……本当になんかあるんじゃないすか?」

大田原「この扉ちと重いが……開けられんわけでは無いな。うおりゃああああああ!」

過剰な気合いとともに大田原が勢いよく扉を開ける。すると……。

桐子「げほっ、げほっ……。ちょっと、何すかこれ!」

……大量の埃が舞い上がった。

原井「ごほん……どうやら長い間手入れされていないようですね」

大田原「ぶぁっくしょおおおおおおい!!」

モノクマ「だから言ったのに……。あのねえ、ここはゴミを燃やすためだけの場所なんだから、基本ここは用の無い場所なんだって」

安藤「……ゴミを燃やす?」

モノクマ「ちょうどこの真上、2Fにトラッシュルームがあるでしょ? そこに捨てたゴミがここに落ちてくるって訳」

モノクマ「焼却室の操作もトラッシュルームでしかできないし、ここに来る意味あんま無いよ?」

トラッシュルームにあったボタンはこの部屋の操作のためだったのか。

桐子「結局、骨折り損っつーわけですか……」

モノクマ「まったく、先生のいう事を聞かないから。反省してちょうだい!」

原井「はい、申し訳ありませんでした」

安藤「素直に謝らなくていいって……」

……とにかく分かったことは、焼却室はトラッシュルームとつながっている、そして焼却室の操作もトラッシュルームで行うってことだ。

確かにこの部屋に来る用はなさそうだ。


新しい場所の探索は終わったかな。そろそろ食堂にもどるか。

探索が終わったところで今日は終了です、お疲れ様でした。
今日も夜頃更新します。

次回は行動班のメンバー決めをやってから自由行動に入る予定です

>>589にミスが……
2Fマップで、教室3-A、3-Bとなってますが、2-A,2-Bの間違いです。

原作3Fを2Fに持ってくるとか、結構変なことしてるんでミスがあるかも……
他にも間違いとか分かりにくいところがあれば言ってくだされば。

21時頃から始めます

すいません30分ほど遅れます…

ではゆっくりと始めます
班決めをする予定ですが、人いますかね……?

いなくてもとりあえず始めます

 ― 寄宿舎 食堂 ―


探索を終えて食堂にもどると、ほぼ全員がすでに集まっていた。
……いつも通り御々崎はどこかに行ってしまったようだが。

満「またいないね、御々崎さん……」

真理木「まあ、私から情報は伝えておくわ。それじゃあ探索結果の報告をしましょう」

              :
              :

大田原「……わしらからはこんなところじゃな。報告以上である!」

真理木「ありがとう。行けるところが大分広がったみたいね」

目賀「特に2Fで見つけたという『アレ』……朗報でござるな」

目賀のいう『アレ』……もちろん化学準備室で見つけたノートパソコンのことだ。
真理木の提案で、モノクマに悟られないように名前は伏せている。

原井「本多くん、あなたの力にかかっています。お願いしますね」

本多「は、はい!」

桐子「直すことができたら、お礼にぱふぱふしてやってもいいっす本多くん!」

本多「は……えええええ!? ぱ、ぱぱぱ……」

ミリア「ユウイチローくん、顔がマッカです! でもぱふぱふってなんですか?」

不動「……ぱふぱふ……それは男の夢、そのものだ……」

大田原「本多、顔がリンゴのように赤いぞ! 大丈夫か!?」

稲本「あー、桐子ちゃんでエロい事考えてんだろ!」

本多「は、はいっ!? い、いやっ、そんな事考えてないですよ!」

桐子「冗談のつもりだったんすけど……刺激的過ぎたっすかね」

安藤「本多をからかうのはやめてやれって……」

真理木「えー、ちょっといいかな皆? 話したいことがあるの」

真理木が咳払いをして場を仕切り直す。

真理木「思い出したくも無いだろうけど……昨日の事をふまえて、私達のおかれている状況について、もう一度話し合う必要があるわ」

国定「モノクマが言うには……コロシアイ学園生活、だったね」

椰和原「き、昨日の裁判場や、あんな大がかりなセットに、あんな残酷な……しょ、処刑をするなんて……」

不動「……モノクマはそれほど強大な力を持っていて、しかも本気でコロシアイをさせようとしているということだな」

真理木「昨日の事件で私たちは仲間を二人も失った。……もうあんなこと、二度と起きてほしくない」

満「…………」

大田原「その事も気になるが……御々崎、奴のことはどうするんじゃあ?」

安藤「結局、さっきは聞きだせずに逃げられたな……」

目賀「放っておいたら何かしでかしそうでござる。というかもう前科一犯でござるが」

真理木「うーん……。今のところ、皆で気をつけるって事しか対策を思いつかないのよね……」

真理木「私がなるべく様子を見ておくから、皆も注意してくれる?」

ミリア「リョーカイです!」

原井「私としては……国定くん、あなたも注意すべき人物のように思えるのですが」

国定「え? ボク?」

原井「……昨日の裁判中の態度、それに満さんを疑った事、忘れたとは言わせませんよ」

稲本「そーだそーだ! 満ちゃんを疑うなんてありえねえだろ!」

国定「ああ、その事か……ゴメンゴメン、あの時はボクも必死だったんだよ。なにしろ犯人をはずしてしまったら死んでしまうからね」

国定「だから、どんな些細な可能性も気になってさ……つい議論に熱が入っちゃったんだ」

不動「……確かに命が懸かっている以上、全ての可能性を追求するべきだが……」

目賀「あの場では全員が容疑者でござるからな……」

国定「ただ、疑って不快にさせたことは謝るよ。ゴメン、満さん」

満「……うん」

大田原「本人も反省しておるしよいのではないか? 素直に謝るのは良い事である!」

原井「……そう、ですね」

安藤「………………」

国定が反省……本当にそうなのか?

いや、朝のあの宣言……アイツは確かに言った。
このゲームに勝つ、と……

……今この事を皆に言っても混乱を生むかもしれない。
黙ってた方がいいだろうけど……誰か信用できる人には話しておいた方がいいかもしれない。

真理木「えーと、ちょっといいかな?」

真理木「皆に提案があるんだけど、今の活動班を再構成しようと思うの」

椰和原「しゃ、す、さ……さいこうせい……グ、グループを変えちゃうってことですか?」

真理木「そうよ。理由としてはなにより、班長が二人も……いなくなってしまったからね」

そうか、伊田と瑠散は班長だったんだよな……。

原井「それでは一班の人数はどうするのですか? このままだと均等には割れませんが……」

真理木「一班三人だとちょっと不安ね。人数は5人、5人、4人で分けようとしてるんだけどどうかな?」

大田原「14人を3班に……うむ、異論なし、賛成である!」

桐子「人数はいいっすけど、班長ってどうするんすか? 真理木ちゃんは確定っすけど」

真理木「実は何人か候補を決めてあるの。適正から考えてその人にやってもらいたいんだけど……」

稲本「……! あー、しょうがねえな真理木ちゃん! 言われなくともこのオレが班長続投を……」

真理木「あ、ゴメン。稲本は今回の班長候補に入っていないわ」

稲本「……アレ?」

真理木とあと二人……班長は誰がやるんだろうな。

真理木「班長をやってもらいたいのはまず、安藤ね」

安藤「……え、俺か!?」

真理木「何驚いてるのよ、前回の班を決めるときに言ったじゃない。次の時はお願いするって」

安藤「いや、でも俺はあまり信用されてないんじゃ……」

満「……ボクも安藤くんが班長になるのに賛成する。安藤くんは信用できるし頼りになる、と思う」

満「それに前回の時、お姉ちゃんが、次は安藤くんを推薦するって言ってたから……」

瑠散が……そういえばそんな事もあったな……。

目賀「まあ、確かに昨日の裁判では安藤殿の活躍が目立っていたでござるが……」

稲本「ま、安藤でいいんじゃね?」

ミリア「賛成でーす!」

真理木「どう、安藤? 私も適性があると思ってるわよ?」

安藤「……じゃあ、分かった。班長をやらせてもらうよ」

真理木「じゃあ、一人決定ね」

ミリア「おめでとうございまーす!」パチパチ

大田原「気張れよ、安藤!」バチバチ

安藤「は、恥ずかしいから拍手はやめろって……」

班長か……。他のグループとの兼ね合いもあるけど、どの人が班に欲しいか考えておくか。


【班決めについて】

これから班のメンバーを決める安価を行います。
安藤は班長も含めて合計4人の班を担当します。

班員になるメリットは、朝食時や学校の探索時にコミュができるので好感度が上がりやすい、班専用のイベントがある、などです。

今回は男女2-2のルールは無く、自由に班員を決められます。
女子だけを選んでハーレムを作るもよし、男だけを選んで漢気あふれる友情を深めるもよし、問題児を選んで殺伐とするもよし……どうぞご自由に。


安価↓1~3
一人ずつ班の生徒を決定

選択 満、不動、本多


【班長について】

これから安藤と真理木、そしてもう一人の班長を決定します。
班長同士で夜の見回りをするので、班長とも好感度が少しだけ上がる軽いコミュができます。
では選択肢から班長を決定してください。


安価↓1
1.桐子
2.原井
3.大田原

選択 1

それでは班を作成します。少々お待ちください……

話し合いの結果、班の構成は次のようになった。


安藤班……【安藤、満、本多、不動】

安藤「よろしくな、皆」

本多「お願いしますね!」

満「安藤くんの班で良かった。よろしくね」

不動「……男子比率が高いのが不満だが……よろしく頼むぞ、安藤、本多、82㎝」

満「え……ちょ、ちょっと!?」

安藤「……この班はセクハラ禁止にするからな!」

しかし満は82㎝か…………い、いや何を考えているんだ俺は……。


真理木班……【真理木、御々崎、ミリア、国定、目賀】

真理木「よろしく。御々崎さんはこの班で預かるからそのつもりでお願いね」

ミリア「お願いしまーす!」

目賀「御々崎殿と一緒でござるか……嫌な予感しかしないのでござるが……」

国定「よろしくね、皆。真理木さんと御々崎さんも引き続きよろしく」


桐子班……【桐子、稲本、原井、大田原、椰和原】

桐子「あたしが班長っすか。まあなんかあったらフォローよろしくっす」

稲本「女子多め! 勝ち組来たぜ!」

原井「なにとぞよろしくお願いしますね」

椰和原「お、おね、おお、お願いします……。」

大田原「よろしく頼もう!」

真理木「よし、じゃあこれで決めることは全部かな。それじゃあこの後はアレね……」

目賀「解散でござるか?」

真理木「大掃除よ」

稲本「へ? 掃除?」

原井「トラッシュルームが解放されましたからね。厨房に溜まっていたゴミ、各自の部屋のゴミ、全て捨ててしまいましょう」

不動「……トラッシュルームは校舎の二階だったか?」

稲本「うわ、遠いしだるっ! ……明日でもいいんじゃね?」

原井「いけません! 今日できることは今日のうちに!」

椰和原「み、皆さんで手分けして運びましょう……。わ、わたし、10袋くらいなら一度に持っていけますから……」

国定「すごいねそれは……椰和原さんだけでも終わりそうだ」

ミリア「それじゃあ皆でお掃除です!」

安藤「……そういえばトラッシュルームには鍵があったけど、扉はどうするんだ? 開けっ放しにしておくのか?」

真理木「ああ、それは……鍵はとりあえず私が管理するわ。何か物を捨てたいときは私に言って」

真理木「あとでゴミの当番を決めてもいいかもね」


とにかく……午後からは大掃除だな。部屋のゴミを持っていくか。

安価↓1(掃除中に話す人を選択)

選択 国定


部屋からゴミを持ち出すと、国定と出会った。同じようにこれからゴミを捨てに行くみたいだ。

安藤「国定……お前もゴミ捨てか」

国定「やあ。ゴミが溜まってたしちょっと重いね……情けないけど、力仕事は苦手なんだよね」

こうやって話してると国定も普通なんだが……

国定「それにしても安藤クンが班長か。一時は皆に内通者を疑われてたっていうのに……大出世だね!」

安藤「……褒めてるのか、けなしてるのかどっちだよ」

国定「いやいや、これでも普通に感心してるんだよ? 班長頑張ってね、安藤クン」

これでも、とか言ってるじゃないか……


安価↓1(話題安価)

1.なんでそんなに攻撃的なんだ?
2.この学園に来た理由は?
3.自由安価

選択 2


安藤「そういえば国定がこの学園に来た理由ってなんなんだ? もしかして最初からこうなることを知っていたのか……?」

国定「まさか、そんなことある訳ないじゃないか。この状況はボクにとってもサプライズだよ?」

安藤「……サプライズで済むのかよ」

国定「理由か……。実はちょっと会いたい超高校級の人がいてね」

安藤「超高校級……? どんな才能なんだ?」

国定「それは…………超高校級のギャンブラー、だよ」

ギャンブラー……そんな高校生、他にもいるんだな……

国定「実は見たことはあるんだけどね。ある賭け将棋大会にその子は参加していて、ボクは観戦してたんだけど……」

国定「彼女はあれよあれよと言う間に試合に勝って、そのまま優勝したんだ。これだけじゃ普通の話なんだけど、実は裏があってね」

安藤「ギャンブラーって女の子だったのか? 裏って……なんだよ?」

国定「……彼女、将棋の指し方をほとんど知らなかったんだ」

安藤「……は? それって……」

国定「さすがに駒の動かし方は知ってたようだけどね。ボクも初めて見たよ……運だけで将棋を指して勝つような人」

そんなの……ありえるのか? もしそれが本当なら俺よりよっぽど幸運なんじゃないか……?

国定「彼女はボクと同じような年だったし、もしかしたらここに来てるんじゃないかと思ったけど……こんな状況じゃ探しようがないね」

安藤「……その子に会ってどうするつもりなんだ?」

国定「決まってるじゃないか、勝負するんだよ……万全の態勢で、ね」

国定「目もくらむような圧倒的な強運を、どんな手を使ってでも打ち負かす。……こんなに燃えるようなことは無いよね……?」

……ジャンキー……目賀がそういったのも分かるな。
……非現実的すぎてまるで別世界の話を聞いてるみたいだ。

【INFO】
国定の好感度が上がりました。

[通信簿  国定 獏兎]
希望ヶ峰学園に来た理由は超高校級のギャンブラーと対戦するため。
圧倒的な幸運に対してイカサマで対抗するつもりのようだ。


安価↓1 プレゼントを渡しますか?(渡す場合は渡すプレゼント名を記入 )

【プレゼント】
聖徳太子の地球儀
オブラート
古代ツアーチケット

選択 古代ツアーチケット


安藤「……そうだ国定、これやるよ」

国定「なんだい、これは? ……古代ツアーチケット? へえ、嬉しいなあ、安藤クンからこんな物をもらえるなんてね!」

国定「いや、ゴミを捨てる途中だから邪魔になるなあ、なんて思ってないよ?」

……そういえばそうだな。……まあ別にいいか。


【INFO】
国定の好感度が気持ち程度上がりました。

【7日目 夜】

 ― 安藤の部屋 ―


ふう、今日は探索に大掃除に……結構大変だったな。

そろそろ夜時間だし早めに寝るか……

 「ピーン、ポーン……」

チャイム……一体誰だ?



外に出ると、真理木と桐子が立っていた。

安藤「……? 何か用か、二人とも?」

真理木「ゴメン、安藤に言うの忘れてたんだけど……これから夜の見回りがあるわ」

安藤「見回り……そうかパトロールか。前の班の時もやってたんだっけ」

桐子「ふわあ……眠たいっすけどやるしかなさそうっす」

真理木「これも生活の安全を守るためだから……疲れてるだろうけどよろしくね」


俺も一回だけ夜の出歩きをしたことはあるけど……皆そんなに出歩いてるのか?
けど、犯行を未然に防ぐ意味でも重要だな。気を引き締めていこう。

【夜の見回りについて】

夜の見回りでは次の行動ができます。
・班長のどちらかと軽いコミュ
・コンマ次第で誰かと遭遇

コンマはとりあえず安価を取ったレスが40以上で遭遇できます。
どちらも好感度の上がり方は普通のコミュよりかは少な目です。

安価↓1(夜の見回りで話す班長 or 出会う生徒一人選択)

コンマ40以上、稲本と遭遇

 ― 校舎 2F ―


真理木「今のところ異常なしね……ここも見ておきましょうか」

視聴覚室か。まあこんな所に来るやつはいないだろうけど……


 ― 視聴覚室 ―

稲本「……アレ? おっかしーなー……」ガチャガチャ

安藤「……いたよ」

桐子「おいこら稲本、何やってんすか!」

稲本「げっ! って桐子ちゃんと真理木ちゃん……おい安藤、テメー女の子二人と一緒とかふざけんな!」

安藤「逆ギレかよ!? というかお前は何やってんだよ?」

稲本「いやさ、壊れたアンテナテレビあったじゃん? 工具セットで直んねーかと思って……」

桐子「何も夜にやることないっしょ……」

真理木「班長やめさせた途端にこれ……稲本、減点1だからね」

稲本「えっ、何そのポイント!? 貯まるとなんかあんの?」

安藤「いや減ってんだよ……お前の評価が」


【INFO】
稲本の好感度が少し上がりました。

【7日目 終了】

[現在の好感度]
稲本 詩紋……58
ミリア・カッパーフィールド……35
鳥羽 満……33
鳥羽 瑠散……28 [DEAD]
椰和原 宗海……24
国定 獏兎……14
目賀 蔵丸……12
伊田 狩亜……11 [DEAD]
本多 夕一郎……10
不動 霜平……8
真理木 優莉……5
原井 古止羽……4
大田原 大地……3
桐子 未玲……0
御々崎 純……0

現在のモノクマメダル……37枚


【モノクマげきじょう】

モノクマ「新しい場所、新しい班、新しい仲間……新しいってスバラシイ……」

モノクマ「……それなら新しい動機も用意しなくちゃね! ま、今すぐにじゃないけど」

モノクマ「それまでせいぜいヌルい青春ごっこを楽しんでるといいよ、うぷぷ……」

モノクマ「えー、ヒントです。好感度が上がるともらえるボーナスには段階があります」

モノクマ「第一段階がスキル、第二段階が何かアイテム、第三段階は……なんだろうね?」

モノクマ「ぶっちゃけると、稲本クンは第二段階一歩手前、満さんは第一段階の条件を満たしてるよ」

モノクマ「いろんな人と仲良くなってもいいし、狭いコミュニティーだけで親交を深めるのもいいし、好きにやってちょうだいな!」

モノクマ「それじゃね……うぷぷ……」

今日はこれで終了です、お疲れ様でした。
次は土日どっちかの夜に更新します。

夜の見回りとか追加しましたが、まだちょっと決めかねてる部分があります……
例えば見回り時にガチャできるようにしようか、とか。
何かシステムについて意見があればお願いします

いらないプレゼントのリサイクルの話が出ましたが、いっそミリアちゃんのマジックでやってもらえるようにしましょうか(適当)

今日の21時頃に始めます

夜の見回りに次の機能が追加されました。
・見回り時にガチャが出来る
・生徒と遭遇できなかったらモノクマメダルを少しゲット

プレゼントについて今考えているのは、
だぶったアイテムとかを複数消費して欲しいアイテムをコンマでゲットできる……とかですかね
もうちょっとバランス調整したら実施するかもしれません。
掛け合わせとかも面白そうですね

【8日目 朝】

 キーン、コーン……カーン、コーン

 「オマエラ、おはようございます! 朝です、7時になりました! 起床時間ですよー!」

 「さぁて、今日も張り切っていきましょうー!」

安藤「ふわあ……朝か……」

夜の見回りがあったからまだ眠いな……。

でも班長になったんだから朝は早めに食堂に行った方がいいか……。


 ― 寄宿舎 食堂 ―

安藤「……おはよう、皆」

不動「ああ。……眠そうだな」

満「安藤くん、おはよう」

安藤「っと、そんな眠そうな顔してたか?」

本多「おはようございます。昨日は掃除や探索があったから疲れてるんじゃないでしょうか? というか僕も筋肉痛になりそうで……あはは」

満「大丈夫? アレの修理もあるし、本多くんは無理しない方がいいよ。」

本多「あ、大丈夫です。僕だけ探索を休むわけにはいかないですよ」

不動「……女子の口からアレという言葉を聞くと、そこはかとないエロスを感じないか?」

安藤「感じないし、朝からやめろって……」


↓1、2、3のコンマ二桁で満、不動、本多の順で料理の上手さ決定(連投ありで)

【結果】
満……31
不動……22
本多……66


【調理中】

安藤「満、それ量多くないか?」

満「あれ、そうかな」

本多「満さん、切り方が……あ、いや、何でもないです」

満「えっ?」

不動「…………おい、卵焼きが黒くなったぞ」

安藤「焦げてんだよ! 火を止めろって!」

              :
              :

安藤「なんとか出来たな……」

満「ごめん……。料理とかあまりしたことなくって……」

本多「あんまり気にしないで下さい。これから覚えていけば大丈夫ですよ」

不動「……まあ、焦げた外はともかく中は食えるだろう」

安藤「いや、お前が料理の腕一番ひどいからな?」

不動「ふん、男の作った料理の味などどうでもいいだろう。女が作った料理ならそれだけで価値があるが」

満「ううう、女子なのに料理下手でごめんなさい……」

本多「あはは……とりあえず完成しましたし、食べましょうか」

本多がいなかったら悲惨なことになってたな……。


安価↓1(朝食中に話す人を選択)

選択 不動


安藤「普段は料理とかあまりしないのか?」

不動「……ここに来るまでは海外にいたからな。自分で作らずとも、ファストフードなどは豊富だった」

安藤「ファストフードだけじゃ栄養のバランスが悪いだろ? 野菜とかも摂らないと」

不動「ならば野菜ジュースで補えばいいだろう。ここの食堂にも置いてあるようだしな」

安藤「うーん、それっていいのか……?」

不動「栄養が取れているのだから問題ないだろう。もとより、俺はあまり味にはこだわらない」

安藤「じゃあ好物とかはないのか? ジャンクフードとか?」

不動「まあ、ジャンクフードも嫌いではないが……女子が作ったものなら、なお良い」

安藤「ジャンクフード作る女子ってどんなんだよ……」

【INFO】
不動の好感度が上がりました。


本多「まず味の調整は、味見をしながらちょっとずつやるんです。それから……」

満「うん、なるほど……」

本多「……ということに料理の際は気をつけて下さい。分かりましたか?」

満「うーん、ちょっと難しいかな……」

本多「えーと、今度作るときにまた教えましょうか」

満「うん、ありがとね本多くん」

他の二人も仲良くやってるみたいだな。

【自由行動について】

自由行動では次の行動ができます。

[探索]……班の一人とコミュ&安価を取ったコンマ一桁分だけモノクマメダル入手
[自由行動]……班を解散して好きな相手とコミュ
[ガチャ]……班の皆で購買部に行ってモノモノマシーンに挑戦

探索を選ぶときは行きたい場所+話したい人を選んでください。



【8日目 自由行動 午前】

朝食が終わった、さてどうしようか。
新しい場所も解放されているけど……。


安価↓1
1.探索(行きたい場所(>>589+寄宿舎)と班の一人指定)
2.自由行動(任意の一人を指定)
3.ガチャ

1.娯楽室 満

 ― 娯楽室 ―

娯楽室を探索することにした。目賀と国定が探したときは何もなかったようだが……

不動「ふむ、ビリヤードにダーツにスロット……その名の通り娯楽室か。探せばトランプもありそうだな」

安藤「ビンみたいな……これはインテリアか?」

本多「何か手がかりがあるといいんですけどね……」

満「何冊か雑誌もあるね。結構種類も豊富……。あ……」

安藤「どうした、満?」

満「……ううん、なんでもない」

安藤「…………?」


安価↓1

1.何か見つけたのか?
2.満の才能について聞く
3.自由安価

選択 2


安藤「そういえば満の才能って……超高校級のスタイリスト、だったっけ?」

満「あ、うん。一応そう言われてるよ。その人に合う髪型や衣装、アクセサリーや小物を見立てるんだ」

安藤「その人にどんな服が似合うとか、やっぱり分かるのか」

満「似合うというか……その場面に応じてコーディネートするって感じだね」

満「映画に出る時の衣装や、雑誌に載せる写真、テレビに出る時の服装……同じ人でも、場面が違えばそれぞれ違ったコーディネートをするよ」

安藤「へえ……知らなかったよ」

満「……お姉ちゃんの仕事も、ボクがいつもコーディネートしてたんだ。というか、お姉ちゃんがボクじゃないとやだって駄々をこねてて……」

安藤「……そうなのか。信頼されてたんだな」

満「……うん。ボクもお姉ちゃんの服装を決めるときはいつも楽しくて……どうすればお姉ちゃんが魅力的に見えるか、そればっかり考えてた」

満「でもボクが決めなくても、お姉ちゃんならどんな服を着ててもきっと人気になっていただろうけど……」

安藤「……そんなことはないだろ。瑠散が……春野ルチルが人気にだったのは、服のセンスも評価されてたって雑誌で見たぞ」

安藤「それは満の才能のはずだ。だから、自信持ってもいいんじゃないか?」

満「うん……そうだね。ありがとう」

【INFO】
満の好感度が上がりました。
スキル『ハイセンス』を取得しました。

【スキル】
『ハイセンス』……プレゼントによって上がる好感度が上昇しやすくなる。


安価↓1 プレゼントを渡しますか?(渡す場合はプレゼント記入)

[プレゼント]
聖徳太子の地球儀
オブラート

プレゼントは渡しませんでした。

【INFO】
モノクマメダルを9枚入手しました。(スキル『イリュージョン』)
現在のモノクマメダル……46枚

             :
             :

【8日目 自由行動 午後】


探索を終えて、一度昼の休憩に食堂にもどった。
結局、娯楽室には何も無かったな……。
午後からはどうしようか。


安価↓1
1.探索(行きたい場所(>>589+寄宿舎)と班の一人指定)
2.自由行動(任意の一人を指定)
3.ガチャ

選択 2、桐子


午後からは解散して自由行動をすることにした。
ラウンジで少し休むか。


 ― ラウンジ ―

ラウンジに行くと、桐子がソファで休んでいた。

安藤「よお。桐子も休憩か?」

桐子「おっす、まあそんなとこっすね。やっぱここは落ち着くっす。ソファもすわり心地いいし、飲み物もタダで飲めるし」

安藤「確かに休むにはいいな。あんまりリラックスしすぎて寝るなよ」

桐子「分かってるっすよ。居眠りで校則違反とかたまんないっす」

俺もドリンクバーで何か飲むか……。


安価↓1(話題安価)

1.そっちの班の様子はどうだ?
2.桐子ってどんな絵を描くんだ?
3.自由安価

選択 1


安藤「そっちの班の様子はどうだ? 5人の班だろ?」

桐子「まあ、ぼちぼちっすね。大田原はうるせーし、その声で椰和原ちゃんはビビるし、稲本はアホだし……アイツ本当に班長やれてたんすか?」

安藤「う、うーん……まあ……なんとかやってた、かな」

……結構サボってることも多かったけど。

桐子「原井ちゃんがしっかりしてるのが救いっすね。あの子、あたしより班長向いてんじゃないすかね」

桐子「あたしより礼儀正しいし、優しいし、よく気が付くし……良いところで育ってるし……」

安藤「……桐子?」

桐子「……ま、んな事言ってても仕方ねーっすね。班長に選ばれた以上はそれなりにやるっすよ」

安藤「あ、ああ……」

なんか今……いや、気のせいか?

桐子「んで、そっちの班は大丈夫っすか? 満ちゃんや本多くんはいいっすけど、不動が暴れてないっすか?」

安藤「暴れてない……とは言えないな……」

桐子「はあ。アイツに女子を近づけねーようにしねーっとっすね……いっそ去勢とか?」

安藤「んなムチャクチャな……」


【INFO】
桐子の好感度が上がりました。

安価↓1 プレゼントを渡しますか?(渡す場合はプレゼント記入)

[プレゼント]
聖徳太子の地球儀
オブラート

プレゼントは渡しませんでした。

【8日目 夜】


休憩を終えて自分の部屋に戻った。

もう夜時間か……。そろそろ見回りの時間だな。
真理木と桐子に合流しよう。

              :
              :

真理木「来たわね安藤。じゃ、行きましょうか」

桐子「うっす。さっきぶりっすね」

安藤「ああ、行こうか」

……さすがに稲本は今日はいないよな?


安価↓1

1.真理木、桐子と話す(どちらか選択)
2.誰かと遭遇(コンマ40以上で遭遇、それ以外はモノクマメダルを少しゲット)
3.ガチャ

選択 3


安藤「あ、ちょっと購買部に寄っていいか?」

真理木「え、購買部? ……まさかモノモノマシーンをやる気じゃないでしょうね」

安藤「うっ……。モノクマメダルが結構溜まってきて……」

桐子「んなもん午後のうちに行きゃいいじゃねーすか」

真理木「……まあちょっとだけならいいけど、早めに終わらせてね。パトロール中なんだから」

安藤「すまん……」

真理木「……あ、私も結構メダル余ってるしやろうかな」

桐子「そういえば探索の時にメダル見つけたから、ここで使うっすかね」

……結局お前らもやるんじゃないか。


【モノモノマシーンについて】
コンマで景品を決めますが、00、92~99が出た場合、新しい景品が追加されました。
新しい景品が何かは当たったときのお楽しみに……。

安価↓1(使うモノクマメダルの数)
※11枚以上使う場合、こちら側でゲームを使って景品を決めます。

ではこの↓から8レスまでのコンマで景品決定(連投ありで)

まさかいきなり当てるとは……。

【結果】
狂戦士の鎧
ヤス・シシドのTシャツ
最速カップラーメン
光線銃ズリオン
速球大臣
昭和ラジオ
だれかの卒業アルバム


まあまあの結果……か?

安藤「あれ、なんかチケットが出てきたぞ?」

真理木「チケット? 今まで見たことないけど……」

モノクマ「当ててしまったんだね……ついにそれを……」

桐子「うおっ、モノクマ!? 何しに来たんすか!」

モノクマ「ちょっと新商品の説明にね。まったく営業は辛いぜ!」

モノクマ「そのチケットは……そう! 『夢現チケット』ー!」

真理木「……国民的アニメのヒミツ道具に出てきそうね」

安藤「ゆめうつつチケット、って……使うとどうなるんだ?」

モノクマ「それは……使ってからのお楽しみ! 注意事項としては夜にしか使えません!」

モノクマ「だから使うんなら夜の見回りの行動とトレードオフよ?」

桐子「……言ってる意味が分からねーんすけど」

モノクマ「ま、ま! 今度寝る前に使ってみてよ! いい夢見れるぜ? じゃあねー!」

言いたい事だけ言ってモノクマは去って行った……。
怪しさ全開だけど……一応もらっておくか。

【INFO】
『夢現チケット』を入手しました。(現在1枚)
プレゼントを入手しました。

【8日目 終了】

[現在の好感度]
稲本 詩紋……58
鳥羽 満……42
ミリア・カッパーフィールド……35
鳥羽 瑠散……28 [DEAD]
椰和原 宗海……24
不動 霜平……16
国定 獏兎……14
目賀 蔵丸……12
伊田 狩亜……11 [DEAD]
本多 夕一郎……10
桐子 未玲……8
真理木 優莉……5
原井 古止羽……4
大田原 大地……3
御々崎 純……0

現在のモノクマメダル……38枚


【モノクマげきじょう】

モノクマ「まさかいきなり新商品をあてるなんてね……びっくらこいたよ」

モノクマ「当たる確率は一回ごとに9%だしそんなもんかな?」

モノクマ「えーヒント、というかチケットの注意です」

モノクマ「チケットを使うには夜の行動を犠牲にしますが、イベントで夜行動が潰れたらチケットも使えないからね!」

モノクマ「使うと何が起きるかはまだ言えないけど……うぷぷ」

今日はこれで終了です、お疲れ様でした。
明日は更新できるか分かりませんが、また次回よろしくお願いします

乙ー
メダル11枚以上の時はチケットは手に入らないの?

>>691
そうですね、ゲームだとNo1~92までしか出ないんで……
10以上安価すると時間かかりそうと思ったんで今回は11枚以上はゲームでやることにしました。

あとNo92は普通にガチャで出ますね、チケットが出るのは00、93~99に修正します、すいません

だがそれは男のロマンと脱出スイッチでは?

>>694
今確認したら男のロマンと脱出スイッチはプレゼントできませんね……
一度取得したら次回からそのコンマからチケットが出るようにするか、もしくは二つともプレゼントできるようにするか……
とりあえずその二つのどっちかを取得するまではこのまま、ということで。

21時30分頃から始めます

ちなみに男のロマンはガチャ以外にも入手方法があるので、たぶんチャプター3までには手に入るんじゃないかと

【9日目 朝】

 キーン、コーン……カーン、コーン

 「オマエラ、おはようございます! 朝です、7時になりました! 起床時間ですよー!」

 「さぁて、今日も張り切っていきましょうー!」


なんか昨日は変なチケットが当たったけど……何に使うチケットなんだ?
モノクマは『いい夢見れるぜ!』とか言ってたけど、安眠グッズか何かだろうか。

とりあえず食堂に向かうか。


 ― 食堂 ―

本多「あ、安藤さん、おはようございます。」

安藤「おはよう。不動はまだ来てないのか?」

満「そうみたい。他の班も遅れてる人が多いみたいだけど……」


目賀「……すまぬ、遅れたでござる」

真理木「遅いわよ、次はもうちょっと早く来てね」

目賀「まあまあ、遅いと言っても御々崎殿よりはマシ……」

御々崎「……は? いるけど」

目賀「……あ、あれ?」

国定「今日は珍しく御々崎さんの寝起きが良かったんだよね。不機嫌なのは変わらないけど」

ミリア「ねぼすけさんはいけませんよ、クラマルくん!」

目賀「……め、面目ない……」

御々崎「ったく、勝手に人を下に見るんじゃねーっつの」

目賀「む……ぐう……」

桐子「うーっす、遅れたっす」

原井「桐子さん、遅れてはいけませんよ。班長なのですからもう少ししっかりしてください」

桐子「……へいへい、悪かったっすよ」

原井「『はい』は一回ですよ!」

桐子「…………はい。これでいいっすか?」

椰和原「……あ、あ、あの……なんか不穏な空気が……」

稲本「わーり、遅れた! ……アレ、何この感じ?」

大田原「ぬはははは! そうカッカするな、桐子、原井! せっかくの朝飯がまずくなるぞ?」


本多「……なんていうか全体の雰囲気が……その」

満「悪い、よね……」

いつもなら……伊田が遅れた奴を班とか関係なく片っ端から叱ってる場面だ。
そうしていればきっとこんな険悪な空気も生まれなかったんだろうけど……

今思うとあいつは、憎まれ役を買って出てたんだな……。

不動「……すまん、遅れた」

安藤「あ、ああ……それじゃあ朝食を作るか」


安価↓1(朝食中に話す人を選択)

選択 満


安藤「なんていうか皆……ピリピリしてるよな」

満「……そうだね。……でも無理もないんじゃないかな」

満「共同生活が始まって結構経つし、皆、お互いに不満が出てきたんだと思う……」

安藤「不満、か……」

一緒に生活する上で不満が生まれるのは仕方ないけど……なんとか解決できないか?

安藤「……満はこの班に不満とかないか?」

満「え、ボクは……ううん、不満なんてないよ。安藤くんも本多くんも優しいし。あ、でも……」

満「不動くんの……体のサイズを言うのはやめてもらいたい……」

安藤「……不動にはきつく言っておく」

【INFO】
満の好感度が上がりました。


不動「そういえば小耳にはさんだことがあるのだが……」

本多「何がですか?」

不動「……パソコンを解体するときには全裸になった方が良いというのは本当か?」

本多「い、いや……静電気がメモリを痛めるのを防ぐためにそういう事をすることも確かですけど……」

不動「……ふむ、つまりお前はアレの修理をするたびその身を……」

本多「してませんよ!?」

他の二人も仲良く……やってるのか?

【9日目 自由行動 午前】

朝食が終えたけど、皆なんか雰囲気が悪かったな……。
さて今日はどうするか。


安価↓1
1.探索(行きたい場所(>>589+寄宿舎)と班の一人指定)
2.自由行動(任意の一人を指定)
3.ガチャ(現在のモノクマメダル……38枚)

選択 1 化学室 本多


 ― 校舎2F 化学室 ―


午前中は化学室の探索をすることにした。

不動「……準備室の方にはアレがあるんだったな」

安藤「ああ。でも今回は化学室の方を探索しよう」

本多「そうですね。あそこの部屋は埃っぽいですし」

満「この部屋もいろんな物があるけど……脱出に役立つものがあるかもしれないね」

             :
             :

不動「……特に役に立ちそうな物は見つからないな。モノクマメダルはあったが」

満「不動くん、小さいメダルによく気が付くね」

安藤「少し休憩するか……」

本多「そうですね……」

休憩中に本多と何か話すか。

安価↓1(話題安価)

1.そういえば前の学校では楽しくなかったのか?
2.希望ヶ峰学園に来た理由は?
3.自由安価

選択 2


安藤「本多って希望ヶ峰学園に来た理由って何かあったりするのか?」

本多「えっと、僕は……この学園を卒業すれば成功が約束されるって噂を聞いて……なんか単純な動機ですよね」

安藤「いや、俺も一緒だよ。まあ単純っていうか、誰でも一回は思うんじゃないか?」

本多「それと希望ヶ峰学園に置いてある機械に凄いものがあって……それも一目見たくて来たのもあります」

安藤「機械? 希望ヶ峰学園に置いてある凄い機械って……もしかしてタイムマシンとか?」

本多「あはは、違いますよ。僕が見たかったのは空気清浄器なんです。希望ヶ峰学園には大規模な空気清浄機があるんです」

安藤「空気清浄器か。なんか思ってたより大したこと無さそうな……」

本多「そんなことありませんよ。なんでも校内の空気を全て清浄できるとか……」

安藤「校内全てって……この広い校内をか?」

それは確かに凄いかもしれない。

本多「そうなんですよ! そんな出力を出せる機械があるなんて……設計図が気になって仕方なくて、仕方なくて!」

珍しく本多が興奮してるな……本当に機械が好きなんだな。

本多「でも今のところ清浄器は見つからってないんですよね。確かにあるって聞いたんですが……」

安藤「上の階にあるのかもな……」

本多「……あ、でもそれは……」

……そうか、上の階に行くにはきっと……またあの裁判を……
本多には悪いけど、解放されない方がいいだろう。

安藤「じゃあ……ここから出た後に、また見に来れるといいな」

本多「……そうですね。まずはここから脱出ですね」

【INFO】
本多の好感度が上がりました。

安価↓1 プレゼントを渡しますか?(渡す場合はプレゼント記入)

[プレゼント]
聖徳太子の地球儀
オブラート
狂戦士の鎧
ヤス・シシドのTシャツ
最速カップラーメン
光線銃ズリオン
速球大臣
昭和ラジオ
だれかの卒業アルバム

選択 昭和ラジオ

安藤「そうだ本多、このラジオいるか?」

本多「わ……これ、昭和ラジオじゃないですか!? どこで手に入れたんですか!?」

安藤「え、これそんなに凄いものなのか?」

本多「見た目はレトロですけど……このラジオは最新技術の結晶なんです! 本当にもらってもいいんですか?」

ここまで喜んでくれると、あげたこっちも嬉しくなってくるよな……!

【INFO】
本多の好感度が大きく上がりました。
スキル『クラフトワーク』を手に入れました。

『クラフトワーク』……裁判中に集中力を2消費して、発言力を回復する。

[通信簿 本多 夕一郎]
希望ヶ峰学園に来たのは、大規模な清浄器を一目みたかったから。
本当に機械のことが好きなようだ。

【9日目 自由行動 午後】


化学室の探索を終えて、一度も寄宿舎に戻ってきた。
午後はなにをするべきか……?


安価↓1
1.探索(行きたい場所(>>589+寄宿舎)と班の一人指定)
2.自由行動(任意の一人を指定)
3.ガチャ(現在のモノクマメダル……38枚)

モノクマメダル忘れてました……現在42枚です。
安価だったら↓1

 ― 校舎1F 購買部 ―


購買部にやってきた。ここにやってきたのは探索……そう、探索だ。
決して遊ぶためでは……。

満「……モノモノマシーンで遊ぶんだね」

安藤「……はい」

不動「……まあ、分からんでもないがな。俺もモノクマメダルが溜まってしょうがない」

不動「……それにこのガチャには眠っているような気がするのだ。……ロマンが」

本多「よ、よく分からないですけど……皆で引きましょうか」

さて何回引くか……。

安価↓1(使うモノクマメダルの数)
※今回は引く回数関係なく全部コンマで決めます。

ではここから↓1~3が満、不動、本多の当てたもの、4~13がプレゼントとして取得できます。

多いので自分でも(連投ありで)

【結果】
満……明日のグローブ
不動……オブラート
本多……ミネラルウォーター

安藤
虹色の乾パン
最速カップラーメン
G-SICK
スモールライト
桜の花束
蝶ネクタイの変声機
軽石
男のロマン
乙女キャリーバッグ
夢現チケット(現在2枚)


……あ、このチケットまた出たな。

満「使い道なさそう……」

本多「無難ですね……良かったです」

不動「……安藤、貴様……なぜお前がロマンを手にしている!?」

安藤「いや、なぜと言われてもな……」


【INFO】
満の好感度が少し上がりました。
不動の好感度が少し上がりました。
本多の好感度が少し上がりました。

モノクマメダル……現在32枚

安価↓1 プレゼントを誰かに渡しますか?(渡す場合は相手と渡すプレゼント記入)

[プレゼント]
上のプレゼント+
聖徳太子の地球儀
オブラート
狂戦士の鎧
ヤス・シシドのTシャツ
光線銃ズリオン
速球大臣
だれかの卒業アルバム

満 桜の花束

安藤「満、これ……もらってくれよ」

満「え……うわあ、綺麗……。本当にもらってもいい……のかな?」

安藤「喜んでもらえるといいんだけど……もしかしていらなかったか?」

満「ううん……すごく……すっごく嬉しいよ」

【INFO】
満の好感度が大きく上がりました。


満「そうだ。安藤くん……これ……ボクがもう一つ当てたんだ」

安藤「これは……永遠のミサンガじゃないか」

満「安藤くんももらってよ。いつももらってばかりだし」

安藤「そうか……ありがとな、満」

満「……実はもうミサンガには願掛けをしておいたんだけどね」

安藤「へえ、どんな願いなんだ?」

満「…………秘密、だよ」


【INFO】
プレゼント『永遠のミサンガ』を手に入れました。

【9日目 夜】




もうすぐ夜時間だな……。見回りの時間か。
真理木と桐子に合流しよう。

              :
              :

桐子「……安藤っすか。 これで全員っすね」

真理木「……それじゃあ今日もパトロールね」

安藤「ああ……」

なんとなく二人とも元気が無いような……
朝のいざこざは解決しなかったっぽいな……。


安価↓1

1.真理木、桐子と話す(どちらか選択)
2.誰かと遭遇(コンマ40以上で遭遇、それ以外はモノクマメダルを少しゲット)
3.ガチャ(現在のモノクマメダル……32枚)
4.チケットを使用(現在 2枚)

2 大田原と遭遇


 ― ラウンジ ―

ラウンジ……休憩としては最適な場所だ。その快適さからサボり魔たちが数多く集まったりする。
夜時間に来るやつもいるから油断ならない。

真理木「あの大きな背中は……考えなくても大田原ね」

安藤「おーい大田原、何をやってるんだ? もう夜時間だぞ……」

大田原「ぬおおおおおおおおっ!? 後ろを取られるとは……不覚ッ!!」

安藤「うおっ!?」

大田原「さあ、煮るなり焼くなり好きにするがいい! ワシの隙をついたお前さんの勝ちじゃあ!」

安藤「い、いや部屋に戻ってもらえばいいんだけど……」

大田原「……なんじゃお前さんらか? パトロールご苦労!」

桐子「ご苦労じゃねーっすよ。アンタみたいに出歩く奴がいるからやんなきゃいけねーんっすって」

大田原「ぬはははは、そいつはスマン! じゃが初犯じゃ、許せ!」

真理木「わ、割と尊大ね……。でもここで何をしてたの? ドリンクバーを使ってたみたいだけど……」

安藤「ノドが渇いたのか?」

大田原「いや、野菜ジュースのブレンドをな……どれだけ栄養をバランスよく摂れるか、どれだけ飲みやすくなるか……」

大田原「そしてどれだけまずく苦く作れるか、研究をしとったんじゃあ!」

……最後のは要るのか?

【INFO】
大田原の好感度が少し上がりました。

【9日目 終了】

[現在の好感度]
鳥羽 満……66
稲本 詩紋……58
ミリア・カッパーフィールド……35
本多 夕一郎……35
鳥羽 瑠散……28 [DEAD]
椰和原 宗海……24
不動 霜平……19
国定 獏兎……14
目賀 蔵丸……12
伊田 狩亜……11 [DEAD]
桐子 未玲……8
大田原 大地……6
真理木 優莉……5
原井 古止羽……4
御々崎 純……0

現在のモノクマメダル……32枚


【モノクマげきじょう】

モノクマ「いい感じ、いい感じ! 超超超超イイカンジ!」

モノクマ「なにが良いって、皆の仲がギスギスしてきたからねえ、こっちは何もしてないのに!」

モノクマ「うぷぷぷぷ……ここで動機を発表したらどうなっちゃうのかな? どうしよっかなあ……」

モノクマ「えー、今日はヒントなし! ていうかネタがつきてきちゃったよ……」

モノクマ「まあ、分からないことがあったら質問すれば答えるんじゃない?」

モノクマ「まあ、そうゆうことで!」

今日はこれで終了です、お疲れ様でした。
次回更新はたぶん木曜日以降です

10日目はイベントが発生します。動機発表ではないですが


ロマンキター!
ロマン使う時ってイベントが自動で起きるの?

>>738
チャプター3になったら自動で起こす予定です。
というかまだプールも浴場も無いので起こそうにもなかなか……

そういえば貰ったプレゼントとか特殊なアイテムは渡せないように設定してあるの?
満ちゃんから貰ったミサンガとかうっかり渡しちゃいそうで怖いんだぜ…

>>741
ミサンガは好感度ボーナスでもらったものなので渡せる予定でしたが
この流れで他の人にプレゼントするのもおかしいので、特殊なアイテムも含め渡せないことにします。

【INFO】
プレゼント『永遠のミサンガ』を手に入れました。(渡すことはできません)
『永遠のミサンガ』……鳥羽 満と仲良くなった証。すでに願いは込められているらしい。

そうか、もしこれを他の女の子に渡せたら修羅場と化すのか…

今日の22時頃から始めます

ヤンデレ…アリだな(小声)

では始めます
10日目は夜行動がイベントで潰れるのでそのつもりでお願いします

【10日目 朝】

 キーン、コーン……カーン、コーン

 「オマエラ、おはようございます! 朝です、7時になりました! 起床時間ですよー!」

 「さぁて、今日も張り切っていきましょうー!」


昨日の朝は空気が悪かったな。
考えてみればこんな所にもう10日も監禁されてるんだから、皆、ストレスだって溜まっててもおかしくはない。
……今日は昨日みたいな事が無いといいんだが。


 ― 食堂 ―


安藤「おはよう、皆」

原井「お早うございます」

目賀「む、安藤殿」

桐子「うっす」

真理木「おはよう」

大田原「おお安藤、昨晩は迷惑をかけた!」

食堂につくと、昨日遅れてきていた目賀と桐子がすでに来ていた。

安藤「二人とも、今日は早いんだな」

目賀「……まあ、昨日注意されたばかりでござるからな」

桐子「班長が遅刻すると誰かさんに怒られるっすからね」

原井「……聞こえていますよ」

安藤「は、ははは……」

……まだわだかまりが無くなったわけじゃない、か。

              :
              :

ミリア「ミミちゃんを連れてきました!」

御々崎「……腕引っ張んないでくんない?」

真理木「よし、これで班員は揃ったわね。それじゃあ朝食を作りましょうか」

目賀「……御々崎殿には何も言わないのでござるな」

真理木「え、私? ……御々崎さんが遅れているのはいつものことだし、これまでに何回も注意もしてるわよ。文句あるの?」

目賀「いや文句などではなく、少し不条理を感じただけで……」

真理木「なによそれ……」

国定「まあまあ、朝食を作ろうよ二人とも」


安藤「………………」

やっぱり今日もどことなく雰囲気が悪いな……。


安価↓1(朝食中に話す人を選択)

すいません書くの忘れてました…
同じ班(満、不動、本多)からでお願いします

再安価↓1

選択 本多


安藤「今日も雰囲気が悪いな……桐子と原井は前の班のときもああだったのか?」

本多「いえ、二人とも前はこんなことは無かったんですけど……」

最近ギスギスしだしたってことか。何か理由があるのか……?
真理木や目賀も何か不満があるようだし、何か自由行動の時に話しかけた方がいいのかもしれないな。

安藤「……そういえば、アレの修理は終わったのか?」

本多「いえ、まだです……。壊れている部品が多くてちょっと難航してます」

本多「でもあと数日以内には終わるかもしれません」

安藤「そうか。アレの修理が終わればきっと皆も希望が持てるはずだ」

安藤「応援しかできないけど頑張ってくれ、本多」

本多「はい、任せてください!」

【INFO】
本多の好感度が上がりました。


満「不動くんのその特技って……」

不動「……瞬間測定のことか、82㎝?」

満「う、うん。それって他の体のサイズも測れるのかな、例えば腰回りとか」

不動「……胸囲の測定に比べれば精度が落ちるが、出来ないこともない」

満「出来るんだ、他の人の服をコーディネートするときに便利かも……」

不動「ただし女性限定だが」

満「……そっか」


他の二人も仲良くやっているみたいだな。

【10日目 自由行動 午前】

少し悪い雰囲気の中、朝食を終えた。
今日は午前中はどうするか。


安価↓1
1.探索(行きたい場所(>>589+寄宿舎)と班の一人指定)
2.自由行動(任意の一人を指定)
3.ガチャ(現在のモノクマメダル……32枚)

1. 視聴覚室 不動 

 ― 校舎2F 視聴覚室 ―


視聴覚室の探索にやって来た。多くのディスプレイがあるがテレビは映らないし、DVDも無い。
視聴覚室というにはあまり意味のない部屋だが……

本多「プロジェクターやアンテナテレビがありますけど、動きませんね……」

安藤「このテレビって修理はできないのか? 稲本が直そうとしていたけど」

本多「これは……映像出力をするところが完全に壊れています。直すのは僕でも無理です、残念ですけど……」

不動「…………残念だ」

満「机の下とかを探してみようか、何かあるかも」

安藤「そうだな。じゃあ探索を開始しよう」

            :
            :

不動「……大した手掛かりは見つからないな」

安藤「そうか……少し休憩するか」

休憩中に不動と何か話すか。


安価↓1(話題安価)

1.希望ヶ峰学園に来た理由は?
2.……女子たちにあんまりセクハラするなよ
3.自由安価

選択 1


安藤「不動がこの学園に来た理由ってなんだ? 確か自己紹介の時は……」

安藤「日本の女はレベルが高いから戻って正解、とか言ってたけど……それが理由じゃないよな?」

不動「……覚えているではないか」

安藤「いや、本当にそれかよ!?」

不動「ここに来た生徒を見ても分かるだろう……やはり美人が多い! ……まあ、バスト90㎝以上がいないのが残念だがな」

安藤「なんなんだよその上から目線の残念がりは……。でもやっぱりおかしいだろ」

安藤「こっちだと銃は禁止されているし、射撃競技とかも行えないんじゃないか? そんな理由で日本に来たって……」

不動「……前も言ったが、希望ヶ峰学園では特例で銃が使える。競技に関しても問題は無いとスカウトの時に説明された。だから環境的には問題は無い」

不動「それに女のために、この国に来たというのもあながち間違いではない」

安藤「お前なあ、それってどういう……」

不動「…………ここに来たのはある女に会うためだ」

不動は鋭い目をいつもより一層鋭く、顔を険しくして答える。

安藤「……不動? その女性って……」

不動「……この話はもういいだろう。……そろそろ探索を再開しないか?」

安藤「あ、ああ……」

なんかいきなり話を切られたような……聞かれたくないことだったのか?

【INFO】
不動の好感度が上がりました。

[通信簿 不動 霜平]
ガンマンである不動が銃が禁止されている日本に来たのは、ある女性に会うためらしい。


安価↓1 プレゼントを渡しますか?(渡す場合はプレゼント記入)

[プレゼント]
聖徳太子の地球儀
オブラート
狂戦士の鎧
ヤス・シシドのTシャツ
光線銃ズリオン
速球大臣
だれかの卒業アルバム
虹色の乾パン
最速カップラーメン×2
G-SICK
スモールライト
永遠のミサンガ
蝶ネクタイの変声機
軽石
男のロマン
乙女キャリーバッグ




ミサンガはプレゼント出来なくなったんじゃ?
ロマンもプレゼント出来るのか

選択 光線銃ズリオン


安藤「そうだ不動、これいるか?」

不動「これは……光線銃ズリオンか。オーバーテクノロジーの賜物だったか」

安藤「バッテリーが無いから撃つことはできないみたいだけどな」

不動「やはりグリップと引き金は手になじむ……この握り心地はしっくりくるな」

不動「くくく……今の俺ならスリーサイズは完璧に見通せる……!」

安藤「……するなよ?」

どうやら喜んでくれたみたいだな。

【INFO】
不動の好感度が少し上がりました。
スキル『クールスナイプ』を取得しました。

『クールスナイプ』……集中力を2消費して、不要なウィークポイントを消す(ノンストップ議論、反論ショーダウンで有効)

>>758
すいません、男のロマンとミサンガ消し忘れてました、どっちも渡せません


【10日目 自由行動 午後】

視聴覚室の探索を終えて、一度寄宿舎に戻ってきた。
午後からの行動はどうしよう。


安価↓1
1.探索(行きたい場所(>>589+寄宿舎)と班の一人指定)
2.自由行動(任意の一人を指定)
3.ガチャ(現在のモノクマメダル……32枚)

選択 2 真理木


午後からは班を解散して自由行動をすることにした。

真理木に相談しに行くか。


 ― 校舎 2F 化学室 ―


部屋に居なかったので校舎を探し回っていると化学室でようやく発見した。

安藤「真理木、ここにいたのか」

真理木「どうしたの安藤? 私になにか用?」

安藤「ああ、ちょっとな。部屋にいないから結構探したけど」

真理木「……なんていうかここってイライラした時に来ると落ち着くのよね。私だけかもしれないけど」

……つまり今はイライラしてるのか。


安価↓1(話題安価)

1.最近の皆の様子について相談する
2.真理木の不満がないかを聞く
3.自由安価

選択 2


安藤「……最近、何か不満とかあるのか?」

真理木「私? ……別にないわよ。あ、もちろんここから出れないことは不満だけどね」

安藤「本当にそうか? でも朝に目賀と口論してたのは……」

真理木「……あれは口論ってほどのことじゃないわ。少し注意しただけよ、目賀も文句は無いって言ってたし」

安藤「でもあそこまで言い返すなんて、お前も少しむっとしてたじゃないか」

真理木「それは…………」

安藤「……最近、皆の様子がおかしいのは分かってるだろ。ここから出れないってストレスもあるだろうけど……」

安藤「だからお前だって不安や不満に思ってることがあるんじゃないか、って心配なんだよ」

真理木「…………」

安藤「リーダーが元気ないと、皆不安になるだろ。だから何か不安とかあったら言って……」

真理木「…………じゃない」

安藤「……え?」

真理木「そんなの不安に決まってるじゃない……!」

真理木が少し声を強めて答える。

安藤「……真理木」

真理木「伊田も瑠散ちゃんも亡くなって、満ちゃんも桐子ちゃんも原井ちゃんも……皆、不安になってるのだって分かってるわよ」

真理木「御々崎さんの事だって、皆の不安も何とかしなくちゃって思うけど……」

真理木の声がだんだん弱弱しくなっていく。

真理木「…………分からないの、どうすればいいか……」

真理木「それでイライラして目賀に辛く当たって……。本当に何やってんだか……」

安藤「………………」

真理木は……真理木だって不安なんだ、今の状況が……。
それでも不安だって言おうとしない。自分で背負い込もうとしてたのか。

何て声をかけるべきか……。


安価↓3まで(1:10まで)
1.自由安価(かける言葉を安価、出てきた安価を組み合わせることもあります)
2.「あまり気負わずにこれからも頑張ってくれ」
3.「一人で背負い込まず、皆のことも頼ってくれ」

安藤「……どうすればいいのか分からないなら、誰かに聞けばいいじゃないか」

真理木「え…………」

安藤「リーダーだからって誰かに頼っちゃいけない訳じゃないだろ。むしろ誰かの力を借りれることだってリーダーに必要じゃないか」

安藤「皆が不安だから一人で解決するんじゃなくて……皆が不安だから皆で解決していくものだろ」

安藤「お前の仕事は一人で背負う事じゃない。一緒に背負える皆のことも忘れないでくれ」

真理木「………………」

真理木「…………ゴメン。私、自分だけで何とかしようとしてた。自分だけで解決しなくちゃって思い込んでた」

真理木「皆を助けるなんて自分だけじゃできないってこと気づいて無かった……」

安藤「俺達の事も頼ってくれよ。助ける皆の中には、お前も含まれてるんだぞ」

真理木「……ありがと、安藤」

真理木の声はいつもの調子が少し戻ってきていた。

真理木「うん、これからは皆にも相談するから。……安藤も頼りにするからね」

安藤「ああ、任してくれ」

真理木「……後で目賀にも謝らないとね」

……真理木の不安はもう大丈夫だろう。


【INFO】
真理木の好感度が上がりました。

安価↓1 プレゼントを渡しますか?(渡す場合はプレゼント記入)

[プレゼント]
聖徳太子の地球儀
オブラート
狂戦士の鎧
ヤス・シシドのTシャツ
速球大臣
だれかの卒業アルバム
虹色の乾パン
最速カップラーメン×2
G-SICK
スモールライト
蝶ネクタイの変声機
軽石
乙女キャリーバッグ

選択 スモールライト

安藤「そうだ、これ……渡しておく」

真理木「何これ……小さい懐中電灯?」

安藤「これを使って……元気出してくれよ」

真理木「これでどうやって元気出せっていうのよ……。あ、もしかして元気と電気をかけてるの?」

安藤「い、いやそういうわけじゃ……」

真理木「はあ、アンタねえ……ふふっ、便利そうね。ありがと」

少しは喜んでくれたか……?

【INFO】
真理木の好感度が少し上がりました。

【10日目 夜】


 ― 安藤の部屋 ―

真理木と別れた後、食堂で夕食をとり部屋に戻った。
真理木の不安は解消されたかもしれないけど、他の人も不安だな……。

安藤「あれ、何か落ちてるな」

部屋のドアを開けた時に隙間から紙が落ちてきたようだ。
内容は……。

…………!

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

        シンジツをしりたくば
        タイイクカンにあつまるがいい

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

安藤「何だよ、これ……!」

小さな紙には子供が書いたような文字でそう書かれていた。
入学式の時のパンフレットを思い出す。

これは、呼び出しってことだよな……
シンジツってなんなんだ?
まさか……モノクマがまた何かをしようとしているのか?

安藤「……行かないわけにはいかないか」

俺は重い足取りで体育館に向かっていった。

今日はもう頭が働かないのでここまでで。
鈍足更新の中、付き合ってくれた方ありがとうございました!

今から夜のイベントの続きから10日目終了までを投下していきます。
安価はありません。

【イベントパート】

 ― 校舎1F 体育館 ―


体育館のドアを開けて中に入ると……

安藤「あれ、皆?」

体育館には俺以外にも人が来ていた。

国定「やあ、安藤くん。キミも呼び出されたみたいだね」

安藤「ああ……皆もそうなのか?」

満「うん……。ドアの隙間に紙が挟んであって」

不動「……真実を知りたくば来い、という紙だ」

同じ手口だな……やっぱりモノクマか?

椰和原「こ、こんな時間に、な、何があるんでしょうか……?」

稲本「つーか真実ってなんだよ?」

本多「それは分からないですけど……」

来ている人を確認すると少し人が足りないような気がする。

安藤「まだ全員が来てるるわけじゃないみたいだな」

桐子「まだここに来てねーのは……大田原とミリアちゃんだけっすね」

御々崎「………………」

……あれ、御々崎はもう来ているのか。
コイツの場合、こういう集まりとかは遅れてきそうだけど……モノクマ相手だとさすがに従うのか?

真理木「モノクマ……一体何をする気なのかしら」

目賀「嫌な予感しかしないでござる……」

原井「……いえ、きっと悪い事では無いと思いますよ」

安藤「……? それってどういう……」

原井に聞き返そうとした瞬間、体育館の照明が消えた。
あたりは一面暗闇に包まれる。

本多「な、なんですか!?」

原井「これは……」

目賀「誰か照明のスイッチを切ったのでござるか!?」

不動「……まるで何も見えんぞ……!」

椰和原「う、うああああああ、も、もう、おしまいでふっ!?」

稲本「いって、今誰かぶつかったか!?」

真理木「皆パニックになっちゃダメよ、落ち着いて!」

少し先ですらまったく確認できない……この状況はまずくないか……!?

いきなりの非常事態に戸惑っていると、体育館のステージにいきなりスポットライトが当たった。

満「明かりが点いた……?」

真理木「少し見えるようになったわね……」

桐子「椰和原ちゃん、原井ちゃん、ついでに稲本も大丈夫っすか!?」

原井「は、はい……。大丈夫です」

椰和原「明かり……よ、良かった……」

稲本「おう! ん、今ついでって……」

国定「あれ……ステージに誰かいるね」

安藤「誰かって……?」

落ち着いてステージに視線を向けると、スポットライトが当たった先には……

ミリア「レディースエンドジェントルメン!」

ミリア「ようこそ、ミリアのマジックショーへ!」

安藤「…………は?」

真理木「み、ミリアちゃん?」

ま、マジックショー? いやなんで……ミリアがステージの上にいるんだ?

ミリア「ではこちらにご注目! ここにあるのは一枚のモノクマメダルでーす!」

ミリアは見やすいように片手に持ったメダルを指し示す。

ミリア「これを握ると……ハイ、10枚ぐらいに増えました!」

目賀「あ、アバウトでござるな……。というかなぜ手品を……?」

ミリア「そしてこのメダルをシルクハットに入れるとー……ハイ、シーツが出てきました!」

稲本「うおお、スッゲー!」

本多「いや、体積的におかしくないですか!?」

ミリア「お次はこちらのシーツにご注目!」

ミリアが何やらシーツを広げてこちら側には見えないように壁を作る。

ミリア「行きますよ! 3、2、1……ゼロ!」

カウントを終えるとミリアが勢いよくシーツを取り払う。すると出てきたのは……


大田原「大田原 大地であああああある!!」

椰和原「お、お、お、おおお、お、お……」

本多「大田原さん!?」

大田原「ぬわあはっはっはっはっはぁ! 度胆を抜かれたか? 痛快じゃあ!」

ミリア「うふふ、大成功ですね、ダイちゃん!」

笑いあうミリアと大田原……。
だけどこっちは……まったく状況が飲み込めない。
全員が頭の上に疑問符を浮かべている。

桐子「……何やってんすか二人とも? いや手品やってんのは分かるっすけど」

ミリア「皆さん招待状は受け取ってくれましたよね?」

安藤「招待状……?」

招待されたような記憶はないが……いや、まさか、もしかするとアレは……

目賀「……あのー、もしかしてこのシンジツ云々の手紙は……」

ミリア「ハイ! 私が書いた招待状です!」

やっぱりか……。

原井「やはり、あの字はミリアさんのものでしたか」

安藤「なんであんな書き方したんだよ? 真実がどうとか……脅迫かと思ったぞ」

ミリア「だってそっちの方がミステリアスですから!」

い、意味が分からない……。

御々崎「…………はあ、あの手紙意味ないのかよ……」

不動「……結局俺達を呼び出したのはこのマジックショーのためか?」

大田原「勿論じゃあ! しかしお主らにも何か芸をやってもらうがな!」

原井「芸……ですか?」

大田原「ここにいるのは超高校級の才能を持った者たち……なにかしら一芸あるであろう!」

大田原「一人ずつ、その芸を披露してもらうぞ!」

真理木「確かにミリアちゃんのマジックは凄かったけど、随分と唐突ね……」

ミリア「だって、最近の皆さん……ユーリちゃんもクラマルくんも、コトハちゃんもミレイちゃんも……」

ミリア「なんだか元気がなくて、様子が変でしたから」

ミリア「だから自分の好きな事をやって、皆のパフォーマンスを見たら、元気になると思ったんです!」

真理木「あ……」

目賀「む……」

原井「……そういう事でしたか」

桐子「ミリアちゃん……」

そうか……ミリアと大田原は最近の皆のわだかまりを直すために、これを計画をしてたのか。
……いや、招待状の書き方はもっといい方法があっただろうけど。

真理木「……心配してくれたのね、ありがと、ミリアちゃん。でもその必要は無いわ」

ミリア「ユーリちゃん……?」

真理木「……目賀、朝食の時にあなたに強く言い過ぎた」

真理木「いろいろ不安な事があって……それでイライラして八つ当たりをしてしまったんだと思う。ごめんなさい」

目賀「い、いや…………」

目賀「……拙者も悪かったでござる。班長としてまとめてくれている真理木殿に突っかかって……」

目賀「前日の事で空気が悪くなったのも、元はと言えば拙者の遅刻でござるから、その……申し訳ない」

真理木「……私、自分でいろんな問題をなんとかしようとして、目賀を、班の皆を頼ろうとしてなかった」

真理木「これから……いろいろ助けてもらってもいいかな?」

目賀「拙者は……遅刻したり、自分の事を明かさなかったり、あまり信用がないかもしれないでござるが……」

目賀「それでも頼ってくれるというなら……微力ながら喜んで力になるでござる」

真理木「うん、その時はお願いするわ」

原井「……私も桐子さんに謝らねばなりません」

桐子「えっ、原井ちゃん?」

原井「桐子さんが班長になってから注意を……いえ、班長はこうあるべきだという考えを押し付けてしまったんです」

原井「それで桐子さんが気を悪くしてしまう事も考えずに……だから申し訳ございません」

桐子「……いやいいっすよ。原井ちゃんの言う事が正しいって本当は分かってたんす」

桐子「けど、原井ちゃんあたしよりしっかりしてるし、礼儀もなってるし、あたしと違って家も裕福だし……」

桐子「なんつーかその……嫉妬、してたんすよ。それでガキみたいに反発して……ゴメンっす」

原井「……桐子さんが私よりしっかりしていないなんて、そんなことはありません」

原井「さっき明かりがついたとき桐子さんは、真っ先に班の皆さんの事を心配していたではありませんか」

桐子「それはその、なんつーか思わず……」

原井「桐子さんは皆を案じ、引っ張ってくれる、頼りになる班長だと思ってます」

桐子「……ありがとっす。でもあたしやっぱ抜けてるとこあるし……これからも原井ちゃんがフォローしてくれると助かるっす」

原井「はい、こちらこそお願いします!」

本多「……これは仲直りってことでいいんですよね?」

椰和原「よ、良かったです……」

満「そうだね……本当に良かった」

険悪だった奴らもこれで……解決したみたいだな。

大田原「ぬはははは、これにて一件落着である! しかし……忘れてはおらんじゃろうな?」

目賀「忘れるとは……一体何を?」

ミリア「もちろん、パフォーマンスです!」

安藤「え、それ結局やるのか?」

稲本「うっしゃあ、オレがスゲーの見せてやるよ!」

国定「パフォーマンスか……娯楽室のトランプでタワーでも作ろうかな」

真理木「皆、結構乗り気ね……じゃあ、私も化学室から実験道具とってこようかしら」

桐子「芸っつっても絵描くしかできねーんすけど……模造紙持ってくるっすか。原井ちゃんもいるっすよね?」

原井「はい。私は……そうですね、皆さんの名前を丁寧に書いてみましょうか」

椰和原「わ、私、芸なんて、ふ、フライパンを丸めるぐらいしか……で、で、でも、大したことないですよね……」

本多「いや、十分凄いですよそれ!?」

みんな何かやるのか……俺はどうしよう。

御々崎「……はあー、ばからし」

ミリア「あっ、ダメですよミミちゃん!」

体育館から出ようとする御々崎をミリアが捕まえる。

ミリア「ミミちゃんも何かしましょうよー!」

御々崎「……離してよ。んなくだらないことやってられるかっつーの」

安藤「……あのさ大田原、俺も帰るわけじゃないけど、皆みたいにやれる芸がないんだ」

目賀「実は拙者も、忍者が自分の技を人前で披露するのはいささか問題が……」

大田原「ふむ、ならば……これならどうじゃあ!?」

そう言って大田原が取り出したのは、ジョッキに入った、なんというか……緑色のドロドロとした液体だった。

安藤「な……なんだこれ……」

目賀「真緑でござるが……」

大田原「ほうれん草、ピーマン、きゅうり、にがうり等々、各種野菜の絞り汁と青汁をブレンドさせた……」

大田原「これこそが大田原 大地特製野菜ジュースであああある!!」

真理木「じゅ、ジュースっていうのこれ……?」

大田原「これ一杯で三日分の栄養が摂れ、翌日のクソは緑色になって出てくるという優れものじゃあ!」

目賀「いや、そんな利点はいらんでござるよ!?」

き、昨日夜に作ってたやつか……。
確か……よりまずくより苦く作ったって……。

大田原「芸を見せられん者、御々崎、安藤、目賀はこのジュースを一杯飲んで根性を見せんかぁい!」

御々崎「…………はあ」

稲本「うーわ、何それ? 草くせっ!」

本多「逆に体に悪そうな色ですね……」

大田原「なあに、慣れてくればクセになるまずさじゃぞ?」

目賀「慣れてもまずいじゃないでござるか!」

安藤「ま、マジで飲むのか……?」

満「……が、頑張って」

……覚悟を決めるしかないか……。

              :
              :

稲本「そんじゃ一番稲本、リフティング行っきまーす!」

稲本は体育館からサッカーボールを取ってきてリフティングをするようだ。
華麗な足さばきでボールをあやつっている。

椰和原「わ、わあ……上手ですね……」

真理木「さすが超高校級のサッカー選手、ってところね」

稲本「へっへー、まだまだこれからだぜ! おい、誰かこっちに何でもいいからボール投げてこい!」

まさか二つのボールでリフティングするのか?

ミリア「じゃあ投げますよ、ハイ!」

本多「あっ、それラグビーボールですよ!? 稲本さん危ないです!」

稲本「なんの問題ナッシング!」

稲本はラグビーボールをいとも簡単に蹴り上げ、サッカーボールと同様にお手玉のように捌いていく。

稲本「ラクショーラクショー! ボールだったらラグビーボールでも野球ボールでも余裕で扱えるっつーの!」

国定「すごいね……足の動きがまるで別の生き物みたいだ」

大田原「ぬはははは、さすが稲本、天晴である!」

              :
              :

真理木「じゃあ私は溶液の色が変わる実験をやります。このビーカーに二つの液体を入れて混ぜると……」

ミリア「一瞬でブルーになりましたよ!? マジックですか!?」

真理木「そして次はこの液体を少量たらすわね」

満「わあ……キレイな赤色になったね」

真理木「フェノールフタレイン溶液、塩基性の溶液に反応して赤くなる指示薬よ」

稲本「……エノキ?」

真理木「それじゃ最後にこの溶液を熱するわ。あ、熱するときにフタは閉めちゃダメだからね」

安藤「閉めたらどうなるんだ?」

真理木「膨張するの」

椰和原「ぼ、ぼうちょう……? ふくらむんですか?」

真理木「液体が気体になることよ。逆に気体が液体になることを凝結というわ」

安藤「へえ……?」

真理木「液体が熱されて気体になるとき、体積が著しく増加しその時気体が密封された状態だと圧力が爆発的に高まるの、たとえそれが水であってもね、それで容器が圧力に耐えられないとフタが吹っ飛んだり最悪容器が破損したりするわね、まあこの学園は実験道具もいいものを使ってるから破損はないかもしれないけど」

真理木「だからフタをしちゃいけないの。分かった?」

安藤「……お、おう」

桐子「なにかの呪文みたいっすね……」

原井「……あ、溶液が無色に変わりました。不思議で、綺麗な色の変化でしたね」

ミリア「よく分からないですけどスゴイでーす!」

真理木「楽しんでもらえるか不安だったけど、うけたみたいで良かった」

真理木「今度は化学室にあるアクリルパイプを使って静電気の実験でもやろうかな……物理の範囲だけど」

真理木は自分の分野になるとすごいな……情熱的な意味で。

              :
              :

桐子「んじゃあたしは皆の集合絵のスケッチでも描くっすか。みんな並ぶっす」

目賀「時間がかかりそうでござるな……」

桐子「色はまた後日塗るからそんなかかんないっす。ほら、とっとと並んだ並んだ」

桐子は俺達を並ばせると、模造紙にものすごい勢いで鉛筆を走らせる。
そしてものの2、3分で……

桐子「はい、出来たっと」

本多「えっ、早いですね!?」

桐子「下書きだけならこんなもんっす。あと……伊田と瑠散ちゃんも描いておいたっす」

満「……え、お姉ちゃんを?」

真理木「二人ともこの場にいないのに描けるものなの?」

桐子「顔は大体覚えてるっすから。それに瑠散ちゃんの笑顔や、伊田の怒った顔は……忘れらんないっす」

満「…………そうなんだ」

桐子「描くか迷ったんすけど、集合絵なのにいないのは寂しいと思って、満ちゃんの隣に描いたんすけど……よかったっすか?」

満「うん……嬉しいよ、ありがとう桐子さん」

原井「……ふふ、絵の完成が楽しみですね」

              :
              :

不動「ふむ。俺の番か……。では俺の眼によって、これから女子のスリーサイズを一人ずつ測定するとしよう」

満「えっ、ええ!?」

稲本「うおおおおおおおおお、信じてたぜ不動ォ!」

本多「す、スリーサイズって……だ、ダメですよそんなの!」

不動「……では真理木からだ。上から……78! 57! はちじゅう……」

真理木「言うなっつの!」

真理木の投げたビーカーが不動の顔面に見事に命中する。

不動「ぐふっ……!」

国定「うわあ……いい軌道だったね」

桐子「ったくこの変態は……。コイツは大田原のジュース一気飲みでいいっすね」

原井「異議はありません」

大田原「ぬはははは、何人でも受け付けるぞ?」

仲間が増えたか……嬉しくはないけど。

              :
              :

その後も国定がトランプタワーを作ったり、椰和原がその怪力を披露したりと大いに盛り上がった。
そしてとうとう順番は……。

大田原「さあ、あとはお楽しみの野菜ジュースじゃな!」

安藤「遂に来たか……」

大田原が例のジュースが入ったジョッキを何本か用意しだした。

桐子「うわぁ、マジでドロドロの緑色っすね……絵具みたいっす」

安藤「これから飲むのにそういうのやめろよ……」

ミリア「皆さん、頑張ってください!」

稲本「そーれ、イッキ、イッキ!」

原井「稲本くん、コールはいけませんよ!」

目賀「の、飲んでも大丈夫でござろうなコレ……?」

御々崎「………………はあ」

不動「……なぜ俺まで……」

大田原「なあにそんなに心配するな、わしも飲むぞ!」

そういうと大田原はジョッキの一つをとり、豪快に飲みだした。

大田原「」ゴッゴッゴッ

桐子「うぷ……なんか気分悪くなる画っすね……」

本多「だ、大丈夫ですか、大田原さん?」

大田原「……っかぁーっ、マズイッ! しかしもういっぱああぁぁぁいッ!」

稲本「マジで!?」

国定「いやあ、たくましい良い飲みっぷりだね。皆もこれくらいできるんじゃないかな?」

む、無駄にハードルが上がった……。

ミリア「それでは残りの人もはりきってどうぞ!」

安藤「飲むしかないか……」

覚悟を決めて4人でジョッキを手に取る。

目賀「なぜこんなことをせねば……」

不動「……鼻呼吸さえしなければあるいは……」

御々崎「………………」

安藤「それじゃあ……乾杯……」

全員が恐る恐るジョッキに口をつける。

目賀「……こ、これは意外と……。……うぷっ」

不動「…………ふむ……。……んぐっ」

安藤「………………に」

安藤「苦あああっ……!?」

く、口の中にいろんな野菜の味と、それをすべて包み込む苦さ……。
舌の感覚がおかしくなりそうだ……!

稲本「あははははははは、やっぱニゲーんだ、はははっ!」

満「だ、大丈夫? ……ふふっ」

本多「皆さん顔真っ青ですよ!?」

椰和原「ど、どんな味がするんでしょうか……」

大田原「苦みとまずさを極限まで引き出したからなぁ、ぬはははは!」

真理木「あははっ、もっと頑張んなさいよ!」

安藤「いや本当にきついぞこれ……大田原以外飲めないって……。ていうか御々崎だって……」

御々崎「」ゴッゴッゴッ

安藤「…………え」

目賀「み……御々崎殿?」

御々崎「…………ぷは」

不動「……平気なのか85㎝?」

御々崎「…………これでもう帰っていいんでしょ」

大田原「御々崎よ、いい飲みっぷりじゃな。天晴である! しかしもう一杯あるぞ?」

御々崎「………………」

御々崎は無言で大田原からジョッキを受け取り、そして……

御々崎「」ゴッゴッゴッ

安藤「ま、マジかよ……」

国定「すごいねこれ……さすがにビックリしたよ」

大田原「ぬははははは、気に入ったようじゃな、見込みがあるわ!」

桐子「御々崎があんなマズそうなのを……ぷっ、あはははははっ!」

原井「桐子さん笑っては……ふふっ」

ミリア「ミミちゃんスゴイでーす!」

最後に意外な驚きがありつつも……夜遅くまで続いた会は楽しく終わった。
今まであった嫌な空気を、いつの間にか取り払って……。


【10日目 終了】

[現在の好感度]
鳥羽 満……66
稲本 詩紋……58
本多 夕一郎……40
ミリア・カッパーフィールド……35
不動 霜平……32
鳥羽 瑠散……28 [DEAD]
椰和原 宗海……24
真理木 優莉……20
国定 獏兎……14
目賀 蔵丸……12
伊田 狩亜……11 [DEAD]
桐子 未玲……8
大田原 大地……6
原井 古止羽……4
御々崎 純……0

現在のモノクマメダル……32枚

10日目が終わったところで今日は終了です
11日目は動機発表となります。

明日の夜頃また更新するのでよろしくお願いします


この後に動機発表とか流石絶望的
本多くんと満ちゃんはどんな芸をしたんですか?

>>798
(考えてなかった)
満は女子の髪型を変えました
本多くんは何をやったんだろうか…
とにかく野菜ジュースは免れたようです

22時頃から始めます

【11日目 朝】

 キーン、コーン……カーン、コーン

 『オマエラ、おはようございます! 朝です、7時になりました! 起床時間ですよー!』

 『さぁて、今日も張り切っていきましょうー!』

眠い……。昨日の会で寝るのは遅かったからな……。

……でも、あの会のおかげで真理木や目賀、原井や桐子も、皆の雰囲気が良くなったんだ。
ミリアと大田原には感謝だな。

 ― 寄宿舎 食堂 ―


安藤「おはよう、皆」

本多「安藤さん、おはようございます」

満「おはよう。不動くんはまだ来てないけど……安藤くんは大丈夫?」

真理木「ふふっ、昨日は大変だったわね」

安藤「本当にな……」

国定「どんな味か興味あるなぁ。……飲みたくはないけど」

目賀「アレはきつかったでござるな……。む、御々崎殿がまだ来ていないので呼んでくるでござる」

真理木「それじゃあよろしくね、目賀」

ミリア「お願いしまーす!」


桐子「うっす。稲本はいつも通り遅刻っすか」

原井「お早うございます」

大田原「桐子、良い朝じゃな! 目覚めの一杯に野菜ジュースでも飲むか?」

桐子「あんな絵具みてーなの、勘弁っす」

椰和原「え、え、絵具って……」

原井「ふふふっ……失礼ですよ、桐子さん」


皆の間にあった緊張した空気が無くなってる。本当に良かった……。

不動「……すまん、遅れた」

安藤「不動、大丈夫か?」

不動「……ああ。なんとかな。……朝から腹痛と格闘する羽目になったが」

本多「あはは……。栄養がすごい入ってるって話でしたから、全部の栄養は体に吸収されなかったんでしょうね」

満「でも不動くんも自業自得な部分はあるよ。あんな芸をしようとするなんて……女子が怒るのも当然だよ」

不動「…………悪かった」

安藤「……お? 素直だな」

本多「遂に反省したんですね」

不動「……これからは測定しても、そのサイズは俺の胸にそっとしまっておく」

満「う、うん……。少し嫌な感じはするけどそうしてもらえると嬉しいかな」

不動「……なるべく気を付けよう、82㎝」

本多「呼び方は変わらないんですね……」

安藤「コイツは……」

満「もう……」

まったく……でもこの班も大分打ち解けてきたみたいだな。

【INFO】
[朝行動 班ボーナス]
満の好感度が少し上がりました。
不動の好感度が少し上がりました。
本多の好感度が少し上がりました。

【イベントパート】


 キーン、コーン……カーン、コーン

朝食が終わり、和気あいあいとした雰囲気の中、突然チャイムが鳴った。

本多「チャイム……? 朝時間のチャイムはもう鳴りましたよね……」

真理木「じゃあもしかしてこれって……」

嫌な予感……アイツだろうな……。

モノクマ『オマエラ、改めておはようございます!』

食堂のモニターに声の主が映り込む。

安藤「モノクマ……!」

椰和原「さ、最近現れないと思ってたのに……」

目賀「なんだってこう穏やかな時に……」

モノクマ『いやぁ、昨日はお楽しみでしたね!』

ミリア「ハイ、すっごく楽しかったでーす!」

モノクマ『残念ながらボクはハブにされちゃったワケだけど……先生悲しいなぁ……』

桐子「誰がアンタみたいなヌイグルミなんか呼ぶんすか……」

モノクマ『こらー! ボクはヌイグルミじゃないやい!』

桐子「聞こえてるじゃないすか!?」

不動「……聞こえてるならば本題は何だ、とっとと話せ」

モノクマ『えー、実はキミたちに見せたいものがあるんだよね』

満「見せたいものって……?」

モノクマ『うぷぷ、強いて言うなら……動機、だよ』

原井「動機とは……? 何の動機なのですか?」

モノクマ『それが知りたかったら視聴覚室まで全員来てね! ダッシュで! もしくはチャリで!』

プツン、と音をたてて画面が切れた。どうやら放送は終わったらしい。

真理木「…………どうする? 全員が行かないといけないみたいだけど」

本多「動機ってなんなんでしょうか……」

大田原「ロクでもないものなのは確かじゃろうな」

国定「でも行ってみない事には分からないんじゃないかな。罠だとしても、何かしら情報が得られるかも」

稲本「そうそう、まず行ってみようぜ! オレ的には視聴覚室に集合ってのが超気になる!」

安藤「まあ……行くしかないよな」

御々崎「………………」

真理木「御々崎さんも来てもらえるかな?」

御々崎「…………ふん」

どうやら着いてくる……みたいだな。

              :
              :

 ― 校舎2F 視聴覚室 ―


モノクマ『遅いよ、待ちくたびれたよ! ボクの時間を割いてあげてるんだから早く来てよね!』

目賀「すぐ来たし、そんな遅くもないでござろう……」

モノクマ『なに言ってんの、クマの一生は短いんだから! 30年くらい!』

目賀「割と長いでござるな!?」

安藤「あれ、この段ボールは……」

視聴覚室に入ると、一つの机の上に段ボールが置かれていた。
中にあるのは……

安藤「……DVD?」

稲本「よっしゃDVDじゃん! なに入ってんの、映画?」

中にあったのは汚い字で『安藤 進のDVD』と書かれたものだった。どうやら人数分あるらしい。

モノクマ『はい、じゃあ自分の名前が書いてある奴を取って見てね』

不動「……これが見せたいものか? 一体中に何が入っている?」

モノクマ「それは見てのお楽しみ。きっと見た後、皆感動のあまり泣いちゃうんじゃないかな?」

稲本「おっもしかして、感動系? タ○タニックとかか?」

モノクマ『うぷぷ……それよりもっと、もーっと面白いものだよ……』

モノクマが不気味に笑う……。
嫌な予感しかしないけど……中身が気になるのも確かだ。

結局、好奇心に負けてディスプレイの電源を入れ、DVDを再生させる。
そして画面に映りだしたのは……。

 『進、元気か?』

 『進くん、元気でやってる? 学校の方は大丈夫?』

 『もう映ってんの? やっほー兄貴ー、生きてるかー?』

安藤「あ……」

画面に映ってたのは、見慣れた自宅の風景、父さん、母さん、弟……。
希望ヶ峰学園に来る前の光景そのままだった。

 『しかし進があの希望ヶ峰に行くとはなあ。お父さん驚いたよ』

 『本当にね。幸運の才能だったっけ? お母さんよく分からないけど、楽しくやってくれればそれでいいわ』

 『抽選で受かるとかホントラッキーだよなー。今が兄貴の人生の頂点だぞ、この勢いで彼女も作ってこいよ!』

安藤「み、みんな……」

思わず声が漏れていた……。
久しぶりで忘れかけていた日常の風景に、思わず声が震える。

……帰りたい…………。

今まで抑えつけていたそんな感情が溢れ出してくる……。

その時。

 『ザザッ、ザーザーザー』

安藤「え……?」

画面と音声が急に乱れる。そして、やがて映ったのは……

無人の廃墟……いや、それはさっきまで確かに映っていた自宅の変わり果てた姿だった……。
父さんも母さんも弟も、いなくなっている……。

安藤「なんだよ……これ……」

 『全国の学生の中から抽選で入学した超高校級の幸運、安藤 進くん……』

 『そんな平凡なささやかな彼の家に、彼の家族に何があったのでしょうか?』

 【正解は『卒業』の後で!】


安藤「……何なんだよこれは……!」

安藤「何なんだよ、この映像はっ!?」


一体何がどうなって……? 俺の家族は……?

出ないと……ここから出て、皆を……!

本多「な……何ですか、これ!」

椰和原「きゃあああああ!」

ミリア「パ……パパが……ママが!」

稲本「嘘だろ、こんなの……こんなのよぉ!」

安藤「あ……」

周りの悲鳴で我に返る。この様子……皆も同じような物を……?

御々崎「……は? 何これ、ふざけてんの?」

国定「なるほどね、これが動機……つまりここから脱出する、卒業する動機ってことかな?」

モノクマ『その通り! 皆に見せたDVDはそれぞれだけど、帰りたくなったらいつでも……』

モノクマ『やッて、ヤッて、殺りまくっちゃえばいいんだよ!』

安藤「……っ」

そういうことか……。俺たちのコロシアイを誘発するためにこんなDVDを……!

原井「……こんなの……こんな事ありえません! これは偽物です!」

モノクマ『はにゃ?』

原井「この学園に来てからわずか10日程で原井家がこんな……このような事になるなんて物理的に不可能です!」

真理木「そ、そうよ! 私の研究チームだってバックに大企業がついてるのよ!?」

桐子「そ……そっすよね。いくらなんでも10日でこんなん……ありえねーっすよ!」

モノクマ『……できるよ?』

不動「……何?」

モノクマ『その気になったら10日でも、一週間でもそのくらいラクショーだって!』

満「で……でも警察だってこんなの黙ってないよ!」

モノクマ『うぷっ、警察って……そんな大体の作品のかませ役になんとかできるわけないじゃん!』

大田原「一体……コイツはどれほどの権力を持っとるというんじゃあ……?」

モノクマ『それに……別に10日でやったわけじゃないしね!』

安藤「……え?」

モノクマ『お前らさぁ、入学してからもう何日経ってると思ってるの? お前らは第何期生としてここに入学したの?』

不動「……どういう意味だ……?」

原井「……私たちは希望ヶ峰学園の第76期生としてちょうど10日前に入学した……はずです」

モノクマ『あれ~おっかしいなぁ~? 76期生どころか、もう78期生まで入学してるんですけど! てか卒業までしてるんですけど!』

安藤「は……?」

稲本「78期生って……オレ達の二個下? っつーか入学? 卒業? え……どゆこと?」

桐子「意味……分かんねーっす。ありえねーっしょ! あたしたちは10日前に入学したばっかじゃねーっすか!」

椰和原「そ、そうですよぉ! わ、私でもさすがに覚えてます……」

ミリア「そんな記憶ありません!」

モノクマ『うぷぷ……キミたち記憶を操る機械って知ってる?』

御々崎「…………!」

本多「なんですかそれ……? SFの話ですか?」

モノクマ『違う違う、それは確かに実在してるんだって。それも……希望ヶ峰学園にね!』

真理木「ま、まさかアンタが言いたいのは……」

国定「本当は入学から数年経っているけどボクたちはそれを覚えていない……それはボクたちの記憶をその機械で操ったから、かな?」

安藤「なっ……!」

そんなバカなこと……ありえない……!
入学から何年も経ってるなんてありえないはず、だろ……?

御々崎「…………返せ」

モノクマ『ん?』

御々崎「……返せよ、私の記憶!」

真理木「み、御々崎さん……?」

モノクマ『うぷぷ……じゃあ卒業するときに一緒に記憶も返しちゃおうかな』

御々崎「……ちっ」

こんなに声を荒げる御々崎は初めて見た……。
こんな訳の分からない状況じゃ仕方ないのかもしれないが……

モノクマ『それじゃあボクからのプレゼントはおしまい! 健全なコロシアイ学園生活をー!』

モニターの電源が切れ、画面からモノクマが消える。
後に残されたのは、ただ茫然としていた皆の表情だけだった。

満「……どういう……ことなの?」

真理木「……分からない」

椰和原「ほ……ホント、なんですか……? も、モノクマさんの言ったことは……!」

真理木「……分からない……」

目賀「拙者らの記憶は……一体……!?」

真理木「……分からない……何も……!」

稲本「くっそ……。オレ……部屋戻るわ……」

ミリア「……シ、シモンくん……」

桐子「……あたしも行っていいっすか?」

原井「桐子さん……」

真理木「……そうね……。今日はもう、解散にしましょう……」

真理木「心を落ち着ける……時間が必要よ」

不動「………………」

視聴覚室から次々と人が出ていく。皆、重い足取りで……。

まだ、この部屋に残っているのは……。

御々崎「………………」

国定「ふうん……。記憶かあ……なるほどね……」

国定と御々崎だった。

そういえばこいつらはあのDVDを見た時もそこまで動揺していなかったような……

どちらかに話しかけるか……?


安価↓1(国定、御々崎のどちらか選択)

選択 御々崎


やっぱり御々崎のあの様子は気になる……あいつが声を荒げるなんて珍しい。

御々崎に話かけようとしたところで、視聴覚室のドアが閉まる音がした。
国定が部屋から出て行ったらしい。

安藤「御々崎……お前はDVDの事大丈夫なのか?」

御々崎「………………」

安藤「それに記憶の話になった時に……モノクマに突っかかっていたけどどうしたんだ?」

御々崎「…………」

安藤「おい、御々崎……」

御々崎「ああ、もううるっさい!」

御々崎が机を強くたたく。過去最高の不機嫌具合だ……。

御々崎「さっきから何の用なの!?」

安藤「い、いや……お前はDVDとか平気だったのかって……」

御々崎「そんなDVDが気になんだったら勝手に見ろ!」

御々崎がこちらにディスクを投げつける。表面には『御々崎 純のDVD』と書いてある。

安藤「これ……見てもいいのか? お前は大丈夫だったのか?」

御々崎「……うるさい」

……良いのか? じゃあ……見させてもらうか。

DVDを再生すると映っていたのは……

安藤「……? 道路……?」

道路……としかいいようのないものだった。曲がり角に設置されたカメラから撮られた映像みたいだ。
映像に特におかしいところはなく、車や歩行者が往来している。

これが……御々崎の動機なのか……?

しばらく映像を見ていると、少し変化があった。
大型トラックが走っている……それも逆車線を。運転もなんだかふらついている。
やがてトラックは曲がり角に近づていく。その時反対車線から一台の車が向かってくる。

安藤「あ……危ない!」

思わず叫んだが、映像の中には届かない、
トラックと車はそのまま大きな音を立てて正面衝突した。

周りに人が事故現場から遠ざかったり助けようとしている。
ぐちゃぐちゃになった車の間から赤い……血のようなものも流れていた。

安藤「う……」

少し気分が悪くなったところで、映像は途切れた。
これで終わりのようだ。

今のはなんだったんだ……? 事故現場……?
御々崎とどういう関係が?

安藤「なあ……この映像ってどういうことなんだ?」

御々崎「知らないっつーの……」

御々崎にも分からないのか。動機にならない動機……
モノクマの……ミス、なのか?

御々崎「アイツは……私達の記憶を奪っている……」

御々崎が独り言のようにつぶやく。

安藤「……あいつの言ったことが本当だって分かるのか? それはどうして……」

御々崎「私は……記憶を……」

御々崎「………………」

安藤「……御々崎?」

御々崎「……なんでアンタなんかに言わなきゃならないのよ」

……教えてはくれないのか。でも……御々崎には記憶を奪われた確信があるのか?

御々崎「私は絶対に記憶を取り戻す……どんなことをしてでも……!」

御々崎の目つきが危険な鋭さを帯びた凶暴なものに変わる。

安藤「お前、もしかしてコロシアイをするつもりじゃないだろうな……!」

御々崎「……はっ、当たり前じゃん。だって誰かを殺せば私の記憶が戻る……だったら殺す」

安藤「どうしてそんな簡単に人を殺せるなんて言うんだよ!」

御々崎「どうしてそんな難しく考えんのよ、人を殺すだけじゃん」

安藤「お前だって皆と一緒に過ごしてきただろ! そんな奴らを殺すなんて……」

御々崎「殺すのに一緒に過ごしたとか関係ある?」

安藤「……! とにかくやめろ! 失敗したらお前も死ぬんだぞ!?」

御々崎「……それならそれでいい。だってそれで死んでも……」

御々崎「……絶望的じゃん? アハッ、アハハハハハッ!」

安藤「……っ!」

目の前で笑う御々崎に不気味な物を感じずにはいられなかった。
こいつは危険だ……。
こいつはいつか……何かをしでかす……!

【INFO】
御々崎の好感度が少し上がりました。
御々崎のDVDを見ました。

【11日目 夜】


 ― 安藤の部屋 ―


………………。

結局あの後は一日中誰とも会わなかった。皆、部屋に引きこもっているのかもしれない。
そうなってもおかしくないほど、あのDVDと記憶のことは……衝撃的だった。

夜の見回りも集合場所にも一応行ったが、真理木も桐子も誰もいなかった。

くそっ……。今朝は皆あんなにも良い雰囲気だったのに……。

……このままじゃまずい。
誰かが何かを起こす前になんとかしないと……。
二度と……コロシアイは起こさせない。

御々崎……そして国定も危険だ。
あいつはこの状況をゲームとしてしか見ていなかった。
そしてそれに勝つとも……。

信頼できる誰かにこの事を伝えた方がいい。
班の皆……満や不動や本多なら伝えられるか?

誰かの所に行くべきか……。


安価↓1(満、不動、本多から選択)

選択 満

 ― 満の部屋 前 ―


 ピーン、ポーン……

満の部屋のインターホンを押す。出てきてくれるか……?

しばらくした後ドアがゆっくりと開き、満が慎重に顔を覗かせる。

満「あ……安藤くん」

こちらの姿を確認すると、満は少しだけ緊張を崩した。

満「……どうしたの、こんな夜中に……?」

安藤「……少し話したい事があって」

満「……入って」

              :
              :

満「安藤くんも……DVD、見たんだよね……」

安藤「……ああ。正直、思い出したくない映像だった……。満は大丈夫か……?」

満「……大丈夫………………じゃないよ……」

満「お姉ちゃんがいなくなったのに……お父さんも、お母さんもいなくなったら、ボクは……ボクは……!」

安藤「………………」

満のDVDも家族に何かがあったみたいだな……。

なんて声をかけるべきなんだろうか……。


安価↓2

1.あの映像は偽物だ
2.きっと家族は生きている
3.気をしっかり持ってくれ
4.自由安価

選択 4

安藤「……不安なら何でも良い、吐き出してくれ」

満「……っ」

安藤「誰かに不安を話すことで少しだけでも違うと思うから……」

満「…………うん。……ありがとう、安藤くん」

満「ボクは……安藤くんに励ましてもらってばかりだね。あの時から……お姉ちゃんが亡くなった時から何も変わってない……」

安藤「……だったら、その代わり俺の不安も聞いてくれよ。……俺も……吐き出したいんだ」

満「……分かった。ボクで良かったら聞かせて欲しい。ボクも……安藤くんのために何かしてあげたい」


その後少しずつ、DVDの内容や抱えている不安をお互いに話し合った……。

              :
              :

満「ありがとう……凄く、楽になったよ」

安藤「俺も……不安を一人で抱えているときは怖かったんだ。自分が何かをしでかしそうで……」

安藤「……満に話せて良かったよ」

満「うん。御々崎さんや国定くんの事も……気をつけるよ」


満の不安を和らげることができた……かな。

【INFO】
満の好感度が上がりました。
満がチャプター2の確定シロになりました。

【11日目 終了】

[現在の好感度]
鳥羽 満……79
稲本 詩紋……58
本多 夕一郎……45
ミリア・カッパーフィールド……35
不動 霜平……35
鳥羽 瑠散……28 [DEAD]
椰和原 宗海……24
真理木 優莉……20
国定 獏兎……14
目賀 蔵丸……12
伊田 狩亜……11 [DEAD]
桐子 未玲……8
大田原 大地……6
原井 古止羽……4
御々崎 純……4

現在のモノクマメダル……32枚

今日はここで終了です、お疲れ様でした。
満のヒロイン力が……対抗馬作れるのかこれ……

それはさておき、↓1でコンマ判定(内容は非公開)

はい、OKです
次回更新は木曜か金曜の夜になると思います

12日目は皆のフォローをするので今からあらかじめ話す人を選んでもらいます。

話す生徒を安価↓5くらいまで二人選んで下さい、期限は明日の夜くらいまでで適当に区切ります。

他に何か質問などがあったらそれもどうぞ。

シロ確定は被害者候補からも外れるでおk?
被害者の可能性は残ったまま?

2票が4人…
2人まで絞りたいので安価範囲広げます
とりあえず3票先に入った2人で決定します

>>836
被害者の可能性は残っています
あくまでクロではないことが確定した、ということです

明日の夜頃に更新します

結構ばらけた…のか?
話す人は稲本と真理木、それとせっかく3票入ったので桐子も追加します。

今日22時頃から始めます

【12日目 朝】

 キーン、コーン……カーン、コーン

 『オマエラ、おはようございます! 朝です、7時になりました! 起床時間ですよー!』

 『さぁて、今日も張り切っていきましょうー!』

昨日のモノクマの『動機』……皆は大丈夫だろうか。
とにかく食堂に向かうか……。


 ― 寄宿舎 食堂 ―


原井「……おはようございます」

本多「あ、安藤さん……おはようございます」

安藤「おはよう。……まだあまり来ていないな」

食堂にはすでに何人か集まっていたが、その数は少ない。
数日前とはまた違う重苦しい空気が漂っていた。

ミリア「アレ? ユーリちゃんがまだ来てません。いつも早いのに……」

大田原「真理木は風邪じゃあ!今は部屋で寝込んでおる」

桐子「真理木ちゃんが風邪っすか?」

大田原「ここに来るときに会ってな。今日の朝食には参加できんと言っておったぞ」

風邪か、心配だな。昨日の事もあるし……

とりあえず皆と話し合うために、全員が来ることまで待つことにした。

              :
              :

やがて全員が食堂に集まった。

椰和原「う、ううう……」

不動「………………」

稲本「……うす」

……皆、不安を抱えた表情ではあるが。

目賀「む、真理木殿が居ないようでござるが……」

大田原「真理木は風邪で欠席じゃあ。今日は養生するように言った!」

国定「それで……昨日の事を話し合うんだよね。モノクマの『動機』、だっけ」

満「あのDVD……あの映像は本当なのかな……」

本多「分からないですけど、でももし本当だったら……!」

安藤「それに記憶の事もだ。俺達が入学してから時間が経っているていうのは本当なのか?」

椰和原「た、確か、き、記憶をあやつる機械……。じゃ、じゃあ、入学してから今まで私達どうしてたんですかぁ……!?」

桐子「んなムチャクチャな事ありえねーっすよ……。漫画じゃねーんだから」

御々崎「………………」

国定「記憶の話が本当だとするとつじつまが合う事もあるんだけど……逆におかしいこともあるんだよね」

ミリア「おかしいこと、ですか?」

国定「入学してから数年経ってるにしては、ボクらの体は変わってないんじゃないかな?」

稲本「体が変わってないってどゆこと?」

国定「成長だよ。数年も経っていればボクたちの身長も伸びているはず……誰か体が変化した自覚がある人はいるかい?」

国定「本多クンやミリアさんはどう? キミたちはこの中では身長の変化に気づきやすいよね」

目賀「……低身長的な意味で、でござるか」

本多「あはは……。いえ、確かに気づかなかったというか違和感を感じませんね……」

ミリア「ワタシも数年経ってたらもっとデッカクなってます! イロイロと!」

不動「確かにデカくなるだろうな。……色々と」

満「な、なんか不動くんが言うとちょっと……」

安藤「つまり……記憶を消した云々はモノクマの嘘って事か?」

国定「さてね……ま、何にせよ今は判断するための情報が少ないよ」

国定「それに記憶の話が嘘でも、DVDの方はどうだか分からないしね!」

その言葉に皆が押し黙る。

桐子「……だけど記憶が嘘ならDVDだって可能性はあるじゃないっすか!」

安藤「……きっとそうだ。モノクマの言ったことが全部嘘だとしたらコロシアイを起こしたって……」

御々崎「けど前の内通者の事は本当だったじゃん」

安藤「……っ」

国定「まあ、気にしないのが一番だと思うよ。でも……」

国定「それでも答えが気になる人は好きにすればいいんじゃないかな。ここから出られるし、記憶も返してもらえるみたいだしね!」

満「ダメだよ、そんな事!」

満が大声で張り上げる。

満「……絶対にダメだよ、もうあんなこと……。二度と……起きてほしくないよ……」

稲本「満ちゃん……」

国定「……ゴメンゴメン、ちょっとしたジョークだよ。この場が和むかと思ってさ」

桐子「笑えねーんすよ……」

御々崎「………………」

原井「では……私たちのこれからの方針はどうしましょうか」

大田原「それについてじゃが……ちょっといいかぁッ、皆の衆!?」

椰和原「ひっ、な、なんですか、大田原さん……?」

大田原「……わしは昨晩ずっと考えていた。モノクマの言ったこと、DVDのことを。そして分かったのは……」

本多「分かったのは……?」

大田原「……このままでは何もわからんということだけでああああある!!」

本多「えっ、えええええ……」

大田原「だから気にする必要も考える必要も無しッ! これで解決じゃあ、ぬはははは!」

目賀「い、いや解決になってないでござるよ?」

ミリア「なるほど……スゴイです、ダイちゃん!」

目賀「凄くないでござるからな!?」

安藤「いや大田原が気にしないのはなによりなんだが、皆でどうするかって話で……」

大田原「ああ、それなら真理木から言伝を聞いておるぞ」

大田原「なるべく日中は一人でいる事は避け、夜時間に出歩かない事を徹底すること、という話じゃあ!」

安藤「そっちを先に言ってくれよ……」

満「……つまり皆で決めたルールをちゃんと守ればコロシアイは防げるってことだよね」

満「それに大田原くんが言った、気にしないってことも……きっと正解だと思う」

不動「……確かにそうかもしれんが……」

桐子「大田原ほど能天気にゃなれねーっすけど……ま、そうするしかねーんすよね」

原井「では、これからも変わらず過ごしましょう。そうすればコロシアイは防げるはずです」

本多「そうですね……起こりませんよね」

大田原「ああ、そういえば忘れておった。真理木が持っとったトラッシュルームの鍵はわしが預かっておる」

大田原「ゴミを捨てたかったらいつでも言え、24時間年中無休受け付けるぞ!」

【12日目 午前】

まだ昨日の不安は残るけど、話し合う事で皆は少し冷静になれたようだ。

気にしない、か……確かにそれが一番いいのかもしれない。
だけどそれが全員出来るとは限らない。

……少し稲本の様子を見に行くか。

 ― 稲本の部屋 ―

 ピーン、ポーン……

稲本「……おっす。なんか用か?」

安藤「ちょっと稲本と話したい事があってな」

稲本「……あーあ、そういうの女の子のセリフなら、告白かと思ってテンション上がんだけどなー」

……割と大丈夫なのか?
いや、さっきの朝の話し合いでは確かに稲本の口数が少なかった。

              :
              :

稲本「んでなんだよ、話って?」

安藤「いつもより稲本の元気が無いんじゃないかと思ってな。やっぱり昨日のDVDが気になってるのか」

稲本「んなの当たり前だろ……。いきなりあんなん見せられて……ヘコむっつーか、なんつーか……」

安藤「……何を見たんだ?」

稲本「……前の学校のサッカー部だよ。チームメイトやマネージャーや顧問が出てきて、オレを応援してくれたんだ」

稲本「最初は『おっ、懐かしっ!』って思ったんだけどよー、その後……」

……その後何が起こったかは想像がつくな……。

稲本になんて声をかけるか……。


安価↓2
1.その映像は偽物だろう
2.DVDの事は気にするな
3.きっと全員助かってる
4.自由安価

選択 2

安藤「DVDの事は気にするな。今考えたって本当かどうかは分からない」

稲本「気にすんなってよ……」

安藤「大田原が言ってただろ。気にしなければ、考えなければ解決するって」

安藤「だから、お前も気にするなよ。そうやって落ち込んでるのは稲本らしくないぞ」

稲本「………………」

安藤「……稲本?」

ま、まずい、無神経すぎたか……?

稲本「……っあぁー、やっぱそうだよな! んなの考えたって分かんねえ! オレそんな賢くねーし!」

安藤「お、おお?」

稲本「つか、オッサンそんな事言ってたの? イイコト言うじゃん!」

安藤「い、いや……朝の話聞いてなかったのか?」

稲本「それがよー、色々考えてたし朝早くて眠かったし、話半分、っつーか話四分の一レベルに聞いてた」

安藤「お前な……それで口数が少なかったのか」

稲本「あー、やっぱごちゃごちゃ考えんのはオレのキャラじゃねーわ!」

稲本「そういうのオレに似合わねえっていうか、いつもの爽やかイケメンキャラがオレの役目っつーか……そうだろ!?」

安藤「……そうだな。やっぱり稲本は能天気なのが合ってるぞ」

稲本「だろ!? ……ん、アレ?」

どうやら……稲本は吹っ切れたみたいだな。

稲本「……まあ、話聞いてくれてサンキューな。でもさっきのオレのだっせーグチは忘れろよ」

稲本「誰かに言ったらぶっとばすかんな! 特に女の子にはぜってー言うなよ!」

安藤「あはは、分かったよ」


【INFO】
稲本の好感度が上がりました。

稲本「そうだ、安藤これやるよ!」

安藤「これは……運動用のシューズか?」

稲本「おう、モノモノマシーンで当てた奴。これ結構履きやすいし良いメーカーのシューズだぜ?」

安藤「そんなに良いものをもらってもいいのか?」

稲本「まあ、普段から色々もらってるしよ。お返しっつーか、袖の下っつーか、賄賂っつーか」

安藤「いやだんだん意味が変わってるからなそれ。……でもありがとな。このシューズ大切にするよ」

稲本「おお、これからも会ったらなんかくれよ!」

安藤「現金なやつだな……」

【INFO】
プレゼント『専用シューズ』を手に入れました。(渡すことはできません)
『専用シューズ』……稲本 詩紋と仲良くなった証。派手な真っ赤なシューズ。履くと理論上は通常の三倍速く走れるらしい。

【12日目 午後】

稲本が元気になったみたいで良かったな。
そういえば真理木は大丈夫なんだろうか、大田原は風邪だって言ってたけど……
お見舞いがてら様子を見に行くか。

 ― 真理木の部屋 ―

 ピーン、ポーン……

真理木「ごほっ……。安藤?」

ドアが開くと真理木が顔を少し赤くしながら出てきた。

安藤「辛そうだな、大丈夫か? 熱だって聞いてお見舞いに来たんだけど……迷惑だったか?」

真理木「いえ……訪ねてきたって事は話したい事があるんでしょ。入って」

               :
               :

真理木「ゴメン……皆がこんな時なのに風邪でダウンして……」

安藤「気にするなよ。病気はどうしようもないだろ」

真理木「……さっき目賀とミリアちゃんがお見舞いに来てくれたの」

真理木「二人とも昨日の動機でそこまで落ち込んでた様子は無かったから安心したけど……やっぱり他の皆は大丈夫?」

安藤「全員が大丈夫かは分からないけど、普段通りに過ごすってことで話は落ち着いたぞ」

真理木「そう……じゃあ良かった、のかな」

他の奴らを心配するのはいいけど……真理木自身はどうなんだ?

安価↓2

1.真理木は昨日の事大丈夫なのか?
2.いきなり風邪を引くなんて疲れてたのか?
3.皆の事は任せてくれ
4.自由安価

選択 1

安藤「……真理木は昨日の動機は大丈夫だったのか? 夜の見回りにも来てなかったみたいだけど……」

真理木「あの、DVDね……」

安藤「……何が映ってたんだ?」

真理木「……私が入ってた研究チームと研究成果が全部……全部……」

真理木「………………ぐ、うぅ……げほっ」

安藤「……悪い。でも今朝皆と話し合ったんだけど、モノクマの言った事は嘘の可能性があるんだ。特に記憶の部分は……」

真理木「分かってるわよ……私だってモノクマの言う事が全部真実なんて思ってない」

真理木「……頭では分かってるのよ、だけど私の今まで懸けてきた物が全部……無くなったらと思うと……ごほっ」

安藤「………………」

……完全には割り切れない。そりゃそうだよな……。
不安を掘り起こしてしまったか……。

真理木「ごめん……。今日はもう辛いから……帰ってもらってもいい?」

安藤「……分かった。お大事にな」

真理木「…………待って、安藤」

安藤「どうした?」

真理木「……モノクマは嘘は言ってないのかもしれない」

安藤「……嘘って昨日の動機の事か?」

真理木「だけど……すべての真実を言ってるとも思えない。アイツは何かを隠してる、そんな気がするの……」

すべての真実は言っていない……か。

真理木「それと、風邪が治るまでは皆の事お願い。……目賀やミリアちゃんにも言ったの。今度は頼らせて欲しいって」

真理木「安藤も……頼りにしてるから」

安藤「……ああ、任しとけ」


【INFO】
真理木の好感度が少しだけ上がりました。

【12日目 夜】

真理木はあまり元気づけられなかったかな……。

そろそろ班長の見回りの時間だけど……
昨日は二人とも来なかったし、今日も真理木が風邪で休んでるから誰もいないかもしれない。
それでも一応今日も集合場所には行っておくか。

集合場所には……予想外にも桐子がいた。

安藤「あれ、桐子。来てたのか」

桐子「……うっす。悪かったすね、昨日はバックれて」

安藤「いや……桐子も昨日の動機でいっぱいいっぱいだったんだろ。真理木も来てなかったししょうがないよ」

桐子「……っはぁー。情けねーことにその通りっすよ」

桐子「とりあえず……見回り行くっすか」

              :
              :

パトロールを始めたが、二人とも口数は少ない。
真理木がいないのもあるだろうが、昨日の事が気になっているのだろう。

安藤「……昨日のDVDの事、良かったら話してくれないか?」

桐子「…………」

桐子は少し迷ってから、話を切り出した。

桐子「……あたしの家が映ってたんす。そんで次に兄貴と弟たちが映ってて……」

安藤「……親は映ってなかったのか?」

桐子「あたしんち、親いねーんすよ……兄貴が親代わりになって……なのになんで……弟たちも……」

安藤「…………桐子」

やっぱり……衝撃的な内容だったみたいだな。
いつも気丈な桐子がここまでへこんでるのは初めて見るかもしれない。

なんて声をかけるべきか……。

安価↓2

1.DVDの事は気にしない方がいい
2.きっと兄弟は皆助かってる
3.その映像は偽物だろう
4.自由安価

選択 3

安藤「あの映像は偽物の可能性があるって話だっただろ。桐子も自分でそう言ってたじゃないか」

桐子「……だけど、あの声と映像が偽物とは思えなかったんすよ。もし兄貴たち何かあったらと思うと……怖くて……」

安藤「……でも家族が死んだところが映ったわけじゃないんだろ?」

桐子「それは、そっすけど……」

安藤「じゃあ、まだ希望はあるじゃないか。家族が無事な可能性があるんだから……諦めないでくれよ」

桐子「………………」

桐子「……っはぁー。何でっすかね……根拠0なのに、そんなきれい事言って……」

安藤「……可能性が無いって考えるよりいいじゃないか」

桐子「分かった……諦めねーっす。兄貴たちが無事って……信じてるっす」

少しは励ませたか……?

桐子「ほら、行くっすよ……とっとと見回り終わらしましょう」

安藤「……ああ」

【INFO】
桐子の好感度が少し上がりました。

 ― 安藤の部屋 ―

………………。

モノクマの動機で皆不安になっている。
だけど……こっちには希望があるんだ。
化学室にあるアレ……パソコンさえ直れば脱出の手掛かりが掴めるかもしれない。

希望が見えてくればきっと皆だって……
……二度目のコロシアイは絶対に起こさせない。
皆で……脱出するんだ。


【12日目 終了】

[現在の好感度]
鳥羽 満……79
稲本 詩紋……69
本多 夕一郎……45
ミリア・カッパーフィールド……35
不動 霜平……35
鳥羽 瑠散……28 [DEAD]
椰和原 宗海……24
真理木 優莉……23
国定 獏兎……14
目賀 蔵丸……12
伊田 狩亜……11 [DEAD]
桐子 未玲……11
大田原 大地……6
原井 古止羽……4
御々崎 純……4

現在のモノクマメダル……32枚

今日はこれで終了です、お疲れ様でした。

いよいよ13日目は…起こります
↓1のコンマでクロ決定です

はい、OKです
それともう一つお願いします
安価↓1のコンマで決定(内容は非公開)

はい、ありがとうございました
次回は今日か明日の夜に更新すると思います

今日の21時頃に始めます

【13日目 朝】

 キーン、コーン……カーン、コーン

 『オマエラ、おはようございます! 朝です、7時になりました! 起床時間ですよー!』

 『さぁて、今日も張り切っていきましょうー!』


朝か……。
昨日は何人かに話しかけたけど、まだ不安を抱えている奴もいるかもしれない。

今日も皆の様子を見た方がいいか……。

 ― 寄宿舎 食堂 ―


満「おはよう、安藤くん」

安藤「おはよう。今日は昨日よりも人が来てるな」

昨日より皆の雰囲気も穏やかだ。
全員で話し合って一日経つ事で落ち着いたのかもしれない。

食堂に着きしばらくすると、残りの人も集まってきた。
だが……

安藤「……あれ? 真理木と大田原がまだ来ていないな。真理木は風邪だろうけど、大田原は?」

原井「大田原さんも風邪らしいですよ」

本多「えっ、大田原さんも風邪を引いたんですか?」

原井「そのようです。流行り病の可能性があるから見舞いは不要、だそうです」

不動「……78㎝の風邪が移ったということか」

原井「それと大田原さんが持っていたトラッシュルームの鍵は食堂に置いておくそうです」

目賀「まあこうも持っている人が変わると混乱するでござるしな……」

国定「大田原クンが病気になるなんて意外だね……。あ、いや深い意味は無いんだけど」

椰和原「? ど、どういうことですかぁ……?」

御々崎「……バカが風邪引くはず無いって言いたいんでしょ」

国定「あ、言っちゃった……」


……真理木に続き大田原も風邪か。
二人の風邪が本当に伝染病だとしたらちょっとまずいかもしれない。
医者もいないし……モノクマがなんとかしてくれるのか?
……それも不安だ。

【13日目 午前】

 ― 安藤の部屋 ―


さて、これからどうするか……。

 ピーン、ポーン……

誰か訪ねてきたようだ。一体誰だ?

              :
              :

ドアを開けると、訪ねてきたのはミリアと目賀だった。

安藤「ミリアと目賀か。二人ともどうしたんだ?」

目賀「安藤殿……」

ミリア「ススムくん……助けてください!」

安藤「ど、どうしたんだ? 何かあったのか?」

二人とも今までになく切羽詰まった表情だ……。
もしかして……まさか起こってしまったのか……!?

ミリア「……なくなったんです」

安藤「……! 本当か……!」

亡くなった……。遂に起きてしまったのか、事件が……。

安藤「……一体誰が亡くなったんだ!?」

ミリア「それは…………」




ミリア「……パンツです!」

安藤「………………は?」

ぱ、パンツ? 頭が疑問符で埋め尽くされる。
……そんな名前の奴はいないよな? というかパンツって……あのパンツのことか?

目賀「あのー安藤殿、おそらく盛大な勘違いをしているとお見受けするでござるが……」

目賀「死体を発見したわけでは無いでござるよ。ただ少々問題が起きてしまい……」

ミリア「ワタシとクラマルくんのパンツが無くなっちゃったんです! せっかくお洗濯したのに……」

ミリア「だからススムくんもパンツを探すのを手伝ってください!」

安藤「い、いやいやいや、どういうことだよ!? パンツって……何で俺に!?」

ミリア「ススムくんはパンツを手に入れるのが、スッゴク上手そうだからです!」

……もしかして俺は変態に見えるのか?

目賀「いや、拙者も止めたのでござるが聞かなくて。それにミリア殿は恥じらいが無いというかなんというか……」

目賀「パンツなどと言いながら女子と二人で下着を探すのは、正直人の目がきついでござる」

安藤「それに俺を巻き込むなよ、止めてくれよ……」

ミリア「それでは一緒に探しましょう! レッツ、ゴーでーす!」

どうやら拒否権は無いらしい……。
まあ事件が起きたわけじゃなくて良かったけど……。

安藤「分かった、俺も探すよ……。けどランドリーには無かったのか? 洗濯物だったらあそこにあるだろ?」

目賀「すでに探したでござるよ。結果は不振でござったが」

安藤「じゃあ、誰かの洗濯物にまぎれて持ってったんじゃないか?」

ミリア「もしくはどこかに飛んで行ってしまったのかもしれません!」

目賀「さすがにそれは無いでござろう……。他の可能性としては下着ドロボウかもしれぬが……」

安藤「だとしたら犯人は男子だけど、そいつは目賀のパンツも盗んだってことか?」

目賀「それもおかしいでござるな……えーと、とにかく手当り次第に人に確認して探す、ということで」

ミリア「ハイ、校舎の方も探しましょう!」

安藤「探すって言ったって特徴が分からないな……。ミリアのパンツはどんな物なんだ? 色とか……」

……あれ、俺は今凄くマズイこと聞いてないか……?
この質問だけ切り取ったら本当に変態じゃないか!

ミリア「水色のカワイイパンツです! ミリアのお気に入りなんです!」

安藤「わ、分かったゴメン! 答えなくていい!」

冷や汗が出てくる……は、恥ずかしい……。

目賀「……こっちが恥ずかしくなってくるでござろう?」

安藤「そう思うなら巻き込むなって……。そうだ、目賀のも無くなったんだろ?」

目賀「む、そうでござるが……」

安藤「お前のはどんな特徴なんだ? ……言っとくけど探すために聞いてるからな?」

目賀「…………ックでござる」

安藤「え?」

目賀「……Tバックでござる!」

安藤「え……ティ、Tバッグを普段履いているのか!?」

目賀「いや普通でござるよ!? 機能性もあるし筋肉を圧迫しない事からスポーツ選手だって履いているのでござる!」

安藤「でもTバックて……言い淀んだじゃないか」

目賀「ふ・つ・う! でござるから!」

いや……普通では無いだろ……。

とりあえず班の皆に今日は自由行動だと伝えて、ミリアと目賀と一緒に捜索することになった。
……パンツを。

ミリア「あっ、ムネミちゃんワタシのパンツ知りませんか!?」

椰和原「ぶふっ、いっ、いきなりなんですかぁ!?」

目賀「あー、椰和原殿。ミリア殿と拙者のパンツが紛れたかもしれないので、後で確認してほしいでござる」

椰和原「え、えええ? ……は、はい……?」

ミリア「お願いしまーす!」

安藤「……もしかしてこれを繰り返すのか?」

目賀「男一人ではきついでござろう?」

安藤「二人でもきついよ……」

              :
              :

御々崎「……は? パンツ」

目賀「いや、は?ってなるのは重々承知でござるが、なにぶん拙者とミリア殿のパンツが無くなってしまい……」

安藤「誰かが間違って持って行ってないか探してるんだよ。知らないか?」

御々崎「……セクハラかよ、変態が」

目賀「直球でござるな!?」

……でも割と言い返せないのが悲しいな……。

              :
              :

国定「え、パンツ? いや知らないなあ……」

ミリア「そうですか、残念です……」

国定「安藤クンも探してるんだね。他人のパンツにそこまでするなんて……すごい執念だね!」

安藤「成り行きだ、嫌な言い方はやめてくれよ!?」

安藤「えーと次は……」

目賀「む、あそこに本多殿と不動殿がいるでござるな」

ミリア「あっ、本当です。何か話しているんでしょうか?」

本多と不動にも一応聞いてみるか。


不動「……安藤、目賀、65㎝……珍しいメンツだな」

目賀「まあこれには色々と事情があって……」

安藤「二人は何を話してたんだ?」

本多「実は……不動さんとDVDの事を話してたんです」

安藤「……モノクマのあれか」

不動「……本多が話してきてな、相談に乗ったというわけだ」

本多「不動さんに映像の事を話して、大分励ましてもらったんです」

安藤「へえ……いいとこあるじゃないか」

ミリア「ソウヘイくん、エライです!」

不動「……本多にはアレを修理してもらわなければいけない。不安を持たれたままでは困るだけだ」

本多「あはは、そうですよね。でも僕、皆で脱出できるように頑張りますから!」

不動はああ言ってるけど……同じ班だからか、二人とも親しくなったみたいだな。

ミリア「それで……二人とも、パンツを知りませんか!?」

本多「ぶっ!?」

不動「……ほう?」

安藤「ミリア……この流れで聞くなよ」

本多「な、パ、パ、パンツ!? ですか!?」

目賀「実は無くなってしまって……というか本多殿、耳まで真っ赤で大丈夫でござるか?」

安藤「不動、一応聞くけど……盗んでないよな」

不動「……安藤、あまり俺を見くびるな」

安藤「あ、悪い。さすがに失礼だったよ」

不動「……この俺がパンツごときで満足すると思うか……?」

安藤「………………」

嫌な説得力があるな……。

              :
              :

その後も探索は続き、校舎中を走り回ったが……
結局手掛かりは得られず夕食の時間になった。

 ― 寄宿舎 食堂 ―

食堂には真理木と大田原以外の全員が集まっている。
ミリアと目賀と一緒に夕食を取る事にした。

ミリア「見つかりませんねー、パンツ……」

安藤「……もう諦めたらどうだ?」

目賀「拙者もパンツの一枚ぐらいはもういいのでござるが……」

ミリア「ダメです! ネバーギブアップ、明日も探します!」

安藤「頑なだな……」

結構恥ずかしい思いをしたからもう勘弁してほしいんだけど……。

ミリア「明日は皆の個室を探しましょう、誰か隠し持っているかも……」

安藤「盗んで隠し持ってるってことか? ここまで探しても見つからないからその可能性はあるかもしれないけど……」

そう言うなりミリアは席を立ち、全員に向かって話しかけた。

ミリア「皆さーん、ミリアたちのパンツを持っている人がいたら出てきてくださーい!」

本多「ぶっ!?」

稲本「パンツ!?」

桐子「は? なんなんすか一体?」

満「ぱ、パンツって……」

原井「破廉恥です……」

安藤「お、おいミリア……」

ミリア「……むー、出てきませんね……」

目賀「そりゃそうでござろう……」

ミリア「じゃあ出てこなかったら、明日皆さんの部屋をキョウセイソウサします! カクゴしてください!」

ミリアはそう宣言すると席につく。
食堂が少し静かになったあと、俺達に不審そうに見る目線が集まる。
くっ……居づらい、皆の視線が痛い……。

【13日目 夜】

食事を早めに終わらせて部屋に戻ってきた。
なんか今日はどっと疲れたな……

もうすぐ夜時間だけどこれからどうしようか……。

 ピーン、ポーン……

そう思ったとき、部屋のインターホンが鳴った。
なんとなく嫌な予感がしたがドアを開けると、訪ねてきたのはまたしてもミリアと目賀だった。

安藤「ミリアか……今度はどうしたんだ? パンツは見つかったのか?」

ミリア「今日の探索で一つだけ探し忘れてた場所があったので来てください!」

安藤「探し忘れた場所? 校舎は探し尽くしたと思うけど……」

目賀「焼却室でござるよ。あそこは普段から行かない場所でござるから」

ミリア「誰かが間違ってパンツを捨てちゃったかもしれません!」

目賀「拙者はパンツをゴミと間違うのはあり得ない言ったのでござるが……」

安藤「……はあ、分かった。ここまで来たら最後まで付き合うよ」

ミリア「ススムくん、ありがとうございます!」

 ― 校舎1F ラウンジ ―


焼却室に行くため、ラウンジを通ると桐子と原井がいた。

原井「あら……皆さんどうされたんですか?」

桐子「誰かと思ったらパンツ三人衆じゃないすか」

安藤「そのあだ名はやめてくれ……」

ミリア「まだ見ぬパンツを求めに来ました! パンツがワタシを呼んでいるんです!」

目賀「……幻聴では? 拙者たちは焼却室を探し忘れていたのでここに参ったのでござる」

桐子「こんな時間にっすか? もうすぐ夜時間っすよ」

目賀「そう言うお二方こそここで何を?」

原井「……桐子さんと話していたんです。あのDVDの事を」

安藤「えっ……あの動機の事か?」

原井「はい。あの映像を見て不安だったのですが……桐子さんが相談に乗ってくれて」

原井「お互いに内容を話したんです。桐子さんのおかげで少しに楽になりました」

桐子「んな事ねーっすよ。あたしも……原井ちゃんに頼ってもらったのは嬉しいっすから」

原井「ふふ、桐子さんが班長で本当に良かったです」

桐子「や、やめるっすよ、そんなストレートに褒められると照れるっす……」

ミリア「うふふ、ミレイちゃん顔がちょっと赤くなってます!」

先日まで険悪だったのに……二人とも随分仲良くなったみたいだな。
あのミリアと大田原の企画のおかげか。

原井「しかしもうすぐ夜時間ですから、遅くなる前に戻った方がいいでしょう」

安藤「まあ、焼却室を探してたら夜時間過ぎるだろうしな……」

桐子「まあ、そんな気になるんだったら明日探せばいいじゃねーすか」

目賀「……というか拙者はもういいのでござるが」

ミリア「えー、でも……」

原井「ルールはちゃんと守りましょうね、ミリアさん」

ミリア「むー、分かりました……」

話がまとまり、5人で寄宿舎に戻ろうとする。


 ゴォン、ゴォン、ゴォン……


目賀「……む、何の音でござるか?」

安藤「あ、焼却室のランプがついているな。作動中ってことか?」

ミリア「……あっー! あの中にパンツがあったら燃えちゃいます! 早く止めないと!」

目賀「確か焼却室の操作はトラッシュルームにて行うのでござったな」

ミリア「ではミレイちゃん一緒に来てください! ハリーハリーハリー!」

桐子「えっ、あたしっすか? ちょっと待つっす、ミリアちゃん!」

桐子とミリアは走ってトラッシュルームに向かっていった。

原井「誰かがゴミを捨てに来たのでしょうか?」

目賀「しかしこんな時間に?」

安藤「確かにちょっと変だな……」

一体誰がゴミを捨ててるんだ?
そう思った、その瞬間――


 コン……


あれ、今……?

目賀「……今、扉の向こうから物音が聞こえなかったでござるか……?」

原井「え、ええ……ですが扉の向こうは焼却室ですよ……?」


 コン、コン……


…………!

安藤「ちょ、ちょっと待てよ、これって……扉を叩く音じゃないか……!?」

目賀「それはこの中に人がいるという事では……!?」

原井「ひ、人がいるって……でも今は……!」

た、確か今は焼却室が作動中で……

脳裏に焼却室の注意書きがよみがえる。
『一度作動すると停止ボタンを押すまであらゆるゴミを超高温、地獄の業火で燃やし尽くします!』

 コン……コン、コン……


安藤「間違いない……! 中に誰かいる、助けを呼んでるんだ!」

目賀「は、早く助けるでござるよ!」

慌てて焼却室に続く扉を開けようとするが……

安藤「あれ、開かない……!? なんでだよ!?」

原井「……! 安藤くん、これです!」

原井が指差したのは扉に張ってある注意書きだった。

『警告。この先は焼却室です。作動中はドアがロックされます』

安藤「う、嘘だろ……!? 開かないのかよ!」

目賀「しかしミリア殿と桐子殿が今向かっているはずでござる!」

ミリア、桐子……頼む、早く停止させてくれ……!


……コン……コン……

ずっと長い時間が続いているような、じれったい感覚の中……。
俺達は何もできずに扉の前でひたすらに待っていた。

原井「……物音が、聞こえなくなってきてませんか……?」

目賀「……うう、確かに…………」

安藤「…………!」


 ブゥゥゥゥゥン…………


目賀「と、止まったのでござるか……? 扉のロックは!?」

安藤「……開いた!」


扉を勢いよく開け、焼却室に直接続く扉に向かって走っていく。
観音開きの構造の扉にはドアの取っ手に何かが引っかかっていた。

原井「これは……アクリルパイプですか!?」

安藤「……くそっ! これで開けられなかったのか……!」

アクリルパイプをはずし、重たい扉を力を込めて開く。

安藤「ぐっ、重い……」

目賀「手伝うでござる!」

頼む……! さっきの物音は勘違いであってくれ……!

二人で協力して扉を開ける。すると――

原井「きゃっ!」

安藤「っ、熱っ……!」

目賀「むぅ……!」

さっきまで作動していた焼却室から猛烈な熱気に襲われる。
熱すぎて目も開けられない……!
熱風が横を通りぬけていく。

目賀「ぐっ…………もう大丈夫でござるか……? うっ……」

目賀「う、うおおおおお!? こ、これは、なんと……!」

原井「……! そんな……こんな事が……!」

なんだ……二人は、何を見たんだ…………
恐る恐る目を開けると…………


安藤「あ……ああ…………」


 ピンポンパンポーン!……

 「焼却室で死体が発見されました! 一定の捜査のあと学級裁判を行います!」


立ち込める熱気と……何かが焼けたような異臭……

その焼却室の中で黒焦げになって倒れているその巨体は……



安藤「…………大田原……!」



超高校級の栽培委員、大田原 大地の無残な姿だった…………。


CHAPTER 02 『燃え上がる青春の絶望ダストボックス (非)日常編』 ……END

今日はここで終了です、お疲れ様でした。
二人目の被害者は大田原くんでした、あまり話せなかったかもしれませんね…

捜査と裁判は同じスレに残っていた方が都合がいいので、非日常編は次スレで行います。
後で次スレを立てておきます
このスレの残りは質問、要望など、埋まらなかったら小ネタかなにかやります。

なにか質問や要望、小ネタのアイディアなどがあればどうぞ。

小ネタで、チャプター1で女子全員で料理していた時の様子を

>>897
了解です、ではまだ料理の腕が決まってない女子をコンマで決定します

↓1から桐子、瑠散、原井、真理木、御々崎の順で腕前決定で

桐子……78
瑠散……00
原井……10
真理木……29
御々崎……97

これはひどい、というか色々すごい…

瑠散のコンマが00でしたが腕前を0か100、どうするか安価↓3まで多数決で
1.希望の100
2.絶望の0

皆さんの容赦の無さに絶望
瑠散は0で決定です(参考:満……31)

メシマズ姉妹…

男子もやりますか

では↓1から伊田、大田原、国定、目賀の順で腕前決定

伊田……10
大田原……15
国定……98
目賀……4

全員尖りすぎ(白目)
大田原が料理下手だとチャプター1のアレは…
補正かけて+50で65にしてもいいでしょうか?

ではそうさせて頂きます

更新の予定は捜査は平日、土日に裁判が始められれば、という感じです。
次スレでもよろしくお願いします

ちょっとアンケートというか意見をもらいたい事が。
前回の裁判時に思ったのですが、スキル『お調子ストライカー』が強すぎる、というものです

『お調子ストライカー』……論破に成功したり、正解の選択肢を選ぶと発言力が少し回復する。
この仕様だとほぼ発言力ダメージ半減に匹敵する効果なので裁判時の緊張感が薄れるんじゃないかなと…

それで次のように仕様変更するかどうか意見をお願いします。
『お調子ストライカー』……正解すると発言力が少し回復する。(ノンストップ議論、反論ショーダウン、閃きアナグラムで有効)

完全に弱体化なので、反対意見が多かったらもちろん今のままで進めます。
どっちがいいですかね?

そうか、原作はデフォでこの仕様だった…
いや、なんか他のスキルと見比べてたら稲本のだけ強いような気がして…
考えすぎでしたね、スキルはこのままでいきます

二スレ目立ててきます

二スレ目立てました
【安価進行】安藤「ダンガンロンパ・オリジナル」【オリキャラ】2 - SSまとめ速報
(http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1404315229/)

こっちのスレは小ネタなどで消化予定です

小ネタ、というか設定①

・各キャラの一人称

安藤 俺
伊田 俺
稲本 オレ
大田原 わし、ワシ
国定 ボク(本性を隠してる時は僕)
不動 俺
本多 僕
目賀 拙者

桐子 あたし、アタシ
満  ボク
瑠散 私、わたし
原井 私(わたくし)
真理木 私(わたし)
御々崎 私、わたし
椰和原 私、わたし
ミリア ワタシ、ミリア

小ネタ、というか設定②

・各キャラの呼称表  

安藤  男女…苗字呼び捨て
伊田  男女…苗字呼び捨て
稲本  男…苗字呼び捨て、たまに間違える 女…苗字ちゃん
大田原 男女…苗字呼び捨て
国定  男…苗字クン 女…苗字さん
不動  男…苗字呼び捨て 女…バストサイズ
本多  男女…苗字さん
目賀  男女…苗字殿

桐子 男…苗字呼び捨て 女…苗字ちゃん
    [例外] 御々崎…御々崎
         本多…本多くん
満   男…苗字くん 女…苗字さん
    [例外] ミリア…ミリアちゃん
瑠散  男…苗字くん 女…名前ちゃん
     [例外] 御々崎…御々崎ちゃん
原井   男…苗字君 女…苗字さん
真理木 男…苗字呼び捨て 女…苗字ちゃん
     [例外] 本多…本多くん
          桐子…桐子さん
          御々崎…御々崎さん
御々崎 男女…苗字呼び捨て
椰和原 男女…苗字さん
ミリア  男…名前(カタカナ)くん 女…名前(カタカナ)ちゃん
     [例外] 本多…ホンダくん
          大田原…ダイちゃん
          御々崎…ミミちゃん


今までの呼称と違ってたり、親密になるにつれ変化するかもしれませんが、基本これが呼称になります。

小ネタ、というか設定③


・足の速さ
稲本>>目賀>椰和原>>>伊田>不動=安藤=国定>原井>大田原>ミリア>瑠散=満>桐子=真理木>本多>御々崎

※安藤の場所が高校生男子の平均、瑠散の場所が高校生女子の平均


・戦闘力(男子+椰和原のみ)
椰和原≧銃を持った不動>>>忍具を持った目賀>>大田原>目賀>稲本=伊田>不動>国定=安藤>本多


・朝の集合早い順(左から右に早い順)

早め……原井、大田原、真理木、伊田、本多
普通……満、椰和原、安藤、ミリア、国定
遅め……不動、桐子、瑠散、目賀、稲本
論外……御々崎


以上、小ネタというか設定でした
チャプター1の女子の料理風景はチャプター2が終わった後に。
質問意見要望があれば、このスレでも次スレでもどうぞ

戦闘能力も安藤が平均だよな?
でないと安藤がかわいそうなことに……

伊田が強いのが意外だ
あと稲本サッカー部なの忘れてたよ…凄い奴なんだよな…うん

>>933
安藤が平均です、戦闘力というかケンカの強さや身体能力みたいなものです
周りが超高校級なので平均が上がってます

>>934
伊田は境遇的にケンカ慣れしてる感じですね
稲本は運動神経抜群です、頭はパーだけど

頭の良さ順か…
あくまで裁判時の頭の良さなら段階的に分けると次のようになります


安藤…推理力は読者に依存、一般知識は普通

・論理的な推理ができる、柔軟な発想ができる、博識
国定、真理木

・論理的な推理ができる、柔軟な発想ができる
不動、満

・論理的な推理ができる、もしくは柔軟な思考ができる
本多、原井、御々崎

・ある程度の推理ができるが、詰めの甘いところもある
桐子、大田原、伊田、椰和原、目賀

・ある程度の推理ができるが、大体矛盾がある
稲本、瑠散、ミリア


補足すると御々崎は推理力は原井、本多に推理力で劣りますが犯人目線の発想や悪意ある物の考え方が得意、
逆に二人はそういった考え方が苦手です

クロや容疑者になると頭の良さが二、三段階くらい跳ね上がるかもしれませんがご容赦を…


それと残りの女子の戦闘力は桐子さんが腕っぷし強いくらいで特に大差は無いですね


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         CHAPTER 01 EXTRA

     「希望と絶望のクッキング」   (非)日常編


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※女子の料理の腕カースト表

御々崎……97
桐子 ……78
椰和原……59
ミリア……48
満  ……31
真理木……29
原井 ……10
瑠散 ……00

【5日目 午後】

 ― 寄宿舎 食堂 ―

真理木「皆、来てくれてありがとう。で、今日集まってもらった目的なんだけど……」

瑠散「ふふふ、それは……懇親ー!」

ミリア「パーティーでーす!」

真理木「そういうこと。明日、全員参加の懇親パーティーを開こうと思うの」

原井「パーティーですか?」

真理木「今日はその為のパーティー料理の下準備ね。発案者はこの二人よ」

椰和原「た、た、楽しそうですね」

満「パーティー……でもどうしてこんなタイミングに?」

真理木「こんなタイミングだからよ。モノクマのせいで皆、疑心暗鬼になってる……」

真理木「このままじゃアイツの言った事を本当に信じる人が出るかもしれない」

桐子「そうなる前に悪い空気を解消しようって訳っすか」

御々崎「はあ。面倒くさい事を……」

桐子「……。ちょっといいっすか、真理木ちゃん」

真理木「え、どうしたの小声で?」

桐子「なんで御々崎まで連れてきたんすか? あいつモノクマの言ってた内通者の可能性あるんすよ?」

真理木「うーん、といっても仲間外れにする訳にもいかないし……私たちが見ている間は問題を起こせないじゃない?」

桐子「まあそっすけど……」

原井「それで、料理のメニューはどのようなものを?」

真理木「ああえーと、それは……仕切っといてなんだけど、私あんまり料理得意じゃないのよね……」

桐子「ふーん……じゃあ、パーティー料理なら全員がつまめるよう大皿の料理作った方がいいっすね」

桐子「それと全員が食えるメジャーな料理っす。から揚げとか」

瑠散「あ、カレー食べたいです!」

桐子「カレーか……好きな奴も多いだろうし、作りすぎても朝飯とかに回せるし、ありといえばありっすね」

真理木「もしかして桐子さん料理得意? まとめ役をお願いしてもいいかな」

桐子「いいっすけど、皆どれくらい料理できるんすか?」

桐子(原井ちゃんがヤベーのは一緒の班だから知ってるけど)

椰和原「ふ……普通、くらい? だと、お、思います……」←普通

ミリア「できます! でもマジックの方が得意です!」←普通

満「うーん、自分じゃよく分からないけど……普通かな?」←比較対象が姉

真理木「私はやっぱり自信ないなー……」←自覚あり

原井「お料理の番組をよく拝見しますので、それなりの腕だと自負しております」←自覚なし

御々崎「だる……」←やる気なし



瑠散「よーし、腕を振るっちゃいますよぉ!」←絶望

桐子(うわ、なんかヤベー気がする)

桐子「えーとそんじゃあ、あたしと満ちゃんと真理木ちゃんでカレー作るっす」

満「うん、わかった」

真理木「カ、カレーね……分かった、なるべく頑張る」

桐子「瑠散ちゃんとミリアちゃんで何かつまめるもんと、椰和原ちゃんは原井ちゃんとサラダ作って欲しいっす」

ミリア「ハーイ!」

瑠散「頑張りましょうね、ミリアちゃん!」

原井「椰和原さん、私もいるので安心して任せてください」

椰和原「そ、そうですか?」

桐子「……椰和原ちゃん、後は任せたっすよ」

椰和原「え……ええ?」

桐子「それと全員余裕があったら他の手伝いって事で。……あー、御々崎はまあ、なんかこう、適当に」

御々崎「…………ふわぁ」

桐子「そんじゃ各自始めるっすよ!」

【桐子、真理木、満】

桐子「それじゃあまずは野菜切るっす。16人分だから大仕事っすよ」

満「そうだね。……桐子さん、これくらいの大きさでいいかな?」

桐子「うお、じゃがいも輪切りって……しかも大きさばらばらっす」

満「ちょっと失敗しちゃった?」

桐子「失敗というか、カレーに入れる野菜はこんな感じで乱切りするのがいいっす」

満「あ、そうなんだ。次からはそうするね」

桐子(満ちゃん意外に料理できないんすね)

真理木「………………」プルプル

桐子「……真理木ちゃん慎重すぎないっすか? なんか危ないっす」

真理木「いや、でも……表面積がなるべく多くなるように切った方がいいと思って」

桐子「なに小難しいこと言ってんすか。適当に切れば大丈夫っすから!」

桐子(真理木ちゃんは絶対A型っすね)

【原井、椰和原】

原井「私たちの担当はサラダですね。ではまず野菜を洗いましょうか」

椰和原「は、はい。……? あ、あの、原井さん……?」

原井「どうしました?」

椰和原「ど、どうして……スポンジを持ってるんですか?」

原井「ですから野菜を洗うのです。洗剤をつけてしっかりと洗いましょう」

椰和原「……えっ?」

【瑠散、ミリア】

瑠散「私たちの担当はメインディッシュですね」

ミリア「ハイ! 何を作るんですか?」

瑠散「いい質問です! せっかくだし良い食材を使って豪華なものにしましょう!」

瑠散「このロブスターやタイとかいいですね。魚介系で攻めましょう!」

ミリア「むー、タイは料理したことないです。ルチルちゃんはあるんですか?」

瑠散「もちろん! 冷凍食品のCMでレンジでチンしたことならありますよ!」

ミリア「なんだかよく分からないけどそれならアンシンですね!」



御々崎「…………」ボー

【桐子、真理木、満】

桐子「よし、なんとか切り終わったっすね」

満「たくさん切ったから腕痛いや……あはは」

真理木「二人ともお疲れ様。でもまだ終わってないのよね……」

桐子「そりゃ下準備っすからね。調理はこれからっすよ」

桐子(ちなみに満ちゃんは教えれば不器用ながら普通に出来たし、真理木ちゃんも作業効率がクソ遅いだけで腕前は悪くなかったっす)

桐子「そんじゃ、あとは野菜炒めて煮るだけっす」

満「16人分だから鍋も大きいの必要だね」

桐子「そうっすね。炒めるのはあたしがやっとくから、真理木ちゃんは後で入れる水とか用意してください」

真理木「分かったわ。…………」

桐子「……真理木ちゃーん? 計量カップ持ってどうしたんすか?」

真理木「いや水を量ろうと思って」

桐子「だからそういうのは適当でいいんすって!」

真理木「だ、だって中和滴定の実験だとたった一滴でpH値が変わっちゃうし……」

桐子「これは実験じゃなくて料理っすから!」

満「……お姉ちゃん、大丈夫かなあ」

【原井、椰和原】

原井「野菜の用意ができましたね」

椰和原「あ、あの……野菜にまだ洗剤が……いえ、な、なんでもありません……」

原井「しかしこのままでは物足りませんね……食べごたえを出すために魚を入れましょうか」

椰和原「もしかして、シ、シーフードサラダ、ですか?」

原井「そうです。このタコとかどうでしょうか」

椰和原「いいかもしれませんけど……」

原井「ではこのままサラダに加えましょう」

椰和原「……えっ、捌かないんですかぁ!?」

【瑠散、ミリア】

瑠散「ミリアちゃんお醤油取ってください!」

ミリア「ハイ!」

瑠散「次は苺ジャムを!」

ミリア「ハイ!」

瑠散「メス!」

ミリア「ハイ! ……メスってなんですか?」

瑠散「ふふ、ミリアちゃん。そこは手術じゃない、って突っ込むところですよ?」

ミリア「うふふ、そうなんですか! ルチルちゃんお料理テキパキですね!」

瑠散「任せてください! あとは煮込めば完成です!」

ミリア「オー、お鍋の中がパープルです……ミステリアス!」



御々崎(…………眠い)

              :
              :

桐子「よし、大体終わったっす。他のとこは大丈夫っすかね?」

満「ちょっと様子見てこようか。あ、原井さんと椰和原さんも終わったみたいだよ」

原井「皆さん、サラダが完成いたしました。味見をどうぞ」



真理木「えーと……なんか触手みたいなものが見えるんだけど」

桐子「……椰和原ちゃーん?」

椰和原「すっ、すみませぇん! 止められませんでしたぁ……」

満「しかも野菜がなんか泡立ってるような……?」

桐子「原井ちゃんまた洗剤で洗ったんすね!? やめろっつったじゃないっすか!」

原井「しっかり洗う事は大切です。寄生虫などが入っていたら危ないではないですか!」

桐子「じゃあなんでタコは生で入れてんすか! どう考えてもおかしいっしょ!」

真理木(言っちゃ悪いけど……もはや産業廃棄物ね、コレ)

瑠散「皆さーん、メインディッシュが出来ましたよー!」

満「お姉ちゃんのところも完成したんだ。……ミリアちゃん、大丈夫だった?」

ミリア「……ハイ! 大丈夫ですよ!」

満(あ、ミリアちゃん鼻つまんでる。これ絶対ダメだ)

瑠散「ふっふっふ。満ちゃん驚かないでくださいよー? 私たちの料理はー……これです!」



真理木「……あの、この出来そこないのホムンクルスみたいなのは何?」

瑠散「お魚の活け造りです!」

桐子「活きてないっすよ!? 素材が超死んでるっす!」

桐子「つーかなんで調理中煮たりとかしてたのに活け造りになってんすか! 錬金術でもしたんすか!?」

瑠散「まずは味わってみてください! 食べた後で同じことが言えますかね?」

満「……たぶん何も言えないと思う。悪い意味で」

ミリア「ではワタシが食べてみます!」

真理木「えっ、ミリアちゃん!?」

桐子「絶対やめた方がいいっすよ!?」

ミリア「いただきます! …………うっ…………」

ミリア「………………」

満「み、ミリアちゃん大丈夫?」

ミリア「……う、うううううぅぅぅ……!」ポロポロ

真理木「泣いた!?」

桐子「何が入ってんすか、コレ……」

椰和原「ミ、ミリアさん、大丈夫ですか……?」

ミリア「ううう……ムネミちゃぁん!」

瑠散「どうしましょう……私の料理で感動の渦を巻き起こしてしまいました!」

満「お姉ちゃんポジティブ過ぎない? まずは謝ろうよ……ミリアちゃんと、あと食材に」

御々崎「……うるさいんだけど」

瑠散「あ、御々崎ちゃん!」

桐子「こいつ……結局何もしてなかったっすね」

真理木「御々崎さん味見してくれない? カレーがちょうどできたの。はいこれ」

御々崎「………………」パクッ

満「……どうかな?」

御々崎「……まっず」

真理木「うっ」グサッ

満「うあっ」グサッ

桐子「料理初心者にトラウマ与えるんじゃねえっす御々崎! 作った側が言うのもアレっすけど普通に美味いっすから、二人とも!」

瑠散「美味しいから安心してください、満ちゃん、優莉ちゃん!」

原井「御々崎さん、私たちのも料理ができたんです。味見していかれますか?」

瑠散「こっちもどうぞ!」

御々崎「……何これ」

満「……うん、その反応は正しいと思うよ」

椰和原「む、無理はしない方が……」

御々崎「………………」パクッ

真理木「た、食べた……」

ミリア「ミミちゃん、大丈夫ですか?」

御々崎「………………」モグモグ

御々崎「…………」

御々崎「…………」パクパクパク

瑠散「あ、おいしいですか!? もう少し食べます?」

原井「ふふ、お口に合うようで良かったです」

桐子「う、うっそぉ……」

満「お姉ちゃんよりはマシだと思ってたのに……」ガクッ

真理木「産業廃棄物以下……ショック」ガクッ

桐子「いや、あれは御々崎の舌がおかしいだけっすから!」

御々崎「……ソースが足りない。ちょっと待って」

ミリア「オー、ミミちゃんが料理にいろんな調味料をかけてます!」

桐子「……適当にかけてるようにしか見えないっすけど」

御々崎「………………」パクッ

御々崎「……ん」モグモグ

瑠散「いいですね! ソースがかかってより美味しそうです!」

原井「なるほど、参考になります」

満「……うう」

真理木「……はあ」

桐子「二人とも、落ち込んでる場合じゃねえっす。つーかこのままだとパーティーにカレーしか出せないっす」

桐子「椰和原ちゃんとミリアちゃんも協力して他のメニュー作るっすよ!」

椰和原「は、はい……今度は頑張ります……!」

ミリア「ハイ!」

桐子「じゃ、原井ちゃんと瑠散ちゃんが御々崎に付きっきりになってる今のうちにやるっす」

満「お姉ちゃんが迷惑かけてごめん……ボクが代わりに頑張る」

桐子「ほら真理木ちゃんもしっかり。リーダーなんすから」

真理木「……そうよね。この料理の目的は懇親パーティーを成功させるためなんだから」

真理木「料理はあまり出来ないけど、私も頑張るから!」

              :
              :

桐子(……この後5人でサラダを作り直し、メインディッシュとして巨大オムレツ、巨大ハンバーグ、それとコーンスープを作ったっす)

桐子(途中で原井ちゃんと瑠散ちゃんが調理に加わろうとしたけどなんとか止めたっす)

桐子(この料理を通じて、女子たちの絆が深まったんならいいんすけど)

桐子(ちなみに御々崎は黙々と産業廃棄物を処理していたっす。あいつの舌はやっぱりおかしい)



桐子「あー、疲れた……もう夜時間になるっすね」

真理木「それじゃ、もう部屋に戻りましょうか。残りの準備は明日にでもやりましょう」

桐子「……あ、食器を一つ片づけ忘れてるっす。あたしがやっとくから皆帰ってていいっすよ」

瑠散「お疲れ様です!」

満「いいのかな? じゃあね、皆」

              :
              :

桐子「まったく誰っすか、皿を片づけ忘れやがったのは」

桐子「……あれ、この皿についてるソース、御々崎が作ってたやつっすね」

桐子「………………」ペロッ



桐子(……!? なんすかこれ、超美味い!?)

桐子(え、マジで御々崎が作ったんすよねコレ……)

桐子「な、なんか…………納得いかねぇー……」



CHAPTER 01 EXTRA 『希望と絶望のクッキング』 ……END

ということで小ネタ終了です
スレの微妙な残りはどうするか……小ネタやると次スレのネタバレをしそうで怖い

何か良い案があれば意見欲しいです、無ければHTML依頼出してきます

御々崎はたぶん、超まずいものか、超美味い食べ物を好むピーキーな舌バカ

小ネタは後で伊田の犯行の裏側やります
男子が料理やったらどうなるかは女子とネタかぶりそうだし、1レスくらいでサクッとやるかもしれません

今日は次スレの方で小ネタ投下します

選択 1

安藤「椰和原ってたしか超高校級の拳法家だったよな。確か大会にも出たとか言いかけてなかったか?」

椰和原「は、はい。私がここに来れたのも、ス、スカウトの人が優勝したのを見てたからみたいで……」

安藤「へえ。実際、俺達男子よりも力強いし、男子高校生が相手でも優勝するんだったらスカウトは来るよな……」

椰和原「あ……いえ、ち、違います」

安藤「へ?」

椰和原「わ、私が出てた、のは、その……大人の、大会で……」

安藤「…………」

椰和原の強さを甘く見過ぎてたみたいだ……。

椰和原「で、でも……私はまだ、強く、ないんです……」

安藤「いや、それで強くなかったら誰も強くないって……」

椰和原「で、でも…………うう」

……椰和原には自信を持てない理由でもあるのか?

【INFO】
椰和原の好感度が上がりました。
スキル『正拳突き』を手に入れました。

『正拳突き』……裁判中に集中力を2消費して、不必要なコトダマを消す(ノンストップ議論、反論ショーダウンで有効)

[通信簿 椰和原 宗海]
大人の大会で優勝するほどの強さを持つ椰和原。
それでも自分は強くないのだと言う。


安価↓ プレゼントを渡しますか?

次スレの誤爆です…すまない


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         CHAPTER 01 EXTRA

     「イキアウ」 (非)日常編   【クロサイド】


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【3日目 夜】


真理木「……それじゃあ今日の見回りはこのくらいにしましょう。皆、お疲れ様」

稲本「うぃー、今日も疲れた……。ふわあ、眠……」

瑠散「それではお休みなさい!」

稲本「おやすみルチルちゃん!」

真理木「露骨に元気になったわね……」

伊田「ったく……。しっかり休めよ」

真理木「ええ。また明日」


明日、か……。いつになったらここから出れんだよ。

先生は、兄弟は……施設の皆は元気にやってんのか……?

 ― 伊田の部屋 ―


部屋に入ると、モノクマが待ち受けていた。顔にはいつものごとくムカツク笑みを浮かべている。

モノクマ「うぷぷぷぷ」

伊田「……! てめえ、何しに来やがった!」

モノクマ「そんな怒っちゃやーよ。なんか考え事してたみたいだけど……なになに、ホームシック?」

こいつは……いちいち癪に障る野郎だ!

伊田「おいコラ! この際だから言わせてもらうぞ、もうこんな閉鎖生活はやめさせろ!」

モノクマ「声でっかいよ! 近所迷惑とか考えなよ!」

伊田「うるせえ、どうせ個室は防音だろ! んなことより……」

伊田「とにかく連絡だけでもしねーと保護者も心配するだろうが! 俺達はまだ高校生だぞ!」

モノクマ「だから言ってんじゃん、出たけりゃ殺し合いすればってさ」

伊田「クソが……まだそんな事言ってんのかよ」

モノクマ「こっちとしてはまだ信じてくれないの?って感じなんだけど……」

ダメだ。コイツとは話が成り立たねえ……。

伊田「チッ……いいからもう帰れよ、俺は寝る」

モノクマ「ちょ、ちょっと待ってよ! 話があるって言ってんジャン!」

伊田「聞く耳持たねえ、帰れ!」

モノクマ「……なら見る目はあるよね? こんなんありますけど!」

伊田「は? どういう……」

モノクマの言葉に思わず聞き返すと、モノクマの手には一枚の写真が握られていた。

その写真に映っているものをよく見ると……最悪の光景が映っていた。

伊田「お、おい………………おいっ、これは!?」

モノクマ「うぷぷ、写真を見た感想は?」

伊田「なんで施設の皆が映ってんだよ!? どういう状況なんだこれは!?」

モノクマ「はいテンプレ回答いただきましたー!」

伊田「いいから答えろ! な、なんで……皆囲まれてんだよ! 無事なのか!?」

モノクマ「端的かつシンプルに言うと人質です!」

伊田「はあ!?」

モノクマ「伊田クンに残された道は二つ。このまま何も見なかった事にするか、もしくは……」

モノクマ「ボクと契約して内通者になってよ!」

伊田「内通者、って……お前の手下になれってか!? なんでそんな事をしなきゃなんねえんだよ!?」

モノクマ「御託はいいからさ、どっち?」

伊田「……っ! だ、だけど裏切れっつー事だろ、真理木や稲本や瑠散、他の奴らも……」

モノクマ「そいつらはキミの大事な人とつりあうほど親しい仲かなー? つい先日会ったばかりの奴らがさ」


大事な人……先生…………兄弟…………


伊田「…………やるよ」

モノクマ「……うぷぷ!」

伊田「やるしか……ねーじゃねーか……!」

モノクマ「オッケー! じゃ今日からボクら仲間っつーことで! やってもらう事は後々伝えるからね!」


俺が……裏切り者?

モノクマ「あ、それといくつか説明しておきたい事があるんだけど今聞く?」

伊田「……後にしてくれ。今は聞きたくねえ……」

モノクマ「構わんよ。クマは仲間に優しい生き物だから! たぶん」

伊田「仲間とか言うな……さっさと行け」

モノクマ「んもう……じゃあボクは行くよ。歯磨けよ! 温かくして寝ろよ! うぷぷぷ!」


伊田「………………」


頭の中ではさっき見た写真と内通者という言葉がグルグルと回っていて……

何をやらされるのかとか、施設の皆は無事なのかだとか、明日から普通に他の奴らと話せるのかとか……

全てがごちゃ混ぜになった漠然とした不安に押し潰されていた……。

               :
               :

【4日目 午前】


瑠散「きゃああっ!?」

大田原「ぐおおおおおおおおおおおおおおおおっ!?」

満「お姉ちゃん!」

目賀「なんとこれは……!」

伊田「ば、爆発しやがった!?」


朝から現れたモノクマの突然の爆発……。

今まで信じていた、殺し合いなんて冗談だという希望を文字通り吹っ飛ばすような衝撃だった。


安藤「瑠散、大田原、大丈夫か!?」

大田原「……安心せい、わしは大丈夫である!」

瑠散「私も……痛っ、うぅ……!」


瑠散に怪我をさせてやがる……。アイツは本気って事かよ……

昨日の、事も……!

モノクマ「……皆? 協力? ……ぶひゃひゃひゃひゃひゃ!うひゃひゃひゃひゃ!」

気が付くとモノクマが高らかに笑っていた。

この学園に来てから良い予感なんて感じたことは無いが、その笑いには悪いものしか感じない。

モノクマ「いやぁ……協力だなんてオマエラホントにできてるの? 皆ってホントに皆?」

コイツ……まさか……

不動「……何が言いたい」

モノクマ「つまりさ……こういうことだよ」

モノクマ「オマエラの中にはボクと通じている内通者……つまり裏切り者がいるのだーっ!」

……っ!

ミリア「裏切り者ってワタシたちの中にですか!?」

モノクマ「ザッツライッ! そして宣言するよ、数日以内にその内通者にコロシアイをさせまーす!」

……はあ!?

伊田「なっ!? オイ、てめー本気で言ってんのか!」

モノクマ「うぷぷ、マジマジ! 殺されたくなかったら自分からコロシアイを始めることだね!」

な……なんだよそれ……。

この中から誰か一人を殺さなきゃならねえのか……? 俺、が……

 ― 伊田の部屋 ―


伊田「モノクマ! 出てこい!」

モノクマ「なーにー?」

伊田「さっきのはどういう事なんだよ! 殺し合いって……ふざけんな!」

モノクマ「どういう事も何もさっき言った通りなんだけど……頑張ってね、内通者クン!」

伊田「頑張れってそんな事できるかよ! 人を……殺すんだぞ……?」

モノクマ「うぷぷ、じゃあ昨日の写真の人たちの事はもう忘れて過ごすしかないね!」

伊田「……!」

モノクマ「ま、忘れられないっていうなら……ルールの先行公開をしてあげる。内通者クンの生徒手帳だけアップデートしておいたよ!」

モノクマに気圧される形で生徒手帳を確認すると、校則にいくつかルールが追加されていた。

卒業? クロ? 学級裁判? なんだこの単語は……

投票をはずしたら残りの生徒は全員処刑、って…………!

伊田「おい……おい! なんだこのふざけたルールは!?」

モノクマ「ただ殺しただけで卒業だと条件緩すぎるからね、裁判でオマエラに話し合ってもらうのも醍醐味の一つだし……」

伊田「違う、それじゃねえ! なんだよこの全員処刑ってのは!? これじゃ俺が卒業に成功しても他の奴らは……」

モノクマ「死にますな! バッチリハッキリビックリポックリ死にますな!」

狂ってやがる…………

モノクマ「そういう事だから後で捜査や裁判をすることも考えて事件を起こしてね」

モノクマ「この情報を教えてあげるのはボクの仲間である内通者だけなんだから!」

伊田「………………」

モノクマ「ま、じっくり考えてちょーだい。あっさり犯人バレとか堪忍だかんね!」

伊田「……やれば…………」

モノクマ「ん?」

伊田「やれば……先生は、兄弟は施設の皆は……助けてくれるんだな?」

モノクマ「うぷぷ、取引とはそういう事です!」

伊田「やらねえと……皆も、俺も……助からねえ……」

モノクマ「分かってんじゃん! それじゃ頑張ってねー」



伊田「………………」

伊田「…………やらねえと……」


俺がやらねえと施設の皆はおそらく……


伊田「……やりさえすれば…………」


やれば……皆が助かる、全てが解決する……


伊田「……やるしかねえんだ……!」





……そう思い込まねえと、やってられねえだろうが……!

【4日目 夜】


真理木「今日の見回りはここまでにしましょうか。それじゃ皆お休み」

稲本「ああ……いいなあ安藤、ミリアちゃんと……」

真理木「アンタ、見回り中もそればっかだったわね……少しは離れなさいよ」

伊田「………………」

真理木「どうしたの伊田? ぼーっとして」

伊田「ん、ああ……なんでもねえ。先に帰るぜ」

真理木「そう……?」

稲本「ういー……お休みー……」




伊田「………………」

 ― 校舎1F 保健室 ―


伊田「……ここにあったか」

薬品棚の中にあるビンの一つを手に取った。ラベルには分かりやすく『毒薬』と書かれている。

伊田「遅行性……こっちの方だな」

毒薬を選び、それを注射器に入れていく。

それを消毒液の一つに注入し、最後に使った注射器を洗って証拠を消した。


……自分でも驚くほど冷静なのが、気に食わねえ。これじゃあまるで…………

いや……まるでもクソもねえだろ……。

今の俺はモノクマの手下で裏切り者そのものだ。しかも殺人を企てている……

【5日目 午前】

 ― 瑠散の部屋 ―


瑠散「伊田くん、わざわざお見舞いありがとうございます! それと見回りに参加できなくてすみません……」

伊田「気にすんな。その足じゃしょうがねーだろ」

瑠散「頑張れば動けるんですけどねー。満ちゃんがうるさくて」

伊田「そういえば今、満は?」

瑠散「……私がランドリーに洗濯しに行こうとしたら満ちゃんに服取られちゃって。『怪我してるんだから動いちゃダメ』って」

瑠散「もー、満ちゃんは介護士さんですかっ!」

伊田「……心配してんだろ。満はお前に優しいんだな」

瑠散「そうですよ? 満ちゃんはとっても優しいんです。……心配性なのが玉にキズですけど」

伊田「姉妹…………兄弟、か」

瑠散「何か言いましたか?」

伊田「……なんでもねえ。その足しっかり……」

伊田「………………」

瑠散「…………?」

伊田「……しっかり治せよ。そうじゃなきゃ満が心配するんだろ」

瑠散「はい! ……でも」

伊田「どうした?」

瑠散「伊田くんにも心配かけちゃってますね。しっかり治しますから安心してください!」

伊田「……ああ。俺は帰るぞ」

瑠散「お見舞いどうもです!」



……俺は瑠散の部屋のテーブルの上に置いてあった鍵を気づかれないようにポケットに入れ、そのまま部屋を出た。

【5日目 午後】

 ― 瑠散の部屋 ―


今度は誰もいない瑠散の部屋に入る。鍵はさっき俺が盗んだんだから当然かかっていない。

ポケットには昨晩作った消毒液が入っている。これを仕掛ければ瑠散は……。


消毒液を置こうとして、テーブルの上に何かがあるのに気づく。

俺が用意したのと同じ消毒液だ。さっきは無かったはずだが……。

瑠散が……いや、瑠散は保健室まで歩けねえ。てことは満か……。

用意したのか。瑠散の為に…………俺はそれを…………


湧きかけたためらいを振りほどいて、消毒液を入れ替える。



やるしか……ねえんだ、俺は。

【6日目 午前】

― 寄宿舎 食堂 ―


本多「いい匂い……カレー、ですかね?」

不動「……そのようだな」


女子が昨日集まっていたのは料理を作る為だったらしい。このカレーも昨日作った物なんだろう。

……そんな事より瑠散は今朝、もう消毒したのか……?

あの薬は遅行性……。今朝服毒したとしてもすぐには発症しないから足は付かないはず……。


安藤「おなかが空いてるからカレーはありがたいな。でもどうして急に?」

ミリア「うふふ、今日はレッツパーリィ! なんですよ!」


パ……パーティー? 何でこのタイミングで……

椰和原「ぱ、ぱぱぱ、パーリィっていうのは……ぱ、パーティーのことでごす」

伊田「……いやなんとなく分かるけどよ。パーティって、今日やんのか?」

原井「瑠散さんやミリアさんの提案で今夜懇親パーティーを開くことになったんです。昨日の食堂の集まりはパーティー料理の下準備です」

真理木「もう聞いたと思うけど今日の夜パーティーを行うわ、最近モノクマのせいでギスギスしてたしね。時間は……そうね、午後7時から多目的ホールで行うわ」

瑠散が朝に消毒をしたとすると、発症するのは……午後7時……。

嘘、だろ……。



……その後の事は正直よく覚えてない。

気づいたらあっという間にパーティーの時間になっていた。

【6日目 夜】

 ― 多目的ホール ―


瑠散「女子全員で心を込めて作った料理です、召し上がれ!」

椰和原「むっ、むがっ、むぐぐっ、はひっ!」

原井「椰和原さん、落ち着いて食べてくださいね?」



伊田「………………」

瑠散はまだ発症しねえのか? それともすぐにでも毒が回るのか?

あの毒が偽物だったとか、入れ替える物を間違えたとか、今日に限って消毒をしなかったとか……なんでもいい。

今日だけ……今だけ失敗していろ。こんな日に殺人が起きていい訳ねえ……

……いや、いつだってそうだ。殺人なんて……やっていい事じゃねえはずだ……!

くそっ、気づくのが遅すぎんだろ……!

大田原「くっくっく、そろそろ頃合いか……」

伊田「……ああ? どうした大田原?」

大田原「者ども、これを見るがよい!」


俺の身勝手な祈りをよそに、大田原は自作のプリンを配りだした。

パーティーももう中盤だ。時計は8時を回っている。もしかして本当に計画は失敗して……。


その時だった。


瑠散「…………うっ…………」

満「お姉ちゃん? お姉ちゃん!」

瑠散「げほっ、げほっ……!……ぐっ、えほっ!」

真理木「どうしたの!? 瑠散ちゃん!」

満「分からない……さっきから急にせき込みだして……!」


……ああ、そりゃそうだろ……。

瑠散「…………あ、れ?……」

本多「……と、吐血……?」

満「…………え?」


やった事は起きる。当たり前だろ……。


瑠散「げほっ、えほっ……! げほっ!……」

瑠散「…………み……ちる…………」

真理木「……嘘、でしょ……」

満「……お、お姉ちゃん……?」


そんな事にも気づかなかったのか? さっきまで馬鹿みたいに祈ってた俺は、本当に……


ピーンポーン、パーンポーン……

 『多目的ホールで死体が発見されました! 一定時間の捜査のあと学級裁判を行います!』



…………どうしようもねえ馬鹿野郎だな……。



CHAPTER 01 EXTRA 「イキアウ」 (非)日常編 【クロサイド】 ……END

CHAPTER 01 EXTRA

『希望と絶望のクッキング 野郎編』


※男子の料理の腕カースト表

国定 ……98
稲本 ……68
本多 ……66
大田原……65
安藤  ……60
不動 ……22
伊田 ……10
目賀 ……04

稲本「女子が料理作ってくれたし、俺達もなんか料理作ってお礼参りしようぜ!」

安藤「お礼参りだと意味違うぞ……提案はいいと思うけど」

              :
              :

伊田「おい、この野菜剥いても剥いても皮が出てくるぞ!? どうなってやがる!」

本多「玉ねぎはそういうものですから……って捨てちゃったんですか!?」

国定「こんなこともあろうかとサラダを作っておいたよ」


不動「……肉を焼いているぞ」

大田原「火加減は大丈夫か?」

不動「ああ。たった今黒く変色したところだ」

大田原「バカモン、手遅れじゃあ! 火を止めんかいぃ!!」

国定「こんなこともあろうかとステーキを焼いておいたよ」


稲本「飯炊けたかなーっと……アレ、スイッチ入ってねーじゃん!」

稲本「おい服部、炊飯器担当お前だろ! どーなってんだよ!」

目賀「目賀でござる! 大体、忍者は生米を非常食とするのであって……」

稲本「知らねーよアホ!」

国定「こんなこともあろうかとサンドイッチを作っておいたよ」



安藤「……もう全部国定一人でいいんじゃないかな」


『希望と絶望のクッキング 野郎編』 ……END

以上小ネタ2つでした。
こうして見るとチャプター1ああしておけばよかった、というのが多い…
伊田の裁判は、すり替えた消毒液をどこかに持っている事をとどめにするべきでした

残りもう少ないので、意見感想やここまでで好きなキャラとかを書いて埋めてくれるとありがたいです
>>1000になにか要望があったら可能な範囲で叶えるつもるです

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