安部菜々「訳ありプロデューサー」 (43)

過去作:(関連性はないよ)

持田亜里沙「はたらくアイドル 1」
持田亜里沙「はたらくアイドル 2」


仕事忙しくてだいぶ間空いちゃったなぁ…

しかも前に行ってたあの子SS、書き終わったのに読み返したら例のごとく自分の文章が気持ち悪くて没っちゃったよ…

そのうち書き直しますごめんなさい…


これが一番書きたかった話、構成一年。

独特の世界観なのでご了承下さい…



~前書き~

CuP、CoP、PaPがでますが、それぞれの属性担当Pではなく、

3人の見た目や性格をキュート、クール、パッションに分類するなら…

で分けました。


たとえば、
CuPなのに担当アイドルはきらり、

CoPなのに担当アイドルはウサミン、

PaPなのに担当アイドルは乃々、

…みたいな感じです。

SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1399356474

CoP「あ、宝くじ当たった」カチカチ

卯月「えぇ!!凄いじゃないですか!!」

凛「Coさん宝くじ買ってるんだ」

CoP「このプロダクションも宝くじ何回か当てて買ったからな」カチカチ

凛「…え?」

未央「またまたぁ~…で、いくら当たったの?どうせ数千円でしょ?」

CoP「3等1,233,800円」カチカチ

三人「「「…へ?」」」

CoP「お、こっちは2等11,661,000円だ…」カチカチ

未央「ちょちょちょちょちょっと!!」

凛「そ、そんなさらっと!?」

卯月「い、一千万円…あわわわわ……」

CoP「金運は昔からいいんだ、金運はな…」カチカチ

凛「金運いいってレベルじゃないよ!!」

CoP「金運いいってレベルじゃないから社長なんかやってるんだよっと」カチ

CoP「ウサミン、そろそろ行くぞ」

菜々「は~い」

CoP「ちょっと出てくるな、留守番頼む」

未央「あ、…うん」

菜々「いってきま~っす!!」

バタン


菜々「また当たったんですか?」

CoP「当たっちゃったよ」

菜々「…どうするんですか?」

CoP「…いつも通りだよ」

菜々「Coさん、菜々はもう自分の稼ぎで…」

CoP「俺が好きでやってるんだ、これは…恩返しなんだ……」

菜々「…」



PaP「ただいまー」

卯月「あ、Paさん」

PaP「あれ?Coくんは?」

凛「菜々さんと出かけたよ」

PaP「あぁ、そうか今日だっけ…」

未央「ところでPaちゃん、一つ聞きたいことが…」

PaP「ん?」

凛「Coさんがここを宝くじで買ったって話を聞いたんだけど…」

PaP「お、ついに聞かれたか!!設立してから話したくてうずうずしてたんだ!!」ウズウズ

PaP「三人の予定は…大丈夫だな、ちょっと長くなるからな」

PaP「これは僕たちが学生の頃まで遡るんだけど…」



~~~~



~Side.PaP~

僕とCoくん、Cuちゃんは幼馴染で、同じ高校に通っていたんだ。

Coは昔ちょっとトラブルがあって女性に苦手意識があったんだけど…


CoP「ちょっといいか?相談がしたいんだが…」

CuP「お、なんだ?禁煙の相談か?」

CoP「確かに昨日しょっ引かれそうになったけど…そうじゃなくて…」

PaP「いや、そっちの相談もして欲しいな…」

CoP「なんていうか…どうやら好きな人が、いるらしい…」

二人「「えっ」」

CoP「…同じクラスの女子生徒なんだけど…」

二人「「えっ」」


驚いたよ、まさか好きな人ができたなんて…

でも嬉しかった、僕の努力も報われたんだなって。

…あ、僕が何をしたのかはまた別の機会に……


CuP「で、誰だ?いつもオシャレしてるO美か?」

PaP「いや、明るくて活発なI子じゃない?」

CuP「ほら、窓際の…俺の席の前の…」

二人「「…え」」

CoP「…安部さんが好きなんだ」


ここでまた驚いたよ…

男子生徒に人気な女子が比較的多い僕らのクラスで殆ど目立たず、

あまり人と関わらないで一人本を読んでる暗くてメガネを掛けた地味な子が好きって彼は言ったんだ。


PaP「な、なんでまた阿部さんが…」

CoP「…たまたま、同じ本を読んでて…つい話しかけたんだ、そしたら…」

CuP「そしたら?」

CoP「俺の目を見て…笑ってくれたんだ…」

二人「「…お、おう…」」


Coくんは外見がいいだろう?学校でもよくモテてたんだ。

でもまさか着地点がこんなにずれるなんて思ってなかったんだ。

だから…


PaP「OKわかった、とりあえず続きは帰りに聞こう…ちょっと行ってみたい喫茶店があるんだ」

CuP「…わかった」


ちょっと考える時間が欲しかった。



~Side.CoP~

PaP「さ、何を頼もうか?」

CoP「…」

CuP「…おい、何だここ」

メイド「お帰りなさいませ~」

PaP「メイドカフェ」

CuP「何でだよ!?なんでここチョイスした!?Coが吐きそうだぞ!?」

CoP「だ…大丈夫だ…」プルプル

PaP「え~可愛い娘沢山いるじゃ~ん」ニコニコ

CuP「黙れクレイジーサイコレズ!!」バンッ!!

PaP「おぃ!?誰がクレイジーサイコレズだと!?僕はただのレズだ!!」バンッ!!

CoP(そこかよ…早く帰りたい…)

「ご主人様、ご注文はお決まりですか?」

CoP「…すみません、まだ…」チラッ

CoP「…え?」


「…って!?………ご、ご主人様、どうかなさいましたか…?」

CoP「…」ジーッ…

「ナ、ナナはウサミン星から来たメイドですよ~…」ダラダラ…

CoP「…」ジーーッ……

「…」ダラダラダラダラ……

CoP「………安部さん…?」

「うわぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」

三人「「「!?」」」ビビクゥッ

「お、お手洗いでございますか!?只今ご案内いたしますぅ~~~~!!!!!!」ガシッダッ

CoP「ちょっと、まって…!!」ズルズル

CuP「な、なんだ?」

PaP「…Coもあんな可愛い娘好きになればいいのにね…」

CuP「確かにな…」




CoP「ちょっと、ここ裏口…」

「な、なんで!!」

CoP「!?」ビクッ

「髪だって縛ってるし、メガネも外した!!」

「こんなにはっちゃけてるのに…なんでわかったんですか!?」

CoP「…」

「なんで…私だって…?」

CoP「…だって、好きだから……」

「…え?」

CoP「本当に好きになった人だから…すぐわかったよ」

CoP「安部さん…」

安部「……ぅふぇ!?///」カァァ




~Side.PaP~

PaP「で、結局告白したの」

CoP「まぁ…」

CuP「なんだよ!!告ったのかよ!!なんの相談だったんだよ!!」

PaP「まぁ彼女が出来てCoくんの女性への苦手意識も緩和されたし、いいんじゃないの?」

CoP「付き合ってない」

PaP「」

CuP「」

CoP「ごめん」

CuP「え、なに?まさか振られたのか…?」

CoP「振られてない」

PaP「OKわかった、とりあえず日本語で頼む」

CoP「ごめん、わかった…」




~Side.CoP~

安部「す、好きって…私を?」

CoP「ん」コクン

安部「どうして…?」

CoP「…」

安部「…?」

CoP「…キミは、みんなと違う…」

CoP「この間話した時、普段と違うキミを見て…」

CoP「本当は違う自分になりたい…そういう風に見えたんだ」

安部(ま、まさか……)

CoP「…」

安部「…そう、ですね」

安部「私は、根暗な性格で…でもお家ではアニメをみたりダンスをしたり…歌を歌うのが好き…」

安部「アニメの中のヒロインにあこがれて…親戚に頼んでここでアルバイトして…」

安部「普段と違う…アイドルみたいな私になれて…」

安部(そうしたら、好きな人に振り向いて貰えるかなって…)チラッ

CoP「………」


安部「は、話がそれちゃったね…」

安部「わ、私も…その……私も蒼石くんのことが…///」

CoP「安部さんはアイドルになりたいのか?」

安部「すk…え、あ…えっと、まぁなれるな…ら?」

CoP「………」

安部「え、蒼石くん…?」

CoP「アイドルに彼氏がいたら不味いよな…」

安部「え?」

CoP「安部さんは確か…ウサミン星人だったよな」

安部「あ、はい…」

CoP「じゃぁ俺、安部さんと付き合わないでウサミンのファンになる」

安部「ふぇっ!?」

CoP「…俺も、ウサミン星人になってもいいかな?」

安部「あ、ど…どうぞ……って!!ま、まってよ!?」

CoP「どこかオーディション受けた?」

安部「全部落ちました…じゃなくて!!」

CoP「高校出るまで待ってくれ、俺が会社建ててスカウトするから!!」キリッ

安部(はぅん…カッコイイ…)キュンッ

安部「わかりました~…えへへ…///]

安部「…じゃない!!違う違う!!」ブンブン

CoP「俺、頑張るから…!!」

安部(どうしてこうなっっちゃうのぉ!?)




~Side.PaP~

CoP「…みたいな」

PaP「」

CuP「」

CoP「俺、頑張るよ」マガオ

CuP(コイツマジか…)アキレ…

PaP(安部ちゃんが不憫でならない…)ドウジョウ…

CoP「資金は調達中だ」

CuP「いや、どこにそんな…はっ!?」

PaP「去年の年末…」ガタガタ

CuP「前後賞…」ガタガタ

CoP「今年も当たれば小さな事務所くらいなら…」

CuP「簡単に言うけどな…お前、高卒でそんなポンポン事がうまく進むと思うなよ?」

PaP「そうだよ、もし失敗したら君だけじゃなくて安部さんにも迷惑がかかるでしょ?」

CoP「…」

CuP「…」

PaP「…」

CoP「…知ってるか?俺には頼もしい親友が二人もいる」

CuP「…」

PaP「…」

CoP「…」

CuP「………今年の年末当たったら考えてやるよ…」フイッ

PaP「…ふふっ……可愛い事務員さん見つけておいて欲しいな?」ニコッ

CoP「…頑張るよ」フッ…



~~~~



PaP「…で、その後もちょくちょく稼いで、年末前後賞二発目がでて僕とCuちゃんは内定を得ましたとさ、チャンチャン!!」

凛「いや、意味が分からない」

PaP「僕だって理解するのに数日を要したよ」ハハハ

卯月「ロマンティックですね…」キラキラ

未央「え、そう…かな?」

凛「ところでその安部さんって…」

未央「ウサミンって…」

CuP「おっとそこまでだ…」

三人「「「!?」」」ビクッ

PaP「あ、Cuちゃん」

CuP「あんまり深く詮索すると…」

未央「す、すると…?」

CuP「………こだまプロのプロデューサーみたくなるぜ…」ボソッ


テレビ「先日発生したこだまプロPが何者かに襲われた事件、現在も関係者は口を固く閉ざしたままで…」


三人「「「」」」ゾクゾクッ…

PaP「…脅かし過ぎだぞ?」

CuP「悪い悪い…まぁお前らなら他言なんてしないか…」

CuP「ちなみに、みくには話したんだがこの話続きがあってな…」


~~~~


~Side.CuP~

CuP「しかしあんたも災難だな…まったく、へへ」タッタッタッ

安部「確かに色々ショックですけど…子どもの頃の夢がアイドルだったのでいいかなって…」タッタッタッ

CuP「…その思いが本気なのは伝わるよ、よく俺のトレーニングに付いてきている」タッタッタッ

安部「蒼石くんの期待に少しでも応えないと…」タッタッタッ

CuP「まったく、恐れ入るよ…」タッタッタッ


俺はアイドルがどんなトレーニングをするかなんてさっぱりだったからな、俺の普段のトレーニングを一緒にやっていたんだ。

彼女はハードなトレーニングにも噛り付いて来た、本当によくできた娘だよ…

そんな日々が二年くらい続いた冬休み、事件が起こった…



ヤラナイカーヤラナイカー♪

CuP「ん?公衆電話から…?」ピッ

CuP「はーいどちらさまーん?」

CoP『よかっ!!出てくれた!!』

CuP「Co?どうした~?今日は愛しのあの娘とショッピングだろ?」

CoP『た、大変なんだ!!今病院なんだが…!!』

CuP「…病院?」



Paと病院へ向かうと中は大混雑ていた。

Coは手術室前でボロボロ泣いていたよ。

手術中のランプは点灯していて…



その後、待合室にCoを連れていった。

事情も聴きたかったしな。


PaP「…落ち着いた?」

CoP「…」コクン

CuP「…何があったんだ?」

CoP「…」


Coは無言で待合室のテレビを指さした。

ニュース番組では速報を流していた。


CoP「待ち合わせを、していたんだ…そうしたら……」

CoP「く…車が……歩道に…つ、突っ込んで来たんだ…」

CoP「そのまま…俺の方に…」

CoP「その時…その時に……ぐぅっ…」


『Coくん!?危ない!!』


CoP「あぁ…なんで俺じゃなくて…俺じゃなくて彼女が……!!!!」

CuP「Coっ!!落ち着け!!」


現場は大惨事だったらしい…

結構大きな事件でな…

沢山の人が亡くなったよ。

彼女は一命をとりとめたんだが…


~Side.CoP~

彼女は腰に大怪我を負った…

医者にはもう激しい運動はこの先無理だろうといわれた…

全部…俺のせいだ…

それなのに…


安部「ふぅ…ふぅ…」グググ…

CoP「安部さん、もう一時間もこんな…」

安部「えへへ…早く良くなって蒼石くんにプロデュースしてもらいたいから…」エヘヘ

CoP「どうして…だって、俺のせいで…」

安部「蒼石くん!!」

CoP「っ」ビクッ

安部「…確かに私は今とっても辛いよ……ダンスもできないし、自由に歩けない…」

安部「でもね、そんなことよりも私は…」

安部「あなたが…し、死んじゃうほうが…もっと辛くて……ぐすっ、嫌だもん!!」ジワァ…

CoP「…キミは……」


どうしてそんなに優しいんだ…?



安部「…納得していませんね?」

CoP「…」

安部「じゃぁ、こうしましょう」

安部「私が一人で歩けるようになるまでにあなたがプロダクションを作ることができたら、」

安部「私はあなたのプロダクションに入ります」

安部「でももし、私の方が早く治ったら…」

CoP「治ったら…?」




安部「自殺します」




CoP「!?、なにを…!?」

安部「私の目を見てください」

CoP「…!?」


キミは…優しくなんかないんだね…

優しいふりをしてこんな…

鬼、悪魔…だな……



安部「…私の本気、伝わりました?」

CoP「…お前、覚悟しておけよ」

安部「もうここには来ないでください」

CoP「…あぁ、お前なんかよりもいい人材探して先にデビューさせてやる、お前なんて後回しだ…」

安部「そうしたら私はすぐにその子たちに追いつきますよ?」

安部「御伽噺みたいに…『メルヘンデビュー!』です!!」

CoP「…もうここへは来ない、次に会うときは…」

安部「オーディション、ですね」

CoP「メルヘンデビュー…メルヘン……すぐに見つけられる名前にするからな」スタスタ

安部「名前だけじゃなくてあなた自身の名前も売れるといいですね」


バタン


安部「…ぐ……うぅ…」ジワァ

安部「うえぇぇぇん…」ボロボロ


CoP「…待ってろよ、ウサミン……」ジワァ

CoP「必ず…期待に……」ポロポロ



~~~~



CuP「…ていうのが、うちのプロダクションの名前の由来だ」

卯月「『メルヘンプロダクション』…」

未央「こうしてメルプロが生まれたんだね…」

凛「じゃぁ私たちが…」

PaP「Coくんが選んだ最高の人材だよ」

CuP「まぁお前らが雑誌に載ってすぐに彼女から連絡があったよ」

PaP「一時間でヘロヘロになる程度までは回復しててビックリしたよ」

卯月「彼女ってやっぱり…」

CuP「それは…」


ガチャ




菜々「戻りました!!!!」きゃぴ~ん☆




CuP「お帰り、定期検診はどうだったんだ?」

菜々「はい!!絶好調ですよ!!今ならもう少し踊っても…はぅ!?凛ちゃん!?未央ちゃん!?卯月ちゃん!?」

凛「お、おかえりなさい…」

菜々「ちちち違うんです!!定期健診は撫子さん…Cuさんの冗談で!!」

卯月「菜々さん!!」ダッ

菜々「う、卯月ちゃん…?」

卯月「私、アイドルやれてよかったです!!菜々さんにここを見つけて貰えてよかったです!!」

菜々「え、え?ちょっとこれは一体…」

PaP「メイド喫茶裏口告白事件」ニコニコ

CuP「Wウサミン、愛のリハビリ劇」ニヤニヤ

菜々「ちょっとぉぉぉぉぉ!?何勝手に話してるんですかぁ!?」

未央「プロデューサー達って同級生だよね…?確か23歳だっけ…?」

菜々「な、ナナは永遠の17歳ですよ!?」


CoP(何だか事務所が賑やかだな…)イツモドオリカ…



~しばらくして~

CuP「そういえばウサミンはウサミン星在住だけど、Coはどこに住んでると思う?」

凛「千葉県」

CuP「いや、まぁ…」

凛「え、本当に千葉?」

未央「菜々さんの家の近くだったりして…」ニヤニヤ

卯月「よく一緒に退勤しますしね」

CuP「…これは本当に他言無用な?」

CuP「Coもウサミン星人だから、ウサミン星在住だ」

三人「「「……へ?」」」

CuP「くっくっく、在住在住~♪」スタスタ

未央「え!?ちょっとそれは、不味いんじゃ!?」

凛「スキャンダルだよ!?」

PaP「大丈夫、危ない記者とかはCuちゃんが始末…対処してくれてるし」

三人(((始末!?)))

PaP「なによりCoくんはまだ女性に対して恐怖心が…」

卯月「え?」

PaP「っ!?あぁ何でもない、さてと~仕事仕事~♪ちひろちゃん帰って来ないな~っと…」



CoP「お先する」

菜々「お疲れ様でした~!!」

CuP「あぁ、お疲れ、鍵は俺が閉めるから」

CoP「頼む」


バタン



菜々「明日は二人ともお休みですね~」

CoP「そうだな」

菜々「あ、帰り薬局寄ってもらえますか?トイレットペーパー買わないと」

CoP「あぁ、そうだったな…」

菜々「あとは~お休み前の~ご褒美買に~寄りたいところが~…」チラッチラッ

CoP「…俺が飲めるチューハイとあとは好きなのいいぞ」

菜々「やったぁ!!Coさん大好き!!」ギューッ!!

CoP「…まったく///」カァァ



~ウサミン星~

菜々「ぷっは~っ!!いやぁお休み前のビールはいいですね~!!」

CoP「…あまり呑みすぎるなよ?」

菜々「まぁまぁいいじゃないですか~、Coさんもほら!!」グイグイ

CoP「おぃ!!俺はあまり呑めな…!!」グググ…

菜々「はぁ…何だか気分良くなってきましたね~」トローン…

CoP「俺はクラクラするよ…」フラフラ

菜々「…今なら力、入りません?」

CoP「え?」

菜々「今のCoさんなら女の子の力でも抵抗できませんよね?」

CoP「おいウサミン、一体何を…」

菜々「薬局で買ったの、トイレットペーパーだけじゃないんですよ…?」ガサッ

CoP「っ!?」ビクッ

菜々「色々種類があってその…よくわからなかったから適当に選んじゃったけど…」

CoP「お前…何考えて…!!」

菜々「ずっと好きだったのに…一緒に住んでるのに…何もしてくれなくて……」

菜々「私から誘っても流されちゃうし…私、女として魅力ないですか…?」

CoP「そ、そんなことは…」

菜々「だったら、いいですよね…Coさん?」スルスル…


CoP「やめ……」ガクガク

菜々「Coさん…」スル…

CoP「やめろっ!!!!」

菜々「っ!?」ビクッ

CoP「…」フラフラ…

菜々「く、Coさん…?」

CoP「…悪い、今日はビジネスホテルに泊まる……」フラフラ

菜々「え……え…?」オロオロ

CoP「…明日はゆっくり休め、また明後日事務所で会おう……」バタン

菜々「ちょ…え、そんな……なんで…」ペタン


CoP「………」

CoP「…やっぱり、俺はまだ…」



~翌日、事務所~

ガチャ

CuP「戻ったよーんってな」

ちひろ「Cuさん!!待ってましたよ!!」

CuP「うぉっ!?どうしたちっひー?」

ちひろ「それが、今日オフのはずの菜々さんが泣きながら事務所に来て…」

CuP「はぁ!?」

ちひろ「今は会議室でPaさんと話しているので…」

CuP「お、おぅわかった!!」ダダッ



CuP「どうした安部菜々!?」バァァン!!

PaP「Cuくん!!あぁ丁度よかった、実は安部さんが…」

菜々「うぇぇぇん……」ボロボロ



CuP「…つまり、安部菜々がCoに逆r」

PaP「言い方っ!!!!」

CuP「…襲い掛かったと」

菜々「…はぃ」グスッ

CuP「マズイなぁ…」

PaP「一番マズイね…」

菜々「あ、あの…」

PaP「安部さん、Coくんがどうして女性が苦手か知ってる?」

菜々「えっと、その事はCoさんも教えてくれなくて…」

PaP「…彼、子どもの頃知らない女性に悪戯されたんだ……」

菜々「…え」


CoP「知らなくて仕方ない…そんな過去、好きな女に知られたくないだろうしな…」

PaP「僕とCoくんが『訳あり』なのは安部さんも知ってると思うけど、彼も『訳あり』なんだよ…」

菜々「わ、私…なんて事を……」ガクガク

CoP「…悪いのはどこかのイカレたクソ女が原因だ、安部菜々のせいじゃない……」

PaP「大丈夫、彼は本当にキミが好きだから」

PaP「…きっと、彼は自分で……」



~ウサミン星~

CoP「………」

CoP(結局、帰ってきてしまった…)

CoP(彼女には悪いことをしたな…今、どこにいるんだろうか…)


ガチャッ…


CoP「!!」

菜々「あっ…」


CoP「………」

菜々「………」

CoP「お帰り…いや、ただいまかな?」

菜々「Coさん、私…昨日は……」ジワァ…

菜々「…ごめんなさい…私、あなたの事全然わかってなかった…」

CoP「…聞いたのか?子どもの頃の…」

菜々「はい…」

CoP「…あの時、本当に怖くてな……それから女が怖くて…」

CoP「でも、高校生になって初めて好きな人ができて…」

CoP「その娘は俺と同じ本を読んでて…」



菜々『あ…フランス少女のミステリーシリーズ…』

CoP『え…?』

菜々『あ!?ごめんなさい!!わ、私も…そのシリーズ大好きなんです…』

CoP『…あぁ、これ面白いよな』

菜々『ふふっ…一緒、ですね…』ニコッ


CoP「優しく、微笑んでくれて…」

CoP「こんな汚れた俺に…」

菜々「汚れてなんかないです!!」

CoP「!!」

菜々「昔Coさんにどんなことがあったって…そのことで私の事も怖くたって…!!」ジワァ…

菜々「私は!!私はCoさんが大好きだから!!」ポロポロ

CoP「………」

菜々「だから…」ポロポロ

CoP「…」ギュッ

菜々「あ…」

CoP「…学生の時は『安部さん』、社会人になってからは『ウサミン』だったよな…」

CoP「無意識に、女性って理由で距離をとってたのかもな…」

CoP「でも、もう大丈夫だ…ありがとう……」





「菜々」






~事務所~

ガチャッ

CoP「おはよう…」

CuP「よう」

PaP「おはようCoくん、大丈夫だった?」

CoP「…あぁ、もう大丈夫だ」

PaP「…よかったね」

CoP「……ありがとうな」

PaP「ふふっ、さて!!仕事仕事!!」

CoP「…そういえば、急だが今日の菜々の仕事、他に回しても大丈夫か?」

CuP「は!?どうしたんだ!?」

CoP「…ちょっと動ない状態で…俺も体中が痛む……」

CuP(お楽しみでしたかー…)

PaP(あのCoくんが女の子と…)ホロリ

PaP「お姉さん嬉しい!!」

CuP「外身男だろ…」

PaP「僕の心は淑女なのさ~♪」

ちひろ「おはようございまーす!!」ガチャッ

PaP「ちひろちゃんおっはよー!!」

CuP「さて、小娘達が来る前に資料まとめるか…」

CoP「…よし、今日も頑張るか…!!」





菜々「…あ、お母さん?」

菜々「うん…今度さ、あって欲しい人がいるの…」

菜々「覚えてる?高校の時に話した…」



「初恋の人」



CoP編、END



実はこの話…というか登場人物、

今後プロデューサーと事務員一人ずつ増やす予定なんですけど、

この計五名、一部わっちと親友の体験談が含まれています(勿論許可はとってあります)。

今後も書ける時間見つけて書き溜めてから投稿しますが、

『こんな人いるんだなぁ…』なんて思って読んでいただけると嬉しいです。

ハッピーエンドで終わらせますが、現実は殆どバッドエンドなので多少は改変しています。


次回は

千川ちひろ「訳ありプロデューサー」

で投稿予定、PaP編です。


ちゃんとあの子SSも書かなきゃね、約束を破るのは悪いことと子どもに教える大人がこれじゃダメですもんね(白目)


『あの子SS』と『はたらくアイドル』

も急いで作ります。

先生約束する!!

(それとは別に一つ書き終わってますが、休憩したら投稿します)


このSSと関連ないんだけど、このままこのスレに投稿した方いいかな?

まったく関連ないSSなら別スレで良いんじゃないかな

個人的な考えだけど、同じスレにした方が良いと思うパターン
・単純に続き物
・別の話だとしてもほぼ同じパターン、もしくは同じテーマ
・単なる短編集
こんな辺りじゃない?


>>39
成程了解!!
ちょっと立ててきます!!

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