モバP「四者四様」 (28)


平和な日の出来事です
その日4人のアイドルが一堂に会していました



ソファー

小梅「あ…この服かわいい…」

美玲「おーカッコイイなこれ」

小梅「うん…ち、血しぶきの感じが、いい…ふふ」

美玲「そうそ飛び具合とかいいよなッ」

小梅「それに色も鮮やか…」

美玲「ウチはもうちょい紫っぽい方が好きかな」

ワイワイ ワイワイ



向かいのソファー

幸子「………………」
チラッ チラッ

乃々「………………」
チラチラ


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数分前
一人は映画を観ようと
一人は雑誌を読もうと
一人は宿題をやろうと
一人は避難をしようと
四者四様違う事を考えつつ事務所のソファーで鉢合わせをしたのです
その中で二人はウマが合った訳ですが



幸子「(くっ、何故ですか、ボクは宿題をやろうとしてだけなのにこんなに人が集まってるんです!)」

乃々「(どうしよう…な、何か喋らないと)」


どうもこの二人は上手く馴染めなかったみたいです



幸子「(こうなったら意地でも宿題をやって…でも、お話してる目の前でやるのって失礼でしょうか?良いとは言われましたけどうーん)」

乃々「(でもむーりぃーこの話題ついていけない…何処か別の場所…ああ、でもでも、こんなにすぐ何処かに行ったら嫌がられてると思われちゃうぅ…)」


大ピンチですね、さてどうするのでしょう





幸子「うるさいですよ、これくらいかわいいボクなら乗り越えます」

乃々「あうぅ…そう言うなら手伝ってくれてもいいじゃないですか…」


そうですその意気です、案外一度話しかけさえすれば会話何てどうにもでなるものです

漫画かいいね

>>4
イエス


幸子「ふん言われなくてもそれくらい解ってますよ」

乃々「で、でもぉ…話しかけて続かなかったらもっと気まずいような…」


やれやれ森久保はまだ覚悟が完了しないみたいですね、ここらで女気を見せてみろや


乃々「何で私には口調が荒いんですか…いじめですか…」

幸子「大丈夫ですよボクも一緒ですから………あ、べ、別に乃々さんのためじゃないんですからね!カワイイボクが話しかけるついでなんですから!」


テンプレの様なツンデレですね、事務所でノートとるくらいに真面目な幸子らしいですが


美玲「なあ、ちょっといいか」

幸子「えっ」

乃々「ひっ…」


おや?ここでキラーパスが来ましたね、まだ心の準備が届いてない二人はどう対応を


小梅「…後ろにいるの、誰?」

美玲「さっきから誰と話してるんだオマエら」


………………



幸子「あれ、そういわれてみればボクは誰と会話を」

乃々「…えええぇ………まあかゆゆゆ、幽霊…」

美玲「あ……っがー!怖い事言うな!そんなもんいる訳ないだろッ!」

小梅「うん、い、今ここには誰もいないよ」



「今、が気になるぞ………さて、それはそれとしていい加減出るか」


「そうだな…そろそろ隠れてるのも限界…ふひ」




ソファーの陰からP「おっすおっす」

ソファーの陰から輝子「や…やぁ…輝子です…ふ、ふふふ」

幸子「アナタ達だったんですか」

小梅「あ…あはは、二人とも顔だけだから生首みたい…」

美玲「何してんだよオマエら」

乃々「あうぅ……そんなに森久保を脅かすのが楽しいんですか…」

P「それは楽しいけどそうじゃない、たまたまだたまたま」

輝子「Pと一緒に下でじめじめしてたんだけどさ…皆が急に集まってきて…出るタイミング逃したんだ…ふ、ふふ」


P「それでどうしようかと二人で隠れてたんだが、退屈でナレーションごっこしてたんだ」

輝子「最後は声が大きくなりすぎちゃったけどな…」

美玲「ふーんそうだったのか」

小梅「うん、だって…ゆ、幽霊だったら、私が気付くもんね…」

幸子「(スルーですスルーするんですボク)ところでいい加減出てきたらどうです?」

乃々「顔だけソファーから出してるのは怖いんですけど…」

P「しょうがないにゃあ」
ノソノソ

輝子「…いいよ」
ノソノソ

P「あーじめじめした」

輝子「ああ、いっぱいじめじめしたな…またやろうぜ…ふひ」

幸子「あの、具体的にじめじめって何するんです?」

輝子「…知りたければ…Pの机の下にいけば解る…ふ、ふふふ…」

P「その言い方だと俺の机の下が不衛生な感じでちょっと嫌だな」

乃々「(キノコが栽培してあるのはたぶん衛生的じゃないですぅ…)」

小梅「こ、今度私…行ってみようかな」

美玲「えっ?」

P「あ、そうだ、おい幸子と乃々、さっき小梅達が雑誌読んでたときチラチラ見てただろ」

幸子「え…み、見てないですよ」

美玲「嘘つけ絶対見てたぞ」

乃々「何で見る必要あるんですか…」

輝子「さ、さっき私達がソファーから出て賑わってた時…中々、楽しそうだったぜ…」

小梅「そうだよ」

乃々・幸子『いやそんな…』

P・小梅・美玲・輝子『仲間に入りたければ、入れてやるよ!』






皆は幸せにソファーでくつろいで終了


おしまい

読んでくれた方ありがとうございました
元ネタはガンガンオンラインの漫画の冒頭です、読んでない人はダッシュ

おまけ



小梅の映画が決まった時の事務所



P「映画の主演おめでとう小梅!!めでたいなあ!!!!」

小梅「うん、凄い…う、嬉しいです、私がホラーの主役何て…」

P「なーに今までの小梅の頑張りあってこそだ、誇っていいぞ」

小梅「ありがとうございます…でもこれもPさんのおかげだと…お、思います」

P「そうか?俺のした事なんてたかがしれてるが」

小梅「ううんそんな事無い…きっと…Pさんがいてくれたから…い、いなかったら駄目だった」

P「………そ、そうか、照れるなありがとう、プロデューサー冥利に尽きる」

小梅「…ふふ」


P「よし、こうなったらお祝いだな!」

小梅「…い、いいよそんな…これ以上貰えない、です」

P「遠慮するな、俺にできる事なら何でもするぞ」

小梅「………………」

P「うん?」

小梅「…Pさん」

P「お、おう」

小梅「今…な、何でもするって言った…よね?」
ニヤァ

………
……




美玲「…で、何してるんだアレ」



P「オーウ、マイハニーはかわいいなー」

小梅「だ、だーりんもすてきー…うふふ…」


幸子「ホラー映画の定番の、序盤に殺されるバカップル…だそうです」


P「この鬼太郎ヘアーとかたまらないぜ」
ナデナデ

小梅「う、ん……ふふ…だーりんのPヘッドだって………」
ペチペチ

小梅「……と、取ってほしいかも」
ペチペチ


P(素顔)「これが俺の本体のハンサム顔だ」

小梅「…うん、こっちの方がいい…」

P「それじゃ今度は小梅の隠れてる方の顔も開いちゃおうか」

小梅「あ、それは…駄目…はず、恥ずかし…」

P「今度は俺の番だろ?」

小梅「ううぅ…」


乃々「うぅ…目の毒ですぅ…」

幸子「ふ、ふんだ!別にホラー映画のレッスンなんですからどうって事ありませんよ!」

美玲「ウチにはコメディにしか見えないけどな」

P「ふふふふふ可愛いぞ小梅」

小梅「や…ぁ…」

P「……………やりすぎたか?平気?」

小梅「あ、うん、だ、大丈夫」


美玲「いつまでやるんだろうな」

幸子「…大丈夫ですよ、そろそろ殺人鬼の出番が」


輝子(マタンゴ衣装)「イィーヤッハアアア!!!きのこきのこキノコキノコおおおおおぉぉぉぉぉォ!!!」

P「ううわあああああ!?」

小梅「き、きゃー」

輝子「お前も仲間にしてやるぜええぇぇ!!!キノコを食いなアアァッヒャッハー!!!!」


美玲「…………………」

幸子「…………………」

乃々「なんなんですかこれぇ」


美玲「そろそろ帰るか、二人ともどっか寄ってく?」

幸子「いいですね、たまには優雅な寄り道もボクにはふさわしいです」

乃々「あのぉ…いいんですか、アレほっといて…」

美玲「ウチは何も見てないし」

幸子「ですね、もう疲れました」

乃々「ううぅ…」




P「逃げるんだハニー!」

小梅「だ、駄目…だーりんを置いていけない…」

輝子「フハハハハハ!!!コイツは頂いていくぜェ!!私のトモダチとしてコレクションしてやるウゥ!!!!!」


おしまい


今度こそおしまい、ありがとうございました
マタンゴの衣装と言うのは1963年の特撮ホラー映画「マタンゴ」のマタンゴの衣装です

キノコお化けの方で、ただし着ぐるみで輝子の顔だけ出てます

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