DIO「ディアボロを許してやれ」ジョルノ「イヤです」 (109)

DIO「ディアボロ、本当に反省しているのか?」

ディアボロ「している…信じてくれ…」

DIO「おいジョルノ」

ジョルノ「何ですか?」

DIO「ディアボロも反省している、『GER』の能力を解除してやれ」

ジョルノ「いやです」

DIO「貴様の仲間達が犠牲になったのは聞いている、だがもう許してやれ」

ジョルノ「………」

ディアボロ「頼む、『GER』の能力を解除してもらえないか…辛くてな…」

DIO「どうした?弱音を吐くなど貴様らしくないじゃないか」

ディアボロ「百万回以上も死んだら、吐くものは弱音しか残っていない…」

DIO「………」

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DIO「やり過ぎだぞ、ジョルノ…」

ジョルノ「そうでしょうか?」

ジョルノ「では元ボス、約束して下さい、もう僕達には手を出さないと」

DIO「ジョルノ、せめて先代と言ってやれ」

ディアボロ「別にどっちでもいい…」

ディアボロ(ジョルノがDIOの息子だと知っていたら、最初から手は出さなかった…)

ディアボロ(それにDIOもジョルノの事を教えてくれていたら…)
      
ディアボロ「もちろんだジョルノ、約束しよう、貴様達にはもう手を出さん」

ジョルノ「分ればいいんです」

DIO「まったく、誰に似たんだ」

ディアボロ(間違いなく貴様だ)

ジョルノ「それでは解除します」

ジョルノ「………」

ジョルノ「………」

ジョルノ「………」

ジョルノ「………」

DIO「どうした?ジョルノ早く解除してやれ」

ジョルノ「父さん、『GER』の能力の解除ってどうやるんですか?」

DIO&ディアボロ「………」

DIO「このDIOが知るかーーーー!!」

ディアボロ「ま、まずい、死にそうだ」

DIO「しっかりしろ、ディアボロ!!」

ジョルノ「そうです、生きてれば、きっといい事がある筈です!」

DIO「貴様の所為で生きれないんだ!!」

ディアボロ「うっ…」

ジョルノ「あっ、死にました」


ディアボロ、DIOの大声二連発にビックリして心臓麻痺で死亡

ジョルノ「父さん、本気ですか?」

DIO「『GER』の能力の解除方法を見つけるのだ」

ジョルノ「どうやってです?」

DIO「このDIOの部下達に聞いてみるのだ、いいアイディアをくれるかもしれん」

ジョルノ「そうですね、他の人の意見を聞いてみるべきですね」

DIO「まずはエンヤ婆に相談するか」

ジョルノ「えっ、あの人まだ生きていたんですか?」

ジョルノ「最近、ポックリと逝ったのでは?」

DIO(本当に誰に似たんだ?)

エンヤ「これは、これはDIO様にジョルノ様、このわしに御用ですかな?」

ジョルノ「エンヤ、まだ生きてたん…」

ジョルノ「むくっ、うっ」

DIO「何でもないぞ、エンヤ婆」

ジョルノ「父さん、いきなり手で口を塞がないで下さい!」

DIO「貴様が余計な事を言おうとするからだ!」

エンヤ「ヒャヒャヒャ、相変わらず仲がよろしいようで」

DIO「それでなエンヤ婆、ディアボロがな…」

エンヤ「成る程、『GER』の能力の解除方法をお探しですか」

エンヤ「ディアボロ様には『矢』を売っていただきましたし、何とかお助けしたいですな」

DIO「ディアボロはこのDIOの友人だからな」

ジョルノ「友人…」

エンヤ「ジョルノ様ッ!貴方は必ず『GER』の能力を解除出来るッ!」

エンヤ「もっと!もっと!『GER』の能力を解除出来ると思いなしゃれ!」

エンヤ「空気を吸って吐く事のように!HBの鉛筆をベキッ!とへし折ることと同じようにッ
    出来て当然と思うことですじゃ!」

エンヤ「大切なのは『認識』することですじゃ! スタンドを操るということは出来て当然と思う精神力なんですぞッ!」

エンヤ「貴方様はこの世の帝王の息子ッ! 『GER』の能力を解除出来て当然ですじゃあああああーーーッ
    ケケケケケケケケケケッ」

ジョルノ「質問があります、エンヤ」

エンヤ「何なりと」

ジョルノ「元ボスにかかっている『GER』の能力を解除したくないと思っていて」
     
ジョルノ「元ボスは百万回以上死んだけど、それは当然と思っていて」

ジョルノ「元ボスを一億回以上死ぬべき存在だと『認識』していて」

ジョルノ「元ボスはこれからも死に続けて当然と思う精神力があるんですが、どうすればいいですか?」

DIO&エンヤ「………」

エンヤ「しくしくしくしく」

DIO「おいジョルノ!貴様がとんでもない事を言うから、エンヤ婆が泣き出したではないか!!」

エンヤ「ジョルノ様ッ!流石はこの世の帝王の息子ッ!素晴らしいッ!!」

DIO「おいエンヤ、さっきディアボロを助けたいと言っていなかったか?」

エンヤ「ジョルノ様がDIO様に似てこられたと思うと、つい嬉しくなりましたじゃ」

DIO(似てこられただと?)

ジョルノ「………」

ジョルノ「もう一つ質問があります、エンヤ」

エンヤ「何なりと」

ジョルノ「承太郎さんに負けた父さんの何処がこの世の帝王ですか?」

DIO&エンヤ「………」

エンヤ「うぽわあーーーーッ!!」

DIO「エンヤ婆ァーーーー!!」

ジョルノ「どうしたんでしょうか?いきなり」

DIO「貴様がこのDIOやエンヤ婆が一番気にしている事を言ったからだ!!」

ジョルノ「成る程、言ったから逝ったんですね」

DIO「エンヤ婆は気絶しただけだ、死んではいない」

ダービー(弟)「エンヤ婆は大事には至らなかったようです」

DIO「そうか」

ダービー(弟)「それでDIO様とジョルノ様は『GER』の能力の解除方法をお探しとお聞きましたが?」

ジョルノ「………」

『NO!NO!NO!NO!NO!』←アトゥム神の読心術

ダービー(弟)(おや?)

ジョルノ「僕は別にどうでもいいんですけどね」

DIO「おい!」

ダービー(弟)(成る程、どうでもいいから『NO!』ですか)

DIO「ダービー(弟)よ、何か方法は思い当たらないか?」

ダービー(弟)「解除方法は思いつきませんが、停止は出来るかもしれません」

DIO「出来るのか?」

ダービー(弟)「私のスタンドで魂だけ人形に宿らせるというのはどうでしょう」

ダービー(弟)「肉体と魂を分離すれば、『GER』の能力が停止すると思います」

DIO「だが魂を人形に宿すには、貴様がゲーム勝負をして勝たなければならなかったな」

ダービー(弟)「私が負ける事はありません」

ジョルノ「確かダービー(弟)は承太…むくっ、うっ」

ジョルノ「だから父さん、手で口を塞がないで下さい」

DIO「だから余計な事は言うな!」

ダービー(弟)「どうでしょうか?」

DIO「よしそれでいこう!」

ジョルノ「あまりにもあっけなかったですね」

DIO「ではダービー(弟)よ、我々と来てくれ」

ダービー(弟)「かしこまりました」

DIO「ヴァニラ、ケニーGよ留守は任せるぞ」

ヴァニラ「お気をつけてDIO様、ジョルノ様」

ケニーG「留守はお任せ下さい」

ヴァニラ「ダービー(弟)、お二人を頼むぞ」

ダービー(弟)「言われるまでもありません、必ずお二人をお守りします」

ヴァニラ「貴様も気をつけてな」

ダービー(弟)「ええ、有難うございます」

DIO「おい、ディアボロ、生きてるか?」

ディアボロ「その質問を俺にするのか…」

ジョルノ「生きてるみたいですね」

DIO「嫌そうな顔をするな!」

ダービー(弟)「ディアボロ様、この私が貴方をお救いしましょう」

ディアボロ「ダービー(弟)だったな、どんな手を使うつもりだ?」

ダービー(弟)「ご説明しましょう、それは…」

ディアボロ「ふざけるな!この俺が人形になどと!!」

ダービー(弟)「お嫌ですか?」

『NO!NO!NO!NO!NO!』←アトゥム神の読心術

ディアボロ「当然だ!!」

ダービー(弟)「本当は人形になってでも苦しみから逃れたいのではないのですか?」

『YES!YES!YES!YES!YES!』←アトゥム神の読心術

ディアボロ「この俺は帝王なのだ、帝王のプライドがある、人形になるくらいなら苦しみを選ぶ」

DIO「ディアボロには言ってなかったが、ダービー(弟)のスタンドは心が読めるぞ」

ディアボロ「えっ?」

ダービー(弟)「ディアボロ様のお考えはよく分りました」

ディアボロ「………」

ディアボロ「さあ、ゲームを始めようか」

ジョルノ「何事もなかったように、先に進んでますね」

DIO「言ってやるな」

大変申し訳ありません、未来予知VS読心の話は考えていません
アクシデントが起きる展開でした
考えられるか分りませんが、投稿を中断して考えてみます

ダービー(弟)「それでここにゲーム機はありますか?」

ディアボロ「前にDIOからプレゼントされたモノがある」

ダービー(弟)「ではどのゲームで対戦されますか?」

ディアボロ「貴様が一番得意なゲームは何だ?」

ダービー(弟)「この野球ゲーム『That's A BASEBALL!!』です」

ディアボロ「ではそれで勝負だ」

ジョルノ「父さん、元ボスは『That's A BASEBALL!!』は得意なんですか?」

DIO「ディアボロと対戦した事はあるが、決着は付かなかった」

ジョルノ「父さんと互角というわけですか?」

DIO「いや違う」

DIO「何度も時を止めたり、時を消し去ったりした所為で喧嘩になり中断になった」

DIO「それ以来、このゲームでの対戦はしていない」

ジョルノ「………」

ダービー(弟)「それでは先程ご説明致しましたとおり『魂を賭ける』と仰って下さい」

ディアボロ「俺の魂を賭ける」

ダービー(弟)「グッド」

ダービー(弟)「まずはチームを選抜して下さい」

ディアボロ「ジャガーズだ」

ダービー(弟)「え?」

ディアボロ「どうした?」

ダービー(弟)「いえ、何でもありません」

ダービー(弟)(このチームは私が敗北した時の…)

ダービー(弟)「ならば、私はレッド・ドラゴンズを選ばせていただきます」

ダービー(弟)「次に選ぶのは先発のピッチャーです」

ディアボロ「四十一番のピッチャーだ」

ダービー(弟)(ピッチャーも同じ…)

ダービー(弟)「わ、私は十五番のピッチャーです」

ダービー(弟)「先攻後攻、お好きな方をお選び下さい」

ディアボロ「先行だ」

ダービー(弟)(これは偶然です、偶然に決まっています)

ダービー(弟)「このゲームは自分で書いたキャラクターの顔を選手にインプット出来ます」

ディアボロ「そうだったな」

ダービー(弟)「これが『キング・クリムゾン』です」

ディアボロ「ほう、うまいな」

ダービー(弟)「有難うございます」

ダービー(弟)「インプット!それではプレイボールといかせていただきます!」

プレイボール!

一回表 J 0 
    D 0

ダービー(弟)「投球予告です、これからこの十五番はド真中へストレートを投げさせていただきます」

ディアボロ「投球予告など、本当に存在していたとは」

ディアボロ「俺が前に見た映画の中でさえ投球予告は出てこなかった」

ダービー(弟)「信じますか?信じませんか?」

ディアボロ「質問など無意味な筈だ、貴様は心が読める」

『NO!NO!NO!NO!NO!』←アトゥム神の読心術

ダービー(弟)(信じませんか、それが普通ですね)

ディアボロ(DIOとの対戦では使ったが、時を消し去るのはイカサマ扱いされるだろう)

ディアボロ(ギャンブルではバレなければイカサマではないが、流石に時を消し去れば一発でバレる)

ディアボロ(ダービー(弟)は俺の『キング・クリムゾン』が時を消し去れるのを知っているからな)

ディアボロ(ならば…)

ダービー(弟)(信じられていないようなので、遠慮せずにド真中へストレートを
        投げさせていただきます)

ピッチャー投げた ドギャァーーッ

バッター打つ カキィィィィーーン

ダービー(弟)「なァにぃィーーーー!」

ジョルノ「いきなり、ホ、ホームラン!」

DIO「フッ」

ディアボロ(『キング・クリムゾン』のもう一つの顔『エビタフ』で『未来予知』をした)

ディアボロ(俺に投球予告は不要だ、『未来予知』があるからな)

ディアボロ「どうやら貴様の投球予告は本当だったようだな」

ディアボロ(ダービー(弟)が心を読めるなら『俺が未来予知をする』事も読んでいた筈だ)

ディアボロ(だがダービー(弟)は『俺が未来予知をする』事を読んでいなかった)

ディアボロ(読んでいたら、俺がホームランを打った時、あれ程に動揺はしない筈だ)

ディアボロ(ダービー(弟)の投球予告の狙いは俺が球種を信じるか信じないかの確認に違いない)

ディアボロ(信じるか信じないか『YES!』か『NO!』か)

ディアボロ(そう、ダービー(弟)の読心術は『YES!』か『NO!』の答えのみの能力だ)

ディアボロ(それなら、俺にも勝機は充分にある)

ダービー(弟)(確かにディアボロ様は、私の投球予告を信じなかった)

ダービー(弟)(なのに何の躊躇もせずに、ど真中のストレートを打つバッティングをされた)

ダービー(弟)(ディアボロ様には時間を消し去る以外に別の能力があるとDIO様から聞いた事がある)

ダービー(弟)(これが、その能力ですね)

ダービー(弟)(今の勝負は相手ピッチャーが投げる直前に、誰かに相手ピッチャーの投げる球種を
        教えてもらって狙い球を変えたように見えました)

ダービー(弟)(スタンドに球種を教えてもらう『未来予知』ですね)

ダービー(弟)(私も『読心術』を使っていますから『未来予知』をイカサマ扱いするのはやめておきましょう)

ダービー(弟)(フフフ、私の『読心術』かディアボロ様の『未来予知』か)

ダービー(弟)(この試合の勝利に貢献するヒーローはどちらの能力になるか、面白くなりました)

ピッチャー投げた ドギャァーーッ

バッター打つ カキィィィィーーン

ジョルノ「これで四連続ホームラン!」

DIO(あの対戦の時に『エビタフ』を使われていたら、このDIOは負けていたかもしれんな)

ダービー(弟)「………」

ディアボロ「次の投球予告はカーブか?ストレートか?」

ジョルノ「次は五番バッターですね、父さん」

DIO「このままでは五連続ホームランになる」

DIO(だが、ダービー(弟)はこのままでは終わらないだろう)

ダービー(弟)「それでは…」

ディアボロ「投球予告はなしか?」

ダービー(弟)「はい」

ディアボロ「そうか」

ダービー(弟)(私が『読心術』を使っても、その後にディアボロ様が『未来予知』で
        球種を知り、土壇場で『NO!』を『YES!』に変更して打ってくる)

ダービー(弟)(やっかいな相手です)

ダービー(弟)(ですが、もう計算は終わりました)

※すみません>>27>>30がエビタフになっていました、エピタフです

ダービー(弟)「では、投げさせていただきます」

ディアボロ(『エピタフ』)

『エピタフ』の予知

ディアボロ(何だと!!)

ピッチャー投げた シュッ

ジョルノ「えっ?」

DIO「一塁への牽制球だと?」

ディアボロ(『エピタフ』が予知したのは『一塁への牽制球』)

ピッチャー投げた シュッ

ジョルノ「また、牽制球?」

ピッチャー投げた シュッ

ジョルノ「これで三回連続の牽制球…」

ダービー(弟)「………」

ピッチャー投げた ドギャァーーッ

バッター打つ ブボコオッ

ディアボロ「しまった!」

ジョルノ「ピッチャーゴロ、アウトだ!」

ダービー(弟)「これでワンアウトです」

DIO「考えたなダービー(弟)」

ディアボロ(『エピタフ』を使ったが『牽制球を投げる』予知しか見えなかった)

ディアボロ(一塁に牽制球を何度も投げて『エピタフ』に『牽制球を投げる』予知をさせて
      キャッチャーに投げる球を『未来予知』から守ったのか)

ディアボロ(たった四球で『エピタフ』の『未来予知』の可能時間を計算するとは)

ディアボロ(『牽制球を投げる』予知をさせてから『未来予知』の可能時間を過ぎた直後に
       キャッチャーミットに球が入るよう計算して投げた)

ディアボロ(この手を使われたら『エピタフ』が予知する未来は『牽制球を投げる』だけになってしまう)

六番バッター アウト

七番バッター アウト

一回オモテ スリーアウトチェンジッ!

ダービー(弟)「さあ、私の攻撃です」


※『エピタフ』が連続使用出来ると何処かで書いてあった気がしますが、ディアボロが死にまくりで
  調子が悪く連続使用不可になっていると考えて下さい

一回裏 J 4 
    D 0

ディアボロ(この四点を守ればいい、それで俺の勝ちだ)

ダービー(弟)「ディアボロ様がお投げになるのは、内角ですか?真中ですか?高めですか?変化球ですか?…」

ディアボロ(『読心術』が来たか)

ディアボロ(『エピタフ』)

ディアボロ(チッ、高めをホームランか)

ダービー(弟)「内角ですか?真中ですか?高めですか?変化球ですか?…」

ディアボロ「くっ」

ピッチャー投げた ドギャァーーッ

バッター打つ カキィィィィーーン

ジョルノ「ダービー(弟)も先頭打者ホームラン!」

DIO「これはディアボロが不利だな」

ディアボロ(俺が投げる直前まで質問してくるとは)

ディアボロ(投げる直前で『YES!』か『NO!』かを読まれるのでは打たれるのを防げん)

ディアボロ(『エピタフ』の予知は当たったというわけか)

ダービー(弟)「まずは一点です」

ディアボロ(まずいな…)

ピッチャー投げた ドギャァーーッ

バッター打つ カキィィィィーーン

ジョルノ「三連続ホームラン!」

DIO「後一点で同点だな」

DIO(ディアボロの『未来予知』もこれでは役に立たんな)

ディアボロ「………」

ダービー(弟)「これで四対三です」

ダービー(弟)(四対三…あの時はここから…)

ダービー(弟)(いえ、あの時のようにはいきません)

ダービー(弟)(この勝負、必ず勝ちます)

ダービー(弟)「ディアボロ様がお投げになるのは、内角ですか?真中ですか?高めですか?変化球ですか?…」

『YES!YES!YES!YES!YES!』←アトゥム神の読心術

『NO!NO!NO!NO!NO!』←アトゥム神の読心術

ダービー(弟)「なにィーーッ!!」

ディアボロ「どうした?」

ダービー(弟)「いえ…何でもありません…」

ダービー(弟)(バ…バカなっ、これはどういう事だ…)

ディアボロ「では、投げるぞ」

ピッチャー投げた ドギャァーーッ

バッター打つ ブボコオッ

ジョルノ「三遊間ゴロ、アウトだ!」

DIO(ディアボロ、あの手を使ったな)
    
ディアボロ(『エピタフ』の予知通り、三遊間ゴロでアウトだ)

ダービー(弟)(今までにこんな事は一度もなかった…)

ダービー(弟)(何故、『YES!』と『NO!』の答えが両方同時に読めるのだ!)

ダービー(弟)(私へのサービスか?こんなサービスは必要ない)

ダービー(弟)(『YES!』か『NO!』か、片方だけでいいのだ、両方は必要ない)

ダービー(弟)(もう一度試してやる)

ダービー(弟)「ディアボロ様がお投げになるのは、内角ですか?真中ですか?高めですか?変化球ですか?…」

『YES!YES!YES!YES!YES!』←アトゥム神の読心術

『NO!NO!NO!NO!NO!』←アトゥム神の読心術

ダービー(弟)(まただ…)

ダービー(弟)「ディアボロ様、大変失礼な事だと存じておりますが
        まさかイカサマはされていませんよね?」

『I DO!I DO!I DO!いる!いる!』←アトゥム神の読心術

ダービー(弟)「なに!!」

ダービー(弟)(ディアボロ様は『イカサマをされている』だと!?)

ピッチャー投げた ドギャァーーッ

バッター打つ ブボコオッ

ジョルノ「ピッチャーフライ、ツーアウトだ!」

DIO(形勢逆転だな)

ディアボロ「俺がイカサマをしているかどうかは、もう分っている筈だが
      答えた方がいいか?」

ダービー(弟)「いえ…結構です…」

ディアボロ「バレなければイカサマではない」

承太郎『バレなきゃあイカサマじゃあねえんだぜ…』

ダービー(弟)(あの時の承太郎と同じセリフを…いやセリフだけではない
        この展開そのものが承太郎の時と同じ…)

ダービー(弟)(これは機械に細工とかではない…)

ダービー(弟)(なら、あの時のイカサマと同じく…)

ダービー(弟)「ディアボロ様、度々申し訳ありません、誰か第三者の力を借りられていませんか?」

『NO!NO!NO!NO!NO!』←アトゥム神の読心術

ダービー(弟)(借りられていない!?)

ダービー(弟)(展開は同じなのに…イカサマ方法だけ違うとは…)

ダービー(弟)(ならない…ならない…あの時と同じようにはならない…)

ダービー(弟)(絶対になってたまるかッ!!)

ダービー(弟)「デ、ディアボロ様が…お投げになるのは…内角ですか?真中ですか?高めですか?変化球ですか?…」

『YES!YES!YES!YES!YES!』←アトゥム神の読心術

『NO!NO!NO!NO!NO!』←アトゥム神の読心術

ダービー(弟)(やはり、両方…)

ダービー(弟)(あばいてやる!あばいてやる!イカサマをヲヲヲヲ、あぶぁいてぇやぁるゥゥゥーッ)

ピッチャー投げた ドギャァーーッ

六番バッター アウトォォォ

スリーアウトチェンジィィィ!

ダービー(弟)「わ、わわ、わ」

ダービー(弟)(わからないィィィィ、イカサマがわからないいいいいい
        なぜだなんだ!!なぜなんだよぉぉぉぉぉぉぉ」

ダービー(弟)(これでは同じ…あの時と全く同じ…)

ディアボロ「ダービー(弟)よ、すまないがやっつけさせてもらうぞ」

承太郎『やっつけてやるぜ…ダービー』

承太郎『やっつけてやるぜ…ダービー』

承太郎『やっつけてやるぜ…ダービー』

ダービー(弟)「………」

ダービー(弟)「やかましいーッ」

ディアボロ「何?」

ジョルノ「ダービー(弟)?」

DIO「おいおい」

ダービー(弟)「はっ!」

ダービー(弟)「た、大変失礼致しました、申し訳ありません」

ディアボロ「気にするな、疲れているならタイムを認めてやろう」

ダービー(弟)「ひ、必要ありません」

ダービー(弟)(そ、そう言えば、アレは聞いていなかった)

ダービー(弟)(もう、アレしかない、イカサマはアレに決まっている)

ダービー(弟)「デ、ディアボロ様…貴方様がイカサマをされている事は存じております
        それは貴方様のスタンド能力によるものですか?」

『NO!NO!NO!NO!NO!』←アトゥム神の読心術

ダービー(弟)(ち、違うのか…)

ディアボロ「答えは出ている筈だ」

ダービー(弟)(あっちくしょお~~~~~っ、うううううああ、オレは!オレは相手の心が読めるんだ
        しかしなんで勝負の時に『YES!』と『NO!』を両方同時に読んでしまうんだァ~~~~~)

二回表 J 4 
    D 3

ディアボロ「ダービー(弟)貴様の投球の番だ、早く投げてくれ」

ダービー(弟)「四対…三、一点くらいすぐに逆転…」

ダービー(弟)『四対…三、一点くらいすぐに逆転してやる』

ダービー(弟)(は、ははははは…)

ダービー(弟)(あ、あの時もオ、オレは同じセリフを…)

ダービー(弟)(オレはゲームの天才だ…一度は負けたが、二度も負けるハズがない…)

ダービー(弟)(もうダメージは受けない…あの時と同じようには…)

ダービー(弟)(ま、待てよ…)

ダービー(弟)(も、もしかして…オ、オレは既にダメージを受けてしまっている!?)

ピッチャー投げた ドギャァーーッ

バッター打つ カキィィィィーーン

ジョルノ「入った、ホームラン!」

DIO「これで五対三だな」

ジョルノ「でも、牽制球を投げませんでしたね、どうしたんでしょうか?」

DIO「気が動転していて、牽制球を投げ忘れていたのだ」

ダービー(弟)「お、同じ…」

ジョルノ「ダービー(弟)?」

ダービー(弟)(あの時と…あの時と…)

ダービー(弟)(承太郎と同じジャガーズ…)

ダービー(弟)(ピッチャーが四十一番なのも同じ…)

ダービー(弟)(先攻後攻が先攻なのも同じ…)

ダービー(弟)(得点が全てホームランによるものなのも同じ…)

ダービー(弟)(試合展開が二回表、五対三なのも同じ…)

ダービー(弟)(相手がイカサマをするのも同じ…)

ダービー(弟)(そのイカサマがあばけないのも同じ…)

ダービー(弟)(同じ、同じ、同じ、同じ、同じ、同じ、同じ、同じ…)

ダービー(弟)(負けるのも…負けるのも…負けるのも…負けるのも…)

ダービー(弟)(負けるのも…同じ…)

カタッ

ジョルノ「ダービー(弟)がコントローラーを落とした?」

DIO「勝負あったな」

ディアボロ「どうした?ダービー(弟)」

ダービー(弟)「ハァ、ハァ、ハァ、ハァ、ハァ…」

ダービー(弟)(ダメだ…もうオレは…)

ダービー(弟)「ディアボロ様…この対戦…オレの…いえ…私の負けでございます」

ディアボロ「そうか、いい対戦だったぞダービー(弟)」

ダービー(弟)(ここだけがあの時と違いましたね…あの時は『いい対戦だったぞダービー(弟)』
        なんて言葉はかけてもらえませんでしたからね)

ダービー(弟)「ディアボロ様、また何時かで構いません」

ダービー(弟)「私とゲーム対戦をしていただけますか?」

ディアボロ「勿論だ、楽しみにしているぞダービー(弟)」

ダービー(弟)「有難うございます、ディアボロ様…」

ディアボロ(今まで一度も試した事がなかったから、うまくいくかは分らなかったが)

ディアボロ(どうやら、うまくいったようだな)
              
ディアボロ(俺の第二の人格、ドッピオと意識を共有した)

ディアボロ(二つの人格を同時に表に出したのだ)

ディアボロ(ドッピオには『喋るな』と命令しておいたが)

ディアボロ(だからダービー(弟)は『YES!』と『NO!』の二つの答えを両方同時に読んでしまったのだ」

ディアボロ(俺とドッピオは同一人物に等しい、だから第三者には当てはまらない)

ディアボロ(『未来予知』で勝てなかったのは残念だったが)

ジョルノ「父さん、元ボスはもう一つの人格を…」

DIO「やはり、貴様も気付いていたか」

DIO「もう一つの人格をこんなふうに使うとは…」

DIO「それでこそ、このDIOの友人だ、ディアボロ」

ジョルノ「………」

ジョルノ「でも僕には分りません、ダービー(弟)が何故負けたのか」

DIO「エラーだ、ジョルノ」

ジョルノ「エラー?」

DIO「ダービー(弟)は勝敗を決定してしまう程のエラーをしてしまったのだ」

DIO「『過去の敗北のトラウマ』という名のエラーをな」


『That's A BASEBALL!!』

ダービー(弟)の試合放棄によりディアボロの勝利

本来の予定ではディアボロVSダービー(弟)はアクシデントが起きて実現しない展開でした
ですがディアボロVSダービー(弟)を期待されていた方がおられましたので
何とか考えてみました
しかし今の私では、これが限界でした
期待された方、申し訳ありません
最初の方で『エピタフ』を『エビタフ』にしてしまいました
御迷惑をおかけ致しました
本来の予定していた展開は、本編終了後にボツ編として投稿致します

ジョルノ「あの、父さん」

DIO「どうした?まだ分らない事があるのか」

ジョルノ「ダービー(弟)が負けたら、元ボスは人形になれないんじゃないですか?」

DIO「………」

DIO「おいディアボロ、何故勝ったのだ?」

DIO「これでは貴様は人形になれないではないか」

ディアボロ「あっ」

ディアボロ「俺とした事が、つい熱中して勝ってしまった…」

ディアボロ(せっかく、ダービーに得意ゲームを聞いて、俺が負ける確率を上げたのに…)

ディアボロ「おいダービー(弟)もう一度勝負だ!」

ディアボロ「さっきの望み通り、ゲーム対戦をしようというのだ」

ダービー(弟)「申し訳ありません、少し休みたいです」

ディアボロ「………」

ジョルノ「ダービー(弟)の具合から、すぐにゲーム対戦は無理ですね」

DIO「違う手を考えるか」

DIO(だが妙だ、ゲーム対戦中にディアボロは一度も死ななかった…)

DIO「ディアボロ、落ち込むな…」

ディアボロ「俺は帝王だ、この程度で落ち込むわけがない」

ダービー(弟)「落ち込んではいらっしゃらないのですか?」

『NO!NO!NO!NO!NO!』←アトゥム神の読心術

ディアボロ「当然だ!」

ダービー(弟)「DIO様『NO!』です…」

DIO「………」

DIO「ディアボロ、こうなれば館にヤツらを呼ぶ」

ディアボロ「ヤツらか…」

ダービー(弟)「あの方達が…」

ジョルノ「父さんの友人達が館に集まる…」

ジョルノ「全員集まりましたね」

ダービー(弟)「それがDIO様のカリスマなのです」

ヴァニラ「素晴らしい」

ケニーG「流石はDIO様」

ジョルノ「でも僕は何故、部屋に入れないんでしょうか?」

ダービー(弟)&ヴァニラ&ケニーG「………」

ダービー(弟)「この前、ジョルノ様がお話に参加された時の事を覚えていらしゃいますか?」

ジョルノ「あれは元ボスを連続死亡遊戯にハマらせた後でしたね」

ヴァニラ「あの時はDIO様の御友人達にジョルノ様を御紹介する事が目的でした」

ジョルノ「あの時に僕が父さんの息子だと元ボスが知ったんでしたね」

ダービー(弟)「DIO様も、あの時は『息子に手を出した報いだ』とお考えで
        『GER』の能力の解除はお考えではないみたいでしたが」

ダービー(弟)「今は流石に『もう反省しただろう』とDIO様も『GER』の能力の解除を
        お考えになられるようになりました」

ジョルノ「それで、僕が部屋に入れない理由は何です?」  

ヴァニラ「ジョルノ様がお話に参加され、どのような展開になりましたか?」

ジョルノ「『ジョジョの奇妙な冒険外伝 七大ボス超決戦』に突入しましたね」

ヴァニラ「ジョルノ様が空気の読めない発言を連発されたのが原因です…」

ケニーG「あのDIO様達の喧嘩で館の六割が無残な姿に…」

ダービー(弟)「喧嘩中にディアボロ様が五十回も死なれたので、DIO様達も喧嘩を止めて
        何とか仲直りされました」

ジョルノ「だから、入れないと?」

ダービー(弟)「これはDIO様の御命令なのです」

ヴァニラ「あの悲劇を繰り返してはいけないのです」

ジョルノ「僕は横で見ていて楽しかったですが」

ダービー(弟)&ヴァニラ&ケニーG(本当にDIO様に似てこられた)

カーズ「………」

DIO「カーズ、何故こちらを見ている」

カーズ「腹が空いたのでな、腕だけでよい食わせろ」

ブッチ「DIOを食うなどと、主が許しても私が許さん」

ヴァレンタイン「ブッチのいうとおり、DIOのこれまでの行いから主は絶対に許すだろう」

ブッチ「主よ許さないで下さい」

吉良「カーズ、君は一年間なら飲まず食わずでも生きられたんじゃなかったのかい?」

カーズ「腹は空く、だからよいな腕くらい」

DIO「食うならコイツを食え、腕だけでじゃなく丸ごとでもいいぞ」

ディエゴ「おい、何故俺が食われなければならないんだ!」

DIO「冗談だ」

カーズ「冗談なのか、食いかけたぞ」

ディエゴ「マジで食われかけた」

ヴァレンタイン「吸血鬼に比べてれば人間のディエゴは低カロリーの筈、ダイエットでもしているのか?」

吉良「最初にDIOを食う気だったから、それはないと思うね」

ディエゴ「低カロリー言うな!俺のエネルギーが低くて劣っているみたいじゃないか!!」

カーズ「まあいい、少しだけ我慢するか」

DIO「最初から我慢してくれ」

DIO「さてと…」

DIO「男(吸血鬼)を体全体で食うカーズ」

DIO「ここにいる全員が引いた性癖を持つ吉良吉影」

DIO「泣いてばかりいる子猫ちゃんではなく、死んでばかりいるギャングちゃんのディアボロ」

DIO「子供に負けたエンリコ・ブッチ」

DIO「国を愛するだけでなく十四歳の少女も愛したファ二ー・ヴァレンタイン」

DIO「ASBに出られなかった事をまだ気にしているディエゴ・ブランドー」

DIO「このDIOの友人達よ、よくぞ集まってくれた」

カーズ&吉良&ヴァレンタイン&ディエゴ「絶交したくなったぞ」

ブッチ「私がDIOに『尊敬』はあっても『絶交』などありえない」

吉良「そう言えば、ディアボロがさっきから無口だね」

カーズ「眠っているのか?」

ディアボロ「………」

ヴァレンタイン「どうやら永遠の眠りについたようだ」

DIO「普通なら永遠の眠りだが、ディアボロは違う」

ブッチ「主はディアボロに永遠の眠りを許してくれないんだったね」

ディエゴ「主ではなくDIOの息子のスタンドだけどな」

プッチ「前にディアボロに死に怯えて落ち着かない時は素数を数える事を勧めたが」

カーズ「素数ではなく死んだ回数を数えてしまうのだったな」

ディアボロ「はっ、俺はまた死んだのか?」

ディエゴ「生き返ったぞ」

ヴァレンタイン「私が受けた『回転』より酷いな」

吉良「何とかしてあげたいね」

プッチ「DIO、私達はディアボロを何とかする為に集まったんだね」

DIO「そうだ、ジョルノは解除方法が分らないらしい」

DIO「だから、ここにいる全員でディアボロを何とかしてやるのだ」

ディアボロ「すまないな」

吉良「私の『キラークィーン バイツァ・ダスト』で過去に戻るというのはどうだい?」

DIO「あれは貴様が激しく『絶望』することによって発動するのではなかったか?」

DIO「しかも一時間程度しか戻れなかった筈だ」

ヴァレンタイン「ディアボロが『GER』を受ける前まで戻るのに、何回『絶望』しなければならないと思う?」

ディエゴ「無理だな」

プッチ「それでは私の『メイド・イン・ヘブン』で時間を無限大に加速し続けるというのは?」

DIO「成る程『GER』が終わりがないのが終わりなら『メイド・イン・ヘブン』で
   時間を無限大に加速し続け『宇宙の終焉』まで進めて無理やり終わらせる」

DIO「だが我々の目指した天国には到達出来るが、一巡しても『GER』の能力が解除されている保証はない」

DIO「もしかすると、ディアボロの存在自体が消えているかもしれん」

※上の方のレスでプッチがブッチになっています、申し訳ありません

ディエゴ「遺体の力を使うってのはどうだ?」

ヴァレンタイン「遺体にスタンド能力の解除が出来るかどうかだが」

ヴァレンタイン「『GER』は恐るべきスタンドだ、あの能力を解除出来るとは思えない」

DIO&吉良&プッチ&ヴァレンタイン&ディエゴ「………」

DIO&吉良&プッチ&ヴァレンタイン&ディエゴ「どうしよう…」

ディアボロ「どうしたらいいのだ…」

カーズ「ならこのカーズの手で何とかしてやろうではないか」

DIO「カーズ、何か手があるのか?」

カーズ「このカーズが死など恐れるに足らなくしてやる」

吉良「死を恐れなくなる方法があるのかい?」

吉良「平穏な生活を望む私も是非聞きたいね」

吉良「死を恐れなくなれば、さらなる平穏な生活が望めそうだからね」

ヴァレンタイン「私は『回転』で死の恐怖を味わった」

ヴァレンタイン「敵を『説得』してでも生きたいと思える程の恐怖だった」

ヴァレンタイン「あの恐怖を恐怖ではなくなる方法があるのなら、私も聞きたい」

ディエゴ「俺も大統領同様に『回転』は怖いと思った」

ディエゴ「だが一番の恐怖は『自分の○』だったけどな」

ディエゴ「まさか『自分の○』に死の恐怖を味わうとはな」

ディエゴ「だから俺も聞いておきたいぜ」

プッチ「私も興味深いな」

プッチ「人の運命の終点は誰であろうと死」

プッチ「天国に到達出来なくても、誰もが運命の終点は死であるのは知っている」

プッチ「カーズ、君は死を恐れなくなる覚悟を生み出せるのか?」

カーズ「この石仮面で吸血鬼になれば死の恐怖など味わう事はなくなる」

カーズ「なにせ不老不死になるのだからな」

吉良&ヴァレンタイン&ディエゴ&プッチ「………」

カーズ「どうしたのだ?貴様ら」

吉良&ヴァレンタイン&ディエゴ&プッチ「期待させておいて、それが答えか!!」

DIO「このDIOは何となく予想出来たがね」

カーズ「だが吸血鬼になればディアボロは死ななくて済むではないか」

ディアボロ「確かに吸血鬼になれば『繰り返される死』が死ではなくなるな」

ディアボロ「吸血鬼は普通の殺り方では死なんのだから」

DIO「二度と日の当たらない生活が待っているがね」

ディエゴ「日陰者になるってわけか」

DIO「誰が日陰者だ!」

プッチ「DIOを日陰者呼ばわりするとは、主が許しても私が許さん」

ヴァレンタイン「さっきも言ったが主は絶対に許すだろう」

プッチ「主よ許さないで下さい」

吉良「それでディアボロ、君は吸血鬼になるつもりかい?」

ディアボロ「この苦しみが終わるなら、人形だろうと吸血鬼だろうとなってやる」

カーズ「決まりだな、ではこの石仮面を被るのだ」

ディアボロ「分った」

カーズ「後は石仮面に塗る血が必要だが」

ヴァレンタイン「そう言えばディエゴ、貴様は痔ではなかったか?」

ディエゴ「とっくに治ったよ!!」

カーズ「このカーズの石仮面にそのような血を塗るのは許さん!!」

ディアボロ「ケツから出た血で吸血鬼になるのは嫌だ」

プッチ「吉良、君はモナリザの手(画集でOK)を見ると鼻血が出るんじゃなかったか?」

吉良「『鼻血が出る』ではなく『勃起する』だ!!」

DIO「どう考えても鼻血の方が変態性は低いと思うがね」

ディアボロ「モナリザの手を見て出した鼻血で吸血鬼になるのは嫌だ」

ディアボロ「もういい、自分でやる『キング・クリムゾン』」

ディエゴ「ディアボロが自分の手首を切った!」

ディアボロ「………」

バタッ

吉良「おいおい、ディアボロが急に倒れたぞ!」

DIO「だが、まだ石仮面に血は塗っていない」

プッチ「ディアボロ、しっかりしろ!」

プッチ「こ、これは」

ヴァレンタイン「プッチ、どうした?」

プッチ「天に召されました…アーメン…」

DIO&カーズ&吉良&ヴァレンタイン&ディエゴ「………」

DIO&カーズ&吉良&ヴァレンタイン&ディエゴ「アーメン…」

ディアボロ「俺とした事が手首を切って死んでしまうとは」

プッチ「おおディアボロよ、死んでしまうとは情けない」

ディエゴ「それは神父じゃなくて王様が言うセリフだろ」

ディアボロ「それでは、この血を塗って俺は人間をやめる」

吉良「死ぬのもやめれるよう祈ってるよ」

プッチ「祈りなら、私に任せるがいい」

プッチ「主よディアボロに永遠の安らぎを与えたまえ」

ディエゴ「その祈り方じゃ、死んでくれって言ってるようなもんだからな」

ヴァレンタイン「ディアボロ、君に幸福を」

DIO「ディアボロ、これで貴様も安心出来るな」

カーズ「吸血鬼になれば貴様が苦しむ事はなくなる」

カーズ「礼は腕一本でいいからな」

DIO「だから我慢しろ」

ディアボロ「俺は人間をやめるぞーーーー!!」

ファアゴォ

ディアボロ「………」

ディエゴ「おい、動かないぞ」

DIO「すぐには動かん」

カーズ「その通りだ」

五分後

ディアボロ「………」

吉良「まだ動かないね」

ヴァレンタイン「カーズ、普通はどれくらいで動くのだ?」

カーズ「おかしい、もう動いていい筈だ」

プッチ「おいディアボロ、目を覚ますんだ」

プッチ「あっ…」

DIO「おいプッチ、まさか…」

プッチ「再び天に召されました…アーメン…」

DIO&カーズ&吉良&ヴァレンタイン&ディエゴ「………」

DIO&カーズ&吉良&ヴァレンタイン&ディエゴ「アーメン…」

ディアボロ「何故だ、何故、吸血鬼ではなく死体になってしまったのだ!!」

プッチ「おおディアボロよ、死んでしまうとは情けない」

ディエゴ「もうツッ込まないぜ」

ヴァレンタイン「どういう事なのだ?ディアボロは吸血鬼になっていないようだが」

吉良「その石仮面、まさか不良品という可能性はないかい?」

カーズ「失礼な、このカーズの製作するモノに不良品は存在しない」

DIO「確かに骨針が頭にくい込んでいた、不良品ではない筈だ」

カーズ「骨針が頭にくい込んで吸血鬼になる前に死んでしまったとしか考えられん」

カーズ「死人に石仮面を被せても吸血鬼には出来ん」

ヴァレンタイン「これも『GER』の影響か、吸血鬼を生み出す石仮面の力を利用して
        ディアボロに死を与えるとは」

カーズ「このカーズの石仮面をただの殺人道具にしてしまうとは」

ディエゴ「他に方法はないのか?」

カーズ「吸血鬼の血液を体内に注入して、吸血鬼にする方法もあるが」

吉良「でも『GER』の影響があるなら、吸血鬼の血液を注入しても拒絶反応を起こして
   命を落とす可能性もあるね」

DIO「振り出しに戻ってしまったな」

ディエゴ「どうするんだ?このまま考えてる間にもディアボロの死亡回数が加算されるだけだぜ」

ヴァレンタイン「分っている、何とか死の加算を止めなければ」

カーズ「まさか、石仮面で問題を解決出来ないとは」

吉良「私達のスタンドでも解決策にはならなかったからね」

DIO「………」

プッチ「DIO、何を考えているんだい?」

DIO「ディアボロがディアボロでなくなれば、その間だけは死の加算を止められるのではと思ってな」

ディアボロ「俺が俺でなくなるだと?」

DIO「『アヌビス神』のスタンドと言えば、理解してもらえる筈だ」

カーズ「このカーズが『アヌビス神』の本体になれば、それだけで世界最強の剣士になると
    言っていたアレか」

ヴァレンタイン「成る程『アヌビス神』か、アレならディアボロはディアボロでなくなるな」

吉良「考えたね、ディアボロに『アヌビス神』の刀剣を鞘から抜かせて、『アヌビス神』に精神を支配させる」

プッチ「『アヌビス神』になれば、『GER』の能力も停止するかもしれないね」

ディアボロ「人形ではなく俺の意識が存在しない剣士になるのか」

ディアボロ「人形よりはマシか」

ディエゴ「今度は『アヌビス神』が死の加算を始めるかもしれないけどな」
   
DIO&カーズ&吉良&ディアボロ&プッチ&ヴァレンタイン「………」

DIO「それは、試してみなければ何とも言えん」

吉良「試してみる価値はあるんじゃないかな」

プッチ「それでDIO、『アヌビス神』の刀剣は?」

DIO「ここにある」

ヴァレンタイン「既に用意していたか」

DIO「それでディアボロ、『アヌビス神』をどうするかは貴様次第だ」

ディアボロ「俺が精神支配されて俺でなくなるのは、不愉快だが」

ディアボロ「今は『GER』の苦痛より『アヌビス神』の支配を選ぶ」

DIO「なら受け取れ『アヌビス神』を」

ディアボロ「ああ」

ディアボロ「これを抜けばいいんだな?」

DIO「抜いた瞬間『アヌビス神』に支配され、貴様は貴様でなくなる」

ディアボロ「では抜こう」

ディアボロ「………」

DIO「おいディアボロ?」

ディエゴ「どうしたんだ?勿体ぶってないで、さっさと抜けよ」

カーズ「怖気づいたのか?」

吉良「怖くなる気持ちは分るが、今は抜くべきだ」

プッチ「抜く覚悟を決めるんだ、ディアボロ」

ヴァレンタイン「安心しろ、何かあれば『アヌビス神』を貴様の手から捨てさせてやる」

ディアボロ「違うんだ」

ディアボロ「抜けないんだ」

DIO&カーズ&吉良&プッチ&ヴァレンタイン&ディエゴ「えっ?」

吉良「抜けないって、どういう意味だい?」

ディアボロ「言葉の通りだ、刀剣が鞘から抜けないんだ」

ディエゴ「もしかして錆付いてるのか?」

カーズ「ちゃんと手入れをしていなかったのか?DIO」

DIO「何時でも使えるように手入れはさせてあった」

プッチ「もしかして…」

ヴァレンタイン「『アヌビス神』が鞘から抜かれるのを拒んでいるとしか考えられん」

DIO「『アヌビス神』!!」

アヌビス神(冗談じゃない、なんで俺が『GER』の能力の犠牲にならないといけないんだ)

アヌビス神(絶っ~~~対に嫌なんだァァァァァァーーーーっ!!)

DIO「『アヌビス神』絶っ~~~対に許さんぞォォォォォォーーーーっ!!」

DIO「鞘から出て来い!!」

アヌビス神(嫌だって!!)

DIO「出て来い!!」

アヌビス神(嫌だ!!)

DIO「出て来い!!」

アヌビス神(嫌だ!!)

吉良「困った刀剣だね」

プッチ「鞘から出てくる覚悟がないね」

ディエゴ「誰の部下だよ」

DIO「知ってるくせに、ワザと言ってるだろ」

ヴァレンタイン「日本には『抜けぬなら抜かせてみせようホトトギス』という言葉が
        あるらしいじゃないか」

吉良「私は日本人だが、そんなのは聞いた事ないからね」

ディエゴ「大統領、それってつまり?」

ヴァレンタイン「力づくでも刀剣を鞘から抜く」

カーズ「我々七人でなら、容易く抜けるな」

吉良「そうだね、私達でなら、簡単な仕事だね」

吉良「会社での仕事も、こんな簡単な仕事はないね」

プッチ「刀剣は鞘から抜かれるのが運命、いや義務だ」

プッチ「それを放棄しようとするとは許せないね」

DIO「このDIOの命令に背くのが一番許せん」

ディアボロ「刀剣を抜くのを手伝ってくれるのか?」

カーズ「何を当たり前の事を言っているのだ」

カーズ「貴様が人間であるのも事実、だがこのカーズの友人であるのも間違いのない事実だ」

吉良「君は私達の中で一番、平穏から遠い存在だ、だから少しでも平穏に
   近付けさせてやりたいと思ってね」

プッチ「友人である君の運命が『繰り返される死』というのは残酷だ」

プッチ「運命を受け入れる覚悟を持つ事は大事だが、君の受け入れる運命は
    別にある筈だ」

ヴァレンタイン「貴様はこの私が、裏社会で最初にナプキンを取れると思わせた男だ
        私は表で貴様は裏で、再びナプキンを取るのを目指そうではないか」

ディエゴ「俺は頂点をまだ目指している、だからお前も俺の友人なら
     またギャングの頂点を目指せ」

ディエゴ「大統領と同じ事を言っちまったか」

DIO「ディアボロ、貴様にはすまないと思っている」

DIO「このDIOがもっと早くにジョルノを紹介していれば、貴様が苦しむ事はなかったかもしれん」

DIO「このDIOとジョルノをどうか許して欲しい」

DIO「このDIOは自身を悪と認識しているが、貴様の事は友人と認識している

   それが貴様を手伝う理由と思って欲しい」 
        
ディアボロ「貴様ら…」

DIO「では我々七人で『アヌビス神』の刀剣を鞘から抜く」

DIO「力づくでな」

プッチ「私達全員で引っ張るんだね?」

DIO「そうだ、引っこ抜いてやる」

吉良「鞘を持つ方と握り部分を持つ方と分かれよう」

ヴァレンタイン「面積からして鞘の方が四人、握り部分が三人になるな」

ディアボロ「『アヌビス神』になる俺は握り部分の方だな」

カーズ「それなら、このカーズは鞘の方を持つ」

吉良「鞘の方が持ちやすそうだから、鞘の方を選ばせてもらうよ」

DIO「このDIOは握り部分の方を持つ」

プッチ「DIOが握り部分の方なら、私もそっちを持とう」

ヴァレンタイン「それでは、残りの私達は鞘の方になったな」

ディエゴ「どっちでもいいけどな」

DIO「ではいくぞ!!」

DIO&カーズ&吉良&ディアボロ&プッチ&ヴァレンタイン&ディエゴ「このナマクラ刀剣がァァァァァァーーーーッ!!」

DIO&カーズ&吉良&ディアボロ&プッチ&ヴァレンタイン&ディエゴ「鞘から出て来いィィィィィィーーーーッ!!」

アヌビス神(絶っ~~~対に嫌なんだァァァァァァーーーーっ!!)

DIO&カーズ&吉良&ディアボロ&プッチ&ヴァレンタイン&ディエゴ「クサレ刀剣がァァァァァァーーーーッ!!」

DIO&カーズ&吉良&ディアボロ&プッチ&ヴァレンタイン&ディエゴ「ぐぉりゃあァァァァァァーーーーッ!!」

ポキン

DIO&カーズ&吉良&ディアボロ&プッチ&ヴァレンタイン&ディエゴ「あ、折れた」

DIO&カーズ&吉良&ディアボロ&プッチ&ヴァレンタイン&ディエゴ「………」

吉良「抜けたのは抜けた…」

プッチ「でも刀刃がほとんどないね…」

ディエゴ「刀刃はほとんど鞘の中に…」

カーズ「意外と脆かったな…」

ヴァレンタイン「私達の力が強過ぎたのだ…」

DIO「『アヌビス神』…貴様が意地を張らなければ…」

ディアボロ「こんな結末になるとは…」

DIO「また振り出しか…」

プッチ「何という運命なんだ…」

ディエゴ「思い通りにならない…」

カーズ「このカーズをここまで手こずらせるとは…」

ヴァレンタイン「まだ何か手はある筈だ」

吉良「もう一度、ゆっくり考えよう」

ディアボロ「すまんな…」

三時間後

ジョルノ「それから、どうなったかというと…」

ディアボロ「………」

プッチ「これで何回目か忘れたが…」

プッチ「天に召されました…アーメン…」

DIO&カーズ&吉良&ヴァレンタイン&ディエゴ「………」

DIO&カーズ&吉良&ヴァレンタイン&ディエゴ「アーメン…」

ディアボロ「俺は、何回死ぬんだーーーー!!」

ディエゴ「あっ、生き返った」

ジョルノ「どうでもいいですが、悪役の人達が『アーメン』なんて言っていたら
     後で怒られると思いますが、僕は関係ないので気にしません」

ジョルノ「皆さんにお話します」

ジョルノ「僕は『GER』の能力を何時でも解除する事が出来ました」

ジョルノ「その証拠となりますが、元ボスとダービー(弟)のゲーム対戦に興味があったので
     あの時だけ『GER』の能力を一時的に解除しました」

ジョルノ「だから解除方法を探す必要はなかったんです」

ジョルノ「元ボスが『僕達にもう手は出さない』と約束した時、僕は解除するのを躊躇して
     『解除方法が分らない』と嘘を付きました」

ジョルノ「僕はブチャラティ達を殺した元ボスをまだ許せませんでした」

ジョルノ「そんな元ボスの友人である父さんに対しても複雑な気持ちでした」

ジョルノ「父さんの部下であるエンヤ達にも心ない言葉をかけてしまった事もありました」

ジョルノ「最近、父さんから『GER』の能力の解除をするように言われましたが
     まだ僕には気持ちを整理する時間が必要でした」

ジョルノ「その気持ちを整理してくれたのは父さんでした」

ジョルノ「元ボスの為に父さんが友人を集めて、何とかしようとする姿が
     僕が今まで見た父さんの中で唯一輝いていた父さんではないかと思います」

ジョルノ「その輝きは『黄金の輝き』とも言えるでしょう」

ジョルノ「その父さんの『黄金の輝き』が僕の気持ちを整理してくれました」

ジョルノ「誰かの為に何かをする、父さんにそんな一面があった事が嬉しかった」

ジョルノ「今の父さんとなら一緒に住んでもいいと思えました」

ジョルノ「それでは『GER』の能力を解除して来ます」

ジョルノ「ブチャラティ、アバッキオ、ナランチャ、これでいいんですよね
     僕の選択を許してくれますよね」


DIO「ディアボロを許してやれ」ジョルノ「イヤです」 完

DIO「ディアボロを許してやれ」ジョルノ「イヤです」 ボツ編

※本来はこちらの展開でした


DIO「おいディアボロ、生きてるか?」

ディアボロ「その質問を俺にするのか…」

ジョルノ「生きてるみたいですね」

DIO「嫌そうな顔をするな!」

ダービー(弟)「ディアボロ様、この私が貴方をお救いしましょう」

ディアボロ「ダービー(弟)だったな、どんな手を使うつもりだ?」

ダービー(弟)「ご説明しましょう、それは…」

ディアボロ「ふざけるな!この俺が人形になどと!!」

ダービー(弟)「お嫌ですか?」

『NO!NO!NO!NO!NO!』←アトゥム神の読心術

ディアボロ「当然だ!!」

ダービー(弟)「本当は人形になってでも苦しみから逃れたいのではないのですか?」

『YES!YES!YES!YES!YES!』←アトゥム神の読心術

ディアボロ「この俺は帝王なのだ、帝王のプライドがある、人形になるくらいなら苦しみを選ぶ」

DIO「ディアボロには言ってなかったが、ダービー(弟)のスタンドは心が読めるぞ」

ディアボロ「えっ?」

ダービー(弟)「ディアボロ様のお考えはよく分りました」

ディアボロ「………」

ディアボロ「さあ、ゲームを始めようか」

ジョルノ「何事もなかったように、先に進んでますね」

DIO「言ってやるな」

ダービー(弟)「それでここにゲーム機はありますか?」

ディアボロ「そんなモノはない」

DIO「このDIOが前にプレゼントしたのがあっただろ?」

ディアボロ「アレなら、俺の死因になっただけだから捨てた」

DIO「死因?」

ディアボロ「コントローラーが頭に刺さって死んでしまった」

ジョルノ「どうやったら刺さるんでしょうか?」

ダービー(弟)「少なくとも、私は刺さった事はありませんね…」

DIO「ゲーム機がないとなると、どうしたものか」

ディアボロ「安心しろ、パソコンが二台ある」

ダービー(弟)「ほう、パソコンゲームで勝負ですか、面白い」

DIO「ダービー(弟)よ、パソコンゲームの経験はあるのか?」

ダービー(弟)「勿論ですDIO様、私はパソコンゲームもやり込んでいます」

ディアボロ「なら手加減は必要ないな」

ダービー(弟)「手加減があろうがなかろうが結果は同じです」

ジョルノ「えっ、負けないと人形になれないんじゃないですか?」

DIO「ジョルノ、空気を読め、映画などでは今が盛り上がるシーンに当てはまる」

ダービー(弟)「それでどんなゲームで勝負するのですか?」

ディアボロ「『魔法少女アオイチワ』だ」

DIO&ジョルノ&ダービー(弟)「………」

ディアボロ「どんなゲームか説明しよう、主人公は悪の帝王で敵対する魔法少女達を…」

ダービー(弟)「あのディアボロ様…」

ディアボロ「どうした?説明は終わっていないぞ」

ダービー(弟)「それはアダルトゲームというヤツではないのですか?」

ディアボロ「そうだが、まさか貴様、このゲームをやり込んでいるのか?」

ダービー(弟)「答える必要はありません…といいますか何も答えたくないです…」

DIO&ジョルノ「………」

ディアボロ「何だ貴様ら!何か言いたい事があるのなら言え!!」

ディアボロ「まさか、この俺を軽蔑しているのか?」

『YES!YES!YES!YES!YES!』←アトゥム神の読心術

DIO「何を言っている、貴様とは友人同士だ、軽蔑などと」

『YES!YES!YES!YES!YES!』←アトゥム神の読心術

ジョルノ「そうです、いくらなんでも元ボスに軽蔑だなんてする筈がありません」

ダービー(弟)「意外なゲームが出てきたので、驚いてしまっただけです」

ダービー(弟)(私も『YES!』です)

DIO「おいダービー(弟)、このゲームで勝負してやれ」

ダービー(弟)「DIO様、私がこのようなゲームをするのですか?」

DIO「こんなヤツでもディアボロは、このDIOの友人なのだ」

ダービー(弟)「DIO様がそうおっしゃるのなら…」

ダービー(弟)「分りましたディアボロ様、このゲームで勝負です」

ディアボロ「先に全エンディングに到達した方を勝ちとする」

ディアボロ「俺はこのゲームをやり込んでいる、俺に負けはない」

トリッシュ「へえ、このゲームをやり込んでるの?」

ディアボロ「えっ?」

トリッシュ「ふーん」

ディアボロ「ト、トリッシューーーー!!」

トリッシュ「『魔法少女アオイチワ』ねえ」

ディアボロ「どうしてここに!!」

トリッシュ「流石に死んでばかりでかわいそうだと思ったから
      少し元気付けてやろうかと思ったんだけど」

トリッシュ「そのゲームに元気付けてもらえてよかったわね」

ディアボロ「こ、これは」

トリッシュ「………」

ディアボロ「トリッシュ!何か言ってくれ!!」

トリッシュ「最低」

ディアボロ「うっ…」

トリッシュ「私、帰るわ」

ディアボロ「トリッシュ、今の言葉は冗談だよな?」

『NO!NO!NO!NO!NO!』←アトゥム神の読心術

ディアボロ「帰らないよな?」

『NO!NO!NO!NO!NO!』←アトゥム神の読心術

ディアボロ「俺が嫌いじゃないよな?」

『NO!NO!NO!NO!NO!』←アトゥム神の読心術

ディアボロ「俺は最低か?」

『YES!YES!YES!YES!YES!』←アトゥム神の読心術

ダービー(弟)「YES!YES!YES!OH MY GODですね」

トリッシュ「じゃあねジョルノ、DIOさんやダービーさん(弟)も」

ジョルノ「ええ、トリッシュ」

DIO「ジョルノが何時も世話になってるようで、君には感謝する」

ダービー(弟)「また館に遊びに来て下さい、何時でも歓迎致します」

トリッシュ「有難う、近いうちに必ず行かせてもらうわ」

ディアボロ「………」

ディアボロ「所詮、帝王は孤独の存在よ、娘などと」

ジョルノ「でも、本当は寂しいんじゃないですか?」

『YES!YES!YES!YES!YES!』←アトゥム神の読心術

ディアボロ「そんな事があるわけがない!」

ディアボロ「さあ、ダービー(弟)よ勝負だ!!」

ダービー(弟)「それでは先程ご説明致しましたとおり『魂を賭ける』と仰って下さい」

ディアボロ「俺の魂を賭ける」

ダービー(弟)「………」

ダービー(弟)「あれ?」

DIO「どうした?ダービー(弟)」

ダービー(弟)「それが…賭けが成立しないのです…」

ディアボロ「バカな!俺は『魂を賭ける』と言ったぞ!!」

ダービー(弟)「例えるなら、ギャンブルで相手が『チップを百枚賭ける』と言ったのに
        一枚も持っていないので賭けが成立しない状況です」

DIO「どういう事だ?」

ジョルノ「もしかして」

ダービー(弟)「ジョルノ様、この状況に思い当たる点がおありですか?」

ジョルノ「おそらく元ボスは死んでばかりなので『魂を所持していない』と判断されたんでしょう」

ダービー(弟)「確かに死ねば肉体から魂は離れますね」

DIO「成る程、何時も死んでばかりで肉体から魂が離れてばかりのディアボロは
   肉体に魂が存在する時間が少な過ぎる」

DIO「それ故に『魂を所持していない』と判断されたという事か」

ディアボロ「それでは、賭けはどうなるのだ?」

ディアボロ「残念ですが『魂を所持していない』と判断されている以上、賭けは不可能です」

ディアボロ「………」

DIO「ディアボロ、落ち込むな…」

ディアボロ「俺は帝王だ、この程度で落ち込むわけがない」

ダービー(弟)「落ち込んではいらっしゃらないのですか?」

『NO!NO!NO!NO!NO!』←アトゥム神の読心術

ディアボロ「当然だ!」

ダービー(弟)「DIO様『NO!』です…」

DIO「………」

DIO「ディアボロ、こうなれば館にヤツらを呼ぶ」

ディアボロ「ヤツらか…」

ダービー(弟)「あの方達が…」

ジョルノ「父さんの友人達が館に集まる…」


DIO「ディアボロを許してやれ」ジョルノ「イヤです」 ボツ編 完


※これで終わりです
 SSはこれが三作目になります(ジョジョは今回が初です)
 ですがキャラクター崩壊、ジョジョっぽくない、内容もおかしい
 こんなSSになってしまいました
 エピタフがエビタフ、プッチがブッチと誤字で入力し、そのまま書き込んだ箇所がありました
 大変申し訳ありませんでした、これからはもっとチェックしてから投稿致します
 それではお付き合い有難うございました

申し訳ありませんが、誤字修正版を投稿いたしますので
このスレッドではなく、誤字修正版の方を転載して下さい

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