勇者「魔王は一体どこにいる?」(135)

勇者「魔王は一体どこにいる?」のリメイクです

読みにくい部分の手直しと

つじつまの合わない内容を加筆修正した物です

内容に大きな変更はありません

---始まりの国---

勇者「・・・・・」

門番「止まれ!ここは始まりの国王様の城である」

門番「身分の無い物を通す事は出来ん」

門番「何か身分を示す物はあるか?」

勇者「怪しい物では御座いません。これを・・・」ガサゴソ

門番「んん?これは勇者の証・・しばし待たれよ」

門番「衛兵!見張っておけ!」

衛兵1「ハッ!!」

衛兵2「ハ~イ!!」

衛兵1「こんな貧乏臭い格好してるのが勇者か?」ジロジロ

衛兵2「人は見かけに寄らないっていうけどね~ウフフ」

衛兵2「あまり失礼の無い様にした方が良いかも~」

衛兵1「ん~む・・軽装に帯剣だけで勇者には見えんが・・」

衛兵1「おい!よく顔を見せろ!フードを下ろせ!」

勇者「あ・・失礼しました」スルリ

衛兵1「なぬ?・・女か?いや男のようだな」

衛兵2「あれ~?割と良いかも~ウフフ」

衛兵2「これで勇者なら女は放って置かないね・・・なんてね~」

衛兵1「ぬぬぬ・・こんなヤサ男に何が出来る!!」

---数分後---

門番「衛兵!客人を通せ!失礼は無かっただろうな?」

衛兵1「ハッ」ギクリ

衛兵2「ハ~イ」ニヤニヤ

門番「ささっ勇者殿付いて参られよ・・衛兵から失礼はありませんでしたでしょうか?」

勇者「いえ問題ありません・・衛兵の仕事をしっかりこなして居ました」

門番「いやはや失礼をお詫びします」


ザワザワザワザワ

門番「隊長!お連れ致しました」

隊長「ご苦労・・門番は戻って良いぞ」

門番「あい分かりました。失礼します」スタ

隊長「これはこれは・・勇者殿」

隊長「私は始まりの国衛兵隊長である・・よくぞ始まりの国へ参った」

隊長「国王様は謁見の間に居られる。これより私が城内を案内する」

隊長「・・がその前に・・持ち物を預からせて頂く」チラリ

勇者「・・分かりました」カチャリ ドサ

隊長「精鋭兵!勇者殿の持ち物を保管しておけ」

精鋭兵「ハッ」

隊長「では勇者殿・・参りましょう」


ザワザワユウシャラシイゾザワザワ


隊長「静まれ!道を開けよ」

---謁見の間---

隊長「執政殿!勇者殿をお連れしました」

執政「国王様・・観えた様です」

国王「うむ。通せ」

執政「勇者殿。国王の面前へ。隊長は外で待て」

隊長「ハッ」ビシ

国王「よい。隊長も同席せよ」

隊長「ハッ」

国王「勇者よ近こう寄れ・・・」

勇者「はい」スタスタ スッ

国王「よくぞ始まりの国へ参られた」

国王「勇者の所存は聞いておる。ゆっくり休んで行くが良い」

勇者「はい。本日始まりの国王様に謁見に来たのには訳があります」

国王「申せ・・・」

勇者「終わりの国の事でございます」

国王「やはりその事か」

勇者「旅の道中、噂を聞きまして」

勇者「かの国は魔王軍に3日で飲まれたとの事」

国王「ほう・・3日とな?かような軍国がのぅ・・」

国王「終わりの国との国交が途絶えてもう長いが・・・飲まれたとはのぅ・・」

勇者「はい魔王軍は軍力を増強しさらに伸びつつある様です・・噂に過ぎませんが・・」

勇者「気になるので終わりの国へ出向こうと考えております」

国王「ふむ・・それは良い考えだ」

国王「いよいよ勇者が旅立つという訳か・・国を挙げて支援せねばならんなハハ」

国王「出来る限りの支援は約束しよう」

国王「執政!良きに謀らえ。勇者の扱いは分かっておるな?」

執政「かしこまりました」

国王「して・・・勇者よ」

国王「そなたが勇者に選ばれて2年だったか・・成果を聞かせよ」

勇者「はい」

勇者「辺境の村より選出されて最初の1年は武術の訓練をしておりました」

勇者「師匠は退役した終わりの国衛兵隊長だと聞いています」

勇者「訓練を終えた後、師匠は故郷へ帰ると申していました」

勇者「その後の消息は聞いておりません」

勇者「残りの1年は、武術の実践と仲間を探す為に放浪に出ておりますが」

勇者「未だ仲間は得ておりませぬ」

勇者「放浪の折に終わりの国の噂を聞きここに参った訳で御座います」

国王「ふむ・・まだ成果は出て居らん様だな」

国王「まぁいたしかたない」

国王「隊長よ!」

隊長「ハッ」スチャ

国王「確か近く武闘会があったな?」

隊長「ハイ!明後日に御座います」

国王「そうだったか・・」

国王「勇者よ我が国の武闘会で腕を試してみてはどうか?」

国王「良き仲間が見つかるやもしれん」

勇者「・・・」タラリ

隊長「・・・」ニヤ

国王「隊長。勇者の世話人に任命する。武闘会にて成果を挙げさせよ・・例の者を出しても構わん」

国王「執政!勇者に武器と金貨を与えよ」

国王「勇者には我が城での全行動を許可する」

国王「・・後に魔王軍対策本会議を開く。執政は各官僚を招集し待て」

国王「勇者・・後は隊長に従い武闘会で成果を出すのだ。期待している」

勇者「あ、あの・・あ、ありがとう御座います」(まいったな・・・)

国王「武闘会にて名声を上げ、良き仲間を獲得するが良い」

国王「だが案ずるな・・勇者に選任された実績からすれば武闘会は容易い筈じゃ」

勇者「は、はい・・」

国王「では下がって良いぞ」

隊長「勇者殿!付いて参られよ」

---隊長の部屋---

隊長「お前が勇者とはねぇ・・」ファサ

勇者「やっぱり女だったんだね。兜越しじゃ分かりにくい」

隊長「何かおかしいか?」

勇者「ぃや・・まぁ声でそうなのかなと」

隊長「フン国王の前ではガチガチだったクセに生意気な」

勇者「王族は慣れてないんだ」

隊長「さて?どうする?勇者・・殿」

勇者「ん?なんか嫌味っぽいな」

隊長「私はまだお前を勇者とは認めて無い」

隊長「でも勇者の面倒を任された・・これはどういう状況か分かるか?」

勇者「僕の面倒を見るのはイヤかい?」

隊長「・・・」

勇者「まぁでも・・国王様の命令なら仕方ないね」

隊長「フン!失礼致しました勇者殿!明後日は武闘会ですがこれから如何致しましょう!!」

勇者「ハハ普通に話してよ・・僕より10歳くらい上って感じかな?」

隊長「・・・」ギロリ

コンコン

隊長「誰だ」

??「荷物をお持ちしました」

??「勇者殿の荷物と執政からの預かり物を届けに参りました」

隊長「入れ」

カチャリ

精鋭兵「こちらになります」ドサ

精鋭兵「それから隊長殿へ執政殿からの書状を預かって来ました」パサ

隊長「ご苦労!下がってよい・・それから要らぬ噂は立てぬ様にしろ」ギロ

精鋭兵「ハッハイ」バタン タッタッタ

隊長「・・ということだ勇者。開けてみろ」

勇者「これは・・」ガサリ スラーン

勇者「ロングソードか・・後は」ジャラリ

隊長「汎用武器と金貨一袋・・気前の良い事だ」

隊長「装備は自分で買えって事だな」

隊長「執政は勇者の扱いを分かっているらしい」フフ

隊長「適当に金を用意してさっさと旅立てという事だな」

勇者「それでもありがたいよ」

隊長「さてどうする?」

勇者「武闘会の事を少し聞きたい。正直自信が無いんだ」

隊長「武闘会は近隣の猛者達が・・・そうだな50人程集う」

隊長「トーナメントで8人選出するまでは規定の装備にて行う」

隊長「8人が揃った後の装備は自前で構わない。ここからが本番だ」

隊長「最後まで勝ち残れば金貨と従士の称号・・それから名誉を得る」

隊長「因みに私は既に従士だ。武闘会には審判として参加する」

勇者「勝ち抜き戦ということは体力勝負か・・」

隊長「フフ楽しみだな」

隊長「自前の装備で闘う場合死ぬ事もあるから気をつける事だ」

勇者「装備が心もとないな」

隊長「そのようだな」ジロジロ

勇者「よし!防具屋に案内してくれないか?」

---防具屋---

店主「いらっしゃいま・・あら隊長様・・先日はどうも・・」

隊長「あぁ変わりは無い様だな・・商売はどうだ?」

店主「明日の武闘会のおかげで飛ぶように売れています」ニッコリ

隊長「それは良かった」

店主「ところで今日は何の御用事で?」

店主「???こちらの方は?」

勇者「僕はゆ・・」グイ

隊長「客人の装備を見繕いに来たんだ。見てやってくれないか?」

隊長(面倒を起こすな。おとなしくしてろ)

店主「分かりました。予算はどのくらいでしょう?」

勇者「この袋にある分でお願いします」ジャラリ

店主「ではサイズを測りますので上着を脱いでください」

ガサゴソ スルリ スルッ ドサ

店主「・・・」

隊長「・・・お、お前その体・・」

店主「顔に反してすごい体付きしてますね・・着やせするんですね。そして傷だらけ。」

勇者「ハハまぁ旅が長かったので・・」

店主「この店にあるのはプレートメイルが一番良い防具ですがどうしましょう?」

勇者「重い装備は長旅には向かないんだ。軽いのでお願い」

店主「では急所だけスケールにして後はレザーにしましょう」

勇者「それで良いよ」

店主「突き攻撃にはご用心下さい。守備力が足りませんので・・では、少しお待ちください」

隊長「そんな装備で良いのか?武闘会はそんなに甘くないぞ」

勇者「う~ん重い装備はどうも合わなくてね。それから1対1なら軽装の方が有利かな」

隊長「フフ言う」

店主「丁度良いサイズが有りました。試着してみてください」


グイ ズル ギュッギュ

勇者「お?なかなか良いね。あと・・目立たないように羽織る物ないかな?」

店主「デザートクロークが割りと地味になります」

勇者「それで良いよ。ありがとう」ジャラ

店主「金貨が多い様です」

勇者「お釣りはいいよ。ありがとう」

隊長「気前は良いが装備が貧乏臭いのは変わらんな」フフリ

店主「ありがとう御座いました。隊長様ごきげんよう」ノシ

---街道---

隊長「次はどうする?」

勇者「まだ始まりの国には来たばかりなんだ・・何処に何があるのか知りたいな」

隊長「宿屋はすぐそこだ・・」

この街道沿いに店が並んでいて中心街になっている

丘の上に見えるのが教会・・その奥にあるのが墓地だ

武闘場は城の方に向かって見える石造りのあの建物だ

昔は魔術学校だったようだが改修して武闘場にしたそうだ

勇者「斜面が多くて見通しが悪いね」

隊長「悪い事ばかりでは無い・・川から水を引いて水車を動かせる」

勇者「・・そういえば水車が多いね・・これで麦を製粉してるのかな?」

隊長「始まりの国はライ麦の産地だ・・少し離れると一面のライ麦畑だ」

勇者「・・城から突き出た2本の塔・・アレは何?」

隊長「・・・・・」

勇者「ハハ秘密だったかな?」

隊長「王族や要人の為の塔だ・・一般人は入れない」

---広場---

勇者「賑わってるなぁ・・明日の武闘会のせいかな?」

隊長「フフその様だ・・自分の装備と見比べて見ろ」

勇者「・・・僕は地味だね」

隊長「初めよりはマシになったがな」

勇者「あれ?・・・」

隊長「どうした」

勇者「同じ人に何回もすれ違ってる気がする・・」

隊長「フフお前も気が付いたか・・スリが多いから気をつけろ」

勇者「・・まぁ気のせいかな」

隊長「私から離れるな・・お前に何か合ったら私が責任を取る事になる」

勇者「わかったよ・・そろそろ戻ろう」

隊長「城へ戻ったら食事を用意してやる」

勇者「良かった・・丁度お腹が空いてたんだ・・」

隊長「フフ長旅で良い物は食べていないか?」

勇者「うん・・パンで良いから少しお腹に入れたいよ」

隊長「まぁ期待はするな・・最近は食料が不足気味でな」

勇者「どこも一緒だね」

---城門---

門番「隊長がみえたぞ!門を開けよ!」

衛兵1「ハッ」

衛兵2「ハ~イ」


ガラリゴロリガラリゴロリ ガタン


隊長「ご苦労」スタスタ

隊長「そういえばお前達も明日武闘会に出るんだったな」

衛兵1「ハッがんばります!」チラ

衛兵2「ハ~イ」チラ アレ?

隊長「こちらの客人も出るそうだ。精進せよ」

勇者「よろしくお願いします」ペコ

衛兵1「アッーーー」

衛兵2「アツーーー」

隊長「では・・」スタスタ

衛兵1「ぐぬぬあのヤサ男」

衛兵2「ねぇねぇ割と良い装備に変わってたみたいだよ~?」

衛兵1「年は俺よりいくばくか下に見えるが・・」

衛兵2「なに~?張り合うつもり~?止めたほうが良いと思うな~」


---勇者が武闘会に参加する噂はあっという間に広がった---

---武闘会場当日---

ザワザワ勇者が出るんだってさー

ザワザワどんな奴?

ザワザワ誰か知ってるか?

ザワザワ多分あいつだよ

ザワザワほらあのでかい奴

ザワザワあっちも強そうだよ

ザワザワ女だっていう噂

ザワザワ今回の勇者は女か?

ザワザワあの檻に入ってるのは何だ?

ザワザワ囚人じゃないか?

ザワザワ魔物だって噂

ザワザワなんか見たこと有る気が

ザワザワ・・でどれが勇者?

ザワザワ勝てば勇者だよ

司会「・・・が来賓として列席しておられます。盛大な拍手をお願いします」パチパチパチ

司会「では選手の皆さんは抽選札を受け取り控え室にお戻りください」

司会「ルールを説明します」

司会「抽選番号1~12はaブロック13~24はbブロック25~36はcブロック残りはdブロック」

司会「ブロック毎に各上位3名を選出しabcdブロック代表の12名から再度上位三名を選出します」

司会「その後敗者復活戦を行います」

司会「尚、敗者復活戦のルールは後ほど説明します・・・」

---控え室---

勇者「34番かぁ・・えーとcブロックかな」

僧侶「あ!いたいた」

闘士「む!!」

勇者「??誰かな?」

闘士「忘れたとは言わさんぞ」ジロリ

勇者「その声は衛兵1かな・・そして衛兵2」

僧侶「あったりー」

僧侶「私は16番bブロック」

闘士「1番・・aブロック」

僧侶「なんか1番ってかっこわる~いウフフ」

闘士「うるさい!」

僧侶「勝ち上がるまでは当たらないみたいね。ざんね~んウフフ」

闘士「ヤサ男には負けんからな」

勇者「ん~良いのか悪いのか・・勝ち残ると死人が出るとか脅されたからなぁ」

闘士「隊長だな?死人が出たのは隊長が優勝した時だ」

僧侶「そうだね~最近は死んだ人居ないみた~いウフフ」

勇者「そうなんだ」

闘士「だが手加減はせん!」ブンブン ブーン

僧侶「おちつけーあ!隊長!」

闘士「ナヌ!!」 シャキーン ビシ!

僧侶「なんてね~ばっかみた~いウフフ」

闘士「僧侶・・頼むって・・」

僧侶「でも皆強そうだね~剣士さんいっぱ~いウフフ」


カツカツカツ バタン

審判「試合の前に各自使用する武器を選んでおくように!!」

審判「武器庫で選んだら会場前に集合。そこで身体検査を行う」

勇者「そういえば魔法を使いそうな選手は居ないなぁ」

僧侶「そうだね~。始まりの国じゃ珍しいから~ウフフ」

闘士「魔法なぞ必要ない!力こそすべて!」ブンブン ブーン

審判「早く行かないと武器がなくなるぞ!」

勇者「え?」

僧侶「あれえ~?置いてかれちゃった~?ズル~イ」

闘士「僧侶行くぞ!ヤサ男に構ってる暇はないぞ!」

---会場前---

僧侶「イエーイ私はバルディッシュー・・重~い」

闘士「パルティザン!!」ブンブン

僧侶「危ないって~」

闘士「これは訓練用だ。当たっても死なん」

勇者「・・・・・」

闘士「ヌハハ似合ってるぞ」

僧侶「え?・・・それって農具じゃないの?ウフフ」

闘士「ワラを柔らかくする農具だ。なんてなヌハハ」

僧侶「でも農具みたいなの持ってる人多いよ~なんでかなぁ~?」


審判「では各ブロック1回戦を始める」

審判「aブロック1番、2番・・・」


闘士「お!俺だ。行って来る!」ドスドス

僧侶「がんばってね~」ノシ

僧侶「ところでさ~あなた名前は?」

勇者「僕は勇者だ」

僧侶「へー本当に勇者なんだ。なんか変なの~」

勇者「・・・」

僧侶「何か魔法とか使えるの?」

勇者「それが・・・勇者なのに魔法は全然使えないんだ」

僧侶「じゃぁ偽者だね~ウフフ」

勇者「ま、まぁ自分でもどうして勇者に選ばれたか良く分からないんだ」

僧侶「でもね~この雰囲気・・会場は勇者を期待してるっぽいね~でも関係ないか~ウフフ」

勇者「どこまで通用するか分からないけどがんばるよ」ブイ

僧侶「!!?なんか勇者らしくな~い。本当に強いの~?」

勇者「ん~どうかなぁ・・隊長と同じくらいかな?・・わからないよ」

僧侶「へーそれなら凄く強いかも~って」アレ?


ジロリ・・・

僧侶「なんか皆に見られてる感じ~」

野郎1「ほぉーお前が噂の勇者か?」

野郎2「農具似合ってるじゃねぇかアハハ」

野郎3「よぅ!かわいい姉ちゃん連れてるじゃねぇか」

野郎4「勇者はモテルってか~?」アー

勇者(まいったな・・)

剣士「待て!ここで問題を起こすな」キリッ

僧侶「お?剣士さんなんかかっこい~ウフフ」

野郎1「なんだとコラ剣士!えーかっこすんなや」

剣士「勝負は闘技場で付けようじゃないか!」キリッ

野郎2「ほぉー言うじゃねぇかボッコボコのギッタギタにしてやんよ」

僧侶(勇者もなんか言ってやんなよ~)グイグイ

勇者「いえ・・あの・・そのすいません」ペコリ

野郎3「ガハハこんなへっぴりが勇者な訳ねーわ!なぁ?」

野郎4「このちび剣士が勇者か~?ちょいとチビすぎやしねぇか~」アー

剣士「うるさい!背の高さは強さには関係ない!」

僧侶 アーデモワタシトオナジクライノシンチョウカモ ヒソヒソ

勇者「そろそろ1回戦終わりそうだよ」


審判「次2回戦目準備しろaブロック3番、4番・・・・」


僧侶「おかえり~どうだった?」

闘士「お、おう。余裕で勝ったぞ」ボロボロ

僧侶「なんかそんな風に見えない~かっこわる~い」

闘士「んむ。少し休ませてくれ」ズル

闘士「くそ!薬草が効きやしねぇ。あばらが折れたか・・」

僧侶「回復魔法してあげよっか?」

闘士「すまねぇ・・それはルール違反になる」

僧侶「そっか~ざんね~ん」

闘士「少し休めば良くなるからお前は自分の事考えろ」

僧侶「は~い」

闘士「ガチンコ勝負だと最後までもたんかもしれんな」


審判「3回戦準備しろ・・」


僧侶「私だ!じゃ行って来るね」ノシ

闘士「おうよ相棒!!がんばれ」

勇者「よし僧侶の戦いぶりを見てくるかな」スタスタ

---闘技場bブロック---

審判「それでは試合を開始します!3・2・1・始め!!」

僧侶「防御魔法!」

 僧侶は守備力が上がった

戦士「てい!」ダダッ キーン

 僧侶は攻撃をパリーした

僧侶「罠魔法!」ザワザワシュルリ

 戦士はツタに捕らえられ身動きが出来ない

戦士「何ぃ!詠唱が早い!」グググ

僧侶「防御魔法!防御魔法!」

 僧侶は守備力が最大まで上がった

戦士「このこのこのぉ!」ザクザク

 戦士はツタを振り切った 

戦士「てい!」ダダダ キーン

 僧侶は1のダメージを受けた

戦士「くぅ硬い!!」

僧侶「これで私の勝ちねウフフ」

僧侶「・・・てっやああああ」ノッソーリ ブーン

戦士「そ・そんな重い武器を使うのか?」タジ

 戦士は攻撃をヒラリとかわした

 僧侶はバルディッシュを扱えない

僧侶「・・・むむむむ」ノソーリ ブーン

戦士「遅い!」シュバ カン

 僧侶は1のダメージを受けた

僧侶「いったーい」ノッソーリ スポッ アレ?

 僧侶はバルディッシュを落とした

戦士「もらったああ!!っでい」ダダダッ改心の突き・・・・

審判「それまで!!判定により戦士の勝ちとする」

僧侶「えーまだ闘えるのにい~」

審判「今の突きで怪我をしたいのか?君に反撃する術は無いと判断した」

戦士「よっし!儲けた!!」

---会場前---


審判「4回戦準備しろ・・」


勇者「・・・・・」

僧侶「負けちゃった~もう。まーいっかーウフフ」

闘士「お前もう少し武器を考えろ」

勇者「バルディッシュは振り回して使う武器じゃないよ」

僧侶「え~そうなんだ~どうやって使うの?」

闘士「そんなことも知らなかったのか」

勇者「あの場合は突いて使うと良い。短く持って相手に合わせて突く」

僧侶「えーでも危ないじゃない?死んじゃうよ?先っぽ尖ってるし」

勇者「そ・そうだね・・・まぁ突く素振りがあったら審判は止めなかったと思う」

勇者「バルディッシュは絶対当てれる時にだけ振って使うんだ」

僧侶「分かったー憶えとくーでも重くて使えないや~」

闘士「ヤレヤレ」

審判「5回戦準備しろ・・・cブロック33番、34番」

審判「勇者・・・お前の番だ!行け」(さて・・勇者お手並みを見せてもらおう)

勇者「はい!」(不安だらけだけど)

---闘技場cブロック---

勇者「対戦相手はっと・・・」

大男「グハハ農具相手とは今日は運が良い」

勇者「ハンマーか・・」

審判「それでは試合を開始します」

審判「両者位置について・・・始め!」

大男「かかってこいやぁぁぁ当たれば一発じゃけんのー」ドシーン ドシーン ブーン

勇者(当たるとマズイな)

大男「来ないならこっちから行くぞ」ドスドス ブーン

勇者「おっと」(次が来る!)

大男「逃がさんぞぉ」ドス

勇者「くぁ・・蹴りか」ドタッ

 勇者はダメージを受けた

 勇者は身動きが取れない

大男「これで終わりぃぃ」ブーン ヒラリ

 勇者はかろうじて身をかわした

大男「おのれちょこまかと!!」ブン

勇者「脇が甘い!」ユラリ スルッ ポカ

 勇者は大男の後ろを取り後頭部を打撃した

 大男はダメージを受けた

 大男はスタンした

---シーン---

大男「・・・」ドシーン グッタリ

審判「勝負アリ!!」(初戦では手の内は見れんか)


ドヨドヨザワザワあいつ何やったんだ?

ドヨドヨザワザワ俺の金返せー

ドヨドヨザワザワマグレだろー

---会場前---

僧侶「おかえり~一発だったね~かっこいい~ウフフ」

闘士「ふん相手が弱かったんだろ」アツツ

僧侶「でも農具がかっこわる~い」

勇者「・・・いやこれはこん棒と言ってね。基本中の基本の武器なんだよ」

僧侶「へ~そうなんだ・・でもだっさ~い」


審判「7回戦目準備しろ・・aブロックの勝者2名・・bブロックの・・」


闘士「よし!次だ!いてて」ヨッコラ

僧侶「闘士がんばってね~」ノシ 

闘士「おうよ!ちょっくら勝って来るわ」ドスドス

勇者「この試合の場合はこん棒が一番有利だと思うんだけど・・大丈夫かな?闘士」

僧侶「勇者はなんか余裕そうね~なんか退屈~」

勇者「ま、まぁね運が良かったかなハハ」

審判「・・・・・」(まぁ・・でもなかなかやる。一発でスタンを取るのは簡単には出来ない技だ)

勇者(隊長の視線を感じる・・・気になってるって事かな)


ドヨドヨザワザワすごいのが居るぞ!

ドヨドヨザワザワおおおおお

ドヨドヨザワザワ逆転だー


ワーワーワーワーワーワー


勇者「何か盛り上がってるね」

僧侶「あ~闘士負けちゃったみた~い」


審判「8回戦目準備しろ・・」


勇者「僕は9回戦目かな・・この次か」

僧侶「あ!闘士戻ってきた~大丈夫~?」

闘士「ま・け・た」ズルズル

勇者「うわ!ひどく打たれた様だね」

闘士「くそぅ!こん棒をあなどってた!」

僧侶「えーパルティザンの方がかっこ良いのにね~なんでだろー」

闘士「訓練用じゃなかったら仕留めてた筈なんだチクショウ!」ググ

勇者「パルティザンもバルディッシュよりは重くないけど突き主体の武器」

闘士「一発で仕留めれないと懐に入られてこん棒の打撃を食らう」

僧侶「あ~あわき腹痛そ~う。えい!ウフフー」イダー

闘士「あだだだ」

僧侶「回復魔法!」ボワー

闘士「おおぅ痛みが引いて行く。サンキュー」


審判「次9回戦目の準備をしろ・・」

勇者「はい!」

---勇者は順調に勝ち進みトーナメント8名に選ばれた---


司会「それではトーナメント本戦に残った8名を紹介します」

司会「1番:剣士 武器:剣盾 装備:鉄鎧」 ヒュー

司会「2番:魔法戦士 武器:片手剣 装備:鱗鎧」ゥォー

司会「3番:勇者 武器:長剣 装備:皮鎧」ワー

司会「4番:盗賊 武器:短剣 装備:皮鎧」ブーブー

司会「5番:僧侶 武器:こん棒 装備:布鎧」ウフフー

司会「6番:聖戦士 武器:槌盾 装備:鉄鎧」ボエーーー

司会「7番:レンジャー 装備:弓剣 装備:鱗鎧」オー

司会「8番シード:囚人 武器: 鉄槌 装備:足枷」ザワザワ

司会「1番~3番は1次予選通過組み」

司会「4番~7番は敗者復活組み」

司会「8番は今回特別のシード枠となっています」

司会「尚、これより装備品は自前の物を使用して試合を行います」

司会「公平の為に、これより後は他者からの回復は禁止とします」

司会「組み合わせは1-5番2-6番3-7番4-8番」

司会「試合は同時に行いますので各選手は準備をして下さい」

---控え室---

僧侶「なんか武器こん棒に変えてから良い感じーウフフ」

闘士「お前が敗者復活とは・・よし!俺の分もガンバレ!」

剣士「正々堂々がんばりましょう」キリッ

魔法剣士「・・・・・」

盗賊「まだ言ってんのか?ギッタギタのボッコボコにしてやんよ」クイクイ

僧侶「アレ?何処かで聞いたセリフー。あ!盗賊さんだったんだーウフフ」

聖戦士「・・・そろそろ始まるわよウフフ」

レンジャー「みんな気が立ってるんだよ。まぁ焦るなって」

僧侶「なんか一人足りないねー」

剣士「あの囚人のことかい?」

僧侶「囚人なんだー気持ちわる~い」

魔法剣士「・・・・・」

聖戦士「只者じゃないと思うよ・・なんてね~」

僧侶「装備品無しで試合やるのかなー?」(ナンカコノヒトワタシニニテル)

闘士「お前も軽装だから変わらんと思うがな・・魔法でも使うんだろ」

勇者(なにか嫌な感じがする・・・何だろう)

僧侶「小さい剣士さん痛くしないでねーウフフ」

剣士「や、やりにくいなぁ・・そして体の大きさは強さには関係ない!」

僧侶「あー怒った~?ウフフ」

盗賊「だからギッタギタのボッコボコにしてやんよ」


審判「闘技場へ出ろ!!」

審判「剣士 僧侶はaブロック」

審判「魔法剣士 聖戦士はbブロック」

審判「勇者 レンジャーはcブロック」

審判「盗賊はdブロック・・相手はあの囚人」

---闘技場---

司会「さぁいよいよ選手が出て参りました」

司会「正統派剣士と正統派僧侶の対決はaブロック・・なぜか僧侶の装備はこん棒です・・どうなるのでしょうか?」

司会「魔法剣士と聖戦士の対決はbブロック・・聖と魔の魔法対決!!魔法剣士は優勝候補と言われている様です!」

司会「勇者とレンジャーの対決はcブロック・・噂の勇者の実力はいかに!!」

司会「盗賊と謎の囚人の対決はdブロック・・囚人は重い足かせを付けての対戦となります」

司会「少し天気が悪くなって来ましたが決勝までは持つでしょう!」ドヨー

ワーワーワーワーワーワー

ヤンヤザワザワヤンヤ魔法剣士さまあああ

ヤンヤザワザワヤンヤあいつが勇者?

ヤンヤザワザワヤンヤ囚人が出て来たぞー

ヤンヤザワザワヤンヤなんだあいつ?

ヤンヤザワザワヤンヤ剣士えらく小さいな

ヤンヤザワザワヤンヤ弓は反則じゃねーか?

ヤンヤザワザワヤンヤ盗賊の癖になんかでけぇ

ヤンヤザワザワヤンヤ聖戦士は美人らしいぞ

ヤンヤザワザワヤンヤキャーキャー魔法剣士様あ

ワーワーワーワーワーワー

---闘技場cブロック---

勇者(さて・・本番)スラーン チャキ

レンジャー「手加減は抜きだ」ガシュ

勇者(弓か・・どう来る?)

審判「それでは試合を開始する・・・3・2・1・始め!!」

勇者「テア!」ダダダッ(撃たせるか!!)

 ギリシュンシュン

勇者(速い!!)ガシュ・・

勇者は矢を払いのけた

 ビシュ!矢が肩をかすめる

勇者「ぐあ」---2本同時撃ち!---

 勇者はダメージを受けた

 ギリシュンシュン ダッシュ

勇者(クソかわすのが精一杯か)ズダッ

 勇者は弓矢の攻撃をかわした

勇者(なに!!弓を撃った後の斬撃も早い!!)キーン

 勇者はレンジャーの剣撃をパリーした

レンジャー「フフ良く防いだな!まだこれからだ!」

勇者(弓はどこに?・・・あそこに置いてくるのか)

レンジャー「防戦一方かい?」カーン カーン キーン

 勇者はレンジャーの攻撃をパリーした

勇者(弓が無いならこっちから)ダダダッ

レンジャー「フン!!」シュッ

 勇者は投げ矢の攻撃を受けた

勇者「投げ矢もあるとは色々やる!」ザッ バシュ(・・浅い!)

 レンジャーはダメージを受けた

レンジャー(接近では歩が悪いか)ダダッ ガシュ

勇者(まずい弓を拾われた)・・フラ???

レンジャー「フフ効いてきたかな?そいつはタダの矢じゃないよ」

 勇者は猛烈な眠気に襲われた

勇者(くそっ)

勇者「そっちもあんまり動くと出血するぞ。浅くても手応えはあった」フラリ

勇者(次の斬撃まで凌ぐか・・)

 ギリシュンシュン ガシュガシュ

 勇者は弓矢の攻撃を振り払った

レンジャー(剣を使っての防御はさすがだな・・ではコレなら)ポタポタ

 ギリピュンピュン・・ギリシュンシュン

勇者(目が・・空かない・・)ガシュガシュ

勇者「ぐあっ」 ドスドス

 勇者はダメージを受けた

勇者「時間差で4本同時とはね・・・おかげで目が覚めたよ」フラ

レンジャー「フフ2本矢を受けて良く言う!これで終りだ」ギリシュンシュン ダッシュ

勇者(来た!交差!!)ダダダダ

レンジャー(しまった!狙いはそっちか)ポタポタ

勇者「・・・弓は頂き!いくぞ!」バシュ

 レンジャーはダメージを受けた

勇者「さぁ追い詰めたぞ」

レンジャー「回復魔法!」ボワ

勇者「回復魔法まで持ってるのか・・厄介だね」フラッ

レンジャー「又眠気が来たかな?」

勇者「まだまだ!」ユラリ スルッ

 グイ ジャキ

 勇者はレンジャーの背後に回り首もとに剣を当てた

レンジャー「な!・・その動き!!アサルトスタイル・・お前は勇者じゃないのか?」

勇者「さあね・・眠い」zzz

審判「勝負有り!!勝者は勇者!」

---控え室---

勇者(cブロックは割と早く決着が付いたらしい・・)

勇者(aブロックは剣士と僧侶が互角?いや僧侶が一方的に攻撃してるな)

勇者(剣士は良く耐えている?・・いやあれは・・こん棒の決定力不足だな)

勇者(bブロックは派手な戦闘だな。魔法剣士があの手この手か・・)

勇者(聖戦士は耐える一方・・にしてもあの魔法剣士上手いな)

勇者(dブロックは・・あれ?そうかcブロックより先に終わったのか)

勇者(盗賊はどこに行ったんだろう)

ギャオース

勇者(ん?なんだ今の音は?)

レンジャー「やぁ勇者。眠気は覚めたかな?」

勇者「まぁね・・そっちこそ傷は大丈夫かい?」

レンジャー「回復魔法があるからもう全快だよ」

レンジャー「それにしても勇者の斬撃は痛かったよ。さすが前衛って所かな」

勇者「弓の2連撃ちは凄いね。どうやるのかな?」

レンジャー「弓使いはあれ位みんな練習するもんだよ」

レンジャー「エルフは4連撃ちとか普通にやるそうだ」

勇者「そうなんだ・・どちらにしても僕には合わないかなハハ」

レンジャー「ところでさっきのアサルトスタイル・・・勇者らしく無いじゃないか」

勇者「師匠に教わった技だよ。僕には正統派よりも亜流が合ってるらしい」

レンジャー「師匠はどこ出身になるのかな?」

勇者「終わりの国出身だって聞いてる」

レンジャー「終わりの国か・・・良い噂は聞かないね・・魔王軍に狙われてるとか」

勇者(・・まだ落とされた事を知らないのか。時間の問題か・・)

レンジャー「どうした?黙りこくって?あ~そうか矢の傷が痛むのかな?フフ」

勇者「いや矢の傷はもう大丈夫だよ」

レンジャー「でも直撃しただろ?見せてみろ」グイ

勇者「・・・」

レンジャー「あれ?もう傷が塞がりかけてるじゃないか。そうか回復魔法を持ってるんだな」

勇者「いや魔法は使えない」

レンジャー「なんだって!?勇者じゃないのか?勇者は魔王に対抗出来るだけの魔法を・・」

勇者「本当に使えないんだ・・でも傷の治りは驚くほど早い」

レンジャー「回復魔法が常時掛かってるみたいなもんかね?にしても魔法を使えない勇者で魔王を倒せるのかな・・」

勇者「・・さぁね?・・・あ!!aブロックの試合が終わった」

レンジャー「剣士の勝ち・・順当かな」

勇者「そういえばdブロックの盗賊は何処に行ったかな?」

レンジャー「そういえばそうだね・・・勝ってればここに居る筈だけど」

勇者「次の僕の相手は・・・謎の囚人・・かな?」

レンジャー「囚人は・・・檻の中に居るな。様子は変わって無い」

剣士「・・・ぃあだから触ってません」

僧侶「さわりました~!!へんた~い」

剣士「試合中の事ですから仕方が無い時も・・」

僧侶「ほら!さわったの認めてるし」

剣士「や、やりにくいなぁ・・」

僧侶「あれ?闘士は何処いったんだろう~?隊長も居ないなぁ・・ま~いっか~」

レンジャー「なんか剣士はボコボコな割りに僧侶は無傷な感じが・・」

剣士「え・えぇ・・こんなにやりにくい試合は始めてでした」

勇者「僧侶お疲れ様。残念だったね」

僧侶「この剣士小さいクセに私にまたがって来るんだよ~!ちょ~へんた~い」

剣士「ぃあだからアレは仕方がなく・・」

僧侶「それからこのこん棒弱~い。鉄鎧に全然効かないの」

勇者「・・・ハハ」

剣士「触るな近寄るなったらうるさいの何の・・そのクセこん棒で叩いてくるわで・・」

剣士「僕が押さえつけなかったら勝負が付きませんでした」

レンジャー「ぶっ・・寝技で勝ったのかハハ」


ガチャリ ドン


僧侶「あ!隊長だー」

審判「僧侶!盗賊に回復魔法を掛け続けろ!応急処置はしてある」

審判「遅いぞ!闘士!」

闘士「よっこら・・せと」ズサリ

盗賊「ガガガ・・ギギ」ブルブル

僧侶「あーぁギッタギタのボッコボコにされたみた~い」

審判「僧侶!黙って回復魔法に専念しろ!死ぬぞ」

僧侶「回復魔法!回復魔法!回復魔法!回復魔法!回復魔法!」ボワー

闘士「おい勇者!次の相手は狂ってるぞ」ブルル

勇者「え?」

闘士「盗賊は囚人の鉄槌をしっかり防御したんだ。でも意味が無かった1発で終わった」

闘士「審判が止めに入っても攻撃を止めずこの有様だ」

闘士「お前達が試合している間、総動員で囚人を抑えたんだ」

闘士「何十人も怪我をした・・まったくあんな怪物を武闘会に出すなんてどうにかしてる!!隊長」

審判「国王様の謀らいだ。武闘会が面白くなっただろう?」フフ

勇者「・・・・・」


ゴーンゴーンボーン ブシャー

ワーワーワーワーワーワー


勇者「魔法の炸裂音が凄い・・」

審判「bブロック・・勝負が付いた様だな」

レンジャー「聖戦士・・防御したまま動かない・・立ったままだ」

剣士「魔法剣士が戻ってくる!」

勇者(立ったまま気絶しているのか?・・さすが聖戦士)ボエーーー

闘士「ん?何か言ったか?・・空耳か」

僧侶「何か天気が悪くなってきたね~」ポツリポツリ ボエーーー

闘士「また・・遠くで何か聞こえる」

僧侶「何も聞こえなかったよ~気のせいと思う~」

審判「僧侶!回復魔法を休めるな!」

僧侶「回復魔法!回復魔法!回復魔法!回復魔法!回復魔法!」ボワー

---闘技場---

司会「準決勝の組み合わせを発表します

司会「正統派剣士vs怒涛の魔法剣士」

司会「期待の勇者vs謎の囚人」ボエーーー

司会「・・・」

司会「少し小雨がパラついて来ましたが問題ないでしょう!!」

司会「次の試合は試合終了の早かった勇者vs囚人から行います」ボエーーー

司会「・・・」


ドヨドヨザワザワ何か聞こえなかったか?

ドヨドヨザワザワ気のせいだろ

ドヨドヨザワザワさっきの囚人すごかったな

ドヨドヨザワザワこれは面白い試合になるぞ

---闘技場中央---

ポツポツ

勇者(なんだこの胸騒ぎは・・・)

審判「勇者は対戦相手が来るまでここで待て」

勇者「その声は隊長!?」

審判「間近で見させて貰う。勇者を見せてみろフフ」


ガラガラガラガラガラガラ ガシャン


司会「いよいよ暴れん坊の囚人が出てきました」

囚人「ガガガ グァ・・・・プシャー」ズル ズル

勇者(あれは・・・魔物?・・・じゃない人間だ!)

勇者(全身焼かれている・・・なんとむごい)

勇者(喉がやられて声が出せないのか?)

勇者(足かせの付いてる足が腐ってる・・あれじゃ動けない)

勇者(背丈は僕と同じくらいか・・・恰幅は良い)

ズルズル チャラン ズルズル チャラン


囚人「・・・ユ・ウ・・・・・シャ・・・・・?・・・ガ・・・レ」ズル ズル

勇者「何!?」(何か言ってる?)

審判「それではこれより準決勝を始める」

囚人「ガガガ・・・・シ・・・ヌ・・・?」

審判「黙れ囚人!!両者位置に付いて・・・」

囚人「ギ・・・ギク・・・?・・・・ナ」

勇者「い・いくぞ!!」スラン チャキリ

審判「3・・・2・・・1・・・始め!!!」


---シーン---

司会「両者にらみ合ったまま動き無し・・・互いの動きを見ているのでしょうか?」ボエーーー

司会「・・・」キョロキョロ

勇者「来ないならこっちから行くぞ!」ダッ シュ キーン

 囚人は勇者の攻撃をパリーした

勇者「っつぅ!!」タジ(あんな大きな鉄槌を片手で持つのか・・)

勇者(いや・・もう片方の腕も腐ってる)

囚人「ヤ・・・・・?・・・ロ」グイ ブン ガギーン

 勇者は囚人の攻撃をパリーし損ねて吹っ飛んだ

 勇者はロングソードを落とした

勇者「ぐあ」(危なかったパリーでは受け止められない)

囚人「ガガガ・・・?・・ガレ」

勇者(あいつは足かせで動けない。武器を!)ダダダ チャキン

審判「何をしているバケモノ!!お前の望みを忘れたのか!」

勇者「え?!」(どういう事だ?望み?これが?)

審判「勇者!!何を躊躇している!早くこのバケモノと戦え!」

勇者「くっ」タジ

勇者(何だ?どうなってる?えーい)ダダダ シュバ ザクン (手応えあり)

 囚人はダメージを受けた

囚人「ヴヴヴヴヴヴヴォォォ・・・マオウ・・ハ・・・イナ・イ」グイ ブン ガッサー

 勇者は囚人の攻撃をヒラリとかわした

勇者「何?なんだって?」(魔王は居ない?)

囚人「?・・?・・エバ・・・コ・・・ロサ・・レル」ズル ヒュン

勇者(速い!こいつは今までと全然違う)ユラリ ブシュ

 勇者は囚人の攻撃をかわしカウンター攻撃を与えた

 囚人はダメージを受けた

勇者「やったか!?」(!!傷口が塞がって行く?)

勇者「回復が早い!」

囚人「ヴヴヴヴヴウヴォォォー」ヒュン ヒュン ブン

勇者(かわし切れない!)ドサーー

勇者「だあぁぁ」メキメキ

 勇者はダメージを受けた

勇者「ぐあ・・」(あばらが逝ったか・・まずい!)

囚人「ガガガ・・シュー・・・サ・・・・・・ガレ」グイ ブン

勇者(下がれ?だと?)ドサー

 勇者は囚人の攻撃をヒラリかわした



ギャオーース


!!!!!!何だアレは!上を見ろ!!

ド、ドラゴン?

魔物がーーー魔物が出たぞーーー

アタフタアタフタアタフタに、逃げろ~~

アタフタアタフタアタフタぎゃあああああ

アタフタアタフタアタフタキャーーーー

アタフタアタフタアタフタたすけて~~

アタフタアタフタアタフタ!!!!!!


司会「ままままま魔物が現れた・・のでししし試合は中止しまーーーー」アタフタ

審判「慌てるな!!精鋭兵!!国王様をお守りしろ」バサッ

隊長「衛兵!!中央に集合しろ!」(ドラゴンがなぜ・・)

闘士「隊長~はぁはぁ」ドタドタ

僧侶「まって~~」

隊長「闘士!衛兵数人集って市民を避難させろ」

闘士「ハッ」ドスドス

隊長「僧侶!雲の上を良く見ておけ!ドラゴンが何匹いるか数えろ」(何を狙っている)

僧侶「は~い」


ギャオオオオオス


隊長「ドラゴンはまだ上を旋回しているな!衛兵まだかー!!」(何かを探している?)

戦士「ハァハァ遅くなりました」

隊長「よし戦士!弓をありったけ持って来い」

戦士「ハッ」

衛兵「はぁはぁ負傷者多数で数が集まりません!」

隊長「くそぅ!!お前は城に戻って援軍を呼んで来い!全部出せ」

衛兵「ハッ」

隊長「闘える物は中央に集まれ!!」(勇者が狙いか?)


ギャオーース


勇者「試合どころじゃなくなったな」

囚人「ガギ・・・ム・・カエ・ニ・・キタ」

勇者「何?どういう事だ」

囚人「ヴォォエー」ゲロゲロ コロン

勇者「指輪?」

囚人「グハ・・・・マ・ジョ・・ニ・・?エセ」ポイ

勇者「マジョ?おい!どういう事だ」パス

囚人「・・モリ・・ヘ・・・ユケ」

勇者「モリ?・・・モリって何だ?おい!」

囚人「ヴヴヴヴヴウヴォォォー」


ギャオーース


僧侶「隊長~!!ドラゴンが降りてくる~・・です」

隊長「来たか・・」

僧侶「他には123・・6匹小さいのが雲の中で回ってる~・・ます」(ハナシニクイナー)

隊長「勇者がまだあんな所に・・・」(勇者どうする?)

戦士「ハァハァ弓を持って来ました」

隊長「弓を使える物は装備しろ!」(弓で誘き出せるか?いや無理だ)

隊長「誰か魔法でドラゴンを誘き出せないか?!」(ドラゴンに魔法は禁じ手だが)

魔法剣士「爆裂魔法!」ゴウ パーン

隊長「ドラゴンを誘え」(こいつ・・魔法剣士のクセに高位魔法か)

魔法剣士「火炎魔法!雷撃魔法!炸裂魔法!」ゴー ビシャー ゴウ パパン

ドラゴン「ギャオーース」バッサ バッサ

隊長「よし!気付いた」

隊長「以後魔法を使えるものは支援魔法に徹底!」

隊長「ドラゴンに魔法は絶対撃つな!反射でブレスが来るぞ!」

僧侶「大変!!小さいの6匹は町の方に降りて行くみたい~・・です」

隊長「ちぃ・・・・まずい」(ドラゴンどもなかなかにやる)

隊長「衛兵!!良く聞け!私と義勇兵達は町の防衛に向かう」(誘いに乗ってやろう)

隊長「あのドラゴンは衛兵達で何とかしろ!!」(ここは勇者達に任せる)

隊長「恐らく城からの援軍はここに向かっている筈だ」

隊長「援軍が着いてドラゴンの様子を見ながら後に町の援護に来い」

隊長「指揮は闘士にやらせろ・・・」

隊長「闘士!!戻って来い!!」


闘士 !? ドスドス


隊長「しっかり稼げよ衛兵ども!!」

隊長「よし!猛者どもー町を守るぞ付いて来い!!」

多数「おー」

ギャオーース


僧侶「きたああああああ」


バサッ バサッ ゴウゥ


闘士「ブレーース!!よけろおおお」

ドガーーーン メラメラ

 聖戦士は盾でドラゴンのブレスを防御した

聖戦士「私がおとりになる~」

闘士「何処に行く?!」

聖戦士「勇者の所まで~援護してね~」タッタッタ

闘士「お、おい・・」

ドラゴン「ギャオーース」バッサ バッサ

衛兵「うわわわわわ・・こっちに降りてくる・・」

闘士「ここは隠れる物が無い!!散開しろおおおお」

聖戦士「ドラゴンさんこっちこっち~」


バサッ バサッ ドッスーン


衛兵「で、でかいいい」

闘士「弓を構えええええ」ギリギリ

闘士「ってええ」スン スンスン シュン ススン スンスン スン

ドス ドス ドド チン


ギャオーース ゴウゥ


闘士「ぶれえええええす」

ゴーーーーン メラメラ

衛兵「ぎゃああああ」

僧侶「まって~~~回復魔法!回復魔法!」ボワー

聖戦士「助けに来たよ」

ドラゴン「ギャオーース」ドス ドス

勇者「ゴクリ」(これは・・勝てない) チャキ

囚人「ヴヴヴヴヴウヴォォォー・・・ド・・?ゴン・・・?ウリ?」ズルズル

聖戦士「回復魔法!」ボワ

聖戦士「勇者下がって~」

ドラゴン(・・愚かな人間よ)ウルル ポツリ


---ドラゴンの目から涙が一粒落ちた---


勇者(誰に話している?僕か?囚人か?)


闘士「構ええええええ」ギリギリ

闘士「ってええ」スン スンスン シュン ススン スンスン スン

ドス ドス ドドドド ドス


ギャオーース ボボボボボボボボボボ


闘士「ブレス!!下がれええ」

衛兵1「ぐあああああ」

衛兵2「ぎゃああああ」

衛兵3「ああああああ」

衛兵4「しぬうううう」

衛兵5「あづいいいい」

僧侶「きゃーーーー」

闘士「・・・圧倒的じゃないか・・一端引けええええ」

勇者「ド、ドラゴン!魔王の使いか?!」タジ

聖戦士「勇者!!早く下がって~~」

ドラゴン「ギャオーース」ドシ

 勇者はドラゴンの前足で踏みつけられた

 勇者は身動きが取れない

聖戦士「あ!ダメ~~」

勇者「ぐああああ」バキバキ ボキ メリ グチャ

勇者(ダメだ潰される)

聖戦士「このぉ~やめ・・」ゴン ゴン

 ドラゴンは聖戦士からダメージを受けた

勇者「ぐうぅ」コロン

 勇者は囚人の指輪を落とした

ドラゴン(・・・そういう事か人間よ)バサッ

勇者(力が抜けた?殺すつもりは無いのか?・・気が遠くなる・・)

囚人「ヴヴヴヴヴウヴォォォー」


ギャオーース バクッ ゴクリ

ドラゴン「ギャオース」グワシ

 ドラゴンは聖戦士を鷲づかみにした

戦士「!!囚人が食われた・・ひと飲みだ・・聖戦士も捕まえられてる」

僧侶「回復魔法!回復魔法!回復魔法!回復魔法!回復魔法!追いつかないよ~~」

闘士「見ろ!ドラゴンが飛んだ・・勇者は!?倒れてる・・・聖戦士もやられたか・・」

ドタドタドタドタ


闘士「おお来たか援軍!!負傷者の治療を頼む!」

戦士「ドラゴンが町の方へ飛んでいく・・」

闘士「まずい!動ける者は町へ!!いそげぇ」ドスドス

衛兵「ハイー」

精鋭兵「闘士!お前が指揮るなたわけええええええ」

精鋭兵「状況は!?」

衛兵「ハイ!小型ドラゴン6匹が町を襲撃している様です。隊長は町の防衛に行っています」

僧侶「勇者~」タッタッタ

僧侶「まだ死んでないみたい~回復魔法!」ボワ

僧侶「ん?何か持ってる・・・指輪と豆??・・なんだろ~?」

---町---

レンジャー「矢が足りない!」ギリ シュンシュン ドスドス

小ドラゴン「ギャース」ボシュ ボーンメラメラ

隊長「水をもっと持ってこーい!!消せー」

野郎「わっせわっせ」ジャバー

魔法戦士「硬化魔法!軟化魔法!」

 レンジャーの攻撃力が上がった

 小ドラゴンの守備力が下がった

魔法戦士「重力魔法!快足魔法!」

 小ドラゴンの動きが遅くなった

 野郎の足が速くなった

剣士「コイ!」シュバ ザク

小ドラゴンはダメージを受けた

小ドラゴン「ギャース」ボシュ ボーン

剣士は盾でブレスを受け止めた

小ドラゴン「ギャース」バサッ バサッ

剣士「逃げる!」

レンジャー「もう矢が無い!!」

魔法戦士「雷魔法」ビビビビ

 小ドラゴンは魔法をかわした

隊長(あの魔法戦士・・高位の魔法使ってる割に魔力が良く持つ)

野郎「わっせわっせ」ジャバー

隊長「もう矢は無いのか!?」

店主「さっきので全部です~」

剣士「あ!!でかいドラゴンがこっちに来る・・・あれ?人を掴んでる?」

隊長「なにぃ!!」(勇者達はやられたか・・)

剣士「闘士が走って追いかけてる・・・援軍が見える!助かったぁ」

ドラゴン「ギャオーーース」バッサバッサ

レンジャー「ドラゴンは降りて来ないな・・旋回してる」

隊長(目的達成して引き上げるか?)

隊長「あっちの小ドラゴンがまだ暴れてる!行くぞ」タッタッタ

隊長「たぁぁぁ」ザク

 小ドラゴンはダメージを受けた

小ドラゴン「ギャース」ブーン ヒラリ

隊長「普通の武器では鱗が抜けない・・」グン ザク

 小ドラゴンはダメージを受けた

剣士「はぁ」ブン ザク

小ドラゴン「ギャース」バサッ バサッ

スン スンスン シュン ススン スンスン スン フォンスススススン

ズバズババババ ズバズバ


闘士「ってええええ」

スン スン スンスン シュン ススン スンスン スン

ドス ドス ドド チン

レンジャー「援軍が間に合ったみたいだ」

ドラゴン「ギャオーーース」バッサバッサ

小ドラゴン「ギャース」バッサバッサ

闘士「ってええええ」

スン スンスン シュン ススン スンスン スン フォンスススススン

スン スンスン フォンスススススンスン シュン ススン スンスン スン

隊長「撃ち方やめえ!!」

レンジャー「ドラゴン達が引き上げて行く・・」

隊長「衛兵!!怪我人の救護に掛かれ!」

隊長「回復手段の無いものは火の消火にあたれ!」

隊長「戦闘に当たった義勇兵は後に兵舎に来い!恩給を配る」

隊長「後の指揮は精鋭兵に任命する」

隊長「私は城へ戻り国王様の指示を頂く」

隊長「全員、日が暮れる前に終了させよ!!散開!!」


---ドラゴンによる襲撃はあっという間の出来事だった---

---しかし幸運にも死者は少数で済んだ---

---隊長の部屋---

僧侶「回復魔法!あ~もう飽きた~~」ボワ

勇者「・・・う」

僧侶「あ!目が覚めそうウフフ」グイット

勇者「うぅぅ・・・」

僧侶「・・・」ジロ

勇者「・・・強制的に目を開けるのは止めてくれないかい?」

僧侶「起きた~~~ウフフ」

勇者「生きてるな・・」

僧侶「私のおかげかも~ギッタギタのボッコボコだったよ~かっこわる~い」

勇者「その言い回しも止めてくれないかい?」ヨッコラセ

僧侶「ほら勇者ならさ~チョイチョイってさウフフ」

勇者「いたたた」

僧侶「あれれ~回復魔法足りなかったかな~まいっか~」

勇者「あの後どうなったのかな?」

僧侶「え~その話なんか退屈~ちょっと隊長呼んでくるね~」

勇者「え、あ、うん」(どうも会話にならないな)

僧侶「じゃね~」ガチャ バタン

勇者(ここに居るって事は何とかなったって事か・・・)

勇者(ゆっくりもして居れなさそうかな)ガサ ゴソ


カツカツカツ ガチャ


隊長「おはよう勇者!もう大丈夫なようだな。立てるか?」

勇者「大丈夫」スク グイグイ

隊長「大した回復力だな。あれほど重傷でも半日で回復するとは・・・僧侶の甲斐があったかな?」

勇者「そんなに重傷だったかな?」

隊長「肋骨は全部骨折、内臓破裂、普通なら手遅れだ。フフ相当頑丈に出来てるらしい」

僧侶「隊長~わたし横になっても良いですか~?ふぁ~あ」

隊長「寝ずの介抱ご苦労だった。ゆっくり休め」

僧侶「ふぁ~い失礼しまむにゃ・・」トコトコ

ガチャ ガチン


勇者「!!?・・・なぜ鍵を?」マサカ・・


ツカツカツカ ソソソ


勇者「・・・」ゴクリ

隊長「シッ」

隊長「まぁ座れ」サワワ 

勇者「んむぐぐ」ストン

隊長(大きな声は出すな・・・昨日の事を少し聞きたい)

勇者(あ、あぁ・・)

隊長(私はドラゴン襲撃で町の守備に出たから闘技場で起きた事を見ていない)

隊長(囚人がドラゴンに食われたのは本当か?詳しく話せ)

勇者(え・・僕の目の前で一飲みにされたよ)

隊長(何かやり取りは無かったか?)

勇者(やり取り・・か・・僕は囚人が何を言ってたのかはさっぱり分からなかった)

隊長(他には何か無いか?)

勇者(そうだ・・途中で聖戦士が僕を助けに来た・・その後どうなったのかは分からない)

隊長(聖戦士はドラゴンに生け捕りにされたそうだ)

勇者(聖戦士は「勇者下がって」ってしきりに言ってたかな)

隊長(それだけか?)

勇者(僕がドラゴンに踏みつけられたとき助けようとしてくれた?・・かな)

隊長(その聖戦士について少し調べたんだが・・出身はこの国らしいがその記録が全然無い)

隊長(あれほど実力があれば少しは名が残る筈・・しかも女だ)

勇者(ん~聖戦士とは何もやり取りは無かったよ)

隊長(それから・・終わりの国が3日で飲まれたと言ったな?ドラゴンが関わっていれば無理な話では無い)

勇者(それと聖戦士とどんな関わりが?)

隊長(ドラゴンを導く内通者の可能性がある)

勇者(へぇ~そんな風には見えなかったけどね)

勇者(そうだ・・囚人の話に戻るけど・・囚人は僕と戦う気が無かった様に思う)

隊長(・・・それは無い・・囚人本人が勇者と戦うのを望んでいた・・それが無ければとっくに処刑されて・・)

勇者(ん?何か言葉に詰まっているね)

隊長(・・・いらない詮索はするな)

勇者(それともう一つ・・囚人から一つだけ聞き取れた言葉がある・・)

隊長(言ってみろ)

勇者(マオウハイナイ・・これはどういう意味かな?)

隊長(・・・・・)

勇者(どうして黙る?あの囚人はいったい誰だ?)

隊長(・・・・・)

勇者(何か都合が悪いのかい?)

隊長(・・・・・)

隊長(今日お前はこの国を出ろ。北に5日程行けば森の町がある。ひとまずそこに行って後を考えろ)

隊長(お前に馬と従士を一人付けてやる・・・そうだな・・僧侶が良い。助けになる筈だ)

隊長(準備が出来たら人目に付かないように国を出ろ。・・それから勇者である事は隠せ)

勇者(話が一方的だよ・・ちゃんと説明してく・・・)

隊長(言うことを聞け・・・・・最後に一つ・・・教えてやろう・・絶対に他言はするな)

隊長(・・あの囚人は・・・3年前に無くなったとされる”先代の勇者”だ)

勇者(!!!!!!!!!)

隊長(これ以上は聞くな)

隊長(シッ!!)


カツカツカツ コンコン


??「隊長!居られますか?」

隊長「あ、あぁ・・どうした?」

??「国王様がお呼びです」

隊長「あぁ分かった・・着替えたら行く」

??「では失礼します」

隊長「ちょっと待て・・お前は誰だ?」

??「精鋭兵ですが何か?」

隊長「僧侶を呼んで来い・・勇者の具合が悪い」

隊長「それから馬を2頭城門外に用意してくれないか・・後で町の様子を見に行きたい」

隊長「衛兵に預けてくれ」

??「かしこまりました」

隊長「よろしく頼む」


タッタッタ


隊長(勇者!国を出る準備をしろ!荷物はあそこにまとめて置いてある)

勇者(あ、あぁ分かった)ゴソゴソ

隊長(この兜をかぶれ・・これで衛兵にしか見えない)ポイ

隊長(それから書状を書いてやる)カキカキ スラスラ

隊長(僧侶が来たらこれを渡せ・・・)

勇者「・・・・・」

隊長(では!うまくやれ)ノシ


ガチン ガチャ カツカツカツ ---勇者よ捕まるなよ---

トコトコ トントン

僧侶「隊長~入りま~ふぁ~あ」

ガチャリ

勇者(早く入って!!)グイ

僧侶「え?なに?だめ!・・あん・ちょっと・・へんた~~~むぐぐ」ガブ

勇者(いだ!!静かに)

僧侶「なによ!勇者元気じゃない!もう~変な事すると大声だすよ?」

勇者(ちょっと落ち着いて)グイ

僧侶「へんた~~~~むぐぐ」ンムムンンン

勇者(落ち着いて聞いてくれ!隊長から書状を預かってる・・まずはソレを呼んで)

僧侶(ンムムわかったから離して~もう)

勇者(そこのテーブルの上にある)

僧侶(これ?・・・どうして小声なの??なんかワクワクする~)

勇者(良いから早くソレを)

僧侶(どれどれ・・・・・)ヨミヨミ

---数分後---

勇者(・・・何か読むの遅くないか?)

僧侶(なんか難しい事いっぱい書いてある~~でも大体分かった~)

僧侶(でも困ったな~私何も準備してな~い・・でもいっか~勇者に後で買ってもらお~ウフフ」

勇者(大丈夫かい?)

僧侶(任せて~わたしこういうの得意~そしてワクワクする~)

勇者(よし!じゃぁ行こう)

僧侶(オッケー私の言うこと聞いてね~ウフフ)

勇者(わかった)

僧侶(指令1:勇者を偽装する・・・偽装って何のことかな~?)

勇者(・・コレかな・・変装するって事だよ)ガブリ

僧侶(お?準備良いね~ウフフなんかスゴクたのし~い)

勇者(良いから早く行こう!)

僧侶(指令2:衛兵に見つからないように城門まで行く)


ガチャリ


僧侶(ちょっとまってね~ウフフ)トコトコ

僧侶(オッケー付いて来てね)ヌキアシ サシアシ

勇者(・・・すごい怪しく見えるんだけど・・普通に歩いた方が良いじゃないか?)

僧侶(大丈夫~ウフフ)

僧侶(あ!衛兵が来た・・どうしよう)アタフタ アタフタ


カツカツカツ


衛兵「おい!何してる!!」

僧侶(は、はい!)アタフタ アタフタ

衛兵「どうした?何で小声なんだ?」

僧侶(いえコッソリしてる所です)

勇者「・・・」(それはまずいだろ)

衛兵(そ、そうか隊長の機嫌が悪いのか)タラ

僧侶(静かにしておいた方が良いかも~)

衛兵(わ、わかった。後ろの奴もコッソリ歩けよ。隊長の機嫌を損ねたら)ブルブル

勇者「・・・」(ホッ・・・何とかなりそうだな)

衛兵(では!)ヌキアシ サシアシ

僧侶(じゃ・・いこ~)コソーリ

勇者(普通に歩かないかい?遅すぎる気が・・)コソーリ

僧侶(だって~見つかっちゃうよ?)

勇者(ぃあ・・すごく目立つと思う)

僧侶(もうすぐもうすぐ~ウフフ)

---城門付近物陰---

僧侶(よし!ここなら大丈夫~楽しかったね~)

勇者(こっちは冷や汗かいたよ)

僧侶(あ!見て見て~昨日の剣士さんと魔法剣士さんとレンジャーさんが居る~)

勇者(本当だ・・彼等も無事だったんだ)

僧侶(ちょっと隠れて見てよっか~ウフフ)

---城門---

門番「止まれ!ここは始まりの国王様の城である」

門番「身分の無い物を通す事は出来ん」

門番「何か身分を示す物はあるか?」

剣士「国王様の伝令から書状を預かりました」

レンジャー「国王様からの招待状です・・これを」パサ

門番「ふむ・・しばし待たれよ」

門番「衛兵!見張っておけ」

衛兵「ハッ」ジロリ

剣士「あれ?衛兵さんは・・闘士?」

衛兵「・・よくぞ見破った・・あの時の事は忘れんぞ」

剣士「あはは・・ごめん・・わき腹はもう大丈夫ですか?」

衛兵「んむちょっと痛むがな」

剣士「昨日は散々でしたね・・衛兵は休み無しかぁ・・大変だ」

衛兵「昨日の戦い・・剣士も魔法剣士もレンジャーも見事な戦いだった」

レンジャー「衛兵も良く弓隊を指揮してたじゃないか」

剣士「衛兵にしておくのは勿体無いですね」

衛兵「ヌハハそうだろうそうだろう!お前は見る目がある」


タッタッタ


門番「衛兵~い!!その3名を通せ!急ぎで国王様が会いたいそうだ」

衛兵「ハッ」ニヤ

衛兵「通って良いぞ。昨日の戦いを国王様へ存分に報告して来い!」

レンジャー「ありがとう。そうさせてもらうよ」

剣士「では!」ビシ

衛兵「ハッ!」ビシ

魔法剣士「・・・・」ビシ

レンジャー「じゃ!」ビシ


門番「では剣士殿一行付いて参られよ」スタスタ

---城門付近物陰---

僧侶(みんな王様に呼ばれたみたいだね~なんだろね~関係ないか~ウフフ)

勇者(次の指令は?)

僧侶(指令3:衛兵(闘士)に昇格の内示)

僧侶(闘士は精鋭兵に昇格するみた~いウフフ私もうれし~い)

勇者(ハハ良かったじゃないか)

僧侶(ここで待ってて~合図したら来てねウフフ・・じゃ行ってくる~)

---城門---

衛兵「・・・お前・・何やってるんだ?」

僧侶(えへへ~コッソリしてる~)

衛兵「どうした?手ぶらじゃ衛兵は務まらんぞ?」

僧侶(じゃぁコッソリ教えてあげるウフフ~)

僧侶(隊長からの伝令!衛兵(闘士)を精鋭兵に任命する!辞令を受け取りに来い!だってさ~)

衛兵「おおおおおおおおおおおおおおおお」

僧侶(昇格おめでとー隊長は王様の所かな~?行ってみると言いかも~ウフフ)

衛兵「おぉそれをわざわざコッソリ伝えに来てくれたのか!」

僧侶(大抜擢だもんね~私もうれし~いウフフ)

衛兵「よ、よし!俺は隊長の所に行ってくる。武器を預かってくれ・・」ガシ

僧侶(あれ~こん棒に変えたの~?にあわな~い)

衛兵「相棒!ちょっとここは任せた!行ってくる」

僧侶(・・・ちょ・・・アレ?ナンカ・・・)

衛兵「ん?」

僧侶(ちょっと待って)グイ

衛兵「な、なんだ?急に」


僧侶(おめでとうのダッコ)ギューゥゥ


衛兵「なんだよ気持ち悪い・・おい・・泣いているのか?」ナデナデ

僧侶(ううん・・うれしくてチョッと涙が出た~)ポロポロ

衛兵「おう!サンキュー・・じゃぁちょっと行ってくるわ」ドスドス

僧侶(うん・・じゃーねー・・・ごめんね闘士)

---城門付近物陰---

勇者(・・・僧侶も何か感じてるか・・もう戻れないかもしれないって)

勇者(あ!合図だ)キョロキョロ

勇者(よし!誰も居ない)タッタッタ

---城門外---

勇者(僧侶・・平気かい?)

僧侶(なんかね・・涙が止まらないの~おかしいな~)ポロポロ

勇者(城門はどうやって閉めるんだい?)

僧侶(そこのレバーを回す~)

勇者(こうか?)


ガラリゴロリガラリゴロリ ガタン


勇者(なんか・・僧侶元気なくなったな)

僧侶(死んじゃうかも~なんてね~)ゴシゴシ


ヒヒヒヒヒ~ン ブルン ブルン

僧侶(指令4:馬に乗って北に走る)

勇者(よし!あそこに2匹居る。行こう!)

僧侶(ん~この指令は難しいかも~)

勇者(え?どうして)

僧侶(私馬に乗ったことな~い。それからちょっと怖い感じ~いけるかなぁ?)

勇者(そうか・・仕方が無い僕の後ろに乗って)

僧侶(え~~~怖いかも~でもやってみる~)

勇者(2人とも軽装で良かった。多分2人乗りでも行けると思う)

僧侶(オッケー・・・どうすれば言いの?)

勇者(トゥ)スタ ヒヒヒン

僧侶(お?かっこいい~なんてね~)

勇者(手を貸して)

僧侶(こう?)グイ

勇者(よっこらせ・・っとほら乗れた)

僧侶(おぉぉぅ・・たかいたか~~いウフフお姫様みた~い)

勇者(しっかりつかまって!)グイ グイ

パカ ポコ ポカ ポコ

僧侶(お・お・おお・おお・お~たのし~いウフフ)


パシン パカラッタ パカラッタ

勇者「よしここまで来れば・・」

グイ!グイ!ギュー!

勇者「何してる?」

僧侶「オッケー私と勇者を紐で縛っておいた~これで落ちないよ~」

勇者「ハハそれは良い」

僧侶「なんか揺れると眠くなる~むにゃ」

勇者「そうか昨夜は寝てないんだっけ・・少し寝ると良い」

僧侶「ちょっとダッコしたい感じ~」ギュゥ

勇者「あぁしっかりつかまって・・」

グゥ スピー スゥ スピー

---ひとまず北へ---

---謁見の間---

隊長「入ります!」ザシュ

国王「うむ近こうよれ」

隊長「・・・」スタスタ スッ

国王「執政!人を払え」

執政「かしこまりました」

---

国王「して隊長・・勇者の容体はどうだ?」

隊長「命の危険はありません。驚異的な回復を見せています」

国王「まだ目は覚まさぬか?」

隊長「あの重傷ではもう少し掛かるかと・・」

国王「事情を聞けるまで城からは出さぬ様にしろ」

隊長「はっ」

国王「囚人・・いや先代の勇者と現在の勇者に接点はあるのか?」

隊長「情報がありません」

国王「どうも選ばれた勇者達は問題の種になっておる様だな」

隊長「・・・・」

国王「ドラゴンの件と勇者の件・・お前はどう思う?」

隊長「ドラゴンの件は内通者が居るのではと・・」

国王「やはりそう思うか・・・ドラゴンは賢い・・理由なしに国を攻める訳が無い」

隊長「勇者が言っていた終わりの国が飲まれたという噂が本当だとすると・・ドラゴンが関与しているかと」

国王「先日の被害状況を申せ」

隊長「死者5名 行方不明者2名 運よく軽微に収まっています」

国王「死者と行方不明者の身元は?」

隊長「死者は盗賊1名 衛兵3名 市民1名」

隊長「行方不明者は 聖戦士と囚人」

隊長「囚人は現場で見たもの全員がドラゴンに捕食されたと申しております」

隊長「聖戦士はドラゴンに連れ去られたとか・・」

国王「町の状況は」

隊長「火事はすぐに消し止め被害は軽微です」

国王「ふむ・・・やはりドラゴンは勇者を狙っておるな・・」

隊長「・・・先代の」

国王「みなまで言うな・・いづれにせよ今後の事を考えねばならん」

隊長「聖戦士の身元だけは不明な所が多く・・」

国王「ほう・・」

隊長「出身はこの国だそうですが記録が一切ありません」

国王「聖戦士の戦い振りは見ておったが・・この国の出身とはの」

隊長「はい・・今までその名すら聞いたことがありません」

国王「手がかりは何も無いのか?」

隊長「盾と槌が残っていましたが終わりの国で作られた物の様です」

国王「・・・確か勇者の師匠は終わりの国の元衛兵隊長だと言っておったな?」

隊長「はい」

国王「終わりの国の元衛兵隊長は数年前ここで死んだ筈だが・・つじつまが合わん」

隊長「嘘を申している様には見えませんでしたが・・」

国王「不振な点が多いのぅ・・やはり勇者を野放しには出来んな」

隊長「・・・」

国王「終わりの国への密偵を出さねばならんな・・」

---

門番「客人を連れてまいりました」

執政「例の3名か?」

門番「はい」

執政「よし!門番は下がれ」

---


執政「国王様・・話の途中失礼ですが・・例の3名が謁見に参りました」

国王「よい。丁度終わった所だ。通せ」

国王「隊長は私の横へ来い」

隊長「ハッ」スタ

執政「3名は国王様の面前へ」


スタスタスタ スッ

剣士「書状を受け取り謁見に参りました」

国王「よい。硬くなるな。表をあげろ」

剣士「ありがたきお言葉」スッ

国王「よくぞ参られた。先日のそなたらの働き振りは良く聞いておる」

国王「被害が軽微に済んだのも、そなたらの力添えがあっての事であろう」

国王「執政!謝礼金を用意しておけ」

執政「かしこまりました」

国王「本日早々にそなたらに参上してもらったのには訳があっての」

剣士「いかなる御用で?」

国王「先日のドラゴン襲撃の際最も現場近く居たそなたらに、何か気づいた事が無かったかを問いたい」

国王「何でも良いから不振に思った事は無いか?」

剣士「不振に?・・か」キョロ

レンジャー「ドラゴンの鳴き声はずいぶん前から聞こえていました・・ボエーー」

剣士「あれは鳴き声だったのか」

国王「ふむ・・魔法剣士は?」

魔法剣士「・・・・・」

隊長「国王様からの質問である!!答えろ!!」

国王「・・まぁ良い」

魔法剣士「・・アレは鳴き声なんかじゃない」

国王「ほう・・では何と」

魔法剣士「魔法か何かが・・共鳴する音だ」

国王「共鳴するとな?さてどのようにすれば共鳴を起こせるのか?」

魔法剣士「右手と左手で同じ魔法を蓄えると、その中間で共鳴音が鳴る」

国王「うむ良く分かった」


隊長(国王様・・・策が御座います)ヒソヒソ

国王(申せ)ヒソヒソ

隊長(こやつらを終わりの国への密偵に使うのは如何でしょう?)ヒソヒソ

隊長(あと1名衛兵隊の中から従士を付け監視の役をさせます)ヒソヒソ

国王「あれほどの騒ぎの中、なかなか不振に気付ける物ではないなハハ気にしなくて良い」

国王「して3名・・いや4名か」

剣士「4名?」

国王「そなたらは相当に腕が立つと聞いておる」

国王「実は終わりの国への密偵を願えんか?もちろん謝礼は十分用意する」

国王「終わりの国とは連絡が途絶えて久しい。密書を届けてもらいたいのだが・・・やってもらえんか?」

剣士「そういう大事な役目を私達に任せて良いのでしょうか?」

国王「今は、軍備の増強と安定を謀りたいのだ。少数精鋭が望ましいと考える」

レンジャー「それは願っても無い話だが・・魔法剣士お前は良いのか?」

魔法剣士「・・・・・」

レンジャー「まぁ連れて行こう!良いよな?剣士?」

剣士「僕は構わないけど・・残りのあと一人は?」

隊長「精鋭兵!!来い!!」

精鋭兵「ハッ」スタスタ

国王「おぉ丁度良い。精鋭兵・・・名を申せ」

精鋭兵「ハッ戦士と申します」

レンジャー「おぉ戦士・・お前だったのか・・」

国王「話は聞こえておったな?」

戦士「ハッ」

国王「では戦士!!お前を剣士達一行の従士に任命する。これより精鋭兵の任を解く」

国王「さて4名・・やってくれるな?」

剣士「わ・わかりました」ハハァー

国王「では剣士達一行の旅立ちを全力で支援する事を約束する」

国王「執政!!良きに謀らえ!!丁重にな」

執政「かしこまりました」

国王「4名!下がってよいぞ」

剣士「はい」スク

魔法剣士「・・・」スク

レンジャー「はい」スック

戦士「ハッ」スク


スタスタスタ


隊長「戦士!!旅立つ前に私の所へ尋ねに来い!従士の任務を説明する」

戦士「ハッわかりました」ビシ


ドスドスドス


剣士「お?闘士。僕達は謁見終わったよ」

闘士「隊長!」モジモジ

隊長「!!闘士そこで待て」

隊長(国王様・・取り込みの最中ではありますが部下の昇格をさせて頂きたく・・)

国王「アレか?・・・丁度良いここで辞令を済ませよ」

隊長「ありがとう御座います」

隊長「闘士!!許可が出た!入れ」

闘士「ハイ!失礼します」ドスドス

隊長「国王の面前だ!無礼はするな・・よし」スタスタ

隊長「闘士!衛兵の任をただ今を持って解除する。これより精鋭兵として国王様をお守りする任へ付け!」

隊長「はははは・・はい!!」ビシ

隊長「お前の持ち場はソコだ!!謁見の間の外を巡回しろ!!・・・フフ大抜擢だぞ精進せい!!」

闘士「ハッ」ビシ ドスドス

国王「・・・では隊長!引き続き対策会議を行う」

隊長「ハッ」

---数分後---

ドタドタドタ

衛兵「隊長は謁見の間に居られるでしょうか?」

精鋭兵「んむただ今会議中である・・どうした?」

衛兵「勇者の姿が見当たりません!」

精鋭兵「なぬ!城内は探したのか?」

衛兵「はい!どこにも見当たりません」

精鋭兵「執政殿!!執政殿ぉ!!」


ガチャリ


執政「なんの騒ぎだ?会議中であるぞ」

精鋭兵「勇者の姿が見当たらないとの事!城内は捜索済みだそうです」

執政「少し待て」


ガチャリ スタスタ

---

執政「国王様、隊長殿・・取り込み中失礼しますが・・勇者の姿が見当たらないと衛兵より報告が・・」

国王「なんと!!それはまことか?手負いだった筈だが」

隊長「私の部屋で朝までは横になっておりました・・・」(思ったより気が付くのが早い)

国王「衛兵を通せ」

執政「かしこまりました」スタスタ

国王「会議はこれにて中断だ隊長」


ガチャリ


執政「衛兵!入って報告せよ」

衛兵「失礼します・・・隊長の部屋より勇者の姿が無くなったとの報告を受けました」

衛兵「メイドが食事を運びに行った際に、居なくなったのに気付いたのが10分程前。荷物も無くなっています」

衛兵「その後城内と町を捜索していますが、未だに見つかっておりません」

国王「勇者は手負いだ・・遠くへは行けまい」

衛兵「・・・その・・馬が1頭居なくなっています」

隊長「なにぃ!!」(1頭?)

国王「馬が外に出る為には城門を通らなければならんが門番は何をしてた?」

衛兵「それは分かりません・・」

衛兵「あと・・・その・・・・」

国王「申せ」

衛兵「1人・・衛兵が居なくなりました」

隊長「・・誰だ!!」(芝居が通じるか)

衛兵「僧侶です」

精鋭兵「!!!!!!!」

国王「僧侶が勇者を連れ出したと言うか?」

隊長「国王さま・・それなら馬2頭居なくなる筈です」

国王「勇者が僧侶を連れ出したと言うか?・・・動機がよく分からんな」

隊長「僧侶の荷物はどうなってる!!」(上手く行きそうだ)

衛兵「僧侶の所持品はすべて宿舎に残っています」

隊長「連れ去られた線が強いかと・・」(フフフ)

ガタン!


精鋭兵「つ、連れ去られただって・・・あの偽勇者め」ギリリ

国王「ほう・・丁度良い!新任に良い任務が出来たな」

隊長「・・よし精鋭兵!!勇者及び僧侶の捜索はお前が指揮を取れ」(さてお前に行き先が読めるか?)

精鋭兵「承知しました!!必ずや連れ戻して参ります!!失礼します」ドスドス

精鋭兵「衛兵!人駆を集めろ・・20名だ!!」

衛兵「はぃぃ」


国王「さて隊長よ・・・わしは少し休む。お前は自分の任務へ戻れ」

隊長「ハッ」

国王「例の件・・抜かるなよ?」

隊長「承知しております!では!!」スタスタスタ

---抜かりの無い王だ・・そんなに人が信用できないのか---

---城門前---

精鋭兵「馬の準備はまだか!?」(ほんの数時間前)

衛兵「6頭しか許可されませんでした」

精鋭兵「んむ?これは馬の蹄の跡か?おい衛兵!!誰か分からんか?」(僧侶の身に何が)

衛兵「・・分かりません・・争った跡の可能性もあります」

精鋭兵「ここで争うと人目に付くだろう・・・まてよ・・人目か」(このまま北に行けば人目には付かんな)

衛兵「はぁ・・・」

精鋭兵「ようし!2名は乗馬して北にある森の街まで行って捜索しろ」

衛兵「ハッ」

精鋭兵「もう2名も乗馬し西の国境まで捜索」

衛兵「は」

精鋭兵「次の2名も乗馬して南の港町へ向かって捜索しろ」

衛兵「ういさ」

精鋭兵「10名は徒歩で城周辺と町の捜索に当たれ」

衛兵「ハイッ」

精鋭兵「残りの者は馬を調達してきてくれ」

精鋭兵「乗馬組みは伝書鳩を忘れるな!!手がかりを見つけたら早々に飛ばせ!」

精鋭兵「では散開!!」



---フフ上手く逃げろよ勇者---

---林道---

パカラッ パカラッ ブルルル ブヒー

勇者(馬が疲れてきた様だ・・少し速度落とすか)

グイ ブルル パカ パカ パカ

勇者(日が暮れる前に寝床を探さないと・・・野宿になるかな)

ぐぅぅぅぅぅ

勇者(朝から何も食べてないな)ゴソゴソ

勇者(乾し肉とパンだけか・・・2人だと今日の分しか無いな)

僧侶「ううぅぅん・・・たいちょーむにゃ」スピー スピー

勇者(紐で縛られてると下手に動けんな)

さわさわわ

勇者(川が近い・・よし魚が取れる)

---川辺---

僧侶「ふぁあ~~あ~んんんんあれ~?ここどこだろ~」

勇者「お!起きたかい・・よっし!!捕れた」パシャパシャ

僧侶「なんかチョッと暗いかも~ここはどこ~?」

勇者「あぁもうすぐ日が暮れる・・今日はここで野宿だ」

僧侶「ふ~ん今何してる感じ~?」

勇者「魚捕ってる」

僧侶「なんか楽しそ~う私もやろっかな~ウフフ」

勇者「日が暮れる前に火を起こそう・・手伝って」テキパキ

僧侶「何すればいいの?」

勇者「火魔法とか使えないかな?」

僧侶「オッケーやってみる」

勇者「そこの枯葉に火を付けてみて」

僧侶「できるかな~?火魔法!」ポ

勇者「お!十分!フーーーフーーーー」メラ

僧侶「私天才かも~ウフフ」

勇者「僕は魔法が使えないから火をおこすのにいつも苦労するんだ」

僧侶「火魔法はじめて使った~ウフフ」

勇者「よしコレでよしっと・・ちょっと木を集めてくるから暖まってて」

僧侶「オッケー」

---数分後---

勇者「あれ?僧侶何処行ったかな・・・お~い」

パチャパチャ

勇者「お~い僧侶~・・・・あ!」

僧侶「あ!だめええええ!来ないで~~~見ないで~~」

勇者「ごごごめん・・あっちで待ってる」

(そうか・・暗くなる前に水浴びしておかないと入れなくなるもんな)

メラメラ パチパチ

僧侶「戻ったよ~あ~サッパリした~」

勇者「おかえり」

僧侶「さっきは見たでしょ~~へんた~い」

勇者「いやそんなつもりは無かったんだ・・・」

僧侶「あれ~?コレって寝床になるの~?それとも馬の餌?」

勇者「ベットの変わりだよ。それから明日の朝には馬の餌にもなる」

僧侶「すご~いウフフ~なんか頭良いね~」

勇者「そろそろ焼けたかな」クンクン

僧侶「良い匂い~お腹空いてきたかも~ウフフ」ぐうぅぅぅぅぅ

勇者「焼き魚と乾し肉とパンだ・・・木の実もある」

僧侶「ごちそうだぁ~いただきま~す」パク

勇者「今日は沢山食べて明日に備えよう」

僧侶「なんふぁ・・すふぉく楽ふぃ~ウフフ」パクパク

勇者「じゃぁ僕も頂きます」モグモグ

---夜---

メラメラ パチパチ ゴゥ

勇者「よし!これで一晩火は持つかな」

僧侶「ねぇ勇者ってさ~・・・あ!!思い出した~指令に続きがあったんだ~」

勇者「ん?」

僧侶「指令はねぇ~全部で7つあるんだ~ウフフ」

勇者「あぁ聞かせてくれるかな?」

僧侶「だめぇ~~それは秘密なの~私が順番に指示する~」

勇者「分かったよ・・」

僧侶「指令5:身分を詐称する事・・・ってどういう事かなぁ・・」

勇者「あぁ隊長が勇者である事を隠せって言ってたな」

僧侶「なんでかなぁ?勇者って名乗るとやっぱり面倒が起きる?」

勇者「ん~どうかな・・・でもわざわざ名乗る必要もないかな」

僧侶「じゃぁ名乗る必要が有る時は何って名乗るの~?」

勇者「それは適当に・・」

僧侶「よし!!私が決めてあげる~そうだなぁ・・」


ヒヒヒヒ~ン ブルル


僧侶「そうだ!馬に乗ってるから騎士にしよう!かっこい~~どう?気に入った?」

騎士「あ、あぁそれで良いよ」

僧侶「私は姫で良いかな~?ねぇ」

騎士「ぃあ・・僧侶は僧侶で良いよ」

僧侶「なんかズル~い面白くない~~・・・あれ?ポケットに何か入ってる~なんだろ~」

騎士「???」

僧侶「あ!!忘れてた~コレ騎士の持ち物・・・指輪と豆かな?ハイ・・」

騎士「これは・・・囚人の指輪と・・・なんだこれ?」クンクン

僧侶「うわ~犬みた~い」

騎士「豆では無さそうだ・・でもありがとう僕が持っておくよ」

僧侶「その指輪ってどうしたの?大事そうに握り締めてたよ?」

騎士「あの囚人が僕によこした物だよ・・・僕にもどうして渡されたかよく分からない」

僧侶「へ~そうなんだ~でもさぁ~なんかその話退屈~他の話にしよ~よぅ」

騎士「・・・・・」(この子のペースはキライじゃないかな)

僧侶「例えばさ~明日何食べるとかさ~夢のある話をね・・」

(なんか僕も楽しい)

---林道5日目---

パカ パカ パカ

僧侶「・・・・・」

騎士「・・・・・」

僧侶「・・・・・」

騎士「・・・・・」

僧侶「もう飽きた飽きた飽きた飽きた飽きた飽きた飽きたあああああ」

騎士「・・・・・」

僧侶「あとどれくらい?」

騎士「さっきから3分くらいしか経ってないよ」

僧侶「また野宿かなぁ・・暗くなって来たよぅ」

騎士「もうすぐ付くよ」

僧侶「もうチョッとさー元気が出る気の利いた言葉が欲しいな~」

騎士「よし・・今日はごちそうをお腹いっぱい食べよう!」

僧侶「たべるううううううううううううう」

騎士「あったかいベットで一緒に寝よう」

僧侶「ねるうううううううううううううう・・う???一緒に?」

騎士「ははは掛かったな・・だんだん僧侶の扱い方が分かってきたぞ」

僧侶「・・ギッタギタのボッコボコにするよ?・・ウフフ」

騎士「あのね・・・あ!!林の隙間に光が見えた」

僧侶「え!!わーい!どこどこ~?見えな~い」グイ グイ

騎士「ちょちょ・・紐で縛ってるんだからあんまり騒がないで・・」


ヒヒヒヒ~ン ブルル

---森の町---

騎士「まず宿屋を探そう・・ってお~い!待って」

ぴゅー



騎士「・・・まいったなぁ・・どこ行っちゃったんだろ」

僧侶「こっちこっち~!!」

騎士「ちょっと待ってよ、はぐれちゃうだろ~」

---森の町の宿屋---

ガチャ カランカラン

店主「いらっしゃいませ森の町の宿屋へようこそ」

僧侶「ねぇねぇ今人違いされちゃった~ウフフわたし何処にでも居る顔かな~?」

騎士「部屋は取れたかい?」

僧侶「オッケーお勘定は騎士が担当ね~ウフフ」

騎士「分かったよ」

店主「あら騎士さん?お久しぶりのご来店ですね」

騎士「え?・・・人違いじゃ?・・」

僧侶「アレレ~?騎士はここに来た事あるの~?」

騎士「いや・・」

店主「お二人の事は良く憶えていますよ。その節は色々とお世話になりました」

騎士「あの・・」

店主「今ではあの娘も大きくなりまして隣の酒場で働いています」

騎士(ややこしくなりそうだからここは話を合わせよう)ヒソヒソ

僧侶(オッケー)

店主「お二人はあの時からお変わりは無いようですね」

騎士「・・あ・はい」

店主「4~5年ぶりになりますかねぇ・・あの後大規模な魔女狩りがありましてね」

騎士「魔女・・」

店主「2年ほど前に例の塔を王国が跡形も無く破壊して行かれました」

騎士「・・あ、あ~そうですか」

店主「また明日にでも見に行ってみるのも良いですね」

僧侶(ねぇ早く~)ソワソワ

店主「あら失礼しました。話が長くなってしまいましたね。お部屋までご案内します」

僧侶(あのおばちゃんボケてるのかなぁ)ヒソヒソ

騎士(・・そうかもね)ヒソヒソ

店主「こちらへどうぞ」

店主「こちらのお部屋になります。お食事はどうされますか?」

僧侶「ごちそうが食べた~いウフフ」

店主「分かりました。のちほど沢山ごちそうをお持ちしますね」

僧侶「わ~い。ひさしぶり~ぃ」

店主「ではごゆっくりおくつろぎ下さい」スタスタ

騎士「じゃ少し休もうか」



ガチャリ バタン

騎士「え・・・・」

僧侶「な~に~?」

騎士「これってどういう風に寝るの?」

僧侶「私がベットで~・・・アレ?」ギシ

騎士「ちゃんとベット2つ用意してって言った?」

僧侶「ちゃんと言ったよ~ベットをダブルでお願いしますって~」

騎士「・・・あのねダブルの意味分かってる?」

僧侶「ふたつ?」

騎士「・・・・ん~~~こうしよう・・今から部屋を変えてもらおう」

僧侶「ん~なんか・・めんどくさ~い。もうくつろいでる~」

騎士「わ、わかったよ。くつろごう」

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