P「アイドルドラフト会議」 (29)

――某日、765プロダクション事務所――

P「んー…なんだかなぁ…」

律子「プロデューサー、どうかなさったんですか?」

P「ああ、律子か。いや、新番組の依頼が来てな」

律子「いいじゃないですか、受けましょうよ!どんな内容何ですか?」

P「いや、それがな…」

律子「アイドル…ドラフト会議ですか」

P「そうなんだよ。アイドルを2チームに選抜し、毎週交代で番組をやるそうだ」

律子「おもしろそうじゃないですか、受けましょうよ。新たな一面が見つかるかもしれませんし」

P「そうだな…よし、みんなを呼んでくれ」

P「えー、突然だけど、みんなに新番組の依頼が来た。765プロ全員でできる新番組だ」

春香「やりましたね、プロデューサー!一体どんな番組なんですか?」

P「あー、それなんだが…」

律子「みんなを2チームに分けて、毎週交代で番組をしてもらうことになるわ。」

亜美「えーっ、それじゃ、毎週出らんないってこと?!」

真美「そんなのみんなでやるんじゃないじゃーん」

P「ま、まぁ…その、合体スペシャルとか、そういう時には、ほら、みんなでできるから、な?俺も掛けあってみるし」

美希「ハニー、分けかたはどうするの?」

P「ああ、分け方は、ドラフト会議を開く」

P律以外「ドラフト会議?」

P「ああ、番組をつくるリーダーをまず俺が決めて、そのふたりが自分の目指す番組にあった人材を指名していく、と言った感じだ。それと、そのドラフト会議も放送されるから、そのつもりでな」

千早「それで、プロデューサー。番組のリーダーはもう決まってるんですか?」

P「リーダーは決めてあるぞ。呼ばれたら前に出てきてくれ。まずは秋月律子ー」

律子「えっ、わ、私?!」

P「そうだ、やっぱりまとめ上げるならお前しかいないな、と思ったからな。というわけで、よろしく頼むぞ」

律子「私、アイドル引退してるんですよ?番組を持つなんて…」

亜美「おやおやぁ~、りっちゃんは番組を持ってコケるのが怖いようですな、真美隊員」

真美「そのようですな、亜美隊員」

律子「うるさい!あーもう、分かりました。やります!やってやるわよ、目指すは視聴率20%なんだから!」

P「さて、頼もしいリーダーができたところで、もう一人のリーダーの発表に移ろうか。もう一人は…天海春香ー」

春香「え、私ですか?プロデューサー、ありがとうございます。私、精一杯頑張りますっ!」

P「よし、というわけで、解散。各リーダーは来週までに、番組の名前・主旨と起用したいメンバーを考えておいてくれよー」


――2週間後 ブーブーエス第3スタジオ――

P「というわけで、始まりました。アイドルドラフト会議。テレビの前の皆さんこんばんは、私765プロダクションでプロデューサーをしております、Pです」

女子アナ「アシスタントを務めます、ブーブーエスアナウンサーの斉藤です。Pさん、今日はよろしくお願いします」

P「こちらこそ…と言うか俺、テレビに出て大丈夫なんでしょうか?」

斉藤「ええ、まぁ。普段であれば事務員の方がアシスタントをしてらっしゃるということを聞くのですが」

P「ええ、ですが、どうしても企画者が彼女も候補に入れたい、と言ってきたので、今日は選抜される側に回って頂いております。もちろんこのことは本人には伝えておりません」

斉藤「なるほど。そのときの反応も楽しみですね。それでは、アイドルドラフト会議、スタートです。」

P「それでは第一回、アイドルドラフト会議を開会いたします。まずは番組のリーダーによる、番組名及び番組の趣旨の説明をお願いします」

春香「えー、皆さんこんばんは。天海春香です!私が企画する番組はこちら!ってうわわっ…」グルン、バチコーン!

P「アクシデントです。回転式フリップが回りすぎまして、春香の顔に当たりました。もうまもなく復活すると思いますのでもうしばらくお待ちください」

春香「いたたぁ…えー、気を取り直してこちら、『天海春香の乙女よ大志を抱け!』私達が様々なことに挑戦して、皆さんに夢と希望と元気を与える、そんな番組にしたいな、って思います!」

P「はい、ありがとうございました。では続いて、律子、お願いします」

律子「こんばんは、秋月律子です。私が企画する番組はこちら、『劇団あきづき』です。私率いる劇団員のメンバーが歌やダンス、コントや寸劇を行います」

P「なるほど、ありがとうございました。では只今から、選抜アイドルの指名に関するルールをお伝えします。指名できるのは765プロダクション所属の方のみ、指名が重複した場合は抽選となります。また、必要な人員が揃った場合、手元にあるボタンを押して、指名終了の意思を伝えて頂いて構いません。それでは一巡目の指名に参りたいと思います。」

斉藤「『天海春香の乙女よ大志を抱け!』第一回選択希望アイドル、如月千早」

律子「!」

斉藤「『劇団あきづき』第一回選択希望アイドル、如月千早」

春香「!」

P「一巡目から重複で抽選、という形になりましたが、お二人に指名の理由を聞いてみましょう。まずは春香」

春香「はい、あの…千早ちゃんってあんまりバラエティとか出ないので、新たな一面の発掘、という意味で千早ちゃんを指名しました!」

P「春香にしてはよく考えられてるな…確かに千早は生っすか以外のバラエティはあんまり出たがらないからな…。なるほど。で、律子は?」

律子「あの子の歌の技術はトップクラスです。それに、春香と同じ理由だけど…コントや劇で使うことによってあの子のプラスになればいいかな、と思いまして」

P「なるほど、律子らしい考えだな。よし、では早速だが、抽選をしようと思う。抽選ボックスカモーン!」

P「この箱の中に、封筒が2つ入っていて、どちらかが当たりでどちらかが外れになっている。二人同時に開封し、外れたほうが別のメンバーを再度指名する。というわけで、抽選!」

安価>>12

律子か春香、どちらが当選したかを書いて、ハズレ指名のメンバー(765限定小鳥さん含む)の指定をお願いします。

安価にしないほうが良かった…のか?

支援する
が安価にしてそのまま消えてったオープンSS何個か見たからサクッと進めた方がいい気もする

>>10
マジか

安価取り消して 続き書きます。


斉藤「おふたりとも封筒をお持ちになりましたでしょうか、それでは開封してください、どうぞ!」

P「当選者は手を上げてくださいね」

春香「はい、指名権獲得って書いてあります、当たりですよね?」

P「おう、そうだ。というわけで、一巡目、如月千早は『天海春香の乙女よ大志を抱け!』にレギュラー指名されます」

律子「…はぁ、これは痛いわね…まぁ、そういうことなら、作戦を変えていきましょう」

P「じゃあ律子、一位指名、誰にする?」

斉藤「『劇団あきづき』第一回選択希望アイドル、三浦あずさ」

P「おお、あずささんか。これはまたどうして?」

律子「やっぱり、竜宮で一緒にやってきた、っていうのもありますけど、彼女の演技力と独特の間、そして歌唱力の高さ。これが決め手でしょうか」

P「スタイルではなく?」

律子「千早に殺されますよ?」 \くっ…/

P「さ、さて、二巡目に行きましょう」

斉藤「はい、それでは、二巡目の発表です。 『天海春香の乙女よ大志を抱け!』第二回選択希望アイドル、我那覇 響 『劇団あきづき』、第二回選択希望アイドル、星井美希」

P「おや、これは重複せず。それぞれ指名の理由を聞いてみましょう。まずは律子から」

律子「単純に、なんでもこなせるユーティリティプレイヤーだから、っていうところですかね。集中力がないところが欠点ですけど、そこは私がカバーしますし…しかし、響は欲しかったです」

P「なるほど…確かに美希はなんでもできるから使い勝手がいいという部分はあります。対する春香は」

春香「ロケと言ったら響ちゃん!というわけで、生っすかでの実績です!が、美希を律子さんに持って行かれたのは悔しいなぁ…」

P「たしかに、響のロケ技術は折り紙つきですからね。チャレンジものでは大いに活躍してくれるでしょう!しかし、お互いにとってそろそろ歯車に狂いが生じてきたようです。ここからどうなるのか、続いて指名に行きましょう」

斉藤「『天海春香の乙女よ大志を抱け!』第三回、選択希望アイドル、双海亜美」

律子「あっ…」

斉藤「『劇団あきづき』第三回選択希望アイドル、双海真美」

春香「えっ…」


P「おっと、これは二人同時に落胆の声が上がりました。これは…春香、理由を」

春香「亜美と真美はふたりで一緒に活躍させたら面白そうだな、って思ったので、両方獲得を狙ったんですけど、それも失敗です」

P「なるほど…ふたりで一つ、みたいなところはあるからなぁ…律子は?」

律子「私も同じ理由です。亜美と真美はふたりだとものすごく爆発力があるので、彼女たちを両方迎え入れたかった、そんな感じです」

P「爆発力…凄まじい物があるな、そういえば。お互いがお互いの目論見で自爆といったかんじでしょうか。まだまだ続く指名合戦、後半に入ります!」

斉藤「『天海春香の乙女よ大志を抱け!』第四回、選択希望アイドル、高槻やよい。『劇団あきづき』第四回、選択希望アイドル、菊地真」

P「ここで重複なし。選抜理由をお聞きしましょう」

春香「挑戦、ということでめげずに元気なやよいをメンバーに迎え入れました」

P「なるほど、律子は」

律子「宝塚歌劇団で言う男役的なポジションと、みんなのダンストレーナーとして、大いなる活躍を願っての器用です」

P「やっぱり真は男役なんですね、律子さん」

律子「いえ、もちろん女性役もやってもらいますよ、7:3くらいで男性役ですが」

P「真…強く生きろよ…。さて、では続いて参りましょう!」

斉藤「『天海春香の乙女よ大志を抱け!』第五回、選択希望アイドル、四条貴音。『劇団あきづき』第五回、選択希望アイドル、萩原雪歩」

P「さぁ、これも重複はありません。理由を伺っていきましょう。まずは律子」

律子「完全に育成目的です。彼女にはいずれこの番組を背負う看板になってほしい、そんな思いを込めて指名しました。

P「えー、続いて春香。選抜理由を」

春香「食レポは任せれる安定感と、怖いものが苦手というところを含めたロケのリアクションに期待します」

P「なるほど、たしかに、そういった場面ではよく活躍しそうです。では、最後の指名になります。どうぞ!」

斉藤「『天海春香の乙女よ大志を抱け!』第六回、選択希望アイドル、音無小鳥。『劇団あきづき』第六回、選択希望アイドル、水瀬伊織」

P「さぁ、ようやく今回の目玉選手が指名されました。まずは律子、選抜理由を」

律子「パートナーですから」

P「パートナーにしては随分指名g」

律子「パートナーですから。伊織もなんでもこなせるので、重宝しています。突っ込み、ボケ、演技…私がもっと育成します」

P「なるほど…春香はなぜ音無さんを?」

春香「乙女だからです」

P「お、乙女…?」

春香「はい、乙女だからです。」

P「しかし音無さんはにj」

春香「お・と・め・です」

P「はい」

斉藤「というわけで、両チーム選抜が出揃いました。それではアイドルドラフト会議、このへんでお別れです。それではまた、さようなら~」


――しゅーろくごー!――

アイ、オッケーデース、オツカレッシター

P「お疲れ様」

春香「お疲れ様です、プロデューサー!」

P「ああ、あれ律子は?」

春香「伊織に怒られてます」

P「ああ、ご愁傷様、だな。さて、再来週はお前の番組の初回だ、しっかり頑張ってな」

春香「はい、頑張ります!じゃあ、帰りますね、お疲れ様でした!」

P「おう、気をつけてな~」


――しゅーろくごー!―― いおりつ編

伊織「で、なんか言うことはないの?」

律子「ごめんなさい」

伊織「春香がバカだから助かったけどねぇ、アンタ、このスーパーアイドル伊織ちゃんを6位指名ってどういうことよ!」

律子「言葉もありません」

伊織「フンッ!私を主役にしなさいよね!」

律子「それはもちろん。作品によるけど、伊織には重要なポストを任せるつもりよ?だから、しっかり練習しなさい、という意味を込めて下位指名にしたのよ」

伊織「なっ…このバカ…」


こんなかんじで一応収束を見せたいと思います。番組本編が見たい方とか居るのかな…?

見てるぞ、頑張ってくれ

乙です
見たいけど登場キャラ多いからどうだろ

>>21 ありがとうございます

>>22 春香の方はやるなら行ってQになるだろうし、律子の方は笑う犬みたいになるのかなぁ…

とぼんやり考えてます

「天海春香の乙女よ大志を抱け!」

レギュラーメンバー

天海春香
如月千早
我那覇響
双海亜美
高槻やよい
四条貴音
音無小鳥

主旨:私、天海春香を筆頭に賑やかなメンバーが様々なことに挑戦して、皆さんに夢と希望と元気をお届けします!




「劇団あきづき」

レギュラーメンバー

秋月律子
三浦あずさ
星井美希
双海真美
菊地真
萩原雪歩
水瀬伊織

主旨:私、秋月律子率いる劇団員メンバーのコント・劇などでお楽しみいただきます。

キャストまとめみたけど特にネタが思い浮かばない…

とりあえずやるなら別スレ立てます。ややこしくなりますので。 まずは春香の方からやっていこうと思います

春香「天海春香の乙女よ大志を抱け!」 - SSまとめ速報
(http://hayabusa.open2ch.net/test/read.cgi/news4vip/1399370935/)

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