日本「私はいつだって 日本 ですよ。」(137)

 ss初挑戦です。
書き溜め無し、文才無しと無い物尽くしですが、
皆さんの「暇つぶしの1つ」に成れれば幸いです。
完結目指して尽力します。




 ザザーン・・・ザザーン・・・。


イギリス「ほほ、今日も天気は曇りがち、打ち寄せる波も荒いですなぁ。」

イギリス「まったく。これでは今日も船の定期便は欠航かも知れませんね・・。」

イギリス「仕方ない。今日もこちらで一晩過ごすことにしましょう・・・。」

イギリス「と決まれば早速今夜の宿を・・・・おや・・・・・?」


 1人の女性が小さな漁船から降りてくる。漁獲した魚を、1人でせっせと港に揚げている。


イギリス「あれは・・・日本さんではないですか。漁からの帰りでしょうか。」

イギリス「まさかこの荒れた海に・・・!?信じられませんねぇ・・・。」

イギリス「しかし、あんな大きな荷物を1人で、わたくしめも手伝わなければ・・・!」




イギリス「やあ、日本さん。ごきげんよう。」

日本「あ!イギリスさん。どうもこんにちは・・・。すみません・・・こんな格好で・・・。」

イギリス「いえいえ!お気になさらず!ところでどうでしたか?今日は?」

日本「ええ・・・いつも通り・・・とでも言っておきましょうか・・・。」

イギリス「ほお、それはなにより、どれ、わたくしめもお手伝い致しましょう。」

日本「ええ!?悪いですよ!そんな・・・・。」

イギリス「いえいえ、レディにこんな力仕事をさせるわけには・・・。」

 ズシイィッ!!

イギリス「!!??」

日本「・・・・・。」

イギリス「ほほ・・・なんの、これしき・・・。」

日本「・・・イギリスさん、無理しないでください。私が運びますから、ほら、せっかくのスーツが・・・。」

イギリス「うう・・・紳士として情けない・・・。申し訳ございません・・。」

日本「いえいえ・・・お気持ち、とても嬉しいですよ!」ニコッ

イギリス「・・・・・ありがとうございいます。」

日本「こちらこそ。」

イギリス「・・・では、これにて失礼いたします。」

日本「道中お気をつけて!」

イギリス「ありがとうございます!良い一日を!」




 日本は漁の後片付けを済ませると、小さな和式の家―日本の家―に帰った。

 
日本「ふう・・・やっぱり着物は着ていて落ち着きますね。」

日本「少し漁の疲れがとれませんが・・・まあ、動くのに不便はありませんから・・。」

日本「さて・・・《2人のための》昼食を作るとしますか・・・。」

トントントントン・・・・。

ザッ、ザッ、ザッ・・・・。

日本「・・・・。」




 
日本「さあ、魚も焼けました。」

日本「今日の味噌汁は、少し濃い目ですし・・・。」

日本「《2人》も満足してくれるでしょう・・・。」

 日本はその昼食を、一軒の豪邸に運び込んだ。

日本「お待たせしましたー。昼食ですー!」


中国「やっと来たアルか。」

韓国「いつもより5分遅いニダよ!!」




日本「まあ、そう言わずに・・・どうぞ召し上がれ。」


中国・韓国  モグモグ・・・パクパク・・・。

日本「・・・・・。」

 ガシャン!!

日本「!!?」

韓国「味が薄いニダ!!なんか、食べてる気がしないニダ!!」

中国「・・・もっと味が付けられぬのか?」

日本「ええ!?そんな・・・。」



 
日本「これでも、かなり以前より味をつけて・・・。」

韓国「これだから日本食は満腹にならないニダ!!ほかにもっと何か作れないのか!?」

日本「いえ・・・作ることなら出来ますが・・・・。」

中国「我も薄味には飽きたアル。こんばんは日本食は避けて欲しいアルな。」

日本「・・・・・・。」ギュッ

日本「・・・・・分かりました。」



 
 中国・韓国邸からの帰路。
 
日本『・・・どうして?』

日本『あの二人は・・・どうして・・・?』

日本『《あの時》はあんなに話を聞いてくれたのに・・・・。』

日本『最近ずっと・・・会話が一方的・・・。なぜ・・・・?』


 ・・・[私が悪いから。]・・・・・


日本『・・・嫌な物を・・・思い出してしまった・・・。』ギュッッ


??「日本さん!!」

日本「ひゃあ!!??」




台湾「あははは!!日本さん変な声~~~!!」

日本「た、台湾ちゃん!?な、いきなり・・・やめてくださいよ!!」

台湾「えへへへ・・・日本さんが、気難しい顔してたから、つい・・・。」

日本「・・・もう・・・」クスクス

台湾「あ!日本さん笑った!!やったね!!大成功!!!」

日本「はいはい、成功ですよ・・・。帰りましょうか。夕飯までには時間があります。私の家に行きますか?」

台湾「行きたいですーー!!だって日本さんの淹れてくれる緑茶美味しいですもん!!」

日本「はいはい・・・(笑)ちゃんと用意しますよ・・・!」



 
 日本は、台湾と2人で自宅に戻った。

台湾「わー!日本さんの部屋ー!畳の匂いがするぅ!!」

日本「当たり前でしょう(笑)?そこで待っていてください。今、お茶を淹れますから。」

台湾「はーい!」

サッ、サッ・・・

日本『台湾ちゃん、あんなに明るく振舞っているけど、本当は私のことを気遣ってくれて・・・。』

日本『・・・本当に、情けないわね。私。もっとしっかりしなくちゃ。』

日本『・・・せめて、台湾ちゃんがいるときは、《あの2人》のことは忘れて・・・。』


台湾「日本さん・・・。」

日本「はい?なんでしょうか?」

台湾「《あの2人》のこと・・・・・嫌いじゃないんですか?」

 ピタッ・・・。

日本「・・・・・え?」



(笑)はやめた方がいいよ
「~~」ニコッ
くらいにしたほうが

 
台湾「辛くないんですか?あんなに酷く言われて・・・。」

日本「台湾ちゃん・・・?」

台湾「わたし。今日も、韓国君が、日本さんの悪口をみんなに言いふらしてるのを見たんです。」

日本『(今日も)・・・。』

台湾「おとといは中国君も・・・。日本さんのいない所で、言いたい放題してるんです・・・。」

台湾「見ててとても辛くて、また、周りのみんなも否定しようとしなくて・・・。」

日本「・・・。」

台湾「・・・わたし、日本さんが、みんなに誤解されたまま嫌われるんじゃないかと思って・・・心配で・・・。」

日本「台湾ちゃん!」

台湾「はっ、はい!?」

日本「・・・お茶がはいりましたよ。」




台湾「え、あ、ありがとうございます・・・!」

 ズズズ・・・。

台湾「・・・ぷはあ、美味しいです!!」

日本「それは良かったです。」ニコッ

日本「・・・台湾ちゃん。心配してくれてありがとうございます。」

日本「でも、もう心配しなくていいんですよ・・・?」

台湾「え、で、でも・・・!」

日本「私はいつだって私ですから・・・。ね・・・?」

台湾「・・・・ぅう・・・。」

日本「はい!暗い話はおしまい!もう一杯お茶はいかがです?」

台湾「・・・あ!はい!!喜んで!!」



  
 今夜はここまでにさせて頂きます!(眠気が・・・。)
今日一日、時間があるので、また随時更新したいと思います。

>>14
アドバイスありがとうございます!今後注意します!




台湾が自宅に帰った後。日本は再び中国・韓国邸に出向いた。
邸宅の浴場を掃除するという仕事をするためだ。

日本「さて・・・ササッと掃除を済ませましょうかね・・・!」

 日本は掃除をするために、身支度を始めた。

カラン・・・コロン・・・・。

日本「まず、下駄をここに置いておいて・・・・。」

日本「あ、あと排水溝に流れちゃ困りますから、櫛もここに置いておきましょう。」

日本「大切なものですからね。掃除中に汚しちゃうと嫌ですし・・・。」

 ガラガラッ・・・

日本「さて、お風呂掃除を始めますか!!」

日本「いつ見ても広い浴槽です・・・・・。」ゴシゴシ


中国・韓国「・・・・・。」



 
 掃除開始から1時間後。

 ゴシゴシ・・・ザバーッ・・・・・


日本「ふう・・・やっと掃除が終わりました・・・。」

日本「まったく・・・無駄に広い浴槽で毎日苦労しますよ・・・・・。」

日本「さて、この後は夕食作りにでも取り掛かりましょうかね・・・。」

日本「はあ、何を作りましょうかねぇ・・・。」ブツブツ


 ガラガラッ・・・

日本「・・・・・・。」

日本「・・・あれ?」

日本「下駄と・・・櫛が無い・・・・?」



 
日本「ん・・・どこかに落ちた訳でもないようですし・・・。」ガサガサ

日本「・・・っと、・・・置き場所を間違えても無いようですが・・・。」ゴソゴソ

 ガタン・・・バタン・・・ガサゴソガサゴソ・・・

日本「・・・・・無い・・・。」

日本「・・・中国さんと、韓国さんなら、何か知ってるかもしれませんね・・・。」

日本「取り合ってもらえるか分かりませんが・・・行ってみましょう。」

 タッタッタッ・・・



 
コンコン 日本「失礼します。」

 ガチャッ・・・


中国「・・・?何の用か?」

日本「あ・・2人ともいましたね。」

韓国「ゲームの邪魔しないで欲しいニダ!今いい所なのに!」

日本「すみませんね。ひとつ聞きたいことがあって・・・。」

中国「・・・。」




日本「私の下駄と櫛を見ていませんか?浴槽を洗っている間に、どこかになくしてしまった様で・・・。」

中国「・・・これか?」 スッ・・・

韓国「・・・ああ、これニダね?」 スッ・・・

日本「ああ!それです!何だ2人が持っていたんですね。落し物と勘違いされましたか?」

日本「誤解させてしまってすみません・・・ああ、その下駄と櫛、返していただけます?」

中国「断る」

韓国「嫌ニダ。」

日本「・・・え?」




中国「この下駄は、もともと我の所有物アル。日本のものでは無い筈アルよ?」

韓国「そうそう。この櫛も、ウリのモノニダ。ずっと日本に使わせていて腹が立ってたニダ!」

日本「・・・いきなり何を言い出すんですか?」

中国「理解できぬのか?」

中国「要するに、日本にこの下駄と、そちらの櫛を返す気は無く、むしろ返す必要も無い。と言う事アルよ」

中国「分かったならさっさと戻るがよろしい。」

日本「・・・!?あなた方、そんなことをして良いと思って・・・。」

韓国「黙るニダ!!この《戦犯者》がぁ!!」

日本「・・・っ!?」




韓国「《あの時》のせいで、ウリたちは散々な目に遭ってきたニダ!!」

韓国「日本の大義名分に、ウリたちは操られるまま!!」

韓国「1人でアメリカにケンカを売って、それなのにウリたちまで巻き込みやがって!!」

韓国「今日本がこうしているのも、ウリたちへの《謝罪》が根にあるはずニダ!!」

日本「・・・しかし!!」

日本「私は・・・アジアの皆さんを・・・。」

日本「アメリカや、欧米の方達から酷い扱いをされてきた皆さんを助けるために・・・!」

韓国「んな言い訳は要らないニダ!!!!」





韓国「《あの時》力があったからと言って、ウリたちを服従させて・・・!」

韓国「全部日本のせいニダ!!アジアのみんなは、深い傷を負ったニダ!!」

日本「・・・それは・・・私だって・・・。」

日本「・・・私だって反省しています!!だから今こうして・・・。」

日本「それに、もう過ぎたことなんです。アジアの皆さんも、もう許してくれている・・・。」

韓国「日本のような、《戦犯者》を、許してくれる奴なんざ1人もいるわけ無いニダ!!」

日本「!?」




韓国「日本を許す奴なんか・・・《戦犯者》を許す奴なんかいないニダ!!」

韓国「・・・みんな、日本を憎んでいるニダ・・・!!」

日本「・・・そんなはず・・・。」

中国「もう良いだろう。韓国。口が過ぎているぞ。」

日本「・・・・・・。」

中国「戻るがよろしい。夕飯は我が代わる。」


日本「・・・・・。」




 日本の自宅への帰路。海岸沿いにて。


日本「・・・。」

 韓国『・・・みんな、日本を憎んでいるニダ・・・!!』


日本『何度もこの言葉が、頭の中をよぎっている・・・。』

日本『私には・・・争いを巻き起こした私には誰も味方が居ないのでしょうか?』

日本『・・・ただ私は、争うことを好んでアメリカに挑んだ訳ではないのに・・・。』

日本『私は・・・アジアの希望となるために・・・。』

日本『・・・お父様の夢を、継ぐために・・・。』

日本『そのために・・・。』




 日本「《あの時》・・・・。私はお父様と一緒に・・・。


 
大日本帝国『日本よ・・・。』

日本『はい、お父様。』

大日本帝国『お前に・・・私の夢を託したい。』

日本『夢・・・?』

大日本帝国『ああ、肌の色に関係なく。私達アジアの人々が、人として対等に欧州の人々と話し合える世界を作る事。』

大日本帝国『アメリカ達の・・・彼らのアジアにおける支配の呪縛を解く事・・・。』

大日本帝国『そして、今のアジアを、未来にわたって繁栄させる事・・・。』

大日本帝国『それが・・・私の・・・大東亜共栄という夢だ。』




日本『大東亜共栄・・・。』

大日本帝国『ああ。私は、その先駆者として、アメリカに挑みたいのだ。』

大日本帝国『・・・しかし、もう年老いた私のこの身体では、あの若い力には到底敵わない。』

大日本帝国『・・・日本よ・・・辛い思いをさせてしまうということは重々分かっている。』

大日本帝国『私も、愛しき娘にこんな願いをするのは馬鹿げていると分かっている。』

大日本帝国『だが・・・どうか私の願いを聞いて欲しい・・・。』

大日本帝国『アジアの・・・希望となって欲しい・・・。』



 
日本『・・・もちろんです。お父様。』

日本『私は、お父様をいつも尊敬していました。』

日本『世界を驚かせ、欧州の支配が進む中でも、ずっとお父様は自身を、私を守ってくださった。』

日本『お父様には言葉で表せないほど感謝の気持ちで一杯なんです。』

日本『今、その恩返しが出来るのならば・・・。』

日本『私は、・・・お父様の夢を、継がせていただきます・・・!』

大日本帝国『・・・娘よ・・・!』




 ・・・・。

日本『・・・お父様は、その後、ゆっくりと息を引き取られた。』

日本『そして私は、お父様の後を継いだ。』

日本『お父様の名を借り、《大日本》として、アジアの希望の光と成るために立ち上がった。』

日本『アジアを開放させること・・・それが私に課せられた使命と信じて・・・。』

日本『周りのみんなも、そんな私に力を貸してくれた・・・。』

日本『・・・でも、現実は甘くは無かった。』

日本『・・・私は、アメリカに勝つことは出来なかった。』




日本『意識が戻ったとき、私は、白い軍服ではなく、アメリカのパジャマを着て、点滴を打たれていた。』

日本『私は、皮肉にも、アメリカに助けられたらしい。』

日本『それを知ったとき。私は、私の中で何かが崩れ去った音がした気がしたのを、よく覚えている。』

日本『私は、それ以来アメリカに挑んだことは無い。』

日本『むしろ、アメリカに支えられてしまった。』

日本『《・・・あの時の》私は、死んでしまった。』

日本『お父様の夢を、叶える事が出来なかった・・・。』




 ザザーン・・・ザザーン・・・

日本「あれから何月と経ったでしょうか・・・。」

日本「私のこの傷は、一生、治ることは無いのでしょうか?」

 ザザーン・・・ザザーン・・・

日本「・・・答えてもらう必要も、無いのかも知れませんね。」

日本「私には・・・もう誰も・・・。」


??「あ、やっぱり日本ちゃんね!?」

日本「・・・?」




ロシア「やっぱり!海岸じゃあ、その着物が目立つからねぇ。」

日本「・・・ロシアさんですか・・・。お久しぶりです。」ペコリ

ロシア「そんなにカタくならないでよ!それにしても着物、いいわねぇ・・・大和撫子ってヤツ!?いつ見ても素敵だわぁ・・・。」

日本「・・・ロシアさんも、見目形とてもお美しいですよ・・・。」

ロシア「あまり言わないで!!恥ずかしくって全弾装填ロシアンルーレットしたくなっちゃうじゃない!!」パタパタ

日本「ははは・・・。」

ロシア「・・・ああ!ところでさ。」

日本「・・・はい?」




ロシア「少しさ・・・話がしたいんだけど・・・?」

日本「話・・・?」

ロシア「分かってるでしょ?《あの件》について、まだスッキリとした答えが出てないじゃない。早く決めたほうがお互いいいと思うの。」

日本「・・・・・・。」

ロシア「時間あるかしら?少し場所を変えて・・・。」

日本「・・・ごめんなさい。ロシアさん。」

ロシア「・・・?」

日本「今は・・・話しあう気になれません・・・。」

ロシア「・・・・・・・・・・・・・・。」

ロシア「・・・・・うん。分かったわ。」




日本「ごめんなさい・・・本当に。」

ロシア「いいのよ!また近いうちに話しましょう。」

ロシア「疲れが出てるのかしら?ゆっくり休みなさいね・・・。」

日本「お心遣い感謝します。・・・・・では。」

ロシア「またね・・・!」


ロシア「・・・・・。」

ロシア「さっきの日本。あきらかに目が死んでた。」

ロシア「・・・何かあったのかしら・・・?」



 
 すこし休憩します・・・。
再開は夕方ごろになるかと思います。
なるべく早めに更新するよう努めます。





 ザザーン・・・ザザーン・・・ビュウッ・・・ゴゴゴ・・・

日本「・・・波だけでなく、風まで強くなってきましたね。」

日本「私の船にでも乗ろうと思いましたが・・・これではすぐにひっくり返ってしまいますね。」

日本「仕方ないですね。今日は帰りましょう・・・。」

 ザザー・・・ザザーン・・・

日本『・・・船に乗って、何処へ行くつもりだったのだろう。私。』

日本『何処に行っても、私の立場は何も変わらないというのに・・・。』

日本『いや、いっそ、変わらないのなら、せめて気が楽になる事を望んでいるのかも・・・。』

 ビュウウウゥッ!!

日本「あっ!?」ぶわっ


 ドボォン・・・
 ブクブクブクブク・・・・・





日本「ん・・・・・。」

日本「ここは・・・何処でしょうか?」

日本「・・・・・真っ暗で、よく見えません。」

日本「自分の姿が確認できるほどですね。何も・・・見えない・・・。」

日本「海に沈んでしまったと思っていたのですが・・・ここは・・・。」


??「お前のせいだ。」

日本「・・・・?」

??「あなたのせいよ!」

日本「!?・・・・・だ、誰ですか・・・・?」

??「・・・・・お前が、悪いんだよ!!日本!!」




日本「だ、誰ですか!?・・・何処にいるんですか!?」

??「お前が争いを生まなければ!!」

??「あれほど傷付くことなんて無かったのに!!」

??「従わされる者の苦しみが分かるのか!?」

日本「!?・・・ちがいます・・・違います・・・!」

??「どうせ世界の上に立ちたいとでも思ってたのだろう?」

??「身の丈に合わない夢を語って・・・。」

日本「・・・違うんです・・・誤解です・・・。」




??「あなたのせいで、私達は・・・!!」

??「日本のせいだ!」

??「責任取りやがれ!!」

??「世界に向けて謝罪しろ!!」


日本「・・・ごめんなさい・・・。」

日本「ごめんなさい・・・ごめんなさいごめんなさい!!」

日本「謝りますから・・・だから・・・。」

日本「どうか・・・許して・・・。」



 
??「迷惑を掛けているのに、よくも今まで・・・。」

日本「ごめんなさい・・・どうか・・・・。」

??「・・・なんて醜い姿だ。」

??「見なよ、あの着物。血で真っ赤だぜ・・・。」

日本「え・・・?」

 ベタァ・・・

日本「な・・・なに・・・これ・・・!?」

??「あんな姿でよく人前に出られたものだ・・・。」

??「あわれなものね・・・。」

日本「あ・・・い・・・・い・・・・いや・・・・・ぁ・・・・。」



 

日本「イヤあああああああああああぁぁぁぁぁっ!!!!!!!」ガバッ!!

台湾「・・・!!日本さん!!」

日本「はあっはあっはあっ・・・・っはあっ・・・はあっ・・・!」

台湾「日本さん!大丈夫ですか!?」

日本「・・・・・台湾・・・・ちゃん・・・?」

台湾「・・・・よかったあああああ~~~~!!!」




日本『・・・今のは・・・夢でしたか・・・。』

台湾「日本さんが沖で倒れているのを、ロシアさんが見つけてくれたんです・・・!」

台湾「わたし、多急ぎで駆けつけましたよ!!」

日本「・・・そう・・・でしたか・・・・・。」

台湾「ああ!・・・ごめんなさい、お部屋、勝手に借りてしまいましたが・・・。」

台湾「でも!日本さんが目を覚ましてくれて!!本当に良かった・・・」

日本「台湾ちゃん。」

台湾「っ・・・・はい?」

日本「もう・・・無理しなくていいんですよ?」

台湾「・・・はい?」



 
日本「もう、無理して私に親切にならなくたって、いいんですよ?」

日本「私なんかに・・・親切なんて・・・・。」

台湾「・・・な、何言ってるんですか!?日本さん!?」

台湾「わたし、日本さんのおかげで、ずっと夢だった独り立ちが出来たんですよ!?」

台湾「日本さんのおかげで・・・!今のわたしが出来たんです!!」

台湾「だから・・・日本さんに親切なのは、当然で・・・!」

日本「もうイヤなんです!!!」

台湾「!?」ビクッ!!




日本「もう!!誰も苦しめたくない!!誰も傷つけたくない!!」

日本「私が悪かったんです!!すべて・・・何もかも!!」

台湾「日本さん・・・。」

日本「何もかも失ったんです!!信頼も、友情も!!」

日本「もう・・・私には責任しか残っていないんです・・・!!」

日本「私なんて・・・あのまま海に沈んでしまえば良かっ・・・」

 パシィッ!!!

日本「・・・っ!?」




台湾「・・・・。」

日本「た・・・いわ・・・ん・・・ちゃ・・ん?」

台湾「・・・に・・日本さんの・・・。」

台湾「・・・・ぅう・・・!」ブワッ

台湾「日本さんの・・・・ば、バカぁぁぁっ!!!!!」

 ガタン!! タタタタタタタ・・・・・

日本「台湾ちゃん!!」


日本「・・・・・。」ホロッ

日本「私は・・・・なんて愚かなんでしょうか・・・大切な人まで・・・。」ポタポタ・・・

日本「・・・ぅうっ・・・ぐすっ・・・・ぅうううっ!・・・・。」ポタポタ・・・




 ザザーン・・・ザザーン・・・

日本『・・・また来てしまいました。』

日本『次は、さすがに、誰も助けには来ないでしょうね・・・。』

日本『今なら・・・誰にも気付かれずに・・・。』

 ピピッ・・・カシャッ!!

日本「!?」

アメリカ「ッくう~~!!イイねえ~~!!海に思い耽る日本!!画になるヨ~~~!!」

日本「・・・アメリカ・・・。」ユラッ・・・

アメリカ「オウno!! stop!!許して!!誤解だヨ!!」



 
アメリカ「ok!!分かった!日本立会いのもとで、今の画像データ削除するから!!だから許して!!」

日本「・・・構いませんよ。残していても。」

アメリカ「ok!じゃあバッチリ残すよ!!・・・・って、・・・what?」

日本「私の最後の写真になるかもしれないですし。残して下さるなら、そちらのほうが嬉しいのですが・・・?」

アメリカ「・・・最後の?」

日本「ええ。私はもう、この海の泡とでもなって、消えようと思いますから・・・。その写真、大切にして頂きたいんです。」

アメリカ「日本・・・・。」


アメリカ「・・・《人魚姫》、読んでそんなに感動したのかい?」

日本「・・・・・・。」




 ザザーン・・・ザザーン・・・

アメリカ「なんだそう言う訳じゃないのか~~」hahahaha!!!

日本「・・・よくのんきに笑っていられますね・・・。」

アメリカ「ハハッ、sorry・・・ジョークだと思ってさ!面白いなと思ったんだよ!」

日本「・・・冗談。と言うんですか・・・。」

アメリカ「だってさ、日本がそんなことする筈無いじゃん!身投げなんてさぁ!」

日本「・・・これを見てもですか?」

アメリカ「of course!一応、meの日本のイメージでは、日本はそんなことする奴じゃ無いって思ってるさ!」

日本「・・・・・。」




アメリカ「・・・今の、真面目に言ったつもりなんだぜ?」

日本「・・・珍しいですね。ジョーク大好きのアメリカが真面目だなんて・・・。」

アメリカ「impossible!!meだって時にはcoolに決めるよ!?バカにしないでおくれよ!!」

日本「・・・失礼いたしました。」クスッ

アメリカ「あ・・・。」

日本「・・・・どうかしましたか?」

アメリカ「いいや・・・日本が、やっと笑ったからさ・・・。」

日本「えっ・・・・・?」




 ザザーン・・・・・・ザザーン・・・・・・

アメリカ「なあ日本・・・。」

日本「・・・何でしょうか?」

アメリカ「・・・《あの時》のこと・・・まだ覚えてるよな・・・?」


日本「・・・・はい。」

日本「・・・忘れたくても、忘れられませんよ・・・・・。」




日本『《あの時》・・・。私が、《大日本》では無くなった時・・・。』


アメリカ(当時)『・・・・いい加減、諦めろよ・・・。』

アメリカ『もう大日本に勝ち目は無いんだ!!大人しく降参しろ!!』

大日本(当時の日本)『なら・・・私達から、アジアから手を引け!!』

アメリカ『それは無理な注文だと言っただろ!!何度言わせる気だ!?』

大日本『何度でも言わせてやる!!アジアの皆は、お前達の手先にはならない!!』

大日本『私は・・・私はアジアの希望となって・・・!お前達からアジアを解放させる!!』

アメリカ『・・・アジアの希望・・・!?アジアの解放・・・?』

アメリカ『いつまで経ってもそればかり・・・・。』

アメリカ『・・・ヒーローごっこも、いい加減にしろおおおおお!!!!!!』

 パアァン・・・・

大日本『・・・・ぁ・・・。』



そしてヒロシマナガサキに神の懲罰が下り倭猿のバーベキューが出来ましたとさ
メデタシメデタシ^^

━━━━━━━━韓━━━━━━━

・・・よりも、……の方が良いと思う。まぁどちらでも構わんが


イギリス(当時)『アメリカ・・・!?それは使うなと・・・!』

台湾(当時)『だ・・・大日本様・・・!?』

フィリピン(当時)『だ、大日本殿!?』

 大日本の胸元が、赤く染まる。白い軍服からは、その色は更に目立っていた。

大日本『ぅう・・・・アメリカ・・・・。』ガクッ

アメリカ『・・・うわあああああああ!!!!』

 パアァン・・・!

大日本『ぐうっ・・・!?』

イギリス『もう止めるんだアメリカ!!その銃を放せ!!』

アメリカ『・・・・!!』

台湾『大日本様・・・大日本様!!』

大日本『う・・・・・おと・・・・さ・・・・ま。』

  ・・・バタッ




台湾『大日本様!!』

大日本『……。』



日本『私は、アメリカの銃弾を2発受け、そして倒れた。』

日本『意識が無くなる最後まで、台湾ちゃんが私の名前を叫んでいた事はよく覚えている。』

日本『そうして幕が下りた日……大日本が死んだ日……。』



ザザーン……ザザーン……

日本「本当…嫌な思い出ですよ…。」

アメリカ「……だよな……。」




>>65
 確かに・・・よりも……のほうが違和感が無く、見やすいですね。
  アドバイスありがとうございます!


アメリカ「……でもな、日本。」

日本「はい……?」

アメリカ「meから見るに、日本は、本当に彼らのヒーローだったのかも知れない。」

日本「……そんな事ありません。私はただの…。」

アメリカ「あの時、みんなすごい顔してたんだよ。」

アメリカ「顔しわくちゃにして泣いてる奴ら、すごいケンマクでmeを睨む奴もいた。」

アメリカ「どれもみんな、meに見せたこと無い表情ばかりだった。」

アメリカ「いつもmeには、無表情しか見せなかったからね。」

アメリカ「そのとき思ったね。」

アメリカ「『ああ、こいつら、そんなに日本を信じてたんだな。』ってさ。」

日本「……。」




アメリカ「また日本も、常に堂々として、彼らに頼られるのも無理は無いと思っていたさ。」

日本「………でも…。」

アメリカ「でさ、もし、もうあの時の日本が死んだ。ッて言うなら。」

アメリカ「今ここでさ、身投げする必要無いんじゃないか?」

アメリカ「それともまだあの時の日本は生きたままなのか?」

アメリカ「answerが欲しいんだ。日本。」

日本「……。」

日本「…私は、日本であって、大日本ではありません。」

日本「もう、大日本は、アメリカの銃弾で死んでしまったのです。」

日本「ここで生きているのは、日本…私なんです。」




アメリカ「…じゃあさ、そこから離れなよ。」

アメリカ「海にdiveする必要ないさ。」

日本「……そうですか。」

アメリカ「yes…」

日本「…分かりましたよ。」

 

アメリカ「…あは。ここまで真面目になったの何日ぶりかな?」

日本「15年ぶりじゃないいですか?」スタスタ

アメリカ「oh yes!そうか~~~…って!!だからmeはそこまでバカじゃないって…!!」

日本「ふふ。これまた失礼しました…!」





日本「…アメリカ…。」

アメリカ「ん?何?」

日本「もし……もう一度…私が《大日本》に戻ったら……どうします?」

アメリカ「……ハハ、どうだろうね、meもどうするか分からないね。」

日本「…そうですよね。私も、どうなるか分かりません。」

アメリカ「だね。お互いサマって事かな?」

日本「まあ……そう言う事ですね。」





アメリカ「ハハ!よく分からない日本だなあ!!」

日本「私もアメリカに対して同感ですよ。」

アメリカ「oh…そうですかぁ…」

日本「ええ…お互い、分からないところだらけです……」

アメリカ「まあ…そんなモンだよ。」

日本「そうなのかも知れませんね。」


アメリカ「……さあ、戻りなよ、日本。台湾も心配してるんだからさ。」

日本「……そうですね…。」

日本「では、また。お元気で。」

アメリカ「see you again!!」


アメリカ「…これで目が覚めたかな?日本…。」

アメリカ「弱い日本なんてさ。meは見たくないよ。」




 休憩挟みます・・・。

もしかしたら日を跨ぐかも知れません。
ここまで読んでくださった皆様、本当にありがとうございます。
終盤に差し掛かっているので、後もう少し、お付き合い願います。



アメリカ「ジャップw」
中国「日本鬼子w」
イギリス「カラーズw」
フランス「モンキーw」
ドイツ「劣等猿w」
韓国「放射能猿w」
台湾「金満豚w」
世界中でバカにされるジャップスwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww


 夜。日本宅にて。

日本「……。」

日本「そう…私は…日本…。」

日本「大日本なんかじゃ無い。私は、日本。」

日本「《あの時》に縛られてばかりで…自分を見失ってた…。」

日本「もちろん、過去から逃げる様なことはしたくない。…でも、だからと言って過去に飲み込まれたくも無い。」


日本「もう一度…」

日本「もう一度…立ち上がらないといけない…。」

日本「今度は、私自身のために…。」

日本「……独り言とは言え、少し恥ずかしいですね…自分のため、だなんて…。」クスクス

日本「さあ、寝ましょう…明日も早いのですから。」

日本「…今日は、怖い夢を見ずに済めば良いですが…。」

  すぅ…すぅ…





日本「……。」

日本「…誰です?」

日本「誰かが…私の名前を呼んでいる……。」

 カッ!!

日本「…!?眩しっ…!!」

日本「………。」

日本「……!」

日本「ここは…雲の上?……向こうに2つ、人影が…。」

日本「誰ですか……?」


日本「……お父様と…あれは…大日本…!?」



他の登場人物は皆男?

ロシア、台湾は女の子だと思った


日本「2人で談笑しているように見えますが……。」

日本「2人は…一体何を話しているのでしょうか…?」

大日本「…日本さん…!」

日本「…!?わ、私に気付いていた!?」



大日本「…日本さん。お久しぶりですね…。」

日本「……。」

大日本「あの……日本さん。」

大日本「どうか、お願いです。」

大日本「私と顔を合わせて、話をさせて貰えませんか?」




>>82
>>83
日本、台湾、ロシアは女性、
  アメリカ、中国、韓国は男性
  です。

忘れ去られたイギリスwww


日本「……。」

大日本「…そんなに、私が醜いですか?」

日本「そんなことは……。」

大日本「でしたら、お願いします。私の顔を、見てください。」

日本「……。」フイッ・・・


日本「……。」

大日本「……。」

日本「…お元気そうで、何よりです。」クスッ

大日本「どうやら同じことを思っていたようですね。」クスクス

日本「ええ…。」



日本・大日本「やっぱり、あなたは私だ。」



くっさいくっさい奇形ジャップw


>>86
 ごめんなさい…!!
 イギリスは紳士です。男性です。
 さらに、回想のみの登場ですがフィリピンも男性です。

イギリス「…作者とは後で話をしましょう…。」





大日本「ねえ、日本さん…。」

日本「はい?」

大日本「その着物…気に入っていますか?」

日本「…これですか…?」

日本「…ええ。素敵な柄で、とても気に入っていますよ!」

日本「大切に、大切に着ています。」

大日本「…良かったぁ…!!」




大日本「それは、いつかアメリカと仲直りしたなら、きっと彼とも付き合いが多くなるだろうと思って、新調したものなんです。」

日本「ええ…そうでしたね。」

大日本「いつか、この堅苦しい軍服を脱いで、新しい着物に袖を通したい。」

大日本「そう、私は思っていました。」

日本「……。」

大日本「…でも、私は袖を通すことは出来なかった。」

大日本「あなたも分かっている通りです。」

大日本「私は《あの時》、死んでしまいました。」




日本「……。」

大日本「…でも、嬉しいんです!」

日本「…え?」

大日本「だって……とても似合っているんですから…!」

大日本「日本さん。着物似合ってます!!とても綺麗です!素敵です!」

大日本「今こうして此処で日本さんに出会えて、そしてその着物姿の日本さんが見れたのです!」

大日本「だから…私も嬉しいんです!」

日本「大日本さん…。ごめんなさい。」

大日本「…日本さん。」 …ギュっ




日本『!?…大日本の手が、暖かい…!?』

大日本「日本さん。」

大日本「どうかお願いです。」

大日本「自分を嫌いになんかならないで下さい。」

大日本「自分を、もっと好きになってもいいんです。」

大日本「今の日本さんは、あまりにも自分を嫌っています。」

大日本「私は、そんな日本さんであって欲しくありません。」

大日本「《私》を好きになれとは言いません。ですが、《あなた》は、好きになってください。」

大日本「それに、あなたを慕ってくれる人も、この世界に必ずいるはずです。」

大日本「その人の想いに応えるためにも………どうか、自分を、愛してください。」




大日本「…これが…私からのお願いです…。」

日本「……。」

 日本は、握っていた大日本の手を、更に強く握った。

日本「…もちろんです。」

日本「私は、確かに自分を卑下し過ぎていたかもしれません。」

日本「それが自身を滅ぼすことになると分かっていながら…。」

日本「《滅ぶことこそ残された道。》とさえ思ってしまうこともありました。」

日本「…でも、そうではない。…まだ道はあります。」

日本「今は、その道を進まなくてはいけないんです。ここで滅んでいる場合ではないんです。」

大日本「…そうです…そうなんです…!」

日本「…ありがとうございます。《大日本》。私は、もう一度、変わります。」




大日本「日本さん!!」スウッ…

 突然、大日本の姿が光に包まれ、それと同時に体が消えかかっていた。

日本「大日本!?」

大日本「…もう、私は必要無くなったんですよ。日本さん。」

日本「そんな…!大日本がいないと、私…!」

大日本「そうですか?…私は心配なんてしていませんよ?」

日本「…どうして?」

大日本「《今の日本さん》なら、大丈夫だって、信じていますから…!」

 最後にそう言って、大日本は光と共に消えてしまった。



 
 大日本が消えた後、大日本の後ろにいた大日本帝国がゆっくりと、日本に歩み寄って来た。
 
日本「……。」

大日本帝国「日本…。」

日本「お父様…。」

大日本帝国「日本よ、立ち上がりなさい。何度でも。ここでお前だけが立ち止まっていてはいけない。もう大東亜共栄は目の前だ。」

大日本帝国「…私の夢を継いでくれて、叶えてくれて本当にありがとう。」

大日本帝国「私は、お前のような子を持って、幸せだ……!」


 カッ!!!



日本「…っ!また光がっ…!?」




日本「……!!」ガバッ

 チュン…チュン…

日本「…夢。…ですよね…。」

日本「……。」カチッ…

日本「いつもより1時間早い起床というのに、頭が驚くほど冴え渡っています。」

日本「あの夢のせいでしょうか…?」

 ガタン、バタン!

日本「空に雲が無い。…今日は、いい天気になりそうですね……。」

日本「……今日は…。」

 ガタン、ガサガサ…ゴソゴソ…

日本「大日本、あなたのことは忘れない。」

日本「今日から、変わって見せます。」

日本「ただ、そのために…。」

日本「少しだけ、力を貸して頂きます……!」




 朝、中国・韓国邸にて。

日本『……。』

日本『進むんだ。前へ…!』グッ


 コンコン… 日本「失礼します。」

 ガチャッ…

中国・韓国「……。」

中国「…何の用か?」

韓国「ウリは今から忙しいニダ。用があるならさっさとするニダ。」

日本「中国さん、韓国さん。」


日本「少し時間を頂きます。…話をしましょう。」

中国・韓国「……。」




日本「…中国さん。韓国さん。あなた方に要求します。」

日本「私の下駄と、櫛を返してください。」

韓国「…へっ…。」

中国「何を言うかと思えば…。」

日本「私は本気です。」

韓国「話にならないニダね。」

中国「全くだ。今更何を言うアルか?」

韓国「いい加減諦めろニダ。あれはウリの物ニダよ。また酷い事言われたくなけりゃ、大人しく帰るニダ。」

中国「…空気が悪くなったアル。外にでも出るか。」

韓国「あ、ウリも行くニダ。」

 ガタン…スタスタ…

日本「……逃げるのですか?」

 ピタッ…

中国・韓国「……。」




日本「あなた達の言うことが正しいのなら、ちゃんと証拠などがあるはずです。」
 
日本「それを私に見せれば、すぐに解決する話なのに…。」

日本「なぜそうもせず自身の主張だけで済まそうとするのですか?」

日本「私は納得出来ません。」

中国「……。」

韓国「こいつ…また言われたいのか!?このはん・・・」

日本「ええ!!そうですよ!」

韓国「っ!?」




日本「私は確かに争いを生みました。だが、それが私の櫛と何の関係が有るんですか!?」

日本「戦犯者の私物なら、奪っても許されるのですか?」

日本「裁判官のオランダが、そう言っていたのですか?」

日本「私は、韓国がなぜそこまで過去にこだわるのか分かりません。」

韓国「だ、黙れニダ!!お前は本当に反省しているのか!?全く誠意が伝わらないニダ!」

韓国「そんな奴の言うことなんか、聞くはずが無いニダ!当然のことニダ!」

日本「誠意とは!?」ガタッ!!

韓国「うおっ!?」ビクッ!



 
日本「私は、あなた達の独り立ちの手伝いをしました。この邸宅だって、私が用意したものです。」
 
日本「ほかにも、私が出来ることは何でもしました。すべて《謝罪》の意味をこめて…!」

日本「それでも、まだ足りないというのですか?」

韓国「……。」

日本「これでもダメなら、私はどうすればいいのですか?」

日本「私は正確な答えが欲しいのです!!」

韓国「…黙るニダぁぁっ!!!!!」

 韓国はそう言うと、目を瞑ったまま、日本の着物に手をかけた。

 ガシッ、 ビリイッ!!!

日本「…っ!?」

中国「韓国…!?」




中国「やり過ぎだ!!韓国…っ!!」ガバッ

中国「日本とは言え、女性の衣服に手をかけるなど…!」

韓国「…う、うわあああああっ!!??」バタン!

中国「……韓国?」

 不思議に思った中国は、その顔を隠していた両腕を、恐る恐るおろした。

 そんな中国の目に飛び込んできたのは、

 驚きのあまりその場に座り込んだ韓国と、

 破けた着物の中から、真っ白な軍服を着た日本がいた。




日本「……。」

韓国「そ、その格好は…!!」

日本「……ただ、自分への戒めのために着ていただけで、見せびらかす様な事はしたくなかったのですが…。」

中国「あれは間違いない…。」

中国「…大日本帝国…!」ギリッ

中国「やはり日本は、まだ暴力によって我らを治めようとしていたのか!?」

中国「もう争いは生まぬと約束しておいて!!我らを騙したのか!?」

日本「違います。」

中国「何!?」




日本「これは見せかけに過ぎません。私には《あの時》ほどの力はもはやありません。」

日本「ですが、私はもう一度立ち上がる決心をしました。」

日本「この服を着ていた…そして、今破けたこの着物が着たくても着れなかった《過去の私》に力を貸してもらって…!」

日本「だから、今、こうして此処に立っているのです。」

中国「…どういう意味か?」

日本「……。」スッ

日本「…2人に伝えます。」

中国・韓国「……。」




日本「あなた達が、もう私を必要としない、《1人の立派な人間》というのであれば…。」

日本「それにふさわしい行動をして欲しい。」

日本「私へ不満があるなら、私に直接話して欲しい。」

日本「私ではなく、周りの方達に陰口で言うことは、陰湿であり、やめるべきです。」

日本「私はあなた達の奴隷でも、保護者でもありません。《日本》です。」

日本「あなた達と、少し関係が深いだけに過ぎません。」

日本「だからこそ…。」




日本「私は今、自分を守るために立ち上がったのです。」

日本「もう、どんな脅威にも以前のように逃げたりしない。」

日本「正面から立ち向かうことにした。」

日本「……だから。中国、韓国も、真正面から私に挑んで欲しい。」


日本「私は…覚悟は出来ています。」



 
中国「……。」

韓国「……。」

日本「…以上。下駄と櫛は、次の機会に…。本来は此処で話に決着をつけたかったのですが、こんな姿では、話が出来ませんから…。」

日本「失礼しました。」

 ガチャッ…バタン…。

韓国「…日本…っ!」ギリギリッ…

中国「……。」

中国『日本が…変わった。…一体、何が日本をあそこまで変えたのだ…?』




日本「はあ……。」スタスタ…

日本「せっかくの着物が…こんなにもボロボロに…。」

日本「大日本に知られると、叱られてしまいますね…。」クスッ

日本「……。」


日本『私は、変われたのでしょうか?』

日本『まだ、大きな変化ではないかもしれない。いや、ぜんぜん変わってないのかも知れない。』

日本『…でも、これは大きな一歩になったに違いない。』

日本『…そう…私がまず信じないと…!』

日本『大日本との約束ですから…!自分を信じる。と…!』




 日本宅にて。

日本「…あれ?」

日本「玄関に…誰かいますね…?」



日本『ずっと戸の前で立っている。私を待っていたのでしょうか…?」

日本「…どちら様?」

台湾「ひゃああ!?」

日本「…台湾ちゃん!?」




台湾「あ…に、日本さん…その…えと…。」

台湾「と…というよりどうしたんですか!?…その服!?」

日本「え?…ああ!これは気にしないで下さい!!」バタバタ

日本「…とりあえず、中に入りませんか…?」

台湾「え…?あ、はい……。」

台湾『日本さん…怒ってないのかな…?』




日本「騒がせて失礼しました。」

日本「今、お茶淹れますね。」

台湾「え?…あ、はい…!お願いします!!」

日本「…ふふっ、台湾ちゃん、このお茶好きですものね…。」サッサッ

台湾「……。」

台湾「…に、日本さん…。」

日本「…はい?」

台湾「その……ごめんなさい!!」




日本「……。」

台湾「日本さんをいきなりぶったりして、わたし、後で後悔して…。」

日本「……。」

台湾「もしかしたら、日本さん、わたしのこと嫌いになったりしてと思って…!」

日本「台湾さん!」

台湾「はっ、はい!?」ビクッ!

日本「…お茶、入りましたよ?」




台湾「あ…ありがとうごさいます…。」

 ズズズ…

台湾「…ぷはあ…いつ飲んでも美味しいです!」

日本「ふふっ…。ありがとうございます。」

日本「…台湾ちゃん。お礼が言いたいのは私のほうですよ?」

台湾「…えっ…?」




日本「私は、自分を疑い。挙句知らぬ間に相手も疑っていました。」

日本「自分には誰も味方しない。なんて勝手に思い込んで…。」

日本「本当に優しい台湾ちゃんすらも、私は傷つけてしまったと、反省しています…。」

台湾「日本さん…。」

日本「…台湾ちゃん。改めて言います。」

日本「…ありがとう。私はこれからも台湾ちゃんを信じます。」

日本「だから…台湾ちゃんも私を信じてくれますか…?」




台湾「……ぅう」ウルウル

台湾「…当たり前じゃないですかぁぁっ!!」ガバッ!

台湾「うわああああん!日本さああああん!!」

日本「台湾ちゃん…本当にありがとうございます…!」ギュウッ…

台湾「…わたし、心配だったんです…日本さんが、もう今までの日本さんじゃ無くなっちゃうと思って…。」

台湾「私が好きな日本さんじゃなくなるのが…恐くて…恐くて…!!」グスン…グスン…




日本「ごめんなさい。私も、自分で恐かったです。」

日本「…でも、もう心配しないでいいんですよ?」

台湾「…日本さん…!」

日本「…私は変わります。」

日本「少しずつではありますが、確実に歩むことを決めました。」

日本「長い道のりになるのかも知れませんが、絶対に諦めません…!」




台湾「…変わるんですね…日本さん。」

台湾「それだけの意気込みがあれば…絶対、絶対大丈夫です!!」

台湾「私も、応援します!!」

台湾「…その結果、少し日本さんが私から少し遠いところに行ったとしても…!」

日本「…台湾ちゃん?心配要りませんと言いましたよね?」

台湾「え?…あ、はい…。」

日本「確かに変わるとは言いましたが…だからと言って台湾ちゃんを忘れるわけ無いでしょう?」

台湾「…日本さん…!」

日本「安心してください。」ニコッ


日本「私はいつだって 日本 ですよ。」
 
                   おしまい



 
 何とか完結です・・・。
 思いのほか体力を使ったように思います・・・。
 個人的にいろいろとトラブルがありましたが、完結できて良かったと思います。

 話の内容は、恐らく皆さんの期待には応えられなかったと思います。
 自分はまだまだだ。ということを痛感させられました。

 でも、コメントをはじめ、アドバイスをくださり、最後まで投げ出さず続けられたのは見てくれた皆さんのおかげです。

 ssのいろはも分からないド素人に、最後までお付き合い本当にありがとうございました!!




もしかしたら、また何か書き込むかもしれない。と思ったので、名前をつけました。

製作中や、製作後も、攻撃的なコメントも見受けられて、このまま続けても大丈夫か心配にもなりましたが。
「乙」や、「期待」等のコメントに支えられて、無事、完結しました。
改めて、皆さんに感謝したいと思います。

 最初はこれっきりにしようとも思っていましたが、製作するにつれて、「また何かあったら書き込んでみたい」とも思うようになったので、
とりあえず「あ、日本ネタ書いてた奴か。」と分かってもらえるように名前を付ける事にしました。

 今度は、もっと多くの人が共感できるような作品を作りたいと思います。

 願わくば、これからも、よろしくお願いします!



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