杏「世界レベルの休日」 (44)

シンデレラジオの外伝です
例によって、今回だけでも見れるのでよければどうぞ

SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1399215811

杏「ふわぁ…眠…。なんでこんな時間に呼び出されないといけないの…」

輝子「そ、そこまで…早い時間じゃないけどね…フヒヒ」

小梅「あ、杏さん…眠そう…」

杏「眠いよー…夜中までアニメ見てたから…」

杏「今日は夕方ぐらいまで寝るつもりだったのに…」

輝子「フヒ…そ、それは寝すぎ…」

小梅「あ、朝起きたら…突然…こんなメールが…来てて…」

杏「ホントだよ」

――――――――――――――――――――――――――――――――
10時に事務所前に集合。

遅刻は厳禁よ。   H
――――――――――――――――――――――――――――――――

杏「『H』とか名前をそれっぽく隠してるけど、メールだから誰か丸分かりだし…」

輝子「フヒ…な、なんだろうね…」

小梅「な、何が…あるのかな…」

杏「面倒な事だけは勘弁だよ…ホント」

小梅「あ…み、見て…アレ…」

杏「んー?うわ、リムジンだ」

輝子「フヒ…す、凄いね…」

杏「どっかのお嬢様か、要人でも乗ってるのかね」

小梅「な、中に…テレビとか…あるんだよね…」

輝子「お酒を飲んだりも…出来るらしい…」

杏「ちょっとした居住スペースになってるんだよねー」

杏「杏達もリムジンに乗って仕事場とかに移動してみたいよねー」

小梅「き、緊張して…乗ってるだけで…疲れそう…」

杏「あー…それはあるかもね」

輝子「だな…わ、私には…無縁の乗り物…フヒヒ」

杏「やっぱり、いつものプロデューサーの車でいいかも…」

小梅「…あ、あれ…リムジンが…こ、こっちに…来てる…?」

輝子「フヒッ…」

杏「え、ちょ、事務所に向かって来てんの?誰が乗ってるんだ。桃華?巴?」

小梅「…と、止まった…」

杏「え、何、杏達、退いた方がいいのかな」

輝子「ヤ、ヤバい感じ…」

ガチャ

小梅「ひゃっ…!」

杏「うわっ、SPが出てきた…離れよう。おいで、小梅、輝子」

小梅「う、うんっ…」

輝子「フヒ…一体何が…」

杏「とりあえず、これだけ離れてれば大丈夫かな」

小梅「え、SPの人が…後ろのドアを…開けたよ…」

輝子「ゴクリ…」

杏「一体誰が出てくるんだ…」

ヘレン「  お   ま   た   せ  」


杏・輝子・小梅「」

ヘレン「ちゃんと時間通りに来ていたようね」

杏「えっ」

小梅「」

輝子「」

ヘレン「どうしたのかしら?」

杏「いや…えっ?」

ヘレン「フッ、私のあまりに美し過ぎる登場の仕方に声も出ない、といったところかしら?」

ヘレン「貴方達には少しレベルが高過ぎたかも知れないわね」

杏「いや…もう…何から突っ込んで良いのか…。とりあえず、そのリムジンは何?」

ヘレン「貴方達を迎える為に乗ってきたのよ」

杏「違う、そうじゃない」

ヘレン「マーチン?」

杏「そうじゃなくて!!」

小梅「え、えっと…わ、私達…ど、どうして…呼び出されたの…かな…」

杏「そう、まずそこだよ。メールにはここに集合としか書いてなかったし」

輝子「と、突然過ぎて…ビックリ…フヒ」

ヘレン「フッ、焦る必要はないわ」

杏(どういうことなの…)

ヘレン「貴方達を今日呼び出したのは他でもないわ」

ヘレン「この世界レベルの私が、貴方達に世界レベルの休日をプレゼントするわ!」

杏・輝子・小梅「」

杏(どうしよう、理解が追いつかない)

ヘレン「フッ、感動のあまりに言葉も出ないようね」

杏(すっごい都合の良い様に解釈してるし!)

ヘレン「さぁ、時間は限られているわ。早く乗りなさい」

輝子「フヒッ…の、乗るって…リ、リムジンに…?」

ヘレン「勿論よ。貴方達を迎える為に乗ってきた、と言ったでしょう?」

ヘレン「今日はこのリムジンで移動する事になるわ」

小梅「あぅ、リ、リムジン…なんて…」

ヘレン「遠慮する事はないのよ。これは全て私が手配した物」

ヘレン「貴方達は、私の友人として堂々としていればいいの」

輝子「フヒ…ト、トモダチ…」

杏(今日は大変な事になりそうだ…色々と)

小梅「わぁ…は、初めて…乗った…!」

輝子「フヒ…ほ、本当にテレビがあるよ…」

杏「お酒っぽいのも並んでる」

ヘレン「目的地まで少し時間がかかるから、ゆっくり寛ぐと良いわ」

小梅「ゆ、ゆっくり…寛ぐ…」

輝子「き、緊張して…フヒ…」

ヘレン「直に慣れるわ」

杏「車の中にいるのに、あんまりそんな感じがしないねぇ。流石リムジンだー」

ヘレン「ソフトドリンクもあるわよ。何か飲むかしら?」

杏「あ、飲む飲むー。おー、ちっちゃい冷蔵庫もある」

小梅「あ、杏さん…もう、慣れてる…」

輝子「フヒ…早いね…」

杏「今日はどこに行くの?」

ヘレン「まずは食事ね。私のお気に入りの店を紹介するわ」

杏「あー…そういえば、前、ラジオでオススメのお店を紹介してくれるって言ってたね」

小梅「あっ…そ、そういえば…ゲストで…来てくれた時に…」

輝子「フヒ…い、言ってたな…」

ヘレン「覚えていたようね。少し時間が空いてしまったけど」

小梅「ど、どんな…お店なのかな…」

輝子「こ、高級レストランとかだったら…ヤ、ヤバい…」

杏「全然それ用の服とか着て来てないんだけど」

ヘレン「心配要らないわ。そこまで格式高い店と言うわけではないから」

ヘレン「そういう店も勿論知っているけど、貴方達にはハードルが高いでしょう」

輝子「フヒ…よ、よかった…」

ヘレン「その後は軽く買い物ね。あまり動きすぎても杏が疲れるでしょうし」

ヘレン「予め、店を1つに絞っておいたわ」

杏「おおー、それは助かる」

ヘレン「私の世界レベルのもてなしに感動する事ね」

―1時間後―

ヘレン「どうやら着いたようね」

杏「そういえば、ずっとカーテンが掛かってて今どこにいるのか全然分からないね」

輝子「フヒ…確かに…」

小梅「え、えっと…ドア…開けr」

ガチャ

小梅「ひゃ…!?」

輝子「フヒッ…!」

杏(小梅がドアを開ける前に、SPがドアを…)

ヘレン「さ、降りなさい。目の前がそのお店よ」

小梅「う、うん…あ、ありがとう…ございます…」

輝子「フヒ…ど、どうも…」

杏(輝子と小梅がSPに怯えてるのが可愛い)

小梅「わぁ…イ、イタリアン…レストラン…?」

輝子「フヒ…オ、オシャレなお店だ…」

杏(高そう…)

ヘレン「さ、入るわよ。店の前で立ち止まるのはみっともないわ」

杏「はーい」

『いらっしゃいませ』

ヘレン「予約していた『世界のヘレン』よ」

杏「…っ!!!」

杏(わ、笑うな…笑うな…!!)プルプル

小梅(あ、杏さん…堪えて…!)

輝子(こ、これはヤバい…フヒ…フヒヒ…)

ヘレン「行きましょう。良い席を取っておいたわ」

杏「う、うんっ…ふぅ…ふぅ…」

ヘレン「どうしたのかしら?」

杏「な、なんでもない。ちょっと緊張してるだけ」

ヘレン「フッ、杏が緊張だなんて、珍しいわね」

杏(最後まで無事でいられるかな…これ)

小梅「て、店員さんが…イタリアの人だった…」

輝子「日本語…ペラペラだった…フヒ」

杏「メニューがイタリア語だ…」

ヘレン「中は日本語で書かれているから心配要らないわ」

杏「それならよかった。どれどれ…って」

杏・輝子・小梅(た、高い…!)

杏(値段が3桁のメニューがデザートとドリンク以外に存在しないんだけど…)

小梅(ど、どうしよう…お金…あんまりない…)

輝子(こ、この一番高いメニューで…キノコ、どれだけ買えるかな…)

ヘレン「あぁ、今日は全て私の奢りよ。余計な心配はする必要ないわ」

小梅「えっ…そ、そんな…悪い…です…」

ヘレン「今日、貴方達を誘ったのは私なんだから。これぐらいは当然の事よ」

輝子「フヒ…」

杏「えっと、じゃあ…お言葉に甘えて」

ヘレン「フッ、それでいいのよ」

小梅「ど、どれが…いいかな…」

輝子「フヒ…見た事ないメニューばかりだな…」

杏「ランチメニューが、一通り揃ってるっぽいよ」

ヘレン「ここのランチメニューはオススメよ」

ヘレン「日替わりで内容が変わるから、色んなパスタやサラダを楽しめるわ」

杏「へー。じゃあ、これにしようかな」

小梅「わ、私も…これに…する…」

輝子「フヒ…じゃ、じゃあ、私も…」

ヘレン「他に、何か食べたいものはあるかしら?」

杏「ピザ食べたいけど…ランチメニューにピザも頼んだら多すぎるかなぁ」

小梅「ひ、1つ…頼んで…皆で…分けたら…」

杏「それでいくかー」

輝子「ど、どれがいいかな…」

ヘレン「それなら、これなんてどう?他では中々食べられないわよ」

杏「おー、凄い。なんか大きいエビが乗ってる」

輝子「か、殻のままだね…」

小梅「す、凄い…」

杏「じゃあ、これにしてみようか」

ヘレン「決まりね。ヘーイ」パチン

杏(またそんな面白い店員の呼び方を…)

小梅「メ、メニューを聞きに来た人も…イタリアの人だったね…」

ヘレン「このレストランは全員イタリア人がやっているのよ。勿論、シェフもね」

輝子「フヒ…ひ、1人だったら…怖くて絶対に入れない…」

小梅「わ、私も…」

杏「杏、浮いてないかなーと思ったけど、家族連れとか普通にいるんだね」

ヘレン「そうよ。だから気にする必要ないわ」

杏「いつもは他の人と来てるの?」

ヘレン「そうね、事務所の人間だと、夏美なんかとはよく」

ヘレン「あとはプライベートの友人と来る事も多いわね」

杏「なるほどー」

杏(ヘレンのプライベートの友達ってどんな人なんだろう…)

杏(友達も世界レベルなのかな。みんなで集まって、世界レベル、世界レベルって…)

杏(…ぶふっ、ダ、ダメだ、余計な妄想をするとまた笑いそうに…!)

小梅「お、お休みの日に…大人の人と、お出かけする事…あ、あんまりないから…し、新鮮…」

杏「あって、菜々さんかユッキぐらいだもんね」

輝子「フヒヒ…自然に、菜々さんを大人扱いした…」

ヘレン「ふふ、たまにはこういう雰囲気を楽しむのも良いでしょう」

『お待たせしました』

小梅「あ…き、来た…」

杏「うわ、美味しそう」

輝子「フヒ…良い匂い…」

ヘレン「さぁ、冷めないうちに食べましょう」

杏「やたー。いただきまーす」

杏「あむ…もぐ…んーっ、うまっ」

小梅「お、美味しいね…!」

輝子「フヒ…こ、こんなの…初めてだな…」

杏「これは世界レベルだー」

ヘレン「そうよ。貴方達は今、イタリアの大地を味わっているの」

杏「んふっ」

ヘレン「むせたの?落ち着いて食べなさい」

杏「う、うん」

小梅(あ、杏さん…が、頑張って…!)

輝子(こ、これ…年末にやってた番組みたいな事になってる…)

杏「ふぅ、美味しかった」

小梅「お、お腹…いっぱい…」

輝子「フヒ…食べた…」

ヘレン「食後のコーヒーはどうかしら?」

杏「あ、じゃあ、飲むー」

小梅「わ、私も…」

輝子「フヒ…お、お願いします…」

ヘレン「分かったわ。ヘーイ」パチン

杏(それ、好きだなぁ)

杏「こういうお店って、どうやって見つけてるの?誰かに教えてもらったり?」

ヘレン「そうね、それもあるわ。後は、ガイドブックをチェックしてるかしら」

杏「あー、雑誌じゃなくて、ちゃんとした料理本みたいな感じの?」

ヘレン「そういう事。雑誌やテレビも全く参考にしないわけではないけど、そういうのに頼りすぎるのもね」

ヘレン「本当に良い店を探すのなら、自分の足で見つけるのが一番よ」

輝子「フヒ…な、なるほど…」

小梅「お、お休みの日は…良いお店を探して…色んなところを…歩いてるの…?」

ヘレン「そうね、そうする日もあるわ」

杏「やっぱり、街を歩いてるとバレちゃう?」

ヘレン「えぇ、私のこの魅力は隠そうとして隠しきれる物ではないから」

ヘレン「でも、見つかったからって隠れたりするような真似はしないわ。むしろ、堂々と見せ付けるのよ」

杏「流石過ぎる…」

ヘレン「じゃ、そろそろ行きましょう。支払いを済ませるから、先に車に戻っていて頂戴」

杏「ホントにいいの?」

ヘレン「えぇ。全く問題ないわ。これも私の完璧な計画の内なの」

小梅「あ、ありがとうございます…」

輝子「ごちそうさまでした…」

ヘレン「フッ。ヘーイ、カードで頼むわ」サッ

杏(行動一つ一つが面白いんだよなぁ…)

小梅「お、美味しかったね…」

輝子「フヒ…お腹いっぱい…」

小梅「ま、また…リムジンに乗るんだよね…?」

輝子「だ、だろうね…フヒヒ」

杏「目立つってレベルじゃないんだけど…」

ヘレン「おまたせ。じゃ、次の目的地に向かうわよ」

杏「えっと、次は買い物だっけ?」

ヘレン「えぇ、貴方達にとっては珍しい店かもしれないけど、楽しめると思うわ」

小梅「えへへ…た、楽しみ…」

輝子「ど、どんなお店だろうね…フヒ」

ヘレン「それは着いてからのお楽しみよ」

―30分後―

ヘレン「さ、着いたわよ」

杏「んぁ…ふあぁ」

小梅「あ、杏さん…寝そうになってた…」

杏「んー、あんまり寝てなかったから…お腹いっぱいなのもあったし」

ヘレン「あら、睡眠時間はしっかり取るべきよ」

杏「そ、そうだね。杏もそうするべきだとは思ってたんだけど」

杏(急に呼び出されたからなんだけど…!確かに杏も夜中までアニメ見てたけど)

輝子「フヒ…ま、また…ドア、開けてもらえるのかな…」

ヘレン「えぇ、少し待っていなさい」

小梅「わ、分かってても…少し、ビックリする…」

杏「下手なホラーよりビックリする?」

小梅「う、うん…ホラーは…平気…楽しい…から…」

輝子「ホラーが…楽しいって、凄いよね…」

ヘレン「意外と肝が据わっているのね」

小梅「そ、そうなの…かなぁ…?」

杏「おー、なんだここ」

小梅「ひ、人が…たくさん…」

輝子「な、なんか、外国の人が…少し多い…気がする」

ヘレン「世界中の輸入雑貨やインテリアが集まる店よ」

杏「へー」

小梅「お、面白そう…」

輝子「フヒ…ひ、広い」

ヘレン「色々と見て回れば、貴方達の好みのものも見つかるかもしれないわ」

杏「こんなところ来るの初めてだなぁ」

小梅「わ、私も…」

輝子「こういうお店があること自体…知らなかったな…フヒ」

ヘレン「迷子にならないように気をつけるのよ」

杏「はーい」

杏「なんか、本当に色んな物があるね」

小梅「う、うん…無い物を探す方が…難しい…かも…」

輝子「キ、キノコとか…あるかな…フヒヒ」

杏「キノコは流石に…」

ヘレン「あるわよ。乾燥させたものをビン詰めしたものが。どこかに専用のコーナーがあったはず」

杏「あるんだ」

輝子「フヒヒ…そ、それは…見てみたい…」

小梅「あ、み、見て…ドクロの…置物…」

杏「うお」

輝子「フヒ…ドクロが…たくさん…」

杏「うわぁ…」

小梅「こ、これ…いい…!飾りたい…」

杏(自分の部屋にドクロがあるとかイヤすぎるんだけど…)

ヘレン「小梅のセンス…なかなかの世界レベルね」

杏「えっ」

輝子「フヒ…せ、世界レベルなのか…」

杏「あ、輝子、あれあれ」

輝子「フヒ?」

杏「キノコの電気スタンドがあるよ」

輝子「な、なんだと…!」

小梅「キ、キノコが…光ってる…」

杏「木のテーブルの上に置いてあるから、味があるね」

輝子「フヒ…ヒヒヒ…!こ、これ…いいな…」

杏「これには輝子もにっこり」

小梅「う、嬉しそう…」

杏「ちなみに、これって何か名前があるキノコなの?」

輝子「こ、これは…ないと思う…」

杏「置物用に可愛くデフォルメされてるってこと?」

輝子「そ、そう…」

ヘレン「輝子のキノコの知識はかなりの物ね…やるじゃない」

輝子「フヒヒ…ど、どうも…」

杏「こっちは家具コーナーかな?」

輝子「フヒ…色々あるな…」

小梅「お、お城とかに…ありそうな家具も…ある…」

杏「えーと、一、十、百……ひゃ、120万…」

輝子「や、やばい…」

小梅「高い…!」

ヘレン「それだけ、価値のある物なのよ」

杏「ま、まぁ、そうなんだろうけど…」

杏「…あ、ベッドとかソファもある…あぁ…横になりたい…」

小梅「お、お店のベッドで…寝ちゃダメ…」

杏「分かってるけど、見てると吸い寄せられるー…」

輝子「ベ、ベッドの代わりに…あそこの…クッションとか…どうかな…フヒ」

杏「おぉ、なんという魅力的な…ちょっとモフってくるー」フラフラ

小梅「い、行っちゃった…」

ヘレン「あら、このテーブル、いいわね。新しく仕入れたのかしら」

輝子「フヒ…こ、これも…結構高い…」

小梅「ホ、ホントだ…」

杏「あぁ~…気持ちいい…ふかふかだ…」

小梅「あ、杏さん…良いクッション…あった…?」

杏「これ。これが凄くいい…大きさといい抱き心地といい…最高だー…」

輝子「フヒ…ウサギの…クッション…」

小梅「お、大きい…」

杏「あー、たまらん。もう、これ抱いて今すぐ寝たい…」

小梅「そ、そんなに…?」

杏「二人も触ってみなよ」

輝子「フヒ…じゃ、じゃあ……おぉ…もふもふ、だな…」

小梅「ふわふわで…やわらかい…」

杏「でしょー。あー、これ買おうっかな。出せない値段じゃないし」

ヘレン「ドクロと、キノコスタンドと、クッションね、いいわ」

杏「えっ?」

ヘレン「買ってあげるわ。持ってきなさい」

杏「ちょ、い、いいよ、流石に自分で買うよ」

小梅「ご、ご飯まで…ごちそうして貰ったのに…」

ヘレン「今日は全て私の奢りと言ったでしょう?これも私のエンターテインメイントの1つよ」

輝子「フヒ…」

杏「ん…じゃあ、ありがとう」

ヘレン「フッ、それでいいのよ」

―1時間後―

小梅「た、楽しかったね…!」

輝子「ま、また…来たいな」

杏「あのクッションコーナーのクッションを制覇したい」

ヘレン「さ、これで今日のプランは終了よ。事務所前まで送るわ」

杏「はーい」

小梅「そ、その…ヘレンさん…今日は…あ、ありがとう…ございました…」

輝子「フヒ…た、楽しかった…」

杏「それに、なんか色々奢ってもらっちゃったし」

ヘレン「いいのよ。子供が大人に遠慮してどうするの」

杏「それは…そうかもしれないけど」

ヘレン「今日はゆっくり休んで、明日からまた世界レベルを目指して切磋琢磨しなさい」

小梅「わ、分かり…ました…」

杏・輝子・小梅(世界レベル目指してたっけ…)

―事務所前―

ヘレン「それじゃあ、また会いましょう」

杏「またねー」

小梅「あ、ありがとう…ございました…」

輝子「じゃ、じゃあ…また…フヒ」

ヘレン「チヴェディアーモ!」

小梅「い、行っちゃったね…」

輝子「フヒ…最後まで…リムジンだった…」

杏「つ、疲れた…!」

小梅「あ、杏さん…お疲れ様…」

輝子「フヒヒ…お疲れ様…」

杏「いや、楽しかったよ。それは間違いない」

杏「…けど、息を吐くように、名言というか迷言を吐くから、笑いを堪えるのが大変だった…」

輝子「ヘ、ヘレンさん…いつも…あんな感じなんだな…」

小梅「す、凄かった…」

杏「オフでも世界レベルなんだねぇ」

杏「ふわぁ…帰ったら寝よう…すぐ寝よう…」

―数日後―

ちひろ「プロデューサーさん、全然知らないリムジンのレンタルの請求書が…」

P「ヘレエエエエエエエエエエエエエエン!!!!!」


※レンタル料以外はちゃんとヘレンさんが払いました


おしり

休日でもダンサブル
見てくれた人ありがとう

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